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ライブ・レポート Feed

2013年10月15日 (火)

QUORUM at 鹿鳴館~Tasuya Plays NATAL!

Marshall Blog早くも3回目の登場となるQUORUM。
やはり一般の音楽愛好家だけでなく、たくさんの音楽関係者からも注目されているようだ。

10_2本当はですよ、本当は、制作サイドが「売り上げ至上主義」にのっとって世に送り出した、時間がチョット経てば灰塵と化してしまうどうしようもないロックもどきの出番をホンノ少し削って、「黄金時代のロック」を伝承していく作業をマメにしていたらQUORUMは今、注目を浴びてなかったかもしれない。

そういう意味ではQUORUMはラッキーだったとも思えるし、本物のロック・バンドだともいえるし、一番早い話し、ようやく現れたロックのストレートな救世主ということができると思う。

私は中山康樹さん(元スウィング・ジャーナル編集長)の音楽評論が好きで、影響を受けない程度に楽しみながら読んでいる。あまり読みすぎて影響を受けちゃうと、つい受け売りが多くなったりしてMarshall Blogが書きづらくなっちゃうからね。

ちなみに中山さんの著書、『新マイルスを聴け!アコースティック1945-1967 』や『リヴァーサイド・ジャズの名盤50(ともに双葉文庫)』、『ビル・エヴァンスを知る名盤50選(廣済堂出版)』の表紙のデザインはこのMarshall BlogやShige Blogのバナーをデザインしてくれた梅村デザイン研究所の作品だ。

で、中山さんが『さよならビートルズ(双葉社)』という著書の中で、「近い将来、日本から洋楽が消えてなくなる」と記されている。
同感ですな。み~んな洋楽から教えてもらったのに…。
こういうことは以前から言われて来ていることだが、中山さんの経験や知識、鋭い洞察眼を通して分析されると、いよいよか…とうなずいてしまう。
スティーヴ・ジョブスは家では音質を尊重してアナログ・レコードを愛聴していたというし、もうメチャクチャですな。「大山鳴動して」出て来たのは「カッコいい音楽の死滅」ということか。

さらに中山さんのご指摘に同感したいのは、「レコード会社の最大の失策は、コピー防止など、商敵を消費者に設定したことであり、本当の商敵は他の娯楽業界であったことに気付かなかったこと」という部分。いまではアニメやゲームの他の業界に頼らなければならないところは皮肉な話しだ。

そんな状態を目の当たりにすると、いよいよこのQUORUMが頼もしくなってくるのだ。「QUORUM」が何とかしてくれる!…って。QUORUMを支持している人はみんなそんな気持ちで彼らに接しているのではなかろうか。

20ボーカル、真太郎。

30v_3ギター、遊太。

40v_3ベース、幸人。

50v_3ドラムは達也だ。

60v_3今日のレポートは9月に目黒鹿鳴館で開催されたイベントの一幕。
何の飾り気もない約1時間のステージであったが、着実に前進する4人の姿を定点観測するとてもいい機会だった。

70_3Marshall Blog読者の中にはまだQUORUMの音を聴いたことがないという方もたくさんいらっしゃると思う。
ラッキーなことにQUORUMの公式ウェブサイトから「サワリ」を発信しているので、今日はそれを交えていくことにする。
3曲紹介するので、是非クリックして聴いてみて欲しい。

80v_2オープニングはバンドのテーマ曲ともいうべき「Quorum」。音源はコチラ
QUORUMらしさが満載の実にカッコいい曲だ。

Why don't you listen to "Quorum"?

90どんなバンドでも場所もメンバーも同じとなると、レポートが書きづらくなるものだが、今回は違う。
それは達也のドラム!

100v_2Marshallのドラム、NATALを使用しているのだ!

110_2使用しているのは、22"Bass、13"Tom、14"Floor、16"Floor、14"x5.5"SnareからなるTraditional Customというキット。色はGloss Black。材質はMapleだ。

120vただでさえワイルドでクリスピーな達也のドラミングにシャープさが強調された感じで実によろしい。

200v遊太は当然Marshall。今回もJCM900 4100を使用しているが、本当のお目当ては1987だ。

130v1987をXキャビで鳴らしたらいいだろうな~。本当に70年代の黄金のサウンドになることは疑いようがない。
ちょっと勘違いして欲しくないのはナニも私が「古ければよい」といっているワケではないからね。そんなつもりはまったくなくて、「いいものはいい」といっているだけ。
先日、マンチェスターから来たThe Virginmarysというバンドを観たが、実にヨカッタ。ちっとも新しくないのに古いというか、古臭いのに新しいというか…。その種明かしは後日アップする記事トを待っててちょ!

140v_2バラードで「Tennessee」。「田無」ではない。音源はコチラ
し、しかし、同じ若者でテレビに出て来るようなバンドとどうしてこうも違うかね?ここまで来ると喰い物の違いを疑ってみたくなる。こうしたバラードにも真太郎の魅力が横溢している。

Let's have a break over "Tennessee"!

150v_2もう1曲は「Danger」。音源はコチラ
ウ~ム、ウマイところでフェイドアウトしたな?この先がまた滅法カッコいいのに!
これもQUORUMのいいところが惜しみなく出ている今のところの代表曲だと思う。

"Danger" is dangerous!!  Please come over to the gig to experience the further part of this song!!  It's a killer!!

160v_2今日リンクした3曲以外にもQUORUMワールド全開のロック・チューンが演奏された。

170_2遊太には並々ならぬ才能を感じていることは以前にも書いたが、終演後、彼は私に向かってこう言った。
「シゲさん、オレがんばりますよ!もっともっといい曲たくさん書きますからネ!」って。
すごく頼もしかった。
がんばらなきゃいけないのはMarshallの方かも知れない。

180_2
ま、私は根っからのギター族で、ドラマーの良し悪しに興味はあってもドラム・セットの良し悪しには興味はなかった。
しかし、ドラム・キットが変わるだけで、とこうしてものすごくバンド全体のイメージが変わるということがよくわかった。

Qr_img_1972NATALの創設は1965年のロンドン。69年に創造性のピークを迎えたといわれているロックの揺籃期にスタートしている。
元々はパーカッションのブランドだが、こうしてドラム・キットを作ってもやはりそのブリティッシュ魂には何の揺らぎも感じられない。
それがQUORUMのロックに完全にマッチしているのだ。
やはり、ホンモノにはホンモノがシックリくるということだ。
210
音源はいかがだっただろうか?気に入ったら是非コンサートに足を運んでいただきたい。その際には入り口で「Marshall Blogを見ました」と伝えて欲しい。何にももらえないけど、私がうれしいです。(あ、ホントは言わなくていいです)
190v_2QUORUMの詳しい情報はコチラ⇒QUORUM Official Site

220_2(一部敬称略 2013年9月15日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2013年10月11日 (金)

Aphroditeの様式美

Aphrodite(アプロディーテ)…愛と美と性を司るギリシア神話の女神。戦の女神としての側面も併せっている…ま、残念ながら会ったことはない。

10_2私が会ったのはこっちのアフロディーテ。岡垣Jill正志率いる様式美系バンドの雄だ。

20荒木真為

30v_2西村守

40_2ANI-Katsu

50v_2堀江睦男

60そして岡垣Jill正志。

70_2小柄な体躯からとめどもなくパワフルに繰り出されるロック・ヴォイス!

80v_2もちろんその声質はあまりにもバンドのサウンドとマッチしていてAphroditeの音世界を極限まで広げてしまう。

90無節操にやたら弾きまくることのない抑制の効いたギター。西村さんも大のMarshall愛好家だ。
110vやはりこの手の音楽のこういうギターにはMarshallがベスト・マッチする。何というか、そのバンドの中において、ギターという楽器が持つ独特の色気が一気に引き立つのだ。

100v三宅庸介、今井芳継、鈴木広美、足立YOU祐二…赤尾和重曰く、「岡垣くんがどこからともなく連れて来る」名ギタリストたちだ。
岡垣さんと活動を共にする西村守も例外なく「名ギタリスト」の仲間入りを果たすことだろう。
120この手のスタイルの音楽には緻密なプレイをするリズム隊が絶対に欠かせない。これでリズム隊が少しでもガタついていると、様式がいとも簡単に粉々に崩壊し「様式醜」になってしまう。

130「謎のアラブ人」とか「謎のパキスタン人」というルックスのインパクトもさることながら、堀江さん、ドラミングもかなりインパクト強し。
豊かなダイナミクスでビシビシとキメてくるところが実に爽快!このメリハリの効く鉄壁のリズム陣を配してこそ様式の美しさが成り立つのだ!

140そして、Aphroditeの頭脳にして司令塔の岡垣正志のキーボード・プレイ!

160vオルガンにシンセサイザーに…幻想的にして鋭角的なプレイは岡垣さんならではのもの。

170キーボードの入ったロックをいつも称賛しているが、こうした華麗なプレイを以てして成り立つ「様式美」のスタイルはその最高峰と言えるだろう。
時折、オルガンを前後に大きく揺さぶりながらメンバーの仕事ぶりを睥睨する姿は鬼気迫るものがある。

180私にとって「aphrodite」というと、すぐに連想されるのはギリシアのバンド、Aphrodite's Child(アフロディテス・チャイルド)だ。
後に『炎のランナー』で名を馳せるEvangelos Odysseas Papathanassiou(エヴァンゲロス・オディセアス・パパサナスィウ)、平たく言えばヴァンゲリスがやっていたバンド。名盤の誉れ高い『666』はよく聴いた。

190向こうはChild、こっちはAphroditeでお母さんだからこっちの方がエライ…ってナニいってんだか。
両方好きよ。

195v寡聞にして決して詳しくはないが、いわゆるこの「様式美」と呼ばれる(あるいは呼んでいる)スタイルのロックは昨今の世界の音楽地図の中にあって、至極日本的で、独特のモノではないかと思うのだ。
210ガッチリとまとまったテクニカルなハードなロックを骨組みに、幻想的にスペクタクルを演出するキーボード…とここまではそう珍しくないスタイルだろう。

Ap_img_0510ところが、このスタイルを海外の同類のバンドと一線を画し、猛烈に日本独特の味わいに仕上げているように感じさせるのは「ことば」だ。
そりゃ日本語で歌えば「日本ムード」が横溢するにキマってはいるが、その上を行くフィット感があるんだな。メンタルな部分がすごく大きいと思う。

200vこの「様式美」という音楽スタイルも、日本人がイノベイトした、J-POPの極北に位置する真の「日本のロック」のひとつと言えはしまいか?

220v来る12月にも「様式美大作戦」と銘打ってJill's Worldを堪能できる機会がやってくる。
東京は12月1日、目黒鹿鳴館、にて、大阪は7日、心斎橋Club ALIVEにて開催。出演は;

★Jill's Project EX featuring 島 紀史(!)
岡垣Jill正志   
ANI-Katsu
出原 卓
千田 忠彦
島 紀史

★Aphrodite
岡垣Jill正志
荒木 真為   
堀江 睦男
西村 守
ANI-Katsu 

☆ゲスト 足立YOU祐二、 三宅 庸介(東京、大阪両日) 、赤尾 和重(大阪のみ)

という岡垣一家総出の豪華イベントだ!マーブロ一家という感じもするな…おもしろそ~!チョイとしたMarshall祭りだゼ!コリャ見逃せんワイ!
240岡垣正志&Aphroditeの詳しい情報はコチラ⇒Jill's Room

225今日はイベントでの出演だったため上演時間は短かったが、十二分に自分たちの世界を展開したAphroditeなのであった!

230(一部敬称略 2013年8月24日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2013年10月10日 (木)

日比谷野音のグッドモーニングアメリカ

若い人たちでスシ詰めの日比谷野音…みんなウチの子たちよりも若いな。
野音は好きだな。
35年来、私も彼らより若い時分からここに通って来た。

ワシも歳をとったものじゃ。こうして客席に出ると間違いなく一番の年長じゃ。昔はどこへ行っても一番年下だったんじゃがの~。

でもね、マーシャル・ブログだよ…イカンイカン、最近芦田愛菜ちゃんのモノマネがメッチャ気に入っていて「でもね」と来るとつい…。

でもね、歳を取ることも悪くないと考えているし、この歳になってこうして若い人たちと楽しく仕事ができるのはとてもラッキーなことだと思う。
若い人にはエネルギーとバイタリティがあるし、年寄りが考えつかないようなことを編み出す鋭い感性も持っている。
若い時には年配者を敬い、年配になったら若い人を尊重する…人の一生はうまく出来ている。
音楽に関しては普段はガミガミうるさいことを言っているが、この先、若い人に可愛がられる「マーシャルじーさん」になりたいもんだ。あだ名は「マージー」ね。

10『ときめきジャンボリー』という若手のバンドさんが集結したにぎやかなイベント。

20出番を待つNATAL(ナタール)。

30v会場はものスゴイ熱気!
この後、グッドモーニングアメリカが出番がやってくる。

40そして、大歓声の中、客席から登場したたなしん。

50手にしているのは弓と矢。今日は愛のキューピットだ!「ときめき」だからね。

60たなしんが登場して、「グッドモーニングアメリカはじめま~す!」の儀式が終わり、バンドがクレッシェンドしてくる瞬間はやはり鳥肌ものだ。グドモのステージの最初の見せ場。

70情感あふれる歌いっぷりで満員の観客を酔わせた金廣真吾。

80v「き~」でコール&レスポンス・コーナーをキメたたなしん。もちろんベースでも大活躍だ。

90v今日もカラフルにグドモのサウンドを彩った渡邊幸一。

100もちろん愛用のMarshall 1959+1960AとBigsbyつきの335のコンビネーションは不動だ。

110今年5月に発表したファースト・フル・アルバム『未来へのスパイラル』を引っ提げてのツアーもすべての会場がソールド・アウトとなり、大成功のうちに終了した。

120vNATALドラムを手中に収め、そのドラミングを一層シャープなものに昇華させたペギ。
ドラム・キットによって随分とバンド・サウンドも変わるものだ。

130v幸一ちゃんのMarshallギター・サウンドとペギちゃんのNATALドラム・サウンドがグッドモーニングアメリカ・サウンドの要になっていることがうれしくも頼もしい。
ペギちゃんはNATALのウェブサイトにも登場している⇒NATAL Official Web Site

140v2014年冬のツアーも決定したそうで、ますます活動を活発化させているグッドモーニングアメリカ。向かうところ敵なしの状態がつづく。

150今年の野音はこれで最後かな?野音に来なくなった時が私にとっての夏の終わりだ。

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルサイト

160(一部敬称略 2013年8月24日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2013年10月 8日 (火)

Trio the Collagens~これでいいのだ これがいいのだ 2013~

『Trio the Collagens Presents! Raven & Roger 30th Anniversary Tour~これでいいのだ これがいいのだ 2013~』というのが正式なツアー・タイトル。
これまで予告編も含めて2度ほどこのツアーに関するレポートをお送りしてきた。

10ベースのオガンちゃんが音楽生活30周年を迎えた先輩、令文さんとロジャーさんに敬意を表して企画したツアーだ。
バンド名はTrio the Collagens(トリオ・ザ・コラーゲンズ)。

20大谷令文

30小笠原義弘

40高橋ロジャー知久

50vそしてこの日がツアーの千秋楽。
ゲストを交えての公演となった。

601曲目は令文さんの「いいのだ」。

70vそして2曲目も令文さんの「Razor Boogie」。

80v超速調のブギ。こんな曲、このリズム隊だからサマになってる!
Ttc_img_5939このトリオのもっともいい部分が発揮される曲だと思う。「火を噴くような」という形容がまさにピッタリだ。
ホント、こういう曲が世の中からスッカリ消え失せてしまったよね。聴き違いようなく、ロックの一番カッコいい部分のひとつだろう。若い人たちはこういう曲を聴いてどう思うのかしら?
ま、ティロティロと両手を使ったり、ペロペロとスウィ―プで間を埋めたりするんだろう。
大谷令文はそんなことはしない。右手を指板の上に乗せるなんてことは知らない。では、どう弾いているか?

それは実際にコンサート会場で確かめて欲しい。40年前のイギリスのロック・ギタリストと何ら変わらない。つまり、間違いなく一番カッコいいスタイルでロック・ギターを奏でているハズだ。

100vこれもいいよナァ。令文さんの「Sister Spider」。イギリスのロック、すなわちブリティッシュ・ロックだ!

110vみなさ~ん、「UK Rock」という言葉はイギリスにはありませんよ~!彼らはそれを「Brit Pop」と呼んでいます。つまりロックではないの。イギリス人はここのところはハッキリ分けている。
「UK Rock」というのは完全に和製英語。
イギリスのロックは「British Rock」といいます。テレビで使われる言葉は簡単にアテにしないようにしましょう!
そして「ロック」という言葉はこういうバンドがやっている音楽を意味します。

115vオガンちゃんのソロもバッチリ!

120vロジャーさんの歌で「Call on Me」。

130v名古屋の時と同様、このツアーの趣旨がオガンちゃんから説明された。

1351曲はさんで令文さんの定番曲、「おやすみ」。

140エモーショナルに歌い、そして弾く令文さん。バラードながら大きな見せ場のひとつだ。
私は「♪お~や~す~みッ」と、「み」を思いっきりスタッカートさせるところが大好き!

150v再びロジャーさんで「俺はBANDMAN」。

160v第1部はロジャーさんのボーカル曲が3曲セットされた。
3曲目は「難聴」。
でもね~、ホント、気をつけてるんですよ。我々なんかステージの写真を撮る時、大きな会場ではPAスピーカーの前で待機したり、小さい会場では1960の音に直撃されたりで、耳を痛める危険性がものすごく高いの。そこでいつも思い出すのがこのロジャーさんの歌。もちろん耳栓は常時携帯している。
さて、いよいよ秋本番だけどロジャーさん、虫の鳴き声聞いたかしら…?

170vBluestone Co.の「Valle Colorado」。
ラテン・メロディのテーマを持つゴキゲンな曲。真ん中のキメをさりげなく7/8拍子にしているところなんざ実にイナセ。

180ベース・ソロもタップリと聴かせてくれた。

190vこうした硬派な曲は令文さんによくマッチしますな。

200vオガンちゃんが出て来る度に「世界の」という枕詞をつけているが、また世界に出て行ってしまった。
このことは明日のマーブロでレポートするのでお楽しみに!

210v一部の最後はロジャーさんをフィーチュアしてCozy Powellの「Killer」。

220令文さんはいつもの1959。当たり前のことだし、今日は長尺なので細かくは取り上げない。

230vそして休憩をはさんで第2部。
まずは令文さんのオハコ。「Don't Believe a word」。

240そしてゲストが登場!
270Mr. Tone、原マサシだ!
275曲は「Little Wing」。
250vイヤ~、マサシさん久しぶりだな~!

280このド迫力の熱演ぶり…ナニも変わっちゃいない!

290vそして、2曲目はThin Lizzyの「Black Rose」。

300本番は写真を撮っているのでそれどころじゃないけど、リハの時、感動して不覚にも落涙してしまった!

310vその昔、名古屋のハートランドというライブハウスの主催で「Marshall Mania」というイベントが企画された。
これがまた濃い企画で、自慢のレアなMarshallを持ち寄って展示するというもの。そして、夜には豪華メンバーによるコンサートが開かれた。
そこで初めて原マサシさんにお会いした。考えてみると令文さんともこの頃から親しくさせて頂いている。

320その夜のコンサートに先駆けて、昼間には令文さんのギター・クリニックが開催された。そこは令文さんのこと、ピーター・グリーンの解説などを筆頭に、メチャクチャ濃い模範演奏を聴かせてくれてとてもおもしろかった。

330そして、そのクリニックにゲストとして登場したのがマサシさんで、令文さんは「ほんじゃ、アイルランドの民謡でもやりますか…」と言って、ドラムンもベースもバッキング・トラックもない、丸裸のギター・デュオで「Black Rose」を弾いたのだ。
コレに感動しちゃってね~。だって、目の前で人間が弾く「Black Rose」なんて見るのはじめてだったし、大好きな曲だし…とても深く印象に残ったのであった。

340今回、その時のことを思い出しちゃったのだ。「アレからいろんなことがあったな~」って。

さて、夜の部もスゴイ盛り上がりようで、令文さんやマサシさんはもちろんichiroちゃん、トーベンさん、中野のシゲさん(Rollover)等のスゴ腕がゾロゾロ出て来て、死ぬほどギターを聴かせてもらった。
軽くご飯を食べてホテルに帰ったのが午前1時過ぎだったよ。

350そして、その直後、マサシさんが当時ロンドン在住と知って、私がMarshallに行く時に再会した。
あの時は楽器店の方々をお連れしたのだが、工場のTheatreでマサシさんにデモンストレーションをお願いした。ブルースのカラオケをバックに数曲とジミヘン・バージョンの「Rock me Baby」を弾いてくれたように記憶している。
その時、面倒を見てくれたのはマーブロではおなじみのSteve Dawsonで、マサシさんのプレイにビックリ仰天していたのも印象に深い。
あの頃、もう車いすだったが、ジムはまだ元気で、工場見学が終わった後みんなでジムを囲んでディナーを楽しんだ。いい思い出だ。
360今日も「Mr. Tone」の名に偽りのない素晴らしいサウンド、そしてプレイ!あの時と同じ熱演を目の前にしてとてもうれしかった。

365令文さんもマサシさんと演奏するのが本当に楽しそうだ。

3702人目のゲストは先日Ebony EyesですでにMarshall Blogに登場していただいている藤本朗!

380vここのセクションではX Ray関連の曲を披露。

390「Lonely Guys」、「Impact」、「Foolish Boys」。

400vもちろん藤本さんのマシンガン・トークも絶好調!
今晩のショウのうちでもっともコンテンポラリーでメタルなコーナーだった。

410そして、マサシさんも加わって、これも令文さんの定番…

430Freeの「Wishing Well」。
しかし、これもいい加減、いい曲だよな~

420vこういうタイプの曲もこのバンドに実にシックリとくる。

440vTrio the Collagensに限らず、この辺りの人たちは曲の選択がまた素晴らしい。
今日は披露されなかったが、特に令文さんが時折チョイスするScorpions系統の曲なんかはエグさ満点だ!

450いい選曲に百戦錬磨のロック野郎たちの演奏と来れば悪かろうハズがない。だからドンドン観に行って欲しい。

465
最後は、ク~、これまた泣かせるゼ~!インストでJohn Lennonの「Jelous Guy」。コレもアホほどいい曲だ。
それをガツンとゴリンとドバッと令文さんがレックレスに奏でる幸せ。今日も来てよかった!

470これにて本編終了。

480そしてアンコール…
510v 「犬も歩けば」、「なればいい」、「Lullaby」の3曲で締めくくった。

500vああ~、今日もタップリいいッロックと令文節を堪能させていただいた。
460v令文さん、ロジャーさん、30周年おめでとうございます!

520v(一部敬称略 2013年8月9日 高円寺SHOWBOATにて撮影)

2013年10月 7日 (月)

LuLu単独診察会 於渋谷大西病棟

「クシャミ3回、ルル3錠」…ってか。
診察会に行くまで気がつかなかったな…。診察会というのは「コンサート」のこと。
「LuLu」という医療系ロック(そんなのあんのか?!)の大御所のワンマン・コンサートに行って来た。本当に薬からバンド名をつけていたんだな?
診察会場は渋谷O-EAST。Marshall Blog 初登場だ。

10「医療系ロック」というのは私がここで勝手にそう呼んでいるだけだが、基本的にはビジュアル系の流派に属しており、お客さんは若い女の子ばかり。

20コスチュームは血染めの白衣。ドラム・キットやマイク・スタンドには大量の包帯。
いいよ、いいよ。別に血染めがいいワケでは決してなくて、Marshall Blogで時折声高に叫んでいるように、「ロックはエンタテインメント・ショウのひとつ」…衣装や舞台装置に凝ることは大歓迎という意味だ。
ま、でもこんなに血だらけの医者がいたらだれもその病院に寄り付かんわね。

30LuLuは5人編成。それぞれがお医者さんだ。
彼らは自分たちのことを「医師団」と呼んでいる。

外科のたぁ院長。

40v内科のユキ。

50v精神科のさゆき。

60v皮膚科のまーつん。

70v眼科の真己。
さすがに肛門科と性病科の先生はいらっしゃらないようだ。イヤ、影で兼務されているのかも知れない。

80vしかし、最近はあまり目立たなくなった感じがするが、「ヴァイキング・メタル」とか「フォーク・メタル」ととかロックの科目がやたら細かくカテゴライズされている。
だいたい。「フォーク・メタル」ってナニよ?フォークの極北がメタルなんじゃないの?…と思ったらこの「フォーク」はどうやら「民族」の方の意味らしい。それにしても細かい。ほとんどギャグの世界に近い。
で、さっきから「医療系ロック」などと呼んではいるが、実は「病院」を題材にしたバンドというのは過去にもあった。30年以上前、ブラックライトをライブハウスに持ち込み、手術着をコスチュームにする「グランギニョル」というバンドがいた。1回だけ渋谷の屋根裏で観たことがあったが、音楽についてはハッキリ覚えてないな。暗く重いドロドロした感じの曲をやっていたような気がする。

90昔はそれだけでかなり異端視されていたものだ。パンクがちょうどもてはやされ出したぐらいの頃だったろうか…。
そこへいくと、今のバンドは大変だ。もうネタは出尽くしたわ。色んな規制は厳しくなるわで…。

160そこへ行くと、このLuLuはウマイ具合にやっていると思う。
実際には「悪魔」のそれとまったく同じだが、「コンサート」を「診察会」、「新曲」を「新薬」、「メンバー」を「担当医」などと呼んだりする言葉遊びも楽しい。
こういうバンドはお客さんもたいていノリがいいものだ。
来場している若い女性も、わかるだろうか…
140v看護婦姿なのだ。
しかも、ナゼかこのバンドのお客さん、カワイコちゃんと外国人の女性が多い。
あんまり書くと「マーブロのせいで男性客が増えた」なんて言われそうなのでこれ以上は触れない。いずれにしても男性の看護婦姿でコンサートに行くことだけはご遠慮願いたい。LuLuに代わってお願いしておく。

100さて、ナゼゆえLuLuが登場したかというと…。
もちろんMarshallがらみにキマってる。
ギタリストのユキ。本職は内科医。

110vこれが彼のMarshall。
メインは80年代のJCM800 2203。その上に乗っているのはVintageModern2466。キャビネットは1960A。

120v一体もう何年になるだろうか?実はユキはMarshall Blogに頻出してくれている私の親しいギタリストのお弟子さんで、師匠、つまり私の友人の診察会、イヤ、コンサートに来ていて、何回も顔を合わせていて、彼の方から声をかけて来てくれて、コンサート、イヤ、診察会にその後も何回かご招待してくれたのだ。
しかし、いつも都合が悪く、その後私が前職を辞したりして没交渉となっていたが、再会。こうしてはじめて診察会にお邪魔したというワケ。

130そしたらアータ、この人アホほど弾きまくるわ、バンドはメジャーデビューしてるわ、お客さんは看護婦だわ…でビックリ仰天よ。

150vユキのお立ち台姿。かわいい。ちなみにこの台は持参している。515円か?

155vユキのスタイルはとにかくシュレッディング。小さな手が猛烈なスピードで指板の上を駆け巡る。図太いサウンドをクリエイトする2203や2466は彼のプレイにベストマッチだ。

315アコギも数曲でフィーチュアされた。これがユキの繊細さが前面に押し出されたプレイですごくいい感じだ。

220v診察会はもうノッケからものすごいノリよう。

145場内はどこも熱気でムンムンなんだけど、この最前列の気合の入りようたるや尋常ではない。完全にミュージシャンより身体動かしてるけんね。
こっちアタマぶつけてカチ割っちゃったら大変だから十分に気をつけとります。

170vさて、肝心な音の方は、というと…ボーカル中心のへヴィなサウンドだ。
190ここの医師団はリズム隊がまたいい。

200vベースもドラムもテクニックがしっかりしており、バンド・サウンドが安定しているのだ。

220精神科のさゆきは7弦ギターでバッキングに徹する。

210vそこへ切り込むユキのシュレッディング。
330vお医者さんだけに医師団ひとりひとりのキャラクターも明確だ。要するにヤブ医者がいないのだ。
250ド派手なアップ・テンポ曲だけではない。シットリと歌い込むバラードも…

230vバッキングはユキのアコースティック・ギターだ。

240vさらにユキとまーつんの…

260ギターvs.ベースの大バトル!

270vワザとワザに応酬!自己の技術の限界に挑むふたり!

180どんな音楽をやろうとも、それが音楽である以上、やはり器楽演奏のレベルは高いに越したことはない。見応えがガクゼンと違うからね。

285vスリリングなパフォーマンスに拍手!

290彼らはお客さんのことを「クランケ」と呼ぶ。要するに患者さん扱いだ。
クランケなのに看護婦姿というこの矛盾がまたいい。
ところがね、今は実際の病院では、患者さんのことは「クランケ」とは呼ばないハズだ。もう医学界も英語がスタンダードになっていて「PT(ピーティー)」と呼ぶのが普通。「Patient(患者)」という英単語の頭文字だ。

320vでもこの場では「クランケ」の方がいい。雰囲気がある。「まだイケるか、クランケ!」なんてね。なかなかキマる。

300
歌もさることながら、病院タームをふんだんに盛り込んだMCもゆかいなたぁ院長。クランケを熱狂のウズに叩きこんで本編を終了した。
310v
そして、アンコール。
演奏の前に外国の若く美しい女性のファンから「LuLu」のバナーがプレゼントされた。
350メンバー、イヤ、医師団もこのサプライズ・プレゼントがスッカリ気に入った様子でとてもうれしそうだ。

360バナーを身にまとうユキ。

370もうひとつ驚いたのは、誰がキメたかクランケの一糸乱れぬ振り付け。会場、イヤ、診察室(こっちもノッて来たぜ!)中の看護婦姿のクランケがごく自然に舞ってしまう光景は圧巻だ!

380アンコールも阿鼻叫喚のノリノリ地獄!イヤ天国!
ああ、後から考えてみると、半分ぐらいクランケを観ていたような気がするな…。

390ちゃんと踏み台まで持って来てる。これ前柵のない会場ではどうしてるんでしょう?

4006月26日に投薬されたシングル『301病室』も大好評だ。
また遊びに行こうかな?オレも白衣用意しておくか?カメラは胃カメラに変更だ!

405cdLuLuの詳しい情報はコチラ⇒LuLu総合病院

410(一部敬称略 2013年8月20日 渋谷O-WESTにて撮影)

2013年10月 4日 (金)

黄金の薔薇たち~赤尾和重、三宅庸介、満園庄太郎&板倉淳

三軒茶屋は「Grapefruit Moon」の楽屋。三宅庸介と金光健司、それに島紀史…どうせ話題はまたDeep Purpleだな…。さもなければ機材の話しに決まってる!
…ということはStrange Beautiful & Loudのシリーズ・コンサート、 「Sound Experience」でゲストがノンちゃんなんだな…。

10_2…と誰しも思うよね。でも違う!
今日の出演者とお客さん。アレ?庄太郎ちゃんだ!

20_2正体はコレ!赤尾和重と三宅庸介が中心になって結成した「Golden Roses」というグループなのだ!

40_2メンバーは、KRUBERABLINKA赤尾和重

50vStrange Beautiful & Loud三宅庸介

60vAtomic Poodle他の満園庄太郎

70vそしておなじみ板倉淳

80v_21曲目は、ナ、ナント、Scorpionsの「All Night Long」だよ!
三宅さん、イントロのオクターブ、完璧!
そういえば、1月にNAMMでウリに会った時「『東京テープス』を再演するんだ」って言ってたけど、どうなったのかな?

90Klaus Meineの向こうを張るパワフルなCazさん!

100vおかしいでしょ?なんで庄太郎ちゃんなの?って思うでしょ?それもそのハズ、他の3人とは完全初顔合わせだった。

110vジュンペイさん節、炸裂!やはりこの日も知らず知らずのうちに主役に…?

1202曲目はBlack Sabbathの「Turn up the Night」。『Mob Rules』のオープニング曲…
140すなわちRonnieだ!

130このメンツだからね、次に何が飛び出すのかが楽しみ!(ホントは事前にセット・リストもらってんだけどね…ヘヘヘ)

3曲目はJeff Beckの「Spanish Boots」。

150_2CazさんのRodもいいもんだ!

160_2そしてここでTerra Rosaの曲を演奏。

170vまずは「One of SectionsLAP」

180v昔の仲間が3人も集まっているだけに実にスムースな演奏だ!

190そしてもう1曲は「Petrouchka」だ。

200このバンド、ナント、ツアーの直前にたった4時間、全曲を1回ずつ合わせただけのリハーサルだったという。
他の3人とは異なり、庄太郎ちゃんはTerra Rosaの曲を演奏するのは初めてだ。それにもかかわらず、完璧に弾き切ったあたりはさすが、百戦錬磨の売れっ子ベーシストだ。
390vこの表情!ジュンペイさんのシリアスな局面がよく出てる。

210Cazさんの熱唱。その迫力はドレッドノート艦をいとも簡単にしのぐ(あ、コレ「超ド級」という意味ね)。

220Cazさんの機材。今日は「Terra Rosa」ロゴの入ったスタンド。

225vここで1曲、三宅さんのStrange Beautiful & Loudの曲がはさまれた。「Solitary Past」だ。

230三宅さんはもちろんいつものDSL100と1960BVのセットだ。今日もゴッキゲンなサウンド!
270v庄太郎ちゃんはVBA400とVBC412の組み合わせ。これまたゴリンゴリンの魅力的なベース・サウンド!
山本征史、小笠原義弘、そして満園庄太郎…考えてみると、これだけのベーシストがこの曲を演奏するのを聴いてきた。
三人三様、みんな素晴らしい演奏だ。こうして演奏者が変わった時に違った味わいで名演を生み出すのは曲にパワーがあるからなのだ。
ジャズの言葉に「名演あれど名曲なし」だったか「名曲あれど名演なし」だったか忘れちゃったけど、そんなのがある。
でも正しい答えはこうだ…「名曲があるから名演がある」のだ。

250vああ、思い出すナァ。初めて三宅さんの演奏を見た時のことを…。高円寺のSHOWBOATでのことだった。
240令文さんが企画したジュンペイさんを大阪に送り出す「さよならコンサート」の時だった。
もちろんドラムはジュンペイさんだった!

260vMCもCazさんのステージの楽しみのひとつ。
今、ロニーもビックリのスーパーボイスで歌っていたかと思うと、急に大阪のオバちゃんに!(失敬!)
私はCazさんの「アメいるか?」が大好きだ!   

280vCazさんが説明しているのは…

290この日のためにワザワザつくった特別チケット。

300それがコレ。庄太郎ちゃん以外は私が撮った写真を使ってくれている。
真ん中に切り取り線が入っていて、モギるとCazさんとジュンペイさんが切り離されることになっている。あ、深い意味はナニもありませんよ、もちろん!「真ん中」ということだけ。

Gr_img_4035さて、ショウも中盤から後半に差し掛かるところで、またもやSabbathの「War Pigs」!Cazが歌う「War Pigs」、興奮するね~!大きな見せ場のひとつ。

イントロは気合満点のジュンペイさんのドラムフィル!
…と思ったら…。

310vアラ?みんなズっこけた!

320アララ、このズっこけようは生半可じゃない!
ナニが起こったかはご想像にお任せします。ま、写真を見ればだいたいわかりますね?

330Cazさん、思わず記念撮影!ま、滅多にないことだから?!
三宅さん、まだ笑ってる!

340気を取り直して!
カッコいいにゃ~!Cazさんの声だからね~。

350Ozzyよりよっぽど男らしい!なんて言ったら怒られるか?

360最後のブロックでは、再度Terra Rosaの曲を演奏。

370もうファンの人たちは大喜びさ!

380まずは「The endless Basis」。

400v_2Terra Rosaも一筋縄でいかない独特の曲ばかりでうれしくなる。

410vStrange Beautiful & Loudでストイックな自身の音楽を追求している姿とは対照的に、自由に爆発する三宅さんのハードロック・ギターがあまりにもカッコいい。

420vハードロック・ギターといっても、そこは三宅さんのこと、定番フレーズを粉々にしてバラ撒いて、それをランダムにくっつけ直したような何とも言えないエグさがある。これが快感!

430もう1曲。すなわち、本編の最後を飾ったのは、やはりTerra rosaの曲で…
440v「Friday's free Fair」。

450インスタントのバンドとはまったく思えない完成度の高い演奏。

460vやはりベテランの演奏というものはいいものだ。「安心感」とか「安定感」を超えた「何か」があるのだ。
それが「アジ」というものなのだろう。

470vアンコール。

480Jeff Beck Groupの『Rough and Ready』の1曲目、「Got the Feeling」。

490これまたムネのすくような快演だった!

500そして最後は、もはや世界共通のロックンロール賛歌となった感のある「Long Live Rock'n'Roll」。

510v三宅さんのRainbowもいいもんだ。

520「ロック・ベーシストここにありき」の存在感をいいように見せてくれた満園庄太郎。

530v今日もやっぱりある意味、主役になってしまったジュンペイさん。

540これ一回っきりじゃモッタイないな~。
はじめ三宅さんからこのプロジェクトの話しを聴いた時、庄太郎ちゃんの参加は「うなぎに梅干し」、「天ぷらとスイカ」、「柿にカニ(こんなの知らなかった)」的な感じがしたけど、トンデモナイよ。あまりにも素晴らしかった!
「イチゴにコンデンスミルク」っての?「Marshallにストラト」?「MarshallにLes Paul」?いいに決まってるわ!
再演を望みます。

550いや~何から何までよかった!
ジュンペイさん、なんでそんなにお茶のボトル持ってんの?

560こういう名手の手による名曲の再現ってのはいいね。選ぶ題材もいい。
もうサ「Smoke on the Water」とか「Stairway to Heaven」とかからは離れるだよ。
SweetとかSladeとかBudgieとかNazarethとか…そんなバンドの曲なんかを取り入れたらどうだろうか?
まだまだ日本では認知度が低い飛びっきり上等なロック・チューンが山ほどありまっせ!

570v(一部敬称略 2013年8月11日 三軒茶屋Grapefruit Moonにて撮影)

2013年10月 1日 (火)

Trio the Collagens in Nagoya

名古屋シリーズ第2弾。
つまり、昨日レポートしたDYNAGONとのダブル・ヘッドライナーのお相手のバンド、Trio the Collagensの登場だ。

10v_2こちらも先日チラリと紹介したが、メンバーは…

20_2大谷令文

30v小笠原義弘

40v_2ロジャー高橋という強力な面々!

50v_2ものスゴイ迫力!令文さんとオガンちゃんが向き合う。デ、デカイ!まるで「サンダ対ガイラ」だ!

60今日はちょっとした事情があってモノクロ写真でお送りしている。皆さんのPCの調子が悪いワケではございません。
しかし、こういう猛者はモノクロで撮るとカラーの何倍も迫力があるな~。「もの言わぬ迫力」…『生きる』の宮口精二みたいだ。

70v_2Trio the Collagensはオガンちゃんが立案した令文さんとロジャーさんの「ミュージシャン生活30周年」を記念したツアー企画。
全国を回って残すところ、この名古屋と東京の2公演のみ…というタイミング。

80令文さんは前回の公演までTSLのコンボを使用していた。

90v_2しかし、名古屋と東京ではいつもの1959と1960AXを使用。
340v_2気心の知れた3人による一糸乱れぬ最高のトリオ・ロック!

100_2ギターとベースとドラムのアンサンブルがどうの…とかいうんじゃなくて、3人でひとつの楽器を鳴らしているようだ。

110vどんな楽器を鳴らしているのかというと…210v「ロック」以外の何物でもない。

120vそして、やっぱりそういうロックになくてはならないモノはMarshallに他ならない。
200v令文さんのプレイを観ているとホントそう思うね。令文さんの背後に「Marshall」の文字がなかったら一体どうなったことだろう?想像することすらできやしない。

130vそれにしてもこのリズム隊!

250火を噴くようなすさまじいブギ!
160v令文さんの真価が最もよく表れるジャンルだ。
350v70年代ロックの香りがプンプンする「スパイダー」。

140オガンちゃんのベースソロも聴きどころ!
180vも~出て来る曲、出て来る曲、すべてが「ロックの権化」みたいモノでもので何とも言えない充実感に満たされる。

240v「骨」だ、「骨」。チョットやそっとのことではブッ壊れない頑丈な骨。
360こういうロックには男性らしいガッチリした骨組みがあるのだ。BTOじゃないけど「Not Fragile」なのだ!
370vそう。これでいいのだ!
270v_2オガンちゃんから今回のツアーの趣旨について語られる。
190v令文さんもうれしそうだ。

230「バンドマン」…
300_2「オレは難聴」等、ロジャーさんの歌もタップリとフィーチュア!
310vオガンちゃんが参加した昨年のChris Duarteのジャパン・ツアーのライブ・アルバムが最近アメリカの名門レーベルShrapnel Recordsよりリリースされた。
さすが、世界のオガンちゃん。「Yoshi Ogasahara」のクレジットが世界中でお目にかかれる日も近いハズだ。
このアルバムについては近日中にMarshall Blogで詳しく取り上げる予定。

220v_2約1時間。最高のロック魂を見せてくれた3人。

280v_2毎度毎度書いとりますが、こういう「男」のロックを若い人にジャンジャン聴いてもらいたいもんですな。

320v_2令文さんのMarshallの音と混じりけのないロック・フレーズ、オガンちゃんの驚異のグルーブ、ロジャーさんのパワーとドライブ感…。
コレを聴いて「これがロックか!」と思い直なさなければウソだ。

260v大谷令文の詳しい情報はコチラ⇒大谷令文ホームページ

330v_2小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

390v_2ロジャー高橋の詳しい情報はコチラ⇒高橋ロジャー和久Officialsite
380_2ゲストを迎えたツアー・ファイナルを近日中にレポートする予定だ。お楽しみに!

400v_2(一部敬称略 2013年8月6日 名古屋ell.SIZEにて撮影)

2013年9月30日 (月)

中京の重戦車、DYNAGON見参!

先日予告編的に名古屋へ出張取材したことをレポートした。
名古屋も結構久しぶりで、駅前の「大名古屋ビルヂング」がなくなっていてビックリした。

「大名古屋ビルヂング」を知ったのは高校生の時。なぞなぞ商会の曲によってだった。
Rocky Horror Showの挿入歌、「Sweet Transvestite」をテンポアップさせて、「♪わしらはなぞなぞ、名古屋の鼻ツマミ」と自己紹介する曲の中に「ナンや、大都会の名古屋の駅前に『大名古屋ビルヂング』って?ナンで『ディ』やなくて『ヂ』なんや?!」と絶叫する場面があったのだ。

戦前は「di」の発音を「ヂ」とするのが普通のことであったらしい。「スタヂアム」とか。
お年寄りが「デズニー・ランド」って発音するでしょう?これは、昔の日本語には「ディ」という発音がなかったので「ディズ二―」と言いにくい…という話しをどこかで聞いた。音でも文字でも同じようなことが起こっていたんだね。
その代わり昔の人は「ぢ」と「じ」、「づ」と「ず」の違いを発音できたというからね。

我々が英語を話す時、日本人は「r」、「l」、「th」、「w」の発音が苦手とか言うが、大きなお世話なのだ。そういう音を母国語に持っていないんだからしょうがないでしょ。
ちなみにこれらの日本人が苦手とされる文字をふんだんに使っている言葉を見つけた。それは「Woolworth(ウールワース)」。エンパイア・ステート・ビルができるまで世界で一番高かったビルをマンハッタンに作り、それをキャッシュで買ったというスーパーマーケット会社の名前だ。
これは英語圏の人でも正しく発音するのは難儀らしい。

さて、今日のバンドの名前には「r」も「th」も「ヂ」も「じ」もない。親しみやすい名前だ。
DYNAGON(ダイナゴン)の登場だ!

10v彼らがDYNAGON、Dynamic Gonzalezだ。「大納言」ではない。

見て!ベテラン感丸出し!「人殺し」以外の悪いことはすべてやって来た…なんてのはまったくのウソだが、凄味満点!
ちなみに「ゴンザレス」という言葉は「ザ」にアクセントが来るので要注意。

Marshall Blogではおなじみの人が右端にいる。そう、中野重夫がRollover以前にやっていたバンドがDYNAGONだ。
それがナント24年ぶりに再結成と相成り、こうして取材の依頼を受けて名古屋まで来たというワケ。
「尾張名古屋は芸どころ」といいましてな…楽しみ!

20以前にもチラッと紹介した通り、DYNAGONは4人編成。

30ギターの中野重夫。

40vキーボード、加藤剛。

50vベースに宮田叔侑。

60vドラムは増井康博だ。

70vSGを弾くシゲさん。ウワッ、変な感じ~!

80vでも当然アンプはMarshallね。
シゲさんが3台所有するSUPER100JHのウチのヘッドだけを2台使用。
キャビネットは70年代の1960AXだ。

90v裏には「NOKEMONO(野獣)」のステンシルが!野獣は1979年『地獄の叫び』でデビュー(この頃はメジャーもインディーズもない。「デビュー」とは今でいうメジャー・デビューしかなかった)。Judas Priestの名古屋公演の前座を務めたこともあった。

ついでに書いておくが、シゲさん以外のDYNAGONの3人は、かつてスナイパーのメンバーとして活躍しており、ボーカルはBAD SCENEの金子光則さんだった。
そのスナイパーから日下部バーニー正則さんが脱退して、シゲさんが合流。短期間ではあったが活動を共にした。その流れがDYNAGONにつながっている。(中野重夫談)

BAD SCENEはかつてCharさんやナルチョさん、牧野元昭さんらが在籍した名門バンドで、後年はとびきりカッコいいツイン・リードのハードロック・バンドになった。「風に向かってぶっ飛ばせ」とか「Bird of Fire」、「In the City」、「XXXXの女(タイトル忘れちゃった。「♪ベイビー、いつもの酒でも飲もう…」という歌いだしの佳曲)」なんてカッコいい曲がゴロゴロしていた。
最近アチコチでBAD SCENEの名前が出て来るようになっていて、コリャ、何かあるのかしらん?と期待していたりもしている。
100シゲさんの足元。Fuzz FaceとUni Vibeのフットコントローラーがないのがちょっと不思議…。でもしっかりカールコードが使用されている。

110シゲさんはSGを2本使用。その内の1本がコレ。

120Rolloverの時よりは若干歪みも増してややコンテンポラリーなサウンドをクリエイトしていた。

130DYNAGONのサウンドの大きな特徴はキーボードに重点を置いていることだろう。
Emerson Lake & PalmerやTraceやQuartermassみたいなキーボード・トリオということでなく、鍵盤楽器が活躍するハードロック・バンドっていいものだ。
Uriah Heepしかり、Greensladeしかり、Deep Purpleだってそう。サウンドの奥行きがドバーっと広がる。

140vこれが加藤さんの機材。Marshallは使っていないんだけど、思わず紹介したくなった。…といっても鍵盤楽器のことはサッパリわからん。
ちなみにJon Loadを見ればわかるように、Marshallは70年代までセッセセッセとキーボード・アンプを生産していたんよ!

150私が注目したのはこのスタンド。

160完全に手作りで、使用するキーボードのサイズにピッタリ。セッティングやバラシの時にラクなようにいたるところに取っ手がついている。よくあるでしょ?「あ~、ココが持てれば楽なんだけど、取っ手がない!」みたいな。そういうことが一切ない、「生活の知恵」の塊のスタンドだ。
シゲさん所有のSUPER100JHのキャビなんて泣きたいぐらいアホなところハンドルが付いてるからね。でもアレは完全復刻仕様だから仕方ない。

170v何しろ土台はダイニング・テーブルだ!これがパタンパタンとコンパクトにたためるようになっている。加藤さんの自作。器用なもんです。

180さて、DYNAGONのステージ。

190シゲさんの猛烈なフィードバックからスタートするはHenry Manciniの「Peter Gun Theme」。
「Peter Gunn」というのはアメリカの刑事もののTVドラマで、Blake Edwards(Julie Andrewsのダンナさん)が制作していた。

200誰しもが耳にしたことのあるこの有名なリフ…かつてはELP&Pもオハコとしていたが、DYNAGONバージョンの方がヘヴィだ。

ちなみにBlake EdwarsとHenry Manciniのコンビはこれ以外にも「Breakfast at Tiffany's」で「Moonriver」を、「The Days of Wine and Roses」で「酒とバラの日々」を、「Pink Panther」で「ピンク・パンサーのテーマ(あの有名なテナー・サックスのテーマはPlus Johnson)」を世に残している。

210ノッケからシゲさんのギターが炸裂!

220間髪を入れず加藤さんのシンセサイザーのSEが会場に充満する。

2402曲目は「Hammerhead」。サメ?
この曲以降は1曲を除きすべてオリジナル曲。
230vシゲさんの「Freeway Jam」を思わせるテーマから、予想しない方向へ物語がドンドンが展開していく。

250vキメも仕掛けもタップリのスリリングな曲だ。

260緩急自在に変化する曲調をガッチリ下支えするリズム隊。

270v最後の最後で転調するところが何ともスリリング!
220vところで、もうお気づきのこととは思うが、DYNAGONはインストのバンドである。
シゲさんとのお付き合いもかれこれずいぶんと長くさせて頂いていて、この「DYNAGON」という名前はかなり以前から知っていたが、実際に見たり聞いたりしたことはなかった。活動していなかったからね。
で、今回見て初めて知ったの…DYNAGONがインストのバンドだったってこと…。
70年代(現実的には80年代)のハードロックがそのまま帰って来たようなサウンドというか空気感がタマリマセンな。一発に気に入ってしまった。

280v続いての「Put the Metal」はややポップなハード・ドライビング・チューン。
300シゲさんのワイルドな8ビートの刻みに…

290加藤さんのオルガンのメロディがからみつく。
バンドのダイナミクスを極限まで発揮したゴキゲンな1曲。
310シゲさんのクランチーなアルペジオ一発。ああ、そうだ、1959ってこういう音なんだ…ってことを確認させてくれる。
曲は「Art of Nazca」。「ナスカの地上絵」をテーマにした作品。
これもコロコロと場面が移り変わっていく聴きごたえ十分な大作だ。
しかし、シゲさんがこういう曲を演るとはね~。あまりにもRolloverのイメージが強いからね。シゲさんがキメを弾くなんて「Manic Depression」ぐらいかと思ってた!

320v次の「Crazy Driver」も直球勝負の真性ハードロック・チューン。

330vしかしそこはDYNAGONのこと、いたるところに仕掛けが潜んでいるぞ!

335v6曲目の「Moon」もミディアム・テンポのマイナー・チューン。こういう曲はDYNAGONのへヴィなリズム隊が光るね。
さらに増井さんのドラムで始まる「Rising Dragon」もカッコいいテーマを持つミディアム・チューン。

350大蛇のようにドラムにからみつくToshiさんのベース!

340vミディアムなテンポが加藤さんのソロをキッカケにアクセルレイト。このあたりのメリハリが実に見事!
400vそして頂点に登り詰める!

420まったくすき間なく演奏されたのはアップテンポの「Paradise a Go Go」。

440ってコレ、ボロディンの「韃靼人の踊り(Polovetisian Dance)」じゃないの!
460「♪ザンザカザンザカ」と原曲とはほど遠いハードなロックになっちゃって!これはこれで実にカッコよろしいな。

Dg_img_0766 最後を締めくくるのはバンド名をそのままタイトルにした「DYNAGON」。

Dg_img_0789_2 ド派手なテーマ部から加藤さんのソロになだれ込む。ルール無用のソロ地帯!加藤さん大爆発!

360vそしてクライマックスはギターとキーボードのガチンコ・バトル!

370「もっと来いや~!」とシゲさんを挑発する加藤さん。

375v双方一歩も譲らない大熱演に観客も大興奮。

380シゲさんも入魂のソロをブッ込む!
そういえば、シゲさんはよくこんなことを言っていた。「ホレ、ジミ・ヘンドリックス演っとるやろ?新しいことは何ひとつ出来んのや」
つまり、シゲさんはRolloverをやっている限り、ジミ・ヘンドリックスの没後に出て来たフレーズやテクニックは一切ステージで弾くことができないというのだ。ライトハンドだの、スウィープなどもってのほか!ジミはそんなことやってないからね。
それがDYANAGONでは自由自在。水槽から離された雷魚のように好き勝手にギターを弾くシゲさんの姿を見てて「自由っていいナァ~」と思ってしまった。

390vそれを受ける加藤さん!

410vもちろんリズム隊も2人の大決闘を放っておくワケがない。

415vパワー全開でDYAGONサウンドを爆発させた。

450vん~、恐るべしDYNAGON!

ここのところmintmintsD_Driveといったインスト・ロックの活躍が目覚ましくとてもうれしく思っている。
歌は「言葉」と「声」いうとてつもなく強力な武器を持っているので、最終的には主役の座を他に譲ることはないが、それに負けじと音楽的、器楽的に英知を曲に注ぎ込むところがインスト・ミュージックのおもしろいところだ。
ジャズがいい例だ。あのワケのわからないアドリブ・メロディがもっと単純なものだったらすぐに飽きて誰も聴かなくなってしまうだろう。リズムにしても、あのスイング感が快感だから聴いていられる。

古くはテケテケに熱狂し、かつてはCasiopeaのコンサートで会場全体が飛び跳ねた時代もあった。
日本人はインスト・ミュージックが根っから好きなんだと思う。

DYNAGONの、この生きる化石のようなアナログのインスト・ロックとmintmintsやD_Driveのようなコンテンポラリーなインスト・ロックの共演を見てみたいナァ。

430vDYNAGONの詳しい情報はコチラ⇒DYNAGON facebook

さて、DYNAGONはMt. Ena Rock Festival(恵那ロック)への出演が決まっている。竹田和夫や外道が出演する中津川市で開催される伝統のロック・フェスだ。
そこでも重戦車っぷりを存分に発揮してくれることだろう。

Mt. Ena Rock Festivalの詳しい情報はコチラ⇒Mt. Ena Rock Festival facebook

470(一部敬称略 2013年8月6日 名古屋ell. SIZEにて撮影)

2013年9月27日 (金)

グッドモーニングアメリカ『"QUATTRO QUARTER" 〜What I Got〜』

渋谷QUATTROの25周年を記念するイベント・シリーズ『QUATTRO QUARTER』にグッドモーニングアメリカが登場した。
ORANGE RANGEとのダブル・ヘッド・ライナー。
だからたなしんのオープニングのセレモニーもオレンジ一色!超満員の客席を割ってステージに上がった!

10たなしんのオープニング・セレモニーからバンドが音を出す瞬間にグドモのステージの最初のクライマックスがやって来る。はじめからクライマックスだ。

20金廣真悟…

30渡邊幸一…

40vたなしん…

50vそしてペギ。

60v今日は比較的時間があるのでタップリ12曲を演奏。
オープニングは「キャッチ&リリース」。

70今年5月にリリースした『未来へのスパイラル』からの選曲が約1/3。こういうところがこのバンドのいいところなんだよね。以前のレパートリーふんだんに取り入れていく。
いかに自分たちがやってきたことに自信を持っているかという表れだと思う。
90vギュウギュウ詰めの客席では靴をなくす人、下敷きをなくす人、なかなか大変なことになっていたが、たなしんの「コール&レスポンス」のコーナーも大ウケしていた。

80幸一ちゃんはいつも1959と1960Aのコンビネーション。

95v入魂のギター・プレイはグドモのショウの大きな見どころのひとつ。
それにしても暑かったね~!

100すさまじいペギのドラミング!彼がドラムを打擲する姿はまるで殺陣だ。ズッパズッパと宿場の悪党を切り捨てる桑畑三十郎、いや四十郎のようだ!これじゃ卯之助もかないっこない。斬られりゃいてーぞー。(スイマセン、グドモ・ファンの若い人は誰もわからないよね?)

ところでペギの切れ味鋭い名刀はNATAL。
Marshallがプロデュースする1965年創設の大英帝国伝統の打楽器ブランドだ。
まだ英語版しかなくてゴメンね…でも詳しくはコチラ⇒NATAL Official Web Site

そして!是非見てもらいたいのはコレ!⇒NATAL Artists

グッドモーニングアメリカでのMarshall&NATALの活躍ぶりはコチラもチェック!

110v
7月11日から始まった『未来へのスパイラルツアー』も10月5日の渋谷O-EASTで終了する。
全公演ソールド・アウト!行くところ敵なしのグッドモーニングアメリカなのだ!

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルウェブサイト

120(一部敬称略 2013年7月30日 渋谷Club QUATTROにて撮影)

2013年9月25日 (水)

Aldious~District Zero Tour 2013

先ごろニューアルバム『DISTRICT ZERO』を発表し、そのレコ発ツアーを大成功のうちに終了させたAldious。

10今日はそのツアー・ファイナルのもようを…ではなくて、時計の針をギュイーンと戻してツアーの初日の様子をレポートね。

20これがニューアルバムの『District Zero』。
『Deep Exceed』、『Determination』に次ぐ渾身のサード・アルバムだ。

30cd2013年から加入したボーカルのRe:NO(リノ)。

40Yoshi

50vトキ

60サワ

70vAruto

80x久しぶりに臨んだAldiousのコンサート。
相変わらずの人気ぶりでノッケからスゴイノリよう!

90v上手ギターのYoshiはMarshallプレイヤー。
110vかつてはJMD:100を使用していたが、今回はシステムの関係でDSL100を使用。JMDがサブに回った。
キャビネットは1960Aだ。
100新しいメンバーなどとは全く感じさせない堂に入った見事な歌いぶりのRe:NO。

120v飛びきりハードな曲~から妖艶なバラードまで完璧にAldiousワールドを練り上げた。
180vAldiousの作曲の多くを手掛けているYoshi。今回もAldiousの持ち味をアッピールした佳曲を提供。

130vステージ中を飛びまわり、頭が吹っ飛んでいくんじゃないかと思うほど壮絶なトキちゃんのアクションも相変わらず!

140vサワちゃんの練り込まれたベース・ラインがバンド・サウンドの低域をリッチにする。

160楽しそうだな~。疲れの片鱗も見せず最後までパワフルにドラムをプレイするArutoちゃん。

170挑発的なRe:NOのステージングに観客は大熱狂。

190学習ノート片手のサワちゃんの告知コーナーも健在。「え~と、なんだっけ?」なんてやっているよりよっぽど効率がいい?
230vそして、ステージ上手で、時にジックリと、時に激しく、時にテクニカルにギターを引き倒すYoshi。

200vセクシーな衣装がYoshiのステージアクションにまたピッタリなんだ!

210vそして、Marshallサウンドは「抜ける」!この調子でこれからもガンガン弾いちゃってね!

220vニュー・アルバム『District Zero』に収録されている全ての曲を演奏。アンコールを含めて19曲。
艶やかで華やかなコンサートだった。

240Aldiousの詳しい情報はコチラ⇒Aldious公式サイト

250(一部敬称略 2013年7月26日 渋谷O-EASTにて撮影)

2013年9月24日 (火)

人間椅子ニューアルバム『萬燈籠』発売記念ミニ・ライブ

これは素晴らしい!
8月7日に発売された人間椅子のニュー・アルバム、『萬燈籠(まんどろ)』のこと。
どう素晴らしいのかというと、ただひたすらカッコいい。全曲全編スミズミまでハード・ロックの魅力に満ち溢れている。

タイトルもいい。『萬燈籠』とは津軽地方の方言で「まんまるのナニナニ」を指す言葉だそうだ。

10cd今日は『萬燈籠』発売記念のミニ・ライブだ。CDを購入した方が先着で入場券を手にすることができた。
会場のタワーレコード地下のCUTUP HALLは超満員!

20和嶋慎治

300v鈴木研一

50ナカジマノブ

60v 人間椅子はMarshall Blog初登場かと思われる人もいるかもしれないが、実はCONCERTO MOONとのダブル・ヘッドライナー、『Dos a tres caids!~CONCERTO MOON 炎の三番勝負~』のレポートで登場して頂いている。

70今回も和嶋さんは当然Marshall。1987を使用している。
MarshallとSGのコンビネーションについては前回書いたので細かいことは省略するが、やっぱりいいもんだ。
もちろん、「いい」というのはギターの音色そのものも指しているのだが、人間椅子の作り出す独自の世界に和嶋さんとMarshallとSGの音が完全に溶け込んでいるということなんだな~。
特にMarshallに関して言えばこのキャビネット、1960TVによるところも大きい。キャビネットはとても大切なのだ。
ギター⇒アンプ(ヘッド)⇒キャビネットの序列で重要性が薄まっていくように捉えられているような風潮があるが、実はその逆…というのが私の持論だ。だって、実際に音を出しているのはキャビネットなのだから…。ま、どれも大事なんだけど。

80vハートや花柄のかわいいステッカーでMarshallを飾っている女性ギタリストは少なくないけど、Marshallにお札を貼っているギタリストは世界広しといえども和嶋さんぐらいだろうナァ~。
これがまた不思議とマッチするんだよね~。

90アレ、なんていうんだろう?托鉢僧が持っている「♪チリ~ン」と鳴らす鐘。
CDと同じくショウはあの鐘の音で始まった。
それにしてもこの鐘の音というのもスゴイもんだ。一度鳴らすだけで独特なアノ雰囲気を作り出してしまう。
まさか、この音を風鈴の音と受け止めて涼しがる人はいまい。
これがまたCDでは抜群の効果を生み出している。
曲は「此岸御詠歌」から…

110「黒百合日記」…

120ク~、タマランな~!このヘヴィなリフとビート!それに「がんばって!」も「負けるな!」も出てこない、人間椅子だけが織りなすことができる言葉世界。それでいて時折ハラっとさせられる黒く切ない愛情の表現…。

130これぞ私がいうロック。私が提唱するロックは真のハードロック。美しいMarshallのディストーション・サウンドを必要とするガッツのあるロックなのだ!
140v2曲目は鈴木さんが歌う「地獄変」。CDの不気味さを見事に再現。
150MCで歌詞について触れていたが、そう、人間椅子の歌詞は
ただただおどろおどろしい言葉を並べているワケでは決してなく、うまくは言えないが、歌詞によって曲が作られ、曲によって言葉が編まれているな…。
こういう感覚を覚えるのは若いときに頭脳警察を聴いた時以来だ。

170vこれだけ言葉を自家薬籠中のものにしている様子を見ると、70年代の初めに「日本語ロック論争」なるものがあったなんてとても信じられない。

日本語のロックとして完結しているように思えるのだ。

閑話休題。お経は8ビートだと思うんだよね。木魚がハイハットの役目をして奇数拍、つまり「アタマ」で鳴らされる。
ところが何年か前に横浜の方で執り行われた親戚の葬儀で驚くべき体験に遭遇した。
ナント、そこにいらしていた僧侶が木魚を偶数拍、すなわち「ウラ」で鳴らしたのだ。
どうなるか…お経が4ビートに聞こえ、カウント・ベイシー・オーケストラのように猛然とスイングし出すのだ。
隣に座っていた音楽に疎い私の父も「オイ、これなんかおかしいんじゃないのか?」と私に耳打ちしてきたぐらいだ。
ところ変われば品変わるのはよくあることだが、あれには衝撃を受けたな。

180v続いて「衛星になった男」…。
「私の願い」はこうしたロックが興隆することだ。
210v「ねぷたのもんどりこ」。
鈴木さんの歌声がまた何ともいえず魅力的だ。
220この曲もカッコいいナァ。
そうだ、「祭り」も和のいいサブジェクトだ。

190v「♪ねぷたのもんどりこ ♪ヤレヤレヤレヤ」というパートはイヤでも盛り上がるというもの。コンサートでもハイライトのひとつになるに違いない。

200「桜爛漫」。和嶋さん曰く「チョットだけBlack Sabbath」。
40vここでノブさんフィーチュア。
「みんな~、オレことアニキって呼んでくれ~い!」

240vアニキがリード・ボーカルを担当するドライビング・チューン、「蜘蛛の糸」。カンダタか…小さいころこの話を聞いてショックを受けたもんだ。
ノブさんの絶叫がこの曲にピッタリとマッチする!

250vそしていよいよクライマックス。
「人間万歳」…
30そして、「♪ぶんがちゃっちゃ」がタマらない「新調きゅらきゅきゅ節」で本編を締めくくった。
もっと聴きて~!

260猛烈な勢いでアンコールを要求する観客の前に再び姿を現した人間椅子。

270演奏するは「針の山」。

290ずいぶん昔からジャズやロックに「和」のテイストを溶け込まそうと色々なやり方が試みられてきた。
これは自分も好みもあるので単なる私論にすぎないが、ごく自然にかつ効果的に、そして一番カッコよくこれをやって見せたのはジャズの穐吉敏子のビッグ・バンドではなかろうか。

305ロックではナントいっても人間椅子だろうナァ。
これほどまでに自然にスマートの洋の東西を混ぜてうまくいったものも少なかろう。他にあるとすれば「たらこスパゲティ」と「抹茶アイス」ぐらいのものではないか?

310そのふたつと寸分たがわず人間椅子のお味は最高だ。

320日本人に生まれてよかったと思うことは多々あるが、ストレートに人間椅子の音楽を楽しめるのもそのうちのひとつに違いない。
英語圏の人たちがビートルズの歌を直截的に楽しむように、我々も人間椅子を楽しまなければモッタイない!

330v人間椅子は現在アルバムと同じタイトルを関したレコ発ツアー『~萬燈籠~』を敢行中だ。各所でチケットがソールド・アウトしているが、是非チャンスを窺って出かけて欲しい。
9月29日と30日の東京公演がファイナルだ。

340人間椅子の詳しい情報はコチラ⇒人間椅子オフィシャルサイト

10cd(一部敬称略 2013年9月3日 TOWER RECORDS CUTUP HALLにて撮影)

2013年9月20日 (金)

Let's Go to キネマ!~『LIVE ROKUGENSHIN』リハーサル・レポート<ROCK編>

昨日に引き続き、いよいよ明日開催の『LIVE ROKUGENSHIN <ROCK DAY>』のリハーサルが行われた。
今、こうして原稿を書いている目の前でもサクサクとリハが進行している。
これはホントにいいコンサートになりそうだ。
滅多に見ることのできないいわゆるExtravaganzaというヤツだ。(これを名前にしている人が最近テレビに出てきててビックリした)

それとね、マーシャル祭りなの…。
見に来てね!

10今日も恭司さんを中心にリハが進行。

20_2まずは恭司さんのブロックから…。

30_2今日もキラ星のごとくスター・プレイヤーが集結する。

40梶原順!

50_2斉藤光浩!

60オッと!
曲名は言えないけど…スゴイよ。

70_2これモンだもん!

80私gあこのおふたりを最初に見たのは中学2年の時。日本武道館。Aerosmith初来日の時のことだった!

90_2青木秀一!

100v_2田川ヒロアキ!
130v青木さんのスーパー・ヴォイス炸裂!
120vこの3人のブロックもスゴかった!何をやったは言えないけど…。

110_2今日もホスト・バンドは大忙し!ズッ~と演奏しっぱなしだからね~!
石黒彰!

150_2二家本亮介!

160山本真央樹!

170大阪からD_Driveのふたり到着!

180ステージには横関敦!

190原田喧太!
240ここもスゴかったよ~!どんだけ弾くの~?
230ゲップが出るほどギターが聞けちゃう!
250昨日同様、インタビューも同時進行。
220_2聞き手は、本番の司会を務める音楽評論家の大野祥之!

Re1_img_2160 ステージは横関さんとSeijiさんとのカップリング。
ここもスリリングだったよ~!

200_2D_Drive、Seiji!

210そして、この組み合わせ!

Re1_img_2165 喧ちゃん!弾きまくり!

Re1_img_2156 そしてYukiちゃん!紅一点…って最近珍しい。どこへ行ってもガールパワー花盛りだからね。
もちろんバリバリ引き倒していたよ!

Re1_img_2166 『LIVE ROKUGENSHIN <ROCK DAY>』の開催は9月21日。翌日は日曜日!
秋の夜長に最高のギター・ミュージックを楽しみませんか?Live Rokugenshinの詳しい情報はコチラ⇒六弦心Official Website

東京キネマ倶楽部の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

Re1_img_2119(一部敬称略 2013年9月20日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2013年9月18日 (水)

マサヤン天国ロック生誕60祭 ~HeavenS MASAYAN ConnectioN LIVE 2013~<後編>

さて、『マサヤン天国ロック生誕60祭』レポートの<後編>。

下はこのイベントのフライヤー。右下に「arr. by MASAHIRO KUWANA」とクレジットが入っている。
コンピュータに詳しいマサヤンが、この元となった写真を大層気に入り自分でイラスト風にアレンジしたものだ。

10vまだまだ続くゲスト陣の登場。ショウはまだ中盤に入ったばかりだ。

金子マリ下田逸郎がステージに上がる。
20_3まずはマリさん、「紅い花咲いた」を披露。

30v下田さんがギターとコーラスでバックアップ。この曲の歌詞も下田さんの手によるものだ。

40v_3喧ちゃんも加わってのトリオの演奏。

43美しいクリーン・トーンを用いて、絶妙なタイミングでオブリガートを送る。

46vマリさんは<前編>に登場した亀渕さんと「セクシャル・バイオレットNo.1」のレコーディングにコーラスで参加している。ナント豪華な!しかも、ツアーまで参加したという。
とにかく楽しい雰囲気でMCも大爆笑。今にしてみると何であんなにおもしろかったのかわからないが、とにかくおもしろかったナァ。

45そしてもう1曲、「ありがとう」を熱演。ホントこれはいい曲だ。

50v_4さて、ここで出演した女性アーティストがゾロリと一堂に会した「女力本願」のコーナー。

60_2
イヤ、男性がひとり…女性陣プラス喧ちゃんだ!
75v
曲は「BAD MOON」。

70_3この曲もマサヤンと下田さんの共作だ。
「♪男は男で行くから そうさ女は女でやりなよ」…なんかこのコンサートのために予め書かれていたような曲!

80_3JILLも飛び入りで参加。

最近のロックはガール・バンド花盛りだが、実はガール・パワーはずっとスゴかったんだよ。ただ男がおとなしくなっちゃっただけの話し…そんな感じがした。90_3ここでまた場面がガラリと変わる。
La'cryma ChristiのTAKAが登場。桑名出身!

100v曲も一転してGuns and Rosesの「Sweet Child O'Mine」を演奏。
一気にロック・カラーが強まった!

120v_3そこへ替わって現れたのが内田裕也

130v_3スゲエ、存在感。
裕也さんは何度もお見かけはしているが、カメラを向けるのはコレが初めて。

140v_2「哀愁トゥナイト」が場内に大音量で流れる。
しかし裕也さん、う、歌ってない!曲に合わせてステージ上でほぼ暴れているだけなのだ!

150しかし、キマった!

160_2もう1曲は「テーマ曲」とおっしゃっていたが、「Johnny B. Goode」。

170_2やっぱりロックンロールがよく似合う。
日本のロックをもたらした重要人物のうちのおひとりなのだから!

180v_3ギター・バトルを見守る裕也さん。カッコいい!

190_3喧ちゃんのお相手はトルーマン・カポーティR&R BANDの柴田昭寛。

200_2演奏はFlower Power!

210_4お定まりのポージングでメチャクチャ盛り上がる!みんな楽しそう!

220_4そしてフィニッシュ!

230_2ショウもいよいよ終盤に差し掛かる。
ここから先、本編終了までFlower Powerが引き受けた!

ステージの中央にマイクスタンドが立っているのがおわかりだろうか?

これは主がないワケではなく、もちろん、マサヤンのためのマイクなのだ!

235Flower Powerはマサヤンが最後に取り組んでいたバンド。
「Flower Power」というのは1960年代後半から70年代の前半、ベトナム戦争反対の運動に端を発した非暴力を掲げる反体制派のスローガンだ。
平和を愛したマサヤンのバンドにふさわしいバンド名だ。
ちなみにFrank Zappaの「The Adventures of Greggery Peccary」という曲に思いっきりこの言葉が出て来る。さらに1976年にFrank Zappaを日本に招聘したのは裕也さんだ。

メンバーは原田喧太と…
310vベースに鮫島秀樹

240v_2キーボード、篠原信彦
250_3ドラムに和田ジョージ

260_3もうひとりのギター、芳野藤丸

270v_3「ステップ&ターン」

280_3ステージの上手にはアーティストの利久が登場。
利久さんは地球防衛自転車隊を設立し、温暖化から地球を守るべく、日夜自転車で走り回っているという。
Flower Powerが演奏している間、画用紙に描かれた「happy 60th」という文字が利久さんの手によって変容しアートへと進化する。

285v2曲目は「Rat's & Cat's」。

290v霧吹きで水分を空中に散布しているところ。

295_2藤丸さんのスペイシーなギターが宙を舞う!

300v_2空中に散布された水分が、はじめに描かれた「happy 60th」という文字に付着し、溶解する。そこに利久さんが手を加えて行くのだ。

305エキサイティングな藤丸さんと喧ちゃんのギター・バトル!それにしてもナント見せ場の多いことよ!

320_3そして、「happy 60th」は愛らしいハートに昇華したのであった。

330v_3本編最後は「10 Years After」。

ステージでマサヤンが歌い、喧ちゃんがギターを弾くこの曲を何回観たかわからない。もしかしたら今日も喧ちゃんがギターを弾き、マサヤンが歌ったのかもしれない。マサヤンのためのマイクも用意されていたからね!
喧ちゃんの熱唱にそんなことを感じてしまった。

340v大きな大きな歓声を受けながら一旦ステージを降りた原田喧太。
520v全員参加してのアンコール。

350_2圧巻!!

360_4ステージ中央にはマサヤン!

365まずはみんなでにぎやかに「セクシャル・バイオレットNo.1」。
390_3
470_3ドラムで林敏明が加わる。もともとマサヤンと演っていた人でマネージャーも務めていた。喧ちゃんの最初のマネージャーでもあったそうだ。

Mk_img_8361 とにかくみんな楽しそうなのだ!
410_3
460_2飛び入りゲスト、山崎ハコ

380_3もうひとりの飛び入りゲスト、Bro. Kone

430_3さらに、内海利勝
440v_2もう1曲…「生きてるうちが花なんだぜ」。
ホント、生きてるうちが花なんだよな~。
ま、生きてりゃイヤなことや腹の立つことも多いけど、これも生きているからこそ。
死んで花実が咲くものか…やっぱり生きてるうちが花だよな~。
最近富にそう思うようになってきた。

400_3マサヤンのことを胸に、思い思いに歌す姿は最高に感動的だった。

420_2

480_2〆は喧ちゃん!

490_2この素晴らしいコンサートを企画した原田喧太に仲間からも称賛の声が浴びせられた。

370最後の最後は喧ちゃんが歌う「月のあかり」。客席との合唱が感動を誘う。
500v喧ちゃん、大役お疲れさまでした~!
これほどたくさんのゲストを招いての企画、パンパンに詰まったスケジュールの中、さぞかし骨の折れる仕事だったかもしれない。でもこんなにたくさんのミュージシャンやお客さんが集まってくれた。
これもマサヤンや喧ちゃんだけがなせるワザなんだと思う。

日本のロック界があまりにも偉大なシンガーを失ったことを再認識させられた半面、優れたミュージシャンたちによってマサヤンの音楽が生き続けて行くであろうことを確信した夜でもあった。

510vこれは、喧ちゃんも着ているイベントTシャツ。冒頭に紹介したマサヤン・オリジナルの図案をあしらえてある。

540v今回、こうした美術の制作をしようと、マサヤンんが保管していた写真を整理したが、このフライヤーやTシャツのデザインの元になった写真のデータがとうとう最後まで出て来なかったそうである。
550vそれはそうだ…この写真の元のデータはウチにあるのだから!

この写真は、2011年12月6日に渋谷のMt. RAINERで私が撮影したものだ。

喧ちゃんや晴子さんとこの話をして、お互いに「な~んだ!道理でないワケや!」の連発。こっちはこっちで「なーんだ!言ってくれればいいのに!」で応酬!

マサヤンはこの写真を気に入ってくれてfacebookのプロフィール写真にも使ってくれていたことは前回も書いた。

とても光栄なことだ。この写真データは今や我が家の家宝となった。

桑名さん、どうもありがとうございます!少しでもお役に立ててよかった。今日のコンサートもMarshallはいい音で鳴ってくれたし、私も一枚一枚心を込めて写真を撮らせていただきましたよ!

560v原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site

570さて、この後、原田喧太はギタリストの祭典『Live Rokugenshin』に出演する。
山本恭司さんをはじめとした日本を代表するスーパーギタリストたちが奏でる日本の美しいメロディをテンコ盛りに収録したコンピレーション・アルバム『六弦心』&『六弦心 vol.2』のライブ・バージョンだ。

580v日程は9月21日の<Rock Day>と22日の<Crossover Day>の2日間。
場所は東京キネマ倶楽部。
喧ちゃんのは出番は21日の<Rock Day>。
是非応援に来て欲しい!

Live Rokugenshinの詳しい情報はコチラ⇒六弦心Official Website

東京キネマ倶楽部の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

昨年の10月、マサヤンが亡くなった時、私なりの弔意と思い出を個人のブログShige Blogに認めた。そちらの方も是非ご覧頂きたいと思う。
Shige Blogはコチラ⇒桑名正博さんのこと

590

※この素敵な企画に参加させてくれて、出演者の皆さまから写真使用の了解まで取り付けてくれた我が友、原田喧太にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。

※明日のMarshall Blogの更新は午後6時頃を予定しております。

(一部敬称略 2013年8月7日 渋谷MUSIC EXCHANGE DUOにて撮影)

2013年9月13日 (金)

D_Drive ~ Driving Rock Revolution 2013 Summer in TOKYO~

D_Drive、東京での2回目のワンマン・コンサート。

10_2
前回は昨年の8月だった。Marshall Blogでもレポートしたが、その模様を収録したライブDVDも発表され大好評を博している。ジャケットの写真もいいね!

Ddvd_ あれから一年。早くも2回目のワンマンを開催した。

20_4 会場は超満員。ご覧の通り、休むことない全編ノリノリ状態だった。
ホント、D_Driveのものすごい勢いを実感する。

30_2Seiji

40v_2Yuki

50v_3Shimataro

60v_4Chiiko

70v_2いつもの「D_Drive」のバリトン・ボイスから入った1曲目は「Hyper Driving High」。

70
あまりのウケように呆然とするYukiちゃん…というワケではないのだろうけど、それぐらいの大騒ぎ!

80_5続いて「Drive in the Starry Night」。

90_2まずは2曲「Drive」で固めた。なんたってコンサートのタイトルが『Driving Rock Revolution』だからね。

100_2そしておなじみ「M16」。

110v_2MCをはさんで鐘の音から「Escape from」。「Lost Block」」、「Runaway Boy」。

120v「Unkind Rain」、「Champagne」、「Peach Fizz」…ファースト&セカンド・アルバムからバランスよく配置された選曲。

130v4人の個性が強調し、そしてぶつかり合う。

140
今回はChiikoちゃんふがドラム・ソロを披露。

Dd_img_0294パワフルなパフォーマンスに大喝采が送られた。

Dd_img_7099
前半は残すところあと1曲。「Mr.Rat Boots」をプレイ。

Dd_img_6928フト気がついたYukiちゃんの御御足(おみあし)。ハイヒールでワウは踏みにくかろうなァ…と思ってサ。そしたら最近足を痛めちゃったんだって。キャワイそう…。お大事に!

Dd_img_7282エフェクターを並べ替えるのは楽しい。音楽の機材も釣りの道具といっしょだからね。あーでもない、こーでもないと試行錯誤するのがまた悩ましくもうれしい。私も現役の頃はよくやった。

色々やってみたけど、私の場合はJMP時代の1959に1960AX、それにOD-1とCHORUS ECHOがあれば結局十分だったな~。

Seijiさんなんかは特にそれを楽しんでいるようだが、どんなに足元をイジくったとしてもMarshallの音を尊重してくれているのがうれしい。
ツイン・リードやバトル、なにかと2本のギターが交錯するD_Driveのレパートリーだ。やはりMarshallぐらい音の輪郭がシッカリして抜けてくれないと困るのだ。

160v…と盛り上がりに盛り上がって前半を終了。

170ここでゲストのSHARAさん登場!

180
おなじみのイントロは「More」。

190_4今日はSHARAさんはJVM210Hを使用。いつもはJVM410Hね。いずれにしてもSHARAさん独特音の分厚さはいつもと同じ。
出ないんだよね~、この音が!

200vD_DriveはSHARAさんのmintmintsとダブル・ヘッドライナーをこなしているので同じステージに立つのは初めてのことではないが…

210_2やっぱりSeijiさんもYukiちゃんもうれしそうだった。

220_2SHARAさん、渾身のソロ!

230MCではSHARAさんからD_Driveの紹介があったりして、これがまた大爆笑!

240_2SHARAさんとの共演、2曲目はうれしい「Radio Magic」。

250SeijiさんとYukiちゃんがあのメロディをハモリで弾く。
ドワ~、メッチャかっこいい!鳥肌…と感動していたらすかさずSHARAさん、私の方を見てニヤリとドヤ顔!
ん~、インスト・シェイカーもいいかもな。MARCYさんには申し訳ないけど…。

260_2どこへ行っても大人気のSHARAさん。

270タップリとソロを弾いてくれてお客さんも大満足。

280vあのポーズもみんなバッチリ!

290みんな楽しそうでしょう?!

300やっぱり名曲はどう料理してもだね。

310ア~っという間の2曲でした!


石原SHARA愼一郎の詳しい情報はコチラ⇒official website

320後半1曲目は「Mystery Zone」。
「こんなにいい人は見たことがない」とSHARAさんのShimaちゃん評。ホントいい人だけどプレイは強烈!持ち前のテクニックをウマイ具合に曲に活かす人だ。ウチの下の子もよく言われるが、正真正銘の日本民族だ。
340Sharaさんから「野獣」と呼ばれているChiikoちゃん!もちろんドラム・プレイのことよ!
330v_2
「Among the Destruction」を経て…325
D_Drive東京での2回目のワンマン・コンサートもいよいよ佳境に突入する!

350
「ロシアン・ルーレット!」といつも通りのYukiちゃんのタイトル・コール。

Dd_img_7283 曲中にメンバー紹介を挿入。

360_2つづいて「Screw Driver」。
380_2「Over REV」をプレイして本編を終了。

390本編全17曲。すさまじい演奏だった!

400_2<現在カーテン・コール中…アンコール、アンコール!>

さて、この後、D_DriveのSeijiさんとYukちゃんはギタリストの祭典『Live Rokugenshin』に出演する。
山本恭司さんをはじめとした日本を代表するスーパーギタリストたちが奏でる日本の美しいメロディをテンコ盛りに収録したコンピレーション・アルバム『六弦心』&『六弦心 vol.2』のライブ・バージョンだ。

406vf
日程は9月21日の<Rock Day>と22日の<Crossover Day>の2日間。
場所は東京キネマ倶楽部。
D_Driveは21日の<Rock Day>に出演する。
是非応援に来て欲しい!

Live Rokugenshinの詳しい情報はコチラ⇒六弦心Official Website

東京キネマ倶楽部の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

405
アンコールはおそろいのTシャツに着替えて登場。このTシャツがまた大好評なんだって!

410
アンコールの1曲目はその『六弦心 vol.2』に収録されている「どこかで春が」。
ふたりがこの曲を弾くのを生で見るのは初めてではないが、この4人で演奏するのに接するのははじめて。
可愛くてイキがよくてとてもD_Driveによく似合う。まるでオリジナル曲のようだ。

430
そうそう、どうしてもこうしたメタル調のバンドってマイナー(単調)の曲が多くなってしまうのが常のようだが、カリプソみたいな明るいタイプの曲をやっても十分おもしろいと思うんだけどな。

ちょっと脱線するけど、アルト・サックスのPhil Woodsに『Live at Showboat』というライブ盤があって、それに「High Clouds」という曲が収録されている。これはサンバのリズムに乗ってPhil WoodsとHarry Leaheyというギタリストが延々と超絶技巧フレーズをハモり続けるというスリリングかつ楽しい曲。キーがメジャーなところが余計にカッコいい。
こういうのD_Driveがやったらおもしろいだろうナァ。メタル派の人に怒られちゃうか?

でもね、D_Driveもへヴィ・メタルを礎に、貪欲に色んな音楽を吸収してアウトプットしていくべきだと思う。ナゼかいうと、この4人だからできることや、この4人にしかできないことってたくさんあると思うからなのだ。

420お待ちかねの「Cassis Orange」でアンコールも幕を下ろした。

440Shimaちゃんも!

450この熱気が伝わるだろうか?!

460Seijiさんも今回のワンマン・ショウで相当確固たる手ごたえを感じたのではなかろうか?
この後、9月上旬には名古屋でのワンマンも大成功に収めた。まさにDrive真っ最中のD_Driveなのだ。

470
発見!スゲ。Seijiさんのポーズ、本編の最後と完璧に同じ。さすが、「完璧」がモットーのSeijiさんだ!

480D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

490(一部敬称略 2013年8月3日 渋谷Rexにて撮影)

2013年9月12日 (木)

田川ヒロアキ 『夏のスピードNIGHT』

官民(?)の別を問わないヴァラエティに富んだ活動で着実にキャリアをアップしている田川ヒロアキ。
色んなコトやってるよ~、しかし。

10今日は『夏のスピードNIGHT』と題したお得意のセッション。「スピードNIGHT」だって!タイトルだけでワクワクするジャン?

20メンバーは…!

30キーボードに石黒彰
40v
ベースはIKUO

50vドラムに菅沼孝三

60vそしてリーダーは田川ヒロアキ。こりゃスピード出るよ~。ホラ、アクセル踏んでるもん。

70v今日のMarshallはJCM900 4100と1960A。

80vオープニングは最近定番になっている「Seascape」。そして「Stranger Destroys Arms」。

さらに「Fly Away」。ここまですべてファーストアルバム『Fly Away』からの選曲。
ナンダナンダ、初心に帰ったのかな?

続いては今年5月に発表した『Ave Maria』から「メンデルスゾーン~ヴァイオリンコンチェルト(ショパン~別れの曲)」。
さすが石黒さんとのイキもピッタリだ。

100そして、次に控えしは。実は今回のコンサートの目玉のひとつ。これも『Fly Away』に収録されている曲…

110v「Space Walker」。
ナント、この曲をステージで演奏するは初めてだったという。
予てからリクエストが多い曲だったが、なかなかメンバーとの調整がうなくいかず出来ないでいた。
それを、今回このメンバーでとうとう実現したのだ。

120道理で張り切っていると思った!
ステージ初演も難なくこなし会心での出来で第一部を終了させた。

130
<休憩中>
ドッカ~とはいわないが、着実に、確実に、やっと、ずっと売れ続けている『Ave Maria』。こういうのは名盤になるんですよ。
毎回いっとりますが、ジャケットもよろしい
140cd第二部もこれまた定番のア・カペラのギター・ソロで幕が開けた。

150v相変わらず見事なお手前で…。
毎回少しずつ違うことをやるところがまたニクイね。

160左手が目にも止まらぬスピードで指板の上を滑って行く。
クライマックスまで一気に上りつめスカっと弾ききった!

170v_2続いては孝三さんのソロ。

180vディジュリドゥからスタート。孝三さん、サーキュレーションうまいな~。管楽器の連中はこれをマスターするのに苦労してるってのに。
このテクニックにおいて管楽器でスゴイのはWynton MarsalisとRahsaan Roland Kirkでしょうな~。Charles Mingusの『Mingus at Carnegie Hall』の「C Jam Blues」のRahsaanなんかは痛快無比。ロック・ファンでも十分楽しめる。もはやMarshallを使ったハードロック?!

190おかげさまで孝三さんのソロは10年以上何回も拝見させて頂いているが、まったく飽きないな~。大好き。

200テクニックとギャグの応酬。飽きないドラム・ソロはこの世の奇跡だ!

210手数セッション等でも共演しているふたり。
今日は新しい試みに挑戦だよ。

220孝三さんはカホンをプレイ。
250vそれにヒロアキくんがスパニッシュ風のギターでくんずほぐれつ!

240孝三さんのすさまじい速叩き!(っていうの?)
やっぱりここでも「スピード」!

230v
そして、複雑極まりない「Symphony」。

260これは第二部の目玉かな?
一糸乱れぬ演奏が素晴らしい。

280ここでガラっと雰囲気を変えて「Ave Maria」。
これがまたとびきり美しい。
これだけゆったりしたメロディをそのまま弾くのはなかなか勇気のいることだ。
ところがヒロアキくんは自慢のトーンで弾ききってしまう。できればいつものJMDで聴きたいところなのだが…。

270v本編最後は『Ave Maria』収録のキラー・チューン「Speedway」。

385v各人のソロがフィーチュアされる大興奮の1曲!

300v
石黒さんのムーグ・ソロ炸裂!いいよね~ムーグって。

295音をベンドさせているところ。弾いていない方の手と口も使う大熱演!ものすごいスピード・フレーズ!

305v全編を通じてカッコいいベースラインを提供してくれたIKUOさん。

320vここへきてソロ爆発!

330vすさまじいスラップ!メチャクチャかっこいい!

350vスピード感あふれるスリリングなベース・ソロ。ずっと聴いていたい!

360
…とおお盛り上がりのうちに本編が終了。

370vアンコールはヒロアキくんのボーカルで「All my Loving」。

あ~、おもしろかった!メンバー各人のスピード・プレイでタイトル通りのパフォーマンスを完遂した。

380さて、この後田川ヒロアキはギタリストの祭典『Live Rokugenshin』にゲストとして登場する。
山本恭司さんをはじめとした日本を代表するスーパーギタリストたちが奏でる日本の美しいメロディをテンコ盛りに収録したコンピレーション・アルバム『六弦心』&『六弦心 vol.2』のライブ・バージョンだ。
410v日程は9月21日の<Rock Day>と22日の<Crossover Day>の2日間。
場所は東京キネマ倶楽部。
田川ヒロアキは当然21日の<Rock Day>に出演する。石黒さんも出演だ!

Live Rokugenshinの詳しい情報はコチラ⇒六弦心Official Website

東京キネマ倶楽部の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

400今日は残念ながら自前のMarshallではなかったが、田川ヒロアキの大きな大きな魅力のひとつは彼が作るギターの音色だ。
「イヤ~、Marshallや他の機材のおかげですよ~」と謙遜するが、その音の秘密のカギは言うまでもなく彼の「指」だ。

ギターの弾き方は完全に間違えちゃってるけど、音色は正統派もいいところ。エレクトリック・ギターの音色のもっとも美しい部分を引き出していると思う。

『ライブ六弦心』では愛用のMarshall、JMD501を持参するので、並みいる強豪ギタリストの中でどう立ちまわるかも見どころのひとつとなるハズだ。

それから、筑波サーキットに続いて、富士スピードウェイでの演奏がキマッタそうだ。やっぱり「スピード」!開催は10月19日。
車好きのヒロアキくんのこと、ヤル気マンマンで本番を指折り数えて待っていることだろう。

ギターとMarshallってホントにいいもんですな…。

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

420v(一部敬称略 2013年7月31日 高円寺SHOWBOATにて撮影)

2013年9月11日 (水)

諸星和己 with sun-go!~『BIRTHDAY LIVE Volt-age43』

毎年誕生日に開催されるという諸星和己のライブ。一度観てみたいと思っていた!

10諸星和己!
180vギターは我らが五十嵐sun-go美貴!
そう、SHOW-YAのsun-goさん。mintmintsのsun-goさん。
もう長いことsun-goさんがかーくんのサポートをしているのは知っていたんだけど、観る機会がなくて…でも、ようやくチャンス到来。
かーくんサイドからの協力を頂戴し、ガッツリと取材させていただいた。

30vこれが期待通り。かーくんの熱唱と腕利きミュージシャンのコラボレーションで極上のロック・コンサートなのだ!

40vかーくんとsun-goさんのコンビネーションもバッチリ!

50sun-goさんとMarshallのコンビネーションもバッチリ。

60vいつもと同じJVM410Hと1960BDMのセットだ。

70v…ということは…

80ロック・サウンド超全開のワイルドなステージなることは必定!

90大歓声の中、登場した、かーくん。
1曲目は「Call~Pin.K your soul my beat~」。

100sun-goさん、すっかりいつもの調子で轟音を鳴り響かせる!

110v2曲目は「Shout!!」。

120v曲調はSHOW-YAにもmintmintsにもないファンキーなものだが、sun-goさんなかなかどうして!
150v楔を打ち込むようにへヴィなバッキングを提供する。

130v
3曲目は「SHAKE IT」。

210ステージはかーくんが当然中央に立つ。sun-goさんはキーボードといっしょに上手。このステージのコントラストが実によろしい。

240v
「So What」では渋いハープを一発!

155vもちろんダンスも完璧!

156「monologue」では椅子に座ってしっとりと…。

157かーくんもかなり多くの場面でギターをかき鳴らす。

170v感情を込めて心の奥から声を絞り出すようにして歌う姿も圧巻だ!
160メンバー紹介では手を高々と上げて声援に応えるsun-goさん。

190v「え、ナンだって?」…どこへ行ってもイジられるsun-goさん。それも人気の秘密!キャワイイから。

200v宙を舞っているのは水の入ったPETボトル。「ここは水ダメなんだ」というかーくん。え、いつもは一体この場面でナニやってんの?!
250踊っているワケではない。mintsではないのだから。

写真がなくて恐縮だが、このバンドではsun-goさんのコーラスの出番がかなりあって、そちらの方でも大活躍だったことを書き添えておこう。

230v文字通りステージと客席が一体となった完璧な盛り上がりぶりで本編が終了。

220vアンコールではバースデイ・ケーキも登場。Happy birthday!

260vこのsun-goさんは珍しいんじゃない?…

Km_img_9895 SHOW-YAでは見られないアコースティック・ギターの激しいストラミング!
290vかーくんとダブル・アコギ!

280
この日はサイド・ギターに徹したsun-goさん。最後の最後にステージ中央で颯爽とソロを披露した!

310
最後の最後までエンターティナーぶりを発揮したかーくんなのであった!

300v五十嵐sun-go美貴の詳しい情報はコチラ⇒Official Blog

140v
アンコールを含め全18曲を熱演したかーくん。大歓声に応えて手を上げる。

320諸星和己の詳しい情報はコチラ⇒KAZUMI MOROBOSHI Official Website

33010月14日をもって横浜BLITZが閉鎖するそうだ。
最初にココで観たショウはShigeo RolloverとMR.JIMMYのダブル・ヘッドライナーだった。超満員だったっけ。それからZappa Plays Zappaも観に来たな。
場所がらそう頻繁に訪れたワケではないが、やっぱりさびしいね。

340(一部敬称略 2013年8月12日 横浜BLITZにて撮影)

2013年9月10日 (火)

SHOW-YA~QUEENS BIRTHDAY <後編>

さて、『寺田恵子生誕50周年&23年ぶりシングル「V.S. MYSELF」リリース記念興行』の<後編>いきま~す!

昨日も信じられないくらい多数の方々がMarshall Blogにアクセスしてくださて感謝感激!PCが爆発するかと思った!
SHOW-YAはMarshall Blogの中でも頻出するバンドのひとつだが、記事をアップするごとにドンドンとアクセス件数が伸長している。

そんなことからもホント、ものスゴイ勢いを感じるね~。昔からSHOW-YAを知る方々の多くも「今が一番カッコいい!」とおっしゃってる。素晴らしい!

その勢いの表れがこの23年ぶりにリリースされたシングル『V.S. MYSELF』。「SHOW-YA史上最速曲」というのも気合が入っている証拠ではなかろうか…。
以前にもこのシングルのことと、今回レポートしているコンサートの速報、さらにまつわる他の話題を扱った記事をShige Blogに掲載しておいたのでそれらもご参照されたい。

Shige Blogはコチラ⇒寺田恵子生誕50周年記念興行『QUEENS BIRTHDAY』

10cdコンサートは、「恵子さんコーナー」を経て後半に入る。

キャプテンのキーボード・ソロ。
20_2SHAOW-YAのコンサートの中でも好きなパートのひとつ…。

30vいつも通りのシンフォニックなプレイだが…

50v
「I can Tell You」を挿入。

40_2キマッた!

60_2続いてはmittan!

60vいつも通りのパワフルなプレイだ。

70v_3

80

90〆はいつも通りドラ!

100v_2大きな歓声に応えて力いっぱい打ち抜いた!

110v_2
さらに、mittanが送り出すのエキサイティング8 ビートに乗って登場したのはさとさん。

130_2

140v♪ガリガリゴリゴリゲリゲリ、ド迫力のプレイとアクションでソロ・コーナーのトリを務めた。

150お得意のポ~ズ!

160_2そして、恵子さんからメンバーが紹介される。

この日お誕生日の寺田恵子

170v_2仙波さとみ

180v角田"mittan"美喜

190v_2中村美紀

200v五十嵐"sun-go"美貴

210_2ここでサプライズのお誕生日セレモニー!

211「姐さん お誕生日おめでとう!」と恵子さんに赤いバラをあしらった特製ケーキが登場。

212v
みんなでお祝いだ!

キャプテンが「これもブログにアップしてね~!」って。ブログとはこのMarshall Blogのこと。よろこんで!
mittanは自慢のカメラでシャッターチャンスを狙う!

213カメラマン、mittan。

Sy_img_9046 恵子さん、うれしそう!

215vステージで日が使えないので電子ローソクをフー。

216vいくつになってもお誕生日はうれしいもんですナァ。

217しかもこんなにたくさんの人たちに祝ってもらって!

記念撮影。もちろん広げた手のひらは「50」を表してます。
恵子さん、お誕生日おめでとう!

218さてこの盛り上がりムードのままコンサートは後半に突入!
450v「You Turn me Over」

220v
230_2
250v_2
270v_2
310_2「OUTSIDER」

260v
390


330v_2
240そして、MCをはさんでいよいよ最後のブロック。
恵子さん、「可愛い部門」のキメのポーズ。「オラ、カメラマン、今撮んないでどーすんだ!」と怒られつつ撮らせていただきました!
カワイッしょ?
470vもうこのあたりになると早い曲しかないけんね。SHOW-YAが真骨頂を見せる圧倒的な場面だ!

340_2
「Rolling Planet」!
290回せ~!

280v_3

300v「BATTLE EXPRESS」

350v
370v
410_2「ギャンブリング」
360

380

420v_2このプレイにして、このトーン。やっぱりsun-goさんとMarshallのコンビネーションは完璧だ!
500本編の最後は「限界LOVERS」。

430

440
アンコール。今日のカーテンコールは一段とパワフルだった。

480_2「私は嵐」

400vいつもアンコールはおそろいのツアーTシャツでステージに上がる5人だけど、今日はみんな着がえずに本編と同じ衣装だ。

320v_2「嵐」お決まりのポーズ

490vとうとう最後の曲、「Fairy」。

520v_2「♪I can't see」…イエイエ、全部見せて頂きましたから!

510_2このコンサートの数日後には渋谷のTOWER RECORDSで『V.S.MYSELF』のミニ・ライブを開催した。そのようすはコチラでね!

530vエンディングに入るよ!

540_2サオまわしもバッチリとキマった!

550_2これにて全曲終了。

460_2感動のフィナーレ!

560アンコールを入れて全17曲(ソロ・コーナーを含まず)。この長さがまたいいんだ~。長くもなく、短くもなく、コンサートは2時間ぐらいがちょうどいい。体力も集中力もずっと保っていられるから。
最近のコンサートは長すぎるって!
でもSHOW-YAの場合はもうチョット聴きたいかな~。

570客席のみなさんにご挨拶。

あ~、今日もホントいいコンサートだった!

580_2ノン・マイクで「ありがとう!」と叫ぶ恵子さん。

590v_2終演後、恒例の握手会。

600v徹底して「50」をアッピールする恵子さんがカッコいい!手は40になってますけど…。あ、ピースか!

610終演後は例のジャケット用のお客さんの写真を数百枚撮ってクッタクタ!でもおもしろかったな~。
みんないい方々で、スゴイSHOW-YA愛。それにも感動した!

やっぱりいいロックにはMarshallがつきものだね!

これはこの日販売されたTシャツ。
SHOW-YAのシャツはいつもカッコいい。この図案の元の恵子さんの写真、私が撮らせて頂きました!うれしいです!

G_img_9801 SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAl SITE

620(一部敬称略 2013年7月27日 赤坂BLITZにて撮影)

2013年9月 9日 (月)

SHOW-YA~QUEENS BIRTHDAY <前編>

人間僅か五十年…

織田信長のお気に入りの言葉だったらしい。
日本人男性の平均寿命が50歳を超えて伸長し出したのはナント1947年以降のことだった。第二次世界大戦がなければもっと早かったのかもしれないし、戦争のおかげで医学が飛躍的に進歩して平均寿命が伸び出したのかもしれない。
もっとも平均寿命が50歳といっても、50歳になるとバッタバッタとまわりの人があの世に行き出すワケではない。
80歳、90歳まで長生きした人ももちろん大勢いる一方、医学が発達していなかったので生後そう時間を経たなくして、あるいは幼年期に亡くなった人もたくさんいた。そのため、結果的に平均で寿命が50歳ぐらいになっていたということだ。
でも、信長の時代には確固たる平均寿命の調査も統計もあったワケではないだろうから、実際にも50歳近辺で亡くなった人も多かったのだろう。

でも、50年なんてアッという間なのは間違いない。それどころか時間の経過がドンドン早くなってくるから困っちゃう。

今日と明日のレポートはSHOW-YAの『寺田恵子生誕50周年&23年ぶりシングル「V.S. MYSELF」リリース記念興行』と題されたコンサートのもよう。
10
以前にも書いたことがあるのは日本のJimi Hendrix(今はDYNAGON)、中野重夫の話し。
彼が50歳になった時、「ハハ、50になってもうた!でもギンギンにロックし続けるデェ!」とやや恥ずかしそうに私に言ったことがあった。
私は「シゲさん、何の問題もないよ!ストーンズを見てよ!ロックはまだ第一世代の人たちがバリバリにがんばっていて、何歳までロックができるか挑戦した人はまだいないんですよ!」

このことである。(久々の池波正太郎風)

昔は30歳ぐらいまでにある程度の成功を収められなければ、ロック界から身を引いていくのが普通であった。もちろん30歳を過ぎてもバンド活動をしていた人もたくさんいるにはいたが、「エ~、まだやってるの?!」と言われるのがオチだった。
ちなみにその頃は男子が30歳までに結婚しないのは尋常なことではなく、本人あるいは身の回りに何がしかの問題を抱えていると見られるのが普通だった時代だ。

ロックと50歳についてちょっと考えてみた。
私がロックを聴き始めた昭和50年(1975年)当時に50歳ぐらいだった人って大正末期か昭和初期に生まれた方々なんだよね。
ロックなんてない時代に生まれた人たち。最もロックっぽくてエルビス。音楽好きの方々のおそらく大半はシナトラとかクロスビーの歌声で青春を過ごした人達だ。モダン・ジャズもまだ前夜だ。してみると軽音楽の歴史なんてのはクラシックに比べれば赤ちゃんみたいなものだね~。

ハードロックもプログレもパンクもなかった時代。ビートルズが来日した時には家庭を持ってバリバリ仕事をされていた世代。
もしその頃にロックなんかやってる人がいたらまさにマーティ・マクフライ状態だ。

何を言いたいかというと、ちょっと前の50歳にはロックがまったくなかったってことなんですよ。つまり50歳でロックを演奏する人なんかいるワケがなかった。
それが今では30代なんて「若手」。50でもバリバリだもんね。同年輩としてうれしいです。

今、日本の現役ロックンローラーの最高齢ってどなただろう?内田裕也さんかな?
先日初めてステージの上の裕也さんを撮らせてもらった。モノスゴイ勢いだった。オーラとかそういうものではなくて、日本におけるロックを発展させた偉人が持つ減衰することを知らない変わらぬ猛烈なパワーを感じた。

音楽には国境や言葉の壁がないと言われるが、もはや年齢の壁もなくなったのだ。
だからいわゆるベテラン・ロックンローラーの皆さん、徹底的にがんばって生涯現役を貫いて頂きたい。

もうひとつ…今回の満員の赤坂BLITZを見て思った。やっぱりSHOW-YAのような音楽を必要としている人が限りなくたくさん存在するのだ。
あとはこの魅力をどうやって後の世代に「伝承」するか…だ。

恵子さん50回目のお誕生日おめでとう!

20当日は会場ロビーに撮影スペースが設けられ、思い出の、そして自慢のSHOW-YAグッズをウェブサイト上で競う『SHOW-YAお宝グッズ自慢大会!』と次回作のジャケットに掲載するお客さんを姿を撮影するコーナーが設けられた。

私が全部撮影させて頂いたんだけど、開演前、上演中、終演後と…Three Dog NightもビックリのHard Labour!
家内がキビキビとアシストしてくれたおかげで何とか乗り切った。

おもしろかったナァ。昔のSHOW-YAの写真やチケット、ファンレターの返事、衣類、果てはタトゥーまで…出るわ出るわ!
お客さんのポートレイト撮影も楽しかった。それにしても人間の顔のデザインってスゴイね。神様は才能あふれる偉大なアーティストだ。
数百人の人の顔を同じシチュエーションで見つめることなんて滅多にないでしょ?そうやって皆様のお顔を一気に拝見すると凄まじい数のバリエーションに驚きますよ。

皆さん思い思いの表情で写真に収まっていただきましたが、とにかく日本人は笑顔を見せないね。どうだろう、約半分の方ぐらいかな?
これが西洋人だったら間違いなく100%の方が歯を見せて笑顔を作るだろう。

以前はそんなこと気にもしなかったのだが、外国の人と写真を撮る機会が増えてきたある時、気がついたのだ。
撮った写真を見ると、その中で笑っていないのはいつも自分だけで、他の人たちはみんな歯を見せて微笑んでいる。自分だけつまらなそうにしてるように見えて恥ずかしくなった。

それ以降、写真を撮るときは、例え不自然でも必ずスマイルを作るようにしている…私はね。
でも、真面目な顔をして写真を撮るのは日本人の奥ゆかしさの表れのひとつで、決して悪いことではない。そんな上品でやさしく控え目な日本人も大好きです。

そういえば恵子さんをはじめ、写真ってポーズを取っている時を除けば、SHOW-YAのみんなっていつもニコニコしているよね。

30これはうれしい!
50歳以上の来場者には特性ステッカーがプレゼントされた。

40さて、コンサート…お見せしたい写真が多くて、ついたくさん載せすぎちまった!
少し削る?
イヤイヤ、我ながらもったいない!こんなにカッコいいバンドの姿を少しでも多くみんなにみてもらいたいからね。
それに冒頭でゴチャゴチャ書きすぎた!
…ってんでコメントがついていない写真もあるけど気にしないでね。書き忘れたワケではないので…。

ではでは!

いつも通り「Immigrant Song」に乗ってメンバーが登場。

今日のメッチャ主役…寺田恵子

70v_2弦楽器の主役、五十嵐"sun-go"美貴

80v鍵盤楽器の主役、中村美紀

90v低音域の主役、仙波さとみ

100v打楽器の主役、角田"mittan"美喜。

110vアララ、全員が主役になっちゃった!
でも実際そうなのだ。
この5人の役者がそろってこそのSHOW-YAなのだ。
60今日もsun-goさん、もちろんMarshall。

120vJVM410Hと…

1301950BDMの組み合わせ。
sun-goさん、このSHOW-YAタオルすっきだナァ~。私もお気に入りで大事に使ってます。

140安定したsun-goサウンドは重厚そのもの。

150vオープニングは「奪いとれ」

160恵子さん、今日はいつも違うワイルドな衣装でカッコいい!とてもよく似合う!

170v

180続いて「TROUBLE」。

190v

200

210ここでMC。モノスゴイ歓声だ。頻繁にコンサートを開いているワケじゃないからね。みんなこの日を指折り数えて待ってたから。
ステージだけじゃなく、客席のみなさんの笑顔を見るのもSHOW-YAのコンサートの楽しみのひとつ。特に今回は開演前にお客さんのお顔を撮影させていただいたからね。ナンカ余計に親近感がわいてくる!
220「Bloody Rose ~薔薇の紋章~」

230
240v

4804曲目は22年ぶりに発表したアルバム『GENUINE DIAMOND』に収録されている「Count 8」。

250vさとさんとmittanの共作ナンバーだ。

260

270vそして、ここで23年ぶりにリリースしたシングル『V.S. MYSELF』を紹介。

280v発売を記念する企画としてTOWER RECORDでSHOW-YAパネル展を開催し、また後日には渋谷のCUTUP STUDIOでミニ・ライブも開催された。
その模様はコチラ⇒SHOW-YA~LIVE at TOWER

290cd

300SHOW-YA史上最速のドライビング・チューンに会場は大騒ぎだ!

310キャプテンのキーボードに導かれるは…

320v「流星少女~Shooting Star 196X~」

330vホントすっかりおなじみになった新しいSHOW-YAのスタンダード。

340

350

360v新しいスタンダード曲に次いで演奏されたのはSHOW-YAクラシック。

370「水の中の逃亡者」だ。

380v

410

420v

430vそして「ONE WAY HEART」。

440v

450記録によるとどうも27年前の7月27日にもこの曲を演っているという。

460いかにもSHOW-YAらしい選曲ではなかろうか。

490ここで恵子さんコーナー。

500v「上を向いて歩こう」

510この曲は。先日の『NAONのYAONでも演奏されたが、それより以前、』2011年5月7日に日比谷公演の小音楽堂で開催された『MUONのYAON』の中でも重要な位置を占めた。
これがその時のようす。本邦初公開。

My_img_0002出演者と客席が一体となって大合唱をしたのだ。これは感動でしたよ!

My_img_0215 そして今回も!

520v「森のクマさんロックンロールバージョン」。みんな楽しそう。

530ここでsun-goさんもアコギを片手に登場。
まずは弘田三枝子の1969年の大ヒット曲、「人形の家」を斉唱。1969年といえばアメリカではウッドストックが開催された年だ。

540
これはその「人形の家」をサルサにアレンジした『サルサ人形の家』というアルバム。イプセンもビックリ!
ジャケットがいいでしょう?それもそのハズ、このジャケットはMarshall BlogやShige Blogのバナーのデザインを手がけてくれた下町のヒプノシス、梅村デザイン研究所の作品だ。

Ume おふたりで奏でるは「BLUE ROSE BLUES」。

550SHOW-YAの昔からのファンは涙が止まらなかったという。

560v何しろ最後にこの曲が演奏されたのが恵子さんの脱退ライブの時だというのだ。それ以来ステージで演奏されることはなかった。

570vん~、ジックリそした重くて深くていい曲だね~。恵子さんの歌とギター、sun-goさんのギターは歌の魂そのものだ。

590v
そして、昔からのファンがこの日流した涙は、以前見た時のこと思い出したからではなく、今、目の前にSHOW-YAがいて、ますますパワーアップしている姿を確認した感動の涙なのだと思う。

580SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAl SITE

<後編>につづく

600(一部敬称略 2013年7月27日 赤坂BLITZにて撮影)

2013年9月 5日 (木)

GRANRODEO LIVE 2013 ヤッホー ワンダホー FUJIYAMA!! <後編>

さて、ショウも中盤に差し掛かる。

05FIRE HORNS。
e-ZUKAさんがつのだ☆ひろさんを通じて今年知り合った方々だ。
tp、as、tbの三管編成。

10_2ファンキーなオリジナル曲を演奏。

20
40v

30_2富士の空にこだまする豪快なブロウ!

60v_2そして今度は三味線のKIJIが登場して超絶技巧を披露してくれた。

70ステージ脇にはロジャー君と…

80_2ジーナちゃんも出現!デカイ!

90vそして…

100_2GRANRODEOのふたりは衣装を変え、ショウは後半戦に突入する。
120v「愛すべきSTUPID」。
へヴィなギターリフ。ブリティッシュ・ロックのそれだ。

110v
鉄壁のリズム・セクション。
ベースに瀧田イサム。
130v_2ドラムに長井VAL一郎。
ふたりの超絶ソロもふんだんにフィーチュアされた。

150_2灼熱の「RIMFIRE」!
153疾駆するハードなドライビング・チューン。
151そして、めくるめく華麗なギター・ソロ!

152vステージ狭しと走り回るe-ZUKAさん。

154ジーナちゃんと並んでソロをキメる!

155_2ハードな中にキラリと光るポップなセンス。

ハードなサウンドにポップなメロディを乗せた曲を演奏するグループが日本にも大勢いるが、GRANRODEOはチト違う。
彼らのサウンドの中に「黄金期のロック」というものすごく太い幹が見て取れるのだ。言い方を変えると「日本で育ったロック」ではなく「海外のロックに育てられた日本のロック」だ。

156それがGRANRODEOの音楽の魅力だと思うし、だから私にも大変しっくりきて楽しい!

160素晴らしいジャンプ。これがこの日一番の高さ!

170ここでガラリと雰囲気が変わる…アコースティックセット。

180_2しっとりと歌い込む「SEA OF STARS」。
210vアコースティック・セットといってもギターはフルアコ。

190_2ES175Dタイプのギターから繰り出されるジャズ・連れーズは絶品だ。

ES175はGibsonのフルアコ・レンジの普及モデルだが、ビンテージで状態のいいものになるとL5にまったく引けを取らない素晴らしい鳴りを見せるギターがある。
ジャズ・ギター・アルバムの金字塔、Wes Montgomeryの『Incredible Jazz Guitar』は175で録音され、そのギターの持ち主はKenny Burrellだったというのは有名な話し。
220_2
アコースティック・セットが終わった…ということは~?!…

230_2もうこっからノリノリにキマってんじゃん?
260「偏愛の輪舞曲」。ワルツになるところがカッコいい!

285「メズマライズ」という言葉については前回解説したっけね?
250
どこまでもニコニコとサービス満点のe-ZUKAさん。

270ホント、このバンドはお客さんを喜ばせるのに「手を抜く」ということを知らないようだ。

290そして「アウトサイダー」。

300さらにたたみ込むように「modern strange cowboy」!

305しかし、スゴイ熱演だ!撮ってるこっちもひとときも目を離せないぞ!

310本編最後の曲は「Go For It!」。
「IGPX」はおもしろいね~。アレで「それじゃ~、次はメタボ改善の指導が必要なオッサン!」とかやられたらどうしよう?! 会場で私ひとりだけじゃん?!

コンサートのクライマックスだ!

あんなに何回も弾いてくれてるのにこの時のe-ZUKAさんのフレーズがわからない。どういうメロディかわからない。わからないままにしておこう。

320_2そして、じゃ~んぷ!

325オープニング曲も含めて怒濤の17曲!アッという間だった!

340_2もう大分暗くなった。山の中なので夜は相当冷えるのではないかと覚悟してきたが、そうでもなくて助かった。実に快適な一日だ。

350vすさまじいカーテン・コール!

360v_3そしてステージの明かりがついて…
e-ZUKAさんがMarshallの上から登場!

380v_2こんなんなっちゃたりして!
410_2曲は「NOT for SALE」。

390_2来年は新年早々さいたまスーパー・アリーナと大阪城ホールで『G9 ROCK☆SHOW』が開催されることをアナウンス。ものすごいどよめきが起こった。楽しみだね~!

400_2KISHOWさんにギターを被せるe-ZUKAさん。

420_2もうだいたいこの辺はやりたい放題だ!

430_3KISHOWさんの超絶ギター・ソロ?!

441そしてマイクをつかむe-ZUKAさん。楽しいな~!

442そしていよいよ最後の曲、「Can Do」。

450まだまだパワーが有り余っているようだ!
これで1回目のアンコールは終了。
当然これじゃ収まらない。

460v大歓声に応えてダブル・アンコール!

470「Beautiful World」

480v後半から飛びまくったKISHOWさん。これがラスト・ジャンプ!

490v最後はe-ZUKAさんのバズーカ炸裂!

515vもうイッチョ!

530すると花火が!

540
固い握手を交わすふたり。

お疲れさまでした~。
いつも通りのExtravaganzaでした!(そういえば、今この「エクストラバガンザ」という名前の人がテレビに出ていて驚いた!)

帰りはほうとう食べて、渋滞なしでス~ラスラ。ああ楽しい一日だった!

510_2
ホント、GRANRODEOのショウは楽しい。お客さんをトコトン楽しませようというショウマンシップが横溢している。

それと私的にうれしいのはe-ZUKAさんが書く曲の数々だ。アニメ関連の曲が多いそうだが、私には何のことやら正直サッパリわからん。
アニメといえば古くは「エイトマン」、「オバケのQ太郎」、そして、「ひみつのアッコちゃん」や「ハクション大魔王」や「ど根性ガエル」で育った世代だ。

それだけに私はe-ZUKAさんの曲を純粋に「ロックの曲」として聴くことができる。e-ZUKAさんのお気に入りはKISSだそうだが、GRANRODEOの曲を聴けば、当時のロックの薫陶を受けている様子が手に取るようにわかる。
「Led ZeppelinやDeep Purpleに大きな影響を受けた」というミュージシャンが大勢いるが、彼らの音楽にそうした影響がまったく感じられないケースが多いのはナゼだろう。「え?なんでこうなっちゃうの?」…みたいな。

e-ZUKAさんの書くGRANRODEOの曲はそうした英米のロックジャイアンツの影響がストレートに出ている。

このあたりのことは前回も書いたが、人類にとってとても大切なことだと思うので言い方を変えてもう一度書き記す。

つまりいつもマーブロで大騒ぎしているように、クールなギター・ギターリフがあって、目も覚めるようなギター・ソロがあって、へヴィなリズム隊とうっと治すような男性的な歌声…こうした条件がすべてそろっている。歌のメロディは日本的ポップ度が高いが、見事に曲とマッチさせている。

GRANRODEOは一声で「万」単位の若者が集まる影響力の大きなバンドだ。この路線をいつまでも力強く推し進めてもらいたいと願う。
そして、RODEOBOYやRODEOGIRLは大いにGRANRODEOのロックを楽しんでくれればよい。でも、少しだけGRANRODEOのルーツを探ってみて欲しい。
すなわちe-ZUKAさんが影響を受けた英米のロック・ジャイアンツの世界を体験してもらいたいのだ。
そして、音楽をやっている人はそこから何かインスピレーションを得て自分たちの感性で音楽を作って欲しいと思っている。それにそうしたいいロックの傍らにはいつもMarshallがあることを知っておいて欲しい。

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GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

550v(一部敬称略 2013年7月20日 富士急ハイランド・コニファーフォレストにて撮影)

2013年9月 4日 (水)

GRANRODEO LIVE 2013 ヤッホー ワンダホー FUJIYAMA!! <前編>

はじめてやって来ました富士急ハイランド・コニファーフォレスト!

日本で最長のロックフェスティバルのひとつ「サウンドコニファー229」。その流れで去る7月20&21日、『GRANRODEO LIVE 2013 Y・W・F /(^o^)\ヤッホーワンダホーFUJIYAMA!!』が開催された。
10天気はいいし、渋滞はないし、実に快適な小旅行、イヤイヤ、出張取材!
来る途中に寄った中央道のサービスエリアにはGRANRODEOロゴの入ったシャツを着た女の子や男の子がゾ~ロゾロ。
もう同中からして「ヤッホーワンダホー」気分で楽しいなったら楽しいなっ!

最近やたらとテレビで紹介している吉田のうどんを食べて会場へやって来たのであった。
しっかし安いナ、この吉田のうどんは!キャベツが入っちゃってるところがおもしろいね。ちなみにこれは「吉田うどん」と呼んではイケないらしい。「吉田うどん」が正しいそうだ。

20vこれがステージ。
30しかし暑い!

40ステージ上では本番前の最後のチェックに大忙し。

50ステージにはGRANRODEOにはつきもののMarshallフル・スタックの壁!

60vやっぱりいいね~、Marshallの壁は!ロックだゼ~、ワンダホーだゼ~!

70vステージそでにセットされたe-ZUKAさんが実際に鳴らしている2台のDSLと1960A。

75v今回は2daysの構成だ。
初日が『2013 Y・W・F /(^o^)\ヤッホーワンダホーFUJIYAMA!!』、2日めはバラエティに富んだ出演者を迎えて『ROUND GR』と銘打たれた。
要するにGRANRODEOの夏祭りだ~!
取材にお邪魔したのは初日ね。

80開演直前!イザ出陣!

90今か今かと開演を待ちわびるお客さんの熱気が余計に気温を上げる!

100まずはオープニング・アクトのReyが登場。

110リーダーの坂本尭之。
以前、瀧田さんが怪我で演奏できなくなった時、コピーバンドをしていた彼がトラでGRANRODEOに参加したという。私、こういう話し大好きなんだよね。緊張したけどうれしかったろうナァ~。

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原田謙太(!)

130v寺園健二

140v田崎慎也

150
岡田峻洋

160v短い時間ではあったが、すさまじい元気とパワーでスッカリ会場を盛り上げてしまった。
後日、都内のライブハウスで、あるミュージシャンに会いに来た彼らとバッタリ遭遇!
「ヤアヤア、あの時の!」なんて再開を喜んだが、ナ、ナント、Reyは8月31日をもって解散してしまったそう。もったいない!解散後もメンバーのみんなの活躍をお祈りしています!ナニをやってもアンプはMarshallよ!

170vこれは今回のコンサート・プログラム。
めちゃカッコいい!
それもそのハズ、デザインを梅村デザイン研究所(梅デ研)が担当した。
梅デ研はMarshall BlogやShige Blogのバナーのデザインをしてくれた下町のヒプノシスだ!

Ws_img_1036いよいよGRANRODEOのROCK SHOWが始まる!
でも雲行きが怪しくなってきたゾ…いいの、いいの、コレぐらいの方が暑くなくて!

180ダンサブルな曲で文字通りダンサーがゾロゾロと登場!

190三味線のKIJIとリズム隊が加わり独特のサウンドを奏でる。

200そして、後方より現れたるGRANRODEOのふたり!

210悠然と階段を下る2人に大歓声が送られる。

220GRANRODEO登場!
1曲目は『Y.M.F』。

230いいね~、この二人には派手すぎるぐらいの演出がよく似合う。

240
e-ZUKA

260vKISHOW

270ve-ZUKAさんの衣装…キモノだよ!

271vってんで舞うe-ZUKAさん!

272v全然恥ずかしがらない!

274vすっかりこの自分たちの夏祭りを楽しんじゃってるよ~!

275vKISHOWさんもノリノリ!

276v
2曲んに持ってきたのは「欲望∞」。

277vストレートでヘビィな8ビートに(ここ「∞」と「8」をかけてます)大興奮!

280
冒頭から冴えわたるギター・プレイ!
281vやっぱりGRANRODEOのステージにはMarshallの壁が映える。本物のROCk SHOWにふさわしい光景だ。

282そして3曲目は「ケンゼンな本能」だ!

283v曲が進むにつれてテンポ・アップした曲を持ってくるところがニクイ!コンサートでもアルバムでも重要なのは2曲目以降なのだ(私的持論)。

290vリズム隊は不動の瀧田イサムと…

300v長井VAL一郎!
今日も思い切りドライブさせまくり!

310vMCをはさんで演奏したのは…

320「チキン・ヒーロー」。
しっかしカッコいい声だナァ~。男が聞いてもウットリしてまうわ!
340e-ZUKAさんのギター・サウンドにもウットリだ。
どっちの水もア~マイぞ!e-ZUKAさんはAm(アーマイナー)…ナンチャッテ…(写真で実際に抑えているのはGbかな?)。

330vギター・ソロの時以外のe-ZUKAさんのアクションは見逃せない!たいていナンカやってる!

350私もロックを聴きだしてソロソロ40年になる。…ということは少なくとも40歳以上にはなっていることは読者の皆さんもウスウス感じていることだろう。
え、ザケンナよ!ってフィーリング?
歳の話しはよそう。
洋の東西を問わず、今までいったいどれだけたくさんの歌声を耳にしてきたことか…。
その中にあって自分にとってKISHOWさんの歌はすごく特殊な位置づけにあるような気がする。
ナント言うのかな~、音楽を奏でるのに「歌が声を必要としている」のではなく「声が歌を必要としている」って言うのかな?うまく言えないけど、今までにないロックの歌なのだ。
360v_2やはりそれもよい素材あっての話し。e-ZUKAさんが書く曲がその最高のロック・ボイスを際立たせていることは言うまでもない。

370とにかく飛ばしまくる前半戦!

380v「CANNON★BALL」。

385炸裂するe-ZUKAさんのギターソロ。あくまでも曲を重視したソロだ。曲のイメージを変えたり壊したりするような突飛なことはしない。音を選ぶソロだ。
386vここから数曲、ホーンセクションが加わりさらにサウンドに厚みを増す。

390やっぱいいナァ~、e-ZUKAさんのギターの音!エロチックだ!

400再びダンサーが加わり視覚的にも超豪華!

420曲は「サマーGT09」。
410続いては「恋のHEAT WAVE」。

430_2e-ZUKAさん、ダブルネックに持ち替え。
440vドワ~、12弦側のヘッドから水が噴き出した~!

450vダンサーまで水鉄砲持ってるし!

460KISHOWさんはホースのままで!

470vもうステージ前はビッチョビチョ!とりあえずカメラが濡れないように…と。

480カンカン照りならよかったんだけど、この天気だとチト寒い。でも、濡れた服も熱気ですぐに乾いちゃうんだけどね!

490それにしても楽しそうだニャ~!

500vこれにてワンダホー・ダンサーズの皆さんは新宿へ直行。これからもうひと仕事だそうです。

ひとしきり水を浴びた後は「Urban Sweet」。

そして<後編>につづく!

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GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

515(一部敬称略 2013年7月20日 富士急ハイランド・コニファーフォレストにて撮影)