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2024年11月

2024年11月29日 (金)

ケロQ&枕25th ANNIVERSARY LIVE~ショボンPLAYS ZENITH

  
今日は有楽町から。
映画が大好きでこの辺りに足繁く通った50年前、この地にはまだ「日劇」が屹立していて、その地下のいくつかの映画館をよく訪れたものだった。
その後同地に下の写真の「有楽町マリオン」が建てられたが、コレもナント…今年で40周年だって!
オープン当時、今日レポートするコンサートのほとんどすべてのお客さんはまだ生まれていなかったことでしょう。120 今日の現場はそのマリオンの中にある「ヒューリックホール」。
オープンした頃に一度来て以来なのでかなり久しぶり。
今日はゲーム音楽のライブなのだ。10先に申し上げておきますが私の場合、コンピュータ・ゲーム(←こういう言い方はまだ存在しているのかしらん?)といえば、せいぜい「スーパー・マリオ」どまり。
要するにゲームのことはナニも知りません。
なのでこの世に「美少女ゲーム・ブランド」というモノがあるということも今回初めて知った次第。
今日はそのエリアの雄『ケロQ』と、その姉妹ブランドである『枕』の音楽を演奏するコンサート。
「ゲーム音楽のライブ」には時々お邪魔することがあるのだが、この手のモノは初体験なのでとても楽しみ。
20下は会場のロビーに展示されていたファンからのお祝いのアイテム。
そう、この『ケロQ』は今年で25周年を迎えるのだそうだ。
生き馬の目を抜くような入れ替わりの激しいビジネスにあって、そんなに長い間人気を保ち続けるということはまさにお祝いに値する出来事であろう。
30v訊けば同様のコンサートは7年ぶりとのこと。
今回は『ケロQ』だけでなく、『枕』の曲も演目に組み込まれるということで、ファン垂涎の催しとなった。40v何しろチケットの抽選倍率が大変に高く、ココに来られるお客さんは超ラッキー状態だったのだ。50vコレはゲームの登場人物が身につけているコスチュームの実物かな?
もちろんファンの皆さんは喜々として写真を撮っていた。60さて、今日ココにお邪魔した理由はこの人…伊藤ショボン太一。
Marshallのドラム・ブランド「NATAL(ナタール)」が初めて日本に入って来た時から愛用してくれている名ドラマー。
60v今回ショボンちゃんが使ったドラム・キットはNATALの新商品「ZENITH(ゼニス)」。
1950~1960年代のヴィンテージ・ドラムスのサウンドと雰囲気を醸し出す12"、16"、22"のキット。
そうした昔のドラム・キットを忠実に再現しているため、ZENITHの標準品にはタムタムがひとつしか用意されていない。
昔はタムタムをひとつしか使わなかったのです。
そこで今回ショボンちゃんは13"(写真の向かって左の大きい方)のタムタムを他のキットから調達してZENITHに組み込んだ。70根っからのNATALドラマーであるショボンちゃんはもちろんバスドラム・ペダルもNATAL。
90vところで、ショボンちゃんはすでにレコーディングでZENITHを使っている。
その時、スッカリZENITHのサウンドと叩き心地にハマってしまい、「次回はぜひライブでZENITHを使いたい!」ということになっていた。
そして、とうとうその日が来た!
実はこのZENITHはそのルックスの良さもあってミュージック・ビデオの収録などに何度か使われて来たのだが、実際のライブ・ステージでお披露目するのはこの日が初めてだった。
さてその結果はいかに!?
80ショウが定刻通りに始まった。
まずステージに姿を現したのは「はな」さんと…140ピアノの「おはる」さんの2人。
150vデュエットで「空気力学少女と少年の詩 -Piano Vocal Ver.-」、「呪われた生/祝福された生」等を演奏。120そして、バンドが加わって「虚無の先で愛を見つける」。160バンドのメンバーはkensei ogataさん。170vitohさん180v吉野薫さん190vギターが3人なんてスゲエな。
まるでレーナ―ド・スキナードみたいじゃんね…と言ったところで誰も知らないか?
開演前にこの若きギタリストさんたちとおしゃべりをさせてもらったがとても楽しかったナ。
3人のうち吉野さんはMarahall。
いつもMarshallを愛用してくれているそうだ。
S41a0124
この日吉野さんが使用したのは「JCM900 4100」と「1960A」のハーフ・スタックだ。
110vベースはhitana tomiokaさん。200vそしてドラムスがショボンちゃん。S41a0280 ウ~ン、やっぱりZENITHって音がいいナァ~。
ま、叩き手が良いせいなんだけど。220続いては「viewtorino」というチーム名義でogataさんが「幾望‐既望‐希望」他で歌声を披露。230吉野さんはMarshallの魅力を発揮するべくバシッとソロをキメた。
300v続いてステージに上がったシンガーはlunaさん。
「在りし日のために」、「登れない坂道」、「ナグルファルの船上にて」を熱唱。250するとココで雰囲気が替わってロック色が濃厚に。
260ロック色を濃くしたのは狩野七夏さん。S41a0175ショボンちゃんのドラミングもグッとワイルドになる。280v「神と旋律」、「鏡ノ世界ニハ私シカイナイ」、「光差す世界」、「鏡の世界には私しかいない」等をカッコよく歌いまくって会場を大いに盛り上げてくれた。S41a0168冒頭ではなさんとデュエットで登場したおはるさんのソロ・ピアノが続いた。
盛りだくさんだわ~、このコンサート。310v「夏の夜の展覧会は」、「夜の向日葵」、「天球の奇蹟」を演奏。
おはるさんのピアノ、タッチがものすごくシャープで聴いていて実に気持ちが良い!320ショウは終盤に突入。
はなさんが再びステージに立つ。
MCでよくやる「〇〇地方から来た人~?」というアンケートをすると、全国津々浦々からはもちろんのこと、海外からのお客さんもいらっしゃってケロQの人気のほどを窺わせた。330このセットでは作曲者の松本文紀さんもギターで参加した。340v「Dear my friend」と「さくらとことり」を披露。350そして本編を締めくくったのは2度目に登場したlunaさん。3609月にコロナに罹患して声が出なくなり、このコンサートへの出演も危ぶまれたが、見事「刻ト詩」と「Mon Panache!」を激唱した。370v会場が盛り上がりに盛り上がって本編を終了。380ものすごい「アンコール!」の掛け声。
まぁ当然でしょう!390アンコールで登場したのははなさん。400_2 客席の強力極まりない熱気を相手に「空気力学少女と少年の詩」他3曲を披露した。420最後の最後までどの曲にもマッチするZENITHのドラム・サウンド…我ながらお見それしました。
ショボンちゃんの腕前のおかげです。410最後は統括者の「すかぢ」さんも加わってステージに全員集合。
「全部~?」「すかぢが悪い~!」のコール&レスポンスで華やかにコンサートの幕を降ろした。
楽しかった~。
0r4a0164ケロQの詳しい情報はコチラ⇒ケロQ&枕 official site

440 

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<Birdsong>

<Today We're Warriors>

<Monsters>

<Heart is on Fire>


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200 (一部敬称略 2024年10月6日 有楽町ヒューリックホールにて撮影)

2024年11月27日 (水)

ブレイズブリンガー~新たなるメタルを求めて

 
昨年の春、自身の30周年を迎えイベントを開催した元TORNADO-GRENADEの塚本"JOE"旭がアキトと組んで新しいチーム「ブレイズブリンガー」を結成。
そして、その名も「ブレイズブリンガー」とバンド名と同じタイトルを冠したデビュー曲並びにビデオを公開した。

10メンバーは塚本"JOE"旭と…
 30v2アキトの2人。
すなわちブレイズブリンガーはこの2人がタッグを組んだツイン・ボーカルズのグループなのだ。

40v2そして、今回のビデオは3人の他に仲間を迎え入れて撮影された。

50ギターにはかつてVelatoriaを率いてMarshall Blogに登場してくれたことがあるKabaya'n(カバやん)。
現在はTweyelight(トワイライト)というバンドで活躍中だ。

60ベースはOctaviagraceのYouske。
Octaviagraceも『DON』というイベントのライブ・レポートでMarshall Blogにご登場頂いたことがある。

_i6a6107 
そしてドラムスはKabaya'nのTweyelightのメンバーのTkken。80Kabaya'nはMarshall。90v2ビデオでは「1959」のフル・スタックをセットした。

100v2ブレイズブリンガーの2人とMarshallの相性もバッチリだ。115

一方、TkkenはNATALを使用。

110

24"ツイン・バスドラムのメイプルのキット。

120こちらもとてもいい雰囲気!

140

そして今回、ブレイズブリンガーの2人と…150Kabaya'nをお招きして…160

ブレイズブリンガーについて色々と話を聞かせてもらった。170

Marshall(以下「M」):ビデオの公開おめでとうございます!
ブレイズブリンガーはJoeくんとアキトくん2人のグループということだけど、そもそもどうしてその2人がくっついたんですか?
Joe(以下「J」):「オマエら、日の目を浴びに行ってこい!」って2人を引き合わせてくれた人がいたんです。
それで一緒に始めたんです。

_y8a2229
M:今回のビデオのメンバーはどういう風にして集めたんですか?
J:アキトと2人で相談でしてキメました。
まずはギターのカバちゃん(=Kabaya'n)に連絡をしたんですよ。_i6a5651 M:今回のビデオは初動で6万回のアクセス…コレってスゴいんでしょ?
J:おかげさまで…アキトの人気が高いからなんです。
M:こういうSNSのフォロワー数とかアクセス数とかってどういう風にとらえています?
アキト(以下「A」):数字を丸々鵜呑みにするのはどうかと思いますが、安心感につながる指標にはなり得ると思うんです。
興味を持ってくれている人を離さないモノを作っていくための数字って言うのかな?0r4a0365_3 M:なるほど。この「ブレイズブリンガー」という曲は誰が作ったんですか?
J:オレが歌詞を書いて、カバちゃんが作曲しました。
M:最近は何でもかんでも「まずYouTube」ですよね?
まずはこうして実際にYouTubeで曲を発表したワケですが、今の世の中でこれからはどういう展開をしていきたいと思いますか?
J:オレはCDを出さないとダメだと考えているんですよ。
ナニがナンでもアルバムを1枚作りたいですね。0r4a0356_3 M:「CDが売れない」と言われてから久しいでしょ?それでもCDを作りたい?
A:「CDを作りたい」というのはとってもよく理解できるんです。
それはとても大事なことだと思うんですが、ゼロからスタートするということになると今風のやり方を取り込まないとダメだとも思うんです。
今ではCDは「グッズの中のひとつ」になってしまいましたからね。0r4a0366_3 M:アナタ、すごく大人しくされているワリにとてもいいことをおっしゃる。
身体は大丈夫?…もう10年ぐらい太陽の光を浴びていないようなイメージだけど…。
A:全然大丈夫です!
でも本当に少なくとも5年は運動をしていないですね~(一同大爆笑!)。

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M:音楽的にはどうしていきたい?
J:色んな曲を演って行きたいと思っています…でも、メタルからは離れたくない。
M:でも今となってはメタルはキツすぎるでしょう?
演奏する側も観客の側も驚くほど高齢化が進んでしまった。
これからメタル界隈はどうなって行くと思います?
J:はい、時流に全く合っていないとは思いますが、消え去ることはないと考えています。
他とは違ったカッコいいメタルを作っていく自信はあります。
そうすれば聴いてくれる人もまた増えてくるハズだと信じています。
0r4a0362 M:アキトくんはメタルを演ることについてどう思っているんですか?
A:メタルの方向性はいいと思っています。
色々なモノを吸収した多様性に富む現代風のメタルを作り出したいですね。
J:そう、メタルの要素を捨てずに色々なことをやってみたいです。
0r4a0369
M:ビデオではMarshallとNATALをバッチリと露出してくれてありがとうございました。
J:へへへ、Marshallが好きなもんで…。
M:ブレイズブリンガーのメタルっぽさをフィーチュアするのに少しは役立ったかな?
J:はい。
でも案外、アニソンっぽいって言われるんですよ。
ですからそこにMarshallが登場してくれると一気にメタルっぽくなります。

_i6a5340

M:アキトくんは「アニソン」と受け止められることについてどう感じますか?
A:我々の音楽の届いている形がどうあれ、受け入れられればそれでOKだと思うんです。
つまり、どういうジャンルの音楽に聞えているかは受け取り手次第でいいのではないか。
M:「何とかメタル」とか「何ポップ」とか、ジャンル分けをすることに意味がなくなっていますもんね。
アレは我々が若かった頃、新しいタイプのロックがガンガン出て来た時にレコード会社の「宣伝のツール」としてとても有効だったんです。
A:はい。我々がやっている音楽は我々が好きな音楽であるワケで、それが支持されればもう結果はOKです。
ジャンルは関係ないと感じます。0r4a0374
M:Joeくんは以前から「Heavy Metal Strikes Back!」を標榜して徹頭徹尾ヘビメタを支持して来たワケですが、こと最近の若い人たちの間ではメタルはどうなっているんだろう?
J:ウ~ン、なかなか厳しいのが現実だと思います。
つまり、残念ながら演る方も聴く方も下の世代が続いて来ていないんですよね。
M:ところで、ビデオを拝見するにJoeくんは以前に比べてますます声が出るようになったんじゃない?
J:ありがとうございます。
イヤモニを使うようになってからピッチもよくなって、何よりもノドを痛めることがなくなったんですよ。

_i6a6330

M:曲はカバちゃんがつけたんですよね?
イントロがなくて、いきなりサビのパートで始まってAメロに入る時に転調する…モロに今風の曲の展開だよね?
ま、このあたりの世間の事情は色々と聞いています。
この転調の多用に関してはどこからハヤリ出したんだろう?
Kabaya'n(以下「K」):ボカロが普及した時からではないでしょうか?
ボカロで何でも好きなことができるようになって色々なモノが出て来て、人と違うことをやる傾向が強くなった。
今度はそれをYOASOBIとかが人力で演るようになったという流れではないでしょうか?0r4a0377

M:カバちゃんもVelatoriaの時からメタル要素の強い音楽を演っていたよね?
K:激しい音楽が好みなんです。
でもメタルを押し出し過ぎるとイヤがられてしまうんです。
ですからさりげなくメタルの要素を…ん~、例えばニンジンがキライな人にニンジンをそのまま食べさせるのではなく、細かく刻んでオムライスの中に入れて知らない間に食べさせてしまおう…みたいなことを考えています。
M:ウマいこと言うね~。カバちゃんもずいぶん成長したもんだ。
K:へへへ、ありがとうございます。
ところがそれをやるとメタルからもロックからも「ナンダこりゃ?」と思われてしまう可能性もあるんです。
でも新しいモノってそうやって生まれてくるのだと考えています。

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M:カバちゃんはずっとMarshall、いつもMarshallだよね。
K:もちろんです!
ボクは「アンプで良い音を作ってナンボ」だと考えているんです。
まずはそこから始まって、それにエフェクターを足したりする。
外部プリアンプとかデジタル・アンプの類をもちろん試しはしましたが、ボクには合わないと感じました。

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M:それはそうと、ビデオの屋外の撮影は天気もよくて気持ちよさそうですね?
J:イエイエ、実は晴れたり曇ったりで天気は良くなかったんですよ!
午前中は雨も降っていたんです。
アレ、オレが編集したんですが、晴れている時と曇っている時で色がすごく変わっちゃうんです。
もうそれを調節するのがメッチャ大変でした!
スタジオの方は問題ありませんでしたけど。
_i6a6372
_y8a2080
M:そうか、それは大変でしたね。
でも屋外のシーンは解放感があってとてもいい感じ。
J:実は朝日の中で撮りたかったんですよ!
オレが「旭」でしょ?
アキトも漢字で「暁」の「人」と書くので本当は朝日に包まれて撮りたかった!

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M:あのビデオに登場する女の子はどういう意味合いなんだろう?

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J:はじめは我々のことを不安に思っているんですけど、最後は「もう大丈夫」と思って去って行く…という設定なんです。

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M:なるほどね。「ブレイズブリンガー」という名前は?
J:「ブリンガー」という言葉を使いたくて「炎の使者」にしたんですけど、ディープ・パープルの「嵐の使者」、「Storm Bringer」が元です。

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M:さしあたってブレイズブリンガー界隈では次にナニが起こるんだろう?
全員:12月6日に2作目を発表します!
M:おお!それは楽しみだ!

0r4a0350M:ナニか言っておきたいことはありますか?
J:メタルとはずっとくっついていたいですね。
あ、ブレイズブリンガーは「ビジュアル系ではない」とうことはハッキリ言っておきたいと思います!
M:わかってるって!メタルだよね!
J:ハイ!

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楽しいインタビューだった。
Joeくんとは付き合いも長いので世間の共通の話題も盛りだくさんで話はどこまでも尽きることがなかった。
ココに掲載したのはその話の中のホンの一部。
ブレイズブリンガーの音楽に対する姿勢について語った部分を抽出したつもり。
若い人と話をすることは古ボケてしまった自分の脳ミソへのとてもよい刺激になる。
とにかく2人にはブレイズブリンガーを続けて行ってくれることを願うばかりである。
 
最後にそのデビュー曲「ブレイズブリンガー」をお送りする。
ライブで聴くのがとても楽しみだ!
 
ブレイズブリンガーの詳しい情報はコチラ⇒Xオフィシャル・アカウント

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Desolation>

<Captives>


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200(一部敬称略)

2024年11月16日 (土)

田川ヒロアキ~MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY

 
もう残された時間もそれほど多くはないので、こんなことは生きている間に二度と起こらないだろうと思う。
というのは、10月に2度富士を訪れたのだ。
昔の富士講の皆さんがこんなことを聞いたら死ぬほど羨ましがることだろう。
051回目は来日したMarshallの連中のリクエストで山梨側から五合目まで登った。
もう閉山しているたので、これより上へ行くことはできない。
それでも生まれて初めてココまで来たわ。
10月の上旬でもエライ寒かった~。
06五合目から富士山を仰ぎ見る。
こう言ってはナンだけど、富士山ってこうして近寄ってしまうとそんなに大きい感じがしないもんだね。0r4a0070 今日は静岡側から「富士スピードウェイ」に来た。
ナンダカンダでコレで5回目かな?
いつも天気が悪いという印象。
何しろ富士スピードウェイに来て富士山を見たことが一度もありゃない。
どっちの方角に見えるのかも知らないのよ。
この日も雨もようでとても寒く、車から降りた途端にダウンジャケットを羽織る始末。
それでも朝からスゴい人なの。
15昨日と今日(10月19&20日)はマツダのファンが集う大イベント「MAZDA FAN FESTA 2024」。
人気車種の「ロードスター」の35周年を記念することもあって大勢のファンが詰めかけたのだ。30…のはいいんだけど、しょうがねーな、こんな天気じゃ。
1日目は晴天だったようなんだけどね。お気の毒に…。
40車体はもちろん、タイヤやらパーツやらマツダの車に関するありとあらゆるアイテムがズラリと並んだテントで展示されている。50これは「みっちゃん」という広島のお好み焼き屋のブース。
始終にぎわっていた。
おいしいもんね、広島焼。
ウチはホットプレートでお好み焼きをやる時は必ず広島式です。
でもあの太めの焼きそばを売っている店がなかなかないんだよね~。60しかし、天気が悪いな…これからヒロアキくんがサーキットで「君が代」を弾くんだゼ、Marshallで。65…ということになっているので時間前にコースへ行って待機をする。




008a0019アレ?
Marshallがどこにも見当たらないな…おかしいな。008a0020すると、「国家演奏は雨天のためピットビル屋上のメインステージに場所を移動します」との場内アナウンスが流れた。
下の写真の建屋の3階。
「エエエ!また上がるのかよ~!」
ナンとならココってエレベーターがないのよ。
こっちはクソ重~いカメラをぶら下げているので階段を上り下りするのが大変なのです。0r4a0054 こんな具合。
このプレスのクルーであることを示すチョッキを「ビブ」って言うんだけど、サマソニとかラウドパークなどの大きなイベントの時は大抵コレを着用する。
コレがキュークツでね~。
久しぶりに着けるのはいいんだけど、入るかどうか心配でサ…。
横のヒモの部分がマジック・テープで伸縮自在になっていたので難なく着用することができましたとサ。
ちなみに「ビブ(bib)」というのは、英語では普通赤ちゃんの「ヨダレかけ」のことを指す。
おかげさまでまだヨダレを垂らす歳ではありません。
460vあわててビルの屋上まで行くと、ヒロアキくんがサウンド・チェックをしていた。80念入りに足元の確認をして…と。90ステージの様子を見守る音響スタッフ。
すぐ後ろはサーキット。95そのコースではレースに出場する車がヒロアキくんの国家演奏を待っている。100準備万端。
それじゃ行ってきます!
今日も自慢のドライバー・スーツを身にまとう。
110vこうしてヒロアキくんの「君が代」が始まった。120まずはお辞儀から。130田川ヒロアキによる国家演奏。140vこれまでヒロアキくんの「君が代」を色々な場面や編曲で何度も拝見してきたが、今回は比較的原曲に忠実なアレンジで臨んだ。
170もちろん演奏の相棒はMarshall。
今日は「JCM800 2203」と「1960A」のハーフ・スタックだ。
180vヒロアキくんとMarshallによる飛び切り美しいギターの音色で奏でる「君が代」。150コースではレースに出場する皆さんがジッとその演奏に耳を傾けていた。135イヤ、そうでもないか…。160「原曲に忠実」といってもそこはヒロアキくんのこと…190v♪ギュイン、ギュインとワーミー・バーを派手に上下させ…200煙が出そうなピッキングによるハードなパートをウマい具合に織り交ぜて…205vおなじみのキメのポーズで田川節の「君が代」をバッチリとキメた~!210vこうしてこの日の最初のレースが始まるのだ。220vコースを見下ろす大勢のお客さん。230コースでは出走の準備が整って…

246レースがスタート!0r4a0108 まずは「マツダファン・エンデュランス(マツ耐)」と呼ばれるマツダ車のオーナーが愛車を持ち込んで行われるレース。
ヒロアキくんの「Racing Star」という曲はこの「マツ耐」のテーマ曲だ。
250_2 通常は150分のレースだが、コレは「特別戦」なので180分の耐久戦。
ヤダね~、私なんか3時間連続の運転なんて眠くなっちゃってとてもじゃないけどムリだわ!
出場する時にはスルメを大量に持ち込んでアゴを動かしながらハンドルを握りますね。
車内はクサイぞ!260_2 レースの途中での給油は禁止。
限られた燃料でどれだけ多くサーキットを周回できるかを競う試合なのだそうだ。720_2 速さを競うレートとは異なり、タイヤ、ブレーキ、ガソリン消費、ドライバーの体力等、レースをする上でのマネージメントがこの耐久レースの大きなポイントとなり、そこがこうしたレースを観戦する醍醐味なのだそうです。0r4a0102 一応お断りしておきますが、私、車に関しては何の知識も興味も持ち合わせてないものですから、この先他人事で投げやりな文章を書いているとお感じになる場面があるかも知れません。
しかし、それに悪意は全くありませんので予めご了承くださいませ。0r4a0101_2 ということでこれから3時間、皆さんにはこのコースをひたすらグルグル走り回って頂くという段取り。
冒頭に書いた通り、過去に何度もココでこの手のレースに接して来たけど、いつも知らない間に始まって、知らない間に競っていて、知らない間に終わってるんだよね。
好きな人はズ~っと見ているんだろうナァ。270私の場合、見ていてもよくわからないので、会場内をくまなく見て歩くことにした。
ココはさっきヒロアキくんが演奏したメイン・ステージがある階。
オフィシャル・グッズのお店があって…320ファンの皆さんが欲しがるであろうグッズが色々並んでいた。330もちろんマツダの製品もそこいら中に展示されている。340とにかく今回は「ロードスター」の発売35周年記念ということで…345各所でロードスターがフィーチュアされていた。
そういえば「ロドイモスター」を見かけなかったナァ。
ココぞ出番だったのでは?寒かったし、相当売れたと思うんですけど。346せっかくの機会なので「マツダ株式会社」の沿革をチラリと勉強してみた、チラリですよ。
前回のヒロアキくんのレコ発ライブのレポートに「マツダはかつてコルクを作っていた」と書いた。347こういう本がある。
新田次郎と息子の藤原正彦の共著『孤愁(文藝春秋刊)』。
新田先生が執筆中に他界してしまったので、元お茶の水女子大教授の数学者である藤原先生がその続きを書いて完成させた他に類を見ない親子共作の一編。
660ページにも及ぶ大著だが、私はこの親子(+お母さんの藤原ていさん)のファンなので喜々としてページを繰った。
話は明治時代にポルトガルから来日した元海軍の軍人で、神戸でポルトガル領事を務めた「ヴェンセスラウ・デ・モラエス」の話。
詳しいことは書かないけど、話の中にコルクについての1章が設けられている。
コルクはポルトガル語で「コルティッサ」といって、同国は原料となる良質な「コルク樫」の特産地なのだそうだ。
ところがモラエスが領事を務めていた19世紀の末、ポルトガルから直接輸入されるコルクは無いに等しかった。
ポルトガル産であるにもかかわらずほとんどすべてがベルギー、フランス、ドイツ等の国を経由して日本に入って来ていたのだ。
日本人より日本を愛するモラエスはコレにガマンがならず、母国との直接貿易を実現させたいと意気込む場面がある。
モラエスの奥さんは「およね」さんという徳島の方で、残された写真を見ると「これらなモラエスも日本が好きになるわナァ…」というぐらいのスゴイ美人さんなんだよ。
349コルクというのは紀元前から存在する古い素材で、江戸時代、外国から入って来た酒瓶に使われていたコルク栓を加工して目薬の瓶のフタとして再利用していたのが日本におけるコルク加工の始まりなのだそうだ。
明治に入ると、やはり西洋から輸入される馬の蹄の保護に使われていた大量のコルクを再利用することによってこの素材が広まることになった。
下はスカイツリーのすぐ近くにある「永柳産業」という会社。
創業が明治29年(1896年)というから今年で128年にもなる長い歴史を持つコルクの会社だ。
この会社が日本で初めてポルトガルからコルクを輸入して製品を作ったのだそうだ。
モラエスは1913年に領事職から引退し、1929年に亡くなっているので、永柳産業との接点はなかったであろう。Img_1830_3 下がコルクの原料の「コルク樫」の樹皮。
弾力性があって、水に強く、音や振動を吸収し、天然の防虫成分を含んでいたりとコルクは大変に優秀な素材で、しかも木を伐採せずに樹皮を剥ぐことで原料が採れることから自然保護の観点からも優れている。
それゆえ明治の昔はとても重宝された時代があった。
ところが、ある広島のコルク製造会社が経営難に陥り、地元財界の有力者が中心となり「東洋コルク工業」を創立して救済した。
広島には「アベマキ」という木が自生していて、コレがコルク樫の代用品になったためポルトガルのモノは使っていなかったようだ。
だからモラエスが力むこともなかったのだ。
その東洋コルク工業の工場が大火災にあい、松田重次郎という時の二代目社長が「東洋工業株式会社」と名を替え、機械工業への進出を決めた。
そして、1931年に工場を新設して自動車産業に参入したんだね。
コレが今の「車のマツダ」の始まり。
ちなみに「東洋コルク工業」という会社は今でも営業している。
348場内にはバラエティに富んだアトラクションが用意されていた。
360マツダ車をテーマにした写真展をはじめImg_1674 各種の体験コーナー。380コレは塗装かな?370寄せ書き。390コリャ、すごいわ!400家族連れて楽しめるように子供向けのアトラクションも散見された。410犬のコーナーなんてのもあった。420ココはプレス・クルーの控室。
マツダの社員が常駐していて、色々と親切にして頂いた。
ココで待機していた取材陣の顔ぶれは半分以上海外の人たちだったね。430控室に飾ってあった「ロードスター兄弟湯飲み」。
ハハハ、スゴい漢字が並んでるわ。450地下道を通ってコースの向こう側へ行ってみよう。
壁には「オートバックス」の広告。
この会社って50年もの歴史があるのか…知らなかった。
Marshallとそう変わらないじゃん?470_2 この地下道を通ってコースの反対側へ。480_2 壁には「ロードスター愛」を綴った寄せ書きがズラリと並んでいた。490v反対側へ来たよ。
ああ、懐かしいナァ。500下は2006年に初めてココへ来た時にほぼ同じ場所で撮った写真。
この時は国府津から御殿場線に乗ってやって来たんだけど、もうエラく大変だった。
御殿場は電車で来るとことじゃないな。
ジェフ・ベック、サンタナ、キッス、ドゥービーなんかが一堂に会したジジイにとっては夢のようなロック・フェス。
もちろんMarshallの仕事で行ったんだけど、色んな意味で本当に行っておいてヨカッタと思う。
こんな経験をすることはもう二度とないであろうし、この時の様子は一生忘れることがないだろう。505_2 コレもなつかしい!5102014年10月、SUPERBLOODや二井原実さんらがココに設けられた特別ステージの上で熱演を披露した。520今回は子供用の車のコースになっていた。530未来のロードスターのお客さんたち。540vこっち側にもいろいろなアトラクションが用意されていた。560冒頭に書いた通りレースの進捗状況ってのがサッパリわからないんだけど、間違いなくやっている。0r4a0089今回はどんな塩梅だったのか後追いで調べてみた。
さっきスタートした「マツ耐 特別戦」で優勝したのは森口さんという方のロードスターで、時間内にコースを68周もされたそうです。
辛抱強いナァ~、よく飽きないナァ~…としか言いようがない。
ま、機械でやるんだろうけど、数える方も大変だぜ。
平均時速は103km/hでピットインした回数は4回。
ここのコースは1周で4.6kmなんだって。
それをですよ、68周したと言うことは312.8km。
東京から名古屋とか新潟まで行けちゃう距離。
ヤダなぁ、名古屋やら新潟までノンストップで103kmで走るなんて!
私の場合、スルメがいくらあっても足りないわ。
しかしコレって自動運転の技術がいよいよ進歩した暁にはAIに敵わなくなるんじゃないのかね?
何しろドライバーが疲れ知らずなんだから。550さて、またホームの側に戻って来た。
あ、「みっちゃん」のお好み焼きは完売だって!570メイン・ステージを再び訪れる。
舞台で催されているのは…
575阿川佐和子さん、レーシング・ドライバーの寺田陽次郎さん、そしてマツダの毛籠勝弘社長の鼎談。
「毛籠(もろ)さん」はよくテレビの経済ニュースでお見かけしますよね。
恥ずかしながら「けかご」さんっておっしゃるのかと思っていた。
調べて見ると、京都と広島の名字だそうだ。
「毛呂さん」とか「茂呂さん」は時折見かけるけど、「毛籠さん」は間違いなく珍名さんの部類であろう。580ウチは阿川さんのファンでしてね。590v特に最近たまたまお父さんの阿川弘之さんの思い出を綴った『強父論(文藝春秋刊)』を読んだところだったので超グッドタイミング。
まぁ、帝大出で海軍OB、最後まで歴史的仮名遣いで文章を書いた作家先生がお父さんですからね。
代表作が『山本五十六』、『米内光政』、『井上成美』…全員海軍大将。
そんなの小説書く人なんてガンコにキマってんじゃん?
でも確か阿川さんって「テツ」なんだよね。
佐和子さんも案の定相当ご苦労なさったようで、「なんで?」という父のあまりにも理不尽なエピソードがたくさん詰め込まれていて思わず何度も笑ってしまった。
しかし、幸田露伴のところの文さんも大変だったけど、阿川さんの方がシンドかったかもな。
とてもオモシロイ本でした。595そうそう、阿川さんはかつて文藝春秋の巻頭に長い間エッセイを寄稿されていたが、ご逝去にともない上のモラエスのところで出て来た藤原先生が「古風堂々」と銘打ってその後を引き継いだ。
スゴい偶然でしょ?Marshall Blogの中でつながるなんて。
この「古風堂々」という藤原先生のエッセイがいつも破天荒にオモシロい。
時々立ち読みをするんだけど、基本的には単行本(これまで『日本人の真価』として1冊上梓されている)でまとめて読みたいのでガマンしてなるべく読まないようにしている。
ウチは藤原先生の本が山になってるの。Bsj さて、3人で語るのはひたすら「マツダ・ブランド愛」。
好きなんだね~。600阿川さんは聞き手。
上手に鼎談を仕切っていらっしゃった。610おお?
今頃になって晴れてきやがった!
620…ってんで改めて場内を回ってみよう!
640やっぱりこっちの方が断然いいね。650午前中は寒々しかったけど…660青空が見えて、終わりに近づいたところで場内が活気を取り戻したかのようだ。670周囲の山々も美しいではないか。630メインステージの建屋の1階にもマツダづくしの展示が設けられていた。680車の解説はサッパリできませんので雰囲気だけ。
アレ?手前はホンダだな。
690色々とマニアには垂涎の車らしく、どの展示にもたくさんの人が群がっていた。700あ、ビックリした!
みんなズボンを降ろしているのかと思った!710コースではまた別の催しが始まった。
今度はナンバーを付けていない車がビュンビュン走り出した。001s41a0067「マツダ787Bデモラン」というコーナー。S41a0075 それっぽいのが出て来たぞ!ペッチャンコのヤツ!740やっぱりこの手のヤツは速いね。
…と思ったら。
730キイィィィィィィィィン!とかいってベラボーに速いヤツが走ってるじゃん?
コレは撮れんぞ!
あまりにも速い!
001s41a0129 加えて何しろスゲエ音で、向こうの方~にいても爆音を出しているのでコッチへ来るのがすぐにわかる。
そこで流し撮りの準備をすると…もう目の前に来てるんだよ!
コレが「787B」というヤツなのか!
S41a0053ま、そんなことを先日目黒の鹿鳴館で一緒になったDio Kenちゃんに話したら「アレ、ロータリー・エンジンだから音が他のと全然違うんスよ!」と言って、知っていて当たり前な雰囲気でスラスラと「787B」に関する説明をしてくれた。
その翌日、「読んだことのある本といえば『カー・グラフィック』ぐらい」といつも豪語されているほど車に造詣の深いギタリストの三宅庸介さんにこれらの写真を見せたところ、即座に「787Bですね、ル・マンの…」とおっしゃるではないか!
何でも1991年の「ル・マン」で優勝した車だとか。
そりゃ速いワケだわ(←全然わかっていないけどね)!
そんなに有名なんですね。
…と思ったらヒロアキくんのニューアルバムのジャケットにも写真が使われているじゃんか!
速さよりコレの方が驚くわ。
Img_1829まぁ、とにかく速い!
それでもF1の車には全然敵わないんですって?
787Bのスピードでも手こずったんだから、F1の流し撮りはうまくイカんだろうな。S41a0130一方、コレは楽勝だったわ。755チョットここに来て脱線。
「ル・マン」が出たから。
昔はカー・レースの映画がよくあって、スティーヴ・マックィーンの『栄光のル・マン(Le Mans、1971年)』とかポール・ニューマンの『レーサー(Winning, 1969年)』とか子供の時に観たは観たけど、その頃から車に興味がなかったせいなのかオモシロくないんだよね。
ただ『レーサー』のジェイムス・ガーナ―だったかな?ポール・ニューマンだったかな?
レーシングカーを走らせている時の足元の様子がアップになって、まるでタップダンスを踏むように両足を操り、ものスゴいスピードでギアを変える場面があった。
コレはカッコいいと思ったよ。
ちなみに『レーサー』で共演しているジョアン・ウッドワードという女優はポール・ニューマンの奥さんだった人。
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反対にカーレースの映画でオモシロかった作品を2本紹介しておきましょう。
ひとつは1965年のブレイク・エドワーズ監督の『グレート・レース(The Great Race)』。
まるで「チキチキ・マシン」みたいでね、ジャック・レモンとトニー・カーティスの『お熱いのがお好き』コンビに腹を抱えて笑った。
それと無名時代のロッキーが主演している『デス・レース2000年(Death Race 2000, 1975年)』というB級以下作品。
よくもこんなにクダらない映画が作れたもんだな…と感心してしまうぐらいオモシロかった。
みなさんもチャンスがあったらゼヒ…ご覧にならない方が良いでしょう。
『グレート・レース』はゼヒ!

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レースもひと通り終了して、この日のトリの出し物となった。
それはヒロアキくんのスペシャルライブ!760司会の方がヒロアキくんを紹介。
「皆さま、お待たせ致しました。本日、コチラのステージでは最後のプログラムとなります。
『田川ヒロアキ スペシャルライブ』を開催致します。
田川さんは『MAZDA FAN FEST』、『MAZDA PARTY RACE』など、様々なイベントのテーマ・ソングを作曲されておられます。
疾走感に溢れた演奏をゼヒお楽しみください。
動画の撮影はご遠慮頂きますが写真の撮影は構いませんので撮った写真をドンドンSNSにアップしてください。
みなさんで盛り上げて頂ければと思います。
では、さっそくご登場頂きましょう…田川ヒロアキさんです!」770v田川ヒロアキ、本日2度目の登板!780今回のステージは「スペシャル・ライブ」ということでニューアルバムの曲をゾロリと披露。
つまり司会者の方が触れていたように、ヒロアキくんが作ったマツダのイベント関連の曲が演奏される。
というか、「アータ、今弾かないでどうすんの?」的局面。
美空ひばりが新潟へ行って「越後獅子の歌」を、井沢八郎が上野駅で「ああ、上野駅」を、森進一が襟裳岬で「襟裳岬」を歌うようなものなのだから!
そうして気合の入ったステージの1曲目はニューアルバム1曲目の「Open Road」。
790v先日のレコ発ライブのレポートに書いた通り、レコーディングではギターの音にこだわり、最初の1音から細心の注意を払って弾いた1曲。S41a0150 その気概がこのステージでも十分に伝わってくるような熱のこもった演奏を1曲目から聴かせてくれた。800ナニせ1曲目からこの調子だぁ!1020 「田川ヒロアキです、こんにちは!
『MAZDA FAN FESTA』、皆さん、楽しんでいますか?
私も楽しんでおります。
雨も上がって天気になってよかったですね!
それでは、ココからは私のステージをお送り致します」
810「先ほど司会の方にアナウンスして頂きましたが、つい先日、新しいアルバム『THE ROAD SEEKER』をリリースしました。
このアルバムはマツダのイベントのテーマ曲を中心にドライブにふさわしい曲を集めたベスト盤で本日も持って来ております。
今日のステージはそのアルバムの曲を中心にお届けしたいと思いますので楽しんでいってください」820vコレがそのニュー・アルバム『THE ROAD SEEKER』。
内容についてはヒロアキくんが説明した通り。
タイトルの由来はレコ発ライブのレポートに短編小説が掲載されているのでゼヒご覧あれ。
コチラ⇒New Album Release Live 2024 「ROAD」づくしの<後編>

830cd続いての曲は…さっそく!
2017年に作ったMAZDA FAN FESTAのテーマ・ソング「Ride The Wind」。830_rtw「♪Can't catch me」「♪Feel the speed」と、ヒロアキくんのかけ声のような歌が印象的なドライビング・ナンバー。840_rtwもちろんギターもバリッバリだ!
こういう比較的込み入った曲調の中でヒロアキくんがベンドして切り込むロングトーンって実に美しく響くんだよね。
「優雅」っていうのかな?
対照的にシュレッディングが引き立つワケよ。
1000vそのプレイのお手伝いをしているのが背後のMarshallなのだ。
続けての曲もピアノをバックにギターが奏でる可憐なメロディでスタート。870_mcヒロアキ・テイスト満点のハード・ポップ・チューン「道~Road to Tomorrow」。
この曲はパート替わりのキメを何度も出して場面を転換させ、ドラマ性を高めているんですね。
880vギター・ソロのコード進行がまた凝ってるんだよね。890v雰囲気を替えてシットリと「Ave Maria」。900_amヒロアキくんのこの演奏をこれまで何回聴いたかわからないけど、飽きるどころかドンドン味わい深くなっているように思う。910v先回のレコ発の時もとても感動的な演奏だったんだけど、今日はレーシング・カーがギャンギャン爆走するような場での「Ave Maria」。
この時にはもうレースは終了していたけど、この環境がまたヨカッタね。
とても良いチョイスだと思った。920v「どうもありがとうございます。
私、『MAZDA FAN FESTA』には本当に長く出演させて頂いていて、曲もたくさん書かせて頂いて来ました。
そして、ついに『THE ROAD SEEKER』というアルバムもリリースすることが出来ました。
『MAZDA FAN FESTA』のテーマ・ソングをはじめ、色々な曲を収録してますのでゼヒ聴いてみてください。
そして『田川ヒロアキ』のSNSや公式サイトもありますのでチェックして頂けたらと思います。
今日の様子もアップしたいと思います。
それでは最後に1曲お届けします」930v最後に演奏したのは…
『ROADSTAR Party Race III』のテーマ曲『翔KAKERU』。
950v背面にはカー・レースのようすが映し出される。
そして背後にはホンモノのレース・コース。
940_rsすごい臨場感!…って、実際にその場に臨んでいるんだから当然か。
S41a0280今日のステージ最後のソロ!
まさに787Bが向こうからスッ飛んでくるようなシャープ極まりないプレイ!970そしてこの曲のためのポーズもバッチリきまった!1010こうして今年の『MAZDA FAN FESTA 2024』のステージを締めくくられた。1030v終演後、お買い上げ頂いたCDにサインをするヒロアキくん。
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
1040vもうスッカリ晴れちゃって…。1050朝の雨模様が丸でウソのようだ。1060どうせ晴れるなら朝から晴れてくれるがいいじゃねーか。
久しぶりにMarshallをバックにコースでギターを弾くヒロアキくんを撮影するのを楽しみにしていたのにナァ。1070_2富士山まで見えてきやがった!
何度も来ている富士スピードウェイで初めて目にする富士山だよ。
ありがたや、ありがたや…と気持ちよく御殿場を後にしたとサ…と、言いたいところだけど高速に乗るまでが大変だった!
途中からまったく動きゃしない。
カーナビにダマされたと思って「この先通行止め」という標識が出ているところを試しに入ってみたらそれが大正解!
そこからは難なく高速に乗ることが出来た…1080と思ったらコレだよ!
SHOW-YAさんの仕事で来た時には行きも帰りも大渋滞ということがあった。
ま、それに比べればマシだけど、事故でもないのにナンだってこんなに混むかネェ。
だから車はニガテなんですよ~!1090<オマケ>
ヒロアキくんがいつも使ってくれているMarshallのデジタル・アンプ「CODE」のデモ・ビデオ。
CODEは今回の『THE ROAD SEEKER』でも使用されました。

(一部敬称略 2024年10月20日 富士スピードウェイにて撮影 ※取材協力: 株式会社オルウェイズ)

2024年11月13日 (水)

犬神サアカス團『宇宙一超絶技巧雑技団2024』~私の谷中墓地(その6)

 
犬神サアカス團は『TOKYO BAKA EXPO』というイベントで毎年10月に下北沢の「小劇場 楽園」の舞台に立っていた。
そのイベントは2019年より『宇宙一超絶技巧雑技団』と名前を替えてコロナの間も開催され続けていたが、犬神サアカス團はその翌年の2020年から2022年までは出演を見合わせていた。
そして昨年いよいよ復活を遂げ、もちろんMarshall Blogでその舞台の様子を報告した。
Marshall Blogは2013年から毎年欠かさずレポートを掲載しているものだからこの楽園のイベントが来ないと1年経った感じがしない。
そんな重要なイベントが今年も開催されて犬神サアカス團が出演、その舞台のもようをこうしてレポートできるのはとてもうれしいことなのだ。
10vまずはイベントのプロデューサーの橋沢進一が登場してご挨拶。
20「皆さん、こんばんは~!
受付ぶりでございます(当日はプロデューサー自らが受付のデスクでお客さんをお迎えしていた)
私が団長の橋沢でございます。
このイベントでは普通のライブの時の犬神サアカス團とは違うんですよね。
初めてココに来られる方もいらっしゃると思うんですけど最初に試練が待っているんです。
ナンの試練かは見てのお楽しみでございますけども…何はともあれ犬神サアカス團のみなさんをお迎えしましょう!」
相変わらずの魅惑のバリトン・ヴォイス。
大学の先輩をさせてもらっている私の軟弱で抜けない声とはエライ違いだ。
30v犬神サアカス團登場。
明さんと橋沢さんは同じ年齢なんだって。
頭髪の様子を指して…
「ボクは別にハゲてるわけじゃなくて額が広いだけですね。
ココが前髪ですから!面長なんです…決してハゲてなんかいない。
そんな話はどうでもいい!
1年に1回で七夕みたいなもんですね…さて、今年もよろしくお願いします!」
橋沢さんのアタマに鋭い視線を放り込む4人。
40メンバーを紹介した後、さっそく第1部の「お笑い」のコーナーがスタート。
橋沢さんが出し物を説明する。
「今年は簡単です…『オンタイム昔話』です。
お客さまに昔話のお題を頂いて、その昔話を2分オンタイムで演じるワケです。
例えば『桃太郎』だったらまず2分での話をやる、次にそれを1分で…そして最終的にはそれを30秒で演る。
最初は2分なんで結構余裕です。
ボクも加わります」
50お客さんから頂いたお題は「かぐや姫」。
まずは「竹取物語」を2分で…100そして「シンデレラ」を1分で…
70最後は「桃太郎」を30秒で。
60ああでもない、こうでもないと、ステージでは壮絶なドタバタが展開した。110v私としては、同じ話をドンドン端折って2分、1分、30秒と短くして行くのかと思ったんだけど、違った。
会場は笑いの渦!80コレで客席もバッチリと温まった。
「さぁ、今年も始まりました。
5分ほどの休憩を頂いて気持ちを切り替えて演奏を聴いて頂きます。
犬神サアカス團のみなさんでした!」0r4a0039 休憩が終わって客電が落ちると凶子姉さんの声による影のアナウンスが流れる。
「本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
開演に先だちまして、お客様にお願いとご案内を申し上げます。
上演中、カメラやスマートフォンなどによる写真撮影、録画、録音は固くお断り申し上げます。
また、進行に妨げになりますので携帯電話や音の鳴る機器の電源は予めお切りくださいますようお願い申し上げます。
それではそろそろ開演です」130ステージに上がっているのは上手にMarshall。140メインのMarshallのヘッドは「KT66」が使えるようにパワー・アンプ部を改造した1976年製のマスターボリューム50Wモデルの「2204」。
スピーカー・キャビネットは2x12"の「1936」。150vエフェクターで出すオルガンの音用に使用したのは「オリジン・シリーズ」の50W、1x12"コンボ「ORIGIN50C」。160ドラムスはおなじみNATALのアッシュ。170今日もストラヴィンスキーの「火の鳥」に導かれて4人が登場した。180 犬神凶子0r4a0376犬神明200vONOCHIN210v犬神敦220vマイク・スタンドを立てて凶子さんが歌っているのは振り付けをするため。
となるとそれは…230最新のシングル、「カンフートーキョー」だ!
先日、某ブックオフに行ってビックリ!
この曲がガンガン流れていたのですよ~。
アソコのBGMってラジオみたいにナレーションが入って次から次へとブックオフが推している曲を流すスタイルを採っているけど、犬神サアカス團ファンのスタッフでもいるのであろうか?
イヤ、違う。
ヒット街道まっしぐらなのだ!
270cd「♪カンフー」…240「♪汚れた街に飛び込んで」…250「ウッ!」S41a0024 「♪一撃よ~」260vと、1曲目から猛ダッシュ!265そのまま続けてONOCHINのリフから…0r4a0125 「レッツ・ゴー!」
310明兄さんのドラムスと…
400敦くんのリズム・コンビネーションがドライブしまくる「桜散る中」でますますヒート・アップ!300「改めましてこんばんは、犬神サアカス團です。
恒例の下北沢楽園が今年もやってきました!
今日のコント、小芝居は今までで一番緊張したかも知れない。
アレはスゴい…でも、もうチョットやりたかった!あと1時間ぐらい。
いつももうチョットやりたいことろで終わっちゃうんだよね。
アレは不完全燃焼にさせておいて次の年に引っ張るための作戦なのかナァ?
さて、今日も全力で盛り上げていきたいと思いま~す!」S41a0100ここでいつもの口上。
「今宵お目に掛けますは 犬神一座の大サアカス、
どうかひとつ 最後まで 最後まで…」330_kj 「最後まで盛り上がっていくぜ~!」340v口上がキマったところで「スケ番ロック」。
ココのところお気に入りの1曲だ。360「♪暴走キメろスケ番ロック!」
コレ、歌のバックのギターのアレンジが大変にカッコいい。
白玉で弾き流すことでスゴいスピード感を出しているんだね。350いつかも書いたけど「スケ番」という言葉は絶滅したよナァ。
「スケ」という言葉もトンと聞かないけど、そもそも私が子供の頃、すなわち50年以上前、テレビで『夕やけ番長』を放映していたが「番長」なんて人はいなかった。
アナタ、「番長」に会ったことある?
一方、「皿屋敷」の方は夏になるとよくテレビでやっていたナァ。
若い人は「番町皿屋敷」なんて全く知らないでしょう?
田宮伊右衛門とお岩、新三郎とお露、お菊もそれこそみんな幽霊のように消えてなくなっちゃった。
元々、お岩さんもお菊さんもお露さんも幽霊だけど。
「スケ番」という言葉はこの曲で残して欲しいわ。190v続いても快適にブッ飛ばすドライビング・チューン。390v疾駆するリズムと名旋律に乗って展開する悲しいストーリーは「花嫁」。280v_scnONOCHINのギター・ソロ。
しかし、このONOCHINの改造Marshallはいい音だネェ。380v密度の高い演奏をバックに凶子さんが歌にセリフにと激演を披露した。
S41a0471「どうもありがとうございます。
さて、もうすっかり秋…秋と言えばスポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、食欲の秋。
ONOCHINさんはどんな秋を満喫していますか?」
410「こんばんはONOCHINです。
秋は毎年競馬ですよ!
年末の有馬記念までもう秋と言えば競馬しかやっていないですね。
毎週末買うんだけど全然ダメです。
食欲の秋というと、私にはあんまり食べるイメージないかも知れませんがヤキイモが好きですね。
茨城だったかな?冷たい焼き芋ってあるの知ってます?
スッゲェおいしくて…見つけたらチョット試してみてください」420v「犬神には秋にピッタリの曲があるかな?」と前置きして演奏したのは「赤猫」。430v_an寒いから猫に火をつけて暖を取ろうということかしらん?
そんなこと愛猫家の敦くんが許さない!
480v最近取り上げ出した「大地に死す」が続く。490この曲、適度でヘヴィで適度にメロディアスで、すごくカッコいいと思うのですよ。
460v歌詞には明兄さんのインテリぶりが発揮されているし。440「♪首を狩れ 首を狩れ」
犬神のレパートリーの深さと暗さは計り知れんわ。
450_ds「どうもありがとうございます。
次は敦くんに訊いてみたいと思います。
今年の秋はどんな風に満喫してますか?」
500「こんばんは、犬神敦と申します。
秋と言えば…ボクは食べることが大好きで『1番簡単に手に入る幸せとは何か?』と訊かれたら『食べることです!』と、昔から自信を持って答えています。
たとえ数百円でもお腹がイッパイになれば幸せな気持ちになれる…ってところが食べることの素晴らしさだと思います。
この国に生まれたからそういうコトが出来るんだと思います。
ご飯が食べられない国とかの人もやっぱりいますからね。
ご飯を残さず食べるということは『忍たま乱太郎』の食堂のオバちゃんから学んでいます」510v次の曲を明兄さんが解説する。
「楽しかった夏を思い出そうっていう感じかな?
深まっていく秋の夜長に去りゆく夏をもう1回思い出してね。
夏っていうのはさ… 長いわ。
ゴメンなさい、どうぞ」S41a0435ギターを持ち替えたONOCHINをバックに凶子姉さんが切々と歌い上げる1曲。520v彼氏と厚化粧の女たちのドテッ腹に出刃を突き立てて、ゴミ袋に細かく切り刻んだ手足を放り込み遠い山に捨てに行く…ソリャ一生忘れられない夏の思い出になるわナァ。
そんな歌。
530v
殺すのは簡単なんだけど、やっぱりその後の処理が厄介だからネェ。
まさにそんな本を今読んでいるだけど、コレがベラボーにスゴイ。
Dnb
「デンマーク・ストリート」というロンドンの楽器店街のことを調べていて偶然見つけたイギリス最大にして最悪の連続殺人事件。
その犯人が下の写真のデニス・ニルセン。
同性愛のクラブに顔を出して相手を物色し、家に誘い出してはネクタイで首を絞めて殺した。
ま、それ以上の変態行為をたくさんやらかしているんだけどココには書きません…書けません。
何しろ最終的に何人殺したのかすら正確にわからなかったという。
ナゼかと言うと、被害者自体が特殊な人たちばかりで身元が割り出せなかったのと、「夏の日」のような処理を死体に施して片っ端から燃やしたため遺体を鑑定することができなかった。
結局、処理した死体の一部をトイレに流したところ下水管を詰まらせてしまい、そこから発生する殺人的な悪臭(実際に殺していたんだけど)から足がついた。
現場はキンクスの地元、マズウェル・ヒルだった。
この事件が『DES』というテレビ・ドラマになっているんだけど、観ることができないので仕方なく本を読んだというワケです。
9_dnp「どうもありがとうございます。
さて、次は明兄さんいきましょう。
秋と言えば~…?」
540「もうネェ、オレっつ~たら『秋』みたいなところがあるからね。
秋かい?いろんな秋があるね。
秋といえば…やっぱオレっつ~ったら『スポーツ』みたいなところがあるからね。
イヤ、ウチに籠るタイプだね。
秋で楽しいのはやっぱり引き籠ってプラモデルを作ったり、紙粘土工作をしたり、絵を描いたりだと思った。
ま、芸術の秋だね…プラモデルが芸術かどうかチョット難しいとこあるけど」
550v「ある画材店から閉店セールの知らせが来たので、そこで油絵用のキャンバスを買ったんですよ。
全部7割引き!
1mぐらいあるヤツを5枚買いました。
ただ油絵って描いたことないのでこれからダイソーへ行って筆と絵具とパレットを買って来ようかと思っています。
だいたいダイソーで揃うんじゃない?
正直どうしようかな?って思ったんだけど、マァじっくり秋の夜長に絵でも描いてみようかと思っています。
そしてどこかで作品を発表できたらいいナァ。
芸術の秋を代表する絵を皆さんにお見せしたいと思ってますんでよろしくお願いします」
10年以上もお付き合いしているのに知らなかったんだけど犬神さんのアートワークね。
例えばこの赤いノボリ。
560明さんがこのパンダのイラストを描いたのだそうだ。
こうして物販なんかに採用されているイラストの数々は明さんの手によるものだったのね?
子供の頃はマンガ家になりたかったんだって。
曲は作るし、イラストは描くし、ドラムスは叩くし、やたらと色んなことを知っているし…お世辞抜きで尊敬するわ。570その明兄さんのドラムで次の曲はスタート。
「太陽を待ってる」だ。
580v_tmこの曲の一番の見どころはイアン・ギランvs.リッチー・ブラックモアばりの歌とギターのスリリングな掛け合いのパート。
凶子姉さんがONOCHINが弾くメロディを歌でナゾる。
590「コレはどうだ?」とばかりにONOCHINがトリッキーなフレーズを弾く。
「あ!予定にないヤツが入って来た!あ~ソレは、どうやってやるのかな?」
595「♪チャララチャチャ。アハハハ!コレじゃ『火曜サスペンス劇場』だ~!」600v続けてココのところ定番となっている流れで「東京2060」。
敦くんが繰り出す重~い低音が小気味よい。
650この曲を収録した同名のアルバムから早や6年。
2060年まであと36年。
果たして凶子姉さんがココで歌っているような世の中になっているか!
イヤ、36年も絶たずしてもっとヒドい世の中になっているでしょう。670vもう1曲「SFシリーズ」を。
「カンフートーキョー」のカップリング曲「代理懐胎生物」だ。
680v_dkハードにそしてストレートに展開していく犬神サアカス團が綴る近未来。
「SFやでぇ」とか言いながら必要のないことを言ってしまい大きな批判を浴びている頭部がすべて額の作家がいるけど、アレは先日の選挙で大きく躍進した政党の党首の悪行のおかげで命拾いしやがったナァ。
しかし、双方政治家ですからね。
どっちに転んでも絶望的な未来しか見えてこないって!
何しろサーカスの幕がもう上がっている犬神サアカス團の未来の方が正常に思えるわ。690v「どうもありがとうございます。
次は私の秋をお話しします。
今のひとり暮らしの小さい家に住んでから大分長いんですけど、賃貸って定期的に修繕の業者が入るんですよ。
それで死ぬ気で部屋を片付けなきゃいけなかったので、今過去一番で玄関先がキレイなの。
よくある小さい部屋って玄関先にキッチンが付いているでしょ?
玄関がキレイなウチに何かを作ろうと思っているワケ。
アイスのあずきバー2本とカボチャを切ったヤツを鍋にかけるだけでおいしいってXに出ていたので実験的に作ってみようかと思っています。
実際に作ったらSNSで報告しますね。
でもその前に鍋を買わなきゃいけないし、包丁や調味料も持っていないの。
おいしいからラー油だけはある。
ということで鍋を買うところから始めます、という食欲の秋のお話でした」
ウ~ン、そういえば凶子姉さんが事務所へ来た時「レトルトのカレーを温めないで食べている」って言っていたぐらいだからナァ。
鍋がなくても不思議はあるまい。S41a0437メンバー全員の「秋」を伺ったところでいつものヤツいってみよう!
「♪ロックンロール!」700_arrr「♪ロックンロール!」705v「暗黒礼賛ロンクンロール」で盛り上がれ!720vステージ下手に移動してギター・ソロ。
そうこの会場は客席によってONOCHINや敦くんが見えないからね。
下手ブロックのお客さんは大喜び!
730vそして後ろでは凶子姉さんと敦くんのフォーメーション。740今や重要な「犬神スタンダード」になったこの曲も発表から7年!
バンド・スコアが懐かしいね!
710v続けてますますノリノリでお送りするのは「たからもの」。740_tmこの曲は自分のことを歌われているようでホント好きなの。
特に「映画チラシ」というところでグサっと来るのだ。
ということでココでガツンと脱線させてもらいます。
いきますよ~。
「たからもの」という曲は「物集め」の歌でしょ。
世の中には「物集(もずめ)」さんという名字があるんですよ。
調べてみると、岐阜の名前らしくて全国に10人ぐらいしかいないらしい。750今、「上田万年」という人に関する本を読んでいるのね。
「万年」って書いて「かずとし」と読むんだけど、この人は日本で最初の言語学者。
明治時代になって、森鴎外なんかと議論をして標準語を作る作業をした先生。
この人についてはお墓が谷中なので、そのウチ「私の谷中霊園」で取り扱うから今日は詳しくやらない。
代りにひとつだけ、どうして標準語の制定が必要だったか、その理由だけ書いておく。
井上ひさしによると、それは軍隊のためだったという。
江戸時代の日本は遠隔地との交流が薄く、各地の方言丸出しで同じ日本人でも普通に言葉が通じないケースが多かった。
そんな状態で兵隊が集まって戦争に行ったら指揮系統がメチャクチャになってしまうでしょ?
だから誰にでも通用する共通の日本語が必要だった。
ちなみに、明治2年に日本国民全員が名字を持つことになったのも軍隊のため。
「大工の熊吉」では徴兵をすることができなかったから。
もうひとつ言うと、未成年の喫煙を禁止したのも軍隊のためだったんだよ。
もちろん健康によくないから。
つまり、そんなに昔からタバコが身体に悪いってわかっていたんですね。
755vdで、その本に出て来る国学者が下の物集高見(もずめたかみ)。
この人は万年と折り合いが悪く、子供に万年の家の前を通ることを禁止していたという。760vd物集先生がまたスゴイ人で、「広文庫」という古今の日本語の用例を集めた20冊組の一種の「日本語の百科事典」を編纂した。
世界で最初の辞書といわれるOED(Oxford English Dictionary)も語句を収録する時は用例を提示するルールを設けんだけど、集められた用例で一番多かった出自はシェイクスピアだったそうです。
こうした作業を物集先生はたった一人でやり遂げたという。770d_2下は物集先生の娘で小説家の物集和子。
和子さんには同じく小説家のお姉さんがいて、二葉亭四迷の口利きで夏目漱石が姉妹の面倒を見ていたそうだ。
で、和子先生は平塚らいてう他とともに「青鞜(せいとう)」を立ち上げた。780vd「青鞜」は平塚らいてうが編集長を務める日本で初めて女性だけで作った文芸誌。
明治44年の話ですからね。
女性が雑誌を作るなんてことは規格外のことだった。
790vd平塚らいてうの後に編集長を務めたのが有名な伊藤野枝。
伊藤野枝は有名なアナーキストの大杉栄の奥さん。
憲兵だった甘粕正彦大尉らに大杉とともに扼殺されたのは良く知られている史実。
800vd最初の青鞜の事務所は不忍通りの団子坂の上にあったが、何しろそこは物集和子さんの家だったらしい。
今では大きなマンションになってら。
この辺りのことは「日影茶屋事件」にからめて散々書いたのでココではこれ以上書かない。
コレに興味を持ってクリックする人はよもや誰ひとりいないとは思うが、一応リンクしておくとコチラ。  ↓  ↓  ↓
真夏のJAZZ葉山2023~私の葉山2

73実は話はココから。
この先を書きたくて脱線した。
さて、物集高見先生には息子さんもいて、その方が下でそばをたぐっている物集高量(もずめたかかず)。
国文学者にして作家という大先生なんだけど、この人の生きざまがあまりにもスゴイ!
もうね「こんな人が世の中にいたのか!」と経歴を読んで大笑いしちゃったよ。
女に博打に稚児趣味、一方では作家としての才能に溢れ大阪朝日新聞社に在籍していた頃は夏目漱石を担当して『虞美人草』の連載を受け持っていたという。
とりわけ無類の女好きで、105歳で入院した時に看護婦のスカートの中に手を入れてひどく叱られたそうだ。
この物集先生は「200歳まで生きる」と大言したもののさすがにそれは叶わなず106歳で天寿を全うした。
『百歳は折り返し点(日本出版社刊)』という自伝を著していらっしゃるので早速注文して今到着を待っているところ。
物集家の話にはまだこの先がある。820vd下は高量先生のお孫さん。
女優の早瀬久美だっていうんだよね。
我々の世代だと森田健作の『おれは男だ!』の「吉川くん」だよ!
にわかには信じられなくて、調べて見るとなるほど、本名が「物集久美子」さんとおっしゃるのだそうだ。
あのひいジイちゃんやジイちゃんの顔面の血脈からどうしてこんな美人が飛び出して来るのかその道理がわからん。
何から何まで、恐るべし物集家!
脱線終わり。
830dさて、本編最後は「光と影のトッカータ」。840_hktいつものワンマンよりは演奏時間が短いものの、コントにキモを押さえた選曲のライブにと例年通り犬神サアカス團の魅力がタップリと詰まったイベントだった!850v  860v 870v 880vさて、先日30周年記念の時に発表した作詞家の売野雅勇さんとのコラボレーション作品が11月30日に発売されることになったそうです。
「天誅」…どんなんだろう?
とても楽しみだ!900s_2で、アンコール。
「アンコールどうもありがとうございます。
この企画も今年で何年連続だろう?
コロナの時は仕方なかったけど、最初に出てから絶対10年は経ってるよね」
910x「経ってるねぇ。
あの頃は唐沢俊一先生もいらっしゃってね(唐沢俊一:日本のカルト物件評論家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ、劇作家、演出家)。
今年
お亡くなりになっってしまって…だんだんお友達が減っていく」
920ココで健康談義。
「歳を取ると太陽光線で生成されるビタミンDの摂取量が減ってしまって身体の力が弱まるらしい。
だから太陽に当たるの。
お母さんから連絡が来るのよ、手のひらだけでも外に出して太陽に当てなさいって。
手のひらだけ太陽に当ててサプリをボリボリ食べて生きていきたいと思います。
そして来年もこの場に呼んでもらえたらうれしいです!
皆さん、ありがとうございました!」930そして最後に「命みぢかし恋せよ人類」をすべてのボーイズ&ガールズに捧げて今年の『超絶技巧雑技団』を締めくくった。940_imko「ハイ、犬神サアカス團の皆さん、どうもありがとうございました!」
950「イヤ~、ライブっていいねぇ。カッコいいもんなぁ。礼儀正しいし。
皆さんもまた来てくれますか?
始めのお笑いのヤツが入るライブなんてココしかないですよ。
またゼヒ遊びに来てください。
よろしくお願いします」950v3「犬神サアカス團でした~!」970犬神サアカス團の次の公演はコレ。
 
詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式蜘蛛の巣景色

960v 
 
☆☆☆私の谷中墓地(その6)☆☆☆

実はこのシリーズ、少々困ったことが起きてしまっている。
墓ばっかり行っているウチにナニかに憑りつかれた…なんてことでは幸いないんだけど、どうにもオモシロくなって来て、色々と調べているウチに加速度的に知識が増え「アレもコレも」と収拾がつかなくなってきてしまったのだ。
どういうことかと言うと、アレはエリアごとに有名人のお墓を紹介してきたでしょ?
もう済んでしまったエリアに大事なポイントがあることを後になって知ってしまうワケよ。
エライ人ってのはみんな大抵どこか何かでつながっていることが多いからね。
できることなら全部ご破算にして最初からやり直したいぐらい。
ま、そういうワケにもいかないので現在調整中。
…そこで今日は谷中から離れて横浜市営の墓地にやって来た。
西区久保町にある「久保山霊園」。
ランドマーク・タワーを遠望するまさにお墓のスペクタキュラー!20_2どこを見渡しても墓、墓、墓、そしてまた墓!30谷中の墓地には7,000基の墓があると言われているが、ココ久保山はナント20,000基を優に超えるという。50_2さて、誰のお墓を訪ねようとしたか…。
まずは俳優の「森川信」。
『男はつらいよ』の「とらや」の初代おいちゃんだ。
ウチも寅さんが好きで、もちろん全作品観ていて真ん中あたりまでは2周半した。
そして榊原るみがマドンナを演じる7作目『奮闘編』を除き、森川さんがおいちゃんを演じている8作目までは更に繰り返し観ている。
『男はつらいよ』ってやっぱり柴又がたくさん出て来ないとオモシロくないんだよね。
ナゼなら「とらや」があって、そこにその家族がいるから。
まぁ、松村さんも下条さんも慣れれば悪くないんだけど、それでもやっぱり「おいちゃん」は森川さんに限る。
な~んでか?
それは「言葉」だと思っている。
上野生まれの渥美さんのセリフと対等に渡り合い、堂々とした江戸言葉でセリフを言い回すことができたのは森川さんだけだから。
フランキー堺なんかも滅法上手だったけど、今どきは噺家でもこんなに自然に舌を回すことはできないでしょう。
Smoi ついでにやっておくと、おいちゃん=「竜造さん」の奥さんの「つねさん」ね、三崎千恵子は昔、日本橋の三越で着物の着付けの先生をやっていたんだよ。
私のオバがそこに通っていた。
結構な授業料だったのではないか?と母が言っていた。
「おばちゃん」と「さくらちゃん」は「おいちゃん」が亡くなった時、「おいちゃん、死なないで!」と棺桶にすがりついて号泣したという。Ob_2 話をもどして、浅草六区のドンキの向かいに森川さんのポートレイトが飾ってあるが、森川さんが喜劇役者をしていた時代の浅草はエノケン、ロッパの人気がすごく大きかったため関西へ活動の拠点を移し、「森川信一座」という劇団を立ち上げこちらも絶大な人気を博した。
森川さんの奥さんは一時期、大人気女優の「水戸光子」だったんだよ。
75vちなみに、森川さんの隣の街灯に飾ってあるポートレイトは三波伸介。
「てんぷくトリオ」なんていいネーミングだよね…「脱線」があるから「てんぷく」。
「猫ひろし」とか「バカリズム」とかも同じ発想。
その「てんぷくトリオ」の台本を書いていたのは井上ひさしだった。
いくつかその台本を読んだけど、ハッキリ言ってちっともピンと来なかった。
それをあれだけオモシロいコントに仕立てるんだから優秀な芸人の能力というのはスゴイものだ。
もちろん井上先生もそれを計算して台本を書いていたことは言うまでもない。76vまた森川さんに戻って…。
先日1953年の映画『蟹工船』を観た。
コレの原作が元で作者の小林多喜二が築地警察で拷問死された理由がいまだによく理解できないが、作品の内容も作者の生涯も悲惨な話だわネェ。
この作品で準主役を演じているのがおいちゃん。
多変に若くてにわかには「おいちゃん」と判別しにくいが声でわかる。
チャンとした素晴らしい演技ですよ。
この作品を撮ったのは俳優の山村聰、東大OB。
『男はつらいよ』の山田洋次も東大。
昔の映画界は東大と京大の卒業生ばかりだった。
それが理由で上智大学を卒業した井上先生は映画業界に入ることを諦めたという。
そんな優秀な連中が作っていたこともあって昔の映画はオモシロかったんだね。
80vpで、おいちゃんのお墓を訪ねようとしたんだけど、場所がわからず断念。
イヤ、手を尽くして探せば行けないことはないんだけど、何しろココは山の斜面を使っているのでアップダウンが激しくて身体が言うことをきかんのだ。
実は家内の親戚のお墓が墓地の奥の方にあって、一度山をいくつか越えてそこへ行ってヘロヘロになったことがあったのだ。40_2他にも吉田茂やザ・カービーツのアイ高野のお墓にもお邪魔したかったのだが、同じ理由で断念。60_2代りにと言ってはナンだが、小此木家のお墓をご紹介。
イヤ、実は家内の父方の家系のお墓に行く途中にコレがあるのだ。90_2小此木家は神奈川の一大政治家家系。
もちろん賢明な神奈川の皆さんに支えられてガッチリ世襲を続けている。
通産大臣を務めた二代目の「彦三郎」が一番有名なのかな?
その息子の「八郎」は衆議院議員を通算8期務めた後、2021年に横浜市長選に立候補して落選した。
100vとても見晴らしの良いロケーションで立派な墓が目に入った。
誰のお墓だろう?
「美澤先生」ってダレ?110「美澤進」さんといって、福沢諭吉の推薦で40年以上にわたって横浜商業高校の校長を務めた方。
「Y校」というニックネームで知られる「横浜商業高校」はとても古い学校で創立は明治15年!
神奈川県内最古の公立高校だそうだ。
校歌の歌詞は森鴎外作なんだって。
万年先生のところにもチラリと出て来たけど、陸軍軍医総監だった鴎外は色々と強烈なありましてね、またいつか。120vその「Y校」の校章の「Y」も美澤先生のアイデアだそうです。
そして、おいちゃん=森川信もY校の卒業生だ。
卒業生の面々を調べて見ると、プロ野球選手の名前が何人も挙がっているが、オモシロイところでは山本小鉄、須田開代子、桂歌丸なんて方々の名前も見受けられる。

Yk_2きっとマジメな先生だったんだろうネェ。
自分のお墓に「校訓」を刻んじゃってるもん。
死んでもまだ校長先生をやっていらっしゃる。130_2霊園の入り口付近に立つ「横浜市大震火災横死者合葬之墓」。
もちろん横浜においても関東大震災の被害は激甚で、犠牲者(死者・行方不明者)の絶対数としては東京市の方が遥かに多かったものの、人口の比率から見ると東京市が100人に2.7人であったのに対し、横浜市では100人に6人が犠牲になった。
この追悼碑には身元不明の3,300人余りの犠牲者を仮葬にしたと刻まれている。140_2さて、実はココからが久保山霊園の肝心なところです。
ココには火葬場が併設されている。
家内の実家の物故者を代々ココで荼毘に付して来たので、私も家内の祖母と父が亡くなった時にココへお邪魔した。
10戦後、「極東軍事裁判」すなわち「東京裁判」が結審し、東条英機以下7人のA級戦犯が巣鴨プリズンで刑が執行されると遺体は秘密裡にココへ運ばれで火葬した。
160vpその灰の行方は曖昧になっていたが、割と最近、実際にその灰を始末したアメリカ兵の証言が日の目を見た。
間違いなく7人の遺灰は房総沖40km付近で上空から散布されたのだそうだ。
遺族は米軍に遺灰を返還するように強く求めたが、マッカーサーは頑としてそれを認めなかった。
そうした遺灰や遺品を残しておくと、それが神格化して日本の再軍備のためのアイコンに祀り上げられるかも知れないことを恐れたのだ。
一方では、熱海にある「興亜観音」に遺灰が安置されているという。
コレは久保山斎場で7人を荼毘に付し、米軍人が処理しきれなかった遺灰を、三文字正平という小磯国昭の弁護士が久保山斎場の向かいにある興禅寺の和尚に相談し、夜中に斎場に忍び込んで骨壺一杯分かき集めたものだという。
だから7柱分の遺灰が完全にミックスされた状態になって興亜観音に存在しているということだ。
 
かつて私の高校の時のクラスメイトのお父さんが東条英機を暗殺する計画を立てていた…という記事を書いたことがあった。
コレも誰ひとり読む人はいないでしょうけど、一応リンクしておきます。
  ↓   ↓   ↓
【Shige Blog】東条英機暗殺計画



150この夏、東京新聞の主催で保阪正康さんの『「新しい戦前」にしないために』という講演会を聴きに行った。
私は保阪さんが好きで、家に何冊も保阪さんの著書を積み上げている(←まだ読んでいないということ)。
とてもオモシロイ講義だった。
保阪さんは84歳でとてもお若く見えるが、思いっきり耳が遠くていらっしゃるのには驚いた。170sその講演の中で東條英樹の奥さんの話が出た。
保阪さんは膨大な数の戦争関係者にインタビューをしていて、その中のひとりが東条の奥さんの「かつ子」さんだった。
家にお邪魔して話を聞いている最中に電話が入り娘が受話器を手にした。
それは何がしかの国の組織からの連絡だった。
娘は受話器を片手に保阪さんの目の前でかつ子さんに向かってお金の話をし出した。
保阪さんはその会話に仰天したという。
「お母さん、400だって、400」
「ああそう、いいんじゃない、400万円なら」
こんな調子だったらしい。
かつ子さんが亡くなったのは昭和57年(1982)のことだからこの電話は40年以上前の会話になる。
40年前の大学初任給が12万7千円。
当時の400万円といったら今の500万円程度になるので、それほどの大金ではないが、母子2人なら余裕を持って生活が出来る額であったろう。
あるいはもっとズッと前に未亡人に接見したのかも知れない。
その「400万円」とは政府から支給される補償金の額だった。
保阪さんが驚いたのは、戦場へ行った人たちだけでなく、銃後においても塗炭の苦しみを味わった一般市民は、戦後に何の援助も補償もされなかったのに対し、戦争を巻き起こし、指導し、310万人もの犠牲者を出した戦犯たちの遺族に政府は秘密裡に十分な補償をしていたということを目の当たりにしたからだった。
保阪さんは憮然とした表情でこの話をされていたのがとても印象的であった。180s今日は横浜から失礼します。
次回は谷中でお会いしましょう。200(一部敬称略 2024年10月16日 下北沢 小劇場「楽園」にて撮影)

2024年11月 8日 (金)

D_Drive Seiji~ギター・インスト LIVE in 横浜

 
今日はD_Drive Seijiソロ『ギターインストLIVE』のレポート再び。230v_2 下の告知資料にあるように、よせばいいのに微力ながら私もトークでお手伝いさせて頂いた。10v出演はSeiji…以上。
ソロ活動だから。30v今日のオープニングには「Mystery Zone」を選んだ。 S41a0125_2D_Driveのトラディショナル・ナンバー。
ヘヴィなリフとスリリングな曲後世で冒頭からスカっと演ってくれた。0r4a0067 「皆さんこんにちは、本日はお越し頂きありがとうございます。
ギタリストのSeijiです。
3月の末日からソロ活動を始めまして、今日でたぶん13回目…ココStrageさんでは3回目となります。
1回目だけはお店のトラジスター・アンプを借りて演奏したんですけど、前回からは真空管アンプを使っています。
もちろんMarshallです。
やっぱり音が全然違いますからね!」
50v「今日のMarshallは数がスゴイって言う。
中には見たこともないMarshallも並んでいるのではないかと思います。
コレはね、告知の通りです…後ほど楽しみにしとってください。
楽しいコトが起こりますんで。
そんな感じで前回までは曲の解説とかをしながら演ったんですが…もういいやろ。
それと1曲ずつではなく、2曲連続で弾いたりしてよりライブ感を出したいと思っています。
最後まで楽しんでください!」602 ただ今ご紹介にあずかりました、コレがこの日Seijiさんの背後に並んだMarshallたち。70続いての曲は「古き良き街(I Remember the Town)」。
いつも通りラジカセで鳴らしたギターの音を再現して…80v_irt小気味よいロック・ビートに乗ってSeijiメロディを聴かせてくれる。
やっぱりこの曲は中盤で転調しながら盛り上がるパートがとても魅力的だね。90Seijiさんが鳴らしているMarshallは前回と同じ「JVM410H」と「1960AX」。
1960AXに搭載されたCelestion Green Backの中域リッチな音像がSeijiさんのプレイにピタリとマッチする。75v隣の「JVM410H」と「1960B」のハーフ・スタックは万が一の時の予備。76v続いては「Gradation」。
私なりの感覚で数えてみたんだけど、『MAXIMUM IMPACT』と『DYNAMOTIVE』に収録されている20曲のウチ、短調の曲が16曲、そして長調に数えられるであろう曲がその1/4の4曲。
D_Driveのレパートリーって圧倒的にマイナーの曲が多いんだよね。
ま、ロックってそういうものですけどね。
つまり、D_Driveは「真のロック・バンド」ということが言えるだろう。
その4曲のメジャー曲のウチのひとつがこの曲。
100_grお客さんと一緒に手拍子。
D_Driveの時とまた違うこのホッコリ感はソロ・ライブ特有のモノだ。110v「ココだ、ココだぁ!
皆さん、お待たせしました。
今日はナント!Marshall社の人ですよ。
皆さんの間では『Marshall Blog』で有名だと思うんですが、滋さんに来て頂いてます。
滋さん!どうぞ」120v…とSeijiさんにご紹介で私もマイクを握らせて頂いた。
イヤね、前回初めてこの『ギター・インストLIVE』にお邪魔したんだど、Seijiさんが曲の解説ばかりしているので、それじゃMCも苦しかろうと思い、昔取った杵柄でトークのお手伝いを私から申し出たのです。
昔は本国イギリスに倣って『Marshallロードショウ』と称するMarshallの魅力をデモンストレーションするイベントを毎週のように開催していた。
私が司会を担当させてもらい、CONCERTO MOONの島さん、ガルネリウスのSyuちゃん、BABY METALの藤岡幹大さんや大村孝佳さんらと全国津々浦々の楽器店を回ったのはとても良い思い出だ。
もう20年以上前の話。
YouTubeが出て来たおかげでそういうイベントもメッキリ見かけなくなっちゃった。
私もビデオを時々作ってはいるけど、インターネットで楽器の音の良し悪しを判断するなんてバカバカしい…というのが正直なところ。
ま、デジタル駆動の商品についてはその程度のモノだとも思うけど。
D_Driveの場合、メンバーが関西在住なのでスケジュールを合わせることがムズカシくMarshallロードショウができなかったが、今頃こうしてSeijiさんにお手合わせ頂くことになったのはうれしい限り。
そんな背景があったうえで、第1部ではD_Driveを結成する前からのお付き合いのSeijiさんとの出会いの話やイギリスへ行った時の話などをさせて頂いた。130しかし、シッカリ覚えているつもりでも、人に言われて思い出すことってのも結構あるもんだ。
この歳になると「思い違い」ってのも少なくないしね。
何しろ私が一番最初にSeijiさんに話しかけたのはトイレの中だった…って言うんですよ。
コレはスッカリ忘れていた。
Seijiさんが専門学校で先生をしていた時、正式な授業のひとつとして私にMarshallの講義をさせてくれたことがあった。
その時、デモ演奏をしてくれたのは同校で講師をしていた(当時)Savoy Truffleの故住友俊洋さんだった。
他にも雪で通行止めになった国道246号線に閉じ込められた話とか…。
私がMarshallと関り出してから26年、そのうちD_Driveとは15年。
本当に色んなことがあった…みたいなことを2人でおしゃべりさせてもらいました。140v続いてはギターを持ち替えて「Runaway Boy」。
コレは2001年の「アメリカ同時多発テロ事件」の時に作られた曲…って、私が曲の解説をしちゃったら元も子もないがな!
190_rwb何度かMarshall Blogに書いて来たし、今回のトークの中でも触れたけど、この曲が私をD_Driveに惹きつけるキッカケになった。
初めて聴いた時はこのイントロでブッ飛んだものだったが、こうして聴くとやはり後半で聴く者ににじり寄るようにして盛り上げていく曲の作り方がとてもいいな。
しっかりとしたドラマになっているワケよ。200v続いて「Lost Block」。
この曲は1989年の「ベルリンの壁崩壊」をテーマに…あ、イカン!また解説しそうになってしまった!210_lbこの曲を聴くと個人的にD_Driveがイギリスやアメリカで演奏した時のことを思い出す。
それほど頻繁に取り上げたワケでもないのだが…ナゼだろう。
やはり曲のテーマが海外の出来事だからであろうか?220vコレにて第1部終了。225今日もSeijiさんのオリジナル・グッズ好評発売中!
520休憩が終わり、第2部は私が冒頭からステージにお邪魔させて頂いた。240第1部とは趣向を変えて、Marshallの話を交えながら世界中で好評を博している「STUDIOシリーズ」をSeijiさんにデモ演奏をしてもらうという趣向。
ああ、ホントにこういうの久しぶりだな~。
うれしいな~、楽しいな~。
Marshallロードショウを盛んにやっていた時は最長3時間半やったことがあったからね。
お客さんが「しゃべれ!しゃべれ!」って言うんだもん。
そうえば、橘高さんにデモをお願いした時のこと。
「コレって1時間半もやればいいんでしょ?」「そんな感じでいきましょう」と前打ち合わせをしていて本番。
2人少ししゃべったところで時間を見たらすでに1時間半経っていて橘高さんがビックリ仰天してしまった…なんてこともあった。
今回はSeijiさんのソロ・ライブであってMarshallの宣伝ではないので、しゃべり過ぎないように時間だけには注意を払ったつもり。
ところがSeijiさんも受け答えが上手なおでついしゃべりたくなっちゃうんだよね~。
270vSTUDIOシリーズは真空管駆動の20Wモデル。
まずは昨年は発表した「ST20H」のスタックをSeijiさんに試奏してもらった。
STシリーズの元のモデルは1962年にMarshallが初めて作った「JTM45」。250vコレがジム・マーシャルたちが作った最初のMarshallの実物。
完全な手作りだったので最初のロットは少量しか作ることができなかった。
そこでジムは予約を受け付けて21台を製造した。
このモデルの発案者であるThe Whoのピート・サウンゼンドは当然だが、その予約者リストの中にはリッチー・ブラックモアの名前もあったらしい…という話をした。Img_7999そしてSTUDIOシリーズからもう1台。
「JCM800 2203」を20Wに縮小した「SCシリーズ」。
SCとは「STUDIO CLASSIC」の頭文字。
1970年代からマスター・ボリュームを搭載した「2203」というモデルは存在していたが、Marshall社は1981年に「JCM800」と銘打ってデザインを大幅に変更して再発売したところ、これが80年代ハードロックやヘヴィメタルの潮流に乗って世界的に大ヒット。
膨大な外貨を獲得したご褒美にMarshall社はエリザベス女王より褒賞を授与された…なんて話もさせてもらった。
このあたりの話だけではナンなので、土壇場になってSeijiさんにお願いしてこの日だけの「スペシャル」を用意してもらった。260vそれではその「スペシャル」をばお願いします。280Seijiさんに「SC20H」を使って1曲デモ演奏してもらったのだ。
アンプにはマイクを立てず、お客さんには完全にナマの音をお聴き頂いた。290_itaSeijiさんが演奏したのはコピー。
「他人の曲を知らない、演らない」のSeijiさんがこんなことをするのは長い付き合いの中で初めて見た!
Seijiさんが「STUDIOシリーズ」のために選んだ曲はマイケル・シェンカーの「Into the Arena」。
コピーしたのはかなり若い頃だったとのこと。300vそういえば、NAMMの時、『SHE ROCKS AWARDS』というイベントに出演した際、会場の入り口に敷かれたレッド・カーペットの上で現地のメディアからインタビューを受けたことがあった。
その中に「誰から影響を受けたか?」という質問があって、そういうギタリストがいないSeijiさんは一瞬答えにつまってしまい、苦し紛れに「マ、マ、マイケル・シェンカーです」と答えた。
この日の演奏を耳にして真っ先にこの時のことを思い出してしまった。295「んん?アブな!ココはこれでエエんかいな?」…なんてシーンもあったけど、自信満々にシェンカー節を奏でるSeijiさん。310vちなみにマイケル・シェンカーが愛用しているのはJCM800の2チャンネル仕様の50Wモデル「2205」なので音の雰囲気もバッチリ!
しかし、「三つ子の魂百まで」とはいえ、そんな昔にコピーした曲をよくも細かいところまで覚えているよナァ。
やっぱりコレができないとミュージシャンにはなれないんだよね。
中間英明さんの記憶力にも大いに驚いたことがあった。
とにかく…ナンダカンダ言ってSeijiさん、結構楽しそうだった。
320「フ~、緊張した~!いかがでしたか?
もう~、いきなりすぎましたね。
朝起きて、バッキング・トラックをダウンロードしてっていう感じでまったく練習なしだったんです」
イヤ~失敬、失敬!
本当は「ナニかD_Driveの曲を演ってくれればOK」と思っていたのです。
それがかえってこの日しか聴くことが出来ない「スペシャル」になってしまった。
しかも演奏はバッチリだし、結果大オーライでした!
ご協力ありがとうございました。
そのお礼にSTUDIOシリーズを1台差し上げ…られないので、他のモノをお渡ししました。330vハイ、Seijiミュージックに戻って『DYNAMOTIVE』から「Thumbs Up」。370_umこの曲は好きだナァ。
他にこんなのないからね。
あのロンドンのノッティング・ヒルの近くのスタジオを思い出す。
まだ「Thumbs Up」が出来る前のこと、待ち時間にスタジオの片隅で曲の断片を弾いているSeijiさんに気付いて「ナンの曲?」と尋ねると「次の曲のアイデアなんです」と答えた。
それから3か月後にその断片が「Thumbs Up」となって『Marshall GALA2』で初披露されたというワケ。
そんなことがあったのでこの曲への私の思い入れが深いのだ。
360v_2続いても『DYNAMOTIVE』からで「U_Me」。
S41a0218 梅は食べているウチに味が出て来るような類のモノではないけれど、コレはまさにソレ。
聴けば聴くほど味が出て来るSeijiさんの作曲能力の妙を的確に提示した1曲。
そして、脱線しやすい1曲。380v…ということでココで「梅脱線」。
通行人を全く見かけない商店街。380こういう「町の電気屋さん」をスッカリ見かけなくなったね。
昔は真空管を持ってテレビの修理なんかに町の電気屋さんが駆けつけてくれたものだった。
写真の右側、ナショナルのマスコット・キャラクターは「ナショナル坊や」。
東芝は「光速エスパー」だった。
こういうメーカーの系列電器店なんて懐かしいナァ。
サンヨーとか日立とか、メーカーの息のかかった電気屋さんがゴロゴロしていたね。
コリャ、まさに「I Remember the Town」状態だわ。
最近チョットした家電製品を買おうとすると見たことも聞いたこともないブランドの商品ばっかりでしょう?
アレって大丈夫なんですかいね?
485ココは京浜急行線の「梅屋敷」というところ。
「U_Me」の屋敷です。
「大森町」駅と「京急蒲田」駅の間だからココはまさに「大田(『大田区』の名前の由来)」なんだな…今、気が付いた。
390梅屋敷駅から線路沿いに蒲田方面に行くとこの「聖蹟蒲田梅屋敷公園」がある。
この脱線がしたくて炎天下の中ワザワザ行ってきた。
400「聖蹟蒲田梅屋敷公園」は江戸時代に「和中散」という薬の販売所の敷地に梅の木数百本と花木を植えて東海道のを旅する人相手のお茶屋を作ったのが起源で「梅の名所」として多くの人で賑わった。
「散」というのは「薬」のことね。「龍角散」っていうでしょ?
「通和散」なんていう湯島天神周辺で売られていた薬も好事家(こうずか)の間ではよく知られるところだろう…今でいうローションね。
また、「聖蹟」というのは、京王線に「聖蹟桜ケ丘」なんてところもあるけれど、天皇陛下が行幸の際に休憩したり宿泊したりした場所のこと。
明治天皇がこの公園をお気に召して5度も通ったという記録があるそうだ。
410園内はこんな感じ。
確かに幾種類もの梅の木が植わっている。440さらに園内を見て回る。
当然頭の中で鳴っているBGMは「U_Me」だ。420園内には句碑やら歌碑がゾロゾロ立っているんだけど、浅学の私にピンとくるアイテムは見当たらなかった。
短歌といえば…
  
最上川 逆白波のたつほどに ふぶくゆうべとなりにけりかも
 
これは斎藤茂吉の有名な歌で、文字の配列にある秘密が隠されているのがオモシロいと思って暗記しようとしたのね。
一句覚えるぐらいチョロいと思ったんだけど、スラスラと諳んじるようになれるまで丸一週間かかってしまった!
自分ではそう記憶力が悪い方だとは思っていないが、文芸センスのなさと脳ミソの衰えを感じるわ~。430v梅屋敷公園内にあった明治天皇の御座所と茶屋本屋、加えて梅の古木が谷中の瑞輪寺へ寄進されて現存しているという。
下がその瑞臨時。
この前の通りは私の散歩コースのひとつでしょっちゅう通っているんだけど、そんなことは全く知らなんだ。
コイツは「うめ~話」だわ!今度行った時に拝見させて頂くことにしよう。
梅脱線終わり。
Zui2_2 「ボクもこうやってソロ活動を演っていますが、こうして観に来てくださるお客さんがいらっしゃって本当にうれしく思いますし、自分は幸せやナァ~と思っています。
でもやっぱりサウンドとしては、バンドの方が絶対良いに決まっています。
やっぱりボクはバンドが好きで愛しているし、即席のミュージシャンではありません。
要するにバンドにこだわりがあるんですね。
ですから4人が集まって作る『D_Drive』のサウンドを届けたいと言う気持ちがあります。
自分ひとりで微力ではありますが、『もしよかったら15周年記念の公演に来てください』ということを今日はお願いしたいと思います。
コレがどうしても言いたかったことのウチのひとつ。
よろしくお願いします。
ソロ活動の方は今のところは未定で、今後のことはまだわかりません」
460v3ココで来る11月16日のD_Driveの15周年記念公演の告知。
Info_2そして、年末に開催することが決まったファン・クラブ限定のイベントを紹介した。Fc 「あと2曲となりました。
ソロ活動してからずっと言うてますけど、今日は1人なので『Attraction1D』です。
そして色々と悩んだんですが新しい曲を演ることにしました。
まだ、完全に出来上がってはいないんです。
Ⅾ_Driveの曲の作り方はいつもそうなんですが、人前で演ってみてその反応から感じたことを踏まえてアレンジして、最終系になってからリリースの準備に入るとか、Marshall Recordsにお願いするとか、そういう段取りで取り組んでいます。
ですからまだ未完成の作品ではありますがゼヒ聴いてみてください。
本日はどうもありがとうございました!」450vおなじみのイントロから「Attraction 1D」じゃない、ひとりでも十分「Attraction 4D」。S41a0178 そりゃバンドでの演奏には敵うべくもないけど、よく出来た曲なので1人で演奏しても聴きごたえは十分!480vそして、私もこの日初めて耳にした新しい曲「TSURUGI-剣」。490_trgいいじゃないの~。
特に後半のギター・アンサンブルが耳を惹いた。
コリャToshiくんとChiikoちゃんが繰り出すリズムをバックにYukiちゃんと奏でるギター・パートを聴くのが楽しみだ!
あ、16日だからもうすぐだ!500vこれにて本編終了。
「どうもありがとうございました!」510vということでまずは11月16日、よろしくお願いします!からの~…Infoアンコール。
その前にさっき休憩の時に紹介したSeijiさんハンドメイドのオリジナル・グッズのPR。
「コレが売れないと帰れません!」なんて言っていたけど、本当に大変なんだってね。
私は東京でホテルに泊まることが絶対にないので実際の状況には疎いんだけど、数日前も仲のよい関西在住のギタリストから「本当にホテル代が高すぎて東京に来ることができない!」という話を聞かされた。
コロナ以降、色んなことがひたすら悪い方に変わってしまったことを実感する。
ガンバれSeijiさん!ガンバれD_Drive!530ということで最後は「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。540_rlgl「イカ・ゲーム」の続編の計画が進行しているとかで、その音楽にこの曲を使われることを今も期待しているSeijiさん。
そんな願いを込めて情感豊かに弾きまくった!
今日もとても良いギター・サウンドでした。
550v熱演を終えてステージを去るSeijiさん。
Seijiさんが手にしているのは、STUDIOシリーズの代わりに私が差し上げた「VAA」の認定証。
「VAA」とは「Valve Amp Ambassador」のこと。
今、世間ではデジタル技術に頼った無機質なギター・アンプ類が跋扈しているけど、本当に良いギターの音を知りつくして、真空管アンプだけを愛用するギタリストに私から与えられる称号が「VAA」。
Seijiさんが大変よろこんでくれたのでこっちの方がうれしかったわ!
真空管アンプは真空管がなくなるまでは不滅です!
デジタル商品に移行するにはそれからでも全然遅くない。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website

560v 

☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆

日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

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200 (一部敬称略 2024年10月12日 新横浜Strageにて撮影)

2024年11月 5日 (火)

田川ヒロアキ~New Album Release Live 2024 「ROAD」づくしの<後編>

 
【読み切り短編小説】

題を求める人

 まだ残暑が厳しいある夏の晩のこと、食事も風呂も済ませてソファの上で横になりながら静かに読書を楽しんでいると、何かを叫びながら玄関のドアをけたたましく叩く者があった。
声の主は女性である。
私の名前を呼んでいるので怪しい者ではなさそうだ。
そこでドア越しにその女性が誰であるかを確かめた。
 「私です!りそなです!お願いだから開けてください!」
私がドアを開けるとそこに立っていたのは近年活躍がめざましい音楽家「畠山浅治(はたけやまあさはる)」のマネージャーでプライベートのパートナーでもあるりそなさんであった。
 「こんな時間に一体どうしたのッ?」
予期せぬ来訪に驚きながら私は即座にりそなさんを家の中に迎え入れ、少し前まで私が横になっていたソファに腰をかけてもらった。
普段から仲がよい私の家人が大いに心配して冷たい麦茶を差し出した。
りそなさんはよほど喉が渇いていたのであろう、それを一気に飲み干した。
そして、若干の落ち着きを取り戻したところを見計らって私はこう尋ねた。
 「一体、こんな時間にどうしたの?いつも沈着冷静で思慮深いりそなさんらしくもない…」
すると、彼女は憔悴した様子で夜分の突然の訪問を詫びながら小声でこう言った。
 「だいが…だいが決まらないんです…」
 「だい?『だい』とは何のこと?何かを置くための台のこと?まさか髪の毛の色が決まらないとかいうワケではないでしょう?」
こんな場面で「ヘア・ダイ(hair dye)」のシャレを思いついた自分のことをホメてやりたがったが、とてもそんな雰囲気ではなさそうだった。
思った通りりそなさんは私の言葉にニコリとも反応せずに真剣な面持ちでこう続けた。
 「違います…『題』です。題名のことです」
 「題名?題名って何の?」
 「今度畠山が発表する新しいCDの題名をどうしようかと…ずっと考えていたのですが、どうしてもシックリ来る題名が思い浮かばずに困り果ててしまったんです。
もう私…一体どうすればいいのか!」
 小説、映画、音楽、美術等、創作物につけられる「題名」はその作品の行く末を決定する大変重要な要素となる。
たとえば小説。
日本文学史上、最も販売部数が多い小説は夏目漱石の「こゝろ」だと言われているが、漱石は題名に漢字を適用せずひらがな三文字にこだわり、さらに「こころ」ともせず、2番目の「こ」に一の字点を用いて「こゝろ」と綴った。
もし、この名作の題名を「心」や「こころ」としていたら、これほどまでにこの作品が広く読まれることはなかったかも知れないと分析する同業者もいるぐらいなのだ。
また、単行本を上梓する際に文芸誌に連載していた時と題名を変えるのは珍しくないことだ。
先生方はタイトルの良し悪しで単行本の売り上げが大きく変わることを十二分に知悉しているのだ。
などということを考え、私は一気にりそなさんたちのことが心配になった。
 「フム、それは困ったね。でも何某かのアイデアはあるんでしょう?」
 「はい…あるにはあるんです。『ROAD』という言葉を使いたいと思っているんです。かといって『ROAD』一語ではイヤなんです」
私は驚いた。
訊くと肝心の作品はすでに出来上がっていて、しかも畠山氏自身にとっても会心の出来だという。
それにもかかわらず、こと題名に関しては「ROAD」という一語が出たに留まっているというのだから驚くなと言う方が無理な相談だ。
 「ナニ?ナゼそんなになるまで放っておいたんだ!」
 「あなた、そんな…りそなさんが可哀そうじゃない」と私をなだめる家内。
私としてもいかにも疲れ切っている目の前のりそなさんに向かって声を荒げるのは心苦しかったが、映画やドラマで熱を出した幼な子を抱えた母がよく医者に言われるこのセリフをどうしても一度口にしてみたかったのである。
その願いが叶ってスカっとした。
そんな気分にさせてくれたりそなさんに感謝の念を込めて畠山さんの新作の題名を真剣に考えることを決心して彼女にこう伝えた。
 「わかりました。私に任せておきなさい。きっと何か考えて差し上げよう」
するとりなさんは薄っすらと目に涙をうかべながら安堵の表情を見せて去って行った。
 思い返せば畠山さんの『THEME PARK』という作品の題名のアイデアを提供したのも私だった。
それにりそなさんは、ジャケット内で表記する楽器の略号や符合の使い方など、これまでことあるごとに私の知識を妄信してきてくれたではないか。
人から必要とされることは生きる意味のひとつである。
加えて私は自分が持っている取るに足らない知識や経験を活かしてこういうことを考えるのが嫌いではない。
はっきり言えば好きなのである。
りそなさんはそのことを充分にわかっていて駆け込んできたのかも知れない…イヤ、きっとそうであろう。
さすがりそなさんだ。ボーっと生きてはいない。
 
さて、引き受けたもののどうするか…。
まずは「ROAD」という単語。
ROAD、ロード、ろーど、労働、漏斗、郎党、610…私は早速考えを巡らせた。
「ROAD」とだけにすることは避けたいのだから、肉付けをするための何らかの素材が必要だ。
畠山さんといえば、イギリス製の世界一のギター・アンプを使って自在にギターを操り、自分だけの音楽を創ろうと日夜研鑽を積んで自分だけの道を突き進んでいることで知られるギタリストだ。
しかし、己の道を往くには、肝心の「道」がないことには始まらない。
まずはその「道」を探し求めることが必要だろう。
鍵はココだな。
「探し求める」か…英語で言えば間違いなく「seek」が適語に当たるであろう。
それなら「seek」を動作主名詞にして「追い求める人」としたらどうだろうか?
それを「ROAD」とつなげて「ROAD SEEKER」、すなわち自分が進むべき道を「探し求める人」だ。
しかもThe Whoに「The Seeker」という名曲があるのでロック色も濃いではないか。
音はどうだ?
「ROAD SEEKER」を日本語で表記すると「ロード・シーカー」と子音が4つに長音符合が3つ。
発音した時のリズムもよいぞ。
そう、こういうものは実際に声に出した時、口が気持ち良いと感じる語感が有利なのだ。
 待てよ、これだけではダメだ。
芸術家は自分だけの道を進もうとするのが常で、その道を追い求める人はその人自身しかいない。
となるとここは定冠詞の「The」が必要だろう。この世に1人しかいないのだから。
つまり「THE ROAD SEEKER」だ。
 これでどうであろうか?果たしてりそなさんがよろこんでくれるであろうか?
さらにこじつければ、「seek」という言葉は、過去形にした「sought」に「after」をつなげると「sought after~=引っ張りダコの~」を意味する成句になる。
コレは何とも幸先がよいではないか!
もし気に入られなくても大丈夫。私のアイデアは泉なのだ。
早速りそなさんに電話をかけて「これでよろしーかー」とアイデアを伝えるとその反応に驚いた。
大歓迎の上、もうその場で決めてしまうぐらいことを言ってくれたのである。
「イヤ、まだ他にアイデアがあるんだけど…」
「イヤイヤ、もうこれがいいです…ザ・ロード・シーカー!」
「イヤイヤイヤ、もっといいのが思い浮かぶかも…」
「イヤイヤイヤイヤ、ああ、私のザ・ロード・シーカー!」
英語が堪能なりそなさんは瞬時にしてその意味を深くくみ取ってくれたようで、大喜びしてくれたのである。
数日前の憔悴しきった様子はどこへやら、電話口の反応を耳にしただけで重苦しい問題から解放されたりそなさんの喜びが明確に伝わって来た。
さらに畠山氏に相談したところ、するとまたしても一発でお気に召してくれたというではないか。
ヨカッタ、ヨカッタ!
かくしてアルバムの題名が決定し、畠山浅治の新しいCD『THE ROAD SEEKER』が無事発表されることになったとサ。(了)
※この作品の一部はフィクションです。文中の人物は架空の人物です。
   
ナンチャッテ!
ヒロアキくんの新作『THE ROAD SEEKER』の題名について、三文文士気取りで好きなように書かせて頂いた。
文中の「私」が考えた内容は事実に基づいている。
もちろん「私」とは筆者のこと。
ヒロアキくんは今日のショウの<第1部>のMCで作品のタイトルについて触れ、私のことを紹介してくれた。
とても光栄なことだと思っている。
ヒロアキくんとりそなさん…じゃない美瑞穂さんにこの場をお借りして心からお礼を申し上げる次第である。
220cdLet's get the second show on the road!(さぁ、第2部をおっぱじめましょう)
「get the show on the road」とは「始める」という意味の慣用句。
ね、ココでも「road」だよ。
しかも「show」というおあつらえ向きの単語まで入っている。
レポートの<後編>のアタマにはもって来いの英語表現じゃないか!70v_2休憩の後、ステージに姿を現したヒロアキくんがギターの傍らを素通りしてピアノの前に座った。
0r4a0331
ライムライトを浴びて演奏したのは『THE ROAD SEEKER』の最後に収録されている「帰り道~Way Back Home」。
<前編>で触れた通り、今回のアルバムのテーマは「旅」。
ショウのオープニングで演奏したのが旅の始まりの「Open Road」だ。
そして、その旅の終わりの曲がこの「帰り道」。
だから今日のライブはコレでおしまい。
0r4a0333…でないわね。
穏やかなインストゥルメンタル曲。
優しく温かいメロディをヒロアキくんがピアノで奏でて第2部がスタートした。S41a0296「後半の始まりでございます。
皆さん、楽しんで頂けておりますでしょうか?
今日の会場のGT LIVEさんですが、スゴイところが出来たと思います。
音響はもちろん、機材もスゴイ。
このピアノ、私が弾いてもいいのか…スタインウェイです。
以前いつ弾いたのか…弾いたことがないかも知れない」S41a0325「私が子供の頃って、夕方になると近所のアチコチからピアノの音が聞こえて来たものでした。
それを耳にして今日はこのウチの子は練習してるな…とか、あの子チョット上手くなったな…とか思ったりすることがありました。
最近はそういう音って聞かなくなったナァ~。
ピアノを置いている家も少なくなったし、みんな電子物になったりとかね。
世知辛い世の中になってしまったので騒音問題もあるのでしょう。
そういうのはチョット寂しいと思いますネェ。
回りから楽器の音や子供の声が聞こえてくると平穏な感じがしていいですよね。
夕方、そうした音がアチコチから聞こえて来る帰りの時間みたいな、そんな気持ちになってチョット子供風の曲を作ってアルバムに収録しました」S41a0326スタインウェイ・ピアノに座ってもう1曲。
ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、そしてスタインウェイ…世界の三大ピアノブランドの一角だからネェ。
この機会にドンドン弾いておいた方がいいぞ!
しかし、考えて見ると、このグランド・ピアノ…どうやって入れたんだ?
あのエレベーターにはとても入らないはず。
 
ピアノでの2曲目は弾き語り。
ヒロアキくんが選んだ曲はザ・タイガースの「ラヴ・ラヴ・ラヴ」。
ナンでやねん?!
この曲がシングル盤としてリリースされたのが1969年、私が小学校2年生の時だぜ!
私はこの曲を知りませんでした。0r4a0339ってんでオリジナルの演奏と聴き比べてみるに…ヒロアキくんはリハーモニゼーションを施してより味わい深い雰囲気に仕立てあげていた。
コレを聴いて以前ヒロアキくんが事務所に来た時のことを思い出してしまった。
私がジョン・セバスチャンの「I Have a Dream」という映画『ウッドストック』のサントラ盤で有名になったフォーク・ソングをかけて「サビのここのコードがすごくいいんだよね」と言うと、「ああ、〇分の△ですね。このコードひとつだけでスゴイ世界を創っていますね~」と楽器も持たずにその少し不協に響くコードの名前言い当てた。
絶対音階を持っている人であればこういう技が朝飯前なのはわかっちゃいるけど大いに関心した。
だから、ヒロアキくんにとってはこの程度のリハーモニゼーション作業なんてチョチョイのチョイなのだろう。
S41a0322 「ちょっとココでアンケートを取ってみたいと思います。
今日こうして新作の発売を記念するお祝いライブをさせてもらっていますが、今日初めて田川ライブに来てくださった方はいらっしゃいますか?」…と、来場者の皆さんにアンケート。
さらにこの日が誕生日の方がいらっしゃるかを調査したが、あいにく見当たらなかった。
そこで誕生日が近い方々に「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってプレゼントした。20v「お誕生日が近い人もいらっしゃらなかったらどうしようかと思いました。
さて、今日は三味線があったり、サプライズ発表があったりメニューが盛りだくさんです。
何よりも新しいアルバムをお披露目することができました!
初めてって1回しかないですからね…それを皆さんに見て頂けたというのは本当に良かったと思います。
実はですね、もう1つ皆さんにお知らせしなければいけないコトがあります!
サプライズ発表だ~!」
50vヒロアキくんが発表したサプライズとは…
「ハリウッド国際映画祭にて楽曲起用決定!」
どういうことか…『グローバルステージハリウッド・フィルムフェスティバル2024』というハリウッドで開催されるイベントで上映される映画作品の中でヒロアキくんの曲が使用されることになったのだ。
その曲とは今日のオープニングで演奏した「Open Road」。
「それでは、ご紹介します…ジャーナリストで映画プロデューサー、音楽プロデューサー、色々なことをやっていらっしゃいますダン・スミスさんとパートナーでもありマネージメントされております、あいかわ未薫さんにご登場いただきます!」70 ダンさんと未薫さんがステージに上がった。
ダンさんは以前にもガッツリMarshall Blogにもご登場頂いているのでもうヒロアキくんファンの皆さんにはおなじみのことであろう。80_2ダンさんが、ヒロアキくんを3年前のテレビ番組で発掘したこと、パラリンピックのこと、ホワイトアローズのこと等について語り…0r4a0367 演奏の仕方がスティービー・ワンダーを思わせること、ダンさんの友達であるウィル・スミスやトム・クルーズの映画に曲が採用されたらと思っていると述べ、いつか本格的にハリウッドに進出して欲しいとコメントした。
90v_2そして、「Open Road」が一番最初に流れる『Juju Racing Against Destiny』という18歳の日本レーシングレーサーの女性にフォーカスしたドキュメント映画の断片が放映され客席から大きな喝采が浴びせられた。
この映画が『グローバルステージハリウッド・フィルムフェスティバル2024』で上映されるのだ。
実はこの映画の冒頭の場面には他の曲が使われることが既に決まっていたのだが、ダンさんが「Open Road」を耳にして「コレだ!」とビビビと来て差し替えることになったのだそうだ。
0r4a0380 「すごい!私の曲がふんだんに使われていて本当にうれしく思います。
今後の上映が楽しみです。
皆さんにはゼヒ情報をチェックして頂いて11月2日にハリウッドでお会いしましょう!
ダンさん、未薫さんにこうしてお越し頂いて私の夢がまた1つ叶った思います。
本当に今日はお越し頂きましてありがとうございました。
後は私をハリウッドに誘拐してもらうだけだ!」
11月2日、グローマンズ・チャイニーズ・シアターのプレミア・ショウでの演奏のオファーもあったが、残念ながらヒロアキくんには重要度マックスの先約があったので残念ながらそれは実現しなかった。
100_2というサプライズがあって更に気合の入ったヒロアキくん。
続けて『THE ROAD SEEKER』のリード・チューンのひとつ「Racing Star」に取り掛かった。130v背後のスクリーンは当然のごとくサーキットを疾走する車のシーン。
この曲は『MAZDA FAN ENDURANCE(マツ耐)』のテーマ曲なのだ。
ちなみに、マツダって元々何を作っていた会社か知ってる?
コルクのメーカーだったんだよ。
そこから世界の「車のMAZDA」だもんね。オモシロイよナァ。
私が以前よくアメリカに行っていた時にはテレビで盛んに「ヅダ」ってコマーシャルをやっていたのを思い出す。
「ホンダ」も「ンダ」、日産は「ニッサン」、ところが「トヨタ」は「トラ」と真ん中にストレスが置かれる。
コレが向こうの人の言葉のリズム感覚なんだね。
あとテレビCMでやたらと耳についた車のメーカー名が「シェブロレッ」だった。「シボレー」のことね。
ちなみにイギリスの「Jaguar」を現地の人は「ジャガー」ではなくて、綴り通りにハッキリと「ジャギュア」と発音します。
0r4a0402耳馴染みのよいサビのメロディと対をなす「ヒロアキ・ギター」のハードな面をうまい具合に合成したパフォーマンスとでも言おうか。
「Marshall使い」としてのヒロアキくんの魅力が炸裂した。140今日のMarshallはヒロアキくんの一番の愛器「JVM210H」と「1936V」だ。150_2スカ~っと決めたレース・ナンバー。
会場から大きな歓声が送られたことは言うまでもなかろう。160_2「ありがとうございます。
今の曲みたいにこれまでギターを弾いてきたりしているワケですが、曲が認められたりとか、テーマ曲を作って欲しいとか、そんなご依頼を頂くようになって何年にもなるんですが、それって本当にうれしいことなんです。
自分が必要とされているという感じがしてうれしいんですね。
今後も色んな曲をたくさん作って、皆さんにお届けして広めていきたいと思っています」
続けて子供の頃からの様々な経験談を交え、これまでの活動とその成果、そして未来への希望について語った。
S41a0455_3「今日、新作のお披露目ライブとして皆さんにお会いできたのは本当にうれしいことです。
こうして私の音楽を聴いてくださる方々があってこそ今があると皆さんに感謝しております。
1人では実現できない夢でも周りの方々のお力添えで実現するものだ…とワタシは思うんですね。
来週は私が「ふるさと大使」をやっている郷里の山口県に飛んで700人の高校生の前で演奏してこういう悪い音楽を聞いてもらうんですが、近年、小中高校生の前で講演をさせてもらう機会がワリとあるんです。
そうした機会に子供たちによく言っていることがあります。
それは『出会いというモノが人生を作ってくれる』ということです」
170v_2「どんな人と出会うかで、自分の人生が決まると思う。
そして、その出会った人とどういう風にして活動していくか、生きていくのか…自分もその中の1人であるということを考えると何か尊いものを感じるし、人と共鳴しあって生きているっていうことは本当に素敵なことだと思うのです。
でもやっぱり毎日生きていると大変なことやうまく行かないこともいっぱいありますよね。
そういう時はあまり落ち込まずに、ゲーム感覚で問題をクリアするぐらいの気持ちで生きて行った方が気楽かな?と、近年そんな風に思うようになりました。
そういう話を子供達に伝えたりしています。
ですからこういう感じでまだまだ色々な活動をしていこうかと思っています」
180ヒロアキくんの言葉を聞いて大脱線。
今年94歳におなりになるジャズ・ピアニストの秋吉敏子さんね。
ズバ抜けた才能が認められて、繁栄を極めていた1950年時代のアメリカに招かれ、それ以来今でも第一線でバリバリにピアノを弾いていらっしゃる昭和4年生まれの偉大なるおバアちゃん。
最近は若いバンドたちが簡単にアメリカ・ツアーだのヨーロッパ・ツアーだのとやっているけど、そんなのとは次元の異なる話なのだ。
人種差別が色濃く存在する時代にアメリカに乗り込んで、現地のアメリカ人たちを使って自分だけの音楽を創ったんだからスゴイ。
どれだけ尊敬されたか…ということよ。
これまで何度も書いたことがあるけど、当時の敏子さんのオーケストラとフランク・ザッパのバンドに在籍していたミュージシャンはどの現場へ行ってもオーディションが免除されたという。
だから、音楽に携わる仕事をしている私としては、様々な時代背景も考え合わせるに、大谷選手より敏子さんの方がよっぽどスゴイと思っているんだけど、敏子さんは88歳の時に出演した『徹子の部屋』でこうおっしゃっていた。
敏子さんが黒柳さんに向かっておっしゃったことは、「最近はね、ナニか周囲で問題が起こった時にはこう思うようにしているんですよ。
それはどういうことかと言うと、自分の力でどうにもならないことについては一切考えない。
だっていくら考えたところで自分ではどうしようもないんだから」
88歳にしてようやくその域か!…大好きな敏子さんのこのご箴言を耳にしてマネをしようと務めているがムリだわ。
自分では「危機管理」と称しているんだけど、何でも悪い方に悪い方に考えちゃう。
敏子さんの域に達するにはまだ20年以上の時間を要するということか?
 
ちなみに私は今から20年以上前にニューヨークのライブハウスで敏子さんにお目にかかったことがあるのだが、怖くて近寄り難かった。
才能が身体からあふれ出ていて、人を寄せ付けない感じなのだ。
このことは四人囃子のドラマーでNATALドラムスのエンドーサーである岡井大二さんもフランク・ザッパについて丸っきり同じことをおっしゃっていた。
浅草に国際劇場がまだあった頃、内田裕也さんが企画した『浅草最大のロックショウ』というイベントで四人囃子がフランク・ザッパの前座を務めたことがあった。
その時、大二さんはザッパと2人きりでエレベーターに乗り合わせてしまった。
大二さんはザッパの大ファンであったにもかかわらず、もう怖くて怖くて話しかけるどころか、目も合わせることすらできなかったそうだ。
やはり才能のオーラが出すぎてピリピリしていたというのだ。
ま、私は敏子さんにご挨拶だけはさせてもらいましたけどね。
Ta敏子さんが出て来たところで(自分で出したんだけど…)ココでもう一度タイトルの話。
下はその敏子さんが1976年に発表したLP2枚組のライブ・アルバム…その名も『ROAD TIME』。
また「ROAD」だよ~。
私の長年にわたる大の愛聴盤だからして、『THE ROAD SEEKER』というタイトルを考えた時、冒頭の短編小説には書かなかったが、もちろん真っ先にこのアルバムのタイトルと内容が頭に浮かんだ。
9_img_1782思い浮かんだ内容というのは、上のアルバムの敏子さんのMCに出て来るクダリ。
敏子さんのオーケストラがアメリカで成功を収め、日本への凱旋公演が決まった。
英語ではツアーに出ることを「on the road」と言うが、敏子さんは自分のオーケストラを連れて日本で演奏することがうれしくて、そのツアーをテーマにした曲を作ることを思いつき曲名を考えた。
どこかで聞いたような話だが、敏子さんは「road」という言葉を使いたくてその新しく作った曲に「Road to Tokyo」というタイトルを付けようとした。
ところが、パートナーのテナーサックス奏者、ルー・タバキンから「それじゃ『Road to Mrocco(モロッコへの道)』みたいじゃん?」と指摘されて最終的に「Road Time Shuffle」という曲名にしたという。
そして『ROAD TIME』に収録された「Road Time Shuffle」は敏子さんのレパートリーの中でもトップクラスの人気曲となった。
さて、ルー・タバキンが指摘した『Road to Morocco』とは何ぞや?
それは1942年にアメリカで公開されたコメディ映画のこと。
アータ、1942年といえば戦争中ですからね。
その年の4月に「ドゥーリットル機」というB25爆撃機が初めて東京に爆弾を落とした年。
日本では「鬼畜米英」を謳い、轟夕起子、高峰三枝子、月丘夢路という当時の大スターを起用して『撃滅の歌』なんて国策映画を作っていた頃、海の向こうのアメリカではノンキにこんなことをやっていたんですよ。
Rtm
ビング・クロスビー、ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアの3人によるこのコメディ映画『Road to~』はシリーズ化され、日本でも「珍道中シリーズ」として『南米珍道中(Road to Rio)』、『アラスカ珍道中(Road to Utopia)』等、大きな人気を博した。
ボブ・ホープは最高に愉快だからネェ。
もちろん戦争が終わってからの公開ですよ。
ロンドンに「Grand Order of Water Rats」というエンターテインメント業界人で構成する100年以上の歴史を持つ慈善団体があって、ジム・マーシャルは長い間その会の活動をしていた。
Queenのブライアン・メイとかリック・ウェイクマンなんかが会員になっていると思う。
ジムは話がこの団体のことに及ぶと、いつも「会長がボブ・ホープなんだよ」とうれしそうに私に説明してくれたのを思い出す。
結局、この辺りのことは『THE ROAD SEEKER』というタイトルには反映させなかった。
脱線おわり。
Road3 続いて「10年以上長く演奏している曲」ですと紹介したのは「Ave Maria」。190_amそうか…「キミを乗せて」が10年経っているワケだから「Ave Maria」が10年以上経っているのは当然だわね。
それにしても、この曲を演ってヨカッタね。
この日の演奏はそんなことを思わざるを得ない大変に感動的なものだった。0r4a0429前曲の「Racing Star」ではハードに鳴らしてMarshallの魅力を教えてくれたが、ココでは正反対にMarshallの繊細な方面の魅力をヒロアキくんが伝えてくれた。
今、こういう風にMarshallを鳴らすことができる人が滅多にいないのでとてもありがたいですな。
ギャンギャンやるだけがMarshallではないことをヒロアキくんにしか出せない美しいギター・サウンドがイヤというほど教えてくれる。
そして、この素晴らしい音は真空管アンプだけからしか出て来ないことを知って欲しい。
「ああいうの」では到底出すことができないサウンドだ。
ミラーボールがロマンチックな雰囲気を演出する中、そんな演奏と音を聴き逃すまいと客席が静まり返っていた。210更に「またどこかで」をポップにキメる。
310v「ニジノート」とか、古くは「やっとずっと」とか、ガツンとブチかますのではなく、「小品」なんて言ったら怒られちゃうかもしれないけど、何の力みもないこうした歌曲もヒロアキ・ミュージックの魅力のひとつだと思う。230「さまざまな道、道路、線路、空路、生き方、ライフワーク、仕事、日常、夢、その道を歩いたり、走ったり、時には迷ったり、助けられたり、今よりもっと良くなるように、そのために道はある。
将来のため、来年のため、そして、明日のため…」240v_2…と前置きをして演奏したのは「道~ROAD To Tomorrow」。250_rtt「♪道は世界へと続く」…まさに『THE ROAD SEEKER』の礎のような曲。
歌にも情感がこもる!
260vこの曲のギターの間奏は徹底的にメロディアスに…。
コレね、この間奏の後のキメの3つめのコードのヴォイシングがカッコいいんだわ。
ロックの人は普通取り入れないアイデアだろう。
270「今日は平日にもかかわらずニューアルバム『THE ROAD SEEKER』のリリース記念ライブにお越し頂いて本当にありがとうございました。
満席の皆さんの前でお披露目ができて本当にうれしく思います。
イロイロな活動をしている中で、バンドだから出来ること、1人だから出来ること、それぞれあるんですね。
両方とも全然違うことを演っていて、バンドだからコレがいいかな?1人だからこんなコトがいいかな?と常にいろいろ考えて演ってきました。
だって、バンドで『秋の童謡メタル』なんか演ったら怒られますよね(←イヤ、ゼヒとも演ってくれ!)。
でも、演ってることはそれぞれ違っても、共通していることは『田川ヒロアキの音楽をやっていること』だと思っています。
色んな表現で自分だけの音楽をお届けして皆さんに楽しんでもらいたい。
私は音楽に元気づけられたし、音楽がガンバれる力になったりしてきました。
おこがましいですが、自分がもし音楽でそういうコトが出来るならと思い、日々どういう風に、またどういう風な音を使ったらみんなに楽しんでもらえるかと考えチャレンジしています」
290「今回は新作のリリース・ライブなので最高級のエンターテインメントをお送りしたいと思い、GT LIVEさんをお借りして、本当にたくさんの方々にご協力頂きました、
そのことをとてもうれしく思ってます。
お越し頂きました皆さん、GT LIVEのスタッフのみなさん、そして田川チームの皆さん、こうしてみんなで一緒に作るコンサートにさせてもらって本当に良かったなと思います。
改めて感謝申し上げます。ありがとうございます!」
280v本編の最後を締めくくったのは「キミを乗せて」。
コレで最後にするけど、この曲を発表して10年経ったってよ!
それを聞いてホントにビックリしたわ。
2016年の最初の『Marshall GALA』で演奏してくれた1曲。
その時バックを務めたベースの山本征史さんがこの曲の歌詞に驚くべきを解釈を与えて大いに関心したのが昨日のようだ。
征史さんが詩人だから。
300_knそんな時間の経過を感じさせることのないヒロアキくんのキラー・チューン。220v_md歌にギター・ソロにと、今日も弾け飛んだ!320大いに盛り上がった客席を前にヒロアキくんもノリノリだった!330カーレースあり、焼きイモあり、聖林あり、マリアさまあり、Marshall的には最高のギター・サウンドあり…今回もバラエティに富んだ充実した内容の内容だった。
やっぱりチャンと作り込むと見応えのあるショウになるナァ。
いつものポーズをバッチリキメてステージを後にした。
340vそしてすぐさまアンコールの声が上がる。
ありがとうございます。ありがとうございます。
皆さまからのアンコールはしっかりとバックヤードに届いております。
では、アンコールにお応えすべくしばらく準備を致します。
その間、みなさまから頂いたお便りをご紹介致します
とAIのアナウンスがあってヒロアキくんがファンから寄せられたメッセージを読み上げた。
そして…
「さぁ、そろそろアンコールの支度が出来たかな?
出来たぁ~?OK?」

それじゃアンコールの前に最後にもうひとつ「road」がらみの英語表現を。
みんなでとイッパイやって、お開きの前にもう1杯だけ飲もうじゃないか!と言う時、グラスを片手に「One for the road!」とやる。
コレはホントによくやっているよ。
こないだもMarshallの連中が来た時、ヒロアキくんと美瑞穂さんも行ったことがある本所吾妻橋の串焼きのお店でやったわ。
ということで、曲のショウの「One for the road」いってみよう!350_2ヒロアキくん、レーシングスーツ姿で登場!360vコレはサーキット・イベントの仕掛け人の方が作ってくれたスーツ。
チャンと採寸をしたビスポークもの。
ビスポーク(bespoke)というのは「オーダーメイド」を意味するイギリスの英語ね。
あの「背広」の語源となった「Savile Row(サヴィル・ロウ)」では日常的に使われる言葉。
ちなみにビートルズが屋上で演奏したAppleのビルはサヴィル・ロウの中頃にある。
胸の「Party Race」というのはマツダの人気車種ロースターのレースの名称。Img_1656血液型も刺繡されているかなり本格的なレーシングスーツ。
コレでもしものことがあっても安心だ。Img_1660わざわざギターの演奏がしやすいように仕立ててくれたのだそうだ。
背中には梅村デザイン研究所が手掛けた「HT」ロゴサイン入り。
コレを身にまとい…
Img_1662まずは派手にワーミー・バーを上下させたギター・ソロ!380ギュイ~ン、グワ~ン、バコ~ン、ビロ~ン、ピロピロ、グキグキ、バリバリ、ベロベロ…これじゃとても宮沢賢治にはなれんな。
とにかく弾くわ弾くわ、「ここぞ!」とばかりの乱れ弾き!
しかし!いい音だにゃ~。
名手がMarshallを使ってこれをやると、どんなにハードに弾いても全くうるさくない。
「ああいうの」では実現できないサウンドだ。
デジタル化学調味料不使用の純な真空管によるディストーション・サウンドを喰らえ!
370vそしてアルバム2曲目の「翔 KAKERU」に突入!390_en2この曲も『THE ROAD SEEKER』のリード・ナンバーのひとつ。
「掛け売り」お断りのドライビング・チューン!400v両手を広げてバタバタと腕を前後させるアクションもバッチリ!410ヒロアキくんのエキサイトぶりに客席も大興奮だ!420「どうもありがとうございました!」430_2最後に記念撮影をどうぞ。440_2お客さんともパチリ!
0r4a0600あ~、見応え満点のレコ発ライブだった!
すべてのギター・サウンドをMarshallで吹き込んだ『THE ROAD SEEKER』をよろしく!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

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200 (一部敬称略 2024年10月3日 六本木GT LIVE TOKYOにて撮影)

2024年11月 1日 (金)

田川ヒロアキ~New Album Release Live 2024 <前編>

  
今日は六本木から。
この賑やかな六本木通りに沿って渋谷方面に数10メートル行ったところをチョイと右に曲がる。
10あんなにゴミゴミした繁華街から一歩脇へ反れただけで信じられないほど静かな空間が広がる。
今となってはにわかには信じられないが、古地図を見ると江戸の昔、この辺りには教善寺、正信寺、光専寺他、8つもの寺が並んでいた。
View2今でも3つ残っていて、そのウチのひとつである「深廣寺」には非公開ながら「佐藤一斎」という人の墓がある。
私は知らなかったのだが、この人は陽明学と朱子学を修めたことから「陽朱陰王(ようしゅいんおう)」の異名を取り、ナント3,000人もの門弟を抱えていたいう大天才だった。
その門弟には佐久間象山や渡辺崋山、横井小楠らがいて、著書を通じて吉田松陰や西郷隆盛にも影響を与えたという。
ところが天保10年(1839)の「蛮社の獄」では、無実の罪で窮地に追いやられた弟子の渡辺崋山を擁護する態度を取らず「言行不一致」と批判されることになり、後年松陰は極端な西洋ギライだった一斎を「老害」と断じたらしい。
下が佐藤一斎…なかなかユニークなお顔をしていらっしゃる。
9_isaiさらに奥に入る然(さ)しもの六本木もいよいよ寂しくなってくる。
この辺りには「大御番与力同心御縄地」とか「御書院与力同心御縄地」という施設があった。
「縄地」というのは、与力や同心のような幕府に仕える下級役人の住まいのこと。
要するに「公務員社宅」ですな。
昔はこのあたりにウジャウジャあったようだ。
お?フト気がつくと、「長唄 杵屋(きねや)」なる表札を掲げている日本家屋があるではないか。
「杵屋」というのは17世紀後半に始まり、現在まで続く長唄三味線の名門の屋号。
ココはその一派が作る「杵勝会」の総本山なのだ。
その家元を「杵屋勝三郎」という。
20ところ替わってココは中央区日本橋小伝馬町にある「十思(じっし)公園」。
時代劇でよく出て来る「小伝馬町牢屋敷」の跡地だ。
この公園には様々な碑が立っていて…Img_6158今日の記事の主役が山口県出身であることを考慮すれば「松陰先生終焉之地」という碑は紹介せざるを得ないであろう。
小伝馬町の牢屋敷は今でいう刑務所の役割だけではなく、処刑場も兼ねていたので、「安政の大獄」で囚われの身となった松陰は29歳の時に「首斬り浅」こと山田浅右衛門によってこの地で首を刎ねられた。Img_6169そして、コレ。
三味線の図柄が描かれている石碑は「杵屋勝三郎」を称えている。
最も活躍した二代目が近くの日本橋馬喰町に住んでいたことからこの碑が建てられたのだそうだ。
「杵屋」はそんな名跡なのだ。
Img_6176「そうだ!」と思い出し、ウチにある長唄のレコ―ドを引っ張り出してみると…おお!唄は杵屋勝五郎、そして三味線は七代目の杵屋勝三郎だった!
現在は八代目になっているようだ。
まぁ、何を唄っているのかはサッパリわからないけど、三味線はカッコいいわ。30下は1956年の成瀬巳喜男監督の映画『流れる』の一場面。
柳橋の置屋「つたの屋」が傾いていく様子を描いたこの作品の原作を書いたのは幸田露伴のお嬢さんの幸田文。
かつては新橋の芸者ですら柳橋の芸者と並んで歩くことが許されなかったぐらい「柳橋」は日本最高位の花街だった。
浅草橋のあたりにあったが、今は何の面影も残っていない。
映画の方は「〇〇先生」と尊称される目もくらむような日本映画界最高の女優陣を贅沢に配した秀作だ。
写真は置屋の女将さん役の山田五十鈴が三味線を弾きながら清元を教えているところ。
教わっているのはお茶をひいてばかりいる年増の芸者役の杉村春子…この2人、「日本三大女優」のウチの2人だ(もうひとりは水谷八重子だそうだ)
いいんだわ~、このシーンが!
6歳の時から常磐津、長唄、清元、日本舞踊の稽古をしていたという山田さんがメチャクチャかっこいい。
もちろん映画の中でも実際に三味線を演奏している。
ま、こんな具合で私もこうしたことで「ああ、日本に生まれてヨカッタな~」を実感する年頃になった。
40さて、その杵屋さんを通り過ぎてさらに奥まで入っていくと今日の目的地に到着する。50今年6月にオープンしたライブハウス「GT LIVE TOKYO」。60vそこで開催されたのがニュー・アルバムのリリースを記念する田川ヒロアキのソロによるコンサートなのだ。70v賑やかな屋台村。80当然ニュー・アルバムは売るほど持って来た!90v現在日本で一番新しいと言われている「GT LIVE TOKYO」のステージのロケーションは地下1階。
ココは元々あった設備を転用したモノではなく、このライブハウスを開業するにあたって一から更地を掘削して建設したのだそうだ。
地下1階と言ってもかなり天井を高くしているので、止水対策も含めなかなか大変な工事だったのではなかろうか…なんてことを考えていると、勇猛な音楽をバックにした電気処理した低い声のアナウンスが聞こえてきた。
 
ようこそ田川ヒロアキ・ニューアルバム『THE ROAD SEEKER』リリース記念ライブへ。
遂に完成したニューアルバム。
今夜は『THE ROAD SEEKER』という車に乗って頂き、次々に移り変わる景色を楽しんで頂こうとのコンセプトである。
安全運転には心がけているが、窓から手や顔を出さず、声だけは出して…撮影、録画、録音はNGだ。
旅の始まりだぁ~!
…と、英語と中国語でもアナウンスされた。100そしてショウがスタート!110まずはアルバム冒頭のインストゥルメンタル・ナンバー「Open Road」から。
旅への出発だ!
130早速Marshallサウンド全開の「田川節」が炸裂!140vアルバムの方は「グギギッ!」とピックが力強く弦をこすって発された音がそのままフィードバックするところから始まる。
わかるかナァ~、わっかんネェだろうナァ~…ギターをやっている人が聴けば大抵ゾクッ!と来る場面である。
もちろんそれはMarshallが作り出すヒロアキくんだけのサウンドなのだ。
今日はそのギター・サウンドがこのステージで再現されるというワケ。140_2 続けて「Driving Jam!」。
今回のアルバムに収録されたヒロアキくんのスキャットが痛快な最近のライブでの頻出曲。
145v 曲の中間部で登場する両手を使って「♪バカチコ、バカチコ」とやるスラッピングも見どころ。160もちろんシャープなギター・ソロもタップリ盛り込まれる。170v今日のヒロアキくんのMarshallは「JVM210H」と2x12"のスピーカー・キャビネット「1936V」のスタック。
ヒロアキくんの一番の愛器たちだ。180v足元のようす。
JVMのフットコントローラーがボードに乗っている反面、ココにディストーション・ペダルが載ることは一切ない。
ヒロアキくんは全てのディストーション・サウンドをJVMに任せきっているからだ。190「皆さん、こんばんは!ようこそいらっしゃいました。
ニューアルバム『THE ROAD SEEKER』がついにリリースされました~!
ありがとうございます!
ようやく完成致しまして、今日はリリース後の初のライブのお祝いの日です。
皆さまのお越しを私とスタッフ一同、本当に心待ちにしておりました。
ようやく皆さんとお会いできて、今最高の瞬間を味わっております。
しかも満席でうれしいです!
今日はいろんな曲、メニューを用意してきましたので最後までごゆっくり楽しんで頂きたいと思います」
200「今回のアルバムは、サーキットやドライブ・ミュージックを集めた私にとっての『初のベストアルバム』となります。
『マツダファンフェスタ』やレース・イベントの曲や一所懸命作った新曲の中から選んで一気にみなさんに聴いて頂こうと思います。
また、それらについてのエピソードも後ほどお届けしたいと思います」
210v下が今回満を持して田川ヒロアキが世に放つ新作『THE ROAD SEEKER』。
内容はMCで説明した通りの初のベストアルバム。
マツダファンフェスタのために初めて作った曲「キミを乗せて」から10年を機に制作した。
テーマは「旅」…ヒロアキくんが得意とするところだ。220cdゲイトフォールド(見開き)の紙ジャケット仕様。
デザインは『Ave Maria』、『Theme Park』、『Sky』など、ヒロアキくんの作品ではおなじみの梅村デザイン研究所。008a0411 この作品は「ベスト・アルバム」という趣になってはいるものの、今までの曲をそのまま収録することを避け、アレンジやミキシングをリニューアルし、ドラムをはじめ全ての楽器を自ら演奏する「荒行」に挑んだ。
最初に録音した曲が今日の冒頭に演奏した「Open Road」。
その録音にあたって新しくベースを入手し、思うところあってまずベース・パートから作業を始めた。
しかも「生音」にこだわって「打ち込み」は一切無し。
コーラス・パートも数10人分をひとりで演じる10ccもビックリの多重録音で吹き込んだのだそうだ。
ウ~ム、実に辛抱強い。
ギターの録音については特にこだわり、上で紹介したJVMのスタックとデジタル・アンプの「CODE」を使用した。
レコーディング作業中のヒロアキくん。
右下に写っているのが「CODE25」。
いつでもどこでもMarshallがヒロアキくんの作業のアシストをしている…の図だ。00001ヒロアキくんのもうひとつの重要なツールは下の写真の左手の下にあるモノ。
コレは「Braile Sense」という名の「展示音声情報端末」。
「braille(ブレイル)」とは点字のこと。
点字と音声で情報のやり取りをするモバイル機器だ。
コレが私のアタマの中では大戦中にイギリス軍を苦しめたドイツの暗号機「Enigma(エニグマ)」と重なっていて、とても興味があるのだ。00002ご挨拶の後は「Ride the Wind」。
コレも最近のライブではおなじみの1曲。230_rtwかけ声的にヒロアキくんが歌うドライビング・ナンバー。
世界に通用する車を生産するという「マツダの世界進出」のコンセプトの下で依頼を受け、2017年のマツダファンフェスタのために作った曲。
「英語詞」という指定があったので、アメリカ人の友達に歌詞を作ってもらい、ヒロアキくんが曲をつけて出来上がった。240v中間部のキメを経てグイグイと突っ込んで来るギター・ソロの疾走感がタマらん!
ボケっと聴いているとわからないけど、実にたくさんの仕掛けを埋め込んだ快作だ。
250「最初はライバルだったけど、だんだん仲間として協力しあってひとつのレースを成し遂げる…という曲なんですが、その躍動感が皆さんにも伝わったかな?
アップテンポからミディアムテンポ、バラードまで新しいアルバムには色々と収録していますので楽しんで頂きたいと思います。
『THE ROAD SEEKER』は前作の『FACE』からまだ2年経ってないんですよね。
『FACE』をリリースして、コロナが開けて来たぐらいの時期にずっとツアーをしたんですが、気が付いたらおかげさまで『FACE』が1番売れたアルバムになりました。
その勢いに乗った感じで『THE ROAD SEEKER』をリリースすることになったワケです」
260「『マツダファンフェスタ』をはじめとして、そういったイベントを企画される仕掛け人の方から『こんなにたくさんレースの曲が溜まったんですからアルバムを出しちゃいましょうよ!』分冗談半分で言われたことを真に受けてウッカリ本当にアルバム出してしまいました。
エヘヘへ…それにレースの時だけとか、私のコンピューターの中だけに置いておくだけというのもモッタイないじゃない?
だからそういう曲を皆さんに聴いてもらいたという思いもありました。
タイトルをどうしようか?と…最初は単に『ROAD』って付けようかと思ったんですが『ロード』っていうとネェ?みんな、笑ってるね?
そこで『探究者』とうことで、コレはもちろん色んな道を探求しようとしている私自身のことなんですが、皆さんにもそれに共感して頂いて一緒に道を探求する…そういうコンセプトで『THE ROAD SEEKER』というタイトルになりました」270v「次にお届けする曲はちょうど4年前のコロナ禍の時、やっぱりマツダのイベントの開催が制限されてしまって、レースの魅力を生で体験できる機会が減ってしまったんですね。
そこで、そのレースの魅力を動画でレポートとしたいので、挿入歌を作ってもらいたいというリクエストを頂いたんです。
『その動画でみんなでコロナを乗り切りたい』というすごく素敵なメッセージを添えてもらったんです。
動画には3曲挿入歌が採用されているんですが、その冒頭の曲を聴いて頂きます」
280演奏したのはアルバム6曲目の「Launching Battle」。
ステージの背面の大スクリーンにカーレースのようすが投影される。290_lbこの規格外の大型スクリーンと解像度の高さはGT LIVE TOKYO自慢の設備なのだ。
そのスクリーンが映し出すビデオに生演奏が加わるのだから迫力満点!
それこそスピード感あふれるヒロアキくんのギターが堪能できるというモノ。
音を出しているのが飛び切り音ヌケのよいMarshallだからタマらないだろ?300vそのマツダの動画はコチラ。
MCで触れていた通り耳馴染みのあるヒロアキくんの曲が盛大に使われている。
   ↓     ↓     ↓
【ロードスター・パーティレースⅢ】東日本シリーズ第3戦 2022年9月3日 レポート動画

0r4a0134 ♪ピンポ~ン
「この先、およそ2㎞道なりです。その後、左方向です。
それではココでインフォメーションをさせて頂きます
我々が今乗っている車のカーナビの音声だ。
こうやって知恵と時間を使ってチャンと作り込んで来るところがヒロアキくんのスゴイところ。
カーナビが続ける。
310本日、メディア関係の方々もお越しになっております。
後日、紹介される情報をチェックしてみてください。
まずは『Marshall Blog』です。
これまで田川ヒロアキの情報が多数掲載されておりますので、今夜初めてお耳にされた方は終演後にでもゼヒ『Marshall Blog』で検索してみてください
ハハハ、ヒロアキくん、どうもありがとう!
今、その最中です!

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マー索くん【タ行のアーティスト】Photo  
もちろんMarshall Blogだけでなく、その他新聞関連の情報等をカーナビが紹介してくれた。
いいナァ、これ…ウチのMarshall号についているカーナビより断然賢いわ!
まだカーナビの情報が続く。
この先、300m左方向です。
続いての曲をお届けします。
マツダ・ロードスターの荷台で焼き芋を焼きながら全国を回っている『ロドイモ』というお兄ちゃんのこと歌った曲です
350カーナビの案内通り「ロドイモスター」が続いた。
この曲も以前から時折ヒロアキくんが演奏して来た曲。
私はナゼかメチャクチャ「横浜」のイメ―ジが強いんだけどナンでだっけ?
実物を横浜で見たんだっけ?
イヤ、そんなことはどうでもいい。
ヒロアキくん、この曲をハンド・マイクで歌ったのだ!
私は2009年にヒロアキくんと知り合ってからというもの、数えきれないぐらいのステージを拝見してきたがコレは初めてだわ!S41a0179最後の「ロドイモくださ~い!」がホッコリとした気分にしてくれる楽しいナンバー。S41a0188 コレがそのロドイモスター。
「そんじょそこらの焼きいもとはひと味違う!」とヒロアキくん。
9_rdi焼きイモがおいしい季節になってきたということで「秋童謡メタル」。
コレは久しぶりだナァ。0r4a0181仕掛けと小芝居を満載したヒロアキくんのコミック・メタル。
「六本木でこういうことをやるって『KY』なのかね?」なんて言っていたけど大歓迎よ。
他にこんなことをやっている人なんていないじゃない?
しかも、ロクな曲が見当たらない今の日本の音楽シーンにおいて、最高に美しいメロディとやまと言葉で綴った深い歌詞の宝庫である「唱歌」への再訪は絶対に必要な作業だと思っている。
とにかく「売上第一」の今の日本の音楽界は過去を無視しすぎてるって。
ヒロアキくんにはこの路線をゼヒ「Road seeking」して頂きたいと思う。
380vところで、この曲には大変な思入れがありましてね。
まだ、コロナの前のこと。
Marshall Blogでこの曲を演奏した時のステージをレポートしたんだけど、よせばいいのに「秋の虫」について気が済むまで調べたことがあったのです。
結構時間がかかったけどオモシロかったナァ。
これまで16年の間に約3,200本のマーブロを書いて来て、何を書いたかカケラも覚えていない記事もたくさんあれば、細かにその内容を思い出すことができる記事もいくつかある。
その中にあってその時のヒロアキくんの記事はとりわけ印象深い1本なのです。
ヒロアキくんがこの曲を作っていなかったら一生得ることができない知識を蓄えさせてもらったから。
その記事はコチラ。
 ↓  ↓  ↓
西日本豪雨災害被災者支援 田川ヒロアキの緊急チャリティーコンサート~田川ヒロアキ

ライブの会場が新聞社だったので、日本における新聞の歴史を冒頭で少々語っています。
欠かさず読めばホンの少しだけ賢くなることが期待できるMarshall Blogです。
360v_adm「GT LIVE TOKYOさんはこの6月にオープンしたばかりなんですが、システムがスゴイですよね。
演出、照明が素晴らしい!…私、見えませんけど。
予てからそういう音響とか照明とか、全てにおいてGT LIVEのような設備でやりたいと考えていて、それを皆さんにお届けしたいと思いで今日の企画を実現させました。
では、ココでゲストの方をお呼びしたいと思います」S41a0055 「三味線奏者の匹田大智さんで~す!
まず1曲演りましょう!」400_biゲストで登場したのは津軽三味線の匹田大智(ひきだたいち)。410vホ~ラ、ココで記事の冒頭の三味線とつながった。
2人が取り上げたのはマイコーの「Beat It」。
370この曲は以前、誰かも三味線で演奏していた記憶があるが妙にフィットするんだよね。S41a0215 このフォーマットが当たり前かのように思わせる息の合ったエキサイティングな2人のパフォーマンス!430「カッコいいなぁ~!
改めまして、匹田さんでございます。イエイ!」
「匹田でございます。お招きありがとうございます!
今日は侍ギターと三味線とでシバキで合うと…」
440「三味線ロックですよね…ロック三味線。メタル三味線とも言いますけどね。
匹田さんとは、『Sports of Heart』といイベントの音楽部門で知り合いました。
このイベントは『ノーマライズ駅伝』とかで今でも火は消えていません。
コロナの前からですから知り合って6年、7年になりますか?
代々木体育館の公演とか、大分でもね」
そう、その関係で匹田さんは既に何度もMarshall Blogにご登場頂いている。
450v「ボクの地元は大分県なんです。それこそ毎年田川さんと大分で共演していたので、なんか感慨深いナァ。
ですから、今日のライブ出演のご依頼を頂いた時はもう2つ返事でしたよ!」460vヒロアキくんのはからいで匹田さんがソロで「津軽じょんがら節」を披露。
470vスゴイ緊張感!そして鬼気迫る演奏!
客席は水を打ったような静けさ。
ジックリとその演奏に耳を傾け、匹田さんの左手の動きやバチさばきに見入っていた。480v「イヤ~、カッコいい!」
「ありがとうございます!
こんなにいきなり速弾きすることなんてない…メタル三味線とか言うから!
いつもよりアガちゃったもん!」
ココでしばしば三味線とギターに関する談義。
楽器の歴史から演奏技術に関することまで楽しく語らった。
「先ほど匹田さんとは『Sports of Heart』で仲良くなったという話をしましたが、実はココでサプライズ発表の第1弾ががあります。
来年、とあるイベントに携わる機会があるかも知れない…もちろん匹田さんと一緒に。
そのイベントとは…
490「大阪万博~!」
S41a0280「今、『携わる』という表現をしましたが、ココまで盛り上げておいてナンですが、大阪万博の入口で2人で弾いてるだけかもしれない。
それでもいいかも知れないですけどね。
ココまで来たら出た者勝ちみたいなもんです。
本当にそうなるかどうかは乞うご期待ということで!」
S41a0229「第1弾」だという今日の重大発表が終わったところで前半最後の曲。
日本人が主体となって多国籍のメンバーで構成している「あっぱれよさこい」というカナダのよさこいチームからの依頼を受けてヒロアキくんが作った新しい曲。
その名も「あっぱれよさこい」を2人で披露した。520ay切れ味鋭い匹田さんの三味線!
まさにアッパレ!
S41a0249 やっぱりこのバチさばきがカッコいいよね。
冒頭の山田五十鈴は、何度か出て来る映画の中の三味線を弾くシーンでバチとピックのようなモノを使い分けていた。
もちろん出て来る音が異なるからなのであろうが、何か作法によるところが絡んでいるのであろうか?
540「三味線とMarshall」…いいネェ。
今、欧米では「ロック」という音楽がこれから急速に縮小していくと予測されている。
その時のためにMarshallもメタルだのハードロックだの以外の音楽での用途を考えているようだ…なんて話を終演後に匹田さんにお話したら、ナント、匹田さんはMarshallが大好きなんですって!
ヨッシャ~!やっぱり「メタル三味線」いってみよう!
Marshall Blogが匹田さんのライブをレポートする日も近いかも知れんぞ!530イキの良いよさこいミュージック。
ヒロアキくんが手拍子を先導するシーンもあって客席の熱気もグッと上がった!550ヒロアキくんの「よさこい」を宇部や萩で拝見させてもらったけど実にいいものです。
観ていて実に楽しく美しい。
「よさこい」は「メタル唱歌」と並ぶヒロアキくんのライフワーク。
これからも「よさこい」のRoad Seekerであれ!560vイヤ~盛り上がったね~!
万博会場の入り口もきっと盛り上がるに違いない。
私の場合、万博は昭和45年で卒業してしまったが、その入り口のパフォーマンスだけは覗きに行きたいナァ。
2人のご成功を祈る!570「どうもありがとう!」
熱気に満ちた客席に向かって大きく手を振るヒロアキくん。
 
「ソロのライブでもっともっとお客様に楽しんで頂けるのでは?」という可能性を信じ、ニュー・アルバムの発表を機に今回のショウを提案したのはヒロアキくんの公私ともにパートナーを務める美瑞穂さん。
美瑞穂さんとしては「バンド」だからこそ表現できること、反対に「ソロ」でしか表現できないことがあるハズ、と日頃からショウの内容を考えているのだが、ソロライブをやると「次はバンドで来て下さい」という声が出ることがあるのだそうだ。
そんな時には「内容が物足りなかったのかな?」と、チョット複雑な気持ちになってしまうという。
そこで今回はお客さんがドキドキ、ワクワクしながらライブ空間を楽しんでくれている姿を想像しながら「演奏曲や曲順はどうするか?」、「ゲストは誰にお願いするか?」と周囲の方々やライブハウスのスタッフに力を借りながら、ヒロアキくんと二人三脚で内容を詰めていったのだそうだ。
第1部が終了した今、まさに美瑞穂さんが目指したことが実現したとは言えまいか?
そんな視点を併せ持って第2部も楽しむことにしよう。580v<オマケ>
その美瑞穂さんがナレーションを担当しているヒロアキくんがCODE25をデモンストレーションしたビデオはコチラ。

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200 (一部敬称略 2024年10月3日 六本木GT LIVE TOKYOにて撮影)