塚本"JOE"旭 30th ANNIVERSARY <後編>
そういえば、おにぎりの「ぼんご」さん、移転したんだね。
ゼンゼン知らなかった。
水素爆弾の開発を知った老人の目と奇行を通して人間の愚かさを描いた黒澤明の『生きものの記録』という映画がある。
1955年の公開だからJOEくんが生まれる大分前の作品だ。 この映画の中には下の写真の電車のガード下のシーンが出て来る。
久しぶりにこの映画を観てハッと気がついたのは、ココはもしかしたら大塚の横のガード下なのではないか?…と思って調べてみたら、ピンポ~ン!
モデルとなったのはやはり大塚の駅なのだそうだ。
「モデル」というのは、実はコレ、セットなんだって。
黒澤さんほどの人がどうしてロケをしなかったんだろう?不思議でしょうがない。
今、「ぼんご」さんはこの通りの突き当たりぐらいのところで営業している。 さて、JOEくんのワンマン・ショウの後はバック・バンドを従えて本領を発揮するコーナー。
ステージに上がったのはドラムスに鴻志(ひろし)。ベースはna2ki(なつき)。
この2人が醸し出すロック・グルーヴに…松浦和亦のギターが加わる。
JOEくんが「Storm is Blowin'!!!!!!」と絶叫すると…
おお!あのリフ!
8年前のちょうど今頃、私が初めてTornado Grenadeを観た時に一番印象に残ったメロディ。 ものすごいテンションでノッケから爆走する塚本JOE旭!
今、私はコレが「ハードロック」であるか「ヘビィメタル」であるかを考えている。
コレは「ハード・ロック」だぁぁぁぁ!好き。全編を通して盟友カズマくんのギター・ソロがふんだんにフィーチュアされた。
そして、もちろんカズマくんはMarshall。いつも私は「ハードロック」であろうが、「ヘビィメタル」であろうが、ロック・ギターはMarshallで鳴らすべきだと考えている…というかそれは常識というモノであろう。
カズマくんは、スピーカー・キャビネットは1960A。
プリアンプはJMP-1。
パワーアンプはJCM2000 DSL100のパワー・ステージ利用しているが…Marshallのパワー・アンプを探していま~す!
①EL34を搭載した「EL34 100/100」
②EL34 100/100の前身で5881を搭載した「9200」
どちらでも構いませんので、「アソコで見かけた」とか「ウェブサイトで売ってた」とかいう情報があれは、ゼヒカズマくんに連絡してあげてください。
連絡先はコチラ⇒松浦和亦Facebookアカウント
「♪オレは待ってるゼ~」
ペダル・ボードのようす。
オリジナルのGuv'norが乗っている。ご存知の通り、このエフェクターのシリーズがリイシューされ、3月に30年ぶりに販売された。
コレがバカ受け!
このデジタルだ、AIだと騒いでいる今の世の中で、ゴツイ(G)、重い(O)、デカイ(D)のいわゆる「GOD」なアイテムが大きな人気を博しているだなんてうれしい限り。
ナンでだと思う?
音がいいからよ。
まぁ、ギターのサウンドは何をどうやったってアナログには勝てんのよ。
ナゼかと言うと、ギターはアナログで出来ている楽器だから。
「木に竹を接ぐ」ようなことをしたところで、土台純粋なモノには勝てないってばよ。
ペダルの詳しい情報はコチラ⇒【Marshall Blog】THE LEGENDS ARE BCAK~伝説のペダル復活!ま、そうは言っても家でチョコチョコと録音などに使う際にはデジタル・アンプの利便性も無視できない世の中なワケで…そんな時にはMarshall CODE。
カズマくんがビデオでその魅力を解説してくれているので見てチョーダイ。
というワケでMarshallゾッキの素晴らしいサウンドで切れ味の鋭いソロを聴かせてくれるカズマくん。
※ゾッキ:群馬地方の方言で「~だけ」とか「~のみ」という意味。
カズマくんはアンプもキャビネットもエフェクターもMarshallだから「Marshallゾッキ」だ。
私はMarshallゾッキのギタリストが好きです。はい、ツカミは超バッチリ!
2曲目もカズマくんが弾くリフでスタート。
ストレートなドライビング・チューン「Love to the Shock」。
バンドを従えてまさに水を得た魚のように生き生きと声を張り上げるJOEくん。
転調からギター・ソロへ。
やっぱりこうして気の合う仲間と演奏するのが一番なんだろうナァ。
2人のコンビネーションは完璧だ。さっきの「ソーラン節」で体力を消耗し尽くしたかのように見えたがトンデモナイ!
「暴れまくるくん」に徹している! 「こっからは、お遊びじゃないぜ!」
やっぱりさっきまでのは「遊び」だったのか!まずはメンバー紹介。
リズム隊の2人は、冒頭のビデオで本人が述べていた「どこかで間違えて進んだ音楽の道への第一歩」となった洗足学園音楽大学で知り合った仲間だそうだ。 そしてカズマくんが紹介され、今回2人で「VOWS-VOOZ(ボウズ・ボーズ)」というバンドを結成したことが発表された。
リズム隊の2人は「VOWS-VOOZ」のサポート・メンバーというポジションになるそうだ。 ちなみにバンド名はVows-Voozで「吠える坊主」という意味だそうです。
「vow」ってのは犬の鳴き声の擬音で「吼える」という意味ではないんだけどね。
本来は、名詞なら「誓い」、動詞なら「誓いをする」という意味
最初はJOEくんのソロ・プロジェクトになりそうな流れもあったので「坊主」を引き合いに出したのだが、作曲やアレンジの大部分はカズマくんが担当していたので、結果的に2人のチームということになった。
そして、音の響きが気に入っていたので「Vows-Vooz」をその名前にしたそうだ。
ま、この2人なら「何でもアリ」だろう。
ただし、カズマくんも近いうちに頭を丸めて「坊主ゾッキ」にするだな。「30歳になるまでに色んなこと経験して…特に去年は個人的に結構キツイ年で、2回ぐらい死んでやろうかと思ったほどシンドかったんですが、死ぬよりやりたいことやった方がいいよな~と思ったんです。
それで、やりたいことってなんだろうな?って思った時にバンドやりてぇなってなったんですね。
そう思ったからヘビーメタルに帰って来ました!
ただいま!
これから『Vows-Vooz』としてバリバリやっていくのでみんなよろしく!
ナンカ大人になってチャレンジの心を失いつつあったんだけど、30歳になったのを機にチャレンジすることを忘れちゃいけないなって思いを込めて新しい曲を作って来ました」
コレが<前編>で触れた「重大な発表」ね。イントロからカズマくんのリフにつなげてスタートする新しい曲は…
「Soul of Challenger」。
これまた勇猛果敢なドライビング・チューン。
なるほど「挑戦者」の気持ちがメッチャこもっていうる感じがするわ~!まるで2人の共同作業であるかのようなギター・ソロ!
ホントに仲がいいの~。そのまま続けて「Don't Get Cute with Me」。
コレもカズマくんのリフが大きな存在感を放つ。
いいね、コレぞ「ハードロック」の定石だ。毎曲で出て来るギター・ソロ。
このソロはトリッキーでカッコいい。
何しろMarshallサウンドがテンコ盛りでうれしいね~、このバンドは!ナ~ンカ30歳の若者が(昔だったらちっとも若くないんだけどね)こういう音楽に取り組んでいるのを見るとホッとするね。
もうこういう音楽はこのまま放っておけば近い将来間違いなく絶滅するから。
まるで、崩壊寸前の江戸幕府を支持した会津藩のようだ。
JOEくんは最後の藩主松平容保ってところか?
ちなみに松平容保の曾孫さんはクラリネットでジャズを演られていらっしゃいます。
ま、JOEくんたちはトルネードの頃から「Heavy metal strikes back!」なんてやっていたからね。
頼もしい限りよ!Tornado Grenadeのファースト・アルバム『Explosion』に収録されていた「Cry for the Light」。
なんだけど、今回演奏したのはカズマくんがアレンジし直した「vol.3」だそう。
『Explosion』のは「vol.2」。
「vol.1」と「vol.2」は大学時代の時のバージョンだそうだ。
スゲエ歴史がある曲なんだな…といって、せいぜい12年前か。
私の大学時代と言ったらもう40年以上前のことだからね。
歴史がありすぎよ!JOEくんのご学友だけあって、Na2kiくんと…
鴻志くんがガッチリと固めるリズム・セクションが実にいい感じだ。
ちょっとダンサブルなアレンジ?もちろんこの曲でもカズマくんのソロが大活躍だ。
「『Vows-Vooz』バージョンの『Cry for the light』でした。
Tシャツの予約をしてくれるとこの曲のダウンロードカードが付きます!
ナゼTシャツを販売ではなく予約にしているかと言うと…純粋にオレが発注ミスをしました!
Tシャツのデザインはツイッターで見た人も多いと思うんだけど、すごくダサくておススメです!」ココでガラリと雰囲気を変えてバラードの「Good-Byr Cool Girl」。
カズマくんのアルペジオをバックに…
グッと気持ちを込めて歌い込むJOEくん!
バンドが加わって最高にドラマチックな展開を見せてくれた。
次も新しい曲「Overture」。
ホントにジャンジャン作っているみたい。
エライ!ガンバレ!
プロの音楽家は「音楽を作ること」こそが仕事なのだ!コレはアメリカン・ロック調のややポップなナンバー。
こういう曲をソツなくこなすのも世代のなせる業か…。
でも、チャンと「ロック」になってるよ!「新曲『Overture』でした!
これからもたくさん新しいを演っていくし、ライブもいっぱい演っていくつもりですのでよろしく!」
告知のコーナーを続けた。「♪ア~~~~~~~~~~~~~!」
耳をつんざくJOEくんの雄叫び!
火を噴くような究極のスピード・チューンは…
Tornado Grenadeの『Mighty Flugel』収録の「Wings of Steel」。
まさに「鋼鉄の翼(Steely Wings)」を羽ばたかせているかのようなすさまじい演奏だった!
本編を締めくくったのは本日2回目の「Sex, Spice, Rock'n'Roll」。
まさに「名コンビ」ぶりを見せつけてくれるかのようなパフォーマンス!
この2人にはどうかこのまま突っ走って行って欲しい!
「ありがとうございました!」
コレにて本編終了。アンコールが来ているので、メンバーがステージに戻って来る間、チョット2人の過去を見てみよう。
それは、2015年4月13日。
私が渋谷のDUOで初めて2人見た時のこと。
JOEくん、こんなだった。
8年前だから…22歳か!カズマくんはこんな。
この時演奏したウチの「Whole Lotta Rosie」みたいな1曲がとてもカッコよくて、演奏後に「誰が作ったの?」と私がメンバーに尋ねると「ボクです!ボクです!」と、カズマくんがうれしそうに名乗り出てくれたのがとても印象的だった。カズマくんはチョット前まで力を入れていたSPADREIというバンドは「J-POP以降のハードロック」という感じがしたんだけど、ナゼかこの2人が合わさるとガツンと時代が遡り、「70年代のハードロック」が押し出されてくる感じがするのが不思議だ。
とてもいいことだと思う。
だって、「ロック」という音楽が一番クリエイティブでカッコ良かった時代なのだから。 「アンコールありがとう!
今日は本当に久しぶりに人を呼んでバンドでワォ~ってやったからとても楽しかった!」再びメンバー紹介をすると「♪Happy birthday to you~」。
カズマくんがケーキ持って登場。「ありがとうございます!うれしい!
カッコいいね!
誕生日の日にライブをやりがちなんだけど、こうやってケーキをもらうのは初めてかも。
ありがとうございます!」「ア、そうか。消さなきゃいけないのね?」
するとカズマくんが…
「オイ、ジョー!今日はお前の誕生日だろ?
そして今日は『Vows-Vooz』の誕生日でもあるんだよ!
今一度訊く…オマエはオレと本気で『Vows-Vooz』としてやっていく覚悟があるのか?」「ある!」と答えたJOEくん。
「ナンだオマエ…泣いてんのか?」と一瞬驚いたカズマくん。
さすがに泣いてはいないことがわかり、Vows-Voozの活動への決心を意外な形で確認した。
「ホントに演っていく覚悟あるんだな?
あるならオレと一緒に今から『ケーキ入刀』をしよう!…いくぞ!」
結婚おめでとう!
いつかこうなると思ったよ!「これから2人で和亦と『Vows-Vooz』として熱く熱く熱く燃え上がっていくぜ!」
アンコールはTornado Grenade時代のレパートリー「Love Never Die」。
なつかし~!最後まで熱演の限りを尽くした4人!
とにかくガンバって続けてくれよ!
Marshallのジジイが望むのはもうそれだけ。
ロックを助けてやってくれい!
Vows Voozの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter
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良質な曲とメチャクチャ高い演奏性を誇るイギリスのトリオ、Press to MECO。
いいバンドだよ~!
<Familiar Ground>
<Here's to the Fatigue>
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