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イベント・レポート Feed

2023年9月20日 (水)

第96回東京インターナショナル ギフト・ショー 秋2023のMarshall

 
今日は東京ビッグサイトから。
前回の『楽器フェア』の時以来だから5年ぶりか…?
アレからもう5年も経ったのかよ!
毎日がこれだけ早いんだからムリもないわナァ。
『楽器フェア』は2024年に復活開催を計画しているそうだ。10_2今日は『楽器フェア』とは関係なく、『東京インターナショナルギフト・ショー』という見本市のレポート。
コレは年に2回開催しているのかな?
つけられたテーマが「ギフトの魔法で愛を贈り、世界の輪を広げよう」というんだからスケールがデカい。
出展社数は約3,000!
そのウチの1,100社は25か国に及ぶ海外からの参加だそうだ。
そして、9月6~8日間の開催期間中の来場者は21万人というのだからこれまたスゴイ!
…と、見て来た風なことを書いておりますが、ワタクシ…実際には今回お邪魔はしておりません。
でも、過去に一度見学しに行ったことがあるの。
これがね、メチャクチャおもしろいんよ!
イベント名には「ギフト」と謳っているけれど、も~、とにかくありとあらゆるグッズが巨大な会場に所せましと並んでいて、いくら見て回っても飽きることがない。
「ウワ~、こんなものがあるのね~!」みたいな驚きの連続。
本当は今回もお邪魔したかったんだけど、アイデアの盗用を防ぐことを目的に写真撮影に厳しい制限があることを知って断念した次第。20_2それでも今日の記事を書いたワケはコレ…。
「Marshall Beer(ビール)」と「Marshall Fridge(冷蔵庫)」の日本総輸入販売代理店の「都商会」がブースを設置してくれたのだ!
ブースの一部はこんな感じのMarshallづくし。Wh30おお!ホンモノのJVM410のフル・スタックが展示してあるでないの!35v展示されていたのはMarshallクラフト・ビール『AMPED UP LAGER』。50 たくさんのファンを得てもうスッカリおなじみですな。
ご愛飲頂いていらっしゃる皆さん、どうもありがとうございます!
私も大好きです。
Beer そして、いよいよ日本で正式に発売された「地球上でもっともクールな冷蔵庫」。60長い間、電圧の異なる個人輸入品が日本に流通していた「Marshall Fridge」。
都商会が食品衛生法や電気用品安全法に関わるたくさんの検査をクリアしてとうとう天下統一!
そんな家康気分で日本国内で安心して使えるMarshallの冷蔵庫なのです。
 
Marshall Fridgeの詳しい情報はコチラ⇒【Marshall Blog】ついにMarshall冷蔵庫が国内で正規に発売されました!

1_group
冷蔵庫にはホンモノのMarshallのパーツが使用されているので、ブース内にセットされたの実物のMarshallと比較して「おお!ホンモノと同じだ!」と驚く来訪者が後を絶たなかったそうだ。
ま、それもウリのひとつですから!
40v_2Marshallビールと冷蔵庫のお求めはコチラからどうぞ!
<都商会公式ウェブサイト>
Marshall Beer
Marshall Fridge

70(写真提供:株式会社都商会)
 

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Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マー索くん」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
調べごとに利用するもよし、マーブロ・サーフィンするもよし、ゼヒご活用ください!
 
マー索くんはコチラからどうぞ⇒Marshall Blog INDEX 

1_3_index 
このMarshall Blogからも直接移動できます。
左の列から行~っちゃって。
 
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大人気!イギリスの音楽賞総ナメのガール・チームはNOVA TWINS!
 
<K.B.B.>

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200

2023年5月15日 (月)

ニコニコ超会議2023のNATAL

 
どうせ「いい歳こいて!」って言うんでしょ?
おうよ!もしかしたら会場内でウチ夫婦が最年長だったかも知れないゼ。
『ニコニコ超会議』の話。
10実は、このイベントが好きでしてね。
2018年にお邪魔してスッカリ気に入ってしまったので~す。
今回も用向きは『超演奏してみた』の超取材。20「夢中は無敵。」か…。
そう、何事も夢中だったり、熱心だったりするヤツには敵わないんだよね。
昔勤めていた会社の上役がよくそう言っていったわ。
「夢中になっているヤツ」とはもちろん私のことだ(ウソこけ!)。
30vコロナ後、初の幕張メッセ。
以前ココへは『SUMMER SONIC』やタマにコンサート訪れる程度だったけど、それでも懐かしいわ~。34では早速潜入してみよう!35まず目についたのは、前回見かけなかったような気がするペイント仕様の車やバイク。40取りあえずナンの図柄なのかは皆目見当がつかないが…50どれもギッタギタでスゴイ。60モザイクで消してはあるが、ナンバーがついているというのは…コレで公道を走っているのか?70_2「ンチャ!」
当然こういう方々が案内してくれる。80コレなんか荷台がUFOキャッチャーになってるんだゼ。
これじゃMarshallが積めないじゃん!90_2コレは仕事で写真を撮っているのかナァ。
それともまさか…趣味でストロボ装置を持参したのかナァ。105この辺りは物販コーナー。110スゴイ規模だよ。120上から見るとこんなだもん!0r4a0056 ナンていうのか知らないけど、定期的ににぎやかな車が回って来る。130何で長ネギを持っているんだろう?140コレはニコニコ超会議の歴史コーナー。
スゴイ歴史なのね?150ファンがそれぞれの想いを年表に貼り付けていく。160ありとあらゆるブースが設置されていて、コレを見て歩くのが大変楽しいのだ。
コレはミニ四駆だな?
子供が小さい時によく作ってやったナァ。170コレは小林幸子コーナー。190となりの展示場を見てみよう。200角川、NTT等をトップ・スポンサーに迎え、キャノン、任天堂、ディズニー、日清食品、三井化学、セゾン・グループ等名だたる企業が協賛しているのは前回と同様。
イヤ、大分縮小したのかな?
 
コレは太陽誘電か…「That's」ね。210松竹。
松竹って「大谷次郎」という人と「白井次郎」という人が始めたから「松竹」っていうんだよ。
大映が潰れて角川に買収されたので構図は変わってしまったけど、今の映画製作の世界では松竹、東宝、東映が3大メジャーということになっている。
東宝の強みのひとつは「宝塚歌劇団」…でも、それより強いのが松竹。
どうしてかというと歌舞伎を押さえているから。
松竹がないと、「日本の芸能」というものは成り立たないらしい。
それが渥美清が亡くなっただけで松竹は大船の撮影所を閉鎖してしまったんだから、寅さんが一番スゴイ。220その松竹のブースに併設されていた占いコーナー。
占いはいつの世も強いね。230場内を闊歩する着ぐるみの皆さん。240コレは競輪。250コレは知ってる。
YouTubeでやってる棒読みのヤツだよね?YouTubeはライバルなんじゃないの?255パチンコ。260各所で開催しているブース内イベント。265どこもスゴイ人気。0r4a0116 このコーナーは寂しそうだった。
誰か弾いてやってくれ!275前回ビックリした「謎肉」。280「カレーメシ」の人は芸能人だったのかな?
スゴイ人だかりだった。285阿波踊り。290相撲。300ブースの中でちゃんこを作っていた。
むろん、有料よ。310「栃栄」という力士のグッズの展示。
座布団の厚みがスゴくて驚いた!320ハハハ!普通は「展示品には手を触れないでください」なのにね!330こんなピカチュウの化粧まわしなんてもの展示されていた。
315大スポンサーの角川のブース。335将棋はハズせないよね~。
前回は加藤さんが参加していたな。
将棋といえば「それでは突撃~」…懐かしいね。350ウワ!何やらどデカイ重機が!
コレはもう自衛隊にキマってるわね。360vそしたら自衛隊だった。
陸海空そろい踏み。
オルグ活動に大忙し!
365こんなジェット・エンジンも展示していた。370このジェット機に搭載されているエンジンだって。380しかしね、ビックリしたのはコレ。
コレは強力だったよ。
海上自衛隊の若い2人がピアノをバックに素晴らしいノドを披露してくれた。
それはいいんだけど、何を演ったと思う?
軍歌だよ…「軍艦」という曲。
「軍艦マーチ」と言った方がわかりやすいか?
確かに海の軍隊の心意気を歌い上げた最も有名な軍歌かも知れないけど「♪浮かべるその城日の本の 皇國の四方を守るべし」だよ。
ま、ココだけ切り取れば自衛隊の任務そのものか…。
しかし一体、この国はどうしちゃったんだろう?
この後、航空自衛隊の皆さんが「空の神兵」を披露したことは言うまでもない…そんなことはないか。390そういえば「超テクノ法要」を見かけなかったナァ。
アレ、スキだったのに。
アタマに振りかける黒い粉屋さんもなかった。
やっぱりかなり縮小しての開催だったのか…。
  
コスプレの皆さんの撮影も相変わらずの人気。
ウチの家内なんてスゴイよ…「コスプレ」のことを「モノマネ」って呼んでいたからね。
でも、考えてみれば「トリビュート・バンド」と「コピーバンド」と同じようなもんか。
さすがウチのカミさん!
400こんなのドイツじゃ絶対にできないよ。
Polizei(ポリツァイ=ドイツの警察)に連行されちゃうこと間違いなし。
何しろドイツでは右手を右上に上げただけで捕まっちゃうんだから!(←法律で禁止されている)410キマってるぅ~!420v色々な方がいらっしゃいます。
まだ見ていないスペースがあったのかも知れないけど、コスプレの皆さんも前回よりかなり少なくなっていた気がしたナァ。
それでも入場者数は2日間で12万人に上ったそうだ。430vさて、ブラブラ会場内を見て回っているウチにいよいよお目当ての「超演奏してみた」の時間となった。440「皆さんこんにちは!
東京アクティブNEETSと申します!」
450「なんかこうゆう感じは久しぶりでメッチャうれしい!
知ってる曲があったら一緒に歌ったり、手拍子したりして参加してください!
盛り上がってくださ~い。イエーイ!」460v出演はこれまでにも幾度となくMarshall Blogに登場してくれている東京アクティブNEETsの皆さん。470v紅維流星540v_1stヒロコマン480v蒼井刹那500vショボン510v今回、ショボンちゃんはNATALのカホンで参加。520vパーカッショニストではないので、素手で叩くと手のひらがマズイことになるのでカホン用のブラシを使用。
コレがスゴかった!530v 流星さんが奏でる楽しいムード満点の軽やかなピアノで始まる1曲目は「可愛くてごめん」。490vヒロコちゃんがナゾるメロディがとても可愛い。
ヒロコちゃんは『NAONのYAON』や自身のコンサートのレポートを通じて何度もMarshall Blogにご登場頂いているが、私が大学の時に加入していたジャズのオーケストラの大後輩です。
「大」というのはモノスゴイ「大きな年の差」ということね。
550スケールの大きなベース・ラインでグイグイとバンドをドライブさせる刹那さん。560そして、ハタハタと歯切れよくショボンちゃんが叩くNATALカホンはまるでドラム・キットのようだ。
570v
ところで…この曲の出どころを調べてビックリ。
Honey Worksというバンドなんだけど、かつて2度ほどNATALでMarshall Blogに出てもらったことがあったのよ!
スゲな(秋田弁で「スゴイね!」という意味)…NATAL!
こんな感じだった。
 ↓  ↓  ↓
ミューコミ+ 春の学園祭~HoneyWorks at 野音
ずっと前から好きでした~告白実行委員会~」大後夜祭~HoneyWorksのNATAL

0r4a0200 「コメントが寄せられています。
『この人達はナニ者なんだ?教えてくれ!」って来てますので自己紹介しましょう。
我々は『東京アクティブNEETs』という名前のバンドなんです。
ボクがリーダーなんですけど、15年前からニコニコ動画に投稿しています。
アニソン、東方系の音楽をアコースティックで演ってるバンドです。
司会を任されると声が枯れるんですよ」Img_9947 「ウフフフ、15年?
私たちのことをご存知存じという方はいらっしゃいますか?
…あ、結構いらっしゃる!」5902曲目はブッ速いジャズ・ビート・ナンバー「ミックスナッツ」。610ココでは素晴らしくスウィンギーなプレイを見せてくれた刹那さん。
何でもコレは「Official髭dism」というバンドの曲だそうで…ルイ五十三世とかいう人が「〇〇か~い!」ってやるヤツではないのね?
600v_mnそんなだから私はこの曲を全く知らなかったんだけど、YouTubeを見て驚いた。
このジャズ・ビートはオリジナルのアレンジだったんですナァ。
620v私も40年以上ジャズを聴いているけど、急速調のジャズ・ビートにこうしたシンプルで愛らしいメロディを乗せるってのはなかったよ。
ブルースに端を発した音楽と動揺のようなメロディの合体…コレはもはや一種の撞着だね。
マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンのやったことと地続きになっているとは到底思えないけど、若い人の感覚の発露としてとてもオモシロいことだと思う。
Img_9932 やっぱり、ウマい人ってのはウマいね…当たり前か。
木の箱1個とブラシ2本で猛然とスウィングしちゃうんだよね。
ま、ショボンちゃんはビッグバンドをやっているぐらいの人だからコレぐらいは朝飯前か。630v「ありがとうございます!かわいいです。親近感あります。すごく楽しかった~!
昨日初めて1回合わせて、今日また合わせただけなんですが、今後も演っていきたいですね」
640v「我々はちょっとジャズ寄りの人間が多いんで、メロディとコードだけが書いてある譜面を使っています。
それに従って音楽を作っていくっていうスタイル…つまり『セッション』ということをしております。
ではではボクらの得意な東方系の曲を演ってみましょう」580vドワッ!
写真に夢中になっていて気が付かなかったけど、スゴイ人が集まってた!
0r4a0211コレも基本的にブッ速いジャズ・タイプのナンバーの「おてんば恋娘」。
流星さんと…
660vヒロコちゃんが提示するテーマに続いて…670v刹那さんのソロが炸裂!690vココでもギンギンにバンドドライブさせたショボンちゃん。
スゲな。700v「うれしい!大好きなの…ナンカ大人の文化祭みたいでこのイベントが大好きなんです!
みんな思い思いの『スキ』をココに持ち来んでって言うか、そんな感じがすごい好きなんです。
色んなおもしろいカッコしたり、かわいいカッコしたり、好きな物食べたりとかね!
はい、ということで終わりの方に近づいてきたみたいです。
私達、明日も出てますからね」720ますます増えて来た観客に届けた最後の曲は…
650_m3コレも東方系のレパートリー「ネイティブフェイス」。
815流星さんが奏でるサルサ・ピアノがキレッキレ!740勇猛なテーマをヒロコちゃんが勇猛にブロウする。
760v途中でガツンとブチかます転調がカッコいい!750こうしたラテン調の曲でもバツグンのコンビネーションを見せる刹那さんと…770vショボンちゃん。
もちろんNATALカホンとショボンちゃんの相性もバツグン! 800vそして劉生さんの華麗なピアノ・ソロで曲は締めくくられた。810「どうもありがとうございました~!
会場の皆さま、最後まで楽しんで行ってください!」
全4曲、短いながらも充実した内容の演奏だった!
  
東京アクティブNEETsの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
820vあ~、楽しかった!
今回もココに来て感じたことがひとつ…「ロック」はすたれて当然だよな~。
J-POPの類はロックではないので、そうしてみるともはやかつて「ロック」と呼ばれていた音楽を聴く意味が全く見いだせないよ。
ウソだと思ったら来年行ってごらん。
どんな年寄りでも行けば楽しいよ。
でも、元々ロックはマイノリティのモノだからして、ロック元来の姿を取り戻しているのかも知れない。
 
最後に…会場にてナニをどう見ても我々夫婦より年上のご老人をひとりお見かけしました。
結果、「最年長」ではなかったみたい。
一方、「夫婦部門」ではブッチギリの最年長だったかも!
ヤッタね!
若い人と仕事ができて私もシアワセなのであ~る。840 

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200 (一部敬称略 2023年4月29日 幕張メッセにて撮影)

2023年2月22日 (水)

Winter of Youth 2023~高校生と音楽を楽しむ<後編>

 
前半の4バンドがエントリーを終え、ゲストバンドのChroniCloopのパフォーマンスを楽しんだ後、『Winter of Youth 2023』は後半に突入した。
後半もステージのお手伝いを務めるのは…
Marshall JCM2000 DSL100と…
610v_2NATAL(ナタール)のCafe Racer(カフェ・レーサー)。
620v_2後半のトップバッターは「ちりめん邪子」。
10平田鼓20v_2松村郁美30v所沢高校フォーク部のデュオ・チーム。
1曲目は「癖になる」。40_2リード・ボーカルは鼓ちゃん。
「つづみさん」なんてステキなお名前ですな~。
お父様が観世流か何かのご関係とか…?50ギターの演奏をメインにコーラスをつける郁美ちゃん。60v_2この曲、純粋なフォーク調なんだけど、ダイナミクスが鮮やかなことに加え、強烈なフックをメロディに盛り込んでいてとてもオモシロい!70v「次は皆さんに向けたエールソングにです。
どうか皆さんの心に届きますように…」と2曲目を紹介。Img_3152 2曲目は「大丈夫」。90ミディアム・スローのこれまた純粋なフォーク・チューンなんだけど、よくコードを知ってるね~。
サブドミナント・マイナーを効果的に使ったりして、コードへのメロディの乗せ方が大変巧みだと思います。
100_2「♪大丈夫、大丈夫 こわくないよ」という聞かせどころのパートも実に印象的だ。120v_22人でギターを弾きながら歌を歌って「あーでもない」、「こーでもない」ってやるんでしょうね。
楽しいでしょうナァ。
時折ケンカしちゃったりなんかしてサ。
130vその甲斐あってか、後に「私たちの歌をたくさんの方々に聴いて頂ける機会を頂けて、本当にうれしかったし、楽しかったです!」という感想を寄せてくれた2人。140_2「邪子」なんて名乗ってはいるけれど「邪(よこしま)」な部分など全く感じさせない美しい演奏で出番を終えた。
こうした毛色の異なるチームを挟み込んでくるのもこのイベントの良いところだ。
150_2ちりめん邪子の詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter

110ちりめん邪子のお2人さん、ありがとうございました。それではココで平田さんにお話を伺います。
「お疲れ様でした!」
優しい気持になれる2曲でとてもヨカッタです。いかがでしたか?
「お客さんがいっぱいいらっしゃってスゴク緊張したんですけど、新年の始まりがこのイベントへの参加ですごくうれしかったです」
ちりめん邪子とは?
「漢字が違うとは思ったんですが、『ちりめんじゃこ』が好きという理由で名付けました。リズミカルな方がいいかなと思って…」
これからも頑張ってくださいね!
「ありがとうございました!」

180_2ゾロゾロとメンバーが走って舞台に上がって来たのは「こびとのきもち」。190_2「レディース&ジェントルメン!
ようこそ…人間のみなさん、こびとの世界へ~!
よろしくお願い致します!」
「フォーク」の次は「こびと」だ!
200_2栗田郁弥210v春日啓汰220v_2堀内秋音230v鈴木心桜240v富田修斗250v_2また元気なヤツが出て来たゾ~!
1曲目は出会いをテーマにしたという「片隅の唄」。
270v_26/8拍子のアルペジオのバッキングだけで栗田くんが歌い出す予想外の展開。280v_2って、オイオイ春日くん、靴下やんけ!
気合を入れるといって裸足でステージに上がる人は時折見かけるけど、靴下姿は初めて見たかも。
靴を履き忘れてきたとしか思えん!290堀内くんのストラミングも重なって分厚いバッキング・サウンドを構築した。300v_2バンド名からするとナニやコミカルな印象だったがトンデモナイ。
「小さいボクらにナニができるのだろうか」とメッセージ性の強い曲を披露した。
310_2「ありがとうございました。
改めまして5人組ボーイズ・バンドの『こびとのきもち』です。
チューニングをしている間、チョットしゃべろうと思います。
ボクとしましては、人間の皆さまがこうして集まってくださってメチャメチャうれしいです。
実はボク、浦安の夢の国の方の出身でして、確か7人組のこびとがいると思うんですけど、毒リンゴをカジってオエ~って感じの人達と同級生なんですよね。
ライブの時、人間の皆さまの文化について尋ねているんですけど、人間の皆さんはこの間年が変わった…という風に聞きました。
『年明け』ってことですか?
『初詣』っていうのを聞いたんですけど。初詣行ったよという人?
恋人と行った人?…いない?
どうしましょう!…新年初スベリ!
こうやってステキなステージを用意してくださった人間のスタッフの皆さん、そして会場に来て下さってる人間の皆さん、こびとのことを愛してるぜ~!」
Img_00702曲目はストレートでノリノリ・ナンバー「愛してるぜ!!」。
260_2誰がどう見ても「こびと」には見えない5人の「こびと」が猛烈なハッスルぶりを発揮して出番を締めくくった。
おそるべし「こびと」!
目指せ、「第二の白木実」!ってなもんやな。
320_2

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340v

350_2

360v_2こびとのきもちの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter370「こびとのきもち」のみなさん、ありがとうございました。
メンバーを代表して堀内さんにお話を伺います。
演奏を終えてどんな気持ちですか?
「こういうライブハウスっていう感じのところで演らせてもらうのは初めてなんですよ。
やっぱいつもより気持ちよく出来たと思います」
今日はわざわざ1年生の頃のクラスTシャツを着たんですよね?みんなが違う色になるようにして。
「そうですね」
普段もメンバーさん同士仲いいんですか?
「とても仲いいです!」
じゃあ一緒に夢の国に行ったりとか。
「夢の国っていうか、ボクたちこびとなんで、そんな別に、たまに同級生も見に行ったり…行くかな~みたいな。たまに見かけるみたいな感じです」
平日は「こびと」なんですか?
「えっ!チョットわかんないですけど!」
お疲れ様でした。ありがとうございました。
「ありがとうございました!」
やっぱり「こびと」だったんだ…。380
<マーブロ・コラム3>
モノの呼び方が洋の東西で異なるのは楽器に限ったことではないけど、本場の名称を知っておくのは良いことです。
ま、コレをやり出すとキリがないんだけど、名前自体がガッツリ違ってしまっているのモノと謝った英単語の読み方で食い違いが生じているモノと2通りの齟齬のスタイルがあります。
例えばギターの弦を押さえる「カポタスト」ってあるでしょ?
日本ではアレは省略して「カポ」なんて読んだりしているけど、それでは海外では通じない。
アレは元々「ケイポタスト」が正しいので「ケイポ」と言わないとわかってもらえない。
「ヴィブラート」は「ヴァイブラート」とかね。
それでもこの手のヤツはまだ何とかなるんだけど、一度ひどく困ったことがあったのは、エフェクターの「ケンタウロス」というヤツ。
コレ、ギリシャ神話に出て来る人と馬が合体した例のアレのことで、英語では「Centaurus」と綴る。
そのまま読めば確かに「ケンタウラス」となるんだけど、コレが100%通用しない。
「ケンターラス」、「ケントーラス」と語尾の上げ下げを交えてアメリカ人相手に色々やってみたんだけど、どうしてもわかってもらえなかった。
正解はほぼカタカナ読みで「セントーラス」。
なんで初めっからそう教えてくれないの?
 
ココで書いておきたいのはモノの名前自体が違うヤツね。
例えばギターの「トレモロ・バー」…コレは「ワーミー・バー」。
「チョーキング」は「ベンド」。
「フレーズ」は「リック」等々、いくらでもある。
で、高校生諸君に知っておいて頂きたいのは下の写真のヤツ。
ギターとアンプをつなぐ「電線」ね。
日本では「シールド」って呼んでいるでしょう?
コレって完全に日本でしか通用しない方言です。
では世界標準では何と言うか…「ケーブル」と言います。
ギター用だったら「ギター・ケーブル」。
電源用だったら「パワー・ケーブル」。
「シールド」と言うと何となくプロっぽくてカッコいい気になるよね。
ギターが少しうまくなったような…。
私も高校生の時はそう呼んでいましたが、もう長いこと「ケーブル」という言葉を使っています。
ちなみにイギリスでは「Lead(リード)」という言葉を使うことがあります。
電源ケーブルは「Mains lead(メインズ・リード)」。
「mains」というのは「電源」という意味で、Marshallアンプのリアパネルの電源ケーブルを刺すところには「MAINS」って書いてあります。
コレ、オモシロいことを発見しましてね、「シールド」というのは信号を送る導体をシールド(遮蔽)している構造からそう呼ぶようになったんでしょうけど、キーボーズを弾く人たちは全く同じ構造のモノを「シールド」とは呼ばず「ケーブル」って呼んでいるんだよね。
ナンでだろう?
あ、そうそう、イギリスでは「ピック」のことを「プレクトラム(plectrum)」と呼ぶことがあります。
これからイギリスへ行こうと考えているギタリストの皆さんは覚えておくとよいでしょう。
コレは弦楽器を奏でるための「爪」という意味です。
Cable_2 さて、『Winter of Youth 2023』の最後を飾ったのはMUSTCATの皆さん。390ボーカルズ/ギター400v_2ギター410vキーボーズ420vベース430vドラムス…の5人組。440v_21曲は軽快に飛ばす「Hey! Girl!」。450このチームはボーカルズの声と歌い方が曲にマッチしていてとてもよろしいナ。460声だけでなくシンガーの表情も見どころだ。
480v_2そんなシンガーをガッチリとサポートするバンド・メンバーたち。470v

490v

510v_2今日、2人目のガール・ドラマー。
ハイハットの取り回しが大変巧みだった。
あのね、いいこと教えてあげようか…。
アマチュアのバンドってね、ボーカルズとドラムスの2つのパートがシッカリしてさえいれば大抵どうにかなっちゃうんだよ。
要するに「メロディ」と「リズム」ということ。
音楽ってジャンルを問わず、まずはその2つのパートで成り立っているから。
ハーモニーは後から付いてくる…と思います。500v_2「今日ココでライブすることが出来て本当にうれしいです!
今回このライブのトリを務めさせて頂くので私もたち最後まで全力でガンバりま~す。
よろしくお願いします!」
590v2曲目も明るくダンサブルに「EVER EVER」。520_2どういうミュージシャンを手本にしているのかは寡聞にして推測すらできないが、明るく、楽しく、元気よい演奏でイベントをとても賑やかに締めくくってくれた。530v

540v_2

550v_2手拍子で盛り上がった~!560v_2

570v_2

Img_3282 MUSTCATのみなさんありがとうございました。
本日トリでの演奏でしたが、いかがでしたか?
「お客さんが多くて緊張したんですけど、とっても楽しく演奏することが出来ました!ありがとうございます!」
MUSTCATのみなさんは、2022年去年の夏にあったサマーユースの方にも応募して頂いております。
「そうなんです!」
念願の出演と言うことだったワケですね?
「楽しく出来ました。ありがとうございます」
これからも頑張ってください。
「ありがとうございます!」
 
インタビューでは語り尽くせなかった「楽しかった!」という細々とした感想を後で寄せてくれたMUSTCAT。
どうもありがとうございました!

MUSTCATの詳しい情報はコチラ⇒Official Instagram600_2
この後、審査タイムに入った。
その間に…
 
<マーブロ・コラム4>
<前編>で触れた「恥ずかしい」という話。
むかしむかし…まだ皆さんのご両親がお生まれになる頃の前の話です。
今、路線バスは運転手さんが1人で運行するのが当たり前ですが、かつてはバスのフロントガラスに1人で運行していることを示す「ワンマン」という緑の電光掲示板を取り付けていました。
ナゼかというと、それ以前は運転手の他に「車掌さん」と呼ばれるスタッフがバスの真ん中あたりに乗っていて、切符を売ったり、改札していたりしたのです。
この運行スタイルを便宜的に「ツーマン運行」と呼ぶことがあったようです。
「…ようです」というのも、コレは私も子供だった時代の話だから。
 
もしかしたらこの時の名残があるのかも知れない…などと勘ぐってしまいたくもなるですが、最近は2つのバンドが対等の立場でショウに出演することを「ツーマン」、3バンドの場合は「スリーマン」となど言ったりしますよね?
コレ、やめましょう!
2バンドの場合は「ダブル・ヘッドライナー」、3つなら「トリプル・ヘッドライナー」です。
コレが正しい英語。
4つの場合は「クアッド・ヘッドライナー」…イエイエ、コレは聞いたことがない。
恐らく4つ以上のバンドは立場を対等にして出演するコンサートなど海外にはないのでしょう。
そういう時には「Four bands」とか「ten bands」と言えばよいだけの話ですから。
下はウェブサイトで見かけた実際の告知の表記を切り取ったモノです。
日本でもキチっとしたプロダクションが企画するコンサートでは「ダブル・ヘッドライナー」という言葉が使われているケースが散見されるようです。
きっと海外の興業形態をご存知なのでしょう。
英語圏の人たちに「ツーマン」や「スリーマン」という言葉をどう思うか?と実際に尋ねたことがあります。
「さすがにコレは恥ずかしい」という感想でした。
せめて「two men」にするべきでしょう…ということでしたが、それも実際に口にすることは絶対にないということでした。
もっと恥ずかしいのはこのキテレツな日本語をわざわざアルファベットで表記していることです。
「日本にいるんだからいいじゃねーか!」という意見もあるかも知れませんが、こんなことをやっていたらいつまでも英語なんかできるようにはなりません。
ナゼならコレは語法の問題ではなくて知性の問題だからです。
こうした誤った英語を「おかしい」と感じることこそがバンドの国際化のスタートだと考えるのです。

9oneman 
さて、『Winter of Youth 2023』もすべてのエントリーが終わりいよいよ審査結果の発表だ~!
O-NESTでこの企画をご担当されている塚本さんが登場。
「みなさまお疲れさまでした!
それでは、お待ちかねの各賞の発表をしたいと思います。
それでは、まず『対バン賞』の発表からいきます」
630v_2♪ダラララララララララララララララララ(以下、ドラムロールは省略)

Dr 「対バン賞」を受賞したのは、「こびとのきもち」の皆さん。
塚本さんが表彰状の主文を読み上げる。
「対バン賞…『こびとのきもち』はSpotify O-NESTで開催された『Winter of Youth 2023』に於いて優秀な成績を収めたことをここに表します。
令和5年1月6日、Winter of Youth 2023実行委員会」
640「おめでとう!」という段取り。650 そして受賞者の喜びの弁。
「まさか獲れるとは思ってなかったので本当にうれしいです!
楽しいステージでした。
ありがとうございました!」
そして、副賞が贈られた。660v次の「審査委員特別賞」は「ちりめん邪子」。
表彰状の主文は「対バン賞」と同じ。
賞状と「O-NEST1年間で入り自由権」が副賞として贈られた。670 「こんな賞を頂けてすごく光栄です。ありがとうございました!」
680vお客さんの拍手の大きさで受賞者を決める「オーディエンス賞」。
この場で採決をしたが、モロに伯仲。
結果、「愛情ク裸部」が受賞した。
この場では副賞だけが贈られ、賞状はバンド名を入れて後に授与された。
690「1番狙っていた賞なのですごくうれしいです!
拍手してくださった皆さん、本当にありがとうございました!」
700vそして、本日のハイライトの最優秀賞!
受賞したのは「Ramp Way」。
710_2副賞でMarshallのバックパック他が贈呈された。
730「信じられなくて…すごいビックリしています。
今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました!」
720v_2「それでは、改めて受賞された4組の方に大きな拍手をお願いします!」
740「以上をもちまして『Winter of Youth 2023』を閉幕させて頂きます。
ご来場頂きありがとうございます。
配信でご視聴頂いたみなさんもありがとうございました。
お気をつけてい帰りください!750<マーブロ・コラム (スピンオフ)>
『Winter of Youth 2023』出場者の皆さん、お疲れさまでした。
そして、受賞者の皆さん、おめでとうございます!
今回も若さ溢れる演奏を堪能させて頂きました。
皆さんが好きで始めた音楽でしょうから、どうぞこのまま続けて行ってくださいね!
音楽を続けるに当たっては、とにかく音楽を聴き続けることです。
それも「いい音楽」を聴くように努めてください。
この世を去って50年経った今でもアメリカの音楽業界に影響を与え続けている偉大なジャズ・ミュージシャンにデューク・エリントンという人がいます。
この人はこういうことを言いました。
「音楽には2種類しかない。いい音楽とそれ以外だ(There are simply two kinds of music, good music and others)」
流行しているモノや新しいと言われているモノだけがいい音楽とは限りません。
「いいね!」の数や動画の再生回数の多さに惑わされてはいけません。
そうした時流に乗った音楽やエンターテイメントは一時的なモノで時代の風雪に耐えうることができないのが普通です。
もっともそれが「流行」というモノなのですが、むしろ、そうではないところにこそ「いい音楽」は隠れています。
そして、その「いい音楽」は絶対に自分の方からは近づいて来てくれません。
また「いい音楽」かどうかを見極めるようになるにはたくさんの経験が必要です。
つまり音楽は知れば知るほどオモシロくなるモノなのです。
皆さんはSpotifyのような便利なモノがある時代に生まれました。
それを大いに利用してください。
J-POPだけではなく、クラシックでもジャズでも民族音楽でも徹底的に色んな音楽を聴くのです。
まずは海外のロックでお気に入りのアーティストを見つけるのが良いでしょう。
今、自分が好きな音楽だけに留まっているだけではあまりにモッタイない。
「本当にいい音楽」は間違いなく皆さんの人生を豊かにしてくれますよ!

 

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<K.B.B.>

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200 (一部敬称略 2023年1月6日 渋谷Spotify O-NESTにて撮影)

2023年2月21日 (火)

Winter of Youth 2023~高校生バンド冬の競演!<前編>

 
昨年の8月1日に開催され、久しぶりにMarshall Blogでレポートした高校生バンドの祭典『Summer of Youth』。
その冬バージョンが年明けに催された。
人呼んで『Winter of Youth 2023』…そりゃそうだ、冬だからな。
かつては「都民の日」に開催していたこのイベントの前身、『Tokyo High School』の時代からレポートしていたMarshall Blogとしては当然お邪魔するよね。
今回エントリーした高校生バンドは7つ。
その熱演のもようを2本立てでお送りする。10v_2まず最初にステージに姿を現したのは会場となったSpotify O-NESTの谷村恭子さん。
昨夏に引き続き今回も総合司会を務めた。
「ご来場頂きましてありがとうございます」
開演の挨拶に続いて、審査方法について説明した。
「審査は演奏とパフォーマンスを評価します。
そして、コレはライブハウスならではの審査基準として、お客様を集められることも一種の実力として審査させて頂きます。
演奏、パフォーマンス、動員の総合評価が最も高かったバンドが『最優秀賞』です。
O-NEST店長、ブッキング、照明音響等のスタッフ陣で審査する『審査委員賞』。
自分のバンド以外に良かったバンドを出演者自身で投票して決める『対バン賞』。
そして、お目当てで来たバンドとそうでないバンドを含め、良かったと思うバンドを会場の皆さんの拍手によって決定する『オーディエンス賞』。
以上4つの賞になります。
今日ご出演頂く皆さんは、事前の審査をくぐり抜けてきているバンドですので、自信をもって演奏して頂きたいと思います」20vステージにはMarshall。
JCM2000 DSL100と1960A。25vそしてNATALのCafe Racerがセットされた。26谷村さんのMCの後、早速最初のバンドが登場。
アラアラアラ…真冬だというのに全員上半身ハダカになっちゃったよ!30バンド名を見て納得…「愛情ク裸部(あいじょうくらぶ)」。
ギャハハ!略して「じょうら(上裸)」だって。
ウマいな。40青木善次郎50v斎藤空60v飯田将大70白濱圭吾80v大森俐空(りく)
…の5人。90v「新年にふさわしいさわやかな1曲!
カッコいい曲を持って来ました!」
…と自信満々に演奏した1曲目は「チャック」。100上半身裸のイメージとは無関係なファンク・ビートのおしゃれチューン!110vメチャクチャ元気がよくて何しろギターの2人がジッとしていない。120vでもコレでいいのだ!
暴れろ!
130「ありがとうございました!
1曲目にこんなことをやってしまった。
今日は来る大会を間違えたな…と、思った人はいると思うんですけど。
大丈夫です。
今日は『Winter of Youth 2023』です。
盛り上がっていきましょう!
こんな大会を用意してくださったスタッフや運営の皆さん本当にありがとうございます!
スタッフのお姉さんとか、司会のお姉さんとか、照明のお姉さんとか…あなたに送る曲と言ってもいいでしょう」

145v…と紹介した2曲目は「お姉さん」。
ハハン、上手に持っていったね?150「♪お姉さん、ボクのか弱い心を抱きしめてくれませんか?」155コロコロと情景が変わって行くドライビング・ナンバー。160vリズム隊の2人も大活躍だ。170v「お姉さん→お母さん→お婆さん」と呼びかける相手が変わっていく歌詞もオモシロイ。0r4a0086 フォーメーションもタップリと取り入れて見応えも十分!
140まさにトップ・バッターに持って来いの5人組だった!180愛情ク裸部の詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter

190演奏後は司会の谷村さんとのインタビュー。
バンドの代表はベースの白濱くん。

お疲れさまでした。トップバッターいかがでしたか?

「出し切った感があります!」
たくさん聞きたいことがあるのですが、どういった経緯でバンドが結成したんですか?
「みんなチョット疲れていて、限界で、その限界の末に発足したのがこのバンドでした」
高校ではモテてますか?
「あまり…これからですかね?」
やっぱり大きなフェスに出ることがこのバンドとしての目標になるんですか?
「そうですね、よく話に出ますね。
野外ライブとか…カウントダウン・ジャパンを目指しています」
これからも頑張ってください。
「ありがとうございます!」2002番目のバンドは「エレクトロキャパシティ」。210菅生桃220v石原遥230相澤俊介240大森俐空(りく)
大森くんは愛情ク裸部と掛け持ちですな?250v「コンデンサー」みたいなバンド名からすると学校では電気の勉強でもしているのかな?
んなことはないか…。
このチームはベースレスでキーボーズがその代役を務めている。2601曲目は「ミッドナイト・フォール」。
今風の軽快なポップ・チューン。
270vキーボーズの豊かなボイシングのバッキングが心地よい。
320遥ちゃんとのコール&レスポンスのパートも楽しいね。280v_3 さっきとはまた違ったドラミングで桃ちゃんのボーカルズをガッチリとサポートする大森くん。300v2曲目。
今流行っているとかいう、イントロなしの歌い出し。
340曲名は「僕の願い」。350大森くんの叩き出すストレート・アヘッドなロック・ビートに乗って…
380v相澤くんと…360v遥ちゃんによるキーボーズ・チームのソロもフィーチュアされた。330v「ありがとうございました!」
さわやかな歌声も印象的なエレクトロキャパシティのステージだった。400vエレクトロキャパシティのみなさん、ありがとうございました!
どうでしたか?
「イヤ~、チョット前の人達が何とも言えない方たちだったんで、ボクらなりに曲を伝えられたらいいなと思ってステージに上がりました」
キーボーズ2人で少し珍しいバンド編成だと思うんですが、どういった経緯でこのようなスタイルになったんですか?
「元々ギター、キーボーズ、ドラムスの3人でバンドを組もうという話だったんですが、『ベースがいないね』ということになり、チョット色々ありまして、キーボーズがベースを担当したら他にない編成になって面白くなるんじゃないかな~…ということでこの編成になっています」
女の子2人の声もしっかり合っていてすごく良かったと思います。
「ありがとうございます!」
 
エレクトロキャパシティの詳しい情報は⇒Official Instagram

410
<マーブロ・コラム1>
筆者はイギリスのMarshallと仕事をし出してカレコレ20年以上が経過しましたが、その間幾度となく現地の「ホンモノの英語」と日本でしか通用しない「和製英語」の違いを目の当たりにして来ました。
時に驚いたり、時に恥をかいたり…。
高校生ミュージシャンの皆さんも将来音楽の仕事で海外の人たちと接する機会があるかも知れません。
その時に備えて、ホンの些細な知識ではありますが、私が自分の経験から習得したその辺りの情報を皆さんとシェアさせて頂きたいと思い、この2回にわたるレポートの中で4つほどコラムを挟み込むことにしました。
ご参考になりますように…。
 
まずは、今、「エレクトロキャパシティ」のテキストの中で「キーボード」ではなく、「キーボーズ」と複数形にして表記しました。
英語圏ではコレが標準です。
鍵盤自体を指し示す時以外は「keyboards」と複数形で表示しているようです。
「ボーカル」も同様です。
よく日本人のバンドがメンバー紹介の時、海外のバンドのマネをして「オン・ボーカル…〇〇」とやりますね。
アレは少々恥ずかしい(<後編>では最高にみっともなくて恥ずかしい和製英語を紹介します)。
英語圏の人はこんな言い方をしません。
必ずと言っていいほど「On vocals」と「vocal」に「s」を付けて複数形にします。
「vocal」という言葉は「声の」という意味の形容詞で、名詞として使うと「歌のパート」という意味になります。
そして、それはナゼか常に複数形なんです。
理由をイギリス人の友達に尋ねましたが、「教会とかでみんなで歌うからじゃね~か?」程度の返答しか得られませんでした。もしかしたらその通りなのかも知れない。
とにかく「vocal」は複数形にしておけば安心。
もし、アナタの家に洋楽のCDがあればスリーヴ(ジャケット)のクレジットをチェックしてみてください。
きっと「Vocals」と表記しているハズです。
私も家にあるレコードやCDをたくさんチェックしてみましたが「Vocal」とされていたレコードは1枚しかありませんでした。
「vocalist」という言葉はありますが、向こうの人はそう言わずに「singer」と言うのが普通です。
ドラムも同じ。
「drum solo」とか「drum stick」のように他の言葉と組み合わせで使う時以外は常に「drums」と複数形で表現しるようです。
その点、「guitar」や「bass」は単純。
私は英語の専門家ではないので、「絶対に」と言うことは差し控えますが、少なくとも英語圏の音楽や楽器業界の人たちがこうしている…という風に理解しておけば有用な情報だと思います。
 Vdk 3番目のチームは「Ramp Way」。
「ramp way」というのは高速道路とかの「合流車線」という意味かな?420荒木史絵奈0r4a0232_2 桑野さくら0r4a0260 清水悠太
550v榎本実乃里460v1曲目は「たそがれ」。470ドッチードッチーというファンク調のビートに…
510vボーカルズがたくさんの言葉を乗せるスタイル。480vそして、サビではコーラスを交えてキャッチ―に。0r4a0253 まさに今の若い人たちが好むタイプの音楽ね。500vディレイ・トリックを使っていたのかな?
バッキングもオモシロかった。0r4a0260_2「Ramp Wayです。よろしくお願いします!
次演る曲も私たちのオリジナルなんですが、サビで『バイバイ』って手を振るところがあるので、それを一緒にやって頂いてお正月に摂取しすぎたカロリーを…キャハハ!…一緒に消費していきましょう!
今日は私達の新年1発目のライブです。
盛り上げていくので一緒に今日1日楽しんでいきましょう!」
4302曲目は「ブーゲンビリア」。
「ブーゲンビリア」って英語で書ける?
「Bougainvillea」と綴ります。
ムズカシイでしょ?発音はほぼカタカナ通りなんだけどね。
それもそのハズ、「Spelling Bee」というアメリカの由緒正しい綴り当てコンテストの決勝戦に出題されるレベルの単語なのです。
0r4a0280さくらちゃんのギターをバックに歌い出す史絵奈ちゃん。530「♪バイバイ!」
やってる、やってる!
摂取カロリー消費だ!
0r4a0271 「バイバイ」のパートでこの曲も強力にコーラスがフィーチュアされる。540v「♪バイバイ、アナタとは縁がないね 一途なのはいいけどもう飽きて」って、オイオイ、ずいぶんキッツイ歌だナ~。0r4a0263 そんなキツイ1曲を確かなビートでまとめ上げた実乃里ちゃん。560vさくらちゃんのギター・ソロもフィーチュアされた。
580v2023年の最初のライブが他の大会で実績を残してるバントとの競演でとても緊張したというRamp Way。
でも、今までの課題点が改善されたような納得のステージになったそうだ。
ヨカッタヨカッタ!570vRamp Wayの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter

580ありがとうございました。
新年最初のライブとのことでしたが、いかがでしたか?
「お客さんが思ったより多くて…ウフ、楽しかったです」
メンバーさんは女の子3人に男の子1人だけという編成ですが…
「最初は女子だけのバンドだったんですけど、何回かメンバーが替わってベースがいなくなったんです。それで、色々あって男の子のベースがいたらな~と思って…いてよかったです」
ありがとうございます。これからも頑張ってください。
「ありがとうございました!」590前半最後に登場したのは「必須条件」。
「渋谷いけますかッ?盛り上がれますかッ?」
元気よくスタートした4人組。
600堀内結弥610v石田和史620v山田綾大630v永田和大
720v1曲目は「フロイデ」。
「第9」か?
2本のギターのアンサンブルから…670パワフルかつスムーズに…700リズム隊が入り込んで来る。
640v軽やかに突き進むドライビング・チューン。650そして、堀内くんの熱唱!
6602曲目は「檎」…え?コレ何て読むの?
「きん」?「ご」?
このバンドはインテリだな。
ナニがしかの訓読みがあるのかしらん?
 
「まだイケるよね!」Img_3017 ゴリンゴリンにハードなロック・チューン!
今の若い人たちのハードロックって感じかな?
710ココまでのところ、今日一番ハードな演奏を聴かせてくれた必須条件の4人!730v

740v

750v

760v最後の最後まで気合の入った演奏だった!770v必須条件の詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter780必須条件の皆さんありがとうございました。
新年初のライブいかがでしたか?
「そうですね…今年一発目とは思えないぐらい熱いライブが出来たと思います。
けっこう明るくして目立ったんじゃないかな?」
必須条件って言うバンド名の由来はありますか?
「『必須』というのは単純に必ずしなきゃいけないことです。
ボクたちの音楽が聴いてくれる皆さんにとって『必須条件』になればいいな…と思って名前にしました。
ドラムスがすごく力強くて『青春の姿』って感じがしたんですけど、影響を受けているバンドとかは?
「結構海外バンドを聴いたりしています。
ウチのドラムスなんかは、結構ハードロックとかを聴いていて、影響を受けているじゃないかなと思います」
ありがとうございました。これからも頑張ってください。790…ココまでが前半。
 
<マーブロ・コラム2>
最近は「サビ」なんていう言葉が一般化したようです。
昔は普通の人がこんな言葉を使うことはあまりありませんでした。
一方、「フォー・ビート」とか「エイト・ビート」等のリズムやグルーヴのスタイルを表す言葉はどうでしょう?
「サビ」ほどは一般的ではないのかな?
このビート系の表現も英語圏では全く違うんですよ。
もっと直截的に呼ぶそうです。
「4ビート」は「Jazz beat」。
「8ビート」は「Rock beat」。
「16ビート」は「Funk beat」。
「2ビート」は「Takeshi」…コレはウソです。
確認したことはありませんが、「Country beat」って言うのかも知れないな。
私も以前は「16ビート」だの「4ビート」だのカッコをつけて口にしたり文章に記したりしましたが、今は止めています。
ナゼなら英語圏の人とコミュニケーションを図る時「8ビート」とか「16ビート」と言ってもまず通じないことを知ったからです。Beat 以下<後編>につづく。
 

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ボーカルズがないインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。
このMarshall Blogを通じて発掘され、世界デビューを果たしました。
高校生諸君もゼヒ聴いてみてね!

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>


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200 (一部敬称略 2023年1月6日 渋谷Spotify O-NESTにて撮影)

2022年8月31日 (水)

Summer of Youth 2022~がんばれ高校生バンド!


久しぶりにお邪魔した高校生バンドのイベント。
主催は株式会社シブヤテレビジョン並びにSpotify O-nest。
イベントのタイトルは『Summer of Youth 2022』。
なんか、懐かしい響きだな…。
アレは「Summer of Love」か。
1967年のアメリカで若者を中心に巻き起こったヒッピー・ムーブメントのひとつ。
今日の記事の主役たちは「ヒッピー」なんて言葉すらご存じなかろう。
10 この『Summer of Youth』は、以前10月1日の「都民の日」に開催されていた『TOKYO HIGH SCHOOL ROCK』というイベントが元になっている。
学校が休みの都民の日に、高校生バンドを集めてライブをやっちゃおう…という企画だった。Thr_2Marshallは第2回目からサポートを始め、このMarshall Blogでも幾度となくレポートしてきた。Thr2010 ここ数年、御多分に漏れずコロナの影響で開催を見合わせてきたが、久しぶりに開催する…ということを耳にして駆けつけた。
会場はO-nest…イヤ、Spotify O-nest。
チョット前までTsutaya O-nestだったんだけどな…今はSpotify O-nest。
そのステージのようす。20ギター・アンプはMarshall JCM800 2203と1960A。
オリジナルの2203のハーフ・スタック。30vドラムスはNATALのバーチ・オリジナル。40まずは司会の谷村恭子さんが登場。
出演バンドや各賞の紹介、注意事項等が手際よく伝えられた。45各賞?
そうか…このイベントはコンテスト形式になったのか…。
かつてはプロのバンドをゲストに迎え、高校生が集まってライブ・コンサートを開催する…というスタイルだったが、今は多角的な観点から優劣を決定する形式になった。
各賞は次の通り…
◆最優秀賞
◆審査員賞
◆対バン賞
◆オーディエンス賞
…の4賞。

55v高校生バンドの前にステージに上がったのは桃色ドロシー。
横浜出身のガール・トリオのチームだが、今日はアコースティック・セットの2人体制でパフォーマンスを披露した。
 
ボーカルズとギターのハキイ。60vドラムスとコーラスのキシベ。
 
素晴らしくヌケのよい声と躍動的なグルーヴで「ツムギウタ」、「明日の道標」、「その先に」の3曲を演奏してくれた。
「母校である横浜の瀬谷西高校が廃校になってしまうので寂しい」というMCもとても印象的だった。
私は経験がないけれど、ウーム…そうなったら確かに寂しいだろうネェ。70vさて、メイン・イベントの高校生の部。
 
トップ・バッターでステージに現れたのは「Pon'ズ」。801曲目はフラワーカンパニーズのコピー、「深夜高速」。90v律儀にもマスクを着けたままの演奏!100v今ならではの光景だ。
110vいい記念になるかも知れないよ。120v2曲目はシンガーがギターを降ろしてエキサイティングに迫る「リンダリンダ」。
この曲は人気あるネェ。
35年前の曲…ということはキミたちまだゼンゼン生まれていなかったのね?
アタシャもう働いてたわ。
130vそして最後は「やさしサンライズ」というオリジナル曲。140演奏後のインタビュー。
「結構楽しめたかな?って…。
こんなにたくさんの人の前で演らせてもらって…こんなこと滅多にないので…ありがとうございました」
「リンダリンダ」ならともかく、マイクを握って人前で話すなんて照れちゃうよネェ。1502番目のエントリーは「UNBALANCE」。1601曲目は「蒼天」。170v中央大学付属杉並高校3年生の皆さん。180vアレ?グドモの3人も中大付属の八王子だったような…。
190v普段は吉祥寺方面でライブをしているUNBALANCE。200v今回は初めての渋谷でワクワクだったそうだ。210vこのバンドは2曲。
もう1曲の「あとがき」を演奏して締めくくった。220演奏後のインタビュー。
「こういうライブハウスは久しぶりだったんですけど、思い切り出来たかな?って感じです。
ボクらは吉祥寺の『JYOJI-ROCK』というイベントによく出させてもらってます。
8月の下旬ぐらいに『JYOJI-ROCK』の予選があるので次はそちらの大会に出場します」225続いて3番目のエントリーは「Blue rose paradigm」。2301曲目に演奏したのは「もっと光を」。240vこのチームも2曲。
2曲目ではボーカルズがギターを提げた。0r4a0129 曲は「崩壊前夜」。250v初めて作ったオリジナル曲。260v先日、千葉県の軽音楽連盟の大会にエントリーした時、この曲を演奏して「奨励賞」と獲得した。270vこの曲に熱意を注いで夏休みの間ずっと練習して来たのだそうだ。
その甲斐あっての大熱演!280「すごい気持よかったです!
今日、みんな制服で来たんです。
でもボクが4人分の衣装を持って来て、無理を言って着させたんですよ!」2904番目の出場者は「匿名希望」。
エ?「匿名希望」が正式なバンド名なのね?3001曲目は自作の「アネモネ」。320v以前は学校がらみの高校生バンドのコンテストで、審査員の仕事なんてのをずいぶんやったものだったが、10年以上前から出場者の8割近く、あるいはそれ以上が女子というのが珍しくなくなった。330v今回はジジイの昔話を一切書かないつもりなんだけど、ひとつだけ。
我々が高校生の頃のバンド・コンテストというと10バンド以上出て、女子のバンドメンバーはゼロか、せいぜい1人か2人だった。
45年ぐらい前はそれが当たり前だった。340vところが今回のこのイベント、女子だけのバンドってとうとう出場しなかったな…。
そこへ行くとメンバーの3/4が女子という匿名希望は貴重な存在だ。350vVの彼。
今回の出場者の中でただ1人、シッカリしたトーンでトラディショナルなロックのギター・ソロを聴かせてくれた。
しかも2203をLOWにインプットして使っていたんだよね。
「通」だゼ。
誰かから教わったのかな?3602曲目も「始まり」というオリジナル曲を披露した。
365「匿名としては、1年ぶりにこのようなライブハウスで演らせてもらうので、すごい緊張したんですけどとても楽しかったです!
元々は女子バンドだったんですけど、色々メンバーチェンジをしていて、ちょうど彼が空いてたので入ってもらうことになりました」370最後に登場したのは「子飼いのとなり」。380ギタリストが不在なので、始めキーボード・トリオ+ボーカルズのロック・カルテットかと思ったら…。
400vラップを演るチームだった!
390vさすがに私が高校生の頃には見かけなかったタイプ。
時代を感じるわ~。
420vベースの彼は2番目に登場したUNBALANCEと掛け持ちだ。410v「子飼いのとなりです。ありがとうございます!
ボクたちは最初キーボーズを除いて3人で演ってたんですが、2、3か月前にくらい前にキーボーズの子に加わってもらいました。
ボクがメチャクチャにラップが好きで、小6ぐらいの頃からズッと聴いてきました。
2曲目の歌詞にはその想いを綴っています」430vその2曲目は「RAP DOPENESS」。
♪ヘイヨウ、ヘイヨウ…と、自慢のオリジナル・ラップで高校生のエントリーを締めくくってくれた。440こうしてエントリーした5つの高校生バンドが終了したのだが、本来であれば7バンドが出場することになっていた。
ところが、1バンドが直前で欠場。
そして、不幸にもイベント当日にも欠場者が出てしまったため、タイムテーブルに余裕ができてしまった。
そこで急遽、もう一度「桃色ドロシー」にご登場願ったのだが、今度はそのマネージャーのマクシムさんの前説つき。
軽快なトークで会場は大爆笑!

その後、桃色ドロシーが2曲演奏して、もう一方のゲストのルサンチマンにつないだ。445vルサンチマンは5曲を演奏。
高校生諸君から熱狂的な支持を得ていた。446ゲストの熱演が終わりいよいよ審査結果の発表。447結果を発表したのは主催スタッフの塚本清美さん。
まずは最優秀賞…え、いきなり?
普通、最後じゃね?
450v♪ダラララララララララララララララララDr 「匿名希望」!
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452「こんな賞が頂けてうれしいです!」460v O-nestとイベントのスタッフが選ぶ審査員賞は「子飼いのとなり」!
副賞はO-nestに出演、もしくは1年間有効のO-nestにライブを観に行く券。
465「唯一のラップということで、ヒップホップを含めて広げていけたらいいなと思います」470v ココからは賞状はなし。
 
自分のバンド以外の良かったバンドへ出演者同士で投票する対バン賞は「Blue rose paradigm」!
「選んでくれてありがとうございます。すごくうれしいです!」480v そして、お客さんからの拍手の多寡で決定するオーディエンス賞は「Pon'ズ」!
「ありがとうございます!」490v …ということで、みんな賞をゲットできてヨカッタね!
おめでとうございます!
また来年も楽しみにしています。
 
最後に…。
皆さん、音楽を続けてくださいね。
ヤメたらダメよ。ヤメたらそこで終わりですからね。
そして、音楽を演る演らないにかかわらず、徹底的に色んな音楽を聴いてください。
この地球上には皆さんが聴いたことがない素晴らしい音楽が無限にあります。
世の中で流行っている音楽や自然に耳に入って来る音楽だけが「良い音楽」だと思ったらそれは大間違いです。
本当に素晴らしい音楽ってヤツは実に不親切です。
ナゼなら絶対に向こうからは近づいて来てくれない上に、有料であることが多いからです。
しかし、自分の意志で探さない限り、そうした良質な音楽に出会うことはほとんどありません。
面倒かもしれませんが、せっかく皆さんが好きになった音楽じゃないですか?
それならもっと素晴らしい音楽の世界を体験しましょうよ!
良い音楽は人生を果てしなく豊かにしてくれるモノなのです。500 
その「良い音楽」の例をひとつ紹介しましょう。
Marshallのレコードレーベル、Marshall Recordsと契約をした関西出身の「D_Drive(ディー・ドライブ)というバンドです。
歌詞のない、いわゆる「インスト・ロック」を演っています。5bafyggdqそのD_Driveが8月26日にセカンドアルバム『DYNAMOTIVE(ダイナモーティブ)』を全世界に向けてリリースし、イギリスをはじめ、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア等、現在ヨーロッパで大きな注目を浴びています。
コレがその『DYNAMOTIVE』。53000x3000アルバムの1曲目に収録されている「Red Light, Green Light」のミュージック・ビデオがコレです。

どうですか?
世の中にはこういう音楽もあるんです。
もし『DYNAMOTIVE』が気になるようでしたら、もう少し詳しい情報をMarshallのレコード屋さんからゲットしてみてください!
 
Marshallのレコード屋さん⇒Marshall Music Store Japan

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200 (一部敬称略 2022年8月1日 渋谷Spotify O-nestにて撮影)

2022年6月21日 (火)

ドイツ大使館のMarshall 2022

 
ここのところコロナの影響で開催できなかったドイツ大使館のチャリティ・パーティに4年ぶりにお邪魔してきた。
このイベント、正式には下のフライヤーにある通り「BDF German Charity Fund Garden Party」という。
「BDF」とは「ドイツ人支援基金」を意味する「Fonds für bedürftige Deutsche」の頭文字を取った略称だ。
「FBD」ではなくて「BDF」になるのね?
英語名が「German Chrity Fund」となるようだ。
日本に在住する恵まれないドイツ人を救援する団体。
このチャリティ・パーティはBDFの主催で、その会場がドイツ大使館というワケ。
そのパーティの目玉のひとつが生バンドによるダンス・パーティで、今回もドイツ大使館勤務のギタリスト、フランク率いる「FRANK THE BAND」が主演し大いにパーティを盛り上げた。

10v ということで、4年ぶりに南麻布のドイツ大使館へ。
ハイ、ココはもう「ドイツ連邦共和国」だから。
3年ぶりの海外出張だ!
20嗚呼、ドイツ…。
私はフランクフルトしか知らないんだけど、とにかく毎年楽しかったナァ。
そんなドイツの思い出をツラツラと記録しておいたのでご興味のある方はゼヒご覧ください。
   ↓    ↓    ↓
私のフランクフルト <vol.1:2003~2006年>
私のフランクフルト <vol.2:2007年>
私のフランクフルト <vol.3:2008年>
私のフランクフルト <vol.4:2009年>
私のフランクフルト <vol.5:2011年>
私のフランクフルト <vol.6:スピンオフ~前編>
私のフランクフルト <vol.7:スピンオフ~後編>

610さて、今日は雨…どころか「記録的大豪雨」の予報。
これでは大使館自慢の美しい庭園をそぞろ歩くこともできない。40_1ま、「ガーデン・パーティ」というぐらいですからね、普段ならこの庭園でみんなでワイワイやるワケよ。
しかし、キレイな庭園だ。
またイギリス大使館とは全く趣きが異なるからオモシロイ。
昔は高台になっているこの場所から東京湾が見えたらしい。
40_2雨でもドリンクやフードを提供するテントの準備は進む。50フードを提供するメインのテント。
ザワークラウトはもちろんのこと、ドイツっぽい料理がズラリと並ぶ。
もちろん食べ放題。60コレはビールのテント。
ああ、バイツェン・ビール飲みたいナァ。
ココでは日本のビールを扱っている。80公邸のテラスで開宴時間を待つ皆さん。90テラスに面したボールルームのようす。
バンドはいつもココで演奏するんだけど、今回はコロナ&雨対策ということで、ライブの会場は引っ越し。110今回のライブ会場は庭園のハジに設営された立派で頑丈なテント。120中はこんな感じ。
チャンといつも通りダンス板もセットされている。130お、今回はバンドのバナーも用意されている!140準備万端、あとは開演時間を待つだけ。150一方、開宴時間となった公邸テラスでは開会の儀が始まった。170クレーメンス・フォン・ゲッツェ大使のご挨拶。
 
ヘア・スタイルに親近感を覚えるが、オイオイ、チョット待ってくれよ…大使って私と同じ歳じゃんよ!
英語、フランス語がご堪能。
イタリア語、トルコ語、スペイン語が「中の上」…ま、外交官だからね。
最近のご経歴では、駐イスラエル大使、駐中国大使を歴任されて、去年の9月から駐日ドイツ連邦共和国大使をお務めになられいてる。
同じ歳とはいえ、自分とはずいぶん違うのう。
でも私は「外交官になりたい」なんて思ったことは人生で一度もないからナァ。
せいぜい「マグマ大使」を喜んで見てたぐらいのもんだわ。
このゲッツェ大使、今は少々コワそうだけど、後でイメージが変わるよ。180v日独友好の余興で尺八の演奏。
あ、フランクが後ろに立ってる!
やっぱりこのイベントの中心人物なんだな。
190この方、メチャクチャお上手で、ルードヴィヒの「喜びの歌」などを吹いて聴かせてくれた。200v開会式が終わるのを待って特設テント内での演奏が始まった!210フランク・ベルンハルト
このダンス・パーティのオーガナイザー。
演奏する曲もすべてフランクのチョイス。220vそして、フランクは大のマーシャル好き。
3台持っていて、今日は…おお!JMD501。
プリアンプにデジタル回路を搭載したデジタル/真空管のハイブリッド・モデル。
発売当時、日本で大きな支持を頂戴したが、後にMarshallから聞いたところ、ドイツでもかなり人気が高かったそうだ。230おなじみsimoの関雅樹。630v 最近大のお気に入りのSTUDIO VINTAGE SV20Hと1922、それとJMP時代の1959と1936の2系統のMarshall。250ベースはのまぐちひろし。260v先週の土曜日、某ライブハウスのロビーで前のイベントが終わるのを待っていた時のこと。
誰かに見つめられている感じがするナァ…と思ったら、そのロビーに置いてあった下のフライヤー。
のまちゃんに見つめられていた!
Queenやってるからね。
270ドラムスは阿久井喜一郎。280vそして、今回初参加してくれたのがGurislamarのMISAKI。290v今回もフランク・チョイスによる人気のロック・ナンバーがズラリと並んだ。300まずは1曲目。
関ちゃんのストラミングでスタートしたのはEaglesのスタンダード・ナンバー「Take it Easy」。310v2曲目はビートルズの「Get Back」。
久しぶりの演奏でとても楽しそうなフランク。690v_2張りのある歌声でグイグイとバンドを引っ張るMISAKIちゃん。320Oasisの「Don't Look Back in Anger」。
レスポールに持ち替えた関ちゃん。
ナニせ4本も持ってきているからんね。
ドコでナニを使うのかも楽しみのひとつ。
340_dlbSurvivorの「Eye of the Tiger」。
コレは『ロッキー』の主題歌かなんかだっけ?
このバンドも「One-hit Wonder」だったね。350_etはじめのウチはみんな恥ずかしがって踊らないのが普通。
でも、どっかでタガがハズれるとスゴイことになるのが常。0r4a0057関ちゃん、今度はストラト。
「Edge of Seventeen」…コレはスティーヴィー・ニックスか。
1981年の曲?知らないナ~。
私はクリスティン・パーフェクト派なもんですから…というか、80年代以降のロックは聴いていないに等しいからナ。370v1回目のセットを締めくくったのは「Still Haven't Found What I'm Looking for」。
1987年のU2…「夢の中へ」みたいだね。
コレは知ってる。
ナッシュビルの偉大なフィンガー・ピッカー、ドイル・ダイクスが日本に来た時よく演ってた。380_shf15分間の休憩。
405v外はまだシッカリ雨が降ってる。
ホットドッグを作っているテント。
70ひとつ頂いてきた。
コレを見るとフランクフルトを思い出す。
冒頭で紹介したフランクフルト滞在記にも書いたけど、ドイツのホットドッグは日本やニューヨークのような長いコッペパンは使わない。
どうしてなんだろうな~。
「アメリカのマネはしたくない」という意地かね?だったら立派なもんだナァ。
とにかくこういう丸く小さなパンに長いウインナーソーセージの真ん中の部分だけを挟んで作る。
気になるのは食べ方。
ホットドッグというとどこへ行ってもコレが出されるもんだから、正式な食べ方を知っておいた方が良いと思いドイツ人の友人に尋ねたことがあった。
期待に反して特に決まりはなく、大抵は最初にハミ出している部分のウインナをかじってから、パンの部分と残ったウインナを一緒に食べるのだそうだ。
400この休憩時間を利用して関ちゃんはいつもお手伝いをしてくれるユースケくんと記念撮影。
ユースケくんには私も時折お世話になっております…ユースケくん、いつもありがとう!406vさて、2回目のセット。
Policeの「Every Breath You Take」からスタート。
関ちゃんはかつて自分のバンドでも大胆なアレンジを施してこの曲を取り上げていた。410_eb続いて「Just the Way You Are」。
ビリー・ジョエルかと思ったらブルーノ・マーズという人の曲。420_jwyいくらテントが頑丈でも、今回は建物の中ではなく外で演奏しているようなモノだから、阿久井さんも音量に気を遣ってのドラミングを強いられた。
でも、そこはベテラン・プロ。
普段ならガツンと演っちゃうであろう「Long Train Runnin'」をうまい具合にまとめていたのはサスガ!
0r4a0221ほらほら、踊る人が段々増えて来たよ~!425ドワ!大使!
いい腰つき!
426vBon Joviの「It's my Life」。440_imlQueenの「Radio Ga Ga」。450_rggのまちゃん、Queen出ました!
日頃の成果炸裂!460v_sm第2部もコレで最後。
2曲でしか使わなかったThin Lineモデルに持ち替えた関ちゃん。
曲はMaroon5の「Sunday Morning」。
大分ノリノリになって来た第2部。
次のセットで大爆発すること間違いなし。
47015分の休憩。
外はまだガンガン降ってる!480ボール・ルームではお楽しみの抽選会の最中。
コレが終わるまで第3部は始まらない。
100みんな忘れていたようだけど、あまりの雨にテントの屋根に溜まった雨水が心配でサ…重みに耐えかねてドバ~ってならないか気が気でなかった。490ホラ…大分タマって来てる。0r4a0335ドバ~っとなってハラホロヒレハラとなるところを見たいような気もするけど…なんて言ったら怒られるか?
結果、私の取り越し苦労でゼンゼン問題ありませんでした!500抽選会が終わってまた大勢の人がテントに戻って来たよ。510こりゃ、今日も相当盛り上がりそうだな~。
写真の右側のテーブル席もビッシリなのよ!520それでは最後のセットいってみましょう!530地下鉄のオジさんの歌で有名なBon Joviの「Linin' on a Prayer」。540やっぱり皆さん、大合唱でした。
700♪ドンドンパで「We Will Rock You」。0r4a0216のまちゃん、またQueenですよ!
うれしそう。
580v_s69今度はAC/DCの「Highway to Hell」。550_hth関ちゃん、ノッてます!556「♪は~いうぇいとぅへ」
大使のノリが素晴らしい!
そしてサマになってる~。570「Summer of 69」はブライアン・アダムス。
ホントに色んな曲が出て来るナァ。Img_7312 関ちゃん、今日はホントにノッてます!
555最後を締めくくったのは絶対盛り上がるヤツ。
「♪いつものラーメン」でおなじみの「Born to be Wild」!600v_btwやっぱりギンギンに盛り上がりましたナァ。
こうなると演っている方も大変楽しいもんです。610当然、コレで収まるワケがなく、「アンコール!」の嵐。620絶大な「呼び戻し」に応えての1曲目は「Smoke on the Water」。Img_7268 久しぶりとあってバンド・メンバーも実に楽しそうだ!640フランクのソロ!
リハーサルの時にシッカリ練習していたからね。
結果、バッチリOK!0r4a0322 「♪タシシタシシタシ、タシシタシシタシ…」
同じみのドラム・フィルで始まったのは…
685vLed Zeppelinの「Rock n' Roll」。
いつものことだけど、もうナンでもあり!660アンコールでもノリまくる関ちゃん。670時間は大丈夫か?!
この日の最後を締めくくったのは4 Non Blondes(←ダレ?)の「What's Up!?」。
680イヤ~、今回も盛り上がりましたな~!550_2 フランク、お疲れさまでした!
今回もどうもありがとうございました!
0r4a0077最後はみんなで記念撮影!
まだ、雨降ってるよ。710今回も日本のドイツでMarshallが活躍させて頂きました。0r4a0017_2


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 200(一部敬称略 2022年5月13日 ドイツ大使館にて撮影)

2020年12月30日 (水)

2020楽器フェア オンラインのMUTANT MONSTER

 
『2020楽器フェア オンライン』…12月12日にもうひとつ登場したバンドは…

10_2MUTANT MONSTER!
新しいパプリシティ・フォトを引っ提げての登場。

20_2ステージのようす。30JCM900 4100のフル・スタックが2セット。

40v_2ベースアンプはEDEN Terra Nova TN-501とD410XST&D115XLT。50vドラム・キットはNATALのCafe Racerだ。

60_2今度は定刻通りにスタート。
MUTANT MONSTRのオープニングのルーティン、「OK, OK!」。

70そしてすぐに演奏に取り掛かった!

80MEANA(ミーナ)

S41a1446BE(ベー)

100v_2CHAD(チャド)

110v_2オープニングは「ABNORMAL」。120_abいきなりMEANAちゃんと…

120_2 BEちゃんのツイン・ボーカルズの魅力爆発!

130CHADちゃんのドラムスも爆発!

140続けて「Orion」。

150_orもうこの「♪星になると誓うわ、リオン、リオン」というところがすごく好き…ってんで、役得でリクエストさせて頂いた。
そしたら早速演ってくれた!
私がリクエストしなくても演っただろうけど。
また転調するところがいいんだ~。170v_2MEANAちゃんのアルペジオっぽいギターからスタートするのは「離してあげる」。

180v_2この曲もBEちゃんとMEANAちゃんの2人の歌のパートが巧妙に組み合わさった魅力的な曲。190v一番最初にこのバンドを観た時にこの曲が一番印象に残った。
「♪ハサミを入れるわ」というパンチ・ラインがいい。200_3「こんにちは!
MUTANT MOSTERです!
初の配信ライブです。
ライブ自体が今年の3月以来ということでとても楽しみにしてきました!」210今度はCHADちゃんのドラムスに…

220v_nekoBEちゃんのベースと…

S41a1232 MEANAちゃんのモンキー・ダンスが重なって…230v「猫かぶり」

0r4a1232 この曲もすごく印象に残ったナンバー。

300v_2MEANAちゃんのワイルドなギターが炸裂!250_2和風ビートから始まる「Sparkling Energy」。
270_jo「We could have loved each other」の「恋愛仮定法過去完了」ソング。
ポッカリと空いたハートにエナジー・ドリンクを流し込む。
私がその手の類のドリンクを口にすることはまずあり得ないんだけど、Marshallの50周年コンサートの時だけは別だった。
前にも書いたけど、もう人生最大の疲労に襲われてしまって、コンサートの休憩中に楽屋に置いてあった赤い水牛のロゴの栄養ドリンクの250ml入りを3本立て続けに飲んだ。
その空き缶を見てMarshallのひとりが「コレ飲んだの誰だ?まさか1人で3本飲んだんじゃないだろうな?」と。かなり真剣に声を荒げてそういった。
私は驚いて自分が全部飲んだことを告白すると…
「シゲか!? ダメよ、ダメダメ!コレをいっぺんにたくさん飲むと死んじゃうんだぞ!」と言われてマジでビビった。
おかげさまで全く何ともないどころか、疲れなんかゼンゼン取れなかったゼ。
私の疲労の勝ちだった。0r4a1186チョットおとなしめに「DEAR JOE」。

Img_0640「ありがとうございます。
ライブをするのが久しぶりなので最初緊張してしまいました。
こうしてご覧の皆様と再会できてとてもうれしいです。
呼んでくれた楽器フェアの皆さん、どうもありがとうございます!」

S41a1427今度もMEANAちゃんのアルペジオ。290v_tyoBEちゃんフィーチュアで「東京」。
変な意味ではなくて、「東京」についての歌を歌えるのは地方出身の方々の特権だと思っている。
演歌と違って日本のロックは「土地の歌」ってのが苦手だからね。
観光大使よろしく「ふるさと応援歌」になっちゃうから。
240BEちゃんも感情を込めて「東京」を歌い上げる。

310_2続けては「Lazy Guy」。

320v_lazy3人とも何やらとても楽しそうに演ってるよ!

330_2それもそのハズ…340v「今の曲はいつもはもっと速いバージョンで演っているんですが、みんなに歌詞を聞いて欲しくてユックリしたアレンジでお届けしました」
そう、この曲のオリジナル・バージョンはハジけんばかりのドライビング・チューンなのだ。
「Lazy guy、私は愛せない」って!

280_mc次の曲もリクエストさせて頂きました。
リクエストしなくても演ってくれただろうけど。

Img_0669 曲は「バババブル」。
昨年末(アレから1年経ったのかよ!?)のワンマン・ライブでは最後の方に演ってね、すごく盛り上がってとてもいい感じだったのを覚えている。370v_2「♪ホラ、セーノでみんなが爆発すれば 大抵のことはナントカなるよ」なんてこの人たちに言われるとナントカなっちゃいそうな気がするのだ。0r4a1225 この日、本当に初体験だった配信ライブ。390_nw順調に進んでおります!

400v_2続けては…キタキタ~、「No Way」。
この曲、「No way, no way 誰があなたを愛すというの」の最後の「い・う・の」のメロディがクロマチックになっているところが私にとってはモノすごく意外でオモシロいんだよね。
410vCHADちゃんのキメのポーズもバッチリとキマった!
背が高いので、手が長いこと!
こうして見ているとそうでもないんだけど、MUTANT MONSTERって3人とも背がすごく高くてスラ~っとしてるんだよね。
海外へ行っても外人のサイズに負けないぜ。430v「Girl's Fight」から…
420_gf「私たち、この曲から始まりました」という… 450「バーゲンセール」に続けた。440_bsなるほど、そういわれてみると何となく「初々しさ」を感じるストレートなサウンドだ!

460「みなさんよいお年を!」

475…と、最後に持って来たのは「夏」。
曲は「Summer Ticket」。490_stみんなで歌う今風の「ウォーウォー」ソング。

500

510v

520v盛り上がった~!530MUTANT MONSTER初の配信ライブほぼ無事に終了!
「ほぼ」というのは、MUTANT MONSTERは海外にもファンが多く、イギリスのファンなんかはこの配信ライブをとても楽しみにしていて、ガンバって朝5時に起きたそうだ。
それにもかかわらず、サイトが日本語表記のみでアクセスの仕方が皆目わからず断念せざるを得なかった。
この時代には全くふさわしくなく、完全に海外を無視した丸っきりドメスティックなイベントだったのね?
次回はよもや「オンライン開催」なんてことにはならないだろうけど、もしそういうことになった場合にはその方面には特段の配慮があるといいね。

540最後に記念撮影。
ご出演ありがとうございました。
来年はイギリスで一緒になれるかな?
 
MUTANT MONSTERの詳しい情報はコチラ⇒MUTANT MONSTER OFFICIAL WEBSITE550

200_4 

(一部敬称略 2020年12月12日 都内スタジオにて撮影)

2020年12月29日 (火)

2020楽器フェア オンラインのFATE GEAR


先般お知らせした通り、去る12月の第2週末、『楽器フェア』がオンラインで開催された。10参加したヤマハミュージックジャパンさんの枠で3つのMarshall/NATAL/EDENのバンドにご登場頂いた。
FATE GEAR、MUTANT MONSTER、そしてインスト・バージョンのSilex。
残念ながら以前からキマっていた他の業務とカチ合ってしまい、Silexの本番にはお邪魔できなかったが(Mashaくん、達也くん、颯くん、スマン!)、残りの2つはMarshall Blogでレポートをお送りさせて頂く。
まずはFATE GEAR。15配信ライブの現場はこんな具合。

20JCM900 4100のフルスタック。30xEDENはTerra Nova TN-501とDST410とD115XLT。40vそしてNATALはCafe Racer。50激演して乱れて頂く前に記念撮影をしておきましょう。
せ~の…「ハイ~シン!」。
仮面ライダーみたいだべ?60配信システムのトラブルで10分遅れてのスタート。

90Mina隊長

100vYuki

110vErika

120vHarukaSs41a1135 ゲスト・ボーカルズのNANA。140v「♪惨劇の鼓動~」…NANAちゃんの絶唱で始まるのは「7 Years Ago」。
この曲のビデオのスチール撮影をご用命頂いたこともあって、私にとっては大変に耳なじんでいる「おなじみ&なつかしのナンバー」なのだ!
あの時も朝早かったな~。
FATE GEARのキラー・チューンのひとつ。
オープニングにはもって来いだ。
150_7隊長のリフでスタートするのは「Skykiller」。

160v_sk猛然と突き進むドライビング・チューン。

170vリズム隊も絶好調だ!180v続いてはYukiちゃんのキーボーズから。
曲は「Lunatic-faced」
190_lk「♪ゾンゾンゾゾッゾ」と地面を揺るがすヘヴィなノリが小気味よい。

200「皆さんこんにちは!FATE GEARです!」と挨拶があって、参加したアニメのサウンドトラックを紹介。310その収録曲「MEGABULLETS」。

210v_mb隊長のギター・ソロから…

220vYuriちゃんのキーボーズのソロへとスリリングに曲が展開していく。

230続けて「Queen of the War」。

240_qow多分以前にも書いたような気がするが、この曲は、収録されている『OZ-Rebellion-』では、スコティッシュというか、ケルトのような風味が加えられていて「とてもいいな」と思った記憶がある。250やっぱりナニか他と違ってないとサ…その点ではこの曲は「FATE GEARならではのサウンド」ということになると思うワケ。
260ちなみに、スコットランドでは「大晦日」のことを「Hogmanay(ホグマネイ)」っていうんだゼ。

Ss41a1097 「Romancer」から…

270_rc「Fenixx 2011」へと続く。
この曲はアルバムではまきちゃんが歌っていたね。
オラオラ~、アタマ回せ~!280_fenもうErikaさまはホントにスゴイ。
「アクションでゴマかす」なんて言ってたけど、ベースのプレイも暴れ具合も最強だ。
ビデオの撮影の時なんかもスゴイからね。
だから撮影現場ではいつも救急車が待機している…ウソです。290vその相棒のHarukaちゃんもモクモクと激しいビートを叩き出す!
NATAL、やっぱりいい音だナァ。300v「皆さん、楽しんでますか~?ヴァーチャル飛行です!」
今度は1月27日リリースが予定されているシングル…315『Scars in my Life -English edition-』を紹介。70cd ジャケットのイラストは今回もHaruka画伯。
器用なモンですナァ~。S0r4a1019 ショウは早くも最終セクション。
1時間枠だからアッと言う間だ。
曲は「Sky Prison」。320_spMarshall Blogでも紹介したけど、このビデオの撮影は最近だったからね、もう親近感がハンパじゃない。
洋楽っぽいFATE GEARの新しいキラー・チューン。330あの時の5人+1人を思い出しながら見ていたよ。
ムシ暑かったな~、あの時は。340

350

360

370v

380この曲を収録した最新アルバム『The Sky Prison』は先週発売される予定だったのだが、商品の製作サイドでミスが発生し、1月13日発売が延期になってしまった。
ま、楽しみはキープしておく…ということで。80cd 次も隊長の王道風リフでスタート。390v_scl『OZ-Rebellion-』から「Scars in my Life」。

400vコレも場面がコロコロと変わるドラマチックなナンバーだ。410最後を締めくくったのは「Headless Goddess」。

415_fgこの曲もビデオ収録のスチール撮影をご用命頂いた思い出のナンバー。

420_fg1時間という短い時間であったが、冒頭から最後の最後までブッ飛ばしまくってくれた5人!450v

460v

470

480v

490v収録サイドの仕事は完璧だったのだが、残念ながらその先の配信システムがトラブルを起こし、一部のデジタル機器(要するに「一部の携帯」)では見ることができなかったことが判明。
同日の夜にアーカイブで動画を再配信することになった。
双方、たくさんの方にご覧頂いた。
ご視聴ありがとうございました。
 
FATE GEARの詳しい情報はコチラ⇒FATE GEAR Official Website

500v

200_2 
(一部敬称略 2020年12月12日 都内スタジオにて撮影)

2020年2月27日 (木)

NAMM2020レポート vol.11~最終日 <後編:さらばアナハイムの巻>

 
2020年のNAMMのレポートも今日で終わり。
ブースやブース内のデモをレポートするだけでなく、イーストLAでの『Showcase Live』や『The 2020 SHE ROCKS AWARDS』など、いつもと違う催しもあってレポートを書いていて楽しかった。
 
私が生まれて初めてNAMMに来たのは1999年だったかな?
たかだか20年チョットの経験だし、必ずしも毎年来ていたワケではないけど、「NAMMも変わったな~」なんて思うことが色々あるワケ。
昔話は老害ののひとつであることはよくわかっているけど、今回はそういう印象を強く受けた。
05大きな変化のひとつはコレ。
下の写真は5、6年前に撮ったもの。
「NAMMは一般の方には公開していません NAMMショウは音楽製品業界に関わる方々のみに限定されています」
かつては築地…じゃない、豊洲の市場みたいなモノだった。
一方、世界で一番大きな楽器の展示会だったフランクフルトのMUSIK MESSEは最後の2日(金曜&土曜日だったかな?)のみ、有料で一般客に公開していた。
だからその2日間は、年末のアメ横か三社祭の浅草みたいな人出で会場内は猛烈にゴッタ返すのが常だった。
NAMMも同じだった。
会期後半の土日になると、若い子を中心に、どうみても業界の人ではなさそうな連中が会場になだれ込み、最終日の閉館時間までギンギンに賑わっていた…というのが私のNAMMの印象。
それが、「去年から」と聞いたが、NAMMショウも後半の2日は一般に開放するようになったというのだ。
「それじゃ土日はフランクフルトどころじゃなさそうだな…」と心配したのだがさにあらず。
日曜日もお昼を過ぎるとスッカスカになってしまうというのだ。
Nm_img_0282_1Marshallの連中も「最終日となる日曜は来客が期待できない」というのだ。
翌日が仕事なのでサッサと帰っちゃうんだって…ウッドストックのジミヘンか?!
そういう私も日曜日は会場へ行かず、朝の便でホテルから直接空港へ向かって日本に帰るなんてことをよくした。
それは土曜日だけでなく日曜日も会場が混み合ってしまって仕事にならないから…という理由だった。
それがどうだ?…日曜日の午後になるとMarshallの連中が言っていたように、会場は見る見るウチに閑散とし出し、昨日までのにぎわいはどこへやら…財津一郎じゃないけど「さびしい~!」になってしまった。
それとも「昔は日曜日もにぎわっていた」というのは私の思い違いだったのかな?
あるいはアノ光景はまぼろしだったのか?
06それと、今回は会期中ほとんどMarshallのブースに詰めていて世間にあまり出なかったせいもあるが、日本からお見えになった関係者の方々にお会いすることがほとんどなかった。
反対にMarshallのブースの私にワザワザご挨拶にお越し頂きました皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
以前は日本でお会いすることはなくても「NAMMでバッタリ!」という方々がたくさんいらっしゃったが、今回はサッパリだった。
そして、一般の方も。
数年前まではfacebookで「NAMMへ行って来ます!楽しんで来ます!」とか「NAMMへ来てます!最高!」なんて投稿を山ほど見かけたが、私のfbのアカウントでそういう投稿を見かけたのは、NAMMを至高の喜びとされているようなミュージシャンおひとりだけだった。
みんな、どこへ行ってしまったのッ?

400 それと、会場に遊びに来ているミュージシャン。
繰り返すが、会場内を頻繁に見て回ったワケではないので、私の観察が間違えているのかも知れないが、いつも必ず会場アチコチのブースで見かけるミュージシャンにも出くわさなかった。
リーランド・スクラーとか、トニー・レヴィンとか、ヴィクター・ウッテンとか…(ナゼかベーシストばかりだな。ベーシストはNAMMが好きなのかな?)。
ロベン・フォードも見かけなかった。
ラリー・コリエルも、ホールズワースも、ジョー・ベックも、もう二度とNAMM会場で見かけることはない。
時代の大きな変化を感じてしまう。

0r4a0187 さて、最終日の午後のMarshallブースのデモンストレーションはPRESS to MECOから。
もうスッカリおなじみですね…Marshall Recordsのヘッド、スティーブ・タネットがステージに上がってMECOを紹介した。35MECOのNAMM 2020最後のパフォーマンス。
今回もオープニングは「Familiar Ground」。

40Luke Caley

50Adam Roffey

60Louis Williams

70相変わらず美しい3人のハーモニー。
このチームの最大のウリだ。

100v

90v

110v『Showcase Live』や以前のブースでのデモンストレーション同様、Marshall Recordsからリリースされているアルバム『Here's to the Fatigue』からの曲を次々と演奏する。120ハーモニーだけでなく三人三様の歌声が限りなくレパートリーの幅を広げる。

130

140

150そしてエキサイティングなインスト・パート。

160Lukeはバリバリとシュレッドするようなタイプではないが、よく練られたツボを得たプレイが実に魅力的。

170Adamは時にピック、時に指で弦をはじいてバンドを低音を鮮やかに彩る。

180vリード・ボーカルズが多く、どちらかと言うと歌に注目が行きがちだけど、ルイスのドラム・プレイは素晴らしい。
そのプレイはドライブ感が満点なだけではなく、ひとつひとつのプレイが実にシャープなのだ。

190NAMM初日の前日、MECOの連中と会食したことははるか昔にレポートした
その時、席がAdamの隣になってずいぶん音楽の話をしたんだけど、やっぱり日本の同じ世代のミュージシャンと聴いている、あるいは聴いて来た音楽がゼンゼン違うんだよね。
お国が違うので仕方ないんだけど、Adamは20歳台半ばでもチャンとビートルズはマスターしているし、歴史的なロックをチャンと勉強している。
ま、ロイヤル・ファミリーとシェイクスピアとブリティッシュ・ロック(「UK Rock」という呼び方はNG)はこの人たちの国の莫大な財産だからね。
おっと、Marshallもそうだった。
そこで別の記事にも書いた通り、MECOの音楽は今風ではあるけれども、ベーシックな部分は伝統のブリティッシュ・ロックにシッカリと根差していると思うワケ…とAdamに伝えると大変喜んでいた。

210「Here's to the Fatigue」、「If All Your Parts Don't Make a Whole」、「A Quick Fix」、「White Knuckling」と若さ溢れる演奏を聴かせてくれた。

240Press to MECOは6月6日にMarshall Arenaで開催される第2回目の『Marshall Live』への出演が決定している。

260s_2NAMM2020のMarshallブースのステージの最後を飾ったのはD_Drive。
その前に…ジョンがステージに上がった。
何事かと思ったら、まずはブースにお越し頂いたお客さんへの締めのご挨拶。270そして、スタッフで記念撮影をするのでステージの前を開けてください…というお願い。
「ハイハイ、下がって、下がって~。スイマセンな~」
お客さんがいなくなってからやればいいのに…こういうところがまたオモシロい!

11_0r4a0646 コレがこの時の写真。
Marshall、Marshall USA、Press to MECO、D_Driveが大集合。

280続いてタネさん。
例のアレ。
「フロム・オッサ~カ~、ジャプァ~ン(アメリカ人だと'ジャぺア~ン'になる)…ディィィィ、ドゥラ~イヴ!!!」
「ヴ」ではちゃんと下の唇を上の歯に引っ掛けての正しい発音でバンド名を呼び上げてくれた。

290D_DriveもコレがNAMM2020最後のパフォーマンス。

300Seiji

310vYuki

320vToshi330vChiiko

340vまずは「Cassis Orange」。
最後のセットはレギュラー・チューニングの曲をお届けしたよ。

350_co冒頭で最終日の午後は寂しくなってしまう…て書いたでしょう?
時は3時半。
もう既に2階はどこもガランガランだったの…D_Driveがパフォーマンスを披露するMarshallのブースを除いては!
530正直、「最後はスカスカでも仕方ないな…会場に人がいないんだから」と覚悟していた。
ところがドッコイ!
コレはうれしかった。

3604人もそんなことを考えていたのかどうかは知らないけど、とても楽しそうに演奏していた。

370

380

390続けて「M16」。

400_m最後の最後まで押したり…

410引いたり…

420たくさんのお客さんの前で銃撃戦を披露した。

430ギターだけでなく、毎日換えるステージ衣装でも来場者の耳目を引いたYukiちゃん。

435MECOのメンバーたちもD_Drive最後の舞台をジッと見守ってくれた。

440続いてはGALA2が初演だった「Livingston's Thumbs Up」。

450_ltuやっぱり耳をそば立ててしまう独特のメロディ。
そして、フィーチュアされる4人それぞれの見せ場。

460v

470v

480

490やっぱりこの曲はスゴい。
ウケもいい。
ジョンもホラ、この通り。
コレはホントの「Livingston's Thumbs Up」!
正確には「Livingston's Thumb Up」なんだけどね。
もしジョンがマイクを手にしていなかったら「Thumbs Up」になっていたことは間違いない。
そんな演奏。
 
「Livingston's Thumbs Up」の曲名の由来についてはコチラ⇒Hearts presents Sex Concerto Drive~D_Driveの巻

500最後のデモンストレーションもあと2曲。
まずは「Attraction 4D」。
何度も書いてイヤらしいようだけど、毎回こうしてたくさんの人が集まってくれて本当にありがたかった。

510v_4dお客さんたちはカメラを持ってブース内を駆けずり回ったり、機材の世話をしている私のことをD_Driveのマネージャーだと思うのだろう。
演奏が終わるたびに沢山の人が私に近寄って来て、おホメの言葉をかけてくれるのもうれしかった。
中には「好きな日本の食べものがドーノコーノ」なんてうすらトボけたことで話しかけて来る人もいるのだが、皆さんD_Driveのことを熱狂的にホメてくださる。

520私も大きな興味があったので、こりゃいいチャンスだと思い、そうした皆さんに「一体全体、D_Driveのナニがいいのか」を尋ねてみた。
さほど多くはないサンプリング数なので普遍性は低いかも知れないが、まず皆さん「曲がいい」とおっしゃる。
「曲のナニがいいのか?」と更に問い進めると「メロディがとてもいいんだよ」と何人かに言われた。
その彼らの評価の中にはアニメもゲームも介在しない。
コレがまたうれしい。
海外に行って現地の人と話していて、昨今の日本のロックが話題に上った時、アニメやゲームの話題を避けて通ることができないのが普通なのだ。
まだ「成功した」だなんていうことは口が裂けても言える状態ではないが、このあたりは「D_Driveの音楽」の快挙だと言っていいと思う。
540それと、バンド・メンバーがとても個性的だというのだ。
ある人は4人の印象をこう言い表してくれた。
Seijiさん  :ギターの達人。テクニック最高。ギターに入り込んでいる姿が印象的。
Yukiちゃん :魅力的なルックス。それでいてギターがスゴくてビックリする。
Toshiくん  :いつもニコニコしていてクレイジーで目が離せない。
Chiikoちゃん:あの体躯であのドラミングは信じられない。ワン・アンド・オンリー。
…だそうだ。

550この感想を聞いて、『プロフェッショナル』という古い映画を思い出したわ。
もちろんリアルタイムで観たワケではないけど、この頃のアメリカ映画は本当にオモシロかったナ。
少年の頃、夢中になってテレビで観たよ。

Pf そんな4人のパフォーマンスに接する時、いつでもどこでもタネさんは真剣だ。
D_Driveの音楽は自分の会社の商品だからね。
今回もすべての演奏をこの眼差しで観察していた。535最後の最後は「The Lasr Revenge」。

560最後までよ~ウケた!ウケまくった!
お疲れさまでした。570そして締めもタネさん!
タネさんには今回も色々なことを教わりました。

580終演後、お客さんw送り出してからステージを使ってMarshallのウェブサイト用にSeijiさんとYukiちゃんのインタビューを収録。
そういえばアレどうなったのかな?結構苦労したんよ。

0r4a0936すべて終わったところでステージをバックに記念撮影。

0r4a0939 それを見つけて…おお~っと、タネさん乱入~!590…と思ったらジョンとジョールまで!

600こんなボードまで作ってくれました。

610せっかくなのでイギリスから来ているMarshallのスタッフと。
上海に引き続いて、皆さんにはとてもよくして頂きました。

620夜はこんなん頂きました。
珍しく魚。
House of Bluesの裏というか表にあるフォレスト・ガンプをテーマにしたレストラン、「Bubba Gump」。
東京も春日と豊洲にあるよね。

625「Press to DRIVE」の無言の会話。
お互い携帯の翻訳ソフトを使って盛り上がってるの!

630レストランの前で最後の記念撮影。

640ホテルに帰って私はナイト・キャップ。
D_Driveの4人は翌日のフライトに備え、荷造りをするために部屋に帰っちゃった。
写真の左手はMECOのアダム。
アダムは大酒のみ。強いだけでなく、酒の知識がとても豊かで色々と教わって楽しかった。
あとブリティッシュ・スラング。
やっぱりコレを学ぶのはオモシロい。
コレばかりはこういう時だけしか学べないからね。すぐ忘れちゃうんだけど、メモして来たヤツをまたいつかどこかでお披露目したいと思う。11_img_2800_2さらばNAMM。
また来年!
そう、D_Driveは来年のNAMMにも招待され、Marshallブースで演奏することが決定しましたとさ。
その頃までにコロナが収まっているといいな。
イヤ、その前に上海があるんだ!
どうなる上海!650<おしまい> 

200

(一部敬称略 2019年1月19日 アナハイム NAMMショウにて撮影)

2020年2月26日 (水)

NAMM2020レポート vol.10~最終日 <「ふぃっしゃ~い」ってナンダ?の巻>

  

2020年のNAMMもいよいよ最終日。
しかし、コレつくづく思うけど…コロナが流行る前でヨカッタね~。
この日は館内の写真を撮るために、みんなより早くホテルを出てひとりで会場に向かった。
下の写真を撮っていると…
「ふぃっしゃ~い、ふぃっしゃ~い」…という声が聞こえて来る。
え、ダレ?
「ふぃっしゃ~い」ってナニ?「いらっしゃ~い」じゃなくて?
「ふぃっしゃ~い、ふぃっしゃ~い」…
え、もしかして私?
コレって私に話しかけてんの?
「ふぃっしゃ~い、ふぃっしゃ~い」…
声のする方を振り向いて尋ねた。

11_0r4a0232 「Are you talkin' to me?(私に話かけているの)」
「Yes! Fish Eye, 15mm, F2.8」とか言うのよ。
あ、「ふぃっしゃ~い」って「Fish Eye」、つまり「魚眼レンズ」のことを言っていたのね?
見ると手にはゴッツいビンテージのカメラ。
私のことを同じカメラ・マニアだと思ったのだろう。
近寄ると、ポケットからフィルムの箱を取り出して、頼んでもいないのにそのフィルムについて詳しく説明し出した。
私、写真は撮るけどカメラや撮影機材にはまったく興味がないんですけど…。
なんでも、そのフィルムはひと箱何万円もするそうで、日本へ行くとそのフィルムを買ってくるとか。
「シノゴ」とかいうヤツね。
すると、「そこへ立ってみな。ポーズを付けて!」と言われ、指示に従うと昔式の球のストロボをたいて、手にしていたビンテージ・カメラで私を撮影したのだ。
ボンッ!!
すると、カメラからフィルムを取り出して自分のポケットにしまい込んだ。
ポラロイド・カメラだったのね?
ココでハッと気が付いた。
ああ~、やられた~!私としたことが…。
コレって先に写真を撮っておいて「ハイ、1枚XX円です」って金を取られるヤツじゃないの?
しかもフィルムが高いって言ってたからナァ。失敗したナァ。
ま、1,000円ぐらいなら記念にいいか…と覚悟したけど、5,000円って言われたらダッシュで逃げようとキメ込んだ。20彼はしばらく一方的にカメラの話をして来たが、私は値段のことが気になって話がまったくアタマに入って来ない。
5分も経ったろうか…彼はさっきしまったフィルムをポケットから取り出し、ペロっとシートを剥がして私に見せてくれた。
恐る恐る「H,h,h,how much?」と尋ねると、彼はニヤっとして、片方のポケットから取り出した写真ケースにその写真を差し込み、反対側のページにサインをしながら「It's free」と言った。
11_0r4a0235「た、た、助かった~」
となるとナニかお礼をしなくては…。
「私はMarshallに努めていて、Marshallのブログをやっています。たくさんの人が毎日そのブログを見ているんですよ。よろしかったらアナタの宣伝にその写真を掲載させてください」ぐらいのことを言ってみた。
すると、「それじゃ、こうすればいいじゃん!」と写真の隣に愛用のビンテージ・カメラを置き、例の高価なフィルムも並べてくれた。
朝っぱらから結構ビビったけどいい思い出になった。

写真のケースにしてくれたサインは「LOUIS MENDES」となっていて、その名前をインターネットで調べてみると、確かに「ニューヨーク在住のフォトグラファー」ということであったが、この時の彼とは似ても似つかない風貌だった。
そのフォトグラファーは今年80歳になる黒人だったのだ。
ところが、この人はメンデスさんという人は「スナップフォトの哲学」を旗印に50年近くニューヨークの路上で行き交う人のスナップショットを撮る超有名なフォトグラファーだったのだ。
ウェブサイトの写真の中ではメンデスさんも、このNAMMの彼と同じようなビンテージのカメラを手にしている。
ナンカ、そんなつながりなんでしょうな。
つまり私は通りかかりの「スナップショットの哲学」のモデルになったワケ…ヤッタ!
料金にビビってないでもっと詳しく話を聞いてくればヨカッタ。
今度お目にかかった時には私の方から話しかけてみよう。
30さて、最終日。
こんな来場者を発見。
いい人に違いない。

50会期中の4日間、MarshallのブースのステージにはPress to MecoとD_Drive以外のアーティストも上がり、デモンストレーションを披露した。
例えばニタ・ストラウス。

60ニタはハーフスタックでCODEの魅力を満員のお客さんに伝えた。
お客さんからサンプル・サウンドのリクエストに応えるんだけど、チラリと弾くフレーズが「Eighteen」だとか「School's Out」だったりしてうれしい。「Poison」も演ってたな。
ナニせ、今この人がアリス・クーパーの音楽のギターを担当しているワケだからね。
トリビュート・バンドでも、コピー・バンドでもないホンモノのアリス・クーパーのバンドだもん。

70vお客さんとのQ&Aもタップリ。
また、トークがベラボーにウマいんだよね。
向こうの人は本当に人前で話をするのが上手だ。
子供の頃からそういう訓練を受けてるんだろうね。
こういうイベントでシドロモドロになってしまったり、つっかえつっかえ喋ったりしている人を見たことがない。
そして、必ず笑いを取る。
向こうでは人を笑わせることができる人は尊敬されるからね。
80Marshallのインターナショナル・デモンストレーターもステージに上がってトークに加わる。
スティーブのバーミンガム英語が素晴らしい。
アメリカ人はこのスティーブの英語をどう感じるんだろうナァ。
「英語の故郷の国の英語」だからね。
残念ながら生涯経験することのない感覚だけど、こういうことにものすごく興味がある。100バッキングトラックに合わせてオリジナル曲も演奏した。
カッコいいのよ。
身体をクネらせて、髪を振り乱して…カッコいいことこの上ない。
ロックと女性の色気でムンムンしてる。
いくらガール・バンドが盛んな日本でもこの脂っこさを自然に出せる女性ギタリストってのはいないナァ。90vスティーブももちろんデモンストレーションを担当した。

110人気のSTUDIOシリーズをプレイ。

120vオリジナル曲に乗って華麗なテクニックで素晴らしいMarshallサウンドを聞かせてくれた。130ヨソから帰って来てブースに入れなかったほど盛況だったのは…

140リジー・ヘイルのデモ。
イヤ~、スゴイ人気だった!

150さて、最終日のD_Driveのデモはまたまた10:30から。
この日は午前と午後で2回ステージに上がった。

160Seiji

0r4a0692 Yuki

180vToshi

190Chiiko

0r4a0704 最終日、張り切ってイキましょう~!

220Seijiさんが白、Yukiちゃんがこっちのギターを提げているということはドロップDのセット。

230v1曲目は「Gradation」。
「こんな曲もやってるんですよ~、アメリカの皆さ~ん」とD_Driveの多様性を披露。

240Chiikoちゃんの必殺フィルのイントロから…

250「GEKIRIN-逆鱗-」をブチ込む!

260vNAMM2020の最終日の朝もヘヴィにキメろ!
290v今回も満員御礼!

270続けて「Russian Roulette」。
Seijiさん、Tシャツがいいぞ!

0r4a0737 さらに「1,000,000 hp」。

310今回もギター・チーム2人のアクロバチックな掛け合いにお客さんは口アングリ。

300vこの曲はそうしたD_Driveのアクロバチックな部分をわかりやすくアッピールするのに最適なのだ。

320最後もヘヴィに「Screw Driver」。

340リズム・チームもギター・チームに負けない重厚なプレイで応戦。

350v4人がそれぞれの個性を発揮し、Marshall/NATAL/EDENの魅力を押し出すとてもいいデモンストレーションになった!

330v満員のお客さんが4人を鼓舞したこともあったナ。
ウケるな~、アメリカ!
上海の時のアイドル的なウケ方とは異なり、聴いているお客さんがD_Driveの音楽をお気に召していることがヒシヒシと伝わって来るようなウケ方なのだ。360NAMM2020のデモンストレーションも残すところ午後の1回のみ!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

370ところで…NAMMの悩みのタネのひとつは昼食。
理由は簡単。
高くてマズイ。
私はたいてい抜いてしまう。
もしくは、朝ホテルのビュッフェ(本当の発音はバフェ、「フェ」にアクセント。間違えても「バイキング」とは言わない)でチョイと余分に頂戴して来た菓子パンを持って行って、お腹が空いてガマンできない時にそれをパクつく程度。
昔は10ドルも出して気が遠くなりそうにマズいヤキソバとチャーハンのセットとか、バンズにペロンとハンバーグを挟んだだけのハンバーガーなんかを食べていたが今はヤメた。
今回も「ランチをしようか」的にチャンと摂った昼食はこの1回だけだったかな?
NAMMの会場の裏というかディズニーランド側に出ている屋台(?)のファストフード。
時間をズラしても結構混んでいてね、無難にホットドッグを食べようとしたんだけど、結構並んでいたのでムカっときて断念。140_2一番空いていたヤツにした。
「ピタ」ってヤツ。
しらなかったんだけど、コレってギリシャ料理だったのね?
コレがホントの「It's Greek to me」!
他になかったので仕方なくチョー久しぶりにコーラを飲んだ。
久しぶりに飲むと…ウマいな。380ピタ単体で13ドル。
コレで1,500円ぐらいだからね。どーよ。
上に書いたように、昔はだいたい何でも10ドルだったんだけど、今は何でも13ドル。
それでも美味しかったからよしとするか!…いいや、今回の記事の締めくくりとして気持ちよく終わりたいところだけど、ウソはいけないな。
13ドル損した。390<最終回につづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月19日 アナハイムにて撮影)

2020年2月23日 (日)

NAMM2020レポート vol.9~3日目はフォ~!

  

NAMM3日目。
この日はタネさんのリードで近くの「Denny'sへ」行って朝食を摂ることにした。

10この日もスンゲエ混んでた。
「この日」というのは、実はこの前日にも来ていて、オーダーしたまではヨカッタんだけど、あまりの混雑具合に料理がなかなか出て来なかった。
やがて10:30から始まるブースでのデモに間に合わなくなりそうになってしまった。
仕方ないのでタネさんデイブにドギーを頼んで、それをブースでお昼に頂いた…というワケ。
この日は早めに入店したので大丈夫。

20私が頼んだのはコレ。
朝からコレ。
名前は忘れちゃったけど、ハンバーグとポテトを粉々にしてチーズと目玉焼きを乗っけた体のヤツ。
ジョン・ベルーシもビックリだ!(『Saturday Night Live』の「The Olympia Restaurant」なるコントに"I don't want a cheese burger, too early for cheese burger!(朝っぱらからチーズバーガーは喰えんよ!"というセリフが出て来る)
量の多さは織り込み済み。
なんたってこっちにはToshiくんという強力なフードファイターがいるからね。
…と思っていたら案外イケたな。
ところが、味の濃いコト、濃いコト!
減塩生活を導入している最近だったらまず食べられなかったナ。303日目のデモは3:30から。
時間がタップリあるので、D_DriveやMarshallの皆さんと分かれてカメラのCFカードのデータを読み込みカードリーダーを買いに出かけることにした。
私、どうもカードリーダーを持って来るのを忘れやすくて、これまでホーチミンと上海で現地調達しているの。
ホーチミンの時は入手するのに本当に苦労したっけ。汗ダクダクになってね。
興味のある人はコチラ⇒ベトナムへ行ってきた!~私のホーチミン vol.3
 
なので、今回は離日する前にヨドバシカメラで新調した少々グレード高めのヤツを間違いなく持参して、使うのを楽しみにしていたのだ。
ところが前の晩、カードを差し込んで使おうとしたら、パソコンの画面に「これを使うには電力が足りません」みたいなエラーメッセージが出てしまって手も足も出ない。
あの手この手で何度試しても結果は同じ。
そこで、翌日近くのスーパーに買いに行こうと決めていたのだ。Img_2600まず一番近くとはいえ、ホテルから1ブロック離れている「CVSファーマシー」というドラッグストアに。
こんなの数年前にはサッパリなかったんよ。
「CVS」は「Consumer、Value、Service」だって。
しからばサービスして頂きましょう!ということで、小さいながらもPCグッズの売り場で訊いてみると、取り扱いはなし。
「ターゲットに行けばきっとあるわよ」と言われて、ホテルをはさんで反対方向へ歩き、「Target」というスーパーへ向かった。40v私はそのTargetというスーパーに行ったことがなくて、たった「2、3ブロック先にある」と聞かされてゲンナリした。
「House of Blues」の時にも書いたけど、この辺りの1ブロックの距離はスゴいからね。
しかもCVSは反対側に1ブロック。
それが加算されるので結構な距離になる。
50でも行かねばなるまい!
覚悟をキメて歩く。60お、こんなのあるんだ?
トリの照り焼き丼。
スゲエ量だな。
味はどうなんだろう?

80しかし、暑い!
この日、東京では雪が降ったとか、降らないとか。
交差点で信号待ちをしていたオジさんが半袖&短パンという格好していたので話しかけてみた。
「暑いですね~。今日東京では雪が降ったとか…」
「そう?私はインディアナポリスから来てるんだけど、ブリザードで雪が15インチ積もったそうだよ。同じ国だなんて信じられん!ガッハッハッハ!」
だって…負けた。

90あ!この真ん中のメキシコ料理店、Marshallの連中と一緒に大分前に来たことがあるぞ!100着いた~!
コレが私の標的(Target)!

110スンゲエでかいスーパー・マーケット。
昔はアメリカへ来るとスーパーが一番オモシロかったけど今はそうでもなくなったな。
イギリスのスーパーは相変わらずオモシロいけど。
で、さっそく家電のコーナーに向かい、店員にカード・リーダーがあるかどうかを尋ねる。
コレがまた煮ても焼いても食えないようなボケ店員。
「2列向こうの列の一番右に下にあるよ」とかいうので喜んでそこへ行って探してみたんだけど…ない。
近くの棚やカメラ・コーナーを探してみたけど…やっぱりない。
その店員に再確認してみると「カード・リーダーはありません」って平気で言うんだよ。
「じゃ、どこで買えるのよ?」と訊くと「Best Buyなら絶対にあるよ」と教えてくれたのはいいだけど、「ソレ、歩いて行けるの?」と尋ねると「ムリ、ムリ!」だって。
疲れがドッと出たぜ。

120「ああ、それじゃ日本に帰るまで撮った写真データを編集することができないナァ」とガックリしながらトポトポ歩いてホテルを目指した。
エエイ、ヤケ食いじゃ!とばかりに途中でアイスクリームを食べることにした。
「イタリアン・アイス」…ウマそうじゃんね。
やたらと暑いときてるし。
140このアイスクリーム屋さん、隣接しているのが小児歯科というのがスゴイ。
「イタリアン・アイスをタップリ食べて虫歯を作りましょう!」ってか?
「Orthodontics」というのは「歯科矯正」のこと。

160店舗横の窓口でオーダーをする。
たくさんの窓口…コレって夏になるとスゴイ行列ができるのかしら?
お店の中で食べることもできる。

190店の入り口のガラスに貼ってあったステッカー。
いいね、こういうのは。
公共の場での廃煙が徹底的してる。
私もタバコを止めて13年。
タバコのニオイがツライ。
でも今、歳を取って来て思うに…ホント止めてヨカッタわ。

180テッテレ~!
もちろん色んなフレイバーがあるんだけど、基本に立ち返ってバニラにしてみた。
Lサイズで600円ぐらいだったか?
コレが……ウマくない!
ソフトクリームの割には固めで、何と言うか…脂っこい。
ただ冷たいだけでミルクの風味がほとんど感じられないワケ。
アメリカはこういうモノがおいしいハズなんだけどな。日本のソフトクリームの方が断然おいしい。
とても全部食べることが出来なかった。200v「あ~、疲れた」と、万歩計を見ると、もう少しで10,000歩。
こうして朝のウチからヘロヘロになっていたらフォー屋を発見。
イヤ、あるのは知っていたんだけど忘れてた。
この日の夜の予定は自由行動だったので夕食をフォーにすることにキメた。
少し元気がでた。2103:30になって3日目、3回目のデモ演奏スタート!

10_2Seiji

20vYuki

30vToshi

40v_2Chiiko

50v次々とブースに入って来るお客さん。60_2今日は「Cassis Orange」からスタートして…
150_2「Attraction 4D」へとつなげる。80v珍しいパンツ仕様のYukiちゃん。

90v今日も元気いっぱいのリズム隊!

100_4dChiikoちゃんはもう余裕シャクシャク!

110_2今回初めての「Lost Block」。

120_lbD_Driveのシリアスな面をフィーチュアする1曲。

130イギリスでも上海でもあまり演ってこなかったナンバーだけど、こういう場所でのこうした厳しい曲もいいもんです。

140v次…Seijiさんの弾く和風リフをジックリ聴いているMarshallの面々。
特にジョンはいつでも真剣にD_Driveの演奏に接してくれる。

160_m16曲は「M16」。
175vお客さんたちはSeijiさんとYukiちゃんの掛け合いのパートにドップリとのめり込んでいた。

170コレも珍しめの「Mr.RAT Boots」。

0r4a0010Toshiくんに一瞥をくれるYukiちゃん。

180_ratハイ、Toshiくんどうぞ!

190v思う存分弾き狂うToshiくん。
このバンドのベース・ソロは人気のコーナーだ。

200そして、怒涛のアンサンブルパート。
このドライブ感は他の追随を許さないぞ!

200v_2以前にも書いたことがあるけど、この曲って、見どころのベース・ソロの他に、最後にリズムが変わるところが最高にカッコいいんだよ。

210vNAMMのお客さんにそれが伝わったかどうかはわからないけど。220v4人が一丸となってそのクライマックスになだれ込む光景は圧巻だ!

230vジックリと聴き込んでくれた満員のお客さん。
コリャ、どう見てももっと聴きたい顔だ。
腕時計を見るとまだ5分近く持ち時間が余っていたので、タネさんに「もう1曲演らせてもいいか?」と確認すると即座に「Go ahead, go ahead!!」の反応。

0r4a0035楽器を降ろそうとするSeijiさんにストップをかける。
「ん?」
「Seijiさん、もう1曲、もう1曲!」250バンド内に伝令が回り「The Last Revenge」のイントロに入った。

260

270vお客さん、大喜びでした。

280

290

300演奏後はお客さんと記念撮影。
この方、シンガポールだったかな?
「D_Driveは絶対にウケます。ゼヒ私の国に来てクダサ~イ!」って。
ありがたい話です。
アニメもゲームも全く関係ない、音楽だけで勝負しているD_Driveの取り組んでいいることが海外で受け入れられるのはとてもうれしいこと。
だからこそMarshall Recordsからお声がかかったんだけどね。

310おお~っと!
ココで私にとてもうれしい来客が!
写真の向かって左はJC。
名前はMarshall的にちょっとナンだけど、以前アコギの仕事を通じて仲良くなった。
アコギの仕事をしていたのに彼は熱心な真空管アンプ・マニアでね、ウチにも遊びに来てくれたことがあった。
そして向かって私の右の方はマイク・ドイル。
「マイク・ドイル」の名前を耳にしてピンとくる方はれっきとしたMarshallマニア。
今、JCはマイクと同じ職場にいて、今回私がNAMMに来ることを知って、私に引き会わせるためにわざわざマイクを連れて来てくれたのだ。
ジョンはもちろんマイクのことをよく知っているので4人で記念撮影と相成った。11_img_2741 マイクはこの本の著者。
「あの本でたくさんMarshallの勉強をしました」とマイクに言うと「あの前の本は知ってるかい?」と『The History of Marshall』のことを私に尋た。

Lo_2「もちろん!ジミ・ヘンドリックが表紙の本ですよね」と答えるとマイクは満足そうにしていた。
コレね。2jh ビンテージのMarashallの記述に時折『初代のMAJORはそのルックスから「Pig」と呼ばれる』なんてのを見かけるけど、コレは発売していた時にそう呼ばれていたのではない。
1993年に『The History of Marshall』を編む時にマイクがつけたアダ名なの。
コレね。

1967 Nick Bowcottとの共著になっているが、コレがマイクのMarshallに関する最も新しい著書。
一時Marshall Blogでも盛んにPRしたのでこの表紙を記憶されている方も多かろう。Ffyその日本語翻訳本がコレ。
私は翻訳のチェックと全体の監修をさせて頂いたのだが、か~なりシンドイ仕事だった。
普段の勉強不足がたたり、見たこともない慣用表現を読みほどくのに時間がかかり、締め切りが近づくに連れて徹夜の日が続いた。
当時、日本語バージョンが出来したことをマイクもすごく喜んでくれて、アメリカのMarshallのディストリビューターを通じてマイクにも1部謹呈させて頂いた。
「ようやくShigeに会うことができた!日本語版の制作に協力してくれてありがとう!」とマイクは丁寧にお礼を述べてくれた。
イエイエ、こちらこそ!死ぬほど苦労したけど、とても光栄なお仕事でした。

Adコレらの英語版の書籍の出版元はすべて「Hal Leonard Corporation(ハル・レナード・コーポレーション)」。
ハルは北米でのビートルズやディズニーの出版権を保有するミルウォーキーの大手音楽出版社。
全米2位かな?
私は何年かの間、教則ビデオの仕事をドップリとさせて頂いた。
その時の担当が下の写真のブラッド・スミス。
ブラッドに会いにハルのブースを訪ねると、彼は丁度オープンスペースでお客さんとミーティングをして、私を発見するなりハグハグしてくれた。
そして、フザけて「シゲ!オレの代わりにミーティングをしてくれ!」というので、喜んでブラッドが座っていたイスに腰をかけて、「Ok guys, how much are you gonna buy?」と咄嗟にやってみた。
ブラッドはゲラゲラ笑っていたけど、そのお客さんはビックリしていた。
ブラッドは私のノリがいいことをよく知っているのだ。
トンカツが大好きで、2人で御茶ノ水の「いもや」に行ったこともあるし、お互いの子供に土産を買おうと、ポケモンセンターに行ったこともある。
スミスさん…そう、レッチリのチャド・スミスのお兄さん。
おかげで、ウチ家族はレッチリが来日するたびにVIP待遇でコンサートに招待してもらった。Img_2763コレは大分以前のNAMMの時にブラッドが撮ってくれた写真。2cs この日、前日にD_Driveが出演したHouse of Bluesにスティーヴ・ヴァイが出演するということで、D_Driveの4人はタネさんの口利きでゲスト・パスをゲットしてそのコンサートに行くことになった。
「シゲはいいのか?」とタネさんが親切に誘ってくれたんだけどお断りした。
私はザッパ・ファンを長いことをやっているので、「Steve Vai」の名前はかなり昔から知っていて、ズッと観たいと思っていた。
そして、2007年にZappa Plays Zappaと来日した時に初めてその演奏を目の当たりにした。
おいどん、もうそれでスッカリ満足しちゃったばい。

彼の名はスティーヴィー・ヴァイ
クレイジーなヤツさ
11月のことを思い出す
彼は尻を叩いてもらいたがるんだ
なんてね…「Stevie's Spanking」からの一節。
コレね。

T0uそういえば、スティーヴ・ヴァイって誕生日が6月6日で、1966年に6歳になったんだってね。
さて、ナンでこんなことを書いたかと言うと、スティーブ・ヴァイが「Black Page」をコピーしてザッパに譜面を送ったところ、採譜係りとして採用された…という話ね。
そのヴァイが採譜したザッパのギター・ソロ集が『The Frank Zappa Guitar Book』。
最近あんまり見かけなくなったけど、コレもブラッドの所が出版元だった!
どうしてもコイツが言いたかった。
コレね。Zbコンサートに行かなかったもうひとつの理由はコレ。
朝通りかかって思い出したこの店のフォーがどうしても食べたかったの。
いつも書いている通り、海外に来るとこういうダシ系の汁モノが恋しくなっちゃうんだよね~。3307時ぐらいにお店に入ったんだけど、激混み。
「35分お待ち頂きます」と言われたんだけど、そんなのヘッチャラよ。
でもコレがナゼか35分。誰が来ても「35分お待ちいただきます」なの。「30分では空かない」という意味なのかな?
しばらくの間、順番が来るのを立って待っていたら、待合のイスに1人分のスペースができた。
すると、そのスペースの隣に座っていた10歳ぐらいの男の子が私を手招きして「座りませんか?」と誘ってくれた。
その横にいたお母さんがそうするように言ったようだった。
お礼を言ってその男の子の隣に座ると、「どちらから?」とか「何をしに?」と、お母さんとの会話が始まった。
このおしゃべりがベラボーに楽しかった。
その親子はテキサスからディズニーランドに遊びに来たとのことで、「私も34年前に行きましたよ…ハネムーンで!」、「アッラ~!」なんてスッカリ盛り上がってしまった。
ところが、アメリカの政治の話になると途端に真剣になってトランプの問題について語り、今週の大統領選も「対抗馬が弱すぎるので絶望的」とタメ息を漏らしていた。
ものスゴくトランプを忌み嫌っていた。
私も日本の今の状況を説明すると、とても興味深そうに聞いてくれた。
するとその時…340お母さんがズッと私と話をしているせいで飽きてしまったのか、間に座っていた男の子が急に立ち上がって席から離れた。
するとそのお母さんは急に怖い顔になり、その子にこう言った。
「コラ!オジさん(私のこと)にチャンと'前を失礼します'と断ったの?していないでしょう!オジさんに謝りなさいい!」キツく注意したのだ。
今、日本にこんなことをするお母さんはいるだろうか?
私は感動してしまったよ。
向こうの親は自分の子供がエチケット違反をすると、公衆の面前でもシッカリと叱って礼儀を教えるからね。
いつもはとても温和なオーストラリア人の友人が、居酒屋で行儀の悪いコトをした自分の娘をその場でキツく叱ったのを目の当たりにしたこともある。
そんなことを知っていたので、実はこのフォー屋の時、とても申し訳なさそうに私に詫びるその子に対して何て言ったらいいのか困ってしまった。
「Don't worry about that!」となぐさめればお母さんの注意が無駄になるし、反対に「Behave at your age!」とお母さんと一緒になって叱るワケにもいかないし…ま、実際にコレはできないけどね。
「It's OK」ぐらい言ってあげたのかな?
そうこうしているウチに私の晩が来たので、2人に挨拶をして自分の席に向かった。
とても楽しい、アッという間の35分だった。350牛肉のフォーに白飯をオーダー。
フォーは当然パクチー抜き。
コレには苦労した。
ロンドンのハマースミスのベトナム料理屋で「パクチー」のことを英語で「コリアンダー」と言うことを教わって以来、各地でフォーを食べる時「パクチー抜き」に何ら問題が起こらなかったが、ココはダメだった。
「No coriander please」とウエイトレスに伝えると例のアレ。
「ハアァァァァ?」
「ハアァ」じゃねーんだよ。
パクチーを入れるなって言ってんだよ。
でも「パクチー」と言っても通じないどころか、他のウエイトレスを集めて4人ぐらいで「コリアンダーってナンダ?」とヒソヒソやりだした。
誰一人コリアンダーを知らないことがその会議の様子を見て取れる。
ダメだ、コリャンダー。
この後、どうなったと思う?
そのウエイトレス、「コリアンダーは入っていません」とキッパリと言いに来た。
アータ、コリアンダーがナニかわかったの?…と心配になった。
私パクチー、ホントにイヤなんです。
どんなに小さいカケラでも、たったひとつですぐにわかる。
…で、運ばれて来たのがコレ。
フォーは大盛り。
ひとり炭水化物まつり。
結果、パクチーはどうなったか?
コレがね………入ってなかったの!
もし入っていたらチップは出さんつもりだったんよ。360見た目はさほどよくないけど、美味しかった~!
やっぱ、ヴァイよりフォーだわ。
大盛りペロリよ、ペロリ。
フォーって牛肉のお出汁で美味しいよね。
さっきのテキサスのお母さんも「このあたりで一番おいしいモノを出すレストラン」と聞いてやって来たって言ってた。
満足満足。
しかし!チップの習慣はいまだに苦手。370最後に…あのカードリーダーはどうなったか…。
Marshallのブースに持って行ってコンピューターに詳しい人に相談したところ、ピンが曲がっているのではないか?と言う。
「これを使うには電力が足りません」みたいなエラーメッセージが出ているんだからピンは関係ないと思うんだけど…なんてやっていたら、それを聞いていたルークがサッとカードリーダーを手に取って分解した。
カッターナイフを取り出して刃先を何本かのピンに当てて動かした。
それから私から受け取ったCFカードをカードリーダーにハメ込むと、ア~ラ不思議!
何の問題もなくパソコンがカードのデータを読み込み出したのだ。
イヤ~、うれしかったな。
アナハイムの街を歩き回った苦労も一瞬でスッ飛んだよ。
そしてひとつ勉強になった。
ありがとうルーク!380<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月18日 アナハイムにて撮影)

2020年2月20日 (木)

NAMM2020レポート vol.8~THE 2020 SHE ROCKS AWARDS <思い出編>

D_Driveの演奏が無事終わったところでチョット会場の外に出て周辺を探索。

10_2「Garden Walk」という複合施設。

30_3アチコチがイルミネーションで彩られてなかなかいい感じ。
一番いいのは人がゼンゼンいないことか…。

50_2それにしても、平日の夜とはいえナンだってこんなに人がいないんだろう。
まだそれほど遅い時間ではなくて、お店が全部閉まっているワケでもないのに。

40 立派な竜のイルミネーションが目を惹く。
誰もいないけど。

45思っていたよりかなり広い。

65おお~っと!
オモシロいモノ発見!
もう、今日のマーブロはコレをやりたくて編んだようなもの。
チョット付き合ってください。

70_2ネズミ。
さっきの竜のイルミネーションもそうなんだけど、ココはナゼか中国テイストが濃厚。
こないだ『Marshallで中国語を学ぼう!』なんて記事を書いたけど、コレを発見したらもう居ても立ってもいられなくなってしまい、置いてあったヤツ全部チェックして来た!
見て回った後でわかったんだけど、コレは要するに干支のオブジェなんだね。
まずはネズミから。
日本では干支のネズミは「子」と書くけど、中国ではモロに「鼠」。
ただし、コレは干支のネズミで、ホンモノのネズミは「老鼠(ラオシュウ)」という。
しかしナ~、ネズミもいいけど、どう見てもコレはミッキーじゃん!

80v_2「丑」はそのまま「牛」。
おなじみの「子丑寅卯…」というのは元々時刻を表す記号に過ぎなかったのだが、古代の中国の人たちが覚えやすいように、それぞれの記号に動物をあてハメたという説があるらしい。
 
オイオイ、チョット待てよ!
コリャ、どう見ても「豚」だぞ!ツノが生えた豚。
ちなみに「豚」は中国語だと「猪」になるようだ。
昔は「豨」や「彘」と書いたらしい。後のヤツはもはや字の成り立ちすら解読できん!

90v…と思ったらさっそく出て来た「猪」。
確かに「豚」のルックスになっているし、「豚」を中国語では「猪」というのも知ってるけど、「豚年」なんて干支にはないじゃん?
一瞬コレらのオブジェは干支ではなかったのか…と思ったら、中国の「亥年」は「豚年」なんだって!
「ブタ年生まれ」はチョット抵抗あるな~。
よく名前に干支の一文字を入れることがあるでしょ?「辰也」とか。
昔は「亥吉」とか「卯三郎」とか「寅之介」みたいに昔は結構そういう名前があった。
あれ、ヘタをすると「ブタヤ」とか「ブタサブロウ」とかになっちゃうわけよ。
「姓は車、名はブタ次郎。人呼んで、フーテンのブタさんと発します」なんてね。
ブタはイノシシを家畜化した動物で、日本にも弥生時代に北九州で飼育されていたけど、日本は森林が多くいくらでもイノシシが獲れたのでブタは広まらなかった。
そこへ仏教が伝来して肉食が禁忌とされたため、いつの間にかブタが忘れられてイノシシがメジャーになった歴史があるのだそうだ。

100vコレは「犬」だね。
かつて犬神サアカス團は幟に「狗神大明神」と記していた。
犬好きの皆さん、大型犬は「犬」、小型犬は「狗」と字を使い分けるの知ってた?

110v_3「又」に「鳥」で「ニワトリ」だって!
ま、コレは言われなくてもニワトリに見えるけど。

120v「猴」は「猿」。「ましら」ですな。申。
コレもルックスですぐにわかる。
「猿」はチンパンジーやオランウータンのような類人猿を指し、「猴」はその他の一般的な猿を意味するそうです。

130vコレはわかりやすい。
「羊」は「未」ですな。

140v「马」ってナンだ?
コレには苦労させられた。
見た目ではコイツがナンなのか皆目見当がつかん。
字の形は「鳥」っぽいんだけど、鳥は「鸡」もう出ちゃってるからナァ。
仕方がないので総画数で片っ端から当たってみた。
簡体字とはいえ、妙な形じゃん?まず画数がよくわからない。
「马」って何画だと思う?
3画だった。
そして、何を意味するかというと、ナント「ウマ」。
おおい!角が生えてるじゃねーかよ!
でも言われてみると字のフォルムとしては「马」は「馬」っぽいね。

150v_3コレも一目瞭然…「巳」とわかる。

160v_2コレもサッパリわからなかった。
ルックスでも判別できない。
ま、残っている干支の残りを当てハメればコレがナニかわからないことはないんだけど、それじゃロマンがない。
かといって「龙」なんて字は生まれてこの方見たことがない。
そこで意地で調べる。
やり方はまた総画数を使う。
5画…答えは「竜」だった!
「龙」はドラゴンだってよ。
ま、フィギュアとしてはそう見えなくもないか?

170v_2あ~、今回もいい勉強になった。
「寅」と「卯」はなかったな。
夜間は立ち入り禁止になっているエリアにあったんでしょう。
こういう知っていないより知っていた方が良いかどうか怪しい知識を蓄えるのは実に楽しい。
身に付けておかなければならない知識は誰しもが持っているからね。
こんなツマらないことを知っているか否かが案外人間の知的厚みを膨らませているのではなかろうか?
私は薄っぺら極まりないけどよ!180_3さて、ソロソロ会場に戻ろう…と思ってフト入り口のサインを見上げると…おお!

190_2右下に「D_Drive」が入ってる!
「OPENING:D_Drive」だって!
当たり前だけどうれしい。

200_3スージー・クアトロのステージ。
スージーは「Icon Award」というタイトルを受賞。
そして、「Johnny B. Goode」を演奏した。
会場は「♪ゴー!ゴー!」で大合唱。
大いに盛り上がっていたけど、ワタシとしては「The Wild One」を演って欲しかったナァ~。

210_2「Inspired Award」というタイトル。
この人はカッコいいね~。
私は実際の音を聴いたことがなくて、Yukiちゃんに薦められてステージを拝見した。

220_3Halestormのリジー・ヘイル。
240v歌もギターもスゴイわ。
Marshallでヨカッタよ。敵に回したくはないアーティストだ!
そして、後でまた出て来るけど、とても気さくなで魅力的な人なのだ。
この賞のプレゼンテーターを務めた私の友人のADSMが下の写真のステージそでに写ってら。
11_0r4a0854 ステージの大スクリーンにスポンサーのロゴが映し出される。
『SHE ROCKS AWARD』はコレらのスポンサーが以下のショウをサポートしている。

★Dreaming Out Loud Award
★Icon Award
★Mad Skills Award
★Innovator Award
★Trailblazer Award
★Inspire Award
★Champion Award
★Powerhouse Award
★Excellence Award
★Vision Award
★Legend Award
 
Marshallがスポンサーを務めているのは「Opening Act」ね。
このうち、「Vision Award」はジェフ・ベックのサポートをしていたタル・ウィルケンフェルドが受賞した。
彼女はベースで弾き語りを演じたんだけど、出番の前に楽屋で発声練習を熱心にしていた。
コレがスゴく魅力的な声でね。
フト気が付くと、楽屋は私とタルちゃんの2人きりになっていた。
ダマっているのもナンなので、「すごく魅力的な声ですね」と話しかけた。
「アラ、どうもありがとう」とニコニコしながら答えてくれたんだけど、その物腰が信じられないぐらいステキなの。
幼い女の子のようでもあり、成熟した大人の女性のようでもあり…なんかこう、猛烈に人を引き寄せるナニかを持っているんだな。
「私はMarshallに勤める傍らフォトグラファーをやっていて、数年前にジェフと東京に来た時にあなたの写真をお撮りしたんですよ!」と伝えると…
「それはそれは~!どうもありがとう!」と、トロけてしまいそうな笑顔で返答してくれた。250_3イベントも大詰め!
出演者がサインを入れたギターが披露された。
ギターを掲げている女性はミンディ・エイベアという女性サキソフォニスト/シンガー。
Aerosmith、Duran Duran、スモーキー・ロビンソン、グレッグ・オールマンと共演し、グラミー賞に2度ノミネートされた人。

260_3コレをクジで来場者にプレゼントするという趣向なんだけど、ナント、ゲットしたのは『Marshall GALA2』にも来てくれたウチのアレックスだった!
そして、イベントは終了。

270_3「終演後は記念撮影をしますので、自分の出番が終わっても帰らないでください」というお触れが事前が出ていた。
その撮影タイムとなった。280_3コレがグダグダ。
仕切る人がまったくいないので、みんなどこでどうやって撮ったらいいのやら困ってる。
D_Driveも右端のYukiちゃんしかいない!

290_2それでもギンギンに盛り上がってしまうのが向こうの人たち。
仕切りのマズさに文句を言う人なんて誰もいない。
「じゃぁさ、じゃぁさ、今度はみんなで足を上げて撮ろうよ!いっせ~のセッ!(デッ!だったかもしれない)」なんてやってるところ。
なんて脂っこい皆さんでしょう!

300_2D_Driveのメンバーも勢揃い。
2階席で観ていたYukiちゃん以外の3人が、突然始まった記念撮影に驚いてダッシュで駆けつけて来たのだ。
しかし…『SHE ROCKS』だけあって、男性はSeijiさんとToshiくんだけ!

310_2結構メディアが来ていたんだナァ。

320楽しそうな4人。
結構長い1日だったね。

330_2ウワッ!ナンダカンダでこんなに賑やかになってた!

340_2アメリカの東海林さんと。

350_2Yukiちゃんリジーを捕獲!

360_2さっそく記念撮影。
「Please look at the most expensive camera!」と言ったらリジーに大ウケ。
そして、私の方を見てくれたわ!370_2お互いにピックを交換。

380_2

390_2こうして楽しい1日は過ぎて行った。
帰りはUberでホテルに戻った。
で、ホテルのバーでNight Capして終わり。

400vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE
 
あ~、楽しかった。
来年はどんなかな?410_2<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム HOUSE of BLUESにて撮影)

2020年2月19日 (水)

NAMM2020レポート vol.7~THE 2020 SHE ROCKS AWARDS <オープニング・アクト編>

 
前回は『SHE ROCKS AWARDS 2020』の開演時間が迫り、ゾクゾクとお客さんが会場に入って来た…ところまでレポートした。

440Marshallの皆さんもほぼ揃った…かな?

480レッドカーペットも無事に終了して、楽屋ではパフォーマンスの最終チェック。
ビデオでは見れないよ~、こんなとこ。450おお~っと!
またしてもタネさん乱入~!
舞台に上がる前の景気づけ。

470ほぼ時間通りのスタート。
司会の方が…アラ、楽屋でご一緒させて頂いたこの方、司会者だったのね?…D_Driveを紹介。30_2「From Japan, D_Drive!」
 
イケイケ~!

40_2Seiji

50vYuki

60vToshi

70vChiiko

80v黒づくめの衣装に身を包んだ4人のパフォーマンスは「Attraction 4D」で滑り出した!90_4d今年で8年目となるこのイベント。
(多分)初の日本人による演奏。
感動的ではあるまいか!105会場が大きかろうが、小さかろうが、外人だろうが、日本人だろうが、いつもと変わらぬ安定した演奏を繰り広げる4人。

110v_2

120_2

0r4a0985

130_2客席の皆さんは口アングリ。
こんなの今まで見たことなかったんでしょうな~。
みなさ~ん、これがD_Driveの「Driving Rock」ですよ~!

135_22曲目もSeijiさんからスタート。
JVMの美しいクリーン・トーンだ。

0r4a0958 Yukiちゃん作の「Unkind Rain」。
この曲はタネさんの提案でセットリストに組み込まれた。
イベントの性質としてイケイケの若い人たちばかりが集まっているワケではないので、一般の人が普通に聴いていられる曲も演奏するべき…というアドバイスがあり、「そうだ、『Unkind Rain』を演るといい!」ということになったのだ。
実際この曲はイギリスでも評判がヨカッタ。

150v_2Yukiちゃん、入魂の演奏。

160vToshiくんのフレットレス・ベースによるソロも美しく会場に響き渡る。

170vそして後半のドラマチックなパートを劇的に演出したChiikoちゃん。

S41a0666 Marshallのスタッフと相談した結果、今回はMCはまったくなしということにした。
とにかく演奏に集中しようというのがその目的。
そうして矢継ぎ早に演奏した3曲目は「Cassis Orange」。

190_coD_Driveのキラー・チューン。
ドライビング・ロックの魅力を満開させる!

S41a0636

210

220_2

230_2親しみやすいメロディはやっぱりこういう場にふさわしい。

250_2でもポップさに流されないハードな側面もバッチリとアッピールできた。

240_2そして、2人のギター・プレイには、やっぱり皆さんJaw-droppingでしたな。

260_2大喝采!…以上。

270_2お疲れさまでした!
Well done, D_Drive!!
 
この後、私とタネさんはステージに残されたペダル類の撤収で大忙しでございました。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

280_2<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム HOUSE of BLUESにて撮影)

 

2020年2月18日 (火)

NAMM2020レポート vol.6~THE 2020 SHE ROCKS AWARDS <レッドカーペット編>

 
NAMM2020、2日目。
ナンダカンダでコレが今回のハイライトだったかな~。
ロック界に貢献した女性を称える賞、『SHE ROCKS AWARDS』の授賞式。
以前よりMarshall Blogで騒いでいた通り、とうとうD_Driveがそのイベントのオープニング・アクトとしてステージに上がったのだ。10しっかしね~、今は何でもビデオじゃん?
イベントが終わると、もうすぐにYouTubeに動画が上がっちゃう。
ナント便利な世の中になったことよ…と思う反面、なんてロマンのない世の中になったことかと思うことも少なくない。
こちとらブログだ。
「写真と文章」で勝負してるでしょ?
インパクトとしては、やっぱりどうしても「音と動画」のビデオにはかなわん。
負け惜しみもチョットあるけど、でも、このビデオって「両刃の剣」という側面も否めないのではなかろうか?
理由のひとつは、ライブ・ビデオの場合、どうしても全編を伝えることはできないでしょう?
もちろん皆さん、一番いいところをピックアップしてお見せすることが多いんだろうけど、取り敢えず公開された部分が全てになってしまうじゃん?
他にもいいところがあったかもしれないし、他の部分に興味を示す人も多いかも知れない。
「動画撮影はご遠慮ください」としているライブが多いことは知っているが、ヘタに不本意なモノがアップされて広まってしまったら、その動画がミュージシャンの命取りにならないとも限らない。
最早、「人のビデオに戸は立てられない」からね。
そして、なまじっかインパクトが強いだけに、ビデオで観た部分しか人の記憶に残らないんだよね。
子供のビデオなんかがいい例で、子供が小さい時の記憶って、ビデオで見ているシーンそのままなんだよね。
本当はそのビデオの前後が一番楽しかったのかも知れないのに、ビデオ以外の部分だけが残って、他の部分は片っ端から忘れちゃう。
その点、写真は点で記録せざるを得ず、結果ビデオに比べて情報量が圧倒的に少ないので、その点と点の間のことも記憶に残りやすい。
そこに写真を適切に説明する魅力的な文章があれば言うことない。
簡単にスキップすることもできて時間の節約にも有利だし、長い期間を記録に残すことができるのも写真の特長のひとつだろう。
でも、最終的に一番重要な情報媒体は「文章」だろう。
しかも、日本はイギリスと並ぶ世界一の文学大国だからね。我々には文章を愛するDNAがあるのだ。
そして、本当に優秀な文章は写真にもビデオにも勝るのだ。
 
さて、この『SHE ROCKS AWARDS』も前日のThe House of Machinesでの『SHOWCASE LIVE』も既に動画が上がっちゃってるんだよね~。
なので、Marshall Blogはそうした動画では絶対に見れないシーンをタップリお届けしようかと思ってる。
「見たか、ビデオ!ココまで見せることはアンタにはできまい!」っていう感じね。
さっそく…こっちは会場に向かうところからやるよ!
 
この日、午前中に2回目のデモンストレーションを済ませたD_Driveは、午後になって『SHE ROCKS AWARDS 2020』の会場のHOUSE of BLUESに向かった。
歩いて…。
私はこのホールは初めてだったんだけど、地図で見るとNAMMの会場の前の大通りから1.5ブロック。
この辺りの1ブロックのサイズがやたらとデカいことはもちろん知っていたけど、(過去にコレでヒドイ目に遭ったことがあった。トイレ関係ね)タクシーやらUberを使うほどの距離でもないので歩いて向かった。
結果、D_Driveの皆さんには悪いコトをしたよ。
手ブラで歩く分には何でもない距離なんだけど、ギターやベース、エフェクターに着替えでしょ?
私も重いカメラを背中にしょって…。
コレはシンドかった!
20同行してくれたMarshall RecordsのタネさんもYukiちゃんのギターを運んだりして手伝ってくれたんだけど、着く頃にはみんなをヘロヘロになってしまった。

30コレがHOUSE of BLUESの外観。
なんかボウリング場に来た感じ。

40『Anaheim Garden Walk』という複合施設の中の一角だ。

50入り口の階段を上がった右がHOUSE of BLUES。

60『SHE ROCKS AWARDS』は「Celebrating Women in Music」なのだ!
一応またやっておきますが、「award」は「アワード」ではなくて「アウォード」ですから。
70入り口でパスを交付してもらう。
スタッフは全員女性。
初めての方々だったのであろうか、手順が結構バタバタになっていたけど、感じのいいことこの上なし。

80裏面はスポンサーのロゴがゾロリ。
Marshall、いいポジションだ!
デカくて目立つし。

90コレはプログラム。

100ココにも錚々たるスポンサー・ブランドがゾロリ!

110vMarshallの広告ページ。
リジー・ヘイル曰く「Marshallは私にとってロックンロールのアルファとオメガなの」。
「alpha and omega」というのは「最初から最後まで」という意味。
つまり、リジーのロックンロールはMarshallで出来ているということだ。120その対抗ページには、おお!我らがD_Drive。
「開いた口がふさがらないギターと火の玉リズム・セクションによるユニークなサウンドが織りなすハイ・エナジーのインスト・ロックバンドが日本の4人組D_Driveだ。ギターはSeijiとYuki、べースはToshi。そしてドラムスはChiiko。日本では数枚のアルバムをインディーズでリリース。Marshall Recordsと契約後、世界デビューアルバムである『Maximum Impact』を発表した」
ん~、ちょっと照れ臭い。
というのはD_Driveの音楽を説明しているところには、私が一番最初に書いたD_Driveの英文のプロフィールがほぼそのまま使われているのよ。いいのかね、ワタシなんかの英語で…。
上野で撮った写真も実に思い出深いのだ。

130楽屋エリアのようす。
壁にかかっているのはナニ?スケート・ボード?
写真の下に見えるこの日のホットミールのメインは、グリルド・チキンと、珍しく鮭だった。
あんなところにレスポールが飾ってあるけど、特に珍しいものではなかったようだ。

135我々の楽屋。
ラスベガスで活躍しているNATALの女性ドラマー、misaiちゃん(現在来日中)から教わったんだけど、楽屋のことをホントに「Green Room」って言うのね。
イギリスでは聞かなかった。
フツーに「Dressing Room」と呼んでいたよ。
コレ、気になって調べてみると、本来「green room」というのは楽屋や控室のことではなくて、楽屋とステージの間のスペースを意味していた。
ホット・ミールなんかがセットされている廊下みたいなスペースね。
出演者たちの目を休めるためにこのスペースがかつては緑色だったことが多いからこの名が付いたとされているようだ。
それがいつしかゴッチャになって今では「楽屋」を意味するようになったとか。
 
この楽屋のトイレのカギの調子が悪くて、D_Driveのメンバーにスゴイ事件が起こったんだけど、マァ、ココに書くのは遠慮しておこうか。
こういう事件こそはビデオに撮っておいて欲しかったな…。

140イベントに参加したアーティストのサイン入りギター。

150vスージー・クアトロやベースのTALちゃんのサインはわかりやすいな。
D_Driveのサインはどれだ?160店内を見て回ってみる。

170何しろデカい店だ。
200_2こんな壁画が飾ってある。

180鬼太郎の「妖怪ポスト」でしょう、コレ?
手紙を入れるとどこかで鬼太郎のゲタの音がするヤツ。

185ロビーの壁一面にもスケートボードがズラリ。

190トイレの中にレミーがいた。
先日Marshallの人から聞いた話。
Motorheadが出演したどこかのコンサート会場での話。
その会場は完全に禁煙で、それを無視して施設内でタバコを吸おうものなら1,000ポンド(もっとだったかもしれない)の罰金が科せられるという厳しい取り締まり体制が敷かれていた。
そして、スタッフがレミーの楽屋に行って飛び上がった。
そこでレミーは悠然と紫煙をくゆらせていたのだ。
それを見たスタッフはビックリ仰天して「レミー!ダメだよ、ココでタバコを吸っちゃ!1,000ポンドの罰金を払わされるよ!」
それを聞いたレミー、全く動じず、そしてタバコを吸い続けながら平然とこう言った「ああ~?1,000ポンドォ?高ェタバコだナァ」
スゴい、スケールが違う。
215vまさに『浦安鉄筋家族』の大沢木大鉄である。

Daitetu 店内にはこんな立派なショップも併設されている。

220オリジナルTシャツ他のグッズが所せましと展示されていた。230ステージではリハ―サルが進行中。
女性のためのアウォードとだけあって、受付同様ステージ回りのスタッフもほとんどが女性。
D_Driveが挨拶すると、「ビデオ見たわよ~!」とか「カッコよかったわよ!」なんて気さくに声をかけてくれる人が何人もいた。
でもね、リハーサルは結構大変だった。
というのは、バンド機材を丸抱えで転換するのはオープニング・アクトのD_Driveだけなワケ。
まずは必要な機材が昨日のHouse of the Machinesから運ばれて来ているのを確認しておいて、指示と同時にソデからMarshall、NATAL、EDENを舞台に押し込んだ…のはいいんだけど、バミリがゼンゼン考慮されていなくて、ヘタをするとSeijiさんのポジションが司会者のプロンプターの後になったりしちゃう。
「どうしたらいんだろう?」という局面もあったが、コチラが「こうして欲しい」と言うと「イエッ!」と答えて打てば響くような対応をしてくれる。
で、フト気が付いたらアンプのケーブル類が一切見当たらない!
結構ビビった。
走り回って探したところ、ステージソデの棚にそのケーブル一切合財を入れた大きなバッグがしまってあるのを発見!…事なきを得た。
見たか、ビデオ。
こんなことまでレポートできまい?250D_Driveリハーサル中。
最初は例によって「Too loud」の指示が出たけど、今回は音量については比較的フリーだった。
モニター卓も女性のスタッフが担当していて(美人)、適切な対応でバッチリ中音をコントロールしてくれた。

260さぁて、リハも無事に終わって、日も暮れて来て…開演時間が迫って来た。

270楽屋で待機していたD_Driveにお声がかかった。
長い長い廊下を歩いて指示されたポイントに向かう。
「シゲ、コレって『Spinal Tap』みたいじゃんよ!」とタネさん。490タネさんが言っているのはもちろんコレね。
クリーブランドのコンサート会場で迷ってしまい、出番の時間になってもバンドが舞台にたどり着くことができないシーン。

11_st4「ハッロ~、クリーブランド!」と大声を上げながら陽気にD_Driveをエスコートしたタネさんであった。

10v目的地はココ。
お店の入り口。

280D_Driveが姿を現すと早速サインを求めるファンの方々が!290ワザワザピックガードを持って来てる人もいるわ。

3054人ともバッチリとサインをカマしたった。

300さて、コレはナニかというと「レッドカーペット」と呼ばれる記者会見。

285色んなメディアの人が来て写真を撮ったり、インタビューをしたり。

330コレ、事前に段取りをナ~ンにも聞かされてなかった。
ただ「レッドカーペットがあるよ」ということぐらい。

340でも、4人は堂々とした面持ちで対応していた。
380Toshiくんの隣にいる女性スタッフが手にしている紙には「D_Drive」って書いてある。
このままズリズリと左の方向に移動して行くワケ。
例えオープニング・アクトでも完全に対等な扱い。

350「コッチ向いて下さ~い」
アッチを向いたり、コッチを見たりで結構忙しい。

360後から「ディ~ドゥラ~イヴ!」という声が聞こえて来た。
その声の方面を見ると、ジョンやゲイリーたちMarshallの面々のご到着!

370現地在住の日本人女性のメディアの方もいらっしゃった。

390インタビューに答えるYukiちゃん。

400…ったく、最後の方の男性のインタビュアー、少しは遠慮すればいいのにオッソロシク速い英語でマイッタ!

410D_Driveの4人には初めてのレッドカーペットをお楽しみ頂けたようだ。

420最後はスポンサーのひとつである「HIPPEAS」というお菓子を手にパチリ。
「HIPPEAS」なんていい名前だね。
もちろん「Hippies(ヒッピーズ)」のシャレ。

430「Organic Chickpeas Puffs」というスナック菓子。
「Chickpea」というのは「ひよこ豆」のこと。
HippeasコレはHIPPEASの広告。
ハハハ!「Give Peas a Chance」だって!ウマいね。
ジョン・レノンだね。
他の広告には「Vegan」、「Certified Gulten-Free」と謳ってあった。
ひと袋頂いて食べてみたけど、「Puff」というのは日本で言うところの「カール」みたいなヤツ。
でも、決定的に違うのは「Organic」とあるように、成分をチェックしてところ、やっぱり「調味料(アミノ酸等)」が使われていなかった…ということで安心して頂きました。

Hp2お客さんがゾクゾクと会場に入って来た。
さぁ、『SHE ROCKS AWARD 2020』もうすぐ始まるよ~。

440<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム HOUSE of BLUESにて撮影)

2020年2月14日 (金)

NAMM2020レポート vol.5~NATALとD_Driveデモンストレーションの2回目

NAMM2020の2日目。

10今日のレポートはまず1階から。

15メインの展示場となる1階ホールの入り口。
今回のセキュリティは建物の外でIDを見せて、手荷物検査を受けるシステムだったが、以前はこの入り口でIDを厳しくチェックしていたこともあった。
とりわけ2001年9月の「同時多発テロ」の翌年はセキュリティが死ぬほど厳しかったっけ…。
昔は携行するIDとしてパスポートのコピーもOKだったが、今はもうホンモノでないとNGになった。
パスポートの現物を持って歩くのはイヤだよね~。ホント、イヤ。201階の打楽器コーナーにNATALのブースがある。
ドラムス、シンバル、パーカッションの展示が集中するこのエリアは、かつては工事現場にも似た阿鼻叫喚の雑音地獄だったが、最近はそうでもなくなった。
それでも耳栓をしたけどね。

30NATALのブースでまず目に飛び込んでくるのはこのツーバスのキット。

40どこかで見たことがある感じでしょう?
そう、Marshall仕様なの。

50フロント・ヘッドはソルト&ペッパーのフレット・クロスにプレキシの「NATAL」のロゴ・プレート。

60ゴールドとブラックのコーディネーションはMarshallカラーそのもの。

70

80プレイヤー側からの眺めはこんな感じ。

90

100ま、実際にこんなセッティングはないだろうけど。110色だけでブランドのイメージを表現できるなんて実にありがたいことだ。
これもMarshall(もうすぐ)60年の歴史の賜物!

120他にもドラム・キットを展示。
 
イメージ・キャラクターのひとりジェイミー・モリソン。
Stereophonicsが渋谷のO-EASTに出演した時にジェイミーに会ったけど、すごく感じの良い若者だった。

140v展示のキットは7プライ、チューリップ・ウッドの人気のシリーズ、Cafe Racer。

130NATALのラメのフィニッシュは大変美しゅうございますからね…こんなスローンもありでしょう。

150Ray HearneはHakenというバンドのドラマー。
「Haken」って「ハケン」?それとも「ヘイケン」?
まさか「派遣」の「Haken」じゃないだろうな~?
2007年に結成したロンドンのプログレ・メタルのバンド。
気になったので調べてみると、なかなかにカッコよかった。
来日したら喜んでサポートさせて頂きますよ~。

160上位機種の「Originals」のキット。

170ショーン・ムーアはManic Street Preachersのドラマー。
去年の来日公演は私が用意したNATALをプレイしてもらった。

180vコレはお求めやすい価格帯のシリーズ、ARCADIA(アルカディア)。
そして、よく売れているというNATALのカホン。

190スネアいろいろ。
真ん中の茶色いのはチューリップ・ウッドのスネア。
その隣はARCADIAのメタルの14"x8"スネア。

200ビギナー向けモデルDNAのキットと…210スネア・ドラム。

215NATALブースを守るためにイギリスからやってきたゲイリー(左)とジョージ(右)。

2201階をひと通り見て回った後、2階のベース・キャンプに戻る。

230Marshallが支給してくれた名前入りの水筒。
ペットボトルのまま水を飲んでいるのはみっともないということね。
Ryan、Stephen、Joel、Thomas、Philippaと来て…Shigeだよ、シゲ。
カッコ悪ぃナ~。
コレ、今気がついたんだけど、Steveの水筒が「Stephen」だし、Tomのヤツが「Thomas」になってるじゃんね。
すると私のはShigeじゃなくて「Shigeyuki」になってもいいハズなんだよけどな…ま、ワケもわからずに長いだけの日本人の名前なんかどうでもいいか…。
ってんで「譲二」さんとか、「健」さんなんてお名前がうらやましかったりする時がありますな。

240さて、ブースのステージはというと、2回目のD_Driveのデモンストレーション。

250Seiji

260vYuki

270vToshi280vChiiko290v今日もノリノリ!

300…というのは、やたらとお客さんが多いのよ!
正直、完全に想像以上。
ま、私が言うのもナンだけど、ブースがにぎわうのはせいぜい土曜日ぐらいかと思っていたのです。
コレ…開催2日目、金曜日の朝っぱらだよ!

0r4a0707以前の回に書いた通り、Marshallのブースは2階にあって、下の大ホールでのデモと違って、通りがかりの人が寄っていく…ということが起こりにくい。
2階までワザワザ上がって来てくれるのはMarshallの展示かデモ演奏を目当てにしているお客さんが多いことは間違いない。
もちろんMarshallを見に来て偶然D_Driveのデモに出くわすというケースが少なくないことはあろうが、熱心にD_Driveの演奏に見入るお客さんの姿を見ていると、どうもそうでもないようなのだ。
つまりD_Driveの演奏を目当てに来てくれているということ。
♪な~んでか………知ってる?、「なんでかフラメンコ」の堺すすむ。

90もちろんインターネットを通じて、D_Driveのアメリカでの認知度がある程度確立されていることがある。
もうひとつはコレだったのではなかろうか?
NAMMに関する速報がテンコ盛りに掲載されている『UpBeat』という会期中に日刊で発行されるフリーペーパー。
近隣のホテルの部屋には毎朝コレが差し込まれる。0r4a0009_2その中の1ページ。
Marshallのブースの宣伝。

0r4a0010_2_2その右下に毎日Press to MECOとD_Driveのデモンストレーションの情報が掲載されたのだ。
コレを見て来た人も多かったんじゃないかと思う。
だって、ナンの情報もなしに時間通りに2階のMarshallのブースに大挙してお客さんが押しかけて来るなんてあり得ないもん。
3、4日目にはリピーターさんも結構いたしね。
D_Driveがどうしょうかいされているかと言うと…
「『ドライビング・ロック』いう独自のスタイルを持つ日本のインスト・バンドがD_Drive。ハードロックとメタルをミックスした複雑なメロディによって生まれるスリリングなパフォーマンスは見逃せません」
コレ、誰が書いたのかな?私ではないけど、よくわかってらっしゃる!
で、見逃したくないお客さんがドドっと集まって来たというワケなの。

0r4a0014_2 今日の1曲目はYukiちゃん作の「GEKIRIN-逆鱗-」。310v朝っぱらからMarshallのブースにはおおよそカリフォルニアらしくないヘヴィなサウンドが鳴り響く!
コレでいいのだ!

320続いては「Russian Roulette」。
またヘヴィ・チューン。
そう、2人のギターを見ればわかるように、この回はドロップDチューニングのナンバーを並べて演奏したのだ。
330_rrいつもならショウの後半の激しいパートで演奏する曲ばかり。

340リズム隊の2人も遠慮なくヘヴィに演じてくれた…まだ朝の10:40なんだけどね。350でもココでガラリと雰囲気を変える。10:46ぐらいかな?
Seijiさんのギターでスタートしたのは…

360vD_Driveのポップ・チューン「Gradation」。
皆さん「ホホウ…こんな曲も演っているのか~」と思ったのかどうかは知らない。
とにかく『Maximum Impact』を聴いて欲しい。
この曲が入っているから!
370_gdコレがD_Driveの世界デビュー・アルバム『Maximum Impact』。

MiYukiちゃんとのツイン・ギターで奏でる美しいメロディはカリフォルニアっぽいではないか!
「カリフォルニアっぽい」といえば、こんなこともやったっけな~⇒マーブロ聖林に行く

390奇抜なエンディングもバッチリキマった。
このパートこそみんな聴いててどう思ったかな?

380vオラオラオラオラ~!
景気よく「1,000,000 hp」でも行ってみるか~!
今、まだ朝の10:50。

4102人のアクロバチックなギターの掛け合いにみんなビックリ。

420こんなにお客さんが入ってるんだからと、Seijiさんに「ミリ音頭をやったら?」と合図を出したんだけど、「イヤ」だって。

0r4a0793暴れまくるToshiくん。

430v「Crazy Bassist」の名に恥じないハジケっぷり!440今回、Chiikoちゃんのドラミングへの評価は生半可じゃなかった。

450また別の機会に書くつもりだけど、どこで演っても聴衆の度肝を抜いたよ。460最後もヘヴィに「Screw Driver」。

470_sdこのデモンストレーションも盛大にウケまくった!
お昼を挟んで、この日は現場を変えてもうひと仕事!
Work hard D_Drive!480v_2

490v

500v

510vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

530_2<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2020年1月17日 アナハイム・コンベンション・センターNAMM会場にて撮影)

2020年2月12日 (水)

NAMM2020レポート vol.4~Marshall Records Special Showcase <後編>

 
前回からお届けしているMarshall RecordsのSHOWCASEライブのレポート。

Scl 会場となったイースト・ロサンゼルスのTHE HOUSE OF MACHINESの店内の様子を紹介しておきましょう。10_2ステージが組み上げられる前の店内の様子。
30_2ステージ側から見た店内。
結構広い。20_2天井からは無数のバイク・ヘルメットが吊るされている。40_2お店のロゴサイン。
「THOM」はもちろん「THE HOUSE OF MACHINES」の頭文字。50_2ドカンと掲げられた「DON'T BE A DICK」のサイン。
「Dick」なんて言葉が使われているので変な意味かと思うけど、コレで「イヤなヤツになるなよ」という意味。70_2「マシンの家」というぐらいなので、もちろんバイクも展示されている。
展示というよりガレージかな?

80_2ステージの背後がそのガレージになっている。

100…という感じのお店。

90_2今日のレポートはD_Driveの次にステージに上がったPress to MECOの出番。

110_2外はスッカリ暗くなっていい感じ。

115またタネさんがマイクを握ってPress to MECOを紹介した。 

120vPress to MECOを観るのは昨年6月の『Marshall Live』以来。

130_2Luke Caley

140vAdam Roffey

150vLewis Williams

160v_2オープニングは「Familiar Ground」。170まずはルイスのリード・ボーカルズから。
このバンドは3人とも歌うことができるからね。
ルイスは歌だけじゃなくてシャープなドラミングも素晴らしいの。
S41a0350ルイスにピッタリと寄り添うルークのコーラス。

210vそしてヘヴィなアダムのベース。
もちろん他の曲ではリード・ボーカルズを聴かせてくれた。

200vそんな3人だけあって、とにかく分厚くて美しいコーラス・ワークが素晴らしい。
もうね、CDを聴いているみたいに3人とも音程が完璧なの。
英米と日本のロックの決定的違いのひとつはコーラス・パートだよね。
まさに音楽的ルーツの違いを感じるポイントのひとつだ。
この「音楽的ルーツの違い」ね…コレについては別のPress to MECOのレポートの時にまた書かせて頂く。
0r4a0606ステージはMarshall Recordsからリリースされたアルバム『Here's to the Fatigue』からのレパートリーを中心に進行する。

Htf外からは丸見え!

215_2骨太なシャッフル「Here's to the Fatigue」。
私が知る限り、こういうサウンドは日本の若いバンドさんからは絶対に出て来ない。240_2ルークの耳に目をやると栓をしてるでしょ?
本人に理由を確かめたところ、コレ、うるさいからではなくて自分の声をモニターしやすくしているんだって。
方式は違えど目的は鶴田浩二の手と同じだね。
ああ、私はなんて古いヤツなんだろう。
でも新しいモノはあんまり欲しがらない。

230_3「If All Your Parts Don't Make a Whole」もコーラスが最高。

0r4a0569 イヤイヤ、この曲、すごくいいナァ。
時折出て来る5/4拍子でハッとさせられ、サビのサブ・ドミナントマイナーでホロっとさせられる。
アレンジもすごく凝っていてMECOの魅力がテンコ盛りだ。250他にもアルバムから「A Quick Fix」や「White Knuckling」をプレイ。260_2とにもかくにも演奏がウマい。
サウンド自体は今の若いバンドのそれに相違ないが、やっぱり「イギリスのチーム」だけあって、かぐわしきブリティッシュ・ロックの香りが感じられ、日本の若いバンドとは根っこが全く違うことを感じさせられる。

S41a0366

280v_2  290vPress to MECOの詳しい情報はコチラ⇒Press to MECO Official Site220締めもタネさん!

300v「ショウケース」の主旨通り、2バンドともそれぞれの音楽の魅力を十分にアッピールしたライブとなった。290_2帰りは大型バスでみんなでアナハイムへ。
後にジョンが写ってる。
あの人たち、こういう帰りのバスの中って必ず歌合戦になるんだよ。
アレ、ナンなんだろうな。
次から次へと曲をかけて、それに合わせてみんなで歌う。
イッパイ引っ掛けて気分良くなって「歌でも歌うか!」ってなところなんだろう。
そういう気分に洋の東西の違いは関係ないようだ。
でもイギリス人と一緒にいると『時計じかけのオレンジ』の冒頭のシーンを思い出さなくもないが…(ソロソロShige Blogで『キューブリック特集』やります!)。
当然、全編英語だからほとんど加わることができない…どころか、知らない曲ばっかりなの。
でもみんな楽しそうに歌っている。
こういうところでも日本と西欧諸国の間で「音楽」の存在缶や価値観が大きく異なることを実感するね。
 
ちなみにコレはUberではなくてチャンとしたバス。
数日前の新聞に出ていたけど、Uberって7四半期連続で赤字なんだってね。
今回のレポートの最初で「アメリカではUberが大活躍」なんて書いたけど、実情は厳しいらしい。
そこへもって来て今「個人事業主扱い」となっている運転手を近い将来「従業員」扱いにしなければならず、そうなると社会保障費の負担がそのまま会社の財政を圧迫して会社はますます苦境に立たされることになるのだとか。
タクシー業界とか例のシャトルバスだとかの業界がロビイストを使って政治家を動かし、逆襲したのかな?…なんて思っちゃうね。
こんなところでも従来型の事業形態とIT革命後の事業形態の摩擦が見て取れますな。

320_2<つづく>  

200_3

(一部敬称略 2020年1月17日 ロサンゼルス The House of Machinesにて撮影)

2020年2月10日 (月)

NAMM2020レポート vol.3~Marshall Records Special Showcase <前編>

  
NAMM初日の午前中のブースでのデモンストレーションがうまくいって胸をなでおろしていると、すぐにお出かけの時間になった。
NAMMの会場があるアナハイムからイースト・ロサンゼルスへ向かうのだ。
用向きはコレ。
レーベル・メイトのPress to MECOとのダブル・ヘッドライナーでMarshall Recordsのショウケース・ライブに出演するという寸法。
ロンドンでも演ったいわゆる「顔見世興行」。

11_11_records_showcase_combined_pagアナハイムから40分ぐらいかけてやって来たのはこんなところ。

10お世辞にも「品が良い」とは言い難い雰囲気じゃない?

20そこら中にこうした壁画が描かれている。

60すぐ近くにワーナー・ブラザーズの施設がある。
今は他の会社に吸収合併されちゃったけど、昔、ワーナー系の音楽出版社とはよく一緒に仕事をしたものでしてね。
その時の先方の担当者の女生徒とはいまだに時々連絡を取り合っている。

50こういうのキックボードって言うんだっけ?
コレに乗っている人をこの辺りでよく見かけると思ったら、「貸しキックボード」なんてのがあるんだね。
ロンドンなら「ボリス・バイク」か。70夜の部の現場はココ。

40「The House of Machines」というライブ・レストラン。

30

80ホラ、入り口にこの日のライブ告知がしてある。
D_Driveの写真は上海のホテルの入り口で私が撮ったモノ。

90店内に飾ってあったロサンゼルスの地図。
赤い部分が今我々がいるところ。
どうやらハリウッドあたりからは大分東にいるようだ。
東京でいうと葛西ぐらいのイメージか?
チガウカ?ロサンゼルスはアホみたいに広いでネェ…と言っても広さは東京23区の2倍程度なんだって。
ゼンゼンたいしたことないのに、実際に行ってみるとエラク広く感じるな。

100vお店のお兄さんに「今晩出演するバンドです。機材を搬入してもいいですか?」と尋ねると、すごく親切に対応してくれて、このホールに案内してくれた。
左に見える大きな木の扉は必ず閉めておいてください…と言う。
隣の事務所にいる大きな犬が入って来ちゃうんだって。
自分たちの機材を搬入してひと休みしているD_Drive。

110予め舞台にセットされていたのが、ナゼかSTUDIOシリーズとOriginのコンボ。

11_img_2518何でだろう?
このレストランの所有物なのかな?
さすがSTUDIOシリーズ。
アメリカでもスゲエ人気なんだな、きっと。

Img_2517 我々の機材はコッチ。
1202日後に『She Rocks Award』で使う機材が届いていた。

130NATALもバッチリ。
で、テッキリこのホールで演奏するのかと思っていたら大間違い。

140時間になるとステージ屋(っていうのかな?)がやって来て、表のレストランに簡易ステージを作ってPAをセットしてくれた。
今晩のステージはコチラ。

150Seijiさんが使用するJVM410Hと1960BV。

160vコチラはYukiちゃんのJVM410Hと1960A。

170vToshiくんのEDEN一式。
Toshiくん、このセットに大感激。
何でも初めてEDENを所有した時のヘッドと同じ機種だったとか。

180vNATALはメイプル・オリジナルズ。

190順調にリハ終了。
この日、PAを担当してくれたお兄さんがまたスゴクいい人だった…名前は忘れちゃったけど。
ロスにやって来て演奏する日本のバンドの音響を何度も担当したことがあるって言ってた。
その彼、D_Driveの演奏にブったまげていたよ。200_2開演まではリラックス・タイム。
日本に来た時のアレックスの写真て談笑するメンバー。

215この毛むくじゃらとその隣の人…現地のD_Driveファンで、わざわざイラストを描いて持って来てくれたの。
うれしいね~。
この人たち、本番中にモッシュしてた。
Seijiさん曰く、後にも先にもD_Driveの音楽でモッシュしてる人を初めて見たとか。
220_2 そして定刻になってショウがスタートした!

210冒頭、ステージでマイクを握ったのはMarshall Recordsの親分、スティーブ・タネット。
我々は親しみを込めて気安く「Tane-san、Tane-san」なんて呼んでるけど、タネさん、こう見えても70年代中盤のロンドン・パンク・ムーブメントの時流に乗って、Menaceというバンドでギターを弾いてブイブイいわせてた。
MenaceはWardour StreetのMarqueeに出演していたんよ。
 
ロンドンのMarqueeについてはコチラをどうぞ。
   ↓    ↓    ↓
①【イギリス-ロック名所めぐり】vol.19~Marquee物語 <前編>
②【イギリス-ロック名所めぐり】vol.20~Marquee物語 <後編>

230「フロム・オッサ~カ~、ジャッパ~ン……ディ~ドゥライヴ!!!!!!!」240ド迫力のタネさんの紹介に続いてのオープナーは「M16」。260よかよか、この曲のD_Driveならではの「和風メロディ」がまさに「ショウケース」に持って来いだ。

270v弾き慣れた曲で滑り出しは好調!

280vSeijiさんとYukiちゃんが掛け合いで表現する「銃撃戦」のシーン。
外はいつ銃撃戦が起こっても不思議はなさそうな物騒っぽいエリアでの演奏だけに迫力も増すゼ。290「物騒」といえば…ココからそう遠くない南カリフォルニア大学の向かいに「Shrine Auditorium(シュライン・オーディトリアム)」というキャパ6,300人の大ホールがある。
1926年に再建され、かつてはアカデミー賞やグラミー賞の授賞式に使われていた由緒正しい施設。
ハイハイ、ボケてないですよ~。
以前にも書いたことは覚えています。
せっかく近くまで来たのでまた書いておこうと思ってサ。
エキゾチックなルックスなので「Shrine(神社)」というのかと思っていたら、コレ、フリーメイソンの内部の組織の名前なんだってね。
Shrine 内装も荘厳でそれはそれは素晴らしい。
というのは、20年近く前、NAMMの時に一度入ったことがあったの。
そりゃカリフォルニアの冬はとても温暖だけれど、会場内はギンギンに冷房をきかせてあって、とても居られる状態ではなかった。
出し物もマイケル・マクドナルドで私の好みからかなり遠くかけ離れていたので、暖を取りに会場の外へ出た。
周囲は特に賑やかなワケでも、閑散としているワケでもなく、ま、黒人が多いかな?程度で何の気なしにブラブラと歩いてシュラインに戻った。
後で聞いて青くなった。
その辺りは黒人の大暴動があって、数年経った当時でも「夜間のひとり歩きは危険」と言われているエリアだったのだ。
今はどうか知らないけどね。
一応、私、海外では「君子、絶対に危うきに近寄らず」を標榜しているもんですから。Inside 脱線ついでに…。
このシュラインでライブ録音されたアルバムをご紹介。
まずはテナー・サックスのスタン・ゲッツの『Shtan Gets at the Shrine』。
ゲッツも若い頃は滅多に聴かなかったけど、今はよく聴くようになった。

Getsz ロック・リスナーにはコレ。
みんな大好きGenesisの1974年の超名盤『The Lamb Lies Down on Broadway』ではなくて…

Lambコレ。
1998年にリリースされた未発表音源を集めた4枚組のボックスセット『Genesis Archive 1967-75』。
このセットに1975年1月の『The Lamb Lies Down on Broadway』を全曲完全再現したライブ音源が収録されている。
うれしいなったら、うれしいな!
そして、この音源を録音したのがこの「シュライン・オーディトリアム」なのよ。
どうだ!驚いたか?
驚かないか…こんなことで喜んでるのはいつだって私だけなのね?Arc_2 ウン、マーブロらしいいい脱線だった。
 
銃撃戦に勝利したかのような自信に満ちたSeijiさんの表情!
実は旅の疲れが出てさっきまであんまり調子がよくなかった。
ところがひとたびネックを握ればこの通り!
どんだけギターが好きなのよ?
でもね、D_Drieの良いところのひとつは、これだけのギター・バカ…失敬!マーブロで使う「ギター・バカ」という表現はギタリストに対する畏敬の念を込めたホメ言葉です…がやっているバンドの割には「ギター・ギター」していないところなんだよね。
「ああ、またギター・ソロか…」というところがひとつもない。
そういうところが海外の人に認められた要因のひとつだと思う。
だってコレだけ「速弾き」が氾濫し、成熟した今、これ以上シュレッダーは必要ないでしょう。
肝心なのはシュレッディングの技術を使って、いかに自分だけしかできない独創的な音楽を作るということでしょう。
295v続けてD_Driveの最古のレパートリーのひとつ「Cassis Orange」。300これまた演りなれた曲だけあって、演奏は「立て板に水」の如し。

310_2ギター・チームの完璧なコンビネーションに初めて見る人はジョウ・ドロッピング!

320「We are D_Drive from Japan!」
Yukiちゃんの英語のMCも板についてきた!

330vそのままYukiちゃんフィーチュアで「Unkind Rain」。340_urToshiくんの哀しみのベース・ソロ。350vこの曲もすごく評判がいいのよ。S41a0241ココで新曲「Livingston's Thumbs Up」。360_ltuギター・チームが奏でる印象的なテーマ。

370v

380vそして、トリッキーなギター・ソリ。
毎回書いてるけどヤッパリ素晴らしい。

390そしてベース・ソロ。
右に写っているのは例のモッシュの人たち。

395目の前で暴れまくる連中を鼓舞する激しいプレイだ!

400軽快なバッキングと…

410ところどころに挟み込まれたピックアップ・ソロがスリリングなChiikoちゃんのドラムス。

415vもちろんジョンは両手の親指を立てていた…に違いない!?
最後は「Attraction 4D」で締めくくった4人。
もうこの曲はMarshallの連中にもおなじみで、Seijiさんがイントロを弾くと「コレコレ~」みたいな感じになるのです。

420_4d

430

440v

450vロサンゼルスでのShowcaseライブ無事終了!

460そして、再びタネさんのMCがあって、D_Driveは大歓声に包まれつつ出番を終えた。
あのPAのお兄さんもヤンヤヤンヤの拍手だった!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE470<後編>につづく
 

200_3

(一部敬称略 2020年1月17日 ロサンゼルス The House of Machinesにて撮影)

2020年1月31日 (金)

NAMM2020レポート vol.2~MarshallブースとD_Driveデモ初日

 

1月17日、いよいよ『NAMM2020』がスタート。202年ぶりのNAMM。
やっぱりこの出で立ちを目の当たりにするとエキサイトするナァ~…なんてことは全くない。
ただただ「仕事!」って感じなのだ。

30入り口の前の様子もいつも通り。

40建物の中に入る。
フト左に目をやるとNAMMの役員の顔写真が並んでいるボードが目に入った。

50コレだ。
ナントはなしに役員の皆さんのお顔をひとつひとつ覗いていくと…

60vオワ~、ダグ!
そうか、ダグ・レディがNAMMの役員になっているのか…。
以前はダグの務めるミルウォーキーの大手音楽出版社Hal Leonardの社長のラリー・モートンが務めていた役をダグが継いだのかな?
ダグはキーボード・プレイヤーでね、来日した時に地下鉄のなかでSteely Danの話になったことがあった。
何の曲だか忘れちゃったけど、みんなで小声で歌っていて、音を伸ばすパートになると、ダグが「シ~シックス~」とコード名で歌ったのがとても愉快だった。
こういうことはいくらでも覚えてるな。
おめでとうダグ!701階ホールの入り口…には行かないで…

802階に上がって来た。
階上は比較的大きなブランドのブースが多く、それぞれが独立した部屋になっている。
だから歩いていて「お!〇〇のブースだ」とタマタマ見つけるよりも、「〇〇のブースが2階にある」と認識してお見えになるお客さんが多い…ハズ。

90そんなエリアにMarshallのブースはある。

120入り口の左側にはイメージ動画のためのスクリーン。
『Marshall Live』の時のD_Driveの姿も会期を通じて盛んに映しだされていた。

140右側はJCM800のスタック。

150中はこんな感じ。

160広さの割には展示アイテムが少ない。

170私だったら少しずつでもいいから総花的にすべてのシリーズを並べちゃうよ。
どんなにギューギューでも押し込んじゃう。

180フィーチュアされていたのは…
昨年のNAMMで発表されたSTUDIOシリーズ。

210一昨年リリースされたORIGINシリーズ。
こんだけ~。
アレは「どんだけ~」か。

220昨年もシャレでベース型やら六角形やらのMarshallを参考展示していけど、今回はコレ。
ORIGINシリーズの変種。

230「J.Scott Studios」の作品。
J.Scott Studioは、Marshallでグラフィックデザインを担当しているJay Scottが運営するデザイン・チーム。
ウーム、ジェイってこんなことしていたのか…知らなかった。
前回Marshallに行って事務所で仕事をしていた時、「Shige, cuppa?」と声をかけて紅茶を入れてくれたのがジェイだった。

240前にも書いたけど、「Cuppa」は「Cup of a tea」の略。
The Kinksの『Muswell Hillbillies』に「Have a Cuppa Tea」という曲がある。
いい曲よ。
サビの歌詞が「♪Have a cuppa tea」と「♪Halleluja Rosie Lea」となっていて、恐らくレイは「tea」と「lea」で韻を踏ませたのだろう。
で、この「rosie lea」。
意味は「バラの草原」なんだけど、調べてみると「Rosie Lea Tea」という紅茶のブランドがあるようで、それがこの曲に出て来る「Rosie Lea」に関係しているのが定かではないが、うれしい。
というのは、この「Rosie Lea」なるブランドを私は知らなくて、ウェブサイトで調べてみたら、コレが実にいい感じ!
私、紅茶とかハーブ・ティーが大好きなのよ。
インターネットでオーダーもできるんだけど、そんな無粋なことはしたくない。
今度イギリスに行く時のお楽しみのためにガマンしておくのだ。

Mhしかし、ジェイすごいな。

250右のグレイのヤツはまた別モノね。

260リアはこんな感じ。
「THE NOT-SO-BLACK BOX」か…。
「それほどブラック・ボックスじゃないよ」、つまり「変なことはしないよ」とMarshall製品のスタンダード・カラーが「黒」であることへのダブル・ミーニングになっているのかな?

270コントロール・パネルもすごくいい!

280_2笑っちゃったのが、ワンオフのこの手作り「OWNERS CARD」。

290「よくやった!『THE NOT-SO-BLACK BOX』を手に入れたね。
コレにゃメッチャ時間がかかったよ。
だからキミには心の底から楽しんでもらいたい。
 
愛をこめて
ジェイ」ってなことが書いてある。

300vコレはクリストファー・ブラウンというアーティストの「Far from Home」という作品。

310作品のキャプションに「暗闇で起こることのパノラマ」とある。

320何やら重苦しい感がしないでもないが、デザインはとてもいい。

330_2もうひとつは「The Journey」というORIGIN。

350作者はエミリー・ボーというアーティスト。

260_2このタグもイラスト。
「Nathan」というのはリーズのミュージシャン、Nathan Syaersのこと。

370このモデルの制作過程をドキュメントした動画がMarshallのウェブサイトにあっているので紹介しておくね。

日本では導入されない予定だが、デザイン・ストアのSTUDIOシリーズのカスタム・オーダーが今夏から始まる情報が開示されていた。

390例えばこんなヤツとか…

400vこんなヤツ。

0r4a0109蛇ガラね。

0r4a0113 アンプ類の展示と言えば他に…
DSLシリーズ…

410CODEシリーズ…

420MGシリーズのそれぞれのハーフ・スタック…以上。

430Tシャツゾロリ。

440「Jim Marshall製品は工場メンテナンス要員に有能な人材を募集しています。人事のウッド夫人にご連絡ください」という人材募集広告をあしらったデザイン。

450こうした商品が出て来るたびに書いてるけど、Marshallも変わったよナ~。

490ほんのちょっと前までは、デザインといえばドクロ、ヘビ、ライオン、鋼鉄あたりが相場だった。

480今やコレもんだからね。
ん~、どこをどう見てもMarshallっぽさを感じさせないな~。

470もちろんLifestyle製品も勢ぞろい。

520バッグやら…

530

540Bluetoothスピーカーやら。

550今年のMarshallのブースはザっとこんなところ。
あ、それともうひとつ…

560_2このデモンストレーション・ステージね。
Marshall、NATAL、写真には写ってないけどEDENで固めてある。

200いよいよD_Driveの出番。

570NAMM初日、朝11:30~12:00。
コレがD_Drive最初のデモンストレーションの予定。
初日、つまり木曜日の午前中だぜ!
しかもロケーションは2階。
そんなんで人が集まるのかよ⁈と心配していたら…バッチリだった!
ギューギューでブースのドアが閉まらないぐらい…と言ったらウソになるが、十分を十分上回る人出!
アタシャ、ホッとしたよ~。
そして、コリャ大丈夫だな…と思った。

0r4a0342 Seiji

580vYuki

590vToshi

600vChiiko

610vD_Driveの竿チームは今から7年前、日本のギター・メーカーのブースでデモをしたことがあったが、バンドでNAMMに出演するのはコレが初めてのこと。
そこで…というワケでもないが、「コレがD_Driveでっせ!あんじょうよろしく頼んまっさ、アメリカはん!」という名刺がわりに、以前演っていた「Hyper Driving High」で初めて「Over R.E.V.」で締めくくる、というセットリストを採用した。知らんけど。

650D_Driveは

そして「M16」。

630真ん中の銃撃戦のシーンでは、お客さんがSeijiさんのYukiちゃんの掛け合いを固唾飲んで見入っていた。
初めてD_Driveを観た人(ほとんど全員だと思うけど)は驚いたと思うよ。
1曲終えた時の大歓声の大きいこと、大きいこと!
その歓声はあたかもアメリカがD_Driveを歓迎しているように聞こえた。

640_2矢継ぎ早に「Cassis Orange」。

660v

700v

670v

680v円熟のキラー・チューン。
親しみやすいメロディに一層大きな歓声が上がった。
うれしいな~。

690MCはなしで「Attraction4D」から…

710「The Last Revenge」へ。

720v

730v

740

750そして、すでに書いた通り「Over R.E.V」で締めくくった。
大歓声!
大成功!
正直、D_Driveの音楽はヨーロッパの方がウケるかと思っていたけど、コリャ、アメリカだな。
ナンカそんな印象を持ったNAMM2020の初日だった。
次回も楽しみだ。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

760<つづく> 

200_3 
(一部敬称略 2020年1月14~20日 アナハイムにて撮影)

 

2020年1月29日 (水)

NAMM2020レポート vol.1~激レアさんがやって来た。

 
2年ぶりにNAMMに行って来た。
しかし、新型コロナには困ったネェ。
日本を発ったのは2週間前のことで、まさかこんな大きな騒ぎになるとは思いもよらなんだ…というより、その時にニュースになっていたかさえも定かではない。
もし、今現在に行くことになっていたらどうだろう?
アメリカだからヘッチャラ?
イヤ、やっぱあんまりいい気はしないよ。
そういえば何年か前のNAMMのこと…。
NAMMから日本に帰った直後に40度近い高熱を出したことがあった。
同じくNAMMに行っていた同業他社の仲良しも全く同じだったと後に聞いた。
すると、Marshallの連中も12人中10人、イギリスに帰って高熱を出して寝込んだというのだ。
こうした災厄は以前にもあったらしく、人はコレを「ナム風邪」と呼んでいると教わった。
私が初めてNAMMに行ってから20年が経つが、後にも先にもナム風邪に罹ったのはその1回限り。
巨大と言えども窓のない設備に、世界中から来た何万人の人が一堂に集うんだから風邪のひとつも流行しても不思議はなかろう。
おかげさまで今回も全く大丈夫だった。10ロサンゼルス空港到着。
今回は機内で全く映画を観なかったナ。興味をそそる作品がナニひとつなかった。
着陸の数時間前から隣に座っていたオーストラリア人のオジさん(と言っても私よりゼンゼン若いが…)と政治や日本の歴史についておしゃべりをしていたらアッという間に着いた。
その人、東南アジアから成田経由で現在住んでいるロスに帰る途中で、日本には来たことがないという。
その私との会話で日本で大変興味を持ったので、今度必ず行ってみる…というのだ。ホンマか?
しかし、政治の話を英語でするのはムズカシイなぁ。自分の語彙の少なさに愕然とする…のでいつも勉強しようと思うのだがなかなかできんね。
下の写真にYukiちゃんが写っているように、D_DriveがMarshallのブースでデモンストレーションをしたり、イベントに出演したりで、今回は怪しい通訳、兼頼りないロードマネージャーとしてバンドに同道した。

20いつもは空港を出た所にいる「SUPER SHUTTLE」という乗り合いのワゴンを使うんだけど、今回はD_Driveの楽器もあるのでMarshallのエマがチャーターしてくれた大型ワゴンでアナハイムへ向かった。
それが…

30後で聞いて驚いたんだけど、この「SUPER SHUTTLE」って昨年末で廃業しちゃったんだって!
そう言われてみれば、下の写真の青い車を見かけなかったような気もする。
Uberだって。
Uberが急速に普及して絶滅してしまったそうだ。
タクシーも壊滅状態らしい。
チョット調べてみると、アメリカでは日本の感覚で言うところの「白タク」行為が認められているため、車を持っていてヒマな人はみんなUberに登録して運転手を始めちゃうんだって。
日本は道路運送法で自家用車に第三者を乗せて大火を得ることには国の許可が必要だからね。
今では日本にもUberはあるけど、アメリカの状況とはワケが違う。
でも、先日ある若い女性ギタリストが事務所にMarshallを取りに来ようとしたんだけど、あいにく身体の具合が悪くて車の運転ができない。
そこでスタッフがアレンジしたのがUber。
指定したJVMと1960が詰める大きさの車がやって来て積み込んで行った。
コストにもよるけど便利といえば便利に違いない。
しかし…インターネットが出始めの頃、立花隆先生が「インターネットが世の中のすべてを変える」と予見していらしたが、全くその通りになったな。

40今回も宿泊は定宿のDouble Tree by Hilton。
イギリスのMarshallのそばにあるDouble Treeの関係。
写真は窓から見える景色。
左端にNAMMの会場が見える。

50着いた日は特にナンの予定も入っておらず、夕方、みんなと近くのイタリアン・レストランで会食。

60店内にはソフィア・ローレンのようなイタリアの世界的スターの写真が所狭しと飾ってあった。
印象的だったのは、フランク・シナトラの写真がやたら多かったこと。
シナトラの両親はイタリア系アメリカ人だからね。
また『ゴッドファーザー』観たくなってきたぞ!
下の写真、右端の遠くの方でMarshall Recordsのヘッド、タネさんがしっかりアッピールしながら写り込んでる。

70翌朝の朝食。
どうだ!キタねェだろ~!色どりが最悪だろう!
いつも家内から「シゲちゃんの朝ごはんは殺風景ね!」と笑われてしまう。
我ながらヒドイと思うわ。
マーブロでは何度も海外での食事のことを書いてきているけど、本当にツライ。
朝ごはんが一番ツライ。
このホテルは長期滞在者のためにビュッフェのメニューを1品だけ毎日変えているのだそうだ。
でもすでに2日目にはゲンナリ…。

75それと海外に出た時の家内の言いつけ…ヨーグルトを食べるように。
元来あまり好きではないヨーグルト…やっぱりウマくない。
762日目、パスを交付してもらう。
係の人が「アナタ日本人?私、京都生まれなのよ!」なんて言いながら対応してくれた。
この写真、パスを見せたいワケじゃない。
見せたいのは2連のMarshallのランヤード。特製のNAMM用だ。
125np1D_Driveの皆さんはMarshallのブースのステージで明日から始まるデモンストレーションのためのサウンドチェックとリハーサル。

100サササと手早くセットしていつもの演奏。
海を渡ってもお手の物です。

105別の回で詳しくお見せするけど、今回のMarshallのブースはこんな感じ。
今、最終仕上げ段階。

110その傍らでガンガン演っちゃうよ~。

120「タネさん!演るよ!」
タネさんはその新曲を大層気に入っており、新曲を演奏するというので呼んできた。
マンツーマンで聴いてき頂いてメッチャ喜んでた。
そういえば、タネさんこのMONCLERの薄手のダウンジャケットをず~っと着てたな…。
上海のフェイク・マーケットで買ったんだぜ。

130細工は流々仕上げを御覧じろ…ってか?
120Vでゴキゲンの竿チーム。

140この日の夕食はタネさんアレンジで近くの新しく出来たステーキハウスに。
私のフィレ・ステーキ。
レアで焼いてもらった。
美味しかったんだけど、「オレはライオンか?」と思うほど中はマジ卍の生状態。
コレがホントの『激レアさんを連れてきた。』だった!
ものすごく柔らかくて美味しかったけどね。
ちなみに肉が柔らかいことを表現する形容詞は「soft」ではなく「tender」。
コレはジム・マーシャルから教わった。
してみると…ですよ。
エルヴィスの「Love me Tender」って名曲があるでしょ?
アレってどうして「Love me Tenderly」にならないんだろう。
ココは副詞の「tenderly」になるハズ。
コレは「Poetical License」といって、英語は詩の場合、文法よりも言葉のリズムを優先する慣習があって、それに則っているのだそうだ。
ビートルズの「Ticket to Ride」なんかも平気で「She don't care」なんてやってるもんね。
ビートルズの場合は黒人英語に憧れての話なのかもしれないけど。
Zappaにもあるよ、「She don't wanna get drafted, she don't wanna go(彼女は徴兵なんかされたくない)」って。このメロディ、とても「She doesn't」では歌えない。
コレでオモシロいが「If you speak English good, you don't speak it well(英語を'ウマク'話しているなら、アナタは英語を'うまく'話していない)」ってヤツ。
コレ、文法的に正しくは形容詞の「good」ではなくて副詞の「well」にしてやらないと。
イヤミなひと言ですな。
文法は実にオモシロい。

150D_Drive、レーベルメイトのPress to Meco、そしてMarshallで記念撮影!
今日はコレでおしまい。
短いでしょ?
連載の構成上、ココで1回切っておきたかったのです。
160<つづく>
 

200_3_2 
(一部敬称略 2020年1月14~20日 ロサンゼルスにて撮影)

2020年1月22日 (水)

D_Drive Drove Music CHINA 2019 ~ 私の上海 vol.7 <最終回>

 

11_0r4a0806昨夕、NAMMから戻りました。
ホント、年々時差ボケがシンドくなりますな。
おかげさまでD_Driveの音楽はどこへ行っても大盛況。
正直、こんなにウケるとは思わなかった。
Marshallの連中も驚いたのではないであろか?
…と、いうことで早速NAMMのレポートと行きたいところだけど、ダメよ、ダメダメ!10まだこっちが残っているのです。

20『Music CHINA』も開催4日目、最終日の午後。
いよいよD_Drive最後の「演示(=デモンストレーション)』がスタート!

30でも、今回は様子がいつもと違う。
D_Driveの「♪ハッピーバースディ」の演奏に導かれてステージに登場したのはスティーブ・スミス!
スティーブ・スミスといってもFocusやJourneyやVital Informationのドラマーじゃないよ。
Marshallのインターナショナル・デモンストレーターのSteve Simith。
コレ、正真正銘のサプライス。
ジョンが「シゲ、カクカクシカジカで、D_Driveに『Happy Birthday to You(本当のタイトルは知りません)』を演奏するように頼んでくれ」というので、早速D_Driveのメンバーと打ち合わせ構成をキメて、その通りバッチリ演奏してもらった。
本人はエラくビックリして、うれしいやら恥ずかしいやら…。
私なんかはモノスゴク気持ちが悪いんだよねコレ…実は。
というのは、コレ、何の前触れもなく、全く説明もなく、主役がいきなり舞台に遭って「お誕生日おめでとう!」ってやるワケ。
つまりお客さんはスティーブのことを知らないので、一体今ナニがステージで起こっているのかがわからないワケ。
私だったら「皆さ~ん、いきなりすみません!実は今日はカクカクシカジカで、みんなでスティーブのを祝ってあげてください!」ってやらないと気が済まない。
パーティの時なんかも同じで、ナンノ挨拶もなくナントなく始まって、いきなりスポンっと終わっちゃう。
文化の違いのナント面白いことよ!
おめでとうスティーブ!

11_hbssそして、D_Drive。
バッコンバッコンと今日はChiikoちゃんのドラムスでスタート。

200続くSeijiさんのリフ。

80vYukiちゃんもドロップチューニングのギターに持ち替えて演奏するのは「1,000,000Hp」。
アクロバチックなパフォーマンスがウケるのでは?と私からリクエストさせて頂いた。

90v案の定4人の超絶アンサンブルにお客さんは口をアングリさせていたぜ!
ただし、Seijiさんのアレはなし。

100vPAのジェフも最後のサポートに力が入る!…そうでもなさそうか?

11_0r4a0182 2曲目は「Russian Roulette」。

210前の曲に続いてまたしてもハードな展開に携帯でビデオを撮るお客さんの手に力が入る!…って、ビデオなんか後で見るにしてもせいぜい数秒でしょうに!
最近はコンサートへ行ってもステージを見ないで携帯の画面を見ている人ばっかりだもんね。
そんなのモッタイない!240vさらに「Screw Driver」を重ねて来た!

220最後のデモ・ステージはドロップ・チュー二ングを得て徹頭徹尾ヘヴィにキメたぜ!

230vD_Driveの硬派な面をアッピールする(D_Driveの曲は全部硬派だけど)とてもハードな展開。260vコレが上海での最後の演奏かと思うと寂しいが、ガマン、ガマン。
ナントならば、来年も出演が決定したのだ!
次回は別のもっと大きなステージで演奏する可能性も出て来た。
だって、お客さんが多すぎちゃってココじゃセマすぎちゃうんもんね。

2504日間、お疲れさまでした!
Seiji

40Yuki

50Toshi

60Chiiko

70今回最後のお客さんとの記念撮影。
「ハイ、奶酪!」
チーズは中国で「奶酪(ナイ)」と言うらしい。

270ハイハイ、すぐに撮影コーナーへ!
グエ!すでにモノスゴイ行列!

280ドワ~!

290一体いつからD_Driveはこんな人気者になったの?…と、思わずわが目を疑いたくなるような光景!

300ジョンも傍らで見守ってくれている。

310タネさんも真剣なまなざしだ。
次のアルバムのことでも考えているのかしらん?それとも全英ツアーか?

315みんなうれしそ~!

320D_Driveはこのブログで発掘されたんですよ~!
ところで中国でMarshall Blogって見ることができるのかしらん?

330控室に帰っても忙しい!

340コレはナンカのウェブサイトの取材。
流暢な中国語で質問に答えるYukiちゃん…さすがにそんなワケなくて、アチラさんに日本人のスタッフがいたの。

350色々と面倒をみて頂いた中国のMarshallのディストリビューター、algam CHINAともコレでお別れ。

375Seijiさんのお隣はフランスalgam社々長のジェラルド・ガルニエさん。
実は、今から18年前、Marshallの創立40周年記念パーティの時にガルニエさんご夫妻とテーブルをご一緒させて頂きましてね。
その時、奥様がまるでロイヤル・アスコットの時にイライザ・ドゥーリトルが被っていたような帽子をお召しになられていた。
今回、関係者全員が集まったパーティの時に社長にこのことを話すと「おお~!あの時の!」とうれしそうで懐かしんでくれた。
うれしかった。
360PAのジェフとも。
まったく、開催前日のサウンドチェックの時はどうなることかと思いましたぜ!

11_0r4a0020そして楊さん。
楊さんは日本語がベッラベラ、我々のでずいぶん面倒をみて頂いた。
2日目辺りからお願いしたオープニングのMCもとてもありがたかった!

11_img_1575私も楊さんと。
楊さん、私の古い友人の真ちゃんによく似ていて、すごく親近感が持てた。
そして、とても感謝しているのは、楊さんの爆音に対する気遣い。
やっぱり、この会場にも「サウンド・ポリス」なる過剰な音量による演奏を取り締まる人たちがいて、D_Driveのデモが始まると毎回「音が大きすぎる」と指摘されているようだった。
イヤ、わからない。
そうでなかったのかも知れないが、サウンド・ポリスが来ると楊さんが一手に対応を引き受けてくれて、気持ちよくいつもの音量で弾くことができるように最後の最後までD_Driveを守ってくれた。
ま、音量を下げればいいだけの話なんだけどね。
そして、下の写真を「Marshall Blogに掲載してもよろしいですか?」と許可を願い出ると「もちろんです!とても光栄なことです!」ととても喜んでくれた。
今年も10月にお会いできることを今からとても楽しみにしている。
なんか、肩を組んでいるワリには2人の間が離れているように見えるが、コレは後ろのalgamのロゴが写るように…という私の配慮です。
くっつくのをイヤがっているワケでは決してありません!

370v夜はMarshallの皆さんとドイツ料理の店へ!
「グワッハッハッハッツハッ、ディ~ドラ~イブ!」…タネさんがいると、いつでもその場の雰囲気が最高に明るくなるのだ。

380翌朝、チャーター・バスに乗ってみんなで空港へ。

390これから初めて上海へいらっしゃる読者の皆さんにいいこと教えてあげる。
私、空港で荷物検査にひっかかったの。

全日空の受付のお姉さんにスーツケースを渡してその場でX線検査機に通したところ、「荷物検査が必要です。お手数をおかけしてすみませんがアチラに行って頂けますか?」とやさしく言われて「ハイハイ」とその女性が指差す「行李検査室」というところに入って行った。
すると中には見るからにケンカの強そうな軍服のような制服を着た屈強な検査官がいて、私の分も含め、検査を通過しなかったいくつかのスーツケースを前にしてモノスゴイ形相と怒声で何か叫んでるワケ。
恐らくは「ハイ、荷物を開けてください」とか言ってるんだろうけど、中国語の発音ってキツイじゃない?
どう考えても激怒しているようにしか思えない。
もう完全に『ディアハンター』のあのベトナムのジャングルのロシアン・ルーレットのシーンみたいなワケ。
「マオッ!」ってやつね。
一昨年はベトナムにも行ったし、上に書いたようにD_Driveには「Russian Roulette」っていう曲もあるし、去年は「マオちゃん」というお友達もできたし…ヤレヤレ、よくできた話だと思ったよ。
そして、マズこのままじゃ日本に帰れないと思ったね。
荷物を開けたものの、どうしていいかわからない。
オッサンはただ怒鳴るだけだし。
部屋の中には他にも日本人の方がいらして、するとその中のひとりが「バッテリーがダメなのではないか?」と言い出した。
大正解。
何でもカメラやビデオのバッテリーをスーツケースに入れて預けることができないらしい。
慌ててカメラやビデオからバッテリーを摂り出して、係員に提示して手荷物にしまって見せた。
すると若い係員が出て来て「OK、OK」とやって荷物をベルトコンベアに乗せて無罪放免となった。
って、アタシャナニも悪いコトしてませんから!残念!

MaoD_Driveは関西国際空港、私は成田…ということで別々の搭乗ゲートを利用したんだけど、成田便はなんとタラップ式。
とにかく空港がアホみたいに広くて、駐機場所まで乗るバスの時間がナント長いことよ!

400イヤ~、しかし、国際線でこんなタラップで飛行機に乗るなって一体いつ以来だろう?
昔、フランクフルトであったような…。
こうなると、もうビートルズ気分を味わいたくなるね。
誰かANAの法被を持って来てくれい!

11_img_1602お土産報告。
家内のリクエストでお茶をゲット。
先日紹介した「豫園」のようなところに行けば、観光客用のチャンとしたお土産用のお茶を買うこともできるが、それじゃオモシロくない。
地元の人が日頃から飲んでいるヤツの方がよかろうと、D_Driveの女子チームと普通のスーパーマーケットに行ってみた。
「コレ本当にお茶かッ?」と我が目を疑いたくなるようなシロモノもあってオモシロイから片っ端から買って来た。
スーパーのオヤジ、ニンマリしてた。

410その中でスゴかったのがコレ。
「檸檬茶」の名の通り、レモンを乾燥させて作ったお茶。
コレがスゴイ。
少しレモン以外のニオイが気になるが、慣れれば酸っぱくてスゴクおいしい。
家内もこういったハーブティの類がが好きなので「おいしいね!」なんて言いながらレモンの味を楽しんでいた。
ところが…。
夜、寝る前に飲んだところ大変なことが起きた。
2人ともオシッコが止まらなくなってしまったのだ。
何回トイレに行ったかな?
それも、チョロチョロではなくて、トイレに行く度に力まなくても何リットルもジャバジャバと盛大に出てしまうのだ。
もう、身体中の水分が出きってしまうのではないか?と心配になった頃ようやく収まった。
このお茶のせいではないのかも知れないと、安全を見て昼間1人で事務所で淹れて飲んだところ、やはり明らかにトイレに回数が増えた。
皆さんもお気をつけあれ!
え、他のお茶はどうだったかって?
梅干しのタネみたいヤツとか、菊の花のヤツとか…あ、もう買いません。

11_2lt それとコレ。
女性用のハンドクリームなんだけど、どこへ行っても見かける。
パッケージがいかにも中国らしく、値段もお土産に手ごろなのでいくつか買ってみようとYukiちゃんたちと小さなコレの専門店に入ってみた。
色んなグレードがあるんだけど、お手頃なシリーズにはパッケージのデザインが全部12種類あった。
下の写真は外箱で、中に缶が入っている仕組み。
従って色や香りを外からチェックすることができない。
そこで、12通りの中身が同じなのか、違うのか店員のお姉さんに英語で確認してみた。
まったく英語ダメなの。
外人が頻繁に来るような店以外では「ワン、ツー、スリー」すら英語を口にしようとしない。
ナンカ英語に恨みでもあるのかな?
ま、確かにイギリスはアヘン戦争で徹底的に中国にアコギなことをしたけどね。
それで困って、「そうだ!我々は漢字があるじゃないか!」と筆談することを思いつき、Yukiちゃんにペンを借りて、メモ用紙にこう書いて店員のお姉さんに見せてみた。
「是内容全部同様的?」
もちろん適当な漢字の文章だけど、ゼッタイに通じると思った。
ところが、そのお姉さん、まったく読めなった。
「読もうとしなかった」のではなくて、真剣にメモを見て、「ん~~~~」みたいな感じ。
しかし、ひと文字を読めないようなのだ。
イヤ、私はどちらかというと達筆な方ですから…字が汚くて読めないということはない。
コレには結構ビックリしたよ。
後で中国に詳しい人に訊いたら、年寄りはOKだけど、若い人たちは簡体字以外の漢字…すなわち我々が日常的に使っている漢字を読むことが不可能なのだそうだ。
もっとも日本の若い人も旧字体が読めない子が多いだろうね。
私は漢字のことを英語で言い表す時「Chinese character」とか「Chinese letters」と言っているが、コレはね「Japanese Kanji」と呼んだ方がよさそうだね。
オリジナルではないけど、作った人たちが最早使ってないんだもん。
でも、そのお姉さん、私が5個買ったら1個オマケしてくれた。
それじゃあ、ということでもう5個買い足したらまた1個オマケしてくれた。
そうこなくちゃ!
漢字は苦手でも商売は上手なようである。

420そして、いくらもしないトランプを4種買ってみた。
左上から時計回りに…中国の軍人の肖像をあしらった「中國将師」。
文化大革命で活躍した人物を集めた「文革风伝人物」。
「毛沢東語録」、コレは説明不要。
そして「民国老照片」というのは昔の中国の古い写真を集めたモノ。
だからナンだ?と訊かれれば「自分への土産だ」としか答えられないアイテムね。
イヤ「风」はチョットしたクイズだったよ。
日本のパソコンで簡体字を入力することってできないでしょ?
ただ、我々の漢字を簡体字に変換してくれるウェブサイトはいくらでもあるので、「云」の前にナニが来るか…。
エライ人を称える図柄だから…はじめは「伝説」と想像したんだけど、ゼンゼン違う。
で、「評伝」という単語が思いついたら一発で「風伝」という答えを得た。
「風かんむり」だしね。
オモシロかった。

11_cards在这个时间,系列記事完成!
コレでNAMMレポートに移れます。
 
あんなにイヤがっていた上海行きだったけど、今年も楽しみにしている私です。
D_Driveさん、次回もよろしく!

11_0r4a0695 <おわり> 

 

200_3 
(2019年10月8日~14日 上海にて撮影)