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2026年6月24日 (水)

LIVE INCLUSIVE 2026の田川ヒロアキ<前編>

今日の記事は神奈川の逗子から。
かなりの時間が経過してしまったが、3月22日に開催された『LIVE INCLUSIVE 2026』という素敵なイベントに田川ヒロアキが出演したのでその模様を2回にわたってレポートする。
我々の仕事は「inclusive」の反対の「exclusive」という言葉を時折使うことがある。
コレは「排他的」という意味で、例えばMarshallブランドのギター・アンプしか使わない人…まさにヒロアキくんなんかがそれに当たるワケだが、そういうギタリストを「Marshall exclusive guitarist」なんて呼んだりするする。
他にも輸入品の代理店がひとつしかない無競合の状態を指す場合も「エクスクルーシブ」という言葉を適用する。10vしからば「inclusive」は?…「包括的」という訳語が当てられていて「全てを含む」という意味合いを持つ言葉。
この『LIVE INCLUSIVE』は様々なバックグラウンドを持つアーティストが音楽のジャンルを超えて集まり、同じステージで共演する2024年にスタートしたコンサートだ。
出演するすべてのアーティストが対等に自らの音楽を奏で、主役も脇役もないステージが観る者に大きな感動を与える。
そんなすべてを抱え込む「インクルーシブ」なコンセプトが逗子から発信されているのだ。
会場となったのは「逗子文化プラザなぎさホール」。20個人的に逗子といえば…脚本家、映画監督の新藤兼人。
新藤さんは大船の松竹撮影所に近いということもあって女優の乙羽信子と共に逗子に住んでいたことがあった。
私は新藤さんが設立した独立プロ「近代映画協会」で乙羽ちゃんと組んだ作品がどれも好きで、その他にも新藤さんの監督作品はかなり観たし、本職である脚本を手掛けた作品は無意識の内に数えきれないぐらい観てきた。
簡単に言えばファンなワケね。
著書も古本屋で見つけては買い込んできてよく読んだ。
だから新藤さんや乙羽ちゃんについては書きたいことが山ほどあるが、キリがないのでコレでとどめておくことにする。008a0004さて会場のロビーにはイベント関連のグッズがズラリと並び…40公式Tシャツ等が人気を集め…50祝い花の傍らに展示された出演者の寄せ書き入りのTシャツが来場者の目を惹いた。30もちろんヒロアキくんの最近作『THE ROAD SEEKER』他もバッチリ展示。60コンサートの冒頭、司会の3人が登場してご挨拶。70司会は「MITSUMI」さん。
そして「ケーマトーマ」さんが手話通訳を務めた。80そしていよいよお待ちかねのライブ・パフォーマンスがスタート。90 まず最初は「ディズニー・プリンセス・メドレー」。
マイクを握ったのは「麻生かほ里」さん…100v「小此木麻里」さん…110vそして「伊東えり」さん。
この3人の美しい歌声で「輝く未来」、「愛の芽生え」、「ホール・ニュー・ワールド」の3曲をメドレーで聴かせてくれた。120vこの日、全編を通じて伴奏を務めたバック・バンドの皆さん。
 
コンサートの音楽監督、構成も担当したピアノの「進藤克己」さん…130v「帆足彩」さん…140v「細川圭一」さん…150v「大和田ハルヲ」さん…160vそして「中村皓」さん。
 
この5人がインクルーシブな演奏で全出演者を支えてくれた。170v次にステージに上がったのは…180我らが「田川ヒロアキ」。190vもちろんヒロアキくんをサポートしているのはMarshall。
愛用の「JVM210H」と「1936」が今日もお供を務める。200まず演奏したのはこうしたビッグ・イベントでは冒頭に取り上げられることが多いインストゥルメンタル・ナンバーの「Seascape」。210いつ聴いても美しいギター・サウンド。118a0495 もちろんヒロアキくんの指と演奏技術がモノを言っているのだが、Marshallというギター・アンプがハードロックやヘヴィメタルのためだけの楽器ではなく、全ての音楽に適していることを繊細に、そして華麗に示してくれる。
そう、Marshallはまさに「インクルーシブ」なギター・アンプなのだ!220_kkrそして曲は上で紹介したヒロアキくんの最近作『THE ROAD SEEKER』から「翔KAKERU」へと続いた。250v「JAFツーリングカー選手権 ロードスター・パーティレースIII ジャパンツアーシリーズ」のテーマ曲。225和風テイストのイントロに導かれるドライビング・ナンバー。230vギター・ソロ炸裂!
誰にもマネができないエクスクルーシブなプレイング・スキル!240「♪イエ~!」
そして戦いに臨む男たちへ気合の入ったエールを送って…260vキマった~!270v場面がガラっと替わって「わたなべちひろ」さんがピアノの前に座り深遠な音色を聞かせ…。280弾き語りでAdeleの「Make You Feel My Love」を披露した。
何たる魅力的な声!
客席は水を打ったような静けさ。
全員がこの美しい歌声に耳をそばだてた。290v2人の演奏に続いてはインタビューのコーナー。
「今のちひろちゃんの歌にスッカリ感動して、私の演奏はなかったことに…」
そんなバカな!
全ての会話が同時に手話通訳される。008a0091ヒロアキくんは演奏した曲を解説。
「私は生まれも育ちも山口県の下関市なので『Seascape』という曲はその下関の海をイメージして作りました。
もちろん私には海を見た記憶がほとんどないので『こういう感じかな~?』と。
私には他にも『Sky』のように自然をテーマにした曲が多いんですが、それらはそういうイメージから生まれた曲なんです」310v「そして2曲目のアップテンポの『翔KAKERU』とう曲…皆さんに盛り上げて頂きました。
コレはモータースポーツのテーマ曲なのでスピーディなサーキットのイメージで作りました。
今回このコンサートへの出演オファーを頂いた時、どういう選曲にしようかな?と考えてこの2曲を選んだのですが、バンドの皆さまが手伝ってくださるとは知らなくて…きっと皆さん大変だったのではないかと思います。
そして影で何人かの皆さんがコーラスで私と一緒に歌ってくださってゴージャスな感じになりました。
お客様に盛り上げて頂いて私も本当に楽しく演奏することができました。
ありがとうございます!」320vそしてちひろさんへのインタビューが続いた。118a0134 場面が替わって「手話コーナー」。
ステージに登場したのは…340俳優で手話パフォーマーの「三浦剛」さん。
元横浜DeNAベイスターズ監督の「三浦大輔」さんのご実弟。
このコーナーは即席の手話教室。
基本的な手話のしぐさを説明する三浦さんのお話がとても面白くて夢中になって聞き入ってしまった。350vもうひとりは「難聴うさぎ」さん。
うさぎさんは生まれつき聴覚に障害があり、ろう学校で発音の勉強をされたという。
たとえば唇を合わせて開いて発声すると「ま」の音になるとか、舌を上の歯の裏につけて口を開きながら声を出すと「た」になるとかを教わるのだそうだ。
こうしたことを考えてみたこともなかったのでうさぎさんの話に興味が尽きなかった。
そして、手話パフォーマーの彼女が今流行りのギャルの言葉を手話でやって見せてくれたのもとてもオモシロかった。360v本当に時々ではあるのだが、NHKの手話通訳ニュースなどを見るにつけ、この手話通訳ってスゴいと思っうことが多く、この2人のコーナーは実にタメになった。
ちなみに「高峰秀子」と「小林桂樹」が主演し、デコちゃんのご主人の「松山善三」が脚本を書いて初めて監督した1961年の東宝映画『名もなく貧しく美しく』なんかは1人でも多くの人に観てもらいたいと思う。370そしてまた場面が一転。
会場に威勢の良い太鼓の音が鳴り響く。
118a0177太鼓を打ちながら客席を練り歩き…380ステージに上がったのは「ヒダノ修一」さん。390v豪快に桶太鼓を打擲するヒダノさん!390「♪沖のカモメに潮時きけば~」と飛び出した歌は「ソーラン節」。
当然即座に客席から手拍子が沸き起こる。
イヤ~、ヒダノさん久しぶりだナァ~!410v…というのは、今から20年ぐらい前になろうか?
ヒダノさんが『太鼓は最高!!』という和太鼓の教則ビデオを発表されことがあったのだが、実はこのビデオのタイトルを考案したのが私なんです。400vvヒダノさんは身体もデカいけど、当時からいつもニコニコ、ハキハキととても心の大きな方で、「大人になったらこういう人になりたい」とお会いするたびに思っていた…私の方がはるかに年上だけど。
そして15年ぶりにぐらいにお会いしたヒダノさんは全く以前と寸分もお変わりがなくてとてもうれしかった!430vあの時から齢が重なっていてもバチさばきは以前にも増して鋭く、力強く、会場を大いに盛り上げた。420またまた場面が大きく替わって今度はジャズ。
まさにインクルーシブ~!440ヴィブラフォンの向こう側に立ったのは「宅間義之」さん。
宅間さんも知り合いで、これまで2度ほどこのMarshall Blogにご登場頂いている。
でもお会いするのはかなり久しぶり。
「渡辺えり子」さんのコンサートで宅間さんが鶯谷の「東京キネマ倶楽部」の階段で出番待ちをしていた時にバッタリ出くわした時以来。
アレも随分前のことか。450vこのヴィブラフォンとかマリンバのような鍵盤打楽器は、打楽器の技術を使ってピアノを弾くようなモノで、「すべての楽器の中で最も習得するのが困難な楽器のひとつ」という説がある。
そんな厄介な楽器にはチャレンジする気すら起きないが、ジャズやフランク・ザッパの音楽が大好きな私はこの鍵盤楽器の類が大好きで、宅間さんにお会いするたびにこの楽器について色々と教わって来た。
以前のMarshall Blogの記事では宅間さんが楽器を組み立てるところからレポートしたぐらいなのだ。460v今回教わったのはコレ。
スタンドに付いているキャスター4つをそれぞれ斜めに外側に向けておくと音が広がる感じがするそうなのだ。
そんなバカな!とは思うが、ミュージシャンのこうした楽器に関する妙なこだわりが大変にオモシロいではあるまいか?470宅間さんが演奏したのはオリジナル曲の「ショットガン」。500宅間さんが巧みに操る4本のマレットが華麗に鍵盤の上を舞うスリリングな1曲。480大和田さんはアップライト・ベースに持ち替え。118a0448ピアノ・ソロがフィーチュアされて…118a0592ストレート・アヘッドなジャズ・ビートに乗って宅間さんが華やかなソロを展開した。490vそしてドラム・ソロが大いに曲を盛り上げて…590宅間さんが再びテーマを奏でて曲は幕を下ろした。
この続きは<後編>で!118a0268さて、実際にそれこそインクルーシブな音楽活動を続けているヒロアキくん。
「よさこい」のフィールドでも大活躍で、その分野の盟友である下関のよさこいチーム「馬関奇兵隊」の結成25周年を記念する『晋作・長州・下関』という9曲入りCDに参加した。Sbktcdそして、Marshall Blogでもレポートした『EXPO 2025大阪・関西万博』で共演を果たしたカナダのよさこいチーム『APPARE Yosakoi Vancouver』に招聘され、5月の中旬からヴァンクーバーを訪れて来た。
下の写真はその時のようす。Cn1話を聞けば、それはそれは楽しかったそうで…そりゃあそうでしょう。
SNSに上がっている写真を見れば話を聞かなくてもわかるわ。
もちろん公演も大成功!Cn2ところでヒロアキくんがカナダのよさこいチームのために作った曲、「APPARE」の中では「♪鳴子両手によう踊る」と歌われる。
鳴子とは下の写真で踊り子さん達が手にしている、元々は田畑を荒らす鳥や獣を威嚇するための農具で、それが転じて踊りの時に使う打楽器になった。
テレビのニュースを見てタマタマ知ったんだけど、今、この鳴子がナフサ不足問題で作れなくなっているのだそうだ。
正確に言うと、シンナーが不足していて色を付けることができないという。
ポテトチップスの袋みたいな話。510音を出すことができれば本来の用途としては問題ないのであろうが、踊り子の手先を彩る装飾具でもあるワケだからできれば華やかな方が良いに決まっている。
ナ二からナニまでスッカリ世の中がおかしくなっちゃって…昔のようなノーマルな日々が戻って来ることを願ってやまない。

Nk_2 そしてそのカナダ・ロスが癒される間もなく、今週末に恒例の『MUSIC TRAVELING』が開催される。
まぁ、MCはカナダの話だらけだろうナァ。
皆さん、ゼヒ聞きに行ってあげてくださいな。
毎回ショウの内容を入念に作りこんでくるヒロアキくんのバースデイ・ライブ…今回も楽しみだ。
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPianoBd<後編>につづく
 200_2(一部敬称略 2026年3月22日 逗子文化プラザなぎさホールにて撮影)

2026年6月22日 (月)

SYU AND YUHKINEN~SYU PLAYS Marshall 1959 MODIFIED

つい先日、GalneryusのSyuちゃんとYUHKIさんのデュオ・チーム「SYU and YUHKINEN」のタイのMarshallのライブハウスでのステージの模様をお届けしたが、今日はその凱旋公演のもようをレポートする。
「ただいまJAPAN!! やっぱりJAPAN!!」か…そうそう、誰がナンと言おうと日本が一番いい!10v会場ははじめてお邪魔する飯田橋の「Spacewith」。
寡聞にして存じ上げなかったが、コチラは「菅沼孝三」さんのホーム的なお店だったのかしらん?20孝三さんの他、「王様」や故「仮谷克之」さんに関するアイテムが店内に展示してあって感動してしまった。30この日の屋台村のようす。
SYU AND YUHKINENやAKHAMBRAのアイテムをお取り揃え。40コチラはステージのようす。
ドワッ!Marshallがズラ~リ!
ありがとうございます。
全く知らなかったんだけど…「Marshallのハーフ・スタックのキャスターなし+1936のキャスターつき」と「Marshallのハーフ・スタックのキャスターつき+JC-120のキャスターなし」というのは積み上げるとほぼ同じ高さになるんだネェ。
ま、こんなことに感動しているのは私ぐらいのモノでしょうけど30年近くMarshallの仕事をして来て初めて知ったわ。
ん?そうか…「1960」と「JC-120」って幅が760mmで同じだったんだ?
ともに12"のスピーカーが横に並んでいる構造なんだからそう不思議なことではないんだけど、これまで一度も考えたことがなかった。
12インチのスピーカーをバッフル板に取り付けるとき、2つのスピーカーのこの距離が最も良い音を出すということなんろうな。
…ということをこのステージが教えてくれた。
50ステージ上のMarshallをチョット見てみよう。
いわゆる「JMP時代」の「1959」。
マスター・ボリュームの改造が施されている。60_2コレはランディ・ローズのシグネチャー「1959RR」のハーフスタックかな?
Marshallに回路図が残っていなかったため、私の仲良しだったエンジニアの「ダニー・トーマス」がカリフォルニアのランディの実家まで赴き、ローズ家の倉庫にしまってあったランディが所有していた1959の回路を精査し、どういう風に改造をしていたかを正確につきとめてそれを再現したモデル。
ハンドブックに掲載した「ランディからルディ・サーゾへの手紙」を翻訳したりなんかして、コレの発売準備をしていた頃は実に楽しかった。70v向かって右端のMarshallは私がMarshallに50台限定でオーダーした「ECフレット」をまとったビンテージ・ルックスの「JCM2000 DSL100」と「1960A」のハーフ・スタック。
セット販売ながら、確か予約の段階で売り切れになったように記憶している。
いい時代だった。
D_DriveのSeijiさんやMOONSHINEのCharlie Tanakaさんがこのヘッドを所有しているが、セットになっていたキャビネットはどこへ行ってしまったんだろう?80vそして、ステージ上手の壁際にセットしてあるヘッドにご注目。90Syuちゃんのトレードマークのジャック・オー・ランタンのピック入れとフィンガー・イーズ…ではなくて。110注目して欲しいのは、この日実際に使用したMarshall。Img_42892ハンドワイアード回路の1959に改造を加えた「1959 Modified(型番:1959MS、以下「1959MOD」)」だ。120イギリスのMarshallのスタッフを迎えて5月の下旬に開催された「Tone Sanctuary」という試奏会でSyuちゃんが一発で気に入ってしまったのが上の1959MOD。
写真はその時に撮った写真。
Marshallのアーティスト担当のジョエルとの間にあるのは新しいジミ・ヘンドリックスのシグネチャー・モデル。
Syuちゃんはコレも弾いてくれたけど、それはそれはスゴい音だった!008a0623 そこで日本に帰って来たばかりのSYU AND YUHKINENのライブで早速1959MODを使ってみようじゃないか!とになったのが今回のライブ。130会場は超満員…まさに「立錐の余地がない」とはこのことよ。
写真がウリのMarshall Blogだけど、ナニをどうやってもうまく写真が撮れなかったので今回は撮影を完全に断念。
そこで以下のライブ写真をSyuちゃんに見繕って送ってもらった。140vSYU AND YUHKINENとGALNERYUSのレパートリーをタップリと披露するプログラム。150v前回まではイスが用意されていたとか。
登場した早々YUHKIさんが客席の様子の違いに驚いていた。
Syuちゃんだけでなく実はYUHKIさんとも古いお付き合いでしてね。
その昔、キーボードのスタンドでお世話になっていたことがあったのです。160激演につぐ激演!
時に一糸乱れぬアンサンブルで、時に互いに一歩も譲らないバトルで充実したパフォーマンスを展開する2人。
そしてSyuちゃんの傍らには「1959MODIFIED」。Stコレね。185センド&リターン回路を搭載していないので余計に音が良い。
その代わりにオリジナルの1959に搭載されていないマスター・ボリュームと2つのコントロールを搭載している。
それは「BRIGHT」スイッチとディストーションのキャラクターが大きく変化する「CLIP」スイッチだ。186今回のSyuちゃんのセッティングは左から…
 PRESENCE=3
 BASS=2
 MIDDLE=7
 TREBLE=2
 VOLUME I=10
 VOLUME II=0(ジャンプをしていないので無使用)
 MASTER VOLUME=7
 インプットはブライト・チャンネルのHIGH。
今回は「CLIP」も「BRIGHT」も使用しなかった。Img_68293足元のようす。
基本的にはアンプで歪みを作り、オーバードライブとほんのりブースターを追加。
オリジナルの「半開きワウ・ペダル」も大活躍。210使用したスピーカー・キャビネットは「DSL100EC」セットの「1960A」なので、ユニットはオーナーが載せ替えていなければ普通の「CELESTION G12T-75」だ。200vそれでは演奏後に聞き取ったSyuちゃんの1959MODの感想をインタビュー形式で書き記しておこう。

Marshall Blog(以下「M」):先日試奏をしてもらって、今回いきなり実戦で使ってもらったワケですが、どうでした?
Syu(以下「S」):イヤ~、スゴかったです!
点数を付けさせてもらえるとしたら「100点」の枠には到底収まりませんね。
まさに自分が求めていた音でした。
M:Syuちゃんは「1959ハンドワイアード」の発売を記念して開催した2005年の『Marshall祭り3』にも出演してもらった経緯があるぐらいで、1959ハンドワイアードのことは既に知っていたはずでしょう?
S:はい、でもあの頃はまだ若かったので「音」というモノがよくわかっていなかった…DSLの方がヨカッタんです。
その後、だんだんと音というモノがわかってきて…コンプ感とか、1959のようなビンテージ系のMarshallで音を作ることを目標とするようになっていたんですよ。
M:アラ?それじゃタイミングが超バッチリだったというワケ?
S:ハイ、まさに!
だから今回は心から気持ちよく弾かせてもらいました!
M:どういう点がそんなに気持ちがヨカッタんでしょうか?
S:コレが一番強調したいところなんですが、とにかく音の立ち上がりがメッチャ速い!
どんなに速く弾いても音の粒立ちがよくて完璧に付いて来てくれるんです。
M:やっぱり全然違うよね。
歪みについてはいかがですか?
S:さっきチョット触れたまさに「目標」としていた音です。
今回は時間がなかったのであんまり突っ込んだ音作りができなかったんですが、それでも大満足。
時間をかけてあの2つのスイッチも使ってジックリ研究すればもっとスゴイ音になることは間違いない!
M:GALNERYUSのギター・サウンドとしてはいかがでしょう?
S:もうバッチリすぎるでしょう。
「1959」というとメタルのイメージに結び付かないかも知れませんが、今の若い速弾きの子たちにもピッタリなのではないでしょうか?
シミュレーターなんて使っている場合ではありませんよ!
コレで一生イケます!」
M:ハハハ!どうもありがとう!
今度はGALNERYUSのステージで是非音を聴かせてください。
S:もちろんです!

下の写真は2008年にMarshall Blogに掲載したSyuちゃんへのインタビュー記事に使用したモノ。
うれしそうに、楽しそうに1959MODを語るSyuちゃんの表情はこの18年前時と全く変わりがなかった。220v普段からMarshall Blogで音質の良さを「音抜けが良い」とか「太い」とか「コシがある」とかいう表現を使っているけど、Syuちゃんが弾く1959MODに関しては、そんなことよりとにかく「音の質」自体が大変に素晴らしいと思った。
人それぞれ好みがあるにしても、もしかしたら「これが最上のロック・ギターの音質」ということが言えるのではあるまいか?
弾き手がSyuちゃんということを割り引いても、我ながら本当に素晴らしいサウンドだと思った。
そして同時にSyuちゃんが「当代随一のメタル・シュレッダー」であることを1959MODがつぶさに証明して見せた。170vショウは約2時間にわたってスリリングな展開を見せ、満員のお客さんを大いに楽しませた。1807月15日に2年ぶりの新しいアルバム『A CRY FROM THE SKY ABOVE』の発表を控えているGALNERYUS。
8月5日からスタートする『THE CRY ECHOES』THROUGH THE SKY』ツアーや、SyuはANIMETALでの活動も控えていてこれからも大変に楽しみだ!
   
GANERYUSの詳しい情報はコチラ⇒GANERYUS Official Website240v 200_2(一部敬称略 2026年6月14日 飯田橋Spacewithにて撮影 ※ライブ写真他提供:Syu)

2026年6月19日 (金)

MATS LEVIN featuring JIEN TAKAHASHI~FACING THE ANIMAL TOKYO 2026<後編>

マッツとジエンくんの『Facing the Animal』再現ライブのレポートの<後編>はMarshall Blogらしく学識豊かにスタートしようではないか。
下の美しい庭園は駒込にある「六義園(りくぎえん)」。
第五代将軍「徳川綱吉」の側用人にして大親友だった「柳沢吉保」の庭園だ。
実はこの庭は今でいう「テーマ・パーク」になっている。
ナニをテーマにしているのかと言うと…それは「和歌」。
「万葉集」や「新古今和歌集」に詠われている和歌にインスパイアされて庭園をデザインしたという。008a0008その内のひとつが新古今和歌集のこの歌…
 
和哥の浦に月の出汐のさすまゝによるなくたづのこゑぞさびしき 

008a0013この歌を詠んだのは平安末期から鎌倉時代初期の天台宗僧にして歌人の「慈円」だ…コレが言いたかっただけである。Jien さて、ステージでは順調にプログラムが消化されていく。
インストゥルメンタルの小品なれど、ジエンくんが思い入れタップリに美しいメロディを紡ぐ「Air on a Theme」。560vそのよく歌うギターのサウンドを出しているのはMarshall。
ヘッドはジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル「JVM410HJS」。118a0009スピーカー・キャビネットはMODE FOURシリーズの「MF400A」と「MF400B」。118a0004 Kohtaくんのピアノから始まるバラード「Like an Angel – For April」。570v当たり前だけど、マッツの声はバラードでも素晴らしい。
声を聞いているだけでもホントにグッとくるわ。580vマッツの歌にギターで泣いて応えるジエンくん。590vイングヴェイが愛妻「エイプリル」に捧げた1曲。
コレはMarshall Blogに何度も書いたことだけど、私は今はなき「赤坂BLITZ」が山の上にあった頃から来日時のイングヴェイをMarshallでサポートしていて、厚生年金会館やら日本青年館やらロンドンのウェンブリー・アリーナやら、色々なところでご一緒させて頂いた。
とりわけ印象に残っているのは2009年にディープ・パープルとのダブル・ヘッドライナーで来日した時のこと。
後に「YJM100」となるイングヴェイのシグネチャー・モデル最初の試作機を本人に見せにMarshallのエンジニアと一緒に東京フォーラムに行った時のことだ。
試作機のチェックやリハーサルが終わって本番までの間、楽屋でマルムスティーン家の皆さんとご一緒させて頂いた。
ご夫婦はとても仲がよく、イングヴェイは色々な話をしてくれるし、エイプリルもとても親切だしでアレは忘れることのできないとても楽しい1日となった。
 
さて、ステージの方はというと…2人の「Like an Angel」の感情のぶつけ合いはショウを通しての大きな見どころのひとつになっていた。600vマッツが「On guitar, Jien Takahashi!」とジエンくんを紹介して「Only the Strong」。610ミディアム・テンポに乗ってジックリとマッツの声に酔いしれる。620vジエンくんも容赦ないプレイを突っ込んで来た!630v美河さんのドラムスから…118a0037『Facing the Animal』のクローザー「Casting Pearls before the Swine」。650v名盤の最後を飾るにふさわしいパノラミックな1曲。660次から次へと変わっていく音の情景。670その様々なシーンが完璧なプレイで再現された。
ちなみにこの曲んタイトルの「Casting pearls before the swine」とは「ブタに真珠」や「ネコに小判」という意味だ。
680続けざまに「Another Time」。118a0319 お客さんは大合唱!008a0194マッツがジエンくんが持っていた小さな人形見つけて手にしているところ。
振ってみるとジャラジャラと硬貨が入っている音がする。
720「コレは一体ナンだ?」ということでジエンくんが説明。730「ポムポムプリン」とかいうらしいが、マッツは大層気に入った様子だった。740v本編最後のMC。
「次は『Facing the Animal』からの最後の曲です。
コレはイングヴェイからリフが入ったテープをもらって、スウェーデンの家に持って帰って聴いたところとても良い感じだったのでそれに歌のメロディと歌詞を付けたんです。
それでイングヴェイのいるマイアミで簡単なデモを作り、プロデューサーに聴かせたところ『スローすぎる。もっと速い曲の方がいい』とあまり感触が良くなかった。
ところが数日後、イングヴェイから電話があって、彼はこう言ったんです。
『あのデモ曲のタイトルを知ってるか?…[Facing the Animal]ってんだよ!』って」
つまりイングヴェイのツルのひと声でその曲が採用され、アルバムのタイトルにまでなった…という話。770「私はそれがとてもハッピーでした…そんな曲を最後にお送りします」750v本編の最後を締めくくったのがアルバムのタイトル曲「Facing the Animal」。780全く手を抜くことがないマッツの魂を焦がすような熱唱と…790vそれを完璧に支える4人の名手たちの技で彩られたショウは最後までアッという間だった!118a0388  810v 820v 830v本編を終えた5人がアンコールで再びステージに姿を現すまでこんな話をお届けしよう。
 
ジエンくんが紹介してくれて、終演後マッツと2人きりで少し話をさせてもらった。
ちょうどいい機会だと思って気になっていたことをマッツに訊いてみた。
それは彼の「Mats」というファースト・ネームについて。
スウェーデンには「Mats-Morgan Band」という超絶技巧をウリにしたバンドがいて、当然マッツもそれを知っていて「Oh!  They are crazy!」なんて言っていたが、この「Mats」という名前がスウェーデンでは一般的なのかどうかを教えてもらった。
マッツは「ホイ来た!」とばかりにとてもうれしそうに話してくれた。
「Mats」という名前はスウェーデンでは60年代生まれの人にやたらと多い名前で、マッツが小学校に行っていた頃はクラスには必ず何人かの「Mats」がいたのだそうだ。
ところが、1970年代に入るとスウェーデンでは自分の息子に「Mats」という名前を付ける親がピタリといなくなってしまった。
本当に「ゼロ・マッツ」になったらしい。
確固たる理由はわからないが、単なる流行りすたりだったらしい。
そんなこんなで彼とは歳が近いせいもあってとても楽しい会話になった。
マッツは1964年生まれで私より2歳若いが、下っ腹は全く出ていないし、髪もフサフサ、最後の最後まで声はバッチリ…実際の本人はその年齢より10歳以上若いのではないか?という感じだった。
そこへいくと自分のこの「おそマッツさま」ときたら!
マッツにその秘訣を問うとこういう答えが返って来た…「Young wife!」
  
さて、アンコール。
Kohtaくんのシンセサイザーがガツンとフィーチュアされる。835アンコールはマッツのキャリアを俯瞰するバラエティ・パック。
本編で『Facing the Animal』を再現するのはDAY1とDAY2の共通のプログラムだが、アンコールの演奏曲目はガラリと替えられた。
お客さんが快哉の声を上げたのは…
840Vandenbergの「Hit the Ground Running 」。850演奏している方も楽しそうだ。860続いてはSwedish Eroticaの「Rock ‘n’ Roll City」。
まだまだ気合が入りまくるオリ―!870v最後まで最高に力強いスティックさばきを見せてくれた美河さん!885マッツが叫ぶ「♪アーライッ!(Alrightのことね)」がカッコよすぎる!880「Tokyo rock'n' roll city!」
890v「いい人たちばかりだし、食べ物はおいしいし…日本最高!アーライ!」
最後のあいさつをして…
900vいよいよこの日最後の曲に取り掛かる。910At Vanceの「Fallen Angel」。920v今回もギターに通訳に和歌にと大活躍だったジエンくん。
全編を通してのよどみないギター・プレイとMarshallが発する轟音は圧巻だった!930v感動のフィナーレ!940しかし、「本当にカッコいい声」ってのはあるもんだね。
そんなことわかっちゃいるけど、今回のマッツにはトコトンそれを思い知らされたわ。945「どうもありがとうございました!」950お客さんから花束を受け取ってうれしそうなマッツ。960本当にアッという間に終わってしまった素晴らしいショウだった!

Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE

970<おしまい>
 200_2(一部敬称略 2026年5月12日 大塚Hearts+にて撮影 ※協力:ルビコン・ミュージック)

2026年6月17日 (水)

MATS LEVIN featuring JIEN TAKAHASHI~FACING THE ANIMAL TOKYO 2026<前編>

「♪オ~ツカ~、カドマン~」なんて知ってる?
1960年代の終わりから70年代にかけて流れていた、かつて大塚に存在した総合結婚式場のTVコマーシャル。
当時の子供たちはこのCMで「大塚」という地名を知った。
というわワケで久しぶりの大塚「Hearts+」。10今日はイングヴェイ・マルムスティーンと活動を共にしたシンガー「Mats Levin」のライブ。
同じく「ドゥギー・ホワイト」、「マイク・ヴェセーラ」といったイングヴェイとの共演歴を持つシンガーとのステージも記憶に新しいJien Takahashiをフィーチュアしてのショウの2日目。
20v下は店内の壁に貼られたポスター。
ポスターの下はマイク、右は「KAZUMANIA」…Marshall Blogゆかりの人ばっかりでうれしいワァ。30v 今回も招聘は「ルビコン・ミュージック」。
ルビコンさんの現場は物販のアイテムが豊富で見ているだけで楽しい。40CDはもちろんのこと…70特製のエコ・バッグや…50Tシャツ類。
ホラこんなにズラ~リ!スカジャン(?)まで!100音源の類もバラエティに富んでいる。
60ファンの皆さんはこのレコードに目を惹かれたのでは?
マッツが1986年に友人と結成した「Capricorn」というバンドの音源。80ヤングだった頃のマッツ!
コレがホントの「若松さま」。
このアイテムはマッツ自身が持参したそうだ。90超満員の客席を前にして定刻通りにショウがスタートした!008a0003 Mats Levin(以下「マッツ」)。120vJien Takahashi(以下「ジエンくん」)。130v_2SilexのKohta。140vオリ―・バーンスティン150v美河浩太118a0040マッツが参加した1997年のイングヴェイ・マルムスティーンのアルバム『Facing the Animal』を再現するステージの1曲目はアルバムのオープナーでもある「Braveheart」だ。180続けてジエンくんがイントロをメロディを奏でる「Sacrifice」。190早速ジャケットを脱ぎ捨てて熱唱するマッツ。
しかし、スゲエ声だな~!
声がデカいとか、高いとかではなく、ひたすら「カッコいい声」なんだよね~。
200v中間部のディミニッシュのシーケンスがとてもスリリング!210vもう1曲ジエンくんのリフから続けて演奏したのは「Heathans from the North」。220vジエンくんの激音をクリエイトしているのはもちろんMarshall。
ヘッドはジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル「JVM410HJS」。230そしてスピーカー・キャビネットはジエンくん自慢の「MF400A」と「MF400B」。
この組み合わせでバツグンに鋭く、そして音抜けが良いギター・サウンドを出すというワケ。240vユックリめのテンポに乗って最高のシャウティング・ボイスを聴かせてくれるマッツ。
「heathan」というのは「異教徒」という意味か…。
ジャズ・ピアニストの巨人「バド・パウエル」に「Dance of Infedels(異教徒の踊り)」という有名な曲があるが、同じ異教徒でも「infedel」と「heathan」ではナニが違うのか?
前者は「神を信じない者」とか「教えに背く者」いう意味で、後者は「特定の宗教の教えを知らない未開な人」というニュアンスの違いがあるんだって。
Marshall Blogはタメになるね~。250コチラは敬虔なイングヴェイ教徒。
もちろん繰り出して来るソロは完全に教義を咀嚼していたモノだ。260「『Facing the Animalの夜』にようこそ!
アルバムに入っている13曲…ん?12曲か?知らんけど。
日本はいつだって最高だ!」
ジエンくんの通訳が入って次に演奏する曲について解説した。118a0547 「通訳」という仕事は話者の発言の内容を一言一句曲げずに翻訳するのが鉄則で、通訳者の意思を微塵も入れてはいけない…とか言うんだよね。
でもジエンくんの場合はそんなの関係ねぇ。
マッツが話す英語をテキパキと逐次で訳しながら、イングヴェイ周りの付加情報を巧みに付け加えてくれる。
話の背景を知らない人でもマッツの話が楽しめる親切通訳なのだ。118a0160 オリ―がガンガン繰り出してくる重低音と…118a0287美河さんの歯切れのよいドラムスに…118a0076 Kohtaくんのキーボーズが彩を添えるリフは7/4拍子。
曲は「Enemy」。280v冒頭からマッツの張り裂けんばかりの歌声!
コレはタマらんね~。290vさまざまなエッセンスを盛り込んだジエンくんのソロも素晴らしい!300vもう1曲続けて「End of my Rope」。
コレは「我慢の限界」とか「万策が尽きてもうお手上げ」ということを意味するタイトル。
320サビのポップなテイストがすごくいい感じ。
「ポップ」といえば、この日のお客さんもみんなマッツと一緒に歌っていたのにはビックリ。325v転調からのギター・ソロ。
そ~れ!さらにもう1回転調だ!
その転調を利用してドラマティックなソロに仕立て上げたジエンくん。330v他の曲とはガラリと雰囲気が替わって「Alone in Paradise」。355どこまでも伸びやかに声を張り上げるマッツ。
360
ジエンくんは下手へ移動して…370切れ味の鋭いソロを披露した。
こんなに流麗に弾いちゃって…さぞかし「パライソ」にいる気分なんだろうねェ。
380vお客さんも元気に大合唱!
こういう空気はライブに来ないと味わえない。
実にいい雰囲気だ。390続けてガラっと曲調が変わってドップリとヘヴィに「My Resurrection」。400v前の曲とは全く異なる表情でこの重厚でダークな曲を歌い上げるマッツ。
「resurrection」というのは「復活」ですな?
グスタフ・マーラーの交響曲第2番の通称が「Resurrction」、ドイツ語の原題は「Auferstehung(アウフエアシュテーウンク)」。
マーラーの方も同様にタップリとダークで重厚な曲だ。410クラシカルなアンサンブル・パートを経て…420ジエンくんのギター・ソロも重厚な味わいだ。008a0151 「『Facing the Animal』からの曲をたくさん演っておりますが、さっき演った「Alone in Paradise」『Odessay』セッションでジョー・リン・ターナーたちが作っていたのを私が完成させた曲です。
日本でとても人気が高い1曲だとか?」350vさて、ココで今回の公演の目玉のひとつが飛び出す。
それは「Playing with Fire」。
と言っても、イングヴェイの1999年の『Alchemy』収録の「Playing with Fire」ではなく、録音までしておきながら残念にも未発表で終ってしまった同名異曲の「Playing with Fire」。
つまり、コレがこの曲の「世界初披露」ということになるのだそうだ。
ジエンくんが奏でる緊張感あふれまくるイントロ・フレーズに…450美河さんの鮮やかなフィルが絡みつく。455vマッツの雄叫びが会場の隅々まで響き渡る。460v危険な香りのソロ…でも絶対に火遊びはイケません。
ちなみに「放火」は英語で「arson(アーソン)」、日本の符丁では「赤猫」という。
470vとてもよくできたカッコいい曲なのにお蔵入りしてしまったとはモッタイない。
しかしこの日、東の国の東京の大塚の地で見事にこの作品が息を吹き返した。
マッツとジエンくんの共同作業の大きな成果と言えるのではあるまいか?
ファンの皆さん、ヨカッタね~!
008a0160 『Facing the Animal』に戻って「Poison in Your Veins」。
ジエンくんのリフから…490スカっとブッ飛ばすドライビング・チューン。
700こういうリズムに乗ったマッツのシャウトはが最高に素晴らしいとしか言いようがない!
これぞロック・ボイス!510vKohtaくんのオルガンがバンド・アンサンブルを分厚くし…520vオリ―のベースが火の玉のように突進する!530マッツとジエンくんが寄り合って…540ギター・ソロ炸裂!550v<後編>につづく

Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE

200_2(一部敬称略 2026年5月12日 大塚Hearts+にて撮影 ※協力:ルビコン・ミュージック)

2026年6月15日 (月)

1st0~Dramatic 1man Show 3rd<後編>

3回目を迎えた「1st0」の単独公演のレポートの<後編>。Fl リズム隊の2人が燃え上がった後、シーンは一転。
ロマンティックなピアノの音が流れ込んで来る。445『2nd Chapter』から…吉祥寺を「眠らない町」にしてしまった「不夜城Fake Love」。450vサビのチョット変わった感じのクロマティックの使い方がタマらん!
とてもいい曲。
ホント、このバンドは曲のクォリティが高いと思う。
CDで聴くことができる緻密な作り込み方のセンスもバツグン。460ココでもTAKAAKIさんと…480vLEAさんを大フィーチュア!
カ~ッチョいい~!490そんな名曲をRyoくんのギターがドラマティックに締めくくった。470その「ドラマティックなギター・サウンド」を出しているのはMarshall。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」だ。118a0004 「ありがとうございます。
大活躍のTAKAAKIにもう1度拍手を!
髪の毛もカッコいい~」
500「カッコいい?ありがとう。
しかし…夕方に予定があるでしょうに。
色々な事情があるにもかかわらずココに来て頂けたことを本当にありがたく思う限りですよ。
配信をご覧の皆さんも昼間忙しいでしょうに…ありがとうございます。
うれしいですね。
今日1つだけ約束することがあります。
絶対押しません!…どんな恨みを買うかわかりませんからね。
途中で帰り始める人を見るのもツラいですしね。
もし危ない!と思ったら1.25倍速ぐらいで演奏します。
こうして滞りなく進行できてるのは会場のスタッフとココにいらっしゃっる皆さまのお陰です。
本当に今日はメチャクチャ演りやすいです!」500v 「ココからお楽しみの企画がございます…世界初公開の新曲を披露したいと思います。
この曲のキーワードは『ネバネバサラダ』です。
私がこの曲をもらった時に思い付いたのが、チョット爽やかなんだけどチョット悲しみもあるような…そんな雰囲気だったので、主人公は不器用な生き方をしているんですが、周り人の力を借りてガンバって切り抜けて欲しい…というメッセージを込めた歌詞にしました」510「『ネバネバサラダ』というのは野球の星野仙一さんが掲げていたスローガンで『ネバ―ネバ―サレンダー』というのがあったんですよ。
そこから曲の主人公の生き方にこのタイトルをあてがいました。
ま、たまたまファミリーマートに行った時に、『ネバネバサラダ』と言うのを売っていたんでみんな覚えやすいかな?って…そこから発展させてタイトルをつけた次第でございます」520v_2新しい曲「Never Never Surrender」は「♪ウォ~ウォ~」とメンバー全員参加のコーラスから。530これまた胸のすくようなドライビング・チューン。540vRyoくんのソロを交え…550複雑な転調を繰り返し、不退転の決意を感じさせながらネバネバと盛り上がっていった!560 続いては『Chapter2』のクローザー「Everlasting Shine」。570激しい演奏の中からみずみずしい歌のメロディが浮かび上がって来る。580コンパクトながらもギュっとおいしいとことを詰め込んだギターソロ。590vTAKAAKIさんのベースによるアルペジオのように…600この曲ってバッキングいちいちカッコいいんだよね。610荘厳なパイプオルガンのサウンド。
そして大爆発!620ここまでで一番のスピード・チューン(かな?)が飛び出した。
それは「Dear Ruler」。630何しろ複雑なキメがスゴイったらありゃしない!640vそして本編の最後を締めくくったのは「東京Dream」。650前の曲に勝るとも劣らない急速調の展開に4人はドラマティックに燃え尽きていった!660v 670v 680v 690vアンコール。
んん?まだ準備が出来ていないのか?
YUHYAさんやLEAさんが手を交差させてしきりに「ダメ出し」をしている。700 か~ら~の~「イチゼロ」サイン。710全員お揃いのTシャツに着替えたアンコールの1曲に演奏したのは「X JAPAN」の「Blue Blood」。
あ、あのポーズは「ダメ出し」ではなくて「X」だったのか!
昔、「EX(エックス)」というバンドがあってね、2本溝のレコードを出して話題になったことがあった。
1度だけ野音でこのバンドを観た記憶がある。
「2本溝のレコード」とはその名の通り盤面に溝が2本切ってあって、となりの溝に針を落とすと違う曲が再生される仕組みになっていた。
それにどういう意味があったのかはいまだにわからない。720サングラスをかけて熱唱したYUHYAさん。
ちなみに我々の世代で「青い血」といえば大映の「大怪獣ガメラ」だよ。730v「今日は我々、こうやってワンマンをやっておりますが今年もガンバって活動して参ります。
で、今日はひとつ発表があります。
下半期に巣鴨の『獅子王』で主催のライブが1本決まりました。
楽しみにしていただければと思います。
さて、残り時間があと14分となってしまったのでソロソロ」
時間に追われる「シンデレラ・ライブ」も残りわずか!740「ではでは今日はいい天気ですからきっと夜になってもいい星空が見えるのではないか思います」750vアンコールの2曲目は「Starlight」。750そしていよいよ最後!
「ついにコノ曲が流れたと言うことは、本当に、本当に最後になって参りました!
皆さん、今日は長い間本当にありがとうございました。
我々1st0は今年も走り続けますよ~。
このままみなさんと駆けて行きたぁ~い!」760もちろんショウの締めくくりは泣く子も黙る1st0のキラー・チューン「Planetary Nebula」。770この名曲を志し高らかに奏でた4人。
コレはもう日本のロックの「第九」だね。780v 790v 800v 810v会場の聴衆に、そして配信の観客に大きな感動を与えて1st0の3回目の単独公演が終了した。
もちろん時間通りに!830「ありがとうございました!」
8401st0の詳しい情報はコチラ⇒1st0 Official850<おしまい>
 200(一部敬称略 2026年5月10日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2026年6月12日 (金)

1st0~Dramatic 1man Show 3rd<前編>

今回は「ドラマティック・ロック」を標榜する「1st0」の第3回目の単独公演のレポート。
自分たちの音楽の創出に取り組む真摯な姿勢がストレートに伝わって来る、観ていてとても気持ちのよい良いショウだった。10v会場の入り口には祝い花が飾られ…20vオリジナル・リストバンドの特設コーナーが設けられた。30 それとは別の会場内の屋台村のようす。40アルバムのスリーヴ・デザインをあしらった2種類のTシャツが好評だ。50今日は午後1時開演のマチネー。
深遠なSEが流れる中、メンバーがステージに現れて定刻通りにショウはスタートした。
今日はパンクチュアルに進行すること間違いなし。
その理由はMarshall Blogの前回の1st0のライブ・レポートに書いた通りだ。60YUHYA70vRyo80vTAKAAKI90vLEA100v1曲目の「Revolution」からギターとベースのポジションを入れ替えての大熱演。
3回目の単独公演のスベリだしは絶好調だ!110続けてRyoくんのギターはじまりでセカンド・アルバム『2nd Chapter』から「Acceleration」。120vRyoくんの轟音はもちろんMarshallから。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用。125vYUHYAさんが魅惑のメロディを歌い上げると…130vRyoくんの必殺のソロが炸裂した!140すでにLEAさんのツーバスが思う存分暴れまくっていることはココに書くまでもなかろう。150「皆さん、こんにちは!
ウォ~!超満員でございますね。
我々、ドラマティック・ロックバンド『1st0』です。
3回目のワンマンライブにお越し頂きありがとうございます。
さっそく2曲連続で聴いてもらいましたが、今回は珍しくコノ熱い男、Ryoが作った2曲でスタートしました」160v「日曜日のゴールデンウイーク最終日の昼間からご来場頂きありがとうございます!
以前、今演ったどちらかの曲でライブが始まったことはあったんですが、最初に自分の曲が2つ続くというのは初めてこのことで…しかもそれがワンマンで、というところがうれしいような、恥ずかしいような」170v「恥ずかしくないよ。
『Acceleration』の歌詞に関しては、私が『こんな感じでお願いします』とRyoに渡して、すぐにすごく良い感じで作ってくれたんですけど、実はこの曲を初めて聴いた時にガァッ~っとすごく速い感じの印象を受けたんです。
それでフワ~っと降りて来たモノがアニメのキャラクターなんですよ。
『アクセルレイター』というダーク・ヒーローのキャラクターなんです。
そのストーリー通りにチャンと仕上げてくれたんですよ」
と、みんなでそのアニメの話しで盛り上がって…180「ボクの曲は結構ストレートな曲が多いんですが。『ドラマティック・ロック』というところで、これからもどんどんドラマティックな曲を演っていきたいと思います。
ボクの曲が2曲続いたと言っておきながら、もう1曲聴いてもらいたいと思っておりますがいいですか!」190vRyoくんが作った曲だけあって次の「The Abyss is calling」もシャープなギター・リフからスタート。200vTAKAAKIさんの重低音がグイグイとバンドを引っ張っていく。210vサビの「♪Just calling you」がどうしようもなく印象的だ!220vもちろん作曲者も感情を込めてソロをブチかます!230vYUHYAさんが「Tragedy~!」と絶叫し、「ホイ!ホイ!」と客席をアオる。
240曲はファースト・アルバムのオープナー「Tragedy~終焉~」だ。250シットリとしたムードから曲がパワフルに展開していくワルツ。260vシーンに合わせてYUHYAさんが巧みに歌い抜けて行く。
曲はセカンド・アルバムに収録されている「Tragedy~輪廻~」へとつながる。
コレは組曲になっているのね?270vハードで豪壮なリフから…280vナイーヴなパートまで、ドラマツルギーに長けたこの曲を表情豊かに表現していく。290随所にちりばめられた耳を惹くRyoくんのギター・プレイ。300プロッグ・ロック・テイストの後半からダ・カーポして曲が終わる展開があまりにも素晴らしい!
これぞまさに「ドラマティック」!008a0116いきなりRyoくんの泣きのギターが飛び出して来て休みなく次の曲が続く。320v一転してド迫力の猛進状態が繰り広げられる!
曲は「Glorious Fate」。330何しろ煙が上がってしまいそうな凄まじいドライブっぷり!340vそんなバンドのパワーを一身に受けてYUHYAさんが果敢に熱唱する。350「ギター、Ryo!」
ソロから同期を使ったギター・アンサンブルへと曲は進んでいきクライマックスを迎えた。360「ありがとうございます。
『Tragedy』を2曲演りましたが、実はコレは3部作という話が最初からありまして、最後は壮大な感じになるんですかね?」365aYUHYAさんの話を受けてLEAさんがひと言。
「今日はたくさんお集まり頂いてありがとうございます。
今日は珍しくRyoくんの曲をド頭から3曲続ける構成でしたが、その後に続いたのは『Tragedy』シリーズでした。
次のサード・アルバムでは最終作がでるぞ!…みたいな感じの3部作予告の曲を続けて演りました。
皆さんには厳かに聴いて頂いちゃいましたけど、それも『ワンマンならでは』という感じですね。
疲れていないでしょうか?
もうサード・アルバムも今絶賛レコーディング中です。
作曲も並行してやっているんですが、まだ3部作の曲については出来ておりません。
デモの形にはなっていなくて、まだボクの頭の中にしかありません」365bv「サード・アルバムは『Tragedyシリーズ』に限らずかなり大作づくしで、ポップでロックで、ドラマティック・ロックでメタルじゃないよ…みたいな。
でもサード・アルバムで『ウチらメタル・バンドじゃないよ』というのはチョット無理があるんじゃないかっていうぐらい結構鉄っぽい。
みんなでホウレンソウ食べてちゃんと鉄分を補給しましょうね!
ちなみに、オープニングのSEわかりました?
『Revolution』と『Acceleration』のメロディが入っていたんです。
ワンマンなのでそんなSEを独自で作ってみました。
我々にはキラキラした装飾とかはありませんが、そうやって音楽的な部分でガンバっていますのでこの後も楽しみにしていてください!」365cYUHYAさんが「噛めば噛むほど美味くなるスルメ曲」と紹介した「Fight with the Madness」が続く。008a0025 ストレートなビートで突き進むメロディアスなナンバー。
イヤ、「スルメ」ほど噛む必要はゼンゼンありません。
口にいれた瞬間に十分おいしいハズ。370vやっぱり超人的なLEAさんのツーバス!
イカで例えたらダイオウイカ以上のレベルだ!380vそのバスドラムにTAKAAKIさんの低音が緻密にカラミつく!390Ryoくんはココでも表情豊かなソロを聴かせてくれた。
やっぱりMarshallが送りだして来る真空管アンプのサウンドはヌケヌケで気持ちがいいね~。400曲が終わるやいなや、TAKAAKIさんが中央の台に乗ってゴリンゴリンと弾き出した。405vその低音にLEAさんがゴキゲンなグルーヴを流し込む。420TAKAAKIさんのスラップが唸って…430vリズム隊の2人が炎上した!440v<後編>につづく
 200(一部敬称略 2026年5月10日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2026年6月10日 (水)

杉本篤彦BIG BAND東京公演~音楽活動40周年記念&バースデーライブ<後編>

「杉本篤彦BIG BAND」初の東京公演のレポートの<後編>。
最近は時代も変わり、かつては「ハードロックやヘヴィメタル専用のツール」の感が強かったMarshallのギター・アンプも世間の音楽の嗜好性の変化とともに様々な音楽の現場で使われるようになってきた。
そんな中、長年にわたってMarshallでジャズを奏で続けてきた杉本さんは日本におけるその分野の嚆矢と言ってよいだろう。
今回のビッグ・バンドとシチュエーションでもそのMarshallによるジャズ・ギターの魅力を存分に伝えてくれた。05vしばしの休憩を挟んで杉本篤彦BIG BANDの東京公演の第2部が始まった。
進藤さんが「♪ハッピーバースデートゥーユー」を奏でると…118a0452大きなバースデイ・ケーキがステージに運び込まれた。
そう、このショウは杉本さんの音楽活動40周年を記念するだけでなく、誕生日のお祝いも兼ねているのだ。10「わぁ~スゴイ!おいししそう!
コレ、ホントに食べられるの?
今日はボクの他にバンドの中でも小林くんの誕生日がが4月の24日、それからトランペットのさつきさんが5月9日なんですよ。
おめでとうございます!」118a0291「お客様で5月生まれの方いらっしゃいますか?
何人かいらっしゃる?」
気前のよい杉本さん、誕生日が近いお客さんに何枚かCDをプレゼントしちゃった!30_2「やっと3歳になりました…還暦過ぎたらもう一緒なんで。
産んでくれた親にも感謝したいと思いますし、こうやってこの世界でなんとかやっていかれるのも皆さんのおかげでして心から感謝したいです。
そこで愛を込めて『愛のテーマ』を1曲目に演奏したいと思います。
ご存じかと思いますが、キャセイパシフィック航空のきれいな『スッチー』。
今は『キャビン・アテンダント』と言いますが、昔はスッチーって言っていたんです。
かつてのテロ事件以前はソフトケースに入れたギターを機内に運ぶことができて、それがスッチーと話すチャンスだったんです。
今はテロのせいでそれが出来なくなっちゃった」
ま、猛烈に人当たりの良い杉本さんのことだからギターが持ち込めなくてもキャビン・アテンダントとガンガンおしゃべりされているのではないかと思いますけどね。40v_2ということで第2部はアメリカのシンガーソングライターのバリー・ホワイトが「ラブ・アンリミテッド・オーケストラ」名義で発表した「愛のテーマ(Love's Theme)」。
昔の人ならだれでも知っているこのメロディ。
杉本さんがキャセイパシフィック航空の名前を出したのは、この曲がテレビCMに使われていたから。
それで誰もがこのメロディを知るようになった。
杉本さんらしい優しさあふれるチョイス。50分厚いトランペットのアンサンブルがこの名旋律を美しく歌い上げる。60フルートに持ち替えた加納さんのソロに…80池田さんのトロンボーン・ソロが続く。90そして杉本さんのソロ。
シングル・トーンで弾き始め、ところどころオクターブを織り込んでメロディアスなソロを練り上げた。100v杉本さんのギターを鳴らしているのはMarshall。
指先で弦をはじく杉本さんの奏法に音の立ち上がりが速いMarshallがベストマッチするのだ。110v今回使用しているのは50W、1x12"のトランジスタ・コンボ「MG50DFX」。120杉本さんが使っているモデルは姿を変え、同スペックで「MG50GFX」という名前でMarshallは生産を続けている。Mg50gfx続いては進藤さんが弾くあの超有名なイントロ。
ピアノ・イントロ・クイズをやればその即答率と正解率は「オブラディ・オブラダ」や「レット・イット・ビー」といい勝負になるのではあるまいか?130そんなイントロに続いて飛び出して来る鉄壁のアンサンブルは「Take the A Train」。
自然と客席から手拍子が沸き上がった!150ココではまず杉本さんのソロが先行。160続いて大野裕太さんのアルト・サックス・ソロ。175v小野塚豊さんのテナー・サックスがソロを引き継ぎ…180v定番のソロ・フレーズを織り込んだ松木さんのトランペットを経て…190v小池さんのテナー・サックスがソロ・リレーのパートを締めくくった。200vサックス・セクションでバリトンを担当しているのは宮原朋子。504vそしてこれまた有名なアンサンブルのパートが続き曲は最高潮を迎えた。210「ありがとうございました!
コレ、イントロのピアノが有名でギターで演ろうと思って練習してみたんですが、ギターであのメロディを弾くとすごくチャッチくなっちゃうんですよ!
練習中に自分で却下して、やっぱり進藤さんにピアノで弾いてもらうことにしました」220v「さて、今日は5月5日ということで私の誕生日でもあるんですが、実はボクは歴史が好きで、特に幕末の新選組の『土方歳三』が好きなんです。
旧暦にはなるんですが、実は土方歳三も5月5日生まれなんですよ。
当時の太陽暦にするとズレちゃうらしんですが誕生日が一緒なんです。
しかもボクがいた地域が歳三が若き日に剣術の腕を磨いた牛込柳町の『試衛館』の近くだったのですごくジモティを感じるんです」230「それで土方歳三の曲をいくつか作りまして、その最終版って言うんですか?…第3弾として歳三が函館で死ぬ瞬間を描いた曲を作りました。
コレも元はビッグバンドの曲ではないんですがアレンジしてみたら素晴らしいサウンドになりました。
『土方歳三に捧げるVol.3』です」240曲は「North Road」。
「北海道」を英語にして「海」を取ったという曲名。
とてもロマンティックなアンサンブルで曲はスタート。250進藤さんのピアノをバックに物悲し気なテーマ・メロディをギターで奏でる。260vトロンボーン・セクションの芳醇なバッキングを得てそのメロディが小池さんがテナー・サックスに引き継がれる。270加納さんのアルト・ソロ。
巧みなアーティキュレーションと華麗な指さばきで感動的なプレイを聴かせてくれた。280vその加納さんのソロに呼応するかのような杉本さんのソロ。
「コレが土方歳三の最期か!」
猛烈なグリッサンドでソロのドラマ性を高めた。290アンサンブルの後の長いブレイクから感動的なエンディングへと続いた。
「これでおしまい」…は勝海舟か。300しかし、ことが「幕末」となると「新選組」の人気がこうも高いのは一体どうしたことなのか?
佐幕派がそれだけ多いということでは全くなかろうに。
若~い女の子が「藤堂平助は新選組の八番隊長なんでスゥ~!」なんてやっているのも実際に目にしたことがある。
浅学にして私はどちら様か存じ上げなかったが、果たして彼女は新選組が何たるかを知っていたのであろうか?
何が言いたいのかと言うと、それだけの激動の時代、新選組以外にもオモシロイ話がたくさんあるということよ。
例えば下の写真の真ん中の『夜明けの雷鳴』。
これは「高松凌雲」というお医者さんの話。
幕府軍と五稜郭まで行って、敵味方なく負傷者の面倒を看、後に「佐野常民」らと日本赤十字社の前身である「同愛社」を設立した人。
右の『彰義隊』は説明不要でしょう。
左の『暁の旅人』は長崎で高名な「ポンぺ」の薫陶を受けた蘭方医「松本良順」を描いた一作。
良順は「順天堂病院」の創設者の1人だが「沖田総司」の主治医だった。
私はコレらを著した「吉村昭」の大ファンで、数多くの作品の舞台となっている長崎に3度ほど巡礼した。Img_5092_2本を読んだ後は機会があれば登場人物のお墓をお参りする。
下は谷中霊園にあるその高松凌雲のお墓。
コレは「掃苔家」を気取っているワケではなく、読書を楽しくするコツのひとつだと思っている。
ちなみに「今戸の狐」という落語の名作舞台の今戸には「今戸神社」という古社があって、そこには「沖田総司終焉の地」が立っている。1 ということで…
「土方歳三の次も幕末シリーズ。
今日は大阪で『杉本篤彦幕末バンド』というのを仕切っている爆破犯人みたいなベーシストの津田藤宏が来てくれています。
彼のプロデュースで『Dragon Horse』をナント京都で制作しました」310vそして当の津田さんがステージに上がってご挨拶。
さっきケーキを運び入れてくれた方。
「せっかくならば京都の電気を使って、京都で坂本龍馬の曲を録音しました!」
ココで杉本さんとの関西での活動の告知をした。340_2v 「これから演奏する曲は『坂本龍馬』をイメージした曲なんですが、コレは龍馬の末裔の方から『曲を書いてみないか?』と直接お誘い頂いて作った曲なんです。
実は今日、その坂本家10代目の『坂本匡弘(まさひろ)』にお越し頂いています」
「幕末」を時代のムーブメントとして佐幕派と倒幕派の両方を応援しちゃうのが杉本さんのスゴイところ。320v「多分日本の偉人の中で最もファンが多いと思われる龍馬でしょう。
その坂本家のオフィシャルの曲を作るということで、私もそんなに責任を持ちたくないので、ウチにお越し頂いて1音ずつ『こんなのどうですか?』とやりながら合同で作曲したようなもんなんですけど…。
その曲を『CLUB DAZZ』というアルバムに入れました。
今日はビッグバンドのアレンジで今日初めて生で聴いて頂きます。
恐る恐る演らせて頂きます!」118a0297コレが2019年にリリースした杉本さんの25枚目のアルバム『CLUB DAZZ』。Cd さて、杉本さんキモ入りのキラー・チューン「Dragon Horse」。
これまで葉山でも取り上げられて何度も耳にしてきたが、この日はビッグバンド・アレンジということを割り引いても十分すぎる気合が感じられる演奏が展開した。350スリリングなイントロに続いて杉本さんがテーマを奏でる。
この緊張感あふれる展開はまるでクライム・ムービーのいちシーンを見ているようだ。360v赤い「Byrdland」を引っ提げた小林さんのソロがフィーチャーされる。370この表情!
これで実際のプレイがソウルフルでないとしたらもう写真なんて信用できないことになる!380v続く進藤さんのソロはリチャード・ティーのようなテイストでファンキーにまとめ上げられた。390都さんのソロはオルガン。400vここぞとばかりに徹底的にハードに攻め込んで見せてくれた!410まだまだ続くソロのリレー。
次はリズム隊の2人。
まずは田中さんの必殺スラップ!420間髪を入れず正岡さんがカチっとしたソロで応酬。
「間(かん)、髪(はつ)を入れず)」ね。430v杉本さんのソロはア・カペラで。
440v「Milestones」を引用しながら得意のファンク・ストラミングでグイグイ迫って来る!
人差し指のハラでこすりながら弦をかき鳴らすサウンドは世界広しと言えども恐らく杉本さんだけのモノであろう。450そして小池さんのテナー・サックス。460杉本さんとの掛け合いだ!470曲は盛り上がりに盛り上がって幕を下ろした。
この激烈パフォーマンスは坂本家の皆さんにも大いにご納得頂けたことであろう。
自然とレポートにも力が入ってしまった!480「ありがとうございました。
『龍馬』を英語にして『Dragon Horse』というタイトルにしましたが、匡弘さんが名付けてくれました。
もう1つ、龍馬の奥さんの『おりょうさんのテーマ』もあるんですが、今日は演りませんのでお聴きになりたい方はCDをお求めください。
『Dragon Horse』か『CLUB DAZZ』というアルバムの両方に収録されていますが、2枚お買い上げくださっても買っても結構でございます」330そして杉本篤彦BIG BANDのメンバーをひとりひとりご紹介。008a0028_2 今、杉本さんの口から「おりょう」さんの名前が出たところで最後の脱線をしておきましょう。
それは長崎について。
コレのためにさっき吉村先生で伏線を張っておいたというワケ。
そう、長崎は龍馬だらけ。
ファンにはたまらんきに!505もちろん『龍馬がいく』は読んではいるけど、吉村先生が龍馬に関する作品を残していないことに加え、ウチは基本的に佐幕派なので長崎へ行っても「亀山社中」に寄るぐらい。506中はこんな感じ。
展示品がレプリカばかりなのがチト残念。510目を惹いたのはこの月琴。
おりょうさんが弾いて楽しんでいた。520v亀山社中のすぐ近くの長崎の町を見下ろすスペースには、ブーツを履いていたという龍馬にちなんだオブジェが設置されている。530コレはあの有名な龍馬の写真を撮影したという「上野彦馬」の撮影所の跡に立てられた記念像。
彦馬は横浜の「下岡蓮杖」と並ぶ日本の写真の開祖。
でもあの龍馬の写真は彦馬のお弟子さんが撮影したと云われているんだよね。008a0149市内の中心部の万才町(まんざいまち)にある「長崎法務合同庁舎」の入り口立っている月琴を弾くおりょうさんの像。
昔、ココには「小曽根乾堂」という龍馬のパトロンをしていた豪商の家があって、龍馬のはからいでおりょうさんが身を寄せていた時に月琴を習ったとか。
私はそのウチ杉本さんが月琴でジャズを演ってくれるのではないか?とひそかに期待している。540「最後の曲になりますが、2008年にコロンビアからメジャー・デビューした時に気合を入れて作った曲です。
夏が異常なんで作った曲です。
どんどんクレイジーになっちゃって…だから演奏中もクレイジーになっちゃう曲でございます」550v杉本篤彦BIG BAND初の東京公演の本編の最後を飾ったのは「Crazy Summer Blues」。
年々暑くなっていく日本の夏への心配と憂い込めたような厳しいテーマ・メロディ。
570…なんて言っみたけど、そのサウンドはストレートなロック・ビートに乗ったドライビング・チューン!
トロンボーン、トランペット、ピアノ、オルガンとつながるハードなソロを見守る杉本さん。580ソロ・リレーの後、ガラリと表情を変えた曲は杉本さんが果敢に弾き込む新しい主題に沿ってクライマックスを目指していく。560そして劇的なエンディングを迎え本編を終了した。600「ありがとうございました!」
最後にもう一度メンバーを1人ずつ紹介。590すぐさまアンコール。
右手を振り上げて気勢を示したのは『Laure'a』収録の「荒野のギター」。610コレもタイトルがいい。
そのタイトルにイメージがマッチしたテーマ・メロディはとても魅力的だ。
008a0047ビッグ・バンドをバックに情感を込めて最後のソロを奏でた杉本さん。630v「どうもありがとうございました!」
最後に感謝の気持ちを込めたひと言があってすべてのプログラムを終了した。
実にいいショウだった!
そして、音楽活動40周年並びにお誕生日おめでとうございました!640毎年Marshall Blogでレポートしている『真夏のJAZZ葉山』。
今年の杉本さんはこのビッグ・バンドを率いてご登場される。
何しろウチは夏はコレしか出かけないからね、今年もとても楽しみだ。
でも杉本さん、この人数で楽屋はどうなっちゃうの?!
 
杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦公式ウェブサイト650v<おしまい>

200(一部敬称略 2026年5月5日 赤坂B♭にて撮影)

2026年6月 8日 (月)

杉本篤彦BIG BAND東京公演~音楽活動40周年記念&バースデーライブ<前編>

Marshall Blogとジャズのビッグバンド…コレ、ゼンゼン関係ないように思えるかも知れないが、実は過去に2バンドほどご登場頂いたことがある。
そのウチのひとつにはマンハッタン・ジャズ・クインテットの大御所ピアニスト、デヴィッド・マシューズにも出て頂いているのだから我ながらMarshall Blogもスゴイじゃないか!
しかし、それらはNATALドラムスに関する記事だった。
そして今回、満を持してMarshallアンプをフィーチュアしてのビッグバンドのライブをレポートすることになった。
その主役は杉本篤彦…「Marshallでジャズを演る男」である。
杉本さんが長年抱いていた夢であった自分のビッグバンドを結成し、遂にその東京公演が開催されたのだ。
会場は赤坂の「B♭」。10v会場に入ると、まず杉本さんのデビュー30周年を記念して昨年5月に発表したCD『Regrowth』と続いてリリースされた『Dragon Horse』のポスターが目に飛び込んで来る。20それらのアルバムを含む杉本さんの作品や他の出演者の方々のアイテムが物販で取り扱われた。30フト壁に目をやると…「ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト」のポスターが…第57回目かぁ。
私が出たのは一体何回目だったのだろう?
40vその時のプログラムを引っ張り出して来てビックリ。
1984年、それは第15回目のことだった!
42年前…この頃は毎年「日本青年館」で開催していた。
その時から何年も経って、まさかイングヴェイ・マルムスティーンのMarshallをサポートするために同じ場所に行くなんてこの時は夢にも思わなかったわ。Img_5078久しぶりにページを繰ってみる。
まだマイルス・デイヴィスがピンピンしていてニュー・アルバムを出していたんだね。
下の写真からは読み取ることができないだろうが、ギターで私の名前が載っている。
ちなみに浮世絵調のイラストの男性は私がモデルなのだそうだ。
確かに…頭はイラストと同じになってしまった。
このイラストを描いたのは「今尾敏道」さん。
今でも第一線でバリバリとサックスを吹いている。
それと、ドラムスの板谷達也くん。
彼は長年にわたり泉谷しげるさんのバンドでドラムスを叩いている。Img_5086普段「Marshall、Marshall」とロックの権化のようなアイテムの仕事をしているジジイが本当にビッグバンドなんてやっていたのかよ?…と訝しむ皆さんに当時の私の姿をお見せしようではないか。
ま、以前にも出したことがある写真なんだけど、読者がほとんど被らないからまた出してやれ。
私は明治大学の「Big Sounds Society Orchestra」という楽団にお世話になっていた。
下は4年生が卒業する時に開催するリサイタルに備えての合宿の時のようす。50v場所は山中湖とかアッチの方だったように記憶している。
ものすごく寒くて金管の連中が朝一番で楽器を手にする時にヒイヒイ言っていた。60生来ワガママな私は団体行動が大キライで、こうした「部活」のようなモノはいつも敬遠していた。
しかし、クラブ活動をしていないのは就職に不利とされていたので、写真の右下に写っているトランペットを担当していたクラスメイトに頼んで3年生の途中からオーケストラに入れてもらった。
それまでジャズはタップリ聴いていたものの、直前まではギンギンにロック・ギターを弾いていたのよ。
この合宿の最終日のこと。
こういう「みんなで力を合わせてひとつのモノを創りあげる」的な喜びを知った私は打ち上げの時に号泣してしまいましてね。
堪えても堪えても感動の涙が止まらずオンオン泣いてしまった。
もうすぐ卒業してしまう4年生とそれを送り出す後輩たちの多くが私につられてもらい泣きをしていた。70vそのリサイタルの時の写真。
ソロなんか弾いてやがる。
会場は有楽町の「よみうりホール」。90コレは「ロブ・マッコーネル」というカナダのトロンボニストのオーケストラの「T.O.」という曲を演奏しているところ。
トロンボーンの青木くんのソロのバックを務める私。
18人で構成されているオーケストラからトロンボーンとギターのたった2人だけで延々と演奏するパート。
ま~、緊張したわ。
山野のコンテストでもこの曲を演奏して「審査員賞」という賞を頂戴した。100ゲストでご登場頂いた「谷啓」さんと。
この時のことは一生の思い出だ。
以上。110昔、「アナタの夢は何ですか?」と問われたスティーヴ・ガッドが「フランク・シナトラのバックのビングバンドでドラムスをプレイすること」と答えていたインタビュー記事を読んだ記憶がある。
ガレスピー、モンク、ブレイキー、ミンガス、穐吉敏子…ジャズを志す者にとってはやっぱり自分のビッグバンドを抱えることが大きな夢なんだナァ。
さて、赤坂B♭…杉本さんの夢の場所にはMarshallがあった。1201曲目は杉本さんのギターからスタート。
お!このフレーズは?!130カウント・ベイシーがピアノで奏でる有名なイントロを杉本さんがギターで軽快に奏でて「Jumpin' at the Woodside」が始った。
ベイシー・ナンバーでスタートするとはビックリ&ゴキゲン!
140ピアノのソロはMarshall Blogでは「いわし」の「し」でおなじみの進藤陽悟。150そして、杉本さんのガッツあふれるソロをタップリ!160v杉本さんの思いのたけを音にしているのはMarshall。
50W、1x12"のトランジスタ回路のコンボ「MG50FX」。
コレのクリーン・チャンネルと杉本さんのホロウ・ボディのギターのコンビネーションが実によくマッチするのだ。170杉本さんと知り合ったのはカレコレ17年ほど前のこと。
そして下は渋谷の「JZ-Brat」に初めてライブにお邪魔した時の写真。
2008年8月26日のこと。2sg杉本さん、全然変わらないナァ。
このライブにお邪魔する前、「ボク、Marhallの『MG』というモデルが大好きなんですよ!」と一番最初に頂いたお電話でおっしゃっていたことにも変わりがないのだ。2sg2ソロは大野裕太のアルト・サックス…180vトロンボーンの池田雅明…190テナー・サックスの小池修…200vさらにトランペットの松木理三郎にバトンが回された。210各々ミュートを着脱する派手なアクションを披露したトランペット・セクション。220トランペット・セクションは松木さんの他に…

さつきかほり65v田中洋行118a0187小笠原優心70vスカ~っとスウイングして幕を開けた杉本篤彦BIG BANDの東京公演。
ギターのイントロとベイシーで思い出した!
昔の仕事で富山に赴任していた時、地元のビッグバンドに入れてもらっていたことがあったのだが、ナゼかそのバンドにはピアニストがおらず、ベイシーの曲を演奏する時にはピアノ・パートをすべてギターが代わって弾くという珍なるオーケストラだった。
「チャンとできたのか」って?できるワケない!230「ありがとうございます!
『杉本篤彦BIG BAND』の東京での初めての公演となります。
ゴールデンウィークの外へ遊びに行きたい空気の中、たくさんの方にお越し頂きましていただきましてありがとうございます。
今日は楽しんでいってください!」240vリズム・セクションは『真夏のJAZZ葉山』のレポ―トにいつもご登場頂いているお2人。
ドラムスは正岡淳。250vそしてベースはT-SQUAREの田中晋吾。2602人がクリエイトするファンキーなリズムに乗って杉本さんがテーマ・メロディを奏でる。
曲は杉本さんのオリジナル曲「Black Pepper」。270分厚いオルガン・サウンドを聴かせてくれるのは都啓一。
Marshall Blogへはご自身のバンドRayflowerでご登場頂いている。280vファンク・ビートとジャズ・ビートと変化するリズムに乗って進藤さんの美しいソロ…290杉本さんのコンボのメンバー小林憂旗のオート・フィルタを使ったソロ…300v加納奈実のサンボーン張りの泣きのソロが続く。310vそして杉本さんのソロ。
アウトフレーズを交えて色鮮やかなフレーズを紡いでいく。
ウン、MGがとてもいい音を出すんだわ~。320vここでもダイナミックなトランペット・セクションが大活躍!340ソロを交えながら再び杉本さんがテーマを奏でて曲は幕を下ろす。
330「次は比較的最近の曲で『Laure'a』というアルバムに入っている曲です。
コロナの時に曲をたくさん作りまして、収録されている曲が全てメジャーの明るい曲ばっかりなんです。その中で1曲、とてもオーソドックスなスイングの曲を作りました」360vコレがその『Laule'a』。
「大切なものはすぐ近くにある」と副題が付けられている。Lau 「ボクが育ったのは東京の市ヶ谷の方なんですけど生まれは築地です。
家がすき焼き屋なんです…若大将みたいでしょ?
だから子供の頃にいつも銀座の夜景を見ていたんです。
そんなオーソドックスな古き良き時代に思いを馳せた曲です」350「若大将」と「銀座」で少し脱線。
ココは浅草仲見世通りの裏道。
写真にあるすき焼き屋の「今半」は「人形町」やら「本店」やらどにうもややこしいことになっているが、どうやら事業体としては5つの今半が存在するらしい。Img_6777この今半別館というのは今半本店から暖簾分けされ芝の三田で営業していたが、戦時中に建物疎開(空襲の延焼被害を少なくするために強引に立ち退きをさせられた)で取り壊されてしまった。
そこで戦後に浅草で再オープンしたのがこの「今半別館」。Img_6782そして、コレが「若大将・田沼雄一」の実家であるすき焼き屋「田能久」のモデルになった。
そう言われてみると今にも「飯田蝶子」や「有島一郎」が玄関先に出て来そうだ。Img_6780それと銀座。
私は昔の東京の景色が見たくて古~い日本映画を観出したんだけど、コレが尋常でなくオモシロい。
そこで頼まれもしないのに70年前ぐらいの銀座の様子わかる作品を3本ほど紹介しておく。
『君の名は』の数寄屋橋にも仰天したが、コレが一番スゴかった。
1951年、「成瀬巳喜男」の『銀座化粧』。
ちょうど「三十間堀川」の埋め立て工事をやっている頃で、「田中絹代」が東銀座を案内するシーンが素晴らしい。
「三原橋」がまだ「橋」だった頃の映画。Gk1955年の『銀座二十四帖』。
日活作品だけあって内容はチト荒唐無稽だけど、そこは黒澤明も認める映画づくりの名手にして明治大学OBの「川島雄三」がうまく作ってくれているでげす。
題名通り舞台はドップリ銀座でありんす。(川島さんは花魁言葉をよく使ったそうだ)
男性諸氏は「月丘夢路」の規格外の美しさと「浅丘ルリ子」の信じられないぐらいの可愛さを堪能すべし。24jpg1950年代には銀座を舞台にした映画はものすごくたくさんあって、どれもすごくいいんだけど「銀座の街並みフィーチュア」ということで最後の1本はコレにしてみる。
1953年の清水宏の『都会の横顔』。
銀座で迷子になった子供を池辺良が連れて歩く設定で銀座の街並みがガンガン出て来る。
とにかく若き日の「有馬稲子」が可愛いいったらありゃしない。昔の宝塚はスゴかった!Ty2 そんな昔の銀座の雰囲気を味わったところで杉本さんが演奏したのは「夜風のスイング」。370「夜風のスイング」…まずタイトルがいい。
そしてオクターブとコードで奏でる愛らしいテーマ・メロディはいかにも杉本さんらしい。380そのままソロに。
心温まるメロディが次から次へと飛び出して来る。390v松木さんのよく歌うソロから…400進藤さんのピアノへとリレー。410スケールの大きなオーケストラ・アンサンブルでハッピーに曲は締めくくられる。
ウ~ム、私も映画が好きだったので50年以上前から有楽町や銀座に足繁く通っていたからね…演奏を聴きながら日劇や朝日新聞の本社や東京都庁があった頃の景色を思い出したわ!
あの頃に戻りたいとは思わないけど…昔はヨカッタね。
つまり「Things Ain't What They Used to Be」!420「夜の銀座というと、ウチのおバアちゃんは『服部時計店』…『和光』に勤めていたんです。
だいたいアソコはルパンとか、怪人二十面相とか、犯人がアドバルーンで逃げていくようなイメージがあって、そういう曲を作っちゃいました。
タイトルが『怪人二十面相』…『ウォホホ、明智くん』。
コレが商標に当たるかどうかチャットGPさんに聞いたら…『大丈夫』って」
アラ?また江戸川乱歩…というのは最近別の記事で2回続けて乱歩のことを書いたばかりだったから。430今、杉本さんが口にした『明智小五郎』ね。
この人が一番最初に乱歩の作品に登場するのは大正14年の「D坂の殺人事件」という30分もあれば読めちゃうような短編なんだけど、この「D坂」って何のことか知ってる?
コレは根津にある「団子坂」のことなのね。
1868年の上野戦争の時、長州の連中はこの坂を下りて来て、幕府軍のボス「輪王寺宮能久親王(りんのうじのみやよしひとしんのう)」がいる「東叡山寛永寺」を目指したんだネェ。60 「アドバルーンね。今はもうないですね。
アドバルーンを覚えてる人は大分…マァ~昭和30、40年代生まれぐらい?
松屋とか三越とかで上がっていましたね。
チョットそんなイメージで作った曲です」
ホント、昔、アドバルーンはそこら中に上がっていた。
松屋や三越でなくても新小岩の西友だってジャンジャン上げていた。
あの頃と比べて東京の空からいなくなったのはアドバルーンだけではなくて、コウモリもいなくなったよね。
森鴎外の『雁』みたいなことを言っておりますが、昔は夕方になって、遊び疲れて家に帰る頃になるとどこからともなくコウモリがチロチロと飛んで来たものだった。420v第1部を締めくくったのは杉本さんのキラー・チューンのひとつ「怪人二十面相」。
スリリングなドライビング・ワルツ。440サックスとユニゾンで奏でる怪しげでなテーマ・メロディ。118a0049 そのままシャープなフレーズで構成されたギター・ソロへ。
「杉本さん+ワルツ」ということになるといつか葉山でウェスの「Ful House」を取り上げていたことを思い出す。450続いては途中で転調を絡まりながらの池田さんのトロンボーンをタップリと!470vトロンボーン・セクションは…
 
伊藤直哉500v田村理Tb1バス・トロンボーンは望月さやか。490v小池修さんの力強いソロが続く。
実は小池さんとは15、16年ぐらい前に当時私が勤めていた会社が扱っていたリードの件で電話で会話をしたことがあった。
冒頭に出て来た今尾くんの伝手だった。
その時のことを今回小池さんにお話ししたところ「お~、あの時の!」と覚えてくださっていた。480そして曲の後半ではリズム隊2人がフィーチュアされた。
まずは田中さんのソロ。490vそして進藤さんのモントゥーノに乗って正岡さんが鮮やかなスティックさばきを見せる。500曲はゴージャスなアンサンブルが展開し、怪人二十面相がアドバルーンで空の彼方に飛んで行った。510杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦公式ウェブサイト
620v
<後編>につづく

200(一部敬称略 2026年5月5日 赤坂B♭にて撮影)

2026年6月 5日 (金)

SYU & YUHKINEN LIVE IN BANGKOK

GALNERYUS(ガルネリウス)のSyuとYUHKIのデュオ・チーム「SYU & YUHKINEN」が5月末に台湾とタイに遠征した。10v_2タイのバンコクでのライブ会場はナントMarshallのライブハウス…その名も「Marshal LIVEHOUSE BANGKOK」。30_2Syuちゃん曰く、とにかく店内は猛烈にMarshall!40アンプからヘッドホン、Bluetoothスピーカーまで鉄壁の品揃えだったとのこと。50v_2実機は展示されていなかったが、先日ココでも紹介したジミ・ヘンドリックスの新しいスタックもフィーチュアされていたそうだ。60_2Syuちゃんはこの東南アジアツアーに出かける3日ほど前に東京で開催された『Tone Sanctuary』というMarshallの試奏会でその新しいジミヘンのスタックをお試し頂いた。
このアンプ自体は「1959 HAND WIRED」なんだけど…スンゲエ音だったわ!
Syuちゃんと一緒に写真に収まっているのはMarshallのアーティスト担当のジョエル・マナン。
筆者とは20年以上来の友達。
しかし、考えてみるとSyuちゃんは2005年に開催した『Marshall祭り3』に出演してもらった時よりも前からなのでお付き合いなのでやはり20年以上になるんだよナァ。008a0625ステージはこんなようす。
ちゃんとドラムキットがNATALだわ。70ステージに上がったのは「JVM410H&1960BV」と「JCM800 2203&1960BX」。
ナンダ?タイはBキャビが人気なのかしらん?80Syuちゃんは2203の方を使用。
タイは電圧が220Vなのでゴキゲンなサウンドを得ることができたようだ。90v会場は満員。100_22人のオリジナル曲とガルネリウスの曲をインストゥルメンタルにして披露した。110_2轟音&爆音で縦横無尽に弾きまくるSyuちゃん。120vスーパー・テクニックで迎え撃つYuhkiさん。
さぞかし凄まじい演奏だったハズだ…と初めて見たようなことを言っているけど、実は私は2007年にこの2人の演奏をフランクフルトで見ているんだよね。130vコレはその時の様子。
何しろ19年前のこと。
2人とも若さ全開でバリバリ弾きまくってヨーロッパの観衆からヤンヤの拍手を浴びていた。Rimg0174こんなオマケもあったっけ。Rimg0172ついでながら、私はコレ。Rimg0212バンコクのお客さんは真剣そのもの。
穴が空くほどの熱い視線で2人の演奏に見入っていたとか。
ところがみんなスマホでビデオを録っているので、曲が終わると録画を停止する作業を優先するため拍手や歓声が遅れて上がって来る。
演奏している方は「アレ?ウケが悪いのかな?」と心配になっちゃうよね。140_2演奏の後はQ&Aのコーナー。150vお客さんからは、ギターやペダルの機材類、作曲や練習方法に関することに質問が集中した。
18年ぐらい前、Syuちゃんと私の2人で「Marshall Roadshow」というこうしたクリニックを開催し、日本国中を回った。
その中でさんざんQ&Aをやったが、質問の内容は全く同じですな。160みんなで記念撮影もしたよ。170_2そして終演後はサイン会&握手会。180ライブを観たお客さんの全員が列に並んでこの貴重な機会を体験した。
ギターを持参した人も!190_2GALNWRYUSの人気は台湾でもすこぶる高く、タイではラウド系のロックに人気が集まっているらしい。
客層は日本とは比べ物にならないぐらい若い人が多く、今回のライブも20歳代のお客さんが中心だったという。
ハードロックやヘヴィメタルはもう東南アジアに活路を見出すしかないのか…。
Marshallがなければ創りえなかったそうしたロックを今の日本の若者にも親しんでもらいたい…心底そう思う。
ガンバれGALNERYUS!200_2ところでバンコク公演を終えて帰国しようとした2人、折り悪く台風6号にカチ合ってしまい現地で延泊をするハメになってしまった。
お疲れさまでした!
 
GANERYUSの詳しい情報はコチラ⇒GANERYUS Official Website

20v 200(一部敬称略 写真提供:Syu)

2026年6月 2日 (火)

犬神サアカス團:花、地獄に咲く花<後編>~私の谷中墓地(その21)

犬神サアカス團、4月の単独公演『花、地獄に咲く花』の後半。10v幣(ぬさ)を手にした凶子姉さんが歌うのは「人面庁」。20いわゆる「人面瘡」の歌。
この曲を聴くと手塚治虫の『どろろ』を思い出す。30v凶子姉さんが狂ったように振り回す幣が、まるでチアリーディングのポンポンのようにリズミカルに曲を彩る。
「人面瘡」ってのは日本だけかと思っていたらこの手の話しは海外にもあるんだってね。
アメリカに「エドワード・ルーカス・ホワイト」という作家がいて、『ルクンドオ(邦題:こびとの呪い)』という小説がよく知られているらしい。
明兄さん、読んでみて!40「ハチマキってどうなの?ってズっと思ってんだけどさ、ハチマキといえば『岩下志麻』か私かでしょ?
アッハハハハ!
岩下志麻の次に私が似合うと思ってるよ。
あの『卑弥呼』って映画を観た時、やっぱハチマキはヤベェって思ったしさ。
ホラ、あるじゃん?丑の刻参りとか。
みんなハチマキやった方がいいって。ハチマキやってるバンドなんてある?
誰もやらなかったね」45「岩下志麻」が「卑弥呼」を演じていたなんて知らなかった。
それにしても岩下さんはどうしようもなくキレイだよナァ。
好みにもよるけど女優さんの中で一番の美人じゃないかとさえ思っている。
あの甘くて太い声がまたいいんだわ。
「俳優は顔より声の方が重要」とさえ言われているからね、志麻さんは完璧なの。
恐らくアレは野村芳太郎の『疑惑』で「球磨子」の弁護士役を演じるために勉強をしに来ていたんだろうと思う…私が高校生の時、東京地裁のとある裁判の傍聴席で彼女が私のすぐとなりに座ったことがあった。
いいニオイだった。
岩下さんの清張モノといえばこれまた野村芳太郎の『影の車』も好きな作品。
小津さんの『秋刀魚の味』はもちろん、中村登の『古都』や『紀の川』の文芸モノ、小林正樹の『切腹』や今井正の『婉という女』、木下恵介の『死闘の伝説』というバイオレンス作品、どれもヨカッタ。
よくテレビに出て来る「茂木健一郎」という脳科学者は『秋刀魚の味』を60回以上観ているそうだよ。
ま、私ですら3回は観ているもんね。
でもダンナの篠田正浩の作品はニガテ。
そんな中、志麻さんのおススメを1本。
またまた野村芳太郎で1967年の『女の一生』という作品。
『女の一生』といえば、号泣せずにはとても読むことができない遠藤周作の同名の連作小説があるけれど、この映画はフランスのモーパッサンの方。
かなり原作に忠実に日本版に翻案されている。
岩下さんもいいけど、「左幸子」がまたいいんだ~。
今知ったけどコレは「山田洋次」が脚色に加わっていたんだね。
だから余計いいのかも。
凶子姉さんが「岩下志麻」なんて名前を出すから予定外の脱線をしてしまったわ。O1 「春…ナニか新しいコトありますか?新しくやろうかナァとか、ナニか買おうかナァとか」50「犬神明です!」
60「ヤッパリね、春だからやりたいことが結構あるんだよ。
その1つがヨガだね。
ズッと言っているんだけど、そろそろ本気でやろうかな…ホットヨガ。
普通のストレッチにもなるし、運動にもなるし、いつかやりたいと思っている。
身体は全然硬いです。
あとは動画編集に最近ハマってる」
最近、明さんは昔の「犬神サーカス団」時代のレアな動画を掘り起こしてSNSで公開しているからね。
まだまだ超貴重なマテリアルがあるんだってよ。
ということで明兄さんの動画編集に期待。
何しろ8mmのフィルムも残っているのだそうだ。70v明兄さんの「春」が終わったところで演奏のコーナーに戻る。
曲は「太陽を待ってる」。
80さあ、この辺からクライマックスに向けてジリジリと盛り上がって行くよ~!90v明兄さんのドラムスをバックに…100この曲の見せ場の凶子姉さんとONOCHINの掛け合いが始まった。110リッチー・ブラックモア役のONOCHINがメロディを弾く。120vその図太い音はMarshallから。
ONOCHINが使っているのは「JCM800 2203」と「1960A」、加えてエフェクト音用の「ORIGIN20」だ。130ONOCHINが弾いたメロディをイアン・ギラン役の凶子姉さんがなぞっていく。125vコレで盛り上がっておいて明兄さんのドラムスがシャープなグルーヴをヒネリ出す。140v明兄さんが叩いているのは愛用のNATALのアッシュのキット。150「さぁ~みんな!次は私たちと一緒に踊ろうか!
手を伸ばしたり、足をブランってやったり、背中が痛いかな?ってならないようにチョット身体を動かして!
大丈夫かな?大丈夫かな?
じゃあ行くべ!『栄光の日々』!」160ギターと掛け合いの敦くんのベースが今日もカッコいい!170vお客さんは凶子姉さんと一緒に大きく手をフリフリ。180歌メロをウマい具合に取り込んだギター・ソロもバッチリだ!190v凶子姉さんの指導でみんなで身体を動かして楽しいね!200ONOCHINが弾く「アメリカ国歌」。210vそして凶子姉さんがタンバリンを手にすればそれはもう「ビバ!アメリカ」。220明にいさんと…230v敦くんのシャープなロック・グループに乗って…250v「♪ABC、LSD、CIA、USA」
凶子姉さんは「私の病気はアメリカ」、「あなたの病気もアメリカ」と歌うけど、今やアメリカの方がよっぽど重篤な病気に罹ってしまった感じですナァ。
まさかこの期に及んで「絶対君主の国家」が誕生しようとは!どうなるアメリカ!240「どうもありがとう。
みんな踊ったから疲れたでしょ…チョット座ってみるか。
こんなに座って観るのに慣れると他のライブには行かれないって。
ウチしか来れなくなる日が来るって。
HEAVEN’S DOORさんにお願いしてイスを買ってもらったんだよ。
スゴイよ」250「HEAVEN’S さんには昔からお世話になってるんだよね。
いつも無理をきいてもらって色んなことをやらせてもらいました。
そして椅子まで買ってくれた。
ところでキョンピはどうですか?今学期からやりたいこと」260「一昨年30周年の時にコノ衣装にして、そのまま去年も着ていたのね。
ナンかわからないけど気に入っちゃったから。
だから今年はチョット衣装を新しくしたいなぁ~とは思ってます。
兄さんたちの衣装はチョットまだわかんないけど…このままかもしんないね。
でも今のは悪くない。キラキラだもん。
顔がメッチャ光ってる。大事なことだ。
ということで今年は衣装を新しくしようかなぁ~と思ってますので楽しみにしててください」118a0118さて今日の単独公演もクライマックス。
となると出てるは当然客席との「ロックンロール」の掛け合い大会。
明兄さんのドラムスに合わせて…290 「ロックンロール!」
「暗黒礼賛ロックンロール!」280 「やっぱりコレが出て来ないと!」的に出て来た定番中の定番。300v ONOCHINが台に上がっていつもながらのシャープなソロを展開。310 凶子姉さんと敦くんがそのすぐ後ろで盛り立てる。
コレもこの曲ならでは光景。320 「さぁ~、次はコレだ!『自殺の唄』いくぜぇ~」330 「♪死ね!死ね!死んじまえ!」340v 「♪死ね!死ね!死んじまえ!」350v 「♪死ね!死ね!死んじまえ!」
360v縁起でもないこのドライビング・ナンバーはいつも大ウケだ!370 そして本編の最後を締めくくったのは珍しい…「犬神天国~ロックンロールファイヤー」。380 狂ったように頭を大きく振るお客さんを血気溢れるパフォーマンスで応えた4人!390v 400v 410v 420v そしてすぐさまアンコール。430 もちろんアンコールはコレから。440 コレがなくてはアンコールが始まらない…450 「カワイイ音頭」!460 「アンコールありがとうございます。
お知らせがあります。
次のワンマンは6月日20日、ココ三軒茶屋HEAVEN’S DOORです。
タイトルは『無知なヤツラのユートピア』…『理想郷』と書いてユートピア。
コレがわかる人は昭和だね。
私たちは楽しくやっています。
これからもみななさんと一緒に楽しく演っていきたいと思います!」470v アンコールでは「花嫁」と「命みぢかし恋せよ人類」を熱演。
今日もいいライブだった!480メンバーがそれぞれ台に上がってお客さんにお別れのご挨拶。490 500 510 520いつも賑やかな犬神サアカス團の物販。
118a0561ビデオ類やこれまで見たことがないアイテムが増強されて…118a0560今回も大盛況だった!118a0563






次回はコレね。530v 犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式ウェブサイト540_2<おしまい>
  
☆☆☆私の谷中墓地(その21)☆☆☆

続いては「乙6号」のエリア。
ブラっとお墓を見て歩いていると、どんな人かは全く知らなくてもお墓の規模と名字を見ればだいたいその墓の主のステイタスが想像できる。
そして試しにインターネットにその墓の主の名前を入れてみると、案の定大半がウィキペディアに出ているような人ばかりだ。
例えばコチラの「綾小路」さん。
そしてこの墓石の立派さ…もう絶対にいい家柄にキマってるじゃん?Photo_6このお墓の主は「綾小路有良(ありかず)」さん。
で、調べてみると…アタリ!
綾小路家16代目の当主にして雅楽家。子爵。
綾小路さんのところは代々「郢曲(えいきょく)」の師範を務めているようた。
郢曲というのは、平安から鎌倉時代にかけての歌モノの宮廷音楽のこと。
「伊福部昭」さんが「鬢多々良(びんたたら)」という郢曲を作っているというので聴いてみると…雅楽のインストだった。
なかなかいいもんですよ。1_下の方が綾小路有良さん。
侍従に任ぜられ孝明天皇や明治天皇に仕え、1886年から「歌会始」で「披講」の発声を担当した。
「披講」というのは、「♪ちは~や~ふる~~ かみよ~もきかず~」みたいに節をつけて歌を詠む係のこと。
有良さんは3オクターヴの声域を持っていたそうです。
しかし、千年以上も続いている歴史があるだけあって雅楽の世界もスゴイね。
仕組みやしきたりがゼンゼンわかりません。Aya続いては敷地内に碑が立っている立派なお墓。1_4コレは「重野安繹(しげのやすつぐ)」という江戸末期から明治初期に活躍した薩摩藩出身の漢学者、歴史家で「実証主義」を提唱した日本歴史学研究の泰斗。
墓石にあるように日本で最初の文学博士。2v_2何でも同僚の金を使い込み、奄美大島に流されたというからエライんだか悪いんだかわからん。
その流刑先の奄美大島で西郷隆盛と出会ってセゴドンに漢詩の指導をしたという。Photo_8撰文は貴族院議員で従五位勲二等の文学博士「小牧昌業(こまきまさなり)」
篆額は京都帝国大学教授で同じく文学博士の「内藤虎次郎」先生。
柴又の「寅さん」と同じ名前だけどエライ違いだ。3v_2「信欣三」という俳優のお墓。
「信(しん)」さんというのはご本名。「信金蔵」さんとおっしゃる。
おジイさんは尾張藩士で幕末には幕府軍に参加して箱館戦争を戦ったという。1_5私は古い映画が好きでここ数年は1950~1960年代の作品に夢中になっているが、このシリーズを書き始めるころまでは、正直「信欣三」というお名前は全く意識していなかった。
つまりお墓でこの俳優さんを知ったのだが、知らないウチにこれまで信さんが出演している映画をナント数多く観ていることか!
「エ~、アレにも出ていたの?コレにも出ていたの?」の連続。2_2この方が信欣三さん。Shin一方、下は「殿山泰司」のエッセイ。
まぁ、全編フザけているとしか思えない文章で読みにくいことこの上ないが、昔の映画界のことがたくさん記してあってとてもオモシロい。
私は役者のしての泰ちゃんが好きなのです。
で、この本に信さんのことが書いてある。
信さんの実家は銀座5丁目か6丁目にあった「函館屋」という食料品店で、日本で最初にアイスクリームを販売した店なのだそうだ。
そういう泰ちゃんの実家も銀座5丁目にあった有名なおでん屋「お多幸」だからね(現在は日本橋で営業中)。
銀座地区ということで2人は有名な「泰明小学校」のOB。
信さんの方が先輩で肝臓がんで亡くなった大酒飲みの泰ちゃんより飲んだらしい。12_img_5055「チョット待てよ!日本で最初のアイスクリームは横浜の元町じゃね~のかよ?」と思われる向きもあるかも知れない。
下は元町にある「アイスクリーム発祥の地」のオブジェ。
コレね、確かに日本で最初のアイスクリームを作って横浜の馬車道で販売したのが「町田房造」という人だった。
ところが、一般市民向けにアイスクリームを売り出して日本で最初の専門店となったのが信さんの実家の「函館屋」なのだそうだ。
上に書いたように信さんのおジイさんは五稜郭で新政府軍と戦った人。
その時、幕府を支持していたフランスの軍人からアイスクリームの製法を教わったそうです。Ic 少しだけ信さんの出演作を紹介しておくと…例えば1957年の小津さんの『東京暮色』。
コレは小津作品の中で最も陰鬱な内容で、私も2度ほど観たがあまり好きではない。
ネコちゃん(有馬稲子)ファンの私としては、この役どころがチトつらいのだ。
でも「明治大学」の校歌がフルコーラスで歌われるシーンがあるのはうれしい。4vpコレは最近観たんだけど同じく1957年の『青空娘』。
O0666086414862640326若尾文子の映画も一体どれだけ観たかわからないが、若い頃は本当に可愛いかった。
ハッキリ言って、もうどうしていいのかがわからないぐらいカワイイ。
役どころも多彩で、しかもその演技のどれもが素晴らしいときてる。Azm1954年、山本薩男の『太陽のない街』。
コレは「共同印刷」の労働争議をモデルにした社会派の作品。
信さんはそうした社会派や文芸系のシリアスな映画への出演が多かった。
とにかく立派なフィルモグラフィだ。3vpココも立派な墓所で…1_6東京都が説明版を取り付けている。24幕末から明治にかけての公卿「大原重徳(おおはらしげとみ)」のお墓。
知ってる?
東京都がワザワザ説明板を取り付けるほどスゴイ人なのか?…って思うでしょ?2v_3この人が重徳。
簡単に言って幕末にギンギンに攘夷を唱えて、「一橋慶喜」を将軍に、福井藩主の「松平春嶽」を政治総裁職という要職につけることを実現させた立役者というワケ。
説明板を取り付けた方がよいビッグな人が谷中には他にゴロゴロしていると思うんだけどナァ。
きっと私の理解が浅すぎるんでしょう。Photo_9墓所の奥にある碑には「閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう)」の撰文が彫り込まれている。3v_3<つづく>
  
200(一部敬称略 2026年4月26日 三軒茶屋HEAVEN'S DOORにて撮影)

2026年5月29日 (金)

犬神サアカス團:花、地獄に咲く花<前編>~私の谷中墓地(その20)

犬神サアカス團のホーム三軒茶屋「HEAVEN'S DOOR」での4月の単独公演。
『花、地獄に咲く花』という「首尾同語」の修辞を使ったタイトルがいい。10v客席は満員。
定刻をホンの少し過ぎて客電が落ち、凶子姉さんの影アナが流れる。
「アッハッハッハ!
本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
開演に先立ちましてお客様にお願いとご案内を申し上げます。
開演中、カメラやスマートホンによる写真撮影、録画、録音、生配信は固くお断り申し上げます。
また、進行の妨げになりますので携帯電話やアラーム等、音の鳴る機器の電源は予めお切りくださいますようお願い申し上げます。
それでは、そろそろ開演です。
ウッフフフ…ア~ッハッハッハ!」20今回は久しぶりに冒頭から大脱線。
それは犬神サアカス團のステージではおなじみのこの幟について。
「女殺火箸地獄」は近松門左衛門の人形浄瑠璃「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」から借用した大正時代の日本初のSM殺人と云われる「小口末吉事件」を題材にしたロック・オペラのタイトルであることをかつて明兄さんから教わった。
小口末吉事件というのは、大正6年(1917年)、吉原に勤める「矢作ヨネ」が全身切り傷とヤケドを負って殺害された事件で、指も数本切断され欠損していた。
そして死体には「小口末吉妻」と焼け火箸で描かれたヤケドの痕があった。
犯人は夫の小口末吉の犯行と目されたが、実際はイネが「やらなければ別れる」と脅して迫り、イヤがる末吉に強引にそうした加害行為をさせてその苦痛の悦楽に浸っていた…という猟奇事件。
この事件のことも明兄さんから教わった。30v一方、タイトルの元ネタである近松の「女殺油地獄」は時に「女殺し油地獄」と送り仮名を加えて、1924年のサイレントの時代から2009年まで実に7回も映画化されている人気の題材だ。
80回以上映画化されているという『忠臣蔵』には遠く及ばないが、きっと日本人好みの素材のひとつなのであろう。
ということで堀川弘通監督の1957年度版の『女殺し火箸地獄』を観てみた。
最後には市中引き回しとなってしまう油問屋の大店のバカ息子の悪行を綴った話でSM殺人は関係ない。
その主演のバカ息子「与兵衛」を演じる「中村扇雀」の演技の拙さがどうにも気になったが、継父を演じる人間国宝にして扇雀の実のお父さんである2代目「中村鴈治郎」が相変わらず素晴らしい。
映画のクライマックスの油まみれになって与兵衛が凶行に及ぶシーンはなかなかの迫力だった。
コレを人形浄瑠璃でどういう風にして演ったのか実に興味がある。Ogajさて、ココは谷中の「三崎坂(さんさきざか)」。
1868年7月4日、薩摩チームは上野広小路から、そして長州チームはこの反対側の本郷の「団子坂」を降りて来て、この三崎坂を登って幕府チームの本拠地である「東叡山寛永寺」を目指した。
迎え撃つは「彰義隊」、いわゆる「上野戦争」だ。40その坂の下の方に「BISCUIT」という喫茶店がある。50ココはかつて「乱歩゜」というお店だった。
もちろん「乱歩゜」とは「江戸川乱歩」のこと。
というのは乱歩はひと月ほどではあるが、大正9年にこの辺りに住んでいたことがあったのだ。Rp「この辺り」というのは「団子坂」。70「明智小五郎」が初めて登場することで知られている大正14年に発表した『D坂の殺人事件』。
この「D坂」の「D」とはこの「団子坂」のイニシャルの「D」のことなのね。
下が団子坂。
コレを登っていくと左側に森鴎外の邸宅「観潮楼(現在は「森鴎外記念館」)」があって、そのほぼ向かいにはかつて「平塚らいてう」が興した日本で初めて女性でだけで作る文芸誌「青鞜」の本部があった。
後に「青鞜」の編集長に就いたのは著名なアナーキスト「大杉栄」の奥さんで、関東大震災の直後に憲兵大尉「甘粕正彦」に扼殺された「伊藤野枝」だ。60で、ナニが言いたいのかというと、この『D坂の殺人事件』のトリックは小口末吉事件同様の「SM殺人」なんですよ。
そして昭和6年に発表した『盲獣』。
後年「吐き気を催すほどのひどい変態もの」と乱歩自身が評したとされるキテレツな作品。80私は特に乱歩趣味がないので読んだことはないが映画は観た。
その理由は、「増村保造」が撮っていたから。
増村さんは旧制一高から法学部と哲学部、すなわち2回東京大学に進んだ秀才で、溝口健二の薫陶を仰いだ名監督。
増村さんの映画は結構観たが、どれもオモシロかった。
特に若尾文子と組んだ諸作には駄作がない。12_myその増村さんが『盲獣』を作った。
増村さんの作品だから最後まで飽きずに観せてくれるけど、ホントに気持ちの悪い話でネェ。
ウイリアム・ワイラーの『コレクター』みたいに、盲目の彫刻家がモデルの女性を誘拐して生涯の名作を作ろうとするストーリー…と言えば聞こえは良いがトンデモナイ。
当然女性は逃げようとするが、しだいにその彫刻家に恋心を抱くようになってしまう。
そして盲人特有だという「触感の魅力」に取りつかれ、被虐趣味がエスカレートして、しまいにはナゼか手足を切断してくれと頼む。
コレ、「おイネ」の指を鉈で切り落とした「小口末吉」と丸っきり同じなのだ。
おイネは吉原の遊女がヒイキの客をつなぎ留めておくためのひとつの方策をマネしたワケだが、もちろん遊女たちはそんなことは実際にはしなかったと云われている。
『盲獣』の方は吉原の「よ」の字も感じさせない絶望的な精神崩壊を描きながら鉈でドバっとやってしまうよ。
つまり、作品の時系列を考えても乱歩は「小口末吉事件」を熱心に研究していたのではないか?と勝手に考えているのである。90d
さて『花、地獄に咲く花』。
いつもの「アガス、アガス、アガス」から今日のオープニングは「スケ番ロック」。100犬神凶子110v犬神明120vONOCHIN008a0148犬神敦140v「♪暴走キメろスケ番ロック!」
コレ、いつ聴いてもホントにカッコいい曲だよな~。
疾走感溢れるパフォーマンス景気よくショウがスタートした!150続いては前回超久しぶりに取り上げて大ウケし、それに味をしめて今回もセットリストに組み入れたスカ・リズムを中心とした曲、「最新型アンドロイド」。160ドヴォルザークを引用するパートも実に魅力的だ。210v台に乗ってのギター・ソロ。170_2ONOCHINは今日ももちろんMarshall。
「JCM800 2203」と「1960A」を使用。180v加えてエフェクト音を出すための「ORIGIN20」。190真空管アンプならではヌケのよいギター・サウンドでバシバシとソロをキメていく。118a0095「どうもありがとう。
改めましてこんばんは、犬神サアカス團です。
これからMCをするので足腰に自信のない方は座ったりして体力を温存してください。
先月はライブがなかったので今日はかなり久々のワンマンライブです。
今日のタイトルは『花、地獄に咲く花』…明兄さん、どうしてこのタイトルを付けたんですか?」220v「やっぱりね、春は花の季節。オレたちが咲くところって言ったら『地獄』かな?
誰もこれは否定できない。
そんな思いで付けたよ」230ココでいつもの口上。
「今宵お目にかけますは犬神一座の大サアカス。
どうかひとつ最後まで…
(♪ジャン)
最後まで…
(♪ジャン)
最後まで…
(♪ジャン)」240「最後まで盛り上がっていくぜぇ~!」250「ワタシは犬神凶子。地獄から来た女」
3曲目は「メメントモリ」。
260_2「♪空!海!炎!宇宙!命!現在!SEX!ロックンロール!」270_2「♪生きてるヤツは手を上げろ!」
詞も曲もアレンジも演奏も、実にいい曲だと思うんだけどな~。
280vこのカッコよさ…世間の人はわかってるのかナァ~?
この良さがわからないと…290「天誅」が下るぞ!
ONOCHINのリフがソリッドに炸裂!300敦くんのドライビング・ベースと…310明兄さんのパワフルなドラムスのコンビネーションがどこまでもスッ飛んでいく!320v明兄さんは愛用のNATAL。330切れ味の鋭いアッシュ材のキットが明兄さんにベスト・マッチする。340「天誅ライト」に囲まれて…350凶子姉さんも盛大にシャウトをキメ込んだ。360続けざまに「カンフートーキョー」。370まさに「電光石火の一撃」で…380v大盛り上がりダァ!390「みんな、どうもありがとうございます。
これからいつもの全員MCをしますので疲れている方は座ってください。
『春』と言えば、新人とか新入生とか、なんか新しいじゃん?
なので、新しく始めたいことについてみんなに訊いてみたいと思います。
じゃあ、敦くんから…この春から新しくしようかな?とか、今年新しくしようかな?でもいいです。
このタイミングでナニか新しく始めることをお願いします」400「皆さん、こんばんは。
今日は涼しいようでチョット暑いようなナンだかわからないような…ボクは今生きてるんだろうか?っていうところですね。
ボクが新たに始めたいことは…それは『タコス作り』ですね。
ボクはヒマなのでよく料理をするんですが、『カルニタス』というブタのバラなのか肩ロースなのか、どっちかをメチャクチャ煮込んで、包丁でガァ~っとやってニョンニョンとなっているヤツ(豚肉のホロホロ煮)。
すごい美味しそうですよね…チョット伝わんないと思うんですけど…」410「そのお肉をオレンジ・ジュースとコーラとスパイスと何かでの味付けをする。
それをタコスに挟んで食べたいのですよ。
でも後片付けがすごい面倒くさそうでずっとやっていないんです。
なので新学期にはそれをやって生きていきたいと思います。
以上です」420v定番のバラ―ド・コーナー。430まずはいつも通り「カナリア」から。
凶子さんの美しい歌声から…440vレス・ポール・モデルに持ち替えたONOCHINのドラマティックなソロ。
犬神サアカス團の「静」もまた魅力的だ。450そして続けてはコチラもおなじみの「女囚のブルース」。460vいつも何の気なしに聴いているけど、コレは2001年のリリースされた年季の入った曲なんですネェ。470凶子さんのセリフもフィーチュアされるシアトリカルな仕上げはお手のモノだ。480v「次のメンバーMCはONOCHINさんに訊いてみたいと思います。
春ですし、ナニか新しく始めようというモノはありますか?」
490「はい、こんばんは、ONOCHINです。
ボク、ギタリストなんですけどインストのアルバムを作ろうかと思っています。
ギターのインスト・アルバム。
明さんにチョット聴いてもらったら『最初から最後まで歌ってるねぇ~』とか言われたんですよ。
この間、自分の誕生日ライブみたいなのがあってそこで1曲演ってみたんですが、なかなかイイ感じだったのでもう2曲くらい入れてCDを作ってみようかと思っているんですが…皆さん、出たら買ってくれますか?」500v「ジャケットとかも自分で作ったりとかして。
前のは夕日がバックのジャケットにして作ったったんですけど、今度はネコが部屋の中であったまっている感じみたいなモノが出来ればいいかなぁ~と思っています」510「ネコ?、
ニャンニャン。ニャンニャンニャン?」。
と、メンバーががネコ耳を頭に装着し出した。520ところが明兄さんの様子がおかしい。
どうも自分のネコ耳が見つからないらしいのだ。008a0218 するとONOCHINが「目の前にありますね」。
明兄さん、無事ネコ耳装着!530「こういうことが多いんだよね~、この年齢になると」540v「イヤ、明兄さんはずっとだよ。明兄さんは年齢じゃないと思う。
よく今まで、交通事故に遭わなかったね。人を轢いたりとかさ。
一緒に車に乗っていると恐いコトがすごいあるの。
暗がりだと見えないこともあるじゃん?
人がいるのにブレーキかけないから…ついこの間のことですよ。
そんな犬神サアカス團ですけれども、ネコが人気だというコトを聞きつけてネコになりたいと思います」550_2 ネコ耳を付けてなったネコは「化猫」。
演奏するのは「化猫遊女」。550メンバー各人のソロがフィーチャされる楽しい曲。560_2 570_2 590vそしてネコ関連の曲をもうひとつ…600「赤猫」を演奏して今だいたいショウの真ん中あたり。
 
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式ウェブサイト
610<後編>につづく
 

☆☆☆私の谷中墓地(その20)☆☆☆

今回は「乙地区5号」というエリアから。
まずは「箕作(みつくり)」家のお墓。
「みのさく」ではありませんよ。
「箕作さん」という名前は聞いたことがあるでしょ?10そう、多分高校の日本史の教科書に出て来るであろう津山藩出身の幕末の蘭学者「箕作阮甫(げんぽ)」ね。
ペリーが持って来たアメリカの国書の翻訳をした人。
一方、ペリーの通訳をしたのは「堀達之助」とか、「日本で最初の英会話の先生」と言われている「ラナルド・マクドナルド」に長崎で英語を教わった「森山栄之助」ね。
阮甫は「蕃書調所(ばんしょしらべしょ)」の首席教授で「お玉が池種痘所」の設立にも尽力した。
蕃書調所は今の東京大学の源流で、お玉が池種痘所も今の東大医学部の元となった機関。
要するにとんでもなく優秀な先生なワケだ。Photoでも阮甫のお墓は谷中ではなく、「多磨霊園」にあってココには阮甫以外の箕作家の皆さんが眠っている。4例えば阮甫の弟子で後に「菊池」家から阮甫の二女の婿養子となった「秋坪(しゅうへい)」。11vコレが秋坪。
チョット北大路欣也みたいな感じ?
秋坪も洋学者で蕃書調所の教授を務め、文久元年に福沢諭吉や福地源一郎(=福地櫻痴)らとヨーロッパに視察旅行をしている。
諭吉の「慶応義塾」の向こうを張る「三叉学舎」という私塾を開き、コレが後の「専修大学」になった。
そんなだから墓石にも「先生」と刻まれているね。Photo_2「箕作家」は稀に見る学問に秀でた血筋でみんな学者さんだ。1v_2秋坪の孫では「秋吉」という学者兼作曲家なんて人も輩出している。6とりわけ名を残しているの秋坪の二男「菊池大麓」。
秋坪とは逆に菊池家に婿養子に入ったので菊池姓になった。3vこの人は日本で初めてケンブリッジ大学に留学した数学者。
帰国後は東京大学理学部の教授となって近代数学を日本にもたらしたといわれ、明治年間の政治家としても活躍した。
この人もメチャクチャ優秀で、ケンブリッジ大学では数学で常に主席を取っていたため、イギリス人の生徒からネタまれていた。
こんな話があるそうだ。
ある時、大麓が風邪をこじらせて入院してしまった。
よろこんだのは大麓のことをオモシロく思わないイギリスの生徒たち。
「ヒヒヒ、ダイロクのヤツめ、ザマぁみろ!みんな、ダイロクに講義のノートを貸すんじゃねーぞ!」
とイジワルを決め込み、いつも大麓の後塵を拝していたブラウンという生徒を主席に押し上げようとたくらんだ。
ところが当のブラウンは毎日せっせと病院の大麓を見舞い、講義のノートを渡していた。
そのおかげで大麓は首位をキープすることができたという。
そして大麓はブラウンの高潔な英国人の気質に大いに感激したという。
いい話だ~。
他の連中はどうしようもね~な~。
ま、そういう意味では漱石なんかもさぞかしヒドイ目に遭ったんだろうナァ。
ちなみに江戸時代後期の発展した数学「和算」は世界でもトップのレベルだったんですよ。Photo_3次、「高松凌雲」のお墓が谷中にあるのはうれしいじゃないか。1ナンとならば吉村昭先生の2000年の作品『夜明けの雷鳴 医師高凌雲』の主人公だからだ。Img_5036凌雲は筑後(福岡)出身の幕末のお医者さん。
この次に出て来る「石川桜所」や「緒方洪庵」の薫陶を受け、「一橋家」の侍医を務めた。
「鳥羽伏見の戦い」から江戸に戻ると主君の慶喜は水戸で謹慎していたが、德川への恩義を強く感じた凌雲は「榎本武揚」や「土方歳三」らに合流して「箱館戦争」に医師として参加した。
この人がエライのは、戦地で敵味方の別なく負傷者の治療・看護に当たったところ。Photo_4今、「上白石萌音」ちゃんが「日本赤十字」のテレビCMで「1867年、パリ万博の時にひとりの日本人が赤十字に出会いました。『苦しみの中にある者は敵味方の区別なく救う』という使命に衝撃を受けて日本赤十字社を設立しました」とやっている。
この日本人とは「佐野常民」という人なんだけど、実はその時に一緒にいたのが高松凌雲だった。
凌雲は「同愛社」という貧民のための施療事業を立ち上げ、それが西南戦争の時に「博愛社」となり、改名して「日本赤十字社」が設立された。22v続いてはその凌雲の蘭学の師匠「石川桜所(おうしょ)」。3このシリーズの(その14)で紹介した「伊東玄朴」から西洋医学を学び、長崎に遊学してオランダ人から直接蘭学を学んだ。Io恐らくは長崎の時はココで勉強したんでしょうナァ。
かつてここに「小島養生所」という病院があって、「ポンぺ」をはじめとしたオランダから来た医者の元で「松本良順」他たくさんの蘭方医が育てられた。118a0192 桜所は38歳の時に「徳川慶喜」の侍医となり、医官としての最高位「法眼」を称号が叙された。
そして上で触れたように高松凌雲や山縣有朋がその薫陶を受けた。2vコレは「堀越角次郎」という人のお墓。
前列に並んでいるのは全部「堀越角次郎」さんのお墓。
どういうことかと言うと、「堀越角次郎」という名前が世襲になっていて、初代から4代目までのお墓がココに並んでいるというワケ。1_3真ん中が初代の堀越角次郎のお墓。3_2しからば堀越角次郎さんというのはどういう方か?
高崎出身の豪商。
日本橋で反物屋を開き、織物の輸入取引で財をなした。
銀行がまだなかった時代、その富で洋学者たちから預かった資金で利殖を図り、「福沢諭吉」もコレを利用したとか。Photo_5角次郎が興した「丸文」は創業時の反物屋とは大きく業態を変え、半導体やシステム機器を扱う商社「丸文株式会社」として創業180年を迎えている。
一体何代目になるんだろう?…現在の代表取締役社長も「堀越」さんだ。
スゴイね。

Mb_2<つづく>
 

200(一部敬称略 2026年4月26日 三軒茶屋HEAVEN'S DOORにて撮影)

2026年5月25日 (月)

金属恵比須~猟奇爛漫FEST vol.8 <後編>

第8回目を迎えた金属恵比須の『猟奇爛漫FEST』のレポート<後編>。10_400ヨシダさんが一旦ステージを離れてドラムスが後藤マスヒロにスイッチ。
マスヒロさんは金属恵比須の「終身名誉ドラマー」だ。
「こんばんは。よろしくお願いします。
ブラックだからね…時短営業させてもらっています」20v「実はさっき赤いシャツに着替えたんだけど、ステージを見たら思いっきり赤い人がいて、衣装が被ってしまうので慌ててコレに着替えたんですよ!」
マスヒロさんが着ようとしていた衣装が真っ赤だったということね。
この後、マスヒロさんがナニを着てステージに上がろうとしていたかはアンコールの時に自ら披露した。30「『新府城』~『武田家滅亡』~『天目山』と、今日初めてライブでツイン・ドラムで演奏しました。
ヴァイオリンを入れたのは香珀自らの提案でした。
若手も活かさなきゃね!」40v「若手にドンドン活躍してもらうといいですよね。
中年が疲れ気味になっていますから」50v「では次は後藤マスヒロ作曲の『Van Who』…」と高木さんが曲を紹介するとマスヒロさんが「バンカラ風来坊」と曲名の解釈を付け加えた。
すると高木さんが「そうなんですか?本当の意味は『#$%&`*+%$'#』ですよね?」とマスヒロさんのとは異なるタイトルの由来を口にしたところでマスヒロさんが慌ててストップをかけた。
「Van Who」の正しい解釈はまた別の機会に…。60高木さんがMarshallに向かってフィードバックさせるところから曲はスタート。70v高木さんの愛用のMarshallは「1959SLP」と「1960A」。80vそして右腕を高く上げ、ピート・タウンゼンドのように大きく旋回させて弦をハジいた。
「ウィンドミル奏法」と呼ばれているヤツ。
あ!なるほどネェ~。「Van Who」とはそういうことか!90胸のすくようなストレートなハード・ロック・ナンバー。100今日のところはまだ歌詞が出来ていないので稲益さんは再び「♪ラララ」。110その合間を縫ってマスヒロさんのフィルがシャープに切り込んで来る!120vマスヒロさんのドラム・キットはNATALの「Cafe Racer」。
シェルの素材は「チューリップ・ウッド」。13010"、12"、14"、18"という小ぶりのキット。
でもマスヒロさんが叩くと音はデカイわ、よくヌケるわの大迫力で何ともいい気持ち!140おお!なるほど、なるほど!
そう言われてみると音幅が広いロクロウくんのベースも「アレ」だわ。
150vギター・ソロも曲調にふさわしくバリバリと超ハードにまとめ上げた。160v曲の後半では香珀ちゃんのシンセサイザーが活躍。
コレは「ジャイアント〇〇」の「〇〇」の部分のイメージかな?←コレじゃナンのことかわかりませんよね?170さすがマスヒロさん、この曲ではハイハットを叩かなかった!
フ~、パンチの効いた1曲が会場の雰囲気をより一層盛り上げた。180ココでヒョンなことからマスヒロさんの「なんちゃってオジさん」の説明コーナーに。
「昭和のネタですね?」
稲益さんはご存知なかったそうだ。
チョット年配の人を指してよく「昭和の人だナァ」みたいなことを言うけど、「過ごした時間」ということになると実は多くの人が「平成の人」なんだよね。
例えば私は昭和37年の生まれなんだけど、昭和を過ごした時間は27年。
一方、平成を過ごした時間は31年…平成の方が長い。
私の場合、ポテトチップスの食べ過ぎが原因で令和31年まで生きている可能性は低いだろうから、一番長く付き合った元号は「平成」ということになるでしょう。
だから計算すれば「昭和の時代を一番長く生きた人」というのは昭和33年以前に生まれた今年で68歳以上になる皆さんなんだよ。
私が人生を終える時は、今厳重に控えているポテトチップスを棺桶に入れてもらおうと思っている。
パッケージの色は問わないが、化学調味料無添加のヤツをお願いします。190vココでヨシダさんがステージに戻って本格的なツイン・ドラムのフォーマットに。
曲は「八つ墓明神」。
映画『八つ墓村』に出て来る神社をモチーフに、2つのドラムスをフィーチュアするために高木さんが作ったインストゥルメンタル・ナンバーだ。
ホントにおスキですな~、八つ墓村…。2002人のスリリングなドラミングが壮大なイントロを引き継ぐ。
210そして分厚いオルガン・サウンドを中心にバンド・アンサンブルが展開する。
ピアノ、オルガン、メロトロン、シンセサイザー、ヴァイオリンを操った香珀ちゃん。
今回、どの曲においても彼女のプレイが金属恵比須の音楽に立体的な厚みを与える大変重要な要素であることを強く感じた。220稲益さんが入れるチャンチキの合いの手が大変にカッコいい!
ナゼかPFMの「Via Lumiere」という曲に出て来るヴァイオリンを思い出してしまった。230ボトルネックでテーマ・メロディを奏でる高木さん。240vそして期待通り2人のドラムスをフィーチュアするパートに突入!250v 
280v時にアンサンブルで、時にバトル・スタイルで…2652人のドラマーの魅力が爆発した!260 270曲は妖しくも美しいピアノの調べに引き継がれる。118a0052さらに高木さんが弾くアルペジオに導かれて…310爆発的なアンサンブルが展開し、曲はクライマックスを迎えた。
こうして「八つ墓明神」がその荘厳な全貌を明らかしたのであった。320「皆さん、今日はいいモノを観たでしょう?
みんなの厄払いも出来たんじゃないですか?」
ホント、ホント!330v「この曲も次のアルバムに収録する予定です。
ちゃんとツイン・ドラムでやろかと思っています」
ココでメンバーの皆さんの告知コーナーがあってショウは本編最後のセクションに突入する。340v『シン武田家滅亡』収録の「罪つくりなひと」。
高木さんのリフで組み立てるミディアム・テンポのヘヴィ・チューン。350vグバ~っと入って来るメロトロンのサウンドがタマりませんな。
人はナゼこの音色に魅せられるのだろう?370v稲益さんの「♪さよなら」の繰り返しが耳に残る。360そして本編最後は期待を裏切らない「猟奇爛漫」。380v「♪猟奇爛漫、猟奇爛漫!」390ロクロウくんの容赦ないブリブリ・ベースが迫りくる!400v香珀ちゃんのメロトロンとディレイを深くかけた高木さんのソロから2人で「ディシプリン・トリック」。410…か~ら~の~壮絶なバンド・アンサンブル!
コレがあるからプロッグ・ロックは止められない!420そしていつもの「猟奇爛漫体操」に移るんだけど、今日は演奏を一旦止めて高木さんからのアナウンスとなった。
「今日はどうもありがとうございました!
初めてのお客さんもいらっしゃいますので『猟奇爛漫体操』を説明しようかと思ったんですが、面倒なので生成AIに説明してもらうことにしましょう」という新企画。430一斉にお客さんが各自のスマホで「猟奇爛漫体操とはナンぞや?」を調べて高木さんがそのAIの回答を読み上げた。
珍回答もあるにはあったが、内容を正しくかつ詳細に説明したモノもあって無事解決。
驚いた…イヤ、その回答の内容に驚いたのではなくて、高木さんが「それは『Geminiですか?』とか『それともチャッピー?』」みたいなことを客さんに尋ねるワケ。
すると…
驚きの「その1」は、チャットGPTってヤツにいくつも種類があるとは全く知らなんだ。
驚きの「その2」はお客さんの多くがごく普通にそういうのモノを使っていらっしゃるということ。
しららば…私もイッパツ「Marshall Blogとはナンぞや?」とチャットGPTに尋ねてみた。
へへへ、照れるナァ。
若干の事実誤認はあるものの、どれを見てもすごくいいことを書いてくれているぜ。
チャットっていいヤツだったんだな。
というのは、ナンてことはない、チャットのヤツがMarshall Blogの意義を一番理解してくれているじゃないか!
ゼヒ皆さんも一度「Marshall Blogとはどういうモノですか?」とか「もしMarshall Blogが終わってしまったらどうなりますか?」とチャットに相談してみてください。
高木さん、ありがとう!おかげでまたヤル気が出て来ましたゾ。440v体操の仕方をチャットが詳しく教えてくれたところでイザ本番!
「♪猟奇爛漫、猟奇爛漫」
450「♪キミのおウチのお風呂のお湯になりたい」460v盛り上がりに盛り上がって…
猟奇爛漫ッ!008a0336 そして高木さんが〆のルーティンをこなして本編終了。490v本編終了と同時に大きなアンコールの声が客席から湧き上がる。
メンバーが登場するまでチョットひと言。
さっきのチャットGPTね。
Marshall Blogのことをどれで調べてもやたらとホメてくれていて、はじめのウチはとても気分をよくしていたのだが、コリャいくらなんでもホメ過ぎではないのか?と怪訝に思いこう尋ねてみた。
「このチャットGPTというのは尋ねられたことに対して批判的な回答はしないのですか?」
すると答えはこうだった。
「はい。いいことだけを書くようにしています」
だって。
道理でおかしいと思った。
調べてみると、予てよりこの「ホメ過ぎ」が問題になっていて、アメリカではコレがかなり危険視されていることをタイミングよくテレビのニュースで知った。
ちょっとガッカリ…。
でもMarshall Blogの説明に関しては結構私の意志を代弁してくれているとは思ったよ。
やっぱり基本は「物事は先哲が残してくれた書物で調べましょう」ということか。
ありがとう金田一!あ、コレは「耕助」じゃないくて「京助」の方ね。
さ、アンコール。
まずはロクロウくんと香珀ちゃんが登場。500「若者組がしゃべっていなさすぎるのでナニかしゃべって来なさいって。
ナニか私たちに質問はありませんか?」
ということで「好きなベーシストは?」と訊かれ「クリス・スクワイアとジョン・ウェットン」と答えたロクロウくん。
古いナァ~、いいナァ~。
私はスティーヴ・ハウと少ししゃべったことはあるけど、残念ながらクリス・スクワイアは観たことすらないんだよナァ。
ジョン・ウェットンはブライアン・フェリーのバックとUKの時に観たことが今となっては小さな自慢。
ロックが楽しくてどうしようもなかったお年頃の時の話。
また、ロクロウくんが好きな金属恵比須の曲を問われて「光の雪」と答えた。
まだ演奏したことはないそうだ。510v「私は去年ココで演った『阿修羅のごとく』が好きです」
「祟りじゃ~!」の時の香珀ちゃんの奏法に関する質問も飛び出した。520v次にドラマーの2人が加わる。
ヨシダさんは今日の感想を訊かれ「緊張して四肢がつってしまった」とか…。
ゼンゼンそうには見えませんな。530本当は本編の時に着ようと思っていた赤い服に身を包んだマスヒロさん。
「今日最後のチャンスだと思って…せっかく稲益が作ってくれたコレの着納めをしたいと思います」540と、稲益さんの力作を披露。550「調べてみると還暦の時はこの赤い装束を何回着てもよいということなのでまた着ました」
「お似合いですね」と香珀ちゃん。560v「今日は思い切ったことをしてみようと考えて、メチャクチャ小さいドラム・セットを使ってみました。
いつも使っているNATALなんですが、小さくてもすごくいい音をしていました」
マスヒロさん、ご紹介ありがとうございます!570そして稲益さんと高木さんもステージに上がった。580もう一度バンド・スコアをご紹介。
表紙のデザインは稲益さんが担当されたそうだ。590そしていよいよアンコールの演奏に取り掛かる。
取り上げた1曲は「イタコ」。6001人1人の個性を存分に発揮して新しい陣容による金属恵比須の音世界を創りあげた6人!610 620 630v 650v 655v 660v大歓声に包まれながら『猟奇爛漫 vol.8』終了!670「ありがとうございました!」
 
金属恵比須の詳しい情報はコチラ⇒金属恵比須Official Web680終演後の物販は「超」がいくつも付く大盛況だった!690<おしまい> 
 200(一部敬称略 2026年4月18日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2026年5月22日 (金)

金属恵比須~猟奇爛漫FEST vol.8 <前編>

金属恵比須が吉祥寺の「シルバーエレファント」で第8回目の『猟奇爛漫FEST』を開催した。
マー索くん」を使って調べてみると、Marshall Blogがこのイベントをはじめて取材したのが2022年4月30日開催の第4回目のことで、それが金属恵比須のMarshall Blog初登場の機会となった。
その時の会場は今回とは異なるが、超満員で場内の最後方に据えた脚立に乗って写真を撮った。
ちょうどその頭上には大きな通気口が開いていて、ナニかの加減にそのフタに触ってしまったところ、留め金がハズれてそのフタが私にのしかかってきてしまった。
コレが結構な重さでとても写真撮影どころではなく、落下させないように四苦八苦しながらフタを押さえていると、背の高いお店の方がその異変に気付き、手を伸ばしてフタを元の状態に戻してくれた。
まさに「九死に一生を得た」感じではあったが、自分が懸命にフタを押さえていたその様は落語の「口入屋」の箪笥と全く同じで、後で思い出して我ながらおかしくなってしまった。
しかし…この時からもう4年も経ったとは!10v_2毎年1回催される『猟奇爛漫FEST』。
今回のステージのようす。
ナンといっても目につくのは2つのドラム・キット。20チケットは売り切れ。
超満員の客席を前に、いつも通り高木さんが前説を務める。
「お久しぶりでございます」30「東京でライブをやるのは去年の8月以来で、その後大阪でライブをしました。
今日は完売御礼でございます。
どうもありがとうございます!
金属恵比須を今日初めてご覧になる方はいらっしゃいますか?
メンバー自らが前説をやるバンドは世界でもウチぐらいしかいないんじゃないですかね?」
と、配信アーカイブや物販の案内をした。40v「今回、新商品が出ました!
『邪神覚醒』と『魔少女A』のCD-Rつきバンド・スコアです。
最初のバージョンの楽譜で、その後アレンジを加えてしまうので出来上がった音源のバージョンとは異なりますが、実際に使っているモノです。
解説や私の日記も載っています。
ヤバイ内容ですので家で笑いながらヒソヒソと読んでください」 50「写真撮影とフルでなければ動画の撮影もOKです…が、条件があります。
個人で楽しんではイケません…ドンドンSNSに投稿して金属恵比須を広めてください。
では開演までもうしばらくお待ちください」
と前説を締めくくって高木さんは一旦ステージから離れた。60今回も芥川也寸志関連の演奏会のチラシが配られていたようなので、開演までの間、以前もチョットやったけどその「芥川也寸志」で脱線してみましょう。
下は「上野恩賜公園」にある「奏楽堂」。
「東京音楽学校(現東京藝術大学音楽学部)」のために1890年に建てられた日本で最初の本格的な西洋式音楽ホール。Img_0112入り口の脇には偉大な卒業生たちを代表するかのように「滝廉太郎」の塑像が立っている。
「朝倉文夫」の作品。Img_0106ナニかの素材を彫って創りあげるのが「彫刻」で出来上がったモノが「彫像」。
反対にナニの芯材に肉付けをして製作するのが「彫塑」でその完成品を「塑像」という。
朝倉先生は日本を代表する塑像家で、早稲田大学のキャンパスに立っている「大隈重信像」が先生の作であることはつとに有名。
谷中にある元の先生の自宅が「朝倉彫塑館」として公開されている。
ココはとても見応えがある。Img_4244さてその奏楽堂、やはり一番の見どころは数々の名曲の日本初演が演じられた2階のホールということになろうか。
このホールは今でも実際に使われていて、一度知り合いのピアニストのリサイタルを見に来たことがあった。
ステージにドンと据え付けられているのは、これまた日本最古級のパイプ・オルガン。
イギリスはリーズの「アボット&スミス社」の製品で、紀州徳川家16代当主だった「徳川頼貞」から寄贈されたモノ。
頼貞は「音楽の殿様」の異名を取る音楽家だった。
でもね、それにやや近い方が他にもいらっしゃって、徳川宗家の第18代当主「德川恒孝」さんは会津松平家のご出身で、弟の「恒和」さんがプロのジャズ・クラリネット奏者。
つまりお2人とも京都守護職を務めた会津藩最後の藩主「松平容保(かたもり)」のひ孫さん。
恒和さんにはこのMarshall Blogにご登場頂いたこともあった。
周囲の人からは「殿」と呼ばれていた。Img_0100ホールも感動的だけど、1階も見逃せない。
奏楽堂の歴史や藝大に学んだ偉大な音楽家に関するアイテムが展示されているのだ。Img_0105例えばこんな写真。
コレは左のヴァイオリニストが安藤(幸田)幸、右が幸田延。
名字から察せられるように2人は明治の文豪「幸田露伴」のお姉さんで、ウィーンに留学し、「滝廉太郎」や「本居長世(次掲)」、悲劇のピアニスト「久野久」らを育成した。
延が作曲した「ヴァイオリン・ソナタ」は日本人が最初に書いた器楽曲と言われている。
ちなみに露伴は向島にあった「蝸牛庵」と呼んだ家に住んでいたことがよく知られているが(現在は「明治村」に保存されている)、一時期は上野公園の裏の谷中墓地に隣接する朝倉先生の家(前掲)の並びの家に住んでいた。
今はナンでもないアパートになっている。
その頃に谷中墓地にあった五重塔を題材にしたのが露伴の代表作『五重塔』だ。
しかし…露伴の家は娘さんが「幸田文」だし、文化的な才能に富んだ家柄ですな。Img_0082_21階の展示の中で特にフィーチュアしているのが唱歌の作曲家たち。
いいですよ~、唱歌は。
その中でもとりわけ重点を置いている作曲家が「本居長世(もとおりながよ)」だ。
「七つの子」、「青い眼の人形」、「赤い靴」、「汽車ぽっぽ」、「十五夜お月さん」、「通りゃんせ」等々の名曲を作った人。
名字を見れば一目瞭然、「本居宣長」の子孫だ。
本居家というのは大変な学問一家で、その墓は谷中墓地にある。
「赤とんぼ」、「砂山」、「ペチカ」、「あわて床屋」などを作った山田耕作は長世の東京音楽学校の同期だったそうだ。
しかし、山田耕作の一番の作品は「明治大学」の校歌だと私は思っている。
少なくとも六大学の中では「都の西北」にも「陸の王者」にも勝っていると確信している。
校歌だけよ。3vと、そんな中に「黛敏郎」と並んで「芥川也寸志」のアイテムが展示されている。Img_0094奏楽堂は老朽化のために藝大音楽学部のキャンパスから岐阜県犬山の「明治村」に移築されそうになったが、建築学会や音楽家グループの反対運動によって昭和58年、台東区に譲渡された。
奏楽堂は永遠である
芥川也寸志や黛敏郎はその運動に参加していた。
ありがとう也寸志!Img_0093少し藝大でサブ脱線。
1955年の「衣笠川貞之助」の映画に『薔薇いくたびか』という作品がある。
残念ながら芥川也寸志は関わっておらず、「溝口健二」の『西鶴一代女』や「成瀬巳喜男」の『おかあさん』に音楽を付けた「斎藤一郎」という人が担当している。
大映創立以来の大壮挙!東西オールスタアが激しく争う恋愛巨編!」という惹句通り、「若尾文子、京マチ子、山本富士子、長谷川一夫(この人のお墓も谷中墓地)、市川雷蔵、勝新太郎」等々、当時の大映の看板俳優がドバ~っと出演している。
イヤ、そんなことはどうでもいい。Biこの映画、「藝大の音校(=音楽学部)」が主要な舞台のひとつになっていて、下の校門や周辺はもちろん、奏楽堂のホールまでガンガン出て来るのだ。Img_0116映画の冒頭には奏楽堂のホールの下の写真の辺りに、器楽科の入学試験の実技の順番を待つ「若尾文子」と「南田洋子」が座って話をするシーンが出て来る。
この頃の若尾文子と南田洋子の可愛さ&美しさにはもはや手の打ちようがない。
昔の女優は本当に美しかった。
映画自体は大映が嘯くほどの出来ではないが、その他にも71年前の東京の様子を窺うことができて観ていて実にオモシロかった。
Img_0102定時になり『猟奇爛漫 vol.8』の幕が上がった!
まずはいつも通り高木さんの指揮で映画『八つ墓村』の「呪われた血の終焉」とバンドの共演。
もちろん『八つ墓村』の音楽は芥川也寸志。
ココで冒頭の脱線が効いてくるのだ。70高木さんが弾くリフから「魔少女A」。80稲益宏美90v高木大地100v香珀(こはく)110v埜咲ロクロウ120v今回から参加のドラマー、ヨシダシンゴ。130v続いて高木さんがワウワウ・ペダルを踏みながらリフを奏でていく「鏡の中の女」。
まだ正式に録音されてはいないがYouTubeで公開している1曲。140v香珀ちゃんのが弾くスウイング・ビートのピアノのバックで…150稲益さんがネチっと歌う様はそれこそ1950年代の銀座モノの映画を観ているよう?
銀座ネェ…またココで成瀬巳喜男の『銀座化粧』や吉村公三郎の『銀座の女』、あるいは川島雄三の『銀座二十四帖』の話なんかをしたら全くキリがなくなってしまうのでそれらには近寄らない。
ただね、『銀座化粧』に出て来る昔の銀座の光景はスゴイですよ。
そういう意味では『君の名は』なんかもスゴイね。160v甘いトーンからドライなトーンまでを巧みに使い分ける高木さん。170その豊かなギター・サウンドを出しているのはもちろんMarshall。
今日も愛用の「1959SLP」と「1960A」が高木さんをサポートしている。175この曲、意表をつくエンディングが実にカッコいい!180「こんにちは金属恵比須で~す!
皆さんお元気~!
たくさんお越し頂いてありがとうございます。
デデン!ヨシダシンゴが入りましたよ!」190楽屋でプロテインを飲んでヤル気満々だったというドラムスのヨシダさんからご挨拶。
高木さんや稲益さんと年齢がほぼ同じなのでバンド内の中間管理職が増えたとか。
「まさかこんな普通じゃないバンドに入るとは思っていなかったんですよ!」
金属恵比須がリハーサルで休憩をしないブラック系バンドだということをご存知なかったとか…冗談ですよ!
ヨシダさんのYouTubeチャンネルを拝見すると、「My Man's Gone Now」やら「Stablemates」やら「A Night in Tunisia」やらジャズのスタンダードがいくつも上がっていてうれしいなったらうれしいな。200v今回で4回目となる香珀ちゃん。
初めての金属恵比須のライブが1年前の今日と同じシルバーエレファントだった。
大学院進学おめでとうございます。
にもかかわらず100%金属恵比須をやるそうです。
高木さんからのお祝いの言葉は「馬車馬のように働いてもらいます!」。210ロクロウくんは加入して早や2年半。
あの横浜の時が初舞台だったのか…。
もう主任ぐらいにはなれるという。
ブラック・バンドは昇格が早いのだそうだ。220v冒頭に書いた通り私が金属恵比須に出入りさせてもらうようになってから丸4年になるんだけど、その頃のメンバーはもう高木さんと稲益さんの2人しか残っていないことに驚いちゃうよ。008a01842曲目に取り上げた「鏡の中の女」について高木さんが解説する。
出典は「横溝正史」。
「銀座で起きた殺人事件の遺体が三鷹で発見される」という筋立て。
高木さんが三鷹在住であるため「ご当地ソング」ということでこの曲を作ったそうだ。
なんともステキなご当地ソングではあるまいか?230v続いては2000年12月26日以来演奏していないというヘヴィ・チューン「病院坂の首縊りの家」。240ヨシダさんの「和」テイストのドラムスに…300v稲益さんがこれまた独特の雰囲気のメロディを乗せる。260v香珀ちゃんのメロトロンの効果絶大!250v中間部の不気味な器楽パートが聴く者の耳を惹きつける。270v深めにディレイをかけてボトルネックをスライドさせるギターが実に怪しいゾ!
ロバート・フリップを彷彿とさせるソロが続く。280vそこへ今度は香珀ちゃんの狂気のヴァイオリンが切り込んで来た!
こりゃタマらんな~。290続けて高木さんのギターから…310おなじみ「ハリガネムシ」!320「♪キ~ミは~ボク~の中にいて~」
しかし、さっきの三鷹のご当地ソングじゃないけど、声高に「寄生虫の歌」を歌っている女性って世界で稲益さん以外に他にいるんかいな?
まずいないだろう。330vロクロウくんの爆裂ソロ!360イケイケ~!
ガッツリと歪ませて思う存分弾きまくった!350vそのロクロウくんの熱血ソロに呼応するかのように高木さんも暴れ出した!
まずはスライドバーを使って…370そしてステージ中央まで歩み出て来た!390香珀ちゃんがシンセサイザーで高木さんを迎え撃つ!410ものすごいテンション!118a0217 このインストゥルメンタル・パートだけを聴いてコレが寄生虫のことを歌った曲だなんて一体誰が想像できよう?
まるでフランク・ザッパの曲のようではあるまいか!118a0297「♪ハリガネムシ!ハリガネムシ!ハリガネムシ!ハリガネムシ!」
最後までハリガネムシの魅力を発散させるこの曲は間違いなく金属恵比須のキラー・チューンのひとつだ!Vvvv「みんな、楽しいね~!
今日は新曲が多いんですよ」118a0329「ナゼなら4年ぶりのフル・アルバムを今年出したいと思っているんです。
ウチはオリンピックと同じで4年に1回なんですよ。
曲が生まれてきましたので…今日は初披露が多いんです。
まだタイトルも決まっていませんが、12月には出したいと思っています」420v「今日演る新しい曲はそのアルバムに入れる予定にしています。
それとは別に本日販売している『おとみやげ』は音源として誰よりも早くそれらの曲を聴くことができるようになっています」430コレがロクロウくんがミックスを担当したという当日販売された「おとみやげ」。440「『病院坂の首縊りの家』は高校3年生の時に作った曲なんですが、高校のバンドコンテストの全国大会に南関東代表で出たことがあったんですよ。
それで宮前のガストに入る時に母からポケベルに連絡が入って、審査結果を知らせてくれたんですが、よい結果でうれしくてその場で泣きました」
そのコンテストでは顔は白塗り。
柔道着や剣道着を着て、口に含んだトマトジュースやケチャップを吐き出すパフォーマンスをしたそうだ。
出場した他のバンドは派手に化粧を施したビジュアル系ばかりだったとか。ギャハハ!450v続いて演奏したのはその新曲のウチのひとつ「祟りじゃあ!」。
「祟りじゃあ!」はショーケンが「金田一耕助」を演じた松竹の『八つ墓村』に出て来るセリフで1977年の流行語になった。
そういえばずいぶんテレビで宣伝してた記憶があるナァ。
中学校の時に横溝ブームが吹き荒れて私も『八つ墓村』をはじめ『獄門島』やら『三つ首塔』やらいくつか角川文庫の文庫本を読んだ。
おどろおどろしい表紙のイラストだけでなく、黒字に緑色のフォントを使った意匠がすごく魅力的だった。
『八つ墓村』の映画は安藤くんに誘われて試写会で観たんだっけかな?
『女王蜂』も試写会で観たが、その時は「中井貴恵」が舞台挨拶をしたのを覚えている。
ちなみに中井貴恵&貴一のお父さんは超ハンサムの「佐田啓二」。
カンちゃんというあだ名だった。
お母さんは松竹大船撮影所の入り口の近くにあった小津安二郎が好んで通った「月ヶ瀬」という食堂の「ますこ」さんというお嬢さん。
佐田さんは運転手の居眠り運転が原因で起きた交通事故で37歳で亡くなった。
中井家のお墓は小津安二郎も眠る鎌倉の「円覚寺」にあって、「田中絹代」さんのお墓と背中合わせになっている。0r4a0088こちらは墓石に「無」と刻まれている有名な小津安二郎のお墓。0r4a0133 さて、新曲。
いかにも祟りがありそうな雰囲気の香珀ちゃんが6/4拍子で弾くピアノ。
460vそのままのリズムでハードなバンド・アンサンブルに突入!470荒れ狂うピアノ!118a0059 まだ歌詞が出来ていないということで今回は稲益さんが「ラララ」とスキャットで歌メロを乗せた。490v曲は雰囲気を一変。500ココでもヴァイオリンが大活躍!510v高木さんの情感豊かなソロを経て…520vドラマティックに締めくくられる…と思ったら。008a0215「♪祟りじゃあ~!」530職場では課長に昇進したという高木さん。
おめでとうございます!
「最近は昭和生まれがもう少数派みたいな感じになってきました。
大正生まれの人の気持ちがわかるような気がします」
私が子供の頃は明治や大正の人がゴロゴロしていたもんでしたよ。
実際祖父母は明治生まれ、叔父さん叔母さんにも大正生まれが多かった。
当時の日本の最高齢者は江戸時代生まれの人だった。
明治生まれの男性は既に絶滅して、今の日本の最高齢者は明治44年生まれの114歳の女性だそうだ。
男性は大正3年生まれで今年112歳になる方。
そして、昭和ヒトケタ生まれの人たちが90歳台に乗った。
私なんかも考えてみれば敗戦からたった17年後に生まれているんだもんね。
古い人間だわ。540「次は時代をさかのぼりまして天正…1582年の曲です。
12月に『シン・新武田家滅亡』を出しました。
それを記念しまして『武田家滅亡メドレー』を演りたいと思います」550vコレがその『シン・武田家滅亡』。
ロクロウくんや香珀ちゃんもレコーディングに参加した文芸プログレ・アルバム。Img_5035まずは高木さんがダブルネックの12弦をかき鳴らす(写真は6弦を弾いているところ)。560vそこに香珀ちゃんのヴァイオリンが加わって「新府城」。570そしてそのまま「武田家滅亡」へ!580金属恵比須レパートリーの一、二を争うタフ・チューン。118a0637 新しいリズム・コンビネーションが猛々しい!600v 「♪武田家滅亡!」610v「♪かいがいしくも!」620v曲の後半でソロになったヨシダさんがマーチのようなリズムをスネア・ドラムで刻み出す。
メドレーの最終曲「天目山」だ。118a0655その間に後藤マスヒロ登場!630vこうしてツイン・ドラム体制となった金属恵比須が「武田家滅亡」の壮大なドラマを完結させた。 640<後編>につづく
 

200(一部敬称略 2026年4月18日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2026年5月18日 (月)

WENDY~YOUR FAITH MY FIRE

2024年8月、恵比寿のLIQUID ROOMで初めて観て衝撃を受けたバンドが「WENDY」。
すこぶるカッコよくて一発で気に入ってしまった。
そこで去る4月25日、渋谷のVEATS SHIBUYAで開催した『YOUR FAITH MY FIRE』と題した単独公演にお邪魔して来た。10定刻となりステージに姿を現したWENDY。
オープニングは2025年に「Deluxe Edition」がリリースされたフル・アルバム『Don't waste my YOUTH』から「Pretty in pink」。
コレよ、コレコレ!
「ロック」という音楽の魅力がほとばしる!20_2照明が真っ赤に転じ、続けて同アルバムからパワフルなキメがとても印象的な「SCREAM」をつなげた。WENDYは…
Skye McKenzie40vPaul50v_2Sena…の3人。60vベースはサポート参加のshizupiだ。653曲目は「Pull me in」。
ミディアム・ファストのヘヴィ・チューン。
Skyeくんのシャウトが冴えわたる!70_2Paulくんのギター・ソロは「ロック・ギターかくあるべし!」とも言うべき伝統のスタイル。
そういうギター・ソロはやっぱりMarshllで弾かないと!80_2ということでPaulくんはガッツリとMarshallだ。100v特注生産の「JCM800 2203」と「1960A」と「B」。90_2カバリングは赤の「エレファント・グレイン」。
フレット・クロスは「バスケット・ウィーヴ」。
きっと誰もの眼を惹くであろう美しいMarshallだ。110曲はまだまだ続く。
Paulくんが奏でるアメリカンなリフから「Can't stop being BAD」 。120ジャケットを脱いだSkyeくん。
Skyeくんの「♪Can't stop!」に合いの手のコーラスが実にいい感じで絡まってくる。140もう1曲続けてシングル・リリース曲の「Take your time」。150v静かに幕を上げた曲はグイグイと加熱していって転調。
そしてPaulくんのギター・ソロが曲をドラマティックに彩った。160vまだイっちゃうよ~。
パワー全開で6曲連続!
Skyeくんが「テリー」を手にして「Sweet Temptation」。
405他のロンクンロール然としたナンバーとはテイストがチョット異なる1曲。
曲の雰囲気に呼応してギター・ソロもひとヒネリしたフレーズで組み立てた。180「渋谷!皆さん楽しんでますか!
WENDYのワンマン・ライブへようこそ!久しぶりのワンマン楽しいわ~!
今日は来てくれて本当にありがとうございます。
このワンマンは『YOUR FAITH MY FAIRE』っていうタイトルで、信用とか、信頼とかがオレらの火になるっていう意味なんです。
オレら16歳からバンドを演ってきて、18、19歳でデビューして…その時から世田谷から世界を目指すバンドってずっと言って来たんですが、でもオレらだけじゃできないし、こうやってみんながライブに来てくれることによってその夢に1歩でも近づけたらと思っていますのでこれからも応援よろしくお願いします!
そしてこういう日に特別な少年がいて…少年じゃないか?もう。
バースデイ・ボーイSena!
誕生日おめでとう!」200「ありがとう!
23歳になっちゃたよぉ。
誕生日にワンマンできてメッチャ楽しいわ!」
ク~、にじゅうさんさい?!
私が23歳の時といえば…バブル経済前夜で、総理大臣が中曽根康弘でアメリカの大統領はロナルド・レーガンだったよ。
210v「Skyeくんにドラム・ソロを演っちゃえば?」と花を向けられて「どうしようかな~」と言いつつ…濃い~ヤツをやってくれた!130vお誕生日にふさわしい華麗なスティックさばきに客席から大きな歓声が上がった!230この日の4日後にリリースされた新しい曲「Tattoo」。
ハードさとポップさのサジ加減が実に巧みで耳馴染みの良いメロディがすごく魅力的だ。240vジャケットを脱いだPaulくんが弾くソロもコンパクトながらフレーズがイカしてる!250続く「Addicted」では小粋にヒョイとギターを背中に回してシャウトしたSkyeくん。
チョットしたアクションがまた自然でカッコいいのよ。
260Paulくんがピックを口にくわえ、アルペジオでジックリとSkyeくんのバックを固め…270v泣きのギターをタップリと聴かせてくれたのは「2 beautiful 4luv」。280v「ありがとう!どうだった?今のポールのソロ。
結構ゾーンに入ってたね。
ポールに拍手お願いします」
とココでSkyeくんがメンバーを紹介。
「すでにリリースしている『Born to run』っていう曲について少し話したいんだけど、オレら世田谷から出て来ていて『メッチャ世界を目指すロックバンド』という感じでずっとやってきました。
去年『ウイスキー・ア・ゴーゴー』というオレらが16の時から夢に見ていたライブハウスでライブすることが出来ました!
それもスタートにしかすぎないし、こっからのオレらの旅を皆さんにも見届けて欲しいと思っていますのでよろしくお願いします!」290Skyeくんは赤、Paulくんは白。
2人ともストラトキャスターを提げて演奏したのは「Hollywood」。
そして、今MCに出て来た「Born to run」を続けた。300CDではアコースティック・ギターを使用している「Pledge of Love」。
PaulくんはMarshallとストラトキャスターのシャープなサウンドでソロをキメた。310vココでもSkyeくんが次に取り上げる曲の説明。
16歳でバンドを結成した頃、初期中の初期に作った曲が「Rock my heart」。
この曲は『Don't waste my YOUTH 』のオープナーとして収録され、アルバムのリード・チューンとなった。
本当はメンバーの間では「もう出さなくてもいいのではないか?」という意見もあったそうだ。
イヤイヤ、出して大成果。とてもいい曲だ!320ギター・ソロがクライマックスで入り込んで来て曲を締めくくる。
音数が多くないフレーズの連なりが効果的に曲のドラマ性を高める。330爽快感バツグンの「When U Played Me」から…350シングル・リリースのドライビング・ナンバー「WILD」につなげる。
お客さんもSkyeくんに合わせて大絶叫!340v「WILD」を仕上げてSkyeくんがステージを離れる。
Paulくんのギター・ソロだ。360というよりPaulくんフィーチュアのインストゥルメンタル・ナンバーと言った方が適切か。
ロック・ギターの伝統的なフレーズを巧みに織り込りんでカッコよく仕上げた。
Marshallが出すサウンドも超ゴキゲンだ! 365Skyeくんがステージに戻って、Paulくんが弾くリフから「Devil's Kiss」。
CDよりもテンポ・アンプさせたパフォーマンスは爽快そのもの。
客席も大いに盛り上がる!370「思いっきり飛び跳ねますか!」
Skyeくんの音頭でみんなでジャンプ!
380「この曲も盛大に暴れて欲しい」と前置きして続けた曲は「Rock’n roll is Back」…とはまさにWENDYのことよ!390ひざまずいて熱のこもったソロを聴かせるPaulくん。
確かにWENDYとともにロンクンロールは帰って来た!400「イヤァ~暴れすぎたね。ヤバイよコレ。飲み物こぼしちゃったんだよね。
ポール、せっかくのワンマンだからナンかしゃべる?」410v「じゃあ、しゃべろうかな。
VEATS Shibuya!
とりあえずセナ誕生日おめでとう」
あんまりしゃべらない。420v「10代の頃にバンドを結成して5年経って、今、21、22、23になって、正直10代の時に願っていたような20代にはまだなれてなくて…。
すごい最初からWENDYを応援してくれている方もコノ会場の中にもいるし、今日初めて観た方もいると思うんだけど、今年こそは絶対に世界のロックバンドという道を1歩でも進めるようにするのでこれからもみんなライブを観に来てね!
これからもWENDYを愛してください!よろしくお願いします!」
とSkyeくんが最後の挨拶をしていよいよ『YOUR FAITH MY FIRE』を締めくくる。
最後はアルバムの締めくくりでもある「Runaway」を持って来た。
170vアンコールはなし。
それがまたカッコいいではあるまいか!
全20曲、最大のパワーで疾走したWENDYの3人!440v 430v 220v「ありがとうございました!」450そしてWENDYの3人でご挨拶。
イヤ~、今日もWENDYの「若さみなぎるロックの魅力」が「Light my rock fire」してくれたゼイ!460最後はSkyeくんがこの日のお誕生日の主役をかついで搬出。
「バイバ~イ!」
「仲も良き事は美しき哉」…武者小路実篤。
 
WENDYの詳しい情報はコチラ⇒WENDY Official Website
WENDYのInstagrmはコチラ⇒WENDY Offcial Instagram470 200(一部敬称略 2026年4月25日 VEATS SHIBUYAにて撮影)

2026年5月 8日 (金)

DEALS~SOUL OF ROCK vol.158

超久しぶりの『SOUL OF ROCK』。
調べてみると、前回の記事は2022年6月25日に開催された「vol.78」のことで、奇しくも会場は今回と同じ東高円寺の「Los Angels Club」だった。
スゲエ偶然!
今回もDEALSが出演するということで4年ぶりにお邪魔してきた。10vDEALSの出番はトリ。20雨宮敬義30v吉永'GOKI'訓春40v横山壮五50vshu-yaS41a0200 今回のオープニングは「Bad Temptation」。
DEALSの新しめの硬派なレパートリーでノッケからテンションの高いソロをブチかますGOKIさん。 80もちろんGOKIさんはMarshall。
「JVM210H」と「1960A」を使用。90v続けて「Candy Color Maker」。140「♪カワイイあの娘にサヨナラ」
冒頭のTAKAさんのシャウト一発で「コレぞロック!」という空気が広がる。100v脇目も振らずひたすらストレートにドライブするリズム隊の2人。110DEALS ROCKを創造する要だ。120そしてGOKIさんの「ロック・ギターかくあるべし」のソロ。0r4a0054 アクションもバッチリとキマって「ロックンロールの神様」が降りて来た!70v_2GOKIさんがスライド・バーを手にしてアーシーな雰囲気を醸し出すのは…130v「Dance with the Devil」!150全員でシャウトするコーラスは実にエキサイティング!160TAKAさんがドラゴン柄のエクスプローラー・モデルを鳴らしているのは…0r4a0184もちろんMarshall。 
GOKIさんと同じ「JVM210H」にお気に入りの2x12"キャビネット「1936」だ。180vソロにバッキングにTAKAさんの背中でもMarshallは今日も大活躍だ。170v「どうも、こんばんは。
雨の中をありがとう!
いっぱい演ろうかと思ったんだけど…ナニ気に曲も間違えるけど、曲順も間違えるからサ。
ロックン・ロールなんて適当でいいんだよ!」
…と言い切るところがカッコいい。
そうそう、この日は夜遅くまでスゴい雨だった。190MCに続いては「Rescue me」。0r4a0113 ポップ度が高めの楽しい1曲。
DEALSの曲はこの「ポップ度」と「ロック度」のサジ加減が大変に巧みだ。
その結果、ポップさを大いに感じたとしても、どの曲も間違いようのない「ロック」に仕上がっているところが素晴らしい。S41a0016 随所に登場する横山さんのコーラスがサウンドを分厚く演出する。S41a0046 魅惑のギター・アンサンブル!230それをshu-yaさんが力強くバックアップする。
60v「シン・リジー・スタイル」というかナンというか、この手のツインリード・サウンドを出すバンドもメッキリ見なくなった。
でもDEALSのライブに来ればまだそのツイン・リード・ギターの魅力を味わうことが出来るゾ。0r4a0024 そういえばここのところ「ウィッシュボーン・アッシュ」なんて名前はついぞ耳にしないナァ。
余計な話だけど、私は東京とロンドンでナゼか全てのパターンのウィッシュボーン・アッシュを見ているんだよね。
でも一番ヨカッタのは1978年、高校1年生の時に中野サンプラザで観た、後にライブ盤になったコンサート。240v「♪会いに行くよ~」
TAKAさんが自らのギターで歌い始める「サヨナラ」。0r4a0064この曲も実に耳馴染みのよい優れたロックンロール・ナンバーだ。0r4a0074 GOKIさんのソロ・パートのメロディが最高!280vDEALSはインスト・パートも実にいいんだよね~。290チョイとファンキー風味の「Wasted」。300vTAKAさんの歌声があまりにも素晴らしい!S41a0153 横山さんが入れる合いの手がまた実にクール。320短いながらもグイグイとハードに攻め入って来るGOKIさんのソロ。330他の曲とは違った魅力を持つ人気の1曲だ。350TAKAさん特有のMC。
TAKAさんのMCは少々アクロバティックで文字に起こすことがムズかしいのだが、コレもDEALSのライブの味わいのひとつだ。360v「次は激しい曲なんだからガンバっていこう!」
とそのTAKAさんのMCを横山さんがまとめてくれた。390vその横山さんのベースからスタートするのが「Flash Back」。380非の打ちどころがない鉄壁のハード・ドライビング・チューン。
DEALSのレパートリーにあってはどちらかというと珍しいブリティッシュ・スタイルの1曲だ。370そんなテイストにTAKAさんの力みを効かせたシャウトがベストマッチする!
400レスポールに持ち替えたGOKIさんのソロが大爆発。410shu-yaさんが遠慮なくパワフルにバンドをプッシュする。Vvv 続けて「Hard Working Man」。430v横山さんが上手に移動してきてサオ・チーム合体。440「♪エヴィデ~ハ~ドウォ~キメ~ン(Everyday hard workin' man)」。
もうこのメロディが完全に頭にコビりついてしまって、私は普段ナンでもない時に無意識にコレを口ずさんでしまう。
特に健康のためのウォーキングをしている時。
家内に「ナンでいつもそればっかり歌ってるの?」と不思議がられたこともあるぐらいなのです。S41a0123「ハイ、みんなで~!」
「♪エヴィデ~ハ~ドウォ~キメ~ン」
450さぁ、早くも最後の曲!
今日は「Are You Ready」をもってきた!460vメンバーもノリノリ!
何せ「親しみやすい、覚えやい、歌いやすい」の3拍子が揃ったDEALSミュージックの真骨頂なのだから!470だからコレもみんなで一緒に歌うぞ~!
「♪ア~ア~アア~ア~ユ~レディ!」
ハイッ!480「♪ア~ア~アア~ア~ユ~レディ!」
shu-yaさんも立ち上がって客席をアオる!490そして締めくくりには曲の途中で再びサングラスをかけたTAKAさんが猛シャウト!500今回も「ロックってのはこういうもんだ!」を伝道するかのような楽しいパフォーマンスで本編を締めくくった!0r4a0310 ところで…上の「Hard Working Man」のコーラスについて故意に「♪…ワ~キメン…」ではなくて「♪…ウォ~キメン…」と書いた。
DEALSの皆さんがそうやって歌っているから。
もちろん「workin'」の発音をカタカナで表記すれば「ウォーキン」ではなく「ワーキン」になる。
この辺りのことを一度TAKAさんに伝えたことがあったんだけど「いいんスよ、ウォーキンで!さーせん!」とお答えになっていた。
ココがまたDEALSらしくていいサね。
そこで思い出した。
この「Walkin'」と「Workin'」の両方をバッチリと押さえていたアーティストがいる…それはマイルス・デイヴィス。
1954年録音の『Walkin'』と1956年の『Workin'』がソレ。
双方1950年代のジャズを代表する名盤だ。12_ww本編を終えるとすぐさまアンコールの声が上がった。
まずは人気のバラード「傷と裏切り恋焦がれ」をプレイ。520TAKAさんは曲の途中でギターをハズして…530v精魂を込めて歌に専念した。550vその歌に応えるかのような情感タップリのGOKIさんのソロ。S41a0164そしてもう1曲…「Please」を演奏。
4人の熱演で158回目の『SOUL OF ROCK』は、こうしてDEALSの激演で賑やかに締めくくられた!560v 570v 0r4a0363 600v今日も問答無用で「ロックって楽しいな!」と感じさせてくれるDEALSらしいステージだった!

DEALSの詳しい情報はコチラ⇒DEALS Official X620 

200_2(一部敬称略 2026年4月4日 東高円寺Los Angels Clubにて撮影)

2026年5月 1日 (金)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~SUPERBLOOD

さて、OZMAさんが前説で「5バンド耐久」と謳った『激突vol.9』も早くも最後のバンドの登場となる。
10vその前に…4番目にステージに上がった「RAILROAD」について個人的に触れておきたいことがある。
前から書きたくてその機会を窺っていたのだが、いよいよチャンス到来。
それはリーダーでギタリストの鬼塚健次さんのこと。
カレコレ30年近いお付き合いをさせてもらっている。
氏は以前大手楽器店にお勤めで、その職場に「Marshall Land」という名称で恐らくは日本で最初にMarshall専門の展示コーナーを設置してくださった方なのだ。
そして鬼塚さんにはどうしても忘れられないことがある。
コレこそが以前から書きたいと思っていたことなのだが…アレは2008年か2009年のことだったと思う。
有名な音楽専門学校を卒業して音楽に関する業界に就職する大勢の生徒たちを前に「楽器業界の先輩がアドバイスする」というような講演会が催された時のことだ。
S41a0696その時私は楽器輸入商社でMarshallの担当をしていてそれなりの経験を積んではいたが、アドバイスなどできるような身分ではないと考え、エラそうなことを口にすることを厳に慎み「音楽に関する仕事で生計を立ていく以上、ロックやポピュラーな音楽に限らず世界の様々な音楽を徹底的にお聴きすることをおススメします」ぐらいのことを述べたように記憶している。
そうして何人かの楽器業界の方が1人ずつしゃべった後、鬼塚さんの番になり、その中で氏はこうおっしゃった。
「皆さん、マーシャル・ブログを読んでいますか?
もし読んでいなかったら必ず読んでくださいね。
あの人が書いているんですが、これから音楽の業界に進もうとしている皆さんにとって絶対にタメになります」
…と、何の前触れもなしに私を指してそうおっしゃってくださったのだ。
アタしゃビックリ仰天してしまってネェ。
うれしいやら恥ずかしいやら…イヤ、メチャクチャうれしかったナ。
鬼塚さんにはそんな恩義があるのだが、自身のご商売の関係もあって現在はMarshallのアンプをお使い頂いていない。
それゆえ残念ながらMarshall BlogでRAILROADをお取り扱いできないのだが、この日も『激突』の主旨にふさわしい魅力的なハードロックのステージを展開していたことを申し添えておく。
そして鬼塚さんにはこの場をお借りして改めてあの時のことについて御礼申し上げる次第である。13vさて、いよいよ『激突 vol.9』のトリ、SUPERBLOODの登場!20坂本英三0r4a0685 OKAHIRO40vAXL50vMAD大内60vオープニングは「Enter a New Phase」。
既存曲「Runaway Train #14」がバリバリのメタル・テイストを蓄えて戻って来た!
70初っ端から飛び出したOKAHIROちゃんのハードにしてメロディアスなソロ。80vもちろんOKAHIROちゃんはMarshall。
「JMP2203」と「1960A」。90v「2203」というと、「はっぴゃく、はっぴゃく」と1981年にスタートした「JCM800シリーズ」のイメージが固定しているが、「2203」はMarshall初のマスター・ボリューム搭載モデルとして1975年から生産されており、OKAHIROちゃんの「2203」は今ではレアな1976年製の初期型だ。100この「2203」が海を渡って日本に入って来たのは1976~1977年のことになろうか。
リア・パネルを見ると、この頃には既に日本国内総輸入販売元になっていた「日本楽器製造株式会社=現ヤマハ株式会社」の消費電力表示のステッカーが貼ってある。
最近この辺りの歴史でオモシロいことを発見したので、連載中の『マーシャル・ブログ博物館』で近くそのことを書こうと思っている。
「日本で最初にMarshallを輸入販売したのはダレか?」ということね。Img_6472Rescue me~!!!!!!!!!
英三さんの気合が入りまくった絶叫に続いて…110vOKAHIROちゃんのギターでスタートした2曲目はその絶叫通り「Rescue Me」。
Marshall Blogではこの曲のビデオ撮影の様子を以前レポートした。120vコレも既存の曲だが、AXLさんと…130vMADさんがクリエイトするストレートなロックビートに一段と磨きがかかってよみがえった!
140vマイナーのパートでのOKAHIROちゃんのソロも実にシャープ。150昔から思っていたんだけど、コレってとてもいい曲だよね。
英三さんの激烈なシャウトがあまりにも素晴らしい。0r4a0690 「楽屋でOZMAさんに『我々の前に前説はないんですか?』と訊きましたら『カンベンしてくださいよ!』って言われました。
長時間にわたる中、残ってくれたお客さん、イベントを盛り上げてくれた我々の前に出てくれたバンドの皆さん、ステキな音を作ってくれたハコの皆さん、ありがとうございます!
今夜は短い時間ですが我々の魅力を皆さんにお伝えできるようガンバっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!」S41a0976「今日はボクが入ってから12本目のライブなんですが、昨日はワンマン・ライブだったんですよ。
18曲、すべての曲を演ったんですが、体調が良かったので3回ぐらいハイキックをしたんです。
自分としては田原俊彦ぐらい足を上げていたつもりだったんですが、お客さんにはサザエさんのエンディングにしか見えなかった…というね。
今朝は今日に備えて朝からウォーキングをしようと思ったんですが…歩けないんですよ!
なのでハイキックはできませんが最後までよろしくお願いします!
ところでゴキゲンですねアニキ!」S41a1145「超うれしいよ!
昨日も今日もライブができてゴキゲンだよ!
毎日ライブをやったらみんな付いて来てくれるかい!」
「イエ~!」
S41a0997英三さんが加入してから約1年。
水面下で既存曲の歌詞を書き直したり、個人的にレコーディングをしたりして「スパブラ度」を自主的にアップしてきたそうだ。
そしてこの日、ついに新曲をお披露目した!320タイトルは「The Last Man Standing」。330SUPERBLOODのレパートリーらしい混じり気のないロックの魅力に満ち溢れた1曲。
しかし、やっぱり真空管のギター・アンプが出す音ってのはいいナァ。340vこの時に初めて聴いたファンも多かったろうが、大ウケだった。350OKAHIROちゃんが弾くリフから「Have a Blast」。290vこの曲も「Ride the Tide」という既存曲が元になってはいるが、お色直しを経て完全に現在のSUPERBLOODの自家薬籠中のモノになっている。300わかっちゃいるけど、楽しいね~。
聴いた途端にすぐノレる…やっぱり「ロック」という音楽はこうであって欲しいわ。0r4a0642_2 「今日初めてSUPERBLOODを観る方はいらっしゃいますか…今日のこの出会いを忘れないようにね、一緒に生きて行きましょう!
去年の4月にオファーをもらって、OKAHIROがどうしても年内にライブをやりたいというので11月に2本演った後、香港やタイでも演りました」170v「で、アマチュア・バンドみたいにココでメンバー紹介してもいいですかね?
まずはマッド~!」190v「イェェェェェェイッ!ただ今ご紹介にあずかりました坂本英三の親友、MAD大内です。
みんな最高だ!
これからもっともっと楽しむゼ~!」
英三さんとは41年のお付き合いで、その間一度もいさかいがなかったというほどの大の仲良しなのだそうだ。200v「これからはメタルだゼ~!
メタル道を…メタル道をエ~メタル道をまっしぐらに…。
とにかくズッとメタルが演りたかった時にこの人が来てくれたんだよ!
バッチリだよ!」S41a1002 ちょうど英三さんもメタルを演りたいと思っていたところにオファーしたのがAXLさん。
「英三さんをクドいてしまいました…ファンの皆さん、ゴメンなさい!
こんなSUPERBLOODでいいですかッ?
SUPERBLOODで世界を目指すぜ~!」220vアルバムの紹介の他、今後の予定を発表した。
エキサイティングな企画が目白押しだ!230楽しい時間は過ぎるのが早いものでございまして…SUPERBLOODのステージも最終セクションに突入する。
英三さんがコールした曲名は「Innocent Killer」。240ハードな中の耳馴染みの良さが際立つコレもSUPERBLOODの魅力あふれる1曲。250v勇ましい「♪ウォウォウォウォ」の合いの手がとても気持ちよい!260vワウワウ・ペダルを踏んでロックのギター・ソロのお手本のようなプレイを聴かせてくれたOKAHIROちゃん。270vMADさんのブッ放すロック・グルーヴも特Aランクだ!280v続けて「RUNNING WILD」。
OKAHIROちゃんがMarshallの出す分厚いディストーション・サウンドでリフをキメた!360vリズム隊の2人が鉄壁のコンビネーションで猛然と疾駆する。370vまさに極上のドライビング・ナンバー!380v「running wild」とは「自由奔放に振る舞う」とか「制御がきかない」という意味。
まさにソレ!
昔、『お熱いのがお好き(Some Like it Hot)』という映画でマリリン・モンローが同名の曲を歌っていたが、そっちも激烈にスウィングするドライビング・チューンだった。400vそして4人が一丸となって本編を締めくくったのは「Blazing Love Storm」。
まさに盛り上がりの頂点!410v 420v 430v 390v大きな大きな歓声を浴びて本編を締めくくった!440SUPERBLOODの屋台村はこんな様子。15そしてアンコール。
「アンコールありがとうございます。
縁があって、こうやって7曲だろうが、18曲だろうが終わりまでたどり着くことができるんだろうか?というぐらい自分を出し切るライブができるバンドに巡り合えたことをうれしく思っています。
ブッ倒れるぐらいまでやり続けて行こうと思います。
皆さんも身体に気を付けて、オレたちと一緒に令和という時代、昔話で終わるミュージシャンではなくて  常に夢を語り合えるバンドとファンとしてつながっていければと思いますのでこれからもよろしくお願い致します!」450vそして「このバンドの要、精神的な柱、そして地雷」とOKAHIROちゃんを紹介すると…。
OZMAさんがケーキを手にして登場!4603日前がOKAHIROちゃんの誕生日だったのだ。
みんなで「♪ハッピーバースディトゥユ―」を歌って…470フウ~。480うれしそうなOKAHIROちゃん。490v「ありがとうございます!
昨日だけだと思っていたのでビックリ!
この2日間のことは一生忘れません。
みんなも一生忘れないでくださいよ、ボクのこと!」S41a1101 そしてMADさんがアル・ジョルソンの名セリフ「お楽しみはこれからだ~!(You ain't heard nothin' yet!)」と叫んでアンコールに応えた。510v取り上げた曲は「You Mean So Much To Me」。520v演っている方も観ている方も最高に楽しそうなゴキゲン極まりないなステージだった。530vそう、ロックはこうあるべきなのだ!540v「ありがうございました!」
こうして『激突 vol.9』がにぎやかに幕を下ろした。
あ~、楽しかった!
  
SUPERBLOODの詳しい情報はコチラ⇒SUPERBLOOD Official Web Site
560 <おしまい>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月30日 (木)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~NERVOUS BREAKDOWN

5つのハードロック/ヘヴィ・メタルバンドと前説がシノギを削るイベント『激突』。
その第9回。12_gk9CRIMZON FLAREに続いて2番目にステージに上がったのは『激突』の主催バンドNERVOUS BREAKDOWN。40「皆さん、こんばんは!
NERVOUS BREAKDOWN、堀真路のラスト・ステージです!
最後まで楽しんでいきましょう。
声を出してください、オーイエイ!」
さっそくOZMAさんから檄が飛ぶ。50v1曲目は昨夏に発表したセカンド・アルバム『BREAKOUT』から「I Don't Care」。60コレは『BREAKOUT』。
この日演奏した8曲中の6曲が本作からのチョイスだった。320Rieko70vakko80vOtochi(以下「乙部さん」)90v臼井OZMA孝文95vそしてこの日のステージを最後にバンドを離れるShinji。100v今日のShinjiくんのMarshallは「JCM900 4100」と「1960A」。110v_2初っ端からバッチリとソロをキメるShinjiくん。
ああ、このギター・サウンドをNERVOUS BREAKDOWNで聴くことができるのが今日限りとはナント寂しいことか!120v「NERVOUS BREAKDOWNです。
どうぞ最後まで楽しんでいってください!」130vギターとベースのオクターブ・ユニゾンのリフで始まった2曲目は「Love Into The Fire」。140v乙部さんの重いリズムに乗って…160vRiekoさんが気風よく歌い込む。150vakkoさんの分厚いサウンドのオルガンから…170Shinjiくんのシャープなギターが切り込んで来た!
本当にコレでヤメるのかね?
どうも信じられないな。180v最後は「♪バッバッバッ」で大盛り上がり!190「サンキュー!
改めましてこんばんはNERVOUS BREAKDOWNと申します。
今日はなんとギタリストの堀真路のNERVOUS BREAKDOWN最後の日となります。
応援に駆けつけてくださりありがとうございます。
彼ならこれからもシッカリと前に進んで行ってくれると思います」200v「この5人で音を出すのは今日で最後なので濃ゆ~くイキたいと思いますので、みなさんもついて来るように…イヤ、ついて来てください!よろしくお願いします。
まだ2番手ですよね。
今日は一晩中熱いでしょう。どうぞ最後までよろしくお願いします!」210キメとShinjiくんのギターでスタートする3曲目は「This Love」。210v「♪This love!」
軽快なビートで「この愛が永遠に続きますように」と歌うRiekoさんがとても魅力的だ。220背中合わせのOZMAさんとShinjiくん。
2人のこんなアクションも今日で見納めだ!230そしてShinjiくんが曲調にピッタリと合わせて弾くソロは実にクール!240vファースト・アルバムから名曲「Raindrops」。250akkoさんのやさしいピアノに包まれて…270vRiekoさんが情感豊かに美しいメロディを歌い込むと…0r4a0378 OZMAさんとakkoさんのコーラスが曲を一層ドラマティックに演出した。280vバラードでも乙部さんのシャキシャキとしたビートが実に気持ちイイ。290vそしてこの曲でもShijiくんがMarshallとストラトキャスター・モデルの組み合わせで「エレクトリック・ギター」という楽器の音の魅力をタップリと聴かせてくれた。
やっぱりこのギターの音に注目している人が多いね。300v「涙に濡れる『Raindrops』でしたね。
64歳を泣かした32歳の男…堀真路、オン・ギター!」310「64歳の気持ちなんて全然わからないですよね…親の心子知らず。
ボクの息子ではないですよ。
全然息子ではないですけれども、息子のつもりで育てて来たコノ6年間が塵と霞んでいきました。
それで真路くんとお別れになります。
『蛍の光』が流れる時間です」320vOZMAさんの涙のMCから乙部さんのフィルで「Like a Cloud」がスタート。330思わず身体をゆすりたくなってしまうこの楽しい1曲はその乙部さんの作品。340ホーン・サウンドによるakkoさんのファンキーなソロ。350vShinjiくんはロック・フィーリング溢れるフレーズでソロをまとめた。S41a0221 この2人のコンビネーションをシッカリと瞼に焼き付けろ!370vそのまま続けて乙部さんが叩き出すビートに乗って…390vRiekoさんが客席をアオる。
「Are you nervous?  Are you nervous? Are you nervous?」400ココでもakkoさんのホーン・セクションが大活躍!410もちろんこのゴキゲンな曲は「Are you nervous」だ!420vお客さんが「♪Nervous」の合いの手を入れて盛り上がる~!430「残すところあと2曲となりますが、ホントに6年間、堀真路を愛してくださりありがとうございました。これからも彼をよろしくお願いします。
そしてNERVOUS BREAKDOWNもよろしくお願いします!」S41a0616 「掘真路なんてどうなったって若いんだからどうにでもなるんですよ!
ほっといてもいいんです。
ボクたちなんです。
よろしくお願いしますよ~!」460vすると乙部さんが入り込んで来て…490vベースと即座にリズム・アンサンブルを組み上げる。
コレだけでウキウキするヤツよ。480v「飛ばしてイキますよ!声を出して行こうではないか!
いくよ!…オ~イエイ」
「オーイエイ」
Riekoさんとお客さんのパワフルなコール&レスポンス。470「♪テミテミテミテミ…(『Take me』が音便変化しているところ)」
「♪テミテミテミテミ…」500Reikoさんから叫ぶ
「オン・ギター、堀真路!」510もちろん曲は「Take Me Back」だ!520セカンド・アルバム『BREAKOUT』のキラー・チューンのひとつだけあってRiekoさんの声にますます気合がこもる。S41a0519 OZMAさんのベース・ソロ炸裂!0r4a0526〆はバキュ~ン!540「レッツゴー、Shinji!」
再びRiekoさんから気合が入って「550vまたakkoさんのオルガンが大変にエキサイティングなのだ!560v盛り上がりは最高潮!570v「OK!本当に最後の曲となりました。ありがとうございます。
いくぜ!ラスト!」580最後に持って来たのはファースト・アルバムから「Come on」。
赤く熱せられた鉄球がステージから投げつけられるような灼熱のパフォーマンスを繰り広げる5人!
590v 600v 610v 620v 630vShinjiくんはNEVOUS BREAKDOWNとの別れを惜しむかのように最後の最後までギターをかき鳴らした。640v「ありがとうございました!ありがとう真路くん!
また遊びに来てね…お金払って観に来てヨ!
NERVOUS BREAKDOWNでした」660v「ありがとうございました~!」
こうして堀真路のNERVOUS BREAKDOWNの最後のステージが終了した。
 
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒GET NERVOUS
650OZMAさんが前説で力を込めて語っていた物販。
この日のNERVOUS BREAKDOWNの屋台村はこんなようす。20セカンド・アルバム『BREAKOUT』仕様のTシャツも好評だった。30v最後に…既報の通りShinjiくんの後任としてNERVOUS BREAKDOWNでギターを担当するのは、この日の冒頭に出演したCRIMZON FLAREのユキくん。
ユキくんも筋金入りのマーシャリストだ。
コレからもユキくんがNERVOUS BREAKDOWNのギター・パートを華々しく彩ってくれるに違いない。
楽しみだ!155vそして、Shinjiくん。
彼ならではのMarshallサウンドは実に魅力的だった。
その音と華麗なギター・プレイでこれからもギンギンに活躍してくれることを期待している。
Shinjiくん、ひとまずお疲れさまでした!1702<つづく>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月27日 (月)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~CRIMZON FLARE

第9回目を迎えるNERVOUS BREAKDOWN主催の『激突』の第9回目。
OZMAさんの楽しい前説に続いて…10vCRIMZON FLARE登場!20Keiichi(以下「Kちゃん」)30vユキ40vReanne0r4a0200ShokoS41a0101_2おとは70vさて、今日のユキくんのMarshallはナニかいな?80「Vintage Modern 2466」と「1960A」だ。90v「真空管のロールスロイス」と言われる「KT66」をパワー回路に搭載したVintage Modernは100Wモデルが「2466」。
50WだとKT66が2本になるので「2266」だ。
2006年当時Marshallに在籍していたエンジニア、「スティーヴ・ドーソン」の作品。
この2つの4ケタ数字のモデル・ナンバーは「1962」や「1959」といった従来の採番のロジックとは縁もゆかりもないが、わかりやすくていいじゃないか。
日本人で最初にこのアンプで音を出したのは…多分私。フランクフルトでのミーティンの時のことだった。
親友が作ったということもあって、私も大好きなモデルだった。
よくスティーヴはこのモデルの特長を「JTM45のサウンドを現代の使い勝手の良さで再現する」と表現していた。100コレは発表に際してイギリスで制作したブロシュア。110こんなモノを後生大事に保管している人なんて世界でほとんどいないのではなかろうか?
今からちょうど20年前のアイテム。
Marshallファンの皆さん、安心してください。私はアンチ断捨離だから!120かなり厚手のテッカテカの光沢紙を使っている。
いかにMarshallが気合を入れていたのかがわかるというモノだ。
やっぱり紙はいいネェ。
結局は紙じゃないと記録は残らないんですよ。
そういう意味では、世界史的に最も文明が早くから栄えていたのは中国だという説がある。
理由は…他の文明に先駆けて「紙を持っていた」から。130下は発売に際して使った広告のひとつ。
連載している『マーシャル・ブログ博物館』で紹介した通り、2006年にMarshallの(当時の)本社で開かれた発表会の時はダグ・アルドリッチがVintage Modernのデモンストレーションを担当した。
その後、来日したポール・ギルバートに2466を貸し出したこともあったっけナァ。140v今日はそのVintage Modernを従えてユキくんはバリバリとストラトキャスターを弾きまくってくれた。150vハイトーンやシュレッディング・ギター…OZMAさんが前説で紹介した通りのパフォーマンスがさっそく炸裂し、そのテンションをキープしたまま「Gate of Fate」へ。0r4a0087 疾駆するリズムに乗って耳ざわりのよいメロディを熱唱するKちゃん。180v今回初めておとはちゃんのドラムスによるCRIMZON FLAREの演奏を耳にしたがとてもいい感じ!
若さみなぎるドラミング!
190vドラムスが替わってもゼンゼン変わらないのがYukiくんの猛進するギター!200vKちゃんとの名コンビネーションで今日もガンガンやってくれている。
何とも楽しそうなこと!0r4a0081 「ありがとうございます。
OZMAさんの前説がオモシロすぎて!
どんなテンションで出て行っていいのかわかりませんでしたがCRIMZON FLAREです。
よろしくお願いします!
このスーパーなメタル・イベントに呼んで頂き本当にありがたく思っております。
ありがとうございます!」230v「個人的にはOZMAオズマさんといば『RAJAS』のイメージが強いんですね。
私、別でやっている『SEVEN SEAS』というバンドでそのRAJASのドラムスの福村さんにお世話になっていたんです。
そうした偉大な方々はもう60歳を超えていらっしゃいますが、あのバイタリティですからね。
私はまだ45歳になったばかりなんですけど、あんな偉大な先輩がいたら私もガンバらないといけないと思い知らされます」240「ホントに今日は良い1日になりました。
この後先輩方がお出になられます。
我々CRIMZON FLAREは皆さんを盛り上げるために一生懸命やりますので一緒に楽しんでいきましょう!ガンガン盛り上がる曲を用意してきましたので最後までよろしくお願いします!」
250vディープ・パープルの「Mistreated」を弾くユキくん。260vそこからそのまま「Fight Forever」のリフへつなげた。270問答無用のドライビング・ナンバー。
Kちゃんの絶叫が冴えわたる!280Reanneさんと…290ユキくんが合わせるユニゾン・フレーズのパートからスリリングな2人のソロ・バトルへ!300その2人を猛然とプッシュするShokoちゃんと…310vおとはちゃん!320続けて「Fire Bird」。330この曲は初めて聴いた時に一発で覚えた。
340それはShokoちゃんが凛々しいコーラスを添える「♪ファイヤーバ~ド」というくだりがあまりにも印象的だったから。
Shokoちゃんは全編を通してコーラスでも大活躍!350vココでもギターと…360キーボードの掛け合いがエキサイティングに展開する。S41a0150みんなで「♪ファイヤーバ~ド」を合唱して大盛り上がり~!380「ありがとうございます。
初めて我々を見たという方もいらっしゃると思うんですが、皆さんも我々と一緒に笑顔で手を上げて、こんなバカみたいな曲にお付き合い頂いてありがとうございます。
こういうわかりやすい、そしてちょっとダサい、でもなんか懐かしい…そういうパワーメタル・バンドが
CRIMZON FLAREでございます。
今後とも、是非ごヒイキのほどよろしくお願いします」390v「この後はあの前説の方がご登場されます。
もう抱腹絶倒、そしてカッコいい!
我々はあと2曲…全身全霊を込めていきますが皆さん準備はいいですか!
まだまだイケますかッ?!」
イケます。
お客さんは入場料を払ってくださっています。
だから心配などしなくても最後までイってくださいます。400「オレたちの歌」と紹介したのはその通りのドンズバ、「CRIMZON FLARE」という曲。
ユキくんのギターからスタートだ!410v「flare」というのは英単語としては「揺らめく炎」という意味だが、こりゃ「揺らめく」どころじゃないぞ。
大火事だ!
420この曲も一発で覚えた。
理由は「FIRE BIRD」と同じ。
「♪ウォ~ウォ~ クリムゾンフレ~ア~」のパートが強烈過ぎるのだ!
430Shokoちゃんのソロ!440v続いておとはちゃん!450vユキくんのソロから…460vReanneさん!S41a0155 「We are CRIMZON FIRE!」
500ユキくんのギターが再び燃え上がり…480vKちゃんは死ぬほどの大絶叫!490CRIMZON FLAREの出番の最後を飾ったのは「Rising Fire」。
このチームは「fire」だの「flare」だの、「火」関連の曲が多いな。
火の元には十分に気をつけなさいよ!510ということで炎のように燃え上がった5人!520v 
540v 530v  550v 0r4a0294「ありがとうございました~!」
会場の雰囲気を存分に盛り上げてトップ・バッターの重責を見事に果たしたCRIMZON FLARE!570この日の屋台村のようす。

CRIMZON FLAREの詳しい情報はコチラ⇒Official X
S41a0012<つづく>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月24日 (金)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~臼井OZMA孝文

臼井OZMA孝文率いる「NERVOUS BREAKDOWN」主催のイベント『激突』。
去る3月末、その第9回目を開催した。
題して『Hot Melty Hard Rock』。
ハードロックへのOZMAさんの敬慕の念がタップリと詰め込まれたいつも通り充実した内容のショウだった。
この激突の魅力はOZMAさんチョイスの愛すべき筋金入りの旧来型のバンドが競演を繰り広げるだけでなく、OZMAさんの前説も大きな味わいどころとなっている。
イヤイヤ、巷間ではむしろOZMAさん自身がこの前説をやりたいがために企画しているのではないか?とウワサされているようだ。
でもそれだけのことはあって、ショウが幕を開ける前の10分から15分の間、OZMAさんが実に巧みにオモシロおかしく、時には傍若無人なトークで目の前のお客さんを大いに楽しませてしまうのだ。
もはやオープニング・アクトを演じる「前説」という名前のソロ・アーティストとして取り扱って差し支えないのではあるまいか?
これまでMarshall Blogでは幾度となくこの激突のシリーズに限らずOZMAさんの前説を文字にしてお届けしてきたが、今回の弁舌も素晴らしかった。
その舌鋒の鋭さを完全に再現することは到底不可能だとしても、イベントの重要な瞬間をひとつの読み物として記録しておくのも大きな価値があるのではないか?と考え、今回は「前説だけの記事」を編んでみた。
Marshall Blog2,579本目にして初の試み!
そう!演奏シーンなし、前説トークだけの「ライブ・レポート」だ。
イエイエ、伊達や酔狂でやっているワケではござらんよ…真剣です。
昔で言えば「講談本」みたいなモノだ。
ちなみに「日本の三大出版社」の一角である「講談社」はその名前の通り『講談倶楽部』という講談の雑誌で成長した出版社ですからね。
ちなみに三大出版社の他の2社は「小学館」と「集英社」とされているそうだ。
そして小学館と集英社は元は同じで、小学館の娯楽誌部門を分離独立して作った会社が集英社なんだよ。12_gk9ついでにやっておくと、下は文京区千駄木にあるマンション。
講談社はココからスタートした。Img_96011909年(明治42年)に「雑誌王」の異名をとった「野間清治」という人が「大日本雄弁会」として設立したのがことの起こり。
講談社は完全な同族経営のいわゆる「老舗企業」で、現在の「省伸(よしのぶ)社長」で7代目だというのだからスゴイ。
加えてスゴいのが省伸社長の父方のおジイちゃんがナント「阿南惟幾(あなみこれちか)」だというのだから恐れ入る。Img_9600阿南惟幾は「鈴木貫太郎」内閣の時の陸軍大臣…要するに敗戦時の陸軍大臣だった。
1931年の満州事変を主導し、「柳条湖事件」を引き起こした天才軍事作戦家「石原莞爾(いしわらかんじ)」とは陸軍大学校の同期で、石原も阿南を認めていたという。
阿南に対しては天皇陛下の信頼も厚かったが、「ポツダム宣言」が受諾された昭和20年8月15日、割腹して自決した。12_anami 以上…私の前説終わり。
 
開演に先立つこと15分。
客席エリアで待機していた「臼井OZMA孝文」がスックと特設ステージに上がり、まずは客席エリアを睥睨した。0r4a0034_2そして「スーパー前セッツァーOZMA」のステージがスタートした! 
「前説のために今日ココに来ました。
そのついでに『NERVOUS BREAKDOWN』でベースを弾いて帰ろうかな?と思っておりますので最後まで楽しんでいってください」
10「さて、本日コチラで開催されますのは『Hot Melty Hard Rocks 激突 Vol.9』でございます。
選りすぐりのヘヴィメタル、ハードロックのバンドを私が集めたんですよ。
皆さん、感謝する先は各バンドではなくて…です!」
「ありがとうございます!感謝していま~す!」…お客さんのノリもバッチリ!
「本日は5バンドが登場しますので各バンドを紹介しましょう」0r4a0016「トップバターは紅蓮の炎『CRIMZON FLARE』」20「マァ、なんちゅ~てもココは速弾きと様式美とハイトーンですね。
それに圧倒されてください。
2番手に登場しますのは私が何気なくベースを弾いておりますNERVOUS BREAKDOWNです」30v「NERVOUS BREAKDOWNは本日、ギタリストの『堀真路』が脱退します」
40「32歳ですからね。
64歳の私が捨てられるという…この悲しい気持ちがわかるでしょうか?
世間でも年の差婚とかいうのは大抵ダメになるじゃないですか。
小柳ルミ子、五月みどりもそうでした。
紀州のドンファンに至っては死んでしまいました。
今回の場合、私が死ぬワケではありませんので快く堀真路を見送りたいと思っております」
60「今日は堀真路くんが最後ということで来てくださった方々もたくさんいらっしゃると思いますが、彼が脱退するということは、いろいろ考えなくてはならないことが生じるワケです。
例えばこの5人の絵ヅラのTシャツも今日限りということになります。
もう昨日から1,000円で叩き売りをしております。
CDは3,500円…それを買って頂ければ付いてくるんです。付いてくるんですよ!
『イヤや』言われてもムリヤリ差し上げる!」
0r4a0016_2 「そこらでバラ撒いているチラシと同じくらいの値打ちしかないとか言わんといてくださいよ。
昨日富士で花咲爺さんのようにかなりバラ撒いてきましたのであと3枚しかないんですけどね」
下はこの日の屋台村のようす。70「そんなことで渾身の40分間のステージをさせて頂きます。
その時のMCでは堀真路の脱退について触れないので、この前説の私の時間を利用して報告させて頂いているということでございます。
ワガママでスミマセン…でも主催者はいろいろなことが出来るんです。
第3番手に登場しますのは『VELL'z FIRE』。
そして4番手は『RAILROAD』」0r4a0032 「トリはですね…昨日?一昨日ですか?
ハッピー・ハッピー・バースデイだったギターのOKAHIROさんの『SUPERBLOOD』です」90「SUPERBLOODはナニげに昨日ワンマンをやっているんですよね…知らなかった。
なんで昨日、一緒に富士に来てくれへんのかな?と思ったらワンマンをやるので来てくれなったんですね。
ヒドい話ですね…なんて、こうやって私は敵を作っていくんです。
敵の作り方、皆さん、わかるでしょ?こういう風にしていくんです。
昨日のアニマル・ネストの打ち上げの〆がどんなやったかお話しましょうか?
『SUPERBLOODブッ殺す!』とか『ブッ飛ばす!』って言いながら燃え盛っていたんですよ。
そんなハードロック、ヘヴィメタルの5バンドの火花散るバトルが今日は展開するというワケです」100v「もうすでに疲れてしまったかと思います…スミマセン。
まさか前説からお客さんに座りこまれてしまうとは!
もう終わりますからね。
昨日も4バンドで5分のつもりが10分しゃべってしまいましたからね」
ホント、短い時間で思っていることをしゃべりきるということは実にムズカシイ。
昨年、ある音響製品の関係者を前に「Marshallの歴史」を説明したんだけどアレにはマイったわ。
だって専門学校なんかでやる時には2、3時間タップリかけてやるヤツを「15分でやってください」っていうんだもん。
こっちは思い入れがタップリあるものだからそんなの土台ムリな話なんだけど、何とか詰め込んで20分で収め込んだ。
あ、ナニか「Marshallの講義」みたいなお仕事があればよろこんで引き受けますのでよろしくお願いします。12_sk 「さて、この激突シリーズですね…NERVOUS BREAKDOWNが主催でガンバっておりますが、色んなバンドと火花を散らして、そして刺激し合えるというイベントなんです。
本当にうれしいです。
お客さまもお目当て以外のバンドを観て『コレはいいな!』と思ったら物販に行かなくてはなりません。
NERVOUS BREAKDOWNいいな、NERVOUS BREAKDOWNのベースの人いいな、やっぱりNERVOUS BREAKDOWNいいな…と思ったら物販へゴーです。
もう、好き勝手言ってスミマセン…主催ということで!エヘヘ」
80v「そして今日はSUPERBLOOD以外は写真や動画を撮影してもらってOKです。
太っ腹です。
イエイエ、別にSUPERBLOODがケチや言うてるんじゃないですよ。
撮らせてくれないだけです。
それを世間では『ケチ』と言います。
『いいやんけ、撮らせろや』思うんですけどね。
代わりにボクがこっそりと撮ってその写真データを売ろうかな?…こうやって嫌われていくんですね」130「今日は5バンド耐久になりますので、疲れてチョット座りたいという人はアチラの方に椅子がありますのでそこで休んてくださいね。
最初から椅子を使って頂いたらヨカッタですね。今頃言うてスミマセン。
ホント気がまわらないなぁ~…と、そんな感じでございます。
さぁ、あと2分少々で始まりますよ。
いんですか、始まっても!
元気ですかッ?!
今日は天気ですか!?…最近、今頃アントキの猪木にハマっているんです」0r4a0029「しかし、ハードロック好きの方がこれだけいらっしゃるんですね。
ビックリします。
X-Rayのボーカルの藤本さんがいつもこう言うんです。
『ハードロックっつうのんは、オリコンとかそういうチャートのナンバーワンになる音楽じゃないけれど、日本中にハードロックが好きな人がいるのでこれからもズッと愛しつづけてください』って。
そして『良い音楽だと言って子供やお孫さんにも引き継いであげてください』って言うんですが、お孫さんや子供さんが来た試しはありません。
この世代でハードロックは終わろうとしております」0r4a0017「しかし決して終わらせてはなりませんよ…皆さん、わかっていますか!
140OZMAさんが声を荒げておっしゃっていることはホントだよ。
日本は「紫」だの「虹」だのと、ハードロックやヘヴィメタルがまだ盛んなように見えなくもないが、コレは恐ろしく小さなコミュニティの中だけの話であることを知っておいた方がよい。
従前からわかっていたことだけど、藤本さんがおっしゃる通り若い血を入れないとこのままではホントに終わるよ。
ここ数年、演者の皆さんの高齢化が極端に進んでその危険性がより一層あらわになってきたようで、特に今年に入ってからそれが一段と顕著になっているように感じる。
長~いこと同じことをやってきているから肌感覚でわかるのだ。
加えてプレイヤーもさることながら並行してリスナーの年齢層も高くなってしまったことも併せ知っておくべきだろう。
実はコレが一番危ない。
音楽に限らずどんなに良いモノを作り出しても受け取り手がいなければ何の役にも立たないからね。
戦前の琵琶語りや浪曲なんてのは、老若男女を問わず日本中の人が夢中になっていたがキレイに消滅してしまった。
浪曲ファンはまだいらっしゃるのかな?私も結構好きです。
また、ラテンやハワイアンなんてのも同じ。
かつてどんなに人気があったとしても消滅してしまった音楽なんていくらでもあるからね。
「ハードロックやヘヴィメタルは琵琶語りと違う」なんてことは誰が言えよう?
プロッグ・ロックも同様。
要するに消費者が離れて金にならなくなった時点でおしまいなのよ。
しかし、もちろん私はそうした音楽の大の味方で、それゆえMarshall Blogの内容もご覧の通りになっているワケだけど、海外の音楽関係者なんかに接すると日本のハードロック/ヘヴィメタルのおかれた状態がい~か~に~ガラパゴスになっているかを実感するよ。
Marshallだってウェブサイトを見ればモノすごく変化してしまったことが一目瞭然でしょ?
もう鋼鉄やガイコツや大蛇とは縁を切ったんだよ。
だったらOZMAさんや藤本さんが提唱するように日本だけでも強情にハードロック/ヘヴィメタルの灯を明るくともし続けようではないか!
そのためには若い人を巻き込むしかない。
そして、OZMAさんが企画するようなライブをみんなで盛り上げていこう!

「『激突 vol.9』のトップバッターは…
耳をつんざくハイトーンを聴け!ギターと鍵盤のハーモニーに酔いしれろ!
CRIMZON FLARE~!」
…ということで楽しいOZMAさんの前説に続いて『激突』の9回目の最初のバンドが紹介された。
 
臼井OZMA孝文の詳しい情報はコチラ⇒OZMA"HARD ROCK PRESS"Xx腕利きたちがブッ放す三者三様のMarshallサウンドも楽しみだ!12_mars<つづく>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月22日 (水)

East Of Eden Spring Tour 2026 ~Growing~

長い長い行列を作っていたお客さんをすべて飲み込んだ薄暮の「豊洲PIT」。
今日はEast Of Edenの春のツアー『~Growing~』の千秋楽。
Img_6358場内はどこもかしこもギッチギチ!
スゴイ人!Img_6351_2ロビーに飾られらた関係者各位から寄せられた華やかな祝い花の数々。Img_6352可愛いイラスト付きのお花。
大勢のファンが写真に収めていた。
Img_6357定刻となりオープニングSEと満員の客席から湧き上がる大歓声に包まれてステージに姿を現した5人がまず演奏したのは、昨年10月にデジタル・リリースしたシングル曲「Our Fate」。10Ayasa30湊あかね118a0136 MINA40vMIZUKI50vYuki60vYukiちゃんはもちろんMarshall。
ショウの全編を通して「JVM410H」と「1960A」と7弦ギターで超図太いサウンドを聴かせてくれた。70vその轟音でさっそくソロをキメる。
008a0036ハードな、そしてドラマティックな幕開けからの2曲目は凄まじいブギ「Eden」。
問答無用でカッコいい。ブギはいい。
ゴキゲンなグルーヴに乗ってあかねちゃんがカミソリのような切れ味でシャウトする!
20vコレで少なく見積もっても会場の熱気がギア2つ分はアップした。
80今回からステージのポジションが下手へ引っ越しとなったYukiちゃん。
早速そちら方面のお客さんにステージの上からごあいさつ。90vそしてコンパクトながらこの曲でも強力なソロをブチ込んだ。75v最初のMCではあかねちゃんがメンバー紹介をしてひと言ずつご挨拶。
「皆さん、元気ですか~?
今日はツアーファイナルらしく思いっきり楽しんで帰りましょう!
よろしくお願いします!」110vMCに続いては「花美」。
アラ?もう出しちゃう?
イヤ、個人的に好きな曲なものですから。
118a0135 お客さんとのド迫力のコール&レスポンスに続いて…
008a0421超強力なヴァイオリン・ソロ!
Zzxawギターを持ち替えたYukiちゃんもガッチリとしたソロ・プレイを聞かせてくれた。
このギターも7弦だ。130vそれにしてもお客さんのレスポンスがスゴイのなんのって!
118a0151AyasaさんとYukiちゃんが奏でるイントロから「無重力飛行」。140「これからスーパージャンプします。集大成見せてよ、みんな!
セ~ノって言ったら飛んで!」
あかねちゃんの音頭でみんなで大ジャ~ンプ!150vココでセット・チェンジのMC。
前回指がツリそうになったというYukiちゃんを心配してMIZUKIちゃんが「今日の調子はいかがですか?」と尋ねた。
「今日は大分ラクです。ヘンな力が入っちゃって…」
超ベテランが入れてしまう「ヘンな力」とはナンだろう?…チョット気になるな。160転換完了。
メンバーの全員が着席してのアコースティック・セットがスタートした。170まずはYukiちゃんのギターの伴奏で…190あかねちゃんがシットリと歌い上げる「This Moment」。
転調を何度も繰り返す難しいメロディを情感豊かに完璧に歌いこなす。180vAyasaさんのヴァイオリンからスタートした次の曲は「残された果実」。118a0412 カホンをプレイするMIZUKIちゃんと組んで心地よいグルーヴをクリエイトするMINAちゃん。200_2Yukiちゃんはこの曲ではストラミングに徹し、リズム隊の2人と絶妙なアコースティック・アンサンブルを醸し出した。220v加えてお客さんの手拍子が曲のムードを盛り上げ、あかねちゃんの歌声が会場の隅々にまで行きわたった。210vこの後のMCであかねちゃんが「ツアーの感想を全部アコースティックに持って行かれるのもなんかシャクじゃない?」なんて言っていたけど、それぐらい印象に残る魅惑的な時間と空間だった。230続くMCではMINAちゃんのドラマ出演の話題から「マジカル小学生リリカ」の話に…と言っても私はゼンゼンわかりませんでしたが。
何やらYukiちゃんも「トゥインクルシャイン!マジカル小学生リリカ!」と叫んで楽しそうにポーズをキメて見せてくれた。240vマジカルな小学生から雰囲気をガラリと替えて「The Weight of Choice」。
250バラード調で曲はスタートし…260vクライマックスに向けて情熱的な演奏が展開していく。
バッキングのヴァイオリンが実に美しい!270次の「Unapologetic freedom」はまたまたガラリと雰囲気が替わってのドライビング・チューン。280あかねちゃんがマイク・スタンドをガッと握りしめて迫力満点のシャウトをブチかます!290客席はもう手の施しようがないぐらいの大盛り上がり!
380続いてはMINAちゃんのベースが♪バリバリブリブリとまず大炸裂。340v竿チームが台の上に乗って華麗に演奏するインストゥルメンタル・ナンバーは「Yellow Card」。310Ayasaさんのメロディアスで密度の濃いソロ。320v「パープル」、「レッド」…次々に色の名前が読み上げられる中MIZUKIちゃんが…118a0174壮絶なスティックさばきで極彩色のドラム・ソロを披露した!330そしてAyasaさんとYukiちゃんがテーマ・メロディを奏でて激走する…それが「Yellow Card」!350vエキゾチックな雰囲気から耳なじみのよいサビのマイナー・メロディへと展開するクダリがとてもステキな「螺旋回廊」。360中間部の5/4拍子で繰り広げられるバンド・アンサンブルがベラボーにスリリング!370矢継ぎ早にコレまたパワフルに「Darkside Lotus」。
扇子を片手にあかねちゃんが歌うメロディがこれまた大きな魅力なのだ。390次から次へと替わっていく音の情景はどれも絶対に聞き逃すことができない。400「早いものでサ、あともうチョットで終わっちゃうワケですよ!」
「エ~ッ!」と、いうことで、MCをはさんでココから最後のセクションに突入。
まずは「IKIZAMA」。410「歌って!」
お客さんとの大合唱が感動を誘う。420v「まだまだ暴れたりないよねッ!?」430お言葉に甘えて「Red Line」で大暴れダァ!440ステージ後方の上段からYukiちゃんがソロを送り込んで来た。
バッキングも含めてギターの音が実に良い!450そしていよいよ最後の曲。460「Chasing the Moon」を持って来た!470本編の最後を飾るにふさわしいドライビング・チューン。
お客さんの力強い手拍子がドライブ感に拍車をかける!118a0483台に上がったYukiちゃんが本編最後のソロを凛々しくキメた!490「EOE!EOE!EOE!…」
本編が終了し、メンバーがステージを離れるやいなや猛烈なアンコール。
そしてTシャツに着替えた5人が再びステージに姿を現して「Breaker」をプレイ。500「アンコールありがとう。
お待たせ!もう終わっちゃうんだけど、ココでいよいよ本領を発揮するよ、マジで!」
その前に恒例の「グッズ圧」のコーナー。
続いて6月のZEPPツアーの案内と記念撮影。
そして最後に演奏する曲を紹介する。510vココまでの伏線があって最後は「Judgment Syndrome」ということになった。
520「♪板についた美しい欺瞞 盲目な大儀の傲慢」
概念的な歌詞がシャープな曲調に乗って飛び出す人気ナンバー。
540vそんな人気ナンバーが最後の最後に飛び出して客席は大興奮状態!
盛り上がりに盛り上がって『~Growing~』の千秋楽の幕を下ろした。
530…と思ったらこの日はダブル・アンコールの大サービス!
ファンの皆さんは大よろこび!
ツアーの思い出を各々のメンバーが語った後…560「Shooting Star」を演奏してすべてのプログラムを終了した。008a0709 「ありがとうございました~!」570鉄壁のパフォーマンスで全18曲を完走した5人。
EOEの進撃は続く!580East Of Edenの詳しい情報はコチラ⇒Official Website590v 200(一部敬称略 2026年3月7日 豊洲PITにて撮影)