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ライブ・レポート Feed

2017年10月20日 (金)

【秋のsun-go祭り:千秋楽】 FATE GEAR~OZ -Rebellion- Release Tour Final!

   
すでにMarshall Blogに幾度となく登場してもらっているFATE GEARが今年6月に『OZ-Rebellion-』というアルバムをリリースした。
第一印象…ジャケットがいいね。
まるで『インディ・ジョーンズ』のポスターみたい。
デザインはドラムスのHarukaちゃんの手によるものだそうだ。
実はコレは本の表紙になっていて、ちゃんと表4に背表紙が描かれているところがニクイ。
内容は劇団わたあめ工場の『Oz-1526』というストーリーを元にしたコンセプト・アルバムだ。
今時コンセプト・アルバムなんてうれしいね。
コンセプト・アルバムというコンセプトは1966年のThe Kinksの『Face to Face』が最初と言われているようだが、インターネットの普及でCDが売れなくなった昨今、アルバム収録された曲全体で意味やテーマを形成する「コンセプト・アルバム」というのは近い将来この世から姿を消すのではなかろうか?
ココでもデジタル・テクノロジーの進化が音楽を殺している。
この『Face to Face』…いいよ~。
今の若い人たちは、演る方も聴く方も1971年の『Muswell Hillbillies』までのThe Kinksあたりを聴いて、「ロックのいい曲とはどんなものか?」を研究するといい。
特に演る方は「ロックの曲」の作り方の偉大な教科書、あるいは参考書になるハズだ。
ちなみに、このアルバムに収録されている「Sunny Afternoon」という曲は「およげ!たいやきくん」の元ネタだ。
さて、今回FATE GEARはこのアルバムのリリースを記念してツアーを企画。
今日は目黒鹿鳴館で開催されたそのツアーの千秋楽のもようをレポートする。

4_2oz_2CDの冒頭に収録されている壮大な「Noah's Ark - The End of Darkness」がオープニングSEで会場に流れる。
コノ曲、アレンジが岡垣さんなのね?
すごい立体的な仕上がりになっていて、途中Mike Oldfieldの「Tubler Bells」を思わせるメロディが出て来て思わずニヤっとしてしまう。
メンバーのシルエットが白い緞帳に浮かび上がると、満員の客席から大きな歓声が上がった。

1_img_0002 そして緞帳が開く。
そこには背を見せるFATE GEARの5人の姿が…。

1_img_0005_2そして、ソールドアウトの満員の観客の前で、1曲目の「New Gate」とともにFATE GEARの冒険が始まった!

30スゴイ勢いで突き進む勇猛果敢なナンバー。

2_img_0300 中間部にはスリリングなキメが待っている。

2_img_0306 そしてキーボーズのソロから…

50v皆さん、待ってましたの隊長のギター・ソロへ!

60胸のすくようなアップテンポに乗って意外な展開を見せるこの曲はショウのオープナーにもってこいだ。

70v2曲目はとびきりへヴィなミディアム・チューンの「Lunatic-faced」。

80この重々しいドラムス!
やっぱりNATALはいいなぁ~。

90HARUKAちゃんの使っているNATALはメイプル。
22"のツーバス・キットだ。

100Mina隊長のギター・ソロ。
220vMina隊長はMarshall。
向かって左のDSL100Hと1960Aのコンビネーション。

120続いては「Queen of the War」。
この曲はおもしろい。
ケルト風っていうのかな?

130歌のメロディも他のメタル・バンドとは違っていて、私なんかにはすごく「FATE GEAR」を感じる曲。

140皆さん一生懸命やっているところ大変恐縮なんですけど、最近のドメスティック・メタルってもうどれを聴いても同じに聴こえます。
コーラスでガ~っとヘヴィに大騒ぎして、サビに入ると歌謡曲。
ハッとするようなメロディになかなかめぐり会えないんだよな~。
ズバリ言っちゃってゴメンね。
でもさ、みんな横並びで同じことをやっていてもしょうがないでしょう?
もう皆さんのやりたいことはわかったから、人とは違う音楽を演ることに若き情熱と労力を費やすべきだと思いますよ。
「様式美」ということもあるんだろうけど、生き残るためにも是非そうした方がいい。
そのためにはインプットしかない。
徹底的に色んな音楽を聴いて盗んじゃえばいいんだよ。
音楽なんてほとんどズッとそれの歴史なんだから。
盗んでそれをどう料理するのかが腕の見せ所なのね。
もうギターの速弾きは腕の見せ所のウチに入らないことはみんなよく知っているハズだ。
いつも言っている「音楽の未来は現在にはない。音楽の未来は過去にしかない」というのはこういうこと。
音楽評論家やライターさんはこんなこと言ってくれませんよ!
で、好みは分かれるところだろうけど、FATE GEARのこの曲なんかとってもいいと思いますよ。
あ、他のバンドさんがこんなことをやっていたのかどうかは私は知りません。
私だってこの世にあるすべての音楽を聴いてチェックしておくことはできませんので!
他のバンドにはないおもしろさを素直に感じただけ。
さて、この曲も中間部でハードな様相を見せる。
ギターのフレーズがトラディショナルで好感が持てますな。

150ジャンジャン行くよ~!
ダウン・チューニングの響きがスリリングな「Architecture Slave -Dictator-」。

160vNicoちゃんの声はどちらかというと女性らしいカワイイ系の声になるのだろうが、こういった曲にマッチするところがまたおもしろいね。

170v「Good Old Days」では前キーボーズ・プレイヤーのKurumiちゃんがゲストとして駆けつけ、一生に演奏してくれた。

180チョット変わった雰囲気。
コレも他のメタル系バンドにはチョットないテイストかな?
どっちかというとプログレッシブ・ロック的でいい感じ!

190Kurumiちゃんのソロ。
引っ掛けのところなんかReturn To Foreverの「No Mystery」のチック・コリアみたいでカッコいい!

200vベースソロも披露!

210vもちろんギター・ソロも!

110v「the Truth of this World -I am...-」を続けて演奏したところで…

1_img_0067 乗組員紹介コーナー。
「乗組員」ってのはメンバーってことね。
彼女たち、FATE GEARという飛行艇で大陸を調査している最中だから。
銃を持っての紹介。
危ないナァ…もしタマが当たっちゃったらどうするつもりなんだろう。

225ということで、銃は終演後に目黒警察署に押収された。
その銃がコレ。

226ドラムス、Haruka。

230vベースはErika。

240キーボーズはYuri。

250vボカルズはNico。

260vそしてギターはMina隊長!

270vメンバー…イヤ、乗組員の紹介で盛り上がった後は急速調の「Scars in my Life」でさらに盛り上がる!

280キャッチーなメロディでストレートに爆走する迫力の1曲。

290キーボードパイプオルガンの荘厳なイントロの「Farewell -炎の餞-」。
「餞」ね。
祝儀袋の「餞別」を「銭別」と書いていたヤツが昔いたが、コレでは「手切れ金」になっちゃうって。
「餞」は「はなむけ」ね。

310v連続するスピードチューンに会場は大騒ぎ!

300vおお~、Mina隊長がセンターに躍り出て弾いたギター・ソロは中近東風だ!

320ココでドバっと雰囲気が変わってドバラードの「Oyasumi」。

330そして、最後までCD通りにもう1曲のバラード「Ray -Over The Rainbow-」を熱唱。340隊長のソロもシットリとフィーチュアされた。

2_img_0443 こうしてアルバム『OZ -Rebellion-』の完全再現が完了した。
すなわち、本編の終了。

2_img_0009 さて、アンコールで登場するまで少しお時間を頂いて脱線しましょうか?
この『OZ -Rebellion-』のストーリーの下地はタイトルが仄めかしているように、『オズの魔法使い』なのだそうだ。
私は母が読んでくれた絵本で幼少の頃からこのストーリーに親しんでいたが、小学生の時にテレビで初めて映画を観た。
ドロシーの住むカンザスのシーンはモノクロで、竜巻に飛ばされてオズに行ってしまった瞬間からカラーになるなんてマァ、感動したネェ。
私の世代、テレビははじめモノクロで、幼いウチにカラーになった。
アレ、テレビがカラーになったのはいつからだろう。
最初の頃、色のついている放送は新聞のテレビ番組欄に「カラー」って表記されていたよね。
そのうち形勢が逆転して、白黒の番組には「モノクロ」という印が付くくようになって、それもいつの間にかなくなっちゃった。
『オズの魔法使い』はヴィクター・フレミングによる1939年の作品。
1939年といえば、戦前ですからね。
ドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が勃発した年。
この2年後に太平洋戦争が始まった。
映画のカラーフィルムが実用化されたのが1937年だというから、かなり最初期の総天然色作品ということになる。
この「総天然色」なんていいう表現は素晴らしいね。昔は「カラー」のことをこう呼んだ。
主演のジュディ・ガーランドが好きでしてね~。
ジュディ・ガーランドはミッキー・ルーニーという男の子役と組んで数々の映画に出演して大きな人気を博したが、1969年に睡眠薬の過剰摂取で死亡した。
自殺だったらしい。
プライベートは必ずしも幸せな生涯ではなかったようだが、ジャズの歌手としても素晴らしい仕事をした。
白人の割には太くて、黒人ほどコテコテではない声がとても好き。
お嬢さんのライザ・ミネリより全然素敵。
そんなだからウチには何枚もジュディのCDがあるけど、何しろ『Best of』みたいなのが多くて、ものすごいダブリようなんだよね。
つい先日も見たことがない、ジャケットがステキな2枚組のベスト盤を買ってしまったばっかり。もちろん内容はほとんど既に持っている音源なんだけど。
で、メタル&ハードロック・ファンにもおなじみの「We must be over the rainow」ね。
ジュディが歌う「Over the Raibow」はやっぱり殺人的にいい曲だよね。
Harold Arlenという人の作品。
この人は、有名曲をココに並べたら多すぎて怒られちゃうぐらい、たくさんの名曲を作ったティンパンアレイの大作曲家。
私は若いミュージシャンにことあるごとに「最初はツマらないだろうけど、ティンパンアレイの曲を聴いて作曲に役立てるといいよ」とオススメしている。
そこにはビートルズもキンクスもザッパも、後に偉大なロック・ミュージシャンがやったことが全部入っているから。
ナニがオススメか知りたきゃオレんとこへ来い!
ところで、この『オズの魔法使い』のテーマってなんだと思う?
ドロシーのお供をするカカシがアメリカの農夫、ブリキマンが鉄鋼業の工員、ライオンがウィリアム・ジェニングス・ブライアンというアメリカの政治家…という暗喩を含んでいる政治的な作品という見方もあるようだが、私はこの映画に関しては、単純に「我が家」がテーマだと思ってるのね。
ドロシーが言うでしょ?
「家へ帰りたい。家が一番いい」って。
黄色いレンガの道を通って、ようやく面会する西だか東だかの美しい魔女からもらった赤い靴のカカトを3回鳴らし、住み慣れたカンザスの家に帰る。…大好きな家族が待つ「我が家」に。
コレに気が付いたのは『フォレスト・ガンプ』を観た時かな?
映画の中でガンプはジェニーに向かって何度も「家へ帰ろう」って言うでしょう?
ところがジェニーは家で不幸な幼少時代を過ごしているので、自分の家がキライ。
でもガンプと一緒になって、「家庭」の意味を知って、余命短いながらも家族と幸せな時間を過ごす。
ナニせガンプはAppleの大株主だからさ。
アメリカ人って、引っ越しが全然平気なんだよね。
反面、家自体がどこにあろうと、自分が安心して過ごせる「我が家」とか「家族」というものをすごく大切にする。
今はどうだか知らないけど、アメリカ人の「家」に対する考え方はものすごく合理的だ。
若い時に結婚して所帯を持つと、まず小さな家を買う。
収入も多くないし、子供がいないから手に入れるのは小さくて安い家で十分だ。
その内、子供が生まれ、収入が幾分増えてくると、今まで住んでいた家を売って、以前より広い家を買う。
売る家は不動産の価値が大抵上がっているので、元本を割ることがなく、次の家を買う時の強力な資金元になる。
今度は子供が増えたり、大きくなって手狭になるとまた同じことを繰り返す。
そして、子供たちが成長し、息子が独立、あるいは娘が嫁いで家族が減ると、大きな家は必要なくなってしまうので、その家を売って、今度は小さな家を買う。
もちろん大きな家を売って、小さな家に買い直すワケだから、不動産価値の上昇も相まって発生する売却益は老後の生活に大きな潤いを与える。
合理的ではあるまいか?
コレは国土の広さの違いも大きく関係しているが、「家」になじむイヌ的なアメリカ人の感覚と、「土地」になじむネコ的な感覚の日本人の生活習慣の違いも大きいに違いない。
これはニュー・イングランドから西へ西へと開拓を進めたアメリカ人のフロンティア精神と厳格な藩制度により地域間の行き来が禁じられていた日本人のDNAの違いも関係しているのだろう…なんて勝手に解釈してるのです。
脱線終わり。
アンコールに移りましょう。
  
ヒョコッとステージに現れ出たのはMina隊長。
「まだ終わるには早いよね?これからゲスト・コーナーに突入しますよ~!
私がステージをご一緒させて頂くのは2013年以来かな?
すごく優しい方ですよ~!
1曲は私のリクエストです」

350…と、緞帳が開いてステージには6人の姿が!
FATE GEARプラス…

360五十嵐sun-go美貴!
諸星和己、STARMARIEと続いたMarshall Blogの『秋のsun-go祭り』の千秋楽だ!

365vもちろんsun-goさんは「Anyway, Anyhow, Anywhere」Marshall。
向かって右がsun-goさんのキャビネット1960BDM。
ヘッドは今はJCM900 4100が乗っているが、コレはOAのZestriaのギタリストが使ったモノ。
Marshallでありがとう!
sun-goさんが実際に使ったのはいつものJVM410H。
ちなみに「Anyway, Anyhow, Anywhere」は、1965年のThe Whoのヒット曲。
「とにかく、どうしても、どこでも」という意味。
ご存知の通りThe WhoのPete Townshendは、1962年のMarshallの第1号機の開発に深く携わった人ゆえ、この頃はMarshallを使っていた。
ところが、翌年ジム・マーシャルの息子のテリーとケンカをして「絶対、何が何でも、どこにいても」Marshallを使わなくなってしまい、ジムが生きている間はとうとうMarshallを使わずじまいだった。
しかし、ジムは終生ピートと仲がよく、2012年に開かれたジムのお別れの会でもビデオ・メッセージを贈って来てくれた。
「ジム、あばよ!」的な内容で、それが実にカッコよかった。

120さて、sun-goさんを迎えての演奏曲は「紅」。

370盛り上がるわね~、当然。
470Nicoちゃんの歌にも力がこもる!

390SHOW-YAのアルバム、『Glamorous Show』でも取り上げた曲だけあって、sun-goさんのプレイも板についたもの。

400vsun-goさんとの2曲目は「限界LOVERS」!

440いいな~、ホンモノとの共演!
みんなうれしそう!

450

460

480

490vsun-goさんのソロもバッチリとキマって…

500v大興奮のゲスト・コーナー終了~!

510FATE GEARはステージに残りアンコールはそのまま継続。

520曲は「MEGABULLETS」と「Romancer」。

530大熱演で最後まで飛び続けた5人!

540v

550v

560v

570v

580vさらに、もう一度アンコールに応え、チームのテーマソング「Fate Gear」を演奏してツアーを完了させた。
今日を境に、また新しい大陸にテリトリーを広げてもらいたい。

590…という内容が下のDVDに収録されている。
その名もズバリ『OZ -Rebellion- Release Tour Final!』。
発売は10月25日。
当然、私のヘタな解説やつまらない脱線は収録されていないが、sun-goさんが登場するゲスト・コーナーも入っていないので予めご了承頂きたい。
純粋にFATE GEARの航行をお楽しみアレ!

FATE GEARの詳しい情報はコチラ⇒FATE GEAR official site

600dvd

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
メッチャ評判がいいそうです!
うれしいわん!
1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年9月3日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2017年10月19日 (木)

【秋のsun-go祭り:中日】 FANTASY THEATER ~ STARMARIE 

  
寒い!
暑いより寒い方が好ましいことはいつもMarshall Blogに書いている通りだけど、コリャやりすぎだってば!
【秋の】なんてタイトルの付けたけど、マジで【冬の】にしようかと思ったよ。
…ということで昨日のかーくんに続いてsun-goさんご登場のライブレポートの第2弾だよ。
  
やって来たのは久しぶりの中野サンプラザ。
高校生の頃、何十回私もこの階段に並んで開場を待ったことか…。

10v今日はSTARMARIEの2回目の中野サンプラザ公演なのだ。

20_2ロビーにはファンからSTARMARIEへ贈られた大きな寄せ書きがズラリ。

30台湾をはじめとした海外での公演も数多くこなしているSTARMARIE。

40日本語のメッセーに混ざって、漢字のメッセージがたくさん見受けられる。
「加油」しかわかりませんな。

50関係者からの色紙もズラリと飾られていた。
アレ?
見覚えのあるお姿?…と思ったら浩二さん!
シンガポールで一緒だったのか…。

60えみつんからも。
えみつんのバンドのドラマーはNATALプレイヤーなのだ。

70緞帳が上がりステージに姿を見せたSTARMARIE。

80STARMARIEは歌とダンスの5人組のチーム。
バンドは入らない。

90木下望

100v高森紫乃

110中根もにゃ

120v松崎博香

130渡辺楓

140v以上の5人が一糸乱れず、独特なロック・チューンにに乗って歌って踊るのだ。

150オープニングは今年4月にリリースした『FANTASY THEATER』の冒頭を飾る「ホシノテレカ」。
失礼ながら私は今回までSTARMARIEを存じ上げなかったのだが、ステージ後ろに投影された歌詞を読んで仰天したわ。

160以前にも書いたことがあるけれど、映画で悲しい場面にワザと明るい音楽や効果音を付けたりすることを「対位法」と言うが、まさにそれが目の前で起こってるのよ。
こんなアイドル風のお嬢ちゃんたちが5人も集まっているもんだからスッカリ甘ったるいポップソングを歌うのかと思っていた。

170ところが、これらの写真からはまったく想像できない、ダークでヘヴィな、世間の不幸を一心に背負ってしまったようなことを歌ってるんだよね。
180一部の歌の内容だけについてマーブロ的に言えば、「カワイイ犬神サアカス團」か…。
コレは強力だわ。1905人のコレオグラフフィがあまりにも激しいので、時折メンバーがステージから降り、代わりに数人のパントマイマーたちが現れて場をつなぐ。

200MCは一切ないのも実に効果的な演出。
「ナツニナレ!」、「ぐらんぱぐらんぱ」、「ステラとスバル 宇宙のラブストーリー」と次から次へとバッキングトラックに合わせて歌い、そして踊りまくる。

210「ぐらんぱぐらんぱ」はもうじき死期を迎えるおじいちゃんと孫娘の話。
そして、「ステラとスバル 宇宙のラブストーリー」はロミオとジュリエットかな?
昴はおうし座の中の7つの星。谷村新司のことではない。
ステラ・スティーヴンスという女優がいるように、また「Stella by Starlight(星影のステラ)」というジャズのスタンダードがあるように、「ステラ」は女性の一般的なファーストネーム。
この名前はテネシー・ウィリアムスの「欲望という名の電車」でウマく使われていた。
大学の米文学の授業で原文を読まされたが、その内容は何も覚えちゃいない。
もっぱらエリア・カザンの映画の方だわね。
マーロン・ブランドー扮するスタンリーと財産を巡って、精神を病んだお姉さんのブランチと妹のステラの確執が繰り広げられる。
「ステラというのはラテン語で『星』という意味だけど、ブランチは『蛾』という意味なのよ!」みたいなシーンがあって、すごく印象的だった。
映画では『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラを演じた絶世のイギリス美女、ヴィヴィアン・リーがブランチを演じて見事2度目のアカデミー主演女優賞をゲット。
かわいそうなスタンリーの友人、ミッチに扮したデカ鼻のカール・マルデンは助演男優賞。
そして、ステラを演じたキム・ハンターも助演女優賞を獲得した。
この頃のアカデミー賞は価値も権威も今とはケタ違いに高かった。
ちなみにキム・ハンターはオリジナルの『猿の惑星』でチンパンジーのジーラを演じた人。
チャールトン・ヘストン演じるテイラー船長のキスを受けて恥じらうジーラは猿ながらとてもチャーミングだった。
日本での文学座の舞台では、そのヴィヴィアン・リーが扮したブランチの役を杉村春子が演じ当たり役となった。
私はお芝居にはほとんど興味がないが、杉村春子のブランチだけは観ておけばヨカッタと今でも時々思い出しては臍を噛む思いをしている。
あ、STARMARIEファンで初めてMarshall Blogをご覧になられる方はビックリしたかも知れませんな。
一体、このブログはナニについて書いてるんだ!?って。
コレがMarshall Blog名物の「脱線」というヤツです。
今日は映画で脱線しています。
すぐ元に戻りますから!

220「かけおちしようよ」、「スペル・オブ・ブック」、「三ツ星レストラン・ポールからの招待状」と曲は続く。
この「三ツ星レストラン」はおもしろいね。
「♪お迎えにあがりましょう 自慢のロールス・ロイス 明日あの世へ行くこと 決まったアナタ!! そう、アナタ!!」
ブラック・ファンタジーとでも言おうか、こういうコンセプトは実に素晴らしい。

230vさらに「サーカスを殺したのは誰だ」。
こうなるともう完全に寺山修司状態。あるいは瀧口修造か。

240vこうした曲がズラリと並び独特の世界を演出する。
こんなの今まであった?

250ステージ狭しと華麗に舞う5人のパフォーマンスも素晴らしい。
大変な運動量だ。

260ショウの中盤。
Marshall JVMのフルスタックがステージの中央にセットされる。

270vsun-goさんの登場だ!

280五十嵐sun-go美貴!
大きな歓声が浴びせられる。

290sun-goさんがSTARMARIEにまずジョインしたのは「ママは天才ギタリスト」。
STARMARIEの2014年のサード・アルバム『ファンタジーワールド3』に収録されている人気曲を、今年リリースした『FANTASY THEATER』に採録。
いわゆる「セルフカバー」てーヤツだね。
その新しいバージョンのアレンジとギターをsun-goさんが担当したというワケ。
300v残念ながら私はこの曲を存じ上げなかったが、タイトルを耳にした瞬間頭に浮かんだのがジョニー・ウインター。
私はジョニー・ウインターがどちらかというと苦手なのだが、若い頃、唯一好きで聴いていたアルバムが、本名をタイトルにした『John Dawson Winter III』という作品。
それでナニをどう思ったのか、それには『俺は天才ギタリスト』という邦題が付けられていたからだ。

310vアルバム発表時のsun-goさんのメッセージを引く(「エンタメウィーク」2017年4月4日付け記事より)。
  
「ギタリストの私にとって、自分のバンド、もしくは関わったユニット以外での全面リアレンジした曲がCDとして世に出るのはギタリスト生活40周年で初めてのこと。
今年の私のキャッチコピー『ワイドル(Wildなidol)』として、この曲をSTARMARIEと一緒にプレイできる日を楽しみにしています」

320vその楽しみにしていた日がやってきた!

330楽しそうなワイドル、sun-goさん!

340vMarshallのフル・スタックがバッチリお似合い。
シチュエーションはどうあれ、いつものJVM410Hと1960BDMの「sun-轟音」が鳴り響く!

360vSTARMARIEのメンバーとの絡みも完璧。

370v

380私の方はと言えば、予めsun-goさんの出番の段取りを聴いていて、それがそう長くないことは知っているでしょ?
だからシャッターチャンスを逃しがないようにと必死!
無我夢中で構図をキメてシャッターを切る。
「俺は凡才カメラマン」だからして!

390vその甲斐あってか、我ながらお気に入りのsun-goさんが撮れたと思っている。
少しでも多くsun-goさんファンの皆さんにsun-goさんと私のコラボ作品をお目にかけたい!
…と、いうことで、今日はもう四の五のキャプションを付けないで、一部「五十嵐sun-go美貴写真集」としてお楽しみあれ!
あ、Marshallのことは忘れちゃイヤよ。

400

410vキャッコいい~!

420

440vキマった~!

4302曲目、sun-goさんはセンターからステージ上手に移動。
1_img_0330曲は2013年の『ファンタジーワールド2』から「お化け屋敷に就職しよう」。

450ポジションが変わっても絶大なる存在感と爆音で独自の雰囲気を作り上げるsun-goさん。

1_img_0331本編でのsun-goさんの出番はこの2曲。
大変にヘヴィな2曲でございました。
やっぱ最高にカッコいいわ、美貴ちゃん。
我々、来月お誕生日なんだよね~。

460vあ~、興奮した。
また雰囲気がスッカリSTARMARIEワールドに戻ってステージが進行する。
紫乃ちゃんのピアノ・ソロからそのピアノをバックに「ヘブンズ・ウェディング」

480「私の居ない世界で君は明日を迎えられる?」、ニュー・アルバムから「さよならお弁当」と「屋上から見える銀河 君も見た景色」が続く。
コノね~、「さよならお弁当」という曲はかなり衝撃的だったな。
私は甘い卵焼きは好きではないのでお弁当に入れて欲しくはないが、この曲、小学校の時に岡林信康の「チューリップのアップリケ」をラジオで初めて聴いた時に似たショックを与えてくれたわ。
何ともやるせない歌詞だが、音楽のパワーに満ち溢れている曲だと思う。

490そして、本編の最終セクション。

2_img_0246シングル「メクルメク最高!」と「名もなき星のマイホーム」を歌い、そして踊って本編の幕を下ろした。
照明も素晴らしかった。

470アンコールではメンバーが客席の間を縫って登場。
まずは「タイムマシーン・ラブ」とニュー・アルバムから「FANTASTIC!!」を披露した。

500v「あ~、やっとしゃべれるぞ~!」と、しばしMCコーナー。
本編では一切MCがなかったからね。

510「スポンサーから帰りにパパイヤのジュースが配布される」ことがアナウンスされた。
「太陽が育てた完熟パパイヤのドリンク」という商品。
私はマンゴーとかキウイとか、新しめの南洋の果物はほとんど食べないのね。
インド料理屋のマンゴー・ラッシーぐらい?
あ、若い人にはわからないだろうけど、こういうのは私が子供の頃は日本にはまだなかったの。あったのかも知れないけど、普通の果物屋さんに置いてあることはまずなかった。
だから不慣れなのね。
決してキライというワケではなくて、食べるチャンスがないだけということ。
でも、コレはおいしかった!
パパイヤのジュースってのはまだ珍しいんだって。

4_pp_2 さらに、後援の新日本プロレスから、デビュー25周年を迎える永田裕志選手がステージに登場してひと言ご挨拶。
激アツだ!

520そして、sun-goさんも登場。

530「天才ではなくて極悪ギタリストなんです。
30年前、1987年にココで演りました。ジャニーズの振り付けを教わって踊りました」
そして、STARMARIEから…「sun-goさんと一緒に盛り上がって終わりたいと思います!」
イエ~!

540vFairyに持ち替えたsun-goさん。

550v曲は「姫は乱気流☆御一行様」。

560では、しばしアンコールのsun-goさんとSTARMARIEの共演をお楽しみアレ!
600

565v

570

580

590v

610

620

630

640vラストはサオ回し!
よ~く見てて!
せ~の~!

650グ…

660ル…

670リ…

680ン…690パ…

700と回して…

710キャッチ!

720そして、フォロースルー。

730ココまでフォローしないと距離は伸びない…

740そして忘れちゃいけないのが…ポーズ!

750ドヤ顔もバッチリ!
ここまでできて10点満点。

760vイヤ~、パフォーマンスといい、曲といい、そしてsun-goさんのカッコよさといい、実に見ごたえのあるショウだった。
しかし、「お弁当」の歌は何ともショックだナァ。
忘れていたのに記事を書いて思い出しちゃったよ。
ナンにせよ、音楽の力ってのはスゴイもんです。

770v来年10周年を迎えるSTARMARIE。
2月4日には3度目の中野サンプラザ公演が決定している。
未体験の人はこのオリジナリティあふれるファンタジー・ワールドに足を踏み入れてみてはいかが?
  
STARMARIEの詳しい情報はコチラ⇒STARMARIE OFFICIAL WEBSITE

780
(一部敬称略 2017年8月30日 中野サンプラザホールにて撮影)

2017年10月18日 (水)

諸星和己 BIRTHDAY LIVE Volt-age47

 

こうした恒例の催しとなるとどうしても同じような書き出しになってしまうが、「歴史を刻む」という意味ではそれもひとつの楽しみと言ってよいだろう。
「Volt-age」と銘打ったかーくんのバースデイ・コンサート。
今はなき横浜BLITZの「43」からお邪魔し続けて、今回で5回目!
Volt-ageも「47」となった。
もはやMarshall Blogには欠かすことのできない重要な年中行事のひとつなのだ。
  
今回はブルーのライトの幽玄な雰囲気の中、ピアノをバックに、かーくんがスポットライトの下に現れた。
オープニングはシットリと「Graduation」。

10一転してステージが燃え上がる。
光GENJIの30周年を記念した「Vibes XXX」で光GENJIのメドレーを!

20諸星和己
180v_guそして、おなじみのバンド・メンバーは…
ギターに五十嵐sun-go。

40vsun-goさんはMarshall。

50愛用のJVM410Hと1960BDM。

60v足元のようす。
SHOW-YAの時よりチョット複雑だ。

70下手のギターは田中”TAK”拓也

80vTakちゃんもVolt-age46からMarshall。

90vSilver Jubilee 2555Xと1936V。

95足元のようす。
前回とゼンゼン違う!

96キーボーズに佐藤真吾。

100vベースは梅田潤。

110vドラムスは前回はお休みだったがドラムの吉田太郎が復帰。

120v今回はパーカッションの中村順一と…

130vコーラス隊のふたりも加わった。

140封印していたという光GENJIナンバーがゾロゾロ飛び出してくる。

160もちろん客席はナミダナミダの大興奮!

150v30年前というと、「一生懸命なサラリーマン」の3年生の頃だな。
まったく流行に疎い私でもこのあたりの光GENJIの曲はかなりなじみ深いですな。
スゴイことだと思う。
私はテレビの歌番組をまったく見ないし、この頃普段聴いている音楽といえばもうジャズ一辺倒だった。後はヘンテコリンなマイナーなロックばっかり。
それでも知ってるもん。
どれだけ光GENJIの人気がスゴかったかを思い知る。
今、そういう曲って本当になくなったよね。

180v2曲終わったところでMC。
「めでたく47歳を迎えることができました。
たくさんの誕生日への電報、メッセージ、どうでもいいコメントをありがとうございました!」
キタキタ~、お楽しみのかーくんトーク!
「今日はバースデイ・ライブじゃん?いつもはオレの好きな曲を演るんだけど、今日は皆さんが主役だよ。皆さんが大好きな曲を演りますよ。
デビューの頃からの付き合い…」
…と、話題がsun-goさんに。

170v「『30周年なんだからこういう曲がいいんじゃない?』と、sun-goがリハの時に口出してきたんだよ」
「口出し」!相変わらずのかーくん節。
「sun-goちゃん…ウチのファンはそんなに甘いもんじゃないと言ったんだけど、やっぱりsunちゃん…女心をよくわかってらっしゃる。で、その通りやったらリハが大変だった!」
今日はそういうセットリストというワケ。
4_img_0101ラップ調の「GROWING UP」が続く。
音玉でみんなビックリ!(私も)

2_img_01284曲目は「Meet Me」。

190_mmこの曲でかーくんはハーモニカを披露。

200「わかる人は一緒に歌ってください!」
「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」では大胆なスモークをバックにギターを手にした。

210_ak若い人は「あきすとぜねこ」なんて知らないだろうに…と思っていたら光GENJIのおかげで大リバイバル・ブームになったんだってね?
何でも名前を数値化して占ったとか…。
我々が小学校だった頃、つまり45年ぐらい前は、女の子たちが折り紙で作った「パクパク」とか「パックン」というのを使って「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」ってやってたよ。

220v「皆さんの顔を見てると、こういう曲が好きなんだね。元気が出る曲。今日のセットリストはsun-goさんがほぼ決めてるから!
イキな計らいのsun-goに拍手を!」

4_img_0175 前の曲とはガラっと雰囲気が変わって「Hello」。

230_hlジックリとシッカリと歌うかーくんに全観客の熱い視線が注がれる。

30v「Doll」が続く。

250v_dlここでTakちゃんのソロが大フィーチュア。
270ステージセンターで「やったるで!」炸裂!
ん~、Marshallのサウンドはやっぱり素晴らしい。

260続けて「Gimmie Attention」。
宝石のように輝くミラーボールが抜群の演出効果をもたらす。
そう、かーくんのショウは照明がキレイなのよ。

280_gaかーくんはジャケットを脱ぎ捨ててヒートアップ!
290vTakちゃんとウメさんが揃い踏むのは「BREAK DOWN BOY」。

300_bdbショウも中盤に差し掛かり、加速度的にエキサイトメントが増してきたよ!
かーくんは「KEEP ON RUNNIN'」で帽子をかぶって見せてくれた。

300_korsun-goさんはギター・ソロから…

4_img_0122_3 サオ回し!
ハイ、キマった~!

310v今度はサングラスにタバコ。
このタバコのシークエンスはおなじみ。
曲は「Never give up」。

320v_nguこの曲ではブレイクダンスも交えてカッコよくキメまくっちゃう。

330vシャツも脱いでもろ肌を見せるかーくん。
「最後!飛ばしていくぜ~!」
本編最後のセクションの最初は「WINNING RUN」。

340v_wr続けて「COUNT DOWN」。
かーくんの水しぶきがsun-goさんを直撃!

350v_cdハイ、私のカメラもしっかり頂戴しました!

1_img_0146 水もしたたるギター・ソロ!
sun-goさんとMarshallのコンビネーションがクリエイトする轟音が響き渡る。

430vさてさてクライマックス!
今度はアコースティック・ギターを手にしたかーくん。

360v_tasun-goさんもアコギ。

370vTakちゃんは変わらずエレクトリックとMarshall。

390v歩み出るウメさん……とくれば「Try Again」でしょう!

380v そして「Try Again」と来れば何といってもコレでしょう。
待ってました!

400フロント陣4人がガッと集まってみんなで景気よく楽器をかき鳴らすこのシーンはいつ見てもスカっとするぜ!

410本編を締めくくったのはピアノをバックにかーくんが歌い込む。
つまり、ショウの冒頭の形に戻ったワケだ。
そして曲は「I'LL BE BACK」…ん~、いい構成!

420_ibbアンコール。
「はい、みんな手をつないで…ありがとう!」
手を下ろした途端、「さぁ、帰るぞ~!」
エエ~?

440コレで終わるハズもなく、お誕生日のセレモニー・コーナーに突入。
バースデイ・ケーキ登場!

450いくつになってもうれしいもんですな。

4802回ほどローソクを吹き消したかーくん。

490そして、白いローラー・スケート靴が献上された!

460「コレを履くってこと?」
期待満々のお客さんの視線がスケート靴に集まる。470vバンドを交えて「Happy Birthday」をみんなで合唱。
「もう1足持ってきて!」と左右の靴が揃えられ、イスに座ってそれらを履く。
「普段、履く時の姿は見せていないからね。ハイ、履きました!
誕生日をやってもらったのでこの曲をみんなにプレゼントします。

2_img_0559 イスに座りながらかーくんが歌ったのは「Love snow」。

500vsun-goさんはアコギで熱唱に花を添える。

510vそして、かーくんがイスからスックと立ち上がる。
もうそれだけで大きな歓声!

520vスイ~っと軽やかにステージの上をすべるかーくん。
曲は例の光GENJIのメドレー「Vibes XXX」。
コレは盛り上がるにキマってるじゃんね!

550クライマックスでは銀テープも飛び出し、会場の興奮は最高潮に達した。

540何でもなくツルツルっと滑っちゃうところが何ともカッコいいのよ!
小学生の頃、区民センターの屋上でガラガラ滑ってた我々とはワケが違う。
お客さんたちもとてもうれしそうにステージに熱い視線を送っていたよ。
これでアンコールも終了。

530でも、まだまだコレじゃ収まらない!
モノスゴイ「かーくんコール」に応えてステージに再度現れたかーくん。

560「夏の思い出に!」と、最後は弾き語りで「あの夏の日」を熱唱して『Volt-age 47』のプログラムをすべて終了した。

570今回も歌に踊りに、ドキドキのトークに、と見どころがテンコ盛りのバースデイ・コンサートだった!
「48」も楽しみ!
  
諸星和己の詳しい情報はコチラ⇒KAZUMI MOROHOSHI Official Website
580vこの後もsun-goさん関連の記事を掲載しますからね~。ファンの皆さんはお楽しみにね!
    
sun-goの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ

2_img_0343(一部敬称略 2017年8月12日 ZEPP Divercityにて撮影)

2017年10月17日 (火)

NAKED CULMINATION~OZ RAM INDIO

   
今日は初登場の若いチーム、OZ RAM INDIO。
ドラマーだけはNATALプレイヤーとして既に紹介済みだ。
彼らの3枚目のミニ・アルバム『NAKED』のリリースを記念した『NAKED GENERATION』と題した、ツアーのファイナル公演。
この日だけ『NAKED CULMINATION』という企画名が付された。
「culmination」という言葉は、普通定冠詞のtheをともなって「最高点」という意味を成すが、努力をした「結果」という意味合いで用いられることも多いようだ。
努力に努力を重ねて来たスポーツ選手が試合で見せる内容のような…つまり、「集大成」ということ。
この日のライブはチャージは無料。
最近時折見かける「投げ銭ライブ」というヤツ。
OZ RAM INDIONのこの日に賭ける猛烈な「思い」を感じさせるではあるまいか。

10OZ RAM INDIOは男女2人ずつの4人編成。

20ボーカルズのMeg。

30vギターはKaeDe。

40vKaeDeくんはMarshallプレイヤー。

50v足元は今時にしてはエラくシンプル。
DSLの純正フットスイッチを使ってくれているのがナニやらうれしい。

60ベースはrhythm。

70vそして、ドラムスはRin。

80vRinくんはNATAL。
アッシュのブラック・スワール。

90ペダル類もNATALだ。

100新しいミニ・アルバムの内容通りにスタートしたライブ。

110コレが今年5月に発表した9曲入りのミニ・アルバム『NAKED』。
コレがいいのよ!
やっぱり若い人が演っている音楽なので、正直世代が大きく異なる私には、1回聴いてすぐに「気に入った!」というワケにはいかないんだけど、何回か聴いているウチにビビビときた。
だから、この日のライブをとても楽しみにしていた。

120cd「結果は?」と言えば、期待通り素晴らしいものだった。
Megちゃんのパワフルな歌声。

130KaeDeくんのクールなリフとメロディアスなソロ。

140rhythmちゃんのヘヴィな低音とアグレッシブなキャラクター。

150そして、Rinくんのテクニカルでクリスピーなドラミング。

160vそして、みなぎる若さ…。
Megちゃんはまだ19歳だってーからね。
ところで、最近CDではすごくいいのに、ナマの演奏を聴くと「アララ?」なんてことがよくある。
演奏がマズイということではないよ。
コレ、昔は反対だったんだよ。
おっかなビックリ、バカっていねいに録音したスタジオのバージョンより、はじけ飛んだパワフルなライブ・バージョンの方が聴きごたえがあってカッコいいことが多かった。
ところが、デジタル技術が発達してからというもの、CDの音が昔のライブ録音並みの迫力になっちゃったでしょ。
楽器のクォリティの進化もあるよね。
それに加えて、スタジオで色々と凝ったことをするのはいいんだけれど、それをライブで緻密に再現できないケースが多いように私には感じられる。
もちろん、スタジオで作ったものと実際の生演奏が違うのも魅力のひとつであることは百も二百も承知している。
しかし、最近の若いバンドさんたちは、CDとライブの演奏の差があまりにも激しいのよ。
仕事柄、ライブで聴いた曲を、家に帰ってCDのスタジオ・バージョンで確認することが多いのだが、「ハラ?コレ同じ曲?」なんてこともそう珍しくない。
大抵「なんだ、こんなにカッコいい曲だったの?」となる。
このあたりのことが巷間で指摘されているのを見かけないところを見ると、それが当たり前の時代なのか、私の耳や感性が狂っているのか…ま、多分後者なのだろう。
で、このOZ RAM INDIO…ホメすぎかもしれないが、CDはCDなりに、ライブ演奏はライブなりに、双方がそれなりの魅力を持っているように感じた。

170Rinくんはドラム・ソロを披露。

180NATALアッシュのサウンドのナント気持ちのいいことよ!

190v中盤ではMegちゃんとKaeDeくんのアコースティック・セットもはさみ込まれた。

200熱唱するMegちゃん。
何やらコピー曲を演ったというんだけど…若いバンドさんが演るコピー曲は元がほとんどわからないのよ、ゴメンね。
調べてみるに…ワンオクだったのね。
アコースティック・セットのもうひとつは「Among You and Me」という曲。
アレ?ナンで「among」にしちゃったんだろう?
「among」は2つ以上のモノに囲まれた状態に使う前置詞。
2つの時は「between」を使うのが英文法の鉄則。
歌詞がわからないんだけど、きっと何かロマンチックな意味が設定されているのでしょう。
歌の文句だからいいけど、もし試験だったら「×」になるので一応書いておきました。
ちなみにイギリスでは「among」を「amongst」と言います

210v後半は衣装をチェンジしての登場。

220Megちゃんは熱唱ぶりも十分に魅力的なのだが、何しろ、身のこなしがカッコいいのよ。
ダンスをやっているということなので、それも当然なのかもしれないが、ポーズがビシっとキマる。
ただ手を上げ下げしているだけでもゼンゼン違うんだよね。
また、そのしぐさが大ゲサでなく、とても自然で曲によくマッチしているのだ。

230v曲はKaeDeくんのペンによるものが多いようだが、聴きごたえのあるものばかりだ。
聞けば、KaeDeくんのアイドルはナント、ラリー・カールトンだという…道理で。
ギター・ソロも決してシュレッドしまくらない、曲のためのギターソロを展開していたのが印象的だった。
ところで、今の若い人たちって、ものすごく「和」のテイストを持ってるんだよね。
ファー・イースト・ファミリー・バンドのようなタイプを除けば、我々の世代のロックには決して見られなかった要素だ。
別の言い方をすれば、「ブルースから遠い音楽」ということ。
しかし、kaeDeくんの曲はどこかトラディショナルなロックの香りがするんだな。
その若い感性の部分と伝統的な部分の混ぜ具合がこのバンドの曲の魅力なんだと思う。

240vドラムスとベースのインタープレイなんかも見せてくれた。

260v何しろサービス精神も満点なのよ!

Img_0411 最後まで全くゆるみのない歌声を聴かせるMegちゃん。

270v本編20曲、猛然とダッシュで走り抜けた!
コレがOz Ram Indioの「Culmination」!

280アンコールに応える4人。
でも、この姿も12月21日の渋谷eggmanまでのことだそうだ。
この日はまだ発表されなかったが、年内でOZ RAm INDIOは解散する。

290せっかくいいバンドを見つけたと思ったんだけどね~。
モッタイナイ。
若い人たちのバンドはみんな短命だ。
才能あるメンバー皆さんの今後の活動に期待している。
300vOZ RAM INDIOの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

310(一部敬称略 2017年9月10日 渋谷GARRETにて撮影)

2017年10月16日 (月)

CANTAの15年 "黒歴史" 千秋楽

  
最近は結成30周年とか35年周年とかいうバンドがゾロゾロ出てきた。
それは取りも直さずベテラン勢が元気に活動していることを示すワケで、とても素晴らしいことだと思う。
しからば世界規模で見て、現役で最もキャリアの長いチームはどこか?…と調べてみると、どうもザ・ベンチャーズらしい。
1959年のデビューというから58年のキャリアということになる。
いいね、今なら「ザ・ヴェンチャーズ」と書くところだろうけど、以前「ベンチャーズ」と綴るところがいい。
「デズニーランド」みたいなものだ。
アレ、お年寄りがナゼ「ディズニー」ではなく「デズニー」となってしまうのかというと、日本語に「ディ」という発音がないかららしい。
ま、今もないんだけどね。「ディズニー」は外来語の固有名詞だもん。
その代わり、昔の人は「ぢ」と「じ」の音を使い分けることができたとか…。
さて、日本ではどうなるか?
ジャズのビッグバンドになるが、宮間利之とニューハードが1958年から活動を開始。
1950年に結成された前身も含めれば67年のキャリアということになり、コレが最長らしい。
…と言いたいところだが、宮間さんが昨年94歳の若さで亡くなったため、オーケストラが現存しているのかどうかは不明。
下がその宮間利之とニューハード。2002年の撮影。
真ん中でアルトサックスを吹いているのは私の親友。
大学時代にビッグバンドで一緒に演奏していた。
今もバリバリに第一線で活躍している。
大学時代、「将来、彼はプロのジャズ・ミュージシャンになり、私はジャズ喫茶のマスターになる」という契りを交わした。
彼はチャンとその約束を果たしたが、私はMarshallになっちゃった!
すまん、約束は忘れてくれ!
オレは今の仕事が大スキなんだ!

Nh 30周年記念とかになると、よく「いいですか?30年というと、私たちがデビューした時にオギャーと生まれた赤ちゃんが、今30歳になってるんですよ!」
って言うじゃない?
ホントだよね。
早いもんですよ、ヨソの家の子が大きくなるのは…。
で、ルークさんは地球デビュー30年になるワケだけど、CANTAは15周年。
「15年」というヤツをこの話に当てハメてみると、チョット微妙な感じがすることを発見した。
  
「オマイさん、こないだ生まれた横丁のクマさんとこの子ね…」
「オウ、あの与太郎かい?」
「そう、もう15になるんだってサ」
「そうかい」
で終わっちゃうような…。
  
それよりも!
「オマイさん、こないだ75って言ってたウラの八っつぁんね…」
「オウ、どうした?グエェでも悪くしたのか?」
「そうじゃないよ、もう90になるんですってよ」
「それじゃオメエ、『卒寿』じゃねーか!コイツぁメデェ!オメエ、近所のマイバスケットでも行って赤飯買って来ネェ!」
…なんてこともあるもんで。
同じ「15」でも当てハメるところによって、印象てぇモノがずいぶんと違うもんでございます。
エ~、エヘン(咳払い)。
我々のロックの世界ってーと、30年連れ添う徒党もあれば、アッという間に離れ離れになってしまう連中も多いようで…。
近頃の若いバンドってイヤぁ、チョット売れて来るってーと、すぐバラバラになってしまう。
これじゃイケませんな。
同じ志を持って集まった連中だ。
最後の最後まで添い遂げてもらいたいと思うワケでしてな。
やっぱり~、「15周年」てーと、メデテェもんでございます。
オイ、どうしたい!エエ?
CANTAの『黒歴史』もオメェ、千秋楽だってーじゃねーか。
  
落語を聴かない方にはMarshall Blogがブッ壊れてしまったのではないかとお思いの方もあろう。
コレは古今亭志ん生風にやってみたところ。
大学の時に夢中になった落語が最近私の中で猛烈なブームになっていましてな…。
ヒマさえあれば志ん生を聴いてるてぇヤツで。
あ、イカンイカン、また!
それに加えて浪曲という新しい楽しみを見つけてしまって、広沢虎造の声にウットリしている毎日なのである。
浪曲って、日本の「ひとりミュージカル」だからね。
すごくおもしろい。 
  
CANTAの15周年を祝う3週連続のコンサートもいよいよ最終回になってしまった。
グループの歴史を振り返って3週連続でライブハウスのステージに立つ…なんて企画はなかなかないんじゃないの?
今にして思うと何のパロディだったのかな?…というのは、東京おとぼけキャッツが5日連続で渋谷の屋根裏に出演したりしたこともあった。
また、彼らは「日本で一番高いところで開催するコンサート」と称して、東京タワーの展望台でライブをしたり(私は両方とも観に行った)。
高いところつながりで言えば、当時世界で最も高いギャラを取ると言われたジャズ歌手のエラ・フィッツジェラルドが、空を飛ぶ飛行機の中でコンサートをしたり(コレは観ていないが話題になったのは知っている)…とか、マァ、皆さん色々とやられているワケだけど、このCANTAの企画も必ずや珍しい部類に入ることだろう。
それも今日が千秋楽。
3週間なんてアッという間だったね。

10最終回の今日は7枚目から9枚目のアルバムからのレパートリー、つまり一番最近のCANTAの姿をお見せすることになるワケよね。

20ルーク篁

30vMASAKI

40v雷電湯沢

50vこの3回すべてのステージでルークさんのお供をしたMarshall…

55v1959RRと1960X。
15年目のCANTAのMarshallを記憶に留めておこう。

50v前回は「1959講座」もやっちゃったからね。
記念にクローズ・アップを1枚。

60ショウの冒頭は早速7枚目から「たった…」と…

70v「NATURAL BORN FIGHTERS」を続けて演奏。

80さすが『セヴン』からの曲ともなると何となく楽勝に演奏しているように見えるのは目の錯覚か?
イギリスの名門プログレッシブ。ロック・バンド、ソフト・マシーンにも『Seven』というアルバムがあるんだけど、双方『7』と表記しないところがおもしろい。
私はこのソフト・マシーン好きが昂じて、出身地のカンタベリーまで2回行ったわ。
原宿アストロはこのシリーズだけで3回。
ああ、コレで終わっちゃうなんて寂しいナァ。

90「サンキュー!ありがとう!CANTA黒歴史・千秋楽へようこそ!」
ルークさんの最初のMC。
「一番最近に近い音楽を演るワケですけど楽しみにしていましたか?」
お客さんが「イエ~!」で応える。
「その楽しみ加減をオレたちにブツけてくれ~!
再度お客さんの「イエ~!」。
「受け止めました!」
170v…と、ルークさんが『セヴン』とそれに続くアルバム『My Generator』の話をしていると、どうもお客さんは早く演奏が聴きたい様子。
それを敏感に見て取ったルークさん…「曲だね?わかったよ!オマエたちとはわかり合えない!」とお客さんをイジってピアノから始まる「Flower Song」。
2013年の『My Generator』からのチョイスだが久しぶりの演奏となったそうだ。

100「行こうぜ!」
「シャボン玉放りDay」と「Fantasize」をつなげる。
この「シャボン玉」は濃密な社会派ソングなんだね~。
ルークさんとは政治の話をしたことは一切ないけれど…とにかく今度の選挙、皆さん必ず投票しに行ってくださいね。

110「Fantasize」は最近でもよく取り上げる重要ナンバーだもんね。
それだけに実に濃密な演奏となった。
あ、他の曲ももちろん十分濃いです。

120「この辺の曲も楽しいね!
大丈夫かい?
みんなボクのつまらない話について来てくれるかい?
ついさっき『わかり合えない』って言ったけど、わかり合っちゃったからね!
音楽は壁をブチ破る時があるからね。
このライブの中にもそういう瞬間があったら大成功かもね!」と、ルークさんは客席の後ろまでウインクを届けた。
イントロがお気に入りという「Home」。

130vエエ~、「壁」なんてあったんですかッ?
確かにMarshallの壁はなかったけど…。
このシリーズ、CANTAとお客さんの間に壁を感じた瞬間はまったくなかったよね!
「Home」と連続に披露したのは最近作、桃の『LOVE FIXXXER』から「My Dear Friend~世界は寂しいでできている~」。

140vこれまで初日、中日と「暗黒」っぽいイメージで構成した中盤。
イヤ、実際はゼンゼン違ってただただカッコいいんだけどね。
今回もそういう設定にした。
ルークさん曰く、「ボクの中ではシットリした曲。シットリした中にも骨太さがある最悪の暗い曲です」
またまた~。
演奏したのは「Born to Love」、そして「Campanella」。

1503曲目にはギターを持ち替えて、『My Generator』から「Round & Round」。

220v白いストラト・タイプのレフティ。
このギターを弾くルークさん、始めて見た。
使用したのもこの曲だけだった。

180vココで恒例のMCコーナー。
「3日目、ありがとう!アッという間の6月だったね!」

190v「今日はかなり緊張感があります。15周年にふさわしいイベントができてヨカッタ。」

200vルークさんがMASAKIさんに合流。
吹き出しちゃったのはダテ眼鏡の前防衛大臣の話。
ルークさんがそのダテ眼鏡を手ではなく口でそっとハズしてあげるとかナンとかで大盛り上がり!
「次のライブはメガネのお客さんが増えちゃったりして!」
あ、Marshallもメガネやサングラスをやってますからね。
伊達や酔狂ではありません。
コチラをご参照あれ。
「あんなこともやりたい、こんなこともやりたい」という楽しみな話を経て…
「さぁ、盛り上がる曲をやっていこうか!コレも久しぶりです!」

210『セヴン』から「一滴」。  

165間髪入れずに「Make My Day」と来て…

160「デカい声出して行こう!」と「HEAVEN'S WAITING」!

230ルークさんとお客さんを猛然とプッシュしまくるリズム隊がまさに一大スぺクタクル!

240途中みんなでジャンプしたりして楽しかったね!

250v「楽しかったかい?!
オレも楽しかった~!オマエらのおかげだぜ!
最後の最後でわかり合えたな!」
そんなことないでしょうって!
「次の曲は最高に気に入っている曲!…その後でアンコールでもやったら?」とルークさんが紹介した千秋楽の本編を締めくくる曲は最新作の『LOVE FIXXXER』から「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY」。

260ルークさんにいわれないまでも、もちろん早速アンコール!
「イヤ~、千秋楽。ヨカッタね。
いい企画だったね。おもしろかった。
アルバムを1枚ずつ演るのもいいかもしれないね!」の言葉に盛大なレスポンス。
アンコール最初の曲は『セヴン』から「MIRACLE」。

270v「ミラクル起こしていこうぜ!
じゃあお祭りだ!」
「Virginity」と「Bound for Freedom」…

280vそして「月とチャリとGuitar」をプレイして千秋楽のプログラム、そして、『CANTAの15年"黒歴史"』3公演すべての演目を完結させた。
これほどアッという間の3週間もなかったね。

290vそして、ショウを締めくくるルークさんのクリシェ…「またやろうな!また来いよ~!」
3回とも実に楽しく、見ごたえのあるショウだった!

300この分だと20周年なんかすぐに来ちゃいそうだね。
楽しみだ!
現在『秋CANTA’17 夜の匂いに目眩を覚えた、それは15の秋でした♥』と題したツアー続行中!
 
CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

310v(一部敬称略 2017年6月29日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年10月12日 (木)

火の神からの一撃~ヒヌカムブロウ登場!

 

質問。
「オールディーズ、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、サザン・ロック、パンク・ロック、パブ・ロック、ジャズ・ロック、ヘヴィメタル、J-POP…世の中には色々なスタイルのロックが存在しますが、アナタが『ロック』という言葉を耳にして直感的に思い浮かぶのはどういうタイプのロックですか?」
  

ロックに関して言えば、リアルタイムで聴いたモノもあれば、後追いで親しんだモノもあるし、新しいモノにはかなり疎いけれど、私の場合はプログレッシブ・ロックが一番好きなのね。
いつかも書いたように、プログレッシブ・ロックほど定義が曖昧なジャンルもないと思うが、マァ、ブリティッシュやイタリアンの器楽演奏を中心とした、大ゲサでややこしく、テクニカルな音楽が私にとってのプログレッシブ・ロック。
だからFaustとかAsh Ra TempelとかKraftwerkみたいなジャーマン・プログレは対象にならない。
そういうのが一番好き…というだけの話。
で、冒頭の質問に私が答えるならば、ナンダカンダ言って、ブルースを礎ににした飾り気のない、シンプルでエンターテインメント性の高い、エイトビートの音楽こそが「Rock」っていうところに落ち着く気がする。
それは70年代の初期にしか存在しない音楽で、Led Zeppelinでも、またDeep Purpleでも、はたまたビートルズでもないのね。
どんなにハードなスタイルを採っているにせよ、売上第一主義の80年代以降のモノとは一線を画しているロック。
どんなバンドをイメージするかというと、Humble PieとかStatus Quoって言えばいいのかな~。
録音技術のレベルによるところもあるかも知れない。
飽くまでも自分だけの感覚よ。
ある人は「The Shaggsこそがロックだ」と思っている人もいるかも知れないし、あるいは「Devoこそがロックだ」という人もいるかも知れない。
若い人に同じ質問をすれば、「ゲスの乙女極み。」…アレ?反対か。「ゲスの極み乙女。」と答える子もきっと少なくないだろう。
要するに世代の問題か。
だからこんな質問はナンセンスなんだけど、今日紹介するチームは紛れなく「ロック」だと思うんだよね。
  
その名を「ヒヌカムブロウ」という。
名古屋を拠点に、2009年に活動を開始したバンド。
7年前、ヒヌカムブロウが下のファースト・アルバムをリリースした時、某ギター雑誌に籍を置く、学校の後輩にして親友の編集者が「コレ聴いてみてください。カッコいいですよ!Marshallですし…」と、親切にもサンプル盤を送ってくれたのが始まりだった。
マァ、聴いてみて驚いたね。
「カッコいい!」という言葉しか思い浮かばなかった。
そして、ココで今一度冒頭の質問に戻って答えるならば…「こういうのこそがロックだよ!」

Hb1当然、上京したらMarshall Blogの取材にお邪魔しようとしていたのだが、そのチャンスがまったく巡って来ないウチに、正直徐々に忘れていってしまった。
それが、Marshallの事務所を開設して、若いミュージシャンが出入りするようになり、「こんな音楽聴いたことあるか?」とか、「こういうのカッコいいだろう!」と頼まれもしないのに彼らにロック、ジャズ、クラシック、民族音楽の音源を聴かせ、「迷惑音楽塾」みたいなことをやっているウチにヒヌカムブロウのことを思い出した。
そして、上のファースト・アルバムを若い連中に聴かせると、「ウワ!カッコいい!コレ誰ですか?」と百発百中でジャケットを手にするのだ。
若い人たちは、ヒヌカムブロウが私がまだ若かりし頃に親しんだ古いバンドだと思うらしく、現在活動している名古屋のバンドであることを伝えると大抵が驚くね。
そんなことが幾度もあって、私のヒヌカムブロウ熱が再燃してしまった。
そこで、先述の出版社の友人にお願いして再度間を取り持ってもらった。
するとどうだろう、ヒヌカムブロウは丁度セカンド・アルバムを発表して東京へやって来るというではないか!
何たるタイミング!
まさに「I'm on fire!」。
コレはMarshallの社長夫人が日本に来た時に教わったんだけど、物事がすごくスムーズに行っている時に使う表現。
例えば、電車の乗り換えがうまく行ったり、待たずにエレベーターが来たり、行く先の信号が全部青になっていたり。
まさにヒヌカムブロウの状況が「I'm on fire」だったのだ。
そりゃそうだ、「ヒヌカム」というのは縄文言葉で「火の神」を表すのだから!
そして「ブロウ」は「Blow」…「ヒヌカムブロウ」で「火の神様の一撃」だ。

3_img_0002 その一撃をくらわせてくれたのが…
ボーカルズ/ギター/ハーモニカのコースケ。

2_img_0010ギターはエイリ。

30vベースはケンタロウ。

40vそして、ドラムスがオガサワラ…の4人。

50v1曲目は「Hard to Handle」というアルバム未収録のゴキゲンなエイトビート・ナンバー。

60やっぱりこういうロックは気持ちがいいね!
言っちゃ悪いけど、私が若い頃はこういうロックを演奏するバンドがたくさんいたんだけどね。
ベルボトム履いてさ、タバコは必ずハイライトだった。

3_img_0035 「ヒヌカムブロウといいます。よろしくね!『手の鳴るほうへ』!」
ウォ~、CDとおんなじだ~!
タマりまへんな~!

80v「手の鳴るほうへ」はファースト・アルバムの冒頭を飾るアルバムのリード・チューンだ。

90コースケさんはハーモニカをブロウ。

100vイヤ~、でらカッコええがね~!

110アーシーなブルース調の曲なんだけど、サビの展開が意外なんだよね。
コレもよくMarshall Blogで若い人たちにお願いしている「トラディションと現代の感性の融合」のひとつ形なのではないだろうか?

120vギターを手にしたコースケさん。
3曲目は「Break Out Boogie」。

130今年リリースしたセカンド・アルバム『夜明けの風』に収録されているゴキゲンなアップテンポのブギ。
3の感覚。
そう!
今の若い人たちがやっている音楽は「3と4」がないんだよね。だから我々世代にはロックに聴こえて来ない。
「3」はいつも書いているように三連のこと。ブギとかシャッフルを表す。
「4」はコード進行。トニックから4度進行する曲がない。あるいは少ない…というか聴いたことがない。

3_2img_4705 しっかしいい声だな~。
声だけじゃなくて、歌い回し方が何とも言えないんだ。

140エイリさんの歌を歌うようなボトルネック・ギターが気持ちいい!

150再度MCがはさまれ、お客さんから「バンド名はどういう意味なの?」と質問が飛び、すでに上に記したバンド名の由来を説明した。
それほど東京はなじみがないのかな~。
今時、毎週のように大阪から東名をぶっ飛ばして東京に通うバンドさんがたくさんいるじゃない?
名古屋からならしょっちゅう東京に来ていたんじゃないかしら?と思っていたらさにあらず。
ナント、ナント、コレが初めての東京での演奏となるのだそうだ。
またしてもビックリよ。
メンバーに東京ギライの人がいるのか、はたまた、ただのスケジュールの問題なのか、結成して10年近くになるのにこんないいバンドが東京で演奏したことがなかったというのはどうしても信じられん。
昔はそういうケースはいくらであったけどね…。
考えてみると、名古屋ということで言えば、なぞなぞ商会だってそうだったもんな~。
私は東京で都合3回ほど拝見したが、それも2年とか3年越しでの話。
毎週のように「なぞ商」が吉祥寺のライブハウスに出演するなんてことはついぞなかったもんね。

160次も『夜明けの風』から「悪魔と踊る影法師」。
歌い出しは「ルパン三世」を思い出させるが、ヘヴィな内容な歌詞が曲にマッチしてとても聴きごたえのある1曲だ。

170vエイリさんのギター・ソロがフィーチュアされ…

180v後半ではコースケさんとのツイン・リードの場面も登場する。
見ごたえ満点のヒヌカムブロウ!

240続いてはファースト・アルバムからシットリめに「Lonesome man」。

190この曲ではエイリさんを大フィーチュア。

1_img_0113エイリさんは1987Xに1936をセットしていた。

3_img_0070 楽しい時間はアッという間に過ぎるもんでございまして…。
鉄壁のリズム隊に支えられて最後の曲。

200vファーストから「カンカン照りの太陽」。

210vココでもエイリさんのボトルネックが炸裂!

2_img_0031どれもトラディショナルなテイストに満ち溢れたステキな曲なんだけど、コースケさんの声だけでも楽勝で聴かせちゃう。
やっぱりこういうのを「ロック」っていうんだよ。

220vひとつのメディアであるMarshall Blog(←コレばっかり。決して調子に乗っているワケではありません。いいバンドやショウをジャンジャン紹介したいだけなのよ!)がこれだけホメそやしたんだから、皆さんもヒヌカムブロウを観てみたくなったでしょう?
私も是非東京の皆さんにお見せしたい!…と思ってスケジュールをチェックしてみたけどダメ。
東京、来ませんわ。
興味のある人はウェブサイトをこマメにチェックしてチョ!
コースケさん、スケジュールがキマったら私には連絡よろしく!
  
ヒヌカムブロウの詳しい情報はコチラ⇒ヒヌカムブロウ公式サイト

250(一部敬称略 2017年8月19日 吉祥寺BLACk AND BLUEにて撮影)

2017年10月11日 (水)

鋼鉄のハート、Silex!

  

勉強不足でスミマセン!
正直に白状するけど、ワタクシ、STEELHEARTというバンドをまったく存じ上げませんでした。
27年ぶりの来日か…ファンはうれしかっただろうな~。
その東京公演の前座に我らがSilexが登場した。
今日はそちらの模様をレポートする。
ところで、「前座」という言葉がスッカリ使われることがなくなったが、私は「サポート・アクト」なんて言うよりゼンゼンいい思っている。
私は英語のことがとても好きだけれど、何でもかんでも英語にしちゃうのがすごく恥ずかしい。
「ワイズ・スペンディング」ってナニよ?
美しく、理知的で上品極まりない我々の大切な日本語をないがしろにして、公の人がこんな言葉を恥ずかしげもなく使うことは到底「ワイズ」に思えない。
将来ナニが起こるかわからないご時世だ。
「The Super Volunteers」とか「The Drafted Warriors」だの、何やらカッコよさそうな言葉がお上から出て来ないように、若い人たちには付け焼刃でいいから勉強して、毅然とした態度で今度の選挙に臨んでもらいたい。
さて、それとは関係なしに、「前座」と同じように、最近聞かなくなった言葉に「ぼうや」ってのがある。
これだけ現場に行っていて、まったく聞いた記憶がない。
「ボウイ」じゃないよ、「ぼうや」。
今風に言えば「ローディ」ということになるんだろうけど、今や「ローディ」はショウビジネス界の一大ビジネスに成長している感もあるので、「ぼうや」とか全然イメージが違うモノになってるか?
あ、「付き人」って言えばいいのか…。
昔はプロ・ミュージシャンを志す若者はみんな師匠について、荷物を運んだり、楽器の手入れをしたり、身の回りの世話をして、現場で実地の研修をして、人脈を広げてデビューのチャンスを狙ったものだ。
今をときめくスター・ミュージシャンが「若い時に〇〇さんのぼうやをやっていたんですよ」なんて話を聞くのはすごくおもしろいものだ。
芸能界では今でもそういうシステムが当たり前だし、ロックの世界でも昔はそれが普通だった。
今は学校があるからね。
学校でひと通りそういうことを教えてもらえちゃうので、ワザワザ小意地の悪い先輩についたりしなくても習得できちゃう。
人脈なんて広げなくてもスッポ~ンとアニメかなんかの仕事も転がり込んできてくれる。
あ、いいとか悪いとか言っているんじゃないですよ。
そういう世の中になった…ということを言っているだけ。
  
ハイ、今日のマクラは以上。
さて、ノリにノッてるSilex。

10Pete Klassen

15vMasha

20vステージにはSTEELHEARTが合計3セットのMarshallフル・スタックがセットしてくれていた。
ありがとうSTEELHEART!
やっぱり見た目の破壊力が違うね~、フル・スタックは。
もうそこにあるだけで無条件に「ロック」だよ。

30でもMashsaくんのMarshallは裏にセットされてたの。
愛用のJCM800 2203!

50キャビネットは表の1960AXを使用した。

40hibiki

60vhibikiくんはEDEN Terra Nova TN-501。
よ~、抜ける~。

70vYosuke Yamada

80vそして、サポート参加のYosisi。

90会場は開演前からスゴイ熱気だった。
Silexを目当てに来ていた人もかなり多かったんじゃないかしら?

100オープニングは「Everlasting Symphony」。
Mashaくんのソロではひときわ大きな歓声が上がった。

110あまりにも熱狂的な反応にSilexのテンションもいいように上がりまくる。

120v続いての曲はファースト・シングルから「Cancion De Amor」。

130vここでもMashaくんがクライング!
会場を埋め尽くすMasha+Marshalサウンドが素晴らしい。

140vアタマは3曲ブッ続け。
「Metal Nation」が締めくくった。

150Roxy Musicの前座を務めたサディスティック・ミカ・バンドじゃないけれど、「前座が本編を喰った」なんて話が昔からあるけど、まさにそんなことを狙っているかのような気合いの入りようだ。
STEELHEARTのステージはこれからだし、もちろんSilexも普段通りにプレイしているに違いないのだが、そんな勢いを感じたわ。
その理由のひとつはギタリストの背後のMarshallだろう。
Marshallは単にギターの音をアンプリファイするだけではないのだ。
ステージ全体をアンプリファイすることができるのだ。

160時間がないので短めのMCをはさんで、Silexからのプレゼントがファンに贈られた。

170それがナニかと問うならば?
---問うならば~!
久しく筋少さんにもお邪魔していないナァ。
Silexはこの日、完全初披露となる「An Evening in Paradise」という新曲を演奏したのだ!
230vMashaくんによると「メンバーのエッセンスが凝縮されたSilex流のハードロック」…まさにその通り!
作った本人が言っているんだから間違いないし、間違いなかった。
今後のSilexの重要なレパトワのひとつになることだろう。

180v勘を取り戻したのか、Silexの曲に慣れたのか、チョット前よりもアクションが激しくなったYosisi。
好きなんだ~、彼の動きが!
初めてYosisiを見た時に「ふなっしー」を思い出したことをCrying Machineのライブ・レポートに書いたことがあった。もう4年以上も前のことだ。
そして先日とうとう、本物のふなっしーをMarshall Blogにお迎えした
信じられないぐらいのアクセス件数にタマげちゃったよ!
そして、これだけ沢山の人にMarshall Blogが読まれているのかと思ってチョットこわかったね。
で、そのふなっしーの記事内でYosisiのことを書いて、4年以上前のライブ・レポートにリンクを張っておいた。
するとどうだろう。
予想をはるかに超える数の読者がそのCrying Machineの記事を読みに行ってくれたのだ。
もちろんこっちはそれを期待していたんだけど、ナニが起こるかホントわからない世の中ですわ。
田川ヒロアキがいつも「Marshall Blogはひとつのメディアである」と言ってくれる。
彼はロック・ギタリストで活躍すると同時に作曲家としてものすごく裾野の広い仕事をしているんだけど、日本国中、津々浦々、行く先々で「Marshall Blog見ましたよ!」と言われるらしいのだ。
そういう状況を指して「ひとつのメディア」だなんて言ってくれるのはとてもうれしいことだし、これからもそうありたいと思っている。
とにかく、制作に協力してくれる皆さんと、読者の皆さんに感謝感謝なのだ!
190vもちろん「Silexの新曲」とあってお客さんたちは大喜び!
超大ウケの反応にメンバーもうれしそうだった。

200v新曲の後はおなじみの「Cry for the Moon」。

210vhibikiくんの必殺ワザ、「又兵衛」!
又にベースを突っ込んでいるからです。今、私が勝手にそう呼んだだけです。
でもhibikiくん、コレ好きだよな~。
しかしさ、チョットしたタイミングや態勢のズレでベースのペグがアソコに当たっちゃったらイテエだろうな~!
そんなシーン…見てみたいと思いませんか?
hibikiくん、よろしく!

250もう一度MCをはさんで最後のセクションに突入した。
今一度Marshallの壁の前で写真を撮っておきましょうね。

220v曲はSilexの第1キラー・チューン「Standing on the Grave of Yesterday」。
そして、最後を「Cry for You」で締めくくった。

240今秋、Silexの待望のファースト・フルアルバムのリリースが決定した。
そのリリースに合わせ、『DRAMATIC METAL NATION』と銘打ったツアーが決定している。
順風満帆にますます勢いを強めるSilex。
これからの活動が楽しみだ。

260vSilexの詳しい情報はコチラ⇒Silex official website

270(一部敬称略 2017年8年15日 渋谷WWWにて撮影)

2017年10月10日 (火)

CANTAの15年 "黒歴史" 中日

  
黒歴史の「中日」。
前回も超満員だったけど、今日はドラゴンズ・ファンで満員御礼。
今年のペナント・レースは最下位だったようだけど、熱心なファンの多いこと!
え?チガウ?
「中日」ってドラゴンズじゃないの?…と冗談を言ってみたところで、私が野球に何の興味も知識もないことはMarshall Blog読者の皆さんは先刻ご承知か。
ホ~ント、スポーツって見ないわ。
Marshall Blogに最も縁遠い話題はスポーツなのね。
ちなみに今月のヤングギターは「ギターと人体」という特集を組んでいて、ギタリストの皆さんに「運動はしていますか?」とか「食事に気を遣っていますか?」とか、クリニックで出て来るような質問でアンケートをしている。
ルークさんも登場するんだけど、普段おつきあいしている方がとても多く、プライベートの一部を知っている私にはメチャクチャおもしろかった。
  
さて、今日も原宿のアストロ・ホールから。
このハコには忘れられない思い出がありましてね…。
私が初めて司会のマイクを握り、ズラリとMarshallを並べてHandwiredシリーズの商品発表会をココでやったのです。
2004年のことで、出演は土方隆行さんに北島健二さん、それにFuzzy Controlといった方々。
もうアレから13年も経っているのか…。
ハコのスタッフの皆さんにはとてもご親切にして頂きましてね~、それ以来今でも仲良くしてもらっています。
それと7年前にココで10ccを観たんだよな~。
もうオリジナル・メンバーはGraham Gouldmanしかいなかったけど、最初から最後まで、細部に至るまでバンドの演奏に合わせて歌えたコンサートって、人生のウチでココで観たその10ccと、Zappa Plays Zappaだけだわ。
  
そんなアストロ・ホールで観るCANTA。
デビュー15周年を記念する3週連続のコンサート。
今日はその2回目のようすをレポートする。

05「中日」に演奏されるのは4~6枚目のアルバムに収録された曲たち。
  
「行くぜ東京ッ!」
オープニングは6枚目のアルバム『Green Horn』から「Go Faster! Go Faster! Go Faster! Go Faster! 」。
続けて同じアルバムから「愛という名の下に」。

10ルーク篁

20vMASAKI

30v雷電湯澤

40vルークさんの背後には今日もMarshall。
Marshallコレクターのルークさんのこと、15周年を記念してご自身のコレクションを披露すべく、毎回違うMarshallがセットされるのかな?と勝手に思い込んでいたけどさにあらず。
「初日」と同じ1959RRと1960AXがステージに上がった。

50vMASAKIさんの背後はおなじみの特注のヤカン・スタンド。

60vそれと、コレ。
十手。
気になるナァ~。

70v2曲終えたところでルークさんのMC。
「『黒歴史』の中日です!1~3枚目の曲を演った初日が好評だったからね!
ファースト・アルバムには『Everything’s Gonna Be Happy』と、『すべてよくなるでしょう!』というタイトルをつけてみた」
外人は「Everything's gonna be alright!」とかその手のセリフが好きなんだよね。
イギリスでは「I always look on the bright side of my life」というのが有名。
コレはエリック・アイドルが歌ったモンティ・パイソンの挿入歌で、ロンドン・オリンピックの閉会式にも本人が登場して歌っていた。
で、ルークさん…「そんなことあるワケないじゃん!」だって!
ハイ、すべてがウマくいくことなんてそうはない。
「でも、そんな感じを表現したくてそのタイトルをつけた。そういうバンドにしたかった。
3枚目までとても好評で、心に闇を抱えていらっしゃる皆さま…闇を抱えながらも日々頑張っていらっしゃる。それが美しいんですよ!
ほいで…」
ココで皆さん大爆笑。
せっかくいい話をしているのに、ルークさんが「ほいで」なんていう言葉でつなぐから!
「今日は4枚目の『百花颯鳴』から『Green Horn』までの曲を演奏します」とシャツの腕をまくった。
「ジャケットで来たシャツ。腕をめくると白い『細腕繁盛記』なのさ…」
『細腕繁盛記』…久々に聞いた言葉だ。
「銭の花の色は清らかに白い。だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする…」
学校から帰ると、母が家の仕事をしながら昼間の再放送を時々観ていて耳にこびりついている。
こっちはまだ子供だったので、「こんなのナニがおもしろいんだろうな~」といつも思っていた。
そういえば、「カギっ子」っていう言葉は絶滅したね。
ウチは母が専業主婦だったので、家のカギを持って学校へ行くことは一度もなかったけど、当時はそんな言葉があったぐらい共稼ぎとか母子家庭は珍しかった。
仮にお母さんが働いていてもおジイちゃんやおバアちゃんが家にいるとかね。
言葉ってのは本当に「時代を映す鏡」だね。
  
さて、MCに続いては4枚目の『百花颯鳴』ゾーン。
「In my Room」と「1959」。

80v5枚目の『流星と春の嵐』から「World Wothout End」も続けて演奏。

90この曲では途中でチョットしたトラブルがあったが、「♪愛してま~す」が逆にすごく印象的に聴こえた。

100「アレ?素通り?」と古くからMarshall Blogをご覧の皆さまはお思いになったことかも知れない。
ナニが?って「1959」よ、「1959」。
こんなにおいしい脱線ネタを私が放っておくワケがない。
ナントならば…「1959」はMarshallを代表するシンボル的モデルなのだから。
…ということで、頼まれてもいないのに、今日だけの「Marshall大学」をココで開校しましょうね!
いつもライブ会場で声をかけて励ましてくれるCANTAファンの皆さんへ、「1959」を1.2倍楽しむための特別講義だよ。
まず、「マー大」の校章はコレ。
Mar_logo校舎はココ。
イギリスはウエストミンスターシャー、ミルトン・キーンズにあるMarshallの本社工場。

9_img_5982いいから、いいから、行った気になって!

9_img_5993ルークさんはこの曲の中でこう歌う。
「♪WOW WOW 1959 DREAMIN' フルテンで始めよう 100WのECSTACY 真空管がCRY」または、「♪WOW WOW 魂の解放者 ROCK'N'ROLLの夢を叶えた影の功労者」…。
ナント素晴らしい。
「さすがルークさん!」としか言いようがないじゃないか!
ま、私も長年にわたっていい加減色んな音楽を聴いてきたけど、「絶対」とは言わないが、世界広しと言えどもこれだけドンズバでギター・アンプのことを歌った曲って他にないんじゃないかな?
「ギター」の名の付いた曲は「Johnny Guitar」だの、「While my Guitar Gently Weeps」だの、「Guitar Jamboree」だの、そう珍しくはないけど、アンプのモデル名がタイトルの曲はやっぱり他に思い浮かばない。 
1960年代の中頃、爆音合戦に明け暮れていたロンドンのロック・シーンから生まれた名器。
それまではギター・アンプというものは、せいぜい50W程度の出力で十分であった。
要するにその程度の音量で事足りる音楽しかこの世になかった。
ある時、「100Wのギター・アンプを作って欲しい」と、Marshallの創始者、ジム・マーシャルに依頼したのはThe Whoのピート・タウンゼンドだった。
ロックが大きく変化しようとしている時代だった。
想像を絶する大きなギターの音がピートの作る音楽に必要だったのだ。
ピートは1966年以降Marshallを使わなくなってしまったが、1962年にMarshallが最初に発売したモデルの開発にも大きく関与した人。
そうして1965年、「1959 SUPER LEAD」としてこの世に生を受け、現在まで「Marshallの歴史的代表機種」として100か国にも及ぶ世界のマーケットで流通している。
以上が歴史。
細かいことをチョット書いておくと…。  
Marshallではギター用のアンプのことを「LEAD」と呼んだ。だから1959の正式名称は「1959 SUPER LEAD」という。
よくMarshallの4桁の数字を用いた型番を、そのモデルが発売された年と考えている人がいるが、全く関係ないどころか、この数字には何の意味もない。イヤ、チョットある。
この数字は実はMarshall自身ではなく、60年代から1981年まで世界のMarshallの販売を一手に請け負っていたロンドンのRose Morrisという楽器店がつけたもの。
世界で最も有名なスピーカー・キャビネット、1960は1959と同時に売り出されたため連番になっている…程度のもので、そもそもMarshallは1962年の創業だから、1959年にはまだこの世に存在していなかった。
しかし、後付けで「1959の定義」というモノがあって;
●100Wのヘッド(コンボの場合はアタマ2桁に「19」ではなくて「21」が用いられた)
●4インプット(向かって右端のギター・ケーブルをつなぐ穴が4つある仕様)
●マスター・ボリュームなし。
…こんだけ。
こういう状態のアンプはどんな形をしていようと、Marshallではすべて「1959」という名前になる。
下の写真は現在も販売しているほぼ原形の「1959SLP」というモデル。
一時はコントロール・パネルにアルミが使われていた時代があった。
現在流通しているこの1959は、復刻の際、オリジナル同様のプレキシ・グラスという材質をコントロール・パネルに採用し直したので、「SUPER LEAD PLEXI」と称し、さらに型番にその頭文字を付して「1959SLP」として他の復刻モデルと区別した。
それにしてもカッコいいデザインだよな~。私の年だともう40年以上目にし続けているけど、まったく飽きが来ない。
やっぱりジムはアッパレだよ!

21959slp_frontすぐ下は1970年代、「JMP期」と呼ばれていた頃の1959。
見た目は変わったが、やはり定義通り、「4インプット、マスター・ボリュームなしの100Wヘッド」だ。
私は大学の時、コレを使っていた。
何しろ音がデカくて、歪んだことなどただの一度もなかった。
大きさでマイッタのは、音よりもその図体。
ライブハウスなんかで目にしている分には何でもないのだが、コレとスピーカー・キャビネットを自分の部屋に入れてごらん。
デカいよ~。
それに、いくら見た目がイカしていでも狭い部屋の中では邪魔だわ。
使わないMarshallほど重くて邪魔なものはないからね。

2jmp19591981年にJCM800シリーズが発売され、デザインが大幅に変わっても定義に則って1959は存続した。

8001959下はJCM800シリーズの代表機種、2203。
上の1959とほとんど同じでしょう?
ところが、仕様は全く異なっているのね。
なんだか「こち亀」みたいになって来たな…。
この2203は2インプットでマスター・ボリュームが搭載されているのね。
つまり…
●100Wのヘッド
●2インプット
●マスター・ボリュームあり
…というのが2203の定義。この仕様のモデルはすべて2203となる。(50Wは2204)
1980年代、この2203が世界的にアホほど売れてMarshall社は莫大な外貨を獲得し、ジム・マーシャルはエリザベス女王から表彰された。
コントロール・パネルが以前のモデルに比べて左右にガバチョと広がっちゃったでしょ?
今では当たり前のルックスだけど、このシリーズが発売された時、世界のMarshallファンがヒックリ返って驚いたらしい。

2203Marshallに興味のある方は、こんな本があるので是非読んでみてください。
コチラは私が監修した『アンプ大名鑑<マーシャル編>(スペースシャワーブックス刊)』。
よせばいいのに、表紙の写真も私が撮らせて頂いた…大変だった。

Ad コチラはほとんど私の文章と写真で構成された、Marshall社の50周年を記念して刊行した『Marshall Chronicle(シンコーミュージック刊)』
コチラは企画段階から参画させて頂き、取材をし、関係者にインタビューをし、すごく大変だったけどおもしろかったな~。
「日本で初めてのMarshallの本」ということもあって燃えたわ~。

Mc さあ、1959がわかったところで、黒歴史でルークさんがお使いになっているMarshallをもう一度見てみよう。
すでに記した通り、モデル名は「1959RR」だ。
「RR」は1982年に飛行機事故で25歳の若さで夭折した天才ギタリスト、ランディ・ローズの頭文字。
ランディがMarshallの工場に行った時に施してもらった改造をそのまま採用したシグネチャー・モデルだ。
元々はマスター・ボリュームが付いていない、4インプットの100W仕様のヘッド…すなわち1959なんだね~。
  
1959が発売されてから52年が経過した。
50年以上経っても中身が変わらない電化製品なんて他にある?
ないでしょう?52年ですよ!
ナゼ1959は変わらないか?
理由はルークさんが歌ってくれている。
「夢を叶えた影の功労者」…
雑誌でもなんでも皆さんギターばっかり注目するけど、そのギターの音を出しているのは誰なんですか?
ギター・アンプでしょうが!
Marshallはその独特の音でロックの歴史を変えたんですな。
もちろん、それはピート・タウンゼンド等の偉大なミュージシャンの音楽的アイデアのおかげなのね。
楽器はいつでも音楽の僕なんです。
ジム・マーシャルが亡くなった時、ギターマガジンに寄稿した追悼文に「あの黒い大きな箱には夢がつまっている」と書いた。
今でもそう思っているし、だから長年見続けて来ても飽きが来ない。
夢に飽きてしまう人はいないでしょ?
「真空管の夢」…。
私はルークさんのギターの音が好き。
もちろんそれはルークさんの指先から出される「ルーク篁のギターの音」なんだけど、すごくMarshallっぽいんだな。
不思議なもので、Marshallを使っていてもそれほどMarshallっぽい音がしないギタリストもいるのね。
いいとか悪いとかじゃないんですよ。
そのルーク・ブランドのギター・サウンドはMarshallの心臓部でもある真空管じゃないと作れないんだな~。
どんなにデジタル・テクノロジーが進化しても、絶対にこのホンモノの真空管のサウンドを超すことはできない。
考えてみると、真空管のアンプというのは、音だけでなく、「ロックの空気」を同時に作っているからなんだな。
「大音量の代名詞」…。
説明不要でしょう。
チョットだけ書くと、ピート・タウンゼンドのアイデアがギターの多様性を進化させ、ジェフ・ベックのカッコいいギターがそれを昇華させ、ジミー・ペイジがそれを見てレッド・ツェッペリンでハードロックを大爆発させた…そしてそこにはいつもMarshallが放つ大音量のギターがあった。
つまりMarshallの大音量がなければ、今のロックは別のモノになっていたであろうということ。
誰よ?「そっちの方が静かでヨカッタ」なんて言ってるのは?
ロック・ギターの同義語、1959。
どんなにギター・アンプのデジタル・テクノロジーが進化しても、1959は永久にビクともせんよ、ガハハハ!
講義終わり。
    
さて、ルークさんの「1959」には加えて「You Really Got Me」、「Heaven and Hell」、「Whole Lotta Love」というロックの名曲のタイトルが散りばめられている。
いいね、こういうのは。10ccっぽくて好き。
日本のロックは歌詞に固有名詞的を使うのが苦手だからね。
「Michelle」、「Lucille」、「Angie」、「Lola」、「Layla」…女性の名前を題名にした曲ひとつとっても洋楽はこうだ。
コレが日本だと、「お富さん」、「順子」、「おゆき」、「サチコ」…となる。
ま、しょうがないか。
Marshallの親友が昔、フランクフルトの展示会の時、参加者が200人にも及ぶ大パーティの壇上から挨拶をした。
普段、私なんか英語の挨拶を聴き取るにはやはり相当な集中力が要るのだが、この時はスラスラと彼の英語をすべて聴き取ることができた。
ナゼなら彼は10分近い挨拶の原稿を完全にロックの曲の題名だけで書いたのだ。
「Rock Island Line」だとか「Guitar Boogie Suffle」なんていかにもイギリス(Marshall)らしいのも出て来てとてもおもしろかった。
アレ、録音しておけばヨカッタな…残念ながら、その親友は数年前に天国に行ってしまったので、もう永久にあの挨拶を聞くことはできない。

50v_2「中日」に戻る。
「久しぶりに演る曲ばかりで、もう十分だろう?」
「エエ~!」
「じゃもうチョット演ろうか…」と「破綻ライダーV3」と「Rolling Days」をプレイ。
  
その後のMCでルークさんがうれしいことをおっしゃってくれた。
「みんな音楽を買う気ないでしょ?もっと音楽にお金を使って欲しいね。今はCDを買わないでネットで拾ってきちゃうもんね」
そうだ、そうだ!
CANTAファンはそんなことないでしょうけど…。
芸術にお金をかけないで楽しむことなんてことは土台できないんですよ。
だって芸術は「お金と時間」できているんだもん。
芸術というものは、作る方もそれを鑑賞する方もある種同じ立場だと私は思っている。
つまり鑑賞する方も、その芸術を理解する努力や勉強をして初めて本当に楽しめるものだということ。
お金と時間をかけて自分の好きな芸術を追求すればドンドン面白く、そして深くなってくる。
音楽でいえば、その最高峰はイタリア・オペラだろう。
私もそれを目指しているんだけど、ロッシーニやヴェルディの方で私のことを寄せ付けてくれないんだよな~。でも、プッチーニの「ラ・ボエーム」だけは私を迎え入れてくれたよ。メッチャかっこいい。
皆さんだって、お金と時間をかけて原宿までお越し頂いたワケでしょう?
インターネットで家にいながらにして、クリックひとつで無料で手に入れた音楽なんか絶対に心に入って来ないって!
そんなのその時だけの、そして上辺だけの楽しみに過ぎないよ。
ルークさんはこう続けた。
「音楽との出会いを大事にして欲しい。ライブ会場はそういう場でしょう。だから今日も大切に演っていきたい」
ところが…コレは先日、大手のライブハウスのブッキング・マネージャーから聞いた話。
最近は若い人の足がライブハウスからも遠のいているのだそうだ。
ナンでだと思う?
フェスだけで十分なんだって。
各地で開催しているロック・フェスに行くことがステイタスになっていて、もうそれだけで満足している若者が多いらしい。
そうなると、もうアニメのコンサートの方がケタ違いにスゴイ。
私が若かった頃に体験したような「ロックの興奮」がそこにあるもんね。
ロック界はアニメ界に頭を下げて、出会いの機会をシェアしてもらったらどうだろうか?
どうせ同じような音楽を演っているんだから。
  
ああ、毒づいた感じになってしまってゴメンね。
ちょいとルークさんの威を借りてしまったよ。

120「『初日』に最悪のセクションと言いましたけど、それが好きな人が多いみたいだね~」
イエイエ、前回の記事に書いたように、「初日」のあのパート、すごくカッコよかったですよ。
それと同じコーナーが次。
「Someday」、「Always」、「パピヨン」と3曲立て続けに演奏した。
140vゼンゼン最悪じゃないし!
「Someday」のルークさんのスライド・ギターもヨカッタです。
このバンドは一切譜面を使わないので久しぶりに演る曲は大変でしょうね、確かに。
皆さんとっても忙しいし。

130v雷電さんのMC。
「1週間、アッという間ですね!すごい勢いでやって来ちゃったよ!今回は全部で50曲ぐらいあるからね、来る日も来る日もCANTAの曲を聴いています。
久しぶりの曲はやっぱり緊張するね~!」
雷電さんは楽屋でも緊張しているようには見えないけどな~。

160v続いてMASAKIさん。
「どーもッ。皆さんの心の隙間を埋めに来ましたよ。その時代のグッズ…タオルやTシャツを持ってきてくれてありがとう!ナウなヤツを持て来てくれた人もありがとう!」
いつも通りの「立て板に水」式のMASAKIさんトークが素晴らしい。
「ボクは『やすきよ』になりたいんですよ。何も決めずにドンドン客席が沸いちゃう。そういう風になりたいですね!」
十分なってますから!

170v早くも「中日」も最終セクション。
最後は5枚目と4枚目からの曲を交互に並べた。
「お願い♡ロック」、「Plesure Dome」、「1400km/h」。

150vようやく出て来た十手!
いつ出るかと思っていたのでスッキリした。
タライ、ヤカン、十手…噺家のカゼとマンダラみたいですな。

190v連日CANTAの研究に取り組んだ雷電さんのドラミングには一分のスキもない!

Img_0012「ありがとう!おかげさまで楽しくできました!
いよいよ佳境です!
なんていい曲だらけなんだ!ヨカッタね~、いいバンドにめぐり会えて。
今日は4、5、6枚目のアルバムからの選曲。
この曲で終わってみたいと思います」
「エエ~!」
「いいじゃないの!アンコールすれば!」
ルークさん節が炸裂。
「いつもイントロダクションではじまるんだけど、『エ~』とか一度もないんですよ。皆さん、この曲うれしくないのかな?」
ルークさんが弾いたイントロは「Rainbow」。
すかさず客席から「エエ~!」
ん~、CANTAはステージと客席のコンビネーションが素晴らしい!

180CANTAはいつもアンコールの隅々まで盛り上がるけど、今回もすごかったよ。
このMASAKIさんの舞い!
ホントにこういうの上手だな。
やすきよ以上です。

230アンコールは「SHINE」…
240 「オルタナ」…

220v「So Alive」と続けて…

210v「春の嵐」で「中日」の幕を閉じた。

Img_0404お客さん、楽しそう!

Img_0399 雷電さんもタオル回し!

Img_0303_1ルークさんって最後に「またやろうな!また来いよ~!」っていうセリフで〆るでしょ?
アレがすごく好き。
また来たくなっちゃうよね。
高木守道もビックリの最高に充実したステージだった!

250vCANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

260v<千秋楽>につづく

(一部敬称略 2017年6月14日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年10月 6日 (金)

WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION vol.0 <後編>

 
CYNTIAとMary's Bloodのステージが終わったところで今度はEYEちゃんとSAKIちゃんがMCで登場。
「初めての対バンだったね!」…って、そうなんですか?
野音で何度も見ているせいか、MaryとCYNTIAはしょっちゅう対バンをやっているのかと思っていた!

10「次はいよいよお待ちかねのWORLD GIRLS GUITAR COLLECTION!
始めるよ~!手拍子よろしく!」

20そして、緞帳が上がると、人気のガール・ギタリストがゾロリ!
ステージ上手から…

30AYUMI

50CYNTIAのYUI。

40センターを飛ばして…
LoVendoЯから宮澤茉凛。

60Mary's Bloodではサポート・ギターの他コーラスでも大活躍してくれたYASHIRO。

70そして、中央はMary's BloodからSAKI。
ちゃっき~!

80v<前編>でEYEちゃんとSAKIちゃんが触れた通り、この企画は『NAONのYAON 2017』で大好評だった、ガール・ギタリストが一堂に会したセッションの再現だ。
5人のガール・ギタリストが古今東西のロックの名曲を切れ目なくメドレーで引き倒す「ロックのファッション・ショー」なのだ。

901曲目というか、1巡目は「Burn」でスタート。
オリジナル・バージョンでは21回繰り返される耳タコのリフもメドレーなら安心!
Deep Purpleつながりで「Smoke on the Water」へと続く。

100vガラっと変わって「Ultra Soul」。こういうところに時代の移ろいを感じますな、オジサンは。
また洋楽に戻ってNight Rangerの「Don't Tell me you Love me」。

110vまた雰囲気が変わってSantanaの「Euroa」。
いわゆる「哀愁のヨーロッパ」。
この「Europa」が「ヨーロッパ」か木星の第2衛星「エウロパ」のどちらを指すか…という論争もあるが、この曲ってLos Angeles Negrosというチリのバンドの「Y volvere」という曲と全く同じだって知ってた?
平たく言えば、「哀愁のヨーロッパ」に歌詞がついてるってこと。
どちらの方が先かというと…Santanaの負け。5年ほど「Y volvere」の方が先なのだそうだ。
やっちまったな~。
ちなみに、この曲ってコーラスの最後のメロディがメジャーで終わるでしょ?
こういうマイナーのメロディをメジャーで解決させる手法を「ピカルディの三度(Picardy TriadもしくはPicardy Cadence)」と呼ぶそうです。
もちろん、出元はクラシック。
音楽人が使っている歴史的専門用語みたいなものは、ほとんどクラシックの人たちが始めている。
「ツェーマン」とか「ゲーセン」と数字を音階名で表すのはもちろん、「ロイク」とか「ナオン」のような文字の順番を入れ替えるいわゆる「倒語」も同様。
コレ、正式な倒語のルールっていうのがあって、ナゼか2文字の言葉は文字をヒックリ返さないで、間に音引きをいれて表現するらしい。
例えば、「寿司」のことをよく「シース―」と呼んでいるが、これは誤りで、正式には「スーシー」となる…と山下洋輔が著書の中で論陣を張っていた。

1_0r4a9074 SAKIちゃんが今日も愛用しているのは、トレード・マークのMarshall JVM410Hのハーフスタック、タトゥー・モデル。

160vメドレーはジャンジャン続く。
Metallicaの「One」からもう一度「Smoke on the Water」に戻る。

140vそして「Hotel California」からまた「Burn」に戻って1曲目を終了した。

130vしかし、コレはウマく考えたよね。
「ガール・ギタリストだけのギター・オーケストラ」とでも言おうか…。
だってコレは日本ならではの企画でしょう。
海外にはこんなにバリバリ弾くギター女子はそういないもん。
そのうちMarshall GALAでパクらさせて頂こうかな?
ウチでやる場合は、全員Marshallギタリストになるけど…。
5年後にはMarshallも創立60周年を迎えるでね。
その時にいいかもね~、華やかで!
「マガギ大集合!」なんつって…「マーシャル・ガール・ギタリスト」の略です。
150v5人のギタリストをサポートしたのは…
キーボードにジャッキー池田。

170vベースは平元純平。

180vそして、ドラムが杉村良介。

190vSAKIちゃんオリジナルのほんわかムードのMCがはさまれる。

200「チッタ盛り上がってますか~?息が切れちゃったよ~!」
そして、各メンバーから感想が述べられた。

210v2曲目はKISSの「Detroit Rock City」で始まった。
私が中学2年、すなわち41年前に流行っていた曲。
1曲目はまんま『NAONのYAON 2017』の再演だったが、ここから先は本邦初公開!

230しかし、このギターを弾きながらランウェイを闊歩する姿ってのはカッコいいもんだね。
パリでも見ることはできないよ。川崎じゃなきゃ見れない!

120SAKIちゃんのこんなサングラス姿もココでしか見れないんじゃん?

2_s41a0776「China Grove」から「Sweet Child O'Mine」、「Don't Stop Believin'」、「Let it Go」と続く。
さらに切れ目なく「Owner of a Lonly Heart」、「You Give Love a Bad Name」、「Livin' on a Prayer」、
「One Night Carnival」が飛び出してきた。
Guns 'n' Roses、Def Leopard、Journey、Bon Jovi等々…やっぱり世間の「ロックの伝統の名曲」ってのは80年代のモノが多いんだね。
こういう選曲を目にすると、今でも60~70年代のロックしか自発的に聴かない私なんぞ、本当に古い人間って感じがするわい。
同じクラシックでもワタシなんぞは「バロック」世代なのか?
もし私がこのメドレーを作ることになったらどうしよう…ジジイのためのメドレー。
The Who、The Kinks、Robin Trower、Free、UFO…結局、イギリスばっかりになっちゃう。
ナゼ、ジジイのためのメドレーかというと、昔はドップリとロックを聴いているごく普通の女の子は少なかったから。
でも、この辺りのバンドの曲を歌なしで演るのはムズカシイでしょう。
ギターで歌のメロディをなぞるのがシンドイからだ。
そうか…翻ってみるに、こうした企画となると、俄然80年代以降の曲が多く選ばれるのは、80年代に入ってロックが一般大衆化してメロディが格段にわかりやすくなったということなんだろうな。
イヤ、わかりやすいから一般大衆化したのか?…その両方か?
いずれにしても「70年代は遠くなりにけり」だね。

240皆さん、燃えたぎるような入魂の演奏で熱気も気魄もすさまじい。
もちろんそれに応えるお客さんの興奮も最高潮に達している!

250お!コレは古い!「Layla」。
その次には「Heavy Rotation」、「Love Gun」と何しろバラエティ豊か!
最後はMr. Bigの「Daddy, Brotherm Lover, Little Boy」で締めくくった。
コレは知ってる。こないだの武道館でも演ってたよ。
…とマァ、何しろ見ているコッチも息が切れそうな怒涛のロック・メドレー。
作る方も覚える方も大変だったことでしょう。
でも、その素晴らしいコンテンツに浴びせられた大歓声でその苦労が報われたのではないかしら?

260「欲しがりの皆さんにもう1曲プレゼントします!」
アンコールではEYEちゃんとCYNTIAのSAKIちゃんも加わった!

270曲は「I was Made for Lovin' you」。
「皆さん、ノリノリで踊ってくれたらうれしいです!」

280vこうして見ると、KISS強し!トータルで3曲も出て来た。
そういうものなのかKISSってのは!
ま、盛り上がるもんね!

290最後の力演を見せる5人の雄姿!

300v

310_2

320v

330

340vあ~、よ~盛り上がった!

350最後は出演者全員でランウェイを練り歩く。

360

370「どうもありがとう~!」

380今回も大好評だった『WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION』。
ナント来る11月25日の開催される『CLASSIC ROCK JAM』で再々演されることになった!
やっぱり恐るべしガール・パワー!  
  
CLASSIC ROCK JAM 2017の詳しい情報はコチラ⇒CLUB CITTA' LIVE INFORMATION

Crj「バイバ~イ!」

390まだやってる!
ちなみにステージは女性ばっかりでとてもいいニオイだったらしい。

400さて、昨日もお伝えした通り『Raise the Flag Tour 2017』と題して来週の月曜日、柏PALOOZAを皮切りにMary's Bloodはツアーをスタートさせる。
今回のツアーは全16公演。
全国細かく巡るよう工程を組んだそうだ。
そして千秋楽は11月19日の品川インターシティホール。
是非アナタの街でMary's Bloodを!

Fl
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

410(一部敬称略 2017年7月14日 CLUB CITTA'にて撮影)

2017年10月 5日 (木)

WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION vol.0 <前編>~Mary's Blood & CYNTIA

   

緞帳の降りた舞台に登場したのはMary's BloodのEYEちゃんとSAKIちゃん。
「イェ~イ!盛り上がってるか~い?まだ始まってないけど~!」
たしかに…。
「〚NAONのYAON〛の時にやった『GUITAR GIRLS COLLECTION』を抜き取ってシッカリ聴いてもらおうということ!」と、このイベントの説明からスタート。

10_2コレね。
今年の『NAONのYAON』でやったヤツ。
この時のレポートはコチラ

830「世界初だから『WORLD COLLECTION』っていう名前をつけた」…そうだ。
その前に、今のガール・バンド界を代表する2つのグループがステージに上がった。
まずは…

20_2CYNTIA!

30_2SAKI

40vYUI

50vAYANO

60vAZU

70vサポート参加の夏芽。

80vCYNTIAは日比谷野音以来…というか、『NAONのYAON』以外でのMarshall Blogへの登場は滅多にないよ。

90_22曲目の「閃光ストリングス」ではSAKIちゃんが登場!
スゲエ歓声!

100v「ツインSAKI」でいきなり盛り上がる!

110いつもの野音仲間だからね。イキもピッタリ。

120_2YUIちゃんとのギター・バトルは前半の、そのまた前半の見せ場。
そう、この日はイベントのタイトルが示すように、ファッション・ショーのスタイルを模したコンサ―トゆえ、ランウェイが設けられた。
要するに「出ベソ」ね。
時々こういう現場で撮影のお仕事を頂戴するんだけど、コレ、結構大変なんだよね~。

130上下の移動で、いつもの何倍もの時間と労力がかかってしまうのよ。
それとどうしも逆光の場面が増えてしまう。
でも普段とは違う写真が撮れるのでシャッターを切っていておもしろい!140ハッピを着て、大きなウチワを手にしたAYANOちゃんのこのパーフォーマンスは初めて見た。
チョット私にはむずかしかったな~。
いつも野音ではCYNTIAの他、サポートでモクモクと鍵盤を叩いている姿しか見たことがないので結構ビックリしました。

155AZUちゃんはMarshallのベース・キャビネットVBC412を愛用してくれているんだぜ。今日は違うけど。

150_2CYNTIAらしい、可愛くて、激しくて、にぎやかなステージで会場は大いに盛り上がった!

160_2CYNTIAの詳しい情報はコチラ⇒Cyntia Official Website

170続いてはMary's Blood。
ダークな照明の中に佇む5人。

180EYE

190v_2SAKI

200vSAKIちゃんは今日も愛用、かつトレード・マークのMarshall JVM410Hのハーフスタック、タトゥー・モデル。

210v_2RIO

220vMARI

230v_2そしてサポート参加の社。

235vオープ二ングは「Coronation Day」。
「戴冠の日」ね。
Mary's Bloodの「Mary」はヘンリー八世の長女、あるいはスペインから嫁いだ最初の奥さん、キャサリン・オブ・アラゴンの娘、あるいは「1000日のアン」で知られるヘンリー八世のアン・ブーリンの娘であるエリザベスI世の腹違いのお姉さんのMaryを指している。
父への恨みを晴らすべく、カソリックを擁護し、容赦なくプロテスタントを弾圧した「血のメアリー(Bloody Mary)」。
実はほぼ同じ時代のスコットランドの女王もMaryといった。
この辺りがやたらと忙しい。
そして、このスコットランドのメアリーは当時の君主(スぺインの無敵艦隊を破ってイギリスを一気に世界の一等国ののし上げた)エリザベス一世の意思に反して、国家反逆罪で処刑されてしまう。
コレでスゴイ話があるんだけど、あまりにも血なまぐさいので、さすがにガール・バンドちゃんの回ということもあるし、今日は止めとく。
そうだナァ、犬神サアカス團の時にでも書くか…あ、今、犬神サアカス團のライブ・レポートで大脱線を制作中なの。
ほぼ取材が終わってコレから書くところ。
その手の話に興味のある方は乞うご期待!

240ランウェイの先端に立ってポーズをキメるEYEちゃん。
カッコいい~。
コチラは移動が大変です。

250_2コブシを振って観客をあおるSAKIちゃん。
浴びせられる歓声も大きいわ~!

260v2曲目は「I'm Dead」。

270_2SAKIちゃんのソロが冴えわたる!
280vココでMaryが6人編成になる。

290「邪悪なオーラを中和してくれる」と紹介されて登場したのはYUIちゃん!
さっきのお返しですな。
曲は「Moebius Loop」。
「メビウス」といえばサ、今、タバコってスゴイね、種類が!
「メビウス」って昔の「マイルドセブン」のことでしょ?
私は止めてようやく10年が経ったけど、その間にメチャクチャ銘柄が増えたよね~?
コンビニで「メビウスください」とお客さんが言うと、店員さんが「ア、バンゴーデオネガイシマ~ス」なんて答えているシーンに出くわすことがあるけど、アレはムリもないと思う。
私はフランク・ザッパに憧れてWinstonが吸いたかったんだけど、強くて断念。KENT MILDを愛飲してた。
止めてから2年ぐらい吸っちゃった夢を見たけど…ホントに止めてヨカッタと思う。

300ココでEYEちゃんからMaryのライブ告知。
それは10月9日、つまり来週から全国16か所を巡るツアー。
今回はいつもより細かい行程になっているそうなので、より多くの人にMary's Bloodを観て頂けそうだ。
305vMaryの持ち時間もはや後半!
「Bloody Birth Day」を持って来た。

310「オイ、チッタ!声の準備できてるか?」
コール&レスポンスで盛り上がるコーナー。

320_2SAKIちゃんもガンガンあおって会場の熱を上げていく!
よくさ、最近のコンサートって「かかって来いよ!」ってやるじゃない?
誰が最初にアレをやり出したのかは知らないけど、本当にお客さんたちがステージに上がってかかってきたらどうするの?
「イケるのか~、チッタ~?」なんてのも昔はそれほどやらなかった。
外タレのマネッコなんだろうけど、地名を当てハメるパターンもあるでしょ?「イケるのか~、渋谷~?」みたいに。
今、渋谷だけでも数え切れないほどのライブハウスがあるので、アレは住所までキチンで入れたらどうかと思うんだよね。
例えば、「イケるのか~、渋谷区道玄坂2-14-8~!」みたいに。コレはO-EASTの住所。
一方、O-WESTになると、「イケるのか~、渋谷区円山町2-3~!」と、すぐ向かいにあるのに町名がガラっと変わってしまう。
おもしろいね~。
すいません、こんなことで紙幅を割いてしまって!
ま、アホな冗談だけど、タオルを回したり、独特なフリで曲に合わせて身体を動かしたり…ずいぶんコンサートのやり方も変わったもんだよな~、とつくづく思うワケ。

330v_2今日もゴリンゴリンに攻めまくるMaryのリズム隊。

340v_2容赦なくハードでヘヴィな押し出しがタマりません!

350続いては「Marionette」。

360vいかにもMaryらしい、ストレートに突っ走るドライビング・チューン。

380v_2この曲はギターのバッキングがおもしろい。
セカンド・コーラスにだけリフ処理が施されている。
それとサビの8小節パターンが繰り返される、その2回目に入る前のバッキングがおっそろしくクールなんだよね。

370v最後の曲。
「Counter Strike」!

2_s41a0243 これまたお得意の剛速球メタル・チューン!

390ランウェイの周りはもうエキサイトメントのカタマリ!
みんな大よろこびだ~!

400さてさて、上述のEYEちゃんがMCで触れていたツアーとはコレ。
『Raise the Flag Tour 2017』だ。
初日は10月9日の柏PALOOZA。
そして千秋楽は11月19日の品川インターシティホール。

Fl アナタの街でMary's Bloodを!
440v_2

420v_2

430v_2

450v…と、ひとまず、CYNTIAとMary's Bloodで大いに盛り上がっておいて、ショウはこの後メイン・ディッシュの『WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION』に移ったよ!
 
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

460_2<後編>につづく
 
(一部敬称略 2017年7月14日 CLUB CITTA'にて撮影)

2017年10月 2日 (月)

CANTAの15年 "黒歴史" 初日

 
時折ココに書いているけど、仕事柄色々なタイプのライブにお伺いしていて気付くのは、バンドによってファン皆さんの気質が明らかに異なることだ。性別や年齢層にそれぞれ差が出て来るのは当然のことであろうが、何というか、バンドによってファンの皆さんの立ち居振る舞いや雰囲気が違うのは見ていてとてもおもしろいナァ。
そして、会場の規模は大小さまざまなれど、どこへ行っても大抵お声をかけてくれる方がいらっしゃる。
「Marshall Blog見てますよ!」
「今回もレポート楽しみにしていますよ!」
という類のヤツで、大変励みになる。
名は伏せるが、Marshall Blogにかなりの頻度でご登場頂いているバンドで、どうも私のことは認識していることは明らかなんだけど、何年もの間、誰ひとり一向に声をかけてくれる方がいらっしゃらないバンドがあった。
先日とうとうそれが氷解した。
「アノ、Marshall Blogのシゲさんですよね?いつも楽しみにしています!がんばってください!」
キタキタキタ~!そのバンドのライブ会場で私に声をかけてくだすった方が現れ、とうとう鎖国が破られた。
すごくうれしかった。
ま、別に声をかけて頂きたくてMarshall Blogをやっているワケではないんだけどサ。
そこで、それまでの状況を説明して、どうしてお声をかけて下すったのかを尋ねてみた。
「イエ、私はこのバンドのファン歴が浅いんです。以前から話しかけたかったんですが、先輩方を差し置いてシゲさんにお声をかけるのはおこがましいと思って…」
そ、そんなバカな!
でも、この方は、今まで他のファンの人たちが私に声をかけていなかったことに気がついていたことになる。
なかなかスゴイ世界だ。
ホント、Marshallは体育会系ギター・アンプでもないし、Marshall Blogは封建制度厳しき平成幕府ではないから!
あまりにも忙しくて、更新するのが本当にツライ時も結構あるのよ。
そんな時には、そういう風にお声をかけて頂いたことを思い出すんだ。
するとまたヤル気が出て来るってもんですよ。
反対に初めてお邪魔するバンドさんなんかは完全アウェイ状態で寂しいね。
ダ~レも声をかけてくれない。そりゃそうだ、知らない人ばっかりだからね。
そこへ行くと、いつも書いている通り、CANTAはホーム感が旺盛なんだな。
多くのファンの皆さんが気軽に声をかけてくれる。
「アレ!レポート出るんですか?」
「今回も楽しみにしています!」
「オイこら!シッカリやるんだぞ!」
…なんてね。
そうしてお声をかけて頂いたのに掲載が大幅に遅くなってしまってゴメンなさいね。
ハイ、いよいよやります!
6月に開催された『CANTAの15年 "黒歴史"』の3本立てレポート!
CANTAの15周年を祝ってMarshallも大活躍~!!
お楽しみアレ。
  
いつもナニか変わったことを目論んでいるいるCANTA。
15周年を記念するイベントのひとつは、歴史を振り返って過去のアルバムに収録されている曲を時代順に3回に分けて再現するというもの。
1週間に1回。
3週連続で、ココ原宿ASTRO HALLのステージにCANTAの3人が姿を現したのだ!
10今日はその<初日>のレポート。
「初日」は初期の3枚のアルバムからのセットリストが組まれた。
オープニングは2002年のファースト・アルバム『EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT』から「Dry & Heavy Blues」。
続けて同アルバムから「108」。
さらに2003年のサード・アルバム『NON-HOMOGENIZED』収録の「Fly!」をプレイ。

20ルーク篁
背後にはMarshall。
60v今日は15周年記念事業の一環ですからね、歴代のMarshallを長年愛用されてきたルークさんがどのモデルをチョイスするか興味があった。
ヘッドはランディ・ローズのシグネチャー・モデル、1959RR。
スピーカー・キャビネットは1960AX。
ん~、そう来たか…。
この組み合わせはモロに70年代のハード・ロック盛んなりし頃のサウンド狙っていると言って間違いないだろう。
すなわちMarshallが築いたロック・ギターの栄光のサウンドだ。
今、世の中にはコレに似たようなギター・アンプがゴロゴロしているが、このサウンドこそがオリジナル。
後の似て非なる輩はすべてコピーなのだ。

70vMASAKI

40v雷電湯澤

50v会場はも~、超満員!
何やらドアタマから信じられないぐらいの盛り上がりよう。
「ありがとう!上がってんじゃん~!素晴らしい。お前らの心意気受け取ったぜ!」
…と、まずはご挨拶。
「今回は内容的には残念な歌ばかりです」
お客さん「エ~!」の大合唱。
「残念なモノが多い方が実りある人生だと思います」
????
「自分以外にできる者はいない…と歌った曲です」と次のセクションにつなげた。

90曲はファーストから「Nothing But Me」と…

80v2003年発表のセカンド・アルバム「fraction」から「Smile Again」。

100v「今やファーストもセカンドも手にはいらないからね。まさに『黒歴史』!」
ここでウルトラセブンの話に突入。
ルークさん、ウルトラセブン好きだな~。
ま、7枚目のアルバム・ジャケットをあんな風にするぐらいだもんな。
ペロリンガ星人っていうのが出て来る「円盤が来た」というエピソードについて楽しそうに話されていた。
私もウルトラセブンはリアルタイムで夢中になって観ていたつもりだが、全く覚えてないんだよね。
ウルトラマンに出て来る怪獣の名前は今でも完璧に言えるんだけど。
続いてサード・アルバム、「NON-HOMOGENIZED」から2曲。
「破綻ライダー」と「ワルツ」だ。

110音楽シーンが目まぐるしく変化していく中、コアな部分を出して、自分の音楽を探求していた頃にこのCANTAのサード・アルバムが制作されたという。

130v「どんなことをしても根っこは変わらない。その根っこ魂を見せておくよ」と、中盤では「Beautiful」、「いいな」、「It's a Fine Day」の3曲を演奏。
曲を終えて、「最悪だったでしょう?」なんてルークさんはおっしゃっていたが、イヤイヤ、メッチャかっこよかった!勉強不足で恐縮なのだが、初期のCANTAを存じ上げない私だが、ものすごく楽しめたな。
最近のCANTAにはない、ダークでヘヴィなフィーリングが私なんかには実にシックリくる。
何て言うのかな~、『Virgin Killer』や『Taken by Force』を聴きこんだ後に『In Trance』や『Fly me to the Rainbow』を聴くような感じ?
わっかるかな~、わっかんね~だろうな~。
言い換えると、『In a Silent Way』とか『Bitches Blew』や『Agharta』を聴いた後に『Bags Groove』や『Walkin'』を聴いた感じ?
もっとわっかんね~だろうな~。

180メンバー紹介からMCコ~ナ~!
まずは雷電さん。
「今日は最初の3枚からだけだもんね。
初期の雷電さんがムズカしくてね~!まさかその時は15年後の自分をいたわった曲なんか作らないもんね~!
また15年経ったら30周年だぞ!
その時は速弾きどうなってるんだろうね~?」

135v続いてMASAKIさん。

145v「今日はもうしゃべらずに終わるのかと思いましたよ!
緊張感のある曲が終わってホッとしました」

140vルークさんも合流。
「面白いことを言わないとギターを持たせてもらえないみたい!」

150楽しいトークのあとはいよいよ最終セクション。
「思い出したか~?」と「日本と私」。

160「J・A・P・A・N」…お客さんのフリもバッチリ。
コレ楽しいね~!
普段のステージでもやってもらいたいな~。

170「Good Morning, Wild Times!」、「Tonight3」と続けた。
そして、最後に「この曲があったからCANTAをやろうと思った」と前置きして「Irritation」を演奏して本編を終了した。

70アンコールではアコギを手にした「愛の夏」を熱唱。

190そして、「盛り上がっちゃう?やっちゃう?カラ元気上等!」と会場をアオるルークさんのリードでもう3曲が奏でられた。
MASAKIさんはもちろんスライト・ヤカンを披露。

200v「The World is Mine?」、「Romantic Warrior」、「Remember Flame」の3曲。
最近のステージでは耳にすることのない曲がテンコ盛りで、CANTAの違う一面が垣間見れてとても面白かったナ。
やっぱ「黒」はいいわ!

210vMarshall Blogは<初日>に引き続き<中日>、<千秋楽>とすべての「黒歴史」公演を取材させて頂きました。
追って順にレポートを掲載していきますが、次のレポートがいつ掲載させるかキマっていないので、毎日Marshall Blogをチェックしてね!

CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

220v<中日>につづく

(一部敬称略 2017年6月14日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年9月29日 (金)

HEAVY METAL TRIANGLE <後編>~CONCERTO MOON

  
メタル・トリプル・ヘッドライナー・ショウ、『HEAVY METAL TRIANGLE』のトリを務めたのはCONCERTO MOON。

10_2島紀史

30v_2久世敦史

40中易繁治

50v_2河塚篤史

60v_2今回のサポート・キーボディストはおなじみ遠藤均。

70v_2ふ~ん、1曲目は「Alone in Paradise」か…。
珍しいね。

90_3何の違和感もなく、まるで久世ちゃんの歌のように響く1998年のクラシック・ムーン・ナンバー。

80v_2CONCERTO MOONはこの20年間まったくブレていないという証明だ。
冒頭から炸裂するスリリングなギター・ソロ。

100v_2それを追いかけるキーボーズ。
勝手知ったる遠藤さんの熟練のプレイ!

210v_2「HEAVY METAL TRIAGLE」、3つめの頂点もMarshall。
ノンちゃん愛用の1967MAJORだ。

110コレは違う現場で撮影した写真だけど、こういうヤツね。

90vヘッドは既存のモノだが、最近ノンちゃんはキャビネットを交換した。
以前使っていたモノよりは新しめのということだ。
なるほど、音が鋭くなって元気に若返った感じがする。
140v続けて「Run to the Sky」。

120この曲も普段あんまり演らないよね?
1曲目と同じく1998年の『Fragments of the Moon』から。
CONCERTO MOONにしては今の若手のメタルのお手本のようなキャッチーなナンバー。

130_2「皆さん、お元気ですかッ?!今日は比較的時間も長いのでバッチリ攻めていくんでよろしくお願いします!」とノンちゃんからのご挨拶。
「ARESZさんはいつも通りカッコよろしいな。HELL DUMPさんはあんなに演奏がウマいんだから、しゃべってばかりいないでもっと曲を演ればいいのに!」
いいの、いいの、HELL DUMPのことは放っておいて!

150_2そして、いよいよリリースされるニュー・アルバムについて触れた。
コレがその『Tears of Messiah』。
発売は10月25日。
またCONCERTO MOONの歴史に新たなページが加えられる。
楽しみ!

160cd長めで壮大なキメのイントロから始まるのは2003年の『Life on the Wire』から「Cheating Fortune Teller」。

180_2この曲はノンちゃんの「深紫愛」を感じるナァ。

190vココでモダン・ムーン・ナンバーで『Savior Never Cry』から「Stay in my Heart」。

200v_2さらにこのセクションでは人気曲「Angel of Chaos」をセレクトした。

230ギターを交換したノンちゃん。
中盤は「Life on the Edge」。
目下のところの最近作である『Between Life and Death』のナンバーだ。

240どこまでも突っ走るドライビング・チューン。
その先頭を切って疾駆するギター・ソロ。
そして、フレーズの密度が濃い!

250vもう1曲、近作から「Black Flame」。
そして定番「From Father to Son」をつなげて来た。

270_2しかし、いい音だナァ。
「ノンちゃんの音」ではもちろんあるのだが、その前にナニせサウンドがMarshallっぽいのだ。
真空管アンプじゃないとこうはいかない…なんてことは言っていられない。
もはやこうなると、Marshallじゃなきゃこうならないのだ!
ノンちゃんはMarshallを選ぶ。

280_2久世ちゃんの「残り2曲、みんなで歌える曲を演ってみたいと思います。準備はいいですか?」って準備なんかできません!
そんな…久世ちゃんと一緒にえる人間なんてこの世にそうはいないってば!

290_2それでも始まった「The Shining Light of the Moon」。

300そして最後は「Savior Never Cry」。
この曲のサビの歌が一番人間離れしていると思う。
こんな「声」あり得ないでしょう?
歌丸ならきっとこう言うに違いない…「一度でいいから見てみたい、客が久世ちゃんと歌うとこ」。

310そしてアンコール。
へへへ、セッションじゃないよ、CONCERTO MOONの曲を1曲。
コレがノンチャン流!

320_2ニューアルバムの発売に向けてまたCONCERTO MOONの周辺がにぎやかになりそうだ。
がんばれHEAVY METAL!
がんばれCONCERTO MOON!

330v_2CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

 
※本記事にて河塚さんのお写真が1枚しかなかったのはイジワルでもナンでもありません。
あまりの濃霧と闇でどうしてもクリアな写真が撮れなかったのです。
この場をお借りして不均衡な写真の掲載数につきお詫び申し上げます。
 
そうなんです!
ドラマーさんの写真をソロでうまく撮るのは本当にムズかしい。
まず、セッティングによっては最初からドラマーさんの顔が見えないこと多し。そういう時はアクセント・シンバルやシンバル・スタンドの隙間から強引にピントを送って撮るんだけど、コレが厄介。
また、せっかくのシャッター・チャンスが到来したにもかかわらず、シンガーさんが写り込んでしまったり、下手に立っていることが多いベーシストの楽器の先っチョがフレームに入ってしまう。(泣)とかいうヤツ。
次に照明。
大きな会場ではほとんど問題ないんだけど、小さめのライブハウスではドラムスに照明を当てていることがほぼなくて、いつでも暗闇状態。
そういう時は少しでも明るく撮るべく、絞りを開放にして、限界までシャッター速度を落としたりして対応するんだけど、ドラマーさんは特に動きが速いのでブレが容易に発生する。
たまに明るいかと思えばLED照明。LEDの照明を被写体の至近距離で灯されると色が全く出ないし、ハレーションが起きてしまう。あの青いライトは普通に撮ると、全部締まりのない紫に写ってしまう。
かといって、あの「白」がまたとてつもなくムズカシイ。
そして、コレが一番キライなんだけど、スモーク。
ナンだって日本人ってあんなにスモークをたきたがるんだろう?
燻製の文化か…。おいしんもんね、燻製の食べ物は!
しかしね、ライブハウスは富士山頂ではありません。
アレって薄めた食器洗剤を吸っているようなモノらしいよ。
特に小さいライブハウスは大苦戦。
でもね、大きいところも同じなんだよね。大きい会場はステージまでの距離が遠い分、その間のスモークの量が多くなって案外モクモクになりやすい。
スモーク多めの武道館なんてのはかなりキツイ。
暗闇にスモーク、さらにそれに逆光が加わったらもう撮影辞退せざるを得ない。
今回は本当に撮れなかった。
考えてみれば肉眼でも暗くてモクモクでドラムが見えないんだから撮影なんかできっこないわな。
…と、少しだけライブ撮影の秘密を開陳して今日は終わり。
また来週!

340(一部敬称略 2017年8月27日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2017年9月28日 (木)

HEAVY METAL TRIANGLE <前編>~ARESZ & HELL DUMP

  

どうにも手が回らなくて2日も更新を休んでしまった。
習慣とは恐ろしい。
「生活のリズム」っていうのかな?
こういうことを通算10年近くやってきて、生活の中心がMarshall Blogになっちゃってるでしょ?
2日も休むと、もう何か月も記事を書いていないような錯覚に陥るんだよね。
もちろんコレっきりやっているワケではないんだけど、生活のリズムが崩れちゃうワケ。
でも、どうにもならなくて…。
毎日の更新を楽しみにして頂いていらっしゃる皆さんには大変失礼しました。
少しでも仕事の効率をよくしようと周囲の方々にご協力を仰いでいるところなのですが、これからもこんなことがあるかも知れません…ゴメンちゃい。
さて、お休みしたお詫びと言ってはナンですが…今日は大脱線から始めることにしますわ。
ハイハイ、おっしゃる通り。
「脱線だ!」なんてやってるから執筆が進まないってんでしょ?
でも、存外にコレをお楽しみにしている方が多いので遠慮なく脇道を進ませて頂く。
  
さて、まず今日のライブ・レポートはなんなのよ?…ということになると、今日はコレ。
『HEAVY METAL TRIANGLE』と銘打ったヘヴィメタル・バンドのトリプル・ヘッドライナー。
出演はCONCERTO MOON、ARESZ、HELL DUMPの個性派たち。
濃いよ~。

1_img_4388 トップ・バッターはARESZ。
しかしさ、我々って最初に何かをする人のことを極々自然に「トップバッター」って言うじゃない?
この表現は、かつては「野球が第一」であった日本人が作った和製英語だから海外では通じない。もちろん野球の試合の中では海外でもコレでOK。
では、英語でどういうか…。
ま、私は耳にしたことはないんだけど、「Trailblazer(トレイル・ブレーザー)」という言葉があるらしい。
「trail」は「道」、「blaze」は「目印をつける」という意味。
カッコよくね?
もうこれだけでバンド名みたいじゃん。
ちなみに日本でいう「ブレザー」っていう上着があるじゃない?
アレは「ブレーザー」と発音するのが正確なところ。
「blaze」には「炎」を意味する別の単語があって、ケンブリッジ大学のボート部のユニフォームであるそのブレザーがスクール・カラーの燃えるような赤い色をしていたところから「ブレーザー」と呼ばれるようになったらしい。
19世紀前半の話。
話は戻って「トップバッター」。
もうひとつ「First Mover」という言い方もあるらしい。
コレもカッコいい。
で、今日のトレイルブレーザーのバンド名でまずは思い切り脱線させて頂く。
つまり、ギリシャ神話の「軍神ARES」。

10 話はギリシャに飛びたいところだが、さにあらず。
「ナンダ、またかよ~!」のロンドン。
最近、行きたくてウズウズしているのだ。
ココはロンドンのウエスト・エンドの中心、ピカデリー・サーカス。
テレビでロンドンの話題になるとたいていこの景色が出て来るのでおなじみの方もたくさんあろう。
TDKにSANYOの大きな広告。
この写真を撮ったのはもう10年以上も前のこと。
まだ日本の企業が元気な頃だった。

10コレが最近の光景…といっても、この写真を撮ってからもう3年ぐらい経っているので様子はすでに変わってしまっているかもしれないが、TDKやSANYOのロゴ・サインはもうサッパリない。
韓国の企業のロゴに打って変わってしまった。
SANYOは1988年から2011年まで長期にわたって登板していたが、今では広告どころか会社モロとも消え失せてしまった。
世界でも一、二を争う人気の観光地&歓楽街だけあって、この広告を目にする人の数は年間で10億人にもなるそうだ。
過去にこのスペースに広告を掲げた日本の企業は、キャノン、パナソニック、富士フィルム等々。
Marshallもやればいいのにな…。カッコいいじゃん?
イヤイヤ、やめとけやめとけ!
値段を調べてみるに、このHYUNDAIのスペースで年間9億5千万円だって!

15で、そのピカデリー・サーカスのシンボルがコレ。
渋谷でいえば「ハチ公」?
ハチ公もいいけど、アレじゃ待ち合わせ場所に着いてから相手を探すのに苦労するので、最早待ち合わせ場所に適さないよね?
今なら「モヤイ像」かしらん?
ココは世界でも有名な待ち合わせ場所の名所だ。
観光客や実際に待ち合わせに利用する人たちで始終にぎわっているが、ハチ公前みたいなメチャクチャ感はまったくないし、朝9時ぐらいだと人っ子ひとり歩いていない。
日本に比べて人口半分、国土2/3のイギリスだけど、ナンでもユッタリしてるんだよな~。
その中でも待ち合わせの目印となるのがコレ。
アルフレッド・ギルバートという人が1892年から1年かけて建造した噴水。
元は近くの別の場所にあったが、1980年代に現在の場所に移設された。

20v上に乗っかっているのは「エロスの像(Eros Statue)」と呼ばれているが単に「エロス」とも。
ギリシア神話に出て来る「恋心と性愛をつかさどる神」。
なかなかですね~、日本人としては「エロス、エロス」とは呼びにくいもんですよ。
恐らく世界でもそんな変な誤解をしているのは日本人だけだと思うけど、コレは「キリスト教的慈愛を表す天使(The Angel of Christian Charity)」なのだね。
エロスの持つ黄金の矢で射られると激しい愛情に憑りつかれ、それが鉛の矢だと恋愛を嫌悪するようになる。
しかもですよ、ギルバートさんは、この天使ちゃんを「エロスくん」ではなくて、双子の弟である「アンテロスくん」を意識してモデルにして創作したのだそうだ。
双子だったらデザインは同じだと思うけどな。
今はこのことを知らなかったことにして、断然「コレはエロス!」ということで話を進める。

40vエロスくんが裸なものだから、建造時には「公共の場でマッパはヤバくね?」という意見もあったが、「ヘンテコりんなつまらん彫刻よりはゼンゼンよくね?」ということでセットされることになったそうだ。
そうして「エロス」はロンドン・タウンの象徴のひとつとして認識されるようになり、1827年に創業したタブロイド判のフリー・ペーパー、「イブニング・スタンダード(Evening Standrard)」は奥付にこの像のイラストを刷り込んでいる。

Escomment_0_2さて、みんな知ってるこのエロス。
お母さんは誰だか知ってる?
あ…ココで「サブ脱線」していいですか?
この下の写真、実はもう完全に日没後のかなり暗い中で撮ったの。
後でCGでここまで明るくしたのね。
つまり逆「アメリカの夜」というワケ。
『アメリカの夜』というトリュフォーの有名な映画があるが、撮影の技術が未熟だった昔は、夜のシーンを撮影するのが大変だった。
なので、昼間の明るいうちに撮ってしまって、フィルムをアンダーで現像して暗く仕上げて夜のシーンを強引に作り上げていた。
コレを業界用語(?)で「アメリカの夜」という…ハズ。
黒澤明の用心棒で三船敏郎が夜陰に乗じて丑寅の家から這い出して逃げるシーンがあるでしょう?
アレ、実は昼間の明るい中で撮影したそうだ。
ね、だからこの写真は「逆アメリカの夜」…イヤ、「ロンドンの夜」なのだ。
その後、撮影技術が発展し、キューブリックは『バリー・リンドン』でローソクの明かりだけで夜間の室内のシーンを撮影してみせて世間を驚かせた。公開当時ずいぶん話題になっていたのを覚えている。

30で、エロスのお母さんはこの人。
優しそうで感じのいい人だね。
名前は「アフロディーテ」。

1_2aphrodite Marshall Blogによく出て頂く岡垣さんのバンドはAphroditeでしょ?
今日はギリシャ神話でやっているので、ギリシャがらみでもうひとつ。
『炎のランナー』でアカデミー作曲賞を獲得したヴァンゲリスはギリシャ人でかつて「Aphrodite's Child」というバンドをやっていた。
この『666』ってLP2枚組のアルバムはプログレッシブ・ロックの名盤に数えられている。
実際、私も好きで昔はよく聴いた。

Ac666 そして、エロスのお父さんは誰か?
それはこの人。
剣を手にして、何かをにらんで…チトこわいね。
このお方が軍神アレス。
アルファベットでは「z」を付けずに「Ares」とだけ綴る。
おもしろいのは「エロス」、「アレス」、「アフロディーテ」…この3つはすべて日本に実在するバンドの名前なんだよね。
一家総出で音楽に取り組んで頂いているというワケ。
音楽の神様「ミューズ」もさぞかしよろこんでいることだろう。
あ、MUSEっていうバンドもいるね。
お後がよろしいようで…。
あ~、イッパイ脱線してスッキリした。
やっぱりマーブロやってないとダメだな、アタシャ。

1_2ares さて、新宿のアレスは~。
瑠海狐<るみこ>

20v那都己<なつき>

30v那都己くんはMarshall JCM2000 DSL100と1960A。

40v翔己<しょうい>

50v翔己くんはMarshall Jubilee Bass Series 3530と1960A。

60v雅己<まさみ>

70vサポート・ドラムの鉄兵。

80v1曲目は「蝕まれ」。
いつものようにドッカ~とアタマ回してくるかと思ったら以外にもジトっとヘヴィに攻めて来た。

90_2それはこの衣装のせい?
いつもは白やエンジの特攻服に身をくるむ瑠海狐さん。
今日は夏をテーマに据えてか、浴衣姿での登板だ。
それに合わせて浴衣姿の女性が客席にもチラホラ。
いいもんですな…皆さん、ARESZの出番が終わったら洋服に着替えてたけど。

100vハイ、来ました。
ドッカ~ンとARESZらしくカマしてくれたのは「蠢き」。

110v瑠海狐さんの声を十分に活かしたヘヴィ・チューン。
ARESZのラップとでも呼びたくなるような、ドスのきいた声の語りっぽい歌い回しがカッコいい。

140「新宿場所が始まったワケではありませんよ!」
わかってます、わかってます。
この後、そういう方々が出て来ますから。
「日本の心を歌わせて頂きます。人生、女は80歳から、男は110歳からスタート!」のキメ台詞をやっておいて3曲目は「咆哮」。
ポール・ギルバートを思い出すな~。自分のソロ・アルバムの邦題なもんだから、それを覚えて「ホーコー、ホーコー」ってよく言ってた。

130パートが「自由」の翔己くんは今日も自由に大暴れ。
タッピングを駆使して6弦ベースの機能を極限まで探求する。

120vそしてこの2人のリズム隊。
堅実にそしてパワフルにフロントの自由人たちをサポートする。

150鉄兵くん、ゴメンね~。
マイクのケーブルがどうしても邪魔で!

160続けてARESZスタンダードの「我が生き様誉れ」。

180ココでも翔己くんのソロが炸裂!

200vそれを那都己くんの華麗なシュレッディングが引き継ぐ。
ARESZサウンドの真骨頂だ。

190ARESZは大阪が地元。
こうして毎週のように東京に機材を積んで遠征しているのだが、昔は高速道路を使わずに通っていたという。
8年間、ひたすら国道1号線を走り続けた。
その後、高速道路使用に格上げかと思ったら…「246号線を発見した」だって!
チョットまた書くけど、最近のバンドさんはホントにスゴイと思うわ。
ヘタをすると東名高速を走っている車の半分ぐらいはバンドの機材車だったりして…。
昔はこんなに日本全国アチコチ回らなかったよ。
子供ばんどぐらいだったんじゃない?
レコードをリリースして全国的に名前が知られているバンドは別にしても、そうでない無名のバンドはどこか離れた場所に演奏をしに行ったとしても、そのバンドを知る人はまずいなかったんだからラチがあかない。
せいぜい自主制作で音源を作るにしてもカセット・テープだよ。
それを作ったとしても今度は宣伝する手段がなかった。
もちろん「インディーズ」なんて言葉すらなかった時代。
とにかくレコード・デビューしない限り全国規模で知名度を上げることはほぼ不可能だった。
それが今では「ENTER」を押すだけで自分たちの音楽が全世界へ運ばれていくんだから恐ろしい。
ナニが恐ろしいかはここにはもう書かないけど、ひとつ言えるのは、そうして音源を含むバンドの情報が簡単に拡散され、高速道路網が整備されてツアーが容易になった今、間違いなく儲けが増えたのは日本道路公団だな。
ARESAは例外だけど。
「コーダン」か…なつかしい言葉だな。

170v_mc「地獄に落ちろ~!!!」
コレも定番ナンバー、瑠海狐さんのタイトル絶叫で始まる「Going to Hell」。

210v今日は各バンドとも比較的持ち時間が長いイベントだが、それでももうARESZのステージも最終セクションに入る。

220「烈火昇竜」…

230v「DOPPO」…

250「Soldiers of Cause」と立て続けにおなじみのナンバーを演奏してフィニッシュ!
最近「闘争本能」をゼンゼン演らないナァ。

260vそしていつも通り、瑠海狐さんのご講話でクールダウンをしてステージを締めくくる。

28011月18日には単独公演を控えているARESZ。
ますますの活躍を期待している。
  

ARESZの詳しい情報はコチラ⇒official website of ARESZ

270続いてステージに姿を現したのはHELL DUMP。

290ボーカル/ギターのサタン鈴木。

300vギターはアメーバ伊澤。

310vアメーバもMarshall!

320ベースにパイソン大塚。

330vマグニチュード森田がドラム。

340v以上、筑波から来た4人の人造人間によるチームがHELL DUMP。
Marshall Blogには約1年ぶりの登場。

3501年見ない間にサタンの肩に立派なトゲトゲが!
軌道に乗ってきてんだな?
いいことだ!

360変化はそれだけじゃない。
この1年でパフォーマンスがものすごく進化している!

370v冒頭のテーマ・ソング「HELL DUMP」からして以前観た時とゼンゼン違う!
390またファンのノリようがスゴイのだ。

400v2曲目は人気曲「殺人力士」。

380「♪ハッケヨ~イ ドスコイ、ドスコイ、ドスコイ…」。
初めて観る人は「一体何が始まった?」のかとビックリしたのではなかろうか。

420しかし、カッコいい声だ、サタン。
人造人間にしておくのはモッタイない。
以前も書いたが、ミュージカルかなんかやるといいよ。
こんな声の日本人歌手って最近見ないもんね。

410途中で燃料補給。
もちろん手にしているのは油。
イッキに飲み干さなかったのが残念だ。
燃料タンクの空きが少なかったのかもしれない。

430v何せおもしろい!
前回より格段に仕上がりがよくなってる!

440各メンバーをフィーチュアしたお楽しみコーナーも充実。

450vネタばれしてしまうので、ココには内容は書かないが、パイソンのくだりもメッチャおもしろかったナァ。

460vそして、大フィーチュアされたのがアメーバ伊澤の独演会。
この人は人造人間の落研かなんかに入っていたのかしらん?
小噺を披露したのだが、実にウマい。
素人はあんなにうまく上下振れるもんじゃありませんよ。

470ココでもネタばれを避けるが、ひとつ。
あの「ねずみ」のネタはすぐにサゲがわかりました。
アレは有名な落語の小噺で、実際、時折マクラに使われたりするからね。
ねずみは落語と縁が深く、実際「ねずみ」という噺もあるし、「鼠穴」という人情噺なんかはもう感動の渦よ。

480v「ねずみ」といえば…こんなの知ってる?
これは長野県は埴科郡坂城町にある交差点。
昔から気になっていたんだけど、去年長野に行った時にとうとう写真を撮った。
コレ、この辺りはネズミがたくさんいて…というワケでは当然ない。
それだったらおもしろいのだが、由来は至極シリアスで、ココは上田と接していて、その上田から攻め込まれないようにこの場所で「寝ずに見張っていた」ということらしい。
つまり「寝ず見」で「ねずみ」。
最初見た時は驚いたわ。
ちなみに山形県酒田市に「こあら」という所があるらしい。
酒田はユーカリの木がたくさん生えているからね…ウソウソ!
コチラは「古荒」と書くのだそうだ。
ガックシ。

1_3nezumi 他にも地元つくばを歌った曲やらなにやら大盛り上がり!

490そして、最後はヒューマニズムあふれる一編、「パワーを信じて」。

500ソリッドでストレートなハードロックと気の利いたお笑いの連続。
いいね、HELL DUMPは!
そんなステージもMarshallがサポートしている。

500vHELL DUMPの詳しい情報はコチラ⇒WE ARE HELL DUMP!!

510<後編>につづく
 
(一部敬称略 2017年8月27日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2017年9月25日 (月)

17th 真夏のJazz葉山~杉本篤彦BAND featuring そうる透

  
あんなに「猛暑、猛暑」と脅かされていた夏も終わっちゃったね。

1_img_4218 夏がキライな私でもこんな景色がチョイと懐かしいというか、恋しいというか…。
夏があったんだか、なかったんだか…。

20今年も行って来たのは葉山。

30我が家の「夏の海」はいつもコレだけ。
プチ旅行気分で毎年楽しみにしている。

50その楽しみのひとつは…

60日本のヨットの発祥地、鐙摺港の朝市。
年々客足も増えてきているようで、今年も朝一番からとても賑やかだった。
出店の方も毎回内容を少しずつ変え、集客に努めているようだ。

70「プチ旅行」と言ってももちろんお仕事。
やって来たのは、海から少々山に入った葉山町福祉文化会館ホール。

80そう、今年も『真夏のJAZZ葉山』。
コレで4何回目。
Marshallを愛用するジャズ・ギタリスト、杉本篤彦さんの応援に来たよ~。

90ホワイエには昨秋亡くなられたバリトン・サックスの宮本大路さん愛用の楽器とポートレイトが飾られた。
宮本さんは、このフェスティバルに毎年出演し、この日の約1年前も同じ舞台に元気に演奏されていたのに…。

100さて、今年は2番手でステージに上がった杉本篤彦BAND featuring そうる透。

120杉本篤彦

130v成田祐一

140v平石カツミ

150vそうる透

160v杉本さんは当然Marshall!

170ヘッドはJVM210H。
スピーカー・キャビネットは1936。

180v

足元はコレだけ。
すなわち「アンプ直」。

190平石さんはEDEN。

200ヘッドはWTP600。
220キャビネットは4x10"のD410XST。

210v1曲目は「Night Hawk」。

230下は今回、ホワイエの物販会場で取り扱っていた杉本さんのCD、『Once in a Blue Moon』と『Magic』。
これらのアルバㇺはしばらく品切れで入手が不可能となっていたが、近ごろ新プレスが出来した。

110_2「Night Hawk」はその『Magic』のオープナーだ。
杉本さんによると「夜鷹」だって。

Magic司会の方が杉本さんの「ツー・フィンガー・ストローク」を紹介した。
他に類を見ない、ピックを使わずに2本の指でアルアイレ的に弦をはじく奏法だ。

250その独特の弾き方とMarshallのクリーン・サウンドが溶け合い何とも言えないあたたかくも鋭いトーンをはじき出す。
当然JVMのチャンネルはCLEAN/GREENにセット。
ヘッド・ルームが大きいため、歪むことを恐れず、杉本さんも遠慮なく弦をはじくことができる。
Marshallのクリーンっていいよね~。

240v2曲目は「Bedroom Eyes」。
都会センスあふれる16ビートナンバー。

290v毎年このイベントに出演している杉本さんのグループだが、少しずつメンバーが入れ替わっている。
透さんは前回に引き続いてのご登場。

270v平石さんも2連投。
杉本さんの最近作『Tomorrow Land』にも参加している側近ベーシスト。
ウッド・ベースもこなす平石さんは、さだまさしのサポートなども務めている。

280この曲でゴキゲンなソロを聴かせてくれた成田さんは初出演。
…というのは、Marshall Blogでも号外を出した通り、昨年このイスに座っていた星牧人さんが今年2月に急逝してしまったのだ。
今回のイベントはモヒカーノ関さん、宮本大路さんの追悼の機会となったが、杉本さんグループにとっては星さんの追悼ステージにもなった。

260v杉本さんが「お客さん参加型の曲を演ります」と紹介した次の曲も『Magic』から。
その名もズバリ、「Rhythm from Hayama」。

300平石さんのベース…

320成田さんのピアノとソロを回し…

310お客さんとのコール&レスポンス・コーナー。

325「イキますよ~!」

330v杉本さんの「♪エ~イエイ」のコールにお客さんが応える。

350お客さんのとても元気のよいレスポンスにメンバーもノリノリ!
杉本グループのジャズは楽しい。

340ガラリと雰囲気が変わってア・カペラでソロを弾き始める杉本さん。

360曲はProcol Harumの「A Whiter Shade of Pale」。

370v全国津々浦々でソロ・ギターのライブを演っている杉本さんのこと、こうしたスタイルのパフォーマンスは得意中の得意なのだ。

380早くも最後の曲。
タイトルは「Route 134~海辺で一発~」。
「134号線」は横須賀から大磯までを通る国道。
この曲も『Magic』に収録されている。
国道はわかるが、「海辺で一発」はナニが「一発」なのかはわからない。

390この曲でも全員でソロを回して盛り上がった。

395v透さんのドラム・ソロ、キレッキレだった!

400v時々ココで触れる通り、私が初めて透さんを拝見したのは、今から38年前ぐらいかな?
池袋のパルコの屋上の東京おとぼけキャッツだった。
それからグッと時代は下り、2001年に初めてお仕事を一緒にさせて頂いてから現在に至っているが、透さんって、どんどんプレイがシャープになっているようだ。410平石さんもスケールの大きなソロで応酬!

420vま、この曲、杉本さんの「Sunny」なのね…わかりやすく言うと。
そんな題材だからして、みなさんのソロもギンギンに冴えまくった。

430vギターとドラムのバトル。
杉本さんが「Aトレ」のメロディを弾いて攻める透さんが当意即妙に叩き返してくる!
ふたりの激演に客席からは大きな歓声が上がった。

440…と、演奏曲目は5曲と少なかったが、濃密な演奏で聴きどころ、見どころ満点なステーjだった。
来年も楽しみにしています、朝市!
ウソウソ、『真夏のJAZZ葉山』です!

450v杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦オフィシャルブログ

460<オマケ>
Miyamoto Dairo Tribute Bandに参加したアルト・サックス奏者の近藤和彦さんと楽屋で1枚。
近藤さんは当代きっての人気ジャズ・サックス・プレイヤーだでね。
でもミーハー気分で和彦(’急に呼び方が変わったことに注目)にツーショットをお願いしたワケではないのだ。
実は、彼は大学のビッグ・バンドで一緒だったのだ。つまり一緒に演奏していたということ!
早い話が大学のクラブの後輩なの。
それが片やトップ・ジャズ・サキソフォニストだよ。
やっぱり大学の時からバリバリだったからナァ。
アタシャ、Marshallでがんばるぞ!

470(一部敬称略 2016年8月6日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)

2017年9月22日 (金)

『凌ぎ合う』 vol.9 <後編>~ グッドモーニングアメリカ

    

『凌ぎ合う vol.9』のトリは当然ホストのグッドモーニングアメリカ。

10金廣信吾

20vたなしん

30v渡辺幸一

40v幸一ちゃんはMarshall。

50vきょうもJVM210H!

60ペギ

60vペギちゃんはNATAL。

70vメイプルのキット。
バスドラムは24"。
タムは10"、12"と16"フロア。
フィニッシュは美しシルバー・スパークル。

80v幸一ちゃんの奏でるイントロのメロディでさっそく客席は大炎上!

210v今日のオープニングは「キャッチアンドリリース」だ!

90v_cr今日もオープニングは「カーディガン」のペギちゃん。

100矢継ぎ早に演奏したのは昨年12月にリリースしたアルバムのタイトル・チューン「鉛空のスターゲイザー」。

110_nsg「♪鉛空のスターゲイザー」の譜割りが実に耳に残る。
私なんかはこういう部分にものすごく世代の違いを、また若い人たちのクリエイティビティを感じる。
昔の日本のロックには絶対になかった歌詞とメロディのコンビネーションだからだ。
ちなみに!
「見る」という英単語って、「look」、「see」、「watch」、「stare」、「glance」、「glimpse」、そしてこの曲のタイトルにも使われている「gaze」等々色々あるでしょ?
当然、それぞれのシチュエーションで使い分けなければならないワケなんだけど、「gaze」は特別な言葉で、星を見る時には「see」や「look」ではなく必ずこの「gaze」を使うことをMarshallの友達から教わった。
何年も前、あるパーティの途中に新鮮な空気が吸いたくなって外に出て夜空を見上げた。
鉛空ではなく、それはそれは美しい星空だった。
イギリスは少し郊外へ出ると何でもかんでも美しい。
そこへその友人が来て「ナニをしているんだい?」訊いてくるので、「東京では見ることができない美しい星空を見ていたんだ」ぐらいのことを伝えた。
確か「see」を使ったと思う。
するとその友人が「シゲ、星を見る時にはgazeを使うんだ」と教えてくれた。
こういうのって絶対一発で覚えちゃうんだよね。
もうチョット。
コレを読んでいる若い人たちは全く知らないだろうけど、イギリスを代表するロック・バンドのひとつにThe Kinks(ザ・キンクス)というグループがある。
彼らのヒット曲に「ウォータールー・サンセット」という曲がある。
「ウォータールー」というのはロンドンの中心地の地名で、「ウォータールーのサンセットを見ている限り、ボクはパラダイス」というロンドンの美しい風景を歌っている。
その歌詞に「gaze」が使われているんだな~。
「♪As long as I gaze on Waterloo sunset, I'm in paradise」って。
もちろんウォータールーは星ではない。
調べてみてわかったのだが、感動して何かをジッと見るのが「gaze」の元の意味なのだそうだ。
実は何も英語の勉強で「gaze」を引き合いに出したワケではありませんでね。
この「ウォータールー・サンセット」は権威あるローリング・ストーン誌の「オールタイム・グレイテスト・ソング500」の42位に選出されているのね。
そんな世界の、そして永遠の名曲を若い人に紹介したかったの。

120熱っぽい曲なので体温の調節でもしているのだろうか?

130v幸一ちゃんもペギちゃんも舌を伸ばしての大熱演!

150vまだ曲は続く。
2011年の『ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ』のクローザー「その手伸ばして」。

140v_st「ライダー」、「ドラえもん」、「のび太」、「ショッカー」、「ジャイアン」…こういう固有名詞を歌詞の中に登場させる作曲手法ってとてもいいと思う。
ポール・マッカートニーとか10ccみたいじゃん?
しかも、オジさんは初代仮面ライダーの世代だ。
「仮面ライダー」の第1回目の怪人は「クモ男」。
「2号」を経て「V3」の途中ぐらいまで夢中になったかな?
「本郷猛」と「一文字隼人」の名前は一生忘れない名前だ。会ったことないけど。

165「グッドモーニングアメリカです!帰って来たぞ~、東京!
爆弾ジョニーとは『めざましライブ』以来3年ぶりの対バンです。
PANもスゴかったね~!
楽しい曲ばかり演るので楽しんで帰ってください!」と幸一ちゃんがごあいさつ

190vいよいよカーディガンを脱いだペギちゃん。

180v幸一ちゃんのMC通り人気の曲が続く。
次は「アブラカタブラ」。

200v_tたなちゃんもサングラスをハズした。
楽しそうに演奏してるナァ。

230vこのセカンド・セクションでは4曲を立て続けにプレイ。240『未来へのスパイラル』から「タイムスリップしたみたいに」。
コレはドラムのアレンジがスゴイな~。
ペギちゃんの本領発揮だ!
NATALの歯切れの良いサウンドがペギちゃんのプレイにベストマッチ!

220v_b『鉛空のスターゲイザー』から「Beep! Beep!」。

250v_itさらに「in トーキョーシティ」。

260v_hn金ちゃんのMC。
「4月から3ヶ月休んだんだけど、とても長かった。以前にも休止したことがあったんだけど、この3ヶ月の休止は前とは重みがゼンゼン違いました。
不安だった…。
年下のバンドがドンドン出て来て…焦って。」
アーティスト、ミュージシャン…真剣に取り組んでいる人にはこんな過酷な商売はないと思う。
「でも、またココに立つことができてよかったです。
歩みを止めず、これからも進んできます!
大事な曲を演ります。聴いてください」

2_img_0439…と「花」を熱唱。
ヨカッタね~、ホントに!

265v場面はガラっと変わって「イチ、ニッ、サンでジャンプ」。
この曲のMVはうれしかったナ~。
日本のバンドのMVにNATALが登場した最初の瞬間だったから。
見た途端ペギちゃんにサンキュー・メールを打ったよ!

270_123そして、『凌ぎ合う vol.9』の本編を締めくくったのは「未来へのスパイラル」。
客席は当然大騒ぎ!

160_ac先日、MURO FESでのクドも復帰第1弾のもようをレポートした。
この『凌ぎ合う』の前日にもステージに上がったグドモ。
そして、これが復帰後3回目のライブ。
このパフォーマンスを観て、誰が3ヶ月もステージから遠ざかっていたことを想像するだろうか?
「完全復帰」を成し遂げた4人なのだ!

280v

290v

300

310vそして、アンコール。
11月11日の「八王子天狗祭」へのお誘いがあって…

320「コピペ」。

330客席爆発。
もうこうなると近寄れません。
こちとら年寄りだで、写真撮っててケガしたくないからね~。

335v「本当はコレで終了する予定でしたが、もう1曲演ります!」とアナウンスされ、たなちゃんの「ファイヤー!」を経て「また会えるよね」をプレイした。

1_img_0423

340

350v

360グドモの帰りを待っていたファンとメンバーたちの交流が目に見えるようで、とても楽しいステージだった!
 
グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

380さて、こうして無事に活動を再開させたグッドモーニングアメリカ。
さっそく忙しい。
10月4日にはニューアルバム『502号室のシリウス』をリリースする。

Cdg そして、金ちゃんがMCで触れていた通り、その翌月の11月11日には地元八王子でグドモ主催のイベント『八王子天狗祭 ~2017~』が開催される。
コレも楽しみだね。
  
『八王子天狗祭 ~2017~』の詳しい情報はコチラ⇒特設公式ウェブサイト

396fl

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  
(一部敬称略 2017年8月2日 渋谷TSUTAYA O-WEST)

2017年9月21日 (木)

『凌ぎ合う』 vol.9 <前編>~爆弾ジョニー&PAN

  
グッドモーニングアメリカが対バンを招いてステージで凌ぎを削り合うシリーズ企画、その名もズバリ『凌ぎ合う』。
その9回目が東京で開催された。
出演は3バンド。
今日紹介するのはそのうちの2つ。
いずれもMarshall Blog初登場のチームだ。
当日、まず最初にステージに登場したのは爆弾ジョニー。

10ボーカルズ/ギターのりょーめー。

20vギターのキョウスケ。

30vキョウスケくんはMarshall。

40vJCM900 4100と、ロゴは取れてしまっているがキャビネットは1960A。
このMarshallはかつてTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの故アベフトシ氏が愛用していたものだそうだ。
受け継がれる名器…こういう話はすごくうれしいね!

45vキーボーズのロマンチック☆安田。

50vベースの小堀くん。

60vドラムは太郎ちゃん。

70vりょーめーくんが中心となって2010年に結成された北海道出身のバンド。
バンドの目標は『世界平和』。
何やら本当にキナ臭くなってきた今の世の中、この目標は至極正しい。
ナゼなら…これは山下達郎さんがステージの上から実際におっしゃっていたことだが…平和でなければ音楽なんかできやしないからである。

80vま~、とにかく元気がよくてすこぶるカッコいい。
「ロックはやっぱり若い人のモノだよな~」と日ごろから思ってはいるのだが、まさにソレ。
サウンドの骨の部分になかなかトラディショナルなモノがあって、私のような頑固ジジイでも素直にカッコいい!と思った。
随所にちりばめられたギター・ソロもロックの文法に正しく沿ったもので、聴いていて大変心地よかった。

90ギターを降ろしたりょうめいくんの「暴れるぞ~!」のかけ声に応えて…

100v2曲目はみんなでタオルを振り回して大騒ぎ。

110サングラスを装着したロマンチック☆安田くんがマイクを握る。
「アレやるか?爆弾ジョニーはじめて観る人?」
は~い、私。
「ホホイしようぜ、ホホホのホイ!」からたなちゃんの「ファイヤー!」へ。
そう、こうして各メンバーの領分がハッキリ分かれて際立っていることがいいバンドの条件だよね。
写真を撮っているので「ホホホのホイ」はできなかったが、楽しさ満点!

120その通り…私も初めて観るもんで曲もナニもわからないんだけど、どの曲もすごくよろしいな~。
真剣にやっているんだか、適当にやっているんだかよくわからないが、すごい音楽的なエネルギーを感じたね。
なんて思っていたら、彼らは『世界平和の第一歩はみんながふざけること』という理念を提唱しているとか。
それなら世界平和の第一歩は間違いない。

130マスコットキャラのクマも登場…といってもお面を付けているだけ。

140ま~、とにかく派手なのはキョウスケくんのアクションよ!

150足の長いこと、長いこと!
最近の若い子は外人みたいにヒザから下が長くてカッコいいんだよね~。
オジさんの時代は、そんな子はクラスに一人もいなかったんだぜ。

160v飛んだり、ハネたり…やっぱりロックはこうあるべきだ。
終演後、キョウスケくんに「ピート・タウンゼンドみたいでカッコよかったよ!」と思わず告げさせてもらいました。

170v暴れまくるフロント陣をガッチリとバックアップするリズム隊も魅力的。

190v

200v特に印象に残ったのは「♪なにもないじゃないか」と歌う曲。
聴いた瞬間、ガーシュウインが作った黒人だけが登場する有名なオペラ、『ポーギーとベス』を思い出した。
そのなかに「I Got Plenty O' Nuttin'」という曲がある。
コレは奴隷制度時代の黒人の英語なのでおかしな表記になっているが、普通の英語で書くと「I've got plenty of nothing」…直訳すると「ボクには何もないがたくさんある」。
つまり「なにもないじゃないか」ということ。
今時、「ありがとう」やら「がんばれ」ばっかりの若い人のロックのなかにあって「なにもないじゃないか」。
相当気骨のあるバンドと観た。
とてつもなく「いいものがあるじゃないか」!

180聞けば爆弾ジョニーもしばらく活動を休止していたとか。
「立て板に水」のような演奏にそんなことは一切感じなかったナァ。

210v7月にリリースした活動再開後初のCD、『BAKUDANIUS』も大好評のようだ。

Bj 来る12月4日にはZepp Tokyoでワンマン・コンサートを開催する。
観たい~!

  
爆弾ジョニーの詳しい情報はコチラ⇒爆弾ジョニーOfficial Website

220続いての登場は、大阪からPAN!

240ボーカルズの川さん。

250vギターはゴッチ。
「ゴッチ」っていう感じするナァ~。

260vゴッチくんもMarshall。

270ヘッドはJCM2000 TSL100。
スピーカー・キャビネットは1960A。

280vベースにダイスケ。

285vそして、ドラムはよこしん。

286v1995年の結成というから、活動20年を超える大べテランだ。

290今年4月12日の「パンの日」に3年ぶり、7枚目となるフルアルバム『PANJOY!!!』を発表した。
いいジャケットだ。
ジャケットにMarshallが写っているだけで猛烈にロック・フィーリングが高まるというものだ。
しかし、散らかってるナァ。
でも、こうしておけば都度モノを取り出す必要がないので便利だ。
使った後はしまわなくていいし。
ところで、私は「米派」なので知らなかったのだが、4月12日って「パンの日」なのね…「412」で「パ・ン」ということね。
チガウ、チガウ!
調べてみると、日本ではじめて本格的にパン製造に取り組んだのは、伊豆韮山の代官であり、軍学者でもあった江川太郎左衛門という人。
長崎のオランダ屋敷の料理方を伊豆韮山の自分の家に呼び寄せてパン焼き窯を作り、1842年の4月12日に日本で最初のパンが焼き上げられたそうな。
だから4月12日が「パンの日」。
ウ~ン、日本で最初のパンというと、横浜元町のウチキパンかと思っていたら、ウチキパンは日本で最初の食パンを作ったようだ。

Pj「♪O-WESTにアイツが帰って来た!ライブハウスで凌ぎ合う、凌ぎ合う、凌ぎ合う、凌ぎ合うために金廣真悟が帰ってきた!
いけるか~?やれるか~?
金廣真悟復活でお祭り騒ぎだ~!」
川さんの熱湯をまき散らすようなパフォーマンスを中心にしたPANのステージは「お祭り」というより、もはや台風!300vそのエネルギッシュな川さんを支える3人のガッツあふれるアンサンブルが素晴らしい。

310v

420v

320v「大阪からO-WESTに来ました大阪のPANです!」
川さんが手にしているのは食パン。
コレをお客さんに配給する。
ありがたい話だ!

330そして、2階席のお客さんにも!
狙いを定めて2階のミホちゃんに向かって投げる。
宙に浮かんでいる茶色っぽいものは川さんが放り投げた食パンね。
見事キャッチ!
あ~、ドキドキした~。

340PANとJA全農たまごのコラボレーションで『PANJOY!!!』にも収録されている「たまごのうた」。
色んなことやってんな~。
カワイイ歌だ。

350v次も『PANJOY』のリード・チューンのひとつで「ギョウザ食べチャイナ」。

360こっちは案の定「餃子の王将」とのコラボだそうだ。
指定レコード店での購買特典として、初回の『PANJOY!!!』には王将の餃子の無料券が付いていたそうだ。
他にも「spinns」というファッション・ブランドと「SPANNS」なるコラボレーションも展開している。370v「♪ギョウザ 食べチャイナ ギョウザ 間違いない ギョウザ 裏切らない」
同感、同感!
私は、餃子はこの世で一番ビールにマッチする食べ物だと思っている。
それも、日本流の餃子が圧倒的に好き。
アレ、本場って黒酢みたいなので食べるでしょう?アレがチョット…。
そもそもッ餃子の故郷の中国は水餃子が主流と聞くし。
いつかフランクフルトの中国人が経営している中華料理屋にひとりで入ってビールと焼餃子を頼んだら、中国人の店員が「ムリ、ムリ」みたいなことをしきりに言うんだよね。
「ナニを言ってるんだろう?」と不思議に思ったけど、お腹が猛烈に空いていたので、チョット値が張るのは気になったが「いいから持ってきて!」とオーダーした。
出て来た餃子を見てビックリした。
かなり大き目の皿に厚手の皮に包まったドデカくて丸い餃子っぽいものが、どうだろう、20個近くはあったかな?
それを目にした瞬間、「ウワ!こんなもん食えるワケないじゃん!」と思ったけど、ペロっと食べちゃった。
「餃子は日本に限る」と思っていたけど、川さん、やっぱり餃子は裏切らなかったよ!
せっかくなのでもうチョット餃子。
そんなおいしい餃子だけど、お店によってゼンゼン違うじゃない?おいしいヤツもあれば、「ナメとんのか?」みたいなヤツまで。
でもね、ナンダカンダ言って一番おいしいのは、家でアンを作って、皮にくるんで、ホットプレートで焼いて家族で食べる餃子。
チョットさらに脱線しますが、気になっていたので書かせて!
あの、グッさんが出ているCook Doの「回鍋肉」のCMがあったでしょ?
「回鍋肉」がテーブルに出されると、グッさんの家族がすさまじい勢いで食べ始める。
その光景を見て驚きながら、食卓を共にしたグッさんのお嬢ちゃんの友達が尋ねる?
「アンタっちっていつも…?」
するとお嬢ちゃんが「なくなるよ!」
コレ、ナニがなくなるのかずっとナゾに思っていた。
人気の「回鍋肉」はいつも完食するよ…という意味では全くおもしろくないでしょ?
それで、ある日ハタと気が付いた。
お嬢ちゃんが「なくなる」と言っているのは「回鍋肉」ではなくて、「理性」なのだな…と。
つまり、あんまり「回鍋肉」がおいしいので、家族全員が「理性」を失ってガッつく、ということなのではないか。
イヤ、ナニが言いたいかというと、そうして自家製の餃子を目の前のホットプレートで焼いて食べると、あまりにもおいしいので、ウチも家族全員、理性を失って餃子を食べ狂うということ。
ナゼそんなにおいしいのかと秘密をバラすと、前にも書いたような気もするが、大量の都内のラーメン屋に麺を卸している有名な製麺屋が家の近くにあってね、そこで出来立ての餃子の皮を買って来れるからなのです。
餃子の皮も新鮮な方が格段においしんですよ。もちろんプロ仕様なので保存料などは一切入っていないしね。
もう、タマらんよ!
やっぱり餃子は間違いない!

380v川さん、客席にダイブ!…見えないけど。

390もうとにかくお客さんを楽しませること以外は何も考えていないかのような壮絶なパフォーマンス!
関西弁がそう感じさせるのかどうかはわからないが、こういう雰囲気のバンドって東京には昔からあんまりいないんだよね。
私的には「関西ならではの!」を存分に楽しませて頂いた。

400vそして、やっぱり「ロックはパワーだな~」ということを示してくれた極上のロック・エンターテインメントだった。
楽しかった~!

410vさて、PANも12月8日に『PANマンでレッツPANJOY!!!アンコールツアーファイナル ~一本締め!お手を拝借、ぃよ~おっ!!~』と題したワンマン・コンサートを開催する。
場所はココ渋谷TSUTAYA O-WEST。
コレも観たいな~!

430PANの詳しい情報はコチラ⇒PAN official web site

450<後編>につづく

(一部敬称略 2017年8月2日 渋谷TSUTAYA O-WEST)

2017年9月20日 (水)

GET YOUR SHOW-YA 2017 <後編>

  

『GET YOUR SHOW-YA 2017』…今日は<後編>をGETだッ!
さて、寺田さん、五十嵐さん、中村さんの3人による「The Rose」から続いてのシットリ・コーナーは「何故」。
例え曲調は静かでも恵子さんがジックリと歌い込むとすごい迫力だ。
音楽の迫力や説得力はテンポじゃないからね。
ロバート・ワイアットの「Sea Song」のように静謐な曲でも、火傷しそうな熱さを秘めた曲があるものだ。

  
チョット話は戻るけど、さっきの「The Rose」を歌ったベット・ミドラーね。
ジャニスをモデルにした『ローズ』で日本では知られているけど、アメリカでは「超」が何十個も付く大歌手&大俳優なのね。
ベット・ミドラー、アレサ・フランクリン、バーブラ・ストライザンドあたりは日本ではそう人の口に上らないが、アメリカではひばり、チエミ、いづみ以上の破壊力があるだろう。
特にバーブラの顔はアメリカ人が大好きなデザインだという話を聞いたことがある。
男ではロバート・レッドフォードなんだって。金髪でエラ張りが必須らしい。
だから『追憶』なんて映画は夢のような1本だったのではないかしらん?
そもそも主題歌の「The Way We Were」がヨカッタもんね。コレも力強いバラードだ。
作曲はマーヴィン・ハムリッシュだから当然といえば当然。
羽生善治は残念ながら「竜王」が獲れなかったが、ハムリッシュは、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞、ゴールデングローブ賞、ピューリッツァー賞のすべてを受賞した大作曲家。
この偉業を成し遂げた人は地球上にもう一人しかいない。
それはリチャード・ロジャースだ。
リチャード・ロジャースまで話を広げると帰ってこれなくなるのでココで止めておく。
私は「マーヴィン・ハムリッシュ」の名前を小学生の時に『スティング』で知った。
1930年代のシカゴを舞台にした『スティング』に使われている音楽はすべてラグタイム・ミュージックで、子供ながらに「マーヴィン・ハムリッシュっていう人はなんてステキな音楽を作るんだろう!」と感動してサントラのミュージック・テープを買って毎日聴いていた。
そのステキな音楽の作者はスコット・ジョプリンという黒人のピアニストで、ハムリッシュは編曲を担当した…ということを後で知って少しガッカリした。
後年スコット・ジョプリンのアルバムを買ったことは言うまでもない。
私のココまでの人生、45年分近くは、こういうことの連続でできている。
さてベット・ミドラー。
私は『ローズ』よりも前のアルバム、すなわちデビュー作にして出世作の1972年の『The Divine Miss M』やらジャケットがメッチャかっこいい『Bette Midler』、3作目の『Song for the New Depression』、ひとつ飛んで『Broken Blosson』あたりをホントに時々聴くんだけど、ま~、スゴイよね。
ナニがスゴイって、バックのミュージシャンが。
もうコレは何と言うかロック、ソウル、ジャズまでの、まだアメリカの音楽がヨカッタ時代のすごいミュージシャンが集まってできた「超豪華お買い得パッケージ」みたいなものなんだな。
アメリカの音楽界を挙げて作っていた感じ?と言ったら大ゲサか。
いかにベット・ミドラーの人気がスゴイか…ということね。
タマにはSHOW-YAさんで脱線してみました。
10v続いてはsun-goさんのア・カペラのギター・ソロ。

30vガリガリ弾くソロではなくて、青い照明に包まれたsun-goさんフレーズがたおやかに流れ出していく。

40それを受けてキャプテンのキーボーズのソロ。
一応また書いておくけど、正しい英語は「Keyboards」。
つまり、日本人が「キーボード」と呼んでいる楽器は常に複数形で使われる。
「Vocal」も同様。
必ず複数形で「ボーカルズ」と呼ぶのが正しい英語。
「vocals」は「guitar」とか「bass」のように「歌」を表すパートの名前。
「vocal」でも間違えではないが、私が洋楽のレコードやCDを何枚も引っ張り出して調べてみた限りでは、99%表記は「vocals」と複数形になっていた。
例外だったのはQuincy Jonesの『Walking in Space』。
フランク・ザッパのライブ音源のメンバー紹介でも「Guitar and vocals」とか「Keyboards and vocals」と必ず複数形にしている。
だから「キーボーズ」と書いたのは間違いではありません。

50v例によってシンフォニックかつ荘厳な音世界。
そして華麗なフレーズの連続!
70vしかし、Marshallの壁じゃないけど、やっぱりキーボーズもこういうルックスこそカッコいいよね~。
キース・エマーソンやリック・ウェイクマンとまではいかずとも、鍵盤がいくつもスタンドに乗っていて、レスリーがグイングイン回って…やっぱりコレですよ。
ロックは「重厚長大」な方がいい。
誰がロックを「軽薄短小」にしてしまったんだ?知ってるけど。
昨日書かなかったけど、記事の冒頭で紹介したSHOW-YAの新作『AURORA』が「ロックの重厚長大回帰」のキッカケになればいいと思っているのだ。

60_2キマったゼイ!

80続いてミッタン!

90_2コレは、絶対に自分自身も折れた小指を忘れてるな…というほどいつもと変わらぬ力強いプレイ。

100v_2イヤ、いつもよりパワフルだったかも知れない!

110最後はいつも通りドラの一発で締めくくった。

120メンバー全員がステージに戻り「Come on」。
140ドラム・ライザーに上がりミッタンに寄り沿うようにして歌う恵子さん。
150_2爆音麗しいsun-goさんのギターソロ!
160_2メンバーを紹介して「We are SHOW-YA!」とキメ込むシーンはいつ見てもカッコいい!

130_co「バカのひとつ覚えみたいに『戦うぞ、戦うぞ!』って言ってるけど、SHOW-YAはこれからもずっと戦い抜いて、生き抜いていこうと思っています。みんな着いてこいよ~!」
ウン、軟弱なロックとガンガン戦ってください。
ということで早速「BATTLE EXPRESS」。

170_beこの曲ではまず、恵子さんとさとさんの独特のアクションがあるよね。

190このフォーメーションは何と呼んでいるのかしら?
「抜き足差し足」?「接近」?200そして、ミッタンのソロのキメがあって…

2_s41a0390キャプテンと…

180vsun-goさんのスリリングなバトル!
ん~、ハイライトだよね~!

210vもう本編は最終コーナー。
客席はスッカリ出来上がっちゃってる!

220_2続いても勝負の歌、「ギャンブリング」。

230この曲はサビのメロディがとても印象的だ。

240本編の最後に向けて大熱唱の恵子さん!

250v_2ひとこと恵子さんから「今日は本当にありがとう!」とあって…

260v_mc最後に5人の大熱演で「FAIRY」~!

270v

280

290v

300v_2

310v_2やっぱいいね、「FAIRY」は。

320_2見どころ、聴きどころたくさんの名曲だ。

330_2この熱気が、この興奮が伝わるだろうか?

340_2そして、〆のサオ回し。

350_2今日もバッチリきまって…

360フィニッシュ!
ああ~、もっと聴きたい…ぐらいがちょうどいい。
もうこのSHOW-YAのランニング・タイムは絶妙だよ。
ゲップが出るほど見せちゃイカンって!

380アンコール。
アコギを手にして「♪Happy birthday to me」と歌う恵子さん。
そこへさとさんがケーキを持って登場。
もうね、お誕生日のサプライズなんてあり得ないでしょう。
昔はステージにケーキを持ちこんで「フ~」なんてことはやらなかったのでサプライズが成立したけど、今はもう一般的な行事になってしまっていてビックリポンなんてあり得ない。
だからコレでいいのだ。
390_2お客さんをバックに記念撮影。
撮っているのは私。

395こんな感じ。
アナタは写っているかな~?
恵子さん、お誕生日おめでとう!
また一歩、赤ちゃんに近づきました!
400_2小指のケガを恐縮するミッタンに「ミッタンがダメならメンバーで何とかするから!」と、急遽sun-goさんとフォークのチームを結成したという恵子さん。
結果、ミッタンはこうして無事ステージに上がって、元気なドラミングを聴かせてくれたが、せっかく結成したフォーク・チームなので、この日だけ特別のその演奏を披露してくれた。
男性のキーで、歌うはsun-goさん。曲は「愛をとりもどせ」。
そういえば前半で恵子さん、「今日は趣向を凝らす」って言ってたっけな~。
もちろん大ウケ。
430_2「サワリだけ新しいアルバムから演っていいですか?今日はフォーク・デュオなのでバラードを演りたいと思います」…と、『AURORA』から「ON MY CROSSROAD」を披露。

420_2『AURORA』にはボーナス・トラックとして前半で演奏した「NO REGRETS」が一番最後に収録されているが、「ON MY CROSSROAD」は実質的にはアルバムのクローザー。
恵子さんが切々と歌い上げるバラードで、sun-goさんが奏でるボトルネック・ギターがまた泣かせるんだ~。
『AURORA』は9月27日発売!

Au さぁて、最後!

440_2もちろん「限界LOVERS」で締めくくる!

450v_2

460v_2

470v

480_2

490v_2今日も熱演に次ぐ熱演の最高のSHOW-YA SHOWでした!

500SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

510次回は11月の『AURORA』リリース・ツアーね!
ああ、楽しみだ~!

520_2発売まであと1週間。
さぁ、今日もまた皆さんよりひと足お先に『AURORA』聴くとするか~!
ヒヒヒ!
530cd(一部敬称略 2017年7月30日 CLUB CITTA川崎にて撮影)

2017年9月19日 (火)

GET YOUR SHOW-YA 2017 <前編>

  
「ん~、コレは文句なく素晴らしい」
…と唸ってしまったのはSHOW-YAの最新作『AURORA(アウロラ)』。
2年ぶりとなる9月27日リリースのSHOW-YAの11枚目のオリジナル・アルバムだ。
発売までもうしばらくだけど、職権を濫用してひと足…イヤひと耳っていうのかな?言わないか…先に聴かせて頂いた。
キヒヒ…。
とにかくいいんですわ。
頂いた資料の宣伝惹句の一部を引用させて頂くと…
  
「70’s洋楽と80’s J-ROCKへのオマージュ的アプローチも含めたゴリゴリHard Rockアルバム。
時代の流れもおかまいなしの問答無⽤なサウンドとパワフルな歌唱。
メンバー平均年齢55歳というまさにギネスなアマゾネス軍団の今作は、SHOW-YAの新たな『創世記』として完成されたといえよう!!」…とある。
  
まさにその通り!
この大ゲサな表現がまさにピッタリ。間違えたことは何にひとつ書いていない。
この惹句の中には作品の内容を表現するいくつかの重要なポイントが含まれている。
まず、「ゴリゴリHard Rock」アルバム」という部分。
そう、「ヘヴィメタル」ではなくて「ハードロック」…もうネ、ドアタマから70年代なの。
思わず「プロデューサーは誰?」と資料を手にしたくなるような衝撃。
「やっぱり笹路さんか!」となる。
  
そして、「時代の流れもおかまいなしの問答無⽤なサウンド」。
70年代のロックで育った私なんかにはまず録音の状態が実にいいんだナ。
最近のCDのやたらとドンシャカドンシャカした人工的なサウンドは実に疲れるし、風情がない。
それでね、若いバンドさんなんかは特にそうなんだけど、CDとナマの演奏の差があまりにも大きすぎる。
ヘタをすると同じ曲を演っているように聞こえない。
CDを先に聴いている場合は、ライブで「エ?コレってあの曲なの?」となるし、反対にライブが先で後でCDを聴いた場合は、「エ?あの曲ってこんなにカッコよかったの?」ということに滅多やたらと出くわす。
アナログの時代はこんなことはほとんどなかったんだよ。
『AURORA』の場合、CDを聴いて「この曲、ライブではどうなるんだろうな~?」とワクワクさせてくれる。
「時代の流れもおかまいなし」なんて言ってるけど、「古臭い」なんてことは一切ない。
コレはSHOW-YAという5人のチームのオリジナル・サウンドであってね、オリジナルのサウンドには「新しい」も「古い」もない。
反対にマネッコしたサウンドは容赦なくドンドン古くなっていく。80年代のロックのほとんどや、同時期に大流行したいわゆるフュージョン・ミュージックの古臭さといったら目も(耳も?)当てられない。
The BeatlesやThe Kinksを、Led ZeppelinやDeep Purpleでもいい、パンクやニューウェイヴ以前のそれらの音楽を「古い」だなんて思ったことがありますか?ってんだ。
  
そして、「平均年齢55歳の女性ロック・バンド」!まさにギネス級!
残念ながら、「きんさんぎんさん」が100歳でラップの曲をリリースしてギネス認定を受けているらしく、どうも「CDのリリース」ということでは最年長記録を破ることはなかなかムズかしそうだ。
誰だ?そんなお婆さんにラップなんかをやらせたのは!
しからば「女性のポップ・アーティスト」ということでくくれば、どうだろう?
あ、ダメダメ!きんさんもぎんさんも女性だった!
ここは正々堂々と「女性ハードロック・バンド」という範疇でくくれば、世界でもっともベテランのバンドがSHOW-YAということになるであろう。
もうひとつ…SHOW-YAは「世界でもっともカッコいい女性ハードロック・バンド」でも十分にギネス級だと私は思っている。
それにしても「アマゾネス」という言葉はチト古いな~。
今の若い人は「ガラパゴス」は知っていても「アマゾネス」は知らないでしょう?
流行ったよね~。
あの当時は元気のいい女性はみんな「アマゾネス」呼ばわりされてたもんね。
そういえば「スケ番」という言葉も聞かなくなった。
  
ところで、「Aurora」とはローマ神話に出て来る「曙の女神」のこと。
惹句の中には「新たな創世記」という表現が用いられているが、「Aurora」はSHOW-YAの「新しい夜明け」を暗喩しているということか。
とにかくどの曲も「ロックがロックであるべき条件」をすべてクリアしているようなカッコいい曲ばかりだ。
スカっとするゼイ!
昔からのファンの皆さんがどう感じるかはわからないが、私など冒頭からノックアウトされたよ。
ああ、早く収録曲をライブで聴きたい!

80cd…というお楽しみはキープしておいて、その前に。
今日は7月の末に開催された『GET YOUR SHOW-YA』と銘打ったワンマン・コンサートのようすをレポートする。
SHOW-YAの東京地区のライブは4月末の『NAONのYAON』以来だからね。
みんなSHOW-YAに飢えてたからノッケから大盛り上がりだった。

90寺田恵子

100v五十嵐sun-go美貴

110v仙波さとみ

120v中村美紀

130v角田mittan美喜

140v1曲目は「私は嵐」。
恵子さんの歌声が宙を裂く!
ああ、ナンカ「帰って来た~!」という感じがするな~。
SHOW-YAが帰って来たんじゃなくて、自分が帰って来た感じ?

150sun-goさんのギターソロ…

160さとみさんのベース・ソロも決まって…

170「嵐」ポーズ!

180コレコレコレコレ!
これがSHOW-YAのショウのオープニング。
何物にも代えがたい充実感。
続けてブっ飛ばしていくぞ~!

190v…と思ったらアレレ?
いつもならアタマ3曲ぐらいは猛ダッシュするところ。
矢継ぎ早に次の曲に行くかと思ったら今日は恵子さんのMCになった。
こんなの見たことがないぞ!どうしたんだ?!
「久しぶりのワンマンです。盛り上がっていきましょう!
その前にひとつ報告があります」
ナンダナンダ?

200vミッタンに顔を向けて話を進める恵子さん。
「数日前、ミッタンが骨折しました」
エエ~ッ?!
「♪あなたが噛んだ小指が痛い~」なんて恵子さんは歌っちゃってるけど大丈夫なのかしらん?
「小指の想い出」は1967年の伊東ゆかりの大ヒット曲。
私は幼稚園生だったけど、そこら中でこのメロディがかかっていて、「何で小指を噛んだりするんだろう?大人ってヘンだな…」と不思議に思ったのを覚えてますわ。

210ミッタンは右手の小指を骨折してしまったという。
かわいそう!
「『絶対やる!みんなが待ってるから!私は戦う女だ!』というミッタンを止めるワケにはいかなかったの。そういうワケでミッタンの小指の分までメンバー全員一生懸命やるからね!」と恵子さん。

220怪我をした右手を上げて声援に応えるミッタン。
ドラムスって手足だけを使っているように見えるけど、モノスゴく指を使う楽器でもあるんですよ。
特に右手の小指はライド・シンバルやハイハットを叩く時のスティックをコントロールするのに重要な役割を果たすので今日のミッタンは大変だ。
がんばれミッタン!

230v「みんなが心配してミッタンの小指ばっかり見るかもしれないけど…お願い!私を見て~!」

1_0r4a0202…ってんで2曲目は「LOOK AT ME」。

240_lamやっぱり心配なミッタンの小指!
ゴメンナサイ…ドラミング的にはなにひとつ障害があるようには聞こえません。
サスガ、「戦う女」!

300vいつも一生懸命のSHOW-YAだけど、あんな報告を聞いてしまうと一段と気合が入っているように見えますな。
320まさにそんな気迫のこもったキャプテンのソロ!

310vしかし、この曲カッコいいよな~。
大好き。
ロックとSHOW-YAの魅力が存分に詰め込まれていると思う。
330sun-goさんもガツンといった~!

1_0r4a0212 メンバーのアクションに大きな歓声が浴びせられる。
もうスゴイ熱気~!

350続けてアルバム『Genuine Diamond』のオープナー、「Bloody Rose」。

360v_br遠慮なく続くドライビング・チューンで会場の興奮がグングン募っていく!

370v恵子さんが「薔薇の紋章」を見せてくれたよ。

375「♪ゴンゴロンゴンゴロンゴンゴン」と「流星少女」のイントロの爆音はMarshall。
ま、全編Marshallなんだけど…。
やっぱりいいね、真空管のアンプってのは。
ヘヴィなロックをやっていて、太くて抜ける音を出したいと思っている若い女性ギタリストは遠慮なくsun-goさんのマネするといい。
え?sun-goさんがどんな機材を使っているかって?
じゃ、今日は特別に教えてあげよう。

380_rsアンプヘッドはMarshallの現フラッグ・シップ・モデルJVM410Hね。
プリアンプもパワーアンプもすべて真空管でドライブさせる「オール・バルブ」とか「フル・バルブ」と呼ばれているタイプ。
「バルブ」も「チューブ」も同じ「真空管」という意味。
イギリスでは「バルブ」、アメリカでは「チューブ」と呼んでいる。
オール・バルブのアンプは大きな鉄の塊のトランスが2個入っているのでやたらと重い。時間が経てば真空管の交換も必要だ。
運搬やメンテナンスが面倒だ。
今、デジタル・アンプなんてのが普及してしまっているけど、そんな面倒がかかってようやく手にする真空管アンプのサウンドが、軽くて手間いらずのデジタルのアンプと同じ音がすると思いますか?
sun-goさんのギターの音を聴けばその答えは一発でわかるでしょう?

390スピーカー・キャビネットはMegadethのDave Mustineのシグネチャー・モデルのBaseタイプ、1960BDMだ。
MarshallのAキャビだのBキャビだのは、「A」はAngled 「B」はBaseの略ね。

400足元のようす。
優れもののJVM付属のフットコントローラーを活用している。

410アップテンポの曲がまだ続く。
ホント、「流星少女」もすっかりスタンダードになったね。毎回書いてるけど。
450v…というのも、この曲とは東京キネマ倶楽部でのMV撮影の時からお付き合いさせてもらっているので、こうしてスタンダードになって毎回演奏されることがとても感慨深いのだ。

420SHOW-YAのタオル曲。
今日もギンギンに回っていました。

430ま、実際に曲がいいからね。
タオルを回そうが暴れまわろうが肝心の曲がツマらないと息の長い曲にはならんがね。

440「いつもより多く走ってます!」
ココで出たのが恵子さんの時事トーク。
その時流行っているギャグを必ず引用するトークが大抵いつもあるよね。
今回は政治系のネタ。
きっとやるだろうな…と思っていたけど。
「この中で一番ハゲてんの誰だ?」
出た~…少しはハゲの身にもなってやって欲しいものですが…。
「このハゲ~!」が炸裂!
おもしろいナァ、恵子さんは!
でもね、人間「ケ(毛)」ではありませんよ。「キ(気)」です。「ケ」を「ク(苦)」にしている人もいるけど、それは「コ(個)」というこで「カ(可)」にすべき…ん~、我ながらウマくまとまった。
こういうことを考えるのが好きなのは父親ゆずりでしてね…コレがホントの「家業(カ行)」です…ナンチャッテ!
この後、ラジオ体操の話で盛り上がって次の曲の紹介へ。
パチンコ「北斗の拳」とのコラボレーション企画だった「NO REGRETS」。
私は「北斗の拳」ってもうゼンゼンわからないのね。
新入社員の合宿研修の宿舎のテレビで「アチャチャ」ってやっていたのを覚えてる。
もう退屈な研修で私は「すでに死んでた」わ。
で、家内がメモした恵子さんのMCのセリフを見ると、「『ラ王』をイメージして書いてもらった曲」とある。
作曲は恵子さんで作詞は森雪之丞さん。
「ラ王」…?
なんでSHOW-YAがカップ・ラーメンと関係があるのか?と一瞬マジで思ったけど違うのね。
ウチの家内のメモは「天下一品」です…ナンチャッテ2!(←ラーメンにひかけていますよ~。念のため)2_s41a0108 そんな勉強不足に喝を入れられたかのようなハードなスピード・チューン。

440_nrもはやミッタンの小指のことなど忘れられているのではというチョイス!
ミッタン、壮絶に戦っています!

2_s41a0094 この曲は『AURORA』のクローザーとして収録されている。
うれしいね!

460v恵子さんがギターを提げて演奏するのは『PROGRESS』から「反逆のフラッシュ」。

470_hfこれまたゴキゲンなスピード・チューン。
こうして見ると、SHOW-YAのアップテンポな曲の品揃えってのはメッチャ充実しているよね。
どれもが濃い。

480…と思っていたらミディアム・テンポでヘヴィに迫りくる「Metallic Woman」が!

500_mw今日も冴えわたるキャプテンのコーラス!

510vマイクスタンドを小脇に挟んで客席に詰め寄る恵子さん。
カッコいい~!

515曲調にベスト・マッチしたsun-goさんのギター・ソロも素晴らしかった。
しつこいようだけど、やっぱりロック・ギターは真空管のアンプに限りますナァ。
こういう演奏を聞くとますますそう思うわい。

520ココで人気のメンバーさんMCコ~ナ~!
いつも通り、まずはミッタン。
「ご心配をおかけして大変申し訳ございません!」

540v今の5人のメンバーで世界ツアーをやりたいという話から、全生命体の細胞の数までスケールの大きい話が続き…「ここへ来てなおさらSHOW-YAでヨカッタと思っています。細胞を若返られせやっていきたいと思います!」

550「さとちゃんで~す!」

560v「『ミッタンがケガをした』と聞いた人のほとんどが酔っ払ってやったんじゃないか?って思っているみたいです、sun-goから電話があって『今度からミッタンが飲みに行くときはさとも一緒について行って!』と言われました~」

1_0r4a0493 「次は還暦が間近のキャプテンです!」…と、中村さんにはやたら還暦ネタで迫る恵子さん。

1_0r4a0494_2 「まだです!」
またそれにマジメに応えるキャプテン。
「次の誕生日が来ても還暦までにはまだ2年あるのでまだまだ50代を楽しみます!」

580v恵子さんから「還暦って何色を身に付けるか知ってますか~?」と訊かれて…
「足元を見てください!チョットずつ染まりつつあります!」とキャプテン。
カワイイ赤いリボンのついた靴!

590「あと2年あるから、このままみんなとSHOW-YAと共に50代を楽しみたいと思います!」
私がSHOW-YAさんの写真を撮らせて頂くようになって丸8年。
年々、このコーナーでこうした年齢に関する話題が多くなってきているような気もするが、いいじゃないですか!
ジャズやブルースの女性歌手だったら70、80歳まで歌った人は珍しくないけど、還暦を過ぎてヘヴィなロック・バンドで演奏活動をバリバリにやっている女性プロ・ミュージシャンは、世界広しといえども「中村美紀」さんだけじゃないかしら?
まだ2年あるけど。
スゴイことですよ、コレは。
本当にまだまだ続けて欲しいと思いますよ。
そして、最後までライブ写真を撮らせてもらいたいんです。

600「『還暦イェーイ!』っていうシールを作ってさ、『SHOW-YA カンレキ!』っていうのいいんじゃない?」
私と誕生日が1日違いのsun-goさん。まだしばらくあるよね~、還暦まで…大して変わらないか。
ところで、我々の世代は絶対に「シール」だ。
子供の頃「ステッカー」なんて言葉はなかった。
ちなみに「ステッカー」は外人には通じない日本語英語ですよ。
正しくは「スティッカー」ね。
「stick」というのは「貼り付ける」ということ。もちろん「棒」という意味もある。イギリス紳士が持ち歩くあの杖もそうね。日本では「ステッキ」と言っているけど、正しくは「スティック」。
だから、あの「スティックのり」っていうのあるでしょ?棒状ののり。
あの商品名ってシャレになってるんですよ。
この「stick」でおもしろいと思ったのは、「stick around」として「あたりをブラブラする」という英語表現。
長くなっちゃうので、この話はまた別の機会に。

610v「うまく身体と付き合っていきます。できることだけやる。無理はしない」
まさにコレです。
ムリして身体を使うぐらいなら、身体を使わないように無理して考える。
コレがベテランの身体の使い方です。
ホント、頭はムリしてでも使うようにしてる。
まだまだ知りたいことが多くて困ってんのよ。
だから本を山ほど読みたいんだけど、今度は身体がついて来ない。
すぐに眠くなっちゃうんだよね~。
チョット、sun-goさん、ゴメンね。
実はね、今回この記事を書くのに大失敗をした。
何時間もかけて調べて書いた大量の文章を全部消去することになったのよ…というのは『AURORA』のせい。
「Aurora」というのは冒頭で触れたようにローマ神話で「曙の神」で、コレを調べてみるとギリシャ神話だと夜明けの神「Eos」になる。
この「Eos」をスッカリ「Eros」と読み間違えた。
よっしゃ!「エロス」とくりゃ、ロンドンのピカデリー・サーカスだ!SHOW-YAはロンドンでレコーディングもしているし、Marqueeにも出演しているし、コイツぁおあつらえ向きだ!ってんで「エロス」の写真をかき集めて、調べに調べた。
そしたらアータ、よく見たら「Eros」じゃなくて「Eos」っていうじゃないのよ!
どうすんだよ、何時間もかけて文章を書いたのに…。
普段だったら癇癪を起しマウスを床に叩きつけてコナゴナにしてしまって、後悔しながらポイントカードが財布に入っていることを確かめてからヨドバシカメラに新しいマウスを買いにいくところだった。
でも、今回はゼンゼンへーき。
怒らない、怒らない。
ナゼなら、「Eros」を調べているうちに色~んなことを知ったからシアワセだったのです。
あ、sun-goさんじゃなくて私のトーク・コーナーになってしまった!
そういえば『AURORA』の中に「♪エロすぎる長髪」という1節の曲があったな。

620vひと回りして恵子さん。
「sun-goは私のことヤンキーっていうけど、母校の中学校から『演説してくれ』って言われるのよ!
話せな~い!
みんな私を『悪い人』にしたがるけど、私は『いい人』なのよ!」
わかってます!
「今日はいつもと趣向を変えてやろうと思っているんだけど、懐かしい曲をやります」

640vまずは恵子さんの愛唱曲「The Rose」。

650これまでにも時折取り上げて来たBette Midlerの代表曲のひとつ。
恵子さんはいつも本当に丁寧にこの曲を歌い上げる。660sun-goさんが加わる。
2人の声質の相性は申し分ない。
とても美しいハーモニーだ。

670vそして、それをあたたかく包み込むキャプテンのキーボード。

690v「静」のSHOW-YAの真骨頂ともいえる感動的なシーンだった。

700SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

710<後編>に続く
 
(一部敬称略 2017年7月30日 CLUB CITTA川崎にて撮影)

2017年9月15日 (金)

小野瀬囃子ショウ~The Music of 四人囃子

  

数日前、伊藤広規さんのバンド「Koki Tetragon」のライブのMCで、ギターの松川純一郎さんの口から「古澤良治郎」という名前が出て思い出した。
1983年のアルバム『たまには。』。
久しぶりに聴いてみたが、古澤さんを囲んで峰厚介、佐山雅弘、廣木光一さんらが作り上げる音楽の、マァ、何とも素晴らしいことよ。半分ぐらいレゲエなんだけど。
奇しくも今月発売のギター・マガジンでは『ジャパニーズ・フュージョン/AOR』特集と銘打って70年代後半から80年代にかけて巻き起こった大フュージョン・ブームに焦点を当てているが、こう言っては失礼に当たるのであろうが、そこに登場する商業的に大当たりしたスターたちの音楽とはまたひと味もふた味も異なる、ジャケット通りの「ボヨヨ~ン」としたリラックスムード満点のテイストがタマらなく…いい!
正真正銘のグッド・ミュージック。

1_img_0761で、ナニが「たまには」かというと、西荻窪のことなのね。
何せA面1曲目のタイトルが「たまには西荻に遊びに来ませんか?」だから。
原題が「Once in a While in Nishiogi」となってる。
この「once in a while」というのは、もちろん「たまには」という時折使う英語表現なんだけど、同名のジャズのスタンダード・チューンがあって、古澤さんはきっとそこに「西荻窪」をつなげたのであろう。
「Once in a While」ってのメッチャいい曲でしてね。
私はもっぱらArt Blakeyの『A Night at Birdland vol.1』 のClifford Brownをフィーチュアした「Once in a While」なんだけど、1952年のPatti Pageバージョンが有名らしい。
さて、そんな「グッド・ミュージック」を聴きに、私もたまには西荻窪へ行ってみようじゃあ~りませんか!1_img_0767 ハイ、来た!
久しぶりだけど、おなじみのTerra。
今日、西荻で体験する「グッド・ミュージック」は四人囃子。
やっぱり四人囃子のある街へ行ったら泣いてしまった…イヤ、泣かない、泣かない!
今回も日本のロック史に残る名曲をガッツリと聴くぜ!

10ところで、Marshall Blogで何回も紹介している『四人囃子 ANTHOLOGY ~錯~』が、いまだもって好評のようだ。
まだお聴きになられていない音楽ファンはゼヒ!

20cdさて、今日のステージに上がっているのはMarshall ASTORIA CLASSICとNATALのバーチのキット。
コレで四人囃子の音楽を聴かせて頂く…ああ、何たるシアワセ!
Marshall GALAの時もMarshall、NATAL、EDENだったんだけどね。

40冒頭はTerraの寺田さんから今日の出演バンドのご紹介。

50そのメンバーは…
まずは四人囃子のおふたり、岡井大二と…

60v…坂下秀実。
坂下さん、Marshall GALA以来。

70vベースは大澤逸人。

80vそして、ギター/ボーカルズに小野瀬雅生

90v1曲目。
大二さんの♪ドコロドンで始まるのは…

110v1978年のアルバム『包』から…

Bao 「眠たそうな朝には」だ!
いきなりうれしい。

1_img_0006 小野瀬さんは大分前の楽器フェアでギターのデモンストレーションをされていたのをお見受けしただけ。
今回はじめて歌声を聴かせて頂いた。
バッチリとミツルさんのボーカル・パートをこなされていた。
1曲目からコレじゃあ今日もこの先楽しみだぞ~。

120坂下さんのピアノから2曲目が始まる。
150グッと時代がさかのぼって1974年の『一触即発』から「空と雲」。

Sokuhatsu1曲目とは雰囲気がガラっと変わったジックリ系のナンバー。

130_skこれがまたとてもいい感じなのだ。
そういえば、「家」をどう読むかという話があって、江戸っ子は「ウチ」と読むのを好む傾向がある…という話を聞いたことがある。
だからこの「黄色いウチ」があるのは少なくとも東京だろう。
東京のどの辺りなんだろうか?
  
「長く細い坂」があって…

1_img_3140 「古いお寺がたくさん」あって…

1_img_2998このエリアはすべてが古いお寺だと言っても過言ではない。

1_img_3021「たくさん」ではないけど「木立ち」もチラホラ…。
写真はこの辺りのシンボルの樹齢90年のヒマラヤ杉。

1_2img_3030 コレはどこかというと…「谷中」です。
「黄色い家」がないので、残念ながらこの曲の舞台は谷中ではないのだろう。
お寺で遊ぶ子供の姿は見ない代わりに、「JAPON」とか「TOKYO」とか表紙に書いてあるガイドブックを片手に外人の観光客がゾッロゾロ歩いてるわ。
知ってる?外人って滅多に私に道を訊かないんだよ。
でも先日、上野の駅で中国人に道を訊かれた。
ものすごく片言の日本語で苦しそうに話しかけて来たので、「英語でどうぞ!」と言ったら、首を横に振りながら「中国語でお願いします」だって!
たくましいわ~。

 
こんなことを考えながら音楽を聴くのは楽しい。
言葉の通じるロックはそういう喜びがあるね。

140vMCでは「緊張してます」連発の小野瀬さん。
イエイエ、まったく堂に入った演奏でござる。
そして、何よりも最高に楽しそうだ!
実は私は小野瀬さんと全く同じ歳でしてね。四人囃子の大ファンだという小野瀬さんは高校の時分に四人囃子をよくコピーされたのだそうだ。
以前にも書いたことがあるが、私が高校の頃のバンド・コンテストには「一触即発」を演奏するグループもいたわ。
いい時代だ。
で、この小野瀬囃子、今回で2回目の上演となるそうだ。

1553曲目は「カーニバルがやってくるぞ」。
『ゴールデン・ピクニックス』は1976年の作品。
さっきから演奏曲が収録されているアルバム・ジャケットをいちいち掲載しているが、四人囃子はジャケットもステキだからね。
サウンドだけでなく、ビジュアルも超一級なのだ。

Picnics多分私が一番最初に好きになった四人囃子の曲がコレだったと思う。
中学3年ぐらいの時?だから1977年ってとこか…。40年も前のことか…。
その当時から『ゴールデン・ピクニックス』は名盤の誉れが高かった。

160v_c「♪こわれかかった真っ赤な車に乗って…」とジェットコースターのように展開していく曲調が大スキだった。

170レオ・フェレの「Paris Canaille」のパートから…

180v「イケ~!」とギター・ソロへ。
210vオリジナル・メンバーのおふたりは当たり前に余裕シャクシャクだとして、小野瀬さんと大澤さんのプレイも完璧!
200v最近、植草甚一の本で読んだんだけど、「おいしい食べ物」というのは、子供の頃食べて「おいしい」と思ったものが絶対なんだって。
つまりは「三つ子の魂」というヤツね。
どんなに高級な神戸牛より、子供の頃に食べておいしいと思ったドンドン焼きの方が上なんだって。
大人になってから「おいしい」と思ったものは、その時すごくおいしいと思うだけで、すぐにその味を忘れてしまうのだそうだ。
そうかも知れない。
そうだとしたら、音楽も同じだと思うね。
この「カーニバル」なんてのはまさに私のドンドン焼き。
何年経ってもおいしいわ。
え、「ドンドン焼き」って知らない?
お好み焼きのできそこないみたいなヤツ…だと思って調べてみると、コレって今では「山形のソウルフード」ってことになってるの?
由来は同じらしい。
屋台を引っ張る棒に太鼓が付いていて、「ドンドン焼きが来たよ~!」と到来を知らせるためにそれをドンドン鳴らしながら歩く。
今の大学堂の社長の歌と同じだ。
でも、ウチの方に来ていたドンドン焼きは具のほとんど入っていない低級なお好み焼きみたいなモノだった。
だから子供の頃は「お好み焼き」のことを「ドンドン焼き」と呼んでいた。
似たようなもので「もんじ焼き」というのがあって、駄菓子屋の奥の汚いことこの上ない小部屋に設置してある鉄板で焼いて食べる、それこそ具なしの「もんじゃ焼き」みたいなものだったが、私は子供ながらにそれがとても不衛生に思えて、友達に誘われても決して行かなかった。イヤ、知っているところを見ると、一回ぐらい行ってイヤになったのかもしれない。
私は幼少のころ23区のハジッコの方に住んでいたが、そういえば、まだ物売りがたくさん来たな。
焼きいもやおでんや竿竹売りなんてのはかなり後まで来ていたが、豆腐屋、金魚屋、風鈴屋、玄米パン、きびだんご、どんどん焼き、傘直し、靴磨き等々…今では全部amazonか?
昔は風情があってヨカッタな~。
  
この大二さんの真剣な表情!

190v続いては同じく『ゴールデン・ピクニックス』より「Lady Violetta」。

Picnics_2ん~~、何て美しいギターの音!
小野瀬さんはココまでほぼ曲ごとにギターを替えているが、それぞれのギターの音がガラリと変わって、その特性が一発でわかる。
いいアンプってのはこういうものなのです。

220_lv前述のギターマガジンに「日本のロックの名盤であると同時に、クロスオーバー感覚の名盤」として『ゴールデン・ピクニックス』を挙げ、「Lady Violetta」をその例としている。
同感。
ただ、残念なのは「レディ・ヴァイオレッタ」と表記してしまっていること。
ん~、マーブロをご覧頂いていないのね?読んでないか、昔のMarshall Blogだしね。
正しくは「レディ・ヴィオレッタ」。
以前、Marshall Blogで私が作曲者である森さんにインタビューをした時にMaxfield Parishという画家の作品に登場するのが「Lady Violetta」だということを教わった。
発音は「ヴィオレッタ」。
そういうご指摘を頂戴し、私は以降Marshall Blogでこの曲に言及する時は「レディ・ヴィオレッタ」と表記することを約束したのだ。
このお方はヴィオレッタさん…タイトルは「タルトを作ろうとしているレディ・ヴィオレッタ」。
どうもそのようには見えんな…さぞかし美しいタルトに仕上がるのだろう。

Lv Marshall Blogでおなじみのジャズ系ギタリスト、関雅樹さんが演奏する時はみんな平気で「レディバイ」なんて呼んでいるけど、名曲中の名曲だよね。
この曲にまつわるBoz Scaggsの話は以前したか?

230v1部の最後は四人囃子初のシングル、「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」。

Seおなじみの6/8のイントロを耳にするとやっぱりワクワクしちゃうよね。

240_eb小野瀬さんのパワフルな歌唱が実に気持ちいい。
ところで、弟さんが一体何の映画に出たことがあるのか知りたいと思わない?
エキストラなんだろうけど、気になるところ。
それと「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」という文句がいいよね。
コレ、英語にしたら「My younger brother got on a flying saucer」?
味も素っ気もない。
ただ、つい勢いに乗って「空飛ぶ円盤が」と歌ってしまうと大変なことになる。
「空飛ぶ円盤が弟に乗ったよ」となって、弟さんが瀕死の重傷を負いかねないことになってしまう。
たったひとつの助詞で(この場合ふたつ)文章の意味を変えてしまう日本語による歌詞もステキなものだ。

250この曲、メロディだけを切り取ると、すごくケルトだって知ってた?
そんなこと思っているのは私だけなんろうが、たまたまこの曲のメロディをギターでナゾっていて気が付いた。
アレ?コレってバグパイプのアレじゃん!

260vコレ。
こういうのを「Pipe Band」っていうらしいんだけど、この写真は実際にエジンバラ城に行った時に撮影したもの。
音はアホほどデカいし、演奏者はカッコいいし、エライ感動したわ。
コレが「円盤」を演奏したら絶対ハマるしカッコいいと思うわ。

1_img_6523 第1部が終わったところで脱線。
バグ・パイプのジャズっていうのもあるんよ。
Rufus Harkeyという人の『Bagpipe Blues』というアルバム。
どんなんかと思って試しに買って聴いてみた。
つまんなかった。
楽器の構造や音量や機能的にバグ・パイプでジャズはムリだって!
でも、アンプラグドではこの世で最も大きな音を出すことができる楽器がバグパイプだって知ってた?
パイプ界のMarshallだぜ。

1_bpb 会場では『錯』の販売も実施。

270予想通りこの日は超満員の完全満席状態だった。
それでも無理をお願いして、撮影のスペースをこのテーブルの奥に作って頂いた。
寺田さん、どうもありがとうございました。
で、このテーブルにカメラを置いて開演を待っていると、お客さんがお越しになられた。
すると、そのお客さんがテーブルの上に置いてある私のカメラをご覧になられて「素人の持ち物ではありませんね?」とお声をかけて頂いた。
「はい。ブログ用の写真を撮るんです。お邪魔をしてしまって申し訳ございません」とお詫びをした。
何のブログかとお尋ねになられるので、「ギター・アンプのMarshallのブログなんです」とお答えすると、「エ!それってMarshall Blogのこと?ナニ、アナタが書いていらっしゃるの?読んでますよ~!」と最高にうれしいお答え!
こういうのはホントにうれしくてね。
一生懸命やっている甲斐があるってものです。
ありがたいことにお酒や食べ物をすすめて頂いたが車だったので一切飲めず。
聞けば皆さん、四人囃子のコピー・バンドをされているそう。うらやましいな~。
バンド名を「四人小囃子」とおっしゃるそう。
アレ?もしかしてメンバーさんが全員同じ名字でまさか「四人小林」とか?
そんなことないですね?
もう本当にご親切にして頂きありがとうございました…ということで記念撮影をして第2部に突入!

280第2部は「おまつり」から。

Sokuhatsu_2「♪チンチンチンチキ、チンチンチンチキ…」。
大二さんが奏でる日本で一番有名なシンバル・レガートから曲は始まる。
こんなのないよ。
たった1小節のトップ・シンバルの音だけで曲がわかるなんて。
「She Loves You」の「♪ジャーン」みたいなもの。

290v_oそしてこれまた有名なギターの旋律。
もちろん小野瀬さんは完コピで雰囲気満点で聴かせてくれる。

300vコロコロとダイナミックに変化していくシークエンス。
いいよな~。
この真ん中のパートで、みんなでひとつずつ歌を歌うことになるじゃない?
皆さんはあのシーンってどういう風景を想像するんだろう?
私はね、ナゼか「ねじ式」を思い出すんだよね。
「メメクラゲ」が出て来るとかそういうことではなくて、身体の調子の悪い時に見る夢みたいな感じ?
そんな情景を思い浮かばせるロックの曲なんて他にあるだろうか?

310続けて…坂下さんのキーボードが愛らしいメロディを奏でる。
320v_h1977年の『Printed Jelly』から人気の「ハレソラ」だ。

Jellyこの曲もはじめて聴いた時は感動したな~。
こんなこと演るバンドなんていなかったからね。

330vパノラミックでダイナミックでドラマチックでスリリング。
ロックの一番カッコよくて楽しい部分が凝縮された曲だと思うよ。
今の若い人が聴いたらどう思うんだろう?
あ、若い人にもいい音楽は通じるのですよ!…というのは、Marshall GALAで「ラム」と「なすちゃ」と「即発」を演奏してもらったんだけど、他の出演者を目当てに来てくれた20歳の女の子が、四人囃子の音楽に感動したって私に言ってくれたの。
我が意を得たりだった。
後、聴くべきは若いミュージシャンだな。
「ありがとう」やら「がんばれ」ってやっている連中に聴いてもらってブッたまげて欲しいわ。

340坂下さんとのツイン・リードもバッチリ。
次から次へと見せ場の多い曲だでね。
楽しいことこの上なし。

345大澤さんは「小野瀬雅生ショウ」で小野瀬さんと活動をともにしているベーシスト。
海外での演奏経験もある腕利きだ。
この日、初めてお会いしたんだけど、何と気さくで魅力的な人よ!
機材を運び入れるためにお店に入って、目が合った瞬間からお友達になって頂けたような…。
だから、この曲のベース・フィーチュアのパートなんて楽しいにキマってるよね。

350vココで難曲。
『ゴールデン・ピクニックス』からの難曲といえば…

Picnics_3「なすのちゃわんやき」ね。
「なすちゃ」なんて言ったらバチが当たりそうな日本を代表するロックの難曲にして名曲。
頼むからこういう曲を演奏する若いバンドが出て来いや!

360_n複雑なキメやダイナミクスの連続はスリルそのもの。
小野瀬さんは自家薬籠中のモノのようにスムースに弾き続ける。

370v大二さんはいつも通り、的確にサラサラと曲を進める。

380vコレがまたバッチリきまったのよ~!
小野瀬さん、弾き終わってひとこと……「ヨシヨシ」。

390v最後は当然ナマケモノということになるわね。

Sokuhatsu_3「♪ゴ~」と始まる「一触即発」。
試しに「一触即発」を英語でどう表現すればいいかインターネットでツラっと調べてみた。
「dangerous situation」?…まったくツマらん。
他にこんなのがあった。
コレはタランティーノの『パルプ・フィクション』に出て来るセリフらしんだけど「You got me in the red」。
「オマエのせいでオレはレッド・ゾーンだよ」って感じ。
そうか…「Red」ってそういう風にとらえることができるのか。
プログレ・ファンはこの変な符合にニンマリ。
そういえば、「一触即発」って極めて「危機」的な状況だよね。

400私は「♪ギャッギャ、ギャッギャ」という坂下さんのオルガン・イントロ・バージョンも好き。

410vこのイントロのギター・ソロも日本のロック・ギター史に深く深く刻まれる名旋律だろう。
今のロック界を鑑みて、誰かのギター・ソロが歴史に残るなんてことはもうこの先ないだろうね。

420さすがの名手ぞろいでこのスペクタクルな一編もサクサクと進んでしまう。

430v本編終了。
やっぱり四人囃子の音楽は素晴らしい!

440アンコールは『Printed Jelly』から。

Jelly_2何だろう?
どうも大二さんがあんまり乗り気でなさそう…恥ずかしそうにしてるのだ。
でも曲は大二さんのシャープなフィルで始まった!

470vなるほど!
「N★Y★C★R★R★M」!
「New York City Rock 'n' Roll Machine」ね。
このポップな囃子ナンバーをリクエストしたのは小野瀬さんのようだ。

450vゼンゼン、カッコいいです。
マンハッタンを12ブロック歩くなんて、アッという間だよ。
私は59丁目のコロンバス・サークルから南の終点、すなわちマンハッタン島の最南端のバッテリー・パークまでブロードウェイを歩いてみたことがあった。
もう「何丁目」というエリアを通り過ぎて、ハウストン・ストリートを渡ってまだ歩くと、どうだろう総計80ブロックぐらいになるのかな?
まさに「Broadway the Hard Way」!
足が完全に棒になったけど、イヤ~、メチャクチャおもしろかったな。
今より四半世紀も前のことなのでまだ足腰がシッカリしていたんだね。
マンハッタンはアベニューを横切ってストリートを東西に歩くのは退屈だけど、アヴェニューを南北に歩いて回るのは最高に楽しい。
ブロックごとにガラリと街並みが変わり、決して飽きることがない。だからいくらでも歩けちゃうのよ。
普段ほとんど聴くことがないこの曲だけど、小野瀬さんの歌を聴いてその時のことを思い出しちゃった。

460vロック・テイストあふれるギンギンのドライビング・チューンで大盛り上がり!

490v「ラム」が出なかったのは個人的にチト寂しかったけど、「森さん期」と「ミツルさん期」の代表的レパートリーをバランスよく混ぜ込んだセット・リストはとても魅力的だった。
480v四人囃子の音楽は…やっぱり不滅だね~!
  
さて、大二さん。
冒頭でチョット触れた大二さんが参加している伊藤広規さん率いるKoki Tetragonが、名古屋、大阪、神戸、札幌をとツアーし、今週のはじめに横浜で千秋楽を迎えた。
1_img_0722コレでKoki Tetragonの活動は一旦お休みとなるが、ライブCDとDVDがリリースされているので、是非ご注目頂きたい。
大二さんのNATALサウンドがテンコ盛りってことよ!
私が担当させて頂いた写真とライナー・ノーツもよろしくね。
 
Koki Tetragonの詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式サイト
Kt
  

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年7月28日 西荻窪Terraにて撮影)

2017年9月13日 (水)

犬神サアカス團ショートプレミアム興行~地獄の子守唄

 

またまた神楽坂から。
「神楽坂」なんていい名前だよね。
ちょうど「神楽坂まつり」なんてのをやっていた。
フーン、ここも「ほおずき市」をやっているのか。
「ほおずき市」といえば、何と言っても浅草寺。
ナゼ、浅草寺にほおずきの市が立ったのかは、吉原が近かったからという説がある…この先は書いたことがあったっけかな?
興味のある人はインターネットで調べてみてくだされ。
神楽坂も古い歓楽街で、ほおずき市が浅草寺と同じ理由で立ったのかどうかは私は知らない。
…と、いかにも犬神っぽい話題で今日の記事はスタートしたよ。

10表通りは色々なアトラクションで大賑わいだった。
普段はメッチャ交通量の多いこの通り。
この坂の交通方式は、実は全国でも極めて珍しいんだって。
いつも午後しか来ないから知らなかったんだけど、「逆転式一方通行」っていう交通方式を採っていて、午前は下り、午後は上りと一方通行の方向が時間によって交替するのだそうだ。
ナゼそうなったかと言うと、田中角栄が午前に目白の私邸を出て、この通りを下って飯田橋を経由して永田町に出向き、午後はその反対に坂を上って目白の私邸に帰ったから…とされているのは都市伝説らしいが、ホントなんじゃないの?
故郷に新幹線を通しちゃうぐらいの人だもの、神楽坂の一方通行の方向を決めるなんてことは朝飯前のような気がするけど…。
300kmの行程を3回曲がるだけで、田中角栄の目白の家から新潟の実家まで行けちゃう…というのは有名な話。初めてこの話を聞いた時にはかなり笑ったが、さすがにコレは偶然か…。
20この坂を上りきったエリアを「矢来町(やらいちょう)」という。
新潮社や旺文社の本社があり、その周辺には出版に関連する編集プロダクションやデザイン事務所が群がる。
また、飯田橋には角川書店があり、神保町も近い。
そして北側には印刷会社が集まっている。そういえば大日本印刷の本社もすぐ近くだ。
そんなだから、この辺りは「出版ベルト地帯」と呼ばれているそうだ。
下の写真をしばらく行って左に折れると新潮社の社屋がある。
大正時代初期に新潮社の初代社長が同地に家屋を買い求めたところから始まり、現在新潮社はこのエリアに広大な不動産を所有しているそうだ。
すごい資産だ。
そして、同じ場所にはかつて夏目漱石も住んでいたことがあるとか。
そんな「出版の街」らしく、かつてはこの神楽坂を大勢の作家が着流しで行き来していたらしい。風情があっていいね~。
ところで、皆さんは「文庫本」というと、どの出版社を真っ先に思い浮かべる?
若めの人なんかはやっぱり「角川」かな?
私は「新潮」。
大好きな吉村明先生の文庫版を多く上梓しているせいもあるが、やっぱり網羅している作品の幅も広く、一番数多く手にしてきた文庫本だ。
それに慣れているので、「講談社」は文字がパツパツで紙が白すぎるし、「文春」はモノによって活字の級数が低すぎるのと、今度は紙がすぐに茶色く、そして臭くなってしまう。
「角川」には読みたいと思う作品がそう多くないし、「中公」も同様。
そうなると私の場合、圧倒的に「新潮」なのだ。
最近は新書も文庫も見慣れないブランドが増え、高くなったよね~。チョット厚手の500ページぐらいの文庫本に800円なんて値段が付いているとアホかと思うわ。
どんなに読みたくてもブックオフで税抜き100円になるまで何年でも待ったるわ。
あ、あと、「岩波」があったか。
昔はパラフィン紙に包まれて「岩波は★ひとつが〇〇円」なんてなってたけど…高尚すぎてね~。
最後に読んだ岩波の文庫本は「インディアスの破壊についての簡潔な報告」というヤツ。
コレ、スゴイよ。
16世紀の記述なんだけど、にわかには信じられない悲惨な南米の歴史が綴られている。どうして南米でスペイン語とポルトガル語が使われるようになったかがわかる。
…なんてことを書いていますが、私、まったく大した読書家ではなくて、音楽と同様に自分の興味のあるモノ以外はテコでも読みませんので、文学の話題は決してフラないように。
  
もうひとつ、噺家はよく住まいの地名を別称にした。
有名なのは八代目桂文楽の「黒門町」、五代目古今亭志ん生の「日暮里」、林家正蔵(彦六)の「稲荷町」などなど。
で、志ん生の息子、古今亭志ん朝もこの辺りに住んでいたことより「矢来町」と呼ばれていた。
カッコいいな~。
こんなのね、街の名前がカッコいいからできるんだよ。
ところが役所のバカどもは利便性を考慮してかナンカ知らんが、古い街の名前をジャンジャン抹殺してしまった。
「東ナントカ」とか「新ナントカ」とか…。
私はね、何でもかんでも古いモノがいいというつもりは全くなくて、「いいものは残そう!」とだけ言いたいのだ。
60~70年代中盤ぐらいまでのロックとかね。

30さて、今日は先月に引き続いて神楽坂TRASH UP!!にて開催された犬神サアカス團の『ショートプレミアム興業』のレポート。
85今回のお題は1999年リリースの『地獄の子守唄』。
18年前の犬神のマスターワークのひとつ。
発売時には、ジャケットのイラストを手掛けた日野日出志をゲストに招いてレコ発ワンマンを開催したそうだ。

40「地獄の子守唄」ね~。
1977年か…。
すると私は15歳。
間違いなく読んではいるんだけど、もっとそれ以前、小学生の時分に読んだイメージがあるな~。
「地獄の子守唄」だったかどうかは覚えていないが、確か本屋で偶然日野さんの単行本を見つけて、かなりビックリした記憶がある。
母が中身を見て「気持ち悪い!よくこんなの読めるわね~」と言っていたっけ。

50m確かに…。
気持ち悪いながらもスッカリ日野作品が気に入ってしまい、当時書店で目についたモノは全部買って読んだな。
私は中学の頃よりほとんどマンガを読まなくなったので、それらはすべて手元に残っておらず、また、この時分のごく限られた期間にしか日野さんの作品を読んでいないので、細かい内容はほとんど覚えていない。
しかし、どれもかなりショックを受けたことは確かだ。

60m日野さんの作品ってタッチは非常にグロテスクなんだけど、登場人物のデザインは結構カワイイんだよね。
またその落差が余計にグロテスク感を強調する。
「こんなマンガ一体どんな人が描いてるんだろう?」と常々思っていたのだが、ある日、日野さんの当時の近影を目にすることがあって、それを見てまた驚いた。
ニコニコとほほ笑む実に優しそうなオジサンだったからだ。

70mん~、コレも読んだ。
この子の顔に見覚えがあるもん。
「蝶を繰れ、蝶…」って蝶のコレクターなんだよね。それで、ある日身体に変調をきたしたかと思うと、この子がイモ虫かなんかになっちゃう…じゃなかったけ?
この能面がまたスゴイ。

75v今回、この記事を書くに当たって、日野さんの本を探しに近所のブックオフへ行って探してみたんだけど、全くありゃせんね。
そもそも、出版社とか掲載マンガ誌別に商品が展示されているのでとても探すことができん!
アレ、ナンでああなってんだろう?
作者の五十音順に並べてくれれば大変助かるのだが…。
だからアマゾンになっちゃうよね~。
アマゾンはアマゾンでほとんどが電子書籍化していたわ…なので諦めた。
しかし、今日のMarshall Blog、イギリスのMarshallの連中が見たらコレラの絵をどう思うのだろうか?
でも、日野さんの作品は海外でも人気があるとか…コレが日本のマンガだ!

80m日野さんの作品ではないんだけど、相当昔に読んで忘れられない奇妙なマンガがあった。
知ってる人いるかな?
こんな話。
あの子は母子家庭だったのかな?
お母さんが出かけて家でひとりで留守番をしていると、ナゼかその子の腕がもげ落ちてしまう。
まずこの辺で荒唐無稽がすぎるんだけど、とにかく取れちゃう。読んでるこっちは子供なもんで、ビックリしながら細かいことは気にせず読み進めちゃう。
両手がもげると、今度は足ももげ落ちて身動きが取れなくなってしまう。
するとノドが乾いて水が飲みたくなるのだが、どうするのかというと、そのままトイレにズッて行って便器の水を飲むんだな。当時は和式が普通だったから。
そして、いよいよ空腹になると、部屋に出て来たコオロギかなんかをそのまま口に入れて食べてしまう。
もうこのクダリが子供にはショックでネェ。
その後、どうやって話が終わるかはサッパリ覚えていない。もう虫を食うのがショックで…。
昔は独創性に富んだ変なマンガがたくさんあった。
    
さて、犬神サアカス團。
今回もプロレス入場を果たし、ステージに4人が上がった。

90犬神明

100v明兄さんはNATAL。
今日はアッシュでブラック・スウォール・フィニッシュ。

110犬神ジン

120vジン兄はEDEN。
おなじみのスピーカー・キャビネットはD410XST。名器だよ。重いけど。

130vヘッドはWTP-600。

140犬神情次2号

150v情次さんは大愛用のMarshall JCM800 2203と1960A。

160vそして、犬神凶子。

170v元天井桟敷の昭和精吾さんの口上と共に始まる『地獄の子守唄』。
CD通りに進めるワケだからセットリストはカンタン。

1801曲目は「あんたは豚だ」。

200v犬神サアカス團得意の「語り」タイプの曲。
カッコいいな~。
コレ、凶子姉さんの声がピッタリだ。

1901曲終わったところで凶子姉さんのごあいさつ。
「今日も酸欠になるかも知れないので皆さんも気をつけてください」
そうなの、もう超満員!
「人の吐いた息を吸って、その吸った息を吐いて、その吐いた息をまた吸って」…犬神サアカス團の歌に出てきそうじゃん?そんな状態よ。
3502曲目は「廃墟の街」。
センチメンタルなワルツ。

210v私は今日も高い脚立の上で身動きひとつできずにシャッターを切っております!
よってどうしても似たカットが多くなっちゃうのはご愛敬。
いつか武道館で犬神を撮ってみたいナァ。
みんなで応援しよう!

2203曲目は「常世の蟲」。

230洋楽では絶対に、永久に聴くことがないであろうメロディ。
転調するところがカッコいいね。
ジョニーちゃんの作品。

240v「1時間の上演時間なのでサッサと演っていきます」という凶子さんの言葉通りサッサとショウはアルバムの収録順に進んでいく。
5曲目は「青蛾の群」。
美しいバラードのワルツ。

250続く「基準停止装置」はまた語りナンバー
「♪あなたが放尿した電柱が恋しくて一滴残らず舐めほしました」…って誰だ?こんな歌詞書いてんのは?!
また明兄さんか?…と思ったら、凶子姉さんだわ、コレ。

260アルバムでは前の曲と組曲みたいにして始まる次の曲は「夜が終わっちまう前に」。
今回のステージではMCをはさんでつないだ。
「次の曲盛り上がっていくぞ~!」
純和風の4/4と2/4を組み合わせたリフがカッコいい。
でも、コレで盛り上がれるのかッ?!
「♪新宿の裏通りにあるスナックの入り口にしゃがみ込んでゲロを吐いているのが それが現在の私」…と凶子さんが叫ぶようにして歌うパートがあるでしょ?
この曲の聴かせどころでもあるんだけど…。
コレね~、どこかで同じ周波数のシーンを体験してるな~と思ったんだけど、どうしても思い出せない。「新宿のゲロ」のことじゃないよ、曲のことね。
そして、考えに考えたあげく、とうとう思い出した。
それは、Andrew Lloyd Webberのミュージカル『Sunset Boulevard(サンセット大通り)』の「Salome」というシークエンス。
『サンセット大通り』についてはココに記したことがあるので重複は避けるが、私が持っているオリジナル・ブロ―ウェイ・キャスト盤のGlenn Closeに比肩し得る凶子さんの熱演がスゴイ。
この曲、犬神サアカス團の(この時代だから犬神サーカス団か)代表曲って言っていいんじゃない?
音楽に期待する「毒」がふんだんに盛り込まれている。
作者はマエストロ、犬神明。

270vサクサク続ける収録曲。
これまた超和風、エンヤトットの「黒髪」。

290vそして、キラーチューンのひとつ「白痴」。
今回は『地獄の子守唄』の完全再現ということで、原曲通りのテンポで演奏した。
「♪どうでもいいことをワザワザ難しく語りやがって!」…か。
この曲を聴くといつも自分を戒めるんですわ、ハイ。

1_img_0285 直後のMC。
「メッチャ遅い!最近この曲を演ってて呂律が回らなくていつか歌えなくなっちゃうんじゃないかと心配したんだけど、テンポが早いだけだったのね!」
とマジでうれしそうな凶子姉さん。
あのね、このぐらいのテンポでも十二分にカッコいいですよ。
素材がいいからどんなテンポでもOK。

300「基準停止線の網目」、「鬼火」とつなげる。
ところで、犬神サアカス團のステージではおなじみの赤い幟。
6つの〇に△がひとつ、それに「た」…あ、コレは『七人の侍』だ。
「狗餓身稲荷」と「女殺火箸地獄」っていうヤツ。
この「女殺火箸地獄」の方、古くからの犬神ファンならご存知なんだろうけど、明兄さんからコレにまつわるイヤな話を聞いてショックを受けた。
同時にすごく興味を持って私的取材を敢行した。
次回のレポートの時にその内容を掲載するつもり。
ま、例によって本題からハズれた変な内容だけど。知らない人はお楽しみに!

1_img_0071_2 ココで「思い出の楽器コーナー」。
アルバム録音当時の楽器を振り返ってみようというトークね。
「そのベースはレコーディングで使ったの?」

310v「レコーディングする時に失業保険で買ったんですよ!ボクのベースの中で一番高いヤツなんです」

320「ドラムスのこともしゃべれば?」と凶子姉さんにフラれる明兄さん。
「そうだね~、当時のモノはもう一切ない!」
すると凶子さんが「今はナタールだもんね!」と言ってくれたよ。
うれしいじゃないの。
「NATAL」というブランド名が刻一刻と普及してる。
日本語のウェブサイトもないっていうのによ!
時期を見て取り組みますからね。
今日のところは、犬っさん、犬っ子さん、「NATAL(ナタ―ル)」という名前だけ憶えといてね。
「明兄さんのドラムスは『ナタール』っていうんだけど、すごくいいんだって!」…というのを口癖にしてください。

330今日は酸素が行き届いているようで、笑いの絶えない凶子姉さん。

340残りは3曲。

1_img_0070 ヘヴィにそしてロマンチックに「灯蛾」。
コーラスの最後の2小節のメロディがスゴイな。
マァね、私なんかコレよ。
照明の当たるところへのみレンズを向けてシャッターを切り続ける。明かりがないと写真は撮れないからね。
実はマジで「ああ、何のことはない、カメラマンって街灯に群がる夏の虫と同じだな」と常々思ってた。

360vこれまたヘヴィなワルツで「路上」。
ドラマチックな展開が素晴らしい。

370そして最後は今でも時折演奏しているアルバムのタイトル・チューン「地獄の子守唄」。
サビのメロディは秀逸だ。

380このアルバム、こうして聴くとスゴイね。
「日本のロックのクリエイティビティ」みたいなものが存分に盛り込まれている。
試しに『地獄の子守唄』の直後にThe Beach Boysの『Pet Sounds』を聴いてみた。
この落差がどういう効果をもたらすか…何ともなかったよ。
名作はどれもテンションが同じということか?

390v犬神さんがグッズも魅力的だわね。
凶子さんの可愛いこと!
この頃は「目玉飛び出す」だの「腐乱した死体」だの「死ねばいい」だのなんて歌を歌うなんて夢にも思ってなかったのでしょうね。
それが今ではこんなにカッコいいシンガーになって!
「カッコいい」ということの意味のひとつは「替えがきかない」ということだ。覚えておこう。

400先月同じ場所で演じた『怪談 首つりの森』がもうDVDになってる。
マメなのよ、犬神さんは。
だから、客層も回転して、「伝承」がうまくいっているのだ。

410アンコール。
凶子姉さんからニュー・アルバムをリリースすることが発表された。

295凶子姉さんが手にしているのはコレ。
レコ発ツアーも決定している。

1_2img_4454_2アンコールに選んだ1曲は「白痴」。
今度は現在のテンポでブッ飛ばした!

1_img_0077 グワァァァ、は、早い!
ホンマか!

430今回も思いっきり盛り上がりました~!
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

440

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年7月26日 神楽坂TRASH UP!!にて撮影)