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2019年2月16日 (土)

【Rock Beats Cancer Fes vol.6<DAY4:最終回>】~高崎セッション&感動のフィナーレ!

 
さて、6回目の『Rock Beats Cancer Fes』もいよいよ最後のセクションに差しかかる。
今回トリを飾ったのは「高崎セッション」と銘打った高崎晃を中心にしたジャム・セッションだ。
ココでしか見ることができない異色の顔合わせがバカスカ実現しちゃうというワケ。
最初のセットは…

270_whenボーカルズにJAM Projectから遠藤正明。

280vギターはMR.JIMMYの、そして世界のジミー桜井。

290_2そしてドラムスは…え?…高崎晃!

300vベースは桜井さんの盟友、MR.JIMMYからジョンジー大塚。

310_4Led Zeppelinだからね、ブリッティッシュ・ハードだからね、そして最高のロック・ミュージックだからね…当然Marshallの出番となるワケよ。
何時間も前から出ずっぱりだけど…。

320v_3さて、ナニを演るんだろう?
気合いの入った高崎さんのヘヴィなドラムで始まったのは…

390「When the Levee Breaks」。
超久しぶりに聴いた~。
この曲ってLed Zeppelinの純粋なオリジナル曲ではなくて、カバーなんだよね。
アルバム・クレジットにあるメンバーの4人以外の名前がその元の作者で、Menphis Minnieという女性黒人ブルース奏者。
作者といっても、もうこの曲はPD(パブリック・ドメイン)になっているぐらい古い曲。
どれぐらい古いのかというと1929年…昭和4年。
「levee」というのは「堤防」のことね…アメリカの英語。
で、この曲は「もしこのまま雨が降り続いたら堤防が壊れてしまう…堤防が壊れてしまったら私たちには行くところがない」という悲惨な歌。
最初のコーラスが終わったところでロバート・プラントが何度か「Oh well」と言うんだけど、この曲が最後に収められているアルバム『(通称)Led Zeppelin IV』の一番最初の曲は大人気曲の「Black Dog」。「♪ヘヘイマ~マ」ね。
この「Black Dog」の元になっているのはFleetwood Macの「Oh Well」だと云われているんだよね。
勝手な想像をすれば、アルバムの最後でプラントが一番最初の曲のタネ明かしをしたのでは…なんてね。
イギリスでは「堤防」のことを普通「bank」って言うハズ。「bank」と言っても「銀行」じゃないよ。競輪なんかで出て来る「バンク」ね。
ロンドンの地下鉄でテムズ川沿いに「Enbankment(土手)」っていう名前の駅があるぐらい。

330v_3しかし、ロバート・プラントがこんな古い(当時で約40年前)ブルースを聴いていて、それを題材に選んでいる…というのがスゴいと思う。
ちゃ~んと過去の偉大な音楽を熱心に聴いて勉強しているということよ。
ロックにおいては、こういうところに欧米のミュージシャンと日本人のミュージシャンのルーツの違いを感じるね。
音楽のスタート・ラインがゼンゼン違うのよ。
とにかく今、音楽は先祖返りするしか生き残る術はないと思っているのです。

10r4a0041 ところでこの曲、オリジナルを聴いて、Led Zeppelinが演った「When the Levee Breaks」だって気が付く人はいないんじゃないかな?
ハーモニカとボトルネックが大きなアクセントとなっているこの曲。
遠藤さんのハーモニカも桜井さんのボトルネックも完璧だった!
0r4a0051それと、この曲を今回のレパートリーに選らんだ人もスゴいな。
高崎さんかな?
桜井さんかな?
340_2ちなみにイギリス人が『Four Stickers』と呼んでいるその4枚目のLed Zeppelinのアルバムは、数年前イギリスの『Classic Rock』誌で有識者が選ぶ「Best British Rock Album」の第1位に選ばれていた。
さらにちなみに、それのプログレッシブ・ロック部門ではGenesisの『Selling England by the Pound』が一等賞だった。
こういうイギリス人の感覚もまた、日本人とのロックの文化や歴史の違いを感じさせる。0r4a0034高崎さんからご挨拶。
「『Rock Beats Cancer Fes』にたくさんご来場頂きありがとうございます。
引き続き『樋口宗孝がん研究基金』へのご支援をよろしくお願いします」
そして、セッションのメンバーを紹介した。
「ソックリでしょう、ジミー・ペイジに~。
桜井くんとは80年代からよく顔を合わせていたんやけど、4年半前に渡米したんよね。勇気あるよね。
それで本家のジミーさんにも認められたんやから!」

S41a1242私は桜井さんと知り合ってから20年弱になるかしら?
実は、桜井さんに初めてお目にかかったのって、池袋の楽器店で開催された高崎さんのイベントの時だったんだよね。
何たる偶然!
「レッド・ツェッペリンを追求しているんですよ」と、桜井さん自らご丁寧に挨拶をして頂いたのをよく覚えている。
その後、何度もMR.JIMMYのステージにお邪魔したり、Led Zeppagainではオフィシャルで写真を撮らせて頂いたりもした。
下の写真は最近のモノです。

1jimmy おもしろかったのは、2010年に桜井さんとほぼ1週間違いで同じ舞台に上がったことだ。
場所は福島の郡山美術館。
『スウィンギン・ロンドン50's-60's』という特別展で、私は鮎川誠さんとシーナさんとの鼎談にご招待頂き、桜井さんはその翌週に同じ会場でギターをお弾きになられたのだ。
アレから9年かよ!
その時の様子はコチラ

1london さて、高崎さんの紹介でステージに姿を現したのは2番目のシンガー、福山芳樹。
「ジミー・ペイジってホンモノはこんなに痩せてるんですね!」
そう、その郡山の時にジミー・ペイジの衣装の実物が展示されていたんだけど、「子供のズボンか?!」というぐらい細いのよ!
桜井さんはそこまでコピーしてるからね。
「イエイエ、でも日本へ帰って来て10日で3kg増えました」
以前桜井さん、アメリカぐらしは「食べ物がツライ…」っておっしゃってた。
そうだと思うよ~。若い時ならまだしも、齢を重ねてからのアメリカの食事はさぞかしツライと思う。
私なんざ2、3日で音を上げちゃう。
桜井さんの場合、恋しくなるのは「へぎそば」だとか。
「へぎそば」といえば十日町!「へぎそば」はアメリカじゃ無理でしょうからね~。
コレはまた後で。

350_2「メジャーな曲じゃないけど」と前置きして演奏したのは『Led Zeppelin III』から「Ont on the Tiles」。

360v「Black Dog」のイントロとしてはおなじみだけど、この曲自体を選ぶ人って見たことなかった。
さすが高崎セッション!

370_2プラントばりの福山さんの歌声があまりにもエキサイティング!

380_2高崎さんのドラムスがまた絶好調と来てる!
430v_fb「Immigrant Song」とか「Whole Lotta Love」とか「Stairway to Heaven」とか「Heartbreaker」などを演らずしてスッカリLed Zeppelin色の染めた桜井さん…サスガ!
そして、私はいつかノン・スモークのステージの桜井さんを撮らせて頂きたいのであった。
 
ジミー桜井の詳しい情報はコチラ⇒MR.JIMMY OFFICIAL WEBSITE

410v_2ココで新しく加わるゲストを紹介して、猛然とドラムスを叩き出す高崎さん。
私たち世代には一聴してそれとわかるドラミング・フレーズ。
コレが後で大変なことに…。

295メンバーは…影山さんにe-ZUKAさん。

440_3そしてANTHEMから柴田直人。

450v沖縄から駆けつけて頂いたジョージ紫!

460_3もうココでLed Zeppelinから一気にDeep Purpleに空気が変わった!
曲は「Fireball」!

470vそれにしてもこの鬼のような高崎さんのドラミング一体なんだ!?
あまりにも激しい!

475v「Fireball」といえばベース・ソロ。
柴田さんのダイナミックなプレイが圧巻。

480ve-ZUKAさんもは絶妙のバッキングでバンドをドライブさせる。
ココでも変則的に高崎さんとの共演となった。

490v_3影山さんの完璧な激唱が気持ちよい!
600まさに客席に突っ込む「火の玉」のような演奏だった!

500_2大きな歓声に応えるドラマー高崎晃!

510v_3高崎さんがドラム席を離れ、Marshallを背後にギターを手にする。
奏でるのは名リフ…「Burn」だ。

520_2そして…コレは写真の配置ミスではない。
チューニングが安定せずギターを交換したのだ。珍しい。
しかし、この時の高崎さんにはチューニングよりも大変なことが起こっていたそうだ。
翌日、開演前の楽屋でお聞きした話…
「昨日、ドラムスすごかったですね~!」と私。
「せやろ」と高崎さん。
「特にFireball!バリバリでしたね!」
「ガハハハハ!死ぬかとかと思たわ。チョットやりすぎたな…。やりすぎて手がおかしなってしもたな。Burnがエラく弾きにくかったわ」
「高崎さんでもそんなことがあるんですか?」
「あるある~!やっぱりドラムスとギターでは使っている筋肉が違うんやナァ。ガハハハハ!」
いやいや、ギターはトラブっちゃったけど、プレイはいつも通り完璧でございました。

530_2ドラムスは西田竜一。

560v影山さんの歌でしょ…

540_2高崎さんのギター…

580v柴田さんのベースじゃん?

550vそれにLOUDNESSと海外を回って来た竜さんでしょ?

610加えて「紫」からジョージさんだからね~…コレ、今考えられる日本一の「Burn」じゃないの?

570_2こんな光景が見れたお客さん超ラッキ~!

590そんなこと言われなくてもわかっていらっしゃるお客様の皆さん、いいように盛り上がっております。
4時間以上立ちっぱなし!

620そしていよいよフィナーレ!
630高崎さんからお客様へご来場の御礼と『樋口宗孝がん研究基金』への支援のお願いが述べられた。

640出演者の皆さんも口々にご挨拶。
二井原さん「お疲れさまでした!ちなみに"あんぱん"くんは療養で先に帰りました。"あんぱん"にも拍手してやってください!
タッカン、お疲れさまです!」
増子さん「呼んで頂いてありがとうございます!かなり勉強させて頂きました。スゴイですね~、ハイ・トーン!」

650影山さん「どうでした?今日は?」
KISHOWさん「今日、ボク、ギャラ要らないです!仕事納めがこのステージでヨカッタと思います!」

660オールスター・キャストの1曲は…

670Led Zeppelinで「Rock 'n' Roll」。

680マイクに徹する高崎さん。
歌がとても上手だからね。いつかナニかのイベントで高崎さんがBoz Scaggsの「We Are All Alone」を聴いたことがあったけどすごくヨカッタ。

690大活躍だったJAM Project!

700この手のオールスター・セッションのお楽しみ、同じパートの共演。
キーボーズ・チームは双方大ベテランのツーショット。

710ベース・パートも同様。
日本を代表する2大ハード・ロック・ベーシスト!720vギター・パートは…

150_2あ、コレ、十日町のへぎそばだ!
ちょっとヌルヌルしていて、すごくおいしいの。
 
ギター・チームは新潟県は十日町の奇跡。イヤ、日本ギター界の奇跡!
十日町が生んだ2大ギタリストの共演だ!
ふたりともデカい!
「e-ZUKAさん、桜井さんを語る」はコチラのGANRODEOのライブ・レポートをご覧くだされ。
そして、e-ZUKAさんのお兄さんと同じ年で仲良しだった桜井さんから今回お聞きした話…

730v「飯塚くんの家に遊びに行きますでしょ?
で、e-ZUKAさんの家に遊びに行くと、弟の昌明くんがギターを弾いているワケですよ。
それが、まだ小学生なのに、バリバリ弾けていて、もうウマいのなんのって!」
なんだ、子供の頃からウマかったんじゃん、e-ZUKAさん。
しかし、世界のジミー桜井とGRANRODEOのe-ZUKAさんがこの「飯塚テレビ電化」で同じ時間を過ごしていたなんて…やっぱり「十日町の奇跡」だね~。

40_2 ステージへ戻って…
センターではKISHOWさんんも「♪ロンリ、ロンリ」と大盛り上がり!

740イケイケ~、竜さんのピックアップ・ソロ!

750終了~!
「よいお年を!」
高崎さん、お疲れさまでした!

760最後はみんなで記念撮影。

7704時間半の大イベント。
お客さんもお疲れさまでした~!
また次回、楽しみにしております!

790樋口宗孝がん研究基金(MHF)の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

800

200

(一部敬称略 2018年12月29日 六本木EXシアターにて撮影)

2019年2月15日 (金)

【Rock Beats Cancer Fes vol.6<DAY3>】~怒髪天、JAM Project、LAZY、GRANRODEO

 
怒髪天のステージの続きから…。
2曲を演奏し終わったところでステージが一気ににぎやかになる。
JAM Projectの面々が怒髪天にジョイントしたのだ。

360影山ヒロノブ

370v遠藤正明

380奥井雅美

390v_2きただにひろし

400v福山芳樹

410曲はド派手に「限界バトル」。

440_2『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』のエンディング・テーマ。

430_2さっきまでの怒髪天単独のステージと曲調がガラリと変わり異色感満点!
そのまま『激闘!クラッシュギアTURBO』から「Crush Gear Fight!!」へ。

420歌のうまい方々がいっぺんに4人も加わって熱唱するなんてのはモノすごい迫力ですな~。
興奮の2曲だった!

450増子さん、「JAM Projectの曲で試練を受けたので、次はボクたちの曲で試練をうけてもらいます。
大丈夫です。酔っ払っても歌える曲ですから!」
…とステージに居残った”きただに”さんと「酒燃料爆進曲」を演奏。
コレまたにぎやかな曲だナァ~。

460_2最後はまたプレーンの怒髪天に戻って「オトナノススメ」と「雪割り桜」を演奏して4人はステージを降りた。
Img_0072シンプルでストレート。そして何よりも楽しい!ロックの原点を見たような気がしたわ。
35周年おめでとうございます!

470_2

480_2

490

500怒髪天の詳しい情報はコチラ⇒怒髪天オフィシャルウェブサイト

510v_24番手はLAZY。
このステージを楽しみに会場へ足を運んだお客さんも多かったハズ。

10_3影山ヒロノブ

20_2高崎晃

30_2井上俊次

40vリズム隊のサポートは山本直哉と…

50v村石雅行

60_31曲目は「Wandering Soul」。

70_19772017年の12月にリリースされたシングル『Slow and Steady』のオープナー。

Ldv_2 印象的なサビのメロディが耳に残る。

80v作曲を担当したのは井上さん。
120もちろん高崎さんのギター・ソロもバッチリとフィーチュア。

90v素晴らしいギター・サウンドはもちろんMarshallから!
97LAZYのステージの高崎さんは、影山さんと微笑みあったり…

95井上さんに歩み寄ったり…とホッコリ・ムード。
コレがまたいいんだな~。

96この曲でも極上のギター・ソロで観客の耳を惹きつけた。
1352曲目も同シングルから。
高崎さんの作曲による「1977」。
1977年はLAZYが最初のシングル盤をリリースした年だ。

130v「『Rock Beats Cancer Fes』にお越し頂きありがとうございます!
LAZYは年に1度、この12月に演奏するのがイッパイイッパイっていう感じなんですが、樋口さんの命日も過ぎて、こうしてまた12月にLAZYが出来てとてもうれしいです!
毎年12月になると思うのは、肉体がなくなったとしても、オレたちの魂はシッカリと音楽の中に生きているということです」

100_mc「もう過ぎてしまいましたが、皆さんにクリスマスの歌をお送りします」
と影山さんがギターを手にした歌ったのは「Happiness」。
同じくシングルに収録された影山さんの作品。
こうしてメンバー各自が1曲ずつ作曲を手がけたシングル収録曲をすべて演奏した。

110v_2続いては1978年のシングル「地獄の天使」。

S41a1032影山さんがMCでおっしゃっていたが、歌詞がホントにスゴい!
「♪白い女のまぼろし抱いて ぼくはケモノになるよ」
「♪嘘でかためた吐息の中で ぼくは腐っていくよ」
「♪糸をひくよなくちづけかわし チーズみたいに溶けていく」
作詞はなかにし礼さん。
この頃はテレビで放映されるような曲もこうして限りなく濃密だったんだね。
今の「草食ロック」の何とサラっとしたことよ!

0r4a0908 「LAZYもコラボを演ります!」と影山さんのMCに導かれてステージに姿を現したのは…

140この日、2度目の登場となる奥井雅美。
曲は1979年のシングル、「BABY I MAKE A MOTION」。

150_2「♪I make a motion」の振り付けもバッチリ!
楽しいね~。

160_2再びギターを手にした影山さんが次の曲を説明する。
「LAZYの曲って、あまりハモらないじゃないですか。今日はこの曲をハモったらキレイなんじゃないかと思って…」と、JAM Projectの中間を迎え入れた。

170_2ベースの故田中宏幸さんの作品でリード・ボーカルズも担当した、名盤の誉れ高い『宇宙船地球号』からの1曲…「ロンリースター」。
今日は影山さんのリードに…

180JAM Projectの4人のコーラスが合体して感動的な演奏を聴かせてくれた。

190_3LAZYのコラボは続く。
今度はGRANRODEOだ!
影山さん「GRANRODEOさん、今日のイベントで最年少ですよ!」
KISHOWさん「緊張してます!先輩たちが元気すぎて腰が痛いなんて言っていられませんね!」

250e-ZUKAさん「大好きなんです!これからもよろしくお願いします!」
高崎さんがe-ZUKAさんの誕生日が自分と同じであることに触れると…
「そうなんです!母ちゃんにあの人と同じ日に産んでくれ!ってお願いしていたんです!」
だから同じ誕生日だったのか~。

260_2演奏したのは前曲に引き続いて『宇宙船地球号』から「DREAMER」。

200_4前回はフィナーレで全員参加したセッションの「Crazy Nights」で高崎さんと共演したe-ZUKAさん。
今回はKISHOWさんと2人きりでLAZYにジョイントし、ファンをよろこばせた。

210e-ZUKAさん、ニコニコでとてもうれしそう!

220_2そうそう、その前回の「Crazy Nights」でも影山さん+KISHOWさんのデュット・シーンがあったんだよね。

230ギター・チームも当然こういうシーンになる。
大きな歓声が2人に浴びせかけられた。
ココも今回のLAZYのステージの大きな見せどころだった。

240_2演奏後、e-ZUKAさんは高崎さんと固い握手を交わした。
『Rock Beats Cancer Fes vol.6』はまだまだ見どころを残して続きます。

0r4a0009さて、LAZYでもうひとつ…2017年12月に開催された『LAZY 40th Anniversary Special Live "Slow and Steady"』がDVD化された。
LAZYの40年分の思い詰め込まれた1枚。
そのDVDがこの日数量限定で販売されたことを申し添えておく。
 
詳しい情報はコチラ⇒LAZY 40th Anniversary Site

Ldv_1 <つづく>
 

200

(一部敬称略 2018年12月29日 六本木EXシアターにて撮影)

2019年2月14日 (木)

【Rock Beats Cancer Fes vol.6<DAY2>】~GRANRODEO&怒髪天


第6回目の『Rock Beats Cancer Fes』…2番目にステージに上がったのはGRANRODEO。

10_2KISHOW(谷山紀章)

20ve-ZUKA(飯塚昌明)

30vそしてリズム隊はベースの瀧田イサムと…

40_2ドラムスのSHIN。

50_2「Pierrot Dancin'」で幕を開けたGRANRODEOのステージ。
2曲目は「ROSE HIP-BULLET」。
今日もイントロドンで客席は大爆発だ!
ロデオボーイズやロデオガールズに「イントロドン」は古すぎるか?

70v_rhb普段のコンサートでも人気のこの曲、今日もイントロの最初の音コンマ数秒で大盛り上がりということよ!

80_2e-ZUKAさんがMarshallのDSLにプラグ・インするところから始まるMVには感動したよね。
あのカッコよさは相変わらずだ。

90非の打ちどころがないギター・ソロ!
マイクをe-ZUKAさんのギターに向けるKISHOWさん、お定まりのポーズ。

60_2「こんばんは!2年ぶり3回目のGRANRODEOです!戻ってまいりました~!
いつもは最年長なんですが、ココでは最年少ということで、14年目となるGRANRODEO…ゼヒ名前だけでも覚えて帰ってください。
今日が今年の歌い納めです!最後までお付き合いください」とKISHOWさんからまずはご挨拶。

100v_mcそしてe-ZUKAさん。
「『Rock Beats Cancer』ベイベー!ありがとうございます!
今日はですね、ジミー桜井さん…ボクの田舎の先輩と一緒ですからね~。
38年前に隠し録りしたモノを見せて『この時からずっと憧れていました!』と伝えました。
…というワケで桜井さんに恥ずかしくない演奏したいのですが…すでに限界ですッ!」

0r4a01503曲目も景気よく「BEASTFUL」。

120v_2ステージ中央で寄り添う2人に大きな歓声が上がる!

130_27弦のVから繰り出される極上のフレーズたち。

110v_bf力唱に次ぐ力唱はいつもの通り。
KISHOWさんのほとばしる汗がステージの熱気の証!

0r4a0145続いては昨年10月にリリースしたミニ・アルバム『M・S COWBOYの逆襲』から「Imaginary Song」。

140_isコレまたKISHOWさんのハイテンションな歌声がタップリ味わえるハード・チューン。
ああ、やっぱり「ハードロック」はいいナァ。
ね、ロデオ・ボーイやロデオ・ガールの皆さん、いいでしょう?
こういう肉汁がしたたるような、熱のある激しい音楽を「ロック」っていうんだよ。

150v「ココでスペシャル・ゲスト…一緒にGRANRODEOの曲を歌ってくれるという先輩…」

170_cd…と紹介されたのは、JAM Projectから、きただにひろし。
選んだ曲は「Can Do」。180v_2"きただに"さんもどうにもならないぐらいテンション高し!
猛烈に元気のよい「Can Do」でキャンドゥしちゃった!(ココ、「感動」のダシャレになってます)

190_2この曲でもツボを得た中身の濃いギター・ソロをサラリと聴かせてくれる。
「もっと弾いて!」と思わせるソロ。
音楽優先でギターを弾く人のソロはこうなる。
聴いててゲップが出るような長いギター・ソロはイカンよ。

200_3「ここら辺で盛り上がるヤツを演りたいと思います!」と「NO PLACE LIKE A STAGE」!
エ~、盛り上がり過ぎちゃうんじゃないスか!?
220v7弦の特長を活かしたリフが暴れまくる!
「Can Do」のソロなんかもそうなんだけど、e-ZUKAさんのピッキングって手首を軸にして精密機械のように正確に手の甲を動かすサマがとても美しい。
今月発売のYOUNG GUITARのコラムに「1996年にピッキングのスランプに陥った」と書いていらっしゃる。信じられん。
ギターを始めて数年というのなら話はわかるが、1996年って結構最近じゃない?
やっぱり「名手」と言われる人たちは「悩み」から解放されることはないのか?

210vnplsそのe-ZUKAさんのコラムにPaul GilbertからJoe Passまで教則ビデオをよく見て勉強した…という話が書いてある。
一時期、その辺の教則ビデオの仕事をしていたのが私なんですわ。
e-ZUKAさんご愛用ありがとうございます。
そして、布川さんのビデオの話まで出て来て思わず笑ってしまった…結果は全く異なれど、私と同じことをされていたことを知ったから。
布川さんのビデオもおもしろかったけど、この本もおもしろかった。
e-ZUKAさんがコラムで書いていらっしゃることの他に「ジャズを演りたければ理論を覚えるよりフレーズをそのまま覚えちゃえ」という破天荒なやり方が痛快だった。
後に矢堀孝一さんのご紹介で一度だけ布川さんにお会いしたことがあるんだけど、もうビデオや本からそのまま出てきたような気さくな方だった。
この本、つい最近上梓されたような感じがするんだけど、本屋で買ってからもう26年も経ってた!
考えてみりゃ、この出版社自体がなくなっちゃったもんね。

10r4a1105 「NO PLACE LIKE A STAGE」に戻って…この曲のソロは絶品ですな。
アタマの開放弦を使ったフレーズが最高にカッコいい。
そこからクロマチックを含んだペンタトニック・フレーズを通過してチョットしたバップ・フレーズが組み合わされている。
ロックだけを勉強しているギタリストにはどう逆立ちしても出て来ないフレーズの組み立てだ。
エヘン!ココで例のジャズの教則ビデオの効果が出てるってもんよ。
私なんかはReturn to Foreverの「No Mystery」のChick Coreaを連想しちゃう。
思わず巻き戻して繰り返して聴いちゃうね。
あ、今は「巻き戻す」なんて言葉を使わないか?ナンて言うんだ?「引き返す」?
それとCDだと2:58のフレーズは高崎さんへのオマージでしょ…「Crazy Nights」。
問答無用でカッコいいわ。
そして、お2人の共通項は…そうMarshall!

S41a0535出番の最後を飾ったのは『Pierrot Dancin'』から「ナミダバナ」。

230_nbパワー全開!
全7曲でGRANRODEOの魅力を爆発させた4人だった!240

250v_2

260v

50_27月には全国ツアー『GRANRODEO LIVE TOUR 2019 "FAB LOVE"』も決定していて楽しみだね!
 
ところで、今回会場内を歩いていると、たくさんのロデオ・ガールに声をかけて頂いた。
「ブログ楽しみにしています!」とか「Marshall Blogいつも読んでいますよ!」とか…。
それにMarshall GALAのTシャツを着て来てくれたお嬢さんも2人いらっしゃった。
うれしいもんです。
本当にありがたいし、励みになります。
会場で私を見かけたらジャンジャン声をかけてください。そして、おだててください。
バカだからドンドンがんばっちゃいますんで!

270_2GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEo Official Website

2803番目に登場したのはガラリと雰囲気が変わって怒髪天。

290増子直純

300_2上原子友康

310_3清水泰次

320v_2坂詰克彦

330v_2私は怒髪天はコレが初体験。
「怒髪天」なんていい名前だ。
もうこっちはどんなに怒ったところで天を衝く髪の毛なんてありゃしないがな…。
オープニングは「セイノワ」。
いい曲だな。

340v若い人は知らないだろうけど、私が小学校5年生の時、少年マガジンに『愛と誠』というマンガの掲載が始まった。
今にして思うとナンだってあんな純愛物語が少年漫画誌に掲載されたのかすごく不思議なんだけど、その中に岩清水という秀才タイプの男の子がヒロインの早乙女愛に向かってこう告白する場面があった。
「早乙女愛…ボクはキミのためなら死ねる…」
子供心にこのセリフはショックだったね。
世の中には「こういうのがあるのか…」と思ってサ。
でもマンガの設定は高校生だぜ。そんなこと言うか?
でもね、50年近く経ってその時よりはるかに墓場が近くなった昨今思うのは、「人間死んだらおしまい」ということよ。
350好きな人のために死ぬよりも、増子さんが歌う通り「愛のために共に生きる」ほうがはるかにいい。
ああ、オレも枯れてきたナァ。
 
続けて昨年7月リリースの『夷曲一揆(ひなぶりいっき)』から「HONKAI」。
言ってくれましたね、歌ってくれましたね!
草食ロックの若者にゼヒ聴いてもらいたい1曲!

0r4a0809怒髪天の詳しい情報はコチラ⇒怒髪天オフィシャルウェブサイト

0r4a0813この続きは<DAY3>で!
 

200

(一部敬称略 2018年12月29日 六本木EXシアターにて撮影)

2019年2月13日 (水)

【Rock Beats Cancer Fes vol.6<DAY1>】~オープニング&LOUDNESS

 
昨年の末を締めくくったのもLOUDNESSだった。
2日間にわたっての一大イベント。

10まずはおなじみ『Rock Beats Cancer』。
前回は2016年…今度で6度目の開催となった。

20開場時、ロビーは会場へ少しでも早く入らんとするファンの皆さんでスゴイ熱気。

30ズラリ並んだ物販コーナーも…35アッという間の大行列。

40もちろん『樋口宗孝がん研究基金』のブースも設置。

50多くの人の注目を集めた。

60客席は超満員!70開演前には『樋口宗孝がん研究基金』や『Rock Beats Cancer Fes』の主旨説明や活動内容スクリーンに投影された。

80開演時間になり、まずステージに上がったのはカラーボールのKazuna。

100「よろしくお願いします。歌う前に自己紹介をさせてください。
私は、23歳の大学生の時に胃がんになり、手術で胃の2/3を摘出しました。
再発予防のため、抗がん剤治療を受けました。
ナンで自分だけ?と思っていましたが、若年性がんになった『スタンドアップ』のメンバーと出会い、支えられて、辛いのは自分だけでなないと思いました。今度は自分ががんで苦しんでいる人たちを支えたいと思い、カラーボールを立ち上げました…
140vがんを経験した私たちだからこそ伝えられることがあるのではないかと思いました。
自分たちががんになった時、全く情報がなかったのです。
がんを経験した仲間たちに感謝の気持ちを込めて演奏します」
160こうしてKazunaちゃんが歌ったのは「for my」という曲。

125伴奏のギターを務めるのはタクミマサノリ。120vタクミさんの爪弾くギターの音色に乗って…

150澄んだKazunaちゃんの歌声が、満員の会場に響き渡る。

110v「心を込めた歌唱」とはまさにこういうことを指すのであろう。
1曲だけのステージではあったが、飾り気のない素直な歌が聴く者の心を揺さぶった。

130続いて…。
一礼をしてからドラム・キットの向こうに姿を現したのは…。

S41a0039 おお~、鈴木"あんぱん"政行!
380v少しドラムスを叩いて…

S41a0044 LOUDNESSのメンバー登場!
え、もう?

190しかも、高崎さんが奏でるこのリフでスタート。
「Crazy Nights」だ!

200観客をアオる二井原さん!

210v前回はトリでの登場だった…それが今回はトップバッターだ!
そこへ「Crazy Nights」だもん、盛り上がるにキマってるわね。

220怒涛の歓声を浴びてウネりまくるリズム隊。
絶好調な山下さんのベースと絡み合う…

230vダイナミックなドラムス!
"あんぱん"さんが帰って来たのだ!

240v9月に開催されたイベント『METAL WEEKEND』で既に”あんぱん”さんはプレイを披露しているが、私はお邪魔できなかったので、復帰後の"あんぱん"さんを目にするのはコレが初めて。
4人が揃った時の特別なパワーに接した感じがしてとてもうれしかった!

250v必殺のギター・ソロはいつもの「世界がうらやむ高崎トーン」で!

260高崎さんの背後はこんな感じ。
今日のMarshallは低層構造だ…ジミー・ペイジ風建築?

270ク~、やっぱこの音、このプレイですよ!
今日は持ち時間が少ないので1曲ずつ大切に聴かなきゃ!

270v「Say yeah~!
どうもLOUDNESSです!
今日はとっても短い時間です。でもこのイベントはタップリと続きますからね、最後まで楽しんで行ってください!」

280_mcもの悲しいアルペジオから、あのメロディに導かれて…

290v_hc二井原さんの歌が絡む。
0r4a0126そして、荒れ狂う三連のビート。

310曲はもちろん「Heavy Chains」。

320vついつい"あんぱん"さんに目が行ってしまうが、何の心配も必要としない完璧なドラミングだ。

330vビートがエイトに変わり炸裂するギター・ソロ。

340最後のアーム・ダウンの咆哮まで無駄な音がひとつもない!

350v加えて二井原さんの熱唱!
イカンイカン、つい力が入ってしまった。だってこの曲大好きなんだもん!
最近はこういうビートのロックを耳にしなくなった。
今、日本のロックからシャッフルやブギのような3連のビートが消えようとしているんですよ。
少なくとも若いバンドさんでブギを演っているところなんて見たことないでしょう?
ベテランのロックンローラーが引退したら、間違いなく日本のブギやシャッフルは絶滅するよ。
ナゼかというと、それらは日本人のルーツにないビートだから外国のロックをお手本にしないと出来ないリズムなんですよ。
その点、エイト・ビートはそうでもない。お経や祝詞はエイト・ビートだからね。
そういう意味でも私はこの曲を支持するのだ。

300「"あんぱん"が1年ぶりにステージに帰って来てくれました。1曲以上ステージでドラムスが叩けるまでに回復しました!」

360v_mc「あんぱ~ん!」
客席からの大きな声援に応える。

370「彼の様子を見ながら演っています。
大丈夫?」…と二井原さんの保護の下でのドラミング。
1月末発売の『Burrn!』誌のインタビューにも登場し、さっそく大忙しだ!390v続いては「Let It Go」。

400v_lig当然ココで一段と盛り上がる!

410v「♪Leit it go, let it go!」
会場は「レリゴ」の大合唱。

420v元気イッパイの"あんぱん"さん!完全にLet him go!440そしてコレ!

450_itm「In the Mirror」行くぞ~!

460完全にヒットパレード状態!
こういう出し惜しみをしない、LOUDNESSの気前のいいところが好き。
持ち時間が長くないのにマニアックな曲をワザと並べてイジワルするバンドって時々いるんだよ。
ダメダメ、そんなのドカ~ン!といかなきゃ!
ライブなんだから…フェスなんだから!

470しかし、この曲のベースって何度聴いてもメッチャかっこいい。

430ココでもドッカーンといったのは高崎さんのソロ。

480でも、どんなに盛り上がっていても絶対に乱暴なプレイはしない。
どんな時でも高崎さんのギター・ソロは美しい。

490v_2「次で最後の曲です」→「エ~!」…二井原さんがやらないので、自分でやっておいた。
そうなんですよ「エ~!」なんです。

「さて、次はイベントならではの曲です。ゲストが来てくれます。
怒髪天の上原子くん!」

495vステージに姿を見せた上原子友康。
まずは高崎さんと握手。
スゴイ緊張の表情!
上原子さんは留萌のご出身か…"あんぱん"さんとは北海道つながりだ。

500_cdヒット・パレードでまだ演っていない曲といえばまずはコレ…当然「Crazy Doctor」となる。

510vギターのゲストが入ってこの曲と来れば、見どころは当然アソコ。

520中間部のキメ!
寸分の狂いもなくハモった!

530緊張はされていたようではあったが、危なげないプレイで憧れの高崎さんとの共演を果たした上原子さん! 0r4a0313クライマックスに向けて猛然とドライブするリズム隊。

S41a0361

570さすがに5曲となると「モノ足りない感」は否めないけど、明日の単独公演もあるからね!

580いきなりLOUDNESSが出てくればそりゃ盛り上がるにキマっているけど、もう出て来ない…という寂しさもあるな。
でも、この日は後半で高崎さんが八面六臂の大活躍で観客を大いに喜ばせてくれたのだ。
その辺りは数日後のこのレポートで!

590v昨年末にリリースされた『JEALOUSY』の30周年記念限定アルバムが注目されている中、同アルバムと『HURRICANE EYES』収録の曲を中心とした日本のファンのための特別なライブが決定している。
この2019年最初となる国内ツアーは5月15日の名古屋を皮切りに、5月31日の東京までの7本。
見逃せないね~!
LOUDNESSファンは企画がテンコ盛りでうらやましいね…それこと「Jealousy」じゃない?
でも、それだけの財産と足跡を作って来たということなのだ。
 
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

2cds

 

200_2 
(一部敬称略 2018年12月29日 六本木EXシアターにて撮影)

2019年2月 2日 (土)

BLINDMAN~新作『REACH FOR THE SKY』リリース記念ライブ

 
久しぶりのBLINDMAN。

20中村達也

30vRay

40v戸田達也

50v松井博樹

60v實成峻

70v達也さんはもちろんMarshall。

80JCM800 2203と1960Aのハーフスタック。

100v足元のようす。

110今日のレポートするライブに先立つとこと約ひと月。
BLINDMANはニューアルバムをリリースした。
コレがそのニューアルバム『REACH FOR THE SKY』。
ゴキゲンの仕上がりである。

120cdアートワークを手がけたのはFATE GEARのドラマー、森はるか。
はるかちゃんはもちろんFATE GEARのアルバムのアートワークを手がけていて、大好評の最新作『Headless Goddess』のアートワークもはるかちゃんの作品だ。
アレ、MVの写真もヨカッタでしょ?
そして、はるかちゃんはNATALドラマー。

130vBLINDMANの新譜はいつも楽しみだ。
よってこのレコ発ライブもとても楽しみにしていた。
で、注目のオープニングは「Now or Never」。

140_バンド全体がガッチリひとつになったイントロ。

150オルガンの音が効果的なんだ~。

160いいようにドライブしまくるリズム隊!

180v
190そして、この大サビのメロディ!
はじめて聴いた時、「ドワ~!そう来たか!」って思ったね。
そして、うれしいのはこの曲をアルバムの2曲目に持って来たこと。
さすが達也さん!
意識されてのことなのか、Marshall Blogをいつも読んでくれているのか…アルバムでもコンサートでも2曲目が重要なんですよ。
でもサ、この曲、もっと後で演って欲しかったナ…ニューアルバムの中で一番好きな曲なんだもん。
もうチョット取っておいてもらいたかった。
ま、ゼイタクは言うまい。170続けて前作『To the Light』のオープナー「Rising Sun」。

200_rs「ワンマン・ライブへようこそ!
東京でやるのは半年ぶりですかね?
今日のレコ発ライブ、我々も楽しみにしていました。最後までユックリとお楽しみください!
じゃ、新しいヤツいってみようか!」
おう!

210v_mc達也さんのズ太いギター・リフからスタートしたのは新作のオープナー「Strangers in the Night」。

220v_sitn私みたいなヤツだと、このタイトルを聞けばすぐフランク・シナトラを思い出しちゃうんだけど、当然違う。
一度聴いたら忘れないようなステキなメロディのサビを持った曲。

230『Evergreen』から「The Way to the Hill」。

240_wthまたニューアルバムから「The End of my Dream」。

250_eomd作曲したかのような実に密度の濃いギター・ソロ!

260続けても新作から「Roll the Dice」。

270_rtdこうしたミディアム・テンポのヘヴィ・ナンバーにもRayさんの声がピッタリだ。

280vココでも充実のギター・ソロ!
一段と大きな歓声が上がる。

285オラオラオラオラ~!
打って変わって目も覚めるようなドライビング・チューン「Survive」。
まずイントロのキメがカッコいい!

290_svこの「♪ゾンゾゾンゾゾン、ゾンゾゾンゾゾン」が気持ちいいぞ!

300MCをはさんでいよいよアレ。
チョット小耳にはさんだ話では、この「Da Doo Ron Ron」が賛否両論だったとか…。
私は断然「賛」ですよ。「賛」×∞。
コピーバンドではない、こういうベテランのバンドが自慢のオリジナル曲の合間にこうした名曲を取り込んで、その魅力を伝えることはとてもいいことだと思う。
CDを初めて聴いた時、曲名を見ないで1曲目、2曲目とゴキゲンに聴き進んで、コレが出て来た時は正直ヒックリ返って驚いたけどね。

310_drrそんなだから、どうしても気になって、達也さんにこの曲を取り上げたいきさつを尋ねてみた。
すると…
この曲に出会ったのはそれほど昔のことではなくて、フィル・スペクターのトリビュート盤で知ったそうだ。
自分が作る曲はどうしても凝ってしまいがちなので、以前のアルバムを作る時に何かシンプルなモノを収録したいと考え、カバー曲の候補を2つ選んだ。
そのうちの1曲がこの「Da Doo Ron Ron」。
そして、当時のバンド・メンバーに諮ったところ意見が合わず断念。
それから時が経って、再度取り組もうとしたが、前作はメンバーが替わったばかりだったので控えておいた。
そして、今回見事にご開帳と相成った…とのこと。
原曲のイメージをまったく損なうことなくBLINDMANタッチで仕上げたのはサスガ!
私は大好きです。
ちなみにThe Carpentersの『Now &Then』が好きです。320vこの辺りも盛り上がったよ~!
みんなで歌った「Why Did You Come Back」。

330wdcbそして、そのまま峻くんのドラム・ソロへ。

350v_ds全く気をてらうことのないベーシックかつストレートなソロ。
いかにも「ドラム~!」という感じのプレイがすがすがしい。

360メンバーがステージに戻り「Blazing Crisis」。

370_bc松井さんは白いシャツにお召替えだ。

380_alその松井さんのキーボーズに乗ってRayさんが感情を込めて歌い上げるバラード「Angels Ladder」。
この曲はニューアルバムのクローザー。

390v達也さんのMC。
「ライブハウスでロックバンドを観る…という文化を絶やしてはいけないと思います。だからBLINDMANはこれからもガンガンやっていきますのでよろしくお願いします!」
いいこと言うわ~!

S41a0459ショウはまだやっと前半が終わったところ!
ドンドン盛り上がって来る!

400_tbコレも『Evergreen』から「Turning Back」。

410vそして、今度は達也さんのソロ・コーナー。

420gsすごく短かったけど、言いたいことは言い切った。
説得力のあるいい音!
最近はPAが発達したからとか言って、ロック・バンドのステージの中音がドンドン小さくなっていってるけど、アレはダメだね。
中音がある程度大きくないと、こっちで聴いていて迫力が伝わって来ない。
やっぱり100Wのギター・アンプってのがロックには必要なんだ。
やっぱりロックは肉食がいいでしょ?
Marshallは最上ランクの肉なんだぜ!

S41a0508お、Rayさんも着替えて来た。
スゴイ汗だったからね!
『Blazing Crisis』のオープナー「The Tears of God」。

470togそして、ニューアルバムからボサノバの「Blue Moon」。
コレも最初聴いた時はビックリしたナァ。タイトルも驚いたけど。
イヤ、「Blue Moon」というジャズのスタンダード曲があるんですよ。480v_bmまたガラっと替わってニューアルバムのタイトル・チューン「Reach for the Sky」。
UFOの「Lights OUt」を思い出させてくれる極上のハードロック・ナンバー!

490_rfsそして、MCをはさんで最後のセクション。
会場はスゴい熱気よ!
それに応えるようにドド~っと行ったよ!

500_tog「The Touch of Gray」…

510v_bh「Being Human」…

520v_itd「…in the Dark」…

520v_rwそして「Running Wild」。

530v4曲ブッ続けでドライブしまくって本編の幕を下ろした。

540vスゴイ歓声!
5人のこの熱演に歓声を惜しむ客は1人としてあるまい。

550アンコール。
「待たせてゴメンね。オッサンだから楽屋でひと息ついて来ちゃった。
今日はまだまだガンバらないといけない…と思わせてくれてありがとう!」
メンバーを紹介。
「このメンバーでアルバムを2枚出したことになります。
新しい歴史はココから始まりますので!」

555お揃いのTシャツに着替えた5人はアンコールで「To the Light」、「Waiting for the Day」、そして「Living a Lie」の3曲を演奏した。

560_en

570v

580v

590v

600v

610vイヤ~、ほんと充実のハードロック・ショウだった!

決してカッコつけるわけじゃないんだけど、最近ストラヴィンスキーとかショスタコーヴィチみたいな現代クラシックをやたらとよく聴くようになったでしょう?
すると、あんなに好きだったプログレッシブ・ロックがウソみたいにツマらなくなっちゃって…。
私、ロックの中でプログレが一番好きだったのに~!
反面、こうしたBLINDMANみたいな70年代のハードロック・サウンドってのはナンダカンダ言って無敵で唯一無二の音楽なんじゃないかな?…なんて思ってるんですよ。
すなわち、カッコいいリフとギターソロ、野太い声のボーカルズ、重くて頑丈なリズム隊、コレが「ロックの定義」なのではないか…と。
とりもなおさず「Marshallで演るロック」だよね。
ま、考えや感じ方は人それぞれですけど。
これからも、ガンバレBLINDMAN!
 
BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN OFFICIAL SITE

620

200_2 
(一部敬称略 2018年12月23日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2019年1月29日 (火)

田川ヒロアキ GUITAR STATION 運行完了

 
過日Marshall Blogで記者会見の様子をレポートしたアメリカ行きのクラウド・ファンディングが予想をはるかに超えて順調に進捗している田川ヒロアキ。
とにかく絶好調なのである。
さて、以前は「TAGAWA NIGHT」と謳っていたソロ・パフォーマンスのシリーズが名前を変えて「TAGAWA STATION」となり、その初ツアーが開催された。
名付けて「GUITAR STATION」。
何やらビンテージ・ギターのお店の名前みたいだな。
今日はそのツアー千秋楽のレポートをお送りする。
 
どれどれ、どこを回って来たって?
徳島…大歩危小歩危か…中学の修学旅行で行ったわ。最近ではこっち方がよっぽど大ボケだ。
岡山…高校の修学旅行で倉敷へ行ったんだけど、今、ジックリ大原美術館が観たい!
松江…行ったことありません。
広島…広島はいいね。広島出身のミュージシャンのお友達も少なくないし。食べ物がいい。
名古屋…マーブロの取材で去年2度ほど名古屋へお邪魔したけど、名古屋はいいね。昔から仕事で何度も行ってるけど、完全に見直してしまった最近の大のお気に入り。
そして東京は高田馬場…音楽室DX!

10vそして、高田馬場といえば「うなぎの田川」(ホンマか?)。
ホントにあるんよ。駐車場を探していて偶然見つけた。

92eel うなぎの「田川」があることはわかった。
しからばせっかく「STATION」っていうんだから、「田川駅」というのがあるかインターネットで調べてみた。
 
すると、どうも「田川」という単体の名称の駅はないようだ。
で、見つけたのが平成築後鉄道田川線の「田川伊田」という駅。
なんからこれも田川さんと伊田さんからなるデュオ・チームの名前みたいだ。

20場所は福岡県田川市。
こんなところ。
いいな~。

30冬季には雪も降るらしい。

940 もうひとつ、今度は平成築後鉄道糸田線の「田川後藤寺」という駅。
まだ、伊田線というのに「田川市立病院」という駅があるようだ。

50しからば「ヒロアキ駅」はどうか?
調べてみると駅はなさそう。
じゃ地名は?と思って調べたらあったわ!
三重県津市に「広明町」というのがあった。
「だからなんだ?」ってか?
だって楽しいじゃね~か、こういうことをするのは!

60さて、『GUITAR STATION』の千秋楽。
出演は田川ヒロアキひとり。
ゲストは第2部ね。

70強いて言えば、共演はMarshall JVM205C。

80オープニングは定番の「Seascape」。

90_ss滑り出し順調!

1002曲目は『Fly Away』から「Passion on the Strings」。

110v_pos珍しいな…コレ演るの。
恐らく今のヒロアキくんなら絶対に作らないであろう典型的なジャパメタ・ナンバーで勢いをつけておいて…

120_dj…「Driving Jam」。
「Purple Haze」だの「Layla」だの「Smoke on the Water」だの、クォーテーションをブチ込んで景気のよいパフォーマンスを見せてくれた。

130v「ようこそいらっしゃいました!14公演を終えて東京へ戻ってまいりました!」
ココで早速ツアーのレポート。
岡山では二井原さんと共演。
広島では小中一貫の学校で1~9年生の前で授業を受け持ちテレビで放映されたとか…。
ヒロアキくんは歌を歌うので、ノドを傷めないようにツアー中はアルコールを完全にシャットアウトする。
その代わりおいしいモノをたくさん頂いたそうな。
それツアーのが最大の楽しみだもんね。

140vアルバム『THEME PARK』から「酎 HIGH KING」。

150_chkヒロアキくんのLAプロジェクト・コーナー。
この日は例の記者会見のちょうとひと月前。

160演出家の門田頼枚さんがステージに上がり、プロジェクトの説明と強力を呼び掛けた。
 
ヒロアキくんのLAプロジェクトの詳しい情報はコチラ⇒Marshall Blog

170v続いても『THEME PARK』から。
下関のボクシング・ジムのテーマ・ソング。

180_vtボクシングだけにメッチャ激しいヤツを持って行ったら「もっとフレンドリーな雰囲気で…」と、ヒロアキくんがアッパーカットを喰らってダウンした曲。
今日もフレンドリーに聴かせてくれた。

190v_wl『Ave Maria』から「With Love」。

0r4a0011 第一部を締めくくったのは「カラムーチョZ」。

S41a0131 有料マフラーの話も辛くないカラムーチョの話もさんざん聞いてきたと思ったら、アレから4年以上経ったのか…横浜でライブハウスの向かいのコンビニにカラムーチョを買いに行った時よ。
あの時はヤッチンのライブだったんだネェ。
興味のある人はコチラ⇒曾我泰久 LIVE! LIVE! LIVE! ~Summer 2014

200v_z無事に第一部終了!
さぁ、アルコール解禁の時が刻一刻と近づいて来ました!
ビール、ウマいぞ~!

210v第二部。
「皆さま、お楽しみ頂いておりますでしょうか?
今年(2018年)を振り返りますと、6月9日に”ロックの日”と称してピアシスでバースデイライブを開催しました。
そしてその半年前には同じピアシスで結婚パーティをやらせてもらいました」…と、ピアシスを運営するレストラン企業、株式会社無洲を紹介。

220v_mcヒロアキくんが作ったその無洲さんの社歌を第二部の最初に演奏した。
曲は「たんぽぽと風」。

230_th当然無洲の方々はヒロアキくんの歌に合わせて大合唱である。
またいい人たちなんだ~、ココの人たち。
今年も3月2日に無洲さんが主催する『がんばっぺ福島』があるのでとても楽しみにしている。
今年は日本酒飲みたいな~。
前回は機材を運ぶ必要があって車だったから…美瑞穂さん、上手なお手配をばよろしく。240先回、毎日新聞の時に童謡をメタルにアレンジするのを試みたヒロアキくん。
アレは「秋」ということで「虫の声」を演った。
マーブロも負けじと「虫」特集を組んだ。アレは書いててとても楽しかった。
今回は「冬」がテーマなので、たき火、ジングルベル、お正月等がメタルに乗って飛び出した。
よ~やるわ!

250_dmゲスト・コーナー。
ステージに上がったのは『THEME PARK』で共演を果たした民謡歌手の清野明子。
本日のハイライト!

260まずは秋田民謡の「飴売り節」。
奇抜な衣装を身にまとって太鼓を叩きながら飴を売り歩く商人が客寄せの際に歌っていた歌。
秋田県大仙市では「秋田飴売り節大会」なんても開かれているようだ。
明子さんによると「い~しやからきいも~」のようなものだとか。

270vそう、昔は物売りの声とか音ってのがあったんだよ。
私ですら金魚売り、豆腐屋のラッパ、傘直しや玄米パン屋の声、夜泣きそば…なんてのはごく普通の音だった。
いつの間にか何も聞こえなくなっちゃったね。
タマに大学堂がホットドッグを売りに来るぐらいか?
江戸時代はもっとすごかったらしい。
そりゃ、モノ売りがダマっていたんじゃお客さんが来ないからね。
コレは以前書いたと思うけど…
鰯売りの後をふるい屋が歩いてケンカになった。
「いわ~し~」
「ふるい~、ふるい」
「おう!古いとはなんデェ!ウチの鰯はピッチピチだ!」
「仕方ねぇじゃねーか!」
そこへ仲裁に入ったのがクズ屋。
「まぁまぁ、私に任せない」と言って、また商売に戻った。
「いわ~し~」
「ふるい~、ふるい」
「古金~、古金はないか」
おもしろいでしょ?コレがおもしろければ十分落語を楽しむことができます。
そのモノ売りの声を使った『甲府い』という、がんもどき屋の大変よくできた人情噺がありましてね。
機会があったら聴いてみてくだされ。

275vヒロアキくんが「日本一の民謡歌手」で検索したら明子さんが出て来たという。
内閣大臣賞も獲得した名歌手の明子さん。

280名前の通り、やたらと明るい!

285次はヒロアキくんが10年ぐらい前に作った下関の歴史を歌った「瞬風の轟」。

290明子さんのリクエストだったそうだ。
310Marshallも民謡と共演をするのは初めてじゃん?
325もうね、とにかく声がスゴイ。
もう完全に楽器。
このヌケの良さはやっぱりMarshallだねぇ?
もう音や声のいいモノは何でもMarshallにしちゃう。
320それと、コロコロとした歌い回し。
コレも快感。
それと知らないメロディを知る楽しみね。
300v明子さんのコーナーを締めくくったのは『THEME PARK』収録の「維新の言葉」。

330やっぱりナマはハンパねぇ!
イヤ、やはり実演は中途半端なことなく素晴らしい!

340v大盛り上がり!
最後の明子さんのシャウトには全員がビックリ!
人間からこんな声が出るんだ~?…みたいな?

345明子さんを送り出した後、ヒロアキくんはピアノへ。

350今日はピアノの弾き語りで「平和の風」を歌ってくれた。

360vそしてまたギターに持ち替え「Ave Maria」。

370_amこの音!
ホントにうまくJVMを使いこなしていると思う。

380vヒロアキくんのピッキングってアップが主体なんだよね。
速いパッセージの時以外はアルアイレ風に弦を下からハジいてこの音を出す。
わかっていてもこの音は出せない。

390そして、最後はおなじみ「My Eternal Dream」。

400v_medツアー終点まであとわずか!

410アルコールは…じゃない、アンコールはアコギを持ってまずは「Snow」を演奏。

420「最後は皆さんと一緒に歌って終わりたいと思います!」
曲は「キミを乗せて」。

430v勝手知ったるお客さんと一緒になって盛り合って『GUITAR STATION』のすべてのプログラムを終了させた。

440v_2無洲の応援団の方々から花束贈呈!

450記念撮影。
ファンってのは本当にありがたいね~。

460もう歌う必要もないので…

470カンパ~イ!

480vこうしてヒロアキ号は旅を終えて車両基地へ戻って行ったとサ。
 
下の写真は珍しい地下鉄の踏切。
銀座線は渋谷の他に上野にこの車両基地があって、ココから地下鉄を入れている。
コレでヒロアキくんもグッスリ眠れることだろう(ネタが古い)。
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

490

200 
(2018年12月16日 高田馬場音楽室DXにて撮影)

2019年1月28日 (月)

dead branch brothers ~ ONEMAN LIVE

 
今日は初めて訪れる新宿のライブハウスからのレポート。
向かいのお店はタマ~にメタル関係のライブでお邪魔をさせて頂くんだけどね。
アッラ~、となりのデッカい駐車場がなくなってビルが建っちゃってるよ。
 
さて、お店に入る前に脱線オープニング・トーク。
地下にある今日のライブハウスの上のお店。
入り口のディスプレイが目に付いた。
「Jeremiah」がお店の名前かな?
日本では「エレミア」って発音していると思う。

10下はウチにある「エレミア」。
そう、レナード・バーンスタインの交響曲第一番の副題が『エレミア』っていうのね。
日本では『ウエストサイド物語』ばっかり有名だけど、レニーはちゃんとクラシックの人だから。
第二番の交響曲は『不安の時代(The Age of Axiety)』、第三番が『カディッシュ(Kaddish)』。
二番はカッコいい。でも、他のは苦手…と思っていたら、どうもそれでいいらしい。
バーンスタインは「名指揮者」であり、「ミュージカルの名作曲家」であり、「アメリカにクラシック音楽を広めた人」という扱いが正しいんだって。
『エレミア』はレニーが無名時代に作った曲で、コンクールに出品したところ見事落選した…やっぱり。
オペラの『タヒチ島の騒動(Trouble in Tahiti)』なんてスゴくいいどね。
でも一番はナント言っても『キャンディド(Candide)』だな。
中学2年生に戻ったようにひとつの作品にこれほど夢中になったのは久しぶり。昨秋から毎日3回は『Candide』を聴いている。
次に『ウエストサイド』が来るね…どうしてもコレはハズせない。
その次が日本未公開のミュージカル『Wonderful Town』…もうコレもホント大好き。
で、この「エレミア」ってナニかと言うと、旧約聖書の『エレミアの書』に出て来る古代ユダヤの預言者。
バーンスタインはバリバリのユダヤ人でバイセクシャルで、一日100本のタバコを吸うヘヴィ・スモーカーだった。
でもね、「Jeremiah」は英語圏では「エレミア」って読まないの。
「ジェレマイア」って発音する。

9bj目を惹いたのはお店の外に飾ってあった写真。
「Prohibition Ends at Last!Celebrate!(禁酒法がついに廃止!お祝いだ!)」
そう、アメリカの禁酒法時代の写真。

30「天下の悪法」とか皮肉を込めて「高貴な実験」などと呼ばれた禁酒法(Prohibition)は1920年から1933年までの間施行され、闇酒(bootleg)の流通でギャングたちの懐を大いに潤わせた。
そのギャングのスター的存在が写真の真ん中の帽子をかぶったオッサン…アル・カポネ。
聞いたことのある名前でしょ?
でも、英語圏の人たちにどんなに英語っぽく「アル・カポ~ネ」とか発音してもまず通じないだろう。
アル・カポネは英語では「エァル・キャポーン」と発音する。
またいつものボヤキなんだけど、外国の固有名詞を英語読みに統一すべきなんだよ。
上の「ジェレマイア」もそうだけど、「エッフェル塔」は「アイフル・タワー」って読めばいいし、「ゴッホ」は「ゴッ」と「ホ」は発音しない…と最初から英語式発音を教えてやればいい。
それなのに長年の習慣かなんか知らんけど、色んなものが混ぜこぜのなっているから、何重にも英語を勉強しなくちゃならないのよ。
 
ところで、禁酒法時代といえば…

20ビリー・ワイルダーの1959年の作品、『お熱いのがお好き』。
原題を『Some Like it Hot』というが、「お熱いのがお好き」はけだし名訳。
同じモンローだし、1953年のハワード・ホークスの『紳士は金髪がお好き』に倣ったのだろうか?
でも、こっちの原題は『Gentlemen Prefer Blondes』という。
あのマドンナの「Material Girl」のPVの元ネタが挿入歌の「Diamonds Are a Girl's Best Friend」。「best」と言っているけど、「a」が入っているので、女性はダイアモンド以外にも「最高の友達」がいることになる…欲張りだナァ。
さて、私はこの『お熱いのがお好き』が子供の頃から好きでしてね~。
やっぱりビリー・ワイルダーとIALダイアモンドの脚本にワイルダーの演出でしょ?
もう一部のスキもなく完璧に作られているワケ。
ワイルダー得意のコメディとはいえ、この映画から目を離してしまう瞬間は1秒もない。黒澤映画同様、目を離したらモッタイない!

40そもそも設定がいい。
ギャングの殺人を目撃してしまったサキソフォニストとベーシストがダフネとジョセフィンという名前の女性に変装して女性ビッグバンドに入り、フロリダまで逃げるという話。
その女性ビッグバンドの専属歌手がマリリン・モンローで、あの「I Wanna Be Loved by You」が挿入されているのもこの映画。
カワイイよな~、マリリン・モンローって。
ヘップバーンは晩年シワクチャになっちゃったけど、モンローは永久に美しくカワイイままだ。
でもそれだけじゃない。あのケネディ大統領への「ハッピーバースデイ」で、妙にクセのある歌い方
の印象が強いけど、CDなんかを聴くと普通のジャズ・スタンダードなんかを歌っても実にいいんだよね。
「帰らざる河(River of no Return)」だってヨカッタ。小学生の時夢中になって観たわ。
1940~1960年代の前半ぐらいまではアメリカン・エンターテインメントの絶頂期だもんね。
悪いワケがない。
60cdこんなのもある。
バーニー・ケッセルのジャズ版『お熱いのがお好き』。
映画に使われた曲を完全にジャズにアレンジして演奏して見せるパターンのヤツ。
アート・ペッパーが参加しているけど残念ながらさほど面白いモノではない。
バーニーは他にもビゼーの『カルメン』なんかも演っているけど、やっぱりチョット…かな。
今でもよくやってるけど、昔はこういう企画ものが流行ったんだよね。
ジョー・パスがThe Rolling Stonesの曲をジャズで演奏している奇盤なんかもあるけど、やっぱり面白くない。
70cdこの手の企画モノではコレがいい。
カウント・ベイシー・オーケストラのビートルズ集『Basie's Beatle Bag』。
ベイシーらしさ満開で、チャンとビートルズの曲の良さを表現している。
1966年だからビートルズが日本に来た年の作品だね。
 
ただ今、快調に脱線中!

Basiebeatles 話を戻して…この映画、最後のセリフがまたいいんだな…「Well, nobody's perfect」って言うんだよね。
もうコレが腰を抜かすほど面白い。
これから観る人のためにこれ以上は書かないけど、人間として生まれ来た以上1回は観ておかなければ損をする1本だ。
 
今日ココでナゼ映画の話をしたかと言うと、『ボヘラ』なの。
アレが「アカデミー賞候補」とか言われ出してるでしょ?
アタシャ、ビックリしちゃって!
ま、Queenのファンであの映画を何回も観て心酔しきっている方々には申し訳ないんだけど、「映画」としてはどうってことないよ。「映画」単体としてだよ。
もし何かの拍子で「作品賞」でも獲っちゃったら、将来『ボヘラ』が、『或る夜の出来事(It Happend One Night)』や『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』や『カサブランカ(Casablanca)』や『ベン・ハー(Ben-Hur)』や『ウエストサイド物語(West Side Story)』なんかと並んで語られるワケでしょ?
ルノアールやモネの絵の隣に駆け出しの漫画家の絵が飾られるようなもんですよ。
それはどう考えてもおかしいでしょう?
映画にケチをつけているワケでも、ファンにケンカを売っているワケでもないのよ。
ただ、世の中にはこの『お熱いのがお好き』のように、桁違いにもっといい映画が山ほどあるから!
そういうのをドンドン観て欲しいと思っているし、そういう作品が埋もれてしまっているのがあまりにも残念だからチョット書いてみた。
もちろん、他に評価の高い作品がなければ仕方ない。
しかし、かつての憧れだったアメリカのエンターテインメントの対する意識の堕落ぶりにコワくなる。
 
そう、「埋もれる」で思い出したけど、TPPに関連して、作者の死後50年間保護されている著作権が今後70年になるとか…。
コレ、作者とか遺族にとってはありがたいことだと思っていたんだけど、案外そうではないんだってね。
私は反対派なんだけど、本のデジタル化ね。
志賀直哉、内田百閒、三島由紀夫、川端康成あたりの作品がもうすぐPD(Public Domain=著作権切れ)になって、インターネットで無料で読めるようになるところだったんだけど20年も延期されることになるのだそう。
だから、作者サイドにとっては「いいじゃん」と思ったんだけど、今の世の中、長い間なまじ著作権が保護されてしまって無料公開の機会を逃すと、それらの苦心して生み出した作品がドンドン埋もれてしまい、忘れ去られて行っちゃう危険の方が困るんだって。
紙だろうがPCだろうが、どう転んでも内田百閒なんか読まないのでピンと来ないが、ロックに置き換えて見ると問題が身近になってくる。
例えばジミ・ヘンドリックス。
アメリカはTPPに参加していないので、実際には該当しないが、わかりやすいのでジミを例に引く。
ジミは1970年9月に亡くなっているんだけど、来年で没後50年になるでしょ?
従前の規定だったら、ジミの作品が来年PDになって、著作権使用料を支払わずに自由にジミの曲を公の場所で演奏してお金を取ることができる。
でも、コレが20年先になった時、果たしてそれまでジミの作品が風雪に耐えていられるか?
それよりも「おう!ジミヘンとかいうヤツの曲の著作権がタダになったからジャンジャン演っちゃおうぜ!なかなかカッコイイ曲があるんだぜ。ギターもまあまあウマいし」なんて若いバンドが猛烈にジミの曲を演奏したらどうなる?
これこそが「伝承」じゃん。
ジミの1年後には1971年に亡くなったジム・モリソンが続く。
ところがThe Doorsの曲はメンバーの共作なので、コレには当たらないんだな。
まぁ、こんなこと騒いでみたところで、もう音楽は事実上無料みたいなもんだからね…結局むなしいな。

50「むなしい」といえば…。
この日は本番まで時間があったので、すこし新宿の街を家内とブラブラしていた。
すると、どうにもお腹の調子が悪くなって、ブックオフのトイレに駆け込んだ。
用を済ませて、水洗のレバーを下げると同時にズボンを上げた。
こんなこと今まで気配すらなかったので全く気にかけたことがなかったんだけど、どうも車のカギがズボンのポケットのヘリに引っ掛かった状態だったらしい。
ズボンを上げた瞬間に見事、そのカギが便器の中に落ちて瞬時にして吸い込まれていった。
え~、どうすんのよ!
一瞬、「カギ110番」みたいな業者にお願いすることを思い立ち、かなりの出費を覚悟したが「待てよ…合鍵がある」と考え直し、本番に間に合わないとマズイと思い、家内に家まで取りに帰ってもらった。トホホだったわ~。
今、車の合鍵ってオートバックスみたいなところで作ってないんだよね。
最近の車は、合鍵でドアを開けることは出来てもエンジンをかけることが出来ないんだとか…。
なのでディーラーで正規に作ってもらうより方法はなく、結局その出費は決して少ないモノではなかったわ。
皆さんも気をつけてくださいね。
 
さて、今日のお店「FNV」は「FUTURE NATURE VALVE」の頭文字なのね?
いいね~「Valve」。
職業柄なんか安心するわ。

80出演はdead branch brothers。ワンマン・ライブ。
略して「dbb」、訳して「枯枝兄弟」…いい名前だ。

90v7人所帯のアコースティック・チーム。

100donni

100vHIROKI

110vNao

120vハタイク

130vえびさわなおき

140v魔太朗

145vそして我らが五十嵐sun-go☆美貴!

150vsun-go☆さんは今日もMarshall。
そうアコースティックでもMarshallなのよ。

160今日sun-go☆さんが使ってくれているのはAS100Dというアコースティック楽器用のMarshall。
残念ながら日本はラインばっかりで、アンプでアコギを鳴らす習慣がないが、欧米ではアコギ・アンプがよく使用される。
ミキサーさんにお任せするのではなく、音を自分の手元で自由に作れるのと、ナント言っても音がナチュラルでパンチが効いているので重用されるのだ。
その証拠にこのAS100Dは、フランスを中心にヨーロッパではロング&ベスト・セラーなのだ。
イヤ、ロング・セラーだからベスト・セラーなのか?
とにかく数ある現在のMarshall製品の中でも息の長いモデルのひとつ。
1701曲目は「罪と罰と罠」。
「罒」が3つも入ったタイトル。日本語ならではルックス!
「罒」という部首は「あみめ」とか「あみがしら」というらしい。「横目」ではない。
意味はやっぱり「網」なんだって。

180おお、思っていたより断然ドメスティックでノスタルジックなサウンド!

1909月以来のライブとなるそうだ。

200続けて「なつかしい新曲」と紹介された「疾走る鼓動」。

210軽くMCを挟んでツイン・ボーカルズの「濁った水」。

220Donniさんが感情を込めて歌い上げる。
帽子、マフラー、コート!
後で脱ぐにしても暑いでしょうに!「お暑いのがお好き」?

230v私はヴァイオリンには目がなくてね~。

240v加えてアコーディオン!
こういうインストゥルメンタリゼーションは大歓迎。
日本のロックバンドはギター、ベース。ドラムスにキーボーズばっかりだからね。
海外ではヴァイオリンは当たり前で、ヴィオラがいるCaravanだとか、チェロが入っているスウェーデンのAnekdotenとか、ホルンがいるイタリアのMaxophoneとか、もう発想がゼンゼン自由だから。

250でも、dbbのサウンドがあくまで「和」だ。
「和」と言っても「歌謡」のほうね。

255ステージ上手にスッポリ収まっているsun-go☆さん。
ビックリしたのはsun-go☆さんの呼び名。
メンバーの皆さんがsun-go☆さんの方を向いて、どうも「み~こ、み~こ」って呼んでいるような気配を途中で感じたのね。

260vそしたらsun-go☆さんがその呼びかけに答えてるじゃない?
え?!…「み~こ」ってやっぱりsun-go☆さんのことだったのか!
キャンディじゃなかったのか!

265vみ~こさん、この日はモクモクとバッキング。
ところが暗くて、暗くて…撮影はやたらと苦労しました。

270魔太朗さんのドラムから手拍子とともに「刺」。

S41a0120 「Goodnight」…

280vバラードの「so long…」と緩急自在にショウが展開していく。
この後のMCでは、2日か前のリハーサルでみ~こさんのアコースティック・ギターのブリッジがボディからハガれてスッ飛んだという話になった。
そう、ボディに余計な加工をすると鳴りが悪くなってしまうのでアレってボンドで接着してあるだけなんだよね。
ヴァイオリンなんかはいまだにニカワを使ってるでしょ。

350v「クリスマスだけど夏の歌を…」と「8月4日の午後7時」という曲と…

0r4a0030 「キリギリスの憂鬱」という曲を演奏して前半を締めくくった。
そういえばキリギリスのことを以前どこかに書いたね。 
こんなsun-go☆さん…イヤ、み~こさんのこんな「足ショット」は珍しくない?

0r4a0073 「素晴らしいボーカルズがもう1人いる」とHIROKIがNaoさんを紹介。
ここからNaoさんのフィーチュア・コーナー。
まずは歌もの「ホログラム」。

290そして「Take Five」をプレイ。
コレは「デイヴ・ブルーベック・カルテット」の名前で知られていますけど、作曲はアルト・サックスのポール・デスモンドですからね。
後年、デスモンドは「Take Ten」という姉妹曲を作り、同名のアルバムを発表した。
若い頃はこのひとのフニャ~っとした音色が好きではなかったけど、今聴くとメッチャいいわ。大好き。

300vdbbの演奏もいい感じ!
こういう曲がシレっと出てくるところがうれしい。

310vそのまま「あの日の流星雨」へと歌いつないでNaoさんコーナーをしめくくった。

320v衣装がグッとライトになったdonniさん。
ココから後半。
「エ~オ!」「エエエエ~オ!」
お客さんとのコール&レスポンス。
すかさずHIROKIさんのツッコミ…「最近映画観たでしょ?」
出た~。ココでも出てしまった。
でもsun-go☆さん、じゃないや、み~こさんはLIVE AIDのシーンであの映画に出ているそうですから。

330v景気よく「完璧な舌」。

340v「エリナー・リグビー」…

360「Black Bird」…とガンガン盛り上げて来る!

370そして、ショウは最後のセクションに入った。

380v「RED」、「カルナバル」、「砂の城」、「ランデヴー」、「非業の死」と5曲(!)ブッ通し!
最後はdbbもお客さんも総立ちで大騒ぎ!

390

400v

410v

420v

430v

440v

450v

S41a0414しょっちゅう書いているように、私はロックだけでなく、クラシックやジャズの他にも世界中の色んな音楽を聴くように努めているのね。
最近は「レベティコ(Rebetiko)」っていう音楽を発見してよろこんでいるの。コレはギリシャの歌謡曲なんだけど、実によろしい。
1960年にアカデミー主題歌賞を獲ったメルナ・メルクーリの「日曜はダメよ(Never on Sunday)」なんかがそうかな?もっと民俗色が濃くて強烈だけどね。
で、そうやって色んな国の大衆音楽を聴いていつも思うのは「日本人のオリジナルのメロディ」ってどんなだ?ってこと。
それは演歌に根差した、現在では「昭和歌謡」と呼ばれているdbbのような音楽のメロディなのかな?って思うようになってきたんだよね。
「日本人」と西洋文化を混ぜて音楽を作るとdbbになる…みたいな。
だからこの手の音楽はズッとなくなりませんよ…日本人のオリジナルだから。
なんてことを考えながらショウを拝見させて頂いた。
おもしろかった。
 
アンコールではdonniさんが1人で登場して心おきなく「エ~オ!」を!

470魔太朗さんの50歳のバースデイコンサートの告知もバッチリ完了して、まずは1曲。

460「み~こ、カワイイ!」
最後は10日に迫ったクリスマスに向けてサンタ棒をかぶって演奏した。

S41a0487「We are brothers dbb!」
まだ結成して9月で1年だというdead branch brothers。
替えがきかないからね…コレからの活動に期待している。
 

dead branch brothersの詳しい情報はコチラ⇒Twitter

480

200_2 
(一部敬称略 2018年12月15日 新宿FNVにて撮影)

2019年1月23日 (水)

犬神サアカス團『東京2060レコ発巡業』~私のディープ浅草<vol.7>

 
だいぶ遅くなっちゃったけど、今日は昨年の11月に開催した最近作『東京2060レコ発巡業』のレポートをお送りするよ。
そうだ…ショウウインドウのガラスに水滴が付いている通り、この日は夕方になって雨が降ってきたんだった。

05コレが昨年9月に発表された『東京2060』。
東京の近未来をテーマにした作品。
オープニングがいいんだわ。
「気象衛星百年記念式典」と題した犬神さん得意の口上からスタート。
そうか…アルバムがリリースされた去年は気象衛星が打ち上げられてちょうど100年目だったのか…と思って早速調べてみる。
100年前だから1918年…と。
え?そんなバカな!1918年と言えば大正7年。テレビもない時代に衛星なんか打ち上げられるワケないじゃん!
イヤだなぁ、犬神さんも、慌てちゃて!…と思ったら、私がヤボだった。
時は2060年。
その100年前、すなわち1960年のことを言っているのでした!
史上初の気象衛星はNASAが打ち上げたタイロス1号という衛星。
名前のタイロス(TIROS)はまたギリシア神話かなんかからの転用かと思ったら、「Television Infrared Observation Satellite(テレビジョン赤外線観測衛星)」の略だって。ツマんねーの。
さて、この口上でスゴイのは2本の金管楽器。
トランペットが情次兄さんで、トロンボーンが明兄さんだてーんだから驚きだ。
何でも2人は中学の時、ブラスバンドに所属していたそうな。
今、吹奏楽部の部員というと、100%近く女子なんだってね~。
昔は男子部員の方が多かったんじゃない?
私なんか中学も高校も吹奏楽部の部員って全員男子だったよ…あ、オレ男子校行ってたんだ。しかも高校は情次兄さんと同じ。
その高校の話を今日は後でもう一度出すので乞うご期待。
「凶子ちゃ~ん!」の後にトロンボーンが奏でるメロディはW.C.ハンディの「St. Louis Blues」。
アメリカ人の心のメロディ…昔のね。
そして「St. Louis Blues」で思い出すのはグレン・ミラー楽団。

20cdジャズのオーケストラは普通トランペットが主旋律、つまりメインのメロディを奏でるんだけど、あるリハーサルでグレン・ミラー楽団のリード・トランぺッターが唇を切ってしまい、メイン・メロディを吹くことができなくなってしまった。
本番は明日。
さあ、どうする。
元々アレンジャーだったグレン・ミラーは咄嗟のアイデアでクラリネットにそのメイン・メロディを奏でさせることを思いつく。
それが後に「Killer Diller Sound」と呼ばれるグレン・ミラー楽団独特のサウンドになったんだね~。
で、愛国心あふれるグレン・ミラーは志願して慰問団として第二次世界大戦に参加。
軍楽隊の指揮を任されるんだけど、スーザのマーチじゃ兵隊の士気も上がらん!ということで、この「St. Louis Blues」を行進曲にアレンジして兵隊さんを喜ばせたんだね~。
今風に言えば行進曲がAKB48みたいになったワケ。
犬っ子さんだったら、行進曲が「白痴」になったようなもんよ。戦争をやるなんてどうせバカなんだから。
その行進曲が「St. Louis Blues March」といって後年まで語り草になった。
グレン・ミラーは大戦末期、慰問でイギリスからフランスに移動する飛行機が行方不明になりその生涯を閉じた(諸説あり)。
あ、お若いみなさん、この時アメリカが戦争していた相手はドイツやイタリアや日本ですからね。
「♪カモン・ベイビー・アメリカ」なんて言ってられなかったんですよ。
グレン・ミラーの半生は『グレン・ミラー物語』という映画になっています。
あのね、『ボヘミアン・ラプソディ』なんかは比べ物にならないぐらいシッカリと作り込まれた感動的な映画です。
漫画と怪獣だけの今のアメリカ映画とは違って、一番いい時の作品だからね。
『アメリカ交響楽』だの『夜も昼も』だの『五つの銅貨』だの『ベニーグッドマン物語』だの、『ジョルソン物語』だの、こういう音楽家の伝記映画を結構観たけど、ダントツで『グレン・ミラー物語』が一番いい。
今では廉価版のDVDで数百円で観れるので興味のある犬っ子さんはゼヒ!
私はそれこそ10回以上観て毎回涙を流してる…ちなみに『ボヘラ』は全く何とも思いませんでした。
Queenファンではなかったということもあるけど、映画自体の作りがあまりに薄くて軽いんだもん!昔のハリウッド映画を山ほど観て来ているジジイを感動させることはムリです。
あ、ちなみグレン・ミラーも明兄さんと同じくトロンボニストだった!

Gmsさて、会場の方はといえば…
バックドロップや幟やバスドラムのヘッドに新しいイメージを取り入れてステージの雰囲気が変わった。

10そして、お楽しみの物販コーナー。

40ああ、もう翌年の手帳だもんね…って、年明けちゃったけど。
この手帳ね、すごくショッキングなことが書いてあってサ…。
ナニが書いてあったのかというと、映画でも漫画でも、過去のSFものの舞台設定が、今やほとんど過去になっているっていうんだよね。
ジョージ・オーウェルの『1984年』なんてもう35年前のことで、私は就職活動してたわ。
『2001年宇宙の旅』もそう。もう18年も前のことじゃん?
テレビを見ているとデジタル・テクノロジーを活用した色々な商品が盛んに喧伝されているけど、これ以上必要なものってあるの?
電気ぐらい自分の手で消せばいいじゃないか。
すごく思うのは、本当に人々の生活に役に立つ家電製品は洗濯機と冷蔵庫とテレビまでぐらいなんじゃないかね~。
電話なんかもそうか。
ナニが言いたいのかというと、それらの古典的な家電製品は「なくてはならないモノ」、あるいは「あって欲しいモノ」なんだけど、現在のテクノロジーを利用して「新しい」と呼ばれて世に出てくる家電製品やシステムは「なきゃないで済むモノ」ばかりなんじゃないかしら?
その「なくても済むモノ」を「なくてはならないモノ」に仕立て上げることが商売になっちゃってる。
若い人に「スマホと洗濯機」どっちかひとつだけ必要なモノを選べと訊いたらどうなるだろう?
私は迷わず洗濯機を取るわナァ。
そして、そういう最近のITがらみの商品は「便利ですよ~」という羊の仮面をかぶった、人間をバカにする悪魔の装置なんじゃないかと思う。
一方、その製品やテクノロジーの開発サイドはドンドン利口になっってっちゃう。
インターネットだってそうだよ。
昔は何かを知りたい、調べたいと思った時、まず、どうやって調べるか?ということにアタマを使った。
今の若い人は話を聞きながらその場で調べちゃうでしょ?コレとても便利なんだけど、間違いなくその知識は身につかんよ。
知識というものは、考えて、本を開いて、活字を目で追って、時にはそれを写して、ようやく頭の中に入れるモノなんですよ。
もちろんいつでも何回でもスマホで調べることができるから頭の中に入れなくてもいいんだよね~。
そういうのを「バカになる」って言うんだよ。
そんなにテクノロジーがすごいなら「戦争を防ぐ装置」を開発したらどうかと思うよ。
もうひとつ、手帳に書いてあったことを引かせて頂けるならば、それは科学者のホーキング博士の言葉。
「人類は1000年以内に滅亡するであろう」
コレは間違いなく当たってると思うね。
理由のひとつを手塚治虫が『火の鳥』の「未来編」に描いてくれている。ナント1967年の作品!

50新しいグッズのひとつ、「いぬがみさあかすだん」法被。

60v後ろはこんな感じ。
法被については最後の方でもう一度触れる。

70vほぼ定刻通りにステージに姿を現した4人。

120おお、ナンダナンダ?

130珍しく円陣を組んで気合を入れた!

90r4a0001 「みなさんこんばんは~!犬神サアカス團で~す!
今日は『東京2060』ツアーのファイナルだぁ~。盛り上がっていくぜ~、高田馬場~!」
…と、「血煙」が上がるようなハイテンションなオープニング。
曲は『東京2060』のリード・チューン、「ロックンロールを唄いきれ」。

150_ru犬神凶子

160v犬神情次2号

170v情次兄さんはいつものMarshall。
JCM800 2203と1960Aだ。

180v犬神ジン

190vジン兄さんはEDEN。
Terra Nova TN-501ヘッドとD410XSTキャビネットが2つ。

200v犬神明

210v明兄さんはNATAL。
バスドラムの新しいフロント・ヘッドがカッコいい!

220v_2「次は一緒に踊るゾ~!」
続けてもニュー・アルバムから「最新型アンドロイド」。

230_sa今日もカッチリとキメてくるジョニーちゃんのギター・ソロ!

240v「アタマから飛ばしていくぞ~!まだまだ飛ばしていくぞ~!」

250_sa今日のこの「飛ばし」感はナンダ?

260v最初の円陣が効いているのか?それともヤケクソなのか?
300v_ube掛け声だけじゃなく、いつになくアクションも激しい凶子姉さん。
この3曲目の「最後のアイドル」ですっかり宴会は、イヤ、演奏会は出来上がってしまったゾ!

280v「改めまして犬神サアカス團です。今回、行ってきました…札幌、名古屋、大阪、広島、福岡。
その間に曲が育ったと思います。今日も最後まで盛り上がっていくぞ~!」290_mc…と、ニューアルバムのナンバーを次々と披露した。
それこそ明兄さんのジーン・クルーパのようなドンドコ・ビートから「奪え!」
270v凶子姉さんの巻き舌ボーカルズ炸裂!
この曲カッコいいね~。

310_ybg_3イントロのブルージーなギターや#9thのクロマチック下降、歌中の4度進行、いいね~。
いかにもギタリストが作りそうな曲…と思ったらジョニーちゃんの作品。 

0r4a0033 これまた切れ味鋭い「夜をぶっちぎれ」。

320ジン兄さんのグルーブが気持ちよいのだ!

330そして、「裸の女王様」。
ゴメン、コレもいい。
ジョニーちゃんのペンが冴えわたっております。

340「♪みんな病気でつまんない」…ホントだねぇ。

345v「曲順間違えちゃった~!」
あ、そう?
「今回のアルバムは『新しい音』ということで近未来がテーマです。
2060年はどんな世界になっていると思う?」

350_mcここでニュー・アルバムのタイトル・チューン「東京2060」をプレイ。

360_2060明兄さんのドラムからスタートし、まるで「Move Over」のようなボーカルズとギターのユニゾン・パートを経て…
380犬神の42年後の世界へ!
やっぱりこういうロック・サウンドが「ロック」だよね。

370v「こんばんは犬神ジンです。
この会場にお集まりの皆様は『タイムトラベラー』という言葉をご存知ですね?未来から過去、過去から未来へと時間を自由に旅する人のことです。
なんと私は2060年からやってきたタイムトラベラーなのです…拍手!」

390「へ~、ココが2018年か…人を発見!アナタは何をしているんですか?」
「あ、私ですか?スマホでゲームをしているんです」
「スマホ…?」
ってな具合にジン兄さんと凶子姉さんで近未来をテーマにした社会派ドラマを展開した。
2060年には携帯電話などなく、人間の頭に埋め込まれたマイクロチップがスマホの代わりをしているのだ…って、コレもうできるんじゃないのかしら?

400寸劇の後も『東京2060』からの曲で「幸福論」。

410_kfrジョニーちゃんの歪んだカッティングの音が素晴らしい。
まさにJCM800の音だ!

440v「論」つながりで2012年の『恐山』から「陰謀論」。

430vコレ、結構久しぶり?
どうでもいいけど、詞も曲も、ものすごく犬神っぽい曲ですな~。

420_2「犬神情次2号です。
本日この会場にお集まりの皆様は『タイムトラベラー』という言葉をご存知でしょうか?過去から未来へ、未来から過去へと時間を自由に旅する人のことをタイム・トラベラーと呼びます。
手前味噌ではありますが、私は1990年からやってきたタイムトラベラーなのです…拍手!」

450「へ~、ココが2018年か…そこを行くお嬢さん!アナタは何をしているんですか?」
「あ、私ですか?スマホでゲームをしているんです」
「スマホ…?そうかゲームボーイの進化形か…1990年はポケベルの時代だったからナァ。
昭和から平成にななって…ティラミス、ちびまる子ちゃん、一番人気の女優と言ったら宮沢りえ」
「じゃあ、いいこと教えてあげようか?宮沢りえ、来年ヌード写真集出すよ」
「ウソだろ~!」
「平成という元号は30年で夢を閉じるわ」
460そこから「平成デモクラシー」。
うまくつないだ。

470_hd「平成」か…個人的には元号そのものに何の思い入れもないナァ。
ただ「昭和生まれ」という言葉が定着して、昭和時代に生まれた人のことを思いっ切り昔の人のように修飾するようになったよナァ。
「昭和の香り漂う」という表現はキライ。大きなお世話だ!と言いたくなる。
コレが30年もすれば「平成生まれ」と呼ばれ、「平成のレトロ感たっぷり!」なんて言われるようになるよ。
もちろんその頃、皆さんはスマホを持たず頭の中のマイクロチップを使ってゲームをやっているワケ。

480v前作『新宿ゴーゴー』から「栄光の日々」。
イントロのジン兄とジョニーちゃんの掛け合いが好き。

490v_ehbジョニーちゃんのソロはここでも昭和感爆発!あ、コレは「70年代ロック風」という最高のホメ言葉なんですよ。

500そのころステージ下手では…こんな感じ。

506ニューアルバムから「化猫遊女」。
シンプルな歌詞は凶子さんのペンによるもの。
化猫遊女というのは、江戸時代の人気キャラクターのひとつで、「化け猫の飯盛女が品川宿にいる」という風説が元になったのだそうだ。
「どうだい、ナカにも飽きたことだし、ミナミにでも繰り出してみるか?」なんてシーンが落語の「居残り佐平次」に出て来るんじゃなかったけ(うろ覚え)?
この「ナカ」というのは吉原。「ミナミ」というのは品川宿のこと。
当時、幕府は江戸エリアにおいて吉原のみを遊郭として公認していたが、「岡場所」と呼ばれる深川をはじめとする遊郭を半ば黙認していた。
立地がよく、リーズナブルだった岡場所は強力な商売敵なので、吉原からの強い要請を受けると幕府は取り締まりに乗り出して岡場所をぶっ潰したんだね。
一方、宿場には必ず女郎屋があって、コチラは吉原から離れているので、商売敵にはならず、取り締まりを受けることはなかった。
そこで「江戸四宿」と呼ばれる品川、千住、板橋、内藤新宿らの江戸の中心から近い宿場は大層栄えたらしい。
ナゼ取り締まらなかったのかというと、便宜上「江戸四宿」と呼ばれていたものの、コレらの場所は当時「江戸」とみなされていなかったんだって。
それで、こうした宿場の遊女を「飯盛女」って呼んだんだネェ。
そのウチのひとりが夜になるとネコに化けてムシャムシャと人間の食べものを頂いていたという。

510v_bnyj_2明さんのトーク…新作について語る。
「どうも…化猫遊女です。
そうだねぇ、前から近未来をテーマにしたものをやりたかったの。『近未来』ってひと言が好きなんだよね。ロマンがあって…。
男は宇宙とか未来って好きなんだよ」

S41a3307そして、「見張ってますよ~!」と明さんからバックドロップの説明。

30両手の人差し指と中指を曲げて、自分の両目を指してから、2本の指をそのままの形で相手の目に向ける仕草は「I'm watching you(見てるからな!)」という意味なのね。
欧米人は時々コレをやる。
本番直前に楽屋でこのことを口にすると、さすが凶子姉さん、ちゃんと覚えていてステージでこの仕草をやってくれた。
また同じく、下の写真のようにその両手の2本の立てて曲げ伸ばししながら話をするのは「ただ今誰かのセリフを引用しています」のサイン。
英語で「」は" "(ダブル・クォーテーション)を使うので、2本の指をそのチョンチョンになぞらえているワケ。
コレ、会議の時になんか皆さんよく使ってる。
たとえばお客さんの意見なんかをその人になりきって口にしたりする時にみんなこの仕草をします。510mcみんなで騒ごう「暗黒礼賛ロックンロール」。

520_arrr言っちゃ悪いけど、もうなんか『新宿ゴーゴー』がずいぶん前のような…。
でも名曲は古びない…ったって1年チョット前か。

525v「ロックンロール!」…『形而上のエロス』から「道行き」。

S41a3276

540v続けて「DEAD END KIDS」!

550

560そして、『東京2006』から「おやすみ」。

0r4a0063 『東京2060』でもアルバムを締めくくっているこの曲。
亀有に来たようなホンワカ気分。
こうしてコンサートのクロージングに持ってきて「我々の未来は明るいな…」と。

90r4a0044 これにて本編終了。

580vアンコール。
いつも通り演奏の前はジン兄さんの物販紹介コーナー。

590おお、凶子さん以外の3人は赤い法被をまとっての登場だ。
この法被でサ、スゴイことに気がついちゃったんだよ。

595_2それはコレ。
時は2060年どころか、1966年にさかのぼる。
そう、ビートルズが来日した年。
このFab4(アメリカではビートルズはよく「ファブ・フォー」と呼ばれていました)が着ている法被のガラを見てください。

80vコレね。

90sこの柄。
「吉原つなぎ」なんだよ。
コレは「私のディープ浅草」のvol.5で紹介した。

100フランク・ザッパも着たヤツね。
JALは意味がわかっていてこのガラを選んだのだろうか?110アンコールは「新宿ゴーゴー」!

0r4a0103

610v

620vなんか法被ひとつですごくホッコリした感じになるナァ。

640_2そして、最後は「白痴」!

630演者も観客を暴れに暴れて最後はジャ~ンプ!

650本日2回目のペロリンチョ。

660vツアー終了~!
お疲れさまでした。

670今年、犬神サアカス團はデビュー25周年だからね~。
スゴイよね~、ほぼズッ~ト同じメンバーで25年。
若いバンドさんにはゼヒ見習ってほしいものです。
狂犬倶楽部、部員募集中です。
 
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

680

(一部敬称略 2018年11月10日 高田馬場Club PHASEにて撮影)
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「レディース&ジェントルメン!お待たせしました。本日のハイライト、『私のディープ浅草』の登場です!」
なんてね、ハイライトは犬神さんでした。
ココからはしばらくお休みしていた「私のディープ浅草」。
再開します。
というのは、このコーナー、てっきり皆さんから嫌われていたのかと思っていたんだけど、犬神さんのライブ会場で「続きを楽しみにしている」というお声を少なからず寄せて頂いたのだ。
うれしかったね。
正直、何か間違いではないのかとにわかには信じられないような気もあったが、ありがたくそのお言葉を頂戴してキーを叩かせて頂いた。
コレね~、吉原周辺の話題も含めると、実は書きたいことがまだまだものスゴくたくさん残ってるんですわ。
それゆえお言葉に甘えて犬神さんのライブ・レポの時には努めて連載していくようにしたいと思っていますのでこれからもご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。
 
さて、このシリーズを書くために結構関連の書籍に目を通しているんだけど、以前にもチョット触れた通りモノによっては吉原に対する説明や見方が異なっていて、一体どれを信じていいのか本を読めば読むほどわからなくなって来たのね。
それが連載を休んでいたひとつの理由でもあったりする。
また、しかつめらしいことをズラズラ書いてあるだけでナニが言いたいんだかサッパリわからない本もあったしね。
その中でこの本は面白かったナァ。ブックオフで200円(税込み)。
値段の次に装丁が気に入った。
そして、目を惹いたのは著者の興津要(おきつかなめ)の名前。
興津さんは大正13年(関東大震災の翌年)、栃木の足利生まれの近世文学や落語の研究家にして早稲田大学の名誉教授。
もちろんこの先生の名前を知ったのは大ベストセラーの『古典落語』という速記本を元にした落語のストーリーブック。
ナントこの落語のシリーズ、これまで6冊が刊行され、トータルで200万部も売れているそうだ。
で、その先生が近世文学の研究の傍ら、江戸時代のあらゆる文献から吉原にまつわる箇所を抽出して項目別に解説を加えている本。
多少の誇張がしてあるにせよ、江戸時代の人々の真の言葉であり、その人たちの感覚がストレートによみがえってくるようで実におもしろい。

90r4a0014それでですね、色んな人の本を読み散らかしても微妙に違うことが記してあって、考えがまとまらないんですわ。
そのため途中から、読んでいて内容が最もシックリくる著者の本だけを手中して読むことにした。
それは小説家であり、歴史評論家の肩書を持つ永井義男という方の本。
なんていうか、どの本も「らしい」だとか「だそうだ」みたいな記述がなく、「である」と言い切っているところに絶大なる信頼感を感じたのだ。
もちろんどの著述を読んでも一点のブレはありはしない。

90r4a0009_2読んでいるうち、次第に永井さんの小説家としての作品も読んでみたくなり2冊ほど買い込んだ。
それが下の2冊。
私は自分の頭が悪いだけに数学家や将棋指しみたいな人たちに憧憬の念を持っていましてね…。
数学もわからなければ将棋もやらないけど、それら関する話にとても興味があるものだから2冊のタイトルに心を躍らせた。
特に右の『算学奇人伝』は「開高健賞」を受賞しているということで、まずコチラから読んでみた。
内容は和算(江戸時代の数学)を絡めた宝探しと悪徳鉄火場を成敗する勧善懲悪もの。
それで、最後まで読んだところで事件が起きた。
個人的なことね。

90r4a0011それは、巻末の参考文献のリスト。
こんなところ、いつもは絶対に目を通さないんだけど、「もしや…」と思って珍しくチェックしてみた。
やっぱり!
「佐藤健一」さんの名前が出てるでないの~!
このお名前は私だけでなく、犬神情次2号さん、TSPのSHUさん、そしてANTHEMの清水昭男さんもおなじみのハズ。バレーボールの河合もそう。あ、河合は同級生なの。
この佐藤健一さんは、ナント我々の高校の時の数学の先生なのです。
頭のてっぺんが薄くていらして、上から見ると花のような形に見えることから「ヒマワリ」というアダ名が付いていた。
また、とても立派な体躯をお持ちで、頭髪の両側が角のように見えたことから「ポセイドン」なんてニックネームもお持ちでいらした。「バビル2世」ね。
おっかない先生だった。
私が2年生の時の担任でね、自分のバンドの自主コンサートのチケットを学校で売っていたらそれがバレちゃってね~。
退学になるかと思ったら、「親呼び出し」で済んだ。どうも母も相当うまく立ち回ってくれたようだった。
そういえばあの時、先生からも母からも一切怒られなかったナァ。
当時はバンドをやっている生徒なんてほとんどいなかったので、もしかしたらその個性を尊重してくれたのかも知れない。
佐藤先生は関孝和という江戸時代の和算家の研究をしていらして、『多摩の算額』という本を上梓された。
ゴキゲンを取ったワケではないが、私はその本を買って、先生にサインをしてもらった。
あのヤケクソに恐いヒマワリが、とてもうれしそうな顔をして丁寧に記名してくれたあの本はどこへ行ってしまったか…。
授業中、関係ないことは一切しゃべらない先生で、どうしてヒマワリが和算の研究をしていることを知ったのかを全く覚えていないのだが、「関孝和」や「塵劫記(じんこうき)」の名前はこの時に知った。
江戸時代の日本の数学はすでに世界レベルだったらしい。
「塵劫記」は関孝和も学んだ江戸時代の数学の本で、超ベストセラーとなり、少しずつ内容を変えたパチモンが明治時代までに300~400種類出回ったという。
今にして思うと、そうした研究がしたくて学校の先生をやっていたんだな。
もっと色んな話を聞いておけばヨカッタ。

9ksなんで、こんなことをココに書こうと思い立ったのかと言うと、こんな本が出て来たのです。
コレ、学校の創立50周年を記念して、中学&高校で普通に教鞭を執っていらっしゃる先生が日頃から取り組んでいる自分の研究成果を発表した冊子。
昭和54年っていうからちょうど40年前。
今回初めて開いてみてビックリ仰天。
あの先生がこんな研究をしていたのか!ってな具合。
だって40年前といったら先生たちは今の自分よりも大分若かったハズだからね。
土田先生の「徳川慶喜政権の誕生」から、大場先生の「ヒナの成長並びに代謝整理に及ぼすコリンの作用」まで内容は種々雑多。
英語の半田先生は「have」を「ヒャブ」と発音することから「ヒャンダ」先生と呼ばれていたが、立派な英語の「文体論」を著していらっしゃる。
ジョニーちゃん、こんなの知ってた?
しかし、一番の驚きは、こんなモノを一体誰に読ませようとして編んだか?ということだな。
中学の時のおジイちゃん先生なんかはもうみんな死んじゃっただろうナァ。

920r4a0027佐藤先生はもちろん得意の「算額」で勝負。

90r4a0030こういうヤツ。
いわゆる幾何ですな。
サッパリわからないけど、サスガ佐藤先生、完璧!…でしょう、きっと。
そういえば、私は「数IIB」ってのに全く歯が立たなくて、佐藤先生が作った数列かなんかの単元のテストの時は16点だった。
アレ、人生で受けたテストの中で最低点だったわ。
まあね、この数IIBはどうでもいいんだけど、とにかくもっと授業を聴いておけばヨカッタよ。
親が金を払っていたワケだし…特に歴史とか地理とかもっとやっておけばヨカッタ。
皮肉なもんですな、勉強しなくてよくなると、勉強したくなる。

90r4a0034…と、いきなり脱線で失礼したが、久々の「ディープ浅草」…いよいよ吉原の中に入って行くよ。
少し戻ってスタートはココ。
吉原大門の交差点。
以前書いた通り、「吉原」という地名はもう存在しない。今は「千束3&4丁目」だ。10交差点から遊郭のあった方を眺める。
道がギュインと曲がっているのは遊郭の中が見えないようにしている…ということは以前に書いた。
この角ッコの「武蔵」というラーメン屋のとなりに飲み屋兼そば屋があるんだけど、ココのそばは大変おいしゅうございます。
目の前の横の通りは「日本堤」という土手になっていた。20ハイ、土手から下ったつもりで通りを渡って曲がり道を進む。
写真正面のマンションにはかつて引手茶屋の「松葉屋」があって、戦後は「花魁ショー」を企画して大当たりした。
フランク・ザッパが来たこともvol.5で書いた。
その脇の道はかつては「お歯黒どぶ」という堀があった。
もちろん、遊女の脱走を防ぐのと、外部からの不審者の侵入を防ぐためで、最大で幅が9mもあったという本格派。
この「お歯黒どぶ」ってのが見てみたいんだけよね。
全部ではないにしても、大正年間にはまだあったようなので、写真の一枚も残っていていいと思うんだけど見たことがない。
錦絵すら見たことないんだよね。

30ドーン!
これが吉原の目抜き通り、仲之町通り。
茶色い支柱が立っているあたりに吉原に入り口である「大門」が立っていた。
ハイ、しばらく目を閉じて開けてみて…。

40ハイ、開けて。
江戸時に代は同じ場所からこういう景色が見えていた。
ステキじゃね?
46江戸時代はどんなに身分の高い大名でも駕籠でこの中へ入ることは許されなかった。
例外は医者だけ。
男性は全く自由に大門から出入りできたが、女性はそうはいかなかった。
この手前に「四郎兵衛会所」という警備員の詰所があって、女性の通行をジロジロと見張っていた。
もちろん遊女の脱走を監視するためだ。
え、女性が遊郭なんかに来ていたのかって?
江戸時代の吉原は日本を代表する一大観光名所で、女性の来訪者も多かったそうだ。
そこで、女性の来訪者はあらかじめ茶屋で「切手」というものを発行してもらい、ココから出るときにその警備員にその切手を見せて「私は女郎ではありません」と証明するワケ。
たまに田舎から出来てきたお登りさんがそれを知らずにウッカリ大門から中に入ってしまい、番所で止められて出るに出られない…なんてこともあったそうだ。
「途中で帰るなんて…アナタがた大門で止められますよ!」なんて、八代目桂文楽のオハコ中のオハコであった「明烏(あけがらす)」のサゲはココを指している。

45下は上と同じ錦絵。
今回はインターネットから画像をいくつか拝借してお送りします。
ありがとうインターネット!
 
ステキだね~。
丁度真ん中に「仲の町」という表示板が出ている。
両側に見えるのは妓楼ではない。
コレらは引手茶屋といって、妓楼の代理店みたいな仕事をしていた。
妓楼にはいくつかのグレードに分かれていて、上から順に一流の大見世、中見世、小見世とあり、他に端っコの方には河岸見世、一部に切見世という激安の女郎屋があった。
で、客はいきなりダイレクトで大見世に入ることが許されなかった。
必ずその引手茶屋を通さなければならず、そこでの飲み食い代をして、遊女に迎えに来てもらう。
今でいう「同伴」だ。
そのため、一流の妓楼で遊ぶにはかなりの出費が必要だった。ひと晩で100万円なんてのはザラだったらしい。
中見世以下は一見さんでもいきなり妓楼に入ることができた。
この真ん中の桜。
コレはこの通りに元々生えていたものではなくて、春になると、夥しい数の桜の木を持って来て一時的にココに植えた。
暗くなってくると、見世の軒先に提げた提灯が桜の花を照らし、茶屋からは「清掻(すががき)」という三味線のインストを演奏する音が漏れ聞こえ、この世のものとは思えないぐらい美しい光景だったらしい。
見てみたかったナァ。
もちろん、桜の季節が終わると、桜の木は取っ払われる。そして、また次の催しが導入される
よく耳にする花魁道中もこの仲の町通りで行われた。
花魁道中は引手茶屋にお客を迎えに行く花魁が見習いの新造、禿(かむろ。ハゲじゃないよ)と店の若い衆を引き連れて練り歩く行事(コレは花魁道中ではないという記述もあり)。
普段質素な格好をしている庶民には色とりどりの美しい着物や髪飾りをまとった花魁がさぞかし美しく見えたハズ。
花魁は当時のファッション・リーダーだったのだ。
志ん生の落語を聞くと、「あ、高尾が出て来た!」とか「あっちに薄雲が歩いてるぞ!」と客は花魁を目にして大騒ぎになっていたらしい。
こうして江戸時代、吉原は完全にディズニーランドであり、花魁道中はエレクトリカル・パレードだったのだ。

46コレは明治時代かネェ?大正かネェ?
人力車がいるところなんざ今の浅草と変わらん。

47上の写真を見ると必ず下の光景を思い出しちゃう。
ね、やっぱり吉原はディズニーランドだったのだ。

48_small絵ハガキにもなった大門。
この辺りの絵ハガキに採用されている写真は、明治の中期から関東大震災の間に撮られているのではないかと私は勝手に推測している。
ナゼかと言うと、同じ趣向の絵ハガキに浅草の「凌雲閣」という12階建てのレンガづくりの塔の写真をあしらったモノがあって、この凌雲閣は明治24年に落成し、大正12年の関東大震災でポキっと折れてしまったから。
その間に撮影されたことが想像できる。
凌雲閣は日本初のエレベーターを擁した高層建築で、昔は高い建物がなかったので、一番上の12階からは群馬や栃木の山々まで見ることができたそうである。
また、備え付けの望遠鏡で吉原を望むことも人気だったとある。
下の写真、昔の撮影だから露光時間が長く、半透明の人がいくつか写っっちゃっている。
まだカメラなんて滅多に目にすることがなかったんだろうね~、右端の若い3人がもの珍しそうにこっちを見ている。

49「遊女三千」といって、江戸時代の吉原は3,000人の遊女を擁し、その他スタッフや商店やらで約10,000人がこのエリアで暮らしていた。
以下、江戸時代の話。
遊女とか女郎とか、そういう仕事をしていた女性がいたことは、映画なんかを通じて若い人でもご存知のことだろう。
時には「お女郎さん」なんて言い方もするけど、「女郎」というといかにも卑しいイメージがあるでしょ?
でも当時、「女郎」という言葉は決して蔑称ではなかったらしい。
前にも書いたけど、落語ではたいてい「上臈(じょうろう)」って言ってるよね。コレって「女郎」が江戸っ子にかかると「じょうろう」という発音になるのかと思っていたが、調べてみるとさにあらず。
元は「上臈」という言葉が先にあったらしい。コレは元来「身分の高い人」という意味。
ココでは「遊女」という言葉を使うことにしましょう。

50現在の仲之町通りを進む。
今は春になっても桜の花びら一枚舞うことはない。

60すでに書いた通り、よっぽど美しかったのか、仲之町通りを描いた錦絵というのは少なくないようだ。
一方、春画ってあるでしょう?
とてもココに作例を挙げるワケにはいかないが、大英博物館の日本コーナーにも飾ってある世界的に芸術的評価が高い江戸時代のエロ絵図。
はじめて大英博物館に行った時、展示アイテムが春画ばっかりで恥ずかしくなっちゃったけどね。
アレらは、誰もが知っている有名な浮世絵師達が「どうせエロだから適当でいいや」なんてことを一切抜きに、マジで取り組んでいたんだって。
というのは、浮世絵とか錦絵というのは「贅沢品」として色の数や題材が幕府から規制されていて、絵師たちは自由な創作活動ができなかった。
その点、春画は禁制品とされていたので、幕府のチェックが入らず、自由に描くことができた。
それゆえ、絵師たちは腕にヨリをかけて丹精に書き上げた。
永井先生は春画の本も著しているが、それを見ると確かに色使いなんかはスゴイよね。
猛烈に独自性の高い作風ゆえ、西洋での評価が高いことがうなずける。75vそれが今ではこんな感じだからね。
元10,000人が暮らした日本最大の遊郭にはマンションが立ち並び、有名なソープ街も一日中ヒッソリとしている。
現在の吉原で働く人たちのインタビューを集めた『吉原で生きる(彩図社)』という本もおもしろかったよ。
で、その女郎…若い人たちはもしかして、小遣い稼ぎのために女性が自ら進んで吉原でバイトしている…なんて思ってやいないだろうか?
とんでもないことでございます。

70志願して吉原の遊女となる女性はいなかった。
貧農の娘や凋落した店(たな)の娘が両親のために売られて行ったワケ。
幕府は人身売買を禁止してはいたが、完全な人身売買が行われていた。
「女衒(ぜげん)」って知ってる?
「オイ、ルパン、早いとこズラかろうぜ!」ってヤツ。
それは「次元」ね。
「女衒」というオッサンが貧しい農村に赴き、若い娘や幼い女児がいて金に困っている家に目を付ける。
そして「娘を売らないか?」と言ってわずかな金額で女の子たちを買い上げる。
要するにスカウトだよ。
貧しい家のお嬢さんたちは「おとっつあん、おっかさん、私、いいの…売られて行きます」と言って女衒の悪徳条件を受け入れる。
すると女衒は「そうかい、親思いのいい娘じゃねーか。お父っつあんもおっ母さんも親孝行の娘を持って幸せだな。せいぜい娘に感謝するんだな。ホラよ、約束の18両…ココに置いとくぜ」
この貨幣価値の計算って実に厄介なんだけど、色んな本を読むと江戸時代(といっても200年の幅があるが…)の1両は今の感覚だとどうも10~13万円ぐらいだったらしい。
となると18両は180~234万円ぐらいというところ。
人ひとりの値段が…である。
さすがにこの女衒は世間では蛇蝎のごとく嫌われていたらしいが、かなりの専門職で簡単になれるものではなかったらしい。
というのは、女郎屋に娘を売る時に証文を入れる必要があって、高い文章作成能力を必要としていた。
その能力たるや、名主級だったらしい。
昔の市井は読み書きができないのが当たり前だったからね。
もちろん、妓楼の商売になりそうな質の良い娘を選別する特殊な眼力がなければならない。
女衒は買い取った娘に「綺麗なおべべを着て、腹イッパイ白いおまんまが食えるからな」とかなんとか言って安心させちゃう。
半ベソをかきながら「米ェ、盗まれただよう」とレポートする『七人の侍』の左卜全ではないが、昔のお百姓さんは白米を食べることなんてできなかった。
将軍様にお召出す米農家の地獄についてはいつか書いたことがあったね…「1俵につき、欠けた米は3粒まで」とかいうヤツ。
かの武田信玄だって「ンなにッ!?上杉は米を食っているのかッ!」とビックリ仰天したとか言うんでしょ?
そんな具合だから、期待に胸を膨らませたお嬢さんもいないワケではなかったようだ。
ところが、白い米は食べられるにしても、実際にはかなりの粗食だったらしい。
  
クドイようだけど、下も絵ハガキになった仲之町通りの昔の光景。
コレは警官かな?軍人かな?それらしい人が歩いている。
奥の方に立ち並んでいる洋館が気になるな。
吉原の本を読んでも、江戸期の記述ばかりで、明治や大正についての情報がほとんど出ていない。
こうした洋館は大正12年の関東大震災で壊滅してしまった。
電柱がスゴイね。

85そうして、吉原に連れて来られると「苦界十年」と言って、向こう10年間の奉公が始まる。
それも、客を取るようになってからの10年だからね。
10年を経過しても「御礼奉公」といって、今までお世話になったお返しとして2年間のエキストラ・ワークをこなさなければならなかった。
だから、5歳で売られて行った女児なんかは、はじめ禿(かむろ)という見習いから初めて、超早くて13歳ぐらいで客を取り始める。
ここまでで8年。
そこから12年だからたまったもんじゃないよね。
年季が明けるまで20年も吉原の中にいなければならない。
1回入ってしまうと、火事で深川で仮営業をする時以外、吉原からは一歩も出でられなかったんだから。
その間、給料なしですからね。
だって、女衒がもうプリペイドで給料を処理しちゃってるんだもん。
その代わり…と言っていいのかどうかわからないけど、女郎は読み書きはもちろん、お茶から、小唄から、鳴り物から、ありとあらゆる教養や芸事を仕込んでもらえたんだね。
何しろ、明治の時代に英会話をマスターしていた遊女もいたらしいよ。
アレは井上ひさしの創作なのかナァ…伊能忠敬の後妻も吉原から身請け(後出)された女性で、相当優秀だったらしい。何しろ、後年地図作りを手伝っていたというんだからね。
つまり、「いかにお客さんを楽しませるか」が勝負なワケで、ルックスだけ良くてもダメだった。
身分の高い人が来ても相手ができる様な教養をバッチリ身に付けていたのだ。
それでもやっぱり一番のポイントは顔立ちで、「一に顔、二に床、三に手」と言われていた。
まずはやっぱり「美人は得」だ。
次に「床」はいいね。遊郭ってのはそういうことをするところだから。
三番目の「手」というのは「手練手管」の「手」。
要するに演技や策略を使ってでもお客さんをつなぎとめておくテクニックというヤツ。
「あちき以外のところへ行ったら死んでやりんす」
「オイオイ、物騒なことを言うない。オメエ以外のところへ行く道理がねーじゃねーか」
みたいなヤツね。
吉原は1回登楼してしまうと、同じ見世では違う遊女を遊ぶことはできなかった。
もちろん、遊女は自分の客全員に同じことを言っちゃってるわね。
そこで「三枚起請」なんて落語があるワケよ。
 
さて、ココでこのシリーズを始めるキッカケとなった「小口末吉事件」が出て来る。
覚えてますか?
犬神サアカス團のステージに置いてある赤い幟の文句「女殺火箸地獄」ね。
詳しくはコレを読んでね⇒私のディープ浅草
日本で最初の「SM殺人」っていうヤツ。
パーフェクトなマゾヒストのヨネは少々愚鈍のダンナ末吉にタガネとゲンノウを持たせて指先を切断させた…という。
小指の先がポーンと飛んだとか。
詳しく調べてみると、この「指先を切断する」という行為は、吉原が元になっていることがわかった。
そこからこのコーナーにつながった。
遊女はギャラはもらえないが、金持ちの客から小遣いをもらうことは自由だった。それで自前で高価な着物や髪飾りを買った。
そんな金持ちの客が付けば、遊女は当然離したくない。
そこで遊女は指先を切り落としてその客への忠誠心を示したというワケ。
吉原で働いていたヨネはこのことを知っていたんだね。
そこでヨネは遊女とは反対に、「指を切り落としてくれなかったら出て行ってやる」と末吉を脅かして本当に指先を切り落とさせた…ってとこでしょう。
ところが、この遊女の「指先切り」は完全にジェスチャーで、そんなことはしなかった。
そもそも遊女は妓楼の大切な商品であるからして、そんなことをさせたら他に客が付かなくなってしまう。だから妓楼サイドでも絶対にそんなことをさせなかった。
遊女が客と一緒になる2階には遊女OGの「遣り手」と呼ばれる老練のスタッフがいて、始終遊女の様子を監視していたのだ。
当然「やり手ババア」というのはコレが語源になっている。
もうひとつ。
大見世などでは、遊女ははじめて来たお客さんにはツンツンして口もきかない。コレを「初会」という。
次に行った時のことを「裏を返す」といって、少し親しくなるが、同衾(一緒に布団に入ること)はまだできない。
3回目にようやく「馴染み」になって遊女とゴールインできる。
この厄介なシステムは「ブラタモリ」でも思いっきり紹介されていた。
コレもウソらしい。
「ウソ」というか、タマタマそういうことはあったにしても、それがシステムになっていたワケではなかったんだって。
だって客は毎回高いお金を払うんですよ。
いくら格式高い吉原とはいえ、そんなことをしていたら客が寄り付かなくなっちゃう。
いわゆる「吉原伝説」らしい。
でも、このことが吉原のシステムとして、当然のごとく書いてある本がいくつもあるのよ。最初に書いたのはこういうこと。
 
下は上の写真よりも古いのかな?
スゴいスケールだよね。
この提灯が飾られた建物は妓楼ではなく、やはり引手茶屋だ。
65よく西部劇なんかでも「娼館」っていうのが出て来るでしょ?
クリント・イーストウッドの『許されざる者(Unforgiven)』みたいなヤツ。
あの映画はとてもヨカッタね。
ジーン・ハックマンもいいけど、リチャード・ハリスが「English Bob」というイギリス人のガンマンに扮して出てくるでしょ?…アレがすこぶるヨカッタ。
ロンドンのサウス・ケンジントンにあるかつてのジミー・ペイジの家ね、下の写真。
ジミー・ペイジの前の住人はリチャード・ハリスだった。
『ジャガーノート』とかなつかしいね。

70v_2 で、欧米の場合、そうした娼館で娼婦をしていたなんてことになると世間から蔑まれ、堅気の生活をすることは一生できなかった。
ところが、吉原の場合、文字通り身を呈して両親や家の危機を救ったということで、売られて行った娘は「見上げた娘さんだ!」と評価されて、数は少なかったものの年季が明けた後、嫁に行き一般の市井として暮らすことができたのだそうだ。
しかし!最短でも10年の年季をこなすのは至難のワザだった。
過酷な労働条件を病気がその前に立ちふさがるからだ。
仮に無事に年季が明いたにせよ、幼いころから吉原の世界しか知らない娘たちは、料理はおろか家事が一切できず、主婦業をこなすことができなかった。
今ではそんな若い女性も珍しくないけど、当時は女性としては致命的な欠陥だったんだね。
しからば、実家へ帰るか…ということになると、実家の貧しさは依然続いているワケで、「帰って来てもらっては困る」ということが多かった。
気の毒にナァ。
それどころか、金を無心しに吉原の娘のところに行くバカ親も珍しくなかったらしい。わかっとらんな。
それでどうするかというと、歳を取ってくると客も付きにくくなるので、元の妓楼に遊女としてもどることも難しく、さっきの遣り手のような見世のスタッフになったり、下級の見世で客を取ることになってしまう。
結局生きて吉原から出るには「身請け」が一番の理想だった。
身請けというのは、遊女に惚れたお金持ちのお客さんが、遊女の借金、予想される将来の稼ぎ、周囲への祝儀や宴席の費用を支払ってその遊女を引き取るワケだね。
詞は悪いけど「買い上げ」ということ。
当然見世の方でも値段を吹っ掛けて来るので、その費用はベラボウで、人気の遊女の身請けとなると(今の感覚で)億単位の金が動いたらしい。
でもそんなのは、地元のライブハウスからいきなり東京ドームでコンサートが数日出来るクラスに出世したバンドのようなもので、万にひとつの実現も期待できなかったようだ。
それよりも年季明けを迎えずして、病気で若くして命を落とす確率がメッチャ高かった。
もちろん病気をいうのは「梅毒」だ。
別名「瘡っかきの病」。
井上ひさしで「江戸の夕立」という短編がある。
文庫では井上さんが直木賞を獲った「手鎖心中」とカップリングされているが、こっちの話の方が断然おもしろい。
幕末期のバカ旦那と幇間の冒険譚なのだが、まるでジェットコースター小説。
「へのこ飯」なんてモノをこの本で初めて知った。飯場で出される飯のことで、嵩を稼ぐために米に細かく切った木綿を混ぜるという。
話の中で、そのバカ旦那がある女にホレてしまう。すると、幇間が「あの女は瘡をかいているから手を出すな」というシーンがある。
つまり、その女は梅毒にかかっているということ。
それほど江戸時代は梅毒持ちが珍しくなかったのだ。
手塚治虫の「最上殿始末」なんて話にも江戸時代の梅毒が出て来るよね。
吉原は元旦とお盆に休みが2日しかなく、1年363日、土日もなく、毎日不特定多数の男性と避妊具なしに性交渉をさせられるのだからタマらない。
病気にならない方がおかしい。
遊女から梅毒スピロヘータをもらって来ると、今度はそれが妻に伝染した。
もちろん抗生物質などなかった時代なので、漢方薬などで痛みを和らげる程度の対象治療しかできなかった。
ところがこの梅毒という病気は、ある程度の時間が経つと一旦症状が消え、江戸時代の人たちはコレで治ったと思い込み、さらに悪いことに、一度罹患した者は二度と罹ることはないという定説が流布していて、遊女たちは前にも増して客を取らされたのだそうだ。
当然、時間の経過とともに病気は進行し、最後は命を落とす。
死んだ遊女の死体はためらいなく千住にある浄閑寺という寺に投げ込まれた。浄閑寺はまた別の回で紹介する。
しかし…いくら知識がなかったとはいえ、その時代の男性は病気が怖くなかったのだろうか?
当時、女郎買いというのは本当に何でもない娯楽のひとつで、参詣などチョットした用事の帰りに「精進落とし」とか言って平気でみんなで遊郭に赴いた。
「病気が怖くて女郎が買えるかッ!」ってな具合だったらしいよ。
 
とにかく過酷な労務状態も重なって、最短10年の年季を済ませることは容易ではなかった。
一方、どうなっていたのかと心配になるのが妊娠だ。
まず、性病に罹患している遊女が多く、健康上の理由で妊娠できないケースが多かったらしい。
それでも妊娠してしまうと、様々な方法で堕胎を試みた。また、生んでしまう遊女もいたらしい。
その堕胎の方法だが、ひとつおかしなことをどこかで読んだことがある。
その「おかしなこと」…というのはコレ。
そう、おなじみ金龍山浅草寺。(そういえば仲見世の家賃値上げの話は一体どういう決着が付いたんだ?)
新吉原は江戸の中心から離れた辺鄙なところ、すなわち浅草寺の裏に移転させられた。

A毎年7月になると、9日と10日に境内で「四万六千日の縁日」が立ちほおずき市が催される。
この日にお詣りすると「向こう46,000日風邪をひかない」とか言うんだけど、46,000日といったら126年だからね。
人間そんばには生きられない。
つまり「一生分の功徳が得られる」とかいうことなのだそうよ。

B夜になると各露店に照明が灯り、グッとムードが高まる。
電気がなかった江戸時代はもっと幻想的な雰囲気であったことだろう。

C昔は縁日になると「海ほおずき」の露店が出ていたけど、最近はどうなんだろう?
もちろん浅草のほおずき市は植物の「ほおずき」ね。
こういうヤツ。
ほおずきは薬草の一種で、煎じて服用すると子供の疳の虫や女性の癇癪に効果があるとされていた。昔は参拝した折の記念にと、境内で売っていたほおずきを買って帰ったのだそうだ。
今はどうなんだろう?
鑑賞用に買って行くのかしらん?
「ウチのカミさん、ナニかと言うとやたらクダを巻くのでほおずきを煎じて飲ましてやったわ!ガッハッ!」なんてのはついぞ聞いたことがない。
Eで、その薬草のほおずき、摂り方によっては猛烈な腹痛を起こし、流産の危険があるというので、妊婦には絶対に服用させなかった。

D浅草にほおずき市が立ったのはコレが理由である…とする記述をどこかで読んだことがある。
どういうことかというと、吉原が近いからということ。
書かなくてももう意味はおわかりでしょう。
私は親に連れられて幼い頃から時折ほおずき市に来ていたので、この年になってそんなことを知ってショックだったわ。

F大門の反対側から仲之町通りを眺める。
塀と堀で囲んだ吉原は出入り口が大門一ヶ所しかなく、この反対側の突き当りを「水道尻(すいどじり)」と言った。
この先の山谷(住所は台東区清川)エリアに行きつけのガソリン・スタンドと伊藤広規さんから教わったお気に入りの居酒屋があってこの道をよく通るのだが、何回通過しても「昔の光景を見てみたかった…」と残念に思うのである。
…とマァ、色々書いたけど、コレは吉原の全貌のホンの一部。
何冊も何冊も本を読んで印象に残っていることを比較的ランダムに私なりに書き連ねてみた。
もっと詳しく知りたい人はどうぞ専門書を読んでみてください。
上で紹介した通り、永井義男さんの著述がおススメです。
もうチョット書こうと思ったんだけど、今回は写真が少なく字ばっかりになっちゃったのでこの辺りでお開きにします。
次回も吉原の話を交えながら、今度は仲之町通りを垂直に横切る横の通りの数々を見て行こうと思っとります。

130<『私のディープ浅草』はつづく>
 

200

 

 

2019年1月18日 (金)

NK. VALVE MANIACS <後編>~ D_Drive


『NK. VALVE MANIACS』の<後編>。

10vイベントのトリを務めたのはD_Drive。
上の表示の通りこの日は3つのバンドが出演していて、それぞれのバンドのファンや友人が来場していた。
で、トップで登場したマカキンカルテットのお客さん数人が帰ろうとしているので、イベントのトリを観ないで帰ってしまうのもどうかと思い、引き留めてみた。
「え、帰っちゃうの?D_Driveを観ないなんてモッタイないよ!」
するとその女性のお客さんたちは…
「そんなにいいんですか?Dr. Driveって?」
「チガウチガウ、Dr.Driveはガソリン・スタンドにあるヤツだってば!こういうヤツでしょ?

Dd_2 そうじゃなくて『ディードライブ』!
大文字のDにハイフンじゃなくてアンダーバー、DriveはDだけ大文字」
「あ、ゴメンなさい!でも、そんなにいいんですか?『ビードライブ』って?」
「だから『ディードライブ』だってば!」
するとその場にいたウチの家内が横から…「そうよ!カッコいいわよ~、『ジードライブ』は観て行かないと絶対に損よ!」
「チョット!アナタまでナニ言ってんの!」
「それじゃ、観て行きます、『ジェイドライブ』」
「だ~か~ら~!」
 
…と、かなり盛っているけど、帰ろうとする何人かのお客さんにD_Driveを観て行くように薦め、実際に残って観て行ってもらうことになったのは本当の話。
さて、どうなるか…。
 
いつもの通りSEが流れる中メンバーが登場。
珍しい…1曲目が「Drive in the Starry Night」だ。 

20Seiji

30vYuki

40vToshiyuki

50vChiiko

60v「Drive in the Starry Night」はYukiちゃんの作品。
S41a03091曲目でこのフォーメーションは何か新鮮だな。
最近はオープニングにかつては選ばれなかった意外な曲を持ってくることがチョクチョクある。
D_Driveの曲はどの曲も個性的なのでナニをやっても与えるインパクトはマキシマムなのだ。

70続いては「M16」。
Marshallフル・スタックを背中にゴキゲンのSeijiさん。

80v自分だけ三段積み!
ヘッドはいつものDSL100EC。それに1960AXとBX。

90v「M16」と言えばコレ。
今日もサオ・チーム2人の掛け合いがスリリングだ!

100「皆さんこんばんは!D_Driveです!今日は私たちが最後ということですけど、楽しくいきましょう!」…とあいさつをしたYukiちゃん。
ところがペダル機材のトラブルでMCを中断。

110vそして、代わりを務めたのがToshiくん。
「ベースのToshiyukiです。毎度毎度ムチャ振りでMCをやらせて頂いております。各メンバーにトラブルが続いて次はボクの番じゃないかとヒヤヒヤしているんですけど…」
この日、Seijiさんもアタマっから機材のトラブルに見舞われたのだ。

120何とか機材を復活させて取り組んだのは「Runaway Boy」。

130_rb2本のギターが華麗に絡み合うストレート・チューン。

140vD_Driveがシリーズでやっている『居酒屋でぃ~どらいぶ』のファン参加セッション・コーナーでも取り上げられることが多い人気曲。
私のD_Driveはココから始まった。

150vフロント陣を猛然とプッシュするChiikoちゃんのドラムス。

160キットはNATALのウォルナット。

170スネアもNATAL。

180バス・ドラムのペダルもNATAL。

190SEでつないでそのまま「The Last Revenge」。

220vMarshallの三段積みをバックにこうして立っている姿を見ると、Seijiさんはかなりデカい。

220v_lrやっぱりこの曲はいいね、ドラマチックで。
何回も書くけど「居酒屋甲子園」でこの曲を選手入場に選んだ方のセンスはなかなかのモノだ。

S41a0169そのドラマを低音で支えるToshiくん。
相棒はイードゥン。

230今日もEDENのWT-800をヘッドにセット。
キャビネットはD210XSTとD410XSTのワン・ハーフ。

240v「どうもありがとう!スミマセ~ン、時間がかかっちゃって!」というのは機材復旧に要した時間のこと。
「機材も緊張するんですかね?直りませんでした…引き続きガンバリます!」

200vサオを持ち替えて臨んだのは「GEKIRIN-逆鱗」。

250_grYukiちゃんの大好きな「ドラゴン・ボール」の仮想テーマ・ソング。
「オラ、ゲキリン!」っていうやつね…?

260vYukiちゃんもいつものMarshall。
TSL100と1960Aね。

270vホント、この曲はドンドン育って来てる感じがする。

280聴くたびに深さが増す…そんな曲ってあるでしょ。
「濃くなる」っていうのかな?
ダメな曲は聴かされれば聴かされるほど薄くなっちゃうんだよね。
チョット脱線するけど、今、私はレナード・バーンスタインの1956年のブロードウェイ・ミュージカル『Candide』に挿入されている「I'm Easily Assimirated」という曲に夢中になってる。
10月ぐらいから、本当に毎日3回以上聴いてる…Spotifyでね。
それでもまだゼンゼン飽きないどころか、ますますメロディが好きになってる。
そういう曲ってあるんですわ。
290vほう、コレも珍しい。

300_hpコレ抜きの「1,000,000 hp」。

310 あのSeijiさんのコーナーがないとわかっていて聴くと、なんかエラクまじめな曲に聞こえるナァ。
ま、それでも4人が一体となって汗を飛ばしまくる大騒ぎナンバーの代表として、盛り上がる1曲であることは間違いない!

310v

320v

330_sd

340本編の最後は「Screw Driver」で締めくくったよ。
滅多にないことなのでSeijiさんと三段積みのツーショットをもう1枚載せておこう。

350「時間が押した上にアンコールまで頂いちゃって、ありがとうございます!」

410v_rr私が観ている限りの最近では久しぶりに「Russian Roulette」。

420今日はアンコールを入れて10曲。430余裕。

440vやっぱこの曲もいいね。
細かいところまで作り込んであるのが好き。

450おなじみのSeijiさんのルーレット・ポーズも久しぶりだ。
1発でいいのに、シリンダーに銃弾を3発入れて反乱を起こし、ベトコンのアジトから脱出を図ろうとするマイケルをイメージして作ったパート…私の中ではそうことになっている。
映画『ディア・ハンター』の話ね。
こないだホーチミンへ行ったでしょう?昔のサイゴンね。
もうね、街を歩いても、高速道路からジャングルを見渡しても、最初のウチはこの『ディア・ハンター』のマイケル(ロバート・デ・ニーロ)やニック(クリストファー・ウォーケン)の顔しか浮かんで来なかった!
でも、撮影したのはタイだったんだよね。

460vYukiちゃんに合わせてみんなで手拍子!465vさほど長い時間ではなかったけど、D_Driveの魅力をアッピールする魅力的なセットリストだった。
え、帰るのを引き留めたお客さんはどうなったかって?
それがね~、うれしいことに「感動しました!」、「帰らなくてヨカッタ!」、「また観たいです!」、「引き留めてくれてありがとうございました!」
最後に「ホント、ピードライブ最高!」
だ~か~ら~!
ガッチリ新しいファンを獲得したD_Driveなのであった!
470明日、19日は吉祥寺のシルバーエレファントで開催される『SOUL OF ROCK vol.37』でお会いしましょう。
出演はD_Driveをはじめ、新メンバーで臨むStrange,Beautiful and Loud、TAGAWA他。
コリャ絶好のマーブロ・ネタじゃあ~りませんか!
楽しみ!
 
O_Driveじゃない、D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEBSITE

Hrs 

200 
(一部敬称略 2018年12月8日 西川口Heartsにて撮影)

2019年1月15日 (火)

NK. VALVE MANIACS <前編>~マカキンカルテット&HEAVEN'S CROW


心臓ってスゴイと思わない?
「ハ~、新年会が続いて胃がもたれるから今日の夕食はやめておこう」
「ア~、疲れた。パソコンのやりすぎだわ。こんなことなら思い切ってハズキルーぺを買っておけばヨカッタ。目を冷やして休ませてやろう」
「ゲ~、腰がイテエ!ここのところ立ちっ放しの仕事が多かったからな~。明日は休みだし横になって腰に負担をかけないようにしよう」
ココまではいい。
じゃ、こういうのはどうよ?
「ヒ~、もう緊張して心臓がバクバクだわ!疲れた~。少し心臓を止めて休ませてやろう」
コレが出来る人は既にこの世にいないことになっている。
つまり、生まれて「オギャー!」と泣いた瞬間(実際にはそれ以前)から、「あ…あ…後のことは、秀頼のことだけはよろしく頼む…(ガクッ!コレは豊臣秀吉ですな)」と息絶えるまで、人によって稼働時間は異なるが心臓は一度も休まず、文句を言わず、ビートを刻み続けるワケですよ。
コレを考えると怖くなっちゃってさ。
1回も休んでないんだぜ!
20年以上前にプッチーニの『ラ・ボエーム』を元ネタにした『RENT』という大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルがあった。
そのリード・チューンが「Seasons of Love」という曲で、こういう歌い出しだった;
「♪Five hundred twntyfive thousand six hundred minutes」
つまり「525,600分」と歌っている…こんな歌詞スゴイよね。
525,600分、すなわち1年の長さを分で表しているところね。
この『RENT』式にやると私の心臓は概算29,433,600分の間、1回も休まずドックンドックン血液を身体中に送り続けてくれている。
あ、ウソ。
どうも私の心臓は少しサボっていたフシがあって、どうも頭皮方面にはあまり送り出さなかったようなんだよね。
それでも感謝していますから。
そんな立派な仕事をするから「ハツ」ってのは美味しんだよね。
私はホルモンを食べないんだけど、ハツだけ別…大好きなの。
「ハツ」っていうのは心臓だから「Herat」がナマったのがその語源って言われているでしょ?
それは正しくないらしい。
コレはドイツ語で「心臓」を表す「Hertz」から来ているらしいッスよ。
つまり「ヘルツ」。
昭和の初期に九州の偉大性が焼き鳥屋で「ヘルツ3本、塩で!」とやったのがことの起こりなんだって。
で、言っておきますが、私が知っている限り、普通の外人はレバー以外のホルモンを絶対に食べないからね…どころか、ものすごくイヤがる。
そりゃ連中はフィレだの、サーロインだの、いくらでも肉が食べられるのに好き好んで臓物なんか食べるワケないわね。
でも焼肉は好んで食べるね。
それでも、見てると絶対にミノとか口にしないよ。
そして、私がもうひとつ好きなのは西川口の「ハーツ」。

10ナゼかといえば…こんなブッキングだから!
まずタイトルがいいじゃんね。
「NK.」とは「西川口」。
省略を意味する「.」までチャンと打ってある。
そして「Valve」よ、ヴァルブ!
イギリス英語で「真空管」のことね。
もうコレだけでMarshall臭が漂ってくるじゃない?

20vまずステージに上がったのはマカキンカルテット。
カルテットなのに5人。
5人は「クインテット」、6人は「セクステット」、7人は「セプテット」、8人は「オクテット」、9人は「ノネット」、10人は「デクテット」。
ジャズのコンボだと9人から上は「ナイン・ピース」とか「テン・ピース」とか言っているような気がするけど、正しくは「ピーセズ」だろうね。

30リーダーの真壁雄太。

40v川満"アトランティス"恵一郎

50v長谷尾颯(はせおはやて)

60v弓田秀明

70v雄太くんはMarshall。

80愛用の、そして自慢の2555 Silver Jubileeのハーフ・スタック。

90vもうひとりのギターは公平憲吾。
彼がサポートで参加してくれているのクインテット編成になっている。
クレイジーキャッツの石橋エータローと桜井センリのような関係ではない。
ちなみに筆者は大学時代に谷啓と共演したことがある。

100v憲ちゃんのMarshallは1959サイズの1987。
110vリアパネルにガッツリ「CRYING MACHINE」と記された1975年製。

120ドラム・キットはNATALのメイプル。

130弓ちゃんはこの日スネアもNATALを使用。
14"x5.5"のアルミニウム・シェル。

140マカキンは歌なしの器楽演奏チーム。
マカキンの「マカ」はもちろん真壁の「マカ」。
「じゃ、『キン』は何なの?」と尋ねたところ「イヤ、『HIKAKIN』のパクリなんスよ」…と言われてもわからん。
「HIKAKIN」ってのは人気YouTuberの名前だそうで…。
オジさんが若い頃は「YouTuber」なんてお仕事はなかったんですよ。
みんな額に汗して働いていたの。
180バリバリとソロをこなす雄太くん。
1曲目は「名探偵コナンのテーマ」…コレもわかりません。
「コナン」は知っているけどね。観たことはない。
イヤ、コレでいいんですよ。
世代世代のに音楽があっていい。

150恵一郎くんがくわえているのはEWIというシンセ・サックス。正しくは「ウインド・シンセ」と言うらしい。
「アトランティス」なんて言っているところを見るとWayne Shorterのファンなのかしらん?
160v恵一郎くんの機材。
この日はアルトサックスとそのEWI。
EWIってのは1970年代の終わりぐらいに出て来たのかな?
当時は「リリコン」とか何とか呼ばれていたような…。
あの頃のフュージョン・ブームってのはスゴかったよナァ。
170「オイ、座れ!お前、全然メタルじゃないんだよ!出てけ~!」…颯くんは見事な小芝居を披露。
「披露」というより「強制」と言った方がよさそうか?
着ているモノといい、勇気あるパフォーマンスだ。
そして、恵一郎くんは言われた通りステージを降りた。

190雄太くんからメンバー紹介。
そして、次のオリジナル曲の解説を加えた。

200v次の曲はドラキュラの映画を観ながら作ったという「Vlad」というマイナー・ナンバー。

210_v比較的ロング・トーンを多用したメロディと細かいパルスを刻むリズム隊の対比が面白い曲。

220コレね、原形を壊さないようにしてチョット手の込んだアレンジを施すといち段とスケールが大きくなる曲だよ。

230v2曲目もオリジナルで「Apocalypse」。
コチラはシュレッダー真壁の面目躍如たる1曲。

240v_ap憲ちゃんのサポートを得て一層ハードにドライブしまくった!

250vそしてステージは一変!

260_f1颯くんに叱られてメタル仕様になってステージに戻って来た恵一郎くん。
ん?コレってメタルか?
まあいい。
今日はF1の「Truth」。

270v「Truthに」続いて…曲は「ああ、とうとう出てしまったか!」…の「Spain」。
ゴメンね、雄太くん。
もう「Spain」と「Burn」は耳に巨大なタコができて、そのタコが破れて血が噴き出してるのよ~。
もちろんモノの例えですよ。
でもね、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」の「第二楽章」が始まると私は「青菜に塩」になってしまうのだ…「またスペインか…」って。
あのね、この「アランフェス協奏曲」ってMiles Davisのせいで「第二楽章」ばかりが有名になっちゃったけど、一番カッコいいのは「第一楽章」ですから!
この第二楽章だけ聴いて「アランフェス」を聴いた気になってんじゃねーぞ!
で、ナゼにこれほどまで「Spain恐怖症」になっているのかというと、やっぱりあのテーマなんだよね。
繰り返し繰り返し出て来るあの特徴的なメロディ。
そりゃ18歳ぐらいで初めて聴いた時は「ああ、なんていい曲だろう!」と思いましたよ。
でも、さすがに飽きるってば。
他の記事でDeep Purpleの「Burn」がナゼ飽きるかということについて研究した。
原因はあのカッコいいリフにあって、数えてみるとアレが1曲の間に20回出て来る。
その長さたるや時間にして120秒、すなわち2分。
すなわち6分数秒の曲の1/3があのリフでできるんだね。
そりゃ耳に付きますよ。
同じように「Spain」もやってみた。
こっちはさすがに「昔巨匠」のチック・コリアだけあって、テーマの組み立てが複雑で簡単に計算はできないんだけど、ザっと計測してみた。
曲全体の長さは『Light as a Feather』のオリジナル・バージョンで9:48。
そのうち、イントロを除いて何がしかテーマに関連しているパートの時間が4:04。
実に1曲の41%がテーマ関連のメロディで作られているのが「Spain」という曲なんですよ。
しかもそのメロディが、砂糖多めの割り下で頂くすき焼きのようで、たくさん食べることがムズカシイ。
Joe FarrelやChickのソロは実にカッコいいんだけどね。
だから曲中のテーマをすべて排除していればこんなことにならなかった。
そして、誰を手本にしてロック・ギタリストが時折この曲を取り上げるのかを私も知っているけど、やはりこのコード進行でロックフレーズを並べられるのはツラいんだよね。
コレが私の「Spain」感。
280vでも…と来る。こっちも仕事だからね。相手は若いんだし、ホメてあげなきゃ!
 
でも、この2人のバトルをふんだんに盛り込んだ演奏はかなりエネルギッシュだった。

290まぁ、ナント速く指が動くことよ!

300v恵一郎くんが何だかサンボーンに見えて来たぞ!

310vココでもリズム隊が怒涛の快進撃!

320v若手2人も頑張った!330v

340vさすがに肩車の逆さ吊りは期待できなかったが、こんな余裕な表情も。
ひとつ提案。
折角演奏がうまいんだから、Chick Coreaだったら、もう「La Fiesta」も「Armando's Rhumba(「Armando」はChickの本名。「Chick」は「ひよこ」という意味ですから)」もヤバいので、思い切って「第七銀河」とか「Captain Senor Mouse」とか「Nite Sprite」とか演ったらどうスかね?
「Sicily」とか「Samba Song」とかもいいんじゃない?
オジさんが言っているのは、人と同じことをするのではなく、とにかく色んな音楽を聴いて他の人のやらないことをしたらどうですか?ということね。

350最後もオリジナル曲で「マカキン・ファンタジー」。
5人ともパワフルでスキルフルな素晴らしいパフォーマンスだった。

360v

370v

380

390v

400v雄太くんは自分のバンドIOSISのメンバーを入れ替えてこの週末にお披露目したばかり。
現在絶賛巻き返し中なので乞う応援!410v2番目に登場したのはHEAVEN'S CROWというバンド。

420HINA

430vSHUN

440vGAKU

450vkusama

460vkaito

470vオイオイオイオイオイオイオイ、全員1997年生まれだってよ!
1997年って一体いつだよ!
つい最近じゃねーか!

480まだ学生さんの5年組。
若いけど、サウンドは結構オールド・スクールで「基礎ができています!」という感じで見ていて大変気持ちがいい。

490何しろギターのSHUNの持て余し気味にしか見えないエネルギッシュな動きが圧倒的だ。
コレ、出番の後半ではありませんからね。
最初からハダカ。
ハナっからダック・ウォークでステージを往来していたからね。
Marshallづかいというのがうれしいじゃないの!

500元気に歌もこなしちゃう!

510そして、そんなSHUNくんに一歩もヒケを取らないのがHINAちゃん。

520徹底的にシャウトしまくる生粋のロック・シンガーだ。

580vこの2人が燃え上がりながらステージが展開する。

590_2 もちろんそんな2人を支えるリズム隊もパワフルだ!

600実は偶然、この週末にもHEAVEN'S CROWを観たんだけど、この時よりもスケールアップしていたね。

610いろんな音楽を聴いて、いい曲をイッパイ作って、たくさんのロック・ファンを楽しませてやれ!
若いんだもん、ガンバレ!
Marshall、NATAL、EDENを使ってくれるウチは応援します…ナンチャッテ!

620vしかし、最近「Heaven」が付くバンド名が多くてオジさんチョット困ってますよ~!
 
HEAVEN'S CROWの詳しい情報はコチラ⇒official website

630

200_2
(一部敬称略 2018年12月8日 西川口HEARTSにて撮影)

2019年1月12日 (土)

ai Tube Presents Ultra Bowl <後編>


『ai Tube Presents Ultra Bowl』も早くも中盤に突入。
田川ヒロアキの登場だ。
エ?もう中盤?早くないかって?
そうなのです。
05実はこの日、和佐田さんからお話を頂戴する前、すでに取材の先約があったの。
でも現場が同じ渋谷だったので、途中「Ultra Bowl」を抜け出して、元から決まっていたライブと掛け持ち取材を敢行したのです。
こういうの、過去に3か所掛け持ちまでやったことがある。その時は死ぬほど忙しかった。
この日、DUOでカメラを片付けて/次の現場に移動して/またカメラを組み立てて/撮影して/片づけて/移動して/またカメラを組み立てて…とやろうと思ったんだけど、エエイ、メンドくせえ!
ココは渋谷じゃ!
カメラをブラ提げて街中を歩いていても誰も気にはしないだろう…と思って、下の写真のような出で立ちで3台のカメラを丸出しにして渋谷の街を歩いてみた。
そしたら!
見事に誰ひとり私の姿に目をやる人はいなかったわ!
コレ、長野の権藤や富山の総曲輪でやったらジロジロすごかったろうな。

9th ということで、『Ultra Bowl』に戻って来た。
私が留守をしていた間に釈灯歌さんと竹内藍ちゃん、ササキオサムさんがご出演された。
そしてヒロアキくんのステージ。

10_2田川ヒロアキ

20vもちろんMarshall。

30_2美しい田川ギター・サウンドを作り出す愛用のJVM210Hと1960A。

40vドラムスはそうる透。50vキーボーズははんだすなお。

60vそして和佐田達彦。

70v_2曲はおなじみ「My Eternal Dream」。

80_2田川ヒロアキのテーマソングともいうべきインストのドライビング・ナンバー。

90_2リズム隊は和佐田さんと…

100v透さん!…となると思い出すナァ、SPICE FIVE
SPICE FIVEでこの曲を演っていたワケではないけどなつかしい。
おもしろかったからナァ…演奏もバツグンだったし。

110v自身のキラー・チューンをキメた後はア・カペラでギター・ソロを披露。

130v「♪ギュイーン、ギュイーン」と陳腐な表現で恐縮だが、でも「♪ギュイーン、ギュイーン」とMarshallタッグを組んで思う存分暴れてくれた。

135「ありがとうございます!ノッケから私の代表曲『My Eternal Dream』をお聴き頂きました。
今日はこんなに楽しい空間で過ごさせて頂いています。
呼んで頂いてありがとうございます」とご挨拶。
続けて…「実は(当時)来年の3月にアメリカはLAレコーディングをすることになりました!
2020年にオリンピックやパラリンピックで世界の人たちをお迎えする曲を録音して来ようと思っています」と重大発表。
このことは来週に正式な記者会見を開いて発表することになっている。

9s41a0323 続いての曲も代表曲のひとつMAZDAファン・フェスタのテーマソング「キミを乗せて」。
え~!「キミを乗せて」も発表して4年が経ったの?
テンパス・フュージット!

150v_2すなおさんのキーボーズがサウンドに大きな色付けとなった。

120_2和佐田さんのハイテンションは続くのだ!

160vヒロアキくんはこの2曲+ギター・ソロでステージを降りた。

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano170v_2司会はベースで出ずっぱりの和佐田さんに代わって衛藤さんと藍ちゃんが担当。

180vパフォーマンスの方はACEさんの弾き語りを経て曾我泰久が合流。

190ACEさんとのデュエットでビートルズの「If I Fell」や共作したオリジナル曲を熱唱した。

200v_2「シッカリやれよ!」なんてヤッチンに言われる衛藤さん。ゼンゼンへっちゃら。
このホーム感がいいんですよ!
「今回はフルメンバーで曾我泰久さんです!」

210_2トリ前でステージに上がった5人は…

220曾我泰久

230vそうる透

260v_2はんだすなお

270_2和佐田達彦
みんなお揃いで赤いイベントTシャツに着替えて来たよ~!

0r4a0818 アラ?違う…田川ヒロアキ。
ま、ギターが赤ですから。

280ヤッチンもいつも通りでMarshall。

240_2JCM900 4100と1960A。

250v_2ヤッチンのチームもライブで大人気のお得意のナンバーで固めて来た。

290_2まずは「UP BEAT」。

300v和佐田さんとのコレはヤッチンのライブではおなじみのシーン。

310上手を向けばヒロアキくん。
このツーショットもヤッチン・ファンにはおなじみだよね~。
330_2それこそギンギンのアップ・ビートで会場の熱気が一段と上がる!3202曲目は「約束の場所で」。

370ヒロアキくんのコンパクトなギター・ソロが小気味よし。
よく聴くとこの曲でヒロアキくんが付けているコーラス・パートってスゴイ。

335「最後もソロの曲にしようと思いましたが、35周年イヤーなのでTHE GOOD-BYEの曲を演ります」と、「Yes! Yes!! Yes!!!」を演奏した。

350もう和佐田さんはヤッチンの音楽については勝手知ったるところ。

340_2でも透さんのヤッチンは今回初めてお聴きした。
どうだったかって?
そりゃもう…

360v「ナイス!」380当然のごとく盛り上がりが最高潮以上にまで達してヤッチンの出番が終了。

390vMCでチョット触れていたけど、先週の6日、和佐田さんとヒロアキくんがサポートを務める恒例のヤッチンのバースデイ・コンサートが渋谷で開催された。
もちろん大いに盛り上がった。
去年のバースデイ・コンサートを収録したDVDも好評発売中ですからね。
私が撮った写真をジャケットにご採用頂いております。
もちろん和佐田さんとヒロアキくんが登場しているよ。
あ、私もチラチラと写っちゃってます。ゴメンね。

Dvd衛藤さん「いいね~。透さんがドラムスを叩いてくれてとても光栄です! しかし、こういう立ち位置は照れるね!」
なんて言いながらいよいよUltra Bowlも最後のコーナーに突入した。

410最後はサンプラザ中野くんさんとパッパラー河合さんによるセット。
「大きなたまねぎの下で」や「Runner」を演奏。

395アンコールには出演者が全員勢ぞろいして「YMCA」をプレイした。
よ~盛り上がってるでしょう?

420出演者の皆さんも最高に楽しそう!

430v

435
440v
436v和佐田さんの思惑通り、とても楽しいイベントになった。
なんていうのかな?…バラエティに富んだ内容がうまくまとまって、イベント全体がひとつのバンド演奏になっているみたいな…。

450最後は和佐田さんからご挨拶。
ご盛会おめでとうございます!
 
和佐田達彦の詳しい情報はコチラ⇒和佐田達彦ウェブサイト
竹内藍の詳しい情報はコチラ⇒竹内藍Official Site

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200_2 
(一部敬称略 2018年12月6日 渋谷MUSIC EXCHANGE DUOにて撮影)

2019年1月11日 (金)

ai Tube Presents Ultra Bowl <前編>


テンパス・フュージット!
「Tempus Fugit」というのは、モダン・ジャズ・ピアノの巨匠Bud Powellの名バップ・チューン。
Miles DavisのBle Note盤も有名だよね。
このラテン語の「Tempus Fugit」という表現は、英語で言えば「Time flies」。
つまり「光陰矢の如し」という意味。
新年が明けてもう10日も経ってしまった!…というより、正月があった感じすらしない。
もちろん年末には年賀状も書いたし、年越しそばも食べた。
明けてからは、氏神様に初詣して、お雑煮も食べた…にもかかわらず「正月感」はほとんどなし。
ウチは「紅白歌合戦」を付きっきりで観ることは絶対にあり得ないし、他に楽しみにしている年末年始の特別なテレビ番組も全くない、ということも時節感の無さに拍車をかけているのかも知れない。
大昔は、元旦を迎えると親戚一同が父の実家に集まって、にぎやかに新年を祝ったものだったけどね。
結局、お年玉がもらえないから「お正月」という感じがしないんだわ、コレ(ずいぶん長いこと頂戴いしておりませんが…)!
さて、今日はお正月どころかクリスマスよりも前のイベントの話題。
も~ひと月チョット経ったのか…ホントに「テンパス・フュージット」だ!

10イベントのタイトルは『ai Tube Presents Ultra Bowl』、場所は渋谷のMUSIC EXCHANGE DUO。

93flシンガーソングライターの竹内藍とベーシスト和佐田達彦が企画したイベントだ。

30和佐田さん、開催の数日前に機材の打ち合わせでMarshallの事務所へお越し頂きましてね、このイベントに賭ける情熱を聞かせて頂いた。
そうなんだね、複数のバンドが出演するイベントって、いつの間にか「動員がムズカシイ」ということになっちゃったよね。
ファンの人たちに言わせれば、好きなバンドは単独公演でジックリ観たい…ということらしいんだけど、フェスティバルには行くのはどういうワケか?
イベントの時こそ行ってあげなさいよ。
私はプロ野球を全く見ないのだが、コレには熱烈な巨人ファンだった昔の会社の同僚が言っていたのを思い出す。
「巨人ファンって、負けだすと『ダメだ、ダメだ』と応援しなくなっちゃうんだよね。そこへ行くと阪神ファンは反対に猛烈に気合いを入れるんだよね。負けている時こそ応援してあげるべきなんだよ」
ってな具合。
そもそもライブハウスの夜の部のコンサートなんて、昔はほとんど単独だったよ。
渋谷の屋根裏にしたって、昼の部こそゴチャゴチャと対バンがある日が多かったけど、夜はたいていバンドがひとつしか出ていなかった。
だからタマに好きなバンドが対バン形式でいくつか出演するような企画の時は得した気分だったよね。
新宿ロフトのBAD SCENEと子供ばんどと三文役者のトリプル・ヘッドライナーなんて企画はすごくうれしかった。
ちなみに当時は「トリプル・ヘッドライナー」なんて立派な英単語は使わなかったけど、「スリーマン」なんてマヌケな言葉もなかった。
で、和佐田さんは「そういうイベントの状況を変えたい」とこのイベントの主旨をご説明されていた。
「ボクはイベントが好きなんです。色んなバンドがたくさん集まって、熱気があって…楽しいじゃないですか?そんなイベントの楽しさを伝えたいんです」
今年は秋にMarshall GALAを控えているが、私もイベントを企画するのが大スキでしてね。
この「Ultra Bowl」も微力ながら喜んでご協力させて頂いたいう次第。

40和佐田さんの張り切りようも尋常ではなかった。
このTシャツ!
まず、この色のチョイスに並々ならぬ気合いを感じるでしょ?
普通、こういうのは無難に白とか黒とかサ…。

50タオルも紫だからね!
「That's the way life goes on」…「人生ってのはそういうもんだ」ぐらいの意味かな?
「Ultra Bowl」というタイトルはアメリカンフットボールの本場での雌雄を決するゲーム「Super Bowl」から。
「Super」の上を行く「Ultra」なのだ。
スーパー・ボウルといえば、20年近く前、ニューヨーク経由でNAMMショウへ行ったことがあった。
大寒波が押し寄せていて、マンハッタンに大雪が降った。
それがちょうどスーパー・ボウル開催の日に重なったのね。
スゴかったよ。
私は3度しかニューヨークに行ったことがないんだけど、過去にあんなの見たことは当然ないし、多分生きている間にもう見ることがないでしょうな。
あのね、タイムズ・スクエアに誰もいなくなったの。車は別よ。
世界から来た観光客でいつもゴッタ返しているあのタイムズ・スクエアに、本当に人っ子ひとりいなくなったのよ。
歩いているのは自分ひとりだけ!
そういう映画があったでしょ?
まさにアレ。
今年のスーパー・ボウルは「フィラデルフィア・イーグルス vs.ニューイングランド・ペイトリオッツ」か…。

60会場の物販コーナー。
Tシャツやタオルだけじゃなく、色々なオリジナル・グッズがズラリと並んだ。

80もちろんTシャツも大好評!

90そして、ステージには2台のMarshallハーフスタック。

100定刻通りにショウがスタート。
舞台に上がったのは最初に司会を務めた和佐田さんと藍ちゃん。
「こんばんは!『ai Tube Presents Ultra Bowl』にお越し頂きましてありがとうございます!あ、Tシャツを着て頂いている方もチラホラ…うれしいですね~!」とまずは藍ちゃんからご挨拶。

110何せ「ai Tube Presents」だからね。
「ai Tube」というのは毎週火曜日の14:00~14:50に渋谷クロスFM 88.5MHzで放送している
1年2ヶ月ほど前にスタートした、藍ちゃんがパーソナリティを務めているラジオ番組ね。

95s「この位置おかしいでしょう!」と和佐田さんが指をさしているのは…

90r4a0109 コレ!
おかしいわ!
わかるかな?…ドラム・キットの真ん前にもう1台のドラム・キットがセットしてあるの。
こうして見ると、鏡が置いてあるみたい。
ジンジャー・ベイカーだってココまではやりませんぜ。もうチョット後ろでしょう。

130そして藍ちゃんからトップ・バッターのバンドが紹介された。

120ステージに現れたのは…「丸ちゃん和佐やん&エトー!」。

140衛藤浩一

150vこのドラム・キット、衛藤さんだったのか!
「55年の人生の中で初めて真ん前のド真ん中!」なんて感慨深いご発言。

160丸山正剛

170v丸山さんはMarshallを使用。
Jeff Beckがおスキということであればマストですな!

180JCM900 4100と1960A。

190vそして、和佐田達彦。

200vまずはインストで大爆発。

210ステージ一番前、ド真ん中の衛藤さん…始終ニコニコ!
きっといつもと景色がゼンゼン違うんだろうね。

220v和佐田さんも楽しそう!

230「衛藤さんがこんなにドラムが叩けるとは…。
足元がお悪い平日にもかかわらずお越し頂きましたからには最後まで楽しんで行って頂きたいと思います。
ココにボーカルズを入れます。
八王子から呼んでまいりました!」

90r4a0154 登場したのはDioKen!

250vそして、キーボーズにはんだすなお!

260vクインテットになって一気に賑やかさが増したステージ。

240Kenちゃんがまた盛り上げるのなんのって!

270和佐田さんもつられてノリノリ~!

280vステージの中央が定位置と相場がキマっているシンガーのKenちゃんとしては、何が何でも衛藤さんのドラム・キットの前に立って歌うという算段!
セマイ!

290Journeyナンバーをガツンとカマしてノッケからイベントを盛り上げまくった5人なのであった!

300

310v

320v

330和佐田達彦の詳しい情報はコチラ⇒和佐田達彦ウェブサイト
竹内藍の詳しい情報はコチラ⇒竹内藍Official Site

340<後編>につづく
 

200_2 
(一部敬称略 2018年12月6日 渋谷MUSIC EXCHANGE DUOにて撮影)

2019年1月 9日 (水)

長崎兆志~Choji birthday live "December club session"

 
そうか、兆志くんも12月、つまり冬の生まれか…じゃ夏がキライだな?よしよし。
私は11月生まれなんだけど、結構11~12月生まれのミュージシャンっているんじゃない?
今日はそんなI Don't Like Mondays.のChojiくんのソロ・コンサート。
あ、また「ツーマン」話なんだけど、「ソロ・コンサート」という言葉は英語的にはこういう時に使うのが一番ふさわしいらしい。
というのは、「対バンがいない単独公演」というワケではなくて、I Don't Like Mondays.の一員であるChojiくんが、ひとりでチームから離れてコンサートをする状態を「ソロ・コンサート」という。
コレが英語のネイティブ・スピーカーさんの感覚らしい。
コレは以前にも書いているけど、じゃ、出演者がひとつしかないコンサートはどういうか?
ネイティブさんに訊いて確かめたところ、特に専用の言葉がないようだ。
だったら日本語で「単独公演」と言えばいい。
我々は自分たちの言葉があるんだから、誤用してまで外国の言葉を使う必要も義理も全くない。
言語に関してはアメリカと地位協定を結んでいるワケではない。
我々は世界で最も複雑で美しい言葉を母国語にしていることをもっと誇りに思うべきだ。
Chojiくん、ゴメン!つい、変な話になっちゃった!

10vそれでは「長崎兆志の師走のお誕生日公演」いってみよう!

20メンバーは「本日の主役」、長崎兆志。

30vもちろん今日もMarshall。

0r4a0356 1987Xと1922の組み合わせ。
この1922の小ぢんまりとした鳴りがいいんですよ。
うまいこと使ってる。

50vもうひとりのギターは芳賀義彦。

60vコチラはJCM900 4100と1960Aのハーフ・スタック。

65v満園庄太郎
庄太郎ちゃんとは9月に名古屋で会ったっきりだったっけかな?
一番付き合いが古くて、多分最もMarshall Blogに登場してくれているベーシスト。

70v黒瀬蛙一

80v1曲目はJohn Sykesの「Badboys」。

100_bbインストで豪快にブッちぎる!
背が高いからこういう格好がよく似合うんだよナァ。
カッコいいわ、ウン。

110vイントロの「♪ティラリラティラリラ」を乗り切って…

130Gary Mooreの「Back on the Street」。
ナニよ、歌ゼンゼンいいじゃないの!

120_bs庄太郎ちゃんもアゲアゲ~!

140ゲェアリー・モー(「Gary Moore」のことね。イギリス人はこんな感じで発音します)といえば、忘れもしない。
アレはいつのことだったっけかな~…忘れとるやないけ!(LOUDNESS二井原さんから借用。許可は得ていません)
2016年4月のお台場。
Chojiくんに初めて会ったのは『Chimera Games』というイベントだった。

35そのイベントにI Don't Like Mondays.が出演していて、Marshall、NATAL、EDENと、ウチの機材を使って頂いたので終演後に楽屋に挨拶にお邪魔した。
するとChojiくんが「こういう音楽を演っていますけど、ホントはゲイリー・ムーアが大好きなんですよ。だからMarshall」と言ってくれた。
「ああいい人だナァ」とうれしくなった。
そもそもMarshallが好きで使っている人に悪人はいないからね。
36v
それからしばらく没交渉だったんだけど、昨年の3月に開催された福島を応援するイベントで再会。
ちょっとコワかったんだけど(Chojiくんデカいからね)、「あのお台場の時のMarshallの…」と接近すると「おお~、アノ時の!」と盛り上がっちゃったんだね。
それから楽器フェアでMarshallの新商品のデモンストレーションをお願いしたりととても仲良くしてもらっているのです。
やっぱりMarshall好きに悪い人はいない!340_2 そのゲェアリー・モーだったから、私的には感慨もひとしお。
しかし、この曲が収録されている『Back on the Streets』ってアルバムね、1978年のリリースなんだけど、高校1年の時、発売になってすぐに買いに行ったな~。
「on the street」というのは「放り出す」という意味があるんだよ。

0r4a0351 「みなさん、ありがとうございます!
本当に今日は死んでもいいぐらい!…と、言いつつ2曲飛ばしたんで、ここからはシットリとした曲を演ります。
揺れていてください」
このソロ・コンサートの開催にとても感激しているChojiくん。
次はナニかな?

150vあ、またGary MooreというかThin Lizzyというか…令文さんもよく取り上げていたけど、人気があるね。
「Don't Believe a Word」…この「a word」というのは「love」ということ?

160_db当然、後半のパートではハードに盛り上がる。

0r4a0475 さらに、え?…「Hotel California」。
イメージが違うな~。

S41a0203 名ソロの再現から…

X芳賀さんと華麗に「♪ティララティララティラ、ティララティララティラティ~」
この曲が収録されたアルバムが出た時のことは忘れもしない。
アレはいつのことだったっけかな~…忘れとるやないけ!
中学2年の時でね、Led ZeppelinとかDeep Purpleに夢中だった私にはEaglesの良さがサッパリわからなかった。
実は今もわからないの。

179「セッション・タイムみたいな感じで演りたいと思います。
手拍子しながら聴いてくれたらうれしいな!」

210ドラムスからスタ―ト。

220_fwj今度はJeff Beckで、「Freeway Jam」。
この曲が収録されたアルバムが出た時のことは忘れもしない。
アレはいつのことだったっけかな~…忘れとるやないけ!…もういいか。

230vコレもMax Middletonの作品。
ゴキゲンなシャッフルに曲を知らないであろうお客さんもノリノリ!

240続けて「Into the Arena」。
出るとは思っていたが、出たか!

250_itaChojiくんって私より20歳ぐらい若いのかな?もっとかな?
世代を超えて若い人がこういうロックを演奏してくれるのはうれしいね。
種類やスタイルを問わず、「ロック」という名のつく音楽を演る以上は、絶対に60年代後半~70年代中盤ぐらいの洋楽をひと通り勉強しておくべきですよ。
Chojiくんなんかはとてもいい例だと思う。
今日、Chojiくんが取り上げている曲とIDLMの曲は似ても似つかないけど、IDLMでのChojiくんのギター・プレイは大変にシッカリしているでしょ。
そういうことなんですよ。

260可愛がっているChojiくんのサポートとだけあって、本当アゲアゲだった庄太郎ちゃん。

270ところどころで充実したソロを聴かせてくれた芳賀さん。
こんな私でも、生涯に30本以上のギターを売っちゃ買い、買っちゃ売りしてきたけど、SGだけは1回も所有したことがなくてね。
で、もうギターが欲しいなんて思わないんだけど、最近SGだけは欲しいような気がしていましてね。
地方へ行った時になんかハードオフを見て歩いてるんだ。

280「ボーカルズの限界に挑みます」と第1部の最後に演奏したのはThin Lizzyの「Thunder and Lightning」。

290_tlコレを歌うのは大変ですよ!
よくぞこの曲を選んだ!
バッチリです。

S41a0294 ストレートでドライブしまくった黒瀬さんのドラムス!
Thin Lizzyナンバーにピッタリ。

300vちなみにThin Lizzyのトリビュート・バンドとしてNo.1の呼び声が高い「ALIVE and DANGEROUS」を率いるThin Lizzyのオリジナル・ドラマーのBrian DowneyはNATALを愛用していますからね。
そこんとこよろしくです。

Bd2歌だけでなくもちろんギターでも大爆発!

330vみんなとても楽しそうだったのよ!

310ところが、他の現場が重なっていたので残念ながら私はこの第1部のみで失礼をさせて頂いた。
第2部ではシンガーのTAKASHIさんを交えて更に盛り上がったと聞いた。
一応セットリストだけ掲載しておくね。

1. Overnight Sensation / Firehouse (Zappaじゃないのね?)
2. Rising Force / Yngwei Malmsteen (そうか、ChojiくんもYngwieを弾くのか)
3. Mr.Crowley / Ozzy osbourne (大学1年の時、生まれて初めてMarshallを買ってコレをコピーしたわ)
4. Is This Love / Whitesnake (白蛇はわかりません)
5. Kill the King / Rainbow (中学2年の時、生まれて初めて行った外タレのコンサートで一番最初に聴いた曲)
6. Tropper / Iron Maiden (ドラマーのNicko McBrainとは知合いです)
7. Sweet Child O'Mmine / Guns and Roses (Gunsが流行っていた頃、マジメにサラリーマンをやっていました)
<アンコール>
Guitar solo〜Parisienne Walkways / Gary Moore (ホントにゲェアリー・モーが好きなのね?)
Burn / Deep Purple (そうか、コレで〆たか。
この曲ってあの4小節のリフが20回出て来るんだよね。すなわち総計80小節がこのリフに費やされてる。
で、この4小節のリフの長さが6秒だから20回出てくればその時間は120秒。つまり2分。
すると曲の長さが6:04なので、この「Burn」という曲はナント!…1/3があのリフで出来ているということなんだよね。
いくら名リフでも耳にタコができて当然なのだ。でも名リフなのだ)
 
…とまぁ、私と同世代の人が選曲したかのような内容。
やっぱり音楽は世代を超えることができるのだ!

320Chojiくん、お誕生日おめでとう!
 
Chojiの詳しい情報はコチラ⇒I Don't Like Mondays.Official site

90v

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(一部敬称略 2018年12月6日 渋谷CHELSEA HOTELにて撮影)

2019年1月 8日 (火)

BARAKA~2018年11月の単独公演


Marshall Blog、1,501回目の記事にして今年最初のライブ・レポート。
しばらくの間は例によって年が明けても旧年中に開催された公演のレポートが続くよ。
今日はBARAKA。

10久しぶりの登場となるBARAKAの渋谷Mt.Rainerホールでの単独公演。
いつ以来のご登場かと思って調べて驚いた!
ナント!前回の記事は2年前の1月10日に掲載されていて、この時も2017年の最初のライブ・レポートだったのだ。
2年前にはナニを書いたかな?
チョット読んでみると…。
ギャハハ!
タイトルが『BARAKA 単独公演』となっていることに引っ掛けて、『「ツーマン」や「スリーマン」はみっともないからヤメましょう』とやってる。
そして、これからも「このことを訴え続ける」と宣言しているわ。
で、実際にことあるごとにガミガミ言い続けている。
進歩がないというか、ガンコと言うか…ま、Marshall Blogってのはこんなもんです。

20高見一生

30v依知川伸一

40v平石正樹

50v一生さんはMarshall。

60vおお~、白い~!
1997年にMarshallの創業35周年を記念してリリースされた1959のハーフ・スタック、通称「White Special」。

70vMarshallは、一昨年の2017年に迎えた創業55周年を特に喧伝しなかったが、この35周年記念からもう20年以上も絶ったのね。
このWhite Specialは他にも1962とPB100をリリースした。もちろん全部真っ白だった。

80スピーカー・キャビネットの左下とヘッドのリアパネルには「Limited Edition 1997」の表記とおなじみのJim Marshallのサインが入ったプラークが取り付けられた。
なんかジムのサインもなつかしいな…。
まだこの頃はピンピンしていて、翌1998年の春過ぎにはJCM2000 TSLシリーズのプロモーションで日本にやって来た。

90足元のようす。

100依知川さんはEDEN。
EDENの発音は、本当は「イードゥン」みたいな感じなのです。

110ヘッドはWT-800、4x12"のスピーカー・キャビネットはD410XLT。

120v依知川さんの足元のようす。

130そして、会場ではこの日の公演に合わせてBARAKAの1枚目から6枚目までのアルバムの中から選んだ歌モノ19曲を2枚のCDに収めた『THE BEST OF BARAKA SONGS』が発売された。140cdオープニングからいきなり壮大なメドレー。

150まずは『Five Rings』から「Ground Book」。
依知川さんと…

170MAXさんのドライブ感あふれる4ビートに乗って…

180一生さんのワイルドなギターが炸裂!

160そして、BARAKAのキラー・チューン「Butterfly」。
コレは14/8になるんですかね?

190蝶がどうして「butter+fly」になるのかはいつか書いたことがありましたな。

210vメドレーを締めくくったのは市川さんのボーカルズによる「Let me in」。

220vもうドップリとBARAKAの世界になっちゃった!

200v「年末のお忙しい中、たくさんの方にお越し頂き誠にありがとうございます!
21年目のワンマンです。
今年も色々とライブをやってきました。本年も最後までガンバリます!」
とご挨拶。
そして、次の曲を紹介した。

230何と「Led Boots」。

240_lb依知川さんが「BARAKAはタダでは転びません」と説明していたがその通り。
このバンドのカバー・アレンジは「コレでもか!」というところまで切り刻んで、組み立て直すんだな。

250一体どうやって、またどういう雰囲気の中でこの手のアレンジ作業をやっているのかわからないが、何しろ痛快な仕上がりなのだ。

260vJeff Beck(作曲はMax Middleton)の曲だからね、もちろんギター・ソロもタップリ。270続けての曲もメドレー。

280_wvat怪しげなワルツでスタートする「Reflected Waves」…

290v…って、YouTubeに上がっている「A38 ROCKS」というクラブでのこの動画。
チョット、チョットチョット!
これドラム・キットがNATALではありませんか~。
ウチのドラム・ブランドなんですよ。
やっぱりNATAL来てるな~。
コレはブダペストか…ハンガリーは行ってみたいナァ。
バルトークの国だもんね~。

曲調がコロコロ変わって行くウチに本当に曲が変わって「Atlantic」。
ココも聴きごたえのあるセクションだったよ。
BARAKAは1曲が長いので、メドレーが組まれるとそこら辺のバンドのライブの1ブロックぐらいの尺になっちゃう。
プログレッシブ・ロックとはそういうもんですよ。

300v「1年、1年、早いですね~。
BARAKAは結成21年、現実に目を背けてまだまだ夢を見て行こうと思っています。前向きに頑張っていきますので応援よろしくお願いします!」

9s41a3915そして、昨年に引き続いてフロリダを発着する、2月4日から6日間のプログレッシブ・ロックの船旅『Cruise to the Edge』に今回もBARAKAが参加することが発表された。
出演するバンドをココへ書き込もうと思ったけど、それこそキリがなくて『危機』に陥りそうだったのでウェブサイトをご参照アレ。

9cte歌モノのベスト・アルバムをこの日にリリースしたとだけあって、ボーカルズ・ナンバーが続く。

310_swコレもBARAKAの代表曲「Strawberry Wine」。

330v「Strawberry Wine」という名前のオタマジャクシの歌。
また言うけど、オタマジャクシは英語で「tadpole」という。
そういえばBARAKAの曲もなかなかに「The March of tadpoles」ですな。
「The March of Tadpoles」はJerome Kernのスタンダード「All the Things You Are」のコード進行を使った穐吉敏子の超絶技巧ナンバー。

320さて、お待ちかねのコーナー…イヤ、この頃はまだそれほどでもなかったか?
でも、BARAKAは正しかった!

340_qQueenのメドレーだ!

350cd「Tie Your Mother Down」から始まって…

360v出て来る出て来るQueenの名曲。

370vでもさっきも「Led Boots」のところで書いた通り、BARAKA式カバーはそんじょそこらのアレンジとは違うでね。

380vかなり長大な一編だけど、驚いているウチに終わっちゃう。

390vしかしね~、BARAKAの皆さんも3人で観にいらっしゃったと聞いたけど、ゴールデングローブ賞を獲ったんだってね~、『ボヘラ』。
そんなにアメリカからいい映画がなくなったか?
もっとも、マンガと怪獣ばっかりだもんな。
音楽も映画もアメリカがシッカリしないから面白くないんだよね。
あ、スイマセン、独り言です。

400vそして、本編最後の曲。
6曲目なんだけど、もう2時間近く経ってるからね。

410_rinm「虚無との戦い」をテーマにしたという「The River is no More」で締めくくった。

S41a4002アンコールは組曲。
イヤ、今日はメドレーが多かったので全曲が組曲のように聴こえた…イヤイヤ、コンサート全体がひとつの組曲になっているようだった。

450曲は「Bharmad」。

460vココでMAXさん、大フィーチャー!

S41a3754変拍子の連続ご苦労さまです。
そのストレスを晴らすかのようなダイナミックなプレイ!

490すると今度は一生さんが!
ニコニコしながら客席から登場。

90r4a0148この曲も複雑な構成を持った超大作だよね~。

495今日は依知川さんだけでなく、一生さんもよくボーカルズを務められた。
ん?…でも、視線がナンか変だぞ。

470グワッ!
2階席の前面にカンペが!
ま~、一生さんはナニからナニまでワイルドだわ~。

480とにかくいいね、1959の音って。
一生さんとMarshallの個性がBARAKAという釜の中で完璧に溶けあった素晴らしいサウンドだった。
500今日もベースにボーカルズにMCに大活躍の依知川さんなのであった。
EDENがサポートさせて頂きました。
やっぱり音抜けは一級品ですね。
依知川さん、また近いうちにどこかでバッタリ出くわしましょう!

510vBARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA offcial website

520 

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(一部敬称略 2018年11月22日 渋谷 Mt. RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて撮影)

2018年12月28日 (金)

DON BROCO PLAYS NATAL 2018


チョット前の「フランクフルトのポスター」の時にも触れたけど、「洋楽vs.邦楽」の話。
私がとても若かった頃、レコード(CD)の売り上げの比率は洋楽がかなり大きかったように見えても50:50が関の山だった…と書いた。
もうチョット書き足させて頂く。
調べてみると…1980年から2014年の年間アルバム売上ランキング上位50位に入っている作品の数を比較していくと、80年代の終盤から90年代の前半にかけてかなりの落ち込みを見せてはいるが、ビックリするほどの差はないと言ってよさそうなのね。
問題はその「1980年の終盤」で、1988年頃から日本の音楽業界が急速に活性化し、邦楽が力をつけ出した。
つまり「ロック」が完全に日本国民の間でマジョリティ化して国産化が進んだということでしょうな。
そうした瞬間にお手本であり、先生であった洋楽がスミに追いやられたのは何とも非情な話ではあるまいか?
というのは、ベスト50圏内の洋楽のアイテム数が近年も変わらないとはいえ、ベスト10に食い込むアイテムがLady Ga Gaを除いてはほとんど無くなってしまったのだ。
笑ったのは、その34年の間に日本のレコード売り上げ上位50に食い込んだ洋楽のアイテムがビートルズ関連以外、ウチにはただの1枚もなかったのだ。
人が夢中になっているモノには手を出さないで生きて来た成果がココに来て開花したといえよう…ナニ言ってんだか。
とりわけ音楽に関するヘソは曲がりまくってるからね。おかげさまでロックの枠に囚われることなく、クラシックから民族音楽までを楽しんでおります。
そうでもなきゃMarshall Blogもココまでできなかった。
で、そんなアマノジャクでも気になるのがその「洋楽vs.邦楽」の現在の売り上げの比率。
昔は50:50。
レコード会社の友人なんかに訊くと、チョット前まではよく20:80と言っていて、洋楽が「20」を切る日も近いと分析していた。
今はどうだと思う?
2017年の統計では11:89だってよ!
もう日本の洋楽文化は絶滅間近だよ。
ああ、今10ccだの、Yesだの、UFOだの…メンバーの顔とレコード・ジャケットが走馬灯のように脳裏を横切ったわ。
巷間では「クイーン、クイーン」と中学生のチョーキング(今は「ベンド」って言うようになったのかな?)みたいなことを言っているけど、洋楽人気の復活とまではいかないだろうナァ。
年の瀬に暗鬱な話をしてしまって、私の同輩のようなオールド・ファンには申し訳ありまへんな。
 
そんなこんなで今日は久々の外タレ。
Don BrocoというMarshallの本社があるブレッチリ―から東へ15kmほど行ったベドフォード出身のバンド。
今月来日し、18日(大阪)&19日(東京)に『ONE THOUSAND MILES TOUR 2018』というイベントに出演した。
Marshall Blogには2回目の登場となる。
10Rob Damiani

20vSimon Delaney

30Tom Doyle

40今回はキーボーズ奏者も加わった。

50そしてドラムスはMatt Donnelly。

60MattはNATALなんですよ~。

70今回Mattが使用したのはNATAL Originalのメイプルのキット。

80v本国イギリスでの人気はかなり高いそうだ。
いつかMarshallの工場に行った時にシアターと呼ばれているホールでリハーサルをしていたことがあってね、このチームには何となくかつ一方的、個人的に親近感を持っているんだけど、今回も観に行かれなかった。
とういうのは前回も不幸が重なって行かれなかったの。
待てよ…新橋に「ドン・ブランコ」というメキシコ料理店があってね、親近感が湧くのはそのせいかも知れない。

90やっぱりこういう舞台に「NATAL」のロゴが鎮座しているのを見るとうれしいね。

100Don Brocoは今年の2月に『Technology』というニュー・アルバムを発表していて、そのレコ発来日としての側面もあったようだ。
下がその『Technology』。
法衣をまとった犬が手にしているのは「¥」。
で、早速このアルバムを聴いてみる。
アルバムにはドンズバで「¥」という曲も入っている。
歌詞をチェックしてみると…
「みんな仕事に一生懸命 みんな贅沢をしたがってる その世界を変えるつもりはない 週末なんだからノンビリしなよ」
ん~、わかってないな。
今、日本はそんな状況じゃないってば。皆さんが思っているよりゼンゼン状況が悪い。
どんなに働いたってラチが開かないほど世の中がおかしくなっちゃってるのですよ。
イヤ、働く人すらいないんだから。Techでもね、サウンドはとてもいい。
どう良いのかと言うと「ロック」なんだよね。
当然ギター・リフもギター・ソロもない。
音作りが新しくて70年代のロックで育った私のようなジジイにシックリとハマるサウンドではないんだけど、「ロック」かどうかと言えば「ロック」を感じるよね。
そこがJ-POPというのが、今の日本の若いバンドさんと大きく異なる点だろうな。
まずシンガーの声がいいの。「ロック」の声なの。
それと、連中の奥底には「ロック」のしっかりした潮流が流れていて、「ロック」という音楽が今風にポップに変化しただけということが感じられるんだけど、今の日本のロック・フェスに出ているようなバンドが演っている音楽は「ロック」が歌謡曲になってしまったようなモノに聞こえるんだよね。
「声」はその辺りを決定づける大きな要素だと思う。
日本のロックの土台はGSだから。
やっぱりルーツが違うと子孫も大きく違ってくるということだ。
コレなら「観てみたかった」と思うわ。

Fyd_6118この人がMatt Donnelly。

120s「ボクは自分のNATALが持つパワーが大スキだ。
キミがどんな音楽を演ろうとも、NATALは完璧な支柱となっていつも助けてくれるよ」

130いいこと言うわ~、Matt。

110次回はゼヒ!

140 

200 

(一部敬称略 2018年12月18日&19日撮影 ※Photo:Daisuke Sakai Twitter:@ImDaisukeSakai ※協力:H.I.P.)

2018年12月27日 (木)

平成30年度 D_Drive Yuki殿 誕生日記念公演

 
昨年に引き続き、D_DriveのYukiちゃんのバースディ・コンサートが高田馬場 音楽室DXで過日開催された。
チケットは完全ソールドアウト。
「バースディ・コンサート」というと、色んなゲストがケーキやプレゼントを携えて出てきて「おめでと~!」と、誕生日の儀式が延々と続くというのが従来のお定まりのパターン。
ところがYukiちゃんのバースディ・コンサートは違った。
「お誕生会」とは趣を全く異にする、徹底して演奏に集中する超シリアスな内容だったのだ。
若い人たちは特にそうだけど、いつの間にか「ロックのコンサートは暴れてストレスを発散するところ」みたいになっちゃったでしょ?
ハロウィンの渋谷じゃあるまいし、ライブ会場がおおよそ音楽を聴いて楽しむ場所でないのが普通になってしまった。
コブシを上げて観るD_Driveもいいが、せっかく緻密に作り上げた音楽を演ってるんだもん、こうしてイスに座ってジックリ聴くD_Driveもいいものである。
この日のお客さん…ラッキー!
そして、Marshall、NATAL、EDENとMarshallのファミリー製品がステージに集結しているので私はハッピー!

10あとは冷蔵庫か…。
ちなみにMarshallのフル・スタックのことを「冷蔵庫みたい」と言ったのはかのJimi Hendrixですからね。

Fridge コチラは冷えないMarshall、イヤむしろあたためちゃう方。
SeijiさんのJCM2000 DSL100ECと今日は1960BX。まっすぐのヤツね。

20vYukiちゃんのJCM2000 TSL100と1960A。

30vToshiくんのEDEN WT-800とD210XSTとD410XST。
いわゆるワン・ハーフというヤツ。

40vそしてChiikoちゃんのNATAL。
今日は2種混合。
タムとスネアはウォルナット。
フロアタムとバスドラムはCafe Racer。

50さぁ、始まるよ~!

60始まった~!
今日のオープナーは「Advance and Attack」。

70Seiji

80vToshiyuki

90vChiiko

100vそして、今日の主役、Yuki。

110vこの曲はYukiちゃんが「進撃の巨人」をイメージして作ったのだとか。
ナンダYukiちゃんは~、またマンガか!
本を読みなさい、本を。
チャンとした本でありさえすれば、本は読んで読み過ぎるということはありません。
そして、人間の知性は絶対に読書でしか高めることができません。
私をご覧なさい。
若いころに本を読まないから人生もブログも脱線ばかりしとる!

120_aaaそして、おなじみのアクション。

140_m14曲は「M16」だ。
そういえば、D_Driveのレパートリーってタイトルの由来を訊いたことがないんだけど、「M16」ってのはやっぱりライフルのことなんですか、Seijiさん?
M16 Assault Rifle。
小学生の時、MGCのM16のモデルガンがメッチャ欲しかった!

150Seijiさんが作った名リフのひとつ「Attraction 4D」。

160_4d今日もギター人は右手も左手もイキがピッタリ!

170「今日は私のためにありがとうございます!」…去年も言った、コレ。
「こうして無事にバースディ・ライブを迎えることができてうれしいです!ファーストとセカンドのステージの間の休憩…じゃないや、フリータイムも含めてタップリ楽しんで行こうと思っていますのでよろしくお願いします」

180v次もYukiちゃんの曲で「Drive in the Starry Night」。

190_dsn…といえばこのルーティン。
Chiikoちゃんの振りかぶりがダイナミック!

200_2おお!続けてもYukiちゃんの曲!「Now or Never」だ!
あるハードロック・バンドが最近リリースしたアルバムに同名異曲が入っていてビックリ。

210v_nn前にも書いたけど、この曲ムズカシイんだって。
今度誰か「居酒屋」でSeijiさんパートを演ってどう難しいか解説して!
「チョロい」とか言われちゃったらSeijiさん、どうする?!

220v私は最近この曲がすごくいいの…「Champagne」。
普段のイベントの持ち時間じゃまず演らないからね。今日はいいぞ!

230_cpココはウネるようなリズム隊の熱演を味わう。

240

250「♪ドンドコドンドコ」とGene Krupaもビックリのフロアタムのプレイが楽しい。
そういえば、ドラマーだったJim Marshallは「Gene Krupaが大スキ」って言ってたナァ。

260v「ありがとうございます!
今日はバースディ・ライブということで私から皆さんにプレゼントをご用意しました。
ご入場の時にお渡しした私のサイン入りのブロマイドです。
Marshallのシゲさんが撮ってくれたんですよ!」

270………………………………………………あ、オレか!
そうなんです。
最近のYukiちゃんの記事にチラホラ出て来るあのポートレイトです。

280そしてもうひとつYukiちゃんが紹介したのはYoung Guitarの12月10日売り号。
Paul Gilbertなんかと一緒の特集にYukiちゃんが登場していたのね。
チョット前にMarshall Blogでもレポートした通り。
そうだ、この記事を掲載したのは、50年前に「3億円事件」が起こった日で、事件のことを調べていたら俄然おもしろくなっちゃって、文章をどうまとめるかエラく苦労したんだった。290曲は続く。
Seijiさんのソフトなイントロ…青い照明。

300_urコレもYukiちゃんの曲で「Unkind Rain」。
Yukiちゃんのギターが無情な雨をブッタ斬る。

310ガラっと変わってD_Driveのハード・ワルツ「Lost Block」。

320地を這う蛇のように、途切れることのないToshiくんの低音がこの曲を印象づける。
340vそして起伏に富んだChiikoちゃんのドラミングがあざやかだ!

330コレもSeijiリフの真骨頂、「The lat Revenge」。

350_lrスリル満点!ジェット・コースターに乗っているかのような1曲を堪能した後は休憩。Yukiちゃんが言うところの「フリー・タイム」。
英語の「free time」はもちろん「自由時間」だけど「ヒマ」という意味もあるからね。
「無料の時間」ではないからね…っていうのは、以前。日本語を勉強中のアメリカ人に週末の予定を尋ねたところ「週末はタダです」って言ってたからね。
「free=無料」って思い込んじゃっていたのね。
もっとも私の英語なんかこんな勘違いザラだけどさ。

360さて、フリー・タイムを利用して…。
SeijiさんとYukiちゃんが愛用しているギターのブランドのPRビデオに出演するよ。
先日、撮影現場にお邪魔してきた。

400媒体は人気の「デジマート」。
もちろんMarshallも一緒ね。
航海は1月15日だそう。
楽しみだね!

390さて、フリー・タイムが終了してステージに戻った4人。
Seijiさんのギターが「♪ハッピバ~スデ~」を奏でると…Yukiちゃんへのプレゼント・コーナー。
まずはSeijiさんから。
410リーダーからのプレゼントを手にしたYukiちゃん。
「うれしい~!中はナニかな?」

420v「チッ、ナンや、現ナマやあらへんがな…。ちょっと早めのお年玉を期待ててんやけどな~」
エ、今Yukiちゃん、何か言った?

9s41a0466 「ありがとう~!」
コレはナニ?歯医者さんセット?…あ、ツメだ!
ツメのお手入れセットね。
ツメはギタリストの大事な商売道具だからね。
さすがリーダーの気配り…いい音楽はまず良好な体調から!

9s41a0468_2 Chiikoちゃんからも。

440「蒸気でアイマスク頂きました!」

450最後はToshiくん。
「Yukiちゃん、いつもギターばっかり弾いているから…コレで新しい曲を作ってくれたら、と思って」

460_2 Toshiくんのプレゼントは「オタマトーン」。
なるほど、コレってオタマジャクシだけじゃなくて、おタマにも引っ掛けてるのね?
ちなみにオタマジャクシのことを英語で「tadpole」といいます。
偉大なる穐吉敏子のオーケストラのレパートリーに「The March of Tadpoles(オタマジャクシの行進)」という曲があります。コレで覚えた。
「All the Things You Are」という有名スタンダード曲の複雑なコード進行が土台になっていて、サックスやトロンボーンの超絶技巧技がドンドン出て来る最高にカッコいい曲。
興味を持った人はゼヒ聴いてみてくだされ。

470ってなワケで第2部も今日の主役の曲からで「The Shape of Your Life」。

480v_syl_2続けて「Peach Fizz」。

490_pfそうか、コレも6/8だったね。

500そして、ドライブ感満点の~「Mr.Rat Boots」!

510v_mrbココはもうToshiくんの独壇場。

520v今日も出張しております!

530ステージではSeijiさんがワウ・ペダルを踏みながら留守番中。

540帰って来た、帰って来た!

550「あのな…どんなに遠くまで行ったかて出張手当は出さへんで」

560メンバー各人のMC。
Yukiちゃんが、Seijiさんが今日はキャビネットがいつもとは異なり、1960BXを使っていることについて触れてくれた。
続いてChiikoちゃんがフロアタムとバスドラムの紹介。
「ワーゲン・バスみたいでメッチャかわいいんですよ!」
あ、そう言われてみると!
590こういうヤツね。
でもね、車と楽器の塗装って実はすごく近くて、アメリカの有名なギター・ブランドがギターに吹きつけていた塗料は昔、車の塗装に使っていたものだったとか。

9wb すかさずToshiくんもイードゥンの紹介をしてくれた。

570さらにYukiちゃん、間髪入れず自分の愛用のMarshallと紹介。
前回ね~、怒られちゃったのね~。
ついでに私もご紹介頂きました。
ムリヤリ機材の紹介をさせているワケでは決してありませんからね。
自主的にやってくれています…いい人たちだ。もう完全にA_Drive。
580それとこの日、部分的にChiikoちゃんはNATALのアルミ・スネアを使ってくれたんだぜ。

625vココでまた雰囲気を変えて「Voices」。

600v_vもう知っている人もおおいでしょうけど、キムタクが出ている(?)ゲーム。
コレにYukiちゃんが登場しているんだよね。

610コレコレ!
ホラ、道路の突き当りの広告。
XperiaのYukiちゃんになってる。
あのテレビCMからもう1年経っちゃったよ!あの時、CMに何人かの人が出演していたけど、Yukiちゃんだけこうしてゲームに登場したのです。
Xperiaにしてヨカッタね~!

620ギターを換えたところでお誕生会も終盤に入る。

630_atdまだまだ出て来る魅惑のDナンバー!

640v「Among the Distraction」だ!

650vね~、スゴイでしょう。
冒頭に書いた通り、「バースデイ・コンサート」というより徹底したD_Driveミュージック・ショウ。

660vさらに「Gradation」までつなげちゃった。
いつものようにMCは挟み込んでいるものの、「演奏ファースト」感が強く、息をつくフリー・タイムがない!

670vいよいよ最終セクション。
これまたYukiちゃんナンバーで「GEKIRIN-逆鱗-」。

680_grニギニギしく本編を締めくくったのは「Screw Driver」。
ホントに盛りだくさんでした!

690

700

710「皆さんと一緒にライブができて、そしてギターが弾ける環境があって私はシアワセです!
これからも私はますます弾いていきますのでよろしくお願いします!」

720…と主賓の挨拶があってアンコールで「Cassis Orange」を演奏してすべてのプログラムを終了した。
Yukiちゃんお誕生日おめでとうございました!
 
なんかスゴイね、D_Drive。
長いことD_Driveを観て来ているけど、ココのところますます演奏に磨きがかかってバンドのステージを上げた感じがするね。
来年は10周年。
2019年はD_Driveにとって大きな飛躍の年となることを期待している。

730さて、2018年のD_Driveはもうひと仕事残っているんだって。
大みそかの大阪のHard Rock Cafeのカウントダウン・ライブ。
おつかれさまです。

740s 

200_3 
(一部敬称略 2018年12月7日 高田馬場 音楽室DXにて撮影)

出てこい、ポン・ガン・ノン!~Gotwee3登場!

 
あのカプセルを投げると怪獣が出て来るのナンだったっけ?…ウインダムとかのヤツ。ウルトラセブン?
なんかアレを想像しちゃうのが今日のセッション・バンドの面々。
最初のカプセル怪獣がPON。
2つめがGAN。
3つめがNON。
3体揃ってPONGANNON。「ポンガンノン」…ま、英語読みして「ポンガノン」でもよかろう。
どうよ、強そうでしょう?
キングギドラか、ケルベロスか…そんなロックの怪獣のようなゴツイ3人が集まったその名も「Gotwee3」というチーム。

10山口"PON"昌人

20v小笠原"OGAN"義弘

30v島"NON"紀史

40vこの3人が集まるとなると、だいたい演ることは想像がつくけど、どんな「音」かはわからない。
結果…「ヨカッタ!」って言いたいところだけど、こんなのね、ハナっから良いにキマってんだよ。

50またそれぞれの楽器の音がヨカッタのよ~。
完全生音だったからね。
PONさんはNATAL。

60Cafe Racerというシリーズ。

65シーフォーム・グリーンというパステルのフィニッシュが美しい!

66スネア・ドラムもNATAL。

80Beaded/Hammered Steel Snareというモデルの14"×7”。
見た目はそれこそゴツイが、サウンドはかなりウォーム。

90vこういうヤツ。

93bhs今、PONさんはこのモデルの13"×7"を愛用している。
こんな感じ。

92pos OGANちゃんの巨体で後が完全に見えてないけど…

100vOGANちゃんはEDEN。
TerraNova TN501とD410XST。

110vそしてNONちゃんももちろんMarshall。

120vORIGIN50C。
やっぱいいね~、この出で立ち!

1301曲目は…さっそくキタキタ~!

140_wtn間違いなくNONちゃんセレクションの「Wring That Neck」。

150vこうした3連の曲はOGANちゃんの独壇場だ。
OGANちゃんが弾き出すとバンドが猛然と動き出す。
低音の威力ってスゴいのだ。

165PONさんもスティックを盛大に回して気合いが入る!

160「みなさん、悪フザケにお付き合い頂きましてありがとうございます。
ゴッツイ人にゴッツイ音でやってみたいと思います!
つぎ、歌ってみます」

170v2曲目はVan Halenの「Somebody Get me a Doctor」。
お~、コレか。
この曲って2枚目に入ってたのね?
アルバムが出た高校2年の時に聴いて以来かも知れない。41年ぶり?
しかし改めて聴くと、Van Halenってのはやっぱりカッコいいね。

180vPONさんの声もゴッツイからな~。
すごくいい感じ!

190v_scd続いてもVan Halen。
♪ゴッ、ゴッ、ゴッとヘヴィなベースで始まるのは…

210v_rwd「Runnin' with the Devil」。
ナンカPONさんの声が聞こえてくるようじゃん?

220「♪ラーニンウィッザデッボ~」のコーラスもバッチリ!200PONさんが新しいバンドを結成して「誰かいいギタリストはおらんかな?」と探していたら、たまたま高田馬場のバズーカ・スタジオで一緒になったNONちゃんに声をかけたのがキッカケだという。
コレがバズーカ・スタジオ。
PON「チョット、島くん、ギター弾いてくれへん?」
NON「あ~、エエですよ」
ま、だいたいコレだけでキマりでしょう。

80_2バズーカ・スタジオにはNATALのドラム・キットが常備されているからね。
NATALをお試しになりたい方はゼヒ高田馬場へ!
 
バズーカ・スタジオの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

50_2続いてもDeep Purple…とくれば担当はNONちゃん。

0r4a3489 NONちゃんが「Mandrake Root」を歌ったの!

265v中間部のインプロビゼーション・パ―トが圧巻だった。
こういう所はサスガだね。

270PONさんのドラム・ソロ。

290vNATAL Cafe Racer、音いいな~。
生音だから楽器そのものの音がバンバンすっ飛んでくる!
終演後、お客さんに言われちゃった「NATALって本当に音がいいですよね~」って!うれしい~!
ま、叩き手がよろしいので…。

300いつものコレも交えてのド迫力のドラム・ソロだった。
このハデさがいいんだナァ~、PONさんは!
Tシャツもありがとうございます!

305vこのパート、「the Third Stone from the Sun」まで出て来てこの3人のゴツさがいい風に表れていた。
そのまま最後はCozy Powellの「Dance with the Devil」で終了。

280vPONさんが「The Third Stone from the Sun」を初めて聴いたのは大谷令文さんの演奏でした」なんてところから、令文さんだけでなく三宅庸介さん達のお名前まで出て来てアット・ホーム感満点!
「大谷令文一門って誰がおりますのん?」とOGANちゃん。
320v「親方(普通「師匠」ですから。「親方」は「一座」!)がいて、中間さん、三宅さん、そしてボクです」
ゴッツイわ~。Marshallの権化のようなご一門様です。ありがたい。
「『黒いギターの音がする』っていうのがその一門です」
そういえば中間さん以外はみんな黒いストラトだな。
ああ、令文さんのMarshallの音が聴きたいね!

310トークで盛り上がった後は、シットリと「Parisienne Walkways」。
期せずして今日もゲェアリー・モー(←コレがわからない人は昨日のブログを読んでください)。
大きなお世話だけど、バップ・ピア二ストの最高峰、偉大なるBud Powellの代表曲に「Parisian Thoroughfare」という名曲がある。
「walkways」は「歩道」、「throughfare」は「大通り」。
ゲェアリーはBud Powellのこの曲を知っていたのであろうか?
どうでもいいか?

330v_ptNONちゃんの熱演に聴き入るOGANちゃん。
そう…

340だってORIGIN、メッチャいい音なんだもん!
ま、コレも弾き手がよろしいので…。

350「この曲は何人もの人と演りましたが、島さん、最高ですね!いい音ですね~。
島さんのこと1週間ずっ~と調べてたんですわ~!」
そう、2人は初顔合わせなのだ。
リハを始める前、2人が話しているのを聞いていて吹き出してしまった。
しばらく話した後で、OGANちゃんが「島さんって、ナンでそんなに関西弁なんですか?」って真剣に訊くんだもん。
本当にお互いに何も知らなかったのだ。
「あ、尼崎なんですよ」
「ほな、近くじゃないですか!」
とか言って盛り上がっていた。
OGANちゃんが触れていたけど、この日、全員暗譜で譜面はまったく使用せず…というより、もう昔から聴いて身体の一部のようになっているような曲ばっかりだったんだね。
そんなだからノビノビとしたおおらかな演奏になったのだ。

S41a3615 さらに続けてゲェアリーもので「Sunset」。

360v_ssこの曲も人気のある曲だよね~。

370vこうした落ち着いたナンバーもしっかりこなせるのが名手が名手たる所以だろう。

380vMCで「Gary Driscoll」の名前が出て来た。
Ronnie James Dioが在籍していたElfのドラマー。
この人はRitchie Blackmore's Rainbowのファースト・アルバムのレコーディング・メンバー…なんてことは考えたこともなかったですよ!
そこから話がつながって、初顔合わせのステージの最後を「Still I'm Sad」で締めくくった。
コレ、The Yardbirdsの曲ですからね。ゼンゼン違う。
こんな風にアレンジしてしまうぐらいなら、Ritchieも自分で1曲作ればヨカッタのに!と思うぐらいの仕上がり。問答無用でカッコいい。

390_susハードに続くインプロビゼーション!
最後までPONGANNONはGotweeだった!
 
小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

400v島紀史の詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

410v山口昌人の詳しい情報はコチラ⇒facebook

420vこの3人、「また演って欲しいな~」と思っていたら…やるわ。
 
Marshall Blogでもおなじみの三宅庸介のシリーズ企画『Sound Experience』の29回目に出演するのでお見逃しなく。
2019年2月18日(月)で場所は三宅さんのホーム、三軒茶屋のGrapefruit moon。
三宅さんのStrange,Beautiful and Loudもベースに河野充生さんを迎えての新体制だからね。
とても楽しみだよ!
(あ、三宅さんのfacebookの告知、「ボーカル」がちゃんと「vocals」って複数形になってる!コレは「赤尾一門」ということにしておこう)
詳しくはコチラ⇒三宅庸介facebook

0r4a3481

200
(一部敬称略 2018年11月14日 渋谷Terra Planeにて撮影)

2018年12月21日 (金)

I Don't Like Mondays. 2018 A/W TOUR "A GIRL IN THE CITY" 神奈川公演

 
これまでにも何回かMarshall Blogに書いているが、母と家内の出身地ということで私は幼い頃から横浜にはとても馴染みが深い。
それゆえ「みなとみらい」と呼ばれて久しい桜木町周辺の変わりようには驚きを感じざるを得ない。
ホントに変わっちゃった。
桜木町のお隣の関内駅前の横浜公園…下の横浜スタジアムがあるところね…ココなんか、「港崎遊郭(みよざきゆうかく)」という遊女町があったんだから。
もっともコレは安政年間にオランダ公使のリクエストを受けて作られたモノなので、サスガの私も見たことがない。

Ykでも、黒澤明の『天国と地獄』に出て来る昔の伊勢佐木町の光景なんかは結構覚えるナァ。
山崎努扮する誘拐犯が、被害者のひとり三船敏郎が演ずる「権藤さん」を見つけ接近し、タバコの火を借りる。
権藤さんはその火を借りた男が自分の人生を台無しにしようとしている誘拐犯だとは知らない。
尾行していた仲代達也の役どころの戸倉警部が、犯人のそのふるまいを目の当たりにして「正真正銘のチクショウだ!」と悔しがるシーンね。
その後、犯人は目印となる赤いバラ(カーネーションだったかな?)を胸に指して麻薬の売人に会い、ヘロインを入手し、黄金町のアヘン窟へと向かう。中毒患者に致死量の純度の高いヘロインを実際に投与してその効果を確かめるためだ。
あ~、こんなことをやっているとキリがなくなってしまう!…というぐらい好きな映画。
この作品は室内での撮影が多く、黒澤監督の好みのパンフォーカスで撮るためには膨大な量の照明を必要とし、撮影現場の室内は灼熱地獄と化したらしい。
画面の隅々までピントを合わせるためにはレンズを思いっ切り絞らねばならない。そうすると、カメラに入ってくる光の量が減り、暗い画質になってしまう、
そのために大量の照明器具を使用して被写体を思いっ切り明るくするのだ。
そのおかげで、役者さんたちはみんな目を傷めてしまったそうだ。
役者さんも大変ね。

Hlもうチョットやると、この映画の原作はエド・マクベインの『キングの身代金(King's Ransom)』という作品。
随分昔に読んでみたけど、映画の方がケタ違いにおもしろかった。
もし、まだ『天国と地獄』をご覧になっていない方がいらっしゃったら是非!
「観ずに死んでいくにはモッタイなさすぎる1本」です。

92kr今日はその横浜のランドマークタワーから。
このビルもオープンして25年も経つんだって。
そして、下の写真はランドマークタワーのショッピング・モール。
今年も東京ビッグサイトで10月に開催された楽器業界最大のイベント「楽器フェア」は4回前の2011年まではパシフィコ横浜で開催されていた。
池袋のサンシャイン・シティから移ってきたその初回は2003年のことで、まだ地下鉄が開通しておらず、会場のパシフィコ横浜から桜木町の駅まで下のモールを通って歩かなければならなかった。
元気な時なら何の問題もない距離なんだけど、朝から夕方まで丸1日立ちっ放しにした足腰に歩かせるにはあまりにもツライ距離だった。
だからこの光景を目にするとあのツラさを思い出しちゃうの。
翌年には地下鉄が開通し、その次の楽器フェアは大分ラクになった。

10そんなこんなで5回ほどの横浜の楽器フェアに通ったが、建物の5階にホールがあるなんてゼンゼン知らなかった。
その名も「ランドマーク・ホール」。
20今日はI Don't Like Monday.のワンマン・コンサートに訪れたのだ。
チケットはソールドアウト。

30ロビーに並んだオリジナル・グッズの数々。
ハハハ、「FRIDAY LOVERS」か…。
私は今の仕事をするようになって完全に曜日の感覚がなくなっちゃったからな~。

40

509月8日に配信リリースされた「A Girl in the City」のビジュアルをモチーフにしたツアーのオブジェ。

60ハイ、ジャンプはダメですよ~!
そんなにヤワな建物には見えないけどね。

70客電が落ち、ほぼ時間通りメンバーがステージに現れショウはスタートした。

80YU

90vCHOJI

100vKENJI

110vSHUKI

120vCHOJIくんはMarshall。
それこそ先日の楽器フェアで新製品のORIGINのデモンストレーションを担当してくれた。

130vCHOJIくんのMarshall。
ヘッドは1987X、スピーカー・キャビネットは小ぶりの2×12"、1922。
1922は元々はこうして使用するモノではなく、JCM900時代のコンボ・モデルのエクステンション・キャビネットだった。
だからチョット不思議なサイズになってる。
同じ2×12"の1936より小さい分よりコンパクトな鳴りになるのが特徴だ。

140オープニングは「So Bad」。

150「I DOn't Like Mondays.です!横浜、どうですか?オレたち調子いいんですよ!
横浜公演、楽しみにしていたんですよ!」
全国ツアーは2年ぶりなのだそうだ。

160総立ちの客席に向けて放った2曲目は「We Are Young」。

170_wayさらに3曲目は「Prince」。
おおよそMarshall Blogっぽくないシャレオツなサウンドが続く。

180vそして、モロにMarshall Blogっぽいギター・ソロ!

190続けて「Girlfriend」。
こういうサウンドをレッド・ツェッペリンと同じ楽器編成で演っちゃうところがいいんだよね~。
CHOJIくんはバックではレスポールでひたすらカッティング…

190_gfそして、ソロではハードにキメる。
このコンストラストが実にカッコいいのだ。
1987Xと1922のコンビネーションをすごくうまく使いこなしてくれているのもうれしい。

200v「オー、オッ!」と早くもお客さんとコール&レスポンスの儀式。
「男性陣どれぐらいいますか!」

220「オー、オッ!」
女性客が圧倒的に多いが、なんのなんの男性客も負けていない!

230続いて「Lemonade」。
ロマンチックな歌詞だな~。

240YUさんの前で英語の話題は禁物かもしれないけど、「レモネード」でひとつ脱線。
「レモネード」は「ラムネ」の語源…なんてことではなくて。
「When life gives you lemons, make lemonade」という英語の格言がある。
やや意訳すれば「人生、レモンに出くわしたら、それでレモネードを作っちゃえ!」ということなんだけど、日本では「さわやか~」ないいイメージの「lemon」は英語では「酸っぱいもの」として良い意味には使われず、「欠陥品」とか「不快なモノ」を表す単語として扱われる。
だから、「酸っぱいレモンは甘くレモネードにしておいしく飲んじゃえ!」という意味になって、コレ、格言の意味としては「七転び八起き」に近いモノがあるらしい。

240_2le6曲目の「Golden Life」ではメンバー全員がドラムを演奏。

250CHOJIくんもピックをスティックに持ち替えて完璧なドラミングを見せてくれた。

260vショウの中盤はゆるやかに展開した。
「My Girl」からお客さんの携帯電話のライトがきれいだった「Sing」。

310_si「最近ボクが感じたことを共有したいと思います。
近頃、絵を描いています。頭の中に想像したモノを描いているんですが、なかなかうまく行かなくて…描いては消し、消しては描いていました。
最近はイケてる絵が描けてきました。
すると、失敗しても何も心配しなくてもいいんじゃないか?と思えるようになってきたのね。
次はイケてる自分になれる…と思う。
だから、みんなも失敗を恐れず、ナンでもチャレンジしてみよう。
その方が楽しんじゃない?」
ちなみに偉大なるフランク・ザッパは幼い頃、音楽の譜面は絵だと思っていたそうだ。
それで音楽家になって、自分が描いた絵を何人かのミュージシャンに見せて好きに演奏させたところ、各々があまりにも違う音楽を演奏したためガッカリしたとか。

270しっとりと「Life」。

320v伴奏はCHOJIくんのピアノ。
芸達者だね~!

330_kiそして、ショウは後半に突入!
お待ちかねのノリノリのコーナーだよ!

350_tnまずは「Tonight」。

360ステージの上下をリズミカルに移動しながら熱唱するYUさん。

430CHOJIくんのギター炸裂!イケイケ~!

380v「Love Yourself」ではYUさんもギターをプレイ。

390vリズム隊も鉄壁のプレイでバンドをドライブさせる。
410v

400v「Freaky Boy」…

415おかしかったのは警備の方。
お客さんが飛びあがりそうになるとそこに走って行って下のボードを見せるワケ。
そんなに揺れるのかしら、このビル。
まぁ、25年も経ってるからナァ…そんなバカな。
ちなみに私たちが若い頃は、コンサートの時イスから立ち上がるのも禁止されていました。
「飛び上がる」だなんて、それこそ「飛んでもない」…お後がよろしいようで。

370KENJIさんのシャープなベース・ソロや…

280_mgSHUKIさんのスキルフルなドラム・ソロもフィーチュア!

S41a2892 曲は間断なく「A Girl in the City」…

420_fb「One Thing」へと続いた。
もちろん警備の人はあのボードを片手に大変忙しそうにしていた。

300v本編はこの後、「Tokyo Brothers」と「Don't Look Back 」の熱演で全16曲のプログラムを終了した。

470v

440v

450v

460vすごい歓声!

480アンコールは全員お揃いのTシャツをを着て登場。

490「A Girl in the City」の赤いバラ…この曲は本編で演ってしまったのでアンコールでは「Fire」と「On My Way」を披露。

500v

510v

520v

530v全18曲。
いつもコッテコテのヘヴィ・メタルやハードロックだからね~、とても新鮮な2時間でした。
そう、コンサートはこれぐらいの時間がちょうどいい。アンコールを含めて2時間。
「もうチョット聴きたいな~」というところで止めて「また観に来よう!」とお客さんに思わせるのがプロというものです。

540最後は記念撮影。
 
I Don't Like Mondays.の詳しい情報はコチラ⇒Official site
550

200 
(一部敬称略略 2018年11月3日 横浜ランドマークタワー・ホールにて撮影)

2018年12月20日 (木)

CONCERTO MOON~MESSAIAH WILL COME AGAIN TOUR 2018 <後編>


早くもショウは中盤にさしかかり「Between Life and Death」。
こうなると思ってたよ…大興奮の鹿鳴館。
バンドの声が代わろうがナニをしようが、そこにCONCERTO MOONの音楽がありさえすればこうなるのが必定なのだ。
でも、今、この5人でないと、この音楽は作れない。

10芳賀亘

20x島紀史

30vノンちゃんはMarshall 1967MAJORのフルスタック×2。

40三宅亮

50v中易繁治

60v河塚篤史

80v_2 前曲からそのままドラム・ソロへ。

65激しいながらも繊細なドラミングが大きな喝采を浴びていた。

90そして、定番のインストゥルメンタル・ナンバー「To Die for」へとつなげる。

100ココはコッテリとノンちゃんのギターを楽しむコーナー。

120しばらくのインターバルを吹き飛ばすかのような疾風にも似たギター・プレイ。

110きっと思いのたけを指が十分に語ってくれたことだろう。

130v亘くんが戻って「Noah's Ark」。

140_na相変わらず汗ひとつかかないクールな歌いっぷりがスゴイ。
しかし、細い。
人生で一度でいいから私もこういう体躯になってみたかった。

150vノンちゃんもハッシュタグを覚えたそうで…。
私もfacebookやTwitterの他に「marshallamps_shige」というアカウントでInstagramをやっていて、コレにだけハッシュタグっていうのを引っ付けているのね。
何なの、コレ?
サッパリわからんわ。
「#」の後のキーワードを通じて共通の投稿が集まるっていう意味はわかる。いいアイデアじゃんね。
でも、時々スゴイのあるでしょ?
「#ウォシュレットの水圧は弱い方が好き」とか…
「#昔はよくカレーライスにウスターソースをかけていたよね?」とか…
こんなの意味があるのかしらん?
マァ~よくわかりません。
そもそも、ブログを書いて、facebookやらTwitterやらInstagramに更新の情報をアップデイトして、面倒ったらありゃしない。
しかも、あのInstagramってやたらとフォロワーの数が上下するでしょ?
アレはやっぱり、上げられた写真を一枚一枚見て「ん~、チョット違うな…。フォローはやめよう」なんてやってるのですか?そんなにマジなの?
え?ガタガタ言うなって?イヤならヤメろ!ってか?
ヤメたいよ!
ITってある意味では確実に世の中を不便にしている部分もあると思うんだよね~。
そもそも携帯やパソコンがなければ手も足も出ない…なんて、不便なことこの上ないと思うんですけど。
パソコンは「電卓」さえあればいいような気がしないでもないんですが…。
コレはノンちゃんのMCじゃありませんからね。
私のボヤキ。脱線にもなりゃせんわ。
ノンちゃんが使うハッシュタグは「#野暮は言うな」だって。
 
ところで、2019年は「デビュー20周年」ということになっていて、ノンちゃんが発表したところによると…
「20年前の曲を知らない人もいて、新しいメンバーで録りなおしたベスト盤を作ろうと思う。『曲を作らなくてラクでいいね』とか言うなよ!」
 
#CONCERTO MOON #島紀史 #Marahall #野暮は言うな
 

「来年の春にリリースする予定で、ツアーもやります。
その時は3本とかではなくて、20周年にしかできないツアーにしたいと思っている。
イベントがあれば出ます!…イヤ、出させてください!」
 
#野暮は言うな
 
…あ、チガウカ!
イベントにはMarshallと一緒にドンドン出てください。

160ショウは最後のセクションに入る。

170「It's not Over」から…

180このイントロ!
待ってましたの「Savior Never Cry」!

190_snc高い人気を誇るCONCERTO MOONの最近のマスター・ピース。
高いのは人気だけじゃなくて、あのサビのメロディの音程だよね。
アソコを亘くんがどう歌うか…楽しみにしていた。
195コレもん。
サラっと演っちゃった!
210vそして、ノンちゃんの剛速球ソロ!
お客さんも伴宙太並みの捕球能力を持っているので問題なし。
え、結局「『巨人の星』が好きなんじゃん!」って?
イヤイヤ、でも登場人物の名前はヤケクソにカッコイイよね。
花形満とか、左門豊作とか、アームストロング・オズマとか(ベーシストのオズマさんじゃないよ、中日ね)、星一徹とか。
昔のマンガの主人公の名前ってのはステキなのが多かった。
伊達直人とか、力石徹とか、一条さゆりとか、飛葉大陸(ひばだいろく)とか、ハッチとかドロンパやP子ちゃんなんてのもスゴクよかった。
220vさすがに亘くんはまだ若干緊張や遠慮をしているようにも見受けられたが、重責をこなすその姿を見守るノンちゃんの表情は温かい。

225本編の最後!
締めくくりは「Time of Revenge」。
この写真は今回もっとも気に入っている1枚なの。

230_tor興奮のるつぼと化した客席に向かって怒涛のパフォーマンスをブチかました5人!

240v

250v

260v

270v

280v信じられないぐらいの大喝采で新生CONCERTO MOONはファンに迎え入れられたのであった!

290ノンちゃんもホッとしたことでしょう。
何と言ってもエンタテインメントはお客さんがあって初めて成り立つもの。
皆さん景気づけに「お前ら~!イケんのか~!」なんてやってるけど、お客様がもっとも神様に近い産業はエンタテインメントだと思うよ。
お客様ひと柱、ひと柱を大切にするべきです。
それにはいい音楽を作るのが一番。
それにしもノンちゃん、生まれ変わった自分のチームに対するお客さんの反応がこれほど良いなんて、アーティスト冥利に尽きるモノだったのではなかろうか。

300アンコール。
「今日はどうもありがとう!
あ~、今後もメンバーが変わらない…とは言えない。できない約束はしない!
でもこのメンバーでやっていきたいと思っている」
と挨拶をして2曲を演奏した。

310「Father to Son」と新作から「Tears of Messiah」。

320一旦ステージを降りた5人ではあったが、鳴りやまないアンコールに応え、衣装替えをして再登場。
「歴代のボーカリストが歌って来た」というナンバー。

330曲は「Change of Heart」。
CONCERTO MOONの20年の歴史が更に緊密につながった瞬間だった。

340v

350v

360v

370v

380vそして、エンディング!

390ノンちゃんのおなじみのエンディングのルーティン炸裂!

400vやっぱりコレがないと終われない!

9s41a2450 <前編>の冒頭に戻るワケじゃないけど、ホント、ナンカ格闘技ひと試合を終えた感じの迫力に満ちていた。

430CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

440お疲れさまでした~!
みんな汗ダク!
しかし、亘くんは最後まで汗かかず…このことを話すと、それどころか「会場のエアコンがよく効いていて寒かったです」だって。
エエ~!?
ますます新生CONCERTO MOONへの興味が募った。

450

200 
(一部敬称略 2018年10月27日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2018年12月19日 (水)

CONCERTO MOON~MESSAIAH WILL COME AGAIN TOUR 2018 <前編>

 
元々スポーツが好きな方ではないせいか、マンガひとつ取っても私は子供の頃から「巨人の星」のような「根性もの」があんまり好きではなかった。
でも「ド根性ガエル」は好きだったナ。
しかし、最近は「根性」なんて言葉自体あんまり耳にしなくなったよね。
「根性」といえば格闘技。
それで何でも「格闘技」にしちゃう傾向があるでしょ?
アレがまた気に喰わない。
「アイスホッケーは氷上の格闘技だ!」はまだいいにしても、「将棋は頭脳の格闘技だ!」とか…そんなワケねーだろ!
他にも「柔道は畳の上の格闘技だ!」とかね…あ、コレは正しいわ。
さて、今日の主人公はそんな格闘技のような音楽人生を送っている人…島紀史と彼のバンドCONCERTO MOON。
ま、本人自身も尋常ではない「プロレス博士」なワケだけど、度々発生を余儀なくされるメンバー・チェンジにもめげず、七転び八起き、まさに「格闘技の根性ものドラマ」ようなバンド人生はまさに骨の折れる思いであろう。
…と思ったらホラ。
いくら骨が折れてもチャンと大丈夫なようになっていた。
ちなみにこの「島接骨院」、南千住にある「プロレスの神様 カール・ゴッチ」のお墓にほど近いところにあります。
コレも何かの因縁か?…関係ないか。

10キーボーズにメンバー・チェンジがあり、その後、7年に渡って活動を共にしたシンガーの久世敦史さんが脱退。
やはりバンドの音を大きく作用する「声」の変更は痛い。
しかし、CONCERTO MOONは少しのインターヴァルを経て帰って来たのだ!
「エエ~!まだやっていたの?」と思わざるを得ないアルバム『Messiah Will Come Again Tour』のレコ発ライブが新しいシンガーを迎えてついに締めくくられた。
ウォルト・ディズニーがこう言ったってよ。
The flower that blooms in adversity is the rarest and most beautiful of all.
どういうことかと言うと、「逆境で咲く花は、どの花よりも貴重で美しい」
いいこと言うわ~。
 
いつものオープニングSEが流れ終わり、従来の4人のメンバーがステージに現れた。

20そして…出て来た。出て来た!

30CONCERTO MOONの新しいボーカリスト、芳賀亘。

40vそして、従来のメンバーたち。
島紀史

50v三宅亮

60v中易繁治

70v河塚篤史

80vおお~っと、もうひとつ…CONCERTO MOONといっしょに帰って来たノンちゃんの後のヤツを忘れちゃイケねえぜ。

90Marshall 1967MAJORのフルスタック。
やっぱコレがないとね!

100足元のようす。

110記念すべき1曲目はナンだったか!
人気の「Dream Chaser」だったよ。
「記念すべき」と言っても、すでに大阪と名古屋でこの5人のメンバーでステージには立っている。

120_dc前任者とは全く違うシャープで伸びやかな声。
コレが新しいCONCERTO MOONの音だ!
しかし、「はがわたる」なんて、まず名前がいいね。何せ私は「ジェスロ・タル」の大ファンなのだ。

130この表情!

140このピッキング・スタイル!

144そして、このMarshallトーン!
何も変わっていなくて、自分の方が古巣に帰ってきたような感じがするわ。

145続いて最近作『Tears of Messiah』から「Light in the Shadow」。

150_lts_2リズム隊も水を得た魚のようなみずみずしい演奏。

160この一体感…あたかも、もういきなりピークに上り詰めたかのようだ。

170亮くんもメッチャ新しいメンバーなのにもう完全にハマっちゃってる。

180ノンちゃんのご挨拶。
「オレはめげないぞ!」…いいぞ、いいぞ!
「みんなに歓迎されているようでうれしい」…歓迎してるって!みんな待ってたんだから。
「とにかく早く帰って来たかった!」…そりゃそうでしょう。Marshallが置かれたステージこそがアナタの居場所なのだから。
そういえばこの日、会場へはリハーサルが終わった頃の時間にお邪魔したんだけど、楽屋に挨拶に行ってまず聴こえて来たのがノンちゃんの話声。
もちろん話題はディープ・パープル。
アレが一番CONCERTO MOONが帰って来た感じがしたわ。

190vガツンと時間を巻き戻して1998年のデビュー・アルバム『From Father to Son』から「Surrender」。

200_sr大変だね~、新しいメンバーさんは。
とくにCONCERTO MOONのような歴史を持つバンドは山のような過去のレパートリーを頭に叩き込まなければならないからね。

210…ってなことはおかまいなしにガンガンいっちゃう総帥。
とてもうれしそうにプレイしているノンちゃんの姿を見るのがコッチとしてはうれしい。

220v2人のコンビネーションもいいんじゃない?
ノンちゃん、こんなだもん。

240_rtsコレも1998年の『Fragments of the Moon』から「Run to the Sky」。

250v_やっぱりコレは格闘技か?
荒れ狂うノンちゃんのソロがスゴイわ!

260おお~、やっぱりいい感じ。
お気に入りの1枚。
仲良くやってださいよ~!

270_slmしかし、さっき「レコ発」って書いちゃったど、そうでもないんだネェ。
つまり『Tears of Messiah』の曲でセットリストを固めるのではなくて、コレは新しいCONCERTO MOONのショウケースだね。

280とにかく早くステージに帰って来たかったというノンちゃん。
「この鹿鳴館はCONCERTO MOONのオウン・グラウンドです。できればココで復活ライブを演りたいと思っていたんですが、ありがたいことに鹿鳴館さんが土曜日を空けてくれました。
もう大感謝!」
さすが鹿鳴館!
「オイオイ、『CONCERTO MOONの第ナン期』とか数えるんじゃない!パープルだって4期以降は数えないだろ!」
なるほど。
しかし、考えてみると後づけにしろ、メンバーが替わるたびに「マーク〇」とか「第〇期」なんて数えられているバンドってDeep Purple以外にないね。
イヤイヤ、他はそんなにメンバー・チェンジしないってか?

290MCの後は「Take You to the Moon」。

300_tumノンちゃんはサンバーストに持ち替えだ。

310vそして、コレも人気の一編、「Black Flame」。
アーティスト写真撮ったね~。

320_bf久しぶりのフォーメンション。
バッチリとキマっていたね。

330この表情!
気合いのカタマリ…でしょ?

340vココで亮くんのキーボーズ・ソロ。
そう!ノンちゃんは亮くんを紹介する時に「オン・キーボーズ!」って言ったの。
コレはうれしかったね。
ノンちゃんがちゃんとロックのライブ・アルバムを聴いている証拠。
いつもMarshall Blogに書いているように、ボーカル、キーボード、ドラムがパート名を示す時は、「ボーカルズ」、「キーボーズ」、「ドラムス」と複数形にするのが正しい…ハズ。
Frank Zappaのライブ盤を聴いてごらん。
ザッパのライブ・アルバムにはたいていメンバー紹介のコーナーが収録されていて、必ず上の3つのパートは複数形にしているから。
でも実はこの間、Quincy JonesのA&M盤『Walking in Space』で「Vocal」という表記を見つけてしまったんだけどね…イヤ、とにかく複数形にしましょう。

350_ksこの「♪ムイ~ン」というムーグのサウンドが丸っきりCONCERTO MOONで落ち着くね。
昔のハード・ロック・バンドのキーボーズ・ソロはみんなこうだった。
そして、コレでいいのだ。

360vまた『Fragments of the Moon』に戻って「Holy Child」。

370_hcココまで歌って汗をかくどころか、吐息ひとつ乱さない亘くん。
コレはスゴイわ!

380vそして、この4人の凄まじく気合いの入った演奏!
後半も楽しみだ!

390v

400v

410v

420vCONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

430<後編>につづく

200 
(一部敬称略 2018年10月27日 目黒鹿鳴館にて撮影)