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2026年5月 8日 (金)

DEALS~SOUL OF ROCK vol.158

超久しぶりの『SOUL OF ROCK』。
調べてみると、前回の記事は2022年6月25日に開催された「vol.78」のことで、奇しくも会場は今回と同じ東高円寺の「Los Angels Club」だった。
スゲエ偶然!
今回もDEALSが出演するということで4年ぶりにお邪魔してきた。10vDEALSの出番はトリ。20雨宮敬義30v吉永'GOKI'訓春40v横山壮五50vshu-yaS41a0200 今回のオープニングは「Bad Temptation」。
DEALSの新しめの硬派なレパートリーでノッケからテンションの高いソロをブチかますGOKIさん。 80もちろんGOKIさんはMarshall。
「JVM210H」と「1960A」を使用。90v続けて「Candy Color Maker」。140「♪カワイイあの娘にサヨナラ」
冒頭のTAKAさんのシャウト一発で「コレぞロック!」という空気が広がる。100v脇目も振らずひたすらストレートにドライブするリズム隊の2人。110DEALS ROCKを創造する要だ。120そしてGOKIさんの「ロック・ギターかくあるべし」のソロ。0r4a0054 アクションもバッチリとキマって「ロックンロールの神様」が降りて来た!70v_2GOKIさんがスライド・バーを手にしてアーシーな雰囲気を醸し出すのは…130v「Dance with the Devil」!150全員でシャウトするコーラスは実にエキサイティング!160TAKAさんがドラゴン柄のエクスプローラー・モデルを鳴らしているのは…0r4a0184もちろんMarshall。 
GOKIさんと同じ「JVM210H」にお気に入りの2x12"キャビネット「1936」だ。180vソロにバッキングにTAKAさんの背中でもMarshallは今日も大活躍だ。170v「どうも、こんばんは。
雨の中をありがとう!
いっぱい演ろうかと思ったんだけど…ナニ気に曲も間違えるけど、曲順も間違えるからサ。
ロックン・ロールなんて適当でいいんだよ!」
…と言い切るところがカッコいい。
そうそう、この日は夜遅くまでスゴい雨だった。190MCに続いては「Rescue me」。0r4a0113 ポップ度が高めの楽しい1曲。
DEALSの曲はこの「ポップ度」と「ロック度」のサジ加減が大変に巧みだ。
その結果、ポップさを大いに感じたとしても、どの曲も間違いようのない「ロック」に仕上がっているところが素晴らしい。S41a0016 随所に登場する横山さんのコーラスがサウンドを分厚く演出する。S41a0046 魅惑のギター・アンサンブル!230それをshu-yaさんが力強くバックアップする。
60v「シン・リジー・スタイル」というかナンというか、この手のツインリード・サウンドを出すバンドもメッキリ見なくなった。
でもDEALSのライブに来ればまだそのツイン・リード・ギターの魅力を味わうことが出来るゾ。0r4a0024 そういえばここのところ「ウィッシュボーン・アッシュ」なんて名前はついぞ耳にしないナァ。
余計な話だけど、私は東京とロンドンでナゼか全てのパターンのウィッシュボーン・アッシュを見ているんだよね。
でも一番ヨカッタのは1978年、高校1年生の時に中野サンプラザで観た、後にライブ盤になったコンサート。240v「♪会いに行くよ~」
TAKAさんが自らのギターで歌い始める「サヨナラ」。0r4a0064この曲も実に耳馴染みのよい優れたロックンロール・ナンバーだ。0r4a0074 GOKIさんのソロ・パートのメロディが最高!280vDEALSはインスト・パートも実にいいんだよね~。290チョイとファンキー風味の「Wasted」。300vTAKAさんの歌声があまりにも素晴らしい!S41a0153 横山さんが入れる合いの手がまた実にクール。320短いながらもグイグイとハードに攻め入って来るGOKIさんのソロ。330他の曲とは違った魅力を持つ人気の1曲だ。350TAKAさん特有のMC。
TAKAさんのMCは少々アクロバティックで文字に起こすことがムズかしいのだが、コレもDEALSのライブの味わいのひとつだ。360v「次は激しい曲なんだからガンバっていこう!」
とそのTAKAさんのMCを横山さんがまとめてくれた。390vその横山さんのベースからスタートするのが「Flash Back」。380非の打ちどころがない鉄壁のハード・ドライビング・チューン。
DEALSのレパートリーにあってはどちらかというと珍しいブリティッシュ・スタイルの1曲だ。370そんなテイストにTAKAさんの力みを効かせたシャウトがベストマッチする!
400レスポールに持ち替えたGOKIさんのソロが大爆発。410shu-yaさんが遠慮なくパワフルにバンドをプッシュする。Vvv 続けて「Hard Working Man」。430v横山さんが上手に移動してきてサオ・チーム合体。440「♪エヴィデ~ハ~ドウォ~キメ~ン(Everyday hard workin' man)」。
もうこのメロディが完全に頭にコビりついてしまって、私は普段ナンでもない時に無意識にコレを口ずさんでしまう。
特に健康のためのウォーキングをしている時。
家内に「ナンでいつもそればっかり歌ってるの?」と不思議がられたこともあるぐらいなのです。S41a0123「ハイ、みんなで~!」
「♪エヴィデ~ハ~ドウォ~キメ~ン」
450さぁ、早くも最後の曲!
今日は「Are You Ready」をもってきた!460vメンバーもノリノリ!
何せ「親しみやすい、覚えやい、歌いやすい」の3拍子が揃ったDEALSミュージックの真骨頂なのだから!470だからコレもみんなで一緒に歌うぞ~!
「♪ア~ア~アア~ア~ユ~レディ!」
ハイッ!480「♪ア~ア~アア~ア~ユ~レディ!」
shu-yaさんも立ち上がって客席をアオる!490そして締めくくりには曲の途中で再びサングラスをかけたTAKAさんが猛シャウト!500今回も「ロックってのはこういうもんだ!」を伝道するかのような楽しいパフォーマンスで本編を締めくくった!0r4a0310 ところで…上の「Hard Working Man」のコーラスについて故意に「♪…ワ~キメン…」ではなくて「♪…ウォ~キメン…」と書いた。
DEALSの皆さんがそうやって歌っているから。
もちろん「workin'」の発音をカタカナで表記すれば「ウォーキン」ではなく「ワーキン」になる。
この辺りのことを一度TAKAさんに伝えたことがあったんだけど「いいんスよ、ウォーキンで!さーせん!」とお答えになっていた。
ココがまたDEALSらしくていいサね。
そこで思い出した。
この「Walkin'」と「Workin'」の両方をバッチリと押さえていたアーティストがいる…それはマイルス・デイヴィス。
1954年録音の『Walkin'』と1956年の『Workin'』がソレ。
双方1950年代のジャズを代表する名盤だ。12_ww本編を終えるとすぐさまアンコールの声が上がった。
まずは人気のバラード「傷と裏切り恋焦がれ」をプレイ。520TAKAさんは曲の途中でギターをハズして…530v精魂を込めて歌に専念した。550vその歌に応えるかのような情感タップリのGOKIさんのソロ。S41a0164そしてもう1曲…「Please」を演奏。
4人の熱演で158回目の『SOUL OF ROCK』は、こうしてDEALSの激演で賑やかに締めくくられた!560v 570v 0r4a0363 600v今日も問答無用で「ロックって楽しいな!」と感じさせてくれるDEALSらしいステージだった!

DEALSの詳しい情報はコチラ⇒DEALS Official X620 

200_2(一部敬称略 2026年4月4日 東高円寺Los Angels Clubにて撮影)

2026年5月 1日 (金)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~SUPERBLOOD

さて、OZMAさんが前説で「5バンド耐久」と謳った『激突vol.9』も早くも最後のバンドの登場となる。
10vその前に…4番目にステージに上がった「RAILROAD」について個人的に触れておきたいことがある。
前から書きたくてその機会を窺っていたのだが、いよいよチャンス到来。
それはリーダーでギタリストの鬼塚健次さんのこと。
カレコレ30年近いお付き合いをさせてもらっている。
氏は以前大手楽器店にお勤めで、その職場に「Marshall Land」という名称で恐らくは日本で最初にMarshall専門の展示コーナーを設置してくださった方なのだ。
そして鬼塚さんにはどうしても忘れられないことがある。
コレこそが以前から書きたいと思っていたことなのだが…アレは2008年か2009年のことだったと思う。
有名な音楽専門学校を卒業して音楽に関する業界に就職する大勢の生徒たちを前に「楽器業界の先輩がアドバイスする」というような講演会が催された時のことだ。
S41a0696その時私は楽器輸入商社でMarshallの担当をしていてそれなりの経験を積んではいたが、アドバイスなどできるような身分ではないと考え、エラそうなことを口にすることを厳に慎み「音楽に関する仕事で生計を立ていく以上、ロックやポピュラーな音楽に限らず世界の様々な音楽を徹底的にお聴きすることをおススメします」ぐらいのことを述べたように記憶している。
そうして何人かの楽器業界の方が1人ずつしゃべった後、鬼塚さんの番になり、その中で氏はこうおっしゃった。
「皆さん、マーシャル・ブログを読んでいますか?
もし読んでいなかったら必ず読んでくださいね。
あの人が書いているんですが、これから音楽の業界に進もうとしている皆さんにとって絶対にタメになります」
…と、何の前触れもなしに私を指してそうおっしゃってくださったのだ。
アタしゃビックリ仰天してしまってネェ。
うれしいやら恥ずかしいやら…イヤ、メチャクチャうれしかったナ。
鬼塚さんにはそんな恩義があるのだが、自身のご商売の関係もあって現在はMarshallのアンプをお使い頂いていない。
それゆえ残念ながらMarshall BlogでRAILROADをお取り扱いできないのだが、この日も『激突』の主旨にふさわしい魅力的なハードロックのステージを展開していたことを申し添えておく。
そして鬼塚さんにはこの場をお借りして改めてあの時のことについて御礼申し上げる次第である。13vさて、いよいよ『激突 vol.9』のトリ、SUPERBLOODの登場!20坂本英三0r4a0685 OKAHIRO40vAXL50vMAD大内60vオープニングは「Enter a New Phase」。
既存曲「Runaway Train #14」がバリバリのメタル・テイストを蓄えて戻って来た!
70初っ端から飛び出したOKAHIROちゃんのハードにしてメロディアスなソロ。80vもちろんOKAHIROちゃんはMarshall。
「JMP2203」と「1960A」。90v「2203」というと、「はっぴゃく、はっぴゃく」と1981年にスタートした「JCM800シリーズ」のイメージが固定しているが、「2203」はMarshall初のマスター・ボリューム搭載モデルとして1975年から生産されており、OKAHIROちゃんの「2203」は今ではレアな1976年製の初期型だ。100この「2203」が海を渡って日本に入って来たのは1976~1977年のことになろうか。
リア・パネルを見ると、この頃には既に日本国内総輸入販売元になっていた「日本楽器製造株式会社=現ヤマハ株式会社」の消費電力表示のステッカーが貼ってある。
最近この辺りの歴史でオモシロいことを発見したので、連載中の『マーシャル・ブログ博物館』で近くそのことを書こうと思っている。
「日本で最初にMarshallを輸入販売したのはダレか?」ということね。Img_6472Rescue me~!!!!!!!!!
英三さんの気合が入りまくった絶叫に続いて…110vOKAHIROちゃんのギターでスタートした2曲目はその絶叫通り「Rescue Me」。
Marshall Blogではこの曲のビデオ撮影の様子を以前レポートした。120vコレも既存の曲だが、AXLさんと…130vMADさんがクリエイトするストレートなロックビートに一段と磨きがかかってよみがえった!
140vマイナーのパートでのOKAHIROちゃんのソロも実にシャープ。150昔から思っていたんだけど、コレってとてもいい曲だよね。
英三さんの激烈なシャウトがあまりにも素晴らしい。0r4a0690 「楽屋でOZMAさんに『我々の前に前説はないんですか?』と訊きましたら『カンベンしてくださいよ!』って言われました。
長時間にわたる中、残ってくれたお客さん、イベントを盛り上げてくれた我々の前に出てくれたバンドの皆さん、ステキな音を作ってくれたハコの皆さん、ありがとうございます!
今夜は短い時間ですが我々の魅力を皆さんにお伝えできるようガンバっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!」S41a0976「今日はボクが入ってから12本目のライブなんですが、昨日はワンマン・ライブだったんですよ。
18曲、すべての曲を演ったんですが、体調が良かったので3回ぐらいハイキックをしたんです。
自分としては田原俊彦ぐらい足を上げていたつもりだったんですが、お客さんにはサザエさんのエンディングにしか見えなかった…というね。
今朝は今日に備えて朝からウォーキングをしようと思ったんですが…歩けないんですよ!
なのでハイキックはできませんが最後までよろしくお願いします!
ところでゴキゲンですねアニキ!」S41a1145「超うれしいよ!
昨日も今日もライブができてゴキゲンだよ!
毎日ライブをやったらみんな付いて来てくれるかい!」
「イエ~!」
S41a0997英三さんが加入してから約1年。
水面下で既存曲の歌詞を書き直したり、個人的にレコーディングをしたりして「スパブラ度」を自主的にアップしてきたそうだ。
そしてこの日、ついに新曲をお披露目した!320タイトルは「The Last Man Standing」。330SUPERBLOODのレパートリーらしい混じり気のないロックの魅力に満ち溢れた1曲。
しかし、やっぱり真空管のギター・アンプが出す音ってのはいいナァ。340vこの時に初めて聴いたファンも多かったろうが、大ウケだった。350OKAHIROちゃんが弾くリフから「Have a Blast」。290vこの曲も「Ride the Tide」という既存曲が元になってはいるが、お色直しを経て完全に現在のSUPERBLOODの自家薬籠中のモノになっている。300わかっちゃいるけど、楽しいね~。
聴いた途端にすぐノレる…やっぱり「ロック」という音楽はこうであって欲しいわ。0r4a0642_2 「今日初めてSUPERBLOODを観る方はいらっしゃいますか…今日のこの出会いを忘れないようにね、一緒に生きて行きましょう!
去年の4月にオファーをもらって、OKAHIROがどうしても年内にライブをやりたいというので11月に2本演った後、香港やタイでも演りました」170v「で、アマチュア・バンドみたいにココでメンバー紹介してもいいですかね?
まずはマッド~!」190v「イェェェェェェイッ!ただ今ご紹介にあずかりました坂本英三の親友、MAD大内です。
みんな最高だ!
これからもっともっと楽しむゼ~!」
英三さんとは41年のお付き合いで、その間一度もいさかいがなかったというほどの大の仲良しなのだそうだ。200v「これからはメタルだゼ~!
メタル道を…メタル道をエ~メタル道をまっしぐらに…。
とにかくズッとメタルが演りたかった時にこの人が来てくれたんだよ!
バッチリだよ!」S41a1002 ちょうど英三さんもメタルを演りたいと思っていたところにオファーしたのがAXLさん。
「英三さんをクドいてしまいました…ファンの皆さん、ゴメンなさい!
こんなSUPERBLOODでいいですかッ?
SUPERBLOODで世界を目指すぜ~!」220vアルバムの紹介の他、今後の予定を発表した。
エキサイティングな企画が目白押しだ!230楽しい時間は過ぎるのが早いものでございまして…SUPERBLOODのステージも最終セクションに突入する。
英三さんがコールした曲名は「Innocent Killer」。240ハードな中の耳馴染みの良さが際立つコレもSUPERBLOODの魅力あふれる1曲。250v勇ましい「♪ウォウォウォウォ」の合いの手がとても気持ちよい!260vワウワウ・ペダルを踏んでロックのギター・ソロのお手本のようなプレイを聴かせてくれたOKAHIROちゃん。270vMADさんのブッ放すロック・グルーヴも特Aランクだ!280v続けて「RUNNING WILD」。
OKAHIROちゃんがMarshallの出す分厚いディストーション・サウンドでリフをキメた!360vリズム隊の2人が鉄壁のコンビネーションで猛然と疾駆する。370vまさに極上のドライビング・ナンバー!380v「running wild」とは「自由奔放に振る舞う」とか「制御がきかない」という意味。
まさにソレ!
昔、『お熱いのがお好き(Some Like it Hot)』という映画でマリリン・モンローが同名の曲を歌っていたが、そっちも激烈にスウィングするドライビング・チューンだった。400vそして4人が一丸となって本編を締めくくったのは「Blazing Love Storm」。
まさに盛り上がりの頂点!410v 420v 430v 390v大きな大きな歓声を浴びて本編を締めくくった!440SUPERBLOODの屋台村はこんな様子。15そしてアンコール。
「アンコールありがとうございます。
縁があって、こうやって7曲だろうが、18曲だろうが終わりまでたどり着くことができるんだろうか?というぐらい自分を出し切るライブができるバンドに巡り合えたことをうれしく思っています。
ブッ倒れるぐらいまでやり続けて行こうと思います。
皆さんも身体に気を付けて、オレたちと一緒に令和という時代、昔話で終わるミュージシャンではなくて  常に夢を語り合えるバンドとファンとしてつながっていければと思いますのでこれからもよろしくお願い致します!」450vそして「このバンドの要、精神的な柱、そして地雷」とOKAHIROちゃんを紹介すると…。
OZMAさんがケーキを手にして登場!4603日前がOKAHIROちゃんの誕生日だったのだ。
みんなで「♪ハッピーバースディトゥユ―」を歌って…470フウ~。480うれしそうなOKAHIROちゃん。490v「ありがとうございます!
昨日だけだと思っていたのでビックリ!
この2日間のことは一生忘れません。
みんなも一生忘れないでくださいよ、ボクのこと!」S41a1101 そしてMADさんがアル・ジョルソンの名セリフ「お楽しみはこれからだ~!(You ain't heard nothin' yet!)」と叫んでアンコールに応えた。510v取り上げた曲は「You Mean So Much To Me」。520v演っている方も観ている方も最高に楽しそうなゴキゲン極まりないなステージだった。530vそう、ロックはこうあるべきなのだ!540v「ありがうございました!」
こうして『激突 vol.9』がにぎやかに幕を下ろした。
あ~、楽しかった!
  
SUPERBLOODの詳しい情報はコチラ⇒SUPERBLOOD Official Web Site
560 <おしまい>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月30日 (木)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~NERVOUS BREAKDOWN

5つのハードロック/ヘヴィ・メタルバンドと前説がシノギを削るイベント『激突』。
その第9回。12_gk9CRIMZON FLAREに続いて2番目にステージに上がったのは『激突』の主催バンドNERVOUS BREAKDOWN。40「皆さん、こんばんは!
NERVOUS BREAKDOWN、堀真路のラスト・ステージです!
最後まで楽しんでいきましょう。
声を出してください、オーイエイ!」
さっそくOZMAさんから檄が飛ぶ。50v1曲目は昨夏に発表したセカンド・アルバム『BREAKOUT』から「I Don't Care」。60コレは『BREAKOUT』。
この日演奏した8曲中の6曲が本作からのチョイスだった。320Rieko70vakko80vOtochi(以下「乙部さん」)90v臼井OZMA孝文95vそしてこの日のステージを最後にバンドを離れるShinji。100v今日のShinjiくんのMarshallは「JCM900 4100」と「1960A」。110v_2初っ端からバッチリとソロをキメるShinjiくん。
ああ、このギター・サウンドをNERVOUS BREAKDOWNで聴くことができるのが今日限りとはナント寂しいことか!120v「NERVOUS BREAKDOWNです。
どうぞ最後まで楽しんでいってください!」130vギターとベースのオクターブ・ユニゾンのリフで始まった2曲目は「Love Into The Fire」。140v乙部さんの重いリズムに乗って…160vRiekoさんが気風よく歌い込む。150vakkoさんの分厚いサウンドのオルガンから…170Shinjiくんのシャープなギターが切り込んで来た!
本当にコレでヤメるのかね?
どうも信じられないな。180v最後は「♪バッバッバッ」で大盛り上がり!190「サンキュー!
改めましてこんばんはNERVOUS BREAKDOWNと申します。
今日はなんとギタリストの堀真路のNERVOUS BREAKDOWN最後の日となります。
応援に駆けつけてくださりありがとうございます。
彼ならこれからもシッカリと前に進んで行ってくれると思います」200v「この5人で音を出すのは今日で最後なので濃ゆ~くイキたいと思いますので、みなさんもついて来るように…イヤ、ついて来てください!よろしくお願いします。
まだ2番手ですよね。
今日は一晩中熱いでしょう。どうぞ最後までよろしくお願いします!」210キメとShinjiくんのギターでスタートする3曲目は「This Love」。210v「♪This love!」
軽快なビートで「この愛が永遠に続きますように」と歌うRiekoさんがとても魅力的だ。220背中合わせのOZMAさんとShinjiくん。
2人のこんなアクションも今日で見納めだ!230そしてShinjiくんが曲調にピッタリと合わせて弾くソロは実にクール!240vファースト・アルバムから名曲「Raindrops」。250akkoさんのやさしいピアノに包まれて…270vRiekoさんが情感豊かに美しいメロディを歌い込むと…0r4a0378 OZMAさんとakkoさんのコーラスが曲を一層ドラマティックに演出した。280vバラードでも乙部さんのシャキシャキとしたビートが実に気持ちイイ。290vそしてこの曲でもShijiくんがMarshallとストラトキャスター・モデルの組み合わせで「エレクトリック・ギター」という楽器の音の魅力をタップリと聴かせてくれた。
やっぱりこのギターの音に注目している人が多いね。300v「涙に濡れる『Raindrops』でしたね。
64歳を泣かした32歳の男…堀真路、オン・ギター!」310「64歳の気持ちなんて全然わからないですよね…親の心子知らず。
ボクの息子ではないですよ。
全然息子ではないですけれども、息子のつもりで育てて来たコノ6年間が塵と霞んでいきました。
それで真路くんとお別れになります。
『蛍の光』が流れる時間です」320vOZMAさんの涙のMCから乙部さんのフィルで「Like a Cloud」がスタート。330思わず身体をゆすりたくなってしまうこの楽しい1曲はその乙部さんの作品。340ホーン・サウンドによるakkoさんのファンキーなソロ。350vShinjiくんはロック・フィーリング溢れるフレーズでソロをまとめた。S41a0221 この2人のコンビネーションをシッカリと瞼に焼き付けろ!370vそのまま続けて乙部さんが叩き出すビートに乗って…390vRiekoさんが客席をアオる。
「Are you nervous?  Are you nervous? Are you nervous?」400ココでもakkoさんのホーン・セクションが大活躍!410もちろんこのゴキゲンな曲は「Are you nervous」だ!420vお客さんが「♪Nervous」の合いの手を入れて盛り上がる~!430「残すところあと2曲となりますが、ホントに6年間、堀真路を愛してくださりありがとうございました。これからも彼をよろしくお願いします。
そしてNERVOUS BREAKDOWNもよろしくお願いします!」S41a0616 「掘真路なんてどうなったって若いんだからどうにでもなるんですよ!
ほっといてもいいんです。
ボクたちなんです。
よろしくお願いしますよ~!」460vすると乙部さんが入り込んで来て…490vベースと即座にリズム・アンサンブルを組み上げる。
コレだけでウキウキするヤツよ。480v「飛ばしてイキますよ!声を出して行こうではないか!
いくよ!…オ~イエイ」
「オーイエイ」
Riekoさんとお客さんのパワフルなコール&レスポンス。470「♪テミテミテミテミ…(『Take me』が音便変化しているところ)」
「♪テミテミテミテミ…」500Reikoさんから叫ぶ
「オン・ギター、堀真路!」510もちろん曲は「Take Me Back」だ!520セカンド・アルバム『BREAKOUT』のキラー・チューンのひとつだけあってRiekoさんの声にますます気合がこもる。S41a0519 OZMAさんのベース・ソロ炸裂!0r4a0526〆はバキュ~ン!540「レッツゴー、Shinji!」
再びRiekoさんから気合が入って「550vまたakkoさんのオルガンが大変にエキサイティングなのだ!560v盛り上がりは最高潮!570v「OK!本当に最後の曲となりました。ありがとうございます。
いくぜ!ラスト!」580最後に持って来たのはファースト・アルバムから「Come on」。
赤く熱せられた鉄球がステージから投げつけられるような灼熱のパフォーマンスを繰り広げる5人!
590v 600v 610v 620v 630vShinjiくんはNEVOUS BREAKDOWNとの別れを惜しむかのように最後の最後までギターをかき鳴らした。640v「ありがとうございました!ありがとう真路くん!
また遊びに来てね…お金払って観に来てヨ!
NERVOUS BREAKDOWNでした」660v「ありがとうございました~!」
こうして堀真路のNERVOUS BREAKDOWNの最後のステージが終了した。
 
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒GET NERVOUS
650OZMAさんが前説で力を込めて語っていた物販。
この日のNERVOUS BREAKDOWNの屋台村はこんなようす。20セカンド・アルバム『BREAKOUT』仕様のTシャツも好評だった。30v最後に…既報の通りShinjiくんの後任としてNERVOUS BREAKDOWNでギターを担当するのは、この日の冒頭に出演したCRIMZON FLAREのユキくん。
ユキくんも筋金入りのマーシャリストだ。
コレからもユキくんがNERVOUS BREAKDOWNのギター・パートを華々しく彩ってくれるに違いない。
楽しみだ!155vそして、Shinjiくん。
彼ならではのMarshallサウンドは実に魅力的だった。
その音と華麗なギター・プレイでこれからもギンギンに活躍してくれることを期待している。
Shinjiくん、ひとまずお疲れさまでした!1702<つづく>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月27日 (月)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~CRIMZON FLARE

第9回目を迎えるNERVOUS BREAKDOWN主催の『激突』の第9回目。
OZMAさんの楽しい前説に続いて…10vCRIMZON FLARE登場!20Keiichi(以下「Kちゃん」)30vユキ40vReanne0r4a0200ShokoS41a0101_2おとは70vさて、今日のユキくんのMarshallはナニかいな?80「Vintage Modern 2466」と「1960A」だ。90v「真空管のロールスロイス」と言われる「KT66」をパワー回路に搭載したVintage Modernは100Wモデルが「2466」。
50WだとKT66が2本になるので「2266」だ。
2006年当時Marshallに在籍していたエンジニア、「スティーヴ・ドーソン」の作品。
この2つの4ケタ数字のモデル・ナンバーは「1962」や「1959」といった従来の採番のロジックとは縁もゆかりもないが、わかりやすくていいじゃないか。
日本人で最初にこのアンプで音を出したのは…多分私。フランクフルトでのミーティンの時のことだった。
親友が作ったということもあって、私も大好きなモデルだった。
よくスティーヴはこのモデルの特長を「JTM45のサウンドを現代の使い勝手の良さで再現する」と表現していた。100コレは発表に際してイギリスで制作したブロシュア。110こんなモノを後生大事に保管している人なんて世界でほとんどいないのではなかろうか?
今からちょうど20年前のアイテム。
Marshallファンの皆さん、安心してください。私はアンチ断捨離だから!120かなり厚手のテッカテカの光沢紙を使っている。
いかにMarshallが気合を入れていたのかがわかるというモノだ。
やっぱり紙はいいネェ。
結局は紙じゃないと記録は残らないんですよ。
そういう意味では、世界史的に最も文明が早くから栄えていたのは中国だという説がある。
理由は…他の文明に先駆けて「紙を持っていた」から。130下は発売に際して使った広告のひとつ。
連載している『マーシャル・ブログ博物館』で紹介した通り、2006年にMarshallの(当時の)本社で開かれた発表会の時はダグ・アルドリッチがVintage Modernのデモンストレーションを担当した。
その後、来日したポール・ギルバートに2466を貸し出したこともあったっけナァ。140v今日はそのVintage Modernを従えてユキくんはバリバリとストラトキャスターを弾きまくってくれた。150vハイトーンやシュレッディング・ギター…OZMAさんが前説で紹介した通りのパフォーマンスがさっそく炸裂し、そのテンションをキープしたまま「Gate of Fate」へ。0r4a0087 疾駆するリズムに乗って耳ざわりのよいメロディを熱唱するKちゃん。180v今回初めておとはちゃんのドラムスによるCRIMZON FLAREの演奏を耳にしたがとてもいい感じ!
若さみなぎるドラミング!
190vドラムスが替わってもゼンゼン変わらないのがYukiくんの猛進するギター!200vKちゃんとの名コンビネーションで今日もガンガンやってくれている。
何とも楽しそうなこと!0r4a0081 「ありがとうございます。
OZMAさんの前説がオモシロすぎて!
どんなテンションで出て行っていいのかわかりませんでしたがCRIMZON FLAREです。
よろしくお願いします!
このスーパーなメタル・イベントに呼んで頂き本当にありがたく思っております。
ありがとうございます!」230v「個人的にはOZMAオズマさんといば『RAJAS』のイメージが強いんですね。
私、別でやっている『SEVEN SEAS』というバンドでそのRAJASのドラムスの福村さんにお世話になっていたんです。
そうした偉大な方々はもう60歳を超えていらっしゃいますが、あのバイタリティですからね。
私はまだ45歳になったばかりなんですけど、あんな偉大な先輩がいたら私もガンバらないといけないと思い知らされます」240「ホントに今日は良い1日になりました。
この後先輩方がお出になられます。
我々CRIMZON FLAREは皆さんを盛り上げるために一生懸命やりますので一緒に楽しんでいきましょう!ガンガン盛り上がる曲を用意してきましたので最後までよろしくお願いします!」
250vディープ・パープルの「Mistreated」を弾くユキくん。260vそこからそのまま「Fight Forever」のリフへつなげた。270問答無用のドライビング・ナンバー。
Kちゃんの絶叫が冴えわたる!280Reanneさんと…290ユキくんが合わせるユニゾン・フレーズのパートからスリリングな2人のソロ・バトルへ!300その2人を猛然とプッシュするShokoちゃんと…310vおとはちゃん!320続けて「Fire Bird」。330この曲は初めて聴いた時に一発で覚えた。
340それはShokoちゃんが凛々しいコーラスを添える「♪ファイヤーバ~ド」というくだりがあまりにも印象的だったから。
Shokoちゃんは全編を通してコーラスでも大活躍!350vココでもギターと…360キーボードの掛け合いがエキサイティングに展開する。S41a0150みんなで「♪ファイヤーバ~ド」を合唱して大盛り上がり~!380「ありがとうございます。
初めて我々を見たという方もいらっしゃると思うんですが、皆さんも我々と一緒に笑顔で手を上げて、こんなバカみたいな曲にお付き合い頂いてありがとうございます。
こういうわかりやすい、そしてちょっとダサい、でもなんか懐かしい…そういうパワーメタル・バンドが
CRIMZON FLAREでございます。
今後とも、是非ごヒイキのほどよろしくお願いします」390v「この後はあの前説の方がご登場されます。
もう抱腹絶倒、そしてカッコいい!
我々はあと2曲…全身全霊を込めていきますが皆さん準備はいいですか!
まだまだイケますかッ?!」
イケます。
お客さんは入場料を払ってくださっています。
だから心配などしなくても最後までイってくださいます。400「オレたちの歌」と紹介したのはその通りのドンズバ、「CRIMZON FLARE」という曲。
ユキくんのギターからスタートだ!410v「flare」というのは英単語としては「揺らめく炎」という意味だが、こりゃ「揺らめく」どころじゃないぞ。
大火事だ!
420この曲も一発で覚えた。
理由は「FIRE BIRD」と同じ。
「♪ウォ~ウォ~ クリムゾンフレ~ア~」のパートが強烈過ぎるのだ!
430Shokoちゃんのソロ!440v続いておとはちゃん!450vユキくんのソロから…460vReanneさん!S41a0155 「We are CRIMZON FIRE!」
500ユキくんのギターが再び燃え上がり…480vKちゃんは死ぬほどの大絶叫!490CRIMZON FLAREの出番の最後を飾ったのは「Rising Fire」。
このチームは「fire」だの「flare」だの、「火」関連の曲が多いな。
火の元には十分に気をつけなさいよ!510ということで炎のように燃え上がった5人!520v 
540v 530v  550v 0r4a0294「ありがとうございました~!」
会場の雰囲気を存分に盛り上げてトップ・バッターの重責を見事に果たしたCRIMZON FLARE!570この日の屋台村のようす。

CRIMZON FLAREの詳しい情報はコチラ⇒Official X
S41a0012<つづく>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月24日 (金)

激突vol.9 Hot Melty Hard Rock~臼井OZMA孝文

臼井OZMA孝文率いる「NERVOUS BREAKDOWN」主催のイベント『激突』。
去る3月末、その第9回目を開催した。
題して『Hot Melty Hard Rock』。
ハードロックへのOZMAさんの敬慕の念がタップリと詰め込まれたいつも通り充実した内容のショウだった。
この激突の魅力はOZMAさんチョイスの愛すべき筋金入りの旧来型のバンドが競演を繰り広げるだけでなく、OZMAさんの前説も大きな味わいどころとなっている。
イヤイヤ、巷間ではむしろOZMAさん自身がこの前説をやりたいがために企画しているのではないか?とウワサされているようだ。
でもそれだけのことはあって、ショウが幕を開ける前の10分から15分の間、OZMAさんが実に巧みにオモシロおかしく、時には傍若無人なトークで目の前のお客さんを大いに楽しませてしまうのだ。
もはやオープニング・アクトを演じる「前説」という名前のソロ・アーティストとして取り扱って差し支えないのではあるまいか?
これまでMarshall Blogでは幾度となくこの激突のシリーズに限らずOZMAさんの前説を文字にしてお届けしてきたが、今回の弁舌も素晴らしかった。
その舌鋒の鋭さを完全に再現することは到底不可能だとしても、イベントの重要な瞬間をひとつの読み物として記録しておくのも大きな価値があるのではないか?と考え、今回は「前説だけの記事」を編んでみた。
Marshall Blog2,579本目にして初の試み!
そう!演奏シーンなし、前説トークだけの「ライブ・レポート」だ。
イエイエ、伊達や酔狂でやっているワケではござらんよ…真剣です。
昔で言えば「講談本」みたいなモノだ。
ちなみに「日本の三大出版社」の一角である「講談社」はその名前の通り『講談倶楽部』という講談の雑誌で成長した出版社ですからね。
ちなみに三大出版社の他の2社は「小学館」と「集英社」とされているそうだ。
そして小学館と集英社は元は同じで、小学館の娯楽誌部門を分離独立して作った会社が集英社なんだよ。12_gk9ついでにやっておくと、下は文京区千駄木にあるマンション。
講談社はココからスタートした。Img_96011909年(明治42年)に「雑誌王」の異名をとった「野間清治」という人が「大日本雄弁会」として設立したのがことの起こり。
講談社は完全な同族経営のいわゆる「老舗企業」で、現在の「省伸(よしのぶ)社長」で7代目だというのだからスゴイ。
加えてスゴいのが省伸社長の父方のおジイちゃんがナント「阿南惟幾(あなみこれちか)」だというのだから恐れ入る。Img_9600阿南惟幾は「鈴木貫太郎」内閣の時の陸軍大臣…要するに敗戦時の陸軍大臣だった。
1931年の満州事変を主導し、「柳条湖事件」を引き起こした天才軍事作戦家「石原莞爾(いしわらかんじ)」とは陸軍大学校の同期で、石原も阿南を認めていたという。
阿南に対しては天皇陛下の信頼も厚かったが、「ポツダム宣言」が受諾された昭和20年8月15日、割腹して自決した。12_anami 以上…私の前説終わり。
 
開演に先立つこと15分。
客席エリアで待機していた「臼井OZMA孝文」がスックと特設ステージに上がり、まずは客席エリアを睥睨した。0r4a0034_2そして「スーパー前セッツァーOZMA」のステージがスタートした! 
「前説のために今日ココに来ました。
そのついでに『NERVOUS BREAKDOWN』でベースを弾いて帰ろうかな?と思っておりますので最後まで楽しんでいってください」
10「さて、本日コチラで開催されますのは『Hot Melty Hard Rocks 激突 Vol.9』でございます。
選りすぐりのヘヴィメタル、ハードロックのバンドを私が集めたんですよ。
皆さん、感謝する先は各バンドではなくて…です!」
「ありがとうございます!感謝していま~す!」…お客さんのノリもバッチリ!
「本日は5バンドが登場しますので各バンドを紹介しましょう」0r4a0016「トップバターは紅蓮の炎『CRIMZON FLARE』」20「マァ、なんちゅ~てもココは速弾きと様式美とハイトーンですね。
それに圧倒されてください。
2番手に登場しますのは私が何気なくベースを弾いておりますNERVOUS BREAKDOWNです」30v「NERVOUS BREAKDOWNは本日、ギタリストの『堀真路』が脱退します」
40「32歳ですからね。
64歳の私が捨てられるという…この悲しい気持ちがわかるでしょうか?
世間でも年の差婚とかいうのは大抵ダメになるじゃないですか。
小柳ルミ子、五月みどりもそうでした。
紀州のドンファンに至っては死んでしまいました。
今回の場合、私が死ぬワケではありませんので快く堀真路を見送りたいと思っております」
60「今日は堀真路くんが最後ということで来てくださった方々もたくさんいらっしゃると思いますが、彼が脱退するということは、いろいろ考えなくてはならないことが生じるワケです。
例えばこの5人の絵ヅラのTシャツも今日限りということになります。
もう昨日から1,000円で叩き売りをしております。
CDは3,500円…それを買って頂ければ付いてくるんです。付いてくるんですよ!
『イヤや』言われてもムリヤリ差し上げる!」
0r4a0016_2 「そこらでバラ撒いているチラシと同じくらいの値打ちしかないとか言わんといてくださいよ。
昨日富士で花咲爺さんのようにかなりバラ撒いてきましたのであと3枚しかないんですけどね」
下はこの日の屋台村のようす。70「そんなことで渾身の40分間のステージをさせて頂きます。
その時のMCでは堀真路の脱退について触れないので、この前説の私の時間を利用して報告させて頂いているということでございます。
ワガママでスミマセン…でも主催者はいろいろなことが出来るんです。
第3番手に登場しますのは『VELL'z FIRE』。
そして4番手は『RAILROAD』」0r4a0032 「トリはですね…昨日?一昨日ですか?
ハッピー・ハッピー・バースデイだったギターのOKAHIROさんの『SUPERBLOOD』です」90「SUPERBLOODはナニげに昨日ワンマンをやっているんですよね…知らなかった。
なんで昨日、一緒に富士に来てくれへんのかな?と思ったらワンマンをやるので来てくれなったんですね。
ヒドい話ですね…なんて、こうやって私は敵を作っていくんです。
敵の作り方、皆さん、わかるでしょ?こういう風にしていくんです。
昨日のアニマル・ネストの打ち上げの〆がどんなやったかお話しましょうか?
『SUPERBLOODブッ殺す!』とか『ブッ飛ばす!』って言いながら燃え盛っていたんですよ。
そんなハードロック、ヘヴィメタルの5バンドの火花散るバトルが今日は展開するというワケです」100v「もうすでに疲れてしまったかと思います…スミマセン。
まさか前説からお客さんに座りこまれてしまうとは!
もう終わりますからね。
昨日も4バンドで5分のつもりが10分しゃべってしまいましたからね」
ホント、短い時間で思っていることをしゃべりきるということは実にムズカシイ。
昨年、ある音響製品の関係者を前に「Marshallの歴史」を説明したんだけどアレにはマイったわ。
だって専門学校なんかでやる時には2、3時間タップリかけてやるヤツを「15分でやってください」っていうんだもん。
こっちは思い入れがタップリあるものだからそんなの土台ムリな話なんだけど、何とか詰め込んで20分で収め込んだ。
あ、ナニか「Marshallの講義」みたいなお仕事があればよろこんで引き受けますのでよろしくお願いします。12_sk 「さて、この激突シリーズですね…NERVOUS BREAKDOWNが主催でガンバっておりますが、色んなバンドと火花を散らして、そして刺激し合えるというイベントなんです。
本当にうれしいです。
お客さまもお目当て以外のバンドを観て『コレはいいな!』と思ったら物販に行かなくてはなりません。
NERVOUS BREAKDOWNいいな、NERVOUS BREAKDOWNのベースの人いいな、やっぱりNERVOUS BREAKDOWNいいな…と思ったら物販へゴーです。
もう、好き勝手言ってスミマセン…主催ということで!エヘヘ」
80v「そして今日はSUPERBLOOD以外は写真や動画を撮影してもらってOKです。
太っ腹です。
イエイエ、別にSUPERBLOODがケチや言うてるんじゃないですよ。
撮らせてくれないだけです。
それを世間では『ケチ』と言います。
『いいやんけ、撮らせろや』思うんですけどね。
代わりにボクがこっそりと撮ってその写真データを売ろうかな?…こうやって嫌われていくんですね」130「今日は5バンド耐久になりますので、疲れてチョット座りたいという人はアチラの方に椅子がありますのでそこで休んてくださいね。
最初から椅子を使って頂いたらヨカッタですね。今頃言うてスミマセン。
ホント気がまわらないなぁ~…と、そんな感じでございます。
さぁ、あと2分少々で始まりますよ。
いんですか、始まっても!
元気ですかッ?!
今日は天気ですか!?…最近、今頃アントキの猪木にハマっているんです」0r4a0029「しかし、ハードロック好きの方がこれだけいらっしゃるんですね。
ビックリします。
X-Rayのボーカルの藤本さんがいつもこう言うんです。
『ハードロックっつうのんは、オリコンとかそういうチャートのナンバーワンになる音楽じゃないけれど、日本中にハードロックが好きな人がいるのでこれからもズッと愛しつづけてください』って。
そして『良い音楽だと言って子供やお孫さんにも引き継いであげてください』って言うんですが、お孫さんや子供さんが来た試しはありません。
この世代でハードロックは終わろうとしております」0r4a0017「しかし決して終わらせてはなりませんよ…皆さん、わかっていますか!
140OZMAさんが声を荒げておっしゃっていることはホントだよ。
日本は「紫」だの「虹」だのと、ハードロックやヘヴィメタルがまだ盛んなように見えなくもないが、コレは恐ろしく小さなコミュニティの中だけの話であることを知っておいた方がよい。
従前からわかっていたことだけど、藤本さんがおっしゃる通り若い血を入れないとこのままではホントに終わるよ。
ここ数年、演者の皆さんの高齢化が極端に進んでその危険性がより一層あらわになってきたようで、特に今年に入ってからそれが一段と顕著になっているように感じる。
長~いこと同じことをやってきているから肌感覚でわかるのだ。
加えてプレイヤーもさることながら並行してリスナーの年齢層も高くなってしまったことも併せ知っておくべきだろう。
実はコレが一番危ない。
音楽に限らずどんなに良いモノを作り出しても受け取り手がいなければ何の役にも立たないからね。
戦前の琵琶語りや浪曲なんてのは、老若男女を問わず日本中の人が夢中になっていたがキレイに消滅してしまった。
浪曲ファンはまだいらっしゃるのかな?私も結構好きです。
また、ラテンやハワイアンなんてのも同じ。
かつてどんなに人気があったとしても消滅してしまった音楽なんていくらでもあるからね。
「ハードロックやヘヴィメタルは琵琶語りと違う」なんてことは誰が言えよう?
プロッグ・ロックも同様。
要するに消費者が離れて金にならなくなった時点でおしまいなのよ。
しかし、もちろん私はそうした音楽の大の味方で、それゆえMarshall Blogの内容もご覧の通りになっているワケだけど、海外の音楽関係者なんかに接すると日本のハードロック/ヘヴィメタルのおかれた状態がい~か~に~ガラパゴスになっているかを実感するよ。
Marshallだってウェブサイトを見ればモノすごく変化してしまったことが一目瞭然でしょ?
もう鋼鉄やガイコツや大蛇とは縁を切ったんだよ。
だったらOZMAさんや藤本さんが提唱するように日本だけでも強情にハードロック/ヘヴィメタルの灯を明るくともし続けようではないか!
そのためには若い人を巻き込むしかない。
そして、OZMAさんが企画するようなライブをみんなで盛り上げていこう!

「『激突 vol.9』のトップバッターは…
耳をつんざくハイトーンを聴け!ギターと鍵盤のハーモニーに酔いしれろ!
CRIMZON FLARE~!」
…ということで楽しいOZMAさんの前説に続いて『激突』の9回目の最初のバンドが紹介された。
 
臼井OZMA孝文の詳しい情報はコチラ⇒OZMA"HARD ROCK PRESS"Xx腕利きたちがブッ放す三者三様のMarshallサウンドも楽しみだ!12_mars<つづく>
 200(一部敬称略 2026年3月29日 上野音横丁にて撮影)

2026年4月22日 (水)

East Of Eden Spring Tour 2026 ~Growing~

長い長い行列を作っていたお客さんをすべて飲み込んだ薄暮の「豊洲PIT」。
今日はEast Of Edenの春のツアー『~Growing~』の千秋楽。
Img_6358場内はどこもかしこもギッチギチ!
スゴイ人!Img_6351_2ロビーに飾られらた関係者各位から寄せられた華やかな祝い花の数々。Img_6352可愛いイラスト付きのお花。
大勢のファンが写真に収めていた。
Img_6357定刻となりオープニングSEと満員の客席から湧き上がる大歓声に包まれてステージに姿を現した5人がまず演奏したのは、昨年10月にデジタル・リリースしたシングル曲「Our Fate」。10Ayasa30湊あかね118a0136 MINA40vMIZUKI50vYuki60vYukiちゃんはもちろんMarshall。
ショウの全編を通して「JVM410H」と「1960A」と7弦ギターで超図太いサウンドを聴かせてくれた。70vその轟音でさっそくソロをキメる。
008a0036ハードな、そしてドラマティックな幕開けからの2曲目は凄まじいブギ「Eden」。
問答無用でカッコいい。ブギはいい。
ゴキゲンなグルーヴに乗ってあかねちゃんがカミソリのような切れ味でシャウトする!
20vコレで少なく見積もっても会場の熱気がギア2つ分はアップした。
80今回からステージのポジションが下手へ引っ越しとなったYukiちゃん。
早速そちら方面のお客さんにステージの上からごあいさつ。90vそしてコンパクトながらこの曲でも強力なソロをブチ込んだ。75v最初のMCではあかねちゃんがメンバー紹介をしてひと言ずつご挨拶。
「皆さん、元気ですか~?
今日はツアーファイナルらしく思いっきり楽しんで帰りましょう!
よろしくお願いします!」110vMCに続いては「花美」。
アラ?もう出しちゃう?
イヤ、個人的に好きな曲なものですから。
118a0135 お客さんとのド迫力のコール&レスポンスに続いて…
008a0421超強力なヴァイオリン・ソロ!
Zzxawギターを持ち替えたYukiちゃんもガッチリとしたソロ・プレイを聞かせてくれた。
このギターも7弦だ。130vそれにしてもお客さんのレスポンスがスゴイのなんのって!
118a0151AyasaさんとYukiちゃんが奏でるイントロから「無重力飛行」。140「これからスーパージャンプします。集大成見せてよ、みんな!
セ~ノって言ったら飛んで!」
あかねちゃんの音頭でみんなで大ジャ~ンプ!150vココでセット・チェンジのMC。
前回指がツリそうになったというYukiちゃんを心配してMIZUKIちゃんが「今日の調子はいかがですか?」と尋ねた。
「今日は大分ラクです。ヘンな力が入っちゃって…」
超ベテランが入れてしまう「ヘンな力」とはナンだろう?…チョット気になるな。160転換完了。
メンバーの全員が着席してのアコースティック・セットがスタートした。170まずはYukiちゃんのギターの伴奏で…190あかねちゃんがシットリと歌い上げる「This Moment」。
転調を何度も繰り返す難しいメロディを情感豊かに完璧に歌いこなす。180vAyasaさんのヴァイオリンからスタートした次の曲は「残された果実」。118a0412 カホンをプレイするMIZUKIちゃんと組んで心地よいグルーヴをクリエイトするMINAちゃん。200_2Yukiちゃんはこの曲ではストラミングに徹し、リズム隊の2人と絶妙なアコースティック・アンサンブルを醸し出した。220v加えてお客さんの手拍子が曲のムードを盛り上げ、あかねちゃんの歌声が会場の隅々にまで行きわたった。210vこの後のMCであかねちゃんが「ツアーの感想を全部アコースティックに持って行かれるのもなんかシャクじゃない?」なんて言っていたけど、それぐらい印象に残る魅惑的な時間と空間だった。230続くMCではMINAちゃんのドラマ出演の話題から「マジカル小学生リリカ」の話に…と言っても私はゼンゼンわかりませんでしたが。
何やらYukiちゃんも「トゥインクルシャイン!マジカル小学生リリカ!」と叫んで楽しそうにポーズをキメて見せてくれた。240vマジカルな小学生から雰囲気をガラリと替えて「The Weight of Choice」。
250バラード調で曲はスタートし…260vクライマックスに向けて情熱的な演奏が展開していく。
バッキングのヴァイオリンが実に美しい!270次の「Unapologetic freedom」はまたまたガラリと雰囲気が替わってのドライビング・チューン。280あかねちゃんがマイク・スタンドをガッと握りしめて迫力満点のシャウトをブチかます!290客席はもう手の施しようがないぐらいの大盛り上がり!
380続いてはMINAちゃんのベースが♪バリバリブリブリとまず大炸裂。340v竿チームが台の上に乗って華麗に演奏するインストゥルメンタル・ナンバーは「Yellow Card」。310Ayasaさんのメロディアスで密度の濃いソロ。320v「パープル」、「レッド」…次々に色の名前が読み上げられる中MIZUKIちゃんが…118a0174壮絶なスティックさばきで極彩色のドラム・ソロを披露した!330そしてAyasaさんとYukiちゃんがテーマ・メロディを奏でて激走する…それが「Yellow Card」!350vエキゾチックな雰囲気から耳なじみのよいサビのマイナー・メロディへと展開するクダリがとてもステキな「螺旋回廊」。360中間部の5/4拍子で繰り広げられるバンド・アンサンブルがベラボーにスリリング!370矢継ぎ早にコレまたパワフルに「Darkside Lotus」。
扇子を片手にあかねちゃんが歌うメロディがこれまた大きな魅力なのだ。390次から次へと替わっていく音の情景はどれも絶対に聞き逃すことができない。400「早いものでサ、あともうチョットで終わっちゃうワケですよ!」
「エ~ッ!」と、いうことで、MCをはさんでココから最後のセクションに突入。
まずは「IKIZAMA」。410「歌って!」
お客さんとの大合唱が感動を誘う。420v「まだまだ暴れたりないよねッ!?」430お言葉に甘えて「Red Line」で大暴れダァ!440ステージ後方の上段からYukiちゃんがソロを送り込んで来た。
バッキングも含めてギターの音が実に良い!450そしていよいよ最後の曲。460「Chasing the Moon」を持って来た!470本編の最後を飾るにふさわしいドライビング・チューン。
お客さんの力強い手拍子がドライブ感に拍車をかける!118a0483台に上がったYukiちゃんが本編最後のソロを凛々しくキメた!490「EOE!EOE!EOE!…」
本編が終了し、メンバーがステージを離れるやいなや猛烈なアンコール。
そしてTシャツに着替えた5人が再びステージに姿を現して「Breaker」をプレイ。500「アンコールありがとう。
お待たせ!もう終わっちゃうんだけど、ココでいよいよ本領を発揮するよ、マジで!」
その前に恒例の「グッズ圧」のコーナー。
続いて6月のZEPPツアーの案内と記念撮影。
そして最後に演奏する曲を紹介する。510vココまでの伏線があって最後は「Judgment Syndrome」ということになった。
520「♪板についた美しい欺瞞 盲目な大儀の傲慢」
概念的な歌詞がシャープな曲調に乗って飛び出す人気ナンバー。
540vそんな人気ナンバーが最後の最後に飛び出して客席は大興奮状態!
盛り上がりに盛り上がって『~Growing~』の千秋楽の幕を下ろした。
530…と思ったらこの日はダブル・アンコールの大サービス!
ファンの皆さんは大よろこび!
ツアーの思い出を各々のメンバーが語った後…560「Shooting Star」を演奏してすべてのプログラムを終了した。008a0709 「ありがとうございました~!」570鉄壁のパフォーマンスで全18曲を完走した5人。
EOEの進撃は続く!580East Of Edenの詳しい情報はコチラ⇒Official Website590v 200(一部敬称略 2026年3月7日 豊洲PITにて撮影)

2026年4月 8日 (水)

MICHAEL VESCERA PROJECT~DAY OF THE “SEVENTH SIGN”<第2部>

今回のマイク・ヴェセーラの東京公演2日目の第1部は前回レポートしたように、マイクが参加したイングヴェイ・マルムスティーンの1994年のアルバム『The Seventh Sign』の曲の数々を再現した。
そして第2部ではMichael Vescera Project(以下「MVP」)のニュー・アルバム『Rebirth』からの曲の他、バラエティに富んだセットリストが組まれ、第1部で最高潮に達したかのように見えた会場の熱気はさらにそれを上回ることになった。10v_2当日の屋台村のようす。
バッチリ揃ったTシャツ類。20_2もちろんニューアルバム『Rebirth』も陳列。
このアルバムには『リバース~転生の一撃~』という邦題が付けられている。
つまりマイクが自国から遠く離れた日本の若者たちとタッグを組んで22年ぶりに発表した作品ゆえ「転生」という山田風太郎が耳にしたら喜びそうな表現が使われているのだ。
そのドンズバのレコーディング・メンバーがこれから『Rebirth』の曲を演奏しようてェんだから会場を埋め尽くしたファンの皆さんの期待は並大抵なモノではないワケよ。30_2さて、その第2部はまずYAMATOさんの切れ味の鋭いドラミングでスタートした。40vこの胸のすくこのドライビング・チューンはさっそく『Rebirth』からの1曲、「Innocent Man」。50ド迫力のリズムに乗って…008a0127 第2部でもノッケから快調にシャウトしまくるマイク!70v_2それに続くジエンくんのソロにもますます拍車がかかる。80vジエンくんはMarshall。
使用したのはJVMのジョー・サトリアーニ・シグネチャー「JVM410HJS」。
下は予備の「JVM210H」。90そしてスピーカー・キャビネットは自慢のMODE FOURキャビ「MF400A」と「MF400B」だ。
100v2曲目はMAJUSTICEのナンバー「Infinite Visions」。110_2耳ざわりのよいサビのメロディを携えてひたすらストレートにドライブ!
120ジエンくんは自らのMAJUSTICEナンバーとだけあってとりわけ密度の濃いソロを披露した。130曲の後半で入ってくるYAMATOさんの3連のバスドラムが耳を惹く。118a0187 そして早速第2部でもお客さんの大合唱が炸裂した!
<第1部>でさんざん書いたけど、このお客さんの合唱ってのは生のステージでしか味わうことができないライブの真骨頂だよね。
皆さん、英語バリバリよ。
それだけよく聴いている…だから雰囲気も上々ということなんでしょうな。
私もこの50年の間に数えきれないほどコンサートに通ったけど、演奏する曲をすべて知っていて、かつそれらをほぼ一緒に歌えることができたのはたった2回…「10cc」と「Zappa Plays Zappa」の時だけだったナァ。
合唱ではなく私だけの独唱でしたが…だから今日のお客さんがうらやましい。
幼い時に映画館でみんなと一緒に「ガメラ」を大声で歌ったことはあった。
140v「さぁナニを演ろうか…次の曲はみんな知っているだろう?
我々は違う曲名で呼んでいるんだけど…」118a0373 …と触れて次に取り上げた曲は「One Third Emotion」。
Siam Shadeの「1/3の純情な感情」。160この曲が好きだというマイク。
それだけにバッチリとキメて見せてお客さんをよろこばせた。118a0079 ジエンくんも楽しそうにソロを弾いていたナァ。180_3「ン、オレ?」
「イヤ、呼んでない、呼んでない!」190v_2「元気ですかァ~!」
と、マイクがMarshallのおジジに大サービスをしてくれた。
でもね、実はマイクは寅年で私と同じ年なんだよね。
5か月違いでマイクがお兄さん。
私なんぞはとてもRebirthなんでできないナァ。200v「楽しいね!」と短いMCをはさんで次の曲を紹介。210曲は「Butter-Fly」。
『デジモンアドベンチャー』のオープニング・テーマ。220_2コンパクトにまとめたギター・ソロは効果満点。210v_2ココでもお客さんが大活躍だった!250_2「ありがとう!ばたふら~い。 
それじゃ次はMVPのニュー・アルバムの中の曲をお届けしよう!」260v_2『Rebirth』から「Face Your Demons」。
悪魔に面と向かった時には、きっとこうして猛ダッシュすることになるんだろうな…という感じのドライビング・ナンバー。280vギターを替えたジエンくん。
ソロの中間部のメロディアスな展開はお見事!
290そして極めて音ヌケのよい図太いギター・サウンドが素晴らしいぞッ!
「それな」300vアニメタルUSAのレパートリーで「Pegasus Fantasy」。
今頃ナンですが「アニメタルUSA」といえば…私は「SOLDIER OF FORTUNE」名義で「LOUD PARK 15」に出演したマイクを見ているんだけど、それより前の2011年、アニメタルUSAでLOUD PARKに出演したマイクも見ていたことを思い出した。
「♪ゆ~けゆ~け~飛雄馬」と歌っていたのがとても印象的だった。
この時、クリス・インペリテリに普通の黒い「1960」を貸し出したんだけど、ステージに上がっていた1960がすべてが白かったのを目にして仰天した。
何やら白い素材のモノを器用に貼り付けていたんだね。
310vしかし、コレは本当に人気のある曲ですナァ。
320_21960年代にアメリカで放映された日本のアニメといえば「鉄腕アトム」や「鉄人28号」や「エイトマン」。
そんな世代のマイクがこの人気アニメ曲をきらびやかに歌ってみせた。320v再びYAMATOさんのバスドラムが迫りくる~!330ジエンくんもソロを華麗に弾き切った!350「♪センセイヤ~ッ!」
イヤ~、コレもお客さんの合唱がスゴかった!360 「ワオ!チョット訊きたいことがあるんだ。
ココにLOUDNESSファンはいるか~い?」
もちろん客席の反応は特大。
370v_2ジエンくんが弾くリフから期待通りの…118a0520 「Soldier of Fortune」だ!390v_2「♪ソ~ルジャオブフォーチュ~ン」
コレばっかり書いてで恐縮なんだけど、ホントにお客さんの歌声がスゴイんだもん!
マイクも相当気持ちヨカッタと思うよ。
見ている私もとても楽しかった!
400ジエンくんのソロにも大きな歓声が浴びせられた。410_2次は第2部の大きな見どころのひとつだった。
リズム隊2人をフィーチュアするコーナー。
まずはオリーがYAMATOさんが繰り出すゴキゲンなロック・ビートに乗って…430vゴリンゴリンと弾き出した。
420v弾きながら1人だけとなったステージを闊歩するオリー。440_2コレがガチャガチャと細かいフレーズを弾くのではなく、ピックを用いて延々とひとつの音を弾いていくリズム・スタイルのソロ。
コレが実にベースという楽器らしくてベラボーにカッコよかった!450v_2続いてはYAMATOさんのソロ。460v_2途中でお定まりのお客さんとのコール&レスポンスを挟みながら…470_2パワフルにしてテクニカルなスティックさばきを存分に披露してくれた。480v_2マイクとジエンくんがステージに戻って『Rebirth』から「Misunderstood」。490ますます力のこもった声をブチかますマイク!500v_2ココでもオリーがカッコいいソロを聴かせてくれた。510v_2オリーからジエンくんへソロがリレーされる。
ココは手短にズバっと言いたいことをギターで言い切った。520v続くMCでは『Rebirth』を作った新しいMVPのメンバー」としてバンドの3人を紹介。530そしてアルバムのオープナーの「The Chosen」を披露。ジエンくんのギター・リフからスタートするパワフルなナンバー。
容赦ないマイクの激唱!008a0464ジエンくんはタッピングを駆使したアクロバティックなソロ。
560さらにもう1曲『Rebirth』から「Utopia」を演奏した。580v最後まで気合の入ったメンバーたちの演奏に…590vマイクが最高のシャウトを被せてくれた。118a0074_2 こうして『Rebirth』からの2曲で本編の最後を締めくくった。600アンコール。
「もう1曲演っちゃうよ!」
実は予定外だったというが、演らなきゃこのノリにノッたお客さんを到底納得させられないでしょう。
008a0515…ということで急遽演奏したのはイングヴェイの「Vengence」。
610想定外の展開に大喜びするお客さんに最強のパフォーマンスをブツけたMVP!
620v 630v 640v 118a0114 イヤ~、なんかロック・コンサートの醍醐味がギンギンに詰まったショウだったね。
とにかくお客さんの大合唱にはホントに驚いた。
楽しかったわ~。

Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE660<おしまい>

200_2(一部敬称略 2026年3月21日 新宿HOLIDAYにて撮影 ※協力:ルビコン・ミュージック)



2026年4月 6日 (月)

MICHAEL VESCERA PROJECT~DAY OF THE “SEVENTH SIGN”<第1部>

昨年に引き続いての来日を果たしたマイク・ヴェセーラ。
今回は自身の「Michel Vescera Project(以下「MVP」)」の22年ぶりの新作を携えての公演となった。
Marshall Blogはマイクが参加したイングヴェイ・マルムスティーンの1994年のアルバム『The Seventh Sign』の収録曲を中心にセットリストが組まれた東京公演の2日目にお邪魔して来たのでその模様を2回にわたってレポートする。10v「Thrill of it All」からバッハの「トッカータとフーガ」へ。
この壮大なオープニングSEに包まれてステージに姿を現したバンド・メンバーが演奏をスタート。008a0001そして、大きな歓声に包まれてMichael Vescera(以下「マイク」)登場!30まず手始めに取り上げたのはアルバムの1曲目でもある「Never Die」。
20Jien Takahashi(以下「ジエンくん」)008a0159 オリー・バーンスティン50vYAMATO60vノッケから猛然とシュレッドするジエンくん。70vジエンくんのギター・アンプは今日も当然Marshall。
ヘッドは愛用の「JVM410HJS」だ。80スピーカー・キャビネットはMODE FOURシリーズの「MF400A」と「MF400B」。
MODE FOURについてはコチラをご覧あれ⇒I REMEMBER MODE FOUR90vこのMarshallの爆音が送り出す風を背中で感じながら全編を通じて徹底的に弾きまくってくれた。1001曲目から客席の熱気がスゴイ!
でもコレがまだまだ序の口だったのを後になって知ることになる。110ギターからスタートした2曲目は「I Don't Know」。120vジエンくんのハードなギターに呼応するように猛シャウトするマイク。130vロック・フレーズを弾き詰めて堂々としたソロを聴かせたジエンくん。140続けて、オリーの図太い低音と…150vYAMATOさんのヘヴィなドラムスがミディアム・スローのドッシリとしたリズムを刻む「Meant to Be」。
160vマイクとジエンくんのイキもピッタリだ!170マイクが客席にマイクを向けると…ビックリ!
お客さんがバッチリと歌い返してくれるのだ。
スゲエ!まさに大合唱!180_2「調子はどうだい!
今日は『イングヴェイ・ナイト』だ。
イングヴェイの曲とMVPのニューアルバムからの曲、そしてもちろん他の曲も用意しているので大いに楽しんでいってくれよ!」190vジエンくんがアコースティック・ギターを奏でる。200そしてマイクがジックリと歌い込むのは「Forever One」。
210v感情と感情が真っ向からぶつかり合う濃厚なパフォーマンスが展開する。220ジエンくんは時折アコギのプレイを挟み込みながら…230v思い入れタップリの泣きのソロを展開した。240v「ココまでのところはどうだい?いい感じかい?
それじゃイエ~を聞かせてくれい!Say Yeah!」250…とアオっておいてジエンくんのリフから「Hairtrigger」。
260vYAMATOさんのドラムスがグイグイ押し迫ってくるドライビング・チューン!
270お客さんの「Hairtrigger!」の合唱がスゴイ!280オリーの締まりに締まったゴリゴリのベースを得て…290vジエンくんがココでも縦横無尽に暴れ回った!300マイクの歌いっぷりも壮絶!
なるほど「hairtrigger」というのは触れただけで弾丸が飛び出してしまうようなフェザータッチの引き金のことで、転じて「一触即発」という意味があるのか…知らなかった。
まさに「空が破けて声も聞こえない」ような一触即発のパフォーマンス。
310マイクがステージを離れて3人で演奏するインストゥルメンタル・ナンバーは「Brothers」。320ココはシットリと。
オリーと…330vYAMATOさんのハートフルな伴奏をしたがえて…340vジエンくんのギターが大いに泣いた!350vするとマイクがステージに戻ってきて「Seventh Sign」。360『The Seventh Sign』収録の曲を再現するショウだけあって、そのタイトル・チューンが出て来てお客さんはまたまたマイクと大合唱!
370vイヤイヤ、この合唱がホントにスゴイ!
まさにステージと客席が一体になっちゃうヤツ。
いいナァ、一緒に歌えた人は楽しかっただろうナァ。
マイクも「キミたちなかなかヤルね~!」という感じ?380スウィープ・ピッキングを駆使したクラシカルなフレーズを交えて、ココはジエンくんだけに華麗なソロを弾ききった!
390vYAMATOさんのフィルから…400v3連ナンバーの「Bad Blood」が続く。
ちょっとディープ・パープルの「Owed to 'G'」を連想させるこの曲…カッコいいな。410マイクが気合を入れて歌う「♪バッバッバッ」のパートがタマらん!420オブリガードもソロもブルージーにキメたジエンくんのギターも派手に魅力を放っていた。430インド風のSEが流れて来て「Pyramid of Cheops」。
ピラミッドとなると普通エジプトなんだけどな。440曲はオモシロイぐらいエキゾチックに展開していく。
こういうの好きよ。450vギターを持ち替えたジエンくんは猛シュレッディング!460vそして第1部を締めくくったのは「Crash and Burn」。470まるで昔からこの4人でこのレパートリーに取り組んで来たかのようなスキが全くない演奏。
そして、それを強力に迎え撃つお客さん。
実に雰囲気の良いショウだった!
480v 008a0149  500vこうして『The Seventh Sign』の収録曲を演奏した第1部は終了。
さぁ、第2部はどんな曲が飛び出してくるのかな?
楽しみだ~!510v<第2部>につづく

200_2(一部敬称略 2026年3月21日 新宿HOLIDAYにて撮影 ※協力:ルビコン・ミュージック)

2026年4月 1日 (水)

D_Drive~フロア・ライブ vol.10 [DAY2]<第2部>

10回目を迎えたD_Driveの「フロア・ライブ」…をフロアで観るライブの2日目。10休憩をはさんでの第2部はギター・チームが7弦ギターに持ち替えてヘヴィな幕開けとなった。20まずはYukiちゃんが奏でるもの悲しいメロディが突き刺さる「Be Yourself」。30v今日、Yukiちゃんのギターを鳴らしているのは愛用のアレ…Marshall「JVM410H」と「1960B」。
118a0011ドロドロとした重苦しいリフがこの曲を強く印象付ける。40v不吉なリフにドッシリとしたリズム。
あの時、コロナにまつわる曲がアチコチで作られて少なからずそれらを耳にしたが、今になって振り返ってみるとナンカこの曲が一番あの時のことを巧みに描写しているような気がして来た。50みんな「がんばろう!」とか「負けるな!」やっていたけど、結論はもっぱら「コロナのバカヤロ~!」だよ。
最近では「ただの風邪と変わらない」ぐらいのことを言ってるじゃん?
ザけんなよ。
私は今でも心底コロナを憎んでいる。
そういう意味ではコレは私にとってとても重要な曲なのだ。
作った本人はこうして笑ろてはるけど。55v続いてはSeijiさんがブチかます電光石火のリフ!60Seijiさんもいつもの愛用のアレ…Marshall「JVM410H」と「1960B」。118a0003そのリフに「♪ジャッ、ジャッジャジャ」と強烈なアクセントを被せていくのは「Breakout」。80vやっぱりどこまでもハードに音を埋め尽くす!
ココは「ヘヴィなコーナー」だからね。
思う存分やって頂きます。100v迷宮に迷い混んだかのような複雑なギター・スタント・パートを一糸乱れず完璧に弾き上げた。(フランク・ザッパのバンドにいた時、スティーヴ・ヴァイは「Stunt Guitar」というパートを担当していた。もちろん「stunt」というのは「スタントマン」の「スタント」のことで「離れ業」という意味ね
90このパートの締めくくりのフレーズが好き。95vこうして破壊力の強い2曲で第2部がスタートした。110「ありがとうございます!
先ほどチョット触れましたがD_Driveの次のライブは5月の大阪の『TAKE FIVE』での『フラット・ライブ』というライブになります」120v「会場のTAKE FIVEにはステージがなくて客席と同じくフラットになっているんですよ。
それで『フラット・ライブ』。
それと『フラッと寄ってくださいね!』という意味だったハズ。
お酒もソフトドリンクだけでなくフードの種類も豊富でとてもオシャレなお店です。
トイレもすごくキレイなんですよ」
会場から笑い声が上がっていたが、コレ、Seijiさんは真剣なの。
時々Seijiさんと話すことがあるんだけど、トイレの状態はライブの会場選びの重要なポイントで、要するに女性客が敬遠するようなトイレのお店はうまくない…というワケ。
確かにその通りだと思います。
やっぱり汲み取り式のトイレのライブハウスはイヤだよね…さすがにそれはないな。
130v「そして、5月下旬には東京地区でのライブもあります。
久しぶりの対バンイベントで冠さんも出演されるんですよ!
冠さんとはすごく久しぶりになります。
D_Driveの初めての東京でのワンマンの時以来ですかね?」140v先日タマタマ冠さんとご一緒する機会があって、D_Driveを引き合いに出してご挨拶したところ、そのワンマン・ライブを指して「あの時は楽しかったね~!」とおっしゃっていた。
「マー索くん」で調べてみると、それは2012年8月5日のことだった。
 
その時のもようはコチラ⇒祝!D_Drive初の東京ワンマンライブ<後編> 
  
会場はいまはなき六本木の「morph」というところ。
ココはステージに前にプレス・ピットがあって、写真を撮るためにそこに入ったのはいいけど、途中で猛烈にお腹が痛くなっちゃって、満員のお客さんをかき分けてトイレに行くのもどうかと思い脂汗を浮かばせながらシャッターを切り続けたことがあった。
あの時は本当にマイったわ。
その後次第に痛みがやわらいでいって何とか完走することができた。
150「冠さん」が出て来たところで大きく脱線してみましょう。
下は荒川区の日暮里にある「ネコの町」で人気の「谷中商店街」を見下ろしたところ。
いつも大勢の観光客でにぎわっている。
この階段は…160夕方になるとパノラマ状態で西の空に広がる美しい夕焼けを眺めることができることから「夕やけだんだん」と名付けられている。
昔、この辺りからは富士山もよく見えたらしい。
008a0086この「夕やけだんだん」の名付け親は地元出身の「森まゆみ」だ。
「元始、女性は太陽であった」とか「若いツバメ」という言葉で知られる「平塚らいてう」が明治44年に女性だけで創刊した『青鞜』という文芸誌に倣い、女性3人だけで作る『谷根千』というタウン誌を立ち上げた人。
森さんは「森鴎外」や「三遊亭圓朝」他の文人や地元の歴史を題材にしたたくさんの本を上梓しているが、学術色が濃くてどれもすこぶるオモシロい。
Ynsコレが今の夕やけだんだんの景色。
上の写真と見比べてみて!
左側にこんなツマらんマンションなんか建てやがって視界が大幅に狭くなってしまった。
ナンでこういうことをするかネェ。
ココがロンドンだったらこんなことは絶対に許されないと思う。
森さんはこの光景を指して「『夕やけが見えないだんだん』になっちゃった」と落胆されていた。
008a0082その夕やけだんだんから商店街とは反対の方向に少し行った左側に「経王寺(きょうおうじ)」という日蓮宗の古刹がある。170ココの山門には直径1cmほどの穴がいくつも空いている。
これらは全て弾痕。
1986年5月15日、徳川家の菩提寺のひとつである「東叡山寛永寺」を中心として、幕府軍の「彰義隊」と岩倉具視が考案したというニセの「錦の御旗」を振りかざす薩長による自称「官軍」との間で熾烈な戦闘が繰り広げられた。
いわゆる「上野戦争」だ。
押され気味の彰義隊の数名がこの経王寺に逃げ込んだ。
そこへ追いかけて来た長州の連中が山門に向かって銃をブッ放した時にできた弾痕がコレらの穴。180経王寺の前の通りの今。
手前側は夕やけだんだん、向こう側はJR日暮里駅。
チョット脇道に入ると「パティシェ イナムラショウゾウ」という私が思うに世界で一番おいしいケーキ屋がある。
その上野戦争、グラバーやマセソンたちが準備したイギリスから取り寄せた最新式の武器の前に彰義隊はなす術もなく半日でカタが付いてしまった。
惨敗!
その時、この写真の道は死屍累々となっていたそうだ。
長州の連中はその亡骸に手を出すことを一切禁じた。
まったくヒドイことをしたんですよ。
この辺りのことをもっと書きたいのだが、その機会は別に見つけることにする。
008a0079さて、ココからが本題。
この脱線でナニが言いたいのかというと、この経王寺のご住職のこと。
お名前をナント「冠賢一」さんとおっしゃって、日蓮宗系の教育機関である立正大学の名誉教授でいらっしゃるのだ。
この「冠」さんという名字は「かもり」さんと読むパターンもあるようなのだが、摂津地方が起源とされていて全国で630人いらっしゃるらしい。
かなりの珍名さんかと思っていたんだけど、それほどでもないようだ。
ナンとならば人数としては私の名字の方が「冠さん」より断然少ないのだ。
コレが言いたかったの。
脱線終わり。12_190_2 「昨日もノリでやったんですが、『カシス!⇒オレンジ!』みたいな掛け声をですね、チョット恥ずかしさもあるんですが次の曲で今日もやってみたいと思います」。
Yukiちゃんが「赤いきつねと~」と上の句を読んでお客さんが「緑のたぬき!」と答えるいわゆるコール&レスポンス。
軽い練習の後、何をやったのかと言うと…200「Red Light~!」008a0094「Green Light!」
客席から力強いレスポンスが返って来た!008a0031 そこへChiikoちゃんがシャープなフィルをブっ込む。
もう皆さん忘れているかも知れませんが「Red Light, Green Light」は「だるまさんがころんだ」という意味ですからね。210vChiikoちゃんもいつもの愛用のアレ…NATAL(ナタール)のドラム・キット。
今日はスペースの加減でバスドラムはひとつ。118a0008Seijiさんが弾くソリッドなテーマ・メロディはサスペンス・ドラマの主題曲のようにいつ聴いてもスリリング!220Yukiちゃんとハモるパートでスリル度倍増だ!230ワウワウ・ペダルを大胆に踏み込んだソロも大きな聴きどころ。
そういえば「イカゲーム」の音楽のオファーの方はどうなったのかな?240v曲はカット・アウトしてそのまま「Begin Again」へ。250v荒々しくも滑らかにつなげる展開はおなじみのパターンだが何度聴いても興奮度は120%!260v極限までハードなパフォーマンスを見せておいて…270Seijiさんの親指が立った~。280vToshiくんのベースがブイブイと唸りまくる傍らで…290vYukiちゃんも両手の親指を見せて…300v「Thumbs Up」!
ちなみにフランク・ザッパに「♪Let me see your thumb」と連呼する「Wind up Workin' in a Gas Station(ガソリン・スタンドで働くのはもうヤメだ)」という曲があるのを急に思い出したわ。
ライブ・バージョンでは4/4拍子から5/4拍子に変わるところがすこぶるカッコいい1曲。
何度も「Thumbs Up」のことをココに書いてきたのにナゼか一度もザッパのこの曲に触れたことがなかったね。008a0254ホールトーン、ディミニッシュ、ミクソリディアンというスケールのレールを疾走する音楽のジェット・コースター。
こんな曲は他にないよ。320「ありがとうございます。
皆さんソロソロお尻が痛くなって来たのではないでしょうか?
本当に座布団が要るかも知れませんね。
あと3曲なんですが物販の紹介をさせてください。
昨日もたくさんの方にお買い上げ頂きまして感謝しております」330v担当のChiikoちゃんから物販の説明。
「今回はロシアンルーレットくじ引きというのを持ってきました!」
関西では以前からやっていたのだが、関東では初めての試みなのだそうだ。
要するに空クジなしで手作りのセットリストやらチェキやらナニかグッズが当たるお祭りの露店で見かけるのと同じヤツ。340vコレはそれだったのね?
345クジの景品のひとつのセットリストの紙について。
「セットリストはボクのが一番キレイですからね」
Seijiさんは几帳面だからね~。
いつもA4の紙2枚にその日に演奏する曲目を省略したりなどせずキチ~っとワープロで打って来はる。
Yukiちゃんは手書き。
いつも割と小さめに書き記している。
360vChiikoちゃんが自ら自分の手作りセットリストを手にしてそれがどんなモノかを解説した。
Seijiさんによると、曲名の傍らに「ダカダン」とか「ドコドン」とかドラムスのフレーズらしきモノが書いてあってほとんど暗号なのだそうだ。350で、昔のMarshall Blogの記事を見ていて偶然目に留まったのがコレ。
2012年10月14日、今はなき代々木の「Zher the Zoo」でのライブの時のChiikoちゃんの手書きのセットリスト。
ホントだ。
「M16」のところに「タカドンパー」って書いてある。
コレはあの曲のどこのパートを指していたんだろう?Bang 第2部最後の3曲はまずSeijiさんのアグレッシブなリフから。360クジじゃないホンモノの「Russian Roulette」。370猛烈なハードさがウリの人気曲。380「♪シャンシャンシャ、シャンシャンシャ」390vYukiちゃんに合わせて客席から大きな手拍子が沸き上がる。400そしてSeijiさんは例の独特のリフで曲をさらに盛り上げた。410v続けてChiikoちゃんの爆裂イントロ・ドラムス!420一層激しく畳みかけて来たのは「GEKIRIN-逆鱗-」だ!430vベースのピックアップ・ソロから…440vエキサイティングに展開していくギターの競演。450こんな密度の濃いギター・パフォーマンスを見せてくれるのはD_Driveだけ!450v 460vそして本編の最後を締めくくったのは「Screw Driver」だった。
460アンコールで取り上げることが多いこの曲を本編に繰り上げたのにはナニか理由があるに違いない。
それはナンでしょう?470 480 490vいつも通りのエキサイティングな演奏で本編を締めくくった。500vさっきYukiちゃんが言っていた次の大阪のライブがコレ。505vそしてアンコール。
「皆さんアンコールありがとうございます!
もう1曲、Seijiさんが作った新しい曲で『パズル(仮)』を演ります」
ね、新曲を披露するのでいつもアンコールで演っている「Screw Driver」を本編の最後に繰り上げたんだよ。
510「ナンで『パズル』かと言うと、曲の進行だけでメロディもキマっていないんです。
対バンとセッションすることもイメージしたんですが、演奏する人によって内容が異なる。
つまりパズルを埋めていくような感覚ということです。
だからタイトルは『何とかパズル』にしようと思っています」520「タイトルはXで公募しましょう。
『D_Drive Puzzle』とか…でも、コレ前にありましたよね?」530v「ん~、あったかな?
曲をもらった覚えがないな~」540「Yukiちゃんからは『タイトルは口にしやすいのにしてくれ』といつも言われているんですよ。
『パズルでポン!』にしようかと思っていたんですけどね」550「それではD_DriveRさんに今日のこの後の打ち上げの時に考えてもらいましょう!
『パズルでポン』と言ってたけどカッコいい曲なのでビシっとしたタイトルにしたいですね」560vChiikoちゃんのドラムスからスタートするシンプルなリフを携えたミディアム・テンポ・ナンバーが「パズルでポン(仮)」。
テーマ・パートを通過すると…ナント、ナント!
12小節のブルースだよ!
以前Seijiさんは「ブルースを取り入れない」とキッパリ言っていたので私はかなりビックリした。590ギター2人のソロから…600テーマを挟んでベース・ソロへ。610そしてドラム・ソロ。620最後はギンギンにテーマを演奏して曲は終わる。
いいじゃないの~。
だからロンドンのスタジオでの待ち時間の時に「ブルースとかラテン・リズムを取り入れたら?」って言ったのサ。
今度は「Dのルンバ」なんていいんじゃない?
昔、オランダのFocusというグループに「Pのマーチ」なんて曲があったな。
もうラテン・リズムを知っている日本人なんてかなり少ないからきっと新鮮に聞こえると思いますよ。630「ありがとうございました~!」640vこうしてフロアで観る『フロア・ライブ』の10回目は2日間とも大入り&大盛り上がりで幕を下ろしたのであった。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website650<おしまい>
 
200(一部敬称略 2026年3月15日 新横浜Strageにて撮影)

2026年3月30日 (月)

D_Drive~フロア・ライブ vol.10 [DAY2]<第1部>

ご存知の方はご存知の通り、基本的にMarshall Blogは週に3回、平日の1日おきに更新している。
例外はあるにしても月に12本公開している計算。
世間ではコレを「頻繁」と言うのかどうかはわからない。
仮に頻繁に更新をしているとしても「久しぶりの」という枕詞を付けて書き出さないと気が済まない記事が少なくない。
ナンだってこんなに「久しぶり」が多いんだろう?
しょっちゅう登場してもらっているような気がするバンドでも「エエ!こんなに久しぶりだったっけ?」となってしまうのは、自分の加齢による「時の流れの早さ」によるものなのか?
「子供の頃に比べると時の経つ速度は3倍になる」と言われているようだからね。
そして、今日もまた「久しぶり」なんですよ…それはD_Driveのフロア・ライブ。10v_2そんなビックリするほど久しぶりではないだろう?…と思って「マー索くん」で調べてみたら、前回は2023年10月28日のことだった。
ビックリしたわ~!
コレがその時のようす。30_pf一方、コレは今回のステージのようす。
アンプ類がステージの上にセットされている。
つまりステージの上で演奏するつもり。
それじゃ「フロア」じゃないじゃん?…と訝しむ向きもあろうが、この事情は後ほど。20_2今回の屋台村のようす。30ナンだこりゃ?
見慣れないアイテムがあるぞ。
40_2新しい出囃子に包まれて登場したD_Driveの4人。
今日は「TSURUGI-剣-」から。50Seiji50vYuki60vToshi70vChiiko80vまずは景気よく、そして勇ましくオープニング曲をブチかました!90すぐさまSeijiさんのディレイ・トリックを使った人工シーケンサーが鳴り出す。
もちろんこの曲は「The Last Revenge」だ。110vYukiちゃんが弾くおなじみのリフに…130早くもフロアは大エキサイト!120スリリングなギター・アンサンブルもバッチリとキマった!
「久しぶり」なんてことは全く感じさせない。
140そんなギターの音を出しているのはもちろんMarshall。150Seijiさんはビンテージ仕様の「JVM410H」と「1960B」。160Yukiちゃんも当然Marshall。
2人ともデジタルのペダルを使ってはいるが「リターン挿し」なんてことはしない。170vYukiちゃんはトレードマークの「ブルー・ローズ」仕様の「JVM410H」と「1960B」。180v「The Last Revenge」もスカっと走り抜けてツカミは完璧!190「皆さんこんにちは、D_Driveです!ありがとうございます!
昨日に引き続きまして『フロア・ライブ vol.10』の2日目です。
たくさんのご来場ありがとうございます!」10vSeijiさんとYukiちゃんで今回の事情を説明。
元々はD_Driveがフロアで演奏するから「フロア・ライブ」なのだが、冒頭でチョコっと触れた通り、今回はステージに上がって演奏している。
理由は簡単。
お客さんが多すぎてD_Driveがフロアで演奏するスペースが確保できなかったのです。
2日間ともそれほどの大盛会だった。
20「こうして無事にステージに上がることができました。
皆さんにお越し頂いたおかげです。
それともうひとつの『フロア・ライブ』の特徴は、実際に楽器の生の音を聴いて頂くというコンセプトです。
座っている位置によっては聞こえてくる音が違いますが、一緒にスタジオにいるような感覚で楽しんで頂けたらと思います」30v「そうなんです。
ご覧の通りドラムスやアンプにマイクを立てていません。
だからモニターもないんですよ。
今日も座布団を持参された方はいらっしゃいますか?」
物販で座布団を作ろうかと考えています」
「今日も」ということは、1日目に座布団持参のお客さんがいらっしゃったのかな?40続いてのセクションはSeijiさん必殺のシンプルなリフでスタートする「Attraction 4D」。
いいリフってのは必ずシンプルに出来ているんだよ。
そしてリフですべてが決まる…と、言った「シェル・タルミー」は正しかった。
しかし、時代がそれを変えてしまったのは全く愚かなことだ。
シェル・タルミーはThe WhoやThe Kinksの大ヒット曲をプロデュースした人ね。
200vChiikoちゃんのフィルが鋭く切り込んでくる。210ChiikoちゃんはNATAL(ナタール)。220以前のフロア・ライブの時にはツイン・バスドラムのフル・セットを組んでいたが、今日はシングル・バスドラムのキット。
ステージのスペースに余裕がないから仕方ない。230vそのドラムスに絡みついて壮絶なロック・グルーヴを押し出すToshiくん。240vToshiくんのバックライン。
このEDENのキャビネットってのはホントに音がいいね。250vD_Driveのキラー・チューンのひとつだけあって聴かせどころもテンコ盛りの1曲。260矢継ぎ早にYukiちゃんが「Wings」でファンク・ストラミングをお見舞いする。270vファンクっぽく…280そしてヘヴィ・ロックっぽく…290ノリノリのステージが繰り広げられ、客席の熱気もドンドン上昇して行った~!300v「ありがとうございます!
昨日はライブが終わった後、D_DriveRの皆さんは楽しそうにしていらっしゃいましたね~。
あのカドっこの中華は有名なんですかね?」
とStrage界隈のローカルな話題が飛び出す。
310「横浜はいいですよね。
神戸にも中華街があるので似ていますし…小さいですけど。
私たちは色々なところへ行くんですが、なかなかユックリすることができないんですよね。
次のライブは大阪ですが…おいしいモノもたくさんあるので是非ユックリと来て頂けたらと思います。
さて、今日の前半も残すところあと3曲」
「エエ~!」の反応はお約束だけど、本当にアッという間なのよ。
118a0190 「いつもD_Driveのライブは早いと言われるんですよ!」330v「大阪のおいしいモノ」といえば。
昔、大阪に出張した時に初めて知ったんだけど…「肉吸い」。
古~いお店で食べたんだけど、アレは難波の方だったかな?関東の人はほとんどご存知ないでしょう?
要するに「肉うどんのうどん抜き」のこと。
つまり「肉の吸い物」ということなのでしょう。
関西方面ならではのいいダシが出ていて、卵がけごはんと組み合わせて頂く。
コレがすこぶるウマい!
「東京にも肉吸いのお店があればいいのにナァ」と思わざるを得ない。
で、数週間前に神奈川の逗子へ行って驚いた。
「ざくろ」といううどん屋で肉吸いを出していたのだ!
多分、私が関東で「肉吸い」という文字を目にしたのはこの時が初めてのことだと思う。
Ns 第1部を締めくくる3つの曲の最初はグッと原点に帰って「Runaway Boy」。340Chiikoちゃんのストレートなドラミングと…350vToshiくんの図太い低音がウネリを挙げて突き進む。360そのゴキゲンなリズムにギター・チームが印象的なメロディを乗せていく。370続いてSeijiさんが感情を込めて奏でる哀愁のメロディ。380vChiikoちゃんが重量感溢れるフィルを入れれば梅のかぐわしい香りがプンプン。390v名曲「U_Me」は様々な表情を見せながらその豊かな音楽の実を熟していった。
400「キマったゼ~!」
「世の中は桜の歌ばかりで梅の歌がない」と思ってSeijiさんは「U_Me」を作ったワケだが、奈良・平安の頃は桜より梅の歌(もちろん短歌ね)の方が多かったんだってよ。410v関東で有名な梅の名所といえばひとつは水戸の「偕楽園」。
とても水戸までは行かれないので、代りに同じ水戸藩の「小石川後楽園」の紅白の梅をどうぞ。0r4a0195 第1部を締めくくったのは「Unkind Rain」。
コレは珍しいパターン。420v今度はYukiちゃんが情念のギターをタップリと聴かせてくれる。
430vToshiくんの深遠なベース・ソロもこの曲の大きな聴きどころ。440vクライマックスに向けて曲の温度がグイグイと上がっていって…008a0285第1部終了。
ホントにアッという間なのよ。
曲を知っているせいもあるからなんだろうけど、D_Driveのステージはいつも予定より早く終わっちゃう感じがするんだよね。
小学生の時にテレビで『タイガーマスク』を見ていた時のようだ。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website
460<第2部>につづく
 
200(一部敬称略 2026年3月15日 新横浜Strageにて撮影)

2026年3月27日 (金)

SIMO with 森園勝敏<第2部>

久しぶりのsimoのライブ。
休憩をはさんでの第2部のオープニングはホレス・シルバーの「Senor Blues」。10森園勝敏が冒頭からステージに上がった。
「森園」さんは全国で約4,000人いらっしゃる番付が3,159位の名字だ。
楽屋でご自身もおっしゃっていたが鹿児島がルーツ。
昔は4,000人もいなったそうだ。
20v森さんはSTUDIOシリーズの「ST20H」と1x12"スピーカー・キャビネットの「ST112」を使用。
1962年のMarshallの第1号機「JTM45」の3世代目を20Wモデルで復活させたのが「ST」のラインナップ。30vこのMarshallを得て森さんの説得力のカタマリのようなギターが大いに本領を発揮した。40_2延々と12/8拍子でウネリをあげる宮野さんと…50大二さんの最強リズム・タッグ。60v大二さんはNATAL(ナタール)。
お気に入りのバーチのキットでバシバシと好プレイを披露してくれた。70為人さんのピアノ・ソロ。
後半にかけて激しく盛り上がっていく様は圧巻だった。80vそして、エフェクターを実に上手く使った関ちゃんのソロが続いた。118a0195 今日の関ちゃんは愛用の「SV20H」と「1922」にJCM900のSTUDIOシリーズ・バージョン「SN20H」と「SC212」を併用。
そう、今日はSTUDIOシリーズ三昧なのだ!100ところで、下は「Senor Blues」のオリジナル・バージョンが収録されたホレス・シルバーの1956年のブルーノート盤『6 Pieces of Silver』。
この曲には歌入りバージョンというのがあって、作曲者のホレスが初めて「歌詞」を書いたのだそうだ。
よく森さんたちは「セニョール」ということでこの曲を「ダンナのブルース」なんて呼んでいたが、コレ…歌詞を読んでみると、「メヒカリ(カリフォルニアの南からホンの少しメキシコに入った辺り)あたりじゃ彼のことをみんなセニョール・ブルースって呼んでいるゼ」となっている。
歌の中では「セニョール・ブルース」というのは、背が高くてハンサムなメキシコのあんチャンのアダ名のようだ。
しからばホレスがそっちの方の出身かと思えばさにあらず。
正反対のコネチカットの出身なのだ。
この「Conneticut」って発音がムズカシくてサ、「クリキャ」とやらないとなかなか通じない。
3_6poアニタ・オデイもこの曲を歌っていたんだネェ。
知らなかった。
イヤ、私はアニタがすごくスキでしてね。
下はよく聴いたアルバム。
音源を聴いてみるとアニタの「Senor Blues」も持ち前のハスっぽさがいい具合に発揮されていて実にカッコいい。110次、森さんのギターからスタートするのはジョー・ザヴィヌルの「Mercy, Mercy, Mercy」。120vみんなでタップリとテーマを奏でた後は為人さんのファンキー風味のエレピのソロ。130関ちゃんはセミアコに持ち替えてバップっぽいフレーズを交えてソロを組み立てる。140そして最後はユーモラスに中華フレーズで締めくくった。
1967年、この曲はキャノンボール・アダレイ・クインテットの演奏でビルボードのR&Bチャートの2位まで上がったというんだから恐れ入る。
いい時代だったネェ。150もちろん私はそのキャノンボール・アダレイの演奏でこの曲を知ったが、モノはついでということで調べてみると、この曲も当たり前のように歌入りバージョンがいくつか存在している。
オモシロかったのは1967年の「The Buckinghams(ザ・バッキンガムズ)」というバンドのバージョン。
こんな名前とルックスだから当然イギリスのチームだろうと思ったところ1966年に結成したシカゴのチームだった。
ただただザヴィヌルが作ったメロディを歌でナゾっているだけなのだが、なかなかによろしいナ。
歌の終わりで毎回リタルダントするところが微笑ましい。Buck 「今日は先ほども申しましたようにMarshallさんの取材が入っております。
森さんもMarshall、私もMarshall、そして大二さんのドラムスはNATAL。
そんな大事な日にギター・テックが台湾に行ってしまいまして…向こうの方がギャラがヨカッタんですね。
で、今日は15年ぶりぐらいに師匠である森さんの家まで迎えに上がりました」160v「介護なしではギターも弾けない身ですからね」170「森園勝敏と岡井大二といえば日本が世界に誇るプロッグ・ロックバンド『四人囃子』のお2人ですからね。
数年前から森さんもちょくちょくsimoに参加してくれるようになりまして私も責任を感じています。
皆さんの応援あってのsimoでございますのでこれからもよろしくお願い致します。
ということで四人囃子の曲をお届けします」180v為人さんがエレピで奏でるおなじみのイントロの三連のフレーズ。190vダンダンダンダンダンダン!
大二さんのフロア・タムが猛クレッシェンドで入って来た!200_2もうコレで何の曲かわかるでしょう?
わかんない?
曲は1974年の『一触即発』から「空と雲」です。
「♪何か食べ物を買ってから」…歌詞もいいんだよナァ。
210v音程を上げ下げしながら延々と同じパターンを着実に奏でる宮野さん。220vピアノ・ソロに続いて切り込んで来た関ちゃんのギター・ソロはとてもダイナミックだった。240v森さんはほとんどクリーンのサウンドでワーミー・バーを使いながらどうしようもなく味わい深いフレーズの数々をヒネり出した。
しかし、いい音だな~。
クリーン・サウンドということもあるけど、何しろ音のヌケ方が尋常ではない。
250もう1曲四人囃子のレパートリーを。
スペイシーなギターの独奏から関ちゃんがアルペジオを奏でると曲が動き出す。
240森さんはひたすら8分音符を刻み続ける。
曲は森さんが参加していないアルバム1989年の『DANCE』から「眠い月」。118a0298 以前からsimoではこの曲を頻繁に取り上げてきたが、森さんが参加して演奏するのはコレが2回目ということだ。
曲はたゆたうようにして流れ一旦動きを止めるが…260大二さんのパワフルなフィルで息を吹き返しクライマックスへ向かって行った。270v「よく『バズる』って言いますよね?
バズって欲しいナァ…と思って次の曲を作りました。
最近は名の通ったレコード会社でも新人に向かって『とりあえずバズって来い』って言うらしいんですよ。
で、バズってフォロワーが何万人になったら面倒見てやるって言うんですって。
simoだって売れる気はあるんですよ。
もしかしたらお客の中に広告代理店の人がいてsimoを気に入ってくれるかも知れませんからね」280v「レコード会社って昔っからそういうところはあったけどね。
でも『いい音楽』と『売れる音楽』って別なんだよ。
で、最近YouTubeを見ていて昔の人もみんな売れる気満々だったということに気が付いたんだよ。
デュアン・オールマンとかはそうでもない感じがするけどね」
290vsimoがバズりたい気持ちを込めて演奏した「Buzz」は意外にもリズムがセカンド・ライン風だった。
300親しみやすいテーマ・メロディがそのリズムにガッツリと乗っかって来る。118a0070 軽快な為人さんのピアノ・ソロがゴキゲン!320v宮野さんがパターンをキープしながらソロを展開すると…
3303-2クラーベでみんなで楽しく手拍子。340そして大二さんのドラム・ソロが炸裂した!350いいじゃないの「Buzz」。
「お客様の中に広告代理店の方はいらっしゃいませんかッ!」
バズれ~!008a0044 これまたノリのよい為人さんのピアノでスタートしたのはおなじみデイヴ・メイスンの「Feelin' Alright」。370森さんがソウルフルに熱唱!380v宮野さんと…390大二さんのコンビネーションが送り出すグルーヴがスゴい!400vそんなノリに関ちゃんのコーラスも飛び出した!410vこうしてsimoの弁天の本編は大いに熱気を含みつつ幕を下ろした。420simoは次の弁天他の予定も決まっていて、当日はそれを告げるチラシが配布された。
森さんの表記がデカイ!
「ド平日にもかかわらず」というヤツだけど、どうぞたくさんいらっしゃってください。
「バズり」を目指していますんで。
写真のご採用ありがとうございます。
425vアンコール。
「今年のsimoは動きますよ!
バズりたいですからね。さっき言っていた宮野さんの新曲が楽しみですね。
師匠も新曲作ってくださいよ」450「バズるといいネェ。
新曲?…イヤ、こないだ1曲作っちゃったんであと10年ぐらいはいいわ」440と、森さんがシレっと弾き出したのは「Lady Violetta」のテーマ・メロディ。
ク~、カッコいい。
なんたってこのメロディを作った張本人だからネェ。460vゴージャスな演奏で大名曲を披露してくれた5人。470 480 490 500v最後は森さんのギターと歌のユニゾンのカデンツァで締めくくられた。008a0271 「どうもありがとうございました!」 
関ちゃんがメンバーを紹介してこの日のすべてのプログラムを終了した。
名手たちいよる名演…やっぱりいいね。
 
simoの詳しい情報はコチラ⇒Seiki's Web520v<おしまい>
 
200 (一部敬称略 2026年3月19日 新中野弁天にて撮影)

2026年3月25日 (水)

SIMO with 森園勝敏<第1部>~私の名字

久しぶりのsimo。
いつ以来かと思って調べてみたら…ナント2023年8月の所沢の豪雨の野外ライブ以来だった。
そんなにご無沙汰だったかな~?
でも、もっと久しぶりなのは今日のレポートの現場である新中野の「弁天」さま。
こちらは2020年1月に初めてお邪魔した時以来だから6年以上ぶりのお詣りとなった。
実は新中野は私にとって特別なところ。
そのことをいつかココに書きたい…と思っていたのだが、今回とうとうチャンス到来と相成った。
ライブのレポートをお届する前に、岡井さん、石井さん、宮野さん、そして関さんのsimoの皆さんには一生理解することができないであろう私の新中野に対する感動を吐露させて頂くことにする。10vそれは名字に関すること。
新中野に「文化ハイクリーナー」というクリー二ング店があるのだが、お名前が「牛澤」さんとおっしゃる。
2020年にお店の前を通りかかった時にコレを発見して心底驚いてしまった。
お店のご主人であろう、店内を覗くとオジさんが一心不乱にアイロンがけをしていらっしゃる。
その時生まれて58年、自分の親戚以外で「牛澤」という名前の方を初めてお見かけした瞬間だった。
この驚きと感動はポピュラーな名字をお持ちの皆さんには決してわかるまい。
中に入ってお話を伺いたかったのだが、あまりにも仕事に没頭されていたのでその時はグッとガマンして通り過ぎるに留めた。Img_6406「牛」という字が使われている名字は牛島さん、牛山さん、牛越さんあたりが一般的で、変わったところでは牛腸(ごちょう)さんなんて方もいらっしゃるが、実は「牛澤」は牛腸さんよりもゼンゼン珍名度が高い。
最強なのは「牛糞」というのが九州の方であったらしいが、さすがにコレは…ということで由緒ある名字ではあったが、改姓が認められて絶滅してしまったらしい。
で、「牛澤」はインターネットで調べてみるところでは全国で290人しかいないのだ。
一方、最多の「佐藤」さんは1,798,000人いらっしゃるそうだ。
その珍しい名字が元でイジめられたりからかわれたりしたことは全くなかったが、子供の頃は結構イヤだった。
「日本がヒンドゥー教国だったら最強の名字なのに」と考えたこともあった。
でもアダ名はキマって「ウシちゃん」か「ウシさん」。
家内も子供も全員「ウシちゃん」と周囲の人たちから呼ばれる。
ちなみに浅草の「牛角」に「牛田」さんという女性店員がいて(←コレもスゴイ符合である)、その名札に「ウシちゃんと呼んでください」と書いてあった。
話を訊いてみたところ、やはり歴代の家族全員が「ウシちゃん」と呼ばれているそうだ。
ところで、ウチの「牛澤」のルーツは群馬県太田市の「牛澤の庄」。
御多分に漏れず「地名由来」の名字。
「上野(こうずけ)源氏」と呼ばれる新田家/里見家の血筋で、私でだいたい16代目ぐらいになるらしい。
下は太田にある「牛澤神社」。
今は新しい社殿になっているようだ。
近くの交差点名は「牛沢」。
付近には平城ではあったものの「牛澤城」もあったらしい。
チッ、世が世なら私も一国一城の主だったかも知れんぞよ。
Img_6922ご存知の通り、そもそも昔は特別な階級の人以外は名字を持っていなかった。
それが明治8年「平民苗字必称義務令」という法令が施行され、それまで「八五郎」や「熊吉」としか名乗っていなかった人たち全員が名字を持つことになった。
コレ、昔は「苗字」だったが現在は正式に「名字」という漢字を当てることがキマっている。
この法令は正確な戸籍を作るため、すわなち富国強兵のための徴兵を目的としたモノだったので避けることができなかった。
そこでどうしていいかわからない平民の皆さんは、地名や屋号をそのまま名字にしたり、村の長者に考えてもらったりして名字を得た。
そこで実にバラエティに富んだパターンが編み出され、現在日本には29万とおりの名字が存在することになった。
日本の場合、名字というモノはそもそも由緒が正しいのが当たり前で、この法令以前は名字でその家のルーツがわかるようになっていた。
ところが、この明治8年の法令のせいで過去の偉人の名字を名乗ったりする者が多数現れて、そうした由緒ある名字の価値が著しく棄損されてしまったということだ。
さて、下の写真。
薩摩琵琶の「鶴田錦史(きんし)」という人。
昔は「琵琶語り」というのは今のロックやヒップホップのような一般大衆の大きな大きな娯楽で、錦史は大正から昭和にかけての琵琶語りのスーパースターだった。
このオジさん、実はオバさんなのです。
つまり女性です。
色々な事情があってある時「女性」を捨てて生涯「男性」として生き抜いた。
Tk下は「小澤征爾」指揮の「ノヴェンバー・ステップス」。
この曲は小澤征爾を介し、ニューヨーク・フィルの125周年を記念するために「武満徹」が作った1曲。
「小林正樹」の1965年の映画『怪談』の音楽を担当した武満は、映画のために錦史が書き下ろした「壇の浦」という作品を高く評価していて「ノヴェンバー・ステップス」に鶴田錦史を起用。
1967年のリンカーンセンターの初演時にはニューヨーク・フィルの常任指揮者だったバーンスタインが涙を流して「これは強い生命の音楽だ」と絶賛したそうだ。
そして武満徹は世界的な名声を得るに至った。Img_4989その錦史の波乱の生涯を描いた伝記が『さわり(小学館刊)』という1冊。
コレを読んでビックリした。
錦史のライバルである「中村富美」という人の最愛の人の名前が「牛澤襄二」だっていうんだよね。
自分と同じ名字の人が本に登場したのはコレが初めてだった。
Img_4988_3さて、新中野の牛澤さん、「今回こそはお話をするぞ!」と意気込んでお店に行くと…お休みの様子。
残念!
ガッカリしつつ食事をした帰りに前を通りかかると、ご年配の女性がアイロンがけをしているではないか!
何の迷いもなくお店に入り込んで「あの、牛澤さんでいらっしゃいますよね?」と問うた。
するとかなり怪訝な表情をしながら「ああ、ハイ…」と答えてくれた。
「私も牛澤なんです。かなりの珍名なのですから、コチラの牛澤さんはもしや私の血縁ではないか?と以前からお話をしてみたかったのです」と伝えると、女性は一転して満面の笑みを浮かべて受け答えをしてくれた。
コチラの牛澤さんは元が仙台で、信州の更級郡吉原(現在は長野市)というところの出でいらっしゃるとのこと。
その方もやはり15代目とおっしゃっていた。
とにかく珍名どうし「牛澤」の話を「牛澤」にできたことがとてもうれしそうで、話がゼンゼン終わらず強引に切り上げて失礼してきた。Img_6407色々話を伺ったが、一番印象に残ったのは名字の話ではなくてクリーニング業の話だった。
最近はユニクロとかGUとか安い使い捨て的な衣料品が当たり前になっていて、高くても質の良いモノを買って、クリーニング店に洗濯を頼んで、長く大事に着るということがなくなった…と残念がっていらっしゃった。
今やお客さんはそういう昔からのお得意さんだけで商売は先細るばかり。
お店はその内畳むことになるだろう…オイオイ、豆腐屋や銭湯だけでなく、クリーニング屋もなくなっちゃうのかよ!と暗い気持ちになってしまった。Img_6408長い前置きゴメンなさい!
本当は名字全般についての話もしたかったんだけど、あまりにも長くなってしまうのでそれはまた別の機会に…。

さて、久しぶりのsimoのライブのオープニングはスケールの大きなギターの独奏から。
全国に149,000人いる「関さん」の関雅樹。
名字の番付は120位だ。20v「Yours」の軽快で愛らしいピアノのイントロを奏でるのは石井為人。
「石井さん」は全国で387,000人いらっしゃって番付は29位。
為人さんはsimo一番のポピュラーな名字の持ち主なのだ。70vいつもながらのドッシリとした低音が最高に気持ちよい宮野和也。
番付725位の「宮野」姓は全国で26,300人いらっしゃる。40vキタキタ~!久しぶりの「大二グルーヴ」。
岡井大二のドラムスはヤッパリ素晴らしい。
「岡井」さんは6,200人で2,310位。
ちなみに全国で290人しかいないとされる「牛澤」の番付は17,080位だそうです。
でも上に書いたように日本人の名字は約290,000種類あるというのでそれでもまだまだ上位の方なのよ。
50v関ちゃんがレイドバックした雰囲気のテーマを奏でてそのままソロへ。60続けて為人さんがオルガンで優雅なソロを聴かせる。30ノッケから「simo感」満点のパフォーマンスでこの日のステージは幕を開けた。802曲目は「Share」。
メジャーとマイナーを往ったり来たりしているような不思議なテーマ・メロディ。90vリズム・パターンは軽快なんだけど、大二さんのドラムスからは「厳格さ」みたいなモノがヒシヒシと伝わってくる。100v為人さんのピアノが美しく可憐に響くと…110関ちゃんの伸びやなギター・ソロが続いた。120v今日の関ちゃんのバックライン。130愛用の「SV20H」と2x12"スピーカーキャビネット「1922」。140v関ちゃんはペダル・ボードからボリュームをコントロールするボックスへ信号を送り、その後信号を分岐させてSV20Hの「HIGH TREBLE」のチャンネル1と2にインプットしている。150コチラは「JCM900 4100」のSTUDIOバージョン「SN20H」と2x12"スピーカーキャビネット「SC212」。
コレを終始クリーンにセットしてSV20Hとステレオで併用した。
このSN20Hって本当に音が良い。
とてもよくできているアンプだと思う。160vこうしてMarshallのSUDIOシリーズづくしで終始爽快なギター・プレイを聴かせてくれた。170「こんばんは、simoです!
平日の夜にもかかわらずたくさんお集り頂きましてありがとうございます。
明日は春分の日で世間はお休み…中日ですね」180v昼と夜の長さが同じ日のことを英語で「equinox(イクイノックス)」と言う。
だから春分の日は「spring equinox day」、秋分の日が「autumnal equinox day」となる。
で、ジョン・コルトレーンに「Equinox」という春も秋も感じさせない重苦しいマイナー・ブルースがある。190cdギターが好きならこの「Equinox」を聴くといいでしょう。
ラリー・コリエルとジョン・スコフィールドとジョー・ベックの共演盤『Tributaries』。
私も昔は夢中になってこういうヤツを聴いたものだったけどネェ…今は倍賞千恵子や由紀さおりの抒情歌の方が一番いい。200cd 「simoはこれまで銀座のお店に出ていたんですが、そこが閉店になってしまい、しばらくの間ライブハウス難民になっていました。
それで、『新中野にステキなお店がある』ということでコチラをご紹介頂きました。
これからは定期的にやっていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします」
だからMarshall Blogも久しぶりになっちゃったんだね。210ココでMarshallとNATALの紹介をして頂いた。
「今日はMarshall Blogの取材が入っています。
素敵な文章と写真で後日レポートされますのでお楽しみにしていてください。
それと、後で登場する森園さんもMarshallです」
ハイ、ありがとうございます。
素敵な文章かどうかはわかりませんが、今、この2,565本目の記事を一生懸命書いてております。220「何でも『サギ』という言葉をくっつけてよく『やるやるサギ』なんてことが言われておりますが、simoの場合は『書く書くサギ』。
新曲を『書く書く』と言っていてゼンゼン書かないんですよね」210v_3 …と関ちゃんに押し込まれてつい「次回は新曲を持ってくる」と宣言してしまった宮野さんをフィーチュアして「Koto」。
宮野さんの無伴奏のベース・ソロで曲は始まる。240vsimoのステージでは欠かすことの出来ないスタンダード・ナンバー。2501音たりともムダな音がないアルペジオを基調とした深みのあるソロだ。118a0085 大二さんはジャズ・ビートを繰り出した。260大二さんはNATAL(ナタール)。
12"、16"、22"のバーチのキットだ。
色がまたいいね。バーガンディという仕上げなの。
270スネア・ドラムもNATAL。
「ビーデッド・ハンマード・スティール(Beaded Hammered Steel)」という14"x6.5"のモデルだ。
音ヌケの良さは天下一品!280関ちゃんがおなじみのテーマ・メロディを奏で…290為人さんの雅なピアノ・ソロが続く。
いいナァ、為人さんのピアノは品があって。300宮野さんはテーマ・メロディを奏でてソロへ。310v関ちゃんはところどころアウト・フレーズを織り込みながらテーマを弾いた後、ワウ・ペダルを大胆に踏んだソロを展開して曲はクライマックスを迎えた。320v「我々simoはナンダカンダで10年ぐらいやっています。
それ以前はセッション形式だったんですが『バンドにしよう』ということで結成したんですね。
そして2023年の11月にファースト・アルバム『ROCK EXTRA』をリリースしました」118a0147 コレがその『ROCK EXTRA』。
レコーディングの時もスタジオにお邪魔させてもらったけど、アレから2年半経ったのか…。330cd「Pinky」はそのアルバムのリード・チューンとしてシングル・リリースされた。340cd ということで「Pinky」。
こうして改めて聴いてみると、「アンニュイなファンク・チューン」とでも言おうか、このムードはsimo独特のモノだね。
「身体の調子はあんまり良くないけど楽しくやってるゼ!」みたいな。345夜ごとピンクや紫のネオン街に消えて行く自分のお父さんの姿を思い出して関ちゃんがノスタルジックな気分で作ったという1曲。
そんな話を聞いたら何やら悲しい曲に聞えて来たぞ!350v「ロッド・スティック」って言うのかしらん?
大二さんは竹ひごで作ったスティックに持ち替え。
音は柔らかいがビートは凛々しい。
355vフワ~っとバンド全体を覆い尽くす為人さんのシンセサイザーが実に心地よいですな。360メカニカルにして奇抜なフレーズをつなげていく関ちゃん。370vMarshallとともに創り出す濃厚なギター・サウンドで会場をピンク色に染め上げた。380第1部最後の曲。
ア・カペラでエキゾチックなフレーズを奏でる。118a0246 為人さんがピアノで伴奏をつけると…400v大二さんがハイハットとバスドラムでそこに加わり…410宮野さんが低音を重ねて行く。420これまたレイドバックした雰囲気で始まった曲はビートルズの「Dear Prudence」。
関ちゃんはハイラム・ブロックが好きだからね。430vベース・ソロから…118a0044 為人さんのピアノ・ソロへとつないでいき…470関ちゃんのソロではベートーベンの「喜びの歌」を丸々引用するダイナミックなソロが披露された。118a0238 そして大二さんがシャープなスティックさばきで曲をクライマックスへ導いて…460v関ちゃんがひと節唸った!490vこれにて第1部終了。
ところで、この「プルーデンス」ってミア・ファローの妹さんのことなんだよね。
ミア・ファローってフランク・シナトラと離婚した後、アンドレ・プレヴィンと結婚したんだってね~。
知らなかった~。

simoの詳しい情報はコチラ⇒Seiki's Web480<後編>につづく
 
200(一部敬称略 2026年3月19日 新中野弁天にて撮影)

2026年3月23日 (月)

犬神サアカス團:堕天使のブルース<後編>~私の谷中墓地(その19)

犬神サアカス團の単独公演『堕天使のブルース』のレポートの<後編>。Dbv「次は明兄さんに訊きたいと思います。
今年の抱負だよ」670「犬神明です。♪魂こがして~」
ウソ…本当は歌っていません。680v「今年の抱負か…。
さっきONOCHINさんが言ったように、今科学の進歩が大変なことになっている。
生まれてこの方35年だけど、多分自分にとっては今が一番大きな変革期なんじゃないかな?と思います。
特にクリエイター、イラストレーター、画家や音楽家など、この言い方もAIによって大分変わるんだろうけど、もう否定してもどうしようもない。
科学的、技術的に絶対に進歩していくことと共存するしかないですね。
AIで生成した音楽は多分これからドンドン出てくると思うし、止まらないと思うし、スゴいことになっていくと思う。
それを否定して『そんなのダメだよ』って言ったところでドンドン出てくると思う。
だから我々の抱負としては…イヤ、今年の抱負どころかココから先の人生の抱負としては、AIに出来ないことを提供していかなくちゃいけないということだね。
それこそハートだとか、やっぱりこの演奏の熱さとか、楽器を弾いた感じとか、ナマで歌っている感じとか、AIはまだそれに勝てないと思う。」690v凶子姉さんとAIが出来ることについての談義が続いた。
チョット私から言わせてもらうと…AIでナンでもカンでもできるようなイメージが最早あるけど、「何でもできる」ってのは実はツマらないものなんだよ。
どうしても出来ないことがあって、それでも何とか実現しようと人間が知恵を絞ったり鍛錬を重ねるからこそオモシロイものが出来上がるワケ。
明兄さんが説くように、「AIを駆使して何を作るか」ということが肝心であって、早くもエンターテイメントの世界行き詰っているように私には見えますよ。
スマホを見ていると百貫デブがプールに飛び込んで津波が起きたりするような、様々な荒唐無稽な動画が流されて来るでしょう?
はじめは「アラ~」と思ったにしても、本物でないことがわかっているので2回目はもう全くオモシロくない。
それに雨後のタケノコのようにそれをマネした動画が引きも切らず送られて来るのが実にうっとうしい。
また、そうした動画は「本当にやっているのかしらん?」ということばかりが気になってしまって、やっぱりオモシロくない。
映画とか映像に関して言えば、どのようにして人力でリアリズムを追求しているのかが興味の湧くのであって、AIを使ってホンモノらしく見せているモノはやっぱりツマらないし、そもそもバカバカしいことこの上ない。
昔はAIなんかなくても、良質な脚本や魅力的な音楽、そして俳優の高度な演技力で作品の娯楽度を高めていたんだね。
溝口健二とか成瀬巳喜男、黒澤明の映画を観てごらんなさい。もちろん小津安二郎でもいいよ。
そうした人たちの偉大すぎる仕事にAIなんかが敵うワケがない。
こっちは「人間」なんだから!
つまり、これからは受け手側の知的レベルが試されていく時代になると思いますよ。
もし民衆の知的レベルが上がることがあるとすれば、それは過去に戻る時だと思う。
今日はせっかくだからその3人のおススメ作品をココに挙げておくか。
①『西鶴一代女』…井原西鶴の『好色一大女』を翻案した溝口健二の代表作。まぁ~、とにかくオモシロイよ。緊張感あふれるカメラの長回しもスゴイ。
②浮雲…林芙美子の原作。監督は成瀬巳喜男。規格外のヒドイ話。それでいてものすごいリアリズム。暗さ&絶望度1000%。そのヒドさの根源を演じたのは<前編>に出て来た森雅之。
③蜘蛛巣城…シェイクスピアの『マクベス』を黒澤明が翻案した作品。
710最後の方で主人公の「鷲津武時」が矢を射かけられるシーンは、リアリズムを徹底するために成城大学の弓道部員が本当に武時を演ずる「三船敏郎」に向かって矢を放って撮影した。
三船さんは少々酒癖が悪く、酔っぱらうと黒澤さんの家の外まで来て「コラ~!あんな危ないことをさせやがって!」と何度も怒鳴り散らしたことがあったそうだ。
三船さんはそれほどコワかったろうし、だからこそあんな映像を撮ることができたんだね。
AIにはこんなマネは決してできまい。
 
明兄さんが言うように、これから生きて行く上でITテクノロジーとの共存は避けられないだろうけど、決して古いモノを切り捨ててはいけないと思うね。
「新しいモノだけがよいモノ」なんてことは絶対にあり得ない…とジジイは思うよ。
ま、こんなブログをやっていてこんなことを言うのは天に向かってツバを吐いているようなものだということも十分に理解しておりますです。
Bowing 「こんな重大な体験ができると思わなかった。
そういう意味でも生きていてすごくヨカッタと思いますね。
生き物や恋人を可愛がるとか、そういう人と人のふれあいみたいなところをこれから作る作品でも強調していこうと思います。
どう?動物を愛しむ心とか?」720「そう。敦くんの影響でアレが好きになってきたね。
今日はニャンニャンニャンの日です。
あつしくん大好きのニャンニャンニャン!」730v…ということでネコ耳をつけて「化猫遊女」。740ヘヴィなリフに乗って各人のソロがフィーチュアされる。750v 760 770凶子姉さんはドスのきいた声で化猫遊女を演じきった。
この「化猫遊女」というのは、元は品川宿を舞台にした「黄表紙」なんだってね。
チョット調べてみると、「化け猫」を取り扱った小説や映画ってものすごくたくさんあって、その中でも以前ココで紹介した入江たか子の「怪猫シリーズ」なんてのは特に人気が高かった。
『猫目小僧』なんてマンガもあったし、『怪猫トルコ風呂』なんて映画もあったようだ…コレは観てみたいな。780v「カンヌ映画祭」に出品した1968年の新藤兼人の『藪の中の黒猫』という猫がらみの作品もなかなかヨカッタですよ。
コレはアメリカでも公開された。
Ybさぁて、ジワジワと盛り上がって来て「栄光の日々」で大騒ぎ!790凶子姉さんのいつも通りのノリノリの歌いっぷりに…800ONOCHINのシャープなギター・ソロ。
やっぱりこの曲は盛り上がる!810ONOCHINのMarshallは「JCM800 2203」と「1960A」。160vそれに1x12"コンボの「ORIGIN50C」だ。118a0005 そこへもってきて「カンフートーキョー」をブッ込んだ!820_ctゴキゲンなリズムが叩き出されて…830v客席はもうダンス・フロア状態。008a0450明兄さんの愛用のドラムキットはNATAL(ナタール)。118a0008 もちろん定型のフリもみんなバッチリとキメた!
この曲は本当に楽しいネェ。008a0310 「さぁ~みんな、MCタイムです。
疲れた人は座ったり、水分補給をしたりしてください。
今日はチョット暑いね。みんな、脱げるモノは脱いだりしてね。
後で外に出てヒヤッとして風邪ひくみたいなことがあるかも知れないからサ。
次のメンバーMCは私がやりたいと思います。
今年の抱負なんですが、この4人になってから今年で5年目。
みんなメンタルが安定しているからすごくいいんですね。
やっぱりメンタルが不安定でイライラしたり、すぐ人のせいにしたりとかする人がいるとイヤじゃない?
そういうのがいないから安定してます。
なんか雰囲気がすごくいいんだよね」860「大事なことですね。
私生活はいろいろあるかも知れないんですけど。
でもグループLINEにしても、みんなで会う時にしてもだいたいみんな協力的で、穏やかで、やっぱり余裕がある」870v「最近知ったんですけどみんな逆ギレって知ってる?
私、結構正論で詰める時があったんだよ。
そしたらだいたい逆ギレされて、なんかコッチが悪いみたいになってたから。
で、大人になったから赤ちゃん言葉で言うようにしたの。
そしたら…逆ギレされるよ!アハハ!
結局、正論をぶつけると逆ギレされるの。
その点、このメンバーは正論を言う必要がないからね」118a0251 モラハラやらコワい人の対処法とか色々な話に触れて…
「今年の抱負はメンタルを安定させて、『はんなり』とした京都の人の技を取り込む。
皆さん、今年もどうぞよろしくお願いします!
楽しい時間はアッという間で残り3曲です。
(客席:エエエエ~!)
さぁ~、その気持ちを一緒に歌おうじゃないか!」
890v「ロックンロール!」900犬神ショウ後半の定番曲「暗黒礼賛ロンクンロール」。920超おなじみの歌詞、メロディ、そして演奏。
もはやコレを聴かなきゃ犬神サアカス團のライブに来た感じがしないんじゃない?930v台に上がってのギター・ソロはこの曲のONOCHINのルーティン。
今日はネックを揺さぶってダイナミックにビブラートをかけて見せた。940そのまま続けて犬神サアカス團のお帰りのテーマ・ソング「虚像の誓い」。008a0480 敦くんのソロもビシっとキマった!960v犬神ビートに心地よく乗せたメロディにムダは全くない。970さらに続けて本編を締めくくったのは…明兄さんの血気あふれるドライビング・ビート!
980v今日も力強く凶子姉さんが人様の宝物をガラクタのようにバッサバッサと切り捨てる「たからもの」!990vハート溢れる気分爽快な1曲で『堕天使のブルース』がビシっと仕上がった!
これにて本編終了。
1000先日、ある人のピックを探していたらこんなのが出て来た。
ナンでコレがウチにあるのかがわからない。
だって、コレは犬神サーカス団の15周年を記念して作ったピックじゃん?
ということは2009年ぐらい?
私が犬神サアカス團に出入りさせてもらうようになったのは2013年からなんだよね。
道で拾ったのかナァ?1030さて、アンコールはいつも通りの「かわいい音頭」から。1010「♪カワイイ、カワイイ」
「♪モッテモテ~」
みんなとても楽しそうだ。1020ココで物販の紹介と次回のライブのお知らせ。1040次回の単独公演のタイトルは『花、地獄に咲く花』。
4月26日…ウチの39回目の結婚記念日は犬神サアカス團か。
めでたいわ~。1050vアンコールで演奏したのはまず…1060「スケ番ロック」1070vパワフルに暴走をキメて…118a0211「命みぢかし恋せよ人類」
008a0090明兄さんの指揮ぶりも鮮やかに…1100vこの日の演目をすべて終了した。1110v「どうもありがとう!」
ナンカ今日の演奏はいつになく迫力があったな。
イヤ、ナニかの加減でいつもよりハートが込められていたのかも知れない。1120AIなんかに負けるな!そして使うな!
ガンバれ犬神サアカス團!
  
あ!そういえば、幟とバックドロップ。
あまりの熱演にスッカリ忘れていたわ!
そんなもんです。
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式ウェブサイト1130<おしまい> 

☆☆☆私の谷中墓地(その19)☆☆☆
コレ、懐かしいでしょ?
調べてみると1953年から1974年まで使われていたようだ。
1974年?もっともっと早い時期に見かけなくなったように思う。
この百円札が普通に流通していた頃、駄菓子屋に行くと最も安い商品は1円とか2円だった。
100円の価値は大きく、紙幣であっても全く違和感を感じなかった…ということを当時はついぞ考えたことがなかった。
お札の中のヒゲじいさんは「板垣退助」。
「自由民権運動」を推進した土佐出身の明治の元勲だ。
今「たいすけ」なんて言うと完全に「タイム・スケジュール」だよね。
明治15年(1882年)、岐阜で遊説中に暴漢に襲われ(岐阜事件)、側近に抱えられて起き上がり退助は「吾死するとも自由は死せん」と言った。
「板垣死すとも自由は滅びず!」ってのを学校の歴史の授業で習ったでしょ?
10さて、下は乙3号にある「小室信介」という宮津出身の自由民権運動家のお墓。340コレ、写真が曲がっているワケではなくて、傍らの木の根っこがせり上がって墓石が斜めになってしまっているの。
誰か直してやりゃあいいじゃね~か。350vホラ、こんなに傾いている。
墓石の側面には信介の業績が刻まれている。360vこの人が小室信介。
小室は岐阜事件の後、同じ岐阜で大きな演説会を開き、それに「板垣死すとも自由は滅びず」という演題を付けた。
つまり、「板垣死すとも…」というのは、正確に言うとこの小室信介が作った標語らしい。
イヤ、わかんない。
少し調べてみたのだが、色々な説があるようなのだ。
そんなことより…
Ks「板垣死すとも…」を学校の歴史の授業で教わった時、このセリフは退助の今際の際の言葉だと思ったでしょ?
ドラマティックにこのセリフを口にしてガクッと逝った…と。
私もそうとばかり思っていた。
違うんです。
退助さん、この時に死んでいないんですよ。
当時医者だった「後藤新平」の治療を受けて幸運にも生き延びることができた。
ところが…それから後、37年にわたって本当に死ぬまで不遇の時代を過ごしたのだそうだ。
三田にあった雨漏りがするような借家に住み、家賃を払うこともできなかったという。
そして大正8年(1919年)、風邪をこじらせて肺炎に罹り83歳で亡くなった。
ある人が間に入って天皇陛下から2万円を下賜してもらわなければ葬式も出せなかったらしい。
ま、言っちゃ悪いけど岐阜事件で名言を残してそのまま逝っておけばカッコよかったのに…と多くの人が思ったのではなかろうか?
少なくとも「山田風太郎」はそういう風に言っている。It お正月と言えば…♪チャンチャラチャラチャララン、チャンチャラチャラチャララ~ンでしょう?
この「春の海」を作曲した盲目の天才箏曲家、「宮城道雄」のお墓が乙4号にある。50中世から近世にかけて琵琶法師や按摩、鍼灸などを生業とした剃髪の盲人の総称を「座頭」といった。
「市っつぁん」は座頭だから「座頭市」だ。
その座頭の最も地位の高い人のことを「検校(けんぎょう)」と呼んだ。
宮城道雄はその中でも「大検校」と称されてとりわけ高い地位にいた。60v「検校」といえば、井上ひさしの戯曲『薮原検校』。
とんでもなく悪い座頭が悪事の限りを尽くして金を積み、検校の座に上り詰め、最後は「柳橋」で自業自得の死を迎える…という話し。
「親の因果が子に報い」ってヤツでね、私は戯曲しか読んだことがないけどオモシロかった。80v_2ちなみに井上ひさしの戯曲を専門に上演する劇団「こまつ座」の事務所はその柳橋のマンションの1室にあるんよ。008a0363これが宮城道雄。
とてもカッコいいじゃないか。
琴というのは普通弦が13本なのだが、道雄はそれに4本の弦を追加して「十七弦琴(じゅうしちげんごと)」を開発した。
琴ってどう数えるのか知ってる?
「張(ちょう)」とか「張り」、あるいは「面」って数えるんだよ。70ところで、1939年の今井正監督の映画に『われ等が教官』という作品があるらしい…「らしい」というのは観たことがないからなんだけど、若き日の高峰秀子が出演していて、琴を演奏する短いシーンが出て来るそうだ。
そのシーンのためにデコちゃんは宮城道雄のところに習いに行かされた。
ところが…「吉田茂」より稼いでいたトップ女優のデコちゃんですら「宮城道雄」といえば、仰ぎ見るような雲の上の存在だったそうだ。
「ナニもそんな超一流の人のところへ習いにいかなくても…」と、さすがのデコちゃんも大いに緊張したそうだ。
今ならAIで処理するところだろうが、昔はこうしてリアリズムを追求していた。
だから昔の映画ってのは出来が良いのだ。
90v_2この時のことが高峰秀子の自伝『わたしの渡世日記』に記されている。
この本はとてもオモシロイです。
表紙のデコちゃんのポートレイトはお友達の「梅原龍三郎」の作品。
高校の修学旅行の時、母が「大原美術館に行くなら梅原龍三郎はちゃんと観て来なさいよ!」とアドバイスをしてくれて、その言いつけ通りチャンと観て来た。
1001955年、内田吐夢が監督した『自分の穴の中』というキテレツなタイトルの作品がある。
原作は石川達三。
家内が月丘夢路のファンで、「月丘さんが出ているなら…」ぐらいで観てみたんだけど、コレがなかなかオモシロかった。
で、ビックリしたのが、宮城道雄が大きなコンサートで自作曲を演じるシーンがあって、その曲がスゴくカッコよかったのです。110v内田吐夢は『限りなき前進』などで戦前から活躍する名監督だけど、私は『飢餓海峡』ぐらいしか観たことがない。
でも、「甘粕正彦」に関する本を読んでいて内田吐夢が出て来たのには驚いた。120vs甘粕正彦は他の記事に詳しく書いたことがあったが、関東大震災の直後、無政府主義者の「大杉栄」とその妻「伊藤野枝」、そしてたまたま一緒に居合わせた6歳の甥を扼殺した憲兵大尉。
ベルドリッチの『ラストエンペラー』で坂本龍一が演じていた人ね。
この人はそうして3人も殺害し、禁固10年の判決を受けたにもかかわらすたった2年半で出所。
その後、『満洲映画』という国策映画会社の役員として満洲に渡った。
その時、ドイツに行く原節子は大連に向かう船の中で甘粕正彦と一緒になった。
「甘粕」なんて珍しい名字なので、原さんはすぐに「あの人殺しだわ!」とピンと来てビビったそうだ。
そして敗戦時、甘粕は満洲の地で青酸カリを服用して自殺を図った。
その倒れかかる甘粕をガっと膝で受け止めたのがその場に居合わせた内田吐夢だったという。130vsドワッ!荒れてるナァ~。
コリャかなり長い間ほったらかしにされているゾ。140「石原純(いしはらあつし)」という大正時代の理論物理学者のお墓。150vこのお方が石原さん。
ヨーロッパへ留学してアインシュタイン他のもとで学び、大正8年に「相対性原理の万有引力および量子論の研究」という論文で「学士院恩賜賞」を受賞した…知らんけど。
日本にアインシュタインの「相対性理論」を紹介した人とされる。
いかにも数学とか物理が好きそうな顔だナァ。
かと思うと伊藤佐千夫に入門し、「口語短歌」なる自由律の短歌を推進した。
妻子のある身でありながら、またこのルックスにもかかわらず「原阿佐緒」という女流歌人に入れ上げてプロポーズし続け、「望みなし」と知ると自殺未遂事件まで引き起こしたらしい。
「左卜全」の異母姉の「三ヶ島葭子(みかじまよしこ)」という女流歌人のとりなしで最終的には同棲まで漕ぎつけたという。
どうなってんだ?
また、石原さんは「西田幾太郎」の師匠でもあるそうだ。160v場所は替わって東銀座。
晴海通りと昭和通りの交差点を少し新橋に行ったところに「改造社」という古い本屋がある。170v現在はアチコチに店舗を持つ小売りの書店となっているが、大正8年から昭和30年にかけては『改造』という社会主義的な評論を多く掲載した総合雑誌を刊行していた。
『改造』は評論だけでなく、谷崎の『卍』や志賀直哉の『暗夜行路』などを連載し、「中央公論」の向こうを張るその時代の日本を代表する一大雑誌だった。180その改造社が大正11年にアインシュタインを日本に招聘した。
講演も含め、その際に通訳を務めたのが石原純だった。
かつては師弟関係にあったからね。190かのアインシュタインもこういう席が楽しかったのかね?
でも、尻の下を見てください。
本当に西洋の人って直に床に座ることができないんだよ。
以前、マーシャルの社長が来日して記念品として「Marshall GALA」の出演者に配るミニ・アンプにサインを入れてもらったことがあった。
結構な量があって場所を取るので、公共の施設の畳の部屋を使った(そこしか空いていなかった)。
もちろん正座はムリ…ゼ~ッタイにできない。
で、胡坐(あぐら)をかいて座らざるを得ないんだけど、何しろ3分と持たない。
「グォオオオ!」とか言って3分に1回は足を伸ばさないと、足を曲げていることにとても耐えられないのだ。
わかっちゃいたけど、あの堪え性のなさには驚いたわ。
ま、私も正座はほとんどできないけどね。
200「浅利家」のお墓。
「劇団四季」で「浅利慶太」ばかりが有名だけど、お父さんの「浅利鶴男」もエンターテインメント界で活躍した人だった。210大正13年、「小山内薫」らとともに有名な「築地小劇場」を立ち上げる。
「五所平之助」の『初恋』という作品で映画デビューし、後の浅草の「国際劇場」の支配人となり、こけら落としでチャップリンを招聘した…って言うんだけど、国際劇場がオープンしたのは1937年で、チャップリンが2回目と3回目に来日したのが1936年だっていうんだよなぁ。
コレはどういうことか?
ちなみに1932年、チャップリンが船で初めて神戸に来た時、「五・一五事件」が勃発し、コリャえらい時に来ちゃったナ」と言ったとか。
そりゃ一国の元首とも言うべき総理大臣(犬養毅)が暗殺されちゃったんだから「エライ時」だったには違いない。
220vお墓には二女で女優だった「浅利陽子」と「浅利マリエ(浅利慶太の妻)」も合葬されていて、3人を称える碑が添えられている。230また、浅利慶太の芝居に対する一文の碑も設置されている。240次、明治時代の法制官僚(政府が国会に提出する法案や政令を審査する)にして政治家の「村田保」のお墓。
250墓石には「水産翁」と刻まれている。
水産業には「大日本水産会」という団体があって、水産に関わるあらゆる業種の会社を会員とし、マルハニチロ、ニチレイ、ニッスイ等々、今でも400の会員を抱えて活動している。
保はこの「大日本水産会」の副総裁を務めていた。
ゼンゼン知らない人だったんだけど、プロフィールを見て興味が湧いた。260この人が村田保。
コワそうだな~。
この人、大正3年(1914年)に時の「山本権兵衛」内閣の「シーメンス事件」が発覚すると公の場でメチャクチャ怒って山本に罵詈雑言を浴びせかけ、面と向かって辞職を強く求めた。
シーメンス事件というのはドイツの電機メーカー「シーメンス(Siemens)」と日本海軍高官との間で起こった一大疑獄事件。
今と全く一緒よ。270v下が山本権兵衛。
保がかつて大日本帝国海軍大将だった権兵衛をどういうふうに怒ったのか
曰く「閣下の面貌は監獄へ行けば類似のものは沢山あると言って居ります!」。
曰く「今日小学校の児童なりといえども、閣下を土芥糞汁(どかいふんじゅう)のごとく悪口を致している!」。
曰く「不徳義千万なる卑劣漢!」。
ギャハハ!スゲエな。
「アンタ、小学生にウンコよばわりされてるぞ!」って総理大臣に向かって言っちゃった。
それに確かに悪党面といえば悪党面だ。
やっぱり今の国会もコレぐらいやらなきゃダメよ。
でも保は時の議会長だった「徳川家達」から議員法違反の注意を受け貴族院議員を辞職した。
ちなみにこの事件には巡洋艦「金剛」の建造でイギリスの「ヴィッカース」も絡んでいて、こっち方面においてはシッカリ「三井物産」が暗躍したそうだ。
今と全く一緒よ。
政治家が大企業と組んで悪事を働くのは「自然の法則」だから。
なくなることは永久にあり得ないのだ。
280v<つづく>

200(一部敬称略 2026月2月22日 三軒茶屋HEAVEN'S DOORにて撮影)

2026年3月18日 (水)

犬神サアカス團:堕天使のブルース<前編>~私の谷中墓地(その18)

去る2月22日、「2ゾッキ」の犬神サアカス團の単独公演は『堕天使のブルース』と題された。10vこの日の屋台村のようす。
何やらビンテージ系のアイテムが復刻を遂げ、ゾロリと並んでいる様子はとても賑やかだ。20いつも通り上演中の注意事項がアナウンスされ、客電が落ちて「アガス、アガス、アガス」。
んん?
ステージはナンカいつも通りじゃないな。
ナニが違うんだろう?
30そして犬神サアカス團登場!
「皆さん、こんばんは!犬神サアカス團です!」40あ、わかった!
ステージに幟が立っていないんだ!
バックドロップもないぞ!50犬っこの皆さんならご存知の通り、コレがいつもの様子。
ずいぶん雰囲気が違うもんだね~!60マァ、気にしない、気にしない。
「天誅~!」
1曲目に「天誅」を持ってくるというこれまでにないパターンで『堕天使のブルース』は幕を開けた。70犬神凶子80v犬神明008a0135 犬神敦100vONOCHIN110v景気よくハードにブチかますドライビング・チューン!120ONOCHINもノッケから台に乗ってソロをキメていると…125ああ~!弦が切れた~!
ナニかの天誅が下ったのか?…ってなこととは全く関係なくONOCHINは平然とソロを弾ききった。130「レッツ・ゴー!」
続けざまに「桜散る中」。
145連続してのノリノリ・ナンバーに会場の熱気が一気に増す!
140ONOCHINはギターを持ち替えてシャープなソロを展開した。150vギターの音を出しているはもちろんMarshall。
今日は「JCM800 2203」と「1960A」。160vそれにエフェクト音用で1x12"コンボの「ORIGIN50C」を使用。170「どうもありがとう!
さぁみんな、ココはMCの時間です。座って体力を温存してください。
元気いっぱいの子は立ったままでお願いします。
改めましてこんばんは!犬神サアカス團です!
今年一発目のライブというワケで、明けましておめでとうございます」190v「新年一発目のライブ…兄さん、タイトルがなんかあるんでしょ?」
「今日はね、『堕天使のブルース』…コワ~い。
我々、堕天使代表ということで。
堕天使代表なんだけどアップテンポの曲が多くて、今チョットやり過ぎちゃって…」
「大丈夫?」
200_2「全然大丈夫だよ。
ところで最近、血圧計買ったんですよ。
血圧を計ると普通より高いんだな…っていうことに気が付きましたよ。
でもオレらの年代だよ。高くても普通…150なんて普通だね。
マァ、そんな堕天使ですから」118a0249 「今年32年目でMCで血圧の話をするようになったんだよ。スゴイよ。
白く塗ってるから年齢がわからないからね。35歳くらい?
堕天使って年を取らないけどさ。
とにかく新年一発目なので、パーッと盛り上がっていきたいと思いま~す!」
しかし、「150」は高いでしょう?
高血圧って放っておいてナニかやっちゃってからでは取り返しがつかないからネェ。
私は結構厳重に管理しています。220そしていつもの口上。
「今宵お目にかけますは…犬神一座の大サアカス
どうかひとつ最後まで(♪ジャン)
最後まで(♪ジャン)
最後まで(♪ジャン)」230v最後まで盛り上がっていくぜぇ~(♪ジャ~ン)」240「さぁ~新年一発目!
イヤなアイツのことを頭に思い浮かべてみよう!」
250v「はい!♪死ね、死ね、死んじまえ!」
「自殺の唄」で盛り上がろう!260「♪死ね、死ね、死んじまえ」270v「♪死ね、死ね、死んじまえ!」280v「♪死ね、死ね、死んじまえ!」290v歌っていることは相変わらず物騒だけど、この曲ってすごくカッコいいよね。300「自殺の唄」の後は自殺にまつわる話。
前回は有名な「厳頭の感」の藤村操をやった。
今日紹介するのも文学関係。
でも入り口は映画から。
下は名優の誉れ高い「森雅之」。
「名女優」の代名詞で、数々の作品で森さんと共演した高峰秀子が「森さんは演技が上手すぎてコワい」みたいなことを言った…というのは古い映画ファンの間ではよく知られているところ。Mm代表作を挙げればキリがないが、泣く泣く強引に3つほど挙げれば、1947年の吉村公三郎監督の『安城家の舞踏会』、1950年の黒澤明の『羅生門』、1953年の溝口健二の『雨月物語』あたりか?
イヤ違うか?…というぐらい多くの名作で名演を残した。12_mori私も森さんが出ている映画を結構観たけど、ゼンゼン違う役どころを本当にその登場人物になりきって演じているのは驚嘆に値する。
あまり人の口の上らない1956年の『愛は降る星のかなたに』という、森さんがゾルゲ事件の尾崎秀実(ほつみ)を演じた作品なんかすごくヨカッタなぁ。
Zlgゾルゲ、知ってるでしょ、ゾルゲ?
開戦直前、「フランクフルター・ツァイトゥング」というドイツの新聞記者を装って日本政府の要人に接近し、「日本は北上せずに南下する方針」という情報を母国に送ったロシア人スパイがリヒャルト・ゾルゲ。
ソ連は西の方でドイツと悪戦苦闘を続けていたので、もし東から日本に攻め込まれたら一巻の終わりと心配していたワケ。
このゾルゲの諜報活動に協力していたのが尾崎秀実。
裁判の時、最初に判決文が読み上げられ、ゾルゲは傍らの通訳(東京外語大の先生)にその内容を尋ねた。
通訳が死刑判決が出た旨を告げると。まったく動揺する様子を見せず「ふふん」とだけ言ったそうだ。
2人は1944年11月に巣鴨拘置所で処刑された。
ゾルゲは遺体の引き取り手がなく、無縁仏として雑司ヶ谷墓地に葬られた。Sorge話を戻して…この森雅之さんのお父さんという人が『或る女』、『カインの末裔』、『生れ出づる悩み』などの作品で知られる「有島武郎」なのだ。
有島は夫がいる波多野秋子という「婦人公論」の美人記者と不倫関係に陥り、2人で軽井沢の別荘に赴き縊死を遂げた。
隣接する三笠ホテルの従業員によって死体が発見されたのは約1か月後で、2人の遺体は蛆だらけだったという。
もちろんこんなことは美談であるハズもなく、有島が師と仰いだ「内村鑑三」は、この事件を支持する友人は絶交を、また弟子は師弟の関係を絶って欲しいと断罪したそうだ。
事件は大正12年6月、関東大震災の3か月前のことだった。
ちなみに山本直純も有島家の血縁だった。
Atさて、次は明兄さんのセカンド・ライン風のドラムスから。310vもちろん明さんのドラム・キットはNATAL(ナタール)。
シェルの材質はアッシュで13"、16"、22"というコンフィギュレーションだ。315「天変地異」は結構久しぶりかな?320凶子姉さんはタンバリンを片手に身体を揺らして声を張り上げる。330そして「死にたくない!」。
「死ね!」って言ったり「死にたくなかったり」で忙しいことです。340山本夏彦先生にはこんな本もありますからね。355続いては「花嫁」。
猛進するドラムスと…360vベース。370ロマンチシズム溢れる歌詞と魅力的な歌のメロディ…390vそして密度の濃い演奏。
やはり名曲である。380v「これからMCをします。
疲れている人は座ってください。
最初に言った通り今日は新年一発目のライブです。
ということは今年の抱負をまだみんなに伝えてないから。
今日の全員MCのテーマは『今年の抱負』にしたいと思います」
400vいつも通りまずは敦くんから。
「皆さん、明けましておめでとうございますッ!
ボクの今年の抱負は約10日前に決まりました。
それはナニかと言うと…その日はレタスを切っていたんですね」410v「猫の手をしていなかったものですからザクザクザクって。
パックリやっちゃいまして、血がメッチャ出たんですね。
今は痛みはあんまり感じていないんですが、怪我をしてしまった時に頭をよぎったのが『10日後にライブがある!』ということで、気を付けて包丁を使わなかった自分を悔いました。
そして他人に迷惑をかけてしまうことに対して反省しました(泣)」420v「辛くて胸がいっぱいになりまして、今年はナニをするにも気を付けて、丁寧に生きていきたいと思いました。
つまり、なにをするにも丁寧に生きていきたいと言うことです」430「2回言ったね?
お外に出ずにおウチで静かにしているタイプなのにケガをするなんて…家の中も危険ってことだね。
ズッと寝てれば?危ないから。
だってベース弾いてもらえないのが1番悲しいじゃない?
さぁ~、新年なのでナニを演りますか?」440「チョットしっとりといきたいですね」と明兄さんの口添えがあって「路上」。450とても好きな曲。
前回演った時に聴き逃してしまったので今回聴くことができてうれしい。460vドラマティックに曲を彩るONOCHINのソロもステキ。470そして、やっぱりサビのメロディが素晴らしい。480続けて…コレは最近ご無沙汰だった。
『地獄の子守唄』から「青蛾の群」。490重苦しい雰囲気のワルツ。500しかし、対位法的に凶子さんの美しい歌声が曲によくマッチする。510v明さんの打ち出すリズムも深い。
しかし、考えてみると犬神サアカス團のレパートリーはおっそろしく幅広いよね。520v「さぁ、次のメンバーMCは、ONOCHINさんの抱負を訊いて聞いてみたいと思います。
今年の抱負をお願いします」530「こんばんは、ONOCHINです。
今日はたくさんのご来場ありがとうございました。
今年の抱負はですね…この間、明さんに『チョットこれ見て』って言われて、AIで作ったバンドのYouTubeを見せてもらったんですよ。
コレがいいんっスよ。
いいんだけど、ナニか足りないと思って…ナンだと思いますか?
みんなで話し合った結果、ココ(胸を指す)じゃないか?って。
そう、ハート。心ですよ。
こんなロマンティックなこと言うんだな、オレって」540v「最近は競馬の予想にもAIが入り込んでいて、お馬さんの過去のデーターを全部分析して、次の何千メートルのレースに出た時、恐らくこれぐらいの確率で入るんじゃないか?みたいな予想をしてくれるんです。
さんざんハートが足りないとか言っておきながら、ボクはサブスクで500円を払ってそれを買ってるワケですよ。
コレが結構当たるんですよ…でもそれじゃダメなの。
ナンでかって言うと、『お金儲け』じゃないんですよ。
自分で予想した馬が来ないことにはツマらない…結局ハートなんですよ。
皆さんにご馳走するほどの額はまだ当たってないんですが、またこの間みたいにド~ンときたら振舞いますから!
今年は2回やります。
こんな抱負でいいですか?」550「スゴいね。難しいね。AIを取り入れている?
未来は想像つかないけどナンかオモシロイことをやりたいね。
じゃチョット未来を見てみる?」
560犬神サアカス團の「未来編」は明兄さんのドラムスから。570v凶子姉さんがONOCHINと向き合って歌う「東京2060」。580この曲が同名のアルバムに収録されて出て来たのは2018年。
もうアレから6年も経っちゃった!
「2060年なんてアッという間よ」という想いを込めて凶子姉さんは歌っているに違いない。590vあと34年か…この曲の歌詞が現実になったかどうかを見届けられそうなのは凶子姉さんと敦くんぐらいだな…。
その時には「そういえば30年以上前、Marshall Blogなんてのがあったネェ。
アレはオモシロかったネェ」…なんて話をしてもらいたいものだ。 595v続けて「犬神サアカス團の未来編」をもう1曲。610明兄さんの未来へのイマジネーションが広がる「代理懐胎生物」。620やっぱり「♪サーカスの幕が上がる」のパートがすこぶる魅力的だ。
008a0098ONOCHINは台に乗ってハートを込めたソロを弾き切った!
コレもとてもいい曲ね。600「最新型アンドロイド!」と凶子姉さんが次の曲のタイトルを叫ぶと客席から大きな歓声が上がった!008a0429 まるで組曲のように演奏する「未来シリーズ」の最終曲は犬神サアカス團にあっては比較的珍しいスカ・ビート。118a0139 この強力なリズム隊ならどんなリズムもお茶の子さいさいだ!
630v_3曲は2005年の『スケ番ロック』に収録された旧作だが、このメンバーで演奏するのは今回が初めてというシロモノ。
20年以上前に作られたスケールの大きな未来巨編。
まるで『火の鳥』の1巻から6巻までを1曲に詰め込んだような内容ではないか!
オリジナルの音源の歌の録音では、当時禁じ手と言われていた音程をデジタルで矯正する手法を故意に用いて歌がケロケロと聞こえる独特の効果を生み出した。
Perfumeがやっているようなヤツね。
そう!明兄さんはPerfumeより先にコレを取り入れていたのだ!640コンパクトなギター・ソロがまたシブいね。650v曲はツイストっぽくなって…ドヴォルザークのところなんてどうにもウマい!
しかしうれしいね、ドンドンとレパートリーが増えて。
犬神さんには死ぬまでロックできるほどのネタがまだまだ十分にあるハズだ。
いつか音源に残されている全ての曲をブッ続けで再現する一大ライブを企画して欲しい。
660<後編>につづく

☆☆☆私の谷中墓地(その18)☆☆☆

当然のことながら谷中の墓地はまだ完全な冬景色。
コレがもうチョットすると桜が咲き乱れてこの「さくら通り」は美しいことこの上なくなる。
もちろん隣の上野ほど立派ではないけれど、道幅が狭いので桜が覆いかぶさるようになっている下を歩いて回るのが楽しみだ。
今日はさくら通りの右側の乙地区の3号のエリアから。
10明治の女流歌人、「中島歌子」のお墓。20歌子は「萩の舎(はぎのや)」という和歌と書を教える私塾を運営し、多くの門人を抱えた。30vコレが歌子さん。
歌子は水戸藩士の林忠左衛門とラブラブになって結婚したのは良いが、水戸藩のガチガチの尊王攘夷派が結集した「天狗党」に参加したため連座して投獄されてヒドイ目に遭わされたこともあった。
40v_2「天狗党」については吉村昭先生の『天狗争乱』という本を読めばいいでしょう。Img_4983さて、ココで大脱線。
コレは小石川にある夏目漱石の小説にも出て来る「伝通院(でんづういん)」という名刹。50葵の御紋があるように徳川家ゆかりの寺院だ。60境内に入るといきなりの親指の像。
コレは指圧師の浪越徳次郎の「指塚」。
1940年、浪越さんはこの近くに日本で唯一の指圧の専門学校「日本指圧専門学校」を開校した。
70vコレが浪越徳次郎。
「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」と、昔はよくテレビに出ていた。
何せこの親指でマリリン・モンローをマッサージしたっていうんだからスゴい。
そしてその親指2本で学校まで作っちゃった。
2ntもちろんお墓は伝通院にある。Img_6520さすがの名刹だけあって伝通院には有名人のお墓がいくつかあって、例えば「堺屋太一」。80コレは詩人/作家の「佐藤春夫」。
「柴田錬三郎」のお墓も伝通院。
90vそれからコレは「清河八郎」のお墓。
清河八郎は壬生浪士、新選組、新徴組の前身である「浪士組」を作った人。180そしてその浪士組は伝通院の敷地内にかつてあった支院「処静院」で結成された。
言ってみれば新選組はココからスタートしたというワケ。
それどころか「彰義隊」も伝通院で結成式を執り行ったという。
下はその処静院に建てられていた石柱。
「不許葷酒入門内(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」というのはニンニクとかニラのようなニオイのキツイ野菜や酒の持ち込みは許さない…という意味。
傍らの説明板には「厳しい規律」と書いてあったけど…。190v下は「隠元和尚」でよく知られる長崎の黄檗宗の寺院「興福寺」。
「隠元和尚」は野菜の「インゲン豆」を中国から日本に持ち込んだお坊さんね。
他にもスイカ、レンコン、タケノコ、煎茶、木魚、漢字のフォントの明朝体などもこの隠元和尚が日本に紹介した。0r4a0226その興福寺の山門の横にもホラ。
永平寺の雲水もネギとかニラとかは食べさせてもらえないんだよね。
0r4a0227ちなみに永平寺はもっと厳しくて、山門には「家庭厳峻不容陸老従真門入(かていげんしゅんにして りくろうのしんもんよりいるをゆるさず)」、「鎖鑰放閑遮莫善財進一歩来(さやくほうかん さもあらばあれ ぜんざいのいっぽをすすめきたるに)」という警告が掲げられている。
コレは「オマエ、いい加減な気持ちでココに来たって入れてやらないかんね。でも本当にヤル気があって来たのであれば、ココはいいぞ~」みたいな意味。3m しかし、何と言ってもこの伝通院を名刹たらしめているのはコチラでしょう。130img_6521コレは「於大の方」のお墓。
すなわち徳川家康のお母さんのお墓ね。
出家した晩年は「伝通院」を名乗った。
そういうこと。140v伝通院は他にも徳川家メンバーのお墓がワンサカあって、例えばコレは三代将軍「家光」の正室の「孝子」さんのお墓。
「鷹司」家のご出身ですな。
140v2同じく家光の二男「綱重」の正室、二条家から輿入れした「隆崇院」のお墓。
綱重は四代将軍「家綱」の弟。
五代「綱吉」のお兄さん。
お母さんは側室だったんだね。
100img_6496六代「家宣」の二男「家千代」のお墓。Img_6503 八代吉宗の二女「芳姫」のお墓。
110スゴイのはこの先よ。
十一代将軍「徳川家斉」ファミリーのコーナーだ。
なにしろ「膃肭臍(おっとせい)将軍」の異名を持つビッグ・ダディ「家斉」は53人(55人とも)の子宝に恵まれたからネェ。
そこまでいくと「宝」かどうかわからんけど。
コレは家斉の十五女「元姫」のお墓。150v_15二十男「久五郎」のお墓。
さすがに20番目のセガレともなると町民のような名前になるのか?160v_20ギャハハ!コレは家斉の家系図の一部。
数えて見ると確かに子供の名前が53人分載ってるわ。
こんな家系図見たことない!
調べて見ると、第一子の「淑姫」の生まれは1789年。
そして総合末っ子である二十七女の「泰姫」は1827年の生まれ。
家斉は40人以上の色んなタイプの立場の女性と38年の間に53人の子供を作ったことになる。
年に1.4人!
「年子」どころじゃない。「半年子」か?

1_inf

ちなみに東京大学の赤門は家斉の二十一女「溶姫」が加賀藩前田家に嫁いだ時に作られた「赤門御殿」の一部。
もちろん建設の費用は前田家持ち。
さすがに53人も子供がいると出来の悪いのもゴロゴロしていて、全国の大名はそういうのを押し付けられやしないかといつもビクビクしていたそうだ。
下はその家斉ファミリーのコーナー。170さて、中島歌子に戻ります。
その伝通院を背に後楽園の方に向かって「安藤坂」を下ってくる。
この坂の突き当りが伝通院ね。200その途中の左側。
ココに中島歌子が開いた「萩の舎」があった。
「萩の舎」へは鍋島家や前田家のような上流階級のお嬢様が通って歌や書を習っていた。
210その中の1人が樋口一葉だった。
一葉は極貧の家の人だったが、「どうしても勉強がしたい!」という熱意にほだされてお父さんが道をつけてくれた。
下は発会の時の記念写真。
一葉の両親はこの日のためにとっておきの八丈の着物を用意してくれたが、一葉が現場に行ってみると他の塾生の絢爛豪華なお召し物の数々に圧倒されてしまった。
そりゃ周りは鍋島さんや前田さんのご令嬢の皆さんだからネェ。
みんな手を隠しているでしょう?
どうもコレが当時のお嬢様のたしなみだったようだ。
ところが手を見せている人が1人だけいる。220手を出している人が樋口一葉。
一番カワイイ。16歳の時。
会ったことはないけれど一葉は美人だったらしいからネェ。
だから森鴎外なんかにもエラく可愛がられた。
美人は得だよ。
樋口一葉は本名を「夏子(本名は奈津)」といったが、塾にもうひとり「夏子」という名前の女性がいたため、区別をつすために名字の一字を取って「ヒナツ」と呼ばれていたそうだ。
発会では歌の優劣を競う歌詠み会が催され、一葉は着物の引け目を忘れて一生懸命に歌を詠んだ。
結果、最高点を獲得し、周囲のお嬢様たちを悔しがられたそうだ。
一葉は「みんなにとって歌は教養やお遊びかも知れないが、私にとっては生活の戦い。貴族に負けるワケにはいかないわ!お金では敵わないけど、自分の腕で勝って見せるわ!」と意気込んで臨んだのではないか?と言われている。
この手を見せたのも「私はみんなとは違う」ということをアッピールしたのではないかしらん?230その「萩の舎」を通り過ぎてもう少し安藤坂を下った左側にあるのが「北野神社」。240ココは「牛天神」という通称を持っている。
自分と縁を感じざるを得ない。250v梅の木のトンネルをくぐりながら細い階段を上がって行く。260vまず目に入るのが牛の形にくりぬかれたおみくじ掛け。270決して大きくはない神社だが、創建は1184年となかなかに古い。
菅原道真、天鈿女命(アメノウズメ)、宇迦之御魂命、猿田彦命(サルタヒコノミコト)などをお祀りしている。
280源頼朝が東国征討の折にこの地で休息をした。
すると夢の中に牛に乗った菅原道真が現れ、「汝に2つの吉事あり」と告げた。
いいナァ。
そのお告げ通り、ひとつは頼家が誕生した。
もうひとつは戦にも勝った…ということで頼朝は感謝の気持ちを込めてこの地に社殿を建立したというワケよ。
社殿の脇には頼朝が腰を掛けた「牛に似ている」という岩が祀られている。
それが「牛天神」の由来。
似ているのか?
0r4a0161社殿の前の両脇に鎮座しているのは完全に牛。290狛犬は別にあります。300_2さて、ナンでこの神社を紹介したのかと言うと、ココには門下生たちによって明治42年(1909年)に建てられた歌子の歌碑があるのだ。

雪のうちに 根ざしかためて 若竹の 生出むとしの 光をぞ思ふ

意味は「雪の降り積もった中で、深く根を入れている若竹が、すくすくと光り輝いて伸びている」。
今ぐらいの季節の歌なのかネェ。310vちなみに朝井まかての『恋歌』という小説は中島歌子を主人公にした甘々の恋愛小説。
女性が読む小説という感じだったな?
私は歌子のお顔を存じ上げているので、チョット感情移入がしにくかったワ。
ただ天狗党のことが結構詳しく描かれているところはオモシロかった。
牛天神も出て来るよ。320<つづく>
 200(一部敬称略 2026月2月22日 三軒茶屋HEAVEN'S DOORにて撮影)

2026年3月16日 (月)

那由他計画~その声、雅なる狂気<後編>

那由他計画の新作『UNIOMISTY』の発売記念ライブ『その声、雅なる狂気』のレポートの<後編>。05v歌の2人がステージを離れ、4人の器楽演奏による「Intro for Harvest」が始まった。 480塚田さんのキーボーズの荘厳な音色。520v国分さんが出す低音と…500遼太郎くんのドラムスがよくかみ合うワルツ。490そこへ秀貴くんがドラマティックなソロを流し込む。510vそして純子さんがステージに戻って「Harvest-収穫-」。5307/4拍子のリズムをバックに純子さんのコロラトゥーラ的な歌声が映える。540vそれに呼応するように曲調にピッタリのソロを弾く秀貴くん。118a0032ヌケの良いギター・サウンドはMarshallから。
今回から導入した「JVM210H」と「1960A」の完璧なコンビネーション!175v_2 美香さんが加わって曲はいよいよ濃厚な展開を見せて…560大きな収穫を祝ったのであった!570「どうもありがとうございます。
次のセクションでもう終わりなんですが、ココでちょっとお知らせがございます。
ベースの国分巧くんが今日のライブで一応最後ってことになります。
本当に長い間ありがとうございました」10v国分さん、サポート参加だったとは存じ上げませんでした。
2回ほどでしたがMarshall Blogへのご登場ありがとうございました!20v「ボクなんかよりも曲をよく覚えてくれていたんですよ」
ココで塚田さんが今後の那由他計画の予定について説明。30_4その国分さんと塚田さんのデュエットで曲がスタートしたのは「Abundance -豊穣-」。40_3まずはソフトなムード。
008a0199塚田さんのピアノをバックに…60v_2シットリと歌い上げる純子さんと…70v_2美香さん。80v_2やがて曲はガラリと表情を替えて遼太郎くんの躍動感あふれるドラミングが炸裂!90ワルツ系の変拍子で曲がグイグイと盛り上がっていく。100v_2塚田さんのシンセサイザーが暴れまくる!110v曲は着実に盛り上がっていき…
50
アコースティック・ギターでカット・アウトという印象的なエンディングが用意されていた。120_2ハードなバンド・アンサンブルでスタートするのは「Arrival -到達-」。008a0244ヘヴィ極まりないバッキングに乗った純子さんのリード・ボーカルズに…140美香さんが重なって曲のイメージが際限なく広がっていく。150v秀貴くんが弾くリフをキッカケに曲は変容を見せて…170v_2壮絶なインストルメンタル・パートに突入!008a0231コレは7/8拍子かな?
ドライブしまくる遼太郎くんのドラムス!180全員が一丸となった緻密な演奏にはただただ圧巻されるばかり。118a0531間違いなく「プロッグ・ロック」という音楽の醍醐味のひとつがココにある!190_2そして歌のパートに戻りこの一大パノラマを集結させた。200矢継ぎ早に場内に響き渡るシーケンサーのサウンド。
その音の主であろう塚田さんに目をやると…おお、変身してる!210v曲は「Superconciousness -超意識-」。
「consciousness」は綴りがややこしいゾ。
220本編を締めくくるにふさわしいノリのよいドライビング・チューン!240リズム隊の2人暴れようがスゴイ!250そしてアグレッシブなシンセサイザーのソロが切り込んで来る!
特にこのメガネに意味はないそうです。12_118a0655 秀貴くんが弾くアルペジオをバックに…270_2塚田さんはフルートの音色でソロをプレイ…あ、コレがアルバムでゲストの今井研二さんに吹いてもらったというパートか!
MCでは謙遜されていたが、塚田さんのフルートもバッチリだった。
118a0658純子さんと美香さんはクライマックスにさしかかり猛然とシャウト!230_3盛り上がりに盛り上がって本編終了!008a0270楽屋に下がらずにアンコールに応える。
「アンコールありがとうございます!
国分くん、いよいよ見納めですよね。
だからアンコールはベースから始まる曲にしてあげる」290v_2そこですかさず国分さんがベースでイントロを弾き始める。
360_2塚田さんのおもいやり選曲で「さざきおりてひかりあふれ」。280この日、この曲以外に演奏したのはすべてニューアルバムからのチョイスだった。
まさにレコ発の権化のようなショウ。
メンバー全員が強固な集中力と演奏技術で那由他計画にしかクリエイトできない世界を作り上げて見せてくれた。310v 118a0509 325v 330v  300v 
340_2これにて大熱演終了!
すごい密度の濃い演奏だった。390_2「どうもありがとうございました!」
最後に塚田さんがメンバーを紹介してニュー・アルバム『UNIOMISTY』の発売記念ライブの幕を下ろした。
リリースおめでとうございます!
そして国分さん、お疲れさまでした!
 
那由他計画の詳しい情報はコチラ⇒Official X400_2<おしまい>
 
200_2(一部敬称略 2026年2月21日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2026年3月13日 (金)

那由他計画~その声、雅なる狂気<前編>

那由他計画、2度目のご登場。
去る2月21日に那由他計画は4年ぶりのアルバム『UNIOMISTY(ユニオミスティ)』の発表を記念するライブを開催した。
この3枚目となるアルバムは当日に先行販売されたが、正式には一昨日発売されたばかり。
出したてのホヤホヤは2枚組の大作だ。
そこでMarshall Blogでも2本立てでこの記念のライブをレポートすることにした。10ショウはまず壮大なキーボーズの音色で始まる。20キーボーズに歌が重なってバンド・アンサンブルとなる。
するとブレイクが入り…「那由他計画で~す!」。
客席から笑い声が上がるホンワカ・スタート。40那由他計画は…

栗谷秀貴130v国分巧60v重本遼太郎70v世良純子80v月本美香118a07222 そして、計画の指揮を執る塚田円。100v1曲目はアルバムのオープナー「Birth of Love -誕生-」。
2人のシンガーの伸びやかな歌声が切れ味のよいワルツのリズムに乗って響き渡る。110すると塚田さんが5/4拍子のフレーズを提示し…008a0197秀貴くんのソロが続く。50v秀貴くんはもちろんMarshall。
今回から「JVM210H」を導入したのだ!
スピーカー・キャビネットは「1960A」。140v曲は再び歌のパートに戻り純子さんと美香さんが艶やかなハーモニーを聴かせて幕を下ろす。150アルバムの曲順通りに「Call to Awaken -覚醒-」が続く。
新作『UNIOMISTY』はコンセプト・アルバムで、曲を象徴する2文字ないしは3文字の漢字表記の題名が付されている。
いいね、漢字は。
このご時世に「コンセプト・アルバム」なる作品を創りあげたことに敬意を表したい。
イントロもギター・ソロもオミットされた曲がもてはやされる昨今、今の若い人はコンセプト・アルバムのコンセプトすら知らないでしょう?
この曲でもまず2人の歌声が勢いよく飛び出して…160遼太郎くんが叩き出す7/4拍子のリズムで…170v塚田さんがビャ~っとオルガンのソロをブチかます!180v一糸乱れぬ純子さんと美香さんのハーモニー。
ゼンゼン7/4拍子を感じさせないスムースなリズム運びがステキ。
190ガッツあふれるオルガン・ソロから…210縦横無尽に弾きまくるギター・ソロへ。
220vそしてピアノをバックに国分さんがテクニカルなベース・ソロを繰り出した。200v曲はドンドン表情を変えていき、4/4+6/4拍子(かな?)の器楽演奏のパートが展開する。
2302人のシンガーがステージに戻って…240vリレー形式で歌のメロディが綴られていき曲はクライマックスを迎える。008a0146まさにツイン・ボーカルズの強み。
それにしてもいいネェ、こういう音楽は。
250v「ありがとうございます。
ズッと制作をしてたんですよ。
それで音楽に関係のない人と話をしたんですね。
『最近、ナニをやっているんですか?』と訊かれて、『今、CDを作っているんです』と言ったら、『エエッ?CDってまだあるんですか?』と驚かれて『ありますよ』と答えました。
発行枚数は減っているんですが、フィジカルがちゃんとあるってよくないですか?」
260v塚田さんが6面パネルのCDを手にして自らアルバムを紹介。
「ココにいるイカレプログレの皆さ…あ、失礼しました!
ココにいらっしゃる耳巧者の皆さんは何千枚とそばに置いておきたいのではありませんか?」270「さっきの話…『CDってまだあるんだよ。ショップがあるじゃない』と言ったら、『アレは全部中古だと思っていた』って言っていました。
家には親が持っている宇多田ヒカルのCDとかがありますけど、聴く装置がないんですって。
そういう時代なんだと思いましたけどCDを作りました。
でもボクらも時代にキャッチアップしたいと思っていまして、プログレ・バンドとして何をしたかと言いますと…電子決済をできるようにしました。
やっぱり1番のホスピタリティはそれだろうと思っておりまして…。
クレジットカードも交通系のカードもほぼ全て使えます。
西新宿で散財した後でもお買い求めいただけますので是非よろしくお願いいたします」280v塚田さん、ご立派!そうこなくっちゃ!
私はガチガチのCD擁護派です。
大分前、NAMMショウに行った時にアメリカ人の口から「Physical products」という言葉が出て来てめまいがしたのを覚えている。
そして今、音楽を聴く人でCDを買う人は17%しかいないそうです。
私もSpotifyのアカウントを持ってはいるけど、Marshall Blogを書く時の参考資料として使うだけで、音楽を鑑賞する時にサブスクの類を使うことは絶対にあり得ない。
やっぱりモノがなきゃダメなのよ。
だって言うでしょ「心はかたちをもとめ、かたちは心をすゝめる」って。
コレは稲荷町の大手仏壇屋「三善堂」のキャッチコピーなんだけど、まさにその通りだと思う。3zd_3下はウチの仏壇…イヤ、CD棚。
通常のプラ・ケースで保管してると嵩が増すばかりなので14年前に薄いビニールのケースに入れ替えた。
そうでもしないと体積はコレの3倍ぐらいになってしまう。
処分したそのプラ・ケースの重量もスゴかった。
だいたいコレで5,500枚ぐらい。
他にボックスセットがゴロゴロとレコードが2,000枚チョットある。
聴いているのか?って?
イヤイヤ、大半は買った時に1回か2回聴くだけですよ。
それではあまりにもモッタイなかろう…ということで「荒行」と称して持っているCDをすべて聴いてみることにした。
4年以上かかって今ようやく終ろうとしているんだけど大変な苦行だった。
やっぱり聴きたい音楽を聴きたい時に聴かないとダメ…ということがよ~くわかった。
12_0r4a0585さて、塚田さんのピアノからスタートする3曲目は「Beyond Boundaries -境界-」。120美香さんの独唱。300そして合いの手を入れるスタイルで純子さんの歌が加わる。118a0217 キタキタキタキタ~!
スケールの大きなバンド・アンサンブルをバックにグングンと曲のスケールが広がっていく。008a0038 秀貴くんがアコースティック・ギターをストラミング。
塚田さんによると、レコーディングを進めて行くとどうしても色んなことをしてみたくなるそうで、今回そのひとつがアコースティック・ギターの導入だったそうだ。
ココに塚田さんはパン・フルートみたいな音色のフレーズを重ねた。
PFMみたいでカッコいい!320v歌の2人はカスタネットを手にして…330メンバーは素手でパルマを刻む。
350塚田さんもとても楽しそうにリズムに乗って両手を合わせていた。340そしてシンセサイザーのソロをバッチリとキメた。
メロトロン、ピアノ、パン・フルート…塚田さんが1曲のウチで使用する音色のバラエティ加減がスゴイ!
370クライマックスに向けて当意即妙に気持ちのよいグルーヴを叩き出していく遼太郎くん。380ダイナミックに音程を上下させて曲を盛り上げていく国分さんのベース・ラインも聞き逃せない!118a0123ゴリンゴリンのヘヴィなリズムに合わせて女性の歌声を乗せる曲調に一瞬Magmaを想起した。
こんなサウンドを作っているバンドが今他にあるか?っていうんだよ。008a0174こうして12分にわたって息をつく間のまったくない大曲が締めくくられた。
やっぱりいいわ、こういう音楽は。
私は中学生の頃からこの手の音楽が大好きだったのです。
390「今回出した作品に参加してくれた素晴らしいゲストの方々をチョット紹介します。
現れる曲順にいきます。
まずはギターで参加してくれた『美狂乱』の須磨邦雄さん。
『いつも通りに弾いてください』って言ったら本当にいつも通り弾いてくれて、メッチャ予想通りだったのでうれしくなりました。
今演った曲でwaraさんというピアノの上手い人。
さっきちょっとマネして弾いてみたけど全然違いますね…もっとカッコいい」400「それからデレク・シュリニアンというドリーム・シアターにいた人。
彼がXで『キーボード・ソロ弾くよ』とつぶやいてたので連絡してみたら『いい曲だね。やってもいいよ!』って。
その時はデモを送ったんですが、それでもう弾いてくれて『そんな感じでいだろう?』とか言って。
『録音が始まったらお願いしていいですか?』って言ったら『Sounds great!』と返事をしてくれたんですね。
それから3ヶ月くらい経ったある日、正式な音源を送ったところ『今から弾くよ』って言ってすぐ音源が返ってきたんですよ。
それが本当にすごく良くて…『出来ない時もあるけどまた演ろうよ』ってやりとりをしました。
そんな感じです…だからみなさんも気軽に連絡してみたら?
一応、曲は聴いてやるかやらないかを判断しているそうです。
だから今回ボクらはヨカッタですね」410v「その次に『The Beloved』という曲ではフェイ・ターンという人にテルミンをお願いして、『世界で1番フワフワヒューンって感じで演ってください』て言ったの。
そしたら本当にフワフワヒューンってやってくれてこれもヨカッタです。
それと『Arrival』という曲は作っている時からヴァイオリンにしたいなと思っていて藤本美樹さんに頼んだんですが、コレがメッチャ男気溢れる、正面からブツかってくるような演奏でボクもそれに応えなきゃなと思ってメチャクチャ歪ませておきました。
すごい攻撃的なソロになっていますのでゼヒ聴いてください。
そして『Superconsciousness-超意識-』という曲では最初から盛大にフルートを入れたいと思って今井研二さんにお願いしたら演ってくれたんですね。
『攻撃的な感じでボーカルに絡むようなの演ってくれよ』って言ったら本当にその通りになった。
コレもよかった。
今日はそれをマネしてみますけど、すっごい難しくて全然ちゃんと弾けない。
そうしてボクの難しいパートを全部外注したら意外と早く作業が終わってヨカッタと思っています」
塚田さん自らアルバムの聴きどころを解説した後は…
420フィードバック音から秀貴くんがリフを奏でる「Return to Nature -回帰-」。008a0067 4/4+5/4拍子のバンド・アンサンブルから…430美香さんが情感豊かに演ずる独唱のパーツに移るとリズムが4/4/+6/4拍子に変わる。440v_2塚田さんの傍らに立つ純子さんと向かい合ってデュエット。Applied2二胡のような音色の塚田さんのソロが続く。450vリズム隊のユッタリとしたグルーヴの中に…460得も言われぬ緊張感が存分に感じ取れる。118a0138そして美香さんの激唱が会場の隅々にまで行きわたった。

那由他計画の詳しい情報はコチラ⇒Official X
008a0073<つづく>
 
200_2(一部敬称略 2026年2月21日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2026年3月11日 (水)

E.L.B.~Viva Akimoty 72'<後編>

巣鴨のライブハウス「獅子王」のオーナーの秋元さんの誕生日を祝うイベント『Viva Akimoty 72'』のレポートの<後編>。
トリで登場したのは、いよいよ秋元さんがドラムスを務めるトリオ「E.L.B.」。
Marshall Blogはしょっちゅう獅子王さんにお世話になっているので、お礼の気持ちを込めてこのステージのもようをレポートしたいと思う。
10vスローなブルースのインプロヴィゼーションでスタート。
透き通るようなクリーン・サウンドのギターで奏でるフレーズが味わい深い。
20「皆さん、こんばんはE.L.B.です!」と挨拶をしてメンバーを紹介したのはJIMISEN。30v「オン・ドラムス…オン・ドラムス、今日の主役で巣鴨獅子王のオーナー、そして今日が誕生日の秋元清実!」40v「オン・ベース、スタジオ・ペンタ社長、善生(ぜんしょう)敦!」50v「誕生日&オーナー、社長、そしてヒモでお送りします!」
「ヒモ」なんて言葉を久しぶりに耳にしたナァ。
昔、「ヒモ」はロック・ギタリストたちの一番の憧れの職業だった。
60v獅子王のオープンは2014年の5月10日ということだが、実はそのひと月前にドラマーとしての秋元さんをMarshall Blogで取材をさせてもらったことがあった。
下はその時の写真。
しかもNATAL(ナタール)をお使い頂いている。65vそういえばこの時、「近々ライブハウスをオープンする」という話しを耳にして場所と店名を伺ったような記憶がある。
「場所は巣鴨で店名は'ししおう'」ということをお聞きし、「ししおう」とは何ぞや?と尋ね直したことを覚えている。
そして、予定通り「獅子王」がオープンした。
ところが、Marshall Blogの獅子王デビューは意外と遅く、オープンから2年近くが経過した2016年2月のことだった。
下はその時の秋元さん。
ちょうど10年前だから秋元さんが62歳の時。
ゼンゼンお変わりになりませんな~。
66vさてE.L.B.、この日の1曲目は「I Miss Brain」。
「オズの魔法使い」のカカシの「If I Only Had a Brain」みたい?70当たり前だけどそれと曲調は全く異なり、JIMISENが自らのファンク・ストラミングに乗せて歌うゴキゲンな1曲。80v_2前にステージに上がったROSE HIP GARDENのYOSHINAGAさんがおっしゃっていた、まさに秋元さんの「グルーヴとドライヴ」が炸裂!90そしてJIMISENのソロ。100もちろんアンプはMarshall。
この日は「JVM210H」と「1960A」を使用して…110vまずは切れ味の鋭いソロ・プレイを聴かせてくれた。115v続いて善生さんのメロディアスなベース・ソロ。
サウスポーでリッケン!カッコいい~。120v冒頭から小気味のよいカチっとしたファンク・チューンで雰囲気を大いに盛り上げた。130ところで…JIMISENは超久しぶりのMarshall Blogへのご登場。
2013年8月、ジミ・ヘンドリックス役の時に一度出て頂いたことがあった。2502 その後、KAMIKAZEというトリオでもご登場頂いた。
2017年4月のこと…ということはこの時から9年も経ったのか!140このKAMIKAZEって、他のバンドにはない独特の雰囲気があって私は気に入っていたんだけどな…。150vそして今回のE.LB.。
何の頭文字かと尋ねたら…「Electric cute Lady smells funk Band」。
コレは絶対に解読できんな。
2曲目は「What Goes On」。160少しテンポを落としてのコレもファンキーな1曲。
170秋元さんの律動感あふれるドラムスにからみつく…180v善生さんの攻めのベースラインが実に鋭い!
私は自分の名字が珍しいこともあって、実際にお会いしたり、テレビで見かけたりする珍名さんのコレクションに勤しんでいる。
「善生(ぜんしょう)」さんにはすぐにビビビと来たよ。
調べてみると私の珍名センサーに間違いはなく、香川県の名字で全国でおよそ210人だという。
私の基準では400名以下の名字を「珍名さん」と定義づけているのでバッチリと言ってよいだろう。
190vそんなゴキゲンなリズム隊の演奏に乗ってフリーキーなJIMISENのソロが暴れまくった!
200ア・カペラで善生さんのベース・ソロ。
いきなり出て来たのは正調「Donna Lee」。
この曲をジャコの演奏で知った人も多いことでしょう。
ドン・アライアスのコンガひとつをバックにワケのわからんメロディをベースで奏でるその演奏を高校生の時に初めて聴いて私もビックリしたことは確か。
210vギターで弾くのもなかなかのホネであるこのリフを善生さんは奇を衒うことなく流麗に弾き込んでみせてくれた。
220「Donna Lee」で脱線する。
この曲は古いスタンダード「Indiana」のコード進行を元にチャーリー・パーカーが作ったビ・バップ・ナンバー。
マイルス・デイヴィスは「あのリフはオレが作った」と後に主張していて、今ではそれが定説になっているようだが果たしてどうなんだろう?
と言うのは、あんなに複雑なメロディをマイルスが書くとはどうも思えんけどな。
そして穐吉敏子の「A Bit Byas'd(ア・ビット・バイアスト=ちょっとバイアスっぽく)」という曲。
「Byas」というのは「ドン・バイアス」という古いサキソフォニストのことで、タイトルは「biased(バイアス=偏見を抱く)」のシャレになっている。
この曲も「Donna Lee」。
同じコード進行に乗って凄まじいまでのビッグ・バンド・アンサンブルが展開される「超」をいくつくっ付けても足りないカッコいい曲。
敏子さん、1932年(昭和7年)生まれで今年94歳。
まだまだお元気のようで何よりだ。
Ftw2l善生さんが「Donna Lee」をフル・コーラスを弾き終わるとそこにギターと…
230vドラムスが加わる。240v曲は「Chimamire」。250ココでもJIMISENと善生さんのスリリングなインタープレイが展開すると…260_2リズムがジャズ・ビートに替わり…270フリーフォームのグループ・インプロヴィゼーションに突入した。280そして秋元さんのソロも飛び出した!290v力強く、そして鋭いスティックさばきが炸裂!S41a0438 JIMISENが当日の出演バンドを紹介して〆のご挨拶。
「毎年こんな感じで集まれてうれしいです。
本当に今日はありがとうございました!」300この日の最後にE.L.B.が演奏したのは「Flower Ice」。310意外にもジワジワっと来るバラードを持って来た。320vこの曲でも善生さんのソロがフィーチュアされる。330JIMISENはマイクを乗り換え。
ナンで2本あるんかいな?と思っていたのだが、ハハン、思った通りだった。
乗り換えたマイクから出された声にはエフェクトがかかり、ボコーダーのような効果を出していた。
これでまた曲の雰囲気が変わった。340するとまたリズムがジャズ・ビートに替わって…350JIMISENのダイナミックなソロが展開。3603人のくんずほぐれつのインタープレイを経て曲はドラマティックに幕をおろした。370演奏が終わって秋元さんがマイクを握る。
「皆さん、ありがとうございます!
今日の日を迎えることができてとてもうれしく思います」
390「個人的にはとても楽しいライブでしたが、みんなスゴくて逃げ出したい気持ちになりました。
でも…」
400v「ガンバりました!
残り時間は少ないですが飲んで帰りましょう!」
380秋元さんもポートレイトがお気に入りのようす。
お誕生日おめでとうございました!
410LIVE HOUSE獅子王の詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト420<おしまい> 

200_2(一部敬称略 2026年2月6日 巣鴨獅子王にて撮影)

2026年3月 9日 (月)

Viva Akimoty 72'~ROSE HIP GARDEN

Marhall Blogがいつもお世話になっている巣鴨『獅子王』のオーナー、秋元清実さんの72歳のお誕生日をお祝いするライブ。
名付けて『Viva Akimoty 72'』。
もちろん「Akimoty」というのは秋元さんのことね。
今日はその記念ライブに出演したROSE HIP GARDENのようすをレポートする。
10月に開催されたOZMAさんのイベントで初めてROSE HIP GARDENを観てスッカリ気に入ってしまい、早くも再びMarshall Blogにご登場願った。05vこの日の出番は5バンド中トリ前の4番手。
まずはドラムスからスタート。
 
ドラムスはNAGUMO。10vそこにYOSHINAGAのベースと…0r4a0197 NAKANOのギターが加わる。30v1曲目は「オレンジ色の空」。
キタキタキタキタキタ~!
ミディアム・テンポの重量級のアンサンブル。
50vNAKANOさんの説得力満点の歌声。60バンド・サウンドを分厚くするYOSHINAGAさんのベースとコーラス。70vNAGUMOさんの強力なビート。
チョット音を出しただけでROSE HIP GARDENの世界が広がる。
80私が高校生だった頃の時代に誘う伝統の日本のロックの世界。0r4a0160 この曲にしてこのギター・ソロあり。
全く気を衒ったりすることのない堅実なギター・プレイ。
そうよ、ロック・ギターってのは元来こういうモノだった。
90vNAKANOさんが使っているのは「JVM210H」と「1960A」。
MarshallとFirebirdがNAKANOさんのトレードマークだ。0r4a0004ソロのバッキングに回った2人の暴れようがまたスゴかった!0r4a0192そしてYOSHINAGAさんはステージの下手に掲げられた秋元さんのポートレイトに張り付いてプレイ。0r4a0199 2曲目は「TIMES」。100前回初めてROSE HIP GARDENを観た時にとても印象に残った曲のひとつ。S41a0068 ミディアム・ファストで少しファンキーっぽさを散りばめたゴキゲンなナンバー。110v「♪あのなつかしい…」
特に私のこの曲に対する印象を深めたのはこのサビ!
チョット予測がつなかいメロディで、それをNAKANOさんの声で歌われるともうタマらんのよ。
150vココでもコンパクトながら味わい深いソロを聴かせてくれた。140「今日は巣鴨の獅子王にようこそおいで頂きました。
オーナーの秋元さんの72歳の…72歳!
絶対ナンかやっているよ、おかしいじゃん?…というぐらい素敵なドラムスをこの後聴かせてくれます。
ボクらは先輩のおこぼれに預かってチョット演って帰りたいと思います。
最後まで楽しんで行ってください。」S41a0152 すると客席で観ていた秋元さんから声がかかる。
「NAKANOのMCの声はカッコいいな~!
歌の声もいいけど…」
「ありがとうございます」
160さっきYOSHINAGAさんが仰ぎ見ていた秋元さんのポートレイト。
ホッコリ・ムード満点!
240vまだ見てる。0r4a00893曲目は雰囲気を替えて「夜の片隅で」。
コレも前回とても印象に残った1曲。170_yksdゴリンゴリンのベースがレゲエ調のリズムをグイグイ引っ張っていく。180この曲もサビのメロディがとても魅力的だ。190甘いトーンのギター・ソロ。
ネック・ピックアップを使って弾いているのかとばかり思っていたらそうではなくて、センターなんだって。
しかしNAKANOさんはFirebirdがよくお似合いだ。
210vリズムはレゲエ調でもNAGUMOさんがビシビシとハードなスティックさばきを展開して熱気あふれるロック・チューンに仕上げていた。200v「秋元さん、お誕生日おめでとう!
スゴイ昔のことを思い出したんですよ。
獅子王に来るようになってもう長いんですが、『獅子王に出ている』と言うと若人たちが『アソコのオーナーっていい人ですよね~!』って言うんですよ」
220「ボクは目指していることがあって、『ドライブとグルーヴ』っていうモノを活かしたいんですね。
で、この『ドライブとグルーヴ』って秋元さんがズッと言っていたことなんですよ。
つまりドライブとグルーヴを教えてくれた人が秋元さんなんですが、72歳になられました。
いつもありがとうございます!
影ながらいつも応援しております。
おかげさまでボクたちこんなに売れずに来ました!…あ、それは自分たちのせいです!
これからも売れずに行きます。
そしていつまでも秋元さんについて行きます。
次の誕生日が来るのか、来ないのか…次のライブが追悼にならないように!」230vそのまま「煙草に火をつけて」につなげる。0r4a0038 ボサノヴァっぽい「大人のムード」の1曲。260v「♪くわえ煙草で~」
煙草ももうロックの歌詞のネタにはなりにくくなっちゃったネェ。
「♪くわえ電子煙草で~」じゃサマにならないもんナァ。
270中盤から後半にかけてリズム・パターンを変えながらグングンと盛り上がっていく。280ココでもNAKANOさんがガッツリとコアなロック・ギターを弾いて曲のクライマックスを演出した。290vそして…「♪くわえ煙草で~」で曲は幕をおろした。S41a0263 「年末にケガをしました南雲です!
秋元さん、お誕生日おめでとうございます!
こうして一緒にいられる喜びをかみしめております!」
ココに詳しくは書かないけど、かなり大きなケガをされたとか…お大事にしてくださいよ!
300v「本当にありがとうございました。
ROSE HIP GARDEN、今年最初のステージで獅子王で秋元さんのバースデイを祝うことができてうれしかったです。
この後、秋元さんのELBがステキな音楽を奏でてくれますんでどうぞ最後まで楽しんで帰ってください」S41a0250ROSE HIP GARDENのステージを締めくくったのは「FREE LIFE」。310_fl「FREE LIFE」…そういえば、開演直前の音出しの時にNAKANOさんがレナード・スキナードの「Free Bird」の1節を弾いていたっけな。
ん?もしかしてアレン・コリンズの影響でNAKANOさんはファイヤーバードを使っているのかな?320たった2度拝見しただけなのでこんなことを言うのは早計なのはわかっているが、ROSE HIP GARDENはギンギンなアップ・テンポの曲を演らない。
まるでポール・ロジャースのバンドみたいだ。
330vこの雰囲気がまたROSE HIP GARDENの魅力だと思うワケ。
要するに「大人」を感じさせるのロックなのだ。340v前回の記事でも同じようなことを書いたが、やっぱりコレは私が若かりし頃に見た「お兄さんのロック」なんだよね。
ジジイの私が言うのもナンだが、最終的にはロックというものは若い人のモノだと思う。
でも若い人たちにこのロックはできまい。
となるとコレはROSE HIP GARDENにしか創り出すことができない唯一の世界なワケ。
だから老若男女を問わず、ひとりでも多くの人にこのロックに接してもらいたいと思うのだ。350v短い時間ではあったが、今回も3人の個性を存分にブツけあってひとつのロックを創りあげた。

ROSE HIP GARDENの詳しい情報はコチラ⇒ROSE HIP GARDEN WEB SITE360<つづく> 

200_2(一部敬称略 2026年2月6日 巣鴨獅子王にて撮影)

2026年3月 4日 (水)

Damian Hamada's Creatures~Neo Apocalypse Tour<後編>

Damian Hamada's Creatures『Neo Apocalypse Tour』千秋楽のレポートの<後編>。
 
陛下が舞台を離れるとともに雰囲気が変り…470_2シエルちゃんがその美しい声で「Tears in the Rainbow」をジックリと歌い込む。Xxxzxそして一糸乱れぬギター・アンサンブルと…480_2情熱的なソロで曲を極限までドラマティックに演出した。490vカズマくんのMarshall。
プリ・アンプが「JMP-1」、パワー・アンプが「9200」、そしてスピーカー・キャビネットは「1960BV」。
かつては真空管アンプは「ギタリストの金科玉条のアイテム」として崇め奉られていたのジャガ~、「重くてかなわん」と言われ出して久しい。そして悲しい。
そんな中、こんなに重量が嵩む豪壮なラック・システムを組むカズマくんはエライ。
「音質第一のギタリスト」の権化と言ってよかろうぞ。
やはり音のヌケと押し出し感に優れているのは言うまでもないが、今回はすごく音の「みずみずしさ」を感じた。
英語で言うと…ま、ワザワザ英語で言う必要は全くないのだが…「succulent(サキュレント)」。
コレは「多肉多汁」という意味なんだけど、まさに「おいしい音」だと思った。
175KAZAMIさんが弾くピアノから…「Eternal Sinner」。500_2魔暦25年(2023年)の第Ⅳ大聖典『運命の支配者』からのキラー・チューン。
スキだ~、この曲も。
シエルちゃんの力のこもった歌いっぷりが勇ましい。
510vリリスちゃんのコーラスも大活躍。520vワルツになるパートがすこぶるカッコいい。
そしてRENOさんとカズマくんの鋭角的なソロが飛び交った!530_2RENOさんのMC。
改臟人間の皆さんは全員しゃべるのが達者だが、RENOさんのトークも最高にオモシロかった。
そうして会場の爆笑を誘っておいて…
「これまで各地でカズマとグルメについてのバトルをしてきましたが、今回はファイナルということで東京。
東京のグルメって色々あってなかなか難しい…ということで、東京の場合は食べ物ではなく建物!
オレは東京タワーが好き。
やっぱり、日本の象徴といったら東京タワーですよ。
フォルムがもうグッときますね。泣けちゃう…あの形で泣ける」
するとカズマくんが…
「わかります。わかりますよ…泣きたくなる気持ち。
でもやっぱり、スカイツリーじゃないですか?だって1番高いんですよ。634メートルですよ!
なんならオレ、明日行って32メートルの旗を立てて666メートルの『魔界ツリー』にして来ますよ」
行くのはいいけど、エレベーターが止まるかも知れないから気をつけろ!540_2こうして「タワーは長さだけじゃない」とギタリスト2人のバトルが勃発。
本当は「長さ」じゃなくて「高さ」なんだけどね。
550_2「長さだけじゃない!」というRENOさん vs. 「長い方が良い!」というカズマくんの火花を散らす大バトル!
一歩も譲らない2人がとうとう互いに接近して言い合い出した。
「長さだけじゃない!」
「イヤ、長ければいい!」
このままではケンカになっちゃうぞ!…と心配するお客さんを前にして…560_2ブッチュ~!
こうして2人の大激論は平和裡に終息した。
(刺激が強すぎるので写真は故意に少々ブラしています)
570_2タワー・バトルに続いてはギター・バトル。
こちらもお互いに一歩譲らない!008a0104白熱のシュレッディング合戦にお客さんは大よろこび!008a0559そのまま第Ⅴ大聖典『最後の審判』から「審判の日」へ。580_2疾駆するリズムに乗せてシエルちゃんが魅惑のメロディを歌い上げる。590_2なんかあんなシーンを見た後なので、ギター2人のアンサンブルやソロの応酬の息が完璧な理由がわかったように感じるぞ…610_2…と、この時思った人は決して私ひとりではあるまい。
「仲良し」っていいね。
そんな鉄壁の演奏を見せながら…
008a0099まだまだジャンジャン出て来る第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』からの濃密にして濃厚な曲の数々!620_2「Omen from Pandemonium」ではRENOさんはギターを持ち替え。600_2中近東風なエキゾチックな曲調がベラボーにカッコいい曲。630_2続けて「愛と殺戮の輪舞曲」。640vコチラはキメや仕掛けが満載のスリリングなメタル・チューン。
第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』からどの曲を演っても客席の反応が信じられないぐらい敏感だ。
それだけ皆さん、大聖典を聴き込んでいらっしゃるというワケだ。
しかし、この曲カッコいいな。
650シエルちゃんのアオりに続いて再び陛下が降臨した!660vココはおなじみの「Babel」。670_2満身の力を込めてD.H.C.スタンダードの一角と向かい合うシエルちゃん。
「熱唱」以外のナニモノでもない!
その傍らでシエルちゃんを見守るようにギターをプレイする陛下。
690_2陛下のMarshall。
ヘッドは「DSL100H」。
それをカズマくんと同じ「1960BV」につないでいる。255v堰を切ったように押し寄せて来るリズムに乗って奏でられる中間部のギター・アンサンブルは他では決して耳にすることができないD.H.C.独特なモノ。
まるでクラシック音楽の一節を耳にしているようだ。680vシエルちゃんが「ラスト!」と叫ぶ。
そう、楽しい時間が過ぎるのは早いモノでアッという魔に本編最後の曲に来てしまったのだ。
それは荘厳にして暗黒のイメージのイントロから始まる第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』のリード・チューン「666」。700_21mmも力を抜くことがない熱血パフォーマンス!730_2最後まで攻めまくったギターの2人!740 740v曲に合わせてお客さんが発するシャウトがスゴイ!
イキが合っていて最高に気持ちイイ~!710_3陛下を先頭に猛烈なパワーで猛進する5体の改臟人間たち!750_2こうして狂熱の『Neo Apocalypse Tour』千秋楽の本編が幕を下ろした。
いつものことながら見せどころ、楽しませどころ満載の豪華なロック・ショウだった!
760v最近、遭遇しました。
「・・66」という番号はホンの時々見かける気がするけど、「・666」はほとんど出くわさないんだよね。
下の写真は陛下によろこんで頂きたくて咄嗟にスマホを取り出して自分が運転する車の中から撮影した1枚。666本編が終わるやいなや沸き上がる「D.H.C.」コール。
その声援に応えてKAZAMIさんが1人でステージに姿を現した。12_770 「楽しんでるかぁ?!!最高だぁ!ありがとうございます。
遂に千秋楽ということでね、Damian Hamada’s Creaturesは6ケ所回ってきました。
期待してたけど…期待以上だった!
各地で動員数が上がりました。
皆さんのおかげです。ありがとうございます!
ファイナルでまさかRENOとカズマのチューを特等席で見られるとは!
素晴らしいツインギターですね」780vそして、シエルちゃんを先頭にステージに戻って来たメンバーがひとことずつご挨拶。800 その中でファンにとってとてもうれしい情報も披露。
810v全員、お客さんへの感謝の気持ちがよく伝わる心のこもった挨拶だった。
加えてリリスちゃんの音頭で記念撮影も行われた。
790v「お帰りの会」を終えて、アンコールの曲に入る前にシエルちゃんが客席をアオっていると…
「誰だぁ?」…と、陛下三たびのご降臨!
815_2「呼んだよねェ?
だってアンコールだもの。
じゃあついでにココでワタシがもう1回盛り上げていこうかな。
あんまりやったことないけど…独自のやりかたで。
盛り上がっていけるよなァ!
だって、アンコールだもの。
だって、千秋楽だもの。
だって、D.H.C.だもの!」
830_2『Neo Apocalypse Tour』の締めくくりに選んだ1曲は「嵐が丘」。850_2シエルちゃんの激唱にリリスちゃんのコーラスが被さって迫力倍増!855_2KAZAMIさんとリリスちゃんのソロのセクション。
874v2人ともキレッキレのプレイで大きな歓声を浴びた。
875そしてギター3人のアンサンブルから…
890vRENOくんと…860カズマくんの最後のバトル!
118a0344シエルちゃんとリリスちゃんのコーラスが……ウワ!こっちもかッ!
イエイエ、2人で1本のマイクで歌っているのです。880そしてメンバー紹介を含んだ壮絶なかき回しで演奏を締めくくった。900「ありがとう!
『Neo Apocalypse Tour』千秋楽への参加、大儀であったぞ。
楽しんでもらえたかな?…ヨカッタ、ヨカッタ。
我々も諸君のおかげで大変気持ちよく演奏できた。礼を申すぞ!
そういうことでココで恒例の『グー!』で労うコーナーに突入したいと思う」
920v初めての方に向けて陛下からグーの説明があって、まずは自分にグー。
930「演奏中はお立ち台に上がることがない」と、KAZAMIさんとリリスちゃんが上下の台に上がり…940スタッフと改臟人間の皆さん、陛下自身からなる「チームD.H.C.」に下手、上手、中央の順にグーを送った。950「ケッコウ毛だらけネコ灰だらけ。それではそろそろお別れの時間だ」
陛下はピックを6枚客席に投げ入れ、改臟人間の名前を1人ずつ呼び上げてステージから送り出した。
「地球デビュー6年目に突入したD.H.C.は、これから一層強力に地球魔界化を進めていくつもりだ。
そのためには諸君の応援が、そして協力が必要だ。
これからも私たちに力を貸してもらいたい。頼んだぞ!」
960v「それでは、またどこかのライブ会場で会おうではないか。
本日はこれにてさらばである、である、である、メタル~!」
ああ、終わっちゃった…寂しいナ。
でも「6」年目を迎えた今年のD.H.C.の活躍ぶりが大いに楽しみだ!

Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報は⇒Officil Website
970<おしまい> 

200(一部敬称略 2026年2月1日 渋谷WWWXにて撮影)

2026年3月 2日 (月)

Damian Hamada's Creatures~Neo Apocalypse Tour<前編>

「お~い!今度のD.H.C.のライブの会場はどこだってか?」
「ヤダねぇおまいさん、忘れちゃったのかい?ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスだよ」
「おおそうか?ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスってのはダブリュー・ダブリュー・ダブリューの並びにあるダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスのことか?」
「そうだよ、ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスといえばダブリュー・ダブリュー・ダブリューの並びにキマってるじゃないか」
「するってぇと、ナンだ?
去年の6月に『Fantastic Metal Tour』をやったダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスってことだな?
そりゃ今回もダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスがベラボーに盛り上がるってもんだ!」
「ナニをお言いだい、この人は!そんなこと当たり前じゃないか!」
…と、今回は「寿限無」風にスタートしてみました。
ご迷惑さまでした。
Damian Hamada's Creaturesの『Neo Apocalypse Tour』の千秋楽のレポート。
会場はダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックス…もういいか。10前回のライブ・レポートの時にチョット触れたけど「Apocalypse(アポカリプス)」という単語は、かなりのビッグ・ワードにもかかわらず、我々世代にとっては比較的耳馴染みのある英単語ではなかろうか?
それは、日本では1980年に公開されたのフランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』がモノスゴイ話題になって、その原題である『Apocalypse Now』の「Apocalypse」がナニを意味するものか?とアチコチで喧伝されていたから。
恐らく一部の方を除くほとんどすべての日本人は、この映画の原題によって「Apocalypse=黙示録」という英単語を知ったのではなかろうか?
しかし、この言葉の本当の意味を理解した人もほとんどいなかったのではなかろうか?
高校3年生だった私は当然理解できなかった…どころか今でもよくわからないし、映画もよくわからなかった。
ただ約2週間前に亡くなったロバート・デュヴァルが映画の中でカッコよかったことは覚えている。
「アポカリプス(Apocalypse)」の語源は、ギリシャ語の「apokalupsis(アポカルプシス)」で、「覆い(ベール)を取り去る」とか「明らかにする」を意味なのだそうだ。
「隠された真実や世界の終末(黙示)を神様が明らかにする」…というニュアンスから、新約聖書の『ヨハネの黙示録』や「世界の終末」を指す言葉へと転じた。
…というんだけどヤッパリよくわかりません。
そこで、阿刀田高が新約聖書についての本を書いていることを思い出し、ウチの図書室で探してみたのだが見つからず、代りに敬虔なクリスチャンである三浦綾子の『新約聖書書入門(光文社文庫刊)』という本が目に入ったのでサラッと読んでみた。
またまたよくわかりませんでした。
ただオモシロイと思ったのは、この『ヨハネの黙示録』というのは、自分を「主」または「神」と呼ばせることを強要した時のローマ皇帝「ヨミチアノス」の時代に書かれていて、その暴君を「神」とは呼べないキリスト教信者たちは「信仰を貫くことの尊さ」を説いた内容を隠すために多くの暗号を用いてこの書を著したということ。
ちなみに『氷点』でよく知られる三浦綾子は良著をたくさん残しているが、『海嶺』という「にっぽん音吉」を描いた長編や小林多喜二のお母さんを綴った『母』はズバ抜けて感動的です。
それでは、まずは「WWWX」の入り口に設置された今回の屋台村のようすを覗くことにしよう。
今回もタオル他、人気のグッズが勢ぞろい。30フーディーやTシャツも人気の的だ。40公式ファンクラブ「魔会」も絶賛会員募集中!50vそして陛下がお出迎え。20vいつも通りホールの入り口には…60美しく咲き乱れる祝い花がズラ~リ。
今回も終演後にはお客さんが自由に持ち帰ることができる案内があった。70開演時間が近づき、いつも通り上演中の注意事項がアナウンスされる。
今回の担当はKAZAMIさん。
「『Neo Apocalypse Tour』ファイナルへようこそ!
ドラムのKAZAMIクロウリーです。
ライブが始まる前に皆さんにお願いがあるんです。
会場がパンパンで後ろがギューギューなので可能な限り一歩前へ。
今日は千秋楽。日に日に大きくなっております。
会場の皆さんにとって、チームD.H.C.にとって、ココにいる皆さまにとって、今日を最高の1日にしましょう。
それでは最強のD.H.C.コールで幕を開けたいと思いますのでよろしくお願いします!」
そして客席から湧き上がる割れんばかりの「D.H.C.!D.H.C.!D.H.C.!…」。90そしてとうとう『Neo Apocalypse Tour』のファイナルがスタートした!
冒頭を飾ったのは第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』から「Sending the Bible to Hell」。
95シエル伊舎堂100vRENOファウスト110vアックスKAZUMA(以下「カズマくん」)120vリリス一ノ瀬130vKAZAMIクロウリー140v「こんばんは!Damiann Hamada‘s Creaturesです。
盛り上がっていきましょう!」
とシエルちゃんが客席に向かってひと言投げかけてそのまま2曲目の「Labyrinthos for Frozen Hearts」へ。
コレも第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』からのチョイス。150目も覚めるようなドライビング・チューン。160ノッケからギター・チームのシャープなプレイがバンバン飛び出してくる!
170カズマくんのギターの音を出しているのはMarshall。
金色のヤツね。
しかし、このラック!
時代に思いっきり逆行しているようでうれしくなる。
コレは私が高校生の時に出だして、大学生だった時分にブームのピークを迎えたギター・アンプのスタイル。
手っ取り早く言えば45年ぐらい前のハヤリとでも言うべきか?
いいの、いいの、ただひたすら自分で納得のいく良い音を探求した結果なんだから。
流行り廃りなど関係ない!
176v上の薄っぺらいのがプリ・アンプの「JMP-1」。
下のドッシリしたヤツはパワー・アンプの「9200」。177スピーカー・キャビネットは愛用の「1960BV」。178v「♪ヘイ!ヘイ!」のパートがスゴイ!
早くも観客とステージが完全に一体になってら!
008a04323曲目は第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』のオープナー「天国に棲む悪魔へ」。
オルフでも出て来そうな重厚なイントロ!180シエルちゃんの声がとてもよくマッチする独特のメロディがとても魅力的。190リリスちゃんはド迫力の低音で曲に重量を倍加させていく。200vRENOさんがセンターで曲想にピッタリのソロを聴かせた。210そして、不気味な旋律に導かれていよいよ魔王、ダミアン浜田陛下が降臨した!
ものスゴイ歓声!220陛下を得ての1曲目は第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』から「満月が目を閉じる時」。008a0775ヘヴィなミディアム・テンポのリズムに乗って分厚いギター・アンサンブルが展開する。240リード・メロディをキリっと奏でる陛下。250v陛下のギター・サウンドももちろんMarshallから。
愛用のヘッドは「DSL100H」。
256加えてスピーカー・キャビネットはカズマくんと同じ「1960BV」だ。255v陛下が登場し、舞台と客席の熱気が尚一層高まった!230「諸君、私だ…そう、まもなく神に替わってこの世の支配者となる魔王ダミアン浜田である。
ライブの告知から7か月以上…待ちに待った『Neo Apocalypse Tour』の千秋楽。
楽しんでおるか!
盛り上がっておるか!
でも、アッという間に千秋楽を迎えて寂しいんじゃないのか?
そうだろ、そうだろう…私も寂しい。
だがこの寂しさをちゃんと踏まえて、この光景をしっかり瞼に焼き付けておこうと思う。
諸君もそうしたまえ!」260「さて、我々Damiann Hamada’s Creaturesは、地球デビューから6年目に突入した。
『6』という悪魔的な数字にふさわしく今回のツアーはD.H.C.史上最も悪魔的な物にしようと考えている。
見ての通り私のこのギターも新しくなった。
ヤンチャな黄色から魔王にふさわしい最も高貴な色、紫色に変わった。
製作に1年半かかった」
118a0149「マァ~、1年半というのが前の大聖典『最後の審判』が出た直後なので長かった。
長かったがその分、時間をかけただけあって私好みの素晴らしいギターが仕上がった!
そして今回は1曲目に『Sending Bible to the Hell』を披露し、諸君には神の治める世界と決別してもらった。
そして太陽に背く旅路が今始まったのだ」
280「もう後に引くことはできないぞ。覚悟は良いな?
その覚悟があるならば、今宵は我らが奏でる調べに心も体も委ね踊り続けるがよい!」118a0136「もっと声出していこう!」とシエルちゃんの力強い檄が飛んで…
300v2021年の第Ⅲ大聖典『魔界美術館』から「魔城の翼」。290ひたすらストレートにドライブする爽快ナンバー!
ココでも丁々発止と渡り合うギター2人のプレイがスリリング!310陛下もお気に入りの新しいギターでバッチリとソロをキメてくれた!320v「さて、我々Damiann Hamada’s Creaturesがこうやって精力的にライブ活動が行えているのは他でもない、こうやって熱烈に応援してくれている諸君のお陰だと思っておる。
なんともありがタイガー、めでタイガー、ランニング・ライク・ア・タイガー。
そのお礼に本日は諸君にプレゼントを用意した」
330v「ココに『地球魔界化計画第二章』で告知していたにもかかわらず、魔界から届くのが遅れて間に合わなかった『魔化ダミアンナッツ』があるのジャガ~、今日はコレを会場の諸君の中の1名にプレゼントしたい。
ちなみに私のサインとシリアル・ナンバーが入っているゾ」
350「今日のシリアル・ナンバーは『6』だ!
パワーがみなぎる数字だな。
チャンとラッピングしてあるんだよ」
340「これをUFOキャッチャーならぬ『魔界UFOリリーサー』で投げる位置を決める。
まず左右、その後に遠くか近くか…コレを操作するのはリリス一ノ瀬だ」
陛下が腕を動かしている間リリスちゃんが「ストップ」をかけて方向を定め、プレゼントを投げるという仕組み。
ピコン、ピコン、ピコン…「ストップ!」。
(実際にはリリスちゃんは後ろを向いていて、陛下の腕の動きが見えないようになっている)
390vそして、陛下の手から勢いよくプレゼントが放たれた。
KAZAMIさんがリリーサーを務めてさらにもうひとつシリアル・ナンバー7の魔化ダミアンナッツがお客さんにプレゼントされた。
370「この流れで次の曲は『Running Like a Tiger』なワケだ。準備はいいかね?
この曲は私にとって非常に思い出深い曲で、5年前にD.H.C.の初ライブ『魔界小学校入学式典』において、私が魔王の座について初めて人前で演奏した曲となった。
そしてさらに7年前、この曲のデモを私自身で作っていたのジャガ~、サビの部分に差し掛かって感極まってしまって…特に『この命旅を終えるまで』の部分で『もう~アカン!』となって涙が出てしまった。
そこでレコーディングを中断したという思い出がある。
マァ~年を重ねると歌詞に自分自身を重ねてしまい、どうも涙もろくなってしまうんだな」380「だからと言って、心の強さを見失ってはいけない!
諸君、ワタシと共に新世界へ続く魔の道を野獣のように変えていこうではないか!」008a0987そんな思い出を交えつつ陛下自らが曲を紹介して「Running Like a Tiger」。410万感の思いを抱きながらも楽しそうに演奏する陛下。
紫のギターがとってもよくお似合いだ…というより、ナンカ以前から紫色だったのでは?と思えるぐらい陛下にフィットしているよね。
420v「魔界小学校入学式典」は魔暦23年(2021年)11月28日の開催だった。
コレがその時のようす。
たった5年前のこととはいえ、とても懐かしい。510いつ聴いてもいい曲! 
「魔界小学校入学式典」に出席していたのはRENOさんとシエルちゃん。430vKAZAMIさんとリリスちゃん…440vそれにカズマくんは転校生だが、もうスッカリ新しい学校に慣れて万全の態勢で陛下の「Running Like a Tiger」を輔弼した。450完璧な演奏に客席から大きな歓声が送られ、ココで一旦陛下はステージを後にした。
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報は⇒Officil Website
460v<後編>につづく
 

200(一部敬称略 2026年2月1日 渋谷WWWXにて撮影)