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2018年6月20日 (水)

おどろ曼荼羅~人間椅子 2018年春のワンマンツアー

 
今日は久しぶりの人間椅子。
調べてみたところ、2015年以来、3年ぶりにご登場頂くこととなる。
…ということで…イヤ、というワケではないのだが、エリを正してレポートするべく、江戸川乱歩の「人間椅子」を読み返してみた。
中学1年生ぐらいの時以来かな?コチラは3年どころか40年以上の月日が流れている。
  
いいね。実にいい。
書簡体小説っていうの?
読者に語りかけて来るようなリズミカルな筆致で、手紙の書き手の話にグイグイと引っ張り込まれてしまう。
でも、コレだけ様々な事物が氾濫している世の中、今の人たちはドンデン返しが途中で読めちゃうかも知れないナァ。
さて、この小説の結末…私はコレは手紙の送り主の創作なんかではない…つまり「現実に起こっていること」と読んでいるのだが、そうでなんでしょ?つまり再ドンデン返し。
この小説が発表されたのは関東大震災の翌々年の1925年、すなわち大正14年。
「大正ロマン」なんて言葉を時折耳にするけど、あの「小口末吉事件」といい、今から100年弱前の事象が今の時代と地続きになっているとはどうも考えにくい。
いつもMarshall Blogに書いているように「利便性と風情の反比例」がココでも確認できるような気がした。

10今日は4月4日にリリースされた人間椅子のミュージックビデオ集、『おどろ曼荼羅』の実演販売。
「実演販売」とはうまいこと言ったもので、要するにレコ発。
会場DVDとBlu-rayを販売し、そこに収録されている曲を中心に生演奏するのだから、なるほど「実演販売」なのであ~る!

30v_dvd_2会場は渋谷TSUTAYA O-EAST。
全国11か所を巡るワンマン・ツアーの千秋楽。
客電が落ち、会場にお鈴の音色が響きわたる。
「此岸御詠歌」が流れる中、姿を現した人間椅子の3人。

20和嶋慎治40v鈴木研一

50vナカジマノブ

60v1曲目は昨秋のアルバム『異次元からの咆哮』から「超自然現象」。
1_0r4a9809和嶋さんは少し前に犬神サアカス團の『犬フェス』というイベントでMarshall Blogにご登場頂いた。
しかし冒頭に記した通り、Marshall Blogで人間椅子として和嶋さんにご咆哮頂くのは本当に久しぶりのことだ。

80vノッケから人間椅子のカタマリのようなサウンドに満員の客席の興奮が爆発する!

90続いて2016年の『怪談 そして死とエロス』から「地獄の球宴」。

100v_jkノブさんが猛烈にバンドをドライブさせる「生首」チューン。
もはやこのサウンドに「首実検」は不要だ!

120v和嶋さんのソロ。
天保年間、青梅のあたりに生首を持って歩き、それを質草に取れと言って、イヤがる質屋から金を強請するひどいヤツがいたらしい。
詳しい話はまたどこかで…。

110もちろん和嶋さんはMarshall。
愛用の1972年製の1987と1960TVのコンビネーション。
1251960TVってXキャビネットよりチョコっと背が高いだけなのにものすごく独特な音を出すんだよね。
和嶋さんはさらにSGで個性を際立たせる。
ザル・クレミンソン、アンガス・ヤング、かつてのザッパ…MarshallとSGを組み合わせるギタリストに凡庸な人はいない。

126v「こんばんは人間椅子です!お仕事の後に駆けつけてくださってありがとうございます!」
この日は金曜日だったからね。
いつの間にかコンサートといえば土日が当たり前となってしまって、平日の開催が罪悪みたいになって久しい。
月曜日は「週明けにもかかわらず」
火曜日は「火曜日にもかかわらず」
水曜日は「週の真ん中にもかかわらず」
木曜日は「一週間で一番疲れる日にもかかわらず」
金曜日は「明日休みにもかかわらず」
土曜日は「お休みにもかかわらず」
日曜日は「明日仕事にもかかわらず」
…コンサートに行く日がないじゃん?!
昔はこんなこと言わなかったんだけどね~。
 
「北は北海道、西は沖縄まで、DVD『おどろ曼荼羅』の実演販売をやってまいりました。
さぁ~、ファイナルです!
生演奏で皆様と楽しさを共有していきます。今日は生配信もしております!
実演販売は皆様のご協力の上に成り立っております!」

130早速『おどろ曼荼羅』収録の1999発表の「幽霊列車」。

140v_yr不吉なダブル・ストップが耳に突き刺さる。
しかし、やっぱりロックはヘヴィな8ビートに限りますナァ。

150サビの展開が素晴らしい。
コレはEm→E/C→A/Db→C→Emになってるのかな?
こういうクロマチック・テイストが人を感動させる…と私は思ってる。
「メロディ、リズム、ハーモニー」が音楽の三要素だとするなら、「半音、変拍子、不協和音」こそ人を感動させる音楽に必要な「毒素」だ。
この毒の味を覚えてしまうと、そう簡単には解毒できず「音楽」という深い森に迷い込む一方だ。
私は40年以上そこから抜け出ることができず、今は「現代音楽の森」をさまよっている。

160v鈴木さんが「レアな曲」と紹介したのは「悲しき図書館員」。
2014年リリースの25周年を記念したベスト・アルバム『現生は夢』からのチョイス。

180_ktク~、典型的なブリティッシュ・ヘヴィ・サウンド!
タマりまへん。

190しかし、和嶋さんのロック・ギター然としたサウンドの素晴らしいことよ。
Marshallがあるからこの手の音楽があるのか…この手の音楽のためにMarshalがあるのか…答えはその両方なのだ。
どちらが欠けても存在しえない音楽なのだ。

200v「本の虫」が主人公のこの曲。
本といえば、ロンドンならチャリング・クロス、日本なら神保町。
その神保町についてチョット面白いことを知ったので脱線させて頂く。
神保町の古本屋さんというのは店舗間でシッカリした蔵書のネットワークを持っていて、各店が持っている関連図書を即座に集めることができるらしい。
かつて、井上ひさしが「タヌキ」に関する小説を書く時、神保町からタヌキに関する本が1冊もなくなったという…ホントかどうかわからないような話は以前にも書いた。
で、この古本屋さん、ほとんどの創業者が新潟の長岡出身の人たちだったらしい。
実際、風呂屋と古本屋は新潟の人が多いらしいのだが、大橋佐平という人が一番最初に「博文社」という古本屋を開いて成功を収め、取次会社、印刷所、広告会社等を併せて開業し、日本最大の出版社に育て上げた。
「出版コングロマリット」ってヤツですな。今でも「博文館新社」や「博友社」として存続している。
その大橋佐平は。故郷である長岡の困っている人たちを東京に呼んでは神保町で古本屋を開業させたのだそうだ。
ナゼ長岡に困った人達がいたのかというと、幕末期、旧長岡藩は強硬な佐幕派で薩長に盾突いたため賊軍とみなされ、明治新政府となった後も官職につけない等、冷や飯を食わざるを得ない人が多く、自力で何とかしなければならなかったからだそうだ。

6「レアな曲を演りました。この後、10年は演りませんよ」という、今日は大変貴重なコンサートだ。
「昔は小芝居をしていましてね…。でも、最近はそれがなくなってきました。できる役が少なくなってるんです。」
「お坊さんの役しかできない」とおっしゃる。
もうひとつ、「江戸時代のお医者さんの役」というのはいかがであろうか?
こんな話がある。
当時はお坊さん同様、お医者さんも剃髪するのが普通だった。
そして、お坊さんたちが吉原に遊びに行く時(ホントはダメなんですよ)、さすがに僧侶の格好のまま行くのはマズイので、お医者さんのフリをしたのだそうです。

210v「私の場合は、占い師か書道家かホームレスです。この姿で街を歩いていると、『炊き出しどうですか?』と声をかけられる、公園の似合う男でです。
今度のDVDは遊び人(ノブさんのこと)とお坊さんとホームレスで小芝居しましょう!」

220v続いて「怪人二十面相」。
怪しげなイントロに続く切れ味鋭いリフ。
こういう典型的なリフ曲が若いバンドの中では完全に絶滅してしまっている。
寂しい限りだ。
「ロック」が一番「ロック」たるスタイルだと思うのだが…何とかしないと!

230_k20後半で現れる和嶋さんのフェイザーをかけたボトルネックのプレイも印象的だ。
しかし、怪人二十面相が今の時代にタイムスリップしたら苦労するだろうナァ。
防犯カメラだらけだからネェ。
悪事に風情は必要なかろうが、ロマンがないよ。

1_0r4a9986 「はいはい、コレね…Gibsonのダブルネックでありま~す。高松で楽器屋さんに弦を買いに行った時に買ってしまいました!」
弦はオマケしてくれたという。そりゃ、そ~でしょ!
弦の買い物でダブルネック、さすが和嶋さんである。
きっとダブルネックが「連れて行ってください!」と和嶋さんに声をかけたのであろう。
イヤイヤ、こういう話をよく聞くが、そんなのウソウソ。
声をかけるのはギターではなくて店員さんですね。後はノリと度胸との戦い…と思ったら、鈴木さんの「早くキメろ~!」のひと声で買っちゃったとか。
やっぱり弦を買いに行って59年製のレス・ポールを買っちゃったイギリス人のギタリストを知ってますよ。

260せっかくなのでココで12弦ギターのデモンストレーションとなる。
「Hotel California」から「Stairway to Heaven」。
「天国への階段」は和嶋さんが最初にコピーした曲だとか…。

270そして、ダブルネックを使って1991年の「夜叉ケ池」。

280_yiジンタ風の導入部。
ナゼか「Moonchild」を連想してしまうのは私だけだろうか?

290vそして、曲は表情を変え…

300vハードにドライブ!

240vワウワウを踏みながらの鮮やかにギター・ソロがキマった!

310v「ありがとうございます!ファイナルなのでいつもの倍演ってしまいました!」
次は「ボクらが作らないでどうする?」とオファーを快諾したというBSジャパンの三島由紀夫の連続ドラマ『命売ります』の主題歌。

320v曲はドラマのタイトルと同名の「命売ります」。
三島由紀夫は、1925年の生まれ。冒頭に記した通り、奇しくも江戸川乱歩が「人間椅子」を発表した年だ。
そして、市ヶ谷の大本営で割腹自殺をしたのが1970年。
私が小学校2年生の時で、テレビで大騒ぎしていたことだけはよく覚えている。
ナニを騒いでいたのかはサッパリわからなかった。
その2年後が「あさま山荘」だもんね。
スゴイ時代だった。
「あさま山荘事件」は頭脳警察の影響で高校の時に何冊も本を読んだっけナァ。
四人囃子の岡井大二さんと話てたんだけど、昔はこうして「あさま山荘事件」とか、「吉展ちゃん事件」とか、ひとつの犯罪が固有名詞になったけど、今はもっとヒドイ事件が日常的に頻発していて、事件に名前など付けている暇がないんだよね。
こんなことひとつ取っても世の中がドンドンひどくなっているのがわかる。

330_iu
ノブさん、もろ肌!
それほどのスピード・チューン。

3_s41a0504 プレシジョンに持ち替えた鈴木さん。
それにしてもこの曲がTVドラマの主題歌とは!
さすが人間椅子。
「全国のお茶の間に毒を撒きたいと思って作りました」と和嶋さん。
それならナットク。
やっぱり音楽の魅力は「毒」にあるのです。
3_s41a0315ク~、コレもタマらんな~、2003年の「東洋の魔女」。
「♪娼婦の知恵に処女の無知」…バレーボールの歌ではない。

350_tm曲の情景がコロコロと変わってサマが何とも気持ちいい。
それと「ベイベ、ベイベ」。
今、こんな曲を演っているチームは世界で人間椅子だけじゃないかね?
でも、鈴木さんによれば「今日限り」とか!

360「今回は沖縄も行って来ました。アロハ持って行ったのに寒かった…。人間椅子は北国の風を持ち込むんですかね?」
灼熱の陽光の下で「賽の河原」はチョット…。
「昭和の子は『1999年に世界が終わる』と思っていたんですが、そんな子供が大人になって作った曲です」
「ノストラダムスの大予言」ですな?
アレもすさまじく流行りましたな~。
調べてみるに、1973年か…私は小学校5年生。
クラスの子はみんな騒いでいたけど、アマノジャクの私は全く興味がなかった。
あと「紅茶キノコ」も。
今みたいに庶民の楽しみが多様化していなかったせいか、昔は「流行りモノ」のパワーが生半可じゃなかった。
今はナニかが流行しても熱中度が低く、短命で終わっちゃうよね。
何でもある代わりに、人の心に残るモノが極端に少なくなったように思う。
音楽が一番いい例だ。
370
世界が滅亡してから17年後の2016年の作品、「恐怖の大王」。

380_kdノブさんのシャープなハイハット・ワーク!
しかし、ホントに曲調がバラエティに富んでいるナァ。

390ド迫力のキメから和嶋さんのソロ!
カッコいい曲だにゃ~。

4002004年の『三悪道中膝栗毛』から「洗礼」。

410v「膝栗毛」といえば…。
最近、チョットだけど「街道めぐり」を楽しんでましてね。
イヤ、正確に言うと、古い町並みを訪れるのがスッカリ面白くなってしまったのだ。
古い町並みというのはたいてい宿場の名残で街道筋に面しているから自動的に街道をめぐることになる。
下は名古屋にある「絞り」で有名な有松。
絞りといえば藍。
江戸時代の「藍百姓」の悲惨な生活について近々書き記す予定。
有松は宿場ではなくて、「中宿」といって宿場と宿場の中間にあるオマメ的存在。

420v街道巡りで驚いたのはコレ。
この石畳みの細い山道は「中山道」。
国道で言えば19号線。
42番宿の妻籠から43番宿の馬籠へ向かう途中の道。
江戸末期、京都の天皇家から14代将軍徳川家茂に降嫁した和宮親子内親王は、江戸へ向かう際、東海道ではなく中山道ルートを選び、実際にこの石畳みの山道を進んだ。
進んだのはいいけど、その一行の人数たるやナント3万人!
行列の長さは50kmにもおよび、沿道からは犬猫さえも遠ざけられたという。
こんなところを3万人が一気に通過したとは…。
実際、荷物が多くてメッチャ大変だったらしい。
ちなみに「膝栗毛」とは「徒歩による旅行」のこと。

430vいかにも人間椅子チックなヘヴィ・チューンは和嶋さんのソロで終結する。

440「すご~く久しぶりに演ります」と、曲名を告げるなり大きな歓声が沸き上がったのは「水没都市」。

450_st1992年のアルバム『黄金の夜明け』に収録されている曲。
オッ、このジャケットの左下に描かれている塔は「浅草凌雲閣」!?12浅草凌雲閣は1890年に竣工した日本で最初の電動式エレベーターが設置された展望塔。
1923年の関東大震災でポッキリいっちゃった。
仁丹塔もスペース・タワーも、また花やしきのグルグル回る乗り物のタワーも無くなってしまって、今、浅草にある塔といえば、やはり花やしきのコレだけ。上がって落ちるだけの古式ゆかしいアトラクション。
ま、ナニをどうしたってお隣りのスカイ・ツリーにはかなわないもんナァ。

2_2img_6777 鈴木さんのベースのアルペジオにボトルネックを乗せる和嶋さん。
実にクールなアレンジだ。
4609分にも及ぶ壮大なドラマ。
すごく久しぶりに取り上げられたということもあって、このコンサ―トのハイライトのひとつだったのではなかろうか?

3_s41a0088 「オレのことアニキと呼んでくれ~!」
キタキタキタ~!ホンの14年前に加入したというノブさんの歌のコーナー!

480v今回の曲は『異次元からの咆哮』収録の「悪夢の添乗員」。

490v三途の川に針の山…ノブさんとのハードな地獄めぐり!

500ノブさんの歌で始まったコンサート最後のセクション。
続いては「地獄のヘビーライダー」。

510_jhrこの曲も『異次元からの咆哮』からのチョイスだ。
自身のシグネチャー・モデル「冥王~Pluto」に持ち替え、和嶋さんのギターがますます冴えわたる!

520v間髪入れずに『無頼豊饒』から「迷信」。
610そして、本編を締めくくったのは定番「針の山」。

3_s41a0082 期待通りの展開と3人の大熱演に客席の熱気はもはや阿鼻叫喚の焦熱地獄!

550

570v

600v緩急自在、古今東西、充実のセットリストにお客さんも大満足の本編だった!

540vそしてアンコール。
「今回の実演販売会、熱のこもったいい演奏ができております。
メンバーも歳を取りました。
鈴木くんはだいぶ大きくなりました。
ノブくんが入って14年…変わっていないと思っていたけど、ダルマになったよね。
ボクも髪の毛が真っ白になりました。そして、ドンドン痩せてるね。
それでは、髪の毛が黒かった頃の曲を演っちゃっていいのかと思いますが、いいでしょうか?」

620v運命を感じさせるさせるイントロから…

630v極悪ベース・リフが炸裂するのは…。

660v…2009年の「浪漫派宣言」。
歌詞の中に「愛が ぞめく」とあるんだけど、「ぞめく」ってわかりますか?
ココでは「浮かれ騒ぐ」というぐらいの意味なのかな?
大店(おおだな)の放蕩若ダンナが、あんまり吉原が好きすぎて自分の家の二階に遊郭を作ってひやかして歩く…という艶笑噺がある。
題名を「二階ぞめき」という。
この「ぞめき」は「ひやかし」という意味。
「ぞめく」なんてのも絶滅しかかっている日本語のひとつだろう。
こうして音楽や落語の中で日本古来の言葉がひとつでも多く生き延びていってもらえたらうれしいね。
この曲の歌詞はベートーベンからワーグナーまで登場して、「和嶋レトリック」の見本のような内容で楽しいね。
イントロのメロディの意味が理解できるというものだ。

650v「ダ~イナマイト!!!」

640vグワ~!まさに「桜級」のダイナマイト・チューン!
コレも以前にも書いているんだけど、こんなプレイを目の当たりにするとまた書いてしまう!
ダイナマイトには「桜」とか「松」とか「竹」とかいうグレードがあって、含有されているニトログリセリンの分量によって分別される。
実際に鉱山の発破技師から聞いた話だが、ダイナマイトというモノは食べることができるらしいのだ。
昔、山奥の飯場では薄切りにしたダイナマイトを肴に酒を飲んだという。
甘みがあるらしい。
グレードによって味も異なり、やはり取り扱いが一番危険な「桜」が一番おいしいらしい。
ダイナマイトつながりでついでに書くと、1953年のフランス映画に『恐怖の報酬』という作品があった。
化学工場で火災が発生し、鎮火するためには現場を爆破するしかなく、それに使用するニトログリセリンをトラックに載せて悪路を進むというハラハラドキドキのストーリー。
この仕事を引き受けるのが、主役を演ずるイヴ・モンタンとその相棒。
彼らの役名が「マリオ」と「ルイジ」。
私はコレを知っていたので、ゲームの『スーパーマリオブラザーズ』が出て来た時、ハハンと思った。
だから何だ?と訊かれれば「それだけ」の話。

670ノブさんのドラミングも大爆発!

690アンコールは2曲で収まらず、3人が再びステージに上がり、和嶋さんからひと言ご挨拶。
「おかげさまでツアー・ファイナル、素晴らしいライブになりました!LINEライブ・アーカイヴとして観ることができるそうです。
お名残惜しゅうございますが、次にお会いするその時まで!」
…と、「どっとはらい」を演奏。

680最後の最後まで繰り広げられる熱のこもった激演!
「どっとはらい」とは「おしまい」とか「めでたし、めでたし」とかいう意味なのね?

700全18曲、充実のライブ・ステージだった!
次から次へと出て来るかカッコいいリフにトリハダが止まらなかったよ!
こうして『おどろ曼荼羅~人間椅子 2018年春のワンマンツアー』を締めくくった…どっとはらい。

710人間椅子の詳しい情報はコチラ⇒人間椅子オフィシャルサイト

720DVD&Blu-ray『おどろ曼荼羅』よろしく!

730v 

200 
(一部敬称略 2018年4月27日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

2018年6月12日 (火)

ヒロコマンBIG BAND 春パーティー!! <後編>

  
ヒロコマンBAG BANDの『春パーティー』の第1部が終了し、休憩時間に入った。
この休憩時間を拝借して少し自分の過去について書きたいと思う。
ま、しょっちゅう書いてるけど、今までに触れたことのない私の白歴史だ。
まずは私の名言から…
  
「青春」とは己を知らない時期を指す
 
つまり、どういうことかというと、ワタシ、大学の1年生の頃までは本気でプロのロック・ギタリストになりたいと思っていたのですよ。すなわち40年前の話ね。
「若さ」というものは美しいまでに無謀だ。
当時は今みたいにバンドの数も多くなく、ライブハウスのような演奏をする場所も極端に少なかった。もちろん「インディーズ」なんて言葉もない時代で、「デビューする」というのはメジャーのレコード会社から音源を発売することと同義だった。イヤ、それが「デビュー」ということだった。
そもそも、少なくとも私の周りでは「音源」なんていう言葉も当時は使われていなかったし、「楽曲」なんて言葉も耳にすることはなかった。
さらにコンサートに行くことを「参戦」だなんて言わなかったし、ましてや「ツーマン」だの「スリーマン」だのという、みっともない言葉もなかった。
ま、「ロックがまだおカタかった時代」とでもいうのかな?
それだけにライブハウスに出ているお兄さんたちはロックのカタマリみたいなスゴイ人たちばかりで、カッコやファッションで音楽をやっている人はまだ少なかった。
今にして思うと、まだ、英米に追いつき追い越せ!と日本のロックを確立するのにみんな躍起になっていた時代だったんだな。
それに「30歳までにデビューしなかったらまず芽は出ない」とされていて、それでもバンドを続けている人はアタマがおかしいか、家に金があるか…のどちらかと言われていた。
そんな世界に高校の文化祭に出て校内でチヤホヤされる程度のワタシなんかが行ってごらんなさい。
いくら私でもそんな中に入れば、自分に才能がないぐらいのことはわかるじゃん?
「このまま続けていても人生を棒に振るだけだ!」と思い、3年生の時に学校にシッカリ戻ったワケですよ。
ちゃんと堅気のカイシャに就職するために…。
朝早く起きて1年生に混ざって体育の授業を受けたりして、とにかく単位を取り戻すのが大変だった。
それで、今でもそうなんだろうけど、就職試験を受ける時には部活をやっていないとツブシが利かない…ということでナニかクラブに入ることにした。
まさか、少林寺拳法を始めるワケにもいかないし、カバディはその頃まだなかったし、将棋は回り将棋しかできないし…。
で、やっぱり音楽系のクラブに入れてもらうことにした。
それとて今更オーボエなんか咥えたところで音が出るワケないし、そもそも譜面に弱くてラチがあかない。
かといって、プロに交じってひと通りライブハウスなんかを経験しているもんだから、ロック系のクラブもツマらない。
その頃のロックは右を見ても、左を見てもパンクだ、テクノだ…の時代で、世に出て来る新しいモノにウンザリしていて、しばらく前からロックから離れ、サッパリわからなかったけどジャズにのめり込んでいた。
それで、ビッグバンドに入っていたクラス・メイトに相談してみた。
「ウッシーならゼンゼン平気だよ。バンマスだってできるんじゃない?」…んなワケね~だろう。
でも軽薄な中にもシッカリした誠実さを持つその友人は、すぐにオーケストラに本話をつけてくれて本当に入部させてもらうことになった。
もう3年生も半ばのことだった。
私は明治大学だったので、そのオーケストラはBig Sounds Society Orchestraということになる。

10ここから秘蔵写真が続く。
下は冬の合宿のようす。
山中湖のスタジオつきの民宿。

20エラく寒かったけど楽しかった。

40vコレのために分割で中古のGibson ES-175Dを買ってね~。

50v_2以前の記事に、イギリスで開かれたジム・マーシャルのお別れの会に出席するために、当時持っていたほとんどのギターを処分したことを書いた。
でもこのギターは手放さなかった。
まったく大したギターじゃないけど、思い出がたくさん詰まってるからだ。

60vコレはFM東京のスタジオ。
大学のビッグバンドを特集した番組があって、それのレコーディングの時のようす。
ギターはブースが別になっていたのであんなところからみんなの所を覗き込んでる。
70_2コレは夏の合宿の時のようす。
千葉のどこかのスタジオつきの民宿。
確かロサンゼルス・オリンピックが開催された年で、トランペットの連中があのジョン・ウイリアムスが作曲したテーマ曲を吹いていたのを思い出す。
楽しかったナァ。
私は根っからのヘソまがりのワガママで、生来団体活動がすごく苦手でしてね。
実はコレが生まれて初めてチャンとやったクラブ活動だったの。
そんなだから、年に一度のクラブ活動の集大成となるリサイタルの前に行われる合宿の最終日の打ち上げで号泣しちゃってサ。
私みたいなヤツを途中から快く仲間に入れてくれてサ…みんなで面倒をみてくれてサ…それで友達っていいなって…ああ、思い出しただけでまた涙が出て来る。あんなの初めてのことだった。
そしたらもらい泣きすつヤツが何人も出て来てね~。
「ウッシー、泣くなよ!オレまで涙が出て来ちゃったじゃないか!」…なんて。
それでもああいう時に何でもないヤツもいるんだよね。
この写真の一番左の手前の人がそう。
サキソフォン界の重鎮のひとり、今尾敏道。
「ナニナニ、みんなナンで泣いてんのッ?」と涙ひとつこぼさなかった。
彼とは映画の趣味も共通で、今でも時折連絡を取り合っている。
チョット前も電話で遊郭の話をして盛り上がった。

30そして、いよいよ迎えた最後の演奏、リサイタル。
会場は有楽町のよみうりホール。
今は下はビックカメラになっているけど、当時は「そごう」だったんだよ。
ついでに言うと、その向こうの、今東京フォーラムがある場所にはかつて都庁があって、シケた建物が並んでいた。

80_2このギター、どこへ行っちゃったかな~。
しかし、カッコ悪いな、私は。
夢中になっちゃってる。
まだTシャツが「イン」の時代だ。

90v真ん中で指揮をしているのは故・谷啓さん。
ご存知の通り、谷さんはトロンボニストで中央大学のスイング・クリスタル・オーケストラのOBだが、快く出演してくれてご自分で編曲した譜面を持参頂いた。
その中に「瀬戸の花嫁」のメロディをギターで弾くパートがあった。
それがスゴイ変なメロディで、リハーサルの時に「ウッシー、それおかしいんじゃないの?」とみんなに責められた。私が譜面に弱いことをみんな知ってるからね。疑ってるワケ。
ところが、私が弾いたメロディは谷さんの思惑通りで、みんなで演奏してみると、あの「♪瀬戸は~」のメロディがマイナーにアレンジされていることがわかった。
さすが谷さん~、ってな具合。
「谷啓と演奏した」なんて一生の思い出だよ。

100_2この日のために同じ曲を何度も何度も繰り返し練習して…その甲斐あって、我ながらすごく上手に演奏できたと思ったナァ。
このリサイタルの頃には就職もキマっていて、将来の心配なんか何もなく…とにかく楽しかった。
今も楽しいけど。

110ハイ、休憩終わり!
ナゼ、私の昔の話を持ち出したのかと言うと…今日の主役、古屋ヒロコちゃんは私の大学の後輩だからなのだ!
つまり彼女もBig Sounds Society Orchestra(BSSO)にいたというワケ。
ヒロコちゃんだけでなく、ヒロコマンBig Bandには少ない数のBSSOのOBが参加していたのです。
ってんで少しだけ先輩風邪を吹かせてみた…というワケ。
 
ところで昨日、The Manhattan Transferのところで「ヴォーカリーズ」について触れたけど、クラシックに「Vocalise」という手法があることを昨日たまたまブックオフで買った280円のCDで知ったのでココに記しておくね。。
ラフマニノフの「Vocalise Op34 No.14」なんてのがそれで、ジョン・ヘンドリックのヴォーカリーズとは正反対に、歌詞がなくて「♪アアアア~」と母音だけでメロディを歌うスタイル。
コレがすごくて、なかなかに圧倒されてしまった。
やっぱり才能がない私は、こうして音楽に関する色んなことを細かく調べて、Marshall Blogを通じて「音」ではなく「言葉」で皆さんに接する方が向いているようだ。
 
さぁさ、第2部のはじまり、はじまり~!
「2回目のこんばんは~!」
第2部になってもヒロコマンのテンションは全く下がらず。
「次はすごくいい曲です」

120v_2…とまたカウント・ベイシー。
曲は「ディスコモーション」。
ワタシ、コレってずっと「ディスコ・モーション」かと思ってたんだよね。みんなそうやって発音するからサ。
正しくは「ディス・コモーション」なんだよ。
「インディ・アナポリス」みたいなモノ。
でも「discommotion」という単語は存在しないようで、作曲者のフランク・フォスターの造語なのかしらん?私は知りません。
「comotion」は「動揺」とか「興奮」とか「騒乱」という意味。
それに反意を示す「dis-」という接頭辞がついているので「我、動ぜず」みたいな意味?イヤイヤ知らない、知らない!
知らないことを「知らない」と正直に言うのはMarshall Blogのひとつのルールなのです。

130_dcトランペット・ソリが鮮やかにキマる!

140_2暗くて撮れなかったけど、4番ラッパは菅谷隆介。

150v_2「すっごく気持ちいい~!実は8年ぶりにビッグバンドをやるんです」
もっと長いこと遠ざかっていたような喜びようだ。
「他にOMATSURIESというバンドをやっていまして、『Champagne Fight』という曲を作りました。今日は小雪ちゃんとビッグバンド・アレンジをしてきました!
一緒にお酒を飲んで楽しいな~、という気持ちで演ります」

160v_cf今日2回目の金管ガールズ・フィーチュア。
小雪ちゃんは北海道出身で、サバがお好きなのだそうだ。
サバおいしいもんね~。

170v_2佐々木さんのギター・ソロから…

2_s41a0024フロントの2人のソロへ!

190v_2まさにあのおめでたいシャンパンのぶっかけ合いのようなにぎやかな演奏!

200v_2雰囲気が変わって「夢の中にいるような曲」とヒロコちゃんが紹介したのは石川周之介のソプラノ・サックスをフィーチュアした「Second Chanses」という曲。
コレもゴードン・グッドウィンのレパートリーなのね。

210_scカーヴド・ソプラノを華麗に吹く石川さん。
この楽器、ウェイン・ショーターがLive Under the Skyで使っているところをジャズ・ライフ誌が紹介したことで知った。
フーン、管が曲がっているだけでそんなにスゴイものなのか…と思った。
通常のまっすぐなヤツより楽なんだろうね、きっと。

220v物販の紹介コーナー。

230_nfヒロコちゃんはさっきのOMATSURIESと東京アクティブNEETsというバンドにレギュラーで参加している。
今年で結成10周年を迎える東京アクティブNEETsの方は、今日リズム隊を務めているピアノの「赤い流星」、ベースの「蒼い刹那」、ドラムスの「白いイブリガッコ」もメンバーとして参加している。
すなわちNATALバンドということ…と来ればいいバンドに決まってる。
そこで、このコンサートの数日後にライブがあったので早速取材して来た。
その時の記事は近日紹介される予定なのでお楽しみに!
私の「現代エンタテインメント論」もそこに記す予定。
下はヒロコマンが手にしている東京アクティブNEETsのアルバムね。
 

東京アクティブNEETsの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

Jazzb_mさてさて、本日のサプライズ写真の第2弾といきましょうか。
昨日ヒロコちゃんとメールでやりとりをしていて驚いた!
ヒロコちゃん、Marshall Blogに出たことがある…っていうのよ。
エエ~!
失礼ながらまったく記憶になかったので、いつのことかを尋ねてみたところ、2015年の『NAONのYAON』のことで、元ピンクレディの未唯さんのステージのホーン・セクションに参加していたというのだ。
早速チェ~ック!
記事はコレ ↓   ↓   ↓
NAONのYAON 2015】 vol.5 : 山下久美子、シークレット・ゲスト、YU-KI、杏子登場!
 
ウン、確かに出てるには出てるんだけど、残念ながらあゆみさんの影に隠れてしまってホンの少ししか写っていない。
ってんで、未発表の他の写真を探してみた。
ホントだ!いたいた!…こんな感じ。
右の黒い衣装の人が未唯さん。
左に少し見えている白い衣装の人は中村あゆみさん。
そして真ん中がヒロコマン。

2_img_0029ね、真剣な表情で「♪ユッフォー」ってやってる!

2_img_0011ハイ、今日はドラムスの伊藤ショボン太一がNATALということで記事をお送りしていますよ~。
時々書いておかないと宣伝にならん!

240コレがショボンちゃんの愛器、NATALのウォルナット。
250_2バスドラが22"で、少しジャズには低音がキツイかな?と思ったけど…

260そこは「白いイブリガッコ」の異名を取る名手、ショボンちゃんのこと。
そのバスドラのサウンドを活かしてド迫力にしてオシャレな4ビートを聴かせてくれた。
ショボンちゃんのドラミングは聴いててホントに気持ちがいい。

270v_2続いては「Native Face」という人気オリジナル曲。

290ココではリードの菅野浩と…

300v_23番の岩本義雄のアルト・バトル。
いいよね、アルト・サックスのバトルってのは。
この時も大変にスリリングだった。

310vナゼかは知らないけど、アルト・サックスのコンビってのは盛んなんだよね。
例えば、フィル・ウッズとジーン・クィル。

01_pqジャッキー・マクリーンとジョン・ジェンキンス。

01jpフィル・ウッズとリッチー・コール。

01_pr更にアート・ペッパーとソニー・スティットの組み合わせ等々。
コレがテナーだったらロリンズ&コルトレーンの『Tenor Madness』とグリフィン、コルトレーン&モブレーの『Blowing Session』ぐらいしかスラっと出て来ないもんね。
きっとアルト・サックスはバトル向きの楽器なのだろう。

01_as きらびやかな流星さんのピアノ・ソロが続く。320この曲では金山敦史のプレイも見ものだった。
シェケレから…

330v_2ボンゴまで多種多様なパーカションでサウンドに彩を添えた。
金山さんとは「虹色オーケストラ」の時以来。
彼にはすごく感謝していることがありましてね。
「虹色オーケストラ」のリハーサルの時にジーンズ生地のジャージがあることを私に教えてくれたの。
教わってすぐに買いに行った。
腰の悪い私にとってはコレがもう快適で、快適で…。
それからというもの、それ一辺倒。
アウトレットで見つけるたびに買い備えているのです。
金山さん、EDWINさん、ありがとう!

335刹那さんはエレベに持ち替え。

340vこのブログでアート・ペッパーの名前が出る機会なんて滅多にないので、ついでに紹介しておくが、この『ストレート・ライフ』という自伝、メッチャおもしろかった。
麻薬禍で人生の大半を刑務所で過ごしたという天才アルト・サキソフォニストの人生。
もう時効になってるだろうから書いちゃうけど、昔に勤めていた会社にいた時の話。
昼休みにこの本を読んでて、あんまりおもしろくて夢中になっちゃってサ。
500ページを超す大著なんだけど、どうしても最後まで一気に読みたくて、営業に行くフリをして某市役所の休憩室に入り込んで半日ブッ続けで読んだことがあった。
生涯で私が仕事をサボったのは、この時と『シンドラーのリスト』を観た時だけだ。
あの時、昼間明るいウチに入った映画館から出て来たら、外が真っ暗になっていたのでちょっとビビった。
映画に惹き込まれてしまって時間の経過をスッカリ忘れてしまったのだ。

01a_2_sl2_またヒロコちゃんと小雪ちゃんのコーナー!

350_www今度はサッチモの「What a Wonderful World」。
人気あるネェ、この曲。
明るくハッピーなアレンジで楽しいなったら、楽しいな!

360_2「最後の曲になりました~!」
「エエ~!」
「山梨県甲斐市敷島出身の私がバディ・リッチに頼んで作ってもらった曲です。『Time Check』!」
ウソですよ~!
そもそもこの曲は<前編>に登場したドン・メンザの作曲ですから。

370v_tcしかし、カッコいい曲だ。
モダン・ビッグバンド・サウンドのお手本みたいなナンバーですな。
ロブ・マッコーネルとかビル・ホルマンとか好きなんだよね、ワタシ。
380_2Go ahead, Shobon!!

400今からちょうど20年前にニューヨークのボトムラインでバディ・リッチ・ビッグバンドを観た。
もうその時にはバディ・リッチは亡くなっていたので、ドラムスはデイヴ・ウェックルだった。
ウェックルがフィルをキメるたびに客席から「ウェッコー!」と掛け声がかかった。
それほどカッコよかった。
でもネ、私はバディ・リッチの片腕だったテナーのスティーブ・マーカスの方がカッコいいと思った。

390_2やれ『Tomorrow Never Knows』だの、『Count Rock Band』だの、『The Lord's Prayer〛だの、ジャズ・ロックのアルバムで有名なマーカス。
そういうのもモチロン悪くはないんだけど、私の愛聴盤はこの『Smile』というストレート・アヘッドなジャズ・アルバム。
メッチャかっこいい!

Sms ド派手に締めくくった本編から間を開けずにアンコールに移る。
まずカウント・ベイシーの「Wirlybird」を取り上げた。
「whirlybird」ってアメリカの古いスラングで、「ヘリコプター」を意味するんだよね。
BSSOだけあって、やっぱりベイシーで来たか…。
いいことだ!

410_wb昨日から今日にかけて果たして何回「カウント・ベイシー」という文字をタイプしたか知らんが、実は私は全く詳しくない…と言うより、熱心に聴いたことがない。
でも『The Atomic Mr. Basie』とか『Basie Straight Ahead』のような代表作は聴いているつもり。
2001年に今はなき六本木のスイート・ベイジルでシンバルのZildjianの関連のコンサート開催された。頼まれて私が台本を書いたのだが、菅沼孝三さんとBSSOを組み合わせるアイデアがすぐに出て来た。
それと同時に演奏する曲もキマっていた。
それは『Basie Straight Ahead』の「Magic Flea」だった。
あの演奏後の信じられないぐらいの大きな歓声は今でも覚えている。
 
それでは、ベイシーのお気に入りアルバムは?と訊かれたらヘソ曲がり全開でこの2枚を選ぶかも。
ひとつはビートルズのカバー・アルバム『Basie's Beatle Bag』。
原曲に媚びることなく、ジョンとポールを無視したベイシー・サウンド炸裂のアレンジが痛快。

01_basiebeatlesそれと「007(ドイツ語だと'ヌルヌルズィーブン')」の挿入歌集『Basie Meets Bond』。
そもそも「ジェイムズ・ボンドのテーマ」の最後の方ってベイシーっぽいじゃん?
映画では初代ボンド・ガールのウルスラ・アンドレスが歌った「Underneath the Mango Tree」が入っているのがうれしい。
ジェイムズ・ボンドが歌い継いでナンパするシーン。
この曲、小学生の時大スキだった。
「ウルスラ(Ursula)」という女性の名前、英語では「アーシュラ」と発音する。

01_jbマイルスの『The Man with the Horn』に「Ursula」って曲が入ってるでしょ?
このアルバムが発売されて来日した時のマイルスへのインタビューが面白かった。
インタビュアーがこのアルバムの収録曲について1曲ずつマイルスに質問するという趣向だ。
「『ウルスラ』についてはいかがですか」
「ああ?…ナンダ?ナニ言ってんだ?」
「あ、あ、あの『ウルスラ』です」
「『ウルスラ』って一体何のことだ?オマエ、もしかして『アーシュラ』のことを訊いてんのか?」
コエ~!
ま、コレは少しオーバーに書いたけど、マイルス・デイビスという人間の雰囲気が伝わって来て面白かった。

Mh せっかくマイルスが出て来たのでハービー・ハンコック経由でベイシーに戻ろう。
それは2枚組のライブ・アルバム『V.S.O.P.』。
コレの「Eye of the Hurricane」の前にハービーがメンバーを紹介してるでしょ?
トニー・ウィリアムスから始まって、「オン・ベース、ミスター、ウォン・キャ―ラ―」とかいうヤツ。
この部分は古今東西、音源として残っているモノの中で最もカッコいいメンバー紹介とされているらしい。
実際、ジャズとは縁遠いロックしか聴かない若い子がウチに来た時にコレを聴かせても「マジでカッコいいッスね!」と感動して帰っていくもん。01a_2_2img_6727 それと同じぐらいカッコいいメンバー紹介が収められているのがこの3枚組ライブ・アルバム『Jazz at the Santa Monica Civic '72』。
カウント・ベイシーがエラ・フィッツジェラルドのバックを務めているのでココで引き合いに出してみた。
「You've Got a Friend」や「What's Going on」なんかも演っているのでロック・リスナーにも聴きやすいハズだ。
で、そのカッコいいメンバー紹介というのは残念ながらエラとベイシーの共演ではなくて、最後のジャム・セッションのところ。
エリントンの「C Jam Blues」の中でエラが最高に可愛らしく、メロディをつけて次のソリストを紹介していく。
私のベイシーはそんなもんです。

01_smc「もう1曲演ってもいいですかッ?!」
最後の最後にもヒロコマンと小雪ちゃんのコンビを持ってきた。

420_um何ともにぎやかな「上を向いて歩こう」!

430_2全員のソロ回しがあって、ショボンちゃんの番が来るとアララ…

440_2ショボンちゃんのフィルを合図に曲が「ハッピーバースデイ」に変わっちゃった!
するとステージそでからケーキを持ったお友達が!
四代目罪袋とかいう人?

450_2トランペットを吹くようにケーキのローソクをブロウ!

460「感動して泣きたいけど、面白すぎて泣けない!」

470…と、最後まで天真爛漫だったコンサートが終了した。
な、ナンだこの「台風一過」感は?!

480最後は記念撮影。
あ~、面白かった。
そして、大好きなジャズのことを自由に書くことができて楽しかった!
ヒロコちゃんどうもありがとう!いい後輩を持って私はシアワセだ!
ショボンちゃんにも大感謝!

490 
<オマケ>
Marshall Blogの読者の皆さんといえば、圧倒的にロックを愛好するギタリストが多いワケで…。
にもかかわらず最後までジャズに関する記事にお付き合い頂いた感謝の気持ちを込めて、ギターとオーケストラの共演アルバムを紹介させて頂きましょう。
今は聴いていなくても、いつかジャズを聴いてみたくなった時の参考になれば幸いです。
 
NOMAD/Dave Stryker with the Bill Warfield Big Band
最初デイヴ・ストライカーは好きじゃなかったんだけど、いつの間にかハマってしまってニューヨークを初めて訪れた際、かつてヴィレッジにあったVisiones(ヴィジョネス)というクラブに観に行った。
このアルバムはビッグバンドをしたがえたブルース・アルバムを標榜しているんだけど、肝心のブルース・ナンバーは面白くない。
ストレート・アヘッドなナンバーになるとストライカー節が炸裂して実にいい感じ。
このビッグバンドのことは知らない。
Ds 
Our Sound! / Steve Slagle
もしこんな解説でストライカーの興味を持ったら、スティープルチェイスのリーダー・アルバムもいいんだけど、アルトの盟友スティーヴ・スレイグルと共演した『Our Sound!』というアルバムがおススメ。
ストライカーのワイルドなバッキングで華麗なソロを展開するスレイグルもいいが、やっぱりゴリゴリと雑に弾き散らかすギターが快感。
「Little Rootie Tootie」なんかタマらんね。
「Carazy She Calls me」とかミンガスの「Haitian Fight Song」なんて選曲もグー。
スレイグルはMingus Big Bandのメンバーで、私はイースト・ヴィレッジのFezとかいうハコで観たことがあるが、ヤケクソにカッコよかった。

01a_2_ss
  
Fall Out / Terry Smith
コレはもう何度かMarshall Blogで紹介しているイギリス人ギタリスト、テリー・スミスのリーダー・アルバム。
正統派ビッグバンドをバックにゴリゴリと弾き切っている。
この人はイギリスのChicagoと言われたブラスロックの名門バンドIfのギタリスト。
すごく趣味のいいプレイヤーなんだけど作品が少ないのが残念。

Ts 
Jimmy & Wes the Dynamic Duo / Jimmy Smith & Wes Montgomery

大御所の共演。
初めて聴いた時はシビれたナァ。オケはオリバー・ネルソン。
1曲目のEbのブルース、「Down by the Riverside」のウェスのソロの2コーラス目の10~12小節にビビビと来たらもうウェスはヤメられない。
ウェスを聴き進めていくと存外に指グセが多いことに気付くが、そのクセのひとつひとつがジャズ・ギターの魅力に満ち溢れている。

Dy

Movin' Wes / Wes Momtgomery
ウェスは晩年のA&M時代のイージー・リスニング調の作品も含めオーケストラとの共演版を数多く残している。
コレはまだ初期の硬派時代の作品。
正直、1曲目の「Caravan」しか聴かないが、私にはそれで充分価値ありの1枚。
ヴェンチャーズとどっちがカッコいいか聴き比べてみるのも一興かも?

Mo
Fusion! / Wes Montgomery
チャーリー・パーカーに始まって、クリフォード・ブラウン、キャノンボール、ゲッツと、どうしてみんな「With Strings」をやりたがるかね~。
ジャズ・ミュージシャンの一種のステイタスなんだろうね。
ウェスはこの『Fusion!』というアルバムがそれ。テーマをツラツラ弾いているだけ。アドリブ・ソロのないウェスなんて速弾きをしないイングヴェイ・マルムスティーンみたいなモノだ。
よってこのアルバムはおススメではありません…だったら載せるな!ってか?

Fu 

So Much Guitar! / Wes Montgomery
コレはオマケ。反対にガンガン行っちゃうウェスということで…。
ウェス・モンゴメリーというとすぐに『Incredible Jazz Guitar』とか『Full House』とか『Half Note』とか『Boss Guitar』とか…この『So Much Guitar!』が話題になる機会に接したことがないけど、このアルバムって前作の『Movin' Along』でバリトン・ギターなんかを使って失敗したと思ったのかどうかは知らないが、タイトル通りの「So Much Guitar」。ウェスなら「Too Much Guitar!」でも大歓迎なんだけどね。
ややヤケクソ気味で従来のウェス節を連発させているところが素晴らしい。
私は『ウラ Incredible Jazz Guitar』だと思っている。

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Big Boss Band / George Benson featuring the Count Basie Orchestra
ベンソンにベイシーという夢の組み合わせ。
ギターも弾いてるけど、基本は「ベンソン、歌のアルバム」ですな。
信州は上田のBIG SPOTで見つけたレンタル流れ品を300円で買った。
ジョージ・ベンソンのギターを聴くならブラザー・ジャック・マクダフ時代か60年代のリーダー・アルバム、そして必殺は1973年のライブ盤『Jazz on a Sunday Afternoon』の2連作だろうナァ。でも、このアルバム、音が悪いのがタマにキズ。
しかし、ジョージ・ベンソンの顔って、60年代の真正黒人スタイルの方がカッコよかったと思うのは私だけではあるまい。

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In Humburg / Joe Pass
ジョー・パスが珍しくオーケストラと共演しているライブ盤。
コレ、いいんだゼ~。
ビッグバンドはドイツのNDR Big Bandでそれにストリングスが乗っかってる。
選曲も歌モノが中心で、トロけるようなギター・ジャズがテンコ盛りにツマってる。
ホレス・シルヴァーの「Sister Sadie」を取り上げているところなんかも面白い。

Jp1

Live at Elder Hall, Adelaide / Joe Pass
またオマケ情報。
ジョー・パスといえば『Virtuoso』。このアルバムのヒットのおかげで雨後のタケノコのようにソロ・ギター・アルバムが出て来ちゃった。
ジョー・パス好きとしてはナンダカンダで手を出してしまうワケだが、一番ヨカッタのはこのオーストラリアはアデレードでのライブ盤。
クリニックみたいな雰囲気で「さぁて、次はナニを演ろっかナァ~」みたいなリラックスした雰囲気がとてもいいんだけど、出て来るフレーズは鬼クラスばかり。
亡くなる4年前の1990年の録音。晩年の一番いい時を捉えた1枚だと思う。

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Two for the Road / Herb Ellis & Joe Pass
オマケのオマケのオマケ。
昨日ビッグバンドの四つ切りギターについて書いたが、それのお手本のような演奏をひとつ。
弾き手はハーブ・エリス。
2種類の速さで「Cherokee」を演奏しているが、密度の濃いフレーズで空間を埋め尽くすジョー・パスのプレイに引っ張られてはイケない。
バックで4分音符を刻みつづけるハーブ・エリスのプレイに注目。
コレぞ超絶!
ちなみに「Two for the road」というのは「最後のイッパイ」を意味する「One for the road」のシャレ。
向こうの人と酒を飲んでいてお開きになる寸前、締めの前の最後のイッパイを飲む時に「one for the road!」と言うことがよくある。
そういう時、キマってこのアルバムのハーブ・エリスのプレイを思い出す。

2_img_6728
Romanesque / 渡辺香津美
最後は香津美さん。
オーケストラをバックにジャンゴとエリントンのナンバーを収録したライブ盤。
水を得た高級錦鯉のような香津美さんのゴージャスな演奏は言うに及ばず、「Minor Swing(1937年バージョン)」のジャンゴのソロのオーケストレイションなんかもうれしい愛聴盤。

Kw 
Jazz Orchestra '75 / 水野修孝
香津美さんをもう1枚。こちらは客演盤。
水野さんという方は、千葉大のオーケストラでヴィオラを弾いていたが、指揮をするようになり、作曲家を志して、半年で受験の準備を整えて芸大の楽理科に合格した才能のカタマリのような人。
60年代の後半に渡辺貞夫さんにジャズ理論を師事し、制作したアルバムが『Jazz Orchestra '73』と『Jazz Orchestra '75』。
この『'75』の方に香津美さんが参加していて、宮間利之とニューハードをバックにスケールの大きなソロをくりひろげる。
その後、『水野修孝の世界』というライブ・アルバムもリリースされ、そこでも香津美さんが当時愛用していたアレンビックで凄まじいソロを聴かせてくれる。
今、『'75』と『世界』のおいしいところをコンパイルしてCDになっているんだよね~。
ま、言い換えれば、香津美さんのソロを聴くためのアルバムだ。
数年前にこのCDの存在を知った時、自分と同じことを考えている人がいるもんだナァと驚いた。
というのは、30年前、大学の時に私はコレとまったく同じことをカセット・テープでやってたから。

Sm 
以上!
最後までお付き合いしてくださったロック・ファンの皆さま、ありがとうございました!
特に若い人!人間、やっぱり若いウチが勝負です。色んないい音楽をたくさん聴いて豊かな人生を送ってくださいね。
ギターを弾く時はMarshallだけでいいのよ。
 
最後にもう1回NATAL!

510 1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

500 

200 
(一部敬称略 2018年4月16日 高円寺HIGHにて撮影)

2018年6月11日 (月)

ヒロコマンBIG BAND 春パーティー!! <前編>

  
ナンダカンダで10年もの長きにわたってMarshall Blogを続けて来たが、ジャズのビッグバンドを取り上げるのはコレが初めてのことではなかろうか?
部分的には脱線の中で何度もデューク・エリントンやら穐吉敏子に触れているが、ビッグバンドが主役の記事は以前になかったハズだ。
そこで~、まさかの2本立て…ジャズ好きな私としてはうれしいったらありゃしないのだ。
ロック・ファンにも読んでもらえるよう、例によって公私混同の脱線を挟み込みながらお送りするので<後編>の最後までご覧頂くことを願う。
  
今日登場するのは『ヒロコマンBIG BAND』。
『春パーティ』と銘打ったコンサートだ。20v会場は開店から10周年を迎えた高円寺のHIGHというお店。
高円寺といえばSHOW BOATやらJIROKICHIやら、比較的訪れる機会の多いエリアだが、ココは初めて。
天井が高く、スゴくいいお店で、今まで訪れる機会がなかったのを残念に思った。

10vこの人がヒロコマンBIG BANDのバンド・マスターにしてトランぺッター、「ヒロコマン」こと古屋ひろこ。
初対面ながらとてもそうとは思えないタイプのキャラ。
そんな特技(?)を活かして、トランペットだけでなくMCでも終始大活躍だった。
そういえば、「山梨は甲斐市敷島町出身」と自らを紹介していた。
「かいし?」…そんなのあった?、と思って調べてみたところ、ナニよ、20号線沿いの竜王町のあたりなのね?
2004年にできた新しい「市」ということでわからなかったけど、昔はこのあたりによく行ったんだ。
ホント、韮崎と市川大門は何度訪れたかわからない。
なつかしい。
モノの本によると、何でも武田信玄の軍隊っていうのは、色々な意味で日本の歴史上最も強かったらしい。
ヒロコちゃんのMCを聞いた途端このことを思い出したわ。

30vこういうのがビッグ・バンドね。
『8時だヨ!全員集合』とかのアレね。
ロック・ファンのためにチョコッと説明しておくと、普通は…
トランペット×4(たまに5)
トロンボーン×4(テナー×3、バス)
サキソフォン×5(アルト×2、テナー×2、バリトン)
リズムセクション(ピアノ、ギター、ベース、ドラム)
の18人で構成される。
で、管楽器のパートは番手によって役割がキマっているのが普通で、1番(リード)は主旋律を奏でる。
2番(セカンド)はソロが多い。
3番(サード)は複雑なハモリのメロディを担当する…という具合。
ロックと違って皆さん、譜面にお強いワケだけど、この3番のパートなんかは普通は覚えられないようなキテレツがメロディが多く、どんな譜面でも読みこなせないととても務まらない。
リズム・セクションにはギターがいないバンドも多いね。
先に挙げたエリントンや穐吉敏子のオーケストラからはお呼びがかからない…と言いたいところだけど、エリントンはジャンゴ・ラインハルトをゲストとして起用しているんだよね。サスガ。
反対にカウント・ベイシー・オーケストラなんてのは、フレディ・グリーン(後出)という名プレイヤーのギター・サウンドがシンボルにもなっていたんだから面白いじゃあ~りませんか。
ピアニストでもあるデューク・エリントンが「私の楽器はオーケストラだ」と言ったことがあった。奏でる楽器の音がひとりひとり異なるように、それぞれのオーケストラ固有のサウンドがあったというワケ。
さて、興味のない人にとって「ジャズ」というと、タキシードを着たオッサンが4、5人集まってワケのわからない音楽をゴチャゴチャ演っている…というのが普通のイメージになろうか?
そういう少人数のバンドのことをジャズでは「コンボ」という。
「combination」ですな。ネイティブさんは「combination」を「コンボネイション」と発音するからね…と思っているんだけど。
でも、皆さんが普通「ジャズ」と言うと思い浮かべるこのコンボの形態は、ビッグバンドが元になっているのね。
元々ジャズは踊るための音楽で、ビッグバンドが演奏する曲のソロの部分だけを切り取って観賞用の音楽になったのがその「コンボ・ジャズ」なの。
ビッグ・バンドでソロを担当する目立ちたがり屋の連中が「オレが、オレが!」と集まって「ソロだけでジャズを演っちまおうゼ!」となった場面を見たワケではないが、歴史的にはそういうことになっている。
ロック・ファンの皆さん、アメリカ好きでしょう?
あんな勝手なことばかりして世界を困らせている大統領を選ぶ国でもアメリカが好きなんでしょう?
だったらジャズを少し聴いてみるといいと思いますよ。
何しろ、ジャズは「アメリカの偉大な発明のひとつ」とされているんだから。

40前置きはココまで。
意外に早く本題に入る。
 
さて、ナンダってMarshall Blogにビッグバンドが登場するか…?
残念ながらMarshallがらみではない。
ドラムは非常に困難な役ですが、それを非常によくこなしている素晴らしいドラマー」…伊藤ショボン太一のからみ。

50vすなわち、このビッグバンドで使用されているドラムスがNATALなのだ!

60ショボンちゃん愛用のウォルナット(クルミ)のキット。
スネアはステイヴ(桶)。

70ショボンちゃんは他にバーチのNATALも持っているんだけど、深みと鋭さを兼ね備えたこのウォルナットのキットはオーケストラのサウンドにベスト・マッチする。

80しかし、いつの間にか譜面もこういうのが当たり前になっちゃったんだね~。

90コレは滅多に見れない画像。
オーケストラのドラマー側から見た景色。

100あるインタビューで、かのスティーヴ・ガッドが「アナタの夢は何ですか?」と訊かれて「ビッグバンドでフランク・シナトラのバックを務めることです」と答えていた。
ま、主眼はシナトラとの共演ということなのであろうが、「ビッグバンドで」と注文を付けていることがすごく印象に残っている。
やっぱりビッグバンドの花形はナント言ってもドラムだからね~。
その証拠に、バディ・リッチ、ルイ・ベルソン等、ドラマーをフィーチュアしたビッグバンドがあるぐらいだ。
ギタリストがリーダーのビッグバンドなんて聞いたことないもんね。
ビッグバンドのドラムスってのは、アクセントのスネアのタイミングが微妙にズレただけで自分以外の17人のメンバーに迷惑をかけてしまうというとてもシビアなパートですからね。
ビッグバンドのドラマーは並大抵の技術と神経では務まらないってばよ。

2_s41a0756まずは冒頭にヒロコマンの挨拶・
「こんばんは~!元気~?結構緊張しています。皆さんの『イエ~イ!』が力となります!ガハハハハッ!」
緊張のカケラも感じられない「ツカミ」がやたらと強力だ。
できれば私もこうやってMCや授業をやりたいものだ。
「今日はカッコいい曲しか演らないので楽しんでいってください!」

120v1曲目はゴードン・グッドウィンの「The Jazz Police」。
スリリングなエイトビート・チューン。
ゴードン・グッドウィンは自らのGordon Goodwin's Big Phat Bandを率いるアメリカのピアニスト、サキソフォニスト、そして作曲家。
私は知らなかったんだけど…ドン・メンザといっしょにルイ・ベルソンのところにいたとか…。
また、ギタリストのグラント・ガイスマンと活動を共にしているのね。
ドン・メンザといえば、日曜日の朝にテレビ朝日でTOKIOの城島リーダーが報道番組をやってるでしょう?
アレの「今週話題のニュース・ベスト10」みたいなコーナーのテーマ・ソングがドン・メンザの「Cinderella Waltz」という曲。
私はCDをホンの数枚持っているだけでゼンゼン詳しくないんだけど、ドン・メンザってトランペット・フィーチュアの「Dizzyland」とかいい曲あるよね。

130ソロはテナー・サックスのレイモンド・マクモーリンと…

140ギターの佐々木秀尚。
トリッキーなメロディが心地良い~!

150vドアタマから胸のすくようなシャープなドラミングを見せてくれたショボンちゃん。
ん~、やっぱりNATALいいわ~。

160「日頃からやりたいことをやっている私ですが、言いたいことがイッパイあって…MCが長いな~っていつも言われるんです。今日も長いので覚悟してください!」
イエイエ、お上手なMCなので大歓迎ですよ。
「ビッグバンドにはルールがあります。大学のオーケストラに入ってすごく不思議だったのが『イエイ』でした…ソロの後に『イエイ』って言うんですね。
で、ソロの後の『イエイ』はまだわかるんですけど、ピアノのイントロの時の『イエイ』にはビックリしました。
皆さんも今日は『イエイ』をやってみてくださいね!
次の曲はそれにピッタリの曲です」

170v有名なピアノのイントロ。
「イエイ!」
曲はカウント・ベイシーの「Corner Pocket」。

180v_cpベースの「蒼い刹那」はアップライト・ベースに持ち替え。

190vベイシー・ナンバーの中でも人気の高い曲。
私もジャズを聞き始めた最初の頃、名盤の誉れ高い『Basie in London』でよく聴いた。
「in London」とか言ってるけど、このアルバムってスウェーデンの録音なんだよね。

01_img_6717この曲はDon Wolfという人が歌詞をつけて「Until I met You」と題して1960年代に歌曲にもなった。
1981年、フュージョン全盛期にThe Manhattan Transferが『Mecca for Moderns』というアルバムでこの曲をヴォーカリーズで焼き直した。
私は19歳だったんだけど、シビれたな~。
ちなみにこのアルバムのドラムスはスティーヴ・ガッド。
「ボーカリーズ」というのは、ジョン・ヘンドリックスというジャズ・ボーカリストが始めた(のかな?)、ジャズ・ジャイアンツの有名なソロに歌詞をつけて歌っちゃおうというアイデアね。
その辺りのボーカルズのアレンジをメンバーのジャニス・シーゲルと何とジェイ・グレイドンが担当している。

Mfm マントラは上の『Basie in London』の「Corner Pocket」ではなくて、下の『April in Paris』という1957年のスタジオ・アルバムのバージョンをヴォーカライズしているんだけど、コレがまた名ソロ揃いと来てるんですな~。
ぺレス・プラードの演奏で有名な「Cherry Pink and Apple Bloosom White」とウディ・ハーマンの「Four Brothers」を引用したサド・ジョーンズのトランペット・ソロをジャニス・シーゲルが、続くジョー・ニューマンのソロをシェリル・ベンティーンが…と歌いつないでいく。(LPのライナーノーツに書いてあるソロ・オーダーはコレと違うんだけど、ホントのところはどうだろう?動画を見るとサド・ジョーンズが先にソロを取っている。あ、サド・ジョーンズはエルヴィン・ジョーンズのすぐ上のお兄さんね)

01_cb_2 で、この曲は意外にもギターのフレディ・グリーンの作品。
1小節に4回音を出すだけで、自分が目立つパートはカケラもない。
それなのにこんないい曲を作っちゃった。
しかしね、その「1小節に4回」しか音を出さずにスウイングするギター…私はヘタな速弾きよりケタ違いにムズカシイく、その「四つ切り」と呼ばれる演奏技術は間違いなく「超絶技巧」のひとつの頂点だと思っている。
イヤ、そりゃ1小節に4回音を出すのは簡単だよ。
でも、その4つの音でスウイングするのが普通の人にとっては至難のワザなのだ。
速弾きは鍛錬を積めばある程度のところまでたどり着くことができるが、この「四つ切り」は「スウイングできる」という生まれ持った才能がない限り死んでもできないのではなかろうか…それが私だ。
また、ココが「ロックの人間」と「ジャズの人間」を区別する最初で最後のポイントだと思う。
そんなバッキングの鬼のようなフレディ・グリーンにもリーダー・アルバムがある。
下の『Mr. Rhythm』がそれ。
「中間派」っていうのかな?
スイングとモダンの間ぐらいの古式ゆかしい~スタイルのジャズ。
例によって「♪ガッ、ガッ、ガッ、ガッ」だけ。ソロなんて全くない。
イングヴェイ・マルムスティーンが1枚のアルバムで何回ピッキングするのかは知らないが、フレディ・グリーンの場合、アルバム収録曲の合計の小節数がわかれば、それに4をかけてやることによって、このアルバムでこの人がピッキングした回数が正確に割り出せるというシロモノ。
でもね、当たり前のことかもしれないけど、ジム・ホールでも、ジョー・パスでも、バーニー・ケッセルでも、ハーブ・エリスでも、名人・巨人と称されているギタリストは例外なくこのテクニックに長けているのよ。

01_fg_MCの時も、演奏している時も、そして演奏していない時も猛烈に元気なヒロコちゃん。
216vソロはアルトの菅野浩。

200vそして、トロンボーンの三塚知貴。

210vそしてド迫力のトゥッティ!
「トゥッティ(tutti)」はイタリア語で「みんな」とか「全体」とかいう意味。

220スウイングしまくるショボンちゃん。
トップ・シンバルと右手1本でだけでスウイングしちゃう。
コレができないとどんなに派手な技術を持っていても、根本的にジャズ・ドラミングは一生ムリ。
ロックの人たちが時々やって見せる4ビートはコレができていない。
  
しかし、この曲のテーマを聴くと手塚治虫の『どろろ』のテレビアニメの主題歌を思い出してしまうのは私だけだろうか?
私だけだろうな…テーマのメロディは「♪ホゲタラホゲタラ」と聞こえて仕方ないのだ。

230vこのレポート、まだ2曲目かよ!
 
ノミニュケーションの力でトロンボーンの人たちは仲間意識が強い…ということで、次はそのトロンボーン・セクションをフィーチュア。
誰のアレンジかは知らないけど、曲はスタンダード・ナンバーの「Just Friends」。

240_jfガツンとトロンボーン・ソリ。
「ソリ」とは「ソロ」の複数形で、ジャズのビッグ・バンドの場合はソロを合奏することを指す。

250トロンボーン・セクションはお宅の方から向かって左から…
枡家小雪

260v三塚知貴

270v川原聖仁

280v浅星勝久はバス・トロンボーン。
各人のソロを交えて徹底的にトロンボーンの魅力をアッピール!
客席の誰かが「いい楽器!」なんて声をかけていたが、ホント、トロンボーンって素敵な楽器だよね。
音と音の間がシームレスということもあって、人間の声に一番近い楽器と言われているらしい。

290vそして、トロンボーン・ソリといったらコレ。
穐吉敏子の『March of the Tadpoles』という1977年のアルバムのタイトル曲。
「tadpole」というのは「おたまじゃくし」のこと。
「All the Things You Are」のコード進行に基づいて作られたこのファスト・チューンはまさに「おたまじゃくしの行進」!
その中間部に登場するア・カペラのトロンボーン・ソリのカッコよさといったら一体どうなってんだ?!
ソプラノ・リードによるサックス・セクションによるテーマもウネウネと実に素敵。コレ、はじめの2回しはオクターブ・ユニゾンで演ってるのね?
私は穐吉敏子の大ファンなんだけど、ベスト10に入れたい1曲。
下がそのアルバムなんだけど、クソみたいなジャケットだな~。
Toshiko-Tabackin Big Bandは、『Kogun』はまだマシな方にしても、『Long Yellow Road』、『Tales of a Courtesan(花魁譚)』…とどれもヒドい。
これまでにこのブログに何度も書いたけど、敏子さんのオーケストラかフランク・ザッパのバンドにいたミュージシャンはどこへ行ってもオーディションなしでOKという話を聞いたことがある。
その両方に在籍したブルース・ファウラーというトロンボーン奏者もいる。
そんなすごいバンドだからして、ミュージシャンとしては敏子さんと演奏したいと思うのが自然なワケ。
ところが、敏子さんがオーケストラを結成した70年代の初め頃は、「黄色い肌の女のバンドに雇われるなんて恥を知れ!」みたいにミュージシャンの奥さんたちが旦那のやってることを快く思わなかったっていうんだよね。
恐らく日本との貿易摩擦という背景もあったのだろう。
だからコレらのジャケットにしても「日本の女のバンドの作品なんてテキトーにやっとけ」なんて感じじゃなかったのかしらん?なんてのは私の思い違いか?
でも実際、『Kogun』の人気曲「Elegy」ですらソロがブチッとカットされたりしていて作りも相当に粗いもんね。あんな処理、敏子さんが許すワケがない。
ところで上に挙げた『Tales of a Courtesan(花魁譚)』。
「courtesan」というのは「高級売春婦」という意味。
学生の頃、みんな「オイランタン、オイランタン」と「オランウータン」みたいに言っていたけど、コレは正しくは「オイラン・タン」ですからね。
今『私のディープ浅草』でやっている吉原なんかの花魁の物語ということ。

N_mot敏子さんのオーケストラなんかはロック・ファンにもかなりおススメですよ。
それこそ上の「March of the Tadpoles」なんて曲はシックリくるんじゃないかな?
イヤ、それよりも大作「Minamata(水俣)」を聴いてもらった方がいいか?
エエイ、それらが同時に収まっているアルバムがあるので、宝くじにでも当たったらワンクリックしてゲットしてみたらいかがかしら?
それがこの『Live at Newport II』というライブ盤。必ず「II」の方ね。
代表的なレパートリーにひとつ、「Road Time Shuffle」なんてゴキゲンなシャッフル・ナンバーも入ってるよ。

01_np ハイ、なんでジャズの記事をやっているのかというと、ドラムスがNATALなんですよ~。

300vついでに「Just Friends」もやっておくと、数え切れないほどの名演が残されているが、今日はせっかくビッグバンドをやっているのでサラ・ヴォーンとカウント・ベイシー・オーケストラが共演した『Send in the Clowns』というアルバムを紹介しちゃおう。
サラ・ヴォーンって、原曲がサッパリわからなくなるほどフェイクしちゃうのが時々イラっとくるんだけど、この「Just Friends」は気分爽快!

01_vaughan同じ女性ボーカルズということで中本マリの『Mari Nakamoto III』も出しちゃおう。
このアルバムはドラムレスで、ボーカルズ、ギター、それにベースという大変シンプルな編成で渋めのスタンダードが取り上げられている。
ギターは香津美さん。
この「Just Friends」のソロがノケ反っちゃうほどのカッコよさ。

01_mari 学生の時、そのソロをホンの少しコピーしたこともあった。

2_2img_6721カウント・ベイシーにこの「Just Friends」のコード進行を元にした「Orange Sherbet」という曲がある。
大学のビッグバンドなんかでは定番の人気曲だ。
それで今思い出したんだけど、以前勤めていた会社にビッグバンドでサックスをやっていたという女性の新入社員がやって来た時のこと。
「へ~、ビッグバンドやってたの?どんな曲を演ってたの?ベイシーとか?」と私が訊くと、その新入社員がこう言った。
「ああ、演りましたよ。『オレシャ』とか」
「お、おれしゃ?ナンダ、『おれしゃ』って?!」
それが1975年の『Basie Big Band』に収録されている、あの「Orange Sherbet」を指していることを理解するまでに7秒ぐらいかかった。
コラ!何でも省略するな!

Cb ココで場面が変わる。
後列から大貫禄で出てきたのは佐久間勲。
トランペット界のファースト・コール・マンだ。

310さっきのスティーブ・ガッドじゃないけど、ビッグ・バンドを従えて朗々とバラードを歌い上げるのはトランぺッターの夢であろう。

320_pmそれを佐久間くんがカウント・ベイシーの「Pensive Miss」で披露。

330v実はですね、佐久間くんは大学の後輩で、と~きどきMarshallの仕事で一緒になることがあるんだよね。
たとえばコレ。
2008年に中野サンプラザで開催された『Pearl』というジャニス・ジョプリンの追悼コンサート。
マリさん、森さん、ナルチョさん、大二さんらのバンドに混ざって…

340哲さんと一緒にホーン・セクションで参加した。

350vまた、2011年には宮古島で毎年開催されている『宮古島ミュージック・コンベンション』でご一緒させて頂いた。
私はカメラマンとして田川ヒロアキくんに連れて行ってもらったの。
この時も面白かったな~。戦後2番目の大きな台風ってのが来ちゃってサ。
もちろんMarshall Blogでレポートしたんだけど、もう消されて読めなくなってしまったので、Marshall Blog Archiveで新たに記事を書いてレポートを復活させようと思っている。

360この時の佐久間くんは本業のオルケスタ・デ・ラ・ルスで大活躍。

370vそして、今日はヒロコマンBIG BANDでトロけるような音色のトランペットでお客さん全員を感動のウズに巻き込んだ。

380次はヒロコちゃんの出番。
酒の盟友(?)、トロンボーンの小雪ちゃんと仲良くガツンとフィーチュア。
曲はウイスキーが好きだという小雪ちゃんの「人生のテーマ・ソング」、「ウイスキーがお好きでしょ?」をジャズにアレンジ。

390MCも強烈だけど、そのはるか上を行く強烈なソロをお見舞い!

400v「枡家小雪」さんって本名かしらん?…カッコいいナァ。
「三升家小勝」という噺家の名跡があるからね。
メルバ・リストンもビックリの豪放磊落なブロウが素晴らしい!

410vバリトン・サックス、永田昴生のソロ。
コレもいい楽器だよね。
何をやっても豪快に仕上がる。
ジェリー・マリガンを筆頭にサージ・チャロフ、ペッパー・アダムス、エリントニアンのハリー・カーネイ、ニック・ブリグノラ、ロニー・キューバ―等々、競争倍率が低いせいか、名手が多い印象があるな。

420第1部の最後もトランペット・フィーチュア。

430小澤篤士のトランペットがおなじみ「Birdland」で炸裂。
コレは誰が最初にビッグ・バンド・アレンジで演奏したのかね?
メイナード・ファーガソンあたり?

440珍しくまたまた登場するThe Manhattan Transfer。
「Birdland」が収録されているのはこの1979年の『Extensions』。
マントラはコレでブレイクしたんだっけ?
ジャック・ウィルキンス、アレックス・ブレイク、ケンウッド・デナードというあまりにもすごいメンバーで初来日したんだよな~、観なかったけど…というより私はマントラはとうとう1度も観ることがなかった。
ウチの家内は『Vocalese』の来日の時にサンプラかどっかで観てるんだよ。

01_n_mt「Birdland」もカッコよかったんだけど、やっぱり「Twilight Tone」が好きでサ…シングル盤も買った。
あのジェイ・グレイドンのギター・ソロはビックリしたよ。
ジューシー・フルーツがあれを完コピで演奏しているのをテレビで見てもう1回ビックリしたわ。

01_img_6718さらに、去年の葉山のジャズ・フェスでベースの大御所、斎藤クジラ誠さんのDecorationというバンドが『Extensions』に収録されている「The Shaker Song」を演奏しているのを聴いてうれしくなってしまった。
いい曲だぜ~、コレ。
ジェイ・ベッケンスタインの作なので元はSpyro Gyraですな。

01_32sg そして、佐々木さんが「Birdland」にピッタリのギター・ソロを添えてニギニギしく第1部が終了した。

450ガマンして最後まで読んでくれたロック・ファンの皆さん、どうもありがとう!
お願いだから明日も見てね!
珍しい写真を出すから!

 

200_2 
(一部敬称略 2018年4月16日 高円寺HIGHにて撮影)

2018年6月 6日 (水)

ドイツ大使公邸チャリティ・ガーデン・パーティー

 
久しぶりにドイツに行ってきた。
下はフランクフルト中央駅。
「フランクフルト中央駅」のことをドイツ語では「Frankfrut Hauptbahnhof(フランクフルト・ハウプトバンフォフ)」という。
この「Hauptbahnhof」という単語を覚えるだけで3日はかかっただろうか?…といってももうネタは上がってるか?
そう、タイトルにある通り、行って来たのは広尾のドイツ。
すなわち駐日ドイツ大使館。

10下は日比谷線の「広尾ハウプトバンフォフ」から大使館に行く途中にある「NATIONAL」というスーパー。
家内が前々から行ってみたいと言っていたので、誕生日も近いこともあってプレゼントがわりについでに寄ってみた。
ご存知の通り、この辺りにはフランスをはじめとして、多くの駐日大使館が立ち並んでいるからしてスーパーのお客さんは外人ばっかり。
下校の時間ともなると通りを行き交う小学生なんかも多く、その会話が実に面白い。
ホント、頭の中はどうなっているんだろう?…日本語と英語が猛烈に入り混じっていて、「よくこんなんで会話できるな~」と、立ち聞きしていて吹き出してしまった。
そういう外人相手のスーパーだけあって、置いてあるものは海外のモノばかり。
まぁ、わかってはいたけど、改めてビックリ…というのは、その置いてある食料品の成分を見ると「調味料(アミノ酸等)」の表記があるアイテムがまったくと言っていいほど見当たらないのだ。
「調味料(アミノ酸等)」というのはいつも私が騒いでいる、欧米で使用が禁止されているMSG(グルタミン酸ナトリウム)ってヤツね。とにかくアレが使われていないモノばかり。
反対に日本のスーパーに行ってごらん。
生鮮食品を除いて「調味料(アミノ酸等)」という表記のない商品を見かけるのは大変困難か不可能だ。
マイケル・シェンカーの人気が高いのは喜ばしいことだが、一方でこの国はMSG漬けになってるんだよ。
もう一度書くけど、この国の食料品には欧米で使用が禁止されている化学成分が盛大に使われていることを知っておくべきだと思う。
卵もそう。
このスーパーで取り扱っているのは「平飼い卵」といって、野ッパラにほったらかしてあるニワトリが自然に生む卵を多く扱っている。
一方、日本のスーパーで売っている卵がどうやって生産されているかは知ってるでしょ?
味も日本のモノと海外のモノは決定的に違う。
マァ、私も徹底してオーガニックに凝っているワケではないんだけど、海外に行ってスーパーを覗く度に「MSG Free」の表記を見ると、さすがに日本はヤバいんじゃないか?と思ったりしてね。
それで、少なくとも自分で防衛できるところだけは「MSG断ち」をしてるの。
以前にも何回か書いているけど、コレをしばらくやっていると、MSGの入っているモノ、すなわち「化調」をふんだんに含有しているモノを口にすると、舌の奥の方の両側にものすごくイヤな味が残るようになる。スゴく不快な味だ。
これで困ったのが立ち食いソバ。
私、好きだったんですよ。
中には「無化調」のお店もあるが、大抵はMSGがタップリ使われたダシに浸かった「ケミカル・ソバ」ばかりで、最近はまったく食べなくなっちゃった。
日本橋の三越前にある「そばよし」という立ち食いソバ屋があるんだけど、そこは鰹節屋直営
で、もちろん無化調。ダシの風味が強くてすごくおいしい。
ソバもチャンとしていてありがたいんだけど、いつも混んでてどうにも入りづらいのがタマにキズ。

11身体に悪いモノから順に好物を選ぶような私が、そんな「MSG断ち」をしているのは家内の影響でしてね。
でも、彼女がこのスーパーに寄りたがった理由は「MSG Free」食品ではなくて、コレ。
このガチャガチャみたいなヤツ。
コレ、ピーナツバター製造機なの。
下の棚に入っているピーナツを赤い機械の上から投入してスイッチを押してやると、アラ不思議!
それこそ昨日のマーブロのタイトルみたいなヤツがニュルニュルと出て来る。
種類は普通のピーナツバターと予め豆に味付けがしてある甘いバージョン、それにアーモンドバターの3種。

12ビンに詰めて売られている日本製のモノとは味がゼンゼン違う。
混ざりけなしで、風味が大変に豊かでおいしいことこの上なし!
コレをバゲットに塗って食べるのが大スキなのです。13スーパーを出、有栖川公園を左に見ながら坂を上るとすぐにドイツ大使館がある。
お邪魔するのは今回で2回目。

20ん?
こんな壁画は以前はなかったぞ。以前はツルッツルのコンクリートの打ちっぱなしの壁だった。
説明書きが付いていたので読んでみる。
 
冷戦の象徴とされた「ベルリンの壁」は1961年8月13日に築かれ、1989年11月9日に消滅した。
その間28年…10,316日間にわたって壁はドイツを東西に分断した。
忘れていたけど、チョット前までドイツの首都って「ボン」っていうイメージだったもんね。
そして、今年の2月6日、1961年の壁の建設から10,316日が経った。
その日を記念してこの壁画を描いたのだそうだ。
「変化は起き得るものであり、苦しみもいつかは癒え、対立は協力へと変わる」
そんな思いがこの壁画に込められているのだそうだ。

30昨年は参加できなかったが、今年も日本での生活に困っている在日ドイツ人を支援するためのチャリティ・パーティが開催された。

40前回のレポートでもやったけど、また大使館の中を見学してみよう。
滅多なことでは入れないからね。
ココは大使の住居スペース。
ドイツと日本の関わりは古く、1863年(文久2年)にはマックス・フォン・ブラントという人がプロイセン王国の領事として日本に滞在した。
それが最初の駐日ドイツ外交使節だったらしいッスよ。
その後、何度か公館が移転し、現在の場所に移る前は今の国立国会図書館の場所に大使館があったんだと。
そして、1954年、日本政府から現在の場所を代替地として1円で取得した。要するに交換したんだね。
今の事務所棟の場所には中国大使館があった。
ちなみにこの麻布の場所の路線価は坪当たり505万円だそうです。

50スゲエ庭だよね。
中に入るとスッカリ忘れちゃうんだけど、ココ、麻布と広尾の中間だよ。
この庭は小泉策太郎という大正から昭和にかけての政治家の私邸の一部だった。
戦後の日本の造園界をリードした飯田十基という人が設計した名園ゆえ、なるべく手を入れずに温存しているのだそうだ。

80だから前回の来訪時と比べて変化なし。
この鐘楼は京都周辺の三条村の「瓦屋吉右門」により造られ、1703年に東山天皇に奉納されたというの記録が残っている。
もともとは奈良にあったが、明治期の「廃仏毀釈」で無用になったモノを策太郎が入手してココに移設した。

60v何しろ蚊がスゴイ!
この手前の石像も策太郎のコレクション。

70この日本家屋も策太郎が作ったもの。いわゆる四阿(あずまや)。
第一次世界大戦後ぐらいの建築であまりにも老朽化が進んでいたので2011年の日独交流150周年を記念して改装した。
写真の左側に赤いの見えるでしょ?
アソコが策太郎邸の正門。
お客さんはあの門を通ってまずこの四阿に寄る。
そして、お茶室からこの美しい庭を眺めて楽しんだだらしいッスよ。
いいネェ、風流で。

2_0r4a5879 コレが「武家門」と呼ばれるその正門。
詳しいことはわからないらしい。

90フト、瓦を見ると「丸に二つ引」という家紋が付いている。
こういう丸に横線が入っているデザインは「引き両紋」といって、源平時代からある古い家紋だそう。
線の数は1本から3本と様々だが、新田義貞、足利尊氏、今川義元、ピーコとよい家柄の家紋らしい。

100コレだけ広くて木々が茂っていると空気がいいね。
少なくとも浅草よりは空気が澄んでるわ。

110ガーデン・パーティだからね。
庭のアチコチで準備が進められている。

120チョット準備している間に我がイギリス大使館を見てみよう。
Marshallの関係で何度かクリスマス・パーティにお邪魔したことがあるんだけど、やっぱりそれも大使館のおエライさんの公邸で開かれた。
ま、昭和4年あたりに作られたという古い洋館なんだけど立派な庭があってね。
で、お濠を挟んで皇居の隣にあるこの広大な土地は未来永劫イギリスが自由に使うことができる…という話を聞いたことがある。
タダじゃないよ。チャンとイギリスは地代を支払っているんだけど、ドイツ大使館みたいに立ち退く必要が出て来ないということ。
ナゼかというと、明治維新の時に、イギリスは新政府側をサポートしたからなんだって。そのお礼として新政府がイギリスにそういう約束をしたのだそうだ。
何だよ、かつては生麦事件だ、下関戦争だ、薩英戦争だ、でモメてたクセによ~。
ちなにみフランスは幕府側について貧乏クジを引いた。
この土地は路線価で坪805万円だって!
最近、ベストセラー『昭和史』で有名な半藤一利さんの本で面白いことを知った。
チョット長くなるけど…。
日本の軍隊と言うのは、明治維新の流れで、陸軍は長州閥、海軍は薩摩閥という図式が成り立っていた。いわゆる薩長土肥は「官軍」、それに盾突いた藩は「賊軍」で、軍隊の中で出世するのに大変苦労したらしい。。
で、海軍に関して言うと、それ「官軍 vs. 賊軍」という派閥以外にも「親ドイツ派 vs. 親英米派」という派閥があった。
官軍系が親ドイツ、それに対して賊軍系は親英米というのが大まかな図式だった。
さて、一般的に日本は第一次世界大戦に参加していない…とされているが、形だけは参加したことになっている。ナゼなら「日英同盟」があったからなんだけど、実は日本はパラオ、テニアン、グアム、サイパン等の当時のドイツ領がノドから手が出るほど欲しかった。
いわゆるスケベ根性で大戦に参加したんだけど、イザとなるとイギリスは日本の海軍を「使いっぱしり」としてしか参戦させなかった。
地中海くんだりまで物資を運ばさせられていたらしい。
それじゃドイツに勝ってもおこぼれがもらえないじゃんね。
日本海軍は相当アタマに来た。
その後のワシントン軍縮会でまたイギリスにヤラれちゃって、日本は堪忍袋の緒が切れて日英同盟を破棄するに至った。
その時、スルリと手を差し伸べてきたのがドイツなんだよ。
で、日本海軍にはドイツ派が優勢になり、色んなことをドイツから教わった。
ドイツまで潜水艦でレーダーを取りに行った…なんて吉村昭の『深海の使者』という小説もあるけんね。
ところが、ドイツの海軍ってのは大したことがなくて、優秀な日本海軍が学ぶところはなかったらしい。
しからばナンだってそんなにドイツに傾倒したのかというと…。
日本海軍のオエライさんたちは、ヒトラーが仕掛けたハニー・トラップに引っ掛かっちゃったんだって。
女性のお色気に負けてしまったんだってサ。戦後、生存していた何人もの海軍将校がそう白状したらしい。
ドイツの女性ってのは大きくて立派だからね~。日本の男なんてイチコロだったんじゃん?

125初めて食べたのがニューヨークだったせいで、プレッツェルってアメリカのモノかと思っていた。
名前はラテン語に由来していて、「腕」という意味。
このデザインが、人が腕組みしているみたいに見えるところからその名が付いた。
コレ、時間が経つと信じられないぐらい固くなるでしょ?
初めて買った翌日に食べようとしたんだけど、あまりの固さに歯が欠けるかと思った。

130「こんにちは~」とそこへ現れたのがベースの「のまぐち」さん。
ドワ~!そのTシャツ!

140vそう、チョット前に『私のホーチミン』でやったヤツと同じ、「ヤバいTシャツ」ではないですか!
もう大笑い。
のまぐちさんもベトナム旅行のお土産で貰ったそう。
触らせてもらったけど、やっぱり伸びないホンマもの。
彼は細いので、ウチの子みたいに「着たら最後、もう脱げない」なんてことはないから大丈夫。

150さて、今回のパーティでもMarshallが大活躍。

1601974XとASTORIA。
外見は赤だけど、中身は緑のCLASSIC。

170同じくASTORIA DUAL。

180そして、今回はEDENも参加した。
Terra Nova TN501とD410XST。

190v ダンス・フロアにはバッチリとダンス板が敷かれている。

195学生時代、コイツを敷くアルバイトをチョクチョクやっていたのでどうしてもなつかしくて注目してしまう。

196専用のレンチをこの小さな穴に突っ込んで回し、板が外れないように固定する。
1m角の板はまぁまぁの重量で、それが何10枚も組み合わさるので、全体では相当な重さになるのだが、それでも大勢の人がこの上で勢いよく動くと少しずつズレちゃうんだよね。
この板の上で女性がヒールを滑らすワケだから、当然レンチのネジ穴も極限まで小さくしなければならない。

197板は中央から組んでいく。
この時点でズレがあると、ハジッコに行く頃には大きな誤差ができてしまって、「ハイ、やり直し」となってしまうんだね。

198お客さんもそろったところでいよいよパーティのはじまり、はじまり~!

200まずはテラスで大使がご挨拶。

2102014年から特命全権大使を務めるハンス・カール・フォン・ヴェアテルンさん。
来場者へのお礼はもちろん、このパーティの主旨やスポンサーが紹介された。

220v恒例のビヤ樽開き。

230v大使!泡だらけです!
さすが特命全権大使、コレぐらいのことでは決して慌てない。

240間もなくすると時計は7時になり、ダンス・パーティがスタートした。

250StuartO (スチュアート・オー)

250v川上真樹

260vパーティに誘ってくれたマーブロではおなじみの関雅樹。
ココ「マサキ×2」なんだよね。

270v
上手のギターはFrank Kato-Bernhardt

300vベースはのまぐちひろし280v今回のドラムスは木村真巳。

290vドラムスはメンバーが入れ替わっているものの、皆さん、6回連続の出演だそう。

3101時間弱のステージを3セット。
ファースト・セットはイーグルスの「Take It Easy」でスタート。

320曲はもう皆さんおなじみのロックのスタンダード…と言いたいところだけど、私は半分以上わからなかったな~。

330vダンス・フロアはスカスカ…いいの、いいの。
はじめのウチは必ずこうなの。
恥ずかしがって誰も踊らない。
そんなこと気にせず素敵なダンスを見せてくれた写真の女性は大使館のスタッフ。
カッコいいね、こういうのは。
私はダメです。絶対ダメ。
他にブルーのワンピースを身にまとってひとりで踊ってくれた日本の女性がいた。
かかとをフロアに打ち付けて、とても可愛くて、ステキな踊りだった。
つい見とれてしまって写真を撮るのを忘れてしまったのだが、その彼女が後で私に話かけて来てくれた。
そう、2年前に外で写真を撮って差し上げた珍名の方だった。
私のことを覚えていてくれたのだ。
あ~、あのステキなダンス、写真を撮って、後で送って差し上げればヨカッタ…後悔。

340バンドさんのテンションはスゴイよ!
もう始めっからノリノリ。
こうでなくっちゃ誰もノッてくれないませんよ!

350関ちゃんは1974XとASTORIAでウォームで切れ味の鋭いサウンドで弾きまくる。

355ん~、やっぱりTerra Novaいいな。
こんなにちっちゃくなっちゃって!
でも音の太さやヌケ方はバツグン!

360フランクもASTORIAがお気に入り。
随所でバッチリとフィーチュアされた。

370v「Long Train Runnin'」、「Every Breath You Take」、「Change the World」などをプレイ。
後はわからん。
もうね、80年代に入っちゃうと、よっぽどハヤっていた曲しかわからないのです。

380vフランクはドイツ大使館の職員で無類のギター好き。
この日をとても楽しみにしていたようでとても楽しそうだった!

390セカンド・セットもバンドは全力疾走!

400外はもう真っ暗だけどたくさんの人で賑わっている。

410コレ、港区麻布ですからね~。

420v料理もとてもおいしいのです。
もちろんデザートも充実。

440お、なんか様子が変わったようだ。

430バンケット・ルームを覗いてみよう。

450結構な熱気!
そう、抽選会をやっていたのだ。
チャリティのクジを買うと、何かが当たるというヤツ。

460コレ書いていいのかな?…エエイ、書いちゃえ。
というのは数字のこと。
下の女性が、引いたクジに書いてある番号をドイツ語で読み上げるんだけど、コレが面白い。
前にも書いたことあったけど、ドイツ語の数字って音が変わってるじゃない?
アイン、ツヴァイ、ドライってヤツ。
コレに「0」が入って来ると面白くなる。
ドイツ語で「0」は「ヌル」だ、
「7」は「ズィーブン」。
だからジェイムズ・ボンドのコード・ネームは「ヌルヌルズィーブン」になっちゃうワケ。
「ゼロゼロセヴン」ならいいけど、シマらないぜ~「ヌルヌルズィーブン」じゃ!
でね、フランクフルトでは土曜日の夜中ぐらいになるとテレビで風俗店のCMが流れる。アレはホテルだけか?
美しい女性が悩ましい格好をして、吐息交じりに店の電話番号を読み上げる。
「ヌル・アイン・ツヴァイ・ヌル・ゼクス・アハト・アイン・アイン・ツヴァイ・ツヴァイ」とか、「
ヌル・ドライ・フュンフ・アハト・ツヴァイ・ヌル・ヌル・フィア・ドライ」とか…。
それがメッチャ面白い…なんて思ってるのは恐らく私だけだろう。
そして、この抽選会でも…「高級自転車の当選者は…ツヴァイ・ヌル・ドライ!」ってな感じ。
470einfach zugreifen!
コレは私がフランクフルトの楽器フェアのMarshallブースでお手伝いをしていて覚えた唯一のドイツ語!
「アインフォフ・ツグレイフェン」と読むんだけど、意味は「おひとつご自由にどうぞ」。
何でコレを覚えたのかと言うと、ブースに突っ立っていると、来場者が無料で配っているMarshallのポスターを見つけて「コレ、もらってもいいんですか?」とやたらと訊いてくる。
そういう時にドイツ人に向かっての答えが「einfach zugreifen!」というワケ。
あ、もちろんこの自転車は違いますよ!冗談です。
コレを書きたいがために、わざわざフランクにお願いしてスペル・アウトしてもらった。
この自転車もかなり高額な感じだけど、1等賞はこのチャリティ・イベントの後援企業であるルフトハンザの航空券がプレゼントされたようだ。
ああ、久しぶりにフランクフルトへ行きたいナァ。

480さて、いよいよライブの方も最後のセットへ突入!

490この辺りになって来るとまさに「宴もたけなわ」、踊る人も多くなってくるよ。

520バンドももちろん輪をかけてノリノリの演奏を見せてくれる。

500曲はいよいよわからなくなって来たけど、お客さんは大合唱!

530アンコールでは「Smoke on the Water」だの「Rock and Roll」だの超クラシックも!

540そんな曲もダンパ・ネタになっちゃう。

550v要するにナニを演ってもウケる、ウケる!

560フランク入魂のソロ!570最初から最後まで全く気も力も緩めないボーカルス・チームはお見事!580今回もドイツ(大使館の中はドイツ)でMarshallの魅力を関ちゃんが爆発させてくれた。
 

関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒The Website of Masaki Seki

2_0r4a6146 最後は特命全権大使と記念撮影!
来年もよろしく~。
  
このパーティは一般の方も参加できます。
駐日ドイツ大使館のウェブサイトをチェックしてください。
 
詳しくはコチラ⇒ドイツ連邦共和国大使館・総領事館のホームページ

600 

200

(一部敬称略 2018年6月1日 駐日ドイツ大使館にて撮影)

2018年6月 5日 (火)

うんこ~爆弾ジョニー

  

やっぱり初めて耳にした時はビックリしたわ。
「うんこ漢字ドリル」ってヤツ。
ウチの子が小学生の時にあったら買い与えていたかナァ~。
イヤ、買わないだろうな。ウチの品位が許さない。
でも、コレは実にウマいやり方だった…というよりコレを本当にこの世に出した出版社の勇気がスゴイと思う。
時代が変わったということか。
いくら時代が変わっても子供たちは「うんこ」大スキだからネェ。漢字の勉強をする気になりさえすればいいのかも…。
でも、大人になって、このドリルで覚えた漢字を目にするたびに「ああ、オレ、うんこで勉強したんだよナァ」と若干の引け目を感じるかもな。10しかし、商魂たくましいというか…「うんこ漢字ドリル」のお菓子まで出ているというのだから驚くわ。
コーラ味だって。どうしてカレー味にしなかったんだろう?
何はともあれ、このブームに一番驚いてるのは、間違いなく「うんこ」自身だろうな。

20そしたらアータ、こういうのがあるんだってね。
ハゲのドリル。
せっかくなのでハゲにちなんでマーブロ式に漢字ドリルをやっておこうか?
 
ハゲって漢字で書くと「禿」じゃん?
この「禿」という字は「カムロ」とも読む。
吉原の遊女の見習いの幼子のことを禿という。
以前、大阪にいた時に滋賀県の取引先に「禿さん」という人がいた。「カムロさん」ね。
で、私の先輩が実際に対面する前にその禿さんと電話やりとりをした。
「はじめまして、お電話で失礼します。私、カ・ム・ロと申します」
「え?カムロさん?」
なかなかの珍名さんだからね、先輩は禿さんにこう尋ねた。
「あら、珍しいお名前ですね。どういう字をお書きになるんですか?」
「あ、よく言われるんですよ~。カムロはハゲという漢字と同じなんですよ。ハゲです。ハゲって漢字おわかりになります?ハゲ、あのハゲです」とハゲを連発して説明した。
その説明を聞いて、先輩は大層不機嫌になってしまった。
なぜならその先輩の頭はツルッツルだったからだ…という事実。
電話の会話には気をつけましょうね。
30_2さて、今日は4月の20日に渋谷TSUTAYA O-EASTで開催された爆弾ジョニーのライブ・レポート。
この公演は『太陽はまた昇るか。』と題したツアーの追加公演だ。
コレは会場に貼ってあったポスター。

40v_2 「新しいCD作りてぇ~」って!
ドンドン作っちゃって!それが皆さんの本来のお仕事ですから。

50ナント、この追加公演のタイトルが『うんこ』。

60さっきから小学生みたいに「うんこ、うんこ」と頻繁に書き込んでいるけど、マァ、こんな時じゃないとできないからね。
うんこなんて出ないより出た方がはるかにいいんだよ。
何しろウチの父方のおばあちゃんはうんこが出なくなって死んだからね。
コレが本当の「不運」…ナンチャッテ。
長いツアーを終えて、色々なことを吸収して出すモノがこの日の演奏…すなわち「うんこ」というワケ。ステキな発想だ。
昨年の12月にZepp Tokyoのワンマン・コンサートがあってお邪魔するのを楽しみにしていたんだけど、そのほんの数日前から左の肩が痛くなっちゃって…。
もう夜も眠れないぐらいの激痛で、カメラを提げるなんてことが到底できなかったので取材を断念。
それだけにこの「うんこ」は是非とも観たかったのだ。

70_2ほぼ定刻にメンバーが登場。
もうこの時点で普通とちがう。
バラエティに富んだ仕掛けが仕組まれていることをリハで部分的に知って、スタッフの方に「本番、面白そうですね~」と言ったところ、「面白いことしかやりたくないんですよ~!」とのご返答。
それが爆弾ジョニーのステージだ。

80_2今回はドラム・セットを客席に設置。
ドラムのクリニックなんかではタマに客席にキットをセットすることがあるが、私も40年以上ロック・コンサートに足を運んでいて、これほど堂々とドラム・セットが客席に置かれているのは他に見た記憶がない。
いつもはステージの一番後にいるドラマーが今日はステージを飛び越して一番前に来ちゃった!

90_2そして、ライブがスタートする。

100_2ボーカルズ/ギターのりょーめー。

110vギターのキョウスケ。

120v_2キョウスケくんはMarshall。

130v_2アンプ・ヘッドはJCM900 4100。
ロゴが取れてしまっているがスピーカー・キャビネットは1960Aだ。
以前にも紹介した通り、このMarshallはかつてTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの故アベフトシ氏が愛用していたもの。

140vキーボーズ/ギターのロマンチック☆安田。

150vベースの小堀くん。

160vドラムはタイチ。

170vオープニングは「ララララ」。
190ステージから発されるはちきれんばかりのパワーを真っ向から受け止める観客。

180_2続いて「なあ~んにも」。
初めて爆弾ジョニーを観た時、私が一番一生に残った曲。

2_s41a0371_2 3曲目は「アクセル」。

200_3客席に降りて歌うりょーめーくんにお客さんは大興奮!

210v「回せるモノ回せ~!」と「ケンオラ」。

220_2「ホイホイホイホホホイのホイ(←合ってるか自信なし)!全国回って来たぜ~!」とステージ前方に歩み出て客席をあおる安田くん。
このチームは全員が主役だ。

2_20r4a8961 続いて「EVe」。
サビの展開がとてもステキな曲。
2_s41a0064こうして始まった「うんこ」。
冒頭に書いた通り、新曲を含めたエキサイティングなパフォーマンスに加えて、後はこれでもか!これでもか!と、様々な仕掛けで見る物をたたみ込んだ!
  
「オレと歌えるヤツいる?」
「ワンちゃん」では客席から歌い手を募集してタイチくんとデュエット。

2_0r4a9033そしてタイチくんの必殺のアルト・サックス・ソロ!

280v_2りょーめーくんのこのバルーンのパフォーマンスは面白かったナァ。

250_2やってみて~!

260無事ステージに帰還!

2_0r4a9079 「この中で『唯一人』のギター弾けるヤツいる?……おー!そこの彼、一緒に弾いてくれ!」

230vさらにはお客さんをステージに上げてギターを弾かせる。
330_2それがまた完璧なのよ。
ご本人、うれしかったろうナァ~。
295りょーめーくんがお客さんに向かってスーパーのレジ袋をいくつか投げ込んだ。
え、ナニが入ってんの?

2_0r4a9152 「せっかくの最後の公演なのでオレ達の友達を呼ぶよ」とネコグスパブリッシングの2人を迎えた。

2_0r4a9157 「Shall be a youth」と…

2_s41a0265 「へへいへい」をプレイ。

296この火花散るパフォーマンスもすさまじかった!

300ところで、さっきりょーめーくんが客席に投げ込んだレジ袋にはこんなモノが入っていた。
ビールの空き缶を切って、中にビーズかなんかを入れたハンドメイドのマラカス。
…なんだけど、何にも言わないからゲットしたお客さんもどこでどうやって使っていいのかがわからない様子で、それがまた面白かったわ。

340「キミハキミドリ」ではサブ・ステージにお客さんを上げてしまった。

320このままとんでもないテンションでショウはクライマックスに向かった。

2_0r4a9366色んなことをするのでステージから一時も目が離せないんだよね~!

350長い足をガバチョと開いてギターをかき鳴らすキョウスケくんのアクションが何ともカッコいい!
そして、股の向こうにはMarshall!

240「毎日」、「BDBB」…

360…「血」とつなげる。

370そして、いよいよ本編最後のセクションにさしかかった。
が!あんまり暴れすぎたせいか、りょーめーくんのギターにトラブル発生!

2_s41a0405 「ギターが壊れたんで、ライブはココで終わりで~す」ってシレっと終わっちゃった!

450さすがに、コレではおわれるハズもなくアンコール。

390v_2ギターのトラブルも解消し、本編で演奏する予定だった「かなしみのない場所へ」と新曲を演奏。

400v「ここからが本当のアンコールね!」と「はちきれ」、「操」をプレイした。
ちなみに小堀くんは誕生日にりょーめーくんから「うんこドリル」をプレゼントしてもらったそうです。

410vそして、最後は「DADADA」。

420vタイチくんは最後まで下で演奏。
こんな経験、これからのドラマー人生でもそうないんじゃないかしら?!

380りょーめーくんはサブステージからバイバイ!
 
あ~、楽しかった!

430今回も取り上げた「なあ~んにも」でりょーめーくんがこう叫ぶ。
CDが売れない時代、ロックバンドは通用しないのか!?
答えは『ノー』だ!時代を変えるのがロックバンドの『お・し・ご・と』!
いつやる?今だろ!
誰がやる?オレらだ!
 
だから私は爆弾ジョニーが好きなのだ。
  
爆弾ジョニーの詳しい情報はコチラ⇒爆弾ジョニーOfficial Website

440v  

200_4 
(一部敬称略 2018年4月20日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

2018年6月 4日 (月)

amber lumber ニュー・アルバム『Mother Moon』レコ発ライブ

    
本来であればココでクイズ『Marさま!!』である。問題のジャンルは漢字。
  
「盈虧」の読み方を答えなさい
 
コレが質問なんだけど、もうMarshall Blogに何回も出てきているのでクイズになりゃせんな?
「えいき」と読む。
「月の満ち欠け」という意味。
知らなかったら読めもしないし、言葉の意味に至っては想像することすらムズカシイ。
私はコレをMEJIBRAYというビジュアル系バンドの曲のタイトルで知った。
人間、何事も勉強である。
それで思い出したのがRCの清志郎。
まだ渋谷の屋根裏に出ていた頃だったかしら…ナニかのインタビューで「忌野」という名字の由来について質問にこう答えていた。
「だってカッコいいじゃん?『忌』っていう字の形がサ…」
高校生だった私は「そうかナァ~?やっぱりミュージシャンってのは変わってんな…」と思った。
でもサ、「盈虧」の方がカッコよくね?書けないけど。
 
満ちたり欠けたり、いつも心に寄り添う月。あなたを癒す月のような12のピース
 
…というキャッチ・コピーが付けられているのがamber lumberのセカンド・アルバム『Mother Moon』。
「コレ、いいんだよね~」というファースト・アルバムの高評価が冷めやらぬうちのリリースだ。
キャッチ・コピーに偽りのないホッコリとした、さりとてそれだけには治まらない、静かな力強さに満ちたamber lumberの世界が広がっている。
今回もオリジナルのイラスト満載で、アルバム制作に対する計り知れない情熱が伝わって来て実に気持ちが良い。
あ、買った人はオビを捨てずにその裏面を必ず読んでね。

10cd今日のレポートはその『Mother Moon』のレコ発ツアーの東京公演。
会場は神田須田町のTHE SHOJIMARU。
神田須田町についてはコチラに記してあるので興味のある人はどうぞ。

20v_2今回もamber lumberの2人が書いたエッセイが会場で配られた。
ライブのたびに書いていて、今回で第72号だって!
毎日ライブをやっているワケではないにせよ、毎回ってのは大変なことだよ。
1回、2回書くのはとても簡単なことだけど、継続するのは大きな困難をともなう。
内容を考えて、不明瞭な点を調べて、文章を書いて、文字数に収めて、推敲して、プリントして、持って歩いて、配って…この繰り返しじゃん?
他にもたくさんのオリジナル・グッズを手作りしてるからね。

25この日はお店の2周年を記念して展開しているトリプル・ヘッドライナー・シリーズの一幕。
amber lumberはトリで登場した。
何しろココはamber lumberにとって東京のホームみたいなモノだからね。

60v満員のお客さんの前に姿を現したふたり。

30森永JUDYアキラ

50v山本征史

40v「お店の2周年を記念して」…というワケではないんだけど、この日はサウンド的にいつもと違うamber lumberのステージになった。
それはまずアキラさんの後ろ。

70いつもはラインで鳴らしているアコースティック・ギターを今日はアコギ用のアンプで鳴らしたのだ。
使用したのはMarshall AS100D。
ASというのは「Acoustic Soloist」の略。
ASの話をすると、「エエ~ッ!Marshallってアコギのアンプなんて作ってんの?!」なんて時々言われるんだけど、アータ、このシリーズはAS80Rというモデルをもってして1994年にスタートしたロング・セラーなんよ。
何回かモデルの出入りがあったにせよ、ビンテージ系のモデルを除けば、Marshallで24年も続いているシリーズってかなりの長命よ。
それもそのハズ、ヨーロッパ、時にフランスではアコギ・アンプのベストセラーなんだって。
その証拠にフランスが生んだ大アコースティック・ギタリストのピエール・ベンスーザンの言葉を引用するに…
何よりもサウンドが好きだ。私のアコースティック・ギターのスペックにこれほど近いアンプは初めてだ。たくさん機材を持って行くよりも、ギグやリハーサルにこの1台だけを持って行ったほうがいい
要するに出音が自然だということなのね。
だから海外では重用されるんだけど日本ではダメなんよ。
「アコギ」と言えばほぼ100%「ラインで鳴らすモノ」と思い込んじゃってる。
実際、専門学校なんかでもそう教えている…という話を先日耳にした。
 
チェット・アトキンスに「お金を払ってでも聴きたいギタリスト」と言わせしめたナッシュビルの超スゴ腕フィンガー・ピッカー、ドイル・ダイクスと何度か仕事をしたことがあった。
彼は必ずアコギ・アンプを通してプレイした。
MarshallのプレイヤーではなかったのでASの存在を知らなかったが、やはり「ナチュラルなサウンド」とAS100Dを大層気に入ってくれた。
海外では、ライブでアコギ・アンプを使うのが当たり前なのである。
ビックリした?
その利点は…
 1. 音のパンチ力がラインより格段に上。
 2. ミキサーの人にいちいち頼まなくても自分の音を自由に手元で作ることができる。
 3. 自分の音が背後から出ているという安心感。
…などなど。
コレは私は勝手に書いているのではなく、ドイルをはじめとしたアコギ・アンプを常用している海外のギタリストから聞いた話。

80で、実は、今のMarshall BlogになってAS100Dが登場するのは初めてなんですよ。
つまりアキラさんがASの壁をブチ破ってくれたというワケ。
そんなだからもう少しAS100Dを紹介させてもらいますよ。
ようやく企業のブログらしくなってきた!
 
出力は50W+50Wのステレオ。
8"カスタム・スピーカーとツイーターが2発ずつ搭載されてる。

2_i2mg_6682 簡単に言って入力は充実の4系統。

A10アコ―スティック楽器をつなぐAcoustic Channel 1。
その下がマイクもつなぐことができる楽器用チャンネル。

A20ハウリングを防止する「アンチ・フィードバック」や16種類の空間系エフェクトも装備。
下段はマイク専用のチャンネル。

A30さらに外部のステレオ音源を鳴らすためのRCA入力も装備されている。
だからコレ1台でなんでもできちゃうの。

A40リアパネルにはループやステレオDIアウトも各種装備。
あ~、便利だなったら便利だな。
コレで音が素晴らしいと来てるんだからタマったもんじゃない!

A50Marshallが作ったデモ動画あるので紹介しておく。
デモンストレーションは根っからのエレキ野郎のクリスが担当しているが、ASの音質や機能の良さは十分にご理解頂けると思う。


一方、征史さん。
いつもアコースティック・ベースを弾いているが、今日はエレクトリック。
5弦のフレットレスだ。
愛用のアコベは修理中なんだって。
聞いたら修理代がスゴイ!…でもそれだけの大工事だから仕方ない。
ミュージシャンにとって楽器のメインテナンス・コストは子供の養育費みたいなものだから、どうしても避けられない。

90エレクトリック・ベースに合わせてアンプ・ヘッドもStrange, Beautiful and Loudの時に使用しているMarshall 1992 SUPE BASSが起用された。

1001曲目は前作『運命の輪っか』から「青い月夜」。

110_atなんかもうライブが終わっちゃいそうな、いい演奏を観た後の幸せに満ちた寂寥感のようなモノがタマらん。

120vアキラさんの歌と詞に呼応するように丁寧にベースの音を置いて行く征史さん。

S41a6441 アキラさんのシャープなカッティングでスタートしたのは…

0r4a6643同じく前作から「あたし待ってんの」。

140_am好きな言葉は「紅一点」、キライな言葉は「四捨五入」だというアキラさん。
いい声だナァ。
「ウィスキー・ボイス」っていうの?
キンクスのレイ・デイヴィスは「Lola」という大ヒット曲の中で「Dark Brown Voice」という表現を使った。
それがどういう人の声かは実際に曲を聴いてもらうことにしてココには書かないが、この曲について面白いことを知った。
この曲はホモの体験を歌っているんだけど、その出だしに「彼女に会ったソーホーのクラブで飲んだシャンペンの味はチェリー・コーラの味がした C-O-L-A コーラ」とある。
レコーディングをした時、元々この「チェリー・コーラ」という部分の歌詞が「コカ・コーラ」だった。
コレでは宣伝になってしまってBBCで放送することができないということになり、ニューヨークにいたレイ・デイビスをロンドンに呼び戻したという。
そのおかげで、レイ・デイヴィスはたった一言の歌詞を差し替えるために、往復9,600kmの道のりを日帰りしなければならなかったんだって!
amber lumberも気をつけてくださいよ~。
そのレイ・デイヴィスの今では「Knight」だからね。

150私のためにセット・リストに加えてくれたという「雨雲レーダー」。
そう、前作に収録されていた「思えども思えども」と並ぶ感動巨編なのです。
お母さんとの手紙のやりとりを征史さんが情感豊かに演ずる。

175アキラさんのシンプルなアルペジオが背景だ。
今日は一段と音がクリアで美しい背景が広がる。

170「♪こっちのアジサイ濡らした雨が そっちのアジサイ濡らしに行くよ」…ココで感動の嵐よ。
メロディがあるのはこのパートだけ。
アキラさんが征史さんのオクターブ下にハモリを重ねる。普通反対でしょ。
しかし、ナンダってこんなロマンチックな文句を思いつくんだろうね~。
 
ちなみ先日名古屋に行って東京に帰ってくる日はものすごい雨だった。
新東名を突っ走って帰って来たんだけど、結局雨雲と一緒に東に向かうもんだから、最初から最後までハンパじゃない大雨。
もちろんハンドルを握りながらこう歌ったさ!
「♪名古屋を濡らした雨は 東京濡らしに来るな!」って

180ニュー・アルバムから「MSMM」。
「♪あたしはそんなに立派な人間じゃない」。
こんな曲、アキラさん以外に歌える人いないね。

270v_2 途中から征史さんのベースが爆発。
歪ませたベースの音色のせいもあるんだろうけど、こうして聴くとキング・クリムゾンみたいだな。

S41a6456 ツアーでごちそうになったカニとブリがあまりにも美味しかったので作ったという曲、「カニはエライ」。
実やらミソやら捨てるところがないのがエライんだって。
しかし、みんなカニ好きだな~。
アタシャ、特段夢中になったことがないナァ。

190v_keカニに敬意を表して、ココは2本の指だけを使って弾いている。
ジャンゴもカニが好きだったりして…。

200コレはふたりでカニ歩き。
そういえば、志ん生のマクラに「カニてぇヤツは横に這うもんだがな、このカニゃタテに這ってるよ。そしたらカニが…『少し酔ってますから…』」ってのがありましたな、ねぇ征史さん。210お客さんと一緒に…「美味しく生まれてくれて、ありがとう~!」

220ジックリと「半分の月」。これもニュー・アルバムから。

230_htまるで時間の速度が半分になったかのようにユラ~っとした時が流れる。
アキラさんの歌のマジックだ。
落語に「もう半分」という噺があってね…ヒデェ話なんだよ、ねぇ征史さん。

240v「ちょっとスイマセン…」
アキラさん、突然ギターを降ろしちゃった。
ナニかと思ってたらトイレだって!
「アイガラピー」ってヤツ。
グラスを片手に演奏するような小ぶりのクラブの男性ミュージシャンにこういう光景を時折見かけるけど、女性は初めて見たな~。
正直でよろしい。

245v_tアキラさんが無事トイレから戻ったところでドラマーが加わる。

250杉山章二丸!

260v曲はamber lumberのキラー・チューン「Eしか弾けない」。
290v前回同じ場所で拝見したワンマンの時は「Eってイイ!」⇒「カッコいい!」というお客さんとの掛け合いの説明をしていたが、今回はそれを省略してもバッチリ。
amber lumber人口が増殖しているのを感じた。

280v章二丸さんともう1曲。
イントロでアキラさんがKazooでうなる「風が吹いたら」。

300v_kf『Mother Moon』のクローザー。
ライブを締めくくるにも最適な印象的なナンバーだ。

310ショウは一度ココで終了したが、アンコールの声が鳴りやまず、間髪入れずもう1曲。
『運命の輪っか』から「ここにある宇宙」。

320vやっぱりこの曲の後半の征史さんの「暴れコーナー」がないとね!

330今日はMarshall SUPER BASSにエレクトリック・ベースというコンビネーションで思う存分暴れて頂いた!

340vイヤ~、ホント、手前ミソながらASの音の素晴らしさに惚れ直すこともできたし…。
時間は短かったけどすごく充実したステージだった。

350vこれからもamber lumberならではの音楽をジャンジャン世に送り出してくれることを期待している。

360vこのツアー、西の方はもう終わっちゃったけど、まだ14本も残ってるからね…会場がお近くの時にゼヒ足を運んでamber lumberの音楽を楽しんでくだされ。
 
amber lumberの詳し情報はコチラ⇒amber lumber Official Website

390v 

200_2 
(一部敬称略 2018年6月2日 神田THE SHOJIMARUにて撮影)

2018年6月 1日 (金)

ブルースの犬たち~Tomi Isobe & Blues Dogs

 
昔、イギリスの人気作家、フレデリック・フォーサイスに『戦争の犬たち』という小説があった。
クリストファー・ウォーケンとトム・べレンジャーの主演で映画化もされたが観たかどうかも覚えていない…そういうのはきっと観ていないんだろうな。
でも、中学校の時にこの原作が上梓されて、タイトルがとても印象に残った。それを読んだかどうかも覚えていない…そういうのはきっと読んでないんだろうな。
『戦争の犬たち』は原題を『The Dogs of War』という。
そうだ、トム・べレンジャーで思い出したけど、『山猫は眠らない』という狙撃手を演じた映画があった。アレ、すごくおもしろかった。
第1作がヒットしてシリーズ化されたようだけど、ナンてヒドイ邦題だと思ったよね。
私はやったことがないけど、この映画について外人と話をする時、間違えても『Wildcats never sleep』などとやってはイケない。コレ、原題を単に『Sniper』という。
で、今日はその「The Dogs of War」になぞってタイトルを『ブルースの犬たち』としてみた。
主演はハワイからやってきたブルースの親分犬、Tomi Isobe。
Marshall Blogは昨年に続いて2度目の登場だ。
前回は『士農工商犬ブルーズマン』というタイトルで16公演をこなしたが、今回はナント!スケールをギンギンにアップしての全22本!
昨日は高円寺で、今日の夜は福井だって!
スゴイな~。私なんかとても務まらんね。
今頃、「ヨーロッパ軒」でパリ丼でも食べているのだろうか?
それとも国道8号線沿いの「8ばんラーメン」か?
打ち上げはやきとりの名門、「秋吉」で間違いないだろう。
10v今回のTomiさんの来日のご用向きはコチラ。
昨年4月の来日時に金沢で録音したライブCD『HOWLING IN KANAZAWA』のレコ発ツアーなのだ。

20cd上でチョコっと触れたように、そのツアーのちょうど真ん中となる11本目の公演である高円寺のJIROKICHIにお邪魔してきた。

30メンバーは、Tomi Isobe。

40vTomiさんは今回Marshall。

50Marshall ASTORIA CLASSICをツアーを通じて使用。

60ベースに小笠原義弘。

70vオガンちゃんはEDEN。

80EDEN ET-800とD410XST。

90vドラムスはマーブロではTHE FEB等でおなじみの小野秀夫。

100v今回のツアーは各地でゲストが迎えられるが、前日の横浜と本公演では前回と同様に稲葉雅裕がジョインした。
180v稲葉さんもMarshall。
昨年はASTORIA CLASSICでステージに立って頂いた。
それで、今回はTomiさんがASTORIA CLASSICを使用しているというワケ。

120v稲葉さん、今回はASTORIA CUSTOM…と思うでしょう。
実は、中身はCLASSICなの。
だから今日はASTORIA CLASSIC大会なのです。

130「いいですか~?」
定刻通りにショウはスタート。

140_66オープニングはコレ。

150そうそう、このお声!
いいな~。

160vアレ?
Tomiさん、しばらく見ない間にサム・ピックになってる!
何でもジョニー・ウィンター譲りだとか…。
しかし、サム・ピックの利便性ってのはインスタグラムの面白さぐらいわからないな~。
チェット・アトキンスやドイル・ダイクスのようなフィンガー・ピッカーならわかるんだけど…。
簡単にズレちゃいそうだし、ズレないように強くしてハメると血が止まりそうだし。
でも、とりあえず他と違っていてカッコいいよね。

165ん~、コレですよ。このベース。
オガンちゃんが音を出した瞬間、フワ~っとバンドの音がブ厚くなる。
オガンちゃんとか広規さんとか…このベースの魔術は一体なんなんだろうね?

170前回はES-335だった稲葉さん。
今回はSGを携えてのご登場。
ASTORIAとSGの音って初めて聴いたかも?

110v聴いても観ても超安心な小野さんのドラミング。
小気味よく66号線をスウイング!

190v2曲目の「Messed Up」はTomiさんのオリジナル。
ファンキーなブルース。
Tomiさんのシャウトが実に気持ちいい!
ゼンゼン「mess」じゃなくて「spick and span」。

200_muギター・ソロではASTORIAがTomiさんのハートをバッチリと歌い上げちゃうよ!

210v「話題沸騰のハワイ島から来ました」
キラウェア火山のことね。
被害に遭っているのは全島の1%程度なのでご心配なく…とのこと。
「今日は知らない曲だと思ったらオリジナル曲だと思ってください!」
…とご挨拶の後は「Trouble in Mind」。

220_timRichard M. Jonesというジャズ・ピアにストが作った8小節のブルース。「Ain't Nobody's Business」と同じ。
1924年の作品だというからもう少しで100歳になる曲。
関東大震災の翌年にアメリカのヴォードビル・シーンではこんな曲が演奏されていた。

220v続いてはおなじみの「Rock me Baby」。
この曲って一般的にはB.B. Kingの作とされているけど、実は作者不詳になっているらしい。こんなに有名な曲…印税はどうなってるのかしら?

230v_rmb次はTomiさんのオリジナル曲で「Never Gonna Let You Go」。

250_nly稲葉さんのギターがガッツリとフィーチュアされる。
ん~、出てくるフレーズがいちいち味わい深い。

260v今度はB.B.Kingで「Thrill is Gone」。
前回も取り上げて今回のアルバムにも収録されている。
Tomiさんの声にとてもよくマッチしていて、愛唱ぶりがヒシヒシと伝わって来る。
330v_ssTomiさんの歌とともに稲葉さんと…

430v_imTomiさんのギターの掛け合いが素晴らしい。

410v第1部を締めくくったのはファンキーな「Doughouse of Love」。

280_dhlこの曲のオガンちゃん、スゴかったな~。
ジックリ聴きたいベース。

290v小野さんとのコンビネーションもバツグン!

300第2部のオープナーはジョニー・ウィンターで「Stranger」。
シュワンシュワンとフェイザー・サウンドが飛び交う。
Tomiさん、コレが演りたくて1年間首を長くして待ってたんだって!
「気持ちが盛り上がりすぎて最初のところ間違えちゃった!」…言わなきゃわからないですって。
だってこの曲が収録されている『John Dawson Winter III』なんて普通の人はほとんど聴かないと思いますよ。

270v_tigボトルネックで彩を添える稲葉さん。
稲葉さんもガッツリとフェイザーをかましての登板だった。
みんな、ジョニー・ウインター好きネェ~。

320次も皆さん大好きなFreddie Kingで「Sugar Sweet」。

310_stオガンちゃんのソロ炸裂!

336v珍しくバカチコとスラップをやってた。

340稲葉さんが猛然と16分のカッティングをブチかます!
かなりエキサイティングなシーンだった。

350vまたB.B.Kingを取り上げる。
「朝起きたら母ちゃんがいない」と紹介したのは「Woke up this Morning」。
コレは盛り上がるよね。

380_wig私なんか恥ずかしながら、この曲は高校の時にNazarethで知ったからね。
タイトルは同じ。違う曲なんだけど内容は同じ。早い話が「パクリ」。
Nazarethの方は「朝起きたらイヌが死んでた」、「ネコが死んでた」、「ブタがいなくなってた」ってな具合。
いいの、いいの、コレで。
どうせロックはブルースの子供だから。
でも今のロックは子供でも孫でもない。「ブルース」という祖先と血脈が途絶えちゃったから。

Razamanaz 「次はボクの大スキな曲。聴いたらわかると思います」…とエッタ・ジェイムスの「I'd Rather Go Blind」。

360_idいい曲だな~。
Tomiさんも情感豊かにギターの音を並べていく。
やっぱASTORIAの音の良さは筆舌しがたいね。
今回のツアーでも各地でお客さんが終演後にアンプのチェックをしていたそうだ。
Marshallなんですよ~!
370v「空いているスペースで是非踊ってください」
ロマンチックにビリー・プレストンの「Will it Go Round in Circle」をプレイ。

400前回のライブではTomiさんの半生をテーマにセットリストが組まれたのだが、その中に「Single Daddy's Blues」というオリジナル曲が含まれていた。
ま、説明しなくても意味と内容はおわかりでしょう。
コレぞブルース。

390_sdb軽快なシャッフル・ブルース「I'm Coming to You Baby」。
Tomiさんのブルース・ナンバーはBbのキーが多いそうだ。
ナゼなら管楽器の連中と演奏する機会がおおかったら。
そう、ジャズのブルースではFとBbがダントツに多く、Eb、C、Abあたりが続く。
そこへいくとギターは自由だからね。ジョー・パスなんかはよくGで演ったりするし、ウェスには「D Natural Blues」なんて有名なオリジナル曲もあるよね。
 
いよいよクライマックスを迎えた4人の熱演が実に気持ちいい!

450

420v

440v

460v第2部を締めくくったのはTomiさんのオリジナル・バラードの「You my Lady」。
ジックリとシットリと歌い込んで本編の幕を降ろした。

470_ymlアンコールもジョニー・ウインター・ネタ。
「Bonnie Maronie」を痛快にカッ飛ばした!

480_bmMCでTomiさんが「La Bamba」や「Come on Let's Go」や「Donna」で有名な「リッチー・ヴァレンスの…」と紹介した。
確かにリッチー・ヴァレンスも演奏していたが、作曲はLarry Williamsという人。
この人は「Bad Boy」や「Slow Down」、「Dizzy, Miss Lizzy」等のロックンロールのスタンダードを残した人。
ビートルズ好きならピンと来ることでしょう。
そう、ジョン・レノンがファンだったんだって。だからビートルズはこれらの曲をレパートリーにしていたんだね。

490スペイン語がまったくできない私が全編言語で歌えるということで「La Bamba」で脱線すると、元々この曲はメキシコの民謡で、それをヴァレンスが手を加えてヒット曲に仕立て上げた。
「La Bamba」はアメリカではじめてヒットしたスペイン語の曲なのだそうだ。
「自分だけのサウンドを作りたい!」と、この辺りを描いたシーンが印象的だったルー・ダイアモンド・フィリップス主演の伝記映画『ラ★バンバ(La Bamba)』は存外におもしろかった。
「Sleepwalk」が効果的に使われていたのはこの映画だったっけ?
ブレイクし出した途端にヴァレンスは飛行機事故で他界。18歳だった。バディ・ホリーもそうだけど、まったく気の毒なことだ。
しかし何が驚くって、この風貌で18歳だからね。

Rv イヤ~、何しろ4つの個性が真っ向からブツかり合ったこの日のギグ。

500vひとりでも多くの人に観てもらいたいと思って、突貫で今日の記事を書き上げた。

510v今晩の福井を含めて北陸や西筋の公演と、東京ではTomiさんのソロ・ライブが残っているからね。
お近くの会場で魂の歌と演奏にドップリと浸かってくだされ!

20cd蛇足の脱線。
上に書いたようにホント、皆さんジョニー・ウインターお好きですよね~。
私はどうも苦手で…ジョニー・ウインターとニール・ヤングはどうも受け付けない。
でもね、昔は聴いていたこともありましてね。
それが、さっき出てきた『John Dawson Winter III』というアルバム。
中学生の時に2つ年上のイトコが好きで私も一時よく聴いた。
だからリハーサルの時に稲葉さんが「Golden Olden Days Of Rock & Roll」のイントロを弾いたときはなつかしくて涙が出たよ。
そういえば『俺は天才ギタリスト』という邦題もいい加減ヒドイな。『ザ・ギタリスト・パ』よりはまだマシか?
ファースト・アルバムなんかも高校に入りたてぐらいの時に買って、アレでWillie Dixonの名前を覚えた。
でもね、あの名盤とされる『Johnny Winter And Live』とか『Captured Live』をさかのぼって聴いてみるに、どうにもキツくて…。
『Nothin' But the Blues』には手を出さずして撤退した。

Jw3同じライブ・アルバムでもエドガーと組んだ『Together』は大好きで、長野でハコバンをやっていた時にこのアルバムに収録されている「ロックンロール・メドレー」を演ったこともあった。
私の思い出なんざどうでもいいんだけど、つい懐かしくて書いちゃいました。

Tg

200  

(一部敬称略 2018年5月31日 高円寺JIROKICHIにて撮影)

2018年5月30日 (水)

KRUBERABLINKA 『The Deepest Place』先行レコ発 <後編>

   
さて、ここ数年KRUBERABLINKAが東京のホームにしているのがSOKEHS ROCK(ソケーズ・ロック)というお店。
場所は東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅から歩いて2分ぐらいのところ。
「三丁目」がつく地下鉄の駅っていくつかあるな…「四谷三丁目」、「新宿三丁目」、「志村三丁目」。
ナゼだろう?
この四谷三丁目という駅は、1日あたりの乗降客数が46千人で東京メトロ全130駅中第82位なのだそうだ。
東京近郊以外にお住いのMarshall Blogの読者の皆様にはお退屈さまかもしれないが…しからば、乗降客第1位の駅はどこだろう?
コレはかなり意外だったんだけど、池袋駅でダントツの557千人。
次いでグッと減って大手町の325千人。
次が…エ~ッ!?北千住で291千人だって!
それに銀座、新橋と続く。
その下が新宿の234千人、渋谷の220千人とランクが連なるのだそうだ。
池袋や北千住は埼玉、千葉、茨城といった近郊から都心に通う会社員や学生が集中する「玄関口」としての役割が大きいから乗降者数が多いだろうね。
今日は大阪のバンドが主役なので、せっかくだから大阪の市営地下鉄で同じことをやってみようか?
第1位は梅田駅の443千人!コレは堂々たる数字だけど、ランクとしては想像に難くない。
私は大阪に住んでいた時、事務所が御堂筋線の梅田駅の上にあって、東京生まれ東京育ちで人ごみに十分慣れているハズの私ですらあの万博急の混雑ぶりには舌を巻いた。
まだ駅を改装する前のことで、毎朝ホームから落ちた人が入ってきた電車に轢かれて命を失っていた頃の話…ウソですよ~。
でも、少なくともあんなに厳しく入場制限をしている光景など東京では見たことがなかったのは確かだ。
次いで難波駅の355千人。コレも予想通り。
さらに天王寺駅で262千人、淀屋橋駅、本町、心斎橋と続いて御堂筋線沿線が圧倒的な強さを見せる。
御堂筋線はさらに新大阪駅も抱えているからね。そして、そのまま千里へと結ぶ北大阪急行がつながっているんだから強いにキマってる。
ニューヨークの「1番線」、ロンドンの「ピカデリー線」、東京の「銀座線」、大阪の「御堂筋線」…私の中では「世界の花形地下鉄路線」ということになっている。

10四谷三丁目駅の入り口がある新宿通りの交差点には四谷消防署ってのがあってね、その中にかなり大規模な「消防博物館」という施設が入っている。
以前から気になってはいたのだが、今回意を決して中に入ってみることにした…無料だから。
面白かったのは江戸時代の火消しに関する展示。
有名な「いろは四十八組」というヤツ。江戸市中の消防自警団ね。
カッコいいのがサ、チームによってまといのデザインが違うんだよね。
イキだね~。
そもそもこの「まとい」というのは何のためにあるのかというと、ポンプの技術もお粗末だった江戸時代は「破壊消火」といって、火がついた家屋、もしくは燃え移りそうな家屋を問答無用で片っ端からブッ壊して火を消していた。
それの破壊の目印となっていたのが「まとい」の役割。
時には水をブッかける標的にもなっていた。
「三大」好きの日本人…火事にも「江戸の三大大火」ってのがあってね。
まずは「振袖火事」の異名で知られる「明暦の大火」。
1657年3月2日から4日まで延々と燃え続け、107千人もの死者を出したという。
コレがキッカケで日本橋にあった吉原が現在の吉原に移転することになった…と言われているがコレは誤り。吉原の移転は明暦の大火より以前に決定していた。
「振袖火事」の由来は長くなるのでココには書かないが、重度の片思いをした少女の無念が引き起こすかなりオカルチックなストーリー。
次、1772年には「目黒行人坂の大火」が起こり、15千人の犠牲者が出た。
この博物館にはこの火事のシミュレーション展示が設置されている。
さらには1806年に発生した「丙寅の大火」を以てして「江戸の三大大火」とされている。

20さて、「いろは組」は隅田川を境とした西側の区域に組織されていたが、4つほど組の名前に用いられなかった文字があった。
何だか知ってる?
まずは「へ」。
「屁」はイヤだよね~。「へ組」なんてやっぱりシマらない。
メタンガスで被害を大きくしてもマズイじゃないか。
次は「ら」。
「ら組」がどうしてマズイのかわからなかった。
理由を知ってワロタ。
本当かどうかは知らないけど、となりに「ま組」が来るとマズイからなんだって。
「ま」と「ら」だよ。
Marshall Blogの品位が下がるのでコレ以上は書かない。どうしても理由が知りたい人は自分で勉強してください。
もうひとつの理由としては、江戸っ子は巻き舌の人が多く、「ららららららぐみぃ!」みたいになってしまい、発音しにくかったらしい。
それと「ひ」。コレは当然。「火」だからね。
最後は「ん組」。コレもなかった。「ウンコ」を連想させるからなんだって。
コレらの文字はそれぞれ「百」、「千」、「万」、「本」という漢字を使ってにチーム名にしたのだそうだ。
「や組」なんてのは矢のようにすっ飛んでいくイメージがあって人気があったらしい。
調べてみると、ウチの地域は「わ組」だった。
まさか消化機材をレンタルしてたんじゃないだろうな?

30江戸市中の防災地図なんてのは個人的に興味のあるところ。
どうしても自分の家の場所を探しちゃうのは人情でしょう。
その地図の端に描かれていた方位表。
江戸城から見たそれぞれの街の方角がひと目でわかるようになっている。
ココで面白いのは遊郭のアダ名がココに記された方位とピッタリと合致していること。
当たり前のことなんだけど…。
例えば「北国」の異名を持つ吉原は「北」方面だし、「南」と呼ばれた品川遊郭はチャンと「南」の方角だ。
さらに四谷の先の新宿は「西」と呼ばれたし、「辰巳」と呼ばれた洲崎は本当に「辰巳」の方角にある。
ひとつ例外なのは、千住遊郭。
日光街道並びに奥州街道の最初の宿場である千住にあった遊郭は、江戸城から見て北の方角にあったが、「北」とは呼ばれなかった。
ひとつには吉原が「北国」とされたていたことがあろう。
千住の遊郭は方位と関係なく「コツ」と呼ばれた。「コツ」とは「骨」のこと。
今の南千住に当たる小塚原(こづかっぱら)には処刑場があって、無数の罪人の骨が埋まっていたからだ。(江戸の処刑場は他に大森にあった)
吉田松陰も小塚原で処刑されて、高杉晋作がその亡骸を掘り起こしに行ったハズ。
よく「市中引き回しの上獄門」なんてのが時代劇で出てくるが、ココで斬り落とした生首をディスプレイしていた。
また、「腑分け」といって、処刑されて死んだばかりの罪人の解剖も小塚原でよく行われた。杉田玄白なんかは足繁く通ったらしい。
そして以前は、夜間はタクシーもこの辺りに行きたがらなかったらしい。
出るから…。
その一番ディープなロケーションは国鉄が土地を買い取って一般の民家が建てられないようにしたという。
だからね~「獄門同好会」どころの騒ぎじゃないんよ。
  
イヤ、何が言いたかったのかというと、昔の人は色々な意味で方位とともに暮らしていたということなの。
大阪の人は場所を言い表す時に今でも「東西南北」を使うでしょ?
東京の人はまずやらない。
大阪は街が碁盤の目になっているため方角を方位で表現しやすいからだと理解しているんだけど、こういう資料を目にすると、実は東京も昔は方位が人々の生活の中に浸透していたことがわかる。

2_3img_6627この博物館の大きな見所はビンテージ消防車の展示だろう。
1枚しか写真を撮って来なかったが、とてもよい状態で保管された古い消防車やハシゴ車が数台飾ってある。
すごくカッコいいよ。
好きな人にはタマらないコレクションなハズだ。

40それとラー油。
イヤ、いくら口から火の出るような辛さでも消防署で売っているワケではない。
三軒茶屋に行く途中、三宿にある香港料理店でタマタマ買ったラー油が殺人的においしくてね~。
以前は三茶に行く時にしょちゅう立ち寄って買っていた。
ウチはこのラー油を食べたいがために…と言っても過言ではないぐらい頻繁に餃子を作るんですわ。
ところが、ココのところ三軒茶屋に行くチャンスがスッカリなくなってしまって困っていたの。
まさかラー油を買いに三宿までは行ってられんけんね。
で、もう少し近場にこの香港料理店がないもんかいな?と支店の有無を調べてみたらアータ、あるじゃないの!四谷三丁目の交差点に支店が!…ということで早速買って来た。
もうね、このラー油で餃子を食べちゃうと、他のラー油なんてバカバカしくて…やってらんないよ。
 
今日のオープニング・トークは以上。

45さて、休憩をはさんで第2部が始まる。
休憩中、今日のスペシャル・カクテルの「ライチー」が大好評だった!
第1部では和重さんのお好きなカッワーリーに迎えられて登場したけど、第2部はシレっとステージに上がった。
カッワーリーはパキスタンの宗教音楽で、コレを聴きながら昇天するのが最上の死に方と言われているらしいッスよ。

100プチ脱線。
私もカッワーリーが大スキでしてね。
もう亡くなってしまったけど、カッワーリーの大歌手、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの来日公演のビデオをダビングして和重さんに差し上げたこともある。
で、ココで出て来るのがデレク・トラックス。
彼が『Joyful Noise』という2002年のアルバムでカッワーリーを演ってるんだよね。
歌っているのはヌスラットの甥っ子、ラハット・ファテ・アリ・ハーンという人。
イヤ、ヌスラットの歌声とは到底比べられるシロモノではないけど、音楽としては滅法カッコいい。
今から30年チョット前ぐらいにワールド・ミュージックのブームがあって、その時に初めてカッワーリーを耳したんだけど、「ボトルネック・ギターみたいだな」って思ったことがあって、それを見事にデレクが演ってくれたので、何の予備知識もなくこのアルバムを耳にした時はは結構ビックリした記憶がある。
ホラ、あっちの方の音楽って微分音階を使うじゃない?普通のフレット楽器だとうまく演れないんだよね。
その点、ボトルネックは自由に音程を操ることができるからね。
日本のギタリストもこういうクリエイティブなアイデアを実践してくれるとうれしいナァ。

Jn赤尾和重

110v鈴木広美

120v泉谷賢

130vそして鎌田学。

140v昨日の<前編>で紹介した通り、皆さんの背後にはそれぞれ…
Marshall

150vNATAL

160EDEN…が控えておる。
だから大丈夫だ!

170v第1部では6月20日にリリースされるニューアルバム『The Deepest Place』に収録されている10曲のウチ、6曲が披露された。
和恵さん、気前いい~!

180cd第2部のオープナーもニュー・アルバムからで、お召替えして来た和重さんがまず歌うのは「ライムストーン」。

190v_ls「ライムストーン」とは石灰岩のことね。
どうしようかと思ったけど…やっぱりやっちゃおうか!
無機化学で大脱線。
  
コレが石灰岩。

200日本は石灰岩の埋蔵量がやたらと豊富でね。
山口県に秋芳洞っていう日本一大きいということで有名な鍾乳洞があるでしょ?アレは石灰岩でできてる。
つまり山口地方は石灰岩のカタマリみたいなもので、それゆえ小野田、宇部、トクヤマ等々、セメントの工場がたくさんあるんですよ。
セメントの主原料は石灰岩だから。
で、セメントというモノは重い割には値段が安いので、いかにして運賃をかけずに商売をすることが肝要なの。
となると、当然生産基地の近くでビジネスをするのが有利でしょ?
結果、石灰岩がたくさんあるところに工場が集まってくるワケ。
下の写真は山口ではなくて埼玉の石灰山。
コレ、写真の左半分は元々は山だった。
全部削り出しちゃってこんな形になっちゃった。こういうのを「ベンチカット工法」という。
コレのおかげで周辺の気候が変わってしまったというんだから人間のやらかすことはげに凄まじい。

210石灰岩、つまりライムストーンを高い温度で熱し、二酸化炭素を放出させると熱分解が起こり、生石灰(せいせっかい)ができる。

230生石灰は水と反応して高熱を出すのね。
それを応用したのが、ヒモを引っ張ると熱くなる駅弁ね。
また、生石灰とコークスを電気炉で加熱するとカーバイドができる。
カーバイドに水を加えると今度はアセチレンガスが発生する。昔はアセチレンガスが照明器具に利用された。

235また、生石灰に水を加えると消石灰(しょうせっかい)ができる。
コレは肥料なんかに使われる。

240我々世代で最も身近な消石灰の用途は校庭に線を引くアレだろう。
あの白い粉が消石灰。
コレ子供の頃はやりたかったよね。
でもあの白い粉に触れると手がカサカサになっちゃってね。
アレは消石灰が強アルカリだから。

250さて一方、ライムストーンが活躍するのは既に触れた通り、ナントいってもセメントだ。
セメントは石灰岩に粘土を加えて高熱で焼くことによって元が出来上がる。
下がキルンといって石灰岩を焼く窯。
ものスゴイ温度だからね、稼働している時に近よるとメッチャ熱い。
このキルンで焼きげるとクリンカといってシカの糞の親分みたいなモノが出来上がる。
コレをミルで細かく砕けばセメントになるんだけど、そのままだとアッという間に固まってしまう性質を持っているので、水や砂と混ぜた時に硬化する時間を調節するための混ぜ物を加える。

255そうして出来上がったものがこうして袋に詰められてホームセンターなんかで売られるワケだね~。
これで「ライムストーン」という曲をより一層味わうことができるってもんでしょう?

260もうチョットやるよ。
そのセメントに水を加えてコネコネしたモノを「セメント・ペースト」という。
それに砂を加えたモノが「モルタル」。
下は床スラブにモルタルを流し込んでいるところ。
左官屋がコテで家の外壁に塗りたくるヤツもモルタル。
セメントと水だけだと収縮率が高くてヒビが入りやすくなっちゃうのね。

270さらにモルタルに砂利を加えたモノがコンクリート。
よくこの状態を見て「セメント」という人がいるが、全くの誤り。
そんなの選挙の応援カーで「大きなマイクで失礼します」と言っているようなモノだ。

280もう1回『The Deepset Place』のジャケットを出すよ。
昨日の<前編>でこの作品は一種のコンセプトアルバムになっていると書いた。
「Goodbye Ground」に始まってクルベラ洞窟の最下点「The Deepest Place」で締めくくる…と。
実はこのアルバムにはもうひとつのストーリーが仕組まれている。
もうおわかりでしょ?
それは山から切り出された「ライムストーン」が「モルタル」になるというストーリーだ。
ま、コレは私にわずかばかりのセメントの知識があるのをいいことに、勝手にコジ付けてるだけなんだけどね。
でも、言いたいことがひとつある。
いつも書いていることでもあるんだけど、それは「音楽配信」のこと。
ビートルズの『Sgt.Peppers』をはじめとしたコンセプト・アルバムの文化が絶滅の危機に瀕しているということ。
モッタイないね。
人類の英知を傾けたひとつの音楽文化がコンピュータくんだりにチョチョイを捻りつぶされるなんてあまりにも納得がいかん!
私はコンセプト・アルバムを得意とするプログレッシブ・ロックが大好きなので余計に面白くないのだ。
「曲重視の先祖返り」という見方もあるのかも知れないが、今のロックの情勢では、先祖に帰ったが最後、そこから進化を重ねて新しいモノを作るなんてころはまずありえないだろう。
これから先の音楽文化を背負っていく今の若者がそうしたトラディショナルな音楽のスタイルを知らなさすぎるから。

180cdアルバムではアップ・テンポの2曲に続いて3番目に登場するこのミディアム・ナンバー。
こうしてショウのアタマに持って来るとドッシリした雰囲気を醸し出していい感じだ。
中間部とエンディングに出て来るキメの部分はギターのハモリが大きなポイントになるハス。
コレをライブでどう弾くのか興味深く見ていたが、広美さんはギター1本でウマい具合に処理していた。
頼むから「同期」とか使わないでくださいね。

290v今回のアルバムはクリックを使わず、また差し替えもしないナチュラルな手法でレコーディングされた。
最近はCDとライブの演奏がまったく違うというバンドが多いが、KRUBERABLINKAにはそういう問題はない。
3日で全10曲録音したんだって!

300_ydもう1曲新作から「闇夜へドライブ」。

310vん~、「70年代ハード・ロック」丸出し!
コレですよ、ロックは!

320v古臭いことなんか微塵もありはしない。
流行りすたりの音楽じゃないからね。古くならないんだ

330vやったな広美さん!
ソロの締めのフレーズ。
こんなん弾かれたらどうしていいのかわかりませんよ!

340v次に演奏した「Big So Bad(大厄介)」がニュー・アルバムから最後の選曲となった。350_bsb和重さんもMCで触れていたけど、確かにチョット変拍子っぽくに聴こえるな。
でもそれが全く気にならない。
コレが例の「クルベラ流気を衒う一歩手前」のヤツ。
360「あ~、厄介な曲やった!」というMC。
「こんなん作るなんてヘソが曲がってると思います。私がヘンな曲が好きなの知ってて作ってくれてると思うけど…ヘンな曲作らせたら天下一品ですわ!」と広美さんについて語った。
「次の曲はホッとしてもらおうかな…」

370_mcナント、ここから旧作の大メドレー!
今回の気合いの入れようったらないよ!

380_mdまずは『BLANKO』からアルバム・タイトル曲の「BLANKO」。

390『Conicarify』から「カルデラ」、『BLANKO』から「8」。

400クルクルとテンポが変わって面白いナァ~。
まったくホッとしないけど。
さらにTerra Rosa時代の和重さんと広美さんの共作「Do You Go」。
420鎌田さんは今日2回目となるピック弾きを一部のパートで披露。

410vさらに『冬のクルベラ』の「ギドラン」を経て、また「BLANKO」で締めくくった。

S41a5559 ココで定番のギター・ソロ・コーナー。

430_gs弾くわ、弾くわ、でもどこまでもメロディアスなのが広美流。
ただただ速い音符を並べるだけでは決して表現できない説得力がある。
それと、真空管アンプのサウンドだよね。
やっぱりコレでなきゃ「ロック」は成り立たないってば!

440vいよいよ第2部の最後のセクション。

450_tbrココも演奏し慣れた旧作で固められた。
『KAIZU』から「帳」。

460vウン、このあたりでホッとしてきた。

470vそして、KRUBERABKINKA伝統のキラー・チューン「Don't be so Mad」で本編を締めくくった。

480vアンコール。
「ありがとうございました!久しぶりのソケーズ・ロック。大きなマイクで失礼します!」…和重さん、コレよっぽど気に入ってるんだナァ。
でもやっぱりロック・ボーカルズは大きなマイクに限るね…イヤ、太く大きな声に限るね。
今日の和重さん、ホントにすごかった。
熱唱は熱唱なんだけど、実にかろやかに、そして楽しそうに歌っていた。
きっと新作の出来がいいからなんでしょうな。
昨年のステージで「来年はスゴイの作るよ!」と言い切った和重さんの言葉に偽りはなかった。

490_enアンコールには「海図」と「案外」が選ばれた。

500

510v

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530vKRUBERABLINKAの詳しい情報はコチラ⇒KRUBERABLINKA Facebook

540v昨日&今日とMarshall Blogにしては異例の早さでレポートをアップした。
それはナゼかと言うと、KRUBERABLINKAの故郷である関西の人たちへのメッセージなの。
KRUBERABLINKAは来る6月2日に阿波座のBIG JACKで同じくレコ発ライブを開催する。
ヘタな写真とくだらん脱線とつまらない文章だったけど、このショウの素晴らしさが少しでも読者の皆さんに伝わって、ひとりでも多くの人にKRUBERABKINKAを観てもらいたいと考えたのだ。
今回のアルバムとライブは相撲で言えば、敢闘賞、技能賞、殊勲賞を総取りして優勝したイメージか?
賜杯は地元大阪で渡されることだろう。
栃の心にも聴いてもらいたいナァ。

550cdあ、そうそう、それとこのCD、ピクチャー・ディスクになってますからね!

3_2img_6648

  

200_3 
(一部敬称略 2018年5月26日 四谷Sokehs Rockにて撮影)

2018年5月29日 (火)

KRUBERABLINKA 『The Deepest Place』先行レコ発 <前編>

  
生まれて初めて大相撲を観に行った。
先週の日曜日に千秋楽を迎えた「五月場所」の6日目。
イヤ、正確に言うと20年ぐらい前に一度アメリカの取引先の担当者を連れて国技館に観に来たことがあった。
一番安い席しかなくて、二階席のいっちばん後の列の席に座って、2人で前相撲をひと通り観て国技館を後にした。
そのアメリカ人は国技館名物の焼き鳥の串を口に運びながら結構興奮して観戦していたけど、何しろ土俵に上がる力士は豆粒にも満たない米粒ほどの大きさで、元来相撲に興味のない私は退屈極まりなかった。
あの時の力士のサイズは40年以上前に武道館のてっぺんから見たスティーヴン・タイラーを思い出したよ。

001ところが!
今回は前から6列目という席。
升席よりも土俵に近く、力士が屁でもしようものなら息を止めなければ乗り切れないような至近距離。
飲み食いも禁止されたシリアスなエリアだった。

002vもちろんそれなりお値段はするワケで…ヘヘヘ、セガレの仕事の関係で頂戴したチケットだったの。
これだけ土俵に近いと力士の顔もバッチリ見えて、やれ「お茶漬け」だの「ベビースターラーメン」だの…知った顔がジャンジャンお目見えしてとても楽しい。
下の写真の赤い化粧まわしを付けているのは、この場所の成績で大関昇進が決まった栃の心じゃんね。

003横綱の土俵入り。
やっぱヘッドライナーだけあって、ケタ違いにカッコいいワケ。
もうね、ウッドストックのジミ・ヘンドリックスってな感じ?

004それと、テレビで見ているとまだるっこい儀式がいちいちカッコいいの。
やっぱりこういう格式に則った所作というものは見ていて実に気持ちがいい。
気持ちがいい…のはいいんだけど、席が極端に狭い!
足を思いっきり曲げて座らないとスペースに入りきらないじゃん?
足が完全にシビレちゃって、トイレに行く時なんかよっぽど注意して立ち上がらないと危ないことこの上なし。

005やっぱり迫力がスゴイのよ。
行司の声や力士がブチ当たった時や張り手の音。
そして、勝負が付いた時のお客さんの歓声!
ヘタなロック・コンサートより断然迫力があるってばよ。
ヒイキの力士への呼び声もにぎやかだ。
チョット後ろの席にやたら元気のいいオバさんがいて、「かがやき~」とか「いきおい~」とか叫ぶワケ。
「かがやき」?「いきおい」?
こっちは相撲のことなんか全然知らないもんだから、昭和40年代の電化製品を連呼しているみたいで面白かったな。
テレビでしか見たことないけど、昔はプロレスの試合の合間にスポンサーの家電製品なんかをリングで紹介して宣伝していた。
三菱電機の「風神」とかいう掃除機とかね。アレを思い出しちゃった。
006チョット前には色々あったけど、やっぱ白鵬はカッコいいね。
結びの一番。

007ところがこの日は「阿炎」に負けちゃった!
「あえん」?
「亜鉛」かと思ったら「あび」関。初の金星。
おお~、座布団が飛びまくってるぜ~!008テレビで見てるとナンてことないんだけどね。
後からタックルされるほどではないにしても、ガンガン飛んできて結構アブナイんよ。
ところで、相撲ってのは写真を撮ってもいいんだね。
それを知っていたらチャンとしたカメラを持って行ったのに~!
掲載した写真はすべて携帯で撮ったモノなの。

009で、なんで大相撲の話題を引っ張り出したか…。
それは「いい席で見た」という自慢がしたかったの…というのはウソ。
カギはこの人、栃の心。
立派な尻だナァ。
まるでサイのようだ。
上で触れたように今回の場所を終えて大関昇進を決めた。大関になることは「夢のまた夢」だったらしい。
それもそのハズ、この人キャリアがメッチャ長くて、新入幕から60場所もかかっての大関昇進なのだそうだ。
コレ、増位山と並ぶ歴代最遅の記録なんだって。
まさに定年間際のサラリーマンが滑り込みで部長に就任したというイメージか?
よく辛抱したな~、栃の心。
やっぱり何事も続けていないとダメだね。止めちゃったら全部終わりだ。
それでですね、Marshall Blogも10年続けてるのよ。
小結ぐらいにはなってんのかね?エ、まだ序二段?
ハイ、栃の心を見習ってまだまだがんばります。

010最近、よくご両親がテレビに出演していたりするので私も知っているのだが、栃の心の故郷はジョージア。
なんだアメリカかかいな…と最初は誰しもが思うわナァ。レイ・チャールズの顔まで浮かんじゃったりしてサ。
ジョージアというのは、いつ呼び名が変わったんだか知らないが、かつてはグルジアと呼ばれていた1991年にソヴィエト連邦から独立した共和制国家。
北はロシア、東はアゼルバイジャン、西は黒海、そして南はトルコに接するロケーションで人口が370万という小国だ。
ロシアとトルコに挟まれた国なんて音楽がメッチャ面白そうだ。

2_ts2 この日の栃の心の取り組み相手は豊山。
決まり手は「突き落とし」。突き落として栃の心の勝ち。
で、そのジョージアにですね、「世界一深い」と言われている洞窟がある。
現在わかっているだけでもその深さは2,197mにも達するという。
この洞窟の名前が「クルベラ」という。

2_tk2 そしていきなり…。
コレが6月20日にリリースされるKRUBERABLINKAの5枚目のアルバム『The Deepest Place』。
まず、ジャケットがいいね。
KRUBERABLINKAはいつもジャケットがいい。
赤尾画伯の作品。
初め黒人が描かれているのかと思ったらさにあらず。
世界で最も深い場所、クルベラ洞窟の底は当然真っ暗闇だ。
そのThe Deepset Placeでの様子が描かれているということだ。

20cdコレがですね~、素晴らしいんですよ。
ラッキーにして私はKRUBERABLINKAが立ち上がるところからお付き合いさせて頂き、その変遷を傍らで拝見してきた。
このバンドの作品ってどれも非常にミッチリ作ってあって、とても聴きごたえがあるんだよね。
Ritchie Blackmore'S Ranibowの『Rising』で人生が変わったという和重さん。
それだけにそのサウンドはブリティッシュ・ハードロックの伝統に深く深く根ざしていて、気を衒う寸前の曲作りが実にカッコいい。
そして、今回の『The Deepest Place』。
まだ将来があるチームであることを百も二百も承知して言うけど、「最高傑作」になるんじゃないかしら?
私的な聴き方をすれば、「最も理想的な日本のハード・ロック」が出て来ちゃった感じがするんだよね。
それは歌詞であり、曲であり、録音であり、演奏であり、ジャケットであり…。
老若男女を問わず、ひとりでも多くのロック・ファンに聴いてもらいたいアルバムだ。
特に若い人に聴いてもらいたいナァ。

25発売日までまだひと月近くあるが、エエイ!
先行して「レコ発ライブ」をやっちゃった。
正確には「レコ発されてないライブ」だ。

30v_2場所は最近のKRUBERABLINKAの東京でのホーム、四谷三丁目のソケーズ・ロック。

40赤尾和重

50v_2鈴木広美

60v広美さん使用のMarshallはJVM410Hと1936。

70v_2ドラムスは泉谷賢。

80vNATALのメイプルを使用。
フィニッシュが黒地に赤いラメをあしらったブラック・スパークル。

90ベースは鎌田学。

100vEDEN Terra Nova TN501にD410XLTの組み合わせ。

110vオープニングは広美さんのゴージャスなリフから始まる「Goodbye Ground(地上よ、さようなら)」。
『The Deepest Place』のオープナーだ。

120v_gg最初にコレは言っておこう。
実はこの新作は一種のコンセプト・アルバムになっている。

130v地上に別れを告げ、アルバムの最終曲「The Deepest Place」で地中の最も奥深い世界にたどり着くという筋立てだ。

140この日、新作のタイトル・チューンである「The Deepest Place」は演奏されず、ショウの運びとしてアルバムの完全再現という手法は採用されなかったが、収録された10曲のうち、9曲が披露された。

150v_2フロント・ピックアップのサウンドをフィーチュアした広美さん独特のソロが冴える!

160新作に込められた大きな自信が窺い知れる堂々たる歌唱が素晴らしい。

170v_2続いて前作『Conicalify』から「Chamber」。

180_cbコレも広美さんのリフでスタート。

190v_2Judas Priestにありそうなヘビメタっぽい曲想だが、KRUBERABLINKAが演るともう少し前の時代の「伝統のハード・ロック」となる。
コレがいい!
190「chamber」とは「会議所」とか「王宮の公式の間」という意味。
「the」をつければ「議院」という意味。
我々の世代は「エコー・チェンバー」でおなじみの言葉。それゆえ「小部屋」みたいな意味が第一義かと思っていた。
若いギタリストは知らないだろうけど、「エコー・チェンバー」とは今でいうディレイのこと。
テープ・エコーもクソもない。それしかなかった。
ちなみにこの言葉、正しくは「チェインバ」と「チェ」にアクセントを置いて発音する。

S41a5472 「ホンマに久しぶりのソケーズ・ロック…昨年の9月以来ですね」
ドワッ!もうそんなに経つの?!ついこないだのような感じだけど…鯛ラーメン食べたのは。
「今日は6月20日に発売するアルバムのレコ発ワンマン。1曲目から新曲をお披露目したんやけど、どやろ?」

205_mc次に演奏したのは「モルタル」。

210_mt今度のアルバムの中でも、特に私のお気に入りのひとつ。
タイトルもさることながら、ナントいってもこの♪ズンズクズンズクというリズム・パターンがタマらん!
これぞハード・ロックの王道!

220v最近はこういうタイプの曲が全くなくなっちゃったからとてもうれしいのだ。

240v_2そんな王道ハード・ロックに載せられた歌詞がとてもヘビィだ。

230v_2ん~、このギター・ソロも素晴らしい。
奇抜なアイデアが曲にピッタリとマッチしている。

250「モルタル」なんて言葉が出て来たら私としては当然ダマっていられないのだが、今回は触れないでおく。
新作のコンセプトにからめて<後編>でやらせて頂く。

260「だんだん暑くなって来たんじゃないですか?」…「クルベラのソケーズ名物」であるオリジナル・カクテルを紹介。
410_mcキウイ、メロンと果物でつなげて来たKRUBERABLINKAの曲にちなんだドリンクだ。

270_rc今回のお題は「ライチー」。
楊貴妃が好んで食べたっていうアレね。
青がからまってとても涼しげだ。

290カシシを手にした和重さん。
歌うは「ライチー」。
タマタマ写真は険しい表情になっているけど、曲は「恋の予感」を歌ったナニかが揺れてるさわやか系。

280ココでもよく練られたギター・ソロが曲の楽しみを倍増させている。

300v_2CD通りの「♪チーン」…まるでドヴォルザークの交響曲第九番「新世界より」のシンバルよろしく、和重さんが1回だけトライアングルを鳴らして曲を締めくくった。

315ハイ、ココでガツンと脱線。
KRUBERABLINKAのフルーツ・ネタにちなんでMarshall Blogでもフルーツ・ネタを一発お見舞いしよう。
ココは浅草ひさご通りにある「フルーツパーラー ゴトー」。
人力車がガイドするほどの人気で、ココのパフェをモチーフにした画家が先日ニューヨークで個展を開いたという有名店。
いつも行列ができていて、平日といえども昼間はまずスンナリと入ることはできない。
パフェが目玉のお店だからネェ。
女性ばっかりだと思うでしょ?イヤイヤとんでもない。
男性も結構並んでるのよ。
…というのは、パフェに使われている果物が信じられないぐらいのクォリティの高さで、よっぽど果物が苦手という人は別にすれば、ココで出される果物にケチをつける人はこの世に1人もいないと考えるのが普通だろう。

Gt左下は本日のパフェ。
その他は完熟マンゴー・パフェ。
テーブルについているのはMarshall社社長夫妻のジョンとエリーだ。
ジョンはいつもはこの手のものを口にしないのだが、アッと言う間にペロリ。
エリーも「デリ~シャス!」、「ベリーナイス!」、「グレート!」、「ワンダフル!」の連発。
見ているとイギリス人もよく果物を食べるけど、青くて酸っぱいリンゴばっかりだもんね。それかオレンジ。

Je中に入っているシャーベットやアイスクリームも自家製。
当然、同じフルーツから作られる。
マンゴーってサ、我々の世代は若い頃に食べたことはおろか、見たことも聞いたこともない、どちらかと言うと新しい果物というイメージが強いと思う。
おしいもんだね~。
食べた瞬間、飛び上がるわ。まさにホッペが落ちそう!って感じ。
口にするのはせいぜいインド料理屋のマンゴー・ラッシーぐらいだからネェ。
とにかくこのおいしさと値段にはビックリだ。
そういえば、むかしむかし、ある晩父が「コレおいしいんだぞ~」と言ってグレープフルーツを買って来たのを覚えている。
当時は半分に切って、グラニュー糖をタップリかけて、先がギザギザになっているスプーンで実をほじくって食べるのがスタンダードな頂き方だった。
酸っぱいというより、少し苦いような味がとても不思議に感じたな。それとナンでコレが「グレープなの?」って。

Mg下は今が旬のアメリカン・チェリーのパフェ2種。
上に乗っているのは病院のお見舞いに持って行くような、そんじょそこらのアメリカン・チェリーとはワケが違う。
みずみずしくて、肉厚で、味が濃くて最高においしい。
上に乗っているアイテムは同じだが、向かって左にはそのアメリカン・チェリーを使ったアイススクリームが下に詰まってる。
一方、右にはチョコレート・アイスが収まっている。
チョコレートとチェリーってのは相性がバツグンだからね。

Ac2うまいぞ。
筆舌しがたいおいしさだ。
KRUBERABLINKAの次作でのフルーツ曲は「マンゴー」か「アメリカン・チェリー」でお願いしたい。
ちなみに、マスターと私はザッパ友達なのだ!

Ac「次はシットリ系。今年ヒットして来年の紅白歌合戦に出れると思う。どんな曲やねん?!」

320_2曲は「遠い彼方をひとりで探す」。
和重さんの言葉通りのマイナーのバラード。340v_2フレットレス・ベースに持ち替えた鎌田さんのプレイが深い!
360v_2「砂山」を思い出させる広美さんのソロも魅惑的だ。

350v_2しかし、ナントいってもこの曲で一番特徴的なのは和重さんの「語り」だろう。
チョット意外なイメージ。
もうひとつ意外なのは、和重さんでも紅白歌合戦に出たがっている…ということだ!
グラストンベリーとか、ダウンロードとかよりも紅白!
やっぱり日本っていいね~。

370v続けて「ピエロの心臓」。2014年の『BLANKO』からのチョイス。

380_ps5/8拍子が自然に聴こえるトリッキーな1曲。390「しゃらくさい!」、「シロクロ!」…こうしたドッシリとしたヘヴィ・チューンでの和重さんの声は何とも頼もしい。
そう、ロックの頼もしさにあふれかえっている。

400第1部最後のセクション。
「あと2曲になりました…ホッとしてるんじゃないですか?
「ナンでやかましいかと言いますと…」…と、Marshall、NATAL、EDENの紹介をしてくれた。
いつもありがとうございます。
そうなの、和重さん、前々からNATALのコンガが欲しいって言ってくれていましてね。
ゴメンなさい、そのウチ入れますから!
イアン・ギランはNATALのコンガを愛用していたからね。
和重さん、イアン・ギラン・バンドがお好きなんだよね。
私も1977年の初来日公演を武道館に観に行ったけど、結局うれしかったのはパープル・ナンバーだけだった。まだオコチャマだったから。
でも、今CD聴くとメッチャかっこいいんだよね~。
あのバンドはギターにスター・プレイヤーを迎えなかったのが最大の悲劇だったと思う。リッチーで懲りたのかね?
この辺りはボーカリスト最大のジレンマだよね…なんて時代がまた来て欲しいナァ。ギタリストがMarshallでギターをチャンと弾いてもてはやされる時代がサ。
やっぱりね、私はアンチ巨人だけど、夏が暑く、冬が寒くならなければならないように、巨人は強くなければ自然の法則が成り立たないと考えてる。
それと同じで、ギターはやっぱり花形じゃないとロックは成り立たない。
見ろ!
この自然の法則が破壊され出した途端、ロックはヒップホップに駆逐され出したじゃないか!

200v_2「パラダイス~、インフェルノ~!」と声高にタイトルをコール。

420v_piこの曲もメッチャ好き。「KRUBERABLINKAのロックンロール」と私は勝手に思ってる。
広美さんのバッキングがいいんだよ。
そして、曲が次から次へと展開していくパノラマ状態。

430しかし、和重さんの歌詞はムズカシイのう。
どこから言葉が飛んでくるかがわからない。
でもロックはコレがいい。
今、若い人の間でハヤっているロックって「あるあるソング」だもんね。
日常のことを歌うのはポピュラー音楽の常道なのはわかるけど…このあたりに洋楽が聴かれなくなった要因のひとつがあるのだろう。
我々世代は「猫の足 鉄の爪 神経外科医たちが金切り声で求め続ける 妄想病者の毒の扉の前で
21世紀の分裂病者」だからね。
ロックはコレでいいのです。

440そして、第1部最後の曲「Cell Division」。

445この曲は以前から演奏していて、前回も取り上げられた。

450_cdコレもパノラマ感に富んだ複雑な曲。
大スキな曲で私はコレをKRUBERABLINKAのキラー・チューンのひとつと捉えている。

460vそれを今回のアルバムの2曲目に収めたところが何ともうれしい。
アルバムもショウも2曲目が重要なのだ。

470初演の頃はムズカシイと盛んに騒いでいたが、レコーディングを終えた今、すっかり自家薬籠中の1曲とし、完璧な演奏で第1部の幕を降ろした。

480vKRUBERABLINKAの詳しい情報はコチラ⇒KRUBERABLINKA Facebook

500

200_3 
(一部敬称略 2018年5月26日 四谷Sokehs Rockにて撮影)

2018年5月28日 (月)

新生D_Driveが東京にやって来た!

 
今日はD_Drive。
4月の中旬に新宿のライブハウスで開催されたイベントでのひとコマ。
今までの記事の中でも幾度となく触れているが、D_Driveとの付き合いもずいぶん長くなった。
ナニせ最初からだからね。
今年で9年目。
来年は10周年。
相も変らぬ安定した活動を継続している。
  
今日の1曲目は珍しく「Drive in a Stary Night」。
120Seiji

20vYuki

30vToshiyuki

40vChiiko

50v…アレ、なんか変だな。
もう1回やってみるか。
  
今年で9年目。
来年は10周年。
相も変らぬ安定した活動を継続している。
ギターはSeiji。

60SeijiさんのMarshallも相変わらず。
JCM200 DSL100ECと1960AX…と相変わらずなんだけど、どう?キャビネット?
キレイになったでしょう?
今まで使っていた1960AXがあまりにもズタズタに傷んでいたので入れ物だけ交換したのだそうだ。
イヤ、違うな、
程度の良い1960AXが手頃な値段で売られているのを見つけて、今まで使っていたキャビネットに載っていたスピーカーを移し替えたのね。
このスピーカー交換の作業って、裏ブタを開けて、配線をハズして、バッフル板にスピーカーを取り付けているビスを外して…載せ替えるスピーカーを用いて、後はこの逆の作業をすればいいだけなんだけど、コレがひとつ細かい失敗をしてしまうとモノスゴく厄介なことになる。
ずいぶん前の話だけど、私は愚かにもこの失敗をやらかしてしまって、通常10分もあればこなせる作業に3時間半を費やしたことがある。
もちろん、このことを伝えてあったので、Seijiさんは難なく作業を完遂。

70vギターのYuki。

80Yukiちゃんももちろん安定のMarshall。
先日のSONY Xperiaの新機種の発表会の時にも用意されたJCM2000 TSL100と1960Aだ。

90vそして、Toshiyuki。
あ、ココだ!
ココがいつもと違ってたんだ!…と後ろのChiikoちゃんもそう言ってます。
そう今日は、ベースがShimaちゃんからToshiくんに交代してから初めての東京での演奏なのだ!

100メンバーが替わっても変わらないのはベース・アンプ。
実はToshiくんは以前からEDENのプレイヤーでTerra Nova TN-501を愛用してくれていたのだ。

110メンバーが替わっても「Starry」の見せ場のひとつであるフォーメーションはバッチリ。
今日はSeijiさんもシッカリやってる。
でも、ナンカひとりだけキメのポーズが違うような気がするのは私だけか?

115続けて「Attraction 4D」。

2_0r4a8352 ガチッと締まったイントロから…
150vポップなサビ。

140vイキもつかせぬギター・アンサンブルと曲の展開。
200真ん中のキメからサビの戻るパートなんてタマらなくカッコいい。
とてもいいアイデアだと思う。

130v_dsnソリッドかつハードでディープなリズム隊。
170v必要以上にドコドコやらないこの曲のバスドラムが好き。
「高速バスドラ」とかいってやたらドコドコとペダルを踏むなくるのが普通になってるでしょ?
アレ、始めたの誰ッ?
バス・ドラム本来の使い方とは遠くかけ離れてしまっているように思えてならない。
低域がリッチになって曲の迫力は増すかもしれないけど、曲やバンド個性を完膚なきまでに殺してしまう…と私は考えている。
早く去って欲しいトレンドのひとつ。

160vそして、もちろんギター・チームのソロもバッチリとフィーチュア。

180v_4dそういった聴きどころ満載のキラー・チューンが「Attraction 4D」。
つまり、D_DRiveの「Highway Star」なんだな。
ザッパで言えば「Inca Roads」だ。
私がもしD_Driveのアルバムをプロデュースすることができたとしたらこの曲をオープナーに据えるね。

200vさらに続けて「Cassis Orange」。

210_coこの辺りで「Cassis Orange」が出て来るのは勝負を急ぐ時のパターンや。

220そう、今日は出演バンドが多く、持ち時間が少ないからね。

230vドバっと一気にD_Driveをさらけ出しちゃう計画。

240vToshiくんは曲によって指とピックを使い分けて、今までのD_Driveにない低音域をクリエイトしていた。
ところで、ToshiくんがMarshall Blogに登場するのは初めてのことではない。
そう、CONCERTO MOONに在籍していた時にも何度も出てもらっている。
でも、久しぶりのことで、一体何年ぶりなんだろう?8年ぶりぐらいか?
 
閑話休題。
ベースってサ、寡黙な楽器に思われがちだけど、実はとてつもなくデカいバンド・アンサンブルのカギを握ってるんだよね。
約40年にわたって山下達郎さんの低音を担当している伊藤広規さんの『Relaxin' at IWAKi ALIOS』というライブ・アルバムのライナー・ノーツと写真を担当させて頂いた時、「いいバンドには、いいベーシストがいる。いいベース弾きには、いい仲間がいる」というキャッチ・コピーを提案し、CDの帯に刷り込んで頂いた。
いまでもそう思っている。
 
さて、今2012年にリリースされたそのCDのライナー・ノーツに久しぶりに目をやってビックリ。
おかげさまで、色々なところに我が拙文を寄稿させてもらっている。
そんな時、商品が出来上がる前は何度も何度も自分の書いた文章に目を通すけど、印刷されて商品になったモノってナンカ読めないんだよね。コワいのと、恥ずかしいのとで…。
で、このアルバムのライナー・ノーツを書いた時はまだMarshall社に入社する前で、浪人の時だったのね。
原稿を書き上げて、さて自分の肩書をどうするか…ということになって、大層困った。
「フォトグラファー」といえば聞こえもいいし、実際に写真も撮っているんだけど、どうもシックリ来ない。
そもそもナンだってカメラマンがライナー・ノーツを書いてんだ?ということにもなりかねない。
もちろん今ならMarshallの名前を出せば一発で事足りるのだが、この時はそうもいかなかった…浪人だったから。
結局どうしたかと言うと、制作の方と話し合って「ミュージック・コーディネーター/フォトグラファー」という肩書を付けてもらった…恥ずかしィィィィ~!。
「ミュージック・コーディネーター」か…忘れてたよ。
でも、Marshallを通じてそんな仕事をして行きたいナァとは思っているのです。
そんだけ。

190v今日のToshiは同じEDENでも旧型のWT-800を使用。
新旧の差はあっても、そこはやっぱりEDEN。
ヌッケヌケのトーンが素晴らしい。

250vココでMC。
「皆さんに新しいメンバーを紹介したいと思います。ベースのToshiyuki~!今日で3回目のライブです!」

260v「3回目のライブでもう人生のピークを迎えています!すごく楽しいです!」
「今日がピークなら後は落ちて行くだけやん!」とシッカリYukiちゃんに突っ込まれとったで。

270vSeijiさんからは物販の紹介。

280vそして、MCマイクはYukiちゃんに戻り…
「次は私が『ドラゴン・ボール』が好きなので、勝手に『ドラゴン・ボール』の曲をイメージした曲を作りました。Chiikoさん行きますか!」
と、最新シングルから「GEKIRIN-逆鱗-」をプレイ。
私なんかは『ドラゴン・ボール』になるとサッパリわからないんだよね~。何なの、サイア人って?
それでも「アラレちゃん」まではイケるんよ。
それと、サッパリわからないのが『ガンダム』。英語では『グンダム』。何なの、「シャア」って?
訊くと何でも本名を「シャア・アズナブル」とおっしゃるとか…それ、フランスの大歌手、「シャルル・アズナブール」だってば!
アズナブールって94歳でいまだに現役で歌っているんだけど、生年がナント、1924年…コレだけ聞くとピンと来ないけど、1924年といえば大正13年、関東大震災があった翌年の生まれだからね。
Marshallの創設者、ジム・マーシャルのひとつ年下だ。
コレは前にも書いたナ。

290_grギター・チームは竿を持ち替え。
アレほど「イヤだ!」って言っているにもかかわらず逆さにはえた鱗に触られた龍のような演奏だ!…見たことないけど。
そういえば、昔、神保町の靴屋があって、その店先に箱が置いてあった。
その店で買っている犬がいつもその箱に入っていた。
犬といえば、「地球上で唯一、自分のことより飼い主のことの方が好きな動物」というぐらい人類と仲が良いワケだ。
にもかかわらず、その犬の箱にはこう書いてあった。
「さわるのキライ」
反対側には…「さわるとかじる」。
犬にもいろいろあるようで…。
「龍の鱗」の話を聞くといつもこの犬のことを思い出しちゃうんだよね。

300vちなみに、「逆鱗に触れる」というのをどう英語で表現するか…。
例えば私が要らぬことを言って、Seijiさんの逆鱗に触れたとすると…実は簡単。
「I pushed Seiji's buttons!(Seijiさんのボタンを押しちゃった!)」でいい。
Seijiさんはいつも「ヤル気スイッチ」がONの状態なので、特にボタンを押す必要はないのだが…。

310v最後を締めくくったのは「Screw Driver」。

320おなじみの「Dスタンダード」に会場は大いに盛り上がった!

330v

340v

350v

2_s41a0349 メンバーが替わってもまったくライブ活動に変化を見せないD_Drive。
いくら人生のピークとはいえ、Toshiくんも曲をアタマに叩きこむのが大変だろうな~。
そんな折、今年もTSPと組んで『美女と金髪と野獣』のツアーが催行される。
今年は全国8か所の公演だそうだ。
コレ、どんどんデカくなっていくね~。いいことだ。

2_2byk D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

370   
<オマケ>
今日の会場の楽屋のトイレのドア。
どう見たってMarshall。
そんじゃ、まさか冷蔵庫に続いての新しいブランド商品はトイレのドアか?
そんなことはないにしてもスゴクね?
コレだけで「Marshallだ!」というイメージが伝わっちゃう。すなわり、ロックのイメージがつたわっちゃうんだから。
ミッキーマウスのシルエットと同じぐらいスゴイと思うわ。
だ~か~ら、ロック・ギタリストを標榜するならMarshallを使わなきゃ損だって!

380v

 

200_2 
(一部敬称略 2018年4月15日 新宿CLUB SCIENCEにて撮影)

2018年5月25日 (金)

舞子邁進 激突乱舞 <後編>~犬神サアカス團の巻

 
『舞子邁進 激突乱舞』…次に登場したのは犬神サアカス團。
犬神さんの物販コーナーはこんな感じ。
ひと際目を惹くのが右下のカリカチュアライズされた凶子姉さんが「ゴホン、ゴホン」と咳き込んでいる四角い薄いハコ。
コレ、マスクのケースなんだって。
昔は存在しなかったアイテムだよね。
日本人のマスク好きには、冬から春にかけて来日する外人がもれなくビックリするからね。
大勢のマスクをして街を往く人たちを見て「オイ、シゲ!あのマスクはナンダ?疫病でも流行っているのか?」ってな具合。
冬であれば「Due to the flu」と答えるし、春であれば「Hay fever go around」ぐらいに答えているけど、これほどマスクを重用する国民は世界に他にないのではないか?
それもこれも、花粉症の出現という環境の変化によるところも大きいのはもちろんだが、それに対応するあの紙製のマスクなくしてはこの「マスク文化」は成り立たなかったであろう。
私は花粉症が全くないので、よっぽどの理由がない限りマスクをしない。
それでもインフルエンザの大流行期に病院に行ったりする時などはさすがにマスクを着用せざるを得ない。
すると、付けたりハズしてポケットに入れたりしているウチに、どうしてもマスクがグシャグシャになっちゃうんだよね。
予備のマスクもバッグの中でズタズタになっちゃうし…。
そんな時にはこのマスク・ケースは便利だよね~。
まったく色んなモノを考えるもんですナァ。
エ、「『疫病』なんて英単語知ってるのかよ?」って?
知ってんのよ。
「plague」と言って「出る単」に載ってるから。発音は「プレイグ」。
ケーブルの先っチョに付いているヤツは「plug」で「プラッグ」と読む。
時々混同してしまってアブナイ時があるのよ、この2つ。
ちなみにチェコの首都プラハの英語名は、疫病の「l」が「r」に置き換わって「Prague」と書き、「プラーグ」と発音する。
英語をコレから勉強したいと思っている人…英単語を覚えるんだったら「出る単」が一番おススメだよ。

10_2犬神サアカス團がステージに上がった。

20犬神凶子

30v_2犬神情次2号

40v_2犬神ジン

50v_2犬神明

60v_2ジョニーちゃんはもちろんMarshall。

70v自前のJCM800 2203だ。
コレがなければ犬神サウンドは成り立たない…ぜ。

80v_2オープニングは最近作のタイトル・チューン「新宿ゴーゴー」。

90_2イントロのギターがカッコいいんだよ…スパイ映画に使われる音楽みたいで。
あ、そうそう、スパイ映画と言えば、フランシス・フォード・コッポラに『カンバセーション…盗聴…(原題:The Conversation)』って作品があるんだけど観たことある?
ジーン・ハックマンにジョン・カザール、メッチャ若き日のインディ・ジョーンズ、あるいはハン・ソロ…すなわちハリソン・フォードがチョイ役で出てる。
プロの盗聴屋がクライアントの殺人事件に巻き込まれてしまって、いつの間にか自分が盗聴される側になってしまう…みたいな内容でね。
コッポラだけあって映画も相当面白かったけど、デヴィッド・シャイヤという人が作曲した主題歌があまりにも素晴らしいの。
マイナー・ワルツのピアノ曲なんだけど、いかにも盗聴している会話を録音するテープ・レコーダーのリールが怪しげに回っているようなイメージでね。
中学1年生ぐらいの時に初めてラジオで聴いたんだけど、ズッと忘れなかったもんね。
音楽の力ってのはホントにスゴイよ。
いきなりの脱線でした。

180v_2「♪甘ったれのヨーコ 内気なミキ おどけもののレーコ ナオミはみなしごさ」
最近は「みなしご」なんて言葉をまったく耳にしなくなったけど、歌詞がまたシックリ来るんだよね~。
そして「♪ゴーゴー!」と展開するサビ。
ああ、新宿でくすぶっていた時代を思い出すわ…ウソこけ!
新宿は今でもコワいです。
ちなみに今の新宿二丁目あたりにあった遊郭は昔「ニシ」と呼ばれていた。

100v_2「今日は女子のボーカルズのバンドしか出ないイベントです。女子はドSのMCをやるので、ウチもそんな風になりたいと思います。
春なので踊りたいと思います」

115v2曲目は「平成デモクラシー」。

1_img_0216_2「踊ります」の言葉通り、長い袖をフリフリ、鮮やかに「平成の舞」を見せてくれた凶子姉さん。

130_2続けて「花嫁」。

1_img_0237この曲は演奏される頻度が高いんじゃない?
いい曲だもんね。
2002年のアルバム、『怪談 首吊りの森』から。
170_2ジョニーちゃん、情念のギター・ソロ!
やっぱリフもバッキングもソロもMarshallがいいよ。
ウン、間違いない。

110v_2ジン兄さんのスケールの大きな低音域。

140v_2そして、明兄さんのドライブ感。
こうして犬神流のハードロックが炸裂する。

160v_2「今日はMarshall Blogが写真を撮ってくれているのでみんなは撮影禁止ね」
凶子姉さんにも紹介してもらっちゃった!
「撮ってる人いる?いたらお金もらうよ!財布の中見せてみな。コレってドSじゃなくてカツアゲ?」

1_img_0335 カツアゲではありません。
カツアゲは何も見返りを与えずにお金だけを強引に脅し取る行為。一方、凶子姉さんの場合は知的所有権の販売です。
ちなみに「カツアゲ」の「カツ」は恐喝の「喝」、「アゲ」は巻き上げの「アゲ」だからね。
「あと3曲」
「エ~!」
3曲残っていればいいんじゃない?という気がしないでもありませんが…。
「最後だから一緒に歌いましょうかね!」

145「ロックンロール」のコール&レスポンスを交えてアルバム新宿ゴーゴーのリード・チューン、「暗黒礼賛ロックンロール」。
220_2典型的なハードロック調のリフ。
やっぱロックはリフだよ。

135いつかこの曲をサラ・ヴォーンの愛唱歌だった「Black Coffee」になぞったことがあったけど、ウ~ンやっぱ両方カッコいいな。

1_img_0312 続けて明兄さんのドラムに…

195ベースとギターの掛け合いが重なる「栄光の日々」。
『新宿ゴーゴー』のクローザー。

185vコレ、初めて聴いた時から歌詞にビビビと来た。
「ホコリだらけの栄光の日々」…か。
歌詞の内容と字面がメロディに実にウマく噛み合ってる。
この曲がアルバムの最後に収録されているのも面白い。

200v_2そして、出番の最後を「赤い猫」でコッテリと締めくくった。

1_img_0367

210v

230v

260v_2犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

250※今回は『私のディープ浅草』はお休みします。まだ続いています。

 

200_2 
(一部敬称略 2018年3月30日 初台Doorsにて撮影)

2018年5月24日 (木)

舞子邁進 激突乱舞 <前編>~ARESZの巻

  
今日登場するのは久々のARESZ。
『舞子邁進 激突乱舞』という5つのバンドが出演したイベントのひとコマ。
相変わらずマッシブな品ぞろえのARESZの物販コーナー。

05堂々たるTシャツ・コレクション。

06もはやARESZ商店街!

07vARESZのステージは「Going to Hell」でスタート。

10瑠海狐<るみこ>

20v那都己<なつき>30v雅己<まさみ>

40v翔己<しょうい>

50v今日のドラムスはTakayuki Tashiro。

60vキタキタキタキタ~!
シュッとした瑠海狐さん。
でも相変わらずのMarshallボイス!
一瞬にして「ARESZだ~」ってことになる。

65もちろん不動のメンバーが織りなす極悪のメタル・アンサンブルも相変わらず。

702曲目はおなじみ「我が生き様誉れ」。

80v「フリー」が担当パートの翔己くん。
「ノド」でも大活躍。

100v翔己くんはMarshall。
愛用のベース・アンプ・ヘッド3530とギター用スピーカー・キャビネット1960Aの組み合わせ。
リグの組み合わせも「フリー」なのだ。

110v今日は出演バンドが多数なので持ち時間が短く、ARESZのステージも5曲とコンパクト。
それを考慮してか最初から猛ドライブ!
まぁ、ARESZの場合、何時間やっても全編猛ドライブなんだけどね。

115ところが!暗いのよ~!とにかく暗い!
ARESZが暗いワケではないのよ。
照明が暗くて暗くてどうにも写真が撮れない!
私は滅多にやらないんだけど、仕方ないのでこの時だけはカメラの感度を思いっきり上げて撮った。
それでも追いつかなくて、後に強引に明るく現像したのが今日の写真。
ありがたいことにARESZのお客さんもMarshall Blogの写真をいつも楽しみにしてくださっていて、現場でよく私に声をかけてくださる。
とてもうれしいんだけど、今日はゴメンね、ゴメンね~。
でも演奏の方は、燃え盛る炎のように明るいことこの上なし。

120MCでは瑠海狐さんがARESZの東京移住計画を開陳。
メンバーみんなで住めるような物件を探しているのだが、なかなか借りるのが大変らしい。
見た目のせいで…。
「人間は『見た目やない』言いますが……人間、見た目ですナァ」
そりゃそうですよ。
何事も第一印象が大切。
人間、中身の良さがわかるまでお付き合いするなんてことは滅多にないんだから。
で、髪の毛を以前の金髪から大人しめの茶色に変えたら不動産屋の対応がゼンゼン違ったという。
ま、そんなもんです。
見えはしないんだけど、電話もそうだよね。
いつも思うんだけど、電話愛想のいい人って実際に会うと結構コワかったりするんだよね。で、電話ではコワいんだけど、会ってみるとゼンゼン愛想が良かったりするケースってない?
アレは電話でのファースト・コンタクトで先入観が出来上がってしまうからだろうか?
電話もコワいよね。
そして、そのMC内でMarshall Blogの紹介をしてくれた。
瑠海狐さん、ありがとう!
次の曲は那都己くんの「ほっぺふくらまし曲」…「Quickly and More Slowly」。

130那都己くんが頬を膨らましたまま1曲通して演奏するという荒行。
昔のスコーピオンズのルドルフ・シェンカーの逆立ちにも似た企画。
意味のないところに双方の共通点を見出すことができると言えよう。

140v那都己くんも当然Marshall。
DSL100Hと1960Aを使用。

150v那都己くん、見事にバッキングに、ソロにと全編ほっぺを膨らましたまま演奏したが、誰もそのことに触れないではないか!
ま、土台、仲間なんてそんなもんですよ。

160v♪ドンガラドンガラとドラムスで始まるのは…

190おなじみの「BATTLE MODE」。

170翔己くんのベースが遠慮なく暴れ回る!

200vすさまじい音圧で迫りくる瑠海狐さんの歌声!というか叫び声!というか雄叫び!
ちなみに「雄叫び」という言葉は、女性が叫んでも「雄叫び」になる。
そりゃそうだ、勇ましく叫んで「雌叫び」では撞着になってしまう。

180vそして、那都己くんのソロ!
さっきの「ほっぺ事件」の悲劇を吹き飛ばすような会心のプレイ。

2_img_0028 最後はこれもおなじみの「Soldiers of Cause」。

90夢に出て来そうな瑠海狐さんの雄姿がARESZのステージの最終曲を飾った。

210瑠海狐さんのルーティンで締めくくる。

220演奏後の瑠海狐さんのご講和。
「美人、美男は得です」
ホント、そう。
『ローマの休日』って映画があるでしょ?ウィリアム・ワイラーの。
ヘップバーン扮するアン王女が勝手に髪の毛を切っちゃって、スペイン広場にいると見知らぬ男性が何かをくれるんだよね。アイスクリームだったっけ?
可愛いから。
得だよ~、美人は。アレ、可愛くなかったらナニももらえないからね。
あのシーンを観るといつもそう思う。
しかし瑠海狐さんはこう続けた。
「でも、どうやって生き抜くかは自分次第です。優しい気持ちになった方が得です。とことん落ちて上がりましょう。美味しいモノを食べたら復活できます」
2週間前に名古屋で食べたひつまぶしは殺人的に美味しかった…確かに復活した。

280v

240v

250v

260v

270vいつもニコニコしている瑠海狐さんはスゴイ。
優しい気持ちになってARESZの5人はステージを降りた。
 
ARESZの詳しい情報はコチラ⇒official web site of ARESZ

230<後編>につづく 

200 
(一部敬称略 2018年3月30日 初台Doorsにて撮影)

2018年5月23日 (水)

New Edition Vol.1の I DON'T LIKE MONDAYS.

  
日本ではよく午後の時刻を「16時30分」とか「22時10分」とか言い表すでしょ?
アレを海外でやると、時々「Oh, military time!」て言われて驚かれるんだよね。
彼らにはきっと「ひとろくさんまる時」とか「ふたふたひとまる時」みたいに聞こえるに違いない。
それでは連中は午後の時刻をどう言い表すのかというと、午後の4時半だったら単に「Four thirty」と言う。たいていは「A half passed four」と言う。もう午前か午後かは当事者同士はわかっているのでコレだけでいい。
朝の4時半に用事があるなんてことは滅多にないからね。
22時08分だったら単に「Ten eight」と言う
コレが22時10分だったら多分「ten ten」とは言わずに「Ten passed ten」と言うだろう。
相手が時差のあるエリアにいる時や、昼か夜かの念を押す時には時刻の後に「am」か「pm」をくっ付けるだけ。
イギリスは緯度が高いので一番日の長い6月中旬では夜の10時半ぐらいまで明るいし、冬は3時には暗くなってしまう。
日本とは大きく違う日照時間がこういう違いを生み出すのかな…なんて勝手に思っていたりする。
もうひとつ、こうした感覚の違いに曜日の取り扱いがある。
連中は滅多なことでは日にち(date)を口にしないんだよね。
日を指定する時、すべて曜日(day)で済ませちゃう。
「Last Sunday」とか「Next Wednesday」とか…。
それより先や過去のことの話はしない…と言えばウソになるが、私の感覚ではとにかく曜日を優先しているように見える。
例えば、ひと月先の旅行のスケジュールについて話をする時、我々は恐らく「〇〇日」と具体的に日にちを使って当該のの日を言い表すのが普通だが、彼らはそういう時でも曜日で言い表すんだよね。
もう心は彼の地に行ってしまっていて、その旅程の中に出て来る曜日を使って日を言い表す。
具体的にやってみると、今月の8日から12日までウチの社長が来日した。
ここのところ、レギュラーな行事として社長が来日した際、Marshall、NATAL、EDENをご愛顧いただいているプロ・ミュージシャンの方々に順番に出席いただく会食の場を設けている。
今回は9日だった。
でも、事前にスケジュールをスリ合わせる時、社長はガンとして「9日」って言わないんだよね。「水曜日」って言うの。
ま、私は海外に住んだことがないので、あくまでも部外者的な観察を経ての発見なので例外もたくさんあるだろうけど、こういうことがひどく面白いのだ。
 
さて、今日はそんな曜日がグループ名に入っているバンドのライブ・レポート。
I Don't Like Mondays.の登場だ。

10ボーカルズの悠。

20vギターは兆志。

40vベースが謙二。

50vそしてドラムスは秋気(しゅうき)。

60v兆志くんはMarshall。

80vこの日はJCM900 4100に1936を使用。

90vI Don't Like Mondays.がMarshall Blogに登場するのはコレが2回目。
前回は2016年の4月にお台場で開催された『CHIMERA GAMES TOKYO Vol.1』というイベントのレポートだった。

100その時以来、このチームとは没交渉になっていたのだが、先日レポートした福島を応援するイベントで兆志くんと再会
お台場の時に彼が「ゲイリー・ムーアのファン」と言っていたのがとても印象的でね…焼けぼっくいに火がついたように、その福島イベントの時にお近づきさせて頂いた。
それが今回のステージのレポートにつながったというワケ。
舞台は代官山UNITで開催した『New Edition Vol.1』というイベント。

120I Don't Like Mondays.はトリで登場。
「今日はみんなで楽しもうよ!」
「Don't Look Back」で幕を開けたステージはそのまま続けて2曲目の「Shape of Love」に突入。

110v相変わらずのシャレオツなファンク・サウンド。
そこでブチかまされる兆志くんのゲイリー・ムーア魂のソロ。
このコントラストが気持ちいいのだ!

130vさらに続けてファンキーに「Fire」。

140ちなみにI Don't Like Mondays.は思いっきりその頭文字を取って「アイドラ」と呼ばれている。
「アドラマ」とは言わない。
「マ」はどこへ行ったのかは敢えて訊くまい。
そんなことを考えている「間」などないゴキゲンなファンク・サウンドなのだ。
チョチョチョチョ、その前に…さっきから「ファンキー」だの「ファンク」だの言ってるけど、私は本当にこの手の音楽を全く通っていない門外漢なので、他に適切な形容詞が見つからないのですよ。
今日はそのこところを割り引いて読んでくださいね。
そもそもこの手の音楽にMarshallが使われていることが珍しいワケだから。

150ところがね~、いいんですよ。
Marshallのクリーン・サウンドってのはこうした16ビートのカッティングに実にキレイにフィットするんですよ。
しかも今日はキャビネットが2x12"なのでヘヴィすぎることもなくとてもいい感じ。

2_img_0058 そして、その小気味よいカッティングか~ら~の~、ソロがド~ン!
実によろしいな。

160そんなギターと軽妙洒脱な悠さんをガッチリ支えるリズム隊。

170vこの手のサウンドだと大抵キーボーズが入ったり、ともすればサックスを入れて下世話なサウンドになっちゃうところをこのチームはレッド・ツェッペリンやヴァン・ヘイレンと同じインストゥルメンタリゼーションで演っているところが素晴らしい。

180「そんなもんですか、トーキョー!」
少しハード目に「Tokyo Brothers」。

190v続いては2枚目のフルアルバム『Fashion』から「Freaky Boy」。
滑らかな律動感がタマらんね。

200_2「今日初めて観るっていう人はいますか?」
その初めてのお客さんたちに向かって…「今日は特別な夜になりそうですね!」と、ちょっとユッタリに「Super Special」。

210さらに昨年12月の配信シングル「My Girl」。

220いかにもアイドラらしい軽快なナンバーですな。
お客さんたちもとても楽しそうだった。

230v完全に曲の一部としていい具合に組み込まれたギター・ソロ。
このメリハリ感がいい!

240ゴキゲンな時間は過ぎるのは早うございまして…もう最後のセクション!

250曲は「Tonight」。
もうこのあたりはまさにステージ客席が一体化してる…っていうヤツ!
元々身体を動かしやすいタイプの音楽だからね。
そりゃ盛り上がるにキマってる。
270vそして最後。
「みなさんとステキな時間を過ごして元気をもらいました!明日からまた頑張れます!人生を楽しみましょう!」と、「We Are young」を演奏して本編を締めくくった。

260vもちろんすぐさまアンコール。

300まずは「Girlfriend」。
この雰囲気!

310最後まで気合いの入った演奏を聴かせるバック陣。

320vさらにもう1曲…「On my Way」を演奏。

280vこうして興奮のイベントは幕を降ろしたのであった!

290vI Don't Like Mondays.の詳しい情報はコチラ⇒I Don't Like Mondays. Official Site

330  
<<第2部>>

I Don't Like Mondays.は、去る5月10日、インドネシアのジャカルタで開催された特区・フェスティバル『Stellar Fest 2018』に招聘された。
その時の写真とレポートを兆志くんが送ってくれたのでココで紹介しておこう。

2_sf アジアは私の担当エリアということで、先日アジア地区のロック・フェスについて調べてみた。
すんごいイッパイあんのよ!
ビックリしちゃったよ。
いつの間にかこのフェス文化ってのが世界中に定着したね。
日本にも「フェスには行くけど、コンサートには行かない」とか「ワンマン・コンサートなら行くけど、イベントには行かない」とか、ライブの形態が細分化するにつれてお客さんの動きにも変化が出てしまって、動員に高等なノウハウが必要になってしまった感がある。
アジアの他の国ではどうなんだろう?

350v事前に兆志くんはこのフェスがパンク・ロック寄りのイベントと聞いていたらしいのだが、実際に参加してみると、アイアン・メイデンを想起させるよなプログレ感を持った現地がバンド出演していたとか。
4年前にフェスに出演した時も同じ感覚だったという。
ん~、「プログレ感」ってのが気になるな。
プログレッシブ・ロックってのはサ、あのどんよりした長く寒い冬を持つイギリス特有の音楽だからね。
乾季と雨季しかない一年中暑い国での「プログレ感」ってのはどういうモノだろうか?

4004年前にアイドラを観て、今回の参加をとても楽しみにしていたという現地のファンの方が大勢いたとのこと。
こういうのはうれしいよね~!

380別の日には現地のユー・チューバーの人たちとコラボしたり、ラジオに出演してちょっとしたジャカルタ語のゲームにチャレンジしたりと、現地の方と触れ合うことができて楽しかった…という。

370そして、旅の楽しみと言えば、食べ物。
どれも美味しかったって!
最後に現地のスタッフに連れて行ってもらった「シンガポール」という中華料理店(ややこしい!)で食べた炒飯とフライドチキンが絶品だった…って、兆志くん、そんなのどこでも食べられるでしょうが!
インドネシアでは猿、コウモリ、コブラを食べることができるらしいじゃん?
あ、私はそういうのからっきしダメです。
そういえば、最近立て続けに台湾の料理が苦手というミュージシャンに会ったな。
八角っての?2人ともどうしてもアレがダメだって言ってた。
台湾の料理には何にでも入っちゃってるから、日本からカップ麺やらレトルト食品を色々持って行かなければならないんだって。
で、その「シンガポール」の隣にある「1/15」なるおシャレなカフェのカフェオレが絶品だったとのこと。
ふーん、偶然昨日のマーブロでやったばかりだけど、やっぱりインドネシアもコーヒー豆はアラビカ種ではなくてロブスタ種なんだね。
ちなみにアイドラのボーカルズの悠さんのお兄さんがジャカルタで「FUKUROU」というレストランを経営していて、滞在中はかなりお世話になったとのこと。
そちらのかき氷が最高だったのと、帰国直前に飲んだ味噌汁が体に染みわたったのだそうだ。
「さよならジャカルタ!」で味噌汁?!
オイオイ、すべて日本でも食べることができるモノじゃんか!

360もちろんステージはMarshall!
ハハハ!アンプの上のMarshallバッグはうれしいね!

390I Don't Like Mondays.は9月30日の大阪を皮切りに全国8か所を回るツアーを決定している。
東京は10月8日の品川ステラボール。
楽しみですな~。
益々のご活躍をお祈りしております…Marshallと共にお願いします!

410v 

200_3 
(一部敬称略 2018年3月27日 代官山UNITにて撮影)

2018年5月19日 (土)

chemical drive ~ MOMO & THE SHOCKERS TOKYOとTHE LOVEROCK VIOLENT


ステージにセットされたMarshallとNATAL。
コレらがガンガン使われたイベントのレポート。

10NATALはアッシュのブラックスワール。

20_2Marshallは上手がJCM900 4100(写真)とJCM2000 DSL100。

30v『chemical drive』と銘打った筋金入りのバンドのトリプル・ヘッドライナー。
「Chemical」は私、スゴイですよ。
何しろ学校出たての頃は化学品会社にいたからね。でもセメントのことしか知らないの。
 

トップバッターはTHE LOVEROCK VIOLENT。

40ボーカルズとギターに木村直樹。

50vギターはAtsuo。

60vキーボーズに清水賢治。

70vベースは臼井OZMA孝文。

80vドラムスは乙部-オトチ-ヒロ。

90vオープニング・ナンバーは「Rage」。
ストレートなエイトビートのジャパニーズ・ロック。

100木村さんの熱唱がグイグイと迫って来る。

120v随所で魅せるAtsuoさんのギター・ソロも大きな聴きどころ。
やっぱりチャンとしたロックのギターはMarshallで鳴らさないと!ってこと。

130v最初「ザ・ラヴロック・ヴァイオレント」というバンド名を聞いてチョットだけビックリした。
ナンとならば、Marshallのイギリスの本社の仲良しに「ラヴロックさん」という人がいるから。

140この写真の右の赤ちゃんを抱っこしてるのがラヴロックさん。
ザック・ワイルドも顔がほころぶ可愛さの赤ちゃんは次女のコニーちゃん。今はもうリトル・レディだけどね。
ただ、「Loverock」とはスペリングがひと文字違っていて「Lovelockさん」なのです。

1_img_8100CLASSIC ROCK JAMやDAIDA RIDAで何度もご一緒させて頂いている。
清水さんのキーボーズから始まるのはバラード。

150vギターを降ろしてジックリと歌い込む木村さん。

160vあとはお客さんの手拍子が盛んに鳴り響くノリノリ・ナンバーが続く。

170OZMAさんのアクションはいつも通り!
ロックだわ~!

190vAtsuoさんも負けてない!

180vやっぱりこのアッシュの音というのはソリッドなロックにピッタリだね。

200_2「面影」という曲で締めくくった全8曲、全力疾走のステージだった!
 
THE LOVEROCK VIOLENTの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

2102番目に登場したのはMOMO & THE SHOCKERS TOKYO!

220広島から駆けつけてくれたMOMO!

230vギターは西尾ともひろ。

240v下手のギターは大雅(たいが)。

250vベースはTIOSHI。

260vそして、ドラムスは我らが山口PON昌人!

270vPONさんはいつもNATALのアッシュ。
だから鳴らしどころが完全にわかってらっしゃる!

280vMOMOさん、スゴイ迫力!
まず出で立ちからして強力だ。

29044口径の弾丸もハジキ返しそうなバックルのついたベルト。
310アチチチチチ!ホットロッドな足元!
320そして、BLIND BIRDのTシャツ。

300もちろん見た目通りのマスキュリンな歌声で暴れまくってくれた。
ロックというモノは本来はこういう声で演る音楽だったんだけどね。
イヤ、こういう声で演奏するのが「ロック」という音楽なのサ…我々の世代は。

330コチラのチームもジャパニーズ・ロック・フィーリングむき出しのゴキゲンなパフォーマンス!

340そうなんだよね~、大雅くん。
某所で何回も会ってるんだよね~。
ゴメンね、オジさん気がつかないで。
DSL100で着実なギターを聴かせてくれた。

350実は…恥ずかしながら…GargoyleのTOSHIさんにも気が付かなかった!
コレのチョット前には犬神サアカス團のステージで撮影させて頂いたのに!
終演後、「アレ、TOSHIさん!観にいらしてたんですか?」なんて言ったら、「今、出てたんですよ!」ってな具合。
だってゼンゼン雰囲気が違うんだもん。
恥ずかしいったらありゃしない。
MOMOさんとはずいぶん長いお付き合いなのだそうだ。

360この日は3月7日だったのだが、ココでPONさんからひと言。
「丁度ひと月前の2月7日にこのステージでBLIND BIRDのライブを演りました。それは今年初のステージでとてもいいライブになりました。
その後、桐嶋直志が2月22日に心不全で突然この世を去ってしまった…」
と、直志さんのことに触れ、言葉を続けた。
「MOMOが直志に『この曲をオレにくれ!』と頼んだ曲があります。ひと月前にココで演った曲です」

1_img_0264そして、「桜ひとひら」という直志さんの曲を演奏した。

370MOMOさんの熱唱。
BLIND BIRDのTシャツはMOMOさんの直志さんへの感謝の印だったのである。

380vギターを降ろしたMOMOさん。
次の曲でも魂のさらけ出すような熱唱が続いた。400vココで雰囲気を変えて「Are you ready?」とお客さんと声出しをした後、再びMOMOさんがギターを手にして持ち時間の最終コーナーに突入した。

Img_0313 昨年5月にリリースしたアルバム『12 Strings Ablaze~炎の12弦~』からタイトル曲他をプレイ。

390vいかにもベテランらしいガッツのあるロックを聴かせてくれた!

410vMOMOの詳しい情報はコチラ⇒MOMO-SNAKE BITE LOVE

420 

200 

(一部敬称略 2018年3月7日 渋谷La Mamaにて撮影)

 

2018年5月18日 (金)

RagnarøkKr 神々の黄昏 <後編>~ Draculea

  
道を歩いていて、外人から「What's your sign?」と訊かれたらどう答える?
「サ、サイン?…ナンの?」
野球のキャッチャーだったら「スライダー」とかフザけて答えるかもしれない。
芸能人だったら「色紙とペンは持ってるの?」と応対するかも。
実際にいきなり外人から「What's you sign?」と声をかけられることは絶対ない。
コレ、「あなたの星座は何ですか?」という意味だから。
知っていなかったら意味が分からない英語表現のひとつではあるまいか?
私は外国の友人からすら訊かれたことはないが、せっかく勉強して覚えたので外人に試したことは何回かある。
もちろんキチンと答えてくれます。
ナンでこんな書き出しになっているのかとい言うと、『RagnarøkKr 神々の黄昏』の<後編>は占星術をモチーフにした曲をレパートリーに持つシンフォニック・メタルバンド、Draculeaが登場するからだ。
Marshall Blog初登場!10v_2Kellyさんのステージの終了後、ほどなくして「Gateway to the Great Abyss」をイントロに据えてステージにその姿を見せたDraculea。
大所帯だ。

20Kellyさんのステージの最後にYAMA-Bさんと「Now Your Turn」をデュエットしたKaiser Dracul。
外宇宙より来たるアウタースペース・ゴッドの一族で、暗黒聖書SAGAの創造主。
土星の環の「暗黒螺旋城」に住むアンダーワールドの皇帝。
そして、地上における姿は魔術師だ。
何やらやたらと忙しそうだ。
ノスフェラトゥの"H.E.L"KAISER.Draculは水瓶座だ。

30v_2Draculeaの大きな特徴は2人のバッキング・ボーカルズを擁していること。
下手に陣取るのは射手座のYUTAH。

40v_2対する上手のバッキング・ボーカルズを担当するのは天秤座のAAYA。
ちなみに英語では「vocal」という言葉はパートを表す名称で、たとえ1人でも「vocals」と複数形にするのが普通だ。

50v_2蟹座のベーシストはブロンズの車騎王、MASAKI。

60vギター・パートも2人。
山羊座のYUTAROは「紅の星騎士」。

70v対して双子座のSINは「白の月騎士」だ。

80v_2キーボーズは乙女座の銀の錬金術師、TAITO。

90vドラムスは2バンド掛け持ちで登板した「ローズの竜騎士」…YOSUKE。
おつかれさまです。

100v_21曲目は「星座XIII BIBLE BLACK 暗黒聖書」。
なるほど「暗黒聖書」か…40年前、中学生の頃「星無き暗黒聖書」に夢中になったナァ。
今でもそういう人は多いんじゃないかしら?

110Kellyさんの時とは異なる雰囲気で一気に会場をDraculeaの空気に変えてしまうKEISERさん。

120v_2そのKEISERさんを完璧にサポートするバック陣とのコンビネーションが素晴らしい。
見てすぐにわかる。

130前述した通り、Drasuleaのレパートリーは星座にちなんだ曲ばかり。
私は占星術にはまったく詳しくないが、世の中星座をモチーフにした事物がナント多いことよ…となると、いちいち何か余計なことをくっつけたくなるのがマーブロ流。
特に音楽の分野は星座がらみのネタが豊富なんだよね。
今日はチョットそんなところをイジらせて頂きたい。
  
3曲目は「Taurus♉牡牛座 | Undead Minotaurus / アンデッド・ミノタウロス」。
ミノタウロスはギリシャ神話に登場する、頭が牛で身体が人間の格好をした怪物。
牛の頭なんて重いモノが乗っかってたら肩コリ間違いないぞ~。
あ、でも西洋人って日本人とは骨格が違っていて肩コリしないんだってね。うらやましい。
で、ミノタウロスは日本にもいるということはいつかも書いたことがあるよね?
また書いちゃおう。
「~の件」の「件」と言う字は「にんべん」に「牛」って書くでしょ?この字は「けん」の他に「くだん」と読むことは皆さんもご存知の通り。
日本のミノタウロスはその字の通り「くだん」という妖怪だ。
「くだん」は元々、頭が人間で身体が牛の格好をした妖怪がいるとされていた。
それが次第に上下が逆さになって、「くだん」はミノタウロスのように頭が牛で身体が人間という説が定着した。
どちらが好みかは人によって分かれるところだが、この「くだん」は災厄を寄せ付けないという不思議な力を持っているいう言い伝えがあった。
まさに「アンデッド・ミノタウロス」。
だから第二次世界大戦中も、あたり一面焼け野原になったにも関わらず奇跡的に空襲から逃れた家は「アソコには『くだん』がいるんじゃないか?」などということがまことしやかに言われたらしい。
私は「くだん」のことを中学生の時に呼んだ小松左京の「くだんのはは」という短編で知った。結構ショックを受けたな。
当時『日本沈没』とかで小松左京が流行っていたんだよね。
もちろんこのタイトルの出自は二葉百合子のアレ。
後から知って秀逸なアイデアだと思った。
小松左京って、確か京都大学のイタリア文学科を出てるんだよね。
「イタリア文学」なんて相当珍しい。ダンテとかボッカチオとかを学んでいたのかナァ?
 
このDraculeaの曲はとてもドラマチックなメロディが印象的だ。

140v_2バリバリ弾きまくるYUTAROさんとの絡みが絵になるね~。

1503曲目は「ARIES♈牡羊座 | Armor The Curse of War / 呪いのアーマー」。
ハードなドライビング・パートからジックリと歌い上げていくパートのコントラストが美しい。

160KEISERさんの力唱が聴きどころの!「LEO♌獅子座 | The Berserker Load / 野獣の王冠」。
「♪Fire~!」で盛り上がる!
「berserker」は「狂暴な」を意味する「berserk」の動作主名詞で「戦場で狂暴になり無敵の強さを示した戦士、狂暴な人」のこと。
ザック・ワイルドのニックネームは「Berserk」だったよね?

180_2声楽の人たちが自分のノドを「楽器」と呼ぶように、やっぱり「声」は最高の楽器だからして、Three Dog Nightじゃないけど、トリプル・ボーカルズなんてのはサウンドが大変ゴージャスになりますな。

190v神社の狛犬のように、こうして舞台の左右に2人の歌い手が陣取っている見た目も立派なのだ。

170v「CANSER♋蟹座 | Sheherazade / 戦慄のシェヘラザード」はこの手のチームにしては珍しい6/8のリズム。
ん~、聴かせどころが多いぞ!
「シェエラザード」と来ればリムスキー・コルサコフをイジると思ったでしょう?
いいえ、詳しくないことは書きません。

200vこの日、比較的バッキングのパートを中心にプレイしたSHINくん。
SHINくんとは結構前からの知り合いで、楽屋に顔を出した瞬間に声をかけてくれた。うれしかった。
シンプルなチャイナ服がかえって目立ってていいぞ!

210_2反対にリード・プレイをふんだんに聴かせてくれたのがYUTAROさん。
ア・カペラのギター・ソロを披露。
Marshall JVM410Hを使用。

230v_2YUTAROさんはJVMを使ったことがないとのことで、当日のリハーサル前に電話で使い方を説明したのだが、もう一発でJVMのキモを掴んで素晴らしいサウンドを聴かせてくれた。

240v_2反対に、このことはJVMの使い方が見た目より格段にシンプルで使いやすいということの証明でもある。

Jvm410h_2 イヤ~、弾くわ弾くわ。
まさに炎のようなシュレッディング!

250vそして、ドラム・ソロ。

260v_2BLIND FAITHの熱演があったのがウソのようなパワーみなぎるプレイ!

270v電光石火で四肢を繰り出す!

280v_2このパートだけで壮大なストーリーが成立しているかのような劇的な展開だった!

290KEISERさんが衣装を変えて登場。
曲は「LIBRA♎天秤座 | Elysion / エリシオン」。
「エリシオン」とはギリシャ神話に登場する楽園の名前だ。
勇猛果敢な曲調が気持ちよい!

300_2語学力は別にしてアメリカ人との会話で困ることのひとつに度量衡がある。
ヤード・ポンド法ってヤツ。
マイルぐらいはまだいいんだけど、インチとかポンドとか、ついでにファーレンハイトとか、本当にわからん。
前にも書いたけど、ヤードポンド法を採用している国は、チョット前まではアメリカとリベリアとミャンマーだけだったが、そのリベリアもメトリックに移行、ミャンマーは現在混在しているそうだ。
さぁさぁ、どうするアメリカ!
ヤードポンド法を止めろ!
でもね、メトリックを採用しているイギリスもところどころ混在していて、特にナゼか人の体重については「ストーン」という単位を使うんだよね。
1ストーンは14ポンド、イコール6.35kgだって。
私、最近1ストーンとチョット体重を落として現在11と1/2ストーンになった!
それで、このポンド。
英語の発音では「パウンド」ね。プロレスの選手紹介の時はナゼか「パウンド」って言うね。
コレは普通「Lb.」と表記する。
「Pound」なのに「L」と「b」と「.」…ヘンだと思わない?
例えば下の1976年のラサーン・ローランド・カークのアルバム。
大大大スキで、学生の頃毎日聴いていた。
このアルバム、『天才ローランド・カークの復活』というアジもソッケもない邦題が付いていたが、原題は『The Return of the 5000Lb. Man』という。つまり「5000ポンド男の帰還」。
2tはないにしても、ラサーンは実際太っていたからね。
ナゼ「Lb.」が「ポンド」を表すかというと、元は天秤座から来ているのだそうだ。
天秤座のシンボルって「はかり」でしょ。
「Lb.」というのは「Libra pondo」を省略した表記なのだそうだ。
つまり、ラテン語で「libra」は「はかり」を意味し、「pondo」は天秤ばかりの一方に乗せる「分銅」を意味する。
「.」は「省略しています」という印。コレは英語も同じ。
こういうことを知るのは実に楽しい!
 
さて、このアルバム、ジェフ・ベックでおなじみの「Goodbye Pork Pie Hat(ラサーンは作曲者のチャールズ・ミンガスのコンボに在籍していた)」やコルトレーンの「Giant Steps」、「There Will Never Be Another You」や「Sweet Georgia Brown」といったスタンダード。さらにはミニー・リパートンの「Lovin' You」までバラエティに富んだ曲を取り上げているのね。
ラサーンは生まれた時は普通に視力を持っていたが、看護婦のミスで目に何かの薬品が入ってしまい不幸にも失明してしまった。
その後、独創性あふれる天才的な演奏で名声を得るが、脳卒中で倒れてしまい半身不随になってしまった。
それにも変わらず不屈の闘志で作り上げたアルバムがコレ。
だから「The Return」なワケ。実に感動的なアルバムなのです。
ロック・ファンにもおススメ。

Lb もうひとつ天秤座で脱線させて!
今度は1979年のフランク・ザッパのロック史上最高峰の名盤『Sheik Yerbouti』に収録されている「Dancin' Fool」という名曲から。
当時のディスコ・ムーブメントを揶揄した曲で、最後の方にディスコでナンパをするシーンが出て来る。
こんな感じ。

Hey darlin', can I buy you a couple of drinks?
Lookin' for mister Goodbar? (Cutie sugar)
Here he is
Wait a minute, I've got it, you're an Italian (Cutie sugar)
Hu? You're jewish?
Oh, love you're nails (Cutie sugar)
You must be a Libra
You place or mine?
  
ネェ、彼女!ナンカおごらせてよ。
ミスター・グッドバーでも探してるの?(♪キューティ・シュガ~)
それならココにいるよ~。(美しい女教師が麻薬とセックスにおぼれていくという内容の1977年のアメリカ映画、『ミスター・グッドバーを探して』からの引用)
チョット待って、ハハンわかったぞ…君はイタリア系だね?(♪キューティ・シュガ~)
アレ、それともユダヤ系?
おお、爪がいいね~。(♪キューティ・シュガ~)
キミは天秤座に間違いないね。
キミのところへ行く?それともボクのところに来る?
 
コレの「天秤座」が意味するところは何だろう?
残念ながらわからないんだけど、きっと良くないことにキマってる。
それというのも、この「Cutie sugar」という合いの手のコーラスが空耳になっていて、「気にしな~い」という日本語に聴こえるの。
私なんかは面白がってアメリカ人の友達にルーツのことを訊いちゃうけど、ディスコくんだりで「イタリア系」だの「ユダヤ系」だの、こんなことしたら失礼にキマってるわね。
あ、私がアメリカ人にルーツを尋ねる時はチャンと許可を取ってから話していますからね。
だから「はいはい、気にしな~い!」という感じで、ザッパが本当に日本語でこの合いの手を入れたのでは?という噂がかつてあった。
絶対そうだと思う。
イヤ、そうであって欲しい。

Sb 雰囲気を変えて「Virgo♍乙女座 | The Scion of Paradise / 楽園の末裔」。310ブッ速い曲でシャウトしまくるKEISERさんはもちろんだが、こうしてジックリと歌い込むのKEISERさんもまたとても魅力的だ。

320ちなみにテナー・サックスの巨匠、ウェイン・ショーターの1964年の『Night Dreamer』というアルバムに「Virgo」という曲が収録されている。
ショーター本人が乙女座なのだそうだ。

Nd今回のセットリストには入っていなかったが、Draculeaには「PISCES♓魚座 | The Creater / クリエイター」という魚座の曲もある。
上の『Might Dreamer』とブルーノートつながりで言うと、アート・ブレーキ―にはドンズバで『PICES(ピスシス=魚座)』というアルバムがあるんよ。
お、そうだ、ここでのテナーはウェイン・ショーターだわ。

Pisもういっちょ、ジャズの星座アルバムを紹介しておきましょうか?
1974年にリリースされたジュリアン・キャノンボール・アダレイの『Love, Sex and the Zodiac』という作品。
ま、ジャズというよりファンクっていうのかな?
キャノンボールは最後の方はファンクになっちゃったからね。
このアルバムも「Leo:Rosebud(バラのつぼみ)」とか「Virgo:For Pam(パメラに)」などと、すべての星座それぞれにイメージされる言葉が与えられていて、それに基づいた妙な語りを含む曲に仕立てられている。
だから収録曲もイントロダクションを除いて12曲。
コレが泣きたくなるほどツライ…聴くのが。
今、この項を書くので仕方なく聴いているが、人生でこのアルバムを聴くのはコレで2回目。
1回目を聴いた後、おそらく死ぬまで聴くことはないと思っていた1枚をKEISERさんが引っ張り出してくれた!
世間の評価もすこぶる低いようなのでおススメしません。
救いは2人のピアニスト。
ひとりはハル・ギャルパー。
そして、もう1人は何とジョージ・デューク!
ジョージは昔キャノンボール・クインテットのレギュラー・ピアニストだったからね。

Love_sex_and_the_zodiac 1973年のローリング・ストーンズのアルバムで「Angie」が収録されていることで人気がある『Goat Heads Soup』ってのあるじゃない?
中学校2年の時に友達が買って回し聴きしてたんだよね。
アレって邦題が『山羊の頭のスープ』となっていて、アレ「やまひつじの頭のスープ」だと思ってたの。バカでしょう?
ヒッチコックにも『山羊座のもとに』という作品があるね。評判があまり良くないので見たことないけど。
原題はそのまんま『Under Capricorn』という。
Draculeaのショウも終盤に入って出て来たのがその山羊座。
TAITOさんの分厚いキーボーズ・サウンドに包まれた「Capricorn♑山羊座 | Legion / レギオン」。

S41a0803 コレまた壮大な曲調だった。

330_2ヘビーに「水瓶座♒️ AQUARIUS God the Chaos 混沌神の舞踏」。
340v随所でYUTAROくんのシュレッディングがフィーチュアされたが、KEISERさんとのコンビネーションは最後まで完璧だったね。

350水瓶座といえば、「アクエリアス」。
「アクエリアス」といえばフィフス・ディメンション。
1969年のこの大ヒット曲を印象的に使った映画があった。
スティーブ・マーチンとゴールディ・ホーンの『アウト・オブ・タウナーズ』という1999年のコメディ。
ゴールディ・ホーンが最高にお茶目でカワイイの。
この人、ものスゴイ良家の出で、ひいおじいさんかナンカの名前がアメリカの独立宣言文の中に入っているらしい。
何の予備知識もなくレンタル・ビデオで借りて来て観たんだけど面白かった。
でも見初めてすぐに気がついた。
「アレ?コレどこかで観たことがあるぞ!」って。
それで思い出したのが…。

Outoftownersmp ジャック・レモンとサンディ・デニスの『おかしな夫婦』という1970年の作品。
なるほど、原題を調べてみると「The Out-of-Towners」と同じ。
私はこっちの方が好きかな?
でも両方面白いよ。
ナゼなら脚本がニール・サイモンだから!
ちなみに、オリジナルの方の音楽を担当しているのはクインシー・ジョーンズです。
この頃クインシーはこんな仕事をたくさんしていたんだろうね。
さらにちなみに…クインシー・ジョーンズについて皆さんはどうお思いか存じ上げませんが、元々はトランぺッターでカウント・ベイシー・オーケストラにいた人ですからね。
ナンであんなんなっちゃったんだろうね?

Oft 最後を締めくくったのは「射手座♐️ Sagittarius Celeritas Chiron 光速のキローン」。
「キローン」は日本では「ケイロン」ともされるようだが、ギリシャ神話に登場する半人半馬の怪物。
ケンタウロス族の賢者なのだそうだ。
「ケンタウロス」は英語では「センター」と発音するからね。要注意。

360vタイトル通り、急速調のドライビング・チューン!
イケイケ~!

370最後の最後までド派手に叩きまくったYosukeくん!
お見事~!

390歌にMCにDraculea独特の世界を構築した"H.E.L"KAISER.Draculさん。
大熱演の連続に大きな歓声が浴びせられた。

380v_2こうして二人の魔王が出会い、神々の世界が終わった…。
 
ところで、冒頭に戻って「What's your sign?」と訊かれたらどう答えるか?
私は蠍座なので、「Scorpio」を例に採ると、「I'm a Scorpio」と言う。
コレ、不定冠詞の「a」を入れるところがミソ。
たくさん蠍座の人がいるウチのひとり…という感覚なのかな?
ザッパの「You must be a Libra」もそうなってるでしょ?
アレ?ところで蠍座の曲って演らなかったじゃん?!
次回よろしくお願いしま~す。
  
Draculeaの詳しい情報はコチラ⇒Draculea Official Web Site

400

200  
(一部敬称略 2018年3月11日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2018年5月17日 (木)

RagnarøkKr 神々の黄昏 <前編>~ Kelly SIMONZ's BLIND FAITH

 
今日お届けするのは、3月に開催された『Ragnarøkkr 神々の黄昏』というイベント。
「神々の黄昏」とくれば。どうしたってワーグナーの『ニーベルングの指環』ですな?
ワーグナーは聴かないな~。どうやって接すれば良いのかがサッパリわからない。
でも、ヒトラーもそうであったようにワーグナーには狂信的なファンが世界中にいて、そういう人たちを指す特別な言葉がある。
「ワグネリアン」…という。
カッコいいね~。
「エリントニアン」なんてのもある。
コレはデューク・エリントン楽団のメンバーを指す言葉。
エリントンのオーケストラのメンバーであることはそれだけ名誉あることなのだ。
以前もチョコっと書いたけど、ジャズ・ギタリストで松坂慶子さんのご主人である高内春彦(ハル)さんの著書によれば、アメリカの音楽はすべて、今も昔もデューク・エリントンでできているのだそうだ。
実は雑誌の取材で、私は過去に何度かハルさんとご一緒したことがある。
仕事柄、私もたくさんのギターの達人にお会いするけど、ハルさんの演奏には舌を巻いた。
ジョー・サトリアー二とか、ハルさんとか、「本当にギターのウマい人」とはああ方々を指すのだろう…と思わざるを得ない。
まるで息を吸うようにギターを自然に弾き、その場で「自分だけの音楽」が成立してしまう…という感じ。
で、ハルさん、Marshallがお好きなんですよ。
それで色々とお話を伺うと、とにかく優しい口調で、信じられないぐらい何でも上手に説明してくださる。
ニューヨークの黒人がハルさんにブルースを習いに来るというぐらいで、話の何しろ説得力が凄まじい。
そんなハルさんがジャズの歴史という音楽の歴史を俯瞰した一冊がコレ。
ジャズ理論についても詳しく言及していらっしゃってすこぶる面白い。
また表紙がいいね、『Somethin' Else』で。
ジャズ・ファンに限らず、音楽ファンの皆さんにはいつか読んで頂きたい一編だ。

Hb 久しぶりにMarshall Blogを更新したもんで、いきなり思いっきり脱線してしまった。
で、この「神々の黄昏」の原語が「Ragnarøkkr(ラグナロク)」という言葉。
ミュージシャンなら気になるよネェ…「ø」が。
「Aø」なんて、ポコッと大文字のアルファベットの隣にくっ付けてやれば、Am7の5度が半音下がっちゃう。
いわゆる「ハーフ・ディミニッシュ」ね。「Am7-5」とか「Am7b5」とも書くけど、ジャズの連中はツラりと「Aø」って記す。
もちろん、「Ragnarøkkr」の場合はそんなことはゼンゼン関係なくて、コレはスカンジナビアの方で使われる「o」と「e」を合わせた文字。「oe」と発音するようだ。
スウェーデンに「Niels-Henning Ørsted Pedersen」という有名なベーシストがいた(2005年死去)。「ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン」とカタカナでは表記されるが、きっと真ん中の「エルステッド」は「オェルステッド」と発音するのが正しんだろうね。
ちなみにぺデルセンはベルギー人のフィリップ・キャサリンというギタリストと組んでSteeple Chaseというスウェーデンのレーベルから何枚かのアルバムを出しているけどカッコいいよ。
このギタリスト、レスポール・カスタムでガンガンとジャズを弾いちゃう。
ロック・ファンにわかりやすく言えば、オランダのFocusのヤン・アッカーマンの後任で、『Focus Con Proby』というアルバムに参加している。
Focusファンには冷遇されているアルバムだけど、私は好き。
ちなみにこのアルバムでドラムスを担当しているのは、Journeyに参加する前のスティーヴ・スミス。
それと、キャサリンは1975年に2度目のFocusの来日公演に参加している。モノの本によるとエラく評判が悪かったようだけど、私は観たかったな~。
大スキなギタリストで、学生の頃この人が参加しているアルバムを探して歩いたものです。

1_fcpで、スカンジナビアの古語で「神々の運命」を意味する言葉「Ragnarøk」は、北欧の神話で「終末の日」や「世界の滅亡」を表すのだそうだ。
また、13世紀のアイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンという人が著した『エッダ』という詩の教本や9~13世紀の『古エッダ』と呼ばれる歌謡集では「Ragnarøkkr」と呼ばれ、「神々の黄昏」と訳される。
ワーグナーはコレを「Götterdämmerung (読めない!)」というドイツ語に訳して『ニーベルングの指環』の最終章のタイトルとした。
だから、日本語でも「Ragnarøkkr」には「神々の黄昏」という訳語が当てられるのだそうだ。
ブリッジ通訳みたいな感じだね。
  
そんな『Ragnarøkkr』を冠したダブル・ヘッドライナー。
出演はDraculeaとKelly SIMONZ's BLIND FAITH。
「二人の魔王が出会う時、神々の世界は、終わる。」…まず最初の魔王にお出まし頂こう!

10v最近作『Overture of Destruction』のオープナー「Overture」でショウはスタートする。
 
Kelly SIMONZ

20vKAZ

30vYosuke Yamada

40vKellyさんのホーム、東京キネマ倶楽部のサブ・ステージに現れたYAMA-Bが3人に加わる。

50v曲はアルバム通りの進行で、タイトル・チューンの「Road to Destruction」。

601曲目からトップにギアを入れてブッ飛ばすKellyさん!

70中間のバロッキッシュなキメがカッコいい。
そのパートからつなぐギター・ソロ。CDではまさに鬼気迫る演奏を聴かせてくれる。
もちろんライブではそのCDのプレイを上回る激演となる!

80vキレ味鋭いKellyさんのリフでスタートするのは「Road To Ruin」。
「Road to」シリーズ。
やっぱりこういうのはMarshallのサウンドじゃないとダメね。

90_rtrYosukeくんのバスドラムがドコドコと迫りくる!

100vメロディアスなサビでYAMA-Bさんの声が会場に響きわたる。

110vギアはトップに入れたまま。
ストレートなエイト・ビートに乗って思いっきりアクセルをベタ踏み!

120vさて、ココでマーブロ的には避けて通れないのが「Road to」シリーズでしょう。
コレは1940年代にビング・クロスビー、ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアという人気スターがレギュラーで出演したハリウッドのコメディ映画シリーズ。
日本では「Road to」が「珍道中」と翻訳されてやはり大きな人気を博した。
下はそのウチの4作品、『モロッコ珍道中』、『アラスカ珍道中』、『南米珍道中』、『バリ島珍道中』。
戦中の映画ですよ。
日本人がヘロヘロになっている時にアメリカ人は『珍道中』を観てハラを抱えて笑ってたワケ。
一方、ニューヨークではビ・バップのムーブメントが隆盛を極め、「モダン・ジャズ」が誕生した頃。
それだもん。アメリカなんかに勝てるワケないよ。
とにかく、映画や音楽に関しては30年代、40年代、50年代とアメリカは一番いい時代を過ごした。
さすがに私も数本しか観ていないが、やっぱり面白いよね。
マルクス兄弟なんかもそうだけど、「お笑い」のオリジナルネタが山ほど詰まっている。
ちなみにQueenの『オペラ座の夜(A Night at the Opera:映画のタイトルは'オペラは踊る')』と『華麗なるレース(A Day at the Races:映画は'マルクス一番乗り')』の原題はそのマルクス兄弟の映画のタイトルをそのまま頂いている。

130v

140vちなみにボブ・ホープはジム・マーシャルが熱心に活動していた「ウォーター・ラッツ」という芸能関係者が運営する慈善団体の会長を務めていたことがあり、ジムはそのことを何度か私に話してくれた。
当然、コチラもボブ・ホープといえば「Roat to」シリーズと知っているので、そのあたりの話をしたことがあった。
ちなみにブライアン・メイやリック・ウェイクマンもそのウォーター・ラッツの会員だ…ということはもう何度も書いている…それを知ってて書いていますのでご安心ください。

150v

160vもう一発!
前作『At the Gates of a New World』から「Bound For Glory」。

170_bfg快調に飛ばすKellyさん。
とても気持ちがよさそうだ。
いつかの「怒り」をテーマにした新宿の時とはゼンゼン表情が違うもん。

180KAZさんが送り出す低域が急速調に輪をかける。
ベース・アンプはもちろんEDEN。
ヘッドがWT600、キャビネットはD410XSTだ。

190この曲も中間部に設けられたバロッキッシュなキメが魅力。
どうしてもどうしても、バロック音楽って聴けないんだけど、Kellyさんのならいいな。
昔、イギリスの古楽とロックを融合したGryphonっていうバンドがいてね、なかなかヨカッタのよ。200ノリノリのKellyさん…曲よりも高速でスケールの大きな音符を叩き出す!

210『Overture of Destruction』から「Regeneration」。

0r4a4826 この曲のポイントはナント言っても勇ましいサビのメロディでしょう。
1回聴いたら忘れない。
それこそワーグナーの楽曲に出てきそうだ。
あ、Marshall Blogでは「楽曲」という言葉はクラシックにしか適用しません。
広辞苑では「楽曲」という言葉を「音楽の曲」と説いてはいるが、その後に「声楽曲・器楽曲・室内楽曲・管弦楽曲などの総称」としている。
ロックやジャズには「曲」という言葉を使うのが適当だと私は強く考えるのであ~る。
「ワルキューレ」とJ-POPの曲を並列で「楽曲」と呼んでいるのをワーグナーが知ったらアタマから湯気を出して怒るって!

220v_rgYosukeくんはこの日、両バンドを通じて出ずっぱりだったのだが、エネルギーの配分など一切考慮しない激演ぶりを見せた。

230vKellyさんがマイクを握る「I Am Your Judgement Day」…実際には握っていないけど。

250_ijd70年代ブリティッシュ・ロック風のサウンドが好き。
この曲も最近はスッカリKellyさんのステージでは定番になったね。

260vさて、Kellyさんのステージの中盤。
ココがもスゴかった。
怒涛のインスト3連チャンだ~!

270_opまずは「Opus#1」。

280vKellyさんのテーマ・ソング的存在?
「やっぱコレっしょ!」感がスゴイ。325猛烈な密度のソロ。
息をつくヒマなど与えはしない。

330KAZさんとのイキもいつも通りピッタリだ!

290vYousukeさんがハジキ出す3連から始まるのは「The Wrath Of GAIA~Suite NO.1」。
「wrath(ラス)」というのは「激怒」という意味。

310_wジョン・スタインベックがピューリッツァー賞を獲った「怒りの葡萄」の原題は「The Grapes of Wrath」という。ちなみにスタインベックはこの作品を対象にして、発表から23年後にノーベル文学賞をもらった。
私は原作も読んだし、ジョン・フォードの映画も観たけど、イヤな話でね~、アレ。
こっちはスカッと、そしてどこまでもヘヴィにKellyミュージックが鳴り響く!

320vさらに~、インスト三段活用の最終段階は「Opus#3」。
『Overture of Destruction』収録のシンフォニック・インスト・ナンバー。

340_op3同じ「Opus」でもこの曲はクラシックのモチーフをジックリ煮込んだようなやり方。
そうだな…モーツアルトの25番の第1楽章の第1主題みたいなイメージかしらん?
「ナニ、クラシックを引き合いに出してカッコつけてんだよ、マーブロは!」なんて言われそうですな。
その通りです。でもクラシックはすごく好き…もっとも普段はアマデウスなんて聴かないけどね。
でも、ハッと「交響曲第25番」がアタマに浮かんだのだ。

350vKAZさんだから平然と弾いているように見えるけど、このコーナーはかなりガッツが必要だったハズだ。

360そして、YAMA-Bさんが戻ってKellyさんのステージは最終楽章を迎える。
「Journey To The Gates」から「At The Gates Of A New World」へ。

370_gnw前作『At The Gates Of A New World』の冒頭の再現だ。

380v火の玉のようなスピード・チューン。

390v指板を駆け巡るKellyさんの指!
しかしKellyさんの手自体はふっくら、やわらか、しなやかだ!

400vさらに「N.W.O」!

440「コレでもか!」と押し込んでくる音の洪水にファンはノックダウン!

450「ココでボクの洗礼を受けなければならない人がいます…」
「洗礼」って…!
サブ・ステージから姿を現したのは、"H.E.L"KAISER.Dracul!
この後に登場するDraculeaの魔王だ。

470v曲はKellyさんのリード・チューンのひとつ「Now Your Turn」。

480魔王の共演…イヤ饗宴、イヤ狂炎!

490Kellyさんのデモーニッシュなギターと…

500vKAISELさんのサタニックな雰囲気が相性バツグン!

520 Kellyさんのソロもトコトンきまって…

510こんな感じで終了。
イヤ~、締めて1時間、かなり密度の濃いステージだった!

530vさて、Kellyさん、次はトモ藤田さんとの共演。イヤ、競演か。
以前、『TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY』と題してココ東京キネマ倶楽部にもご登場頂き、Marshall Blogでレポートしているが、今回は京都と大阪での公演だ。
そちらのエリアの方はゼヒ!

以前の記事はコチラ ↓  ↓  ↓
Kelly SIMONZ~TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016 <前編>
Kelly SIMONZ~TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016 <後編>
Tomo & Kelly Guitar Academy 2015 <前編>
Tomo & Kelly Guitar Academy 2015 <後編>

540vKelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

550<後編>につづく
 

200_2 
(一部敬称略 2018年3月11日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2018年5月 8日 (火)

LOUDNESS World Tour 2018~RISE TO GLORY <後編>

 

アッという間にショウも後半に入る。
二井原さんがステージから降りて舞台に乗っているのは3人…10高崎晃

20_2山下昌良…

30v演奏しているのは新作『RISE TO GLORY』のインスト曲「Kama Sutra」。
曲のタイトルに「ドキッ!」だけど、実はアルバムの中でも特にナマで聴いてみたかった曲のひとつ。
期待通りメッチャかっこいい!好きだわ~。

40vCDではドラム・ソロがフェイドアウトして曲は終わるが、ナマは違う。
ココからドラム・ソロが始まった!50_2今度はステージにただひとり…。
病気療養中の鈴木"あんぱん"政行に代わってLOUDNESSをドライブさせた西田竜一のドラム・ソロ!

60v手でシンバルを叩き…

70観客をアオり…

S41a0746 持ちうるエネルギーのすべてを発散するかのような充実のドラム・ソロだった!

80_2二井原さんが戻って「Ghetto Machine」。
「Ghetto Machine」が出るとは思わなんだ。

90_gm高崎さんはギターを「Burned Natural」に持ち替え。

100v_2人気投票では17位を獲得し、『SAMSARA FLIGHT』の「FAN'S BEST SELECTION」に収録された曲。
二井原さんの歌う「Ghetto Machine」も好き。

110v_2高崎さんが舞台の中央に歩み出てお立ち台に上がる!

120v_2長尺のソロ。
どんなに長いソロでも無駄なフレーズが出て来ることは決してない。
すべてのフレーズが「高崎晃」だ!

130_2さらに「Black Widow」。

150_bwコレもカッコいいリフを持つ曲だ。
こうしたリフを持った曲がまたジャンジャン出て来る世の中になって欲しいナァ。
だって、「リフ曲」というスタイルのはロックしかできない大きな特権じゃん!
パンク/ニューウェイブ以降、ジャンジャカとコードをかき鳴らすスタイルの曲ばかりになってしまったけど、それならフォークにもできる。
「リフ」だよ、ロックは「リフ」。
そして「リフ」の主役はギター。
そのギターを鳴らすのはMarshallと相場がキマってる。
ロックはコレで決まり…至って簡単な方程式だ。

130vココで二井原さんが「神戸の天才的なドラマーです!」とあらためてRYUさんを紹介した。
「実はこのツアーが始まる2週間前にあんぱんさんのことがあって、ドラムを叩いてくれる人がいないんですよ!
1週間で20曲。LOUDNESSの曲はムズカシイですからね。
それで『オレたちを助けるつもりでやってくれないか?』と西田くんに電話で打診したんですわ。
そしたら『オス!やらせていただきます!』と言ってくれてツアーに参加してくれたんです!」

165RYUさん、いい顔!
170v_2「皆さんもご存知の通り、あんぱんが脳梗塞で倒れました。命に別状はなく、身体もだいぶ動くようになって、スティックを持って叩けるようになって来ました!」
二井原さんが手にしているのは各地のファンからの寄せ書き。

175v「コレが6枚目です。1枚ずつあんぱんにあげるたびに号泣ですわ!ああ見えても涙モロいですからね!」
そして、ヨーロッパ・ツアーと9月21日のZEPP DIVER CITYの情報が告知された。

1761987年の『Hurricane Eyes』から「This Lonely Heart」。

180v_lh後半になってますます冴えわたる高崎さんのギター。
それにしても素晴らしいサウンドだ。

190v_2さらに「In the Mirror」でたたみかける!

200膨大なレパートリーを誇るLOUDNESSの中でもひときわ人気の高い曲だけあって、「きっと演るだろう」…とわかっちゃいるけどテンションが上がるね。

250いよいよ本編最後!
「Crazy Doctor」で4人が観客席にのしかかる!
幸せの予定調和だ。

S41a0781

210

220_2

230v_2今日は前半が新曲、後半がおなじみの曲という、言ってみれば2部構成のようなセットリストが組まれたことになる。
どっちもいいね。
私は『METAL MAD』も『THE SUN WILL』も、新しいLOUDNESSが好きでしてね。
だって、こうした伝統的なハード・ロックの新しいネタなんて他で聴けないじゃない。
しかもLOUDNESSだからね。
違うか…LOUDNESSだから楽しみなのか。
どんな曲が飛び出してくるか、常に新作を楽しみにしている1人なのだ。
そして、いつも思うのは「音楽って『曲』だナァ」ということ。
子供の頃は速弾きだけで夢中になっていたけど、速弾きはただの音楽を作るための手段に過ぎない。
やっぱり音楽なんだからまず「曲」がよくなければダメだよね。
あと「音」。
楽器の別を問わず「音」や歌い手の「声」が悪ければせっかくの名曲も楽しむことはムズカシイ。
LOUDNESSにはその両方があって余りある。

240イヤ~、もうこれ以上盛り上がるのはムリ!っていうぐらいに大興奮の本編だった。260_2アンコールは今日2回目のドラム・ソロから…。
でもRYUさんじゃないよ!

270Akira Takasaki on Drums!

S41a0923 高崎さんのドラム・ソロは幾度となく拝見してるけど、密度の濃い、味のあるソロなんだよね~。

280v_2今日もビシっとキメてくれました。
スティックを投げて…

290v本職に戻る。
ギターは「Rising Sun」…テンションがまた一段と上がるというモノ。
ッしゃ~、このリフ!
「LOUDNESS」だ!

300v_2二井原さんはあんぱんさんの「I WILL BE BACK!!」タオルを携えての登場!

305vまだまだ続く人気曲に客席は大熱狂の様相を示す。
そして、それにガップリと組み合う4人!

310_ld

320v

330

340アンコールの2曲目。
これが最後の曲。

346コンサートの締めくくりではおなじみの「S.D.I」だ!

350_sd規格外の巨大機関車が全速力で突っ走っていくかのようなド迫力!
356

355

360そして、今日はコレで見納めの高崎さんのソロ。
もっと見たい~!

370vそしてクライマックスからの~

380エンディング!

400私のカメラ~!
重いでしょう~?
二井原さん、いつも最後に自分の携帯で客席を撮影しているからね。

410イヤ~、とにかくトンカツと天ぷらと焼肉とすき焼きを一辺に食べたかのような「これでもか!」のコッテリコンサート。
大満足です。
9月のDIVER CITYが待ち遠しい!

420それまで『RISE TO GLORY -8118-』を聴いてガマンしよう。
好評発売中!

440cdLOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

430  

200 
(一部敬称略 2018年3月22日 ZEPP TOKYOにて撮影)

2018年5月 7日 (月)

LOUDNESS World Tour 2018~RISE TO GLORY <前編>

本年1月にLOUDNESSが前作『THE SUN WILL RISE AGAIN』から約4年ぶりに満を持してリリースした『RISE TO GLORY -8118-』。
昨年末にEXシアターで発表した通り、その新作を引っ提げてのツアーが催され、東京公演にお邪魔してきた。
アルバムがまだリリースされていなかった前回のステージでもリード・チューンを1曲披露していて、アルバムへの期待が募る一方だった。
その後アルバムがリリースされ全貌を知った時、当然「ナマで聴いてみたい!」という欲望と期待が高まらない方がおかしいワケで、首を長くしてその日を待ちわびていた。
そして、いよいよその時が到来したのだ!

10cd会場は勝手知ったるZEPP TOKYO。
ロビーには夥しい数の祝い花。

20いつものように「樋口宗孝がん研究基金」のスタンドも設置されていた。

30そして、今回目を惹いたのがこの寄せ書き。

60このツアーの1ヶ月前、2月の初旬に脳梗塞で入院したドラマー、鈴木"あんぱん"政行を励ますメッセージ。

40一日も早い復帰を願って、あんぱんさんへに応援の言葉を送るファンが後を絶たない。

50「I WILL BE BACK!!」というあんぱんさんのメッセージが入ったタオルも注目を集めていた。

70v開演と時間となり、客電が落ちる。
ステージには様々な色で照らし出される「LOUDNESS」ロゴ。
場内に満ち溢れるオープニングのSEはアルバム冒頭の「8118」だ。
コレは否が応でも興奮しちゃうよね~!

75そして、メンバーがステージに現れ、ショウが始まった!
オープニングはアルバムと同じ流れで「Soul on Fire」。

80二井原実

90v高崎晃

100v山下昌良

150vあんぱんさんに代わってLOUDNESSのドラム・スローンに座ったのは西田竜一!

160v「Soul on Fire」が昨年末のステージでも演奏された曲だ。

170vこの迫りくる疾走感!
タマらんわ~。

180そして高崎さんのソロ。
一段と歓声が高まる!
それにしてもいい音だにゃ~。
このグリーンのギターは「お初」かな?

190v高崎さんの本日の愛器のラインナップ。

110vバックラインはいつもの世界の「高崎セット」。

120v

130今回の足元のようす。

140続けて「I'm Still Alive」。

200_isaちょっとファンキーなイントロを経て曲は爆発。
RYUさんの切れ味鋭いドラミングが小気味よい。

220言いたいことだけを言って、決してムダぐちをきかないソロ。
この曲、アルバムではフェイドアウトしてるんだけど、もちろんライブではピタリと着地を決めてくれた。

230v「Tokyo, say yeah!
お約束通り新しいアルバムを引っ提げて戻って来ましたよ!まさか、新しいアルバムを聴いていない人はいないよね?
聴いてきた人?」
客席を振り返ってみたら限りなく全員に近い人が手を上げてた!
「ウソはいかんよ、ウソは!今日は新曲もタップリやります。
歌えるものならウサ晴らしに歌って、楽しんで帰ってくださいよ~!」
イヤ、ウソではなくて、手を上げた人全員、すなわちこの時ZEPPにいた人ひとり残らずアルバムを聴いていたんじゃないかしら?
みんなLOUDNESSの新作を楽しみに待っていたんですよ、二井原さん!

240v_mcさらにアルバム通りに曲は進む。
典型的なハード・ロック・チューン「Go for Broke」。

250_gfbこういうストレートなハード・ロックを演ってビシっとさまになる日本のバンドってないんだよね。LOUDNESSはやっぱりどこを切っても洋楽の香りしかしない。
歌詞に出て来る「golden gate」ってナンのことだろう。

260予想を裏切ってポップに展開するこのギター・ソロ・パート。
でもチョットしか見せない…そこが実にウマい!

270v「誰が長渕やねん!『乾杯』歌うぞッ!」
二井原さんがアコギを手にしたのは「Until I See the Light」。
デューク・エリントン作のスタンダード・ソングに「I'll Beginning to See the Light」という陽気な曲があるが、「光を見る」まではヘヴィにカマす!

280v_uisl高崎さんもアコギをプレイ。
流麗にソロ・メロディを奏でる。

280vそしてエレクトリックに持ち替え、重厚なサウンドをお見舞いする。
この曲の泣きのソロもいいな~。
おいしいフレーズがテンコ盛りだ。

290客席も大層盛り上がって、この曲はすごくウケが良いようだった。

300v「どうもありがとう!楽しんでますか?
こうして新曲を人前で演奏するのはコレで5回目ぐらいなんですけど、だいぶ慣れて来ました。歌っていても楽しいです。
次の曲はアルバムのタイトル・チューンです」

310v_mcギターをRed Flameに持ち替えた高崎さん。

320もちろん曲は「Rise to Glory」…LOUDNESSのハード・ロック賛歌。

330v山下さんの地を這うような重厚な低音が気持ちいい~!

340vやっぱりいいナァ、こういうロックは。
今の若い人たちって、こうしたロックを聴かないままに人生を終わらせてしまうのだろうか?
いくら時代は変わるにしても、「ロック」が「ありがとう」や「がんばれ」を歌う音楽だと思ったままこの世を去って行くのだろうか?
そんなのモッタイない!

345「ロック」とひと口に言っても色々なスタイルがあるけれど、プログレッシブ・ロックの大ファンである私でも、最終的にはこうしたハード・ロックが最も「ロック」をイメージさせるんだよね。
この素晴らしい「ロック」のサウンドを何とか未来の世代にパスしていきたいものだ。

350「大丈夫ですか?ちょっぴりスピードアップしますか!」
ニューアルバムから「Massive Tornado」。

360_mt二井原さんの言葉通りガツンとヒートアップ!

365vドワ~!
まさに巨大な竜巻が迫りくるようなマッシヴなサウンド!

385「♪Massive Tornado」と連呼する二井原さんがすさまじい。
こういうところは「Blackstar Oblivion」をチョット連想させる…私にはね。
昨日ちょうどテレビでやっていたんだけど、よくサイズの大きな食べ物を指して「ボリューミー」とか言うでしょう?
ああいうの、ヤメてもらいたい。
そんな英単語はないよ。
「マッシヴ」って言えば、それだけで正しい英単語をひとつ覚えることができるのに!

380vコレね中間部がすこぶるカッコいいんだよ。
ギター・ソロのキメのパートね。
起承転結の「承」に当たるのかな?
少し落としてクレッシェンドしていってからのギター・ソロ~!

390まだまだ続く新作コーナー。
雰囲気が変わって「Rain」。
ドラムスのRYUさんは普段「Ra:IN」でも活躍中だ。

400_raどうしようもない絶望感あふれる歌詞と曲の雰囲気。
そして二井原さんの身体が張り裂けんばかりの熱唱!

410vこの曲のイントロってスゴイと思わない。
イントロが先にできたのか、曲の本体が先にできたのか、あるいは同時に作られたのかはわからないけど、チョット中華風なイントロ・フレーズとダークでヘヴィな曲本体をくっ付けるこのアイデア!
それが決してチグハグになってなくて、むしろこの曲はこのイントロでなければダメ…という感じすらして来る。
いつか菅沼孝三さんのソロ・アルバムに高崎さんが提供した曲がちょっとカントリー調のモノで、あまりにも意外な作風だったので、レコーディングにお邪魔した時ビックリしたことがあった。
でも、何をやっても「高崎さんの音楽」になっちゃうんだよね。
420vココで新作から離れてヒット・パレードのコーナー。
まずは「Crazy Night」

430_cnいつものLOUDNESSの3人に…。

440

445v

450vRYUさんが加わった「Crazy Night」。
やっぱり百戦錬磨のスキルフルなドラマーだけあって何の違和感もなし。
ナチュラル至極なプレイはさすが!

460vそして、「Let It Go」が続く。

465_lig「Crazy Night」は2位、「Let It Go」は12位にファンから選出された人気曲。
そりゃこのあたりは盛り上がるにキマってる!
485鮮やかなギター・ソロにひときわ大きな歓声が上がった。

480高崎さんのアルペジオから始まったのは…

490_ncm『THUNDER IN THE EAST』から「Never Change Your Mind」。

500とてつもなくスケールの大きなギター・ソロが会場の隅々にまで響き渡る!

0r4a7044 ココまでがショウの前半。

510LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

520<後編>につづく
 

200 
(一部敬称略 2018年3月22日 ZEPP TOKYOにて撮影)

2018年4月25日 (水)

THE FEB~Birthday Live <後編>

 
THE FEBのバースデイ・ライブ・レポートの<後編>はまずコレから。
見て!…当日、会場で限定販売された「考えは甘いけど、演奏はウマい」2月生まれの方々のサイン入りCD。
レアものです。

1_4img_6296さて、狂乱のギター・バトルから休憩をはさんで第2部がスタート。
雰囲気は一転。
ステージに上がったのは…

20Keiko Walker

30v松川純一郎

40v_2松川さんは赤いMarshall、ASTORIA CUSTOM。

45西本明

50v伊藤広規…左手薬指骨折中。

60vドラムスは満園英二。

70v_2Keikoさんのステージの1曲目は「Woodstock」。

80_wsロングヘアで、ウエスタン・ギターを提げて…メチャクチャ雰囲気ある~。
ジョニのナンバーはKeikoさんにピッタリな感じだね。

90v_2ハイ、ここでドカッと脱線させて頂きます。
覚悟してください。
「ケッ、どうせまた『ウッドストック』の話だろ…」と思うでしょう?
もう映画のウッドストックについては散々やったので今日はホンの少し登場させるだけ…でもないか。
映画の『ウッドストック』の最後でキャストを紹介するエンドロールのバックで使われたのがクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(以下、CSN)の「Woodstock」。
名盤の誉れ高い『Deja vu』に収録されている。
このアルバムのリリースは「1970年の3月」。
CsnCSNは「Suite:Judy Blue Eyes」で映画の中で思いっきりフィーチュアされているが、それだけではなく、「Long Time Gone」と「Woodstock」が冒頭と最後に使われた。
要するにあの映画はCSNで始まりCSNで締めくくっているのだ。
ものすごいヒイキじゃん?
ナニをどうしたって猛烈に印象に残るもんね。
「あの時代を最も象徴しているグループ」ということだったのだろうか?
それとも事務所の力か?
はたまたプロデューサーの公私混同か?
それにもかかわらず、ナゼか両方ともサウンドトラック盤に収録されなかった。
サウンドトラック・アルバムというのはフィルムに入っている音声のトラックを音盤化したものでしょう。
だから「サウンドトラック盤」という名称なのに『Woodstock』のサントラ盤は全くイカれていた。
40年の間に何百回聴いたかわからないけどね…へへへ。
だって「I Had a Dream」とか「Drug Store Truck Driver Man」とか「Volumteers」とか映画に出て来ないいい曲も入ってるから。
結局、ウッドストックでスミマセン…もうチョットやっていい?
この「I Had a Dream」ってジョン・セバスチャンの曲、Cmaj7→Amと来て、次のコードがわからなくてね~、VI7と来て「A7」かなんかかと思っていた。
でもシックリ来ない。
で、先日田川ヒロアキくんがウチに来た時に聴いてもらったら、初めて耳にした曲にもかかわらず、そしてギターにまったく触らず「ああ、ローコードのE分のA(A/E)ですね」と瞬時に答えやがんの!
私なんかコピーするだけでも大変なのにヤッパリ才能のある人はこんなこと朝飯前なワケだよね。
かわいそうに…我々アマチュアはコピー・バンドやって楽しんでいればいいんだけど、そういう才能がある人はそこから先が仕事だからね。
ゼロから何かを作り出すのが、アーティストの生業。
彼はこの「A/E」を聴いて、こう言った。
「こんなシンプルなコードをひとつ使っただけでこの『世界観』を作っちゃうんですからね…とてもマネできません」
興味のある方は聴いてみて!
元ラヴィン・スピーンフルのジョン・セバスチャンの「I Had a Dream」ね。
スタジオ版ではココに書いた意味はわからないでしょう。
『Woodstock』のサントラ盤でどうぞ。1_wsst_ 曲の「Woodstock」に戻って…上で示唆したように作曲はジョニ・ミッチェル。
彼女の3枚目のアルバム、『Ladies of the Canyon』に収録されている。
そして、このアルバムのリリースも『Deja Vu』と同じ「1970年の3月」。
ジョニはカナダ人なんだけど、ウッドストックに出てもいなければ、行きもしなかったらしい。
でも、この曲を書いた。
「♪神の子に会った どこに行くのかと尋ねると、彼は『ヤスガーの農場に行くんだ』と答えた」…という歌詞がすごく好き。
「(マックス・)ヤスガー」というのは、ウッドストックの会場となった農場の地主だ。
映画にも出演して「アーマファーマー(I'm a farmer)」と50万人の観客の前で挨拶をする。このシーンのモノマネが高校の時に友人の間でハヤった。
でも、実際にヤスガーの農場があったのは「ウッドストック」という地籍ではなく、「べセル」という場所だったのね。
で、ですね、このそれぞれのアルバムのリリースのタイミングを見てみる。
ジョニとCSNは同着の1970年3月。
映画の公開も1970年3月。
どういうことなんだろう?全部同時期。
もしかして映画の制作サイドが、「こういう映画を作るから『Woodstock』という曲を作ってください」…と予めジョニに頼んでいたのかな?
だとしたら、どうしてジョニ・ミッチェルだったんだろう?
ウッドストックが開催されたのはジョニのアルバムがリリースされるたった半年前なんだけど、映画の制作チームはジョニがそういう曲を作っていたことを知っていたのかしら?
また、ナンだってCSNにカバーさせたんだろう?
  
調べてみると、ジョニはウッドストックの1か月後にカリフォルニアのビッグサーというところで開催された「Celebration at Big Sur」というフェスティバルに出演し、どのアルバムよりも先にこの曲をそこで披露したのだそうだ。
それを映画のスタッフが見ていたのかとうかはわからない。
また副脱線させてください。
以前にも書いたけど好きな話なのでまた書いちゃう。
「風に吹かれて(Blowin' in the Wind)」をボブ・ディランより先に録音したいうフォーク界の大重鎮、ハッピー・トラウムから直接聞いた話。
ウッドストックの会場には映画に出て来るステージの他にもサブのステージがあって、元来ウッドストックの住人であるハッピーもそのサブの方のステージに出演することになっていた。
ところが結果的に出演しなかった。
イヤ、できなかったのだそうだ。
…というのはあまりの人で、家を出たのはいいけど、最終的にステージにたどり着くことができなかったのだそうだ。
ハッピーが日本に来ていた時にニューヨークのテロ事件が起こってしまって、彼はウッドストックに帰れなくなっちゃってね。
「シゲ、困った…」と連絡が入り、数日の間、彼と奥さんのジェーンの面倒をみたのは今となってはとてもいい思い出だ。
 
ところで、この『Ladies of the Canyon』というアルバム…いいよね~。
「Circle Game」が入っているのがうれしいんだけど、残念ながらこの曲はバフィ・セイント・メアリーのバージョンの方が断然好き。

Loc_cd「14歳の時の体験」どころじゃなくて、小学生の時にラジオで聴いて「なんていい曲なんだ!」と大感動したんだよね。
肝心の「いちご白書」は1回は観てると思うんだけどサッパリ覚えていない。
ユーミンじゃありませんよ~。『いちご白書(Strawberry Statement)』という映画があったんですよ~。
その主題歌が「Circle Game」だった。
でも、バフィの歌は子供ながらに「ヘッタやな~」と思った。
あの「ちりめんビブラート」があまりにも奇異だったからだ。今ならロジャー・チャップマンだって平気なんだけど…。
 
久しぶりに聴いてみた。
泣けた…。
歌詞がいいんだ。
チョットやってみると、
そして、季節はめぐりめぐる 
色のついた仔馬が上ったり、下ったり(←意味わからん。ジョニの有名な曲、「カヨーリ(Coyote)」の意味もわからなかった)
我々は『時』という回転木馬に捕らわれている
ただ後ろを振り返ることはできても あの時に戻ることはできない
サークルゲームの中でただただ回り続けるだけ
「サークルゲーム」というのは「時の流れ」を意味してるんだね~。
さて、下にあるその「Circle Game」のシングル盤で知ったんだけど、このバフィ・セイント・メアリーという人は映画『ソルジャー・ブルー』のテーマ・ソングも歌っていたんだネェ。
写真は主演のキャンディス・バーゲンだからお間違えのなきよう。

Bsmこの『ソルジャー・ブルー』という映画は、やっぱり小学生の時にテレビで1回だけ観たことがあるんだけなんだけど、一生忘れないぐらいの大きなショックを受けた。
「サンドクリークの虐殺(Sand creek massacre)」という、1846年にアメリカ軍がコロラドのインディアンを無差別に虐殺した事件の映画化。
当時の人気美人女優キャンディス・バーゲンが出ていたので、普通の西部劇かと思って観たら大間違い。
アメリカの負の歴史を堂々と吐露した名作だ。
DVDにもなっているようなので興味がある人はどうぞ。
でもアメリカ人は映画よりズッとヒドいことを原住民にしたらしい。

1_soldier_blueでもこれよりヒドイ話がある。
それは16世紀にスペイン人とポルトガル人が南米のインディオたちにしたことだ。
ナゼ南米大陸の公用語がスペイン語(一部ポルトガル語)になっているか…。
この『インディアスの破壊についての簡潔な報告』という本が岩波文庫から出ているので興味のある方はどうぞ。
 
keikoさん、スミマセン!
せっかく楽しくやってたのにこんな話になっちゃって…。
初めてMarshall Blogにご登場頂いて、ビックリしたでしょ?
コレがMarshall Blog名物の「脱線」です。
コレで10年やってきました。

1_ib さて…TAKEさんが加わっての次の曲も驚いたよ。
110v_2TAKEさんは緑のMarshall。ASTORIA CLASSIC。
120_2「♪Big wheels keep on turning」の「Sweet Home Alabama」!
コレはうれしい!(←ナンダカンダ言ってアメリカン・ロックも好きなんじゃんネェ、ワタシ)

100あまりに個性の強い曲だけにロニー・ヴァン・ザントの歌声しか頭になかったが、それを一掃するようなKeikoさんのラブリーな歌声!
すごくゴキゲンな「アラバマ・ソング」になったよ。

130_sha「アラバマ・ソング」といえばクルト・ワイル…なんてやってるとまた脱線してっちゃうからココで止めておいて…と。
1977年のLynard Skynardの来日公演は観に行っておけばヨカッタナァ。
3,000円だったし…。
下はRitchie Blackmore's Rainbowの初来日のプログラムに掲載されている広告。
まさかこの後、あんな悲劇が起こるとは思わなんだからね。
その下のロビンも行っておけばヨカッタ。
ロビンはいまだにMarshallを愛用してくれているからね~。
え、レーナードのギター・アンプはどうだったかって?ヒミツ、ヒミツ!

1_2img_6298 あ~、思い出しちゃった!
『悪魔のいけにえ』というホラー映画が1975年に公開された。
私も中学生の時に観たんだけどコレもエラくショッキングな内容だった。
原題は『The Texas Chainsaw Massacre』…「massacre」っていうのは「虐殺」という意味ね。
下は私のチラシのコレクションから。

1_2img_6308 この『悪魔のいけにえ』がリメイクされて日本では2004年に公開された。私はDVDで観た。
その名も『テキサス・チェーンソー』。
原題も内容もオリジナルに則して作られているんだけど、脚本がメチャクチャよく書けていてヤケクソに面白かった。
ただ、オリジナルと違っていたのは冒頭の設定。
ココがよかった。
数人の若者がようやく手に入れたチケットのコンサートを観に行く途中で、この惨劇に会うという設定。
後は同じ…アタマのおかしい殺人鬼がチェーンソーを振り回して追いかけて来る物騒なヤツね。
で、その「コンサート」っていうのがレーナード・スキナードなんだよね。
確かバンドの名前は出ないんだけど、ラジオから「Sweet Home Alabama」だったか「Saturday Night Special」だったかが流れてきて「このコンサートに行くの!チケットを取るの大変だったんだから!」と警官を装った犯人サイドのスタッフに話をする場面がある。
こういうのは面白いね~。
あの当時のアメリカの日常の姿を見るような感じですごく興味深いワケ。

Tcm ところで、keikoさんも2月生まれなのだそうだ。
…ということで去年からTHE FEBの仲間入りをされた。

140_2ストーンズの「Wild Horses」。

150vいい感じで松川さんのギターが寄り添う。
keikoさんと松川さん、さらに英二さんはよく一緒に演奏されているとのこと。

160だから呼吸もピッタリ!

2_img_0291 Keikoさんが「次の曲では純ちゃんがトム・ペティになるよ」と紹介したのは「Stop Draggin' my Heart Around」という曲。

180_2そうか、keikoさんがそうおっしゃったので、コレはトム・ペティの曲なのかと思ったらスティーヴィー・ニックスとトムが共演した曲だったのね?
1981年か…それじゃ私にはチョットわからないかも…新しすぎて。

L 森さんも参加してのKeikoさんのステージの最後は「The Land of 1000 Dances」。
日本で言うところの「ダンス天国」…か~ら~の、「Lay Down Sally」!

190「♪Lay down Sally」のコーラスにだけ参加するTAKEさん。
確かにココは誰しもが歌いたくなるパートだ。

135ココでまた転換。
ベースが岡沢さんに替わる。
「低ッ!」っと岡沢さん。
そう広規さんの楽器のポジションって存外に下なんだよね。
手が長いのかな?

200「ギター3人でやろうよ!」
森さん、松川さん、TAKEさんがステージに勢ぞろい…ということはASTORIA全種も勢ぞろいということ。
言っておきますが、Marshall ASTORIAが全種類揃って録音されたCDは世界で恐らく『THE FEB』だけのハズ。
このステージも珍しい。
商品PRのためのクリニックだったらあり得るけど、ホンモノのライブ・ステージでASTORIAが全種類揃っていっぺんに演奏するなんてことは、THE FEBを除いてはこの先もうないだろう。

210曲はTAKEさんの歌でビートルズの「Why Don't we do it on the Road」。
「I don't Need no Doctor」もそうだけど、ナンカTAKEさんにバッチリだな、コレ。
昔はこの「Why don't we~」って意味がわからなかったね~。
「Why don't we」とか「Why don't you」とか今では当たり前に使ってるけど。
こういうのこそ学校の英語で教えたらいいのに…。
でも、イギリス人はあんまり使っていないような気がするな。

220あ、森さんの姿を見て思い出した。
昔、何かの記事で「Flying」はビートルズの唯一のブルース形式の曲とされているのを読んだことがあるが、この曲もブルースじゃんね。
ナゼ「Flying」のことを森さんで思い出したのかは…わかるでしょ?
でも、この曲は形式はブルースであっても、ブルージーには聴こえないんだよナァ。

230低いベースのポジションをモノともせずヘヴィな低音をブチかます岡沢さん。

240切れ味鋭いソロを回すギタリスト衆。

250_2そして、ドスの効いたTAKEさんの「道路でやろうよ!」…「ハイ」と答えちゃいそう。
この曲はポールの作品だけど、ジョンが歌いたがったとか…。
そして「自分が歌っていればもっとよくなっていた」言ったらしい。
反対にポールは「Revolution #9」の制作に加わりたかったのだが、それができなかった。
ポールとリンゴだけで録音した曲。
ジョンをこの曲に参加させなかったのは、そのリベンジだという話しもあるとかないとか…。
しかし、「Why don't we~」も「Revolution #9」もどちらかといえば、曲数を合わすためにやっつけ仕事でホワイト・アルバムに入れたようなイメージを受けちゃうんだけど、さすがビートルズ…どんな作品も真剣だったのね?
そうだ!と思って久しぶりに『Anthology vol.3』を引っ張り出して来て別テイクを聴いてみたんだけど…ブルースには聴こえないんだよナァ。
THE FEBの演奏はブルースにしか聴こえない。

260v「お待たせしました…小川美潮さんです!」
イヤ、待ったのは美潮さんの方でしょう。
ウッドストックで言えば、ジミヘンだよ。

270v_21曲目はCDに収録されているマイケル・フランクスの「Lady Wants to Know」。
例のコルトレーンとかマイルスのヤツね。

280_2レコーディング時には気にしていた英語の発音もバッチリの美潮さん。
ひと声発しただけで会場はもう完全に美潮さんモード。
このモードはマイルス・デイヴィスどころじゃないよ。(←ちょっとしたダブル・ミー二ングです)

290「もう1曲、英語の曲を演るんだな…」…と2曲目が始まる。
ナンダこりゃ?
キャプテン・ビーフハートか?
森さんがフチークの「剣士の入場」のメロディをひたすら弾き続ける。
フチークについては以前ココに書いた

300サビのメロディがメチャクチャ魅力的だ。
メラニーの「Brand New Key」という曲。
メラニーは聴かなかったナァ~。
「Beautiful People」ぐらいしか知らない。
「最初から間違えてるみたいな曲だからね」なんて美潮さんはMCでおっしゃってたけど、THE FEBの演奏があんまりスゴかったので、家に帰って来てオリジナル・バージョンをチェックしてみた。

340メラニーのオリジナル・テイクは…全然間違えてない!
恐るべしTHE FEB!完全に自家薬籠中のモノにしてる。
ちなみにこの曲は歌詞に由来して「ローラースケート・ソング」と呼ばれたメラニーの最大のヒット曲で、1971年末から年明けまでビルボードのNo.1をマークした。
 
映画には出て来ないけど、メラニーもウッドストックに出てたんだよね。
チョット前に出演者のギャラが公開されていたけど、メラニーはギャラの額がわかっている29の出演者中下から4番目の750ドルだって。
シャナナと同額…って高いんだか安いんだかわからないな。
大所帯にもかかわらずサンタナは700ドル。ま、アレがデビューだったからね。
750ドルというと、当時の為替は1ドル360円の固定相場制だったから27万円ほど。
1969年の大卒初任給が34,100円だっていうから…どうなんだろ。
コレでウッドストックはもう出て来ません。

320vココでスペシャル・ゲスト…金子マリ登場!
「呼ばれたらすぐ出ることにしてるの。20周年おめでとうございます!私は12月生まれだけどずいぶんTHE FEBの皆さんと演りました」とマリさん。

330_2美潮さんとのデュエットはCD収録のナンバー「犬の生活」。

350v_2美潮さんとのイキもピッタリ!

310v_2文字通りとても「スペシャル」な瞬間だった。

360_2マリさんを送り出して、TAKEさんがステージに上がっての1曲は「南の花嫁さん」。
待ってました、待ってました!

370v_2広規さんもひと言…「コレ、いい曲なんだよね~」。

390vそう、ホントにいい曲だと思う。
私も歌詞を覚えてしょっちゅう歌ってます。

400_2私見だけど、今の日本の音楽界って、こうした過去の魅力的な曲を掘り起こして、時代の新しい要素を加える…という手法しか延命策はないんじゃないかしら。
いつも言っている「温故知新」。
そういうことができる新しい才能が出て来るのを待つしかない。
とにかく若いミュージシャンは音楽の勉強をしなさい!
「J-POPのスゴイところ」なんてのをテレビで解説しているようじゃお先は真っ暗だ。
昭和の歌謡曲を研究する方がよっぽど価値がある。410いよいよ最後の曲!

420_ys岡沢さんのパワフルなコーラスを得て「山登り銭湯」。

430_2他の人の歌では到底考えられない、美潮さんならではの最高にチャーミングなナンバー。

440v_2このコーラスも岡沢さんならではだよね。

450v_2TAKEさんの起伏に富んだソロ。
ハズキルーペ着用…「コレいいよ。みんなも買った方がいいよ」ですって。
でも、あのCM見てるとチョット欲しくなってこない?

460vメチャクチャ楽しく、そしてニギニギしく、THE FEBのバースデイ・コンサートの本編の幕を降ろしたのであった。

480_2そしてアンコール。

490_hc全員がステージに上がっての演奏はDVDにだけ収録されている「奴らとお嬢さん」。

500これまたとても楽しいカリプソ・ナンバー。
1_img_0452美潮さんの歌は言うに及ばず、男性陣のコーラスもとても魅力的。
最高に愛らしいコール&レスポンス。
520指の故障もナンノその、最後まで完璧な演奏でバンドをグルーヴさせた広規さん!
 
伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒ITO KOKI official web site

530v美潮さんの歌…あ~、シアワセ。

540楽しかった~!としか言いようがない!

550『THE FEB 20th ANNIVERSARY LIVE AT STORMY MONDAY』好評発売中!

10cd  

200  
(一部敬称略 2018年2月27日 原宿クロコダイルにて撮影)

2018年4月24日 (火)

THE FEB~Birthday Live <前編>

 
…ということで、昨日に引き続いて今年ミュージシャン生活41周年を迎える「伊藤広規」シリーズ。
「41」は素数だね。
37と43に挟まれた13番番目の素数。
いつかもこの「素数」について書いたことがあったけど、コレは自分と「1」でしか割り切ることのできないオリジナリティに富んだ数字なのね。
そしてコイツが何しろ神出鬼没でいつ出て来るかがわからない。
100までの整数には25個の素数があるのだが、まったく規則性がない。
「1」は素数としない規則があるので「2」が一番小さな素数。
一方、最も新しく発見された最大の素数は「2の74,207,281乗-1」という数字。
「という」というのは実際の数字をココに書き表すことができないから。
この数字を読むと、飲まず食わずでブッ通しで取り組んでも127日かかるらしい。
2013年に見つかった最大の素数を500万ケタも更新したんだって。
私には頭のいい連中がこういうバカバカしいことに真剣に取り組んでいるところがすごく面白く思えるんですよ。
失敬…「バカバカしい」かどうかはわからないね。きっと何かに必要なんでしょう。
 
広規さんのミュージシャン生活の41年目も神出鬼没。
自由で広い規則の中でオリジナリティあふれる活動をされることだろう。

Koki41stanniversary さて、今日は2月生まれのミュージシャンが集まったプロジェクト「THE FEB」が2月に開催したCD発売記念&バースデイ・コンサート。
完全ではないにしろ、基本的に2月生まれのミュージシャンだけのショウ。
こんなの珍しいんじゃないかしら?
もちろんお客さんも2月生まれの人しか入れない。
11月生まれの私は外で音だけ聴かせて頂いた…なワケないか…。

10コレがTHE FEBの20周年を記念してリリースされたCD+DVD。
私がライナーノーツの執筆とライブ写真の撮影を担当させて頂いたことはもう皆さんがウンザリするぐらい書いた。
もう一回書いてやろうか~?
それもどうかと思うので、このライブ・アルバム収録時のレポートをゼヒご覧くだされ…THE FEBがどういうモノかがわかるから。
2月生まれ 考えあまいが演奏うまい ~ THE FEBの20周年!<前編>
2月生まれ 考えあまいが演奏うまい ~ THE FEBの20周年!<中編>
2月生まれ 考えあまいが演奏うまい ~ THE FEBの20周年!<後編>

20cd物販コーナーには広規さんグッズやTHE FEBとそのメンバーさんのグッズがゾロリ。

30いつかMarshall Blogでも紹介したアルバムのプロモーション・ビデオが流れ、ショウがスタート。

60スターティング・メンバーは…
ギターに森園勝敏。

70v今日のキーボーズは西本明。80_2ドラムスに小野秀夫。

90vベースは広規さん。

100vアルバム同様、松川純一郎の歌う「Talk to me Baby」でショウはスタートした。

110v松川さんのアンプはMarshall。
向かって左の赤いヤツ。
アルバムのレコーディング時にも使用したASTORIA CUSTOMだ。

120まるで文豪の書いた作品をユックリと朗読するかのような森さんのソロ。

130v森さんもMarshall。
ブルーのASTORIAは2チャンネル仕様のDUALだ。

1402曲目は森さんの歌でアルバムに収録されていない曲。
J.J. Caleの「Crazy Mama」。

150_cmしかし、皆さんJ.J.Caleお好きですな~。
この曲が収録されているアルバム、『Naturally』はアライグマ(アレはタヌキか?)のジャケットが好きで私も持ってるけど、恥ずかしながら誰の曲か全然ピンときませんでした。
ちなみに英語でアライグマは「racoon」。タヌキは「racoon dog」という。
キツネは英語でサッと言えても、タヌキって言えないもんですよ。2_img_0080今度はアルバムから「T-Bone Shuffle」。

170_tbT-Bone Walkerが大スキだという松川さん。
それだけにノリノリでゴキゲンな演奏。

180松川さんの「西本先輩!」の呼び声に応えて西本さんのソロがバッチリとキマった!
160vサクサクとセットリストが進んでいく。

190_3dまた森さんにボーカルズが戻って「Third Degree」。
コレもアルバムから。

200v_blwこの曲でも西本さんのソロがフィーチュアされた。

210v最初のチーム最後の曲も森さんの歌で「Big Leg Woman」。

1_img_0057松川さんが織りなす筋金入りのブルース・フレーズに酔いしれて…

230vリズム隊がフィーチュアされた。
広規さんの渋いソロ!

240v小野さんの折り目正しいソロもタップリ!

250…ってなワケでTHE FEBのバースデイ・ライブ、CD同様ブルース大会からスタートした。
ブルース・ギター好きの方にはタマらない滑り出しだよね。

260メンバー・チェンジの間、広規さんのケガ自慢。
高さが調整できるピアノイスがあるでしょ?
アレに腰をかけたらドスンと座面が落っこちゃった。
その時、運悪く座面とイスの骨組の間に左手の薬指が入っていてバキィィィィ!…骨を折っちゃったんだって!
痛そう~!

270vしかし、持ち前の才能と度胸と根性と執念と技術と鷹揚さで、その状態のまま達郎さんのレコーディンを乗り切ったという…。
曲によっては不可能ではないのかも知れないが、達郎さんにOKを出させちゃう演奏をしてしまうところが何ともすさまじい。
プロ中のプロですな~。

2802番手の登場。

290_gow横内TAKE健亨

300v岡沢茂

310v西本さんと…

320小野さんはそのまま。

330TAKEさんもMarshall。
グリーンのASTORIAはCLASSIC。340_astまずはCDのちょうど真ん中に収録されている「Get Out of my Life, Woman」。
続けてCD通りの曲順で「I don't Need no Doctor」。

350v岡沢さんのコーラスも手伝ってスゴイ迫力~!

360「マツ、1曲弾きに来てよ!派遣社員してくれる?」とTAKEさんが松川さんをステージに呼び込んだ。

370vCDには入っていない「Going Down」をプレイ。
この曲のセッションで取り上げられる頻度の高さといったらないよね。
カバーされて音源になっている数もズバ抜けて多い。
私が初めてこの曲を聴いたはBBAのライブ盤だった。
シンプルなのに深く、そして何よりもカッコいい。
メンフィスのドン・ニックスというソングライターが作った名曲中の名曲。
今の若いバンドの人たちってこういう曲を知ってるのかな?あるいは初めて会った人とジャムセッションなんて時には一体どんな曲を演ってるんだろう。
我々の世代なら、イントロをチョット聴いただけで「ハイ、Going Downね」と全パートの人が問答無用で参加できるだろう。

380_gd「うるせ~!」
出番を終えて客席で見ていた広規さんが耳をふさぐ。
そうそれほどまでにパワフルなのだ!

390ワザワザ松川さんをステージに呼び上げたぐらいだからして、当然のギター・バトル。
各地の「Going Down」でおなじみの光景だ。

400遠慮なく攻め込むTAKEさんに対し…

410vオオ~っと…愛器を蹂躙する松川さん!
いいの~?そんなことしてッ?

420v広規さん、楽しそうだな~!

4302人のギター・バトルはエキサイトする一方!
どうすんのコレ?

435予想外の展開!
TAKEさんと広規さんの共演が始まった!(「場外乱闘」ともいう。)

450v広規さんが手にしたビール瓶がTAKEさんのギター弦の上を自在に舞う!
どう見ても「場外乱闘」か!

470そして、TAKEさんは最前列のテーブルの上へ!

440v盛り上がりに盛り上がった前半!
ベテラン勢の節度あるハメのハズし方は見ていて実に心地よいものだ。

480伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒ITO KOKI official web site

490<後編につづく>

200  
(一部敬称略 2018年2月27日 原宿クロコダイルにて撮影)