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ライブ・レポート Feed

2018年2月23日 (金)

LOUDNESS Special Live 2017~ATLANTIC YEARS~"MILESTONE" <後編>

  
ステージも客席も、尋常ではないほどの熱気をはらんだままショウは後半に突入する。
『Thunder in the East』、『Shadows of War』とレパートリーを進めて来て、ここからは…

10_2『Lightning Strikes』のセクションとなる。

20cd曲は「Who Knows」。

30この曲いいナァ~。
LOUDNESSのスケールの大きさをまざまざと見せつけてくれるようなナンバーだ。
最初から最後まで、そして隅々に至るまでカッコいいわ。

40v_2アンパンさんからのドラムスでスタートするのは「Face to Face」。

50v_ftfこれまた息もつかせぬスピード・チューン。

60どの曲もそうなんだけどまるでハード・ロックのお手本みたいな曲。
こういうタイプのロックがまた帰って来てくれるとうれしいナァ。

70v『Lightning Strike』に関しては、リリースの30周年を記念して昨年の春にマッシブなツアーをやったので、今回は2曲で終わり。
続いて1987年発表の『Hurricane Eyes』にセットリストを進めた。

80cdまずは「This Lonely Heart」。

90v_tlh私みたいなにわかファンとは違って、ずっとLOUDNESSを追いかけて来ている人たちには今日のショウはタマらんだろうな~。
そういう人ガ実にうらやましい!

100_2メンバーの皆さんも歴史をなぞることが楽しそうだ。
そりゃ栄光極まりない日本のロックの頂点の歴史だからね!

110一音入魂!
どんなに速いフレーズでも、高崎さんの計算されつくしたソロのひとつひとつの音には魂がこもっているのだ。

120v_2「Crazy Nights」で幕を開けたこのスペシャル・ライブ。
ここまで猛然とダッシュして来たが、この本編最終セクションでスローを持って来た。

130_imdそろそろスロー・ナンバーが聴きたかったのよ!
曲は「In my Dreams」。
お客さんたちはジ~ックリと二井原さんの歌声に耳を傾けていた。

140vそして、終盤に差し掛かって再び大爆発!

150_rtw思い切りヘヴィにブチかますのは「Rock This Way」。

205「♪Rock this way!」のパートはもちろん大合唱。
そうなんだよね、「Like Hell」、「Let it go」、「Black Star Oblivion」、「S.D.I.」等々、LOUDNESSの曲って一緒に叫べる曲が少なくないんだよね。
やっぱりロックの曲作りの妙がギッチリ詰まっていると思う。
こういうことをひとつひとつチェックしていくと、今の若いバンドのメタルとどこがどう違うかがよく見えて来る。
いつかポール・ギルバートと話をした時に「LOUDNESSの音楽は本当にメロディアスだ」と大変感慨深く私に言っていたことがあった。
この「メロディアス」という表現の意味が今と昔で大きく異なって来ちゃった…と思っているベテラン・リスナーは多いハズだ。

160この曲のソロのタッピングのパートもカッコいいね~!

170「Say, yeah!  This one is called Rock'n Roll Gypsy!」

180_rrgいいハードロック・バンドってのはバラードとポップ・チューンの出来が素晴らしいんだよ。
この曲とか「Let it go」なんてメッチャいいでしょ?
結局、お客さんを楽しませる方法をいくつも持ってるってことなんだよね。

190この曲のソロも歌い上げるパートとハードなパートの対比とサジ加減が完璧だ。
ずっと聴いていたいソロだ。

200v_2「キマッタ!」

210この盛り上がり方で本編を終えるのかと思ったらさにあらず。
「So Lonely」を持って来た。

220_areグワ~、何たる分厚いギターの音!
230_2そして、感動の大合唱。

235二井原さんの絶唱をタップリと浴びて本編は終了した。
イヤ~、何から何までスゴかったな。

240vメンバーがステージを降りるとすぐさまアンコール。

245色とりどりのLOUDNESSロゴ。

04_img_0139観客の全員の目がこのロゴに集中しているのだ。

04_img_0140 ほどなくしてステージに姿を現した4人!

260_sof二井原さん、カッチョええ~!

270_2ココでLOUDNESSからの大サービス。
このコンサートのほぼ1か月後にリリースされたニューアルバム『Rise to Glory』から1曲演奏したのだ。

250cd演奏したのはリード・チューンの「Soul on Fire」。

280v_2私みたいに40年以上にわたって万単位でレコードやらCDやらを買って聴いていると、もうね、歌い出しのメロディを聴いただけで「コレはイケる!」ってわかっちゃうんだな…ナンて生意気なことは口が裂けても言わないけど、でも、この時本当に「ウワ!こりゃニュー・アルバムが楽しみだ!」と思ったよ。
LOUDNESSのニュー・アルバムは、若い頃に聴いた海外のハードロック・バンドの新譜を聴くようにいつも楽しみなんだけどね。
そして、実際に聴いてみて…大満足だったのだ!

290v_2アンコールはまだ続く!
LOUDNESSはアンコールない時があるからね。
それがまたカッコいいんだけど。

295次に持って来たのは「In the Mirror」。
お客さん、よろこんでたナァ~。

330vそう、まだ演奏していない人気曲がココでズラリと並んだ!

300「まだまだイケますか~?!」

305続けて「Crazy Doctor」!

04_img_0152 この熱気、伝わるだろうか?
私はと言えば、ド迫力のシーンの連続にシャッターを切りっぱなしだ!

340_2サングラスを取って歓声に応える二井原さん。

350v最後を締めくくったのは…もうおわかりですな?

360v_2「S.D.I.」だ!

02_s41a0815「燃えたぎるギター」とはこのことだ!

370vコレがホントの「Too hot to handle」!

365_2LOUDNESSが「Milestone」を置き終えた瞬間。
怒号にも似たモノスゴイ歓声だった。

380二井原さんのいつのもステージからのショット。

390ありがとうLOUDNESS!
3月のツアーが楽しみ!

410LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

415v

200_2(一部敬称略 2017年12月28日 六本木EXシアターにて撮影)

2018年2月22日 (木)

LOUDNESS Special Live 2017~ATLANTIC YEARS~"MILESTONE" <前編>

 
「騒然としている」っていうのはこういう時に使う表現なんだろうな…。
LOUDNESSがニュー・アルバムを発表して日本のロック界が騒然とさせているのだ。
いくつかのロック雑誌では、メンバーへのインタビューなどは当然のこととして、いち早くニュー・アルバムでの高崎さんのギター・プレイを解析したり、全収録曲に関するアンケートをメンバーから答えてもらったりと、もうメディアも「お祭り騒ぎの様相を呈している」と言っても過言ではなかろう。
そりゃLOUDNESSだからね。
私事ながら、YOUNG GUITARさんの誌面では、私が昨年末に撮影したライブ写真を多数ご使用頂いており、鼻タ~カダカなのだ。

01 そして、ギターも!
最近あまりにもショックなニュースがギター界を駆け巡っていて暗澹たる気分になってしまうが、やっぱりナニがどうなってもギターはカッコいいものだよ。
一体どこからリフやギターソロがなくなってしまい、ジャンジャカやるだけの楽器になってしまったのかは知らないが、ギターはロックバンドの花形楽器でいなければならないし、「カッコいいモノ」と相場が決まっている。
そのカッコよさを高崎さんやLOUDNESSの音楽を通して体感してもらい、ギター人口が増えることを願って止みませんよ。
そして、ロック・ギターを志すからには必ず真空管のアンプを使って演奏して欲しい。
つまりMarshallでギターでギターを弾こうよ!…ということ。
高崎さんご愛用のギター、Killerさんの雑誌広告。
う~ん、この高崎さんもいい写真だ!ご採用ありがとうございます。

1_2img_2892 コレがそのニュー・アルバムの『Rise to Glory -8118-』。
今回、レコードも含めて色々な仕様でリリースされたが、私が持っているのはCDとDVDのセット。
CDの方にははもちろん皆が待ちに待った新曲がズラリと並べられている。
一方、DVDの方は2016年の年末に開催されたファンの人気曲で構成したコンサート『FAN's BEST SELLECTION~We are the LOUDNESS~』の模様が収められている。
この時もオフィシャル・フォトグラファーとして参加させて頂いたので、チラリチラリと私が映っちゃっているけどゴメンなさい。
私は光栄です。
オープニングのイメージ映像を経て「Ghetto Machine」から「Crazy Doctor」まで人気曲がウハウハのテンコ盛り。
その時のMarshall Blogの記事はコチラ<前編>とコチラ<後編>。
02そして、『Rise to Glory -8118-』。
このアルバムは2014年の『The Sun will Rise Again』以来、4年ぶりのオリジナル・アルバムとなるそうで、間に『Samsara Flight』他の記念アルバムのリリースはあったにせよ、4年のインターバルというのはLOUDNESS史上最長なのだそうだ。
アレから4年も経ったのか…ゼンゼンそんな感じがしないな。
  
まずジャケットを見る。
雷光を蓄えたLOUDNESSロゴの暗雲の下に浮かぶ世界のランドマークのシルエット。
シドニーのオペラハウス、シンガポールのマリーナベイサンズ、タージ・マハール、ピザの斜塔、北京の天壇公園、富士山に東京タワー、凱旋門にアンコールワット、自由の女神、ロンドンの国会議事堂にピラミッド。
雷門も入れて欲しかったけど、背が低いからムリですね?
そして、タイトル・チューンで二井原さんが歌う。
「♪From the Far East, we came to conquer across the seven seas」…もうジャケットとこの一節でこのアルバムを説明しきっているでしょう。
03LOUDNESSのアルバムを聴くと、新旧を問わず、やっぱり海外のバンドの香りがするんだよね。
私なんかには14歳の時に聴いたイギリスのハードロックたちと共通のものを感じる。
今回もそう。
「日本人離れしている」とかいう言い古された形容では決してなくて、LOUDNESSの中から自然に出て来るモノが世界が求めているモノということなんだね。
でもね、私は勝手ながら「Speed」だとか「S.D.I.」スタイルのモノスゴくハードな曲が詰まったアルバムになることを想像していた。
イヤ、何の根拠もない、オッサンのただの想像ですよ。
ところが、聴いた途端その想像が正しいモノだったことを知った。
わかりやすくて、聴きやすくて、やたらと楽しかったのだ。
しかし、楽しいだけではなくて、威厳に満ち溢れているのだ。
続けて3回聴いたわ。
とにかく曲がいい。
種類で分ければ同じ「ヘビィメタル」ということになるのかも知れないが、今の若い人たちが演っている類のモノとは全く別のモノ。
それにしても高崎さんのギターのスゴイこと!ソロもテンコ盛りで聴きどころばかりなのは当然なのだが、バッキングがまたスゴイんだよね。
まるで歌を歌っているようなのだ。
高崎晃信奉者にもタマらない作品になったことだろう。
そうそう、ひとつ不思議だったのは3曲目の「I'm Still Alive」のエンディング。意表を突くフェイドアウトには驚いた!
もちろん今回も二井原さんのスーパー・ヴォイスは絶好調なんだけど、最初と真ん中に差し込まれた2つのインスト曲もスゴク好き!
3月には国内でにツアーが予定されているが、これらの曲を生で聴くのが楽しみだね~。
ところで、聞けば今回のアルバムは世界同時発売で、Deep Purpleとレーベル・メイトになられたとか!

1_rtg 「8118」という新メトリックな数字はデビューの1981年から現在の2018年ということね?
この数字については少し後でもう一度触れる。

1_img_2887_2さて、時間軸を少し戻す。
LOUDNESSの4人は、前年に引き続いて2017年も最後の最後に六本木のEXシアターのステージに立った。
『LOUDNESS Special Live 2017~ATLANTIC YEARS~"MILESTONE"』と銘打ったプログラム。

10「Milestone」と聞くとどうしてもね~…コレです。
Miles Davisの『Milestones』。
で、ですね、面白いことに気がついた。

1_51vuw8ty3ylメッチャどうでもいいことなんだけど、Miles Daivsは1968年ぐらいから急速にロックに傾倒し出して、1969年の『Bitches Blew』というアルバムで今で言うフュージョンの基礎のようなモノを作り、70年代に入るとギンギンのロックを演るようになった。
Blood Sweat & TearsやGreatful Deadの前座をやっていたんだから。
そのロック分野への移行の先駆けとなったのが下のアルバムに入っている、Ron Carter作の8ピートのブルース。
Milesはこの曲で生まれて初めて8ビートの曲を録音した。
曲のタイトルを「81」という。
ね、「8118」と絡んでくる。
「81」、メッチャかっこいい曲です。
そしてアルバムのタイトルは「E.S.P.」。
この符合、おもしろいね~。
「18はどうなんだ」って?
もちろんAlice Cooperでしょう。
まったくどうでもいい話だけど、私はこういうことを考えるのが大好きでしてね。

Espさて、今回は1985年発表の『Thunder in the East』、1986年の『Shadows of War』と『Lightning Strikes』、さらに1987年の『Hurricane Eyes』から選んだ曲を演奏するというゴージャズなショウ。
歴史がなければできませんからね、こういうのは。
また歴史ばっかり長くてもどうにもならない。
「充実した歴史」があるからこそ実現するコンサートなのだ。
20ステージ脇で出番を待つ高崎さんの愛器たち。

30v今回、一番多く使用頻度が高かったのがコチラ。

40vステージにはMarshallの壁!
LOUDNESSのライジング・サン・ロゴが実にシックリ来る。
双方世界のロック・ステージでよく知られた顔だ。

50vジトッ…開宴時間が近づき、会場内の空気の温度が少し上がった音。

1_img_0060 そしてオープニンSEに包まれてLOUDNESSがステージに登場した!

90二井原実

100高崎晃

110v高崎さんのお供。
世界がうらやむ高崎サウンドの発信源。
JMP-1ってのは世界的な大ヒット商品になったけど、日本ではナンダカンダ言って、「高崎晃の音がJMP-1」という向きがあまりにも強いよね。
こないだのNAMMでもどこかの外人に訊かれたわ。
高崎さん音が出るんであれば、ロックギターを志す人であれば誰でも欲しくなっちゃうよね。
ゴメンね、もうとっくの昔に生産終了してるの。

120v足元のようす。
右上に初代Gun'norの姿が見える。

130背後にはMarshallの壁だ。

140山下昌良

150v鈴木政行

160vまずは『Thunder in the East』のセクション。

175cdいきなり「Crazy Nights」!

01_0r4a2627 そりゃノッケから盛り上がるにキマってるのヤツ。

180アオる二井原さんに反応しないお客さんは皆無だったハズだ。

190vそして、高崎さんのソロ!
何回観ても気分爽快ですな。

200vこのイントロのメロディの1小節だけでドカンですわナァ。

220そのまま続けて演奏したのは「Like Hell」。

210_lhステージの下手からは山下さんの重低音が会場を征服しようとしてるし…

230後ろの方ではアンパンさんが猛プッシュしてくる!

250もちろん「Like hell」のところは大合唱ね。

01_0r4a1982 次の曲もイントロで「ガッチリ!」の1曲。
高崎さんの美しいアルペジオに…

260_hc二井原さんの歌がもの悲し気にかぶさってくる。

280v「Heavy Chains」だ!
ヘヴィ12ビートの極致。01_0r4a2380私はこの曲がすごく好きなんだけど、ファンの人気投票には入ってこなかったんだよね。
こんな曲、普通日本人は作らないでしょう?
文句のつけようがない歌のメロディ。

270そして、パート、パートにあまりにもピタリとハマる高崎さんのギター。

01_0r4a2626 最高にカッコいい。
ここのところしばらく取り上げられなかったので今回「Heavy Chains」が取り上げられてうれしかった。

01_0r4a2066 MCを挟んでまだ続く『Thunder in the East』セクション。

300_wcbtあと2曲選ばれたのは…まず「We could be Together」。
ん~、ナント内容の詰まったソロよ!
こんなにハードなのにメロディアス。
でもメロディアスなのに甘くない。
360v『Thunder』からのもう1曲は「Clockwork Toy」。

320v_cwt疾駆するストレートなドライビング・チューン。

330そして、煙の出るような高崎さんのソロ。
ゴメン、曲といい演奏といい、やっぱり日本人離れしてるわ。

365ココからは『Shadows of War』のセクション。

366cdステージの照明が落ちて、ドラムスのライザーに腰をかける高崎さんが浮かび上がる。

370v_sow美しいタッピングの音色。

380v曲はタイトル・チューンの「Shdows of War」。

390v続けて「Let it go」。

400前曲とは雰囲気がガラリと変わる。
みんな大好きな「let it go」だからね。

410_ligココなんだよねLOUDNESSのスゴイところって。
つまり…

446_bso曲のクォリティが高いのは毎回書いてる通り。
自分が作ったワケでもないのにエラそうに書いちゃって恐縮なんですけど…。

430で、LOUDNESSって「これさっきと同じ曲じゃないの?」とか「コレさっき演らなかった?」なんて曲がないでしょ?
それぞれの曲すべてが強い個性と存在感を持っているの。
2時間なら2時間、ずっと同じ曲を演っているように聴こえるバンドってあるからね。
特に若いメタル系のバンドさんを見ているとそういうことが起こりやすいように思う。340LOUDNESSの場合は、それぞれの曲が丸っきり異なる顔や身体をしているんだけど、曲についている名札がすべてLOUDNESSというところがスゴイのね。
こういう所が海外のバンドっぽいワケよ。
「Let it go」も「」In the Mirror」も「Speed」も「So Lonely」もLOUNDNESSという地続きの大陸にあるんだけど、異なる文化を持った国々なんですよ。
だからLOUDNESSの旅は飽きない。

447そんなつまらない理屈こそ「Let it go」か…。

170_cn「速い曲を演りますよ!」と『Shadows of War』のセクションを締めくくったのは「Black Star Oblivion」。

02_s41a0560 ね、イントロといい、中間部のキメといい、他の曲とはまた違う雰囲気なんだよね。
そして、この「♪Black star oblivion」のリフレインは一度聴いたら忘れない。

1_s41a0162ところで…
 
高崎さん、お誕生日おめでとうございます!

あたかも狙ったかのように今日LOUDNESSの記事をアップしたけど、高崎さんのお誕生日だと気がついたのは数十分前のことで、丸っきりの偶然なのです。
2月22日…そういえば大分前に高崎さんと「CATCH-22」の話を昔したことがあった。
久しぶりだからやっておくと、「CATCH-22」というのは、ジョセフ・ヒラ―というアメリカ人が書いた小説ね。
アメリカ空軍の軍規の第22項に「頭が狂ってしまった者は自らが請願すれば除隊することができる」とあるが、「頭が狂ったと自分から言い出す者は、頭が狂っていない証拠」とされていて、つまりは軍隊を永久に辞めることができないというパラドックスを表現する言葉。
まだアメリカに徴兵制度があった1961年の小説だからね。
この小説の評判がよく、アメリカでは「矛盾している状態」を指す時に「Oh, it's a catch22, right?(アレ、それって矛盾してるじゃん?)」などと日常会話のひとつの表現として定着したらしい。
私が英語で説明する話はいつも矛盾だらけのハズなんだけど、不思議と外人がコレを口にするのを聞いたことはない…もう今は使われない表現なのかな?
今度Marshallの誰かに試してみようかと思ってる。
残念ながら私は観てないのだが、「CATCH-22」は映画化もされていて、私が小学生の頃に名画座でかかっていたのを覚えている。今クレジットを見ると、その超豪華キャストに驚くよ。監督はマイク・ニコルズだし…ということでAmazonにお願いしました。
しかし、高崎さんも2月生まれだもんな~。
昨日までMarshall Blogでレポートしていた2月生まれのミュージシャンが集まるチーム、THE FEBに参加したら面白いだろうなナァ。

310LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

460<後編>につづく
 

200 (一部敬称略 2017年12月28日 六本木EXシアターにて撮影)

2018年2月21日 (水)

2月生まれ 考えあまいが演奏うまい ~ THE FEBの20周年!<後編>

 
さて、休憩をはさんだ後は、THE FEBの20周年を記念するライブも最後のセットに突入する。
ココで今までのブルース三昧と雰囲気がガラリと変わる。

10小川美潮の登場だ!
そもそも、今回のCDやDVD制作のアイデアは美潮さんのご発案だったそうだ。

20v美潮さんのバックを務めるのは…
森園勝敏

30v松川純一郎

40v伊藤広規

50v杉山卓夫

60v西本明

70v小森啓資
…という面々。
2月生まれが4人、それ以外が3人。

80vアレ?そうか…今日は2月生まれの方は山ほどいても、ステージに上がった女性は美潮さんひとりだけだったんだ!
コレは時代を表している感じがするナァ。
今、若いミュージシャンでこの手のセッション・コンサートを開いたら、間違いなく半数は女性になるだろう。
  
さて、実はですね、今日のこの時を首を長くして待っていたのですわ。
そう、私は美潮さんのファンなのだ。
私の友人にも美潮さんの大ファンがいて、ソイツは娘さんに「美汐ちゃん」という名前をつけた。
ウチはセガレが2人なんだけど、今にして思えば「美志夫くん」とヤル手もあるにはあったな。
高校の時に聴いたチャクラのサウンドがとにかく魅力的だった。
私がデビュー・アルバムを買ったのは、新小岩の「ヤマサトーホー堂」だった。
「この店先でプロモーションをすれば売れる」と、後に全国的に有名な演歌の聖地となったこのお店は完全にファミリー・ビジネスで、お嬢さんが店番をやっている時を狙って買いに行ったような気がする…もちろんカワイコちゃんだったからだ。
アレは1980年のことだったのか…もうチョット前のような気もしていたんだけど。
その頃、パンクだ、ニューウェイブだ、テクノだ…と、斯界のロックにウンザリし出した頃で、チャクラもピコピコとテクノポップの要素はあったにせよ、「福の種」のような「和」のテイストがものすごく新鮮で、すごく気に入ってしまった。
少しエッチな歌詞にドキドキしたりしてね。
そして、ナニよりも、カニよりもシビれてしまったのが、美潮さんの歌声と歌い方。
それ以前には恐らく一度も耳にしたことがないタイプのモノだった。
ある時、何かの雑誌に「中学生の時にひとりでフランク・ザッパを観にくような変な少女でした」という美潮さんのインタビューが掲載されていて余計に好きになった。
私は残念ながらフランク・ザッパを観ることはかなわなかったが、私も中学3年生の時からザッパが大好きだったので「やっぱり!」というような印象を覚えた。
偶然のことではあったが、『8時だよ!全員集合』に出演したチャクラも見た。
FM東京でオンエアされたスタジオライブの音源は今でも大切に保管している。
チャクラのファースト・アルバムには、沖縄のメロディをレゲエのリズムに乗せた「島の娘」という曲が収録されていて、そのスタジオ・ライブでも取り上げていた。
コレがもう最高にカッコよかった。もちろんコピーした。
ギターの板倉さんが短いソロの中で正統的なバップ・フレーズを弾いてみせたのだ。
『夜のヒットスタジオ』の「せんせい」も衝撃的だったナァ。リアルタイムで観たわ。
ところが、肝心のナマのチャクラは最後まで観ずじまいだった。
当時一緒にやっていたバンドのドラマーが「昨日、新宿ロフトにチャクラを観に行って来たけど、すごく楽しかった!」と言っていたのを思い出す。
あの時彼にくっついて行けばヨカッタなぁ。
フランク・ザッパはまだ年齢的に行くキッカケがなかったので仕方ないが、チャクラを見逃したのは一生の不覚だわ。
そんなに好きなら後からでも美潮さんのライブに観に行きゃいいじゃんよ!…と言われそうだけど、大学に入るとロックからスッカリ遠ざかってしまったのでその機会がなかった。
そして、とうとう数年前に渋谷のジアンジアンのウラのライブハウスでホッピーさんのライブにご出演された時にキャッチした。
ドラムスがポンタさんで、坂田明さんを交え、ホッピーさんを中心に、4人でコッテコテのフリー・ジャズを演ってらした。
今回は「調性のある音楽」ということでありがたいと言えばありがたい。

90v美潮さんのセットの1曲目は「犬の日々」。
ミュージカルの『キャッツ』ってあるでしょ?「ジェリクル・キャッツ」だの「メモリー」だのの『キャッツ』。
アレはイギリスの劇作家のT.S.エリオットの子供向けの詩集『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法(The Old Possum's Book of Practical Cats )』を元にアンドリュー・ロイド・ウェーバーが曲を付けてミュージカルに仕立て上げたモノ。
Rum Tum Tugger、Mungojerrie、Rumpelteazer、Old Deuteronomy、Mr.Mistoffelees、Macavity、Skimbleshanks…なんてね、私はゼンゼン猫好きなワケではないけど、この作品は信じられないぐらいの名曲揃いでブロードウェイで通算3回観た。
で、そのエリオットの原作を共訳詩をしたのが北村太郎さんという方。
この方の家は関東大震災の混乱の後、合羽橋に移り住んで「小松庵」というソバ屋さんを営んでいたんですってネェ。
合羽橋といえば、厨房器具店が集まる世界的に有名なエリア。
ココの厨房器具店と神保町の古本店の集まりようは世界一なのだそうだ。
実は合羽橋はそれだけではない。
徳川家の菩提寺である上野の東叡山寛永寺と浅草の金龍山浅草寺を結ぶもっとも近い道が走っていて、江戸時代には将軍がそこを行き来していたという。
その通りは、今ではサビれにサビれた商店街だが、奇跡的に障害物がなく、スカイツリーが根元まで見える珍しい通りとしても知られている。
で、寛永寺の山主だった輪王寺宮(りんのうじのみや)、後の北白川宮能久親王(きたしらかわのみやよしひさしんのう)は、上野戦争の際同じ皇族であったにもかかわらず、長州藩が作ったインチキ「錦の御旗」の元、倒幕に迫る薩長の朝廷軍に追い立てられ、尾久や三河島を逃げ回った後、この合羽橋の東光院にかくまわれた…っていうんだよね~。
アータ、輪王寺宮っていうのは「もうひとりの天皇」と言われたぐらい地位が高い人だったんですよ。
そして、幸宥(こうゆう)というこの寺の当時の住職は宮を追って一緒に東北地方の逃避行を続けた。
コレが今も合羽橋に残る東光院(移転後らしい)。

1_2img_5645 イカンイカン、こんなに脱線するつもりはなかったのに!
「犬の日々」は、その北村さんが書いたオリジナルの歌詞にベーシストの山村哲也さんが曲をつけた作品。

110_lwk森さんがメロディを弾くイントロに導かれて、美潮さんがひと声発するだけで独特の世界ができあがってしまう。
「声」の力っていうのは本当にスゴイ。

100v「次は英語の歌を歌っちゃいます」
美潮さんが取り上げたのはMichael Franksの「The Lady Wants to Know」。

120ギターが耳元で囁いているような森さんのあまりにも繊細な間奏。

140vこの曲が収録されているMichael Franksの『Sleeping Gypsy』ってのは一時期流行ったよね~。
1977年か…。
私なんかはまだ中学生でハードロックに狂っていた頃だけど、このアルバムのジャケットはよく目にした。
もしかしたら「ラリー・カールトン」なんて名前はコレで初めて耳にしたのかも知れないナァ。
Michaek Franksの曲は多分これからも聴かないと思うけど、美潮さんの歌だったら聴きたいな。

130vしかし、失礼ながら演奏ウマいナァ。
まるでCDを聴いているようだった。

150前回、KOKI Tetragonの時に松川さんの選曲で「Lady Day and John Coltrane」という曲を教わった。
先日、川崎のチッタに行った時に入った近所の喫茶店でこの曲が流れていて驚いたんだけど、私が勉強不足なだけで、さほど珍しい曲でもないのかな?
例の「落ち込んだ時はビリー・ホリディやジョン・コルトレーンを聴いて元気をだそうぜ!」みたいな歌ね。
で、この「The Lady Wants to Know」にもコルトレーンが出て来るんだよね。
「パパはコルトレーンみたい、ベイビーはマイルスみたい」って。
どうしてコルトレーンがこうやって出て来るんだろうネェ。
すごい不思議。
同じテナーでデクスター・ゴードンとかコールマン・ホーキンスとか、ベン・ウェブスターじゃイヤなのかな?
私だったらジョニー・グリフィンとかスティーブ・マーカスとかタビー・ヘイズがいいな。
それでですよ、こういうところに出て来るコルトレーンはいつのコルトレーンを指しているのか知りたいナァ。
ご存知の通り、ジョン・コルトレーンは音楽のスタイルを常に変え続けつつ、41年という短い生涯を音楽に捧げた修行僧のような音楽家だ。
「私の人生にレジャーはなかった」というセリフが有名なぐらいの音楽の化身だ。
パパはいつのコルトレーンみたいなんだろう?
若きPrestige時代かな?充実のAtlantic時代かな?自己の音楽道を極限まで追求して燃え尽きるImpulse時代かな?それとも『Blue Train』狙いかな?
この曲調から察するに『Expression』や『Meditation』なんかは除外されるんだろうな~。
『Ascention』はOK。
え、コレって「Coltrane」じゃなくて「cold train」って歌ってるの?

160美潮さんの「♪エンヤ~コラヤット」のフリつきで始まったのは「南の花嫁さん」。

170_mnhこの曲は知らなかった。
1942年だから、戦中の高峰三枝子のヒット曲。
「♪おみやげはナ~ニ」でグッとこない人はいないだろう。
本当に可愛い曲だ。
昔はいい曲がたくさんあった。
ライナーノーツに詳述した通りこの曲は元は中国の曲なのだが、海外から入った来た曲といえば、「ブンガワン・ソロ」なんかも実によろしいな。
今って、比較的年配の方から子供までが歌えるヒット曲ってまったくないんだよね。
我々の頃は山ほどあった。
「懐かしの昭和メロディ」のような番組をよく東京12チャンネル(現テレビ東京)でやってるでしょ?
あそこで出て来る古い歌って、正確に歌詞を吟じれるワケではなないにしろ、ほとんど知ってるんだよね。
え、「人間が古いから」だって?
チガウチガウ!
それらは我々が子供の頃に流行っていた曲なんだって!
それなのに知ってる。
どうだろう、そういうのはピンクレディぐらいまでかねェ?
パソコンやらゲームやら他に楽しみが増えたのでヒット曲がなくなってしまったのか、ヒット曲がないからみんな音楽から離れてしまったのか…きっとその両方なんだと思う。
ゴメンナサイ…ここから先はまた別の機会に別の記事内で書くことにします。
今の日本の音楽界で最近ものすごく気になっていることがあるのです。

180vさて、絶対に聴き逃してはならないのはこのアレンジ。
じ~つ~に、カッコいい!
原曲のメロディをバッチリと活かしつつ、極めてコンテンポラリーな仕上がりになった。
こういう仕事ってとても素晴らしいと思う。

190その秀逸なアレンジを忠実にこなす皆さんの腕前がまた見事ときてる。

200vで、結局最終的には美潮さんワールド。
「チャクラの新曲」と言われて聴かされたら私なんか「やった!」なんて喜んじゃうね、きっと。
それだけ美潮さんの持つ個性ってのは強力なのだ。
ク~、楽しいな~、THE FEB!
210vでも、次で最後の曲なの。
皆さんは温泉に行くと何回お風呂に入りますか?
私はいつも4回を目標にしているの。
宿に到着する時間にもよるけど、着いてすぐ1回。
夕食の前に1回。
寝る前に1回。
そして、翌日の朝に1回。
マァ、大抵3回止まりになっちゃうんだけどね。
決して欲張っているワケではなくて、大好きなの…温泉が。
信州に8年近く住んでいた時にガッチリとハマったね。
だから、いい湯であればリュックを背負って山の上まで行っちゃうよ…というのが最後の曲。

220軽快なスカのリズムに乗って展開する楽しいナンバーは「山登り銭湯」。
260美潮さんがチャクラの後に結成した「美潮バンド」時代のレパートリー。

225岡沢さんのパワフルなコーラスがメッチャ印象的!

230vこの曲でも美潮さんのカワイさ全開!
他の人が歌ったところで意味はないだろうし、歌って欲しくない。

240vTAKEさんのソロ。
起伏に富んだ濃い内容がうれしい。
美潮さんが指摘されていたが、TAKEさんがかけているのは本当に「ハズキ・ルーぺ」なのかッ?
あの舘ひろしのCMはいいナァ。
かつて老眼鏡の宣伝をアレほどまでにスタイリッシュに仕上げたことはなかろう。
女の子のお父さんは、ああして娘とデートするモノなのか?
私なんか、おかげさまでだいぶ膝が回復して来た長男とオリジン弁当を食べるのが関の山だ。
しかし、「舘ひろし」とくれば「猫ひろし」。「タチ」に「ネコ」。
このネーミングのセンスもハズキルーペのCMほどに素晴らしいとは思わない?

250vコレもカワイイ曲だなァ。
みんな銭湯好きなのね~。
そういえば「私の秋葉原」という記事で紹介した燕湯という銭湯、誰か行ったかな?

255イヤ~、恐るべし2月生まれ!
誰か「THE NOV」やって~…そう、私は11月生まれなのです。

270vアンコールは出演者全員でにぎやかに演ったよ。

280_hc「奴らとお嬢さん」という曲。
コレはDVDだけに収録されているからね。

290カリプソ。
コレも楽しかった。
ライナーノーツでも触れたんだけど、日本ではカリプソってほとんど耳にしないよね。
ジャズ・ファンの間ではソニー・ロリンズの「St. Thomas」や「Don't Stop the Carnival」なんてカリプソ曲は良く知られているだろう。後年、トニー・ウィリアムスと演った『No problem』に収録されている「Coconut Bread」なんて実にいい曲だ。
他にもフレディ・ハバードの「Breaking Point」なんて意表をつく展開ということもあってカッコいいことこの上ない。
日本ではどうだろう?
荒井由実の「避暑地の出来事」ぐらい?
私が知らないだけなんだろうけど、寂しいね。
今の日本のミュージシャンたちはもっと色んなリズムを取り入れるべきだと思う。
昔の方がはるかににぎやかだった。
カリプソについてはかつてヴァン・ダイク・パークスを引き合いに出して【Music Jacket Gallery】の「乗り物ジャケット特集<前編>」で解説したことがあるので是非ご覧頂きたい。

300どんなリズムでも自家薬籠中の小森さん。
メリハリの効いたスティックさばきが快感だ。

310vソロで、時にはツインで分厚いサウンドを奏でたキーボーズ・チーム。

340タイトルにあるように、曲中の「奴ら」と「お嬢さん」のコール&レスポンスが楽しい!

320

350皆さんから「OS、OS」と呼ばれていた岡沢さん、ナニをやっても破壊力がハンパじゃなかった!

360あ~楽しかった!

370vダルセーニョして…2月生まれのスゴ腕ミュージシャンが集まったチーム、THE FEB。
その結成20周年を記念したコンサートを3日間にわたってレポートした。

380その模様を収めたCD&DVDが『THE FEB』。
一部先行発売もしているようだが、正式なリリースは2月28日。

400それに先立って2月23日にはアルバムの収録場所となった横浜STORMY MONDAY。
そして、その5日後、27日には原宿クロコダイルでそれぞれ発売記念ライブが開催される。

410v最後の最後になるが、予告編が仕上がっているので紹介しておこう。

「23日と27日、2月生まれの我々(一部を除く)がお待ちしていま~す!」

420伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒ITO KOKI official web site

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200
(一部敬称略 2017年11月2日 LIVE CAFE STORMY MONDAY YOKOHAMAにて撮影)
 

2018年2月20日 (火)

2月生まれ 考えあまいが演奏うまい ~ THE FEBの20周年!<中編>

 
森さんの歌で「Suzy Q」。
むかしむかし、この曲のことを完全にスージー・クアトロのことだと思ったよね。
違いますよ。
しからば「Suzy Q」あるいは「Susie Q」とは一体誰のことか…。
私は曲は知っていても、周辺ことは何も知らなんだ。
で、今回のアルバムのライナーノーツを書くにあたって色々と調べてみたんだけど、とてもおもしろかった。
知らないことを学ぶのは大変楽しい。
子供の頃からこの精神が旺盛だったら東大のひとつやふたつは軽かったかも?…イヤ、無理か?
「Suzy Q」の詳しいことについては『THE FEB』のライナーノーツを見てね!

520v_sqウネウネとダイナミックにトレモロアームを揺さぶる森さんのソロ。
いい音だにゃ~。
そして、森さんより若干深めのクランチ・サウンドで松川さんがソロをブチかます。

530しかし…今更だけど、感心するほどシンプルな音楽だナァ。
それがこんなに魅力的に響くのだから昔のロックってのはスゴイ。
エンディングのデクレッシェンドが意外。

540vココでTraffic。
ボーカルズが松川さんに替わってファースト・アルバムから『Dear Mr. Fantasy』。

550_dmfココでも森さんは大胆にトレモロ・アームを上げ下げしてボトルネックの効果を醸し出しす。

2_s41a0096 杉本さんのオルガン・ソロ。

570曲に鋭い刃物を突き立てるような広規さんのプレイがとてもスリリングだ!
560そして、松川さんが華麗にソロをキメて曲はエンディングを迎える。
  
Trafficもイギリスの名門バンドのひとつと言えよう。
『Mr. Fantasy』、『Traffic』、『Last Exit』、『John Barleycorn Must Die』、『The Low Spark of High Heeled Boys』、『Shoot Out at the Fantasy Factory』、『When the Eagle Flies』、そして『Far from Home』…全部ウチにあるんだけどサ…聴かないんだよね。
キライじゃないんだけど聴かない。
実はStevie Winwoodのソロ・アルバムもゴロゴロしてるんだけどサ、聴かないんだよね。
何でなんだろう…。
でも、このTHE FEBの演奏で聴きたくなったのよ。
こういうこともある。
コレも音楽の面白いところだ。
THE FEBの「Dear Mr. Fantasy」は本家より少しハードな演奏だった。

555THE FEB20周年記念ライブの最初のセットはココまで。
ブルースを中心とした渋~いレパートリーでジックリと聴かせてくれた。

5802番目のセットに移る。
ギター&ボーカルズに横内健亨。

590ライナーノーツに名簿が掲載されているのだが、過去2月生まれではない大二さんなども参加していることからわかるように、THE FEBは20年の間に2月生まれ以外の助っ人ミュージシャンも何人か登場している。
TAKEさんはTHE FEBの発起人のひとりで、当然ながら2月の生まれ。

600vTAKEさんはASTORIA CLASSIC。

610ベースには岡沢茂を迎える。
岡沢さんも2月生まれ。

620v最初に演奏したのは、TAKEさんの4つ切りでスタートする完全4ビート・ナンバー。
650まずはニューオリンズのシンボル的なシンガー、Lee Dorseyの「Get out of my Life」。
小野さんも2月生まれ。
655vこの曲のタイトル…「~の外へ」とか「~の中から」という意味を表す「out of」ってイヤだよね。
どうしても「out from」って言いたくなっちゃう。コレぞ日本人の英語オンチ的発想なんだろうな…イヤ、私の英語オンチ的感覚か。

630v_gomTAKEさんと松川さんのソロで転調するところがトリハダもの。
松川さんはトーン、フレーズともにハードになって来た!
ジャンジャンいっちゃってください。

650v続いてはRay Charlesのヒットで知られるミディアム・スローの「I Don't Need no Doctor」。

660「♪アドニーノ」…TAKEさんのドスの効いた歌いっぷりが何とも痛快。

700岡沢さんが入れるノリよい合いの手がまたいい感じ!
710今度はコーラスを効かせてガツンと弾きまくる松川さん。
やっぱりASTORIA CUSTOMの出す音が気持ちいいに違いない!

680v西本さんのオルガンがソロを引き継ぐ。
ココのパートの盛り上がり方が実に気持ちいい!
ウ~ン、不思議。
キーボーズはナゼか2月生まれ以外の方が多かったようだ。
今日ご出演されている西本さん&杉本さんも2月生まれではないし、かつてご出演された関雅樹のコンボでMarshall Blogによくご登場頂く石井為人さんも同様。
で、ホッピーさんが2月生まれなんだって。

690vメンバー全員の熱演に応えるかのようなTAKEさんのガッツに満ちたソロ。
ちなみにドミナントのパートはRay Charlesの原曲をリハーモナイズしての演奏。
John Mayerバージョンかな?

720v2番目のセットの最終曲。
コレがまたヨカッタ!730ドラムスは小森啓資にスイッチ。

740v_gjCD収録曲ベースで言えば、この日唯一のインスト曲にしてオリジナル曲(この日演奏した他のインスト曲は「Albatross」)。
TAKEさんの「Gang Jam」だ。

750キメの連続で作られているようなスリリングなナンバー。
どういう展開をするのか想像できない。
まるで組曲のようだ。

760リハの時に初めて聴いて一発でこの曲が気に入ってしまった!
切れ味鋭い小森さんのドラムスがまた実にピッタリとハマるんだな~。

780v西本さんはこの曲ではオルガンから離れてピアノでソロを披露。

2_s41a0348 そして全編を通じて暴れ狂うTAKEさんのギター。
ココでもドスが効きまくり!

790v文句なしの快演!

800ココで休憩。
広規さんのライブといえば南阿蘇の「キャラメル・プディング」。

801もちろんこの日も南阿蘇から送られて来て、みんなで究極のプリンの味に舌鼓を打った。
ちなみに「舌鼓」は「したづつみ」ではなく、「したつづみ」と読む。
アレ!
広規さんが持ってるヤツ!

802vそう、伊藤広規音楽生活40周年記念仕様なのだ!
広規さんの大好物である「ラーメン味」に仕上がっている…んなワケない!

803どうでもいいことですが…。
この赤いハートが付いた紙箱。
先週のバレンタインデーでの家内からのプレゼント。

Vdキヒヒヒヒ!
キャラメル・プディングの詰め合わせなのだ!お取り寄せ~!
ダメ、いくつあっても食べ足りない。
できれば南阿蘇とパイプでつないで、蛇口をひねるといつでもプリンが出てくるようにしたい…というぐらいおいしい。
 
キャラメル・プディングの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ

Pd今レポートしているTHE FEBのライブCD&DVDは2月28日の発売です。

 

伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒ITO KOKI official web site

820<後編>につづく
 

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(一部敬称略 2017年11月2日 LIVE CAFE STORMY MONDAY YOKOHAMAにて撮影)

2018年2月19日 (月)

2月生まれ 考えあまいが演奏うまい ~ THE FEBの20周年!<前編>


2月生まれのスゴ腕ミュージシャンたちが集うチームがTHE FEB。
今年で結成20周年を迎えた。
それを記念してライブCDやDVDを制作しようという計画が持ち上がり、本当にやっちゃった!
発売は2月28日。
28日か…しかし、ナンだって2月だけひと月の日数が少ないんだろう…と思ったことある?
暦、すなわちカレンダーの元はローマ帝国だよね。
ジュリアスがJulyになったり、アウグストゥヌスがAugustになったり、この2人が乱入して来たので、ラテン語で「7番目」を表す「sept」がついて、本来であれば7月になるハズのSeptemberが9月になったり、同じく8月がOctober(「oct-」は「8」。「オクターブ」とか「オクトパス」とか)と10月にさせられたり、とカレンダーには結構面白い話が詰まっている。
2月の「February」は、「Februus(フェブルウス)」というローマ神話に登場する「月の神様」の名前に由来していて、ラテン語では「厄払いの儀式の月」なのだそうだ。
で、この「February」ね、日本人は「フェブラリー」って発音したり、書いたりすると思うんだけど、いつか「日本人の『February』の発音はおかしい」…って言ってた外人がいた。
「フェブラリー」ではなくて、「フェブリュアリー」って発音するのが正しいとかいうことだったが、確かに私のバカ耳にですらMarshallの連中も「フェブリュアリー」と言っているように聴こえる。
で、28日しかない理由。
これには2つワケがあるとされているようだ。
ひとつは日数の調整に使われてしまったという話。
元々は1年は3月から始まって12月で終わっていた。
だからNovemberとDcemberは、それぞれラテン語で9番目を表す「Novemr」と「Decem」が語源になっている。(ギリシア語では「ノナ」と「デカ」)
「10」の方の「deci-」は「デシリットル」なんかでおなじみでしょ?
「dB(デシベル)」の「d」も10を表している…対数関数かナンカでサッパリわからないけど。
当時、暦というものは農耕のために作られたものなので、畑仕事がない冬場は暦なんでどうでもヨカッタ。
しかし。1年は365日であることがわかっていて、10番目の月の後、すなわち新しい年が始まる3月1日までの間、60日も空白じゃマズイんじゃん?ということで1月と2月を作った。
一方では、コレはよく知られている話だけど、7月と8月が連続して31日ある理由。
元々8月は30日で構成されていた。
ところが、上で触れた8月生まれのアウグストゥヌスが「あ、ナンやねん!カエサルの7月は31日なのにオレの月は30日やねん!アカンがな!」ということで8月も31日になってしまった。
…となると、「どこかの月の日数を1日削らなアカンがな。さもないと1年が366日になってまうで!」
というワケで、そうなると、どうしても1年の一番最後の2月が狙われるわナァ。
それでヤラれた。
つまり、アウグストゥヌスのワガママと調整が一番しやすかったため2月の日数が他の月に比べてすくないというワケ。
それでもFebruaryは耐え抜いた。
だから2月生まれの人は辛抱強いのだ…なんて話は聞いたことがないか?

10v「THE FEB」の名前をはじめて耳にした時のことを思い出した。
それは2011年5月22日、広規さんと森さんがデュオのライブをやるというので、横浜の石川町の「ZAIM」というお店まで遊びに行った時のこと。

20vこの時、会場のスペースが小さいから…とMG15DFXとMB30を使ったんだ。
60森さんは2月18日生まれ。

40v広規さんは2月19日生まれ。

50お2人は生年が一緒で誕生日が1日違い。
「へ~、偶然ですね~!」なんて話をしていると、「アノね、2月生まれのミュージシャンだけで集まる『THE FEB』っていうグループがあるんだよ」
その時、ツラ―っと考えてみて私の周囲で2月生まれの人が思い浮かばなかったので「『2月生まれの人の集い』なんてずいぶん珍しいナァ…」と思った。
その後、広規さんとはロンドンでご一緒させて頂いたり、他でもしょっちゅうお会いしていながらTHE FEBに話題が及ぶことはなかった…ように記憶している。
しかし、私の頭には「ざふぇぶ」という響きがシッカリと刻み込まれたのであった。
だから今回のプロジェクトが持ち上がり、お話しを伺った時には「はいはい、THE FEBですな?」ってなもんだったですよ。

30そういえばこの時、広規さんのベースの調子が悪くなっちゃったんだよね。
それで、森さんのギターを借りて急遽ギタリストに転向。

70広規さんぐらいのミュージシャンともなればベースとギターの区別なんてないようなもの。
弦の数と太さの違いぐらいのもんだ。
「天国への階段」のジミー・ペイジのソロをステージで完コピで弾かれているのを見たこともある。

80すると、親切なお客さんがワザワザ自分の家にベースを取りに行ってくれて、それを広規さんに貸与するという展開となった。
そんな感動的な場面を交えてこの日のステージは幕を下ろしたのであった。
懐かしいナァ。

90vそして、それから7年後…いよいよTHE FEBと遭遇する日がやって来た。
会場は関内のSTORMY MONDAY。
おお~、また横浜だ。

95伊藤広規⇒横浜⇒STORMY MONDAY⇒ライブ・レコーディング…とくればアータ、KOKI Tetragonの『The Classy Rock GIG at Yokohama STORMY MONDAY』でしょうよ、どうしたって。
『The Classy Rock GIG』のリリースが2017年の4月5日。

96cdこの時から1年も経たずして今回登場するのが…コレ。
『THE FEB』と冠したCDとDVDで構成する豪華ライブ・アルバム。
ジャケットは広規さん作品には欠かすことのできない「やましたみか」さんのデザイン。
いいよね~。好き。
あることがキッカケで「星と月とFEBのタイポグラフィでレイアウトしたバースデイケーキを作る」というアイデアがみかさんの頭の中に浮かんだ。
それは、20年も続いているTHE FEBに関わってきた全てのミュージシャンの方々のお誕生日をお祝いするような気持ちだったという。
ローソクの数やケーキに付いている星の数には特に意味はないそうだ。
そして、そのデザインもさることながら、このオレンジがいいんですよ~。
色もデザインのウチだね。
と~ころがですね~、この色を正確に写真に収めるのが実にムズカシイ!
最近、止む無く事務所の照明をLEDに換えたのよ。
あんなにライブの撮影で苦しめられているLEDの室内照明具なんで使いたくなかったんだけど、「もう蛍光灯の室内照明器具なんてありませんよ」ってお店の人が言うので止む無くそれに従った…安かったし。
案の定、この照明器具がブツ撮りをする時の大きな苦労のタネになっちゃって…。
やっぱり色が正確に出ない。
下の写真も、はじめは事務所の中で撮影してみたんだけど、このオレンジの色がどうにも出ない。
「こんな色じゃみかさんに申し訳ないな…」と情けなくなった。
で、どうしたかというと、太陽光を使った。
つまり、屋外で撮るということ。
事務所の前の道路に黒い布を敷いて撮ったのが下の写真。
ま~、通りがかりの人が見るわ、見るわ。
あの人たち、全員このアルバムを買うだろうな…「ああ、あのオジさん、このCDのジャケットを撮影していたのか~!」って。
それでもホンモノはもっといい感じのオレンジだよ。
事実、制作の方々はチラシ等の色校でも結構苦労をされたと聞いた。

100ついでに表4も道路で撮った。
コレも実にいいデザインだよね。
おしゃれで上品でやさしい。
そもそも、この「THE FEB」のフォントが素晴らしい。

110装丁はCDとDVDを収納する紙ジャケ・トリプル・ゲイトフォールド仕様。
ん~、真ん中のライブの写真がまたいいね~!

120右側を閉じると、収録曲と演奏メンバーのクレジット。
STORMY MONDAYの常連さんならこのデザインが何かは一目でわかるハズ。
このアイデアも秀逸だ。

130レーベルはこんな感じ。
CDはオレンジ、DVDが紫。

140帯も大切。
私は柔道をやっていたワケでもないのに帯が大スキなのです。
キャッチコピーは今日のタイトルで借用した「考えあまいが演奏うまい」。
いいこと言うわ~。
コレ、反対だったら大変だよ。
「考えシビアで演奏マズい」…コレじゃ聴けたもんじゃない。
もちろん、THE FEBは考えも演奏もシッカリしてますから!

150そして、今回もステージの撮影だけでなく、ライナー・ノーツも担当させてもらったのです。
『Relaxin' at Iwaki ALIOS』、『A*I』から始まってコレで7作目。
まったく光栄でございます。

160今回も書いた~!
ブルース門外漢の私じゃない?
正直、どうしようかと思っていたんだけど、書き出したら止まらない。
「アラアラ、困りますね…コレはマーブロではないんですよ!」なんてお小言もガマンして頂き、最初5,000という文字制限を大幅に振り切って7,000字にナンナンとしてしまった。
だって、色々と調べているウチに面白いことを発見して止まらなくなっちゃったんだもん!
あ、言っておきますけど、5,000なら5,000でビシっと抑えることもできますからね。
そういう字数が厳格に決まっている仕事で最も燃えたのがギター・マガジンさんに寄稿したジム・マーシャルの追悼文だったな。
広規さんの作品のライナーはいつも文字数の目安だけご指定頂いて、好きに書かせて頂いて何とか収めこんでもらっちゃう。
おかげで今回もライナーのレイアウトが、当初と比べて大きく変更してしまい、みかさんにご迷惑をおかけしてしまった。
呆れもせず最後までお付き合いくださったみかさんにこの場をお借りして御礼を申し上げます。
   
以上が2月28日にリリースされるTHE FEBのアルバムの情報。
…ということで、今日からTHE FEBの20周年を記念するそのレコーディング・ライブの模様を3回にわたってお送りする。

170今回は出演者も多いので設営が大変!
楽器や撮影の機材で店内がゴッタ返しちゃってる。

190それでも「演奏うまい」方々は「片づけもうまい」ので徐々に収まって来た。

200楽器のケースなんかもうトイレよ。

210vそして、後は開演を待つばかりとなった。

220ライナーノーツでもご紹介した頂いた通り、今回もMarshallとEDENがステージをサポートした。

230まず、最初のセットの出演は…森園勝敏。
森さんはMarshall Blogにはモノスゴイ久しぶりのご登場!
昨日が森さんのお誕生日!
おめでとうございます。

240v今回はASTORIAのDUALを使用。
最近は歪みにご執心だとか…。

250松川純一郎
松川さんは今日がお誕生日!
おめでとうございます。

260v松川さんはKOKI Tetragonに引き続いてATORIA CUSTOM。

270伊藤広規
広規さんも今日がお誕生日!
おめでとうございます。
それにしてもこのバンドは2月生まれが多いな…あ、そういうのをやってるんだった!

270vKOKI Tetragonの時はMarshallだったが、今回はEDEN。
WTP-600を使用した。

280キーボーズ・チームは西本明と…

290v杉山卓夫

300vドラムスは小野秀夫。

310vココからライブのレポートになるワケなんだけど、ココまで書いてフト気がついた。
とてもやりにくいことに気がついたのだ。
だってDVDが付いてるワケじゃん?
私がいくら解説してみたところで、そんなヘタな文章を読むよりDVDを見ればいいんだもんね。
しからば、曲の解説をば…と、いきたいところだけど、おいしいパートやキモとなる部分は全部ライナーノーツに詰め込んじゃったんだよね~…コレは困った。
でも、マーブロはマーブロなりにいつもの調子でやっていくことにした。

320まずは松川さんのボーカルズで「Talk to me Baby」。

330v_ttbWillie Dixon作のブルース。
森さんがトレモロ・アームとクライ・ベイビーでボトルネックのような雰囲気を醸し出す。

340vレイドバック&ホンワカした雰囲気郡息で滑り出した20年目のTHE FEB。 
410次もWillie Dixonとブルース・ピアニストのEddie Boydの共作で「Third Degree」。

370v_3d森さんの歌から…

380杉山さんのエレピのソロ。

390vそれを受け継いでの松川さんのソロ。

1_0r4a3944_2 森さんの「ゴーアヘ、ゴーアヘ(Go ahead)」に押されてフロント・ピックアップで歌いまくる。

400「タラ~っとした感じだね~。レコーディングしています」と言う松川さんが大スキだというT-Bone Walker。
ドンズバで「T-Bone Shuffle」。

420vこの曲でも杉山さんのソロがジックリとフィーチュアされた。
ライナーにも書いたんだけど、ピアノとオルガンのツイン・キーボーズってのはいいもんですな。

425ファンキーに「Big Legged Woman」。
森さんはFreddie Kingの曲をよく取り上げるね。
460v「マツ!」のかけ声に応えて…

430v松川さんがハードにソロをキメる!
490しかし…こういう曲での広規さんのバッキングはホントにスゴイ。
ベース・ラインだけでご飯が3回おかわりできる。

1_0r4a3913 何でもなく弾いているように見えるんだけどね~。
ウネってんだよね~。ウズ巻いてんだよね~。
ラーメン好きの広規さんだけあってそのウズ巻き加減はナルトそのもの。
こういうのは、Count Basie OrchestraのFreddie Greenのギターと種類が同じなんだよ、きっと。
周囲の音の隙間を縫って弾いているってイメージ。
475キーボーズもフィーチュアされて…

440ソロのバトンはリズム隊へ…。
まずはダイナミックに広規さん。

470vそして、小野さん。
キメ細かいビロードのようなドラム・ソロ!
コレは完全に私の私見だけど、レギュラー・グリップのドラマーの方って絶対にマジメな人だ。
イヤ、マッチド・グリップの人が不真面目というワケでは決してござらんよ。

480v実はCDやDVDに収録されなかった曲もあった。
次はそんな曲。

450小野さんがマレットに持ち帰って演奏したのはFleetwood Macの1968年のシングル「Albatross」。

1_s41a0359 間違いなく森さんの選曲でしょう。
だってこの曲、Peter Greenが「Sleepwalk」の影響を受けて作ったと言われているんでしょう?
森さん「Sleepwalk」が大スキ…なハズ。
大分前に森さんと音楽の話をしている時、「Macってさ~、『Future Games』とかホントにいいんだよね~」としみじみおっしゃっていたのを覚えている。
私も『Bare Trees』とか『Mystery to me』とか『Penguin』とか、Bob Welch時代のMacが一番好きだった。
やっぱり怪物アルバム『Rumours』はどうしたって素晴らしいと思うんだけど、反対にPeter Green時代のアルバムって持ってはいたものの、ほとんど聴かなかったナ。
あ、ちなみにこの辺りでMic Fleetwoodが使っているパーカッションはNATAL製ですからね。
それとMacといえば、Christine MacVieの声。
メッチャいいと思わない?
今ではスッカリ英米混成のチャンポン・バンドになっちゃったけど(当のBob Welchはアメリカ人)、Fleetwood Macやっぱりイギリスが生んだ大名門バンドだよな~。
数年前にハマースミス・オデオンでMacのコンサートがあって、Marshallの社長ご夫妻がそれを観に行くといって楽しみにしていた。
それとKate Bushね。Kateのコンサートはホントに素晴らしかったと言っていたナ。
いいな~。
私はやっぱりイギリスがいい。
この「Albatross」、すごくヨカッタんだけど、残念ながらアルバムには収録されなかった。

2_s41a0062 松川さんのボーカルズでNeil Youngの「Cinamon Girl」も演奏された。
スミマセン…私、Neil Youngについてはナニも書けません…本当にナニも知らないんです。

1_s41a0404 考えはちっとも甘くないし、演奏もウマいままライブはズンズン進行していく。

500THE FEBの詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規 公式サイト

Y<中編>につづく
 

200_3

 
(一部敬称略 2017年11月2日 LIVE CAFE STORMY MONDAY YOKOHAMAにて撮影)

2018年2月15日 (木)

CONCERTO MOON ~Prologue To Messiah Tour~

  
昨年10月にリリースしたアルバム『Tears of Messiah』が好評なCONCERTO MOON。
私なんかの好みで言うと、70年代のハードロックの原点に回帰したかのようなサウンドが垣間見られてこの仕上がりが実にシックリ来る。
そんな曲の数々を爆発的な生演奏で耳にすることを楽しみにしていた。
そして、レコ発ツアーが決定。
今日のレポートはそのツアーの目黒鹿鳴館における千秋楽なんだけど、『Prologue to Messiah』というツアー・タイトルが示すようにニュー・アルバムの内容をドップリ演奏する内容とはならなかった。
ノンちゃんだけに、「楽しみは島っておけ」ということか…。

10cdで、どうなったのかと言うと、旧作を交えてのバラエティ豊かなショウとなった。

20島紀史

30v安定の島リグ。
最近、日本でもステージの機材を指す時に「バックライン」という言い方が浸透してきたけど、向こうの連中は「rig(リグ)」という言葉をよく使いますな。
「rig」というのは「用具」とか「装置」とか言う意味。
コレ、どうやって使い分けるのか一度Marshallのアーティスト担当のJoel(Joelは「ジョエル」ではなくて「ジョール」と発音する)に尋ねたことがあった。
「考えたことないな…。同じ『機材』だけど、backlineは借りモノ、rigは自分のモノっていういイメージがあるよ…」とか言っていたナ。
こういう話は実に面白い。

401967 MAJORが2台。
50今、「Pig」ってスゴイ値段がついているんですってね。
前にも書いたけど、MAJORのオリジナル・モデルを「Pig」と呼ぶようになったのは大分後になってからのことだからね。しかも、Marshallがそう呼び始めたワケではない。

60久世敦史

70v中易繁治

80v河塚篤史

90vそして、今回もサポート・キーボーズ・プレイヤーはBLIND MANから松井博樹。

100vノンちゃんのギターからスタートしたオープニング・ナンバーは1999年の『Rain Forest』から「Unstill Night」。
このスタートは珍しいんじゃない

110続けて「Fight to Death」。

120今日も流麗にしてパワフルなギター・ソロが痛快だ!

130v「ありがとうございます。
今日は今年最後になりますが、とても感激しています。
今まで演ってなかった曲をふんだんに取り入れたセットリストを組んでいます。
これまで富士、名古屋、大阪と演って来ましたが、今日は全部詰め込んでやろうと思います。
長いですよ~!
最後まで是非楽しんで帰って欲しいと思います」
なるほど、だからこのオープニングだったのか。

140_mココでさっそく『Tears of Messiah』からのレパートリー。
コレもノンちゃんのギター・スタートで「Light in the Shadow」。

150_lis松井さんのキーボーズが炸裂!

160そして、ギター・ソロ!

170vもう1曲、ニュー・アルバムから「Noah's Ark」。

180_na到底新しいレパートリーとは思えないこなれようだ。
やはり『Tears of Messiah』は自然発生的に生み出されたアルバムなんだな…などと勝手に想像していまう。

185ところで「Noah's Ark」というのは「ノアの方舟」だわね。
コレってイスラム教の経典、「クルアーン」にも類似の記述があって、「ヌーフの方舟」という名前なのだそうだ。
もっともキリスト教もイスラム教も元は同じユダヤ教だからね。
で、この「クルアーン」。
コレはナニかというと「コーラン」のこと。
下の『偉大なるクルアーン』というCDはコーランの朗誦を世界で初めてデジタル録音したアルバム。
コレがですね、メッチャいいんですわ。
パキスタンのカッワーリーも大スキだけど、コレも実にいい。
微分音階をふんだんに織り込みながら、深みのある声で朗々と聖典を歌い上げる様子は感動ものよ。
ウットリしちゃう。
ただ「エキベン」という言葉がやたら出て来るのがすごく気になるんだよね。
何か神聖なものを指し示す言葉なのだろう。
チョット、脱線ついでに…。
私は、偏りはあるものの民族音楽が大スキでお買い得のCDを見つけて来て聴いてはひとり悦に浸っているんだけど、コレね、CDの選び方に鉄則があるんよ。
「日本で録音したモノは避けるべし」。
日本のレコード会社の企画で、東京のどこかのスタジオへこもって録った演奏はまず面白くない。
スタジオで録音した落語みたいなモノだ。
できればその音楽の本場へ乗り込んで行って録音したモノを聴いてくだされ。
このクルアーンはパリの録音だけど、コレはゼンゼン問題ない。
やっぱり世界の芸術が集まるパリと東京とでは大きな差がある。
下のJVCのシリーズは、ブルガリアン・ポリフォニーからケチャやジェゴグまでハズレがないので、まずどれを買っても大丈夫。
そこへ行くと某社の東京録音のCDはジャケットはいいのだが、内容がヒドイ。
バグパイプからアラブ、アフリカものまで、とても聴けたシロモノではなかった。
それでも聴きたくて買っちゃうんだけどね。
ただひとつ、『南インドの打楽器』みたいなやつでザキール・フセインがタブラの解説をしているのはメッチャおもしろかった。
まさかCONCERTO MOONでクルアーンを出すことになるとは思わなんだ。
脱線終わり。

1_065スポットを浴びるノンちゃん。
ソロのギターがフィーチュアされたのは「Hold on」。

190v_ho前の曲もそうだが、次のセクションでは既存のナンバーで固めた。
まずは2003年の『Life on the Wire』から「Stand by the Window」。

200_sbwココでギターを持ち替えたノンちゃん…

210v中易さんとのフォーメーションもバッチリ。

230v今日も正確無比なプレイが小気味よい河塚さんのドラミング!
キチっとしてるわ~。
それでいてパワフル!

220v今度は「Straight from the Heart」。
収録アルバムは2011年の『Savior Never Cry』。

225『Savior』は久世ちゃんが参加して最初のアルバムだった。

240v各曲で炸裂するギター・ソロ。
音がいいわ~。
クリアで太くてヌケがよくて…コレがノンちゃんが出すのMarshallの音。

235さらに2010年の『Angel of Chaos』から「Live to Win」。
今日は今まで演ってこなかった曲をセレクトするというので収録アルバム名を明記しております。
ま、いつもやっているけど。
チョット歴史をココで振り返ってみようかとも思ってね。

250v「教えてシリーズ その1」
ところで、皆さんこうしてソロを弾くノンちゃんを指さしますが、コレはどういう意味なんでしょうか?
「もっと弾け~!」とかいうこと?
「アンタの番よ~!」ということ?それはわかってますから。
まぁ、「encouragement」ということなんでしょうな。
私にはチョット不思議に感じるのです。

223MCを挟んで「Into the Fire」。
お客さんの反応スゴし!

260_itfギターをまた黒のストラトに戻す。

2_s41a0334 いよいよ熱を帯びるギター・ソロ!

270v「Cry for the Freedom」は1998年の『Fragment of the Moon』から。

280_cffもういっちょ!
コレはおなじみ「Dream Chaser」。

300v「Into the Fire」も「Dream Chaser」も1998年の『From Father to Son』からのチョイスなので、このコーナーは「1998年のCONCERTO MOON」となった。

290vこのライブが開催されたのは2017年も押し迫った時期ではあったが、1998年から丸20年経ってるのね?

310vそう2018年はCONCERTO MOONのメジャー・デビュー20周年イヤーなのだ。

320vそんなことを意識してのこのコーナーかどうかは、皆さん演奏に没頭していて知る由もないが、とにかく「歴史」ってのはスゴイもんだ。

2_s41a0301 今日はレア曲特集になっているけど、20年+αの間に作った曲って、演奏はムリにしても、全部覚えてるのかナァ。
ノンちゃんは覚えていそうだな~。

330v_dc本編最後のセクション。
「長い」と聴かされていたが、アッという間だった。

340人気曲、「From Father to Son」と…

350vニュー・アルバムのタイトル・チューン「Tears of Messiah」を持って来た~!

360「教えてシリーズ その2」
このノンちゃんがいつも最後にやる右手の親指を左手で握るポーズはナンですか?
いつも訊こうと思って早十数年。
プロレス?
ヘビメタのなんか?

365レアだろうが、スタンダードだろうが、怒涛の弾きまくりで今日も十分に暴れまくった島紀史なのであった!

370vアンコール!
スゴイねこのお客さんの一糸乱れぬノリようは!

370_enアンコールの1曲目は、コレも『From Father to Son』から「Inside Story」。
コレも珍しいよね。

380vそれにしても『From Father to Son』ってのは重要なアルバムなんだナァ。
というのはアンコール2曲目も同アルバムから「Change my Heart」。
コレはおなじみの曲だね。

390vお客さんも大よろこび~!

450一旦はステージから姿を消したが、「呼び戻し」が止まらず再び舞台に上がった5人。

400今度はコレまたおなじみの「It's not Over」と…

410v「Concerto Moon」を演奏した。

420v「Concerto Moon」は久しぶりじゃない?

430ノンちゃんのリストが鳴り響く!

440本当はココで終わりだけど、何しろアンコールの声が大きく、もう一度ステージに上がり1曲披露した。

460なるほど結局ノンちゃんが言った通り長かったね。
お疲れさまでした!
 
さて…。
CONCERTO MOONファンの皆さんは「来たか!」と思うでしょうナァ。
でも書かねばならぬ。
ボーカルズの久世ちゃんが脱退を表明した。
久世ちゃんがCONCERTO MOONに加入したのは2011年だというから、早7年。
脱退のニュースにも驚いたけど、そんなに経った~?と、いつも通り時のうつろいの早さにもビックリ仰天した。
だって、何のイベントだったか忘れちゃったけど、原宿のクロコダイルで久世ちゃんがゲストで出演してナニかを歌ったんだよね。
その時のベースが満園の庄太郎ちゃんで、「久世、ナニ、オマエ…CONCERTO MOONに入ったの?全然知らなかったよ!」なんてやってたのが、ホントつい最近のことのように思い出されるのよ。
 
せっかく日本を代表する正統派へヴィメタル・バンドの「声」として定着して来た時期だっただけにとても残念だ。
でもね、正直に言おうか?
『Tears of Messiah』の歌い方が今までとガラっと変わっていて、コリャおかしいな…とは思っていたのよ。
ミュージシャンが自分のスタイルを変えるなんてことはまず普通はしない。
ラーメン屋のスープの味や麺の種類を変えるようなもんだからね。メンマがもやしに変わるとか、チャーシューが薄くなるどころの騒ぎじゃない。
あるいは歌い方など変えていないのかも知れないけど、私にはそう聞こえた。
でもそれが脱退に結びつくとは思いもよらなかったし、実際には関係ないことなのだろうとも思うけどね。
いずれにしても7年間にわたって「CONCERTO MOONの声」を務めた久世ちゃんの前途にエールを送り、そして「ありがとう」と伝えよう。
 
そして、母体のCONCERTO MOON。
今回のツアーは「プロローグ」だったので、「本編」がまず残っている。
5月に名古屋、大阪、東京で開催される『TEARS OF MESSIAH TOUR 2018』がそれ。
ココまでは久世ちゃんがボーカルズを務める。
 
その後のボーカリストはまだ未定で、現在公募中だ。
誰かさ~、もうノンちゃんのギターを押さえつけちゃうぐらいの強烈な声と個性の持ち主はいないかね?
もう軟弱な声のロックはイヤだよ。
ロニーみたいな、ギランみたいな、ダン・マッカファーティみたいな、サタン鈴木みたいな…いるでしょうに、男っぽいのが!
頼むからそういう声でガッツのあるハードロックをオジちゃんに聞かせてくれ!
「我こそは!」という猛者はCONCERTO MOONのウェブサイトを通じて名乗りを上げてくれ!
日本のハード・ロック/ヘヴィメタル・シーンはキミのノドにかかってるのだよ!
 
詳しくはコチラ⇒公式ウェブサイト内「今後の活動に関するお知らせ」

470CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

480v

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(一部敬称略 2017年12月10日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2018年2月13日 (火)

THRASH DOMINATION 2018 ~ EXODUS

 
チッタさん、30周年なんだね~。
スゴいナァ。
ライブハウス事業だけでなく、ファンがヨダレをダラダラと垂らして喜ぶイタリアのプログレッシブ・ロック・バンドを招聘したりするなど、チッタさんは日本のロック・シーンに欠かすことのできない重要な存在だ。
PFMとかNew TrollsとかBancoとかArti E Mestieriあたりの日本におけるイタリアン・プログレバンドのビッグ・ネームならわかるけど、この時代になってMaxophoneやらLatte E MieleやらPicchio Dal PozzoやらGoblinなんかが来日するなんてこと、一体誰が想像したことか…。
『サスペリア』流行ったよナァ。
Marshallとしてもアレコレずいぶんとお世話になっている。
Mauro Paganiではなかったけど、PFMのヴァイオリニストをJCM2000 DSLでサポートしたのはうれしかった。
さて、今日は『CLUB CITTA' 30th ANNIVERSARY SPECIAL」とその30周年を記念して開催された国内最大級のスラッシュ・メタルの祭典『THRASH DOMINATION 2018』からEXODUSのステージをレポートする。

10本番前の機材置き場。
Marshallの壁の建設資材置き場…。

201960だらけ!
しかも「B」キャビばっかりなのよ。
気持ちいい~!

30v使用するヘッドはコレ。
JCM900 4100と2555X Silver Jubilee。

40コレらのパワー・アンプを使用する。
プリアンプはデジタルもの。
やはりホンモノの真空管のパワーじゃないとダメなのだ。
真空管の力ってのはホントにスゴイなぁ。

50イベントは2日間に渡って開催された。
EXODUSはこの日のトリ。
前に出演したバンド、TESTAMENTがMarshallの壁を必要としないため、本番の転換中、お客さんが見ている前で壁を作ったのだ!

60皆さん、手慣れたもので、スイスイと壁が積み上がっていく。

70こんなのメッタに見られないのでお客さんも興味津々。

80もう少し…。

90できた~!
5x3の15ケセット。
すべて1960B!
ウチからももちろんお手伝いさせて頂いたが、東京にこんなにBキャビがあったのね?
というのはコレだけではなくて、上下両方にセットしたからだ。

100コレが完成図。
1960Bが30台。
やっぱりロックはコレですよ。
ま、ココまでやることはないんだけどね。

110当然軽いサウンドチェックも行われる。
「レディース・アンド・ジェントルメン!」とドラム・テクが紹介されていたのはおもしろかったな。

115vワウがステージのスゲエ前の方にセットされている!

120さぁて、準備完了!

123客電が落ちて、ステージが明るくなるとドラマーがイスの上がって観客をあおる。

125vTHRASh DOMINATION 2018のトリ、EXODUSの登場だ!

130Steve "Zetro" Souza

2_img_0059Gary Holt

150vLee Altus

160vjack Gibson

170vTom Hunting

180v2004年にスタートし、今回で12回目を迎えるTHRASh DOMINATION。
そのうち、今回を含めて5回登場しているベテランだけあって堂々たるパフォーマンス。

190オープニングは「Bonded」。

200ドワ~、凄まじい音の洪水だわ~。

210続けて「Iconoclasm(アイコノクラズム)」、意味は「聖像破壊」。

220vお客さんも「待ってました!」とばかりにすごいノリ!
すごいノリはいいんだけど、ナンですか?
お客さんが後ろから降ってくる~!危ないからヤメて!
ま、負けじとシャッターを切ったけど、コレってそういうのなのね?

230そんな私の願いも届くはハズもなくステージはドンドン激しくなっていく~!
「Brain Dead」、「Bibo」と続く。

240v次から次へと容赦なく暴力的なサウンドが飛び出してくる。

250続いてのセクションでは「Metal Command」、「Piranha」、「Pleasures」の3曲をプレイ。
そうか、ピラニアって「ピラーナ」って発音するのか…。
といっても「ピラニア」なんて単語使わないだろうけど。

260v「勉強になる」と言えば、このバンドの名前…「Exodus」ね。
「出エジプト記」ね。
モーゼは虐げられていたユダヤの民をエジプトから救い出した…ということが旧約聖書の内容にあることは知ってるんだけど、この辺りのことはどうも勉強しにくいんだよナァ。
今回もこの辺の話をオープニング・トークに持ってこようとして少々調べたんだけど断念しました。
ひとつだけ、ユダヤ教というのは、イスラム教同様に偶像否定の傾向が強いんだってね。
さっき出て来た「Iconoclasm」はこの「出エジプト記」にも登場するのだそうだ。
このバンドは勉強になる。

270v「No Love」と「Deliver」が続く。

280しかし、このバンドさんのメンバーはやたらとアチコチ動き回りますナァ~。
ジッとしている人がひとりもいない。
こうしてステージの真ん中がガランドウになっちゃうなんてザラ!

290こうして2人並んでいるところを撮るのも大変にムズカシイ。
すぐに動いてどっか行っちゃう。

300やっぱいいナァ~Marshallの壁は。
昔はみんなこうだった。
ロックが一番カッコヨカッタ時代だった。

305EXODUSの出番もいよいよ大詰め!
「Last Act」、「Lesson」を演奏。

310vそして、「Backlist」等でアンコールに応え、12回目のTHRASH DOMINATIONをド迫力で締めくくった!

320EXODUSの公式サイトはコチラ(英語版)⇒BLOOD IN BLOOD OUT

330vチッタさん、30周年おめでとうございます!
これからも独自の企画で日本のロック・シーンを盛り上げてくださいませ!

340

200_7


(敬称略 2018年2月11日 クラブチッタ川崎にて撮影)

2018年2月 7日 (水)

D_Drive ~ A NIGHT AT DX

  
意外だな…イヤ、そうでもないか?
毎週のように関西からやって来て、東京あるいは、その以東、以北のライブハウスの舞台を踏み続けて丸9年。
その延べ走行距離たるや地球7周半。
真空中において光が1秒かかって進む距離を大気中でたった9年間で成し遂げたのがD_Drive。
その距離、30万km。
ハイエースのような機材車で移動するので、燃費は7km/ℓとして、使用したガソリンは43,000ℓ。
43,000ℓがどれぐらいかというと…下の写真ぐらい。
コレは「タキ3500」。
35t積みのガソリンタンク車だが、ガソリンは水より軽いので、35tを比重の0.783で割ってやると43,000ℓチョイ超えの44,700ℓ。
だからD_Driveはタキ300の代わりに、9年の間にこれだけの量のガソリンを東名高速で運んだと言える。
一方、高速道路代はというと…もういいか。

35t で、9年の間に使用したガソリンの量なんかよりもっと驚くことがある。
そんなに頻繁に上京しているD_Driveのこと、東京で出演したことのないハコなんて最早なかろうと思っていた。
東京に住んでいる私なんかよりよっぽど詳しいからね。
ところがあったのだ!
しかも、Marshall Blogも数え切れないほど取材にお邪魔している肝心なお店。
それは高田馬場の音楽DX。
D_DriveのDX…そう、今日は「D」が3つ。
となると、思い出されるのがFrank Zappaの「Carolina Hard-Core Ecstasy」。
「Plastic leather, 14 Triple D」という歌詞。
合成皮革で14インチ(デカい!29.2cm)で「D」が3つという靴の仕様。
この曲はSMの歌なんだけど、S女が渡すこの靴のサイズでM男の体躯がわかる。30cmの靴を履くガタイのいい男がその手のことをしてよろこんでいる図なワケ。
ちなみに、名古屋のなぞなぞ商会は「Japanese Hard-Core Ecstasy」と題して、あまりにも素晴らしい独自の歌詞を乗せてこの曲を演奏していた。
ところで、アメリカでは男性の靴の幅は「D」が基本で、「A」に近づくほど狭くなる。
「D」が3つということは、相当なバンビロということ。
この「バンビロ」って、場所によっては「ダンビロ」っていうんだってね?ようするに「段広」。
「段広」とは幅の広い刀のことだと言うから、「ダンビロ」の方が正しく、「バンビロ」はその音便変化という説があるようだ。
私なんかは子供の頃から「バンビロコウダカ」って聞いていたよ。
ナゼなら自分が「幅広甲高」だから…ハイ、古来の日本人の足の形です。
「D」_「D」rive、初の「D」Xのはじまり、はじまり!

10初めてのDXはいきなりの単独公演。
ダブル・ヘッドライナーでもなければ、トリプル・ヘッドライナーでもない。
ましてや、ツーマンだのスリーマンなんてのは言葉自体があり得ない!
ね~、Seijiさん。

20まだときどきウッカリ「ツーマン」とか言ってしまいお客さんに怒られてしまうSeiji。

30vMarshallはいつものJCM2000 DSL100ECと1960AX。

40vギロリ…Seijiさんが「ツーマン」などと言おうものならこうした厳しいチェックが入る。
「だから、私はMarshall。」のYuki。

50vYukiちゃんもいつものJCM2000 TSL100と1960A。

60vEDENのハーフスタックを背後に控えたShimataro。

70vShimaちゃんが使っているEDENはかつてのフラッグ・シップ・ヘッドWT-800。それと4x10"のキャビネットD410XST。

80vChiikoちゃんはいつものワンマンとは様子が違う。

90v今日はNATALのアッシュを使っているのだ!
フィニッシュはホワイト・スワール。

100こういうイスに座ったお客さんを前にしたD_Driveはきっと珍しいでしょう?
音楽室DXは、お客さんに単独の出演者をイスに座ってジ~ックリ楽しんで頂こうというのがモットーなのです。
もちろん満席。
いいね、イスに座って聴くD_Drive。
何もワイワイ騒ぐだけがロック・コンサートじゃない。
このハイパーな4人の至芸とMarshall、NATAL、EDENの芳醇なサウンドを思う存分堪能してもらいたいワケですわ。
まずは小手調べにいつも通り「Hyoer Driving High」。

110続いて「Advance and Attack」。

130ん?考えてみるとD_DriveのMarshall Blog登場は結構久しぶりなんだよね。

140安定のこのサウンド!

150vホーム感満載!
楽しいなったら楽しいなッ!

160そして「M16」。

170「♪ティロリロリ~ン」のフォーメーションもバッチリとキマった!
ちなみに信頼の我がアシスタントの「M16」のメモには「押して⇔引いて」と書いてあった。
コレだけでどの曲かがわかる。

180「皆さんこんばんは!
スミマセン!今日は私だけのためにお越し頂いちゃって!」イヤ、「ちゃって」は言わなかったか…。
「おおきに!今日はウチだけのために来てくれはって!」って言ったのかな?
そう、このライブはYukiちゃんの「バースデイ・ライブ」だったのね。
ということで、Yukiちゃんが今使っているストラップはSeijiさんからのプレゼントなのだそうだ。
Chiikoちゃんはバスソルト。
Shimaちゃんはドラゴン・ボール好きのYukiちゃんのために、ドラゴン・ボールの缶入りのお菓子をプレゼント。
イズミヤで買ったんだって。どこのイズミヤだろう…千里丘かね?山田西かね?

190v_mオープニングのMCに続いてドラムからスタートしたのは…

200v久しぶりに取り上げたというファースト・アルバム収録の「Mystery Zone」。

230長年愛用して頂いているSeijiさんのDSLと1960。
初期の頃はコレとは違うDSLだったが、ほぼ地球を7周半した過酷な旅に耐え抜いたMarshallたちなのだ。
大切に使ってくれてうれしいな~。
最近、オーバーホールしたらまだ音がよくなったって!

210v続いては「Highly Strung」というOrianthiの曲をカバー。

220ココで今日の「目玉その1」。
新曲の披露!

240_gつい先日レコーディングが終了し、3月28日に発売が予定されている2曲入りシングル『GEKIRIN-逆鱗-/Gradation』から「Gradation」を演奏した。
「逆鱗」はどうして「逆鱗」っていうのか皆さん既にご存知だろうから書かないよ。

Gr「D_Driveにしてはさわやかな曲になりました。作ったのは夏なんですけど、発表したのが冬。海辺のドライブ。右手に広がる青い海の色の境目がキレイんなんですよ!だから、私はグラデーション」
やっぱり地球7周半の男は違う。
運転していても海のグラデーションをこと細かに観察していたのだ!
曲はといえば、ん~、確かに今までにないテイスト。
とってもいいと思う。
何でもトライした方がいい。
特にリズム。
音楽業界を見回して、私は今や日本人って完全に「リズム貧乏」だと思っている。
ヒップホップのような軽快な16ビート系のリズムには慣れて、ウラで手拍子を入れることができるようになったたものの、古来の素晴らしい音楽に使われてきたリズムをすべて捨て去ってしまったに等しいと感じているのです。
D_Driveはせっかく素晴らしい演奏技術があるんだから、メタル・テイストはそのままに、他にも音楽的に色んなことにチャレンジすればいいと私は思っている。
少なくとも日本では誰もやっていない音楽が出来上がるであろうと思うし、もしかしたら世界からも注目されるかも知れない。
  
で、今回演奏しなかった「Gradation」のカップリング曲「GEKIRIN」はYukiちゃんの作で、極悪テイストだという。
そ~んな、Yukiちゃんが「極悪」だなんて…しからば、ひと足さきに聴かせてもらいますよ………極悪だわ!

250前半最後のブロック。
まずはYukiちゃん作のバラード、「Unkind Rain」。
青いライトの中、ギターに込められたYukiちゃんの感情が爆発する。

260もういっちょ、ファースト・アルバム『Something to Drink?』から「Peach Fizz」。

270第1部を締めくくったのは更にファーストから「Runaway Boy」。
私のD_Driveの原体験がコレ。
昨日Seijiさんが先か、D_Driveが先か、なんてことを本人と電話で話していて、認識していたよりはるかにSeijiさんとのお付き合いが古いんで驚いちゃった。
この話はまた今度。
これから休憩に入るから。

1_img_0149 休憩の間に頂くのはこの日のスペシャル・ドリンク。
やっぱりカシス・オレンジでしょう~!
ところで、D_Driveはこうして2部制でライブをやるのが今回がはじめてなんだってよ!
言われてみれば確かにそうかも知らんね。

280v第2部の冒頭ではファンからプレゼントしてもらったYukiちゃんへのバースデイ・メッセージの寄せ書きが披露された。
私もひとこと添えさせて頂きました。

285さて、さてさて、今日の「目玉その2」!
XperiaのCMで使用されている曲、「Voice」をライブで演っちゃうのだ。
残念ながらもう終了してしまったそうなのだが、あのCMってサ、ChiikoちゃんがMCで言ってたけど、「♪ケンコンケケンコ~ン」ってイントロが聞こえて来ると、どんなことをしていても絶対にテレビの方を見ちゃうんだよね…で、Yukiちゃんじゃないと、「ナンだよ~!『マラソン』かよ~」とか「Yukiちゃんじゃね~じゃん!」みたいになっちゃう。
私も何回アレにダマされたことか!
この曲は4つほどのパターンがあって、D_Driveが演奏したバージョンをプレイ。

290ココはもうYukiちゃんフィーチュアでいいでしょう。

300v「キマった~!」
拍手喝采!

310次。
「Dスタンダード」のこの曲もドラムからだ。
ファースト・アルバム収録の「Mr. Rat Boots」。

320しかしこうして見ると、D_Driveってかなり平均的に選曲してるんだよね。
アルバムに収録されてきたほとんどの曲をとっかえひっかえ、演奏している。
曲が少ない…ということではないんですよ。
捨て曲がないのだ。
そりゃそうだよな~。
歌詞書いて、コードつけて、メロディ作ってハイ終わり、というワケにはいかないからね、このバンドは。

330v次はアルバム単位では目下のところの最近作、『R』から「Now or Never」。

340コレはモノスゴイ意訳をしてやると「いつやるの?今でしょ!」っていう意味?
Yukiちゃんの表情がそんな感じだ。

350vココでアルバムの告知。
2010年にリリースして以来、4回ほど重版を重ねているセカンド・アルバムがリマスターされ、『ACCELERATOR Re Edition』というタイトルになって再発売される予定という情報。
で、12月13日に無事リリースされた。
このアルバムに収録されている6曲はそれこそいつも演奏してるもんね。
そういう重要なアルバムだ。

Accそれより少し前に発表したのがこのシングル。
そうそう、D_Driveの場合は曲を書き溜めていたら大変だから、いい曲ができたところでジャンジャンとシングルを出せばいいのよ。
次はこのシングルのコーナー。

Lr まずはYukiちゃん作の「Shape of Your Life」。

360_soylそして、Seijiさん作の「Last Revenge」。

370もうね、この曲は完全に「パブロフの犬」状態。
リフを聴くと即座にこの光景を思い出す。
私の中では「居酒屋甲子園のテーマ」。
リハーサルを含めて2日間、この曲を聴きまくったからね。夢に出てきたわ。
でもまた聴きたくなる…というのは名曲の証。

540 そして「Drive in the Starry Night」。
星空の下のドライブ…ロマンチックだナァ。
もちろん走っているのは東名高速!

380「今から皆さんに写真を配りに行きますね!」
お誕生日のYukiちゃんからお客さんにプレゼント。
家でくつろいでいる写真にサインを入れて、Yukiちゃんが客席を回って1枚1枚直接配布したのよ。

2_img_0170「今日は来てくれてありがとうございます!あと少しなんですが…」
「エ~!」
…イヤ、まだ結構残ってるって!
「久しぶりにあの曲演っちゃう?」

390v…と演奏したのは「Among the Destruction」。

400v「Screw Driver」…

410「Over REV」…

420v3曲を立て続けに演奏して本編を終了。

430アンコールは今日のスペシャル・ドリンクにもなった「Cassis Orange」で甘酸っぱいパフォーマンスを!
やっぱりホーム感満載!
460vさて、D_Driveのワンマン・ライブがまた近づいてきた!
2月16日は横浜NEW SIDE BEACH。
そして、3月24日が十三のGABU。

450vハイ、脱線。
十三、なつかしいナァ。
私は30年前、箕面から梅田にある事務所まで阪急宝塚線で通っていたからね。
「じゅうそう」は最初読めなかった。
★「ナァ…ナァて…『十三』と書いて何て読むかジブン知っとるん?」と訊かれて、トンチを効かせて「くし?」と答えたら「ナンやねん、『くし』て?」
なんてことがあったな。
イヤ、「9と4、つまり『ク』と『シ』を足したら13になりまんがな…」とそのココロを説明したら「ナンやねん?」とまた言われた。
★とても可愛い女の子とエレベーターに乗り合わせて、降り際についそのカワイコちゃんの方を見てしまったら、「ナンやねん?」と言われた。
★梅田のESTの横の路上で、若い女の子同士が「ナンやねん?」、「『ナンやねん』ってナンやねん?」、「『ナンやねんってナンやねん?』ってナンやねん?」と口ゲンカをしているのを本当に見たことがある。
その後、「あっち行き!」、「自分があっち行き!」、「イヤや、あっち行き!」「イヤや、自分あっち行き!」と互いに絶対に譲らない。
ナント語彙に乏しい口ゲンカだろうか!
そんなにイヤなら自分からサッサとその場を去ればいいのに…と考えるのは東京流なの?
大阪は「ナンやねん?」でできていると思った。
440v最後に…SeijiさんはDSL100、YukiちゃんはTSL100、ともにプリアンプもパワーアンプも真空管で駆動させるモデルなんだけど、やっぱりロック・ギターの音ってこうでなきゃ!…だよね。
正直、真空管アンプは鉄のカタマリである大きなトランスが2個も入っていて悲しいぐらい重い。
時が来れば、真空管を交換しなければいけないという面倒もある。
それゆえメンテナンスにお金もかかる。
デカい。
こうして書くと何やら猛烈に厄介なシロモノに見えて来るのが真空管アンプなの。
でもね、どんなにテクノロジーが進化したとしても、絶対に突き崩すことのできない、ズバ抜けて素晴らしい特長が真空管アンプにはある。
それは「音」なんです。
これまで「真空管アンプに迫るサウンド」という惹句を乗せた商品が星の数ほど生まれては消えていった。
「迫る」とか「似てる」ということは「違う」ということ。
「別にホンモノの真空管アンプと少しぐらいサウンドが違っていてもいいから、軽くて便利なヤツの方がいいわ」と思われがちの世の中になってきて、正直とても残念なのだが、最後は決してそうはならない。
ナゼなら、根本的に「ロック」という音楽は真空管アンプが作ったギター・サウンドなしでは成立しないからだ。
SeijiさんとYukiちゃんはこのことをよく知っている。
だから私たちは、Marshall。

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

470v※言っておきますけど、音楽室DXにはJVMのコンボがあるからね~!

1_210c (一部敬称略 2017年12月8日 高田馬場音楽室DXにて撮影)



2018年2月 6日 (火)

SHOW-YA ニューアルバム『AURORA』リリース・ツアー <後編>

  
<後編>はアコースティック・コーナーの続きから。
ステージには☆sun-go☆さんがひとり…。
「あ、客席を明るくしてください。ピンスポも消しちゃってください」
ヤメて、ヤメて!ピンスポは点けておいてください!という私の心の願いなど届くハズもなく、☆sun-go☆さんのソロ・コーナーが始まった。

10_2「私のSNSを見てる人?………予習ができていない人が結構いますね~?」
これから演奏するのは6年前から取り組んでいる☆sun-go☆さんのプロジェクトのテーマ・ソングに据えている曲。
「マザー・テレサの言葉に『私たちは大きなことはできません。小さなことを大きな愛を持って行うだけです』とあります」
いい言葉だ。
つまり「惻隠の情」ですよ。
単一民族国民である日本人のこのお家芸が最近はドンドンおかしくなってる…ように私なんかには見えます。
「みんな!一緒に歌ってくれるかな?大きな愛で!大きな声で!世界中に届くように!」と、☆sun-go☆さんが投げかけた曲は「We Are the World」。
みんなの顔を見ながら一緒にこの曲を歌うために、ピンスポを消して、客席の照明を明るくしたのです。

20v☆sun-go☆さんの思いに応えるように、客席が一丸となった大合唱が会場中に響き渡った。

30いつもやさしい☆sun-go☆さんらしい、あたたかさに満ちたワン・シーンだった。

40_2続いては恵子さん。
「音楽を演るのはそれぞれの思いがあってのこと。今回は珍しく☆sun-go☆が歌いました。なかなか可愛いセクシーな声だよね。
世界の貧しい人のことを思って☆sun-go☆が歌ったけど、私は『風の電話』のことを知って、いても立ってもいられなくて曲にしました」

50「風の電話」というのは電話線がつながっていないダイヤル式の黒電話のことで、傍らにはノートが置いてある。
場所は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県上閉伊郡大槌町…そのある私邸の庭に設置されている電話ボックス。
来訪者はその線のつながっていない電話で亡き人に自分の想いを伝えたり、ノートに気持ちを記載したりする。
ことの始まりは震災前年…その私邸の主人である庭師が、亡くなった年上のイトコともう一度話をしたいとの思いで、海辺の高台にある自宅の庭の隅にその電話ボックスを設置したのだった。
その翌年に発生した東日本大震災の生存者が、震災で失った家族への想いを風に乗せて伝えられるように…と、その庭師は自宅の敷地を整備し、電話ボックスを開放した。
その電話機の横には…
「風の電話は心で話します。 静かに目を閉じ、耳を澄ましてください。 風の音が、又は浪の音が 或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら、あなたの想いを伝えて下さい(註:読点と句読点は筆者。漢字はママ)」
という言葉が添えられているのだそうだ。
70_2「一緒に歌って!」
曲は『AURORA』に収録されている「Voice」。
まさに「風の電話」の想いが音楽になっている。
音楽の力は大きい。

60v場面はガラリと変わってキャプテンのキーボーズ・ソロ・コーナー!
メンバーのソロの場面が続いてまるでyesみたいだ!

80_2相変わらずスケールの大きな演奏。

90v_2でも、今回はちょっとポップなイメージかな?

100v_2こうした演奏を耳にすると、やっぱりキャプテンのキーボーズはSHOW-YAサウンドの重要なカギのひとつを握っていることがよくわかる。
あと、キャプテンはコーラスね。堂々たる歌いっぷりが好き。

110v_2続いてはmittan!
今回は珍しくドラを打擲してのスタート。

120遠慮なくスティックを振り回しているのは小指の骨がくっ付いた証拠?

130コール&レスポンス。
人気のあるパートだけに客席からのレスポンスも大きい。

140v_2イスから立ち上がってシンバルを乱打するmittan。
骨がくっ付いておめでとう!
この後、再び「♪ドラの音高く」、ソロを締めくくった。
コレがわかる人は私たち世代までかナァ?SHOW-YAの皆さんはご存知かナァ?
今、吉原と同時に軍歌の勉強もしているのです。

150メンバーが4人揃って…って揃ってないんだけど、ここからはSHOW-YAのスタンダード・ナンバー・コーナー(こんなのない)がガンガン顔を出してくる。

160_osまずは「OUTSIDER」!

170_2おなじみの曲の登場に沸き上がる客席。
さとさんの不在が4人のメンバーをパワーアップさせているようだ。

180_2Marshallは背後から☆sun-go☆さんをプッシュしております。

185v早くもショウは最終セクション。
「今日は本当にありがとう!宴もたけなわです」
「エ~!」
「うるさいんだよッ!!!!」
やっぱコレがないとね。
「短いツアーでしたが、SHOW-YAの底力で乗り切ってやって来ました。SHOW-YAカッコいいね!」
SHOW-YAカッコいいッスよ!
「さとの思いと、メンバーひとりひとりがさとの代わりを一生懸命やってくれたおかげでそれぞれの曲を熱く演ることができました。
これから速い曲が続きますので汗をかいて帰ってください!」
「エ~!」
ココは言わないところか!

190v_m恵子さんがアコギを再び提げたのは前作『PROGRESS』からの「反逆のフラッシュ」。

200_hf盛り上がり必死の最終コーナーの冒頭を飾るにふさわしいハード・チューン!
イケイケ~!210_2「欲しいモノは…奪いとれ~!」

220v_utドライブング・チューンが続くこのあたりはmittanの独壇場でもある。
骨がくっ付いてヨカッタ!…もういいか。

230_2キャプテンの鍵盤サウンドが宙を舞うのだ!

240v「本当に本当にありがとう!次で最後の曲となります」
「エ~!」
「うるさい!」

260v今日本編を締めくくるのは「Fairy」!

280_2☆sun-go☆さんのギターも遠慮なく東海道最初の宿場に響き渡る!

270_2恵子さんは珍しく「Fairy」でコレ。
さとさんのことといい、ソロ・コーナーの展開といい、こうして見るとやっぱり結構異例づくめだった?
でも完全にSHOW-YAだった!

1_0r4a5712でも定番のアクションは欠かせません。

290

1_0r4a5741「Fairy」もエンディングに差しかかる。
恵子さんが指で示す先は☆sun-go☆さん。

300_2そう、今日はソロで竿回しなのだ!310_2クル…

320リン…

330パッ…

340っと!
このフォロー・スルーが重要といつも言ってる。

1_0r4a5784 「We are SHOW-YA!」

350v_2アンコールではさとさんがケーキを持って登場。
「♪Happy birthday sun-go~」

360ドンズバではないけど、そう、☆sun-go☆さんのお誕生日が近いのだ!
何せ私は生年が同じで、誕生日が☆sun-go☆さんと1日違いなのね。
なので絶対に☆sun-go☆さんの誕生日は忘れない。
私の方が1日だけ還暦に近いってこと。

370「sunちゃん、おめでとう。コレでまたひとつお姉さんになったね…」

390_2「最後は思いっきり暴れてくれ~!」

400…と4人が同時噴火したのは「限界LOVERS」!

410

420v

430_2

440終演後、さとさん再び登場。
『AURORA』のリベンジ公演よろしく!

450vこの5人の姿が見れる日も近いだろう…って野音か?
皆さん、4日29日は『NAONのYAON』ですからね~。
その時にまたお会いしましょう!

NAONのYAONの詳しい情報はコチラ⇒特設サイト

460SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

470v_2(一部敬称略 2017年11月18日 品川インターシティホールにて撮影)

2018年2月 5日 (月)

SHOW-YA ニューアルバム『AURORA』リリース・ツアー <前編>

  
当時、ご婦人方の最大の楽しみはお芝居。すなわち歌舞伎。
男女共通のお楽しみは寄席だった。
そして、殿方の「遊び」とくれば遊郭通いと相場がキマっている。
今、別のバンドさんのところで「吉原」の研究結果を「私のディープ浅草」と銘打ってシリーズで発表している。
江戸の粋な文化が色々とわかって来て実に面白い。
わかったことのひとつが、その頃の吉原というのは、一般の人が思っているような陰湿なところではなく、江戸の一大観光名所で、今で言う「テーマパーク」として家族連れで訪れたということ。
そして。その殿方の遊び方には「上中下」とランク分けがされていた。コレは今でもそうか?
「上」は来ず…つまり廓(くるわ)には足を踏み入れない。遊びに行かないということね。
「中」は昼来て昼帰り。吉原は最初、昼間しか営業していなかった。
「下」は夜来て朝帰り。簡単に言うが、見世(店)によってはかなりの資金が必要だった。
実はまだその下があって、
「下々(げげ)」は居続け。
「そのまた下々」は居残りをする。
…有名な落語、「居残り佐平次」のマクラである。
いかにも江戸っ子らしい見栄の効いたランク付けだ。
「ナカにも飽きたことだし、今日はミナミへ繰り出そうじゃねぇか!」と噺は始まる。
他に「北国(ホッコク)」などという別称もあるが、この「ナカ」とは吉原のこと。
そして、「ミナミ」とは品川のことだ。
他にも須崎(今の深川の方)は「タツミ(辰巳)」、新宿は「ニシ(西)」などにも大きな遊郭があって、それぞれにそうしたアダ名がついていた。
そのうちのひとつで千住は「コツ」と呼ばれた。他が皆方角を示すのに対し、千住だけは「コツ」。
「コツ」などという方角はない。
コレのタネ明かしはその「吉原研究」で開陳することにします。
さて、品川は江戸四宿のひとつにして東海道の初宿…すなわち最初の宿場で、ものすごく栄えていた。
江戸四宿とは、五街道の起点である日本橋から二里(8km)にある宿場のことで、他に千住、板橋、内藤新宿(今の新宿1~3丁目あたり!)があった。
広重の浮世絵なんかを見ると、品川は青い海が眼前に広がる実にステキな宿場町だ。
その後東海道は、川崎、横浜、程ヶ谷(今の保土ヶ谷)と宿場を連ねて行く。程ヶ谷宿が私の家内とかなり近しい関係にあることは他の記事に「生麦事件」を絡めて書いた。
さて、今日はその品川から。
新幹線が停車するようになって、猛烈な勢いで再開発が進んでいるが、品川にもホールができたのね?
その名も「品川インターシティホール」。
国鉄の操車場の跡地にできた「品川インターシティ」という総合ビジネス施設の中というロケーション。

10今日のMarshall Blogはそこで開催されたSHOW-YAのニューアルバムのレコ発ツアーのようすをレポートする。

20すでにニューアルバムに関するイベントを他でもレポートしているが、今日がクライマックスよ。
そしてコレがニューアルバムの『AURORA』!
原点に回帰したかのような、SHOW-YAらしい日本のハードロック・サウンドがギチギチに詰め込まれている。

30cd大阪、名古屋をめぐりココ東京で迎える千秋楽のオープニングは「私は嵐」。

40寺田恵子

40cd五十嵐sun-go美貴

50v☆sun-go☆さんはいつものMarshall JVM410H。

60ステージにはド~ン!
コレがロックのステージの正しい造作。
古くも、前時代的でも、ナンでもない。
「ロック」っていうものは、こういう見た目をした音楽なのだから。
もし、この見た目が好きでない人は「ロック」が好きではない人だ。
だってそうでしょう?

70ロックが好きな人。

80仙波さとみ
既報の通り、さとさんは手首の骨折により、今日は涙を飲んで欠席。

90v中村美紀

100v角田mittan美喜

110v『AURORA』の発売イベントとして川崎でイベントを開催したものの、アレはアコースティックのセットだった。
よって「電化SHOW-YA」としての公演は7月のCLUB CITTA以来となった。4ヶ月ぶり!

120_waそれだけに力が入ってるぜ~!

130v☆sun-go☆さんのソロ!
そして、観客の目は下手に集まる。

140vさとさんのベース・ソロ!
私もカメラを手に下手に走る!
あ、そうか…いないんだった。
寂しいな~!

150vさとさんがいない分、力がこもる4人のメンバー。

160「嵐」ポーズもバッチリ!

170すさまじいパワーでオープニングを大爆発させたぞ!

185♪ゴンゴロゴンゴロとギターのイントロがうなるのは…190v「流星少女」ダァ~!

200オラオラオラオラオラオラオラオラ~!回せ、回せ~!
なんか恵子さんになった気分で書いております。

210もはやSHOW-YAのステージには欠かせないスタンダード・ナンバー。

220みずみずしいパフォーマンスでショウの雰囲気をグイグイとヒートアップさせた。

230「Yeah! Yeah! 『AURORA』ツアー、最終日です!
何かがおかしい…いるべき人がいない…。みんなも知っていると思います。
さとが左手首をケガしました。
期待している人もいると思いますが、その期待通り今日はさとも来ています。
でもベースは弾けません。まだ骨がくっついていないから!」
と「さとさん事件」の経過を説明してから早速『AURORA』コーナーへ!

240_m残念ながらさとさんは不在だけど、待ちに待った『AURORA』の実演コーナー!
みんな「待ってました!」でしょう?!

250_srhまずは「そうよRunaway Home」。
恵子さんと☆sun-go☆さんが向かい合うアクション。

260こんな感じはいい感じ。
ガッチリしたハードなエイト・ビート・ナンバーだけど、副題は「人類は愛でしか救われない」とやさしく、あたたかい。
サビ前のパッシング・ディミニッシュがありがたい。270ヘヴィなギター・ソロもバッチリ!

280出た~!
ウルトラ・ドライビング・チューン!
「Day Breaker」だ!
「daybreak」とワンワードにすると「日の出」という意味。
もうひとつ、似た言葉に「dawn(ドーン)」というのがある。こちらは「夜明け」という意味。
この違いが面白い。
「daybreak」は最初にお日様がチョットだけ顔を出した瞬間という意味。その後が「dawn」。でも「dawn」も太陽がまだ見えない状態を指すらしい。
総じて大ざっぱな言語である英語にしては珍しく繊細な使い分けだ。
そういえばDawn Adamsというイギリスの女優さんがいたな。Marshall社にもDawnという女性がいて私の面倒をみてくれている。
290v_db疾駆するmittanのドラムが愉快爽快!

300こういう曲は絶対にMarshallのトーンが必要なのよ!

310「暑い~!皆さん、楽しんでますか?」
…とココでアルバム『AURORA』の説明。
「今回はさとちゃんやmittanが作った曲がいっぱい入っています。変わった曲があったり、変わったメロディラインで歌っていてスゴク楽しい…んだけど、そういう曲は今日は演りません」
ナンダ…。
「でも、全員で歌える曲をキャプテンが作ってくれました。とてもさわやで、純粋無垢。
もうすぐ還暦の人が作ったとは思えない」
そういえば、あと4年もすればMarshallも還暦です。
これからも夢と希望を持って、できるならみんなで一緒に歌いたい…と紹介したのは「All Together Now」。

320v_n明るいハード・ロックはいいね!

330_atnこの曲もSHOW-YAのステージには欠かせない曲になりそう。

350vよく練られたギター・ソロも曲にベスト・マッチ!

360v一転してガツンと重く演るのは「Monster」。
「♪エロすぎる兆発」という歌い出しからしてモンスター。

370v_ms「♪モンスター~」

390「♪モンスター」400v中間のキメからギター・ソロ、そしてまたキメに戻るところが何ともスリリング。
それとエンディングの奇抜なフレーズは秀逸!

380「どう?今回はアルバムを作って、5人でツアーしようと話していたんだけどそれがかわなわかったの。
それが悲しいんだけど、さとチャン、死んだワケはないんだから!(骨が)くっ付けばいいんだから!
今回のツアーは参加できなかったけど、今日、会場に来ています」

410v_mコ~コ~で~!
割れんばかりの拍手を浴びて仙波さとみ登場!

2_s41a1095 チャンとステージ衣装をまとって現れたさとさん。

420「皆さん、ご心配をおかけしました。今回は私の不注意によりステージに立つことが出来ず申し訳ありませんでした。
ベースを右肩にかけて、両手に荷物を持ったまま階段からコケてしまいました。
自分が(公演に)穴を空けてしまうのではないかと思うとすごく不安だったんですが、すぐさま動いてくれたのがメンバーたちでした。
そして、ファンの方々から温かいメッセージを頂戴して勇気づけられました。
心強かったです。
どうもありがとう!
チャンスがあれば『AURORA』ツアー…リベンジしたいです!」

2_s41a0330さとさんに鳴りものを振ってもらって1曲演奏。

450恵子さんがアコギを手にして「On my Crossroad」。

460vmittanはカホンをプレイ。
前々回の時はmittanが右手の小指の骨を折っちゃっていたんだった。
既にmittanはめでたく完治。
別の機会に「年齢が重なって来ると、なかなかくっ付かないんですよ~!」とお互い大笑い。
ウチのセガレは昨年末にヒザをグシャグシャに壊して大手術をしたのだが、信じられないぐらいのスピードで回復している。
やっぱり若いっていうのはスゴイね。パワーのカタマリだよ。

470v左手の黒いサポーターが痛々しいさとみさん。
でも、お会いしたところ、とても元気だったので安心した。
今頃はバリバリとベースを弾いていることでしょう。

480v☆sun-go☆さんもアコギにスイッチ。
490次は野音かな?
またステージ下手で暴れ回ってくれるのを楽しみにしていま~す!

500v「身体の傷はいつか必ず治る。でも心の傷は厄介で、傷つくたびに酒を飲んで…傷つくたびに酒をのんで…。
そうやって女は年を取るのです。
そんな…酒に人生を捧げたブルースを聴いてください」…と、源空寺あけびの「女は酒場でひとり泣く」を熱唱。
ウソ、ウソ!そんなのないから!
青いライトを浴びて恵子さんが歌ったブルースは「Blue Rose Blues」。

510vキャプテンのピアノが物悲しく響きわたる。

520v恵子さんのオハコだけあって、感情豊かに歌い上げるその姿と歌声が聴く人の心を揺さぶる。2_s41a0402 アコースティック・コーナーはまだ続く。
 
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

530<後編>に続く。
  
(一部敬称略 2017年11月18日 品川インターシティホールにて撮影)

2018年1月24日 (水)

LUKE篁地球デビュー30周年記念 “蒼き疾風の誘惑”

   
時はさかのぼって昨年の8月。
ハイ、夏の気分になってください。
   〻
   〻
   〻
しかし、毎日暑いね~。
やっぱり11月生まれの私としてはどうしても夏は苦手。
そのせいか冷やし中華ってのもダメなんだよね。
どうしてみんなアレに夢中になっちゃうのかサッパリわからない。
私なんかどんなに暑くてもラーメンは熱いのじゃなきゃ受け付けないね。
山形に行くと、「冷やしラーメン」というのがあって、冷やし中華のことかと思うとさにあらず。
文字通り冷やしたラーメンで、地元の人も「ウマぐね」と言っていた…ことは他にも書いたな。
それにしても暑い。
そんな熱いモノ好きの私でもさすがにこう暑いと鍋モノには手が出ないな~。
グツグツいってる鍋で熱燗をキューッと…ああ、考えただけで暑くなってくる。
やっぱりこういう時はかき氷が恋しいわ。
facebookにオーストラリアにお住いの友人がいるんだけど、向こうは冬だもんね~。
うらやましいな~。
投稿する写真なんかを見ていると、長袖で涼しそうで…いいナァ。
日本も早く涼しくならないかナァ。
…ということで今日は真夏の川崎から。
LUKE篁の地球デビュー30周年を記念する『蒼き疾風の誘惑』と題するコンサート。
昨年に引き続いてのソロによるステージだ。

10オリジナルTシャツ。
コレはいいナァ~。
ミュシャですな?
アルフォンス・ミュシャはオーストリアの画家/デザイナー。
いつか東京で展覧会が開かれて観に行ったことがあったけど、混んでいてゼンゼンゆっくり観れなかった。
日本の美術館というか、美術展っていうのはカラっきしダメだよ。
もっと広いところで、来場者にタップリ時間をかけて、色んな角度で絵を見せてあげなきゃ…入場料だって決して安くないんだもん。
ゴッホ展なんて言ったら「ココは三社さんか?」ってなモンでしょ?まず行かないけど。
ところで、ミュシャのことを「ミュシャ」と発音しても英語圏の人には多分通じないと思う。
「ムーカ」みたいに発音するハズ。
ちなみに「ゴッホ」は「ゴッ」で、「ホ」は発音しない。

20vステージの上にはMarshall。
ラックに収まっているのはJVM410HとJCM2000 DSL100。
スピーカー・キャビネットは1960AXだ。

30ラックの上に並んだ「篁」デザインのピック。
逆さ向きに置いてあるところがミソ。

40大きな大きな歓声に包まれてルークさん登場!
50v1曲目は聖飢魔IIナンバーの「Masquerade」。
そして、「ロックスターの悲劇って…」が続いた。
LUKEさんのご挨拶の後、今日のメンバー紹介。

45K-A-Z

60v若井望

70v大桃俊樹

80vLEVIN
…とLUKEさんを支えるバンドの面々は前回と同じ。

90v3曲目は「Heaven`s Waiting」…Marshall Blogとしてはホーム感大。
CANTAナンバーだからね。
ただ、いつもと違うのはLUKEさんがドラムというか太鼓というか…とプレイしたこと。
何でもSHOW-YAのmittanからの借りものだとか?

110雰囲気が変わって4曲目は「Cute Boyのユ・ウ・ウ・ツ」。
そして、また聖飢魔IIナンバーの「Great Devotion」をバキッとカマした!

100「一番みんなに聴かせたかったのは次の曲かも…新曲です」
「オオ~!」っと大きなどよめきッ!
「コレが各所で評判がよくてね~。作る曲、作る曲ホメられるんだよ。
白鳥と同じ…優雅に見えるけど、水面下で足をバタバタしてるワケよ。
そうしてたくさん曲を作っているんだけど、その中から選んでお送りします。
おそろしくいい曲を作っちゃいました!」
こういうところがLUKEさんらしい。
自慢めいた話でもLUKEさんが語るとちっともイヤらしくなくて、聞いてて「ホホウ!」なんて思っちゃう。
7弦ギターを使って作ったという曲のタイトルは「Catch the Rainbow」…RainbowRainbowRainbow…とディレイをかけたくなるのは我々世代の習性か?
「虹をつかめ!オレの虹を!」

140vお客さんとの「ウォー」の声出しコラボも完璧!
そして、K-A-Zさんのソロも炸裂した。

120このバンドはギター・バトルも大きな見どころだよね。
高度なギター・プレイだけでなく、3人とも「オレが、オレが」感に横溢していて、ハデハデさが見ごたえ満点!
126K-A-Zさんと若さまのアコギで「Someday Oneday」。
「My Dear Friend ~世界は寂しいで出来ている~」、「Everybody Needs Somebody」とCANTAナンバーを2曲続けた。
115v今日は上に書いたように、LUEKさんはJVMを1960AXにつないで使っていらっしゃるけど、私なんかはLUKEさんが保有されているMarshallを知っているので、どのMarshallを選ぶかがいつも楽しみなのだ。
「アレ?今日はコレ?」みたいなこともあってね。
ま、どれを使っても「LUKE+Marshallサウンド」なんだけど、共通しているのは「やっぱりホンモノの真空管アンプっていい音だな~」ということ。
そりゃロックを作って来たサウンドだからね。

130楽しいLUKEさんのおしゃべりもタップリ。
「ボーカルとちょっとギターね…最後までお楽しみください。
歌に専念させてもらって…楽しいね~!
話すときは『いい声だ』とホメられるんだけど、歌う声だとは思わないんだよね。
自分の声はキライ。
だからオレは自分の歌しか歌えないんだよね…後は西城秀樹ぐらいかなァ。
次の曲も楽しいよ。
こういうことしなきゃダメなんだな…と思った曲です」
と「蝋人形の館」を熱唱!

150再びギターを持って最後のセクションに突入。
聖飢魔IIナンバーが続く…「Deserted Hero」、そして「Brand New Song」。

125本編の最後は「Dream Of The Lotus Land」で締めくくった。

155もちろんアンコールに応える。
「楽しかったけど今日は大変だった!オレひとりじゃナニもできないから最高のメンバーを呼び込みます!」
170v4人が呼び込まれて聖飢魔IIの「1999 Secret Object」をプレイ。

180v

190v

200v

210v続けてダンサー2人を従えて「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」。
LUKEさん、上手に舞うわ~。

220最後の最後は「Remember Flame」の熱演で幕を下ろした。160ペットボトルのコレもいつも通り!
「また来いよ!またやろうな~!」230この日のショウの中で、去る12月18日に開催された30周年の集大成となったコンサートの情報が発表され、割れんばかりの歓声が沸き上がった。
残念ながら、この前日、プライベートで大きな事件が起こってしまって、私はどうしてもお邪魔することができず失礼せざるを得なかったのだが、長尺のショウが大成功を収めたと聞いた。
さすがLUKEさん。
デビュー後30年の時を経てもバリバリだ!
これからの活躍がまた楽しみだ!
  
LUKE篁の詳しい情報はコチラ⇒CANTA official web site

240v(一部敬称略 2017年8月1日 CLUB CITTA川崎にて撮影)

2018年1月23日 (火)

Sound Experience 27 <後編>~ Strange,Beautiful and Loud

  
イヤ~、スゴイ雪でしたな~。
しかし、毎回毎回交通機関があれほどヤラれちゃって…飛行機なんかは仕方ないにしても、もう少し学習効果が出せないものかね?
渋谷のバス・ターミナルで来もしないバスを2時間半も待ってるとか、駅への入場規制をしちゃうとか、1日一生懸命仕事をして疲れ切った身体にあまりにもヒドイ仕打ちだわ。
ご苦労なさった皆さん、お疲れさまでした。
  
ところで私は30年前、学校を出て就職して、すぐに富山に赴任したんだけど、スゴかったな…北陸の冬。
当時はまだ雪が多かった。
子供の頃から毎年スキーに行っていたので、吹雪や大量の雪には驚かないつもりだったけど、イザ生活するとなると、スキーに行くのとは大違いだった。
下宿住まいで、当時はまだ携帯電話なんてなかったから、彼女(今のカミさん)に電話をしに行くにも外へ出なければならない。すると積雪でどうにも電話ボックスの扉が開かなかったりするんだよね。
車に乗る前はフロント・ガラスに山と積まれた雪と格闘したり…。
水道もチョロチョロと一晩中出しっぱなしだった。
富山の冬は一日中曇っているので、ふとんを干すこともできず、せんべい布団は鉄板布団に変わった。
でも、それほどイヤではなかったな。
それより夏のフェーン現象による異常なまでの暑さの方がツラかった。
その後、大阪を経由して長野に赴任した。
彼の地では7回ほど冬を経験したが、長野の冬は楽しかったナ。
毎週子供を連れてスキーに行って、帰りに温泉に浸かった。
長野は寒いことは寒いけれど、昼間は日が照るので道路にいつまでも雪が残っていることはない。
あの雪が降って積もった時の静けさが好きでね。
それでも朝のフロント・ガラスの雪降ろしは大変だったナ。
東京の雪といえば、1998年の1月6日。
前の会社に転職しての初出勤日だったので覚えている。
渋谷から当時住んでいた市川に帰るのに3時間以上かかったかな?
それと、直近では2014年の1月14日、成人式の日。
コレは気の毒だった。
「成人式」といえば、今年のナニあれ?
「晴れの日」どころか「怒りの日」じゃんね。
天気も人間もドンドンおかしくなってる。
お出かけになる皆さん、今日も足元に気をつけて!

3img_0246 『Sound Experience 27』の後半はStrange,Beautiful and Loud。

10_2三宅庸介20v_2三宅さんはいつものJVM210Hと1960BV。
今日、三宅さんと今井さんのバックラインは上下とも偶然おそろいだった!
コレはかなり珍しいよ。
JVMが重なることはあっても1960BVが重なるのは相当珍しい。

30v_2山本征史

40v_2征史さんも当然いつもの1992 SUPER BASSと中身がわからない1960A。

50v金光健司

60v金光さんもいつものバーチのNATAL。
フィニッシュはタバコ・フェイド。
13"のタムを取り外した。

70重く重くのしかかるようにして、バンドは三拍子で動き出す。

80v今日のオープニングは「mani」だ。

90何となく今日はハツラツとした感じ。

100v_2三宅さんから意味をうかがったことないんだけど、「mani」ってスペイン語で「ピーナッツ」っていう意味なんだよね。
で、有名なラテンのスタンダードで「The Peanut Vendor(南京豆売り)」って曲があるでしょう?
ジャズではAnita O'dayなんかがあまりにもカッコよく「♪ピーナ~ッツ」って歌ってるけど、コレ、原語のバージョンでは「♪マ~ニ~」って歌ってる。
コレをエノケンが焼き直しているんだけど「♪マ~メ~」ってやってるんだな。
ウマい!こういうのはとてもいいね。
音楽が今やるべきことは、徹底的に過去を振り返って、洗い直して、しらばっくれて古いアイデアをパクることですよ。
三宅さんの音楽はそれとはゼンゼン関係ないところにあるんだけど。

110_2続けて「devil」。
ンン~、三宅さんはこの曲をAstor Piazzollaの影響下にあると説明してくれるんだけど、凡人の私にはいつまでたってもそのことが理解できんな~。
チョット前に、そのピアソラのCD10枚組のボックスセットやKip Hanrahanがプロデュースしたアルバムを買って聴いたんだけど、さすがにチトきつかったな。
どこを切ってもアルゼンチン・タンゴだからね。
悪くないんだけど、どうしてもあのリズムだけだと飽きる。
日本でも熱心なタンゴのファンは多いようだが、最近知ったのは「Finnischer Tango」といって、フィンランドでタンゴが国民的な音楽として扱われているということ。
「Finnischer」は「Finnish」が語尾変化したもので意味は同じ。
一体ナンだって遠く離れた南米の音楽が北欧なんかで盛んなのよ?
CDを買って聴いてみた。

2_ft 1900年代、ヨーロッパの文化の中心だったパリに渡ったタンゴがドイツ経由でフィンランドに伝わったのだそうだ。
メランコリックとされるフィンランド人の国民性にマッチしたんだろうね。
ロシア音楽の影響も混じり合って、独自の進化を遂げて国民的な音楽に発展したのだそうだ。
このCD、なかなかいいのよ。
で、聴いてて腰を抜かすほど驚いた!
期せずしてよく知ってる曲が出て来たのよ。
それは「ラ・クンパルシータ」なんて並みのモノではなく、Frank Zappaの『You can't do That on Stage Anymore vol.2』に入っている「Satumaa」という曲。
それの原曲というワケ。
「Satumaa」というのは「伝説の国」というような意味で、曲は1955年に出版され、フィーニッシュ・タンゴの大スタンダードとなったそうだ。
Zappaは客のリクエストに応じて、初見で譜面を見ながらこの曲を演奏した。
もうGeorge DukeとChester Thompsonのカッコよさったらないんだけど、Napoleon Murphy Brockが読めないフィンランド語の歌詞を当てずっぽうで歌うところがメッチャおもしろい。

120v最近、すごく思うんだけど、ヒップホップなるツマらん音楽に押されているせいかどうかは知らんが、日本人はリズム貧乏になってるのではないか?
このタンゴもそうだけど、マンボやルンバ等のラテンのリズムなんてのは普段の生活の中で全く耳にしなくなった。
言葉もそう。
これまた毎年ヘンテコリンで幼稚な言葉は増えて行くけど、落語や浪曲のような伝統的な話芸に出て来る味わい深い単語や表現が年々減って、日本人の語彙がものすごいスピードでみすぼらしくなっていると思うのだ。
音楽も同じ。
心地よいリズムや美しく味わい深いメロディがジャンジャン減っている。
でね、落語ですよ。
最近、征史さんと、犬神さんのところでシリーズでやっている吉原研究の影響で落語をよく聴いているんだけど、スゴイよ、言葉のバリエーションが!
今、使わなれなくなった言葉のオンパレード。ステキですよ。
私は何とかしがみついていけるが、それでも知らない言葉が結構出て来る。
若い人はああいうのを聴いても何もわからないんじゃないかな~?
アノね、「言葉がなくなる」というのは、「物がなくなる」ということなの。
反対に、その物が無くなるから言葉もなくなってしまうのですよ。
科学は進歩しているつもりかもしれないけど、その裏で文化はドンドン後退しているんだよ。
ね?征史さん!

130v_2もちろん三宅さんの曲はタンゴではなくて、切れ味鋭い三宅ミュージックだ。
三宅さんからご挨拶があった後、「bloom」。

140vイントロで三宅さんのギターに絡みつく金光さんのドラムスがカッコいい。
この曲も印象的なワルツ。

200v_2三宅さんの曲は、ギターをオーバーダブしたスタジオ・バージョンがまたすこぶるカッコよくて、ライブでいつか再現してもらいたいナァ…と思うんだけど、三宅さんが2人いない限りそれは実現しないであろう。
ところがこの曲に関しては田川ヒロアキとツイン・ギターで演奏したことがあって、テーマのハモリをスタジオ・バージョンさながらに聴かせてくれた。
鳥肌が立ったことは言うまでもあるまい。
そんな魅力的なメロディなのだ。1_img_0340一聴してそれとわかるドラム・イントロは「murt'n akush」。

150_2この曲のタイトルに絡めてかつてアルフレッド・ヒッチコックのことを書いたことがあったが、三宅さんはその地方の文化・芸術に思いを馳せてペンを取った。
マラケシュはモロッコの中央都市の名前だ。
極力フレンドリーなメロディとハーモニーで曲が成立するように注意したとのこと。
ウン、確かに三宅さんの曲の中ではわかりやすい方。
しかし、三宅さんにとってはあまり使うことのないキーで作られており、コードの動きも慣れないものだったのでプレイはとても難しかったそうだ。
サビに限らず、メロディのモチーフが繰り返される手法は、三宅さんのメロディに対する考え方の提示だ。
180v現在のSBLのリード・チューン、「if」。
恐らくはSBLファンの間でも最も人気が高いであろうと思われるこの曲はナント、「オルゴールで聞くような曲」を標榜して作られたのだそうだ。
こんなオルゴールあったら欲しいわ!
170これまた意外なのは、以前に書いたことがあったが、三宅さんはフランシス・レイの影響下でこの曲を作っていると分析していることだ。
中間部に野性的なリフがあり、三宅さんの激しいソロが続く。
三宅作品の典型的な展開様式だ。

220やっぱりこの曲は演る方も聴く方も燃えるよね。
Deep Puepleなら「Highway Star」、Frank Zappaなら「Inca Roads」、John Coltraneなら「My Favorite Things」、五代目古今亭志ん生なら「火焔太鼓」、三代目桂三木助なら「芝浜」、広沢虎造なら「勝五郎の義心」、マーブロなら「イギリス-ロック名所めぐり」だ…最近ゼンゼンご無沙汰だけど。

190v_2「if」で脱線。
ifという1969年にデビューしたイギリスのバンドがあった。
ジャズ・ロックの範疇に繰り入れられるチームだが、ブラスが入っていることより「イギリスのChicago」なんて言われたらしい。
Dick MorrisseyというSony Rollins系のバリバリのサキソフォニストがメンバーにいることもあってChicagoと関係なくジャズっぽい。
最後期のメンバーとして、Marshallのデモンストレーターを長年務めたGeoff Whitehornが在籍していたこともあって、これまでにも何度かMarshall Blogで紹介している…が、あんまりおもしろくないのが正直なところ。
GeoffはこのIfの後、Paul Kossoffの公認としてBack Street Crawlerに転籍し、バンドはCrawlerとなった。
Geoffもスゴイけど、Ifのオリジナル・メンバーのTerry Smithというギタリストがまたスゴイ。

2_0r4a4060 「私はロックに興味なない」とジャズしかアタマにないような発言をどこかの本で読んだことがあったが、だったら「if」なんかやらなきゃいいと思うんだけど。
何枚かソロ・アルバムを出していて、この「Fall Out」というデビュー作がメッチャいいの。
ビッグバンドとの共演でいまにも「男のジャズ・ギター」みたいな。
「ジャズ・ギターでも聴いてみようかいな」…なんてロック・リスナーにおススメ。
…ということが言いたかった。

2_0r4a4064最後は三宅さんの重要なレパートリーを2曲続けた。
まずは「petal」。

210_2かつて三宅さん自身が「『petal』は大切な曲」のように発言していたせいか、この曲にはものすごくSBLの個性を感じるんだよね。
今日も薄皮を1枚1枚剥いでいくかのような入魂の演奏だ。

160_2最後は「virtue」。

230vSBLの3人がこうして一緒に活動しているのもこの曲があったからだと思う…という三宅さん。
つまり、この曲が今やっていることの原点なのだ。

240v_2いつも通り長尺なインプロビゼーションのパートを経て曲は灯を落とす。

Img_0314_2 Marshall Blogでレポートした通り、前回の8月のパフォーマンスが大変に重苦しいモノだったせいもあってか、今回は何かから解き放たれたような快活な演奏を観たと私は思った。
Voodoo ButterflyにStrange,Beautiful and Loud…どちらもカスミを喰って自分たちの音楽道を突き進むようなチームだ。
やっぱりそういう音楽を聴くのはうれしいし、楽しい。
安室ちゃんもいいけど、少しだけでいいから日本人は聴く音楽の幅を広げるべきだと思う。
でも、コレもリスナーとして「痛し痒し」みたいなところがあってね。
私は今、いよいよストラヴィンスキーとバルトークとショスタコーヴィチにノメリ込んでいて、もう聴いてて楽しくてしょうがない。
中学生の頃に体験したロックの感動や楽しさと同じモノを今これらの作曲家の作品で味わっている。
ところが、こうして聴く音楽の幅を広げて愉しみを増やしたのはいいんだけど、今度はあんなに好きだったプログレッシブ・ロックが全くおもしろくなくなっちゃった!

 

三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Strange Beautiful & Loud

250次にMarshall BlogがココGRAPEFRUIT MOONでの『Sound Experience』のレポートを掲載するまで間が空く予定だ。
それまでの間、皆さん、『Orchestral Supreme』を聴いて凌ぎましょう。
やっぱ聴けば聴くほどいいね。
ジャケットの写真も最高だ!

260cd 

★NATAL NEWS★
もうすぐNAMMショウですな。
それに向けてなのかな?
NATALのCafe Racerシリーズに新しいフィニッシュが加わるみたい。
 
1. Piano White with Black Sparkle Double Split
スゲエ名前だな。31のアイスにありそうな…。
写真ではまったくわからない毛d黒い2本のストライプはラメラメなのでしょう。

Nn1   

2. Green Sparkle with Black Sparkle Double Split
上のヤツのグリーン・スパークル版。
NATALのラメラメ・フィニッシュはメッチャ美しいからね~。
ホンモノが見てみたい~。

Nn2   
3. Tulip Wood Veneer
チューリップ・ウッドはローズウッドと同じ属の木。
これもイイ感じだ。

Nn3     

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月17日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2018年1月22日 (月)

Sound Experience 27 <前編>~Voodoo Butterfly

  
毎度おなじみ三宅庸介率いるStrange,Beautiful and Loudのシリーズ企画『Sound Experience』の第27回目。
今回はVoodoo Butterflyとのダブル・ヘッドライナーだ。
今井さん、Marshall Blogは久しぶりだな…と思って調べて見ると、前回ご登場頂いたのは2015年3月の「Sound Experience 15」の時のことだった。
この時、他にDAMIEN♡REGANと銘打って、赤尾和重、島紀史、高橋竜、下田武男が登場した。
もちろんバンドのことは覚えているけど、トリプル・ヘッドライナーのSounde Experienceがあったことは忘れていた。

10今回のVoodoo Butterflyの布陣は…
今井芳継

20vkachi

30v庄田(SHOW)浩

40vさて、本題に入ってもいないのに脱線。
イヤ、本題に入っていないから「脱線」にはならないか?
イジリたかったのはこの「butter」と「fly」から成るこの「butterfly」という英単語。
「butter」はあのバターね…パンに塗るバター(我が家ではマーガリンを絶対に使わない。ちなみに「マーガリン」は英語で「マージェリン」と発音する)。
「fly」というのは「ハエ」だよね。もちろん「飛ぶ」という意味。
アメリカのスラングでは「カッコいい」という意味で、あのCurtis Mayfieldの「Super Fly」は「メチャかっこいい」ということ。
ま、このアルバム、私も持ってはいても、100万年に1回ぐらいしか聴かない。

Cm 「-fly」でいくつかの虫の名前を表すことができるのが皆さんもご存知の通り。
「firefly」で「蛍」。コレはわかりやすい。
「dragonfly」で「トンボ」。トンボはまっすぐにしか飛ばないから日本では縁起のよい虫とされている。だから「素直にそだつように」…と子供の浴衣のデザインによく採用される。
「虻」は「gadfly」。「gad」というのは家畜を追い回す時に使う棒っきれのこと。虻は家畜を狙うからね。
で、どうしてバターが飛ぶと蝶になるのか?
その前に…。
ココでも何回か書いているけど、英語ってこういう表現がすごくおもしろいよね。
この辺りの知識をつけるのは英語を勉強するひとつの楽しみだ。
私がすごく好きなのは「ヤドカリ」。
「ヤドカリ」を英語で言うと「hermit crab」という。
「crab」は「カニ」でしょ。
「hermit」とは、1978年のTodd Rundgrenのソロ・アルバムに『Hermit of Mink Hollow』という作品があるように「世捨て人」のこと。
このアルバム、リリースされたと同時に買って、一時期よく聴いた。

Tr 「hermit crab」…カッコいいじゃん?
家も持たない、世を捨て去ったカニが「ヤドカリ」よ。
それともうひとつ、「ladybug」。
コレはご存知の方も多いだろう。
そう、「テントウムシ」のこと。
赤地に黒の水玉模様なんてデザインがオシャレじゃん?だから「レディ」の「虫」かと思っていたらさにあらず。
この「lady」は「Our Lady」、すなわちそこら辺の女性ではなくて、聖母マリア様のことなのだそうだ。
本場では「マリア様」とは言わずに「Our Lady」と呼ぶことの方が多いらしい。
ちなみに「ノートルダム(Norte-Dame)」も「Our Lady」という意味、「Dame」はイギリスの女性貴族の称号でもあるよね…「デイㇺ」と発音するけど。
ところでどうしてテントウムシが「Our Lady」なのかと言うと、古来よりテントウムシは葉っぱを食い荒らす虫を駆除する益虫と考えられていたかららしい。「ありがたいもの」ってこと。
ま、害虫のテントウムシもいるけどね。
そういえば近年テントウムシなんて東京では全く見なくなっちゃったナァ。
で、この「ladybug」、イギリスでは「ladybird」と鳥になっちゃう。

2_lb_2 ハイ、ココから本格的な脱線。
久しぶりの音楽脱線ね。
「ladybird」と来れば「Lady Bird」。
ピアニストのTadd Dameron作のビ・バップのスタンダード曲よ。
この人、日本ではほとんど名前を聞かないけど、「Hot House」とか「if You Could See me Now」とか「Good Bait」とか「Our Delight」とか有名な曲をいくつも書いてるんだよね。
コレはCharlie Parkerのアダ名である「bird」あるいは「yardbird」から来ているんだと思うけど、Tadd Dameronはこの曲で「Tadd Dameron Turnaround」なるものを開発した。
「ターンアラウンド」というのは、次のコーラスにスムーズにいくための「つなぎ」の部分のこと。
ブルースで言えば11と12小節がそれに当たるし、ハワイアンではコレが実に重要な役割をする。
この「Tadd Dameron Turnaround」というのは。コーラスの最後の2小節を普通は「I-VI7-IIm7-V7」とするところを「I-IIIb7-VIbM7-IIb7」とやる。
要するに「I-VI7-IIm7-V7」の裏コードやね。
コレをやられると、聴いている方はギョっとしちゃう。
「Lady Bird」は有名な曲だけに、ありとあらゆる人が取り上げているんだけど、ヘソ曲がりの私は下のRichie Coleの演奏が好きだった。
Richie Coleって何であんなに冷たい扱いを受けていたんだろうな。
「笑っていいとも!」にいきなり出て来てタモリと「Bag's Groove」を演った時は幻滅したけど…。
ま、もっともこのアルバムがお気に入りだったのは、もっぱらBruce Foremanというギタリストが好きだったからなんだけどね。
この人今どうしてるんだろうナ。

50cdで、そのTadd Dameronの「Lady Bird」をモジったのがJohn Coltraneの「Lazy Bird」。
もう何回聴いたかわからんが、いつ聴いても何度聴いてもカッコいい。

60cdそのカッコいい有名なColtraneのソロをサックス・ソリにアレンジして演って見せたのがWoody Herman。
コレが完全にSuper Fly!
この『Thundering Herd』というアルバム…ナゼかFrank Zappaの「America Drink and Goes Home」を取り上げているんだよね。
70cdで、肝心の「butterfly」ね。
どうしてバターが飛ぶと「蝶」になのかは、いまだに確固たる由来が見つからないらしい。
色んな説があって、蝶が舞う季節…すなわちバターは春に作り出す時期という説。
蝶のウンコがバター色という説。
スゴイのになると、夜になると魔女や妖精が飛んできてバターを盗む。その時、魔女や妖精が蝶の姿をしているんだって….。
ん?チョット待てよ…。
コレって…「Butterflies and zebras and moonbeams and fairly tales」?
「小さな翼」って「蝶の羽」のこと?
 

さんざん脱線したワリにはスッキリしない締めくくりでスミマセン。
あ~、でもキレイに脱線できて気持ちヨカッタ!ご高覧ありがとうございました。

Abl ハイ、久々のVoodoo Butterfly。
オープナーは映画『E.T.』のメイン・テーマが顔を出す「Flying Butterfly」。

80今井さんはJVM210Hと1960BV。

90vコレで繊細かつダイナミックなギター・サウンドをクリエイトする。

95v今日はSHOWさんはNATAL。
SHOWさんには前からNATALにご興味を持って頂いているのだ。

100v12"、13"、16"、22"のバーチ・シェル。

1102曲目は2011年のアルバム『Virty et vice』から「Butterly Effect」。
およそマリア様とは縁遠い怪しげなリフがカッコいい!

130vタイトなドラミングでそのリフを引き立てるSHOWさん。
実にいいサウンド!

150続いても同じアルバムから「Wuzhang Plains」。
この曲を初めて聴いた時、「和」を思い浮かべたんだけど、中国なのね。
「Wuzhang Pkains」とは中国の陝西省(せんせいしょう)にある五丈原(ごじょうげん)という原野のこと。
ちなみに『Virty et vice』にはチャイコフスキーをモチーフにした曲が2つ入っていてね、ゴキゲンなのよ。

140「皆さん、こんばんは。今日はCD発売記念ということです」…と、MCではSHOWさんと2人で新譜のPR。

155vこれがその5曲入りの新しいCD。
ナント、7年ぶりのレコーディングとなったのだそうだ。

120cdさっそくその新譜『-Z- Let It Die』から。

160ベースからスタートするのは「Dahlia」。190v5/4拍子のミディアム・チューン。
サビが6/8拍子になったりで…いいナァ。こういう曲は好き。

165トレモロ・アームを多用して紡いでいくメロディがスリリングだ。

170v前のアルバムにもどって「blanc lis」。

240vユッタリとしたリズムに乗って今井さんのきらめくようなテクニックが披露される。
今井さんのギターも自分の言葉を持ってるよね。
この独特な歌い回しと構成は今井さんだけのモノだ。

200vまた新作から「RISE」。
前の曲とはうって変わって7/4と4/4が入り組んだ複雑かつハードな曲。

210その複雑なリズムをモノともせず、一糸乱れぬプレイで曲を編み上げるSHOWさん。
この曲、カッコいいな~。
そうそう、庄田さんはMCでバッチリNATALの紹介もしてくれたんよ!
お気に召している証拠だね?

220vまた前作から「Angel of the Crimea」。
タイトルの「クリミアの天使」とはフローレンス・ナイチンゲールのこと。
クリミア戦争で献身的な看護からついた別称。

230この景色はよく見かけるでしょう?
私のハードディスクにはコレに似たような写真がゴマンとあるんだけど、このロケーションの背中にあたる場所の写真が残念ながら1枚もない。
探したけど出て来なかった。
この後ろにあるセント・トーマス病院の中に「ナイチンゲール看護学校」という施設がある。
そして、構内には「フローレンス・ナイチンゲール博物館」というのもあるんだけど、残念ながら入ったことはない。
今度ロンドンに行く機会があれば訪ねてみよう。
オマケ情報として、ジャズで「ナイチンゲール」といえば「A Nightingale Sang in Berkleey Square」という美しいスタンダード曲が連想される。

Img_0630 このまま写真の手前の方にホンの少し行くと「ランベス城」という古い古い城がある。

Img_0673_2今でもカンタベリー大司教がロンドンに来るとこのランベス城に滞在している。
19世紀頃はこの辺りはモノスゴク治安が悪かったそうで、この周辺で発生した殺人事件の犯人を主人公にした小説がある。
この犯人はアメリカ人で、精神を病んでいたために、精神病院に収監された。
そこで取り組んだ偉業が、世界で最も包括的な単一の言語による辞書刊行物というわれる「オックスフォード英語辞典(OED)の編纂だ。Img_0658_2そして、その小説というのがコレ。
サイモン・ウィンチェスターという人が著した『博士と狂人』。
驚いたことに、この伝記の映画化権をメル・ギブソンが買って、ショーン・ペンとの共演で映画化するとか…。
ナゼ、私が驚いているのかというと…あんまりおもしろくなかったの。
ダラダラ読んでいたせいもあって、読破するのにエラく時間がかかった。

Hk Voodoo Butterflyのナイチンゲールは。どちらかというと、ナイチンゲールの献身的な看護よりもクリミア戦争の激しさを表現している感じ?
なにしろ今井さんのギター・プレイがすさまじい!
説得力のあるサウンドとフレーズの連続が素晴らしいのひと言に尽きる。

250vそして最後は新作から「FEEL」。
5/4拍子のヘヴィなナンバー。
またしても息もつかせない怒涛のインプロビゼーションを炸裂させて締めくくった。
Voodoo Butterfly…もっとガンガンと活動してもらいたいチームのひとつだ。

180Voodoo Butterfly『-Z- LET IT DIE』の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

260

★NATAL NEWS★
もうすぐNAMMショウですな。
それに向けてなのかな?
NATALのCafe Racerシリーズに新しいフィニッシュが加わるみたい。
 
1. Piano White with Black Sparkle Double Split
スゲエ名前だな。31のアイスにありそうな…。
写真ではまったくわからない毛d黒い2本のストライプはラメラメなのでしょう。

Nn1   

2. Green Sparkle with Black Sparkle Double Split
上のヤツのグリーン・スパークル版。
NATALのラメラメ・フィニッシュはメッチャ美しいからね~。
ホンモノが見てみたい~。

Nn2   
3. Tulip Wood Veneer
チューリップ・ウッドはローズウッドと同じ属の木。
これもイイ感じだ。

Nn3     

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月17日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2018年1月19日 (金)

Nothing’s Carved In Stone ~ Live on November 15th 2017

  
豊洲から銀座方面の夜景を望む。
築地市場の移転やら東京オリンピックの開催等、この辺りの開発はスゴイね。
私のMarshall号に搭載されているカーナビは5年ぐらい前のソフトが入っているんだけど、このあたりの道路をほとんど表示しないよ。
画面を見ていると、道無き道とか橋のない川の上をドンドン走ってっちゃう。
  
昔はこの豊洲は工業地だったんだけど、徐々に巨大マンションが乱立し、海の方へと勢力を広げている。
あのマンション群を見ていつも思うのは、「一体誰が住むんだろう?」あるいは「住んでいるんだろう?」ということ。
元々は東京の出身ではない人の世帯が収まるのだろうが、しからば、そうした方の出身地はどうなるのだ?
「地方の過疎化」が問題となって久しいが、これだけ東京に人が集まって来れば、地方に人がいなくなるのは当たり前…とあの「マンションの林」を見て思うのだ。
オッと!
話があらぬ方向に進んでしまったが、ココに書きたかったのは「埋め立て」について。
現在の東京の基礎は徳川家康が造った。1600年代の初頭のこと。
御茶ノ水って、坂になってるでしょう?
家康が江戸に来た頃は、「神田山」といって、御茶ノ水から秋葉原辺りまでは山だったのだそうだ。
当時、東京の陸地は現在より小さく、今では全く考えられないけど日比谷公園の辺りまで海が迫っていた。
で、家康はその神田山を切り崩して、東京湾の埋め立てをして陸地を拡大したんだね。
日枝神社がある赤坂のあたりもそう。あそこも坂になっているけど、やはり山だった。
それを家康は切り崩して神田山と同じことをした。
家康が成し遂げた大業は他に「掘削」があった。つまり川を作った。
神田川を造ったのは家康だからね。
掘削の話は別の機会に譲るけど、こうして家康は現在に通じる江戸の基礎を造ったのだ。
一方…もちろん豊洲や周辺の有明や東雲も埋立地だが、家康の仕事ではない。
このエリアは関東大震災で発生した膨大な瓦礫を運んで埋め立たのだそうだ。

10その豊洲にあるライブハウス…って言うにはデカすぎるPIT。
私なんか世代的にいまだに「ピット・イン」と口を滑らしてしまう。
「ピット・イン」というのは六本木にあったジャズのライブハウスね。新宿の「ピット・イン」は今でも盛んに営業している。
そういえば、昔は「昼の部」と「夜の部」とそれぞれ別のバンドを出しているライブハウスがあったんだよね…渋谷の屋根裏とか。
まだライブハウスが少なかったから。
だから競争が激しく、出ているバンドのクォリティはどれもすこぶる高かった。
で、「ピット・イン」は「昼」と「夜」に加えて「朝の部」というのがあった。ま、「朝の部」と言っても実際にはお昼あたりの時間帯だったんじゃないかな?
PITは名前は似ていても「ピット・イン」が何十個入るほどの規模で、こういうのはもはや「ライブハウス」って感じではないよね。「ホール」って呼べばいいのかね?
隣にはサッカー場に併設されている喫茶店があるんだけど、そこのフライド・ポテトは細身でおいしいな。

20今日PITのステージに立っているのはNothing's Carved In Stone。
曲名にちなんで毎年開催している11月15日のコンサートだ。
超満員!

30ボーカルズとギターの村松拓。

40vベースは日向秀和。

50大喜多崇規がドラムス。

60そして、ギターは生形真一。

70v生形さんはMarshall。

80上段のヘッドは1959。
今回使用していた下段のヘッドはJMP時代の2203。
このモデルは、1975年に発表されたMarshall初のマスター・ボリューム搭載モデルで1981年にJCM800シリーズが始まるまで製造された。
Marshallによるこの頃の「2203」の定義は、100W、1チャンネル、マスター・ボリューム搭載…となっていた。
1チャンネル、マスター・ボリュームつき、50Wバージョンは「2204」だ。

90v足元のようす。

100オープニングが「Spirit Inspiration」。語呂合わせがいいね。
「Like a Shooting Star」、「The Poison Bloom」、「Rendaman」と続く。

120vこのバンドは問答無用でカッコいいわ…って、以前にも一度、2014年にMarshall Blogにご登場頂いたことがあったんだけど、失礼ながら、その時より格段にカッコよさが増したように感じた。
私はまったく曲を知らなかったんだけど、もうね、出て来る曲、出て来る曲。モノスゴク楽しみなの。

110続いてのセクションでは「Brotherhood」、「The Brake」、「(as if) it's)A Warning」。
いいね、「as if」、「あたかも~のように」。
150vイギリスの大作曲家、Andrew Lloyd Webberで「As If We Never Said Good-Bye(さよならなんて言わなかったかのように)」という超名曲がありますな。
…なんてことはどうでもよくて「Words That Blind us」をさらに続けた。
160vスゴイ盛り上がり!
日向さんがかけているメガネあるでしょう?
コレ、Marshall EYEWEARなんだよ。

130圧倒的に若いファンばかりなんだけど、会場には決して少なくない数のベテランのロック・リスナーを見かけた。
以前にお邪魔した時、コレには全く気がつかなかったんだけど、すごくいいことだと思う。
それだけNothing'sの音楽の求心力の幅が広く、強烈だ…ということだろう。
反対にベテランのバンドのライブにも若い人たちがたくさん来てくれるといいといいナァ。

140ウブちゃんとは他の機会で一度ご一緒させて頂いた。
2016年の5月に渡辺香津美さんのギター生活45周年を記念して開催された『Guitar Is Beautiful』というコンサートにウブちゃんがゲスト出演したのだ。
ジャズだの、フュージョンだの、並み居るベテランミュージシャンに交じってMarshall持参でガツンと気合いの入ったサウンドを出すウブちゃんの姿に「神」を見出したね、Marshall屋としては。

170それにしても魅力的なギターだ。
セミアコとMarshallの組み合わせの妙というのもあるが、きらめくコンテンポラリーなプレイの中に時折顔をだすトラディショナルなメロディ。
このサジ加減が私にはタマらない。
「音楽を作るための道具」としてギターを操っているとでも言おうか…。
間違いなく現代の日本のギター・ヒーローのひとりだろう。
そういうアーティストがMarshallを開いてくれていることがとてつもなくうれしいのだ。

180v「Assassin」、「Red Light」、「Chain Reaction」と曲は続く。
バンドも客席も一瞬たりとも気を抜かない真剣勝負…ってな感じ。
音楽を作る方とそれを受けとる方の波長がピッタリ噛み合ってる!

190Nothing'sは来る2月14日に『Mirror Ocean』をリリースする。

2_mo次のセクションではその『Mirror Ocean』から1曲…アルバムのオープナー、「Mythology」を演奏した。
「mythology」は「神話」とか「神話学」という意味ね。
その後、「Milestone」、「Shimmer Song」が続いた。

185vアッという間に最終セクション。
最後は怒涛の5曲連続!
「In Future」、「Sing」、「Out of Control」、「Isolation」とギンギンの展開だ!

200そして最後は「Novemver 15th」で本編を締めくくった。
アンコールも大興奮のうちに終了。
イヤ~、いいコンサートだった…と思ったら、『Live on November 15th 2017 at TOYOSU PIT』と題してこの日のライブを収録したDVDが3月14日にリリースされることになった!
楽しみだ!

210Nothing's Carved In Stoneの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

220(一部敬称略 2017年11月15日 豊洲PITにて撮影)

2018年1月17日 (水)

八王子天狗祭2017 <後編>~ a flood of circle & グッドモーニングアメリカ

  
『八王子天狗祭 2017』レポートの<後編>。
今まで気がつかなかったのが不思議…と言うほどフェスに行かないから無理もないのかも知れないが、今回若い皆さんの「フェス装束」ってのに初めて目が行った。
男の子も女の子も、ヒイキのバンドのTシャツに長めの短パン、そして首にはタオル…と。
パッと見た感じ7割ぐらいの来場者がそんな格好をしていた…と言ったらチョット大ゲサか?
こっちは相変わらずのMarshall装束。
Marshall Blogの取材以外ほとんど出かけないので、外に出る時は1年中まっ黒。
カラスの気持ちがよくわかるわ。
それに汚れが目立たなくていいわい。

10_2さて、会場のロビーにはこんなモノも用意されているのよ。
カラス天狗。

20_2オッサングラム。

30_2ウワ~、金ちゃんデカい!…と思ったらトリックか…ビックリした。
フェスを協賛しているトリックアート美術館のPR。

40今日のレポートはまず白虎ステージから。

50_2a flood of circle!

60_2佐々木亮介

70渡邊一丘
90_2HISAYO

80_2そして、サポート・ギターのアオキテツ。

100アオキさんはMarshall 1959。

110AFOCがMarshall Blogに登場してくれるのは一体何年ぶりのことだろう?
少なくとも今のマーブロになってからは初めてのことだから軽く丸5年は経っている。
MarshallのJMD:1が発売された頃、チョクチョク出てもらっていたんだよ。
一番最初にAFOCを観た時、まだベースがHISAYOさんの前の人だった。

120その間、1度もお会いしていないのに佐々木さんは私のことを覚えていてくれたし、アオキさんはMarshall Blogを読んでくれているというし、実にうれしかったね。
190そしてもうひとつうれしかったのはAFOCのサウンド!
佐々木さんの皮ジャンにGretch!
1曲目は「I'm Free」。

130やっぱり骨のあるロックにはMarshallだな~。
音も見た目も!

140_2続いて「Blood Red Shoes」。
切れ味鋭いドライビング・チューン。

150_2お、ペギちゃんがステージそでで演奏を見てる。

135コレは私も覚えてる…「Quiz Show」だ!
「Purple Haze」のモチーフとカウントダウン…すごく印象的だったんだよね。

180_2マイナーのワルツと疾駆する8ビートが交錯する展開がカッコいい「Flyer's Waltz」。

170_2そういえば、昔「どんなに汗まみれになっても佐々木さんは絶対に革ジャンを脱がない」って書いたことがあったっけ。
それも変わっていない。
うれしいね…ロックンロールの正装だからね。

1_img_0300さらに「プシケ」。
ステージ狭しと猛烈なアクションでギターをかき鳴らすアオキさん。
何でも公募で加入したそうだが、バンドのイメージにバッチリすぎるぐらいマッチしている。

160メンバー紹介を挟んで「New Tribe」で出番を終えた。
コレを機に、またひとつ、よろしくお願いします。
 
200a flood of circleの詳しい情報はコチラ⇒official web site

1_img_0307天狗ステージに移動。

210ナンダカンダ言って『八王子天狗祭 2017』もクライマックスを迎える。
トリの登場だ。
一日早かったわ~。
NATALのドラム・キットがステージにセットされる。
グッドモーニングアメリカの登場だ。

220_2「みなさ~ん!」
いつも通り奇声とともに現れたたなちゃん。
今日はマッチョな方々の騎馬に乗っての登場。
たなちゃん、細いな~!

230_2大きな歓声に包まれながら会場内を練り歩く。

230そして、マッチョもろともステージに上がって演奏がスタート!
1曲目は「未来へのスパイラル」。

240_2「待ってました!」とばかりに大合唱!
会場が瞬時にしてグドモ一色になってしまった!

250_2金廣信吾

260_2渡辺幸一

270_2幸一ちゃんはMarshall JVM210H。

280_2たなしん

290_2ペギ

Gma2_img_0967 ペギちゃんのキットはNATALのメイプル。

310_2フィニッシュはシルバー・スパークル。

320_2チョット写真ではわかりづらいんだけど、ペギちゃんはドラム・キットについているパーツを全取っ替えした。
「ブラッシュト・ニッケル」という黒味がかったビンテージっぽいフィニッシュのパーツだ。
渋い!

330_2スネアはアッシュのステイヴ。
コレは本当に音がいいナァ。

340_224"のバスドラムがスッカリ定番化したね。

345続けざまに「アブラカタブラ」。

350_2人気曲の連続で会場の温度がグングン上がっていく!

360_2幸一ちゃんもいつも通りしょっぱなから猛ダッシュ!
「アブラカタブラ」の後、ご挨拶。
「今日は本当に来てくれてありがとうございます!目の前の皆さん、ひとりひとりのおかげです。泣いても笑ってもオレたちが最後!ドラムのペギさん、今の心境は?」

Gma1_img_0423 ココで振られると思っていなかったペギちゃん。
「こうやって見てみると日本人って黒髪が多いですね~。ありがとうございます」
今の心境にバッチリのコメント!

300_2続いてたなちゃんコーナー。
やっぱコレがないとね。

450「3、2、1、ファイヤ~!」

4603曲目に「言葉にならない」。

380_2グドモは10月にニューアルバムを出したばかりなのに、やっぱり従来のおなじみのレパートリーで固めるね。
コレは「盛り上げ重視」のフェスの定石なのかしらん?
390_2次もやっぱり…「コピペ」。
イントロだけで大騒ぎ。

370vで、ココへ来てニュー・アルバム『502号室のシリウス』から1曲。
前に同じステージに立ったゴールデンボンバーが「尻と臼」でやってましたナァ…「シリウス」。

400_2曲は「風と鳴いて融けてゆけ」。
新しいグドモ・スタンダードとなりそうな1曲。

410vそれにしてもMVでは完全に風と融け合っていましたな。上の方から猛スピードで。

420金ちゃんのMC。
「第2回目の八王子天狗祭。またこのステージに立つことができました。色々とうまくいかなくて続けて行くことはムズカシイことだと感じました。
でも、今年も最高の景色を見ることができました!
オレらだけでは何もできないけど、みんながいれくれるおかげで本当に大好きな音楽をやることができます。
青春をすごした八王子で来年もやりたいと思います」
…とお客さんに言葉を投げかけて、ギターを降ろした。
490vハンド・マイクで熱唱したのは『inトーキョーシティ』から「STAY WITH ME」。

495v「♪Stay with me, stay with me」のリフレインが感動を盛り上げる。

500そして、本編の最後を飾ったのは「空ばかり見ていた」。

430火に油をたんまり注いだかのような爆発的な騒ぎ!

440もうこうなると後ろからガンガン若者が降って来るんでコッチとしては前と後ろを見ていなければならないので大変忙しい!

480vすぐにアンコール!

510「天狗祭を支えてくれたみんな、そして来てくれたみんなのおかげです。オレたちバンドマンはライブと音楽でお返しをするだけです。
またライブに来てください!」

520vそして、「拝啓ツラツストラ」をプレイした。
「ツラツストラ」は久しぶりのような感じがするな。

530

540v

550

Gma2_img_0676

570vすべての演奏が終わり、出演者が全員ステージに集合して記念撮影。
こうして『八王子天狗祭 2017』の幕が下ろされた。

Img_0538 さて、相変わらずグドモは忙しい。
今、最新作『502号室のシリウス』のレコ発ツアーの真っ最中。
ツアー・ファイナルは3月25日の渋谷TSUTAYA O-EASTだ。

Cdg

さらに!
今年はグッドモーニングアメリカの10周年アニバーサリー・イヤーなのだそうだ。
色々な企画が目白押しだからね。
詳しくはコチラをチェック!⇒10th ANNIVERSARY特設サイト

Gma10 グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

50_3

★NATAL NEWS★
もうすぐNAMMショウですな。
それに向けてなのかな?
NATALのCafe Racerシリーズに新しいフィニッシュが加わるみたい。
 
1. Piano White with Black Sparkle Double Split
スゲエ名前だな。31のアイスにありそうな…。
写真ではまったくわからない毛d黒い2本のストライプはラメラメなのでしょう。

Nn1   

2. Green Sparkle with Black Sparkle Double Split
上のヤツのグリーン・スパークル版。
NATALのラメラメ・フィニッシュはメッチャ美しいからね~。
ホンモノが見てみたい~。

Nn2   
3. Tulip Wood Veneer
チューリップ・ウッドはローズウッドと同じ属の木。
これもイイ感じだ。

Nn3     

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月11日 エスフォルタアリーナ八王子にて撮影)

八王子天狗祭2017 <前編>~MAGIC OF LiFE & 04 LIMITED SAZABYS

  
生まれも育ちも東京の東部だったので、京王線ってのは滅多に乗ることがなかった。
今でもそう。
小田急線なんかはホントに人生のウチで数えるほどしか利用したことがない。
八王子も同じ。
今でこそタマ~に来ることはあるが、八王子方面に出かけることはかなり珍しい。
でも今日は八王子…のチョイととなりに来た!

10「挟間」というところ。
こんな駅があるのを全く知らなかった。
で、気になる…名前が。
一体ナニとナニの狭間なんだッ?!
まさか「人生の狭間」か?
…と思って調べて見ると、ナ~ンダ、ただの固有名詞。
近くの集落の名前をそのまま駅名にしたとか。
ま、その集落がどうして「狭間」なのかは調べなくてもいいや。
この駅、昭和42年(1967年)の開業だというから、私より若いわ。
ただ1967年というのはロック史においてはとてつもなく重要な年だからね。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ』をはじめとした歴史に残る名盤が集中して発表された年なのよ。

Img_0003 さて、今日ココへはるばるやって来たのは…

20『八王子天狗祭 2017』!
会場は挟間駅真ん前の多目的アリーナ、「エスフォルタアリーナ八王子」。

30八王子出身のグッドモーニングアメリカが主催する一大ロック・フェスティバル。
今年で2回目の開催となる。

30vMarshall BlogではおなじみのMAGIC OF LiFEも出演する。
この幟(のぼり)、スゴイんだぜ。
印刷された布が縫い合わされていて、、風に吹かれて裏返しになってもデザインが反転しないようになってるの。40v会場の入り口では「ぱっちぃ」くんがお出迎え。
最初ピーナツかと思ったらトンデモナイ。
八王子の「8」のデザインになってるんだね。
天狗祭の協賛をしている日本工学院八王子専門学校の7つのカレッジカラーをまとった王子様だ。
日本工学院さんには昨年NATALでお世話になりました。
  
詳しくはコチラ⇒ペギちゃんのNATAL体験教室!in 八王子

1_img_0024ロビーにはたくさんの祝い花が…。

60四国は高松のライブハウス、モンスターからも!
モンスターさんにはNATALドラムスをご使用頂いているのだ。
ありがとうございます。

70vその傍らでは金ちゃんが何やらメディアのインタビューを受けているよ。
おにぎりの販売もしたとか…。

80ステージはふたつ…「天狗」ステージと「白虎」ステージだ。
まずは「白虎」ステージに登場したMAGIC OF LiFEから。

90高津戸信幸

100v山下拓実

110v渡辺雄司

120v岡田翔太朗

130v翔太朗くんはNATALメイプル。美しいフィニッシュはシー・スパークルだ。

140MOLは冒頭、おなじみのナンバーで攻めて来た。

150「storyteller」と「弱虫な炎」だ。
9月にニュー・アルバム『Niemeyer』をリリースして、ツアーも無事終了させたにもかかわらず旧作からスタートさせるなんて渋いというか、余裕というか…。

160vコレがその『Niemeyer』。

Photo「MAGIC OF LiFEと申します。スゴイ、イッパイですね!うれしいです。
グッドモーニングアメリカ、大好きです!」とあいさつした後…
「歌を歌おうじゃないか!」とココからジックリと『Niemeyer』のレパートリーを披露した。

240ま、「ジックリ」と言っても残念ながら持ち時間は少ないんだけどね。
MAGIC OF LiFEのエキスをタップリと発散した演奏だった。170まずは「乱舞ランデブー」。

180チョット「2-3クラーベ」の要素を取り入れたようなMOLらしいリズムのアクセントを持った曲。
ん~、やっぱり翔太朗くんのドラムスはカッコいいナァ。
手前ミソながらNATALの音も素晴らしい。

190v続いて「Ansewr」。
バッキングのギターがいいね~。

200vもうこの辺りになると盛り上がりも最高潮に達した。
今日も渡辺くんのアクションが激しい!写真を撮るのがムズカシイぞ!
220みんなで「♪ウォッウォッオオ」と歌うのは「呼吸」。
この曲は『Niemeyer』の収録ではない。
楽しいね~!

210v「アナタにとって特別な1日になりますように…最後まで楽しんで行ってください!」と「線香花火」で出番を締めくくった。
この曲のMVはYouTubeで230万回以上のアクセスがあるのよ。
イギリスのNATALの担当者、ゲイリーがそれを知ってブッたまげてた!

230v2月からツアーが始まるMAGIC OF LiFE。
5月には自分たちが主催する栃フェスもあるし、今年もギンギンの活躍が期待できそうだ。
今年はMarshall Blogも栃フェス行こうと思ってる。
  
MAGIC OF LiFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

250変わって天狗ステージ。
ただならぬ歓声の中、舞台に姿を見せた4人は04 LIMITED SAZABYS!

260ボーカルズ&ベースのGEN。

270上手のギターはHIROKAZ。

280ドラムスはKOUHEI。

290そして、下手のギターがRYU-TA。

300RYU-TAくんがガッツリMarshallなのよ!
うれしいね~。
Marshallがあるだけでそこはロックのステージになるのだ。

310ヘッドはジョー・サトリアー二のシグネチャー・モデルJVM410HJSが2台!
スピーカー・キャビネットは1960Aだ。

320正直が取り柄のMarshall Blog。
白状しちゃうと…大変失礼ながら、この時、このステージを拝見するまで04 LIMITED SAZABYSを存じ上げなかった。
普段Marshall Blogをご覧になっていらっしゃる方の中にも世代の違いからこのバンドをご存知ない向きはいらっしゃるだろう。
少し書いておくと…2008年名古屋にて結成。
インディーズ時代にミニ・アルバムを3枚、シングルを1枚リリースし、メジャーへ進出。
昨年の2月には日本武道館公演を実現させた。
そのチケットは即日完売だったという大人気グループなのだ。

330GENくんの抜けのよい独特の歌声。

340ギター2本による…

350厚みのあるアンサンブルとソロ。

360ストレートに爆走する飾り気のないドラムス…。

370わかるよね、やっぱり。
我々の世代がいうところの「ロック」とは異なるモノだけれども、シンプリシティを礎にした「ロック」という音楽のわかりやすさや楽しさがふんだんに盛り込まれてるもん。
それと、やっぱり声。
歌のある音楽はとにかく「声」がすべてを左右するからね。
「フォーリミ」は一聴して「それ」とわかる声を持っている。
  
コレが今の若者を酔わせているロックなんだ。

1_img_0225 その現場にMarshallが立ち会っているということがすごくうれしい。
ありがとうRYU-TAくん!
しかし、今時エクスプローラー・シェイプのギターってのは珍しいね。
そんな独自性も若い人たちにとっては新鮮に映るのかな?

390「ココ八王子じゃないよね!ココ狭間でしょ?」…私みたいなこと言ってる!
「久しぶりに八王子でライブをやると思ったけど、違うよね?!
皆を幸せに楽しい方向に、音楽を通して導こうと思っています。
よろしくお願いします!」

38004 LIMITED SAZABYSのステージをジッと見つめる男たち…。

375あ、見つかっちゃった!
グドモの金ちゃんとMOLの渡辺くん。
実は今、サプライズでグドモの曲を演奏しているのだ!

376いいように天狗ステージを沸かせ返らせてステージを降りた。
ドンドン盛り上がって来たぞ、ハチテン!
2_img_026204 LIMITED SAZABYSの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEB SITE

400<後編>につづく

★NATALについて★
時は1965年、場所はロンドン。
伝説のパーカッショニスト、アラン・シャープは理想の楽器を編み出すことに没頭していた。 
そして、ついにそれを手に入れた。 
やがてその楽器は多くの人の知れるところとなり、
レッド・ツェッペリン
ディープ・パープル
ザ・ローリング・ストーンズ
ブラック・サバス
UB40
ボブ・マーレー
…らに重用された。
アランは「*ロー・プロファイル・フープ」の開発者。
彼はいつもナニかを作り出そうとしていた。
そして今、我々がそれを引き継いだ。
アラン・シャープのレガシーは生きている。

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

  

(一部敬称略 2017年11月11日 エスフォルタアリーナ八王子にて撮影)

2018年1月16日 (火)

amber lumberワンマン・ライブ

    

今日は初めてお邪魔する神田のTHE SHOJIMARUというお店からamber lumberのワンマン・コンサートの様子をお届けする。
amber lumberは2回目の登場。

10v店内に展示されたamber lumberのオリジナル・グッズたち。

20amber lumberのグッズはすべて手作りだからね。
まるで「道の駅」に売っている手作り野菜のように、自信ありげに「おいしいから心配ない!」と主張している。
ホントに大変だよ、コレだけやるの。

30ライブの来場者に配られる特典のエッセイ「ambering lumbering」。
2人でコマメに書き続け、コレもかなりマッシブなコレクションになってきた。

40amber lumberの2人がステージに上がる。

50森永JUDYアキラ

60山本征史

70意外にも初の単独公演という。
好評のデビュー・アルバム『運命の輪っか』収録曲をフィーチュアしてショウは展開した。

75cd1曲目は「Eしか弾けない」。
アキラさんの左手がE9になってるでしょ?

80_eムズズズと入って来る征史さんのフレットレス・アコースティック・ベース。
ココまででもうamber lumberのキャラクターがバッチリ放出されている。

90v_2続いてテーマ・ソング「amber lumber」。
この「♪アンアンアンアン、アンバーランバ~」って耳にこびりついてて時々無意識に歌っちゃうことがあるんだよね。

100v_al_2まずはココで征史さんのベースがひと暴れ。

110征史さんがアコべを鳴らしているのはMarshall ASTORIA CLASSIC。
もちろんギター・アンプだが、征史さんがたくさん試した中でASTORIAの出す音が一番自分の音のイメージにマッチしたのだそうだ。

120「amber lumberはまだ曲があまりないので、古い曲も交えながらやっていきたいと思います」

130_bk…と演奏したのは「ブロックくずし」という曲。

140v_2続いてもアルバム未収録の「チョコレート」というブルース。
双方アルバム未収録の曲。

150v_cl_2「前半はあまりしゃべらずトントンと行きたいと思います。」
アキラさんは征史さんがかけているサングラスが気になるらしく…
「ああ、あのサングラス取りたい…」だって。

160次に演ったのはこの時点で最も新しい曲だった「雨雲レーダー」。

170コレもいい曲だね~。
征史さんのセリフだけの曲。
180v_2「♪こっちのアジサイ濡らした雨が、そっちのアジサイ濡らしにいくよ」
こんなロマンチックなセリフ、一体誰が思い浮かぶんだ?…山本征史なのだ!
もちろん「こっち」は征史さん。「そっち」はアキラさんだ。

Img_0034 次も『運命の輪っか』には収録されていない曲で「キミの知らないボク」。

190_ksbこの曲は2009年にリリースしたアキラさんの3枚目のアルバム『Arms』から。

210cd優しい歌詞とすべてを飲み込んでしまうかのような包容力のあるサウンド…アキラさんの歌によるところが大きいんだろうな。
amber lumberのルーツを窺わせるような曲。

220_kau続いても『Arms』から「冷めたスープ」。

200v_2オリジナルではパーカッションとワイゼンボーン、それにベースというインストゥルメンタリゼーションで臨んでいるが、アキラさんのギターと征史さんのベースだけでも十分濃厚な世界を作り出す。
もちろんアキラさんの作品。
コレも「アイラ―ビュー」に通じるようなamber lumberのルーツ的なサウンドですな。
ところが、「アイラ―ビュー」の作曲は征史さんなんだよな~。
おもしろいな~、音楽って。

230v第1部の最後を飾ったのは『運命の輪っか』にもどって「ここにある宇宙」。
静謐なアキラさんの歌から…

R_img_0121 征史さん爆発。

R_img_0044 ディレイの発振を使ってグワングワンとamber lumberの宇宙を作り上げる。
240v…という感じで第1部を終了して休憩に入った。

Img_0075 そうそう、このお店で出している「コーヒー焼酎」っての…征史さんのスタッフのボンちゃんに少し分けてもらって飲んだんだけど(この日は電車です)、スゲエおいしかった。
おススメ。(写真はイメージです)

Cs_2 第2部はとうとうサングラスを取り外した征史さんによる紙芝居から。
さすがに紙芝居屋ってのは見なくなったね~。
私が子供の頃はまだ頻繁に公園に来てたよ。
50年前の話ね。
考えて見ると、あの紙芝居屋が自転車に積んでいる紙芝居のフレームっての?アレってキマってボロボロだったよね。
で、もちろん演者はおジイさん。
だからあのフレームも軽く50年ぐらいは使っていたシロモノだったんだろうね。
アレ、紙芝居の合間にクイズのコーナーがあって、正解者にチョコチョコっとミルクせんべいかなんかを与えるんだよね。
みんなアレに梅のジャムをくっつけて食べてたけど、私はアレが不衛生に思えて、気持ち悪いので必ず普通のソースを付けてもらっていた。「ソースせんべい」ってヤツ。
考えて見ると悠長な商売だよね~。
おジイさん達は何も買わない子をイヤがって、セコいのになるとそういう子を追っ払っていたけど、一旦その場を離れた子供たちも平気で集まって来ちゃう。
今なら、あのフレームにセンサーがついていて、子供は紙芝居のウェブサイトからスマホにダウンロードしたQRコードをそのセンサーにかざす。センサーが反応すれば紙芝居を見ることができる…なんてことになってんじゃない?
もういい加減にしろ、デジタル!…と言っておきながらブログを書いてるんだから世話ぁない。
  
アキラさん、征史さん、ゴメン。
もうチョットだけ…。
紙芝居と同じ時代によく公園に来ていた子供のエンタテイメント業で「カタ屋」っていうのがいたでしょ?
ほんの一時期だったけど、アレには夢中になったナァ。
カタ屋のことを書こうと思ったけど、実にうまくまとめているブログを見つけたのでリンクを貼っておく。
読んで大笑いしてしまった⇒あの粘土屋は、何処へ行った?
2005年の時点で47歳と言っているから筆者は私より5つぐらい年上か…。
まったくこの通りだった。
イヤ、ナニが言いたいのかというと、部屋に閉じこもってグラブってるより、こうしたアナログ遊びの方がはるかに自然で健康的だっていうことよ。
  
紙芝居…それにしてもマメだな~、征史さん。
寝食を忘れて没頭しちゃうっていうからね。

250紙芝居のストーリーは『ここまでのamber lumber物語』。
主人公はキツネ扮する征史さんとタヌキのアキラさん。
「ナニよ、私タヌキなの?」というひと幕もあったが、曲を交えながら物語は楽しく進む。

260曲は先述のアキラさんの『Arms』から「少しずつ」。

270_szこれもとても優しいワルツ。
「♪少しずつ」というリフレインが耳に残る~。

R_img_0171 続いてはキツネさんが作った歌詞をウサギさんに送ったところウサギさんはツルっと5分で作ってしまったという「青い月夜」。
急にタヌキからウサギになっちゃった!

280この曲ができたから2人でやってこれたのだという。
普通男女混合のデュオというと女性が詩を書いて、男性が曲を書くというパターンが圧倒的に多いと思うのだが、amber lumberは完全に対面通行だ。
このことがおもしろい効果を出すのだろう。

Img_0188_2 『輪っか』の2曲目に収録されている「あたし待ってんの」。
ズバッと切り捨てるように歌うアキラさんの気風の良さを楽しむ。
そういえば、この頃になるとアキラさんもアルコールでスッカリ「いいこんころもち」って感じだったナァ。
酔っ払うとすぐ「結婚してください!」って告白しちゃんだって!

290_wm征史さんの歌で「思えども思えども」。
コレは何度聴いてもヤラれるわ~。
ナンなんだろうね、この曲。

300_ooこの曲がこんなにグッと来るのは私だけかと思っていたら…そうではなかった。
先日、ある現場で一緒になった方、その人もこのライブにお越しになっていたんだけど、やっぱりダメなんだって。
この曲を聴くともうタマらなく胸を締め付けられてしまうそうだ。
コレ、詞も曲もそうなんだけど、征史さんの声じゃないとダメなんだよね。
サッチモが歌っても絶対こうはならない。

310vアキラさんが「気持ちを込めて歌います」と演ったのは、さっきチョット触れた「アイラ―ビュー」。

330_ily深いベース・ソロが曲によくマッチする。
フレットレス・ベースってのはいいよね。

340vアルバム未収録の「ドウシテコンナニコワイノダロウ」…

350_dkkそして、征史さんがとても大事にしているという古いレパートリー「スパイラル」。

360_sp紙芝居も終了してココでひと区切りをつけた。

370vあ、またタヌキに戻ってる!
やることが細かいな~!
460次にドラムにお店のマスター、杉山章二丸を迎えての演奏。
章二丸さんに向かって、「結婚してください!」とはアキラさん。

380_rop章二丸さんとの1曲目は「ポニーに乗って」。

390vいかにも征史さんらしいメルヘンチックな一編。
ライブでチャンと演るのは初めてのことだとか…。

400v「初めてこのお店に出た時に最初に演った曲をドラム入りで…」と「Eしか弾けない」をもう一度。

410v_eココも盛り上がったね~!

415vさらに、歌とハーモニカで鬼頭径五がステージに上がる。

420_dh鬼頭さんとは「毒を吐く」を演奏。
征史さんからCDを聴かせてもらったことはあるのだが、ホンモノの鬼頭さんを拝見するのはコレが初めて。
ルックス、歌声、パフォーマンスが完璧に組み合わさってスゴイ迫力!

430vココからがアンコール。
もう一度amber lumer+章二丸さんの3人で「ココにある宇宙」を演奏。

440_kauそして「自分の曲みたいに歌っている曲」と紹介したのは、アキラさんが世界一好きだというLouis Armstrongの「What a Wonderful World」ですべてのプログラムを締めくくった。

R_img_0245 よくすごい演奏を喩えて「化学反応」なんて言葉を使うでしょ?
このamber lumberはまさにそれだと思うね。
演奏のスキルが起こす化学反応ではなくて、歌詞とメロディとアレンジと歌声とパフォーマンスがいいように反応し合っちゃって独特の世界が出来上がってしまう。
そんなことを感じたコンサートだった。

450  
<<<オマケ写真館>>>
コレは当日の終演後のようす。
Marshallの事務所が近かったので、2人が軽く打ち上げに寄ってくれた。

2img_5197 アキラさんとジャズ・ボーカルの話になって、みんなでSylvia SymsのCDを聴いて、ライブの緊張をほぐすかのように夜中の2時まで楽しいひと時を過ごしましたとさ…。
私、おジジはもうおネムだ。

480cd片時もグラスを手放さないアキラさん。
お疲れさまでした!
 
amber lumberの詳し情報はコチラ⇒amber lumber Official Website

490v(一部敬称略 2017年11月10日 神田THE SHOJIMARUにて撮影)

2018年1月15日 (月)

TOKYO BAKA EXPO 2017:犬神サアカス團単独公演『髑髏城』~私のディープ浅草 <その4>

 
またまた同じことを書いちゃうけど…何しろ時の経つのが早い!
1年に1回10月に開催しているこの『TOKYO BAKA EXPO』、アッという間にやって来ちゃう。
一番最初にお邪魔したのが2013年のことだから、今回で5回目。
アレから5年も経ってんのかよ~!
セッティングの時、「ヘタにギャラをもらうより米をもらった方がありがたい」なんて話をして盛り上がった時だ。
アータ、デヴィッド・ボウイじゃあるまいし、「5年」てひと口に言うけど、生まれたばかりの赤ちゃんが5歳になってんだぜ!?
コレはなんでもないか…。
95歳のお婆さんだったら100歳になってんだぜ!3ケタだぜ!
犬や猫の5歳ったら人間の36歳だぜ!
…ったく信じられないスピードですよ。
  
さて、2017年の『TOKYO BAKA EXPO』でも犬神サアカス團の単毒公演が企画された。
今回のタイトルは『髑髏城』。
例によって前半はコント・コーナーである。
The Whoの「Baba O'Riley」に包まれて「あぁルナティックシアター」の主宰、橋沢進一がステージに上がる。

10ん~、いつ聴いてもステキなお声…さすが我が後輩!
そう、この日は私の同窓生が私を含めて4人も集まる大同窓会なのだ。
ハイ、私が大先輩です。イヤイヤ、ただムダに年食ってるだけなんだけどね。

20v橋沢さんのご挨拶に続いて犬神サアカス團の4人が登場。
簡単な挨拶の後、今回のコントの説明がすぐに始まる。
これまで数回「いつ・誰が・どこで・ナニをした」というヤツが続いたので今回は趣向を変えようというワケ。
今回の内容は「火サスしりとり」だって。
どんなのかというと、普通のしりとりなんだけど、いかにも「火曜サスペンス劇場」のシーンのような答えを出さなければいけないワケ。
もちろん演技も交えてね。

30「寝込みをおそわれたようだ!」の「だ」。

40v「だから言ったじゃない!」の「い」。60「今だ!」の「だ」。

50v「ダダダダ、ダダダダ、ダ~ダ~(火サスのジングル)」
ウマい。
昔、お題が「ジ」の時、「♪ジャーン」と言って負けたヤツがいたけど、それはビートルズの「A Hard Days Night」のイントロだった。
写真と内容が合っていないけど、コレを2回ほどやって盛り上がったというワケ。

70…ということでライブのコーナーに突入~!
メンバーは一旦ステージを降りる。

80ステージに残ったのは…
ギター・アンプのMarshall JCM800 2203アンプ・ヘッドと2x12"スピーカー・キャビネット、1936。

90vベース・アンプのEDEN Terra Nova TN-501と4x10"スピーカー・キャビネット、D410XST。

100vそして、NATALのドラム・キット。
素材はアッシュ。フィニッシュはグレイ・スパークル。コンフィギュレーションは12"、16"、22"。

110メンバーが登場し、演奏が始まった!
今日は1曲目から「暗黒礼賛ロックンロール」。

12010月にリリースした最新作『新宿ゴーゴー』のリード・チューン。

130cd犬神凶子

140v犬神情次2号

150v犬神ジン

160v犬神明

170v続いては「花嫁」。
「♪火葬場の炎の中でふたり 灰になりましょう」とやる究極のラブソング。

180チョット前、横浜に墓参りに行った時に車を停めた近隣の火葬場の駐車場。その火葬場がスゴイところだったのを知ったのは偶然だった。
どういう風にスゴいのかは、ココにはチョット書きにくいので明兄さんに話しておくわ。

280v「暗黒礼賛ロックンロール」→「花嫁」の流れって、アレ?
こないだ犬フェスの時の和嶋さんたちの「死神ナパアム團」と同じじゃんか!
あ~、さてはパクったな~?

270_sg「改めまして、犬神サアカス團です!今年も1ヶ月公演に呼んで頂きました。このイベントも10年ぐらいかな~って感じ?
他のライブは楽しくなくなるぐらい楽園のライブは楽しいので、今日も全力で楽しんで欲しいと思います」

190凶子さんの挨拶に続いて『玉椿姫』から「虚像の誓い」。

200犬神の「天然の美」だね。
いいんよ、コレが。ノスタルジックで。
こういう曲が「帰ってこいよ!」。
情次兄さんのソロもバッチリ!
1936で十分だね。

210人気ナンバー「平成デモクラシー」。
こうしたドンガラガッタ節も最近のロックからは姿を消してしまった。

220_hdどうすんのこの曲。
もうすぐ元号変わっちゃうよ!
しかし、これだけ時の経つのが早いとすぐに「平成ノスタルジー」になっちゃうね。

230vさらに「ビバ!アメリカ」。
今日はヒット曲特集かいな?

240v_vaアメリカか…。アメリカねェ…。
昔ナンだってあんなに好きだったんだろう?
私の場合は映画だな。ハリウッド映画が大好きでアメリカに憧れた。
ところが、もうね、どんなにヒューマニズムあふれる感動的な映画でもハスに構えて観ちゃうんだよね…「どうせこの裏では世界中で戦争を起こして武器を売ってるんだろ!」って。
私は何とか「アメリカ病」を治したから、どうしてもこうなっちゃう。
炭酸飲料も絶対に飲まないし、ファスト・フードもまず食べない。
日本はまたアメリカで禁止されている農薬をそのアメリカから買うんだってね~。
スゴイなぁ日本って。アメリカのゴミ箱であり、貯金箱であり…。
そんなだから犬神の音楽が好きなんだよな。70年代のブリティッシュ・ハードロック・テイストでアメリカン・ロックの極北だから。

250v「今日初めて来た人いるのかい?楽園が初めてなの?犬神のライブは来てるの?新しいアルバムを出しても結局『地獄の子守唄』を聴いちゃんでしょ?
一番最初に買ったアルバムが結局好きなんだよね。それじゃあコッチが困るんだ!…なので最新の曲も演りたいと思います」
グッと雰囲気を変えて『黄金郷』から「エルドラード」。

260v_edジャケットを脱いでタンクトップになった明兄さん。
この曲って途中でマイナー・ブルースになるんだよね。今時マイナー・ブルースなんて他では聴けないよ~!
コルトレーンの「Mr.PC」なんてのは有名だけど、ジャズでも滅多に演らないんだから。

2_img_0123 次のセクションは『新宿ゴーゴー』コーナー。

320_ucクールなタイトル・チューン「新宿ゴーゴー」。

290v変形ブルース「昔みたいに」。

300v明兄さんのハイハットの16分音符でスタートするのは「栄光の日々」。
310vいいな~、70年代(前半)ロックのエキスたっぷりのサウンドだよ。
サビの展開がいいんだよね~。
そして、ギター・ソロの最後のピック・アップ・ソロが効果的だ。350v『新宿ゴーゴー』コーナー終わり~。CD買って~!

315vそして、最後のセクション。
まずは「運命のカルマ」。
前にも書いたけど、ホント、凶子姉さんの歌い方っていいよな~。
「♪巡り~」の「り」、「時を」の「き」、「絡み」の「ら」、「呪縛」の「く」…スっと出て来るところが実に気持ちいい。
絶対民謡に通ずるところがあるよ。
それもこの美しい声ありき、のことだけど。

330v続いても『黄金郷』から「生存狂騒曲」。

340大地を揺るがすスピード・チューン!

355vそして、本編の最後を飾ったのは「ロックンロールファイヤー」。

356vコレ演るの珍しいんじゃないの?

360今回も新旧混ぜ込んでのバラエティに富んだステージだったね~。
ところでどこが『髑髏城』なの?

370アンコールは「赤い蛇」。

390vやっぱこうしたロック・サウンドのギターはMarshallに限りますな…というか他のギター・アンプじゃできないでしょ。

400v小さな巨人、EDEN Terra Novaがジン兄さんのダイナミックかつ緻密なベースラインを忠実に炸裂させた。

2_img_0196そして、NATALはパワフルでドラマチックな明兄さんのドラミングを完璧に演出したぞ!
やっぱいいなNATAL。

420vいつも通り最後は橋沢さんのごあいさつで単毒公演は幕を下ろした。
またすぐ来ちゃうよ。
今年も楽しみだ。
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁
    
あぁルナティックシアターの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

430vさて、「女殺火箸地獄」に端を発して、ここのところ毎回犬神さんのレポートの巻末にお邪魔している吉原研究のコーナー「私のディープ浅草」も4回目を迎える。
まぁ、色んなことを調べていると次から次へと知らないことが出て来て実におもしろい。
興味のある方は是非ご覧くだされ。
そうでない方はここでお開き。
  

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吾妻橋西詰の交差点を過ぎて馬道まで来たよ。
写真の横の通りは言問通りだ。
横浜には「馬車道」なんてあるけどね、浅草は馬道。
かなり古い地名らしい。
馬道の由来は諸説あるが、その昔、浅草寺には馬場があって、よその僧侶が馬術の練習をしに来る時にココを通ったので、「馬道」と呼ぶようになったとか…ツマらんな。
私だったら志ん朝の説を採るね。
「付き馬」の枕だ。
それは、前回&今回とやっているように、吉原へ向かうにはやはり蔵前方面から歩いたり、駕籠(かご)で行ったりしていたのだが、その前の時代には馬を使ったそうだ。
それで、その馬が盛んにこの辺りを通ったため「馬道」という地名が付いた。
ま、理屈は同じだけど、坊さんの馬の練習と吉原通いとでは大分違う。
ところが、当時はお寺の坊さんも吉原に通っていたらしい。
これぞ「生臭」の極み…さすがに袈裟をつけて吉原の大門をくぐるワケにはいかなかったので、医者の格好をして行ったそうだ。
昔は医者もスキンヘッドだったからね。

10_2馬道の交差点を右に曲がり、言問通りを大川(隅田川)の方面に進むと、左側に出て来るのが「猿若町」の標識。
「猿若町」なんてナァいいね…。
今は「さるわかちょう」と呼んでいるが、昔は「さるわかまち」と読んだ。
町名の由来は歌舞伎役者の「初代中村勘三郎」から。
「猿若勘三郎」として知られた初代の中村勘三郎(1658年没)」は、歌舞伎役者であるだけでなく江戸で初めて常設の芝居小屋を作った人。
それがリスペクトされて、当時の人がこの地に「猿若町」と名付けた。

20_2現在の猿若町のメインストリート。
全く何の特徴もないごく普通のまっすぐな道路。強いて特徴を言えば「一方通行」ってことぐらいか?それぐらいナンでもない通り。

30_4ところが、200年とチョットさかのぼるとココはこんなだったらしい。
この通りに芝居小屋が3つあって大層にぎわっていた。
ステキだね~。
当時、歌舞伎は庶民の大きな楽しみのひとつだった。
しかし、芝居小屋は躯体が大きく、構造上、中が空洞で空気が通りやすいため、一旦火が付くと盛大に炎上してしまう。さらに図体が大きいので消火しにい構造物の最たるものだった。
モノの本を読むと、江戸時代、火事は最も恐れられた災害で、何かの節目には大きな火事が関係していることがわかるね。
そんな恐ろしい火事だからして、幕府は江戸における芝居小屋の数を3つあるいは4つに制限していた。
コレらは「江戸三座(四座)」と呼ばれ、銀座と築地の間ぐらいにあった木挽町(こびきちょう)に位置していた。
時は1841年となり、水野忠邦が「享保の改革」を施行してゼイタクや余興を慎むようになると、歌舞伎を廃絶しようとする動きまで現れた。芝居のチャラチャラした楽しそうな雰囲気が風紀を乱す!というワケね。
しかし、「マァ、忠さん、そこまでしなくとも…」ということで、江戸三座をサビれたロケーションに追いやって歌舞伎の公演を継続することになった。
そうすれば風紀が乱れないし、小屋が火事になっても辺鄙なところだからあ~んしん、というワケよ。
その移転先には選ばれたのがココ、浅草寺の裏手の猿若町だった。
失礼な!
吉原といい猿若町といい、浅草をイッタイ何だと思ってんだ!
とにかくそれ以降、3つの芝居小屋は「猿若三座」と呼ばれ、江戸末期にかけて隆盛を極めた。
本物を見てみたかったナァ。

40_2上の広重の絵を見ると、屋根の上に紺の四角い箱が乗っているのがわかるでしょう?
コレは「櫓(やぐら)」と言って、幕府に認められた芝居小屋の証とされた。だから3つしかない。
櫓にはその芝居小屋のロゴを入れて、そこに人が乗って呼び込みをするワケ。
今の東銀座の歌舞伎座にも正面の真ん中にシッカリ付いてる。ま、形だけだろうけど。(現在はついていない)
このロゴを入れるってのが何ともカッコいいんだな。

Kbkz 前回紹介した喜熨斗古登子さんの本を読むと、江戸の時代、芝居見物がどれほど大きな楽しみだったのかがわかる。
何しろ女子供は芝居と寄席しか娯楽がなかったんだから。
で、猿若町の通りに入ってすぐ左側にあるこの白い建物。
ココに猿若三座のうちのひとつ中村座があった。

R_img_0121緞帳ってあるでしょ?
ホールや大き目のライブハウスなんかにある舞台からブラ下がっている「幕」のことね。
歌舞伎ではアレを定式幕といって、芝居小屋ごとに色がキメられていた。
カッコいいよね~。オシャレだよね~。
そもそもこの定式幕の起こりもさっき出て来た中村座を作った初代中村勘三郎、つまり猿若勘三郎。幕府の御用船である『安宅丸(あたけまる)』が江戸に入港する際、得意の木遣りで櫓漕ぎの音頭を取って見事に巨船をコントロールした。
あんなノベーっとした木遣りで一体どうやって音頭を取ったのかが知りたい。
その見事なワザのご褒美として、幕府は安宅丸の帆布を勘三郎に下賜した。
その帆布、すなわち白い布に黒と柿色の布を組み合わせて作ったのが定式幕の起源とされている。
したがって、白を定式幕に使うことが許されたのは中村座だけだったという。
そんな話を聞くといかに幕府が芝居の管理にうるさかったかが窺い知れるね。
今でも「平成中村座」は公演の時この定式幕を使っているんよ。

55_2そのまま進むと左手に「テラサワ」というお店が現れる。
「テラサワ」といっても低音を発して暴れているワケではない。パン屋さんだ。
このお店は国産の小麦とバターにこだわっていて、調理パンが実においしいんだ~。
「バターにこだわる」というのは、自然界には存在しない、「食べるプラスティック」と言われているトランス脂肪酸、すなわちマーガリンを一切使用していないということ。

90v調理パンはどれもオススメ。
甘いモノ部門ではこのロールケーキ。
味が濃くて大変においしい。

100_3お店の向かいの駐車場の脇に設置してある3台の自動販売機。
何の変哲もない自販機だけど…

110裏からみると…ホラ、トリコロール。
フランスの国旗になってるの。
テラサワのおカミさんに教えてあげたらエラく喜んでくれました。
「やぱっりカメラマンは視点が違いますネェ~!」なんて言ってくれたけど、そんな大層なモノでは全くありません。

120_3調理パンとロールケーキを買って歩を進める。

70v_3ね、見学ツアーの人たちが歩いていたりするんよ。「江戸を歩く」ぐらいのグループかね?

80_4この付近でガイドさんが説明するのはココ。
碑が立ってるでしょ?

60_2「江戸猿若町市村座跡」とある通り、ココには市村座があった。

60v_3市村座の定式幕は「黒・萌黄(もえぎ)・柿色」。
三宅坂の国立劇場は市村座の定式幕が採用されているそうだ。

62さらにもう少し進むと右側に出てくるのが森田座の跡だ(守田座ともされている)。
この白いビルの場所。

130_3森田座の定式幕は「黒・柿色・萌黄」。
現在の歌舞伎座も森田座のスタイルを採用しているそうだ。
コレは明治維新後、森田座は新政府の指導に従い、小屋を新富町に移転して「新富座」を開く。
新富座の開場にあたっては、時代の変化に合わせて当時の様々な近代的なアイデアが盛り込まれた。
ところが、しばらくすると「歌舞伎座」なるものが出現し、新富座よりも新しい工夫が凝らされた。
「コイツぁ、ヤバい!」と踏んだ12代目(!)守田勘彌(かんや)なる新富座の親分が、中村座・市村座・千歳座と組んで「四座同盟」というグループを結成して、役者を囲い、歌舞伎座に出演できないようにしたりして対抗する。
そこまで、角を突き合わせてモメにモメたものの、歌舞伎座は守田勘彌を座頭に迎えることによって収集を図った。
まぁ、あからさまな裏切り行為なんだけど、色々と事情があったんだろうね。
その時、勘彌はチャッカリ森田座の定式幕を歌舞伎座に持ち込んで、歌舞伎座の定式幕として定着させてしまったのだそうだ。
キッタねぇ~!

2_2考えてみると、たった黒、緑、オレンジの線がタテに並んでいるだけなのに、我々はこの定式幕のデザインでごく自然に「歌舞伎」のイメージを思い浮かべてしまう。
そして、この意匠が世の中に結構神道していることを知る。
もっとも親しみを感じるのはコレではなかろうか?

63vでも、このお茶漬けのパッケージは全然歌舞伎じゃない。
まず線が横じゃん?
それに、これまで見てきたように、江戸三座の定式幕には赤だの黄色だのは全く使われていない。
してみると、この彩色に勘亭流のフォントと隈取りのイラストはあまりにも無責任ではなかろうか?
一方、こっちはいい線いっているよ。
「歌舞伎揚げ」というくらいなので、「黒・萌黄・柿色」の市村座スタイルになっている。
製造会社によると、日本の代表的な食べ物である煎餅と同じく代表的な芸能である歌舞伎を「同じ伝統的」なモノとして絡めたのだそうだ。
だからチャンと市村座の定式幕を調べたんだろうね。
しかし、このお煎餅は古いよ。私が子供のころからあるからね。50~60年のロング・セラーなのではないかしら?…と思って社史を調べてみると、「昭和32年に開発した」とあるから1957年のこと。
Miles Davisで言えば『Walkin'』や『Cookin'』がリリースされた年だ…といえばどれぐらい古いかがわかるだろう。
わかんないか?
恐るべし「歌舞伎揚げ」。
あと「横綱揚げ」も古いよね。

136浅草の東洋館の看板は「黒・柿色・萌黄」の森田座スタイル。
さっきも書いたように江戸時代の庶民の最大の娯楽は芝居(=歌舞伎)と寄席だったからね。
寄席に定式幕のデザインが施されるのは至極うなづける。

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上野の広小路亭という寄席の看板は向かって左が「黒・柿色・萌黄」の森田座式で右が「黒・萌黄・柿色」の市村座式だ。

R_2img_5521_4お、ココは市村座のパターンだ。

R_img_5534さて、「今、吉原のことを色々と調べていて、猿若三座にも興味がある」と先のパン屋のテラサワのご主人に話したところ、「それなら藤波さんを訪ねるといい」と教えてくれた。
「藤波」というのはこの通りにある「藤波小道具株式会社」という芝居の小道具を扱っている会社のこと。

150v_2まさか、どこの馬の骨かもわからないオッサンがいきなり入って来て「吉原や昔の猿若町の話を聞かせてくれ」なんてやったらツマみ出されるに決まっているので当然ご遠慮させて頂いたが、調べてみるとこの会社がスゴイことを知った。
創業は明治5年(1827年)。
歌舞伎の舞台で使用する小道具を扱うことを生業していたが、テレビの放送が始まると、最初の放送から全テレビ局の番組で必要とされる小道具を一手に納めていたという日本の小道具界の雄なのだ。

160_2コレも広重…「猿わか町夜の景」という作品。
いいね~、満月の明かりで人影ができてる。
櫓の位置からすると、上で紹介した絵とは反対のサイトなんだろね。

170v_2藤沢周平の短編に「猿若町月あかり」という短編がある。
金の無心に来た義理の甥っ子を、追い返すだけの話し。金を渡してもどうせ博打に使ってしまうのだろうから本人のためにならないと主人公はニベもなく断るが、悩んだ結果、甥っ子を追いかけていくばくかの金を渡す。
暗い夜道を追いかけていると、急に明るく、人通りが多くなるシーンがあるんだけど、それが猿若町のこの通りなんだな。
きっと藤沢周平も上の広重を見て話を思いついたんだろうね。
今では真っ暗だよ。
ところで、いいよね~、藤沢周平って。ついつい読んじゃう。
藤沢周平はもう1997年に亡くなっているが、昨年末、奥さんの小菅和子さんも86年の天寿を全うされた。(藤沢周平の本名は「小菅留治」という)
この和子さん、長いこと藤沢さんの原稿の誤字脱字のチェックやスケジュール管理をされていたのだそうだ。
どっかで聞いたことあるな…Marshall Blogと全く同じだ!
きっと和子さんは藤沢さんのファンで、『ミザリー』みたいに誰よりも先に藤沢作品を読むのを楽しみにしていたんだろうね。

Htg ウワ~、近所のお茶屋さんで久しぶりにこういうのを見た。
緑茶を炒ってほうじ茶を作るマシン。
昔はどのお茶屋さんの店先にもこの機械が置いてあった。
子供の頃、このニオイが苦手だったのでよく覚えている。
さっき萌黄色なんて言葉を出したけど、お茶の色は緑なのに、どうしてブラウンのことを「茶色」って言うんだろう?
それは…。
「茶染め」ってあるでしょ?昔はお茶の葉っぱは染めの材料として使われていた。アレ、茶色でしょ?だから「茶色」なんだって。
そもそも、昔は番茶のような茶色のお茶を飲んでいたのだそうだ。ややこしい。
しからばbrownの語源は何だろう?
…と調べてみると「bear」とルーツが同じらしい。
175靴屋が林立する花川戸を抜けて、大川(隅田川)に沿うようにして歩を進めると、左側に現れるのが「待乳山聖天(まつちやましょうてん)」だ。
浅草寺の支院のひとつで本名を「本龍院」といいう。

180_2池波正太郎の生家が近いということで、こんな碑が立てられている。
池波正太郎はジム・マーシャルと生年が同じなんだよね。1923年、大正12年、すなわち関東大震災があった年だ。

190_3せっかくなのでチョット境内に入るよ。

200_3提灯には大根のイラスト。

210_4そう、ココはお供えものが大根という珍しい神社なのだ。
「大根は清浄、淡白な味わいのある食物としてすべての人に好まれ、しかも体内の毒素を中和して消化を助けるはたらきがあるところから、聖天様の「おはたらき」をあらわすものとして尊ばれ、聖天様のご供養に欠かせないお供物とされています。
私たちはそのお下がり(おさがり)を頂くことによって、聖天様のお徳をそっくり頂戴し、身体と、心の健康を得ることが出来ます」ということなのだそうだ。
ところで、演技のヘタな役者のことを「大根役者」って言うじゃない?
アレ、諸説あるようだけど、林家正蔵(のちの彦六)が『中村仲蔵』という噺のマクラで説明しているのは、大根は食あたりを起こさない食べもの…つまり「当たらない」というワケ。
うまいこと言いますな。

220_2この神社はチョットした高台に建っているので、お年寄りや身体の不自由な方のために、社殿の裏にモノレールが設置されているのよ。

230_3ハイ、到着~。

240_2もちろん無料。

250_2待乳山聖天のほぼ隣。

260_3後ろはこんな感じ。
すぐ横が台東区立リバーサイドスポーツセンターというロケーション。

270_3もう1回景色を確かめておく。

280_3ココ、明治時代にはこうなってた。
この橋の下を通っているのが「山谷掘」という吉原へ続く運河だった。
この川と平行に走っていたのが「日本堤」。
吉原に行く人たちは、徒歩や駕籠なら日本堤を通って、また、水路だと柳橋から猪牙船(ちょきぶね)に乗って、大川をさかのぼり、この山谷掘を利用して吉原に向かった。
風流だね~。
ココに見える橋は今戸橋。
山谷堀の最下流の橋だが、いつ建造されたのかは不明。
でも江戸時代のことらしい。
この下を吉原通いの船が通った頃には「今戸橋 上より下を人通る」というぐらい船がガンガン行き来していたらしい。

290江戸時代はこんな感じ。広重の「真乳山」という絵。
なるほどチョット奥まったところに橋が架かっている。

My猪牙船というのは、こういうヤツ。なるほど猪の牙みたいな形をしてる。
細身の形をしていて、吃水が浅いため、操船が大変不安定だったそうだ。
で、この船から立小便ができるヤツはたいてい親から勘当されていたという。
つまり、そんな不安定な船の上から用を足せるほど猪牙船に慣れているということで、それは吉原通いで大変な放蕩をしていることに他ならないというワケ。
この絵では船頭さんが竿を突いて操船してるでしょ?
他に櫓(ろ)を使う方法があった。
ギーコギーコって漕ぐあの「櫓」ね。
この竿と櫓、どっちが難しいと思う?
「竿は三年、櫓は三月」といって、竿で船を操る方がはるかに難しいのだそうだ。

305この「竿は三年、櫓は三月」というのを桂文楽の「船徳」という噺で覚えた。
八代目桂文楽、黒門町の師匠。
黒門町というのは今でいうと御徒町のエリア。
私は落語だけは超ミーハーで、五代目古今亭志ん生がやっぱり一番好きなんだけど、文楽も負けないぐらい好き。
2人とも昭和の大名人で、ライバルだった。
ジャズ・ギターで言ったら志ん生はウェス・モンゴメリー、対する文楽はパット・マルティーノ。
文楽は同じ噺を演ると、ほんの数秒しか違わなかったという完璧主義者だったが、晩年、高座でセリフが出てこなくなり、絶句。
「勉強しなおして参ります」とお客さんにお詫びをして、噺の途中で高座を降り、その後、二度と高座に上がることはなかった。

306古今亭志ん生は奥さんが亡くなった時には涙を流さなかったが、間を上げずしてライバルの文楽が死んだ時は声を上げて大泣きしたという。
志ん生と文楽はこの先も出てくることになるのでココで触れておく。
何しろ志ん生は明治の吉原に入り浸っていたのだから。
 
ちなみに、今の桂文楽はペヤングです。
それと知ってると思うけど、志ん生はネジネジの中尾彬の義理のオジイちゃん。
志ん生の長男の金原亭馬生の娘が池波志乃。そのダンナさんがネジネジ。
307v今のこの欄干は大正15年に竣工した時のモノ。

2img_5539昭和62年に山谷堀を埋めた時にこの欄干だけ残したのだそうだ。

2img_5540 山谷堀の暗渠の上は公園になっている。

300しかし、100年以上前にはここを船が上り下りしていたとはね~。
見て見たかったな~。
堀の岸には船を取り扱う船宿というものがあって、船でやって来た人はそこでイッパイやったり、泊まることもできるし、そこで吉原に行くための着替えをすることもあったのだそうだ。
上に文楽の船徳の若旦那は勘当されて行きつけの船宿に転がり込んで、慣れない竿を使って船を操りお客さんをパニック状態に陥れるという爆笑噺だ。
ところでこの辺りは「今戸」というんだけど、「今戸の狐」というのはこの辺りを舞台にした噺だ。
「狐」違いが起こす大爆笑噺。
前半の言葉の説明がシッカリできていないとサゲ(落ち)がおもしろくも何ともない。
コントのアンジャッシュなんかはこういう噺を聞いて参考にしているのだろう。

310_2この山谷堀と並行して走っているのが日本堤。
「堤」というぐらいだから、昔はここは堤防だった。

380_3広重は「待乳山山谷堀夜景」という作品も残している。
日本堤を歩く女性。
向こう側に見える川のようなものが山谷堀だ。
…と思ったら、コレそうではなくて、川のようなものは大川、すなわち隅田川なのだそうだ。
なんだよ。
つまり、川向こうの向島から山谷堀の下流を見ているロケーションなのだそうだ。

375vこれも広重。
「よし原日本堤」という日本堤を俯瞰した絵。
上の女性はココを歩いていることになる。
駕籠が盛んに行き交っている。
予算に余裕のある人が駕籠や船を使って吉原を目指した。
一般人はひたすら徒歩だ。

Ntまた、山谷堀に戻って…ハイ、ここ!
前述のように山谷堀は暗渠になってしまっているが、昔の地名が残っていて、ココには「紙洗橋(かみあらいばし)」という橋がかかっていた。

320_4後ろはこんな景色。
スカイツリーがドンドン遠ざかってきた。

325現在「紙洗橋」という名称は交差点の名前になっている。
よく買う気もないクセに商品を見たり、店員に値段を訊いたりすることを「ひやかし」っていうでしょ?
「あ~、どうせひやかしの客だ」みたいな。
この言葉はココが発祥の地とされている。
昔は浅草和紙というのがあって、この辺りに紙を漉す業者が集まっていた。
和紙を作る時は、原料の木の皮を煮て、それを冷まさなければならない。
材料が冷えるまでの間、することがないので、職人たちは時間つぶしでココから吉原に出かけた。
当然、そんな職人には登楼する経済力などないので、見世の遊女をからかったりした。
つまり、紙を「冷やかし」ている間にそういうことをしたことからこの言葉が生まれたのだそうだ。

330_2もう少し行くとこの地方橋の交差点に当たる。
向かって右側の今は下水道局の施設になっているところあたりまでが山谷堀だった。

340_3ココでグルメ情報。
上の写真の交差点を背中に隅田川方面にチョット行く。清川分室通りと交わった角にこの「金太楼寿司」がある。
店名は「サービス売店」。

350_3見て、値段。
にぎりが1人前で550円だぜ。
地元に事務所を構える人から教えてもらって早速行ってみた。
ゼンゼン普通。量もタップリでお得感爆発。

360_2金太楼寿司は関東近郊に17店舗を展開している大正13年創業の老舗。このサービス売店のすぐ近くに本店があるのだがコッチは普通の寿司屋の値段。
そのココを教えてくれた地元の知り合いから聞いた話では、山谷の人たちにも寿司を召し上がって頂こうというボランティア的な考えでこの値段がついているらしい。
ちなみに金太楼寿司のウェブサイトではこのサービス売店を紹介していない。

370_3さあ、いよいよ吉原に到着!
歩いて来ても、船で来ても、最終的には日本堤から下って吉原に入っていく。
下の写真で言えば右から左へ移動することを示す。

390_3現在ではココの交差点が吉原大門(おおもん)となっているが、実際にはもう少し奥まったところに大門はあった。
実際に蔵前からココまで歩いてみたけど、マァ、スタスタ歩いて30分ぐらいか?
大した距離ではない。
吉原に行く連中はその30分がどうしようもないぐらいワクワクだったんだろうね。
舞浜の駅からディズニーランドの入場口に向って歩くようなものか?
私だったら駅から中古レコードに向かう時だ。

400_4<つづく>

 

2018年1月13日 (土)

-おれパラ- 10th Anniversary ORE!! SUMMER~私の富士山 <後編>

   
『Original Entertainment Paradise-おれパラ- 10th Anniversary ~ORE!! SUMMER~』レポートの<後編>。
…と、その前に~。
またまた富士山関係について書かせてくださいね。
イヤな人はまたドバ~っとスクロールしてもらっていいですからね。

10_2「ふじさんミュージアム」の次に訪れたのは「富士山レーダードーム館」。

2035年にわたって富士山のてっぺんで台風観測を続けたレーダーがお役御免となったので、それを地上に下ろして来て復元した博物館。

30_3コレがそのレーダー。

50レーダーには何の興味もないんだけど、コレに大アリ。
作家の新田次郎。
『八甲田山死の彷徨』や『剱岳:点の記』などが映画化されている山岳小説家。この人、元は気象庁の職員だった。
その関係で富士山に関する作品を残している。

60_2例えばコレ。おもしろかった。
1707年の富士山大爆発を題材にした作品。

70bコレはそれこそ山頂にレーダーを取り付ける事業をテーマにした一編。
チョットね~、ドラマが無さ過ぎて物語としてピンと来なかったナァ。

80b日本の天気予報って富士山の上に観測所を作る前まではメチャクチャだったらしい。
「コレじゃイカン!」ということで、明治時代に自費で富士山のてっぺんに観測所を作った人を支えた奥さんの物語。
コレはおもしろいよ。
私は特に新田次郎のファンではないのでそれほど多くの作品を読んではいないが、『武田信玄』と『アラスカ物語』は夢中になって読んだ。

90bその他、当然気象観測に関するアイテムの展示がズラリ。

100_2そして、メイン・イベントはコレ!
気温-8℃、風速13mという富士山頂の過酷な環境を体験できるというシロモノ。

110_2スタジオみたいな所に入って、係りの人が「イキますよ~!」と言いながらスイッチを入れると、すべての扇風機が盛大に回って「ブワ~」っとすさまじい冷気が飛び出してくる!
一緒に体験した家内は寒さに弱いもんだから一気に震え上がっていたけど、11月生まれの私はそれほどでもなかったな。
何度もココに書いているけど、金沢の魚の冷凍庫の-25℃や-50℃に比べれば何でもない。
でも、お年寄りがこの夏の暑いさなかに汗にまみれでいきなり入った日にゃ「ヒートなんとか」で命に関わるかも知れんね。
そんな感じ。

120_2さて、最後のポイントはココ。
昨日ふじさんミュージアムのところで触れた御師の家。
130_2下はココに飾ってあった写真。
この家の前の通りのようす。
もちろん今のモノではないよ。
1867年にフェアトリーチェ・ベアトというイギリス国籍を持つイタリア人の写真家が撮影したもの。
ベアトは1863年から21年もの長きにわたって横浜に滞在した。有名な江戸の街のをパノラマ写真を撮った人ね。
左半分に富士山のシルエットが見える。
ベアトはイタリア生まれということで山の美しさを知っていたかも知れないが、この富士山の美しさには息を飲んだに違いない。
ところで1867年といえば大変な年だ。
前年に徳川慶喜が征夷大将軍に就任し、11月には大政奉還に踏み切った年だから。
京都や江戸では上へ下への大騒ぎが起こっていたのにナンダこの写真のノンビリ加減は?!
イヤ、そうでもないかもしれない。
真ん中あたりに立っているお婆さんはその前に座っているお婆さんと盛んにおしゃべりをしているところらしい。
「慶喜はどうするつもりズラ」
「政権を朝廷に返すら~!」
「そんだらことしたら会津や桑名がダマってないズラ」
「だっど、時代は薩摩、長州ズラ。錦の旗を持ってるら」
「なんだ、お前、討幕派ズラか?」
「インや、おマンマが食えりゃどっちでもいいズラ」
なんてことを話している。
右端の方にはヒザを抱えて座っているオジサンがいる。足にはゲートルみたいなものを付けているので強力さんかもしれない。
しかし、キレイなパンフォーカスで撮ってるズラ。

2_70r4a9415コレはその40年後ぐらいか?同じロケーションで撮った明治後期の写真だそうだ。
例の鳥居が設置されている。
やっぱり富士山には盛大に霧がかかっていて見えないね。
右は宿屋。
慶応の写真には道の真ん中に用水路があったが、ココでは鉄道の軌道敷になっている。

2_20r4a9415コレは馬車鉄道のレールだったのだそうだ。
馬が引っ張る車だね。
下は大正2年の撮影。
左にも宿屋の看板が出ている。
いかに富士講が盛んだったのかが窺える。

2_30r4a9415さて、現在の御師の家に戻ろう。
入り口の右側には富士山の雪解け水が流れる小川が流れている。
150_2「外川義直」という表札。

140vこの外川義直さんという方は昨日掲載したこの写真の向かって右の人。
いかにも立派ですな。
義直さんは明治14年(1908年)に外川家に婿に入り、向かって左の登さんの後を継いで外川家の当主になったそうだ。

110
家族とお手伝いさんと撮った大正13年の外川家の様子。
左の半纏を着た2人は強力さん。外川家に出入りの強力さんだったのだろう。昔は強力の組合ってのがあったらしい。
大正13年と言えば、関東大震災の翌年だ。東京はまだ相当な混乱状態であったことだろう。
おそらく富士講どころではなかったハズだ。
つまり、外川さんのところの商売も閑古鳥が鳴いていたのではなかろうか?
コレは記念撮影だからであろうか、それとも御師の家という理由からなのか、子供まで着物を来て袴をはいている。
地方ともなると大正末期はまだ和服だったのかな?
この年、1924年は日本がメートル法を採用した年なのだそうだ。
知ってた?
インチだのフィートだのポンドだのオンスだの、メートル法でなくヤード・ポンド法を使っている国って、世界でアメリカとリベリアとミャンマーだけなんだって!
で、リベリアとミャンマーはメートル法に移行したか、移行する準備をしているところらしい。
もうね、アメリカ人と寸法や重量の話をするのは本当に厄介なんだよね。「エーと、1インチは2.54cmだ~か~ら~」とか言いながら電卓片手に計算するのが実に煩わしい。

2_40r4a9415御師の家というのは一種の民宿なのね。
富士山に登る人たちが前日に御師の家に宿泊する。
そこで御師が富士山の最新情報を授けたり、食料や登山の必需品を用意したりする。
それだけでなく、御師は神官と農民の中間という位置づけで、神前で参拝者の無事を祈願したりもしていた。
だからこの家の中にもかなり立派な祭壇が設置してあった。

160富士山の世界遺産登録の証書のレプリカ。

175v家は半分が宿で、半分が御師家族の住まいという構造。
冬季は富士山に登ることができないので、旅館業は夏季に限られる。
富士の裾野とはいえ夏場はとても暑く、宿泊の参拝者たちが快適に過ごせるように、風の通り抜けを考えて建てられており、エアコンがなくてもとても快適だったらしい。
冬になると御師たちは都会に出て各地の富士講を訪ねて説法をし、収入を得ていた。
強力たちはやはり出稼ぎに行って大工仕事などをしていた。
下の写真に写っている部屋は一段高くなってるでしょう?
「敷居が高い」というヤツ。
コレは先達さん用の部屋。
それほど先達さんは偉かった。

180_2鴨居には富士講の団体のロゴのプラークが打ち込まれている。
その団体の定宿という印であるということと同時にこの家のスポンサーでもあったワケ。

190_2鴨居のロゴだけではなくて、食器にも全部ロゴが入っている。

200_2フタにロゴが入っている「山包(やまつつみ)」というのは、調べて見ると千葉の富士講のようだ。
銭湯にキープしてある風呂道具と同じで、ココに泊まった時には預けてある自分のグループのロゴが入った食器を使って食事をするのだ。
「銭湯にキープしてある風呂道具」って言っても若い人は何のことかわからないだろうな。

210_2お風呂の天井。
もちろんイメージは富士山。

220v外にはいくつかの石碑が建っている。
ココだけでなく、富士山登拝に関わる神社などにも多くこうした石碑が見受けられるが、コレらは富士山に33回登ったをことを記念して建てられるもの。

230コレは「山真」という名前の富士講かな?
「登山三十三度御禮」と謳ってある。
富士講では、富士山に33回登拝すると大願成就するとされているのだ。
33回って大変だよ。そもそも富士山に行くだけでも大変な時代なんだから。
年に何回も行けるワケではないし。毎年1回ずつ行っても33年もかかる。
年月が経つウチに体力も衰えて登るのが年々シンドくなるだろうしね。
富士スピードウェイの方にある登山ルートのひとつ、須走口(すばしりぐち)には「登山899回」という碑が建っているらしい。
ホンマかいな?

240vコレはその須走口(すばしりぐち)登山道の東口本宮冨士浅間神社の境内に建てられている記念碑。
明治30年(1987年)から昭和6年(1931年)にかけて33度登山したとある。
その間56年!…来れなかった年が23回もあったという計算だ。
よく諦めなかったな~。
この祈念碑の建造者は苅部浅吉という人。
実はこの方、ウチの家内の曽祖父なのです。
だから富士講に興味があったの。
浅吉さんは先達を務めていたというから、33回登拝した「大先達」だったらしい。

250v下の写真はその曽祖父の富士講の写真。
昭和初期に撮られたモノらしい。もしかしたら昭和6年の最後の登拝の時かも知れないね。
向かって1番右の人がその曽祖父。
左から3番目のちっちゃいのが家内のおじいちゃん。私はお会いしたことがなかった。
確か私が大学生の時、渋谷の屋根裏に出演している間に亡くなった。
しかし、こんな写真よく残ってたな。
以前、他のところで書いたことがあったんだけど、ウチの家内の本家は程ヶ谷(現保土ヶ谷)の本陣をやっていたのね。その関係で富士講をやっていたらしい。
本陣というのは、参勤交代の折に各地の大名が滞在する宿のこと。
お大名様とかエライ人しか本陣に泊まれない。
下っ端はその辺の旅籠に泊まる。
程ヶ谷は東海道の4番目の宿場ね。
何しろ、文久2年(1862年)、馬が暴れてしまい、生麦村を通過中の薩摩藩主島津茂久の父、島津久光の行列に乱入してしまったイギリス人を島津藩士が追いかけて行って斬殺した事件が勃発した。
いわゆる「生麦事件」だ。
島津藩はその日、横浜宿を過ぎ、程ヶ谷宿に停泊。
当然、島津久光は私の家内の本家の本陣に宿泊した。
そして、その斬殺されたイギリス人のチームのリーダーの名字は「マーシャル」といった。
ちなみに3年前に死んだ私の父の名前は茂久である。
また、マーシャル・アンプと私が撮る写真を愛用してくれているギタリストの本名は「島津さん」だ。
もっというと、マーシャルの創業と私の生年は生麦事件のちょうど100年後に当たっている。
ま、全部偶然だろうけどね。

260_2コレはおじいさん達が富士山に登る時に実際に使っていた杖。
昨年末、ウチの上の子がアメフトの試合中に大ケガを負ってしまった時、病院に行くまで活躍した時空を超えた魔法の杖なのだ。

270v上部には「須走口」という焼き印が押してあるホンモノだ。

280_2ハイ!
以上で富士山終わり。
またコニファー・フォレストに戻ります。
そうそう、富士山が見えて来たんだよね。
でも客席からは見えない。
ステージに上がっている皆さんはこういう景色をご覧になっています。

290_2休憩の終わりにステージに現れた2人は森久保祥太郎とキーボーズのShinnosukeによる新ユニット「buzz☆Vibes」。
「Screamin' 2nite」という曲を披露。

300_2ココから「おれサマー」も後半に突入する。
後半のトップバッターは鈴村健一。

310v_2後半はお待ちかねの「おれパラ」の4人のステージだ。
ここまで冒頭を始め、転換の場面に映像で何度も登場はしてきていたが、いよいよマイクを握るとあって会場気持ちも新たに盛り上がった。

320_2鈴村さんの3曲は「INTENTION」、「SHIPS」、そして「あいうえおんがく」。

330_2後半ももちろん藤沢健至の完璧なギタープレイがサポートする。

340健至さんのMarshallはJVM410HJSと1960B。

350v今回は色々と大人の事情で自分の撮ったステージ写真が使えないのが残念だったんだけど、イメージ写真の掲載はOKを頂戴したので下の写真を使おうと真っ先に思っていた。
コレね~、確固たるイメージを持ってシャッターを切ったのです。
それはCanned Heatの「Going up the Country」なんだな。
年配の人なら多分ピンと来てくれると思う…そう、ウッドストックのあの最初の方のシーン。
アレを見立ててシャッターを切ったのですわ。
お気に入りの1枚。
一応どの写真もいつも物語を考えて撮っているつもりなのです。
写真のお嬢さん、ご協力ありがとうございます。

355鈴村さんに続いたのは小野大輔。

360_2開演前に楽屋で主催者の方とお話をしていた所に通りかかったのが小野さん。
「コチラ、Marshallの…」とご紹介を頂いたんだけど、見た目の通り、ま~ナント感じのいいお方!
カワイイ振り付けを交えて、ステージもその感じの良さが爆発していたね。

370v_2「ROSA~Ble Ocean~」、「熱烈ANSWER」、「花火」をさわやかに熱演した。

380v大分日が暮れて来たけど健ちゃんもMarshallもバリバリ!

385vさらに寺島拓篤。

390v_2パワフルに広いステージを端から端まで使い尽くす!

400「sunlight avenue」、「ソラニ×メロディ」、「スターテイル」と歌い込んでおれサマーのトリへとつなげた。

410v_2辺りがいよいよ暗くなって来てサイリウムがとても美しい。

415トリは森久保祥太郎。
<前編>でも触れた通り森久保さんは『LIVE TOUR 2014 心・裸・晩・唱 〜PHASE4〜』でMarshall Blogに既に一度ご登場頂いている。
最初はサングラスを着用。黒いVが渋い!

420v_2演奏したのは「Let's get started」、「Stand down」…
サングラスをハズしただけで大歓声!

430そして、「never ends…」でおれサマー本編の最後を締めくくった。

440v長丁場を最後まで集中力を切らすことなくこなしたのはサスガ。
もっと長いこともあるらしいから。
トイレとか心配だよな~。
お疲れさまでした!

435そしてアンコール。

445アンコールはお客さんと一体になって「眠るものたちへ」を歌ってドラマチックにフィナーレを迎えた。

450野外コンサートといえばコレ!
派手に花火が上がってみんな大よろこび!

460_2丸一日数々の熱演を見せてくれた出演者の皆さんに惜しみない拍手と歓声が送られた。

470おれパラの詳しい情報はコチラ⇒公式サイト

480_2(一部敬称略 2017年7月15日 富士急ハイランド・コニファー・フォレストにて撮影 ※ ©SHIGEYUKI USHIZAWAのクレジットが入っていないライブ写真は株式会社ランティスさんよりご提供頂きました。この場をお借りしてご協力に御礼申し上げます)

2018年1月12日 (金)

-おれパラ- 10th Anniversary ORE!! SUMMER~私の富士山 <前編>

    
聞いて驚け~ッ!
2018年のMarshall Blogの最初のライブ・レポートは「夏」だ!
イヤね、今年の冬は寒いからサ、夏のイベントのレポートでもアップしてみんなで温まろうと思ってサ。
しかし、昨日の燕三条の13時間電車立往生なんてのはスゴイね。雪に慣れているハズの地域なのに…。
13時間立ちっぱなし、座りっぱなし、空気はドンドン悪くなっていくし、トイレにも行きたくなるし、ハラも減る。携帯だって電源が切れちゃうでしょう?
とにかく各地でこれ以上の豪雪被害が出ないように祈る。
 
さて、今日の内容は昨年の7月15日と16日の2日間にわたって開催された『Original Entertainment Paradise-おれパラ- 10th Anniversary ~ORE!! SUMMER~』のレポートだ。
アニメ関係に疎いMarshall Blog読者に説明しておくと、小野大輔、鈴村健一、森久保祥太郎、寺島拓篤という4人の人気声優をホストに、その界隈のバラエティに富んだ人気者をゲストにお迎えして個性あふれるパフォーマンスを繰り広げる音楽イベントが「おれパラ」。
「Original Entertainment Paradise」の略だね。
年に1度冬に開催しているその「おれパラ」が昨年10周年を迎え、それを記念して夏にも開催した。
それが『ORE!! SUMMER』…夏の「おれパラ」だから「おれサマー」なワケ。
このイベントは10周年を記念するだけではなく、おれパラ史上初の野外フェスとなった。

10会場となったのは富士急ハイランドのコニファー・フォレスト。
この2日間、あたりは「おれパラ」パラダイスになった。

20sコニファー・フォレストは、以前『GRANRODEO LIVE 2013 ヤッホー ワンダホー FUJIYAMA!! 』で訪れたことがある…って、アレから4年も経ったのか!

30_2さて、今回はせっかく富士山に来たのでライブ・レポートの前に「私の~」シリーズをやらせて頂く。
「私の富士山」だ。
興味と時間のない人はガツンとスクロールして後半にワープしてもらって構わない。
ただ…読めば少しは何かのタメになるかも知れない。
…と、コニファーに行く前に訪れたのがココ。

40「ふじさんミュージアム」という富士山関連の博物館。
まずコレを見るために早めに家を出て来た。

55昭和61年の冬の静岡国体の際、「ふじさんミュージアム」がまだ「富士吉田市郷土館」だった時に今の皇太子殿下夫妻も行啓されている。
「行啓(ぎょうけい)」というのは皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃の方々がお出かけをすること。
天皇陛下のお出かけは「行幸(ぎょうこう)」という。
さらに、その他の皇族が外出するのは「お成り」という。
私の場合は「取材」もしくは「配達」という。

50vこの博物館は富士山の科学的な博物館ではなくて、富士山にまつわる文化や風習、信仰についての展示をしている施設なのね。

60「人はナゼ富士山にのぼるのか?」とか、「富士山信仰について」とか、「富士吉田の暮らし」についてとか…。

70私は富士山自体には特に興味もないし、もったいなくも登りたいとも思わないんだけど、「富士講」というモノに興味があったのでココを楽しみにしていた。
「富士講」というのを知ってる?
いつかMarshall Blogで「伊勢講」というのをやったけど、それの富士山版が「富士講」。
コレに興味を寄せている理由については次回の最後にお話しする。
「〇〇講」というのはサークルみたいなもので、みんなでお金を出し合って、年に1回代表者を決め、その人に遠くの地に行ってもらってみんなの分までお詣りしてもらう…というヤツ。
下は各地の富士講のフラッグ。
私がコレをやったらMarshallのロゴが入ることは間違いない。
90「大山詣り」なんて落語があるけど、あれは「大山講」をテーマにした噺。
富士山信仰というのも歴史が古く、みんな富士山に登ってお詣りをしたいのはヤマヤマだけど、江戸から富士山に登って帰ってくるまでにどんなに急いでも8日はかかった。
歩いて行くんだから。
その間、仕事は休まなければならないし、莫大な経費はかかるしで、とても一般の人が富士登山をするなんてことはできなかった。
そこでこのシステムができたというワケね。
このシステムが最も盛んだったのは、さっきチョット出て来た「伊勢講」というヤツ。代表して伊勢神宮をお詣りしてもらう…これは全国規模だった。
ところが富士山信仰というのは、富士山が見えるところに住んでいる人の間にだけしか広まらなかったので、富士講の規模は伊勢講ほど大きいモノではなかったらしい。
形を変えて今でもやっている人はいるんよ。
ところで、今「お詣り」という言葉を使ったけど、コレは神社の時ね。お寺の場合は「お参り」となる。

80vこのミュージアムはその富士講に関するアイテムを豊富に展示している。
下は明治時代の写真。
上に掲載したミュージアム内の鳥居は写真の鳥居のレプリカだそう。

100「御師(おし)」の説明も詳しくされている。
遠方から来た富士講の参加者は「御師」と呼ばれる一種の神官の家に泊まって富士山を登拝した。
「御師」については<後編>でやるのでココではその名前だけ覚えて置いてくだされ。

110富士講には大小さまざまな規模のグループがあり、そのリーダーを「先達(せんだつ)」といった。
大きなグループには「大先達」というその上の職位があった。
先達さんは毎年リーダーとして当該のグループを引き連れて富士山に登るワケだが、この行為は商売ではないので、当然ギャラが出ない上に本業も休まなければならなかったため、経済的に大変な負担を負ったらしい。
参加者は皆こうして白装束に身を包む。白は穢れのない色だからだ。

120上の写真にも写っているけど、コレらは吉田登山道の一合目の「馬返し」というところの山小屋に奉納されたノレン。130こっちはグッとキレイだけどホンモノだそうだ。

140良く見ると浅草とか神田の飲食店の名前が多い。
あ!大黒屋!

150大黒屋は浅草の伝法院の向かいにある老舗の天ぷら屋。
そういえば昔、シンガポールから来た仕事先の女性と食事をする時、「どこかトラディショナルなお店に連れて行って欲しい。会計は私がします」と言われて大黒屋で天丼を食べてもらったことがあった。
私なんかは普段浅草で天ぷらを食べるなら他のところへ行くけど、有名なお店のほうがよかろうと大黒屋にお連れした。
それで勘定の段になると、彼女はまるで腰から銃を抜くガンマンのように、あらかじめ用意していた自分のクレジットカードを素早く店員に差し出した。
するとその店員が言った「あ、ウチ、クレジット・カード受け付けてませ~ん。現金でお願いしま~す」
ハナから現金を持っていない外人のこと、結局私が支払った。
その時の彼女の泣きそうな顔は忘れられない。
彼女は当時アメリカで一番大きかった音楽出版社に勤めていて、長い間教則ビデオの仕事を一緒にさせてもらっていた。
「シゲ、シゲ」ととても私を慕ってくれて、独身の頃からの付き合いだったが、今では5人の子供のお母さんとなった。
あの出産ラッシュの時はおもしろかった。年に1回、会うたびに「シゲ、赤ちゃんが生まれるの!」とほぼ連続で5回聞かされたんだから!

160v他にも実際に富士講で使われたグッズがたくさん展示されている。

170吉田口から富士山に登頂するには20kmの距離があり、標高差は3,000m。徒歩だと11時間を要するため、朝早く出発しても山小屋に1泊する必要があった。
昔の山小屋には床がなく、地面にムシロを敷いてあるだけだったので、夏でもメッチャ寒く、こうしたドテラが必需品だったのだそうだ。

200記念スタンプということになろうか。
これらを登山する際に着用している白装束に押印する。
何度か富士講に参加するうちにそのスタンプが増えて行き、その人のステイタスの高さを証明するようになる。
先に触れた先達さんは毎年来るので、自然と白装束のスタンプが増える。お金に困った先達さんは、それを高額で売ることもあったらしい。
そんな人様のモノを買ってもしょうがないと思うけど、富士山登拝はそれだけご利益のあるモノとされていたのだ。

210コレは富士講のグループで作ったお盆でしょうナァ。
ここにも大黒屋の名前が入っている。

180他にもミュージアムには、富士山の様々な表情をプロジェクト・マッピングで再現したアトラクションなども用意されている。

215なかなかよくできてるのよ。

216コレで富士山の一年を見たことにしよう。

217「~したことにしよう」…といえば、ロビーにはこんなモノも。
コレは「富士塚」のミニチュア。
富士山にお参りに行きたくても行かれない…ということで、江戸時代には「富士塚」といって、ミニチュアの富士山を作ることが流行した。
そのミニチュアの富士山に登って「富士山にお詣りしたことにしよう」という仕組み。

220話は飛んで、東京は台東区入谷にある小野照埼神社。

240樋口一葉の「たけくらべ」にも出て来る西暦852年を起源とするとても古い神社。
小野篁(おののたかむら)や管原道真を祀る神社だが、境内には色んな神道の流派の施設があって、狭いながらもまるで神道のテーマ・パークを思わせる。

250その奥にあるのがこの浅間神社。
「浅間神社」っていうのがそこら中にあるでしょ?
「浅間(せんげん)」っていうのは富士山の頂上のこと。すなわち富士信仰の神社ということ。
で、富士山の頂上の土地は、その頂上にある浅間神社の所有物なのだそうだ。
だから頂上にある観測所も浅間神社の土地を借りて建てられている。

260チョットわかりにくいかな?
コレ、富士山です。

270「三合目」とか「五合目」とか丁寧に道程標が建てられている。
標高5m、直系16mの富士山。
普段は入ることができないが、6月30日と7月1日だけ一般に開放されている。
私はタマタマその日に来たのか、この富士山に登ったことがあるんだけど…低かった。
江戸時代にはこうしたミニ富士が、江戸とその近辺に50以上もあったという。
実際に富士山の溶岩で表面が覆われていて、かなり原形のままに保存されているのが大変貴重なのだそう。
ってんで、コレ、国の重要有形民俗文化財に指定されているのだ。

280奥にはこんな碑も。
ね、「東講」という名前の富士講のグループの登拝の記念碑。

290ミュージアムにまた戻って…。
施設内の敷地にはこんな古民家なんかもあって見どころは結構多い。

300この後、もう2か所ほど富士山関連の施設を見学してコニファー・フォレストへ向かった。
その前の腹ごしらえは当然「吉田うどん」。
長い旅路を経て伊勢に来た人の体調を考え、胃の負担にならないように麺を軟らかく煮た伊勢うどんは苦手。
その点、麺がカッタカタの吉田うどんはいいナァ。安いし。
なんだってこんなに麺が硬いのかというと、昭和の初期、このエリアは一般の家庭でお母さんが機織りをしていて、昼食づくりの手間をかけないようにするのと、手が荒れないようにするのとで、お父さんがうどんを打ったのだそうだ。
お父さんが馬鹿力で小麦粉を練って、おおざっぱに切るもんだから大変にコシのあるプリミティブなうどんが生まれたというワケ。
残りの2か所についてはまた次回。
315さてコニファー・フォレスト。
開演時間が近づき、会場は若い人であふれかえって来た!

320左右に取り付けられた大型スクリーンにオープニングの映像が流れた後は小野さん、鈴村さん、森久保さん、寺島さんのホスト4人がステージに現れ1曲披露。
曲は「United Flag」。
この後、ホストの4人は度々スクリーンに登場して楽しいMCを展開してくれた。
みなさん、話がとっても上手でおもしろい!

330さて、ナゼゆえMarshall Blogが「おれパラ」の取材に来ているかというと…もちろんそこにMarshallがあるから。
ステージに乗っているのは名ギタリスト、ジョー・サトリアー二のシグネチャー・アンプ・ヘッド、JVM410HJS。
スピーカー・キャビネットは1960B。

340v使い手は藤沢健至!
CURE METAL森久保さんのライブ・レポートでMarshall Blogではスッカリおなじみ。

350お~、ドラムスは板垣正美!
板さんは杉本篤彦さんというやはりMarshallを使用してるジャズ・ギタリストのライブ・レポートでMarshall Blogに何度もご登場頂いている。

360ベースは三宅博文。
三宅さんは森久保さんの時以来かな?

370v最初っからおれパラの4人が出てきちゃったもんだからもう会場の興奮はいきなり最高潮!
その興奮を引き継いで矢継ぎ早にステージに上がったのはDearDream。

380石原壮馬

390v溝口琢矢

400v富田健太郎

430v太田将熙

420v正木郁
 
圧倒的な躍動感で「PLEASURE FLAG」と「真夏色ダイアリー」を熱唱。

410v続いては豊永利行。

440キレのよいダンスとともに「C"LR"OWN」、「メッセージ」、「僕の☆☆(キラキラ)計画」を披露した。

450vその頃、健ちゃんはというと、Marshallを背中に完璧なギター・ワークを見せてくれている。

475vひと際大きな歓声。
こちらもダンサーを帯同してのステージに現れたのは波多野渉。

460「You Only Live Once」…お、ジェイムス・ボンドですな?アッチは「You Only Live Twice(007は二度死ぬ)」ね。
さらに「覚醒のAir-運命のCodaメドレー」と「ハート・シグナル」の3曲で会場を沸かせ、みんなでジャンプして出番を締めくくった。

470vココは個人的に楽しみにしていたコーナー。
2HEARTSの登場だ。
ナント8年ぶりだとか…。

480森川智之
森川さんは実はMarshall Blogにご登場頂くのは2回目なの。
前回はGRANRODEOのe-ZUKAさんのバースデイ・パーティの時

490v立木文彦

500vギターにはそのGRANRODEOのe-ZUKA。
そしてベースに瀧田イサムが入った。
曲は「こころ咲き誇れ!」、「ギャンブラー」、「ALL MY LIFE」。

510e-ZUKAさんの弾きまくりは当たり前!
相変わらずいいフレーズをいい音で奏でてくれる。

520vいつもレポートしている通り、e-ZUKAさんはMarshall。
愛用のJCM2000 DSL50を使用。
瀧田さんとのイキはもちろん完璧。
このコーナーを楽しみにしていたのは、開演前に楽屋にうかがったところ、e-ZUKAさんと健ちゃんから「今日は師弟ギター・バトルをしますからね!」と聞かされていたからだった。
写真を使えないのが残念だが、もちろん師弟Marshall対決はバッチリ!
楽しませて頂きました!

530前半の最後に登場したのは岩田光央。

540曲は「グラスホッパー」、「ウェイクアップベイベエウェイクアップ!」。
そして「かわいいオシリ」ではホストの4人もジョイン。
最後に3回もジャンプしたよ!
何でもこの「おれサマー」という名称のアイデアは岩田さんとのことで、さすが発案者だけあって、会場を最高に盛り上げちゃった!

550vココで休憩。
お段々と富士山が見えて来たぞ!
上にも書いた通り、富士山周辺にはこのMarshall Blogの取材で何回も来てるんだけど、1回も富士山を見たことがないんだよね。
いっつも曇ってる。
夏場は朝のウチじゃないとダメなのかな?
私も日本人だわ…富士山を見るとその威容に「ありがたや~」って思うもん。

2_0r4a9816<後編>につづく

※Marshall Blogは明日の土曜日も更新します!

(一部敬称略 2017年7月15日 富士急ハイランド・コニファー・フォレストにて撮影 ※ ©SHIGEYUKI USHIZAWAのクレジットが入っていないライブ写真は株式会社ランティスさんよりご提供頂きました。この場をお借りしてご協力に御礼申し上げます)