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ライブ・レポート Feed

2026年8月 7日 (金)

田川ヒロアキ~MUSIC TRAVELING at 芝浦ピアシス <後編>

田川ヒロアキの誕生日を祝って毎年開催される『MUSIC TRAVELING』。
今回はそのライヴ・レポートの後半。10v休憩をはさんでまずはヒロアキくんが単独で姿を見せる。
そしてカナダの話を楽しげに語った。40_2自然が豊かで水がおいしい。
カナダでは水を採取するために人の出入りを禁止しているエリアがあるのだそうだ。
そのエリアで湧き出る水は浄水する必要がないので、それはとてつもなくおいしい軟水の水道水なのだとか。
「金町浄水場」の水とはだいぶワケが違いそうだな。
我々は水道の蛇口をグイっとヒネって平気でそこから出て来る水を口にしているが、都市部は別として国中どこへ行っても安心してコレができるのは多く見積もってもスカンジナビア3国やオランダなど、世界で12か国ぐらいしかないらしい。
以前調べたところ、アジア地区に至っては日本とUAEの一部だけだとか。
その日本、少ない経験から言って私が一番おいしいと思った水道水は「富山」だな。
富山には「穴の谷(あなんたん)の冷水」なんていう全国から水を汲みにくる名水もあるぐらいだからね。
そしてカナダは一般の家庭から出る生ゴミをたい肥にする取り組みが日本とは比べ物にならないぐらい進んでいて、自然をとても大切にしていることを実感したという。
そう、日本もこういうことをマネしろっていうんだよ。50vしかしそんなカナダでも好事魔多し。
物価が高い…ラーメンやハンバーガーが2,500円。
まぁコレは仕方ないね。
事前にそうした情報を得ていたので日本から食材を持ち込んでの自炊作戦を展開し、外食はほとんどしないように努めた。
コレがキャンプみたいで楽しかったんだって!
そうした自炊のためにスーパーをめぐったのは楽しかった。
そうよ、海外へ行った時に買い物で一番オモシロいのは免税店でも土産物屋でもなく、間違いなくスーパーマーケットよ。
生活の違いをつぶさに観察することができるからね。
とにかくみんな親切で、色々と国民性の違いを感じることができて楽しかったそうだ。
3週間もいると便利なことも不便なことも色々とわかってきてオモシロいはずだ。60vさて、第2部の冒頭はご覧の通りのアコースティック・セット。
ヒロアキくんが抱えているのは「江川ほーじん」さんから預かっているギター。
「お返しできる日が来ればいいなと思っている」というセリフにはグっときてしまった。
「手数セッション」は随分と頻繁にお付き合いさせて頂きましたからね~。
アレは楽しかったナァ。
70盛りだくさんの今後のスケジュールを告知した後、石黒さんが合流。
しばしトーク。008a0144 そしてデュエットでの演奏がスタート。80石黒さんのやさしいピアノを背景に…90vヒロアキくんが心をこめて歌うのは「たんぽぽと風」。100この曲はいつもMarshall Blogでレポートしている『がんばっぺ福島』他、様々な局面でヒロアキくんをサポートしてくれているレストラン企業「株式会社 無州」の社歌だ。
だからヒロアキくんの歌にも情感がこもる。110v下はこの日のお食事。
ナント、コレは『がんばっぺ福島』の制作企画と監督と司会を務める「無州」の浅野会長が腕にヨリをかけて作ってくれた逸品なのだ!
肉のメドレーが最高!20デザートも美味しかった!30s会長、ごちそうさまでした!
とても美味しかったです。118a0010_2 そしてリズム隊のお2人が加わってさわやかな「海岸通り」。120てらちんのステディな低音と…130v透さんのブラシのコンビネーションが実に心地よい。
ブラシを導入したのは透さんのアイデア。140続いては石黒さんの名アレンジを得て至高の音世界を構築する「Ave Maria」。150オイオイオイ、アルバム『Ave Maria』をリリースしてからもう14年が経過したんだって!160cd下はジャケット写真の撮影時に撮ったもの。
この時も楽しかった。
それにしてもこの時から14年経ったとはネェ。
ヒロアキくんはちっとも変わらないナァ。1701音1音心を込めてメロディを奏でるヒロアキくん。180vそのパフォーマンスをドラマティックに演出しているのがMarshallが出すギター・サウンド。
前回同様に愛機「JVM210H」と1x12"キャビネットを2台使用した。190ヒロアキくんしか出すことができない美しいMarshallサウンドでの演奏は、今回も聴く者に大きな感動を与えたに違いない。200続いてもほっこりムードの「またどこかで」。220_5ヒロアキくんのやさしさがにじみ出たこうした作品も彼の音楽の魅力のひとつ。
この手となると私は「平和の風」と「ニジノート」が特に好き。210vもう1曲続けたのは『THE ROAD SEEKER』から「道~Road To Tomorrow」。220_2キャッチ―なサビのメロディに耳を引っ張られてしまいがちだが、ギター・ソロのコード進行といい…230v_2その後のキメといい、よく聴くとこの曲ってすごく凝って作ってあるんだよね。240_2…ということを感じさせないところあたりがヒロアキくんの作曲の妙なんじゃないですかね?250v「それでは次に新曲を聴いてもらいたいと思います!…新曲その1。
『新曲その1』というタイトルではありません!」118a0186 ヒロアキくんは「Sports Of Heart」の流れから「大阪関西万博」に出演し、そのフィナーレの中心を担った。
コレはその時のようす。560_2その時の曲が次に演奏する「VOICE」。
「『Sports of Heart』や『大阪関西万博』について詳しくレポートされている」とMarshall Blogを紹介してくれた。
ありがとうヒロアキくん!118a0104 コレはこの日販売した新しい3曲入りのCD『Pre-PAGE2026』。
このCDに「VOICE」が収録されている。270ヒロアキくんのボーカルズからスタートするポップ・チューン。280「♪ヘイヘイ」と客席をアオると…290v_2てらちんのスラップ・ベースが轟きわたる。300v石黒さんはファンキーにピアノ・ソロを奏で…310v_2透さんの鮮やかなスティックさばきのソロが続いた。320_2そしてヒロアキくんの伸びやかなギター・ソロ!330ひとりひとりの「声」を集めれば夢が叶うというのがこの曲のテーマ。
最後は「♪ララララ」とみんなで声を合わせて曲は幕を下ろした。340_2そして本編を締めくくったのは同じく『Pre-PAGE 2026』収録のドライビング・ナンバー「COURSE-LINE」。
「MAZDA Fun Event」のテーマ曲だ。350vヒロアキくんは両手を振り回して大エキサイト!360_2最後のギター・ソロもバッチリとキメて…370v本編終了~!380「どうもありがとう!」385vステージを降りるヒロアキくん。
てらちんから…390_2浅野会長に身柄を引き渡されて一旦ステージから離れた。400アンコールではレーシング・スーツ姿で登場。
来年2月のFM東京ホールの大コンサートやその翌月にアメリカのオレゴンに行くことを発表。
順風満帆のヒロアキくんなのだ。118a0506 さて、アンコール。
まずはア・カペラでギター・ソロを。430ん、コレは何のメロディだろう。
ゆったりとした旋律を朗々と奏で…440_2思いっきりシュレッディング!450vそしてメンバーが加わってヒロアキくんが叫んだ「翔ッ」!460ヒロアキくんが両手を大きく広げ、メンバー4人が大空を駆け巡った!470_2 480v_2 490v 500v_2最後はヒロアキくんのソロで締めくくって…505v目的地到着~!510締めくくりは記念撮影。520こうして今年の『MUSIC TRAVELING』もにぎやかに、そして無事に終了した。
ところで台風は一体どこへ行った?

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano530 <おしまい>

200_2_2(一部敬称略 2026年6月27日 レストランピアシス芝浦にて撮影)

2026年8月 5日 (水)

田川ヒロアキ~MUSIC TRAVELING at 芝浦ピアシス <前編>

雨ニモ負ケズ
風ニモ負ケズ
南ノ島ノ台風ニモ負ケズMj 決シテ炎天下ノキャンプノ暑サニモ負ケナイ
丈夫ナカラダヲモチBs 東ニ音楽好キノコドモアレバ
イッテマーシャルノ音ヲ聴カセテヤリSc 西ニ重要ナイベントガアレバ爆音デマーシャルヲ鳴ラシテヤリEx ホメラレテ
ヨロコバレテ
サウイフモノニナッテイル
 
…のが田川ヒロアキ。
そして先月、今年も恒例のバースデイ・ライブ『MUSIC TRAVELING』の時期となった。
誕生日の当日はヒロアキくんが地球の裏側にいたので今回はだいぶ時間が経ってからの開催を余儀なくされた。
それが…折り悪くこの日は台風7号と8号が同時に関東地方を通過するという予報が出てしまった!
どうするヒロアキくん!?10v「田川ヒロアキ+台風」ということになると、上でも触れたように2011年5月の宮古島でのイベントを忘れることができないでしょう。
「戦後2番目に大きい」とされた台風の直撃地に自ら乗り込んだのだから。
まぁ、確かにスゴかったネェ。
鉄筋コンクリートづくりのホテルがいいようにスウイングして、雨が縦横無尽に振りまくり、電気も止まった。
でも、思ったほどではなかったかな?
空腹に耐えかねてその雨の中を歩いてハンバーガーを買いに行ったぐらいだったから。
とにかくあの台風はいい思い出となった。St さて、今回の双子台風。
ヒロアキくんは予定通り催行を決意した。
会場はいつもの芝浦の「ピアシス」。20ま、確かに天気は良くないけど、台風が来ている感じなんてゼンゼンしないぞよ。30…ということで血糖値の上昇を抑えるために食後にピアシスの周辺を散歩してみた。40Audiの紋所がまぶしい自動車の「株式会社ヤナセ」の本社社屋。
傍らに案内板が立てられていた。
それによると、大正4年に「梁瀬長太郎」が創立した「梁瀬商会」は、事業の拡大とともに大正8年にこの地に進出。
12万坪に広がる東京市の港湾事業として埋め立てられたこの辺りは土地の利用計画も決まっておらず、梁瀬商会は向こう40年にわたる賃借契約を東京市と結び、契約が失効した昭和34年にこの地を東京都から買収した。
移転当時この周辺は埋め立てられてから数十年も放置されたままで、電気も水道も通っていない掘っ立て小屋が散見される見渡す限りの草原だったのだそうだ。
まぁ、そうでしょうネェ。

50_2下はその案内板に載っている梁瀬親子の写真。
「梁瀬長太郎」はもともと三井物産の機械部に在籍していて、長太郎が「株式会社ヤナセ」の前身の「梁瀬商会」を設立すると三井物産から輸入自動車と鉱油類の一手販売権を譲り受けた。
三井物産とあらば、「三井の番頭」とアダ名された長州の「井上馨」の名が真っ先に思い浮かぶ。
となると、長太郎はヒロアキくんと同じ山口県の人か?と思ったらさにあらず。
長太郎は群馬の人。
ヒロアキくんが演奏したこともある「ニュー山王ホテル」の前身の「山王ホテル」の取締役も務めていたこともあったそうだ。
「山王ホテル」は二・二六事件の舞台となったことでよく知られているね。
一方の「次郎」は長太郎の次男坊。
お父さんから会社を引き継ぎ、会社を自動車輸入業の最大手に成長させ、アメリカ車の販売に寄与したとされて「米国自動車殿堂」入りを果たした。
他に殿堂入りしている日本人はホンダの創業者の「本田宗一郎」やトヨタの5代目社長の「豊田英二」らがいるそうだ。55はい、ピアシスに戻ってきました。
コレで血糖値スパイクの心配なし。60寄せられた祝い花の数々。70バラエティに富んだグッズもズラリ。80そして定刻通りに出発進行!90ヘヴィ・メタル調の「♪Happy birthday」が流れる中ステージに姿を現した4人のバンド・メンバー。100まずは最近作『The Road Seeker』から「Open Road」。
105vCDの冒頭に収録されているこの曲を録音する際にはギリギリとピックが弦をこする音にまでこだわったインストゥルメンタル・チューン。
このライブでもその雰囲気を忠実に再現した。118a0365今日の『MUSIC TRAVELING』、ヒロアキくんと一緒に旅に出るのは…
 
そうる透110v寺沢功一120v石黒彰130vそして冒頭に書いたように実際の誕生日はとっくに過ぎてしまったけど、とにかく本日の主役、田川ヒロアキ。140v今日のヒロアキくんのMarshallのようす。Img_6943 アンプ・ヘッドはいつも愛用してくれている「JVM210H」。

Img_6935 スピーカー・キャビネットは昨年同様の1x12"キャビネット「1912」が2台。
前回試しに導入してみたところ、スッカリお気に召して頂き今年も1912の出番と相成った。
コレは1989年から製造している古いモデルなんだけど、お試しになったことがあるギタリストが大変に少ない。
かつてRCサクセションにも在籍していたことがあるギタリスト、故・小川銀次さんは「世界で一番低音が出る12インチ一発キャビネット」とおっしゃっていた。
そのご評価はまさに正しく、このベース用のスピーカーを搭載したキャビネットはどこへ持って行っても大好評なのだ。
ちなみにそうる透さんはかつて銀次さんがやっていた「Crosswind」という超絶フュージョン・バンドでプレイされていたんだよ。170テーマにソロにと早速「田川節」を炸裂させたヒロアキくん。180続けて「キミを乗せて」。190v景気のよい展開に早くも客席は大きな盛り上がりを見せた。200シャープなソロを展開して…205vバッチリとキマった~!
ああ、この曲を聴くといつも「Marshall GALA」を思い出すよ。
もうアレから10年だよ!
10年も経てばナニもかも変わるわナァ…変わらないのはヒロアキくんの自分の音楽に対する情熱ぐらいだよ。210「皆さん、こんにちは~!
悪天候の中お越しくださいましてどうもありがとうございます!
無事に辿り着いてヨカッタです。
メンバー一同お待ちしておりました。
今日も色んなメニューを持って来ましたので最後までよろしくお願いします!」220「そして、先日カナダより帰国しました!
その話はまた後ほどさせていただきます。
後半には新曲をお届けするとか、しないとか…。
オマエにも新曲を聴かせてやろうか~(←コレは言っていない)」230v軽いご挨拶の後は再び『THE ROAD SEEKER』から「Driving Jam」。240ヒロアキくんのスキャットをフィーチュアして曲が展開する軽快なナンバー。250「てらちん!」
メンバーのソロも次々と飛び出してくる!260v「石黒彰!」
百戦錬磨のプレイヤーの至芸。コレも「MUSIC TRAVELING」の大きな楽しみのひとつ。270vヒロアキくんの「Purple Haze」を引用したソロが炸裂して…290v「そうる透!」280vそしてダイナミックなキメの数々が曲をスリリングに演出した。290ガラリと替わって続いては『FACE』からさわやかに「Spacecraft」。
ヒロアキくん独特のギターの歌いまわしでメロディを奏で…310vトリッキーなソロを導入して曲に大きなメリハリを与えた。320もう1曲、ヒロアキくんのファンク・ストラミングからスタートする大人ムードのこの曲は「Swing Picking」。330v石黒さんのピアノと絡みあいながらテーマを奏でる。340てらちんの深みのあるベース・ソロから…350曲のタイトル通り透さんがジャズ・ビートを繰り出すと…360そのリズムに乗って石黒さんのスウィンギーなピアノ・ソロが繰り広げられた。370ソロ・リレーのシンガリはヒロアキくん。
ここはクリーン・トーンでアダルトにまとめてみた。
ウ~ム、歪みだけでなく、ヒロアキくんとJVMのコンビネーションはクリーンなサウンドも素晴らしい。
エンディングのキメがカッコいいね。380vココでカナダの話。
Marshall Blogでもレポートしたカナダの万博のよさこいチームに招聘してもらい、今度はコチラからカナダに乗り込んで行った。
ライブ・ステージでは現地でMCの通訳も務めた美瑞穂さんが制作したヒロアキくんの故郷である山口県の美しい景色のスライドをシンクロさせたソロのパフォーマンスが大好評だった。
そして地元カナダのよさこいチームと、同じく20年ほど現地で活動を続けている「沖縄太鼓」チームとのコラボレーションのシーンにあっては「Amazing!」の掛け声とともにスタンディング・オベーションが沸き起こったという。390滞在していたのは3週間。
森の中にいるような環境で過ごし、作曲の作業も進んだようだ。
東京の緯度は北緯39度、ヴァンクーバーは49度。
10度以上緯度が違うと春夏の昼の長さが日本とゼンゼン違うんだよね。
夜9時でもまだ明るいことにビックリしたそうだ。
アレ、そうなんだよね。
北緯51度とヴァンクーバーより更に緯度が高いイギリスは、6月ともなると夜10時が日本の夕方4時ぐらいな感じ。
でも一旦暗くなり出すとまさにつるべ落とし。
瞬時にして真っ暗になってしまう。
イギリスは6月21日が1年で最も日が長いと言われているんだけど、ナントその日の昼の長さは16時間にもなる。
1日の2/3が昼!
ヒロアキくんと美瑞穂さんも時差ボケはなかったが、とにかくこの昼の長さには調子を狂わされてしまったとか。400vカナダ話の後はメンバー紹介をして「Train」。
石黒さんのピアノをバックにヒロアキくんがほのぼのとしたテーマ・メロディを奏でる。410全編を貫く「♪ダダンダダン」のリズムと種々のバンドアンサンブルを対比させて曲が進んで行く様が楽しい。420曲が終わった直後に石黒さんが弾いたのは「ウルトラマン」の主題歌。430v「祖師ヶ谷大蔵~、祖師ヶ谷大蔵~」
今日の「Train」の終点は祖師ヶ谷大蔵だった。
私はこの駅がナニ線にあるのかも知らないんだけど、祖師ヶ谷大蔵にはかつて円谷プロダクションや円谷英二の自宅があったんですってネェ。
それゆえこの駅で使われているメロディは上りが「ウルトラマン」で下りは「ウルトラセブン」なのだとか。440続けて『FACE』のリード・チューン「WHITE ARROWS」。450スリリングに曲が展開する中、乾いた音でシャープなソロをキメ込んで…460vおなじみのポーズが飛び出した!470本日発売の3曲入りのCDを紹介して今度は万博の話。480vパラリンピックの時はかなりキメごとが多かったが、万博のステージはかなり自由がきいたので美瑞穂さんのアイデアが存分に生かされた。
下はその時のようす。490_2Marshall Blogでもレポートしたその万博のステージで演奏した曲を第1部の最後に演奏した。
今日ヒロアキくんが身に付けている衣装やヘアスタイルも万博の時の物。Cos つまり、「今ココで最高のバンドメンバーを従えてあの万博のステージを再現しようではないか!」という企画。
曲は「APPARE YOSAKOI VANCOUVER」。490メンバーの皆さんもあの万博のステージに上がっているかのようなテンションで…520v熱気あふれる演奏を展開!530v「♪踊れ!」500v「デァンス!」510vこうして4人の切れ味の鋭い演奏で第1部が締めくくられた。540v演奏後、ヒロアキくんが「今日がお誕生日の方はいらっしゃいますか?」と客席に問うと…550「ハイ!」という元気な声が客席から上がった。560この日お誕生日だったのは以前にもMarshall Blogにご登場頂いた有吉さん!
ヒロアキくんが参加している山口県の郷人会「長州友の会」の運営委員を務めていらっしゃるお方。570vそしてローソクとスイーツが運び込まれ…580「お誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます!」
コレにて第1部終了。590v<後編>につづく

200_2_2(一部敬称略 2026年6月27日 レストランピアシス芝浦にて撮影)

2026年8月 3日 (月)

和亦弍亜様御留:松浦カズマ『KAZUMANIA vol.2~誕生前夜~』 <後編>

カズマくんがまるで大量のバリウムを難なく飲み下すように長い風船をノドに詰め込んで終了した『KAZUMANIA vol.2』の前半。
今回のMarshall Blogはその後半のようすをレポートする。05v演芸コーナーの後はゲストのお出まし!120_2このシチュエーションで「ゲスト」といえばだいたい「塚本"JOE"旭(以下「ジョー」くん)」が相場とキマっている。
出てきただけで雰囲気をガラリと変えてしまうあたりはサスガ!130v演奏したのはTORNADO-GRENADEの「Rise up to the Win」。141かつてのバンド・メイトたちが奔放極まりない演奏を展開していく。150_2ああ、この曲なつかしいナァ。350v時は2015年6月27日にさかのぼる。
下の写真…場所は某ミュージシャン宅のレコーディングスタジオ。
ココでこの「Rise uo to the Win」の音源が録音された。160_2仕掛け人は「寺沢功一」。
カナダ人特撮監督「ブエノ」氏の『ガンキャリバー』という作品の主題歌の作曲を頼まれていたてらちんが「若いミュージシャンに彼らの感性で作らせてはどうか」とTORNADO-GRENADEを起用して制作されたのがこの曲。180てらちんとバンド・メンバーの間でメロディやアレンジや歌詞のアイデアを煮詰めていき、ついにこの日のレコーディングと相成った。190vNATALのドラム・キットを持ち込んで…170_2当時はこんな感じだったジョーくんが雄叫びを上げた。200_3「オレが塚本旭ダァ~!」
見ればわかります…が!
この日、通りの向こうでしきりに私に向かって手を振っている人がいて、見ると坊主頭に眉毛なし。
「私にこんなガラの悪い知り合いはいないわい」…と無視していたら、それがジョーくんだった!210「ナンだ、その衣装?ナンカすごくデカくなってない?」とカズマくんもジョーくんの姿にビックリ。
筋トレに夢中になっているジョーくん、最近では160kgのバーベルを担いでスクワットしているという。
結果、ステージでいつも履いていたレザーパンツが入らなくなってしまった。
そこで「ロックなズボン」と言ったら「半ズボン」しかないと思いこの装束に決めたそうだ。220_2裾上げはリーバイスにやってもらった。
なるほどよく見ると切りっぱなしではなくてチャンとスソの処理をしているわ。230ジョーくんは来年の5月にボディビルの大会に出場する予定で、今日はその告知…ウソウソ!親友の誕生日をお祝いしに来てくれました。118a0414ということで2人目のゲストさん…「Rise up to the Win」のプロデューサーの「寺沢功一」登場!250_2「ありがとうございます!」と最大の敬意を示したカズマくん。
何しろ曲のプロデューサーというだけではなく、カズマくんの学び舎の恩師なのだ。260_2「ウワサによると寺沢先生が怒った時にはシンバルが飛んでくる」という話をするカズマくん。
というのはもちろんウソで教え子愛に溢れる授業だった。270実は私はカズマくんの学び舎で2度ほどMarshallの講義をしたことがあった。
その時、てらちん先生が私の授業を受けに来てくださいましてね。
とても良い生徒さんでしたよ。
視野はその時のようす。280_2さて、てらちんを交えて演奏したのは、まず『仮面ライダー剣』のオープニング曲、RIDER CHIPSの「ELEMENTS」。290_2カズマくんの青春の2曲のウチの1曲だけあって「演奏しているご本人と一緒に演奏できるなんて!」と、とてもうれしそうにしていた。300もちろんこの場面でもジョーくんは大暴れ。118a0454先生の模範演奏にお客さんも大喜び!320v「親子共演」という大きなオマケも付いてきた!330「カズマくんの青春」のもう1曲はB'zの「ギリギリchop」。340圧倒的なジョーくんの大激唱!008a0288「低音暴力団一家」のお2人もド迫力の演奏を見せてくれた。370そして師匠の隣でバリバリとソロをキメ込んだカズマくん。380_2まるで大型の台風が直撃したかのような強力なバンド・パフォーマンスだった!390「非常にやりヅラかったです」
400_2ココでデコトラ雑誌「カミオン」に投稿しているカズマくんの「トラック愛」の話。
そのデコトラへの想いをつづった曲がとうとう出来あがったということでココで披露してくれた。410vこの日一番のハード・チューンが大爆発!
タイトルは「Neon Verocity - Call me the First Star」。420なんかスペシャルっぽいタイトルからして他の曲とは扱いが違う感じがするナァ。
でも「The First Star」って『トラック野郎 爆走一番星』のことだよね?
イヨッ!ギター界の「桃次郎」!470vどこまでもパワフルに疾駆するシャドウのドラムス!430リョータくんとカズマくんの掛け合いのソロ。450そして「星桃次郎」じゃない、「松浦和亦」の爆走ソロが客席を圧倒した!460v次に演奏する「Rainy Monday」を紹介。
「みんなで身体を左右に動かしましょう!」と客席に呼びかけるカズマくん。475飛び切りノリのよい1曲にカズマくんとリョータくんが右へ左へステップ。
シャドウも身体を傾けて3人でフォーメーションを組んだ。480そして今度はリョータくんがしゃがんで…490カズマくんがしゃがんで2人でシーソー。
楽しいね~。500もちろん華麗なフレーズを詰め込んだギター・ソロもバッチリだ!118a0550 本編の最後を締めくくったのはライブのタイトル曲「KAZUMANIA」。520最後までわずかなスキも見せずカズマくんの音楽を作り上げた3人!530 540 550「ありがとうございました!」
こうしてにぎやかに、そして楽しく「KAZUMANIA vol.2」の本編の幕を下ろした。560カズマくんのギターを爆走させたのは今日もMarshall。
ステージには2セットのハーフ・スタックが並べられた。118a0005使用したのは向かって右側。
JCM800 2203のモディファイド「2203MS」と「1960BV」。
<前編>にもさんざん書いたけどホントに音ヌケに優れた素晴らしいギター・サウンドだった。118a0004アンコールでは再びジョーくんが合流。570ナニを手にしているのかと思ったらアンコールの曲は写真、動画、SNSへの投稿すべてOKという案内板だった。580v曲は「The Wind Blows」。

ココでもカズマくんと…620vリョータくんのソロが飛び出して…595vシャドウがソロで鮮やかなスティックさばきをタップリと見せてくれた。610てらちんも再び登場!650大盛り上がりですべてのプログラムを完遂!630「オレが松浦和亦だ~!」
カズマくん、お疲れさまでした。
とても楽しいステージだった!660このKAZUMANIA BANDは9月に開催されるイベントに出演する予定。Bそしてその前…8月15日にはDamian Hamada's Creatures。Aさらに11月にはD.H.C.のツアーも決まっている。Cカミオンのコラムも書かなきゃならないし…大忙しのカズマくんなのだ。
Marshallを携えて乗り切ってくれい!

松浦和亦の詳しい情報はコチラ
  ↓   ↓   ↓
Kazuma Matsuura Official Website
Kazuma Matsuura Official X

670v<おしまい>
 200_2_2(一部敬称略 2026年6月26日 大塚Herarts+にて撮影)

2026年7月31日 (金)

和亦弍亜様御留:松浦カズマ『KAZUMANIA vol.2~誕生前夜~』 <前編>

昨年の9月に引き続き『KAZUMANIA』と題した「松浦和亦」の2回目のソロ・コンサートが開催された。
今日の記事のタイトルの「和亦弍亜様御留」は「カズマニアさまおとめ」と読む。
「御留」というのは、江戸時代の幕府や藩が特定の事柄を一般に公開せず、特定の者だけに独占させたり、部外者の立ち入りや閲覧を禁止したりすること。
ライブの内容は本来であれば実際に会場に赴いた人だけの「御留」となるワケだが、それではモッタイない。
Marshall Blogがその御留を解いて楽しかったライブの一部始終をレポートしようというワケだ。10vナゼこんなタイトルが浮かび上がって来たのかというと、1978年の有吉佐和子に『和宮様御留(かずのみやさまおとめ)』という長編小説があって、「和宮」と「カズマニア」って音がよく似ているな…と思いオモシロ半分でやってみただけの話。
カズマくん、余計なことをしてゴメン。
チョット前に他の記事でやや詳しく取り扱ったので今日はやらないが、「和宮様」というのは「和宮親子内親王(かずのみやちかこないしんのう)」のこと。
江戸時代末期の幕府による「公武一体」の動きに巻き込まれ、有栖川宮熾仁親王(ありすのみやがわたるひとしんのう)という婚約者がいながら第14代将軍徳川家茂に嫁下させられた皇女が和宮。
有吉先生はこの歴史的事実を2人の和宮の替え玉が登場するリアリティあふれるフィクションに仕立て上げ、『和宮様御留』はベストセラーとなった。
有吉先生の作品どれも本当に素晴らしいからね。Img_5136 ロビーに飾られた祝い花はDamian Hamada's Creaturesと伝々夢史から。20にぎやかな屋台村。
CDやステッカーの類…30Tシャツ類が所狭しと並んだ。40Tシャツはこんなデザイン。50vサイン入りのポスターもあるよ。60v定刻になりメンバーが登場。
「カズマニアへようこそ!」と雄叫び一発。
カズマくんが弾くシャープなリフで…65『KAZUMANIA vol.2』がスタートした!70ステージに上がったのは…
 
寺沢リョータ90v村田彼方(以下「シャドウ」)100vそして本日の主役「松浦和亦」。80v1曲目は「Jam on Fire」。
テーマにソロにとノッケからガンガン押しまくるカズマくん!
それにしてもギターの音がスゴい。110「野獣の魂を喰らえ~!」とそのまま2曲目の「Eye of the Beast」に突入。160シャドウが叩きだすストレートなロック・グルーヴに…120リョータくんの低音が絡みつく正統派ドライビング・ナンバー。130ハードながらもメロディアスなパートをちりばめたカズマくんの作曲センスが光る1曲だ。140vもちろん極上のギター・サウンドによるソロもタップリと披露した。150「ありがとうございます。カズマでございます!
お足もとの非常にお悪い中、お越しくださいましてありがとうございます!」
前回の「KAZUMANIA」の時も雨だったとか…そうだったかな?
他にもライブ当日が雨に当たってしまうことがよくあるそうだが、カズマくんはそれを「祝福の雨」と呼んでいる。160vこの日のサブタイトルは「誕生前夜」。
つまりこの次の日がカズマくんの誕生日だった…ということを説明。
もちろんカズマくんのことだから、LOUDNESSの1981年のアルバム『THE BIRTHDAY EVE~誕生前夜~』に引っ掛けたんでしょう。170「ここまでやって来られたのは皆さんのおかげです。
今日はその感謝の気持ちをギターで届けたいと思います!」180vカズマくんのギターからスタートする続いての曲は5月にビデオを公開した「From Here on」。
あの建物の屋根でギターを弾いているヤツね。190バッキング・トラックと華麗なギター・アンサンブルを交えて親しみやすいメロディを次々に奏でていく。 200「新たに突き進んでいく」という意気込みを込めてこの曲を作り、そして今演奏しているのだ。210v続いての「Voice from the Storm」も大変耳馴染みのよい曲だ。
220ダイナミックなシャドウのドラミングが大変に気持ちがいいね。230vワウワウ・ペダルを使ってカズマ・フレーズをよどみなくつなげていく。240v何回も書いて申し訳ないんだけど…本当にギターの音が素晴らしい。
 
よし…もういいだろう。
この辺で今日のカズマくんのギター・サウンドについてタネ明かしをしよう。
それは下の写真の右下に写っているMarshallのこと。250コレはいつもカズマくんが使っている自慢のラック・タイプのMarshall。260今日はコレ。
ヘッドはMarshall自らが「JCM800 2203」に改造を施した「2203MS」。
スピーカー・キャビネットはD.H.C.の時にも使っている「1960BV」。270v2203MSは通常のモデルよりも歪みを増加させたり、ノブの下についているスイッチによってより幅広い音作りをすることができるようになっている。
カズマくんのセッティングは左から…
 PRESENCE=0
 BASS=3
   MIDDLE=7
   TREBLE=1
   MASTER VOL=3
   PRE-AMP VOL=8
   MID SHIFT=On
   OD TYPE=I
   TIGHT= Off280コレのどこかどういう風にスゴイのかと言うと…とにかく音ヌケがすさまじい。
バンドの中で使うとそれがハッキリとわかる。
どんなに激しい曲でも何しろギターの音が耳元にスッ飛んでくるのだ。
コレは弾いていて相当気持ちがいいにキマってる。
デジタル系の機材には絶対にできない芸当と言ってよいだろう。
というか、コレがよくてわざわざクソ思い真空管のアンプを使っているワケよ。
それととにかく音がカッコいい。
…というワケで次の曲。  
「オレは未来しか見ていない!」とスタートしたのは「I Only See the Future」。290コレはカズマくんのライブおなじみの1曲。
サビのメロディがとても印象的だ320曲のハード加減がアップする中間のパートがスリリング!300vそしてカズマくんのソロ。
音のヌケが格段に良いのでカズマくんの思い入れが私の耳元で炸裂しているようだ。310v「楽しんで頂けていますでしょうか?
実は今日初めてセンターに立ったんですよ。
ギタリストがセンターに立つのは珍しいでしょ?
どうですか、この感じ?」
もちろん客席からはヤンヤの喝采が送られた。330vココからしばし「メロー・コーナー」。
まずはTORNADO-GRENADE時代の「Time and Love」。
「泣きのギター」のヤツ。340v続いてほのぼの風味の「The Dawn is Coming」。
350ホントに夜明けがもうすぐやって来そうなムード?
365vハードな曲だけでなく、リョータくんも…370vシャドウもこうしたソフトな曲を完全に咀嚼して緩急自在に演奏するところが頼もしい。380そんな完璧なリズム隊と鉄壁のギター・サウンドバックに弾くわ弾くわ!
とても気持ちよさそうだった!390vお次は衝撃の問題作(?)「Blue Blues」。
メンバー各自が「ブルーな体験」を交えて弾くブルース。
元々「ブルース」ってのは内容がブルーな音楽だからして、カズマくんは「ブルースの原点に戻った」ワケだ…というほどのことでもないな。
400カズマくんが曲の趣旨を説明。410まずはシャドウ。
パソコン・デスクの組み立てに失敗した話。
ブルーだ!420v続いてのリョータくんはコンビニの夜中のアルバイトの話。
お店のコーヒー・フレッシュを補填する時に店内に誰もいないと思い「♪フレッシュ、フレッシュ、フレ~ッシュ」と聖子ちゃんの「夏の扉」歌っていたらお客さんがいたという話。
ブルーだ!430vちなみに聖子ちゃんは全国で延べ20万人を動員する大ツアーの最中ですが、今年もウチのNATALドラムスをお使い頂いております!
下は日本武道館のステージのようす。50 カズマくんは中学時代の体育の石崎先生(アダ名は「ザッキー」)の話。
カズマくんが体操服を普通に着用していたにもかかわらず、ザッキーに「コラ!腰パンをするんじゃない!」と怒られた。
ブルーだ!440vそんなブルーな気持ちをフッ飛ばすべくカズマくんが鬼神のようなソロを弾くと…450vリョータくんのベースがグリグリとそれに応える。465v2人の壮絶なバトルで大いに盛り上がった!470要するにTORNADO-GRENADE時代の「悪だ!」みたいなヤツなんだけど、こういうことをやろうとする精神に拍手を送りたいね。
「みんなのブルーな気持ちも晴れたんじゃない?」
おお、きれいに晴れたゾ!10v_2まだまだ続く演芸コーナー。
続いての曲は「KAZUMAGIC」。
20_2先ずはバリバリと弾いておいて…30vシャドウが踏むバスドラムだけになると…。40vカズマくんがギターを降ろし、コインとコップを手にした。50そしてシャドウがドラム・ロールを入れる。
♪ダラララララララララララ…
すると気合とともにコインがコップを通過した!…したんだけど残念ながらコレはよく見えなかった。
とにかくお客さんを楽しませよう!という気持ちはよく見えた。60「Kazumagic」というのは要するに手品のかくし芸のことね。
そこでもうひとつ。
今度は長い風船を取り出した。70_2それをスルスルと口に中へ…80v_2この頃にはリョータくんのベースも加わってBGMがエラくカッコよくなってる。90v_2スルスルスルスル…と全部飲み込んだ!
コレはうまくいった!100v_2客席から大きな歓声が上がった!うれしいね。
あ、曲自体は至ってマジメです。
これにて前半終了。110_2<後編>につづく
 
200_2_2(一部敬称略 2026年6月26日 大塚Herarts+にて撮影)

2026年7月22日 (水)

D_Drive Seiji:地獄のJET Drive~三本の矢ツアー

D_Drive Seijiのソロ・アクティビティ。
今回は3人のギタリストが一堂に会して展開している『地獄のJET Drive』。
「三本の矢」とはもちろん「毛利元就」のアレだ。10v中国地方で強大な勢力を築き上げた「毛利元就」は一族の内紛を恐れ、晩年に3人の息子を枕元に呼び、「1本の矢は簡単に折れるが、3本束ねればそう簡単に折ることはできない」と諭し、兄弟仲良く力を合わせて毛利家の隆盛を保ってくれと願ったんだね。
下がその元就公。Mm黒澤明は1985年の『乱』の中にこの逸話を引用した。
三男坊が力づくで3本の矢を折って父親の弱気を非難し、兄弟の団結の危機を説くと激怒した父親がその三男坊を追放してしまう。
ところが本当に父親や一族のことを慮っていたのはこの三男坊だったワケね。
『乱』は「シェイクスピア」の『リア王』を原作にしているが、考えてみると『エデンの東』も入っているような気がするな。
エデンの東の次男坊、「ジェームス・ディーン」が演じる「キャル」ね。
ココで『エデンの東』を監督した「エリア・カザン」で脱線しようものならキリがなくなってしまうので話を進める。Ranでも「黒澤明と矢」ということであれば、何と言っても1957年の『蜘蛛巣城』でしょう。
クライマックスで主人公の「鷲津武時」が無数の矢に射抜かれてしまうシーン。
コレ、三船敏郎に向かって実際に近距離から矢を射放ったのだそうだ。S3613kaf05_1射手は成城大学他、大学の弓道部の部員たち。
ところで三船さんは少々酒グセが悪かったそうだ。
この撮影後、酔っぱらっては成城の黒沢さんの家の前に来て「オイ黒沢!あんな危険な目に遭わせやがって!」とトグロ巻いたとか。Skdb_2ちなみに「成城石井」というスーパーがあるでしょ?
アレは元々成城にあった「石井精肉店」という肉屋さんだった。
黒沢家ではよなよな開かれる食事会に供する高級肉を石井精肉店から買っていた。
その商売のおかげで「町の肉屋」が有名スーパーにまで成長したという…ホントかどうかは知らないよ。Isi さて、まずステージに立った1本目の矢は「地獄のJET Drive」の「Drive」、Seiji。20_2今日のSeijiさんは「JVM210H」と2x12"スピーカー・キャビネット「1936」を使用。30v1曲目にもってきたのは「Mr. Rat Boots」。
「トムとジェリー」にインスパアされて作った軽快で楽しいドライビング・チューン。40v相変わらず後半の展開がスリリング!
ココのパートがすごく好き。50_2今日は念願だった関東エリアでの「地獄のJET Drive」…まずはご挨拶。60vそしてサブ・タイトルであるところの「3本の矢」の意味を説明した。
「矢」というのはギターのことね。
三者三様のプレイング・スタイルやサウンドを楽しんで頂くのがこの企画。70_2さらにSeijiさんは演奏の合間に曲を解説を折り込んでいく。
それらはD_Driveファンの皆さんにはかなり耳に馴染んだ話かもしれない。
ところが初めてライブを観に来てくださったお客さんにとっては大変に有意義な音楽の道しるべになるのだ。
実際、「Seijiさんの曲解説で演奏を一段と楽しむことができた」…という感想もよく頂くとのこと。
008a0028 続いてはD_Driveスタンダード中のスタンダード、カーチェイスがテーマの「M16」。
大阪の地下鉄御堂筋線では梅田駅が「M16」。
それゆえ「御堂筋線の曲を演って!」とリクエストされることがあるそうだ。
ちなみに私は大阪に住んでいた時、2年半ほど「HK59(阪急箕面駅)」から「M16」に通勤していたわ。80vこれまでに何度も書いて来ているけど、このテーマ・メロディにはすごくD_Driveらしさを感じる。
初めて聴いた時に一発で覚えた決して他では聴くことができない名旋律だ。90v中間のパート…ひとりだけの銃撃戦ではあるものの、最上のギター・サウンドでM16でドンパチやってくれた。
まぁ、御堂筋線の「M16」の朝のラッシュ時は銃撃戦どころじゃない混雑っぷりだったな。
地下鉄で入場制限をしているのを見たのは初めてのことだった。100_2次にお届けするのはMarshallの前の社長に捧げられた曲、「Thumbs Up」。
その社長がよく親指を立てて「グー!」とやることよりこのタイトルがつけられたことをSeijiさんが説明。
2019年の『Marshall GALA2』の時、社長本人を目の前にしてこの曲を初演したことは一生忘れない。110_2_2今日もホールトーン・スケールで快適にカッ飛ばす!130_2この曲で特にスゴいと私が思っているのは、起承転結の「承」に当たるパート。
クラシック音楽風に言えば「第2主題」があまりにもカッコいいと思っている。
Seijiさん、よくこのフレーズが頭に浮かんだな…と。140vそして曲の見せ場、長いタッピングのパートもバッチリとキマった。
この曲もすごく好き。
NAMMや上海MESSEのステージで何回も演ったね。150_2続いては「U_Me」の説明。
桜をテーマにした曲は山ほどあっても梅を取り扱った曲が見当たらない…ということで、Seijiさんがそれを不憫に思い書き上げた名作。
ところが、こないだ偶然にナニかの本で読んだのだが、「歌」…すなわち和歌となると「梅」を題材にしたモノの方が多く、「桜」の歌は珍しかったんだってよ。160vということでみんな大好き「U_Me」。170_2「和」テイストのヘヴィなパートから…180vロマンティックなサビのメロディまで聴きどころ満載のこの曲は実にウメぇこと作ってある。
こんな曲を作って演奏している人なんて他に知らないでしょ?190vライブの告知。
来たる7月26日は『独奏Strings』と称した同じ会場でのSeijiさんのソロ・ライブだ。
今注目の新しいMarshallをSeijiさんに弾いてもらい、その音を皆さんに聴いてもらうコーナーを設けてもらう予定。
コレがスゴい音なのよ!乞うご期待!
 
今日は3本の矢がビュンビュン飛んでくるということで、持ち時間がそう長くないため次でSeijiさんの出番は最後となる。200最後の曲はもうスッカリおなじみの「Tsurugiー剣ー」。210険しい表情でギターの剣を振り回す!
今日は「剣」とか「矢」とか、ヤケに戦闘モードでございます。220v極上のMarshallトーンで鮮やかな剣の舞を見せてくれたSeijiさん。
んんん~、もっと観たい、聴きたい!230v「どうもありがとうございました!
引き続き『三本の矢』をお楽しみください!」
1本終了。240v続いてステージに上がった2本目の矢は「地獄のJET Drive」の「JET」担当の「横関敦」。
もちろん横関さんのニックネームの「JET FINGER」の「JET」だ。250横関さん、Marshall Blogへはものすごく久しぶりのご登場。
マー索くん」で調べてみたら2013年の『ライブ六弦心』以来のことだった。260v凄まじい数の矢が超速で飛び交う。
相変わらずの鬼神のような弾きっぷりでうれしくなってしまった!270vそして3本目の矢にしてトリは小林信一。
「地獄のJET Drive」の「地獄」担当。280小林さんはMarshall Blog初登場。290v変幻自在の矢とでも言おうか。
バラードも交えたバラエティ豊かなレパートリーで本編が締めくくられた。300vそしてアンコール。330いよいよ元就公の教えであるところの「三本の矢」が威力を発揮する時が来た!310その前に物販よろしく。320オリジナルのコースター、キーリング、ポストカードなどが紹介された。340Seijiさんは慣れているだけあってスラスラと説明が上手だな。360もちろんD_DriveのCDも屋台村に並んだ。3503人そろい踏みで演奏したのは小林さんのオリジナル曲。
まずは小林さんのソロから…370 380v横関さんが続き…390 400vSeijiさんがシンガリを務めた。410 430vまさに三者三様のプレイング・スタイルが勢いよく飛び出してギター・インストゥルメンタル・ミュージックの醍醐味を見せてくれた。420考えてみりゃこの人たち、ワザワザ3本まとめなくても1本でもそう簡単には折れない人たちなのよ!440「どうもありがとうございました!」450vということで次回のSeijiさんのStrageは7月26日!
Seijiさんの演奏の他、上にも書いた通り新しいMarshallを持って行くのでお楽しみに!

Seijiの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website460v 200_2(一部敬称略 2026年6月20日 新横浜Strageにて撮影)

2026年7月17日 (金)

YETI VALHALLA~ROCK FOREVER

もうMarshall Blogではスッカリおなじみの「Yeti Valhalla」。
2026年6月6日…コレ、悪魔の皆さんだったら大喜びだったな…しかも6つのバンドが出演する『ROCK FOREVER』というイベントにお邪魔してきた。10v屋台村のようす。
品揃えがドンドン増えてきているようだ。20会場でオリジナルTシャツを着ている人も俄然多くなった。
30主催者であるYeti Valhallaはトリでの登場。40会場はギッチギチの超満員。
おかげで思うような写真が撮れやせん!
ま、写真を撮るためにライブをやっているワケではないことは百も承知はしているのだが…。
まずはいつも通りのヤツ。
「♪オ~オ~オオ」
Yeti Valhallaのライブのオープニングの儀式とでも言うべきお客さんとのコール&レスポンスだ。50そしてキラー・チューンというかテーマ曲というか「Party Tonight In Valhalla」がスタート。
この鉄壁のルーティンで即座に会場が「ヴァルハラ」と化すのだ!60Adam Jang70v山路けーじぇい清司(以下「KJ」さん)80v多時(Taji)90v2曲目は「Obliteration」。100多時さんの鋭いツーバスが鳴り響く。110v猛シャウトするアダム。
この声が曲調にベストマッチ!120vヘヴィなバンド・アンサンブル・パートからワウワウ・ペダルを踏みながら深めにディレイをかけたギター・ソロへと突入。130アダムはもちろん今日もMarshall。
「JCM900 4100」と「1960A」の他、写真には写っていないが(撮れないのよ!)、「JCM2000 DSL100」も使用した。140vもう「ロックのカタマリ」のようなハード・チューン。
それだけにアダムは最近この曲のビデオを制作した。
ちなみに「obliteration」は「消滅」とか「抹消」が本来の意味で、現代では「記録や記憶、都市などを跡形もなく完全に消し去る」という意味を持つ言葉として使われている。150vココでもお客さんとコール&レスポンス。
お客さんもアダムのパワーに負けていないからね。160KJさんも「♪オ~オオ!」180v打てば響くようなお客さんの反応がとにかくスゴイ。
「ホイホイ」と客席がにバンドをアオっちゃう。
心からYeti Valhallaのショウを楽しんでいるのがわかるというものだ。170アダムのすさまじいシャウトから…「Cowboy Shit」が続く。
しかしスゲエ声だ。
まさにロックを歌うための声。
ホントにカッコいい。
245「Cowboy」といえば「テキサス」。
アダムには「Texas Tornado」というカッコいい曲があるのだが今回も取り上げられなかったのが残念!
しかし「Cowboy Shit」のギター・ソロはまさにHoly Shit!(失礼)210vアダムのギター・ソロ・コーナー。
まずはア・カペラでボトルネックを使ったアーシーなプレイを聴かせる。220そしてディレイやワウワウ・ペダルを使ったタッピング・プレイで思う存分弾き込むと…
「♪My brothers and sisters」とギターと交互にシャウトして客席をアオった。
ここは大きな見どころだよ。240vアダムのタッピング・フレーズと…230ベース…260vドラムスがトリッキーなキメで入り込んで来て「We Are One」。270vハードな曲調にココでもアダムの歌声が冴えまくる!280vこのあたりの濃厚な流れはショウのハイライト的なパフォーマンスだった!250次のMCではアダムがメンバーを紹介して…290いかにもYeti Valhalla調のハードな「Brutalizer」。
190KJさんのベース・ソロも飛び出した!310vアダムは再びボトルネックを装着して押しの強いソロを繰り出してくる。320v曲が終わると場面が替わり、アダムがソロで愛らしいメロディを奏でる。330多時さんがバスドラムで「ドコドコ」とアダムのギターに合の手を入れると…450v曲は「Speed Demon」へ。
460そのタイトルから容易に連想される超ド級のハード・チューン!470vツーバスの連打が炸裂し…480v重低音がウネりまくる。118a01833人の重厚感あふれるパフォーマンスが客席を圧倒して本編を終了した。500vアンコール。
まずはアダムのギター・ソロ。510これまでアンコールでは「Voodoo Chile」や「Cocaine」といったロックのスタンダードを取り上げてきたが今回はオリジナル曲を並べた。
まずは「Lucifer Rising」 。520vそして「Thunder Child」。
530今回もロックが本来持っているような熱気に満ちた演奏を聴かせ…540今回もますますファンを増やしたことは間違いないであろうYeti Valhallaなのであった!550Yeti Valhallaの詳しい情報はコチラ⇒Yeti Vsalhalla Official Website560上で触れたとおり、「Obliteration」のビデオが出来し、好評を博している。
ゼヒご覧あれ!
 ↓  ↓  ↓

 200_2(一部敬称略 2026年6月6日 四谷OUTBREAKにて撮影)

2026年7月15日 (水)

米山大輔のザ還暦ロック~BAD SCENE&FLOWER-CHILD

今回のライブ・レポートは町田から。
町田はウチから遠くてネェ。
よほどのことがない限り足を向けることがない。
今まで生きてきた中で恐らく10回は行っていないのではなかろうか?
イヤ、今回で10回目ぐらいかも。
そんなに滅多に行かない場所にはるばるやって来たのは大切な祝儀があったから。
現場は初めてお邪魔する「The Play House」。10入口に飾られていた祝い花。30vこの日は「ザ還暦ロック」と銘打ったギタリスト「米山大輔」の還暦を祝うイベントだった。
出演は大輔さんのギタリスト人生で関わってきた8組の皆さん。
そのウチの2組のステージのもようをレポートする。20vひとつは1992年に日本クラウンからメジャー・デビューした「FLOWER-CHILD」。
最近は「メジャー・デビュー」なんて言葉を耳にすることも滅多になくなったが、「1990年代前半」ということであればそれは大変なことだった。40川上真樹(以下「マッキーさん」)50v曽我"JETTSOUL"将之60v佐藤浩一70vそして本日の主役、米山大輔。008a0676相変わらず伸びやかな歌声のマッキーさん、Marshall Blogへは久しぶりのご登場。90vそのマッキーさんの歌をフィーチュアした明るく楽し気な曲がバンバン飛び出してくる。
ステージ前方で暴れまくる2人のイキはピッタリだ。008a0680 ボトルネックも披露した大輔さん。
その図太いギター・サウンドを出しているのは…100もちろんMarshall。
ヘッドはJCM800シリーズの「1959」。
キャビネットは「1960A」。110v大輔さんのトレードマークの花柄の1959。
実にいい感じだ。
大輔さんはコレをジャンプして使用している。120マッキーさんがフラット・マンドリンを提げて歌う「Hey! Hey ! Hey!」。130FLOWER-CHILDのファースト・アルバムのタイトル曲。
コレが実にカッコよかった!140タイトで…160フレキシブルなリズム隊をバックに…170マンドリンが効果的に使われて…150大輔さん猛ハッスル!…という寸法で徹頭徹尾にぎやかなステージだった!180v去年の9月ぐらいだったかな?
夜、秋葉原のあたりを車で走っていると、大輔さんから電話が入り「来年の5月30日は空いていますか?」とお尋ねになる。
そんなに先の予定は入っていないことを伝えると、その用向きを説明してくれた。
「ボクの還暦祝いのイベントでBAD SCENEをやるんですよ!」
「おお!それは楽しみだ!」
とお誘いを受けて、アッという間にこの日がやって来た。
そもそも大輔さんと知り合ったのは2015年3月に開催された『RHYTM FEAR』というイベントの時のこと。
大輔さんが登板した「BIG☆X PROJECT」というチームのもうひとりのギタリストが杉山勝彦、ドラムスが三根生啓の元BAD SCENEメンバー両氏だった。
その後、大輔さんとは昔のBAD SCENEの音源を交換したりして仲良くさせて頂いてきたというワケ。190vこの日の屋台村のようす。
マッキーさんのアイテムや…
200大輔さん関連のアイテムが並んだ。210そして、「BAD SCENE」がトリでステージに姿を現した。
オープニングは「Machinegun Gig」。
 
BAD SCENEについては過去2度にわたるMarshall Blogの記事で私の思い出を絡めて詳しく言及しているので今回は細かくやらない。
代わりにその2つの記事をリンクしておくので是非ご覧ください。
   ↓    ↓    ↓
①RHYTHM OF FEAR <前編>~BIG☆X PROJECT
②杉山勝彦校長の「かっちゃん感激‼︎」還暦ライブ!~BAD SCENEを見た!220金子光則230v杉山勝彦240v三根生啓250v以上の元のBAD SCENEのメンバーに加え…
 
FLOWER-CHILDから引き続き登板した曽我"JETTSOUL"将之。260vそして本日の主役、米山大輔。270v共演を重ねているだけあってノッケからギター2人がピッタリとイキの合ったところを見せる。280曲が終わるやいなやお待ちかねだったお客さんたちから大きな歓声が沸き上がった!290コレは上の屋台村のところでチラリと紹介したBAD SCENEの新しい3曲入りのCD。
この日、限定で販売された。
3002曲目はそのCDから「No Where」。
曽我さんのヘヴィなベースで曲はスタート。320その低音が三根生さんのドラムスと抜群のコンビネーションを見せるミディアム・ファスト・チューン。330v金子さんのパワフルなシャウト!340vギター2人のソロがそれぞれフィーチュアされて…350ゴキゲンなことこの上なし!
元来「ロック」という音楽はこういうモノを指す。360「♪No where」のコーラスもとても印象的だ。370「サンキュー!
今日は…大輔、60歳だって?
大丈夫、大丈夫。オレ72歳だから!
ドンドン近づいてるね~」
大輔さんが金子さんと知り合ったのは14歳の時だそうだ。
私が小岩の「音曲堂」のホールで初めてBAD SCENEを見たのは1978か1979年…16か17歳の時だった。
私の方が少し早かったのね?…歳を取っているから。
高校生だった私もこの時出演させてもらってUFOのコピーを演った。
チョット記憶が曖昧なのだが、かつて「オレたち『浦和のツェッペリン』じゃなくて『世界の是夢』を目指しているんだ」というキャッチ・コピーでヤマハの広告に出ていた「是夢」という浦和のトリオ・バンドも出演した。
是無はこの時はシンガーを加えたカルテット編成になっていたが、「ラスト・パーティ」という曲や「Dr.ペッパーのナントカ」という曲を演奏した。
コレがとても良い曲だったんですよ。
我ながら50年も前のことをよく覚えていると思うが、ホントにロックが好きだったんです。380v_2 続いて杉山さんが奏でるリフで始まった曲は1981年にシングルでリリースされた「SAHARA」。390v今でも大切に保管しているシングル盤。
発売されてすぐに買った。455シングル・レコードが目の前でそのまま再現されて…400杉山さんのソロが続く。118a0537 杉山さんももちろんMarhall。
「JCM900 4100」と「1960A」。
昔、杉山さんが使っていたMarshallは「1987」のハーフ・スタックだった。
今でいう「1987X」と「1960AX」。
「アンプのナチュラル・ディストーションで弾きたいので50Wのモデルにした」…という話を新宿ロフトかどこかで高校生の私にしてくれたように記憶しているが、その時に話の意味を理解していたかどうかは記憶にない。
その後、そんなヤツが30年近くMarshallでメシを食って来たんだから世の中恐ろしい。440v三根生さんのドラムスが裸になって…460v「♪Sail on burning sand」450_2「♪Keep on looking for the promised land」と客席とのコール&レスポンスが展開した。430「Sahara」は私が覚えている限り、シングル盤が出るまで一度もBAD SCENEのライブで耳にしたことがなかった。
要するに当時の新曲だった…ハズ。
で、その新曲のタイトルが「サハラ」と知った時に真っ先に頭に浮かんだのがコレだった。
『サハラ戦車隊』という1943年のアメリカ映画。
原題は『Sahara』。
ハンフリー・ボガートとその仲間がオンボロ戦車の「ルル・ベル号」とともにサハラ戦線でドイツ軍に立ち向かう話。
水がなくて、水がなくて…観ている方もノドが乾いてしまうオモシロい作品だった。440fそれとテレビのコマーシャルのロケでやたらと使われているのが千葉県の「佐原」。
ココは「伊能忠敬」が住んでいた実に美しい町なのだが、残念ながら読み方は「サハラ」ではなく「さわら」だ。470蛇足ながらジャズではこんなアルバムもあるよ。
「アーマッド・アブダルマリク」というベーシストがウードを弾いているアルバム『Jazz Sahara』。
タイトル通りサウンドはもろにアラビアというのかエジプトというのか…コレが実に良いのです。Img_5120BAD SCENEはもちろんLPも大事に保管している。Sbs 「ウチは『イエーイ!』とか『のろうぜ!』っていう感じはもう齢なんで止めています」
昔さんざんやられていましたからね。
私は渋谷の屋根裏やまだオープンしたばかりの吉祥寺のシルバー・エレファントあたりで小声で「イエ~イ」とやっていたクチでした。
しかし、あの自前のPAシステムを持ち込んで演奏したシルバー・エレファントのライブはホントにスゴかった!480v1983年のシングル「Stoned Night」。
TVKテレビの「Music Shotgun」という番組のテーマ・ソングとなったAABAのサビつきブルース。
大輔さんがリフを弾く。490もちろん大輔さんはFLOWER-CHILDの時から引き続いてMarshallを使用している。110v大輔さんのリフに杉山さんが加わり…500vリズム隊が入りこんでくる。510vロック・ミュージックの常套手段にして醍醐味だ。520vそして金子さんの激唱!530v杉山さんと大輔さんのギター・バトルも飛び出した!540その後には杉山さんによる強力なアオリが待っていた。
「OK!Are you ready?
♪イエーイイエイ…
全員で元気よくいきましょうよ!大輔の還暦のために!」560v「♪イエイイエーイ」
「♪イエイイエーイ」
杉山さんのパワフルなリードで大いに盛り上がった!570続いても今回のCDに収録されている「Crazy Club」。
コレも密度の濃いミディアム・テンポのヘヴィ・チューンだ。580ツイン・リード・パートもバッチリと決まって…600ステージ前で四者揃い踏み!610見せどころ聴きどころ満載!620v曲が終わるやいなや三根生さんのドラム・ソロが始まった!630鮮やかなスティックさばきを存分に見せてからそのまま…118a0454「Birds of Fire」へとつなげた。
この曲も今回のCDに収録された。650上に書いた通り47、48年前に小岩の「音曲堂」で初めてBAD SCENEを見た時に最初に耳にした思い出深き曲。
昔はよくライブのオープニングで取り上げていた。
そのBAD SCENEのキラー・チューンのひとつで本編を締めくくった5人!660 670 680 690 700盛り上がりに盛り上がって本編の幕を下ろした。705やっぱりこういう自分の青春がらみのバンドが登場するとなると、どうしても昔のことを思い出しながら記事を書いてしまうのが人情というモノであろう。
それで思い出した。
上でリンクした過去の記事の中ですでに書いたことなのだが、昔「Plumage(プルーミッジ)」という民間の音楽サークルがあって、その集まりにBAD SCENEがゲスト参加したことにより私はこのバンドを知った。
つまり初めて見た小岩の音曲堂のステージがそれだったワケだ。
私が通っていた学校にはまだロックを聴いている連中が少なく、高校2年生の頃、ロック仲間を求めて私は足繁くPlumageの集会に通った。
ある時、そこに出入りしているバンドを集めて杉並公会堂で自主コンサートを開催することになった。
確か『フェイント・カーニバル』とかいうタイトルだったと思う。
そこにもBAD SCENEが出演した。
私はこのコンサートかぎりのバンドでギターを弾かせてもらうことになった。
当時流行していたディスコ系の曲を演奏することになり、生まれて初めてファンク・ストラミング(カッティング)なるものの練習をした。
下は生まれて初めて買ったエレキギターを提げて舞台に上がったその時の写真。
「朝日無線」で買った6万円のグレコのストラトキャスター・モデルだ。720vトリはBAD SCENEで、最後にその日の出演者数人がステージに上がることになって、私もギターを提げて登壇したのだがアンプがないので弾くマネをしていた。
するとその私の姿に気づいた杉山さんが、6弦の3フレットを人差し指で押える大ゲサな仕草をしながらしきりに口を横に広げ、私に向かってナニか叫んでくれている。
曲は「Tush」だったのかな?
杉山さんが叫んでいた言葉は「ジー!ジー!」だった。
つまり曲のキーが「G」であることを懸命に私に伝えようとしてくれていたのだ!
私がギターにケーブルがささっていないことを杉山さんに見せると、納得したご様子になった。
そして、コンサートが終わった時、杉山さんは私に「キミ、いいね~、BAD SCENEのローディやらない?」とお声をかけてくださった。
こんな50年近く前のことを杉山さんは絶対に覚えていらっしゃらないであろうが、私にとってはとても楽しい思い出となった。
この頃のPlumageの皆さんは今どうしているだろうナァ。710さて、アンコールの部。
「ありがとうございました。
もっと演って欲しいって…どうする?やる?やめる?」
客席からは「やる~!」という大きな反応。
「オーライ!みんな、ハードロックは好きかい?
オレたちダ~イ好きだよね」730vと、アンコールでまず演奏したのは「Sahara」のB面でもあった「In the City」。740私は金子さんがこの曲を「新しい曲」として紹介した時のライブにいたような記憶がある。
それまでの「風に向かってぶっとばせ」とか「Rising Dream」とか等とは異なり「Whole Lotta Rosie」のようなエラくシンプルでストレートなハード・ロックぶりに驚いたのだ。
「♪ベイビー いつもの酒でも飲もう」…この曲とはゼンゼン雰囲気が異なる「ペルシャの女」なんてスゴく好きだった。008a0918そして最後はマッキーさんがステージに上がった!750大先輩に心から敬意を示したマッキーさん。118a0572とてもうれしそうだ!760_2マッキーさんを迎えて演奏したのはステッペン・ウルフの「Born to be Wild」。770パートを分け合い、絶妙な押し引きで歌いこなす2人。780金子さんも最後まで気力のこもった歌を聴かせてくれた。790いよいよクライマックス!800曲が終わると大きな大きな歓声が沸き上がった!810そして、ステージにひとり残った大輔さんから〆のごあいさつ。
「今日はありがとうございました。
1年かけて計画して、これだけの皆さんに集まって頂いて本当に感謝します」
この日は大輔さんの誕生日であったが、出演者の中には他にも還暦を迎えた方々がいらっしゃって大輔さんからお祝いの言葉が贈られた。820「本当に…ステージの皆さん、お客さま方、それからスタッフの皆さん、この場をお借りしてもう一度お礼を言わせてください。
ありがとうございました!」
大輔さん、ご還暦おめでとうございました!
そしてお誘いありがとうございました。830v米山大輔の詳しい情報はコチラ⇒Official Facebook118a0527 200_2(一部敬称略 2026年5月30日 町田THE PLAY HOUSEにて撮影)

2026年7月 8日 (水)

CALAVERAS:BUZZ FACRORY~Let's Rock As One vol.24~

『BUZZ FACTORY~Let's Rock As One vol.24~』のレポートもいよいよ最終回。10vこの日のトリを務めたのはMarshall Blog常連。
いつだって筋金入りのアメリカン・ロックを聴かせてくれる「CALAVERAS」!20_2ヘヴィなミディアム・テンポのオリジナル曲「Burn」で幕を開けた今回のCALAVERASの布陣は…
Doug Wilson(以下「ダグ」)30vKen Kishi(=キシケン、以下「ケンちゃん」)40vAndy Hewitt(アンディ・ヒューイット、以下「アンディ」)50vWalker Peterson(ウォーカー・ピーターソン、以下「ウォーカー」)60vいつものようにノッケからパワーを全開にして…70ケンちゃんのハードなリフで2曲目の「Waste」へとつなげる。80もちろんケンちゃんはMarshall。
愛用の「JCM800 2203」を持ち込んだ。
スピーカー・キャビネットは「1960A」。90v切れ味の良いドライビング・ナンバーを情熱的に歌いこなすダグ。100v曲調にマッチしたシャープなギター・ソロもバッチリきまった!110v最初のMCでは、「トリ」ということでこの日に出演したバンドを紹介して皆さんの労をねぎらい、CALAVERASのメンバーを紹介した。120v続いての曲はいかにもアメリカン・ロックなリフでスタートする「Enemy」。130ウォーカーのドラムスが熱っぽくケンちゃんのギターにカラんでいく。
今回参加しているウォーカーはシカゴの出身で、そもそもはギタリストなのだそうだ。
にもかかわらずとても気持ちのよいロック・グルーヴを聴かせてくれた。140「♪Enemy~!」150この曲のギター・ソロは特においしいフレーズがテンコ盛りだよ。160続いてはシングル曲の「Sick」。
ウォーカーのドラムスに乗ってアンディの低音が鳴り響く。
自身では「LONDON」というバンドをやっているアンディはかつて「Yeti Valhalla」のレポートで過去に何度かMarshall Blogにご登場頂いている。
見た目はドラムのソフトケースでよく見かけるオジさんっぽくてチョット近寄りがたいかも知れないが、ニコニコととてもやさしくて感じのいい人だ。
一番最初に会った時、昔務めていた会社で私が担当していたベースをアンディが使用してくれていて、それで私が話しかけて仲良くなった。 170「Sick」はCALAVERASのレパートリーの中ではハードな部類だ。180だからハードに展開するギター・ソロがシックりくる!
鬼神のごとく弾きまくるケンちゃん。190vその激しいパフォーマンスに客席も大いにエキサイト!200「次の曲はセカンド・アルバム『Skulls on Fire』に入っている曲です。
ナゼこの曲を作ったのかというと………Mad about you~!!!!!」210vケンちゃんのリフからスタートしたのは…220ダグが絶叫した通りの人気ナンバー「Mad about U」だ!230ウォーカーのドラムスが容赦なくバンドをプッシュ。240アンディの傍らに移動したケンちゃんが胸のすくようなソロをブチかましてくれた!250場面は替わって…ア・カペラでダグが猛シャウト。
セカンド・アルバムの出だしがコレでビックリしちゃうヤツ。260v「♪オ~オ~オウオオゥ!」
勇ましいコーラスのパートが耳に残る「Fear」。270アンディのベースが深~いところで鳴っていて実に気持ちがいい!280vイントロ・パートのテンションをそのままに轟然と声を張り上げるダグ。290vキメに続くケンちゃんのソロがまたすさまじかった!300vダグが物販の案内をしてから「グッドバイ・ソング」と本編の締めくくりの曲を紹介したのは「XXX」。310v飛び切りカラっとしたアメリカン・ドライビング・ナンバー。320この曲のギター・ソロのメロディも実に濃いのよ!
まるでカカオ成分88%のブラック・チョコレートのようだ。
アレは血糖値を上げないから実にありがたい。330「♪kiss, kiss, kiss, kiss me all night long」
大盛り上がりで本編終了!350アンコールは「Raining in Hell」。
この曲、好きなのよ~。
メッチャ、カッコいいと思わない?360このブリティッシュ・テイストが色濃いドライビング・チューンをこの上なく堅固なアンサンブルで攻撃的に仕上げた4人!370v 380v 390v 400vこうしてCALAVERASの激演で『BUZZ FACTORY』のプログラムがすべて終了した。
とても中身の濃い楽しいイベントだった!
 
CALAVERASの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook410お帰りの際には「ダグの屋台村」へ是非お寄りくださいまし!420v<おしまい>

200_2(一部敬称略 2026年5月16日 渋谷ROSSOにて撮影)

2026年7月 6日 (月)

WENDY & FALLING DOVES:BUZZ FACRORY~Let's Rock As One vol.24~

国際色豊かな内容となったイベント『BUZZ FACTORY』のレポート第2弾。Bfc3番目に登場したのはLAからやって来た「FALLING DOVES」。
これまでチープ・トリックやエコー&ザ・バー二ーメン、ガンズ&ローゼズらといったロック・アイコンとの共演を果たしてきた実力派。
1曲目に演奏したのは「She's Gone」。
なるほど自らが標榜する「スタジアム・ロックとサンセット・グラムの電気的フュージョン」とは言いえて妙。20メンバーは…
Christopher Leyva(クリストファー・レイヴァ)30vKaitlynn Harold(ケイトリン・ハロルド)40vPablo Santana Cantua(パブロ・サンタナ・カントゥア)50vJamie Gore(ジェイミー・ゴア)60v続いてはケイトリンの歌で「Screaming for Light」。
ベースの弦を指で軽く叩くように弾きながらアンニュイなイメージで歌うスタイルがカッコいい。
120vリード・ギターのパブロはWENDYのPaulさんのMarshall「JCM800 2203」を拝借してプレイ。
キャビネットは「1960A」。
この方、ミドル・ネームを「Santana」さんとおっしゃるが、ご想像の通りこの「サンタナ」は「カルロス・サンタナ」の「サンタナ」さん。
甥っ子さんだそうです。
カルロス・サンタナには「ホルヘ」という弟さんがいらっしゃって、70年代の前半にサンフランシスコを拠点に「Malo」というバンドをやっていたハズだ。
調べてみるとそのジジイ記憶は正しく、その後Maloは再結成をして現在も活動を続けているようだ。80vMarshallサウンドでガンガン弾きまくってくれたパブロ。240_2短いMCをはさんで3曲目は最新アルバム『37 Aighburth Drive』収録のシングル曲「Slowly」。90曲はゼンゼン「Slowly」ではなく、ストレートなロック・チューンに乗ったギター2人のアンサンブルでドンドン盛り上がっていく。100前作『Darker Side of Blue』から「Sober」。
クリストファーと…110vケイトリンが歌い分けるヴォーカルズが雰囲気満点!
70vパブロはアコースティック・ギターに持ち替えてソフトに、そしてソロ・パートでは激しく2人の歌を包み込んだ。
ちなみに「sober」とは「素面」という意味ね。130vMCでクリストファーがロサンゼルスという街の魅力を語って続けた曲は「City of Dreams」。150ギター・ソロにも情感がこもる!160v雰囲気が替わって「Into Psychosis」。170ケイトリンのパワフルな歌声が響く!180ギター・チームも膝を折って向かい合いエキサイト!1902025年のアルバム『Darker Side of Blue』のタイトル・チューンが続く。200パブロのソロが炸裂して…210ココでもギター2人が激突!
2人とも革ジャンを脱ぐ素振りすら見せない。
コレはFALLING DOVESのひとつの信念なのか?220クリストファーがこのイベントに参加したことに対する感謝の言葉を述べて最後の曲に取り掛かった。118a0414 FALLING DOVESの出番の最後はアルバム『Mirrors & DreamWaves』から「Paris」。
短いながらも自分たちの音楽を明確に打ち出した4人!230v 008a0557 240v 118a0352FALLING DOVESの詳しい情報はコチラ⇒Official Website260はい、転換お願いします。
1974年に「ダブ(The Dove)」という映画が公開された。
中学1年生だった私は「『ダブ』って一体ナンだろうな?」と思って意味を調べたことがあった。
映画では主人公が世界一周を試みるための1本マストのヨットの名前なんだけど、「dove」という英単語が「鳩」を意味することはこの時に初めて知った。
ん?英語で鳩といえば「pigeon(ピジョン)」じゃないの?と少々納得がいかなかったが、52年も前のこと、「インターネットでひと調べ」などということは当然不可能だったのでそのままになっていた。
どう違うのか?
「dove」はよくお祝いの式典などで使われる白く小さな鳩で、「鳩は平和の象徴」となるとコチラを指すらしい。
一方の「pigeon」はそこらの地面を嘴で突っついている普通の黒っぽいヤツ、いわゆる「土鳩」のことなのだそうだ。Doveところで、一体どういう経緯でこの土鳩なるモノが存在しているのか?
吉村明先生の『鳩』という短編小説を読んで知ったことなのだが、土鳩は伝書鳩のレースで帰巣できなかった鳩…すなわちレースの落伍者やその末裔なのだそうだ。
「どんだけレースをやってんのっ?」と思わざるを得ないぐらいスゲエ増えたものだ。
ちなみに上野に「一般社団法人 日本鳩レース協会(Japan Racing Pigeon Assn.)」という施設がある。
やっぱり「dove」ではなくて「pigeon」なのね。
決して私に鳩の興味があるワケではなく、偶然見つけただけなのだがやはり屋上が鳩舎になっていたことは確認してある。Jrpa_2 鳩の帰巣本能の優秀性はよく知られているところだが、第二次世界大戦中、イギリス軍は正式な通信手段として鳩を使っていたんだよ。
向島の「鳩の街」についてはまたいつか別の機会で触れることにしましょう。
はい、次のステージの方もそろそろ準備が出来たようだ。Pigeon 4番目に登場したのはWENDY。
スリリングなキメのイントロからまずは「SCREAM」。270_2Skye McKenzie280v_2Paul290vSena300vサポートで大桃俊樹。
モモさん、お久しぶりのご登場!310v凄まじいパワーでしょっぱなからテンション上がりまくり!
ああ~ピュアでストレートな「ロック」を感じるわ~!320続けてPaulくんのリフから「Pull Me In」。330PaulくんはMarshall。
今日は愛用の限定生産「JCM800 2203」のフル・スタックからヘッドだけ持ち込んでいる。340vハードな曲調にSkyeくんのシャウトが実によく映える。350v「このままいっちゃっていいですか?」とさらに曲をつなげる。
Senaくんが繰り出すイキのよいプリミティヴなビートはボ・ディドリーを彷彿とさせる。360v曲は「Pretty in Pink」。
贅肉を限界までそぎ落としたかのようなシャープなサウンドが素晴らしい!
ロックはコレでいい!370「こう見えて日本語しゃべれるんですよ。皆さん、楽しんでますか?」と挨拶をはさんでシングル曲の「Take Your Time」。380vテリーを手にしたSkyeくんが様々な表情を見せる曲を巧みに歌い上げた。390そのまま続けて「Sweet Temptation」へ。
400「ありがとうございます。改めまして、WENDYです!
今日はメチャクチャ楽しい!WENDYを初めて観たよって人はどれくらいいます?
ガンバっているので応援よろしくお願いします!」
バンドの「パパ的存在」である大先輩のモモさんを引き合いに出してバンドの平均年齢の話で盛り上がる。
WENDYの3人は22、23歳だからね。410MCの後はこのイベントのひと月前にシングルで発表した新しい曲「Tatoo」を熱演。420vそして早くもWENDYの出番もいよいよ終盤さしかかる。
ココからがスゴかった!
「Devil's Kiss」でみんなでジャンプをして…430WENDYの最初のシングル曲「Rock n Roll is Back」へとつなぎ…440キラー・チューンのひとつ「Born to Run」でステージを締めくくった。450vん~、もっと観たい!460vWENDYの詳しい情報はコチラ⇒WENDY OFFICIAl SITE470v<つづく>

200_2(一部敬称略 2026年5月16日 渋谷ROSSOにて撮影) 

2026年7月 3日 (金)

BERED:BUZZ FACRORY~Let's Rock As One vol.24~

初めてお邪魔した『BUZZ FACTORY』というイベント。
5つの国際色豊かなバンドが集まって自分たちの音楽を思う存分発信したゴージャスなショウだった。Img_6666まず最初にステージに上がったのはフランスから「THE FRENCH TOAST」。
パリが熱波で大変なことになっているねェ。
続いてアメリカがその熱波で苦しんでいるとか。
でも「日本は涼しくて助かった!」なんて言っていられない。
もうすぐ我々の番がやって来るからね。イヤだナァ。
パリでは景観の保護を目的に法律でエアコンが設置できないという話を聞いたが、それはあまりにも辛いよナァ。10Aurelien(オレリアン)20vLucas(ルーカス)30vGuillaume(ギョーム)40vStefan(ステファン)50v「日本人が知らない、でもフランス人が好きなフランスの曲のカバー」に取り組んでいるチーム。
とても良いことだと思います。60そこに加わったのがサラ(Sarah)。70vなるほど「オー・シャンゼリゼ(Les Chams-Elysees)」なんかを取り上げていた。
ま、コレは多くの日本人も知っているだろうけど…。80バラエティに富んだレパートリーでとても楽しいステージを聴かせてくれた。90転換の間、しばし休憩。
何の努力もしていないので当然なんだけど、しかし…読めんなフランス語は。
キーボーズ方のファースト・ネームの「Guillaume」なんてローマ字感覚で読めば「ギロウム」ぐらいになってしまうのが必定だろう。
でも知っていれば簡単…「Guillaume(ギョーム)」というのは英語圏で言うところの「William」なんだよね。
「William」はスペインでは「Guillermo(ギジェルモ)」、イタリアでも「Guhlielmo(グリェルモ)」となる。
11世紀にイングランド王国を征服してノルマン朝を開いた「征服王(Willan the Conqueror)」こと「ウィリアム1世」はフランス名の「ギョーム」と呼ばれていたんだよね。Williamとにかく読めない言葉は当然口にすることもできない。
フランスのロック・バンドといえば…Gong、Magma、Zao、Tai Phong、Atoll、Heldon、Pulserなどなどプロッグ・ロック系に個性の強い猛者が揃っていてなかなかにオモシロい。
1978年、私が高校の時に「日本フォノグラム」が「Rock Super Collection」というシリーズを展開して、その中にフランスのバンド「Ange(アンジュ)」の1974年の『Au-delà du délire(放題は「新ノア記」)』という作品がラインナップされていた(下の写真)。
「アンジュ」たって「森鴎外」じゃござんせんよ。
どうしてこのアルバムを買ったのかは覚えていないが、おそらく石丸電気のレコード館のロックのフロアで流れていたのを耳にして気に入ったのであろう。
当然歌詞はフランス語。
コレがヒックリ返るほどオモシロかった。
普段、英語の歌詞の曲に慣れ切っているので、ロック・ビートに乗せて歌うフランス語の音がナニをどう聴いてもキテレツにしか聞こえないのだ。
そのアルバムの中に「Si J'Etais Le Messie」という曲が入っていて、「救世主だったなら…」という邦題が付けられていた。
コレ…読める?
音としては「シジュテリミッシ」という風に聞こえる。
よほどこのアルバムが気に入ったのか、私はこの「シジュテリミッシ」を40年以上の間ズ~っと覚えていた。
そして7、8年前、山谷の居酒屋で隣り合わせになったフランス人姉弟と意気投合し、その後も彼女たちが古着の買い付けで来日するたびに一緒に食事をするようになった。
そこである時やってみた…「シジュテリミッシ」を。
自分としてはAngeの音源を思い出してかなり流暢に発音したつもりではあったのだが…テコでも通じなかった。
英語に変換して意味自体は伝わったものの、40年以上もの間温めていた私のフランス語は完全に粉砕されたのであった。
はい、ソロソロ次のステージの準備ができたようだ。Sange「BEREDです!よろしくお願いしま~す!」
この日、2番手で登場したのは「BERED」。
昨年の11月に初めて拝見して一発で気に入ってしまい、今回Marshall Blogには2回目のご登場となる。120REINA130vLUIS140vJIN150vNAOTO160vMATTHEW170v早速JINさんのソロが飛び出してきた。190JINさんはMarshall。
「DSL100H」と「1960A」を使用。200v「まだまだイケますか~!」
ダイジョブ、ダイジョブ、まだ始まったばかりだから!
ジャンジャンやっちゃって!180続いては「Bad Boys' Beats」。210v_3このドスドスと迫って来る独特のグルーヴがいかにもBEREDらしい。220そしてこのコーラスもBEREDの大きな特徴。
ものスゴイ一体感なのだ。230LUISさんのソロもバッチリとキマった!240v「BEREDです。よろしくお願いします!
普段は東京を中心にライブをしているロック・バンドでございます。
最近ほとんどの出演者が海外の方っていうイベントが多いんですよね。
『ワタシニホンゴハナセマセン』ってやったらわかんないかも?
MCが日本語の方がいいと思う人います?…誰も手が上がってないよ。
スパニッシュは?(お客さん:イエ~イ!)
英語よりスペイン語の方が多かったですね。
ヨカッタ~、ご縁に感謝します。
私ももっと勉強しないと!」
♪Una poca de gracia Pa, mi oatina Y arriba, y arriba
Yo no soy marinero…なんてね。
へへへ、実は私はリッチー・ヴァレンスの「La Bamba」なら全部原語で歌えるのです。
ナンのことはない、昔、長野のパブでハコバンをやっていた時に私が歌を担当していた1曲なのです。250vファンク・ストラミングと…260メロディのギターのアンサンブルで始まる3曲目は「Do Not Call Me」。270vREINAちゃんが悲しげなメロディを情感豊かに歌い上げ…280vその歌声に呼応するJINさんのソロが哀愁のメロディを紡いだ。290v雰囲気が替わってMATTHEWさんがゴキゲンなロック・ビートを繰り出すと…118a0196ヘヴィなリフが加わる。
BEREDのキラー・チューンのひとつ「Back to the Action」だ!320NAOTOさんが出す低音がバンドをグイグイとドライブさせる!118a0280疾駆するバンド・アンサンブルに乗ってREINAちゃんがシャウト!330前回初めてBEREDのステージを拝見して最も印象に残った曲かな?
ナンカこう…うまく言えないけど独特ですごくいいんだよね。
340「♪Back… back to the action!」
客席に向かってマイクを向けるREINAちゃん。
もちろんレスポンスは上々!360LUISさんと…370vNAOTOさんのコーラスがココでも大活躍。008a0088 JINさんのギターをバックにしたREINAちゃんの歌で曲が始まるのは「Wanderer In The Wilderness」。380vストレートなロック・ビートに乗って展開するマイナー・チューン。395キャッチ―めなサビのメロディがとても印象的だ。396vそしてギター2人が向かい合った!400ソロのリレーから…410vスリリングなギター・アンサンブルへと続けて曲を大いにドラマティックに彩った。420vMATTHEWさんが吹くホイッスルが場内に鳴り響く。430vこれまた他とは異なる3連のリズムでグルーヴするのは「So Lucky Man」。440NAOTOさんとJINさんのギターの掛けあいをバックに…450REINAちゃんがイナセな歌を聴かせてくれた。460v「♪Lucky, lucky!」
凝ったバンド・アンサンブルのパートを経て最後まで曲は軽快に過ぎていった。470「ありがとうございます!なんとかココまで来れたかな?
ココまで結構ロックなナンバーをお送りしました。
すべてオリジナル曲となっております。
実はバラードもございます。
騒いでるだけの曲もいいんですが、ココでしっとりと…照明も落としてもらえるとうれしい感じです。
暗めでピンスポみたいな感じでお願いします」480vと、本番中にREINAちゃんが照明の指定までして臨んだバラードは「Thinkin' About You」。490vテンポを落とした神妙なパフォーマンスで観客の耳を奪う。
バラードといってもグっと1本芯の通ったスロー・ナンバーだ。500こうした曲調には泣きのギター・ソロが付き物だろう。510感情をタップリと込めて歌い切ったREINAちゃんに客席から大きな喝采が送られた。520BEREDの『BUZZ FACTORY』も残すところあと1曲。
ライブの告知をして…
「ラストはす~ごく、ス~ゴクス~ゴク楽しい曲で終ろうと思います!
ありがとうございました!」530vルパートのREINAちゃんの歌い出しから…535v「ス~ゴクス~ゴク楽しい曲」とは「Burning」。540問答無用のドライビング・チューン!
楽しくないワケがない!550vNAOTOさんのベース・ソロも飛び出した!560v本日最後のシャウトに…
570客席の反応も大エキサイト!575コーラスや…580vギター・ソロもテンコ盛りで…590vBEREDの魅力が燃え上がった!…要するに「Burning」ね。600イヤ~、よう盛り上がったわ~。
ロック度満点のステージは素晴らしいのひと言だった!008a0469「どうもありがとう!」
大きな歓声を浴びながらBEREDの5人はステージを後にした。

BEREDの詳しい情報はコチラ⇒BERED Official Site

620<つづく>

200_2(一部敬称略 2026年5月16日 渋谷ROSSOにて撮影)

2026年6月29日 (月)

SIMO WITH 森園勝敏

5月に開催された森園勝敏を迎えてのsimoのライブ。10vステージから客席を見渡す関ちゃん。
壮観だったのであろう。
ナニせ大入りの満席なのだ!20ギターの関雅樹。30v今回も関ちゃんの幻想的なア・カペラのソロからスタート。008a0043それに軽快なピアノのイントロが続く。
 
石井為人40vそしてリズム隊が加わる。
 
ベースの宮野和也。50vドラムスは岡井大二。
simoのオリジナル曲「Yours」でショウはスタート。60v続いても関ちゃんのファンク・ストラミングから始まる「New」。70v為人さんのファンキーなピアノ・ソロ!80アグレッシブなフレーズを折り込んだ関ちゃんのソロが続く。90vもうすでにバラエティに富んだギターの音色が飛び交っている。
それらのサウンドはすべてMarshallから。
関ちゃんが使用しているのは…ヘッドは2台とも人気の「STUDIOシリーズ」。
上段は「JTM45」の20Wバージョンの「ST20H」。
下段は「1959」の同じく20Wバージョンの「SV20H」。118a0012スピーカー・キャビネットは向かって左がSTUDIOシリーズの2x12"「ST212」。
右は「1922」。118a0007_2これらをギターの信号を振り分けてステレオで鳴らしている。118a0024ギター・ソロの後には大二さんのソロも飛び出した!100v大二さんのドラム・キットはNATALのバーチ。110スネア・ドラムもNATALの「Beaded Hammered」だ。
コレで「ズドンズドン!」と気持ち良く楔を打ち込んでくれる。120「ありがとうございます!」
メンバーやsimoの紹介してから冒頭の2曲についての説明を加え早速次の曲に移った。130v関ちゃんがギターを持ち替えた3曲目はsimoのキラー・チューンのひとつ「Pinky」。140不思議な魅力がある曲でしてね。
このギターのテーマ・メロディを無意識の内に口ずさんでいる時があるんだよね。
コレはそんな1曲。200フト気が付くとユースケくんが宮野さんのところでナニかやっている。
どうもストラップの調子が悪いようだ。
でもそこはさすがプロ!…宮野さんは全く動じず弾き続けていたのでトラブルが発生していることにゼンゼン気が付かなかった!160またギターを持ち替えて、関ちゃんが「売れたらいいな」と思って作ったという「DE・MO・NE」。170キーボーズのソロからベース・ソロへ。
ユースケくんのサポートでストラップ問題は一件落着。
おかげでシャープな宮野さんのソロを存分に味わうことができた!180第1部を締めくくったのは関ちゃんの愛奏曲、ビートルズの「Dear Prudence」。
ジャズのスタンダード「The Nearness of You」を折り込みながらのギターの独奏でスタート。150v関ちゃんが奏でるアルペジオに大二さんのバスドラムが加わって曲が動き出す。210関ちゃんの歌も飛び出して…220v宮野さんが深遠なベースソロが続く。230vそして為人さんがガラス細工のような繊細なピアノ・ソロをプレイ。240関ちゃんのギター・ソロではべートーベンの「フロイデ」を引用しながら曲をクライマックスに持って行った。250vいつにも増して厳しく、そして優しい「Dear Prudence」だった…のではなかったかしらん?260「第2部に続く~!」
しばし休憩。260vコレは今回のための告知チラシ。
ゲストの「森園勝敏」が「simo」より目立っているとして前回のライブの時に大きな話題になった。270v第2部では冒頭から森さんが登場。280森園勝敏290v関ちゃんはジャケットを脱いで師匠とお手合わせに臨む。300v森さんの傍らにはMarshall。310お気に入りの「ASTORIA DUAL」だ。320こうして始まった第2部のオープニングはジョー・ザヴィヌル作の「Mercy, Mercy, Mercy」。3302曲目…関ちゃんのギターから始まるコレも「simo+森さん」のオハコの「Senor Blues」。340選びに選んだ音をストンストンと置いていく味わい深い森さんのソロ。350vそれにつられてか、落ち着きはらった為人さんのソロ。
コレがまた素晴らしいときてる。118a0092 リズム隊の2人も自家薬籠中の曲だけあって…370v曲のクライマックスへの向かっていくドラマづくりは完璧!380v関ちゃんと森さんの会話型MC。
「simo with 森園勝敏」が始まって2年が経過したそうだが…390「もっと前からやっていた気がするネェ」400v「イエイエ、まだ2年しか経っていないんですよ」410v森さんが言う通り、私もたった「2年前から」というのがにわかには信じられなかったのだが、考えてみるとsimoに近いメンバーでズッと前から演っていたからね。
ということで初めてMarshall Blogでレポートしたそのライブがいつのことだったか調べてみた。
それは2012年12月28日、「Republic Saxophone」名義の西荻窪の「Terra」のライブだった。42014年前のsimoの4人の皆さん。
でもコレは「今のMarshall Blogに初めてご登場いただいた時」ということで、実際にはコレ以前にもクロコダイルなどで同様の機会があったように記憶している。Str 次もsimoのステージではお馴染みのナンバー「K.T. ストリート」。
イントロを奏でるのは埼玉の関ちゃん。
ということでこの「K.T.」は「小手指」と「所沢」の頭文字…というのはウソ。
青山の「骨董通り」のことね。434この曲も知らないウチにテーマ・メロディを口ずさんじゃうヤツ。
そのテーマを師弟で引き分ける。440森さんは「Birdland」の一節を引用してレイドバックのカタマリのようなソロ。450vバッキングに徹する為人さんのオルガンがまた渋い!460v一方の関ちゃんも密度の濃いフレーズを詰め込んだソロを聴かせてくれた。470v「今日、ボクらの後ろにあるのはMarshallです」
満席のお客さんに向かって今回もMarshallやMarshall Blogについて触れてくれた。
関ちゃん、いつもありがとう!480vそしてsimoのCD『Rock Extra』を紹介して…「師匠も曲を作ってアルバムを出せばいいんですよ」と水を向ける。
森さんは10枚ほどのソロ・アルバムをこれまでリリースしているのだ。490v「曲なんて滅多にできないよ!…やりたい気持ちはあるけど。
アレ、アイデアが『降ってて来る』とか言うけど…降っては来ないよね」
と言う森さんに関ちゃんが運営しているレーベル「Giraffe Records」からこの場でアルバム制作のお誘いがかかった。500vココで四人囃子コーナー。510まずは為人さんのエレピのイントロから「空と雲」。530感動的なホンモノ2人の演奏!520そしてもう1曲は「眠い月」。540v幽玄な世界から…570v徐々にクライマックスに向かっていく…560v圧倒的な演奏力!580v今、こんな曲のこんな演奏を聴くことができるのは「simo&森園勝敏」のステージだけだろうナァ。590v告知のコーナー。
ココで上で紹介した今日のための「チラシの表記がおかしい!」という問題がぶり返した。
このフォントのサイズでは「SIMO WITH 森園勝敏」ではなくて「森園勝敏 WITH SIMO」じゃないか!というヤツ。
関ちゃんが「デザイナーに任せただけなんですよ!」と説明すると…620「そういう指示をしたんでしょう?」と森さんも引き下がらない!610続いては6月27日の関ちゃんのソロ・ライブの告知。
27日は2つの台風が同時に関東にやって来ると言う椿事が予想され、関ちゃんは来場者の安全を考慮して早々とこの公演を中止する決心をした。
楽しみにされていた皆さんはこの振替公演に期待しましょう。600次は森さんが加わったsimoのライブではきっと演奏されるブルース・ナンバー。
今日はフレディ・キングの演奏で知られる「I'm Tore Down」をチョイス。525vそして今日のライブの締めくくりはおなじみの「Feelin' Altight」だった。640セミアコに持ち替えた関ちゃん。680v宮野さんのドッシリした低音。650v為人さんの軽快なピアノ。660v森さんのソウルフルな歌と渋いギター。670vそして、大二さんの最高のグルーヴで演奏はまさにFeelin' Alright!730v アンコール。
「皆さんお楽しみ頂けましたでしょうか?」
特別に設置した会場の最後部の席まで埋まった今回のライブ。
皆さん、とてもお楽しみの様子でした。675v最後を締めくくったのは作曲者を迎えての「Lady Violetta」。
やっぱり何百回聴いてもいい曲だナァ。700v 690v  710 720 730v最後に関ちゃんがメンバーを紹介して全てのプログラムを終了した。
最上の演奏でジックリと聴くインストゥルメンタル曲たち。
この日集まった見巧者、耳巧者の皆さんには至福の時間となったことと思う。
 
simoの詳しい情報コチラ⇒Seki's Web750 200_2(一部敬称略 2026年5月13日 新中野弁天にて撮影)

2026年6月26日 (金)

LIVE INCLUSIVE 2026の田川ヒロアキ<後編>

『LIVE INCLUSIVE 2026』のレポートの<後編>は激演を終えたヒダノさんと宅間さんのインタビュー・コーナーから。
パワフルなヒダノさんのステージは熱量の消費がすさまじく、この前日にも90分のステージを2回こなして体重が5kg落ちてしまったとか…しかし、その後にイッパイやってシッカリと取り戻したそうです。520「『ソーラン節』で盛り上がった後のステージはやりにくかった」という宅間さん。
「気持ちを切り替えてマッタリとお酒が似合うような感じになってくれたらいい」と思って演奏したという。
というのも、タイトルの「ショットガン」はドンパチやる方のアレではなく、カクテルの名前なのだそう。
そして次にご登場するデヴィッド・マシューズさんとの関係について触れた。
お2人は10年以上前からのお付き合いで、宅間さんがデヴィッドがお住まいの八戸に足を延ばしたりしてお互いのコンボで何度も共演しているのだ。
そして今回『LIVE INCLUSIVE』のステージに立っているのもデヴィッドのお誘いだったそうだ。530vそしてデヴィッド・マシューズさんがピアノに向かった。
はじめMITSUMIさんが英語で話かけたが、デヴィッドは途中から日本語を話し始め…118a0324「日本語ムズカシイです。
ニューヨークで5年間、日本語を勉強しました…日本語ムズカシイ。
助詞の使い方?
助詞でぇ思い出しましたが、女の子も『女子』と言います!」
おおっ!コレはザブトン10枚でしょう!
あまりにもバッチリなデヴィッドの日本語!
ちなみにアジのタタキが彼の好物なのだそうです。5401984年、私が大学の軽音楽部のジャズ・オーケストラでギターを弾いていた頃、デヴィッドが率いる「Manhattan Jazz Quintet(以下「MJQ」)」がファースト・アルバムをリリースした。
それはジャズ小僧たちにとってはまさにセンセーショナルな出来事で部内は大騒ぎ!
まだCDが普及する前の話で、LPレコードを脇にはさんでいる部員に「ナニを買ったの?」と尋ねると、袋から出して見せてくれるソレは決まって下のアルバムだった。
あの頃はフュージョンの嵐が吹き荒れていて、ジャズのコアなリスナーたちはストレート・アヘッドなジャズに飢えていたのだ。
かく言う私もこうしてアルバムを持っているワケだが…。
写真内の赤いCDの方はこれから演奏する「Caravan」をタイトルにした1988年のMJQのアルバム。Img_5101オーケストラの中で一番大騒ぎしていたのはトランペット・セクションの連中だった。
下の写真の右端がもう故人になってしまったMJQのトランぺッター「ルー・ソロフ(Lew Soloff)」。
その素晴らしいプレイだけでなく、ルーが元「Blood Sweat & Tears(BS&T)」のメンバーだったということもみんなの驚きの的になっていたっけ(そういえばBS&Tのシンガー、デヴィッド・クレイトン・トーマスが一昨日お亡くなりになった)。
左端のスティーヴ・ガッドの隣が42年前のデヴィッド。
あんまり変わらないね!Img_5103実は…さっき「ザブトン10枚!」なんて言ったけど、私はデヴィッドが日本語に堪能なことをよく知っていたのだ。
ナンとならば、デヴィッドには「Superb Hop Band」というオーケストラのライブ・レポートで以前にもこのMarshall Blogにご登場頂いたことがあるのだ。
こうして再びご協力頂けるとはナント誇らしいことか!620 さて、デヴィッドのピアノからスタートしたのは…
560デューク・エリントン楽団でおなじみ、ファン・ティゾールの「Caravan」。550恐らくは世界で一番有名なエキゾチックなテーマ・メロディを帆足さんがヴァイオリン奏で、ソロもフィーチュアされた。570宅間さんがトゥー・マレットのスタイルでソロを披露すると…600vデヴィッドにソロがリレーされ、密度の濃いフレーズを次々と紡ぎだした。580vそして中村さんが鮮やかなスティックさばきを見せてエキサイティングなソロ・リレーを締めくくった。Dsそして歌でお迎えしたのが「戸田恵子」さん。
コンサート第1部のクライマックス!
曲はスタンダードの「On the Sunny Side of the Street(明るい表通りで)」。
戸田さんのクリアな歌声が明るく楽しい曲調にベストマッチ!610デヴィッドのソロをフィーチュアされて楽しさ倍増!620v戸田さんは1番を英語で、そして2番を日本語歌詞で歌い、会場をまさに明るい表通りに変えてしまった!630v第1部はコレにて終了。
15分の休憩。04v第2部は小此木さん、伊東さん、麻生さんが歌う「緑黄色社会」の「Mela!」でにぎやかにスタート!05ヒロアキくんも歌い手の皆さんに負けずににぎやかなギター・ソロを聴かせてくれた。118a05753人のシンガーがステージを離れると今度は車いすダンサーの「泉葉子」さんが登場し…10ヒダノ修一さんが演奏に加わった。20_2曲は『ロッキー3』の挿入歌、サバイバーの「Eye of the Tiger」。
この曲が大ヒットしたのは44年前の1982年のこと。
そっこら中でこの曲がかかっていたのを思い出す。
その年の総理大臣が誰だったか覚えている?…鈴木善幸と中曽根康弘だったんだよ。
アメリカの大統領はロナルド・レーガン。
ヒロアキくんはそんなヒット・ナンバーの勇猛な歌メロとソロを弾いた。30_2もちろんヒロアキくんのギター・サウンドはMarshallから。
使い慣れている「JVM210H」とスピーカー・キャビネットは2x12"の「1936」。35ココで注目してもらいたいのは1936の足元。
宅間さんのヴィブラフォンのマネをして、音に広がりが加わることを期待しつつ、4つのキャスターをそれぞれ外側に向けてみた。
結果!…私のバカ耳には普段とゼンゼン変わりがないように聴こえました。36曲中でヒロアキくんが『逗子LIVE INCLUSIVEスペシャル・バンド』を紹介。
110v_2ギターの「細川圭一」さんを筆頭にヒロアキくんがメンバーの名前を呼ぶとそれぞれが短いソロを披露。118a0529そして車いすを使った泉さんならではのダンス・パフォーマンスが展開した。80泉さんはステージを縦横無尽に行き来する大熱演!
70vそしてド迫力のヒダノさんの太鼓!
60_2♪ドスドスと迫りくるその和太鼓のサウンドは「虎の目」どころではなくて「象がまるごと一頭」という感じ。40vこのセットもまさに『LIVE INCLUSIVE』ならではのひと幕だった。50_2ココでまたまた雰囲気が替わる。
小此木さん、伊東さん、麻生さんがステージに戻って中島みゆきの「糸」を…120宅間さんを交えて演奏した。
ココはシットリと2本マレットで…マレットの数は関係ないか?140さらにデヴィッドが加わってビリー・ジョエルの「The Longest Time」。
コレも私が大学生の時だった1983年のヒット曲。
クラブの仲間とフザけてマネをしてみたことがあったがゼンゼンできなかった…当たり前か。
今回、司会のMITSUMIさんから「デヴィッドがこの曲のアレンジに関わっていた」という話を聞いてビックリ!
大学の時にあんなことをしなければヨカッタ…スミマセン。118a0368 まだ続く第2部の「シットリ」コーナー。
今度は麻生さんとわたなべさんのデュエットで森山良子&直太朗さん親子の「さとうきび畑」を情感豊かに歌って聴かせてくれた。150v_2三浦さんの手話通訳も加わり、より一層感動の度合いが高まった。55v 再び手話コーナー。
私はコレを楽しみにしていた。160今度はこの後に戸田恵子さんとコーラスの「すずかけ児童合唱団」でお送りする「アンパンマンのマーチ」の歌詞の手話をみんなで教わった。170ウチの孫が「アンパンマン」が大好きで毎日「バイピンマン」だの「ドチンたん」だのと騒いでいるので連れてきてあげればよかったナァ。180_2戸田さんが加わっての「アンパンマンのマーチ」は大盛り上がり。
そしてもう1曲「手のひらを太陽に」を歌った後、本日の出演者がステージに大集合!190昨年に続いてコンサートのフィナーレを飾ったのは出演者がリレーで歌う 「いつか見た青い空」。
歌にギターにヒロアキくんも大活躍!210_2お揃いのTシャツに身をくるみ…240v心のこもった最後の熱演を客席に届ける。230v_2入場時に配布されたプログラムにはこの曲の歌詞が掲載してあって…Img_5095お客さんも一緒に歌って楽しかったコンサートとの別れを惜しんだ。200_2本当に音楽の楽しさの全てを含んだかのような…0r4a0034バラエティに富んだ内容のとても素敵なコンサートだった。0r4a00342そして最後の最後にヒロアキくんのキメのポーズもバッチリとキマった!250v_2演奏が終わり、ヒロアキくんはヒダノさんにエスコートされながらお客さんとお別れ。260<デザート>
ライブの後は冷たいモノでもいかが?
逗子の駅の近くにある「CREAMAHOP」というアイスクリーム屋さん。Img_6425チョット変わったフレイバーの品揃えはどれも食べてみたくなる感じ。
何でも3種類まではお試しOKだとか。
ひと玉のサイズも大きくて、それでいて値段もリーズナブル。
厳格なダイエットに取り組んでいる今となってはとても口に出来るシロモノではないが、この時はペロリと頂いた。
とてもおいしかった!Img_6424<前編>では明日開催されるバースデイ・ライブをご案内したが、台風の影響が出ませんように…!
その後、8月には福島と仙台を回る東北ツアーが決定しているとのこと。
東北へ行ってもインクルーシブにがんばっぺ!
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPianoNt 200_2(一部敬称略 2026年3月22日 逗子文化プラザなぎさホールにて撮影)

2026年6月24日 (水)

LIVE INCLUSIVE 2026の田川ヒロアキ<前編>

今日の記事は神奈川の逗子から。
かなりの時間が経過してしまったが、3月22日に開催された『LIVE INCLUSIVE 2026』という素敵なイベントに田川ヒロアキが出演したのでその模様を2回にわたってレポートする。
我々の仕事は「inclusive」の反対の「exclusive」という言葉を時折使うことがある。
コレは「排他的」という意味で、例えばMarshallブランドのギター・アンプしか使わない人…まさにヒロアキくんなんかがそれに当たるワケだが、そういうギタリストを「Marshall exclusive guitarist」なんて呼んだりするする。
他にも輸入品の代理店がひとつしかない無競合の状態を指す場合も「エクスクルーシブ」という言葉を適用する。10vしからば「inclusive」は?…「包括的」という訳語が当てられていて「全てを含む」という意味合いを持つ言葉。
この『LIVE INCLUSIVE』は様々なバックグラウンドを持つアーティストが音楽のジャンルを超えて集まり、同じステージで共演する2024年にスタートしたコンサートだ。
出演するすべてのアーティストが対等に自らの音楽を奏で、主役も脇役もないステージが観る者に大きな感動を与える。
そんなすべてを抱え込む「インクルーシブ」なコンセプトが逗子から発信されているのだ。
会場となったのは「逗子文化プラザなぎさホール」。20個人的に逗子といえば…脚本家、映画監督の新藤兼人。
新藤さんは大船の松竹撮影所に近いということもあって女優の乙羽信子と共に逗子に住んでいたことがあった。
私は新藤さんが設立した独立プロ「近代映画協会」で乙羽ちゃんと組んだ作品がどれも好きで、その他にも新藤さんの監督作品はかなり観たし、本職である脚本を手掛けた作品は無意識の内に数えきれないぐらい観てきた。
簡単に言えばファンなワケね。
著書も古本屋で見つけては買い込んできてよく読んだ。
だから新藤さんや乙羽ちゃんについては書きたいことが山ほどあるが、キリがないのでコレでとどめておくことにする。008a0004さて会場のロビーにはイベント関連のグッズがズラリと並び…40公式Tシャツ等が人気を集め…50祝い花の傍らに展示された出演者の寄せ書き入りのTシャツが来場者の目を惹いた。30もちろんヒロアキくんの最近作『THE ROAD SEEKER』他もバッチリ展示。60コンサートの冒頭、司会の3人が登場してご挨拶。70司会は「MITSUMI」さん。
そして「ケーマトーマ」さんが手話通訳を務めた。80そしていよいよお待ちかねのライブ・パフォーマンスがスタート。90 まず最初は「ディズニー・プリンセス・メドレー」。
マイクを握ったのは「麻生かほ里」さん…100v「小此木麻里」さん…110vそして「伊東えり」さん。
この3人の美しい歌声で「輝く未来」、「愛の芽生え」、「ホール・ニュー・ワールド」の3曲をメドレーで聴かせてくれた。120vこの日、全編を通じて伴奏を務めたバック・バンドの皆さん。
 
コンサートの音楽監督、構成も担当したピアノの「進藤克己」さん…130v「帆足彩」さん…140v「細川圭一」さん…150v「大和田ハルヲ」さん…160vそして「中村皓」さん。
 
この5人がインクルーシブな演奏で全出演者を支えてくれた。170v次にステージに上がったのは…180我らが「田川ヒロアキ」。190vもちろんヒロアキくんをサポートしているのはMarshall。
愛用の「JVM210H」と「1936」が今日もお供を務める。200まず演奏したのはこうしたビッグ・イベントでは冒頭に取り上げられることが多いインストゥルメンタル・ナンバーの「Seascape」。210いつ聴いても美しいギター・サウンド。118a0495 もちろんヒロアキくんの指と演奏技術がモノを言っているのだが、Marshallというギター・アンプがハードロックやヘヴィメタルのためだけの楽器ではなく、全ての音楽に適していることを繊細に、そして華麗に示してくれる。
そう、Marshallはまさに「インクルーシブ」なギター・アンプなのだ!220_kkrそして曲は上で紹介したヒロアキくんの最近作『THE ROAD SEEKER』から「翔KAKERU」へと続いた。250v「JAFツーリングカー選手権 ロードスター・パーティレースIII ジャパンツアーシリーズ」のテーマ曲。225和風テイストのイントロに導かれるドライビング・ナンバー。230vギター・ソロ炸裂!
誰にもマネができないエクスクルーシブなプレイング・スキル!240「♪イエ~!」
そして戦いに臨む男たちへ気合の入ったエールを送って…260vキマった~!270v場面がガラっと替わって「わたなべちひろ」さんがピアノの前に座り深遠な音色を聞かせ…。280弾き語りでAdeleの「Make You Feel My Love」を披露した。
何たる魅力的な声!
客席は水を打ったような静けさ。
全員がこの美しい歌声に耳をそばだてた。290v2人の演奏に続いてはインタビューのコーナー。
「今のちひろちゃんの歌にスッカリ感動して、私の演奏はなかったことに…」
そんなバカな!
全ての会話が同時に手話通訳される。008a0091ヒロアキくんは演奏した曲を解説。
「私は生まれも育ちも山口県の下関市なので『Seascape』という曲はその下関の海をイメージして作りました。
もちろん私には海を見た記憶がほとんどないので『こういう感じかな~?』と。
私には他にも『Sky』のように自然をテーマにした曲が多いんですが、それらはそういうイメージから生まれた曲なんです」310v「そして2曲目のアップテンポの『翔KAKERU』とう曲…皆さんに盛り上げて頂きました。
コレはモータースポーツのテーマ曲なのでスピーディなサーキットのイメージで作りました。
今回このコンサートへの出演オファーを頂いた時、どういう選曲にしようかな?と考えてこの2曲を選んだのですが、バンドの皆さまが手伝ってくださるとは知らなくて…きっと皆さん大変だったのではないかと思います。
そして影で何人かの皆さんがコーラスで私と一緒に歌ってくださってゴージャスな感じになりました。
お客様に盛り上げて頂いて私も本当に楽しく演奏することができました。
ありがとうございます!」320vそしてちひろさんへのインタビューが続いた。118a0134 場面が替わって「手話コーナー」。
ステージに登場したのは…340俳優で手話パフォーマーの「三浦剛」さん。
元横浜DeNAベイスターズ監督の「三浦大輔」さんのご実弟。
このコーナーは即席の手話教室。
基本的な手話のしぐさを説明する三浦さんのお話がとても面白くて夢中になって聞き入ってしまった。350vもうひとりは「難聴うさぎ」さん。
うさぎさんは生まれつき聴覚に障害があり、ろう学校で発音の勉強をされたという。
たとえば唇を合わせて開いて発声すると「ま」の音になるとか、舌を上の歯の裏につけて口を開きながら声を出すと「た」になるとかを教わるのだそうだ。
こうしたことを考えてみたこともなかったのでうさぎさんの話に興味が尽きなかった。
そして、手話パフォーマーの彼女が今流行りのギャルの言葉を手話でやって見せてくれたのもとてもオモシロかった。360v本当に時々ではあるのだが、NHKの手話通訳ニュースなどを見るにつけ、この手話通訳ってスゴいと思っうことが多く、この2人のコーナーは実にタメになった。
ちなみに「高峰秀子」と「小林桂樹」が主演し、デコちゃんのご主人の「松山善三」が脚本を書いて初めて監督した1961年の東宝映画『名もなく貧しく美しく』なんかは1人でも多くの人に観てもらいたいと思う。370そしてまた場面が一転。
会場に威勢の良い太鼓の音が鳴り響く。
118a0177太鼓を打ちながら客席を練り歩き…380ステージに上がったのは「ヒダノ修一」さん。390v豪快に桶太鼓を打擲するヒダノさん!390「♪沖のカモメに潮時きけば~」と飛び出した歌は「ソーラン節」。
当然即座に客席から手拍子が沸き起こる。
イヤ~、ヒダノさん久しぶりだナァ~!410v…というのは、今から20年ぐらい前になろうか?
ヒダノさんが『太鼓は最高!!』という和太鼓の教則ビデオを発表されことがあったのだが、実はこのビデオのタイトルを考案したのが私なんです。400vvヒダノさんは身体もデカいけど、当時からいつもニコニコ、ハキハキととても心の大きな方で、「大人になったらこういう人になりたい」とお会いするたびに思っていた…私の方がはるかに年上だけど。
そして15年ぶりにぐらいにお会いしたヒダノさんは全く以前と寸分もお変わりがなくてとてもうれしかった!430vあの時から齢が重なっていてもバチさばきは以前にも増して鋭く、力強く、会場を大いに盛り上げた。420またまた場面が大きく替わって今度はジャズ。
まさにインクルーシブ~!440ヴィブラフォンの向こう側に立ったのは「宅間義之」さん。
宅間さんも知り合いで、これまで2度ほどこのMarshall Blogにご登場頂いている。
でもお会いするのはかなり久しぶり。
「渡辺えり子」さんのコンサートで宅間さんが鶯谷の「東京キネマ倶楽部」の階段で出番待ちをしていた時にバッタリ出くわした時以来。
アレも随分前のことか。450vこのヴィブラフォンとかマリンバのような鍵盤打楽器は、打楽器の技術を使ってピアノを弾くようなモノで、「すべての楽器の中で最も習得するのが困難な楽器のひとつ」という説がある。
そんな厄介な楽器にはチャレンジする気すら起きないが、ジャズやフランク・ザッパの音楽が大好きな私はこの鍵盤楽器の類が大好きで、宅間さんにお会いするたびにこの楽器について色々と教わって来た。
以前のMarshall Blogの記事では宅間さんが楽器を組み立てるところからレポートしたぐらいなのだ。460v今回教わったのはコレ。
スタンドに付いているキャスター4つをそれぞれ斜めに外側に向けておくと音が広がる感じがするそうなのだ。
そんなバカな!とは思うが、ミュージシャンのこうした楽器に関する妙なこだわりが大変にオモシロいではあるまいか?470宅間さんが演奏したのはオリジナル曲の「ショットガン」。500宅間さんが巧みに操る4本のマレットが華麗に鍵盤の上を舞うスリリングな1曲。480大和田さんはアップライト・ベースに持ち替え。118a0448ピアノ・ソロがフィーチュアされて…118a0592ストレート・アヘッドなジャズ・ビートに乗って宅間さんが華やかなソロを展開した。490vそしてドラム・ソロが大いに曲を盛り上げて…590宅間さんが再びテーマを奏でて曲は幕を下ろした。
この続きは<後編>で!118a0268さて、実際にそれこそインクルーシブな音楽活動を続けているヒロアキくん。
「よさこい」のフィールドでも大活躍で、その分野の盟友である下関のよさこいチーム「馬関奇兵隊」の結成25周年を記念する『晋作・長州・下関』という9曲入りCDに参加した。Sbktcdそして、Marshall Blogでもレポートした『EXPO 2025大阪・関西万博』で共演を果たしたカナダのよさこいチーム『APPARE Yosakoi Vancouver』に招聘され、5月の中旬からヴァンクーバーを訪れて来た。
下の写真はその時のようす。Cn1話を聞けば、それはそれは楽しかったそうで…そりゃあそうでしょう。
SNSに上がっている写真を見れば話を聞かなくてもわかるわ。
もちろん公演も大成功!Cn2ところでヒロアキくんがカナダのよさこいチームのために作った曲、「APPARE」の中では「♪鳴子両手によう踊る」と歌われる。
鳴子とは下の写真で踊り子さん達が手にしている、元々は田畑を荒らす鳥や獣を威嚇するための農具で、それが転じて踊りの時に使う打楽器になった。
テレビのニュースを見てタマタマ知ったんだけど、今、この鳴子がナフサ不足問題で作れなくなっているのだそうだ。
正確に言うと、シンナーが不足していて色を付けることができないという。
ポテトチップスの袋みたいな話。510音を出すことができれば本来の用途としては問題ないのであろうが、踊り子の手先を彩る装飾具でもあるワケだからできれば華やかな方が良いに決まっている。
ナ二からナニまでスッカリ世の中がおかしくなっちゃって…昔のようなノーマルな日々が戻って来ることを願ってやまない。

Nk_2 そしてそのカナダ・ロスが癒される間もなく、今週末に恒例の『MUSIC TRAVELING』が開催される。
まぁ、MCはカナダの話だらけだろうナァ。
皆さん、ゼヒ聞きに行ってあげてくださいな。
毎回ショウの内容を入念に作りこんでくるヒロアキくんのバースデイ・ライブ…今回も楽しみだ。
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPianoBd<後編>につづく
 200_2(一部敬称略 2026年3月22日 逗子文化プラザなぎさホールにて撮影)

2026年6月22日 (月)

SYU AND YUHKINEN~SYU PLAYS Marshall 1959 MODIFIED

つい先日、GalneryusのSyuちゃんとYUHKIさんのデュオ・チーム「SYU and YUHKINEN」のタイのMarshallのライブハウスでのステージの模様をお届けしたが、今日はその凱旋公演のもようをレポートする。
「ただいまJAPAN!! やっぱりJAPAN!!」か…そうそう、誰がナンと言おうと日本が一番いい!10v会場ははじめてお邪魔する飯田橋の「Spacewith」。
寡聞にして存じ上げなかったが、コチラは「菅沼孝三」さんのホーム的なお店だったのかしらん?20孝三さんの他、「王様」や故「仮谷克之」さんに関するアイテムが店内に展示してあって感動してしまった。30この日の屋台村のようす。
SYU AND YUHKINENやAKHAMBRAのアイテムをお取り揃え。40コチラはステージのようす。
ドワッ!Marshallがズラ~リ!
ありがとうございます。
全く知らなかったんだけど…「Marshallのハーフ・スタックのキャスターなし+1936のキャスターつき」と「Marshallのハーフ・スタックのキャスターつき+JC-120のキャスターなし」というのは積み上げるとほぼ同じ高さになるんだネェ。
ま、こんなことに感動しているのは私ぐらいのモノでしょうけど30年近くMarshallの仕事をして来て初めて知ったわ。
ん?そうか…「1960」と「JC-120」って幅が760mmで同じだったんだ?
ともに12"のスピーカーが横に並んでいる構造なんだからそう不思議なことではないんだけど、これまで一度も考えたことがなかった。
12インチのスピーカーをバッフル板に取り付けるとき、2つのスピーカーのこの距離が最も良い音を出すということなんろうな。
…ということをこのステージが教えてくれた。
50ステージ上のMarshallをチョット見てみよう。
いわゆる「JMP時代」の「1959」。
マスター・ボリュームの改造が施されている。60_2コレはランディ・ローズのシグネチャー「1959RR」のハーフスタックかな?
Marshallに回路図が残っていなかったため、私の仲良しだったエンジニアの「ダニー・トーマス」がカリフォルニアのランディの実家まで赴き、ローズ家の倉庫にしまってあったランディが所有していた1959の回路を精査し、どういう風に改造をしていたかを正確につきとめてそれを再現したモデル。
ハンドブックに掲載した「ランディからルディ・サーゾへの手紙」を翻訳したりなんかして、コレの発売準備をしていた頃は実に楽しかった。70v向かって右端のMarshallは私がMarshallに50台限定でオーダーした「ECフレット」をまとったビンテージ・ルックスの「JCM2000 DSL100」と「1960A」のハーフ・スタック。
セット販売ながら、確か予約の段階で売り切れになったように記憶している。
いい時代だった。
D_DriveのSeijiさんやMOONSHINEのCharlie Tanakaさんがこのヘッドを所有しているが、セットになっていたキャビネットはどこへ行ってしまったんだろう?80vそして、ステージ上手の壁際にセットしてあるヘッドにご注目。90Syuちゃんのトレードマークのジャック・オー・ランタンのピック入れとフィンガー・イーズ…ではなくて。110注目して欲しいのは、この日実際に使用したMarshall。Img_42892ハンドワイアード回路の1959に改造を加えた「1959 Modified(型番:1959MS、以下「1959MOD」)」だ。120イギリスのMarshallのスタッフを迎えて5月の下旬に開催された「Tone Sanctuary」という試奏会でSyuちゃんが一発で気に入ってしまったのが上の1959MOD。
写真はその時に撮った写真。
Marshallのアーティスト担当のジョエルとの間にあるのは新しいジミ・ヘンドリックスのシグネチャー・モデル。
Syuちゃんはコレも弾いてくれたけど、それはそれはスゴい音だった!008a0623 そこで日本に帰って来たばかりのSYU AND YUHKINENのライブで早速1959MODを使ってみようじゃないか!とになったのが今回のライブ。130会場は超満員…まさに「立錐の余地がない」とはこのことよ。
写真がウリのMarshall Blogだけど、ナニをどうやってもうまく写真が撮れなかったので今回は撮影を完全に断念。
そこで以下のライブ写真をSyuちゃんに見繕って送ってもらった。140vSYU AND YUHKINENとGALNERYUSのレパートリーをタップリと披露するプログラム。150v前回まではイスが用意されていたとか。
登場した早々YUHKIさんが客席の様子の違いに驚いていた。
Syuちゃんだけでなく実はYUHKIさんとも古いお付き合いでしてね。
その昔、キーボードのスタンドでお世話になっていたことがあったのです。160激演につぐ激演!
時に一糸乱れぬアンサンブルで、時に互いに一歩も譲らないバトルで充実したパフォーマンスを展開する2人。
そしてSyuちゃんの傍らには「1959MODIFIED」。Stコレね。185センド&リターン回路を搭載していないので余計に音が良い。
その代わりにオリジナルの1959に搭載されていないマスター・ボリュームと2つのコントロールを搭載している。
それは「BRIGHT」スイッチとディストーションのキャラクターが大きく変化する「CLIP」スイッチだ。186今回のSyuちゃんのセッティングは左から…
 PRESENCE=3
 BASS=2
 MIDDLE=7
 TREBLE=2
 VOLUME I=10
 VOLUME II=0(ジャンプをしていないので無使用)
 MASTER VOLUME=7
 インプットはブライト・チャンネルのHIGH。
今回は「CLIP」も「BRIGHT」も使用しなかった。Img_68293足元のようす。
基本的にはアンプで歪みを作り、オーバードライブとほんのりブースターを追加。
オリジナルの「半開きワウ・ペダル」も大活躍。210使用したスピーカー・キャビネットは「DSL100EC」セットの「1960A」なので、ユニットはオーナーが載せ替えていなければ普通の「CELESTION G12T-75」だ。200vそれでは演奏後に聞き取ったSyuちゃんの1959MODの感想をインタビュー形式で書き記しておこう。

Marshall Blog(以下「M」):先日試奏をしてもらって、今回いきなり実戦で使ってもらったワケですが、どうでした?
Syu(以下「S」):イヤ~、スゴかったです!
点数を付けさせてもらえるとしたら「100点」の枠には到底収まりませんね。
まさに自分が求めていた音でした。
M:Syuちゃんは「1959ハンドワイアード」の発売を記念して開催した2005年の『Marshall祭り3』にも出演してもらった経緯があるぐらいで、1959ハンドワイアードのことは既に知っていたはずでしょう?
S:はい、でもあの頃はまだ若かったので「音」というモノがよくわかっていなかった…DSLの方がヨカッタんです。
その後、だんだんと音というモノがわかってきて…コンプ感とか、1959のようなビンテージ系のMarshallで音を作ることを目標とするようになっていたんですよ。
M:アラ?それじゃタイミングが超バッチリだったというワケ?
S:ハイ、まさに!
だから今回は心から気持ちよく弾かせてもらいました!
M:どういう点がそんなに気持ちがヨカッタんでしょうか?
S:コレが一番強調したいところなんですが、とにかく音の立ち上がりがメッチャ速い!
どんなに速く弾いても音の粒立ちがよくて完璧に付いて来てくれるんです。
M:やっぱり全然違うよね。
歪みについてはいかがですか?
S:さっきチョット触れたまさに「目標」としていた音です。
今回は時間がなかったのであんまり突っ込んだ音作りができなかったんですが、それでも大満足。
時間をかけてあの2つのスイッチも使ってジックリ研究すればもっとスゴイ音になることは間違いない!
M:GALNERYUSのギター・サウンドとしてはいかがでしょう?
S:もうバッチリすぎるでしょう。
「1959」というとメタルのイメージに結び付かないかも知れませんが、今の若い速弾きの子たちにもピッタリなのではないでしょうか?
シミュレーターなんて使っている場合ではありませんよ!
コレで一生イケます!」
M:ハハハ!どうもありがとう!
今度はGALNERYUSのステージで是非音を聴かせてください。
S:もちろんです!

下の写真は2008年にMarshall Blogに掲載したSyuちゃんへのインタビュー記事に使用したモノ。
うれしそうに、楽しそうに1959MODを語るSyuちゃんの表情はこの18年前時と全く変わりがなかった。220v普段からMarshall Blogで音質の良さを「音抜けが良い」とか「太い」とか「コシがある」とかいう表現を使っているけど、Syuちゃんが弾く1959MODに関しては、そんなことよりとにかく「音の質」自体が大変に素晴らしいと思った。
人それぞれ好みがあるにしても、もしかしたら「これが最上のロック・ギターの音質」ということが言えるのではあるまいか?
弾き手がSyuちゃんということを割り引いても、我ながら本当に素晴らしいサウンドだと思った。
そして同時にSyuちゃんが「当代随一のメタル・シュレッダー」であることを1959MODがつぶさに証明して見せた。170vショウは約2時間にわたってスリリングな展開を見せ、満員のお客さんを大いに楽しませた。1807月15日に2年ぶりの新しいアルバム『A CRY FROM THE SKY ABOVE』の発表を控えているGALNERYUS。
8月5日からスタートする『THE CRY ECHOES』THROUGH THE SKY』ツアーや、SyuはANIMETALでの活動も控えていてこれからも大変に楽しみだ!
   
GANERYUSの詳しい情報はコチラ⇒GANERYUS Official Website240v 200_2(一部敬称略 2026年6月14日 飯田橋Spacewithにて撮影 ※ライブ写真他提供:Syu)

2026年6月19日 (金)

MATS LEVIN featuring JIEN TAKAHASHI~FACING THE ANIMAL TOKYO 2026<後編>

マッツとジエンくんの『Facing the Animal』再現ライブのレポートの<後編>はMarshall Blogらしく学識豊かにスタートしようではないか。
下の美しい庭園は駒込にある「六義園(りくぎえん)」。
第五代将軍「徳川綱吉」の側用人にして大親友だった「柳沢吉保」の庭園だ。
実はこの庭は今でいう「テーマ・パーク」になっている。
ナニをテーマにしているのかと言うと…それは「和歌」。
「万葉集」や「新古今和歌集」に詠われている和歌にインスパイアされて庭園をデザインしたという。008a0008その内のひとつが新古今和歌集のこの歌…
 
和哥の浦に月の出汐のさすまゝによるなくたづのこゑぞさびしき 

008a0013この歌を詠んだのは平安末期から鎌倉時代初期の天台宗僧にして歌人の「慈円」だ…コレが言いたかっただけである。Jien さて、ステージでは順調にプログラムが消化されていく。
インストゥルメンタルの小品なれど、ジエンくんが思い入れタップリに美しいメロディを紡ぐ「Air on a Theme」。560vそのよく歌うギターのサウンドを出しているのはMarshall。
ヘッドはジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル「JVM410HJS」。118a0009スピーカー・キャビネットはMODE FOURシリーズの「MF400A」と「MF400B」。118a0004 Kohtaくんのピアノから始まるバラード「Like an Angel – For April」。570v当たり前だけど、マッツの声はバラードでも素晴らしい。
声を聞いているだけでもホントにグッとくるわ。580vマッツの歌にギターで泣いて応えるジエンくん。590vイングヴェイが愛妻「エイプリル」に捧げた1曲。
コレはMarshall Blogに何度も書いたことだけど、私は今はなき「赤坂BLITZ」が山の上にあった頃から来日時のイングヴェイをMarshallでサポートしていて、厚生年金会館やら日本青年館やらロンドンのウェンブリー・アリーナやら、色々なところでご一緒させて頂いた。
とりわけ印象に残っているのは2009年にディープ・パープルとのダブル・ヘッドライナーで来日した時のこと。
後に「YJM100」となるイングヴェイのシグネチャー・モデル最初の試作機を本人に見せにMarshallのエンジニアと一緒に東京フォーラムに行った時のことだ。
試作機のチェックやリハーサルが終わって本番までの間、楽屋でマルムスティーン家の皆さんとご一緒させて頂いた。
ご夫婦はとても仲がよく、イングヴェイは色々な話をしてくれるし、エイプリルもとても親切だしでアレは忘れることのできないとても楽しい1日となった。
 
さて、ステージの方はというと…2人の「Like an Angel」の感情のぶつけ合いはショウを通しての大きな見どころのひとつになっていた。600vマッツが「On guitar, Jien Takahashi!」とジエンくんを紹介して「Only the Strong」。610ミディアム・テンポに乗ってジックリとマッツの声に酔いしれる。620vジエンくんも容赦ないプレイを突っ込んで来た!630v美河さんのドラムスから…118a0037『Facing the Animal』のクローザー「Casting Pearls before the Swine」。650v名盤の最後を飾るにふさわしいパノラミックな1曲。660次から次へと変わっていく音の情景。670その様々なシーンが完璧なプレイで再現された。
ちなみにこの曲んタイトルの「Casting pearls before the swine」とは「ブタに真珠」や「ネコに小判」という意味だ。
680続けざまに「Another Time」。118a0319 お客さんは大合唱!008a0194マッツがジエンくんが持っていた小さな人形見つけて手にしているところ。
振ってみるとジャラジャラと硬貨が入っている音がする。
720「コレは一体ナンだ?」ということでジエンくんが説明。730「ポムポムプリン」とかいうらしいが、マッツは大層気に入った様子だった。740v本編最後のMC。
「次は『Facing the Animal』からの最後の曲です。
コレはイングヴェイからリフが入ったテープをもらって、スウェーデンの家に持って帰って聴いたところとても良い感じだったのでそれに歌のメロディと歌詞を付けたんです。
それでイングヴェイのいるマイアミで簡単なデモを作り、プロデューサーに聴かせたところ『スローすぎる。もっと速い曲の方がいい』とあまり感触が良くなかった。
ところが数日後、イングヴェイから電話があって、彼はこう言ったんです。
『あのデモ曲のタイトルを知ってるか?…[Facing the Animal]ってんだよ!』って」
つまりイングヴェイのツルのひと声でその曲が採用され、アルバムのタイトルにまでなった…という話。770「私はそれがとてもハッピーでした…そんな曲を最後にお送りします」750v本編の最後を締めくくったのがアルバムのタイトル曲「Facing the Animal」。780全く手を抜くことがないマッツの魂を焦がすような熱唱と…790vそれを完璧に支える4人の名手たちの技で彩られたショウは最後までアッという間だった!118a0388  810v 820v 830v本編を終えた5人がアンコールで再びステージに姿を現すまでこんな話をお届けしよう。
 
ジエンくんが紹介してくれて、終演後マッツと2人きりで少し話をさせてもらった。
ちょうどいい機会だと思って気になっていたことをマッツに訊いてみた。
それは彼の「Mats」というファースト・ネームについて。
スウェーデンには「Mats-Morgan Band」という超絶技巧をウリにしたバンドがいて、当然マッツもそれを知っていて「Oh!  They are crazy!」なんて言っていたが、この「Mats」という名前がスウェーデンでは一般的なのかどうかを教えてもらった。
マッツは「ホイ来た!」とばかりにとてもうれしそうに話してくれた。
「Mats」という名前はスウェーデンでは60年代生まれの人にやたらと多い名前で、マッツが小学校に行っていた頃はクラスには必ず何人かの「Mats」がいたのだそうだ。
ところが、1970年代に入るとスウェーデンでは自分の息子に「Mats」という名前を付ける親がピタリといなくなってしまった。
本当に「ゼロ・マッツ」になったらしい。
確固たる理由はわからないが、単なる流行りすたりだったらしい。
そんなこんなで彼とは歳が近いせいもあってとても楽しい会話になった。
マッツは1964年生まれで私より2歳若いが、下っ腹は全く出ていないし、髪もフサフサ、最後の最後まで声はバッチリ…実際の本人はその年齢より10歳以上若いのではないか?という感じだった。
そこへいくと自分のこの「おそマッツさま」ときたら!
マッツにその秘訣を問うとこういう答えが返って来た…「Young wife!」
  
さて、アンコール。
Kohtaくんのシンセサイザーがガツンとフィーチュアされる。835アンコールはマッツのキャリアを俯瞰するバラエティ・パック。
本編で『Facing the Animal』を再現するのはDAY1とDAY2の共通のプログラムだが、アンコールの演奏曲目はガラリと替えられた。
お客さんが快哉の声を上げたのは…
840Vandenbergの「Hit the Ground Running 」。850演奏している方も楽しそうだ。860続いてはSwedish Eroticaの「Rock ‘n’ Roll City」。
まだまだ気合が入りまくるオリ―!870v最後まで最高に力強いスティックさばきを見せてくれた美河さん!885マッツが叫ぶ「♪アーライッ!(Alrightのことね)」がカッコよすぎる!880「Tokyo rock'n' roll city!」
890v「いい人たちばかりだし、食べ物はおいしいし…日本最高!アーライ!」
最後のあいさつをして…
900vいよいよこの日最後の曲に取り掛かる。910At Vanceの「Fallen Angel」。920v今回もギターに通訳に和歌にと大活躍だったジエンくん。
全編を通してのよどみないギター・プレイとMarshallが発する轟音は圧巻だった!930v感動のフィナーレ!940しかし、「本当にカッコいい声」ってのはあるもんだね。
そんなことわかっちゃいるけど、今回のマッツにはトコトンそれを思い知らされたわ。945「どうもありがとうございました!」950お客さんから花束を受け取ってうれしそうなマッツ。960本当にアッという間に終わってしまった素晴らしいショウだった!

Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE

970<おしまい>
 200_2(一部敬称略 2026年5月12日 大塚Hearts+にて撮影 ※協力:ルビコン・ミュージック)

2026年6月17日 (水)

MATS LEVIN featuring JIEN TAKAHASHI~FACING THE ANIMAL TOKYO 2026<前編>

「♪オ~ツカ~、カドマン~」なんて知ってる?
1960年代の終わりから70年代にかけて流れていた、かつて大塚に存在した総合結婚式場のTVコマーシャル。
当時の子供たちはこのCMで「大塚」という地名を知った。
というわワケで久しぶりの大塚「Hearts+」。10今日はイングヴェイ・マルムスティーンと活動を共にしたシンガー「Mats Levin」のライブ。
同じく「ドゥギー・ホワイト」、「マイク・ヴェセーラ」といったイングヴェイとの共演歴を持つシンガーとのステージも記憶に新しいJien Takahashiをフィーチュアしてのショウの2日目。
20v下は店内の壁に貼られたポスター。
ポスターの下はマイク、右は「KAZUMANIA」…Marshall Blogゆかりの人ばっかりでうれしいワァ。30v 今回も招聘は「ルビコン・ミュージック」。
ルビコンさんの現場は物販のアイテムが豊富で見ているだけで楽しい。40CDはもちろんのこと…70特製のエコ・バッグや…50Tシャツ類。
ホラこんなにズラ~リ!スカジャン(?)まで!100音源の類もバラエティに富んでいる。
60ファンの皆さんはこのレコードに目を惹かれたのでは?
マッツが1986年に友人と結成した「Capricorn」というバンドの音源。80ヤングだった頃のマッツ!
コレがホントの「若松さま」。
このアイテムはマッツ自身が持参したそうだ。90超満員の客席を前にして定刻通りにショウがスタートした!008a0003 Mats Levin(以下「マッツ」)。120vJien Takahashi(以下「ジエンくん」)。130v_2SilexのKohta。140vオリ―・バーンスティン150v美河浩太118a0040マッツが参加した1997年のイングヴェイ・マルムスティーンのアルバム『Facing the Animal』を再現するステージの1曲目はアルバムのオープナーでもある「Braveheart」だ。180続けてジエンくんがイントロをメロディを奏でる「Sacrifice」。190早速ジャケットを脱ぎ捨てて熱唱するマッツ。
しかし、スゲエ声だな~!
声がデカいとか、高いとかではなく、ひたすら「カッコいい声」なんだよね~。
200v中間部のディミニッシュのシーケンスがとてもスリリング!210vもう1曲ジエンくんのリフから続けて演奏したのは「Heathans from the North」。220vジエンくんの激音をクリエイトしているのはもちろんMarshall。
ヘッドはジョー・サトリアーニのシグネチャー・モデル「JVM410HJS」。230そしてスピーカー・キャビネットはジエンくん自慢の「MF400A」と「MF400B」。
この組み合わせでバツグンに鋭く、そして音抜けが良いギター・サウンドを出すというワケ。240vユックリめのテンポに乗って最高のシャウティング・ボイスを聴かせてくれるマッツ。
「heathan」というのは「異教徒」という意味か…。
ジャズ・ピアニストの巨人「バド・パウエル」に「Dance of Infedels(異教徒の踊り)」という有名な曲があるが、同じ異教徒でも「infedel」と「heathan」ではナニが違うのか?
前者は「神を信じない者」とか「教えに背く者」いう意味で、後者は「特定の宗教の教えを知らない未開な人」というニュアンスの違いがあるんだって。
Marshall Blogはタメになるね~。250コチラは敬虔なイングヴェイ教徒。
もちろん繰り出して来るソロは完全に教義を咀嚼していたモノだ。260「『Facing the Animalの夜』にようこそ!
アルバムに入っている13曲…ん?12曲か?知らんけど。
日本はいつだって最高だ!」
ジエンくんの通訳が入って次に演奏する曲について解説した。118a0547 「通訳」という仕事は話者の発言の内容を一言一句曲げずに翻訳するのが鉄則で、通訳者の意思を微塵も入れてはいけない…とか言うんだよね。
でもジエンくんの場合はそんなの関係ねぇ。
マッツが話す英語をテキパキと逐次で訳しながら、イングヴェイ周りの付加情報を巧みに付け加えてくれる。
話の背景を知らない人でもマッツの話が楽しめる親切通訳なのだ。118a0160 オリ―がガンガン繰り出してくる重低音と…118a0287美河さんの歯切れのよいドラムスに…118a0076 Kohtaくんのキーボーズが彩を添えるリフは7/4拍子。
曲は「Enemy」。280v冒頭からマッツの張り裂けんばかりの歌声!
コレはタマらんね~。290vさまざまなエッセンスを盛り込んだジエンくんのソロも素晴らしい!300vもう1曲続けて「End of my Rope」。
コレは「我慢の限界」とか「万策が尽きてもうお手上げ」ということを意味するタイトル。
320サビのポップなテイストがすごくいい感じ。
「ポップ」といえば、この日のお客さんもみんなマッツと一緒に歌っていたのにはビックリ。325v転調からのギター・ソロ。
そ~れ!さらにもう1回転調だ!
その転調を利用してドラマティックなソロに仕立て上げたジエンくん。330v他の曲とはガラリと雰囲気が替わって「Alone in Paradise」。355どこまでも伸びやかに声を張り上げるマッツ。
360
ジエンくんは下手へ移動して…370切れ味の鋭いソロを披露した。
こんなに流麗に弾いちゃって…さぞかし「パライソ」にいる気分なんだろうねェ。
380vお客さんも元気に大合唱!
こういう空気はライブに来ないと味わえない。
実にいい雰囲気だ。390続けてガラっと曲調が変わってドップリとヘヴィに「My Resurrection」。400v前の曲とは全く異なる表情でこの重厚でダークな曲を歌い上げるマッツ。
「resurrection」というのは「復活」ですな?
グスタフ・マーラーの交響曲第2番の通称が「Resurrction」、ドイツ語の原題は「Auferstehung(アウフエアシュテーウンク)」。
マーラーの方も同様にタップリとダークで重厚な曲だ。410クラシカルなアンサンブル・パートを経て…420ジエンくんのギター・ソロも重厚な味わいだ。008a0151 「『Facing the Animal』からの曲をたくさん演っておりますが、さっき演った「Alone in Paradise」『Odessay』セッションでジョー・リン・ターナーたちが作っていたのを私が完成させた曲です。
日本でとても人気が高い1曲だとか?」350vさて、ココで今回の公演の目玉のひとつが飛び出す。
それは「Playing with Fire」。
と言っても、イングヴェイの1999年の『Alchemy』収録の「Playing with Fire」ではなく、録音までしておきながら残念にも未発表で終ってしまった同名異曲の「Playing with Fire」。
つまり、コレがこの曲の「世界初披露」ということになるのだそうだ。
ジエンくんが奏でる緊張感あふれまくるイントロ・フレーズに…450美河さんの鮮やかなフィルが絡みつく。455vマッツの雄叫びが会場の隅々まで響き渡る。460v危険な香りのソロ…でも絶対に火遊びはイケません。
ちなみに「放火」は英語で「arson(アーソン)」、日本の符丁では「赤猫」という。
470vとてもよくできたカッコいい曲なのにお蔵入りしてしまったとはモッタイない。
しかしこの日、東の国の東京の大塚の地で見事にこの作品が息を吹き返した。
マッツとジエンくんの共同作業の大きな成果と言えるのではあるまいか?
ファンの皆さん、ヨカッタね~!
008a0160 『Facing the Animal』に戻って「Poison in Your Veins」。
ジエンくんのリフから…490スカっとブッ飛ばすドライビング・チューン。
700こういうリズムに乗ったマッツのシャウトはが最高に素晴らしいとしか言いようがない!
これぞロック・ボイス!510vKohtaくんのオルガンがバンド・アンサンブルを分厚くし…520vオリ―のベースが火の玉のように突進する!530マッツとジエンくんが寄り合って…540ギター・ソロ炸裂!550v<後編>につづく

Jien Takahashiの詳しい情報はコチラ⇒VIOLET ETERNAL OFFICIAL WEBSITE

200_2(一部敬称略 2026年5月12日 大塚Hearts+にて撮影 ※協力:ルビコン・ミュージック)

2026年6月15日 (月)

1st0~Dramatic 1man Show 3rd<後編>

3回目を迎えた「1st0」の単独公演のレポートの<後編>。Fl リズム隊の2人が燃え上がった後、シーンは一転。
ロマンティックなピアノの音が流れ込んで来る。445『2nd Chapter』から…吉祥寺を「眠らない町」にしてしまった「不夜城Fake Love」。450vサビのチョット変わった感じのクロマティックの使い方がタマらん!
とてもいい曲。
ホント、このバンドは曲のクォリティが高いと思う。
CDで聴くことができる緻密な作り込み方のセンスもバツグン。460ココでもTAKAAKIさんと…480vLEAさんを大フィーチュア!
カ~ッチョいい~!490そんな名曲をRyoくんのギターがドラマティックに締めくくった。470その「ドラマティックなギター・サウンド」を出しているのはMarshall。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」だ。118a0004 「ありがとうございます。
大活躍のTAKAAKIにもう1度拍手を!
髪の毛もカッコいい~」
500「カッコいい?ありがとう。
しかし…夕方に予定があるでしょうに。
色々な事情があるにもかかわらずココに来て頂けたことを本当にありがたく思う限りですよ。
配信をご覧の皆さんも昼間忙しいでしょうに…ありがとうございます。
うれしいですね。
今日1つだけ約束することがあります。
絶対押しません!…どんな恨みを買うかわかりませんからね。
途中で帰り始める人を見るのもツラいですしね。
もし危ない!と思ったら1.25倍速ぐらいで演奏します。
こうして滞りなく進行できてるのは会場のスタッフとココにいらっしゃっる皆さまのお陰です。
本当に今日はメチャクチャ演りやすいです!」500v 「ココからお楽しみの企画がございます…世界初公開の新曲を披露したいと思います。
この曲のキーワードは『ネバネバサラダ』です。
私がこの曲をもらった時に思い付いたのが、チョット爽やかなんだけどチョット悲しみもあるような…そんな雰囲気だったので、主人公は不器用な生き方をしているんですが、周り人の力を借りてガンバって切り抜けて欲しい…というメッセージを込めた歌詞にしました」510「『ネバネバサラダ』というのは野球の星野仙一さんが掲げていたスローガンで『ネバ―ネバ―サレンダー』というのがあったんですよ。
そこから曲の主人公の生き方にこのタイトルをあてがいました。
ま、たまたまファミリーマートに行った時に、『ネバネバサラダ』と言うのを売っていたんでみんな覚えやすいかな?って…そこから発展させてタイトルをつけた次第でございます」520v_2新しい曲「Never Never Surrender」は「♪ウォ~ウォ~」とメンバー全員参加のコーラスから。530これまた胸のすくようなドライビング・チューン。540vRyoくんのソロを交え…550複雑な転調を繰り返し、不退転の決意を感じさせながらネバネバと盛り上がっていった!560 続いては『Chapter2』のクローザー「Everlasting Shine」。570激しい演奏の中からみずみずしい歌のメロディが浮かび上がって来る。580コンパクトながらもギュっとおいしいとことを詰め込んだギターソロ。590vTAKAAKIさんのベースによるアルペジオのように…600この曲ってバッキングいちいちカッコいいんだよね。610荘厳なパイプオルガンのサウンド。
そして大爆発!620ここまでで一番のスピード・チューン(かな?)が飛び出した。
それは「Dear Ruler」。630何しろ複雑なキメがスゴイったらありゃしない!640vそして本編の最後を締めくくったのは「東京Dream」。650前の曲に勝るとも劣らない急速調の展開に4人はドラマティックに燃え尽きていった!660v 670v 680v 690vアンコール。
んん?まだ準備が出来ていないのか?
YUHYAさんやLEAさんが手を交差させてしきりに「ダメ出し」をしている。700 か~ら~の~「イチゼロ」サイン。710全員お揃いのTシャツに着替えたアンコールの1曲に演奏したのは「X JAPAN」の「Blue Blood」。
あ、あのポーズは「ダメ出し」ではなくて「X」だったのか!
昔、「EX(エックス)」というバンドがあってね、2本溝のレコードを出して話題になったことがあった。
1度だけ野音でこのバンドを観た記憶がある。
「2本溝のレコード」とはその名の通り盤面に溝が2本切ってあって、となりの溝に針を落とすと違う曲が再生される仕組みになっていた。
それにどういう意味があったのかはいまだにわからない。720サングラスをかけて熱唱したYUHYAさん。
ちなみに我々の世代で「青い血」といえば大映の「大怪獣ガメラ」だよ。730v「今日は我々、こうやってワンマンをやっておりますが今年もガンバって活動して参ります。
で、今日はひとつ発表があります。
下半期に巣鴨の『獅子王』で主催のライブが1本決まりました。
楽しみにしていただければと思います。
さて、残り時間があと14分となってしまったのでソロソロ」
時間に追われる「シンデレラ・ライブ」も残りわずか!740「ではでは今日はいい天気ですからきっと夜になってもいい星空が見えるのではないか思います」750vアンコールの2曲目は「Starlight」。750そしていよいよ最後!
「ついにコノ曲が流れたと言うことは、本当に、本当に最後になって参りました!
皆さん、今日は長い間本当にありがとうございました。
我々1st0は今年も走り続けますよ~。
このままみなさんと駆けて行きたぁ~い!」760もちろんショウの締めくくりは泣く子も黙る1st0のキラー・チューン「Planetary Nebula」。770この名曲を志し高らかに奏でた4人。
コレはもう日本のロックの「第九」だね。780v 790v 800v 810v会場の聴衆に、そして配信の観客に大きな感動を与えて1st0の3回目の単独公演が終了した。
もちろん時間通りに!830「ありがとうございました!」
8401st0の詳しい情報はコチラ⇒1st0 Official850<おしまい>
 200(一部敬称略 2026年5月10日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2026年6月12日 (金)

1st0~Dramatic 1man Show 3rd<前編>

今回は「ドラマティック・ロック」を標榜する「1st0」の第3回目の単独公演のレポート。
自分たちの音楽の創出に取り組む真摯な姿勢がストレートに伝わって来る、観ていてとても気持ちのよい良いショウだった。10v会場の入り口には祝い花が飾られ…20vオリジナル・リストバンドの特設コーナーが設けられた。30 それとは別の会場内の屋台村のようす。40アルバムのスリーヴ・デザインをあしらった2種類のTシャツが好評だ。50今日は午後1時開演のマチネー。
深遠なSEが流れる中、メンバーがステージに現れて定刻通りにショウはスタートした。
今日はパンクチュアルに進行すること間違いなし。
その理由はMarshall Blogの前回の1st0のライブ・レポートに書いた通りだ。60YUHYA70vRyo80vTAKAAKI90vLEA100v1曲目の「Revolution」からギターとベースのポジションを入れ替えての大熱演。
3回目の単独公演のスベリだしは絶好調だ!110続けてRyoくんのギターはじまりでセカンド・アルバム『2nd Chapter』から「Acceleration」。120vRyoくんの轟音はもちろんMarshallから。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用。125vYUHYAさんが魅惑のメロディを歌い上げると…130vRyoくんの必殺のソロが炸裂した!140すでにLEAさんのツーバスが思う存分暴れまくっていることはココに書くまでもなかろう。150「皆さん、こんにちは!
ウォ~!超満員でございますね。
我々、ドラマティック・ロックバンド『1st0』です。
3回目のワンマンライブにお越し頂きありがとうございます。
さっそく2曲連続で聴いてもらいましたが、今回は珍しくコノ熱い男、Ryoが作った2曲でスタートしました」160v「日曜日のゴールデンウイーク最終日の昼間からご来場頂きありがとうございます!
以前、今演ったどちらかの曲でライブが始まったことはあったんですが、最初に自分の曲が2つ続くというのは初めてこのことで…しかもそれがワンマンで、というところがうれしいような、恥ずかしいような」170v「恥ずかしくないよ。
『Acceleration』の歌詞に関しては、私が『こんな感じでお願いします』とRyoに渡して、すぐにすごく良い感じで作ってくれたんですけど、実はこの曲を初めて聴いた時にガァッ~っとすごく速い感じの印象を受けたんです。
それでフワ~っと降りて来たモノがアニメのキャラクターなんですよ。
『アクセルレイター』というダーク・ヒーローのキャラクターなんです。
そのストーリー通りにチャンと仕上げてくれたんですよ」
と、みんなでそのアニメの話しで盛り上がって…180「ボクの曲は結構ストレートな曲が多いんですが。『ドラマティック・ロック』というところで、これからもどんどんドラマティックな曲を演っていきたいと思います。
ボクの曲が2曲続いたと言っておきながら、もう1曲聴いてもらいたいと思っておりますがいいですか!」190vRyoくんが作った曲だけあって次の「The Abyss is calling」もシャープなギター・リフからスタート。200vTAKAAKIさんの重低音がグイグイとバンドを引っ張っていく。210vサビの「♪Just calling you」がどうしようもなく印象的だ!220vもちろん作曲者も感情を込めてソロをブチかます!230vYUHYAさんが「Tragedy~!」と絶叫し、「ホイ!ホイ!」と客席をアオる。
240曲はファースト・アルバムのオープナー「Tragedy~終焉~」だ。250シットリとしたムードから曲がパワフルに展開していくワルツ。260vシーンに合わせてYUHYAさんが巧みに歌い抜けて行く。
曲はセカンド・アルバムに収録されている「Tragedy~輪廻~」へとつながる。
コレは組曲になっているのね?270vハードで豪壮なリフから…280vナイーヴなパートまで、ドラマツルギーに長けたこの曲を表情豊かに表現していく。290随所にちりばめられた耳を惹くRyoくんのギター・プレイ。300プロッグ・ロック・テイストの後半からダ・カーポして曲が終わる展開があまりにも素晴らしい!
これぞまさに「ドラマティック」!008a0116いきなりRyoくんの泣きのギターが飛び出して来て休みなく次の曲が続く。320v一転してド迫力の猛進状態が繰り広げられる!
曲は「Glorious Fate」。330何しろ煙が上がってしまいそうな凄まじいドライブっぷり!340vそんなバンドのパワーを一身に受けてYUHYAさんが果敢に熱唱する。350「ギター、Ryo!」
ソロから同期を使ったギター・アンサンブルへと曲は進んでいきクライマックスを迎えた。360「ありがとうございます。
『Tragedy』を2曲演りましたが、実はコレは3部作という話が最初からありまして、最後は壮大な感じになるんですかね?」365aYUHYAさんの話を受けてLEAさんがひと言。
「今日はたくさんお集まり頂いてありがとうございます。
今日は珍しくRyoくんの曲をド頭から3曲続ける構成でしたが、その後に続いたのは『Tragedy』シリーズでした。
次のサード・アルバムでは最終作がでるぞ!…みたいな感じの3部作予告の曲を続けて演りました。
皆さんには厳かに聴いて頂いちゃいましたけど、それも『ワンマンならでは』という感じですね。
疲れていないでしょうか?
もうサード・アルバムも今絶賛レコーディング中です。
作曲も並行してやっているんですが、まだ3部作の曲については出来ておりません。
デモの形にはなっていなくて、まだボクの頭の中にしかありません」365bv「サード・アルバムは『Tragedyシリーズ』に限らずかなり大作づくしで、ポップでロックで、ドラマティック・ロックでメタルじゃないよ…みたいな。
でもサード・アルバムで『ウチらメタル・バンドじゃないよ』というのはチョット無理があるんじゃないかっていうぐらい結構鉄っぽい。
みんなでホウレンソウ食べてちゃんと鉄分を補給しましょうね!
ちなみに、オープニングのSEわかりました?
『Revolution』と『Acceleration』のメロディが入っていたんです。
ワンマンなのでそんなSEを独自で作ってみました。
我々にはキラキラした装飾とかはありませんが、そうやって音楽的な部分でガンバっていますのでこの後も楽しみにしていてください!」365cYUHYAさんが「噛めば噛むほど美味くなるスルメ曲」と紹介した「Fight with the Madness」が続く。008a0025 ストレートなビートで突き進むメロディアスなナンバー。
イヤ、「スルメ」ほど噛む必要はゼンゼンありません。
口にいれた瞬間に十分おいしいハズ。370vやっぱり超人的なLEAさんのツーバス!
イカで例えたらダイオウイカ以上のレベルだ!380vそのバスドラムにTAKAAKIさんの低音が緻密にカラミつく!390Ryoくんはココでも表情豊かなソロを聴かせてくれた。
やっぱりMarshallが送りだして来る真空管アンプのサウンドはヌケヌケで気持ちがいいね~。400曲が終わるやいなや、TAKAAKIさんが中央の台に乗ってゴリンゴリンと弾き出した。405vその低音にLEAさんがゴキゲンなグルーヴを流し込む。420TAKAAKIさんのスラップが唸って…430vリズム隊の2人が炎上した!440v<後編>につづく
 200(一部敬称略 2026年5月10日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2026年6月10日 (水)

杉本篤彦BIG BAND東京公演~音楽活動40周年記念&バースデーライブ<後編>

「杉本篤彦BIG BAND」初の東京公演のレポートの<後編>。
最近は時代も変わり、かつては「ハードロックやヘヴィメタル専用のツール」の感が強かったMarshallのギター・アンプも世間の音楽の嗜好性の変化とともに様々な音楽の現場で使われるようになってきた。
そんな中、長年にわたってMarshallでジャズを奏で続けてきた杉本さんは日本におけるその分野の嚆矢と言ってよいだろう。
今回のビッグ・バンドとシチュエーションでもそのMarshallによるジャズ・ギターの魅力を存分に伝えてくれた。05vしばしの休憩を挟んで杉本篤彦BIG BANDの東京公演の第2部が始まった。
進藤さんが「♪ハッピーバースデートゥーユー」を奏でると…118a0452大きなバースデイ・ケーキがステージに運び込まれた。
そう、このショウは杉本さんの音楽活動40周年を記念するだけでなく、誕生日のお祝いも兼ねているのだ。10「わぁ~スゴイ!おいししそう!
コレ、ホントに食べられるの?
今日はボクの他にバンドの中でも小林くんの誕生日がが4月の24日、それからトランペットのさつきさんが5月9日なんですよ。
おめでとうございます!」118a0291「お客様で5月生まれの方いらっしゃいますか?
何人かいらっしゃる?」
気前のよい杉本さん、誕生日が近いお客さんに何枚かCDをプレゼントしちゃった!30_2「やっと3歳になりました…還暦過ぎたらもう一緒なんで。
産んでくれた親にも感謝したいと思いますし、こうやってこの世界でなんとかやっていかれるのも皆さんのおかげでして心から感謝したいです。
そこで愛を込めて『愛のテーマ』を1曲目に演奏したいと思います。
ご存じかと思いますが、キャセイパシフィック航空のきれいな『スッチー』。
今は『キャビン・アテンダント』と言いますが、昔はスッチーって言っていたんです。
かつてのテロ事件以前はソフトケースに入れたギターを機内に運ぶことができて、それがスッチーと話すチャンスだったんです。
今はテロのせいでそれが出来なくなっちゃった」
ま、猛烈に人当たりの良い杉本さんのことだからギターが持ち込めなくてもキャビン・アテンダントとガンガンおしゃべりされているのではないかと思いますけどね。40v_2ということで第2部はアメリカのシンガーソングライターのバリー・ホワイトが「ラブ・アンリミテッド・オーケストラ」名義で発表した「愛のテーマ(Love's Theme)」。
昔の人ならだれでも知っているこのメロディ。
杉本さんがキャセイパシフィック航空の名前を出したのは、この曲がテレビCMに使われていたから。
それで誰もがこのメロディを知るようになった。
杉本さんらしい優しさあふれるチョイス。50分厚いトランペットのアンサンブルがこの名旋律を美しく歌い上げる。60フルートに持ち替えた加納さんのソロに…80池田さんのトロンボーン・ソロが続く。90そして杉本さんのソロ。
シングル・トーンで弾き始め、ところどころオクターブを織り込んでメロディアスなソロを練り上げた。100v杉本さんのギターを鳴らしているのはMarshall。
指先で弦をはじく杉本さんの奏法に音の立ち上がりが速いMarshallがベストマッチするのだ。110v今回使用しているのは50W、1x12"のトランジスタ・コンボ「MG50DFX」。120杉本さんが使っているモデルは姿を変え、同スペックで「MG50GFX」という名前でMarshallは生産を続けている。Mg50gfx続いては進藤さんが弾くあの超有名なイントロ。
ピアノ・イントロ・クイズをやればその即答率と正解率は「オブラディ・オブラダ」や「レット・イット・ビー」といい勝負になるのではあるまいか?130そんなイントロに続いて飛び出して来る鉄壁のアンサンブルは「Take the A Train」。
自然と客席から手拍子が沸き上がった!150ココではまず杉本さんのソロが先行。160続いて大野裕太さんのアルト・サックス・ソロ。175v小野塚豊さんのテナー・サックスがソロを引き継ぎ…180v定番のソロ・フレーズを織り込んだ松木さんのトランペットを経て…190v小池さんのテナー・サックスがソロ・リレーのパートを締めくくった。200vサックス・セクションでバリトンを担当しているのは宮原朋子。504vそしてこれまた有名なアンサンブルのパートが続き曲は最高潮を迎えた。210「ありがとうございました!
コレ、イントロのピアノが有名でギターで演ろうと思って練習してみたんですが、ギターであのメロディを弾くとすごくチャッチくなっちゃうんですよ!
練習中に自分で却下して、やっぱり進藤さんにピアノで弾いてもらうことにしました」220v「さて、今日は5月5日ということで私の誕生日でもあるんですが、実はボクは歴史が好きで、特に幕末の新選組の『土方歳三』が好きなんです。
旧暦にはなるんですが、実は土方歳三も5月5日生まれなんですよ。
当時の太陽暦にするとズレちゃうらしんですが誕生日が一緒なんです。
しかもボクがいた地域が歳三が若き日に剣術の腕を磨いた牛込柳町の『試衛館』の近くだったのですごくジモティを感じるんです」230「それで土方歳三の曲をいくつか作りまして、その最終版って言うんですか?…第3弾として歳三が函館で死ぬ瞬間を描いた曲を作りました。
コレも元はビッグバンドの曲ではないんですがアレンジしてみたら素晴らしいサウンドになりました。
『土方歳三に捧げるVol.3』です」240曲は「North Road」。
「北海道」を英語にして「海」を取ったという曲名。
とてもロマンティックなアンサンブルで曲はスタート。250進藤さんのピアノをバックに物悲し気なテーマ・メロディをギターで奏でる。260vトロンボーン・セクションの芳醇なバッキングを得てそのメロディが小池さんがテナー・サックスに引き継がれる。270加納さんのアルト・ソロ。
巧みなアーティキュレーションと華麗な指さばきで感動的なプレイを聴かせてくれた。280vその加納さんのソロに呼応するかのような杉本さんのソロ。
「コレが土方歳三の最期か!」
猛烈なグリッサンドでソロのドラマ性を高めた。290アンサンブルの後の長いブレイクから感動的なエンディングへと続いた。
「これでおしまい」…は勝海舟か。300しかし、ことが「幕末」となると「新選組」の人気がこうも高いのは一体どうしたことなのか?
佐幕派がそれだけ多いということでは全くなかろうに。
若~い女の子が「藤堂平助は新選組の八番隊長なんでスゥ~!」なんてやっているのも実際に目にしたことがある。
浅学にして私はどちら様か存じ上げなかったが、果たして彼女は新選組が何たるかを知っていたのであろうか?
何が言いたいのかと言うと、それだけの激動の時代、新選組以外にもオモシロイ話がたくさんあるということよ。
例えば下の写真の真ん中の『夜明けの雷鳴』。
これは「高松凌雲」というお医者さんの話。
幕府軍と五稜郭まで行って、敵味方なく負傷者の面倒を看、後に「佐野常民」らと日本赤十字社の前身である「同愛社」を設立した人。
右の『彰義隊』は説明不要でしょう。
左の『暁の旅人』は長崎で高名な「ポンぺ」の薫陶を受けた蘭方医「松本良順」を描いた一作。
良順は「順天堂病院」の創設者の1人だが「沖田総司」の主治医だった。
私はコレらを著した「吉村昭」の大ファンで、数多くの作品の舞台となっている長崎に3度ほど巡礼した。Img_5092_2本を読んだ後は機会があれば登場人物のお墓をお参りする。
下は谷中霊園にあるその高松凌雲のお墓。
コレは「掃苔家」を気取っているワケではなく、読書を楽しくするコツのひとつだと思っている。
ちなみに「今戸の狐」という落語の名作舞台の今戸には「今戸神社」という古社があって、そこには「沖田総司終焉の地」が立っている。1 ということで…
「土方歳三の次も幕末シリーズ。
今日は大阪で『杉本篤彦幕末バンド』というのを仕切っている爆破犯人みたいなベーシストの津田藤宏が来てくれています。
彼のプロデュースで『Dragon Horse』をナント京都で制作しました」310vそして当の津田さんがステージに上がってご挨拶。
さっきケーキを運び入れてくれた方。
「せっかくならば京都の電気を使って、京都で坂本龍馬の曲を録音しました!」
ココで杉本さんとの関西での活動の告知をした。340_2v 「これから演奏する曲は『坂本龍馬』をイメージした曲なんですが、コレは龍馬の末裔の方から『曲を書いてみないか?』と直接お誘い頂いて作った曲なんです。
実は今日、その坂本家10代目の『坂本匡弘(まさひろ)』にお越し頂いています」
「幕末」を時代のムーブメントとして佐幕派と倒幕派の両方を応援しちゃうのが杉本さんのスゴイところ。320v「多分日本の偉人の中で最もファンが多いと思われる龍馬でしょう。
その坂本家のオフィシャルの曲を作るということで、私もそんなに責任を持ちたくないので、ウチにお越し頂いて1音ずつ『こんなのどうですか?』とやりながら合同で作曲したようなもんなんですけど…。
その曲を『CLUB DAZZ』というアルバムに入れました。
今日はビッグバンドのアレンジで今日初めて生で聴いて頂きます。
恐る恐る演らせて頂きます!」118a0297コレが2019年にリリースした杉本さんの25枚目のアルバム『CLUB DAZZ』。Cd さて、杉本さんキモ入りのキラー・チューン「Dragon Horse」。
これまで葉山でも取り上げられて何度も耳にしてきたが、この日はビッグバンド・アレンジということを割り引いても十分すぎる気合が感じられる演奏が展開した。350スリリングなイントロに続いて杉本さんがテーマを奏でる。
この緊張感あふれる展開はまるでクライム・ムービーのいちシーンを見ているようだ。360v赤い「Byrdland」を引っ提げた小林さんのソロがフィーチャーされる。370この表情!
これで実際のプレイがソウルフルでないとしたらもう写真なんて信用できないことになる!380v続く進藤さんのソロはリチャード・ティーのようなテイストでファンキーにまとめ上げられた。390都さんのソロはオルガン。400vここぞとばかりに徹底的にハードに攻め込んで見せてくれた!410まだまだ続くソロのリレー。
次はリズム隊の2人。
まずは田中さんの必殺スラップ!420間髪を入れず正岡さんがカチっとしたソロで応酬。
「間(かん)、髪(はつ)を入れず)」ね。430v杉本さんのソロはア・カペラで。
440v「Milestones」を引用しながら得意のファンク・ストラミングでグイグイ迫って来る!
人差し指のハラでこすりながら弦をかき鳴らすサウンドは世界広しと言えども恐らく杉本さんだけのモノであろう。450そして小池さんのテナー・サックス。460杉本さんとの掛け合いだ!470曲は盛り上がりに盛り上がって幕を下ろした。
この激烈パフォーマンスは坂本家の皆さんにも大いにご納得頂けたことであろう。
自然とレポートにも力が入ってしまった!480「ありがとうございました。
『龍馬』を英語にして『Dragon Horse』というタイトルにしましたが、匡弘さんが名付けてくれました。
もう1つ、龍馬の奥さんの『おりょうさんのテーマ』もあるんですが、今日は演りませんのでお聴きになりたい方はCDをお求めください。
『Dragon Horse』か『CLUB DAZZ』というアルバムの両方に収録されていますが、2枚お買い上げくださっても買っても結構でございます」330そして杉本篤彦BIG BANDのメンバーをひとりひとりご紹介。008a0028_2 今、杉本さんの口から「おりょう」さんの名前が出たところで最後の脱線をしておきましょう。
それは長崎について。
コレのためにさっき吉村先生で伏線を張っておいたというワケ。
そう、長崎は龍馬だらけ。
ファンにはたまらんきに!505もちろん『龍馬がいく』は読んではいるけど、吉村先生が龍馬に関する作品を残していないことに加え、ウチは基本的に佐幕派なので長崎へ行っても「亀山社中」に寄るぐらい。506中はこんな感じ。
展示品がレプリカばかりなのがチト残念。510目を惹いたのはこの月琴。
おりょうさんが弾いて楽しんでいた。520v亀山社中のすぐ近くの長崎の町を見下ろすスペースには、ブーツを履いていたという龍馬にちなんだオブジェが設置されている。530コレはあの有名な龍馬の写真を撮影したという「上野彦馬」の撮影所の跡に立てられた記念像。
彦馬は横浜の「下岡蓮杖」と並ぶ日本の写真の開祖。
でもあの龍馬の写真は彦馬のお弟子さんが撮影したと云われているんだよね。008a0149市内の中心部の万才町(まんざいまち)にある「長崎法務合同庁舎」の入り口立っている月琴を弾くおりょうさんの像。
昔、ココには「小曽根乾堂」という龍馬のパトロンをしていた豪商の家があって、龍馬のはからいでおりょうさんが身を寄せていた時に月琴を習ったとか。
私はそのウチ杉本さんが月琴でジャズを演ってくれるのではないか?とひそかに期待している。540「最後の曲になりますが、2008年にコロンビアからメジャー・デビューした時に気合を入れて作った曲です。
夏が異常なんで作った曲です。
どんどんクレイジーになっちゃって…だから演奏中もクレイジーになっちゃう曲でございます」550v杉本篤彦BIG BAND初の東京公演の本編の最後を飾ったのは「Crazy Summer Blues」。
年々暑くなっていく日本の夏への心配と憂い込めたような厳しいテーマ・メロディ。
570…なんて言っみたけど、そのサウンドはストレートなロック・ビートに乗ったドライビング・チューン!
トロンボーン、トランペット、ピアノ、オルガンとつながるハードなソロを見守る杉本さん。580ソロ・リレーの後、ガラリと表情を変えた曲は杉本さんが果敢に弾き込む新しい主題に沿ってクライマックスを目指していく。560そして劇的なエンディングを迎え本編を終了した。600「ありがとうございました!」
最後にもう一度メンバーを1人ずつ紹介。590すぐさまアンコール。
右手を振り上げて気勢を示したのは『Laure'a』収録の「荒野のギター」。610コレもタイトルがいい。
そのタイトルにイメージがマッチしたテーマ・メロディはとても魅力的だ。
008a0047ビッグ・バンドをバックに情感を込めて最後のソロを奏でた杉本さん。630v「どうもありがとうございました!」
最後に感謝の気持ちを込めたひと言があってすべてのプログラムを終了した。
実にいいショウだった!
そして、音楽活動40周年並びにお誕生日おめでとうございました!640毎年Marshall Blogでレポートしている『真夏のJAZZ葉山』。
今年の杉本さんはこのビッグ・バンドを率いてご登場される。
何しろウチは夏はコレしか出かけないからね、今年もとても楽しみだ。
でも杉本さん、この人数で楽屋はどうなっちゃうの?!
 
杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦公式ウェブサイト650v<おしまい>

200(一部敬称略 2026年5月5日 赤坂B♭にて撮影)

2026年6月 8日 (月)

杉本篤彦BIG BAND東京公演~音楽活動40周年記念&バースデーライブ<前編>

Marshall Blogとジャズのビッグバンド…コレ、ゼンゼン関係ないように思えるかも知れないが、実は過去に2バンドほどご登場頂いたことがある。
そのウチのひとつにはマンハッタン・ジャズ・クインテットの大御所ピアニスト、デヴィッド・マシューズにも出て頂いているのだから我ながらMarshall Blogもスゴイじゃないか!
しかし、それらはNATALドラムスに関する記事だった。
そして今回、満を持してMarshallアンプをフィーチュアしてのビッグバンドのライブをレポートすることになった。
その主役は杉本篤彦…「Marshallでジャズを演る男」である。
杉本さんが長年抱いていた夢であった自分のビッグバンドを結成し、遂にその東京公演が開催されたのだ。
会場は赤坂の「B♭」。10v会場に入ると、まず杉本さんのデビュー30周年を記念して昨年5月に発表したCD『Regrowth』と続いてリリースされた『Dragon Horse』のポスターが目に飛び込んで来る。20それらのアルバムを含む杉本さんの作品や他の出演者の方々のアイテムが物販で取り扱われた。30フト壁に目をやると…「ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト」のポスターが…第57回目かぁ。
私が出たのは一体何回目だったのだろう?
40vその時のプログラムを引っ張り出して来てビックリ。
1984年、それは第15回目のことだった!
42年前…この頃は毎年「日本青年館」で開催していた。
その時から何年も経って、まさかイングヴェイ・マルムスティーンのMarshallをサポートするために同じ場所に行くなんてこの時は夢にも思わなかったわ。Img_5078久しぶりにページを繰ってみる。
まだマイルス・デイヴィスがピンピンしていてニュー・アルバムを出していたんだね。
下の写真からは読み取ることができないだろうが、ギターで私の名前が載っている。
ちなみに浮世絵調のイラストの男性は私がモデルなのだそうだ。
確かに…頭はイラストと同じになってしまった。
このイラストを描いたのは「今尾敏道」さん。
今でも第一線でバリバリとサックスを吹いている。
それと、ドラムスの板谷達也くん。
彼は長年にわたり泉谷しげるさんのバンドでドラムスを叩いている。Img_5086普段「Marshall、Marshall」とロックの権化のようなアイテムの仕事をしているジジイが本当にビッグバンドなんてやっていたのかよ?…と訝しむ皆さんに当時の私の姿をお見せしようではないか。
ま、以前にも出したことがある写真なんだけど、読者がほとんど被らないからまた出してやれ。
私は明治大学の「Big Sounds Society Orchestra」という楽団にお世話になっていた。
下は4年生が卒業する時に開催するリサイタルに備えての合宿の時のようす。50v場所は山中湖とかアッチの方だったように記憶している。
ものすごく寒くて金管の連中が朝一番で楽器を手にする時にヒイヒイ言っていた。60生来ワガママな私は団体行動が大キライで、こうした「部活」のようなモノはいつも敬遠していた。
しかし、クラブ活動をしていないのは就職に不利とされていたので、写真の右下に写っているトランペットを担当していたクラスメイトに頼んで3年生の途中からオーケストラに入れてもらった。
それまでジャズはタップリ聴いていたものの、直前まではギンギンにロック・ギターを弾いていたのよ。
この合宿の最終日のこと。
こういう「みんなで力を合わせてひとつのモノを創りあげる」的な喜びを知った私は打ち上げの時に号泣してしまいましてね。
堪えても堪えても感動の涙が止まらずオンオン泣いてしまった。
もうすぐ卒業してしまう4年生とそれを送り出す後輩たちの多くが私につられてもらい泣きをしていた。70vそのリサイタルの時の写真。
ソロなんか弾いてやがる。
会場は有楽町の「よみうりホール」。90コレは「ロブ・マッコーネル」というカナダのトロンボニストのオーケストラの「T.O.」という曲を演奏しているところ。
トロンボーンの青木くんのソロのバックを務める私。
18人で構成されているオーケストラからトロンボーンとギターのたった2人だけで延々と演奏するパート。
ま~、緊張したわ。
山野のコンテストでもこの曲を演奏して「審査員賞」という賞を頂戴した。100ゲストでご登場頂いた「谷啓」さんと。
この時のことは一生の思い出だ。
以上。110昔、「アナタの夢は何ですか?」と問われたスティーヴ・ガッドが「フランク・シナトラのバックのビングバンドでドラムスをプレイすること」と答えていたインタビュー記事を読んだ記憶がある。
ガレスピー、モンク、ブレイキー、ミンガス、穐吉敏子…ジャズを志す者にとってはやっぱり自分のビッグバンドを抱えることが大きな夢なんだナァ。
さて、赤坂B♭…杉本さんの夢の場所にはMarshallがあった。1201曲目は杉本さんのギターからスタート。
お!このフレーズは?!130カウント・ベイシーがピアノで奏でる有名なイントロを杉本さんがギターで軽快に奏でて「Jumpin' at the Woodside」が始った。
ベイシー・ナンバーでスタートするとはビックリ&ゴキゲン!
140ピアノのソロはMarshall Blogでは「いわし」の「し」でおなじみの進藤陽悟。150そして、杉本さんのガッツあふれるソロをタップリ!160v杉本さんの思いのたけを音にしているのはMarshall。
50W、1x12"のトランジスタ回路のコンボ「MG50FX」。
コレのクリーン・チャンネルと杉本さんのホロウ・ボディのギターのコンビネーションが実によくマッチするのだ。170杉本さんと知り合ったのはカレコレ17年ほど前のこと。
そして下は渋谷の「JZ-Brat」に初めてライブにお邪魔した時の写真。
2008年8月26日のこと。2sg杉本さん、全然変わらないナァ。
このライブにお邪魔する前、「ボク、Marhallの『MG』というモデルが大好きなんですよ!」と一番最初に頂いたお電話でおっしゃっていたことにも変わりがないのだ。2sg2ソロは大野裕太のアルト・サックス…180vトロンボーンの池田雅明…190テナー・サックスの小池修…200vさらにトランペットの松木理三郎にバトンが回された。210各々ミュートを着脱する派手なアクションを披露したトランペット・セクション。220トランペット・セクションは松木さんの他に…

さつきかほり65v田中洋行118a0187小笠原優心70vスカ~っとスウイングして幕を開けた杉本篤彦BIG BANDの東京公演。
ギターのイントロとベイシーで思い出した!
昔の仕事で富山に赴任していた時、地元のビッグバンドに入れてもらっていたことがあったのだが、ナゼかそのバンドにはピアニストがおらず、ベイシーの曲を演奏する時にはピアノ・パートをすべてギターが代わって弾くという珍なるオーケストラだった。
「チャンとできたのか」って?できるワケない!230「ありがとうございます!
『杉本篤彦BIG BAND』の東京での初めての公演となります。
ゴールデンウィークの外へ遊びに行きたい空気の中、たくさんの方にお越し頂きましていただきましてありがとうございます。
今日は楽しんでいってください!」240vリズム・セクションは『真夏のJAZZ葉山』のレポ―トにいつもご登場頂いているお2人。
ドラムスは正岡淳。250vそしてベースはT-SQUAREの田中晋吾。2602人がクリエイトするファンキーなリズムに乗って杉本さんがテーマ・メロディを奏でる。
曲は杉本さんのオリジナル曲「Black Pepper」。270分厚いオルガン・サウンドを聴かせてくれるのは都啓一。
Marshall Blogへはご自身のバンドRayflowerでご登場頂いている。280vファンク・ビートとジャズ・ビートと変化するリズムに乗って進藤さんの美しいソロ…290杉本さんのコンボのメンバー小林憂旗のオート・フィルタを使ったソロ…300v加納奈実のサンボーン張りの泣きのソロが続く。310vそして杉本さんのソロ。
アウトフレーズを交えて色鮮やかなフレーズを紡いでいく。
ウン、MGがとてもいい音を出すんだわ~。320vここでもダイナミックなトランペット・セクションが大活躍!340ソロを交えながら再び杉本さんがテーマを奏でて曲は幕を下ろす。
330「次は比較的最近の曲で『Laure'a』というアルバムに入っている曲です。
コロナの時に曲をたくさん作りまして、収録されている曲が全てメジャーの明るい曲ばっかりなんです。その中で1曲、とてもオーソドックスなスイングの曲を作りました」360vコレがその『Laule'a』。
「大切なものはすぐ近くにある」と副題が付けられている。Lau 「ボクが育ったのは東京の市ヶ谷の方なんですけど生まれは築地です。
家がすき焼き屋なんです…若大将みたいでしょ?
だから子供の頃にいつも銀座の夜景を見ていたんです。
そんなオーソドックスな古き良き時代に思いを馳せた曲です」350「若大将」と「銀座」で少し脱線。
ココは浅草仲見世通りの裏道。
写真にあるすき焼き屋の「今半」は「人形町」やら「本店」やらどにうもややこしいことになっているが、どうやら事業体としては5つの今半が存在するらしい。Img_6777この今半別館というのは今半本店から暖簾分けされ芝の三田で営業していたが、戦時中に建物疎開(空襲の延焼被害を少なくするために強引に立ち退きをさせられた)で取り壊されてしまった。
そこで戦後に浅草で再オープンしたのがこの「今半別館」。Img_6782そして、コレが「若大将・田沼雄一」の実家であるすき焼き屋「田能久」のモデルになった。
そう言われてみると今にも「飯田蝶子」や「有島一郎」が玄関先に出て来そうだ。Img_6780それと銀座。
私は昔の東京の景色が見たくて古~い日本映画を観出したんだけど、コレが尋常でなくオモシロい。
そこで頼まれもしないのに70年前ぐらいの銀座の様子わかる作品を3本ほど紹介しておく。
『君の名は』の数寄屋橋にも仰天したが、コレが一番スゴかった。
1951年、「成瀬巳喜男」の『銀座化粧』。
ちょうど「三十間堀川」の埋め立て工事をやっている頃で、「田中絹代」が東銀座を案内するシーンが素晴らしい。
「三原橋」がまだ「橋」だった頃の映画。Gk1955年の『銀座二十四帖』。
日活作品だけあって内容はチト荒唐無稽だけど、そこは黒澤明も認める映画づくりの名手にして明治大学OBの「川島雄三」がうまく作ってくれているでげす。
題名通り舞台はドップリ銀座でありんす。(川島さんは花魁言葉をよく使ったそうだ)
男性諸氏は「月丘夢路」の規格外の美しさと「浅丘ルリ子」の信じられないぐらいの可愛さを堪能すべし。24jpg1950年代には銀座を舞台にした映画はものすごくたくさんあって、どれもすごくいいんだけど「銀座の街並みフィーチュア」ということで最後の1本はコレにしてみる。
1953年の清水宏の『都会の横顔』。
銀座で迷子になった子供を池辺良が連れて歩く設定で銀座の街並みがガンガン出て来る。
とにかく若き日の「有馬稲子」が可愛いいったらありゃしない。昔の宝塚はスゴかった!Ty2 そんな昔の銀座の雰囲気を味わったところで杉本さんが演奏したのは「夜風のスイング」。370「夜風のスイング」…まずタイトルがいい。
そしてオクターブとコードで奏でる愛らしいテーマ・メロディはいかにも杉本さんらしい。380そのままソロに。
心温まるメロディが次から次へと飛び出して来る。390v松木さんのよく歌うソロから…400進藤さんのピアノへとリレー。410スケールの大きなオーケストラ・アンサンブルでハッピーに曲は締めくくられる。
ウ~ム、私も映画が好きだったので50年以上前から有楽町や銀座に足繁く通っていたからね…演奏を聴きながら日劇や朝日新聞の本社や東京都庁があった頃の景色を思い出したわ!
あの頃に戻りたいとは思わないけど…昔はヨカッタね。
つまり「Things Ain't What They Used to Be」!420「夜の銀座というと、ウチのおバアちゃんは『服部時計店』…『和光』に勤めていたんです。
だいたいアソコはルパンとか、怪人二十面相とか、犯人がアドバルーンで逃げていくようなイメージがあって、そういう曲を作っちゃいました。
タイトルが『怪人二十面相』…『ウォホホ、明智くん』。
コレが商標に当たるかどうかチャットGPさんに聞いたら…『大丈夫』って」
アラ?また江戸川乱歩…というのは最近別の記事で2回続けて乱歩のことを書いたばかりだったから。430今、杉本さんが口にした『明智小五郎』ね。
この人が一番最初に乱歩の作品に登場するのは大正14年の「D坂の殺人事件」という30分もあれば読めちゃうような短編なんだけど、この「D坂」って何のことか知ってる?
コレは根津にある「団子坂」のことなのね。
1868年の上野戦争の時、長州の連中はこの坂を下りて来て、幕府軍のボス「輪王寺宮能久親王(りんのうじのみやよしひとしんのう)」がいる「東叡山寛永寺」を目指したんだネェ。60 「アドバルーンね。今はもうないですね。
アドバルーンを覚えてる人は大分…マァ~昭和30、40年代生まれぐらい?
松屋とか三越とかで上がっていましたね。
チョットそんなイメージで作った曲です」
ホント、昔、アドバルーンはそこら中に上がっていた。
松屋や三越でなくても新小岩の西友だってジャンジャン上げていた。
あの頃と比べて東京の空からいなくなったのはアドバルーンだけではなくて、コウモリもいなくなったよね。
森鴎外の『雁』みたいなことを言っておりますが、昔は夕方になって、遊び疲れて家に帰る頃になるとどこからともなくコウモリがチロチロと飛んで来たものだった。420v第1部を締めくくったのは杉本さんのキラー・チューンのひとつ「怪人二十面相」。
スリリングなドライビング・ワルツ。440サックスとユニゾンで奏でる怪しげでなテーマ・メロディ。118a0049 そのままシャープなフレーズで構成されたギター・ソロへ。
「杉本さん+ワルツ」ということになるといつか葉山でウェスの「Ful House」を取り上げていたことを思い出す。450続いては途中で転調を絡まりながらの池田さんのトロンボーンをタップリと!470vトロンボーン・セクションは…
 
伊藤直哉500v田村理Tb1バス・トロンボーンは望月さやか。490v小池修さんの力強いソロが続く。
実は小池さんとは15、16年ぐらい前に当時私が勤めていた会社が扱っていたリードの件で電話で会話をしたことがあった。
冒頭に出て来た今尾くんの伝手だった。
その時のことを今回小池さんにお話ししたところ「お~、あの時の!」と覚えてくださっていた。480そして曲の後半ではリズム隊2人がフィーチュアされた。
まずは田中さんのソロ。490vそして進藤さんのモントゥーノに乗って正岡さんが鮮やかなスティックさばきを見せる。500曲はゴージャスなアンサンブルが展開し、怪人二十面相がアドバルーンで空の彼方に飛んで行った。510杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦公式ウェブサイト
620v
<後編>につづく

200(一部敬称略 2026年5月5日 赤坂B♭にて撮影)