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2025年5月23日 (金)

山口県 長州友の会 featuring 田川ヒロアキ~私の山口県

  
いきなりで恐縮ですが…。
人様が夕べ見た夢の話と他人の卒業アルバムほどツマらないモノはないのを承知で今日は古い写真と共に私事で始めさせて頂く。
下がそれ…生まれて初めて山口県を訪れた高校の修学旅行の時の写真。
写っている連中もかなり年嵩を増し、見た目の原型をとどめていないであろうことより、モザイクなどかける必要はないと思ったが、あまりにもバカ面をした輩が多く、我が母校のレベルを推し量られてしまいそうだったのでやはり顔を隠すことにした。
最前列のほぼ真ん中で1人だけそのバカ面を臆面もなくさらけ出しているのが筆者である。
学力の程度は低かったが、今にして思うと当時の修学旅行としてはなかなか豪華なものではなかったか?
セッセと費用を積み立てて文句ひとつ言わず行かせてくれた両親には今更ながら感謝するばかりだ。
その修学旅行は、①北九州②南九州③四国④山陰&山陽の4つのコースの中から好きな行き先を選ぶことができるシステムを採っていた。
案外みんな「修学旅行の行き先なんてどこでもいいわ!」的な態度をとっていたが私は違った。
何の迷いもなく④の山陰&山陽のコースを選び、「一緒に行こうゼ!」と仲の良いクラスメイトを熱心に誘った。
広島の「原爆記念館」や倉敷の「大原美術館」を見てみたかったこともあったが、当該のコースを選んだ一番の理由は「秋芳洞」が見学コースの中に含まれていたからだった。
子供の時からどうしても日本最大級の鍾乳洞の神秘的な光景を自分の目で見てみたいと思っていたのだ。
そして、46年前に「秋吉台」で撮ったのが下の写真というワケ。
夢にまで見た秋芳洞は期待以上で、まさに旅行のハイライトだった。
仲の良いクラスメイトと自由に見て回った萩の町もとても楽しかった。
 
今日はタイトルにある通り、山口県関連のイベントのレポートなので、この後まずはしばらくの間「私の山口体験」にお付き合い頂く。
というのは…私は青森、秋田、岩手、佐賀、熊本以外の道府県はすべて行ったことがあるのだが、今回この記事を書くに当たって考えてみたところ、ホームである東京周辺や転勤の赴任先の周辺の県を除くと、大した回数ではないにしろ、期せずして山口県に一番数多く行っているような気がするから。
それはとりもなおさず今日の主役の田川ヒロアキさんのおかげもあるのです。 10_2
修学旅行の後、長い間山口県にお邪魔する機会はなかったが、18年後に宇部に赴くことになった。
某総合化学品メーカーに就職した私はセメントを担当し、そのつながりで宇部興産の工場を訪れたのだ。
セメントの主原料は石灰石で、その宝庫である秋吉台を擁する山口県には「小野田セメント」、「徳山曹達」、宇部興産といったセメントを製造する会社の工場がひしめき合っていた。
「いた」と過去形にしたのは、もちろん現在も工場は稼働しているものの、会社名やブランド名が片っ端から変わってしまったから。
しかし、宇部興産の工場って信じられないぐらい巨大で本当にブッタマげた。
私が勤めていた会社の新潟にあるメインの工場を初めて見た時もそのスケールに驚いたけど、そんなのチャンチャラおかしいぐらいだった。
何しろ「伊佐鉱山」という石灰石を採掘する山から工場までの山間を貫く全長32kmのプライベート高速道路があるんだよね。
もっともコレは本末転倒で、本来は鉱山の近所に工場を建設するものなんだけどね。
夜もみんなで宇部の町へ繰り出して案外いい思い出になった。
この時が私にとって2回目の山口県。20_2さてその後、どうしても音楽に関する仕事がしたくて自慢の英語力を活かして(←ウソ。今でも苦労のしっぱなしです)輸入楽器の商社に転職。
2006年にまた山口県に行く機会が訪れた。
今度の行き先は「熊毛郡の田布施」だった。30_2田布施にイギリスの本家が認めたマーシャルの蒐集家がいらっしゃって、そのコレクションを取材するためにはるばるお邪魔したのだ。
下がその時のコレクターのお住まい。厩がそのまま残っているとても大きくて古い民家だった。
もうスゴいコレクションで、丸2日間、ココの倉庫にこもって氏が所有されているアイテムをひとつひとつ調査させて頂いた。
そのコレクションは以前このMarshall Blogで紹介していたのだが、私の退職により記事は消滅。
近い将来「Marshall Museum」として今のこのMarshall Blogに復活させるべく現在準備中。
山口の財産ですからね。75この時からさかのぼること1年、2005年にマーシャルは同社が開発した世界初の100ワット・モデルの生誕40周年を記念して、限定でオリジナル品を忠実に再現するリイシュー・モデルの発売を企画した。
ところが、再現にあたり回路上どうしても不明な点が出て来てしまい、オリジナルの基板を参照する必要に迫られた。
しかし、マーシャルにもオリジナルのアンプは残っておらず、今となっては激レアのモデルだけあって、ロンドンのデンマーク・ストリートの楽器店も並んでいるワケもない。
そこで白羽の矢が立ったのが「田布施のマーシャル・コレクター」。
一体どこで調べたのかは知らないが、マーシャルから私のところに連絡が入り、コレクター氏にお願いして指示する回路の場所の写真を撮ってイギリスへ送ってもらってくれという。
私は田布施に行く前に氏とは面識があったのでメールでその旨をお願いし、氏が即座に対応してくださった。
そうして無事に完成したのが下のモデル。
写真はその取扱い説明書で、裏表紙には協力に対する感謝の印として、氏と私の名前が表記された。
大変な高級品でとても買い込む財力はないので、私はマーシャルに頼んで取り扱い説明書だけ頂戴して来た。
大ゲサに言えば山口県と深い関係のあるモデルなのです。Jtm さて、コレクションもすごかったが、もっとスゴかったのがこの時に泊まった田布施駅の横にあるこのビンテージ感丸出しの古宿。
寅さんは新幹線とホテルがニガテでどこへ行くのも鈍行列車とバス、そして宿泊は必ずひなびた旅館だった。
ちなみにそういう旅館の中居さんの役を毎回演じた女優を「谷よしの」さんという。
でも、コレは寅さんでも敬遠するのではないか?40玄関の唐破風屋根がシブすぎる!
昔はさぞかしにぎやかだったんでしょうナァ。
Rimg0181 中に入ると、サイズは小さいが『用心棒』の「新田の丑寅」が降りて来そうな佇まい。50「桑畑三十郎、イヤもうすぐ四十郎かな?」の風情で2階に上がる…夜になるとこの階段の踊り場が滅法コワかった!
60_2部屋は全く普通だったが、洗面台の蛇口からお湯が出ず冷水で歯を磨くのに四苦八苦させられた。
Rimg0172 帰りはそのコレクター氏愛用のオート三輪で「柳井」の駅まで送ってもらった。
私が子供の頃は東京でもこういうのがまだ普通に走っていたものだったけどねェ。
コレが3回目の山口。
柳井から鈍行列車に乗って右手に瀬戸内海を見ながら広島まで行き、新幹線に乗り換えて東京まで戻ったのだが、あの海の美しさは今でも忘れられない。
この時は行きも帰りも電車だった。
イヤ、大阪出張のついでに田布施まで足を延ばしたのかも知れない。
766年後の2012年3月、4回目の山口はその柳井にお邪魔した。
80_2私は空襲に遭わずに地方に残っている古い町並みを見て歩くのが大好きなので、この柳井という町は至極魅力的だった。Img_2376 「金魚提灯」は買わなかったけど、醤油はお土産に持って帰りました。Img_2387 ところでナゼ今度は柳井だったのか…。
先のコレクター氏が柳井市にスポンサーを得て、マーシャルの博物館を開館することになり、それに先駆けてコレクションの写真を撮って展示品に添える正式な解説文の執筆を依頼されたのだ。
それでカメラを持参してコレクションの撮影をしに行った。90_2朝早くから夜遅くまで丸5日間、館内にカンヅメになって写真を撮り続ける労苦は並大抵のモノではなかった。
どれもかなり重量が嵩むので腰がガタガタになったわ。
Img_2112 その2か月後の2012年5月、ちょうどマーシャルの前社長のアジアへの出張とタイミングが重なり、日本に寄ってミュージアムのオープニング・セレモニーに参加してくれることになった。
羽田で社長と落ち合って宇部空港から柳井へエスコートするのはもちろん私の役目。
社長はそれこそ今日の記事の後に出て来る「KRY」や「NHK」の取材を受けた。
ヒョッとしたらこの記事をご覧頂いている山口の人でそのインタビューをテレビでご覧になられた方もいらっしゃるかも知れない。
この時「いろり山賊」という山の中のどデカイ飲食店に連れて行ってもらったのだが、どうにも遠くてバスの中で社長と2人で「一体どこまで行くんだ?」と大いに心配したことを思い出す。
それもそのハズ…「山賊」というお店は岩国にあるのね?
その時が5回目。Img_47642012年はマーシャル社の創立50周年に当たり、シンコーミュージックが「ヤングギター」誌の別冊で記念のムックを編んでくれることになった。
そこで8月に取材のために担当の編集員をマーシャル・ミュージアムにお連れした。
コレが6回目の山口行き。
だからこの年は3回も山口県にお邪魔したことになる。
そして、『Marshall Chronicle』と題されたこの本は2012年12月12日に上梓された。
本の約70%は私の文章と写真で構成されていて、内容についてもアイデアを積極的に取り入れて頂きたくさんの紙幅を割いて頂いた。
この仕事は本当にオモシロかった。
コレも山口県のおかげなのです。100b7回目の山口はその3年後の2015年。
お待ちかね!…ココから「山口県の田川ヒロアキ」が登場する。
以前にも宮古島のフェスティバルに取材で呼んでもらったりしたのだが、ヒロアキくんの故郷である山口へ一緒に訪れたのはコレが初めてのことであった。
8月上旬、「山口きらら博記念公園」で開催された『世界ボーイスカウトジャンボリー』という大きなイベントだった。
イヤ~、信じられないぐらい暑かったわ~。
ベトナムを別にすれば、多分、自分の人生で一番暑かった日だと思う。
100_2夜になってようやく暑熱も収まった頃、ヒロアキくんがステージに登場し、出番の後半では「村岡山口県知事」とのギター共演を果たした。
その時のようすはコチラ。
  ↓  ↓  ↓
世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <前編>
世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <後編>

110そして6年後のコロナ真っ最中の2021年5月、萩で開催された東京オリンピックの聖火リレーのイベントにヒロアキくんが呼んでくれてその様子をマーシャル・ブログで取材させて頂いた。120_2よさこいの「馬関騎兵隊」を従えた賑やかで楽しいパフォーマンスだった。
その時のようすはコチラ。
  ↓   ↓   ↓
TOKYO 2020 OLYMPIC TORCH RELAY<前編>
TOKYO 2020 OLYMPIC TORCH RELAY<後編>

130この時、自由時間をタップリと取って萩をジックリと見て回った。
歴史に関する種々の知識を蓄えて再訪した萩は、修学旅行の時をはつかに上回るオモシロさだった。
530どういう風にオモシロかったのかはコチラをご参照願いたい。
公開当時、萩の方々からもおホメの言葉を頂戴した「我ながら…」の会心作。
   ↓   ↓   ↓
【Shige Blog】私の萩<前編>
【Shige Blog】私の萩<後編>

140だから山口県にお邪魔したのは都合8回ということになる。
「たった8回?!」と笑わば笑え。
冒頭に書いたように他の県の数々を訪れた回数に比べると断トツに多いのだ。
ナンダカンダで私もマーシャルに関わり出して今年で27年。
この山口に関連した仕事は自分のキャリアの中でも楽しい業務の数々だった。
しかし、残念なことがひとつある。
それはヒロアキくんの故郷である肝心の「下関」には一度も行ったことがないのだ。
下関は「日本映画史上最高の女優」と評価される「田中絹代」さんの故郷で、市内の「田中町」というところに「田中絹代ぶんか館」という施設があることを耳にした。
行ってみたい!
今、この記事をご覧になっている下関ご出身の皆さんの中に「溝口健二」監督の『西鶴一代女』をご存知ない方もいらっしゃることであろう。
ご覧なさい…特に若い人。年寄りの言うことはきくものです。
絹代さんはアナタの町の大英雄ですよ。
私なんか北鎌倉の「円覚寺」のお墓にお参りに行きましたよ。
この作品は『The Life of Oharu』として1952年のヴェネツィア国際映画祭で「国際賞」を獲得した大変に優れた映画です。
小津、黒澤と並んで世界的な評価が高い溝口作品には玉石混交の感があることは否めないが、コレは「玉中の玉」です。
Haru「木暮実千代」さんも下関の出身で、絹代さんの推薦で女優の道を進むことになったそうだ。
上の溝口さんの『祇園囃子』とか小津さんの『お茶漬けの味』とか、キリっとしててカッコいいんだよね~。
木暮さんはルックスや役柄のイメージとは異なり、プライベートでは福祉活動にも進んで参加するとてもやさしい人だったらしい。12_koguそれと、「藤原義江」も下関なんですってネェ。
藤原さんは「浅草オペラ」で活躍した混血のテノール歌手。
日活のトーキー第1号映画に出演してそのノドを披露した。
ちなみに日活の創設者のひとりは「梅屋庄吉」という長崎の人で、「辛亥革命」を指導した「孫文」のパトロンだった。
藤原義江のお父さんはスコットランドの人で、幕末から明治にかけて長崎でビジネスを展開した「ホーム・リンガー商会」の下関支社である「瓜生商会」の支配人をしていた。
「リンガーハット」って長崎ちゃんぽんや皿うどんのチェーン店があるでしょ?
あの「リンガー」は「ホーム・リンガー商会」を設立した「フレデリック・リンガー」のこと。
藤原さんについては私もよくは知らないけど、「高峰三枝子」と宝塚の大スターだった「轟夕起子」と「月丘夢路」を主役に据えた『米英撃滅の歌』という映画を観たことがある。
敗戦間近の1945年3月に公開されたプロパガンダ映画。
主演の3人が銃後の若き女性の気持ちを歌う「乙女の旅唄」という挿入歌は西城八十と万城目正(まんじょうめただし)による大名曲。
3人とも歌がとてもうまいので、ポップなメロディのクラシカルな仕上がりが何ともいえず味わい深い。
やはり昔の流行歌はベラボーにクォリティが高かった。
12_yosi以上が「私の山口」…もう漏れはないかな?
 
さて、今日は初めてお邪魔する六本木の「BAUHAUS」から。
『山口県 長州友の会 featuring 田川ヒロアキ』と銘打ち、山口県の皆さんが集う会合に下関出身の田川ヒロアキが出演した際のレポート。10ステージはこんな様子。
Marshallのハーフ・スタックが2セット…いい感じ!20まずは冒頭に「長州友の会」の運営委員である有吉勝昭さんが登場してひとことご挨拶。
「皆さん、こんばんは。
今日は初めての試みでございます。
山口県下関が生んだ田川ヒロアキを『応援したいナァ』と思いつつ、『どうなのかナァ』とも思ってココまで来たんですが今回企画させて頂きました!
今日はマックスの入りでございます。
両サイドのスピーカーの前は爆音席になりますので気を付けてください」
30「今回のこの会場であるBAUHAUSさんは田川さんにご紹介頂きました。
ココに1回来ましたら中学生の時を思い出すような楽しい時間でした。
たぶん今日お集まりの皆さんも楽しんで頂けると思います。
ではさっそく会をスタートしたいと思いますので、昭恵さん、乾杯の音頭をお願いします」40v会の発起人の安倍昭恵さんは車イスの上からのご挨拶。
「皆さん、こんばんは。
お久しぶりの方も多いと思います。
私、転びまして骨盤にヒビが入ってしまい、今車イスです。
私の日程を考慮して今日の日を決めて頂いていましたので『ナンとしてでも来なきゃ!』と思ってお邪魔させて頂きました」
ウワッ、どうかお大事に。
50v「田川さんは本当に素晴らしいギタリストだと思いますので、これからも皆さんで応援をしていけたらと思います。
また、世界には色んなことがありますが、山口県を中心にいい世の中になるように皆さんで今晩は楽しく演奏を聴いて懇親を深めたいと思います。
それでは乾杯したいと思います。
長州友の会の益々の発展と田川さんのこれからの益々のご活躍を祈念して…」60「カンパ~イ!」70「ありがとうございます!
長州友の会ももう17年を迎えております。
今年は『大懇親会』をやることが発表されましたのでよろしくお願いします」
有吉さんが会の段取りを説明して懇親会がスタートした。S41a0004ワイワイガヤガヤ…
食事や飲み物が用意されたカウンターは大にぎわい。80「今日はみんなテンションが違う感じがしていますね。
あと2分でいよいよ山口県下関が生んだ田川ヒロアキが登場します。
今日初めて観る人?田川さんの演奏を初めて聴く人はいらっしゃいますか?
(いくつか手が上がる)
スゴイですよ…ボクは彼のことを『可能性の男』っていつも言ってます。
一緒に皆さんに楽しんで頂きたいと思います」
撮影や録音禁止等、上演中の注意事項を説明。
「さらに彼の音楽を楽しみたい方は、今日はCDを販売しています。
田川家の家計を支えなければならない我々山口県人…皆さんでTシャツ、タオル、CD等をゼヒお買い求めくださいね!
では、山口県下関が生んだ天才ギタリスト、田川ヒロアキの登場です!」S41a0005有吉さんのご案内通り、会場の屋台村には最新CD『THE ROAD SEEKER』やTシャツを並べた。
90そして、長州の皆さんがおまちかねの田川ヒロアキ登場!110_ss1曲目はヒロアキくんのステージのオープニングではおなじみの「Seascape」。
海沿いで育ったヒロアキくんが海をイメージして作った1曲。120もちろんヒロアキくんはMarshallを使用。
今日は「JCM900 4100」と「1960BX」。130vいつも使っている「JVM210H&1936V」でなくてもMarshallであれば問題なし。
早速美しい「タガワ・トーン」を聴かせてくれた。140v続けて2曲目は「Driving Jam!」。150_dj昨年リリースしたサーキットやドライブ・ミュージックを集めたヒロアキくん初のベスト・アルバム『THE ROAD SEEKER』収録の1曲。
「ロード・シーカー」?それはナンでし~か?
タイトルに関しては『題を求める人』という短編小説が編まれているのでゼヒご覧くださいまし。
   ↓   ↓   ↓
田川ヒロアキ~New Album Release Live 2024 「ROAD」づくしの<後編>

12_images シンプルなリフに軽快なスキャット…160vパカパカとパーカッション代りにギターを叩くパートが楽しいファンク・チューン。S41a0026 シャープなギター・ソロからの展開がスリリングだ!
170「こんばんは!
皆さん、ようこそお越しいただきました、田川ヒロアキです。
『長州友の会』初のライブ懇親会を企画して頂きました。
有吉さんをはじめ、幹部の方々が1年以上前から『長州友の会』で田川くんのライブを企画したい…と念仏を唱えるようにおっしゃってくれていたんです。
ようやくその日が迎えられて本当に感慨深いです。
客席には山口県に所縁のある方、生まれも育ちも山口という方もいらっしゃると思いますので同じ志を感じながら皆さんと一緒に時を過ごしたいと思いますので最後まで楽しんでいってください」
330v「次にお届けする曲もギター・インストなんですが山口県がらみ…特に下関率が高いです。
私はこの2、30年の間、テーマ曲とかCMの曲とかを作らせてもらっているんですが、チョット変わっていたのが下関市にある『関門ジャパンボクシングジム』のテーマ曲の依頼でした。
私はボクシングをやったことがないので1回ド突かれた方がいいんじゃないかとも思ったんですが、どういう雰囲気にしていいかわからない。
でも一生懸命作った曲です」200v「ボクサーの皆さんを応援する」という意味で付けられた曲名は「Victory」。210_vct親しみやすいメロディを乗せて、「辛抱、我慢」と毎日汗みどろになってトレーニングに励み、時には眩いばかりのリングで戦う若者たちに捧げられた。
「辛抱、我慢」は相撲か?220クロスカウンターが繰り出されたように入り込んで来るギター・ソロがそのリングの様子を描いているようではないか!230v「ありがとうございます。
最初はオドロオドロしいヘヴィメタルみたいな曲だったんです。
それを納品したら『田川さん、コワいです!』と言われて今のようなちょっとポップな感じにしました。
その時『ボクシングだとこうだろう』という先入観だけで取り組むのはよくないな…と私的に思いました。
それって自分自身に対しても同じではないか?
周囲の皆さんには『見えないというのはこうだろう』という先入観がやっぱりあって、『見えないのにすごいギターを弾く』とか『見えていないとは思えません』とか、何十年も言われて来たんです。
別にうれしくないんですけど…。
音楽を演るには関係ないかな?って個人的には思っていますが、やっぱそういう先入観って人それぞれですよね。
そうして『先入観が邪魔をしてしまう』というところがあって、いつも自分が言われていることをこの曲を作る時に自分自身でそうしていた…みたいことをチョット学んだ曲でもありました」240「Victory!」は2017年発表のアルバム『THEME PARK』に収録。
発売の時に収録曲をひとつひとつMarshall Blogで解説介した。
マネージャーの美瑞穂さんの芸術的才能を紹介している<後編>はお見逃しなく!
    ↓   ↓   ↓
田川ヒロアキ『THEME PARK-テーマ・パーク-』を100倍、イヤ10倍、イヤイヤ1.5倍ぐらい楽しむ <前編>
田川ヒロアキ『THEME PARK-テーマ・パーク-』を100倍、イヤ10倍、イヤイヤ1.5倍ぐらい楽しむ <後編>
 
余計なことですが、このアルバムに採用されている写真はすべて私が撮影しましたとさ。12_j10_cd「今度は全国的な感じでNHKに提供させてもらった曲です。
ちょうど今の時期に合うような曲。
春はやっぱり出会いとか別れとか、そんな季節だと思いますが、それにふさわしい番組のエンディングに使う曲を作って欲しいと言われて取り組みました。
番組の司会は千原ジュニアさんで、私もコメンテーターとして何回か呼ばれたことがあります。
そんな思い出深い曲です」190「またどこかへ」はホンワカ・ムード満点のシットリ・ナンバー。260v_md「平和の風」とか、「やっと、ずっと」とか、「ニジノート」とか、こうしたヒロアキくんの作るユッタリした曲って何回も聴いているウチにドンドン味わい深くなっていくんだよね。
プライベートではギンギンのビバップやゲチョゲチョの現代音楽なんかを好んで聴いている私でもすごくスっと入って来る。270ピアノに移動したヒロアキくん。
「私が初めて『長州友の会』っちゅうのに参加させてもろたのが12年前だったごっちゃ。
こんな感じ?…なんか違和感がある感じがするけど。
みんな同じ方言じゃけどね?ウフフ」
300「12年前に初めて会に参加させてもらった時は、知り合いが誰もいない…みたいな感じでアウェイ感があったんですが、その後一気に友達が増えました。
最初はすごい集団だなと思ったんですが、皆さん、すごく温かいんですね。
やっぱり山口の話になると共通点もイッパイあって、『あ~、同士だな』と思いました。
その頃は上京してまだ何年も経っていなかったのですごく心強かったです」
280v「そのウチに昭恵さんにもお会いする機会があって、回数を重ねているウチにドンドン輪も広がっていき、私のコンサートにもお越し頂いたり、オフで飲み会をやったりとか、そんなことも増えて本当にうれしく思っています。
そして、有吉さんとか津島さんとか、お2人を中心に『今度、会で田川さんのライブやってみたい』というお話を頂きありがたく思いました。
先ほど昭恵さんもおっしゃっていらした通り、今も世界ではいろんなことが起きていますが、どんなことが起こっても自分の気持ちと周りの人たちとのつながりを大事にして、この地球に住まわせてもらっている感謝と喜びを感じながら生きていきたいと思っております」290鍵盤を優しく押しながら歌ったのは「We are the World」。310vハハン、コレはそういうイキな演出だったのか。
先日の福島県を応援するイベントでも熱唱した日本語バージョン。
みんなが仲良くなるように願うヒロアキくんの優しい願いが伝わって来る。
320会場がホッコリしたところでギターに戻る。
「もともと私はピアノから音楽を始めたんですが、そのうちギターをやりたいナァと思ったんです。
でも平和なギターじゃなくて悪いギターを覚えてしまって『コレがオレの人生だ!』と思い始めたんですね。
ズッと下関だったんですが、私の場合やっぱり職業が限られてしまうんです。
でも音楽がやりたいという気持ちをズ~っと持って来てよかったと思っています。
そのお陰で皆さんとこうして今日お会いすることができているので。
ギター1本でたくさんの色んな出会いがあって、世界中がつながることができると思っています」
180v「コロナ禍以降、学校で講演する機会が増え来てうれしく思っています。
つい最近、近い所だと浦和学院で講演をさせてもらってコンサートの他にも皆さんの質問に答える時間を設けてもらいました。
今度6月とか8月とか夏にかけて山口でもいくつか予定があるのでそういったこともやっていきたいと思っています。
さっきテーマ曲の話をしましたが、10年ぐらい『KRYニュースライブ(山口放送)』という番組で私が作ったテーマ曲が夕方に流れていました。
すると、私のことを知らなくても曲が1人歩きしてすごくうれしかったですね。
他にも色々とKRYの番組の音楽を担当していて、私を知る人が番組のエンドロールの中に私の名前を見つけて『見てるよ~』とかなんて声をかけてくださるのもうれしかったです。
今では番組が変わって山口でもそうした曲が聞けなくなってしまったので、ライブで勝手に演ってしまおうと思います。
東京ではもともと聞くこともないし…」340コレも『THEME PARK』に「KRYニュースライブ」として収録されている1曲。350_kryコレ、実際にテレビを前にしてリアルタイムで聴いてみたかったナァ。
客席の皆さんはもちろん「アレだ!」とピンと来たことでしょう。
羨ましい。0r4a0229 「コレは天気予報!」とサービス満点のヒロアキくん。360「こういう曲が必要な方はマネージャーの美瑞穂にお問い合わせください。
このシリーズを全部演るとなると何日もかかかるのでこの辺にしておこうと思います」
420v「さて、今日はメッチャ暖かい…『ぬくい』って言いますよね。
私は寒いのが苦手じゃけ~ね、やっとこういう季節が来たんじゃな~と。
でも花粉はツラいナァ~と…皆さんはいかがでしょうか?
そんな気持ちを…。
私はギターを始める前、小学校2年の時に琴を習っていたんです。
琴を習っていたらギターも弾けるようになるかな?と勝手に思っていました。
琴は作法が厳しくてギターのピックで弾いたらすごく怒られて『破門じゃ!』と言われました。
『正座も斜め45度に座り~さい!』とか言われて、苦しいな~と思い4年間やりましたがヤメました」380「さくら」の琴の音色でスタートする正統派メタル・チューン「春童謡メタル」。
童謡とヘヴィメタルの強引なる融合。
400セリフが入ったり、キャンディーズが出て来たり…私も仕事柄本当に色んなミュージシャンのステージを拝見しておりますが、こんなことを真剣にやっている人はヒロアキくん以外に見たことありません。
こうして毎回何かを作り込んで来るのは本当大変なことです。
0r4a0230_2 「イエェェェェェェェェェェェェェェ!」
何だか知らんけど大ウケでした!

ヒロアキくんはコレの「秋」のネタを持っていて、Marshall Blogで詳しく解説したことがあった。
お気に入りの記事…ヒロアキくんじゃなくて、書いた私が気に入ってるの。
  ↓   ↓   ↓
西日本豪雨災害被災者支援 田川ヒロアキの緊急チャリティーコンサート

410v「『長州友の会』でこんなこと演ってええんか?
ようわからんけど…責任は有吉さんが取ってくれる。
さて、美瑞穂と上京して10数年になりますが、こうして皆さんとご縁ができてうれしいと思っています。
人生は旅のような感じだと思って次の曲を…。
皆さんもきっと知ってる曲だと思いますので一緒に歌って盛り上げてください」S41a0095「銀河鉄道999」を取り上げた。
私は小学校の時「少年マガジン」に連載していた「男おいどん」というマンガがニガテで、それ以来松本零士の作品を読んだことがただの一度もないんだけど、あの「999」に出て来る「メーテル」というのはシーボルトの孫娘の「楠本高子」さんがモデルのひとりなんですってね。
言い換えるとシーボルトと元出島に出入りしていた丸山の遊女「楠本滝」の間に生まれ、後に日本で最初の女性産科医になった「楠本イネ」と「石井宗謙」というシーボルトの弟子のひとりとの間に望まれずして生まれた人が高子さん。
高子さんの旦那さんもまた「三瀬諸淵」という立派なお医者さんだった。
冒頭でリンクした「萩の博物館」の話じゃないけれど、もうこの辺りの話をすると止まらなくなっちゃう。
何しろ「鳴滝塾」は当然のこと、長崎の「光臺寺」にある楠本家のお墓や愛媛の大洲の諸淵のお墓、それから長崎と宇和島の皆さんの住居跡まで見て周りましたから。
山口に関係なくてスミマセン。
430_999おなじみのナンバーに客席は大盛り上がり!
ヒロアキくんもノリノリだ~!0r4a0235 ステージの上下にスクリーンが降りて来た。
440_kkrそこに映し出されるレーシング・カーの映像をバック(実際には横)に「翔 KAKERU」を演奏。
「マツダ・ファンフェスタ」の「パーティ・レース3」のテーマ曲でヒロアキくん流の応援歌として仕上がった。
『THE ROAD SEEKER』の収録曲。
460ジェスチャーを交えて熱演するヒロアキくん。450v胸のすくようなストレートなロック・チューンは大ウケ!
Marshall Blogでは昨秋「富士スピードウェイ」で開催された「MAZDA FAN FESTA」の様子を取材していいるのでそれもゼヒご覧ください。
マツダが元々ナンの商売をしていたか知ってる?
あ~、記事に書いてある、書いてある。
   ↓   ↓   ↓
田川ヒロアキ~MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY

470「ありがとうございます。
実はこの秋にナント大阪万博に出演することになりました!
9月の27、28日の2日間、メイン会場で演奏します。
パラリンピックの開会式につづいてまた世界へ向けて発信したいと思います。
去年は11月にハリウッドの映画の曲を作らせてもらったりしました。
今後も色々とガンバっていきたいと思いますのでどうぞ引き続きよろしくお願します!」
480v「実は『長州友の会』の企画が持ち上がって、今日BAUHAUSを貸し切りで演奏することになったのも色んなキッカケがあって、それらが1つになったという感じなんです。
私は何年か前からBAUHAUSに出演させてもらっていたんですが、ギタリストの原田喧太さんが正式に紹介してくださり、コチラの社長やスタッフの皆さんにつないで頂いたんですね。
今日、その原田喧太さんが来られてますのでチョットひとこと言お願いします」S41a0170 喧ちゃん登場!
「ヤァヤァ、田川くん!こういう会に参加させてもらってありがとうございます!」
490「ボクは生まれが岡山なんで山口は近いんです。
子供の頃、宇部港からフェリーに乗ってどっか行ったりとかよくしていました。
昔、サファリパークなかった?…子供の頃行ったわ。
初めて行ったサファリパークが山口県だから…って言うか1回しか行ったことないんですけど」500vデーモン閣下のバンドで一緒にステージを踏んでいる2人。
その記事はコチラ。
 ↓  ↓  ↓
地球魔界化計画~デーモン閣下
3152人のギター談義がハズんだ。520v「それでは、いよいよ最後です。
実は今回のコンサートにはひとつのテーマがありまして、それは山口県にまつわる曲を作るということでした。
それで皆さんにも助けてもらおうと山口に関する思い出とかふるさとを慕う気持ちを募集したところ、たくさん頂きまして読んでいて胸が熱くなったぐらい。
それらを元に作っていると、山口弁とか、名所とか、曲の中に入れたいモノがたくさん出て来てしまいました。
でも全部入れたら曲がムチャクチャ長くなってしまう…みたいな感じだったんですが、やっぱり共通しているのは、故郷を想う気持ちだな~と思いました。
その気持ちを込めて今日はその曲を持って来ました。
昨日、レコーディングし終わったばかりなので出来立てのホヤホヤです。
世界で1番最初にこちらで披露します。
皆さんもジックリと山口に思いを馳せながら聴いて頂けたらと思います」250v出来上がった曲は「ふるさとの声」。
ピアノをバックに故郷を慕う気持ちを切々と歌いあげた。530_fs拍手大喝采!
次回の「長州人の会」ではきっと大合唱だね。
しかし、「故郷」や「故郷の言葉」があるというのはうらやましいね。540v「ありがとうございます!
『ふるさとの声』、今日誕生しました。
山口県は自然も人もホント宝の山じゃ。本当にええ所じゃな…と思います。
皆さんと私で山口県への思いをご一緒出来て今日はとてもうれしかった!
またいろんな所でライブを演っていきますので、また皆さんとお会いしたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!」S41a0343当然沸き上がるアンコールの声。
「ありがとうございます!
今日の使ったバックの演奏はコンピュータではなく、ドラムスもベースも実際にスタジオに行って自分で演奏して作った音源なんですね。
実際に予定していた曲が全部終わってしまってバックの音源がないので…こうなったら、ギター1本でアンコールにお応えしたいと思います!」
「おお~!」という大歓声。S41a0241つまり弾き語りで1曲演奏を披露したのだ。
ナニを演るのかな?と思ったらニギニギしく「キミを乗せて」。S41a0268もうスッカリ田川スタンダードとなってこの曲。
ギター1本でも見事にドライブして会場を沸きに沸かせて見せた!S41a0300「ありがとうございました!」
暖かい歓声を浴びてヒロアキくんはステージを後にした。
0r4a0249 司会の有吉さんが締めくくりに入る。
「私…ほぼ泣いておりました。
田川くんのライブ、ロックでハードなのになぜか毎回泣けちゃうんですよね。
最後、ホントにいい曲でしたね。
田川さんって『可能性のカタマリ』だと私は本気で思うんです。
ありがとうございました。
今日はやってヨカッタわ~!」
560vヒロアキくんが再登場して写真撮影のコーナー。550昭恵さんから最後のご挨拶。
「皆さん、今日はそれぞれが幸せな気持ちになったと思うので、それを多くの人に伝えて頂きたいと思います。
そして、これからも田川さんを応援していきたいと思います。
ありがとうございました。
素晴らしかったです。楽しかった!」Yyみんなで記念撮影!
これにて『山口県長州人の集い featuring 田川ヒロアキ』終了!
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
570この後もヒロアキくんがステージに上がるということなので、それまでの間、ヒロアキくんがデモンストレーターを担当してくれたMarshallのデジタル・アンプのビデオをご覧ください。
 
9時を周り、BAUHAUSは通常の営業を開始。
ハコバンが入ってド迫力の演奏を繰り広げる。
そして、喧ちゃんとヒロアキくんもステージに上がった。580喧ちゃんのリードでまずは「Crossroads」。590ドワ!ドラムスはヒマちゃん!
時折ココのステージに上がっているのだそうだ。
610v当然2人とも弾きまくるわね。
600v 630ヒマちゃんもガッチリとバックを固める。650v他に「Little Wing」とボブ・ディランの「Knockin' on Heaven's Door」を演奏。S41a0469COもドバーっと噴き出してスぺシャルなセッションは大いに盛り上がった!670 

200(一部敬称略 2025年3月25日 六本木BAUHASにて撮影)

2025年5月21日 (水)

SUPER ROCK 2025 IN 巣鴨 <その3:最終回>~THE HUSH & Oka Hendrix

 
さて、『SUPER ROCK 2025 IN 巣鴨』のレポートも今回で最終回。
<その1>の冒頭に記した通り、実際の当日の進行とは異なる形でこれまでの2回の記事を連載した。
それでこの最終回では、「オープニング・アクト」と称して一番最初に登場したチームのステージのようすをまずお送りしようという寸法。10vそのオープニングを務めたチームはトリオだった。20岡田"OKAHIRO"弘(以下「オカヒロ」ちゃん)30v阿川"RYO"亮一(以下「亮」さん)40v秋元清実50vこの3人でナニを演ったのかと言うと、ジミ・ヘンドリックス…だから人呼んで「Oka Hendrix」。
通称「オカヘン」。
聴き逃したらタダじゃおかへんで!…という気合の入った演奏が冒頭から飛び出して来た。
1曲目は「Voodoo Chile」。60オカヒロちゃんも「根っからMarshallの人」。
しかもネタはジミヘンですからね。
オカヒロちゃんのMarshallっぷりの見せどころ!70…ということでオカヒロちゃんが持ち込んだ愛用のMarshallを見てみよう。
1975年製の「2203」。
「2203」というと、日本では「八百、八百」と「ワイルド7」みたいなことになるのが普通だが(←コレ、今時わかる人はいるかしらん?)、「JCM800」は1981年からのこと。
「2203」がスタ―トしたのはそこからさかのぼること6年前の1975年だった。
このピンスイッチを搭載したオカヒロちゃんの「2203」はその最初期のモデル。
90翌年の1976年からロッカー・スイッチ(赤と黒の四角いヤツね)が採用され、81年になって「Rose Morris」との販売契約を終了し、「JCM800」シリーズを始める時に下の写真のようなフル・フェイスのデザインになった。
向かって右はCALAVERASのキシケンちゃんの「JCM800 2203」。
この日は「2203の同窓会」でもあったのだ。
その後、1981年に「JCM900」が発売されて「JCM800 203」は生産終了となったが、2002年、Marshallの創立40周年を記念して製造が再開され、現在に至っている。
80「1チャンネル、100W、マスターボリューム付き」が「2203」の定義で読み方は「Two-two-oh-three」。
50Wモデルは「2204」。
コレらは「Master Model」と呼ばれた。
一方、「JCM800シリーズ」の新モデルとして1983年に発表した「2チャンネル、100W、マスターボリューム付き」は「2210」。
50Wモデルは「2205」でこれらは「Split Channel」と通称された。
このあたりのモデルを設計したのは「JCM2000」までを手掛けたエンジニア、スティーブ・グリンドロッド。
私も何度かお会いしたことがあるが、いかにも「エンジニア」って雰囲気の人だった。
以上、久しぶりに「Marshall屋」らしいことを書いてみました。100やっぱり真空管アンプをチャンと使って出す轟音はタマらんね~。
デジタル系の製品とは音のヌケ方が全く違う。
120v2曲目は「Foxy Lady」。130_flオカヒロちゃん、ナニやら楽しそう~!0r4a0152SUPERBLOODの盟友である亮さんと…150v以前に何度かご登場頂いている獅子王の秋元さんで組んだリズム隊もゴキゲン。
秋元さんは「Mitch Akimoty」の異名を持つジミヘン・ドラマーだからして、オカヒロちゃんも2人と演奏していて楽しくないハズがない!
150ストラップをハズす大熱演!
170b「サンキュー!ヘイ!獅子王!
3日前に63歳になりました…おめでとう、ボク!
その流れで今日はジミ・ヘンドリックスとリッチー・ブラックモアを好きなだけ演らせてもらいます!
ジミヘン好きな人いる?…よし、ついて来いよ~!」
160vジミヘン好きが客席にいることもわかったので安心してジックリとブルースを。
そういう時に出て来るのは「Red House」ですな。170_rhギターだけでなく歌にも気合が入る。
好きなジミヘンだからね。
私はかつてジミヘンの妹さんのジェイニーに会ったことがある…なんて話をしたことあったっけ?
180ギター・ソロとなると、まさにMCで言っていた通り「好きなだけ」弾きまくったオカヒロちゃん。S41a0020「静かなヤツ」と紹介した次の曲は「Little Wing」。190v_lw_2そして締めくくりは当然「Purple Haze」。210_ph「♪パロへッ」と力強く歌い上げ…220bエキサイティングなギター・プレをタップリと披露した。250v 230v そんなオカ・ヘンドリックスを強力にサポートしたリズム陣の2人。S41a0066_2  S41a0074 短いながらも楽しいジミヘン・ミュージックでオープニング・アクトの役割を存分に果たしたのであった。270「どうもありがとう~!」280ジミ・ヘンドリックスについてはロンドンの家にまで遊びに行って徹底的に好き勝手に書かせてもらってるので記事を未読の方はゼヒご覧あれ!
多分、ジミヘンに関するこんな記事は世界でMarshall Blogだけだと思うよ。
   ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】
vol. 57 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.1>
vol. 58 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.2>
vol. 59 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.3>
vol. 60 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.4>
vol. 61 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.5>
vol. 62 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.6>

 
しかし…我ながら本当にMarshall Blogって色んなことをやって来たナァと思うわ。
Img_9931_2場面は飛んでこの日のトリ。
「THE HUSH」と名付けられたディープ・パープルを演るチームだ。310下山武徳320v盛山こういち330v甲斐貴之340vMAD大内350vそして、オカヒロ。360vオープニング・アクトの時に「ジミ・ヘンドリックスとリッチー・ブラックモアを好きなだけ演らせてもらう」と言っていたその「リッチー部門」がコレ。
チャンと黒い衣装に身をくるんで来たオカヒロちゃん。
370当然先ほどの「2203」が再登場。
今回は「JVM210H」のハーフ・スタックがお供を務めた。380さぁて、1曲目はナニかな?
「♪タカタカタカタカ」とMADさんのスネア・ドラムがクレッシェンドして来た!390_hsはい「Highway Star」。400「♪ンノーバディゴナ」
今日もすさまじい下山さんのシャウト!気分爽快!
毎日ラーメンを食べないとこういう声は出ない。
410v盛山さんのオルガン・ソロ。
盛山さんは先日VAXPOPのレポートでご登場頂いた。
420たたずまいもロジャー・グローバーっぽい甲斐さん。
ちなみに長崎の「グラバー」って本当はロジャーと同じ「Glover」なんだよ。430vちなみに下はロジャー・グローバーのMarshall。
プロトとタイプかな?
ディープ・パープルはMarshallの製品をPRするデモ・バンドを務めていたことがあって、ギターは言うに及ばず、ボーカルズからキーボーズまで全部Marshallが作ったアンプで演奏していた時期があった。
ちなみにイアン・ギランが使っていたコンガはNATAL製でした。Img_0702
この赤い「Picture Frame Cabinet」と呼ばれるモデルはかつてはイアン・ギランの所有物だった…とか言っていたナァ。
コレは1x15"と1x12"のバージョンがあって15"の方は「2054」という型番だったようだ。
でも調べてみると、これらのモデルは「for LEAD/ORGAN」となっていてボーカルズ用に販売していたワケではなかったようだ。Img_8009 さて、みんな大好き「Highway Star」のギター・ソロ。
王様風にやるならば、「♪あ~でもない こ~でもない」。
オカヒロちゃんがバッチリとキメてくれた。440その勢いで「Smoke on the Water」へ!450_sw「『Highway Star』と『Smoke on the Water』で盛り上がると思わなかったんだけど…盛り上がってますネェ、皆さん!
でも演っている方も楽しいし…いいですよね、この年になっても。
中学生の頃から演ってるからね。
ナンて言ったって中学2年生の時の初舞台が『Smoke on the Water』ですから」
1970年代、高校生のバンド・コンテストなんてのがあると、今みたいにオリジナル曲を演奏するバンドなんてひとつもなくて、全部コピーなのが当たり前。
そして最も数多く取り上げられていたレパートリーがディープ・パープルだった。
不思議とレッド・ツェッペリンは全くいなかった。
一度私が中学生の時、高校生だったイトコが出場したバンド・コンテストを見に桜木町まで行ったことがあった。
その時出て来たバンドのうち、今でも結構ハッキリ覚えているバンドが2つあって、ひとつはオルガンのトリオでELPの「Barbarian(未開人)」を演奏していた。
原曲はハンガリーのバルトークね。
高校生ですよ!…ベースの子がトラビス・ビーンのアクリルの楽器を使っていたのも印象的だった。
もうひとつ覚えているのはサディスティック・ミカ・バンドのインストゥルメンタル「黒船」を丸々演奏したチーム。
やっぱり双方すごく目立っていたナァ。
50年前の話…いい時代だった。
あの頃はロックを聴いている子は少数派で、そういう子たちは「本当のロック」を聴いていたからね。
ロックがテレビに目をつけられた途端、ロックはロックでなくなってしまった。
460ココで下山さんがTHE HUSHのメンバーを紹介。S41a0851 次の曲はナニじゃろな?
ツーバスが迫りくるドラムスでスタート…こういうドラムスでスタートするのを「ビート・スタート」って言うんですってね?
ディープ・パープルのビート・スタート曲といえば~「Fireball」。
この曲って頭に「ギュイ~ン」っていう機械音が入っているでしょ?
2012年9月の「Marshall50周年記念のコンサート」のリハーサルをテムズ川南岸の「Bermondsey(バーモンジー)」というところにある、昔ビスケットかなんかの工場だったスタジオでやったんだけど、そこのエレベーターが滅法古くて動き出す時にいちいちあの「Fireball」のアタマのような音がするワケ。
それが聞こえて来ると、イギリス人のオッサンたちが1人残らず「Oh, Fireball!」ってよろこんでいた。
ブリティッシュ・ロックで育った私はそれを耳にして「ああ、イギリスだナァ」とうれしくなったわ。
きっとアメリカではこうはいかないでしょ?
そんなことを思い出した。
470_fbそれこそ下山さんの口の中から火の玉が飛び出して来そうなド迫力!480疾走感あふれる甲斐さんのベース・ソロ!
この曲を初めて聴いてカレコレ50年近くになるけど、最初は「なんてカッコいい曲なんだッ!?」と大いに感動したものだった。
490v今度は「Black Night」。500v_bnおなじみのナンバーが続々と飛び出して客席は大興奮!510「難儀やな…我々の愛の塊をみたか?
ありがとうございます。
今日は洋行帰りで盛り上がっています。
洋行ってバンコクとシンガポールだよ。
未だに時差ボケだよ」520v盛山さんのオルガン・ソロ。
♪グバ~ってやっておいて…530_lz「Lazy」につなげる。540下山さんのハーモニカ・ソロ。
カッチョいい~!550vオカヒロちゃんから「タイム」がかかって下山さんのMC。
「あ、久しぶりに『タイム』って聞いた。
いいですなぁ」
そういう局面に居合わせないだけかも知れないけど、そういえば「タイム」って聞かないね。
「タンマ」っていうのはどうだろう。
「ちょっとタンマ」って今の子も言うのかな?
言わないのであればそういう時にナンて言うんだろう?
560v_time
オカヒロちゃんがタイムを要求したのはギターを持ち替えるため。
ナチュラルのストラトキャスターを提げてますますリッチー・ムードで「Mistreated」。
ココから「MKIII」コーナー。570_mtコレは下山さんの声で聴きたいディープ・パープルの曲のウチのひとつ。580オカヒロちゃんはボトルネックを披露。590下山さんの大激唱!
それにしても「モノスゴイ!」としか言いようがありませんな。600vさぁ、『SUPER ROCK 2025 IN 巣鴨』もいよいよ大詰め!610_ldd_sb「Lady Double Dealer」と「Storm Bringer」を連発してド派手に出番を締めくくった!620v 0r4a0929_2 640v 650vチーム名は第1期。
演奏曲目は第2期と第3期。
幅広いディープ・パープル・ミュージックに客席も大いに満足の様子だった!660v誰か「『Who Do We Think We Are』全曲演奏」っていう企画を立ててくれないかしらん?
絶対取材に行きます。

当日の屋台村にはSUPERBLOODやそのメンバーのグッズがズラリと並んだ。670 680当然アンコール。
まずオカヒロちゃんがステージに姿を現した。
「エ~、リッチー・ブラックモアだからマイク・スタンドがないんだよね。
すっごい自由な感じでとてもうれしかったです。
今日はボクのワガママだったんですがみんな楽しんでくれたかな?
リッチー・ブラックモアが好きになってギターを始めて、それでジミ・ヘンドリックスにたどり着いた…という流れがあったんで。
今日は自分が一番大事にしているギターを2本持って来れたのが本当にうれしいです。
ありがとうございます。シアワセです!」
690v黒とナチュラルのテレキャスター。
そういえば、オカヒロちゃんって愛器たちに名前をつけていて、たしかレスポール・カスタムを「シュワルツ」と呼んでいたような気がする。
その理由を尋ねると「だってそういう感じがするじゃん?」と答えてくれた。
それでいいのだ。
この2本のストラトはナントいう名前なんだろう?
マーシャルには名前がついているのかな?
ところでマーシャルのモデル名ってアルファベットと数字の組み合わせばっかりで愛想がないでしょ?
実はそれで新商品の名前について提案したことがあったんよ。
ま、その結果はまたいつか…。810 そしてオカヒロちゃんがTHE HUSHのメンバーを紹介してステージに呼び込んだ。
すると…700『SUPER ROCK』のオーガナイザーを務める亮さんがバースデイ・ケーキを持って登場!710vOka Hendrixの時のMCで自ら触れていたように3日前がオカヒロちゃんの誕生日だった。
「♪ハッピバースディトゥ~ユ~」720フゥ~っとやって…730v「一生忘れない!ありがとうございます!
みんなありがとう!」740v最後の1曲。
オカヒロちゃんが弾き出したリフは「Burn」。
ま、そう来るでしょうネェ。750v盛り上がっているところに水を差すようで恐縮ですが…私はチョット「Burn」には満腹状態でしてね。
いつかその理由を真剣に分析したことがあった。
そのカギはこの世にもカッコいい4小節のリフにあることに気がついた。
数えてみると、曲の中でリッチーはこのリフを22回弾いてるのでその合計は88小節。
時間にするとどうなるか…4小節が約6秒だから全長としては132秒。
この曲の長さは6:04だから秒に引き直すと364秒。
すなわり曲の中でリフが占める割合は132/364秒。
ナント!この曲はその36%がリフに費やされていることがわかった。
道理で飽きるワケだ。
ジャズ/フュージョンで言うと「Spain」がコレに当たる。
ま、「リフ曲」というのはそういうモノだけど、あまりにもカッコいいリフだから、私のような飽きっぽい輩にはどうしても耳に付き過ぎてしまうんだろうね。
それに約50年前から聴いているんだもん、飽きても不思議はない。0r4a0786 …というハズなんだけど、このTHE HUSHの演奏。
バッチリ楽しませて頂きました!760 770v 780 0r4a0814  S41a0892 感動のエンディング!
4バンド、それぞれの熱演がビンビン伝わって来る楽しいイベントでした!
亮さん、ご苦労さまでした!
800<おしまい>
 200(一部敬称略 2025年3月29日 巣鴨獅子王にて撮影)

2025年5月19日 (月)

SUPER ROCK 2025 IN 巣鴨 <その2>~NAKED MACHINE

  
CALAVERASに続いて3番目に『SUPER ROCK IN 巣鴨』のステージに上がったのは…05vNAKED MACHINE!10KAN20v里村源多朗30v岡本啓祐40v復活!
本間大嗣50vCALAVERASのアメリカン・ロック・サウンドとは一線を画するブリティッシュ・ハードロック風味。
明るく楽しいアメリカン・ロックとは異なる重厚な雰囲気が何ともいえない魅力だ。
1970年代の中盤、私はこの手のロックで青春時代を過ごした。601曲目は2019年のフル・アルバム『TURN ON IGNITION』から「Evil Eyes」。
♪ズクズクズクズクと図太いこと極まりないギター・サウンドで源ちゃんが奏でるシャープなリフが大変に小気味よい。70_vowその音を出しているのはMarshall「JVM210H」と「1960A」のコンビネーション。
源ちゃんがJVMを選ぶのは珍しい?
音の粒立ちが良い凛々しいサウンドだった。80v続けて2曲目の「Vanity of the World」。80説明不要のドライビング・ナンバー。
本間さんのドラムスと…90啓祐さんのベースがカラミ合ってスリリングなグルーヴを生み出していく。100KANちゃんが丁寧に歌う印象的なメロディのサビから…S41a0418 転調して源ちゃんのソロ。
奇を衒うことのないロック・ギターの伝統を語り継ぐプレイはどのフレーズも聞き逃すことができんぞ。
250v「皆さん、『SUPER ROCK 2025 in 巣鴨』にようこそお越しくださいました。
私たち、NAKED MACHINEです!
お待たせしちゃったけれどみんなに会えてメチャメチャうれしいです!
それでは皆さんをNAKED WORLDに誘(いざな)います。
最後までごユックリお楽しみください。」
この日、総計16人のミュージシャンが集ったが、女性はKANちゃんただ1人。
今はどんなライブでも女性の比率が高いからね。
コレは「春の椿事」と言っても差支えがないぐらい現象だったのではなかろうか?
130v啓祐さんのベースが♪グリングリン暴れ出す。
何とも言えない邪悪系なフレーズ!
カッコいいわ~。
140v_dh2023年に発表した3曲入りCD『MONOCHROME HEART』から「The Devil of the Hatred」。
7/4、4/4、2/4の拍子が入り組んだ複雑なリズム展開。
いいな~、こういうのは。
そして、「vanity(虚栄心)」とか「hatrid(憎悪)」とか「出る単」の最初の方に掲げられている受験英語には欠かすことのできない重要な単語が曲名に使われていて勉強にもなるぞ。
150_7_4KANちゃんの熱のこもった歌声が響く!S41a0419中間部のコワいパートから源ちゃんのソロへとつなげる。
このコワいパートを聴くたびに私はトム・ハンクス主演の映画『ビッグ』を思いだすのだ。
遊園地で未来を予言する機械「ゾルタン」のシーン。
源ちゃんはココでも鮮やかにおいしいフレーズを披露。
170この曲は聴いているウチに目の前の世界がドンドン変わっていって時間の経過がマヒしてしまうような感じがしてオモシロイ。
曲はダ・カーポして再び啓祐さんのベースのピックアップが登場するが、イントロがもう昔のことのような感じがするワケよ。S41a0458続いて「Trust Me」。
源ちゃんのアルペジオにシットリとした歌声を被せるKANちゃん。0r4a0563 そして源ちゃんが弾くリフを囲んで爆発!0r4a0624_2 本間さんのドラムスの疾走感がすさまじい。
昨年末は椎間板ヘルニアに苦しんだ本間さんだったが、無事にお帰りになることができて本当にヨカッタ!200vガツンと転調して聴かせるサビ。
この展開にはいつもハッとさせられる。200悠然と入り込んで来るギター・ソロ。
期待通りに展開してくれるフレーズの組み立て方がうれしい。0r4a0610 もうイッチョ続けて『MONOCHROME HEART』から「Traitor's Gate」。
妖気漂うヘヴィなワルツ。
0r4a0583「♪綺麗に落としてね」って歌詞はKANちゃんうまいことやったよネェ。
コレにはアン・ブーリンもキャサリン・ハワードも納得していることでしょう。
続編で「Claimer's Gallery」というのはいかが?S41a0462リズムが4/4拍子になっての見事なソロ!
歯切れのよいピッキングは聴いていて気分爽快!210v「重かったね…コレだけがNAKED WORLDではありませんが。
私たちNAKED MACHINEは実は本当に久しぶりの東京なんですね。
数えてみると『ライブ』と言う形でココで皆さんにお会いするのは本当にお久しぶりなんです。
皆さん、元気にしてましたか?
私たちはこの先しばらく東京でライブをやります」
客席から大きな歓声が上がった。
私もうれしいわ!260 NAKED MACHINEの出番も後半に入る。
アタマから本間さんが鮮やかなスティックさばきをお見舞いする2019年に発表したフル・アルバムのタイトル・チューン「Turn on the Ignition」。270v_toi「♪One-on-one and one way road」280啓祐さんと本間さんの2人のパートから…290vギター・ソロ…コレがまたスゴイ。
ソロの間に3回転調するというスペクタキュラー!300vそしてKANちゃんの絶叫「♪Turn on the ignition~!」310v_ttlscr続けて「Walk Don't Run」。320_wdr問答無用で爆走するドライビング・ナンバーに客席は大盛り上がりだ。
みんなこういうロックが好きなのよ。330ソロ中の源ちゃんを無言で鼓舞するkANちゃん。
「もっと弾かんかい!」340「こんなにたくさん来てくれて、熱い拍手をしてくれて、そして後ろの方の人まで手を高く上げてくれて…私たちとても感激しています。
今日のイベントは一番最初に出たSUPER BLOODの亮くんが企画してくれました。
本当にありがとうございます!
改めてみんなで熱い拍手を贈りましょう。
さて、我々もあと2曲となりました。
寂しいけれど私たちも次のステップを歩み出すので、この先の旅にもずっと付いて来てください。
よろしくお願いします」
350v残す2曲のウチの1曲目は「Glory Day」。
360_gd唸るようにしてKANちゃんが歌う典型的なハードロック・ナンバー。
ポップだけどポップ過ぎない大サビの展開が実によろしいな。
370vカッコいいリフがあって、スリリングなギター・ソロがあって…ロックはコレでいいのにいつからおかしなことになっちゃったんだろうネェ…NAKED MACHINEの作品の数々を聴いているとこんなことを考えてしまう。
井上ひさし先生の受け売りになってしまうけど、コレはテレビのせいだと思う。
詳しくはまた別の機会に。
380「皆さん、ありがとうございました!
最後の曲はどうぞ写真を撮ってください。
またお会いましょう。
NAKED MACHINEでした」390vNAKED MACHINEの出番の最後飾ったのはいつものヤツ。400_fts「Fight to Survive」だ!410となるとMarshall Blogもいつものヤツで締めくくらせて頂こうじゃないか!
 
「♪Fight!」420v「♪Survive!」430v「♪Alive!」440NAKED MACHINEは今日も素晴らしい演奏だけでなく、立派なステージマナーで満員のお客さんを魅了したのであった。450v「ありがとうございました!」
460NAKED MACHINEにはいつまでもガンバってもらってこのMarshallがなければ生まれて来なかったであろう種のロックの保存に努めてもらいたいと思うのです。
私は真剣にそう思っているんです。
 
NAKED MACHINEの詳しい情報はコチラ⇒NAKED MACHINE OFFICIAL WEBSITE

470ギターは里村源多朗によるMarshallの混じりけのないピュアな真空管アンプのサウンドでお届けしました。
120v<つづく>
 200(一部敬称略 2025年3月29日 巣鴨獅子王にて撮影)

2025年5月16日 (金)

SUPER ROCK 2025 IN 巣鴨 <その1>~CALAVERAS

 
『SUPER ROCK IN どこそこ』というシリーズ企画。
今回は岡山、大阪に続く巣鴨でのショウのレポート。
出演したバンドは3つ+オープニング・アクトの計4チーム。
Marshall Blogのレポートでは順番を少々入れ替えて、オープニング・アクトのステージの模様を最終回に組み込んだ3本立てでお届けする。
よろしゅうござんすか?
真空管アンプから発されるピュアで良質なギター・サウンドが飛び交うステキなイベントだった。
10v_2そういうわけで2番目にステージに上がったバンドのようすから。
それはCALAVERAS!
1曲目は景気よく「Sick」。
20Doug Wilson(以下「ダグ」)30vKen Kishi(=キシケン、以下「ケンちゃん」)40vYasu Iwaki(以下「ヤッさん)50vMatt Rollo(以下「マット」)60v_2Mike Marrington(以下「マイク」)70v今日は「CALAVERASガールズ」抜きの男所帯での登板となったが、いつもの賑やかさと華やかさは全く相変わらず。80ケンちゃんが分厚いディストーション・サウンドで弾くハードなリフは「Mad about U」。90v_mayもちろんそのサウンドはMarshallから。
愛用の「JCM800 2203」を持ち込んで「JVM210H」と組み合わせた。
スピーカー・キャビネットは双方「1960A」。100_2ドライブしまくるリズム隊。S41a0130今回マイクの飛び切り歯切れのよいドラミングを初めて拝見したが、ヤッさんとの相性はバツグンだ。120_2そんな2人がクリエイトするリズムに乗ってノッケから飛ばしまくるダグ。
110そしてマットのキーボーズがアンサンブルに厚みを加え…0r4a0392 ケンちゃんが狂ったようにハードにギター・ソロをブチかます!
コレが今日のCALAVERAS。
140v曲はそのままマイクのドラムスが引き継いで…145vダグが曲名を叫ぶ…「Enemyeeeeeeeeee!(Enemy)」。0r4a0302 アメリカン・ロック然としたケンちゃんのギター・リフが重なる。160CALAVERASならではミディアム・テンポのハード・ポップ・チューン。
180ケンちゃんのソロもポップ味豊かの楽しいヤツだ!
170vハイ、みんなで「エネミーッ!!」0r4a0347 ココでダグがマットを紹介。
マットはEVEN KEELというバンドに属していて、昨年、同じ場所でのCALAVERASのステージに合流した。
だからMarshall Blogへの登場はコレが2回目。200v4曲目は「No Morte」。0r4a0332 クロマチックで構成するヘヴィなリフに…240vヤッさんの太く重い低音がカラミつく。
230v_2中間部の4/4と5/4拍子の間奏からダグが「No morte!」と叫んでギター・ソロに突入するパートが何ともスリリングなのだ。220v_2サビのメロディがとても印象的な「Ride」。S41a0157 マットはコーラスでも大活躍。
今日はCALAVERASガールズがいないからね。
250vギターのキメのフレーズとダグの歌との掛け合いのパートを経て…280_2ケンちゃんのキャッチ―にしてシャープなギターソロが続いた。
どれも曲調に完全にマッチした聴きごたえのあるソロなのよ。
270v_2ケンちゃんの物販の告知の後は、ジャケットを脱ぎ捨てたダグが「欲しいモノは決して近寄って来ないのもの」とシャウトして曲が始まる「Fear」。
290v_fr火花がはじけ飛ぶハード・チューン。
もっともっと多くの正統派アメリカン・ロック好きにCALAVERASを聴いてもらいたいネェ。
もうアメリカにもこんなにアメリカン・ロックなバンドはいないんじゃないの?
何せもうアメリカはロックではなく「ヒップホップの国」で、今はラテンが大人気だっていうから。310「♪ウォ~オゥ オウオオ」とみんなで歌うパートで大いに盛り上がった!190_2ステージから下がっていたマットが戻って来て「Smile from Heaven」。330_sfhダグがジックリと歌い込むポップなバラード。
S41a0259マットのピアノが曲を優しく包み込み…S41a0213 ケンちゃんの必殺の泣きのギター・ソロが曲をさらに感動的なモノに仕立て上げた。350_2さて、雰囲気をガラリと替えてクライマックスに突入するぞ~!
390_2曲はCALAVERASのキラー・チューンのひとつ「XXX」。380xこれぞまさに「楽しいロック」!
どんなにキャッチ―な作りでも最後の最後まで「ロック」の精神に満ちているところがうれしいね。
それがCALAVERAS!
見たかヒップホップ!
400_burnそして、ギンギンに盛り上がっている客席を前に最後の曲に入った。
曲は「Burn」。
0r4a0443全9曲、短い時間ながらも文字通り燃え尽きたCALAVERASの5人!410v_2 420v 430v_2 440v_2 450v「CALAVERASロック」の魅力を充分にアッピールしたステージだった!460「ありがとうございました~!」480_2CALAVERASの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook
15ギターはキシケンによるMarshallのピュアな真空管アンプのサウンドでお届けしました!490<つづく>
 200(一部敬称略 2025年3月29日 巣鴨獅子王にて撮影)

2025年5月14日 (水)

amber lumber~山本生誕3Days! <後編>

 
この記事のタイトルにあるように、今回の征史さんの誕生日ライブは「3Days」と謳っている。
と言ってもSHOJIMARUで3日間演奏したワケではなく、神田の後、矢継ぎ早に西の方面へ足を延ばすというプランだった。
翌日が「石山寺」という名刹があることで有名な滋賀の「石山」。
その翌日が名古屋の「御器所」。
エ?「おきしょ」?どこですか?コレ。
初めて目にする地名…ということは調べないと気が済まない。
「御器所」と書いて「ごきそ」と読むのか。知らなかった。
名古屋市昭和区にある地名。
「御器(ごき)」というのは僧侶や高貴な地位の人たちが使う蓋つきの食器のことで、熱田神宮に納める御器を作っていた所というこから「御器所」という地名になったそうだ。
Marshall BlogでよくライブのレポートをしているDEALSのギタリストは「GOKI」さん。
ご本人に確認したワケではないが、まぁ御器所とは関係がないかろう。05さて、その誕生日ライブ初日の「第2部」はいつも通りアキラさんがドラム・キットに座るところから。10vMarshallが鳴らす征史さんのヘヴィなベースと…20vアキラさんのコレまたヘヴィな声のコンビネーションが「ARMS39-forU」の独特の世界を織りなす。30そしてスピードを上げて征史さんの血が騒いだ~!40その血が征史さんの歌う「I Wanna Be Your Blood」へとつながる。
毎回やっているけど「血」でつなげるウマい展開だ。
コレがホントの「血縁」か、それとも「血脈(けちみゃく)」か?
50v_bl「♪ドクド~ク、ドクド~ク」60v今回もまさに血気溢れる大熱演!
もうコレは征史さんの「代名詞」と言ってもよいぐらいのハマり曲ですな。70暴れに暴れて…S41a0210 〆はジャ~ンプ!80v「サンキュー、赤血球!」
アラ?アキラさんも後で同じポーズを取っていたのね?
90「変なバンド!
今演った曲も違う曲みたいなアレンジになって新譜に入っています。
ところで、amber lumberは結成8年半ぐらいですか?
『Birthday ワンマン3Days』というのは今回が初めてで、今オレ京都に住んでるから名古屋、滋賀と演りながら帰っていけばいいと思ったら滋賀へ行ってから名古屋へ逆戻りなんですよ」
100「というワケで誕生日のライブが3日間あるのでプレゼントはちっちゃいのを3回あげようと思う。
今日がその1個目。ジャジャン!
この間引退した『おうのしょう』というお相撲さんがいるんだけど、その人は親方にならないで横浜の馬油屋に就職したの」
300その馬油屋で取り扱っている『おうのしょうバーム』がプレゼントされた。
鬢付け油の香りがするそうだ。
140第1回目のプレゼントを手にしてうれしそうな征史さん。
ところでお誕生日会の途中ではありますが…「おうのしょう」関って「阿武咲」って書くの?
コレ、ナニをどうやったって読めないでしょう?
「あえん」っていうのも読めなかったけどそれ以上だな。
そこでコレも調べてみた。
S41a0335この「阿武咲」という四股名の由来は「土俵上で花が咲くように」という地元の恩師の願いが込められている…っていうんだけどそれじゃゼンゼンわからん。
…と思ったら、所属する部屋の名前が「阿武松部屋(おうのまつべや)」っていうじゃない?
「咲」の音読みは「しょう」なので、そこから「阿武咲(おうのしょう)」ということになったんですな?
そういえばアキラさんがこの力士の名前を出した時、相撲博士の征史さんが即座に「青森県出身、阿武松部屋」って言っていたわ。
<前編>で書いたように相撲のことを全く知らない私としてはテッキリ「大野松部屋」かと思っていた。
で、調べているウチに「隠れ珍名ハンター」の私にとって絶対に見逃すことができないことにブチ当たった。
というのは、この阿武咲関は本名を「打越」さんとおっしゃる。
「うちこし」さんだと思うわネェ…コレ、「うてつ」さんって読むんだって!
もちろん早速私の「珍名ノート」に書き加えておきました。
あ、こんなことで油を売っていてスミマセン。
 
「頂きました。ありがとうございます!
あ、ホンマや。完全にコレ鬢付け油の匂いや」
160v鬢付け油の香りってバニラみたいだけど、あの香りを出している成分のひとつは「木蝋(もくろう)」なんですってネェ。
となるとココで大きく脱線せざるを得ない。
お急ぎの方はツラツラ~っと飛ばしてもらちゃって結構です。
 
<前編>に登場した吉村昭先生に『長英逃亡』という作品がある。
シーボルトの高弟である蘭方医、高野長英が「蛮社の獄」で小伝馬町の牢屋敷に入れられ、出入りの者に外から火を付けさせて脱獄。
その後の6年に及ぶ逃避行を描いた長編大作。
問答無用でオモシロイ。
あんまりオモシロイので、2年前に長英が隠れ住んだ先のひとつである愛媛の「宇和島」とその周辺を訪ねてみた。
いわゆるジジイの「聖地巡礼」。
そして「古い町並みがとても美しい」と聞き、宇和島に向かう途中に立ち寄ったのが下の写真の「内子町」というところ。0r4a0125_2 なるほどコレは素晴らしい!0r4a0253 ナント立派な「懸魚(げぎょ)」だこと!0r4a0115コレは大正14年(1925年)に開業した「旭館」という映画館。0r4a0143コチラは現在も使われている大正5年に建てられた「内子座」。
0r4a0211内子座は中を見学できるようになっていて、何かの授業の一環なのか、近所の中学生が付きまとって来てはヘタな説明をしてくれる。
それをからかったりすると存外にオモシロかったりする。
一生懸命やってるからね。見ていて気持ちがいい。
0r4a0216小さいながらも大変に魅力的な町だ。
その中でもひと際目を惹くのがコレ。
0r4a0118漆喰の飾りが実にカッコいい。0r4a0119_2 「芳我(はが)」さんという地元の名士の本家。
下の写真では読み取れないだろうけど「本芳我」という表札がかかっている。0r4a0122_2 もうひとつ目立つのがコレ。
コチラは「芳我家」の分家の「上芳我」さんの大邸宅。0r4a0026有料で邸内を見学できるようになっているんだけど、スゲエでかいのよ。0r4a0091庭に植わっている「櫨(はぜ)の木」。0r4a0079こんな感じで実が生る。
この実が木蝋の原材料。
0r4a0077櫨の実は「白蝋」というモノに加工され、当然主にローソクに使用される。
他にも化粧品や薬品の原料となるのだそうだ。
つまりコレが鬢付け油の香りの元になるというワケ。
そう言われてみるとローソクってチョット甘いようなニオイがするもんね。
下の写真の切り餅みたいなヤツが白蝋。0r4a0056上芳我さんはこの木蝋で莫大な富を築いた。
敷地内には木蝋の製造方法や上芳我家の繁栄を展示する木蝋の博物館がある。0r4a0072 ところで、網の目のように張り巡らされた捜査網を6年もの間かいくぐった高野長英。
下は愛媛県西予市卯之町にある隠れ家の跡のひとつ。
本当に何でもない路地にあってビックリ!0r4a0716 この卯之町には二宮敬作、楠本イネ、高野長英等、地域に関係した偉人を紹介する「宇和先哲記念館」という博物館があってコレもとてもヨカッタ。
吉村先生のファンにはタマらん施設。0r4a0761 長英は向島の小梅村を皮切りに、草津、直江津、宇和島他を逃げ回ったが、どうしてもオランダ語の勉強がしたくなり、捜査の勢いが衰えたことを見計らって江戸へ戻った。
その帰った先が下の表参道の現在「SPIRAL」ビルが立っているところ。Img_0909長英は自分であることを識別されないように硝酸を用いて自らの顔面を焼いて別人を装ったが、たまたま出くわした小伝馬町の牢屋敷で一緒だった男に感づかれてしまい奉行所に通報されてしまう。Img_0916「御用だ!御用だ!」
満を持してココにあった長英の住まいに乗り込んで来た岡っ引きは、それまで捕縛できなかった恨みを爆発させて容赦なく襲い掛かり、無抵抗の長英に殴る蹴るの猛烈な暴行を加えた。
目玉なんか飛び出しちゃったらしいよ。
結果、長英は撲殺されてこの場で絶命してしまった。
SPIRALの入り口の柱の内側にはココが高野長英の住まいであったことを示す碑が立てられている。
脱線終わりました。

Img_0915 「ホント、『仲が悪いとかいうのは嘘でしょう?』と思われるぐらい2人の趣味は似てるのよ。
でも、応援してるお相撲さんは違う。
オモシロイでしょ?だから仲良くはない。
じゃあ、その仲の悪い私たちがなぜ一緒に演っているのかって言う。
そこでamber lumberの結成のキッカケになった初めて2人で作った曲を演ります。
仲良く演ってみようと思います、仲良くね」0r4a0073「赤い血」からガラリと雰囲気を変えて「青い月夜」。
amber lumberのファースト・アルバム『運命の輪っか』から。
いい曲だよネェ。
「泣いていい」っていわれなくても泣いちゃうよ。170v_atさっきあんなに暴れていた人がこんなにロマンチックな歌詞を書くなんて全く合点がいきませんナァ。180v2人の演奏を1音たりとも聴き逃すまいと、客席から静かな熱気のようなモノさえ伝わってくる。190「ところで、SHOJIMARUでのワンマンの時に使っているMarshallのアコギ用のアンプ…今日も使っています!
いつも言ってるけどMarshallって爆音のイメージじゃんね?
でもこんなに繊細なさ音を出すアコースティック楽器用のアンプがあるんだよ。
なんか『私ってギターが上手くなったナァ』…みたいな気分になります」
アキラさんありがとうございます。200もう現在は生産していないんだけど、コレがアキラさんご用達の「AS100D」。
アコースティック・ギターも専用のアンプを使った方が絶対に音がいいんだけど、日本はダメだったナァ。
PAシステム一辺倒で全く普及しなかった。
このアンプ、最近日比谷の野音でも使ってもらったんだけど、音の良さに音響関係の人たちがビックリしていた。
でも、日本ではダメ。
ちょうど悲劇の俳人「富田木歩(とみたもっぽ)」の伝記本を読んだところなのでココで一句…アコギには アンプ無用と 日本人
210「ボクもコレ…Marshall」
220v征史さんのMarshallは「1992 SUPER BASS」という1970年代の100Wのモデル。
「100W」というと、今となってはベース・アンプとしてはかなり小さい出力なんだけど、コレでしか出せない独特の味わい深いサウンドがあるのね。
ま、それは征史さんの演奏を聴いて頂ければすぐにわかるでしょう。
ナニも「新しいモノ」ばかりが「良いモノ」とは決して限らない。
230vもう1曲『運命の輪っか』から「あたし待ってんの」。
アキラさんによれば、この曲は女性に人気なのだとか…特に強い女性に好まれるんだって。
しかし、強い女性ってどうしてわかったのかしらん?
あ、「強者は強者を知る」ということか。
聴く者をたたみ込むようにして次々と言葉を並べていくアキラさん。
S41a0122征史さんはソロにコーラスにと重要なパーツをアキラさんの歌にハメ込んでいく。260vココで「年齢を重ねる」ということについて色々な話になった。
「じゃあ山本さん、お誕生日なのでもう1曲歌ってもらおうかと思います」
290「お誕生日の時しか2曲歌わせてもらえないんですよ…じゃあナムちゃんでいきます。
去年ウチの母親の誕生日に一匹のネコが偶然ウチに迷い込んで来て、7月6日だったので『ナムちゃん』と名付けました。
会いたい。
1日、2日会わないともう会いたくなっちゃうので、今日は『ニャンコになりたい』という歌を歌いたいんです。
『♪ノドを鳴らしてニャ~ゴ』というところは、ヨカッタら皆さんも一緒に猫になって頂ければと思います」280しかし、皆さんネコ好きだネェ~。
征史さんがネコになりたいのはコレもファースト・アルバムから「思えども思えども」。320vみんなで一緒に「♪ニャ~ゴ」S41a0467もう何度この曲を耳にしたかわからないけど、いつ聴いてもサビのパートにジ~ンと来ちゃうナァ。340v曲順について。
基本的にセットリストは征史さんが組んでいるのだが…
「本番前にラインで森永さんから変更の希望が送られて来るんですよ。当然、それには従わざるを得ない。
でも対バンがある時なんかは『流れ』というモノがあるから他の人がどういう曲演っているのか見ながら咄嗟に曲順を考える。
だからステージの上でもこうやって曲順が変わったりするんですね。
実は、今日はこっちの曲の方が演りたかったんですわ」
寄席のネタ帳みたいなモノですな。
少ない人数のチームだからできること。
コレ、ジャズのビッグバンドだったらまずムリですからね。370v「あっそう?
さっき『あたし待ってんの』が女子に大人気って言ったじゃん?
この間『あたし待ってんの』と『毒を吐く』だけはライブでハズしちゃいけないって言われたんだよね。だから今日はハズそうかと思っていた『毒を吐く』という曲を演ります。
この歌のモデルとなった人に会ってはいませんが、やたらと近い所にいるので色んなところで毒を吐きまくっています…なのでワザワザ歌う必要もないと思うんですが、ウフフ。
でもね、ホントに死ねばいいのに!って思ってるよ」S41a0011「毒を吐く」も『運命の輪っか』から。
9年前、征史さんはこの曲を1人で演奏しているアキラさんを目にして「あ、いいな!」って思って声かけた。
amber lumber結成のキッカケとなった曲。380_dh毒を吐いておいて、サビで「♪踊れ 踊れ」と展開する曲の組み立ては確かに魅力的。
それもアキラさんの声で演るワケだから征史さんが惹かれてしまったのもムリからぬことであろう。390「イエーイ!毒を吐きました!ありがとうございました。
じゃあ最後の曲にしようと思います。
この間、『双六亭』というバンドがやっている武蔵野FMの『囲碁お見知りおきをラヂオ』という番組にひとりで出たの。
そんで今日のライブの宣伝とかしたんだよ。
他の人達はみんな演奏だけなんだけど、私だけ演奏とおしゃべりが半分ずつだった」
410v「私、本当にラジオやりたい。やらせてください!
結構向いていると思うよ、アハハハハ!
このいつも最後に演ってる『ここにある宇宙』も間宮アレンジで新しいアルバムに入ります。
これもすごく気に入っています。
一時ハマっていたタング・ドラムや伊勢神宮で買った鈴を鳴らしてゴキゲンでいたら『その音が邪魔だからもっと下げてください!』って言われたのよ。
ワタシ的には、ナンも邪魔じゃないワケですよ…すごい良い音だから。
イヤフォンとかヘッドフォンとかで聞くと聞こえます。
メチャいい感じで入っていますのでゼヒ探してみてください」360「山本誕生3Days!」初日の本番の最後を飾ったのはいつも通りの「ここにある宇宙」。420_kauさぁ、曲の後半は征史さんの見せどころ!430v誕生日ということとは関係なしにいつもと変わらぬエキサイティングなソロを炸裂させた!440v「オラオラオラオラオラ~!」
「ヤメれ~!」450思う存分暴れて頂いて本編を無事に、そして仲良く終了させた。460v今回のステージで徹底的にフィーチュアしたamber lumberの新作『スターズ』の発売が5月25日に決定!
これだけ話を聞かされると期待が大いに膨らむというもんですな。
楽しみにしています!Stars 「アンコールありがとうございます!
アンコールを頂いたらやりたいことがあったんです。
去年、一昨年とアンコールでこの曲を歌ったんですが、2回とも歌詞が出てこなかったんです。
だから今日は出て来るかなぁ~?
出て来たらラッキー!ぐらいで聴いて頂けたらと思います」
470v「アンコールありがとうございます。
山本さんが失敗して終わるのもナンなので私も1曲歌って終わろうと思います」
ナンてことを!
480まず征史さんの歌で「アイラ―ビュー」。500歌詞が滞ることなど全くなく、見事に完唱しきってガッツポーズ!
おめでとうございました!なんてやっていると…550本当の「おめでとうございます」のコーナー。
バースデイ・ケーキ登場~!500vネコちゃんが乗っかったとてもカワいいケーキ。510「どうもありがとう!」
征史さん、とてもうれしそうだった。520vそして最後はアキラさんの出番。
締めくくりは「Eしか弾けない」。
この曲も『運命の輪っか』から。
今回はニュー・アルバムの収録曲と『運命の輪っか』からの曲を中心に構成したライブとなった。
490v_ily今年もおめでとうございました。S41a0139お客さんも一緒に「♪Eってイイ カッコイイ!」。
この曲もニュー・アルバムに収録されているそうです。
530_esh最後は「序の口であれば白星を挙げることができるかも」と両国国技館を夢見るアキラさんの土俵入りで締めくくった。
「ヨイショ~!」
 
amber lumberの詳しい情報はコチラ⇒amber lumer Official Web Site

560<おしまい>
 

200(一部敬称略 2025年3月21日 神田SHOJIMARUにて撮影)

2025年5月12日 (月)

amber lumber~山本生誕3Days! <前編>

 
今年もやって来た山本征史の誕生日…ということでamber lumberの単独公演。
もちろん会場はamber lumberのホーム、神田SHOJIMARU。
10vアレ?…SHOJIMARUの住所は「神田淡路町」かと思っていたんだけど「神田須田町」になるのか…。
以前は銀座線「神田駅」の「須田町口」にあった「須田町デパート」にわずかにその名残りを見せていたが、神田須田町は「萬世橋停車場」を擁する東京屈指の繁華街だった。
下は大正時代に発行された萬世橋停車場の絵葉書。
この東京駅に比肩する立派な駅舎は、当の東京駅の駅舎を手掛けた「辰野金吾」の設計。
「駅」ではなく「停車場」という言葉を使っているのは恐らくこの時代には「駅」という言葉がなかったからであろう。
夏目漱石の小説には登場人物が鉄道に乗る場面が時折描かれているが、「駅」という言葉は一度も出て来ない。
すべて「停車場」という単語を使っている。
で、この萬世橋停車場、残念ながら大正12年の関東大震災で崩壊してしまい神田須田町の繁栄も衰退の一途を辿ることになった。
跡地にはかつて「交通博物館」があったが、今はもうない。
Msbところで、神田周辺の地名には「神田小川町」、「神田司町」、「神田練塀町」、「神田紺屋町」のように「神田」の2文字がアタマに付いているでしょう?
以前にもどこかに書いたような気はするが…コレは昭和22年に行政がそれまでの東京15区のウチの「麹町区」と「神田区」を合併して「千代田区」にしようとした時、神田区の住民が強硬に反対したから。
「てやんデェ!こちとら神田の生まれよ!神田が神田じゃなくなるなんてまっぴらゴメンでぇ!」
と合併を了解しなかった。
そこで、行政は神田区時代の地名の前に「神田」を付けることで住民と折り合いをつけて「千代田区」を誕生させたのだそうだ。
一方、日本橋には「日本橋室町」、「日本橋人形町」、「日本橋茅場町」等、「日本橋」を冠した地名が21もある。
コチラも「日本橋区」と「京橋区」が合併して「中央区」となる時、「日本橋」という伝統の地名を残すためにそのような処置をとった。
そういえば、数年前に東京大空襲を経験した本所出身の90歳を越えるおジイさんの話を聞きに行った時のこと。
そのおジイさん、今でもジャズ・ピアノを職業とされているものすごいベランメエ調のお方でこんなことをおっしゃっていた…「オレは本所の生まれよ。本所と向島をくっつけて『墨田区』ダァ?フザけんな!オレの住所は今でも本所区だと思ってんだ!」
カッコいい!
田舎者が集まる役所のバカ連中が「利便性がどうの」とか言って旧町名を切り貼りしたり「東西南北」をアタマにくっつけて味も素っ気もない地名に改悪してしまったんだね。
で、下はその「神田神保町」で10月に開催される古本市。
コレを見て歩くほど楽しいことはない。
開催中、何度も出かけて行ってはブックオフではついぞ見かけない本を買い込んで来る。Img_1762 去年の古本市では下のアイテムを購入した。
コレは安政時代と現在の東京の地図を重ね合わせて行ったり来たりすることができるCD-ROM。
定価が14,800円(税抜き)もするのだが、それをゾッキ本扱いで4,000円ぐらいで手に入れた。
コレがベラボーにオモシロい。
ところが、イジくっているウチに全く大した内容ではないのだが、商品に関する疑問が浮かんできた。
そこで、出版元の市川にある「株式会社エーピービーカンパニー」という会社に電話をしてみた。
受け付けの女性がとても親切で、私が質問の概要を告げると「社長と替わります」とおっしゃる。
「しゃ、社長?」…イヤイヤ、社長にお出まし頂くほど大層な質問ではないんですけど…。
すると、すぐにその社長が電話口に出て来た。
自分が神保町の古本市で当該の商品を買ったことを伝えると、私のことを覚えていらしゃって改めて手厚いお礼の言葉を頂戴した。
私の疑問はアッという間に解決し、自然と雑談のコーナーに入った。
聞くと、その社長は地道なフィールドワークを繰り返してほぼ1人でこの地図のソフトを制作したいう。
別冊の索引の詳細さも尋常でなく、数人の仲間はいるにせよこの大業を1人で達成するとはにわかには信じがたい。
私が上に書いたような「地名改悪」の話や東京の地理に関する話を口にすると、社長は私のことを熱心な「ブラタモリ」のファンだと思ったのか、「大変だけど、楽しいですよ!」と言い出して「実はお客さんのような方を探していたんです。どうです?仲間に加わりませんか?一緒にやりましょう!」と熱心に誘ってくださる。
もちろん丁重にお断りしたが、ビックリしてしまった。
世の中には色んなことをやっている人がいらっしゃるものである。
12_img_3395地図といえば…「タモリ倶楽部」にも数回登場した地図の研究家で多くの地図に関する本を著している「今尾恵介」さんは私の親しい友人でジャズ・サキソフォニストの「今尾敏道」くんの実兄だ。
この信州の本もゾッキ本扱いで神保町の古本市で購入した。
Img_3398 で、この重ね地図を使って安政年間に今のSHOJIMARUの場所にナニがあったかを調べてみてビックリ!
ナント、私の地図の見方に誤りがなければ、約170年前には「山本」さんという人が住んでいたようなのだ!Kandasuda ということで会場のようす。
20今回も楽しいamber lumberグッズがズラ~リ。30今回のステージはこんな感じ。50下手には征史さん愛用のMarshall「SUPER BASS」のハーフ・スタック。60v上手にはアキラさん愛用のMarshallのアコースティック楽器用アンプ「AS100D」。70定刻になってamber lumberの2人がステージに現れてまずはご挨拶。
「気を遣って頂いて本当にありがとうございます。明日で55歳ににゃります。
自称50歳の相方が横にいるんですけど…以前は同い年だったんですが段々年齢が離れてきているらしい。
そろそろ敬って欲しいと思っています。
今日もタップリと曲を用意していますので最後まで楽しんでいってください」80v「今、また新しいアルバムの準備中でして、今日はそのアルバムの1曲目から途中まで曲順通りに演ってみようかと思っています。
で、新しいアルバムの1曲目はナントこの曲…」110vと紹介した今日の1曲目は「ランデヴー」。100_rdv森永JUDYアキラ110v山本征史120v明るく楽しい曲調でノッケからノリノリ・ムードの今日のamber lumber。130征史さんが明さんに接近してデュオ・チームとしてのムードも満点。
今日も仲良くやりましょう!
0r4a0154 2曲目はガラリと雰囲気を変えてシリアス・ムードの「冗談じゃない」。150_jdln後半では早くもエキサイティングな征史さんのベース・ソロが飛び出した。160v「ヒゲがはえてる」と征史さんのヒゲを発見したアキラさん。
「ナンカね、ヒゲが似合ってますって言われて、剃ろうかと思ったんだけどそのままにしておきました。
どう?似合ってます?」
165v「その新しいアルバムね…『新しいアルバム』って言ってもみんなが知ってる曲ばっかりと言うか、いつもamber lumberのライブで演ってる曲をまとめている感じなの。
『福丸レコーズ』というこのSHOJIMARUがやっているレーベルの配信があって、そこの間宮さんという人が好き勝手にアレンジしてくれたんです」
今回で3枚目となる間宮さんとの共作。
音源の制作に当たっては、いつもは歌を歌うだけだったというアキラさんが制作に深く関わった。
何事も諦めずに細部まで執拗にこだわったその姿勢はまさに「粘り腰」だったとか。
180タイトルについても説明があった。
「ずっとタロット・カードで進めて来ましたが、今回は17枚目の『スター』。
星ですね…すごく重要なカードなんです」
「今までの絵の中で1番かわいいですよ」とアキラさん。S41a0107_2 「ウチで飼ってるネコなんですよ!
でもオレがジャケットにネコを描くとその子と会えなくなっちゃうんですよ。
よく野良猫とかをモデルに描いていたんだけど、急に保護されて会えなくなっちゃう。
だから子供の頃のナムちゃんを描きました」
ナムちゃんは7月6日に迷い込んで来たので「ナムちゃん」。
すなわち「リアルネコ大仏」!
S41a0110 「間宮さんのアレンジってamber lumberがいつも演ってる感じと大分変わるから、正直『いつもの方がいいかな~?』とか思ったりすることもあるんです。
でも次の曲に関しては絶対的に間宮さんのアレンジの方がカッコいい!」200v今日はいつも通りのアキラさんのファンク・ストラミングから。
曲は「ドウシテコンナニコワイノダロウ」。S41a0478芥川龍之介の遺書の中の文句のような曲名とは裏腹に、ギターが醸し出すグルーヴとアキラさんのキレのいい歌が完璧にマッチしているamber lumberのファンキーな側面を打ち出す1曲。260_dkkバッキングに、オブリガードに、ソロにと征史さんのベースがとてもスリリングだ。270v2人のノリやソリが合致した快演!
アキラさん曰く、久しぶりに演ったら「付いて来いよ!付いて来いよ!」みたいなスピードになったという。280ココで相撲トークのコーナー。
「相撲を知らない人に言っておくと『高安』っていうお相撲さんがいるんだけど…毛むくじゃらで歌がメッチャ上手いのね。
その高安ってスゴく強いのに、メンタルが弱いのかナンなのか、決勝まで行くんだけどいつも優勝できないのよ。
もう全相撲ファンの悲願が『高安優勝』。
で、今場所もそれに近づいているんだけど、この辺りでコケるのが高安だから。
今場所もあと2日…高安のことを考えていると2日が長い!
『高安が横綱になるところが見たい人生』とかもう早く終わりにしたいね」
290v「準優勝が12回ですからね。
だから今、みんな静かに応援してるんですよ」
その春場所の結果…「9度目の正直」となった優勝決定戦で大の里に送り出されて高安は優勝を逃したそうです。
気の毒に…。
300vウチはテレビで相撲を見ない…どころかスポーツ関連のニュースには全く興味がなくて、大谷翔平の話題になるとすぐにチャンネルを変えてしまうぐらいなのね。
もう朝から晩まで「大谷、大谷」って…同じ大谷でも「令文さん」だったら飽きずに見られるけど、野球はイヤ。
そんなだからニュース番組やワイドショウでもスポーツと芸能のコーナーになるとサッとチャンネルを変えるかテレビを消しちゃう。
結果、相撲の情報となると100%amber lumberのライブで仕入れることになる。
2人の相撲トークに登場する力士しか知らないワケ。
先日、銀座で開催されたスポーツ関連のイベントに取材で訪れた際、お相撲さんがひとりステージに上がった。
誰だかわからない…でも何となくどこかで見たことがあるような気はする。
もちろん、イベントの時にはチャンと紹介されていたのだが、それが誰か忘れてしまってしまい、その部分の記事の文章を書くことができない。
まさか「お相撲さん」と書くワケにはいかないでしょう?
そこですぐに頭に浮かんだのが征史さん。
写真を送って鑑定してもらった。
すぐに返事が来て、細かい経歴まで指導してくれた。
元横綱の「照ノ富士関」だった。
日本人でありながら横綱を知らないのはさすがにマズイな…と恥じ入った次第。
Marshall Blogの相撲トークは以上。320v「さて、今年の最初のライブは6年ぶりの石垣島でした。
ホントは私のソロで行こうと思っていたんだけど、石垣島でお世話になったお店がなくなっちゃうと聞いてコリャ行かないと後悔する…と、山本さんをそそのかしてamber lumberで演ったんです。
ところがナント!そのお店はなくならないことになった。
最後の盛り上がりを見てそのビルのオーナーの気が変わったらしいのね。
『こういう場をなくしちゃいけない!』って思ったんだって。
だからまた行ける」310続いてはやたらと感動をまき散らす1曲、「ウートートゥ」。
本当にアキラさんの深い歌声が場内の空気を入れ替えちゃうんだよね。
やっぱり「曲」と「声」の力っていうのはスゴイもんですな。330v_uttアキラさんの歌声と同じく深いところで4本の弦を鳴らす征史さん。
この曲はその6年前の石垣島から帰って来てすぐのお彼岸の時に作った曲なのだそうだ。
初めて人前で歌った時は泣いてしまって歌えなかったとか。
そして、今日も彼岸に歌っている。
春の彼岸は「ぼたもち」でこしあん、秋の彼岸は「おはぎ」でつぶあん…年寄がおらず、物故者がいない典型的な核家族の家で育った私は結構最近までコレを知らなかった。330v続けて「呼吸とテレパシー」。
340_ktt「♪届け、呼吸に乗せて!届け、テレパシー!」
今度はハードなストラミングにアキラさんの凛々しい歌声がコダマする。S41a0164 スページ―なバッキングから曲の後半で征史さんが2度目の噴火。
何の恨みがあるのかは存じ上げないが、ナゼかCDに収録されないのがこの曲。
充分にカッコいい曲だと思うんですけどネェ…と思ったら現在制作中の新しいアルバムに収録されるようだ。360…というのはココまでの5曲はニュー・アルバムの1曲目から5曲目までだったのだから。
間宮さんのアレンジはゼンゼン違うそうだ。
「ちなみに間宮さんはホントに脳ミソがギターに直結しているようなイメージの人で、『間宮家』というのはお徳川家の御庭番だった忍者の家系なんですよ」
「御庭番」というのは将軍直属の密偵のことね。S41a0235 「本人は間宮林蔵の家系であるということを否定してるんだけど、『間宮さん、いいじゃないですか』っていう前提で彼とは話をしています。
間宮林蔵は北海道を全部計測して海峡を調べて歩いたんですね。
忍者と言っても戦うワケじゃなくて、情報収集能力が高いんですね。
だから間宮さんはその情報処理能力がすこぶる高い。
そして、本当にギターを如意棒のように自由自在に操る。
今回、裏ジャケットはコレです…間宮さんに孫悟空になってもらいました」S41a0239 間宮さんの話が続く。
「今回、間宮さんを孫悟空にして申し訳なかったなと…次回のアルバムの裏ジャケットは、ボクが沙悟浄で、森永さんが猪八戒」
370v「なんで、私が猪八戒なの!三蔵法師でしょ?」S41a0247 とうとう出してしまいまいましたね…間宮林蔵。
江戸の昔、中国大陸と樺太の間は陸続きなのか、あるいは海なのか?というのが今風に言うと「世界七不思議」のひとつだった。
その様子を見て記録した者がいなかった。
そこで現地へ行って肉眼で確認をして、その状況を報告したのが間宮林蔵だった。
結論は、基本的には海であり、干潮時には陸地が現れる。
林蔵は歩いて中国大陸へ渡ったという。
こうして我々はその中国大陸と樺太の間のことを「間宮海峡」と呼んでいるけれど、世界的には「タタール海峡(Tatar Strait)」、中国では「韃靼海峡」と呼ばれている。
そして、伊能忠敬に教えを乞い、当時は完全に未開の地であった北海道の実測地図を作製した。

Mamiya
その林蔵の大業を描いたのが吉村昭の『間宮林蔵』という作品。
私は23歳ぐらいの時から吉村先生の作品を読み始め、ほぼ全部作品読破しているんだけど、コレはかなりオモシロかった部類に入る一作。
何しろ北海道よりズッと北まで踏破するワケだからね。
「ギリヤーク人」なんていう粗暴な樺太の原住民なんか出て来て、道中で待ち受けているたくさんの難関や労苦を乗り越えて行く姿を描いていく。
下の写真の左の本は、筑摩書房が昭和36年に上梓した有名な『世界ノンフィクション全集』の第1巻。
『黒龍江紀行』と題した林蔵の記録が掲載されている。
この全集は立花隆先生も若い頃に夢中になって読んだということで、私も50巻すべてメルカリで買いそろえた。
それは良いのだが、字が小さいのと、内容の大半を占める翻訳作品の訳文が規格外にオソマツで読み進めるのに大変な辛抱を強いられる。
でもこの『黒龍江紀行』は日本人が書いた文章なのでオモシロかった。
0r4a0908_2舞台はド~ンと変わって見渡す限りの休耕地。
場所は茨城県のつくばみらい市。380ココにあるのが間宮林蔵の生家跡。390林蔵の生家。
安永年間(1772~1781年)に建てられたかやぶき屋根の家。
当初あった場所から3度ほど移築したそうだ。400敷地内に建てられている間宮林蔵の銅像。
「間宮林蔵記念館」が併設されている。
440vすぐ近所で目に入った選挙の立て看板。
やっぱり間宮さん。450v生家跡からチョット離れた所にある「専称寺」。410ココに樺太探検に出る前に建てたとされる林蔵の墓がある。430v傍らには林蔵の偉業を称える立派な顕彰碑が立っている。
こういう顕彰碑というのには見方がありましてね。
ま、私のオリジナルの見方だからアテにはなりませんよ。
420vまず「篆額(てんがく)」と呼ばれる篆書体という独特のフォントで書かれた上の方の四角い部分を見る。
この場合、「間宮先生埋骨〇〇」と読める。
ね、もうコレだけでオモシロイでしょ?
〇〇の2文字はわからん。
「篆書体の漢和辞典」っていうのがあるにはあって、つい先日ブックオフで偶然見つけたんだけど滅多に使うものではないのでさすがに買わなかった。0r4a01752  

12_ksh本体にドバ~っと書かれている文章は「撰文」というんだけど、漢文なので漱石じゃあるまいし、こんなの読めるワケがないのでシカト。
その代わり最後の1行にだけ注目する。
ナンとならば、最後の1行には篆額を書いた人と撰文を書いた人の名前が必ず記されているから。
コレがオモシロイ。
案外「エ?」っていうような有名(っぽい)な人の名前が挙がっていることが多い。
この林蔵の碑の場合、篆額は「鍋島直大(なおひろ)」という人の手によるもの。
鍋島直大というのは肥前佐賀藩の第11代にして最後の藩主。
佐賀藩は討幕派だったので、後に明治政府の政治家/外交官となった。
元総理大臣の細川護熙の曽祖叔父(おジイちゃんのオジさん)。
嘉永年間、楢林宗健というシーボルトのお弟子さんが、長崎の出島の医師モーニッケ経由で入手した種痘の苗を自分の息子に接種した。
その時、佐賀藩主だった鍋島直正も自分の息子で当時4歳だった直大に接種させたという。
最近「雪の花」という吉村先生の作品が映画化されたが、種痘とか牛痘に関する話を先生はたくさんお書きになっていてそのどれもがすこぶるオモシロい。
一方、撰文の書き手は「志賀重昴(しげたか)」という人。
明治の地学学者にして衆議院議員だった。位階は「正五位」。
知らない人だけど、経歴はすこぶる素晴らしい。
 
この見方を知っているだけでも顕彰碑を見る目が変わること間違いなし。
思わぬ発見があって存外にオモシロイよ。


チョット脱線ついでに…。
下は浅草寺の境内にある「福地櫻痴」の顕彰碑。
浅草寺へ行ったらメンチを食べたり、煙を浴びたりしているだけじゃダメよ、ダメダメ。
本堂の横や「奥山」と呼ばれる裏には見応えのあるモノがゾロゾロと並んでいるんですよ。
Img_1752この櫻痴の顕彰碑の篆額を書いたのはナント「山縣有朋」。
ちなみに櫻痴は本名を「源一郎」といって、明治時代に「東京日日新聞(今の毎日新聞)」の社長を務め最晩年には衆議院議員となった人。
櫻痴は日本で最初の英語の先生と言われているラナルド・マクドナルドから英語を学び、ペリーや、プチャーチンと川路聖謨(かわじとしあきら)の仲介を務めたスーパー通訳「森山栄之助」の弟子。
櫻痴はやはり通訳として大活躍し、初めて「society」を「社会」と訳した人。
また、どの新聞にも「社説」っていうのがあるでしょう?
アレを始めたのも櫻痴。
さらに外国の文物を多く翻訳し、そのネタを三遊亭圓朝らに提供していた。
圓朝は「文七元結」、「芝浜」、「牡丹灯籠」、「真景累ケ淵」等の作者ですからね、櫻痴が提供するネタが大いにその創作に役立っていたのかも知れない。
Img_2643_2櫻痴の出身地は長崎。
「思案橋」と有名な「崇福寺」の中間あたりの「油屋町」というところ。
私は去年行って来た。
008a0317一方、墓は谷中墓地にある。
「福地源一郎」の墓碑銘で、大きめの普通のデザインの墓石が立てられている。220v最近はNHKのドラマで「吉原」が注目されているようだけど、下はその「吉原神社」。
伊藤博文や澁澤栄一等、明治のおエライさんはケタ違いに女子が大好きでいらっしゃった。
神社の入り口には「春夢正濃満街桜雲」と「秋信先通両行燈影」という漢詩が刻まれている。
コレは「春の夢の中にいたらいつのまにか辺りは桜が咲いていて」、「秋の知らせの秋雨は燈影に降る」と、遊郭で遊んでいる間は時間の経過がオッソロシク早い…ぐらいの意味らしい。
「楽しい時間は過ぎるのが早いもので次で最後の曲です」「エエエ~!」と同じ。Img_1738この漢詩を作ったのが福地櫻痴。
昔は漢詩ができるかどうか、というのはインテリジェンスのバロメーターだった。
夏目漱石は英語だけではなく、漢詩に長けていたので大いに尊敬された。
実はこの神社の門柱は吉原遊郭の入り口にかつてあった「吉原大門」を模しているそうで、もともとこの櫻痴作の漢詩は大門の門柱に刻まれていたのだそうだ。
つまり、国会議員まで務めた社会的に地位の高い人が堂々と「傾城町」を賛美していた時代があったワケです。
今の政治家は明治の昔の政治家が羨ましかろうて。
Img_1735さらに場所を変えてまさかの間宮リターン。
下は台東区にある「五臺山 源空寺」。
ココは幡随院長兵衛や画家の谷文晁、伊能忠敬やその師匠高橋至時(よしとき)の墓があることで知られている。
林蔵は地形の計測の方法を伊能忠敬にちょくちょく教わっていたので高橋家とは近い関係にあった。
「シーボルト事件」って知ってるでしょ?
高橋至時の息子の景保(=作左衛門)はシーボルトが持っていた『世界周航記』という本欲しさに忠敬が作った地図の写しをシーボルトに渡してしまう。
それが露見して国禁を犯した廉で死刑になってしまった…というのが事件の一部。
他にもシーボルトから薬を分けてもらったお礼に葵の紋服を渡してしまい、あわや打ち首になるところだった土生玄碩(はぶげんせき)という日本の眼科学の開祖なんてのもいた。455その死刑になってしまった景保の墓もこの源空寺にある。
景保は判決が出る前に小伝馬町の牢屋敷で死んでしまったため、遺体は大きな甕に塩漬けにされた。
そして1年後、「打ち首」という量刑が決定した時、甕からワザワザ遺骸を取り出して首を落としたという。
その景保とシーボルトの関係を幕府に密告したのが間宮林蔵だと言われている。
でも林蔵は「アイツ、やってますぜ」と直截的に幕府にタレ込んだのではなく、景保からもらったヤバいことが書いてありそうな手紙を封を開けずして幕府にパスしただけだったとか。
いずれにしても景保は林蔵のおかげで最終的に首と胴体が別々になった。
460v景保の顕彰碑のB面にはシーボルトから景保への献辞がドイツ語で刻まれている。
イヤ~、期せずして大きな脱線になってしまった!…お退屈さまでした。
470「ココでアルバムから離れますが、皆さんに気に入って頂いている『半分の月』という歌。
何回も秘密を話したことがありますが、娘がすごく悲しい目にあっている時に半月がピカピカで娘と被った…ということからできた歌です。
今から私…『お母さんモード』になりますからね。
それから、娘の披露宴で弾き語りをした曲を初披露してしまおうと思っています。
でも、まずはこの曲から…ホントはこの曲を披露宴で歌いたかったの。
でも結婚式には向いてなかったんだね」480vamber lumberのステージでは欠かすことができないバラード「半分の月」。490_htこういうのを「マスター・ピース」っていうんだろうね。
グ~っと感情を込めて心の内を吐露するようなアキラさんの歌い口は聴く者に大きな感動を与える。500v「♪キミが生まれた日 確かに感じたんだ 宇宙が生まれた」
コレが先頃結婚したお嬢ちゃんの披露宴で、アキラさんが留袖に身を包んで歌ったワルツ「宇宙のあかりへ」。
510v_ua征史さんが奏でる温かいフレーズが曲のやさしさを一段と引き立てる。520vしかし、お母さんが曲を作って結婚式で歌うなんてことはまず普通はあり得ないよネェ。
アキラさんナニも言っていなかったけど、お嬢ちゃんは号泣してしまったのではないかしら?
イヤ、宴席の皆さんもきっと涙を流したに違いない。530「楽しい時間は過ぎるのが早いもので次で最後の曲です」「エエエ~!」とはやらなかったけど第1部最後の曲。
「とりあえずハッピー」でにぎやかに締めくくった。540vコレはCGではありません。
征史さんがアキラさんの背後から回って2人仲良く並ぶ…の図。
曲の内容通りハッピーな雰囲気で征史さんの誕生日ライブの前半を終了した。140v「横綱豊昇龍が休場中につき私が本日の中入り…ヨイショ!で〆ますよ~」
客席の皆さんと一緒に「ヨイショ~!」
キマまった~。
四股で出番を締めくくるライブなんて他にないぞ!560v<つづく>
 

200 (一部敬称略 2025年3月21日 神田SHOJIMARUにて撮影)

2025年5月 9日 (金)

五十嵐☆sun-go☆美貴~JAPANESE ROCKの夜明けから未来へつなぐもの<その9>

 
こんなことを書いたところで読んでいる皆さんにはオモシロくもおかしくもないことは百も承知、二百も合点。
でも「超」がいくつも付くぐらいの久しぶりだったんですわ~、原宿クロコダイル。
チョット調べてみるに…7年ぶりになるのかも知れない。
それにもかかわらず西さんやスタッフの方が私のことを覚えてくださっていて、「アラ!久しぶりだね~!」と親しくお声をかけてくださりとてもうれしい思いをした。20そんな久しぶりのクロコダイルでの出し物は、シリーズで催されているイベント『JAPANESE ROCKの夜明けから未来へつなぐもの』。
「華麗なるガールズロッカー達」と副題が付けられたその9回目にゲストでご出演された五十嵐美貴さんからお誘い頂いたというワケ。104つのパートに分けられた当日の第1部はトーク・ショウ。
まず司会者が登場して「現場で活躍する女性ギタリストの目線で日本のロックの歴史を振り返ってみる」という座談会の主旨を説明した。
30司会は川上シゲさんとともにこのシリーズのプロデュースをしているハリー吉田さん。40v吉田さんの呼び込みでパネラーの皆さんが登場。50西薗まりさん60v下はウチにある四人囃子の1989年のライブ『FULL-HOUSE MANTINEE』のCDと岡井大二さんから直接お預かりしたDVD。
まりさんはこのコンサートの舞台にお立ちになっている。
だから強引に言わせてもらえば、私は音や画面を通してまりさんと面識があったというワケ。
ちなみのこのDVDの鑑賞会には私も参加してひとことご挨拶させて頂きました。
その時のようすはコチラ⇒スピンオフ四人囃子のスピンオフ!0r4a0906 武田"チャッピー"治さん80v川上シゲさん
シゲさんはご本名を「シゲユキ」さんとおっしゃって、字も私と丸っきり同じ。
高校の頃、このことを学校で友人に自慢しても、私の周囲にはまだロックを聴いている連中が極端に少なく、誰もピンと来ていなかった。
まだロックと歌謡曲がハッキリと別れていた時代の話…この頃に戻りたい。
この日初めてシゲさんにお会いしたのだが、もうこのことが言いたくて言いたくて!
予めポケットの中に準備していた運転免許証をサッと取り出して、シゲさんにそれをお見せしながら自己紹介させて頂いた。
「おお!ホントだね~。字まで同じ人は珍しいよ。
ナンカ他人のような気がしないね!」
なんておっしゃってくださった。70vそして我らが五十嵐☆sun-go☆美貴さん(以下「sun-goさん」)。
sun-goさんとまりさんは同じ歳で、sun-goさんがSHOW-YAに加入する前、まりさんが在籍していたバンドでギターの後釜を務めたことがあったそうだ。
コレはよく知られていることだが(ウソこけ!)、私もsun-goさんとは生まれ年が同じどころか、誕生日がたったの1日違いなのです。
だから今でも毎年お互いの誕生日の間に「お誕生日おめでとう!」のメールのやりとりをしているのね。
したがって、見方は違うにせよsun-goさんやまりさんががご覧になって来たロックの風景は私が見て来たモノとそう変わらないハズ。
それゆえお2人の話しがとても楽しみだった。
90v我々が中学から高校生だった時代は、「女性だけのロックバンド」といえば1976年に「THE RUNAWAYS」がデビューするまではついぞ見たことがなかった。
だからあんな格好をして「♪チチチチ」なんてやっているのを見た日にはビックリしたわ。
国内のチームではイリアさんが在籍していた「ガールズ」が最初ぐらいだったのかな?
「野良猫」なんて曲が注目されていたように記憶している。
コレが1977年。
かつて東京に「Plumage(プルーミッジ)」という民間の音楽サークルがあって、そこで「ジュリー・ジュリー」だか「ジェリー・ジェリー」だかいうガール・バンドが注目を集めていた。
1979年頃のことだったが、珍しい「女性だけのバンド」ということでものすごく目立っていた…ということを今思い出した。
彼女たち(と言っても自分よりお姉さんだった)どうしたかナァ。
一方、アメリカにはTHE RUNAWAYSより前に「The Shaggs」という女の子3人組のスゴいバンドがあった。
1969年、ニュー・ハンプシャーのお金持ちが、ロクに楽器も弾けないにもかかわらずムスメ可愛さにいきなりレコードを作って流通させてしまったという冗談のような夢のようなお話。
どんな内容かって?
フランク・ザッパは「これこそがピュアな音楽」とそのアルバムを絶賛したが、我が家では「雑音扱い」されているため、The ShaggsのCDをかけることは固く禁止されているというシロモノ。
それから50年以上の時を経た今、ことハードな音楽に関しては男子より女子の方が全然パワフルだからネェ。
110SHOW-YAの昔話やプリンセス・プリンセス、ノーマ・ジーン、ジャコウネコ等々の名前が引き合いに出され日本のガールバンドの変遷について語られていく。
ちなみに「ガールズバンド」というのは和製英語なので海外では要注意。
正しい英語としては「an all-female band」とか「an all-girl band」と表現するそうです。
コレはアメリカの女性だけのバンドで活躍している日本人ドラマーの友達から教わったんだけど、実際に彼女たちのバンドがそう呼ばれているので間違いない。
イギリスのMarshallの連中は単に「a girl band」と言っている。
いずれにしても「ガール」と複数形にすることはない。
ナンでコレ「ズ」が付いているのかね?
「girl」には形容詞があるので「girl band」で何ら問題ないんだけどね。
「ガール・バー」に引っ張られての言い方なのでは?…と私は見ているのだがどうだろう?
Marshall Blogは「ガールバンド」と表記させてもらっています。
120vSHOW-YAがロンドンに行った時の話も飛び出した。
ナニせSHOW-YAは「Marquee」のステージに立っていますからね~。
その時、ちょうどタイミングが合ってウェンブリー・アリーナに『LIVE AID』を観に行ったことにも触れた。
この時のことがよっぽど楽しかったのでしょう、sun-goさんは時折この時の話をしてくれる。
その辺りのことをsun-goさんに詳しく語って頂いたインタビューはコチラ。
   ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.20~Marquee物語 <後編>

S41a0077自然とSHOW-YA関連の話題になる。
まりさんはSHOW-YAのデビュー・アルバムを耳にして自分の中で「ガール・バンドは止めた」とキメたそうだ。S41a0023 「SHOW-YAは全員揃うとスゴイ力なんだよね。もうああいうバンドは出て来ないだろうナァ」160「『エッ!これが女性のバンド?』と思った。
『ショウヤ』って居酒屋しか知らなかったからね…驚いたよ。
バンドの名前も覚えやすくてヨカッタよね」170vココで女性ギタリストのお2人に「〇」と「✕」の札を手にしてもらい、吉田さんが出すバンドやアーティストに対して「スキかキライか」ではなく、「影響を受けたか否か」を答えて頂くコーナー。
吉田さんから出されたお題はスージー・クアトロ、THE RUNAWAYS、JUDY & MARY、ROSY ROXY ROLLER、PINK SAPHIRE、SCANDAL等々。
130挙がった名前がお2人より後発の皆さんが多かったので「影響を受けた」というコメントはほとんどなかったが、それぞれに対して丁寧なコメントが発せられた。140vお話の中にスージー・クアトロの名前が何度か出て来たが、同性のお2人にはさぞかし衝撃的だったことでしょう。
私はダンナさんになるスージーのバンドのギタリストの名前が「洗濯機」と聞かされてすごく驚いた記憶がある。
まだFMのラジオ局が2つしかなかった時代、『FM fan』とか『FM レコパル』なんていうオーディオ雑誌があった。
レコパルだったと思うけど、「スージー・クアトロ物語」というマンガが掲載されたことがありましてね、その中に「どうしてスージーがベースをいう楽器を選んだか」というクダリがあって、「ギターはXXXだけど(←ココは覚えていない)、ベースは子宮に来るのよ!」というスージーのセリフが出て来た。
中学生だった私は「一体何のコッチャ?」とその時激しく思った…ま、今でもわからないけど。
もう50年近く前の話だけど、いまだに覚えているところを見るとよっぽど印象的だったのであろうぞ。
2019年のNAMMショウの時、Marshall RecordsのD_Driveがスージー・クアトロも出演する女性アーティストのイベントに招待されて私が引率したことがあった。
楽屋(Green room)がスージーと一緒だった。
本当に小柄で、とても大人しく始終ニコニコしていて、思慮深そうな「上品なおばサマ」という雰囲気だった。
期待していたんだけど「The Wild One」は演ってくれなかったです。
150v次から次へと「立て板に水」のごとく色々なことを語るsun-goさん。180こういうイベントは楽しいね。
昔の日本のロックの現場を知るレジェンドたちがお元気なうちにドンドンやるべきだと思う。190第2部は「SNARE COVER」のステージ。
まずは弾き語りで1曲。200SNARE COVERさんの水晶のように澄み切った美ししい歌声が場内に充満する。
210vピアノをバックにした情感豊かな歌。220ピアノは梅野渚さん。230vそして他の楽器も加わってSNARE COVERさんの世界を広げていく。240吉田さんもギターで参加。250vヴァイオリンはまつおかのどかさん。260vさらに…270シゲさんと…280vチャッピーさんも加わる。290v吉田さんはフルートも担当。300加えて柴崎萌さんのギターがアンサンブルに彩を添えた。310vナンというか、緑豊かな森の中でとてつもなく良い空気を吸い込んだような感じ。320ガラっと替わって第3部は「梵鉾!(ぼんぼこ)」。330富樫春生さん330v西薗まりさん340v田中邦和さん350vメッケンさん360櫻澤泰徳さん370v世界を股にかける富樫さんの歌とキーボーズを核としたフリーフォーム度の高い音楽。
私はこの手の音楽が大好きなのでゴキゲンだ!
富樫さんはデビューが杉本喜代志さんのクインテットだったんですね。
S41a0241 まりさんはシャープなファンク・ストラミングや…S41a0221 クールなソロで大活躍!380縦横無尽に暴れまくる富樫さん!S41a0282 次の展開が予想できないパフォーマンスはスリル満点だった!0r4a0120 そしてイベントの最後となる第4部を飾ったのは「五十嵐☆sun-go☆美貴スペシャルセッションバンド」。
まずはsun-goさんからご挨拶を兼ねてのメンバー紹介。
430「大先輩」と紹介したのはもちろん…  
川上シゲさんと…S41a0401武田"チャッピー"治さん。S41a0502次に紹介したのは、ココのところ毎年秋田の由利本荘で開催されるイベントのセッションでいつも子供ばんどの「サマータイム・ブルース」を一緒に演奏しているという…
410v諷花ちゃん
エンリケさんと八重樫浩さんがやっている「THE☆歌謡ROCKERS」のシンガー。
「諷」というのは「暗唱する」とか「声を出して歌う」という意味の漢字だから諷花ちゃんがやっていることにピッタリだ。
S41a0464そうして秋田では何度も演奏しているのだが、2人が一緒に東京のステージに立つのはコレが初めてのこと。
「sun-goさんのギターでガッツリ歌うのは初めてなんですよね。
いつもはワチャワチャな感じですから。
よろしくお願いします!」655そして、キーボーズに海老芳弘さん。670v「実は、シゲさんとチャッピーさんと海老さんは『千年コメッツ』なんですよ。
以前は名古屋でよく一緒になったんです。
やっぱり私たちはバンドマンなのでバンド名があると違うな…ということでバンド名をつけることにしました。
最初は千年コメッツ、THE☆歌謡ROCKERS、SHOW-YAということで『千年歌謡SHOW』にしようか?とか言っていたんです。
でも、それだと歌謡曲しばりになってしまう感じでしょ?
それでチャッピーさんに『Luminous5(ルミナス・ファイブ)』というバンド名をつけてもらいました」425v「ナニを演るのかと言うと、まっすぐなハードロックです。
気持ちは『ガールズ』ということで…。
それと、この方々と演るのであれば『絶対にハズせない』という曲をリクエストしました」
440v…と前置きして『五十嵐☆sun-go☆美貴スペシャルセッションバンド』じゃない、『Luminous5』の演奏がスタートした。
まずは耳をつんざくシゲさんの轟音!
昔、カルメン・マキ&OZのライブ盤に「シゲのソロ」という曲が収録されているのが自慢だった。
上に書いたように自分も「シゲ」だから。0r4a0093客席から「マジか!?」という声が上がった1曲目はカルメン・マキ&OZの「崩壊の前日」。520コレはsun-goさんが自ら触れたご自身のリクエストによる選曲でしょうな。
そんな演りたかった曲でノッケからバッチリと「sun-go」サウンドを聴かせてくれた。540そのsun-goサウンドを出しているのはもちろんMarshall。
ヘッドは愛用の「JVM410H」。
キャビネットはいつも使っているデイヴ・ムスティンのシグネチャー・モデルとは違う「1960B」。
考えてみるとsun-goさんとJVMの付き合いも長くなったよ~。
2009年からだからカレコレ16年!
誰にもマネができない自分だけのギター・サウンドを確立したからこそできる所業だ。
腕の立つ板前の包丁と同じ。
500vsun-goサウンドに負けないパワフルな歌声の諷花ちゃん!0r4a0249 sun-goさんとのイキもピッタリ!5701曲目から密度の濃いパフォーマンスで一気に盛り上がった!0r4a0199_3 「実はマキさんとは『NAONのYAON』で『私は風』を演ったことがあるんですよ。
あの曲は1か所でもコケるとトンデモナイことになっちゃうんで、今回はやっぱりシゲさんのアタマのベースをフィーチュアした曲をお願いしました」580v2曲目はチャッピーさんのドラムスから。590_cbゴリンゴリンのロック・ビートに「♪チチチチ」と来たぞ!
そう、もちろんThe Runawaysの「Cherry Bomb」。600諷花ちゃんはギターを引っ提げて熱唱!
上に書いたように私はこの曲をリアルタイムで耳にしたけど、今回初めて歌詞を読んでみた。
ロックだね~、昔のロックだね~。
でもコレでヨカッタ時代があったのだ。
それにしても諷花ちゃん、板についているナァ。
まるで70年代からタイムマシンに乗って飛び出して来たようだ!
610vsun-goさんの轟音ソロが炸裂!490コレはきっとやりたかったポーズでしょう?
イヤ、私もやりたいわ!630v「ホントは『メタル・クイーン』の頃を思い出してまりに歌って欲しかったですね。
諷花ちゃんのはジョーン・ジェット・バージョンで、ギター・ソロが長いんですよ…チョット間違えちゃった、ゴメンね!」640「実は私、昔のバンドでシゲさんがいらっしゃったNOIZとココで対バンしたことがあるんですよ。
そんな思い出深いクロコダイルでまたシゲさんと演奏できるのがすごくうれしいです」
実は私も1981年か82年に、今シゲさんがいらっしゃるあたりにマイMarshallとともに立ったことがあるんです。
私のMarshallは今もクロコダイルに出演している三文役者の「ちぇり~」さんのご友人から譲ってもらった今でいう「JMP1959」と「1960AX」だった。
そのちぇり~さんがsun-goさんのことをご存知で「ミキちゃん、ミキちゃん」と呼ぶ仲なのだ。
ちなみにちぇり~さんはご本名を「大竹さん」とおっしゃって、上で触れた音楽サークルのPlumageの余興の時にTHE RUNAWAYSのシェリー・カーリーの格好をして「Cherry Bomb」を歌ったことからつけられたアダ名だった。
「シゲさん」やら「クロコダイル」やら「ちぇり~」やら今日はつながりがスゴイな。
650v続いては…コレもsun-goさんのリクエストでしょうな。
カルメンマキ&OZの「空へ」。
有名なイントロのギターを奏でるsun-goさんが凛々しい!660v_srh海老さんのピアノをバックに…550見事なノドを披露する諷花ちゃん。
説得力のカタマリのような歌声!680vsun-goさんの思い入れがふんだんに詰め込まれたソロ。690v大好きなバンドの本物のリズム隊の方をバックに…
730v大好きな曲のソロを演奏するなんて一体どんな感覚なのよ?
うらやましいナ~。
S41a0568 そんな演奏をバックに諷花ちゃんは最後の最後まで大激唱!700v「ホント、シゲさんとチャッピーさんと演奏できるだけで…家宝ものです!」
ココで皆さんの活動の告知。
「さて、川上シゲ&Luminous5の次のスケジュールはシゲさんとチャッピーさんの健康にかかっております。
健康でいてくださいね!
次はもうひとり…私もすごく可愛がって頂いた日本のロックを引っ張って来たシンガーの曲です」710飛び出して来たイキのいいナンバーはアン・ルイスの「ああ無情」。750vコーラスでも活躍のsun-goさん。760v海老さんのシンセサイザーが思いっきりサウンドを分厚くして…S41a0554「ギター、五十嵐sun-go美貴!」という諷花ちゃんの掛け声で華麗なソロをブチかましてくれた。S41a0735「Luminous5の最後の曲は…」
客席から「エ~ッ!?」
「『Fairy』は演んないよ!SHOW-YAで2番目に売れた曲を演ります」S41a0732♪グワァァァ~ン!
凄まじい轟音イッパ~ツ!
S41a0577sun-goさんのテーマともいうべきあのギター・ソロ。
ク~!このソロで登場した『Marshall GALA2』を思い出すナァ。780v_waLuminous5の出番の最後を飾ったのはSHOW-YAのステージには欠かせない「私は嵐」。790「♪私は~ア~ラ~シ」諷花ちゃん本番最後の熱唱!S41a0807 ドライブしまくる…850vゴキゲンなバックで…820v得意の開放弦を使ったsun-goさんのソロ!830vそして、下手へ飛んでベース・ソロ。
このシゲさんのベース!
絶対こうなると思ったし、また期待もしていたんだけどコレぞ正真正銘の「爆音」!
多分このベースの音は恵比須か代々木ぐらいまで聞こえていたことだろう。840v今度は上手へ急げ!
ベース・ソロからの~「嵐ポーズ」!
私は10年ほどSHOW-YAのライブのオフィシャル・フォトグラファーをご拝命させて頂きましたからね、この辺の流れは身体にしみ込んでいるのです。860SHOW-YAの名曲と熱気あふれる演奏で大いに盛り上がって本編を終了させた。890_enc1アンコールの前にコチラをどうぞ。
コレがさっきのギター・ソロで始まった『Marshall GALA2』の時のsun-goさん。

アンコールでは今日の出演者がステージに上がってまずRadioheadの「Creep」を演奏した。900_crpsun-goさんは珍しいギターを使用。
910vそしてコレもsun-goさんのリクエストかな?920_trrカルメン・マキ&OZの「とりあえずRock'n'Roll」。930最後までノリノリだったsun-goさん!S41a0621 諷花ちゃんのリードでお客さんも声を出して大いに盛り上がって全プログラムを終了した。0r4a0347 最後は記念撮影。940もし同期会をやることがあったらゼヒ私も誘ってくださいまし!
古いロックの話で盛り上がりましょう!950本当に久しぶりだったクロコダイル。
今日も楽しい夜になりました。960  

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200 (一部敬称略 2025年3月20日 原宿クロコダイルにて撮影)

2025年5月 7日 (水)

East Of Eden Spring Tour 2025~Seeds Of Hope~

 
楽しかったゴールデンウィークもアッという間に終わっちゃったね。
海外の、あるいは国内の「楽園」で過ごした方も大勢いらっしゃることでしょう。
今日は待望のファースト・アルバムを引っ提げて国内各地を回ったEast Of Edenのツアー『Seeds Of Hope』の東京公演初日のレポート。10会場はZepp DiverCity。
ロビーに飾られた色とりどりのスタンド・フラワー。20「楽園へようこそ!」
ステージに姿を現したEast Of Edenがオープニングに選んだ曲は「Shooting Star」。
50このショウの1週間前に発表したファースト・アルバム『The First Eden~Sheeds Of Eden』のオープナーだ。12_40闇を切り裂くレーザー光線が縦横無尽に飛び交う中2曲目に突入!
会場は早くも猛烈な興奮状態だ。
曲は『Forbidden Fruit』から「Chasing the Moon」。
30ショウの冒頭からド迫力の爆走をキメて見せるのは…

Ayasa60v湊あかね70vMIZUKI80v新しく加入したMINA。90vそしてYuki。100vもちろんYukiちゃんはMarshall。
使い慣れた「JVM410H」と「1960A」のコンビネーション。
当然Yukiちゃんは「リターン挿し」などという流行に振り回されることはない。
普通に使った方が断然太く良い音が出てくることを本場のMarshall仕込みで熟知しているからだ。110vそしてMarshallの上に「禁断の実」を2つ。120ステージでは早速のサオ・チーム3人のフォーメーションに大きな歓声が上がった!130もう1曲続けて『The First Eden』から「Unapologetic Freedom」。
「apologetic」は「申し訳なさそうな」という意味。
それに反意を表す接頭辞の「un」がついて「unapologetic」になると「謝罪しない」とか「遠慮しない」とかいう意味になる。
曲名は「遠慮や後悔しない自由」ぐらいの意味合いか?
まさにそんなイメージの曲調。
140v_ufハードなグルーヴが心地よいドライビング・ナンバー。
Yukiちゃんは7弦ギターで臨んだ。
そう、この日はとりわけ7弦ギターの出番が多かった。
それがEOEサウンドのヒミツのひとつかな?150メンバーを紹介とひと言メッセージのコーナー。
「ありがとうございます!どの会場も暖かい世界で…本当にありがとうございます」
ママとなるYukiちゃんに客席から盛んに「おめでとう!」の掛け声がかかる。
「チョット気を付けつつ…ウフフフ、気を付けつつ演りたいと思います」170「メンバー、スタッフさん、事務所、ワーナーさんもそうだし、みんなに支えられてやらせて頂いております。
ありがとうございます。
ツアーということで名古屋、大阪とやって来たんですが、東京も熱いところを見せて頂きたいと思います…と言うか、私たちも熱いライブをお届けしたいと思っていますので、皆さん最後までよろしくお願いしま~す!」
160vメンバーのトークを楽しんだ後はニュー・アルバムから「Doesn't Matter」。
チョット余計なことを書かせてもらうと…『エデンの東』と言えば、ナンと言っても次男坊の「キャル」を演じたジェームス・ディーン。
『エデンの東』と同じ1955年に公開した『理由なき反抗(Rebel without a Cause)』の中に「It doesn't matter(イダズマラ), it dioesn't matter…」とジェームス・ディーンが繰り返す印象的なシーンがあった。
フーム、意外なつながりがあるんだな…と思ったのは私ぐらいなものでしょうナァ。
いつもこんなことばかり考えています。180_dm人気曲「鈍色のラビリンス」。0r4a0180 Ayasaさんのソロに続いてYukiちゃんのソロが炸裂。
やっぱりチャンとMarshallのすべての真空管を通して出すギターの音は素晴らしい。
太く、コシがあって、会場の隅々までYukiちゃんが弾くギターが直に届けられるようだ。
Yukiちゃん曰く、実際どこへ行ってもギターの音をホメられるそうだ。
私も鼻タカダカです。弾き手がいいからですよ!
そしてヴァイオリンとギターのバトルへと続いた。190_nlさらに目の覚めるようなドライビング・チューン「CROSS∞ROADS」が続く。
0r4a0163続くMCではメンバーが手分けをしてグッズを紹介。
「私の担当はタンブラー…『シューティング・スター・タンブラー』です。
色がシルバーとネイビーとブラックの3種類。
私は当分飲めませんけど、ハイボールとかビールとかレモンサワーとか…妊婦の私が言うのもナンですがコレに入れてグビグビ飲んじゃって頂きたい…と」
210v「こういう風にリンゴがあればフルーツを飾っておける…みたいな。
籠にフルーツを盛ったりしますからね。
そんな感じでこうやってこのタンブラーにリンゴを乗せて頂くという使い方もあります。
でも、チョット大きいのでお荷物になると思うんですよ、意外と大きいですからね。
そんなところにね!…Ayasaさん」
グッズ紹介リレーのバトンを受け取ったAyasaさんは引き続いてエコ・バッグを紹介。
そのバッグにタンブラーを入れてください…という鮮やかな営業リレーでした。220ココまでとは雰囲気を変えて『The First Eden』収録のバラード「I don't say goodbye」。
あかねちゃんが情感豊かに歌い上げる。S41a0063 バラードにはつきもののギター・ソロ。
Yukiちゃんはおなじみの「Blue Rose」に持ち替えてドラマチックに演じて見せた。240vアルバムと同じ進行で「Don't Look Back」。
Yukiちゃんはまた7弦をプレイ。
今日は一段と持ち替えが忙しい。
7弦ギターが出す低音域を活かしたメロディアスなヘヴィ・チューン。
250vココで場面が替わってあかねちゃんがステージを離れた。
 
MIZUKIちゃんのドラム・ソロに…260_ycMINAちゃんのスラップが重なり…270vYukiちゃんの奇抜なフレーズが加わる。280Ayasaさんが華麗に主題を演奏するのはインストゥルメンタル・チューンの「Yellow Card」。290一瞬のスキも見せることがないハード・ドライビング・ナンバー。
迫力のスティックさばきがタップリと詰め込まれたこの曲はMIZUKIちゃんご本人の作品。300vあかねちゃんがステージに戻ってセンチメンタルなヴァイオリンの音色も高らかに「Noise-Canceling」。
320_dlb曲調が次から次へと変わっていく劇的な1曲。
そのひとつひとつのシーンをあかねちゃんが見事に歌い上げ…330バンド・アンサンブルのパートではあかねちゃんの歌に呼応するようにAyasaさんのヴァイオリンが端正なメロディを歌い込む。430Yukiちゃんも各パートで多彩なギター・プレイを披露した。
340vMIZUKIちゃん作の「Yellow Card」にまつわるMCを経て、あかねちゃんのコブシを利かせた切れ味の鋭い歌い回しが印象的な「Darkside Lotus」。
この曲、和の風味の取り入れ方がとても自然。
加えてキメが大変に凝っていてエラくカッコいいわ~。
0r4a0430ストレートなロック・ビートで「これでもか!」と切り込んで来る「Breaker」。
450Yukiちゃんのチャンク(パームミュートをして8分で低音弦を刻むこと)が鮮やか!350v_br「オマエら、イケんのか~!」とあかねちゃんの檄が飛んで「Red Line」。
途中までいい調子に演奏したもののギターにトラブルが発生して曲は中断。
ま、生演奏の場では時折あること。
さすがEOEの皆さん、堂に入っていらっしゃる。
「チャンと演奏しているということがわかっていいじゃん!」と、超「Look on the bright sight」対応。230v_idsgギターの問題はすぐに解決。
せっかくだから「曲の前のアオリのところからやり直そう」ということになってYukiちゃんがそれをやることに。
何でも地元大阪ではバリバリにお客さんをアオったとか。
浪花千栄子ファンの私としてはYukiちゃんが「あんさん方、最後までイケまんのか~?正味な話、そんなんやったらイケしまへんで~!」とかやるところを見てみたかったが…まさかね。
「東京、まだまだイケるか~い!」と景気よくやってくれた。370vそして今度は「Red Line」を滞りなくカッチリとキメて見せた。
360_rlさぁ、「Sheeds Of Hope」の東京公演もいよいよクライマックス!
420_ikzm「♪Stand up」のパートがまずは何とも魅力的な「花美」。
繰り返す転調とハデなキメも最高に気持ちがいい!
400AyasaさんのソロからYukiちゃんのソロへとスリリングな展開!
390人気曲だけあって客席から盛大な歓声が沸き上がった。410本編を締めくくったのは『The First Eden』の最後を飾っているリード・チューン「IKIZAMA」。0r4a0487本編15曲。
『The First Eden』収録の10曲をすべて披露。
0r4a0157 メンバー5人が一丸となって密度の濃い完璧な演奏を展開。
まさに観客を「楽園」に送り込んで本編を終了させた。460もちろんすぐさまアンコール!470vアンコールの1曲目はおなじみ「Judgement Syndrome」。S41a0399メンバー各位からひと言ずつ最後のご挨拶。
「皆さん、今日はお越し頂いて本当にありがとうございます。
私も色んなところでご迷惑をおかけしていると思うんですが、こうして温かいお客さんに支えられて今日ココに立っているんだなと改めて実感しています。
明日、日本では一応ファイナルということで、明日も盛り上げるぞ!という気持ちでガンバりたいと思います。
ちなみに、明日も来てくれる方とかいるんですか?……たくさんいらっしゃる!
ありがとうございます!
これからも我々は突っ走っていきますのでよろしくお願いします!」480v最後に持って来た曲は「Evolve」。0r4a0382 幾度となくスポットライトが当てられたAyasaさんとYukiちゃんの激しくも艶やかなバトル。
最後までタップリと魅せてくれた。510演奏終了後、客席にピックを投げるYukiちゃん。0r4a0535「ありがとうございました!」
Marshallのいい音もタップリと聴かせてもらったし…あ~、楽しかった。
  
East Of Edenの詳しい情報はコチラ⇒East Of Edenの詳しい情報はコチラ⇒Official Website540 

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200 (一部敬称略 2025年3月19日 Zepp DiverCityにて撮影)

2025年4月29日 (火)

Damian Hamada'S Creatures~惨月の宴<後編>

 
早くも『惨月の宴』の前半が終了し、後半に入る前にシエルちゃんから意表を突くトーク。
「ありがとうございます!『惨月の宴』、楽しんでもらえていますでしょうか?
今日は前々から言っていた通り、皆さんにはビックリをお届けできたらいいなと思って、陛下と一緒に色んな悪だくみを練ってまいりました。
練ってきたのJaguar…まだまだ出ていないビックリがたくさんありますので気を抜かないでくださいね!
そんなビックリを今1つ発表したいと思います!
我々、Damian Hamada’s Creaturesは今年6月………ツアーをやります!
タイトルを知りたいか?教えてやろう。
その名も『Fantastic Metal Tour』!
もうその名の通りです…ファンタスティックなメタルのツアーをお届けしようと思っておりますのでゼヒご参加ください。
よろしくお願いします!
ツアーの発表もできましたし、昨年の代官山のワンマンでも言いましたが、D.H.C.の魔暦27年はまだまだ全力で走っていきたいと思っています…ついて来れるかッ?!」
おお!それはとても楽しみJaguar…コレは前も書いたかな?
この「Jaguar」はイギリスでは「ジャガー」でも「ジャグゥア―」でもなく、ハッキリと「ジャギュア」と発音するので、D.H.C.がロンドンやマンチェスターで演奏する際のMCには要注意。
10v_2『惨月の宴』の後半の手始めは『旧約魔界聖書 第I章』から「Lady into Devil」。

20_lod ミディアム・ファストのメタル・ナンバー。
50_2「devil」、「evil」、「sail」、「nail」と脚韻を踏んでシエルちゃんが歌うパートが力強く印象的だ。
こういう風に「detail」にこだわった曲が「prevail」するとオモシロイんだけどな…なんて思ってイル。
20v後半に入っても2人のギターが大暴れ!30ソロではお互いに「オレが、オレが」と丁々発止。
遠慮なんかしていられネェ、ギタリストはこうでなきゃいけネェ!
それがツイン・リードのアンサンブルとなると「さっきはガンガン攻めちゃってゴメンね」とばかりに仲良く息の合ったハーモニーを随所で見せてくれた。
40vそのまま切れ目なく人気の改臟人間たちのソロ・コーナーへ。
まずはKAZAMIさんが華麗なスティックさばきをタップリと楽しむ。60_2そのKAZAMIさんのドラムスにリリスちゃんの轟音が乗っかってきた!70_2途中でピックを口にくわえて指弾きに移ると…80vリリスちゃんの気合がパワフルな低音となって飛び出した!90v続いてはカズマくんがセンターの台に上がった。100 おいしいロック・ギター・フレーズ満載!
それが真空管アンプのみが出し得る極上のトーンで繰り出されてくる。
110vそのサウンドを出しているのはカズマくん愛用のMarshall「JMP-1」、「9200」、そして「1960BV」だ。
リフにバッキングにソロにと大活躍。S41a0006まぁ、弾くわ弾くわ!
弾き終わると大きな歓声が上がった。120vそして、RENOさん。130 フィードバックのロング・トーンから入って流麗なフレーズをジャンジャン繰り出してくる!
ありとあらゆるテクニックを使って独自のギター・ワールドを披露した。140v_2「次は皆さんの番でございますよ~」
コイコイコイコイ!
KAZAMIさんとリリスちゃんのリズムをバックにシエルちゃんとお客さんのコール&レスポンス。
コイコイコイコイ!
もう会場はまさに一丸!
コイコイコイコイ!
スゴイ迫力でした。
コレは「コイコイ」で合っているのかな?
「フォイフォイ」かな?
花札じゃないけど、とりあえず「コイコイ」に聞えるのでそう書き記しました。
今度シエルちゃんに確認してみよう。150 場面が変わって壮大にして荘厳なイントロ!
180_sph最新大聖典『最後の審判』のオープナー「天空の放浪神」。0r4a0635 必殺のツイン・ギター!
200_2改臟人間たちも鬼気迫るパフォーマンスを惜しげもなくブチ込んでくる!230v_2矢継ぎ早に同じく『最後の審判』から「審判の日」。240_2そして本編の最後にはひとつ前の大聖典『運命の支配者』から「The Beginning of the End」を持って来た!0r4a0722待ったなしの息もつかせぬ展開に客席の興奮状態もピークを振り切った!250_2盛り上がりに盛り上がって本編終了!260D.H.C.、D.H.C.、D.H.C.、D.H.C.…
すかさずD.H.C.コールで呼び戻し。270そして、アンコール。
ドワッ!カズマくんがひとりで出て来た!
意表突くな~!
310「本日のご公演はこれにて終了いたしました…なんてネ!
せっかく「D.H.C.コールを頂いたのにAXEが出て来てしまいました…オレがAXEだぁ~!」300v 「正直、『審判の日』を演っているあたりからココにひとりで出て来ることが気になってもうソッワソッワでした。
オレ、この後ちゃんとしゃべれるのかな?
今回は意表を付いていこう!ってみんなで話をしていたんですよ。
普段ですとメンバーが一斉に出てくるじゃないですか?
そこで今回は意表を突くために、まずRENOさんからしゃべっていこうぜ…って話を最初にしてたんです。
でも、さらに意表を突こうとしたら…AXEが1人で出ていったらオモシロいんじゃねぇか?ってことになったんです。
みんな楽しんでるか~い!
まだまだいけるか~!…まだAXEに飽きてないですか?
まだいける?もうチョットいける?
もっとこい?」
280v_2「ボクがこんなにたくさんの人々の前で話をするっていうのは、小学生の時の生徒会の選挙以来なんですよ。
もちろんボクが立候補したワケじゃないですよ。推薦者としてステージに立ったんです。
そういうキャラしてるでしょ?
推薦した生徒は落ちたんですけどね…落ちるんかい!
実は今日、ムゴい話がホントは2つあったんです。
さっきとは別のもうひとつのムゴい話は、ご存知の通りボクは味噌汁が大好きなんですよ。
『汁』だけど『知るか』って?
玉ネギの味噌汁を作ろうと思ったんですが、その玉ネギが新鮮なのかそうじゃないのか、ツルッツルだったんです。
切ろうとしたら包丁がツルっと滑ってしまって、危うく今日は中指なしで弾くとこだったんですよ!
アッぶねえ~!
まだまだイケるか!
味噌汁は好きか!
最高だ~!…イヤ、最悪だぁ。
マァ、腹がヨジれるほどおもしろい話はもう10…イヤ、66個くらいあるんだけど時間がないんだよ。
それよりソロソロCreaturesのみんなに出てきて欲しいな、オレは」290_2と意表を突いたところでメンバー登場。
シエルちゃんの仕切りでD.H.C.名物「Creatures帰りの会」が始まった。
リリスちゃんからひと言。
「今日は、お足元の悪い中お集まり頂いてありがとうございます。
カズマくんも言ってくれましたけど『意表を付く』ですね。
ホントに始まり方からアンコールまで皆さんの意表を付けたんじゃないかな~と思ったんですが楽しんでくれましたか?
今年はダミアン浜田陛下がお創りになられたもう1つの宗教団体のツアーにRENOさんも参加されることもあって『D.H.C.は今年はそんなに動かないんじゃないかな~?』って正直思っていた人は?…結構いるな。
私もチョット思っておりました。アハハハハ!
だけどさっき言った通り6月にツアーをやります。
今日のセットリストぐらいみんなが驚くようなツアーにしたいと思っています。
あっちのバンドも観たいし、こっちのバンドにも会わなきゃいけないし…と、時間が限られている割にはやりたいことがたくさんありますよね?
そんな中、D.H.C.のライブを選んでくれた方と一緒にファンタスティックな思い出を作りたいと思ってます。
同じ悪魔教信者の皆さんとして、一緒に今年一年を忘れられない年にしましょう。
今日は来てくれてありがとうございました」320v_2KAZAMIさんからのひと言。
「ありがとうございます。
今日のライブは第1期の曲も多かったっスよね。
このメンバーで演るのが初めての曲もいくつかあって、また、この2期のメンバーで演る第1期の曲もカッコいいなぁ~と思ったでしょう?
D.H.C.は曲がたくさんありますので…もう陛下からドンドン出て来る!
ありがたいことですね、曲がたくさんあるバンドっていうのはね。
今年もツアーが発表されましたが、もう新旧問わずたくさんの曲を演っていくのでよろしくお願いします!」
続いてRENOさんは、ツアーが開催される6月は誕生月であること、サポートして聖飢魔Ⅱのツアーに参加することに触れた。
RENOさんが2人いるかのような過密なスケジュール。
そこで改臟人間の技術よりクローンの技術を優先して欲しいという希望が出た。
しかし「でもボク人間じゃなくて、今、改臟人間なんでやり切ってみせますよ!」と締めくくった。
330v「『惨月の宴』もソロソロ終わりです。
ありがとう…みんな優しいね。
みんなが言っていたように、今日6月のツアーが決まったことが発表できましたが、RENOさんを始め各々みんな忙しいからD.H.C.はどうなっちゃうのかな?って私もチョコっと思っていた。
でも、そんな中でも1月には対バンライブに出られて、3月にはワンマン・ライブが出来て、そして6月にはツアーも回って…D.H.C.は現在色々なモノを作っているみたいなので。
本当にモリモリな1年にしていきたいなと思ってます。
でも、皆さんが水を与えてくれないとD.H.C.は育ちません。
ご存じの通り我々は『ホメられて伸びる水』がないと死んじゃいます。
たくさん水を与えに会いに来てください!
アハハハハ!そんな感じで『帰りの会』は終了です。
『意表を突く』とか、『ビックリさせるよ』って言ってきましたが、もうひとつ大事なことを色んなところで言ってきました。
それは…『予讐・復讐』をちゃんとしてきましたか?ということ。
みんながどれぐらい『予讐・復讐』をしてきたか見せて頂きたいと思います」340v_2小学生の頃「予習と復習のどちらが大事か」なんてことをよく言っていたね。
答えは、家で予習をして、わからないことは授業で理解して覚えて、帰って復習する…だから両方大事なんだってよ。
そんなことはただの一度もやったことがなかったな。
もしそれを励行していたら私だって東大の文Iぐらいはチョロかったろう。
しかし、D.H.C.の予習&復習は楽しかったのではないの~?
陛下がアイドル「悪魔のキッス」に提供した「天国に棲む悪魔へ」。
350_tuaヘッドセットを装着したリリスちゃんがシエルちゃんと一緒にリード・ボーカルズを担当する1曲。
もちろん2人のコンビネーションはバツグン!
ちなみに「歌のパート」を意味する「Vocal」は常に「Vocals」と複数形にするのが正しい英語です。
「keyboards」も同様。
Tsa カズマくんのソロから…
400RENOさんとのギター・アンサンブルへと続く。
悪魔のキッスのバージョンも聴いたけど、どっちが演っても完全に100%D.H.C.。
コレはスゴイことです。
430v重厚なSEが流れ、やがて再び陛下降臨!
スゲエ歓声!
まさに「魔王凱旋」!
Fav_s41a0189そしてそのまま曲は「Babel」へ。390陛下のギター・サウンドもMarshall。
ヘッドが「DSL100H」、スピーカー・キャビネットが「1960BV」のコンビネーション。S41a0008 トリプル・ギターの圧倒的なアンサンブル!
このスペクタキュラーに感動しない音楽ファンは恐らくいまい。380 そしていよいよクライマックスへ!
Fav_s41a0197シエルちゃんの絶唱とともに『惨月の宴』を締めくくったのは「嵐が丘」。190_2陛下の采配の下…Fav_0r4a0912改臟人間たちの激しくも美しい演奏によって「惨月の宴」は鮮やかにD.H.C.色に彩られたのであった。420_2キメのポーズも凛々しい陛下の雄姿!Fav_0r4a0992_2そして、締めくくりの陛下のご講話。
「会場の諸君。本日は『惨月の宴』への参加大変大義であった…礼を申すぞ!」
500v「ココで恒例となっておる『グ~』で称え合うコーナーだ。
前回は『グ~』のさらに上をいく『バッチグ~』で称え合ったな。
今日はそのさらに上をゆく…なんだと思うかね?…『チョベリグ』で称え合うと思っておる。
『チョベリグ』知らないの?…ちょっとジェネレーション・ギャップを感じておる。
まずはこの年度末の忙しさを吹き飛ばすほどの熱い声援でライブを盛り上げてくれた会場の諸君。
自分にチョベリグだ!」
チョベリグ~!
490v「ケッコウ、ケッコウ。
そして諸君の見える所や見えない所で、今回のライブを支えてくれた頼りになるスタッフに『チョベリグ』だ。
チョベリグ~!
「いいね。いいね。いいねぇ。
そしてガンバって素晴らしい演奏をしてくれた改臟人間たちに『チョベリグ』だ。
ココにいる人たちね」
チョベリグ~!
510_2「そしてワタシにもチョベリグをしてもらえるかな?
シエル、仕切ってもらえるかな?」
シエルちゃんの仕切りでお客さんからのチョベリグを一身に浴びる陛下。Tttt 「お礼と言ってはナンだが、ココでピックを6枚投げるコーナーだ。
そう、これは今後コーナーにしたい。
いつもは曲が終わって投げておったのだが…おったのJaguar、だいたいすぐ前にポツンと落ちるパターンだった。
今回は投げることに集中するので、もしかしたら6枚とも後ろの方まで飛んでいくかも知れない」
と、6枚のピックを見事に投げ放った。520 「諸君!そろそろお別れの時間だ。
またどこかのライブ会場あるいはイベント会場で会おうじゃないか!
今宵はこれにてさらばである!」530vア~、今回も最良の曲と最高の演奏で実に楽しかった!
6月の『Fantastic Metal Tour』が待ち遠しい!
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
Dh <おしまい>
 

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Desolation>

<Captives>


Marshall Recordsからのセカンド・アルバム『セット・ザ・ワールド・オン・ファイヤ』絶賛発売中!
このアルバム、すごくいいよ~!
 
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200(一部敬称略 2025年3月16日 Veats SHIBUYAにて撮影)

2025年4月25日 (金)

Damian Hamada'S Creatures~惨月の宴<前編>


今日は去る3月16日に開催されたDamian Hamada's Creaturesの単独公演のレポート。
会場は今回初めてお邪魔する「Veats SHIBUYA」。
6年前にオープンしたというこのホール、私は全く存じ上げなくて「ビーツ・シブヤ」と聞いてテッキリ「ボルシチ専門店が渋谷にできたのか…」と思ったぐらい。
そんなことはないか?10v下がボルシチに使われる「ビート(beet)」、複数形で「ビーツ(beets)」。
あのボルシチの赤色を出すカブみたいな形をしているヤツ。
日本では「ビーツ」の方が通りが良いのかな?
イギリスでは「beetroot」という。
「bette」という「赤」を意味するケルト語がその名の由来だというのだから、「食べる輸血」とアダ名されるのも頷ける…実際には誰かがそんなことを言っているのを耳にしたことがないが、とにかくそういう異名を持つそうだ。
ちなみに私は、まだ一生懸命自分で音楽をやっていた43年前、慶応大学医学部の学園祭でツービートの前座を務めたことがあります。 

20s 
そのVeatsで開催されたのが『惨月の宴』。
「惨月」というのはもちろん「3月」のこと。
早くももう「死月」の下旬になってしまったが、今思い出してもとても楽しいコンサートだった。40ロビーのようす。50オリジナル・グッズいろいろ。
70ロゴをあしらったD.H.C.のグッズは気高い雰囲気があってカッコいいね。60そしてビクターのオーディオ機器が展示されていた。
それもそのはず、「Veats」というのはビクターエンタテインメント直営のライブハウスで、「Beat」とVictor Entertainmentの頭文字である「VE」をポートマントー(カバン語)にした名称なのだそうだ。ボルシチとは何の関係もなかった。
80満員の客席。
開演時間が間近に迫り、上演中の禁忌事項について説明するシエルちゃんの影アナが流れる。
そして…
「さぁ~、いよいよD.H.C.『惨月の宴』の開演ですよ~!
色々なビックリをご用意しました。
ワクワク、ドキドキの宴…楽しむ準備は出来ていますか!
それではいつも通り『D.H.C.コール』をお願いします!」
「D.H.C.!D.H.C.!D.H.C.!…」
客席は早速の大興奮状態!
100そしてスタート。
オープニングは最新大聖典『最後の審判』から「G戦場のマリア」。
不吉な歌のメロディが大きな魅力のミディアム・ファストのヘヴィ・チューンだ。
120シエル伊舎堂(以下「シエルちゃん」)130vRENOファウスト(以下「RENOさん」)140vアックスKAZUMA(以下「カズマくん」)150vリリス一ノ瀬(以下「リリスちゃん」)160vKAZAMIクロウリー(以下「KAZAMIさん」)170vリズムが変わる中間部のギター・アンサンブルのパートが実にスリリング!
カズマくんの背後にはもちろんMarshall。175カズマくん自慢のシステムはプリ・アンプが「JMP-1」。
そしてパワー・アンプは100W×2で轟音を放つ「9200」。S41a0007スピーカー・キャビネットは「1960BV」だ。176v続いては定番の1曲「Tempest」。180_tp1曲目とはガラっと替わって音速のスピード・チューン!
エンディングまでひと時たりとも目と耳を離すことができない密度の濃さ。
客席はと言えば、「オマエら最後までイケるのか~」と心配になるほどの盛り上がり。
190ここで陛下ご降臨。
『魔界美術館』から「魔城の翼」だ。
210_mtダミアン浜田陛下220v陛下のMarshall。
ヘッドは前回から導入した「DSL100H」。
キャビネットはカズマくんと同じ「1960BV」だ。230vやっぱり陛下が舞台に上がると雰囲気が引き締まりますな。Fav_0r4a0912そして陛下がメンバーのそばに近づき魔力を注入すると…Fav_s41a0151ステージのテンションがさらに上がり、それにつられて客席の雰囲気もますます上気していくという寸法だ。Fav_0r4a0290「盛り上がっておるかぁ、Veats SHIBUYA!
『惨月の宴』を楽しんでおるかぁ!
前回のワンマン・ライブは1曲目から魔王の登場ということで結構意表を突かれた者も多かったと思うが、今回は3曲目からの登場だ。
マァ、3曲目でもなかなかのものだろ?
しかもここまで3曲しか演奏していないにもかかわらず、D.H.C.が初めてライブで演奏する曲が2曲も含まれていた。
なかなかのものだろう?
1曲目が『G戦場のマリア』だなんて一体誰がコレを想像できただろうか。
なかなかのものだろう?
ということで早速Jaguar、私の方からメンバーを紹介しようじゃないか。
なかなかのものだろう?」
陛下がKAZAMIさん、RENOさん、リリスちゃん、カズマくんの順に紹介。
各人とも紹介されてチラリとワザを見せてくれた。
「なかなか」どころではない騒ぎである。
280v「今回は『惨月の宴』ということで『惨月』の『惨』…『ムゴい』という字にちなんで各メンバーから最近身近で起こったムゴい話をしてもらおうじゃないか。
メンバー紹介の順で…まずはKAZAMIから教えてくれたまえ」
270vKAZAMIさんは「ムゴいうな重」の話。
思いっきりお腹を空かせて入ったうなぎ屋。
ボリュームの差と思い込み、メニューにあった「特上」を注文。
満を持して出て来たうな重に大喜びで箸を立てたところ、箸の先がすぐに「コツン」と重箱の底に当たってしまった!
ご飯の厚さたるや約1センチ。ヘタをするとうなぎの方が厚みがあるのでは?
特上を頼んだのにちっともお腹がイッパイにならなかったという話。
ところがよくメニューを見てみると「ご飯大盛り無料」と書いてあったとさ…ムゴい!
でもKAZAMIさんの気持ちはすごくよくわかる。
ガ~っと食べたかったよね~。
私もご飯の比率が大きいうな重が好き。
290続いてはRENOさん。
RENOさんは3歳の改臟人間。
そろそろお肌に気を使う必要を感じ、テレビでよくCMが流れている有名な美容品の「3日間お試し」のサンプルを取り寄せてみた。
早速試してみると保湿の効果が認められたので、それまで使用していたモノとは値段に大きな違いがあることを承知の上で商品を購入。
その値段の差たるや軽自動車とフェラーリ。
さすが高級品!様子を窺うメールが届いたりして購入後のケアもバッチリだ。
ところが…3日もすると吹き出物が4つもできてしまった。
メーカーに相談したところ「返品OK」ということだったが、ここまで来たら引き下がれない!
そのまま1週間ほど続けて使ってみたものの状況は一向に好転せず。
仕方なく元の軽自動車に戻したところ、ナント3日で吹き出物が消えたとさ…ムゴい!
300リリスちゃんのムゴいケース。
別の現場でMVを撮った時の話。
演奏のデータをリリスちゃんが一旦預かることになってハードディスクを持って来るように頼まれた。
持ち運びが出来るようなハードディスクを持っていなかったリリスちゃんはコレを好機ととらえ、「どうせ買うなら容量の大きなモノを」とアマゾンで「30テラバイト(!)」のモデルを購入。
そして意気揚々と現場に持参したところ、「それは使えません!」と言われてしまった。
ナンで!?…買ったばかりなのよ!
リリスちゃんが知ったことには「今、地球上に30テラバイトの容量のハードディスクを作る技術は存在しない」ということだった。
ガ~ン!
すなわちリリスちゃんが購入したハードディスクは中国製かなんかのインチキ商品だったというワケ…ムゴい!
陛下によると魔界にはすでに30テラバイトのハードディスクが流通しているそうだ。
310vアックスの場合。
D.H.C.のライングループを通じてシエルちゃんから「『魔コーデ』というハッシュタグをつけてポストしよう!」ということを聞いていたカズマくん。
そこでカズマくんはD.H.C.の第二聖典『旧約魔界聖書』の収録曲に引っかけて「いいですね~!『魔皇女降臨』でいきましょう!」とノリノリでレスポンスした。
大ウケすると思ってよ。
ところが…全員に無視されてしまい、とても悲しい思いをしたとさ…ムゴい!
しかし、シエルちゃんだけは「いいね」のスタンプを付けてくれたという…やさしい!320v最後、シエルちゃんの場合はこうだ。
先日、出かけようとしたところ玄関のドアノブが回らなかった。
急いでいるのに困ってしまったが、業者に連絡するとすぐに対応してくれた。
そして無事にお出かけをして家に戻って来た。
ドアノブはもう直してあるので安心、安心。
ガチャリと鍵を回すと…アレ?ドアが開かない。
「そうか、2つあったんだ」ともうひとつの錠も解いてドアを開けると…ガチャン!
ドアが開いたには開いたが、アリャ?チェーンがかかっていて入れないじゃないの~!
シエルちゃんが出かけたことをスッカリ忘れた家の人が戸締りをしてしまい、シエルちゃんは完全に締め出されてしまったとさ…ムゴい!
シエルちゃんは電話と呼び鈴で猛攻勢をかけて何とか無事に中に入ることができたそうです。330ところで「惨い」とか「残酷な」を意味する英単語のひとつに「cruel」がある。
私より年配でポピュラー音楽がお好きな皆さんの多くにはこの「cruel」という単語に馴染みがあるかも知れない。
「冷たくしないで」というエルヴィスの1956年の大ヒット曲の原題が「Don't be Cruel」だからだ。
もちろん歌詞にも出て来る。
ところが、この「cruel」という単語は発音が難しいんですね。
カタカナで書けば「クルーエル」ということになるんだけど、この「r」がクセモノで「クゥウーウェオ」みたいな感じにやらないとアメリカ人には通じないかも。
実際、以前アメリカの人との会話の中でこの言葉を使ったところ、なっかなか通じず、何回も言い直したことがあった…ムゴい!
12_dbc2興味深そうにそれぞれの「ムゴい話」に耳を傾けていた陛下。
「なるほどな…。
それでは諸君、引き続き『惨月の宴』を心ゆくまでともに楽しもうじゃないか!」
340v改臟人間の皆さんの「ムゴい話」をタップリと味わった後はドップリと「謝肉祭」。
イントロのギターを手始めに…
Fav_s41a0193次から次へと出て来るシエルちゃんが歌い上げる魅力的なメロディ!
350_snsリリスちゃんのコーラスも完璧!380vカズマくんのソロから…
400v陛下のソロ!
390v圧倒的なバンド・アンサンブルが迫りくる!370次々と表情を変えて進んでいく曲調が何とも素晴らしい。Uuu そして、客席からの大きな喝采を浴びながら愛用のギターを掲げて曲を締めくくる陛下。
260v「今回のライブに向けて富士山に魔力を充電しに行って来た。
私が魔力を充電し終わった後、富士山がこう言っておった。
『イヤ~、あっしの10年分のエネルギーを陛下に吸い取られやした!』と。
これが最近の私の身近に起きた富士山のムゴい話だ。
なかなかのものだろう?」410v「そんな富士山には樹海がある。
人間がひとたび足を踏み入れると二度と戻って来れなくなるという。
だが闇や恐怖に憑りつかれて樹海に足を踏み入れる人間が後を絶たない。
魔界にも似たようなところがある…それは魔界美術館だ。
魔界美術館は人間も訪れることができるが、66.6%の確率で作品の展示物の一部にされてしまい、二度と戻って来れなくなる。
しかし、それでも人間は恐ろしくも美しい魔界美術館に足を運ばずにはいられないのである」420陛下のMCに導かれてイザ「魔界美術館」へ!
460vワルツのリズムに乗ってシエルちゃんの美しい声が会場に響き渡る。440陛下のロマンチックなギター・ソロがビシっと曲にハマる。Fav_s41a0204上に下にステージを闊歩する陛下。
客席を極限までヒート・アップさせておいて…450曲の終わりとともに陛下は一旦ステージを後にした。470美術館とか博物館はいいね。
いいんだけど日本の美術館は特別展があると、一体どこからこんなに美術好きの年寄りが(自分もそのウチの1人ですが…)出て来たんだ?と不思議になるぐらい混みあうのが悩みの種。
こないだはそれが理由でキリコをパスした。
去年の芸大美術館の『大吉原展』もヒドかった。
魔界の美術館はどうなんだろう?空いているといいナァ。
ところで「魔界」ではないんだけど、イギリスには「あの世」とつながっている「冥界美術館」ともいうべきギャラリーがある。
それはかつてのヘンリー8世の住まいだった「ハンプトンコート宮殿(Hampton Court Palace)」。Img_1069リック・ウェイクマンのアルバムにあるようにヘンリー8世は生涯に6人のお妃を娶った。
外に出ることのできない天気の悪い日に退屈しないように、と5番目のお妃であるキャサリン・ハワードのために宮殿の中に作ったのが下のギャラリー。
向こうの方に立っている人を見ればこのギャラリーがいかに立派かということが容易にわかる。
ところが、キャサリンは密告されて姦通の疑いをかけられてしまう。捕まれば当然死刑。
キャサリンは命乞いをしながらこのギャラリーの中を逃げ回ったという。      
しかし、あえなくキャサリンは2番目のお妃であるアン・ブーリンに続いてロンドン塔で斬首。
爾来、夜な夜なこのギャラリーからキャサリンが命乞いをする声が聞こえるとか…聞こえないとか。
なかなかのものだろう?
残念ながら私が行った時はシーンとしていた。Img_1331讃美歌のような調べが会場に満ち溢れ、バンド・アンサンブルに入るとRENOくんのギターが美しい旋律を奏でる。480_tirシエルちゃんがジックリと歌い込むバラ―ド「Tears in the Rainbow」だ。Zzz この曲でも2本のギターがドラマチックな世界を創り出す。
後半ではカズマくんが入魂のソロを披露した。510『最後の審判』から「Black Swan」。
シエルちゃんの歌うこのサビのパートを聴いてワクワクしないロック・ファンが果たしているだろうか?490それだけではない。
疾駆するリズム…Ok2 効果的に挟み込まれるツイン・ギター。
この完成度の高さはこの曲を間違いなく「D.H.C.のキラー・チューンのひとつ」に数えさせていると思う。
もちろんお客さんも大喜び!
絶大な熱気を含んでショウは後半に突入した。200<後編>につづく
 

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Lowlife>

<Can You Forgive Me>


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200 (一部敬称略 2025年3月16日 Veats SHIBUYAにて撮影)

2025年4月22日 (火)

MELODIC METAL FESTIVAL 2025~MAJUSTICE & NOTURNALL

 
今日のレポートするライブの現場は新宿歌舞伎町にある「HOLIDAY SHINJUKU」。
あまりにも久しぶりで、前回お邪魔したのが一体いつのことになるのかが気になって調べてみた。
すると、2010年の1月の「Iron Maidens」、その2か月後に開かれたランディ・ローズを偲ぶイベント以来のことだった。
Marshall Blogにとって15年ぶりのHOLIDAYは、2月の下旬に開催された『MELODIC METAL FESTIVAL 2025』というイベント。
この日の出演はブラジルから来日した「NOTURNALL(ノッターナル)」と日伯混成の「MAJUSTICE(マジャスティス)」の2チーム。
10v会場内の屋台村のようす。
40NOTURNALLグッズも…20
50MAJUSTICEグッズも…30Kelly SIMONZグッズもタ~ップリと用意されていて豪華絢爛!60まずステージに上がったのはMAJUSTICE。
「Magic」と「Ma」と「Justice」のポートマントーがバンド名の由来だそうだ。
70Iuri Sanson(ユーリ・サンソン)80vKelly SIMONZ(ケリー・サイモン)90v中村和正(Kaz)0r4a0417_2 ジエン・タカハシ110vサポート参加の美河浩太。120v1曲目、ノッケから…140v2人のギターが炸裂したのは…150vMAJUSTICEが2023年3月に発表したアルバム『Ancestral Recall』から「Temple of the Divided World」。
130_tdwそのアルバムを再現するような形でショウが進行した。160v続いてはアルバムのオープナー「Infinie Visions」。170_iv美河さんと…
190vKazさんの強力タッグによりヘヴィなリズムが迫りくる!
Kazさん、お久しぶりです。180イベントのタイトルが大変シックリくるメロディアスな1曲。200さらに続けて「Sonata Black」。
カッコいいタイトル。
200v_sb燃えたぎるドライビング・ナンバー。
ユーリの声が映えに映える!210vケリーさんも久しぶりのご登場。0r4a0213_2 ケリーさんの背後には「JCM900 4100」とJCM800時代の「1960A」がセットされた。
このキャビ!まさに満身創痍!
Marshallって丈夫だナァ。230v一方のジエンくんの背後にも…240vMarshallをセット。
こちらも「JCM900 4100」。
キャビネットは「1960AX」。250vアタマ3曲、ビシっとキメて見せてくれたユーリ。
しかし、スゲエ声だナァ。260「10年ぶりに日本にやって来ました。
髪は白くなるし、少し薄くなっちゃったけど、今晩は仲の良い友達と過ごす最高に特別な夜です。
だからみんな、思いっきり叫んでくれ!
オレたちがMAJUSTICE。
今晩はみんなにとって忘れられない夜になることは間違いないと思うよ!
たくさんのサプライズを用意してきました。
さぁ用意はいいかい?
にぎやかなパーティといこうゼ!」270v次のセクションでも3曲ぶっ通しで炎のようなパフォーマンスを披露した。
まずはミディアム・テンポのユッタリとしたグルーヴ。
S41a0144ユーリのセンシティブな歌声で始まる「You Rock my World」。300v緊張感に満ち溢れたシュレッディングが飛び交い、曲はハードにそしてヘヴィに展開する。
310vユーリが在籍していたHIBRIAの最初のヒット曲「Steel Lord on Wheels」。330コレまた胸のすくようなストレートなドライビング・チューン。320vギター2人の…0r4a0204 ソロのリレーがスリリング!0r4a0213幾度となく繰り返された、このギタリスト2人が互いに一歩も引かずしのぎを削り合うシーンはショウの大きな見どころだった。360時折ケリーさんのこんなシーンも!390 このセクションの3曲目には『Ancestral Recall』から「New Horizen」が取り上げられた。290_3s 「ジュウネンブリニニホンニキテウレシイデスゥ」と日本語で感想を述べて「今日はケリー・サイモン・ファンの皆さんも集まっていることと思います」とケリーさんを紹介。0r4a0296 ケリーさんからひとこと。
「今日はボクの曲を1曲のみならず2曲ユーリに歌ってもらいます。
次に演るのはそのウチの1曲です」
するとジエンくんが「それこそ、この曲が出たのは最後にユーリが日本に来た時ぐらいですもんね。
2015年ですから、ボクは16歳でした」と解説を加える。0r4a0302_2 「そうなんですよ。
ボクが28歳でアルバムを出した時に彼は生まれているんですよ!
スゴイでしょ?もう親子ですよ!
今日はユーリのためにガンバります!よろしく!」0r4a0299そのケリーさんの曲とはBLIND FAITHのナンバー「Bound for Glory」。0r4a0334 この東京公演のみで演奏した1曲。
370
ご覧になった人はラッキ~!
0r4a0148再びMAJUSTICEのアルバムから「Tears of the Sky」。
410_giuギター2人に近寄っては鼓舞するユーリ。
400_tosチーム・ワークもバッチリだ!405他とは趣を異にするポップ風味豊かな「Give it up」が続く。
0r4a0467 いいね~。楽しいね~。
ショウの強烈なアクセントになった。420ユーリも実に楽しそう!0r4a0119 Tシャツを召し替えたユーリ。
「次は我々にとってとても特別な曲です。
今晩はMAJUSTICEにとって最初のコンサートということでサプライズ・ゲストを呼んでいます。
そのゲストは残念ながら昨年亡くなってしまいました」
S41a0276そのゲストとは2024年2月21日に惜しまれつつ急逝したキーボーズの「Vitalij Kuprij(ヴィタリ・クープリ)」のこと。
ヴィタリはMAJUSTICEの前身バンドである「Stormheart」のメンバーで、StormheartもMAJUSTICEもヴィタリとジエンくんの共同プロデュースによってアルバムを制作した。
ジエンくんの2020年代前半の活動において、ヴィタリはその存在なしでは考えられないほど大切な人だった。
この日はちょうどヴィタリの命日…つまり一周忌にあたるライブとなった。
そこで本来であればこのステージに立っていたであろうヴィタリを追悼して、全公演を通じて舞台上にキーボーズがセットされた。
440vそんな盟友を偲んでジエンくんが弾く物悲しいメロディでスタートする「Dangerous」。
350vユーリもジックリと歌い込んだ。
450v_dgなるほどこの曲もまさに「MELODIC MEATAL」そのまま。
もちろんこういう曲にはつきものの泣きのギター・パートもタップリ!460続けてはもう1曲のケリー・チューン。
ケリーさんのライブではおなじみの「Now Your Turn」だ。0r4a0478 ごくごく自然にケリー・スタンダードを歌いこなすユーリ。480vユーリのアオりに応えてケリーさんのギターが火花を散らす!490「さぁ、このコンサートも終わりが近くなりました…でもまだ2曲あるのでガッカリしないで!
日本の皆さんはメチャクチャ頭がいいのでわかると思いますが、次の曲を日本でリリースしたのは2009年のことなんですが、その曲とは…」
すると客席から「Tiger Punch!」という叫び声が!
「アリガトウゴザイマス!」S41a0278 見事ご明解でHIBRIAの「Tiger Punch」。500_tpユーリは客席まで降りてお客さんと大合唱![
510ナンのことかは知らないが、「タイガー・パンチ」なんていい曲名だな。0r4a0349 この盛り上がりはコンサートのひとつのハイライトとなった。520「皆さんはお気づきのことと思いますが、今晩、我々は最初のアルバム『ANCESTRAL RECALL』に収録されている曲のほぼすべてを演奏しました。
アルバム持ってる?」
そして、この記念すべきコンサートを実現した「ルビコン・ミュージック」のスタッフの他、すべての関係者に感謝の言葉が送られた。
「ルビコン・ミュージック」は名古屋に拠点を置くレコード・レーベルで、ジャンル/国籍を問わずこれまで数えきれないぐらいのバンド/アーティストを日本に招聘している。
そして「At last but never least…(「最後に一番大事なことを」と切り出す時の決まり文句)」と切り出してお礼を伝えた相手は…
S41a0274「ジエン・タカハシ!
アナタがいなかったら今晩のことは実現することはありませんでした」
このコンサートが開催されるまでの運びを簡単に紹介して…
540こう付け加えた…「アナタもレジェンドだ!」550ユーリから「今晩の素晴らしいミュージシャンを紹介してくれ」と促されてジエンくんがメンバーを紹介。430v最後の1曲、アルバムのタイトル曲「Ancestral Recall」を演奏した。560_ar 570 580v 590 600v 610盛り上がりに盛り上がってユーリが最初のMCで触れた通り、ファンの皆さんには忘れがたい夜になったことだろう。615この日、LOUDNESSの山下さんがお見えになっていて、終演後にお話をうかがった。
2013年、LOUDNESSがブラジルのサンパウロで開催されたフェスティバルに出演した際、二井原さんの代りを務める予定だったシンガーの出演がかなわず、ピンチヒッターでユーリにオファーをお願いしたところ「光栄なこと」と快くマイクを握ってくれた…というお話。
カッコいい~!
山下さんは改めてこの時のお礼を伝えて旧交を温めにいらっしゃっていたのだ。 0r4a0620今、この手の音楽のシンガーは間違いなく極端に高い声域をカバーするシンガーが必須になっているけど、私が若い頃はこういう音楽もなかったし、ココまで高い声を出す歌い手ってそうはいなかった。
「高い声」と言ってもパブロフス・ドッグとかジョン・アンダーソンとかとはまた違うもんね。
ロブ・ハルフォードが出て来たぐらいの時だったかな?
で、「果たしてここまで高い声で歌う意味があるんかいな?」なんて思ってしまうバンドも正直なくはなかったけど、今日ユーリの歌を聴いていて「ハイトーン・ボーカルズ」の意味がわかったような気がした。
詳しくもないクセにエラそうなことを言うようで恐縮だけど、まさに曲と声が完璧にマッチしていて、「こういう世界を創りたいんだ!」という演者の意図がハッキリと見えたように感じたワケ。
そういう意味で私にとってもとても有意義な夜だった。
 
MAJUSTICEの詳しい情報はコチラ⇒MAJUSTICE Official Website
620そして続いて登場したのが、「NOTURNALL(ノッターナル)」。630Thiago Bianchi640vGabriel Veloso650Saulo Xakol660vHenrique Pucchi670ドラム・キットの前の宇宙人。690「現在ブラジルで最強クラス」の呼び声が高いだけあって、圧倒的な迫力でグイグイ迫って来る!700客席に降りてお客さんの帽子を拝借するThiago。710もちろんシュレッディングもタップリ。
ギターのGabrielはこのツアーの後残念ながらバンドを脱退してしまったのだそうだ。720そこにゲストが加わる。
ギターのYo Onityan。730vそしてシンガーのJinn Jeon。740vXの「紅」も飛び出してとにもかくにも賑やかなでサービス満点のステージが展開した。
しかし、そのパフォーマンスはどこまでもメロディックでメタルだった!750NOTURNALLの詳しい情報はコチラ⇒NUTURNALL Official Website

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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thumbs Up>

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200 (一部敬称略 2025年2月21日 新宿HOLIDAYにて撮影)

2025年4月11日 (金)

DEALS at Crawduddy Club Liveshow vol.1

 
先日GOKIさんと連絡を取り合っている中で、私はDEALSのことを「日本の最後のロックンロール・バンド」という風に形容した。
するとGOKIさんは「なんかスゴいキャッチコピーですね。でもうれしいです!」と返信してくれて、「オレたち70年代のロックが大好きなんです!」と付け加えていらっしゃった。
今度はそれを目にした私の方がうれしくなってしまった。
その通り!GOKIさんは正しい。
もちろん自分が「ロック」だと思えばどんなモノでも「ロック」で構わないんだけど、あらゆる個性が花開いた「70年代後半までのロック」こそがやっぱり「ロック」という音楽の本質をついていると思うからだ。
私がその時代のロックをナマで体験することができたことは本当にシアワセだと思っている。
そうした時代のロックを模倣することは表面上は難しくはなかろうが、どうしても様子が違ってしまうのが常で、現実的に80年代のヘビメタを再現しようとしている若いバンドなんかもいるけれど、どうしてもムリを感じてしまう。
機材が違うから?イヤイヤ全くそんなんじゃない。
それは「空気感」だと思うんだよね。
言い換えると「雰囲気」ってことになるのかな?
やっぱりその時代の空気を吸った人が演らないと、どうしてもシックリ来ないような気がする。
その点、DELASはその時代の空気を吸った人たちが、コピーではなく自分たちの音楽で「70年代のロックの空気」を吐き出しているように感じるのだ。
だから絶対「ッホイ!ッホイ!」なんてやらないし、タオルを振り回すこともない。
もちろんギターには真空管アンプが欠かせない。
日本でそんな空気を持ち合わせているバンドが出来ることは恐らくもうないであろう。
だから「最後の日本のロックンロール・バンド」と呼ばせてもらったのだ。
10Marshall Blogには昨年末以来のご登場となるDEALS。20雨宮敬義(以下「TAKAさん」)30v吉永GOKI訓春0r4a0227_2 横山壮五50vshu-ya60v1曲目はDEALSが誇るゴキゲン・ナンバー「Are You Ready」。
80アブ、アブ!
右手だけにガイコツのガラの手袋をハメてマイクスタンドを振り回すTAKAさん。
ゴキゲンなナンバーなのはいいけど、このスペースではチト無理があるのでは…。70vGOKIさんが新しく手に入れたSGモデルでソロをブチかます!90もちろんGOKIさんはMarshall。
70年代だから当然だ!
コンサート会場では真空管アンプで鳴らすギターの音が当たり前だった夢のような時代。
「JVM410H」と後ろの「1960BX」をプレイ。
(下段のJVMはハメ込み画像です)100次の「Dance with the Devil」ではイントロからshu-yaさんのドラムスが容赦なくバンドをプッシュする!130vshu-yaさんがプレイしているのはNATALのバーチ。
12"、13"、16"、22"のコンフィギュレーションだ。
よ~鳴るわ~。
140GOKIさんのボトルネックが暴れまくる!
コレも70年代の空気だゼ。
そろそろボトルネック・ギターも絶滅しそうだもんね。
120vまずは金のため、それからショウのため…早くもTAKAさんがサングラスもマフラーも手袋もかなぐり捨てて大シャウト!120_dwd「♪Dance with the devil」のコーラスが楽しいな。
このチームはメンバー全員でこなすコーラスも大きな魅力なのだ。150TAKAさんのギター・ソロ。170vもちろんTAKAさんもMarshall。
「JVM210H」と「1936」の組み合わせ。
(画像はハメ込みではありません)180vTAKAさんに続いてGOKIさんのボトルネックのソロが続いた。1602曲続けてノリノリのナンバーで固めて来た!と思ったら…190もう1曲!
「Candy Color Maker」が続いた。0r4a0275 しかしTAKAさんの歌はいいナァ。
つくづく「ロックを歌うために生まれて来た人」だと思うわ。230vポジション入れ替え。
220横山さんがリズムをウネらせて…
500v_fbGOKIさんのソロが飛び出して来る!240v〆はTAKAさんのジャ~ンプ!260「あけましておめでとうございます!
新春シャンソンショウ…アハハハ!言えた。
今年初めてのDEALSのライブ。
また『DEALSイヤー』が始まるからよろしく頼むぜ!
今年はホント、ナンて言うんですか?…特にいろんな企画はないんですけど。
イヤ、あります、あります!
「気づいてちょうだい、コレ(マイクスタンドのこと)。
コレを持って走り回るんだよ。ウフフフ…一昨日買ったの」
仕事を休んで買い込んで調整を加えたとか。
そんな買ったばっかりじゃ振り回したくもなりますわね。280MCに続いては最新のCDに収録されている「Wasted」。300v前回のライブ・レポートではエアロスミスの「Sight for Sore Eyes(1977年の『Draw the Line』収録)」を引き合いに出したが、やっぱりそういう雰囲気をこの曲に感じる。Img_0012 ナゼか?…「70年代の空気」で通底しているからなのだ。330bv続けて「Rescue Me」。
横山さんと…350vshu-yaさんのコンビネーションがクリエイトするゴキゲンなグルーブ。360vそれに乗ってTAKAさんがシャウト!340_rm問答無用でカッコいいわ~。390「ちょっとコレ(またスタンドマイクのこと)…慣れるまで待ってよ。
いっぱい回せるようにするからサ。
こういうことをやらないとサ…自分も楽しくやりたいじゃんね。
ところで去年の9月に『雨宮敬義』っていう名前でバラ売りさせて頂きまして、演歌の歌謡祭に出て次に演る曲を歌いました。
コレが3月の23日にBSフジで放映されますからね。
日曜日なんですけど早起きしてくださいよ…朝の4時半。
オレの実家は魚河岸だから3時ぐらいに起きちゃったりするんだよね。
マァ、実家を継いでいないから関係ないけど…。」410vココでGOKIさんからCDの紹介。
「今日はサード・アルバムだけ販売しています。
さっき続けて演った2曲はコレに入ってます。
お買い上げ頂けますとオジさんたちが非常に喜びます」285v「それからこのデールズ・ピックは…ディールズだ…もうすぐ『さーせん』って書くつもり。
で、今日のステッカーの合言葉はやっぱ『さーせん』ね。
CDをお買い上げ頂くときに『さーせん』と言えばDEALSステッカーがもれなくついてきます」286vコレがそのデールズ、イヤDEALSのピック。
終演後、ステージに落ちていたのを1枚失敬してきた(TAKAさん、ゴメンちゃい)。
コレが見た目のイメージより分厚くて、モノスゴク頑丈でいい感じなの。
私は若い頃からマンドリン・タイプの小さいピックを好んで使ってきたんだけど、音質の好みは別にして、歳を取るとこういう大きなサイズのピックの方が弾く時にラクなことがわかった。
どういうことかと言うと、恐ろしいことにピックを指で挟む力も衰えてくるようなのだ。287この日販売していたDEALSの3枚目のCD『THE SIGNS OF DEALS』。
GOKIさんが紹介したように直前に演奏した「Wasted」と「Rescue Me」他2曲が収録されている。11_img_2698shu-yaさんがマレットを手にするのは人気バラードの「傷と裏切り恋焦がれ」。
288vTAKAさんがその演歌の歌謡祭で歌ったという自作曲。430v_ktkkギター2人の泣きのソロ。450vやっぱりこういうドラマチックなギターは真空管アンプが出す図太く美しいで弾くべきなのだ。Img_5022 情感豊かに激唱するTAKAさん。
こんな歌声を聴くとTAKAさんが歌う本格的な演歌も聴いてみたくなるな。440v「今月の末にオレたちはレコーディング入るんだけど…もうネェ、こう言っちゃなんだけど天才だからサ。
ワッハハハハハ!」
ココでDEALSのライブのMCではおなじみの「自画自賛」の話…「ジガジさん」ね。
TAKAさんが自らおっしゃるには、ご自身は小学校5年生の時からゼンゼン変わってなくて今でもヒザ小僧にケガをするようです。
415「以前オレらさ、『イヤ~暗中模索だよな』なんて話をしていたら1人で笑いだして『もさく、もさく、あんちゅうもさくさん!』だって!
この人、こんなにおもしろいんですよ。
薬でヤラれちゃってるから!」
480v「今はもう減薬。
処方薬も少なくなってきて、よくなってきたでしょう?
鍼灸を毎日のようにやってるの。
ハマると何でも毎日やっちゃうんだから。
病院で『明日も来ていいんですか?』って訊く人はオレだけよ!」
270vピックで弾く鮮やかな横山さんのベースが響き渡る「Flashback」。Img_5005 DEALSのハードな面がフィーチュアされるドライビング・チューン。510vレス・ポールに持ち替えたGOKIさんのギターが唸れば…520vTAKAさんも唸りまくる!
新しいCDのオープナーに選ばれたこの曲はライブでも最高の魅力を発揮する。530v「Everyday Hard Working Man!」とタイトルを叫ぶTAKAさん。
CD未収録の1曲。540_ehwシンプルな曲調に印象的なリフレイン。540v「♪Everyday hard working man」とみんなで歌って楽しむ曲。550v「覚えやすいだろ!?」
そう、コレがDEALSの魅力。
とにかくわかりやすい。
それこそがロックの魅力なんだと思うわ。580TAKAさんはお客さんに歌ってもらうために客席へ出張(暗くて写真は撮れないの)。
そのTAKAさんをステージでバックアップする横山さんと…590vshu-yaさん。
楽しいね~!595v最後を締めくくったのは「Please」。610_pppコレまた言わずと知れた楽しいノリノリ・ナンバー。620v今度はGOKIさんが客席エリアまで出て来てタップリとギター・ソロを披露。
最初から最後まで盛り上がりに盛り上がった本編だった!630vまずshu-yaさんが「最高です!」とMarshallとNATALの紹介をしてくれた。
うれしいな~。Img_5033 「ホントにもう…ロック・ミュージシャンはね、Marshallじゃないとダメですよ。
冗談抜きでね。
ボクはMarshall一筋なの。ない時は仕方ないけど。
このドラムスもいいんだよ…ナタールって言うの?ナタール。
あ、テレビ観てくださいね!」
そして、ライブの告知をしてアンコール曲に取り掛かった。490_2 アンコールに選んだ曲はまさに最後に演る曲「さよなら」。
「♪会いにいくよ」のフレーズをお客さんの耳に残して全曲演奏し終えた。 0r4a0222   670v 0r4a0075   690v今日も思いっきり「ロック」だったDEALS!
次回のCraw Daddy Clubは5月31日。
700DEALSの詳しい情報はコチラ⇒Official X710 

200 (一部敬称略 2025年3月8日 新宿Crawdaddy Clubにて撮影)

2025年4月 4日 (金)

東京ネイルキャッツ~ROCK AND ROCK'N ROLL vol.4

 
ギャハハ!
「地名が入っているバンド名」というキーワードを使ってインターネットで調べたところ「甲斐バンド」ってのが挙がっていて大笑いしてしまった。
ま、字面としては決して間違えではないんだろうけど…。
リーダーはもちろん武田信玄だろう。
ヒット曲は「上杉ノイローゼ」ってか?イヤ「武将(国を治める時、それは今)」か?
ところで最近のコメ不足…ヒドイね。
この米騒動を耳にした時に真っ先に思い出したのがその武田信玄だった。
海なしの甲斐の国に本拠地を構える信玄が塩の供給路を今川に絶たれ、不倶戴天のライバルである越後の上杉謙信から塩を送ってもらったという話はつとに知られているが、「越後」といえば言わずと知れた米どころ。
上杉謙信が米を常食としているらしいことを知った信玄は思わずこう叫んだという。
ナニッ!? 上杉は米を喰っているだとぉぉぉぉッ?!」
今では山梨でも米を生産しているが、信玄の頃は良くて麦、あるいはその他の雑穀を食べていたんだろうか?
史上最強の軍勢を擁した武田信玄ですらそうたやすく米を口にすることができなかったようだ。
Ut「お侍!このヌケサクどもは稗を喰ってんだ!自分たちは稗を喰って、オマエさんたちには白いメシを喰わせてんだ!」
「このメシ、おろそかには喰わぬぞ」
志村喬が演ずる島田勘兵衛が安宿に居合わせた人足の発する「侍批判」の言葉を受け、村の防衛を哀願する百姓たちに向かって吐くセリフ。
『七人の侍』の名シーンのウチのひとつだ。
私はこの映画を13歳の時に初めて観てからというもの、それ以来30回近くは観ていると思う。
その間、およそ50年。
でも「令和の米騒動」が呼ばれている昨今、政府の失策により本当に米をおろそかに口にできない時代が到来したのはコレが初めてのことだ。Ttr_3もうひとつ『七人の侍』から。
「ハラ減りゃ熊だって山ァ下りるだよ」
野武士の略奪に抵抗できない貧しい農村の長老に扮した高堂国典のセリフ。
国民が本当に政治を意識するのは「自分たちが飢えた時」だから、この令和の米騒動がキッカケとなり、一般国民が上の「多々良純」となってこの国を動かす時期がソロソロ到来するのかも知れない…と思っているんだけどネェ。
その際には良い方に動いて欲しいものである。
井上ひさし先生よろしく、ナゼか「コメの話」になってしまったナ。
Kk さて、話を戻せば「地名が入っているバンド名」ということになると、やっぱり採用される地名は圧倒的に「東京」ばっかりだった。
「長野ZEN COZY」とか「松本JAWS」とか「長崎Digi-Mars」ぐらいいてもよさそうなものだけど、何しろ「東京ナニナニ」ばっかりだったわ。
今日はその「東京ナニナニ」。
『ROCK AND ROCK'ROLL』というイベントに出演した「東京ネイルキャッツ」の出番。
超久しぶりのご登場だ。
このイベント、3バンドの出演が予定されていただが、メンバーがインフルエンザに罹患してしまったバンドがあって、残念ながら急遽2バンドのみが出演することになってしまった。
10v会場はさいたま副都心の「HEAVEN'S ROCK」。
ココにお邪魔するのも超久しぶりのことで、前回はいつ、そしてナンの用事で来たのかサッパリ記憶にない。
もしかしたら2012年以来かも知れない。
実はコチラのお店のマスターは私と同じ歳で、お互いが以前の職場にいた時からの古~い知り合いなのです。
今回は本当に久しぶりだったので、もしかしたらもうお店にいらっしゃらないかと思ったら…お会いできた!
わずかな時間ではあったけれど、ネイルキャッツのおかげで旧交を温めることができてとてもうれしかった。12_ent東京ネイルキャッツは昨年の8月31日で結成20周年を迎え、年末に目黒鹿鳴館でその記念ライブを開催した。
残念ながらスケジュールが重なってしまってその記念ライブを取材することができなかった。
その埋め合わせと言ってはナンだが、今日、さいたま副都心までやって来たというワケ。
このバンド、結成以来ナント一度もメンバーが変わっていない。
20年もの長い間、メンバー全員のやりたいことや望んでいることがブレずにいるのに違いない。
コレは本当にスゴイことだと思う。
  
開演の時刻になり、まず東京ネイルキャッツがステージに上がった。20高橋諄至30v徳留羊亮40v黒井伸明50v袴田敏考60vいいネェ。
メンバー全員フルネームの漢字表記。
最近は「それじゃ親に申し訳が立たんだろう?」みたいな名前で世に出て来る輩が多いからネェ。
また、全員の名前が漢字4文字というのもあんまりないんじゃない?
「浩」とか「純」とか、たいていひとりぐらいは下の名前が漢字ひと文字というメンバーがいるもんよ。
そこで、ネイルキャッツのメンバーの名前を並べてタテに読んでみると…
  高  橋  諄  至
  徳  留  羊  亮
  黒  井  伸  明
  袴  田  敏  考

いいネェ。
「亮(りょう)ニに至リ考エ明ルクス 羊諄(ねんご)ロニシテ敏(びん)伸バス」なんて漢詩みたいじゃないか。
…などということとは関係なしに東京ネイルキャッツは「人の内面の強さや弱さ」、「矛盾や迷い」、そして「平和」を願う詞を歌い、自らの音楽を「Peace Rock」と呼んでいる。
コレを20年やって来たのだ。
  
1曲目は「Let's Go Danny」。
トラディショナルな風味が溢れるギンギンのドライビング・チューン。
0r4a0046抜けまくる独特なチューニングのスネア・ドラムが醸し出す強烈なグルーヴと…90上がったり下がったりのダイナミックなベース・ラインが最強のリズムを生み出す。80そこへ徳さんのギター・ソロが炸裂!100ネクタイとコーディネイトされた白い靴がカッコいい!
そして、何も足したり引いたりする必要のないロックンロール。
コレでいいのだ!
コレがいいのだ!
0r4a0068 続いては徳さんの超シンプルなリフをリズムに乗せてスタートする「イカれた腕時計」。0r4a0144 サビ付きのブルース。
ストレートにトニック、サブドミナント、ドミナントのコードを配して作られる曲。
本来「ロック」って音楽はこういうモノなんですよ。
ところが、こういうスタイルの曲を演るバンドはもう絶滅したに近いね。
嘆かわしいことだ。190v徳さんのソロ。
さっきから「德さん、徳さん」と馴れ馴れしく呼んでいるけど、実は付き合いがかなり古いんですよ。
その間、徳さんはズッ~とMarshallを愛用してくださっているのです。S41a0270コレが今日の徳さんのMarshall。130向かって左は「JCM2000 DSL100」と「1960A」。140v同じく右は徳さん自慢のカスタムMarshall。150vヘッドは「JCM800 2203」。
カバリングを「レヴァント」、パイピングを「ゴールド」、さらにロゴを「スモール・ゴールド」に変更したビンテージ・テイスト漂う2203。160徳さんの一番のコダワリはコレ。
コーナー・ガードを取り付けなかった。
170キャビネットは「1936V」。
CELESTIONの12"ビンテージ・スピーカーを2発搭載したモデル。
徳さんはフレット・クロスを「ECフレット」に変更し、ヘッド同様ゴールド・パイピングとスモール・ロゴを選択した。180コチラは2014年12月バージョンの徳さん。
東京ネイルキャッツの10周年を記念するコンサートの時のようす。70v2その時の徳さんのMarshall。
下は今日も使っている「DSL100」。
上段は2005年に発売された「1959HW」。
思い起こしてみるに、徳さんとはこの1959HWを通して知り合ったのだった。802_2かつてはよくテリーを弾いていた徳さん。Img_0205最近はES-335を愛用しているようだ。
Marshallとセミアコの組み合わせもオツなもんです。120_ikaこの曲でもその組み合わせでソリッドなソロを聴かせてくれた。
335はほぼ左右対称なので目にやさしいナ。200vこの曲、モクモクと低音を送り出してくる黒井さんのベースがカッコいいんだわ~。S41a0147 アウトロでは倍テンになって大騒ぎ!210徳さんが弾くアルペジオに乗って…220v_mhs諄至さんが情感豊かに歌うミディアム・テンポのナンバーは「もうひとつの真実」。230v黒井さんのコーラスが全編を通して大活躍。240vユッタリめのテンポでハードなソロをキメ込んだ徳さん。
絶妙なクランチ具合のMarshallサウンドが気持ちいい!
250ドラマチックなサビのメロディがとても印象的な1曲だ。260vさらに続けて…袴田さんが出すカウントからゴキゲンなドライビング・ナンバーが飛び出して来た。S41a0175 曲は「Say Again」。
270_saサビのパートでの意表を突くブレイクが曲のドラマ性を高める。290徳さんのギターが曲の随所でフィーチュアされた。300v「『ROCK AND ROCK’N ROLL4』楽しんでいますか!
その辺から来ました東京ネイルキャッツです。
ついこの間、箱根駅伝を観ていたのがまるで昨日のようですけど、早いもので今日から3月ですわ。
オマケに昨日と一昨日ぐらいから急に暖かくなってきて、あったかくなると『花の粉』と書いて花粉がね~」
310v「オレは毎年、疑いで終っているんだけど、この両サイドはヤバい。
なんかズルズル言ってるよね…そういう仲のいいバンドです。
我々も今日ココに来た証として、あと2曲くらい置いていこうかと思います。
刻める人は刻んでください…とは言ってもね、ロック・バンドなんでロックな曲を演ろうと思います」
330その2曲のウチ、まずは「Ride On! Tonight!」。
ノッケから諄至さんのシャウトが大爆発!340v疾走感溢れる極上のハード・ドライビング・チューン!360v曲の中間部。S41a0338 諄至さんと…0r4a0182 袴田さんのドラムスとデュエットになるところが何ともスリリング。350vそして徳さんのギター・ソロも曲の火力をブースト!
どんな曲でもググっと前に出て来るギター・サウンド。
やっぱり真空管のアンプだよね~。
370v「♪Ride on, tonight! Ride on, tonight!」
一度聴いたら思わず一緒に歌うリフレインが魅力的だ。S41a0260 「今存るものたちへ」
最後の曲の名前を告げる諄至さん。390v_iamtゴリゴリと黒井さんのベースが唸りを上げるイントロから…400v袴田さんのドラムスが爆走!
420この曲はサビの展開がメチャクチャいいな~。
とてもいい曲だ。
410そのサビから…445徳さんがこの日最後のギター・ソロをキメた!435v手を叩いて客席をアオる諄至さん。440v時間は短かったけど、ナンカ久しぶりにロックの原点を垣間見るピュアな音楽を耳にしたような気がしたゼ!
0r4a0077 CDに缶バッチ、物販もシンプル。
コレでいいのだ!
21年目もガンバレ!
 
東京ネイルキャッツの詳しい情報はコチラ
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200 (一部敬称略 2025年3月1日 さいたま副都心HEAVEN'S ROCKにて撮影)

2025年4月 2日 (水)

FullMooN そして再び伝説へ <後編>~FullMooN

 
13年の歴史の中で創りあげた69曲を3日間にわたってすべて披露するというFullMooNのライブ…人呼んで『FullMooN 3DAYS ONEMAN LIVE 今日という日の全曲ワンマンに乾杯!!!!~そして再び伝説へ~』。
単純に3で割ると「23曲/日」…そうしたボリュームのセットリストはこれまでに何度も経験していることであろうが、3日間連続で上演するのはシンガーのノドにかなりのムリがかかるのでは?
…と心配してしまうのは何年か前、Marshallでサポートしていたイギリスの世界的に有名なバンド(註:私世代の話しね)が来日した時にこんな経験をしたからだ。
そのバンドの来日公演は大型のライブハウスで3日間連続のスケジュールが組まれていた。
私がお邪魔した最終日の開演前、楽屋のトイレに入ると洗面台でシンガーが念入りにウガイをしているところだった。
鏡の中で目が合ってしまい、無視するのもどうかと思って「ノドの調子はいかがですか?」と尋ねた。
そのシンガーが「ああ、大丈夫だよ!」と答えるかと思ったらトンデモナイ。
本当に不快そうな顔をして「3日も連続で歌わせるなんて全くクレイジーだよ!」と真剣に怒ったのだ。
そのバンドは器楽演奏が主体の音楽を演奏するイギリスを代表するプロッグ・ロックのチームだ。
つまり歌のパートの比率がかなり少ないレパートリーなのだが、それでも極端にイヤがっていたことを鮮明に覚えている。
それをですよ…歌が主体のFullMooNが3日連続で延べ69曲も演奏するというのだから、コレがいかにスゴイ企画であるかがわかろうというものぞ。
10vコレが3日間の通し券。30_2会場の入り口には鮮やかな祝い花が飾られた。
お、HADESからも贈られているわ。30FullMooNの屋台村のようす。40SiriusuとEmpressのエキサイティングなパフォーマンスで客席が十分に温まったところでいよいよFullMooNの登場!
3日目のオープニングにして全体の49番目の曲は「世界にひとつだけのパーリナイツ」。
3日間連続で地球を救ってくれるのは…
50赤い月 スマイル星からきたパワフルドラマー…葵。60v_2緑の月 ミント星の救世主…りん。70vピンクの月 ニコピポップ星かきた暴れん坊将軍…えれん。80v青い月 地球の輝きを取り戻すために歌います…ねね。90vスゴイ!いきなり熱気大爆発!
最初からコレでホントに「最後までイケんのか~?!」100お立ち台に上がったえれんちゃんの右手には…105光線銃!
今日もたくさんのお客さんがコレにヤラれてしまった。110v続けて「イェイイェイ」。120_yy「♪イェイ、イェイ」が楽しいね!12_rinn 「♪イェイ、イェイ」
140イエ~!
えれんちゃんの背後にも「JCM900 4100」と「1960A」がセットされた。150vもう1曲続けて…葵ちゃんからスタ―トしたのは「破天荒解」。160_htkk「ウォ!ウォ!」とねねちゃんに向かってコブシを突き出すお客さんたち。180そのコブシに自分のコブシを合わせて熱唱するねねちゃん。
ただ今51曲目。
あと18曲。
170v「皆さん、『FullMooN 3DAYS ONEMAN LIVE 今日という日の全曲ワンマンに乾杯!!!!~そして再び伝説へ~』にお越し頂き誠にありがとうございます。
最終日となりました…配信を観てくださってる皆さまありがとうございます。
今日は途中で退出するという方がいて、『お願いだからMCを短めにお願いします』と言われました。
なので、せっかくこの日のために考えて来たFullMooNのショートコントを披露することができなくて実に残念です。
今回は、スゴく速めにいきますからね。
チョット待って、汗が…」
190…と、「給油」とか言ってステージに置いてあったオリーブオイルのビンを口に当ててグイと傾けた。
コレ「BOSCO」のラベルが貼ってあるけどホンモノのオリーブオイルなのかしらん?
私もいい加減イタリアン好きだけど、オリーブオイルそのものは飲めんな~。
本当にノドにいいのかしら?
かつてスティービー・ワンダーは声の調子が悪くなると「岩塩を舐める」とか言っていたよ。
200v「焼酎、焼酎!
マァ、3日目ともなりますとね、それはそうですよね。
本当にスミマセン。
ハッハッハ~、まぁ、負けんよね」210vねねちゃんがえれんちゃんの肩に腕を回して歌う「いつまでもこの胸に」。220そのえれんちゃんはお立ち台に上がってガッツリとソロをプレイ。230オルゴールの音色からスタートするその名も「オルゴール」。
オルゴールが決して奏でることのない痛快なドライビング・チューン。240_orgりんちゃんのキメのフレーズもバッチリとキマった!250v続けざまに演奏したのは「missing」。
260v_miss昨年8月に発表した最近作『SPREAD』からのチョイス。265アップ・テンポに乗った情熱的なパフォーマンスにお客さんは大喜び!280「ありがとうございます!
3日間、知ってる人は知っていると思うんですが、へアメイクが変わったんですよ。
メイクも顔がいつもと違って今日は引田天功みたいな顔していますが、頭もそういう風にしてもらっています。
3日間、アクセサリーなんかも全部Empressの手作りなの」
引田天功なんてよく知ってるな…ま、私の世代の引田天功は男性だったけどね。
300v「昨日、最終日には鳩を出しますって言ってたんだけど、チョット鳩を捕まえることができなくて…申し訳ない。
本当にガンバったんだけど、渋谷に鳩がいなかった!
SiriusもEmpressもありがとう!
お手伝いやゲストで出演するだけじゃなくて、最初から最後までずっとライブを観ていてくれるの。
私だったら絶対ライブを観ているフリをしてお菓子食べながら携帯イジってるよね。
時々チラチラ観ておいて、後で『アソコ良かったよ!』みたいな感じで…。
最高の後輩たちじゃないですか?ありがとう!
終わったら1人ずつ抱きしめてみたいと思います。
全員ウチに連れて帰りたいと思います」290v親愛なる仲間たちへの感謝を述べた後は「Story」。
ねねちゃんがバッキング・トラックのピアノに合わせて歌い出す。270曲はメンバーのピックアップ・ソロでクライマックスを迎える。
「ドラム…葵!」340「ベース…りん!」350v「ギター…えれん!」360v「キーボード……いません!」
380_hnb続いて「花火」。
400ココで雰囲気が変わって「フラッシュバック」。
ねねちゃんがピンスポットを浴びてジックリと歌って…410v_cs曲が爆発してそのまま「Change Song」へと続いた。0r4a0233右に左に手を振るお客さんにコマメに接するねねちゃん。
430曲が終わるとFullMooNのメンバーは一旦ステージを離れた。
替わって姿を現したのはこの日2番目に登場したEmpressの皆さん。
ジャンケン大会が始まり、勝ち残ったお客さんには賞品が贈られた。
盛りだくさんなのである。440ニギニギしくジャンケン大会が催された後、FullMooNのメンバーがステージに戻って3日目も後半に突入する。450_ano59曲目は「Another」。
オリーブ・オイルの効果が絶大なのか、ねねちゃんは全くパワー・ダウンすることがない。460vえれんちゃんはお立ち台に上がってタッピングを交えたソロを披露。470曲は「覇王樹」…
480「Edge of the World」と続いた。
470_hoj葵ちゃんの物販紹介コーナー。500続く「alive」で再びスポット・ライトを浴びてねねちゃんが独唱。510_al曲は華やかな展開を見せそのまま次の曲…0r4a0293 「空」へと続いた。530vこのセクションの最後に持って来たのは「DRAWINGSTARS」。540_eow後半に入っても相変わらずバツグンにエキサイティングなステージが続いているが、お客さんのパワーもスゴイ!550「今回もたくさんのスタンド・フラワーをありがとうございます。
HADES、ありがとうございます!
あんなに大きなお花をバンドマンからもらうことなんて超ないよ。
差し入れもしてくれて信じられないぐらいいいバンドですよ。
皆さん、今後HADESをごヒイキにお願いしますね」
会場に来ていたHADESの紗良ちゃんとMayoちゃんから「FullMooN最高!」と答辞あり。
310りんちゃんから今後のライブの告知があって…570いよいよ『FullMooN 3DAYS ONEMAN LIVE』のクライマックスに突入だ!
このセクションでも間断なく4曲をたて続けに演奏した。
580_svまずは「サバイバル」…590「BLACKBOX」…600v「blue max」…700v「絆」…710vそして最後はねねちゃんの大ジャンプで本編の幕を閉じた。720「そして今日も青い月の平和は守られたのであった。 
だがしかし!また油断はできない。
ブラック・ムーンの魔の手はキミの後ろに迫っているかも知れない。
行けFullMooN!
スーパージェットで飛び出せ~!」730アンコールはTシャツに着替えて登場。740_enc アンコールで演奏する予定の1曲を含んで「全69曲」ではいかにもハンパだろう…ということで、この日時点ではまだタイトルも付けられていない新曲を披露した。750 
770v 
760 
780v「コレで本当にラストの70曲目です。
この曲を終わったら私たち伝説になります!
伝説に立ち会ってくれた皆さま、本当にありがとうございます!」と前置きして最後の曲「しゃむちゃら」を演奏。790こうしてFullMooNは3日間のショウの頂上に到達したのであった!800すべての曲を演奏し終えて最後のご挨拶。
記事の冒頭では「ねねちゃんの声が心配」と書いたが、そんなの全くの杞憂だった、ゴメン。
最後の最後まで見事に歌い遂げたねねちゃん…感極まって号泣!
「本当にありがとうございます。
今日来たら声が全然ガサガサしてて、ホントにどうしよう!ってなっていたら後輩とか周りの人たちが励ましてくれたんです…本当にありがとう」
りんちゃんによれば、本当に本番前には「声が出ないよ~」と楽屋で泣いていたという。
「本当に怖かったんだよね…緊張とか、『歌えなかったらどうしよう』っていうプレッシャー。
今回この4人でやり切れれたから、今度は何でも乗り越えられる気がする。
皆さんも3日間、2日間、1日でもFullMooNのために時間とお金を使ってくれて本当にありがとう。
これからもよろしくお願いします!」S41a1301そして、各メンバーからもひと言。S41a1305_2このライブに賭けた想いや感想…S41a1311そして、お客さんや関係者の皆さんに感謝の言葉が伝えられた。
S41a1306後輩たちからメンバーへの花束贈呈。
810「FullMooNさん、本当に本当にお疲れさまでした!」820泣きじゃくるねねちゃん。830「ありがとうございました!」
こうして3日間にわたる大コンサートの幕が感動とともに締めくくられた。
  
FullMooNの詳しい情報はコチラ⇒FullMooN公式ホームページ850<おしまい> 

200 (一部敬称略 2025年2月24日 渋谷Guiltyにて撮影) 

2025年3月31日 (月)

FullMooN そして再び伝説へ <前編>~Sirius & Empress


先日11年ぶりにMarshall Blogにご登場頂いたFullMooN。
そのFullMooNが『FullMooN 3DAYS ONEMAN LIVE 今日という日の全曲ワンマンに乾杯!!!!~そして再び伝説へ~』題して、去る2月22日から3日間に渡って新曲を含む持ち歌全70曲を演奏するライブを開催した。
各日レーベル・メイトが出演し、最終日には3つのバンドが集結した。
今回Marshall Blogではその最終日のもようをレポートする。10v この日、まず最初にステージに上がったのは「Sirius」。50Miwa60vあにゃ70v菫(すみれ)80vみさ90vami100vコレは2024年3月に発表したSiriusの5曲入りCD『Fly High』。1101曲目はそのCDに収録されている「Lucifer」。
ハード極まりないスピード・チューンでノッケから猛烈に盛り上がる~!
230続いて「Trident」。0r4a0009これまた疾走感がハンパではないドライビング・ナンバー。
Miwaちゃんの気合の入った歌声が曲によくなじむ。
140転調含みのギター・アンサンブルがスリリングだ。
あにゃちゃんの背後にはMarshall。150「JCM900 4100」と「1960A」のコンビネーション。160v下手の菫ちゃんもMarshall。170同じく「JCM900 4100」と「1960A」がセットされた。
4100が2台ってのは結構珍しいパターン。180v3曲目は「Maria」。190_mr怒涛の激ハード・ナンバー。
amiちゃんの強力なバス・ドラムと…
210vみさちゃんの低音が豪放なヘヴィ・リズムをクリエイトする。200vこの曲でもお立ち台に乗ったギター2人が息の合ったアンサンブルを聴かせてくれた。220アっという間に最後の曲「Phoenix」。240_ph全4曲という短い持ち時間ではあったが、全曲全力疾走&全力投球のドライビング・ナンバーで、実際より多くの曲を演奏したかのようなパフォーマンスを見せてくれた5人!S41a0121 
250v 260v 270v 290vドアタマからこんな調子で「最後までイケんのか~?」と心配してしまうぐらいの客席の盛り上がりようだった。
300続いてステージに上がったのは「Empress」。
「empress」というのは「emperor」の対語ね。
すなわち「女帝」とか「皇后」という意味。
320Empressは…
LeA340vみつき350vマリー360vいおり…の4人。370vオープニングは「Departure」。
昨年11月にリリースしたアルバムのタイトル・チューンだ。330オープニングにふさわしい飛びっきりイキのいいナンバー。
歌のメロディがとても印象的だ。0r4a0105 「全力でいこう~!」410v_zriLeAちゃんのかけ声に応えるべく、まさに全力でエキサイトするお客さん!420_um2曲目に持って来たのはベートーベンもビックリのキレのよいドライビング・チューン「運命」。
この曲も『Departure』からのチョイス。430マリーちゃんも台に上がって客席をアオる。440そして、みつきちゃんのギター・ソロ。450みつきちゃんもステージにセットされた「4100」と「1960A」をプレイ。460v「本日はFullMooNさんの全曲ワンマンライブの最終日にお越しくださった皆さん、そして配信をご覧くださっている皆さん、誠にありがとうございます!
ついに最終日です。
みんなの熱意を声で聞かせてもらおうかな?
みんな!燃えてますかぁ~!後ろも燃えてますかぁ~!
全員、準備はいいかぁ!
その熱量をまずはEmpressにぶつけてください!」
とLeAちゃんがアオっておいて…470v3曲目は「Believe」。480_bl前の2曲とは雰囲気が異なるポップな1曲。
500軽快なリズムと可愛らしいメロディが魅力的。505お客さんの「ホイ、ホイ」の掛け声が盛り上がりに拍車をかける!490ギター・ソロもバッチリとキマった!510LeAちゃんが「もっとかかってこ~い!」と叫んで出番の最後に演奏したのは「Rain」。525_raお客さんの「ッホイ!ッホイ!」の掛け声に包まれて最後の最後までパワフルな演奏を展開した。530v_hoi 550v S41a0257    
560vそして締めくくりのひと叫び…
「FullMooNさん、ダ~イスキ!」
こうしてEmpressはステージを後にした。
0r4a0132_2 この日の場内に設けられた屋台村のようす。
2バンドのお店とも人気を呼んでいた。

Siriusの詳しい情報はコチラ⇒公式X40_2Empressの詳しい情報はコチラ⇒公式X310_2<つづく>
 

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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thumbs Up>

<Begin Again>


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9img_9727 

200 (一部敬称略 2025年2月24日 渋谷Guiltyにて撮影)

2025年3月27日 (木)

JEKYLL★RONOVE 10th Anniversary Live <第2部>

 
JEKYLL★RONOVEの10周年を記念するライブのレポートの<第2部>。10vところで<第1部>のスミレちゃんのMCの中に「Marshall Blogも10周年」という意味の発言があったが、コレは私の伝え方がマズかった。
最初のMarshall Blogは2008年4月にスタートしているので、今年で17年目を迎えているところ。
途中9か月のブランクがあったにせよ、我ながらよく続いていると思う。
もっと万人受けする一般的な内容であれば『情熱大陸』が取材に来ていたのでは?
でもその手の内容では「Marshall Blog」の意味がないから。
さて、私がスミレちゃんに言おうとしたのは、JEKYLL★RONOVEが初めてMarshall Blogに登場したのが2015年6月15日のことで、その時からちょうど10年が経った…ということなのね。
言い換えると、Marshall BlogはJEKYLL★RONOVEのかなり最初期からカバーさせてもらっているということなのです。
下がその時のようす。まだ5人編成だった頃のジキロノ。
2015年4月13日、渋谷DUO MUSIC EXCHANGEでのステージ。
音楽評論家の大野祥之さんの還暦を記念するイベントで、対バンはDESTROSE、Mary's Blood、そしてTORNADO-GRENADEだった。2010年前のスミレちゃんと…
80vNAOTOくん。Img_0079そして10年後。
「今日のために熱いメンバーが集まってくれました!」とかつてのメンバー2人が加わり<第2部>の4人のJEKYLL★RONOVEがステージに上がった。120JEKYLL(以下「スミレちゃん」)130vN★OTO(以下「NAOTO」)140vSEI150vキャプテン★いえっち

160vかつての朋輩を迎えてとても楽しそうな現ジキロノの2人。170 1801曲目に選んだのは2019年にリリースした『A Dream within a Dream』から「Bibrical sense」。190バッキング・トラックを使って演奏する現在のジキロノのステージでも欠かさずに取り上げられる重要なナンバー。
200今日はそこに再び人間のリズム隊が加わった。S41a0443 それで盛り上がらないワケがない!S41a04695年ぶりのこととはいえ、イキはピッタリ!S41a0454 「続けていくぞ~!」210_tizNAOTOくんのリフでスタートしたのは2018年の『ONENESS』から。220_ghh長い間不在だったことが全く信じられないようにごく自然にプレイをするリズム隊の2人。230vコレが当たり前で、何の変りもなくズ~っと一緒に演っていたような感じがしますよ。240NAOTOくんは得意の背中弾きを披露。250伸び伸びと歌うスミレちゃん。
心からこの機会を楽しんでいることが伝わって来る。260v「We’re JEKYLL★RONOVE!」270_wajr「お待たせしました!
さっそくジキロノ10周年記念ライブのスペシャルメンバーをご紹介します。
まずベース、SEIちゃ~ん!」
280「ウォ~!」
290「そしてオン・ドラムス…キャプテン★いえっち!」
「こんにちは。久しぶりです」
300v「いまだにオレもこのステージが信じられない!」
320v「そうだよね。コレが叶うとは思っていなかったのでホントにすごくうれしい!
『バンドやりたいな~』というオバちゃんの夢を10年前に叶えてくれた素敵なメンバーでございます。
それからの5年間、『全部バンドのため』みたいな感じでジキロノに全身全霊を傾けてくれた2人でもあります。
5年前に2人から『引退して違う道に行く』と言われた時は、身体中の細胞が凍り付いていくのを感じたんですが、中途半端なことが出来ない人たちだとわかっていたので、『辞めないで~!』とか『趣味でもいいからもうチョット一緒に続けて~!』とか、そういうことは言えませんでしたね。
当時はコロナ禍に入る直前だったので、2人のラスト・ライブというのをあんまり大々的に出来なかったんです。
それがすごく心残りだったので、今日こうして記念すべき日を一緒に過ごしてくれて本当にありがたく思います」
310v「今日、お花も届いていて…もう~メチャメチャうれしかった!
お客さんが誰も来なかったらどうしよう?って思っていたけど、こんなにたくさんの人たちに集まってもらえて私は本当に幸せです。ありがとうございます!」
330「ありがとうございます!
オレ、一昨日の晩に40度ぐらいの熱を出す夢を見ちゃって。
アセったね~、アセった!
こんな大事な日にぃ~?と思って…オチはないんだけど。
で、まだ信じられないんだよ。この2人がココにいるのが!」S41a0847 「次はドラマのタイアップをして頂いたり、こんな熱いハートを持ったメンバーたちと歩んだからこそ生まれた曲をお届けしたいと思います」340v_se_gbu『ROAD TO EDEN』というテレビ・ドラマとのタイアップ曲「Always~The answer is blowin' in the wind~」。
スミレちゃんが感情豊かに歌い込むバラード。
その歌声をジックリと味わう。
350v当時はMarshallが「EDEN」のベース・アンプをやっていたので、ドラマのタイトルとの符合に驚いたものだった。S41a0529 2017年12月、赤坂ブリッツでドラマの制作発表会が催されてMarshall Blogでレポートした。
それが…今ではEDENもブリッツもなくなっちゃった。
残ったのはジキロノとMarshallよ。
あの「柚子胡椒」と呼ばれていたバンドはどうなったろう?
380v曲の後半でフィーチュアされるNAOTOくんの泣きのギター・ソロ。
やっぱりこういうソロは真空管アンプで演るに限るのう。
370v今日のNAOTOくんのMarshallは「10周年記念バージョン」のフル・スタック×2セットだよ。S41a0403 「どうもありがとう!
今日はお集まり頂きありがとうございました。
改めまして…お力添え頂いたサンネスさん、WHISKY DUSTさん、そしてTEAM A'THRASHさん、そしてMarshall Blogさん、他関係者の皆さん、本当にありがとうございます!」
400v「みんな最高!」
410「あ、ズルいヤツ!
この時間が永遠に続けばいいのにナァと思ったりもしますが、またココからそれぞれの新たな道を切り拓いて行きますのでこれからもどうぞご支援をよろしくお願いします」420v「ラストいくぞ~!」
アッという間に最後の曲だよ。
2016年の『E=mc2』から「Guilt or Innocence」を持って来た。0r4a0142 ブリティッシュ・ロック風味のヘヴィなリフからリズム隊が豪快に疾駆するドライビング・ナンバー。450vサウングラスをハズして気合を入れるSEIちゃん。460vスミレちゃんは熱唱のしどころ!
これも現在のジキロノのステージで頻出する1曲だが、このサビのメロディの展開の仕方はいかにも「ジキロノ」。
それは必ず「スミレちゃんの声」で歌われなければならないモノなのだ。
490vそして、「10周年の弾き収め」とばかりに思う存分シュレッドしまくったNAOTOくん。470vこうしてジキロノの10周年を記念するライブの本編が締めくくられた。
まぁ、とにかくスゴイ熱気だったわ~。
430_giすぐにアンコールに取り掛かる。
「アンコール大丈夫ですか?
やっぱりこのメンバーならこの曲を演らないと終われないというヤツを演ります。
オレらが一番初めに出したミュージック・ビデオって、観てもらったらわかると思うけどメンバーが5人いるのよ。
もう1人ギターがいるのよ。
ココでスペシャル…その時のもう1人のギタリスト、ジェイク!」520v大きな歓声に包まれてジェイク登場!540v 「ジェイクは人気者なんだ?
なんかのど自慢に張り切って出て来た人みたい!
メチャ元気。さわやかでステキだよ!」530ジェイクがギターの準備をしている間にメンバーから最後のメッセージ。
「こんにちは皆さん、今日はありがとうございます!
5年ぶりのことなので本当に何も弾けなくて…自分にビビったぐらい何も弾けなかったんですよ!
皆さんのお力をお借りして今は何とか弾けてますが、もう弾き方だけでなく機材の使い方も忘れていました。
5年って怖いなと思いました。
昨日リハが終わって、吉野家でメシを食ってい箸を持つ手が痙攣していましたからね。
『ヤバイ食えない!』みたいな。
5年ってこういう感じなんですが、何も変わっていない2人がいて、このステージはやっぱりかけがえのないモノなんなだと感じました。
また明日から一般人に戻りますけが、今だけはまだミュージシャンでいさせてください。
今後ともよろしくお願いします!」570「SEIちゃんしゃべるのウマいヤン。
その後やからオレがしゃべれない感じがつよーなるわ。
いつも言うヤツやけど、しゃべりよりもプレイで見せます。
そんな感じでよろしくお願いします」
580v準備が終わったジェイクからもひと言。
「明日、吉祥寺でライブをやります。
あと、来週の土曜日に自転車レースに出ます。
『しもふさクリテリウム』というライブが配信あるのよかったら見てください」
590「全部告知かよッ!」
560「ヨシ、じゃイキますね。
今日は本当に特別な日になりました。
お忙しい中、皆さん本当にありがとうございます。
ラストいくぜ!」
510最後の1曲。
10年前の5人体制のJEKYLL★RONOVEから飛び出して来たのは「HELTER SKELTER」!620ジキロノ最強のキラー・チューン。
ま、ウチでは「スミレちゃんのバースデイ・ソング」と呼んでいますが…。630vみんな楽しそう!640コレは10年前のようす。Img_0048 Img_0008SEIちゃんのベース・ソロを大フィーチュア。
ナニよ、ゼンゼン弾いちゃってるじゃん!?670v10年前のようす。
この写真の時もソロを弾いていたのかな?60vギターが2人になりゃ当然ギター大会。
まずはNAOTOくんのソロから。650vコレは10年前のNAOTOくん。40v迎え撃つジェイク。66010年前はコレ。
ね、又の間からMarshallが見えているでしょう。
この頃はジェイクがMarshallを使ってくれて、NAOTOくんはMarshallじゃなかったんだよ。
ジェイクが脱退した時は「チッ!」って思ったけど、しめしめ、後にNAOTOくんがMarshallを使ってくれるようになった。
あの時はホッとしたわ。
もしあの時NAOTOくんがMarshallにスイッチしていなければこのレポートはあり得なかった。
550vいい気分で歯切れのよいリズムを叩き出すいえっち。68010年前はイベントに納品したNATALを叩いてくれていた。7010年前のスミレちゃん。
Img_00932そして、今日も歌にアオリにMCにと大活躍なのであった!S41a0533「どうもありがとう。本当にありがとう!」705「みんなのお陰で最高に幸せです。
これからもメンバーやジキロノを応援してください!
最後に記念撮影をしたいと思います」S41a0857パシャリ。
コレでこの記念すべき日の記録をMarshall Blogに半永久的に残すことができましたよ。
20周年の時には今回撮った写真を引っ張り出しますからね!
おめでとうございました!
 
JELYLL★RONOVEの詳しい情報はコチラ⇒JELYLL★RONOVE official site
710 <オマケ>
Marshallのデジタル・アンプ「CODE」のNAOTOくんのデモンストレーション・ビデオ。

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<Desolation>

<Captives>


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200(一部敬称略 2025年2月23日 厚木サンダースネイクにて撮影)

2025年3月25日 (火)

JEKYLL★RONOVE 10th Anniversary Live <第1部>

 
JEKYLL★RONOVEも10周年!
おめでとうございます!
今回のMarshall Blogはその10周年と新しいCDのリリースを記念するライブのレポート。
異なる登場メンバーが登場した2つのステージを2本立てでお送りする。10v会場ロビーに飾られた祝い花。20この日の屋台村のようす。
記念グッズがゾロゾロ。
メンバーのサインが入った10周年記念バンダナ。40Tシャツやタオル。30他にもアクセサリー類色々。50CD類色々。60CD類の目玉はナンと言ってもコレでしょう。
何しろジャケットが目玉だもん。
この日に発売となった4曲入り新しいCD『TRAP』。70オープニングSEが鳴りやむと同時に「Let's get started」とセリフが場内に流れる。
そして1曲目に取り掛かったJELYLL★RONOVEのふたり。0r4a0004_2「スゴイなぁ!」…凄まじいまでの客席からの歓声に驚くJEKYLL(以下「スミレちゃん」)。80v勢いよくリフをブチかますN★OTO(以下「NAOTO」)。90vまずは2016年に発表した最初のフル・アルバム『E=mc2』から「Rage Again」。0r4a0003 高速でブッちぎる爽快なナンバー。S41a0013 曲のテンションにピッタリと合わせたシュレッディングを披露するNAOTOくん!150NAOTOくんはMarshall。
10周年を記念してフル・スタック2組がステージにセットされた。110vNAOTOくんの愛器は「2555X Silver Jubilee」。
1987年、Marshallの創立25周年を記念して発売したモデルの復刻版。
キャビネットは「1960BV」だ。120足元のようす。
赤い丸で囲った青いちっちゃいヤツはNAOTOくんの盟友であるTSPのShuちゃんのシグネチャー・バッファー。130この日、「NAOTOくんのギター・サウンドに影響を受けて2555X Silver Jubileeをご購入した」というお客さんにお声がけ頂いた。
うれしかったネェ。
NAOTOくんもお客さんもどうもありがとうございます!S41a0403 そうなの、やっぱり真空管アンプをチャンと使って鳴らしたギターの音ってのはいいネェ。
音が太くて、コシがあって、どこまでも飛んで行く。
弾いている本人もさぞかし気持ちよかろうて。S41a0021_2 「We are JEKYLL★RONOVE!」
1曲目が終わると同時に盛大な歓声が沸き上がった。0r4a0009「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!みんな、ホントにありがとうございます!
10周年ですよ!アハハ!やっと10歳です!」
170「ひとつだけ言わせてください…雨降らしてスミマセン!」
190v「アハハハハ!そうそうそう。
今日は昼間はすごく晴れていて暖かかったでしょう?
だから奇跡だと思ったの。でもやっぱりジキロノのライブは寒い雨。
みんなゴメンね。風邪ひかないでね。それだけが心配。
本当に申し訳ありません。全部コイツのせいですから!」
190「皆さん、お忙しいところホントありがとうございます。
そして、共演のWHISKY DUSTさん、ありがとうございます。
サンスネさん、会場お借りすることが出来てホントうれしいです!
そして今日はですね、Marshallの牛澤さんご夫妻がいらしていて、ナントMarshall Blogも始めて10周年なんですよね?(←スミレちゃんゴメンちゃい!コレは私の説明の仕方がマズかった。レポートの<第2部>の冒頭で状況を説明します)
今日は動画の撮影でTEAM A'THRASHの皆さんがお越しくださっています。
みんな、いい顔で映ってくださいね!
お客様の皆さんにも多大なお力添えを頂き心から感謝申し上げます」
180v「今日は前半戦と後半戦の2部制です。
前半戦は私たち2人。
15分お休みをはさんで後半戦にはこのバンドの立ち上げた時の懐かしいメンバーが応援に駆けつけてくれます。
あと前半戦は今日発売のCDのキャンペーンなんで知らない曲がいっぱいあるから。
『フ~ン』とか『ヘェ~』とかいう感じでユックリと聴いてください。
すでにCDを買ってくださってる方もたくさんいらっしゃいますが、ココぞとばかりに他にもいろいろ作って来ました。
チョットでも興味があるモノを見つけましたらゼヒご購入頂きたいと思います。
物販には超カワイ子ちゃんがいますからね!
みんな知ってるでしょ?…超スーパー・ギタリストのManamiちゃんが今日は物販のお手伝いをしてくださってるの。
ゼヒ、いっぱいグッズをゲットしてくださいね!」200ひと通りご挨拶も終わってスミレちゃんが気合を入れる!
「Are you ready to rock?
Are you ready to XXXX?
Are you ready to get high?」
Yes, we are go!←『サンダーバード』のカウントダウンで最近知った「準備完了!」を意味する表現。
Qq再びNAOTOくんが奏でるリフで始める2曲目は「Fight or Flight」。
210v_fofゴキゲンなミディアム・テンポのヘヴィ・ナンバーはこの日は発売となったCD『TRAP』からの1曲。
S41a0295 「清濁併せ呑む」とか「善悪二元論者」とか「シャーデンフロイデ」とかいう単語が歌詞に出て来るところはいかにもジキロノらしい。230ストラトキャスターに持ち替えてコンパクトなソロをたたみ込むNAOTOくん。240今日は初めてお客さんがこの曲を聴くのでできないが、そのウチすぐに「♪ウウウウ~ウウ~」と「♪ラ~ララララ ラ~ララララララ」のパートをみんなで歌うことになるハズ。250もう1曲続けてNAOTOくんのリフから『TRAP』収録の「Shall I Take to Hell」。
コレはコレはナイスなリフ!
いいねぇ、こういうギター・リフのあるロックは。
こういうのはMarshallじゃなきゃサマにならない。
そりゃそうだ、その手のロックはMarshallがあったからこそ生まれたんだから。
260_sithこれまたミディアム・ファストの心地よいハード・チューン。
しかし、いつ聴いてもスミレちゃんの声はカッコいいなぁ。
270vギター・アンプに生まれ変わったら間違いなくMarshallになるハズ。S41a0142 レスポールのイメージが強いNAOTOくんだけど、ストラトキャスターのシャープな音で演るソロも実にいい。290vNAOTOくんがソロに全神経を注入していると…スミレちゃんが背後に回って髪の毛をイジり出した。
意味は不明。300ところで、下がその新しいCDの『TRAP』。
ジャケットを目にした瞬間『ゲゲゲの鬼太郎』に出て来る西洋の妖怪「バックベアード」が頭に浮かんだ。
このデザインのコンセプトをスミレちゃんにお尋ねしてみた。
ギザギザはケモノを獲るために仕掛ける罠…「ベアトラップ」というそうだ(日本語では「トラバサミ」というらしい)。
目玉は「神」、「宇宙人」、「AI」、「支配者」等、人それぞれに捉え方が違っていてOK。
この世は罠に満ち溢れていて、常に誰か(何か)の支配によって動か(監視)されている。
人はこの罠の中でどこまで自分を律して生きられるものなのか…それさえも監視(観察)され、楽しんでいる者もいるのかも知れない…という世界観を描きたかったのだそうだ。
また「TRAP」には「苦悩」という意味もあるのだそうだ。
チョット落ち着いた感じのジキロノによる充実の4曲が収録されている。
どれも味わい深い良い曲です。
Img_3191「罠」とか「trap」についてナニか書いて脱線しようと思い、ウチにある英語の慣用句辞典やことわざ辞典を全部調べたものの「trap」という項目がなかった。
となると、頭の中に浮かぶ「trap」は『サウンド・オブ・ミュージック』ぐらい。
映画の中で「エーデルワイス」を歌う堅物の「トラップ大佐」のことね。
アレは実話を基にしているので、実在したオーストラリアの軍人「ゲオルグ・フォン・トラップ」がモデルになっている。
それを演じたのが数年前に亡くなったクリストファー・プラマー。
一般の人にはあまりなじみのない俳優だとは思うけど…
Cp1_2この人がロシアの文豪レフ・トルストイの晩年を演じた2009年の『終着駅(The Last Station)』という作品はとてもヨカッタ。
『戦争と平和』で名高い「トルストイ」といえば、大学のゼミの時に「クロイツェルソナタ」をやっと読んだぐらいで凡そ私のガラではないけれど、共演のヘレン・ミレンの演技にグっと来ましてね、近所のTSUTAYAの「閉店詰め放題セール」で25円相当で買ったDVDから莫大なオツリをもらった気になりましたわ。
ゼンゼン関係のないことを書いて申し訳ない。
筆禍が及ばない程度に気をつけてはおりますが、とにかくナニか書かないと気が済まない。Cp2 さて、ステージの方はココで雰囲気を変える。
ジキロノのステージでは定番のバラード、『II FACE』から「What Does it Take to Make you Love me」。310v_wditスミレちゃんの熱唱が素晴らしい。
特に繰り返し歌う「♪What does it take to make you~」のパートから「♪優しいその声で」の流れがモノスゴク耳に残るんだよね、この曲。
S41a0228 NAOTOくんはまたレス・ポールに戻って…330スミレちゃんの熱唱に応えるかのようなガシっとした泣きのソロを聴かせてくれた。
Marshallにレスポールだから、そりゃガシっと来ますよ。
真空管アンプが出す音の魅力ですよ。
340v「ありがとうございます。あはは。
今日、N★OTOがガンバってるナァ~と思って…アッハハハハ!」350「ゴメンね!新曲の2曲目のギター・ソロの最中に髪の毛を触るもんだから盛大に飛んじゃって!
何事にも動じないようにならないといけないね」360v「スミマセン!…でもそれもガンバって対応しろ!アハハハハ!
さて、次も2曲続けて新しい曲をお届けします。
ホント知らない曲ばかりでゴメンね。
次の2曲はコロナ禍から3、4年?…踏んだり蹴ったり色々ありまして、真っ暗闇の中で答えとか光とかを探してもがいてみたんですが、結局ナニも見つからないままでした。
そんな中で出来た2曲をお届けしたいと思います。
今日改めて思いましたけど、こうして皆さんにそんな曲を聴いて頂けることこそが私の光です!
聴いてください…」
590v『TRAP』に戻って1曲目に収録されている「Meaningless being」。
ナゼか「being」の「b」が小文字表記。
スミレちゃんのやることだからきっとナニか意味があるのだろう。
430スミレちゃんの絶唱を味わう1曲。
ま、ジキロノ曲はどれもそうなんだけど…。
この曲でのスミレちゃんの歌いっぷりは特にスゴイのだ!390vワルツのパートが挟み込まれたりして様々な表情を見せる曲自体も聴きごたえ満点!410そのまま続けてSEからCDのタイトル・チューン「TRAP」。420v_tr ウ~ム、この曲は上のスミレちゃんの解説を踏まえてジャケットを見ながら聴くべし。、
そうすると、ジャケット中に描かれている罠を目の前にした男性の気分になれるかも。
460もちろんNAOTOくんのソロもバッチリとフィーチュアされる。450「以上2曲、気に入ってもらえたらうれしいです。
ゴメンね、暗い曲ばっかりで…アハハハ!
前半戦はラスト2曲となりました。
(客席から「エ~!」)
うれしい!ありがとうございます。
チョット押したので10分ぐらいの休憩をはさんで後半戦を何となく始めます
さぁラスト2曲いくぞ~!」470v第1部を締めくくる2曲。
まずはNAOTOくんのソリッドなリフが炸裂!
この音!
気持ちいいな~。
490_anmnまずは『A Dream within a Dream』から「Anemone」。
480ハードなギター・ソロから「♪愛してる」のパートにかけてのドラマチックな展開が何とも印象的。520前半戦の最後!
ダウン・ピッキングが冴えるスピード感溢れるリフ。
S41a0190 曲は『II FACE』から「Never Let me Go」。
540v疾走感バツグンの文句なしのストレート・チューンで…
550燃え上がった!
560v「前半戦終わったぁ~!
みんなのお陰で終わったぁ~!
みんな早くトイレ行って、タバコ吸って、お酒、お茶してね。
後でまたね!メチャしあわせだよ!
どうもありがとう!」600<第2部>につづく
 

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本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Lowlife>

<Can You Forgive Me>


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200 (一部敬称略 2025年2月23日 厚木サンダースネイクにて撮影)



2025年3月22日 (土)

BLOOD BROTHERS~RAZOR HIGHWAYの巻

 
CALAVERASのステージが終わり、『BLOOD BROTHERS』も後半に突入する。10vオープニングSEの「Flammable Souls」が場内に流れ、深い霧の中に浮かび上がるメロイック。20RAZOR HIGHWAYのお出ましだ!
Marshall Blogには早くも2度目のご登場~!30深澤AKI40v田中"OMMY"輝臣50v高橋史男Rty_2 池田督樹70v矢浪雅也
200v1曲目は昨年発表したセカンド・アルバム『FLAMMABLE SOULS~Blaze of the Rebirth』から「Ashes and Dust」。0r4a1027ノッケから凄まじいテンション!220vまさにレーザー光線のような鋭い演奏で幕を開けた。80v2曲目には早くもキラー・チューンのひとつ「Rest in Power」。
260ゴリンゴリンと池田さんが出す豪放磊落なベースに乗って…
0r4a0686_2
AKIさんが左のコブシを見せて歌うドライビング・ナンバー。210v_ripそこへ切り込んで来るのがOMMYさんのソロだ。
230v
今日OMMYさんが使っているMarshallは「JCM900 4500」。
100Wモデルの「4100」の弟分。
こうしてMarshallを普通に使って出す音はやはり太く、美しいね。240v遠慮のないOMMYさんのシュレッディングから…250v高橋さんとのツイン・リード・アンサンブルへと続く。S41a0168_2 何度聴いても「♪Rest in Power」というキメのフレーズと唱えるパートが気持ちいい。0r4a0591「Hello, Kichijoji!
キチジョウジ、キチジョウジ、キチジョウジ…Oh my God Kichijoji!
英語はこのくらいでいいかな?
今日はこんなにたくさん集まってくれてありがとうございます。
今日は60分ありますのでたくさん演ります。
早くもジャンピング・タイムだぞ。
足腰が悪い人はやらなくていいです…ということでイキましょう!」390v3曲目は『FLAMMABLE SOULS』の曲順通りに「Under Pressure」。0r4a0537 これまたスカっと来るノリのよい1曲。
ココでも池田さんのダイナミックなベースが鳴り響く。
310v力を込めて叫ぶ「♪Pressure」!
これこそスゴイ圧力。320そしてMasayaさんのパワフルなスティックさばきがフィーチュアされる。330vそして、歌のメロディをナゾるOMMYさんのソロが続く。340vもう1曲続けて「Born Crusader」。
ココまで『FLAMMABLE SOULS』の曲順通りに展開した。360v随所に現れるコーラスがとても勇ましい。0r4a0666 パートが進むたびに転調を繰り返す「直下型コード進行」ナンバー。
もちろんギター・ソロのパートでも効果的に転調が導入される。370「Oh, Kichijyoji!
キチジョージ、キチジョージ、キチジョージ…。
今日は『Blood Brothers』という素晴らしいイベントにこんなにたくさん集まって頂いて本当にありがとうございます!」
繰り返し感謝の言葉を述べるAKIさん。
280「今日はまず最初に…」と、ポケットからメモを取り出してOAを務めたバンドの名前を確認してから紹介するAKIさん。
OAのバンドは「Botolph Dissidents(ボトルフ・ディシデンツ)」。
そう…名前を間違えてしまっては失礼だからね、コレでいいのだ。
いわゆる「大人の事情」で今回は当レポートにご登場頂けなかったが、そのバンド名がどうにも気になってチョット調べてみた。
「dissident」というのは「意見が違う人」とか「反対者」という意味…コレは普通の英単語だからわかる。
問題は「Botolph」の方。
S41a021270年代に大人気だったバンドとか野球の「レッドソックス」、「バークリー音楽院」なんかで馴染みのあるマサチューセッツ州の「Boston(ボストン)」という街があるでしょ?
この街は1630年にイギリスの東岸のリンカンシャーにある「Boston」から移住してきた清教徒たちがその名前を移植して付けられた地名なんだね。
そして、ボストンというのは「Botolph's Town」の略称で「ボトルフの町」という意味なのだそうだ。
この「ボトルフ」というのはナンのことかと言うと、7世紀にそのイギリスのボストンに僧院を建立した僧侶の名前。
ボトルフはもちろん聖人(Saint)であり、大修道長(Abbot)という高い地位のお方。
イギリスにはこのボトルフに捧げられた教会、すなわち「St. Botolph's Church」が71堂もあるという。
色々と調べて「ボトルフ」についてはわかったんだけど、バンド名の「ボトルフ反対者」というのがナニを意味するのかはわからなかった。
代りにココで取り上げたいのはこの「聖人」。
生存中にキリストの模範に忠実に従ってその教えを完全に実行した人たちの称号が「聖人」なんだけど、聖人に認められるのはメチャクチャ大変なんですよ。
認定されるまで何百年もかかったという人もいるぐらい。
かつてジョン・コルトレーンが「聖人になりたい」という発言をしたことはジャズ・ファンの間ではよく知られている。
じゃ、日本でも世界的に有名な聖人がいるのをご存知か?Botlphそれは「日本二十六聖人」のこと。
キリスト教禁制下、豊臣秀吉の命で子供2人を含む26人の信者が見せしめのため、耳をそがれ、裸足で京都から長崎まで歩かされて最後に磔(はりつけ)となった。
下はその磔刑が行われた今の長崎駅の向かいの「西坂」という丘にある「日本二十六聖人」記念館の慰霊モニュメント。
コレは世界のキリスト教関係者の間では本当に知らない人がいないぐらい有名な事件で、なじみがないのは当の日本人ぐらいかも知れない。008a0610そして、いつでも観光客で賑わっている世界遺産の「大浦天主堂」。
正式名称は「日本二十六聖殉教者天主堂」といって西坂の方を向いて建てられている。
この大浦天主堂を建てたフランス人のプチジャン神父は、まだキリストが禁制だった1866年(慶応2年)、自ら名乗り出た信者と遭遇し、絶滅したと信じられていた日本人のキリスト教信者が250年ぶりに発見された。
この事件は「信徒発見」と呼ばれていて、日本二十六聖人同様、世界中のキリスト教関係者の誰もが知っている超有名な話なのだ。
知ってた?
私はクリスチャンではないけど、「二十六聖人」は知っていた。
でも「信徒発見」については遠藤周作の『女の一生』という本を読むまで知らなかった。008a0500脱線終わりました。
 
「そして、今演っていたCALAVERAS…みんないい人達ばっかりで『チョット一緒に演ろうよ~』って言って仲良くさせて頂いています。
今日は3バンド、最後まで楽しんでください。
疲れた人は椅子がありますから膝と腰を休めてください」
510v高橋さんのギターをバックに…400v_taosAKIさんがジックリと歌い込むバラードは「In the Arms of a Stranger」。
ファースト・アルバム『GRACE THROUGH INSANITY』の締めくくりのナンバー。410v高橋さんのメロディアスなソロ。420vさりげなくサブドミナント・マイナーを取り入れたりして、すごく凝った曲作りが耳を惹く。430AKIさんの歌にOMMYさんのギターが重なって曲はドラマチックにエンディングを迎えた。440v曲が終わるとスッとAkiさんがOMMYさんに近づいて尋ねる。
「Oh, Are you hungry?Are you 誕生日?」
「I‘m hungry. No 誕生日」450OMMYさんが弾くソリッドなリフでスタートするのは同じくファースト・アルバムから「Hungry for Your Heart」。
OMMYさんへのAKIさんの「Are you hungry?」はこのためだったのか!?0r4a1053 ハード・ロックの曲調とAKIさんが歌う耳馴染みのよいメロディの混ざり具合が絶妙。480v全編を通じて聴くことができる池田さんのコーラス。
このバンドのひとつの強力な武器であることは間違いない。490vOMMYさんのソロ。
ソロの前に挟み込まれたバンド・アンサンブルのパートからこのソロへの流れが実にカッコよい。500外国人のお客さんに…「Every song we play tonight is from the first and second album.  If you like it, you get them!」820_2 「日本にいるんだから日本語がしゃべれるでしょう。
もう英語はいいよね。
…ということでさっきKishi KenくんがチョットMCで言ってましたけど、この前CALAVERASはアメリカに行って来たんですよね。
その前にも彼らは一度行っていて『Whisky a Go Go』とかで演っているんです。
そしたら『Akiさん、Whisky a Go Goのパーカーえらい高いんですよ!」って。
『え~、いくらすんの?』と訊いたら『80ドルもすんねん!でもペラペラですわ~』って言っていました」0r4a0833「ボクらの世代だと、やっぱりね、そのWhisky a Go Goとか『Rainbow』とかのあの通りにタワーレコードがあって、そこの駐車場にキレイなお姉さん方がたくさんたむろっていて、バイカーがブンブンやっていて、モトリー・クルーが歩いていて、ガンズアンドローゼズなんかも隣で演ってるとかね…そういう時代なんです。
ですからロサンゼルスのWhisky a Go Goにはとても思入れがあるワケなんです。
次の曲は、そんな時代、1989年に思いをはせた曲でWhisky a Go GoとかRainbowとかが歌に出て来ます
皆さん、よかったら一緒に歌ってください」830_2AKIさんのMCで思い出した。
60&70年代のロックをコンパイルした『Amplified』とかいう下の怪しげな2枚組のCD、30年近く前に確かそのタワーレコードで買ったんだわ。
完全にジャケ買い。
Img_3188 さぁ、景気よくぶっ飛ばせ~!
530_89曲は「89」。
痛快な雅也さんのドラミング!
まさに今よりはるかに景気のよかった時代を思い出させてくれるようだ。
540v池田さんは低音だけじゃなくてアクションもスゴイのだ。
この日はあまりにも煙がスゴくてその華麗なアクションをキレイに写真に収めて差し上げることが出来ず臍を噛む思いをした。550vこのチームにとっての愛奏曲感ということが強く伝わってくるナァ。
古くはハリー・ニルソンの「One」、デヴィッド・ボウイの「1984」、クイーンの「'39」、TOTOの「99」、ジャズではマイルス・デイヴィスの「81(作曲はロン・カーター)」やジョニー・グリフィンの「49」等々、数字をタイトルにした曲って結構あるんだよね。
しかも名曲ぞろい。
この「89」も名曲のひとつと言っていいんじゃん?
コレはタイトルではないけれど、歌詞に数字を使ったスゴイのがある。
ブロードウェイ・ミュージカルの『RENT』の「Seasons of Love」という主題曲。
何せ「♪Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes」と歌い出すのだ。
すなわち「525,600分」。
ナニを意味しているのかというと、「1年」の長さを「分」に換算するとこの数字になるワケ。
英語ならではの歌詞ですな。560vナンて説明したらいいのかな?
「♪Take me back 89」の後のGとAの2音で弾くフレーズ。
平行で長3度の音を被せている。
いうなればクリームの「Crossroads」でクラプトンが弾いているリフみたいなスタイルなんだけど、コレがアホほどカッコいい!
570vもちろんこんな曲にはギター・ソロはつきもの。
2人のソロがフィーチュアされた。580v「1989…『1989』って言って懐かしんでいるのは、このメンバーの中でどうもオレだけなんですよ。
バンド内に年齢差がありますね。
『あのアーティストのどのアルバムを最初に聴いた?』なんて話になると、オレはどのバンドもファーストから聴いてんのよ」
590「ところで、昨日はOMMYの誕生日だった。
せっかくだからビールをあげようと思って…仏壇のローソクでゴメンよ。
…ということで皆さんご一緒に。
♪Happy Birthday to you~
おめでとうございます!」
600缶ビールのバースデイケーキ。
OMMYさんがローソクの火を消す。
「何歳になったかは訊かないね。
こんな安いモノもんでスミマセン!
ローソクはハズして後で使えるからね。お盆の時にね」610続いては久しぶりに取り上げたという「Face The Light」。
これまたシンプルなギター・リフが魅力的なドライビング・ナンバー。
620_ftlAKIさん:♪Face the light!
お客さん:ッホイ!
のやり取りが気持ちいい~!
630この曲でもギター2人のソロがフィーチュアされて…630v客席から大きな歓声が上がった。640「やっぱりイスがなくてヨカッタね。
イスに座ると気持ちが萎えたりしますから。
…ということで雅也が大好きな曲を演るよ。
礼はいらないぜ!
セカンドアルバムからのモテモテ曲を演るゼ!」
650v以前、この曲を演奏し終えた後、雅也さんが「泣きそうになった」と発言した「In This World」。660_itwロマンチックなムードがハードに漂っている確かにいい曲だ。670v大丈夫、泣いてはいない。S41a0230 お客さんも手を左右にフリフリしてこの名曲を大いに楽しんだ。690「OK!ボクはココからそんなに遠くないラグビーの強い学校に通っていて、テニス部に入ったんですよ。
ナンでテニス部に入ったかと言うと、ビョルン・ボルグって長髪だったでしょ?
だからテニス部は長髪でいいんだと思って入ったんだけど、『ボールいきます、ボールいきます』ってズ~っとやらされて…で、『来週からアタマ坊主な』って言われて辞めました」
ヤダったよね~、坊主頭。
0r4a0629「それでその時代に髪を切らずにバンドを始めるワケなんですけど、隣の中学校にヴァン・ヘイレンを完コピーしてるらしいというヤツらがいてオレと同じ高校に入って来たの。
そいつらはスコーピオンズとか色々演っていてこのお店に出ていたんですよ。
オレが17の時…だからもう40年以上前の話し。
まだお店がこうしてあるんだよ!ありがとうございます!」
710vハハハ!コレはスゴイ!
実は私もシルバーエレファントからそう遠くない中央線沿線の高校に通っていましてね、校則で完全に長髪が禁止されていた。
1979年、その学校が創立50周年を迎えて、とある日曜日に全校生出席の大規模な記念行事が執り行われた。
ところがその日、私が組んでいたバンドが高校生の分際でシルバーエレファントに出演できることになって、サァ困った!
昔はライブハウスに出演することはかなりステイタスが高かったので何が何でも出たい!
かといって重要極まりない学校行事をサボるワケにもいくまい。
かなり迷った末にシルバーエレファントを採った。
どういう類のウソをついたのかは覚えていないのだが、とにかく学校の行事をパスさせてもらった。
シルバーエレファントのオープンは1978年なので当時はまだ出来たばかり。
現在の「プログレの聖地」とは全く趣を異にする「おしゃれなライブハウス」というイメージだった。
店内の壁は真っ白で、ステージの段もなかった。
その頃は照明やミキサー卓が設置してある中2階がまだなくて、現在楽屋として使っている小さい部屋にミキサーが設置してあったように記憶している。
出られてうれしかったネェ。
ところが!
その学校行事が終わって数日すると、ナゼかサボったことが露見してしまい職員室に呼び出されてしまった。
ビックリするほど怒られることはなかったが、当時の高校生にとっては「極刑」に値する「ボウズ」が言い渡された。
コレにはマイった!
高橋さんの前でナンだけど、ボウズはイヤだったナァ。
だってこちとらロックンローラーだったんだゼ!
この時から46年経った今では「ボウズ頭」しかできなくなっちゃったけどよ。
さてシルバーエレファント、AKIさんがおっしゃる通り、長年営業をお続けになっているのはとても喜ばしいことです。
もうすぐ50周年だもんね。
その高校生だった頃、渋谷の屋根裏や新宿のロフトはよく行ったが、吉祥寺は家から遠かったのでシルバーエレファントへはそう足を向けることはなかったが、BAD SCENEを観に来た時はタマげたナァ。
まだ「爆音」なんて言葉もない時代、自分たちでPAシステムを持ち込んで、巨大なスピーカーを会場の四隅に配置し、バカデカイ音でブリティッシュ調のハードロックを演奏して見せた。
吉祥寺が「住みやすい街」かなんか言って賑やかになり出したのは最近のことで、当時はライブが終わる頃の時間ともなると表には人っ子ひとり歩いてなくてヒッソリとしていたよ。
そんな時代が懐かしいね。
Se2 「雅也とは全然関係がない話しをしちゃってスミマセンね。
実は雅也がアメリカに旅立つことになりました。
アメリカのどこに行くんですか?」
740「テネシー州のメンフィスです」
730v「メンフィスいいじゃないですか。エルビスに会いに行くんじゃないでしょ?
あんなに太らないでね。
ということで雅也がアメリカに行ってしまいますが、『KAZHA(カズハ)』というアメリカのバンドでに大活躍しますからSNS等で見かけたら応援してあげてください。
さよなら雅也!」
750vそして、最後の曲。
AKIさん自ら「代表曲」と紹介したのはファースト・アルバムの2曲目の「Call of the World」。760_cotw出番を締めくくるのにふさわしいハードな1曲。
最後もRAZOR HIGHWAYの5人がその魅力を爆発させた!
770v 780v 790v 800v 810v「雅也、雅也!」とアンコールでは「雅也コール」が沸き起こった。
「ナニ勝手なことをしてるんだよ!
『アンコール!アンコール!』ってやるんだと思ったら『雅也!』って…。
でも、ホントに寂しくなりますね。
新しいドラマーはまだ決まっていません。
色んな人から『もう決まっちゃった?』ってメールが来たりしています。
ところで、英語で『モテモテ』ってなんていうんですか?
ボクたちには『モテ曲』っていうのがあって、さらに『モテモテ曲』っていうのがあるんですよ。
最後は我々唯一の『モテモテ曲』…本当は『モテモテモテ曲』でいきたいと思います。
みなさんも一緒に歌ってください。いいですか?」
「モテモテ曲」は私がさっき使ったように「Killer tune」でいかがでしょうかね?
向こうの連中がよくこの言葉を使いますよ。
520v_2アンコールに選んだ1曲は「Higher than the Sky」。840_hts再びお客さんが手を左右に振ってRAZOR HIGHWAYのステージを最後の最後まで存分に楽しんだ。850RAZOR HIGHWAYの詳しい情報はコチラ⇒RAZOR HIGHWAY Official Website

860「どうもありがとう!」
雅也さん、アメリカでも身体に気をつけてガンバって!870<おしまい>
 

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9img_9727 200 (一部敬称略 2025年2月16日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2025年3月18日 (火)

BLOOD BROTHERS~CALAVERASの巻

 
『Blood Brothers』と銘打ったRAZOR HIGHWAYとCALAVERASのダブル・ヘッドライナーは吉祥寺シルバー・エレファントから。
写真はお店の前の掲示板。
この日、ちょうどお店の方が熱心にこの掲示板を描いていらっしゃるところに出くわした。
見るとその描き手は…ナント石丸店長!
ダマって後ろで拝見していると、店長自らペンを手にしているどころか、どうやら最初に描いたのがお気に召さないのか一回全部消して描き直していらっしゃるではないの~!
ナニがマズかったのだろう?スゴイこだわりだ。
最後まで残しておいた下部の空白スペースにナニを描き入れるのかと思い、固唾を飲んで見ていると店長はスマホを片手にスラスラとペンを走らせて何やら模様のようなモノを描きだした。
そして完成したのが下の写真。
結構なお手前である。
当該のイラストはポケモンのキャラクターのようだ。
石丸店長にこのポケモンの名前を伺うと存じ上げないとおっしゃる。
でも問題などありはしない。
後で下の写真とインターネットを照らし合わせれば一発でわかるだろうという算段だ。
で、実際に「ポケモン図鑑」とかいうサイトで調べて見るとアータ…ポケモンのキャラクターってのは1,000種類以上あるっていうじゃないの!
ひとつひとつチェックしてみたものの、全然わからなくて完全にお手上げ。
しかしコレ、1,000個以上考えた人たちはスゴイね。
中にはどう見てもヤッツケ仕事としか思えないユルいヤツもいるけど大変なことです。
その中でもやっぱり「ピカチュウ」ってのは目を惹くもんですな。
ザ・タイガースで言えばジュリー、ゴールデン・ハーフならエバということになろうか?
このエバという人はお父さんがスペインの方で、エバ自身は長野の出身なんだネェ。
私もオリンピックの直前まで長野に8年近く住んでいたが、ゴールデン・ハーフが活躍した1970年代にエバのような人がいたらさぞかしピカチュウ扱いだったことであろう。
 
石丸店長、いつもありがとうございます。
Marshall Blog、本日もお邪魔させて頂きます。
10vBotolph DissdentsというOAの後に登場したのはCALAVERAS。20Doug Wilson(ダグ)30vJocelyn Guzman(ジョセリン)40vMelissa Costa(メリッサ)50vKen Kishi(キシケン)60v岩城保夫(ヤス)70v今回ドラムスを担当したのは谷中香織。80vオープニングはセカンド・アルバム『SKULLS ON FIRE』から「Sick」。
0r4a0013今日もダグとケンちゃんのイキはピッタリ!
100ノッケからダグが客席に降りて大いに盛り上がった!90矢継ぎ早に分厚いディストーション・サウンドでハードなリフをネジ込むケンちゃん。120v_mauその分厚いギター・サウンドはもちろんMarshallから。
ケンちゃんのMarshallはいつも通り。130v愛用の「JCM800 2203」だ。
ホンモノの真空管アンプが出す太くヌケの良いサウンドはどうしたって「最高!」ってことになるわナァ。140その必殺のリフの2曲目は「Mad About U」。150vCALAVERAS GIRLSのコーラスがダグの歌を華やかにバックアップする。160vそしてケンちゃんが爆発的なギター・ソロをブッ放した。170「♪Mad about you, crazy about you」
胸のすくようなドライブ感!180谷中さんのドラムスが次の曲へとつなげる。190v_ene谷中さんは今回がMarshall Blog2回目のご登場。
ギタリストの清水保光さんが率いていた「CYCLONE」に在籍していた時期があって、現在ではもう見ることが出来ない前のMarshall Blogで2009年5月15日のライブのもようをレポートしている。
下はその時の写真。
しかし…自分で言いたかぁないけど、Marshall Blogってスゴくない?
この手の「日本のロックの記録」が即座に引き出せるんですよ?
「記録」というのはモノスゴイ財産だと思うワケですよ。
記録しておかなかったらナニも残りはしない。
一生懸命務めたライブなのに、ナニも残らないなんてコワいですネェ。
そんなことで17年もやっております。
Cycloneds そんな谷中さんをダグが紹介して次の曲に入った。
曲はファースト・アルバム『HELL WILL DECIDE』収録の「Enemy」。
200vいかにもアメリカンなシンプルなギター・リフを弾くケンちゃんに絡むダグ。210ヤスさんが重低音を敷き詰める中…
230vダグが耳馴染みのよいメロディを歌い上げる楽しい1曲。220vダグの「Mr. Kishi Ken!」の掛け声からスタートするギター・ソロ。
コンパクトながらおいしいフレーズ満載のソロだ。0r4a0471 コレもスコ~ン!と盛り上げって一丁あがり!240「タノシイ!ミンナゲンキ?
Are you ready to get heavy?」250vクロマチック・パターンのギター・リフで始まるのは「No Morte」。260v_nmダグが言ったように「heavy」にブチかます1曲。270以前にも書いたけど、「morte」というのはスペイン語で「死」という意味。
だから歌詞には「mortality」という英単語が出て来る。
「mortality」は「死ぬ運命」ということ。
2804/4と5/4拍子が組み合わさるパートでケンちゃんが弾く不気味なフレーズがいいのよ。
そしてギター・ソロへ。
300コーラス陣もヘヴィなハーモニーを添えた。
310★メリちゃんへ業務連絡★
現在、シーボルトから離れてユトレヒト出身の「ヨハネス・レイディウス・カタリヌス・ポンペ・ファン・メールデルフォールト(Johannes Lijdius Catharinus Pompe van Meerdervoort)」についての勉強をしています。
下は長崎大学医学部キャンパスに立っているポンぺ先生の顕彰碑。008a0155 続けて同じくファースト・アルバムから「Ride」。
この曲も一度聴いたらダグの歌のメロディが耳にコビりついて離れないヤツ。
320v_rdサビのやさしいメロディが大変に心地よいのだ。
330そのメロディに色を添えるメリッサとジョセリンの伸びやかなコーラスがまたいい。
350ケンちゃんが弾くギター・ソロはどの曲もよく練られているけど、コレもいいソロだネェ。
曲調とプレイング・スキルのバランスが実によく計られている。
ヘタするともっとピロピロやっちゃうところだけど、ケンちゃんは絶対にそれをしない。
340v「♪笑い音、笑い音!」
目を閉じることができないほどのダグの迫力のシャウトでスタートする「Fear」。
セカンド・アルバムの『SKULLS ON FIRE』はこのダグのハードな歌声からスタートする。
「絶好調のしゃれこうべ」なのだ!360v_frみんなで歌う「♪ウォ~ウォ ウォウウォオ」のパート。
当然ガツンと盛り上がっちゃう!370v谷中さんと…380ヤスさんのコンビネーションがヘヴィなグルーヴを押し出しておいて…390vバンド・アンサンブルのキメからギター・ソロへ。
力の限りのピッキングが凄まじい迫力!410そして、ダグが徹底的にシャウト!
400v「♪ウォ~ウォ ウォウウォオ」
バラエティに富んだシーンがいくつも出て来て、それらの要素ひとつひとつを頑丈な鎧で武装したような1曲。
そもそもCALAVERASはあの「ッホイ!ッホイ!」ってのが出て来なくていいわ、ウン。420ところで上に「しゃれこうべ」と書いたけど、「skull」も「calavers」も「しゃれこうべ」のこと。
つまり頭蓋骨。
…ということで、谷中の墓地にはこういうモノがある。
「佐連可宣(されこうべ)の塚」といって、明治時代に新富町の方の地面を掘ったら「しゃれこうべ」がゾロゾロ出て来てしまい、この塚を建てて供養した…という。
コレはまた犬神サアカス團のところで詳しく取り扱います。Img_0199_1「アツイデスカ?」
とダグが日本語でしゃべると「ダグ、ニホンゴデシャベッテ!」と知り合いの外国人のお客さん。
ダグはその方と少し日本語でやりとりをしていたが、コレって不思議だな。
外国人との商談する時、相手にもわかるように日本人同士でも英語でしゃべることがあるが、アレはこういう感じに聞こえていたのか…。
もちろんダグたちの日本語の方が私なんかの英語より格段に達者なんですけどね。
430vMCの後はチョット雰囲気を変えて『SKULLS ON FIRE』のクローザー「Smile from Heaven」。480_sfhダグがシットリと、また思いっきり情感を込めて歌う1曲。490vキシケンのソロも徹底的にメロディアスに!
いい音だ~。
しかし、2203とレス・ポールの組み合わせってのはいいもんですナァ。
やっぱりアンプは真空管に限る。510vこの曲でもCALAVERS GIRLSが大活躍。
530v
0r4a0324_2ダグは自らの気持ちを吐露するように最後の最後まで気合の入った歌声を聴かせてくれた。
いい曲だ~。
520ケンちゃんがライブの告知をしてそのままNAMMに行ってきた感想を口にした。
「NAMMショウ、スゴイですよ。ミュージシャンがイッパイいました。
『コレかぁ~ダグ・アルドリッチって』みたいな。
ボン・ジョビのフィルXがいて、マーカス・ミラーも見たな。
システム・オブ・ダウンのボーカルは4回ぐらいすれ違っているんですよ。
忙しい時ばっかりで声をかけられへんかった。
極めつけはトイレで用を足してたら彼も横でしてはったんですけど、さすがに声かけづらかった!」560vそりゃ「音楽好き」であればNAMMは楽しいですよね。
でも、「楽器屋」として仕事で行った日には地獄です…朝から晩まで商談でね。
ホントに分刻みのスケジュールで、クタクタのヘロヘロのボロボロになっちゃう。
何がそうさせるかと言うと「音」なんですわ、騒音ね。
ガチャガチャと楽器を鳴らしている傍らで大声で英語を話したり、集中して相手が発する単語を聞いたりしなきゃならないでしょう?
コレがモノスゴく体力を奪うんですわ。
でも、好きなミュージシャンにバッタリ出くわしたりするのはうれしいよね。
私が頻繁に行っていた頃はスティーヴィー・ワンダーとかハービー・ハンコックとかを見かけたけど、一番うれしかったのはフランク・ザッパやジェネシスのドラマーのチェスター・トンプソンに会って写真を撮らせてもらったことかな?
オスカー・ピーターソン・トリオのドラマーのエド・シグペンにウインクされたのもうれしかった。
ジム・マーシャルとホテルの庭でイッパイやったりした楽しい思い出もあるにはあるんだけどね。
とにかく疲れる。
ヒドイ時はこんなだからね…年末のアメ横よりヒデエ。30_2 ケンちゃんがNAMMの話しを振ってくれたので、折角だからチョット珍しいモノを。
NAMMショウというとアナハイムのディズニーランドのとなりにあるコンベンション・センターで開催されるのが常なんだけど、その会場の改修工事が重なってしまい、ロサンゼルスの市内で開催されたことがあった。
AIに「ロサンゼルス市内でNAMMショウが開催されたのはいつですか」?と問うと、「NAMMショウがロサンゼルス市内で開催されたことはありません」と答えやがる。
あるんだよ、このバカタレがッ!
コレがその証拠写真。2000年かな?
ココはジャッキー・チェンとエディ・マーフィの映画『ラッシュ・アワー(だったかな?)』のロケに使われたところ。
ナニが「TRADE ONLY」、「NOT ONLY TO THE PUBLIC」だ!
私も何回も行ったけど楽器関係者だけのNAMMなんて一度も見たことがねぇわ。
Namm1 この時に撮った1枚。
右が25年前の私です。
女性はジミ・ヘンドリックスの妹さんのジェイニー。
「スキヤキ!フジヤマ!」としきりに私に話しかけてくれるとても感じの良い方だった。
左は後年、NAMMの会長に就任した、北米一の音楽出版社ハル・レナードの会長のラリー。
この時から25年経ってもラリーとはいまだにお付き合いをさせて頂いている。
ラリーは作曲家&ピアニストでもあり、最近念願のファースト・アルバムをリリースした。
もう5年もご無沙汰しているけど…ま、結局NAMMは楽しかったナ。Namm2ハイ、ケンちゃん、マイクを返しま~す。
「ロスですごい心霊現象があったんですよ。
泊まったアナハイムのホテルの部屋のクローゼットが勝手に開くんですよ…パン!パン!って。
アメリカの幽霊っていうのは日本のよりかなり大味ですからね。
塩を撒きました…塩かと思ったら重曹だったんですけど。
でもピタッと止まりましたよ!」
そうか、重曹は塩の代わりをするのか…いいことを聞いた。
550vさて、CALAVERASの出番も残すところあと2曲。
ってんでまずは人気曲の「XXX」で大爆発!570_xxxジョセリンも…580vメリッサも前に出て来て大暴れ!590派手な曲に華麗なギター・ソロをブチ込んで…600v最後の曲につなげた。
CALAVERASのステージを締めくくったのはファースト・アルバムのオープナー「Burn」。
610_bn演っている方も観ている方も最高に楽しそうな…イヤ、メチャクチャ楽しかったステージだった!
CALAVERASはいいよ、ウン、いい。
アメリカンなロックが好きで未経験の人は迷わずライブ会場を足を向けるとよろしいよ。620v 630v 640v 650v 660v 670v「アリガトウ~!」
  
CALAVERASの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook680<つづく>
  
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200 (一部敬称略 2025年2月16日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2025年3月12日 (水)

クレイジー★フェスト EXTRA-15 Vt.SP~Risky Melody

 
『クレイジー★フェスト EXTRA-15 Vt.SP』のレポ―トの第2弾。10今日は9番目に登場したRisky Melody。
「クレイジー★フェスト、楽しんでいきましょう!」
0r4a0272ALICE30vAsumi
130vHaRUS41a0664 ayae70vMarshall Blogへは2回目のご登場となるRisky Melody。
前回は今日と同じ場所で開催されたメジャー・デビューを記念したライブのレポートだった。
オイオイ、アレから1年経ったのかよ!?
マジで4、5か月ぐらい前のことかと思っていた。
その1年の間にキーボーズが脱退して今回は4人体制のステージ。
ひとり減員してもそのパワーは微塵も変わることがない。80タオルをブンブン振り回した1曲目は「Endless Dream」。90「Let's go!」の掛け声が何とも魅力的だわ~。
60v「♪ウォウオオウ、ウォウオオウ」
さっそく1曲目でお客さんと大合唱。100_wowoノッケからモノスゴイ盛り上がり!
1年前よりさらにパワーアップしたな~?
さぁ、今日もLets' go!110「『クレイジー★フェスト』楽しんでますかぁ!
Risky Melodyです。いつもありがとうございます!
お昼から楽しんでますか!
今日は皆さんと最高に楽しい時間にしたいので最後までよろしくお願いします!」1202曲目は1年前のステージで「一生に一度だけの」と紹介したメジャー・デビュー・シングル曲「いたいいたいあい」。130_itit相川七瀬ちゃんが作詞したRisky Melodyのキラー・チューンのひとつ。170軽快に…170v_akヘヴィに…150vメジャー・デビューから1年経っても相川らず…じゃない相変わらずの弾けっぷりを見せてくれた。160vAsumiちゃんがハードに弾くリフから…
40v「ッホイ!ッホイ!」1803曲目は「アイのカタチ」でドライブしまくり!190Asumiちゃんのギター・ソロ。S41a0541 ステージにはMarshall。
「DSL100H」と「1960A」がセットされた。210vバッチリきまった~!
客席から大きな歓声が沸き上がった。
200MCでは各メンバーから様々な情報が発信される。
「ありがとうございます!
私たち、最近『Music B.B.』という全国地上波のテレビ番組に月1回レギュラーで出演させていただいております!」
213「これまであまりカバーをやってこなかったんですが、オモシロイ曲に挑戦しております。
初回はディープ・パープルの『Burn』、2回目はアイアン・メイデンの『The Trooper』を演りました。次はその名曲をカバーするコーナーです。
よろしくお願いします!」215「みんなが知っているであろう曲」と紹介した次の曲ではAsumiちゃんがイントロでトーキング・モジュレーターを使用。
最近、トーキング・モジュレーターの出番をよく見かけるんだよね~。
そのカギはボン・ジョビのコピー。230vayaeちゃんが説明した「名曲をカバーするコーナー」ではやっぱりボン・ジョビの「It's my Life」が取り上げられた。
ところで、私たちの世代の「トーキング・モジュレーター」といえば、まずジェフ・ベック。
遅れてピーター・フランプトンだよ。
1970年代の話しさ…。
220HaRUちゃんが繰り出す低音と…
260vayaeちゃんのロック・ビートでカッチリとボンジョビって見せてくれた。235v続けてALICEちゃんが同期をバックにソロで歌い出すのはスロー・ナンバーの「Binary Code」。250_bc耳を惹くサビのメロディをALICEちゃんが情感豊かに歌い上げる。
240ALICEちゃんの歌に答えかけるようなAsumiちゃんのソロが曲をドラマチックに演出した。270vHaRUちゃんからはライブの告知。
290v上着を脱いだALICEちゃん。
「去年は対バンのライブに実はあまり出られなかったんですよね。
大きいワンマンもありましたが、今日みたいなイベントは自分たちのファンの皆さんだけではなく、色んなバンドのファンの皆さんに私たちの音楽を届けられるすごく大事な場所だと思っています。
前に比べると会場が人でイッパイになっているイベントを目にすることが減ってしまったのではないでしょうか?
今日のようなライブ・イベントにもっとたくさんの人が来てもらえたらいいとすごく思います。
こんなにいいバンドが出ているのに上を歩いてる人たちはコレを知らないんですよ!
知らせさえすれば…あるいは知ってもらえさえすれば…と私たちは常に思っているんです。
私たちはありがたいことに去年メジャー・デビューを果たして、先月はZEPP新宿のステージに立つことができました。
少しずつですが形にはなってきたんです。
今年は女性のロック・イベントとか、そういったものを皆さんと一緒に今まで以上に盛り上げられることが出来たらいいなと思ってます。
今年もRisky Melodyはクレフェスや他の色々なイベントに出演させて頂きます。
皆さん、どうぞよろしくお願いします!」
ALICEちゃん、いいこと言ったわ~。
どこの国も同じなんだけど、特に日本のエンターテイメントの消費者層は滅法流行に弱いの。
「良いと思えるモノ」を自ら探すことがとてもニガテで、みんなが大騒ぎしているモノしか「良い」と思うことができない。
だから世の中ドンドン同じようなモノばかりになってしまう。
でも、そういう人たちが経済を回していることも確かなんですけどね。
とにかく「いいね」とか「再生回数」が多いものだけが「良いモノ」と考えるのはあまりにも不幸なことなのです。S41a0608次は先日のZEPP新宿で発表した新曲。
照明が細くなるとピアノの音色が流れ出し、ALICEちゃんがシットリと歌い出す。
曲は「獏ーBAKUー」。300_bkそしてミディアム・テンポのヘヴィ・チューンへと調子を変えていく。310ココでもHaRUちゃんのゴリゴリした低音と…320ayaeちゃんの力強いドラミングがバツグンのコンビネーションを発揮して…330ALICEちゃんが大熱唱を披露した。S41a0594 最後の曲!
出番を締めくくったのは「Risky Melody」。340_rmバンド名を冠した曲にふさわしく持てるパワーを爆発させた4人!350v 360v 370v 380v「どうもありがとうございました!」390Risky Melodyの詳しい情報はコチラ⇒Risky Melody OFFICIAL WEBSITE

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クールな女性バンドがお好きなアナタにピッタリのバンドはREWS!
 

<Birdsong>

<Today We're Warriors>

<Monsters>

<Heart is on Fire>


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200 (一部敬称略 2025年2月9日 赤羽ReNYαにて撮影)