THE GOOD-BYE 40周年記念コンサートDVD付属マーブロ写真館<A館>
2023年、THE GOOD-BYEはデビュー40周年を迎え、それを記念するコンサートが開催された。東京公演は9月10日、場所は昭和女子大学人見記念講堂。
その様子はMarhall Blogでレポートした。そして、年が明けて2024年。
その40周年記念イヤーを締めくくるコンサートが催された。 場所は同じ、昭和女子大学人見記念講堂。
人見に始まり、人見に終わるいかにも「元気」が出そうな企画だったのだが…THE GOOD-BYEファンやヤッチン・ファンの皆さんのうち、1人か2人は気が付いていらっしゃるのではなかろうか?
イヤ、気が付いてチョーダイ!
そう、そのコンサートのレポートがMarshall Blogに載らなかったのである!
コレは大事件でしょう?
エ、そうでもない?理由はコレ。
その2024年8月18日の公演が全編収録されていて、この度その模様が2枚組DVDとなって発売されたのだ。
要するにいわゆる「ネタバレ」を避け、このDVDの発表を待ってMarshal Blogにレポートを掲載するという段取りだったのだ。 さて、そのDVDが出来上がってジャケットを見てビックリ仰天有頂天(←コレは古すぎるか?)!
私が撮影した写真がジャケットの表裏合計でナント108+1枚も使われているではないの~!
どうもありがとうございます!Marshallアンプをご愛用頂いているヤッチンの流れから、THE GOOD-BYEを初めて撮影させて頂いたのは30周年の時のこと。
それからもう10年に渡ってシャッターを切らせて頂いているんです。
上質の音楽をこの上なく楽しく聴かせてくれるTHE GOOD-BYEやヤッチンのコンサートの様子を写真に収める仕事に私が大きな誇りを抱いて臨んでいることは改めて申すまでもないでしょう。さて今回のDVD、ショウの内容が本当に丸々収録されている。
ココまで充実した内容ともなるとファンの皆さんが羨ましいね。
もちろん競っているワケでは全くないけれど、こうなると動きもしなければ音も出ないMarshall Blogのレポートは到底DVDに太刀打ちできませんな。
そもそもDVDで観られる内容をワザワザ写真と文字で綴ったところでファンの皆さんがよろこんでくれる道理はあるまい。
ということは…DVDで見ることができないモノをMarshall Blogでお見せすればいいんでないの?とハタと閃いた。
で、考えた。
その答えはジャケットに使われていないロング(=ヒキ)とヨコ組みの写真と見た!
メンバーのソロのタテ組の写真は虫メガネ片手にジャケットで楽しんで頂くとして、今回のMarshall BlogのTHE GOOD-BYEの「40周年記念ファイナル・コンサート」のレポートは、記事のタイトルにあるようにDVDに付属している「写真館」というスタイルでお届けします。
さあ、開場の時間が近づいて来ましたよ~!ハイ、満員御礼!
「右、左、右、左」…開宴時間となり、「赤いポルシェ」のインストゥルメンタル・バージョンをBGMに、隊列をなしてステージに姿を現したTHE GOOD-BYEとサポート・ミュージシャンの皆さん。
1曲目は「赤いポルシェ~TAKE OFF」。
野村義男
曾我泰久
衛藤浩一
40周年イヤーを締めくくるTHE GOOD-BYE。
1曲目からいきなりハイライト!
背中を合わせてギター・アンサンブルを奏でる野村さんとヤッチン。
そして、奥の方からは衛藤さんの歌声。
チョット照れた感じも初々しく、楽しそうにこのアクションを決めた2人。
MCを経て曲は1983年9月に発表したデビュー・シングル「気まぐれOne Way Boy」。
DVDには楽しいMCも丸々収録されていますからね。
ココからしばらくはTHE GOOD-BYEのシングルA面の特集。ヤッチンがキメのフレーズを弾いてエンディングへ。
ヤッチンはいつも通りMarshall。
この時はMarshallのフラッグシップ・モデル「JVM210H」と「1960A」をプレイした。ギター・アンサンブルのイントロがうれしい「涙のティーンエイジ・ブルース」。
この曲は1983年のシングル…40年前にはこんな3連リズムのロック曲がシングル盤として世に出されていたんだネェ。
まだまだいい時代だった。スインギーなベースがゴキゲンな「モダンボーイ狂想曲」。
加賀さんのパートを担当したのは今回も名手・和佐田達彦。THE GOOD-BYEのバックを固めたのは…
添田啓二sourcesの3人、野津永恒…
加賀谷綾太郎…
日高隼人。
「モダンボーイ狂想曲」は1984年3月の3枚目のシングル。
しつこく同じようなことを書いて恐縮ですが、こうしたジャズ・ビートの曲で勝負に臨むことができた時代でもあったんですナァ。
というか、THE GOOD-BYEってホントに色んなことをやっていたんだよね~。「モダンボーイ狂騒曲」の4か月後にリリースした「YOU惑-MAY惑」。
歌詞は野村さん、曲はヤッチン。
私は大学4年生でジャズに狂ってロックは全く聴いていない時期だったんだけど、この曲は知ってる。
うまいことやるナァ…とタイトルに感心したことを覚えている。その4か月後の「にくめないのがニクイのさ」。
コレもリリース当時に聴いた記憶がある。THE GOOD-BYEって、歌詞もメロディもシッカリしたフックを曲の中に組み入れるのがとても上手なんだよね。
「フックのある曲ってナンですか?」て問われたら、最近私は「ブックオフへ行ってごらん」と答えるようにしている。
店員さんが「いらっしゃいませ、こんにちは!」と歓迎してくれる店内に流れているBGMは古今のヒット曲なんだけど、何となく人の耳に残りやすいパートを持っている曲ばかりを選んでかけているように思うのね。
イギリスでいえば「Old Grey Whistle Test」を通過した曲とでもいいましょうか?
この曲でいえば、歌の最後のつい口ずさみたくなっちゃう「♪にくめないのがニクイのさ」のパート。
40年前に耳にしたこのパートが今でもスッとでて来るワケ。
コレがフック。以上5曲、ヤッチンがシングルA面ナンバーをリリース順に演奏したことを説明。
もちろん客席は大盛り上がり!替わって今度はシングルB面曲特集。
まずは「Dance×3」。
「気まぐれOne Way Boy」のB面。
A面の作詞&作曲家が手掛けた曲だが、「Dance×3」は野村さんとヤッチンのコンビで作られた。
B面曲とはいえ、もうデビューシングルの時点で自作曲を世に問うていたんだね。
作者にしてみれば、本当はこっちをA面にしたかっただろうナァ。ヤッチンのスカ・ビートのスクラミングから「二人だけのクリスマス」。
「涙のティーンエイジ・ブルース」のB面。
も~、本当に律儀というか、さっきリリース順に演奏したA面曲に呼応する形でB曲も演奏しているの。中間部のストリングスのパートがステキ!
次も楽しい「浮気なロンリーガール」。
「Da Doo Ron Ron」を思い出しちゃう。
つまりコレも3連曲。
今、テレビを見ていても3連のリズムの曲って流れて来ないでしょう?
やっぱりチャンと伝統に根差したバンドって3連の曲を演るんだよね。「YOU惑-MAY惑」のB面「Love Again」。
コレも実にいい曲。
衛藤さんも絶好調!
実に楽しそうだ!シングルB面特集の最後は「Don't make me blue」。
この曲はヤッチンのソロでも時々取り上げられるからよく知っています。
野村さんのソロがハードに炸裂!
「シングルのA面よりB面の曲やアルバムの方が評判がヨカッタ」と毎回ヤッチンがMCで説明してくれるけど、両方いいわ。
言い換えると、今演奏したどの曲をA面に据えても十分に通用すると思う。
「どっちをA面にするか?」…バンドも制作サイドもリリースの際には毎回悩んだのではないでしょうか?しばし3人でトーク。
ココもオモシロかったね。次のセクションはTHE GOOD-BYEのミュージカル『ラ・ボエーム'85 ミュージカル 原宿物語』からの2曲。
1996~2008年までロングランしたブロードウェイのミュージカル『RENT』の下地はプッチーニの「ラ・ボエーム」ですからね。
このミュージカルが始まった頃、ちょうどブロードウェイに行ったんだけど、チケットを手にれるために何日も寝袋で過ごす若い人が劇場の前にたくさんいてビックリした。
THE GOOD-BYEは『RENT』より10年以上前に「ラ・ボエーム」を演っていたんですな。
まずは「ペパーミントパティTelephone」。オールディーズっぽい曲調がうれしい。
続けて「Two Nights」。
これも問答無用でいい曲。
このミュージカル、観てみたかったナァ。
また演ってくれないかナァ?綾太郎くんのソロ、カッコよし!
このあたりから衛藤さんコーナー。
「衛藤さんコーナー」といえばヤッチンのファンク・ストラミングから始まるコレ。ヨイショっと!
おなじみの「花のお江戸は華盛り」!衛藤さんが歌にトークに盛り上げに盛り上げてコンサートの前半を終了した。
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