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2016年6月29日 (水)

TAGAWAセカンド・アルバム『Wind』発表!~レコーディング潜入レポート

出ない
出ます
出る
出るとき
出れば
出ろ
…で今日出たのがTAGAWのセカンド・アルバム『Wind』!
2009年のLOUD PARKの再演的な意味合いで結成されたTAGAWA。(その時のようすはコチラ
一枚目のアルバム『Flying Carpet』を早速リリースしたものの、超多忙な三人のこと、果たしてそれに続くアルバムの発表などあるのかどうか、実は前々からチョット訝しんでいたのだが…。
おめでとうTAGAWA!

アルバムの話に入る前に…知ってた?
「出す」は「五段活用」して「出る」は下一段活用するんだってよ!上のヤツは「出る」の方。
んなこと知らないよね~!
意味は似てても、「出す」は他動詞で「出る」は自動詞だから活用が違うんだって。
普段、英文を書くときは自動詞と他動詞の違いを気をつけているけど、「慣れ」ってのは恐ろしいもので、我々は習わなくても正確にこれらの言葉を使うことができる。
今はどうなっているのか知らないけど、こういうの中三ぐらいで勉強したよね?
わかるワケもなければ、おもしろいと思うワケがない!


一方、おもしろかったのは当のTAGAWAの『Wind』。
ジャケットはファーストの『Flying Carpet』同様のダイヤモンド入りのゴージャス・バージョン。
シャケ写は「空飛ぶじゅうたん」に乗り込んだ三人のメンバーだ!
実は、このアルバムのレコーディングのお邪魔していたのだ。

10ちょうどこの日は浩二さんのお誕生日に当たっていた。

20vレコーディング作業に入る前にお誕生会!

30おめでとうございます!
浩二さん、51になるのか…。パワフルだナァ!
この日も「51」にふさわしい暴走機関車のような壮絶なドラミングを見せてくれた。

40vさて、レコーディング。
まずは楽器のセットをして…

50機器の調整に入る。

60スゴイね、メカが!
150年ぐらい前は蓄音機一台を囲んで録音していたのに…。

70全員のサウンド・チェックの前にまずはギター・アンプのチョイス。

80v数か月前に試してもらったASTORIAがスッカリ気に入ってしまったヒロアキくん。
今回のレコーディングに使ってみたい!ということでCUSTOMとDUALを用意した。

90v前回一番気に入ったのはDUALだった。

100さすが、ヒロアキくん。
すでに勝手知ったるところで、スラスラとセッティングして早速ニンマリ。
やっぱりASTORIAの弾き心地はタマらんもんね~。

110vで、やっぱりDUALが採用された。

120vそして、メインのアンプもサササとセッティング。

130vヘッドは愛機、JVM210H。

140ブースに入っているキャビネットはこれまたヒロアキくんの相棒、1936V。

150収録する曲の打ち合わせをして…るようには見えないか?

160絶対に妥協を許さない音にうるさい人たちばかりだもんでエンジニアさんも大変!

170vさて『Wind』、前作はバンド名にならってヒロアキくんの作品がフィーチュアされたが、今回はメンバーが曲を持ち寄ったり、太鼓と共演したり、ゴージャスなストリングスが加わったりの一大スペクタクル。
そうした新企画のひとつで、この日はてらちん作詞&歌の「Crazy Gun」の収録だった。
この曲は、ヒロアキくんの中でAC/DCっぽいサウンドを欲していたため、JVMよりはクラシカルな歪みのASTORIA DUALを使用した。

180リズム隊のお二方も準備OK!
270
残念ながら時間がなくててらちんの歌入れまでスタジオにいることができなかったが、完成した音源を聴いてビックリ!
てらちんの歌、メッチャいいのよ!
何の予備知識もない人にいきなり「Crazy Gun」を聴かせたら、誰もてらちんが歌っていることを当てられないのではなかろうか。

190v浩二さんも「Running Light」という曲を提供。
シンプルなリフでタイトなロック感を爆発させるへヴィ・チューンだ。

200vプレイバックを聴いてみよう。
ん~、バッチリ、バッチリ!と思う私はアマチュアの極み。
みなさん、チョットでも気に食わないともうダメよ。トコトンやり直す。
コレ、忍耐の要る仕事だぜ~。

210今回もライブでよく演っている田川ナンバーが再録された。
お、録音するパートが変わったのでアンプをJVMにチェンジした。

220今回収録されたおなじみの曲は「Bound」、「キミを乗せて」、「Lofty Tree」、「平和の風」等。

230vが、前作の「My Eternal Dream」同様、リズム隊が変わっているので、どれもまるで別の曲のように聞こえる。

240てらちんは冒頭のナンバー、「Jack and Coke」も提供している。

250v様々な試みがなされたアルバムだが、ストリングスの起用は意外だった。
なかんずくボーナス・トラックで収録されている「平和の風」のストリングス・バージョンには驚いた。
第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが各四本という弦カルの拡大バージョンで、人気アレンジャー本田優一郎氏による平歌パートのカウンター・メロディが素晴らしい。いわゆる「対位法」というヤツ。

260v今日はここで脱線させて頂く。
最近、武満透と立花隆の対談集、『武満徹・音楽創造への旅(文藝春秋社刊)』という本に夢中になっている。
紙幅をギリギリまで字で埋め尽くした二段組で、しかも800ページ近くの大著なのだが、メッチャクチャ面白い!重いのをガマンして寝っ転がって読んでたら肩がおかしくなっちゃった。あの時は『NAONのYAON』の数日前でかなりビビったけど何とか治った!とにかく面白すぎて読み出したら止まらない。
ご存知の通り、武満徹は正規の音楽教育を受けずして世界的な作曲家になった奇跡の大天才だが、この本の中で、「西洋音楽というのは、結局は対位法の技術なんですね。僕は正式に音楽の教育をうけていないので対位法がよくわからない。いつも引け目を感じているんです」…みたいなことを言っている。
なんかカッコよくない?
世界的に有名な大作曲家がこんなことを言うなんて…ってなことを書きたかったの。
さすがは「知の巨人」、立花隆が膨大な量のインタビューを、数々の証言を交え、すさまじく緻密な構成で読ませる名著だ。音楽好きにはタマらん一冊。
そして、そんな一曲が『Wind』には収められているというワケ。

Tttt ところで『Wind』の発売は本日だが、レコ初ツアーは先行して行われ、日曜日に千秋楽を迎え幕を閉じた。

290写真はその時のようす。

300v演奏に、トークに、と盛りだくさんの内容。

310vもちろん、後日Marshall Blogでレポートするのでお楽しみに!

320vまずはTAGAWAのセカンド・アルバム、『Wind』をお楽しみあれ!

『Wind』の詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

330(一部敬称略)