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2024年4月10日 (水)

陽の当たるZENITH / 大世界夜桜極蔵楽団

 
イヤ~、昨日の東京地方の雨風はスゴかったネ~。
ようやく満開になったと思った桜もあの風じゃひとたまりもないわナァ。
Marshallの友人に咲き乱れる桜の写真を送ろうと思い、咲くのを今か今かと待っていたのだが今年はなかなか咲かなかったでしょう?
咲いたと思ったらあの暴風雨だ。
でもその直前、半日だけ晴れたチャンスを逃さずカメラを持って桜を見に行って来た。
まずは定番の上野恩賜公園。
外人ばっか!10隅田公園…家綱さん、吉宗さん、どうもありがとう!

20ウチがいつも行くのは浅草側。
ココは土手にあがると花が目の位置に来るので他とは異なる桜の情景を目にすることができる。
宴会している連中もおらず、子供連れが多いのも平和でいい感じ。30そして谷中墓地。
墓場だけあってココもさすがにシートを広げて酒を飲み騒いでいる連中は皆無だ。
それも外人がものスゴく多いのには驚かされる。
チョット前までは全くいなかったのに…。
そこで私に道を尋ねて来たイタリアから来たという女性にどこでこの墓地のことを知ったのか訊いてみた。
すると、やっぱりガイドブックに掲載されていて、「上野よりも静かでジックリ花を見ることができる」というようなことが書いてあるのだそうだ。
40夜桜はコレだけ…龍鳴山本覚寺の桜。
地元の人は「お祖師さまの桜はもう咲いたかいな?」とこの桜の咲き具合で春の訪れを計る。50あ、もうひとつ夜桜があった…「大世界夜桜極蔵楽団」だ!60このバンドをサポートしているのがMUTANT MONSTERのドラマー、CHAD。90vCHADちゃんはNATAL。
NATALは「ナタル」でも「ナダル」でもありません。「ナタール」と読みます。70NATALドラムスはCHADちゃんのダイナミックなプレイにベスト・マッチするのだ。80vそして、大世界夜桜極蔵楽団がこの度発表したビデオが「陽の当たる場所」。
100(映画に興味のない読者はココは飛ばしても大丈夫です)
キタキタキタ~!
「陽の当たる場所」といえば、音楽ファンにはスティーヴィー・ワンダーの「A Place in the Sun」が真っ先に頭に浮かぶだろう。
もちろんアレは文句のつけようがない名曲・名演だけど何と言っても私は映画の『陽のあたる場所(A Place in the Sun)』。
主演はモンゴメリー・クリフト、シェリー・ウインタース、そしてエリザベス・テイラー。
コレはいいよ~。
モンゴメリー・クリフト(以下「モンティ」)扮する貧しい母子家庭に育った青年が叔父が営む工場に就職し、工場の女性と恋仲になる。
この工場に勤める女性がシェリー・ウインタース(以下「シェリー」)…『ポセイドン・アドベンチャー』のあの太った水泳が得意なオバさんね。キューブリックの『ロリータ』ではお母さんの役を演った人。
ある時、モンティは叔父の家に来ていた美しいエリザベス・テイラーを見染てしまう。
ところがあまりにも身分が異なるため将来が望めない。
しかしお互いに惹かれ合うようになり、周囲も結婚を認めるようになってきてしまう。
するとモンティはシェリーが邪魔になってきてしまう。しかも彼女は妊娠していたのだ。
一計を案じてモンティはシェリーを湖に誘い出し、ボートを転覆させて溺死させようとする。
ところが、なかなかできない…ドキドキしてもう汗びっしょりになっちゃう。
するとモンティの意図を読み取ったシェリーが激高してボートの上で立ち上がって暴れ出してしまう。
小さなボートは激しく揺れて、やがて転覆…。
ココから先は映画を観てください。
とてもよく出来ています。
撮影時、モンティはそのボートの上でかいた汗は霧吹きでかけた水ではなく、自力で身体の中から出したという。
昔の役者は本当にスゴかった。
この映画は、作品賞は逃したものの1951年のアカデミー賞で9部門でノミネートされ、監督賞をはじめ6部門で受賞した。
まだ怪獣映画やマンガ映画がオスカー像を手にする70年以上も昔、アメリカの映画界が正気だった頃のアカデミー賞だからして作品のクォリティの高さが窺い知れるでしょう。
ちなみにこの年の作品賞には他にエリア・カザンの『欲望という名の電車』もノミネートされいて、最終的にはヴィンセント・ミネリの『巴里のアメリカ人』が獲得した。
3本とも大好きな作品。
でも私が選考委員だったら『欲望という名の電車』を選ぶかな。
110vさて、大世界夜桜極蔵楽団のミュージック・ビデオ。
CHADちゃんがその撮影時の写真を送ってくれた。120CHADちゃんが撮影に使用したのはNATALのZENITH(ゼニス)。
この撮影が日本でもビデオ・デビューとなった。Img_8667ZENITH(ゼニス)は60年代のビンテージ・ドラム・キットを音もルックスも忠実に再現したモデル。140コレはCHADちゃん撮影の写真。
やっぱこのデフォルトで装着されているフロント・ヘッドが気になるよね~。145vコレもCHADちゃんの撮影。
やっぱり皆さん、このロゴの形をした空気穴をお気に召すようで…。
「キーホルダーにして欲しい」というリクエストもあったぐらいですから。146大世界夜桜極蔵楽団の皆さん。
大変個性的な皆さん。
150軽快にゼニスを叩くCHADちゃん。160寡聞にして大世界夜桜極蔵楽団のことを存じ上げず、一体どんな音楽を演っているのかの情報も全くなかった。
そして出来上がったビデオを観て驚いた!
コレがですね~、バンジョーやフィドルが入ったパンキッシュなカントリー・テイストなのよ!
歌っている内容はこの世の欺瞞を批判する辛辣な内容でとてもゴキゲン!
175皆さんとお揃いの水兵さんの装束ですっかりメンバーに溶け込むCHADちゃん。
コレはコーラスのシーンの撮影ですな。
180とにかくCHADちゃんはMUTANT MONSTERとは似ても似つかぬテイストの音楽のドラム・パートをバッチリこなしている。
そのドラミングをNATALがお手伝いさせて頂いております。170コレがその「陽の当たる場所」。
お楽しみあれ!


ホント「何でもいいからやっとけ!」だよナァ。
前見て生きてりゃチャンスはどこにでも転がってる。
極蔵さんが歌っていらっしゃる通りよ。
そして、時間は死ぬまであるけれど、それはアッという間!
 
大世界夜桜極蔵楽団の詳しい情報はコチラ⇒X
190v 

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<Birdsong>

<Today We're Warriors>

<Monsters>

<Heart is on Fire>


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2024年4月 4日 (木)

英Marshallの新しいウェブサイト

 
イギリス本国のMarshallのウェブサイトが新しく生まれ変わりました。 
Ws14 
昨年より「Marshall Group」として、Marshall、NATAL、レコード等の従来のMarshall商品とヘッドホンやスピーカーのラインナップを組み合わせた「新しいMarshall」のウェブサイトです。   Ws13 
今回からオリジナルの英語版に加え、一部を除き日本語のページを併設。 Ws2 
内容はもちろんアンプのラインナップと…
Ws25_2  
各モデルの詳細… 
Ws11 
スピーカー・キャビネット… 
Ws15 
ペダル等の旧来のMarshall Amplification商品… Ws16  
オーディオ・スピーカー… Ws3_2  
ポータブル・スピーカー… 
Ws12 
ヘッドホンやイヤホン… Ws4 
NATAL(ナタール)… 
Ws5 
レコードやアクセサリー類… 
Ws6
  
スタジオ等のアーティストまわりのビジネスまで。 Ws7 
さらにMarshallの歴史やアイコニックなアーティストの紹介… Ws8 
「BACKSTAGE」と題したコミュニティ・ページ。 
Ws17 
ココで目を惹いたのが「HOMEWARD BOUND」というところ。
サイモン&ガーファンクルに「Homeward Bound」という曲があって「早く家へ帰りたい」という邦題が付けられていた。
「Homeward bound」というのはその邦題通り「早く家に帰る」という意味で、「困難を乗り越えた者が愛する者がいる場所に急いで帰る」ということなのだそう。
生活の中に音楽やMarshall製品がどう溶け込んでいるかを紹介している。Ws9 
他にMarshallブランドと他社とのコラボレーションの紹介など盛りだくさん! 
Ws10 
新しいMarshallのウェブサイトはコチラ⇒Marshall.com
  Mar_logo

2024年3月12日 (火)

【告知】田川ヒロアキ~NHK TRUE COLORS SPECIAL LIVE 2024


「マーブロさんは何か告知ありますか?」
「ハイ!エット~、去る3月7日、NHKホールにて一般財団法人「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS」が主催する『TRUE COLORS SPECIAL LIVE 2024』という音楽とダンスのコンサートに田川ヒロアキが出演したんですが、そのもようがテレビで放映されるんですよ!」
…と今日はライブの後半の雰囲気でスタートしてみた。
10s_2
コンサートではヒロアキくんはもちろんMarshallをプレイ。
事前のリハーサルからJVM210Hと1960Aを持ち込んでガッツリいつもの音を作って臨んだ。20本番当日。30v控室は5号室。
前回私がココへお邪魔したのは2019年11月のこと。
D_DriveのYukiちゃんが「うたコン」で石川さゆりさんと共演した時だった。
コロナの2月前のこと。40「祝 御出演」!
ヒロアキくんに届けられた祝い花。
というか、コレは祝い飴かな?50sステージ袖に準備されたMarshall。
もちろんヒロアキくんの愛器であるところのJVM210Hと1960A。
ご苦労様です…重いでしょう?
でも、この重さこそがデジタル・アンプには到底マネすることのできないどこまでも突き抜ける無敵の「田川サウンド」をクリエイトしてくれるのです。60本番前のリハーサルのようす。
たくさんのスタッフが見守る中で入念に音作りを進める…と言ってもヒロアキくんはJVMさえあればサササっといとも簡単に仕上げちゃうんだけどね。70リハーサルのようすもカメラが追い続ける。90よし。
いつも通りのサウンド完成!100vそして本番の衣装に着替えて直前のリハーサルに臨む。110「イヤモニの調子はどうかな?」
80vリハーサルの合間にはインタビューにも応じる。
忙しいよ~。120共演の皆さんと記念撮影。130佐藤ひらりちゃんと。
ひらりちゃんはパラリンピックの開会式で国歌を独唱した人。
今回1曲ヒロアキくんと共演した。140さて本番。150vヘッドセットも装着して出番のタイミングを窺うヒロアキくん。
この続きはテレビで!
160v『TRUE COLORS SPECIAL LIVE 2024』テレビ放映は次の通り。

★日   時:3月17日 16:00~17:00
★チャンネル:NHL Eテレ
 
お見逃しなく!
うちはもう忘れないように録画予約しておきました。180s田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano170v(一部敬称略 2024年3月7日 NHKホールにて撮影 ※写真提供:吉岡美瑞穂さん…ありがとうございました!)
 

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<K.B.B.>

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2024年3月11日 (月)

【追悼】仮谷克之さんのこと

 
数日前にギタリストの田川ヒロアキさんから仮谷さんが急逝された旨の連絡を頂き腰を抜かして驚いた。
仮谷さんとは昨年の9月、THE GOOD-BYEの40周年を記念するコンサートの時に昭和女子大人見記念講堂でお会いしたのが最後となった。
その時は本当にご挨拶程度ではあったが、よもやお身体を悪くされていらっしゃるようには見えなかった。
仮谷さんにはMarshallが取り扱っている頃、何度かEDENを弾いて頂いたことがあったものの楽器を接点にした仕事は決して多くはなかった。
しかし、田川さんのライブの取材の時にご一緒させて頂くことが多く、Marshall Blogに何度もご登場頂いた。
今日はそうした記事を振り返って故人を偲ぶ。Img_0490考えてみると仮谷さんに初めてお会いしたのは「ベーシスト」としてではなかった。
八王子の「X.Y.Z→A」で手数セッションがライブ・レコーディングをした際、仮谷さんは「レコーディング・エンジニア」としてご参加されていて、その時が初対面となった。
それは2011年2月19日の時のことで(20日もライブを開催)、私はスチール写真を担当させて頂いた。
確かその時は「今日エンジニアさんは『バビロン大王』のベーシストの仮谷さんです」と紹介された記憶がある。
ほーじんさん、孝三さん、ヒロアキくん…このトリオは本当にスゴかった。
その音源が仮谷さんのエンジニアリングによって残されているのは今となっては本当にありがたいことだと思う。
10_20110219_20_2ベーシストとしての仮谷さんに初めて接したのはその手数セッションの半年後…
Img_0472三軒茶屋の「GRAPEFRUIT MOON」での三宅庸介さんのバンドとのダブルヘッド・ライナーの時のこと。20_110829_se_2それから2年後の江古田Marqueeのヒロアキくんのライブ。
ファンキーさん、石黒さんを交えたカルテット。50_130315この時ベラボーに照明が暗くて往生したのをよく覚えている。
仮谷さんから頼まれてこのカレー屋の帽子をかぶっているソロのポートレイトを何枚か撮影して差し上げた。60_130315_marqueeコレは2014年4月の吉祥寺GB。
手数セッションと五星旗3rdのダブル・ヘッドライナー。
このライブは本当に愉快だったナァ。70_140419gb2ほーじんさんとのベース・バトル!80_140419_gb屋外の仮谷さん。
2015年5月のつくばサーキット。
90_150515_2この時もEDENを使ってバリバリ弾いて頂いた。
何度か記事にも書いたように記憶しているが、私は猪突猛進的で勇ましいことこの上ない仮谷さんのスラップのソロが、すごく好きだった。
100_150515_2016年4月のヒロアキくんの新譜『Over Drive』リリースツアー。
会場は二子玉のKiwa(現在の「ジェミニ・シアター」)。110_160415_kima_odt2この時もEDENだった。
リハーサルの時、仮谷さんが外に出ていた私に電話をかけて来て「スピーカーが1ケ飛んでいますよ!」と教えてくれた。
もちろんそんなこと何ら問題にせず、この日もド迫力のプレイを聞かせてくれた。120_160415_kiwa_odtコレは2017年のヒロアキくんバースデイ・ライブ。
130_17611_birth1ヒロアキくん、二井原さん、石黒さん、千里ちゃんとともに充実の演奏を披露してくれた。140_17611_bitth2二井原さんが神妙な面持ちで壇上からご挨拶をされているこの場面は2017年11月23日、ヒロアキくんの結婚披露宴。150_171123_1スーツ姿の仮谷さん!
帽子をとった姿を拝見したのはこの時が初めてだった。160_171123_2ヒロアキくんのライブの制作などに携わっている八王子の「ALWAYS」の創立20周年記念パーティが開かれたのは2019年3月のこと。170_190312_2ヒロアキくんの披露宴同様、記念の式典とあってピリっとしまった感じが凛々しかった。180_190312_1こうして何度も仮谷さんとご一緒させて頂いたことは忘れられない思い出となった。
下の写真は上で触れた江古田Marqueeの時に仮谷さんに頼まれてシャッターを切ったポートレイト。
仮谷さんが長年にわたってこの写真をfacebookのプロフィールにご採用頂いていたことをとても光栄に思う。
仮谷さん、色々とご協力ありがとうございました。
 
素晴らしいベーシストのご逝去を悼み心からご冥福をお祈りいたします210v 

200

2024年2月15日 (木)

金光健司とNATAL ~ZENITHの魅力~

 
【お詫び】
今日はまずお詫びから。
過日、NATALから『ZENITH』という新商品が発売されたお知らせをMarshall Blogに掲載した。
その際に「ZENITH」は「ゼニス」ではなく「ズィーニス」と発音するべき…と書いた。
このことは「ウスウス」ではなく「ハッキリ」と覚えている。
ところが!
コレがすっかり「ゼニス」だったんですわ。
「頂点」とか「最高点」とかを意味する「zenith」という英単語を「ズィーニス」と発音することは確認していたんだけど、このNATALの「ZENITH」を紹介する海外のビデオを見ると、皆さん「ゼニス」と発音していたのだ。
コレにはマイッた!
そして考えた…意地と根性で私だけこのまま「ズィーニス」で通そうか…?
イヤイヤ、それでは夜郎自大のそしりも免れないので、今後この商品は「ゼニス」と潔く改称する決心をした。
となると「ズィーニスである」と言い張った記事はどうするのか?
また考えた…記事にドリルで穴を開けるワケにもいかないのでシレッと消しちまおうか?
イヤイヤ、ココは記事を撤回しないことにした。
あのままにしておき、ココで説明責任を果たして終わり。
そして、今後は与えられた職務をまっとうし、残された職責を果たすことに邁進致します…なんて書くといかにも軽いか?
ということでお詫びして訂正し、これからは「ゼニス」という呼称を使用致しますことどうぞよろしくお願いします。Nz さて、そのゼニスのリリースに合わせて金光健司によるNATALドラムスのビデオを作りました!
初めてのNATALのビデオ。
10ドラマーとしての金光さんについては改めて説明するまでもないでしょう。
金光さんにはNATALが初めて日本に入って来た11年前からずっとNATALを愛用して頂いているのだ。
 
MOONSHINEでも… 
20Strange,Beautiful and Loudでも…30はたまたJill's Projectでも…
 
金光健司とNATALは一心同体なのだ。40今回のビデオではゼニスを使った実演を交えてタップリとNATALについて語って頂いた。50ライブではいつもステージの後方に陣取ってモクモクとリズムをジェネレイトすることに専念しているが、実は金光さんってベラボーにトークがお上手なのです。
「こういうことについてしゃべってください」と、トークの内容について前もってお願いをしていたのだが、この日も期待をはるかに超えるパフォーマンスを披露して頂いた。
カンペはおろかメモも一切使わず、すべてアタマの中にあることを澱みなくしゃべった頂いてのオール・ワン・テイク。
一度もやり直しなし!
こんなこと…本当に思っていることでなければこんなに「立て板に水」でしゃべることは絶対に不可能だ。
つまり金光さんの本心が語られているというワケ。
10_kt2 内容はまさに百戦錬磨のドラマーならでは。
その金光さんの理論的にして簡潔な言葉を通し、間違いなくNATALの魅力が伝わると思う。
10_kt3 「NATALドラムスとの出会い」、「ナゼNATALドラムスを気に入っているか」から始まって…
130「ゼニスの魅力」まで、長い間第一線で活躍して来たドラマーの目と耳と手足でシッカリと洞察して頂いたのだ。
140vもちろんドラミングも見逃すことはできない。
金光さんのドラミングには決して彼にしか生み出すことのできない独特のグルーヴがあって、私はMarshall Blog内で勝手に「金光ビート」と呼んでいるが、その魅力もタップリ味わって頂けるビデオになったと思う。150「ドシャメシャと音数が多ければいい」式のドラミングとは全く異なる大人のドラムス。
ライブの場で金光さんのドラミングを単独で聴ける機会はまずないであろうから、そういう意味でも貴重なビデオになったのではなかろうか?0r4a0069四の五の言っても、私としては金光さんがとてもNATALを好いていてくだることがよ~くわかったのが一番の収穫だったし、何よりもうれしかった!
次回、ゼニスでのステージを楽しみにしております。170v今回公開した当該のビデオはコチラ。
金光さんがビデオの中で紹介してくれている「レトロ・リヴァイバル」を標榜したゼニスはビンテージ・テイストタップリ!
110

1205種類のフィニッシュをご用意しております。
 
Forge Black(フォージ・ブラック)
「forge」とは「鍛造」という意味。
すなわち、金属を叩いて圧力を加えて強度を高め目的の形状に成型すること。
もちろん名前はイメージで、シェルが金属製というワケではありません。
シェルは「メイプル+アッシュ+メイプル」の3プライ構造です。60

Forge Blue(フォージ・ブルー)70 Forge Red(フォージ・レッド)
90Pink Frost(ピンク・フロスト)
「frost」は「霜」ね。
もちろん「霜」と言ってもイメージで、シェルが凍ったりしているワケではありません。
シェルは「メイプル+アッシュ+メイプル」の3プライ構造です。

80Silver Frost(シルバー・フロスト)100ゼニスの詳しい情報はコチラ⇒日本語版NATAL公式ウェブサイト 

 
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骨太なロックがスキ!という方におススメなのはBAD TOUCH!
筋金入りのブリティッシュ・ハード・ロックをお楽しみアレ! 
 
<Lift Your Head Up>

<Skyman>


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2023年12月18日 (月)

後藤マスヒロ PLAYS NATAL!

 
モノ・マガジン(ワールドフォトプレス刊)の最新号に、な、なんとNATALが登場している!
コレ、一般の雑誌では初めてのこと。
「1」どころか「0」からNATALに取り組んで来た私としてはとてもうれしいことだ。10一方、Marshallはかつてモノ・マガジンさんに取り扱って頂いたことがあるのです。
それはMarshallが2003年に創業40周年を記念してリイシューしたJCM800 2203。
ドカっとご紹介頂いてとてもうれしかったのを覚えている。
下が実際の記事。
…というのも、イギリスの工場の検品係の人を除けば、恐らく私は「世界で一番2203をたくさん弾いた男」だと思っていたからだ。
要するに倉庫に積んであった2203を1台1台をすべてギターをつないで検品したから。
「いいな~!」なんて思いなさんな。
箱から出しちゃ、試して箱に戻す…これをひがな一日延々と繰り返した。
腰が死んだわ。
でも、オモシロイことはオモシロかった。
この時から20年…そりゃそうだよナァ、去年60周年だったんだから。
私もMarshallに関わり出して今年で25年が経過したよ!

20vさて、今回のNATALの登場は金属恵比須の総帥、髙木大地さんのおかげ。
髙木さんはもちろんMarshall弾きで、モノ・マガジンに「髙木大地の狂気の楽器塾」という連載ページを持っていらっしゃる。
その中で金属恵比須のドラムスの後藤マスヒロさんの評価を交えてNATALを紹介してくれたのだ。
ありがたや~!30vところで、金属恵比須と出会ったのはそれほど昔のことではない。
金属恵比須のメンバーがCreaturesとしてダミアン浜田陛下のサポートを務めた2021年11月のことだった。
でも、あれからもう丸2年経ったのか!40v 寡聞にしてこの時、私は金属恵比須を存じ上げなかったが、聞けば「プロッグ・ロックのバンド」っていうじゃん?
それで、金属恵比須ではベース、Damian Hamada's Creaturesではギターを弾いていた栗谷秀貴くんを介してお近づきとなった。
秀貴くんは先頃金属恵比須を脱退してしまったが、事務所まで来てくれましてね。
2人で「Frame by Frame」かなんかを弾いたりして楽しかった。
そうして私は金属恵比須に出入りさせて頂くようになった。50私、プロッグ・ロック好きじゃん?
スッカリ金属恵比須が気に入ってしまったというワケだね。60v それでカッコいいワケよ、ドラムスが!
で、ビックリしたのがマスヒロさんのキャリア。
人間椅子にいらっしゃったということは知っていたんだけど、頭脳警察にもご在籍だったということを知らなかった。
直接お話をしてみると出て来る出て来る、共通の知り合いが!もう笑っちゃうぐらい。
それが誰かと尋ねるならば…皆さん70年代からロックの世界でご活躍のベテラン・ミュージシャンよ。
先頃Marshall Blogに追悼記事を書いたぐらい私はパンタさんが好きだったので、マスヒロさんのキャリアに大変感動してしまったのです。
オマケに…
70頭脳警察が2004年にリリースした『万物流転』というライブDVDのドラムスがマスヒロさんだっていうじゃない?
ウチのDVDの保管ファイルから引っ張り出してチェックしてみると…出てる出てる!
「銃をとれ」とか「悪たれ小僧」とかを演っちゃってるワケよ。
メチャクチャうれしくなっちゃってネェ。80さらに金属恵比須のメンバーのサポートを得て2017年に発表した『INTENTION』というマスヒロさんのソロ・アルバムも聴かせて頂いた。
コレがすごくヨカッタのです。
ドラムスが出すぎるワケでもなく、かといって引っ込むワケでもなく。
新しいような懐かしいような。
立派な音楽がたくさん詰まっている好盤だ。
ピクチャーCD仕様なのもうれしい。
100そんなだからマスヒロさんにNATALを使ってもらえたらいいナァ~…とズット思っていた。
そして…90下は先月の25日、横浜のランドマーク・ホール。
金属恵比須があるイベントのトリを務めた(レポートは後日掲載予定)。110ジャジャ~ン!S41a0403 どうよ…マスヒロさんが叩いているドラム・キットは間違いなくNATALじゃないの?130v そうです。
後藤マスヒロさんはNATALプレイヤーになられたのです!
Marshallファミリーへようこそ!150v自分が取り扱っている楽器を好きなミュージシャンに使って頂く…コレがこの仕事の一番の醍醐味なのです。
マスヒロさんがモノ・マガジン誌上でNATALをどうご評価されているかって?
ココに書きたいけどガマン。
もちろんしっかりとホメて頂いています。
ゼヒ雑誌をお買い上げ頂き髙木さんのページをご覧くだされ!
次の金属恵比須が楽しみだ!
 
金属恵比須の詳しい情報はコチラ⇒Kinzoku-Yebisu Official Web140 

200 (一部敬称略)
 

 

2023年12月 6日 (水)

松浦和亦 PLAYS Vintage Reissue PEDALS


今回は「Damian Hamada's Creatures」や「伝々夢史」で活躍中の松浦和亦によるビンテージ・リイシュー・ペダルのデモ・ビデオのご紹介。
 
しかし…このビデオの仕事ってのはホントに手がかかるわ~。
コレが正真正銘「Time-consuming job」ってヤツだな。

ビデオ1本作るのにマーシャル・ブログを20本書くぐらいの労力が要るわ。
内容を考えて、台本みたいなモノをまとめて、デモンストレーターに説明して、アンプを並べて、照明をセットして、マイクと録音機材を準備して、撮影して、録音して、スチール写真を撮って、録音した音声を書き出して、録った動画をチェックして、動画編集ソフトに取り込んで、動画や音声をチョキチョキ&ペタペタ切ったりハッタリして、外部の画像を取り込んで、字幕を動画に貼り付けて、何度も何度も何度もビデオをチェックして、出力して、YouTubeに投稿して、Marshall Blog書いて、SNSで告知して…コレを1人でやってるんだけど………コレが存外にオモシロイな。
一旦、この作業に取り掛かってしまうと何しろ他の仕事ができなくなってしまうのが大きな難点だわ。
正直、もう少し多くの人に見てもらえると張り合いが出て来るんだけど、私の作品は時代にそぐわないんでしょうナ。
でも、私はこの路線を崩すことはないでしょう。
こういう商品の紹介を専門にやっている若い人たちが世の中にはたくさんいるようだけど、古い人間の私はナゼそれらがウケるのかが皆目わからない。
このビデオの仕事は商品の魅力を伝えるのが一番の目的なので、誰がデモをしても構わないとは思うけど、楽器というのは音楽を創る道具なんだから、やっぱり実際の現場で自分たちの音楽をクリエイトしているミュージシャンが紹介するのが一番だと考えるワケ。
ミュージシャンではない人が商品の説明をするだけなら楽器屋さんに行きなさいよ!と言いたいワケね。
ああ、私ってナンて古いんだろう。10さて、今回も4つのリイシュー・ペダルが登場するよ。
 
まずはBLUES BREAKER。20vDRIVE MASTER…カズマくん、エラく気に入ってたわ。30vそして、実際のステージでも使用しているThe Guv'nor。40vMarshall歪みペダルの「ラスボス」と形容したSHRED MASTER。50vこの4種類を「はじめクリーン、あと歪み」という段取りでデモしてもらった。60v前回はSTUDIO JTMのデモを担当して頂いたが、今回はそれを使わずORIGINにご登場願った。701×12"、20Wのフルバルブ・コンボ「ORIGIN20C」だ。
さて、カズマくんの評価はいかに?

80今回も最後にスペシャル持って来た。
カズマくんがD.H.C.の傍ら取り組んでいる、日本の寓話・説話をヘヴィメタルで表現するバンド「伝々夢史」のキラー・チューン「キミカヅク」をインスト・アレンジで1曲演奏してもらったのだ。100s動画やら音源やら字幕やら、今回も8分のビデオに100ケ近くの素材を使ったよ~。
私も凝り出すと徹底的にやりたくなっちゃう方なんで…。
コレがそのビデオ。

松浦和亦、Marshallビンテージ・リイシュー・ペダルともによろしくお願いします。
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
伝々夢史の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

90
 

200 (一部敬称略 Marshigeスタジオにて撮影)

2023年12月 1日 (金)

BARAKA 依知川伸一~書と版画のコラボ展

 
さて、BARAKAの26周年記念コンサートの後は依知川さんの「書道家」としての活動のレポートをお送りする。
何しろD_DriveのSeijiさんのご紹介で9年前に初めてお会いしたのは「ベーシストの依知川伸一」ではなく「書道家の依知川風人」だったのだ。10「書」といえば…言っておきますが私はどちらかというと達筆の方らしいんですよ。
以前勤めていた会社で書き主がわからないキレイな文字のメモは大抵私が書いたモノだと思われていたそうです。
自分では「字がウマい」だなんて全く思わないんだけどね。
特に最近はダメ。
ご多分に漏れずスッカリ字を書く機会が減ったことに加えて老化が進み、思うような字が書けなくなってしまった。
かの井上ひさしはワープロを用いずに最後まで手書きの文字で原稿用紙のマスを埋めたというが、その理由は「(アタマではなくて)手が字を覚えているから」ということだった。
私も何がしかの文字を書かないとマズイと思い日記をつけ始めたのだが、私の「バカ手」は全然字を覚えていなかったわ。
頭の中にあるのと違う文字を書きやがる。
それでも日記をつけ続けるを決心をし、そのモチベーションとして新しく万年筆を買い込んだ。
コレが奏功してか、昨日まで3年近くの間毎晩欠かさずに書き続けている。
「書き取り」の練習なので、その日にナニをしたのか記録しておく程度のごく簡単な内容だけど、後で読んでみるとコレが存外にオモシロく、「アレは何日だったっけかな?」なんてことを調べるのに大変実用的なのだ。
そんなある日、依知川さんから送られて来たCDに同梱されていた肉筆の手紙を目にした。
それは依知川さんの独特の字体で書かれていて、ペン先が極太の万年筆で綴られていることがひと目でわかった。
インクの色はもちろんブルー。
盛大にインクを送り出す極太ペン先の万年筆は書かれた字にグラデーションがハッキリと現れる。
コレが万年筆で書いた字の魅力のひとつなんだよね。
それまで細字の万年筆を使っていた私は即座に依知川さんに連絡を取ってその極太の万年筆について教えを乞うた。
そうして手に入れたが下の「パイロット カスタム74」という製品。
40年位前に京橋にあったパイロットの本社社屋ってものスゴいビンテージな建物でとても風合いがあったけど、いつの間にかなくなっちゃったナァ。
ナンで知っているかと言うと、大学在学中に採用面接にお邪魔したことがあるのだ。
もうチョット太ければ写譜ペンとして使えそうな極太のペン先は紙幅の狭い日記を書く時には使えないものの、機会を探しては愛用している。
筆運びが実に気持ちいいんですわ。
改めまして極太な情報をシェアして頂いた依知川さんにはこの場をお借りして御礼申し上げます。0r4a0046 私は文房具について知っていることはナニもないが、「万年筆」とくれば「デュオフォールド」ということだけは知っている。
「デュオフォールド(Duofold)」というのはParkerを代表する製品。
Marshallで言えば「1959」みたいなもんだ。
1945年9月2日、東京湾に浮かぶ戦艦ミズーリ号の甲板で日本が無条件降伏を受け入れるための調印式が執り行われた。
その時、ダグラス・マッカーサー元帥は5本の筆記用具を用意させた。
1本あれば十分なのにナゼゆえ5本も準備したか…それぞれを用いて書類にサインをして、後にそれらのペンを「あの調印式で使われたペン」として関係者にプレゼントしたのだそうだ。
余裕である。10_dm5本全部か、そのウチの1本かは知らないが、下のParker製の「デュオフォールド」が使用された。
一方、日本の全権、重光葵外相と梅津美治郎参謀総長は自ら万年筆を持参したらしい。

Dfナゼこのことを知ったのかと言うと、私が敬愛して止まない作家の吉村明先生のおかげ。
先生は長崎を舞台にした小説を多数書かれていて、その取材のために107回も長崎を訪れた。
そして県から「長崎奉行」との称号をお受けになられた。
先生も下書きや清書等、原稿の段階によって何本もの万年筆を使い分けていらっしゃたが、清書にはデュオフォールドを用いていらした。
先生もやはり原稿は手書派だったのだが、ご子息はSONYでワープロの開発に携わっていらしたというのだからオモシロイ。
で、先生が長崎に行くたびに立ち寄っていたのが「マツヤ万年筆病院」という万年筆の専門店。
去年、先生の作品の舞台を訪ねて長崎に行った時、このマツヤ万年筆病院でデュオフォールドを買っちゃおうと意気込んでいた。
ナニせ10万円ぐらいするのよ。
アイザック・スターンの大ファンがストラディヴァリウスを買うようなものよ。
で、実際にお店の前を何度も行き来して「最後の日に買おう」と半ば気持ちを固めていた。
さて、その最後日、幸か不幸か臨時休業でお店が休みだった!
ジャンジャン!
ま、今となっては「幸」の方だと思っています。0r4a0405ちなみにこの時、先生が足繁く通われた「県立長崎図書館」の後にできた施設である「長崎県立図書館郷土資料センター」を訪れて学芸員の方と吉村先生の話をしたのだが、話をしているウチに「チョットお時間よろしいですか?」と先生の筆跡鑑定を依頼された。
ビックリやら、うれしいやら!
もちろん責任を持ってキチっとした対応をさせて頂きました。
ま、先生の直筆原稿を見たことがあるファンの人なら誰でもできると思うけど。
 
以上、Marshall Blogでは珍しい文房具の話題での脱線でした。0r4a0878_2 さて、依知川さんとはそんなことをしていたものだから、書道家の方の依知川さんが『書と版画のコラボ展』という個展をお開きになる…と聞いて初日にお邪魔して来た。
30ギャラリーのようす。
も~、ひっきりなしにお客さんがお見えになっていたのでこの無人の写真を撮るのが大変だった。
40「書と版画のコラボ」というタイトルが表している通り、版画と依知川さんの書の作品がズラリと展示されている。
その数12枚。
50作品には「十二伸奏 迷企羅」とか「十二伸奏 頞儞羅」とかいうタイトルが付されている。
依知川さんに「メキラとかアニラとか、コレらはナニを題材にされているんですか?ヴァニラとかショコラとは違いますよね?ガメラでもないし…」と尋ねた。
すると依知川さんは「『十二しんしょう』です」とおっしゃる。
60v浅学な私の場合、「しんしょう」といえば「五代目古今亭志ん生」しか頭に浮かばないもんだから、「十二神将」という言葉を耳にしても全くピンと来なかった。
トホホ…面目ない。
ということで早速調べてみた。
そもそも「十二神将」とは「薬師如来」由来の12の神様のこと…か。
薬師如来は両脇に「日光」と「月光」の菩薩2柱と、これらを守る12の武将を従えている。
コレが「十二神将」。
そして、それぞれが12の方角を守っていることから「干支の守護神」としても信仰されているのだそうだ。
その12の神将とは、干支の順番に並べるのであれば…
子:宮毘羅大将(くびらたいしょう…以下「大将」略) 
丑:跋折羅大将(ばざら)
寅:迷企羅大将(めきら)
卯:安底羅大将(あんてら)
辰:頞儞羅大将(あにら)
巳:珊底羅大将(さんてら)
午:因陀羅大将(いんだら)
未:波夷羅大将(はいら)
申:摩虎羅大将(まごら)
酉:真達羅大将(しんだら)
戌:招住羅大将(しょうずら)
亥:毘羯羅大将(びがらたいしょう)

「安汰賀(あんたが)」なんてのはないよ。
私は寅年生まれなので「迷企羅大将」だ。
90vそして、土屋金司さんという日本を代表する版画家がベーシストの依知川さんの姿を12通りの作品にし、書と組み合わせたのが今回の作品群。
土屋先生は以前「十二神将(しんしょう)」を題材にした作品を手掛けていて、それをなぞっての12通りの依知川さんだったのだ。
そこで依知川さんの下のお名前から「伸」を取って「十二伸奏(じゅうにしんそう)」としたワケ。
70和紙にダイナミックに描かれる依知川さんの書と土屋先生の版画の相性はバツグン!
75まるでハナから出来上がっていたかのような緊密性を感じさせる。80会場内には「十二伸奏」以外の依知川さんの作品も展示されている。
100_2いいナァ。
やってみたいけど出来ないことはわかりきっているので絶対やらない。110v「母」…依知川さんは今年お母さまを亡くされた。
心を込めてこの1字を描かれたそうだ。
なんかグッと来るモノがある。
漢字は日本のモノではないけれど、アルファベットではこうはいくまい。120_2土屋先生の版画作品もいくつか展示されている。130_2コレは「波夷羅大将」ですな。
力みなぎる太い線がカッコいいな。140vお2人のオリジナルグッズも用意されている。150v  160_212月3日まで。
『所と版画のコラボ展/依知川伸一&土屋金司』は銀座6丁目の「兜屋画廊」で開催しています。
場所はJ-POWER(電源開発)のビルの裏の並び。170 

200

2023年11月29日 (水)

【BREAK the CODE】vol.23~NERVOUS BREAKDOWN/SHINJI

 
久しぶりの『BREAK the CODE』。
2020年夏、コロナ真っ盛りの頃、D_DriveのYukiちゃんでスタートして今回で23本目。
ナンダカンダこの3年でずいぶん色んな変化があったナァ。
10s「BREAK the CODE=その暗号を解読せよ」ということで、その周辺に目を当てると…。
イギリスの最高額紙幣である50ポンド札の図柄が、第二次大戦中のドイツの難攻不落の暗号「ENIGMA(エニグマ)」を解読することに成功した数学者、アラン・チューリングになった。
長年にわたるイギリス政府の同性愛者への贖罪のひとつ。
イヤ、それどころか紙幣と言えば、エリザベス女王が亡くなったもんね。
もう脱退してしまったけど、イギリスが「ユーロ」を受け付けなかった理由のひとつは「女王陛下が載っていない紙幣なんか使えるかよ!」だったらしいが、今どうなってるんだろう。
チャールズじゃちょっとピンと来ないだろうナァ。
ちなみに、実はエニグマを最初に解読したのはチューリングではなくて、ポーランドのレイエフスキという人だった。
ポーランドは昔から色んな国にイジめられて来たので、防衛本能が大変に発達していて、そうした「暗号解読」のような頭を使った戦いが得意ば国なのだそうだ。
チューリングはむしろエニグマを駆逐したことよりも、「Bombe(ボンべ)」と呼ばれる自動暗号解読装置をそのために開発してコンピュータの礎を築いたことで評価されている。
だからAppleのリンゴのロゴはひとかじりしてあるんだよ。
写真ではわかりにくいが、このお札の背景に描かれているゴチャゴチャした機会がそのボンベ。
50q 別に今回の記事を書くに当たって思い立ったワケではないのだが、『エニグマ』という映画のDVDを買って来たことを思い出して観てみた。
タイトルの通り、当然「エニグマ解読」周辺の話。
だから舞台はイギリスの「暗号解読部隊」の本拠地が置かれていたブレッチリー。
すなわちMarshallの本社があるところ。
Eni 冒頭からMarshallの工場の近くにある「ブレッチリー・パーク」が出て来て興奮してしまった…のも束の間。203映画の中のブレッチリー・パークの様子が実物とは大分違っているし、マァ、とにかく話が複雑で最後まで観るのに結構な忍耐を要した。
話が複雑なら複雑なほど、映画は簡単に作らなきゃダメなんだよ。
この映画はある程度「エニグマ vs. ボンベ」の話を知らないとチンプンカンプンなんじゃないかしら?
ただ、実際にエニグマ暗号機を使ってその機能を説明するシーンはオモシロかった。
私は知っていたけどね。
ナゼかと言うとこの『BREAK the CODE』シリーズを始める前に何冊かの本を読んで勉強したのさ!
ところで、エルガーの変奏曲でもおなじみの「エニグマ」というのは「謎」を意味する言葉だけど、私にとってこの映画の一番のエニグマは「ナンだってミック・ジャガーが製作したのよ?!」ということだったワ。
 
エニグマやブレッチリ―・パークに興味のある方はコチラをどうぞ。
   ↓    ↓    ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 45 ~ ブレッチリー・パーク <その1>
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 46 ~ ブレッチリー・パーク <その2>

420 さて、そのMarshall CODEの魅力を探るシリーズの今回の「CODEBREAKER(暗号解読者)」は…

20NERVOUS BREAKDOWNのSHINJI!30SHINJIくんはココのところSTUDIO JTM、ビンテージ・リイシュー・ペダルと、立て続けにご登場願っているが、実はこの『BREAK the CODE』から話が始まっているんですわ。
そんなワケで大変気合の入ったデモンストレーションを披露してくれた。
40まずはNERVOUS BREAKDOWNの曲から。
60sライブでも欠かすことのできない重要なナンバー「Don't Let Me Get Down」だ。50この曲では専用フットコントローラーを使って曲の途中で音色を変えて見せる。
実は…フットコントローラーを使うのはこのシリーズで初めてのことなのです。70m続いてはSHINJIくんのオリジナル曲「Morning」。
ココはシンプルにギター1本で自作したバッキングに合わせて印象的なメロディを乗せた。
いかにも「小品」というイメージだけど、すごくいい曲!80vそして、最後もNERVOUS BREAKDOWNのファースト・アルバム『GET NERVOUS』から。
95cdバンドの名前を冠したキラー・チューン「Nervous Breakdown」をCODEで弾いて見せてくれた。90SHINJIくんは、もちろん完璧なシュレッディング・テクニックを誇る巧者だけど、意味なくピロピロと演ることを絶対にヨシとしない。
そんなミュージシャンシップが実にいいんだナ。
平たく言うと音楽の「ツボを得ている」という感じか?110vそんなSHINJIくんがCODEの魅力をお伝えするビデオがコレ。
もちろんCODEの操作もバッチリ!


今後の活躍がとても楽しみなギタリストのひとりだ。
 
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website120v 

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200 (一部敬称略 Marshige Studioにて撮影)

2023年11月22日 (水)

MASHA PLAYS VINTAGE REISSUE PEDALS

  
SilexのMashaによるビンテージ・リイシュー・ペダルのデモンストレーション・ビデオ出来!10例の4種類のエフェクト・ペダルね。
そういえば、最近はこうした類のモノを単に「ペダル」って呼ぶようになって来たね。
こうして私が「ペダル」と呼んでいるのは本家Marshallの影響なんだけど、かつては「エフェクター」と言うのが常だった。
ず~っと昔は「アタッチメント」なんて呼び名もよく耳にした。
海外では「Stomp Box(ストンプ・ボックス)」なんて言っていたようだけど、コレは日本では全く定着しなかった。
「Stomp」というのは「踏みつける」という意味ね。
ザッパに「Carolina Hard Core Ecstasy(1975年『Bongo Fury』収録)」というSMをテーマにした名曲があって、その中で「Now darling, stomp all over me(さぁ、私を踏けまくって!)」という歌詞が出て来る。
ナンでこんなことを書くかというと…
05私は、かつて名古屋のなぞなぞ商会もレパートリーに取り入れていたこの美しい曲が大好きで、イントロの弾き方をザッパの生前最後のツアーに参加したマイク・ケネリー(Mike Keneally)からフランクフルトで直接教わったことがある…という自慢話がしたかっただけ。
残念ながらこの曲はそのツアーのレパートリーに入っていなかったんだけどね。
下はその時のようす。
ナンダナンだ、私、デレデレだな。
マイクはこの後のステージで、ベースのブライアン・ベラーと「Inca Roads」をデュエットで完璧に再現した…アタシャ、それを見て腰を抜かしたわ。
二度と経験できないいい思い出。
Mike さて、Mashaくん。
まずはBLUES BREAKERから…

25sMashaくんは1998年にMarshallが当時新たに発売したペダル・シリーズの「Blues BreakerII」を使ってくれていたこともあって、モノは異なれど操作はお手の物。380 クリーン⇒クランチとサウンドを変化させて魅力を弾き出してくれた。
20続いてはThe Guv'nor…26sMashaくんが学生の頃に大ヒットしていたというシロモノだけあって、これまた水を得た魚のようなデモンストレーション!
30このプレイもさることながら、解説が実にうまい。
やっぱり機材を知り尽くして第一線で弾きまくっている人だけに、その説明も実に的確だ。10_ex_guv ところで今回のデモンストレーションに当たってはSTUDIOシリーズから「SC20C」を使用してもらった。
Mashaくんは実際にJCM800 2203を使っていたからね。
これまた勝手知ったるところ。

35sさらにDRIVE MASTER…30sDRIVE MASTERは、お試しになった皆さんが口を揃えて…と言いたいところだけど揃わないのよ。
チョット独特なサウンドをとてもお気に召して頂けるんだけど、何とも説明がしにくいらしい。
若い人がやたらと口にする「ん~~~、ナンだろ」ってヤツ。
でも、Mashaくんはスパっとやってくれた。
さすがです。
もちろんデモ演奏も完璧にクライング!Ex そして、SHRED MASTER…40s 「ハイ、シュレッドさせて頂きました」…と、ビデオには収録できなかったが、コレはMashaくんが撮影の時に実際に発したコメント。
そんな胸のすくような美しいシュレッディングを収録した。
コレも説明もすごくヨカッタ。33で、このデモ・ビデオはココからがまたスゴイ。
MashaくんがMarshall GALAのために作曲してくれた「Got A Large Ambition」を私のワガママなアイデアに沿ってイヤな顔ひとつ見せず演奏してくれたのだ。
自分で言い出したこととはいえ、撮影の後の編集作業で私は地獄を見たけどよ。
そんな内容ゆえ、最後までご覧くだされ!
はい、お楽しみ頂けましたでしょうか?
Marshallのビンテージ・リイシュー・ペダル、よろしくお願いします。10_0r4a0150 さて、MashaくんのSilex。
来る12月3日、新宿のWild Side Tokyoで新メンバーによる単独公演を開催する。
楽しみですわ~!10_wstSilexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Official Website50

200 (一部敬称略  Marshige Studioにて撮影)

2023年11月11日 (土)

NERVOUS BREAKDOWN PLAYS Vintage Reissue PEDALS

 
前回はSTUDIO JTMのデモ・ビデオに登場してくれたNERVOUS BREAKDOWNのSHINJI。10v今回は今年リイシューされた4種類のビンテージ・ペダルのデモンストレーション。20初めて手にする機種ばかりではあったが、そこはさすがShinjiくんのこと、モデルの性格や機能を即座に察知して音を作ってくれた。
80sMarshallのエフェクト・ペダルの歴史とリイシューされた4種類のモデルについてはすでにMarshall Blogで詳述した通り。
 
すなわち…BLUES BREAKER
40sSHRED MASTER70sDRIVE MASTER50sThe Guv'nor
 
…の4兄弟。60s_2Shinjiくんは1993年の生まれ。
一方、4兄弟の中で一番古いThe Guv'norが発売されたのが1988年。
Shijiくんが生まれる5年も前のことなのだ。
私なんかMarshallの第1号機のJTM45が発売された年に生まれているからね…自分のビンテージ加減に呆れてしまうわ。
The Guv'nor以外の機種も1990年代の初頭の発売だからして、いずれにしてもShijiくんより歴史があるというシロモノたち。 80vShijiくんはそれを自在に操ってくれた。
これこそが「伝統」のなせるワザなんだろう。
「伝統」になったモノにはブレが一切ないから。100今回もアンプはSTUDIO JTMを使用。
コンボの「ST20C」で弾いてもらった。
すべて初めは「アンプ直」、途中からペダルを稼働させてそれぞれの特徴を出してもらった。90コレがそのデモ・ビデオ。
Shinjiくんのテクニカルにしてハートフルなギターと併せてお楽しみあれ!
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website550_syp Marshallペダルの詳しい情報はコチラ⇒THE LEGENDS ARE BCAK~伝説のペダル復活!110 

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

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200 (一部敬称略 Marshige Studioにて撮影)

2023年11月 4日 (土)

松浦和亦 PLAYS STUDIO JTM

 
大人気のSTUDIOシリーズ。
また新しいデモ・ビデオを作ったよ。10今回のデモンストレーターは、現在Damian Hamada's Creaturesで大活躍中の松浦和亦(かずま)。20一方で和亦くんは「伝承系ヘビィメタル・バンド」を自称する伝々夢史(でんでんむし)というチームで日本各地に伝わる「昔話」をテーマした曲を自作して演奏している。Ddm ズ~っとMarshallを愛用して来てくれているが、少し前に念願のMarshallの真空管パワー・アンプ「9200」の導入に成功し、JMP-1と組み合わせてバツグンのギター・サウンドを手に入れた。30vそして、今回はSTUDIO JTM。
Marshallが最初のギター・アンプ「JTM45」のサウンドを20Wの出力で再現したモデルにカズマくんがどう挑んだか…。
そして、その評価はいかに…。
オープンMarshall!
40まずはヘッドの「ST20H」と2x12"キャビネットの「ST212」の組み合わせから。50vカズマくんは、もう全くの最初から「水を得た魚」のように驚くほど自在に弾き始めた。
「ハイがどうの、ローがどうの」とかは一切なし。
もうプラグを突っ込んで、ピックをもって即ピロピロ…みたいな。60カズマくんがギターを弾くのはどんなことがあってもヘビィメタルの場面に決まっているので、今回の撮影に当たっては全てのシチュエーションにおいて、はじめはクリーンで途中からThe Guv'norで歪ませて弾いてもらうことにした。
カズマくんは以前からThe Guv'norも愛用して来ているので、使い方もバッチリ…というより、そういえばこっちもほとんど何の調整もせずに弾き始めていたような気がするナ。

70s次にヘッドは全くそのままにキャビネットをx12"の「ST112」に差し替え。0r4a0246やっぱりこのキャビってすごくいいんだよ。
カズマくんはST212の時とは異なる表情で気持ちよさそうに弾いていた。80STUDIOシリーズの1x12"キャビがスゴイと思ったのは今回が初めてのことではなくて、STDUIO VINTAGEやCLASSICが出た時からそう思っていた。
今回のJTMには先行しているモデルとは異なりCelestionのクリーム・バックが搭載されているが、やっぱりSTUDIOシリーズの1×12"特有のサウンドがあるんだな。
他のヘッドと組み合わせるとどうなるかはわからないけど、とにかくこのキャビだけにしか出すことが出来ない固有のサウンドを持っているんだな。0r4a0353 そして最後は1x12"コンボの「ST20C」。0r4a0245フーム…意外な結果が出たナ。
それがナニかはビデオをご覧頂くとして…。
カズマくんがビデオの中で2度ほど触れているけど、オープンバックのコンボは後ろから出る音も当然そのアンプが出している「音」なので、壁にくっつけたり離したりしてその音の出方を調整してやると聞こえ方が変わってきてとてもオモシロイのです。90そうして出来上がったデモ・ビデオがコチラ。
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
伝々夢史の詳しい情報はコチラ⇒伝々夢史公式ウェブサイト

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200 (一部敬称略 ビデオはMarshige Studioにて撮影)

2023年11月 2日 (木)

関雅樹 PLAYS STUDIO JTM

 
世界中で大人気のSTUDIOシリーズ。
そして新しく仲間に加わったのがSTUDIO JTM。
今日はそのデモ・ビデオの第2弾をご紹介。
デモンストレーターは関雅樹。10Marshall Blogではsimoでおなじみの関ちゃん。
「simoの関」だから「下関」だ。
残念ながら山口県のご出身ではない。
20関ちゃんは長年にわたって様々な現場でギターを弾いて来た。
電気にとても明るく、エフェクターのチョットした改造などはお手の物。
そんな知識を活かした機材に関する膨大なノウハウも持ち合わせている。
そして、長いキャリアを通じてMarshallを愛用し続けて来てくれているのだ。
したがって、これまでありとあらゆるMarshallを使って来たことになるのだが、STUDIO VINTAGEのヘッド「SV20H」を手に入れてからコッチ…もうズッ~とソレばっかり。
通常は2x12"のキャビネット、1922と組み合わせて使っている。0r4a0002 simoがホームにしている「銀座LOUNGE ZERO」ではもちろんのこと…30v所沢のお祭りでも…40豪雨の野外コンサートでも…50ドイツでも(正確には南麻布)…とにかく関ちゃんの現場には最早SV20Hが不可欠のアイテムとなっている。
要するにSV20Hを知り尽くしているワケ…仕事で使っているから。60そこで!
歴史的にはSV20Hの元である1959の先輩格に当たるJTM45のSTUDIOバージョンはどうなのよ?…ということでSTUDIO JTMのデモ・ビデオのインストラクターをお願いした。
75これまでの「Marshallのデモ・ビデオ」というと、どうしても火花を散らすようなプレイが身上のシュレッダーたちにご登場頂き、ギターをアンプに直結してその技術の粋を通じて商品の魅力をアッピールするケースが多かった…私がそういうの好きなもんだからね。
しかし、今回は趣向をガラリと替えてギンギンの歪みサウンドではなく、思う存分エフェクターを使い、Marshallのいわゆる「ヴァ―サティリティ」…すなわち多用途性をお見せすることにした。80ということで、今回は関ちゃんの演奏を通じて最高に美しいMarshallのサウンドをお楽しみ頂きたい…というこういう趣向。90デモンストレーションは3通り。
まずはヘッドのST20Hとタテ型1x12"キャビネットのST212の組み合わせ。100v関ちゃんはループのエフェクターを使って即興で1人多重奏をして見せてくれた。110次はヘッドとそのセッティングをそのままにキャビネットを1x12"のST112に入れ替えてブルースを少々。
120vキャビネットの音色の違いを体験して頂きたい…と言いたいところだが、ビデオではマァ…わからんわな。
ましてやこういうモノは携帯で見られていることが多いんだろうから。
そういう行き届かないところは関ちゃんが言葉でその違いを補ってくれた。
130もうひとつは1x12"コンボのST20C。140これだけジャンプ(リンク)を施した。
その理由は関ちゃんがビデオの中で詳しく解説してくれています。10_0r4a0007 ココでもコンボの長所を活かしたスペイシーな演奏を披露。150そして、最後に「まとめ」として、昨年simoがリリースした5曲入りのアルバム『ROCK EXTRA』からリード・チューンの「Pinky」を披露してくれた。160cdもちろんこのアルバムのレコーディングの時にもSV20Hが大活躍したことは言うまでもない。35v_3「Pinky」に使用したJTMはST20HとST112。
この組み合わせを大変お気に召して頂いた。170そうして完成したのがこのビデオ『関雅樹 PLAYS STUDIO JTM』だ!
演奏だけでなく含蓄に富んだトークも併せてお楽しみ頂きたい。

「チャンネル登録、高評価お願いしま~す!」とは特に言っていなかったけどよろしくお願いします!
 
関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒the Seki's Web

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バディ・ガイに認められた実力派ギタリスト/シンガー、ローレンス・ジョーンズ。
 
<Anywhere With Me>

コチラはMarshallのアーティスト紹介ビデオ<Artist Spotlight>。

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9img_9727 200 (一部敬称略 ビデオはMarshige Studioにて撮影)


 

2023年10月25日 (水)

NERVOUS BREAKDOWN SHINJI PLAYS STUDIO JTM

  
先日、初めてMarshall Blogにご登場頂いたOZMAさん率いるNERVOUS BREAKDOWN。
05ギタリストはShinji。
もちろん根っからのMarshallプレイヤー。
ステージでは凄まじいまでの激しいアクションでテクニカルなフレーズを連発する若きスゴ腕ギタリストだ。
彼のギターの魅力はただただ速い手の込んだフレーズを弾くだけでなく、今の若手ギタリストには珍しくブルースの要素を垣間見せてくれるところ。06vそれと彼が奏でるギターの音色。
Marshall伝統の音が聴こえてくるのだ。
そこで…10先頃から紹介しているSTUDIOシリーズの新しい仲間、「STUDIO JTM」を弾いてもらいデモ・ビデオを作ってみた。20撮影で使用したのはヘッドのST20Hと…302×12"スピーカー・キャビネットのST212。40vコレをまずはアンプ直で試してもらった。60ボリュームをフルテンにして…弾くわ弾くわ!70vそして、今度はThe Guv'norのリイシューをつないで好き勝手に暴れてもらった。80sもう音の張りがスゴくて、Shinjiくんも実に気持ちよさそう!
90どんな感想を持ったかは…S41a0146 コチラのビデオでどうぞ!


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<Your Tears>

 <Miss You in the Dark>

 
<Shake Shake>

 
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200 (一部敬称略)

2023年10月 4日 (水)

MAJESTIC HORIZONのデビュー・アルバム『Forever In Time』

 
今日はギタリスト金谷幸久さんの話題。
金谷さんとはもうずいぶん前から交流させて頂いているが、考えてみると…。
私の下の名前は「シゲ幸」といい、父は「シゲ久」といった。
その親子2人の名前から共通の「シゲ」と取り払うと「幸」と「久」が残る。
金谷さんである。10そんな親近感を覚える金谷さんなのだが、活動の基盤をお住まいの関西にされていることから、なかなかお会いする機会がなく、今までに2度ほどしか実際にお目にかかったことがない。
初めてお会いしたのは2013年6月14日の鹿鳴館。
その時、金谷さんはEbony Eyesでステージに上がり、その姿をMarshall Blogでレポートした。20そして、2回目は2015年…まだ横浜で開催されていた頃の楽器フェアの時。
ワザワザお訪ね頂き、リリースしたばかりのソロ・アルバム『Cry for the Moon』を手渡してくださった。
Cfmだからもう8年もお会いしていないことになるのだが、それほど疎遠な感覚がないのはfacebookのおかげであろう。
時折ご投稿される金谷さんのライブのビデオや写真を拝見するとうれしくなる。
ナゼならいつでも、どこでも金谷さんとMarshallとご一緒だからだ。30v上の写真のようにストラトキャスターのイメージが強かった金谷さんだけど、最近のご投稿を拝見するとES335Dをご使用されていることが多いようだ。
でも、ギターは替わってもアンプはいつだってMarshallなのだ!
40愛器の写真だっていつでも必ずMarshallと一緒。50vこうしてMarshallを欠かさず露出して頂いているのは、お客さんにお聴き頂く実際の音を出しているのはギター・アンプ…すなわちMarshallであることをベテランの金谷さんは熟知していらっしゃるのであろう。60vそんな金谷さんが自身のバンド「MAJESTIC HORIZON」のデビュー・アルバムを発表した。
金谷さんの脇を固めるメンバーは、キーボーズが中野菜穂子、ベースが春田俊規、そしてドラムスが荘林誠。
つまり、ボーカルズなしのインストゥルメンタル・バンド。
私は歌なしの器楽曲は大歓迎。
いつの頃からか、日本のロックが自国の言葉でも演奏できることが発見されてからというもの、歌詞に重きを置いた曲ばかりが支持されるようになってしまったが、そういうのはフォークにやらせてあげなさいよ。
そのおかげで冷や飯を喰わされているのが歌のないロック。
イヤイヤ「『歌詞』はないけど『歌』はある」だな。
これはD_DriveのSeijiさんの受け売りだが、良質な器楽曲はまさにそうだと思う。
なまじツマらない歌詞に凡庸な旋律が付けられている音楽よりも断然「歌」を感じることができるというものだ。
こうして私は日頃からインストルメンタル・ミュージックがもっと一般市民に受け入れられることを望んでいるのだ。
70コレがそのMAJESTIC HORIZONのデビュー・アルバム『Forever In Time』。
どこの海の水平線(horizon)であろうか?
美しい夕日の写真をまとったこのアルバムのタイトルは、そのまま「いつまでも」という意味である一方、家族や友人やペットといった誰もが抱いている大切な人やモノ、あるいはもう会うことのない肉親や友人たちに捧げる思いを込めて付けられた。80cd下はアルバムの収録現場。
もちろんMarshallは欠かせない。90ステージではJCM800 2203を使用することもある金谷さんだが、今回は全曲で愛用のJCM2000 DSL50と1960Aを使用した。
やっぱりロック・ギターのサウンドを作る現場はこうでなくちゃイケねぇ。
ナゼか?…それを言わせる?
「ホンモノの音」だからです。
ま、「その音をデジタルのオーディオ機器で再生している」と言う向きもあるかも知れないが、それは「揚げ足取り」というモノだろう。
100v金谷さん曰く、「頼りになるのはやっぱりいつもマーシャルなんです」。
17歳ぐらいの時に無理をして長いローンを組んでJMP時代の2203のフルスタックを入手。
それからず~っとMarshall。00001122JMPからJCM800シリーズへの移行は1981年のことなので、金谷さんには45年ぐらいMarshallひと筋でお付き合い頂いているというワケだ。
この「ひと筋」というのがうれしいワケよ。120vアルバムの中には図太い歪み系のギター・サウンドがふんだんに盛り込まれているが、クリーン〜クランチのサウンドは、いわゆる「歪み系のペダル」は一切使用せず、ギターをDSL50に直結して手元のボリュームやトーン、さらにピッキングの強弱だけでニュアンスを表出した。
そして、ココ一発の歪みが必要な時だけブースターをオンにしたそうだ。
金谷さんはライブでもこのオーソドックスな手法を採っていて、それをそのままレコーディングスタジオに持ち込んだというワケ。
140vさて、この『Forever In Time』は金谷さんが昔からズ~ッとやりたいと考えていたことを思う存分詰め込んだアルバムとなった。
「インストゥルメンタル」というスタイルがなかなか受け入れられにくい環境がそうしたアルバムの実現を阻んでいたものの、過去に発表した歌のない曲がライブでの人気ナンバーになったり、また海外で受け容れられたりもして来た。
実際、周囲からはインスト・アルバムの制作リクエストを受けたり、音楽業界の関係者からも「インスト路線を経ての歌モノへの回帰」を勧められていたのだそうだ。
130v「インストルメンタルはシンガーの世界観やキャラ、声質や歌詞などに左右されず、何のフィルターも通さずに自分が作った曲やメロディをストレートに伝える事が出来ます。それが一番やりたかった事です」とは金谷さんの弁。
なるほどね~、まさに「自分だけの音楽を創ろうとしている人」の発言だわ。
制作に当たって気を配ったのは、ギター・インスト・アルバムにありがちな速弾きや難易度の高い複雑な曲の博覧会にはしない…ということ。
金谷さんがやりたかったのは、そうしたテクニック指向とは全く無縁の自分が目にした美しい自然の風景や印象的な出来事に接した時に浮かんだメロディを素直に曲に昇華させるということだった。
110vジャケットの表パネルやブックレットにはそうした美しい風景の写真が使われている。
コレらの写真もすべて金谷さんが撮影したモノだ。
もちろん闇雲に写真を選んだのではなく、それぞれが収録曲に関連しているモノ。
つまり写真が収録曲の一部でもあるワケだ。
どの曲がどの写真と関係してるのか想像しならがらアルバムを聴くと楽しいよ。
160「わかりやすく、そのメロディを口ずさむことができるようなインスト曲が好き」だという金谷さん。
壮大なスケールの「Theme of Majestic Horizon」からド迫力のドライビング・チューン「Run Through the Night」につないで『Forever in Time』のドラマが始まる。
リード・チューンのバラード「Bell」は金谷さんがSNSで公開していることもあるが、どの曲も親しみやすく、聴いていると「ココを聴いてくれ!」と主張しているのがわかるような気がしてくる。
個人的にビックリしたのは7曲目の「Back on the Seaside Street」。
曲名からするとゲイリー・ムーアを想起するが、トンデモナイ!
サルサ・ピアノでスタートするラテン・チューンなのだ。
2分チョットで終わってしまうのがモッタイナイがアルバムの極力なアクセントとしてとても良い仕事をしている。
聴けば金谷さんはサンタナがお好きでいつかラテン・フレイバーの曲に挑戦してみたかったのだとか。
そうして「Theme of Majestic Horaizon」でアルバムを締めくくる。150vゼヒともインストルメンタル・ミュージックの魅力をお楽しみください。
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ガンバれ、インストゥルメンタル!
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200 (一部敬称略 ※写真提供:金谷幸久氏)

2023年10月 3日 (火)

THE RETRO REVIVAL!~NATALがヴィンテージ・ドラムキット『ZENITH』を発表!

 
今日はNATALの新商品のご紹介。
名前は「ZENITH」。
またか…こういうのは困るんだよね。
「zenith」というのは英単語としては「天頂」とか「最高点」みたいな意味。
とにかく「テッペン」ということね。
景気が良くていいじゃないの!
問題は読み方よ、読み方。
日本式に読めば「ゼニス」となるんだろうけど、まぁ、それじゃ英語圏で通用せんだろうナ。
最近「糖尿病」のことを「ダイアベティス」とかいう風に名称を変更するニュースを耳にしたけど、そのまま日本式に発音したら恐らくコレも英語圏では通用しないのではないか?
ナンでそんなことをするかね?
正しくは「ダイアビーティス」。
実際にダイアビーティスに罹患しているイギリス人の友達がそう言っていたので間違いない。
色々な問題や障害があって名前を変える必要があらしいだけど、どうせ変えるなら世界で通用する呼び名にした方が得でしょうに。
その前にまずは「増血糖病」とか、何がしかの日本語の名前をつけるべきだと思いますけどね。
そこで「ZENITH」。
コレをどう読むか…。
私個人としては英語の正式な発音に倣って「ズィーニス」にするべきだと思っている。
無声歯摩擦音の「th」は日本語にないのでコレは「ス」にするより仕方がない。
しかし、少なくともその前は本来に発音に倣うべき。
ココで一句…
「ケイオス」を 「カオス」と読んじゃう コレ「ケイオス」
10これがその「ズィーニス」。
ビンテージ感満載!20そう、ズィーニスは現在のポピュラー音楽のリズムの礎を形成した1960年代のドラム・キットに徹底的な敬意(オマージュ)を捧げたコンセプトなのだ。
細部にまで最新の注意を払って製造されたこのドラム・キットは比類なきクォリティを通じ、現代のミュージシャンに自信も持って過去の音楽遺産をお届するというモノ。30そんな意志のもと、シェルにはズィーニス専用の「N」の家紋(バッジ)が授けられた。4060年代のドラム・キットのイメージと昨今の新しい素材を融合させることによってズィーニスはジャズからロックまで多様な音楽に対応する能力を備えている。
デザインはイギリスのチームが担当。50シェルは3プライで、厚さ1.8mmのメイプル/2.4mmのアッシュ/1.8mmのメイプルという構成。 654a7038 コンフィギュレーションはシングル・タムが基本。
90サイズはタムが12"x 8"、フロア・タムが16"x16"…
60そしてバスドラムが22"x16"。70 魅惑のビンテージ・フィーリングを醸し出すために既存のNATALとは異なるデザインがふんだんに取り入れられた。654a6735 ラップ・タイプのフィニッシュは5種類。
 
★フォージ・ブラック(Forge Black)…「フォージ(forge)」とは「金属を鍛造する」という意味。

120★フォージ・ブルー(Forge Blue)130★フォージ・レッド(Forge Red)140★ピンク・フロスト(Pink Frost)…「frost」は「霜(しも)」ね。150最後は…
★シルバー・フロスト(Silver Frost)160NATALはオリジナル・キットだけでなく、Cafe Racerもすごく評判がいいんですよ。
なので、このズィーニスも期待大。
日本でも発売は11月を予定しています。
よろしくお願いします!
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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

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2023年9月22日 (金)

【スタジオだより】中間英明とSTUDIOシリーズ

 
今日の【スタジオだより】は中間英明。
STUDIO VINTAGEとCLASSICの2種を試奏するためにお越し頂いた。
43v…と言っても、中間さんがSTUDIOシリーズを弾くのはコレが初めてではなくて、既に2019年の9月に実戦でガツンとお使い頂いているのだ。120だからSTUDIOシリーズがどんなモデルか中間さんは先刻ご承知。
この時から大分時間が経っているので、もう1回どんなものだったか確認しておこう…といった話の流れ。210vまずはSV20Hから。42vキャビネットはSTUDIOシリーズの2×12"を使用。
アレコレと設定を変えて試す中間さん。20_2試奏に使用したギターは中間さんのトレード・マークの1972年製のストラトキャスター。30v_2続いてSTUDIO CLASSICに移る。50_3とにかくギターを弾くことが何よりも楽しそうな中間さん。
飛び出して来るフレーズもバツグンの迫力だ。
やっぱり長いキャリアで培った豊富な経験を持つ人が弾くギターってのは重みがある。
「空気が違う」って言うのかな?
しかもSTUDIOシリーズが出す音なもんだからスッカリ聞き惚れてしまったよ。40チック・コリアに『Now He Sings, Now He Sobs』というピアノ・トリオの有名なアルバムがあるんだけど、レコーディングする前にプロデューサーがマンハッタンの「STEINWAY AND SONS」のショウルームにチックを連れて行き、ズラリと並んだピアノを前にしてこう言った。
「レコーディングに使うピアノを好きに選んでいいよ」
チックはまるでオモチャを買ってもらう小さい子供のように、とてもうれしそうに片っ端からそこに展示されていたスタインウェイを弾いて試したという。
STUDIOシリーズを試奏する中間さんを見ていてこのチック・コリアの話を思い出してしまった。
Nhsピアノの「3大ブランド」といえば、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、そしてスタインウェイ。
ま、Marshallも「ギター・アンプ界のスタインウェイ」ぐらい言わせてもらってもいいんじゃないの?…イヤ、言わせてチョーダイ。
…というのはひとつオモシロイことに気づいたから。
スタインウェイの正式な屋号は「STEINWAY & SONS」。
つまり「スタインウェイと息子たち」。Sas_2 マーシャルも創設者のジム・マーシャルと息子のテリー・マーシャルで「J. & T. Marshall」という楽器店を始めたのがことの起こり。
スタインウェイより100年以上後のことだけどナンカ成り立ちが似てるでしょ?Jtmad そして、そのジム(J)と息子のテリー(T)の頭文字を冠したマーシャル(M)の第1号機が1962年に発表した「JTM」。
下はその3代目のモデル。100 そのJTMのSTUDIOシリーズ「STUDIO JTM」版が発売された。540_2日本では10月の発売を予定しているが、中間さんにはそれよりひと足にお試し頂いた。
60_2最終的に中間さんはSTUDIO VINTAGEとCLASSICの両方のヘッドをゲット。
両方のMarshallを使ってステージで元気に暴れまくる中間さんの今後の活動が楽しみだ!
 
中間英明の詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter
10v_2 

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Thin Lizzyがお好きなご貴兄に…。
そういえば、今日の記事の一番最初に載せた写真のライブの時、中間さんとこのアルバムの話しをしたナァ。
ということでまたGRAND SLAM。
このアルバムはよく売れています。
 
<Gone Are the Days>

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200 (一部敬称略 ※協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン)

 

2023年9月21日 (木)

【スタジオだより】日下部"Burny"正則とSV20H

 
タイトルの「スタジオだより」なんてどこかのリハスタのお知らせみたいでしょう?
そうではないのよ。
世界中で大ヒット中の「STUDIOシリーズ」のこと。
もうすぐ日本でもその新商品「STUDIO JTM」が発売されるが、ギタリストの皆さんの反応が今からとても楽しみだ。540 今日はその「STDIO JTM」の先輩の活躍ぶりをレポートする。
ご登場頂くのは日下部"Burny"正則(以下「バーニー」)。10STUDIOシリーズが始まってすぐにバーニーは愛用のCelestionの「Cream Back」搭載の1936を携えてSTUDIO VINTAGEとCLASSICの両方を試奏しに来てくれた。
ムムム…今度のSTUDIO JTMに採用されたスピーカー・ユニットは「Cream Back」だからね。
バーニーのご慧眼には恐れ入る!
まさかMarshallがGoogle翻訳でMarshall Blogを読んで思いついたんじゃなかろうな?
下は今度の1x12"キャビネット「ST112」のリアのようす。
460 そのバーニーがSVとSCすべてのアイテムを試奏した時レポートはコチラ。
  ↓     ↓     ↓
日下部"BURNY"正則とキムタクとMarshall~BURNEY MEETS STUDIO RANGE

20かつてはJCM800 2210を愛用していたバーニーだけど、「ノン・マスター・ボリューム」に重きを置いて最終的にはSV20Hをチョイス。
元々所有していた白い1936とマッチさせてのオーダーだった。30vそのスタックを実戦でバリバリ使ってもらって今日に至っているというワケ。40vそして、現在バーニーが参加しているバンドが「ASIAN BLACK」。
ロジャーさんや松本さん、藤原MAXまさのりさんと組んだチームだ。50_2そのASIAN BLACKが先ごろ新しいアルバム『赤い薔薇』を発表した。
これがまた「日本のロックはかくあるべし!」のお手本のような作品で、聴いていてマジでうれしくなる1枚。
ノッケからメッチャかっこいい。60_3 やっぱりそうしたロックの核となるはギターのサウンド。
バーニーが弾くカッコいいリフやソロが惜しげもなく飛び出して来るワケよ。
そのギターのサウンドを作り出しているのがバーニー愛用のSV20Hと1936なのだ!
全編、この組み合わせてレコーディングしてくれた。
「ロック・ギターの権化」であるところのバーニーのプレイはもちろんなんだけど、STUDIOもいい仕事しとる!80v_2STUDIOシリーズは20Wでしょ?
ジェフ・ベックやスティーヴ・ハケットが50WのMarshallを愛用したように、やっぱり1959や2203のような100Wの大出力のモデルとは明らかに違う音像なんだよね。
ただ「出力が低い」というワケでは決してない。
♪ジャカジャ~ンと爆音が暴れまくっているのとは違うタイトさがあって、ナンカこう、バーニーが目の前にいて鼻っ先で弾いてくれているような感じとでも言おうか?
100Wが豪快な「飛車」と「角」なら、STUDIOは緻密な「金」と「銀」…みたいな。
CDを聴いていてその辺りの違いもすごくウマく録れているように感じた。70vバーニーはコーラスでも大活躍。
「Vanity Fair」で下のパートを歌っているのはバーニーでしょ?
バーニーの声が聞こえて来る。75vバーニーがレコーディングの時のビデオを自身のウェブサイトで公開しているので是非ご覧くだされ。
「バーニー+STUDIO VINTAGE」のサウンドです。
バーニーの情報もコチラからどうぞ。
  ↓    ↓    ↓ 
日下部"Burny"正則 The Official Website90vASIAN BLACKの『赤い薔薇』…「筋金入りの日本のハード・ロック」がお好みの貴兄にはおススメです。Ab 7月からレコ発ツアーをスタートさせたASIAN BLACK。
10月13日は東京公演ということのなのでコレも楽しみだ!Liveそれと…
冒頭で紹介したSTUDIO JTMの公式デモ・ビデオの日本語吹き替え版を公開しています。
ゼヒご覧ください!

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骨太なロックがスキ!という方におススメなのはBAD TOUCH!
筋金入りのブリティッシュ・ハード・ロックをお楽しみアレ! 
 
<Lift Your Head Up>

<Skyman>


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200 (一部敬称略 写真提供:日下部""Burny"正則氏)




2023年9月 8日 (金)

STUDIOシリーズの新しい仲間~今度はJTMだ!

 
ココはMarshall Blogに何度も登場しているイギリスのMarshall本社の「Marshall博物館」。10日本ではついぞお目にかかることができないアイテムがゴロゴロしている。
Marshallは昔からこうした展示室を設置していたが、正直さほど熱心に取り組んでいた感じはしかった。
それが、ある時から自分たちの過去の遺産を積極的に回収し始め、そのコレクションの幅は日々拡大している。
やっぱり本国だから日本に入って来なかったような珍しいアイテムが掘り出されてくるワケ。20その中にあってひと際目を惹こうとしているのがコレ。30Marshallが作った最初のアンプ、JTM45。
Marshallはココから始まった。40このシリアル・ナンバー「1」のJTM45はジムの手をひとたび離れてしまったが、ヒョンなことからMarshallに舞い戻ってきて、長い間リファレンス機として活躍して来た。
つまりJTM45は「Marshallサウンドの原点の原点」なのだ。50そのモデル名の「JTM」は、「Jim」の「J」、ジムの息子の「Terry」の「T」、「Marshall」の「M」を並べたもの。
「45」は設計時に目標としたアンプの出力数だった。
Marshall親子はアンプの製造に乗り出す前、「J. & T. Marshall LTD.」という楽器商を始め、西ロンドンの「Uxbridge(アクスブリッジ)」というところに小売店を開業し、その2号店でギター・アンプの製造をスタートさせた。
この辺りのことに興味がある方はコチラをどうぞ。
  ↓   ↓   ↓
①【イギリス‐ロック名所めぐり vol.1】 マーシャルの生まれ故郷<前編>
②【イギリス‐ロック名所めぐり vol.2】 マーシャルの生まれ故郷<後編>

43 下は2号店を開店した後の店の広告。
最良の販売体制とアフターサービスに裏打ちされ、モダンなミュージシャンのためにイギリス最大の楽器とアンプの在庫を誇る店」と謳っているが、Marshallアンプのことには全く触れていないところを見るとJTM45を発売する前の広告だろうか?
サポートをしているミュージシャンの1人として「ブライアン・プールとザ・トレメローズ」の名前がデカデカとフィーチュアされている。
ビートルズに勝った男」として知られるブライアン・プールは今年78歳でご健在。
数年前にMarshall Blogの取材でメールのやり取りをしたことがあったが、とても紳士的で親切な方だった。
Eden Kane(イーデン・ケイン)というのはビートルズが登場する前、1960年代初頭のイギリスのアイドル歌手。
その下にズラリと並んでいるのは当時イギリスで活躍していたミュージシャン。
スクリーミング・ロード・サッチとかロング・ジョン・ボールドリー等の名前が並び、最後に「THE WHO」の名前が出ていて、「(DETOURS)」と補足しているところが「時代」だな。
DETOURSはTHE WHOの前身のバンド。Jtmadその「J. & T. Marshall」の店舗の写真。93そして、下のオジさんが「T」のテリー・マーシャル。
テリーはプロのジャズ・サキソフォニストでソーホーの「ロニー・スコッツ」にも出演していた。
きっとタビー・ヘイズやゴードン・ベック、ジョン・サーマンやリック・レアード等のイギリス・ジャズのジャイアンツと友達なんだろうな。
一時期は毎年フランクフルトの展示会でご一緒させて頂いて私もとても可愛がってもらった。
世界中のディストリビューターが集まる大きなパーティでMarshallのデモ・バンドとよくセッションをしていた。
よく「哀しみの恋人達('Cause We've Ended as Lovers)」なんかをサックスで演っていたっけ。
さて、「Marshallアンプの誕生」というと、たいていジム・マーシャルとケン・ブラン、そして詳しい人になるとダッドリー・クレイヴンの名前が出てくるが、アンプの開発に関してはどうもテリーが大変に大きなカギを握っていたような感じがしている。
というのは、JTM45がTHE WHOのピート・タウンゼンドが理想とするアンプのアイデアを下地に開発されたことはよく知られているが、そのリクエストを聞き入れたのは他でもないテリーなのだ。
ジムはキャビネットづくりに専念していたし、ケンとダッドリーは技術屋なので「楽器としてのアンプ」に精通していたワケではなかった。
同じミュージシャンとして、しかし、非ギタリストという客観的な立場で「Marshall初のアンプ」のアイデアをまとめたのがテリーだった。60vこのあたりのことは『アンプ大名鑑[Marshall編](スペースシャワーブックス刊)』に出ているので興味のある方はどうぞ。
この本、今アマゾンで結構なお値段がついているのね。
ということは全部売れたのか…ヨカッタ、ヨカッタ。
この本を監修するのには本当に苦労したからね。
詳しくはコチラ
 ↓ ↓ ↓
①新しいMarshallの本!~The History of Marshall The First Fifty Years
②【後日譚】 『アンプ大名鑑 [Marshall編]』のこと~あらためましてのありがとう!~
65v_bさて、Marshallのアンプ・ヘッドのデザインというと1959か2203に代表されるアレを思い浮かべる人が多いでしょう。
いいんです、それで。
ストラトキャスターにしてもレスポールにしてもズッと同じデザインでしょ?
1959が発表されたのは1965年。
それから58年の月日が流れ、間に2度ほど大きな変化があったにしてもズッと同じデザイン。
車だったら到底考えられない。
でもデザインを変える必要がナニもない!
その中にあって、JTM45はコロコロをそのルックスを変えた稀有なモデルなのだ。
1962年の出発点はコレ。
下は上のシャシがキャビネットに組み込まれた最初の「JTM45」。
フェンダーのBassmanを手本にしたとか、Piggybackがどうとかはココではもういいでしょう。
キャビネットの中でシャシが向かって向かって右側に寄せて取り付けてあるので「Offset(オフセット=偏り)」と呼ばれた。
以下、「※」のついている写真は山口県の「Marshall Museum Japan」所蔵品を現地で撮影したものです。

601962~1963年にかけてもう「ホワイト・フロント」と呼ばれるルックスを変えてしまった。
ケン・ブランがかつて所有していたこのタイプのJTM45はリッチー・ブラックモアがリファレンス機として愛用し、ケンはそのサウンドを「Marshallサウンド」づくりの参考にしていたそうだ。

80このタイプのJTM45はもちろんMarshallの博物館にも展示されている。901963年にはこうなった。
通称「サンドイッチ・フロント」。
100ブロック・ロゴにシルバー・パネルのJTM45は1963年あたりにも存在したが、1964~1965年に製造された。

130そして1965年になるとスクリプト・ロゴを搭載したおなじみのデザインとなる。
ココで類人猿から現在の人類にたどり着いた感じ?
150こうしてたった3年の間に何度もその姿を変えたのがJTM45。
そして現在でもMarshallは「JTM45 2245」として製造され続けている。165下はMarshallの博物館に収蔵されているJTM45 Offsetのスタック。
すごくキレイだけど、ホンモノなの。
JTM45もレアだけど、実はこの写真もかなりレアなんよ…というのは昔のMarshallの博物館で撮った写真なのだ。
今のMarshallの本社の人たちはほとんど知らないと思う。
私、Marshallに関わり出して今年で25年経つんですよ。
右端にシンバルが見えるでしょう?
コレ、Iron Maidenのニコ・マクブレインのドラム・キット。
ナゼか真ん中にドカンと飾ってあった。
とても懐かしい。70このOffsetのJTM45のスタックは1999年に当時のアメリカのディストリビューターの発案で300セットほどリイシュー生産されたことがあった。
コレ、日本に入れるのに結構苦労したんですよ。170vギターのボリュームの目盛りごとにサウンドが変化するような本当に素晴らしいアンプだった。
製造に当たっては、フレットクロスを張るのが大変で、当時Marshallは「もう二度とゴメンです!」と言っていた。
180さて、JTMの復刻第3弾と言っていいのかどうかはわからないが、世界的に大ヒットしているSTUDIOシリーズの新しい仲間は「JTM」となった。190上で紹介した通り、JTM45にはいくつかのデザインが存在したが、今回は3代目の「サンドイッチ・フロント」のデザインを採用。
最初のJTMは50周年の時の小型モデルでやったからね。
100それでは今回リリースされたモデルをひとつずつ詳しく見ていきましょう。
まずはヘッド。
 
<ST20H>200いいね~、このルックス。
箱から取り出した途端に部屋の雰囲気が変わるんよ。
そこでハタと思いついたのが、高級アンティーク家具。
家具って部屋の雰囲気をガラリと変えるでしょ?…まさにアレ。220ツルツルしているカバリングは下の写真のMarshall博物館にある1964年に製造されたサンドイッチ・フロントを参照にして発注された。Jtm_mm 当然60年前と全く同じ素材で復元することは不可能なので、今回はキャビネットの木材にピタリとキレイに張り付くようにオリジナルより若干厚手の素材を採用した。
ウン、キレイにひっついてる。
ハンドルの留め具はシルバー。
290細かい彫金が美しいコフィンロゴ。240コントロールは2つのボリュームと通常のEQ。
250今、「ボリューム」という言葉を使ったが、実際には「LOUDNESS」という表記になっている。
当時、このサンドイッチ・フロントのJTMから「LOUDNESS」という言葉が適用されるようになった。
だからJTM45直系の「2245」やJTM50が進化して生まれた「1987」のパネルには「LOUDNESS」という言葉が使われている。
一方、JTM45の後に発表した「1959」は「VOLUME」と表記されている。
それとこのコントロール・ノブ。
ポツンと穴が開いているでしょう?
コレはオリジナルになかった仕様。
もちろんノブがどこを指しているを見やすくするため。
実際、上で紹介したOffsetのノブはオリジナル通りでこのような穴が開いていなかったので、正直チト不便だった。
その点、今回のはいい感じ。
260出力はSTUDIOシリーズの他のモデル同様の20W。
スタンバイ・スイッチを切り替えることによって5Wになる特長も引き継いでいる。
でもね、JTM45の出力って30Wだったのね。
だから今回20Wアンプとして生まれ変わるのは、出力的には1959や2203ほどの変化ではないのですわ。
それでも真空管アンプの特長である音の押し出し感はスゴイですよ。
とにかく音が美しい!
もうコレに尽きる。
270インプットは伝統の4穴。
構造は「ハイ・トレブル」のハイとローと、「ノーマル」のハイとローのいつものヤツ。280もちろん「ジャンプ」も可能。
あ、今まで「リンク」って言っていたけどヤメます。
Marshallが「jump」と呼んでいるのでそれに倣うことにします。
でもネ、もうジャンプなんてしなくていい。
ストラトでもレスポールでも「ハイトレブル」の「1」に直につないて、LOUDNESS1をフルテンにすれば万事OK!
芳醇な深めのクランチサウンドを堪能したらギターのボリュームを下げてみな。
何て美しく、深みのあるクリーン・トーンなんだろう!
ク~、タマらん。
ギターやっててヨカッタ!

S41a0002 ビーディングはチョット濃い目の茶色。300v今回採用したフレット・クロス(後出)は全く伸縮しないので、このカーブした部分をキレイに仕上げるがとてもムズカシかったそうだ。310vリア・パネルのようす。320おなじみのスピーカー・アウトプット。330オン/オフが可能なセンド&リターンとDIアウトを装備。340真空管はパワー管が5881を2本。
JTM45はKT66を搭載していたこともあったが、スタートは5881だった。
プリ管はECC83が3本。
整流管は使用していない。
「JTM45の完全復元」とは言ってませんから。
ダイオードでゼンゼン問題なし。350続けてマッチングのスピーカー・キャビネット。
 
<ST212>360v中央にチョコんとひっついたコフィンロゴがシブい。370フレット・クロスは「Fawn Fret」と呼ばれているモノ。
「fawn」とは「子鹿」のことね。380ハンドルはメタル製なので長年使っても緩む心配なし。390vキャスター(別売り)の取り付けも可能。400リアはこんな感じ。
8Ωのインプットがひとつ。420v続いては1×12"。
 
<ST112>
410フォウン・フレット・クロスのフルフェイスがカッコいい!430上部にはハンドルを装備。440リアのようす。
コチラは16Ωね。
450今回は全てのモデルにCelestionの「G12M-65 Creamback」が搭載された。
コレがまた実にいい具合。
試しにSV20HでSTキャビを鳴らしてみたけど、あんまりシックリ来なかった。
やっぱりSTヘッドにはSTキャビということが言えるようだ。
STもこの1×12"キャビが魅力的でしてね。
2×12"と違ったコンパクトながら味わい深いサウンドを出してくれる。
どうしても見た目のインパクトで2×12"に惹かれてしまうが、ココはね、耳で選ぶべき局面。460リアはこんな感じ。470最後は1×12"コンボ。
 
<ST20C>480コントロールはヘッドと全く同じ。490リアのようす。495下からリアパネルを見上げるとこうなる。510それを逆さにすればヘッドのリアパネルと同じ。520コンボ感丸出しのサウンドが実に魅力的。
LOUDNESSを上げれば身を震わせて怒涛のサウンドを繰り出し、下げればノイズレスの可憐なサウンドを提供してくれるカワイイやつ。
すごく気に入った!
530…と、以上4アイテム。
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2023年8月26日 (土)

【追悼】バーニー・マースデンのこと

 
バーニー・マースデンの訃報に接した。
昭和26年生まれのうさぎ年なので私よりほぼひと回り年配ということになるが、もっとズッと年上かと思っていた。
バッキンガムシャーの生まれだというからMarshallの本社の所在地と同じ行政区画内だ。
さて、ディヴィッド・カバーデイルが1977年に『White Snake』というソロ・アルバムをリリースした時、その時中学3年生だった私はプロッグ・ロックに夢中だった。
友人から借りて一度は聴いてみたものの、あんなに好きだったハズの旧来型のハードロックに胸躍ることは全くなかった。
それ以来、Whitesnakeというバンドの音楽を自ら進んで聴くことは100%なく今日に至っている。
Marshall Blogの取材はさせてもらったけどね。
だから「白蛇」とか言って多くの皆さんがコピーバンドに夢中になっているのを目にすると、その人気の高さに最早感心することが多い。
したがってWhitesnakeのバーニー・マースデンのことは全く知らない。Ws それよりバーニー・マースデンということになると、私の場合はBabe Ruthになるか?
といっても「ニコイチ」の廉価CDしか持っていないんだけどね。
このバンド、ファースト・アルバムでナゼかザッパの「King Kong」を取り上げたりしているんだよね。
それはいいんだけど、全体としてはひたすらオモシロくない。
下の4枚のアルバムのウチ、バーニーが参加しているのは一番右の『Stealin' Home』というアルバムだけなんだけどナンの印象も残っていない。
バーニーってUFOやJucy Lucyにもいたんだってネェ。
それにポールのWingsのメンバーに推挙されたこともあったとか。
いずれにしてもキャリアのハイライトはWhitesnakeということになるのか。10さて、そんなWhitesnake知らずの私だったが、フランクフルトの楽器展示会『Musik MESSE』のMarshallのブースを毎年手伝うようになり、2006年に初めてバーニーにお会いした。
そんなところに東洋人がいるのを珍しく思ったのか、バーニーの方から話しかけて来てくれた。
とにかくいつもニコニコにコと感じのよい人で、一度で私の名前を覚えてくれた。
展示会場の入り口にはアイスクリームの屋台が出ていて、そこで買ってくるのか、バーニーは始終アイスクリームを食べていた。
手がふさがっている時など、「シゲ、シゲ!チョットこれ持っててくれる?」と、彼のアイスクリームを預かったこともあった。
202006年のこの写真の時、バーニーは1959HWをデモンストレーションしていた。
コレがスゴイ音でね。
電圧が高いということもあったのかも知れないが、身体の太さがそのまま音になったような図太い音色で、それはそれは素晴らしいサウンドだった。
30たまたまこの時の演奏を収録したビデオが出て来たので故人を偲ぶ意味で公開する。
こんな音を生で聴いてしまったら今流行りのデジタル機材で出したギターの音なんてマジで聴けたもんじゃないぞ。

時は下ってコレは2011年。
私が参加した最後のフランクフルト。
「シゲ、写真撮って!」とダグに頼まれて撮った1枚。40v 当時Marshallのデモンストレーターだったクリス・ジョージを交えて3人でナニか演ろうということになった。
確かダグとクリスが先にステージに上がっていて、そこにバーニーが加わる段取りだった。
ナニを演奏するのかがキマっていなくて、ダグがステージに上がる直前バーニーが「チョットチョット!ナニを演ればいいの?」とダグに尋ねた。
するとダグは「あ~…ストラトゥス」とだけ答え、バーニーが「OK」とだけ答えた。
このやり取りを横で聞いていて「カッコいい~」と思ったよ。
だって「Stratus」が弾けて当たり前ということでしょ。
日本とは異なる音楽のレベルの高さを目の当たりにしたような気がした。503人とも「コレでもか!」とMarshallサウンドの魅力をブチかました素晴らしい演奏だった。60vしかし、ヒドイ写真でスミマセン。
客席は立錐の余地が全くなくて、撮るスペースがこのバーニーの真横しかなかったのです。70その後、バーニーと会うことはなかったが、2019年の6月にロンドンのソーホーをブラブラしていた時のこと。
下のピザ屋は地下がライブハウスになっていて、ジョン・エサーリッジなんかが出ていたこともあったので、気になってこの日誰が出ているのかチョット覗きに行ってみた。80すると、その日のバンドのリハーサルの音が地上に漏れ聞こえて来た。
スゴいギター・サウンドでね、メチャクチャうまいのよ。
「ウワ~、誰だろう?」と思ってスケジュール表を見てみたら…そのギターの音の主はバーニー・マースデンだった。90v_2019ね、バーニーの音ってスゴいワケよ。
ということで、Marshallはバーニーが愛用していた1978年製の1959を下地にバーニーのシグネチャー・モデルをリリースした。
ヘッドが1959HWBM、2x12"キャビネットが1936VBM。
数量限定の取り扱いだったけど、日本には入って来たんだったっけかな?
しかし、やっぱり「白」なのね?100そのデモンストレーション・ビデオが残っているので紹介しておこう。

ああ、アイスクリームを持ってバーニーと一緒に写真を撮っておけばヨカッタな。
 
名ギタリストのご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
 

200 (敬称略)