昨年の春、自身の30周年を迎えイベントを開催 した元TORNADO-GRENADEの塚本"JOE"旭がアキトと組んで新しいチーム「ブレイズブリンガー」を結成。 そして、その名も「ブレイズブリンガー」とバンド名と同じタイトルを冠したデビュー曲並びにビデオを公開した。
メンバーは塚本"JOE"旭と… アキトの2人。 すなわちブレイズブリンガーはこの2人がタッグを組んだツイン・ボーカルズのグループなのだ。
そして、今回のビデオは3人の他に仲間を迎え入れて撮影された。
ギターにはかつてVelatoriaを率いてMarshall Blogに登場してくれた ことがあるKabaya'n(カバやん)。 現在はTweyelight(トワイライト)というバンドで活躍中だ。
ベースはOctaviagraceのYouske。 Octaviagraceも『DON』というイベントのライブ・レポート でMarshall Blogにご登場頂いたことがある。
そしてドラムスはKabaya'nのTweyelightのメンバーのTkken。 Kabaya'nはMarshall。 ビデオでは「1959」のフル・スタックをセットした。
ブレイズブリンガーの2人とMarshallの相性もバッチリだ。
一方、TkkenはNATALを使用。
24"ツイン・バスドラムのメイプルのキット。
こちらもとてもいい雰囲気!
そして今回、ブレイズブリンガーの2人と… Kabaya'nをお招きして…
ブレイズブリンガーについて色々と話を聞かせてもらった。
Marshall(以下「M」):ビデオの公開おめでとうございます! ブレイズブリンガーはJoeくんとアキトくん2人のグループということだけど、そもそもどうしてその2人がくっついたんですか? Joe(以下「J」):「オマエら、日の目を浴びに行ってこい!」って2人を引き合わせてくれた人がいたんです。 それで一緒に始めたんです。
M:今回のビデオのメンバーはどういう風にして集めたんですか? J:アキトと2人で相談でしてキメました。 まずはギターのカバちゃん(=Kabaya'n)に連絡をしたんですよ。 M:今回のビデオは初動で6万回のアクセス…コレってスゴいんでしょ? J:おかげさまで…アキトの人気が高いからなんです。 M:こういうSNSのフォロワー数とかアクセス数とかってどういう風にとらえています? アキト(以下「A」):数字を丸々鵜呑みにするのはどうかと思いますが、安心感につながる指標にはなり得ると思うんです。 興味を持ってくれている人を離さないモノを作っていくための数字って言うのかな? M:なるほど。この「ブレイズブリンガー」という曲は誰が作ったんですか? J:オレが歌詞を書いて、カバちゃんが作曲しました。 M:最近は何でもかんでも「まずYouTube」ですよね? まずはこうして実際にYouTubeで曲を発表したワケですが、今の世の中でこれからはどういう展開をしていきたいと思いますか? J:オレはCDを出さないとダメだと考えているんですよ。 ナニがナンでもアルバムを1枚作りたいですね。 M:「CDが売れない」と言われてから久しいでしょ?それでもCDを作りたい? A:「CDを作りたい」というのはとってもよく理解できるんです。 それはとても大事なことだと思うんですが、ゼロからスタートするということになると今風のやり方を取り込まないとダメだとも思うんです。 今ではCDは「グッズの中のひとつ」になってしまいましたからね。 M:アナタ、すごく大人しくされているワリにとてもいいことをおっしゃる。 身体は大丈夫?…もう10年ぐらい太陽の光を浴びていないようなイメージだけど…。 A:全然大丈夫です! でも本当に少なくとも5年は運動をしていないですね~(一同大爆笑!)。
M:音楽的にはどうしていきたい? J:色んな曲を演って行きたいと思っています…でも、メタルからは離れたくない。 M:でも今となってはメタルはキツすぎるでしょう? 演奏する側も観客の側も驚くほど高齢化が進んでしまった。 これからメタル界隈はどうなって行くと思います? J:はい、時流に全く合っていないとは思いますが、消え去ることはないと考えています。 他とは違ったカッコいいメタルを作っていく自信はあります。 そうすれば聴いてくれる人もまた増えてくるハズだと信じています。 M:アキトくんはメタルを演ることについてどう思っているんですか? A:メタルの方向性はいいと思っています。 色々なモノを吸収した多様性に富む現代風のメタルを作り出したいですね。 J:そう、メタルの要素を捨てずに色々なことをやってみたいです。 M:ビデオではMarshallとNATALをバッチリと露出してくれてありがとうございました。 J:へへへ、Marshallが好きなもんで…。 M:ブレイズブリンガーのメタルっぽさをフィーチュアするのに少しは役立ったかな? J:はい。 でも案外、アニソンっぽいって言われるんですよ。 ですからそこにMarshallが登場してくれると一気にメタルっぽくなります。
M:アキトくんは「アニソン」と受け止められることについてどう感じますか? A:我々の音楽の届いている形がどうあれ、受け入れられればそれでOKだと思うんです。 つまり、どういうジャンルの音楽に聞えているかは受け取り手次第でいいのではないか。 M:「何とかメタル」とか「何ポップ」とか、ジャンル分けをすることに意味がなくなっていますもんね。 アレは我々が若かった頃、新しいタイプのロックがガンガン出て来た時にレコード会社の「宣伝のツール」としてとても有効だったんです。 A:はい。我々がやっている音楽は我々が好きな音楽であるワケで、それが支持されればもう結果はOKです。 ジャンルは関係ないと感じます。 M:Joeくんは以前から「Heavy Metal Strikes Back!」を標榜して徹頭徹尾ヘビメタを支持して来たワケですが、こと最近の若い人たちの間ではメタルはどうなっているんだろう? J:ウ~ン、なかなか厳しいのが現実だと思います。 つまり、残念ながら演る方も聴く方も下の世代が続いて来ていないんですよね。 M:ところで、ビデオを拝見するにJoeくんは以前に比べてますます声が出るようになったんじゃない? J:ありがとうございます。 イヤモニを使うようになってからピッチもよくなって、何よりもノドを痛めることがなくなったんですよ。
M:曲はカバちゃんがつけたんですよね? イントロがなくて、いきなりサビのパートで始まってAメロに入る時に転調する…モロに今風の曲の展開だよね? ま、このあたりの世間の事情は色々と聞いています。 この転調の多用に関してはどこからハヤリ出したんだろう? Kabaya'n(以下「K」):ボカロが普及した時からではないでしょうか? ボカロで何でも好きなことができるようになって色々なモノが出て来て、人と違うことをやる傾向が強くなった。 今度はそれをYOASOBIとかが人力で演るようになったという流れではないでしょうか?
M:カバちゃんもVelatoriaの時からメタル要素の強い音楽を演っていたよね? K:激しい音楽が好みなんです。 でもメタルを押し出し過ぎるとイヤがられてしまうんです。 ですからさりげなくメタルの要素を…ん~、例えばニンジンがキライな人にニンジンをそのまま食べさせるのではなく、細かく刻んでオムライスの中に入れて知らない間に食べさせてしまおう…みたいなことを考えています。 M:ウマいこと言うね~。カバちゃんもずいぶん成長したもんだ。 K:へへへ、ありがとうございます。 ところがそれをやるとメタルからもロックからも「ナンダこりゃ?」と思われてしまう可能性もあるんです。 でも新しいモノってそうやって生まれてくるのだと考えています。
M:カバちゃんはずっとMarshall、いつもMarshallだよね。 K:もちろんです! ボクは「アンプで良い音を作ってナンボ」だと考えているんです。 まずはそこから始まって、それにエフェクターを足したりする。 外部プリアンプとかデジタル・アンプの類をもちろん試しはしましたが、ボクには合わないと感じました。
M:それはそうと、ビデオの屋外の撮影は天気もよくて気持ちよさそうですね? J:イエイエ、実は晴れたり曇ったりで天気は良くなかったんですよ! 午前中は雨も降っていたんです。 アレ、オレが編集したんですが、晴れている時と曇っている時で色がすごく変わっちゃうんです。 もうそれを調節するのがメッチャ大変でした! スタジオの方は問題ありませんでしたけど。 M:そうか、それは大変でしたね。 でも屋外のシーンは解放感があってとてもいい感じ。 J:実は朝日の中で撮りたかったんですよ! オレが「旭」でしょ? アキトも漢字で「暁」の「人」と書くので本当は朝日に包まれて撮りたかった!
M:あのビデオに登場する女の子はどういう意味合いなんだろう?
J:はじめは我々のことを不安に思っているんですけど、最後は「もう大丈夫」と思って去って行く…という設定なんです。
M:なるほどね。「ブレイズブリンガー」という名前は? J:「ブリンガー」という言葉を使いたくて「炎の使者」にしたんですけど、ディープ・パープルの「嵐の使者」、「Storm Bringer」が元です。
M:さしあたってブレイズブリンガー界隈では次にナニが起こるんだろう? 全員:12月6日に2作目を発表します! M:おお!それは楽しみだ!
M:ナニか言っておきたいことはありますか? J:メタルとはずっとくっついていたいですね。 あ、ブレイズブリンガーは「ビジュアル系ではない」とうことはハッキリ言っておきたいと思います! M:わかってるって!メタルだよね! J:ハイ!
楽しいインタビューだった。 Joeくんとは付き合いも長いので世間の共通の話題も盛りだくさんで話はどこまでも尽きることがなかった。 ココに掲載したのはその話の中のホンの一部。 ブレイズブリンガーの音楽に対する姿勢について語った部分を抽出したつもり。 若い人と話をすることは古ボケてしまった自分の脳ミソへのとてもよい刺激になる。 とにかく2人にはブレイズブリンガーを続けて行ってくれることを願うばかりである。 最後にそのデビュー曲「ブレイズブリンガー」をお送りする。 ライブで聴くのがとても楽しみだ! ブレイズブリンガーの詳しい情報はコチラ⇒Xオフィシャル・アカウント
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<Desolation>
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<Captives>
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(一部敬称略)