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2024年5月 8日 (水)

【Marshall Headphones】MAJOR V発売!~私のポタ史

 
【荒行】と称して「持っているCDを死ぬまでに全部聴く」ということに取り組んでいる。
ま、大した枚数を持っているワケではないのだが、「1回しか聴いていない」あるいは「最後まで1回も聴いていない」などというCDがあまりにもたくさんあって、これまでいくら投資してきたかコワくてとても計算できないでいるが、少しでも元を取ってやろうじゃないか…という魂胆だ。
ルールは2つ。
 
①音楽のジャンル別&アルファベット順に聴き進めること。
②基本的にすべてのCDを聴く努力はするが、聴き馴染んだモノ、もう生理的に受け付けないモノはスキップすることができる。
②プライベートでは【荒行】対象のCDしか聴かない。
すなわち好きな時に聴きたい音楽を自由に聴くことができないというワケ。
 
どうよ?音楽好きにとってはまさに「荒行」、「苦行」以外の何ものでもなかろうが?
世間では「愚行」と云うのかも知れないがな。
コレが、はじめのウチはスイスイだったのだが、時間が経つにつれて実にツラくなってきた。
ま、痛棒や警策が飛んでこないだけマシと言えよう。

Zazen
それでもジャズの「A」から始めて今はロックの「K」までたどり着いた。
英米以外のロック、クラシック、映画音楽、民族音楽、落語、浪曲、収納棚のサイズの関係で別に仕分けしている紙ジャケットやボックスセットの類等々…まだまだ残された道のりはあまりにも長い。
今、一番恐れているのは32枚組のバルトーク、27枚組のショスタコーヴィチ等…ではなく、15枚組のジャンゴ・ラインハルトのボックスセットなのね。果たして乗り切ることができるのか?
一方、10枚組の「八代目桂文楽全集」なんてのはとても楽しみにしている。
そんな折、今朝facebookの「思い出」という過去の投稿を偶然見て驚いた。
コレ…もう2年以上もやっていることを知ったのだ。
すなわち2年以上自分が聴きたい音楽を自由に聴いていないことになる。
道理でストレスが溜まるワケだわ。

Fr_2
少な目に見積もって5,000枚、1枚聴き通すのにザッと1時間要するとして合計5,000時間。
毎日8時間、ルール①に従ってCDを順繰りにかけっぱなしにしておくと625日…すなわち1.7年で持っているCDのすべて聴き通すことができる計算になるハズ。
ところがその進捗たるや、2年を経過しても半分をホンの少し経過したところまでしか来ていないのはどういうことか?
やっぱり「1日8時間聴く」という設定には無理があるし、出かけることが多いのも事実なので1.7年で終わるワケはない。
ソロソロ【荒行】から解放されて聴きたい音楽を自由に聴きたくなって来たのだが、そうはならないところこそが【荒行】。
音楽の「千日回峰行」なのだ!
そもそも「聴きたい」とか「興味がある」とかいう気持ちがあるからこそ買ったCDのハズなのにネェ。
おかしいネェ。
私の場合、次から次へと激しく音楽の興味が移行していくことに加え、「勉強聴き」と称して聴きたいとは思わずにイヤイヤ購入したCDもたくさんあるので、買った時しか聴かないアルバムが山積しているのも仕方のないことなのだ。
でもそうしたコレクションの内容を別にしてひとつ言えることは、プライベートで音楽を聴く時間が若い頃に比べて格段に少なくなったということだ。

10_lm
そんな中、Marshallが「MAJOR V」という新しいヘッドホンを発表。
入手したので早速試してみた。
最新式のオーディオ製品を手にするなんて一体いつ以来だろう?
ケーブルが付いていないヘッドホンか…コレが存外に楽しくて【荒行】から離れて音楽をまた積極的に聴きたくなるような気にさせてくれるシロモノなのだ。
今日は「私のポタ史」と副題を付けて自分のポタ体験を交えてエッセイ的にこの新商品を紹介したいと思う。60_2「ポタ」とは「ポータブル・オーディオ」のこと。
「ポタフェス」の名の下、そうした携行型のオーディオ装置の展示会が開かれていることを数年前に知った時には驚いた。
さらにその品揃えに仰天!
例えば当のヘッドホンやイヤホンの類。
本体の種類の多さは言うに及ばず、ケーブルやイヤー・パッド等、夥しい数のオプション・パーツが所せましと並んでいたのだ。
実際の音質をチェックするために自慢のプレイヤーを持参している来場者も多く、その再生装置らしきモノに目をやると、それはまるで「プレデター」がラスト・シーンで自爆する時に操作していた腕にハメられた得体の知れないメカのようなモノだった。
102最近はポタフェスもスッカリご無沙汰しているが、かつてはMarshallのオーディオ製品もバッチリ展示していた。
ここのところはどうなんだろう?
40会場内は自慢のポータブル・オーディオ装置をグレードアップしようというファンの熱気でムンムン。
みんな真剣よ!
50_2しからば自分の時はどうだったか…。
 
私が中学1年生だった1975年に「カッパ・サイズ」という惹句でソニーが発売した小型のカセット・テープ・レコーダーは衝撃的だった。
「カッパ・サイズ」といっても今の若い人にはわからないだろうな。
光文社という講談社系の出版社が刊行していた「カッパ・ブックス」という書籍があった。
多胡輝の『頭の体操』なんて人気シリーズはウチの実家にも転がっていた。
一時はベストセラーを連発するシリーズだったが今はもう出していないようだ。
このカッパ・ブックスの判型がいわゆる新書判で、10.5cm×17.4cmというサイズだった。
「そんな小さなサイズでカセットテープの録音も再生もできるなんてまるで夢のようじゃないか!
コレさえあれば外タレのコンサートだって録音できちゃうぞ!」…と感激しつつも私のお小遣いでは買うことが出来なかったので、必要な時にはコレを買ったお金持ちの友人に借りてヴァン・ヘイレンやリトル・フィートの初来日の演奏他を隠し録りしたものだった。
昔のコンサートはそうした隠し撮りを防止するために、入場時の荷物チェックがとても厳重であったが、ただの一度も「カッパ・サイズ」が摘発されたことはない。
録音はモノラルのみだったが何の不満もなかった。もうそういうモノだと思っていたから。
ちなみに「新書」というスタイルの書籍を最初に刊行したのは「岩波書店」だよ。10_3
それからしばらくして1979年に「ウォークマン」が発売された。
私は高校2年生で、明けて暮れてもロックが聴きたくて仕方ない時分だったが、すぐには飛びつくことはなかった。
今にして思うと「いつでも音楽を聴いていられる」ということが感覚的に理解できていなかったような気がする。
もちろんそれまでは街中でも電車の中でもヘッドホンを着けている人なんて目にすることはなかった。
せいぜい補聴器を着けたお年寄りとイヤホンを着けた競輪や競馬の予想屋ぐらいのものだった。
そんなだからいつでも音楽を聴くことができるなんて想像もしていなかったのではないか?
そしてある時、いち早くウォークマンを買った知り合いに試させてもらう機会があった。
コレはね、ホントにビックリしたよ。
映画の『オズの魔法使い』でドロシーがオズの国に行くと画面が総天然色になるでしょ?
初のウォークマン体験はまさにアレだった。
生まれた時からこの手のモノがある連中にはあの感激は到底想像できまい。
だってステレオだぜ、ステレオ!
その後、すぐに買ってどこに行くにも持ち歩いた。ホントに24時間身体から離さなかった。
下の写真にあるように本体の上面についている黄色いボタンを押すと内蔵のマイクで拾った外部の音が聞こえる機能がついていたけど1回も使ったことがなかったな。
そういえば好きな曲をカセットに集める今で言う「コンパイル」の作業もとても楽しかった。
カセット・テープがいくらあっても足りなくて、繰り返し上書きして使うのは当たり前のことで、時には箱単位で秋葉原に買い出しに行ったこともあった。
70年代、本当にロックが好きで好きでどうしようもなかった。
20_2 
ソニーはその後「カッパ・ブックス」どころではなくて「カセット・テープの同じ大きさ」の「ウォークマン2」を発表した。
私も買ったが、最新式すぎたせいか自分はあまり好きではなかった。
私は好きなロックがいつでも聴くことができさえすれば満足なのでサイズに拘泥することはなかった。
それよりカバンの中でこんがらがってしまうヘッドホンのケーブルに泣かされた。
この後、雨後のタケノコのように発売される色々なメーカーのプレイヤーを一体何台買ったことか?
私の場合新しいモノが出たから買うということは皆無で、使いすぎてすぐに壊れてしまうので仕方なく買い替えるパターンばかりだった。
そのウチの1台がAIWA製で、FM放送を受信してステレオで録音できる機種を買ったことがあった。
「街中どこにいてもエアチェックできる!」とかいうのがウリだったが、そんなことするワケがないんだよね。
もう44年前のことなのでハッキリとは覚えていないが音質が優れていたのでそれを選んだような記憶がある。


Wm2_2
それから90年代に入り時代はMDになったが、私は手を出すことはなかった。
アレは何かシックリ来なかったナァ。
長年世話になったカセットテープに申し訳ないと思ったのかも知れない。
MDってもう絶滅してしまったのかと思いきやソニーが今でも製造しているんだって。
エライなぁ、ソニーは…昔は「Lカセット」、その後「ベータマックス」等々、失敗を恐れず新しいモノに取り組む進取の気性は素晴らしかった。
寅さんじゃないけど、やっぱり人は額に汗をして何かを作らないとダメだ。
金で金を稼ぐなんてトンデモナイ!

Lc_2 
ポータブルCDプレイヤーは何台か買ったけど、それほどは使わなかったナ。
そして、2001年にiPodが発売された。
はじめのウチは全く興味がなかったが、周囲の多くのミュージシャンたちが愛用しているのと、サイズが大きいモデルには無尽蔵にCDのデータを取り込むことができるということを耳にして大分後なってから購入した。
もちろん一番容量が大きい160GBのヤツ。
それが知らないあいだに「Classic」という名称に替わり「エエ?!もうクラシックになっちゃったのかよ!」と驚きつつもう1台買い足した。
この頃は海外出張に行く機会も多く、フランク・ザッパの全アルバムをはじめパンパンにデータを取り込んで大よろこびしていた。
 
一方、ヘッドホンはいつの頃からかイヤホンに取って変わったが、私は耳の穴の直径が人より大きいのか、普通のタイプだとスピーカーの部分がすぐに耳穴から転げ出てしまうのには閉口した。
世の中には私のような耳穴を持っている人が多いのか、ある時そのスピーカーの部分に輪っかを半分にした引っ掛かりパーツが取り付けられているモデルを発見し、専らそれを買い替えて使っていた。
いずれにしてもバッグの中でいいようにこんががってしまうケーブルにはいつもイライラさせられた。

ま、私のポタ史といえばザッとこんなところかな。
消耗が早く、必要と欲望に迫られて何度も買い替えはしたものの、特に金を賭けたりすることはなかった。
ここ数年は全く持ち歩くことはしなくなってしまった。30_2
さて、今回Marshallがリリースするのは「MAJOR V」というオーバーイヤー型のヘッドホン。
そういえば、はじめに言っておきますが「ヘッドホン」を英語で言うと「headphones」ですからね。
メガネ(glasses)やズボン(trousers)と同じで常に複数系。
ヘッドホンが2つだったら「two headphoneses」ではなくて「two pairs of headphones」になるので注意。 
62ああ、最新型のヘッドホンを手にするなんて一体いつのこと以来だろう?
もしかしたら人生で初めてのことかも…。
ではさっそくケーブルをさして…と思ったら「線」がない!…というのは知っていたんだけど、なんか落ち着かないな。
そもそも再生装置はナニを使えばよいのだろう?
正直少々悩んでしまったのだが、iPhoneにSpotifyをダウンロードしてBluetoothで聴いてみることにした。
コレでいいんでしょ?
70本体の底部には2つのボタンがついている。
緑色の矢印が付いている金色のボタンは電源スイッチ。
小さなライトが近くについていてバッテリーの状態を色で示してくれる。
一方の黄色い矢印の「M」の字がついているボタンはそのまま「Mボタン」といって「Marshall Bluetooth」のアプリをスマホにダウンロードするとヘッドホンをお気に入りの状態にカスタマイズすることができる。
120_2コレがそのアプリ。10_img_0302何ができるかというと…例えばイコライザー。10_img_0301こんなグラフィックを使って自分好みの音質にEQを調節できるというワケ。
まるでCODEだな。
MAJOR VはBluetooth LE Audioに対応しており、Auracastのようなオーディオ共有機能にも可能性を広げている。
10_img_0300それから、青い矢印は付属しているUSB-C充電ケーブル用のジャック。
そして赤い矢印の方は3.5mmステレオ・ミニ・プラグ用のジャック。
90_2下の付属のケーブルを使えば旧来の有線式の方法で使用することができます。
安心してください。100_2 

ワイアレス充電もOK(充電器は付属していません)。
フル充電で100時間のワイアレス再生ができる。
クイック・チャージ機能を備えているので充電もスムーズ!
140s

たたむとアルマジロみたいにこんなにコンパクトになっちゃうよ。
コレでバッグにポイ!っと放り込んでおけばケーブルがこんがらがっちゃうトラブルもないし、全く便利なものですな。

130こんなMarshallからの挨拶状と…150クイック・スタート・ガイドも入っています。160さて、実際に使ってみてどうだったか?
いいのよ、コレが!
何しろケーブルが付いていないことがこんなにステキなことだとは知らなんだ。
自由になった感じ?…例えていうならタバコを止めた時に「ああ、もう食後のタバコの有無を心配をしなくていいんだ!」という感じか?
私がロジャー・ダルトリーだったら思わず「♪I'm free~!」と歌ってるわ。
音もバッチリ。
音像がクリアで分離感がとても心地よい。
そして、もちろん軽くて装着感がバツグンに優れている。
スッカリ気に入っちゃった!
最近街を歩いているとMarshallヘッドホンを使っている人をよく見かけるようになったが、こうして実際に使って見るとその理由がよくわかる。
そして、Marshallヘッドホンを愛用しているのは女性が多いように見受けられる。
このことを本社の担当者に話したら世界的にはそうした傾向は見られないそうだ。
80_2MAJOR Vの詳しい情報はコチラ⇒Marshall.com
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