Damian Hamada's Creatures~December Honors Creatures <前編>
まだ昨年末に開催されたライブのレポートに取り組んでおります。
楽しかったことを思い出しながらジックリと進めているのだ!
今日は代官山UNITのDamian Hamada's Creatures。
ココへ来るのはものスゴく久しぶりだ…知らべみたら最後に来たのは「コロナ前」はおろか6年前のことだった。階段に飾られた呪い花。
地下の最初のフロアにはD.H.C.魔界物品(グッズのようなもの)販売のアーケードが設置され、バラエティに富んだアイテムが並んだ。
アクリル・スタンド類やステッカー…衣服類…
そして、もちろん大聖典(アルバムCDのようなもの)類…
「よく来たのな」
そして陛下がお出迎えだ!客席は満員、立錐の余地なし。
「Damian Hamada’s Creaturesワンマンライブ『December Honors Creatures』にお越し頂きまして誠にありがとうございます」
影アナでシエルちゃんの挨拶と上演中の注意事項が伝えられる。
「ご来場の信者、ファンの皆さまへ我々D.H.C.からのメッセージです。
今日はD.H.C.魔歴26年ラスト・ライブです。
ツアー、フェス、対バンなどで培ってきた今年の集大成を余すことなくお見せしたいと思っています。
ご来場の皆さまはもちろん、配信をご覧の皆さまも画面の前で一緒に盛り上がっていきましょう!
そして会場の皆さん、今年1番のD.H.C.コールで盛り上げてくださ~い!
会場を魔力の嵐でいっぱいにしましょう!」
そして力強いD.H.C.コールが場内を満たした!
「D.H.C.! D.H.C.! D.H.C.!D.H.C.!…」いつものようにカリヨンの音とともに「聖詠」が流れる中登場したDamian Hamada's Creatures。
ん?おお!
今日はハナから…ダミアン浜田陛下ご降臨だ!
陛下はMarshall。
実は今回からアンプ・ヘッドが入れ替わり「DSL100H」が登板した。スピーカー・キャビネットは変わらず「1960BV」。
RENOファウスト(以下「RENOさん」)
RENOさんもMarshallを使用。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」。アックスKAZUMA(以下「カズマくん」)
カズマくんも愛用のMarshallのラック・セット。
スピーカー・キャビネットは陛下と同じ「1960BV」。自慢のアンプ類はプリ・アンプが「JMP-1」。
そしてパワー・アンプは100W×2の爆音を保証する「9200」。
ともに現在は流通していないが、変わらぬ人気を誇るラック・モデル。リリス一ノ瀬(以下「リリスちゃん」)
KAZAMIクロウリー(以下「KAZAMIさん」)
そして、シエル伊舎堂(以下「シエルちゃん」)。
いつも通りの鉄壁の布陣で臨む『December Honors Creatures』のオープナーは「Babel」。
いきなりの人気ナンバーの登場で客席は一気にエキサイト!
そう、なんか盛り上がり方がいつもより激しいのだ!人差し指を立てて右腕を上げる陛下のキメのポーズに割れんばかりの歓声が送られた。
矢継ぎ早に演奏したのは最新の大聖典『最後の審判』から「美女と魔獣」。
シエルちゃんの歌に絡むつくギター・チームのオブリガートがとてもいいお味。
台に上がって華麗にソロをキメる陛下。
締めくくりはこのポーズ。
カズマくんも鋼のようなソロをブチ込んだ!
カズマくんに寄り添う陛下。
随所にちりばめられたギターのアンサンブルが奏でるメロディが実に気持ちよい!シエルちゃんの歌声とバンド・アンサンブルの組み合わせの妙が織りなすロマンティックな1曲。
「諸君!ワタシだ…そう、魔王ダミアン浜田である!
盛り上がっておるか~、ダミアン山!…ここは代官山だ。
盛り上がっておるか~、代官山!
ケッコウ、ケッコウ!」「だがしかし…いきなりの魔王登場で動揺しているんじゃないのか、代官山!
動揺してるか…思惑通りだぁ!
そしてココからはいつものように私からメンバー紹介をしようじゃないか。
今日は12月、または冬にちなんだ短歌を使ってメンバーを紹介しようと思う。
上の句の五七五の部分を私が読んで、下の句の七七の部分をメンバーたちが読む。
上の句は1か月前にすでに渡してあるので今日までの宿題としておいた。
だから私も今から初めて宿題の答えを聞く」
お!風流ですなナァ…「連歌(れんが)」というヤツね。「まずはKAZAMIからだ。
はい、先生が詠みますよ~」
と、陛下が詠んだ上の句は…「酒飲める 師走大好き もう1杯」「さらに1杯 それと別にもう1杯」
陛下の採点は「満点だ~!」続いてRENOさんへの上の句は…「冬に燃ゆ 会場全員 オレのもの」
RENOさんの下の句は「この笑顔だけは あなたのものさ」
陛下からは「金賞!」が下賜された。リリスちゃんへの上の句は…「寒くても リリス頑張る ミニスカで」
するとリリスちゃん「みんなの声援 ほっこリリス~」と付け句した。
「グランプリ!」と陛下。最後にカズマくん。
「寒くない ベンチプレスで 冬プレス」に「まさかのここで、カミングアウト~」と連ねた。
陛下から「カミングアウト」の理由を説明するように促されて…「筋トレにハマっているんです。
ハマっているんですがコレは言いたくなかったんですよ!
公に言うと本当に後戻りが出来ないんで…。
『イヤ、言った方が良いぞ!』ということで言いました。
だから来年は非常にマッスルなアックス!…と思っております!」
ということで陛下から666点をゲット!
客席からはさっそく「マッスル!」の掛け声が!
ハイ、こうしてMarshall Blogに今日の宣言を記録しておきましたからね。
今年のマッスルっぷりを楽しみにしております。 陛下の上の句に付け句をして各人チョットしたソロを披露。
そして、最後のシエルちゃんへの上の句は「雪知らぬ 南国育ち 厳しい夜よ」
シエルちゃんの下の句は…「チューヤアンシー ヒーサルヤー」
「今日はなんて寒いんだ」を沖縄の言葉で付け句したシエルちゃん。
カッコいい~!
自分の生まれ故郷のオリジナルの言葉を持っているなんてうらやまし~!
ちなみに、七五調というのは日本語でなければできない芸当なんですよ。
ナゼかというと、日本語は2音節(ヤマとかイヌとか)の単語が多く、そこに被せられる枕詞が圧倒的に5音節であるため足して7音節。
それに2音節の言葉が1音節からなる助詞でつなげられて「●●-●-●」か「●●-●●-●」という5音節のパターンが作られやすい。
それが組み合わさって和歌とか短歌は五七五七七、俳句は五七五という組みたてになるんだネェ。
日本語に育まれた日本人の「リズム感」で口にすると誰しもが気持ちがいいし、耳にすると聞き取りやすいというワケ。
戦後、日本橋で進駐軍のジープに轢かれて亡くなった三遊亭歌笑の「純情歌集」だとか、その後を継いで人気を博した「破壊された顔」の異名を持つ柳亭痴楽の「綴り方教室」なんても同じ。
今日は皆さん、字数が自由律になっていましたが、俳句なんかでは「尾崎放哉」なんてスゴイのもいるので気にしない、気にしない…ホラ、コレも5音節。
私は詩歌を嗜むようなガラでは、Marshall Blogで短歌が話題になることなど滅多にないので、良い機会だから最上川の様子を題材にした「斎藤茂吉」のカッコいい歌で脱線してみよう…かと思ったんだけど、あまりにも長くなってしまうのでヤメておきます。最後に陛下も一首披露。
「『餅つけば こし餡よりも つぶ餡を 好んで食べる ダミアン陛下』…つぶあんとこしあんとダミアンをかけてみた。
これで私が甘いものが好きだということがバレてしまったな?
甘いものが好きだからといって無制限に食べているワケじゃないぞ。
虫歯になってしまったりとか、太ってしまってこの戦闘が着られなくなったりしたら面倒クサイじゃないか。
私の理性がストップをかけるんだ。
だが人間はもっと大変だな。
食欲だけじゃなくて物欲や愛欲や私欲など…もう理性で抑えられないモノがたくさんありすぎる!
だがしかし12月だ。
この1年間頑張った自分自身への褒美として今夜ぐらいは理性を解放してもいいんじゃないのかね?」
ここまでの2曲(え、まだ2曲?!)の盛り上がりようを目の当たりにした限りでは、お客さんの理性はもうスッカリ解放されているような雰囲気。3曲目はKAZAMIさんの鮮やかなスティックさばきでスタートする「天使と悪魔の間に」。
印象的なギター・アンサンブルから…
凛々しいシエルちゃんの歌へと続く。
ダイナミックなリリスちゃんのベース。
RENOさん…
陛下と…
熱気あふれるギター・ソロが続く。
カズマくんもマッスル感タップリのソロを披露した。
しかし、この曲は「♪Make up, shake up」のパートがモノスゴク耳に残りますな。
メロディの意外な展開とシエルちゃんの声がそのパートにバツグンにマッチしているからだと思う。 大きな歓声に包まれつつ陛下はこの曲を最後に一旦ステージを後にした。
ステージ中央で両腕を大きく広げ、次なる展開に臨むシエルちゃん。
5名の改臓人間によって続けて演奏したのは『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』のオープナー「Angel of Darkness」。
この曲のタイトルですぐに思い浮かぶのがマイルス・デイヴィス。
「Prince of Darkness」という曲があるからなんだけど、まるでD.H.C.が向こうを張っているようでカッコいいぞ!哀感あふれるメロディを丁寧に歌い上げるシエルちゃん。
ソロに…
アンサンブルに…とギター2人の冴えわたるプレイがココでもタップリと楽しめる。
そして、ガラリと曲調を変えてドライブしまくる後半の展開がスリリングなのだ!
エンディングがまたいいのよ。KAZAMIさんが奏でるピアノが流れる。
このピアノ独奏のパートだけで1曲成立しそうなドラマがあって…ギター・リフが切り込んで「Eternal Sinner」。
この曲のシエルちゃんの歌もものすごくD.H.C.のイメージを感じさせてくれるんだよナァ。
歌詞には「♪ステュクスに続くながれには」というクダリが登場する。
コレは「Styx」ですな?
そういう名前のバンドもあったけど、ザ・クルセイダーズのドラマーは「スティックス・フーパー(Styx Hooper)」といった。
「『Styx』とはまた見慣れない綴りだナァ」と思って大昔に調べたことがあった。
名乗っていた「Styx」はニックネームで、その単語が「三途の川」という意味であることを知って驚いた。
しかつめらしく言うと、地下の冥界を幾重にも取り巻いて流れていて、生者の死者の領域とを分け隔てている川なのだそうだ。
幸いにして私はまだ見たことがない。
イヤ、コロナに罹った時は規格外の高熱が数日間続き、あの時はStyxが見えてきそうでビビった。幾度となく組み込まれるワルツのパートが実に効果的。
この曲もギタリストの2人をフィーチュアする。
ステージの上下(かみしも)から、次から次へと迫って来るロック・ギター・フレーズの洪水に酔いしれる。
続けて『運命の支配者』から「夢幻の扉~The Darkest Hope」。
ミディアム・ファストのヘヴィ・チューン。
リリスちゃんの低~いところで鳴っているベースが重量感をマシマシさせる。
低音だけでなくコーラスでも大活躍のリリスちゃん。この曲のサビのメロディも一度聴いたら忘れないヤツ。
シエルちゃんの熱唱と来れば尚更だ。RENOさんのテクニカルかつメロディアスなソロ。
そして、竿チームが揃い踏んで曲はクライマックスを迎えた。
さらにもう1曲続けたのは『運命の支配者』から第3のチョイス「Walküre」。
陛下がステージを離れた直後のこのセクションは5曲ブッ続けだ!
歌詞と曲と演奏がベストなコンビネーションを見せる1曲。
「Walküre(ワルキューレ)」は北欧神話に出て来る戦場で生きる者と死ぬ者を選別する女性のこと。
ワルキューレからNGの判定が下されて「死者組」に入れられた兵士の魂は死者の館「ヴァルハラ(Valhalla)」に連れて行かれる。この「Valhalla」ってレッド・ツェッペリンの「移民の歌(Immigrant Song)」にも出て来るんだよ。
演奏する曲が重なるごとにパワー・アップしていくかのような改臟人間たちの熱の入りようは圧巻だった!
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
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