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Marshall GALA 2 Feed

2020年7月 1日 (水)

イギリス発『Marshall GALA2』ビデオ


『Marshall GALA2』のビデオがすべてイギリス本国のMarshallのウェブサイトに出揃った。
編集の作業を始めた時はどうなることかと思ったけど、コレで『Marshall GALA2』の仕事は完了。
チョット寂しい…それと2022年に迎えるMarshall60周年の時の『Marshall GALA3』は一体どうすんじゃい?という不安が入り混じっているのが今の気持ちか。
 
もうご覧になったかも知れませんが、ゼヒ皆さん、イギリス経由で『Marshall GALA2』のビデオをお楽しみあれ!
手順は以下の通り。
1.『marshall.com』で検索する。
2. 下の画面が出て来るので右上の「三(メニュー)」をクリックする。

11_mws2  
3. プルダウンメニューが出て来るので、そこから『Marshall GALA2』をクリック。
4. すると、こんな画面が出て来るので、後はスクロールしてお好きなビデオを見てやってください。

11_mg2  
早い話、ココをクリックしてね!
 ↓  ↓  ↓
Marshall.com/Marshall GALA2ページ

 

200

2020年6月26日 (金)

Marshall GALA2ビデオ公開!<最終回>~SPIN OFF四人囃子#1

 
昨日の「夕刊フジ」。
コロナでライブ・ネタがなくなって、いよいよMarshall Blogも政治ネタか!
イエイエ、書きたいことはゴマンとあってもグ~っとガマンして、基本的に政治と宗教には首を突っ込まないようにしています。
じゃ、ナニかと言うと…

Yf2_2何枚か誌面をめくると…コレなのだ!
大二さん、デカッ!
普段はこういうタブロイド紙を買うことなんてまずないんだけど、もし知らないで買っていたらビックリしてヒックリ返っていただろうな。
ちなみにこの「タブロイド紙」もイギリスが発祥だ。
『一触即発』他のリマスター音源リリースに際しての四人囃子の成り立ちや音楽についてのインタビュー。
やっぱり「続ける」ということはスゴイことだと思う。
そして、何十年も続けることができる素材を作り出したことはさらにスゴイと思う。
インタビューの中の大二さんの穏やかな口調に改めてそんなことを思ってしまった。

Yf2_1Marshall Blogでは大分以前に大二さんからお話を伺っていて、インタビュー記事にしてあるので未読の方はゼヒご覧くだされ。
大二さんと一献傾けると、いつも必ずこのインタビューのような話になってしまってとても恐縮なんだけど、「ウシさんと一緒にロンドンに行けたら楽しいだろうナァ」と毎回おっしゃってくださるのが私にはこの上なくうれしいのだ。
もうトラディショナルなロックを本当に知っている方が少なくてね~。
私も「ココが元Flamingo Clubです」とか「UFOクラブはこの辺りにあったハズです」とか、はたまたウエスト・ハムステッドまで足を延ばして元Deccaのスタジオや「Klooks Kleekの今」なんて、我が物顔でロンドンをご案内したい…マズウェル・ヒルに行ってThe Kinksの聖地にも行かなきゃ!
行けるといいナァ。
 
<<<大二さんインタビュー・シリーズ>>>
★四人囃子ニュー・アルバム発表記念 岡井大二スペシャル・インタビュー <vol.1>
★四人囃子ニュー・アルバム発表記念 岡井大二スペシャル・インタビュー <vol.2>
★四人囃子ニュー・アルバム発表記念 岡井大二スペシャル・インタビュー <vol.3>
★四人囃子ニュー・アルバム発表記念 岡井大二スペシャル・インタビュー <vol.4>

Img_0003さて、いよいよ『Marshall GALA2』のビデオも今回で最後。
トリのSPIN OFF四人囃子の登場だ。Dsc_4399岡井大二

Daiji坂下秀実

Sakashita稲葉政裕

Inaba山崎洋

Yamazaki4月に予定されていた根本要さん、西山毅さんをお迎えしての公演が中止になってしまったのは残念だったが、その東京と大阪の公演も来年の3月への順延が決定した。

Is_2そしてビデオ。
『Marshall GALA2』では、ヘッドライナーということで他のチームより長めの時間を設けて「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」と「なすのちゃわんやき」と「一触即発」の3曲を演奏して頂いた。
曲をよ~く知っているということもあって、タップリ時間をかけてモノスゴイ回数のハサミを入れて、かなり凝った編集をしてみた。
ところが、色々な事情で今回は「なすのちゃわんやき」だけ公開させて頂きます。
せっかく『一触即発』の45周年の時の記念すべき演奏だったからして、いつか他の2曲も公開できることを心待ちにしている。
では『Marshall GALA2』、最後の演奏をどうぞ~!

ということでコレでおしまい!
ご覧になって頂きました皆様、どうもありがとうございました。
Marshall創立60周年の2022年、『Marshall GALA3』でまたお会いしましょう!
 

200_3

2020年6月25日 (木)

Marshall GALA2ビデオ公開!~犬神サアカス團

 
『Marshal GALA2』のトリ前、7番目の「刺客」、イヤ、「出演者」は犬神サアカス團。
ご存知の通り、今はメンバーが変わってしまったが、GALA2に出演した時は、旧メンバーで残り5本のライブを残すという局面だった。

0r4a0337この日、ステージに立ったのは…
 
犬神凶子

Kyoko犬神情次2号

George犬神ジンJin犬神明
 
…の4人。Akiraそして、今の犬神サアカス團。
5人組になって4月にシングル「目障りな異分子×死に水」を発表。

Mi コレがそのビデオ。
ミディアム・スローのヘヴィ・チューン。
オルガンが入ってガラリとサウンドが変わった感じがするが、犬神らしさと明兄さんのNATALはそのままだ。
早くホンモノのステージを体験したいものだ。

それと、明日はコレ。Safe_imagephp そして、コチラは6月リリースの「金太郎ショコラ」のデビュー曲、「傷だらけスターダム」。
犬神サアカス團がプロデュースする「白塗りロック界」期待の新人だ。
そもそも「白塗りロック界」というジャンルがあったのか!
でも、三文役者をはじめ、日本のロック界ではなかなかに重要な地位を占めているのが「白塗りロック」なのだ。
だって海外で見かけないでしょう?
パッと思い浮かぶのは、矛先は違うけどザル・クレミンソンぐらいか?
ま、KISSも白塗りと言えば、白塗りか?
あるいはレオ・セイヤーとか?
でも、ザルもレオもピエロだもんね。
Genesis時代のピーター・ガブリエルとか?
 
コレが「傷だらけスターダム」のビデオ。
バックを務めるのは犬神の4人。
MarshallのJVMにTSLのフル・スタック、それにココでも明さん愛用のNATAL…うれしいね~。

情次さん&ジンさんの取材もできる日を楽しみにしている。
 
さて、『Marshall GALA2』の犬神さん。
Marshallの本国のウエブサイトに載せてもらうに当たって考えた。
さっきの話じゃないけど、「白塗りに慣れていない外国の人が犬神サアカス團を見た時にビックリしてしまうのではないか?」。
また、「この人たちはこんな格好して一体ナニを歌っているんだ?」…こう思うのが普通だろうと思った。
そこで、1曲目の「暗黒礼賛ロックンロール」だけ歌詞を英訳して字幕を入れることにした。
もちろん、私のいい加減な英語では心もとないので、Marshallのイギリス人女性に添削をお願いした。
 
 地獄の底 死人の目              The bottom of hell, eyes od dead
 うごめく毒蜘蛛                        Wrigging poisonous spiders
 串刺しの罪人が淫らな血を吐く    Skewered sinners vomit dirty blood
 
そしたら、その女性が私の英文を読んでビックリしちゃって…「ずいぶん気持ち悪い歌ね~」と大層感心していた。
見たか!日本の底力!…私は我が意を得たりで鼻タカダカだった。
しかも、おかげさまで訂正箇所がゼロ!…というより歌詞の意味がわからなくて添削のしようがなかったのでは?
ということで、旧体制の犬神サアカス團の演奏をフル尺でお楽しみください!

犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
   

200_3 
(一部敬称略)

2020年6月23日 (火)

Marshall GALA2ビデオ公開! vol.6~D_Drive

 
『Marshall GALA2』の6番手はD_Drive。

11_0r4a0318Seiji

SeijiYuki

YukiToshi

ToshiChiiko

ChiikoYOUNG GUITARの最新号見た?
『YGジャム・セッション』と銘打って読者参加型のヴァーチャル・ジャム・セッションがフィーチュアされている。Ygfそのジャム・セッション、ザック・ワイルド、ジョージ・リンチ、ダグ・アルドリッチらに混ざってSeijiさんとYukiちゃんが参加している。
誌面には2人インタビューやフレーズ解説を掲載。
すごいことができる時代になったもんスな~。
記事には昨年の『Marshall Live』の時の写真が使われている。11_yg1しかし!
あの『Marshall Live』からもう丸1年だよ!
チョット振り返ってみると…。

Marshall Live vol.1~ D_Drive<前編>

490Marshall Live vol.2 ~ D_Drive<後編>

120_co 演奏の後、Marshallビールも飲んだんだっけ。
多分、Marshallビールを最初に飲んだ日本人だぜ。

400_2たった1年なのにずいぶん忘れてるな。
このライブ・レポートも次の日からマンチェスターへ行くので、「その前に…」とMarshallの事務所でスティーブの隣でセッセと書いたんだわ。

11_img_0045それと、先日神戸の新開地で開催されたロックとダンスとマルチメディアの融合作品『チェリーを三つ入れてください。』のメンバーが、神戸市が主導する「STAY HOME」を喚起するビデオの制作に取り組み、見事D_Driveの作品が採用された。
それがコレ。


D_Driveは「47都道府県をめぐるツアー」の途上でコロナ禍に巻き込まれてしまい、残念ながら今のところ今後の予定が立てられない状態にあるが、大阪の方はライブ復活の兆しも見え始めた。
8月8日の『SUPER ROCK JAM』というイベントにAPHRODITEやALL IMAGES BLAZINGに混ざってD_Driveも出演する。11_ah一方、昨日もMarshall Recordsの連中と話をしたんだけど、レディングでコワイ事件が発生したモノの、イギリスも大分ロックダウンが解けて来て、陽気のよさも手伝って世の中の雰囲気が好転してきたようだ。
しかし、日本でも報道されているように、驚くことにロンドンのウエストエンドは、お芝居もミュージカルも年内の公演をすべて中止にしたと聞いた。
11_img_0046…となると、『THE MOUSETRAP』の記録も止まってしまうな…この話は今制作中の『イギリス-名所めぐり』でまたやらせて頂きます。  
とにかくウエスト・エンドはブロードウェイと並ぶ世界のショウ・ビジネスの中心だからね。
コロナの脅威とそれに対するイギリス人の慎重さが窺えるというモノだ。
日本のライブ・ビジネスもどうか無事に運営されることを祈っている。

11_2img_0419_2 はい、それではお待たせしました。
『Marshall GALA2』のD_Drive。
この日、初めてSeijiさんとYukiちゃんのJVMのフル・スタックがお披露目となった。

0r4a0037その辺りにも注目して欲しいです。

0r4a0120それでは、当日は3曲演奏してくれたんだけど、事情により今日は1曲だけお送り致しま~す!

200
(一部敬称略)

 

2020年6月19日 (金)

Marshall GALA2ビデオ公開! vol.5~GOTWEE3 with KAZUE AKAOTHE GUV'NORS

 
『Marshall GALA2』も早くも後半に突入。
5番目にステージに上がったのはGOTWEE3 with KAZUE AKAO。
誇り高きブリティッシュ・ハードロック。
Marshallがなかったらこの世に生まれて来なかったであろう音楽を奏でてくれた。
どんなに時代が変わっても決して輝きを失うことのない「ロック中のロック」に観客は耳をそば立てた。

11_0r4a0297赤尾和重

Caz_2Cazさん率いるKRUBERABLINKAは最近新曲のヴェールを脱がせた。
その名も「Iron Veil」!
ナニせ「鉄のヴェール」だからね、カッチカチで硬いぞ~。コレがホントの「ハードロック」…なんちゃって。
ボブ・ディランもビックリのMVが仕上がっているのでゼヒご覧あれ!
早く生で観たいゾ!
近いウチにアルバムも出て来るといいナァ。
 
KRUBERABLINKAの詳しい情報はコチラ⇒KRUBERABLINKA Facebook


島紀史
 
ノンちゃんはつい最近のMarshall Blogアーカイヴ・インタビューに記した通りCONCERTO MOONの新作を制作中。
もうギターも撮り終わったとのことだからね、もうすぐ出て来るヨ。
とにかくCONCERTO MOONのような、長いキャリアを持っていて、新作をキチっと出してくれるバンドにガンバってもらわないとダメなのよ!
 
CONCERTO MOONの詳しい情報⇒CONCERTO MOON Official Site

Non小笠原義弘
 
チョット前、しばらく臥せっていたオガンちゃん。
私も同じヤツをやらかして苦しんだ経験があるので、電話で話をしていてそのツラさがよ~くわかった。
しかし、オガンちゃんは強い。
もうケロっとして音楽制作活動に打ち込んでいる。
ああ、残念ながら今年の春はTomiさんのライブが観れなかったナァ。
EDENで出すオガンちゃんの低音が恋しいわい。
 
小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

Ogan山口PON昌人
 
この日、7人のドラマーがステージに上がったが、唯一ドラム・ソロを披露してくれたのがPONさん。
私がお願いしたんだけど…。
やっぱり鳴りの良いNATALのサウンドがPONさんの賑やかなドラミングにピッタリだ。
コロナが終わったらまた思いっきり暴れて欲しいPONさんなのだ!Ponこの日、GOTWEE3 with KAZUO AKAEは3曲を演奏したが、お送りするビデオはそのウチの1曲だけ。
といっても持ち時間の半分以上を費やした檄演だ!
名人4人の素晴らしい演奏をお楽しみあれ!

 

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2020年6月16日 (火)

Marshall GALA2ビデオ公開! vol.4~THE GUV'NORS

『Marshall GALA2』の前半最後に登場したのはTHE GUV'NORS。

0r4a0285下手のギターはMasha。 
4月19日に予定していた新生Silexのお披露目公演『In the Light of Destiny』が延期になってしまったことは返す返すも残念だった。
今のところまだ振替公演の予定が発表されていないが、先は長いんだから焦らないでジックリやって欲しいと思ってる。
ファンのみんなは「楽しみはキープしておこう!」とポジティブに構えてくれているハズ。
そのかわりイザ出陣の時は思いっきりやってくれい!
 
Silexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Official Website
 
Mashaところで、Mashaくんが『Marshall GALA2』のために作って来てくれた曲、「Got A Large Ambition」がGALA2のダイジェスト版ビデオとともに、イギリス本国のMarshallのウェブサイトから世界に発信されているのをチェックしてもらいましたか?
まだ?
じゃ、コレを見てね!一番上のビデオです⇒Marshall.com
 
そして、その「Got A Large Ambition」は後で紹介するビデオでトクと楽しんでくだされ!

11_mg

センターのギターはI Don't Like Mondays.のChoji。
4枚目のI Don't Like Mondays.のフル・アルバムのリリースが延期されたようだが、コレも「楽しみは取っておこう!」ですな!
 
I DOn't Like Mondays.の詳しい情報はコチラ⇒Official Site

Choji上手のギターは真壁雄太。
まぁ、とにかく元気に飛び回る姿を見てやってくだっさ~い!

Yutaベースは笠原藍。
ピンチヒッターで参加してくれた藍くんだったけど、最高の低音を聞かせてくれた。
ビデオでもそこんとこよろしく!

Aiドラムスは石川達也。
今となってはSilexのドラマー…まだ見たことないけど。
NATALのSilexをとても楽しみにしている!
達也くんはMashaくん同様、初回GALAに続いての出演。
しかも達也くんは2バンドずつ登板していて「マーガラ・ギネス」に登録されている。
『Marshall GALA3』はどうなるかな?Tatsuyaはい、それではTHE GUV'NORSをフル尺でお楽しみください!


ということで、『Marshall GALA2』前半終了!
 

200_3

2020年6月12日 (金)

Marshall GALA2ビデオ公開! vol.3~Kelly SIMONZ Co.

 
Marshall GALA2ビデオの第3弾はKellyさん。

11Kellyさんとステージに立つのはチョー久しぶりだった。
「ステージに立つ」と言っても私はミュージシャンではないので、Marshallのクリニックの話。
昔は『Marshall Roadshow』と銘打って、色んなギタリストと一緒に日本国中を回ったものだ。
巷間を見渡すにそういうイベントもここ数年はスッカリ鳴りを潜めていて寂しい限りですな。
下は8年ぐらい前に渋谷の楽器屋さんで開催した時の写真。
しゃべったな~。
Kellyさんもよくしゃべるでね~。
今回のGALAでもよくしゃべって、そして弾いて頂きました!

2011_09今回のGAAでは「Kelly SIMONZ Co.」という名の元でトリオでご出演頂いた。
 
Kelly SIMONZ

11_kellyKellyさんのBLIND FAITHから Kaz。

11_kazSilexから石川達也。

11_tatsuyaそれではビデオをどうぞ!
曲はkellyさんの人気曲のひとつ「Future Destination」!

相変わらず「いつ寝ているんだろうか?」と思ってしまうエネルギッシュな活動を展開するkellyさん。
「最もコロナを感じさせないミュージシャン」にひとりではなかろうか?
そんなKellyさんの詳しい情報は⇒Kelly SIMONZ Official Website
 

200_2

2020年6月 9日 (火)

Marshall GALA2ビデオ公開!vol.2~HELL FREEZES OVER

 
2番手で『Marshall GALA2』のステージに上がったのはHELL FREEZES OVER。
まだ付き合いは短かったが、彼らの一途なロック愛に共感して出演をお願いした。
彼らが演っている音楽…Marshallなくして誰が演奏できようや?
がんばれHELL FREEZES OVER!

7Treble "Gainer" Aidysho11_gainerRyoto

11_ryotoHirotomo

11_hirotomoTakuya

11_takuyaTom Leaper

11_tomHELL FREEZES OVERとの出会いのキッカケとなった彼らのミニ・アルバム『SPPED METAL ASSAULT』。
GALA2ではこの中から「Burn Your Life」と彼らのキラー・チューン「Overwhelm」を演奏してくれた。11_saそれでは、Marshall GALA2でのHELL FREEZES OVERの雄姿をトクとご覧あれ~!

さて、彼らは今、新しいアルバムの制作中をしている真っ最中。
仕上がりがとても楽しみだ。
それに先立って今月の20日に配信ライブをするそうなのでそちらも要注目だ。

HELL FREEZES OVERの詳しい情報はコチラ⇒Official website

 

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2020年6月 3日 (水)

Marshall GALA2ビデオ公開!vol.1~THE CORAL CANDIES

お待たせしました!
いよいよ『Marshall GALA2』のパフォーマンス・ビデオを公開しま~す。
当日の登場順に、チビチビと出し惜しみしつつの公開。
 
色々な事情があって、丸々全てをお見せすることはできないことを予めご了承くださいね。
転換時のインタビューもズバっと切らせてもらいました。
 
また書いちゃうけど、イヤ~、もうとにかく編集の作業が大変だったわ。
割愛したパフォーマンスやインタビューのパートも含めると、カット数は全部で4,000を優に超えたのではないかしら?
前にも書いたけど、私も凝り性なもんだから、やり始めるとスッカリ気分は「黒澤明」で1小節進めるのに何回も何回もカットし直したり、差し替えたり…。
SPIN OFF四人囃子#1のところなんか、変拍子を数えるところから始めたよ。
 
そして、やっとできたと思ったら、今度は英語の字幕入れでしょう。
マァ、内容はメンバー紹介と「Thank you very much」ばっかりなんだけど、それでもそれっぽく翻訳するのは結構骨の折れる作業だった。
 
翻訳が終わったら今度はそれを画面に打ち込んでタイミングを調整しなきゃならない。
ビデオに日本語字幕を入れる場合は、「平均的な日本人が1秒間に読めるのは6文字まで」と「字幕は一行に14文字まで」を考慮するべし…と教わったことがあるんだけど、英語の場合はわからんわな~。
せっかく世界に向けてリリースするつもりなので、「なるべくラクに読んでもらいたい」という願いを込めて文字を割りつけた…つもり。
実際は字幕を入れた私でも読むのが間に合わない箇所が数カ所あったけんだど、英語圏の皆さん、ゴメンね。

11_0r4a0292 英訳に関してはかなり意訳しているところもあるけれど、それはカンベンね。
添削はMarshallのマーケティング・チームのフィリッパ・ニースにお願いした。
コレがまた、私に気を遣ってくれたのか、私の英語力が優れているのか(←コレはない)、全編を通じて4つか5つしか訂正箇所を指摘されなかったのです。
実はもっとたくさん指摘されていい勉強になる…と期待していたんだけどね。
また後日出て来るけど、犬神サアカス團は1曲だけ歌詞に英訳をつけてみた。
だって犬神さんのことを知らないでいきなりあの姿を見たら一体どんなことを歌っているのか誰でも気になるでしょ?
で、挑戦してみた。
コレに対するフィリッパの反応がケッサクだった!
 
そんなこんなで、おかげさまで通りいっぺんのビデオの編集作業はできるようになった…かな?
そしてナンダカンダで、この作業を楽しんじゃったかな?
ビデオでコレだもん、脚本を書いて、演技をつけて、自分の意思で撮影をして、音楽をつけて…なんてやって映画を作ったらオモシロイにキマってるよね。
でも、返す返すも思うのは、やっぱり一番大切なのは最初の「台本」や「脚本」だわ。
やっぱりすべての元となる重要な「設計図」だからね。
コレが狂っているとどんなに優れた出演者を擁してもいいモノを作ることは不可能だ。
 
ということで、今日は当日のオープナー、sun-go☆さん率いるTHE CORAL CANDIESのご登場!

3メンバーは、まず五十嵐sun-go☆美貴。
 
GALAのライブ・レポートでも書いたけど、このチームを一番最初に出演させたのはsun-go☆さんのアイデアであり、リクエストだった。
台本を書き直すのに少々知恵を絞ったけど、結果大オーライ!
かなりインパクトのあるスタートになったと思う。

Sungoさてsun-go☆さん、ナント、SHOW-YAがもうすぐ史上初の無観客生配信ライブをするのだ!
GALA2のMCでも触れた通り、2020年はSHOW-YAのデビュー35周年。
現在の礎を築いたデビューから5年の間にリリースした曲のみでセットリストを構成するそうだ。
楽しみだね!
取材したい~!
 
SHOW-YA 配信ライブ『BACK TO SHOW-YA』
6月14日(日) 17:00~19:30
 
詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャル・サイト

11_0r4a0241_2 ボーカルズは大山まき。
もうまきちゃんの活躍はコロナなんか簡単に吹っ飛ばす勢いだ。
彼女は初めて見た時からこうなると思ったわ。
そして、いつかはリジー・ヘイルと歌のバトルをしてもらいたいとまで思ってる。Maki2まきちゃんは『BREAK THROUGH』と題したソロ・コンサートが10月と11月に控えてる。
コレは5月に予定されていた公演の振り替え。
今度は必ず実現しますように…。
ちなみにThe Doorsnの「Break on Trough (to the other Side)」って曲にはジム・モリソンが何度か「シゲ!」って私のことを呼ぶパートがあるんだゼ。
 
大山まきの詳しい情報はコチラ⇒大山まきオフィシャル・ウェブサイトMoキーボーズは池尻喜子。
 
5月23日に予定していた「結婚記念日ライブ」が配信になって残念!
でもドンマイドンマイ、結婚記念日は毎年回って来ます。
来年、楽しみにしています!

Yoshiko喜子さんは矢田景子さんの『Lost Spring~灰色の春~』というリレー小説×音楽のツイッター・プロジェクトに音楽を提供した。
 
池尻喜子の詳しい情報はコチラ⇒池尻家Official Website

Yi_2ベースはAzu。
 
Azuちゃんが参加するLAZY guns BRISKYは今年1月から3か月連続で新曲リリース。
ああ、いつかスタジオでバッタリ会った時はコレを撮っていたのね?

Azuそして、LAZYの「Hello, again!」という曲がBSフジの『ESPRIT JAPON』という番組のエンディング・テーマで流れるのだそうだ。

 
LAZY guns BRISKYの詳しい情報はコチラ⇒official website

HaドラムスはMayo。
 
最高にダイナミックなMayoちゃんがビデオで見れますからね、ご注目!MayoMayoちゃんにはこの半年で大きな変化があった。
一昨日の夜に発表されたばかりのホット・ニュースなんだけど、MayoちゃんJEKYLLl★RONOVEに正式加入しちゃった!
コレはマーブロ的にとてもうれしゅうございましてね。
残念ながらまだお披露目の目途が立っていないんだけど、早く観たい!
MarshallだけでなくNATALも活躍する新しいジキロノ…メッチャ楽しみにしています!
 
JEKYLL★RONOVEの詳しい情報はコチラ⇒JEKYLL★RONOVE

Jr…と、コロナ真っ最中でも元気に音楽活動に勤しむTHE CORAL CANDIESのメンバー紹介が終わったところで、『Marshall GALA2』のビデオをどうぞ~!

今後もMarshall Blogにてビデオ公開をお知らせします。
次回はHELL FREEZES OVER。
スゴイよ…乞うご期待!
 
(一部敬称略 Special thanks: Philippa-san, thank you very much!  I really appreciate your generous support)

2020年6月 2日 (火)

本家ウェブサイトがやってるぞ(マーガラ野郎イギリスへ飛ぶ)

 
「ここまでの道のりは長かった…」
1963年、『野のユリ(Lilies in the Field)』でシドニー・ポワチエが黒人として史上初めてアカデミー賞主演男優賞を獲得した時の授賞式でのセリフ…だったハズ。
もちろんポワチエは自分の役者としてのキャリアの道のりについて言ったのではなく、アメリカの黒人の歴史を背負ってこう発言した。
この『野のユリ』という人種問題を扱った作品、メチャクチャいいからチャンスがあれば是非ご覧になって頂きたい。
それなのにまたアメリカはおかしなことになってしまっているネェ…ホントにどうしようもない国だ。
イギリスはイギリスで、「イギリスのラスプーチン」と言われているカミングスってのがヒドイし…。
ま、日本がヨソの国のことは言えた義理ではござんせんが…。

Liliesさて、ココまでの道のりは長かった!
というのは、先日紹介した『Marshall GALA2』のダイジェスト版がイギリス本国のウェブサイトで公開されたのだ!
Marshallが日本に入って来て約50年。
私がMarshallの仕事に関わるようになって22年。
ま、昔はウェブサイトなんてなかったけど、どんな形にせよ私が知る限り、これまでMarshall宗家が直接日本人のアーティストを大体的に取り扱うことなんてなかったのね。
こんなこと初めてなの。
だから今はもうポワチエ気分で「♪エーメン」なのです。
 
さて、それではお手元にインターネットが見れるディバイスをご用意ください。
そして、「Marshall.com」で検索してください。
すると下のような画面になります。
そして、右上のメニューをクリックすると…12mwtピラーリ…プルダウン・メニューが出て来るので、後は「Marshall GALA2」のところをクリックするだけ。
 
もし、プルダウン・メニューに「Marshall GALA2」が出ていなかったら、「Marshall.com」のトップ・ページに戻って右上の「世界」マークを押してみてください。
「言語」と「地域」を選ぶようになっていますので、「日本語」と「Japan」を選んで、もう一度トップ・ページからメニューを押してプルダウン・メニューをチェックしてみてください。

12mwp『Marshall GALA2』の本編のビデオは明日から公開する予定で、イギリスのウェブサイトでも世界に向けて順次公開されていくことになっております。
お楽しみに!

Index 

200_2

2020年5月27日 (水)

Marshall GALA2ビデオ公開決定!まずは<ダイジェスト版>をどうぞ

11_0r4a0195

ただいま~。
マンチェスターのレポートを終わらせてShige Blogから帰って来ました。
 
突然ですが…昨年の11月9日の東京キネマ倶楽部にて開催した『Marshall GALA2』のビデオの公開が決定しました。
ビデオの制作にあたりましてご協力賜りました出演者並びに関係者の皆さまにこの場をお借りして心より御礼申し上げます。

10 今後、当日の順番通り、ご出演頂いた8つのバンドにひと組ずつご登場頂きます。
リリースの情報はMarshall Blogから発信します。
今日はまずその<ダイジェスト版>を公開!
 
何で<本編>ではなく<ダイジェスト版>なのかと言うと…編集が完了したビデオをMarshall本社に見せたところ、評判が思いのほか良く「これなら世界の人に楽しんでもらえるように英語字幕を入れたらいいじゃん?」ということになって、今まだその字幕入れの作業が続いているんですよ~。
 
GALA2の開催から約半年…もちろんサッサと編集作業を済ませて、もっと早い時期に公開した気持ちはあったんですよ。
ところがGALA終了後、年末から2月の初めぐらいまでもう色々なことが起こってしまってとてもビデオの仕事に時間を割くことができなかった。
しかし、3月ぐらいから時間が出来てきたのでマニュアル片手に「ビデオ編集」って作業に取り組んでみたというワケ。
マァ~何と手間のかかる仕事だこと!
しかも、こちとら元々映画が大好きなもんだから「映画を1本作る」ようなつもりで、スッカリ黒澤気分で入れ込んでしまったワケよ。
ズッと続けていると飽きてしまい、結果、仕事が雑になるので間を空けて作業をして、ナンダカンダで3か月近くかかってしまった。
ま、出来の良し悪しは別にして、仕事自体はとてもオモシロかった。
で、まだ作業中。
 
そうやって編集したビデオ郡から選り抜いて構成したのがこの<ダイジェスト版>。
ドラマチックな音楽を作ってくれたのはSilexのMashaくん。
曲名は「Got A Large Ambition」。
力作をどうもありがとう!
そして、ゴージャスな「マーガラ社中」の演奏に合わせてMarshallの社長が出て来るシーンが見れるのはこのダイジェスト版だけね。
 
『Marshall GALA2』にお越し頂いた方も、お見えにならなかった方も、そんなモノがあったことすらご存知ない方も、ゼヒご覧くださいまし。

次回はsun-goさん率いる「THE CORAL CANDIES」が登場します!
 

200

2020年2月 1日 (土)

【Marshall GALA2】vol.1:仕込み&リハーサル

6_marshall_gala_2_logo2_2 『Marshall GALA2』を開催してからもう1週間が経ってしまった!
鶯谷にお越しくださいましたお客さま、ご出演頂きましたアーティストの皆さま、お手伝い頂きましたスタッフの皆さま、そして東京キネマ倶楽部の皆さま…誠にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
 
    ★    ★    ★
 
前回、『Marshall GALA2』の日程をキメるためにMarshallの社長が来日したのは1年半前のこと。
この時は「まだまだ100万年ぐらい先のことじゃん」と思っていたけど、アッと言う間に年が明けて、「ソロソロ内容を考えて、アーティストさんのスケジュールを押さえなくてはマズイ!」とビビり出したのがもうかなりの昔のことのよう。
薄っすらとは言え、始終GALAのことを考えていたので、一旦プランを組み立て出したら作業は案外早かった。
1回目のGALAで出来なかったこと、2回目でやってみたかったこと、おなじみのMarshallファミリーの顔、新しいMarshallの仲間のサウンド…などを頭の中でグルグルかき回してお目当てのアーティストの連絡を取った。
前回もそうだったんだけど、「アッチの人がもしダメだったらコッチの人」なんてことはほとんどなくて、凡そ初めからショウの中身は頭の中でキマっていた…かな?
1年近く先の予定がガッチリ入っている方もいらっしゃったし、そんなに早くから予定を入れるとレギュラーの仕事に差し障りがあるかも知れない等の理由で出演依頼を断念せざるを得ない方々もいらっしゃった。
でも、概ね皆さん一発でOKして下さった。
中には「Marshallのためなら!」と、スケジュールを変更してまでオファーを受けて頂いた方もいらっしゃった。
最高にうれしかった。
そして、6月の中旬にイギリスへの出張から戻って内容を最終的にまとめ、7月5日にMarshall Blogにその内容を発表。
さらに1週間後の12日にチケットを発売。
発売直後はスタート・ダッシュでかなりの枚数が出、コリャ楽勝でソールド・アウトだな…とタカをくくっていたらトンデモナイ!
途中で停滞し出した時は正直ビビったゼ。
そして、このあたりから時間の経つのが早いのなんのって!
10月には上海へ出張したりしてジックリGALAの準備に取り組んでいる時間がない。もちろんGALAの準備以外もやらなければならないことは山ほどある。
結局細かい仕事は開催が押し迫った時分になってしまい、関係者の皆様にはご迷惑をおかけしてしまったことは否めまい。
準備の面で助かったのは物販やケータリングの分野を家内が全て引き受けてくれて無難にこなしてくれたこと。
家内はほとんど全てのアーティストの皆さんと顔見知りでもあるし、色々な面で助けてもらった。
本当に沢山の方々のサポートを得て乗り切ることができたけど、家内が手伝ってくれなかったら実現できなかったと言っても過言ではあるまい。
冒頭からナンですけど、この場をお借りして改めて家内にはお礼の気持ちを伝えたい。
とにかく燃えに燃えて燃え尽きた『Marshall GALA2』なのであった。
 
   ★    ★    ★ 
 
さて、GALAロスも大分薄まって来たところで今日からしばらくの間、『Marshall GALA2』レポートをお送りします。
ま、「GALAロス」と言っても私の場合、精神的なモノではなくて、ひたすら「体力のロス」なんだけどね。
会場内を約25,000歩、1日で3kg近く痩せたわ。
 
第1回目の今日はマーブロらしく開演前の様子から。

10それにしてもアッという間にやって来た『Marshall GALA2』本番当日。
チョットした目的があって早めに家を出て、キネマさんに到着したのは朝8時。

20さすがキネマさん。
すでに私が作ったMarshallの壁のプラン通りにキャビネットを並べてくれていた。

30まずは照明のセットから。

40この日使用するNATALもバッチリ。

50今Marshallのキャビが乗っている黒い部分はエキストラ・ステージ(いわゆる出ベソ)になっていて、準備ができたところでこのステージをセリ上げ、一気に機材を舞台に乗せる。

60機材を舞台に乗せ終わってエキストラ・ステージを下げたとこと。
これから舞台の直前までイスが設置される。

80コレが今日のステージのデフォルト。
中央にNATAL。
その両脇をEDENで挟み、その左右にはMarshallのフルスタックが4セットずつ。
コレがロック・コンサートの舞台の正式なルックス。
ハイハイ、「昔の人間」と笑わば笑え…ギター・アンプが置いていないロック・コンサートのステージなんて私は認めない。
そんなの「奇形」だとすら思っている。
だって、「ロック」という音楽はギターとギター・アンプがあったからできた音楽なんじゃないの?
重かろうが、邪魔だろうが、ロック・ギターなんてものはチャンとアンプで鳴らして、空気を揺らして人様に感動を与えるモノだよ。
音は当然いまだに真空管アンプの方がいいワケで、そもそもコッチの方が問答無用でカッコいい。
どんなに時代が変わってもテクノロジーが進化してもこのMarshallがゾロリと並んだ光景は「ロック」という音楽の一部なんだ。
そして、この光景が見たかったらいつでも『Marshall GALA』に来てください。

70リハーサルに向けての準備が粛々と進む。

90一方、コチラは物販コーナー。

95Marshall GALA2のオリジナルTシャツに…
100トート・バッグ。

110名物、マーガラ・スナック。
お買い上げ頂きました皆さん、ありがとうございました!

96オリジナル・グッズの販売を手伝ってくれた「ザ・ブッパン・スリー」の皆さん。
愛称は「ブッピー」。
左から…いつもおしとやかなタラちゃん、いつもダイナミックな茉央ちゃん(1人だけ台に乗っているワケではありません)、いつもプラズマな明日香ちゃん。

120パスの準備もバッチリ。
コレも作るの大変だった!…って、100%家内がやってくれたんだけど。
私は中身を作ってコピーしただけ。
裏面にはこの日のタイムテーブルが載ってる。
このアイデアは2010年にロンドンで開催された『High Voltage』というロック・フェスのパクリ。

130照明のチェックもスムーズに進行。

140イスも並べ終わったよ。
こうして見るとなかなか壮観ですな。
「いい音楽を鑑賞する場所」って雰囲気が出とる。

150そしてリハーサルがスタート。
まずはHELL FREEZES OVERから。
チョット朝早かったんだけど、快く一番手を引き受けてくれました。
でも、一番若くて新しいチームだから…。

160後ろ姿は私。
厳しく演奏をチェックをしている…ワケではなくて、ジッとして体力を温存しているのです。

170


リハーサルは本番時の転換の時の練習でもあるのね。
ステージ周りのスタッフさんにもこの時ほぼ初めて段取りを体験して頂く。
このあたりは1回目の時も完璧に切り回してくれた私のアシスタントのTazzyちゃんが勝手知ったるところ。
今回もバッチリとスタッフさんをリードしてくれた。
さてリハはまた若い順で、2番手はTHE GUV'NORS。
イヤ、決して年齢でリハの順番をキメたワケではありませんよ~。
さもないと「最後のチームはどうなんだ?」ってことになっちゃうじゃんね?
190セッセとペダルのセットをする雄太くん。

200今回も面倒なステージプランに付き合ってどんなムリでも受け入れて頂き、完璧な音響を仕上げてくれたPAの白水さん。
終演後「すごくオモシロかったです!」とおっしゃって頂いた時は、それがたとえお世辞だとしてもすごくうれしかった。
だってこういうのを毎日ご覧になっているプロ中のプロの人からのお言葉だからね。
モニターさんやステージ上の音響スタッフさんにも大感謝!

220「お昼の準備が出来ましたので手の空いている方からドンドン召し上がってくださ~い」とアナウンスしているのかな?

180 今回もお昼はカレーライス。

230文京区は春日の名店、「スーラジ」からのホットミール。
このお店はTHE GUV'NORSの真壁雄太くんに教わったんだけど、Marshallの社長も行ったことがあるんよ。
ちなみにイギリスの方々は、歴史が歴史だけにナンの違和感もなくカレーライスを召し上がる。
日本人だけじゃなくてイギリス人もカレーが大好きなのにはインド人もビックリだろう。
Marshallの工場があるミルトン・キーンズにもメチャクチャおいしいカレーを出すインド料理店があるし、ロンドンのインド料理店のカレーはどれもおいしい。
もちろん、社長はスーラジのカレーを美味しそうに召し上がっていた。
そういえば、アメリカ人はカレーライスのことを「Rice and curry」って言うけど、そういえばMarshallの連中は「Curry」としか言わないな…。

240わざわざスーラジのママさんが出張してくれた。

250給仕の仕方をブッピーの3人に伝授。

270この日のメニューはキーマカレー。
写真はPONさんの撮影…「宙に浮くカレー」らしい。

12cr カレーの盛り付け方もマスターしたし…

12currry後はお客さん(?)が来るのを待つだけ!
いらっしゃ~い!

12curry2 こんな人いた?
3階にこもって開演前のビデオを操作してくれた。

275アーティストさんが到着するにつれて物販コーナーがにぎやかになって来る。
KellyさんのCD各種。

280MASHAくんのSilexのst&2ndアルバムと雄太くんの新作『乾為天(けんいてん)』。

290コチラはHELL FREEZES OVERの『Speed Metal Assault』と池尻喜子さんの発売されたばかりの『池尻家×SHOKO solo project “Sonicscape”×深井麻梨恵』。

300おなじみMarshall RecordsからD_Driveの『Maximum Impact』。

320クルベラブリンカの直近2作とファースト・アルバム。
数作を飛び越して遡ってファースト・アルバムを持参したのは、この日一緒に演奏するオガンちゃんがレコーディングに参加しているから。

330まきちゃんの諸作。
最近作の『絶対領域』(左)のジャケットはNATALプレイヤーであるFATE GEARの森はるかちゃんのデザイン。

340sun-goさんが参加しているdead branch brothersの作品。

350LAZY guns BRISKYも最新作『Riot Bulb』等々、とてもにぎやか!

360それらを完璧にさばいてくれたのが「ザ・ブッパン・オールスターズ」!
向かって左は馬場さん。
物販のプロフェッショナルの博美さんから数えきれないほどのアドバイスを頂戴した。
右端は今回も物販部長を務めさせて頂いた私の家内。
馬場さんやブッピーの皆さんには、マーガラ・スナックやTシャツ・セットの収め込み等、事前にも大変お世話になってしまい、本当に感謝している。
そして、巻き添えを食ってしまって事前準備を手伝うハメになってしまったミュージシャンの中村ピアノちゃんにもココでお礼を申し上げておく。

365前回同様Marshall Lifestyle商品も展示された。

370リハーサルがサクサクと進む。

380Kellyさんだ!

390vチョット思うところがあって、皆さんのリハーサルのようすを録画させて頂いた。

400D_Driveは大掛かりな転換があってリハの段階で心配していたんだけど、素晴らしいスタッフのおかげで難なくクリア。
本番に向けての心配を簡単に払拭してくれた。
続いての犬神さんのリハも順調。
ちゃんと幟をセットしたところがスゴイ。

420スタッフの皆さんも会場の整備に余念がない。

440SPIN OFF四人囃子 #1!450プロ・スタッフのおかげでキーボーズのセッティングもスンナリ。
左下は坂下さんにキーボードを1台貸与頂いたTHE CORAL CANDIESの喜子さん…付きっ切りでサポートして頂いた。
どうもありがとうございました。

460このチームのリハも見ごたえ満点。

470大二さんも念入りにドラム・キットをセット。

490演奏が始まるとみんなヤッパリ食い入るように見ちゃいますな。

480リハの最後からひとつ前のGOTWEE3 with KAZUE AKAO。

510vノンちゃんの遠慮なしのMarshallサウンドがスゴイ!そしてデカい!
若いギタリストたちが集まって来ちゃった。

520vCazさん、PONさん、ノンちゃん…ん~、シッカリとひとり足りませんな~。
そう、オガンちゃんがチョットした交通のトラブルでリハ時間に間に合わなかったのだ。
でもゼンゼン心配しなかった!
ナゼならオガンちゃんだったから。プレイになんの心配があろうものか!
Dsc_2989さあ、リハーサルも次で最後。

505sun-goさん率いるTHECORAL CANDIES。

530大阪から前乗りして前日のリハに参加してくれたまきちゃん。

540vsun-goさんのやさしいリードがメンバーの緊張を和らげる。

550vお、この2人のポーズは⁈

590ほぼ予定時刻通りにリハーサルは完了。
皆さん、ご協力ありがとうございました。
リハ終わりの時間にキネマ倶楽部に来るように頼んでおいたMarshall一行も自力で無事到着。
社長はオッソロしくpunctualな人なのです。
 
今日の役者と裏方が全員揃ったところで恒例の記念撮影…と言いたいところなんだけど、GOTWEE3の4人は欠席。
ナント、プライベート・リハーサルをするためにオガンちゃんが到着し次第キネマ倶楽部から近くのスタジオに向かったのであった。
やっぱりコレだけの人を集めるってのは大変なことよ。
しかし、ココまでアッと言う間だった。
もうイザ本番になってしまうともっとアッと言う間なのはわかっている…結構寂しいんだよね。

600照明の手直しをした後は定刻の4時に開場。
今回の客入れBGM…Alice Cooper、Roy Wood、Robin Trower、Blue Oyster Cult、The Who、Sparks、Sweet、Steve Miller Band、Status Quo、Sailor、Paris、The Sensational Alex Harvey Band、Nazareth、UFO、Led Zeppelin…ってなとこだったかな?

開演の20分間にはMarshallが制作したビデオを上映。 
1. サザエさんとMarshallの工場を見学しよう!
2. 波平と思い出のMarshall
3. アーティスト・スポットライト~ロビン・トロワー&タラちゃん
4. 磯野家のMarshall 2019
の4本で~す!…ンガクク。
 
本当は私、『サザエさん』が苦手で、幼い頃に見た記憶しかないのです。でも「ンガクク」は知ってる。
コレらの4本は別の記事でそれぞれ紹介させて頂きます。

610
そして開演時間の5時になった!

500

<つづく>
  

200_3  
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.2:オープニング & THE CORAL CANDIES

6_marshall_gala_2_logo2 5時…定刻通りに客電が落ちて会場に鳴り響くのはアリス・クーパーの「Cold Ethyl」。
かつて、かのSlashに「この世で一番カッコいいギター・リフ」と言わせしめた『Welcome to my Nightmare』のB面の2曲目に収録されたアリスとボブ・エズリンのペンによる名曲。
第1回目の時にもこの曲をオープニングSEに選んだ。
イヤ、Slashが「カッコいい」と言ったから使ったんじゃ決してないよ。
Slashがそういう風に言う以前から私は「アホほどカッコいい曲」だと思っていたから!

1 そして舞台に現れたのがコイツ!

2 私です。
GALAの経緯と趣旨、そしてお定まりの上演中の注意事項についておしゃべりさせて頂いた。
30vそして、今回もはるばる地球の裏側から飛んできてくれたMarhshallの皆さんを紹介した。
社長のジョナサン・エラリー。
もうおなじみですな?

40奥様のエリー。
エリーとはもう長いよ~。
初めてMarshallの工場に行った時からずいぶん面倒をみてもらった。
そして我々、10ccの大ファンなのだ。
やっぱりブリティッシュ・ロックのいい時をリアルタイムで、しかも本場で経験されているのでエリーとロックの話をするのはすごく楽しいね。

50マーケティングの担当重役アレックス・クームズ。
アレックスも奥さん同伴だ。

60そして、いよいよ『Marshall GALA2』スターティン!(←コレ言うの忘れた!)
最初のチームのメンバーを紹介する。

70大山まき

80池尻喜子

90Azu

100Mayo

110そして、最後に呼びこまれたのは五十嵐☆sun-go☆美貴!

「THE CORAL CANDIES」というのは私が勝手に付けさせて頂いたチーム名でしてね。
「coral」というのは「珊瑚」でしょ。
始めは「珊瑚とくれば人魚」ということで「THE CORAL MERMAIDS」としたんだけど、待てよ…sun-goさんってよく自分のこと「キャンディ」とか言ってるな…ということを思い出して「THE CORAL CANDIES」とさせて頂いたのです。

120スゴイ歓声の中、ドヘヴィなギター・ソロをブチかます!
そして、おなじみのあのリフ。

130さぁ始まるよ~!
1曲目は「私は嵐」!
説明は不要だと思うけど一応書いておけば、SHOW-YAのキラー・チューンのひとつね。
3Mayoちゃん、イケ~!

150ノッケからスロットル全開のまきちゃん。
期待通りの…イヤ、期待以上のパフォーマンス!

160v喜子さんは他のメンバーとはチョット異なるフィールドからの参加だったんだけど、んナァことは関係ない。
猛烈にノリノリだ~。
それこそ音楽にジャンルに垣根はないのだ!(ホントはあるのよ)

170sun-goさんのソロか~ら~の~…

180vベース・ソ~ロ~!

Dsc_3403 最初のリハーサルの時は試行錯誤していたけど、バッチリじゃないの~!Dsc_3126 そして、そして…

210「嵐」ポーズ!

57 スゴイでしょ、「嵐」ポーズの3元中継!
SHOW-YAの時は必ず上手から狙っているので、このポーズを下手から見たのはココ10年の間で初めてかも知れない。
ナンダカンダでSHOW-YAさんのステージをカレコレ10年撮らせて頂いております、ハイ。
ソレは私の勲章なのです。
 
この日、スチールをお願いしたのは前回同様に吾妻仁果ちゃん。
ビデオは山田智久さん。

220やっぱりウケたナァ。
当たり前のことだけど、ウケたわ。
前回のMashaくんの時もそうだったんだけど、最初のチームのパフォーマンスがウケると、ま、大体全部ウマく行くね。
精神的にすごくラクになるの。
今回もバッチリ!
でもね、実はこのTHE CORAL CANDIESをオープナーにするアイデアは私じゃないのよ。
チョット、電話で押したり引いたりしたんだけど、コレはsun-goさんのアイデアだったのです。
だって、アータ、普通はこんなメンツでこんな内容のパフォーマンスは最後の方にキープしておくのがイベントの定石ってもんでしょう?
1日年上なだけぐらいではsun-goさんには逆らえないのでリクエストを聞き入れさせて頂いた。
結果大オーライ!…sun-goさん、どうもありがとうございました!

230矢継ぎ早に2曲目に突入。
喜子さんの壮大で勇猛なキーボードの音色から…

240_be 「BATTLE EXPRESS」!

250♪Show me the…

260v♪Power!

270凄まじいドライブ感!

280Mayoちゃん必死です。
赤いスネアドラムがお似合いだね。
このスネアは今夏の布袋寅泰さんのツアーでドラムスを担当したイギリス人ドラマー、スティーブ・バーニーが絶賛していたモノ。
「日本で一番ラウドなガール・ドラマー」の呼び声高いMayoちゃんにあって最高のパフォーマンスを引き出してくれた。
やっぱりNATALっていいな。

290_2そして、この曲の見どころ、聴きどころはナント言ってもキーボーズと…

300ギターのバトル。

310_2「はい、キーボーズどうぞ!」
 
あ、気が付いた?
ココまで「キーボード」と「キーボーズ」と2種類の言葉を使い分けているでしょ?
一応、私の中では「キーボード」は楽器、「キーボーズ」はパートを指すように当てハメているのです。
そういう意味で「歌のパート」は「ボ―カルズ」、歌い手さんのことは…「シンガー」かな?「ボーカリスト」って海外ではあんまり耳にしないような気がするので。

320さすがドリムシ仕込みのキーボーズ!
キャプテンの常用フレーズにテクニカルなヤツをタップリと加えちゃう!

330対するはロック・スピリット全開の轟音ソロ!

S41a0013 そこへ持って来て1959フルテンみたいな声のまきちゃんボーカルズと来たもんだ!
ナンカ、ドアタマからスゲエもん見ちゃってる感じだぞ!
今日のお客さん、ヨカッタね~。チケット早く買って正解でしたね~。

340v「祭りだ、祭りだ~!」とまきちゃん。
イヤイヤ、特に「お祭り」ではないんですよ、サブちゃんじゃないんですから。
でもすごいテンション。
何よりもみんな楽しそう!

350v_mc「MCをする時間があるなら、その持ち時間を演奏に費やしてください」と全出演者にお願いしておいた。
MCは幕間でタップリ聞けるでしょ?
ってなことですぐに3曲目。

360_fairy「Fairy」ですよ。

370vベストヒットSHOW-YAの体だぜ!

380ひとりだけ、Azuちゃんは『NAONのYAON』でsun-goさんと共演済。

390v「Fairy」ポーズもキメてくれた。

400ステージ狭しと練り歩くsun-goさん。

410ココでもギター・ソロと…

420キーボード・ソロ。

430vしかし、バッチリなのよ、まきちゃんのフリが。
確かにひと月ぐらい前に「嵐」と「Fairy」の振り付けのことは電話で伝えたんだけどね。
YouTube見て研究してきてくれたのかな?
うれしいわ。

440そして、サオ回し!
やってくれました。
Mayoちゃん、ジッと見てるわ。

5 今回のMarshall GALAの各チームの持ち時間は20分。
だからもう最後の曲。
締めくくりは「限界LOVERS」。

470_glまきちゃんは来れなかったけど、初めてリハーサルで顔を合わせたのが10月末のこと。
もう本番が終わっちゃうよ。
こういうセッション・バンドって終わりがすぐ来ちゃうから寂しいね。
でも、GALAを通じて新しい出会いがあってその後の活動を共にしたりするケースもあるワケ。
やっぱりそういうのを目の当たりにするのは企画したモノとしてはとてもうれしいよね。
 
まずはTHE CORAL CANDIESの皆さんは最後の1曲の演奏をお楽しみアレ!

480v

500v

510v

Dsc_3214

490vまきちゃん、ジャ~ンプ!

8_dsc_3326 「私は嵐」⇒「BATTLES EXPRESS」⇒「Fairy」⇒「限界LOVERS」…スゴいセットリスト。
私が普段SHOW-YAさんのライブ写真を撮っていて最も気合いが入る4曲だぜ。
「とんかつ」⇒「すき焼き」⇒「天ぷら」⇒「火鍋」のようなフルコース。
「いきなりステーキ」⇒「天や」⇒「天下一品(コッテリ)」⇒「和幸」のハシゴと言ってもよいかもしれない。
それが終わっちゃった~!

530間髪入れずインタビュー・コ~ナ~。

540前回のGALAは3年前の2016年。また3年後にGALAを開催するとすれば2022年。
それはMarshallの創業60周年に当たるのです。Marshallの還暦。
そして、私はMarshallと同じ年。1962年だからBluesbreaker年の生まれ。
sun-goさんは私と生まれ年が同じで誕生日が1日違い…ということは?
もうキャプテンのことは言っていられなくなる…というお話。
私なんかは男も「Fading Beauty」で年を取ることはそう悪いことではないと思っているし、若い時分に戻りたい…なんてこともそうは思わない。
でもね、とにかく身体が疲れやすく、疲れが取れにくくなってきたのだけは何とかして欲しわ~。
そこへ行くと「慣れ」とはいえ、sun-goさんなんかスゴイ体力だよな~。

550「Marshall GALAにでることができて死ねる」とまで言ったMayoちゃん…生きろ!
そして感動の涙?!
一番好きなギタリストのsun-goさんとの演奏にナニかあってはイケないと、猛練習を重ねてくれたMayoちゃん。
どうもありがとう!
NATAL使っててヨカッタね~。
NATALを使っていなかったら出れませんでしたよ~。
とにかく最高のドライビング・ドラムスでした!

550v「高校の時にガールバンドをやっていて、SHOW-YAを見て『こんなにカッコいいバンドがいるのか!』と憧れました。
今日こうしてsun-goさんと一緒に演奏できて感無量です!」

8_dsc_3530 GALA2にご出演頂くに当たってsun-goさんはチームの人選を私に任せてくれた。
でも、シンガーについてはリクエストをお持ちだった。
私もシンガーについては腹案があった。
sun-goさんとその「シンガー案」を出し合ったところ、見事「まきちゃん!」と意見が一致した。
で、すぐにまきちゃんに電話。
そしてスケジュールを調整した上でご快諾頂いた…というワケ。
sun-goさんは秋田で開催されたイベントで既にまきちゃんと共演済みだった。
一方、私がまきちゃんとお近づきになったのは山口PON昌人さんの紹介だった。
やっぱりまきちゃんにお願いしてヨカッタ!
555v喜子さんとは今回初めてご一緒させて頂いた。
sun-goさんからメンバーの人選を任され、Azuちゃんは元よりsun-goさんの知り合いだし、ドラムスはMayoちゃんに決まっていたし…でも、キーボーズは困っちゃったのね。
こっちはMarshall屋ですからキーボード・プレイヤーのカードは少ないじゃん?
どうしようかと迷った挙句、1回目のGALAにNEO ZONKというグループで登場して頂いた長崎祥子ちゃんにお願いしてみた。
すると祥子ちゃん自身はスケジュールが入っていてNGだったんだけど、責任を感じて代わりに紹介してくれたのが喜子さん。
最初はまったく存じ上げなかったんだけど、聞いてみたらそのNEO ZONKで1回目のGALAに出てくれた、NATALドラマーの伊藤ショボン太一と大の仲良しで、ベーシストのご主人と一緒に活動しているっていうじゃないの!
後はトントン拍子でした、ハイ。

560vsun-goさんの活動状況報告。
日本中回って相変わらずお忙しい!
そんなお忙しい中本当にありがとうございました!

556そして、前回の記事で触れたように皆さん、CDを持ち寄ってくれたのでご紹介させて頂いた。
CD売りましょうよ、CD買いましょうよ。
形になっていないモノで音楽を聴くってのはやっぱりおかしいよ。
そんなの絶対に頭や心に残らないってばよ。

557…ということで、この日、皆さんが物販コーナーに展示した作品をご紹介。
sun-goさんは昭和歌謡アコースティック・ロック・バンドdead branch brothersの2作。 
なんか両方ともスゴイ迫力のジャケット・デザインだな…。
ちなみにコチラのバンドではsun-goさんは「ミーコ」と呼ばれているので要注意。はじめ誰のことかサッパリわからなかった。

Dbb1_2

Dbb2_2 まきちゃんはフル・アルバムと最近作のシングル。
今回はSHOW-YAのコピーだったけど、まきちゃんはオリジナル曲もすごく良くて、チャンスがあればそれらの曲でまたGALAに出てもらいたいナァ。
右のシングルのジャケット・デザインはNATALドラマーのFATE GEARの森はるかちゃんの手によるモノ。

Mo1

Mo2 喜子さん関連の作品。出たばっかり。
ご主人とのチーム「池尻家」と上で触れた祥子ちゃん、さらにRie a.k.a SuzakuちゃんのイベントGG3なんかでキーボードを弾いている深井麻梨恵ちゃんらによるコンピレーション・アルバム。
まだ私は聴けていなくて残念!
このアルバムのレコ発ライブが今月の26日に吉祥寺のシルバーエレファントで開催されるのが楽しみ。ドラムスはNATALのショボンちゃん。

IjそしてAzuちゃんが参加しているLAZY guns BRISKYの『Riot Bulb』。
先日ミュータントモンスターとのダブルヘッドライナー・ショウがあったので取材に行ってきたんだけど、相変わらずのLAZYの世界は展開していてオモシロかった。

Headerあ~、カッコよかった。
こんなに盛り上がっちゃって…次に出て来るチームは大変だぞ!

6 <つづく>
 

200_3   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

 

【Marshall GALA2】vol.3:HELL FREEZES OVER

 

6_marshall_gala_2_logo2 『Marshall GALA』を制作していて一番大変なこと…でも一番楽しいことは、その内容をキメること。すなわちどなたにご出演を依頼するかということなのね。
土台、Marshall/NATAL/EDENという楽器ブランドを宣伝するためのイベントなので、当然それらの楽器をご愛用されている方にご出演頂くのが望ましいことは言うまでもない。
動員のことを考えると当然知名度が高い方、あるいはバンドがありがたい。
巷間のイベントでは「ダレダレが出るのでチケットが即完!」なんてことを耳にするが、正直「いいナァ」なんて思うこともありますよ。
「Marshall」の名に便乗してそういうバンドさんにお願いすることも色んなツテを通じてできないこともない。
でもね~、ソレをやったら意味がないのよ。『Marshall GALA』は「ロック・フェスティバル」ではないし、それならどこでもやっていることだからね。
「Marshall GALA」は、他では観れないことをやりたい。
例え他で観ることができるバンドでも違う環境で演奏してもらいたい。
とどのつまりは、「動くMarshall Blog」でありたいんだよな~。
どなたかが『Marshall GALA』のことを「シゲさんの、シゲさんによる、シゲさんのためのコンサート」と形容してくれたが、まさにドンズバですよ。
英語で言うと「Hit the mark!」
でも「Almost hit the mark!」かな?
「ための」のところがチョット違う。
「コンサートが成功して社内の評価が上がる」ということを考えれば確かに「ための」はあり得るかも知れない。
でも、失敗したらヤバいじゃん?日本の会社と違うからね。
おかげさまで結果オーライでここまで来て「次回もまた」ということにはなっているのは大きな幸いなんだけどね。
その「ための」は「シゲのため」ではなくて、「お客さんのため」なんですな。
それも普通のお客さんじゃない。
「いい音楽をユックリ聴いて、観て、楽しみたいお客さん」のためなの。
騒ぐだけがロック・コンサートじゃないでしょ?
「ロック」だって音楽のひとつなんだから、「チャンと聴いてもらいたい」と思っているハズだし、実際我々の世代は「音楽を聴くために、動くホンモノを観るために」武道館や厚生年金会館や渋谷公会堂に行ったのですよ。
レコードは高かったし、YouTubeどころかビデオすらなかった時代だからね。
ま、そんなことを考えながら3年間出演者を考えているワケ。
 
やり方には2つあって、昨日レポートしたTHE CORAL CANDIESのように『Marshall GALA』でしか観ることができないセッション・バンドを組んで頂くのがひとつ。
コレが忙しい皆さんのスケジュールを合わせるのが大変!でも、自分のドリーム・バンドだからして思いをめぐらせるのはとても楽しい。
「自分だけの夢のバンド」なんて、中学生の頃考えたりしなかった?
「まず、ギターはリッチー・ブラックモアだな…。ボーカルズはカバーデイルじゃなくてイアン・ギランの声がいいな。ドラムは…やっぱりイアン・ペイスだろうな。キーボードとベースはよくわからないからジョン・ロードとロジャー・グローヴァ―でいいや…アレ?コレって結局Deep Purpleじゃねーか!」
…なんてね。私だってDeep Purpleに夢中だった時期があった。
GALAにおいてのこういうセッション・バンドさんにはやっぱりよく知られた曲をコピーしてもらうのが常道だし、それがまた楽しい。
クセのあるミュージシャンが集まって既存の曲がどう料理されるのかを楽しむ。
それと、もうひとつはパーマネントのチームに出て頂いて、シッカリ自分たちの音楽を演奏して頂く。
コレにも2つの意味合いがあって、ベテランのバンドさんの妙技や確固たる音楽性を楽しんで頂くということがひとつ。
もうひとつは、頑なに自分たちだけの音楽を演っている若めのバンドさんを紹介するということ。
今、「音楽の良し悪し」というモノがコンサート会場の規模やフェスティバル参加の可否でキマっているように見受けられるでしょ?
そんなんじゃイカン。
音楽が最初に来ないと!
そこで自分たちしかできない音楽を貫き通しているミュージシャンに少しでも世に出るチャンスを与えることができれば、イヤ、チャンスとなるキッカケだけでも与えることができればいいナァ…と思って「コレは!」と思う若いチームを出してあげたいと思ってるんだ。
ハヤリスタリではない音楽をやってガンバっている若い人たちを何とかしてあげないと!ということ。
でも、もちろんMarshallを使ってなきゃダメよ。
だっていい音楽を作るにはMarshallが必要でしょう?
そんなMarshallの家族を紹介する場が『Marshall GALA』なのです。
まぁ、世間的、規模的には全く大したコンサートではないけれど、こうして色々と考えてやってるワケです。
あ~、イカン!チョット書きだしたらこんなに長くなってしまった!
 
さて、『Marshall GALA2』のステージに2番目に上がったのはHELL FREEZES OVER(以下「HFO」)。
私との付き合いはまだそう長くはないが、どうしても今回のGALAで紹介しておきたかった平均年齢25.6歳のチーム。
トップバッターのTHE CORAL CANDIESとは対照的に、男、男、男~!

05TREBLE "GAINER" AIDYSHO

10vRYOTO

20vHIROTOMO

30vTAKUYA

40vTOM LEAPER

50vTOMくんが叩くNATALの高速フィルでステージはスタート!
ヘビメタだ~!

60こういうヤツね。

7

 RYOTOくんの弾く高速リフは「BURN YOUR LIFE」。
80「イエェェェェェェェェェェェェェェ!
オマエら座ってたって声ぐらい出せるだろォォォォォォォォォ!!!!!」
親の敵にでも出くわしたかのような大絶叫。
やっぱりコレはロックにあってしかるべきモノだな。

70そして、まずはHIROTOMOくんのソロ。

S41a0083 それを引き継いでのRYOTOくんのソロ。

90_2どこまでも疾駆するTOMくん。

100vそれにピッタリと寄り添うTAKUYAくんのベース。
コリャ若くなきゃできんわナァ~。
25.6歳か…その頃アタシャもう「お父さん」だったよ。毛はキミたちに負けなかったゾ!

110最初のTHE CORAL CANDIESがバカ受けすることはわかりきっていた。
その次に出るチームはチョット気の毒にも思った。
修行をしてもらうなんてつもりは毛頭なかったけど、とにかく若さと激しさでつないでもらおう…と思い、HFOに2番手での出演をお願いした。
もちろん心配なんかナニもしていなかったよ。
そして、1曲目が終わった後のこの大きな歓声!
やっぱり私の構想は間違っていなかったと思ったね。
この日、間違いなくHFOはこの1曲目で新しいHELL RAISERS(HFOのファンのこと)を獲得したのであった。

Dsc_3599 2曲目はミディアム・ファストの「GRANT YOU METAL」。

120v中間部のキメからRYOTOくんのソロ。

130vTAKUYAくんのピック・アップもバッチリ!
リッケン、いいね~。
EDENの音ってのはやっぱりヌケがよろしいな~。

Dsc_3470 曲の後半ではHIROTOMOくんのソロも炸裂した。

140v「『Marshall GALA2』に呼んでくれて本当にありがとう!」
イエイエ、こちらこそ参加してくれてありがとう。
HFOの皆さんも気合いをタップリ入れてくださいましてね。
事前の準備はRYOTOくんとズットやり取りをしていたんだけど、その気合いが形になって色んなことをリクエストしてくれるワケ。
スモークを炊いてどうこう…とか、緞帳が開いたらどうこう…とか。
うれしいんだけどね~。
RYOTOくんは『Marshall GALA』を見たことがないので仕方ない。
すると…「待てよ、GALAが初めてなのは何もRYOTOくんだけじゃないな」…と思い、出演者の皆さんに「GALAのステージはこういうモノです」ということを慌ててアナウンスした。
答えイッパ~ツ!
私はこう説明した…「高校の文化祭を想像してください」…と。
スモークもない、緞帳ももない(←コレ、Zappaの『Does Humor Belong in Music?』みたいで却ってカッコいいな)…飾り気のない舞台にとにかく次から次へとバンドが出て演奏をして頂きます。
…てな具合。
RYOTOくんにもイッパツでご納得頂いたようだった。
 
そしてGAINERくんのMC…「Marshallってのは、さっきビデオでも流れていたんだけど、ロックというジャンルにおいてスゴク大きな貢献を残したひとつの…あの~…なんて言うか…『会社』だよね」
いい!
まさか「会社」という言葉が出てこようとは!ここはせめて「ブランド」とか「楽器」とかでしょう!
 
HFOの皆さんは1993年あたりの生まれだ。
つまり70年代のハードロックも80年代のヘヴィメタルも、リアルタイムで全く経験できなかった。
でも、こんなに若い人たちがMarshallの意味合いを咀嚼して、Marahallがなければできない音楽を演奏してくれている。
スゴくうれしいことですよ。
コピーではなくて若い彼らの音楽でロックやMarshallの魅力を伝えてくれている。
コレこそが本当の『伝承』だと思うワケ。
だからHFOに出てもらった。

150_mc「Marshallの壁…ホント素晴らしいよね!今時こんなの観れないよね、マジで。チョースゴいよ!」
GAINERくん、ありがとう!
オジちゃんが高校生ぐらいの頃はどこへ行ってもこうだったんだよ。
そして、最高の『ロック』を聴くことができたんだ!
ステージにギター・アンプが置いてない…なんて考えられるかい?
おかしいだろ?
ロックってギターで演るもんだろ?
そんなギター・アンプがないような地獄のステージなんかHFOのパワーで凍らしてしまえ!

155「オマエらMarshall好きなんだろ?ということはデカい音が好きなんだろ?
デカい声が好きということはデカい声だせるよナァ!イケるよナァ!」
今日、こういう場面はココだけです。
すごく目立ってヨカッタと思います。

150v3曲目は「END THE BREATH OF THE NIGHT」。

150_3コレまた目の覚めるようなドライビング・チューン!160GAINERくんの声がまたいいんだわ。
「野太い声」というワケではないんだけど、よく抜けて迫力がある。
ただただ素っ頓狂に高い声を出せばいいワケではないのだ。
210vココでも徹底的にバンドをドライブさせるTOMくんのドラム!

175中間部で弾くRYOTOくんのピックアップ・フレーズがいかにもHFOらしくて気持ちいいぞ!

1802人のソロから…ツイン・リードのパートへ。
さりげないこういうアレンジを挟み込むところがニクイ。

200最後を締めくくったのはメロディアスなHIROTOMOくんのソロ。

190vHFOのステージの最後を飾ったのはキラー・チューンの「OVERWHELM」。

220_4イケイケ~!

230やっぱり私にとってはHFOはこの曲の印象が一番強いかな?
初めて彼らを見た時のことをまるで昨日のことのように思い出すゼ…って、まだ1年チョット前のことだったわ。

230v

240v

250v

260v

Dsc_3589_2 キックのフォーメーションもバッチリとキマった!

8  20分にわたって文字通り「Speed Metal Assault(高速鋼鉄攻撃)」しつくしてくれたHFO…最高!

270インタビューのコーナー。
HFOのCDを手にしてバンドとの馴れ初めについて語る私。

290コレがそのCD『Speed Metal Assault』。
このMarshallが描かれているジャケットの使用許可をめぐってHFOと近しくなったのだった。
その前にも一度、ある人を通じて紹介してもらったことがあたのだが、フェイドアウトしてしまった。
だからこのCDが今回のGALA出演の架け橋になってくれたというワケ。

340cdHFOがイス席の会場で演奏したのは今回が初めて。
「緊張した」というRYOTOくん。
それでも手を上げてくれている人がいたので、「自分たちの音楽が届いているんだ。それなら立っていようが、座っていようが関係ない」と思ったという。ココで拍手が沸き上がった。
もちろん立ち上がって楽しんでいるお客さんもいらっしゃったけどね。

320「売れようと思ってやっているワケではなくて、好きだからやっているんです!」

300v長髪に細いジーンズ、そしてドラマーはハダカ。
ステレオタイプと笑わば笑え。
コレがロックの正装なのだ。

310RYOTOくんにHFOの野望を尋ねると「100年後にも残る音楽を作りたい」と答えてくれた。
大きな会場で演奏することだけを成功と考えるようになってしまった双六のような現在のロック界からは、100年どころか1年持ちこたえる音楽すら出て来ることはほとんどないだろう。
そんな野望を抱く5人のメンバーが同じ方法を向いて頑張っているHELL FREEZES OVERの姿に期待と感動を覚えるのだ。
とにかく続けろ!止めちゃダメだぞ!
 
HELL FREEZES OVERの詳しい情報はコチラ⇒Official website

285<つづく>
 

200_2  
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.4:Kelly SIMONZ Co. with GENKI

 

6_marshall_gala_2_logo2_2 『Marshall GALA2』の3番手はKellyさん。
後でビデオを見て思い出したんだけど、Kellyさんのお名前を呼びあげる時、私ずいぶんフェルマータしていたのね?
イヤ、確かココはそういう風にしよう…と予めキメていたんだ。
リズム隊の2人を紹介した後、こうやった。
「死ぬほど弾いて頂きましょう!ケリ~~~~~~~~~~~~~~~~~~、サイモン!」

9 ココも元々キメてあった。
「Kellyさん、GALAのステージではまずドアタマにア・カペラで煙が出るほど弾きまくちゃってください」
「了解です」
なんのためらいも迷いもなく引き受けたKellyさんが愉快で頼もしい。

20vそして約束通り「煙」どころか「炎」が出るほど弾きまくってくれた。

10 Marshallのイベントととなると腕自慢のギタリストがゾロゾロ出て来てゲップが出るほどギターを聴かされてしまう…どうしてもこういう内容になりがちなのね。
Marshallだからそれもおかしくないし、それこそが本分であったりもするんだけど、いくらギター好きでも4時間半もそれをやられた日にはゲンナリしちゃうよね。
『Marshall GALA』の台本を書く時に大いに注意していることのひとつはこの部分なのです。
Marshallはギター・アンプだけど楽器ジャン?
楽器は音楽を作るための道具ジャン?
それならいくらギター・アンプ・ブランのコンサートでも「音楽ファースト」にしたいジャン?
それを実践しているつもりなんだけど、ココだけは一本槍でやろうとキメていた。

30それを見事に演じてくれたのが…Kelly SIMONZ!

40vまずはトリオで演奏。

50ベースはBLIND FAITHの盟友、KAZ。

60vそして、ドラムスはNATALドラマーである石川達也にお願いした。

70v「Kellyさん、バンドの名前をどうしますか?」
今回はドラマーが達也くんということで普段とは異なるチーム名をKellyさんに考えて頂いた。
キチンとしているKellyさんのこと、数日後にチャンと連絡があって、「Kelly SIMONZ Co.(ケリー・サイモン・カンパニー)にしましょう」ということに相成った。
80そのKelly SIMONZ Co.の1曲目はKellyさんの人気曲「Future Destination」。

90vア・カペラの炎のソロのテンションをそのままトリオ演奏に盛り込んだ!

100vどこかにも書いたけど、実はキネマ倶楽部さんをご紹介頂いたのはKellyさんでしてね。
またKellyさんには私が撮るライブ写真をお気に召して頂いて、もう長いこと撮影させて頂いているのね。
そんな関係もあって、東京キネマ倶楽部のステージに立つKellyさんは私にはとってもおなじみなんだけど、この時はMarshallのコンサートということで、やっぱりチョット雰囲気が違うね。
KellyさんのMarshallへの愛情が込められた演奏…私にはそう見えたよ。

11 演奏の内容自体はいつも通り。
イヤ、持ち時間が長くない分、完全試合を達成せんとする9回裏に直球だけで勝負に臨むピッチャーのような気迫がスゴかった。
ホントはそんなピッチャーに会ったことはないけど。
でも絶対スゴイ迫力じゃん?

12 KAZさんのテクニカルなベース・ソロ!

110そのKelly剛速球を受け止める2人の演奏も希薄に満ち溢れたモノだった。

120vそしてエンディングでは…オオっと!Kellyさんもサオ回しダァァァ!
ね、気合いが入ってるでしょ?…いつもそうだけど。
スゴイ歓声だった!

13 「ありがとうございます!いつもはMCが長いんですけど、今日は時間がないのですぐ演ります!」
ゴメンなさいね~。
Marshall GALAのモットーのひとつは「しゃべりより演奏」ですので…Kellyさんはチャンとその辺りを理解してくださった。
そこで、すぐにスペシャル・ゲストをご紹介。
Kelly SIMONS Co, with GENKIのGENKIさんだ!

130vKellyさんとGENKIさんはこの日が初共演。
キネマ倶楽部さんのはからいで実現したのだが、やっぱり大きな話題になりましたナァ。
Marshall=イギリスということでLed Zeppelinナンバーを演奏して頂いた。

140まずは「Since I've Been Loving You」。

180_wllMarshall GALA史上…といってもまだ2回しかやっていないが…はじめてのZeppelinナンバー。
165事前に「ストラトキャスターで演っちゃうもんね」的な宣言もあったKellyさん。
全然OK!
190v前回のGALAではルーク篁さんと共演。
そして今回はGENKIさんとKellyさんの初共演にジョン・ボーナム役で参加。
売れっ子です。
ヨカッタね~、NATALを使ってて!
イエイエ、いつもムリをお願いしてスミマセン!

160vMarshall GALA唯一のバラード。
コレってMoby Grapeの「Never」が元曲だって言われているんですってネェ?
こっちの方がケタ違いにカッコいいんですけど。
イヤ、私はMoby Grapeが苦手なもんですから。
Jefferson AirplaneとかDeadとか…どうにも近寄りがたい。
やっぱりイギリスなんだナァ、私は。

170名曲の名フレーズをジックリ弾きこむKellyさん。

200そして、GENKIさんの歌声に触発されて爆発!

150vそしてもう1曲は「Whole Lotta Love」。

210Led Zeppelinをコピーしたことがほとんどない、というKellyさん。
やはり、この日この曲を始めて人前で演奏したのだそうだ。

S41a0092そのKellyさんを完璧にバックアップしたリズム隊も最高にゴキゲンだった!

220v

230vそういえば、ステージから2階の客席を見ると、社長夫人のEllieは、頭を揺らして一緒に歌いながら演奏を楽しんでいたナァ。
そうだよナァ、コレはEllieたちの国の音楽だもんね~。
コレをリアルタイムで、しかもLed Zeppelinの現場で体験しているんだもん、羨ましいよナァ。

240
そしてKellyさんはレスポールだろうが、ストラトだろうが…はたまたツェッペリンだろうがパープルだろうが…でもそんなのカンケーねェ!
生粋のKelly節で思いっきりやってくれた!

Dsc_3714 GENKIさんの素晴らしい熱唱とKelly SIMONZ Co.のド迫力の演奏。
コレまたGALA史に残る名演だった!
キネマ倶楽部さん、ありがとうございました!

245GENKIさんはこの後に他のお仕事があったので早々にキネマ倶楽部を離れた。
「GENKI has just left the building」ってヤツ。
そこでひっさしぶりにKellyさんと舞台でトーク。
…というのは、カレコレもう8年ぐらいになるのかな?
私が前の会社を辞める直前ぐらいに渋谷の楽器店でKellyさんにMarshallのクリニックのデモンストレーターをお願いしたことがありましてね。
2人でしゃべりまくったな~。
今回はそれ以来のこと。

250しっかし、よくしゃべるな~。
何かこのインタビューの文字お越しをしようと思ったんだけど、しゃべりすぎ!
しかも、ほとんど内容なし!
最高だぜ!…と思っていたら、Kellyさんスイマセン。
ビデオを見て実にイヤな気分になったのは…ハイ、完全にわたしがしゃべりすぎてますな。
でもサ、久しぶりで楽しかったんだもん!

260こんな時はいつも冷静なKAZさんに逃げよう。
EDENについてコメントを頂戴した。
「EDENのサウンドはとてもクリアでロックにとてもよくマッチします。Kellyさんのギター・サウンドはとてもヌケがいいので普通のベース・アンプだと負けてしまって聞こえなくなっちゃうんですよ。でも皆さん…今日は聞こえましたでしょうか?」
「超バッチリ聞こえました!」代わりの大きな拍手頂きました!
KAZさんありがとう!

270音楽活動20周年を迎え、数か月前に同じステージで演奏したマーク・ボールズとの活動も決まって周辺がますますにぎやかなKellyさん。
今月もこういう企画で盛り上がってます。
「来年の抱負を大いに語る」か…コリャ徹底的にしゃべりそうだな。
オモシロそうだ。

Fc_2そして、今年も『船上のフェリークリスマス』。
上は私が撮った写真。
Kellyさん、このポーズがお気に入りなのね?

Fc_1  
Marshallをお供にいつでもどこでもガツンと弾きまくり続けてくださ~い!
 
Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ official website

280<つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.5:THE GUV'NORS

『Marshall GALA2』も早くも前半最後。
あんなに準備が大変だったのにもうコレで半分終わっちゃうなんて…。
幸いここまで順調でお客さんにもお楽しみ頂けているようだし、ナニよりなんだけどね。
GALA2の4番手はTHE GUV'NORS。
コレもおススメだったんですよ。
一刻も早く皆さんにお見せしたかったチームのひとつ。
もうチーム名の由来は前回のGALAに登場したMASHAくん率いる「THE SHRED MASTERS」の流れで「Marshallのエフェクト・ペダルの名前シリーズ」だということは既にこのMarshall Blogでお知らせしてきた通り。
Marshall GALA名物の「他では決して観ることのできない(であろう)ワンオフ・パフォーマンス」のひとつ。
「ワンオフ(One off)」というのは「1回限り」ということね。

15 前回のGALAではトップバッターで登場して一発で会場を沸かしてくれたMASHA。

30忙しいI Don't Like Mondays.のスケジュールを何とかやり繰りして参加してくれたChoji。

40ヒマそうにブラブラしていたので出てもらった真壁雄太。
ウソです、ウソです。
さすがに「ヒマ」なぐらいではMarshall GALAには出れません。

50ベースには笠原藍。ライブ・レポートではMarshall Blog初登場!

60ドラムスは石川達也。
達也くんは前回のTHE SHRED MASTERSのドラマーでもあり、今回はKellyさんのチームから連続でステージに上がってもらった。

701曲目はゲイリー・ムーアの「Back on the Streets」。

20イントロの♪ティラリラティラリラ…を華麗にこなすChojiくん。

80それに5度をかぶせる雄太くん。

90バッチリとハモってハイタッチ!
いいね~。
コレよコレ、コレ…コレがやりたかったの。
本当はコレに3度を加えて三声でハモらせたかったんだけど、私のアレンジがマズイせいで、どうも和声がおかしくなってしまう上に、3度のメロディの運指がこの速さだととてもややこしいので断念。
でもリハーサルで聞かせてもらって大満足。オモシロかった。

16 そしてChojiくんの歌。
コレがまたいい。
チョット鼻にかかった声がとても魅力的。
去年の暮れのChojiくんのバースデイ・コンサートでこの曲を演っているのを見て「コレだ!」と思った。
この曲が収録されているゲイリー・ムーアの同名のアルバム、『Back on the Streets』は私が高校生の時にリリースされて、夢中になって聴いたものだった。
「このイントロの♪ティラリラをハモリでやったらオモシロイのにな…」と何となく長年思っていて、Chojiくんが演奏しているのを見て閃いたのだ。
そして、リクエストしたというワケ。110v当然、ギター・ソロもタップリとブチ込んだ。
まずはChojiくんから。
130MASHAくんを見て!
雄太くんに「おいでおいで」をしているの。

17 それにすぐ気付いた雄太くん。
MASHAくんの所に急いで駆け寄った。

18 そして2人でバッキングのハモり。
MASHAくんの気転の利いたステージさばきでした。

145今度はMASHAくんとChojiくんがバッキングに回る。

19 雄太くんのソロ。
前回のGALAにはスタッフで参加してくれた雄太くん。
今回は華々しくステージで弾きまくってくれた。

160vそして、最後はMASHAくんのソロ。

170Chojiくんと雄太くんがバッキングに回って美しいハーモニーを奏でてくれた。

20 どうよ、いいアイデアでしょう~?

180フロントのギター・バカ3人(←ホメ言葉ですから)を容赦なくプッシュするリズム隊の2人。

190v藍くんはEDENに直結。
メッチャいい音を出すのよ!
もちろん音だけじゃなくてプレイも完璧。

200v 革ジャンで統一した衣装もバッチリじゃん!
ものスゴイ歓声で1曲目を演奏し終わったTHE GUV'NORS。

205「THE GUV'NORSです。ありがとう!」
Chojiくんはカッコいいのう。
真っ赤なシャツにマフラー、ギターの位置は低いし、背が高いからこんな帽子を被っても実によく似合う。
「『Sanctuary(サンクチュアリ=神聖な場所)』というオリジナル曲を持って来ました!」
おお~、うれしいね~!

210「コレだけのMarshallがあれば、ある意味ココは『聖地』です!『ロックの聖地』と言っても過言ではないと思います。

21 そういう気持ちで作ってきました!『Sanctuary』です!」

S41a0197
達也くんの♪ドンドンパンに合わせてみんなで手拍子。
そういえば達也くんは前回も「♪ドンドンパン」演ったね。

230vそういう曲ノリのいい曲だからして…
240皆さん、初めて耳にする曲なのに大盛り上がり!250そこへMASHAくんが弾くメイン・リフが斬り込んで来る!

260_sc雄太くんがそのリフをオクターブ上で重ねる。

270vそしてChojiくんがテーマを弾き出す。
雄太くん、MASHAくんとハモリの相手を交代させながら曲は進む。

280vん~、よくできた曲だな~。

295展開部ではガラリとファンク調に…ベース・ソロも交えて藍くん大活躍!

290MASHAくんのソロはいつも通り美味しいフレーズの大連発!
クライングしております!

300そして雄太くんのソロ。
この辺りのソロ回しをダラダラやっちゃうと飽きられちゃうんだね。
ソロ回しは長いことやっちゃダメね。ソニー・ロリンズじゃないんだから、普通、ソロなんてのは長ければ長いほど内容が薄くなるモノだから。
ところが「Sanctuary」はそれを知ってか実にコンパクトにまとめたね。

310vそしてトリプル・ギターのハーモニー。
ソロあり、キメありの構成の妙ですな。

22 数回合わせただけとは到底思えない鉄壁のアンサンブル。

320このままパーマネントで活動してもらいたい感じじゃん?

330v最後は作者のChojiくんのソロで締めくくった。
お客さんもジ~ックリ鑑賞いたよ。
そう、コレでいいのだ!

335メンバー紹介に続いて3曲目に移る前にMASHAくんのMC。
「続いて演奏する曲はボクがこの日のために作った曲です」
またまたうれしいね~。
ロックの世界では「初演」を認識することってほとんどないでしょ?
クラシックは「『春の祭典』の初演はパリのシャンゼリゼ劇場」なんてすごく「初演」を大切にしている。
だって200年ぐらい前の記録がバッチリ残っていたりするからね。
ナゼかと言うと、初めて人前で演奏した曲が、どのように受け入れられるかでその曲の運命が決まってしまったり、作曲者や演奏者の評価も大きく左右されるからなんだな。
上の「春の祭典」なんかはあまりにもセンセーショナルでシャンゼリゼ劇場が上へ下への大騒ぎになってしまったなんてのは有名な話。
だからね、Marshall GALAもそんな場所になればうれしいな~…なんて思うワケ。
後になって「この曲は10年前、2019年11月9日のMarshall GALA2で初めて演奏した曲です。すごくウケて評判になりました!」…という風になればいいな。

360「我々ギタリストはMarshallに育てられて来ました。このMarshallのバカでかい音を世界に届ける…という大志や使命を授かっているんですね。
今から演る曲には、そのMarshallに対して敬意と決意の意味を込めて『Got A Large Ambition(大志あり)』というタイトルを付けました」
いいタイトルだ!
「そして、この『Got A Large Ambition』という4つの単語の頭文字をつなげてみてください。G-A-L-A…GALAなんですよ!
みんなに楽しんで頂くために作って来た曲なんです!」
おお~!ありがとう!

350「ちょっとココで…今日はイギリスからMarshallの社長がお見えになているということで…ボクもカッコつけたいと思ってスピーチの原稿を持って来たんですよ!
読んでいいですか?…緊張するナァ!」
大拍手の反応があり、MASHAくんがMarshall一行に向けてスピーチを送った。
「緊張するナァ~…Hello,  Jon, Ellie, Alex and Megan!」
お、まるで示し合わせたかのようにキレイに手を振る5人。練習したのかしらん?

23  「I hope you are having a good time in Marshall GALA2.  Please let me introduce the song we are going to play from now.  I composed this song for Marshal GALA2.
We were brought up by Marshall.  And Marshall gave us the ambition to become big names and deliver the loud sound of Marshall to the world.
So I named this song ‘Got a Large Ambition’ with resolution and gratitude to Marshall.
I think you get aware, when you put the initial of words in the song title, we get ‘G-A-L-A’. This is our GALA song!  I hope you like it!」
ぐらいのことを言っていたね~。

380v「緊張する!」の連発だったけど、ナンノナンノ、スラスラと流暢なスピーチを聞かせてくれた。
さすがMASHAくん、英語でもクライング!(←いい意味での「泣き」です)
しかし、今回のMarshall GALAはスゴいね。こんなシーンまで出て来ちゃったんだから!

370さて、その「Got a Large Ambition」、コレがまたヨカッタ!
シンプルなリフと身体が思わず動き出してしまうような軽快なリズム!

390_galaまずはMASHAくんがテーマを弾き…
400v雄太くんがハモリを乗せる。
チョットもの悲しいメロディ。

400それがChojiくんがパワフルに弾くリフにづながる。
このコントラストが快感!
そのままChojiくんのソロへ…おお!ハッとするようなフレーズをさりげなく出してくるところがニクイ!

410Chojiくんが指をさしているのは下手のサブステージ。
そしてMASAHAくんの視線の先には…

420真壁雄太!
誰かやるだろうとは思っていたけど…やっぱりやりやがったな~!
もう、雄太くん、スゴい張り切りようだったからな~。
GALAのステージがよっぽどうれしかったし、楽しかったんだろうね。
ありがたいことです。

430vMASHAくんのソロを経て怒涛のエンディングへ!

24 達也くんが後で大暴れしております!

Img_0074 GALA2前半のクライマックスだァ~!

450ハイ、終わり。

25 インタビュー・コーナー。

470「ボク、2回目なんですよ!メチャクチャ光栄です!」
上に書いたようにMASHAくんは前回も大いに盛り上げてくれて、お世話になりっぱなしなのだ!
今回が英語もペラペラとやってくれちゃって。
こんなMASHAくん、GALA以外では見れないよ!

490v「ボク、前回と合わせて4ステージ演らせて頂いているんです。多分過去最高だと思います」
そりゃそうだ!
「でもギャラ同じなんですよ
ゴメンね~。
「こういうイベントに呼んで頂けて仲間たちや大先輩と一緒に演奏出来てうれしく思っています!」
達也くんは年明けからMASHAくんのSilexで活動を始めるということで私も大変楽しみにしているのです。
いよいよSilexにNATALサウンド…うれしいね。絶対いいにキマってる。

500v「普段はメジャー7thの音楽を演っています」
そのメジャー7thのバンドI Don't Like Mondays.の過密なスケジュールを縫ってご出演頂いたChojiくん。
Chojiくんとは比較的新しいお付き合いなんだけど、本当に出てもらってヨカッタと思っています。
「そうスか!」、「そうスか?」と言うだけで、うるさいことや細かいことは一切言わない男らしいヤツ。
曲まで作ってきてくれて…。
しかも「シゲさんに出会えてヨカッタ!」なんて言われてごらんなさいよ。
感謝感激です!

480v前回はスタッフ、今回はパフォーマーとしてステージに上がった雄太くん。
「いつもお世話になっています!アッという間に終わってしまって…もう1回演ってもいいですか?」
いいワケねーだろ!
「でも本当に気持ちヨカッタです!」
よかったよかった!
ナンダカンダ言って雄太くんにも色々とお世話になっちゃっててね~。

520vこの藍くんも同様。
元々キマっていたベーシストが不幸にして左手に大ケガを負ってしまい、出演を断念せざるを得なくなってしまった。
そこで雄太くんが連れて来てくれたのが藍くんだった。
「ムチャクチャ気持ちヨカッタです!」

510v下の写真は「顔合わせ会」の時のようす。
左端がその元々キマっていたベーシストの颯(はやて)くん。
本番は残念だったけど、写真登場してもらおう。
しかし…こんな冬の格好をしていた頃から準備していたんだぜ。
コレでいいモノが出来ないワケがない!

0r4a0169「60周年に『Marshall GALA3』があれば是非また出たいです!」とMASHAくん。
なるほどコレがホントの「Got a Large Ambition」!
 
みなさん私のツマらないワガママに付き合ってくれてどうもありがとう!

530<つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.6:GOTWEE3 with KAZUE AKAO

 

「Take it away, PON!(まかせたぞ、PON!)」
PONさんのドラム・ソロでスタートした5番手、GOTWEE3 with KAZUE AKAO。
ココいらへんでNATALサウンドをフィーチュアしておこうと思ってPONちゃんにドラム・ソロをお願いした。

10ドラムスの山口PON昌人。

30vPONちゃんのハデで豪快なドラミングは絶対にその目的を果たしてくれることを確信していたが、果たして結果はその通りとなった!
もうね~、この遠慮のない暴れようが大好きなのです。

35島紀史のギター・リフに…

40小笠原義弘のベースが加わる。

50vそして赤尾和重。

60vコレが『Marshall GALA2』後半一発目のGOTWEE3 with KAZUE AKAO。
『Marshall GALA』でしか観れない豪華組み合わせ!

70ノンちゃん、オガンちゃん、PONちゃんの3人が「Gotwee3」の名の元、タッグを組むと聞いて色めき立ったのは1年チョット前のこと。
「渋谷のライブハウスに出る」というのでさっそくカメラを持って観に行った。
しかし…アレからもう1年かよ。
ま、最近は1年ぐらいの「時の流れの早さ」にはそう驚かなくなったけどね。
80vま~、その時もスゴイ演奏だった。
小さいお店だったので完全に生Marshall、生NATAL、生EDEN(「生エデン」なんていうとナンカ食えそうだな)。
音もすさまじかった。
Van Halenやゲイリー・ムーア、「Madrake Root」や「Wring That Neck」等の古いDeep Purple等のレパートリーもヨカッタ。
そして、すぐに頭に浮かんだのが『GALA2』のこと。

90vその時より6か月前には『GALA2』の開催日が既に決まっていて、出演者の構想を毎日練っていたからね。
メンバーはみんな仲良しだし、言うことなし。
何しろオガンちゃんはHandwiredシリーズの発表会の時からのお付き合いなのでカレコレ15年になるし、ノンちゃんは1959HWの発売の時だから2006年からことあるごとにご一緒させて頂いて来た。
そんな2人にNATALのトップエンドーサーの1人であるPONちゃんが加わっているんだから、もう一種の私のドリーム・チームだったワケ。
ただ、やっぱり専門のシンガーに歌ってもらいたいな…という希望があった。
『Marshall GALA』って放っておくと、やたらインストゥルメンタルになっちゃうんですよ。
器楽演奏の名人芸と楽しい歌モノをいい具合に混ぜているつもりなのが『Marshall GALA』のプログラムなんです。

190v_sgゴッツイ3人と渡り合えるシンガーのアイデアは瞬時にして浮かんだ。
問題はその人が受けてくれるか否か。
GOTWEE3の皆さんの了解を取った上、すぐに連絡をしたのがクルベラブリンカのCazさん。
「私なんかでよければ」…と殊勝なお言葉を頂き、即決定。
後は演奏を楽しみにしていればよし…と。

100vそして、当日…。
1曲目はRitchie Blackmore's Raibowの『虹を翔ける覇者』から「Do You Close Your Eyes」。
125コレはうれしかったね~。
実はこの曲は私のリクエストだったのです。
イヤ、「リクエスト」したという意識が私にあったワケではなくて、Cazさんやノンちゃんが集まれば当然Deep Purple系のレパートリーになることが容易に予想されるので…「他のコピー・バンドがあまり取り上げていない曲を選んで頂けたらうれしいですね~。例えばパープルなら『Mary Long』とかレインボーなら『Do You Close Your Eyes』とか」…なんてことはお伝えした。
もうひとつ、「少なくとももう『Burn』だけは止めて欲しいです」…コレはハッキリ言った。
やっぱり基本的には「他では観れないこと、聴けないこと」を演るのがMarshall GALAとしているもんスから。
そういう意味ではガーシュインの「Fascinating Rhythm」をCazさんの歌で…なんてのはメッチャ聴いてみたいな~。
そしたら、Cazさんがこの曲を選んで歌ってくれた…というワケなのです。
240ノンちゃんのソロ。
使用したMarshallは愛用のMAJOR1967。
スゲエ音よ…ハッキリ言ってデカいわ!
でもちっともうるさくない。
リハの時には若いギタリストがMarshallの前に集まって来てノンちゃんの出す音をジックリ聴いていたからね。

110ノンちゃんもGALAは2回目。
今回はリッチー役で実に楽しそう!

130vノンちゃんだけじゃない。
PONちゃんも…

150オガンちゃんも楽しそう。
ナ~ニ、方向が違うバスに乗ってしまってリハの時間に間に合わなかったなんて、言わなきゃ誰にもわからないって!

Dsc_4149 もちろんCazさんも!
胸のすくような熱唱が最高に気持ちいい!

160やっぱりこういう演奏はイスに座ってジックリ味わいたいよ。
1曲目が終わった後の大きな拍手や歓声がそれを物語っていたね…間違いない。

170昔はこうやって「音楽を聴くために」コンサートへ行ったもんです。
しかし、いつから今みたいになっちゃったんだろうね~。
2000年だったかな~?ジェフ・ベックが来日した時、DSLでサポートをしてショウを拝見させてもらったんだけど、演奏が始まった瞬間にみんな立ち上がったのには驚いたね。
ハァァァ?…ジェフ・ベックの音楽で、一体何の必要があって立ち上がるのかがわからない…いまだにわからない。
数年後のクラプトンとのスーパーアリーナやJCBホールの時にはみんな座っていたけどね。

1802曲目は同じくRainbowの『虹を翔ける覇者』から「Stargazer」。
しかし…単なる『Rising』という原題からよく『虹を翔ける覇者』なんて大仰な邦題を導き出したよな~。
ま、前作の『銀嶺の覇者』つながりなんだろうけど。
「銀嶺の覇者」なんていうと、我々世代ではトニー・ザイラーとか、ジャン・クロード・キリーとか、ロジ・ミッターマイヤーとか、そんなイメージもあるぜ。古いな~。
 
チョット脱線しますが、来年オリンピックじゃない?
我々が小学校4年生の時に、札幌に冬季オリンピックが来たのね。
開催の前の数か月間、毎日毎日、来る日も来る日も、学校でトワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」ってのを歌わされたんだよ。
ウンザリするぐらい。
言っておきますが私が通っていたのは東京の学校で、札幌なんでラーメンの他には何の関係もないのに…ですよ。
アレは子供時代の「Burn」だったナァ。「耳にタコ」どころじゃなかった。イボも魚の目も出来たわ。
今聴くとヤケクソにいい曲なんだけどね。私と同世代の人ってほぼ全員今でも歌えるんじゃない?
そして今、来年のオリンピックに備えてのそういうみんなが歌える曲なんてのがあるのかしらん?
今、世間では音楽が盛んなようなフリをしているけど、この国における「音楽の力」っていうのはその頃に比べてどうしようもないぐらい脆弱になったな。

140PONちゃんのフィルに…

290vノンちゃんの長い長いピック・ポルタメントがかぶさる。
210vやがて、オガンちゃんのヘビー級の重低音が加わる。
なんてGOTWEEんだ~!
250vCazさんもいい加減スゴイ!
このパワー!

Dsc_4218 この迫力!

200v「Cazさんが歌う『Stargazer』を聴きたい」と誰かが言っていたのを覚えているんだけど、なるほど、逸品ですわ。

220v今頃ナンですが、曲もすこぶるカッコいい。

255スゴイ迫力なんだけど、丁寧に丁寧に情感を込めて激唱するCazさん。

260vボトルネックでのソロ。

310_2そしてエキゾチックなフレーズを連発。

270とにもかくにも筆舌しがたい熱演だった!

300vアッという間に最後の曲。
PONちゃんが導き出す3連のリズムに合わせてノンちゃんが「Long Live Rock'n'Roll」を弾き出すと、Cazさんが「ウン、それでもエエけどね!」なんていう場面があって…

360「Black Night」!

340_bn♪デデデデデデ…

350♪デデデデデデ…

370♪デデデデデデ…

280v♪デデデデデデ…

400そして、おなじみのリフに会場は大興奮。

380最後はやっぱりDeep Purpleで〆る。

390v2つ前にGENKIさんとKellyさんがLed Zeppelinの曲を演奏したでしょ?
我々は何てことなしにLed ZeppelinもDeep Purple等のハードロックを聴いているけど、コレ、Marshallがなかったらこの世に存在しなかったであろう音楽なんだよね。
あるいは似ていて非なる音楽になっていたかも知れない。
一説によるとハードロックのアイデアはジェフ・ベックによるもので、それをパクったジミー・ペイジにジェフが激怒したとか…。
こうしたハード・ロックはMarahallが生み出す大音量と魅力的なディストーション・ギター・サウンドなくしてはあり得ない音楽だから。
ま、その前にThe WhoとかSmall Facesとかの音楽が伏線があったことは言うまでもないんだけど、それもまたMarshallがあってこそ実現した音楽なワケだからね。
でも、そうしたクリエイティブなアーティストがいたからこそ、Marshallが役に立ったこともまた事実。
いい音楽がなければ、また弾き手がいなければ、Marahallなんて黒くてい重いただのデカいハコなんだから。
そうしたすごいオリジナリティ同士が化学反応を起こしてできた音楽がハードロックなんだねェ。
そこへいくとデジタル機器は楽器ではなく機械なので、スタートが「モノマネ」でしょう?
「Marshallにソックリな音が出る」とか「よそのアンプの音を保管しちゃう」…みたいなね。
便利かもしれないけど、それじゃ悲しくない?寂しくない?
オリジナリティをもっとも表現しやすい音楽が「ロック」なんじゃないの?
 この世にデジタル機器しかなかったら「Stargazer」も「Black Night」も聴くことができなかったハズ。
ところで、あの『イエスタディ』って映画観た?
ビートルズがいない世の中になっちゃうヤツ。
アレのMarshall版を誰か作ってくれないか?
私にとってあの映画の中で最も感動的なのは、ビートルズのことを知っている夫婦が主人公を訪ねて来るシーン。
怒られて真実をバラされるのかと思って主人公がビビっていると、「ドンドン演ってくれ」と頼まれる。
そして訪ねて来た夫婦がこう言う「ビートルズのいない世の中なんてツマらない」。
「Marshallがない世の中」がどんなだか考えたことがありますか?
え?静かでいいって?…そ、そんな。
私は少なくとも職を失うナァ。
イヤ、そういうことではなくて…PurpleもZeppelinもない世界へ行ってみろってんだ!
『イエスタディ』についてはまた別の機会に取り上げさせてくださいまし。

410ココでもノンちゃん大爆発!

420vアクションも軽やかに徹底的にリッチーを演じ切る!
私はね、地球温暖化も心配なんだけど、もしリッチー・ブラックモアに何かあった時のノンちゃんが心配なのだ!

430タンバリンを振って更に雰囲気を盛り上げるCazさん。
やっぱりNATALコンガが必要ね?
もうチョット待ってて!

4403連はオガンちゃんの得意パターンだ!
スゴいグルーヴ感!
これが世界のオガン・ベース。
またクリス観たいな~。

450vPONちゃんのスネア・サウンドも聴きものだった。
NATALんのMETAというシリーズのアルミシェル。
サイズが14"×8”!

D ノンちゃんもオガンちゃんもステージ狭しと暴れまくったよ~。
こんなん、他では絶対に見れません!

26 イヤ~、スゴかった。
ま、こうなることは想像に難くなかったけど素晴らしい演奏だった!
拍手や歓声も予想以上の大きさだった。
「あ~、いい湯だった!」みたいなお客さんの満足感が十二分に伝わって来たな。
皆さん、私のワガママにお付き合いくださって本当にありがとうございました。

480v

483v

Dsc_4125

500vココのインタビュー・コーナーは転換の都合でチョット長めに時間を取らせて頂いたよ。
GOTWEEの4人もバッチリそれに対応してくれた。
 
オガンちゃんは前回、イの一番にオファーをしたのだが、クリス・デュアルテのグループの全米ツアーに参加することがキマっていて断念。
今回、初登場と相成ったが、バスに乗り間違えてリハ遅刻。
「イヤ~、東京わからへんのですわ~」
ナニ言ってんの!月の半分ぐらいは東京で過ごしているでしょうに!
…と思ったけどいつも車だから公共の交通機関には弱いのかな?

510今回、物販コーナーには出ていなかったけど、オガンちゃんの最近作。
元クリスタル・キングのキーボード・プレイヤー、今給黎博美(いまきゅうれいひろみ)さんとドラムスの常松満蔵さんのトリオのアルバム『LOCK LEAD』がよい。
プログレッシブ・ロック風味からパット・メセニーの世界を思わせる心地よい音まで、オガンちゃんのボーカルズまで楽しむことができる。
ちなみにジャケットのイラストはオガンちゃんのお嬢ちゃんの作品だ。
また、今給黎さんはCMソングの作曲でも活躍されていて、「♪ハッピー・ライフ、ハッピー・ホーム、タマホーム」は氏の作品。
『北斗の拳』の「ユリア・・・永遠に」なども手掛けている。

8_lh「音が大きかったでショ?あのね、真ん前の人が耳をふさいでいた。日頃からそれを狙ってるんです。座席にお客さんをノメリ込ましたいんです。だから今日は大成功です。
でも、今日は少しボリュームを下げたんですよ!
赤尾さんが歌うから…赤尾さんの声がMarshallですから!」
そう、同じMarshallでもノンちゃん同様MAJORね…200W。

540_2ノンちゃんは新しいシンガーを加えてレコーディングしたセルフ・カバーアルバム『OUROBOROS』を持参。
このアルバム、勝手ながら「バンドの声が変わると音楽がこうも変わるのか!の好例」と紹介させて頂いたが、大評判なのだ。

8_cmPONちゃんはココのところBLIND BIRDの直志さんとFEEL SO BADの冬樹さんという2人の盟友を失ったという話。
残った我々で盛り上げていきましょう!
例のNATALのスネアも紹介してくれた。530_2最初に登場したTHE CORAL CANDIESのシンガー、大山まきちゃんが持って来た『MONSTER』というフル・アルバムのドラムスはPONさんが叩いている。
オリジナル曲のまきちゃんもとってもいいからね。
このコンビでいつかMarshall系のイベントのステージに立ってもらいたいナァ。

8_mpそして浮世のウサをすべて吹き飛ばすかのような熱唱を聞かせてくれたCazさんのクルベラブリンカは『The Deepest Place』が最新作。

560ジャケットは赤尾画伯によるもの。
いいんだぜ~、コレ。
こういうね、ギターのリフがあって、野太い声の歌があって、ギター・ソロがあって、リズム隊がヘヴィな音楽を「ロック」っていうのよ。
こういう音楽をシッカリ残していくのがMarshallの使命だと思ってましてね。
コピーじゃダメなの。
こうしたオリジナル曲をもってしてこそ「伝承」ができると私は考えている。
だってコピーは絶対にオリジナルを超えられないんだもの。それならオリジナルを聞いていた方がいいにキマってる。

8_k2そして、クルベラブリンカのファースト・アルバムも持って来てくれた。
今でも頻繁に実際のステージで取り上げられている収録曲のベースをこのアルバムで弾いているのはオガンちゃんだからだ。

8_k1そして、Ritchie Blackmore's Rainbowのお話。
私は中学2年生の時に武道館に観に行った。コレが生まれて初めての外タレのコンサートだった。
Cazさんも大阪でその時の来日公演をご覧になっている。
小学生の時だったそうだ…知らんけど。
なんでもCazさん、Sweetも観てるっていうじゃない…それでRainbowが小学生?
そんなの計算がおかしくないかしら?…知らんけど。
Sweet観たかったナァ。

8_0r4a0343チョット脱線で…このコンサートプログラムの中ね。
年明けにLynyrd Skynyrdにロビン・トロワ―が来るってよ!
チッ、両方見逃したゼ!
いい時代だったナァ。
1976年、今から43年も前の話だ。
「安全バンド」の新作が宣伝されているのは、この時Rainbowの前座を務めたから。

8_0r4a0347楽しそうに演奏している皆さんを見ているのがまた楽しかった!
ご協力どうもありがとうございました。

520<つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.7:D_Drive

 

『Marshall GALA2』の6番手はD_Drive。
GALA2で最大の転換。
…というのは、SeijiさんとYukiちゃんのオリジナルMarshall3段積みをステージに運びこんでセットするというシーンだから。
この3段積みはMarshallがこの日のために用意してくれたんだけど、本当は黒い布をかぶせておいて、そのままステージに運び込んで「テッテレ~」と布を取りハズす…こんな演出を考えてその大きな黒い布まで用意していた。
ところが、ステージのソデに太いケーブルが這わせてあって、3段積みを組んだままの状態でそのケーブルを乗り切るのはいかがなモノか…ということになった。
もっと私が若かったら問答無用でチャレンジしていたところなんだけど、この年になると「考える」ということを知りますな。

27 ジョンも見ていることだし、どうしても「黒い布作戦」をやりたいことはやりたい…でも、満員のお客さんの前でドンガラガッシャ~ン!なんてやらかしたら一大事だ。
アシスタントのTazzyちゃんに相談しても「ココは安全策を採りましょう」という答え。
私はTazzyちゃんに100%の信頼を置いているので、「アナタがそう言うなら…」とスッパリ諦めることにした。
そして、3段積みを分解してステージにセットした…というワケ。
 
こうしてスペシャルMarshallを紹介し、Marshall Recordsレコーディング・アーティストとしてのD_Driveの最近の活動を総括して演奏に突入した。124cg2『Marshall GALA』2回目のD_Driveのはじまり、はじまり~!

100Seiji

110vYuki

120v_2Toshi

130v_2Chiiko

140v1曲目はYukiちゃんのペンによる「Begin Again」。

150v_ba以前から時々演奏してはいたが、この日、この時点では最も新しいD_Driveのレパートリー。
190v激しいイントロから332の第一主題につなぎ、スケールのデカい大サビへと至るドラマは圧巻だ。

160_2前回この曲を聴いたのはいつかな?
上海か?あるいはもっと前のことか?
何か知らんけど、ものすごく演奏がこなれて良くなったナァ~。
各パーツを接着する薬剤が完全に乾いてひとつの個体に仕上がった感じ?
Marshall Recordsの上層部に正式にプレゼンするのが楽しみじゃん?

165vステージにたたずむSeijiさんのJVM410HSVSとYukiちゃんのJVM410HYBRのフルスタック。
ん~、やっぱり三段積みってカッコいいな~。
そういえば、一番最初のチーム、THE CORAL CANDIESでドラムスを叩いてくれたAZAZELのMayoちゃんが…
「Marshallの三段積みって今まで雑誌に出ている外人バンドの写真でしか見たことがありませんでしたぁぁぁぁ((((;゚Д゚))))
そして、今日生まれて初めてMarshallの三段積みの実物を見ましたぁぁぁぁ!\( ˙▿˙ )/」
…なんて言ってたけど、そういう時代なのよね(>_<)。
このMarshallの三段積みこそが「ロックの正式な七つ道具」のひとつなんだからして( ̄^ ̄)
イカン、Mayoちゃんの顔文字がウツっちゃった。
しかし、この顔文字って、一体何を表現しているのかが即座にわからないヤツがたくさんあるな…コレも「年」か?それとも「慣れ」か?
マーブロの文章ってこういうのを使わないでしょう?
そうなの…私は文末に(笑)とか(泣)とか加えるのですら恥ずかしいのです。

170_2しかもYukiちゃんのフルスタックは白いから目立つ、目立つ!
白い塗装の車が多いのは、白は目に付きやすく、事故を予防する効果があるっていうんでしょ?
こんなに白くてデカいもんが目立たないワケがないわね。
一方Seijiさんのフルスタックは、こういうシチュエーションだとともすれば後ろの壁に同化しそうだが、ECフレットやブロック・ロゴ等のビンテージ・テイストがとても味わい深い。
やっぱりMarshallのデザインってギター・アンプの世界ではダントツでカッコいいな。
あんな音を出すのに品があってとても知的に見える。
そして、使う人を尚更うまそうに見せる効果があるのだ。

28 Toshiくんは3年前にはまだD_Driveに在籍していなかったので今回が初GALA。
凄まじくパワフルかつテクニカルなパフォーマンスで大きな注目を浴びていた。

180v「Begin Again」は結成10年目の節目に「また新たな歩みを始めよう!」という意味が込められている。
まさにタイトルのイメージにふさわしい曲に仕上がった。

200v_2「私たちは3年前にGALAにも出演させて頂いて、今回も出ることができてとても光栄です!
今回もマーシャル、ナタール、エデン…イヤ、イードゥンのサウンドをタップリ楽しんでいってくださいね!」
エライ、Yukiちゃん。
EDENは英語圏では「イードゥン」と発音します。「エデン」って言っているのは日本人だけです。
「Harley Davidson」は正しくは「ハーレー・デイヴィッドソン」。
「Cath Kidston」は「キャス・キッドソン」ではなくて「キャス・キッドストン」。
「COSTCO」は「コスコゥ」。「T」は黙字。
こういうの大好き。
あのね、このウチ「COSTCO」を英語圏の人の前で「コストコ」と発音すると笑いを取れる可能性があります。
つまりコレを「コストコ」と読むのは世界レベルでは恥ずかしいことらしい。
でも、コレって日本に既に「コスコ」という企業があったので、混同を避けるために故意に「コストコ」としたらしいね…知らんけど。

8_dsc_4359 「私たち…今日この日のために…ナント…新曲を用意して来ました~(◎_◎;)」
顔文字が適当ではないか?…コレはどう?( *´艸`)
「タイトルは…コレはSeijiさんの作品なんですが、タイトルは『I.O.S.R.』…言いにくいな!」
大丈夫、仮題だから!
「演奏する前に…シゲさんからMarshallの人たちにシッカリ挨拶をするように…と言われましたのでチョットお時間を頂戴します。
その後で新曲を演奏します。
それまで皆さんはチョッとボ~っとしておいてください!」
ええ?そんなエラそうには言ってませんよ!…イヤ、言ったか?…イヤ、言ってない…イヤ言ったわ。
「せっかくなのでキチンと曲の説明をした方がいいんじゃない?」ってアドバイスさせてもらったのね。
230「Jon, Ellie, Alex, Megan, are you having a good time?」
こっちでジョンとエリーが「OK!」とか「We are!」とかチャンと答えてる。

29  「Thank you very much for coming today.  And Jon, thank you very much for everything in Shanghai!  We had a great time with you.」
あ、またジョンが「Yes, it was a great time! Thank you!」って答えてる。いい人だ~。
「The title of the first song is 'Begin Again' that I composed.  And we are going to play a new song that we've never played before.  It was composed by Seiji.  We dedicate this song to you, Jon!」
するとジョンが「Thank you!」とうれしそうに答えていた。
ナンで、それがわかるのかと言うと、ビデオの音声にシッカリと入っていたのです。

225「The title is…………’S'…………チヤウな?(迷)」
客席(爆)。
「It's called 'I.O.S.R.'!(叫)」
ハイ、早いところ正式なタイトルをつけましょう!これじゃタネさん(Marshall Recordsのオヤブン)も困っちゃう!(困)

8_dsc_4365でもね、タイトルはどうでも曲はとにかくスゴかった!
まずは出だしのBbaug(かな?)から、ホール・トーン・スケールのリフのインパクトがマキシマム!

240_2ホールトーン・スケールは音の配列がすべて全音(ビアノの白鍵1個分)間隔でできているスケール。
Seijiさんはこのスケールを使って印象的なリフを作って来たけど、ジャズなんかではドミナント・モーション(元の和音に戻るホッとするコードの動き)をする時によく使われる。
ギターのウェス・モンゴメリーなんかを聴いているとしょっちゅう出て来る。もちろんトリハダ級のカッコよさです。
下はヨーロッパでは比較的盛ん(知らんけど)なハンマー・ダルシマーという打弦楽器。
琴のように張られた弦を先が曲がった軽い棒で叩いて音を出すんだけど、確かコレってホールトーンでチューニングされているんじゃなかったかな?
それぞれの弦をそのまま順番に叩いて行くと、すべての音の感覚が全音になっていて、気分は『鉄腕アトム』のイントロのヴィブラフォン状態。
この楽器って、東ヨーロッパの方でも盛んで、信じられないぐらいのスピードで弦を叩いで演奏するんよ。
これこそ「超絶」。
数年前にそのホンモノを見てJaw dropping & Breathtaking!
ちなみにSHOW-YAの「MONSTER」という曲のエンディングでもホールトーン・スケールが使われていたね。

Hd 実はこの曲というか、新曲については結構前からSeijiさんと色々とやり取りをしていて、何とかしてGALAで発表できるようにギュウギュウ押し込んでいたのだ。
そしたらSeijiさん、直前で高熱を出したりして大変だったんだけど、シッカリと仕上げて来てくれた。
この人たち、曲を作って後はチョチョチョというワケにはいきませんからね。
作ってから人前で演奏ができるレベルまでパフォーマンスを磨かなければならないので1曲仕上げるのに途方もなく時間がかかる。
そして、もっと大変なのはそれをレパートリーのひとつとして、細部まで頭の中にズッとキープしておかなければならないことだ。

250v_2思い返せば今年の6月4日。
西ロンドンのラティマ―・ロードというところにある「Pirate Studio」で、メディアの人たち向けに演奏したショウケース・ライブの時のこと。8_img_9060この時ね。
真ん中のオジちゃんがMarshall Recordsのオヤブン、スティーブ・タネット。
我々は全員「Tane-san(タネさん)」と呼んでいる。いつかMarahall GALAのステージに引っ張り上げたいと思っている。
タネさんがそのメディアの人たちにD_Driveの紹介をしているところ。
この時の空き時間にSeijiさんがピロリピロリと何やら弾いているのが耳についた。
ナゼならそれがホールトーン・スケールだったから。
「アレ。ホールトーンですね?」と私が言うとSeijiさんが「ハイ、コレで何かできないか考えているんですよ」と答えた。
私はもうこういう普通とは違うモノが大好きなので、「ドンドンやっちゃって!」と叱咤激励したのね。
それが私とこの曲の出会いだった。
後はタイトルか~(; ・`д・´)
しかし、半年前のことなのにかなり懐かしいね、コレ。
あ~あ~、ロンドン行きたいな~。

8_0r4a0041P-MODELというテクノ・ポップ全盛なりし頃のバンドに「美術館で会った人だろ」という曲があって、それもチョッとホールトーンっぽい音使いをしているんだけど、私なんかは一瞬ソレを思い出したりする。
それは、個性の強い音列を使えばサウンドのイメージが似通って来るのは当たり前のことで、スケールってのはそうやって使う一面をある。
「アラビア音階」なんてのは、誰がナニをどうやってもアラビア風になっちゃうでしょ?
でも、Seijiさんのはそこからスゴイ!
ミクソリディアン(これもドミナント・モーションする時に使うスケール)やイングヴェイ御用達のディミニッシュ…テクニカルな作曲技法でグイグイ押してくる!

260Yukiちゃんとハモるスリリングかつポップなテーマのメロディ。

270vD_Drive名物のピックアップ・ソロ回し。

280v_2ハハハ!ホールトーンのハモリをライトハンドで!
また今回もギター・ソリがスゴイ!

300ジョンから「Crazy bassist」と呼ばれているToshiくん。
対抗してライトハンドでディミニッシュ・スケールを用いた圧倒的なソロを聞かせてくれた。

290Chiikoちゃんも海外での評判が高い。
こんなドラマーそう簡単に出くわさないよね。
向こうの人たちはとにかく「他にはないもの」を尊重するから。
この曲でのドライブ感も最高に胸のすくモノだ。

320

興奮して色々書いたけど、一番スゴいのはナニかというと、曲に「奇を衒った」感がないことなの。
一番カッコいい変拍子は「変拍子に聴こえない」こと…みたいなことを音列でSeijiさんはやって見せた。
日本人ウケするかどうかはチョットわからないけど、海外ではウケるんじゃないかな~。
私は大好き。
それをこの『Marshall GALA2』で初演してくれたことは光栄なことです。
未来永劫「2019年11月9日、この曲は『Marshall GALA2』で初演された」と語り継がれていくワケだ。
Wikipediaにもそう記されることであろう。
なんか…来年は世界的にドカっと来るんじゃないの?…そんなこと予感させてくれたゾ。
 
ちなみにこの曲の演奏の後、ジョンとエリーはスタンディング・オヴェイションでSeijiさんとD_Driveに感謝の念を表していました。

330「最後の曲、イキます…」

340_lrディレイ・トリックを使ったSeijiさんのギターから始まる曲。
このパートって打ち込みだと思っている人がいるらしいね。
D_Driveは人力、ギターアンプは真空管駆動です。
だからいいサウンドなのだ。

350v曲は人気曲「The Last Revenge」。

355この曲は前回のGALAでも演奏したし、海外でも人気の高い曲だ。
ギャハハ!新しい曲を始めて演奏する緊張感から解き放たれたせいか、4人とも暴れ具合が尋常じゃなかったゾ!

370v

380v

390v_2

400_22回目の『Marshall GALA』もD成功~!

410_2新曲についてのお話。

420今年イギリスと中国で演奏したD_Driveの海外での反応のお話。

430_2世界デビュー・アルバム『Maximum Impact』のお話。
0r4a0063ゴメンなさい…私、この時しゃべりすぎましたね、ハイ。
イヤ~、昨年の夏あたりのMarshall Recordsとの契約から始まって、今年はもうDづくし。
海外に行けば頼りないロード・マネージャーと怪しい通訳を演じ、帰って来れば海外からのインタビューの翻訳やライブの取材にマーブロ書き、GALAの準備でヘロヘロ…コレだもん、少しぐらいしゃべらせてもらわなきゃ合わんぜ!
というワケではありませんが、皆さんにお聞き頂きたいことが山ほどあったワケですよ。

435ひとりGALA初体験のToshiくんに感想を伺ってみた。
「今まで色んなライブに出て来ましたけど、今のところこの『Marshall GALA2』は一番楽しいです!
でも、『3』があったらそっちの方が楽しくなっちゃうかも知れません!」
ん~いいこと言うわ~、このCrazy Bassist!

440_2「楽しかったで~す!」
Chiikoちゃんの「小さなドラム巨人」ぶりが海外でウ~ケ~る~…という話。
ホントなのよ。
みんなビックリしちゃうの。
ってなところで、転換が心配だった6番手のD_Driveも無事終了。
面倒なプランに付き合ってくださいましたスタッフの皆さん、どうもありがとうございました!

450さて、GALAの翌日からスタートした『D_Drive感謝の47都道府県Drivingツアー』。
狭い、狭いといいながら47個の都道府県を巡るなんてのは大変なことだよね。
海外のスケジュールが入れば中断しなければならないし…。
とにかくガンバレ!

247また、私がMCでお伝えしました通り、D_Driveは年明けのNAMMショウで『SHE ROCKS AWARD』というロックの発展に貢献した女性ミュージシャンに捧げられる賞のオープニングアクトで演奏し、会期中Marshallのブースでデモンストレーションをすることがキマっている。

N2020その前に!
NAMMの直前ね。
D_Driveの音楽とダンスとマルチメディアの舞台作品『チェリーを3つ入れてください』が神戸で上演される。
コレもとても楽しみにしている。
しかし、我々はコレが終わって中一日でロサンゼルスだからな~、老体が持ちこたえてくれるかどうか心配っちゃ心配だ~。
 
『チェリーを三ついれてください。』の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

8_flyer1copy2まだ来年は色々と海外からのお呼びがかかりそうなので楽しみ…というより身体だけは気を付けていましょう!…そんなの私だけか。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE
 

<つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.8:犬神サアカス團

 
『Marshall GALA2』の演目もあと2つ!
 
客席の一部が赤く染まる…犬神サアカス團のサポーター「犬っ子」さん達がトレードマークの赤い法被をまとったからだ。
そして、ステージには「女殺火箸地獄」と書かれた幟…犬神サアカス團が『Marshall GALA』のステージに上がったのだ!

10_3犬神凶子20v犬神情次2号

30v_2犬神ジン

40v犬神明

50v_2「今日はMarshallの祭りだ~!だから一緒に歌いたいと思いま~す!」
この曲はいつもこの客席とのコール&レスポンスでスタートする。
「ロックンロール!」

60「ロックンロール!」

Dsc_4250「暗黒礼賛ロックンロール!」
90今日も鮮やかなクイでバンド演奏がスタート。
25年の歴史を刻む犬神サアカス團の最近のスタンダード・ナンバーがこの「暗黒礼賛ロックンロール」。

280シンプルでわかりやすいハードロック。
犬神サアカス團の魅力を詰め込んだミディアム・テンポの純粋エイト・ビート・ナンバー。

Dsc_4348 「どうせこの世は生き地獄
されど死んだら地獄行き
どっちを向いても地獄なら
いっそ狂ってロックンロール!」…てか?

Dsc_4286 情次兄さんのギター・ソロももちろん炸裂!

100_2おお~っと、今日2人目のサブステージ!
狙ってたな~?

190v_2ジン兄さんも加わった!
ハイ、このチームもノリノリ~!

200「改めまして、犬神サアカス團です!
我々のことを今日初めて知る人もいらっしゃいますか…ね~?
私たち、どうですか?…」

Dsc_4577 「今日、ズッとリハーサルから他の出演者を見てるんですよ…演奏とか。
ナンで呼ばれたのかわかんないだよね。
そりゃ、Marshallだよ。
そりゃ、ドラムもNATALだよ。
でもサ、島さんとかとは違うよね?
アソコ(サブステージ)に上がった人っていたのかな?」
210_2「Kelly SIMONZさん出たでしょ?
島さん出たでしょ?
D_Driveさんとかが出て…その後でウチら出すかね~?
(同じギタリストとして)オレの負担を考えろ!っていうんだよ!
もうアソコ(サブステージ)へ上がるぐらいしかやることねーだろ!」

220v_2「さっき司会やってたMarshallのシゲさんがウチらのことが好きなんだよ。多分『好きだ』っていうだけで今日呼ばれたんだよ」
どこからともなく「そうだ!」の声…私です。
「『お金がなくてゴハンが食べれない』って言うと、家に呼んでゴハンを食べさせてくれるんだよ。
ホント、これマジで!
シゲさん、いつもご馳走してくれる…いい人だよ!
奥さんが作ってくれて…おいしいの!」
イヤ、それは違う!私は「いい人」だけど、マザーテレサではないので、困った人や貧しい人を助けているというワケではありません。
どちらかというと助けて欲しい側ですから。
ナ~ニ、遊びに来てもらって、ただ一緒にゴハンを食べるだけでしょうが!
やっぱり犬神さんのような25年ものキャリアを持っているバンドさんから色んな話を聞くのはとても楽しいですからね。
何か高級なモノを取り寄せるわけでもなし、そんなオモシロい話を聞かせて頂いたお礼に家内の手料理ぐらいはご馳走させてくださいな。

Dsc_4582でもね、好きだから出てもらったのは確か。
犬神さんは『Marshall GALA2』の日程が決まった時、多分一番最初にこの日のスケジュールを空けておいてもらうようにお伝えしたと思う。
やっぱり今となっては他のバンドが演っていないことを貫き通している、ワンアンドオンリーの魅力があるからね。
絶対に出てもらいたいと思ったワケ。
ただね、情次兄さんが触れたように、台本を書く時に犬神さんの出番をどこへ持って来るかについては結構悩んで二転三転した。
どこへ出て頂いても演奏についてはもちろん問題はないんだけど、何回か前の記事に書いたように、あんまり「ギターギター」させたくないというショウの構成上のポリシーがあって、歌モノである犬神さんにどこで出て頂くかは知恵の絞りどころだったのです。
とにかく「お客さんを飽きさせない」のが「GALA是」でございますので。
結果、トリ前でお願いしました。
そして、こんな深い出番でも大ベテランの犬神さんなら何の問題もあるまい。

1202曲は「運命のカルマ」。

140_2泣く子もダマる必殺のドライビング・チューン。

150_2そして、犬神スタンダードの1曲。

110v_2選曲も楽しみだったナ。
「白痴」とか「ドグマの呪い」とかブっ速い曲は必ず入れてもらいたかった。
ココは「カルマ」でよし。
その他、「VIVAアメリカ!」もやって欲しかったし、「花嫁」もいいし、最近のレパートリーでは「黒い花が嗤う」なんてガチガチのリフ曲はいかにもMarshall向けじゃん?
大好きな犬神だけど、考えがまとまらなかったので選曲のリクエストは一切せずに「おまかせコース」をお願いした。

0r4a0337しかし、3人による7/8と4/4拍子の中間部のキメはいつ聴いてもカッコいいな。
犬神さんって聴けば聴くほどカッコいいんだよ。
このサウンドは70年代のブリティッシュ・ハードロックそのものじゃないか!
だから好きだったの。

170v

180_2

Dsc_4277 そして、凶子さんの熱唱!
このコンビネーションが好きだった。

135vそして、『Marshall GALA2』、トリ前の最後を飾ったのは「団」時代の「團」の代表曲「命みぢかし恋せよ人類!」。

30 「♪ウォ~ウォウォ~ウォ~ウォ~ウォ~」。
80v_2この3人のコーラスも今年いっぱいで聴けなくなってしまうのか…。

70vナント寂しいことよ…。

8_dsc_4634 既報の通り、犬神情次2号さんと犬神ジンさんは今年末を持ってバンドを離れることになった。
GALAの開催が押し迫った時分に入って来たニュースにビックリ仰天して、また愕然として…本当はこの日、もう1曲ぐらい演奏して欲しかったんだけど時間の兼ね合いでそれも出来ませんでした。
何か急に事務的になってしまって恐縮なんだけど、Marshall Blogは12月27日に開催される現メンバーによる最後の単独公演に残念ながらお邪魔することができません。
年末のこの時期は毎年ガッツリと予定を頂戴しているイベントがあるもんですから…。
となると、この曲をこのメンバーとこの歌声で聴くのはコレが最後かも知れないナァ…なんて考えながら聴いていたらホロっと来ちゃったよ。

160v思い返せば7年(ぐらい)前…私がまだMarshallに入る前に浪人していた頃、ある方のご紹介でじょにちゃんから連絡をもらい、Marshallの世話をさせてもらったのがキッカケだった。
そこから彼らの音楽にハマってずいぶんと追っかけ回させて頂いた。
とても楽しかった!

0r4a0333とにかく25年も続いたこのメンバーで『Marshall GALA』に出演して頂くことができてヨカッタ!
最後までバッチリ盛り上がって出番を終わらせてくれた。

240_3

250

260_2

270_2インタビュー・コーナーも楽しみにしていた。

290_2「年末まであと5本ライブがあります。全力投球で行きたいと思いまでよろしくお願いします!」
この時点であと5本。
ひとつ終了したのであと4本です。
皆さん、お見逃しなきよう!

8_dsc_4711 「先輩、ナニを言えばいいんスか、ナニを…」
今日はそういうキャラか!
実は、高校&大学の後輩とはいえ、じょにちゃんとMCをするのはチト怖かったのね。
普段のステージのMCを観ていていつも思っていたんだけど、この人アタマの回転がモノスゴク速い。
さすが私の後輩である。
この日、私はいいMC相手ではなかったな…もうね、実はこの頃、ジーさん、疲れ切っていてじょにちゃんと渡り合えるほどアタマが回ってなかったんよ。
でも、GALAのステージで後輩とこんなことができて幸せだったわ。
じょにちゃん、どうもありがとう!
ジン兄とともに益々のご活躍をお祈り申し上げます。
あ、Marshallのことは頼みますよ!

310_3「まさか本当に呼ばれるとは思わなかったんですよ!」
既に書いたように犬神さんに出演を依頼したのはかなり早い段階でのことだったんだけど、後に声をおかけしたバンドさんたちに犬神さんの出演が決定していることを伝えると、何人もの人が「ヤッタ!一度見てみたかったんですよ!」という反応を見せてくれたのよ。
GALAはどうでしたか?と尋ねると「ヤッベ~と思いましたよ!」という答え。
他のシンガーさんとスタイルが全く違うことを心配した、というのだ。
何でやねん!
全部同じでどうすんの?
それじゃ今の日本のロック界になっちゃうでしょ!
個性、個性。
ウチは個性とオリジナリティ第一なんです。
そうでなきゃ日本のロックは本当に死滅してしまうよ。

300_2メンバー2人が脱退することになってコレからどうなって行くのかをリーダーである明兄さんに尋ねると…「成り行きに任せようかと…」。
今までも「成り行きでやってきたから」…と。
そ、そんな!
結果としては成り行き任せになってしまうことは仕方がないけど、25年間、色々なことがあったんでしょうな~。
 
凶子姉さんからMarshall Blogの犬神さんの回の内容の濃さに関しておホメの言葉を頂戴した。
イエイエ、それは犬神さんが色々なネタをお持ちで、それにインスパイアされているだけなんです。
そこで例を引いたのは柳田国男の「一つ目小僧」。
そういう曲が犬神さんにあるのね。
その由来を解説して頂いた。
ひどい話ヨ…昔は残酷だった。
明兄さんがMarshallの事務所にお見えになると、そういう変な話ばっかりでしてね。
それが楽しい。

320_2犬神サアカス團は解散するワケではないからね。
2人脱退するだけ。
それでもやっぱり寂しいことは寂しいね。
ショウが終わって帰りがけの犬神ファンの方と少しそんなお話をしたんだけど、彼女はこう言った「でも、犬神サアカス團が2つになるんだから、楽しみが倍になるんですよ!私は両方応援しますから!」
こうでなきゃイカンね。
私ももちろん両方応援しますよ。
でもMarshallやNATALでなきゃダメよ!

情次さん、ジンさん、お疲れさまでした!
明兄さん、凶子姉さん、これからもよろしく!お腹が空いたらいつでも遊びにいらっしゃい!
これからもがんばって毒痔、じゃない独自の音楽を作り続けてください!
 
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

R<つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

【Marshall GALA2】vol.9:SPIN OFF四人囃子#1


「いよいよ『Marshall GALA2』もアッという間に最後のバンドの登場です!」と言ってる私。
ホントに始まったと思ったらすぐにココまで来ちゃったナァ。
わかりきってはいたんだけど、本当にアッという間だった。
『Marshall GALA2』を締めくくって頂いたのはSPIN OFF四人囃子#1。
 
前回も全く同じお顔ぶれで「稲葉囃子」としてトリを飾って頂いた。
他のところにも何度か書いたが、他のアーティストを目当てに前回のGALAに来てくれた当時20歳のお嬢さんがあるライブ会場で私を見つけてこう声をかけてくれた。
「Marshall GALAのシゲさんですよね?最高に楽しかったです!特にあの最後に出た稲葉囃子…一番ヨカッタです」
「アレ?お目当ての〇〇さんじゃなくて?」
「はい。稲葉囃子が一番よかったです。世の中にあんな音楽があるなんてあの時まで全く知りませんでした」
コレは心底うれしかった。
我が意を得たり!人をひとり救った気持ちになったよ。
いいですか?私と同世代のオッサンがそう言ったんじゃない。
そんなオッサンには「もっとロックの勉強をし直して来い!」ということにならーな。

10今回も大二さんにご出演を願ったのは、この20歳のお嬢さんのことがあったから…というワケではなくて、Marshall Blogでもチラホラとレポートしている通り、前回から3年の間に四人囃子周辺の動きがあって、「やっぱりコレですよ!」という結果に落ち着いた…という感じ。
そして、今回は『SPIN OFF四人囃子#1』という名義で、チーム名に「四人囃子」の4文字を入れて頂いた。
コレがまたうれしいね。
そしてもうひとつは…

20今年はアルバム『一触即発』が1974年のリリースから45年周年を迎えたのだ。
だから今回も自分の宝物のオリジナル盤を持ち込んで、自分が作ったワケでもないのに偉そうにアルバムを紹介させて頂いた。

30vもうひとつ紹介させて頂いたのが…その45周年を記念して10月23日にビクターエンタテインメントからリリースされた『一触即発 デラックスエディション』として3枚組のボックスセット。
スゴイですよ。
当日も会場でお配りしたチラシに「今世紀最大の事件!」と謳っちゃっている。
スゴイ自信だ!
今世紀の終わりまでまだ81年もあるのに「今世紀最大」としたのだから。
ま、ジミヘンやジョン・レノンあたりが生き返ったりしなければこの宣伝惹句もウソではないだろう。

25実際にスゴイのよ。
チラシには「これが'一触即発'の最終形だ!」とも謳われているんだけど、私もLP、CDと時の流れに合わせてこのアルバムを聴いてきたが、今までのモノとは別物と言っていいでしょう。
このデジタル・テクノロジーにはシャッポを脱がざるを得まい(←古い表現ですな)。
すべての楽器の音がクリアになって、森さんの歌声とかトシさんのパーカッションなどは録り直したんじゃないか?と思わせるほどリアルなの。
他にも『ミラージュ・オブ・四人囃子』と銘打って未発表音源もタップリ収録されてうれしいなったらうれしいな!
チョット思うところがあって、また別の回でもこのボックスセットを取り上げましょう。

26そして、10月23日の発売から17日後に開催されたのが『Marshall GALA2』。
もうコレはGALAが「レコ発ライブ」となっても良いでしょう?
だってその間に「四人囃子」としてのギグがないんだもん。
誰がナンと言おうと勝手に私の心の中でそう思い込ませて頂きましたから、ハイ。
 
ココはショウの一番最後なので舞台転換の必要がないため、演奏の前にインタビューをさせて頂く段取りなのね。
大二さんにお話を伺って驚いたのは…
「この一連の企画は元々は稲葉くんが『一緒にバヤシ(四人囃子のこと)の曲を演っちゃいませんか?』と誘ってくれたのがキッカケで始まってるんですよ。
で、バヤシの曲を演ると喜んでくれる人がいるんだ~…じゃ演れる時は演ろうか~?…から始まったんです」
そりゃ知ってる人はみんな喜ぶにキマってる。(←「一触即発」の歌詞風にしてみた)

45 発起人の稲葉さん。
稲葉さんはMarshall三段積みのオーナーだったのだ。
「イヤイヤ、今でも持ってますよ。三段積みを2つと半分、九州に置いてあります。三段積みのファンなんですよ」
スゴイ!
保管させられている方は大変ですよ。
使わないMarshallほど、デカくて重いモノはありませんからね。

35 その三段積みのウチのひとつはお母さんに買ってもらった…なんて話を以前されていたことがありましてね。
それについて伺うと
「ウン、『ママ、買って』って言ったの」
いいナァ~…今は要らないけど。

43 名古屋のライブの打ち上げで「味仙」では山崎さんの隣に座らせて頂きました。

56そして、『Marshall GALA2』最後のパフォーマンスが始まった。

31 岡井大二

70v坂下秀実

80v稲葉政裕

44 山崎洋

100v大二さんの超ダイナミックなドラムスからスタート。
ク~、スゲ~!
タマらんわ~。

110今日大二さんがお使いになっているスネア・ドラムはNATALのビーデッド・ハンマード・スティールというモデル。
見た目のいかつさより、ウォームで深い鳴りのサウンドが特徴。

120曲は「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」。

130稲葉さんが奏でるあのフレーズ。
いい音だナァ。
稲葉さんがお使いになっているのは1959SLP。
1965年生まれのMarshallのアイコン的モデル。
計算してみると、『一触即発』が発表になったのは、そのたった9年後のことだったのね?

46 完璧なアレンジと…

150鉄壁のアンサンブル!

160vそして末松康生さんの歌詞が素晴らしい。
なんてクリエイティブで魅力的なロックなんだろう。

170「空飛ぶ円盤」を英語で言うと「Flying Saucer」。
Frank Zappaの代表的作品で「Inca Roads」というFlying Saucerをテーマにした曲がある。
四人囃子は今はなき浅草国際劇場で開催された『ユウヤ・ウチダプレゼンツ浅草最大のロック・ショウ』でフランク・ザッパの前座を務めている。
1974年、「円盤」。
1975年、「Inca Roads」。
1976年、浅草国際
…ナンノ関係もないにキマってるけど、歳を取って色んなことを知るようになると、こういう妄想や想像が楽しいモノなのよ。

47 「今日は我々の前にメタルの方々がたくさん出ていらっしゃいますよね?時間にキッチリしていますのよね?
このイベント、全然押してないんですよ!
フレーズが速いから時間にキッチリしているんですかね?
チャカチャカチャカって弾いて、ココまで7分55秒とか。
『メタルは押さない』…という新しい格言ができたぐらいでございまして…」
稲葉さん、ほぼオンタイムで進行しているのはメタルだからありませんって!
私がちゃんと隅々まで段取りを考えた細かい台本を書いて、それをイヤがらずに台本に従ってスタッフさんとパフォーマーさんが動いてくださっているからなんですよ~!

私はダラダラと野放図に押しまくっても平気な顔をしているだらしないイベントが大嫌いなんす。
200「私は岡井さんと坂下さんのファンなだけでしてね。四人囃子とは何の関係もない…森園さんの『なりすまし』ですから!」
稲葉さんからもボックスセットの紹介があって、「今、この場でポチってやっちゃってください」なんておっしゃっていたけど、そうか~、ホント、そういうことができるんですな。
初めて観るバンドに感動して、その感動が冷めないウチにその場でCDをオーダーしちゃう…という。
昔から大きなコンサート会場にはレコード屋さんが出張して来て販売している光景をよく見かけるけど、会場のロビーへ買いに行くより素早くオーダーができちゃうんだもんね。
ま、届くのは次の日かも知れないけど…レコード屋さん、タマったもんじゃありませんよ。
特典がいくらあっても足りやしない。1902曲は「なすのちゃわんやき」。

32 大二さんからセットリストをお聞きした時、「他のバンドさんもバリバリと演奏をキメてくるだろうから、ウチは『なすちゃ』で対抗します」なんておっしゃっていた。
前回のGALAのすぐ後に大二さんからお礼をメールを頂いた。
「さすがウシさん(大二さんは私のことをこうお呼びになる)が選んだバンドだけあって、どのバンドもスゴイね。ウマいし!」
…と書いてあった。
イエイエ、私が選んだからスゴかったワケではありませんで、ただ皆さんスゴイんです。
ま、そんな1回目の雰囲気を鑑みてのご選曲だったようで、コレはコレでまたうれしいな。
そもそも大好きな曲だし。

48 今回フェイクを加えて佐久間さんのソプラノ・リコーダーのフレーズを弾いた坂下さん。

220あ、稲葉さんがおっしゃっていたけど、前の「円盤」のスタジオ録音バージョンもこの「なすちゃ」も今回リリースされたボックスセットには収録されていません。
この曲は『一触即発』の2年後に発表した『ゴールデン・ピクニックス』のA面の3曲目に収録されていいて、私は高校生の時にほんの数年後追いで聴いたんだけど、ビックリしたっけナァ。
2曲目の「カーニバルがやってくるそ」から、こんなにスゴい曲なのに何にもモッタイぶらずツラっと始まっちゃうところがスリリングだった。

49 それがこうして目の前で生で聴けちゃうんだからうれしいにキマってる。(また!)

240この曲を吹き込んだ時、四人囃子の皆さんは23歳ぐらいだったワケよ。
天才と芸術は生まれるべくして生まれるので、創作時の年齢ってのはそう関係ないと思うんだけど、スゴイよね。
やっぱり聴いていた音楽が違うことが大きいんだろうな。
そういう意味では今の若い人はどう頑張ってもよくてドリムシ止まりだろう。
我々年配は、死ぬ前にもっと若い人たちにいい音楽を教えてあげないとイカン。

270まるで交響曲を聴いているようだもんね。

260ただ複雑なことをするのではなくて、チャンと「歌心」があるから「いい曲」なんですな。

280大二さんの選曲作戦はマンマと成功したワケ。

290最後はやっぱり「一触即発」。
稲葉さん曰く、あまりにも曲が長いので練習する時は、休憩時間もそれなりに長く、一日2回しかできない…という。

33 日本のロック史にその名を残す名大作。

50 大二さんや坂下さんが20歳の時の作品だからね。
やっぱスゴイわ。

51 オリジナルのフレーズを挟みながらの稲葉さんの最初のソロ。

52 コレも歌詞がスゴいんだな。
「ボタンの穴」から何かを覗いたことなんてある?

370「♪あ~あ~空が破ける 声も聞こえない」
やっぱりココは一緒に歌ってしまうよね。
そういう人、会場に沢山いたんじゃないかしら?
「キマってる」のところも含めて私は全部一緒に歌いました。

360次々と展開を重ねる場面。

53 完璧に演奏で見る者をクギ付けにする。

54 そういえば、Marshallの社長夫人のエリーが何度も拍手する場面を間違えたって。
曲が終わりそうで終わらないからね。
でもそこはさすがイギリス人にしてロンドンっ子。
本場のプログレッシブ・ロックをリアルタイムで経験しているからね。
2人で口を揃えたのは「That's the prog rock!!」。

380曲は澱むことなくまっしぐらにクライマックスへ向かう。

55 激しいキメの連続!
見せ場はまだまだ続く。

390v_2そういえば、今回のスタッフの若い女性も四人囃子の演奏を「聴いたことがない音楽」と表現していた。

420そして「型に囚われない音楽」とも。
そうだろうね~、今のテレビなんかから流れてくるロックは全て同じに聞こえるもんね。
若い人だってわかってるんだよ。
ビートルズすら知らない若い人たちが知るべきは、色んな音楽を聴けば、人生がもっともっと楽しくなる…ということだな。
コレからビートルズを聴くなんて何て羨ましいことだろう!
こんなに若い私ですら45年以上は聴いてるからね、それでもまだ聴いてる。
少しでも若いウチに聴いておいた方がいいよ。

440vそして稲葉さんのソロを経て…

56 いよいよエンディング!

45513分18秒の大熱演で『Marshall GALA2』の演奏を締めくくった。
480v

460v

470v

490_2コレで『Marshal GALA2』は8つのすべてのパフォーマンスを終えた。
終わっちゃった。
後は感動のフィナーレへ…。

34_2 というワケで最後に演奏した「一触即発」と「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」のライブ・バージョンが収録されているリリース45周年記念のCD3枚組ボックスセット『一触即発 デラックスエディション』…おススメです。

520cdそしてもうひとつ!
コチラは1989年に再結成した時のライブ映像のDVD。
これすらもう30年前やんけ!
そんな時代ゆえ、レーザーディスクでしか流通していなかったが、今回この機にDVDが出来した!
「レーザーディスクはナニモンだ?」ってか?
どうすんだよアレ、ウチに盤がイッパイあるわ。
でもこの『FULL-HOUSE MATINEE』のレーザーディスクは持っていなくて観たことがなかった。
そして今回拝見した!
みんな若い!
そして、解説は以前Marshall Blogの記事をサポートしてくれた灘井敏彦さんが寄せていらっしゃる。
灘井さんは今回のGALAでもお手伝い頂いたのです。
もちろん、この1989年9月の現場にもいらっしゃってる。
私なんか仕事で地方にいたので会場の「MZA有明」ってのを見たことすらないからね。
コチラもおススメです。

530dvdそして特報!
来る12月13日、稲葉囃子やります!
場所は二子玉川の「GEMINI Theater」。
スペシャルゲストに秦万里子さん、『FULL-HOUSE MATINEE』の上映会、そして稲葉囃子の生演奏という盛りだくさんの内容。
GALAにお越し頂いた方に何人お会いできるかな?
楽しみ~!


GEMINI Theaterの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

8_3_2 <つづく>
 

200   
(一部敬称略 2019年11月9日 東京キネマ倶楽部にて撮影)