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2025年6月23日 (月)

NERVOUS BREAKDOWN~乙部ーオトチーヒロ還暦ROCK

 
NERVOUS BREAKDOWN、THE LOVEROCK VIOLENT、王様、そしてかつてはCALAVERASでMarshall Blogではおなじみのドラマー、乙部ーオトチーヒロの還暦を記念するイベントが開催された。

10vこのイベントの正式なタイトルには「乙部ヒロ&OZMA presens」と謳われている。
というワケで、開場前の顔合わせ会では出演者やスタッフに向けてOZMAさんと乙部さんから丁重なご挨拶があった。
「今日1日、よろしくお願いしま~す!」
30屋台村には各出演バンドのバラエティに富んだグッズが店先に並んだ。
コレはNERVOUS BREAKDOENのお店。40「SHINJIスマホスタンド」が目を惹くわ~!50そして開演。
まずはOZMAさんライブの名物、前説。
イベント・プロデューサーの2人からお客さんに向けてのご挨拶。
「こんなに集まっていただいて…いよいよ『乙部ヒロ&OZMA presents 乙部ヒローオトチー還暦ROCK』の開幕でございます。
乙部さんがやっている3つバンドのウチ2バンドも私がやってるという不幸がこの前説を招いてしまいました。
乙部さん、今日の気持ちはどんな感じですか?」0r4a0001 「イヤ~、還暦と言ってもマァ、なんて言うんですかね?…長らく演り続けてやっとココにたどり着いたっていう感じですね。
今日は3バンド。
ボクが生きてる上でとても大切なバンドです。
それを皆さんに観て頂きたいと思って企画させてもらいました。
とにかく、楽しんでいただければと思います。
ガンバりますのでよろしくお願いします!」
80v「ハイ、よろしくお願いします。
今日は乙部さんと私でリズム隊を組んでおりますNERVOUS BREAKDOWNがトップで出ます。
全出演者で女性がいるのはNERVOUS BREAKDOWNだけです。
男性諸氏は目を皿のようにしてご覧頂いて…選び放題でございます。
その次も乙部さんとボクはリズム隊を演っておりますTHE LOVEROCK VIOLENTでございます。
NERVOUS BREAKDOWNとLOVEROCK VIOLENTの新譜が出るんですね。
3つ目がついに来たかと…私もリハーサルで初めて見ましたよ。
アレはもう普通にZEPPのレコードかけといたらエエんちゃうかな?…ぐらいの壮絶さでしたね。
ZEP道楽ですね。
そうして3バンドの共演を通して乙部さんがどんな風に朽ち果てていくか…それを見届けて頂ければと思います」70v「…ということでトップバッターのNERVOUS BREAKDOWNから最後のZEP道楽まで、全ての乙部ヒロを味わって頂きたいと思います。
最後まで楽しむぞ!」
0r4a0004そしてお待ちかねのショウタイム!
トップ・バッターはNEVOUS BREAKDOWN。
クイーンの「We Will Rock You」が客席に流れる中メンバーが登場。
ギターのリフの最後の部分をNERVOUS BREAKDOWNが実際に演奏してパフォーマンスがスタート!
0r4a0015 すかさず切り込んで来るShinjiくんのギター・リフ。110vさっそくRiekoのパワフルな歌声が炸裂するのは「NERVOUS BREAKDOWN」。

S41a0037akkoのオルガンがロック・テイストを濃厚に演出。130v臼井OZMA孝文のヘヴィな低音は今日もゴキゲン!
S41a0306そして今日の主役。
これから3つのバンドで暴れまくる乙部ーオトチーヒロ!S41a0259さっそくShinjiくんのソロ。160今日はShinjiくんのMarshallは「JVM210H」と「1960A」。170vギターをJVMのフロント・パネルにつないで、ペダルはオーバードライブとディレイだけ。
大変にシンプルなセッティング。
それゆえクリーンも歪みもヌケのよい太く美しいサウンドに仕上げていた。180「NERVOUS BREAKDOWNです。
どうぞ最後まで楽しんでください!」
1002曲目は乙部さんのフィルから「Like a Cloud」。
乙部さんの作品。
200_lac乙部さんのドラムスとOZMAさんのベースがクッキリとリズムを打ち出す陽気で少々ファンキーな1曲。220vRiekoさんのハズむ歌声が楽しいゾ!
540vスリリングな間奏を経て…240Shinjiくんのソロ。
フロント・ピックアップを途中でリアに替えてガッチリと弾き切った。250この曲、歌の最後の部分のキメがモノスゴクかっこいいんですよ。
転調して最後まで陽気に騒ぎあげた!260「改めましてこんばんは。NERVOUS BREAKDOWNと申します。
今日は乙部ヒロ、オトチ祭りですね。
最初から最後まで音・血祭りです。
ようこそお越しくださいました!
オトチさんの重厚でグルーヴィなドラムスをどうぞ最後まで楽しんでいってくださいね。
6月で還暦なんですよね?」
270v「厳密に言うと来月の6日ですね…6月6日、『ロックンロール』の日に生まれた。
ロックンロールが命でございます」
280v「…なので最後まで楽しんでいってください。
NERVOUS BREAKDOWNを今日初めて見てくださる方も多いと思いますが、皆さんに好きになってもらいたいと思っております。
女子が2人いるので、目を皿のようにして見て頂けたらいいかと思います。
どうぞ、よろしくお願いします!」
290「もちろん男子の方を見て頂いていいんですよ!」
ホント、最近は女性が出演しないライブは極端に珍しくなったからね。
こないだ今日と同じ獅子王で3バンド13人が出演して女性がkANちゃんだけというイベントがあった…女性率7.7%)。
それと、これも獅子王で5バンド27人が出て女性が3人というのもあった…女性率11.1%。
今日は3バンド14人に女性2人なので、その女性率は14.2%だ。
SHOW-YAの『NAONのYAON』なんて100%だもんね…あ、そういうのをやってんのか。0r4a0174akkoさんのキーボーズで始まる次の曲は「Please Don’t Ask Me Why」。300v_pdamw知らないナァ…と思ったら現在レコーディングに取り組んでいる新しいアルバムに収録される予定の曲だった。
この曲はOZMAさんの作曲。
0r4a0146 NERVOUSらしいヘヴィなミディアム・テンポのヘヴィなナンバー。
0r4a0216ここでもMarshallとストラトキャスター・モデルの伸びやかなトーンで濃いソロをShinjiくんが聴かせてくれた。S41a0270印象的なイントロのギターのメロディはファースト・アルバムから「Raindrops」。0r4a0037_2akkoさんのキーボーズに乗って…S41a0112 Erikoさんが情感豊かに歌い上げる。120vOZMAさんとakkoさんのコーラスもとてもいい感じ。330v乙部さんのソフトなドラミングがまたよき哉。
150vそして中間とエンディングに出て来るShinjiくんのソロ。
ウ~ム、なかなかに味のあるフレーズを弾きやがる。
この人ってハードに弾く時は思いっきりゴリゴリ弾くんだけど、なんか「メジャー・セブンス」のムードを感じさせるんだよね。
わかるかな~?わかんねぇだろうな~。
とにかくそういう感じ。
350vrd「NERVOUS BREAKDOWNはファースト・アルバムを持って全国各地を回っているんですが、前回の富士で完売したと思っていたんですよ。
そうしたらナント!オトチさんの部屋から8枚ほど出て来たんですよ!
もうソールドアウトって言っちゃったのに!」390v「これまでクビにしようかと思った瞬間は何度もありますけども、直近ではソレですね。
富士の時に『最後の2枚です。お買い上げください!』って言ってムリに買ってもらったの。
翌日の名古屋に行ったら『オズマさん、言いにくいんですけど…この前掃除したら8枚ほど出て来ちゃって』って。
それで今日持ってきているCDは乙部さんが掃除したその部屋から発掘された貴重な8枚でございます。
その8枚は皆さんのおカバンに入ることを願っております。
是非とも、お買い上げください!
今演った曲なんかはCDとテンポが全然違います。
ナンやったら今披露したのが普通の曲だとしたら、CDに入ってるのはスラッシュメタル状態です。
乙部さんのカウントがドンドン、ドンドン遅くなっていって、演奏が入ると急に元の演奏に近づこうとして速くなるんですよ。
今日のサウンドチェックでそのコトを言ったら『オレのせい?』とか言い出して。
『オレのせい?』ってカウントはあなたでしょ!…と。
考えたらソレが1番最近で乙部さんをクビにしようとした理由ですね。
つまち、『Raindrops』はどういう状況か?ということを最後確認できるチャンスはあと8枚しかありません!」400「ところで乙部さん、還暦おめでとうございます!
乙部さんと演るようになったのは、次に出て来るLOVEROCK VIOLENTで2015年のことですね。
NERVOUS BREAKDOWNを結成するに当たって、ドラムをどうしよう?って考えた時に『ウ~ン、乙部さんしかいてへんやろう』って思ったんです。
でも乙部さん『ダメェ!』って断ってくれへんかなぁ~って…そのまま今に至っています。
乙部さんのファンの皆さん、ゴメンなさい。乙部さん、ボク大好きです。
乙部さんとボクのリズム・セクションは、世界に出してもおかしくないんじゃないか?と思うんですよ。本当に素晴らしいドラムスです。
この次のレッド・ツェッペリンのアルバムのドラムスはアナタが叩かれるとか…」S41a0193「フェイク・ニュースでよく流れていますよね。
今年からツアー再開とか書いてありました」420v「乙部さんが叩いて全然問題ないかと思います。
皆さんもジミー・ペイジに『ええドラムス知ってるでぇ~』ってどんどんメールを送ってください。
でもレッド・ツェッペリンの前にまずは、この女性シンガーのNERVOUS BREAKDOWNをよろしくお願いします。
イヤ、乙部さんにとっては女性だろうがナンだろうが一緒やね。
関係ない、関係ない…イヤ、関係あってくれよ!
ま、乙部さんはすごく歌を愛しているんだなと思いますね。
そんな乙部さんのドラムスをNERVOUS BREAKDOWNで楽しむのもあと残り3曲となっております。
皆さん、最後まで楽しんでいってくださいね!ありがとうございます」
430v乙部さんのビート・スタートで「Are You Nervous」。
要するに乙部さんの空のドラムスがまず飛び出してくる。
軽快なのに重い、重いのに軽快。
とても気持ちがよいロック・ビートが「オトチ・グルーヴ」。
440v_aynそれに絡みつくOZMAさんの低音。
この曲の作者はOZMAさん。
上に書いた「ビート・スタート」という言葉もOZMAさんが口にしていたのを拝借した。
「ビート・スタート」…カッコいい表現じゃない?450v鉄壁のリズム隊をバックにRiekoさんがソウルフルにシャウト。460v今度はOZMAさんとShinjiくんのコンビネーション。
470コード進行がマイナーになったところでギター・ソロ。
「経験がない」って言うから、今「1987」や「1962」のようなモデルをShijiくんに弾いてもらおうかと画策中。
これだけMarshallとギターの音そのものを出す人には、そうしたビンテージ系のモデルが絶対にシックリくると思っているのだ。
480vakkoさんがシンセサイザーで奏でるホーン・セクションのパートとコーラスが曲をゴージャスに彩った。S41a0048再び乙部さんのビート・スタート(←OZMAさん、ガンガン使わせて頂いております)。500v「今日はオトチさんの誕生祭なので、みんなで『オトチ・コール』をしたいと思います。
いいですか?0r4a0044 「オトチ!オトチ!オトチ!」
440vチョット照れる乙部さん?
370v「オトチ最高!オトチ最高!オトチ最高!最高!
ありがとうございます!
オン・ギター、Shinji~!」0r4a0016Shinjiくんがリフをブチかます。
フ~ム、ジミヘン風とでも喩えるべきか?
このフレーズをフロント・ピックアップで弾いちゃうところがカッコいい。
曲は「Take Me Back」。
0r4a0299 「♪Take me back again」
Riekoさんの歌声がナンとマッチすることよ!
360v「オン・ベース、OZMA!」
「4弦の映画評論家」の異名を取るOZMAさんの激烈ベース・ソロ!
550私も古い映画に限って言えばそう簡単に人後に落ちる方ではないが、OZMAさんのヨーロッパ映画とブルース・リー作品の知識には舌を巻かざるを得ないのだ。
弾きまくるOZMAさん!
560vOZMAさんの見た目通りの音とフレーズがガンガン飛び出した!S41a0306 以前から演奏している曲だけど盛り上がり必須のヤツですな。
作者はShinjiくん。570NERVOUS BREAKDOWNの出番最後の曲はShinjiくんのリフでスタート。
590_coファースト・アルバムから「Come on」。610まさに燃え尽きんとするばかりの熱血パフォーマンスを繰り広げた5人!S41a0262 S41a0272 S41a0148 S41a0284  S41a0171レコーディング中の新しいアルバムの中からタップリと演奏してくれたこのステージ。
それらの曲を聴く限りでは、ファースト・アルバムより一層ファンキーな仕上がりになりそうだね。
とても楽しみだ!650そしてRiekoさんの必殺のキックで出番を締めくくった!680最後にOZMAさんからもう一度メンバー紹介。700v_2「『還暦』とは名ばかり!まだ59歳の乙部ヒロ!」720v「ありがとうございました!」
 
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルブログ
 
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イエイエ、「煙が目にしみない」ステージが何よりです。
690米沢が生んだスーパー・ギタリストShinjiくんがデモンストレーションを担当してくれたビデオ。
見てね~!
 
<STUDIO JTMシリーズ>

<ビンテージ・リイシュー・ペダル・シリーズ>


<つづく>
 

200(一部敬称略 2025年5月10日 巣鴨獅子王にて撮影)