Marshall×ジミ・ヘンドリックス=60周年
各種SNSを通じてすでにご存知の方も多くいらっしゃるだろうが、Marshallが新しいジミ・ヘンドリックスの記念モデルを発表した。
普通であればココでチョコっと背景と商品の仕様を説明して終わるところであろうが、Marshall Blogとなると当然そうはいかない。
歴史からスタートしないと気が収まらない…と言いたいところだが、過去にロンドンのジミの家に遊びに行った時のレポートなども詳しく書いているので、今日のところは歴史部門には深く入り込まず、「一体ナンの記念なのか?」という流れだけをつかんでおきたいと思う。
6週間前に知り合ったチャス・チャンドラーに連れられて、1966年にニューヨークからロンドンにやって来た時、ジミ・ヘンドリックスは23歳だった。
どこのレコード会社とも契約していないダイヤモンドの原石を発見したチャスはウハウハでさっそくオーディションを開きバンドを結成させた。
ドラム・パートに関しては後にザッパやジェフ・ベックのバンド、ジャーニーなどでスゴ腕を揮ったエインズリー・ダンバーにコイントスで勝ったミッチ・ミッチェルがその座を獲得。
生前のジム・マーシャルが「サタデイ・ボーイ」という言葉を使って私に説明してくれたことがあったが、当時ミッチは西ロンドンのアクスブリッジにあったジムの楽器店(第2号店)でアルバイトをしていた。
下はかつてその店があった場所。
そのツテで自分と名前の2/3が同じジムと顔を合わせ、ヨソでその存在を知ってブッ飛んだMarshallのギター・アンプを手に入れることになった。
フル・スタックを3セット購入したそうだ。
ジミ・ヘンドリックスのことをジムに尋ねると、細身で背が高く、とても礼儀正しかったと私に教えてくれた。
この時、すなわち1966年から今年で60年。
このことを記念して企画されたのが今回発表されたモデルなのだ。
チャスは何とかしてこの天才ギタリストの名前を早いところ世間に知らしめようとショウ・ケース・ライブを企画する。
1966年9月25日、場所はロンドンの若者のたまり場だった「カーナビ―・ストリート」の1本となりの「キングスリー・ロード」というところにあった「バッグ・オネイルズ(Back O'Nails)」というクラブ。
そのランチ・タイムにジミが姿を現して演奏を披露した。
事前にウワサを聞きつけて客席にはジョンやポールの他、何人もの人気ミュージシャンの顔があった。
入り口に取り付けられている2枚のプラーク。
ココはその翌年にポールとリンダ・イーストマンが出会った場所としても知られている。
それが今では…違う店になってしまった!
でもまだ上のプラークは残っている。
その後、チャスの思惑通りジミはロンドンで名声を高め、1968年に下のブルック・ストリートのフラット(アパート)に住むようになった。
フラットの壁に掲げられたプラーク。
昔は外からこのプラークを眺めるのが関の山だったが、現在は内部を見学できるようになっている。
この辺りのことは『イギリスーロック名所めぐり』で詳しくレポートしているのでお好きな方はゼヒご覧あれ。 ↓ ↓ ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 57 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.1>(全6回シリーズ)
さて、ジミ・ヘンドリックスのMarshall。
下は実際にジミが使っていたMarshall。
Marshallの工場にいた時、「ちょうど到着した」とかで見せてもらったスウェーデンのコレクターの所有物。
チョット前に「1億円」の値段が付けられてビックリ仰天!
Marshallのジミ・ヘンドリックス関連の製品といえば…。
私が認識している限りではコレが一番最初だと思う。
1994年に世界200セット限定で発売された「1959LTD」と「1982ALTD」並びに「1982BLTD」。
アメリカの子供向けテレビ番組に登場する恐竜の名前から「Barney(バーニー)」とアダ名されたモデル。
コレは「ジミ・ヘンドリックスのシグネチャー・モデル」とされていたワケでは全くないが、Bキャビのサイズから「The Hendrix Stack」と云われていた。
そして2004年…すなわちジミがMarshallと出会って40年を記念して発表したのが「SUPER100JH」と「1982AJH」並びに「1982BJH」。
日本では25セット限定で発売された。
ゲイトフォールドのレコード・ジャケットを模した解説書が付属していたのも懐かしい!
そして、その20年後の60周年を記念して発表したのが今回のモデル。
2006年の時と同様、EXPERIENCE HENDRIXとのコラボレーションだ。
やっぱり紫だよね~。
黒と紫のコーディネーションというのはカッコいいもんだ。
ヘッドは「1959HW」。
おなじみのコントロール。
特に説明は不要でしょう。
左上にはプラークが取り付けられている。
今回はスピーカー・キャビネットが「A」のみのハーフ・スタック。
CELSTIONの「G12H-30」というスピーカーを4台搭載。
だから入力は120W。中域が気持ちいいヤツ。
それとう同じスタイルの「JMH-1」という「FUZZ FACE」がついて来るのだ!
コレ、オモシロイのがコントロール。
「VOLUME」が「LOUD」で目盛りが「JIM MARSHALL」、「FUZZ」は「FOXEY」で目盛りが「JIMI HENDRIX」になっているの。
同時に発売されるBluetoothスピーカーが「ACTONIII」。
カバリングがベルベットでモフモフ。
いいナァ、コレ。触りたい!
しかし考えてみると、ジミは1970年の9月に亡くなってしまったのでMarshallとの付き合いはたったの4年間だったんだよね。
それにも関わらずこの結びつきの強さはナンだ?
それだけジミ・ヘンドリックスの音楽がMarshallが出すサウンドを必要としていたということなのだろう。
製品の詳しい情報はコチラ⇒Marshall公式ウェブサイト(日本語版)
