NAKED MACHINE-1~ROCKMAYKAN FINAL FREE LIVE
今回も昨年末の目黒鹿鳴館から。「愛を込めて」…入り口に飾られた「和江」さんからNAKED MACHINEへと贈られた祝い花。
今日はNAKED MACHINEの最後の目黒鹿鳴館のステージ…となるハズだったが、本間さんの椎間板ヘルニアの悪化にともない、内容を変更せざるを得なかった公演のレポート。
第1部が源ちゃんのソロ・ライブ。
そして、第2部が本間さんを除くメンバーによる鼎談。
入場料は無料。
ところで、本間さんがその激痛を訴えているSNSへの投稿を拝見してスッカリ思い出しちゃったよ。
私も予てから悩みの種だった腰痛が悪化して椎間板ヘルニアを背負い込んでしまい、26年前に丸1ケ月整形外科に入院したことがあった。
本当に信じられないぐらいの苦痛でネェ。
どれぐらい痛いかと言うと、私も親譲りの無鉄砲で子供の頃からケガばかりしてたくさんの痛い思いをしてきたが、こと苦痛の強弱に関しては椎間板ヘルニアが断トツの優勝だった。
何しろどんな姿勢をとっても24時間下半身の激痛が収まらず、大の大人が悲鳴を上げてしまったぐらいなのだ。
もちろん夜も眠れない。
あまりの激痛に入院先で手術の希望を申し出たのだが、担当医が「ひと月おとなしく寝ていれば痛みはなくなります。それに手術をしたところで再発の可能性がすこぶる高いんです」と主張され、「再発はイヤだニャ~」と、ダマされたと思って先生の言葉に従い寝たきり生活に入った。
最初のウチは座薬使って痛みをごまかしたが、時間が経つにつれて徐々にラクになった。
そして、約1ケ月が経過したある朝、トイレに立とうとすると痛みがウソのようになくなっていることに気づいた。
そして、数日様子を見て退院。
先生の説明によれば、安静にしていると「ナントカ細胞」というのが生成して、腰椎の間で神経を圧迫し激痛を引き起こしているヘルニア部分を侵食してくれる…というのがそのメカニズムらしい。
それからはとにかく腰部に過度な負担がかからないように気を付けるようにして現在に至っている次第。
もちろんMarshallを運ぶ時は最大の注意を払わなければならない。
できればやりたくないんだけど、Marshallギタリストの皆さんにはいい音で気持ちよくギターを弾いてもらいたいし、お金を払ってその演奏を聴きにいらっしゃるお客さんには真空管アンプにしか出すことが出来ない最良のギターの音を聴いてもらいたい…そんな一心で腰をかばいつつ日夜Marshall業に励んでおります。
本間さん、どうぞお大事になさってください。会場の屋台村のようす。
「本日限定」のTシャツ!
今日の催しの情報が背中に入っている今日の日の良き記念アイテムだ。
里村源多朗がステージに現れて第1部のソロ・ライブの1曲目が始まった!
バッキング・トラックに合わせての演奏。「ソロ」なので当たり前のことなのだが、ステージ上には「1人」だけ…他に誰か見えたらコワいわ。
でも源ちゃんの傍らに相棒はいる。それはもちろんMarshall。
孤軍奮闘する源ちゃんを舞台上手で見守ったのは「JCM2000 DSL100」と「1960A」。1曲目に選んだ曲は「Sky」。
源ちゃんはコレまで2009年に『Light and Shadow』、2017年に『Pain of Creation』と、2枚のソロ・アルバムを発表している。
「Sky」は最初のソロ・アルバムからの選曲。
明るくポップな曲調で会場の雰囲気が一気に温まる! 曲調はポップでもソロのパートでは持ち前の正統派テクニックの粋を集めたプレイを見せてくれた。
源ちゃんのピッキングの音はいつ聴いても気持ちいいな~。「皆さん、こんばんは!
今日はNAKED MACHINEのワンマン・ライブが急遽こんな形になっちゃって申し訳ありません。
せっかく楽しみにしてくれていた皆さん、遠くから駆けつけてくださったり、ムリに予定を空けて頂いたり、色々な方がいらっしゃったと思います…スミマセンでした。
代わりと言ってはナンですが、インストゥルメンタルで楽しんでいってください!」
「イエ~!」…客席からは大きな歓声が源ちゃんに浴びせられた。「先週の金曜日、今日のリハーサルのためにスタジオ押さえていたんですが、前日に本間さんから連絡があって『やっぱりムリだわ!』となったんです。
急遽『どうする?』ということをその金曜日に決めてライブの内容の変更を発表しました。
そこから地獄ですよ…この1週間!
1日8時間ぐらいギターの練習をして…もう毎日夢に見るくらいです。
皆さん、今日もあたたかく見守ってください!」2曲目は『Pain of Creation』から「Damage Control」。
1曲目とはガラリと雰囲気を変えて…源ちゃんのメタリックな部分を前面に押し出したハード・ドライビング・チューン。
ココでも無駄な音がない密度の濃いソロを展開した。圧巻だったのは
ワウワウ・ペダルを踏んでのカデンツァ。
これは本当にスゴかった!途中から右手を使ってミュートをし…
ハンマリングだけで演奏。
コレが1分半ほど続いたのだ。
もう見ているこっちの左手の甲が痛くなって来ちゃったぞ!弾きも弾いたりア・カペラで休符皆無の大シュレッディングが約3分半!
もちろん客席からはヤンヤヤンヤの大歓声!
コレはギター好きにとっては何よりも美味な「ごちそう」となったハズ。
私も源ちゃんの繰り出すフレーズに夢中になってしばしシャッターを切る指が止まったわ! 「ソロ・ライブはこの鹿鳴館のペペさんのやっている『Pepe Trick』というロックバーでやって以来ですね。
コロナ前のことだから2018年か2019年くらいかな?…だから約5年ぶり。
来年はまたやろうかな…と思っていたところだったんですよ。
でもまさかこんなに早くやるようになるとは思っていませんでした。
来年はソロのライブをやろうと思っていますのでよかったらゼヒお越しください。3曲目は『Light and Shadow』に収録されているの戦争をテーマにしたという「Go without End」。
もの悲し気な美しいワルツ。
1音1音情感を込めて弦をはじく様子がとても印象的だった。
源ちゃんの弾くギターって音に「力」があるんだよね。
もちろんそれは音の大小などではなくて、「説得力」とでも言えばいいのかナ?そういうギターを弾く人はやっぱりMarshallを選ぶわね。
コレは偶然ではないでしょう。 「今、戦争だらけで大変な世の中になってしまいましたけど、1日も早く平和な世界になって欲しいですね」
そこからまた雰囲気をガラリと替えたのは1枚目のソロ・アルバム収録されている「Electric Phase」。
こういうのはディスコ・ビートっていうのかな?
いわゆる「ダンサブル」な雰囲気の曲。NAKED MACHINEでは絶対に聴くことはないであろうタイプのナンバー。
フリーの音楽ソフトを使い始めた頃に作った曲で、音源の中で見つけたシンセサイザーの音に着想を得たそうだ。
なるほど、だからダンサブルなのね?
ソロ活動っていうのはこういう部分がオモシロいよね。そうした普段では珍しい曲調でもノビノビと軽やかに「源ちゃんスタイル」のギターを歌わせた。
「次で最後の曲です。
動画はNGですが、写真は撮ってもらって大丈夫です」「ん?チョット汚れてるナ…誰か拭いてください!」
と、最前列にお客さんに源ちゃんのトレードマークのミラー・ピックガードを拭いてもらっているところ。ソロ・ライブを締めくくったのは、やはり『Light and Shadow』から「Attack of the Alien」。
コレはNAKED MACHINEのステージのインスト・コーナーでも時折取り上げられることがある人気の1曲。
一斉に客席にスマホの花が開く。
「Attack of the Alien」はどこを切ってもスリリングなギターが飛び出すドライビング・チューンの秀作。
グイグイとクライマックスに向かって行くパフォーマンスは圧巻のひと言!
「ありがとうございました!」
全5曲。
鬼気迫るギター・プレイに客席は大満足!Marshallも一生懸命アシストしました!
源ちゃんがMCで触れていたソロ・ライブ。
それが正式に決まっているので皆さんどうぞよろしく。ちなみに今日の照明はペペさん。
さて、休憩も終わって今度はNAKED MACHINEの3人が登場。
開口一番、KANちゃんからひと言。
「皆さま、本日は本間大嗣の腰痛のためにワンマンができずに大変申し訳ありませんでした」そして、頭を深々と下げた。
客席からは「いいよ~!」の掛け声。登場したのは…
KAN岡本啓祐
ソロ・ライブを終えた里村源多朗。
「皆さん、ホントに来てくれてありがとうございます!
今日はファン・ミーティングみたいな感じになるんですけれども。
私の声より両側の2人の声を聞きたいと思うのでなるべくしゃべらないようにガンバります!
楽しい時間を過ごしていってください」 「今から数分間、しゃべってる間は写真をどうぞ撮ってください。
それで『NAKED、楽しかったぜ!』とSNSにはいい事を書き添えて投稿してください…いいですね?」
もうお客さんはおなじみさんばかりで超アットホームな雰囲気。
何しろお客さんたちの行動予定から持病の様子まで知っているんだから!「今日は今までのNAKED MACHINEの曲の元ネタのお話をしようと思います。
その後、質問コーナーを設けますのでどうぞ最後までお付き合いください。
じゃあ、ココからは源ちゃんが司会進行ですね」「皆さんは『Eternal Moon』という曲をご存知ですか?
アルペジオから始まる美しい曲…コレは詞も曲も自分で作ったんですけど…歌詞のセンスが素晴らしい!
とりあえずNAKED MACHINEの『Eternal Moon』を聴いてください。音源が流れるとKANちゃんはジッとはしていられず曲に合わせて踊り出した。
「ステキな曲ですねぇ。
2006年に自分がやっていたSTORM RIDERというバンドの時に詞も曲も作ったんです。
それではSTORM RIDER版を聴いてもらいましょう」
今度はその音源が流れる。ジックリ聴く。
「全然ちがうね~」
「ギターはレギュラー・チューニングで、NAKED MACHINEでは半音下げているんです」
そして、また別のバージョンを流す。「コレは強烈だね~!」
「若いでしょ?
ボーカルと音楽の好みが合わなくて続かなかった。
でも同じコード進行でこんなにメロディが変わるんですよ!」「スゴイね~!オモシロイね、こういうの。
今のは聴いたことがなかったから驚き!」とKANちゃん。こんな具合にして今NAKED MACHINEがステージで演奏している曲、すなわち「Fight to Survive」…
「Turn on the Ignition」…
「Walk Don't Run」等の現行バージョンと元ネタを聴き比べて源ちゃんが解説を加えた。
その曲調の大きな変化もさることながら、源ちゃんの解説に知っている人の名前がいっぱい出て来てオモシロかった。
それに自分が手塩にかけて生み出した…つまり「Pain of Creation」を経て手にした作品をとても大事にしているということを強く感じた。そしてKANちゃんは流れ出て来るCDの音源に合わせて激唱!
ソックリだったわ! 某ドラマーさんのモノマネなども交えてサービス満点のKANちゃんなのであった!
質問コーナー。
かつては英語だった歌詞がナゼ日本語になったのですか?
「それはナゼでしょう?
英語は発音がムズカシイですからね…昔はでたらめ英語で演っていたんですよ。
外国の音楽しか聴いていませんでしたので…日本語の詞は昔はなかった。
今は本間Pが英語にすごく厳しい。
だから英語の歌詞はできるだけなくすようにしています」10周年記念を迎える2025年、ツアーに出るとしたらどこに行きたいですか?ナニを食べたいですか?
啓祐さんは「北海道」。「九州は食べ物が美味しいですよね。
私事ですが、オヤジとオフクロが生きてる間に青森に1回行きたいなと思っています。
あ、名古屋も行きたいですよ」
ファンの皆さんの地元を知っているので気を遣いながらの返答に務める源ちゃん。
ホントにサービス精神旺盛なNAKED MACHINEなのだ。「私は敦賀の出身なので福井に行きたいけど…。
本間さんのふるさとの北海道にも行きたいし、源ちゃんを青森に連れて行きたいナァ」
私は昔勤めていた会社で富山に赴任していた時、石川と福井の営業を担当で、時折敦賀へ行ったものでした。
久しぶりに福井県行きたいナ…ヨーロッパ軒。レコーディングの時に難産だった曲は?
啓祐さん「『勿忘草』。知る人ぞ知る…アレは大変だった!」
源ちゃん「曲作りということでは、『Devil of the Hatred』」
KANちゃん「全部難しい!基本的にレコーディングをしてステージで歌えるようになる感じ。
源ちゃんが作る曲はレベルが高いんですよ!
ウン、確かにデビルは難産だった!」
等々、色々な質問が寄せられ、3人は熱心に答えていた。お客さんからの差し入れも後を絶たず、第2部も盛り上がった~!
KANちゃんから挨拶の言葉があり、2階席で観ていたSUPER BLOODの亮さんが紹介された。
「ウォ~!」と立ち上がって客席からの声援に応える亮さん。
今回、4人で目黒鹿鳴館の舞台を踏むことは叶わなかったけど、盛りだくさんの充実した内容でとても楽しいショウだった!
そして、NAKED MACHINEは3月17日のライブが決定している。
原宿クロコダイルとは珍しいね!
タイから来るバンドと一緒に出演するそうだ。
コレがホントの「対バン」…ナンチャッテ!
NAKED MACHINEの詳しい情報はコチラNAKED MACHINE OFFICIAL WEBSITE
源ちゃんとKANちゃんの目黒鹿鳴館の思い出はコチラ⇒ 目黒鹿鳴館物語<その3>
ペペさん秘蔵の昔の鹿鳴館の写真を追加掲載しました⇒目黒鹿鳴館物語<最終回>
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バディ・ガイに認められた実力派ギタリスト/シンガー、ローレンス・ジョーンズ。
現在ヨーロッパで大活躍中!
<Anywhere With Me>
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