TRINITY UNITED <その3>~RAZOR HIGHWAY
楽しい時間が過ぎるのは早いもので『TRINITY UNITED』もアッという間にトリの出番となった。トリはRAZOR HIGHWAY。
その屋台村のようす。Tシャツもあり〼。
RAZOR HIGHWAYはこのライブから先立つこと1カ月チョット前に5年ぶりとなる2枚目のフル・アルバム『FLAMMABLE SOULS - Blaze of the Rebirth』を発表した。
今日はそれを記念するライブなのだ。
そうなんだよね~、「soul」って絶対に抽象名詞だと思っていたら可算名詞なんだよね。
「魂」は数えられるのだ。
じゃ、「魂」は日本語でどういう単位で数えるか知ってる?
神様と同様に「柱」って数える。
『FLAMMABLE SOULS』は燃え上がりやすい五柱(いつはしら)の魂で作られたアルバムなのだ。 そのニューアルバムの冒頭の「Flammable Souls」が流れる中メンバーが姿を現した!
「Are you ready, 高円寺ィ?」
1曲目は「Ashes and Dust」。
アルバム通りの展開だ。深澤AKI
田中"OMMY"輝臣
高橋史男
池田督樹
矢浪雅也
RAZOR HIGHWAYのステージを拝見するのは今回が丸っきり初めて…つまりMarshall Blog初登場なんだけど、実は前から「いいバンド名だな」って思っていたんスよ。
「レザハイ」という略称がまたいいじゃないか。
やっぱり省略した時の名前ってのはとても大切ですからね。
というのは、「あたボーよ!」に代表されるように日本人は名前を省略するのが大好きなのね。
で、どういう時に省略されるかというと、その対象物が巷間で認知された時なのだそうだ。
しょっちゅう口にする名前が長ったらしいとメンドくさいもんね。
だから省略された時の名前も重要なワケ。
省略名は4文字であることが望ましいらしい。
サウンドが安定するんだって。
余談ながら…日本で一番長い名前の植物は「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」という。
「竜宮の乙姫の元結の切り外し」ということなんだけど、そう呼ぶ人はもちろん誰もおらず、「甘藻(あまも)」と呼ばれているそうです。
「元結(もっとい/もとゆい)」はチョンマゲなんかの髪の毛を縛って固定するヒモのことね。バンドとしては初めてだけど、以前からAKIさんは存じ上げていた。
というのも前のMarshall Blogにご登場頂いたことがあるのだ。2009年3月9日、場所は今日と同じココ高円寺SHOW BOAT。
『また逢う日まで2009~板倉ジュン・ラスト・ライブ・イン・トーキョー』と題した大谷令文さんが企画したイベント。
地元関西へお帰りになるじゅんぺーさんを送り出すお別れライブのレポートだった。
コレはオモシロかったナァ。
令文さんも幹大ちゃんも写っている。イヤイヤ、AKIさんだけでなく、OMMYさんにもご登場頂いている。
2014年10月4日の大塚Hearts+で開催されたEITAちゃんのイベント。イヤイヤ、上のお2人だけでなく、池田さんも!
池田さんは2018年3月11日の東京キネマ倶楽部。
『RagnarøkKr 神々の黄昏』というイベントでご登場頂いた。確立3/5の過半数越え。
コレが国会だったら「Marshall Blogをロック・ファンの間で盛り上げよう!」という法案が一発で採択されるゼ。
ま、17年の間に3,300本以上も書いているからね~。
Marshallを使ってくれているバンドであれば大抵どこかで引っ掛かって頂いているのではなかろうか?
…ということでいきなりのスーパー・ドライビング・チューンでRAZOR HIGHWAYのステージが幕を上げた!2曲目は「Rest in Power」。
これまた気骨溢れるリズム隊が思う存分疾駆しまくる1曲。
ソロにアンサンブルにと、このチームもギターがテンコ盛りでうれしいなったらうれしいな!
OMMYさんはMarshall。
ズッとMarshall。今回もオリジナルの「JCM800 2203」を持ち込んでくれた。
インプット・ジャックが横並びの初期バージョン。
「OMMY(オミー)!」とは言っても「重い!」なんて絶対に言わないよ。
良い音を出すためならアンプの重さなんてヘッチャラなのさ!高橋さんもMarshall。
「JCM900 4100」と「1960A」を使用した。
うれしいね~、上手下手揃って「M」の字。
やっぱりRAZOR HIGHWAYのような音楽には空気のようにMarshallが出すギター・サウンドが不可欠なのだ。この曲、パンチ・ラインの「♪Rest in power!」のパートがメチャクチャ気持ちいい。
コレは一緒に歌いたくなっちゃうヤツだわ。 「高円寺~!中野のとなり高円寺~!阿佐ヶ谷から戻って高円寺~!
OK、オレは荻窪だ!」コレがオリジナルの高円寺ね。
「10月23日にセカンド・アルバムをリリースしました。
当初の予定よりも2週間ぐらい遅れてしまったんですけど、それはボクのせいではありません。
と言うことで、今日が『レコ初ライブ』ということになりました。
最後までよろしくお願いします。
そいじゃあ椅子に座ってるみんなも、立っているみんなも飛び跳ねて頂きましょう!」AKIさんが言うそのセカンド・アルバムたぁ『FLAMMABLE SOULS』のこと。
「ッホイ!ッホイ!」
アルバムでも「Rest in Power」に連なっている「Under Pressure」が続く。声を絞り出すようにして歌うAKIさんの迫力!
「オン・ドラムス、雅也!」
ドラムスがフィーチュアされて…メロディアスなギター・ソロへと続く。
「♪Pressure, pressure」
Akiさんにからんでいくコーラスが絶妙!そのコーラスが爆発したのは「Born Crusader」。
メンバーみんなで歌うイントロがバツグンに印象的な曲。
まだアルバム通りの曲順で進行しています。親しみやすいマイナー調の歌メロ。
このチームは甘辛のサジ加減が大変に巧妙で曲に「高級感」を感じますな。ステージ狭しと暴れまくる池田さんのアクションがまたスゴイ!
いつシャッターを切ってもポーズになっている!?お客さんも一緒に歌ってテンション爆上がり!
次、これまたゴキゲンなドライビング・ナンバー「'89」。
この日初めて人前で演奏したという曲。
1969年の「ウッドストックが青春」ではさすがにジジ臭かろうということで「1989」にしたという。
「ベルリンの壁崩壊」や「天安門事件」等、色々なことが起こったのが1989年だそうです。
メンバーの中にはウッドストックの時に小学生だったという方がいらっしゃるとか。
私と同じぐらいの年齢ですな…どちら様かしらん?
ちなみに映画の『ウッドストック』は「私の青春」です。
12年前にこんな文章を書きました。
①【Shige Blog】我が青春のウッドストック <前編>
②【Shige Blog】我が青春のウッドストック <後編>メジャーな曲調が何とも楽しいナ。
私の1989年といえば、転勤で長野に引っ越した年だわ。
長野時代はベラボーに楽しかった。AKIさんと池田さんがフォーメーションをキメる傍ら…
OMMYさんが必殺のソロをタップリとブチかましてくれた。
やっぱりいいね、Marshallで弾くギター・ソロは。
とにかく音が太い!「アルバムを出して本当によかったナァと思っています。
スイスとか海外の方々からも問い合わせがありましてね、一時はインドネシアからばっかりになっちゃった。
それはいいんだけど、文字が読めん。
写真を見たらみんなほっかむりしているしね。
SEVENTH SONのYAMAちゃんが『一緒に世界に行きましょうよ!』と言ってましたけどゼンゼン誘われていないんですけど…。
行けるものなら行きたいよナァ?」「今日はMOONSHINEとSEVENTH SONという本当に演奏力の高いバンドの皆さんにご出演頂きまして本当にありがとうございました。
自分で呼んでおいて『こりゃヤバいぞ!』となるぐらい皆さん上手くてですね、ハードロック的な部分でのつながりもあるからイベントとしてうまく成立するかな~と思っていました。
でも実はもっと違う共通点が3つのバンドにあることに気が付いたんですよ」「メンバーに1人、必ずハゲがいる…って。
企画段階で声をかけた時には気が付かなかったよ~。
敢えて『スキンヘッド』とは言わない…『ハゲ』と言わせてもらう。
お客さんの中にもいたね……そこ。
ありがとうございます」
ニコリともしないでコレを言うAKIさん、スゴイわ。続いてはしばらくの間取り上げていなかったというファースト・アルバム収録の「Love It Bleeds」。
高橋さんのギターで幕を開けるバラード。コレが2019年10月に発表したファースト・アルバム『Grace Through Insanity』。
シックリ、そしてジックリと歌い込むAKIさん。
そして高橋さんのソロ。
やっぱりコチラも魅惑のMarshallサウンドで私はニンマリ。上手からはOMMYさんが決死のソロで切り込んで来る!
泣きのギター・ソロ大会もまたよきものなり。
最後は2人の感動のアンサンブルで曲を締めくくった。「まだまだ続くぞ!ハングリーなヤツ演るか?」
「ハングリーなヤツ」とはファースト・アルバムから「Hungry for Your Heart」。
ミディアム・ファストのヘヴィ・ナンバー。
相変わらずギンギンにハイテンションの池田さん!「Are you hungry, 高円寺ィ?!」
哀愁漂うサビのメロディがいいな~。意表をつく転調からのギター・ソロがビシっとキマった!
「高円寺はハングリー。オ~、イエ~!
それじゃあ、またセカンド・アルバムからいってみようか。
どうしても聴きたいというリクエストをこの前…1個だけ頂きました。
その1個に応えるレザハイですからね!
そっから始まるんですよ…ナニが?
よくわかんないですけど、アッハハハハ!」この曲も公の場で初めて披露したという「In This World」。
ポップな味わいのヘヴィ・チューン。
演奏が終わった後、雅也さんがよい曲すぎて「泣きそうになった」という。
確かに良い曲。中間のバンド・アンサンブルのパートが7/4拍子になっているところがオモシロい。
そしてギター・ソロ。
途中でガッと転調するのもとても良いアイデアだナァ。
ポップで聴きやすいだけでなく、聴きどころ多数の1曲。「セカンドアルバムが出来上がるまでホントに長い時間がかかりました。
その割に最後の方はドタバタになってしまい色んな問題が発生しました。
一旦出てしまったらもうそれで終わりなんですけどね。
まぁ~、今思えば産みの苦しみもホントにいい思い出かなぁ~と思っています。
皆さん、本当にどうもありがとうございました!。
サブスクで聴ける時代ですけどね、ワザワザライブ会場に来てCDを買わないで帰るって手はないよ…まぁ好きにしてくれ。
アッという間でしたが次が最後の曲になりました」レコ発イベントの出番の最後の曲に選んだのはファースト・アルバムから「Call of the World」だった。
ステージの最後を飾るにふさわしい火の玉ナンバー。
カミソリのように鋭く高速で最後まで走り切った5人!
アンコールではファースト・アルバムから「Higher Than the Sky」を演奏。
賑やかにイベントを締めくくった!2月にはCALAVERASとのダブル・ヘッドライナー・ショウが決まっているRAZOR HIGHWAY。
それも楽しみ!
RAZOR HIGHWAYの詳しい情報はコチラ⇒RAZOR HIGHWAY Official Website
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