TRINITY UNITED <その2>~SEVENTH SON
3つの個性あふれるバンドが集結した魅惑のトリプル・ヘッドライナー『TRINITY UNITED』。
2番手で登場したのはSEVENTH SON。そのSEVENTH SONの屋台村。
昨年発表した最新作『Edge of Insanity』を中心にCDをゾロリと展示。これは非売品かな?
こういうのはナンていうんだろう?
ビーズみたいな小さいツブツブを寄せ集めて作ったバンドのポートレイト。そして、10月18&19日にオランダで開催され、SEVENTH SONが出演した『HEAVY METAL MANIACS FESTIVAL』のTシャツ。
さて、そのステージ。
1曲目は「Welcome」。
「Welcome to Seventh Son!ツアーの東京ファイナルです。よろしくお願いします!」
今日はアルバム『Edge of Insanity』の発売記念ツアーの東京エリアでの最後の公演だ。大谷保泉
小林拓雄
Genki
正田泰
そして、Yama。
「♪Welcome to the new world」…CDが出る前、初めて聴いた時からこのパートが耳にコビりついてしまいましてね、時々無意識のウチに歌っていることがあるんですわ。
それだけ印象的だったんだね。そのまま切れ目なく大谷さんがブチかますハードなリフで2曲目の「Unite」へ。
大谷さんはもちろんMarhall。
こういうギターはやっぱりMarshallでないとね~!この日持ち込んだ愛用の「JCM800 2203」。
キャビネットは「1960B」。冒頭から張り裂けんばかりのYamaさんの声がSHOW BOATを震わせる!
小林さんのピアノによるソロ。
リズムが5/4拍子になると大谷さんの鮮やかなシュレッディングが飛び出して来た!
Genkiさんと…
泰(たい)さんのピックアップ・ソロが続いてメンバーが紹介される。
「♪Unite, unite, unite!」
そして「合体」。
胸のすくドライブっぷりで冒頭からテンション上がりまくり!
「ユナイト」…ユニコーンとか、ユニフォーム、ユニット、ユニバーサル、みんな「ひとつの」という意味を含む親戚の言葉。
そうそう、「ユニーク(unique)」も同じ。
日本では「ユニークだね!」なんて言うと「変わってるね~!」みたいな印象を受けるど、言葉としては「ひとつしかない」という意味だから。
一方、「university」は「uni-」が付いていても上の単語たちとは語源が違っていて、元は「全体」という意味。
ま、「全体」は「ひとつ」なんだろうけど。「今日は昨年10月4日にリリースしたアルバムのツアーの首都圏エリアでの最後のライブす。
皆さんのおかげでこの日を迎えることができました。ありがとうございます!」「アルバムを作る時ってやっぱり曲順とかを本当に真剣に考えるんですよ。
時には、メンバー同士でバチバチしあったり…ま、たいていボクがバチバチやるんですけど。
どっちかというとバチバチやられる感じですかね。
最終的には『わかりました!』っていう感じになるんですけど、色々と反抗を繰り返しながら曲順を決めたんです」 コレがその最近作『Edge of Insanity』。
Yamaさんが曲順の話しをしたのは、この日、収録されている曲を完全にアルバム通り演奏するセットリストだったから。本日の3曲目、すなわちアルバムの3曲目の「Tell Me Why」は大谷さんのアルペジオからスタート。
哀感漂うヘヴィなミディアム・テンポのナンバー。
小林さんのピアノから…
一度聴いたら忘れないであろう大谷さんが奏でるキメの哀愁フレーズへ。
祈るようにして感情を込めて歌いきったYamaさん。
切れ目なく小林さんのシンフォニックなキーボーズに導かれて「Blaze of Revenge」へ駒を進める。
泰さんの踏むバスドラムと…
Genkiさんのベースをバックに…
Yamaさんが毅然とした態度で歌う。
このマイナー・コードの5度をクロマチックで動かすコード・クリシェ(「ジェイムス・ボンドのテーマ」みたいなコード進行ね)はSEVENTH SONの雰囲気にピッタリなんだよね。タッピングを交えてスケールの大きなソロを披露する大谷さん。
「♪Stand up, stand up」、「♪Look up, look up」、「♪Get back, get back」のパートがやたらと耳に残る~!
「Welcome」とこの曲は私にとって猛烈に「SEVENTH SON」を感じさせる曲なのだ。「SEVENTH SONは、本当に色んなことがありました。
去年の暮れに私が酒を飲んで倒れてアゴの骨を折ってしまい、ライブが出来なくなりました。
何とか3月には復帰してレコーディングができるぞ!と思ったら、今度はリーダーの泰さんが脳梗塞になってしまった。
でも、それが本当に奇跡的に軽症だった」「SEVENTH SONは、また来年にタイ、カンボジア、ベトナムをめぐる東南アジア・ツアーが入っています。
マニアックなところに行ってきます…みんな、一緒に行きますか?
今の猛烈な円安の中で私たち行けるかどうかは今日の物販の売れ行き次第でございます。
よろしくお願いします!」泰さんのドラムスから「Core」。
Yamaさんがステージを降りて4人で奏でるインストゥルメンタル・ナンバー。
喜びも、悲しみも、憎しみも、苦しみもすべて持ち合わせながら一歩ずつ歩んでいくSEVENTH SONをYamaさんが「おしん」に例えたことから「Core」と名付けられた曲。
曲の中盤に現れる和風な音列のアルペジオが印象的だ。
すると場面がガラリと変わって…
「♪ヨ~~~~~~~~~~~~~!
This song is called 'Insane!
グワッハハハハハハハハ!」泰さんのドラムスが疾駆するスーパー・ドライビング・チューン!
小林さんのアグレッシブなソロを通過すると…
リズムが3/4拍子に変り大谷さんが弾きまくる!
そして「♪Insane~~~!」
この曲の中でYamaさんは何度は「ファハッハッハッハッハッハッ」と不敵な笑い声を発する。
子供の頃、イアン・ギランのコレを聴いてカッコいいと思ったものだった。
日本人でコレをカッコよくやる人、イヤ出来る人はそうはいまい。
声が太いYamaさんならではの芸当なのだ。 激しくブチかました後はバラード…「Moonlight Dusk Fading」。
もうココは伸びやかで済んだYamaさんの歌声を楽しむ。
「静けさや 大谷ブチ込む リフの音」という有名な俳句にあるけど(ホンマか?!)ように、そ~らヤッパリ!
そういう雰囲気の後にはハードな曲が続くと相場が決まっている。
「Sacrstorm」だ!…ってアルバムの曲順にやっているんだから当たり前か?変拍子をふんだんに盛り込んだ圧倒的なバンド・アンサンブル!
そのパートを抜けるとYamaさんはPAスピーカーの上へ!
歌のパートは普通の拍子で大快走!
曲間のバンド・アンサンブルに入るとコレがまたスゴイときてる!
そこから小林さんがシンセサイザーのソロをお見舞いして…
大谷さんのソロ。
ワーミー・バーを巧みに操ってメロディアスなフレーズをつなげていく。この曲はホント、スゴイな。
まさにスペクタクル!
見ているこっちがこのYamaさんみたいなポーズになっちゃうよ。「このメンバー最高でしょ?
このメンバーになってメジャーからCDをリリースできて、世界にも行けて…まだもう1枚作りますからね!
ゼヒ楽しみにしていてください。
MOONSHINEもRAZOR HIGHWAYも一緒に世界に行きましょう!」SEVENTH SONの出番の最後を締めくくったのは2016年に発表した前作『Arc of Infinity』から「Children of the Earth」。
みんな同じく地球にへばりついて生きている我々の平和を願った歌。
「♪ウォ~オオ~ウォウォウウォウウォウオ~ We are children of the earth」
お客さんと大合唱!スカっとドライブするリズムに乗ってメンバー全員大激走!
SEVENTH SONフラッグを翻させるYamaさん。
その旗の下、大谷さんが激情のソロ!
Yamaさん最後の爆唱!
「ありがとうございました!」
Genkiさんのお誕生日!
「本当は赤い服を着てなきゃいけないんですねぇ~」と花束が渡された。
おめでとうございます!SEVENTH SONの詳しい情報はコチラ⇒SEVENTH SON Official Website
この後、SEVENTH SONは12月21日の福島公演を済ませてツアーの全行程を完了したのであった。
お疲れさまでした!
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