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2026年4月15日 (水)

マーシャル・ブログ博物館  第6回:工場ミュージアム<その6>

Marshallの工場にあるミュージアムを紹介するシリーズの最終回。
以前の回でサラっと触れたようにこの手の記事を書くのも恐らくコレが最後になるでしょう。
そこでこのシリーズでは「工場ミュージアム」で展示されているアイテムを中心に、過去の記事に登場したことがある写真もたくさん含まれてはいるものの、長年にわたって撮り溜めた写真でオモシロそうなモノをひとっとこへ集めてMarshall Blogに記録しているという寸法だ。

…ということで、まずは2020年の7月に紹介したMarshallのジュークボックス。10v70枚のシングル・レコードを収納して再生ができるヤツ。0r4a0071リーズのジュークボックス・メーカー「Sound Leisure(サウンド・レジャー)」とのコラボレーションだからホンモノのジュークボックスなの。0r4a0072Marshallのゲーム機。
実際に動いているのは見たことがなかったけど…コレはシャレで作ったんでしょうナァ。
パネルの「MARSHALL Natal Eden」という表示のデザインがそれっぽくてオモシロい。
20v舞台、映画ともに大ヒットしたクイーンのミュージカル『We Wil Rock You』。
私も舞台はロンドンで2度ほど観て、映画もシニア割引で映画館へ足を向けたが、このポスターはチョイと違う。
コレは『Willen Hospice Will Rock You』。
工場からほど近い「Willen」という所にあるホスピスで開かれたチャリティ・コンサートをMarshallがサポートした際に贈られた感謝状的ポスター。
ブライアン・メイのサインが入っている。
ブライアンはご存知通りMarshallを使わなかったが、2人ともロンドンに本拠地を構える由緒ある慈善団体「Grand Order of Water Rats」のメンバーで仲がヨカッタようだ。
30vコチラのTシャツに入っているサインはダグ・アルドリッチ。Img_19732006年10月、工場のシアターで開催されたVintage ModernとJVMの発表会の時の写真。
コレが2つのモデルが世界で初めて一般の人の前に姿を現した瞬間だった。
280私はこれより7カ月ほど前にフランクフルトで見せてもらい、少し試させてもらっていたので「おお~!いよいよか!」という感動が大きかったことを覚えている。
この時からすでに20年が経過しているなんてとても信じられない。290日中は雨が全く珍しくないイギリスだが、この日は夜までかなり強い雨が降っていた。
商品の説明が終わってステージでVintage Modernのデモンストレーションをしたのは「The Answer」。
「コーマック・ニーソン」というシンガーがウリのバンドだったが、この日はノドの調子が悪いとかで、
歌なしのインスト・バージョンで演奏した。
すごくいいバンドで私も大好きだった。
そして、この時から数年経って念願が叶い、渋谷のクアトロでちゃんとしたThe Answerの演奏を体験した。
ギターの「ポール・マホン」もとてもヨカッタが、やっぱりコーマックがヤケクソにスゴかった。Rimg0016ダグ・アルドリッチもVintage Modernをデモンストレート。Rimg0043そしてJVMのデモンストレーションはNWOBHMの雄「Grim Reaper」の創始者で、当時はアメリカのMarshallの仕事をしていた「ニック・ボウコット」が担当した。
ロックの名曲を詰め込んだ自作の全31曲メドレーを披露。
JVMのMIDI機能を駆使し、演奏の途中に一度もアンプにもフットスイッチにも触れることなしに、曲に合わせてギター・サウンドを替えて聴衆を驚かせた。Rimg0040これは2007年か2008年の会議の時にランディ・ローズのシグネチャー・モデル「1959RR」とレミーのシグネチャー「1992LEM」を関係者に紹介した際の写真。
特に飾り立てるワケでもなく、ポコっとそこら辺に置いてあったんよ。502009年、「ディープ・パープル」と「イングヴェイ・マルムスティーン」が来日し、各地でダブル・ヘッドライナーのコンサートを開催した。
それに先立ってMarshallから「東京でイングヴェイをキャッチしたい」という旨の連絡があった。
イングヴェイ・マルムスティーンのシグネチャー・モデルの一番最初の試作機を本人に評価してもらうためである。
そして、その試作機を携えたMarshallのエンジニアと一緒に東京公演の会場である東京フォーラムに赴いた。
リハーサル中だったイングヴェイは我々の姿を見つけると、「おお!待ってました!」とばかりに即座に演奏を中断してその試作機を弾き始めた。
それまでにイングヴェイには何度か会っているし、ライブの演奏も観てはいたが、その時の1mも離れていない距離で弾いたイングヴェイの演奏には圧倒された。
「コレがホンモノかいな!」みたいな。
イングヴェイはうれしそうにバリバリと弾きまくり、その試作機が出す音をとても気に入ったようだった。
その後、そのエンジニアと一緒にひがな1日楽屋でイングヴェイ家族との時間を過ごしたことはとても良い思い出になった。
下はその後何度もMarshallとの間で調整が行われて出来上がった「YJM100」のプロトタイプのリアパネル。
まだ表示が手書きの状態だ。Img_0168それが本番ではこうなった。Img_0299Vintage Modernのシルバー・バージョン。
今でもよく言われるけど、Vintage Modernはとても魅力的なモデルだった。
702011年、2代目の「スラッシュ」のシグネチャー・モデル「AFD100」を発表した時。60vコレは以前にも登場している「Marshall 50周年記念バイク」。
80この「ホンダDAX」はオランダのアーメルスフォールトというところにある当時のMarshallのディストリビューターから寄贈されたモノ。100なんで「ホンダDAX」だったんだろうね?85vしかし…「50周年」も遠くになりにけりだナァ。90v「50周年記念」といえば、今回のシリーズでも紹介したシリアル#1の「JTM45」がウェンブリー・アリーナのコンサート会場でもこうして展示されていたのを思い出した。Img_8763「ザック・ワイルド」関連のモデルはこのシリーズの第3回目で取り上げたが、コレは本人のサインが入った2007年発売のMGシリーズのザックのシグネチャー・モデル「MG15MSZW」。
110vジーンズ姿のJVM。
コレはどういうアイデアが元になっているのであろうか?120かつてMarshallの製品の色といえば、「マーシャル・トリコロール」と呼ばれる(私が買ってにそう言っているだけですが…)黒、金、白の3色が見た目の基本だった。
たま~に限定で生産される白や赤やオレンジのカバリングをまとったモデルはとても珍しかった。
それが、いつ頃からだったのかは覚えていないが、「デザイン・ストア」なる外観の素材やパーツを自分の好みに指定できるサービスを開始した。
コレには結構ビックリしたネェ。私も古いからサ。
下はそのカバリングとフレット・クロスとロゴのバリエーションを詰め込んだ見本。Img_0038_2そして、フレット・クロスにイラストや写真の意匠を自由に刷り込む技術を確立したのも大きな変革だった。130vこんなMarshall、昔は想像することすらできなかったんだよ。140コレは「50周年記念コンサート」の会場で展示されたモノ。Img_8723コチラはもう過去何回もMarshall Blogにでて来ているヤツ。150v「ゲイリー・ムーア」もなくなって15年も経つのか…。
2010年に最後に来日したゲイリーの「1959SLP」の面倒をみたのと、同年にロンドンで開催された「High Voltage」フェスティバルでハードロックのセットを観たのはとてもいい経験になった。160ナンで「ELP」?とお思いかも知れないが、「グレッグ・レイク」はMarshallと関係が深かった。
ELPはすぐ上に出て来た「High Voltage」で一度だけ再結成をしたが、その時もMarshallが全面的にサポートしていた。170vウェンブリーでも展示された『Killing the Dragon』仕様のMarshall。180vどういうワケか『Holy Diver』仕様のモノも作っていた。
Dioとはナニか特別な関係でもあったのかしらん?190vコレはもっとわからない。
このデザインは『Conversation with the Dead』という「デヴィッド・ガンズ」なる人のデッドへのインタビュー集の表紙。
要するに書籍。
「グレイトフル・デッド」なんていうとMarshallとは最も縁の薄いバンドだと思うのだが、ナンで作っちゃったんだろう?200v「ジミ・ヘンドリックス」は愛用していた「Barney」とアダ名される背高のBキャビ(1982)に収まっていた。210vスラッシュに…220v「ケリー・キング」…これらは販売するためのモノではなく、このデザイン・ストアのサンプルとして制作したモノだ。230vコレは何だか知らないけど、こうして並べて見るとなかなかの迫力だ。260コレも全く馴染みが全くないのだが「1960B」を9台も使った大作だ。270vシロクロつけたこんな作品もあった。240vジムの意向により、かつてのMarshallは慈善事業にとても積極的で、ハードロックカフェが中心となって展開していた世界規模で実施される乳がんの知識啓発と検診推進のためのキャンペーン「PINKTOBER(ピンクトーバー)」も協賛していた。250vココからは以前「最新工場見学レポ―ト」かなんかの回で紹介したが、ココでも取り扱っておくことにする。
工場社屋には流行の町中華のようにこうしてMarshall関連のアーティストのポートレイトを飾っている廊下がある。
コレを見て回るのもとても楽しい。Img_0091イギリスの国民的バンド「ステイタス・クォー」。
クォーは当然昔からMarshallで、白いモデルを愛用していた。
照明に当たることによってステージ上のMarshallが色とりどりに変化するのを狙ったというワケだ。
実際にはそうでもないと思うがな…。
いつか大谷令文さんとステイタス・クォーの話になったことがあって、その時真剣な面持ちで「クォーに入りたいね」とおっしゃっていた。
令文さんなら問題なく入れただろうに。
そういえばこのシリーズ…令文さんにも読んでもらいたかったナァ。Img_0093「ジョー・サトリアーニ」はウェンブリーの時に「ポール・ギルバート」と楽屋が一緒で、ポールに用事があってその部屋を訪ねた時、ドアを開けてくれたのが彼だった。
その時、Marshallのエンジニアがある試作品を持参していて、サトリアーニがそれを弾くところをすぐ横で見せてもらった。
イヤ~、本当にギターの上手い人だと思ったね。
その後来日した時、中野サンプラザで年配のマネージャーにご挨拶をしたのだが、ナゼそんな話になったのかは覚えていないが、その方がこの業界に入って最初に担当したのが「ハンブル・パイ」だった…という話しを聞いて感動してしまった。
またまた本場ってスゴイと思った。
Img_0095今となっては大変に貴重な「テン・イヤーズ・アフター」のサイン。
「Thanks Jim  Still the Guvnor」と書き添えてある左上のサインが「アルヴィン・リー」のモノ。Img_0102コレはアルヴィン・リー単独のサイン。
アルヴィン・リーには『ウッドストック』以外にも思い出がありましてね…。
2000年代に入ったはじめ頃『マーシャル祭り』というイベントを2回ほど開催した。
3回目はイギリスからギタリストのゲストを呼ぼうと考え、絶えて日本から遠ざかっていた「ロビン・トロワー」を希望し、その旨をMarshallに伝えた。
Marshallのアーティスト担当者が色々とホネを折ってくれたのだが条件が合わず断念。
「じゃ、他に誰かいない?」と次の候補をお願いした。
私は「ミック・テイラー」はどうかな?と思ってリクエストしたのだが、純なMarshallプレイヤーではないので却下。
その代案としてMarshallがアルヴィン・リーを推薦してくれたのだ。
コレにはビックリしてヘリコプターで家に帰ろうかと思ったわ。
結局は色々あって実現はしなかったが、アルヴィン・リーは2013年に他界。
もう2度と日本に来るチャンスがなくなってしまった。
呼んでおけばヨカッタ!Img_0104相変わらず「JCM800 2205」をご愛用頂き感謝しております。Img_0109コレ、真ん中がロブ・ハルフォードなの?
ジューダスとは仕事では1回もカスリもしなかったナァ。
中学2年生の時にラジオで聴いた「The Ripper」は衝撃的だった。Img_0112相変わらず根強い人気のヒープ。
「ラッセル・ギルブルック」というドラマーが一時NATALを使ってくれていたが離れてしまったようだ。
そういえば上に出て来た「High Voltage」でユーライア・ヒープも観たけど、歌っていたのはバーニー・ショウとかいう人だった。
ココはジョン・ロートンも5年前に亡くなったんだねぇ…知らなかった。Img_0113上の廊下とは別の場所にこんな写真も飾ってあった。
コレはベトナム工場の写真。
左下の写真には私も写っている。0r4a0092コレで最後。
ココはどこだと思う?
周囲に目をやりながら物憂げに歩いているのは私。
「博物館」でも「公演」でもなくて、ココはかつてのジムの家の庭。
3回か4回お邪魔させてもらったが、大きな家だった。
 
というワケで「工場ミュージアム」の連載はコレにて終了します。
ナンだって最後の3回をこんなに慌てて公開したんだ?と思われる方もいらっしゃるかも知れない。
実はコレの次にやりたいことがキマっていて、早いとこそれに取り掛かりたかったのです。
旧来型のロックが本当に死滅しそうな昨今、Marshallが残してくれたアイテムを使ってホンモノのロックやMarshallがドップリとが好きな人によろこんでもらえるようなことをやってみたいと思うのです。
人呼んで「Marshall Time Machine」。
かなりマニアックな内容になりそうですが、その手の皆さんはどうぞお楽しみに!300<つづく>
 

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