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2023年12月 6日 (水)

松浦和亦 PLAYS Vintage Reissue PEDALS


今回は「Damian Hamada's Creatures」や「伝々夢史」で活躍中の松浦和亦によるビンテージ・リイシュー・ペダルのデモ・ビデオのご紹介。
 
しかし…このビデオの仕事ってのはホントに手がかかるわ~。
コレが正真正銘「Time-consuming job」ってヤツだな。

ビデオ1本作るのにマーシャル・ブログを20本書くぐらいの労力が要るわ。
内容を考えて、台本みたいなモノをまとめて、デモンストレーターに説明して、アンプを並べて、照明をセットして、マイクと録音機材を準備して、撮影して、録音して、スチール写真を撮って、録音した音声を書き出して、録った動画をチェックして、動画編集ソフトに取り込んで、動画や音声をチョキチョキ&ペタペタ切ったりハッタリして、外部の画像を取り込んで、字幕を動画に貼り付けて、何度も何度も何度もビデオをチェックして、出力して、YouTubeに投稿して、Marshall Blog書いて、SNSで告知して…コレを1人でやってるんだけど………コレが存外にオモシロイな。
一旦、この作業に取り掛かってしまうと何しろ他の仕事ができなくなってしまうのが大きな難点だわ。
正直、もう少し多くの人に見てもらえると張り合いが出て来るんだけど、私の作品は時代にそぐわないんでしょうナ。
でも、私はこの路線を崩すことはないでしょう。
こういう商品の紹介を専門にやっている若い人たちが世の中にはたくさんいるようだけど、古い人間の私はナゼそれらがウケるのかが皆目わからない。
このビデオの仕事は商品の魅力を伝えるのが一番の目的なので、誰がデモをしても構わないとは思うけど、楽器というのは音楽を創る道具なんだから、やっぱり実際の現場で自分たちの音楽をクリエイトしているミュージシャンが紹介するのが一番だと考えるワケ。
ミュージシャンではない人が商品の説明をするだけなら楽器屋さんに行きなさいよ!と言いたいワケね。
ああ、私ってナンて古いんだろう。10さて、今回も4つのリイシュー・ペダルが登場するよ。
 
まずはBLUES BREAKER。20vDRIVE MASTER…カズマくん、エラく気に入ってたわ。30vそして、実際のステージでも使用しているThe Guv'nor。40vMarshall歪みペダルの「ラスボス」と形容したSHRED MASTER。50vこの4種類を「はじめクリーン、あと歪み」という段取りでデモしてもらった。60v前回はSTUDIO JTMのデモを担当して頂いたが、今回はそれを使わずORIGINにご登場願った。701×12"、20Wのフルバルブ・コンボ「ORIGIN20C」だ。
さて、カズマくんの評価はいかに?

80今回も最後にスペシャル持って来た。
カズマくんがD.H.C.の傍ら取り組んでいる、日本の寓話・説話をヘヴィメタルで表現するバンド「伝々夢史」のキラー・チューン「キミカヅク」をインスト・アレンジで1曲演奏してもらったのだ。100s動画やら音源やら字幕やら、今回も8分のビデオに100ケ近くの素材を使ったよ~。
私も凝り出すと徹底的にやりたくなっちゃう方なんで…。
コレがそのビデオ。

松浦和亦、Marshallビンテージ・リイシュー・ペダルともによろしくお願いします。
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
伝々夢史の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

90
 

200 (一部敬称略 Marshigeスタジオにて撮影)

2023年12月 1日 (金)

BARAKA 依知川伸一~書と版画のコラボ展

 
さて、BARAKAの26周年記念コンサートの後は依知川さんの「書道家」としての活動のレポートをお送りする。
何しろD_DriveのSeijiさんのご紹介で9年前に初めてお会いしたのは「ベーシストの依知川伸一」ではなく「書道家の依知川風人」だったのだ。10「書」といえば…言っておきますが私はどちらかというと達筆の方らしいんですよ。
以前勤めていた会社で書き主がわからないキレイな文字のメモは大抵私が書いたモノだと思われていたそうです。
自分では「字がウマい」だなんて全く思わないんだけどね。
特に最近はダメ。
ご多分に漏れずスッカリ字を書く機会が減ったことに加えて老化が進み、思うような字が書けなくなってしまった。
かの井上ひさしはワープロを用いずに最後まで手書きの文字で原稿用紙のマスを埋めたというが、その理由は「(アタマではなくて)手が字を覚えているから」ということだった。
私も何がしかの文字を書かないとマズイと思い日記をつけ始めたのだが、私の「バカ手」は全然字を覚えていなかったわ。
頭の中にあるのと違う文字を書きやがる。
それでも日記をつけ続けるを決心をし、そのモチベーションとして新しく万年筆を買い込んだ。
コレが奏功してか、昨日まで3年近くの間毎晩欠かさずに書き続けている。
「書き取り」の練習なので、その日にナニをしたのか記録しておく程度のごく簡単な内容だけど、後で読んでみるとコレが存外にオモシロく、「アレは何日だったっけかな?」なんてことを調べるのに大変実用的なのだ。
そんなある日、依知川さんから送られて来たCDに同梱されていた肉筆の手紙を目にした。
それは依知川さんの独特の字体で書かれていて、ペン先が極太の万年筆で綴られていることがひと目でわかった。
インクの色はもちろんブルー。
盛大にインクを送り出す極太ペン先の万年筆は書かれた字にグラデーションがハッキリと現れる。
コレが万年筆で書いた字の魅力のひとつなんだよね。
それまで細字の万年筆を使っていた私は即座に依知川さんに連絡を取ってその極太の万年筆について教えを乞うた。
そうして手に入れたが下の「パイロット カスタム74」という製品。
40年位前に京橋にあったパイロットの本社社屋ってものスゴいビンテージな建物でとても風合いがあったけど、いつの間にかなくなっちゃったナァ。
ナンで知っているかと言うと、大学在学中に採用面接にお邪魔したことがあるのだ。
もうチョット太ければ写譜ペンとして使えそうな極太のペン先は紙幅の狭い日記を書く時には使えないものの、機会を探しては愛用している。
筆運びが実に気持ちいいんですわ。
改めまして極太な情報をシェアして頂いた依知川さんにはこの場をお借りして御礼申し上げます。0r4a0046 私は文房具について知っていることはナニもないが、「万年筆」とくれば「デュオフォールド」ということだけは知っている。
「デュオフォールド(Duofold)」というのはParkerを代表する製品。
Marshallで言えば「1959」みたいなもんだ。
1945年9月2日、東京湾に浮かぶ戦艦ミズーリ号の甲板で日本が無条件降伏を受け入れるための調印式が執り行われた。
その時、ダグラス・マッカーサー元帥は5本の筆記用具を用意させた。
1本あれば十分なのにナゼゆえ5本も準備したか…それぞれを用いて書類にサインをして、後にそれらのペンを「あの調印式で使われたペン」として関係者にプレゼントしたのだそうだ。
余裕である。10_dm5本全部か、そのウチの1本かは知らないが、下のParker製の「デュオフォールド」が使用された。
一方、日本の全権、重光葵外相と梅津美治郎参謀総長は自ら万年筆を持参したらしい。

Dfナゼこのことを知ったのかと言うと、私が敬愛して止まない作家の吉村明先生のおかげ。
先生は長崎を舞台にした小説を多数書かれていて、その取材のために107回も長崎を訪れた。
そして県から「長崎奉行」との称号をお受けになられた。
先生も下書きや清書等、原稿の段階によって何本もの万年筆を使い分けていらっしゃたが、清書にはデュオフォールドを用いていらした。
先生もやはり原稿は手書派だったのだが、ご子息はSONYでワープロの開発に携わっていらしたというのだからオモシロイ。
で、先生が長崎に行くたびに立ち寄っていたのが「マツヤ万年筆病院」という万年筆の専門店。
去年、先生の作品の舞台を訪ねて長崎に行った時、このマツヤ万年筆病院でデュオフォールドを買っちゃおうと意気込んでいた。
ナニせ10万円ぐらいするのよ。
アイザック・スターンの大ファンがストラディヴァリウスを買うようなものよ。
で、実際にお店の前を何度も行き来して「最後の日に買おう」と半ば気持ちを固めていた。
さて、その最後日、幸か不幸か臨時休業でお店が休みだった!
ジャンジャン!
ま、今となっては「幸」の方だと思っています。0r4a0405ちなみにこの時、先生が足繁く通われた「県立長崎図書館」の後にできた施設である「長崎県立図書館郷土資料センター」を訪れて学芸員の方と吉村先生の話をしたのだが、話をしているウチに「チョットお時間よろしいですか?」と先生の筆跡鑑定を依頼された。
ビックリやら、うれしいやら!
もちろん責任を持ってキチっとした対応をさせて頂きました。
ま、先生の直筆原稿を見たことがあるファンの人なら誰でもできると思うけど。
 
以上、Marshall Blogでは珍しい文房具の話題での脱線でした。0r4a0878_2 さて、依知川さんとはそんなことをしていたものだから、書道家の方の依知川さんが『書と版画のコラボ展』という個展をお開きになる…と聞いて初日にお邪魔して来た。
30ギャラリーのようす。
も~、ひっきりなしにお客さんがお見えになっていたのでこの無人の写真を撮るのが大変だった。
40「書と版画のコラボ」というタイトルが表している通り、版画と依知川さんの書の作品がズラリと展示されている。
その数12枚。
50作品には「十二伸奏 迷企羅」とか「十二伸奏 頞儞羅」とかいうタイトルが付されている。
依知川さんに「メキラとかアニラとか、コレらはナニを題材にされているんですか?ヴァニラとかショコラとは違いますよね?ガメラでもないし…」と尋ねた。
すると依知川さんは「『十二しんしょう』です」とおっしゃる。
60v浅学な私の場合、「しんしょう」といえば「五代目古今亭志ん生」しか頭に浮かばないもんだから、「十二神将」という言葉を耳にしても全くピンと来なかった。
トホホ…面目ない。
ということで早速調べてみた。
そもそも「十二神将」とは「薬師如来」由来の12の神様のこと…か。
薬師如来は両脇に「日光」と「月光」の菩薩2柱と、これらを守る12の武将を従えている。
コレが「十二神将」。
そして、それぞれが12の方角を守っていることから「干支の守護神」としても信仰されているのだそうだ。
その12の神将とは、干支の順番に並べるのであれば…
子:宮毘羅大将(くびらたいしょう…以下「大将」略) 
丑:跋折羅大将(ばざら)
寅:迷企羅大将(めきら)
卯:安底羅大将(あんてら)
辰:頞儞羅大将(あにら)
巳:珊底羅大将(さんてら)
午:因陀羅大将(いんだら)
未:波夷羅大将(はいら)
申:摩虎羅大将(まごら)
酉:真達羅大将(しんだら)
戌:招住羅大将(しょうずら)
亥:毘羯羅大将(びがらたいしょう)

「安汰賀(あんたが)」なんてのはないよ。
私は寅年生まれなので「迷企羅大将」だ。
90vそして、土屋金司さんという日本を代表する版画家がベーシストの依知川さんの姿を12通りの作品にし、書と組み合わせたのが今回の作品群。
土屋先生は以前「十二神将(しんしょう)」を題材にした作品を手掛けていて、それをなぞっての12通りの依知川さんだったのだ。
そこで依知川さんの下のお名前から「伸」を取って「十二伸奏(じゅうにしんそう)」としたワケ。
70和紙にダイナミックに描かれる依知川さんの書と土屋先生の版画の相性はバツグン!
75まるでハナから出来上がっていたかのような緊密性を感じさせる。80会場内には「十二伸奏」以外の依知川さんの作品も展示されている。
100_2いいナァ。
やってみたいけど出来ないことはわかりきっているので絶対やらない。110v「母」…依知川さんは今年お母さまを亡くされた。
心を込めてこの1字を描かれたそうだ。
なんかグッと来るモノがある。
漢字は日本のモノではないけれど、アルファベットではこうはいくまい。120_2土屋先生の版画作品もいくつか展示されている。130_2コレは「波夷羅大将」ですな。
力みなぎる太い線がカッコいいな。140vお2人のオリジナルグッズも用意されている。150v  160_212月3日まで。
『所と版画のコラボ展/依知川伸一&土屋金司』は銀座6丁目の「兜屋画廊」で開催しています。
場所はJ-POWER(電源開発)のビルの裏の並び。170 

200

2023年11月29日 (水)

【BREAK the CODE】vol.23~NERVOUS BREAKDOWN/SHINJI

 
久しぶりの『BREAK the CODE』。
2020年夏、コロナ真っ盛りの頃、D_DriveのYukiちゃんでスタートして今回で23本目。
ナンダカンダこの3年でずいぶん色んな変化があったナァ。
10s「BREAK the CODE=その暗号を解読せよ」ということで、その周辺に目を当てると…。
イギリスの最高額紙幣である50ポンド札の図柄が、第二次大戦中のドイツの難攻不落の暗号「ENIGMA(エニグマ)」を解読することに成功した数学者、アラン・チューリングになった。
長年にわたるイギリス政府の同性愛者への贖罪のひとつ。
イヤ、それどころか紙幣と言えば、エリザベス女王が亡くなったもんね。
もう脱退してしまったけど、イギリスが「ユーロ」を受け付けなかった理由のひとつは「女王陛下が載っていない紙幣なんか使えるかよ!」だったらしいが、今どうなってるんだろう。
チャールズじゃちょっとピンと来ないだろうナァ。
ちなみに、実はエニグマを最初に解読したのはチューリングではなくて、ポーランドのレイエフスキという人だった。
ポーランドは昔から色んな国にイジめられて来たので、防衛本能が大変に発達していて、そうした「暗号解読」のような頭を使った戦いが得意ば国なのだそうだ。
チューリングはむしろエニグマを駆逐したことよりも、「Bombe(ボンべ)」と呼ばれる自動暗号解読装置をそのために開発してコンピュータの礎を築いたことで評価されている。
だからAppleのリンゴのロゴはひとかじりしてあるんだよ。
写真ではわかりにくいが、このお札の背景に描かれているゴチャゴチャした機会がそのボンベ。
50q 別に今回の記事を書くに当たって思い立ったワケではないのだが、『エニグマ』という映画のDVDを買って来たことを思い出して観てみた。
タイトルの通り、当然「エニグマ解読」周辺の話。
だから舞台はイギリスの「暗号解読部隊」の本拠地が置かれていたブレッチリー。
すなわちMarshallの本社があるところ。
Eni 冒頭からMarshallの工場の近くにある「ブレッチリー・パーク」が出て来て興奮してしまった…のも束の間。203映画の中のブレッチリー・パークの様子が実物とは大分違っているし、マァ、とにかく話が複雑で最後まで観るのに結構な忍耐を要した。
話が複雑なら複雑なほど、映画は簡単に作らなきゃダメなんだよ。
この映画はある程度「エニグマ vs. ボンベ」の話を知らないとチンプンカンプンなんじゃないかしら?
ただ、実際にエニグマ暗号機を使ってその機能を説明するシーンはオモシロかった。
私は知っていたけどね。
ナゼかと言うとこの『BREAK the CODE』シリーズを始める前に何冊かの本を読んで勉強したのさ!
ところで、エルガーの変奏曲でもおなじみの「エニグマ」というのは「謎」を意味する言葉だけど、私にとってこの映画の一番のエニグマは「ナンだってミック・ジャガーが製作したのよ?!」ということだったワ。
 
エニグマやブレッチリ―・パークに興味のある方はコチラをどうぞ。
   ↓    ↓    ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 45 ~ ブレッチリー・パーク <その1>
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 46 ~ ブレッチリー・パーク <その2>

420 さて、そのMarshall CODEの魅力を探るシリーズの今回の「CODEBREAKER(暗号解読者)」は…

20NERVOUS BREAKDOWNのSHINJI!30SHINJIくんはココのところSTUDIO JTM、ビンテージ・リイシュー・ペダルと、立て続けにご登場願っているが、実はこの『BREAK the CODE』から話が始まっているんですわ。
そんなワケで大変気合の入ったデモンストレーションを披露してくれた。
40まずはNERVOUS BREAKDOWNの曲から。
60sライブでも欠かすことのできない重要なナンバー「Don't Let Me Get Down」だ。50この曲では専用フットコントローラーを使って曲の途中で音色を変えて見せる。
実は…フットコントローラーを使うのはこのシリーズで初めてのことなのです。70m続いてはSHINJIくんのオリジナル曲「Morning」。
ココはシンプルにギター1本で自作したバッキングに合わせて印象的なメロディを乗せた。
いかにも「小品」というイメージだけど、すごくいい曲!80vそして、最後もNERVOUS BREAKDOWNのファースト・アルバム『GET NERVOUS』から。
95cdバンドの名前を冠したキラー・チューン「Nervous Breakdown」をCODEで弾いて見せてくれた。90SHINJIくんは、もちろん完璧なシュレッディング・テクニックを誇る巧者だけど、意味なくピロピロと演ることを絶対にヨシとしない。
そんなミュージシャンシップが実にいいんだナ。
平たく言うと音楽の「ツボを得ている」という感じか?110vそんなSHINJIくんがCODEの魅力をお伝えするビデオがコレ。
もちろんCODEの操作もバッチリ!


今後の活躍がとても楽しみなギタリストのひとりだ。
 
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website120v 

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<Lift Your Head Up>


<Skyman>


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200 (一部敬称略 Marshige Studioにて撮影)

2023年11月22日 (水)

MASHA PLAYS VINTAGE REISSUE PEDALS

  
SilexのMashaによるビンテージ・リイシュー・ペダルのデモンストレーション・ビデオ出来!10例の4種類のエフェクト・ペダルね。
そういえば、最近はこうした類のモノを単に「ペダル」って呼ぶようになって来たね。
こうして私が「ペダル」と呼んでいるのは本家Marshallの影響なんだけど、かつては「エフェクター」と言うのが常だった。
ず~っと昔は「アタッチメント」なんて呼び名もよく耳にした。
海外では「Stomp Box(ストンプ・ボックス)」なんて言っていたようだけど、コレは日本では全く定着しなかった。
「Stomp」というのは「踏みつける」という意味ね。
ザッパに「Carolina Hard Core Ecstasy(1975年『Bongo Fury』収録)」というSMをテーマにした名曲があって、その中で「Now darling, stomp all over me(さぁ、私を踏けまくって!)」という歌詞が出て来る。
ナンでこんなことを書くかというと…
05私は、かつて名古屋のなぞなぞ商会もレパートリーに取り入れていたこの美しい曲が大好きで、イントロの弾き方をザッパの生前最後のツアーに参加したマイク・ケネリー(Mike Keneally)からフランクフルトで直接教わったことがある…という自慢話がしたかっただけ。
残念ながらこの曲はそのツアーのレパートリーに入っていなかったんだけどね。
下はその時のようす。
ナンダナンだ、私、デレデレだな。
マイクはこの後のステージで、ベースのブライアン・ベラーと「Inca Roads」をデュエットで完璧に再現した…アタシャ、それを見て腰を抜かしたわ。
二度と経験できないいい思い出。
Mike さて、Mashaくん。
まずはBLUES BREAKERから…

25sMashaくんは1998年にMarshallが当時新たに発売したペダル・シリーズの「Blues BreakerII」を使ってくれていたこともあって、モノは異なれど操作はお手の物。380 クリーン⇒クランチとサウンドを変化させて魅力を弾き出してくれた。
20続いてはThe Guv'nor…26sMashaくんが学生の頃に大ヒットしていたというシロモノだけあって、これまた水を得た魚のようなデモンストレーション!
30このプレイもさることながら、解説が実にうまい。
やっぱり機材を知り尽くして第一線で弾きまくっている人だけに、その説明も実に的確だ。10_ex_guv ところで今回のデモンストレーションに当たってはSTUDIOシリーズから「SC20C」を使用してもらった。
Mashaくんは実際にJCM800 2203を使っていたからね。
これまた勝手知ったるところ。

35sさらにDRIVE MASTER…30sDRIVE MASTERは、お試しになった皆さんが口を揃えて…と言いたいところだけど揃わないのよ。
チョット独特なサウンドをとてもお気に召して頂けるんだけど、何とも説明がしにくいらしい。
若い人がやたらと口にする「ん~~~、ナンだろ」ってヤツ。
でも、Mashaくんはスパっとやってくれた。
さすがです。
もちろんデモ演奏も完璧にクライング!Ex そして、SHRED MASTER…40s 「ハイ、シュレッドさせて頂きました」…と、ビデオには収録できなかったが、コレはMashaくんが撮影の時に実際に発したコメント。
そんな胸のすくような美しいシュレッディングを収録した。
コレも説明もすごくヨカッタ。33で、このデモ・ビデオはココからがまたスゴイ。
MashaくんがMarshall GALAのために作曲してくれた「Got A Large Ambition」を私のワガママなアイデアに沿ってイヤな顔ひとつ見せず演奏してくれたのだ。
自分で言い出したこととはいえ、撮影の後の編集作業で私は地獄を見たけどよ。
そんな内容ゆえ、最後までご覧くだされ!
はい、お楽しみ頂けましたでしょうか?
Marshallのビンテージ・リイシュー・ペダル、よろしくお願いします。10_0r4a0150 さて、MashaくんのSilex。
来る12月3日、新宿のWild Side Tokyoで新メンバーによる単独公演を開催する。
楽しみですわ~!10_wstSilexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Official Website50

200 (一部敬称略  Marshige Studioにて撮影)

2023年11月11日 (土)

NERVOUS BREAKDOWN PLAYS Vintage Reissue PEDALS

 
前回はSTUDIO JTMのデモ・ビデオに登場してくれたNERVOUS BREAKDOWNのSHINJI。10v今回は今年リイシューされた4種類のビンテージ・ペダルのデモンストレーション。20初めて手にする機種ばかりではあったが、そこはさすがShinjiくんのこと、モデルの性格や機能を即座に察知して音を作ってくれた。
80sMarshallのエフェクト・ペダルの歴史とリイシューされた4種類のモデルについてはすでにMarshall Blogで詳述した通り。
 
すなわち…BLUES BREAKER
40sSHRED MASTER70sDRIVE MASTER50sThe Guv'nor
 
…の4兄弟。60s_2Shinjiくんは1993年の生まれ。
一方、4兄弟の中で一番古いThe Guv'norが発売されたのが1988年。
Shijiくんが生まれる5年も前のことなのだ。
私なんかMarshallの第1号機のJTM45が発売された年に生まれているからね…自分のビンテージ加減に呆れてしまうわ。
The Guv'nor以外の機種も1990年代の初頭の発売だからして、いずれにしてもShijiくんより歴史があるというシロモノたち。 80vShijiくんはそれを自在に操ってくれた。
これこそが「伝統」のなせるワザなんだろう。
「伝統」になったモノにはブレが一切ないから。100今回もアンプはSTUDIO JTMを使用。
コンボの「ST20C」で弾いてもらった。
すべて初めは「アンプ直」、途中からペダルを稼働させてそれぞれの特徴を出してもらった。90コレがそのデモ・ビデオ。
Shinjiくんのテクニカルにしてハートフルなギターと併せてお楽しみあれ!
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website550_syp Marshallペダルの詳しい情報はコチラ⇒THE LEGENDS ARE BCAK~伝説のペダル復活!110 

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Lowlife>

<Can You Forgive Me>


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200 (一部敬称略 Marshige Studioにて撮影)

2023年11月 4日 (土)

松浦和亦 PLAYS STUDIO JTM

 
大人気のSTUDIOシリーズ。
また新しいデモ・ビデオを作ったよ。10今回のデモンストレーターは、現在Damian Hamada's Creaturesで大活躍中の松浦和亦(かずま)。20一方で和亦くんは「伝承系ヘビィメタル・バンド」を自称する伝々夢史(でんでんむし)というチームで日本各地に伝わる「昔話」をテーマした曲を自作して演奏している。Ddm ズ~っとMarshallを愛用して来てくれているが、少し前に念願のMarshallの真空管パワー・アンプ「9200」の導入に成功し、JMP-1と組み合わせてバツグンのギター・サウンドを手に入れた。30vそして、今回はSTUDIO JTM。
Marshallが最初のギター・アンプ「JTM45」のサウンドを20Wの出力で再現したモデルにカズマくんがどう挑んだか…。
そして、その評価はいかに…。
オープンMarshall!
40まずはヘッドの「ST20H」と2x12"キャビネットの「ST212」の組み合わせから。50vカズマくんは、もう全くの最初から「水を得た魚」のように驚くほど自在に弾き始めた。
「ハイがどうの、ローがどうの」とかは一切なし。
もうプラグを突っ込んで、ピックをもって即ピロピロ…みたいな。60カズマくんがギターを弾くのはどんなことがあってもヘビィメタルの場面に決まっているので、今回の撮影に当たっては全てのシチュエーションにおいて、はじめはクリーンで途中からThe Guv'norで歪ませて弾いてもらうことにした。
カズマくんは以前からThe Guv'norも愛用して来ているので、使い方もバッチリ…というより、そういえばこっちもほとんど何の調整もせずに弾き始めていたような気がするナ。

70s次にヘッドは全くそのままにキャビネットをx12"の「ST112」に差し替え。0r4a0246やっぱりこのキャビってすごくいいんだよ。
カズマくんはST212の時とは異なる表情で気持ちよさそうに弾いていた。80STUDIOシリーズの1x12"キャビがスゴイと思ったのは今回が初めてのことではなくて、STDUIO VINTAGEやCLASSICが出た時からそう思っていた。
今回のJTMには先行しているモデルとは異なりCelestionのクリーム・バックが搭載されているが、やっぱりSTUDIOシリーズの1×12"特有のサウンドがあるんだな。
他のヘッドと組み合わせるとどうなるかはわからないけど、とにかくこのキャビだけにしか出すことが出来ない固有のサウンドを持っているんだな。0r4a0353 そして最後は1x12"コンボの「ST20C」。0r4a0245フーム…意外な結果が出たナ。
それがナニかはビデオをご覧頂くとして…。
カズマくんがビデオの中で2度ほど触れているけど、オープンバックのコンボは後ろから出る音も当然そのアンプが出している「音」なので、壁にくっつけたり離したりしてその音の出方を調整してやると聞こえ方が変わってきてとてもオモシロイのです。90そうして出来上がったデモ・ビデオがコチラ。
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
伝々夢史の詳しい情報はコチラ⇒伝々夢史公式ウェブサイト

100 

☆☆☆Marshall Blogからのお知らせ☆☆☆

Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マー索くん」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
調べごとに利用するもよし、マーブロ・サーフィンするもよし、ゼヒご活用ください!
 
マー索くんはコチラからどうぞ⇒Marshall Blog INDEX 

1_3_index 
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左の列から行~っちゃって。

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<K.B.B.>

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200 (一部敬称略 ビデオはMarshige Studioにて撮影)

2023年11月 2日 (木)

関雅樹 PLAYS STUDIO JTM

 
世界中で大人気のSTUDIOシリーズ。
そして新しく仲間に加わったのがSTUDIO JTM。
今日はそのデモ・ビデオの第2弾をご紹介。
デモンストレーターは関雅樹。10Marshall Blogではsimoでおなじみの関ちゃん。
「simoの関」だから「下関」だ。
残念ながら山口県のご出身ではない。
20関ちゃんは長年にわたって様々な現場でギターを弾いて来た。
電気にとても明るく、エフェクターのチョットした改造などはお手の物。
そんな知識を活かした機材に関する膨大なノウハウも持ち合わせている。
そして、長いキャリアを通じてMarshallを愛用し続けて来てくれているのだ。
したがって、これまでありとあらゆるMarshallを使って来たことになるのだが、STUDIO VINTAGEのヘッド「SV20H」を手に入れてからコッチ…もうズッ~とソレばっかり。
通常は2x12"のキャビネット、1922と組み合わせて使っている。0r4a0002 simoがホームにしている「銀座LOUNGE ZERO」ではもちろんのこと…30v所沢のお祭りでも…40豪雨の野外コンサートでも…50ドイツでも(正確には南麻布)…とにかく関ちゃんの現場には最早SV20Hが不可欠のアイテムとなっている。
要するにSV20Hを知り尽くしているワケ…仕事で使っているから。60そこで!
歴史的にはSV20Hの元である1959の先輩格に当たるJTM45のSTUDIOバージョンはどうなのよ?…ということでSTUDIO JTMのデモ・ビデオのインストラクターをお願いした。
75これまでの「Marshallのデモ・ビデオ」というと、どうしても火花を散らすようなプレイが身上のシュレッダーたちにご登場頂き、ギターをアンプに直結してその技術の粋を通じて商品の魅力をアッピールするケースが多かった…私がそういうの好きなもんだからね。
しかし、今回は趣向をガラリと替えてギンギンの歪みサウンドではなく、思う存分エフェクターを使い、Marshallのいわゆる「ヴァ―サティリティ」…すなわち多用途性をお見せすることにした。80ということで、今回は関ちゃんの演奏を通じて最高に美しいMarshallのサウンドをお楽しみ頂きたい…というこういう趣向。90デモンストレーションは3通り。
まずはヘッドのST20Hとタテ型1x12"キャビネットのST212の組み合わせ。100v関ちゃんはループのエフェクターを使って即興で1人多重奏をして見せてくれた。110次はヘッドとそのセッティングをそのままにキャビネットを1x12"のST112に入れ替えてブルースを少々。
120vキャビネットの音色の違いを体験して頂きたい…と言いたいところだが、ビデオではマァ…わからんわな。
ましてやこういうモノは携帯で見られていることが多いんだろうから。
そういう行き届かないところは関ちゃんが言葉でその違いを補ってくれた。
130もうひとつは1x12"コンボのST20C。140これだけジャンプ(リンク)を施した。
その理由は関ちゃんがビデオの中で詳しく解説してくれています。10_0r4a0007 ココでもコンボの長所を活かしたスペイシーな演奏を披露。150そして、最後に「まとめ」として、昨年simoがリリースした5曲入りのアルバム『ROCK EXTRA』からリード・チューンの「Pinky」を披露してくれた。160cdもちろんこのアルバムのレコーディングの時にもSV20Hが大活躍したことは言うまでもない。35v_3「Pinky」に使用したJTMはST20HとST112。
この組み合わせを大変お気に召して頂いた。170そうして完成したのがこのビデオ『関雅樹 PLAYS STUDIO JTM』だ!
演奏だけでなく含蓄に富んだトークも併せてお楽しみ頂きたい。

「チャンネル登録、高評価お願いしま~す!」とは特に言っていなかったけどよろしくお願いします!
 
関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒the Seki's Web

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<Anywhere With Me>

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9img_9727 200 (一部敬称略 ビデオはMarshige Studioにて撮影)


 

2023年10月25日 (水)

NERVOUS BREAKDOWN SHINJI PLAYS STUDIO JTM

  
先日、初めてMarshall Blogにご登場頂いたOZMAさん率いるNERVOUS BREAKDOWN。
05ギタリストはShinji。
もちろん根っからのMarshallプレイヤー。
ステージでは凄まじいまでの激しいアクションでテクニカルなフレーズを連発する若きスゴ腕ギタリストだ。
彼のギターの魅力はただただ速い手の込んだフレーズを弾くだけでなく、今の若手ギタリストには珍しくブルースの要素を垣間見せてくれるところ。06vそれと彼が奏でるギターの音色。
Marshall伝統の音が聴こえてくるのだ。
そこで…10先頃から紹介しているSTUDIOシリーズの新しい仲間、「STUDIO JTM」を弾いてもらいデモ・ビデオを作ってみた。20撮影で使用したのはヘッドのST20Hと…302×12"スピーカー・キャビネットのST212。40vコレをまずはアンプ直で試してもらった。60ボリュームをフルテンにして…弾くわ弾くわ!70vそして、今度はThe Guv'norのリイシューをつないで好き勝手に暴れてもらった。80sもう音の張りがスゴくて、Shinjiくんも実に気持ちよさそう!
90どんな感想を持ったかは…S41a0146 コチラのビデオでどうぞ!


NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

 

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<Your Tears>

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<Shake Shake>

 
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200 (一部敬称略)

2023年10月 4日 (水)

MAJESTIC HORIZONのデビュー・アルバム『Forever In Time』

 
今日はギタリスト金谷幸久さんの話題。
金谷さんとはもうずいぶん前から交流させて頂いているが、考えてみると…。
私の下の名前は「シゲ幸」といい、父は「シゲ久」といった。
その親子2人の名前から共通の「シゲ」と取り払うと「幸」と「久」が残る。
金谷さんである。10そんな親近感を覚える金谷さんなのだが、活動の基盤をお住まいの関西にされていることから、なかなかお会いする機会がなく、今までに2度ほどしか実際にお目にかかったことがない。
初めてお会いしたのは2013年6月14日の鹿鳴館。
その時、金谷さんはEbony Eyesでステージに上がり、その姿をMarshall Blogでレポートした。20そして、2回目は2015年…まだ横浜で開催されていた頃の楽器フェアの時。
ワザワザお訪ね頂き、リリースしたばかりのソロ・アルバム『Cry for the Moon』を手渡してくださった。
Cfmだからもう8年もお会いしていないことになるのだが、それほど疎遠な感覚がないのはfacebookのおかげであろう。
時折ご投稿される金谷さんのライブのビデオや写真を拝見するとうれしくなる。
ナゼならいつでも、どこでも金谷さんとMarshallとご一緒だからだ。30v上の写真のようにストラトキャスターのイメージが強かった金谷さんだけど、最近のご投稿を拝見するとES335Dをご使用されていることが多いようだ。
でも、ギターは替わってもアンプはいつだってMarshallなのだ!
40愛器の写真だっていつでも必ずMarshallと一緒。50vこうしてMarshallを欠かさず露出して頂いているのは、お客さんにお聴き頂く実際の音を出しているのはギター・アンプ…すなわちMarshallであることをベテランの金谷さんは熟知していらっしゃるのであろう。60vそんな金谷さんが自身のバンド「MAJESTIC HORIZON」のデビュー・アルバムを発表した。
金谷さんの脇を固めるメンバーは、キーボーズが中野菜穂子、ベースが春田俊規、そしてドラムスが荘林誠。
つまり、ボーカルズなしのインストゥルメンタル・バンド。
私は歌なしの器楽曲は大歓迎。
いつの頃からか、日本のロックが自国の言葉でも演奏できることが発見されてからというもの、歌詞に重きを置いた曲ばかりが支持されるようになってしまったが、そういうのはフォークにやらせてあげなさいよ。
そのおかげで冷や飯を喰わされているのが歌のないロック。
イヤイヤ「『歌詞』はないけど『歌』はある」だな。
これはD_DriveのSeijiさんの受け売りだが、良質な器楽曲はまさにそうだと思う。
なまじツマらない歌詞に凡庸な旋律が付けられている音楽よりも断然「歌」を感じることができるというものだ。
こうして私は日頃からインストルメンタル・ミュージックがもっと一般市民に受け入れられることを望んでいるのだ。
70コレがそのMAJESTIC HORIZONのデビュー・アルバム『Forever In Time』。
どこの海の水平線(horizon)であろうか?
美しい夕日の写真をまとったこのアルバムのタイトルは、そのまま「いつまでも」という意味である一方、家族や友人やペットといった誰もが抱いている大切な人やモノ、あるいはもう会うことのない肉親や友人たちに捧げる思いを込めて付けられた。80cd下はアルバムの収録現場。
もちろんMarshallは欠かせない。90ステージではJCM800 2203を使用することもある金谷さんだが、今回は全曲で愛用のJCM2000 DSL50と1960Aを使用した。
やっぱりロック・ギターのサウンドを作る現場はこうでなくちゃイケねぇ。
ナゼか?…それを言わせる?
「ホンモノの音」だからです。
ま、「その音をデジタルのオーディオ機器で再生している」と言う向きもあるかも知れないが、それは「揚げ足取り」というモノだろう。
100v金谷さん曰く、「頼りになるのはやっぱりいつもマーシャルなんです」。
17歳ぐらいの時に無理をして長いローンを組んでJMP時代の2203のフルスタックを入手。
それからず~っとMarshall。00001122JMPからJCM800シリーズへの移行は1981年のことなので、金谷さんには45年ぐらいMarshallひと筋でお付き合い頂いているというワケだ。
この「ひと筋」というのがうれしいワケよ。120vアルバムの中には図太い歪み系のギター・サウンドがふんだんに盛り込まれているが、クリーン〜クランチのサウンドは、いわゆる「歪み系のペダル」は一切使用せず、ギターをDSL50に直結して手元のボリュームやトーン、さらにピッキングの強弱だけでニュアンスを表出した。
そして、ココ一発の歪みが必要な時だけブースターをオンにしたそうだ。
金谷さんはライブでもこのオーソドックスな手法を採っていて、それをそのままレコーディングスタジオに持ち込んだというワケ。
140vさて、この『Forever In Time』は金谷さんが昔からズ~ッとやりたいと考えていたことを思う存分詰め込んだアルバムとなった。
「インストゥルメンタル」というスタイルがなかなか受け入れられにくい環境がそうしたアルバムの実現を阻んでいたものの、過去に発表した歌のない曲がライブでの人気ナンバーになったり、また海外で受け容れられたりもして来た。
実際、周囲からはインスト・アルバムの制作リクエストを受けたり、音楽業界の関係者からも「インスト路線を経ての歌モノへの回帰」を勧められていたのだそうだ。
130v「インストルメンタルはシンガーの世界観やキャラ、声質や歌詞などに左右されず、何のフィルターも通さずに自分が作った曲やメロディをストレートに伝える事が出来ます。それが一番やりたかった事です」とは金谷さんの弁。
なるほどね~、まさに「自分だけの音楽を創ろうとしている人」の発言だわ。
制作に当たって気を配ったのは、ギター・インスト・アルバムにありがちな速弾きや難易度の高い複雑な曲の博覧会にはしない…ということ。
金谷さんがやりたかったのは、そうしたテクニック指向とは全く無縁の自分が目にした美しい自然の風景や印象的な出来事に接した時に浮かんだメロディを素直に曲に昇華させるということだった。
110vジャケットの表パネルやブックレットにはそうした美しい風景の写真が使われている。
コレらの写真もすべて金谷さんが撮影したモノだ。
もちろん闇雲に写真を選んだのではなく、それぞれが収録曲に関連しているモノ。
つまり写真が収録曲の一部でもあるワケだ。
どの曲がどの写真と関係してるのか想像しならがらアルバムを聴くと楽しいよ。
160「わかりやすく、そのメロディを口ずさむことができるようなインスト曲が好き」だという金谷さん。
壮大なスケールの「Theme of Majestic Horizon」からド迫力のドライビング・チューン「Run Through the Night」につないで『Forever in Time』のドラマが始まる。
リード・チューンのバラード「Bell」は金谷さんがSNSで公開していることもあるが、どの曲も親しみやすく、聴いていると「ココを聴いてくれ!」と主張しているのがわかるような気がしてくる。
個人的にビックリしたのは7曲目の「Back on the Seaside Street」。
曲名からするとゲイリー・ムーアを想起するが、トンデモナイ!
サルサ・ピアノでスタートするラテン・チューンなのだ。
2分チョットで終わってしまうのがモッタイナイがアルバムの極力なアクセントとしてとても良い仕事をしている。
聴けば金谷さんはサンタナがお好きでいつかラテン・フレイバーの曲に挑戦してみたかったのだとか。
そうして「Theme of Majestic Horaizon」でアルバムを締めくくる。150vゼヒともインストルメンタル・ミュージックの魅力をお楽しみください。
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200 (一部敬称略 ※写真提供:金谷幸久氏)

2023年10月 3日 (火)

THE RETRO REVIVAL!~NATALがヴィンテージ・ドラムキット『ZENITH』を発表!

 
今日はNATALの新商品のご紹介。
名前は「ZENITH」。
またか…こういうのは困るんだよね。
「zenith」というのは英単語としては「天頂」とか「最高点」みたいな意味。
とにかく「テッペン」ということね。
景気が良くていいじゃないの!
問題は読み方よ、読み方。
日本式に読めば「ゼニス」となるんだろうけど、まぁ、それじゃ英語圏で通用せんだろうナ。
最近「糖尿病」のことを「ダイアベティス」とかいう風に名称を変更するニュースを耳にしたけど、そのまま日本式に発音したら恐らくコレも英語圏では通用しないのではないか?
ナンでそんなことをするかね?
正しくは「ダイアビーティス」。
実際にダイアビーティスに罹患しているイギリス人の友達がそう言っていたので間違いない。
色々な問題や障害があって名前を変える必要があらしいだけど、どうせ変えるなら世界で通用する呼び名にした方が得でしょうに。
その前にまずは「増血糖病」とか、何がしかの日本語の名前をつけるべきだと思いますけどね。
そこで「ZENITH」。
コレをどう読むか…。
私個人としては英語の正式な発音に倣って「ズィーニス」にするべきだと思っている。
無声歯摩擦音の「th」は日本語にないのでコレは「ス」にするより仕方がない。
しかし、少なくともその前は本来に発音に倣うべき。
ココで一句…
「ケイオス」を 「カオス」と読んじゃう コレ「ケイオス」
10これがその「ズィーニス」。
ビンテージ感満載!20そう、ズィーニスは現在のポピュラー音楽のリズムの礎を形成した1960年代のドラム・キットに徹底的な敬意(オマージュ)を捧げたコンセプトなのだ。
細部にまで最新の注意を払って製造されたこのドラム・キットは比類なきクォリティを通じ、現代のミュージシャンに自信も持って過去の音楽遺産をお届するというモノ。30そんな意志のもと、シェルにはズィーニス専用の「N」の家紋(バッジ)が授けられた。4060年代のドラム・キットのイメージと昨今の新しい素材を融合させることによってズィーニスはジャズからロックまで多様な音楽に対応する能力を備えている。
デザインはイギリスのチームが担当。50シェルは3プライで、厚さ1.8mmのメイプル/2.4mmのアッシュ/1.8mmのメイプルという構成。 654a7038 コンフィギュレーションはシングル・タムが基本。
90サイズはタムが12"x 8"、フロア・タムが16"x16"…
60そしてバスドラムが22"x16"。70 魅惑のビンテージ・フィーリングを醸し出すために既存のNATALとは異なるデザインがふんだんに取り入れられた。654a6735 ラップ・タイプのフィニッシュは5種類。
 
★フォージ・ブラック(Forge Black)…「フォージ(forge)」とは「金属を鍛造する」という意味。

120★フォージ・ブルー(Forge Blue)130★フォージ・レッド(Forge Red)140★ピンク・フロスト(Pink Frost)…「frost」は「霜(しも)」ね。150最後は…
★シルバー・フロスト(Silver Frost)160NATALはオリジナル・キットだけでなく、Cafe Racerもすごく評判がいいんですよ。
なので、このズィーニスも期待大。
日本でも発売は11月を予定しています。
よろしくお願いします!
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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

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2023年9月22日 (金)

【スタジオだより】中間英明とSTUDIOシリーズ

 
今日の【スタジオだより】は中間英明。
STUDIO VINTAGEとCLASSICの2種を試奏するためにお越し頂いた。
43v…と言っても、中間さんがSTUDIOシリーズを弾くのはコレが初めてではなくて、既に2019年の9月に実戦でガツンとお使い頂いているのだ。120だからSTUDIOシリーズがどんなモデルか中間さんは先刻ご承知。
この時から大分時間が経っているので、もう1回どんなものだったか確認しておこう…といった話の流れ。210vまずはSV20Hから。42vキャビネットはSTUDIOシリーズの2×12"を使用。
アレコレと設定を変えて試す中間さん。20_2試奏に使用したギターは中間さんのトレード・マークの1972年製のストラトキャスター。30v_2続いてSTUDIO CLASSICに移る。50_3とにかくギターを弾くことが何よりも楽しそうな中間さん。
飛び出して来るフレーズもバツグンの迫力だ。
やっぱり長いキャリアで培った豊富な経験を持つ人が弾くギターってのは重みがある。
「空気が違う」って言うのかな?
しかもSTUDIOシリーズが出す音なもんだからスッカリ聞き惚れてしまったよ。40チック・コリアに『Now He Sings, Now He Sobs』というピアノ・トリオの有名なアルバムがあるんだけど、レコーディングする前にプロデューサーがマンハッタンの「STEINWAY AND SONS」のショウルームにチックを連れて行き、ズラリと並んだピアノを前にしてこう言った。
「レコーディングに使うピアノを好きに選んでいいよ」
チックはまるでオモチャを買ってもらう小さい子供のように、とてもうれしそうに片っ端からそこに展示されていたスタインウェイを弾いて試したという。
STUDIOシリーズを試奏する中間さんを見ていてこのチック・コリアの話を思い出してしまった。
Nhsピアノの「3大ブランド」といえば、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、そしてスタインウェイ。
ま、Marshallも「ギター・アンプ界のスタインウェイ」ぐらい言わせてもらってもいいんじゃないの?…イヤ、言わせてチョーダイ。
…というのはひとつオモシロイことに気づいたから。
スタインウェイの正式な屋号は「STEINWAY & SONS」。
つまり「スタインウェイと息子たち」。Sas_2 マーシャルも創設者のジム・マーシャルと息子のテリー・マーシャルで「J. & T. Marshall」という楽器店を始めたのがことの起こり。
スタインウェイより100年以上後のことだけどナンカ成り立ちが似てるでしょ?Jtmad そして、そのジム(J)と息子のテリー(T)の頭文字を冠したマーシャル(M)の第1号機が1962年に発表した「JTM」。
下はその3代目のモデル。100 そのJTMのSTUDIOシリーズ「STUDIO JTM」版が発売された。540_2日本では10月の発売を予定しているが、中間さんにはそれよりひと足にお試し頂いた。
60_2最終的に中間さんはSTUDIO VINTAGEとCLASSICの両方のヘッドをゲット。
両方のMarshallを使ってステージで元気に暴れまくる中間さんの今後の活動が楽しみだ!
 
中間英明の詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter
10v_2 

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Thin Lizzyがお好きなご貴兄に…。
そういえば、今日の記事の一番最初に載せた写真のライブの時、中間さんとこのアルバムの話しをしたナァ。
ということでまたGRAND SLAM。
このアルバムはよく売れています。
 
<Gone Are the Days>

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200 (一部敬称略 ※協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン)

 

2023年9月21日 (木)

【スタジオだより】日下部"Burny"正則とSV20H

 
タイトルの「スタジオだより」なんてどこかのリハスタのお知らせみたいでしょう?
そうではないのよ。
世界中で大ヒット中の「STUDIOシリーズ」のこと。
もうすぐ日本でもその新商品「STUDIO JTM」が発売されるが、ギタリストの皆さんの反応が今からとても楽しみだ。540 今日はその「STDIO JTM」の先輩の活躍ぶりをレポートする。
ご登場頂くのは日下部"Burny"正則(以下「バーニー」)。10STUDIOシリーズが始まってすぐにバーニーは愛用のCelestionの「Cream Back」搭載の1936を携えてSTUDIO VINTAGEとCLASSICの両方を試奏しに来てくれた。
ムムム…今度のSTUDIO JTMに採用されたスピーカー・ユニットは「Cream Back」だからね。
バーニーのご慧眼には恐れ入る!
まさかMarshallがGoogle翻訳でMarshall Blogを読んで思いついたんじゃなかろうな?
下は今度の1x12"キャビネット「ST112」のリアのようす。
460 そのバーニーがSVとSCすべてのアイテムを試奏した時レポートはコチラ。
  ↓     ↓     ↓
日下部"BURNY"正則とキムタクとMarshall~BURNEY MEETS STUDIO RANGE

20かつてはJCM800 2210を愛用していたバーニーだけど、「ノン・マスター・ボリューム」に重きを置いて最終的にはSV20Hをチョイス。
元々所有していた白い1936とマッチさせてのオーダーだった。30vそのスタックを実戦でバリバリ使ってもらって今日に至っているというワケ。40vそして、現在バーニーが参加しているバンドが「ASIAN BLACK」。
ロジャーさんや松本さん、藤原MAXまさのりさんと組んだチームだ。50_2そのASIAN BLACKが先ごろ新しいアルバム『赤い薔薇』を発表した。
これがまた「日本のロックはかくあるべし!」のお手本のような作品で、聴いていてマジでうれしくなる1枚。
ノッケからメッチャかっこいい。60_3 やっぱりそうしたロックの核となるはギターのサウンド。
バーニーが弾くカッコいいリフやソロが惜しげもなく飛び出して来るワケよ。
そのギターのサウンドを作り出しているのがバーニー愛用のSV20Hと1936なのだ!
全編、この組み合わせてレコーディングしてくれた。
「ロック・ギターの権化」であるところのバーニーのプレイはもちろんなんだけど、STUDIOもいい仕事しとる!80v_2STUDIOシリーズは20Wでしょ?
ジェフ・ベックやスティーヴ・ハケットが50WのMarshallを愛用したように、やっぱり1959や2203のような100Wの大出力のモデルとは明らかに違う音像なんだよね。
ただ「出力が低い」というワケでは決してない。
♪ジャカジャ~ンと爆音が暴れまくっているのとは違うタイトさがあって、ナンカこう、バーニーが目の前にいて鼻っ先で弾いてくれているような感じとでも言おうか?
100Wが豪快な「飛車」と「角」なら、STUDIOは緻密な「金」と「銀」…みたいな。
CDを聴いていてその辺りの違いもすごくウマく録れているように感じた。70vバーニーはコーラスでも大活躍。
「Vanity Fair」で下のパートを歌っているのはバーニーでしょ?
バーニーの声が聞こえて来る。75vバーニーがレコーディングの時のビデオを自身のウェブサイトで公開しているので是非ご覧くだされ。
「バーニー+STUDIO VINTAGE」のサウンドです。
バーニーの情報もコチラからどうぞ。
  ↓    ↓    ↓ 
日下部"Burny"正則 The Official Website90vASIAN BLACKの『赤い薔薇』…「筋金入りの日本のハード・ロック」がお好みの貴兄にはおススメです。Ab 7月からレコ発ツアーをスタートさせたASIAN BLACK。
10月13日は東京公演ということのなのでコレも楽しみだ!Liveそれと…
冒頭で紹介したSTUDIO JTMの公式デモ・ビデオの日本語吹き替え版を公開しています。
ゼヒご覧ください!

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骨太なロックがスキ!という方におススメなのはBAD TOUCH!
筋金入りのブリティッシュ・ハード・ロックをお楽しみアレ! 
 
<Lift Your Head Up>

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200 (一部敬称略 写真提供:日下部""Burny"正則氏)




2023年9月 8日 (金)

STUDIOシリーズの新しい仲間~今度はJTMだ!

 
ココはMarshall Blogに何度も登場しているイギリスのMarshall本社の「Marshall博物館」。10日本ではついぞお目にかかることができないアイテムがゴロゴロしている。
Marshallは昔からこうした展示室を設置していたが、正直さほど熱心に取り組んでいた感じはしかった。
それが、ある時から自分たちの過去の遺産を積極的に回収し始め、そのコレクションの幅は日々拡大している。
やっぱり本国だから日本に入って来なかったような珍しいアイテムが掘り出されてくるワケ。20その中にあってひと際目を惹こうとしているのがコレ。30Marshallが作った最初のアンプ、JTM45。
Marshallはココから始まった。40このシリアル・ナンバー「1」のJTM45はジムの手をひとたび離れてしまったが、ヒョンなことからMarshallに舞い戻ってきて、長い間リファレンス機として活躍して来た。
つまりJTM45は「Marshallサウンドの原点の原点」なのだ。50そのモデル名の「JTM」は、「Jim」の「J」、ジムの息子の「Terry」の「T」、「Marshall」の「M」を並べたもの。
「45」は設計時に目標としたアンプの出力数だった。
Marshall親子はアンプの製造に乗り出す前、「J. & T. Marshall LTD.」という楽器商を始め、西ロンドンの「Uxbridge(アクスブリッジ)」というところに小売店を開業し、その2号店でギター・アンプの製造をスタートさせた。
この辺りのことに興味がある方はコチラをどうぞ。
  ↓   ↓   ↓
①【イギリス‐ロック名所めぐり vol.1】 マーシャルの生まれ故郷<前編>
②【イギリス‐ロック名所めぐり vol.2】 マーシャルの生まれ故郷<後編>

43 下は2号店を開店した後の店の広告。
最良の販売体制とアフターサービスに裏打ちされ、モダンなミュージシャンのためにイギリス最大の楽器とアンプの在庫を誇る店」と謳っているが、Marshallアンプのことには全く触れていないところを見るとJTM45を発売する前の広告だろうか?
サポートをしているミュージシャンの1人として「ブライアン・プールとザ・トレメローズ」の名前がデカデカとフィーチュアされている。
ビートルズに勝った男」として知られるブライアン・プールは今年78歳でご健在。
数年前にMarshall Blogの取材でメールのやり取りをしたことがあったが、とても紳士的で親切な方だった。
Eden Kane(イーデン・ケイン)というのはビートルズが登場する前、1960年代初頭のイギリスのアイドル歌手。
その下にズラリと並んでいるのは当時イギリスで活躍していたミュージシャン。
スクリーミング・ロード・サッチとかロング・ジョン・ボールドリー等の名前が並び、最後に「THE WHO」の名前が出ていて、「(DETOURS)」と補足しているところが「時代」だな。
DETOURSはTHE WHOの前身のバンド。Jtmadその「J. & T. Marshall」の店舗の写真。93そして、下のオジさんが「T」のテリー・マーシャル。
テリーはプロのジャズ・サキソフォニストでソーホーの「ロニー・スコッツ」にも出演していた。
きっとタビー・ヘイズやゴードン・ベック、ジョン・サーマンやリック・レアード等のイギリス・ジャズのジャイアンツと友達なんだろうな。
一時期は毎年フランクフルトの展示会でご一緒させて頂いて私もとても可愛がってもらった。
世界中のディストリビューターが集まる大きなパーティでMarshallのデモ・バンドとよくセッションをしていた。
よく「哀しみの恋人達('Cause We've Ended as Lovers)」なんかをサックスで演っていたっけ。
さて、「Marshallアンプの誕生」というと、たいていジム・マーシャルとケン・ブラン、そして詳しい人になるとダッドリー・クレイヴンの名前が出てくるが、アンプの開発に関してはどうもテリーが大変に大きなカギを握っていたような感じがしている。
というのは、JTM45がTHE WHOのピート・タウンゼンドが理想とするアンプのアイデアを下地に開発されたことはよく知られているが、そのリクエストを聞き入れたのは他でもないテリーなのだ。
ジムはキャビネットづくりに専念していたし、ケンとダッドリーは技術屋なので「楽器としてのアンプ」に精通していたワケではなかった。
同じミュージシャンとして、しかし、非ギタリストという客観的な立場で「Marshall初のアンプ」のアイデアをまとめたのがテリーだった。60vこのあたりのことは『アンプ大名鑑[Marshall編](スペースシャワーブックス刊)』に出ているので興味のある方はどうぞ。
この本、今アマゾンで結構なお値段がついているのね。
ということは全部売れたのか…ヨカッタ、ヨカッタ。
この本を監修するのには本当に苦労したからね。
詳しくはコチラ
 ↓ ↓ ↓
①新しいMarshallの本!~The History of Marshall The First Fifty Years
②【後日譚】 『アンプ大名鑑 [Marshall編]』のこと~あらためましてのありがとう!~
65v_bさて、Marshallのアンプ・ヘッドのデザインというと1959か2203に代表されるアレを思い浮かべる人が多いでしょう。
いいんです、それで。
ストラトキャスターにしてもレスポールにしてもズッと同じデザインでしょ?
1959が発表されたのは1965年。
それから58年の月日が流れ、間に2度ほど大きな変化があったにしてもズッと同じデザイン。
車だったら到底考えられない。
でもデザインを変える必要がナニもない!
その中にあって、JTM45はコロコロをそのルックスを変えた稀有なモデルなのだ。
1962年の出発点はコレ。
下は上のシャシがキャビネットに組み込まれた最初の「JTM45」。
フェンダーのBassmanを手本にしたとか、Piggybackがどうとかはココではもういいでしょう。
キャビネットの中でシャシが向かって向かって右側に寄せて取り付けてあるので「Offset(オフセット=偏り)」と呼ばれた。
以下、「※」のついている写真は山口県の「Marshall Museum Japan」所蔵品を現地で撮影したものです。

601962~1963年にかけてもう「ホワイト・フロント」と呼ばれるルックスを変えてしまった。
ケン・ブランがかつて所有していたこのタイプのJTM45はリッチー・ブラックモアがリファレンス機として愛用し、ケンはそのサウンドを「Marshallサウンド」づくりの参考にしていたそうだ。

80このタイプのJTM45はもちろんMarshallの博物館にも展示されている。901963年にはこうなった。
通称「サンドイッチ・フロント」。
100ブロック・ロゴにシルバー・パネルのJTM45は1963年あたりにも存在したが、1964~1965年に製造された。

130そして1965年になるとスクリプト・ロゴを搭載したおなじみのデザインとなる。
ココで類人猿から現在の人類にたどり着いた感じ?
150こうしてたった3年の間に何度もその姿を変えたのがJTM45。
そして現在でもMarshallは「JTM45 2245」として製造され続けている。165下はMarshallの博物館に収蔵されているJTM45 Offsetのスタック。
すごくキレイだけど、ホンモノなの。
JTM45もレアだけど、実はこの写真もかなりレアなんよ…というのは昔のMarshallの博物館で撮った写真なのだ。
今のMarshallの本社の人たちはほとんど知らないと思う。
私、Marshallに関わり出して今年で25年経つんですよ。
右端にシンバルが見えるでしょう?
コレ、Iron Maidenのニコ・マクブレインのドラム・キット。
ナゼか真ん中にドカンと飾ってあった。
とても懐かしい。70このOffsetのJTM45のスタックは1999年に当時のアメリカのディストリビューターの発案で300セットほどリイシュー生産されたことがあった。
コレ、日本に入れるのに結構苦労したんですよ。170vギターのボリュームの目盛りごとにサウンドが変化するような本当に素晴らしいアンプだった。
製造に当たっては、フレットクロスを張るのが大変で、当時Marshallは「もう二度とゴメンです!」と言っていた。
180さて、JTMの復刻第3弾と言っていいのかどうかはわからないが、世界的に大ヒットしているSTUDIOシリーズの新しい仲間は「JTM」となった。190上で紹介した通り、JTM45にはいくつかのデザインが存在したが、今回は3代目の「サンドイッチ・フロント」のデザインを採用。
最初のJTMは50周年の時の小型モデルでやったからね。
100それでは今回リリースされたモデルをひとつずつ詳しく見ていきましょう。
まずはヘッド。
 
<ST20H>200いいね~、このルックス。
箱から取り出した途端に部屋の雰囲気が変わるんよ。
そこでハタと思いついたのが、高級アンティーク家具。
家具って部屋の雰囲気をガラリと変えるでしょ?…まさにアレ。220ツルツルしているカバリングは下の写真のMarshall博物館にある1964年に製造されたサンドイッチ・フロントを参照にして発注された。Jtm_mm 当然60年前と全く同じ素材で復元することは不可能なので、今回はキャビネットの木材にピタリとキレイに張り付くようにオリジナルより若干厚手の素材を採用した。
ウン、キレイにひっついてる。
ハンドルの留め具はシルバー。
290細かい彫金が美しいコフィンロゴ。240コントロールは2つのボリュームと通常のEQ。
250今、「ボリューム」という言葉を使ったが、実際には「LOUDNESS」という表記になっている。
当時、このサンドイッチ・フロントのJTMから「LOUDNESS」という言葉が適用されるようになった。
だからJTM45直系の「2245」やJTM50が進化して生まれた「1987」のパネルには「LOUDNESS」という言葉が使われている。
一方、JTM45の後に発表した「1959」は「VOLUME」と表記されている。
それとこのコントロール・ノブ。
ポツンと穴が開いているでしょう?
コレはオリジナルになかった仕様。
もちろんノブがどこを指しているを見やすくするため。
実際、上で紹介したOffsetのノブはオリジナル通りでこのような穴が開いていなかったので、正直チト不便だった。
その点、今回のはいい感じ。
260出力はSTUDIOシリーズの他のモデル同様の20W。
スタンバイ・スイッチを切り替えることによって5Wになる特長も引き継いでいる。
でもね、JTM45の出力って30Wだったのね。
だから今回20Wアンプとして生まれ変わるのは、出力的には1959や2203ほどの変化ではないのですわ。
それでも真空管アンプの特長である音の押し出し感はスゴイですよ。
とにかく音が美しい!
もうコレに尽きる。
270インプットは伝統の4穴。
構造は「ハイ・トレブル」のハイとローと、「ノーマル」のハイとローのいつものヤツ。280もちろん「ジャンプ」も可能。
あ、今まで「リンク」って言っていたけどヤメます。
Marshallが「jump」と呼んでいるのでそれに倣うことにします。
でもネ、もうジャンプなんてしなくていい。
ストラトでもレスポールでも「ハイトレブル」の「1」に直につないて、LOUDNESS1をフルテンにすれば万事OK!
芳醇な深めのクランチサウンドを堪能したらギターのボリュームを下げてみな。
何て美しく、深みのあるクリーン・トーンなんだろう!
ク~、タマらん。
ギターやっててヨカッタ!

S41a0002 ビーディングはチョット濃い目の茶色。300v今回採用したフレット・クロス(後出)は全く伸縮しないので、このカーブした部分をキレイに仕上げるがとてもムズカシかったそうだ。310vリア・パネルのようす。320おなじみのスピーカー・アウトプット。330オン/オフが可能なセンド&リターンとDIアウトを装備。340真空管はパワー管が5881を2本。
JTM45はKT66を搭載していたこともあったが、スタートは5881だった。
プリ管はECC83が3本。
整流管は使用していない。
「JTM45の完全復元」とは言ってませんから。
ダイオードでゼンゼン問題なし。350続けてマッチングのスピーカー・キャビネット。
 
<ST212>360v中央にチョコんとひっついたコフィンロゴがシブい。370フレット・クロスは「Fawn Fret」と呼ばれているモノ。
「fawn」とは「子鹿」のことね。380ハンドルはメタル製なので長年使っても緩む心配なし。390vキャスター(別売り)の取り付けも可能。400リアはこんな感じ。
8Ωのインプットがひとつ。420v続いては1×12"。
 
<ST112>
410フォウン・フレット・クロスのフルフェイスがカッコいい!430上部にはハンドルを装備。440リアのようす。
コチラは16Ωね。
450今回は全てのモデルにCelestionの「G12M-65 Creamback」が搭載された。
コレがまた実にいい具合。
試しにSV20HでSTキャビを鳴らしてみたけど、あんまりシックリ来なかった。
やっぱりSTヘッドにはSTキャビということが言えるようだ。
STもこの1×12"キャビが魅力的でしてね。
2×12"と違ったコンパクトながら味わい深いサウンドを出してくれる。
どうしても見た目のインパクトで2×12"に惹かれてしまうが、ココはね、耳で選ぶべき局面。460リアはこんな感じ。470最後は1×12"コンボ。
 
<ST20C>480コントロールはヘッドと全く同じ。490リアのようす。495下からリアパネルを見上げるとこうなる。510それを逆さにすればヘッドのリアパネルと同じ。520コンボ感丸出しのサウンドが実に魅力的。
LOUDNESSを上げれば身を震わせて怒涛のサウンドを繰り出し、下げればノイズレスの可憐なサウンドを提供してくれるカワイイやつ。
すごく気に入った!
530…と、以上4アイテム。
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2023年8月26日 (土)

【追悼】バーニー・マースデンのこと

 
バーニー・マースデンの訃報に接した。
昭和26年生まれのうさぎ年なので私よりほぼひと回り年配ということになるが、もっとズッと年上かと思っていた。
バッキンガムシャーの生まれだというからMarshallの本社の所在地と同じ行政区画内だ。
さて、ディヴィッド・カバーデイルが1977年に『White Snake』というソロ・アルバムをリリースした時、その時中学3年生だった私はプロッグ・ロックに夢中だった。
友人から借りて一度は聴いてみたものの、あんなに好きだったハズの旧来型のハードロックに胸躍ることは全くなかった。
それ以来、Whitesnakeというバンドの音楽を自ら進んで聴くことは100%なく今日に至っている。
Marshall Blogの取材はさせてもらったけどね。
だから「白蛇」とか言って多くの皆さんがコピーバンドに夢中になっているのを目にすると、その人気の高さに最早感心することが多い。
したがってWhitesnakeのバーニー・マースデンのことは全く知らない。Ws それよりバーニー・マースデンということになると、私の場合はBabe Ruthになるか?
といっても「ニコイチ」の廉価CDしか持っていないんだけどね。
このバンド、ファースト・アルバムでナゼかザッパの「King Kong」を取り上げたりしているんだよね。
それはいいんだけど、全体としてはひたすらオモシロくない。
下の4枚のアルバムのウチ、バーニーが参加しているのは一番右の『Stealin' Home』というアルバムだけなんだけどナンの印象も残っていない。
バーニーってUFOやJucy Lucyにもいたんだってネェ。
それにポールのWingsのメンバーに推挙されたこともあったとか。
いずれにしてもキャリアのハイライトはWhitesnakeということになるのか。10さて、そんなWhitesnake知らずの私だったが、フランクフルトの楽器展示会『Musik MESSE』のMarshallのブースを毎年手伝うようになり、2006年に初めてバーニーにお会いした。
そんなところに東洋人がいるのを珍しく思ったのか、バーニーの方から話しかけて来てくれた。
とにかくいつもニコニコにコと感じのよい人で、一度で私の名前を覚えてくれた。
展示会場の入り口にはアイスクリームの屋台が出ていて、そこで買ってくるのか、バーニーは始終アイスクリームを食べていた。
手がふさがっている時など、「シゲ、シゲ!チョットこれ持っててくれる?」と、彼のアイスクリームを預かったこともあった。
202006年のこの写真の時、バーニーは1959HWをデモンストレーションしていた。
コレがスゴイ音でね。
電圧が高いということもあったのかも知れないが、身体の太さがそのまま音になったような図太い音色で、それはそれは素晴らしいサウンドだった。
30たまたまこの時の演奏を収録したビデオが出て来たので故人を偲ぶ意味で公開する。
こんな音を生で聴いてしまったら今流行りのデジタル機材で出したギターの音なんてマジで聴けたもんじゃないぞ。

時は下ってコレは2011年。
私が参加した最後のフランクフルト。
「シゲ、写真撮って!」とダグに頼まれて撮った1枚。40v 当時Marshallのデモンストレーターだったクリス・ジョージを交えて3人でナニか演ろうということになった。
確かダグとクリスが先にステージに上がっていて、そこにバーニーが加わる段取りだった。
ナニを演奏するのかがキマっていなくて、ダグがステージに上がる直前バーニーが「チョットチョット!ナニを演ればいいの?」とダグに尋ねた。
するとダグは「あ~…ストラトゥス」とだけ答え、バーニーが「OK」とだけ答えた。
このやり取りを横で聞いていて「カッコいい~」と思ったよ。
だって「Stratus」が弾けて当たり前ということでしょ。
日本とは異なる音楽のレベルの高さを目の当たりにしたような気がした。503人とも「コレでもか!」とMarshallサウンドの魅力をブチかました素晴らしい演奏だった。60vしかし、ヒドイ写真でスミマセン。
客席は立錐の余地が全くなくて、撮るスペースがこのバーニーの真横しかなかったのです。70その後、バーニーと会うことはなかったが、2019年の6月にロンドンのソーホーをブラブラしていた時のこと。
下のピザ屋は地下がライブハウスになっていて、ジョン・エサーリッジなんかが出ていたこともあったので、気になってこの日誰が出ているのかチョット覗きに行ってみた。80すると、その日のバンドのリハーサルの音が地上に漏れ聞こえて来た。
スゴいギター・サウンドでね、メチャクチャうまいのよ。
「ウワ~、誰だろう?」と思ってスケジュール表を見てみたら…そのギターの音の主はバーニー・マースデンだった。90v_2019ね、バーニーの音ってスゴいワケよ。
ということで、Marshallはバーニーが愛用していた1978年製の1959を下地にバーニーのシグネチャー・モデルをリリースした。
ヘッドが1959HWBM、2x12"キャビネットが1936VBM。
数量限定の取り扱いだったけど、日本には入って来たんだったっけかな?
しかし、やっぱり「白」なのね?100そのデモンストレーション・ビデオが残っているので紹介しておこう。

ああ、アイスクリームを持ってバーニーと一緒に写真を撮っておけばヨカッタな。
 
名ギタリストのご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
 

200 (敬称略)

2023年7月31日 (月)

【追悼】白田"RUDEE"一秀さんのこと

 
昨日、Marshall Blogの取材現場に向かう途中の地下鉄の中で白田"RUDEE"一秀さんの訃報を目にし、思わず驚きの声を上げてしまった。
以前、お身体を悪くされてしばらく一線から退いていらっしゃったが、スッカリ復調されたと聞いていたからだ。
白田さんは、Marshallをお使い頂く機会にはいつも快くMarshall Blogにご登場頂いていた。
今日は未公開のRUDEEさんの写真を中心に、過去のMarshall Blogの記事を振り返って故人を偲ぶことにする。120clos…とは言え、それほど頻繁にご登場頂いていたワケではなく、『CLASSIC ROCK JAM』でご一緒させて頂くことが多かった。
10vコレは2012年のCLUB CITTA川崎の時のRUDEEさん。20
25vJM410Hのハーフスタックをご使用頂いた。30

40vこの時の記事はコチラ。
  ↓  ↓  ↓
CLASSIC ROCK JAM 2012 <前編>

50vコレは2013年6月。
DAIDA LAIDAのレコ発ライブ。60vRUDEEさんはDAIDA LAIDAではMarshallをお使い頂いていなかった。
ところが、MASAKIさんから写真撮影のご依頼を頂戴し、初台DOORSへカメラを持ってお邪魔させて頂いた。70v 80 90vMarshallが登場しないので、この時のもようはShige Blogでレポートした。
   ↓   ↓   ↓
【Shige Blog】DAIDA LAIDA 1stアルバム発売記念「Dreamer's Train TOUR~鼓動~」

100vそして、2013年の『CLASSIC ROCK JAM』。130vこの時は「原点回帰」をテーマに「アメリカン・ロック編」と「ブリティッシュ・ロック編」と2日間にわたって開催された。140コレは「アメリカン・ロック編」。150vレポートはコチラ。 
 ↓  ↓  ↓
CLASSIC ROCK JAM 2013 -王道回帰- アメリカン・ロック・ナイト<前編>

160そして翌日の「ブリティッシュ・ロック編」。Img_9720 Img_9722 Img_9780レポートはコチラ。
 ↓  ↓  ↓ 
CLASSIC ROCK JAM 2013 -王道回帰- ブリティッシュ・ロック・ナイト<後編>

Img_9955樋口宗孝さんの追悼コンサートで「MAKE UP」で出演したRUDEEさん。170この時はドラムスが山口PON昌人さんでRUDEEさんのMarshallとNATALがステージに並んでとてもうれしかったことを記憶している。
200  

180v この時のレポートはコチラ。
  ↓  ↓  ↓
EVERLASTING MUNETAKA HIGUCHI 2013 6th 樋口宗孝追悼ライブ<前編>~MAKE-UP

190他にもMarshall Blogの記事にはなっていないが、鹿鳴館での『MEGATON CLUB』や中間英明さんとギターのパートを分かったKenさんのライブ等、要所要所でご一緒させては頂いた。
ところが、こういうことはえも言えぬ「縁」のようなモノがあって、取材にお邪魔しようとは思っていてもどうもタイミングが合わなかったり情報を得ることができなかったりで、ご一緒させて頂く機会がそう多くなかったのは残念に思う。
Zepp東京の楽屋口でバッタリお会いして、「今度Marshallを使うライブがあるので必ず遊びに来てね!」とお誘い頂いたのが最後になってしまった。
そのお誘い頂いたライブにもお邪魔することができなった。
しかし、ホンの片鱗とはいえ、RUDEEさんのステージでの活躍の様子を半永久的にMarshall Blogに残すことができて誇りに感ずる。
 
不世出のスーパー・ギタリストのご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
 
RUDEEさん、ありがとうございました。

110closing 

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2023年7月10日 (月)

【追悼】PANTAさんのこと

 
先週の金曜日の晩、PANTAさんの訃報に接して大変驚いた。
6月に夕刊フジのイベントに出演され、体調を取り戻されたのかとばかり思っていたので、その知らせは大きなショックだった。
ここ数年は疎遠になっていたものの、こと「ロック」に関してPANTAさんは私にとって特別な存在だった。
そんなPANTAさんを偲んでPANTAさんの思い出を綴って一筆執らせて頂く。
  
時折Marshall Blogで触れている通り、私は若い頃から観光地でも食べ物屋でも、大勢の人が群がるところがニガテで、エンターテインメントに関しても周囲の人たちが騒いでいるモノに興味を持つことは絶対と言っていいほどなかった。
要するに「アマノジャク」なのだが、私はいつでもマイナーなモノの味方だったし、その中にこそ純粋で優れたモノが潜んでいるという考えは今でも変わらない。
しかし、独占欲が強いのか、どんなに好きなモノでもそれが世間で知れ渡り、人が群がり出してメジャーになってしまうとスッカリ興味を失ってしまう。
「ロック」という音楽もまさにそうだった。
70年代中頃、まだ歌謡曲とロックの世界がハッキリと分かれていて、まだまだマイナーであった時代に私はロックを聴き始め、そして夢中になった。
その頃は「日本のロック」に全く興味がなく、100%洋楽しか聴いていなかった。
そんな高校1年生のある日、私の前に現れたのが現在も「三文役者」で活躍しているギタリスト、「ちぇり~」の愛称で知られる大竹亨さんだった。
この辺りのことは以前詳述しているので今記事では割愛するが、私は三文役者によって日本のロックに開眼した。
イヤ、大竹さんに『日本のロック』を教わったと言った方が適当か。
そして、三文役者を知るということは「PANTA」さんあるいは「頭脳警察」を知るということとイコールだった。
ナゼなら、三文役者のボーカルズの花之木哲さんがPANTAさんに歌詞を提供していたからだ。
大竹さんからPANTAさんや頭脳警察の話を聞き、SONYビルの下にあったハンターへ行って『ふざけるんじゃねえよ』を買った。
700円か800円だった。
聴いてビックリしたわ。
まだ「パンク」なんてのがない時代、「♪ふざけるんじゃねぇよ、殺られる前に殺るさ」なんて物騒な歌はそれまで聞いたことがなかったからね。
それもそのハズ、それまで聴いていたロックの歌詞は全て英語だったから。
今聴くと「前衛劇団モータープール」なんかはモロにザッパの「Brown Shoes Don't Make It」が下地になっていたりすることがよくわかるが、総じてそのサウンドはとても刺激的だった。0r4a0703 その直後だったような気がするが、当時のPANTAさんの最新アルバムだったPANTA & HALの『マラッカ』を買った。
プレグレッシブ・ロックやハードロックにドップリと浸かっていた私にはそのサウンドが少々アマアマに響いたが、どの曲も聴けば聴くほど味が出て来るとても魅力的なアルバムだった。
私は万に近い単位でレコ―ドやCDを買ってきたが、「一番回数多く聴いたアルバムは?」と問われたら何のためらいもなく「PANTA & HALの『マラッカ』」と答えておいて、「同じぐらいでザッパの『One Size Fits All』です」と付け加える。
ウチの母はこの鋤田正義さんが撮ったジャケットのPANTAさんを見て「パンダさんはハンサムだね~」と言っていたな。
「パンダじゃない、パ・ン・タ・」といくら教えても直ることはなかった。
0r4a0731大竹さんの口利きで、高校2年の頃より三文役者のお手伝いをさせて頂くようになった。
いわゆる「ボーヤ」だ。
当時、三文役者は月に1回のペースで渋谷屋根裏と新宿ロフトに出演していた。
ある時、PANTAさんが渋谷の屋根裏を訪れてくれて、そこで初めてホンモノにお会いした。
うれしかったネェ~。
下の写真は三文役者の写真を撮っていたサナさんから頂戴した。
43、44年前の写真。
サナさんは現在も三文役者のスタッフを務めていらっしゃって、元は熱心なPANTAさんファンだった。
今回SNSへの投稿で知ったのだが、サナさんがPANTAさんを初めて観たのはスージー・クアトロの前座で出演したソロの時の中野サンプラザだったという。
PANTAさんがスージー・クアトロの前座をされたというのは知らなかった!
PANTAさんは17、18歳の頃から「パンタ」と呼ばれ出したらしいが、この名前が大キライだったそうだ。
そのお名前の由来は、「昔パンタさんがパンタロンばかり履いていたから」…と、高校生の私に教えてくれたのもサナさんだった。
屋根裏の楽屋…知っている人は懐かしいでしょう?
ホールが4階で楽屋はそのひとつ上の階にあった。
ベランダに出ると目の前が西武デパートの裏の壁。
電話機のダイヤルに南京錠がかけられていて自由に使えないようになっていたのをよく覚えている。
当時はダイヤル式の電話が当たり前だったのよ。
(目かくしがないのは、左から大竹さん、私、哲さん、PANTAさん)
1_3p「スキスキ」と言っていながら、実は私はそれほどPANTAさんのステージを拝見する機会がなかった。
初めて観たのは新宿ロフトのPANTA & HALだった。
レンガ造りで上手側が高くなっていた昔のロフトね。
客席はギッチギチだった。
「最近もっともお客さんが集まるライブはPANTA &HALとRCサクセション」と屋根裏の人が言っていたのを覚えている。
このロフトの時のセットリストは『マラッカ』からの曲が中心で、「ネフードの風」がすごく印象に残っている。
「津軽海峡冬景色」風に「マラッカ」を演奏するサービスが差し込まれてしたりしてオモシロかったナ。
もうひとつ、よく覚えているのがアンコールの時のこと。
本編が終わってPANTAさんがステージに戻るとMCでこうおっしゃった。
「さっきどっかから『ネコ、ネコ』って声が聞こえて来てサ、はじめからアンコールを演るのがキマっているみたいでバツが悪いから、『ネコ』じゃなくて………『HALのテーマ』!」と曲を紹介して平井さんがあのファンク・ストラミングを弾き始めた。
まだ、「アンコール」が「アンコール」として機能していた時代よ。
それにしもこの「HALのテーマ」がカッコよかった!
こんなストラミングにブリティッシュ・ハード・ロック風のリフを重ねるなんて曲、世界的にも他にないんじゃないの?
そして、何やら聴いたことのない和音がゾロゾロと出て来た。
当時「HALのテーマ」は正式な音源でリリースされていなかったので、この時に初めて聴いたんだけどトリハダが出まくった。
ところで、この曲の「HAL」はバンドのことではなくて、『2001年宇宙の旅』に出て来るコンピュータ「HAL9000」のことなんだよね。
170_2そして、「HAL」は「I・B・M」の3文字よりひとつ前のアルファベットを並べている…ということがつとに知られていて『マラッカ』のライナーノーツにもそう書かれているが、そうではなかった。
『2001年宇宙の旅』の原作者であるアーサー・クラークが自らこの説を否定している。
コレは余談。
22180v そして、このロフトのライブの時、PANTA & HALが中野サンプラザでコンサートを開くことを発表して大きな歓声が送られた。
でも、上のサナさんのお話からいくと、PANTAさん時代は既にこの舞台に立たれていたんだネェ。
歴史を知るのはオモシロイなぁ。
とにかくみんなイスに座ってジ~ックリと音楽を聴いていた良い時代だったよ。40 下はその時のPANTA & HALを観た新宿ロフトがあった場所…なのだが、もう街が変わっってしまってどこにあったのかが正確にはサッパリわからない。
あんなに何度も通ったのに!0010 1980年、アレは今で言う「レコ発ライブ」を控えていたのかな?
新しいアルバムは『1980X』。
渋谷の明治通り沿いに「ベガ・スタジオ」というプロ・バンド御用達のスタジオがあって、PANTA & HALも三文役者もココでリハーサルをしていた。
そこで哲さんからPANTAさんに口を利いて頂いて、リハーサルにお邪魔したことがあった。
緊張したよ~。
高校生の分際で私もよくも1人でノコノコと行ったもんだわ。
言っておきますけど、この時代、ライブハウスに通っている高校生なんてまずいなかったからね。
私は大竹さんのおかげでライブハウスに関しては早熟だった。
で、スタジオに入るなりPANTAさんが「キミ、三文役者を手伝っているんだってネェ」ととても気さくに話しかけてくださった。
スタジオの中にいらっしゃったのは、平井光一さん、浜田文夫さん、長尾行泰さん、そして中谷宏道さんからなるホンモノの『1980X』のレコーディング・メンバー。
「サ、サインしてください」と、当時発売されたばかりの『1980X』を差し出すと、PANTAさんはサササとジャケットにサインをしてくださり「毎度アリ!」とおっしゃった。
そして、「どの曲がヨカッタ?」と訊かれて、とっさに「ル、ル、ル、『ルイーズ』です」と答えてしまった。
コレにはチョット後悔した。
世界初の試験官ベビー、ルイーズ・ブラウンのファースト・ネームを冠したこの曲はシングル・カットもされて誰もが好むにキマっている曲だったから。
そうではなくて、「臨時ニュース」とか「Audi 80」とか「キック・ザ・シティ」とか通っぽい答えにすればヨカッタ。0r4a0715 コレがその「ルイーズ」と「ステファンの6つ子」をカップリングした両A面シングル。
周りの年上の皆さんがよく「ステファン、ステファン」と言っていたんだけど、その頃はまだ音源になっていなくて聴くことができなかった。
そして、このシングル盤で初めてこの曲を耳にすることができた。
名曲だよね~。
曲もいんだけど、コレも歌詞がすごくステキだと思うワケ…もっと丁寧に言うと、歌詞とメロディが奇跡的にうまく組み合わさっていると分析したいんですわ、私としては。
…というのは口に出して歌った時にすごく気持ちがいいのね。
もちろんそれに合った歌い手の声質と演奏も必要で、それらが完璧に組み合わさった時に「音楽の感動」というモノが生まれるワケですよ。
ビートルズの曲も同じ。
0r4a0734 この日のリハーサル曲のひとつが「ナイフ」だった。
世にもカッコいいドラムスのイントロを文さんが叩き出すと、PANTAさんが「ホントにコレはすごいフレーズだよな~」と感心しておっしゃった。
それと、アルバムには入れたかった曲がもっとたくさんあって、30cmどころではなくて70cmぐらいのレコードにしたかった…ということをもお話しされていた。
CDが世に出て来る5年位前の話。
そうそう、思い出した…この時PANTAさんが話していたレコーディングの時のエピソード。
歌入れの時にミキシング・ルームの方に目をやるとディレクターの方が人差し指と親指で輪を作ってPANTAさんに見せた。
PANTAさんはナニを思ったか、その仕草を見て「ナニ、小銭を貸せってか?チッ、こっちは歌入れしている真っ最中だってのにナニ考えてんだ?オレだって100円ぐらいあるぞ(10円とおっしゃったかも知れない)」と、ポケットに手を入れて硬貨を探した。
そして、区切りのよいところでミキシング・ルームに行き、そのディレクターに小銭を渡すと怪訝そうなな顔をして「ナニこれ?」とPANTAさんに尋ねた。
PANTAさんが「だって小銭が要るんだろう?」と言うと、ディレクターが「そんなバカな!アレはOKって合図だったんだよ!」という話し。
みんなで大笑いした。
あと「トリック・スター」という言葉についても色々と語っていらっしゃったが、コレは私には理解できなかった。
このアルバムは両面が表ジャケットになっていて、便宜上裏面扱いされる面にはPANTAさんが単車に乗っている写真が採用された。
撮影はPANTAさんのジャケット写真をずっと撮られていた鋤田正義さん。1_00102 上に書いたようにPANTAさんは「パンタ」という名前がキライで、このアルバムを機に名前を変更しようとしていたらしい。
ところが、イタリアの単車メーカー「DUCATI(デュカティ)」が1979年に下のモデルをリリースした。
当時日本には2台しか入って来ておらず、そのウチの1台をこのジャケ写に適用した。
この単車のモデル名がナント「Pantah500」だった。
PANTAさんはコレでもう名前は変えられない…と思ったそうだ。1_duca また、私は新宿ロフトで聴いた「HALのテーマ」がズット気になっていて、このリハーサルの時に平井さんにお願いしてコード進行を教えて頂いた。
持ち合わせのメモ用紙がなかったので、レコードを入れて行った石丸電気の紙袋の上部を破いて開き、テンション・コードの表記の仕方も意味も全くわからず、そこに平井さんが口にする「なんとかナインス」とか「なんとかサーティーンス」というコード名を書き連ねていった。
小節線も入れずにズラズラ書いて行ったので、それを見た平井さんが「そんなんでわかるの?」とビックリされていた。
ジャズをカジった今ならナンてことはないけど、この時は後で見てやっぱりわからなかったナ。
コード譜すら書けなかった頃の話…あのメモ、保存しておけばヨカッタなぁ。
平井さんは愛用のレスポールの裏面にキズが付くのを避けるために、ベルトのバックルをグイっと横にズラしていた。
コレがまたカッコよかった。
あの頃はギブソン、フェンダー、Marshallのニオイを嗅ぐことすらできない高級品だったからネェ。
それと、休憩の時に平井さんと長尾さんが1本のギターを2人で弾いて「裸にされた街」のイントロを奏でていらしたのも覚えている。
下が石丸電気レコード館の袋。
コレはビニールだが、昔は厚手の紙で作られていた。
ベガスタジオは喫煙OKで、中は凄いニオイだったっけナ。
当時のミュージシャンは「ハイライト」を吸っている人が多かった。
この黄色い袋の似顔絵はもちろん和田誠さんの仕事だけど、あの「ハイライト」のパッケージのデザインも和田さんなんだよね。0r4a0086 その後、80年代に入って時間が経過すると、猛烈なスピードでロックが普及し出し、ロック・ミュージシャンがより一般大衆に受け入れられやすい作品を発表するようになった。
いわゆる商業ロック時代の幕開けだ。
そんな時合の中、PANTAさんも「キッスは飽きない」という惹句を伴って『KISS』というアルバムをリリースした。
買ってはみたものの、残念ながらどうしても受け入れることができなかった。
私は同時に最早マイナーではなくなってしまったその時代のロックにも完全に興味を失い、急速にジャズに傾倒していった。
一方、家内はこのアルバムが好きで、友人を誘って中央大学の学祭に出演したPANTAさんを観に八王子まで足を延ばした。
ココだけの話、42年前に家内と初めて会った時、共通の2人の話題のひとつが「PANTAさん」と「頭脳警察」だった。
今でこそMarshall Blogのスクリプターを務めてもらっているが、家内は決してコアなロック・ファンではないので、私はその時、普通の若い(当時)女性がPANTAさんや頭脳警察を知っていることに大層驚いてしまった。
というのは、彼女の一番の親友が佐藤宜彦さんの大ファンだったから。
宜さんはPANTA& HALのオリジナル・メンバーだったので、その関係で「PANTA」や「頭脳警察」という名前を知っていたのだ。
だからPANTAさんは私ら夫婦の「恋のキューピッド」でもあったのだ。
それとコレとは話は別で、当然私も中大の学祭に誘われたが断った。0r4a0091『KISS』の裏ジャケ。
ハートだもん。
かつては「銃をとれ」とか「マルコムX」とか歌っていた人の作品とは思えなかった。
でもネ、コレを書きながら久しぶりにこのアルバムを聴いてみたけど…いいネェ。0r4a0094 でも、当時私がこのアルバムを受け入れることができなかった理由は、上に書いたように「頭脳警察のPANTAさん」が創った音楽が全く違う世界に行ってしまったからだった。
しからば私の認識していたPANTAさん、あるいは頭脳警察の音楽はどうだったのか?
私が高校の時は頭脳警察のファースト・アルバムとセカンド・アルバムを入手することが全く不可能だった。
そこでズッと年長の三文役者のPAを担当されていらした方にお願いしてファースト・アルバムをカセット・テープに録音して頂いた。
そして、聴いた。

First「あ、あ、期末試験、中間試験、実地試験」に続いていきなり「♪ブルジョワジー諸君!われわれはァ~」でしょ?
「世界革命戦争宣言」ね…ビックリ仰天、「ナンじゃ、コリャ~!」だった。
あの頃はせいぜい「ノンポリ」なんていう言葉が残っていたぐらいで、70年代後半、学生運動はすでに皆無に等しかった。
しかし私は興味を持った。
完全に頭脳警察の影響である。
「興味があった」と言っても思想や活動では全くなく、大学進学を控えていた私とそう年齢の変わらない当時の若者が、ナゼああした活動にノメリ込んだのか?ということをモノスゴク不思議に思ったのだ。
「丸」だの「角」だの、思想については今でもサッパリわからないし、興味もない。
ちょうどその頃、角間隆さんというルポライターが書いた『赤い雪(読売新聞社刊)』という連合赤軍に関する本が上梓され夢中になって読んだ。
「オルグ」だとか「ブント」等の専門用語はこの本で知ったのだが、まぁ、この本にもかなりショックを受けたナァ。
「あさま山荘事件」が起こったのは私が小学校4年生の時(1972年)のことで、職人だった父が仕事にも行かず、朝から晩までテレビにカジりついて事件の行方を追っていたことが強く記憶に残っているものの、事件の背景は全く知らなかった。
あのどデカイ鉄球が出て来た時には興奮しちゃっても~大変だった。
そして、あさま山荘に立てこもる前の凄惨な仲間内のリンチ殺人事件。
自分と年のそう変わらない、もしくは年下の若者同士が「総括」という名の下で毎夜殺し合い、12人もの犠牲者を出したんだぞ。
「時代がアクティブだった」と言えば聞こえはよいが、色々と危険なことが起きる時代ではあった。
でも今、この国をこんな状態にしてしまった政府に対し、ナニも行動を起こさない国民の方がむしろ危険なのではないか?
PANTAさんがもっと若かったら一体どんな歌を作ってくれていたことだろう。

0r4a0743 そうして、連合赤軍の事件に興味を持った17歳の私は親友の安藤くんを誘い、東京地裁で開かれた永田洋子の初公判を聞きに行った。
6時起き。
傍聴希望者が多く、抽選となることがわかっていたので一番乗りをすれば幾分有利かと思ったのだ。
もくろみ通り一番乗りで行列に並んだ。
下の写真は現在東京地裁が入っている合同庁舎。
私が行った時、地裁は日比谷公園に隣接していて公園内で列を作ったように記憶している。
時代的に公判の内容にそぐわない若者が列の先頭で並んでいるのを見つけた読売新聞の記者から取材を受けた。
「学生運動が存在しない現在、アナタ方のような若者がナゼ赤軍派に興味を持っているのか?」という質問だった。
その問いに…「大好きな頭脳警察の影響です。知ってますか?…頭脳警察。
PANTAとTOSHIという人がやっていたロックバンドなんです。
そこら辺の普通のバンドとはゼンゼン違うんです。
彼らの歌を聴いて、日本赤軍を知り、自分と同じぐらいの年齢の若者がナゼああした事件を引き起こしたかについて興味があるんです」と元気に返答をした。
テレビで放映されることはなかったと思う。
フト気がつくとその時、私たちのすぐ後ろにいた「裁判マニア」みたいなオッサンがジリジリと我々より前に出て来て、時間になると一番にクジを引きやがった。
野郎、慣れていたんだナァ。
そのオッサンは見事当たりクジを引き、周囲の人に深々と頭を下げて「ありがとうございます!おかげさまで当たりました!」と大きな声で挨拶したのには呆れ返ってしまった。
一方、我々は2人とも見事にハズレ!
仕方なしに我々は社会勉強のために他の公判を聞きに行った。
傍聴席に座って、被告も出廷していないダラけきった公判を聞いていると、岩下志麻が入ってきて私の隣に座った。
おそらく野村芳太郎の『疑惑』の弁護士役を演じるための勉強だったのであろう。
裁判マニアのオッサンのおかげで、結果ラッキーな1日になった。
それで満足したのか急速に私の学生運動への興味は失せた。
ところで、日本赤軍の最高幹部だった重信房子は明治大学の先輩で、私が大学に入った1981年頃は和泉校舎(明大前)の校門付近にあの独特な文字で書かれた檄文のパネルがたくさん掲げられていた。
時間が経ってもそんなところに重信房子臭を感じたことを覚えている。1_tc 上に書いた通り、洋楽一辺倒だった私が日本のロックを聴かなかった理由のひとつが「歌詞」だった。
「英語か?日本語か?」なんて歌詞についての論争をよくやっていた時代よ。
その点、PANTAさんの作品は、曲の魅力もさることながら、歌詞がすごく魅力的だった。
簡単に言って、PANTAさんと三文役者の曲は詞を聴いていて全く恥ずかしくなかったのだ。
あの頃のことを考えると、今、どんなタイプの音楽でも平気で日本語で歌っていることに驚きを禁じ得ない。
コレはすごい進化だとは思うが、一方ではそれが日本のロックをガラパゴス化してしまっていることは大きな皮肉といえまいか?
PANTAさんの曲には「アラビアン・ミディ」とか「レディ・シュライヤー」とか、他の歌には絶対に出て来そうにない言葉が出て来るでしょ?
コレがカッコよかった。
それと「ルイーズ」ではフランス語を、「フローライン」ではドイツ語を導入したりもしたのも新鮮だった。
加えて凄まじいまでのロマンチシズム。
「♪夜が疲れかけた時 鳥が夢をさがす時 銀のペンをイマージュに突き刺す
星が溢れすぎた街 時がこわれそうな街 それを今のテーマと見なそう」
どうよ!
コレは下の頭脳警察の4枚目『誕生』に収録されている「詩人の末路」という曲。
こんなこと誰が詠えるよ?
そういえば、「あなたの心の中に黒く色どられていない処があったらすぐ電話をして下さい」という曲もモロにザッパの「Brown Shoes Don't Make It」ですな。うれしいです。
0r4a0700 それと「まるでランボー」。
「♪みっともないオレはまるでランボー…架空のオレはまるでシェイクスピア…」と、詩人、作家、画家、音楽家、女性の名前を列挙したことば遊びの1曲。
「アンヌ・ド・ブリュタール」なんて今でも誰だか知らんわ。
このアルバムの「ハイエナ」のPANTAさんの歌い方もメチャクチャかっこよかった。0r4a0767 そして、『悪たれ小僧』!
日本のロックの名盤中の名盤。
オープナーの「戦慄のプレリュード」から「あばよ東京」まで全ての曲がハイライト。
大竹さんがよくインストの「『真夜中のマリア』は名曲だ!と言っていたっけ。
私は「戦慄プレリュード」と「落ち葉のささやき」がすごく好きだった。
「サラブレッド」も「スホーイ」も「夜明けまで離さない」も好き…やっぱり全曲大好き!0r4a0771 このアルバムでベースを弾いていらっしゃるのが、石井正夫さん。
私が大学1~2年の時、三文役者に迎えて頂き2年間正夫さんとご一緒させて頂いた。
2度ほど関西方面にツアーもした。
コレは8年前に哲さんのご厚意で三文役者のステージに呼んで頂いた時の写真。
20年ぶりに人前でギターを弾いたけど、緊張してメッタメタだったけど最高に楽しかった。
三文役者時代、私はいつも下手で正夫さんの隣だった。305 更にこの時ステージに飛び入りしてくださったのが勝呂和夫さん。
『悪たれ小僧』でギターを弾いていらっしゃる方だ。
この時は本当にうれしかったナ~。
何しろ『悪たれ小僧』が好きだったから!530 こんな出会いを作ってくれた大竹さんには心の底から感謝している。450 頭脳警察の後のPANTAさん。
ソロ第1作の『PANTAX'S WORLD』もよく聴いた。
「♪光の壁をすり抜けて オレはキミになる」か…なんてカッコいいんだろう!  
哲さんは確かこのアルバムの「三文役者」と「EXCUSE YOU」の詞を書いていらっしゃるハズ。
先のサナさんによれば、スージー・クアトロの前座の時のPANTAさんのステージは「三文役者」でスタートしたらしい。
誰がバックを務めたんだろう?
観たかったナァ~。
どうして「ろくでなし野郎」が「赤い羽根」なのか、ナゼ「ギタリスト」が「ミシンを担いで」いるのか今もってわからないけど、瀧口修造もビックリの「言葉のミックスサラダ」ぶりがスゴイ「マーラーズ・パーラー」も大好きだった。
先述したロフトの時、歌い終わったPANTAさんが「ヨカッタ…今日は歌詞を間違えずに歌えた」とおっしゃった。
「やっぱり大変なんだナ…」と思ったわ。
ウチには今剛さんがHALに在籍していた時代のLo-Dプラザで録音したこの曲のライブ音源があるんだけど、信じられないぐらい今さんのギターがスゴイぜ。
他に「マラッカ」と「ロックもどき」と「HALのテーマ」を演奏しているんだけど、どれも素晴らしい。私の生涯の宝物。0r4a0719 1977年の『走れ熱いなら』は山岸潤史さんやジョニー吉長さんと組んだ快作で、哲さんは「ガラスの都会」や今でも三文役者で演奏している「あやつり人形」の他、「走れ熱いなら」や「追憶のスーパースター」の歌詞を提供していて、はじめの3曲は三文役者でもよく演奏していた。
高校の時に三文役者のコピーバンドをしていた私は島村楽器さんでのEAST WESTの予選で「ガラスの都会」を演奏したがあった。
このアルバム、ミュージック・マガジンで中村とうようさんがレコード評を寄せている。
少々長めに転用させて頂くと…
日本語でロックを歌えるシンガーのひとりとして、ぼくはパンタを買っている。(中略)ソングライターであることと歌手であることがみごとに一体化していて、トータルに彼独自の演劇性をウタ(ママ)に構築している点でパンタは日本では非常に貴重な存在だ。むこうでドラマ性をもったロックのシンガー・ソングライターといえばデヴィッド・ボウイやルー・リードになるのかもしれないが、ボウイやリードの押しつけがましいヨーロッパ近代個人主義的意識がないだけ、パンタの方が偉大だと思っている(ミュージック・マガジン4月増刊号『中村とうよう 今月のレコード』より)
勝った…PANTAさんはデヴィッド・ボウイやルー・リードに勝っていたのだ!
とうよう先生は他の機会でもPANTAさんの作曲能力をすごく高く評価されていた。
0r4a0726 そして、2枚組のライブ・アルバム『TOKYO NIGHT LIGHT』。
このアルバムに参加しているキーボーズの石田徹さんは一時期三文役者に在籍されていて、フェンダー・ローズ・ピアノを使われていた。
2階のキャバレーを通過して屋根裏がある4階までローズを持って上がるのがメチャクチャ大変だった。
あのビルにはエレベーターがなかったんだよね。
ロフトもそうだったけど、アソコは地下1階だったからまだマシだった。
今ではとてもできんわ!
このアルバムの音源が収録されたコンサートには行かなかったが、コレより前、前述した新宿ロフトで発表した時の中野サンプラザは観に行った。
メンバー紹介の時に「文ちゃん!」という掛け声がかかると、文さんがスネア・ドラムとバス・ドラムで「♪ダカドン!」とその声援に応えたのを覚えている。
後年、あの時のヤマハのドラム・キットは有名な海外のドラマーが使ったいたものだったと文さんからお聞きした。
比較的ジックリ聴かせるコンサートで、確かアンコールの「マーラーズ・パーラー」でドッカ~ンと盛り上がったような気がする。
それと上掲した『誕生』の「やけっぱちのルンバ」を演ってオールド・ファンを驚かせたんじゃなかったかな?
帰りに哲さんたちに「陸蒸気」という居酒屋に連れて行ってもらってごちそうになった(「陸蒸気」は今でもあるね)。
0r4a0696 ロフトで一度PANTAさんが三文役者のステージに飛び入りで歌ってくれたことがあった。
ナニを演るかということになって、PANTAさんのご提案で「キャデラック」というブルースを演ることに決まった。
私の前でPANTAさんが「♪ウォウウォウウォウウォウ キャデラック!」と歌ってくれているのが信じられないぐらいうれしかった。
私はその後大学3年の時に三文役者から離れると同時にロックからも離れ、大学に戻ってジャズのオーケストラに加入し、就職して、結婚して、そして転職して楽器業界に入った。
2001年、厚生年金での『ROCK LEGENDS』という四人囃子とのダブルヘッドライナーで頭脳警察のPANTAさんを観た。
楽屋にもお邪魔したが、この時は岡井大二さんと廊下のイスに座っておしゃべりをしていたことしか覚えていないんだよナァ。
今ではお仕事を通じて大二さんと気安くさせて頂いているが、この時はすごく緊張した…だから他に何も覚えていないのかも。Rl その次にお会いしたのは2003年4月、日比谷野音でのことだった。
『NO WAR WORLD PEACE NOW CONCERT ~イラクの子供たちに医療援助を~』というイラクの子供たちの医療援助を目的としたチャリティ・イベントだった。
確かMarshallでサポートしたように記憶している。
朝から雨が降る4月とは思えないとても寒い日で、イラク戦争も終わっていて少々タイミングが悪く、お客さんの入りも大変に寂しかった。
後に「浅草ジンタ」と名前を変える「百怪の行列!」とVELVET PAWというチームがア・カペラので演った「歴史から飛び出せ」が印象に残った。
 
それからまた大分時間が経って…2008年1月。
Zappa Plays Zappaの横浜BLITZの公演の時の話。
コレには本当に驚いたよ。
上演中だったのだが。私は尿意をもよおしギリギリまでガマンしてトイレに駆け込んだ。
するとトイレの中に男性が1人いた。
その男性に目をやると…ナントPANTAさんだったのだ!
PANTAさんは私の顔をご覧になって「おお!ナンダ!こんなところでナニやってんの?」って、用件はキマってるでしょ!
用を済ませてから「『Uncle Meat』の曲は演りませんね~」なんて話をした。
『Uncle Meat』がPANTAさんのお気に入りのザッパのアルバムであることを知っていたからだ。0r4a0737 いつのことだったか、またナンの野音のイベントの時だったかは覚えていないが、音楽評論家の大野祥之さんが「Marshallのスタッフ」ということで、ご親切に野音にいらしていたPANTAさんに私をご紹介頂いたことがあった。
大野さんに連れられた私を見るなりPANTAさんは「ナンだ、牛澤じゃん。昔から知ってるよ!」とおっしゃった。
いつも呼び捨てなの…それがまたうれしいの。
私はこの「昔から知ってる」というPANTAさんのお言葉がすごくうれしかったのです。
「今度Marshallの壁を作ってくれよな!」なんておっしゃっていたこともあったけど、ついに実現しなかった。
 
ザッパつながりで…2011年の2月のイベントにご登場されたPANTAさんをキャッチしたことがあった。
『ザッパを語り、唄う一夜』と題してパネラー&ミニ・ライブのパフォーマーとしてのご登板だった。

Zk フランク・ザッパについて語るPANTAさん。
このお姿を見て思い出した。
そういえば、PANTAさんって一時「イカ天」の審査員だったよね?
「オマエ、それでオリジナリティがあるとでも思ってんのかよッ!? ロックをナメてんのかよ!」みたいな超辛口のコメントを連発して、最恐のキャラを演じていらっしゃった。
「ポンタさん」もスゴい辛口だったけど、「パンタさん」もスゴかった。
私はブラウン管のこちら側でいつも「本当は優しい人なんだよ~!」と言いながらPANTAさんの厳しいコメントを聞いていた。Img_1548_3「Motherly Love」とか「Who Are the brain Police?」とかを演奏されていたような気がする。
ちなみにPANTAさんが一番最初に手に入れたザッパのアルバムは『Freak Out』の国内盤だったとか…いいな、国内盤!Img_1658_2その後、2015年6月に開催された『伝説のロッカーたちの祭典』というイベントをMarshallとNATALでお手伝いさせて頂き、Marshall Blogにもご登場頂いた
450_2 コレも2015年。
今朝facebookを見ていたら、偶然8年前の今日の投稿が目に入った。
私が『ジャズは死んだか』の著作で下れる音楽評論家、相倉久人さんのご逝去についての投稿をするとHaruo Nakamuraさんという方が「知らせてくれてありがとう…合掌」とコメントしてくださった。
「Haruo Nakamura」さんとは「中村治雄」…もちろんPANTAさんのことだ。Ah

2015年はPANTAさんの当たり年だったようで、10月には寺山修司さんの生誕80歳を記念するイベントが開かれ、私は第2日に出演する犬神サアカス團のMarshallのサポートでお邪魔した。
が、PANTAさんがご登場されたのが第1日目だったので、演奏する姿は拝見できなかったが、会場にはいらしていたのでご挨拶だけさせて頂いた。
 
犬神サアカス團のリーダー、犬神明さんもお悔やみご投稿をされていた。
コレがケッサクだった。
あるイベントで一緒になったPANTAさんが明さんのことを気に入りとても親しく接してくれたのだが、いくら訂正しても「マコトくん」とお呼びになる。
別れ際にも「それじゃ、またどこかで…マコトくん!」とご挨拶されたとか。
コレじゃウチの母の「パンダさん」と同じではありませんか。
ちなみに明さんはChatGPTでは「チロリン」という愛称で親しまれている。
Ts_3 そして、さらに同じ年の年末、三文役者の忘年会にお越し頂いたのが最後になった。
だからもうずいぶんお会いせずに永遠のお別れとなってしまった。
この時の私はまだ写真に夢中だったので。鋤田さんのお話を色々と伺ったっけナァ。
Img_1809 今回は大分歌詞のことについて書いたが、その歌詞から香って来るPANTAさんのインテリぶりに私はすごく憧れた。
よく「頭脳警察は日本のパンクロックの元祖」みたいなことを耳にするでしょ?
音楽に込めた「反骨精神」とか「反体制」みたいな精神はそうだったかもしれないが、PANTAさんが実際に創っていらっしゃったモノはとても知性豊かなモノで、凡百のパンクロック・バンドなどとは決して混同してはならないと私は考えている。
さぞかしたくさんの本をお読みになったのであろう。
「つれなのふりや すげなのかおや」なんて安土桃山時代に流行した「隆達節(りゅうたつぶし)」を引用したり、ヘッセやゲーテの詩にメロディをつけたり、PANTAさんの他にそんなことを成し遂げた人はそうおいそれとはいなかったハズだ。
声もしかり。
「詞」と「曲」と「声」がいつもベストマッチしていたのがPANTAさんの作品だった。
 
私も長い間これだけ色んな音楽や映画や本に接しているんだもん、「こんな曲を作ることができたらいいな」というアイデアはいくらでも浮かぶよ。
ところがそのアイデアを詞なり、曲なりに昇華する能力が全く欠落しているのね。
溜め込んで終わり。
反対にそれを形にすることができる才能を持っている人たちがいて、そういう人のことを「アーティスト」っていうんだよ。
まさにそのひとりがPANTAさんだった。
私がプライベートで聴く音楽の中心がロックでなくなってから長い年月が流れたが、大学の時、もしあのままロックを聴き続けていれば、後のホロコーストを題材にした作品等にも夢中になり、多くのことを学んでいたことであろう。
0r4a0749本も何冊か拝読させて頂いた。
読めば読むほど70年代が恋しくなる。
0r4a0745
晩年のPANTAさんは若いミュージシャンを引き連れて頭脳警察の活動を展開していたが、コレもすごく立派なことだと思った。
ジャズではよくやるんだけど、ロックでは珍しい。
その中で心底驚いたのは、真ん中の『万物流転』というライブDVD。
最近お世話になっているプログレッシブ・ロックバンド、「金属恵比須」のドラマーである後藤マスヒロさんがドラムスを叩いていたのだ!0r4a0758かつてないほど長い追悼文になってしまったが、前々からPANTAさんにもしものことがあったら自分の周囲で起こったPANTAさんとの出来事のすべての記しておこうと思っていたのだ。
まさかそんな日がこんなに早く思っていなかった。
忘れてしまっていることが他にもあるかも知れないが、今日この時点で頭に残っていることを細大漏らさず書いたつもり。
PANTAさんの存在は私の「日本のロックの一番のヒーロー」というだけでなく、作品を通じでロック以外にも色んなことを教えて頂いた。
私の人生で本当に夢中になった「音楽のアイドル」はフランク・ザッパとPANTAさんだけだった。
 
偉大なる日本のロック・アーティストのご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
 

200




2023年6月24日 (土)

D_Drive Chiiko~NATALひとり旅

 
D_DriveのChiikoちゃんがNATALを試しにヒョッコリひとりで東京に出て来てくれた。
ウソ…本当の目的は東京のウマいもんと酒。
ウソ…それもあるけど、NATALの輸入販売元のヤマハミュージックジャパンさんにご協力頂いてカホンやカウベル等のNATALのパーカッションをイジってみよう!というワケ。
10vまずはCafe Racerのキットを叩いて準備運動。20「コレ…エライ音、よろしおますナァ」
猛烈な関西弁で一気にその場がなごむ。
関西弁はサシムキ笑いを取るのに楽でいいよナァ。
(「サシムキ」は山口地方の方言で「とりあえず」という意味です。Chiikoちゃんとは何の関係もないけど、最近この言葉について調査をしたものですから…)30vでは早速本日の本題。
まずはカホンから。40「ハァ~、コレも音、よろしいナァ」とご満悦のチーさま。
そう、NATALのカホンってすごく評判いいのよ。
音と使い勝手とお値段。
ようするに「コスパが良い」というヤツ。50vそして、実は今日のメインであるところのカウベル。
♪カンカン0r4a0016♪コンコン60「ナンや、エライ音のバリエーションが豊かですナァ」
ホント…ピッチやらサスティンやら、いかにもハンドメイド感が漂う。70続けて♪カンカン。
すべてのサイズを試す。
80♪コンコン
まるでユキちゃんがどっかから現れて来そうな雰囲気。
「ユキちゃん」とは『ハイジ』に出て来るヤギね。
D_DriveのYukiちゃんではありません。
しかし、アレってペーターとかクララとか出て来るけど、ナンでヤギだけ日本の名前なんだろう。
それとスイスだかオーストリアには「ユキ」という名前があるのかしらん?65vそれでは実戦で使うとどうなるか。
「古き良き街(I Rmember the Town)」なんかで実際にカウベルを使っているからね。90♪カンカンカンカン100vおお~ナイス・チョイス!
ちょうどいいバランで音が抜けて来よる!
なるほどココへ来る前にChiikoちゃんがしきりに「カウベルだけはひとつひとつ試さなアカンのですわ。アレだけはどうにもならしまへん!」と言っていた理由がわかった。110ということで次のライブから導入決定!0r4a0047_2で、次のライブはいつじゃろな?
7月2日の新横浜。
楽しみが増えました。72_3Chiikoちゃんはジルジャン・プレイヤーでもあるので、新商品にトライ。
コレも大変気に入った様子だった。
色々と楽しかったネ!120ん、「オマエがジルジャンのナニを知っているのか?」って?
今日は最後に少しだけZildjianのことについて書きましょうか?
フフフ、アメリカのHal Leonard(ハル・レナード)社から刊行されているジルジャンの歴史本『A History of the Legendary Cymbal Makers(ジルジャンの軌跡)』の日本語対訳書の監修をしたのはナニを隠そうこの私なのです。
数年前のMarshall本ほどではないにせよ、コレも大変な仕事だった。
外注した下訳ではどうしてもならなくて、結局自分で丸々1冊原語で読んでかなりの量を書き直した。
でも、ジルジャンはジャズと共に発展した歴史があるので、原文で読んでいてもとてもオモシロかったし、大分勉強になった。
実際にジルジャン社の中興の祖であるアヴェディス・ジルジャンとの親交が深かったせいもあるが、まぁアメリカでのバディ・リッチのスターっぷりには驚かされた。
私も30年近く前にニューヨークの「Botomline」でバディ・リッチ・オーケストラを観たけど、メッチャクチャかっこよかったナァ。
もちろん、バディ・リッチはとっくの昔に亡くなっていたのでドラムスはディヴ・ウェックルだったけどね。
いいの、サックスのスティーヴ・マーカスのファンだから。130b今年、Zildjian社は創業400周年を迎える。
Marshallは去年60周年を迎えたところですからね、400年というのはスゴイ!
そもそも「Zildzian」というのは「シンバルを作る人」という意味だからね。
トルコから始まった連綿とした歴史がある。
で、輸入販売をしているヤマハさんとの歴史もとても長く、今年で72年になるのかな?
というのは、2001年にZildjian社とヤマハさんの関係が50周年を迎え、それを記念する式典が今は無き六本木のスイートベイジル139で開催されたのね。
そのイベントの台本を書いたのが私。
そうる透さん、菅沼孝三さん、大坂昌彦さんをお招きして3つの異なるバンド・フォーマットをお見せした。
とりわけ、公私混同で私の大学時代に参加していたビッグバンドを呼んで孝三さんと組み合わせたのは我ながらとてもいいアイデアだったと思う。
カウント・ベイシーの「Magic Flea」を演奏し終わった時の割れんばかりの歓声は今でも耳に残っている。
このイベントの評価が高く、某社からブッキングのお仕事の誘いも頂戴したがもちろんお断りした。
2度のMarshall GALAの台本はこの辺りの経験も基にして書き上げた。
3回目はどうなるか!140Chiikoちゃんお疲れさまでした!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website

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★★★★★「マーさく君」をよろしく!★★★★★
 
Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マーさく君」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
調べごとに利用するもよし、マーブロ・サーフィンするもよし、ゼヒご活用ください!
 
マーさく君はコチラからどうぞ⇒Marshall Blog INDEX 

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詳しくはコチラ⇒【Marshall Blog】ついにMarshall冷蔵庫が国内で正規に発売されました!

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200 (一部敬称略 協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン どうもありがとうございました!)

2023年6月15日 (木)

松田聖子ツアー2023~『Parade』はNATALで!

 
アチコチで大活躍の売れっ子ドラマー、伊藤ショボン太一。
ウマいからな~…この人が叩き出すリズムには圧倒的に「音楽」というものを感じる。
反対にテクニックは感じさせない。
とてもいいドラマーだと思う。
そしてもうひとつ…ショボンちゃんが何よりもいいドラマーだと思うのはNATALにゾッコンということなのだ!(当社比)10vショボンちゃんとはナンダカンダでずいぶん長いお付き合いをさせてもらっているけど、一番最初にこのMarshall Blogに登場して頂いたのはいつのことだったかな?
こういう時には「マーさく君」が大活躍!
  ↓  ↓  ↓
Marshall Blog INDEX1_3_index ホラ、すぐに「2014年3月1日の横須賀芸術劇場」だってわかっちゃう。
あ~、便利だ「マーさく君」!こんな便利なモノはいまだかつて見たことがない(当社比)!
 
それは9年前のことだった。
お若いのに…なかなかの貫禄でしたな。380 とにかく、いつでも…20vどこでも…NATAL。30ドラム・キットだけでなくNATALカホンも大のお気に入り。
この人が叩くカホンはスゴイよ。
ジャズ・ビートなんかを叩かせると猛然とスウィングしちゃう。530v つい先日も「RED-i(レッド・アイ)」というアイドル・グループのバックでNATALサウンドを炸裂させてくれたばかり。40vそのショボンちゃんは2021年にリリースされた松田聖子の40周年記念アルバムの続編のレコーディングに4曲ほど参加している…のはその当時にレポートした通り。50cd 今回はその流れもあって先週からスタートした聖子ちゃんのツアー『Parade』に参加している。
60そのツアーのリハーサルが始まる直前、Marshallの事務所へ泊りがけでやって来て使用するNATALを入念に調整した。
そして、リハーサル当日の朝、スタジオに出発!…の図。
「ガンバりまっす!」70v今回はメインのキットにウォルナットをチョイス。
当初、大好きなブビンガのキットで臨むつもりであったが、レパートリーの音源を耳にして急遽ウォルナットに変更した。
ショボンちゃんは自分のスタジオではウォルナットのキットを使用しているので勝手知ったるところなのだ。8010"、12"、16"、22"というごくスタンダードなコンフィグレーションからなるキット。
14"×5.5"のデフォルトのウォルナットとアルミ・シェルのスネアドラムを組み合わせた。Xx スタンド類、ペダル、イスもすべてNATAL。
90今回のツアーでは、ショウの中盤に小さめのキットも使うことになっており、そちらにはCafe Racerを選んだ。
12"、14"、18"のコンフィグレーション。
100
コチラもハードウェはすべてNATAL。
スネアドラムは14"×5.5"のメイプル。110ツアーTシャツに身を包んだショボンちゃん。
なんかドラム・キットがホントにちっちゃく見えるナァ。120vツアーは9月上旬まで。
さいたまスーパーアリーナ、大阪城ホール、日本武道館、福岡国際センター、日本ガイシセンターで10本のコンサートが予定されていて、先日、武道館での2回の追加公演が決定した。
 
詳しい情報はコチラ⇒松田聖子オフィシャルサイト

130「初日のスーパーアリーナ、メッチャよかったです!」と公演翌日にショボンちゃんから連絡を頂戴した。
NATALのドラム・サウンドでたくさんの人を楽しませてあげて来てくだされ!
 
伊藤ショボン太一の詳しい情報はコチラ⇒Twitter140 

★★★★★「マーさく君」をよろしく!★★★★★
 
上にも出て来た通り、Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マーさく君」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
調べごとに利用するもよし、マーブロ・サーフィンするもよし、ゼヒご活用ください!
 
マーさく君はコチラからどうぞ⇒Marshall Blog INDEX 

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(一部敬称略 写真提供:伊藤ショボン太一)

2023年6月14日 (水)

ついにMarshall冷蔵庫が国内で正規に発売されました!

 
よく『コレを英語で言えますか?』なんて本を見かけるでしょ?
さすがに最近はそうした本に興味をそそられることはなくなったけど、昔は私も腰巻の惹句に吸い寄せられてよく買ったもんです。
それでも身近にある物をスンナリと英語で言うことがムズカシかったりするよね。
自分の身体のパーツだって言えない個所がまだ山ほどあるもんね。
例えば「人中」…鼻と口の間にある溝のことね。
アレは「Philtrum(フィルトラム)」というらしい。
それじゃ「ふくらはぎ」は?
「calf」という…発音はアメリカでは「キャーフ」、イギリスでは「カーフ」かな?
「耳たぶ」は?…「lobe」ね。
じゃ、「つむじ」は?
これは言葉を知っていれば簡単…「hair whirl(ヘア・ワール)」ね。
「whirl」というのはグルグル回っているモノのこと。
…と、こんなことをやっていると、自分がまだまだナニも知らないことを知って情けなくなってくる。

1_partsチョット脱線。
かつて、The Whoの『Quadrophenia(四重人格)』のハイドパーク公演にも参加したイギリスの名ギタリストがMarshallのプロモーションで来日してイッパイやった時の話。
ナゼか「前立腺」の話題になった。
「前立腺」は英語で「prostate(プロステイト)」っていうのね。
ところがそれを知らない日本人のスタッフが「『プロステイト』って一体ナンですか?」と訊いた。
すると間髪入れずにそのギタリストがこう答えた。
「Behind the balls, in front of the ass hole」
コレを当意即妙に口にしたので「prostate」の意味を知っている連中一同がその説明を聞いて大爆笑してしまった。
場所が場所だけに私もタマタマ「prostate」が「前立腺」を意味することを知っていたのでヒックリ返って笑ってしまった。
いい思い出です。
あ、下品な話題でスミマセン。London_tommy 家電製品の英語名も結構怪しい。
まさか「電子レンジ」の英語の名称が「chin」だと本気で思っている人はいないだろうけど、「microwave oven」、通称「microwave」とスッと言える人は存外に少ないのでは?
冷房装置だって「cooler」じゃ通じないしね。
いちいち「air consitioner」というのは実に面倒なので「cooler」というのはうまい言葉だと思う。
ちなみにMasrshallへ行って「air conditioner」の話をすることはまずない。
必要としないから。
本当に「羨ましい」と思ったけど、最近はイギリスも夏の暑さがひどく、家にエアコンを備え付ける人も増えて来ているようだ。
それと、イギリスには蚊がいないんよ。だから網戸がない。
セミもいない…ハズ。
何しろ夏に渡英しても鳴き声を聞いたことが一度もない。

1_acmw じゃ、冷蔵庫は?
コレは今となってはよく知られているか?
「fridge(フリッジ)」だよね。
でも、フルネームは「refrigerator(リフレジレイター)」ですからね。
コレが「長い!」ってんで短縮されて「fridge」になっているんだけど、短縮すると間に「d」が入って来るところが何ともトリッキーではあるまいか?
気になって調べてみると、昔は「frige」と「d」抜きで綴っていたこともあったらしいが、英語を母国語
とする皆さんにとって「フリッジ」と発音するためには本能的にどうしても「d」を入れないと気が済まないらしい。
要するにシックリこない…そこで強引に「d」を間に突っ込んで「fridge」に定着したそうだ。
とういうことは、「リフレジレイター」は「フリッジ」と省略しようということが初めから決まっていたことになるわね?…どうやって決めたんだろう?
きっと発音のしやすさだけで決定したんでしょうナ。
日本人が「リフレジレイター」を省略したらかなりの確率で「リフレジ」にしていたことでしょう。
「ちょいとアンタ…リフレジにビールが冷えてるよ!」なんてナンか締まらないな。
 
ウワ、イケね!こんなに書いちまった!
…ということで今日は冷蔵庫の話題。
 
Marshallの冷蔵庫がついに正規輸入品として発売されました~!10最早Marshall Blogをご愛読頂いているMarshallファンの読者の皆さんには特に説明することもないでしょう。20あのMarshallの冷蔵庫「Marshall Fridge」です。30これまで個人輸入で日本に入って来ていましたが、このMarshall Fridgeは日本市場に合わせた100Vの仕様で、政府から義務付けられているチョー厳しい各種のテストをすべてクリアした正規の品物です。40Marshallのリアルなパーツを使用したルックス。
いいデザインというのは飽きないもんだネェ。
私も四半世紀の間、仕事で朝から晩までこのデザインと向き合っているけど、それでも魅力に感じるもんね。
50むか~し、新商品の企画に関する会議が本国イギリスであった時に、私が「冷蔵庫はいかが?」というアイデアを出したことがあった。
でもね、それって私のオリジナルのアイデアではなくて、ある人の発言がヒントになったものだったのです。60その「ある人」とは、ジミ・ヘンドリックス。
会ったことはないけど…妹さんには会ったことがあるけど。
ジミはかつてこう言った。70「オレが愛用しているマーシャルの真空管アンプが大好きなんだ。
チャンと鳴りさえすれば、世界中のどこを探したってアレに敵うモノはナニひとつありはしない。
冷蔵庫を2台並べたような見てくれも最高だ」75v_2私は「コレだ!」と思って会議で提案したけどシカトだったナァ、あの時は。
ココだけの話…私は結構Marshallに新商品のアイデアを出して来たんだゼ。
私の提案とは全く関係がないにしても、時と形を越えてこうして正規に日本に入ってくるようになったのはうれしい限り。80今までの個人輸入品だと値段がマチマチで、「エ~ッ?」というのも散見されたが、この度の正規輸入による天下統一でそういうこともなくなることでしょう。
税抜き本体価格99,000円。
1年間の品質保証つき。
90今年の夏は暑いらしいからね~。
部屋にMarshallフリッジを置いて…100Marshallビールを冷やしてカッ~っとやりましょうよ!

110v2

そのウチ、チョット前に紹介したMarshallのジンも入って来ますから!

120v_2輸入販売元はMarshallビールで大ヒットを飛ばした「株式会社都商会」さん。160都さんのウェブサイトからもオーダーできるので是非チェックしてみてください。
  
Marshall冷蔵庫の詳しい情報はコチラ⇒都商会公式ウェブサイト

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★★★★★「マーさく君」をよろしく!★★★★★
 
Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マーさく君」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
調べごとに利用するもよし、マーブロ・サーフィンするもよし、ゼヒご活用ください!
 
マーさく君はコチラからどうぞ⇒Marshall Blog INDEX 

3_index  200




2023年6月13日 (火)

Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』出来!~「マーさく君」登場!

 
2012年10月26日に現在のMarshall Blogをスタートして以来、10年7か月の間に投稿した記事の数は今日現在で2,200本を越えるに至りました。
ココまで続けて来られたのも記事の制作にご協力くださる皆さまとご高覧頂いている読者の皆さまのおかげとこの場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
さて、この度『Marshall Blog INDEX』なるMarshall Blogの「索引ウェブサイト」を制作したことをご案内申し上げます。
通称「マーさく君」。
 
Marshall Blog INDEXはコチラ⇒Marshall Blog INDEX
1_index 2,200本…2008年から始めた昔のMarshall Blogも合計すると約3,100本。
我ながら飽きもせず、よ~書いたナァと感心するやら呆れるやら…。
ところが正直、書いた本人の記憶にないモノも少なくなく、昔の記事を見返してみるに「ああ、そういえばこんなこと書いたっけナァ~」と関心するやら、驚くやら…。
さすがにコレだけやっていると記憶に残っていない記事があるのは当然だと思うし、よしんば書いたことは覚えていても「ナニをどういう風に書いたのかまでは覚えていない」なんてことはちっとも珍しくないと思うワケです。
だって「人間だもの」…。Start 
困るのは「ナニを書いたのかを覚えていない」ということより、「書いたかどうか覚えていない」というヤツなのです。
数えきれない脱線で容赦なく色んなことを書いて来ましたからネェ。
コチラとしてはエラそうに同じことを丸々繰り返し書くのは恥ずかしいし、どうしても繰り返して書きたいことには「以前にも書いたことだが…」と但し書きを付けたいのです。
さもないと「コイツ、ボケ出してるナ」なんて思われちゃいますからね。
ボケるにはまだチト早い。 
「ナンカ、コレは昔に書いた記憶があるナァ…イヤ、ないか?…イヤ、書いたか?」となってしまった時にはITの得意技である「検索機能」を活用しますわね…いわゆる「ググる」というヤツ。
ところが、コチラの検索の仕方が悪いせいか、思うような結果を得られないことが多くて大変イライラしてしまうのです。
「ああ、こんな時にMarshall Blogのアーティスト別の索引でもあればいいのにナァ…」と思い始めたのはもうもう大分前のこと。
マァ、つべこべ言っていないで作ればいいんだけど、大変に根気を要する作業になることもわかりきっていたので二の足を踏んでいたのです。Index_logo それでも少しずつやっていけば、きっといつかは完成するだろうと、もういつのことだったかは忘れたがとりあえず手をつけてはみた。
実際にやってみたところ、思った通りコレがヤケクソに面倒な作業で飽きるのナンのって!
始めてすぐにホッポリ出してしまったのです。
それから随分と時間が経過してしまったのですが、フト重大なことに気がつきました。
「重大なこと」というのは、時系列で記事を積み重ねていく「ブログ」という表示スタイルでは、苦心して書いた記事が時の経過とともにドンドン埋没していってしまい、滅多なことでは二度と人の目に触れなくなってしまっているということでした。
こんな状態では、折角ギタリストの三宅庸介さんに指摘して頂いたMarshall Blogの大きな意義である「記録を半永久的に残す」という役割が果たされていないではないか!
「記録」というモノは人の目に触れて初めて役に立つワケだから…ということで、決死の覚悟で索引づくりの作業を再開したのです。
作業としては実に単純で、記事のタイトルとその記事に付されている独自のURLを、新しく作った索引のページにひたすらコピペしていくだけ。
それでも軽く7,000回以上はこの作業を繰り返したかな?
精神的にも時間的にもコレばかりやっているワケにはいかないので、だいたい1回の作業あたり3ケ月分を処理するように努めました。
それでも3ケ月分ずつ約11年分の記事を片づけるには毎日取り組んでもひと月半近くの時間を要しますからね。
なかなかにマッシブなでタイム・コンシューミングな仕事です。
 
Cp_4  
仕分けの方法については熟考を重ねました。
Marshall Blogの記事の概ね8割は「ライブ・レポート」なので、ココの仕分けが肝心。
まずは国内のバンドまたはアーティストを洋邦の別に分けました。
基本は全てのカテゴリーを通じて時系列と50音順です。
バンド名に付けられている冠詞は省略。
濁音や半濁音で始まるバンド名はすべて素の文字の行に入ってもらいました。
つまりTHE GOOD-BYEの最初の文字の素は「く」なので「カ行」のバンドとなるワケ。
同様に「ヴ」みたいのは「ア行」ね。
それから、グループへの帰属性が高いアーティストはソロ活動の記事でバンドの欄に、反対に所属アーティストによる運営度が高い印象が強いバンドはソロ・アーチストの項目に繰り入れさせて頂いた。
1_kokunai海外のバンド/アーティストはアルファベット順だからスンナリ。
こういうことをする時にはアルファベットは実に簡単でありがたい。
ロシアや韓国のバンドがいたら大変なことになっていたけど今回はセーフ。
この歳でキリル文字やハングル文字を学習するのはあまりにも大変だからね。
Photo一方、ダブル・ヘッドライナーのように複数のバンドが出演するライブのレポートはそれぞれのバンドの項目に記事のタイトルとURLを貼り付けてやらなければならないでしょ。
コレがベラボーに厄介だったわ~。
貼り付ける時は1回コピーしたモノを複数回ペーストして使い回してやればいいだけなんだけど、それぞれのバンドが属するカテゴリーの作成ページに移動するのが大きな苦痛だったのです。
イライライライラ…。
それから1回とか2回しか登場しなかったバンドやアーティストね。
私が取材に寄り付かなくなった手合いもあるにはあるが、現れては消え、現れては消え…こういうバンドの数がバカにならない。
特に若いバンドの皆さんね。
各カテゴリー内にそうしたチームの項目を個別に設けると、イタズラに紙幅を増やしてしまうので、「その他のバンド/アーティスト」というカテゴリーに入ってもらった。
ただし、例外が多々あります。
ブレています。
この辺りは忘れている記事がたくさんあったので、作業をしていて存外に楽しかったナ。
登場回数が増えてきた場合には独立した項目を設けていくつもりです。
2_  Marshall発の情報や本国のウェブサイトの翻訳は「Marshall関連」というカテゴリーに集約しました。
コレが思いの他多くてちょっと驚いたナ。
ま、Marshall社が運営しているブログなのでそうでなくちゃイケないんだけどね。2_ Marshall GALA関連はイベントのレポートの以外の告知記事がスゴかったね。
必死に宣伝したのです。
記念に全部網羅しておいた。
おかげさまで過去2回とも大きな反響を頂戴し、今でもライブ会場などで「またGALAをやってください!」というリクエスト頻繁に頂戴するのはとてもうれしいことです。
安心してください、考えていますよ…GALA~!1_galaコレもツラかった…「イベント」の類。
もちろん複数のバンドやアーティストが出演するからでしてね。
本当は当該のイベントに出演されている各々の皆さんをアーティスト別の項目に表示したかったし、その結果が「索引」の目的であることもわかっていたんだけど…断念!
もう、コレはイベント単位で「各種イベント」というカテゴリーに括らせて頂いた。
シリーズで開催されたイベントについては単独の項目を設定した。
そして、単発やそれに近いイベントは「その他のイベント」に括らせて頂いた。
いつかまたヤル気の波が到来した時にブラッシュ・アップしたいと思っています。
今は完全に燃え尽きちゃって白い灰になっているからムリ。2__2「イギリス-ロック名所めぐり」はチョット強引な記事も含めて65本に及んだ。
実は、筆者としてはコレを皆さんに読んでもらいたいと常々思っているのです。
ロックの全盛期を知らない若い人が読んだとしてもオモシロくないでしょうけど、コアなロック・ファンにはゼヒご一読頂きたい。
だって、他にこんなのないでしょう?
コロナ以降、渡英するチャンスがなくて、このカテゴリーの新しい記事を書くことが出来ないことは私にとって苦痛でもあるんですよ!
ムリをしていくつか書こうかと思って集めたネタもあるんだけど…。
とにかく、航空運賃と円安が早いウチにもう少し落ち着いてくれることを願うばかりだ。
今、1ポンドって178円とかでしょう?チョット前まで130円ぐらいだったんだよ。
20年チョット前は平気で250円とかだったんだけどね…。2__3「ミュージック・ジャケット・ギャラリー(MJG)」も自慢のカテゴリー。
コレも「名所めぐり」と一緒で、本当に長いこと真剣にロックを聴いてきた人以外にはオモシロくも何とも類のモノかも知れません。
でも、それだけにコアなロック好きにはお楽しみ頂けると信じているヤツ。
2016年から投稿がパタリと途絶え、2022年に苦し紛れに強引にネタをヒネリ出すかのように再開した風ではあるんだけど、そんなことはありませんから。
まだもうひとつ書いていないネタも残っているのでどうぞお楽しみに!
コレも「名所めぐり」同様、Marshall Blogでしかお目にかかれないであろう記事だと思っているので、またギャラリーの常設展が再開することがあれば続けていきたいと考えている。2_mjgもうひとつのお楽しみ…「名所めぐり」や「MJG」と並んでいつも楽しく筆を執っているのが「私の〇〇」。
案外コレを楽しみにしてくださっている読者が多いということを知ってとてもうれしかった。
取材で出かけた先の「旅日記」を題材の主としているが、もう自分勝手なウンチクを並べるのがオモシロくて仕方ない。
それに折角時間を割いて読んでくださったのですから、ナニがしか「タメになること」を提供したじゃんねぇ。
そんなつもりで書いています。
特に歴史関係。
若い頃は何の興味もなかったけど、読書が一番の趣味となってからというもの、「歴史」が最高にオモシロイ。
2__4「その他の話題」には年末年始のご挨拶からエッセイっぽいものまで、他のカテゴリーには入らない記事を集めた。
案外掘り出しモノが見つかるかも?
今日現在まででこのカテゴリーの記事数が128本…そのウチ36本が訃報だった。
Marshall Blogの訃報は洋の東西を問わず、Marshallに深く関連していた方、Marshall Blogにご今日を頂いていた方、私が個人的に深い思い入れを抱いていた方を掲載の対象にさせて頂いているが、ココのところ訃報が多すぎる。2__5Marshallに直接関係のないイギリスの旅日記はShige Blogで展開してきたが、勝手ながら「副教材」的に掲載させて頂くことにしました。
本当のことを言うと、自信作&苦心作だからなのです。
だって、もう「同じ規模で開催されることは将来二度とないであろう」と謳われたロンドンの「スタンリー・キューブリック展」をココまで詳しくレポートした日本の記事なんて他にないでしょう?
あったらゴメンね。2_shigeバナーのデザインは、「下町のひとりヒプノシス」でおなじみの梅村デザイン研究所さん。
 
こうして2,200本を超す全ての記事をいずれかのカテゴリーに押し込みました。
しかし…今回の作業を通じてまたしても痛感したね~。
この11年、特にこの3年はコロナがあったせいもあるけど変わってしまったゼ~、ロック業界は。
微力ながら私はこのMarshall Blogを通じて少しでもかつて「ロック」と呼ばれた音楽の延命と発展のお手伝いたいと思っている。
アクセスや「いいね!」の数が多いモノが「いいモノ」では決してありませんからね。
「いいモノ」かどうかはアクセスや「いいね!」の多寡ではなく、皆さんの感性がキメるのです。
私としては、もこれからも「Marshall Blogでプッシュしていたから、カッコいいバンドに違いない」なんてことを言われるようにガンバっていきたいと思っています。
ヒマな時には「マーブロ・サーフィン」するもよし、ゼヒともMarshall Blog INDEXをご活用をください!
そして、掲載ミュージシャンの皆さんにはPRツールのひとつとして「マーさく君」をご利用頂ければ幸いでございます。
 
Marshall Blog INDEXはコチラ⇒Marshall Blog INDEX3_index