【BREAK the CODE】vol.23~NERVOUS BREAKDOWN/SHINJI
久しぶりの『BREAK the CODE』。
2020年夏、コロナ真っ盛りの頃、D_DriveのYukiちゃんでスタートして今回で23本目。
ナンダカンダこの3年でずいぶん色んな変化があったナァ。
「BREAK the CODE=その暗号を解読せよ」ということで、その周辺に目を当てると…。
イギリスの最高額紙幣である50ポンド札の図柄が、第二次大戦中のドイツの難攻不落の暗号「ENIGMA(エニグマ)」を解読することに成功した数学者、アラン・チューリングになった。
長年にわたるイギリス政府の同性愛者への贖罪のひとつ。
イヤ、それどころか紙幣と言えば、エリザベス女王が亡くなったもんね。
もう脱退してしまったけど、イギリスが「ユーロ」を受け付けなかった理由のひとつは「女王陛下が載っていない紙幣なんか使えるかよ!」だったらしいが、今どうなってるんだろう。
チャールズじゃちょっとピンと来ないだろうナァ。
ちなみに、実はエニグマを最初に解読したのはチューリングではなくて、ポーランドのレイエフスキという人だった。
ポーランドは昔から色んな国にイジめられて来たので、防衛本能が大変に発達していて、そうした「暗号解読」のような頭を使った戦いが得意ば国なのだそうだ。
チューリングはむしろエニグマを駆逐したことよりも、「Bombe(ボンべ)」と呼ばれる自動暗号解読装置をそのために開発してコンピュータの礎を築いたことで評価されている。
だからAppleのリンゴのロゴはひとかじりしてあるんだよ。
写真ではわかりにくいが、このお札の背景に描かれているゴチャゴチャした機会がそのボンベ。
別に今回の記事を書くに当たって思い立ったワケではないのだが、『エニグマ』という映画のDVDを買って来たことを思い出して観てみた。
タイトルの通り、当然「エニグマ解読」周辺の話。
だから舞台はイギリスの「暗号解読部隊」の本拠地が置かれていたブレッチリー。
すなわちMarshallの本社があるところ。
冒頭からMarshallの工場の近くにある「ブレッチリー・パーク」が出て来て興奮してしまった…のも束の間。映画の中のブレッチリー・パークの様子が実物とは大分違っているし、マァ、とにかく話が複雑で最後まで観るのに結構な忍耐を要した。
話が複雑なら複雑なほど、映画は簡単に作らなきゃダメなんだよ。
この映画はある程度「エニグマ vs. ボンベ」の話を知らないとチンプンカンプンなんじゃないかしら?
ただ、実際にエニグマ暗号機を使ってその機能を説明するシーンはオモシロかった。
私は知っていたけどね。
ナゼかと言うとこの『BREAK the CODE』シリーズを始める前に何冊かの本を読んで勉強したのさ!
ところで、エルガーの変奏曲でもおなじみの「エニグマ」というのは「謎」を意味する言葉だけど、私にとってこの映画の一番のエニグマは「ナンだってミック・ジャガーが製作したのよ?!」ということだったワ。
エニグマやブレッチリ―・パークに興味のある方はコチラをどうぞ。
↓ ↓ ↓
★【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 45 ~ ブレッチリー・パーク <その1>
★【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 46 ~ ブレッチリー・パーク <その2>
さて、そのMarshall CODEの魅力を探るシリーズの今回の「CODEBREAKER(暗号解読者)」は…
NERVOUS BREAKDOWNのSHINJI!SHINJIくんはココのところSTUDIO JTM、ビンテージ・リイシュー・ペダルと、立て続けにご登場願っているが、実はこの『BREAK the CODE』から話が始まっているんですわ。
そんなワケで大変気合の入ったデモンストレーションを披露してくれた。
まずはNERVOUS BREAKDOWNの曲から。
ライブでも欠かすことのできない重要なナンバー「Don't Let Me Get Down」だ。この曲では専用フットコントローラーを使って曲の途中で音色を変えて見せる。
実は…フットコントローラーを使うのはこのシリーズで初めてのことなのです。続いてはSHINJIくんのオリジナル曲「Morning」。
ココはシンプルにギター1本で自作したバッキングに合わせて印象的なメロディを乗せた。
いかにも「小品」というイメージだけど、すごくいい曲!そして、最後もNERVOUS BREAKDOWNのファースト・アルバム『GET NERVOUS』から。
バンドの名前を冠したキラー・チューン「Nervous Breakdown」をCODEで弾いて見せてくれた。SHINJIくんは、もちろん完璧なシュレッディング・テクニックを誇る巧者だけど、意味なくピロピロと演ることを絶対にヨシとしない。
そんなミュージシャンシップが実にいいんだナ。
平たく言うと音楽の「ツボを得ている」という感じか?そんなSHINJIくんがCODEの魅力をお伝えするビデオがコレ。
もちろんCODEの操作もバッチリ!
今後の活躍がとても楽しみなギタリストのひとりだ。
NERVOUS BREAKDOWNの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
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