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2024年7月

2024年7月31日 (水)

CONCERTO MOON~BACK BEYOND TIME 2024 vol.1<前編>

 
去る5月1日に14枚目となるフル・アルバム『BACK BEYOUND TIME』を発表したCONCERTO MOON。
そして、すぐさまアルバムのリリースを記念するツアーをスタートさせた。
5月18日の名古屋を起点としたツアーは「vol.1」と「vol.2」の2部から構成されており、今日はその「vol.1」の最終日の東京公演のもようをレポートする。10v客電が落ち、立錐の余地が全くない客席にJudas Priestの「You've Got Another Thing Coming」が流れるいつものCONCERTO MOONのショウのはじまり。
ジューダスといえば私は『Sad Wings of Destiny(運命の翼)』あたりで育った世代なので、この曲には全く馴染みがなかったんだけど今はある。
もちろん「CONCERTO MOONのショウの始まりの歌」としてだ。
時折、ヨソでこの曲を耳にすると条件反射的に下の光景を思い浮かべてしまう。20この光景とはステージの上手にそびえるMarshall。
ヘッドが2つにキャビネットが3つ。
30そのアンプ・ヘッドはもちろん「1967MAJOR」で、ギター・ケーブルは「1」のハイ・チャンネルに接続し、ジャンプはしない。(筆者註:Marshall Blogでは「リンク」という言葉を避けて世界標準の表現である「ジャンプ」という言葉を適用しています)
40ひと通りオープニングの儀式が終わってステージに登場したCONCERTO MOONの4人。
♪ズドドドドドドドドドドドドドドド!…凄まじいかき回し!
そしてノンちゃんの「ギャオ!」の雄叫びとともに曲が動き出した!70島紀史000118a0391三宅亮90中易繁治100v河塚篤史110vそしてシンガーが登場。
大きな歓声が沸き上がる!120芳賀亘130v1曲目はさっそく『BACK BEYOND TIME』から「The Gold Digger」。
アルバムでも幕開けを務める必殺のドライビング・チューン。
ちょうど佐渡の金山が「世界遺産」に登録されてタイミングはバッチリ!
118a0100 芳賀ちゃんの歌うメロディにピタリと寄り添うノンちゃんのコーラス。118a0105 そして待ってました!のギター・ソロへ。
ズズイと前に歩み出た中易さんと初っ端からステージ中央で揃い踏みだ!160コレコレ!やっぱりコレじゃないと!
ノッケから「島節」のいいダシが出とる!150vコレがそのニュー・アルバム『BACK BEYOND TIME』。
今の曲のノンちゃんのコーラスも然りなのだが、このアルバムでまたCONCERTO MOONの新しい面をアッピールするかのような仕上がりになった。
「新しい」といっても決して奇をてらったモノではなく、長年育んで来た「CONCERTO MOONの音楽」という大河の流れを全く変えることなく、バンドが「今やってみたいコト」や「今作ってみたいモノ」を遠慮なく具現化しているかのように私には聞こえた。140cd昔で言えば「電光掲示板」ということになるんだろうけど、このステージ後方の画像を映し出すスクリーンは何て呼ばれているのかしらん?
とにかくこの設備が設置されて今回初めて今日の会場の新宿Wild Side Tokyoにお邪魔したんだけど、コレはいいですネェ。
『BACK BEYOND TIME』に収録されている曲を演奏する時にはのべつジャケットの図柄が映し出された。
だから「お、新しいアルバムからの曲だぞ!」と、観ているお客さんも気合が入るのではなかろうか?
2曲目も引き続きジャケットが映し出されているのでニュー・アルバムからの選択だ。170_hfuこれまたパワフルなドライビング・チューン。
河塚さんのバスドラムの躍動感がスゴイ!180vそのバスドラムに絡みついて強力な低音でグルーヴを生み出す中易さん。118a0372 曲は「Heading for Utopia」。
芳賀ちゃんが伸びやかに歌うこの「for」は正しい。
「向かう」という意味の動詞で使う「head」の前置詞に「to」を用いる人を見かけるが、正しくは「for」。
そういえばジェフ・ベックにも「Head for Backstage Pass」という曲があったでしょ?
210v快調に飛ばすノンちゃん。
考えるよりズッと先に指が指板の上を動き出しているようだ。
220v続いても新作から…フロント3人のコーラスが強烈な印象を与える「The Midless Crime」。008a0054中易さんもコーラスで大活躍!
多くの曲でその声を聴かせてくれた。118a0430 さらに亮くんがブワ~っと弾くオルガンがバンド全体を包む込みサウンドを分厚く彩る。
200ディミニッシュ・スケールで締めくくるギター・ソロから芳賀ちゃんの歌に続いて曲はドラマチックに幕を降ろした。230_2「ヘイ、トーキョー!こんばんは!
今日は『BACK BEYOND TIME 2024』ツアー第1部の最終日の東京公演ということで、アルバムの曲はもちろん、懐かしい曲も織り交ぜながら一緒に盛り上がっていきたいと思っていますので最後までお楽しみください!」000118a0244 「イヤ~、東京どうもありがとう!
まさかこのタイミングとは!…「ライブ」の前にすごい「雷雨」だったんじゃない?
そんな足元の悪い中にこんなに集まって頂いてありがとうございます!
今、芳賀くんが言いましたが『BACK BEYOND TIME』を出してのツアーですので、アルバムの曲を中心にはお送りしますが、新旧取り混ぜて色々と楽しんで頂こうと思っております。
皆さん、よろしくお願いしますよぉ~。
あ、大丈夫だよ!ライブが終わる頃には靴下もスッカリ乾いてるよ!」
そう、この時の新宿の雷雨は本当にスゴかった。
「ゲリラ」なんてもんじゃなかった。
あんなに何度も稲妻を見たのは生まれて初めてのことだったかも知れない。
Marshallもとうてい敵わない雷鳴の爆音。雨はまさに滝のようだった。
コンビ二で靴下を買って履き替えたのだが、靴の中自体が大洪水だったので私の靴下は最後までビチョビチョでした。
ホントにこの国の気候は最後にはどうなっちゃうんだろうね?
250v2人が触れたように次の曲は「新旧」の「旧」から。
『BACK BEYOND TIME』のジャケ写は一旦引き下げて…と。
260_sr曲はドカンとさかのぼって1998年のセカンド・アルバム『FROM FATHER TO SON』からひたすらストレートに激走する「Surrender」。
270v誰もが「降参」するであろうノンちゃんの情け容赦ないシュレッディング!00118a0163そして、イキの合った2人のパフォーマンス!
310亮くんのオルガン・ソロも炸裂した!300v再び『BACK BEYOND TIME』のジャケットが現れる。
曲は「Reaching Out of Mercy」。
コレ、ホントわかりやすくていいナァ。370_rfm「♪失いたくなない もう二度と」という文句がすごく耳に残る。380ここまでの曲とは異なるミドル・テンポに乗ってジックリとソロを組み立てたノンちゃん。
メロディアスではあるが決して甘くない。
390v続けて新作から「Find my Way」。
この曲は2021年のミニ・アルバム『Waiting for You』にも収録されているが、今回のアルバムにはベースと…
410vボーカルズを再録音したバージョンが収録された。
いかにもCONCERTO MOONテイストにあふれた1曲だ。
420v転調して飛び出すギター・ソロがスリリング!118a0210そして、8分で踏み続ける河塚さんの切れ味の鋭いバスドラムが痛快だ!400v_fmw「皆さん、楽しんで頂けていますか?ありがとうございます。
『BACK BEYOND TIME』は5月1日に発売して、その2週間後にこのツアーをスタートしました。
ひとつ前のオリジナル・アルバム『RAIN FIRE』は2020年の12月に発売したんですが、当時はコロナの影響でいつライブができるかわからないという状況がずっと続いたんですね。
最終的にツアーがスタートできたのはほぼ半年後だったんですが、当時はマスク絶対着用で声出しも厳禁。
検温とか感染症対策のメール・アドレスの登録などのご協力をお願いしながらのツアーでした。
そんな状況でしたので、お客さんが他の楽しみを見つけてしまって…それはそれで良いことなんですが…アレ以降ライブに来なくなってしまった方もいらっしゃるのではないかと感じているんです。
そんな中、皆さんが今日ココに来るという選択をしてくださり、一緒に声を出して盛り上がれることに今まで以上にありがたく思っております。
足元の悪い中、お越し頂いて本当に感謝します!」460vさて、ココからは本格的に「新旧取り混ぜ」の「旧」のコーナー。
まずは亮くんのキーボーズに乗って…
480v_2ギターを持ち替えたノンちゃんがクリーンなトーンで哀感漂うフレーズを静かに奏でる。
いいんだよナァ~、「Marshallのクリーン」って。470v_sbwノンちゃんがチャンク(低音弦をパーム・ミュートしてズンズンと8分で刻む技法)に入ると曲がヘヴィに展開する。490_2まずは2003年のアルバム『Life on the Wire』から「Stand by the Window」。118a1029 「新」であろうと「旧」であろうと徹底的に「島節」をかましまくる!
確固たるスタイルを持っているということはナント強いことよ!

118a0495 矢継ぎ早にノンちゃんが弾くハードなリフは再び『From Father to Son』から「The Last Betting」。520v_lb「旧」のレパートリーの多くを自家薬籠中に収めている芳賀ちゃん。
芳賀ちゃんの歌声が全く自然に聞える。118a1033 そして、この「旧」セクションの最後は「旧」ではない「Rain Fire」。
中易さんが猛烈に低いところに音を投げ込んで…540v_wtzまたしても河塚さんがバスドラムの連打で迎え撃つ。
この重量感がCONCERTO MOON!560v_rfそしていつも通り汗ひとつかかないクールな芳賀ちゃんの絶唱と…550時間と曲を重ねてますますシャープになっていくノンちゃんのソロで前半を終了した。
やっぱりちゃんとした真空管のアンプで奏でるギターの音ってのは素晴らしい!
この音を聴くことができてシアワセです。
580CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

590<後編>につづく 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Lowlife>

<Can You Forgive Me>


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200 (一部敬称略 2024年7月6日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2024年7月29日 (月)

STORM KEEPER vol.5~TSP0423

 
厚木Thunder Snakeのシリーズ・イベント、『STORM KEEPER』の第5回目を締めくくったのは「TSP0423」。
TSPも超久しぶりのご登場。
その「久しぶり」ぶりはジキロノどころではなくて、再び「マー索くん」で調べてみると、2019年7月のイベントのレポート以来であることがわかった。
ゴメンね、TSP。
10v今回のTSPは「TSP0423」名義での出演だ。008a0326Shu008a0387 HINA60vコータ30v寺沢リョータ50vTSPもメンバーが盛んに入れ替わるバンドだけど、今回のチーム編成は1年の期間限定。
2023年4月23日に結成したので「TSP」に「0423」が付いた。
このイベントが開催された時にはもう既にその期限を超過していたのだが、継続を望むたくさんのリクエストに応えて再結成され、この厚木と続く札幌公演のためだけに4人が再集結したという寸法だ。Img_0109 今回は冒頭に記した通り、かなり久しぶりのご登場と相成ったが、TSPは泰司さんがいらっしゃった頃からMarshall Blogにご登場頂いている。
Shuちゃんはその間、ズ~っとMarshallを愛用してきてくれた「VAA(Valve Amp Ambassasor)」のひとりだ。70その愛用のMarshallがコレ。
90vプリアンプが「JMP-1」、パワーアンプが「EL34 100/100」。

100 そして、スピーカー・キャビネットは「MF400A」と「1960A」。
もちろん「EL34 100/100」の両チャンネルを使ってステレオで鳴らしている。
古くは「9200」、そしてこの「EL34 100/100」をご愛用頂いている方の多くは「A」か「B」かのいずれかのチャンネルをひとつだけ使っていることが多く、実はこうしてShuちゃんのように両チャンネルとも稼働させている人は珍しい。
もちろん、そうすることによって得られるサウンドは超マッシブだ。801曲目は「矛盾」。
凄まじいまでの圧倒感!110HINAちゃんの強力なアオリでスタートした2曲目は「the times」。120v_timこれまたヘヴィかつダンサブルなテイストで客席は大沸騰!008a0348 そしてShuちゃんがステージで暴れまくる!130コータくんも久しぶり。
多分前回会ったのもココ、「快進のICHIGEKI」の頃だった。
軽く10年以上前のことだと思う。
となると、当然この日の私には「ICHIGEKIのコータくん」のイメージしかなかった。
ところがナント絶妙にTSPミュージックに溶け込んでいたことか!
まさに「割れ鍋に綴じ蓋」という印象。140vライトハンドで華麗なソロを披露したShuちゃん。118a0520 「ッホイ、ッホイ!」
猛然とドライブするのは「MASAKAレポ」。160_mrMarshall Blogではおなじみのリョータくん。
「おなじみ」はいいんだけど、リョータくんのこのバーサティリティはあまりにもスゴイ!
Marshall Blogを見ただけでも、自分のバンドWhy So Nervous、王様、他各種サポート…と、ありとあらゆるタイプの低音をこなしちゃう。
この日リョータくんがベースを担当していることが全く私の頭の中になかったので、会場で出くわして「アレ?そうか、TSPもやっていたんだ!」とビックリしてしまった。
ところがそのプレイっぷりたるや元からこのチームにいても全くおかしくないかのような存在感!
また音楽の幅を広げたな。
170vHINAちゃんとコンビネーションも鉄壁。
TSPのリズムの要塞、HINAちゃんはいつも通りドラムスと声で大活躍。
250v疾駆するリズムに乗ってシャウトしまくるコータくん。
ガンガン声が前に出て来て気持ちいい!
この曲はサビのメロディがとてもいいな。
190v「オン・ギター、Shu!」とコータくんがソロを促すと、コンパクトなスペースながら密度の濃いフレーズをうまく並べたプレイを聴かせてくれた。
008a0472 「皆さん、お元気でしょうか? We are TSP!
またしてもこのメンバーが揃うこととなりました。
改めまして、ボーカルズのコータでございます。
よろしくお願いします。
このメンバーでまた集まることができて心から感謝しております。
ShuさんもHINAさんも、皆さんもホントにありがとうございます。
バシバシ曲を演っていきたいと思います。準備はいいですか!
もっとガンバれますよ、みなさん。いいですか!イケるか!」210vMCに続いてはTSPの代表曲のひとつ「MAD CLUSTER」。220_mc「♪ザ~イ!、ザ~イ!」(←ナント叫んでいるのか正確にはわかりません)
コータくんの強靭な歌声が燃え上がる!230Shuちゃんのソロ。
240vリョータくんのベースが遠慮なくウナる!
このとめどもないリズム隊のパワーに打ち勝つには…008a0425 やっぱり真空管アンプじゃないと無理ね。
「ああいうヤツ」では間違いなくこんなに音が抜けてこない。
特に後ろの方…不思議なことに音が届かないんだね。
その点はさすがVAA。Shuちゃんのサウンドはバッチリだ。
会場の隅々まで熱気あふれるソロが行き渡った。008a0396 HINAちゃんの激唱もこの曲の聴きどころ。118a0624 今度はそのHINAちゃんのドラムスからスタート。
16分音符で刻むスネアドラムがエネルギッシュに曲を導く。250v_bmこれまたどこまでも突っ走る剛速球ナンバー「BREAK MYSELF」。260ココでもリョータくんが奏でる超低音が実に心地よいぞ!118a0538 Shuちゃんはと言えば、メロディアスなフレーズとトリッキーなフレーズを巧みに組み合わせたソロを披露した。280「ハイ、皆さん、ココで一緒に簡単なお歌を歌って頂けますでしょうか?
恥ずかしい?私も恥ずかしい。
人生恥ずかしいことがいっぱいありますけど、『大概の人間とは二度と会わない』と考えて何でも思い切ってやっちゃった方がいいですよ。
ビートに合わせて簡単に『♪ウォ~ウォ~ウォウォウォ~』ってやってください。
リョータが見本を見せますんでついて来てください。
いきますよ!」
290v「♪ウォ~ウォ~ウォウォウォ~。
その調子だぜ!もう1回!」008a0489 コレで練習はバッチリ。
「Shuさん、大丈夫ですか?」
310「イヤ、このメンバーがあと札幌で終わっちゃうのが淋しいなって思って…。
今までホントにありがとうございました。
あなたたち2人がいてくれたおかげで1年チョイTSPを続けさせてもらいました。
ありがとね!」300vコータくんとリョータくんへのShuちゃんの送辞の後は「GET HIGH!」。
コレがすごかった!
レゲエ調で曲はスタートし…350曲は大爆発!008a0504 再びレゲエのパートが出て来たり…360vギター・ソロを交えたり…
200vベースとギターの掛け合いあり…330意表を突くキメあり…340お客さんが歌ってみたり…118a0749 とにかく並みならぬパワーを持続しながら次から次へとコロコロ替わっていく場面のそれぞれがとても楽しい!
お客さんも一丸となって突進したTSPの出番のハイライトとなった。400間断なくHINAちゃんが踏み続けるバスドラムに乗っていよいよ最後の曲に取り掛かる。370 「ラスト1曲でございます。いいでしょうか?
いけますか?OK!
それじゃ~ラストッ!」410_lastこの日のイベントの最後を締めくくったのは「音座芸夢」。420冒頭に書いたように、ところどころ間は空いているにしても、これまで色々なTSPを拝見してきた。
どれも良いチームだったけど、今回のこの「0423」は取り分けまとまりがよく、TSPの曲の良いところを巧妙に発揮することができるメンバーの組み合わせだと感じた。430vそれもこれもShuちゃんとHINAちゃんの鉄壁のコンビネーションがあっての話。440vお2人さん、お疲れさまでした!008a0436_2私には今日が最初で最後で残念だったけど、素晴らしいロック・ショウを見せてもらいました!460TSPの詳しい情報はコチラ⇒official website 470 

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オルタナティブなパンクロッカー、パーティ・スターター、混沌の使者…そんな呼び名がピッタリのDegenerates。
揺れ動くブリティッシュ・ロック・シーンの中にあって、このチームをもっとも印象的なバンドのひとつにしているのは、アンセミック・ロックの暴動と侵略がもたらすカッコよさ、そして存在感と魅力に満ちたライブ・パフォーマンスだ。

<Underwear>

<Runaway Blues>

Gen and the Degeneratesの7インチEP『アンダーウェア(Underwear』絶賛発売中!

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200 (一部敬称略 2024年6月23日 厚木Thunder Snakeにて撮影)

2024年7月26日 (金)

STORM KEEPER vol.5 ~ JEKYLL★RONOVE & 紗良

  
ひ~っさしぶりの厚木Thunder Snake。
『STORM KEEPER』というシリーズ・イベントの第5回目にお邪魔してきた。10v今回のレポート、まずは「What's Up」でスタートした紗良のステージから。20Marshall BlogではHADES(ヘイディーズ)のシンガーとしておなじみの紗良ちゃんだけど、かつて一度だけ…HADESに加入する前、『MAYO FEST』の時にソロ・アーティストとして出てもらったことがあるのです。
「ソロ紗良」としてのご登場はその時以来。
30v新しい曲も披露する気合の入りまくったステージ。40「ONE TIME」という曲が続く。
50HADESとは異なるトラディショナルな雰囲気が実によろしい。70vその極めつけはコレ…紗良ちゃんが「ロックンロールっぽい」と表現していた4曲目の「Deity」という曲。
この曲は私のようなオールド・ファン、つまり70年代のロックで育ったオッサンにはかなりグサっと来るのではなかろうか?
80
ナゼなら、サビのコード進行が「I-IIm-IV-I」とFacesの「Stay with Me」と同じで、テンポは異なれど、歌に入る直前のギターのフレーズなんかもイアン・マクレガンのピアノによく似ていて、ハッキリ言って実にカッコいいのだ!
ちなみに「Stay with Me」は「歌謡一部形式」というか、「Deity」よりシンプルでコードは前述の4つしか出て来ない。
とにかくイントロを除いて最初から最後まで出て来るコードは4つだけで歌のメロディが変わっていくという手法。
いつかポール・ギルバートもソロのライブの時にこの曲を取り上げて楽しそうに演奏していた。
90vFacesのロッド・スチュワートとは似ても似つかない紗良ちゃんの声と歌い方がまた最高にチャーミング!
やっぱりこうして曲と歌声と演奏がウマ~い具合に合体した時にいい曲が生まれるね。
ここのところSpotifyでしょっちゅう聴いているんだけど、何回聴いても楽しい曲だ。118a0072 MCをはさんでさわやかに「Find a Way」。
60vドヘヴィな「Forget That」…100「BAD」が続けると客席の熱気は最高潮に達した。118a0124 そして、紗良ちゃんのステージを締めくくったのは「Fighter」。120これもとても紗良っとしていてすごくいい感じ!118a0059 キマったゼ~!
紗良ちゃんの激唱ぶりに客席は大いに盛り上がり、この日の3番手にバトンを渡した。
 
紗良の詳しい情報はコチラ⇒Official Website110続いてステージに上がったのはJEKYLL★RONOVE。
久しぶりのジキロノ。
んんん~、それにしても久しぶりだ…前回はいつMarshall Blogに出てもらったんかいな?と思って恐る恐る「マー索くん」を使って調べてみると!
マジかよ!
2022年11月22日、シングル『II FACE』の発売記念ライブ以来だっていうんだよ。
言い換えると、2023年は一度もマーブロに出てもらっていないということになる!
にわかには信じがたいが、コレは事実なので今更ジタバタしても仕方ない。
悪かったナァ、ジキロノちゃん。
000008a0061 メンバーは…
 
JEKYLL(以下「スミレちゃん」)。118a0249 N★OTO(以下「NAOTO」)150v…の2人。
「トワ・エ・モア」や「チェリッシュ」、「ダ・カーポ」と同じ男女混成のデュオ。
自分で振っておいて、勝手に脱線します。
今の若い人は「トワ・エ・モア」なんて知らないでしょ?
さかのぼること52年前、1972年の2月に札幌で冬季オリンピックが開催された。
私はその時小学校3年生だった。
この「トワ・エ・モア」というチームが歌った「虹と雪のバラード」という曲が札幌大会の公式テーマソングに選定されていた。
そして、開会に先立って全校生徒がこの曲を覚えさせられた。
何か月前から始めたのかはわからないが、音楽の授業では100%この歌に集中したのはもちろん、朝と帰りの学活でも歌わされたような記憶がある。
歌詞と譜面に雪の結晶のイラストが施された藁半紙のプリントはアッという間にボロボロになった。
でも実際、とてもいい曲なんだよ。問答無用の名曲サ。
ところが、学校にいる間中、それだけひっきりなしに歌わされるものだからウンザリしちゃって、飽きっぽい私などはこの曲に強いアレルギー反応を示すようになってしまった。
そんな話を同じ年の生まれで横浜出身の家内に話すと、やはり横浜の小学校でも同じことをしていたらしい。
ま、今となってはその頃を思い出して、家内とグラス片手に「なつかしいね~!」とか「あの頃の日本はヨカッタね!」なんて言いながらこの曲を歌ったりするのも一興なんだけど、考えて見るとあれだけ練習した割にはイベント等で人前に出てこの歌を披露した記憶が一切ないんだよね。
家内も同じことを言っていた。
しからばアレは一体何のためにやらされたのか?
死ぬほど歌って覚えて終わりだったのか?
しかし、アレは有無を言わせず国民一丸となって五輪大会を盛り上げんとする、「教育勅語」や「先陣訓」を暗唱した戦前戦中の国威発揚行為と大差ないように思えてくるナ。
コレは人と違うことをするのを極端に恐れる、国民の90%がミーハーである日本人だからこそできる行動なのではなかろうか?
そして、間違いなくそのミーハーの皆さんが日本経済を回してくれているのだからありがたい話だ。
脱線終わり。
SapporoジキロノのステージはNAOTOくんの弾くシャープなギター・リフからスタート。118a0196 オープニングはジキロノのキラー・チューンにひとつ「HELTER SKELTER」。
リズム・セクションはバッキング・トラックが担当。
180実はこの曲は我が家では「スミレちゃんのお誕生日の曲」と呼ばれている。
その理由はヒ・ミ・ツ。118a0287_2ノッケからギター・ソロもバッチリとキマった!210vNAOTOくんのギター・アンプはMarshall。
ヘッドが「JCM800 2555X Silver Jubilee」、スピーカー・キャビネットは「1960BV」という組み合わせだ。
NAOTOくんも真空管ギター・アンプの素晴らしさを知り、その魅力を伝える「Valve Amp Ambassador(略称「VAA」)」のひとりなのだ。
160v2曲目は2019年の『A Dream within a Dream』から「Biblical Sence」。
「Dream」という単語が2度出て来るということでこの曲のタイトルを見るといつも「Dream a Little Dream of Me」という曲を思い出す。
一度聴いたら忘れられないとろけるような甘いメロディが大きな魅力の1931年の古~い曲だ。
008a0075同じ「Dream×2」でもコチラはそれとは似ても似つかないギンギンに盛り上がるダンサブルな1曲。
スミレちゃんが歌う「♪Love is exstacy」のフレーズは一度聴いたら忘れることができない。220v_liseステージ狭しと上手、下手へと移動して演ずる2人。225ウッカリしているとステージに上がっているのが「2人きり」ということを忘れてしまいそうなはりきりパフォーマンスだ。118a0222夏はこの方が涼しそうでいいわい。008a0077「We are JEKYLL★RONOVEッ!みんな、愛してるよ!」
♪ジョコジョ~ン!
スゲエ、あたかも人間が演奏しているかのようにバンドがちゃんとついて来てる!
008a0240_2「こんばんは、JEKYLL★RONOVEです」
スゴイ歓声!
「なにコレ!スゴい!メッチャうれしいよ!幸せだよ、ワタシ…本当に!」
たくさんのお客さんのポジティブな反応に思わずたじろぐスミレちゃん。
118a0344 「今日はみんなスゴいね!みんな最高で~す!
今日負けたからホントは最高じゃないけど…」
まだコレをやっていたか~、タオル芸!うれしいね。
今、広島は2番なんでしょ?目指せ優勝!
240「みんなのパワーに負けないようにしなくちゃ!
ところで今日けっこう天気悪くなっちゃったのはコイツ(NAOTOくんのこと)のせいですから!
野球も球場に応援に行くと負けるらしいから。
JEKYLL★RONOVEのライブの日は絶対に雨なんだよね」
250v「そう。洗車した次の日も絶対に雨。
だから、『オレが車洗った』ってXとかに投稿したら次の日は雨だから…ここマジです。
今日出演のバンドはみんな熱気がスゴイ!
ガンバってTSPさんにつなげたいと思います。
みんなついて来れるかぁ!」
ココでまた「♪ジョコジョ~ン」といきたかったんだけどバンドのメンバーが準備できておらず、そのまま次の曲に進んだ。
008a0219だからかぁ…下は今週の火曜日、お茶の水某所から東京ドーム方面を眺めたところ。
西の空がアッという間に黒くなった。
前の日、あんまり暑いので行水を兼ねて珍しく我が家の「Marshall号」を洗ったばかりだった。
黒い雲がアッという間に近寄って来てゲリラ豪雨。
せっかくキレイに洗った車は台無し。
しかも雨はすぐに止みやがんのよ!
さてはNAOTOくんもこの前の日に車を洗っていたんだな?
今度車を洗う時には事前にNAOTOくんに連絡してからにしよう!Img_0930 続いた曲は「Fight of Flight」。
ギターを持ち替えたNAOTOくんのヘヴィなリフとともに始まるこの聞き慣れないこのタイトルは新曲。260v_fofスミレちゃんの歌声がまさにピッタリのダンサブルなナンバー。280vもちろんギター・ソロも大胆にフィーチュア。008a0276 コレは間違いなくジキロノのライブの定番曲になるな。
だって超ノリノリだもの!Img_0038ガラリと雰囲気を替えて『II FACE』収録の「What Does It Take to Make You Love Me?」。118a0262 スミレちゃんがその魅力的な声で切々と歌い上げるバラード。
118a0249_2 そして、バラードにはつきものの泣きのギター・ソロ。
さすが「VAA」、Marshall Jubileeの太く乾いた音色がスミレちゃんの歌声の向こうを張った。008a0206曲の最後の最後まで情感豊かに歌い上げたスミレちゃん。
しかしカッコいい声だなぁ。Marshallの音だわ。
会場の誰しもがジックリとその歌を聴き入っていた。
000118a0237_2
「皆さん、ありがとうございます!シアワセです!
でも残り2曲となりました。
大の巨人ファンのSHUさんにコノ曲を捧げたいと思います」
TSPのSHUちゃんは「大の巨人ファン」なのか~?
私も彼とはもうずいぶん長い付き合いだけど、野球の話なんてただの1回もしたことがなかったので全く知らなんだ。
340v昨年の8月9日にリリースした「Struck Out!」。
「8月9日」…「野球の日」だって!
350_so爆発的なドライビング・チューン!
008a0241ファンキーなパート…
000_00008a0300ワイルドなギター・ソロ…
330スリリングなキメ…Img_0038_2 と、色んな要素を詰め込んだジキロノのジオラマみたいな1曲。
文句なしにカッコいい!
320vアっという間に最後の曲。
JEKYLL★RONOVEの出番を締めくくったのは『II FACE』から「Never Let Me Go」。
盛り上がったわ~!
400_lmg全身全霊をかけて臨んだかのような熱血のステージ。
冒頭、演奏が始めった時のバッキング・トラックに合わせた演奏に正直さびしい印象を受けたが、ステージが進んでいくウチにそんなことが全く気にならなくなった。
118a0169_2人間の耳は、良いところを拾って聴こうとする性質があるのだそうだ。
よくコンサートの感想で「イヤ~、PAがヒドくてさ…でも3曲目ぐらいから良くなったよ」とかいうのを耳にするでしょう。
アレって、よっぽどの問題がある場合を除きミキサー卓の人はたいてい何もやっていないらしい。
つまり無意識のウチにお客さんの耳が良い音だけを取り込むように働いた結果なのだそうだ。
時間が経った時に今回のジキロノのステージの感想を訊かれてバッキング・トラックのことに触れるお客さんは恐らくひとりもいないであろう。
それほど2人のパフォーマンスが熱を帯びていたということだ。390v「本当にどうもありがとう!最高!」
360vJEKYLL★RONOVEの詳しい情報はコチラ⇒ JEKYLL★RONOVE official site

380<オマケ>
VAAのNAOTOくんはMarshallのデジタル・アンプ「CODE」のデモンストレーターを務めてくれている。
「真空管アンプ大使なのに?」と訝しむ方もいらっしゃるかも知れない。
イヤイヤ、普段からホンモノの真空管アンプを使っているからこそデジタル機器のよいところを引き出すことができるのだ。
そのビデオがコチラ。


<つづく>
 

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「やっぱりロックは骨太なヤツに限る!」という貴兄におススメなのはBAD TOUCH!
筋金入りのブリティッシュ・ハード・ロックをお楽しみアレ! 
 
<I Get High>

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200 (一部敬称略 2024年6月23日 厚木Thunder Snakeにて撮影)

2024年7月24日 (水)

伊藤ショボン太一~松田聖子コンサートツアー『lolli♡pop』から

 
6月8日の「さいたまスーパーアリーナ」を皮切りに現在『lolli♡pop』とタイトルしたコンサート・ツアーを展開中の松田聖子。
今回のツアーは「Pre 45th Anniversary Seiko Matsuda Concert Tour」と銘打たれている。
聖子ちゃん、来年はデビュー45周年!
その45周年の1年前の大切なツアーを今回も我がNATALドラムスがお手伝いしている。
…ということで、今年も開演前の武道館にお邪魔してきた。
10ところで、昨年のツアー『Parade』の日本武道館の公演は聖子ちゃんにとって「125回目」だったのだそうだ。
コレは女「性アーティストの日本武道館公演」の最多記録。
スゲエな~。
今回のツアーでも2公演、そして追加公演が決定ているので更にもう2回記録を伸ばすことになる。
コレはもう誰も抜くことができない金字塔と言えるしょう。20聖子ちゃんのバンドのリズムを担当するのは伊藤ショボン太一。30vドラムスはNATAL。4010"、12"、16"、22"のウォルナットのキット。50ショボちゃんは昨年と同じ場所で同じドラム・キットを叩いた。60前回、ドラムスのサウンドの評判が大変ヨカッタという話しを聞いてとてもうれしかった。
70
この時は「さいたまスーパーアリーナ」、「大阪城ホール」と武道館の1日目の5公演を終わらせていたのだが、ショボンちゃんから「NATAL絶好調!」と聞いていたので今回の評判を耳にするのが楽しみなのだ。80ハードウェア類もすべてNATAL。90昨年同様アコースティック・セット用のドラムスもNATALが使用された。100Cafe Racerの10"、14"、18"というキット。110ペダルもNATAL。
120コチラのセットのハードウェアもすべてNATALで固めた。130NATALグ~!
150ナンだってショボンちゃんがそんなにNATALを気に入っているのか…についてはコチラのインタビューをご覧あれ!
  ↓  ↓  ↓
伊藤ショボン太一インタビュー~松田聖子コンサート・ツアー『Parade』日本武道館公演から008a0028コッチもグ~!
 
今晩の福岡の追加公演を終了すれば、後は8月23&24日の日本武道館の追加公演と31日&9月1日の名古屋公演を残すのみ。
最後まで張り切ってお願いします!
160  

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200 (一部敬称略 2024年7月7日 日本武道館にて撮影)

2024年7月22日 (月)

East Of Eden 1st Live Tour ーForbidden Fruitー

 
大阪、東京、名古屋と巡ったEast of Eden初のライブ・ツアー。
各地で大盛況となり、6月末にその幕を降ろした。
今日は豊洲PITで開催された東京公演の模様をお届けする。

10v「楽園へようこそ!」
オープニングはBS-TBSのドラマ『御社の乱れ正します!』の主題歌の「Judgement Syndrome」。
20今回のステージ奥には赤いEOEのロゴをあしらったフラッグが取り付けられた。
メンバーたちの衣装も赤で統一された。
いわゆる「赤ゾッキ」。
30Ayasa40v湊あかね50vYuki000118a0344_2 わかざえもん
240_ndMIZUKI80v「Judgement Syndrome」は明後日に発売を控えている5曲入りミニ・アルバム『Forbidden Fruit -2nd piece-』に収録されている。
下はその初回限定盤のジャケット。
ダリっぽくもあり、マグリットっぽくもあり、すごくいい感じ。
剣が突き刺さったリンゴの中に天秤を持った女神らしき女性がいるでしょう?
コレはギリシア神話に出て来る「正義の女神 テミス」。
天秤は正邪を測る「正義」を意味し、剣は「力」を象徴していて、この2つのアイテムは司法や裁判の公正さを意味している。
だからテミスは「掟の女神」とも呼ばれているらしい。
まさに「ジャッジ」!
このお方、よく見ると目隠しをしているでしょう?
コレは裁かれる者の名声や権力をシカトする公正さを意味しているそうだ。
「政治家の裏金」なんて絶対に許さない!
ちなみにテミスは「全能の神 ゼウス」との間に「エウノミアー(秩序)」、「ディーケー(正義)」、「エイレーネ―(平和)」という三柱の女神をもうけている。
コレはとびっきり堅苦しそうな家だナァ。
ちなみに神様のことは「柱」と数えます。Eoe_a_2さっそくズド~ンとYukiちゃん節のギター・ソロが飛び出した!150vAyasaさんが弾くメランコリックなメロディで次の曲が始まる。
160v_ev一転して天地を揺るがすドライビング・チューンと化すのは「Evolve」。170早速ギターを持ち替えたYukiちゃん。0000008a0051 そしてステージ上下に設置された台に乗って繰り広げられるヴァイオリンとギターのスリリングなバトルが展開する!008a0444 もちろんYukiちゃんはMarshall。
今回のツアーからYukiちゃんのトレードマークのMarshallが使われている。
向かって左がその「JVM410H」と「1960B」の「Blue Rose Special」。
右が通常の「JVM410H」と「1960A」。100Marshallの上には「Forbidden fruit」!110「ありがとうございます!
こんばんは、East Of Edenです!最高で~す!
今日初めてライブに来たという人?
見えた、見えた…ありがとうございます。
今日を楽しみにして来た人もいらっしゃると思います。
まず最初にメンバーの声を聞きたいと思います」
と、メンバーを紹介してひと言ずつコメントが発せられた。200「こんばんは!なんかスゴい!
もはや1曲目っていうか、もうオープニングのSEの時からみんなの熱気で盛り上がっていて圧倒されております。
どうぞ最後まで楽しんでいってください!」210v『Forbidden Fruit』の「1st piece」から「無重力飛行」。
ヴァイオリンの効いたイントロがケルトっぽいイメージを放つアップテンポ・ナンバー。
初めて聴いた時、歌に入る前のヴァイオリンとギターが奏でるキメのフレーズがメチャクチャ耳に残ったっけ。
220_mjh今日もYukiちゃんはコーラスでも大活躍!000_118a0621中間部のバンド・アンサンブルのパートからギター・ソロ、そしてヴァイオリン・ソロへ。

118a0161 センターの台に上がったわかざえもんちゃんのクールなベースからスタートする「New Day」。
プレイはもちろんのこと、音がまたある種独特でバツグンにカッコいいんですよ。
70わかざえもんちゃんのこのワン&オンリーのベース・サウンドを出しているのもMarshall。
ヘッドはJCM800時代の「1992SUPER BASS」。
キャビネットは4x12"の「1935A」。
「1935」とモデル・ナンバーの数字が若いのは、このモデルを製造し始めたのが1967年とかなり長い歴史を持つモデルだから。
Marshallの数字4ケタのモデル・ナンバーが一体どうやって採番されたか?ということに興味のある人はコチラをご覧あれ。
   ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.53~変わりゆくロンドン <その4>デンマーク・ストリート(前編)
130vノリノリのゴキゲンなナンバー。
コレ、そのうちサビはお客さん全員が歌うようになること間違いないな。250YukiちゃんはJVM自慢のクリーン・トーンで「レモンちゃんとラムちゃん好み」のシャープなファンク・ストラミングを聴かせてくれた。Yyy ステージ前でCO2がドバーっと吹き出して「Eden」。
英語圏の人が発音すると「イードゥン」←コレ、よくやったっけナァ。
270_eden『Forbidden Fruit -2nd piece-』に収録されている新しい曲。
凄まじいまでのドライブ感!
300vYukiちゃんが弾くバッキングのフレーズがオモシロい。
290そして、ギター・ソロ。
このギター・ソロの後をはじめとして、随所にちりばめられたキメがカッコいいんだわ~。
310v100mを9秒切って走るかのような激烈なパーフォーマンスにもかかわらず、「イッチョ上がり!」的に歌いこなして客席を睥睨するあかねちゃん。
余裕シャクシャクで頼もしい!
ところでこの曲の作詞を担当したのは当のあかねちゃん。
歌詞を書くにあたって「いったい何を書こうか?」と悩んだ結果、「今までの活動を経てまた新しいグループに加入するという自分の決意表明」のような内容にしたかったのだそうだ。
そこで「第2章」という言葉を歌詞のキーにしたのだそうです。
320そういえば、『第2章』というジェイムス・カーンとマーシャ・メイスンが主演した映画があったナ。
脚本がこの手の都会派のラブ・ストーリーを大のお得意とするニール・サイモンなのでオモシロかった。
あかねちゃんは観たかな?
原題は『Chapter Two』。000_c2 暑いステージをどう克服しているかという話題のトーク。
「私は大丈夫です…寒がりなんで。
今は暑いですよ。でも、大丈夫、大丈夫と思って…」
325v「心頭滅却すれば火もまた涼し」ですな?
Yukiちゃん以外のメンバーはブーツを履いているからとても暑いんだって。
しからばYukiちゃんは?…サンダル。
ゼンゼン気がつかなかった!確かにこの差は大きいな。
000008a0439_2 雰囲気をガラリと替えてシットリと「echo echo」。
ステージには盛大にドライアイスのスモークが敷き詰められて曲のムードをドラマチックに演出する。330_ececベース・ソロ。
ココは繊細に…。
やっぱりベースも真空管アンプがいいわ、ウン。
音が太くて、深くて、それでいて個性的で…要するに表現力に富んでいるんだよね。
120ヴァイオリンとのアンサンブル・パートやソロが出て来る曲の後半も聴かせどころタップリ!340続いては「1st piece」から「螺旋回廊」。
キャッチ―なサビのメロディが耳を惹くマイナー・チューン。350v_rkまた持ち替えたYukiちゃんのギターは今度は7弦だ。
今日はヤケに忙しいな…それぞれチューニングが異なるので仕方ない。
黒はレギュラー・チューニング。
Blue RoseはドロップD。
そして、この7弦…の布陣。
260中間部の10/8拍子のバンド・アンサンブルからヴァイオリンとギターのソロの掛け合い、そして「♪もう1回」のパートにつながる展開が素晴らしい。
メチャクチャかっこいいわ…さすがMaoくん!360vAyasaさんのヴァイオリンのメロディがリードして始まるアダルトなムードな「残された果実」。370_nkまたギターを交換したYukiちゃん。
黒はレギュラー・チューニングね。
ワウワウ・ペダルを踏んでココでもファンキーなストラミングとよく歌うソロがバッチリだった!380vココであかねちゃんがステージを離れて4人でインストゥルメンタル・ナンバーを披露。
曲は「Yellow Card」。
エキサイティングなリズム隊の演奏に乗ってAyasaさんがテーマ・メロディをエレガントに奏でる。400v_ycまさに4人が一丸となったパフォーマンス。
後半の激的な盛り上がりに大きな歓声が送られた。000000008a0052 曲が終わるやいなや、ステージそでからYukiちゃんが何やら黄色いモノを持ち出してMIZUKIちゃんに差し出した。00000118a0496それは「Yellow Card」でパワー溢れるソロを披露してくれたMIZUKIちゃんへのバースデイ・プレゼント。
一体コレはな~んだ?
コレは「ザメン」です、ドラムイスの「座面」。
座る部分ね。いわゆる「Seat(シート)」。
 
MIZUKIちゃん、お誕生日おめでとうございます!420vお誕生日の儀式のホンワカ・ムードの後はまたまた攻め攻めのドライビング・チューン。
「ッホイ!ッホイ!」
いよいよお客さんの掛け声がスゴイ!430_crそのお客さんのパワーを押し返すようなあかねちゃんの歌声。440v4人のピックアップ・ソロを交えた緊張感に満ちた展開を経てギター・ソロとヴァイオリン・ソロへ。
カット・アウトのエンディングも効果的だ。450v物販のアイテムの紹介から、あかねちゃんが「『Judgement Syndrome』の作者の草野華余子さんの作品」であることに触れて新しい曲を演奏した。
またCO2が景気よく吹き出して「CROSS∞ROADS」。460_crドワ~!
これまた巨岩が急勾配の坂を転がり落ちて行くようなド迫力のヘヴィ・チューン!460_hnb全編に流れるAyasaさんのメロディアスなヴァイオリンが「EOEテイスト」を十二分に醸し出す。
後半にはYukiちゃんとコンパクトなスペースでソロを分け合う。
470このサッパリとした演出がまたいいね。480v矢継ぎ早に「花美」。
以前も書いたように記憶しているが、コレは一番最初にEOEを見た時にもっとも印象に残った曲。
「♪スタンダッ、スタンダッ」が出て来るところがタマらなく気持ちい。
この感想は当日作曲者であるMaoくんにも伝えました。008a0059 「♪Go ahead, go ahead, my way」
客席にマイクを向けるあかねちゃん。
みんなで合唱だ!
イヤ~、盛り上がったネェ。490曲はまだ続く…「鈍色のラビリンス」!500_nlvまたしてもAyasaさんとYukiちゃんのバトル。510一歩も後へ引かない2人。
「楽園の決戦」さながらの気力に満ちたワザのブツけ合いだった。520vまだまだ続くよ~。
この写真から会場の熱気が伝わるであろうか!
530_ctm曲は「Chasing the Moon」。
まったくパワーをダウンさせることなく、ショウのはじめと全く変わらない様子で後半まで歌いきっちゃうあかねちゃん。
540v
そしてYukiちゃんと言えば、また7弦ギターに持ち替えてセンターでスポット・ライトを浴びてハードなソロをブチかました!550「ありがとうございます。
みんなイイ表情してた。楽しかった人~?
今日はアンコールはないんですが、お知らせがあるんですよ!」
11月29日に渋谷の「LINE CUBE」で1周年の単独公演を開催することが発表された。
「さて、このツアーは名古屋でファイナルを迎えます。
今日時点ではまだ『ファースト・ツアー』も完走したワケではないんですが、皆さんにはとても感謝しています。
お越し頂いてありがとうございます!
次はラインキューブ…私達には『挑戦』とも言える会場ですが、皆さまにはご覧頂きやすい会場を選べたのではないかと思っております。
また今日みたいな素敵な時間を過したいと思いますので、ゼヒゼヒお越しくださいませ」118a0123最後の曲!エエエエエ~!
ファースト・ツアーの東京公演を締めくくった曲は「This Moment」。560_tm直前のMCの言葉を噛みしめて歌っているかのようなあかねちゃん。
もちろんパワフルであることに何ら変わりはない。
この曲もMaoくんのペンによる作品で、「垂直型」と言うか、ガンガン転調して特有のドラマを組み立てて行く様が快感。570vステージ中央に歩み出てそれぞれソロを披露したAyasaさんとYukiちゃん。
ショウの間、幾度となくこの光景が繰り返されたが、どのシーンもバッチリとキマっていた。580アンコールなしの全15曲。
こうしてEast Of Edenの最初のツアーの東京公演すべての演目を終了した。Qqq 今日は1曲ずつギターを交換してとても忙しかったYukiちゃんは数々の曲のコーラスでも大活躍。
お疲れさまでした~!590「今日は本当にどうもありがとうございました!」600East Of Edenの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

610vLINE CUBEが楽しみだね!118a0004 

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200 (一部敬称略 2024年6月22日 豊洲PITにて撮影)

2024年7月18日 (木)

Damian Hamada's Creatures 魔界小学校修学旅行~魔界巡礼~<後編>

 
オーストラリアのクイーンズランドに「Mackay(マカイ)」という場所があるということを<前編>に書いた。
昨日、本当に偶然にメルボルンにあるMarshallの輸入代理店に勤める20年来のオーストラリア人の友達と連絡を取る用事ができた。
そこでコレも悪魔の思し召しと、ついでに「マカイ」のことについて尋ねてみた。
彼が言うには、かつてのマカイは各地から流れ流れた人が集まるような荒れた炭鉱の町だったらしい。
その後開発が進み、今となってはオシャレな町に姿を変えているそうだ。
実際にその友人も何回かマカイを訪れたことがあって、質の高いレストランが立ち並ぶとても魅力的な町だと思ったそうだ。
「オシャレなレストラン」ね…やはりどうも「魔界」とは様子が異なるようだ。
Mkしからば、この「マカイ」という名前はどこから来ているかを調べてみると、スコットランドのインバネスから彼の地に入植した「ジョン・マカイ」という人にちなんでいるそうだ。
残念!「魔王」ではなかった!
マカイさんの写真を見ると十分にコワそうではあるが…。
Jm さぁ、いよいよダミアン陛下が登場して本格的な盛り上がりを見せるDamian Hamada's Creaturesの『魔界小学校修学旅行~魔界巡礼~』の東京公演。
お魔たせしました!
今日はその後半のレポートじゃ!05s「陛下~、陛下~!」とさかんに呼び声が飛び交う中、ダミアン浜田陛下がマイクを握った。
「諸君……私だ。
魔王ダミアン浜田である。
盛り上がってるな、東京!
まさかとは思うが、もう疲れているんじゃないだろうな、東京?
東京…この『きょう』は『狂』と言う字の『きょう』だな。
ところで、この『魔王凱旋』から続く意表を突いた1曲はどうだったかね?」
10v「ちなみに私がコノ曲をメロディで演ったのは聖飢魔IIの地球デビュー前のこと。
『魔王凱旋』からの『地獄の皇太子』…そして魔暦元年、聖飢魔II解散時の『野獣』、『野獣』、『野獣』…3回言ってしまった。
ホントは6回言いたいところだ。
そしてD.H.Cのライブにおける『魔王凱旋』からの『怪奇植物』。
いずれも聖飢魔IIの曲ばかりだったが、この度は初めて聖飢魔II以外の曲をつなげてみた~!」
ココで陛下を輔弼する改臟人間たちを紹介した。
20_2オールチタン製のドラム・キットに囲まれ、「戦車に乗った風の貴公子」と紹介されたKAZAMI Crowleyは金属製に改臟されている。
「まぁ、メタル寄りですね」
ウマい!
S41a0545客席からの「見えな~い!」の声。
陛下の配慮によりメンバー紹介のコーナーが終わるまでドラムスから離れて前に出て来、その姿を見せ続けたKAZAMIさん。S41a0552 「『地球魔界化計画』だけではなく、己の『衣装簡略化計画』に淡々と取り組んでいるスーパーギタリスト、RENOファウスト。
衣装簡略化計画とはナンだ?」
40_2「衣装…簡略化計画とは……そのままだ。
その分…エエ(言葉を探している)…、魔界ドーピングから始まり…その魔力がこう…なんて言うんですか?
『ヤメられない止まらないナンチャラ』みたいな感じなんですよ。
気づけば侍従さんに『チョット太もも出していいですか?』とか。
その衣装簡略化で費用が浮いた分、コノ靴の厚底に…知らないですけど。
最終的には葉っぱ1枚になります…5メートルくらいの葉っぱ1枚になります」
50_2「ハイ、次…ベース&バッキング・ボーカルズだけじゃなく、現在ヘヴィメタルにも通用する『リリステップ』なるものを開発中のスーパーベーシスト、リリス一ノ瀬!」S41a0563 「それではリリステップの進捗状況を見せてもらおうじゃないか」
60アン・ミラーやジンジャー・ロジャースもビックリの華麗なステップを踏んで見せたリリスちゃん。
70v「メタル・バージョンでいってくれ!」と、陛下のギターとお客さんの手拍子にに合わせて舞うリリスちゃん。
大きな歓声が沸き上がった。
80_2「ハイ、次…『そこのけそこのけKAZUMAが通る』…KAZUMA伝説が今始まる。
もうひとりのスーパー・ギタリスト、アックスKAZUMA!
そなたはD.H.C.に加入して、最初はなんかお客さんっぽかったが今ではRENOとギター・バトルを繰り広げている…その勢いをことばで表現してみたワケだ」
90「そこのけそこのけ…それってナンでしたっけ?
なんか聞いたことある。小林一茶でしたっけ?
ありがとうございます」
ご明解。
「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」ですな。
「お馬」と「KAZUMA」での地口なんてさぞかし「一茶のオジさん」もよろこんでいることであろう。
♪一茶のオジさん 一茶のオジさん
あなたのおウチはどこですか?
信州の幼稚園ではこういう歌を教わる。
今の信濃町に生まれた小林一茶と馬籠の島崎藤村は信州人自慢の文芸人だからね。
ちなみに、ナゼか私は藤村の「千曲川旅情の歌」の1/3を暗唱することができる。
100v_2「そして、オン・ボーカルズ。
いつまでも闇の世界だけの歌姫とは言わせない!
ココへきてスキルアップした闇の世界のスーパー・ディーバ、シエル伊舎堂!
そのシエルから、そなた達にお知らせがあるぞ」
110「先ほど前説でチョコとお話しました撮影ですが、次の曲はOKと致します」
「準備に6秒」とかココからしばらく陛下と「6」談義。
D.H.C.のライヴにお邪魔するようになってからというもの、「666」がエラく気になるようになってしまい、街中で「・・66」や「6666」という車のナンバーに出くわすと、自然と「惜しい!」とか言うようになってしまった。
ところでこの「6」という数字。
先日偶然テレビで「好きな数字ランキング」というアンケートを見かけたが、「6」は第7位だった。
恐らくはほとんどが魔界の皆さんからの投票だったのではなかろうか。
理由は知らないがビリは「0」。
「4」と「9」が第8位と第9位になっていた。
こういうことは変に伝統的なのね?
S41a0140シエルちゃんが案内した写真撮影OKの曲は最新アルバム『最後の審判』から「美女と魔獣」。130_by陛下がジョインしての2曲目。
150陛下の魔力を吸収して更にパワー・アップしてしまう5人の改臟人間たち!
 
シエルちゃんの歌声は一層熱を帯び…
140_2リズム隊はますますヘヴィに…
160vそしてパワフルに!
0r4a0656 ギター・チームはますますテクニカルに、そして…S41a0165ドラマチックにD.H.C.ミュージックを彩った!200vこの時とばかりにステージの迫力を携帯電話に収めようとする客席の熱気も魔けておらんぞよ!
180さぁて、みんなカッコいい陛下の姿を写真に収めることができたかな~?210v「実は私とシエルは、『FM NACK5』で『魔界塾~ダミアン浜田陛下とヘヴィメタる!』というラジオ番組のパーソナリティを務めておってな…その中のコーナーに『地獄のさけび』というモノがある。
このツアーではそれを生で披露しておる」
シエルちゃんの説明によると、リスナーから送られて来た邪悪な台詞だったり、邪悪な言葉を陛下が代わりに叫んでくださる…というコーナーなのだそうだ。
それをこのツアーではメンバーが交替で披露していて、この日の当番は陛下というワケ。
240_2早速、陛下が投書を読む。
「RENOよ、アックスよ、リリスよ、ありがたく思えよ。
ギターとベースの弦を全て有刺鉄線に交換しておいてやったぞぉ~!
諸君!有刺鉄線ってなんだかわかるかい?
立ち入り禁止区域とかに張ってるヤツ。
全て弦がアレになったゾ!」
230_2ココでサオ・チーム3人の有刺鉄線談義。
「指にタコが出来て弾きやすくなった」とか「血だらけになったけど衣装が赤いので問題なし」とか、「有刺鉄線製の弦」はとても好評だった。
コロナ以降、円安のせいもあってギターやベースの弦もものすごく値上がりしたからネェ。
この際、有刺鉄線に乗り換えた方が良いかも知らん。
チョット調べてみると普通の有刺鉄線で1メートルあたり100円ぐらいみたいよ。
ギターの場合、6本で600円…ギター弦のセットより断然安いぞ!
S41a0587有刺鉄線ってフランスで発明されたそうです。
英語では「Barbed wire(バーブド・ワイヤー)」という。
「barb」というのは、釣り針を飲み込んだ魚が逃げないように針の先ッチョに施した「返し」のこと。
ナント、テキサスには有刺鉄線の博物館があって、その名も「Devil's Rope Museum」という。
まさにD.H.C.向きの名前ではあ~りませんか!

Drm もうひとつの「地獄の叫び」と他の話題を披露してトークでも客席を大いに沸かせた。
「ところで、今回のツアーのタイトルが『魔界小学校修学旅行~魔界巡礼~』ということになっておるが、当然、例の場所も『当たり前田のクラッカー』のように見学コースに組み込まれておるのだろうな?
悪魔のコレクションが展示してあるあの場所…ということで魔界のバスガイドよ、説明してやってクリーチャー」
220v魔界のバスガイドに扮したシエルちゃんが案内したのが…「魔界美術館」!250_mb2021年に発表した大聖典のタイトル・チューンにしてD.H.C.のキラー・チューンのひとつ。
270曲調だけでなく、歌詞までもがヘヴィ極まりない悪魔のワルツ。260_2陛下のソロがタップリとフィーチュアされる。280v_2曲の魅力を倍増させる作曲者だけが奏で得るソロ。
思いのたけを存分に6本の弦に込めて弾き切った!
陛下のギターの弦は有刺鉄線ではないから。 
ちなみに、例のオーストラリアの「マカイ」には「Mackay Museum」という博物館があるそうです。
000r4a0305 陛下がステージを降り、再び改臟人間5人による演奏となる。300_tp「東京!最後までもっともっと盛り上がっていきましょう!」とシエルちゃんが客席をアオって突入したのは『運命の支配者』から「Tempest」。310_2陛下が抜けた穴をグイグイと埋めるかのような、まさに「嵐」のような激烈ドライビング・チューン!320RENOさんのソロがシャープにキマって…
340vサオ・チームの3人がお立ち台に上がると、勢いよく客席の拳も上がった!
まさに佳境!
あ、ヨソでも書いたけど「佳境」というのは「最後の方」とかいうことを意味する言葉ではありませんからね。
正しくは「見せどころ」という意味。
だからまさに今、佳境なのだ!
330_2本編最後。
『運命の支配者』のオープナー「The Beginning of the End」を持ってきた!
345_boe死力を尽くして「修学旅行」の有終の美を飾る5人!350v_2 360v_2 S41a0729  370 S41a00521曲を除いて『運命の支配者』に収録されいるすべての曲を披露。
もちろん人気の既存曲や新しい大聖典の曲も交えて最高に密度の濃い修学旅行のコースとなった。395当然、演奏が終わってメンバーがステージを離れるやいなや「アンコール!」の嵐。
メンバーが再び姿を現すまでの間、休憩がてらステージの「魔ーシャル美術館」を見学しておきましょう。
ココ、とても大事なところです。400_2まずは陛下が使っているMarshall。
アンプ・ヘッドが「MG100HDFX」、そしてスピーカー・キャビネットは「1960A」。410vRENOさんは「JCM2000 DSL100」と「1960A」。430vカズマくんはコレ。
プリ・アンプが「JMP-1」、パワー・アンプが「9200」、スピーカー・キャビネットが今回は「1960BV」。
大分前に生産中止となっている「9200」がなかなか見つからなくて、カズマくんは大変な苦労を強いられた。
最終的に入手することができてヨカッタ、ヨカッタ。420v…Marshallの造形美に見とれているウチに5人がステージに戻って来た!
アンコールの1曲目は『最後の審判』から「天空の放浪神」。440_thお揃いのTシャツに着替えての登場。  490vこれから新たにショウが始まるのではないか?と錯覚してしまうぐらいパワーみなぎる演奏が飛び出して来た!480v_2もう「激しい」としか形容のしようがないドライビング・ナンバー。
女性陣は本編と同じ衣装での登場だ。500ココでも爆走するリズムに乗って、ギター・チームによるスリリングなアンサンブルが展開し…
460v_2「D.H.C.ミュージック」を神髄を叩き出した。
470v_2「アンコールありがとうございます!
さっきも言いましたけどね、私たち今日は死ぬ気です。
『死ぬ気』ということは、それ以上のモノを返して頂きたいの。
なので皆さんも死んで帰って頂く…大丈夫?」
イヤ、死んだら大丈夫ではありませんよ。
人間、死んでしまったらすべておしまいです。
少し生かせてあげてください。
ココでライヴの告知。
そして、Creaturesのメンバーひとりひとりから最後のご挨拶。510まずはカズマくん。
「ありがとうございます!
また東京は熱いですね。冒頭のD.H.C.コールも最高でした。
実はコレは名古屋でもやったんですが、これからズットやっていこうかなと思っています。
みんなで一緒にやる『トキオ・コール』です…チョットついてきてもらっていいですか?」
520v「ト~キオ!はい!ト~キオ!はい!ト~キオ!もっと!ト~キオ!はい!ト~キオ!やっ!ト~キオ!はい!ト~キオ!最高!…ありがとう!」
こんなことまでするようになったか…ヨカッタ、ヨカッタ。
さすが、かつては「ワル」だっただけのことはある。
530「ベースのリリスです。新宿ありがとうございます。
楽屋でシエルちゃんと侍従長がしゃべってるのを小耳に挟んじゃったんですけど…今日って、実はチケットがソールド・アウトしてるんですよね?」
550_2「この会場は広さといい、お客さんの熱といい、ココがファイナルでいいんじゃないかと思っちゃうぐらいなんですが、D.H.C.の修学旅行は6月末まで続きますので、この後の仙台、福岡、広島もゼヒ遊びにいらしてください!
今日はどうもありがとうございました!」540v_2「皆さん、楽しんでますか?
すごいですね…ホントに熱いです。
このライヴをやっててメチャメチャ熱くなります。
RENOに協力してもらいたいんだけど、この場を借りて1日1曲みんながよく知ってる曲を悪魔的に演奏するコーナーをやりたいと思います。
RENO、ラーメンのチャルメラを弾いてもらっていい?」
♪タラ~ラ~ララ、タララララ~ラ~
「コレを悪魔的に演奏してみたいと思います!」560vナニをするのかと思ったら、KAZAMIさんがキーボーズに向かい、RENOさんが悪魔的にチャルメラのメロディを奏でた。
コレが大変にカッコよかったのです!
0r4a0653「トーキョー!盛り上がってるかァ!
地球魔界化計画がすすんでますね。
基本的にはツアーのファイナルが東京だったりするんですけど、今日は中間地点ですからね。
東京が折り返しというのはなかなかないツアーのスタイルです。
ボクも知らなかったんですが、ソールドアウトなんてこんなにうれしいことないじゃないですか!
ボクは第1期からサポートさせてもらっていますが、Creaturesも徐々にバンド感が出てきて第1期よりパワー・アップして来ていることを感じます。
ナニよりも来てくださる皆さんとの絆みたいなモノが芽生えて来ている気がするんですよ。
皆さんのお顔は覚えたのであと3か所、必ず来てください!」
570_2最後を締めくくったのはシエルちゃん。
「『魔界巡礼ツアー』は本日が3か所目です。
ツアーが始まる前は『本番大丈夫かな?』とか、『6か所も回るって大丈夫かよ?』とか思っていたんですが、大阪、名古屋、東京とやって来てそんな心配は要らなかったなと思いました。
ツアーを続けていくウチに私自身が憧れていたライヴがチョットずつ形になってきて、それが理想や夢ではなくなってきたことを今日は感じることが出来ました。
今日が折り返しでこれだけそれを感じることが出来たんだから、みんなと一緒に次の仙台、福岡、広島のライブを作ることができたらすごく楽しいんだろうな~と思っています。
みなさんの力でワタシの理想を現実にしてください!
よろしくお願いします」
580_25人の挨拶が終わって演奏したのは『最後の審判』から「Black Swan」。580_bsもともと陛下がシエルちゃんのために作ってくれたという応援歌。
ところがレコーディングを進めて行き、聖典になって広く聴かれるようになり、ライブで演奏しているウチに「コレは『みんなの応援歌』ではないか?」ということを陛下が口にされたという1曲。
D.H.C.にとって今後とても大切になって行くであろう曲だけあってシエルちゃんの感情を込めた歌唱は感動的であった。S41a0697「次でラストです!死ぬ気で演ります!死んでくれますか!」とシエルちゃんが叫んだ最後の曲では再び陛下が合流。590_agoバンドと一体となった客席の皆さんとの別れを惜しみつつ「嵐が丘」を華麗な演奏で聴かせてくれた!450v 610v 620v 630v S41a0842 650vこうして魔界小学校の東京への修学旅行は最後の最後まで尋常ならざる盛り上がりを見せたのであった。674「諸君!『魔界小学校 修学旅行~魔界巡礼~』の3日目は楽しんでもらえたかな?
ケッコウ毛だらけネコ灰だらけ…って感じかな?」
675「このツアーから新しく『グーのコーナー』を作ったので最後はこのコーナーだ。
先ずは、コノ会場に足を運んでくれて、そして、我々が放った魔力を666倍にして返してくれたそなた達自身に『グーだ。親指を自分の方に向けて自分に『グー』」
680「そして、大勢のスタッフに『グー』!
汗を流して演奏してくれた改臟人間に『グー』!」
お客さん全員がステージに向かって親指を立てた。
「それではそろそろお別れの時間だ」
690そして、シエルちゃんの発案で陛下に「グー」をしようとしたが、このショウの2日前が「6月6日」だったことを思い出して急遽変更。
万歳を6回することになった!
バンザ~イ!
700「そろそろお別れの時間だ。
名前を呼んでいくので大きい声で送り出してやってくれたまえ。
アックスKAZUMA
リリス一ノ瀬
KAZAMIクロウリー
RENOファウスト
シエル伊舎堂
そして私、魔王ダミアン浜田であった。
また別のライヴ会場または別のイベント会場で会おうではないか。
本日はこれにてさらばである!」S41a0980 本当に楽しい修学旅行でした。
こうして各地でギンギンに盛り上がって去る6月30日の広島公演でツアーの全日程を終了した。
 
イヤイヤ、まだ修学旅行は終わっていません。
Marshall Blogを読み終わるまでが魔界小学校の「修学旅行」です。
いつの日か愛知県稲沢市祖父江町馬飼でコンサートを開催し、ライヴ大聖典

にしてもらいたいナァ。
だってコレがホントの「Live in Makai」じゃん?
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

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<Wings>

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200 (一部敬称略 2024年6月8日 Zepp Shinjukuにて撮影)

2024年7月16日 (火)

Damian Hamada's Creatures 魔界小学校 修学旅行~魔界巡礼~<前編>

 
ウ~ワ~!
ココ、こんなんなっちゃったの?…新宿の歌舞伎町。
時折テレビから流れ出る未成年の素行に関する良からぬニュースで「トー横」という音声とともにこのエリアの映像が映し出されるけど実物を初めて見た。
やっぱりホンモノは違うわ~。10私が知っているこの場所の景色は絶対に下の「新宿ミラノ座」がなくてはならないのね。
「一体、いつの話をしているんだよ?」と問われれば…今からちょうど半世紀前のこと。
1974年、クリント・イーストウッドの『ダーティハリー2』を観にオバさんに連れられて来たのが最初だった。
ロビーでは御徒町にあった人気のモデルガン・メーカーの「MGC」が即売会をやっていて、「357マグナム 6インチ」という映画の中でハリー・キャラハンが使っていたモデルをそのオバさんが買ってくれた。
私が小学校5年生の時のことで、とてもうれしかったのを覚えている。
モデルガンはその後すぐに卒業したけれど、映画との付き合いは長くなったナァ…古い映画しか絶対に観ないけど。
15nその後、『スティング』やブルース・リーの『ドラゴンへの道』を一人でココへ来て観た。
映画といえば私の場合、家からより近い日比谷や有楽町がホームだったが、ナゼか新宿へやって来た。
キャパが1,500席と大型だったせいか、いつも空いていたような気がする。
下は私のチラシのコレクション。
どれも50年前のホンモノ。008a0001『スティング』の中で使われていた「The Entertainer」という曲ね。
今となってはそこら中で使われていて、きっと誰でも一度は聞いたことがあることでしょう。
ところが当時の日本ではまず耳にすることなどなく、映画だけでなくスッカリその挿入曲に惹かれてしまい、お茶の水の駅の横にあった小さなカセットテープ屋さんにサウンドトラックのテープを買いに行った。
まだレコードプレーヤーを持っていなかったのね。
カウンターに下の商品を持って行くと、お店のオジさんが大層ビックリしたのをよく覚えている。
「エエエエ!コレ…キミが聴くの?ホントにコレが欲しいの?」
スコット・ジョプリンにマーヴィン・ハムリッシュ(アメリカ音楽界の超大家)に興味を持っている中学校1年生の子供なんて普通いないからネェ。
まだロックに夢中になる前のことで、実際にスリ切れることはなかったけど、ホントにテープが擦り切れるほど聴いた。
スコット・ジョプリンといえば「ラグタイム・ピアノ父」としてスティーブン・フォスターあたりと並び「アメリカ音楽の元祖」みたいな扱いをされているが、私はこの『スティング』内のことと有名な「Maple Leaf Rag」や「The Ragtime Dance」を収録したベスト盤1枚のことしか知らない。
でも、「ラグタイム」なんてのもタマにボーっと聴いているととてもいいモノですよ。008a0295 さて、そんな思い出の私の「トー横」。
今日はそのエリアの「東急歌舞伎町タワー」の地下にできた「Zepp Shinjuku」に初めてお邪魔する。
20楽しみにしていたDamian Hamada's Creaturesの『魔界小学校修学旅行~魔界巡礼~』の東京公演だ!30入り口に飾られたゴージャスな祝い花の数々。40エレベーターホールでは陛下がお出迎えじゃ。
しかし…よく「ヨソの子は育つのが早い」というが、つい先日入学したばかりだと思っていた「魔界小学校」ももう「修学旅行」だからね。60v「魔界小学校」…ハタと思い、「魔界」という字面は期待できないにしても日本のどこかに「まかい小学校」という学校が実在するのではないか?と思いついた。
早速調べてみた。
すると、突き当たったのが「馬飼(まかい)」という地名。
私が調べたところではコレが2つ存在した。
ひとつは「岡山県笠松市馬飼」というところ。 
残念ながら「馬飼」という地区には小学校がなかった。
しからばもうひとつ…「愛知県稲沢市祖父江町馬飼」という場所。
ココは小学校があるのだが、「馬飼小学校」という名前ではなかった…残念!
あるのは「稲沢市立長岡小学校」、
でも住所は愛知県稲沢市祖父江町馬飼449-1なので、少なくとも「馬飼の小学校」ということにはなるであろう。
ちなみにこのエリアは昔、「馬飼村」という名前だったらしい。
ゲームを全くやらない私ですら「魔界村」という3文字を想像してしまう。
ちなみにこの祖父江町には「刈萱堂(かるかやどう)」という長命長寿の御利益がある寺があって、ココは「ボケ除け観世音」としてよく知られているそうだ。
コレは覚えておかないとイカンな。
お世話になる時がそう遠くないうちに来るかも知れんからな。65_2コレで国内のだいたいの状況がわかった。
一方、海外はどうか…「マカイ」という地名が存在するのか?
コレがあるんですよ!
オーストラリアのクイーンズランド州東部に「Mackay」という港湾都市があった。
「Mackay」をどう読むのかという問題があるのじゃが、調べてみると「マッカイ」とか「マケイ」とかの発音の他に、イギリス北部の人はハッキリ「マカイ」と発音していた。
Mackayはサトウキビの栽培が盛んで、粗糖の積出港として発展し、グレート・バリアリーフ南部の観光拠点のひとつとなっているそうだ。
「粗糖」というのは砂糖を作るために最初の段階で生産されるモノのことで、英語では「Brown Sugar」という。
ちなみにミック・ジャガーはあの「Brown Sugar」を最初、オーストラリアで作ったのだそうだよ。
下の写真がそのマカイ。
ウ~ム、どう見ても「魔界」のイメージには程遠いナ。
それでは、ソロソロ本題に入りマッカイな。
66客電が落ちて影のアナウンスが流れる。
「『Damian Hamada’s Creatures 魔界小学校 修学旅行~魔界巡礼~』
東京公演にご来場頂きまして誠にありがとうございます。
ツアー3日目の東京、メチャクチャ楽しみにしていました!
熱く、熱く、熱く盛り上げて頂きたいと思っておりますのでよろしくお願いします!」
この声はシエルちゃん。
先回の名古屋公演から「上演中の撮影は許可を案内した1曲のみOK」というルールが適用された。
コレ、私は大賛成なんです。
私がロックに夢中になっていたのはコンサート中にイスから立ち上がっただけでも警備員が血相を変えてスっ飛んでくる時代で、録音はおろか撮影なんてご法度中のご法度だった。
時折、ライブハウスで最初から最後までビデオを撮っている人を見かけるけど、アレは後で本当に見るのかしらん?
試験の前に慌ててコピーをする友達のノートと同じで、結局見ないことの方が多いんじゃん?
それよりもステージで起こっていることに集中して、脳ミソにその楽しい内容をギュ~っと焼き付ける方が断然よろしいかと思うんですよ。
でも自分が若い時のそうした上演中の厳しい制限は、海賊版製造防止の目的が大きかったのでしょうね。
しかし考えてみると、こうした世の中になってしまった今、「海賊版の製造」なんて商売は全く成り立たなくなったのではなかろうか?
70シエルちゃんの影アナがつづく。
「そして、我々D.H.C.からご来場の信者の皆さんへのメッセージです。
すでにこの地に降り立っておられるダミアン浜田陛下からあふれ出て、もはやこの会場に充満している魔力を皆さんの方からステージの私たちに跳ね返して頂きたいと思っております。
演奏中はもちろんですが、曲と曲の間にも陛下や好きなメンバーの名前を呼んだり、大きな声を出したり、手を上げたり、もうなんでもいいです…この魔力をステージに返してください。
我々はその魔力を倍にして返します!
お互いにパワーの交換をして一緒に熱い空間作っていきたいと思っております。
なのでチョット練習をしましょう。
今日は私が担当ですので勝手に自分の名前で練習しちゃおうかな?
私の『せ~の』の掛け声で『シエル~!』と返してください。
いきますよ…せ~の!」
客席から「シエル~!」の大合唱が沸き起こり、シエルちゃんのリードにより「D.H.C.コール」が続いた。
コリャ、いやが上にも盛り上がるわネェ。0r4a0001 その「D.H.C.コール」のボリュームが666dBに達し、「聖詠」が流れる中いよいよメンバーが登場。
1曲目に取り掛かった。80シエル伊舎堂90vRENOファウスト100vアックスKAZUMAS41a0241 リリス一ノ瀬120vKAZAMI Crowley130v曲は4月24日に発表した最新アルバム『最後の審判』のオープナー「審判の日」。
Cd_ssシエルちゃんの冒頭のアオリの興奮そのまま活かされて客席の興奮はスタート・ダッシュ状態!
140大歓声を浴びて矢継ぎ早に2曲目へと進む。
上下の雄々しきギターが奏でる旋律でスタートするのはおなじみの「Babel」だ。240 リリスちゃんが繰り出す地をはうような低音と…190v疾駆するドラミングが鉄壁のグルーヴをクリエイトするドライビング・チューン。200今日も美しく伸びやかな声を会場に充満させるシエルちゃん。160一糸乱れぬギター2人のアンサンブルがスリリングに…170vそしてパノラミックに展開する!180v胸のすく剛速球のような演奏に客席から大きな歓声が送られた。210さらにもう1曲。
前作、すなわち第2期D.H.C.の最初のアルバム『運命の支配者』から「悪の華」。
我々、並びにチョット上の世代には「山」のように存在感があるタイトル。
いかにもD.H.C.らしいメロディをシエルちゃんが激的に歌い上げる。
いい曲だにゃ~。
220_ah全編を通じて随所で活躍するリリスちゃんのコーラスも完璧!170 カズマくんのソロもバッチリとキマって…230ステージのボルテージもドンドン上がって行く。109 ココで場面が替わって「赤勝て!白勝て!」のギター・バトルのコーナー。
エエエ!もうやっちゃうの?
D.H.C.は気前がいいナァ。
前半の前半の大きな見どころだよ!
290まずはRENOさんから。
250それを受けて立つカズマくん。260流麗なフレーズを次から次へと送り出すRENOさん。270v音を出しているのはMarshall。
「JCM2000 DSL100」と「1960A」を使用。280vエイト・フィンガー・テクニックを取り入れてトリッキーなプレイを披露するカズマくん。300v当然Marshallを愛用している。
プリ・アンプが「JMP-1」、パワー・アンプが「9200」、スピーカー・キャビネットが今回は「1960BV」。320vしかし、いつ見ても美しいJMP-1とMarshallバルブ・パワー・アンプのコンビネーション。
今回、1960BVを採用したこともあろうが、「抜ける音」というより「前に出て来る音」というイメージだった。
要するに「音ヌケがよい」ということか?
本人も弾いていて大変に気持ちがヨカッタそうだ。
やっぱりギター・アンプはフル真空管駆動に限りますな。
310以前にも書いたけど、誰が何と言おうと、どんなに時代が変わろうと、断固としてギター・ソロは「ロックの華」よ。
「ギター・ソロのないロック」なんて辛子の入っていない納豆みたいなモノ。
D.H.C.のステージはホンモノのロック・ショウなのだ!
ところで、最近すごく納豆がマズくなったような気がするんだけど皆さんはいかが?
やたらとクサくてニガイ。
間違いなく納豆って昔はもっともっとおいしかった。330ギター・バトルのハイ・テンションをそのまま「Walküre」へブチ込む!
340_wlkリリスちゃんの極太低音が気持ちいい!350vコレも前作『運命の支配者』から1曲。
D.H.C.のカタマリのような1曲だ。
まさにシエルちゃんの歌声なくしては成り立たない。
「Walküre」といえば北欧神話だけど、私は何となく歌のメロディにスラビックなテイストを感じてしまうのです。360vココでもギター2人の圧巻のアンサンブルを楽しむことができる。370_gensそして超ドラマチックなエンディングが素晴らしい!
私はチャンと書き込まれた音楽が好きなのでこういうのはかなりグッと来てしまうのよ。380KAZAMIさんには申し訳ないんだけど、ドラム・キットの影になってしまってどうしてもうまく撮れなかった。
何を?
「Eternal Sinner」で美しくも切ないピアノを弾くその姿よ。390v_es強烈な歌詞で独特な世界が展開するミディアム・ファストのヘヴィ・ナンバー。
600v_2 自然な流れで組み込まれるワルツのパートがカッコいい!4102人のギター・ソロもフィーチュア。420それぞれコンパクトながら密度の濃いフレーズで「永遠の罪人」を表現した。430前曲に引き続き『運命の支配者』から「無幻の扉~The Darkest Hope」。
シエルちゃんが歌いこなす起伏に富んだメロディがハードなバッキングと絶妙な絡み合いを見せながら曲が進行していく。XxxRENOさんのソロ。460vリリスちゃんがステージ前方に歩み出て…470vステージ上手をカズマくんが固める。480vステージ前に勢ぞろいする改臟人間の皆さん。
D.H.C.のステージで幾度となく現れるこの光景はSKDのラインのように美しく凛々しい。
「桜咲く国」が誇るチームなのだ。
違う、「桜咲く魔界」だ。
440_dhすると不吉なSEが場内流れる。
そして沸き上がる大歓声。
そう、ついにダミアン浜田陛下が登場したのだ!500_taa高々とメロイック・サインを掲げ場内を睥睨する陛下。510v ハイハットによるカウントから「魔王凱旋」。530v陛下の背後にはMarshall。
「MG100HDFX」と「1960A」。540v「MG100HDFX」はMGシリーズの100Wヘッド。
現在は生産していない希少品だ。550曲は3連のヘヴィ・チューン「天使と悪魔の間に」へと入って行く。520陛下を迎えて一層パワーを増すシエルちゃん!
580笑顔ひとつ見せず徹底してクールにギターを弾きこなす陛下の姿には威厳が漂う。560カズマくんとのツーショット…ニコニコしてますね。
そう、とても楽しいから!
570まずは陛下の1曲目…バッチリとキマった~!

Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報はコチラ⇒Official Website590v<後編>につづく
 

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200 (一部敬称略 2024年6月8日 Zepp Shinjukuにて撮影)

2024年7月10日 (水)

e-ZUKA LIVE TOUR 2024~LET'S GET STARTED "GtHZ!"

 
今回久々にご登場頂くのはGRANRODEOのe-ZUKAさん!
e-ZUKAさんは去る4月24日にソロ・アルバム『LET'S GET STARTED』を発表。
「Let's get started!」…そうなんだよね、ナゼか「Let's start!」とは普通言わないんだよね。
「'get'という言葉はなるべく使わないようにしましょう。お里が知れますからね!」と小学校で習うらしいイギリス人もコレには「get」を使う。
もちろん「Let's start」でも何の問題もないが、「get+started」にすると「さあ、準備をしていつでも始められる状態にしておきましょう!」と、「今すぐおっぱじまる」というニュアンスが出るらしい。
それと、恐らく特にアメリカのネイティブの皆さんには「レツゲッスターレ」の方が口にしやすいんじゃないのかしら?
我々も「先」と言うより「先ッチョ」とした方が言葉のリズムが良いし、「いかにも先端」というニュアンスが出て来る…みたいな?
Cd アルバムのリリースにともない『e-ZUKA LIVE TOUR 2024~LET'S GET STARTED "GtHZ!" 』と冠したコンサートを大阪、名古屋、東京で開催した。
東京は2日にわたって2公演が催され、今日レポートするのはその2日目。
つまりツアー千秋楽。
しかし「GtHZ!」ってナンダ?
かなり考えた。
ま、「Gt」は「ギター」でしょうナ。
しからば「HZ」は?…「周波数」の単位?それとも「ヘーゼル・ナッツ」?あ、「片頭痛」か?
悩みに悩んでGRANRODEOのウェブサイトに助けを乞うたところ…「GtHZ!」が「ギター弾こうぜ!」だということがようやくわかって「1KRC(一件落着)」!
今日はその凄まじいまでに盛り上がったステージの様子をお送りします。
それでは読者の皆さん、Let's get started!
10この日はステージ下手のサブ・ステージから颯爽と階段を下りて登場したe-ZUKAさん。
1曲目はアルバムのオープナーの「neo」。
クールなメロディが飛び交うゴキゲンなドライビング・チューン!
20激烈なパフォーマンスでe-ZUKAさんをサポートするのは…
 
藤澤健至30vMao40v瀧田イサム50v原澤秀樹60ノッケからおいしいフレーズ満載の濃厚ソロがタマらん!70v早くもギターを持ち替えてアルバムの収録曲順通りに「Make It!」。
いかにもGRANRODEOを思わせる曲調が何ともいいナァ~。80v「ありがとうございます!YouTuberのZUKAちゃんです!
ついに最終日が来ちゃいました~!」といつもの調子のご挨拶を経ての3曲目はハードロック・テイスト満点の「CHASING TRUTH」。90ところで、e-ZUKAさんはMarshall。
愛用のアンプ・ヘッド「JCM2000 DSL50」を「1960B」と組み合わせた。100vチャンネルは「ULTRA GAIN」がメイン。
e-ZUKAさんのギターの音って、自分が知っている「ロック・ギター」のサウンドの中で最も「ロック・ギター」というイメージが私にはあるのです。
でもね、GRANRODEOのステージを初めて拝見したのは2011年2月6日のZepp Tokyoの『LIVE TOUR 2011 REACH FOR THE BULLET』というショウだったんだけど、その時、e-ZUKAさんはギター・ソロのコーナーでジャズのスタンダードの「Autumn Leaves(枯葉)」をバリバリに弾いて見せてくれましてね、私はそれにヤラれた。
つまりその時は「ロック・ギター」ではなかった!
外人のロック・ギタリストでジャズが出来る人は特段珍しくないけど、日本にはほとんどいないからね。
大感動しちゃってね~。
アレからもう丸13年経ったのか…。
Marshall GALAにもご出演頂いて、ズットMarshallをご愛用頂いて、ありがたい限りです。
ちなみに『I got you under my skin』というe-zukaさんのソロ・アルバムがあるけれど、このタイトルは「あなたはしっかり私のもの」という演歌の歌詞みたいな邦題がつけられたコール・ポーター作の大スタンダード曲の題名ですから。
正確には「I've got you under my skin」なんだけど、この曲はフランク・シナトラの代表曲のひとつだった。
私もよく鼻歌で歌っています。
そう、私としてはそういうことをされるe-ZUKAさんが好きなワケですよ。
110
メンバー紹介を兼ねて各々のソロがフィーチュアされる。
「藤澤健至!」115健ちゃんもMarshall。
ヘッドはMarshallのフラッグシップ・モデル「JVM410H」、スピーカー・キャビネットはe-ZUKAさんと同じく「1960B」。130vMaoくんのシンセサイザー・ソロに…118a4633_2 瀧田さんのベースと原澤さんのドラムスのソロが続き場内の熱気がますます上がった!
190MCを挟んで超エキサイティングな「Burn Your Enemies」。
e-ZUKAさんと健ちゃんの壮絶な子弟ギター・バトル!
120フュージョニーな曲調でガラリと雰囲気を替えたのは『LET'S GET STARTED』から「Way Home」。
心地よいメロディが耳を惹くマイナー・チューン。114「ありがとうございます!もうギター聴きすぎたでしょ?
こんなにギターがデカいコンサートって滅多にないんじゃないの?」
とか言いながらガンガンいっちゃうよ~!
曲はみんなで踊って楽しむアルバムのタイトル・チューン「LET'S GET STARTED」。
140v瀧田さんもソロで大暴れ!165vそしてサビのパートでは客席の皆さん全員が右に左に手首をブラブラさせて楽しんだ!210MCをはさんで「Monster Maze Coaster 2024」。
この曲ではみんなでタオルをグルグル回したよ。
160_2即興のセッションのコーナーではe-ZUKAさんがノドを披露。
そのままアルバム収録曲の「DD BLUES」につないだ。180v「イヤ~、ありがとうございました。
楽しんで頂けましたでしょうか?…私は楽しいです。
ココで本当はやりたくなんですがメンバーを紹介します」と、メンバーひとりひとりについて語る長いMCに入る。
「ZUKA節」連発でよく笑ったわ~!
e-ZUKAさんって何でも最後まで言い切っちゃうとことがスゴイんだよね。
たとえばMaoくんの紹介。
「こう見えてですね、Maoちゃんはワインソムリエの資格を持っていてですね。
そしてナント、テコンドーのを世界選手権第2位!
ウソですよ…でもテコンドーやってんのは本当です。
それで台東区の大会で2位になったんだよね?」…するとMaoくんが「全部ウソです」。
私はMaoくんと知り合ってから結構長い時間が経っているんだけど、そんなこと一度も聞いたことがなかったので、e-ZUKAさんの話を聞いてかなり驚いた…驚いて損した。Mao そんな調子で楽しいMCを随所にちりばめながらショウは進行していく。
長いMCで爆笑を獲った後はカバー曲のコーナー。
さっきのMCの雰囲気は一体どこへ…曲はまずゲイリー・ムーア作の人気ギター・バラード「Sunset」。
しかし、相変わらずe-ZUKAさんの右手のフォームが美しい。
私も仕事がらたくさんのギタリストの知り合いがいるが、e-ZUKAさんの右手が弦をはじく動きは誰よりもキレイだと思っている。195v続いてはRushの「Yyz」。
ずいぶんたくさんのロックを聴いてきて、古いロックに限って言えば私もそう簡単に人後に落ちるつもりはないし、なかんずくプロッグ・ロックは大の好物だった。
ところが、このRushってのだけは全く通っていなくて本当に何も知らないのです。
今でもゼンゼン知らないんだけど、この曲に関しては「e-ZUKAさん由来」の思い出がある。
 さて、e-ZUKAさんは今回の東京のライブのメイキング映像をYouTubeで公開されていて、そのビデオの中で「会場の『東京キネマ倶楽部』のステージに上がるのは今回が3回目で一番最初は『Marshall GALA』の時だった」と紹介してくださっている。
「Marshall GALA」というのはMarshallの「Official Venue」であるこの東京キネマ倶楽部で2016年に開催したMarshallのイベントのこと。
e-ZUKAさんには四人囃子の岡井大二さんや故坂下秀実さんらとセッション・バンドを組んで頂いた。
その時、e-ZUKAさんが選んだ演奏候補曲の中にこの「Yyz」が入っていたのだ。
私は人生で初めてその曲名を耳にし、どんな曲かを確かめてから他のメンバーさんにe-ZUKAさんのご希望をパスした。
曲が複雑だったため、e-ZUKAさんには恐縮だが最終的には採用されず演奏されることはなかった。
しかし、私の頭の中には「Yyz」という3文字が強烈な印象を放って残ったというワケ。
だからこの日、とうとうe-ZUKAさんの「Yyz」を聴くことができてとてもうれしかったのです。185そしてもう1曲はギター・キッズ(←この言葉も最近はスッカリ耳にしなくなったナァ)がみんな夢中になったマイケル・シェンカーの「Into the Arena」。166「3曲聴いてもらいました。
1番最初に演ったのは、ゲイリー・ムーアの『Sunset』というバラードです。
ナゼ演ったのかと言うと、ボクが中学校の頃、バンドをやっていたんですが人前で演奏したことがなかったんです。
それで中3の時、『グループで好きなことをやって発表しなさい』みたいな音楽の授業があったんです。
それでボクはその時すでにギターが弾けたので、友達に他の楽器を弾いてもらって演奏したのが『Sunset』だったんです。
人前で初めてギターを演奏した思い出の曲でございます。
ちなみにこの会場はMarshallが多いでしょう?
で、健至もMarshallでしょ?俺もMarshall。
ボクら昭和の人間にとってもMarshallって本当に憧れのアンプだったんですが高くて!
で、広告にはだいたい『60回ローン』って書いてあったね。
要するにローンで買うのが前提のアンプだったんですよ。
瀧田さんに出会った38年前、道玄坂のヤマハに行って2階に上がるとMarshallがあった。
友達と『あ、コレ弾かせてもらおうよ!』ということになって、『チョットすみません。ボクたち試奏したいんです』って店員さんにて言ったら『買う予定のない人に弾かせません!』って言われたの。
ヒドくないですか?田舎者だと思ってバカにしちゃってさ!
それを今は…立派にMarshallを買いました!」
ありがとうございます!
そうでしたネェ。
昔はMarshallだけじゃなく、フェンダーもギブソンもショウ・ウィンドウの中に入っていてニオイを嗅ぐことすらできなかった。
私はe-ZUKAさんより少し年上なんだけど、試奏する度胸なんてないものだから、秋葉原の朝日無線の5階にあったMarshallの三段積みをウィンドウ越しに眺めているだけでした。
ちなみにe-ZUKAさんの同郷の先輩で今や「世界の」となったジミー桜井さんから聞いたところによると、e-ZUKAさんはもう子供の頃から既にものすごくギターがウマかったそうだ。
「2曲目に演ったのは、ラッシュの『Yyz』です。
コレも本当に昔から好きな曲でです。
カナダのトロント空港の空港コードが『YYZ』なんですね。
その3文字のモールス信号をリズム・パターンに用いたというとっても楽しい曲で~す。
その後に演ったのが前にも演りましたけが『Into the Arenaね。
コレに手を出すなんてかなり危険なんです…演るとギタリストが叩かれる!
この曲も初めて人前で演りました」
…とe-ZUKAさんが丁寧に演奏した曲を解説してくれた。150vコレはオマケ。
ゲイリー・ムーアもズッとMarshallで、最後に日本に来た時、先方から依頼を受けて私が「1959」というゲイリーのMarshallを会場に取りに行き、専門のエンジニアにメンテナンスをお願いしてタクシーで会場に戻しに行った。
お礼にピックをもらった。
とてもいい思い出です。
下はイングランド南部のブライトンにある「GAK」というゲイリーの行きつけだった楽器店。
ブライトンに住んでいたゲイリーは何の前触れもなくフラッと店にやってきては「あの新しいMarshallチョット弾かせてくれる?」とやっていたそうだ。
もちろん店員が「買う予定のない人に弾かせません!」などど言うことはなかったろう。510 ギターを持ち替えて「Vengence」。
これまたショウがクライマックスに向かうにふさわしい火の出るようなスーパー・ハードな1曲。
デューク・エリントンの「Caravan」のテーマ・メロディも飛び出した!
200矢継ぎ早にダンサブルな「18SDGs」が続く。
バンドの皆さんも右へ左へとステージ上を大暴れ!
客席はもう大喜びでピョンピョンよ!
235ニュー・アルバムからe-ZUKAさんと健ちゃんの絶妙なアンサンブルがスリリングな「百花繚乱~咲き誇れ~」。170疾駆するリズムに乗ってギター・インスト・ミュージックの醍醐味を思う存分アッピールしてくれた。
アータ、ギターはロックの花形よ!
時代がどんなに変わってもギターはバリバリと前に出て来てもらわなきゃ困るのだ!
その背後には必ずMarshallね←コレ重要。
230本編を締めくくったのはアルバムのクローザーでもある「Hope for」。
聴く者の心を揺さぶる美しいメロディ。
「♪心の奥で溶けた希望がまた光に変わるよ」
そこにお客さんのコーラスが重なる。
コレは感動でしょう!
e-ZUKAミュージックによる素晴らしいギター・ショウに仕上がった本編だった!240「ヅカさん」コールが飛び交う中、再び姿を現したe-ZUKAさんとバンド・メンバーたち。
「ヅカちゃんです!ありがとうございま~す!」
伝える内容に間違いがないようにメモを見ながら物販と打ち上げ配信の告知をして…
「ホントにね~、こんな気分になるなんて初めてなんですがとっても気分がいいです!
歌ってやろうかな!って思ってます」250で、e-ZUKAさんが本当に歌っちゃったのがCharさんの「闘牛士」。
高校の時にハヤリましたわ~。
この曲が大好きだったと言うだけあってe-ZUKAさんの心のこもった熱唱が飛び出した。
260よっぽど気分がよろしかったのか、さらに高校2年生の文化祭で大ウケしたという、今も忘れることができない成功体験となっている曲、LAZYの「Dreamer」を歌い、演奏した。290「さぁ、いよいよ曲がありません!」
「おかわりタイム」ということで『LET'S GET STARTED』から再び「Make It!」を演奏した。280健ちゃんも最後の最後までバツグンのMarshallサウンドでキレッキレのプレイを聴かせてくれた。285v歌のないロックでコレだけ盛り上がるなんて素晴らしいことじゃないか!
e-ZUKAミュージックのクォリティや演奏能力の高さもさることながら、「ギター・ショウ」として最高のエンターテインメント性を見せつけてくれた楽しいコンサートだった。
300「イヤ~楽しかった!本当にありがとうございました。
また出来るように、オマエらガンバれよ!
違うッ?
あ、スミマセン!ボクがガンバります。
ボク、ガンバりますのでまた見に来てくださいね!
本当にありがとうございました。幸せでした!」
 
さぁGtHZ!
アンプはMarshallね!
 
e-ZUKAの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

270v<あとがき>
当日チョット驚き、そしてとてもうれしかったことがありました。
それは上で触れたe-ZUKAさんにご出演して頂いた2016年の『Marshall GALA』、並びに2019年の『Marshall GALA2』のTシャツをお召しになった方々が私を見つけて「ゼヒまたMarshall GALAを開催してください!」とおっしゃって下さったのです。
自分が企画したコンサートの開催を期待してくださっている方がいらっしゃるなんてうれしいじゃありませんか!
『Marshall GALA3』を企画したらe-ZUKAさん、また出て頂けるかしら?
 

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皆さん、ギター・インストがお好きということがわかったので…日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Driveをお送りします!

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thmbs Up>

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200 (一部敬称略 2024年6月16日 東京キネマ倶楽部にて撮影)



2024年7月 4日 (木)

NAKED MACHINE ROCKMAYKAN SPECIAL GIG <第2部>

 
ウ~ム…そうかナァ~?
NAKED MACHINEのホーム「目黒鹿鳴館」でのスペシャル・ギグ。
メンバーの好みで選んだ曲と新曲を披露した第1部に続いての第2部は対バンなしのNAKED MACHINEだけがステージに上がる「単独公演」。
コレが「初めての単独公演」だっていうんだよナァ。
ホントにそうなのかナァ~?
いくらナンでも「初めて」ということはないだろうよ。
にわかには信じられず「マー索くん」で確認してみた。
NAKED MACHINEが初めてMarshall Blogにご登場頂いたのは2016年4月16日のライブで、場所は今日と同じ鹿鳴館だった。
まだNAKED MACHINEがまだ5人体制だった時のこと。
下の写真がその時のようす。000_10それで記録を遡ってみると…やっぱり「単独公演」らしき内容の記事はなかった。
<第1部>のレポートの中で紹介した今日のために作った缶バッジには「SINCE 2015」と記されているので、比較的初期の頃からMarshall Blogにご協力頂いていると言っても差し支えはないと思う。
そんなだからもし単独公演をやっていたとすれば、Marshall Blogとしては万難を排して取材にお邪魔しているハズなのよ。
それなのに記事が見当たらないということは…やっぱり今回が初めての単独公演なんだね。
ビックリだ。Img_1219 しかし、いつの頃から1晩のライブに複数のバンドが出演するのが当たり前のようになったのかナァ?
2つ、3つなら「ツーマン、スリーマン」というトンマな和製英語にも笑ってもいられるけど、7つも8つも出た日にゃ大変だわナァ。
「8マン」だなんて神社じゃあるまいし。
私は1978年位から渋谷の西武デパートの裏のキャバレーの上にあった「屋根裏」や新宿の小滝橋通り沿いにあった頃の「ロフト」に頻繁に通うようになったが、昼の部ならイザ知らず、夜の部はほぼ全部がバンドがひとつしか出演しない公演内容だった(「昼の部」も単独の公演が多かった)。
だから「ワンマン」とか「単独公演」という言葉を口にするようなこともなかったように記憶している。
例えどんなにお客さんが入らなくてもステージに上がるバンドの数はひとつだった。
つまりのバンドが単独で1本のショウを丸々見せて、それなりの集客ができるレベルのバンドしかライブハウスに出ることができなかった…ということになるか?
もちろんエンターテインメントの様態の変化に伴う関係者の経済的な事情もあったことであろう。
ま、私が言っているのはRCサクセションやPANTA&HALが屋根裏やロフトに出ていた時代だからナァ。
古い話サね。
 
前回のレポートの中に「回顧録を編んで私が過ごした日本のMarshallの歴史の一部を残しておこうかナァ」なんてことをツラっと書いてしまったが、実行するかどうかは別として、実際私のような古い人間しか知らない古いことは、思い出す度にMarshall Blogに残しておこうかと思っているのです。
もうそういうことを知っている人が少なくなっちゃったからね。
結局そうしたモノが同じ古い人にしか読まれないので意味がないこともわかっているんだけど、人間、齢を重ねて来るとどんなことでも何かに残しておいた方がいいと考えるワケですよ。
さもないとすべて消え去ってしまって二度と取り戻すことができないから。
というワケで「NAKED MACHINE初の単独公演」はMarshall Blogが続く限り記録が残ることになります。
そしていつでも振り返ることができるのだ。
20v第1部では20名限定だった客席スペースが満員のお客さんで埋め尽くされた。
お客さんの腕が上がり、曲に合わせて激しい動きを見せる。
いつものNAKED MACHINEのショウのようすだ!008a3948 それもそのはず、オープニングで演奏したのは「Evil Eyes」。
1030vマッハの突風が吹きすさぶドライビング・チューン!1070曲が終わり、すさまじい歓声がステージに浴びせかけられると…10301曲目の余韻を断ち切るように本間さんの叩くフィルが切り込んで来て…
118a4127そのまま2曲目の「Go to the Top」へ!008a3982本間さんの壮絶なドラミングを背にKANちゃんが勢いよく声を振り絞る。1060v凝ったバッキングのフレーズのサビのパートから転調して源ちゃんのソロへ。
NAKEDサウンドが爆発しまくったところで…
1020v続けてもう一発「Walk Don't Run」いってみよう!1080_wdr啓祐さんのベースがフィーチュアされるイントロから…
1090v転調を繰り返すトリッキーな本編へと続いていく。1090スリル満点な曲の展開はテケテケの「Walk Don't Run」とは似ても似つかない。
ヴェンチャーズのオハコの「Walk Don't Run」は「ジョニー・スミス」というギブソンがシグネチャー・モデルを出したほどのスゴいジャズ・ギタリストが1954年にリリースした曲なんだよ。1100まずは3曲連続。もう熱演!
「告知をしてからアっという間でした…私たちのホーム『目黒鹿鳴館』でのワンマン。
皆さま、お足元のお悪い中、そしてお暑い中、ようこそお越しくださいました。
こんなにたくさんの方に来て頂きましてありがとうございます。
久しぶりに会える人も大勢でとってもうれしいです。
あ、私、結構お客さんを見渡して歌えるタイプです。
今日はもう怒ったようにみんなが手を上げてくれるなと思っていたんですよ。
そりゃワンマンだからね!」
1110v「昼間の『スペシャル・ライブ』も楽しく演ったんですよ~!
第2部は慣れないワンマンですが、今日は全ての曲を演ります。
ココまでサクッと終わってしまってスミマセン。
MCをココで入れたのはこの後新しい曲や難しい曲を演るので心の準備をしたかったためです。
ということでさっそく第2のセクションへ移りたいと思います」1120v再びイントロで本間さんが大暴れするのは「Turn on Ignition」。1130_toi「ウッ!」1140vファースト・フル・アルバムのタイトル・チューン。
NAKED MACHINEのライブでひと際人気の高い曲。
そんな重要な曲をアルバムの2曲目に配置したのがとてもヨカッタ。
1150この曲でも執拗に繰り返す転調の中でバリバリ弾きまくる源ちゃん。
このソロの〆のフレーズがタマりませんな。
 
ところで「弾き倒す」っていう表現を好んで使う人がいるでしょ?
あの言い回しはいつ頃から、そしてどこから来たのかな?
何を「倒す」んだろう?…もちろんそんな言葉が正式に存在することはないであろう。
一方、「引き倒す」という慣用表現は存在する。
コレはどういう意味かというと、通常とは反対に遊郭で客がお女郎さんから金品を巻き上げて迷惑をかけること。
要するに決して良い意味ではない。
「弾き倒す」はコレから来てるのかな?
もうひとつ、「贔屓(ヒイキ)の引き倒し」という表現もあるな。
こっちも「ヒイキしすぎてかえってその人をダメにしてしまうこと」という悪い意味。
いずれにしても私は「弾き倒す」という表現を用いない。
 
とにかくソロとなると源ちゃんは「弾きまくる」んだけどムダな音がないんだよね。
ただただやたらと速く弾くだけのプレイとはワケが違うのだ。118a3870 『Turn on the Ignition』からの曲が続く。
コレまでの曲とはテンポを替えて「Wings of Tomorrow」。1160v_wot3度ほど出て来る6連符で組み立てた源ちゃんのピックアップ・ソロはいつ聴いてもカッコいい。1180v啓祐さんが出す低音が曲をグッ~と引き締める。1170「♪さぁ飛び立とう~」のパートではKANちゃんの振りに合わせてお客さんの腕が右へ左へと軽やかに動いた。1190下は写真を間違えているワケではありません。
「暗転」なの。
何も見えないけど、この間、音声的は「KANちゃ~ん」とか「本間さ~ん」と、ステージ向かって盛大に掛け声が送られている。10ステージに照明がともされると啓祐さんのベースが不気味なウネリを上げる。
「The Devil of Hatered」だ。30v昨年10月にリリースした3曲入りCD『Monochrome Heart』からの1曲。Mh 7/4と4/4拍子を組み合わせたリズム・パターンが「憎しみの悪魔」感をうまく醸し出す!
いいナァ、この曲。
40v_oddbどこか日本の陰旋法を感じさせる歌のメロディ。50v源ちゃんのブラック・サバス趣味が爆発したかのようなダークな展開が素晴らしい。
「悪の大魔王」が出て来そうな中間部の展開が曲想にピッタリだ。
CDではメロトロンのような音がグバ~っと絡んできてこれまたバッチリなんだよね。60v第1部で「LAメタル族」であることを口にしていた啓祐さんとKANちゃん。
コレ、全然LAじゃありませんけど…重く苦しい地獄のサウンド。
でも、お2人とも最高の「Devil感」と「嫌悪感」でございました!
70_dc『Turn on the Ignition』に戻って「Chained Mystery」。80_cmそれこそ「Heaven and Hell」テイストの1曲。
90vやっぱり「ロケンロー・テイスト」や「LAテイスト」は諦めていただきましょう(←「第1部」のレポート参照)。
どうしたってNAKED MACHINEにはこうした極上のブリティッシュ・ロック・サウンドがベスト・マッチするのだ!100「『暗いシリーズ』の時間になりましたね。
『The Devil of the Hatred』は7分の長さなんですが、曲を作っていくウチにドンドン長くなっちゃって!
そうなると30分枠のライブとかだとこの1曲に時間を取られちゃうでしょ?
だから『この曲はワンマンじゃないと出来ないねぇ~』なんて言っていて、今日ようやく演奏することが出来たんです。
大好きな曲なんですよ!」
とても良いと思います。
120v「コロナの最中の世の中が暗い時に作ったすごく思い入れが深い曲なんです。
愛の歌なのか、自分の人生を歌っているのか、はたまた憎しみの歌なのか、聴く人の感情によって色んな解釈で聴いて欲しいと思って作りました。
今日は演奏が出来てとってもうれしいです!」
110vKANちゃんと源ちゃんが向かい合ってスタートするのは「Eternal Moon」。
なんか久しぶりなんじゃない?
130_em2人の静かな8小節のデュエットを経て飛び出す硬質極まりないギター・リフ。
140vズンズク突っ走るハードなサウンドに乗ってKANちゃんが切なく美しいメロディを歌い上げる。
150v矢継ぎ早に「Don’t Say Anything」。
いつかも書いたように記憶しているが、私にとってものすごく「NAKED MACHINE」を感じさせる曲。
チョット風変わりなリフ…
170v疾駆するリズム…180v意表を突く転調…118a3901 そして、取って付けないサビのパートの歌のメロディ。200加えてテクニックを決してひけらかすことなく、飽くまでも「曲の一部」を構成するパートして超絶技巧で魅せるギター・ソロ。118a3844 どうすか?NALED MACHINEでしょう?1040_gttさて、ココからは単独公演でしか観ることが出来ないコーナー。
まずは本間さんのソロ。210_drs日本を代表する百戦錬磨の大ドラマーの至芸。210v熱気あふれるプレイに客席から大きな声援が上がる!0000118a4158 そして本間さんも雄叫び~!000118a4162 そこへ啓祐さんが加わって来た。118a4400本間さんのドラムスにゴリンゴリンと重低音を被せる啓祐さん。
230ワンマンでしか観ることができない啓祐さんのソロの雄姿にやはり大きな声援が送られた。118a4345 リズム隊の2人がステージから降りると源ちゃんがステージの中央に歩み出た。260ア・カペラでバリバリ弾き倒す…じゃない、弾きまくる源ちゃん。0000118a4245得意のトリルをフィーチュアした華麗なプレイを披露。0000118a4229火花の出るようなシュレッディングと極上のギター・サウンドに三たび大きな歓声がステージに向けられた。278vもちろん源ちゃんはMarshall。
「1960A」の上に積み上げられた新旧の「DSL100」。
この日、源ちゃんは上段の「DSL100H」を使用した。
源ちゃんのバックラインについては「第1部」のレポートを見てね!280vそしてリズム隊の2人を迎えて「Attack of the Aliens」をプレイ。2009年9月にリリースした源ちゃんのソロ・アルバム『Light and Shadow』に収録された1曲
290「この曲に休符はあるんか?」というぐらい音符を敷き詰めたまさにシュレッド・ギターの「シーツ・オブ・サウンド」。
お客さんの全ての目が源ちゃんのピックを持つ手とフレット・ボードを滑っていく指に集中した!118a4282 これまた大きな歓声!…当たり前だな。
こんなに弾かれた日にゃ源ちゃんの指をやっているのもラクじゃないだろうな。
310最高地点まで上がったテンションはそのまま次に曲に引き継がれる。
本間さんがアメリカで活動していた時のEZOのナンバー「Fire Fire」だ。320_ffお召し替えをしてパワー倍増のKANちゃん。330コレもタイトル通り本当に火が立って真っ黒コゲになりそうな1曲だ。340KANちゃんが全曲作詞を担当した3曲入りCD『Vanity of the World』から「Trust Me」。350v_tmもうこの辺りとなると客席はスゴいことになっちゃう。360ただでさえ生半可な熱気じゃなかったのに、このドライビング・ナンバーが「火に油を注いだ」のだ!
370確かにカッコいいもんね、この曲。
ガツンと転調してつないだサビのメロディがまるで別の曲を継ぎ足したように聴こえるが、そこが不自然ではなくて猛烈にスリリングなんだよね。
NAKEDの「転調マジック」か~ら~の~…380v_karano源ちゃんが弾く絶望的にダークなギター・リフは…390_tg上で紹介した3曲入りの最新CD『Monochrome Heart』から「Traitor's Gate」。400「♪綺麗に落としてね 悔いはないわ」
落とすのは首。
ロンドン塔の「Traitor's Gate」にヒントを得て作られた曲。
こんな曲他にないよ~。
近いのは犬神サアカス團ぐらいかな。
犬神さんのインテリ度はかなり高いからね。
118a3859「Traitor's Gate(裏切者の門)」については以前説明した。
一方、「そういえば!」と急に思い出したのが夏目漱石。
この明治の文豪に『倫敦塔(新潮文庫刊)』という作品があって、もしや「Traitor's Gate」について触れてはいないか?と思って早速読んでみた。
読み切るのに大変な苦労を強いられた。
さすが倫敦塔!活字の級数があまりにも低くて老眼には「拷問」以外の何ものでもなかったのだ!
410漱石は明治33年(1900年)10月から35年12月までの2年間をロンドンで過ごした。
顔はアバタだわ、背は低いはで、猛烈な劣等感にさいなまれ、精神を病んで帰国したのは誰もが知る話。
漱石は奥さんもヒドかったこともよく知られていて、結構気の毒な人だったんだよ。
さて、漱石が「倫敦塔(Tower of London、以下'ロンドン塔')」を訪れたのは明治33年10月31日のことだった。
つまり、ロンドンについて比較的イの一番で見学に行った。
「一度見れば十分」と書いてはいるが、きっととても見たかったのであろう。
まず漱石は「塔橋」の上からロンドン塔を俯瞰する。
「塔橋」ってナンのことかと思ったが、読み進んでいくうちにわかった。
ロンドンのシンボルのひとつ「タワー・ブリッジ」の直訳だった。
つまり漱石は下の写真のような光景を目にしたハズだ。
この写真は私がタワー・ブリッジの上部の渡り廊下から撮ったモノなので、漱石の眺めはこんなに立体的ではなかったかも知れない。000img_0767漱石が入り口(上の写真の奥の方)からロンドン塔に入る。
そしてこう綴る。
 
又少し行くと右手に逆賊門がある。
門の上には聖トマス塔が聳えている

 
漱石は下の写真の右から左に向かって歩いている。
「逆賊門」とはもちろん「Traitor's Gate」のこと。
真ん中の窓の下にある黒い掲示板には「St. Thomas Tower」と記してある。
つまり「聖トマス塔」のことだ。
000img_0994外から見るとこうなっている。
歩道の左はすぐにテムズ川。
000img_1005漱石はこう続ける。
 
逆賊門とは名前からが既に恐ろしい。
古来から塔中に生きながら葬られたる幾千の罪人は皆舟からこの門まで護送されたのである。
彼らが舟を捨てて一度びこの門を通過するや否や娑婆の太陽は再び彼等を照らさない。
テームス川は彼等にとっての三途の川でこの門は冥府に通じる入り口であった
  
さすが文豪!…もうコレ以上の「逆賊門」について説明することはあるまい。
下がその「逆賊門(Traitor's Gate)」。
NAKED MACHINEのCDに収録されている水が滴る音やギギギギ~という門扉が動く音はココの音だよ。
ただ、この門扉は木でできているそうです。000img_1000この『倫敦塔』、『坊ちゃん』や『こゝろ』のようにスラスラと読みやすいワケではないが漱石なので難解ということはない。
小説でも紀行文でもなくて、何が書いてあるかというと、目の前にある(当時で)800年ぐらい前に造られた歴史ある建物について私的な空想をめぐらせるという内容。
要するにMarshall Blogみたいなもんだね←ナンでやねん?!
しかし、読んでいると自分が見たロンドン塔と全く同じモノを120年前に漱石が見ていたということに感動する。
関東大震災、東京大空襲、東京オリンピックの三段悪活用でただでさえ歴史を感じさせない街になってしまった東京を「さらに東京をブッこわ~す!」とばかりに破壊し続ける日本人とはエライ違いで、ロンドンの街は今日撮った写真と100年前に撮った写真の光景が全く同じということが少なくない。
「建物という物は100年保てば必ず文化財になる」と著名な建築家が言っていたように思うが、日本人にはコレができない。
それは「石の文化」と「木の文化」の違いなどではなく、文化的民度の違いなのだ。
漱石も間違いなくそう思っているぞなもし!000img_0105もうね、源ちゃんのギターが曲の雰囲気にまたピッタリなのよ!
いますぐ船に乗って逆賊門をくぐってもらいたいぐらい!あ、それはダメダメ!
源ちゃんにはこれから先もっとMarshallでギターを弾いてもらいますから!118a3920「ありがとうございます!長く暗い時間だったね。
ワンマンじゃなきゃ絶対出来ない展開だったのですが…いかがでしたか?
(客席から『イエーイ!』)楽しかったならヨカッタ!
暗い歌を歌いながら楽しいってどうなんでしょうね?
さて、先ほど20名の方たちの前でスペシャル・ライブをして、プレゼントをお渡ししました。
プレゼントというのは、本間さんがミックスをしてくれた第1部で披露した新曲のデモ音源のCDだったんです。
本間さんが1枚1枚手作りで複製までしてくれました。
つまり、今ココにいらっしゃる20人の方は先にその曲をお聴きになったワケです、はい。
たぶん今年中に出せると思うアルバムにはその曲が収録される予定になっています。
それではホントに佳境に入りましたので各メンバーから今日の感想を伺いましょう」
 
早いものでショウはもう終盤。
ちなみに「佳境」という言葉がライブの最後の方のMCの中で使われている場に出くわすことがあるが、この言葉は「終盤」という意味ではありませんからね。
言葉としては「見せ場」とか「最も素晴らしいパート」という意味。
ま、ショウの終わりの方に見せ場が来るのは普通のことなので、いつの間にか意味がゴッチャになったんだろうね。430当日の第1部にお越し頂いたお客さんにプレゼントしたのはコレ。
新曲のサイン入りのデモCD。440「(津軽弁で)さき、青森から来て、夜行列車で上野に着いだ。
東京?まだ、あのぉ、標準語もしゃべれねぇですけんどよろすくお願いすます」
 
小沢昭一の本だったっけかナァ。
東北へ旅をした時、行き先を間違えて津軽へ行ってしまった。
「しまった!」と思ったが、「思いがけず津軽弁を聴くことができて大変トクをした気持ちになった」というクダリがあった。
だからこの日のお客さんはラッキーだった!
私は東京生まれの東京育ちなので、「お故郷の言葉」を持っている人たちがすごくうらやましい。
敦賀弁とかね。118a4384「数日前に本間さんからの提案でベース・ソロをやることになりましたが、オレ…そんなキャラじゃないから!
だからすごくい緊張しましたよ!
ありがとうございます。また頑張ります!」
118a4390「皆さん、本当にありがとうございました!
最初はどうなるかな?と思っていました。
本当は対バンが入る予定だったんですが、ギリギリになってワンマンになっちゃった!
急にプレミアム・ミニライブみたいなモノを企画をしたりとか色々考えてやったんだけど、次回もしこういうプレミアムをやるなら少し規模を拡大してやりたいね!」118a4395「またワンマンが出来るように頑張ります。
もう鹿鳴館も今年で終わってしまうので、また今年中にココに来れるようにガンバります!
まずは先ほどチョットお話しました新曲を皆様ににお聴かせしたいと思います」425vということで、本邦2度目の公開となるNAKED MACHINEの新しい曲「勿忘草(わすれなぐさ)」で満員の客席に向けてブチかました!
KANちゃんのシットリとしたバラードのパートから…
450v_wng本間さんのツーバスが炸裂する激甚パートへ!118a4326 源ちゃんのソロも思う存分歌いまくった。460v第1部に参加した20名を除く客席の皆さんには初披露となったワケだが、反応はバッチリ!
470バンドにとってもお客さんにとってもきっと「忘れなライブ」になったことだろう。118a3835 さて、植物の「勿忘草」については第1部のレポートに記しておいたので気になる方にはご覧頂きたいと思う。
そこに『男はつらいよ』の「さくら」さん役の倍賞千恵子さんについて少し触れた。
佳境に入る前にそれについてチョット追補させて頂きたいと思う。
それは…『男はつらいよ』の第24作目、昭和54年(1979年)の香川京子さんがマドンナを務めた『寅次郎春の夢』を観ていて気が付いたこと。
第1部のレポートに書いた通り、倍賞さんは殺人的に歌がうまいんだけど、『男はつらいよ』50作の中でその美しい歌声を披露するのが5、6回ぐらしかないのね。しかもどれもかなりチョコチョコっとしか聞かせない。
そのウチで一番倍賞さんの歌がフィーチュアされているのが『寅次郎春の夢』で、劇中劇で倍賞さんが「蝶々夫人」を歌うんだけど、もう本格的なベルカントなの。
さすがです。
倍賞さんは忘れているのか、隠しているのかわからないが『倍賞千恵子の現場(PHP新書刊)』という自著の中では触れていないが、恐らく吹替なしのご本人の歌唱のハズだ。
Ot24v そして、ハッと気がついたのは「さくら」という役名。
第21作の『寅次郎わが道をゆく』でマドンナの木の実ナナがSKD(松竹歌劇団)のダンサー役を演じるのだが、彼女はさくらちゃんの学生時代の友人で、SKDのホームである浅草国際劇場の楽屋をさくらちゃんが訪れる。
幼いころから「ノド自慢あらし」で有名だった倍賞さんは「松竹音楽舞踏学校」に入り、首席で卒業してそのままSKDに入団したエリート。
いきなりフロントでフィーチュアされていたらしい。Ot21 さて、宝塚には「♪スミレのは~な~咲くころ~」という劇団のテーマソングがあるでしょ?
当然ライバルの松竹歌劇団にもそうした曲があって、こう歌う…「♪さくら咲く国、さくらさくら」。
寅さんが映画の中で何度もコレの鼻歌を歌うのだが、山田洋次は果たしてココから倍賞さん演じる寅次郎の妹「さくら」と名付けたのではないか?
下は在りし日の国際劇場。
「村田英雄ショウ」がかかっているでしょう?
倍賞さんは実際に村田英雄のバックで踊っていたらしい。
他にもクレイジー・キャッツ、フランク堺、若山富三郎のショウに出演していた…見てみたかった、そんな倍賞さんを!
私なんか人間が古いもんでいまだに「国際劇場」がある方が当たり前のような気がしないでもない。
1981年にキング・クリムゾンの初来日公演を観たことは一生の思い出である反面、1976年のフランク・ザッパを観ることが出来なかったのが一生の悔いである。
古くからのラウドネス・ファンも国際劇場にきっとよき思い出をお持ちのハズだ。
ちなみに『寅次郎我が道ゆく』で武田鉄矢が田舎から出て来て寅さんに連れて来てもらって観たSKDのステージに夢中になり、家に帰らずにアルバイトとして入り込んでしまうトンカツ屋は「河金」といって国際劇場のすぐ隣にあった。
私の父はたまたまそのロケの時期に「河金」に行って「渥美清」をみかけたそうだ。
渥美さんは昭和30年代、国際劇場から歩いて数分のところにある「フランス座」というストリップ劇場に出演していて、その雑用係とコントの台本を書いていたのが「井上ひさし」であることはつとに有名な話だ。
『男はつらいよ』に「ポンシュウ」というバイの親友が出て来るでしょう?
あの人は「関敬六」といってフランス座時代の仲間。
井上さんによると、この頃のコメディアンとしての渥美さんは抱腹絶倒、空前絶後のオモシロさだったらしい。
コレも見てみたかった!
Kg2 蛇足ながら…
『男はつらいよ』の1980年の第26作『寅次郎かもめ歌』でマドンナを演じたのは伊藤蘭。
蘭ちゃんの役名がなんと「すみれ」ちゃんなんですよ。
これは単なる符合なのか、山田さん流のシャレなのか…オモシロイなぁ。Ot26 そしてNAKED MACHINE初めての単独公演が佳境を迎える。
「さて、もう少しお付き合い頂けますとうれしいですね~。
今日はもうあと2曲です!ブッ飛ばしていきますよ~!
そしてまた皆さんとお会いできますように、そして、次回またココをパンパンに埋められるようにガンバりますのでこれからもNAKED MACHINEの応援をよろしくお願いします!
今日はどうもありがとうございました」118a4371 まずは2022年リリースの3曲入りCD『Vanity of the World』のタイトル曲。490_vow最後まで剛速球勝負!500vクライマックスに向かって突っ走る!510そして続けて本編の最後を飾ったのは同じく『Vanity of the World』から「Glory Day」。520第1部でKANちゃんが触れたところによると、元々はロケンロー・テイストが濃厚だったというこのナンバー。530源ちゃんの源ちゃんによるNAKEDファンのためのギターと…540vKANちゃんのKANちゃんによるNAKEDファンのための歌で…550v華々しく本編の最後を飾った。
これぞ「佳境」!560そしてアンコール。
「今日はありがとうございました。
涼しい~、このズボン!超涼しい。
さっきアミアミだったけどアレって超暑くて!
これからが夏ですからね~。コワいですね~!
ココで最後までいらしてくれた皆様にお知らせがございます」
570「来る12月21日、NAKED MACHINEはココ目黒鹿鳴館での最後のワンマンをやります!
ホントは対バン形式でやろうと思っていたんだけど、今日のワンマンが近づくにつれて『ワンマンでよくね?』ってなっちゃってェ。
今回色んな方とお話をしたら『ワンマンの方が楽しい』とか『一日中NAKEDが見られた方がうれしい』と多くの方がおっしゃってくださったんです。
(客席をジ~と見回して…)言ってくれたよね!…キミも言ってくれたよね!〇〇ちゃんも言ってくれたよね!ソコの人も言ってくれた!」
580v「今日も大変な一日だったんですが、こうして終わってみるとまだ3時間くらい歌いたいな~って感じです。
でも時が経ってしまいましたからね…。時が経てば終わりがくるので仕方ない。
また12月にゼヒよろしくお願いします!
あと2曲残っておりまして、いつも通り最後の1曲は写真を撮っても大丈夫です。
でも演奏も見てくださいよ!
みんなで3ヶ月の間練って来たこのワンマン…お越しくださいまして本当にありがとうございました!」118a4492アンコールに演奏したのはまずは「Monochrome Heart」。590そして最後の最後は撮影OKの「Fight to Survive」。610「♪Fight!」620v「♪Alive!」630v「♪Survive!」
いつもコレでスミマセン。640v最後までとても楽しそうなKANちゃん!670初の単独公演、大成功!
おめでとう!
680「どうもありがとう!」
こうして目黒の「ハダカ祭り」は賑やかに幕を降ろしたのであった。
12月も楽しみだ!
 
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200 (一部敬称略 2024年6月15日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2024年7月 1日 (月)

NAKED MACHINE ROCKMAYKAN SPECIAL GIG <第1部>

 
今日は目黒鹿鳴館からドップリNAKED MACHINE!
…というのは、今日の企画は2部構成で、第1部は20名限定の「Meet & Greet」つきのスペシャル・ミニライブ。
そして第2部はタップリNAKED MACHINEの単独公演。
まさに「ハダカ祭り」の1日!10v_3入り口に飾られた祝い花。20屋台村に並んだグッズいろいろ。30KANちゃんのピック型手作りキーリングは、小さなスペースにひとつひとつ手書きでメッセージを入れるのが大変だったらそうだ。
心がこもっているよ~。40コレはこの日のために作った缶バッチ。
日付の表記がアメリカ式だよ。
Img_121920名のお客さんが着席して準備万端。50そして4人がステージに姿を現した!
400「ありがとうございま~す!
(客席の反応を確かめて)なんかいつもと違う声だね。「フーフー」とか。
栄えある20名の方々、ありがとうございます!
実は20人もいないかな~…と思っていたんですけど、ナントナント!」
60「今日の第1部はユルくユルくスペシャルなライブを演りたいと思っております。
メンバーそれぞれが『この1曲を演りたい!』というモノから選曲しました。
ではさっそく…まずは我らがリーダーの里村源多朗が選んだ1曲です。
なぜこの曲を選んだのか…という説明をする前に演奏したいと思います。
ご拝聴よろしくお願い致します!」
70vこの手の企画となると、いつの間にか知らない曲ばかりが出て来るようになってしまった。
特に若手のヘヴィ・メタル・バンドのライブで少しでもヒネったヤツをやられると見事に100%わからない。
へへへ、でもコレは知ってる。
私の中では新しい1曲。
このイントロはDIOの「Neon Knights」でしょう?
知ってるサァ。
80KAN90v里村源多朗100v岡本啓祐110v本間大嗣120v今日も源ちゃんはMarshall。130v「1960A」の上に積み上げられた新旧の「DSL100」。
この日、源ちゃんは上段の「DSL100H」を使用した。
下段は「JCM2000 DSL100」。140vチャンネルは「ULTRA GAIN」。
GAINをあまり上げずに外部エフェクターを足して歪みサウンドを作っていた。150v足元のようす。160バツグンのMarshallサウンドでソロを炸裂させて…170v凄まじい音圧で「Neon Knights」完成。180「(津軽弁で)青森から来た源多朗です。
今日は上野駅サ降りたって東京ってスンゲえナァ~と思ったべ。
スミマセン!!『津軽弁はなし!』ということで…。
東京に完全に染まっている都会的な男性になりました」
190v「ボクはブラック・サバスが大好きで…というよりはロニー・ジェイムス・ディオ?
ギターを始めた中学生の頃、友達の家でDioの「Stand up and Shout」という曲を聴かせてもらった時からロニーが大好きなんです。
まぁ、NAKED MACHINEもDioのエッセンスを受け継いでるバンドだと自分では思っています。
でも、その聴かせてもらたヤツがスゲエ速くて…原曲より1.5倍くらい速かった。
コレ、何回もダビングしているウチにテープの回転がドンドン速くなっていたんですね」
200ロニー・ジェイムス・ディオといえば「Dio Ken」。
こういう局面では当然Kenちゃんの話は欠かせないワケで、KANちゃんがKenちゃんの「ロニー・ジェイムス・ディオ愛」を本人に代って語ってくれた。230vチョットMCを端折った代わりにロニー・ジェイムス・ディオの話で脱線します。
さかのぼること48年、時は1976年12月。
私が生まれて初めて観に行った海外のバンドのステージで大声を張り張り上げていたオジさんがロニー・ジェイムス・ディオだった。
調べてみると、この人は戦中の生まれなんだね…この武道館の時は36歳だった。
私はといえば、とにかくあまりの音の大きさに腰を抜かしたわ。
ま、ギターの人が使っていたそのバカデカイ音を出す黒い機械を作っている会社に将来勤めるようになるなんてその時14歳だった私は夢にも思わなかったわ。000_rb_2それから34年後。場所はロンドン。
『HIGH VOLTAGE』というジイさん&バアさんが泣いて喜ぶようなバンドが一堂に会したロック・フェスティバルが開催された。
もちろん私も喜んだ…ジイさんだから。
下がそのラインナップ。
日本でも山の中のヤツとか海べりのヤツとか、大型のロック・フェスティバルが開催されるでしょう?
毎年春ぐらいに発表されるそうしたフェスへの出演者のラインナップを見ると必ずこう思うのです…「ああ、コレが50年前にあったらナァ」って。
だって考えてごらんよ。
ヘッドライナーは当然レッド・ツェッペリンとかピンク・フロイドとかでサ。
シン・リジーだのジェネシスとかガンガン出ちゃうワケよ。
日本からは頭脳警察とか四人囃子とかが迎え撃つわな。
そんなこと夢のまた夢…でも、そんな夢を叶えてくれたのがこの『HIGH VOLTAGE』だった。
ヘッドライナーがZ Z Topにこの日に一度だけ再結成したエマーソン・レイク&パーマーよ。
他にもユーライア・ヒープだの、UFOだの、BTOだの、ゲイリー・ムーアだの、フォリナーだの…ハイ、観たい人ッ?
私が狂喜したのはアージェントとフォーカスだったな。
まさかあの歳になって(当時48歳)オリジナル・メンバーのアージェントを観ることができるなんてナァ。
Marshallがスポンサーを務めていたので楽屋は出入り自由。
ジミー・ペイジにも会ったし、ドゥイージル・ザッパとおしゃべりもしたし、何しろ故キース・エマーソンと故グレッグ・レイクとカール・パーマーが、それぞれカートに乗って自分の目の前を通り過ぎて行った時には感動したわ。000_008a0156_2さて、そのフェスティバルは期せずしてロニーの追悼の機会になった。
開催される2ヶ月前にロニーは急逝したのだった。
しかし、私の感覚ではそれほど「ディオディオ」している感じはしなかった。
000_hv1_3ところが…出演したHEAVEN & HELLが「Heaven & Hell」を演奏した時に驚くべきことが起こった。
メイン・ステージの満員の観客が一斉にあのリフのメロディを合唱したのだ。
これにはさすがに感動したねェ。
下はその時のプログラム。
コレが私の「ディオの思い出」。

【Marshall Blog】HIGH VOLTAGEの思い出(4本立て)

このフェスティバル、当然2回目も企画されてMarshall Blogで取材することがキマっていたんよ。
Marshallが主催者に口をきいてくれたのです。
ところが1回目にあまりにもいいバンドを出し過ぎてしまってネタ不足となり2回目は寂しい内容になってしまった。
だから取材にも行かなかった。000_008a0151_2 「合唱」といえば、Argentはサブの小型のステージに出演したのだが、ラス・バラードが「この曲はKISSがカバーしたことで知られていますが、元々はボクたちの曲なんです」と紹介して「God Gave Rock'n'Roll to You」を演奏した始めた途端、ホントに最初から最後までそこにいたお客さん全員がこの曲をステージの演奏に合わせて歌ったのよ。
皆さん、普段から英語をおしゃべりになる方々ですから大変英語がお上手でした。
イヤ~、コレにはホントに驚いた…というか、大感動したね。
それとKISSがカバーしてヒットしたってことにも驚いた。
その時の演奏がCDになったのですぐ買った。
Ag ナンだってKISSを強引に引っ張り出したのかというと本間さん。
本間さんのチョイスがKISSの大ヒット曲の「Rock and Roll All Nite」だったから!
250vみんなで歌うNAKED MACHINEの皆さん。
パーティ・ソングだからね。楽しいにキマってる。
270「♪What a rock and roll night!」
本間さんも大熱唱!280そういえばKANちゃんはチョット前にも同じ場所でKISSの曲を歌っていたっけ。
今日もあの時同様に楽しそうだ!
118a3986そんな雰囲気の中、源ちゃんもソロを楽しくキメて見せた。290v本間さんが選曲した理由を語る。
「本当は他にも演りたい曲が色々あったんだけど、ナンカどれもNAKED MACHINEって感じじゃなかったんですよ。
源ちゃんがKISSのソロって意外な感じでしょ?…割と律義にコピーしててビックリしたんだけど。
このバンドってさっきのDioの話しじゃないけど、どっちかと言うと『暗めなメタル』っていうイメージじゃない?
あんまりロックンロールっていう感じがしないバンドだけど、意外に源ちゃんのこういうギターもいいでしょ?
今度はこういうロックンロールっぽい曲もお願いします!」
300v「源ちゃんが『Glory Day』を持って来てくれた時、
最初、ワリと明るめの感じのロックンロールだったよね。
アレってどうしたんだろう?
結局はNAKEDっぽい音楽になったよね。
きっと哀愁が好きなんだな…哀愁だよ」118a3491 続いては啓祐さんのチョイス。
源ちゃんが弾くおなじみのリフは…310v_ctBlizzard of Ozzの「Crazy Train」。
1980年か…多分、あのアルバムは私が「新譜」として買った最後のヘビメタ系のレコードだったと思う。
当時はもちろんMarshallを持っていてね、この曲をコピーして、三味線をやっていた明治37年(1904年)生まれのおバアちゃんに弾いて聴かせたことがあった。
ナンて言っていたかって?「ずいぶんウルサイもんだな」だって!
あの頃は明治生まれの人がまだピンピンしていた。320そんなだから啓祐さんのチョイスには大きな同志感を抱くわ~。325v昔から思っていたんだけど、この曲の歌い出しって「Y.M.C.A.」みたいだと思わない?
「♪Crazy」っていうのが「♪ヤングマン」に聞えるのは私だけであろうか?…きっと私だけであろう。330v私の周りだけかも知れないが、あの頃はクワイエット・ライオットを知っている人なんてほとんどいなくてね、「ランディ・ローズ」なんて名前が人の口に上がることなんてことはまずなかった。
それがアッという間に大ギター・ヒーローになった。その瞬間を見たよ。
上に書いたように当時、私はMarshallの「1959」と「1960AX」を持っていたんだけど、それから28年後にまさか自分でランディ・ローズのシグネチャー・モデルの「1959」を販売するようになるだなんてその時は夢にも思わなんだ(←今日はコレが多い)。
このモデルのMarshallの開発者がダニーという仲良しで、発売の準備をしている時は楽しかったナ。
いつか、自分がMarshallで経験したことを綴った「回顧録」を書こうかな?と思っているのよ…誰も読まないか?
 
引き締まった低音で自選の曲を演奏する啓祐さん。
昔のロックはヨカッタですナァ。
340さっきの「ロックンロール屋源ちゃん」もヨカッタけど、やっぱり「さとむらんディ源多朗」の方がシックリくるか。
完璧なプレイとサウンド!350v啓祐さんのお話。
「オレが好きなのって、L.A.ガンズとかモトリーとかのLAメタルになっちゃうんだけど、源多朗さんが弾くギターのイメージは『オジー』だから、『源ちゃんのギターが聴きてぇな~』と思って…それだけでこの曲を選びました。
で、KANちゃんは今までオジーだけは完全避けて来たって言うんだよね。
でも『ア、ゴメ~ン!』って言ってやってもらいました」
370v「私はオジーもKISSも大好きなんだよ。
でもKISSとオジーとシン・リジー…この3つはホントに難しいんですよ。
だから、『ウワァ~この2人、コレを選んだのか~』と思って。
でも意外にレパートリーになったね。Dioもそうだったんだよ。
でも、『代役で歌ってくんない?』って頼まれて、コレが歌ってみたらすごく楽しくて!
それから改めてDioが好きになったんです。
だから今日みたいに、オジーを演ったり、KISSを演ったりとかすると勉強になりますね」380そして、最後はKANちゃんの選んだ曲。
L.A.ガンズの「No Mercy」。410_ps私はこの曲だけ知らなかったけど、ロックはコレでいい。
リクツ一切抜き!
ライブのビデオなんかを見ると背景はズラリとMarshallでよ。
それがロックってもんだよ。420vたとえLAに来てもブリティッシュ・メタル仕込みの切れ味鋭いソロをガンガン放り込んで来る源ちゃん!
しつこいようだけどロックはコレでいい!
「欧」でも「米」でもMarshallでクールにギターを弾けばそれが「ロック」よ!430v脇目も振らずに猛進するドライビング・ナンバー!440いかにもKANちゃんらしいチョイスに20人のお客さんは完全ノックアウト!450KANちゃんの選曲の説明。
「ガンズもありだったんだけど、双子の妹がカンズ&ローゼズで演っていたりする都合上それじゃツマんないなぁ~と思って。
私はホント、LAメタル女なんですよ。
それで色々と考えたんですが、自分が歌っていて1番楽しいのがこの曲なんです。
1番楽しいのでコノ曲を選んだんですが、コピーをするに当たって里村源太郎さんから大きな苦情が出まして…」470「ゴメンね~、ヘタクソで!
もうコレね、覚えるのがホントに大変だったんですよ!
取って付けたようなフレーズがあって、多分この人、こういう難しいフレーズが弾けるんだって無理矢理突っ込んだんじゃないかな?
すごい腹立って…あのソロのパターンって強引ですよね?コレだけでアルバム1枚できそう。
まぁ~何しろ大変でした!」118a4387「さて、ココで皆さんに、楽しいプレゼントを差し上げたいと思います。
入口でお渡しするはずだったんですが、私たちのサインを入れようということになりまして、今お渡しすることになりました。
今スタッフさんが配っているCDは今日のために作った新曲です」
490「作りはしましたものの、コレはまだ本チャンのレコーディングではありません。
デモ音源ということになります。
メンバーみんなでレコーディングして、本間さんがミックスして、おウチのパソコンで焼いてくれました。
このCDの新曲を第1部の最後に演奏したいと思います」118a3762 この日、第1部に参加した20名の方に配られた手作りCDがコレ。
KANちゃんが言っていた通りメンバーのサインが施された「勿忘草」というシングル盤。500「勿忘草(わすれなぐさ)」って英語でも「Forget-me-not」という名前らしい。
元々はドイツの草花で、ドイツ語では「Vergissmeinnicht(ファギスマイニヒト)」という。
「Vergiss」は「忘れる」、「mein」は「私」、「nicht」は「ない(英語の'not')」だからやっぱり「私を忘れないで」という名前になる。
「mein」だの「nichit」だの、大学の第二外国語の授業を思い出すネェ。
で、コレはどういうことかというと…
昔むかし、ドイツにルドルフという騎士がいた。
この騎士がベルタという恋人のためにドナウ河畔に咲く花を摘もうとした。
ところが、ズルッ!
ルドルフは足を滑らせてしまう。
そして河にハマる瞬間にルドルフは「私を忘れないで!」と叫びそのまま命を落としてしまった。
ベルタはそのルドルフの言葉を一生忘れずに、その花を髪に飾り続けたそうな。
コレは後からこの花にくっつけた伝説らしいが、それがこの花の所以ということになっているらしい。
505日本で「勿忘草」の歌と言えば何と言っても「わすれな草をあなたに」でしょう。
この曲は1963年、女性版ダークダックスを標榜した「ヴォ―チェアンジェリカ」というコーラス・グループがこの曲をリリースした。
聴いてみると、国立音大の卒業生だけあってスンゲエ歌がうまいの。
作詞は木下竜太郎で作曲は江口浩司という人。
全然知らない。
でもこの江口さんという方は1962年に倍賞千恵子が歌って大ヒットした「下町の太陽」を作曲した人。
この曲はその翌年に倍賞さんが主演を務め、山田洋次が監督して映画にもなった。
昔は「歌謡映画」と言って、『上を向いて歩こう』とか『いつでも夢を』とか、映画で使われた曲がヒットするのではなくて、ヒット曲を元に映画を作っていた時期があった。
娯楽が少なかった上に、それだけ「音楽」に力があったんだね。
そんないきさつがあったからかどうかは知らないが、倍賞さんは1971年に「わすれな草をあなたに」を焼き直して大ヒットさせた。
「諏訪さくら」さんでおなじみの倍賞さんは、子供の頃は「のど自慢あらし」としてつとに有名で童謡歌手をやっていたそうだ。
その後SKD(松竹歌劇団)に入団し、そこから女優の道を歩んだんだね。
私は倍賞さんの大ファンでしてね。
下は『倍賞千恵子抒情歌全集』という私の宝物の6枚組CDボックスセット。
しょっちゅう引っ張り出しては美しい歌声に酔いしれているのだ。
もちろん「わすれな草をあなたに」も収録されている。008a0174コレで「勿忘草」がわかったところでNAKED MACHINEの「勿忘草」。
タイトルからすると「ナヨナヨっとしたフォークソングなんじゃね~の?」なんて思いがちだけどトンデモナイ!
「NAKED MACHINEがメタル・バンドだってことを忘れないで!」とKANちゃんが言ったかどうかは知らないが、ビッシ~っと芯を貫いたハードな1曲!
さすがNAKED MACHINE!510_wng新しい曲ながらあたかも昔からのレパートリーを演奏するようにNAKED MACHINEのエキスをブチまけてくれた4人!
またキラー・チューンがひとつ増えたというものだ。
520 000118a3849 540v 550v「ありがとうございます!コレは後の本編でも演ります。
…ということでスペシャルライブが終わりとなりました。
ココで皆さんとお写真を撮りたいと思いま~す!」390v第1部にお越し頂いたお客さんひとりひとりをステージにお招きして記念の写真を撮影した。560「どうもありがとう!
『NAKED MACHINEスペシャルライブ』でした~。撤収!」

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570<後編>につづく
 

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200 (一部敬称略 2024年6月15日 目黒鹿鳴館にて撮影)