amber lumber~真夏のワンマン 森永JUDYアキラ生誕50周年 vol.4<前編>
さぁ、今年もやってきたアキラさんのお誕生日ライブ!
去年に引き続きアキラさんの「50歳」を祝うぞ~!
「そういえば毎年自分でケーキを買って持って来ていたのを今思い出しました。
今回もバッチリ準備していたつもりだったんだけど、色んなコトがあってウッカリ忘れちゃった!
今日も出発して『アレも忘れた!コレも忘れた!』ってやっていたんですけど、そしたらナンカ曲が降りてきたの!…それで1曲できた!
今日はその曲から演ります。
失敗したらゴメンだよ」スゴイ。
曲ってそんな時にできるモノなのか?
私なんか朝から晩までウッカリしているけど、「降りて来るモノ」といったら天井からブラ下がって来るクモぐらいのものだわ。
ということで、大胆にもその出来立ての新しい曲をこの日の1曲目で披露しちゃった!
森永JUDYアキラ山本征史「ウッカリしちゃう人の歌…あ、間違えた!」
さっそくベース・ソロも織り込まれたホンワカ・ムードの1曲。「♪30年ぶりの若葉マークで大事な人に会いにきた」
お客さんから「ガンバって!」と励ましの言葉がかかり、倒けつ転びつ(こけつまろびつ)はしたものの初演を演じきった。
「最初に演った時が1番ヨカッタね」
ダイジョブ、ダイジョブ! 「ありがとうございました。
ネェ、見た?私の若葉マーク。
なんと…数日前に免許を取ることができました!
一からやり直しだったんだよ。
そうなるとまた初心者マークを付けないとイケないんだって!
もう30何年も車に乗ってるのに…」
「一からやり直し」ということは、確かに陸運局から見れば取り立てのホヤホヤだもんナァ。
若葉マークは避けられないんだろうナァ。
続いては賑やかに「ランデブー」。
今日もアキラさんのギターを支えるのは… Marshallのアコースティック楽器用アンプ「AS100D」。
我ながらホントにいい音だといつも感心してしまう。
あ、弾き手がいいってことよ。「久しぶりの曲をナニか演りたいと思っていたら、珍しく山本さんと気が合ったの」と演奏し出したのは「Eしか弾けない」。征史さんのソロ。
もちろん征史さんもMarshall。
長年愛用している「1992 SUPER BASS」のハーフスタック。足元のようす。
今日もゴージャスでカラフルだ。「♪Eってイイ!」
ホントに久しぶり!
昔は毎回取り上げていた。
この曲はファースト・アルバムの1曲目に収録されているので、「コレぞamber lumber」というイメージが頭にコビりついている。
最初からamber lumberを聴いている人はみんな同じなんじゃないかしらん?
ちなみにスタジオの仕事をするギタリストは「Gってイイ」って言うと思う。
あの辺の人たちはGのローコードを弾いてチューニングを確かめるんだよね。
アキラさんにニジリ寄る征史さん。
気が合ってヨカッタ!
「でもナンカさ、自分の誕生日にこうやってライブを演って、みんなに来てもらって、自分が作った歌を一生懸命歌って…最初の曲なんか本当に私ってジャイアンだと思った。
まだ出来上がってもいない曲を…意外とコレ良い曲じゃねぇ~?と思ったけんだけど、それが全く伝わらなかったんだよね」「ボクはスネ夫のポジションで…そんなもんなやと思っていましたよ」続いても「あんまり演っていないヤツ」と紹介したのは『Mother Moon』収録の「ドウシテコンナニコワイノダロウ?」。アキラさんのシャープなストラミングと…征史さんのノリのよいバッキングが絶妙なコンビネーションを見せるファンク・チューン。クランチーなサウンドでのベース・ソロも効果的。
確かに「ドウシテコンナニコワイノダロウ?」の16文字をココへタイプするのは超久しぶり…というより、前回はいつのことだったか全く記憶にない。
ところがアキラさんの「♪プライド、プライド、プライド」のクダリはしょっちゅう聴いているような気がする。
歌が与える印象ってのは強力なモノだね。「ビックリしちゃったわ!若葉マークを付けなきゃイケないんだってよぉ」
再びさっき既に出て来た取り直した自動車免許の話。
またしても若葉マークを車に装着しなければならないことは、30年もの運転経験を持つドライバーのプライドが許さないというワケだ。
たった今「♪プライドを捨てろ」とか歌っていたクセに。
「教習所に通ってもう1回、一から免許を取ったんですよ!
90点取ると学科のテストに受かるんだけどいつも89点でサ~。
どうしても90点が取れないものだから必死に勉強しちゃった。
そしたら模擬テストで段々と100点とか99点ばっかりになった……でも、苦手な問題が出るとまた89点になっちゃうの。
ヒッカケ問題だよね…アレは相当性格が悪い職員が作っていると思うよ。
私バカだからさ、全部100点取らないともう気が済まなくて!
イロイロと忙しかったんだけど、ず~っと勉強してましたから」
「業務連絡のメールを打つと、いつもなら絶対にすぐ既読マークがついて返事が来るんだけど全然既読マークもつかない。
こっちはそんなことは知らないからどうしたのかの思っていたんですよ。
そした間宮さんとのグループラインで『免許とれました!』って。
コレをやっていたのかぁ~!と思いました」
ココでどうしてアキラさんが既存の運転免許証を失ってしまったのかについて説明。
ま、早い話が書き換えを忘れていたということね。
警察に色々と相談しているウチにその担当の警察官とも仲良くなって法規にも詳しくなってしまったそうです。
「そこで今日はその警察の方に私のお誕生日祝いに来てもらっています!」
…というのはウソです。
でもライブが終わった直後、自分の免許証の次の書き換えの年を確認した…というのはホント。
今年だったわ。アブね~、アブね~。
私も免許を取ってから44年が経つけど、「Marshall」のロゴが入った車に若葉マークは付けられないナァ。 演奏のコーナー…続いては『Order Made』に収録されている愛らしい1曲「最後のひとつ」。 リクエストされたお題を元に作られた作品。
その割には歌詞がシッカリしていて、コレが演奏のカラーとうまく溶け込んでなかなかにグッとくるんだな。 続けてまたグッとくるヤツ。
amber lumberの「月シリーズ」の重要キャラ「青い月夜」。
思い入れタップリに歌い上げるアキラさんの歌声が感動的だ。
そのアキラさんの歌声を圧倒的に包容力のある低音で包み込む征史さんのプレイがまたお見事。2人の心のこもった熱演にお客さんの目と耳が釘付けになった。 「『青い月夜』はこれまで何百回歌ったかわかりませんけど歌う度にナンカ違うんだよね。
ホント、自分で言うのもナンですけど良い曲だな~と思います。
それでは、1部最後の曲…曲を替えてもいいですか?」
「今さらなんですど。私、忌野清志郎さんてホントにスゴい人だと思うんですよ。
「トランジスタ・ラジオ」とか「スロー・バラード」とか…。
誰しもが歌詞に出て来るような経験をしているじゃないですか?
実際に経験していなくても経験しているような気がしてくる。
そういう歌を作りたいとズッと思って来ていて、皆さんはバイクに乗ったことなんてあまりないと思いますが次の曲に出て来ます」
そういえば、つい最近どこかにRCサクセションのことを書いたな。
私が高校の時だから45年前、人気が爆発する直前、小川銀次さん見たさに渋谷の屋根裏へ観に行った話。
私はRCサクセションを聴くガラではないんだけど、2時間を優に超すショウは大変素晴らしかった。
銀次さんも清志郎さんもいなくなっちゃったもんナァ。バイクが登場するのは『Hermits』を締めくくっている「キミの知らないボク」。
顔が丸々出ているヘルメットをかぶって雨の日にバイクに乗ると雨粒が顔に当たって大変に痛いらしんだけど、その雨でキミのことを思い出すという曲。
「♪冷たい雨に打たれたら」と歌うサビがとてもロマンチック。
とてもいい曲だ。アキラさんの急な曲変更で第1部は大人しい雰囲気で幕を降ろした。
しばし休憩。
今日のamber lumberの屋台村はこんな感じ。
オリジナルコルク製コースターや征史さん手作りブレスレットなどが所狭しと陳列された。第2部がスタート。
アキラさんがドラムスに向かう。征史さんフィーチュアで「I Wanna Be Your Blood」。
「blood」という言葉の語源には「噴き出す」とか「膨れる」とかいう意味があるそうだ。
「血」はまさに「噴き出す」イメージがあるもんね。
「膨れ上がる」ということで「花が咲く」を意味する「bloom」も根っこは同じ言葉なんだって。
まさに征史さんの情熱が噴き出したような激演!
ま、いつものことだけど。〆はジャ~ンプ!からの~…「サンキュー、赤血球!」<後編>につづく
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(一部敬称略 2024年8月10日 神田SHOJIMARUにて撮影)