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2024年4月

2024年4月22日 (月)

BLINDMAN~LIVE2024ーOUTBURST OF EMOTIONーvol.2

 
昨年9月、『EXPANSION』から3年ぶりの新作となるミニ・アルバム『OUTBURST』をリリースしたBLINDMAN。  
残念ながら他の用事と重なってしまい前回のレコ発にお邪魔できなかったので、今回の単独公演は絶対に見逃すまいと意気込んで目黒鹿鳴館に向かった。
ところで「outburst」とは「out=外へ」と「burst=突然噴出する」を組み合わせた英単語で、どうにも抑えきれない感情をドッカ~ンと発露するような時に用いられる英単語。
そう、まさにメンバー5人のハードロックの感情がoutburstしたショウだった!
 
会場
は超満員。
おなじみの5人がステージに上がると熱狂的な歓声が沸き上がった。20Ray

S41a0203 中村達也40v松井博樹50v戸田達也60v實成峻70v1曲目は『EXPANSION』から「Love Drifter」。75続けて「Running Wild」。
いつかも『お熱いのがお好き(Some Like it Hot)』という映画のマリリン・モンローを引き合いに出して「run wild」の意味を説明したが、コレは「自由気ままにふるまう」とか「暴走する」とかいう意味。
場内は「♪Runnin' wild!」の大合唱。
80_rw達也さんのスリリングなソロ!
「やっぱりこういう音楽はMarshallじゃないとダメ!」…と説得してくれているようだ。90これまでJCM800 2203を使っていた達也さんだが、今回はJCM2000 DSL100を使用。100v2曲続けてのOutburstでお客さんは完全にrun wild。
中学から高校にかけてこの手のロックと緊密に過ごした私にとっては「カッコいい」とか「気持ちイイ」とかを通り越して最早「ありがたい」わ。110「2024年、BLINDMANの東京ライブ…皆さん、お久しぶりです!
前回は11月でしたのでそんなに間が空いてはいません。
あの時はオーソドックスな代表曲を中心に演りましたが、今日はマニアックな曲や普段は演らない曲…我々もホントに何年ぶりに演ったんだろう?みたいなレアな曲を交えてお届けしたいと思います。
最後までタップリ楽しんでってくださいね!」120vココで最新作『OUTBURST』から1曲。130cdシンプルなテーマ・リフが猛烈な疾走感を演出する「Destiny」。S41a0235 「Blindmanish」とでも言おうか、端正にそしてコンパクトにBLINDMANのエキスを詰め込んだイメージの1曲。150続けて「…in the Dark 」。160_itd初出の同名のミニ・アルバム『…in the Dark』、ベスト・アルバム、そしてリレコーディング・アルバム『Evergreen』と何度も取り上げられて来たミディアム・ファスト・テンポの重要ナンバー。
170そして同じく何度も取り上げられている「Castle in the Sand」が続く。180_cus5年ぶりぐらいに演奏したというレア曲。
でも聴いていてゼンゼンそんな感じがしない。190いつも演奏している曲の中に混ざっていても何の違和感もないのだ。
まさにBLINDMANの音楽性がブレずに来た証拠であろう。200v「すごい久しぶりな感じの曲でした。
今日はそんな感じのレアな曲をたくさん用意していますので楽しみにしていてください。
ところで巷では『推し活』っていうのが流行ってるんですかね。
皆さんは『BLINDMAN推し』ですね?
『推し活』は世界を平和にするらしいですからね。
そんな皆さんのご貢献で我々も張り合いが出ております。
本当にどうもありがとうございます!」210達也さんが弾く三連のリフ。220v_miwl『OUTBURST』からの2曲目は「A Man in Wonderland」。230cdこういう三連の曲が出て来るとうれしくなるね。
もう若い人たちのロックではこういうリズムが絶滅した感がある…というのは私だけでなく、多くの「ロック良識派」の意見。240ひと際耳を惹くRayさんが熱唱するサビから転調して達也さんのギター・ソロへ。
絶妙のコンビネーション!250松井さんのオルガンが鳴り響いて『Blazing Crisis』から「-land」つながりで「The Wasteland」。260v_wlコレも普段出て来ない曲?
ミディアム・スローのヘヴィ・ナンバー。
やはりサビの展開が素晴らしい。
完全に海外のハードロックだ。270ややエキゾチックなフレーズでソロを組み立てる達也さん。
珍しいパターン。280v果てしなくドライブしまくるのは「Survive」。
『Reach for the Sky』からの1曲。295峻くんのドラムスが大爆発!290v_svこの「♪ゾンゾゾンゾゾン  ゾンゾゾンゾゾン」というのは「BLINDMANビート」と呼ぶべき独特のノリ…と、私は前から思っている。300v疾駆するリズム隊に呼応する達也さんのソロ。
たまらなく絶好調だ!310「どうも…外は風強い?
花粉多い?…オレも花粉症スゲエんだ。
こんなに集まてくれて本当にありがとう!
こうやってお客さんがいっぱいいるのってヤッパリいいよね。
BLINDMANの今後の予定は決まっていないんですけど…曲でも作ろうかな~。
私ごとになりますけど、去年の12月に『THE MAN』という企画で演奏する機会があったんですよ。
それでスタジオ入った時にANTHEMの柴田さんから『中村くんは曲作りとかまだガンガン出来る?』と尋ねられて『全然出来ません!』って答えました。
そしたら柴田さんが『そうだよね。ちなみにそういう時って周りのメンバーはどんな感じ?…"出来ないって言っているけど本当は出来てるんでしょ~?"とか言わない?』って。
『そう、それです!』ってなったのね」
イヤイヤ~、本当は出来てるんでしょ~、カッコいいヤツが!
330v「とにかく大変でフルアルバムとなると大分遠くなる感じなので、あくまでもチョット曲作りに入ろうかという予定だね。
本当に色々とスゲエんだよ。
心も体も膝関節も大変なんです。
マァ頑張りますが、もちろんライブも何個かボチボチ入れていこうとは思っていますので今年もよろしくお願いします」S41a0488 「それでは中村達也の新曲制作に期待を寄せましょう!
みんなでプレッシャーかけましょうね。
こんな感じでレアな曲ガンガン続きますが、みなさん、大丈夫ですか?
ついて来れますか!」320vこの辺りでショウは中盤。
『To the Light』から「A Pain in the neck」。350_pinこれまた切れ味鋭いドライビング・ナンバー。
サビのバッキングのパターンが大層カッコよろしいナァ
360v松井さんと…
370v達也さんの掛け合いのソロから2人のアンサンブルへ!
380v簡単に客席を大興奮させちゃうイキのいいナンバーなんけど「A pain in the neck」って「メンドくさい」っていう意味の成句なんだよね。
イヤイヤ「It isn't a pain in the neck」!390同じく『To the Light』から。
「No Quarter」を想起させる松井さんのキーボーズでスタートする「Angels Cry」。410vココまでとはガラリと雰囲気を替えたシットリ・ナンバー。
400_acRayさんの思い入れタップリの熱唱を味わうシーン。420vそのRayさんがステージを降りて始まったのは凄まじい迫力のブギ。430_ib峻くん作曲の「Ignorant Boogie」。
「ignorant」というのは「無視する」という意味の動詞「ignore」の形容詞なんだけど、この単語って「ingorant」とか名詞の「ignorance」になると「無知の」とか「無知」という意味に変わっちゃうんだよね。
コレを知らないでMarshallの前の社長とメールをしていて赤っ恥をかいたことがあった。
恥をかけば一発で覚えるね。
440v峻くん、エライ!
既に上に書いたけど、こうした三連のグルーヴのロックをこうやって何とか保存して頂きたいのだ。ん?…コレってまさか朝ドラの影響?
450
キレッキレのリズムにキレッキレのギター・ソロ!
やっぱりブギというリズムは魅力的だ。460そのまま峻くんのドラム・ソロへ。470v音を選ぶソロ。
迫真のパフォーマンスに大きな喝采が寄せられた!480Rayさんが戻って『Reach for the Sky』からタイトル・チューン。490_rfsコレもたまらない正調ハードロック+BLINDMANビート・ナンバー。
500あまりの迫力に目黒エリアが停電してしまいそうだ!510v白熱のギター・ソロもテンコ盛り!Rrr Rayさんが「Ignorant Boogie」の作曲者である峻くんにマイクを渡す。
「みなさん、お元気でしたか?
さっきインストを演ったんですけど何と、ボクの曲でございます。
BLINDMANで中村さんが作った曲以外の曲を演ったことが今まであったのだろうか?…みたいな。
『チョット楽しい感じのインストをなんか作るか!』みたいなに中村さんがおっしゃったんですが、『ド素人の書いた曲なんですがあるにはあるんですよ』って言ったら『演ってみよう!』ということになったんです。
各自のソロも交えてカッコよく仕上げて頂きました」
カバー以外で達也さんの曲以外を演奏したのは今回が初めてのことだそうです。
520「さて、11月にお越し頂いた方もいらっしゃると思うんですが、今日はコンセプトをガラッと変えてのセトリになっております。
『Wasteland』なんてボクが8年前に加入した時の1発目のライブで演った曲なんです。
8年振りなんですよ!ビックリ仰天な感じです。
コノ後も『ハァ~』ってなる感じの曲がありますからね。
新作の話も出ましたし、ライブも全く決まっていないワケではありませんので、我々の予定に関しては各種SNSをチェックして頂きたいと思います」530v峻くんコーナーが終わった辺りから後半に突入する。
まずは『Expansion』からこれまた強力にBLINDMANビートが際立つ「Promise of Love」。
このサビのメロディは最近のステージには欠かせなかったモノだ。
540_pol2度登場するギター・ソロがそのサビとセットになっているかのようにロマンティックに鳴り響いた。550v松井さんのピアノから「The Tears of God」。550v_tog『Blazing Crisis』にオープナー。
ホント、バラエティに富んだ選曲だ!
それができるのはバンドに歴史があるから。
BLINDMANを来年は結成30周年?
560『OUTBURST』から2曲。
130cdまずはこのミニ・アルバムの新曲「Diamond Dust」。
達也さんが弾くクリーン・トーンのアルペジオ。
とかく「歪み、歪み」と世間では騒ぎがちだが、Marshallはクリーン・トーンも得意なのだ。570_dd存分に声を振り絞ってのRayさんの絶唱。
ドラマチック極まりない!S41a0779 もう1曲は『OUTBURST』に収録している再録音曲のウチのひとつ「The Bed of Nails」。580_bon前の曲とは打って変わっての爆走っぷり!590v客席と一体になっての手拍子。
タイトルは日本語で言い表せば「ツライ状態」を意味する「針のムシロ」だけど、この「針のムシロ」は楽しいねぇ!
600「長丁場、ホントどうもありがとうございます。
次に会えるのはいつかな?
まだチョット東京のライブが決まってないのかな?
次回もまたまたお誘い合わせの上ゼヒ遊びに来て頂きたいと思います。
じゃあ、その前にガッツリ盛り上がっていきましょう!
最後の力振り絞っていきますよ!
まずは懐かしいところからいってみましょうか。
一緒に歌いましょう!」
610v楽しい時間は過ぎるのが早いものでもう本編最後のセクション。
まずはおなじみ「Why Did You Come Back?」 。630 「♪Why did you come back」…620_wdcb「♪Why did you come back」
Rayさんの「一緒に歌いましょう!」という誘いに応じて大合唱640『Reach for the Sky』から「Now or Never」。
このキーボーズが利いたイントロ!650v私はこの曲が大好きなのです。
「♪Eavryday, everynight」…Rayさんの歌い回し方が最高に気持ちいい。
660vそして、毎回書いているけど一度しか出てこない大サビ!
何度聴いても素晴らしい。680本編の締めくくりは『To the Light』のオープナー「Rising Sun」。680v見よ、このRayさんの汗!
完全に草津状態だ。
激演ぶりが容易に窺えようというモノ。S41a0794 本編最後の達也さんのソロ…690v松井さんも!S41a0727 イヤ~、本当に火がつきそうな大熱演で本編を締めくくった!
700アンコール。
まずは達也さんからひと言。
「なかなかの長丁場なのにみんな元気だね!
BLINDMANのライブ…ホント、楽しみつつ出来る限りやっていこうと思ってます。
お越しになれる時は是非とも会場に足を運んでください。
よろしくお願いします!」
710v「今日は結構暑くて花粉も飛んでる中みんなスゴいね!
ステージ上もすごく盛り上がって楽しい感じです。
どうもありがとう!」
720v「皆さん、本当にありがとうございます!
もうチョット楽しもうか。
いいですか!
コレも懐かしい曲です…いってみよう!」730vアンコールは2曲。
まずは『Turning Back』から「Without a Word」。S41a0904そして、もう1曲は『OUTBURST』で再録音された「Living a Lie」。
最高のドライビング・チューンに客席は大興奮!
740_encアンコールを入れて全21曲。
一時たりとも気の緩むことのない演奏で観客をノックアウトした5人。750v 000s41a0429  770v 780v 790vああ、いつまでもこういうロックが生き残って欲しい…Marshallとともに。
もう私はこのことしか考えられんよ!800BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Site

810 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Desolation>

<Captives>


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このアルバム、すごくいいよ~!
 
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9img_9727

200(一部敬称略 2024年3月17日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2024年4月19日 (金)

【Marshall Blog Archive】RE-BIRTH WITH MUSIC! ~ いわき街なかコンサート2011 <後編>

 
前回の記事で『いわき街なかコンサート』のレポートを見ることができない旨のことを書いた。
ところが!…あったのですよ。
2018年4月23日付けの記事で既に復活させていたのです。
トホホ、面目ない…失礼しました。
しかし、コレも乗りかかった船…このまま引き下がるワケにもいくまい。
しからばダマって前の投稿の記事を削除して同じ記事をもう1回シレっと載せちゃおうかと思ったけど、その記事のことを記憶している読者もいらっしゃるかも知れないのでココは正直に白状することにした。
すなわち、同じ記事をまた掲載するのも能がないので一部の内容を変更して正式に【Marshall Blog Archive】の1本として再掲することします。
 
…というようなことを6年前に復活させた時の記事の前書きに書いていやがる…バカが。
何たる進歩のなさ!
ま、これまでひとりで3,400本以上書いて来ているのでこの程度ならまだマシな方なのかも知らん…ということでこの「福島シリーズ」最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。
と、言い訳しつつ2011年10月16日へ!
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
  
バックドロップに浮かぶマーシャル・スクリプト・ロゴ。
ココは「いわき芸術交流館アリオス中劇場」。
東日本大震災で甚大な被害を被ったいわき市が街を挙げて開催した音楽イベント『いわき街なかコンサート』の総本山的会場だ。50_4そしてこの会場のトリでステージに上がったのはこの一大イベントを盛り上げようと伊藤広規の呼びかけによって集まった5人。60_2KAZ南沢Img_0292 森園勝敏Img_0208 中村哲Img_0225 青山純
110v_3そして座長、伊藤広規。Img_0300同じ年の5月、やはり広規さんの呼びかけでチャリティ・ライブを開催したことがあった。
下はその時のもよう。
この時のギターは松下誠さんだった。000img_0833今回は森さんがギターで参加してその前回のライブ同様、レイド・バックした大人のアメリカン・ロック・サウンドを堪能させてくれた。Img_0324 そして、ここアリオスでもマーシャルが大活躍。
MarshallのロゴTシャツを身にまとった広規さんのベース・アンプはもちろんMarshall。
Img_0356
広規さんが使っているのはMarshallの(今のところ)最後のフル・バルブ・ベースアンプ「VBA400」と同シリーズの8x10"スピーカー・キャビネット「VBC810」。
8x10"キャビネットは見れば容易に想像がつくだろうが、ヘッドのVBA400も本当に重かった。
その代わり音の良さは天下一品だった。
暖かくて、深くて、上品で、そしてもちろん音ヌケが良くて、見た目もバッチリ…。
最近こうした機材がスッカリ簡単にそして軽量化してしまったが、やっぱり音はネェ。

Vba810stack KAZさんもMarshall。000img_0278Vintage Modernシリーズの50W、2x12"コンボ「2266C」。
このシリーズも大好きだった。
現在はAC/DCのブライアン・ジョンソンが在籍していたことで知られるニューカッスルの名門バンド「Geordie」でギターを弾いている私の親友のスティーヴ・ドーソンの設計。
スティーヴはかつてアニマルズのギタリストとして来日したこともあった。
KT66を4本搭載した100Wモデルが「2466」、2本搭載した50Wモデルが「2266」。
「JTM45のようなビンテージMarshallを今の使い勝手でよみがえらせる」ことを目的に設計されただけに1チャンネル仕様ながら音も操作性もバツグンにヨカッタ。
こういう本当に良い音を出すアンプでギターを弾く時代が戻って来てくれることを切に望む。

2266c_4森さんももちろんMarshall。
でも、この時使ったMarshallについてはゴメンね…ヒ・ミ・ツ。000img_0626私は「ロック」といえば根っからのブリティッシュ派で「アメリカン・ロック」ということになると、自主的にはフランク・ザッパやトッド・ラングレン、そしてその他のごく限られた範囲しか聴かないのね。
もちろんキライではないですよ。
アメリカ抜きにしてロックは成り立ちませんから。Img_0420 でも、こうした百戦錬磨の名手が心をこめて目の前で演奏してくれるとなるとそうも言っていられなくなる。Img_0461 もう聴いていてウットリしちゃう。Img_0348 今回のオープニングはスティーヴ・ミラー・バンドの『Children of the Future』収録の「Baby's Calling Me Home」。Img_0389普通こんな曲演らないでしょ~。
ところが、このバンドにはピッタリなのだ。1_img_0571 コレは森さんのリクエストだったのかしらん?
いつか「ボズやベン・シドランがいた頃のスティーヴ・ミラー・バンドが好き」っておっしゃっていたからナァ。
スティーヴ・ミラー・バンドもとうとう来日しなかったナ。
昔から「The Joker」とか「Rock Love」とか「Fly Like an Eagle」とか「Jet Air Liner」とかそこそこのヒット曲があったのにネェ。
更に80年代に入ってからは軽いポップソングでヒットを飛ばしていたのにガンとして来なかったのには何か特別な理由があったのであろうか?
コレもいつか森さんからお聞きしたように記憶しているが、ヴァン・モリソンが日本に来ない理由にはビックリしたものだった。
あと「来ない」と言えば何と言ってもグレイトフル・デッドか?
調べてみると、ベット・ミドラーもニール・ダイアモンドもアレサも来なかったとか…。
Img_0335ちょっとベン・シドランで脱線。
ベン・シドランってね~、歌声がチトつらいんだよね~。
でも自分のことを「Dr. jazz」とか呼んでるぐらいあってオモシロいジャズ・ビートの曲を作っている。
それは「Piano Players」っていう曲で歌詞の内容が古今のジャズ・ピアニストの名前をひたすら連呼するというモノ。
こんな感じ…
「♪George Shearing/Freddie Redd/Sonny Clark/Bud Powell/Walter Bishop Jr./Walter Davis/Walter Norris/Wynton Kelly/Art Tatum/Phenious Newborn Jr./Thelonious Monk/Jerry Roll Morton/Horace Silver/Horace Parlan/Barry Harris/Red Garland/Herbie Nichols/Harold Mabern/Tommy Flanagan/Duke Ellington/Jay McShann/Count Basie/Fats Waller/Eroll Garner/Kenny Drew/Bobby Timmons/Duke Pearson/Duke Jordan/Hank Jones/Bill Evans/Elmo Hope/Al Haig/Ceder Walton/Roland Hanna/Dodo Marmarosa…」
熱心にジャズを聴いている人なら知らない名前はきっとないでしょう。
私もコレぐらいは簡単に言える。
でもWalter Norrisという人だけ知らなかった。悔しい!000img_0184 2曲目がジョン・ハイアットの「Have a Little Faith in Me」。
この曲はジョー・コッカーやチャカ・カーン、変わったところではビル・フリゼルがカバーをしている。
Img_0364_2青山さんのドッシリと重い、貫禄のドラミングがこれらのレパートリーにガッチリとマッチするね。
実に気持ちいい。Img_0402 そして広規さんとのコンビネーション!
やっぱり日本を代表するリズム・セクションであることは疑いようのない事実だった。Img_0471ステージではレイド・バックとした曲が続くが決してダラダラすることはない。
曲はユッタリでも演奏はどこかピリっとしているのだ。
これそ名手の妙技。
とにかく聴かせちゃう。000img_0170_2 ラスカルズの「Groovin'」。
これもピッタリだナァ。
KAZさんの歌声が何しろ心地よい。
しかも、コチラは本家よりもスローに演奏しちゃう極上のグルーヴ。
それでも甘くなりすぎることがまったくない。220v「♪Groovin'~」
何やら100%かけ流しの「音楽の温泉」につかっているようで、会場の雰囲気もリラックス~。
全身の関節ひとつひとつがバラバラになっていくようだ~。Img_0354 ココで森さんコーナー。
「Lady Violetta(レディ・ヴィオレッタ)」だ!
最上のメンバーで最高の名曲と対峙する…シアワセ~!Img_0311 別に「英米対抗歌合戦」というワケではないんだけど、さすが森さん、ココで1曲イギリス勢のナンバーを。
デイヴ・メイスンの「Feelin' Alright」だ。
7thコード2個で作り上げるこのソウルフルな世界!
森さんが演るとなおさら深いナ。Img_0522 歌だけでなくスルメのように噛んで噛んで味わいたくなるKAZさんのギター・ソロ。Img_0185 森さんのソロ。
音数の多さだけがギター・ソロではないことをこの2人が教えてくれる。Img_0640 それにしても難攻不落!
再びリズム・セクションのことね。300_2「アウン」どころでなない完璧な呼吸で音楽の下地を練り上げる!
こんなバッキングで歌を歌ったりギター・ソロを演ったりしたら気持ちいいだろうナァ。
歌もギターも間違いなく実力よりはるかにうまく聞こえるよ。310v_3そんな2人が2012年にリリースしたアルバム『A*I』のライナーノーツと写真を私が担当させて頂いたのことはこの上ない僥倖であった。Ai 泣きのサックスだけでなく鍵盤ハーモニカでも大活躍の中村さん。
中村さんはキーボード・プレイヤーでもあるからね。
しかし、この鍵盤ハーモニカってのも素朴な音色でいいよね~。Img_0288 私には大学時代一緒のジャズ・オーケストラで一緒だったジャズ・サキソフォニストのベテランの親友がいるんだけど、いつかその彼に「中村さんのソロってスゴいメロディが出て来るんだよね」と私が言うと「ああ、あの人は天才だから」と言っていた。
この時も「スゴいメロディ」を連発していた。
Img_0253
ここでゲストが登場!
地元いわきで活躍中のシンガー、菅波ひろみさん。Img_0588 雰囲気がガラリと変わって大ソウル大会!Img_0605 ステイプル・シンガーズの「Respect Yourself」他を激唱。000img_0611 ものスゴい声量!そして迫力!
さっき「アレサが来日しない」と書いたばかりだが、いわきにいたわ!
まさに「レディいわきソウル」。000img_0590 アンコールはみんなでザ・バンドの名曲中の名曲「The Weight」。000img_0619 観客も皆さん実に楽しそうだが、演奏しているバンドのメンバーも完全にリラックスした雰囲気で最高に楽しそう!
でも、持ち時間の方は大丈夫なのかしらん?Img_0551「Marshall」といえばいつもは「爆音+ハデな照明のステージ」というイメージ。
もちろんそれもいいけれど、こうしたノ~ンビリした音楽にも実にいいモノだ。Img_0549 アップテンポの曲は一切なし。
早くてもミディアム。
190vマーシャルが爆音の環境だけで活躍する楽器ではないことがよ~く示されたと思うし、この素敵な音楽が生み出される瞬間をサポートすることができて大変光栄に思う。000img_0468 そして、この市をあげての素晴らしい音楽イベントがますます発展するよう願って止まない。Img_0454 結局、1曲減らしても持ち時間を大幅にオーバーするほどの大熱演となった!
電車間に合うかな…これから東京まで帰らなきゃならないんだから!(アリオスのスタッフの方の気転により無事電車に間に合いました。ありがとうございました!)
それにしても会場の音響、最高だった!1_img_0175そしてこの時の演奏が『Relaxin' at IWAKI ALIOS』というライブ・アルバムになった。
CDのジャケットは今回の『THE FEB』をはじめ一連の広規さんの作品のデザインを手がける「やましたみか」さん。
このアルバムでも写真と私が書いたライナーノーツをご採用頂いた。
「好きなだけ書いていい」とお許しが出て取り組んだ9,000字ほどの拙文である。
この時のステージを思い出しながら健筆を揮った時はとても楽しかった。 
40cdさらに!
このアルバムのプロモーションでロンドンに行った(?)!
オックスフォード・ストリートのHMVの前で…。000img_7855 ウエストミンスターで…
Img_7925ロンドン・アイをバックに…。
この時はスゴイ風でポスターを広げるのにひと苦労だった。Img_7937タワー・ブリッジでも…。
楽しかったナァ。
ただでさえ物価が高い上に昨今の円高が重なってしまってイギリスなんてもう行かれないナァ。Img_8192 上のタワー・ブリッジを渡ってテムズ川南岸にある「バトラーズ・ウォーフ(Butler's Wharf)」でシェ―をキメる広規さん。
この頃はロンドンでイヤミが流行っていたからナァ…ウソこけ!Img_8187コレが2022年4月に発表した広規さんのソロ・アルバム『S'Wonderful』になった?Swこの『ファニー・フェイス』や『アメリカ交響楽』や『巴里のアメリカ人』などの映画でもおなじみのガーシュインの名曲は実はジム・マーシャルの愛唱歌だった。
パーティなどで興が乗ってくると頼まれもしないのにこの「S'Wonderful」と同じくガーシュインの「Somebody Loves Me」を必ずセットで歌っていた。
今にして思うとジムってジョージ・ガーシュインが好きだったのかな?Jmcdそして現在、広規さんは自ら率いるKOKI TETRAGONで「シングル・レコードを4作連続でリリースする」という荒行の真っ最中で、その第1弾「よろしくたのむぜ/続・funny trip」を発表したばかり。Kt1そのPRビデオも公開された。


そして第2弾が待機中。Kt2相変わらず広規さんの周りはにぎやかだ!
  
伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒ITO KOKI official web site

Img_0304  

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バディ・ガイに認められた実力派ギタリスト/シンガー、ローレンス・ジョーンズ。
現在ヨーロッパで大活躍中!
 
<Anywhere With Me>

コチラはMarshallのアーティスト紹介ビデオ<Artist Spotlight>

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200_3(一部敬称略 2011年10月16日いわき芸術交流館アリオス中劇場にて撮影)

2024年4月18日 (木)

【Marshall Blog Archive】RE-BIRTH WITH MUSIC! ~ いわき街なかコンサート2011 <前編>

 
先回のMarshall Blogでは今年3月に開催された福島を応援するイベント『がんばっぺ福島!応援の集い』の第7回目のもようをレポートした。
その記事内にいわき市が出て来たところで「いわきアリオス」のことを思い出した。
かつてMarshall Blogでは『いわき街なかコンサート』という、いわき市を挙げての音楽イベントを2度ほど取材していて、それを懐かしく思い「マー索くん」を使って久しぶりに記事を読んでみた。
まずは2回目にお邪魔した2012年の記事「いわき街なかコンサートin 平 2012 <後編>」から…フムフム、コレは懐かしい!
次にその前の年のレポートはどうかな?
(検索)………(検索!)………(検索!!)………(検索!!!)………
アラ?
ない…ないぞ!
どこをどう検索しても見当たらない!
頭の中では完全にレポートを公開していたつもりだったので少々取り乱してしまったが、よくよく考えてみると当該のイベントは2011年にのことなので、916本の記事を投稿して同年末に終了して今ではもう見ることができない以前のMarshall Blogで公開していたのだ。
しかし、簡単にあきらめることはできない。
この名イベント、名ライブをカバーしていないだなんて「Marshall Blog」の名がすたる!
ということで【Marshall Blog Archive】として、写真の差し替え&追加、並びに文章を加筆訂正した上でココに再録することとした。
オリジナル通り2本立て。
それでは「13年前のいわき」へGO!
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

生まれて初めて訪れた「いわき」。
我が家は残念ながら縁がないため福島は全くの不案内。
せいぜい保科正之と松平容保、会津藩と斗南藩に関する各種の本を読むぐらい。
だからテレビで「浜通りで地震」というニュース速報が流れるたびに「浜通り」とは福島駅前辺りの通りの名前だと思っていた。
世間の皆さんには釈迦に説法であろうが、「浜通り」というのは福島県東部の太平洋沿岸の地域の名前なのね。
通りの名前ではなかった。
福島県の地域はタテに割って東から「浜通り」、「中通り」、そして「会津」となる…なんて知ってた?
というのは、明治9年まではそれぞれが別の県として存在していたことから。
そして「浜通り」地域で最も大きな都市が「いわき市」で、その玄関が下の「いわき駅」。
この駅はかつて「平駅」という名称だった。
上野駅の低いホームによく「平行き」の電車が止まっていたのを覚えているが、その駅名は1994年に改名されたそうだ。
Img_0001「いわき市」も元はといえば明治12年にスタートした「平市」で、合併に合併を重ね1966年に「いわき市」となり、「平」はひとつの字名となった。
この「平」の名前は浜通りの南部地方を納めていた「磐城平藩(6.7万石)」を引き継いだもの。
磐城平藩は戊辰の際、平将門の末裔である相馬家が統治する浜通り北部の中村藩と共に「奥羽越列藩同盟」に参加して佐幕派を貫いた。
エライ!
江戸っ子の私としては佐幕派大好きよ。
さて、この磐城平藩の5代目の当主が有名な安藤信正。
1858年の「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺されると、久世広周を老中に任じ2人で幕政を取り仕切った優秀な人。
何しろ公武合体策のひとつである和宮の徳川家茂への降嫁は信正のアイデアだったという。
1862年にはその和宮降嫁問題によって水戸藩士が反幕感情を抱いて信正を襲撃。
それが「坂下門外の変」。
信正は一命をとりとめたものの重症を負ってしまったが、事件の直後に包帯グルグル巻きの姿でイギリス公使のオールコックと会見。
その信正の根性にオールコックはビックリ仰天したという。
新渡戸稲造の「武士道」じゃないけど、会津の松平容保、米沢の上杉鷹山等、東北の佐幕派には立派な人が多かったんよ。
「ならぬものはならん」のよ。
Na ちなみに20世紀後半の高度経済成長期に入ると浜通り地区は産業の転換を迫られ、「炭鉱&木材地帯」から「電源地帯」へと変貌し、原子力発電所や火力発電所が次々に建設された。
そうした炭鉱が閉鎖される背景で導入された地域振興策が「常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾート・ハワイアンズ)」なのだそうだ。
昔から「福島にハワイ」を不思議に思っていたんだけど…なるほどそういうことだったのか。
Img_0070福島県いわき市も東日本大震災で甚大な被害を受けた地区のひとつ。
Img_0028街の復興が進む中、市民のポジティブな気持ちを具現するかのように『いわき街なかコンサート』が開催された。Img_0003市民の皆さんにあっては、楽器を手にする気も起きず、大好きな音楽を聴いても心が動かない過酷な日々が続いた時期もあったという。
しかし、このコンサートの開催が発表されたのが震災から3ケ月が経った頃だったという…つまり6月。
6月といえば東京のライブ・ハウスではまだ自粛ムードが強く、キャンセルとなった公演も散見された時分だ。
災害を被った地元の人がコンサートを企画している頃、東京ではコンサート自粛…何ともおかしな話しではなかろうか?
なんてことより、いわきの皆さんが「音楽の力」を信じて企画を推進した精神力に脱帽せざるを得ない。
結果、地元いわき市の方々だけではなく、東京、千葉、茨城、神奈川、静岡からの参加者もありまさに街全体がライブ・ステージと化した音楽の祭典となった。
Img_0005いわき駅周辺に大小10ヶ所以上のライブ・スペースが設けられ、総勢200を超すプロ・アマのバンドやパフォーマーが出演する。
そして、多くの会場でMarshallが一生懸命働いていた。
この駅前の会場にも…しかもJMDのコンボ!
うれしかったネェ。
Img_0006銀行の駐車場でも…Img_0008GSバンドにもおなじみマーシャル・ロゴが!
Img_0016とにかくそこら中で音楽!
イトーヨーカドーの駐車場もこの通り。
Img_0024出演者はロック・バンドばかりではなく、ギターとボーカルのジャズ・デュオや…
Img_0012小学生によるキーボードのアンサンブル…Img_0018さらにダンス・パフォーマンス…とバラエティに富んでいた。Img_0020露店もいろいろ。
Img_0019屋外でのライブだけではなく、市内のライブハウスも解放される。
Img_0021コチラのライブ・ハウスも満員だった。
Img_0026そして、このお祭りの総本山が「いわき芸術交流館アリオス」。
駅から徒歩で15分ぐらいのロケーション。
Img_0032ココのステージでもプロ&アマによる数々のパフォーマンスが繰り広げられた。


Img_0039音楽の種類もバラエティに富んだもので、下は神奈川から駆けつけてくれたファンク・バンド。
Tower of Powerばりのゴキゲンな演奏だった。Img_0044_2ところでこの日の朝、いわき駅を降りたところでギタリストの谷川史郎さんにバッタリ出くわしてビックリ!
「アレ、史郎さんどうしたんですか?」
「どうした?って出るんだよ~」…と私のアホな質問にやさしく答えてくれた史郎さん。
東京にいても全然行き会わないのにこんな遠くでバッタリだなんて!
さっそく取材のお願いをしたことは言うまでもない。
史郎さんが登場したのはもちろん「アリオス」のステージ。Img_0046谷川史郎Img_0059TATSU崎山Img_0085 Boss木内Img_0128後藤直人Img_0127 史郎さんは根っからのマーシャリスト。Img_0077 2000年に開催した『マーシャル祭り』というイベントで司会を務めて頂いたこともあった。
この時はAVTシリーズの発表会を兼ねていて、ジム・マーシャルも出席してくれた。
あの頃はジムもまだピンピンしていたナァ。
Mm
上の写真で史郎さんの後ろに見えているのはMarshall初のデジタル回路搭載のモデル「JMD:1」シリーズの100W、2x12"コンボ「JMD102」。
このシリーズ好きだったナァ。
今でもウチのMarshall Museumで50Wコンボの「JMD501」を1台大事に保管している。Jmd102で、史郎さんが実際に鳴らしたのはその後ろに置いてあるJVMシリーズのコンボ「JVM210C」。
史郎さんのトレードマークである「Marshall+レスポール」サウンドを炸裂させた。

10_jvmc
木内さんのベース・アンプもMarshall。Img_0073MBシリーズの「MB450H」と「MBC115」のスタック。
ベース・アンプの商売はなかなか難しくてネェ。
「1992 SUPER BASS」の後、「Integrated Bass System」とか、「Dynamic Bass System」とか、「VBAシリーズ」とか、何度もベース・アンプのラインナップをを投入したけど結果的には苦戦を強いられた。
どれもとてもいい商品だったんだけど、どうしても「Marshall=ギター・アンプ」のイメージが強く、ことベース・アンプとなる色物的な扱いを受けてしまってなかなかうまく行かなかった。
このMBシリーズは目先を変えて小型のエントリー・モデルからコンサート・モデルを手頃な価格で網羅した。
MBはどのモデルも低価格の割にはすこぶる音質がよく、かなりコスパに長けたシリーズだった。
とりわけこの450WヘッドのMB450Hのサウンドは極上だった。
その証拠に、実際に使用している渋谷のライブハウスこのモデルを設計したエンジニアを連れて行ったところ、しばらくの間ジ~っとそのベースの音に聴き入って小声でこう言った。
「こんなにいい音が出るとは知らなかった…」
買った人ラッキー。
ココでひと言…「いつまでも あると思うな 親とマーシャル」。
  
私は上のJMDシリーズもこのMBシリーズも企画の段階からMarshallの会議に出席していたが、あの頃は楽しかったナァ。
ギター・アンプの世界もスッカリおかしくなっちゃって…ホントに悲しいわい。Mbstack あ、ちなみに上で「色物」という言葉を使ったけど、この言葉の本当の意味は「寄席に出ている落語以外の芸人」のことで、決して価値が小さいとか、オマケ的なモノを指すワケではござんせんからね。
寄席の看板に落語以外の出演者を赤色で示すことからそういわれているだけの話。
でもね、コレは関東だけの話なのかも知れないけど、落語っていうのは日本のエンターテインメントの中では地位が高い方なんですよ。
たとえば浪曲なんてのは元々は「大道芸」で、屋根のないところで演じる芸だったりするワケ。
それに比べると落語には江戸の昔から大いに栄えた寄席があって、花街では裕福なお客さんのお座敷に呼ばれ、「吉原と歌舞伎や落語は切っても切れない関係」と言われ、確固たるしきたりがあり…と、実際の格式の高さも売り物だったように見受けられる。Im 現在でもバラエティに富んだ活動を展開している史郎さん。
今日のバンドは「Valley Wood Bros」…って「谷川兄弟」かい!Img_0050Bad Company他、70年代の名曲を素材に「ロック」らし~い「ロック」を聴かせてくれた。
Img_0082それにしても美しいトーン。
史郎さんのギターって歌い回しがものすごくロックなんだよね。
そりゃそうだ。
ロックの進化をリアルタイムに体験している人だから。
Img_0091そして、アーティキュレーションが途方もなく豊かなのだ。
「ロック・ギターはこう弾くべし!」という原点を見る思いがする。Img_0134それでも同じ曲を長年演奏しているものだから「最近は飽きちゃってサァ」と「Burn」をメジャーで弾いて見せてくれたことが昔あったけど、アレには笑ったナァ!
もちろんこのステージではそんなことはしませんよ。Img_0112史郎さんのギターを中心に…
Img_0098数々のロックの名曲と熱気のこもった演奏に大いに盛り上がった!
Img_0158谷川史郎の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイトImg_0141<後編>につづく
 

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200 (一部敬称略 2011年10月16日 いわき市内にて撮影   記事の初出は2011年11月17日)

2024年4月17日 (水)

第7回 がんばっぺ福島!応援の集い

 
東日本大震災と原発事故から13年…今年も福島を応援するイベント『がんばっぺ福島!応援の集い』が開催された。
今回で7回目。
10このイベントではおなじみの幟。
福島の酒を呑んで応援だ!…と言っても私はMarshallを運ぶために車でお邪魔するので呑めないのよ~。20今回もロビーには福島の名産&特産物を紹介するにぎやかな屋台村が設営された。30福島県の総合案内に始まり…
210自慢の酒類はもちろん…50「ままどおる」をはじめとした菓子類…60ご当地ラーメンやカレー…70農産物…80コレはキウイの特産物化を推進している双葉郡大熊町の屋台。
福島第一原発の事故の後、大熊町は居住区域の約96%が帰還困難区域となった。
大熊町は元来果樹栽培が盛んなところで、かつて最も生産量が多かったのが梨で、キウイがそれに続いた。
そのキウイを再び栽培し、特産品として町を復活させようと和歌山の学生が「ReFruits」という株式会社を立ち上げた。
大学では農業とは全く関係ないことを勉強していたが、2ヶ月ほどアルバイトで従事したみかん栽培にハマり、自分でもやってみたいと思ったのがキッカケだそうだ。
90キウイは苗を植えてから実が生るまでに3年を要すそうだ。
となると、最初の収穫は2026年。
それまでの間は「浜のレッドキウイタルト」という菓子を販売する。100株式会社ReFruitsの創業者メンバーのひとり、阿部翔太郎さんがそのあたりのことを熱っぽく語ってくれた。110この通り、大熊町のキウイを応援する声がたくさん寄せられている。
 
株式会社ReFruitsの詳しい情報はコチラ⇒キウイの国@福島県大熊町120コレはお米のガシャポン。130「つぶら」は「天のつぶ」と「里山のつぶ」という福島のオリジナル品種を5割ずつブレンドした銘柄だそうです。140ハワイアン関連のオリジナル菓子やグッズ。150いわきからの出店。
アリオス、懐かしいナァ。160桐蔭学園は横浜にある学校。
それが何で福島?
ひとつはこのイベントの主宰者の母校が桐蔭学園であること。
そして、同校「鉄道研究部」の顧問の先生のご意向でJR只見線を応援をなさっていること。
只見線は会津若松から新潟の魚沼を結ぶ路線で「日本一紅葉の美しい鉄道路線」に選出されたことで知られている。
2011年7月の「新潟・福島豪雨」によって甚大な被害を受け、会津川口~只見間の27.6kmが不通となってしまった。
そのため廃線の危機に瀕していたが、2022年、11年ぶりに全線復旧という奇跡を成し遂げた。
今回の屋台村には全国高等学校鉄道模型コンテストにおいて審査員特別賞他を受賞した桐蔭学園鉄道研究部制作のジオラマが展示された。170「おかえりなさい!会津川口駅へ!~繋げ只見へのレール」と題されたこの作品は復活の日の会津川口駅の様子を再現したもの。180乗車客が日に38人のローカル駅ではあるが、その復活の日には大勢の人が駅に集まり只見線の全線開通を祝ったそうだ。190キウイの大熊町と同じ郡に位置する葛尾村。
イラストは村の郷土料理の「凍み豆腐」をモチーフにした「しみちゃん」。
200コレは能登の被災者への義援金を募る屋台。40 準備万端、お客さんを迎える準備が整ったので…220主催の株式会社無州の皆さん&関係者の皆さんの集合写真。
スゴイ人数!
スタッフの数からしていかに大きなイベントかが窺い知れるというものだ。
230いよいよ開場。240さっそく屋台村は大忙し。250会場内でお客さんを待ち受けるスタッフの皆さん。
225いつ見ても広い!デカい!スゴい!
この日、例によってカメラを提げて何度も何度も会場内を往ったり来たりしたが、万歩計の数字がエライことになってたわ。260お客さんの数はコロナ前と同じ650。270呑んで福島を応援するまさに「大イベント」!280そして開宴の時間となり司会者がステージに現れた。
「皆さま、本日は『第7回がんばっぺ福島!応援の集い』にかくもたくさんのお客様にお集まり頂きまして誠にありがとうございます。
開演に先立ちまして今年元旦に発生致しました能登半島地震、そして羽田空港での事故によりお亡くなりになりました方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、東日本大震災からは13年が経過致しました。
お亡くなりになりました方々へのご冥福を祈りましてここで黙祷を行いたいと思います」
起立して1分間の黙祷。
300「黙祷を終わります。ありがとうございました。
どうそ皆さまご着席くださいませ。
改めまして『第7回がんばっぺ福島!応援の集い』にようこそお越しくださいました。
私はこの会の司会進行を務めますアナウンサーの中井美穂と申します。
どうぞよろしくお願い致します」
310v「毎年お越しになっていらっしゃる方は『もう知ってるよ』とおっしゃってくださるかもしれませんが…父が福島県の郡山の出身でございますので私の身体の中には福島の血が半分流れております。
ちなみに母は新潟の人なので私は新潟と福島をつなぐまるで只見線のようです。
そして、私の誕生日が3月11日なんです。
こうして『がんばっぺ福島!応援の集い』には第2回から参加させて頂いておりますが、何かお役に立てることがないかといつも思っております。
今日はみなさまと一緒に時間を過ごせることをとても楽しみにして参りました。
最後までどうぞよろしくお願い致します」
さっそく只見線が出たね。
予習しておいてヨカッタ!S41a0006 続いて主催者代表として「株式会社無洲」代表取締役会長の浅野正義さんがご挨拶。
「本日は『第7回がんばっぺ応援の集い』にご来場頂きまして誠にありがとうございます。
開会に先立ちましてひと言お礼とご挨拶をさせて頂きます。
まず一番にお礼を申し上げたいのは本日ご来場頂きました650名のお客様です。
そして次にご後援を賜りました40社の企業の皆様。
このイベントのためにご協賛頂きましたこと改めまして御礼申し上げます。
そして、もうひとつのお礼は第1回目から毎年お越し頂いております内堀福島県知事に…誠にありがとうございます。
さて、今日はとてもご挨拶がお上手なその内堀知事のマネをしてみようと思います」
320「私の挨拶…3つあります。
コレね、内堀知事の場合はだいたい『今日は2つあります』っておっしゃるんですよ。
私の場合は3つ。
1つめは『支援の継続性の大切さ』、それから『広がり』です。
2つめが『漁業支援』。
そして3つめは『13年の年月』」
…と応援事業の重要性を3つのポイントに絞ってわかりやすくご説明。
000s41a0012そして、屋台村に設置された能登への募金箱を紹介し寄付を呼び掛けた。
「今日はいろんな会社の方、官公庁の方、それから福島県からは蔵元さんだけでなくて、食材屋さん他、福島に関わってる色々な方々が大勢いらっしゃっています。
この場を通じて色んな方との出会いがあり、福島の思いが深まって新しい輪が広がることを祈っております。
当社の調理師達が腕によりをかけて徹夜で作ったお弁当を召し上がりながら、日本一のお酒を飲んで、素敵な音楽をお聴き頂いて最後まで笑顔でお楽しみください」330v続いては福島県知事の内堀雅雄さんのご挨拶。
「皆さん、こんにちは。
福島県知事の内堀雅雄です。
今日はこのように『がんばっぺ福島!応援の集い』に多くのお客様が、そしてたくさんのスタッフの皆さんが参加して頂きこの時を共有できることを本当にうれしく思います。
この素敵な場は今回で7回目になりますが、私が7回継続してお邪魔できているのも、ただ今心のこもったご挨拶をして頂いた浅野会長をはじめ、無洲の皆さん、そして応援して頂いている全ての関係者の皆さまのお力の添えのおかげです。
『ありがとうございます』の気持ちを込めて大きな拍手をお願いします」
340v「東日本大震災から13年、この間この会場にいらっしゃるすべての皆さん、そして国内から暖かい応援を頂き続けてまいりました。
そうした熱い思いを頂いて、まだまだ困難や逆境はありますものの間違いなく福島の復興は前に進んでいます。
我々が頑張り続けることが出来たのも皆さんの暖かい応援のおかげだということを今日改めてこのステージの上で実感しています。
本当にありがとうございます。
今日も3つ話そうかと思って来たんですが、さっき浅野会長にお株を奪われて取られてしまっ
たのでひとつだけお話したいと思います」
S41a0016「そのひとつとは…このボールです。
今日は応援の象徴、シンボルとしてこのボールを持って来ました」
「氷見の寒ブリ」や「氷見うどん」で知られる富山県の氷見は、毎年中学のハンドボールの全国大会が
開催されるハンドボーラーにとっての「聖地」なのだそうだ。
私はかつて2年間ほど富山に住んでいたことがあって、氷見にも何度か訪れたがコレは知らなかった。
今回の能登半島の地震で氷見も大きな損害を受け、その全国大会を開催することができなくなってしまった。
しかし、長年続いてきた年に1度の全国大会を中止するには忍びない。
どこかで代わりに開催して欲しい…という願いに応えたのが福島だった。
福島県は特段ハンドボール人口が多いワケでもなく、全国大会を開催した経験も過去にないのだが、知事の号令一下、県が一丸となって取り組み去る3月24日から27日まで大会は無事に開催された。
富山のみんな、ヨカッタがやちゃ!350vそして恒例の内堀知事により「気合い」入れの儀。
コール&レスポンスね。
「福島!」
「がんばっぺ!」
そして今回は能登にも「気合い」が送られた。
「能登!」
「がんばっぺ!」
ちなみに能登の方言で「がんばろう!」は「がんばるまっし!」となるようだ。
000img_0006第1部の「応援の集い」を締めくくったのは福島民報が制作した絵本の朗読と和楽器のコラボレーション。360朗読はテレビ朝日アナウンサーの佐藤ちひろさん。370v佐藤さんが読んでいるのは…
365「きぼうのとり」という絵本。
小さな読者にも理解できるような内容で自然災害の恐ろしさと人間の過信で起こした事故の悲惨さを伝える物語。
尊い命を守るために自分自身は何ができるのかを考えることを促している1冊。380b佐藤さんの朗読に中島孔山さんの尺八…390v大川義秋さんの琴…400v遠藤元気さんの音色が重なりとてもいい感じ。410vイヤ~、しっかしプロとはいえ上手だナァ~。
まるで鈴を鳴らすような澄んだ声で何の澱みもなく文章を読み、感情豊かに登場人物を表現した。
私も樋口一葉や幸田露伴あたりの明治の文豪の文章を声を出してスラスラと読むことに快感を覚えたりしているが、こうなると私のは完全に「公害」だな。
420vそして和楽器トリオで1曲披露した。430ココまでが第1部の「応援の集い」。440会はそのまま第2部の「音楽ライブ」へと駒を進める。
ステージに結集したのは「福島県酒造組合」の皆さん。450組合の副会長、山口恭司さんの音頭で…460「カンパ~イ!」000img_0030今回のお料理は「ふくしまづくし弁当」。
おいしそうでしょう?480加えて「常磐海鮮釜めし」。
糸を引っ張るとチンチンに熱くなるやつ。
コレは糸を引っ張ることによって、下部に仕込まれている生石灰に水が付着して化学反応で発熱するんだよ。
さらに果物&お菓子のデザートが付いてくる。
もちろんおいしい福島のお酒もタップリ用意されている。
490第2部のステージではバラエティに富んだアトラクションが次々と登場する。
まず司会のおふたりが自信を持って紹介したのは今回が初めての試み。500空先拓海さんによるイリュージョン・ショー。510拓海さんは実は岡山のご出身だ。
「岡山で一番になったら東北に移住する」と宣言し、その言葉通り岡山で成功を収め2020年に福島に移住した。
520こうした手妻というかマジックというか…実物を見る機会って案外ないもんでしてね。
客席からは「おおおお!」という歓声が上がりっぱなしだった。530ココで若い人の声。
大熊町のキウイと…540桐朋学園鉄道研究部の若い衆がひとこと壇上からご挨拶。
浅野さん、後輩の活躍に鼻タカダカ。550続いて「福島ゆかりのミュージシャンによるライブ」
「love me, please love me」、「時代~誕生」と中島みゆきのメドレーを披露したのは…560伊藤優大さん570v申愛聖さん580vまめ妓さん590v則包桜600vこのイベントの常連の優大さんがギターを手にして「ナガレボシ」を熱唱した。610この会にには決して欠かすことのできないフラダンス・ショウのコーナー。
まずは後でみんなで踊るフラの練習。620無洲の明日香さんのご指導で…630vみんなで楽しくフラを踊りましょう。640そして、スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームが登場!670今、物価高と円安でハワイ旅行も大変なんですってね~。
せっかく海外へ行ってもお金が使えないんじゃオモシロくも何ともない。
680vということで、ギャビー・パヒヌイやらレッドウォード・カアパナ(←この2人しか知らない)のCDでもかけながらMarshall Blogでハワイ気分を楽しんでチョーダイ!690♪ドンスコドコスコ…ヤッパリ明るくていいね、フラは!
700ソロに…
710vデュエットに…
720サービス満点、様々なフォーマットでフラダンスの魅力を伝えてくれた。720v 730プロのワザをたっぷり堪能した後は…760みんなで踊るよ~!770vこのコーナーもイベントのハイライトのひとつ。780vイベントのクライマックスに向かっていつも通り盛り上がった!790協賛企業代表の方のご挨拶を経て皆さんお待ちかねの「ふくしまスペシャルバンド・ライブステージ」に!
「デーモン閣下に来て頂いてます。
朗読から始まって悪魔で終わるってスゴイですね」
浅野会長が今回のメンバーを紹介して…800ステージに真ん前まで押し寄せたお客さんの目の前でふくしまスペシャルバンドの演奏がスタートした。
私もそのお客さんの中に混ざって写真を撮っているんだけど、「日頃の鬱憤をココで一気に晴らしてやろう!」みたいな熱気がすさまじく、仕事柄こうした現場に慣れている私でも気圧されそう!
1曲目はインストゥルメンタルでYMOの「ライディーン」。
810五十嵐公太820v満園庄太郎830v田川ヒロアキ840v原田喧太850vDIE860vヒロアキくんはもちろんMarshall。870vもうこの会場のステージに何回あがったことか…普段から愛用しているアンプ・ヘッド「JVM210H」と「1960BV」。880vメンバーのソロがタップリとフィーチュアされて最後は庄太郎ちゃんのドラゴン・ファイヤで締めくくる!
今日もバッチリ!
もちろん耳がつんざけんばかりの大歓声が上がったことはココに書くまでもない…でも書いておいた。890v「フラを踊らせてやろうか…
福島の日本酒を飲ませてやろうか…
ハワイアンズの人形焼きを食わせてやろうか…」
デーモン閣下のご登場!
ものスゴイ歓声が沸き上がる!
900もちろん曲はおなじみの「蝋人形の館」。
910v喧ちゃんのトリッキーなソロ!930一方、ステージ下手では…940v昨年閣下のツアーに初参加したヒロアキくんとのコンビネーション!950閣下のパントマイムもバッチリとキマった。990雰囲気は最高潮!
1000v_2「『がんばっぺ福島』今年も盛り上がっているようだな~。
いよいよ大詰めになってきたぞ。
酒飲んでんのかッ?!」
とアオっておいて次の曲を紹介。
「次は吾輩が2011年の秋に出したソロの曲だ。
当然、その年の3月にああいう大きな出来事があったことを踏まえて曲作りをした。
そして出来上がった曲は、今では震災で被災した地域の諸君たちのために書いたと言っても過言ではない曲となった。
毎年、この『がんばっぺ福島』に出演させてもらった時は必ず歌うことになっている…マジメだ~。
ちなみにこの曲をレコーディングした時のスタジオのアシスタント・エンジニアが福島の出身で、3.11の日は中学の卒業式の後にみんなでカラオケに行ったそうだ。
そうしたらアレが起きて家が全部流されてしまった…ということで去年もココに見に来てもらった。
そうしてこの曲を福島で披露したことがあったのだが、非常に感慨深い思いをして歌った記憶がある」
920そんな閣下の思いが詰まった2曲目は「SOLA」。
1030v思い入れタップリの閣下の歌をバックアップするバンドの演奏も見応え&聴き応え満点!
960 
970v 980 
1020v 
1040v閣下の熱唱で会場のみんなが福島と同じソラを見た!1000v昨年はおひとりで「渚のシンドバッド」を歌った閣下…
「OK~!Come on!
Are you ready?
You are Queen!
Let‘s go!未唯mie!」
と未唯mieさんを呼び込んで「ペッパー警部」をデュエットした。
ドンズバ世代のお客さんも多く、これまた大盛り上がり。
「ペッパー警部よ!」ポーズも完璧だ!1070閣下がステージを降りて、まずは未唯mieさんからご挨拶。
未唯mieさんは両親が福島のご出身。
ご自身は静岡だが、おバアちゃんが家にお見えになった時の「〇〇だっぺぇ」で福島の言葉はおなじみなのだそうだ。
「静岡には浜岡原発がありますし、福島のことはホントに他人事じゃないんです。
『どこかの地域だけ』というてことではなくて日本中でこのことを忘れずに、考えて、みんなで応援して元気になっていって欲しいです」
と挨拶を結び、まずは「NEVER」を演奏。0000r4a0385 ギターを持ち替えた喧ちゃんのソロ…1110vそしてジャケットを脱いでもろ肌を出したDIEさんのソロ。
ダイナミックな歌と演奏が最高に心地よい!
1120v2曲目はファンキーなアレンジの「サウスポー」。
コレも皆さん大喜びだったナァ。
1090v公太さんと…1130v庄太郎ちゃんの切れ味の鋭いグルーヴに乗った…1140vヒロアキくんのソロも極上!
1150v「サンキュー!どうもありがとう!」
超特大の歓声を一身に浴びる未唯mieさん!
私にとっては2015年の『NAONのYAON』以来の未唯mieさん…相変わらずカッコよかった~!
1160「青春が蘇ってきました。
去年は閣下がひとりでピンクレディを歌ったんですが、まさか今年は未唯mieさんがお越し頂けるとは!
ありがとうございます。
さて、もうアッという間に時間になってしまいました。
これからみんなで歌うぞ~!」
「とうとうフィナーレです!」
「フィナーレの曲はいつも閣下と公太くんとで決めるんですけど、今年の朝ドラはブギウギですよね。
笠木シヅ子さんの『東京ブギウギ』は戦後の日本の復興を願って作られた曲で、それなら福島の復興にもピッタリだろうということで『東京ブギウギ』を『福島ブギウギ』にしてみんなで歌おうと思います」000s41a0250グランド・フィナーレは本日の出演者全員がステージに上がり、「東京ブギウギ」を「福島ブギウギ」に翻案して熱唱。1170「♪ふくし~まブギウギ リズムウキウキ」1180浅野会長もブギウギ~!
1190v「♪世紀のうた、心のうた、福島ブギウギ」
1200まさにステージと客席が一体となったブギウギ!
コレはStatus Quoも顔負けだ!(筆者註:Status Quoはブギを得意とする1962年にデビューしたイギリスの国民的バンド。イギリスでは今でも数万人を集めるアリーナを満員にしている)
1250「みんな!『広がりとつながりと継続』だから!
今日だけではなく福島の物をずっと色々な形で応援して、広げて、つなげて、続けて、応援していきましょう!」
S41a0491「イエーイ!ありがとうございました!」
浅野会長が出演者ひとりひとりにお礼の言葉を伝える。
「10万62歳の…閣下、ありがとうございました!」
「まだ“1”だよ!」
「同級生の公太、ありがとね!
そしてスタッフのみなさんに感謝!」1220最後はみんな一緒に記念撮影。
スゲエ人数!1230第7回も完璧な進行で大いに盛り上がった『応援の集い』。
楽しかった~!
 
がんばっぺ福島!の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
1260<後日譚>
「がんばっぺ福島!」は毎日新聞社が後援をされていて毎回開催後に会の内容を伝える大きな特集記事が組まれる。
今年はその記事に私が撮った写真を1枚ご採用頂いた。
Marshall Blogのために長いことライブ写真を撮り続けて来て、スポーツ新聞には何度か写真をご採用頂いたことがあったのだが一般紙ははじめてのこと。
まさか日本の三大新聞のひとつに自分の撮った写真が掲載されようとは夢にも思わなんだ。1240vそれだけでなく、福島の地方紙「福島民報」さんにもお使い頂いた。
うれしいなったらうれしいな!
ずいぶん色んな現場で写真を撮らせて頂いたが、写真の仕事に関してはもう思い残すことは何もありません。
浅野会長、ありがとうございました。

1250v 

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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thmbs Up>

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200 (一部敬称略 2024年3月16日 ベルサール東京日本橋にて撮影)

2024年4月15日 (月)

LOVEROCK NIGHT <後編>~THE LOVEROCK VIOLENT

 
『LOVEROCK NIGHT』の後半はイベント・タイトルそのままにTHE LOVEROCK VIOLENTがステージに上がった。
10vミュージカルや映画の「Overture(序曲)」よろしくTHE LOVEROCK VIOLENTはインストルメンタル曲でスタートする。
コレがまずカッコいい。
いかにも「最上のステージを見せてやるゼ!」という気合が発散しているようだ。
今回は「No.5」。25木村直樹30Atsuo40v清水賢治50v臼井"OZMA"孝文60v乙部-オトチ-ヒロ70vそのまま「激情」へ。80v_gj「♪落ちていく、落ちていく」のパートがとても耳に残る。
ドラマチックで適度にハードな曲調が実に心地よいのだ。
90ギター・ソロ。
AtsuoさんはMarshall。100v「JCM900 4100」と「1960A」。
Atsuoさんは「CH.B」、すなわちハイ・ゲインのチャンネルを主に使用している。110v「サンキュー、どうもありがとう!
LOVEROCK VIOLENTです。
今年初めてのライブ、皆さん最後まで楽しんでくださ~い!」120_m気持ちよくハードにドライブする「Escalation」が続く。
直樹さんの声や歌い方によるところも大きいのであろうが、この曲も「♪Escalation, escalation」のパートがすごく印象に残るんだよね。
130_esc中間部で出て来る直樹さんのストラミングのピックアップ・ブレイクは実にいいアイデアだ。
アコスティック・ギター導入の効果大。
000s41a0263直樹さんの「ギター・ソロいくぞ~!」の掛け声でAtsuoさん爆発!150そしてエンディングの「♪Escalation」のリフレインのパートのOZMAさんのベース・ラインのガンコ感が凛々しい!
130さらに「♪タンタンタン」と入れるアクセントも秀逸だ。160_acc矢継ぎ早に直樹さんのシャウトが冴える「Fallen Angel」。160v_fa「♪Do what you want, do it」
このバンドはコーラスもリッチ。170清水さんのキラキラ・サウンドのキーボーズも効果的。180vゴキゲンなドライビング・リズムに乗って繰り広げられるギター・ソロ。
LOVEROCK感満点!190vココで雰囲気がガラリと替わる。
もの悲しい清水さんのピアノが流れ…
200v_ih思い入れタップリに直樹さんが歌う。
曲は「一輪の花」。210vいい曲だ。
そしても直樹さんの声と歌い方が曲にどうしようもなくマッチしているのだ。
「いい曲」というのはそういう時に生まれるモノよ。220清水さんのフルートの音色…というのか、ビートルズが「Strawberry Fields Forever」でメロトロンを使ってやっていたアレ…のパートをはさんで…230vAtsuoさんのソロ。
曲は時間が経つにつれて際限なくドラマ性を帯びる。240v途中でサングラスをハズし、ますます音楽の中に入り込んだ直樹さん。
こうしたバラードもこのチームの大きな魅力なのだ。250「どうもありがとう!
なかなかライブをやらないLOVEROCK VIOLENTなので話のネタはあんまりないんですが、ココはMCの箇所なのでチョットしゃべります。
ずいぶん前のことなんだけど、下北でライブが終わった後、珍しく“あちゅお”が『チョット腹減ったんでナニか食ってから飲みに行きませんか?』って言うのでハコのすぐ近くのラーメン屋さんに2人で入ったんです。
ボクも彼とは結構付き合いが長いつもりだったんですけど、彼が『メンマ好き』っていうことをその時初めて知ったんです。
自分もメンマのコリッコリッとした食感が大好きなんです。
それで『極太メンマ』っていうモノをあるところで見つけまして、『すごいの見つけた!』とラインでAtsuoに伝えて無事にさっき渡しました」
260v「皆さん、メンマでお酒って飲めます?
イケますか?…別にいいんですけど」
270v長髪に細身、長身で色白、そしてギターを提げた姿が自然で背後には必ずMarshall。
「カッコいいロック・ギタリスト」の定義はコレにつきる。
それともうひとつ…それは「寡黙」であること。
今回、私は初めてAtsuoさんがステージの上でしゃべる場面に接したが、その話題がまさか「メンマ」とは!
そう、カッコいいギタリストには「意外性」も欠かせないね。
最終的にはMarshallが似合わなきゃダメだ。
Atsuoさんはバッチリだ。0000r4a0475「若い時はよく友達とラーメン屋さんのメンマで飲んだ記憶がけっこうあるのよ。
それでさっき『よし!MCはメンマでいこう!』って決めました。
さて、ライブの方なんですが、9月にSUPERBLOODとやることが決まっています。
あとボクがアコースティックで『マンスリー・ライブ』っていうのをやってるんですが、9月で100回目を迎えることになりました。
毎月やって100回目ですから8、9年ぐらいですね…スゴイですよね。
その100回目に仲間を集めてナニか一緒に演りたいな、とみんなに話したら『オ~、ええんちゃう、えんちゃう?』ってなりました」280「それ『ええんちゃう』ってボクですやん!
チョットいいですか?直樹さん。
100回もやってるんでしょ?でもボク、2回ぐらいしか出たことない…ナンやったら1回しか出てへん。
まさか100回もコッソリやっていたなんて…。
今また『LOVEROCK VIOLENT脱退』の危機が訪れましたね。
あ、ココでしゃべるつもりは全然なかったんですよ…って言うたら嘘に聞こえますけど。
井上Atsuoまでがしゃべり出したんで…学校で割と席順が前の方やったやろ?
ボク『臼井』やからキミの後やで」
ココで学生の時の五十音順の出席番号の話になった。
となるとどうしても話したくなるのが私が中学2年の時のクラス。
その時ひとクラスに59人いたんだけど、私の出席番号が「ウ」の一番最初でも18番だったの。
浅岡、麻生、阿部、有賀とか、「ア」と「イ」だけで私の前に17人もいたんだぜ。
あれはフザけてクラス割りをしたのかな?
で、「折笠」がア行の最後で出席番号が25番。
つまり2年C組の42%が「ア行」だった。
この時より以前、そしてその後ともに大学を卒業するまで出席番号が2ケタになったことはただの一度もなかった。
520vOZMAさんの話はつづく。
「私がやっているバンドはどれも音楽自体はシリアスで笑う瞬間なんてないんです。
だからもうこのMCだけが息抜きと言いますか、私の生き甲斐になっています。
演奏では厳しい木村直樹のバンマスの視線をかわすことが出来ませんので、ココだけが私のオアシスと言われております。
ライブが少ないんですが、LOVEROCK VIOLENTよろしくお願いいたします。
ボクのバンドは東京で演らないですよ。
もう東京捨てました…京都も捨てましたけど。
ボクのお客さんが来ぃひんところは片っ端から捨てていくんです…と言うことで、東京で私を見たいという方はご近所ご親戚お誘いの上ゼヒLOVEROCK VIOLENTのライブにお越しくださいませ」290ひとつ言っておきますが…。
ライブ・レポートのこうしたMCの部分はライブの時にトークを録音しておいて、後に家内が文字にしてくれたものを私がアレンジしている。
家内は実際のおしゃべりに一切手を入れることなく忠実に文字起こしをして私にパスしてくれるのだが、その文字列を見ると、その時ナニをしゃべっていたのかが不可解でそのまま使えることはほぼない。
日本語というのは語順で文章の意味を作る英語やフランス語と異なり、話し方によっては主語や述語が文頭にあろうが文尾に付け加えようが意味が通じてしまう大変便利な言語なのだが、コレは「しゃべり言葉」の話。
それを文章にするとたちまち読解するのが難しくなるのだ。
私はそのしゃべったままのオリジナルの文字列を何度も読んだり、その時のことを思い出したりして元の内容や雰囲気を壊すことなく文章を整え、さらに「敬語」の使い方をあらかた訂正し、「ラ抜き」言葉や文字にすると目障りな「音便変化」を訂正したりしているワケ。
コレね~、こんな風に書くといかにも大変そうだけど、読書好きの輩にとってはとてもオモシロい作業なんです。
「なくて七癖」とはよく言ったもので、ライブでおしゃべりを聞いていると全くわからないんだけど、マァ皆さん、ものすごい口グセをお持ちていらっしゃる。
「メッチャ」や「スゴイ」を連発する人、すべての文尾が「…ですけど」となってしまう人、気にし出したら枚挙にいとまがない。
ひとつ言えるよくない傾向は、やはり若い人は全く敬語ができませんな。
それと「させて頂く」の多用…最近「させて頂く症候群」という言葉があるらしいが、コレはちっとも丁寧に聴こえない。
最近、ある若いギタリストが新しいギターを買って、そのことをSNSに投稿した際「新しいギターを入手させて頂きました」と書いていたのにはビックリした。
自分で買ったのであれば「入手した」で良いし、誰かから貰ったのなら「頂戴しました」で十分なハズだ。
そんな中にあって、OZMAさんのMCね。
ニヘラニヘラとしゃべって「MCが生き甲斐の人」なんておっしゃっているが、OZMAさんのトークを文字お越しした時、その完成度はかなり高い。
私も人前で話す機会があるのでよくわかるのだが、起承転結がハッキリしていて、その筋立てに沿って話を進めて行くのでしゃべる内容がクリアで言葉選びが適切なのだ。
OZMAさんはかなり多くの映画をご覧になっていて、我々が一緒になると必ず話題がそちらの方面に向かってしまうのだが、やはりその映画鑑賞の経験からストーリー立てて話をする訓練ができているのかも知れない。
ベースだけでなくトークにも注目のOZMAさんなのである。
「OZMAトーク論」終わり。000s41a0507「コレ…結構ね、ナンちゅうか、我々もこういうクダけたMCをするようになりましたが、この後曲につなげるのが大変な時があるんですよ。
それを敢えてやってみようと…」310直樹さんがチャレンジで敢えてつなげて演奏したのは自身が大好きだという「I Surrender」。320_is竹を割ったかのようなストレートなドライビング・チューン。
ちなみに貿易用語で「Surrender」っていうのがあるんですよ。
「surrender」というのは「降参」という意味なので初めてこの言葉を輸入業務の書類で見つけた時にはギョっとしたものだった。
コレは輸出者がその貨物に対する所有権を放棄して、正式な船荷証券(B/L)抜きで貨物の受け渡しをするシステム…確かそんなのだった。0r4a0437ステージ中央でソロを放つAtsuoさん。
前柵に片足を乗せてクールにキメているが、頭の中は楽屋で待っている直樹さんからのプレゼントの「極太メンマ」だろう…んなことたぁないか。
370「♪I surrender~」
360vギュ~~~、でも「I surrender」…コレでもOZMAさんは降参しなかった!
さすがのロック魂!
S41a0377 キタキタキタ~!
乙部さんの強烈なビートでスタートする「She's so good」。380v_ssgこの曲も直樹さんのボーカルズの魅力炸裂!
いい声だナァ。
400「♪オイオイオイオイ」の掛け声も楽しく…
390_2「ギター!」410コッテコテのロック・ギター・ソロから…420v「オン・ドラムス、オトチ~!」430「オン・ベース、OZMA~!」440v「オン・キーボーズ、清水賢治!」450v「♪ラ~ラ~ラ~、ラ~ラ~ラ~」
LOVEROCK VIOLENT全員をフィーチュアしたキラー・チューン!460_lala心臓音のSEに清水さんの荘厳なオルガンの音とギターが被さって「鼓動」。S41a0421まだまだ出て来るイキのいいスピード・チューン。
客席が燃え上がる!
480v「オーライ、ギター!」490Atsuoさんのシャープなソロ!500vコレは否が応でも盛り上がるわ~!
470_kd「コレ…MCでしょうか?
今の熱量はもう本編終わり…っていう雰囲気でしたよね。
もう帰りそうになりました、私。
皆さんはお気づきかどうかわかりませんが、実は井上Astuo、木村直樹、私、カッコが一緒だと思うんです。
奇しくもジャケットのブランドがみんな同じ!
もうエンドースしようかと思ってますよ。
下のパンツも黒でね、ブリーフも黒だと思います。
その上手!そういうことでよろこばない!」
540v「ホントにどうしようもないですね。
Astuoファンはね…よろこんでないか?
それに引き換え、この下手の閑散としたこと…そんなこと無い。そんなこと無い。
にぎやかですねぇ~。
下手にいる人は自動的にボクのファンと認定されますからね。
もしボクの前から移動したら呪いながらその人のことズ~っと見ていますからね。
自動的に下手に集まらざるを得ないシステムになってるのがLOVEROCK VIOLENTです。
残り数曲ありますんで笑い倒してくださいね」
300v「残り2曲です。
去年、6月と11月に『No.5』のツアーをやったんですが、2回目の福岡の時、野郎ばっかりでガラが悪くなってしまったんですが、その次の日の広島では逆に「キャー!オズマさん!」って両極端でしたよね?」
550「ナンなの、それは?ボクに媚びを売っているみたいな…。
その秋の『No.5』のツアーの時もボクは脱退の危機を迎えていましてね。
最後の京都公演に於いては『井上Astuo殺害事件』を企てました。
アレは本気でしたね。
脱退することは心に固く誓っていたんですが、その前に『井上Astuoを殺す』って思ったんです。
ま、それを聞いてAstuoくんもよろこんでいたんですけどね。
と言うのは、機材の搬入をしてたんですよ。
搬入が終わってクタクタになってボクが車を移動しようとしていたところに満を持して井上Astuoが手で髪をなびかせて出て来たんです。
ボクはもう『もうええやろう!』と思ってそのままハンドルを左に切ってひき殺そうとしたワケです。
でも、なんとかね殺人未遂で終わりました、ハイ」560vそんな「殺伐としたMCに雰囲気がよく似合う曲」と紹介されたのは「異邦人」。
清水さんのシットリ・ピアノから。570v_ihjフレットボードの隅々までを使う音域の広いOZMAさんのベースが曲のスケールを広げる。590v再びアコギを手にした直樹さんの熱唱!
ホント、この手のバラードが素晴らしい。
私はオコチャマでいつまでたってもブッ速いにぎやかな曲の方が好みなんだけど、直樹さんのバラードはズッと聴いていたい気持ちになるね。
600v本編の最後は「目眩」。
乙部さんの勇猛なドラミングにテンションが上がる!
610v_mmiメンバーが一丸となって…630v 640 650v直樹さんの激唱を猛サポートした!580v「OK、ギター!」
最前列のAtuoさんファンの皆さん、大よろこび!
OZMAさんの殺人計画が実行されていたらこのシーンはなかった!
0r4a0614本編のエンディング…直樹さん、ジャ~ンプ!
残念!背中になってしまった!680アンコールではまず清水さんとOZMAさんがステージに現れた。
「アンコールありがとうございます。
LOVEROCK VIOLENTはホントにスケジュールが決まりません。
次のワンマンライブはいつか?…決まっているんですが先過ぎやね。
先過ぎて皆さんがLOVEROCK VIOLENTのことをを忘れてしまうのではないか?と私は心配なんですけど、皆さんは大丈夫でしょうか?
秋口になります」
690v「ツアーをやるのかな?やるとしても2本ぐらいですかね?
ま、全員、富士と名古屋に集合してくださいね。
今年のLOVEROCK VIOLENTはそれより西には行きません。
私たちは西日本のことを絶対に顧みません…かといって東北を顧みるのかと言うと東へも行かない。
こぢじんまりと近場、近場で済ますということですね」
メンバーが誰もクチを挟まなかったけどコレで大丈夫なんスか?700vさて、OZMAさんと清水さん以外はTシャツに着替えて登場したアンコールの1曲は「面影」。720_ok最後の最後までLOVEROCK VIOLENT感濃厚極まりないナンバーで大いに観客を楽しませてくれた5人。730v 
740v 750v 760v 770v最後はまたインストルメンタルの「Rage」で〆る!
『風と共に去りぬ』で言えば「Exit Music」というヤツ。
 
最近、OZMAさんと『風と共に去りぬ』の話をしていて、2人でこの世には「Exit Music」というモノがあることを発見してしまったのです。
780「今年初めてのライブにこんなに集まってくれてどうもありがとうございました!
また機会を作ってライブをするので今年もよろしくお願いします!」790vこのステージの構成が実にいいのだ!
0000r4a0670 直樹さん、ジャ~ンプ!
お~っと、また背中!
ナンダよ~!本編の最後で下手側を向いて飛んだのでワザワザこっちへ移動して来たというのに!
今度は事前に打ち合わせをしておくことにしよう。800「ありがとうございました!」
今日もとってもカッコよかった!
 
THE LOVEROCK VIOLENTの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE
810<おしまい>

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200 (一部敬称略 2023年3月15日 渋谷GUILTYにて撮影)

2024年4月12日 (金)

LOVEROCK NIGHT<前編>~電氣ベンベン

  
『LOVEROCK NIGHT』と題するライブに出演した「電氣ベンベン」。
以前からそのバンド名を存じ上げてはいたが、今回Marshall Blogに初めてご登場願った。10v_2「電氣ベンベン」か…いい名前だな。
「犬神サアカス團」はMarshall Blogの常連だが、その「團」のような「気」の旧字体がまずいい。
「當(=当)」とか「體(=体)」とか「畫(=画)」とか「學(=学)」とか、書く際には画数が増えてチト面倒だがルックスがカッコいい。
当然、今から見ればこうした難しい文字が明治&大正の時代には平気で新聞にも使われていたワケだが、読者には何の不自由もなかった。
ナゼならすべての漢字にルビが振ってあったからだ。
よく「江戸時代、日本人の識字率は世界一だった」という記述を目にするが、それは海外の国々の社会構造が日本と異なっていたためで、本当に日本人の識字率を世界一にしたのはもっと後のこと。
すなわちこの新聞のルビの功績が大きかったということだ。
このルビは太平洋戦争中まで継続されたが、ただでさえ小さい漢字の活字にそれよりいくつも級数の低いひらがなの活字を組み合わせるのに大変な時間と手間がかかる。
そこで「国語審議会」なるものが「コレさ~、漢字を簡単にしちゃえばルビなんて要らなくね?」ということを思いつき、漢字のルックスを簡素化し、新聞はといえば例えば「拉致」を「ら致」、あるいは「拿捕」を「だ補」などと読みにくい感じをひらがなを用いて表記するようになったそうだ。Asちなみに「新聞」というモノは、嘉永4年、乗っていた船が紀伊半島沖で難破し2ヶ月にわたり太平洋を漂流した挙句アメリカの商船に発見されて渡米し、日本人で初めてアメリカの市民権を取得した浜田彦蔵(ジョセフ・ヒコまたはアメリカ彦蔵)が日本に持ち帰ったモノとされている。
このことは吉村昭先生の『アメリカ彦蔵(新潮文庫刊)』で楽しく知ることができる。Ah そして数年前、現代語に訳され昭和39年に上梓された浜田彦蔵の手記を高田馬場のブックオフで見つけて小躍りしながら即買いした。
だって税抜きで各100円だったんだもん!
Img_0426で、ココは荒川区にある「吉村昭文学記念館」にある先生の書斎を忠実に再現したコーナー。
書架に見える本は先生の蔵書の実物。000190その書架に『アメリカ彦蔵自伝』の2冊を見つけた時はうれしかったね。
あんなに夢中になっていたフランク・ザッパにももう触手が動かなくなった今、吉村先生にだけは素直にミーハーになれる私なのです。
ヘソ曲がりでアマノジャクでワガママな私はこれまで「本当に熱心な誰かファン」になったことがなかった。
真理ちゃんに百恵ちゃんにも興味なし。
でも、ザッパと吉村先生だけは別。390 さて、「電氣ベンベン」の下の句の「ベンベン」。
私が住むこの古い寺町には昔から年寄りが多く、かつては三味線や大正琴の音色が絶えなかった。
明治37年(1904年)生まれの祖母もかなりヘタクソながら三味線を嗜み、どこから現れるのか、「高橋さん」というヨボヨボ極まりない「おっしょさん」が週に1度家に来ていたことを思い出す。
何年経っても2人で「♪こんぴらふねふね~」と演っていた。
その祖母は私がギターに夢中になっていることを知っていて、自分のことをミュージシャン仲間だとでも思っていたのであろうか、私が中古のMarshallを買うと「どんなモノか?」と部屋に様子を見に来たことがあった。
その頃まだロックに夢中だった私はアルバムが出たばかりで、コピーしたてのオジー・オズボーンの「Crazy Train」を祖母に弾いて見せた。
「コリャ、相当ウルサイもんだね」と言っていた。
Marshallだからね。
42年も前の話。

ところで話は反れるが、数日前にテレビで報じていたニュースに小さなショックを受けた。
それはこのことである。
先頃、千葉にお住いの明治44年生まれの薗部さんというおジイちゃんがなくなり、厚木在住で大正2年生まれの涌井さんという方が「国内の男性の最高齢」のポジションをゲットした。
ちなみに大正2年というのは徳川慶喜が亡くなった年だそうだ。
このニュースは、「日本から明治生まれの男性が絶滅した」ということを意味しているのね。
オイオイ、私が子供頃には自分のジイちゃん&バアちゃんをはじめ、明治生まれの人なんて当たり前だったんよ。
大正生まれの人なんて「ものすごい年寄り」なんてイメージが全くなかったからね。
い~か~に自分が古い人間かということを思い知ったのだ。
大正は15年までで、13年生まれの人が今年100歳だからね。
高峰秀子、京マチ子、乙羽信子が大正13年生まれだというのだからこれまたビックリ。
ご存命であればデコちゃんも乙羽ちゃんも、シリーズで唯一寅さんより年配のマドンナを演じた国際女優の京さんも100歳だった。
だから「大正生まれ」の方がこの世からいなくなるのも時間の問題だ。
次は「昭和ひとケタ」の番。
そして早晩私たち昭和30年代生まれにもおハチが回って来るだろう。
 
閑話休題。
その祖母はギターを抱えて家を出る私を見つけるたびに必ずこう訊いた。
「なんだ、今日もベンベンか?」
明治の人にはエレキ・ギターの音が「♪ベンベン」と聞こえるらしい。
しからば、バアさんの三味線はどうか?
日本では一般的に三味線の音色を文字であらわす時は「♪チントンシャン」とする。
ウッソだろ~。
絶対にアレは「♪チントンシャン」とは聞こえん。
しかしながらこの擬音語とか擬態語というのは実に素晴らしい日本語の特長だと思う。
シンシンと雪が降る」か?
雪はシンシンと降るわねェ。
ヒタヒタと迫る刺客の足音」?
ヒタヒタと聞こえてしまったら気づかれてしまうだろうと思わなくもないがヒタヒタやっていれば心配無用。
「巨人がノッシノッシと歩く」
一体「ノッシノッシ」とはナンだ?でも巨人はノッシノッシ歩くわナァ。
ヨボヨボのおジイさん」
おジイさんは本当にヨボヨボしているのが普通だ。
五代目古今亭志ん生は近所の習い事の先生を指して「横町のデコボコ」とやるクスグリを使ったが、こんなにオモシロイ表現が英語にできるか?ってんだ。
「英語20,000、日本語50,000」という記述をどこかで読んだことがある。
コレは日常生活で使われる語彙の数を示していて、以前このことを知り合いのイギリス人に話したらイヤな顔をしていた。
我々は知らず知らずの内に英語圏の連中より2.5倍もの言葉を使って生活しているらしいのだ。
しかし、その50,000語の中にはこうした擬声語や擬態語も数多く含まれているのではないかと思うのね。
でも今の若い人たちはダメだよ、本を読まないから…当て推量だけどせいぜい10,000語ぐらいしか使わないんじゃないの?WWW
人間の知性を高める唯一の方法は「読書」だから。
コレは私の持論なんだけど、「読書家で東大に行かない(あるいは行けない)人はいるが、東大生で本を読まない人はいない」…どうだろ?
私も子供の頃にもっと読んでおけばヨカッタ。
ところで、エレキ・ギターの音色を表現した「テケテケ」なんてのは擬音語の白眉だと思う…と言いたいところだが、コレは擬音ではないということをつい最近知った。
コレは1964年のアストロノウツの「Movin'」というインスト・ナンバーに日本語歌詞をつけて焼き直した「太陽の彼方」という曲に出て来る「♪乗ってけ、乗ってけ、乗ってけサーフィン」の「テケ」なのだそうだ。
しからば「ベンベン」とは何の擬音か…コレは三味線の音色を表現する言葉らしい。
話が一周したところで本題。

さて、電氣ベンベンのステージ。 
1曲目は「邯鄲(かんたん)の夢」。
シンプルなギター・リフからスタートするソリッドなヘヴィ・チューン。20_kyデンジャーデンコ30v_2飯島丈治40v諸星和明50v_4サマンサ60v飯島さんが使用したアンプは…70Marshall。
「JCM900 4100」と「1960A」だ。80v「邯鄲の夢」というのは、昔々、中国の趙という国の都「邯鄲」で盧生(ろせい)という貧乏書生が仙人から枕を借りてうたた寝をした。
寝ている間、50年あまりもの間超リッチになる夢を見たが、目を覚ましてみると炊きかけた粟もまだ煮えておらず、自分は相変わらずの貧乏書生だった…という話し。
転じて人の世の栄枯盛衰は儚いモノだ…という意味。
私も若い頃、酒を飲んで意識を失いトイレでブッ倒れたったことがあった。
倒れた時の物音にビックリして駆けつけたた家の人に揺り起こされた時、「あ~、ずいぶん寝たな~」と思ったら1分も経っていなかったという「逆浦島現象」を体験したことがあった。
私の場合、意識を失っている間に「栄」も「盛」もなかったけどな。
90シアトリカルなアクションで観客の耳目を一身に集めるデンコさん。
デンコさんは飯島さんが弾くギターのフレーズに「白昼夢のような白く乾いたイメージ」を抱き、夢にまつわる寓話を歌詞にしたそうだ。100v_el続いては「elegy」。
「Elegy」というと私の場合、頭に浮かぶ曲が3つあって、まずは「湯の町エレジー」。
次にJ.J.Johnsonという大トロンボニストが作った有名なバラード。
でもチャンピオンは誰が何と言おうと穐吉敏子の「Elegy」。
エレジーというのは「哀歌」とか「悲歌」とか訳される音楽の種類で元々は死者に捧げる曲を指した。
「挽歌」なんてのも「elegy」の訳語だそう。
チャールズ・ブロンソンの『狼の挽歌(原題は'Violent City')』なんてのは夢中になって観たよね。
語源はギリシア語の「elegeia(エレゲイア=嘆き)」だそうだ。110高い壁に閉ざされた街、そこに流れる川、古い夢…という暗い景色をデンコさんが歌う。120まさに濃い灰色のダークなワルツ。
飯島さんのギター・ソロが重くのしかかってくる!S41a0021_2村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」という小説の舞台をイメージしているとのことだがそれはココだけのヒ・ミ・ツ。
私も村上春樹を読むことは絶対にないので好都合である。
イヤイヤ、それよりこのデンコさんの声!
ノドを極限まで絞り切ったようにして歌う姿を凝視してしまうのは決して私だけではないであろう。0r4a0028_2エンディングのリフレイン、Bm|A|G|Bmと繰り返しておいて歌が抜けた後、そのままエンディングに向かうのかと思うとさにあらず。
Bm|A|B♭m|Bm|C|G|G♭|Bmと変化し、B♭m→Bmの半音進行がとても魅力的に響く。
ハイ、半音に弱い私なのです。
0r4a0015デンコさんが光と風について歌うのは「風待ち」。
電氣ベンベンのレパートリーにあってこうした明るい曲調は珍しいのだそうだ。
そうでしょうネェ、この日初めて観た私にもそれがわかります。
140_kz諸星さんのベースと…
150vサマンサさんのドラムスが生み出す「ゆらぎ」のグルーヴがとても気持ちよい。S41a0120光がさし、風が吹き、デンコさんが指さす先には彼女が子供の頃から慈しんだ動物たちの魂が存在している…というメルヘン・テイストの1曲。160v曲が終わってデンコさんが取り出したのは「ひさご」…瓢箪のことね。
小道具にも気を遣っている。
水を口に含んでブハ~っとやって見せた。170_2サマンサさんがシンバルを打擲して…200v_ctベースが絡み…210v_2ソリッドなギター・リフが被さって曲が動き出す。
コレもヘヴィなワルツ。220v曲は「clocktower」。
タイトルはスーパー・ファミコンのコワい系のゲームから。
ホントだ…同名のゲームがあった。
何でも殺人鬼が徘徊する館から脱出するゲームだとか…。
230vホントだ、コワいわ。
デンコさんは夜の森の朽ちた時計塔とそこに眠る謎を断片的に描いている。
236射るような視線をファンに注ぐデンコさん。
コワいといえばコワい。
しかし、ファンにはこの視線がタマらないのだ。190_2ところで…。
この曲なんかもすごくいい例なんだけど、私はこういうタイプの音楽が「日本のロック」のひとつの理想形として後世に受け継がれていって欲しいと思うんですよ。
それは「日本のハード・ロック」ということね。
ブリティッシュ・ロック然としたギター・リフとソロ、ヘヴィなリズム、そして「日本」を感じさせる知性的な内容の歌詞で構成するロック。
冒頭で少し触れたけど犬神サアカス團なんかはまさそれ。
人間椅子なんかもそう。
個人的な嗜好が強い意見だということは百も承知、二百も合点。
電氣ベンベンにはロックがもっともクリエイティブだった70年代の残り香を嗅ぐことができるのだ。0r4a0083 「デンコちゃーん!」
曲が終わるやいなや客席から盛んに呼び声が上がる。
「本日はお招き頂きましてありがとうございます。
来て頂いた皆さま、ありがとうございます。
配信をご覧の皆さまもありがとうございます。
スタッフの皆さまもありがとうございます。
GUILTYの皆さまありがとうございます。
最後まで楽しんでいらしてください」250v_2ヤケにサッパリしたMCの後は「Hello World」。
サマンサさんのハリのあるロック・ビート。260_hlギロリ目力。270トレモロを利かせたアルペジオから一転してオドロオドロしいリフ。
そう、だからこういう曲のことをさっき言ったワケ。280v「Hello World」というのは、コンピュータ言語が数ある中で、どの言語を使おうが最初に画面に表示する例文のことだそう。
BASICだろうが、JAVAだろうが、「それではまず最初に『Hello world』と画面に表示させてみましょう」とやるらしい。
私はコンピュータはあまり好きではないので全くこのことを知らなかったが、コンピュータに関するロックの名曲なら知っている。
あ~、テクノ・ポップなんかじゃありませんよ。
そんなのよりズッと前の曲。
例えばPANTAさんの「HALのテーマ」、例えば四人囃子の「機械じかけのラム」…歌詞といい、曲といい極上の逸品だ。
「外の世界と接触する内なるモノ」というイメージのこの曲もとてもいい感じだ。
290_2ギター・ソロもタップリ!
やっぱりこういうロックのギターはMarshallだよナァ。
0r4a0142 「海の底から届いた手紙」という歌詞の一節は、海底ケーブルの通信速度の速さや圧損の少なさを称えているのだそうです。
エエッ?海底ケーブルの性能について歌った曲なんて初めて聴いた!320ところで…。
ナマイキながらこのMarshall Blog、原則的にコピー・バンドと正式な音源を出していないバンドさんは取り扱わないことにさせて頂いているんだけど極マレには例外もあるのね。
その例外のひとつが今日のこのチーム。
これだけ個性豊かなロックをやっているにもかかわらず、実は正式な音源を発表していない。
ウェブサイトも運営していない。
すなわちモッタイない…ということで「Marshall Blogの例外のひとつ」になって頂いた。
で、その音源を制作していない理由を尋ねたところ、メンバー各々の思いはあれどデンコさんとしては、「音楽=ライブ」というのが一番の理由。
音楽には生演奏の場でしか伝わらないことがあるので、目の前に1人しかいなくても、1,000人いたとしても、その時、その場所にいる人に届けば良い…と考えているのだそうだ。
330v_2また音源を制作するための時間を設けるとライブの機会を削らざるを得ないということが不本意でもあるそうだ。
さらにバンマスの飯島さんとしては、既存の曲が今のままで完成しているとは思っていないということもあるそうだ。
でも、どこかで妥協して音を残しておかないと、このままではモッタイない!
音楽家の使命は、そりゃ人前で演奏して感動を与えることも大事だけど、音楽を創って何らかの形で残しておくことことが本業だと思うのです。
下は真宗大谷派の坂東報恩寺の外壁に掲げられているおさとし。
Img_0147飯島さんのギターが導く次の曲は「蒼ざめた馬」。
340_auロシアの「B.ロープシン」というペンネームで革命家たちの内面を描いた小説を書いたボリス・サヴィンコフという作家の代表作のタイトルが「蒼ざめた馬」。
デンコさんは小さい頃に読み聞かされたロシア語の古い絵本に載っていた絵の景色をイメージしている。350_2大学の時、ゼミで「カラマーゾフの兄弟を読む」という夏休みの宿題があったけどテコでも読まなかった。
ギターに忙しかったから。
仕方なしに子供向けの「カラマーゾフの兄弟」を買って、その解説だけを読んで強引に感想文を書いて宿題を提出した。
結局、最終的にはこのゼミの単位を取ることはできなかった。
でも歳を取ったらユックリとトルストイだのプーシキンだののロシア文学を味わいたい…なんてことを思っているウチに歳を取ってしまった。
コリャ、生涯ラスコーリニコフすら読まんな。
ということで代わりと言ってはなんですが、先日『終着駅』というトルストイの映画を観てみた。
『サウンド・オブ・ミュージック』でトラップ大佐を演じたクリストファー・プラマ―がレフ・トルストイを演じるというのでチョット「?」だったけど、コレがなかなかにいいのよ。
特に妻のソフィ役のヘレン・ミレンがヨカッタな。
期待せずに観たせいもあって思わぬ掘り出し物に巡り合った気分になった。
Tt さて、電氣ベンベンのロシア…こんなイメージの挿絵が載っている絵本があるのか?
コレでは同じロシアでも香月泰男の「シベリア・シリーズ」ではないのか!
となると、コレこそが正調電氣ベンベン・ナンバーということで納得できる。360v出番の最後に近づくにつれてますます演奏に熱気がこもる!300デンコさん、どうしたのッ!?
380v「蒼ざめた馬」のエンディングからディレイ・トリックを使ったギターが残り…390vそのまま最後の曲へ。
カッコいい展開!
曲のタイトルは「泡沫」と書いて「うたかた」と読ませる。400_hmバンドを去っていったかつての仲間への思いをアップ・テンポのマイナー・チューンに込めてデンコさんが歌う。
その時の悲しみの感情が込められているのでパフォーマンスもドラマチックだ!410vそして、3人がデンコさんの絶唱をドラマチックに演出した。420v

430v_2曲はギター・ソロで締めくくられ…440vそのひと幕がコレ…飯島さんににじり寄るデンコさん!
0r4a0190 こうして全7曲で電氣ベンベン独自の世界を構築して見せてくれた。460v当日はデンコさんお手製のフィナンシェが来場者に振る舞われた。
ごちそうさまでした!15v<つづく>
 
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オルタナティブなパンクロッカー、パーティ・スターター、混沌の使者…そんな呼び名がピッタリのDegenerates。
揺れ動くブリティッシュ・ロック・シーンの中にあって、このチームをもっとも印象的なバンドのひとつにしているのは、アンセミック・ロックの暴動と侵略がもたらすカッコよさ、そして存在感と魅力に満ちたライブ・パフォーマンスだ。

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200 (一部敬称略 2024年3月15日 渋谷GUILTYにて撮影)

2024年4月10日 (水)

陽の当たるZENITH / 大世界夜桜極蔵楽団

 
イヤ~、昨日の東京地方の雨風はスゴかったネ~。
ようやく満開になったと思った桜もあの風じゃひとたまりもないわナァ。
Marshallの友人に咲き乱れる桜の写真を送ろうと思い、咲くのを今か今かと待っていたのだが今年はなかなか咲かなかったでしょう?
咲いたと思ったらあの暴風雨だ。
でもその直前、半日だけ晴れたチャンスを逃さずカメラを持って桜を見に行って来た。
まずは定番の上野恩賜公園。
外人ばっか!10隅田公園…家綱さん、吉宗さん、どうもありがとう!

20ウチがいつも行くのは浅草側。
ココは土手にあがると花が目の位置に来るので他とは異なる桜の情景を目にすることができる。
宴会している連中もおらず、子供連れが多いのも平和でいい感じ。30そして谷中墓地。
墓場だけあってココもさすがにシートを広げて酒を飲み騒いでいる連中は皆無だ。
それも外人がものスゴく多いのには驚かされる。
チョット前までは全くいなかったのに…。
そこで私に道を尋ねて来たイタリアから来たという女性にどこでこの墓地のことを知ったのか訊いてみた。
すると、やっぱりガイドブックに掲載されていて、「上野よりも静かでジックリ花を見ることができる」というようなことが書いてあるのだそうだ。
40夜桜はコレだけ…龍鳴山本覚寺の桜。
地元の人は「お祖師さまの桜はもう咲いたかいな?」とこの桜の咲き具合で春の訪れを計る。50あ、もうひとつ夜桜があった…「大世界夜桜極蔵楽団」だ!60このバンドをサポートしているのがMUTANT MONSTERのドラマー、CHAD。90vCHADちゃんはNATAL。
NATALは「ナタル」でも「ナダル」でもありません。「ナタール」と読みます。70NATALドラムスはCHADちゃんのダイナミックなプレイにベスト・マッチするのだ。80vそして、大世界夜桜極蔵楽団がこの度発表したビデオが「陽の当たる場所」。
100(映画に興味のない読者はココは飛ばしても大丈夫です)
キタキタキタ~!
「陽の当たる場所」といえば、音楽ファンにはスティーヴィー・ワンダーの「A Place in the Sun」が真っ先に頭に浮かぶだろう。
もちろんアレは文句のつけようがない名曲・名演だけど何と言っても私は映画の『陽のあたる場所(A Place in the Sun)』。
主演はモンゴメリー・クリフト、シェリー・ウインタース、そしてエリザベス・テイラー。
コレはいいよ~。
モンゴメリー・クリフト(以下「モンティ」)扮する貧しい母子家庭に育った青年が叔父が営む工場に就職し、工場の女性と恋仲になる。
この工場に勤める女性がシェリー・ウインタース(以下「シェリー」)…『ポセイドン・アドベンチャー』のあの太った水泳が得意なオバさんね。キューブリックの『ロリータ』ではお母さんの役を演った人。
ある時、モンティは叔父の家に来ていた美しいエリザベス・テイラーを見染てしまう。
ところがあまりにも身分が異なるため将来が望めない。
しかしお互いに惹かれ合うようになり、周囲も結婚を認めるようになってきてしまう。
するとモンティはシェリーが邪魔になってきてしまう。しかも彼女は妊娠していたのだ。
一計を案じてモンティはシェリーを湖に誘い出し、ボートを転覆させて溺死させようとする。
ところが、なかなかできない…ドキドキしてもう汗びっしょりになっちゃう。
するとモンティの意図を読み取ったシェリーが激高してボートの上で立ち上がって暴れ出してしまう。
小さなボートは激しく揺れて、やがて転覆…。
ココから先は映画を観てください。
とてもよく出来ています。
撮影時、モンティはそのボートの上でかいた汗は霧吹きでかけた水ではなく、自力で身体の中から出したという。
昔の役者は本当にスゴかった。
この映画は、作品賞は逃したものの1951年のアカデミー賞で9部門でノミネートされ、監督賞をはじめ6部門で受賞した。
まだ怪獣映画やマンガ映画がオスカー像を手にする70年以上も昔、アメリカの映画界が正気だった頃のアカデミー賞だからして作品のクォリティの高さが窺い知れるでしょう。
ちなみにこの年の作品賞には他にエリア・カザンの『欲望という名の電車』もノミネートされいて、最終的にはヴィンセント・ミネリの『巴里のアメリカ人』が獲得した。
3本とも大好きな作品。
でも私が選考委員だったら『欲望という名の電車』を選ぶかな。
110vさて、大世界夜桜極蔵楽団のミュージック・ビデオ。
CHADちゃんがその撮影時の写真を送ってくれた。120CHADちゃんが撮影に使用したのはNATALのZENITH(ゼニス)。
この撮影が日本でもビデオ・デビューとなった。Img_8667ZENITH(ゼニス)は60年代のビンテージ・ドラム・キットを音もルックスも忠実に再現したモデル。140コレはCHADちゃん撮影の写真。
やっぱこのデフォルトで装着されているフロント・ヘッドが気になるよね~。145vコレもCHADちゃんの撮影。
やっぱり皆さん、このロゴの形をした空気穴をお気に召すようで…。
「キーホルダーにして欲しい」というリクエストもあったぐらいですから。146大世界夜桜極蔵楽団の皆さん。
大変個性的な皆さん。
150軽快にゼニスを叩くCHADちゃん。160寡聞にして大世界夜桜極蔵楽団のことを存じ上げず、一体どんな音楽を演っているのかの情報も全くなかった。
そして出来上がったビデオを観て驚いた!
コレがですね~、バンジョーやフィドルが入ったパンキッシュなカントリー・テイストなのよ!
歌っている内容はこの世の欺瞞を批判する辛辣な内容でとてもゴキゲン!
175皆さんとお揃いの水兵さんの装束ですっかりメンバーに溶け込むCHADちゃん。
コレはコーラスのシーンの撮影ですな。
180とにかくCHADちゃんはMUTANT MONSTERとは似ても似つかぬテイストの音楽のドラム・パートをバッチリこなしている。
そのドラミングをNATALがお手伝いさせて頂いております。170コレがその「陽の当たる場所」。
お楽しみあれ!


ホント「何でもいいからやっとけ!」だよナァ。
前見て生きてりゃチャンスはどこにでも転がってる。
極蔵さんが歌っていらっしゃる通りよ。
そして、時間は死ぬまであるけれど、それはアッという間!
 
大世界夜桜極蔵楽団の詳しい情報はコチラ⇒X
190v 

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<Birdsong>

<Today We're Warriors>

<Monsters>

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200 (一部敬称略)

2024年4月 8日 (月)

Girls Guitar Three vol.7<後編>~Rie a.k.a. Suzaku&セッションの巻

 
Mayto.ちゃんとSallyちゃんの出番が終わってただ今転換中。
その場をつなぐのは李奈ちゃん。
「配信をご覧の皆さま、ありがとうございます。
爆音すぎて配信状況は一体どうなっているんだろ?
さて、今日はギター・アンプがMarshallをご用意しています」
10vコレですね。
李奈ちゃん、ご紹介どうもありがとう!20はるかちゃんも…
「私が使ってるNATALドラムス。
コレもご用意して頂きました。
すごく良い音でしょ?
わかります?
すごく良い音なのでタップリと楽しんでいってください!」
30vコレですね、NATALドラムス。
「ナタル」でも「ナダル」でもない…「ナタール」。
はるかちゃんご紹介どうもありがとう!
40そして第3番目のギター刺客にしてこのイベントを主宰するRie a.k.a. Suzakuが登場。
改めて今日のバンド・メンバーを紹介した。
「バックの皆さん、過酷な体験を毎回申し訳ございません!
お疲れでしょうがよろしくお願いします」Img_2460 Rieちゃんのヘアスタイルにはいつも刮目してしまうが、とりわけ今回のはスゴイ。
コレ、照明が髪の毛に当たってシマシマになっているワケはありませんからね。
青地に紫の線が入ってるの。
家内曰く、まるでツタンカーメン…神々しい~!
そういえば高校の時、世界史の先生がかなりのご高齢でこの「ツタンカーメン」を「ツインタンクアンメン」と発音していた。
その授業を受けていた生徒全員が何のことやらわからず、「チャーシューワンタンメン」の類のどこかのラーメン屋のメニューだと思い込んだ。
ちなみにツタンカーメンを発掘した考古学者の母国のイギリスではこの「Tutankhamun」を「トゥートゥアンカーン」と「ム」にストレスを置いて発音する。
それにしてもうらやましいナァ…染めるところがあって。50v_3場面はツタンカーメンのエジプトではなくてインド。
1曲目は「世界」をテーマに据えたアルバム『World Journey』から「Rudra」というインディアン・ナンバーRie風。60なるほどエキゾチックにしてオリエンタルな雰囲気。70v_rdr中間部で李奈ちゃんのソロ。
超低音でのゴリンゴリンが気持ちいい。75v「Rudra」とはインド神話に登場する「暴風神」のこと。
和式に言えば「風神」さまか…。
ソロではRieちゃんのギター暴風が吹き荒れた。80「ありがとうございます。
私、『MUSES』という世界初の女性のフュージョン・バンドを作りました。
去年の10月にアルバムを出しました。
次はそのアルバムから1曲お送りします。
いつもたいてい『Wangan Street』という曲を演るんですが、今日はせっかくだから『このメンバーでだったらどうなるかな?』っていう感じで演奏します」90v曲は「Jet Streem」。
「日本航空がアナタにお贈りする音楽の定期便…ジェット・ストリーム。こんばんは城達也です」…なんてFM東京の番組があったネェ。
約50年前…私が中学1、2年生の頃、この番組の最初の部分だけよく耳にした。
懐かしくなってチョット調べてみたら…この番組まだやってるのね!?
今のパーソナリティは福山雅治だって。
100_jsなるほど、なるほど、クールなキメからスタートするモロにフュージョニーな1曲。
Rieちゃんがテーマを提示し終わると曲はガラリと表情を変える。120v曲を切り放すかのように各メンバーのソロをタップリとフィーチュアしたのだ。
まずははるかちゃんから。140vおお!コレは!
ロック色の濃いハードなソロ。
150ツイン・ペダルを踏む足の動きも軽やかかつパワフルに、色とりどりのプレイを見せてくれた。155vキマった~!
カッコよかった~!160続いて李奈ちゃん。
170千両ベース役者の登場といった風情でスラップがバカチコと唸るまくる!
堂々たるパフォーマンス。
180vさらにKahoちゃん。
190ココはオルガンでグバ~っとひと暴れ!200v最後はRieちゃんが締めくくる。
ワーミー・バーを激しく上下させて…210v徹底的にハードに弾きまくった!
13分を超える大熱演。
やっぱりライブはこうでないとね~。
まさにRieちゃんのステージのハイライトとなった。
220KahoちゃんのピアノをバックにRieちゃんがシットリとギターを奏でるのは『World Journey』のフランス編「Paris Dusk」。230_pd自分で「気分はすっかりゲイリー・ムーア」って言っていたけどまさに。
メジャーになるサビの展開がすごく魅力的な曲だ。
「パリの黄昏」か…いいね、行ったことないけど。
私は「Waterloo Sunset」でもう大満足なもんスから。240「ありがとうございます。
早いもので次が最後となります。
その後には濃厚なセッションが待ってますから!
我々は前座みたいなモンですよ。
さて、フランス編から今度は『World Journey』の南極編にいきます。
曲は涼しいんですけどココは暑いですね。南極じゃなくて南国。
ところで、南極の曲を書けって言われたら皆さんどうします?
行ったこともないじゃん?…そんなとこ。
だから『南極なんて氷とペンギンしか思い浮かばない!』って社長に言ったの…なんてやっているウチに作った1曲です。
果たしてコレを聞いて皆さんに南極を思い浮かべて頂けるかどうか…?
心だけでも涼しくいきます!」250v曲は「Ice World」。
私もロック、ジャズ、クラシック、民族音楽と長いこと音楽を聴いてきたけど「南極をテーマにした曲」ってのは記憶にないナァ。
「North pole(北極)」という言葉は、アーロ・ガスリーの「Coming into Los Angels」という曲に出て来るけど。
あるいは、エスキモーの民謡ってのも聴いたことがある。
でも「南極」は知らないナァ。
Rieちゃん、もしかしたらコレ世界初なんじゃないの?
探せば出て来るか…?260_iwどこまでも果てしなく続く純白の大地。
反対に太陽が全く沈まない「白夜」、反対に太陽が全く上がらない「極夜」、
遠くにかすむペンギンの群れ!
う~ん、南極のイメージが浮かんで来たぞ!
Img_2534というのは、昭和35年に筑摩書房から上梓された『世界ノンフィクション全集50巻』の第1巻に「世界最悪の旅(The Worst Journey in the World)」という南極探検に関する1作が収録されていて去年読んだのね。
RIeちゃんは「World Journey」だけど、こっちは「Worst Journey」。
「南極探検」というと誰しもノルウェイの「ロアール・アムンゼン」の名前が真っ先に思い浮かぼうが、この「世界最悪の旅」はアムンゼンの後塵を拝すこと1ケ月にして南極点に到達し、隊員のほぼ全員が死亡したというイギリスの探検家の南極での体験を綴った手記。
彼の地の凄まじい自然の脅威が描かれていて、一番印象に残ったのはその気温。
極寒の折にはマイナス70度近くまで気温が下がり、そんな時についウッカリ手袋をせずに金属部分に触ろうものなら手が完全に付着してしまい、お湯をかけて氷を溶かすか、金属に付着している部分の皮膚を剥ぐよりその場を脱する方法がないとか。
そんなだからマイナス20度ともなると、とても暖かく感じるのだそうだ。
私はかつて仕事で金沢港にあるマイナス25度の魚の保冷庫に入ったことがあったが、せいぜい10分が限界だった。
それ以上時間が経つと両足の腿に変調をきたして動けなくなってしまうのだ。
さらにマグロの急速冷凍庫というのにも入ってみたがコチラはマイナス50度。
20秒もガマンできなかった。
ちなみに南極の最低気温の記録はマイナス89度らしい。
なんてことを書くといかにもこの本がオモシロい感じがするけど、何しろ約100年前の著作を明治生まれの人が翻訳しているので文章があまりにも昔風で読みほどくのに大変な労苦を味わった。
それでも歯を食いしばって何とか読破した「私の世界最悪の読書」のウチのひとつ。
この叢書、あと49冊ウチに残っているんだけど、果たして読み抜くことができるのか?
それを考えると私の気持ちは「マイナス89度」である。
Img_0400そんな過酷な南極の環境をよそにこの曲はRie節がテンコ盛りの楽しい南極旅行だった。270v「ありがとうございました…もう呼んじゃいますか?
たぶんセッションの時間が一番長くなると思うんですよ」
…と、ソロの出番を終えたMayto.ちゃんとSallyちゃんをステージに呼び込んだ。
「このメンツで一体ナニを演ろうか?ってすっごい悩んで最後まで曲が決まらなかったんです」280で、考えに考えた結果選んだのは、以前GG3で一度演ったことがあるという「Black Magic」。
と聞いてまさかジャズのスタンダードの「That's Old Black Magic」か?それともフリートウッド・マックの「Black Magic Woman」か?と個人的に色めき立ったが、それはオールド・リスナーの浅はかさ…レブ・ビーチのソロ・アルバムからの1曲目だそうです。
ゴキゲンなハード・ドライビン・ナンバー!
290
GG3名物のセッション・コーナー。
テーマの後はまずはMayto.ちゃんのソロ。
300v使用しているのはMarshallの50Wの2x12"コンボ「JVM205C」。310続いてSallyちゃん。320vSallyちゃんのMarshallは「JVM210H」と「1936」の組み合わせ。330vそしてセッション・リーダーのRieちゃんのソロが続き三人三様のプレイを大いに楽しむことができた。
コレがGG3の魅力。
しかし、皆さん弾くよね~!
340そんなギター陣3人に1人で立ち向かったのがKahoちゃん。
350メタル系の音楽が初めてとは全く思えないハマりっぷり!Img_2690「Led Boots」、「Stratus」とジェフ・ベックがらみの曲を取り上げて来たこのGG3のセッション・コーナー。
今回もジェフ・ベック。
マックス・ミドルトン作の「Freeway Jam」だ。
はるかちゃんのシャッフル・リズムに乗って…
400李奈ちゃんのベース・ソロからスタート。
410オリジナルは1975年の『Blow by Blow(=「一打一打念入りにレポートする」というボクシング中継の用語)』に収録されている曲だが、1977年、私が中学3年生の時にリリースされたヤン・ハマーとのライブ盤でこの曲を耳にした時はジェフ・ベックがカッコ良すぎて座りションベンしたね(失礼!)。
ライブのバージョンはテーマ・メロディをチョットいじって5度の音を入れていたのもまたカッコよかった。
GG3はオリジナルのバージョンでテーマを弾いた。
360_fwjこの曲でもMayto.ちゃんからSallyちゃん…380そしてRieちゃんへとソロを回して思う存分弾き狂って頂きました。390Kahoちゃんのオルガン・ソロを経て、最後はみんなでテーマをバッチリとキメて大盛り上がり!420今回も楽しかった~。
毎回出演者を決めるのに苦労しているというRieちゃん。
大変でしょうが次回も楽しみにしています!430v最後はみんなで恒例の記念撮影で締めくくった。
440 

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200 (一部敬称略 2024年3月5日 汐留BLUE MOODにて撮影)

2024年4月 5日 (金)

Girls Guitar Three vol.7<前編>~Mayto.&Sallyの巻


Rie a.k.a. Suzakuが主宰する女性ギタリスト&プレイヤーが集うイベント『Girls Guitar Three』が久しぶりに開催された。
今回で7回目。
Marshall Blogでレポートする度に書いているが、このイベントは大変にアット・ホームな雰囲気であることに加え進行がすごくスムーズで観ていて実に楽しい。
もちろん一番の魅力はこの場に集ったミュージシャンの熱気あふれる演奏であることは書くまでもない。
今回も充実のステージが展開した。10vステージの上にはMarshall。20_2そしてNATAL(ナタール)。
「ナタル」でも「ナダル」でもありません…「ナタール」です。30_23人のギタリストと組手を交える今回のホスト・バンドの皆さんは…
  
Kaho40v星野李奈50v_2森はるか60v最初にステージに上がったのは…70_2Mayto.80vMayto.ちゃんはJVMの50Wの2x12"コンボ「JVM205C」を使用。90_21曲目はおなじみの「Beat It」。0r4a0028あのソロの風味もタップリにバリバリと弾き切ってくれた!0r4a0076「はじめまして…ギタリストのMayto.です。
『GG3 vol.7』にお越しくださいましてありがとうございます。
お食事とお飲み物を楽しんでいらっしゃいますか?
私は昨年の5月までHAGANEいうバンドにいたんですが、そこを離れて昨年12月に新しくMana Diagramというメタル・バンドを始めました。
『ギタリストがメイン』というライブで弾くのは今回が初めてなので今日はドキドキしながら参りました。
1曲目からノッテくださってとってもうれしく思っています!」120v続いてはそのMana DiagramのレパートリーからMVにもなっている「Glitter Wind」。
暴走機関車よろしくはるかちゃんのメタル・ビートが猛烈な勢いで突き進む!140vgwそのビートに乗ってmayto.ちゃんがあらゆるテクニックを駆使して弾きまくるのだ。150vドッシリとした低音でヘヴィなグルーヴをクリエイトする李奈ちゃん。180転調を繰り返しながら曲は緊張感あふれる展開で一気に駆け抜けた。170そのまま続けてコレもMana Diagramのナンバーで「SHOCKS」。190_shこれまたグイグイと押しまくるドライビング・チューン。
ソフトなMCのイメージとは全く異なる「ハード&ヘヴィ」の権化。
Mayto.ちゃん、ニコニコしているけどそのプレイはどこまでもパワフルだ!
200vシンセにピアノにKahoちゃんのキーボーズも大活躍!Uuuこの曲もやたらと仕掛けが組み込まれていて聴きごたえ満点!
210Mayto.ちゃんはハードながらも緩急自在にメロディアスなプレイを聴かせてくれた。220v_2「皆さん、ありがとうございます。
普段ボーカルズのUYUが歌っているメロディをギターで弾いたらどうなるんだろう?って思いながら今回初めてMana Diagramの曲をギター・インストにしてみました。
ギターだからこそ出せるニュアンスとか音を届けたいという思いでアレンジしました。
今演奏した2曲は歌ありのバージョンをサブスクでも聴くことができますので、気になった方は是非聴いてみてください」
230v「今日は雰囲気がすごくあたたかくて素敵なイベントだな~と思っています。
お声をかけて頂いたRieさんに感謝しながら演奏しています。
この後にご登場されるSallyさんは、私が高校生の時からずっと仲良くしてくださっているんです。
今日は初めての共演です。
そんなご縁もありながら、Rieさんは憧れの女性ギタリストですし今日このイベントに出演できたことは本当に光栄だと思っています」240…と挨拶をして出番の最後の曲に取り掛かった。
曲は「Free Wing」。
250_fw昨年ソロ・ギタリストとしてやっていくことを決心した時に自分を勇気づけるために作ったという曲。
260vそういう時は景気よく派手な曲調になりがちだと思うがココはシットリとまとめて、ジックリと聴かせて出番を締めくくった。Img_2108 Mayto.の詳しい情報はコチラ⇒Mayto. Official website270転換の間、李奈ちゃんがMCマイクを握って次の刺客が登場するまでの間、ステージ上のホステス・バンドのメンバー紹介をした。280はるかちゃんが力強く叩くハイハットのカウントで飛びだしてきたのは…285v_pijキタキタキタキタキタキタキタ~!
これまた紛うことなき正統派メタル・サウンド!0r4a0307_2 2番目に登場したのはSally。300v_pijSallyちゃん、この日初対面の私に向かって魔法のようにうれしいことを言ってくれたんですよ。
「私、歪みは全部アンプで作っていますから!」
だから、そんなSallyちゃんは当然Marshall。310今回は「JVM210H」と2x12"スピーカー・キャビネットの「1936」を組み合わせて使用した。
「ピュアな真空管アンプ・サウンド」とはこのこった!
320v李奈ちゃんもバトル・モードで迎え撃った!
曲はオリジナルの「Plot in Jealousy」。330弾くわ、弾くわ、そのギター・パワーたるや尋常ではない。350v続いてもオリジナル曲で「MISSION」。
Kahoちゃんはメタル経験がないと言っていたけど大丈夫だったのかな?360_msというのも、この曲も徹頭徹尾暴れまくる凄まじいまでのメタル・チューンなのだ。380やっぱり真空管アンプだネェ。
いいように音が抜けてくる。
せっかくこれだけ弾くんだからMarshallで弾かなきゃモッタイない。
Sallyちゃんはそのことをよ~くわかっていらっしゃる。400v「皆さん、こんにちは、Sallyと申します!よろしくお願いします!
しゃべりながらチューニングをしようと思っていたんですが、このスタンドの高さだとチューニング出来ないということがわかりました。
今日は平日にもかかわらずたくさんご来場頂きまして、配信の皆さまもご覧頂き誠にありがとうございます!
李奈さん、私、チューニングをしますんでその間マイクを持っていてもらっていいですか?
李奈さんとも、なんだかんだ月1くらいで会ってたんですよね」
410v_2マイクを握った李奈ちゃん。
「そうなんです…sallyちゃんとは以前レーベルが一緒だったんです。
月に1回それで顔合わせていんですが、Sallyちゃんがこんな風に弾いてる姿を見るのは今日が初めてなんです。スゴイですね、ホント!
リハーサルの時、あまりの爆音でなんにも聞こえないんですよ!
コレ今ナニをやってるんだろう?、ナニが起きてるんだろう?と思いながら、はしゃいでるSallyちゃんはカワイイな…みたいな。
Sallyちゃんはズ~っと、一生ギター弾いてるイメージですね。どんな時でも」430v「確かにそうですね。
まず、流れて来る同期の爆音で人を殺せそう?
あんまり弾きすぎもよくないんですけど…。
最近ははるかさんとも毎月のようにご一緒させてもらってます。
キーボードのKahoさんは今日お初です。
よろしくお願いします!」420「そしてRieさん、『GG3』お招き頂きまして本当にありがとうございます。
Rieさんとは前に『Metal Matsuri』というロンドンで開催されたイベントでご一緒させて頂いたのが最初でした。
そこから数年経って、また同じステージを踏めることを光栄に思います。
Mayto.さんともお互いに高校生ぐらいの時から地味に交流があるんですが、イベントでご一緒することは全然なかったので今日は2人ではしゃいでいました。
そして最後にはみんなでセッションも出来るということでそれも楽しみにしております!」440v『Metal Matsuri』で思い出した。
アレはロンドンのイズリントンの「O2アカデミー」で開催したんだったよね?
で、そのロンドン。
南西の郊外に「Surrey」という行政区画がある。
日本語では「サリー」とか「サーリー」って表記しているんだけど、ココにはヘンリー8世が住んでいた「Hampton Court Palace(ハンプトン・コート宮殿)」という城があることで知られているのね。
でもSallyちゃん的には「ヘンリー8世」よりも、ココはエリック・クラプトンとジェフ・ベックの地元と言った方がシックリくるでしょう。
「Sally」と「Surrey」…スゴいギターつながりだと思わない?0000img_1101ココで1曲カバーを取り上げた。
はるかちゃんの一風変わったドラミング・パターンからスタートしたのはテレビ番組の主題歌の「情熱大陸」。450vコレがナント、ラテンというか、サルサというか完全に想定外のアレンジだったのだ!460ブッとい音色でテーマ・メロディを歌い上げるSallyちゃん。470vKahoちゃんのピアノ・ソロ。
ん~、大変に素敵なフレーズが出た!480vそしてハード極まりないSallyちゃんのソロ。
ピッキングが実に勇ましい!490曲が終わるとSallyちゃんはまたチューニングに取り掛かる。
というのは、音程が狂っているのではなくて、曲によってチューニングが変わるのね。
それを1本のギターで演奏するので忙しいことこの上ない。
「まさかの『情熱大陸』ということでナニかまつわるエピソードでもあればよかったんですけど…ただ好きな曲ということだけで選びました」Img_2281 チューニングも完了し、楽器や物販やスケジュールについてキビキビと語った。
そして出番最後の曲にを演奏した。
このサクサク進行する感じがこの「GG3」のいいところ。500v曲は「Astray」。
コレもそれこそ人を殺しそうな激烈メタル・チューン。
510_ast李奈ちゃんも矢堀さんと演ったり、こうしてドメタルを演ったり、ホントにプレイの幅が広いワァ~。
全く感心しちゃう。520vSallyちゃんはツユほどのスキ間も見せず力強いメタル・トーンで弾き通す!540vやっぱりこういうプレイはMarshallをフルに使って弾くに限りますナァ。
530全4曲。
煙が出るようなギター・プレイで観客を圧倒した!340vSallyの詳しい情報はコチラ⇒X560<つづく>
 

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200 (一部敬称略 2024年3月5日 汐留BLUE MOODにて撮影)

2024年4月 4日 (木)

英Marshallの新しいウェブサイト

 
イギリス本国のMarshallのウェブサイトが新しく生まれ変わりました。 
Ws14 
昨年より「Marshall Group」として、Marshall、NATAL、レコード等の従来のMarshall商品とヘッドホンやスピーカーのラインナップを組み合わせた「新しいMarshall」のウェブサイトです。   Ws13 
今回からオリジナルの英語版に加え、一部を除き日本語のページを併設。 Ws2 
内容はもちろんアンプのラインナップと…
Ws25_2  
各モデルの詳細… 
Ws11 
スピーカー・キャビネット… 
Ws15 
ペダル等の旧来のMarshall Amplification商品… Ws16  
オーディオ・スピーカー… Ws3_2  
ポータブル・スピーカー… 
Ws12 
ヘッドホンやイヤホン… Ws4 
NATAL(ナタール)… 
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レコードやアクセサリー類… 
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スタジオ等のアーティストまわりのビジネスまで。 Ws7 
さらにMarshallの歴史やアイコニックなアーティストの紹介… Ws8 
「BACKSTAGE」と題したコミュニティ・ページ。 
Ws17 
ココで目を惹いたのが「HOMEWARD BOUND」というところ。
サイモン&ガーファンクルに「Homeward Bound」という曲があって「早く家へ帰りたい」という邦題が付けられていた。
「Homeward bound」というのはその邦題通り「早く家に帰る」という意味で、「困難を乗り越えた者が愛する者がいる場所に急いで帰る」ということなのだそう。
生活の中に音楽やMarshall製品がどう溶け込んでいるかを紹介している。Ws9 
他にMarshallブランドと他社とのコラボレーションの紹介など盛りだくさん! 
Ws10 
新しいMarshallのウェブサイトはコチラ⇒Marshall.com
  Mar_logo

2024年4月 2日 (火)

曾我泰久『50th Anniversary Special Live』Thank You Dear Friend<後編>

 
さぁ、ヤッチンの芸能生活50周年を記念するコンサートのレポートの最終回。
ショウの内容は時代的にいよいよ「現在のヤッチン」に突入。
そしてクライマックスの到来だ!
まずはsourcesの3人がおごそかにあのメロディを奏でる。

野津永恒10v加賀谷綾太郎20v日高隼人30vこのメロディを耳にすれば次にナニが来るのかファンの皆さんはもう百も承知、二百も合点。
だから総立ちだ。40ジャケットを脱いだヤッチン。
曲は「Carry on」。
まさに今のヤッチンを代表する愛奏曲だ。
50v_2転調してのエキゾチックなメロディのサビ。
キーは「A」から「E」へとダイナミックに完全5度転調するがその流れは全くの自然。
「神様チャンスを」…じゃない、一番売れた「She Loves You」を抜きビートルズ関連で最大のセールスを記録したポールの「Mull of Kyntire」なんかもそうなんだよね。
アレはバグパイプの間奏を挟んでタテ型に「G」→「D」→「A」と5度ずつガンガン転調しちゃうんだけど、ヘタをすると転調したことに気がつかないかも知れない。
この「Carry on」もそう。
もはやヤッチンもポールの域なのね。
「サー・ヤッチン」だ!60おお~っと!待ってました!
ココでヤッチンのア・カペラのギター・ソロ。70_2毎回ゴメンね、でもコレが私のお仕事なの…ってんで紹介するとヤッチンのギターの音を出しているアンプはMarshallの人気モデル「STUDIOシリーズ」。
その中の「CLASSIC」というラインの「SC20H」と「SC212」。80vヤッチンの足元はこうなっている。
大変シンプル。90_2そして長年愛用しているギター。
これらの機材で気持ちよ~くソロを弾いてから…100v「約束の場所で」のイントロをつなげた。110v_yb今日ものっつのシンセが発するシタールのサウンドが効果的だ。
ヤッチンとヒロアキくんのコーラス・アンサンブルも完璧!120_2全曲で書いているけど、この曲もサビの展開もとても魅力的だ。
あんまり何回も書いてきたせいかフト面白いことに気がついた。
それは日本人と欧米人の曲の構成に対する感覚の違い。
日本のポピュラー・ソングは古来よりサビで劇的に盛り上がるような曲の展開を好むが、ポピュラー歌曲の傑作の数々を生んだコール・ポーターやアーヴィング・バーリンらに代表される「ティンパンアレイ」の音楽は、例外はもちろんたくさんあれど「Verse (バース)」、つまり日本でいうところの「Aメロ」に気合を入れて作られていることを発見した。
例えば「All of You」、「True Love」、「Somebody Loves Me」、「April in Paris」…ま、挙げ出したらそれこそキリがないが、こうしたミュージカルやジャズのスタンダード曲として100年近くの間歌い継がれてきた曲は、歌い出しあるいは頭の数小節のウチに必殺のメロディを持って来ている。
ヤッチンがいつかオープニングSEに使っていたリチャード・ロジャースの「Bali Ha'i」なんてのもとても良い例だ。
ガーシュインの「Swanee」のようにサビのメロディがベラボーに魅力的な例外曲もたくさんあるけれど、反対にサビのメロディがどうしても思い出せないなんて曲も実際少なくない。
そしてその「必殺のメロディ」のほとんどが半音階を実にうまく使っていることがわかる。
「半音階」こそ人の心を揺さぶるカギなのだ。
上に挙げたような曲は100年近く前に作られたモノなので現代のリスナーの感覚と異なるのかも知れないが、演歌のようにグバ~っとサビで盛り上げる日本の曲との大きな違いを見て取るのであ~る。
今回、ヤッチンのおかげでコレを発見した。130v_2エキゾチックなフレーズを交えたギター・ソロ…田川ヒロアキ。
いい音だ~。
140v_2ヒロアキくんのMarshallは「JVM210H」と「1960BV」。150v歪みのサウンドは全てMarshallで作っているヒロアキくんの足元もシンプル。160_2ココでグッとアクセルを踏み込んで…0r4a0396「Please believe me」
ああ~、何たるホーム感!いつものヤッチン!170v_pbm「田川くん!」
ヒロアキくんの歌のパート。180「♪時計を回すのさ~」
210キメを和佐田さんとバッチリ合わせて…190ギター・チームのアンサンブル。200最後はヒロアキくんのギター・ソロでビシっと締めくくった!220v_2矢継ぎ早にファンキーさんと…230_ngs和佐田さんの強烈なグルーヴ!240v_2それにヤッチンのストラミングが被さって…250v「流されて」だ!260_2しかし、この曲の和佐田さんのベースはいつ聴いても強靭極まりない。280v_2そんなリズム隊に乗ったヒロアキくんのソロも鉄壁。
短いサイズにタッピングやハーモニクスを詰め込んで暴れまくった。290vファンキーさんのバスドラムでつないで…300v_yyy「みんな楽しんで頂けましたでしょうか?
ありがとう!
それではお手元にタオル、タオルがない方はハンカチ、ハンカチがない方はティッシュ…投げて人に当たっても怪我をさせない物をお手元に用意して!
最後にもうちょっと盛り上がっていきたいと思います。
いくよ~!」
S41a0832さっき「サー・ヤッチン」なんて書いたけど、ココは「プリンス・オブ・ウェールズ劇場」のジョンになってもらって…
「それではお金のある人はお札を…硬貨はダメ、お金のない人はハンカチかティッシュ…投げて人に当たっても怪我をさせない物をお手元に用意して!」
…とやってもらいたいんだど、やるワケないな。
スイマセン、品位のないことを書いて。
しかし、やっぱりジョン・レノンってスゴイな。
王室の人たちの前でコレを言ったんだから。
Pwt_2 さぁ~、本編の締めくくりだ!
もちろん曲は「YES! YES!! YES!!!」。320ココでもヤッチンと…330vヒロアキくんが歌のパートを割り振って…340v_2「ナイス!」360_22番も…370「ナイス!!」380本編最後の歌のパートから…390v「ナイス!!!」400_2今日もたくさんのタオルが宙に浮かんで華々しく本編を終了した!410そしてアンコール。
まずはTシャツに着替えたヤッチンが1人でステージに上がる。
「皆さま本当に最高な1日を作ってくださいましてありがとうございました。
いつも言っておりますが、たくさんの先輩方、お友達、ホントに良い人たちに恵まれて今の自分があるということをつくづく実感しています。
今日もお忙しい中たくさんの方が集まってくださって50周年のお祝いをしてくださいました。
ホントに最高にうれしいです!」420v「なんか自分の中では『50年』っていうことに実感がわかないんですが、この節目を迎えてここで終わるワケではなく、ここから更に上のステージに行きたいと思っておりますのでこれからも力を貸してやってください。
よろしくお願い致します」
と挨拶をしてメンバーをステージに呼び込んだ。
440v_2「本当に最高の時間をありがとうございました。
感謝の言葉って『ありがとう』以上に何かないのかな?…って思います。
今日は『ありがとう』の1万倍ぐらいの気持ちです。
ココはひとつの通過点なんですが、この50周年を機にもっとみんなと色んな景色を見てみたいなと思いますのでグッと皆様のギアを上げて曾我泰久の布教活動をよろしくお願いします。
それではせっかくアンコールを頂いたのでもうチョットだけお付き合いください」
430_2本編で熱気が最高潮に達した客席に向かって深々と感謝の言葉を述べ、「本当に感謝の気持ちを込めて歌う」という言葉を添えてミュージカル俳優の石井和孝さんと共作した「Melodies for you」を熱唱した。460v_2のっつのピアノから始まり、やがてバンドが加わりヤッチンの声と絡み合い最上のハーモニーとなる。450_mfyジ~ックリと歌い込んで50周年を記念するこの場に感動の嵐を呼び込んだ。470vその感動を断ち切るようにファンキーさんのバスドラムが切り込んで来た!
これからもう1回盛り上がるのだ~!
560曲は「Stand Alone」。
480_saメンバー全員イベントTシャツに着替えてヤッチンの50周年を記念するイベントの最後を飾った!
490v_2 500v 510v_2 520v 530v 540v 550v「どうもありがとうございました!」590メンバーが去ってひとりステージに残ったヤッチン。
415「ありがとうございました。
イヤ~本当、あの時から50年後にこんなことがあるなんて思いもよりませんでした。
郷ひろみさんと歌っていたあの鼻たれ小僧がね~」
600「こうなったら行けるところまで行きたいと思います。
皆さんも元気でついて来てくださいよ!
これからもどうぞよろしくお願い致します」610「どうもありがとう!」620ヤッチンの初のMarshall Blog3本立て、いかがでしたでしょうか?
イヤ~、書いたわ~。
もう書くことがありませんからね。
次回のショウは全曲新しい曲にしてもらわなきゃ。
ますますの創作活動に期待しております。
芸能生活50周年おめでとうございます。630v曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com
640<おしまい>
 

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200 (一部敬称略 2024年月3月3日 日本橋三井ホールにて撮影)

2024年4月 1日 (月)

【イギリス-ロック名所めぐり】vol.66~リバプールに来た! 

  
ビートルズに関連する文章を書いていて思い出した。
「そういえば、リバプールに行った時に書いた『名所めぐり』の記事が埋もれたままになってるな…」
その記事とは2011年9月14日に前のMarshall Blogに掲載した『リバプールに来た!』と題した簡単なもの。
リバプールを訪れたのは2005年のことでそれからもう19年も経っている。
ま、Marshall Blogは観光のガイドブックではないので新しい情報が載ってなくても何ら問題ないだろう…ということで半ば思い付きで内容を全く入れ替えてココに再録することにした。
だからタイトルの「来た!」はかなり過去のことであるので、最早タイトルは「19年前に行った!」が適当であろうが敢えてオリジナル通りとした。
そもそもこんな円安だからして今は行かれないよ。
行ってもお金が使えないようではオモシロくないからね。
今回記事を書き直すに当たっては、もちろん忘れていることもたくさんあろうがリバプールにはまだ数回しか渡英していなかった頃に訪れているので思ったより色んなことを覚えている。
まだMarshall Blogも始まっていない時分だったので、コマメに写真を撮っておかなかったことが悔やまれるものの、何しろfacebookも日本に入って来ていない時代の話なのでそれも仕方がない。
なので今回記事を作成するに当たってはチョコチョコとインターネットから写真を拝借した。
 
さて、当然この時もMarshallに用事があってイギリスに行ったんだけど、その前にリバプールの近くのサウスポートというところに行く必要があった。
そこで折角だから…リバプールにも寄ったというワケ。
というより、目指すサウスポートには鉄道路線がないので、その用事の相手にリバプールまで迎えに来てもらったのです。
その待ち合わせの時間まで町を見て歩くというプランだった。
 
ロンドンからリバプールに行くにはMarshallに行く時と同じ「EustonStation(ユーストン駅)」を使う。
Marshallのスタッフに頼んで駅から近いホテルを予約してもらったんだけど、20年前で1泊の値段が35,000円ぐらいだった。
クッソ高い。正直ギョっとした。
ホテルのフロントの係員は決してキレイとは言えないシャツとジーンズに身をくるんだ私のその様子を見て取って「お支払いできますか?」と訊いて来やがった!
失礼な!
「カードで払いますから」と答えたらニッコリしていた。
で、そのホテルに35,000円も払う価値があったかどうかというと…ないない。
あるワケないじゃん!
せいぜい「イギリスは3食のうち朝食が一番豪華」と云われている所以のフル・イングリッシュ・ブレックファストが料金に含まれているってだけよ。Rimg0330 それでもホテルからの眺望はなかなかのモノだった。
何せロンドンに泊まる時は大抵B&Bなのでせいぜい3階ぐらいからの眺めが精一杯だから。Rimg0328今、眼下にあるのは「The British Library(大英図書館)」。Rimg0318もうMarshall Blogで何度も触れて来たけど、この図書館の博物室にはビートルズ関連のお宝が展示されているのでロンドンに行くビートル・マニアは絶対に訪れるべし。
 
詳しくはコチラ⇒【Shige Blog】イギリス紀行2019 その11 ~ 大英図書館を楽しむ

Rimg0327その隣りは「ハリー・ポッター」でおなじみ(らしい)「St. Pancras Station(セント・パンクラス駅)」。

Rimg0319当時、イギリスとヨーロッパ大陸を結ぶ鉄道「Eurostar(ユーロスター)」はテムズ川南岸にあるThe Kinksの名曲で知られる「Waterloo Station(ウォータルー駅)」から発着していたが、それをセントパンクラスに持って来ようということで盛んに改修工事をしていた。
で、この2年後の2007年に工事が完了し、セントパンクラス駅はヨーロッパ大陸からの窓口となり名称も「St. Pancras International」になった。

Rimg0321Marshallのあるミルトン・キーンズを通過して、ジャギュア(Jaguar)の工場があるコヴェントリーを過ぎて、ラグビー校のあるラグビーを通過して、ブラック・サバスの故郷バーミンガムを後にして「Liverpool Lime Street Station(リバプール・ライム・ストリート駅)」に到着した時にはくたびれたよ~。(『黄金餅』古今亭志ん生バージョン風)
それも当然、乗りも乗ったり4時間チョット!
ちょうど日曜日ということで急行電車が運行しておらず、も~とにかくチンタラチンタラ走り通した。
窓の外の景色を見ていれば飽きないといえば飽きないこともないんだけど、イスの背もたれの角度が完全に直角でテコでもリクライニングしない。
もう姿勢が直角の三角定規みたいになっちゃって…。
しかも折りたたみができない邪魔なだけのテーブルが壁から盛大に突き出ていて、持っていたデカいスーツケースをうまく席内に収納することができず苦闘の4時間だった。Rimg0380このリバープール・ライム・ストリート駅というのがまたヤケに立派なの。
この駅の開業が1836年で現役のターミナル駅としては世界最古なのだそうだ。
国土の北から南まで路線がつながりまくっている日本では感覚がつかみにくいけれど「ターミナル駅」というのはそこから先がない「終点の駅」ということね。
昔は総武本線の両国駅なんかがそうだった。
今では横須賀線の横須賀駅がターミナル駅だね。
長崎駅もそう。
そして、1836年と言えば「天保」年間でいわゆる「天保の大飢饉」のさなかだった。
そんな時代にこの駅ができた。
さて、駅でスーツケースを預けて待ち合わせの時間までひとりでリバプール見学。
Llssまずはリバプールの観光地として名高い「Albert Dock(アルバート・ドック)」へ。10古くから栄えた港だけあって立派!40建物もスゴイのがゴロゴロしてる。20この日は日曜日ということでナニかのイベントが開催されていてものすごい人出だった。30港に隣接する建物の中に…50「THE BEATLES Story」という「ビートルズ博物館」っぽいアトラクションがある。
折角来たので中に入ってみたが、もうコレはその名の通り完全にビートルズの貴種流離譚の展示館。
ビートルズがいかに成功を手にし、離れ離れになっていったのかを色んな設備のレプリカ…例えば初代キャバーン・クラブとかアビー・ロード・スタジオとか…を用いて説明してくれる。
内容としてはビートルズ好きなら誰でも知っているようなトピックスで構成されているのでスゴイ発見を期待してはいけません…と言ってしまっていいでしょう。
「ま、せっかくリバプールくんだりまで来たんだから見て行こうかな~」ぐらいのつもりで訪れるのがよい。
ただ、グッズコーナーは案外オモシロイかも。
それとも日本でも手に入るものなのかな?…チョット私には判別しかねた。
私はと言えば、家内へのお土産に「Love is all you need」というサインの入ったTシャツを買った。
コレ以外にはアルバート・ドックでビートルズっぽいものは何もなかった。

60あ、コレがあるか。
ココもすごい人出。
人垣の向こうは「River Mersey(マージ―川)」。
だからリバプールの地籍は「Merseyside(マージ―サイド)」という。
そうだ!この時って「マージ―・フェスティバル」みたいなイベントをやっていたんだ。
ところでこの川の水源はマンチェスターのストックポートだという。
ココからストックポートまではそう遠くないのにこんなにデカい河口になっちゃうのは驚きだ。
ストックポートというのは10ccが出て来た町。
すごくいいところだった。
興味のある方はコチラをどうぞ。
   ↓  ↓  ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.43 ~ 10ccに会いに行く <前編>
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.44 ~ 10ccに会いに行く <後編>

70リバプールの町をブラブラしてみる。
通りの突き当りの建物は「市役所」。
よくビートルズの4人のことを「地方の港町出身の若者」みたいに紹介するでしょう?
我々がそんなことを耳にすると何となくアジやイカを天日干ししている海辺の寒村を想像しがちだけどトンデモナイ!
17世紀にチェスター港が泥の堆積で機能不全に陥ると、それに代わってリバプールはイングランド北西部の商業都市として台頭した。80そして18世紀に港湾が整備されるといよいよ本領を発揮する。
有名な「大西洋三角貿易」だ。
リバプールから武器や雑貨をアフリカに運び勢力の強い部族に売りつけ、弱い部族を捕らえさせて奴隷として新大陸に送り込んだ。
そして、新大陸からはタバコ、綿花、砂糖、コーヒーをイギリスに持ち帰った。
コレは儲かるわナァ。
このムダのなさは長距離トラックの「往復荷」どころじゃない。
この話で驚いたのは、アレックス・ヘイリーの『ルーツ』でクンタ・キンテは白人に捕まってアメリカに連れていかれていたが、実際の多くは黒人が黒人を捕獲していたらしい。
イギリス人は植民地であるインドで作らせていた「キャラコ綿」という繊維を勢力のある黒人種族に渡し、それをエサに弱い種族をおびき寄せて捕え、奴隷船に乗せたというのだ。
同族同士で戦わせて最終的に自分たちの思いのままにするという戦略はイギリスの常套手段で、考えて見れば明治維新も似たようなものじゃん? 
そして、この手法はもしかしたら16世紀にスペインやポルトガルが南米大陸で行った1500万人ものインディオの大量虐殺を参考にしたのかも?
 
コレは1854年開業の「St. George's Hall」というコンサート・ホール。90ちなみに今出て来たのは「大西洋」を舞台にした三角貿易で、イギリスは「アジア」でも同じようなことをした。
それはこうだ。
イギリスは綿織物を植民地のインドへ押し付け、インドで作ったアヘンを中国に密輸し、中国からイギリス本国に茶(当時は高級品だった)や絹を送った。
そのうち中国への支払いが増え銀の流出が過多になり、中国が「アヘン止めて!」と訴えると「そうはさせん!」と、「アヘン戦争」をしかけ、「アロー戦争」という続編まで引き起こし、香港をゲットした。
こうした動きの中、当然中国人を奴隷として売買しようとする動きもあったが、強靭な体力を誇る黒色人種に比べ黄色人種は体力に乏しく奴隷としての用途をなさなかったという話しを聞いたことがある。
江戸幕府は欧米列強のこうした悪さを全部知っていたんだね。
だから頑なに鎖国政策を守りたがった。
それをよ、ニセの「錦の御旗」をかかげて外国人から買い込んだ武器で強引に日本を変えてしまった連中がいたんだね。
ああ、その武器を都合したトマス・グラバーもイギリス人だってばよ。
そしてイギリスは論功行賞のひとつとして明治新政府から現在の皇居の隣の千代田区一番町のイギリス大使館の地所を永久に借り受ける権利を得た。
とにかく、そうして1750年以降、リバプールは奴隷貿易を支配して莫大な利潤を得た…というより国が潤った。
また19世紀に奴隷制度が廃止されると今度はリバプールは綿花の輸入港として機能し、マンチェスターへの玄関口として産業革命の一翼を担い19世紀にはロンドンに次ぐ「帝国第二の都市」とよばれるようになった。
 
マンチェスターとの関連はコチラ⇒【Shige Blog】イギリス紀行2019 その29 ~ マンチェスター vol.5:「世界最初のXXX」
 
下は「World Museum」という博物館。
だからこうしたこうした立派な建物がゾロゾロと揃っているし、ビートルズは地方の大都市出身の4人組だったんだね。
Rimg0350 1925年開業の「Liverpool Enpire Theatre(リバープール帝国劇場)」。
エルトン・ジョンやレッド・ツェッペリンをはじめとした世界的なバンドやアーティストがココで演奏している。100下町はこんな感じ。
人通りは極端に少ない。

120こんなに立派な中華街もある。
港町だからね。

130そしてコレ。140「Liverpool Cathedral(リバプール大聖堂)。
1904年から84年の歳月をかけて完成させたイギリス最大の教会建築。

150「大聖堂」というとウェストミンスターやカンタベリーのようなゴシック様式を想像するがココは見るからに堅牢な石造り。
このスタイルは「ゴシック・リバイバル建築」というらしい。

160v中に入る…デ、デカイ!170v私もウェストミンスター、セント・ポール、ヨーク、カンタベリーと大聖堂やら寺院を見て来たけど、ココはちょっと違う感じがした。
やっぱり「新しい」という印象。
そりゃウエストミンスター寺院より700年も後に完成しているんだから当然のことだわな。180v窓ごとに嵌められている巨大なステンド・グラスがとても美しい。185vもちろんパイプ・オルガンも据え付けられている。190_2ココで、ポール・マッカートニーの出番。
1991年にリリースした『Paul McCartney's Liverpool Oratorio(リヴァプール・オラトリオ)』は同年の6月28日にこのリバプール大聖堂で録音された。
『Ram』やら『Band on the Run』が大好きという人はたくさんいても、「『リヴァプール・オラトリオ』が好き!」という人には会ったことがないナァ。
かく言う私もCDを持っていないが、聴いてみるとなかなかいいもんですよ。
「オラトリオ」というのは聖書を題材にした管弦楽や合唱の音楽を指すんだけど、バルトークとかストラヴィンスキーのそれと比べたらコレはかなりわかりやすいし、親しみやすいよ。Lo さて、ポールからビートルズ本体へ。
有名な「マシュー・ストリート」。195vビートルズ生誕の地と言われるだけあってビートルズの雰囲気にあふれて…いない。
そもそも日曜日の昼間だというのに人がいない。200通りにはビートルズの土産物屋があるぐらいか?210vココにも入ってみたけど、ん~、江ノ島の土産物屋で木刀とペナントを買うようなイメージと言ったらよかろうか?
北海道の木彫りの熊とか大きな王将の置物とか。
ま、もしかしたらマニアにとっては垂涎のアイテムなんてのがあったのかも知れない。220vそして「The Cavern Club(キャバーン・クラブ)」。
私みたいなアマノジャクでもコレはハズせないでしょう。
日曜日ということで出入りが自由になっていたので入ってみた。
素人さんのバンドが交替でステージに上がってみんなでワイワイやっているような感じだった。
このキャバーンは3代目って言ってたかな?220入り口にはキャバーンに出演した有名人の写真が飾ってあった。
スイマセン…ビートルズはコレだけです。230さっきから「駅で待ち合わせる知り合い」なんてヨソヨソしい言い方をしているけど、その知り合いというのはエレクトリック・ギターを真剣にやっている人なら恐らく知らない人はいないのではないか…というぐらいの有名人で、リバプール見学の後はサウスポートにあるその人の家に向かったというワケ。
サウスポートのロケーションは保養地として有名な「Blackpool(ブラックプール)」の手前。
ブラックプールは社交ダンスの世界大会の決勝戦はブラックプールで開かれるんじゃなかったかな?240リバプールから海岸線を北上すると、左に大きな島が見えた。
「あの島はナンですか?」と私が尋ねると「That's Isle of Man(マン島)」だという。
私は思わず「Isle of Man? Is that⁉」と車の助手席で叫んでしまった。250sナンとならばフランク・ザッパの『Zappa in New York』というライブ盤に「Manx Needs Women」というインストルメンタル曲が収録されていて、国内盤ではその曲に「マン島は女不足」という邦題が付けられていた。
アルバムが日本で出てすぐに買った高校生の時から「ヘンな曲名だナァ」と思っていた。
「Manx」というのは「Man」の形容詞で「マン島の」とか、名詞で「マン島に住む人」を指すので「マン島は女不足」という妙な邦題は正しい。260sその知り合いにザッパのことは話したものの、本当に女性が少ないのかどうかは尋ねなかった。
マン島は淡路島とほぼ同じ面積に9万人が生活している(淡路島は12.3万人)。
コレは後に知ったことだが、マン島に興味を持った理由がもうひとつあった。
この島は上の地図にあるようにどう見てもイギリスの一部に見えるが、マン島は「グレート・ブリテンお呼び北アイルランド連合国」に属していないのだ。
つまり「イギリス」ではない。
したがって「イギリス連邦(コモンウェルス)」にも属していない。
大幅な自治権は認められているが、独立国家でもないためにかつてはEUにも加盟していなかった。
一方、治安の意地や流通貨幣についてはイギリスに面倒をみてもらっている。
コレ、どういうことかというと18世紀にイギリスの王室がこの島の支配権を購入し、「英王室の属領(Crown Dependency)」というポジションになっているそうなのだ。
だから今はチャールズ国王が島の領主だし、チャールズが亡くなればウィリアムがその地位を継ぐことになっているんだって。
土地は豊かとはいえず、一年中天気が悪いが観光で経済が成り立っているそうだ。
Iom …というところまでわかった。
しからばナゼゆえマン島には女性が不足しているのか?
コレはね、ただの駄ジャレなの。
ザッパは『Roxy & Elsewhere』というライブアルバムのMCで自分の「B級怪獣映画愛」を語っているが、1968年、アメリカでインディーズのプロダクションが制作したB級サイファイ(Sci-fi=SF)テレビ映画があってザッパもその番組のファンだったのであろう。
この作品のタイトルが『Mars Needs Women』だったというワケ。
ザッパは「Mars」と「Manx」をかけたんだね。
どんな噺家というと、ある時NASAが「火星…女性…必要」というメッセージを宇宙空間から受信する。
火星では男の子しか生まれて来ないので地球から女性を調達して種を残したいというワケ。
そして火星人は移住する女性を引き取りに地球にやって来るが、アメリカ軍はそれが地球侵略の野望であることを見抜いたうえで4人の女性を用意する。
そして火星人が地球にやって来て…みたいな話らしい。
ま、いわゆるおバカ映画なんだろうけど、観てみたいナ。
Mnw
サウスポートの町に到着。
静かでいいところだった。
私はその知り合いのお嬢さんの結婚を祝うホームパーティに招かれ、庭に用意されたバーベキュー・セットで焼いたハンバーグを頂いた。
とてもおいしかった。
日本人が珍しいらしく、集まって来ていた近所の人から日本に関する色んなことを訊かれた。
皆さん、鯉にすごく興味をお持ちだった。
ナゼ、鯉のことを知りたがるのか尋ねてみると、テレビで放映されていたドラマ『Shogun』の影響だという。
「もう日本には将軍はいないんでしょ?」なんて訊かれたりもした。
まさか「オタクの国のせいで最後の将軍が幕府をクローズしちゃんたんですよ!」…なんてことは言いませんでした。270町自体はどこにでもあるイギリスの郊外の光景。
まぁ、天気は悪いわ。
イヤ、悪いというか様子がコロコロ変わるんだよね。
晴れていたかと思うとたちまち雨。
その雨もテキトーではなくて気合を入れたヤツが降って来る。280時間が全くなくて見て歩くことはできなかったんだけど、このサウスポートは1898年に開業した「Wayfarers Arcade(ウェイフェアーズ・アーケイド)」という美しいショッピング・モールがあることで有名だ。
見たかった!290その知り合いは私がオリー・ハルソールが好きなことを知っていて、オリーの名演を綴った自家製コンピレーション・アルバムを作ってプレゼントしてくれた。
それとブルースを題材にしたジェフ・ホワイトホーンのマイナス・ワンCDを頂戴した。
コレは存在自体知らなかったのですごくビックリした。
今でも両方とも大切に保管している。Img_0383 ところでサウスポートのお宿は「Royal Clifton Hotel(ロイヤル・クリフトン・ホテル)」というクラシックなホテル。300_1「古い」ということだけが取り柄のイギリスでよく見かける観光ホテル。
でもこういうのは好き。
なかなかにデカいホテルでプールも付属していた。210_rimg0397部屋はこんな感じ。
Rimg0400_1窓の外の光景はこう。
アイリッシュ海がすぐそこ。
それを渡ればアイルランド。Rimg0399_1…と、建物はカッコいいし、景色はいいしで取り敢えず何の不自由もなかった。
ところが、このホテルは「Britania Hotels(ブリタニア・ホテルズ)」というホテル・チェーンが運営していて、その「ブリタニア・ホテルズ」というのはナント「英国最悪のホテル・チェーン」としてその悪名を轟かせているらしい。
このクリフトン・ホテルのように古くて良さげな建造物を買い取ってはホテルに改装するのがブリタニア・ホテルズの戦略のひとつなのだそうだ。
APAとはエライ違いだな。
チョット待てよ。
2019年にマンチェスターに行った時に2泊したのは「ブリタニア・ホテル」だった。
そう言われてみると、やっぱり建物が荘厳で確かにそれはうれしかったんだけど部屋はヒドいものだったわ。
興味のある人はコチラをどうぞ!
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【Shige Blog】イギリス紀行2019 その25 ~ マンチェスターへの旅 vol.1:歴史的ではないホテル
 

0r4a0081 翌月曜日は急行の電車が運行していて、リバプールからMarshallの本社があるミルトン・キーンズまでアっという間だった!Rimg0054_1 <おしまい>