Girls Guitar Three vol.7<前編>~Mayto.&Sallyの巻
Rie a.k.a. Suzakuが主宰する女性ギタリスト&プレイヤーが集うイベント『Girls Guitar Three』が久しぶりに開催された。
今回で7回目。
Marshall Blogでレポートする度に書いているが、このイベントは大変にアット・ホームな雰囲気であることに加え進行がすごくスムーズで観ていて実に楽しい。
もちろん一番の魅力はこの場に集ったミュージシャンの熱気あふれる演奏であることは書くまでもない。
今回も充実のステージが展開した。ステージの上にはMarshall。
そしてNATAL(ナタール)。
「ナタル」でも「ナダル」でもありません…「ナタール」です。3人のギタリストと組手を交える今回のホスト・バンドの皆さんは…
Kaho星野李奈
森はるか
最初にステージに上がったのは…
Mayto.
Mayto.ちゃんはJVMの50Wの2x12"コンボ「JVM205C」を使用。
1曲目はおなじみの「Beat It」。
あのソロの風味もタップリにバリバリと弾き切ってくれた!
「はじめまして…ギタリストのMayto.です。
『GG3 vol.7』にお越しくださいましてありがとうございます。
お食事とお飲み物を楽しんでいらっしゃいますか?
私は昨年の5月までHAGANEいうバンドにいたんですが、そこを離れて昨年12月に新しくMana Diagramというメタル・バンドを始めました。
『ギタリストがメイン』というライブで弾くのは今回が初めてなので今日はドキドキしながら参りました。
1曲目からノッテくださってとってもうれしく思っています!」続いてはそのMana DiagramのレパートリーからMVにもなっている「Glitter Wind」。
暴走機関車よろしくはるかちゃんのメタル・ビートが猛烈な勢いで突き進む!そのビートに乗ってmayto.ちゃんがあらゆるテクニックを駆使して弾きまくるのだ。
ドッシリとした低音でヘヴィなグルーヴをクリエイトする李奈ちゃん。
転調を繰り返しながら曲は緊張感あふれる展開で一気に駆け抜けた。
そのまま続けてコレもMana Diagramのナンバーで「SHOCKS」。
これまたグイグイと押しまくるドライビング・チューン。
ソフトなMCのイメージとは全く異なる「ハード&ヘヴィ」の権化。
Mayto.ちゃん、ニコニコしているけどそのプレイはどこまでもパワフルだ!シンセにピアノにKahoちゃんのキーボーズも大活躍!
この曲もやたらと仕掛けが組み込まれていて聴きごたえ満点!
Mayto.ちゃんはハードながらも緩急自在にメロディアスなプレイを聴かせてくれた。
「皆さん、ありがとうございます。
普段ボーカルズのUYUが歌っているメロディをギターで弾いたらどうなるんだろう?って思いながら今回初めてMana Diagramの曲をギター・インストにしてみました。
ギターだからこそ出せるニュアンスとか音を届けたいという思いでアレンジしました。
今演奏した2曲は歌ありのバージョンをサブスクでも聴くことができますので、気になった方は是非聴いてみてください」「今日は雰囲気がすごくあたたかくて素敵なイベントだな~と思っています。
お声をかけて頂いたRieさんに感謝しながら演奏しています。
この後にご登場されるSallyさんは、私が高校生の時からずっと仲良くしてくださっているんです。
今日は初めての共演です。
そんなご縁もありながら、Rieさんは憧れの女性ギタリストですし今日このイベントに出演できたことは本当に光栄だと思っています」…と挨拶をして出番の最後の曲に取り掛かった。
曲は「Free Wing」。昨年ソロ・ギタリストとしてやっていくことを決心した時に自分を勇気づけるために作ったという曲。
そういう時は景気よく派手な曲調になりがちだと思うがココはシットリとまとめて、ジックリと聴かせて出番を締めくくった。
Mayto.の詳しい情報はコチラ⇒Mayto. Official website
転換の間、李奈ちゃんがMCマイクを握って次の刺客が登場するまでの間、ステージ上のホステス・バンドのメンバー紹介をした。
はるかちゃんが力強く叩くハイハットのカウントで飛びだしてきたのは…
キタキタキタキタキタキタキタ~!
これまた紛うことなき正統派メタル・サウンド! 2番目に登場したのはSally。
Sallyちゃん、この日初対面の私に向かって魔法のようにうれしいことを言ってくれたんですよ。
「私、歪みは全部アンプで作っていますから!」
だから、そんなSallyちゃんは当然Marshall。今回は「JVM210H」と2x12"スピーカー・キャビネットの「1936」を組み合わせて使用した。
「ピュアな真空管アンプ・サウンド」とはこのこった!李奈ちゃんもバトル・モードで迎え撃った!
曲はオリジナルの「Plot in Jealousy」。弾くわ、弾くわ、そのギター・パワーたるや尋常ではない。
続いてもオリジナル曲で「MISSION」。
Kahoちゃんはメタル経験がないと言っていたけど大丈夫だったのかな?というのも、この曲も徹頭徹尾暴れまくる凄まじいまでのメタル・チューンなのだ。
やっぱり真空管アンプだネェ。
いいように音が抜けてくる。
せっかくこれだけ弾くんだからMarshallで弾かなきゃモッタイない。
Sallyちゃんはそのことをよ~くわかっていらっしゃる。「皆さん、こんにちは、Sallyと申します!よろしくお願いします!
しゃべりながらチューニングをしようと思っていたんですが、このスタンドの高さだとチューニング出来ないということがわかりました。
今日は平日にもかかわらずたくさんご来場頂きまして、配信の皆さまもご覧頂き誠にありがとうございます!
李奈さん、私、チューニングをしますんでその間マイクを持っていてもらっていいですか?
李奈さんとも、なんだかんだ月1くらいで会ってたんですよね」マイクを握った李奈ちゃん。
「そうなんです…sallyちゃんとは以前レーベルが一緒だったんです。
月に1回それで顔合わせていんですが、Sallyちゃんがこんな風に弾いてる姿を見るのは今日が初めてなんです。スゴイですね、ホント!
リハーサルの時、あまりの爆音でなんにも聞こえないんですよ!
コレ今ナニをやってるんだろう?、ナニが起きてるんだろう?と思いながら、はしゃいでるSallyちゃんはカワイイな…みたいな。
Sallyちゃんはズ~っと、一生ギター弾いてるイメージですね。どんな時でも」「確かにそうですね。
まず、流れて来る同期の爆音で人を殺せそう?
あんまり弾きすぎもよくないんですけど…。
最近ははるかさんとも毎月のようにご一緒させてもらってます。
キーボードのKahoさんは今日お初です。
よろしくお願いします!」「そしてRieさん、『GG3』お招き頂きまして本当にありがとうございます。
Rieさんとは前に『Metal Matsuri』というロンドンで開催されたイベントでご一緒させて頂いたのが最初でした。
そこから数年経って、また同じステージを踏めることを光栄に思います。
Mayto.さんともお互いに高校生ぐらいの時から地味に交流があるんですが、イベントでご一緒することは全然なかったので今日は2人ではしゃいでいました。
そして最後にはみんなでセッションも出来るということでそれも楽しみにしております!」『Metal Matsuri』で思い出した。
アレはロンドンのイズリントンの「O2アカデミー」で開催したんだったよね?
で、そのロンドン。
南西の郊外に「Surrey」という行政区画がある。
日本語では「サリー」とか「サーリー」って表記しているんだけど、ココにはヘンリー8世が住んでいた「Hampton Court Palace(ハンプトン・コート宮殿)」という城があることで知られているのね。
でもSallyちゃん的には「ヘンリー8世」よりも、ココはエリック・クラプトンとジェフ・ベックの地元と言った方がシックリくるでしょう。
「Sally」と「Surrey」…スゴいギターつながりだと思わない?ココで1曲カバーを取り上げた。
はるかちゃんの一風変わったドラミング・パターンからスタートしたのはテレビ番組の主題歌の「情熱大陸」。コレがナント、ラテンというか、サルサというか完全に想定外のアレンジだったのだ!
ブッとい音色でテーマ・メロディを歌い上げるSallyちゃん。
Kahoちゃんのピアノ・ソロ。
ん~、大変に素敵なフレーズが出た!そしてハード極まりないSallyちゃんのソロ。
ピッキングが実に勇ましい!曲が終わるとSallyちゃんはまたチューニングに取り掛かる。
というのは、音程が狂っているのではなくて、曲によってチューニングが変わるのね。
それを1本のギターで演奏するので忙しいことこの上ない。
「まさかの『情熱大陸』ということでナニかまつわるエピソードでもあればよかったんですけど…ただ好きな曲ということだけで選びました」 チューニングも完了し、楽器や物販やスケジュールについてキビキビと語った。
そして出番最後の曲にを演奏した。
このサクサク進行する感じがこの「GG3」のいいところ。曲は「Astray」。
コレもそれこそ人を殺しそうな激烈メタル・チューン。李奈ちゃんも矢堀さんと演ったり、こうしてドメタルを演ったり、ホントにプレイの幅が広いワァ~。
全く感心しちゃう。Sallyちゃんはツユほどのスキ間も見せず力強いメタル・トーンで弾き通す!
やっぱりこういうプレイはMarshallをフルに使って弾くに限りますナァ。
全4曲。
煙が出るようなギター・プレイで観客を圧倒した!Sallyの詳しい情報はコチラ⇒X
<つづく>
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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>
<Wings>
<Thmbs Up>
<Begin Again>
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