Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« LOVEROCK NIGHT<前編>~電氣ベンベン | メイン | 第7回 がんばっぺ福島!応援の集い »

2024年4月15日 (月)

LOVEROCK NIGHT <後編>~THE LOVEROCK VIOLENT

 
『LOVEROCK NIGHT』の後半はイベント・タイトルそのままにTHE LOVEROCK VIOLENTがステージに上がった。
10vミュージカルや映画の「Overture(序曲)」よろしくTHE LOVEROCK VIOLENTはインストルメンタル曲でスタートする。
コレがまずカッコいい。
いかにも「最上のステージを見せてやるゼ!」という気合が発散しているようだ。
今回は「No.5」。25木村直樹30Atsuo40v清水賢治50v臼井"OZMA"孝文60v乙部-オトチ-ヒロ70vそのまま「激情」へ。80v_gj「♪落ちていく、落ちていく」のパートがとても耳に残る。
ドラマチックで適度にハードな曲調が実に心地よいのだ。
90ギター・ソロ。
AtsuoさんはMarshall。100v「JCM900 4100」と「1960A」。
Atsuoさんは「CH.B」、すなわちハイ・ゲインのチャンネルを主に使用している。110v「サンキュー、どうもありがとう!
LOVEROCK VIOLENTです。
今年初めてのライブ、皆さん最後まで楽しんでくださ~い!」120_m気持ちよくハードにドライブする「Escalation」が続く。
直樹さんの声や歌い方によるところも大きいのであろうが、この曲も「♪Escalation, escalation」のパートがすごく印象に残るんだよね。
130_esc中間部で出て来る直樹さんのストラミングのピックアップ・ブレイクは実にいいアイデアだ。
アコスティック・ギター導入の効果大。
000s41a0263直樹さんの「ギター・ソロいくぞ~!」の掛け声でAtsuoさん爆発!150そしてエンディングの「♪Escalation」のリフレインのパートのOZMAさんのベース・ラインのガンコ感が凛々しい!
130さらに「♪タンタンタン」と入れるアクセントも秀逸だ。160_acc矢継ぎ早に直樹さんのシャウトが冴える「Fallen Angel」。160v_fa「♪Do what you want, do it」
このバンドはコーラスもリッチ。170清水さんのキラキラ・サウンドのキーボーズも効果的。180vゴキゲンなドライビング・リズムに乗って繰り広げられるギター・ソロ。
LOVEROCK感満点!190vココで雰囲気がガラリと替わる。
もの悲しい清水さんのピアノが流れ…
200v_ih思い入れタップリに直樹さんが歌う。
曲は「一輪の花」。210vいい曲だ。
そしても直樹さんの声と歌い方が曲にどうしようもなくマッチしているのだ。
「いい曲」というのはそういう時に生まれるモノよ。220清水さんのフルートの音色…というのか、ビートルズが「Strawberry Fields Forever」でメロトロンを使ってやっていたアレ…のパートをはさんで…230vAtsuoさんのソロ。
曲は時間が経つにつれて際限なくドラマ性を帯びる。240v途中でサングラスをハズし、ますます音楽の中に入り込んだ直樹さん。
こうしたバラードもこのチームの大きな魅力なのだ。250「どうもありがとう!
なかなかライブをやらないLOVEROCK VIOLENTなので話のネタはあんまりないんですが、ココはMCの箇所なのでチョットしゃべります。
ずいぶん前のことなんだけど、下北でライブが終わった後、珍しく“あちゅお”が『チョット腹減ったんでナニか食ってから飲みに行きませんか?』って言うのでハコのすぐ近くのラーメン屋さんに2人で入ったんです。
ボクも彼とは結構付き合いが長いつもりだったんですけど、彼が『メンマ好き』っていうことをその時初めて知ったんです。
自分もメンマのコリッコリッとした食感が大好きなんです。
それで『極太メンマ』っていうモノをあるところで見つけまして、『すごいの見つけた!』とラインでAtsuoに伝えて無事にさっき渡しました」
260v「皆さん、メンマでお酒って飲めます?
イケますか?…別にいいんですけど」
270v長髪に細身、長身で色白、そしてギターを提げた姿が自然で背後には必ずMarshall。
「カッコいいロック・ギタリスト」の定義はコレにつきる。
それともうひとつ…それは「寡黙」であること。
今回、私は初めてAtsuoさんがステージの上でしゃべる場面に接したが、その話題がまさか「メンマ」とは!
そう、カッコいいギタリストには「意外性」も欠かせないね。
最終的にはMarshallが似合わなきゃダメだ。
Atsuoさんはバッチリだ。0000r4a0475「若い時はよく友達とラーメン屋さんのメンマで飲んだ記憶がけっこうあるのよ。
それでさっき『よし!MCはメンマでいこう!』って決めました。
さて、ライブの方なんですが、9月にSUPERBLOODとやることが決まっています。
あとボクがアコースティックで『マンスリー・ライブ』っていうのをやってるんですが、9月で100回目を迎えることになりました。
毎月やって100回目ですから8、9年ぐらいですね…スゴイですよね。
その100回目に仲間を集めてナニか一緒に演りたいな、とみんなに話したら『オ~、ええんちゃう、えんちゃう?』ってなりました」280「それ『ええんちゃう』ってボクですやん!
チョットいいですか?直樹さん。
100回もやってるんでしょ?でもボク、2回ぐらいしか出たことない…ナンやったら1回しか出てへん。
まさか100回もコッソリやっていたなんて…。
今また『LOVEROCK VIOLENT脱退』の危機が訪れましたね。
あ、ココでしゃべるつもりは全然なかったんですよ…って言うたら嘘に聞こえますけど。
井上Atsuoまでがしゃべり出したんで…学校で割と席順が前の方やったやろ?
ボク『臼井』やからキミの後やで」
ココで学生の時の五十音順の出席番号の話になった。
となるとどうしても話したくなるのが私が中学2年の時のクラス。
その時ひとクラスに59人いたんだけど、私の出席番号が「ウ」の一番最初でも18番だったの。
浅岡、麻生、阿部、有賀とか、「ア」と「イ」だけで私の前に17人もいたんだぜ。
あれはフザけてクラス割りをしたのかな?
で、「折笠」がア行の最後で出席番号が25番。
つまり2年C組の42%が「ア行」だった。
この時より以前、そしてその後ともに大学を卒業するまで出席番号が2ケタになったことはただの一度もなかった。
520vOZMAさんの話はつづく。
「私がやっているバンドはどれも音楽自体はシリアスで笑う瞬間なんてないんです。
だからもうこのMCだけが息抜きと言いますか、私の生き甲斐になっています。
演奏では厳しい木村直樹のバンマスの視線をかわすことが出来ませんので、ココだけが私のオアシスと言われております。
ライブが少ないんですが、LOVEROCK VIOLENTよろしくお願いいたします。
ボクのバンドは東京で演らないですよ。
もう東京捨てました…京都も捨てましたけど。
ボクのお客さんが来ぃひんところは片っ端から捨てていくんです…と言うことで、東京で私を見たいという方はご近所ご親戚お誘いの上ゼヒLOVEROCK VIOLENTのライブにお越しくださいませ」290ひとつ言っておきますが…。
ライブ・レポートのこうしたMCの部分はライブの時にトークを録音しておいて、後に家内が文字にしてくれたものを私がアレンジしている。
家内は実際のおしゃべりに一切手を入れることなく忠実に文字起こしをして私にパスしてくれるのだが、その文字列を見ると、その時ナニをしゃべっていたのかが不可解でそのまま使えることはほぼない。
日本語というのは語順で文章の意味を作る英語やフランス語と異なり、話し方によっては主語や述語が文頭にあろうが文尾に付け加えようが意味が通じてしまう大変便利な言語なのだが、コレは「しゃべり言葉」の話。
それを文章にするとたちまち読解するのが難しくなるのだ。
私はそのしゃべったままのオリジナルの文字列を何度も読んだり、その時のことを思い出したりして元の内容や雰囲気を壊すことなく文章を整え、さらに「敬語」の使い方をあらかた訂正し、「ラ抜き」言葉や文字にすると目障りな「音便変化」を訂正したりしているワケ。
コレね~、こんな風に書くといかにも大変そうだけど、読書好きの輩にとってはとてもオモシロい作業なんです。
「なくて七癖」とはよく言ったもので、ライブでおしゃべりを聞いていると全くわからないんだけど、マァ皆さん、ものすごい口グセをお持ちていらっしゃる。
「メッチャ」や「スゴイ」を連発する人、すべての文尾が「…ですけど」となってしまう人、気にし出したら枚挙にいとまがない。
ひとつ言えるよくない傾向は、やはり若い人は全く敬語ができませんな。
それと「させて頂く」の多用…最近「させて頂く症候群」という言葉があるらしいが、コレはちっとも丁寧に聴こえない。
最近、ある若いギタリストが新しいギターを買って、そのことをSNSに投稿した際「新しいギターを入手させて頂きました」と書いていたのにはビックリした。
自分で買ったのであれば「入手した」で良いし、誰かから貰ったのなら「頂戴しました」で十分なハズだ。
そんな中にあって、OZMAさんのMCね。
ニヘラニヘラとしゃべって「MCが生き甲斐の人」なんておっしゃっているが、OZMAさんのトークを文字お越しした時、その完成度はかなり高い。
私も人前で話す機会があるのでよくわかるのだが、起承転結がハッキリしていて、その筋立てに沿って話を進めて行くのでしゃべる内容がクリアで言葉選びが適切なのだ。
OZMAさんはかなり多くの映画をご覧になっていて、我々が一緒になると必ず話題がそちらの方面に向かってしまうのだが、やはりその映画鑑賞の経験からストーリー立てて話をする訓練ができているのかも知れない。
ベースだけでなくトークにも注目のOZMAさんなのである。
「OZMAトーク論」終わり。000s41a0507「コレ…結構ね、ナンちゅうか、我々もこういうクダけたMCをするようになりましたが、この後曲につなげるのが大変な時があるんですよ。
それを敢えてやってみようと…」310直樹さんがチャレンジで敢えてつなげて演奏したのは自身が大好きだという「I Surrender」。320_is竹を割ったかのようなストレートなドライビング・チューン。
ちなみに貿易用語で「Surrender」っていうのがあるんですよ。
「surrender」というのは「降参」という意味なので初めてこの言葉を輸入業務の書類で見つけた時にはギョっとしたものだった。
コレは輸出者がその貨物に対する所有権を放棄して、正式な船荷証券(B/L)抜きで貨物の受け渡しをするシステム…確かそんなのだった。0r4a0437ステージ中央でソロを放つAtsuoさん。
前柵に片足を乗せてクールにキメているが、頭の中は楽屋で待っている直樹さんからのプレゼントの「極太メンマ」だろう…んなことたぁないか。
370「♪I surrender~」
360vギュ~~~、でも「I surrender」…コレでもOZMAさんは降参しなかった!
さすがのロック魂!
S41a0377 キタキタキタ~!
乙部さんの強烈なビートでスタートする「She's so good」。380v_ssgこの曲も直樹さんのボーカルズの魅力炸裂!
いい声だナァ。
400「♪オイオイオイオイ」の掛け声も楽しく…
390_2「ギター!」410コッテコテのロック・ギター・ソロから…420v「オン・ドラムス、オトチ~!」430「オン・ベース、OZMA~!」440v「オン・キーボーズ、清水賢治!」450v「♪ラ~ラ~ラ~、ラ~ラ~ラ~」
LOVEROCK VIOLENT全員をフィーチュアしたキラー・チューン!460_lala心臓音のSEに清水さんの荘厳なオルガンの音とギターが被さって「鼓動」。S41a0421まだまだ出て来るイキのいいスピード・チューン。
客席が燃え上がる!
480v「オーライ、ギター!」490Atsuoさんのシャープなソロ!500vコレは否が応でも盛り上がるわ~!
470_kd「コレ…MCでしょうか?
今の熱量はもう本編終わり…っていう雰囲気でしたよね。
もう帰りそうになりました、私。
皆さんはお気づきかどうかわかりませんが、実は井上Astuo、木村直樹、私、カッコが一緒だと思うんです。
奇しくもジャケットのブランドがみんな同じ!
もうエンドースしようかと思ってますよ。
下のパンツも黒でね、ブリーフも黒だと思います。
その上手!そういうことでよろこばない!」
540v「ホントにどうしようもないですね。
Astuoファンはね…よろこんでないか?
それに引き換え、この下手の閑散としたこと…そんなこと無い。そんなこと無い。
にぎやかですねぇ~。
下手にいる人は自動的にボクのファンと認定されますからね。
もしボクの前から移動したら呪いながらその人のことズ~っと見ていますからね。
自動的に下手に集まらざるを得ないシステムになってるのがLOVEROCK VIOLENTです。
残り数曲ありますんで笑い倒してくださいね」
300v「残り2曲です。
去年、6月と11月に『No.5』のツアーをやったんですが、2回目の福岡の時、野郎ばっかりでガラが悪くなってしまったんですが、その次の日の広島では逆に「キャー!オズマさん!」って両極端でしたよね?」
550「ナンなの、それは?ボクに媚びを売っているみたいな…。
その秋の『No.5』のツアーの時もボクは脱退の危機を迎えていましてね。
最後の京都公演に於いては『井上Astuo殺害事件』を企てました。
アレは本気でしたね。
脱退することは心に固く誓っていたんですが、その前に『井上Astuoを殺す』って思ったんです。
ま、それを聞いてAstuoくんもよろこんでいたんですけどね。
と言うのは、機材の搬入をしてたんですよ。
搬入が終わってクタクタになってボクが車を移動しようとしていたところに満を持して井上Astuoが手で髪をなびかせて出て来たんです。
ボクはもう『もうええやろう!』と思ってそのままハンドルを左に切ってひき殺そうとしたワケです。
でも、なんとかね殺人未遂で終わりました、ハイ」560vそんな「殺伐としたMCに雰囲気がよく似合う曲」と紹介されたのは「異邦人」。
清水さんのシットリ・ピアノから。570v_ihjフレットボードの隅々までを使う音域の広いOZMAさんのベースが曲のスケールを広げる。590v再びアコギを手にした直樹さんの熱唱!
ホント、この手のバラードが素晴らしい。
私はオコチャマでいつまでたってもブッ速いにぎやかな曲の方が好みなんだけど、直樹さんのバラードはズッと聴いていたい気持ちになるね。
600v本編の最後は「目眩」。
乙部さんの勇猛なドラミングにテンションが上がる!
610v_mmiメンバーが一丸となって…630v 640 650v直樹さんの激唱を猛サポートした!580v「OK、ギター!」
最前列のAtuoさんファンの皆さん、大よろこび!
OZMAさんの殺人計画が実行されていたらこのシーンはなかった!
0r4a0614本編のエンディング…直樹さん、ジャ~ンプ!
残念!背中になってしまった!680アンコールではまず清水さんとOZMAさんがステージに現れた。
「アンコールありがとうございます。
LOVEROCK VIOLENTはホントにスケジュールが決まりません。
次のワンマンライブはいつか?…決まっているんですが先過ぎやね。
先過ぎて皆さんがLOVEROCK VIOLENTのことをを忘れてしまうのではないか?と私は心配なんですけど、皆さんは大丈夫でしょうか?
秋口になります」
690v「ツアーをやるのかな?やるとしても2本ぐらいですかね?
ま、全員、富士と名古屋に集合してくださいね。
今年のLOVEROCK VIOLENTはそれより西には行きません。
私たちは西日本のことを絶対に顧みません…かといって東北を顧みるのかと言うと東へも行かない。
こぢじんまりと近場、近場で済ますということですね」
メンバーが誰もクチを挟まなかったけどコレで大丈夫なんスか?700vさて、OZMAさんと清水さん以外はTシャツに着替えて登場したアンコールの1曲は「面影」。720_ok最後の最後までLOVEROCK VIOLENT感濃厚極まりないナンバーで大いに観客を楽しませてくれた5人。730v 
740v 750v 760v 770v最後はまたインストルメンタルの「Rage」で〆る!
『風と共に去りぬ』で言えば「Exit Music」というヤツ。
 
最近、OZMAさんと『風と共に去りぬ』の話をしていて、2人でこの世には「Exit Music」というモノがあることを発見してしまったのです。
780「今年初めてのライブにこんなに集まってくれてどうもありがとうございました!
また機会を作ってライブをするので今年もよろしくお願いします!」790vこのステージの構成が実にいいのだ!
0000r4a0670 直樹さん、ジャ~ンプ!
お~っと、また背中!
ナンダよ~!本編の最後で下手側を向いて飛んだのでワザワザこっちへ移動して来たというのに!
今度は事前に打ち合わせをしておくことにしよう。800「ありがとうございました!」
今日もとってもカッコよかった!
 
THE LOVEROCK VIOLENTの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE
810<おしまい>

☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆
 
「やっぱりロックは骨太なヤツに限る!」という貴兄におススメなのはBAD TOUCH!
筋金入りのブリティッシュ・ハード・ロックをお楽しみアレ! 
 
<I Get High>

<Strut>

<I've Got the Music in Me >
Marshall Recordsからのセカンドアルバム『Kiss the Sky』絶賛発売中!
 
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan
9153822_badtouch_kissthesky_615x600 レコードもあり〼(実際の商品の盤面は写真と異なる場合があります) 
 
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store JapanBt2 Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!

9img_9727 

200 (一部敬称略 2023年3月15日 渋谷GUILTYにて撮影)