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2012年12月18日 (火)

いわき街なかコンサートin 平 2012 <後編>

昨日レポートしたように『いわき街なかコンサート』は街中に10か所のコンサート会場が設置され、総勢200ものグループが各所でパフォーマンスを繰り広げる音楽の祭典だ。その中でもここいわきアリオスはこのイベントの総本山的な役割を果たしている。

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紗幕には「Marshall」のロゴが…。

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この会場には2日間で26のパフォーマーが登場。そして、初日のトリを務めたのが伊藤広規&「His Friends」だ。

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今年の伊藤広規&His Friendsは4人編成。

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メンバーは親分の伊藤広規。

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ボーカル&ギター、Kaz南沢

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サックス&鍵盤ハーモニカ、中村哲。

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ドラム、青山純。

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この編成に森園勝敏を加えた5人編成の去年の名演を捉えたのが『Relaxin' at IWAKI ALIOS』だ。あまりの名盤ゆえ、ロンドンまで行って(勝手に)プロモーションしたことは何度も触れてきた。

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そういうバックグラウンドがあるだけに、森さんがいないのがさびしいが、今年もあの奇跡のパフォーマンスに大いに期待してしまうのだ。

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広規さんは今回もVBA400とVBC810を使用。達郎さんの時には1992SUPER BASSのフル・スタックを使っている。そして、最近の情報ではまた新しいスタックをゲットしたとか…早くその新兵器のプレイを聴いてみたい。

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KazさんはVintageModern2466と1960Aのコンビネーション。昨年は2266Cを使用した。

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今年のオープニングはEaglesの「Tequila Sunrise」。

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まずはKazさんの声にウットリ…。

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今年は森さんがいない分、KAZさんのギター・ソロでの出番も増え、いぶし銀のギター・プレイを見せてくれた。

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2曲目にBill Withersの「Lean on Me」。

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『Relaxin' at IWAKI ALIOS』にもBill Withersの「Kissing my Love」が収録されている。双方、このバンドにとてもシックリくるレパートリーだ。

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ここで名物(?)広規さんのMC。あ~あ、カンペガン見!

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ここが実に広規さんらしいところ!

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続いて演奏されたのはKAZさんのオリジナル・バラード「Lost and Found my Love」。この曲も『Relaxin' at IWAKI ALIOS』に収録されている。

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哲さんの泣きのサックス!

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4曲目はRay Charlesの「I Don't Need no Doctor」。思いっきり二重否定。実際、ついやっちゃうんだよね~。この曲はHumble Pieのバージョンもスゴイ。Steve Marriottの激唱っぷりがすさまじいのだ。広規バージョンは「Relaxin'」でお送りします。

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しかし、このバンドはこうしたR&Bネタがよく似合う。あたかもオリジナル曲のように演奏してしまうところが素晴らしい。

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KazさんのMCの後に演奏されたのは、ナント喜納昌吉「花」。ここはKazさんの熱唱ぶりを大いに楽しむべき!

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もともとリラックスできるバンドだけにこうしたゆったりとした曲が実にハマる。「気持ちいい」の一言につきる。

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再度、広規さんのMC。広規さんのライブ会場でいつも販売している復興チャリティバンダナの説明をしているところ。きれいにバンダナを見せようということで今回は板に張り付けてみた。

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裏面にはカンペが!広規さん見せちゃダメですってば!

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広規さん「デヘヘ…」。ま、こういうところが広規さんっぽくてよろしい。(コレばっか!)

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ココから後半。次の曲はやはり『Relaxin' at IWAKI ALIOS』に収録されているDave Masonの「Feelin' All Right」。

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こうした曲になると「青山&伊藤」のリズム・チームのすごさが一段と際立つ!

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この曲だったかどうかは忘れてしまったが、哲さんからすげぇフレーズが飛び出してノケぞってしまった!

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次は今回の新ネタ。「Fly Like an Eagle」。大好き!Steve Miller Bandは前回「Baby's Calling me Home」が演奏されアルバムにも収録された。

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Steve Miller Bandも日本に来ない大物のひとりだ。メチャクチャいい曲がたくさんあるのにナァ~。2年ぐらい前にSteve Miller Bandのスタッフの方にお話をうかがったのでが、アメリカでは相変わらずのスーパースターで、一声でコンサートには2万~4万人が集まるそうだ。このバンドでグッとテンポを落として「The Joker」なんかやったらよさそうなんだけど…。

!!!!!と思ってYouTubeで「The Joker」を見ていたら、スティーヴ・ミラーの背後に、ミュージアムで謎だったキャビネットが使われている!!スティーヴ・ミラーもマーシャルだったのね。うれしんわん!

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そして、最後は「People Get Ready」。この曲も人気あるナァ~。これもこのバンドにピッタリ!

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アンコールにはこのバンドの十八番「Groovin'」。今年も素晴らしい演奏でありました!!

やっぱりこういう楽器と音楽を知り尽くしたベテランの奏でる音楽はいいもんだな~…と今さらながら認識してしまう。

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もちろんメンバーそれぞれの達人ワザが重なってこうした素晴らしい演奏になるワケなんだけど、特にこのリズム隊は素晴らしい…などと私が今頃改めていう必要はまったくないのだけれど、素晴らしいしょうがない!

青山純と伊藤広規…このふたりのユニットが「A*I」。

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12月5日に発売されたA*Iの2枚組アルバムが好評だ。発売当日にマーブロでも紹介させていただいた。繰り返し書かせていただくが、この日本最高の律動感を是非味わっていただきたいと思う。

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さて、ところ変わって…浅草のライブハウス。急逝した高校時代の音楽仲間を偲んだ追悼コンサートが開催され広規さんが出演した。日本を代表する名ベーシストのワリにはフットワークが軽く、どこでも素晴らしい演奏を聞かせてくれる…これも広規流なのだ!

写真はちょっと先輩の「堀さん」のバックを務めているところ。この堀さんのオリジナル曲がほのぼのとしていてすごく味わい深いのよ。

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こちらはレッド・ツェッペリンを演るProcession。スゴイよ、広規さんの「移民の歌」…。

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Processionのドラムの荒川さん。高校時代、誰よりも先に広規さんの才能を見抜いたという。もし、荒川さんがそれに気づかずに広規さんをプッシュしなかったら今の広規さんはなかったかもしれない。広規さんもまっとうなサラリーマンで、有楽町のガード下の焼き鳥屋に座っている広規さんとすれ違っていたかもしれないのだ。イヤイヤ、それよりも、達郎さんの音楽すら変わっていたかもしれない…。イヤイヤ、そうなると日本の音楽シーンも変わっていたかもしれないのだ。げに荒川さんは偉大なのである!

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荒川さんに発掘された伊藤広規さん。

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「天国への階段」!広規さん完コピのギター・ソロ!

いつでも広規さんのまわりは楽しい!

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伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規オフィシャル・ウェブサイト

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(一部敬称略 2012年10月20日 いわきアリオスにて撮影 ※後半は11月18日 浅草KURAWOODにて撮影)