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2024年4月22日 (月)

BLINDMAN~LIVE2024ーOUTBURST OF EMOTIONーvol.2

 
昨年9月、『EXPANSION』から3年ぶりの新作となるミニ・アルバム『OUTBURST』をリリースしたBLINDMAN。  
残念ながら他の用事と重なってしまい前回のレコ発にお邪魔できなかったので、今回の単独公演は絶対に見逃すまいと意気込んで目黒鹿鳴館に向かった。
ところで「outburst」とは「out=外へ」と「burst=突然噴出する」を組み合わせた英単語で、どうにも抑えきれない感情をドッカ~ンと発露するような時に用いられる英単語。
そう、まさにメンバー5人のハードロックの感情がoutburstしたショウだった!
 
会場
は超満員。
おなじみの5人がステージに上がると熱狂的な歓声が沸き上がった。20Ray

S41a0203 中村達也40v松井博樹50v戸田達也60v實成峻70v1曲目は『EXPANSION』から「Love Drifter」。75続けて「Running Wild」。
いつかも『お熱いのがお好き(Some Like it Hot)』という映画のマリリン・モンローを引き合いに出して「run wild」の意味を説明したが、コレは「自由気ままにふるまう」とか「暴走する」とかいう意味。
場内は「♪Runnin' wild!」の大合唱。
80_rw達也さんのスリリングなソロ!
「やっぱりこういう音楽はMarshallじゃないとダメ!」…と説得してくれているようだ。90これまでJCM800 2203を使っていた達也さんだが、今回はJCM2000 DSL100を使用。100v2曲続けてのOutburstでお客さんは完全にrun wild。
中学から高校にかけてこの手のロックと緊密に過ごした私にとっては「カッコいい」とか「気持ちイイ」とかを通り越して最早「ありがたい」わ。110「2024年、BLINDMANの東京ライブ…皆さん、お久しぶりです!
前回は11月でしたのでそんなに間が空いてはいません。
あの時はオーソドックスな代表曲を中心に演りましたが、今日はマニアックな曲や普段は演らない曲…我々もホントに何年ぶりに演ったんだろう?みたいなレアな曲を交えてお届けしたいと思います。
最後までタップリ楽しんでってくださいね!」120vココで最新作『OUTBURST』から1曲。130cdシンプルなテーマ・リフが猛烈な疾走感を演出する「Destiny」。S41a0235 「Blindmanish」とでも言おうか、端正にそしてコンパクトにBLINDMANのエキスを詰め込んだイメージの1曲。150続けて「…in the Dark 」。160_itd初出の同名のミニ・アルバム『…in the Dark』、ベスト・アルバム、そしてリレコーディング・アルバム『Evergreen』と何度も取り上げられて来たミディアム・ファスト・テンポの重要ナンバー。
170そして同じく何度も取り上げられている「Castle in the Sand」が続く。180_cus5年ぶりぐらいに演奏したというレア曲。
でも聴いていてゼンゼンそんな感じがしない。190いつも演奏している曲の中に混ざっていても何の違和感もないのだ。
まさにBLINDMANの音楽性がブレずに来た証拠であろう。200v「すごい久しぶりな感じの曲でした。
今日はそんな感じのレアな曲をたくさん用意していますので楽しみにしていてください。
ところで巷では『推し活』っていうのが流行ってるんですかね。
皆さんは『BLINDMAN推し』ですね?
『推し活』は世界を平和にするらしいですからね。
そんな皆さんのご貢献で我々も張り合いが出ております。
本当にどうもありがとうございます!」210達也さんが弾く三連のリフ。220v_miwl『OUTBURST』からの2曲目は「A Man in Wonderland」。230cdこういう三連の曲が出て来るとうれしくなるね。
もう若い人たちのロックではこういうリズムが絶滅した感がある…というのは私だけでなく、多くの「ロック良識派」の意見。240ひと際耳を惹くRayさんが熱唱するサビから転調して達也さんのギター・ソロへ。
絶妙のコンビネーション!250松井さんのオルガンが鳴り響いて『Blazing Crisis』から「-land」つながりで「The Wasteland」。260v_wlコレも普段出て来ない曲?
ミディアム・スローのヘヴィ・ナンバー。
やはりサビの展開が素晴らしい。
完全に海外のハードロックだ。270ややエキゾチックなフレーズでソロを組み立てる達也さん。
珍しいパターン。280v果てしなくドライブしまくるのは「Survive」。
『Reach for the Sky』からの1曲。295峻くんのドラムスが大爆発!290v_svこの「♪ゾンゾゾンゾゾン  ゾンゾゾンゾゾン」というのは「BLINDMANビート」と呼ぶべき独特のノリ…と、私は前から思っている。300v疾駆するリズム隊に呼応する達也さんのソロ。
たまらなく絶好調だ!310「どうも…外は風強い?
花粉多い?…オレも花粉症スゲエんだ。
こんなに集まてくれて本当にありがとう!
こうやってお客さんがいっぱいいるのってヤッパリいいよね。
BLINDMANの今後の予定は決まっていないんですけど…曲でも作ろうかな~。
私ごとになりますけど、去年の12月に『THE MAN』という企画で演奏する機会があったんですよ。
それでスタジオ入った時にANTHEMの柴田さんから『中村くんは曲作りとかまだガンガン出来る?』と尋ねられて『全然出来ません!』って答えました。
そしたら柴田さんが『そうだよね。ちなみにそういう時って周りのメンバーはどんな感じ?…"出来ないって言っているけど本当は出来てるんでしょ~?"とか言わない?』って。
『そう、それです!』ってなったのね」
イヤイヤ~、本当は出来てるんでしょ~、カッコいいヤツが!
330v「とにかく大変でフルアルバムとなると大分遠くなる感じなので、あくまでもチョット曲作りに入ろうかという予定だね。
本当に色々とスゲエんだよ。
心も体も膝関節も大変なんです。
マァ頑張りますが、もちろんライブも何個かボチボチ入れていこうとは思っていますので今年もよろしくお願いします」S41a0488 「それでは中村達也の新曲制作に期待を寄せましょう!
みんなでプレッシャーかけましょうね。
こんな感じでレアな曲ガンガン続きますが、みなさん、大丈夫ですか?
ついて来れますか!」320vこの辺りでショウは中盤。
『To the Light』から「A Pain in the neck」。350_pinこれまた切れ味鋭いドライビング・ナンバー。
サビのバッキングのパターンが大層カッコよろしいナァ
360v松井さんと…
370v達也さんの掛け合いのソロから2人のアンサンブルへ!
380v簡単に客席を大興奮させちゃうイキのいいナンバーなんけど「A pain in the neck」って「メンドくさい」っていう意味の成句なんだよね。
イヤイヤ「It isn't a pain in the neck」!390同じく『To the Light』から。
「No Quarter」を想起させる松井さんのキーボーズでスタートする「Angels Cry」。410vココまでとはガラリと雰囲気を替えたシットリ・ナンバー。
400_acRayさんの思い入れタップリの熱唱を味わうシーン。420vそのRayさんがステージを降りて始まったのは凄まじい迫力のブギ。430_ib峻くん作曲の「Ignorant Boogie」。
「ignorant」というのは「無視する」という意味の動詞「ignore」の形容詞なんだけど、この単語って「ingorant」とか名詞の「ignorance」になると「無知の」とか「無知」という意味に変わっちゃうんだよね。
コレを知らないでMarshallの前の社長とメールをしていて赤っ恥をかいたことがあった。
恥をかけば一発で覚えるね。
440v峻くん、エライ!
既に上に書いたけど、こうした三連のグルーヴのロックをこうやって何とか保存して頂きたいのだ。ん?…コレってまさか朝ドラの影響?
450
キレッキレのリズムにキレッキレのギター・ソロ!
やっぱりブギというリズムは魅力的だ。460そのまま峻くんのドラム・ソロへ。470v音を選ぶソロ。
迫真のパフォーマンスに大きな喝采が寄せられた!480Rayさんが戻って『Reach for the Sky』からタイトル・チューン。490_rfsコレもたまらない正調ハードロック+BLINDMANビート・ナンバー。
500あまりの迫力に目黒エリアが停電してしまいそうだ!510v白熱のギター・ソロもテンコ盛り!Rrr Rayさんが「Ignorant Boogie」の作曲者である峻くんにマイクを渡す。
「みなさん、お元気でしたか?
さっきインストを演ったんですけど何と、ボクの曲でございます。
BLINDMANで中村さんが作った曲以外の曲を演ったことが今まであったのだろうか?…みたいな。
『チョット楽しい感じのインストをなんか作るか!』みたいなに中村さんがおっしゃったんですが、『ド素人の書いた曲なんですがあるにはあるんですよ』って言ったら『演ってみよう!』ということになったんです。
各自のソロも交えてカッコよく仕上げて頂きました」
カバー以外で達也さんの曲以外を演奏したのは今回が初めてのことだそうです。
520「さて、11月にお越し頂いた方もいらっしゃると思うんですが、今日はコンセプトをガラッと変えてのセトリになっております。
『Wasteland』なんてボクが8年前に加入した時の1発目のライブで演った曲なんです。
8年振りなんですよ!ビックリ仰天な感じです。
コノ後も『ハァ~』ってなる感じの曲がありますからね。
新作の話も出ましたし、ライブも全く決まっていないワケではありませんので、我々の予定に関しては各種SNSをチェックして頂きたいと思います」530v峻くんコーナーが終わった辺りから後半に突入する。
まずは『Expansion』からこれまた強力にBLINDMANビートが際立つ「Promise of Love」。
このサビのメロディは最近のステージには欠かせなかったモノだ。
540_pol2度登場するギター・ソロがそのサビとセットになっているかのようにロマンティックに鳴り響いた。550v松井さんのピアノから「The Tears of God」。550v_tog『Blazing Crisis』にオープナー。
ホント、バラエティに富んだ選曲だ!
それができるのはバンドに歴史があるから。
BLINDMANを来年は結成30周年?
560『OUTBURST』から2曲。
130cdまずはこのミニ・アルバムの新曲「Diamond Dust」。
達也さんが弾くクリーン・トーンのアルペジオ。
とかく「歪み、歪み」と世間では騒ぎがちだが、Marshallはクリーン・トーンも得意なのだ。570_dd存分に声を振り絞ってのRayさんの絶唱。
ドラマチック極まりない!S41a0779 もう1曲は『OUTBURST』に収録している再録音曲のウチのひとつ「The Bed of Nails」。580_bon前の曲とは打って変わっての爆走っぷり!590v客席と一体になっての手拍子。
タイトルは日本語で言い表せば「ツライ状態」を意味する「針のムシロ」だけど、この「針のムシロ」は楽しいねぇ!
600「長丁場、ホントどうもありがとうございます。
次に会えるのはいつかな?
まだチョット東京のライブが決まってないのかな?
次回もまたまたお誘い合わせの上ゼヒ遊びに来て頂きたいと思います。
じゃあ、その前にガッツリ盛り上がっていきましょう!
最後の力振り絞っていきますよ!
まずは懐かしいところからいってみましょうか。
一緒に歌いましょう!」
610v楽しい時間は過ぎるのが早いものでもう本編最後のセクション。
まずはおなじみ「Why Did You Come Back?」 。630 「♪Why did you come back」…620_wdcb「♪Why did you come back」
Rayさんの「一緒に歌いましょう!」という誘いに応じて大合唱640『Reach for the Sky』から「Now or Never」。
このキーボーズが利いたイントロ!650v私はこの曲が大好きなのです。
「♪Eavryday, everynight」…Rayさんの歌い回し方が最高に気持ちいい。
660vそして、毎回書いているけど一度しか出てこない大サビ!
何度聴いても素晴らしい。680本編の締めくくりは『To the Light』のオープナー「Rising Sun」。680v見よ、このRayさんの汗!
完全に草津状態だ。
激演ぶりが容易に窺えようというモノ。S41a0794 本編最後の達也さんのソロ…690v松井さんも!S41a0727 イヤ~、本当に火がつきそうな大熱演で本編を締めくくった!
700アンコール。
まずは達也さんからひと言。
「なかなかの長丁場なのにみんな元気だね!
BLINDMANのライブ…ホント、楽しみつつ出来る限りやっていこうと思ってます。
お越しになれる時は是非とも会場に足を運んでください。
よろしくお願いします!」
710v「今日は結構暑くて花粉も飛んでる中みんなスゴいね!
ステージ上もすごく盛り上がって楽しい感じです。
どうもありがとう!」
720v「皆さん、本当にありがとうございます!
もうチョット楽しもうか。
いいですか!
コレも懐かしい曲です…いってみよう!」730vアンコールは2曲。
まずは『Turning Back』から「Without a Word」。S41a0904そして、もう1曲は『OUTBURST』で再録音された「Living a Lie」。
最高のドライビング・チューンに客席は大興奮!
740_encアンコールを入れて全21曲。
一時たりとも気の緩むことのない演奏で観客をノックアウトした5人。750v 000s41a0429  770v 780v 790vああ、いつまでもこういうロックが生き残って欲しい…Marshallとともに。
もう私はこのことしか考えられんよ!800BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Site

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Desolation>

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200(一部敬称略 2024年3月17日 目黒鹿鳴館にて撮影)