Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« 【イギリス-ロック名所めぐり】vol.66~リバプールに来た!  | メイン | 英Marshallの新しいウェブサイト »

2024年4月 2日 (火)

曾我泰久『50th Anniversary Special Live』Thank You Dear Friend<後編>

 
さぁ、ヤッチンの芸能生活50周年を記念するコンサートのレポートの最終回。
ショウの内容は時代的にいよいよ「現在のヤッチン」に突入。
そしてクライマックスの到来だ!
まずはsourcesの3人がおごそかにあのメロディを奏でる。

野津永恒10v加賀谷綾太郎20v日高隼人30vこのメロディを耳にすれば次にナニが来るのかファンの皆さんはもう百も承知、二百も合点。
だから総立ちだ。40ジャケットを脱いだヤッチン。
曲は「Carry on」。
まさに今のヤッチンを代表する愛奏曲だ。
50v_2転調してのエキゾチックなメロディのサビ。
キーは「A」から「E」へとダイナミックに完全5度転調するがその流れは全くの自然。
「神様チャンスを」…じゃない、一番売れた「She Loves You」を抜きビートルズ関連で最大のセールスを記録したポールの「Mull of Kyntire」なんかもそうなんだよね。
アレはバグパイプの間奏を挟んでタテ型に「G」→「D」→「A」と5度ずつガンガン転調しちゃうんだけど、ヘタをすると転調したことに気がつかないかも知れない。
この「Carry on」もそう。
もはやヤッチンもポールの域なのね。
「サー・ヤッチン」だ!60おお~っと!待ってました!
ココでヤッチンのア・カペラのギター・ソロ。70_2毎回ゴメンね、でもコレが私のお仕事なの…ってんで紹介するとヤッチンのギターの音を出しているアンプはMarshallの人気モデル「STUDIOシリーズ」。
その中の「CLASSIC」というラインの「SC20H」と「SC212」。80vヤッチンの足元はこうなっている。
大変シンプル。90_2そして長年愛用しているギター。
これらの機材で気持ちよ~くソロを弾いてから…100v「約束の場所で」のイントロをつなげた。110v_yb今日ものっつのシンセが発するシタールのサウンドが効果的だ。
ヤッチンとヒロアキくんのコーラス・アンサンブルも完璧!120_2全曲で書いているけど、この曲もサビの展開もとても魅力的だ。
あんまり何回も書いてきたせいかフト面白いことに気がついた。
それは日本人と欧米人の曲の構成に対する感覚の違い。
日本のポピュラー・ソングは古来よりサビで劇的に盛り上がるような曲の展開を好むが、ポピュラー歌曲の傑作の数々を生んだコール・ポーターやアーヴィング・バーリンらに代表される「ティンパンアレイ」の音楽は、例外はもちろんたくさんあれど「Verse (バース)」、つまり日本でいうところの「Aメロ」に気合を入れて作られていることを発見した。
例えば「All of You」、「True Love」、「Somebody Loves Me」、「April in Paris」…ま、挙げ出したらそれこそキリがないが、こうしたミュージカルやジャズのスタンダード曲として100年近くの間歌い継がれてきた曲は、歌い出しあるいは頭の数小節のウチに必殺のメロディを持って来ている。
ヤッチンがいつかオープニングSEに使っていたリチャード・ロジャースの「Bali Ha'i」なんてのもとても良い例だ。
ガーシュインの「Swanee」のようにサビのメロディがベラボーに魅力的な例外曲もたくさんあるけれど、反対にサビのメロディがどうしても思い出せないなんて曲も実際少なくない。
そしてその「必殺のメロディ」のほとんどが半音階を実にうまく使っていることがわかる。
「半音階」こそ人の心を揺さぶるカギなのだ。
上に挙げたような曲は100年近く前に作られたモノなので現代のリスナーの感覚と異なるのかも知れないが、演歌のようにグバ~っとサビで盛り上げる日本の曲との大きな違いを見て取るのであ~る。
今回、ヤッチンのおかげでコレを発見した。130v_2エキゾチックなフレーズを交えたギター・ソロ…田川ヒロアキ。
いい音だ~。
140v_2ヒロアキくんのMarshallは「JVM210H」と「1960BV」。150v歪みのサウンドは全てMarshallで作っているヒロアキくんの足元もシンプル。160_2ココでグッとアクセルを踏み込んで…0r4a0396「Please believe me」
ああ~、何たるホーム感!いつものヤッチン!170v_pbm「田川くん!」
ヒロアキくんの歌のパート。180「♪時計を回すのさ~」
210キメを和佐田さんとバッチリ合わせて…190ギター・チームのアンサンブル。200最後はヒロアキくんのギター・ソロでビシっと締めくくった!220v_2矢継ぎ早にファンキーさんと…230_ngs和佐田さんの強烈なグルーヴ!240v_2それにヤッチンのストラミングが被さって…250v「流されて」だ!260_2しかし、この曲の和佐田さんのベースはいつ聴いても強靭極まりない。280v_2そんなリズム隊に乗ったヒロアキくんのソロも鉄壁。
短いサイズにタッピングやハーモニクスを詰め込んで暴れまくった。290vファンキーさんのバスドラムでつないで…300v_yyy「みんな楽しんで頂けましたでしょうか?
ありがとう!
それではお手元にタオル、タオルがない方はハンカチ、ハンカチがない方はティッシュ…投げて人に当たっても怪我をさせない物をお手元に用意して!
最後にもうちょっと盛り上がっていきたいと思います。
いくよ~!」
S41a0832さっき「サー・ヤッチン」なんて書いたけど、ココは「プリンス・オブ・ウェールズ劇場」のジョンになってもらって…
「それではお金のある人はお札を…硬貨はダメ、お金のない人はハンカチかティッシュ…投げて人に当たっても怪我をさせない物をお手元に用意して!」
…とやってもらいたいんだど、やるワケないな。
スイマセン、品位のないことを書いて。
しかし、やっぱりジョン・レノンってスゴイな。
王室の人たちの前でコレを言ったんだから。
Pwt_2 さぁ~、本編の締めくくりだ!
もちろん曲は「YES! YES!! YES!!!」。320ココでもヤッチンと…330vヒロアキくんが歌のパートを割り振って…340v_2「ナイス!」360_22番も…370「ナイス!!」380本編最後の歌のパートから…390v「ナイス!!!」400_2今日もたくさんのタオルが宙に浮かんで華々しく本編を終了した!410そしてアンコール。
まずはTシャツに着替えたヤッチンが1人でステージに上がる。
「皆さま本当に最高な1日を作ってくださいましてありがとうございました。
いつも言っておりますが、たくさんの先輩方、お友達、ホントに良い人たちに恵まれて今の自分があるということをつくづく実感しています。
今日もお忙しい中たくさんの方が集まってくださって50周年のお祝いをしてくださいました。
ホントに最高にうれしいです!」420v「なんか自分の中では『50年』っていうことに実感がわかないんですが、この節目を迎えてここで終わるワケではなく、ここから更に上のステージに行きたいと思っておりますのでこれからも力を貸してやってください。
よろしくお願い致します」
と挨拶をしてメンバーをステージに呼び込んだ。
440v_2「本当に最高の時間をありがとうございました。
感謝の言葉って『ありがとう』以上に何かないのかな?…って思います。
今日は『ありがとう』の1万倍ぐらいの気持ちです。
ココはひとつの通過点なんですが、この50周年を機にもっとみんなと色んな景色を見てみたいなと思いますのでグッと皆様のギアを上げて曾我泰久の布教活動をよろしくお願いします。
それではせっかくアンコールを頂いたのでもうチョットだけお付き合いください」
430_2本編で熱気が最高潮に達した客席に向かって深々と感謝の言葉を述べ、「本当に感謝の気持ちを込めて歌う」という言葉を添えてミュージカル俳優の石井和孝さんと共作した「Melodies for you」を熱唱した。460v_2のっつのピアノから始まり、やがてバンドが加わりヤッチンの声と絡み合い最上のハーモニーとなる。450_mfyジ~ックリと歌い込んで50周年を記念するこの場に感動の嵐を呼び込んだ。470vその感動を断ち切るようにファンキーさんのバスドラムが切り込んで来た!
これからもう1回盛り上がるのだ~!
560曲は「Stand Alone」。
480_saメンバー全員イベントTシャツに着替えてヤッチンの50周年を記念するイベントの最後を飾った!
490v_2 500v 510v_2 520v 530v 540v 550v「どうもありがとうございました!」590メンバーが去ってひとりステージに残ったヤッチン。
415「ありがとうございました。
イヤ~本当、あの時から50年後にこんなことがあるなんて思いもよりませんでした。
郷ひろみさんと歌っていたあの鼻たれ小僧がね~」
600「こうなったら行けるところまで行きたいと思います。
皆さんも元気でついて来てくださいよ!
これからもどうぞよろしくお願い致します」610「どうもありがとう!」620ヤッチンの初のMarshall Blog3本立て、いかがでしたでしょうか?
イヤ~、書いたわ~。
もう書くことがありませんからね。
次回のショウは全曲新しい曲にしてもらわなきゃ。
ますますの創作活動に期待しております。
芸能生活50周年おめでとうございます。630v曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com
640<おしまい>
 

☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆

日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

9dyna

Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!
 
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan

9img_9727 

200 (一部敬称略 2024年月3月3日 日本橋三井ホールにて撮影)