STORM KEEPER vol.5~TSP0423
厚木Thunder Snakeのシリーズ・イベント、『STORM KEEPER』の第5回目を締めくくったのは「TSP0423」。
TSPも超久しぶりのご登場。
その「久しぶり」ぶりはジキロノどころではなくて、再び「マー索くん」で調べてみると、2019年7月のイベントのレポート以来であることがわかった。
ゴメンね、TSP。今回のTSPは「TSP0423」名義での出演だ。
Shu
HINA
コータ
寺沢リョータ
TSPもメンバーが盛んに入れ替わるバンドだけど、今回のチーム編成は1年の期間限定。
2023年4月23日に結成したので「TSP」に「0423」が付いた。
このイベントが開催された時にはもう既にその期限を超過していたのだが、継続を望むたくさんのリクエストに応えて再結成され、この厚木と続く札幌公演のためだけに4人が再集結したという寸法だ。 今回は冒頭に記した通り、かなり久しぶりのご登場と相成ったが、TSPは泰司さんがいらっしゃった頃からMarshall Blogにご登場頂いている。
Shuちゃんはその間、ズ~っとMarshallを愛用してきてくれた「VAA(Valve Amp Ambassasor)」のひとりだ。その愛用のMarshallがコレ。
プリアンプが「JMP-1」、パワーアンプが「EL34 100/100」。
そして、スピーカー・キャビネットは「MF400A」と「1960A」。
もちろん「EL34 100/100」の両チャンネルを使ってステレオで鳴らしている。
古くは「9200」、そしてこの「EL34 100/100」をご愛用頂いている方の多くは「A」か「B」かのいずれかのチャンネルをひとつだけ使っていることが多く、実はこうしてShuちゃんのように両チャンネルとも稼働させている人は珍しい。
もちろん、そうすることによって得られるサウンドは超マッシブだ。1曲目は「矛盾」。
凄まじいまでの圧倒感!HINAちゃんの強力なアオリでスタートした2曲目は「the times」。
これまたヘヴィかつダンサブルなテイストで客席は大沸騰!
そしてShuちゃんがステージで暴れまくる!
コータくんも久しぶり。
多分前回会ったのもココ、「快進のICHIGEKI」の頃だった。
軽く10年以上前のことだと思う。
となると、当然この日の私には「ICHIGEKIのコータくん」のイメージしかなかった。
ところがナント絶妙にTSPミュージックに溶け込んでいたことか!
まさに「割れ鍋に綴じ蓋」という印象。ライトハンドで華麗なソロを披露したShuちゃん。
「ッホイ、ッホイ!」
猛然とドライブするのは「MASAKAレポ」。Marshall Blogではおなじみのリョータくん。
「おなじみ」はいいんだけど、リョータくんのこのバーサティリティはあまりにもスゴイ!
Marshall Blogを見ただけでも、自分のバンドWhy So Nervous、王様、他各種サポート…と、ありとあらゆるタイプの低音をこなしちゃう。
この日リョータくんがベースを担当していることが全く私の頭の中になかったので、会場で出くわして「アレ?そうか、TSPもやっていたんだ!」とビックリしてしまった。
ところがそのプレイっぷりたるや元からこのチームにいても全くおかしくないかのような存在感!
また音楽の幅を広げたな。HINAちゃんとコンビネーションも鉄壁。
TSPのリズムの要塞、HINAちゃんはいつも通りドラムスと声で大活躍。疾駆するリズムに乗ってシャウトしまくるコータくん。
ガンガン声が前に出て来て気持ちいい!
この曲はサビのメロディがとてもいいな。「オン・ギター、Shu!」とコータくんがソロを促すと、コンパクトなスペースながら密度の濃いフレーズをうまく並べたプレイを聴かせてくれた。
「皆さん、お元気でしょうか? We are TSP!
またしてもこのメンバーが揃うこととなりました。
改めまして、ボーカルズのコータでございます。
よろしくお願いします。
このメンバーでまた集まることができて心から感謝しております。
ShuさんもHINAさんも、皆さんもホントにありがとうございます。
バシバシ曲を演っていきたいと思います。準備はいいですか!
もっとガンバれますよ、みなさん。いいですか!イケるか!」MCに続いてはTSPの代表曲のひとつ「MAD CLUSTER」。
「♪ザ~イ!、ザ~イ!」(←ナント叫んでいるのか正確にはわかりません)
コータくんの強靭な歌声が燃え上がる!Shuちゃんのソロ。
リョータくんのベースが遠慮なくウナる!
このとめどもないリズム隊のパワーに打ち勝つには… やっぱり真空管アンプじゃないと無理ね。
「ああいうヤツ」では間違いなくこんなに音が抜けてこない。
特に後ろの方…不思議なことに音が届かないんだね。
その点はさすがVAA。Shuちゃんのサウンドはバッチリだ。
会場の隅々まで熱気あふれるソロが行き渡った。 HINAちゃんの激唱もこの曲の聴きどころ。
今度はそのHINAちゃんのドラムスからスタート。
16分音符で刻むスネアドラムがエネルギッシュに曲を導く。これまたどこまでも突っ走る剛速球ナンバー「BREAK MYSELF」。
ココでもリョータくんが奏でる超低音が実に心地よいぞ!
Shuちゃんはと言えば、メロディアスなフレーズとトリッキーなフレーズを巧みに組み合わせたソロを披露した。
「ハイ、皆さん、ココで一緒に簡単なお歌を歌って頂けますでしょうか?
恥ずかしい?私も恥ずかしい。
人生恥ずかしいことがいっぱいありますけど、『大概の人間とは二度と会わない』と考えて何でも思い切ってやっちゃった方がいいですよ。
ビートに合わせて簡単に『♪ウォ~ウォ~ウォウォウォ~』ってやってください。
リョータが見本を見せますんでついて来てください。
いきますよ!」「♪ウォ~ウォ~ウォウォウォ~。
その調子だぜ!もう1回!」 コレで練習はバッチリ。
「Shuさん、大丈夫ですか?」「イヤ、このメンバーがあと札幌で終わっちゃうのが淋しいなって思って…。
今までホントにありがとうございました。
あなたたち2人がいてくれたおかげで1年チョイTSPを続けさせてもらいました。
ありがとね!」コータくんとリョータくんへのShuちゃんの送辞の後は「GET HIGH!」。
コレがすごかった!
レゲエ調で曲はスタートし…曲は大爆発!
再びレゲエのパートが出て来たり…
ギター・ソロを交えたり…
ベースとギターの掛け合いあり…
意表を突くキメあり…
お客さんが歌ってみたり…
とにかく並みならぬパワーを持続しながら次から次へとコロコロ替わっていく場面のそれぞれがとても楽しい!
お客さんも一丸となって突進したTSPの出番のハイライトとなった。間断なくHINAちゃんが踏み続けるバスドラムに乗っていよいよ最後の曲に取り掛かる。
「ラスト1曲でございます。いいでしょうか?
いけますか?OK!
それじゃ~ラストッ!」この日のイベントの最後を締めくくったのは「音座芸夢」。
冒頭に書いたように、ところどころ間は空いているにしても、これまで色々なTSPを拝見してきた。
どれも良いチームだったけど、今回のこの「0423」は取り分けまとまりがよく、TSPの曲の良いところを巧妙に発揮することができるメンバーの組み合わせだと感じた。それもこれもShuちゃんとHINAちゃんの鉄壁のコンビネーションがあっての話。
お2人さん、お疲れさまでした!
私には今日が最初で最後で残念だったけど、素晴らしいロック・ショウを見せてもらいました!
TSPの詳しい情報はコチラ⇒official website
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オルタナティブなパンクロッカー、パーティ・スターター、混沌の使者…そんな呼び名がピッタリのDegenerates。
揺れ動くブリティッシュ・ロック・シーンの中にあって、このチームをもっとも印象的なバンドのひとつにしているのは、アンセミック・ロックの暴動と侵略がもたらすカッコよさ、そして存在感と魅力に満ちたライブ・パフォーマンスだ。
<Underwear>
<Runaway Blues>
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