恐るべき電気の騎士達 <後編>~MOMO & THE SHOCKERS
『恐るべき電気の騎士達』の後半はMOMO & THE SHOCKERS。
Marshall Blogへは2018年5月以来、6年ぶりのご登場となる。
エ…「6年」?!
自分で調べて驚いていりゃ世話はないが、ヒエ~、あの時からもう6年も経ったのかよ!MOMO & THE SHOCKERSの屋台村にもオリジナル・グッズがゾロゾロ。「ROCK ABLAZE」というサインが入ったお揃いのTシャツで登場した5人。
「燃え立っているロック」ぐらいの意味になろうか?
まさにそんなロックをガツンとお見舞いしてくれた!
オープニングは「Build it up」。MOMO HIDEKI ChrisBrian BusheyToshiそして山口"PON"昌人。PONさんはNATAL。
今回は24"のダブル・バスドラムを擁するメイプルのキットを使用。
愛用の14"×8"のアルミ製スネア・ドラム。
最近のPONさんのスネアはいつもコレ!
この深さがPONさんっぽいではないか!
このNATALで今回も「PONドラミング」を思う存分ブッ放した!
この「Build it up」は2019年リリースのシングル曲。
何とも勇猛なナンバー!
PONさんのバスドラムの連打が曲を圧倒的にパワフルに演出する。
ノッケからMOMOさんの男性的な歌声が押し寄せてくる!
曲のタイトルは「Build」だけど、MOMOさんの声の「破壊力」はメガトン級だ!「オーライ、トーキョー!
We are MOMO & THE SHOCKER~~~S!!」同期のサウンドが流れる中、スティックをクルリと回して強力に次の曲のリズム・パターンを提示するPONさん。 ミディアム・テンポのヘヴィ・チューン「Parasite」。
しかし、スゲエ声!
真正面にいたら本当に吹き飛ばされそうだ!サオ・チームの3人も総がかりでアンサンブルに重量を加える! メンバーの掛け声もド迫力の1曲だ。 「皆さん、こんばんは!MOMO & THE SHOCKERSです。
今日はコロナ以来の久しぶりの東京です。
ボクらもそうやけど皆さんも思いっきり楽しんで帰ってもらいたいと思います。
イエイ!イエイ!」次の「Love is Dangerous~愛の新宿」もPONさんから。 Chrisのギターが被さって…MOMOさんがドスの利いた声をブッ放す。重い4分音符を弾きながらToshiさんがつけるコーラスがとても効果的。ココでもギター・チームの分厚いアンサンブルを得て…「愛の新宿」が切々と歌い上げられた。
愛は危険だ~! アコースティック・ギターを手にしたMOMOさん。
「ココで素敵なラブ・ソングを1発いきたいと思います」深遠なSEに英語の歌が重なり、MOMOさんがシットリと歌うバラード「Freyja(フレイヤ)」。
「フレイヤ」とは北欧神話における「愛と美と豊穣の女神」。
「ヴァルハラ」とか「ヴァルキリー」とか、最近は北欧神話が題材になっている曲をよく見かけるな。
やがて場面が変わってToshiさんが弾く不吉なフレーズに…ドラムスと…ギターが重なると曲の雰囲気が一転! MOMOさんのさっきの暖かい歌声はどこへやら、ハードにシャウト!そして、Chrisのギター・ソロが炸裂する。
プロッグ・ロック的展開でストーリー性豊かな大作が「Freyja」。
個人的にこうした展開の曲は大好物です。「MOMO&THE SHOCKERSは『from どこ?』って感じやけど…」
ココでMOMOさんがひとりずつメンバーを紹介した。
Chrisは沖縄。
ベーシストとして参加している「紫」で先日スウェーデンに赴いたことについて触れた。
FEEL SO BAD他、Chrisは何度かMarshall Blogにご登場頂いている。
ベースのTOSHIさんは大阪。
大阪でデザインの看板屋さんをやっていらして、この日も機材を積んではるばる大阪から駆けつけてくれたとのこと。
TOSHIさんが私の親友のミュージシャンの親友…ということを後に耳にして驚いちゃった。「皆さんご存じの…Mr. 山口"PON"昌人!」
「皆さま、こんばんは~。
色々ありますよねぇ…今日は暑いしさ。
暑いところ駅から遠いのに皆さん、ありがとうございます!
今、また色んな所でアレがまた蔓延しつつあるようだし、ホント、十分注意をしながらこういう場を楽しんで頂きたいですね、
今日は楽しんでいきましょう。よろしく!」
ブライアンは2017年か18年にTHE SHOCKERSに参加して、母国アメリカと行ったり来たりした後、また一昨年からバンドに加入した。
ところが、この10月にまたアメリカに帰ることになってしまった。
今日は彼の最後のステージ…ということでひとこと挨拶してくれた。
「日本、最高!ボクの言っていることわかる?来てくれてありがとう…特にキミたち!」と客席に話しかけるとブライアンの友人たちんが「オー、イエ~!」と大騒ぎ。
「今日はASIAN BLACKと一緒なワケですが、ボクらの出番が後だと知ってビックリしました。
ボクにとってはすっごい大先輩の人達でねぇ…もうバーニーなんかは30年ぶりくらいに会ったのかな?
バーニーはその昔SNIPERというバンドでをやっていてボクはそれに憧れていましたからね。
ドラムスのロジャーさんやベースの松本さんにお会いするのも久しぶりで今日はホントに光栄に思っています。
吉祥寺もボクの人生で2回目で、コチラのお店は初めてです。
すごい良い経験だなぁと思って感無量な感じでございます。
さぁ、ここら辺でみんなの美しい声を聞きたいなって思ってるんだけど…ボクに続いてチョット声でも出してみようか!
ア、 イエイ!」
と、お客さんとコール&レスポンス。続いてはホッコリとしたナンバー「So Beautiful」。
「ホッコリ」と言ってもMOMOさんの声だから説得力がスゴイ!Chrisのソロがとてもいい感じで曲にからんでくる。「もう1曲メロディアスなモノを…」と続けた親しみやすいポップ・チューンは「No One at All」。
TOSHIさんと…PONさんのコーラスが曲を美しく彩る。
そういえばPONさん、FEEL SO BADのステージではマイクを握ってフロントで歌っていたからナァ。
コーラスもバッチリだ。この曲はMOMOさんが30年ぐらい前に作った曲で、これまでの間、ズ~っと歌い続けて来たそうだ。
それだけにこの曲への深い思い入れがストレートに伝わって来るような熱唱だった。MOMOさんが「Mr. 山口PON!」と声高にPONさんを紹介してドラム・ソロ!いつもながらのパワフルにして「味」のあるドラム・ソロ!
コレがホントの「味ぽん」! 「さぁ、皆さん、もっと熱い声を聞かせてください!
オー、イエイ!」
お客さんが「オ―、イエイ!」と応える。お客さんのレスポンスに反応してますます力がこもる! 最後に立ち上がったPONさんに大きな喝采が浴びせられた!
PONさんが愛用しているドラムスはNATAL(ナタール)です。
台風一過。
場面は替わってPONさんとTOSHIさんのカラミから…TOSHIさんのベース・ソロ。
モニターに足をかけて深みのあるフレーズをジックリと引き込んで聴かせてくれた。そして、ギター・チームがフィーチュアされて…アコギを降ろしたMOMOさんが爆発したのが「Sushi Roll」。
PONさんのドラムスだけをバックに… 思いっきりシャウトするMOMOさん。
そして、みんなで「♪~~Shushi roll!」と…コーラスするパートが痛快にしてとても楽しい!
Chrisが奏でるリフからスタートするのは「Morning Glory」。
「朝顔」のイメージとはほど遠い破天荒にハードな1曲。ココでもPONさんが踏む強烈なツーバスが鮮やか!今にもステージから飛び出して来そうなド迫力のMOMOさん!中間部で曲はテンポを大幅に上げて…更にハードな展開を見せる。どんなに曲の背景が変わろうとMOMOさんの「ABLAZE」なシャウトは不変。
やっぱりこういう雄々しくワイルドなボーカルズはいいね。
いつも言っているけど、こういう声で歌う音楽こそが「ロック」だと私は思いますよ。再びギターを手にしたMOMOさん。
「いよいよ次で最後の曲となりました。
今日は本当にどうもありがとうございました!
さっきも話したけど、ウチは『どこのバンド』ということがないで、『どこでも演ります』って感じなんだけど、また春あたりに東京に来るのでMOMO & THE SHOCKERSをよろしくお願いします。
最後に演る曲は10年ぐらい前にあるアニソンの公募があって、それに応募したところ最終まで残ったんだけど最終的には落選してしまった曲です」
「『Too Lare to Fly~Beyond the Sky 空の彼方へ』!」
MOMO & THE SHOCKERSのステージの締めくくりに演奏することが多いというバンドのテーマ・ソング。
まさにバンドが持つエネルギーを証明するかのような5人のパワフルなパフォーマンスでこの日のイベントが締めくくられた。 全9曲…ひと時の気の緩みも見せず走り切った!そして、みんなでPONさんを囲んで今回の『恐るべき電気の騎士達』を締めくくった。<おしまい>
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