【35th Anniversary】 TERRA ROSA FES.2024 <前編>~Team Primal
 
先週犬神サアカス團の「30周年」を記念する祝賀会のレポートをお送りしたところだが、今度は「35周年」。
TERRA ROSAの登場だ!
今から35年前というと1989年。
この年はデカイ出来事がたくさんあった。
海外では何と言っても11月に「ベルリンの壁」が崩壊して冷戦が終了。
中国では「天安門事件」、サンフランシスコでは大地震。
国内もスゴイ。
年明けに昭和天皇が崩御されて「昭和」が64年終わった。来年は100年目。
3%で消費税がスタートして、自民党が参院選で大敗。
竹下登→宇野宗佑→海部俊樹とものスゴイ速さで次々と総理大臣のバトンが渡された。
美空ひばりが亡くなる一方、礼宮殿下が紀子さまとご婚約。
リクルート事件もこの年。
そして「宮崎勤」…コレには本当にビックリした。
ナンとならば、私、高校の同級生なんですわ…と言ってもクラスは一緒になったことがなくて、100%知らないヤツだった。
私の親友が2年生の時に同じクラスだったんだけど、やはり「全く記憶にない」と言っていた。
生徒名簿が出回るのであろう、それでもその友達の家にはマスコミからの連絡が引きも切らなかったそうだ。
コレらが全部1989年に起こっている。
そして、出生率が1.66から1.57と大幅に下がって「少子化」が社会問題として明確にクローズアップされた。
それにしてもこの「少子化問題」については、この時からナニも改善されていないどころか、昨年の数値が1.20と悪化の一途をたどっているんだから呆れてしまう。
1989年には0.09ポイント下がっただけで大騒ぎしたのに、今となってはその時点から更に0.37ポイントも低下しているんですよ。
それなのに打つ手なし。
暑いでしょ?今、この気候の問題を理由に子供を作らないという夫婦も出て来ているそうだ。
 
イヤ、ココにこんなに書くつもりじゃなかったんだけど、1989年という年を調べてみたらスゴイ出来事がテンコ盛りでおっタマげちゃってサ…つい大きく紙幅を割いてしまいました。
私はといえば昔の仕事で8月に大阪の箕面から信州長野に転勤。
それから7年半の間、バンド三昧の最高に楽しい時を過ごさせてもらった。
さて、35年前のTerra Rosaといえば、内容の一部を差し替えたファースト・アルバム『The Endless Basis』をメジャー・レーベルから再発し、2枚目のアルバム『Honesty』を発表した大躍進の年だった。
今回はその35周年を記念する『TERRA ROSA FES.2024』と題されたイベントのレポートだ。
3本立てでお送りする。 会場となった目黒鹿鳴館はチョ~満員!
 会場となった目黒鹿鳴館はチョ~満員!
客電が落ちて緞帳に今日のイベントのイメージが投影される。
これから向こう3時間半、私の陣地は27cm×26cmの脚立の天板だけ。
すぐ前までピッタリと入ったお客さんの頭にブツけないように注意しながら何百回もカメラを持ち替えるのが実に大変なんですわ。 Terra Rosa!
Terra Rosa! 出演するのは3チーム。
出演するのは3チーム。
全てのステージに登場したのはTERRA ROSAの総裁、岡垣正志。
この企画は岡垣さんのメジャー・デビュー35周年にも当たるのだ。
こうして出演するメンバーがスライドで紹介されて… チームのイメージが現れる。
チームのイメージが現れる。
まずは「Team Primal」。
その名の通り、1984~86年までに録音した素材をコンパイルして1999年にリリースしたアルバム『Primal』を再現するチーム。 「Primal」といえば2016年、故足立YOU祐二さんを迎えて『Primal Tour 2016』と題しTERRA ROSAの再結成ツアーが開催された。
「Primal」といえば2016年、故足立YOU祐二さんを迎えて『Primal Tour 2016』と題しTERRA ROSAの再結成ツアーが開催された。
そしてその公演がライブ・アルバムになっているのは皆さんご存知の通り。
Marshall Blogでは11月3日に開催された東京公演のもようを記録しているので見逃している方にはゼヒご覧頂きたい。
  ↓   ↓   ↓
【Marshall Blog】TERRA ROSA 〜PRIMAL TOUR 2016〜 その起源「Battle Fever」から今へ
 さて、鹿鳴館、Team Primalのメンバーが登場し、満場の喝采を浴びた。
さて、鹿鳴館、Team Primalのメンバーが登場し、満場の喝采を浴びた。
スゲエ熱気!
今からこんな勢いでオマエら最後までイケるのかァァァ! 岡垣"JILL"正志
岡垣"JILL"正志 荒木真為
荒木真為 鈴木広美
 鈴木広美 反町"YUKI"哲之
反町"YUKI"哲之 永井"VAL"一郎
永井"VAL"一郎 1曲目はライブ・アルバムのオープナーにもなっている「A Hell Ray」だ!
1曲目はライブ・アルバムのオープナーにもなっている「A Hell Ray」だ! 広美さんのギターがショッパナから炸裂。
 広美さんのギターがショッパナから炸裂。 YUKIさんと…
 YUKIさんと… VALさんの強力なコンビネーションがクリエイトするすさまじいまでのロック・グルーヴ!
 VALさんの強力なコンビネーションがクリエイトするすさまじいまでのロック・グルーヴ! ステージ中央に歩み出て弾きまくる広美さん!
 ステージ中央に歩み出て弾きまくる広美さん! 「♪Hell ray!  Hell ray!」
「♪Hell ray!  Hell ray!」
ノッケからものスゴイ盛り上がりようだった! 「ついに始まりました『TERRA ROSA FES.2024』。
「ついに始まりました『TERRA ROSA FES.2024』。
ありがとうございます。
思い返せば『Honesty』と『The Endless Basis』をメジャーからリリースして35年。
ということは、ボクもメジャー・デビュー35年になるんですが、『Honesty』から一緒だった鈴木くんも同じワケで、ナニかできないかな?と思って皆さんに集まって頂きました。
お客さん、雨の中大丈夫だったですか?
今日は『The Endless Basis』と『Honesty』のアルバムを中心に演っていきますけど、この間一緒に演って頂いた方にも駆けつけて頂きました」
ココでTeam Primalのメンバー紹介。
まずはリズム隊の2人から。 「コーラスも取らないのにココにマイクがあるのね?
「コーラスも取らないのにココにマイクがあるのね?
岡垣と漫談をやるからマイクを置いとけって言う話?
まず…『岡垣のTERRA ROSA』っていう言い方でいいのかわからないけど、参加することになったのが3週間くらい前ね。
元々はREACTIONが『AGITATOR』というアルバムでメジャー・デビューして、ほぼ同時にDEAD ENDが『DEAD LINE』を出してカップリング・ツアーをやったんですよ。
そんなカラミがあって、ヤスが亡くなっちゃった時の追悼ライブにYOUちゃんが出てくれて、一昨年は逆にオレをYOUちゃんの追悼ライブに呼んでくれたと…」 「そうですね…このユニットは、一昨年YOUちゃんの追悼のために集まって渋谷で演ったんですが、その関係で何かしら流れが出来たんです」
「そうですね…このユニットは、一昨年YOUちゃんの追悼のために集まって渋谷で演ったんですが、その関係で何かしら流れが出来たんです」 「アノね、『岡垣』って呼び捨てにしてるんですけど、この人はオレより2つ年上なんですよ。
 「アノね、『岡垣』って呼び捨てにしてるんですけど、この人はオレより2つ年上なんですよ。
こんなの中学だったらエライことですよ。
って言うのは、知り合ったのが遅くてREACTIONを解散した後だったんですよ。
当時はTERRA ROSA って知らなくて、紹介された時にテッキリ後輩のバンドだと思ったんですよ。
その時に『岡垣』って呼んだんだけど、コイツも何も言わないから。
それでそのまま『岡垣』で来てしまって、だいぶ後に彼がオレより年上だって知ったんですよ。
そんなだから今更『さん』づけはムリ無理です…もう気持ち悪いよ」
「確かに気持ち悪い…でも、今日1日ぐらい『岡垣さん』って呼んでみたら?」
「岡垣さん!」
会場は大爆笑!
私はYUKIさんが自分と同じ歳であることも、岡垣さんが自分より少し年上であることも以前から知っていたので、この時のMCを聞いていて「エエエ!YUKIさん、岡垣さんのことを呼び捨てにしちゃって大丈夫なのかいな?」と驚いたのですよ。
そういうことだったのか…って、イカンイカン!ナニがあろうと目上の人に向かって! facebookでつながっている方はご存知だと思うけど、YUKIさんにはとてもカワイイお孫さんが2人いらっしゃってネェ。
facebookでつながっている方はご存知だと思うけど、YUKIさんにはとてもカワイイお孫さんが2人いらっしゃってネェ。
その2人に関する投稿をいつも楽しみにしているの。
そして、ウチも2月に女の子の孫が生まれて、やっぱり本当にカワイイのよ。
そんなだから「孫ってカワイイよね~!」と楽屋で2人で騒いでいた。
しかしですよ、私はロックに関しては早熟で高校1年生だった1970年代の頃から屋根裏とかロフトにお邪魔しているんだけど、楽屋でミュージシャンが「孫の話」をしている場面なんて一度も見たことがなかったよ。
スゴクない?コレって。
時代って進むんだナァとつくづく思った。
そして、この日だったかな?前日だったかな?
「フェルナンデス倒産」のニュースが発表された。
40年間もの間、YUKIさんはフェルナンデスの楽器を愛用されたので大変残念がっていらっしゃった。
ついこないだのREACTIONの復活ライブの時にもMCでシグネチャー・モデルの話をしていたのに…。
 
REACTIONのライブ・レポートはコチラ⇒【Marshall Blog】REACTION~FAREWELL 2 days : Last Night <前編>と<後編>
私も「グレコか?フェルナンデスか?」の世代なのでそれなりにショックを受けた。
今ココでしかつめらしい話をするつもりは毛頭ないんだけど、昔勤めていた会社の業界のベテランがこう言っていたことを思い出した。
「ベンチャーズ、GS、イカ天、シグネチャー・モデル…日本の楽器業界というのはいつもブームを頼りに商売をして来たんだよ。
それが流行しているウチはいいんだけど、一旦熱が冷めるとガタっと行ってしまって、また次のブームが来るのをジッと待つということを繰り返して来たんだ」
最近ではコロナによる「引きこもり需要」があった。
それとアニメの中のバンドのブームか…?
そう考えると、この国はいつまでたっても本当の意味で「楽器」、すなわち「音楽」が生活の中に根付いていないと感じがするんだよな。
例えば古い例で恐縮だけど、まだステレオが普及していない時代、お父さんが「Music Piece」と呼ばれる1曲ずつバラ売りのピアノ譜を買って来て、それを見ながら弾くお父さんのピアノに合わせて家族みんなで流行のブロードウェイの曲を歌う…みたいな。
『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ一家でもいいわ…ま、アレはマリア先生のおかげだけど。
こういう音楽のあり方が定着しないから楽器のビジネスもブームに頼らざるを得ないのではないか?…とジジ臭いことを考えてみた。 そしてVALさん。
そしてVALさん。
YOUさんとVALがやっていた「You-VAL♡メロン」懐かしいナァ。
アレもとても良いライブだった。
演奏は最高、それだけでなく最後に1回だけしゃべりまくるYOUさんのMCが最高にオモシロくてネェ。
VALさんもYOUさんの追悼コンサートにご出演された。
 
ライブ・レポートはコチラ⇒【Marshall Blog】横浜メタル地獄!! <後編>~ YOU-VAL♡メロン & Strange,Beautiful and Loud このPrimalはYOUさんがオリジナルの構成員だった。
このPrimalはYOUさんがオリジナルの構成員だった。
そのYOUさんと高校生の時から一緒だったのが広美さん。
「昔、仲が良かったと言うだけでココにいます!」 そして真為さん。
そして真為さん。
「私はTERRA ROSA チルドレンの1人です。みなさんもそうだと思います!
岡垣さん、今日は出ずっぱりですけど、チルドレンの皆さんがいるので…もしナニかあっても『お客さまの中にTERRA ROSA が弾ける人いませんか?』ってできますから!
そんな時にはゼヒ助けてくださいね!」 このチームの今日のレパートリーは3曲。
このチームの今日のレパートリーは3曲。
したがって「しゃべり」がメインということだったが、トンデモナイ!
後の2曲も聴きどころ満載で、そこいらの凡百のバンドの13曲分ぐらいのボリュームがあった。
 
広美さんが弾くアグレッシブなギター・リフ。 ミディアム・ファストのヘヴィ・ナンバー「Do Work」。
ミディアム・ファストのヘヴィ・ナンバー「Do Work」。
真為さんが力を込めてシャウト! 早くもキーボードを前後に大きく揺らしてエキサイトする岡垣さん。
早くもキーボードを前後に大きく揺らしてエキサイトする岡垣さん。 どこまでも重いリズム隊。
どこまでも重いリズム隊。
何たる安定感! そして、広美さんのよく歌うギター・ソロもバッチリと決まった。
 そして、広美さんのよく歌うギター・ソロもバッチリと決まった。
音を出しているのはMarshall! 密度の濃いパフォーマンス、客席からは熱狂的なレスポンス!
密度の濃いパフォーマンス、客席からは熱狂的なレスポンス! 「ものすごい懐かしさに包まれてますが…皆さん、いかがだったでしょうか?
「ものすごい懐かしさに包まれてますが…皆さん、いかがだったでしょうか?
コレ、あまり演らない曲なんですよ。
YOUちゃんがひと晩で作ってTERRA ROSAでひと晩で録音しました。
なかなかイイ曲やと思います」 「コレって多分、リズム隊は『オイ、こうしようぜ。こうした方がカッコいいよ。大きめにしようぜ』って絶対言ってたと思う」
「コレって多分、リズム隊は『オイ、こうしようぜ。こうした方がカッコいいよ。大きめにしようぜ』って絶対言ってたと思う」
としばし昔のメンバーに関する話。 「昨日は三宅庸介と2人で車を飛ばして来たんですけど御殿場の辺りで車6台が追突する事故があって、そのせいでリハが1時間ぐらい遅れたんですよ。それから7、8時間リハを演りましたね。
「昨日は三宅庸介と2人で車を飛ばして来たんですけど御殿場の辺りで車6台が追突する事故があって、そのせいでリハが1時間ぐらい遅れたんですよ。それから7、8時間リハを演りましたね。
だから大分頭がおかしいです…そんな中で正気を取り戻しつつ演っております。
ま、そんな感じでPrimalは『前説』ということで…」 「オイ、ちょっと待て!
「オイ、ちょっと待て!
それはゲストに対してスゲエひどい扱いじゃないの?!」 ということで真為さんにマイクが渡されて…
ということで真為さんにマイクが渡されて…
「はい、ありがとうございます。
前説団体Primalでございます。
いよいよ最後の曲となってしまいした。
チョット速い曲ですの皆さんのコブシを見せて頂きたいと思っております」 3曲目は「I Will Love You Again」。
3曲目は「I Will Love You Again」。 真為さんの激唱が冴えわたるストレートなドライビング・チューン。
真為さんの激唱が冴えわたるストレートなドライビング・チューン。 岡垣さんのハードで分厚いオルガン。
岡垣さんのハードで分厚いオルガン。 シャープな広美さんのギター・ソロ。
シャープな広美さんのギター・ソロ。 遠慮なく重低音をブチかますYukiさん。
遠慮なく重低音をブチかますYukiさん。 そして、グイグイとバンドをプッシュしまくったVALさんのドラミング!
そして、グイグイとバンドをプッシュしまくったVALさんのドラミング! 5人のそれぞれの個性と技術が絡み合って短いながらも熱気あふれるステージに仕上がった!
5人のそれぞれの個性と技術が絡み合って短いながらも熱気あふれるステージに仕上がった! 「ありがとうございました!
「ありがとうございました!
では後ほどまたよろしくお願いします!」
最後に岡垣さんがもう一度メンバーを紹介して「前説」の…じゃない、トップ・バッターのTeam Primalのステージが終了した。 <中編>につづく
<中編>につづく
 
☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!
<Lowlife>
<Can You Forgive Me>
Marshall Recordsからのファースト・アルバム『ヴォリューム・ワン』絶賛発売中!
 
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan レコードもあり〼。
 レコードもあり〼。
 
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan
 Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!
 Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!

