CONCERTO MOON~BACK BEYOND TIME 2024 vol.1<後編>
『RAIN FIRE』以来3年半ぶりのCONCERTO MOONのオリジナル・アルバムとなる『BACK BEYOND THE TIME』。
「back beyond time」…慣用句かと思って調べてみたのだが、どうもそうではないようだ。
直訳すれば「時の向こうに戻る」ということになろうか?
ノンちゃんはこの文句を何がしかの曲の歌詞の中で見つけ、「時の向こうに」という訳が当てられていたそうだ。
そこでノンちゃんはこのアルバムを「時が経っても残り続ける作品」という意味合いを込めて「Back Beyond Time」と名付けたということだ。
まさにそんなアルバムに仕上がったと思う。
その会心作の発売を記念するツアーの東京公演のレポート。
ショウは早くも後半に突入する。亮くんのキーボーズのソロ。
ブルージーなフレーズを交えたハードなオルガンのサウンド。
やがてドラムスのカウントでバンドが入って来て…
ギターを持ち替えたノンちゃんが奏でる哀愁のメロディが曲をリードする「Waiting for You」。
ミディアム・ファストのテンポで芳賀ちゃんが歌うサビの旋律のナント美しいことよ。
それを受けてのノンちゃんのギター・ソロ。
グワ~っと盛り上げておいて…三度あのサビのメロディを提示して聴くものの感動を誘う。
5人の背後に『BACK BEYOND TIME』のジャケットが現れる。
アルバムの3曲目に収録されている「Story of my Life」。バンドとノンちゃんの弾くリフの掛け合い。
今度は河塚さんが16分でバスドラムを踏む。
コレは大変そうだナァ~…百戦錬磨の河塚さんなら朝飯前だわな。ク~、堰を切ったようよ切り込んで来るギター・ソロ。
後半のフレーズの密度の濃さよ!
やっぱりこういうプレイはMarshallで弾かなきゃサマにならないね。ノンちゃん愛用のバックライン。
アンプヘッドは200Wの「1967MAJOR」。
音は野放図にデカイけどノンちゃんが弾くと全くうるさくない。そして、二拍三連のキメからの意表をつく大サビの展開!
この辺りこそノンちゃんがこのアルバムでやりたかった事のひとつなのではなかろうか?「ありがとうございます。
楽しんでくれてますか?気分はどうですか?
ボクらもすごく楽しく演らせて頂いております。
今日も次で最後のセクションになるんですけれども…その前に今年のボクらのスケジュールをお話しておこうかなと思います」芳賀ちゃんが説明した「ボクらのスケジュール」というのは、全編の冒頭で触れた9月20日の新潟からスタートするこのツアーの「vol.2」のこと。
新潟、福島、仙台、水戸を訪れる旅程。
「ナンだ、東名阪はないのか…」とお思いの方もいらっしゃるだろう。
安心してください。
12月に予定を組んでいるそうだ。
東京は12月14日、会場はCONCERTO MOONのホーム「目黒鹿鳴館」。ココでノンちゃんがマイクを引き継ぐ。
「コレが我々の鹿鳴館の最後です。
アマチュアの頃からずっと鹿鳴館がホーム・グラウンドだったんです。
その鹿鳴館が終わってしまうんですね。
鹿鳴館は移転してまたやるんだとは思います。
でも、やっぱり我々にとっての『鹿鳴館』はあの『鹿鳴館』だから。
ボクなんかは関西に住んでたので、あの『鹿鳴館』でライブを演るというのはすごい憧れだったんですね。
Concerto Moonをしたんですが、初めて鹿鳴館に出たのは『Concerto Moonの前のバンドだったんです。
当時の鹿鳴館は敷居が高くてConcerto Moon結成の当時はなかなか出してもらえなかったの」「意地悪じゃなくて、やっぱりそれなりにちゃんとしてるバンドじゃないと出られない。
それでやっと出られるようになって、そこそこ大きな会場に出たりしながらも年に2回は必ず鹿鳴館で演る。
それをずっとココまで続けて来たワケです。
ココ最近は東京ではずっと鹿鳴館でライブを演ってきたでしょ?
だから『鹿鳴館の最後』となったら演らなきゃいけないと思っったんです。
なので、最後にその鹿鳴館で皆さんとの時間を共有できるようにボクもナニか考えます。
12月14日、ゼヒお越しください!」「さぁ、最後のセクションです。
思いっきりやっていきましょう!
みなさん、まだ元気は残ってますかッ?」アルバム2曲目の「Hope Seeker」。
ストレートに突き進むドライビング・ナンバー。 聴きようによってはCONCERTO MOONのレパートリーの中ではポップ寄りの1曲(に私には聞こえる)。
サビのメロディに親近感を覚えるのだ。
コレがアルバムの2曲目に入っているのがうれしい。ココでも中易さんのコーラスが大活躍。
メロディアスなソロをハードに弾き切るノンちゃん。
中間部に仕込まれたキメのパートとその前後の弾きまくりパートの対比が気持ちイイ!本編も残すところあと2曲。
天を仰いで投げキッスをするのはこの曲でのノンちゃんのルーティン。
投げキッスの相手は2人のお父さん。
ひとりはご自身の、そしてもう1人は令文さんだ。そう、曲はCONCERTO MOONの大キラー・チューン「From Father to Son」。
とても人気の高い曲だけに客席がさらに熱気を帯びる!
大興奮のお客さんを前にエキサイティングに立ち振る舞う2人。
そして、ノンちゃんのソロが炸裂!
そりゃいいように盛り上がるわ!本編を締めくくったのは『Rain Fire』からの1曲。
アルバムのオープナー「Long Way to Go」だ!
チョット!コレってライブの最初に演るぐらいの曲ちゃうのッ? そんなパワフルな曲を本編の最後に持って来た!
こりゃ「最後までイケます」よ。
コレを聴かないでどうすんの?光線が飛び交う中で本編最後の激唱を見せる芳賀ちゃん。
亮くんが鉄壁のソロを繰り出すと…
ノンちゃんが強靭なプレイでハジき返す!
これこそがCONCERTO MOONのステージのクライマックスだ!
エンディングではノンちゃんがいつも通りの〆のルーティンに取り掛かる。
愛器をMarshallのスピーカー・キャビネットの上に置いて本編完了。
アンコールの部。
「東京、どうもありがとう!
すごく楽しく演奏させて頂いております。
今日はツアーのファイナルじゃないんだよ。
でもこのタイミングで東京の皆さんの前で演奏出来て本当に良かったと心から思っております!」「どう?言うてた通り靴下乾いただろ?
乾いていない?…それは厳しいなぁ。
こうやってすごいゲリラ豪雨の中、集まって頂いて本当に感謝しております。
せっかく呼び戻して頂いたのでもうしばらく一緒に楽しみましょう。
よろしくお願いします!」
コンビ二で買って履き替えた私の靴下は家に帰るまでビチョビチョでございました。アンコールの1曲目は『Tears of Messiah』から「Noah's Ark」。
お揃いで『BACK BEYOND TIME』のジャケット・デザインをあしらったTシャツに着替えて猛進する5人。
そのパワーはまたしてもココで一からショウがスタートするかのようだ!
おなじみのイントロのバックでマグマが噴き出し…
「♪オオオオオオオオオオオオオオオ」
芳賀ちゃんの雄叫びがこだまするアンコールのもう1曲は「Savior Never Cry」。 CONCERTO MOONのレパートリーの中でも特に人気の高いナンバー。
やっぱりコレは欠かせない!最後の最後まで一音たりともムダにしない入魂のギター・ソロ。
お客さんの耳も最後の最後までそのノンちゃんのプレイに釘付けになった。サビの超高音パートを今日も涼し気に歌いこなした芳賀ちゃん。
いまや芳賀ちゃんの「声」がこの曲の「声」だ!いつもの激しいアクションで〆の作業に入ったノンちゃん。
ああ、失敗した…何回キメたか数えておけばヨカッタ!そして再び愛器がMarshallのスピーカー・キャビネットの上に…。
「本当にどうもありがとう!」
アンコールで2曲を演奏したもの拍手が鳴りやまず、一向に会場を離れる気配がない客席…。
そのお客さんの気魄に応えて再びメンバーがステージに登場した。
「本当に皆さんどうもありがとうございます!
実は我々ももうチョット演りたいと思っていたんですよ。
またこれから『vol.2』で色んな地域を回りまして、12月には東京、大阪、名古屋で演る感じですね。
来年『BACK BEYOND TIME 2024』はその12月の鹿鳴館でおしまいですが、こんなの年号を変えてやればいつまでも続けられますからね。
だから来年には多分『BACK BEYOND TIME 2025』ってなります…という風に我々も演っていきますので皆さんよろしくお願いします!」最後の最後は「Change my Heart」!
ツアー「vol.1」の最後の激走!
『BACK BEYOND TIME 2024』の東京公演もコレでいよいよ幕を閉じる!
ノンちゃんは三度ギターをキャビネットの上に置いて最後を締めくくった。
「どうもありがとう!」
…というワケで新潟、福島、仙台、水戸とその周辺の皆さんは9~10月の公演をお見逃しなく!CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site
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本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!
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