本八幡Route Fourteen 37周年記念企画 ~『D.O.N.』の「O」はOctaviagrace
本八幡「Route Fourteen」の37周年を記念するトリプル・ヘッドライナー・イベント『D.O.N.』。2番目にステージに上がったのは「O」のOctaviagrace。
祝Marshall Blog初登場!
私もOctaviagrace初体験。
バンド名の「Octaviagrace」の「Octavia」は音階の「オクターブ」、「Grace」は「優美」とか「上品」にそれぞれ由来していて「オクターヴの中で上品に音を奏でよう」というコンセプトだそう。
いいね~、「上品」というのはいいですよ。
グレース・ケリー大好きですから!メンバーは…
実稀hanako
Youske
Ko-ichi…の4人。
hanakoちゃんはMarshall。
ヘッドは「JMD:1」。
キャビネットは1922。
JMDをお使い頂いている現場に遭遇できてうれしいな。
コレ、思い出深いモデルでしてね、開発の段階で世界中のディストリビューターが集まって、「あーでもない、こーでもない」とみんなで話し合って企画した経緯があるのです。
おかげさまで日本でとてもよく売れたので、発売後の会議の時にその世界中のディストリビューターの前で「どうやってJMDを成功させたか」を発表したこともあった。
そりゃ寝食を忘れて取り組んだからね。
来日したポール・ギルバートに使ってもらったり、あの頃はまだそれほど一般的でなかった動画を制作したり…色々なことにトライして楽しかったナァ。
JMDを使ってくれている人にお会いすると、その時のことを思い出すもんだからとてもうれしいのです。
私は50WのコンボJMD501を大切に保管しています。hanakoちゃんの足元はスッキリ。
フットコントローラーを通じてJMD内蔵のFXも使いこなしてくれているのだ。オープニングは「Raise a Belief」。
一瞬ギョっとさせられる歌のメロディがオモシロイ。2019年末にリリースしたセカンド・アルバム『Radiant』のオープナー。
この日はこのアルバムに収録されている曲を多数演奏した。もうね、持っている楽器を見た瞬間「この人は弾きそうだナ~」と思ったけど…弾くわ~。
ま、普通多弦ベースで無口なベースを弾く人はいないからね。その相方のドライブ感満点のドラミング!
そのリズム隊を従えてhanakoさんの華麗なソロがバッチリとキマる!
まずは猛烈な勢いで会場をかき回した!
続けて、そのセカンド・アルバムのタイトル・チューン「Radiant」。
「radiant」というのは「キラキラ輝く」という意味か…。
コレまたギンギンのドライビング・ナンバー。
一方、歌のメロディは極限までキャッチ―。意表をつく転調を何度も繰り返すアイデアは何ともスリリング。
ココでもhanakoちゃんのソロをフィーチャー。
「コブシを上げて!」
もう一発、激しいヤツ!2016年のファースト・アルバム『Outward Resonance』から「Mr. Vivid Painter」。
イヤ、このチームの楽器部隊もやたらし忙しいね~。
好きよ、こういうの。やはり歌のメロディはどこまでもキャッチ―。
サビのパートの展開なんかはグッと来るよ。度の曲でもギター・ソロがフィーチャーされるのがまたうれしい。
それを「我が思い出のJMD」が鳴らしているのがさらにうれしい。「ありがとう!Octaviagraceです!
今日は『ルート14』さん、37周年おめでとうございます!
スゴイよね、37年って…千葉で1番古いというウワサを聞きました。
私たちもこれまで埼玉、神奈川、東京と関東エリアでたくさん演ってきたんですけれども、なんと千葉は今日が初めてなんですよ!
私たちは7年で、『14さんの37年』には全然追い付かないんですけれども、こうやって千葉に呼んで頂いて感謝しております。
しかも、こんな台風が接近している中…みんなよく来たね!
私たちOctaviagraceはですね、事前に告知した通り本日をもちまして解散…ではなくて、制作期間に入ろうかと思っています。
今日、ちょっとリーダーのイタズラでね、メンバーもビックリしてるっていう」「イヤ~、SNSであんなに書かれると思わなかった。
『大切なお知らせドッキリ』ってやってみたかったの。
本当にね心臓が止まるかと思った…っていうリプをたくさん頂きました。
内容をポジティブっぽくしたかったから、あんな風にしたんですけど、その反動で期待値が上がりすぎちゃって!
モードを切り替えるために、あういうことをやろうと思ったんです!」
最近、若いバンドの皆さんが解散や活動を休止したりする時、SNSに「大切なお知らせ」というヤツを投稿するでしょう?
Octaviagraceの場合は「解散」ではなくて、「音源を制作するためにしばらくライブをお休みします」ということを「大切なお知らせ」として発表したのはいいんだけど、ファンの皆さんが「フルアルバムを引っ提げて復帰してくれる」と思い込んでしまい、「イエイエ、そんなこと言ってませんから!」と、ハラホロヒレハラになってしまった…という話。
ファンの皆さんの心温まる勘違い。
ファンってのは本当にありがたいものです。「ありがとうございます。
今日はいいですね~…あったかいですね~。
私たちは、2015年にリリースした曲の再レコーディングで『memoir(メモアール)』という企画に取り組んでいて、これまで2曲リリースしてきました。
そんな中、先日第3弾の『追想列車』という曲がリリースしました。
配信でのリリースなのでストリーミングとか、ダウンロードでゼヒ聴いて頂けたらうれしいな~と思います」ということでその『memoir』の中から「追想列車」を最新のバージョンで。
タイトルだけ聴くと坂本冬美あたりが歌っていそうな感じだが、トンデモナイ。
やっぱりストレートに走り抜けるハード・ナンバー。
でもメロディは親しみやすいOctavia流。作曲はhanakoちゃん。
ハードな中に漂う哀愁感がとてもいい感じ! 続けて「Aurally lover」。
さっきの「追想列車」が収録されていたアルバム『Recollect Storia』とか、2曲目の「Radiant」とか、この曲の「aurally」とか、見慣れない単語が多いな。
他にも「Polyhedra(多面体)」「eclosion(羽化)」とか…。
私も仕事柄いい加減長いこと英語を勉強して来ているけど、さすがにMarshallとの打ち合わせで「今度は多面体のアンプを作ろう!」なんて言うことはないもんな~。
オールド・ロック・ファンなら「chrysalis(さなぎ)」は知っていると思うけど、「eclosion」にはなじみがないだろう。
勉強になります。
今度、Marshallに多面体のアンプでも提案してみるか?…当然その時は「Octagon(八角形)」だ。
でもね、ダメなの。
ギター・アンプって四角い形が一番音がいいんだって。この曲も『memoir』シリーズのひとつ。
しかし、すごいパワー!
息もつかせずグイグイ迫って来るぞ~!この辺りになるともう誰も止められない感じ?
ステージと客席が完全に一体となってノリノリ・ムード満点!
そして、ますます冴えるhanakoちゃんのギター!
ココで実稀ちゃんがステージを離れて、ステージの上はバンドだけになる。
Youskeさんのトーク。
「今日はさっきありましたように初千葉ということにもかかわらず、ルート14さんの37周年記念イベントに出演させて頂き大変うれしく思っております!
皆さん、楽しんでいますか?
今年はまだ3ヶ月残っているんですが、今年のOctaviagraceの演奏はコレで最後となります。
そこで応援してくださっている皆さんには一旦力を出し切って頂きたいと思います。
準備はいいですか?」「あと数曲あるんですが、今からいつものインスト・コーナーをやった後に1曲演ります。
その1曲は撮影OKです。
皆さん、よろしければ携帯のカメラなどを手に取って我々の演奏を撮影して頂きたいと思います。
で、撮影した映像は個人観賞用ではなく、SNSにアップして頂いて、来年のために私たちの名前を広めて頂きたいんですけれどもよろしいでしょうか?
それでは10秒待ちますのでカメラを用意してください!」「準備OK!お願いしま~す!」
YouskeさんのMC通りココでインストルメンタル・ナンバーを1曲。
このチームはどの曲もインスト・パートがかなり凝っているからね。
インスト・ナンバーは楽しみだ。コレも激しいこと!
まぁ、とにかく3人ともよ~弾くわ!腕前をたっぷりと見せてくれたところで…
実稀ちゃん復帰!
コブシが上がってますます盛り上がる。 曲は「Lucent moon」。
「lucent」なんてのも聞かないナァ…「輝く」とか「光る」とかいう意味。
「luminus」なんかの仲間。
電球なんかの明るさを表す単位も「ルーメン」というのも語源が同じだ。その光輝く月の後半のインストのパートがまたスゴイ。
スケールめちゃデカ!もちろんギター・ソロもガッツリやってくれます!
「まだまだいけますか~?!」
『Radiant』の2曲目に収録されている「エバードリーマー」。
冒頭に記した通り、私はこの日がOctaviagrace初体験だったんだけど、演奏を聴きながらこういうタイプのロックはナンと呼ばれているのか…ということが気にかかった。
インターネットに上がっている過去のインタビュー記事なんかを拝見すると「メロディック・メタル」というジャンルにカテゴライズされるそうで…。
我々の世代からするとこれはひとつの撞着(どうちゃく)だな。
ヘヴィ・メタルなる音楽はメロディアスではない…というのが基本的なメタルの理念で、それゆえ一般の人は近寄らないのが普通だったからね。
「ハードなのはニガテです!」なんて言ってね。時代も変わった。
実稀ちゃんが歌う信じられないほどキャッチ―な歌メロと…規格外にスケールの大きいハードなインスト・パートの合体…という点においては従来のメタルの概念とはほど遠い。
そこで!だ…ひとつ前にステージに上がった『D.O.N.』の「D」のD_Driveね。
しばらく前にこのブログで「D_Driveはプログレッシブロック・バンドか否か」という記事を書いた。
ナゼなら、ロックの本場のイギリスでD_Driveは、紛れもなく「プログレッシブロック・バンド」と取り扱われているのだ。
「『ギョエテ』とは オレのことかとゲーテ言い」なんて川柳もあるけど、コレにはD_Drive本人も驚いた。
そこでハタと思った…Octaviagraceはイギリスではどう受け止められるのだろうか?
Octaviagraceがイギリスで演奏したことがあるのかどうか現時点においては寡聞にして存じ上げないが、イギリスでは「プログレッシブロック・バンド」って呼ばれるような気がするな…。
その理由が知りたい人はコチラをどうぞ。
↓ ↓ ↓
プログレッシブ・ロックってナンだ?~D_Driveの新作『DYNAMOTIVE』が教えてくれたこと
最後は「ロストモラトリアム」。
この曲も2015年のリリースだから『memoir』のひとつなのかな?
しばらくライブ・ステージから離れる4人。
自分たちの姿とサウンドをファンの脳裏に焼き付けんばかりに気合の入ったパフォーマンスを披露して出番を締めくくった。
「どうもありがとうございます!また来年お会いしましょう!」
せっかく出合ったというのにしばらくお別れというのは残念だけど、来年の楽しみが増えたというものだ!
Octaviagraceの詳しい情報はコチラ⇒Octaviagrace Official Site
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大快挙!
D_DriveのSeijiとYukiのビデオがイギリスで人気のギター・雑誌『GUITAR WORLD』のウェブサイトに登場しました!
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GUITAR WORLD PLAYTHROUGH
このビデオの曲が収録されているD_Driveのインターナショナル・アルバム第2弾『DYNAMOTIVE』を絶賛販売しております。
おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
また長らく欠品しておりましたインターナショナル・アルバム第1弾『MAXIMUM IMPACT』も入荷しました!Marshall Music Store JapanでCDをお買い上げのお客様にはMarshallスクエア・ロゴステッカー3枚をプレゼント!
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