本八幡Route Fourteen 37周年記念企画 ~『D.O.N.』の「D」はD_Drive
今日は、毎度おなじみ本八幡のライブハウス「Route Fourteen(以後、「14」)」から。
何でもこの9月で「14」さんは開店37周年をお迎えになったそうだ。
37年! スゴイね~。
今から37年前ということは…1985年のスタート。
この年は思い出深いよ。
私は22歳だった。
大学を卒業して、就職して、いきなり北陸の富山への赴任を命じられ、人生で初めてのひとり暮らしを経験した年だもん。
あの時に「14」さんはライブハウスをお開きになられたのかぁ…なつかしいナァ。
37周年おめでとうございます!
今日はそんな「14さん」の37周年をお祝いする企画のひとつ「D.O.N.」のレポ―ト。
本当は「ディー・オー・エヌ」らしんだけど、ココは日本人らしくド~ンと「ドン」と読もうじゃないか!
ホントはね、「ドン」について何か気の利いたことを書きたかったんだけど、思い浮かぶのは「ドン・ビトー・コルレオーネ」か…
横浜元町の老舗クレープ屋「ドン」。
私と家内は42年前からこのクレープ屋に行ってる。
はたまた萩に本店を構える手打ちうどんのチェーン店の「どんどん」。
山口県の「マーシャル・ミュージアム」の館長に連れて行ってもらったのが最初だったんだけど、私はココのうどんが大好きなのよ。
東京の箱崎にもお店を出しているものの、萩のお店の方が全然おいしい。
「ドン」というと、コレぐらいしか思い浮かばなかったので「ドン」についてはこれで終わり。
ピアニストのドン・ピューレンだの、俳優のドン・アメチーとかについて書いても仕方ないし。
「ドン・キホーテ」なんてのもあるにゃるけど、何の思い出もありゃせんからね。
「丼」でやろうかと思いもしたけどヤメておいた。
ハイ、次のコーナーに移ります。
「D.O.N.」とはナニか…というと、「14」さんの37周年を祝うトリプル・ヘッドライナー・ショウの名前。
出演バンドの頭文字を並べて間に「.」を入れただけだって。
それだけなのに「ドン」だなんて実に深みのある名前にまとめ上げたのはサスガ(ウソこけ!)…誰が考え付いたのかは知りません。
今日から向こう2回はこの『D.O.N.』のレポ―ト。
登場順も「D⇒O⇒N」でお送りする。
第1回目は「D」のD_Drive。
しつこいようだけど、コレも私の仕事なのでご容赦願いたい。
…というのはまた『DYNAMOTIVE(ダイナモーティブ)』。
D_Driveは去る8月26日にインターナショナル・リリース・アルバム『DYNAMOTIVE』を発表した。
Marshall Blogですでにレポートしたようにヨーロッパ各国のたくさんの音楽メディアで取り上げられて、その成果を楽しみにしているところ。
今日もライブ会場限定販売の国内盤仕様の『DYNAMOTIVE』をはじめ…
バラエティに富んだ「D_グッズ」が並んだ。
さて「D.O.N.」。
D_Driveのオープニングは「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
今回も「だるまさんがころんだ(日)」あるいは「Grandmother's Footsteps(英)」のシミュレーションからスタート。
Seiji
SeijiさんはJVM410Hと1960B。
Yuki
YukiちゃんもJVM410Hと1960B。
最近は2人ともめっきり「Bキャビ・ゾッキ」になったナァ。
「ゾッキ」についてはコチラ。
Toshi
ToshiくんのEDEN。
スゲエ音だったゾ!
Chiiko
今日はイベントなのでNATALはタムとスネアだけ。
そして、そのスネア・ドラムがハッスルの炎のようなフィルで曲はドラマに突入する。
アルバム『DYNAMOTIVE』の冒頭を飾るドライビング・ナンバー。
ビデオではMarshallビールも友情出演している。
本当に映画やドラマの一部のようなスリリングなテーマ・メロディ。
それを受けてYukiちゃんが奏でるフレーズがまた奇抜!
コレはホントにオモシロいこと考えたよ。
曲の後半でのToshiくんのベースラインの暴れようがヤバい!
CD通りのメドレー形式で「新しき旅立ち(Begin Again)」。
バンド結成10周年にToshiくんが加入した時に発表した曲もそれからもう3年!
一向に色褪せることのないこの曲はYukiちゃんのマスターピースのひとつと言ってよいだろう。
ワウワウ・ペダルでソロを劇的に演出するSeijiさん。
見ても聴いても楽しいToshiくんのベースはこの曲でも大暴れ。
今日もパワフルにキメまくるチーさま!
「ありがとうございます!
D_Driveです、よろしくお願いします!
本日は『ドン』ということで…ご来場ありがとうございます」
するとChiikoちゃんから「『ドン』ではなくて『ディー・オー・エヌ』と読むらしいですよ!」との指摘が入った。
「意見が割れてま~す!…『ドン』の人と『ディー・オー・エヌ』の人と。
しからば、どちらでもいいということで…」とYukiちゃんがクールに裁いた。
さらにココでSeijiさんから「『D.O.N.』はD_Drive、Octaviagrace、NAKED MACHINEの頭文字です」という説明が加えられた。
「みんな『でしょうねぇ~』みたいな感じですかね?
この3バンドで、この大好きな本八幡ルート14で…ということで我々もメチャメチャ楽しみにして参りました。
今日は長い1日となりますが、もう絶対楽しいイベントなので体力は残さずココで使い果たして楽しんで帰ってください!」よろしくお願いします。
「さて、私たちは先月の26日にセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』をリリース致しました。
1曲目に演った「Red Light, Green Light」はビデオがYouTubeに上がっているんですが、もうご覧頂けましたでしょうか?
今日はそのアルバムを引っ提げてまいりました。
この後もタップリとアルバムの曲を演奏しますので、お気に召して頂いたお客様には後ほどゼヒお買い上げ頂きたいと願っております。
では、さっそく次の曲行ってみましょう」
Chiikoちゃんのマーチ風スネアドラムに乗って…
Toshiくんがブイブイ言いまくる。
なんか今日はホントに音がスゴイ。
あ~、わかった。
今回私は終始脚立の上に立っていたので音の聞こえ方がいつもと違うんだ。
手の空いている人は「浪越ポーズ」!…じゃない、「ジョナサン・ポーズ」!
そして、ホールトーン・スケールが飛び出してくるのは「親指立てて(Thumbs Up)」。
この曲は2019年の『Marshall GALA2』の時に初演されているので、もう3年近く経ったんだけど…飽きんナァ~。
ハイ、今日もバッチリとキマって親指立てて「バッチグー」でした!
会場にファンク・ストラミングが軽快に鳴り響くのは…
Yukiちゃん作の「翼たち(Wings)」。
以前のD_Driveには、なさそうでなかったタイプの1曲。
この日は演奏しなかったが「古き良き街(I Remember The Town)」と共にアルバムに先行してシングル・カットされたのは、イギリス・サイドのチョイスだった。
イギリスの大プロデューサーであるシェル・タルミーの発言などで以前から知ってはいたものの、どんなにシーンの様子が変わっても、やっぱりシングルに向く曲はこうした比較的シンプルで短めの曲が適しているようだ。
私は子供の頃から「A面B面合わせて1曲」なんて曲が好きだったので、「曲が長いだけで敬遠する」という感覚がわからないで来たけれど、本場では「曲の長さ」がいかに重要視されているかを、今回の『DYNAMOTIVE』の制作過程において思い知った。
そういう意味ではさすがプロ。
「Wings」も「I Remember The Town」も適切なチョイスだったといえよう。
続けてSeijiさんが「梅」をテーマに選んで作った曲、その名も「愛と青春の梅(U_Me)」。
Yukiちゃんのアルペジオに合わせてホロ苦いメロディを情感豊かに弾くSeijiさん。
Chiikoちゃんをして、「レコーディングの時に一番難しかった」と言わせしめた曲。
もちろんレコーディングの時からチャンと自家薬籠中のモノにしている。
ハイ、どうぞ!
目も覚めるような強烈なドラム・フィル!
そして、アンサンブルになるんだけど、コレ、Yukiちゃんのバッキングもカッコいいな~、エエ?
あのね皆さん、D_Driveにダマされちゃいけませんよ。
Toshiくんのベースも全くそうなんだけど、表の方でエラく派手なことを演っている時のバッキングのギターやベースラインが異常にカッコいいんですよ。
みんなその表の派手なパフォーマンスについ目と耳を持って行かれちゃうから案外気が付かれていない。
なので、毎回ライブに行って「今日は表」、「今日は裏」と決めてD_Driveの音楽を観賞されるとよろしい。
そんなワケにいかないか!
そもそもCDを聴けばいいんだから…『DYNAMOTIVE』よろしくお願いします。
この曲も最初聴いた時は「どうしよう?」と思ったけど、聴けば聴くほど味わい深いね。
「私たちはNAKEDさんともOctaviagraceさんとも何度も一緒に演らせて頂いているんですけど、3バンド同時…というのはお初なんです。
どうですか?皆さん、期待値上がってますか?
私たちもすごく楽しみにして来たんですよ!
対バン形式も減ってしまった感じの世の中でございますけれども、こういう機会で久しぶりにお会いできるバンドさんもいらっしゃったりしてうれしいんですよ。
そして、それぞれのお客さん同士も久しぶりに出くわしたりして、それもオモシロイのではないかと思うワケです。
そんな感じで今日はゼヒ最後まで楽しんでお帰りになってください。
D_Driveはあと2曲ほど演ります。
向こうに3バンド共通の物販コーナーがありますので、終演後にはゼヒお寄り頂きたいと思います。
ところで、アルバムの他の私たちの目玉グッズは何でしょう?」
ブッパナー(最近のバンド用語で「物販担当」の人のことらしい)のChiiko ちゃんがマイクを握ってグッズを紹介。
目玉はコレでしょう。
『DYNAMOTIVE』のジャケット・デザインをプリントしたTシャツ2種。
コレはいいね。
やっぱ梅村さんのジャケットはヨカッタよね。
Chiikoちゃんのおススメは白。
でも、ほんと白がすごくいいのよ。
写真だとよくわからないかも知れないだけど、広げてみるとジャケット・デザインが「ド~ン」と映えてすごくいい感じ。
背中にはD_Driveロゴ。
さっき演奏した「Wings」のポーチ。
Yukiちゃんが可愛いがっているインコのレモンちゃんとラムちゃんの絵柄。
そして、今日は演奏しなかったんだけど、Seijiさんの昭和の思い出を詰め込んだシングル曲「古き良き街(I Remember The Town)」にちなんだキーホルダー。
Maxellテイストが泣かせるね。
「FMレコパル」が読みたくなるんじゃん?
次回はマルディロさんのイラストをあしらったカセットのレーベルも作るといいよ。
「ルート・フォーティーンさん、ナント…37周年ですよ!おめでとうございます!」
「37周年って簡単に言いますけどね、メッチャすごないですか?
千葉県で1番古いライブハウスなんですよ!」
「イヤ~本当にスゴイ。
私たち去年もその周年イベントにお招き頂いたんですけど、またこうして37年目もご一緒できてとてもうれしいですよね」
「この調子で40周年、50周年もご一緒させて頂きたいと思います。
そして、この『D.O.N』ですね…Vol.2とかってどうなんですかね?
またやりたいですね。
ということで、今日は本当にありがとうございました。
あと2曲演奏して我々の出番を終わらせて頂きます」
最後の2曲の1曲目は「あなたらしく(Be Yourself)」。
ギター・チームは7弦ギターに持ち替え。
Yukiちゃんがコロナの惨状にインスパイアされて作った曲。
7弦の低音がYukiちゃんの曲想にバッチリと適応している。
7弦が出す低音域に呼応してToshiくんも低~いところで絶妙なベースラインを構築する。
この曲も以前にはなかったタイプの曲だよね。
SeijiさんとYukiちゃんが雑誌のインタビューで「色々なタイプの曲が詰め込まれているバラエティに富んだアルバム」と『DYNAMOTIVE』について語っているけど、色々なタイプの曲を詰め込むことはネタさえあれば簡単に作れるんです。
問題は、それだけ形の違うピースを組み合わせてどれだけ隙のない、まとまった「ひとつ」の作品集に仕上げるか…ということなんです。
「コンシステンシー(consistency=一貫性)」ということね。
コレが実にムズカシイし、最終的にその作品の完成度が問われるところ。
『DYNAMOTIVE』はアートワークも含めてその辺りを見事にクリアしたと思っていますよ。
CDの再現よろしくリバーブの海の中をChiikoちゃんのヘヴィなロック・ビートが突き進む!
D.O.N.の「D」を締めくくったのは「脱獄(Breakout)」。
Seijiさんが弾くリフに重ねるアクセントはカッコいいね。
何と言ってもそのリフのキメ手は「♪ケロケロカラカラコロコロ」と7弦で出すナチュラル・ハーモニクス。
今日もそのハーモニクスがキマ……「♪スコスコスケスケスクスク」……アレ?キマらない!
もう1回あるから、次はバッチリとキメてくれるハズ。
「♪スコスコスケスケスクスク」
アレ?またダメだ!演奏事故だ!
一体、どうしたんだろう?
チョクチョク書いているようにSeijiさんとはD_Driveデビュー前からの長い付き合いで、彼のギター・プレイングの信条は「完璧」であることはよく知っている。
つまり、絶対にミスは許さない…それなのにどうしたんだろう?
しかもこの曲の大きな聞かせどころのひとつじゃないか!
まさかまた身体の具合でも悪いんじゃないだろうな?…といささか心配になって終演後に原因を尋ねてみた。
Seijiさんはこの曲の作曲者だからして、間違いなく世界で一番回数多くこのリフを弾いているワケで、当然この時も全くいつもと寸分違わず同じに弾いたのだそうだ。
こういう職人さんの指の感覚ってのは機械よりはるかに正確だからね。
すると、「コレはどうも湿気が原因ではないか?」とのご推測。
7弦は一番テンションが低いし、チョットした外部の影響で弦の振動の仕方が変わってしまうのかも知れない。
それこそ「完璧」なギターを作るってのは大変なことなんだな~、と思い知った次第。
もちろん、他のパートは「完璧」に弾き切った。
しかし、7弦ギターってのはスゴイもんだね。
Seijiさんの音もそうだけど、Yukiちゃんの音もガラっと変わったのには驚いた。
ネックの幅が広いため、その分質量が変化して音も大きく変わるらしい。
この曲でもドスの利いた低音を容赦なくハジき出して存在感をアッピールしたToshiくん。
でも、今日は「Wings」が一番迫力だったかな?
最近ワンマンが多かったので、45分の持ち時間はアッという間だったな。
ホント、驚くほど早かった!
やっぱり『DYNAMOTIVE』の曲はいいな。
立場を忘れて楽しませて頂きました!
ありがとう「D.O.N.」の「D」!
あ、文中の邦題のいくつは私の空想ですのであしからず…。
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official website
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インスト・ミュージックを盛り上げよう!
去る8月26日に発売したD_Driveのインターナショナル・アルバム第2弾『DYNAMOTIVE』絶賛発売しております。
おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。
コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
また長らく欠品しておりましたインターナショナル・アルバム第1弾『MAXIMUM IMPACT』も入荷しました!
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