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2025年7月28日 (月)

D_Drive Chiiko~DRUM VIEW

  
D_Drive Seijiのソロ活動のレポートに続いてはChiikoの『DRUM VIEW』というイベントのレポート。
Chiikoちゃんがひとりでドラムスをプレイしてひとりでしゃべるという内容だ。
10s会場ははじめてお邪魔した鶴見のライブハウス。
ドラミングは言うに及ばず、D_Driveのステージでも実証済みの立て板に水のようなトークでも盛り上がり、イベントはとても楽しいひとときとなった。Img_4065 「皆さん、ご来場ありがとうございます!
今日はこの『DRUM VIEW』というイベントを初めてご覧になられる方ばかりだと思いますが、本当はもう1人ドラマーを呼んで2人でやるイベントなんです。
大阪では1年ほど前からやっているんですが、東京ではコレがはじめて。
今日は『関東プレイベント』ということで1人で演らせて頂きます」
20「マイクを一切使わない生の音で演奏するんですが、これぐらいの音量になります。
皆さん、大丈夫ですか?」
と、お客さんの耳を思いやっての試し打ち。
Chiikoちゃんの生音はデカイからね。30v「ドラムスを近くでご覧になる機会はそうないと思いますので、想像以上に音が大きく感じると思うんです。
生音がこれだけデカイということは、オケもそれなりに大きいですのでお耳にご注意くださいね。
あとで私の背後からも見てもらったりしますのでよろしく。
堅苦しい雰囲気ではなくて、『イエ~!』とか声を掛けてくだされば私がラクになります!
それでは始めます!」
イエ~!
40vバッキング・トラックを使っての演奏。
耳馴染みのあるSEからスタート。
D_Driveの『DYNAMOTIVE』収録の「Red Light, Green Light」。50_rlglイントロのド迫力のスネア・ロールから始まって…60vドライブ感テンコ盛りのドラミングをノッケから披露してくれた。70「ま、これぐらいの音量です。
私も自分ひとりで演奏するのは初めてなんですよ。
次はカバーを演ります。
YouTubeでやった曲です」80「ロックっぽくない曲」と紹介したのは椎名林檎の「丸の内サディスティック」。90_ms コレは椎名林檎?
ナンダこれ?…「マーシャルのニオイ」とか歌詞に出てくるのね?
私の場合、「マーシャルのニオイ」といえば「タバコのニオイ」だな。
つまりMarshallのニオイを嗅ぐ機会なんてライブハウスに行った時ぐらいだったから。
楽器屋のMarshallはショウ・ウインドウの中に厳重に保管されていてニオイを嗅ぐことすらできなかった。
1970年代のお話し。
100vD_DriveのレパートリーにはないChiikoちゃんのハネハネのグルーヴもまたよき哉。120vそして、再び『DYNAMOTIVE』から「Wings」。130_wgこちらもファンキー目の曲調だけど…S41a0034_3Chiikoちゃんのロック・ビートが思いっきり炸裂する!150v「ありがとうございます!
しかしコレ…ナニが大変かって、D_DriveのMCだと誰かが振ってくれるからしゃべりやすいんですけど、今日はフリなしで全部ひとりでやらなきゃならない…ホンマ、それが一番大変ですわ!
さて、次に演る2曲はゼヒ後ろから見てください。
なかなかこういう機会はないと思うんですよ。
皆さん、遠慮なく後ろへ来てください!」0r4a0001Chiikoちゃんの後ろにお客さんがズラリ。
この「Chiiko一家」の光景は2022年4月、西川口Heartsで開催で開催された『DRUMS DRIVE』というD_Driveのライブ以来だわ。160_swこの時は丸々ライブ1本、お客さんに背中を向けて演奏した。170今回もゴキゲンな様子のChiiko親分。190v曲はジャーニーの「Separate Ways」。
ナンでやねん?
ココは「網走番外地」かナンカにしないと!
0r4a0194昔、菅沼孝三さんもクリニックの時にこのスタイルを導入されていたが、確かにこういう光景をナマで見ることは珍しいよね。
180特に両足をどういう風に使っているのかは見逃せないポイント。
ウワ!Chiikoちゃん、裸足だわ!220「私、手のフリが大きいので真後ろであまり近づくと危険かも知れませんので注意してくださいね!」
確かに次は危なそうだぞ…というのは、イントロが必殺のフィルだから。200v_gr 曲は「GEKIRIN-逆鱗-」。0r4a0112D_Driveの時、Chiikoちゃんのスネア・ドラムに近づいて写真を撮っていていつも思うど…音、デカイわ~。0r4a0137こうして2曲演奏し、頼りがいのある広いお背中を目にしたお客さんは定位置に戻られた。0r4a0073 「今日もNATALのドラムスを叩いています。
D_Driveを応援してくれている人で知らない人はいないとは思いますが、Marshallのシゲさんに持って来てもらいました!
ありがとうございます!」
イエイエ、どういたしまして!
何と言ってもChiikoさんは大事な大事なNATALのドラマーですから。
「終演後もしばらくの間ココに置いておきますので眺めるなり写真を撮るなりして行ってくださいね」250この日のNATALは「Cafe Racer」。260Chiikoちゃんが「ワーゲン・バス」と呼んでいるフィニッシュのこれまでにも何度か使用してもらっているキット。270チューリップ・ウッドという素材を使用。
コンフィギュレーションは10"、12"、16"、22"。280スネア・ドラムは14"x5.5"のウォルナット。
さっき裸足で踏んでいたツイン・ペダルもNATAL製だ。290「明日はTSPのHINAちゃんと2人でオリジナルのアクセサリーを販売する『ポップ・アップ・ショップ』というイベントを開催しますのでお時間のある方はゼヒお越しください。
今日もそのアクセサリーを少し持って来たんですが、明日はドカドカ持って行きます」300Chiikoちゃんは割れたシンバルや折れたスティックを再利用したアイテムを中心に様々なアクセサリーをプロデュースしている。330例えばコレはシンバルをピックの形に切り出して作ったキーリングとペンダント。340ひとつChiikoちゃんが詳しく解説したのは輪切りにしたChiikoちゃんのシグネチャー・スティックを使ったキーリング。
Chiikoちゃんのアイテムであることを示すために、青いシグネチャーのロゴ・サインが入っているスティックの真ん中の部分だけを使っているのだそうだ。
360それがコレ。S41a0023「入場は無料で時間は3時から23時まで…商品がなくなるのが先か、酔いつぶれるのが先かっ?!
場所は平井のロック・バーです。
アレ…平井ってのは何区になるんですかね?」310v「平井」は「江戸川区」です。
東京の東のハズレなので関西の人にはなじみが全くないことでしょう。
近隣の古い人や落語ファンの間では「月の家円鏡」が終生過ごした場所として知られていることと思う。
円鏡(最後は「圓蔵」という大名跡を継いだ)は「江戸川区立平井小学校」の出身だった。
私の中学の時の同級生が平井小学校のOBで、彼によると毎年必ず運動会に顔を出していたそうだ。
「ヨイショっと!」なんてのも懐かしいネ。370vs_2まだある。
平井は「島村楽器」発祥の地だ。
元は文房具屋だったそうだ。
私が中学生の頃、いわゆるLM楽器店(軽音楽で使用する楽器を小売りする店舗)を平井駅に近い総武線の線路沿いに開店した。
当時、お茶の水を除く新宿以東の総武線沿線には、この平井の島村楽器と「イケベ楽器」の水道橋店、それと「朝日無線(後のラオックス)」ぐらいしかその手のお店がなかった。
その島村さんのお店の大きい方のスタジオにはMarshallの三段積みが置いてあって、私はそこで生まれて初めてMarshallでギターを鳴らした。
そこでは毎年「イーストウエスト」の予選会が開催されていて、高校の時に一度だけ出場して勝ち抜き、次の段階に進んだことがあったっけ。
とにかくあの頃はロックやギターが楽しくて楽しくて仕方なかった。
あと、肉の「ハナマサ」や少年マンガ誌上の広告展開で知られる通信販売の元祖「ポニー」も平井が発祥だ。
380sそれからこんな人はご存知か?
大正期の俳人で「富田木歩(もっぽ)」という。410s_2この人は26歳の時に関東大震災で焼け死んでしまったんだけど、下の評伝を読んでブッたまげた。
詳しくは犬神サアカス團のところで連載している「私の谷中墓地」で取り扱う予定にしているのでココでは詳しくやらないが、世の中にこれほどまでに悲惨な人生を送った人がいたとは知らず、かなり驚いた。390s木歩は向島の人だったが、葬られている「最勝寺」という寺が平井にあるのだ。
平井脱線終わり。
400sそして、演奏の部の最後はD_Driveの「The Last Revenge」を演奏。420_lrこれまたD_Driveの屈指の人気ナンバー。
S41a0112バランスのよい選曲でChiikoドラミングの魅力を十分に見せつけた演奏のコーナーだった。
430続いてはQ&Aのコーナー。
奏法や練習方法、Chiikoちゃんの好きなドラマーについてなど、予め寄せられた質問に答えて話がハズんだ。460そして、ナゼこのイベントを鶴見で開催したか?の問いについて。
「ドラム・キットを2つ使うイベントを企画しているんですが、ココは下にスタジオでドラム・キットがあるんですね。
そしてココのステージはキットを2セット置ける広さなのでイベントの目的にピッタリだったんです。
なかなかドラムスをこんなに近くで見る機会ってないと思うんですよ。
ですので引き続き開催していきたいと思っておりますのでよろしくお願いします!
次回はドラマーさんをお呼びしたいと思います。
今日はこんな感じでおしま~い!」470…とサッパリ終了。
まさにChiikoちゃんっぽさ満載のショウ!
 
さて、過日D_Driveはいよいよ10月にライブを開催することを発表した。
ただし、コレは大阪の話。
東京でも開催されることを期待している。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official websiteD_l 

今回Chiikoちゃんが演奏した「Red, Green Light」、「I Remember the Town」、「Wings」が収録されているD_Driveのアルバムはコチラ。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thumbs Up>

<Begin Again>


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9img_9727 200(一部敬称略 2025年7月4日 鶴見GIGS Yokohama Tsurumiにて撮影)