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ライブ・レポート Feed

2023年12月 1日 (金)

26周年記念コンサートのBARAKA~Red version


昨年結成25年を迎えたBARAKA。
「25周年」の次は…そう、「26周年」だネェ。
「別に5年、10年と5の倍数でお祝いをしなくてもいいではないか!」…というワケではなくて、今日レポートするコンサートが開催されたのは去る10月19日のこと。
この「10月19日」はまさにBARAKAの3人が初めて一緒に音を出した記念すべき日なのだが、その長い歴史においてこれまでその「10月19日」にライブを演ったことが一度もなかったのだそうだ。
今回のライブがちょうどその日に当たったものだから「26周年」を謳ったワケ。10v 開演前、会場にはマイルス・デイヴィスの「Nefertiti」がBGMで流れた。
以前「In a Silent Way」も使われていたが、メンバーの誰の好みなのかな?
ウェイン・ショーターが作曲した前者はジャズの命である即興演奏を排除した1968年の問題作。
後者はテリー・ライリーやスティーブ・ライヒらのミニマルミュージックよろしく、「♪タカチータカチー」と同じリズムを延々と繰り返す「フュージョン・ミュージックの嚆矢」とされる1969年当時の衝撃作。
ちなみにオランダのFocusはこの曲のリフを拝借して「Harem Scarem(『Humburger Concerto』収録)」という曲を作っている。
こうした音楽の雰囲気がこれから始まるショウのイメージにすごくマッチしている感じがした。
 
エキゾチックなSEが会場に響き渡り、BARAKAの3人が舞台上に姿を現し演奏が始まった。
1曲目はこの日初めて人前で演奏したという「Superior Force2」。
20高見一生
Img_9979_2 依知川伸一
40v平石正樹30v疾駆する依知川さんと平石さんのリズムに乗って一生さんがテーマに、そしてソロにとハナから暴れ回る。60依知川さんが使用しているアンプはEDEN(イードゥン)。
思えばコレのおかげで私はBARAKAとの縁を結ぶことが出来たのだ。70vもうMarshallはEDENから手を引いてしまったが、コレはホントに素晴らしい音を出すアンプだと思うよ。
「ベースらしいベースの音」っていうのかな?
どこまでもヌケてくる正しい低音が爽快極まりない。80v足元のようす。
依知川さんは足鍵盤を操るパートも多く、まさに四肢を駆使してのパフォーマンスだ。90一生さんはもちろんMarshall。100Marshallが創立40周年を記念してリリースした白の1959と1960。
コレをジャンプ(旧名:リンク)して使用している。110コチラは一生さんの足元のようす。120一生さんの音も最高に素晴らしかった。
「パチーン、パチーン」と1959独特のサウンドが会場のどこにいても直接耳に入ってくる。
それだけ音ヌケがよいのだ。
コレ、絶対にデジタル・アンプではできない芸当。
あの手の機械はアンプからの距離が大きくなるとナゼか聞こえなくなっちゃうんだ。
このMarshallのギター・アンプはPAシステムが全く貧弱だった時代に作られたアンプなので、音が遠くまで飛ぶように出来ている。
「今はPAシステムが発達したからそんなアンプは必要ないじゃないか」って?
トンデモナイ!
ロックの現場はステージの中の音がある程度大きくないと、どんなに優れたPAのシステムを使っても十分に迫力が出ないからだ。
AC/DCがステージ上のMarshallのスピーカー・キャビネットを何十台も鳴らしているのは、彼らがそのことをよく知っているからなのです。130景気よくブっ飛ばして最高の滑り出しを見せた26周年記念コンサート!0r4a0009 フェイザーを効かせた一生さんのアルペジオから始まる2曲目は最近作『Maverick』のタイトル・チューン。150v_mいかにもBARAKAらしい1曲。
5/4拍子、7/4拍子、緩急自在、当意即妙に表情を変えていく。170vフレットに弦を打ち付けてアグレッシブなソロを聴かせる一生さん。
BARAKAのライブ・レポートではいつも書いていることだが、一生さんも「自分だけの言葉」を持っているギタリストの1人だ。180v 平石さんのドラムスがフィーチュアされ…190尚も曲は数々の情景を映し出して消えていった。200 続けての3曲目は「Meteor」。
「Meteor(メテオ)」とは「隕石」とか「流星」のことね。
「comet(コメット)」は「彗星」。
我々の「コメットさん」といえば上野桜木町出身の九重佑三子だ。
「上野桜木」といえば…あ、イカンイカン!コレをやっていると一生さん式MCのお株を奪ってしまうことになる!
 
マレットで叩く平石さんのドラムスが深遠な雰囲気を演出して…210v_mtココでも一生さんが指ではじいた弦をフレットに当てて弾奏でたギターの音が響く。
シットリとしていていいナァ。
このライブ・バージョンはCDとはゼンゼン異なるアレンジで、このライブ・バージョンを私が耳にすると、一生さんがフランク・ザッパにギターで語り掛けているように聴こえる。
5/4拍子の名バラード「Watermelon in Easter Hay」だ。
220v_wmeh
…と思ったらドカ~ン!
チコちゃんではないが、ボーッと生きてちゃダメだ。
このパートのリフはムズカシイからね。
前回も書いたけど、こういうのはナンて言えば良いのだろう?
23/8拍子か?
そういえばパット・メセニーにも「First Circle」という22/8拍子の曲があった。
ステージではしきりに曲に合わせて手拍子を打つようにアオるんだけど、お客さんは誰ひとりそのリズムに手拍子を合わせることができない。
BARAKAの場合は8つ並んでいる3連符の最後の1拍を削るというパターン。
ボーッとしていなくてもコレに合わせて手拍子を打つことはムズカシイ。
230依知川さんは手と足で大忙し。240v美しいクランチ・トーンで弾くテーマ・メロディ。250曲は例のハードな変拍子パートで終わるかに見せかけて、転調してまた動き出す。
レゲエっぽいリズムに合わせ、パーム・ミュートしてスタッカートで弾くベース。
260
そして、そのリズムに呼応して弾く一生さんのギター。
ココでもマイルス・デイヴィス…マイルスの晩年のオハコ、「Jean Pierre」のテーマをクォートした。
マイルス好きは一生さんなのね?
BARAKAのことだからもうひと騒ぎありそうなイメージだが、このまま消え入るように終わってしまう。コレもBARAKA流。270v_jp「皆さん、こんばんは!
BARAKAの26周年記念コンサートにお越し頂きましてありがとうございます。
26年前の10月19日…三軒茶屋のスタジオで初めて3人で音を出した時、『ア、コレはすごいモノが出来るんじゃないか?』という感覚を覚えました。
その時、2人はどう思ったかはわかりませんが…。
週1回リハーサルをして、ライブを演って、それから26年の間休むことなくガンバって参りました。
明日から27年目に入ります。
今日も最後まで思いっきり演りますね!
どうぞ楽しみにしていてください。
ところで皆さん、入り口に『Maverick』のタオルわかりました?」
280v「今日のために限定で50枚作りました。すごくいいタオルです。
みなさんでコレを手にして応援して頂けたらうれしいです!」
と、BARAKAの最近作『Maverick』のジャケット柄のタオルを紹介した。
Img_0042 「次はカバーを演奏します」と続けたのは「いい風よ吹け」という曲。
寡聞にして私は存じ上げなかったが、コレは1999年の沢田研二さんのアルバムのタイトル・チューン。310v 最近はBARAKA全員で沢田さんのバックを務めているからね。
依知川さんのこのアルバムに「インチキ小町」と「お気楽が極楽」という曲を2つ提供している。320もちろん曲はおおよそBARAKAらしくない素直な(失敬!)ポップ・チューンだったが、とても大事に演奏している3人の姿が印象的だった。330続けてはBARAKAのショウではおなじみのビートルズ・メドレー。
330_bt持ち替えた依知川さんのベースがメロディを担当する「Norwegian Wood」。340v_nw一生さんはダブルネックに持ち替えて「Something」をプレイ。350v そして「Day Tripper」。
12弦ギターであのリフを弾く。360_dt刻々と変わって行くビートルズの風景。380完全に自家薬籠中に入れたビートルズ・ナンバーを完璧に演奏した。Img_0105 エ?ナンでやねん!
それ…ビートルズちゃいまっせ!
最後にビリー・コブハムの「Stratus(ストラトゥス)」が出て来た!
しかもあのリフを一生さんは12弦で弾いたのだ。390v_stts いつ聴いてもこのBARAKAの破天荒なアレンジのビートルズは楽しい!
そういえば、最近「Lady Madonna」で新しい発見をしましてね…やっぱり英語とイギリスの文化が本当にわかっていないとビートルズを100%楽しむことはできんね。
だからBARAKA版のビートルズを楽しもうじゃないか!400「皆さん、今日はありがとうございます!
去年25周年を記念してEX Theaterで演りましたがあの時もありがとうございました。
普通25周年の次は、30周年、35周年、となるんでしょうどBARAKAは26周年。
そしてまた、結成した時と同じ日にライブを演るという…こう見えて意外と3人ともマジメなんです」410v 「皆さんも『1年早いよねぇ~』ということをおっしゃっていると思うんですけが、ついこの間お正月だったと思ったらもう間もなく年末ですもんね。
本当に時が流れるのは早いと思いますが、我々もガンバって色んなことにトライしていきたいと思っています。
ゼヒ皆さんも我々と楽しい時間を共有して頂ければと思いますのでこれからもよろしくお願いします。420次はその平石さんのお気に入りという「Reflected Waves」。
平石さんが叩くスネアのリムの音が脳裏に焼き付くとても印象的なイントロ。Img_0083 そして曲は突如として表情を変え11/8拍子のヘヴィなセクションに移行する。440依知川さんの図太い低音がグイグイとバンドを引っ張って行く。
実に良い音!
475v_811一生さんは自由に曲の中を飛び回る。450v今回は「Stella Maris」をメドレーでつなげた。
それこそマイルスの『On the Corner』じゃないけれど、BARAKAの曲はメドレーにされるとどこで曲が変わったのか判別がムズカシイ時があるね。
「Stella(ステラ)」とはラテン語で「星」、「Blanche(ブランチ)」は同じくラテン語で「蛾」という意味…というのはテネシー・ウィリアムスの『欲望という名の電車』の一節。
コレばっかり書いてスミマセン。
とても好きな映画なもんスから。
そういえば『1958 Miles』の「Stella by Starlight」はいいな。
480vこのメドレーのつなぎ目はわかりやすい。
ナンとならば、あの平石さんが叩く印象的なリムの音が帰って来たからだ。
つまり「Reflected Waves」で「Stella Maris」を挟んだのであった。490「イエイ!みんな元気?
ホントありがとうございます。
元気1番!
2に睡眠…3時のおやつは」
「文明堂!」
出た!コレが一生さんしかできないMC。
話がどこに飛んで行くのか誰にもわからない。
510ちなみに、長崎に行くと「文明堂」は新興のカステラ屋さんであることがわかる。
文明堂の創業は1900年。
一方、コウモリのロゴで知られる「福砂屋」の創業は1624年だからね。
テレビ・コマーシャルの力ってのはやっぱりスゴイね。
ところで、カステラってハジッコの切り落としてしまう部分が一番おいしいんだって。
でもその部分は販売しておらず、どうもスタッフが頂いちゃうらしいよ。0r4a0447 「そう…25年。
丸25年やってきたワケですけど、最初はもうオモシロイすよ…オモシロくないですけど。
最初の頃はスタジオに入ると『おはよ!』とかやっていましたけど、だいたい20年くらい経つと『あ!』とか『うっす』みたいな感じです。
会話も『ソレ、アレちゃうん?』、『コレ?』みたいにアレ、コレ、ソレばっかりですわ。
顔の筋肉使なアカンのに…これを機に口角を使う顔の運動をみなさんと一緒にやりましょうか?」
と、「元気」をキーワードにみんなで「い」の発音をして顔の運動に取り組みました。
仕事がら、私もずいぶん色んな人のMCを聞いて来ているけど、一生さんのようなMCは他に2つとない。
いつも楽しみにしています。
500v「もう後半戦です。
最近は世界中で何が起こるかわからないような状況ですが、ボクらはこれからも1音1音、大事に音を奏でていきたいと思います。
よろしくお願いします」Img_0037 「どこまで演るかわからない」と紹介した本編最後の曲は「Bharmad」。
『BARAKA VII』に収録されている20分を超す大組曲。
25周年記念コンサートの際には「Flow」と呼ばれる第2曲を演奏した。
今回はその全てを丸々披露しよういう企画…だから依知川さんの「どこまで演るかわからない」という発言になった。
0r4a0139いきなり10/8拍子のリフが炸裂!530v5/4と6/4拍子が入り交ざるパートにつながる。
ああ、こういうのはオモシロイなぁ。540v当然のことながらこの曲も山あり谷あり、刻々と情景が変わって物語が進んでいく。560そしてBARAKのショウでは欠かすことのできない平石さんのソロの出番。570ステージにひとり残って気魄に溢れたスティックさばきを披露した。580vそのまま依知川さんのベース・ソロ。590v平石さんとの会話を楽しむかのような深みのあるソロ。
バカチコと弦を叩くばかりがベースのソロではないのだ。
でも、この2人の音の会話の内容はきっとかなりシリアスだぞ。600v一生さんのソロを交え、曲は更に様々な表情を見せながら…
620vクライマックスへと向かった!
610さて、本編の最後を飾ったどこまで演るかわからない「Bhramad」…どれだけ演ったと思う?
攻めも攻めたり何と38分!
ただただ、ひたすら「圧巻」だった!520_bra_2 アンコールを待つ間に今日の屋台村を拝見。
さっき依知川さんが触れていらした「Maverickタオル」あり〼。Mer1Tシャツもズラリ。
一貫性に富んだデザインがステキ!Merc2そして、3人がステージに戻って来た。
「皆さん、ありがとうございました!
アンコールにお応えして…参ります!640v「参ります!」で気合が入った!
アンコールでは「Superior Force」。640_sf1豪快にブッ飛ばす3人!
27年目が見えた!650v

660v

670v26周年おめでとうございました!
これからジャンジャンBARAKAだけの音楽をクリエイトし続けてくださいまし!
 
BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA Official Web Site

680 <つづく>
 

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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>


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<Thmbs Up>


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9img_9727 

200 (一部敬称略 2023年10月19日 渋谷PLEASURE PLEASUREにて撮影)




2023年11月27日 (月)

『宇宙一超絶技巧雑技団』の犬神サアカス團

 
「アレ?今日って大晦日?」なんて、最近は歳の瀬や正月の雰囲気が極端に希薄となった。
子供の頃は一大事だったけどね。
ハロウィンは当然のごとく完全無視。
クリスマスさえ全くの素通り。
さりとて、恵方巻を食べたり、花まつりを祝ったりするワケでもなし。
加えて異常気象で季節がズレ込んでいることもあって、加齢という原因だけでなく「1年」の感覚が昔と大分変ってしまったような気がする。
そんな中、「ああもう1年経ったのか…」と我が家にその時の早さを伝えてくれるのは、この下北沢の「小劇場楽園」と葉山のジャズのイベントだけだった。
それゆえ双方がコロナのせいで開催されなくなった2020年から我が家に「1年」という時間の単位が無くなった感があった。
それが、今夏から『真夏のジャズ葉山』が復活10そして、いよいよ「楽園」も帰って来た!
こうして現場に来てみるとこの日が「4年ぶり」などということを全く感じさせない「ホーム感」があるね。20そういえば、2014年には凶子姉さんが出演できずトリオで出演したこともあったっけナァ。
        ↓    ↓    ↓
犬神サアカス團Z単毒公演「狗供養」~TOKYO BAKA EXPO2014より

000020 コロナの前の最後、2020年のようすがコレ。
   ↓    ↓    ↓
【勝手に犬フェス】『宇宙一超絶技巧雑技団 2019』~犬神サアカス團を単毒公演<呪怨の理>

0040 そして今の目の前の光景。
ああ、懐かしいとしか言いようがない。40でも、見慣れないモノもが…。
と言うか、最近は下のような「指さし看板」と呼ばれる葬式会場への案内を街中で見かけなくなった。
こんな機会でもない限りこの「左手」を気に掛けることなどないので、コレはどういうことか?と調べてみた。
すると意外なことがわかった。
それは…。
そもそも、昔は葬儀屋というモノがなかったらしい。
黒澤明の『用心棒』の渡辺篤が演じていたように、当然「棺屋」という商売はあった。
だから「風が吹けば桶屋が儲かる」なってムチャクチャなことわざが存在していてもおかしくはない。
そもそも、葬式の祭壇のグッズの貸し出しという商売が考案されたのは明治の中頃のことで、明治32年に大阪の知恵者が白木の祭壇を発案したのが最初だったらしい。
東京のごく一部で白木の祭壇飾りを目にするようになったのが昭和初期だというのだから、東西の大きな文化の違いを感じるね。
時代は下って昭和30年代になって全国的にその祭壇飾りが普及し始めた。
だから今の一般的な葬式のスタイルが確立されるようになってからまだ60年ぐらいしか経っていないようなのだ。
そして、昭和40年代に入ると葬具の貸付業社は「葬式のことなら何でもどうぞ」と総合葬式サービス業に変化した。
この当時に件の「指さし看板」が使われるようになったようだ。
その後、バブル景気を迎え葬式の規模も大きくなるにつれて指さし看板の需要も増加したが、バブルがハジけた以降は弔問を受け付けない家族だけで葬儀を済ませる密葬が普及し、葬儀は小規模化が進んだ。
また、葬儀専用ホールも普及して自宅や町内の会館での葬儀が激減。
そうなると葬儀場への案内の必要も減るワケで、そうしてこの指さし看板を見かけることがなくなってしまったのだそうだ。
「葬式も 昔指さし 今スマホ」というワケだな。
きつねどん兵衛とビズリーチのテレビCMも盛んに流れているけど、「人の死」周辺のしきたりも驚くほど変わってしまったよね。
鑑真も空海も最澄も天海もダライ・ラマもビックリだ。
コレも核家族化の影響のひとつでしょうね。
葬式に限らず、過去のしきたりを無視するようになって、日本国民が世界的なバカになってしまった大きな理由のひとつは、家に年寄がいなくなってしまったからなんだよ。
老人は「知識の宝庫」なのよ。
それと、もうひとつは読書の習慣を捨てたこと。
この2つしかない。
60さて、犬神サアカス團の「楽園」の企画といえば、かつては『バカ・エクスポ』だったが、今回はコロナで中断される前と同じ『宇宙一超絶技巧雑技団』という10月を通じて開催されたイベントへの出演となった。90まずは『宇宙一超絶技巧雑技団』のプロデューサー、橋沢進一が登場してご挨拶。
橋沢さんは私の大学の後輩でしてね。
久しぶりにお会いできてヨカッタ!
ビックリするほど変わらない!
100企画の名前は変わっても「楽園」でやることは全く変わらず。
ホッとするね。
つまり、第1部はコントというワケ。110今回は「あいうえおコント」という演目。
五十音の任意の行を選んで、その行の段の5つの文字から始まる文章にフリを付けるという至極文学的な内容。
ん?考えてみると演劇人である橋沢さんは文学部だったのかな?
ナンとならば、我々の学校の演劇科は文学部に属していたから。
125まず出されたお題は無難に「あ行」。
まぁ、コレは「アア~!」とか「ウウ~!」とかになりやすいわナ。
そんなんも含めて皆さん、当意即妙にお題をこなす。
120ONOCHINは小道具まで持ち出した!
ノリノリだぞ!126v「な~ん時だ?今6時半か…困ったもんだな。
6時半か…4時半に待ち合わせたのに2時間も来ないよ~。
ところで誰を待っているんだっけ?」…と、「な」を演じる橋沢さん。140敦くんも大熱演。
こういうの好きそうだもんな。130ココでしか見ることのできないパフォーマンスにお客さんは大喜び。
「コントでした~。
皆さん、楽しんでもらえましたか?
さぁ、演奏の方に集中できるように一旦脳をリセットしてください。
これからタップリと演奏して頂きます!」150コントのコーナーを終えて一旦舞台から降り、再び姿を見せた犬神サアカス團。
160犬神凶子170v犬神明180v明兄さんはもちろんいつもの愛用のNATAL(ナタール)ドラムス。
指さし掲示板つき。190犬神敦200vONOCHIN210v今回、ONOCHINは所有する自分のMarshallを持ち込んだ。
キャビネットは1936。
持参のヘッドはJMP時代の2204。
すわなちマスター・ボリューム・モデルの50W。220リアパネルに貼られたテープにも記してあるが、シリアルナンバーから1976年製であることがわかる。
通常の2204のパワー管はEL34が2本だが、ONOCHINのこのヘッドは6550仕様に改造してある。
また、この当時日本に輸入されていたMarshallはアメリカ向けの製品と同じであったため、定格電力が117Vになっている。
もちろんONOCHINはいつもステップアップトランスで昇圧して使用している。
ところが、ONOCHINはいつも1960と併用しているので出力インピーダンスを16Ω以外に設定したことがなかった。
というのは、2x12"の1936の入力インピーダンスは8Ω。
果たしてONOCHINはこの日、初めてインピーダンス変更のピンを16Ωから8Ωに差し替えることになった。
今の製品はこうしたピンを抜き差しする必要はなく、10円玉でクルリとロータリースイッチを回すようになっている。
230で、肝心のサウンドはどうか…。
私は立場上Marshallを改造することを絶対によしとしないが、このアンプの音の素晴らしさは筆舌し難いものがあった。
「素晴らしい!」としか言いようがない。
1936とのマッチ具合もあったのであろうが…最高のロックギター・サウンドだった。0r4a0129久しぶりの楽園で1曲目に演奏したのは「花嫁」だった。240「改めましてこんばんは、犬神サアカス團です!
2019年にこのイベントに出て以来なのでだいぶ久しぶりです。
ということで明兄さん、まずが最初にひと言お願いします」0r4a0047_3「そうだね…最初にパン!といかなきゃダメだね。
いいことを言わなきゃいけないナ…。
皆さん、今日はどうもありがとうございます!
3年ぶりと言うことですが…いつもの感じがチョット蘇ってきましたよ。
いつもココで演っていた時の『楽しい感じ』と言いますかね。
なので最後までみなさんよろしくお願いします!
いいこと言った?」
んんん~、いいことをおっしゃったんだけど、この「~年ぶり」というのが問題で、NHKの基準を調べると、「引き算すればよい」ということが記してある。
つまり、前回ココに出演したのは2019年のことで、コロナでお休み期間があって、今年2023年に復活したとなると、「2023-2019」で「4年ぶり」という言い方がどうも正しいらしい。
「満~歳」という数え方と同じで、計算の対象となるのが1月だろうが12月だろうが「年全体」で数えちゃう。
Img_9492ココで凶子姉さんの啖呵。
「今宵お目にかけますは犬神一座の大サアカス
どうか一つ最後まで
(♪ジャン)
最後まで
(♪ジャン)
最後まで
(♪ジャン)
最後まで盛り上がっていくぜ~!」
 
啖呵といえば…「田へしたもんだよカエルのしょんべん、見上げたもんだよ屋根屋の褌」ね。
皆さん、コレの意味ってわかります?260v2曲目は例のあの素晴らしいMarshallのサウンドでONOCHINが弾くメロディから「マッチポンプ」。270_mp決して他では聴くことのできない犬神だけのナンバー。280続けて「赤猫」。280v_anこの曲も同様。
ココは犬神サアカス團だけが構築し得る世界なのだ。
こういうバンドって本当にいなくなった。290v冒頭3曲を最近頻出しているレパートリーで固めた。300「どうもありがとうございます。
この下北、『小劇場』という場所、…そして、コント。
今日、この3つ初体験の人がいますね…ONOCHINさん?」
310「こんばんは、ONOCHINです!」
すると客席から「ODDY!」と掛け声があがった。
「ありがとうございます。
実はボク、イエローモンキーのHEESEYさんのところでギターを弾いていたの。
そこでODDYという名前を付けられて…レアな方ですね。本当にありがとうございます。
ところで、コント楽しいね!
意外とテンション上がってる自分が楽しかった。
コレやった方がいいよ…ホントに。
それと、こういうところで演ったことがなかったんです。
高校の文化祭で演る視聴覚教室みたいな場所。
ライブの感じや距離感がオモシロイっす。
クセになっちゃいますね」
コントでは小道具まで繰り出していたからね。
そして、今日使用しているスピーカー・キャビネット「1936」を紹介してくれた。
それほど音がヨカッタということよ。320vMCに続いては「太陽を待っている」。
敦くんと入れ替わって下手でソロをブチかますONOCHIN。330_tmもちろんいつもの凶子姉さんとONOCHINの掛け合いもバッチリきまった。350♪ドコチ~ドコチ~のパターンのドラムスから始まる「東京2060」。360v_2060これまた凶子姉さんとONOCHINのカラミが見どころの曲。370「どうもありがとうございます。
サァ、敦くんも実は下北では初めて、この演劇の小劇場初めて、コント初めてですね。
どうですか、コント?」380「そうっすね…コントというか、やっぱり、人前で何か即興的なことをやる時って言うのはやっぱりドキドキして『今自分は生きてるんだな』ということを感じます。
『あ、緊張するな。イヤだな』ということはありません。
でも『ドキドキするな。生きてる!』ってなります。
だからチョット気持ちがいい部分もあります。
ありがとうございます。
小劇場については、下北沢に来るといつも外から見ていて『いっぱい劇場があるんだな~』と思っていました。
中は見たことがなかったので本当にありがたいです」390v凶子姉さんをフィーチュアして「女囚のブルース」。400_jbセリフを交えて大熱唱を聴かせてくれた凶子さん!Img_9504「ありがとうございます。
明兄さん…コントよかった?」
「コントはいいねぇ」
420「楽園に出演させて頂くということはコントに挑むことになるワケでしょ?
ってことは、『芝居を勉強しなくちゃ!』と思ってね。
やっぱり芝居のテキストと言ったら『ガラスの仮面』じゃないですか?
最初、渋谷の『ジアンジアン』っていうところ出させてもらった。
そこに出る時も、『どうしよう、どうしよう!勉強しよう、勉強しよう!』とみんなで『ガラスの仮面』を回し読みしましたね。
寒い時、おしくらまんじゅうやったりとかして…」
『ガラスの仮面』っていうのは全く存じ上げませんが、明兄さんの話を聞いていると、きっとイジワルに耐え忍んで成功を手にする劇団員の話かなんか?
で、今宝塚歌劇団が問題になってるじゃない?
コレもジャニーズと同じなんだよ。
もう先輩団員のイジワル&イジメなんてのは戦前からあったんだから。
古くは轟夕起子さんが語っているし、乙羽信子さんなんかもヒドイ目に遭ったと自伝に書いている。
月丘夢路さんもそう。淡島千景さんだってきっと同じだったでしょう。
みんなそれをズッとほったらかしていたんよ。
イジメは日本人の国民性とはいえ、死者やケガ人がでるまでやっちゃ絶対イカン。
それにしても昔の宝塚の「娘役」のクォリティの高さったらないナ。
他にも有馬稲子やら新珠三千代やら八千草薫やら。430v私は「宝塚歌劇団」のやっていることには興味がないんだけど、上に書いたように日本の映画の全盛期を支えた女優さんの多くが宝塚出身ということに大きな関心を寄せてはいるのね。
下の黄色いバラの花。
コレには「天津乙女(あまつおとめ)」という名前が付けられている。
「宝塚の至宝」と謳われた大スターだった天津乙女に捧げられたバラなのだ。Ao この人が天津乙女。
もう、当時の団員にとっては「神にも等しい存在」だったらしい。
Ao0_2 先に触れた『どろんこ半生記』という乙羽ちゃんの自伝にも「憧れの超大スター」として登場する。
この乙羽ちゃんの自伝は口述筆記で書かれていて、昔、朝のワイドショー番組を持っていた朝日新聞の江森陽弘が筆記している。
とってもオモシロかった。Dhというのは私は乙羽信子の大ファンでしてね。
さぁ、せっかくの犬神さんだからお墓の話題で脱線を締めくくりましょう。
その乙羽ちゃんが崇拝する大スターのお墓が谷中にあると聞いて訪れてみた。
当然指さし看板はついていないので見つけるのに少々苦労してしまった。
というのは天津さんの本名は「鳥居」さんだったから。0r4a0029墓碑の左から3行目にある「鳥居榮子」というのが「天津乙女」のこと。
最後の将軍、徳川慶喜を頂点として、この谷中の墓地にはスゴイ人たちがたくさん眠っている。
広津柳浪とか小平浪平とか浅田宗伯とか、東大の医学部で解剖に供された人たちの供養塔だとかジックリお参りして歩くと大変にオモシロイ。
もちろん勉強していかなきゃダメよ。
静かだし、木がたくさん生えていて歩いていて実に気持ちがいい。
寺や墓は都内のオアシスなんだよ。0r4a0028 凶子さんがタンバリン手にするのは「天変地異」。440_tpcギターを持ち替えたONOCHIN。
やはりとても魅力的なサウンド。
460v「♪死にたくな~い」450v再び明兄さんのドラムス。470v_eh敦くんのベースが絡み…。Img_9480 ONOCHINのギターが被さる。Img_9772 凶子姉さんは客席と一体となって手をフリフリ!
480「栄光の日々」でギンギンに盛り上がった!
0r4a0236いつもは目にしないこんなシーンも!
490「今日は平日にもかかわらず、お越し頂き本当にありがとうございます。
もう楽園で出来ないんじゃないかと思っていたので本当にうれいです。
来年も再来年もココで出来るように橋沢さんにお願いしたいと思います!
そして楽しい時間はアッっという間で残り3曲です。」
「エ~!」
500v「その気持ちを、ワタシにぶつけてみないか!
その気持ちを歌でワタシにぶつけてみないか!」510またまた明兄さんのドラムスがリードして「暗黒礼賛ロックンロール」。Img_9580いつも通り「♪ロックンロール」で凶子姉さんに歌をブツける練習から。
620vこの日もこの曲の魅力であるところのタイトさが際立っていた。
530つづけざまに「たからもの」。
ああ!今、「映画チラシ」って言ったな!
今まで気が付かなかった。
それは私です。
中学2年生でロックにハマる前、も~どうにも映画が好きで、小学校の高学年からチラシを集め夢中になったのサ。
実際に学校でも流行っていたな。
今はナニをカッコつけているんだか、「フライヤー」とか言っているけど、「チラシ」は「チラシ」でいいんだよ。
でも映画館へ行って「スイマセン、チラシください」と言ったら「ウチは寿司屋じゃネェ!」と追い返されたヤツもいたナァ。
今でも…イヤ、今だからこそ「映画チラシ」は私が本当に大切にしている宝物なのよ。
あのね、こういう元がタダのモノってあまり残らないのよ。
高価なモノは残って行くけど、元々金目ではないモノは捨てられてしまうのが常だから。
私のコレクションで一番古いモノは53年前の『ボルサリーノ』。
70年代のモノはゴロゴロしている。
時折それらを眺めて日曜日を日比谷の映画外で過ごした遠い日々を思い出すのサ。
そういえば、その頃のことを自分のブログに書いたのだった。
映画好きの皆さん、よろしければ見てやってください。
   ↓   ↓   ↓
【Shige Blog】
I Remember The Town~私の銀座/日比谷/有楽町<その1>
I Remember The Town~私の銀座/日比谷/有楽町<その2>
I Remember The Town~私の銀座/日比谷/有楽町<その3>
 
しかし、「空き缶」なんてのが歌詞に出て来るけど、そんなモノを集めているヤツなんているのかしらん?
きっと明さんの周りにいるんだろうな。Img_9696敦くんのグルーヴィーなベースが響き渡る!535本編の最後を締めくくったのは「命みぢかし恋せよ人類」。550_imko「♪ウォ~オゥオウ~」
男性陣のコーラスが力強い!560v「♪ウォ~オゥオウ~」570v「♪ウォ~オゥオウ~」580v「どうもありがとう~!」
0r4a0172さて、次の犬神サアカス團の単独公演は年の瀬も押し迫る12月27日。
今度は明兄さんの「生誕祭」だ!
犬神さんのバースデイ・ライブはスキ。
ゲストが出るワケでもなし、ケーキの蝋燭を消すワケでもなし。
ただ演奏するだけ。
コレが実にいい。
ケーキをフゥ~するのに長~い時間をかけるバンドがあるからね。
そもそも一体いつからこんなに「バースデイ、バースデイ」なんてやるようになったんだ?
昔はこんなことをしなかったんだよ。
605v「アンコールどうもありがとうございます。
物販ですが、今日は私が売り子をします。
『財布の中空っぽにしてけ~!』って冗談でやっているんです。
ずっと『ソフトかつあげキャラ』っていうので長年やってるんですけど、最近よくコンプライアンスとかあるじゃないですか。
このキャラを知らない方もいらしゃるのでチョット難しくなってきたんですけど。
交通費かICカードだけを残して、お財布を空っぽにして頂けたらいいなと思ってます!
よろしくお願いします」Img_9840 アンコールで演奏したのは「最後のアイドル」。0r4a0259 敦くんと…640vONOCHINにとっては初めての「楽園」。Img_9617 明兄さんと…
630v凶子さんにとっては懐かしの「楽園」。
メンバーそれぞれで感じ方は異なれど、みんなとても楽しそうだった。0r4a0274 最後のメンバー紹介で明兄さんがルーティンをこなして終了。660v「やっぱりカッけーなぁ~!」と橋沢さんが再び登場。
「犬神サアカス團に大きな拍手を!
来年も来てくれます?」670「どうもありがとうございました!」
あ~、楽しかった。
見ててみな…また1年アッという間に来ちゃうよ。
 

犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式家頁680

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オルタナティブなパンクロッカー、パーティ・スターター、混沌の使者…そんな呼び名がピッタリのDegenerates。
揺れ動くブリティッシュ・ロック・シーンの中にあって、このチームをもっとも印象的なバンドのひとつにしているのは、アンセミック・ロックの暴動と侵略がもたらすカッコよさ、そして存在感と魅力に満ちたライブ・パフォーマンスだ。

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9img_9727 
200 (一部敬称略 2023年10月12日 下北沢「小劇場楽園」にて撮影)

2023年11月16日 (木)

VINTAGE & PREMUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS Vol.2 ~私の亀の子束子

 
毎月1回開催される『VINTAGE & PREMUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS』。
今回レポートしている第2回目までは2日間にわたって開催された。
今日はその2日めの模様をお送りする。10_22日目はSEKAIくんと北村さんでスタート。
もちろんSEKAIくんはハナからハイ・テンション!20_2早速ライブがスタートする。
まずは昨日と同じく「Crossroad」。
30_22日間にわたって交代することなくフル・サポートを務めたリズム隊の2人。
ベースのSHIHO。40v_2ドラムスは倉川知也。50vそしてギタリストたち。
ジョージ吾妻60vKunio Kishida70v以上、初日と同じ布陣に加え、今回新たに登場されたのは…
 西尾智浩80v2曲目は「Statesboro Blues」。
今日もKishidaさんのボトルネックが唸りまくる!100v西尾さんも入魂のソロをブチかます!
三宅さんからお聞きして「西尾さん」のお名前は予てから存じ上げていたが、残念ながらご一緒できる機会がなかった。
そして今回、満を持してMarshall Blogにご登場頂いた次第。
110v今日はKishidaさんとお揃いのカスタムで登場したジョージさん。
「値段が違う!」なんておっしゃっていたけど、熱気のこもったプレイはお揃いだ。
120_2アンプ類は前日と変わらずでコンボがズラ~リ。130_2Marshallは右から… 

ORIGINシリーズから「ORIGIN20C」
この時はまだ発売前だったSTUDIO JTMシリーズの「ST20C」
STUDIO CLASSICシリーズから「SC20C」…140_2ステージ下手も右から…
 
ORIGINシリーズの「ORIGIN50C」
STUDIO VINTAGEシリーズから「SV20C」150ステージの方は今日も引き続いて「Z世代コーナー」。160_2SEKAI170vNatsuki180v菊池ともか190v今日もまずは「Wikd Thing」から。
280vともかちゃんと…240v_2Natsukiちゃんもソロを披露。230_22曲目は「I Love Rock'n Roll」。
今日も思う存分暴れてくれたSEKAIくん。
ロックはこうでなくちゃ!S41a0456 ジョージさんと西尾さんが加わっての「We're Not Gonna Take It」。
250こうしてベテランと若手、あるいはベテランと女子の混成で演奏するのはこのイベントの主旨のひとつなのだ。260今日も大成功!270「大人の曲なんだから、ピロピロやるなよ」と戒めたジョージさんの歌をフィーチュアする1曲が続く。
オオ~っと!
315ココでジョージさんのお誘いでお客さんとして観にいらしていたジミー桜井がステージに上がった!
300v曲はMark=Almondの「The City」。
320v_2「世界のジミー桜井」…桜井さんも久しぶりにお会いしたナ。
以前お会いした時、アメリカでの食生活の苦労をお聞きしたが相変わらずらしい。
桜井さんの出身地である新潟十日町の名物「へぎそば」が食べたくなるが、乾麺でガマンされているとか…。
かわいそうだけど、それが「世界に行く」ということなのだ!チガウカ?
340vわかる人にはわかるこのツーショット!
私は同じ十日町出身であるGRANRODEOのe-ZUKAさんと桜井さんのツーショットも撮ったことがあるのよ!310_2若手の見せ場もバッチリ!350下手からは西尾さんの百戦錬磨のギターが鳴り響いてくる!
 
ご本人と主催者から了解を頂戴して西尾さんが社長をお務めになる会社の特集を今日の巻末に組んだのでゼヒ最後までご覧くだされ!330v_2新しく刊行された音楽雑誌「bhodhit magazine」の北村さんの進行で休憩に入る。25その間に本イベントの主催者「FUJIWARAアクリル・ギターディスプレイケース」の藤原靖弘さんからご挨拶。370v_2そしてトークのコーナーにコマを進めた。360今日もアキマさんがゲストで出演。
昨日同様、マーク・ボランの愛器について詳しく説明してくださった。
380_2このアンプをよく見ると、ビーディング(カバリングに埋め込まれている金色の線)やフレット・クロス(ヘッドやキャビネットに張られているアミアミ)の素材がMarshallが使っているモノとほぼ同じなんだよね。
Marshallではこのタイプのフレット・クロスを「バスケット・ウィーヴ」と呼んでいる。
どうして同じパーツを使っているのか?その理由をアキマさんにお尋ねすると「同じイギリスの製造業者なので、国内で同じ業者が生産していたパーツを調達していたのではないか?」とのご見解。
私も全くの同意見。
Marshallに関して言うと、今でこそMarshallは音楽業界では名の知れたギター・アンプのブランドだけど、例えば同じイギリスのブランドでも「Burberry」やら「Aston Martin」などに比べたら零細も零細。
だからパーツの購入先が他のメーカーとダブっていたなんてことはゼンゼン不思議ではないワケ。
もっと言うと、外装のパーツの在庫がなくなってしまった時には急場しのぎで「仕方ない…こっちのパーツをひっ付けちゃえ!」なんてこともあったらしい。
そうとは知らず、今になって「コレはレアだ!」なんてやっているケースがあるんだからオモシロイ。
ギターも似たようなモノだろう。540v…ということで2日目もMarshallについて少々しゃべらせて頂いた。
久しぶりに「アンプは?」「Marshall!」のコール&レスポンスをやらせて頂いた。
ご協力を頂きました皆様、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
それがサ…390v『We Are Marshall(邦題:マーシャルの奇跡)』という2006年のアメリカ映画があるんだよね。
2018年、Marshallは「We Are Marshall.」というブランドのキャッチコピーを使っていたのでビックリ!70 その映画の中で大学のアメフト・チームのコーチに扮したマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey←綴りが大変にムズカシイ!)が選手たちにペップ・トークをする場面が出て来る。
「ペップ・トーク(pep talk)」というのは、気合を入れるために檄を飛ばす言葉とか話ね。
それがコール&レスポンスになっていて、コーチが「We are!?」と叫ぶと、選手たちが「Marshall!」と叫び返す。
このシーンが上で触れた私がやる「アンプは?Marshall!」にソックリで見ていて恥ずかしくなっちゃった!
10_10m トークのコーナーが終わり、いよいよアキマさんが参加してのクライマックス。400_2今日も「20th Century Boy」と…00000r4a0306 「Get It On」で大騒ぎ!415vみんなで順番にギター・ソロ~!440_2 445 448vクライマックスにふさわしく大いに盛り上がった…と思ったら。000000r4a0319 「みんな立って、立って!」とKishidaさんが観客をアオった!
420_2Z世代がステージから降りて、再び桜井さんが加わる。
430v_2「グッと年齢が上がった!」としながらも、パワフルな「Sweet Home Chicago」を聴かせてくれて本編が終了した。
410_2そして、アンコールは前日同様ジョージさんのリードで…470v_2「Johnny B. Goode」を演奏してイベントの幕を下ろした。480『GUITAR CANVAS(ギター・キャンバス)』と名称を変更して4回目の開催となる次回は12月8日。
私もまたおしゃべりさせて頂くことになっていますのでどうぞよろしく!
 
GUITAR CANVASの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

Gc4    
さて、イベントが終わった後は「小梅村」から「谷中」に移動。
「夕焼けだんだん」と呼ばれている階段の上から見下ろすのは人気の「谷中商店街」。
かつて、「昭和の大名人」と言われた五代目古今亭志ん生やそのご長男の十代目金原亭馬生は階段を降りた最初の角を右に曲がってしばらく行ったところに住んでいた。
「ネコの町」とか言って最近は海外のガイドブックにも掲載されているようで、実際にネコ好きのオーストラリアの知り合いが訪ねて来たことがあった。
でも、今はネコよりもメンチで人気なのかな?
「谷中メンチ」とか言ってそこら中が揚げ物屋になって、休みの日になると大変なな賑わいを見せているわ。
昔はゼンゼン静かだったんだけど、今となっては油臭くってしょうがない。
近くの「不忍通り」沿いには「マツコの知らない世界」に取り上げられたにもかかわらず、全くお客さんが増えなかった…ということをウリにしているアップルパイ屋がありましてね…ココのアップルパイがすっごくおいしいのよ!490_2その商店街からチョット離れてはいるんだけど、不忍通りから言問い通りに入って最初の角を左に曲がったところ。
ここはかつて銭湯だった。500_2今ではオシャレな「束子(たわし)」のお店。510v店内はこんな感じ。
520一口に「束子」といってもスゴイ商品の数で、ひとつひとつ見て回ると色んなアイテムがあって実にオモシロイ。
540ココは明治40年(1907年)創業の『株式会社亀の子束子西尾商店』の直営店。
今日のレポートにご登場頂いたギタリストの西尾智浩さんはこの老舗の五代目社長なのだ!530_2さすが「亀の子」…床も亀甲模様!536亀は縁起が良いからね。
ウチは長崎の「チョーコー」という醤油を愛用しているんだけど、あの「キッコーマン」は「亀甲」に「萬」ですからね。
535_2店内に飾られている束子のオブジェ。550v当然、亀もある。
コレがホントの「亀有」。
580_2身体を洗うための束子。
考案した人の名前が付けられているのかな?
「ニシオくん」という商品もあった。
ウチは手前の「サトオくん」というヤツを買ってみた。
慣れないうちはチョット硬くて痛い感じがするんだけど、使い慣れてくるとコレでゴシゴシやるのが実に気持ちよくなる。
足の指とか快感だよ。560_2身体洗い用、食器洗い用と色々なタイプの束子があって、店内に設置された流し台でそれらを試すことができるようになっている。
大変親切なアイデアだ。
570_2関連グッズもたくさん!590_2コレは「BE@RBRICK」というオモチャの亀の子束子バージョン。595vもちろんベーシックな束子も扱っている。
コレが棕梠を原料としたオリジナルの「亀の子束子」。600_2コチラは「椰子」が原料の「亀の子束子」。610その差は一目瞭然。620_2コレが原料の棕梠(しゅろ)。635棕梠というのはこういう南国ルックスの木ね。
常緑の高木で温暖で排水良好な土地が好き。
湿度や日当たりを気にせず、潮にも強く、頑丈で手がかからないという実に頼もしいヤツ。
ただ、樹皮から細い毛がたくさん出ているので、火が付くとアッという間に盛大に燃え上がってしまうらしい。
ルックスはソテツに似ているけど、全くの別物なんだって。
630vで、なんだって私がこんなに「亀の子束子」が気になっているのかというと…。
ひとつは、「伝統」と「老舗」が好きだから。
Marshallと同じです。
「良いモノ」を作ると「伝統」が育まれ、やがて「老舗」になるワケですよ。
そして、もうひとつの大きな理由はコレ…戦艦「武蔵」。
第二次大戦中、「武蔵」は「大和」と同じ形式の世界最大の軍艦だった。
大きな違いは、大和が呉の海軍工廠で製造されたこと…つまり官製の軍艦であったのに対し、一方の武蔵は民間が建造したことだ。640_2製造したのはココ…三菱重工長崎造船所。
対岸に見えるヤツね。650写真ではわからないが、今でも武蔵を作るために使用した当時の船台が錆にまみれて残っている。
武蔵は規格外のサイズだったゆえ、この工場の敷地に入りきらず、後ろの山を掘削してスペースを広げた。
もちろん世界最大級の軍艦ゆえ極秘の内に建造しなければならない。
しかし、それだけデカイものを作れば簡単に人目についてしまう。
しかも間の悪いことに対岸にはイギリス領事館があって、そこからは工場の中が丸見えだった。
そこでどうしたかというと、武蔵を作っている場所全体を何かで覆い、工場の中を隠してしまうことにした。
ところがそれだけ大きな膜状のモノは風通しの問題があって、その素材の選定に大変な苦労を強いられた。
そして様々な素材で実験した結果、棕梠で作った筵(むしろ)が最も有用であるという結論に達した。

660_2その超巨大な棕梠の筵の中でナニが作られているのかは当然一般には知らされず、長崎市民は「化け物」と呼んでいたらしい。
何しろ武蔵が浸水した時には下の長崎港の水位が数センチ上がった…というのだからその大きさが窺い知れようというモノだ。
それを覆うための幕をつくる棕梠と言ったら当然莫大な量になるワケで、一時はこの三菱重工長崎造船所以外、日本から棕梠がなくなってしまったという。
しからば…だ。
武蔵は1938年3月に起工し1940年11月に親水したのだが、武蔵を作っていた時期、「亀の子束子西尾商店」はどうやって束子の原料の棕梠を手当てしていたのか?
もちろんズッと棕梠の筵を作っていたワケではないであろうから一時のことだとは思うが、棕梠は生育が遅いため、1年やそこらで束子の原材料になるほど育つことはあるまい。
輸入したのかな?
コレにメチャクチャ興味があるワケよ。
谷中の店長にこの話をしたところ「それで椰子の商品を開発したんじゃないでしょうか?」というご推察。
ココは社長にご確認願いたいところである。
670_2コレに興味を持ったのは私が敬愛する吉村昭先生の最初のベストセラー『戦艦武蔵(新潮文庫刊)』を読んでのこと。
どうしてもその武蔵を作った現場を見てみたくて去年ワザワザ長崎まで行って来た。
長崎は素晴らしい。680_2ところで、よくメチャクチャすごいモノを指す時に「超ド級」という表現が使われるけど、アレも戦艦から来た表現ですからね。
「ド」は「ドレッドノート」の「ド」。
この場合、「ド」は「ドーナツの「ド」ではない。
1900年当時、イギリスの「ドレッドノート(Dreadnaught)」という戦艦がそれまでのモノよりケタ違いに強力だったため「ドレッドノート」というのが「他より強い」とか「他よりデカイ」という意味で使われるようになった。
「Dread」は「恐れ」、「naught」は「ゼロ」…つまり「コワいものなし」ってこと。
その「ドレッドノート」を超えるワケだから…「超ド級」ってどんだけ~?ってなるワケ。
写真を見ると特段強くはなさそうだけどね。690 で、「ドレッドノート」っていうアコギのシェイプがあるでしょ?
「Dーナントカ」っていうヤツ。
コレは、そのドレッドノート艦を竹輪みたいに輪切りにするとああいう形になるからなんだって。

700 
あ~、書きたいことを書いてスッキリした。
…と、気がついてみたら家内が爆買いしてやがんの!
イヤ、ほとんどは贈り物。
商品のクォリティは高いし、ベラボーに実用的だし、軽いしで贈り物に最適なのだ。
今度、海外に行く時のお土産は何の迷いもなく「亀の子束子」だな。710お店にはカフェが併設されているので、こんなコーヒーも取り扱っていらっしゃいます。
パッケージがカッコいい!720こうなると、「西尾商店」の本社にも行かなきゃマズイでしょう?…ということで行って来た。
コレも理由が2つ。
まず大正12年に建てられたという社屋が見たかったということ。
もうひとつはロケーションが倍賞千恵子の出身地である北区滝野川である…ということ。
私はSKD出身の倍賞さんの歌がホントに好きで、何しろココ数年で一番聴いているCDといえばマーラーでも、コルトレーンでも、はたまたザッパでもなく、この倍賞さんの6枚組のボックスセットなのだ。0r4a0017 下は倍賞さんが1966年にリリースしたライブ・アルバム。
この中で1962年に大ヒットしたデビュー曲の「下町の太陽」を歌う時、「東京の北のハズレの町、北区滝野川。この町は私にとって忘れることができない町です。また、決して美しい町ではありません…」と、滝野川の様子を紹介している。740cdそして、コチラが理由の第1番に挙げた大正12年に竣工したという「亀の子束子西尾商店」の社屋。
大正12年(1923年)ってジム・マーシャルが生まれた年なんだけど、9月1日には関東大震災が発生している。
当然その前に竣工して、震災にはビクともしなかった…ということか。
まるで昔の帝国ホテルみたいだな。
730_2震災の後、帝国ホテルを設計したアメリカに帰っていたフランク・ロイド・ライトにホテルが無事だったころを知らせると、「でっしょ~!」と言って喜んだというヤツ。
コレね。90r4a2444 傍らにはチャンと棕梠の木が植わっている。
また武蔵を作る時に備えているのだ…なワケないか。760_2貫禄を醸し出している店舗の入り口。770ココでも亀。780亀…790亀…845 亀とコアラ。850店内の様子。800_3谷中のお店とは異なる束子のオブジェの数々。810束子のリース。820おお!亀の子束子の特許証。
亀の子束子は「日本の三大発明品」と言われているんだよ。
ひとつは松下幸之助が考案した「二股ソケット」…これから「パナソニック」になった。
次は石橋正二郎が発明したゴムを使った足袋、すなわち「地下足袋」…これから「ブリヂストン」になった。
そして3番目が西尾正左エ門が作った「亀の子束子」…今でも「亀の子束子西尾商店」。
ブリヂストン系にもギタリストがいらっしゃったと聞くが、コチラも五代目がギタリストだ。
Marshallにとってはコレが一番ありがたい。830v私はスッカリ気に入っちゃったんで西尾商店の亀の子束子で風呂に入り続けます。
 
亀の子束子西尾商店の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

860v 

200 (一部敬称略 2023年10月7日 東京ミズマチLATTEST SPORTSにて撮影)

2023年11月15日 (水)

VINTAGE & PREMUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS Vol.2 ~私の小梅村

 
春になると八代将軍が徳川吉宗が植え始めたという隅田川沿いの「墨堤の桜」を見に訪れる大勢の人でにぎわう「隅田公園」。10江戸の昔、ココには水戸藩の「下屋敷」があった。
下屋敷でこの広さ!
水戸藩の石高は35万石…尾張62万、紀伊56万には及ばないが、さすが徳川御三家の一角だけのことはある。
何しろ「後楽園」でおなじみの小石川にあった「上屋敷」の敷地内には現在東京ドームがスッポリ入っているんだからスゴイ。
上屋敷は藩主やその奥さんが起居し、「中屋敷」は主に隠居や世継ぎが用い、下屋敷は藩の倉庫として使われていた。
倉庫でこの広さだから驚いちゃう。
ちなみに水戸藩の中屋敷は駒込にあって、現在は東大の本郷キャンパスになっている。20隅田公園の同じ敷地内にあるのがこの「牛嶋神社」。
850年代に創建された古刹中の古刹で、元は違う場所にあったが関東大震災の時にココに移転した。30この石柱の揮毫は東郷平八郎元帥によるもの。40vその牛嶋神社の境内の一角にあるのが「小梅稲荷神社」。
現在は「向島」という地名に括り入れられているが、昔はこの辺りを「小梅村」といった。
「小梅ちゃ~ん!」なんてアメのコマーシャルがあったよね。
アレを叫んでいるのは坂上冬目さんというジャズ・シンガーだった。
「冬目(とめ)」と名乗るぐらいだから、よっぽどのメル・トーメ・ファンだったのだろう。
私もメル・トーメはかなり好きだけど。80この神社のすぐ近くにあるのが「墨田区立小梅小学校」。
短期間ではあるものの、1947年公開の『安城家の舞踏会』を監督した吉村公三郎がココに通っていたと聞いてビックリ!
吉村さんは脚本家として名高い新藤兼人や名優殿山泰司らと「近代映画協会」という独立プロを立ち上げた人。
『安城家~』もヨカッタけど、中村鴈治郎(玉緒のお父さんね)と浪花千栄子の『大阪物語(1957年)』や若尾文子で撮った水上勉の『越前竹人形(1963年)』もメチャクチャよかった。45ついでに…チョット離れてはいるが、隅田川を挟んだ対岸には台東区立石浜小学校がある。
コチラには『西鶴一代女(1952年)』や『雨月物語(1953年)』でその名を世界に知られる溝口健二や、「愛染かつら」他、数々の名作を残した作家の川口松太郎が通っていた。
山下清もこの小学校のOBだそうだ。
小林桂樹が山下清を演じた『裸の大将(1958年)』が観たいんだけど、どうもコレはDVDになっていないようだ…残念!
Isg この小梅小学校の前を走っている通りは「見番通り」という。
かつてはこの通り沿いに「見番」があったんだろうネェ。
「見番(けんばん)」というのは芸妓さんのマネージメント・オフィスね。
「アソコの料亭へ行け」とか「コッチのお座敷へ行け」と芸者さんたちを差配する事務所。
向島は江戸末期から花街として大いに繁栄し、今でも花柳界の檜舞台になっているため、その見番の役割を果たす「向嶋墨堤組合」なんてのがすぐ近くにある。Img_5754_3 小梅小学校のすぐ並びには「三囲神社」。
コレ、「ナニ神社」って読む?50この神社は「三越」がサポートしていることで有名なの…ナゼか?
「三囲」と書いて「みめぐり」と読む。
三井グループのロゴって「井桁」で「三」を囲んでいるでしょう?
だからだって。
Mm
だから三囲神社の境内には、三越デパートの入り口に鎮座しているシンボルのライオンの銅像が置かれている。60「三井」自体を起こしたのは松阪出身の三井高利。
その松阪にある「三井発祥の地」に行くとやっぱりライオンがドテっと横たわっているんよ。452 そして、向島といえば永井荷風の『墨東奇譚』の舞台で知られる私娼窟の「玉の井遊郭」ということになるんだけど、この手の話を始めるとキリがなくなるので今日は触れない。70さて、ここからが本題に入る前の本題。
この古地図、右のブルーの部分は隅田川。
「水戸殿」とあるのは冒頭で触れた水戸藩の下屋敷のこと。
すなわちココまで紹介して来たエリア周辺の安政年間の地図
で、地図中央の赤い丸で囲んだ中には「料理屋大七」とある。95「大七」は鯉料理が有名で『伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)』という歌舞伎狂言の中に出て来るらしい。
主役の「絹川与右衛門」を演じたのは初代の「大川橋蔵」だって。
そしてその場面が「今戸大七の河岸」と題した錦絵にもなっている。
巨大な鯉をさばいているシーン。
85v「蛮社の獄」で小伝馬町の牢屋敷に投獄された天才蘭学者の高野長英は、1844年、出入りの者に依頼して自分が入っていた牢屋敷に火をつけさせて脱獄し、全国の支持者や教え子を訪ね回り、6年間にわたって日本国中を逃げ回った。
その逃避行の最初に匿われた先がこの鯉料理屋の「大七」の2階だったという。
私はこの高野長英の逃避行を描いた吉村昭の『長英逃亡』という小説が大好きで、それが昂じてつい先日、長英が比較的長く滞在していた愛媛の宇和島までその潜伏先の跡を見に行って来た。90vそれゆえどうしても「大七」があった場所を突き止めたくて上の古地図をたよりに周辺を歩き回ってみたが、「この辺りか?」と当たりをつけることぐらいしかできなかった。
コレがロンドンだったら絶対に街中に記録を残していただろうにナァ。

100その代わりにはならないが、近くには元琴欧州が親方を務める鳴戸部屋がある。
いつもデッカイ洗濯物がスラリと干されていて、この辺りを散歩すると瓶付油のニオイを漂わせたお相撲さんによく出くわす。
あの瓶付油の原料は「ハゼ」という漆の仲間の木から採取する「木蝋(もくろう)」で、宇和島に近い「内子(うちこ)」という小さな町の特産物だったんだよ。110 着いた…。
今日はその鳴戸部屋のハス向かいの「LATTEST SPORTS」というカフェからのレポート。1202日間にわたって開催された『VINTAGE & PREMIUM GUITAR RHYTHMS & ROASTS』。
新旧のミュージシャンや斯界のエキスパートが集ってギターの魅力をアッピールする毎月1回開催のイベント。130会場内に展示されたギターたち。
コレはKUNIさんのギター。
KUNIさんはかつて2016年のLOUD PARKのレポートでMarshall Blogにご登場頂いたことがあった。
 
その時の様子はコチラ⇒LOUD PARK 2016 ~ KUNIの巻

150vコレは故沢田泰司さんの愛器。160本物のクジャクの羽をボディに接着して塗装を仕上げている。170出演者のグッズもゾロリ。180ステージにズラリと並んだギター・アンプ。
しかもコンボ・アンプばっかり。
こんな光景は楽器屋や楽器の展示会ぐらいしかお目にかかれないだろう。140我がMarshallからは、右から…
ORIGINシリーズから「ORIGIN20C」
この時はまだ発売前だったSTUDIO JTMシリーズの「ST20C」
STUDIO CLASSICシリーズから「SC20C」…190ステージ下手は左から…
ORIGINシリーズの「ORIGIN50C」
STUDIO VINTAGEシリーズから「SV20C」
…の5台。
私もMarshallの仕事をするようになってカレコレ四半世紀、すなわち25年が経った。
その間、三段積みがズラリと並んでいる光景は数えきれないほど目にして来たが、実戦の舞台でこれだけMarshallのコンボが並んだのを見たのはコレが初めてのことだった。200前説の後、早速ライブがスタート!
曲は「Crossroad」。
230最初にステージに姿を現したのは…
 
ジョージ吾妻240vKunio Kishida000r4a0080 SHANE孝之260vリズム隊は…
 
SHIHO
270v倉川知也290v2曲目はKishidaさんのボトルネックが炸裂した「Statesboro Blues」。
イヤ~、Kishidaさん久しぶりだナァ~。
どう軽く見積もっても10年以上はお会いしていなかった。
相変わらずの「アラバマ魂」が素晴らしい!250vジョージさんも中身の濃いフレーズで迎え撃つ。
この日の約ひと月前に某ライブハウスでジョージさんと偶然ご一緒してこのイベントにお誘い頂いた。320vそして若手がグイグイ切り込んで来る!
いいぞSHANEくん!
 
SHANEくんの「シェーン」はアラン・ラッドが演じたシェーンと同じ。
黒ずくめの敵役を演じたジャック・パランスが最高にカッコよかった。
少年が「Shane, come back!」と叫ぶラスト・シーンがあまりにも有名で、あの後に本当のラスト・シーンがあることを知る人が案外少ないんだよね。
気になる人はチェックしてみてください…この作品の見方が変わるから。330vvol.2の冒頭はブルース2曲で盛り上がった!
300司会は元Player誌の北村和孝。210v北村さんはこの度新しい音楽誌を新たに立ち上げた。
おめでとうございます!
雑誌の名前は「bhodhit magazine」……読めないな。
コレは「バディット」と読むそうです。
創刊号巻頭のご挨拶を拝見すると、コレはゴータマ・シッタルダの別名である「bhodhi(ボーディ)」から採ったそうだ。220m続いてはステージのようすがガラリと変わる。
Z世代コーナー!340メンバーは…
 
SEKAI350vkeme360vNatsuki370v曲はZ世代の皆さんには無関係であろう「Wild Thing」!
思いっきり野性的に暴れてくれたSEKAIくん。
 
「Wild」といえば、望月三起也の『ワイルド7』に「世界」というキャラクターが出て来ることをSEKAIくんに訊いてみたけど彼は知らなかった。
世界の単車はチョッパー・スタイルで、愛用するピストルが「モーゼル」なのもカッコよかった。
今の若い人たちが『ワイルド7』なんて知るワケないわな~。
私の世代は『秘密探偵JA』までさかのぼって夢中になって読んだものだった。
今「JA」って言ったら「農協」だもんナァ。 380続けてのもう1曲は「I Love Rock'n Roll」。S41a0113 もちろん女性陣も…390バッチリとソロをキメてくれた!400v今度はジョージさんが加わってTwisted Sisterの「We're Not Gonna Take It」。
この曲のタイトルはThe Whoの『Tommy』のパロディなのか?
でもこの曲は知ってる。
このTwisted Sisterは、フランク・ザッパが『Does Humor Belong in Music?』というビデオ作品の中の「Honey, Don't You Want a Man Like Me?」なる曲の中で取り上げていることで私はその名を知った。
もちろんザッパが良い意味で扱うワケがありません。410ジョージさんはVに持ち替え。
ジョージさんにはVよりもエクスプローラーのイメージがあるナ。420コレはSEKAIくんのイメージにベスト・マッチの曲ですな~。430vジョージさんはコーラスでも大ハッスル!435そこにKishidaさんが加わる。440もう1人このセットに参加したのは同道公佑(どうみちこうすけ)。450v曲はブルースのスタンダード・ナンバー「Sweet Home Chicago」。460公佑くんも若さとシブさが入り混じったプレイを聞かせる!470vもう1曲、ジョージさんが「I don't wanna go…」と歌うのが印象的なナンバーは「The City」。
Mark=Almondの曲。
実にいい選曲。
もちろんこのイギリスのチームは知っているけど、他に「Marc Almond」というソロで活動しているミュージシャンがいることを今回知ってビックリしちゃったよ。
 
Mark=Almondってナゼかミンガスの相棒だったダニー・リッチモンドがレコーディングに参加しているんだよね。
一体どういう関係だったんだろう?
リッチモンドは元々テナー・サックス奏者だったんだけど、チャールズ・ミンガスにプッシュされてドラムスに転向した。
以降、ミンガスの生前のレコーディングやライブで活躍し、数多くの名盤を残した人。480vこうして新旧のミュージシャンが一緒になってナニかを演る…というのは実にいいことですよ。
ジャズなんかはよくやってる。
作り手の「売り上げ至上主義」と受け手の「幼稚化」によってできてしまったベテランと若手のミュージシャンの間の絶望的な断絶はこういうことをしない限り埋まらないと私は普段から思っていた。
私も50年近くの長きにわたってロックの動きを見て来たけれど、その創造性が限界に達して久しいことは間違いないと思う。
だからこのような機会を通じて、ベテランは「今」を知り、若手は「ロック」を知ることが必要なんですよ。
クリエイティブなロックの延命はコレしかないって!
一説によると、落語はコレを繰り返して江戸の昔から命を長らえて来たという。
若い噺家が出て来ると若いお客さんが寄席に来るようになり、そこでベテランの名人芸を体験して「落語」自体のファンになるという図式。
ロックからするとうらやましい話だネェ。490ココでしばし休憩…の間に主催の「FUJIWARAアクリル・ギターディスプレイケース」の藤原靖弘さんとギター・インフルエンサーのこーじ隊長からご挨拶。500ライブのコーナーはひとまず終わって今度はトークのコーナー。
510ゲストのアキマツネオ。
アキマさんはマーク・ボランが愛用していたことで知られるVelenoのギターを持参してくださった。520vそして、同じくボラン愛用のイギリスのギター・アンプ「VamPower」
540vアキマさんは実際に音を出しながらこの2つのアイテムの希少性を説いてくれた。
私はボランの相棒のミッキー・フィンがNATALを使っていたことは知っているけど、マーク・ボランについては知らないに等しいのでとてもオモシロく、興味深いお話だった。
アキマさんのお隣は元Player誌の田中稔。
田中さんにはかつてこのトーク・コーナーと同じテイストのイベントにお呼び頂いたことあった。
アレもオモシロい企画だった。
その時の様子はコチラ⇒"Cafe de Player vol.1"~Inaba Plays Les Paul with ASTORIA編

530ところで、名盤の誉れ高いT.REXの1971年のアルバム『Electric Warrior(電気の武者)』。
「武者」ってのがスゴイな。
ジャケットのデザインはヒプノシス。
このフル・スタックをMarshallだと思っている人が多いようだけど…違う。
コレは昔から私も知っていた。
で、このアンプこそが今回アキマさんがご持参されたVamPowerなんだよ。
コレは知らなかった。550cdこのアルバム、一部は今でもロンドンのソーホーにある「トライデント・スタジオ」で録音された。
トライデント・スタジオについては【イギリス-ロック名所めぐり】に書いたことがありましてね…お気に入りの記事のひとつ。
『Electric Warrior』も紹介しています。
  ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.49 ~<オールド・ロック・ファンに捧ぐ>トライデント・スタジオとC.ベヒシュタインとデヴィッド・ボウイ

560そして、ベテランのギター談義。
も~、「朝日無線」の5階に通い始めた中学生みたいなお2人の表情が実に素晴らしい!570このKishidaさんのレス・ポールは59年製。
お値段は明かさなかったけど推して知るべし…というシロモノ。
昔、弦を買いにデンマーク・ストリートに行って、59年製のレス・ポールを買って帰って来ちゃったという今も現役で活躍しているイギリスのツワモノのギタリストがいるけど、マァ、コレは作り話でしょう。でも、このKishidaさんのレス・ポールーはホンモノの59年製。580で、私もMarshallについてひと言語らせて頂きました。
Marshallに関する話なら休憩をはさんで3時間半はイケるんですけどね、この時は5分ぐらいに縮小しました。
後ろでアキマさんが私の話にジックリと耳を傾けていらっしゃるのがコワいな。590さて、トークのコーナーもにぎやかに終了して、出演者がゾロリと舞台に上がりイベントもついにクライマックスに差し掛かる。
せっかくアキマさんが機材付きでお見えになられているんだから、ココはT.REXを演らないという手はないでしょう。
ということで、「♪ジョコジョ~ン」から!620まずは「20th Century Boy」。
600そして「Get It On」。620v名曲に乗って新旧入り乱れての…630大盛り上がり!640アンコールにはジョージさんがマイクを握って「Johnny B. Goode」で更に盛り上がってこの日の出し物を全て終了した。660さて、この日から2週間とチョット…薄暮のお茶の水。670世界に冠たる「楽器の街」を上げてのイベント『お茶の水熱烈楽器祭2023』が開催された。
このイベントは2014年にMarshall Blogで取材させて頂いたことがあった。
 
その時の様子はコチラ⇒お茶の水熱烈楽器祭の田川ヒロアキ680今回の会場のひとつはJRお茶の水駅の聖橋口を出てすぐに設置されたステージ。
ココに今日レポートしたイベントのライブのパートが丸ごと移動した!690ジョージ吾妻700vKunio Kishida710v同道公佑720vこの日の公佑くんはJVMの1x12"コンボ「JVM215C」を使用。730SHIHO740v倉川知也750vこの時、結構寒くなってネェ。
それにも関わらず大勢の人が観に来てくださった。760公佑くんは「Voodoo Chile」を歌いワイルドなギターを聴かせてくれた。
明日の11月16日、公佑くんは今年5月に始動させた「Aahum(アウン)」の単独公演を開催する。
場所は六本木のキーストンクラブ東京。
詳しくはコチラ
770v次回のレポートに登場する菊池ともかちゃんも演奏に加わった。780vさらにアンコールでは西尾知矢さんも登場。790vお茶の水の駅前がギター一色に染まった夜だった。800<つづく>
 

200 (一部敬称略 2023年10月6日 東京ミズマチLATTEST SPORTS & 10月22日 JRお茶の水駅前にて撮影)


 

2023年11月 6日 (月)

-East Of Eden World Premiere Special Showcase 2023-

 
D_DriveのYukiが参加している「EAST of EDEN」が去る10月8日にデビュー・ライブを開催した。10vチョット…ココは脱線させて頂きますよ。
 
「East of Eden」といえば「エデンの東」…当たり前か。
小説の作者は1962年に「ノーベル文学賞」を獲ったジョン・スタインベック。
でも何と言っても「エデンの東」といえば、名匠エリア・カザンがジェイムズ・ディーンを「キャル」役に起用した1955年の映画でしょうナァ。
私が若い頃、チョットしたジェイムズ・ディーンのリバイバル・ブームがあった。
影があるチョット悪っぽいイメージが時代を越えて受け入れられたのであろう。
しかし恐らくは、ブームに乗った人たちの大半が『理由なき反抗』も『エデンの東』も観ていなかったのではなかったか?
イヤイヤ、ジェイムズ・ディーンの良さって確かに外見もカッコいいけれど、決してそこではない。
内面から湧き出て来る演技の奥深さや、そうした雰囲気が生み出す「存在感」が生半可ではなかったんだよね。
この映画でも「ムム?この人には何やら計り知れない悩みごとがあるな?」と観る者に思わせて、最初に登場したところからグ~っと惹きつける。
こういう魅力はモントゴメリー・クリフトやマーロン・ブランドにも言えるね。 20vところで「エデンの東」とはナニか?
『旧約聖書』の「創世記」にある「禁じられた果実(Forbidden Fruit)」を食べてしまったアダムとイブが罰としてエデンの園から追放されてしまった場所のこと。
コレを「失楽園(Paradise Lost)」という。
やがて、エデンの東に追い出されたアダムとイブの間に「カイン」と「アベル」という2人の子供が生まれる。
兄のカインは田を耕し、弟のアベルは羊を飼った。
まだこの頃は第一次産業しかなかったから。
ある時カインは農作物を、そしてアベルは肥えた子羊をヤハウェ(ユダヤ教の神様)に捧げた。
するとヤハウェは野菜より肉が好きだったのか、カインの農作物には目もくれなかった。
大人げないナァ。
カインだって丹精を込めて野菜を作ったワケだからそんなことをすればキレるに決まってる。
そしてカインはそんなヤキモチを妬いて弟のアベルを殺してしまった。
コレが人類史上初の殺人事件。10_ot そして、スタインベックは小説の『エデンの東』でこの辺りの話をモチーフにし、カザンが映画化した。
子供の頃に映画を観た時にはピンと来なかったけど、時間が経って人の親になり、父親を亡くしてからまた観た日にゃ泣けたのナンのって!
ジェイムズ・ディーンの演技の素晴らしさだけでなく、母親を演じたジョー・ヴァン・フリートという女優さんの演技がスゴくてね~(アカデミー助演女優賞ゲット)。
そこへ持って来てあの有名なテーマ曲の美しく切ないメロディでしょう…まぁ、感動するにキマってるわな。
『紳士協定』とか。『波止場』とか、『欲望という名の電車』とか、エリア・カザンは50年代のハリウッドのレッド・パージで冷や飯を喰ったがとても映画作り上手な人だと思う。
『欲望という名の電車(A Streetcar Named Desire)』と言えば…今度「ブランチ・デュボア」の役をエリカさまが演られるそうで…驚いた。
「ブランチ」といえば、田中絹代と並んで「日本の最高の女優」と称される杉村春子の文学座の当たり役だったんだよ。
今回のそのポスターを見て「蛾」のイラストを載せてしまっていることにも驚いた(下のポスターは違いますよ)。10_scnd そして、私にはもうひとつ「East of Eden」があるのね。
それは、1960年代の後半にデビューしたイギリスのバンド。
私は中学生の頃、Roxy Musicのエディ・ジョブソンから始まって、ヴァイオリニストを擁するロック・バンドがとても好きだった。
決して多くはなかったけど、Curved Airやその系列のWolf、Hatfield & North(コレはヴィオラ)、またPFMをはじめとしたイタリアのプロッグ・ロック・バンドなんかにも夢中になった。
今でもジャン・リュック・ポンティとかデディエ・ロックウッド等のジャズ系のヴァイオリニストは好きだし、ジャズということであれば有名なステファン・グラッペリやスタッフ・スミスからレイ・ナンスまでヴァイオリンは大歓迎なのです。
そんな中で知ったのがイギリスの「East of Eden」だった。
このバンドはデイヴ・アーバスというヴァイオリニストを中心にして、「Jig(ジグ)」というアイリッシュ、あるいはスコティッシュ系の音楽をオハコにして、1970年に「Jig- a-Jig」という大ヒット曲を生み出した。
私は下の写真の2枚のCDしか持っていないんだけどね。
で、今回デビューする日本の「EAST of EDEN」はヴァイオリニストのAyasaさんのバンドだっていうじゃない?
Yukiちゃんから最初に話を聞いた時、「コイツぁいいや!」となったワケ。30そして、デビュー・ライブ。
場所はZepp Diver City。
その楽屋に飾られていた祝い花。
Yukiちゃんにはやっぱり「Blue Rose」だ。35v超満員の会場。
何せチケットが一瞬にして完売したというからね。
凄まじい熱気の中、EAST of EDEN(以下「EOE」)がステージ・デビューした。40ヴァイオリンのAyasa。50vギターは我らがYuki。60vYukiちゃんの背後にはいつも通り当然Marshall。70v愛用しているJVM410Hと1960Aのハーフ・スタックが2セット。
Marshallはルックスがいつもと異なれど、ブルー・ローズのギターとのツーショットになると、ホーム感満点!
80驚いちゃったのはコチラのMarshall。
ベースのわかざえもんちゃん愛用のハーフ・スタック。
見た目はJCM800 2203…でも違う。
コレはJCM800シリーズのベース・アンプ「1992 SUPER BASS」。
珍しい。
このモデルは1981年から86年に製造されていた。
シリアル・ナンバーを拝見するに、わかざえもんちゃんの1992は1982年製。
一方、キャビネットはベース用の4x12"の1935A。
「1935」というモデル自体は1967年から作られていて、型番をそのままに何度かスピーカーを乗せ換えている。
写真のわかざえもんちゃんのキャビは「G12-65S」という、単体で入力が65Wのスピーカーを搭載している260Wのモデル。
260W仕様の1935は1979年から1983年まで生産されていたので、ヘッドとおなじ時期に作られたモノであることが想像できる。
ショウの中にわかざえもんちゃんがソロを披露する場面があったが、もうね~、このアンプでなければ絶対に出ないサウンドを聴かせてくれてくれた。
それは私が若い頃によく耳にしたベースのサウンドで、とても懐かしく、そしてうれしかった。
このように「自分だけの音を持っているアンプ」がMarshallなのだ。
90vこの公演の時にはまだ1曲しか正式な音源を発表していなかった。
その1曲「Evolve [Extended Version] 」でショウはスタート。100すぐさま7弦ギターに持ち替えて「Deep Dive」。160v3曲目の「無重力飛行」でまた持ち替え。
今日はエラく忙しいな。110v 「鈍色のラビリンス」120vク~、やっぱりロックのヴァイオリンっていいナァ~。
私はもちろんクラシックのヴァイオリンも大好きで、最近の一番のお気に入りの曲はアラム・ハチャトゥリアンの「ヴァイオリン協奏曲」です。
いつかEOEでアレンジして、インスト曲のコーナーで演ってもらいたいナァ。
絶対カッコいいと思うよ。
180v「New Day」
この後、メンバーのトークが挟み込まれた。170v「螺旋回廊」
7弦ギターが大活躍なのだ。190v「残された果実」220「echo echo」
お立ち台に乗ったYukiちゃんってすごく久しぶりに見たような気がする。200v9曲目はインストゥルメンタルで「YELLOW CARD」。
インストなら任せとけ!S41a0003 「花美」がつづく。
この時、Yukiちゃんは前回Marshall Blogでレポートした難しいこと極まりないイシヤナ・サラスファティのサポートも務めている最中だった。
イシヤナも大変だったけど、コリャ、EOEもキメが多くて大変だわ。
プロとはいえ、よくもこんなに完璧に弾き切った!
さすがD_Driveのギタリスト!
0r4a0132 ココまで10曲。
MCでも触れていたけど、考えてみると何しろ1曲しか公式な音源をリリースしていないワケだから、皆さん9曲はこの時初めて聴く曲なワケでしょう?
それなのにこの盛り上がりようはスゴすぎる!
175そして11曲目の「Chasing The Moon」で本編を締めくくった。S41a0075当然のごとく巻き起こった大アンコールに応えてEOEのメンバーが再びステージに姿を現す。0r4a0075 アンコールの1曲目は「This Moment」。130vそして最後にもう一度各メンバーからのご挨拶。
「ご来場頂きましてありがとうございます。
私ひとりだけが関西に住んでいるので、実はメンバーのみんなと頻繁に会うことができなかったんです。
初めて5人集まったのって前はいつでしたっけ?
その時は、みんなが『はじめまして』だったんですけど、最初からお互いに打ち解けてとても居心地がよかったんです。
すごく刺激を受けるメンバーですし…。
バンドにお誘い頂いて感謝しています」140「このバンドで色々やっていきたいと思います。
バリバリ本気で取り組んでガンバります。
生半可な気持ちではできないバンドですからね…そうハラを括ってこのステージに立っています。
Zeppに出ることが目標でした。
その目標を達成させて頂きありがとうございます。
今日が初ライブ…コレからこのグループでドンドン楽しんで成長していく過程をみんな見守ってくれるとうれしく思います。
皆さんよろしくお願いします!」
そしてこの日、ショウの中でEOEのメジャー・デビューが決定したことが発表された。150v最後にもう1度「Evolve [Extended Version] 」を披露。S41a0293会場はもう手の付けられないぐらいの盛り上がりを見せてショウは大成功裡に終了した。
 

EAST of EDENは来る12月20日に5曲入りのミニ・アルバムをリリースする。
タイトルは『Forbidden Fruit -1st piece-』。
ね、「Forbidden Fruit」ってナンダ?と思った人は今日の記事を始めから読み直しましょう!
 
EAST of EDENの詳しい情報はコチラ⇒EAST of EDEN Official Website230ひとつ…最後に大きなお世話を…
YukiちゃんはD_DriveのMCに時にベース・アンプの「EDEN」を「イードゥン」と紹介しているんだけど、笑っちゃいけません。
ナゼならコレが世界標準の発音だから。
私が知る限り「EDEN」を「エデン」と発音した海外の人には会ったことがない。
今回のショウのタイトルが示しているようにEOEは世界向けての活動を標榜しているワケであろうから、バンド名の読み方をどうするのか大変興味があるのです。
「ギョエテとはオレのことかとゲーテいい」なんていうこともありますからね。
世界15億人の英語人口に立ち向かって「私たち、『イードゥン』ではなく『エデン』です」とガンコにやるか、それとも「イースト・オブ・イードゥン」と世界標準に合わせるか…コレ「大きなお世話」なようだけど、結構重要な問題だと思う。
オリジナル発音優先主義のMarshall Blogとしては最初から「イードゥン」にすべきだと思っているのよ。
 

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Marshall Blogの索引『Marshall Blog INDEX』を作りました。
通称「マー索くん」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

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200 (一部敬称略 2023年10月8日 Zepp Diver Cityにて撮影)

2023年11月 5日 (日)

イシヤナ・サラスファティのYuki

 
今日はD_DriveのYukiのソロ活動のレポート。
去る10月の4日と9日、Yukiちゃんは来日したインドネシアの国民的音楽アーティスト「イシヤナ・サラスファティ(Isyana Sarasvati)」のサポートを務めた。10_bty7v9t9 7日の公演はビルボードライブ横浜。
10
いつもの通り、YukiちゃんをサポートするのはMarshall。20vルックスはいつもと違うけど、勝手知ったるJVM410Hと1960A。
だから普段と変わらない「Yukiサウンド」だ。
30v世の中、色んなモノが出て来て「ギターの良い音」の基準や価値がスッカリひん曲がって来てしまった感があるけど、やっぱり流行に惑わされずYukiちゃんみたいにチャンとギターをアンプにつないで弾くのが間違いなく一番太くて、コシがあって、ヌケが良い音が出ますよ。
メーカーもバカじゃない。こんなことは当たり前のこと。
でもね、いい音を出すアンプは例外なく重いもんね…ゴメンね。40ケチャやガムランやクロンチョンに代表されるように、インドネシアにはスゴイ音楽がたくさんあることを知っているんだけど、恥ずかしながら私はイシヤナ・サラスファティを全く存じ上げなかった。
「国民的音楽アーティスト」ということで勝手にポップなイメージを想像していたんだけど…コレが大きな間違いだった!
イシアナが聴かせてくれたのは、シンフォニック・テイスト満点の完全なプロッグ・ロックだったのだ。
ホントにビックリしちゃったよ。
正式な音楽教育を受けたイシヤナの美しい歌声で演奏する曲の全てが音楽的に凝りに凝っていて素晴らしいことこの上なし。
これぞ「プログレッシブ・ロック!」と思ったわ。
そんな複雑極まりない音楽ゆえ、ステージ上手に立ったYukiちゃんは始終ステージの中央のイシヤナに視線を振ってアンサンブルの確認をしていた。50vYukiちゃん、最高にカッコよかった!
言ってみりゃ、ショウの最初から最後まで譜面をさらうだけでもイヤになっちゃうような「キメ」の連続だからね。
コード譜が配られて、チョコっとしたメロディを覚えてステージに臨むようなショウとはワケが違う。
明日からYesに入れるような曲なワケだから。
それを完璧に弾きこなして見せてくれたのだから超立派である。
この数日前、Yukiちゃんが「イシヤナ、カッコいいですよ」なんて気軽に私に言っていたけど、「カッコいい」なんてもんじゃありませんでした。
お邪魔してマジでヨカッタ!
60
横浜から5日、Yukiちゃんは再びイシヤナのサポートで銀座のヤマハ・ホールのステージに立った…イヤ、座った。
今度はアコースティック・ギターを弾いたの。70vこの日はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを加えてのバンド編成。
来年15周年を迎えるD_Driveとの付き合いもいい加減長くなったけど、Yukiちゃんがアコギを奏でる姿を目にしたのはコレが初めてのような気がする。75vイヤ、あったわ。
2019年、上海に行った時、出番待ちの楽屋で某社のエフェクター内蔵のアコースティック・ギターを試していたことを思い出したわ。
0r4a0057 アコースティックの現場でもYukiちゃんの背後にはMarshall。
0r4a0018Marshallのアコースティック楽器用アンプのAS100D。
Yukiちゃんはコレに自前のペダル・ボードをつないで使用した。
90Yukiちゃんはこれまでラインのシステムでアコースティック・ギター弾くことが多かったのか、AS100Dの音の良さにビックリしていた。
そうなのよ。
日本ではアコギというとすぐに「ライン」ということになるけど海外は違う。
特に超絶技巧を凝らすフィンガー・ピッキングのスタイルの人たちはアコギ用アンプを使って音を作り、その上でラインを併用する。
理由は音のパンチ力とナチュラルさがゼンゼン違うから。
このAS100Dはヨーロッパでアコギ用アンプとしての評判がとても高く、Marshallの商品ラインナップの中でロング・セラ―の上位に食い込む人気商品だった。
「だった」というのは、残念ながら現在は同じモデルを作っていないの。100v「アコースティックのセット」ということで、横浜の時とはアレンジが異なるのかと思っていたらこれまたトンデモナイ!
Yukiちゃんはほぼ同じことをアコースティック・ギターでやってのけて見せてくれた。
いくらMarshallが味方しているとはいえお見事!
110v ストリングスが加わって横浜の時とは違う雰囲気ではあったものの、相変わらず曲のクォリティはそのままで再び「スゴイもの」を見せて頂いた。
この2つの公演をご覧になった方はラッキーだったと思うよ…それが私だ!
日本にもこういうバンドが出て来てもらいたいナァ。
 
Yukiの詳しい情報はコチラ⇒Yuki lit.kink
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website
イシヤナ・サラスファティの詳しい情報はコチラ⇒日本語版公式ウェブサイト80v 
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200 (一部敬称略 2023年10月4日:ビルボードライブ横浜、9日:銀座ヤマハホールにて撮影)

2023年10月30日 (月)

様式美大作戦2023~Jill's Project

 
さて、これまで4回にわたってレポートして来た『様式美大作戦 2023』。
今日で最後…ナンカ寂しくなっちゃうね。
そんなイベントを締めくくったのは、当然Jill's Project。10vオープニングSEはグスタフ・ホルストの『惑星』から「火星」だ。
「戦争の神」がテーマの曲だから当然重々しい。
それにガミガミと誰かのガナリ声が被さる。
絶望的に不吉に演出された雰囲気の中、まずは4人がステージに姿を現した。1_op1 ホルストはイギリスの作曲家だ。
強大な軍事力と狡猾な植民地政策によって19世紀にはほぼ世界を征服したイギリス。
極東の小国で自分たちの国がまさか「イギリス」などと呼ばれていることを知っている人がまずいないイギリス。
文化の面では、日本と肩を並べる文学大国(実際には日本が世界一)でありながら、食事の質を犠牲にしてまで産業革命に勤しんだその国民性ゆえなのか、音楽や美術の「創作」に関してはさして大きな業績を残すことはなかった…文学国ゆえ、演劇はスゴイ。
音楽に関しては、ロンドンのジミ・ヘンドリックスと同じフラットに住んでいたヘンデル(ハンデル)は元々はドイツ人だし、誰でも名前を知っているイギリスの他の作曲家といえば、エドワード・エルガー、ヴォーン・ウィリアムスにベンジャミン・ブリテンぐらいか?
今となってはアンドリュー・ロイド・ウェッバーも仲間に入るのかな?…後は一気にビートルズか。
…というぐらいなので、『惑星』を「クラシックの名曲」のひとつにカウントさせた純イギリス人のホルストの業績は計り知れないほど大きいと言ってよいのではなかろうか?
一方のエルガー、イギリス人はとにかくナニかにつけて「威風堂々(Pomp and Circumstance)」を演りたがる。
どんなイベントでも最後はいつでも「威風堂々」。
それゆえエルガーの功績は大きいといえようが、それはイギリス人にとっての話し。
エルガーといえば他に『エニグマ変奏曲』が有名だけど、アレを構成している曲のメロディを口ずさめる日本人はほとんどいないのではなかろうか?
かく言う私も何度聴いても印象に残らない。
さて、かつてロンドンにはフル・オーケストラが入って録音することができるレコーディング・スタジオというモノがなかった。
「それじゃぁ…」とEMIが作ったのが誰でも知ってるセント・ジョンズ・ウッドの「アビィ・ロード・スタジオ」。
コレ、元々は「EMI Recording Studios」という名前だったが、ビートルズのアルバムが定着したため名称を変更しちゃった。
下はその入り口。
向かって左側にかかっている緑のプラークには、「1931年11月12日、作曲家サー・トーマス・エルガー(1857-1934)がこのスタジオのオープニング・セレモニーを務めレコーディングした」と書いてある。
もちろん演目は「威風堂々」だった。
それほど「威風堂々」はイギリス人にとって重要な曲なワケで、「第2のイギリス国歌」と言われている。
しかし、それに異論を唱えたヤツがいた……私である。
コレは単なる受け売りに端を発する話なんだけど、アメリカの「第2の国歌はホーギー・カーマイケルの『スターダスト』」というのはよく知られているところだが、イギリスの第二の国歌は「威風堂々」ではなく、ウィリアム・ブレイクの歌詞にメロディを付けた「エルサレム(Jerusalem)」だろう…という話しを耳にして、どうしてもその真偽を確かめたくなってしまったのだ。
そこで、ココはせっかくイギリスの会社に勤めているのだからと、何人かのホンモノのイギリス人に尋ねてみた。
彼&彼女たちに「Questionnaire(クエスチョニア)」、すなわちアンケートをしてみたのである。
ちなみに「アンケート(enquete)」はフランス語ですからね、要注意。0r4a0003結果…質問の「第2の国歌」の定義の曖昧さを指摘しながらも、全員が「エルサレム」を挙げたのには驚いた。
どんな曲かといえば、昔からロックを聴いている方々なら間違いなく知っているハズ。
エマーソン・レイク&パーマーの『恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery=脳ミソサラダの外科手術/なぞなぞ商会)』収録の「聖地エルサレム」がそれ。
グレッグ・レイクの美声で歌いあげられるこの曲をELPのオリジナル曲だと思っている人がいたのには少々驚かされたこともあったが、コレも要注意。Bssスイマセンな、この長いシリーズの最終回なのでもう1回チャンと脱線しておこうかと思ってよ。
ココまではサブ脱線。
では、脱線のメインに入ります。
コレでホルストのスゴさがわかった。
下の写真の右側…ホルストはこの「The Anchor」というパプの常連だったそうだ。
場所はロンドンの中心から地下鉄で20分ぐらい西へ行ったハマースミス。
ホルストはこの近くの女学校で音楽の先生をしていた。
ちなみのこの写真のチョット手前の辺りがクイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』に出て来るよ。
契約のシーンだったかな?
このハマースミスというところにはとても愛着がありましてね。
Marshall Blogで2本ほど記事を書いたことがあるので興味のある方はコチラをどうぞ。
あんまり他ではお目にかかれないどうでもいいようなことがタップリと詰まっている(と思う)。
   ↓    ↓    ↓
【Marshall Blog:イギリス-ロック名所めぐり】vol.32~ハマースミスが好きだった <前編>
【Marshall Blog:イギリス-ロック名所めぐり】vol.33~ハマースミスが好きだった <後編>

20vJill's ProjectのオープニングSEで「火星」被せられていたダミ声はヒトラーの演説。
ヒトラーについて脱線できることと言えば、演説する時にはAKGのマイクロフォンを愛用していた…ということぐらいか?
イヤ、フランクフルトでエラく恥をかいたことがあったんだ!
その時のようすはコチラ。これからドイツに初めて行くような機会がある皆さんはゼヒ読んでみてください。
ナニせ私はドイツのPolizei(ポリツァイ)にもお世話になったことがあるんよ。
   ↓    ↓    ↓
【Marshall Blog】私のフランクフルト <vol.1:2003~2006年>(全7回)

脱線終了!40 いよいよ『様式美大作戦 2023』レポートの最終回!
「♪ビヤァァァァ~!」 
岡垣さんの奏でるパイプ・オルガンがそのホルスト&ヒトラーのSEを引き継ぎ…40vJill's Project発進!
1曲目は「Reach out for Something」。
まずお見舞いしたのは超重量級のドライビング・ナンバー。
60Dio Ken70v島紀史
100v関勝美
アニかつさん、期待通り今度はJill's ProjectのTシャツだ!80v金光健司90vそして3度目のご登場となるJill提督…岡垣正志。110v2曲目はピアノの音色から…120v_ihsノンちゃんのクリーン・トーンで繰り出すもの悲しいフレーズでまずは舞台を整える。130そして金光さんが叩き出す3連のグルーブでアンサンブルが動き出す。000s41a0688金光さんはもちろんNATAL。150先日2人でスタジオにこもってNATALのビンテージ・テイストの新商品「ZENITH(ズィーニス)」を試したんだけど、メチャクチャよかったわ~。
金光さんはいつもシングル・タムだからね、このキットに持って来いの人なんだ。
皆さんにも早く実戦でお見せしたい!0r4a0065 曲は「I Have the Shakes」。
270_ne重く重く展開していく曲をさらにヘヴィに演出するKenちゃんの歌声。160vエキゾチックなパッセージを存分に盛り込んだソロ。170vサウンドは「島紀史が出すMarshallの音」。
言葉で表すとコレしか言いようがない。
もうひと言付け加えるのであれば、ノンちゃんのトーンって驚くほどクリーンなんだよね。
こうして弾き手の持ち味と機材本来の音を本当にうまくハイブリッドさせているという人は案外いないもんよ。
令文さん亡き今、ノンちゃんとか三宅さんはその格好の例と言えるでしょう。
175ノンちゃんのMarshallは愛用の1967 MAJOR。180vこの曲、後半にギターやピアノのア・カペラのソロがあったりして恐ろしくドラマチック!190そんなドラマを凄まじいまでの歌声で演じ尽くすKenちゃんがまだスゲエ迫力!0r4a1118 そして、曲を締めくくるのはノンちゃんのソロ。
CONCERTO MOONの時とは明らかに異なる精神で弾いているのがよくわかる。
196そのバックのベース・ライン!
攻める、攻める!
コレを聴きのがしたらモッタイない。195v金光さんとの噛み合わせ具合も完璧だ!S41a0801 キマった~!370KenちゃんのMC。
「Jill‘s Projectです。
4年前でした…4年前に大阪で演って以来で、やっと東京に戻って来たって言っていいのかな?
戻ってきました~!
『最後の鹿鳴館』ってアチコチに書きまくったんですけど、めでたいことにコレについてはお詫びをしなくちゃいけなくなってしまいました。
多分来年もやりそうですよね?」
0r4a0953「みなさん、大変だったと思うんですけど…5時間くらい?
まだ大分ありますよ!
みんなまた来年も演りたいって言ってますけど…どうですか?」
210v「ゼヒ来年も集まってください!…ってか最後のMCみたいになってるけど。
今日のイベントとしてはJill‘s Projectが最後なんでそのつもりで皆さんかかってきてください!」220v3曲目は「Heavy Rain Sheds Blood」。230_hrsbコレまた金光ビートが引き立つミディアム・テンポの重量ナンバー。240岡垣さんのオルガンのバッキングがカッコいい!250遠慮なくシュレッドしまくるノンちゃん。
繰り出すフレーズが曲調に最高にマッチする。260v続けて「The Naked Earth」。140典型的なハード・ロック・ナンバー。
こういう「♪ジンジダジダ、ジンジダジダ」というリズムを何と呼ぶのか知らないが、もはやこのパターンもブギやシャッフル同様、若いバンドさんの中では絶滅して久しかろう。
280v岡垣さんと視線を合わせてソロに入るノンちゃん。
「へへへ、イキマまっせ!」290で、イッた~!
ノンちゃんが好きなだけ思う存分弾き貫くギター…快感!
300v「4年ぶりにこうやって集まったんですけど、今回は大マジメにリハーサルを2回演っております。
1回目のリハで4年間会っていなったことがウソのようで、ホントに一瞬で会わなかった4年間がなくなりましたね。
1回合わせただけですぐに感覚が戻って、もう2回目は遊びながら合わせた感じ。
皆さん、満足して頂いておりますでしょうか?」 200MCが終わると鐘の音が聞こえて来る。
岡垣さんが壁面側のキーボードを操るところで次の曲はスタート。
壮大でスペイシーなサウンドに包まれてシンセサイザーのソロ・プレイが始まる。320_cmそしてオルガンへ移行。
このシーンでも鍵盤の上に足を乗せてグバ~!
鬼気迫る独奏だった。330vキーボーズとギターがユニゾンで奏でるリフに導かれてKenちゃんが思い入れタップリに歌い込むのは「Crazy Me」。
340vこの曲も次から次へと情景を変えていくパノラミックな展開を見せる。
中間部の静かなパートからギター・ソロへ。350ココのソロもスゴかった!
最早、「ギターの鬼神」状態。360v「サンキュー!
最後に我らがJill 岡垣にひと言頂きたいと思います」0r4a0953 「ありがとうございます。
皆さん、朗報です…次は最後の曲ですよ!
いつまでこんな『暗い』、『重い』、『長い』の三拍子揃った曲を演ってんねん?
ようやく終わりですよ!
Jill‘s Projectは2004年から2006年に立て続けにアルバムを出して、その後しばらくカバーみたいなことばかりしていました。
そうしている間にオリジナル曲がたまって来たのでこのメンバーで1回レコーディングしたいとなと思っています。
前から言っていたんですよ…そろそろやっておかないと老い先が短いじゃないですか。
真剣な話なんですけど、絶対長生きすると思っていたジャパメタ界の人が何人かいなくなっちゃったんで、やれるウチにやらないとアカンって思っています。
お客さんの方も年齢層高いし…。
聴く方も、今日なんかはすごく体力が要りはったと思うし。
で、鹿鳴館が続くとお聞きしたので来年あたりもまた演らせて頂きたいと思っていますのでよろしくお願いします」
390「最後です…皆さん長丁場お疲れ様でした!って言っていいのかわからないですけど、本当に最後の1曲です。
最後はみなさんも力を振り絞って、もう1度声を出して頂きたい思います。準備はよろしいですか!」400vKenちゃんの「Are you ready?Are you ready?!」の雄叫びでこの日最後の曲が始まった。・S41a0855ノンちゃんが弾くリフは「Upsurge Unconcscious」。420v長かったこの日のイベントを締めくくるにふさわしい…
450v泣く子も黙る急速調のリフ・ナンバー。S41a0783 客席を圧倒するばかりのkenちゃん!
435v岡垣さんも客席をアオる、アオる!430vノンちゃん、本日最後の弾きまくり!440vキーボーズのソロもタップリ!470楽器を前後に揺さぶるおなじみの激しいパフォーマンス!0r4a0005 エエイ、大サービスや!480モニターにベースをこすり付けるアニかつさん。500v最後にKenちゃんがキメのポーズをとって曲は終了した。510vそして、締めくくりに岡垣さんがマイクを握ってメンバーを紹介し、ご挨拶をしてこの日の全ての演目を終了した。
正直殺人的に長かったけど、それぞれのチームの特徴が大いに発揮されて全く飽きることがなかった。
「様式美」は不滅です!
 
Jill's Projectの詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website
530v<おしまい>
  

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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!

<Lowlife>

<Can You Forgive Me>


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200 (一部敬称略 2023年9月30日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2023年10月27日 (金)

様式美大作戦2023~TERRA ROSA SESSION


後半に入る『様式美大作戦 2023』。
現在舞台は転換中。
緞帳の内側からいきなり「グワァァァァァァァ!」という凄まじいギターのサウンド!
客席から歓声が上がった。
一聴して誰のギターの音かがわかるのだ。10v_2そして緞帳が上がる。
スタート早々、会場はそのギターの音で満たされた。05v『様式美大作戦 2023』の4番手はTerra Rosa SESSION!
オープナーは「A Hell Ray」。20_2再び「Jill元帥」の登場.。
岡垣"Jill"正志30v荒木真為40関勝美
60v_2堀江睦男
70v_2そして、三宅庸介。
50三宅さんはもちろんMarshall。80JCM2000 DSL100と1960A。
昔は三宅さんDSL100を使っていたからね。
三宅さん所有のDSLは1997年製のかなり初期に製造されたモノだった。90v_2Terra Rosa時代も当然Marshall。01_1959_tr_1そうやって誰にもマネすることができないスタイルとサウンドを確立した。04_1959_tr_3_880124 そして今日もMarshall!
熱気あふれるパフォーマンスに全く疲れを知らない観客が大きな歓声を上げた。
1002曲目は三宅さんが弾く少々深めにディレイをかけたリフでスタート。
三宅さんが参加しているアルバム『The Endless Basis』から「Friday's Free Faie」。110_ff平たく言えば前のバンドとギタリストが違うだけなのにガラッとバンドの雰囲気が変わった。
コレがベテランのスゴさ。
ちゃんとそれぞれのバンドが持つサウンドを演者全員が自家薬籠中にキチっと収めているのだ。130岡垣さんのシンセサイザー・ソロ!140vそれを三宅さんのギターが引き継ぐ。
この表情がそのままソロの内容を表している。150v_2「どうもありがとッ、鹿鳴館!
Terra Rosa SESSIONでございます。
『またキミか!』と言われそうな気がするんですが、ワタクシ、一応上着を替えて参りましたのでよろしくお願いします!
どうですか、先生?」
実はこの日、クリアな写真がなかなか撮れなくて真為さんの写真は何枚か直前のAPHRODITEのモノを転用しようかと思ったのね。
上着を替えたとはいえ、同じ黒だからわからないだろうと思ってよ。
ダメだった…真為さん、このセットでは胸に大きなブローチを付けちゃった!
160v_2「コロナ禍がやっと明けまして、三宅くんから『一緒に演ってくれる』といううれしいお言葉を頂きましてTerra Rosa SESSIONとして今日一緒にステージに立っています。
1984年当時みたいに機材車で走ってきました。
ホントは今頃は自家用ジェット機に乗って海外へ行って、40万人ほどいるお客さんのところへヘリコプターで降りていくような感じの夢を見ていたんですけど…。
ま、当時とあんまり変わんないね。
『変わらない』んというところが一貫して『様式美』。
紫綬褒章を受賞するぐらいまでガンバりますかね。
さて、コロナで計画していたTerra Rosaのツアーが潰れてしまったんですが、ようやく落ち着いて来たのでナニかやれないか?と思っています。
帰りの車の中で三宅くんと話が出来たら、また何がしかのいい形でTerra Rosaの名前を冠したライブをやりたいと思います。
三宅くんが19とか20歳で『The Endless Basis』に参加して、最初に会った時にMarshallのヘッドをボクが運びましたね…初対面の時。
色々あるんですけど、今日は仲良くやって来ました!
皆さんの応援が必要なんです。
よろしくお願いします!」170v_2アニかつさんのロゴTシャツも紹介された。
さっきはAPHRODITEのTシャツをお召しになられていたのです。180v舞台は暗転し、岡垣さんのキーボードが流れ出す。
その瞬間に客席から歓声が上がった。190_mik曲は「もの言わぬ顔」。200ヘヴィなミディアム・テンポのナンバー。
岡垣さんのキーボーズが分厚く曲全体を覆う。200v_2そして真為さんが前のチームとは丸っきり異なる表情で熱唱する。220vギターで「ものを言う」三宅さん。
しかし…このトーンと歌い回し!
誰とも違う。誰にも似ていない。
「自分だけのスタイルを確立する」というのはナント強力なことよ!230「ありがとうございます。
皆さん、本日は知ってる曲しかありませんよ。
世の中もいい感じになって来てるもんですから、皆さんもゼヒ一緒に歌ってくださいね!
私は皆さんの口元を見てカンニングします!」250v_2堀江さんの鋭い3連のビートが切り込んで来る。240v「さて、コレが来たら次はナニを演るかわかりますかね?
もう、おわかりですね。
ナンダ?この曲は?」
コレはCazさんのアオリの再現。
真為さん凝ってるナァ~!260_2三宅さんの弾くリフから「Endless Basis」。0r4a0677 もちろん客席の皆さんは曲をご存知なので、そりゃもう大騒ぎ!0r4a0673_2 岡垣さんも腕を上げての大熱演。
310vこの曲でも三宅さんのソロが炸裂。
イヤ~、スゲエ音だわ。
今日もMarshallの魅力全開だ。290v_2ステージと客席が大いに盛り上がったところでTerra Rosa SESSIONは最後の曲に取り掛かった。280_2岡垣さんのオルガンが深遠に響く。320_kt「最後の曲になりました。
まだまだ、聴きたい曲もいっぱいあると思うんですがこの曲で最後です。
皆さん、一緒にコブシ上げて歌いましょう!」330vで、ドーンといったのが『The Endless Basis』収録の「Vision of the Lake Bottom」。0r4a0672_2 出番の最後をにぎやかに飾るドライビング・ナンバー。3405人が再現したTerra Rosaの世界に観客もすっかり魅了されていた。270v_2 360v_2 370v_2 380v 390v_2岡垣さんがMCでおっしゃっていらしたように、近い将来再演されるといいですな。
楽しみがまた増えた!

Terra Rosa SESSIONの詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website400<つづく>
 

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北アイルランドのベテラン、Therapy?。
 
<Nowhere>

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200 (一部敬称略 2023年9月30日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2023年10月26日 (木)

様式美大作戦2023~APHRODITE EXTRA

 
ようやく中盤に差し掛かった『様式美大作戦 2023』。
なんて濃いイベントなんだ~!
ん?…この告知バナー、岡垣さんが出演するバンドのロゴ・サインは赤、それ以外は白になっているんですな?
今気がついた。
10vさて、勇猛なSEが会場に流れる中、真ん中の3番手で登場したのはAPHRODITE EXTRA。
いよいよその「Jill総統」のお出ました!20岡垣"Jill"正志30荒木真為40v関勝美50v堀江睦男60vそして、今回のEXTRAで迎えたギタリストは藤本泰司。
70v泰司さんは超お久しぶりで、今はもう見ることができない昔のMarshall Blogに一度ご登場頂いたことがあった。
2008年6月のことだから、もう15年も前のことになる。
『東京ギターショウ』というイベントで、当時発売されたばかりのランディ・ローズのシグネチャー・モデル「1959RR」のデモンストレーションをお願いしたのだ。
下の2枚の写真はその時のようす。
80v「1959RR」は当時Marshallに在籍していたエンジニアのダニー・トーマスがカリフォルニアのランディの実家に飛び、実際にランディが使っていた1959のパーツのひとつひとつを精査して、それを忠実に再現したモデルだった。
このイベントの時の演目は当然BLIZZARD OF OZZ。
泰司さんには正真正銘の「アンプ直」で弾いて頂いた。
当時のMarshallがランディのリクエストで施した改造により、いくらマスター・ボリュームっぽい機能が搭載されていたとはいえハイゲイン・モデルがこの世に登場する前の仕様だからして、「歪む」といっても今のアンプみたいに盛大に歪むワケではなかった。
ところが泰司さんは見事にアンプ直でBLIZZARD OF OZZを弾き切ってくださったのだ!
スゴイ演奏だった。
90v
APHRODITEは幾度となくMarshall Blogにご登場頂いているので「人形愛」や「詩人シャロ―」などのレパートリーはおなじみだ。
今日のAPHRODITE EXTRAの1曲目は「Before the Dawn」。
問答無用で猛進するドライビング・チューン。
100v泰司さんのソロ。
ノッケからMarshallサウンド炸裂!110本日、大活躍のJCM2000 DSL100と1960A。120v迎え撃つ岡垣さん!
こっちのチームにはレスリーが付いているぞ!130v「こんばんは!APHRODITE EXTRAです!」
拳を上げて観客をアオりながら2曲目に突入する真為さん。
150vアニかつさんのベースがうねるミディアム・テンポのパートから…
160v岡垣さんのオルガンを巻き込みながら急速調にテンポ・チェンジ!
170vスリリングな2曲目は「Worship」。
2019年にリリースしたAPHRODITEのアルバムのタイトル・チューン。140泰司さんのソロから…190v岡垣さんの好みが一発で判明してしまうアンサンブル・パートへ。
ああ、こういうのを耳にするとホッとするわい。0r4a0360 「ありがとう~!こんばんは!
改めましてAPHRODITE EXTRAです!
実は今、APHRODITEは活動を休止しているんですね。
2019年末に『Worship』というアルバムを発表したんですが、2020年以降不思議なことが色々起こってしまい、東京でレコ発ができなかったんです。
そして今回この目黒鹿鳴館でライブをするということになりました。
最後にAPHRODITEでコチラにお邪魔したのが2019年だったので4年ぶりになります」
エエ!アレからもう4年か…コロナの前だから当然か。
その時のようすはコチラ
  ↓   ↓   ↓
【Marshall Blog】Metal総進撃Vol.2~APHRODITEの巻

200vココで泰司さんをご紹介。
「世の中がコロナ禍になってしまって、オレの音楽人生が一気に止まってしまいました。
3年間で6本か7本のぐらいしかライブができなかったんです。
そして今日…チョット系統が違っていたりもしますが、元々オレはこの音楽のスタイルにいた人なんだよね?
ナンカ前はピロピロやっていた気がする」230v「今日はピロピロやってもらわないとお客さんが…。
泰司くんも色々やっていますけれども、やっとこっちの世界に戻って来ましたね?
ピロピロやる気になってきたかな?
今日はそんな泰司くんと久しぶりに演るので皆さんお楽しみください。
よろしくお願いします!」210v堀江さんのスネア・ドラムからスタートするのは『Worship』に収録されている「Long Live the Dead」。240v_lldこの岡垣さんの弾くフレーズ!
この曲はAPHRODITEのステージには欠かせない「定番中の定番」と言ってよいだろう。
イヤ~、初めて聴いた時にこの岡垣さんのキーボーズが耳にこびり付いたのよ。250vどこまでも届く伸びやかな声で熱唱を続ける真為さん。260泰司さんとのコンビネーションもバッチリだぜ!
300岡垣さんのシンセによるソロ。270vそこににじり寄る泰司さん。280スリリングなバトルだ!
やっぱこうこなくちゃね!
290v「Long Live for the Dead」を意外なピカルディ・ケーデンスで〆てホッとしたのも束の間、今度はミディアム・テンポなヘヴィなヤツ。310_sofsコレも『Worship』収録の「Song for Silence」。320ココでも激しい歌声を聴かせてくれる真為さん。
真為さんってどんなに激しく声を張り上げてもピッチをハズすことがないんだよね。
いつも音程が完璧なの。330エキゾチックなフレーズを出し合うギターとキーボーズの2人。340vコチラもとてもいいコンビネーションではありませんか?
380チョット雰囲気を替えて「Heal Your Heart」。350_hyhん~、いかにもMarshallのサウンドでメロディアスに弾くソロ。
いいナァ。370v泰司さんのソロの間、ステージ前で徹底的にアグレッシブなベース・ラインをブチ込んだアニかつさん。
360v「アッという間に我々の持ち時間はあと1曲となりました。
アルバムには、自分で言っちゃあイケませんけど良い曲が詰まっていますからね。
2019年末に出して、お陰様で大阪の方ではライブを続けることが出来たんですが、なかなか東京に来ることが出来なくて、今日ようやく皆さんに『どうだ!』って言う機会が作ることが出来て私も胸がいっぱいです。
本当にこの何年間、皆さんにも色々あったと思うんですが、こうしてまた同じ空間でデカい音を浴びて楽しむことが出来て本当にうれしいです。
ありがとうございます。
ハッキリ言ってAPHRODITEの未来はどっちだ?って感じなんですけど…先生、どうですかね?」
390v「そうなんですよね…。
ナンカ、泰司くんはもうすっかりメンバー感が出ていましたよね。
彼と演っていて非常に楽しいです。
昔ね、Terra Rosaの時も世田谷の方でギターを代わりに演ってもらったことがあったんです。
テラローザで唯一の関東のギタリスト」
410「やっちゃおうかな…。
(観客から歓声が上がる)
そうでしたね…あの時は司会がせんだみつおさんだった。
そうか…Terra Rosaで唯一の東京ギタリストだったんですね?」400v「それではあと1曲!。
皆さんに『ウォ!ウォ!ウォ!』と叫んで頂きたいところがあります。
よろしかったら、参加してください!
『頭をふるぞ!』っていうところもありますのでよろしく!」450v最後に演奏したのは「Nauseous」。
「nauseous」とは「不快な」とか「胸がむかつく」みたいな意味。0r4a0313 出番の最後を飾ったのは「胸がムカつく」どころか「胸がスカっとする」ドライビング・ナンバーだ!470v重戦車のように突進するリズム隊の2人。
520もちろんギター・ソロも大フィーチュア。480vココでも2人のスリリングなバトル!490お客さんをアオりながら最後まで鉄壁の歌声を弾けさせた真為さん!500v当然、岡垣さんは猛烈に愛器を前後に揺さぶりエキサイトぶりをアッピール。495ヘドバンもバッチリとキマって…510岡垣さんのコレ!
「♪グバ~」とやってくれた!530コれにて東京でのレコ発完遂!
そして、『様式美大作戦 2023』は今、中盤が終わったところ。
 
APHRODITEの詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website540<つづく>

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200 (一部敬称略 2023年9月30日 目黒鹿鳴館にて撮影)


 

2023年10月24日 (火)

様式美大作戦2023~Aya Project

 
『様式美大作戦 2023』の2番手の登場。10_3会場内に鳴り響くパイプオルガンの荘厳な音色…そして雷鳴。15Aya Projectだ!
やはりMarshall Blog初登場。20_2Aya30v_2鈴木広美40v_2水元まりお50v_2堀江睦男60v_21曲目は「Brug Eltz」。
コレはありがたい!
モロに私好みのサウンド。
天衣無縫、驚天動地、自由闊達、当意即妙、そして問答無用の「Prog Rock」!
紛れもない「様式美」のひとつ。
 
「Brug」というのは「ハンブルグ」とか「ブランデンブルグ」とか「ヒンデンブルグ」の「ブルグ」。
英語だと「バーグ」になるヤツ。
コレ、「城塞」という意味で、「Brug Eltz」で「エルツ城」のこと。
ドイツの「3大美城」の一角なのだそうだ。
ドイツといえば、私はフランクフルトに10回ほど行ったが、お城なんて一度も見たことがなかったナァ。
目にしたモノといえば展示場のMarshallとホテルの天井だけだった。
するとドイツ人の友達にこう言われたものだ。
「シゲ、ナニをどう間違えてもフランクフルトをドイツだなんて思ってくれるなよ。
ドイツってのは本当に美しい国なんだ」って。
気の毒なフランクフルト…。
結局、「美しいドイツ」はカケラも見ることはできなかったが、毎年1週間Marshallの連中と一緒にいてずいぶん色々なことを教えてもらって楽しかった。
そのフランクフルト関連の記事はコチラ⇒【Marshall Blog】私のフランクフルト(全7回)
70
いきなり少々脱線してしまったが、ステージの方は続けて2曲目に入った。
やはりAyaさんが弾くスケールの大きいキーボーズからスタートするのは「Night at Oakley」。80v_nao地を這うような低音が炸裂するヘヴィなナンバー。
90_2テムズ川の上流ウィンザーにある「Oakley Court(オークレイ・コート)」という19世紀の中頃に建設された貴族の館で、現在はホテル(もちろん超高級です)になっている宿泊施設に滞在。
そして「Royal Ascot(アスコット競馬)」でエリザベス女王に遭遇したAyaさんご経験がこの曲になった。
ナント、映画の『ロッキー・ホラーショウ』のロケ地となったのがこの「Oakley Court」だったのだそうだ。
ブラッドとジャネットが雨の晩に迷い込んじゃうところですな?
何か夜になるとナニか出て来るとしか思えないような歴史的な貴族の部屋でAyaさんは一睡もできず!
しかし、ロイヤル・アスコットに行ったなんて…スゲエなぁ。
あの『マイ・フェア・レディ』でロイヤル・ファミリーの写真を撮り続けたセシル・ビートンという写真家が、オードリー・ヘップバーン演じるイライザのドレスをデザインして「アカデミー衣装デザイン賞」を獲得した有名な「アスコット・ガボット(Ascot-Gavotte)」のシーンね。
アレがロイヤル・アスコット。
Ayaさんは一体どんな出で立ちでご参加されたのであろう?S41a0143そして、今度はピアノのソロ。
次から次へと変わって行く情景の中でひと際その音色の美しさが目立つ。120さらにギター・ソロ。
広美さん、久しぶりだナァ…チョット調べてみると、2018年5月のKRUBERABLINKA以来!100_2広美さんもMarshallを使用。
え?前回の記事と同じ写真だってか?…そう。
要するにこの日は皆さんこのJCM2000 DSL100と1960Aを使って頂いたというワケ。110v_2「こんにちは、Aya Projectです。
鹿鳴館…4年ぶりの『様式美大作戦』です。
Aya Projectはセカンド・アルバムの『Resurrection』というセカンド・アルバムをリリースしまして、コレが東京での初ライブとなります。
皆さま、最後までよろしくお願い致します。
さて、Aya Projectは『中世ヨーロッパの城』をテーマとした曲を作っております。
ドラゴンだったり、魔物たちが住むというイギリスのお城や館、その周りの深い森などをボーカルズなしのインストゥルメンタルでお送りします。
映画を見るような感覚で、映像を想像しながら聴いて頂ければうれしく思います。
それではさっそくその深いイギリスの森を想像して頂きながら女性の亡霊が出るという館についての曲をお聴きください」
この亡霊は上の「Oakley Court」に出て来る予定だったヤツかな?0r4a0174 ココで大脱線。
「イギリスの城」かぁ。
どうしても所在が地方になってしまうので数えるほどしか行ったことがない。
例えばこの「ネブワース城」。
ネブワースはあのフェスが開かれるところね。
もう20年以上も前の写真。
周囲はこの世のモノとは思えないの美しさだった。1_nw2012年に行った「エジンバラ城」。
中はほとんど「戦争博物館」。1_img_6500シェイクスピアの地元のストラッドフォード・アポン・エイヴォンにほど近い「ウォリック城」。1_img_0677コレは「ヨーク城」。Img_6091 ヨークは下のような城壁がキレイに残っている。
よーくできました…ナンチャッテ。
ヨークは大聖堂の他、見るところがたくさんあって楽しい。1_img_6271ところ替わってロンドン。
ビッグ・ベンと国会議事堂が遠望できるロケーション。
この右の建物も「ランベス城」というお城。1_img_0673見た目はパッとしないけど、カンタベリーの大主教がロンドンに来ると今でも必ずココに宿泊するらしい。
カンタベリー大聖堂はイングランド国教会の総本山でその大主教といえばもうトップですから。
戴冠式の時、王冠を授けるのもカンタベリー大主教の役目。
2番目にエライのは上に出て来たヨーク大主教。
で、このランベス城の辺りは19世紀の終わり頃までは大変に治安に悪いところで、ウィリアム・マイナーというアメリカから来た男がこの辺りで人を殺してしまった。
そのマイナーが収容された精神病院から投稿し続けた英単語の情報のおかげもあって世界最高の辞書である「オックスフォード英語辞典(OED)」を完成させることができたというのは有名な話。1_img_0668コレは山谷の「あしたの城」、じゃない「あしたのジョー」。1_img_0705コレは「ロンドン塔」。
かつては城だったが、後に色々な用途に使われ、しまいには監獄や刑場として利用された。
ココの中で首を落とされた7人のウチのひとりがヘンリー八世の2番目の奥さんの「アン・ブーリン」。1_img_0588いかにもお城みたいなデザインだけど、コレはサウス・ケンジントンにあるジミー・ペイジの家。
かつては俳優のリチャード・ハリスの家だった。1_img_0543そのジミー・ペイジの家のすぐ近くにあるのが「ケンジントン宮殿」。
宮殿と城の違いはどちらも偉い人の住み家という意味においては違いがないんだけど、戦争に備えた設備があるかどうかで違ってくる。
ココはウィリアムとキャサリンが住んでいるところね。1_img_0583コレはどうよ?まるでお城。
コレはオックスフォードのウッドストックというところにある世界遺産の「ブレナム宮殿」。
ウィンストン・チャーチルの実家。
実家が「世界遺産」ってのはいかがなものか?
ウチも古さにかけてはそう負けていないのだが…。1_0r4a0366_2そして、これもかつては家だった。
立場が微妙になった枢機卿のトマス・ウルジーがヘンリー八世のゴキゲンを取るために「どうぞ、どうぞ!」と献呈した「ハンプトン・コート宮殿」。1_img_1077_2ヘンリー八世はココを終の棲家とした。
下は何番目かの奥さんが冬の天気の悪い間退屈しないようにと家の中に作った「ギャラリー」。
これが今も「ギャラリー」と呼ばれている設備のはじまりだったらしい。
さっきAyaさんがMCで触れたように、このギャラリーにはそのヘンリー八世の5番目の奥さんのキャサリン・ハワードが化けて出ることが世界的に知られている。
私が行った時はいなかった…ヨカッタ。
他にも3番目の奥さんのジェーン・シーモアも出るらしい。
ヘンリー八世と六人の妻についてはコチラをどうぞ。
  ↓   ↓   ↓
イギリス-ロック名所めぐり】vol.28~ヘンリー八世と六人の妻 <その1>(全5回)
1_img_1331_2 脱線終わり。
続けて演奏したのは「Silky」。
Ayaさんが奏でる幻想的なキーボーズ…コレがMCで触れていた深い森。
260その森に広美さんのギターが迷い込む。
ボトルネックがとてもいい効果を出していた。150もちろんこの曲も次々と光景が変化していって壮大なストーリーを組み立てていく。
Ayaさんの弾くシンセと広美さんのギターの掛け合いもスリリング!190堀江さんのドラムスが猛然とダッシュするのは「Ominous Dragon」。
「Ominous」とは「不吉な」という意味。180曲調はゼンゼン不吉ではなくて、Ayaさんのシンセサイザーが会場内を駆け巡る爽快なドライビング・チューン。170ギターとベースのユニゾンのピックアップ・ソロもバッチリ。
そりゃ広美さんとまりおさんもノリノリだ!200ビッシリと音符を敷き詰めたようなAyaさんが弾くパートが素晴らしい。0r4a0137 続いては「Fairies on the Eastern Green」。
160三連のグルーヴの勇ましいナンバー。230v_2妖精に関する様々な本を著したキャサリン・ブリックズというイギリスの民俗学者がいた。
私は妖精はやっていないのでAyaさんに教えて頂いて初めて耳にする名前なんだけど、この方の著書『妖精Who's Who(Abbey Lubbers, Banshees and Boggarts)』に出てくる「東の原の妖精たち」をテーマにした曲。
イングランド南西部のコーンウォールの北にある村がこの物語の舞台だそうだ。
炭鉱夫のお弁当の「コーニッシュ・パイ」のコーンウォールね。
その『妖精Who's Who』に登場する魔物や妖精にちなんでつけられた題名の曲がセカンド・アルバム『Resurrection』に収録された。0r4a0186 広美さんの少々エキゾチックなギターも大活躍。240_2この曲も全パートをフィーチュアした圧倒的な演奏。
それだけに会場も大いに盛り上がった。
客席からは「カッコいい~!」の呼び声がかかった!210vfoegAyaさんのア・カペラのソロ。
シンセサイザーから始まり、ほどなくしてオルガンにスイッチ。
リチャード・ロジャースの「My Favorite Things」のクォートするサービスも!
250vオルガンと来ればレスリー・スピーカー。
やっぱりサウンドがゼンゼン違うからね。
え、コレじゃない?225vそう、Ayaさんの奥。
シュインシュインとスピーカーが休むことなく回り続けている。
速くなったり、遅くなったり…コレ、見てるとオモシロいね。
スピーカー自体を回転させてしまうなんて無茶なアイデアをよく思いついたものだ。
そして、こんな大きくて重いモノを持ち運んでいらっしゃる皆さんもスゴイ。
コレはね、ギター・アンプでいえば真空管アンプですよ。
重いし、メンテナンスも面倒だけど、良い音のためには仕方ない。
どんなに取り扱いが大変でも、お金を払って見に来て下さるお客様にはホンモノの音をお聴かせしたい!…というのは演奏家の当然の振る舞いでしょう。
だから「様式美」なのだ!220vそんなレスリー・スピーカーを駆使して魅惑のフレーズを弾き重ねていく。
しまいには鍵盤にヒザを乗せ、身体全体で操作して大いに会場を沸かせた!270文字通りAyaさんが壁側を向いて背後にセットした楽器を操る。280v_ot曲は「Overturn」。0r4a0231 コレまたどこまでも突き進むドライビング。ナンバー。290v_2堀江さんのドラミングがすさまじい!
でも曲が短い…もっと聴きたい!300v続けての「The Chaos」はAyaさんの静かなピアノから始まった。
「chaos」は「カオス」じゃありませんからね。
「ケイオス」ですからね。
0r4a0216Ayaさんは、混沌としたコロナ禍での不安やフラストレーション、挫折、そして会えなくなってしまった人たちへの哀しみなどをこの曲のテーマに据えた。
ご自身で大変気に入っている曲だそうだ。
0r4a0272おお!この曲もギターとベースのディミニッシュのキメがカッコいい!320「イギリスの風景が思い浮かびましたか?
亡霊やドラゴンがたくさん出てきました。
今日も販売しておりますセカンド・アルバムの『Resurrection』には2つ歌入りの曲が入ってます。
一方、ファースト・アルバムには3曲入っています。
歌入りの曲が合計5曲あるんですが、歌ってくださっているのはDead Eyed Spiderの千田忠彦さんです。
そしてウチ2曲は今日の主催のJILL岡垣先生が書き下ろしてくださった名曲でございます。
そして堀江さんがそのセカンド・アルバムから参加してくださってます。
堀江さんは最近、『女子高生命』から『熟女推し』になったそうで…。
熟女の皆さん…そんな堀江さんがドラムスを叩いているアルバムをぜひぜひお買い求めください!
英国王室御用達の紅茶やハロウィンのお菓子もプレゼントしますので、ステージが終わったら物販の方に会いに来てください!」
0r4a0171 そして、最後に演奏したのは泣く子も黙る…であろうゴリンゴリンのブギ!
うれしいな、ブギは。
若い人たちの間ではほぼ絶滅しているリズムですからね。
そんな私の好みを見透かしてくれたような4人の素晴らしい演奏だった。
こういう音楽はやっぱりスキ!340v_dl

350v

360v

370v_2Aya Projectの詳しい情報はコチラ
 ↓   ↓   ↓
Aya Project公式レーベル・サイト
Aya Project公式インスタグラム

380<つづく>
 

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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

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200 (一部敬称略 2023年9月30日 目黒鹿鳴館にて撮影)


 

2023年10月23日 (月)

様式美大作戦2023~THE SHEGLAPES

 
岡垣"Jill"正志が主宰する『様式美大作戦』。
Marshall Blog9年ぶりのご登場。109年前の岡垣さん。
今も全然お変りなし!165v今回、岡垣さんの他にも9年前にご出演された方が何人もステージに上がりその健在ぶりを誇ったが、もう二度とその雄姿を見ることができない方もいらっしゃる。
足立"YOU"祐二さんである。
9年前には鹿鳴館のステージ上手のMarshallの前に立って最高のプレイを聴かせてくれていたのだ。
その姿をMarshall Blogに半永久的に残すことができてヨカッタ!
YOUさんはその前年に目黒のLIVE STATIONで開催された『様式美大作戦』にもご出演されている。
  ↓   ↓   ↓
★【Marshall Blog】JILL岡垣~様式美大作戦2013 <後編>
★【Marshall Blog】「様式美」でいこう!(2012年
000230v さて、2023年の『様式美大作戦』。
一番手でステージに上がったのは大阪からやって来たMarshall Blog初登場のTHE SHEGLAPES(シーグレイプス)。
♪プオォォオォォ~
鹿鳴館に響き渡る法螺貝で鬨の声を上げた。
こんなの初めて見た!20蟹江敬子30vShun40vChizuco50vるか60vサポート参加のRANNNA。70v1曲目は「Carry On!!」。
170_rb敬子さん、初っ端から凄まじいまでの熱唱!
最後までイケんのか~!80ShunくんはMarshall。S41a0021 JCM2000 DSL100と1960Aを使用。110vただただブッ飛ばすだけでなく、何度かの転調を交えた中間部のアンサンブル・パートなんかはスリル満点!
90タオルを振り回して…S41a0049 矢継ぎ早に2曲目の「VIVA LA BEACH」をキャリー・オン。(「carry on」というのは「続ける」という意味です)120_vlbるかさんのゴリゴリのベースに乗って…
140v敬子さん再び攻めのボーカルズ!
勇ましく法螺貝を吹いていただけのことはある。130vバンバン弾きまくっちゃうShunくん。
こういう音楽のギターはこうでなくちゃイケねえ。150v「改めまして、大阪から来ましたTHE SHEGLAPESと申します!
初めて出演させて頂きます。
目黒鹿鳴館…スゲエ~、アハハハ!
大阪のバンドなんですが、チョイチョイ東京には来ております。
東京でもワンマンをさせて頂くことが決まっております。
今日ご覧頂いて少しでも『あ、いいな…応援してやってもいいな』とお思いになられたらチェックをお願いします!」
290v続いては「Rubbish」。1_sgp2 まさかのジャズ・ビート!
310曲はすぐに強烈なロック・ビートに移行するが、敬子さんは昭和臭あふれる歌い方を最後まで貫き通す。
コレが曲にマッチしてとってもいい感じ!190vコンパクトなギター・ソロから…0r4a0032 ワルツのキメ。
このバンド、曲の作りがとても凝ってるんですよ。S41a0043 ガラっと替わって「SEIREN」。
2021年に発表したフル・アルバムのタイトル・チューン。
「SEIREN」…「清廉潔白」にの「清廉」?チガウカ?
ギリシャ神話の「セイレーン」?
ジャケットのイラストを見ると帆船が描かれているもんね。
210_srn
Roxy Musicで言うところの『サイレン(Siren)』。
サイレンは上半身が人間の女性で下半身が魚というデザインの海の怪物。
岩礁から美しい歌声で航行中の船をおびき寄せて座礁させるニクイヤツ。
船乗りたちはサイレンに食べられちゃう。
実は日本にもこういう話しがあって、昔、貧乏な漁村では夜間浜で塩を作るための釜を焚き、航行する輸送船を「お船さま」と呼び、浅瀬に誘導して座礁させその積荷を奪うことがあったという。
もちろんこんなことはしょっちゅう行われていたワケではないが、その背景には農民より下に位置づけされた漁民たちの壮絶な貧しい暮らしがあった。
下はそのRoxy Musicの5枚目のアルバム『Siren』。
ジャケットでサイレンに扮しているのはモデルのジェリー・ホール。
この頃はブライアン・フェリーの恋人だったが、その後、ミック・ジャガーのところに行っちゃった。
00sr さて、この曲もトリッキーなキメがあったり、場面がコロコロ変わったり、とても手が込んでいる。
あのね、日本でTHE SHEGLAPEがどういうロックの分野にカテゴライズされているか知らないけど、イギリスへ行ったら100人中100人が「THE SHEGLAPESはProg Rockのバンド」って言うよ。
間違いない。0r4a0057 Shunくんと…200vChizucoさんとのバトルも聴きごたえ満点!240そのChizucoさんの静かなピアノでスタートするのは「泡沫」。250v_hm敬子さんはシットリと歌い込んでから…260v大激唱!
280vこの手のバラードには泣きのギターは不可欠だわネェ。
もちろんShunくんが曲の最後の最後に情感豊かに弾いてくれた。270v「散らかし倒して、散らかし倒して…今日はコレでまだ1番目ですからね。
この後、最後まで私たちも楽しみます。
最後まで散らかし倒せますか~!イケますか~?
じゃ、一緒に声出してください!」
160v出番の最後に持って来たのは「rebellious」。300_rebeもちろん徹頭徹尾走りまくるドライビング・ナンバー!
3257分に及ぶ盛りだくさんの大作を熱っぽく演りきった5人!Uu  180v 320v 330v 340vキマった~! 
短いながらも密度の濃い~ステージだった。360全曲を演奏し終えて法螺貝を手にしてステージ中央に立つ敬子さん。
「どんなもんやネン?」
とてもヨカッタです!
11月25日には吉祥寺CRESCENDOでの単独公演が開催されるのでそれも楽しみだ!
 
THE SHEGLAPESの詳しい情報はコチラ⇒THE SEAGLAPES Official Website370v<つづく>

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200 (一部敬称略 2023年9月30日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2023年10月19日 (木)

犬神サアカス團~地獄から来た女

 
おはじみ犬神サアカス團の単独興行。
今回の公演に付けられたタイトルは『地獄から来た女』。
コエ~!
毎回毎回、次から次へとタイトルを考える根性もスゴイが、何の責任も持たずに好き勝手なタイトルを付けてしまう神経もスゴい。
誰が地獄から来ようと、天国から来ようと関係ない。
「犬神ミュージック」による最高のロック・ショウになることには変わりがないのだから!
しからば、Marshall Blogのオープニングぐらいは「地獄」についてやってみようではないか。
こっちも無責任にまずは歴史の勉強から入るよ。10vここは旧東海道。
日本橋と京都間492kmを結んだ日本の大動脈。
今ではご覧の通り何の変哲もない普通の住宅街だが、江戸の昔はそれはそれは賑やかなことであったろう。A写真の奥が西。
もうすぐ横浜に入ろうというロケーション。
で、この右側の家に注目。B植木もキレイに手を入れてあって、なかなかに結構なお住まいだ。
よく見ると庭の塀にナニか掲示板のようなモノが掛かっている。Cその掲示板がコレ。
1862年、私が生まれるたった100年前の文久2年8月21日、この場所で「生麦事件」が発生したのだ。
D掲示板に載っているのは下の錦絵。
事件の時の様子を描いた早川松山という人の作品。
左に「大山講」という看板がかかっている。
ここでも「大山講」をやっていたんだね?
江戸の昔はこの「講」というシステムがとても盛んで何にでも「講」があったんだよ。
今で言う「クラウドファンディング」みたいなモノ。
さて、この「生麦事件」。
横浜に駐留していた4人のイギリス商人が馬に乗って川崎大師へ旅行に行く途中、参勤交代で鹿児島へ帰る薩摩藩一行の行列に遭遇した。
先頭を行くリチャードソンの乗る馬が暴れ、行列に闖入。
それに怒った薩摩藩士がリチャードソンをトコトン追いかけて斬殺した。
馬で逃げ惑うリチャードソンの斬られた腹部からは飛び出した腸がたれ下がっていたという。
超痛かったハズだ。
この事件に怒り狂ったイギリス政府は莫大な慰謝料を要求。
薩摩藩がガンとして支払わないものだから、泣く泣く幕府が肩代わりした。
そして、この事件がキッカケとなって薩摩藩はイギリスと緊密な関係を築き、それが明治維新の足がかりのひとつになった。
さて、その惨殺されたリチャードソンを助けようとしたイギリス商人のひとりは「ウィリアム・マーシャル」といった。
ココ大事です…「マーシャルさん」だからね。
E島津藩の一行はその後、横浜宿に滞在する予定であったが、急遽変更してもうひとつ先の宿場「保土ヶ谷宿」まで足を延ばして投宿した。
下が広重の「東海道五十三次」に描かれた保土ヶ谷宿。
この浮世絵の写真はロンドンにある古今東西の工芸品を展示する「ヴィクトリア&アルバート博物館」に展示されているもの。
ロンドンくんだりまで行って「保土ヶ谷」を目にした時にはブッたまげたわ。Img_8043 さて、保土ヶ谷宿の本陣(偉い人が泊るホテル)は代々「苅部(かるべ)家」が運営していた。
実は藩主のような超VIPは暗殺等の事故を防ぐため、本陣には泊まらないことが多いらしいので、生麦事件の後、島津久光は本陣には泊まらなかったらしいが、私の家内はこの苅部家の出なのです。
直に接触したワケではないけれど、マーシャル⇒苅部本陣というつながりは偶然では片づけられないでしょう?
このことを「決定的」レベルまで持ち上げたのは、薩摩藩最後の藩主である久光の長男の忠義は、その在任中「茂久(もちひさ)」を名乗っていたということだ。
私の父の名前は「茂久(しげひさ)」だった。
どうよ?
苅部本陣はもうほとんど痕跡が残っていない。
以前、この苅部宗家のお墓をお参りしたことがあったが、あまりにも立派な墓でビックリした。
Hちなみに「永遠の処女」、原節子も保土ヶ谷の人だ。Hs さて、「保土ヶ谷」が出て来たところでようやく今日のテーマである「地獄」の入り口までたどり着いた。
下は保土ヶ谷にある「天徳院」という寺社。
北条家の家臣が臨済宗の寺として1573年に建立したのが元というからなかなかの古刹である。
その後、曹洞宗に改宗して現在に至っている。
家内の家のの菩提寺。
この本堂の中に「地獄」があるのだ!
どんなもんか見せてやろうか?
20
コレが「閻魔大王」だよ。
そう「地獄」のジオラマが飾ってあるのだ。
でもバカにしちゃいけないよ。
コレ、戦前に作られたかなり古いモノなんだよ。
天徳院はそれを大事に保管して来たのだ。30コレは「針の山」コーナー。50「釜茹で」のコーナー。
アヂヂヂヂヂヂヂ!
「地獄の釜の蓋もあく」といって、盆暮れの16日間は休業する。70コレはなんだろう。
左のヤツが手で鼻を押さえてるな…「激クサ地獄」かな?60コレもナニをやっているのかわからないけど、ひとっ風呂浴びた風情でナンカ楽しそうにも見えるナ。80「血の池」コーナー。
コレは下、つまり性欲に関する罪を犯した者に適用される。90「火焔地獄」か…。
日本の地獄はこうしてテーマパークのように色んな地獄を取り揃えているけど、海外の地獄は「火」一辺倒なんだよ。
地獄ひとつとっても日本の文化ってのは風情があるのだ。100この子供たちは「賽の河原」だな?
「ひとつ積んでは父のため…、ふたつ積んでは母のため…」というヤツ。
石を何度積んでも鬼が崩してしまうという無間地獄。
親より早く死んだ親不孝を贖う地獄とされる。
120…と、以上を紹介したくて「生麦事件」まで持ち出した次第。
ところで、「好きな地獄を選ぶことができる」というビートたけしの小噺を知ってる?
汚物の池で「ハイ休憩終わり、アタマまで潜って~」っていうヤツ。
アレは完全に海外の「Coffee breaks over, back on your heads」という小噺のパクリなんだよ。
詳しいことを知りたい人はコレを見てくだされ!
  ↓   ↓   ↓
ミュージック・ジャケット・ギャラリー ~ コミック・ジャケット・コレクション <vol.2>

130cd強烈な音源が流れる中(この音源については次回取り扱います)、定刻通りに姿を現した4人。
1曲目に持って来たのは2016年発表の『黄金郷』から「パンデモニアム」。140犬神凶子150v犬神明160v犬神敦170vONOCHIN180v明兄さんはNATAL。
420v今回も愛用のNATALアッシュが鮮やかに犬神グルーヴを叩き出した。200そして、ONOCHINもいつも通りMarshall。210vJCM800 2203のオリジナルと1960A。220v「皆さん、こんばんは、犬神サアカス團です!
最後まで盛り上がっていくぜ~!」230「あたし本当はね、人前で歌うのなんて全然好きじゃないんだ なんか全然楽しくないんだよね」
2曲目は「ロックンロールを唄いきれ」。240v犬神サアカス團の「The Show Must Go On」。
ちなみにみんなが口にするこの文句、音楽としては元はイギリスのシンガーソングライター、レオ・セイヤーの曲で、「もうショウは続けられない。イヤなの!これ以上できませんから!」という挫折の歌だった。
ところがアメリカのスリー・ドッグ・ナイトという人気グループがコレを「ショウは辛いけど歌い続けなければならない」と、セイヤーにダマって勝手に歌詞の内容を「ド根性ソング」に変えて歌ったところ大ヒットしてしまい、その歌詞の内容が定着してしまった。
セイヤーはエラク怒ったらしい。
ま、「情けは人の為ならず」みたいなもんか?
コレは元は「人に情けをかけておけば、回り回って自分が困った時に助けてもらえるよ」という意味だったのに、世の中が世知辛くなってしまい、「人を甘やかしてはその人の為になりません。ほっときなさい!」という意味になっちゃった。
イヤな渡世だナァ…。250ノッケから猛然とドライブする明兄さん!
ロックンロールを叩ききれ!250v「改めましてこんばんは、犬神サアカス團です。
2ヶ月ぶりのライブです!
その2ヶ月の間にみんな疲れやすくなってるかもしれないじゃん?…夏だし、暑かったし。
だから疲れた人は遠慮なく座ってください。
あと、途中で腰が痛くなったとか、膝が痛くなったとか、足の裏が痛くなったっていう人も座ってください。
『私は大丈夫!』っていう人はその疲れた人にイスを譲ってあげてください」260ココでお約束の口上。
「今宵お目にかけますは犬神一座の大サーカス。
どうかひとつ、最後まで(♪ジャン)、最後まで(♪ジャン)、最後まで(♪ジャン)、最後まで盛り上がっていくぜ~!」0r4a0133 続いてはONOCHINのギターから…270v_adu『新宿ゴーゴー』収録の「あだうち」。280毎回書いてるけど、この曲の敦くんのベースを聴き逃がしてはならない。
メチャクチャかっこいいのだ。290vそのまま続けて「栄光の日々」。300_ehbディスコ・ビートにも似た小気味よいノリでドンドン盛り上がって行く。310さらに続けては「浅草心中」。320_asこれまた敦くんのベースが素晴らしい。325明兄さんのドラムスとの完全なコンビネーションで…330鉄壁のグルーヴをクリエイトした!340vそんなリズム隊に乗ったONOCHINのソロがまた最高だった!350v「どうもありがとうございます。
今日のタイトルは、みんなわかる?地獄から来た~…(お客さんが『女!』と答える)
そう。
犬神サアカス團と言えば…(凶子姉さんが小さな声で)地獄ね。
よくわかったね。
というワケで今日はメンバーにとっての地獄を訊いてみたいと思います。
まずはやっぱりリーダーにキメてもらわないとね」
360v「オレにとっての『地獄』だね。
マァ~、色々あるよね。
コレは3日前に本当にあった話…コレは言わない方がいいかな?
あるデパートに行ったらもよおしてきちゃってトイレに入った。
サァ~やるぞ!と思ったらトイレットペーパーがないんだよ!
コレには参ったな。
隣に入っている人がいたので一旦出て、隣が空いたらそっちに入ろうと思ったワケ。
1分、2分、3分と待っていたらドンドン辛くなってきた。
コレはダメだ!他の階に行こう!と上の階に行ったら多目的トイレしかなくて『健常者の方のご使用はご遠慮ください』って書いてある。
一瞬考えた…今のオレのこの状況は健常者じゃないな!ってことで、そこで地獄から脱出しました。
ありがとう!」
370v「いい話でした!」
よく本屋に行くとトイレに行きたくなるって言うでしょ?
アレは自分がリラックスできる場所だからなのだそうだ。
私の場合は中古レコード屋と本屋。
ディスク・ユニオンはトイレを貸してくれないので最寄りの安全地帯を確保しておく必要があった。
お茶の水や神保町エリアが危険だった。
一方の本屋。
頻繁に立ち寄るブックオフの店舗はすべて近くのトイレを確認してあって、最も使用するのがブックオフの上野広小路店と上野松坂屋の3階か4階のトイレのコンビネーションである。
ナゼ3階か4階かというと、それらは婦人服売り場で、男性トイレが空いている確率が高いのだ…と思うとそうでもなくて皆さん考えることは同じらしい。
「下は共通」なのだ。
365ガラリと雰囲気を替えて凶子姉さんの魅力をしみじみと味わうコーナー。380_cr_jbまずは「カナリヤ」。
2000年発表の『蛇神姫』からのチョイス。390vギターを持ち替えたONOCHIN。
曲にピッタリのソロ。400v続けて「女囚のブルース」。
2001年の『暗黒残酷劇場』から。
最近のステージでよく取り上げられるようになった2曲。
セリフを交えた凶子姉さんの熱演が素晴らしい。410v「みんなどうもありがとう!
それではメンバーにとっての地獄をドンドン訊いていきたいと思います。
ココは敦くんだったかな?」
445「ボクにとっての地獄は、まさにコノ世の中…世界が地獄であり、また天国でもあり。
さまざまな物を詰め込んだ1つの球体となって…。
やっぱりボクにとって一番苦しいのは、別れというか死で、例えば会えなくなるっていうのもそうですし。
最終的なところで言うと死がみんなを分かつということ。
動物とか、家族とか、色々あると思うんですが、誰も死ななかったら最高じゃん?って思ったこともありました。
反対に、もし死ななかったら多分色んな感覚がなくなると思うんです。
死なない世界だと感情的な部分が8割くらいなくなると思うんです。
死ぬ世界だからこそ、色んなものがあって、色々なものを大事に思えるのではないか…という答えにたどり着きました。
それでナニか生活が変わったか?っていうと何も変わんないんですけど…一体、何が言いたかったかのでしょうか?」
450v「敦くんはとても賢くて色んなスキルを持っている素晴らしい人材なんだけど…働いていないのね。
でも犬神サアカス團的にはそのままどうにかこうにかやって欲しいって思います。
お父さんやお母さんももうチョットすると具合悪くなって来て、病院の送り迎えとかがあるから仕事をしてない人がいる方がいいんだよ」440vほっこりムードの「おやすみ」から…460v_osm「逆さづりの男が観た世界」。470vこの辺りは犬神サアカス團の音楽性の幅の広さを見せるゾーン。480vこの2曲は新しめのレパートリーだが、旧作も加えるとその音楽的財産はまさに無尽蔵だ。
長い歴史はダテじゃない。
490v「さて、今度はONOCHINさんに地獄を聞いてみたいと思います」
500v「リアルな話していい?
ボクね、モノモライがよく出来るんですけど、小豆くらいのヤツが出来ちゃったの。
ライブとかで忙しくてなかなか病院に行けなかったのね。
それでようやく眼科へ行ったらもう顔見た瞬間に『あ、もうダメだ。切らなきゃダメだ』って言われた。
事前にネットで調べると、麻酔をして全然痛くないようにやるっていうからそうコワくはなかったのね。
オバさんの先生で『ダメだ!切らなきゃ!早く寝て!』って言って、看護師さんがツカツカツカ歩いて来てオレの腕を抑えたの。
麻酔みたいなヤツを2回くらいやったのかな?
で、『じゃあいくよ!』とか言わなくて、いきなりこうメスがシューって来て、ブッ刺してる、みたいな感じ?
すっごい痛くて…人生で1番痛かったんですよ!っていう地獄」
510vONOCHINの話にジックリと耳を傾ける明兄さん。
「『時計仕掛けのオレンジ』の羽交い絞めにされてずっと目を開かれて怖い映像見せられるみたいな?」と興味深そうにONOCHINに質問。
520アレは「ルドヴィコ治療(Ludovico technique)」っていうんですよ。
あの治療を受けるアレックスを演じたマルコム・マクドウェルは実際にあのピンセットみたいな道具で目を開いて撮影した。
一歩間違えれば失明。
本当にコワい思いをしたらしい。
ちなみに「ルドヴィコ」ってアレックスが崇拝するベートーヴェンのファーストネーム、「ルードヴィヒ(Ludwig)」に似てるでしょ?
コレはフェイスブックにも書いたことがあるんだけど、はじめはそのベートーヴェンのファースト・ネームに由来しているのかと思ったけど、後に人口の世界共通語「エスペラント」を開発したポーランドのザメンホフのファースト・ネームが「ルドヴィコ」であることに気づいた。
キューブリックはこっちから採ったんでしょうね。
 
『時計仕掛けのオレンジ』についてはコチラに書いたので興味のある方は是非読んでみてチョーダイ!
  ↓   ↓   ↓
【Shige Blog】イギリス紀行2019 その16 ~ スタンリー・キューブリック展 <vol.5>:『時計じかけのオレンジ』

702 「あ…今日当たったんですよ。
当たったんですけど…40人くらいいるのかな?
ちょっと足りないの…ゴメンなさい。
みなさんのドリンク代」
おお!競馬で買ったらお客さんにドリンクをごちそうするって約束ね!
ONOCHIN、エライ!カッコいい!
いつか必ずごちそうしてくれるそうです。530v地獄は続く。
今度は「太陽は待っている」。540_tm凶子姉さんとONOCHINのコール&レスポンスは今日も聴きどころ満載!
「Strange Kind of Woman」のフレーズで凶子さんを挑発するONOCHIN。550その後ろで明兄さんが楽しそうにサポート。0r4a0322 続けて凶子姉さんとONOCHINのデュエットをフィーチュアした「東京2060」。570_2060この曲でも敦くんのベースが冴えわたる~。580vそしてONOCHINのソロが爆発。
560さらに続けて「愛の亡霊」。
600上げた手をフリフリで大盛り上がりだ!590v「みんな、どうもありがとうございます。
一応、私の地獄もザックリ言っておこう。
私の地獄は一時期ライブをあんまりできなかったことです。
ナゼなら私はものすごいヒステリー持ちで、ライブをやってそのヒステリーとのバランスを取りながら長年生きて来たから。
突然ライブができなくなってヒステリーを解消するところがなかったワケ。
それで明兄さんに八つ当たりしていたの…地獄だったね。ゴメンね!」
610「ほぼ毎日、罵声を浴びせられ大変だったよ!」
コレって凶子さんの地獄じゃなくて明さんの地獄じゃん?Img_9220 …全員の「地獄」を披露し終わったところで「暗黒礼賛…」620_arrr「ロックンロール」!630v今日もお客さんとのコール&レスポンスがうまく行ってハード・ロックの権化ともいうべき1曲が響き渡った。640凶子さんがタンバリンを手にして「ビバ!アメリカ」。650_vaもうこの辺りになると盛り上がり具合もハンパじゃないよ。660そこへトドメを刺したのが名曲「花嫁」。
4人が一体となって地獄へ輿入れした!670v 680v  690v_2 
780vコレにて本編終了。
現在アンコール待ち。
さて、「マー策くん」を使って以前の記事を見ていたら…2014年の渋谷O-EASTの時の写真が目についた。
アレ?…2014年が「結成20周年」ということは、来年犬神サアカス團って「結成30年」になるの?
だったらナニかお祝いしてあげないとイカンじゃんね?Img_0998アンコール。
コレもお約束の凶子姉さん独唱のナンバー「哀愁のプロレス入場」でスタート。Img_9399_2 色んな話しがあって凶子さん。
「チョットひとついいですか?
先月、マニアックな方のお笑いライブに行ったんです。
たまたまその日が空いていて、ナンの予備知識もなしに行ったんですよ。
そしたら昨日、Twitterのそのライブに出ていた人が急死したって書いてあってビックリしちゃった。
まだ40歳の若い方だよ…マセキ芸能の芸人さん。
コワくなっちゃったよ。ナニがおこるかホントにわからない。
いつまでも あると思うな 親と…(お客さんから)感動!」0r4a0306 そういうのは驚きますわね。
私は凶子さんの体験もさることながら、「マセキ芸能社」の名前が出て来たことにも驚いた。
「マセキ」って「柵木」って書くんだよね。
「マセキ芸能社」は内海桂子・好江、殿さまキングス、ウッチャンナンチャン、ナイツなどが所属する芸能事務所。
父がどこかからもらって来たんだと思うけど、ウチには「マセキ芸能社」の二代目社長の著書があるんだよね。
この本、本業の人が推敲をしなかったのか、特殊な文章が多く、読むのにかなり忍耐を要するんですわ。
それでもガマンしてどうにか最後まで読んだわ。735何年か前に上野駅に「柵木家」と書かれた下のような斎場への案内がたくさん貼られているのを見かけた。
上の本の著者の二代目社長は大正15年のお生まれというので、その時にお亡くなりになられたのだろうナァ。Img_9454 さて、アンコールは…「死ぬまでROCK!」750_sr今日も実に楽しく、そしてカッコいいショウでした!760v 770v 790v次の単独公演『死の舞踏』は11月25日。

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オルタナティブなパンクロッカー、パーティ・スターター、混沌の使者…そんな呼び名がピッタリのDegenerates。
揺れ動くブリティッシュ・ロック・シーンの中にあって、このチームをもっとも印象的なバンドのひとつにしているのは、アンセミック・ロックの暴動と侵略がもたらすカッコよさ、そして存在感と魅力に満ちたライブ・パフォーマンスだ。

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200 (一部敬称略 2023年9月24日 三軒茶屋HEAVEN'S DOORにて撮影)

2023年10月17日 (火)

D_Driveワンマン公演

 
相変わらず結構なお手前の掲示板は新横浜のNEW SIDE BEACH。
コレは下書きもナニもしないでいきなり描いちゃうんだって。
器用な人もいるもんです。
私なんぞにはとてもできない芸当だわ。
10D_Driveの単独公演。20SeijiImg_8404Yuki40vToshi50vChiiko60v1曲目、ライブ・バージョンの「Red Light, Green Light」をキメると…0r4a0017 「D_Driveです。よろしく!
まだまだ元気ありますか!ついてこれますか!」
チョチョチョ!今1曲目が終わったばかりなんですけど…。
この時点で「だる重」だったらアリナミン飲んだ方がいいわ。
70v2曲目は「M16」。80_m16右腕を高々と上げて指令を下すSeijiさん。
30v2人のシャープなギター・バトルが壮絶な銃撃戦を演出する。90さらに続けてもう1曲。
Yukiちゃんのファンク・ストラミングから「Wings」。100v_wg景気のよい3曲で初っ端から会場が一気に盛り上がった!110「ありがとうございます!
皆さん、こんばんは。D_Driveです。
今日は本来であれば『Ayasa×D_Drive』になるハズだったんですけど、都合により急遽D_Driveワンマンになってしまいました。
Ayasaさんの分まで精一杯演奏したいと思います!
そして、急遽D_Driveのワンマンになってしまったにもかかわらずお越し頂きました皆さま、本当にありがとうございます。
ワンマンになったということで曲も増やして参りました。
ゼヒゼヒ、最後まで楽しんでいってください!」
Yukiちゃんが説明した通り、今日はAyasaさんのチームとのダブル・ヘッドライナー(「ツーマン」じゃないよ)になるハズだった。
ところがAyasaさんの都合で残念ながらD_Driveの単独公演として催行し、計画していた公演は延期となった。
120vご挨拶の後は「Begin Again」。130v_ba今日もToshiくんの低音がウネること、ウネること!140vChiikoちゃんのマーチ風のスネアドラムに合わせて…Img_8841 Yukiちゃんが親指を立てる。Img_8524「Thumbs Up」だ!160スリリングな曲の展開は飽きること知らず。
曲の断片のひとつひとつが魅力的なのだ。170v続けて「U_Me」。175v_umeToshiくんの弾く重低音の「和」メロディが何ともカッコいい!176v繊細に、そして大胆に曲のイメージを膨らませるドラミング。178v「ありがとうございます。
『DYNAMOTIVE』から聴いて頂きました。
ちなみに、D_Driveを初めて見る方はいらっしゃるんですか?
(何人か手を挙げる)
おっ!ありがとうございます。
『あやたみんず(Ayasaファン)』の皆さまですか?
今日は本当に残念でした。
まだこの公演の延期の日程が決まっていないので、待ちきれない方は神戸にお越し頂いてもよろしいですよ!
近いウチにこの公演の延期の日程がご報告が出来るようにしたいと思います」
180v皆さん、サオを持ち替えて「重低音コーナー」。
240まずは『DYNAMOTIVE』からYukiちゃん作の「Be Yourself」。
哀愁のギターから…200グングンとヘヴィな様子を呈していく様はまさにドラマチック!210vChiikoちゃんのドラムスから「Breakout」。220vSeijiさんの必殺のハーモニクスのリフから徹頭徹尾ヘヴィに攻めまくった!230v「ありがとうございます。
さっきチョット触れたんですが、Ayasaさんとのコラボグッズを作りました。
『今日の公演で販売してください』とAyasaさんもおっしゃってくださったのでご紹介させて頂きますね」
250v担当のChiikoちゃんの出番。255vTシャツやタオル…256サイン入りのセットリストなどが紹介された。257曲のコーナー。
Seijiさんの人力シーケンサーは「The Last Revenge」。
コレを聴く度に「居酒屋甲子園」を思い出す。
そういえばアレも横浜だった。
いつのことだったかと「マー策くん」で調べてみると…2017年の11月だって。
アレから6年か…。
あの時も楽しかったナ。
その時の様子はコチラ。
 ↓  ↓  ↓
だから私は、Marshall。~私の居酒屋について来れる?

260_lrいつまでも人気の衰えぬ1曲。
当然会場も盛り上がる!270vそなまま「Dスタンダード」中のスタンダード。290_co「Cassis Orange」を楽し気にキメて見せた!300v「ありがとうございます。
皆さん、楽しんでますか?
何とか今日も無事に…もうソロソロ終わりを迎えるという頃でございます。
と言いましても、まだまだ長いですから。
今日は初めましての方も多いと思うので軽くメンバー紹介をさせて頂きたいと思います」
改まってMCの中でメンバー紹介をするのは珍しい。
でも、もうこの記事の中では4人を紹介しているので…310vSeiji!320vYuki!

330vToshi!340vChiiko!3504人そろってD_Drive!…と機材でメンバー紹介をしてみました。
それだけいつも使っている機材がメンバーのアイコンになっているということよ!360ドロップDチューニングのギターに持ち替えるとショウももう後半だ。
「Russian Roulette」!
Img_8881これまた人気の1曲。370_rrSeijiさんが弾くリフが轟き…380vYukiちゃんがパルマを入れる。
「パルマ」とはフラメンコで手拍子のこと。
ギターは「ギターラ」、歌は「カンテ」ね。390v本編の最後は「1,000.000h.p」。
440全力で突っ走れ!
4人全員、思う存分暴れまくって最高の盛り上がりを見せてくれた。400_hp 410v 
420 
430v「アンコール、アンコール!」
YukiちゃんのMarshallの上でアレがチカチカやってるよ。450アンコールでは全員がイベントTシャルを身にまとって登場。
460「ありがとうございます。
コレが噂のAyasa×D_Driveティーシャツでございます。
カワイイですよね。
もちろん次の神戸公演でも取り扱います。
神戸は遠いですよね…でもいいところですよ。
私とSeijiさんは神戸出身、神戸在住なんですが、とても良い所で他にはチョット住めないな…」
470v「港町なのでどこか横浜と似ています」
480v「中華街は負けますけどね…規模が全然違いますね。
神戸の中華街はすごく小さい…あ、こんだけか!って思うくらい。
でも、すごく素敵な場所なんです。
よかったら旅行がてらゼヒ次の神戸のライブにもご来場ください」Img_8862 そりゃ、神戸はいいですよ~。
「山側」と「海側」の距離が近くて横浜にはない美しい景色が広がっている。
昔は「紅屋」という洋装屋さんがあって、「日本のおしゃれは神戸から始まる」なんて話を聞いたことがある。
かなり以前、銀座2丁目あたりにもその「紅屋」の店舗があったんだけど、いつのまにかなくなっちゃったな。
私が神戸のことを好きな理由は街が美しいということだけでなく…大阪に住んでいた時、当時入手が難しかったフランク・ザッパの中古レコードを三ノ宮のレコード屋で買うことができたからなんだけどね。
値段もとても良心的だった。
35年ぐらい前の話し。
①チェリーを三つ入れてください。<前編>~私の新開地(上)
②チェリーを三つ入れてください。<中編>~私の新開地(下)
③チェリーを三つ入れてください。<後編>~私の三ノ宮

10_2 アンコールの1曲は「Screw Driver」。
Ayasaさんのやむを得ないキャンセルというアクシデントを乗り越えて見事に単独公演を成功させた4人!拍手~!490v 
500v 
510v 
520v「ライブ活動をスローダウンする」旨を数日前に正式にアナウンスしたD_Drive。
行く先を心配しているファンの方もいらっしゃるかも知れないが、来年は結成15年。
バンドの将来に向けての充電期間と考えてもらって良いでしょう。
大きくジャンプする前には必ずしゃがみますから。
イギリスからも今後の展開に期待する激励のメッセージが届いている。
ただ、バンド活動をしている皆さんは本当に深刻な局面に向かい合っていると思う。
ツアーするにも機材を運送する車のガソリン代が高騰していることに加え、東京都内の宿泊費が尋常でなく値上がりしているのだ。
利益が出なければチケット代を上げざるを得ない。
チケット代が法外に上がることになればお客さんは来なくなる。
猛烈な悪循環。
Seijiさんから実情を聞いてビックリしたわ。
結果、小さな会場でライブ活動を展開しているバンドはツアーをすればするほど赤字になってしまうことにもなりかねない状況になっている。
一方ではますます人気の一極集中化が進み、音楽の選択肢が極端に少なくなってしまった。
私の若い頃はロック全体がマイノリティではあったものの、色んなタイプのバンドが自分たちのオリジナリティを凌ぎ合っていて本当にオモシロかった。
音楽なんてものは「アレもあるけど、コレもある」という状態にしておかないと衰退していくことは間違いない。
今の世間で流通している日本の「ロック」と呼ばれている音楽は、コンビニやス―パーで取り扱っている商品と同じだと思う。
どこへ行っても同じモノが同じ値段で安心して買えるでしょ?
今こそ日本のロックが必要としているのは、商店街の八百屋であり文房具屋なのよ。
失敗する買い物もあるかも知れないけど、スーパーでは見かけない素晴らしい商品もあるのです。
ガンバれD_Drive!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website

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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

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200 (一部敬称略 2023年9月23日 新横浜NEW SIDE BEACHにて撮影)



2023年10月16日 (月)

田川ヒロアキ FACE TOUR 2023 Auntumn vol.1~STUDIO JTMお披露目!

 
久しぶりの音楽室DXのヒロアキくん。
10_2最近作『FACE』の発売を記念するツアーのひとコマ。V1 ショウのプロローグ。
バッキング・トラックに乗って流れ出すヒロアキくんのギター。20そこから『Sky』収録の「Ride the Wind」につなげる。
40vヒロアキくんが長年関わっているMAZDAの『ファン・フェスタ』というイベントのテーマ・ソング。
CMにも採用された曲で、MAZDAの海外マーケット向けに英語で書かれた歌詞にヒロアキくんが曲をつけた。
30v「爽快感の権化」のようなこの1曲はショウのオープニングに持って来いなのだ!0r4a0105「皆さん、ようこそいらっしゃいました。こんばんは!
いつもは『TAGAWA STATION』という名前でココ音楽室DXの舞台に上がっているんですが、今回は秋の『FACE TOUR』です。
『FACE』とは、去年の11月にリリースした私のアルバムです。
そのツアーの真っ最中でございまして、東京までたどり着きました。
また、DXさんでのソロのライブ自体が約1年振りとなります。
今日、久しぶりにお会いする皆さん…初めての方もいらっしゃいますけども…いろんなメニューとか、トークを持って来ましたので最後まで楽しんでいってください」
70v「ところで、まだまだ暑いですね~、秋なのに。
最近は秋も春も短い感じがしますね。
そんな暑い中、連休の最終日に皆さんにお越し頂いてうれしいです。
私たちはこの連休中、一昨日長野の上田市にあるレストランでコンサートをしまして、昨日は静岡の
富士スピードウエイで国家を独奏しました。
そんなこんなで、乗り物系の曲とか、景色を感じさせるような曲が、割と多い感じなんですが、皆さんも一緒に走行したり、飛んだり、景色を思い浮かべたりしながらお聴きください。
車の後は今度は飛行機の曲です」50アルバム『FACE』のリード・チューンのひとつ「WHITE ARROWS」。

「WHITE ARROWS」は下関の海上自衛隊のアクロバット飛行チーム。
18から23歳までのパイロットの卵が所属する団体で、急上昇や急降下というようなアクロバットをコンピュータを使用せず人力で演じる団体。
さて、日本で最初の飛行機は「飛行器」と呼ばれ、愛媛県の八幡浜出身の二宮忠八という人が、タマムシの羽の動きを観察してライト兄弟より12年も早く開発に成功していたんだよ。
ところが人間を乗せて飛ぶには強力な動力が必要で、とても個人ではその開発費用を賄うことができなかった。
そこで軍に援助を申し入れたが、長岡外史という山口県下松(くだまつ)出身の中将が忠八の申し入れを却下してしまった。
もしこの時、長岡が忠八を援助して飛行機を完成させていたら、軍事に利用し、日本は世界を征服することができていたであろう…と言われている。
飛行機の重要性を知った長岡は素直に自分の過ちを認め、後に謝罪したという。
忠八もエライが長岡もエライ。
コレでいいのだ。Img_7619 この曲、まさに早朝、飛行機が格納庫から出て来て滑走路を走り、離陸して大空に飛び立ち、そしてスリル満点のアクロバット飛行をしている様を音で表している感じがする。80_waそして、ヒロアキくんも翼を広げて空に舞い上がった!0r4a0054 飛び続けるヒロアキくん。
 
ここでクイズ。
旅客機ってメチャクチャ重いでしょ?
あんなに重いモノがガツン!と着陸するでしょ?
では…①格納庫で駐機している時、または②離陸する時…どちらが地面のコンクリートに与えるダメージが大きいでしょうか?
答えは巻末で…。90v続いてはファンク・ストラミングからスタートするフュージョニーな曲。
コレも『FACE』収録の1曲「Swing Picking~Evolution」。100v_sp曲は途中からジャズ・ビートに変わり、ヒロアキくんの指がフレットボードの上を軽快に滑って行く。
もちろんギターのサウンドは美しいクリーン・トーン。
…と、今日のヒロアキくんのMarshallは見慣れないヤツだぞ。110コレはもうすぐ日本でも発売となるMarshallの人気シリーズ、「STUDIO」の新しい仲間「STUDIO JTM」なのです。
実は、この国でこのモデルを公の場で使用するのはコレが初めてのこと。
ヒロアキくんが第1号のギタリストとなった!120vDXのステージではヒロアキくんは自分のアンプと同じモデルのコンボ・バージョン「JVM210C」を使っていた。
要するにメチャクチャ使い慣れているアンプなワケ。
だから、リハーサルでJTMを試して気に入ったら何曲かで使ってみて!と事前にお願いした上でこの日JTMを持って行った。90_ss ところが試してみてみると、スッカリお気に召して、結局最初から最後まで全ステージを通じて使ってもらっちゃった。
リハーサルの時、ビックリしたよ。
まずはギターをアンプに直でつないで試してみた。
バチーン、バチーンってアンプがいうワケ。
コレ、Marshall独特の音なんですよ。
ウリ・ジョン・ロートもこの音を出していた。
演奏の都合上、歪み系のエフェクターをカマしたので、本番ではこのバチーンを聴くことはできなかったが、さすがヒロアキくんだと思ったわ。0r4a0073 コレが今回発売されるSTUDIO JTMのラインナップ。140ヒロアキくんが使ったのはヘッドが20WのST20H。150スピーカー・キャビネットは1x12"のST112。
Celestionのクリーム・バックを搭載したこのキャビがまたよくできてると来てる。160上下合わせるとこうなる。170「Swing Picking~Evolution」を披露し終えたステージに戻りましょう。
「『WHITE ARROWS』は海上自衛隊の公式YouTubeチャンネルに上がっていますのでゼヒそちらでもお聴きになってみてください。
実際のアクロバット飛行の動画も見られますからね。
さて、今回の『FACE』というアルバムはコロナ禍を経て5年振りに出したアルバムでした。
その間、ナニもしていなかったワケではないんですよ。
ラジオのテーマ曲やイベントの曲などを作っていました。
アルバムに向けた曲を作ったりもしながら、『今度のアルバムはどういうテイストにしようかなぁ~』と考えていたんです。
3年半ほど前は人との接触がどうのって言われて、そういう時にはどういう過ごし方をするべきかな~と。
自分のコンサートもキャンセルや延期になったりして、今となってはあの時期がウソみたいですよね。
で、そういう状況の中で自分に何ができるのかな?あるいは、音楽で何が出来るのかな?…と。
作ったモノを届ける手段は色々あるワケですから、まずは自分の仕事である音楽づくりをしようと思いました。
でも、他のミュージシャンと長い時間スタジオに入ることすら出来ないご時世でした。
そこで自分ひとりでスタジオに入って、ドラムを叩いて、ベースも弾いて、歌も歌って…みたいな感じで1人でどこまで出来るか演ってみようと考えたんです。
それに加えてミキシングやマスタリングも自宅で全部やってしまおうと計画しました」Img_7713 「1人でやったとはいえ、妻でマネージャーの美瑞穂にサウンドのチェックなんかを手伝ってもらったんですけどね。
あ~だ、こ~だと知恵を出し合いながら、我が家で夫婦で作ったみたいなアルバムなんです。
それで、ミュージシャン仲間とかファンの方々にも会えない時代って言うのかな…でも心と心は結局つながってると思ったんです。
それで『FACE』という名前を付けてみました。
アルバムには打ち込みを一切使わず全部生楽器で作りました。
す~ごい大変でもう2度とやらない!
結構懲りたとはいえ、時間が経つとまたやってみたい!という気持ちもあったりして…で今、曲を作っていたりします」
190コレがそのアルバム『FACE』。
梅デ研のデザインも秀逸!
60cd 「今日は自分で同時にドラムとかを演奏するワケにはいかないので、自分の演奏を録音してきたモノを流しながら『1人ライブ』としてお届けしています。
バンドでは出来ないこと、バンドならではのこと、1人ならではのことをそれぞれ表現していきたいと思っております。
そんな中で作った曲をもうひつ聴いて頂きます」
曲は「ニジノート」。
コロナの真っ最中に「アートにエールを」という東京都が企画した文化事業のひとつに参加したヒロアキくんの作品。
その曲について解説を加えた。
200「私は光も全然見えないんですが、3歳の頃にはまだ薄く見えていました。
4歳になったらもう光しか見えなくてなって…色についてはほんの少しの記憶しかありません。
赤といったらこんな感じ、黒といったらこんな感じかナァ…という程度なんですが、もしかしたら実際とは全然違うかも…何十年も経っていますからね。
夕日は何となく覚えているんですが、虹は見たことがない。
虹は七色といいますがこういう感じなのかナァ?と」
そして盲学校での経験について語ってくれた。
「赤とか、だいだいとか、青とか…虹の色をドレミファソラシに付けてみた…という曲です」210「ニジノート」…私はこの曲がすごく好きでしてね。
私なりの曲の解説は以前記しているので今回は省くが、色々な工夫がしてあってとても味わい深い1曲だと思う。
240曲に合わせてバックの照明のきらめきが変化するという趣向も相まってとてもステキなパフォーマンスになった。230STUDIO JTMだけでなく、この照明も今日が初めてだったんだよ。235vココで1人ライブで使われている機材の説明。
STUDIO JTMをガツンと紹介してくれた。
ヒロアキくん、どうもありがとう!
 
STUDIO JTMの超詳しいことはコチラ⇒STUDIOシリーズの新しい仲間~今度はJTMだ!180v歌にギターにトークに…この3つで構成されるヒロアキくんソロのステージ。
MCの合間にはネックを順手で握って弾いて見せるサービスも!
似合わない!Img_7665 続けて次に演奏する「Just Do This」の解説に移った。250この曲については共同作曲者の武藤将胤さんと一緒にステージに立った、今年6月に開催された「MOVE FES.」といういイベントのレポートをゼヒご覧頂きたい。
下の写真はその時のようす。
  ↓     ↓     ↓
MOVE FES. 2023の田川ヒロアキ

300あの時の大ステージを思い出させてくれるエキサイティングなパフォーマンス!260_jdt尊敬する武藤さんとのこの1曲はヒロアキくんの音楽活動を通してひとつマスターピースになることであろう。270v「今日は前半と後半がありまして、前半は次が最後の曲です…後半もまた同じ曲を演ります。
あ、そんなことはない!
全然違う曲を演ります。
一語一句全く同じことを後半でも演れたらすごいですよね…絶対無理ですけどね。
だから落語の人とかってスゴイなって思うんです。
噺家は台本通りに一語一句全部同じことをして回るわけですよね。スゴイと思います」280噺も人それぞれです。
「昭和最大の名人」と言われた五代目古今亭志ん生は同じ噺をしても、毎回違いました。
ヒドイ時になると、前半が「八っつぁん」だったのに後半では「熊さん」と知らない間に主人公の名前が変化したりしてね…また、そこがいいんですわ。
一方、その志ん生最大の競争相手の八代目桂文楽は何度演っても数秒しか長さが変わらなかった。
ものスゴイ完全主義者だったが、年老いて上がった高座の途中でセリフが出て来なくなってしまった。
どうしたか…文楽はゴマカシも慌てもせず、「勉強し直してまいります」とお客さんに深々と頭を下げ、二度と高座に上がることがなかった。
対照的な2人はとてもよいライバルで、奥さんを亡くした時にも泣かなかった志ん生が、文楽の訃報を耳にして号泣したという。
昭和の名人の感動のお話…お後がよろしいようで。290vまったく同じことを繰り返すことができるのは噺家だけではない。
ちょっとヒロアキくんが言っているのとは局面が異なるが、私が驚いたのはクレイジー・キャッツのトロンボニスト、谷啓さん。
下は私が所属していた大学の時のジャズのオーケストラのリサイタルのひと幕。
40年以上前のこと…22歳の時に谷さんのバックでギターを弾いた。
谷さんは本番の数日前にリハーサルに来てくださった。
自分の書いた譜面をチェックするためにアンサンブルを確認して、通しでリハーサルをすることになったのだ。
通しリハでは何の迷いもよどみもなく、MCも演奏もツラ~っと進めちゃう。
もう頭の中でナニからナニまで全部出来上がっていて、我々は谷さんの指示に従って音を出すだけ。
そして、驚いたのが本番。
演奏はもちろん、MCの一言一句までリハ―サルと全く同じことを繰り返したのだ。
コレが「プロフェッショナルというモノか!」と感心した。
あ、私はもうこの頃にはプロのミュージシャンになることを諦めていました…正解でした。
脱線終わり。100_2 前半を締めくくったのは、コレも『FACE』に収録されている「金メタル」。
あの日本テレビのオーディション番組で披露して大反響を得た曲だ。300v今日もたくさんの国からオファーが来るような素晴らしい演奏だった!310_2しばし休憩。
ヒロアキくんグッズもずいぶんにぎやかになったナァ。330後半の冒頭はギターを持ち替えての登場。
普段とはチューニングが異なる曲をこれから演奏するのだ。340そのギターの解説をして…350v後半のオープニングに持って来たのは「ZERO」。360v『FACE』収録のこの曲も乗り物シリーズ。
「全国EV&ゼロハンカーレース」のテーマ。
ヒロアキくんには珍しくカントリー・フレイバーのパートがオモシロい。
370
ステージ上を歩き回るヒロアキくん。
目も覚めるようなドライビング・リズムに乗ってシャープなギター・ソロが暴れまわる!380v「まだまだ暑い暑い夏が続きそうですね…あと1週間くらい?
少しずつ涼しくなって欲しいナァ~と思います。
そして、毎年秋が短いな~と感じて来ておりますが。
次は『もう今年最後です』と言ってカレコレ10年くらい演っているこのコーナーです。
やっぱコレをやらんとね、秋が来た感じがせんやろ~」
♪チンチロチンチロチンチロチン
おお、あの虫のヤツか!
あの記事を書くのは楽しかった。
そしてヒロアキくんのおかげでエライ勉強になったわ。
   ↓    ↓    ↓
西日本豪雨災害被災者支援 田川ヒロアキの緊急チャリティーコンサート~田川ヒロアキ

390「秋童謡メタル」、童謡をメタル化したシアトリカルな組曲とでも言おうか?
パンクも童謡を激しくアレンジして演っているが、知性の高さが違う。400_dym「イエェェェェェェッ!」
やたらと猛り狂うヒロアキくん。
スゲエ迫力!410vこんなことをやっているのは恐らく日本でヒロアキくんただひとりだろう。
さらに、欧米の連中は「秋の虫の声」を味わうなんてナイーヴなセンスを持ち合わせていないであろうし、熱帯や極寒の国には秋という季節すらなかろう…ということは、この曲は世界に誇れるロック・ナンバーなのではなかろうか?
こういうことにはドンドン取り組んで欲しいものである。
人と同じことをしていてはダメよ。420vいつもの赤いテリー・シェイプのギターに持ち替え。
「私が15歳の時に作った『Red15』という曲をお届けします。
このあたりが私がハード・ヘヴィメタルの自作曲のスタートになりました。
赤いストラトキャスターを手に入れた時に…もう当時は『赤』がわかりませんでしたけど…それでズ~っと練習してヤマハのコンテストで優勝しました。
ヘビメタとかハードロックとかを聴き始めた時期にそういうギターで作った曲です」
440vそれで「Red」なのか…「15」はその時の年齢かな?
コレも『FACE』に収録されている「Red15」。
ストレートなドライビング・チューン。
フーム、もうこの頃にはヒロアキくんはインスト・ナンバーの作曲のスタイルをほぼ確立していたんだね。
曲の断片のつなげ方とか、転調とか、今作る曲と共通のアイデアがたくさん詰まっている。
やっぱり、こういう人は最初から「出来上がっている部分」を持っているんだな~。450_r15ヒロアキ・フレーズがテンコ盛りの鮮やかなソロ!
音も素晴らしい!
STUDIO JTMは歪み系のエフェクターをつないだ時に信じられないぐらいハリのあるサウンドを出してくれるのだ。
だからビンテージのリイシューとはいえ、若いギタリストがすごく欲しがってくれるのです。
460曲はエンディングに差し掛かる。
アレ~?
このカデンツァで弾いたフレーズ…『人造人間キカイダー』のプロフェッサー・ギルの笛のメロディじゃん?!
渡辺宙明先生の作曲。
このメロディが耳に入るとキカイダーの頭が痛くなっちゃうヤツ。
キカイダーは私が小学4年生の時だからネェ…ナンでヒロアキくん知ってるの?
私は戦隊モノだの、怪獣モノだのには何の興味もなくて、この笛のメロディなんてスッカリ忘れていたんだけど、金属恵比須というバンドが自分のライブに実際にキカイダーを演じた伴大介さんをお招きして、そのクダリを演じていたことから思い出した。Img_8198 「コレで東京でのソロ・ライブは年内最後になります。
また来年音楽室でやっていきたいと思います。
予定が決まり次第発表していきますので是非チェックしてください。
そしてまた遊びに来て頂けたらうれしいです。
なんか終わりみたいですけどもう少しあります」
470vそして告知。
昨日から始まった「デーモン閣下のツアー」、Marshall Blogではおなじみの「Sports of Heart」などについて触れた。
詳細については巻末でリンクしているヒロアキくんのウェブサイト「FretPiano」でご確認あれ。480「秋の田川ツアー」も継続中!V2




さて、次はヒロアキくんが弾く美しいギターを味わうコーナー。
この日に来場したお客さんには、初めて公の場で音を出したSTUDIO JTMの音色の美しさをヒロアキくんのギターで同時に堪能して頂いた。500v_ys_amまずは『FACE』から「約束」。
速弾きばかりがヒロアキくんの超絶技巧ではありません。
こうしたユッタリとしたテンポの曲の中で人が歌を歌うように弾くギターは実に素晴らしい。
「こうして歌って欲しい」と思うことをそのまま演ってくれるんだよね。
ムヤミやたらとロック的ではないし、かといってパワーがないワケでもないし、実にその辺りのサジ加減が絶妙なのだ。510その真骨頂はやはり続けて演奏した「Ave Maria」と言って良いだろう。
アチコチで耳にする歴史的名曲だけど、この曲が流れて来るとアタマの中で無意識にメロディをヒロアキくんのギターの音に置き換えてしまう。
540vステージの背面に投影された幻想的な模様もヒロアキくんのギターの魅力を効果的に演出した。530もうひとつ、今度は歌を交えてホッコリと「またどこかで」。
NHKの「B面談義」のエンディングに採用されたヒロアキくんの「優しさ」がにじみ出る1曲。Img_8072いいね、こういう雰囲気は。
ショウの後半となると「オマエら最後までイケんのカァァァァ」と、是が非でも盛り上げようとするのが普通だけどゼンゼンそんな気がない。
アレ、一度でいいから「イイエ、最後まではムリです!」って言ってやれ!
このショウのスタイルもヒロアキくんのエンターテインメントのひとつの術策なのだ。
お客さんを楽しませようと、毎回藤井聡太くんぐらい考えているから。
Img_7973「『秋のFACE TOUR』と題したツアーの東京公演…久々にソロでお届けしましたが、連休の貴重な時間を割いてお越し頂き本当にありがとうございました。
それぞれいろんな時間やライフスタイルがある中でこうやってお越し頂けるということは本当にありがたいことだ思っています。
スケジュールをチェックして頂けたら、また色々なところで皆さんとお会いできる機会があると思います。
また、お越し頂けたお客様にはSNSで今日の感想などを書き込んで頂けたらうれしいと思います」
550v「次でラストなんですが、すごく久しぶりに演る曲です。
またYouTubeがない時代にこの曲を演奏している動画が世界的に広まって何十万回と再生され、色んな方に知ってもらえるキッカケとなりました。
モータースポーツが好きなんですが運転できないので、レースの雰囲気とか色んなことを想像しながら、まだ山口に住んでた時に作った曲です」560その曲とは…「My Eternal Dream」!
私が勝手に「田川ヒロアキのテーマ」と呼んでいる一番のキラー・チューン。590v身体を前後左右に揺らし壮絶なプレイを見せる。600やっぱりこの曲はヒロアキくんにピッタリだな…って自作曲だから当たり前か。
クルクルと変わっていくスリリングな場面の数々で構成されるこの曲は何度聴いてもヒロアキくんの「名刺代わり」の必殺曲だと思う。610v「ありがとうございました!」620vTシャツに着替えて登場したアンコール。
「どうもありがとうございます。
FACEティーシャツがおかげ様で大好評です。あとタオルとかバッチとかもありますのでねチェックして頂けたらうれしいです。
アンコールでは数か月前に作ってまだCDにはなっていない曲を演ります。
コレもマツダ・ファンフェスタ関連の曲なんですが、『パーティレースⅢ』という競技がって、今年リニューアルしたのでそれに合わせた新曲を作って欲しいということでこの曲を作りました」630何とも荒々しいイメージの「KAKERU」。
勝負ごとで2位になった時の悔しさと次に機会のために燃やす闘志を歌った1曲。
なるほど!そんな勇猛な雰囲気がバッチリ出ているゾ!
650両手を広げて今ナニかを目指してガンバっている皆さんへのエールを送った。660もちろんガンバっている人には最高の音色のヒロアキくんのギター・ソロが贈られる。670v「どうもありがとうございました!
今日の模様はもしかしたらMarshall Blogに載るかもしれませんのでチェックして頂きたいと思います!またお会いしましょう。
ありがとうございました。」
ハイ、もしかしなくても載った!
  
ん?待てよ…「Marshall Blogに載るかも知れない」なんてヒロアキくんが言ってくれたけど、前回音楽室DXで取材をさせて頂いたのはいつのことかいな?
早速「マー索くん」で調べてみると…グエッ!
ナント、ナントナント、2018年12月16日の『Guitar Station』のもようをレポートしたその翌年の1月29日の記事だった!
5年前だよ!その時の記事はコチラ
しかし、こうしてMarshall Blogに記録を残しておけば5年前のライブの様子がどうでもいいウンチクを交えて細かく味わえちゃう。
ビデオではこうはいかないよ。
だからヒロアキくんが言うのだ…「Marshall Blogはもはたひとつのメディアである」と。
自分で言うのもナンだけど、コレはけだし名言ではあるまいか?
ヒロアキくん、ありがとう!
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

680vSTUDIO JTMもよろしくお願いします!

 

さて、お待ちかねのクイズの答えは…①の格納している時です。

ヤケクソに重い機体が長時間にわたって乗っかっていると、さすがのコンクリートもタマらない。衝撃よりも時間が問題になってくるのです。
690v

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バディ・ガイに認められた実力派ギタリスト/シンガー、ローレンス・ジョーンズ。
 
<Anywhere With Me>

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200 (一部敬称略 2023年9月18日 高田馬場 音楽室DXにて撮影)

2023年10月14日 (土)

Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12~OZMA-X

 
いよいよ『Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12』のトリがステージに上がる!10v 主催者のOZMAさん率いるOZMA-Xだ!
Marshall Blogへは2度目の登場。
1曲目は「・・・---・・・」。
つまり「S.O.S.」。10総統・臼井'OZMA'孝文20vabu-chan30v貫井義正40vakko50v村中♪ろまん♪暁生0000r4a1070「オーライ、皆さん!こんばんは。OZMA-Xで~す。
今日も張り切っていってみたいと思いますのでよろしくお願いします!」
飛び切りイキの良いオープニング!
ちなみに「S.O.S.」はナニかの略号ではありません。
「Save Our Ship」とか解釈されている節もあるようだが、「トントントン(S)/ツーツーツー(O)/トントントン(S)」というモールス信号なんだよ。
簡単で覚えやすいということでそうキマッタらしい。70OZMAさんの重低音が響き渡るミディアム・テンポのヘヴィな2曲目は「Who Do You Love」。
ボ・ディドリーに同名の曲があるが、コチラはもちろんOZMA-Xのオリジナル。80v_wdyl今日もabu-chanのハリのある歌声が素晴らしい。90v貫井さんのギター・ソロ。0r4a0900 貫井さんは根っからのJCM800 2203プレイヤーで、今回も大阪からワザワザ持ち込んでくれた。
やっぱり真空管アンプの出すギターの音は素晴らしい。
どんなにデジタル技術が進歩しても代用品などありはしない。
「似ている」とか「近い」というのは「違う」ということなのだ。110vノッケからノリノリ度満点のOZMA-Xのステージ!
この先どうなることやら!120v「ありがとうございます!
『Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12』ということでございまして…OZMA-X、やって参りました~!
今年はコレで東京で演るのが2回目になります。
前回は、5月の巣鴨でした。そして今日…今年はコレで終わりですかね?」130v「終わりですね…abu-chanがライブしたがらないから…abu-chanのせいですよ。
これからはOZMA-Xもモッタイぶろうと思ってますよ。
そんなにバンバンとライブをやるようなライブ・バンドになっちゃいけないんです。
タマ~にしかやらない。
4年ぶりの来日!…みたいなね」140v「去年までは色々な流行り病いでワァ~ワァ~叫ぶことも出来ずお客さんもウップンが溜まったことと思います。
今日はそういうことはもう忘れて頂いて…忘れてはイカンけど、気をつけては欲しいんですが、ドンドン騒いで行って頂ければと思います」0r4a0977 3曲目は「Why Don't You Stay」。
この曲もミディアム・テンポでヘヴィな味付け。
アメリカの人は「Why don't you~」を「ワイロンチュー」って発音しますな。
「Why don't we~」も同じく「ワイロンウィー」。
イギリス人はこの表現を使わないような気がする。150_wdyさっきの「♪Who, who, who do you love」もそうなんだけど…160vOZMA-Xはコーラス・パートが充実しているんだよね。170vコーラスってプロとアマチュアの演奏の力量を決定づける大きな要素なんだよ。175v海外のバンドってコーラス・パートを盛んに取り入れるでしょ?
アレが日本のバンドとの演奏技能の大きな差を生んでいる…と私は思っている。
OZMA-Xはそこんとこバッチリだ。180vココでも貫井さんのソロが炸裂。
2203とレスポールの黄金サウンドだ!
タッピングのフレーズがすこぶるカッコよかった。
100続けて「Do You Miss Me」。200_dmmこの曲は前回観た時に一番印象に残った。
楽しいもんね。220v曲が続いている中…
「イエーイ!エブリバディ!
最近、腕が上がりにくくなってきていませんか?
アタッ、アタッって痛くなることないですか?
OZMA-Xはそんな皆さんの健康のことも考えて皆さんの運動の時間というものをセットリストに組み込んでおります!」
230「よろしいでしょうか?
皆さん、腕は上がりますか?」
240v「じゃあ、今度は揺れちゃおうかな?
変な新興宗教になりましょう。ワタシを教祖さまだと思ってください!」Img_7382 「じゃあ次は一緒に叫ぶ時間です。
『ハーイ!ハーイ!』と2度ほど…それを3回ですね。
合計6回ほど皆さんに歌って頂きますのでノドの調子を整えてください!
歌ってもらうのがOZMA-Xのライブのキモとなっております。
運命と同じく、コレは変えることが出来ないのです…いきますよ~!」
250「Come on!  Say two times!
ホ~イ!ホ~イ!」260vみんなで叫んだ後はakkoさんのピアノ・ソロ!
270みんなで騒いだ後は打って変わって今度はダンサブルなビートの「Jibunshidai」。280v_jsdOZMAさんのベースも「♪ンぺンぺ」とダンサブル!300v曲の雰囲気はダンサブルでも貫井さんは名前の通り徹底してハードなソロで「貫く」。
310vこの曲もお客さん参加形式で盛り上がった!
290「イヤ~、改めましてOZMAです。
中説(←初めて聞いた!)の時間です。お待ちどうさまでした。
しかし、MOONSHINEは高尚でしたね。
先が読めない…一方OZMA-Xいかがですか?…先しか読めませんね?
ナンですかね?この軽さは。どこに由来してるんでしょうかね?
ほぼ全曲ボクが作っているんですが、ボクの軽さが反映してますよね。
ボクの62年の生きざまが全て音楽に反映されているワケです。
でもMOONSHINEのような高尚な曲だの、バンドだのがあっていいんです。
マァ、代官山の『高級仏蘭西料理マダムトキ』のようなバンドがMOONSHINEとすれば、ワタシ達は駅前の日高屋とか、サイゼリヤとかですかね?
総武線各駅にありますからね。手軽です。
そう、ワンコインでお腹がイッパイになるっていうのを目指してボクはOZMA-Xを結成したんです」
320「我々はそんなんだったのかッ?!」とabu-chan。0r4a0968 「さて、MOONSHINEはレコ発ならぬデモ発ライブで、ゼヒともCDをお買い求め下さればと思います。
でもOZMA-Xのグッズも今日はスペシャル・プライスですよ!
何かを始める時、『スターター・キット』なんてのがあるじゃないですか?
OZMA-Xも初めて聴く人やCDを持ってない人向けに『OZMA-X スターター・キット』ができないかと今日の朝6時から考えていたんですよ。
持ったらへん人向けです(=持っていない人向け)。
『OZMA-X 2』、『3』、『4』を合わせてX,XXX円で販売して、さらにTシャツまで付けたら怒られるかな?…と思ったら、『それは安すぎるやろ!』とやっぱりakkoちゃんに怒られました。
『じゃあ好きなようにやって!』と言ったら『テンコ盛りセット』とか言い出しましてね…ナンやねん『テンコ盛り』って!」
「3種盛り」とか「全部盛り」とか、ココでコッテリとOZMA-Xグッズの割引販売の説明。
コレがメチャクチャおもしろかった!330vコレがこの日の屋台村のOZMA-Xコーナー。370後にこんな案内が登場した。
コレがOZMAさんが説明している「スターター・キット」他。
お値段は「時価」ということもあり得るのでココでは秘密。
ホントに居酒屋みたいになって来たな。
要するに「抱き合わせ販売」というヤツ。
オシャレな言い方だと「バンドル商品」。
お買い得だよ。
全部盛りに含まれるCDの枚数に変更が見られるのはバンド内の慎重な協議の結果なのであろう。380v「CDは売れていない、Tシャツは売れ残ってるOZMA-Xですが、年内はコレで最後のライブとなります。グッズを売らなアカンんのにライブがないというこの現実。
OZMA-Xは持ちネタが全部で16曲なんですが、そのウチ1曲をSEで使ってしまうので残りの15曲でヤリクリしています、
もう零細企業みたいな感じなんですけど。
ナンで10月からインボイス始まんねん?!…みたいなことで頭を悩ましてる納税義務者みたいな感じのOZMA-Xでございます」
「苛政は虎よりも猛し」という言葉を覚えておきましょう。
民衆を苛め(イジめ)、そして苦しめる政治は性質が荒く、乱暴な虎よりも恐ろしい…という意味。
コレはすべて政治に参加せず民主主義を放棄し続ける国民の自業自得です。
350v「さて、次の曲はデュエットでいきたいと思います。
ライブで初めて披露することができます。
『OZMADNESS』に収録の『Say Good Bye』という。元々デュエットの曲なんです。
CDではabu-chanの奥さんが歌ってくれているんですけど最近夫婦仲があんまりね…」
「チョット!公にしないでくださいよ!」
340OZMAさんのトークを聴きながらフト気が付いたんだけど、OZMAさんのベースのボディに施してある模様は「OZMA」になっているんだね。
「OZMA-X」かな?360ということで、出番を終えたEarnest-Erosから恵美さん登場。390_sgbホッコリ・ムードの1曲。410v日本語ならではのこんなタイプの曲もOZMA-Xの魅力のひとつ。400v「緊張感がありましたね。同じとこで2回間違えるという…やらかしましたね。
恵美ちゃん、ありがとう!
かなりポップでなんかOZMA-Xには不似合いな感じですけど、ココいら辺で去年との違いが出ているかな?…と。
『エエもん見たな』と皆さんに思われたのではないじゃないでしょうか?
CDの方では安泰な仲良いabu-chan夫妻が歌い上げております。
当のご夫妻が『Say Good Bye』をしないようにと熱烈な願望を込めて作曲致しました」
430v「さて、ココから4曲はMCなしですよ。
この2、3年、演奏よりもトークを聞きに来たっていう方が多いんですよ。
なんか最近、トークの方がベースよりも深みがある。
ベースよりトークの方がドライブしてんな~と。
じゃあ、あと4曲サササっと終わっちゃって、皆さんからアンコールが頂けたらそれにお応え致します」
440v4曲続けて演奏する最後のセクションの1曲目は「Shake Your Body」。
「盛り上がっていきましょう!」
まだコレ以上盛り上がるのかァァァ?!
480vろまんさんのドラムスが暴れまくる景気のよいドライビング・チューン!455v上へ下へと空間を埋め尽くすOZMAさんのロック・ベースのお手本のようなベース!
この曲、途中でテンポ・ダウンするろことがオモシロいな。
456vabu-chan、絶唱につぐ絶唱!
650vそのリズム隊に乗って貫井さんのギターが燃え上がった~!
470v間髪を入れず続けて「Keep on Loving You」。520v出た~!OZMAさんお得意のアクション。
つまり大いに盛り上がっているということの証だ!540vさらにもうイッチョ「Over &Over」。550_oaoこれまた胸のすくようなハードなブギ!560vゴキゲンなグルーヴの中、akkoさんのシンセサイザーが宙を飛び交う。510vもちろんこんなブギにはギター・ソロは欠かせないゾ!570「今日はありがとうございました!
泣いても笑ってもOZMA-Xの出番の最後の曲になりました。
最後に一緒に叫んで頂けたらいいな~と思います。
私が『ライライラ~イ』と言ったら『ライライラ~イ』と答えてください!
こんな感じでわかりやすい!
日高屋方式のOZMA-Xでございます!」580v…と、お客さんと「ライライラ~イ」の練習。
そういえば、上海に行った時、お店の人がお客さんを呼び込む時に「ライライライ」ってやってたよ。
「来て、来て、来て」ということね。
一方、下は水天宮の「来々軒」…チョット変わった感じのモノが出て来ておいしいよ~。
ニラ肉そばがおススメ。1_rrk もちろんabu-chanがやっている「ライライライ」は上海でもラーメンでもなくて「ウソ」の「lie」。
本編の締めくくりに今年5月にリリースしたシングル曲「No More Lies」を演ろうという寸法だ。1_nml明るく、わかりやすく、元気なナンバーで盛り上がりに盛り上がったOZMA-Xのステージ。
この曲でその最高地点まで上り詰めた5人!620v 
60v 
630v 640v「♪ライライ~ライ!」
やってる、やってる!
お客さんもノリノリだ!610_ririもうこうなると歯止めがきかないOZMA-X!660最後の最後までこの調子で突っ走った!670しかし、OZMAさんはスゴイ。
OZMA-XだけでなくNERVOUS BREAKDOWN他、100個ぐらいバンドをやっていて、それぞれに曲を書いて…何よりもそれらを長年続けていることがスゴイ!
私も職業柄多くの愛すべき「ロックバカ」の知り合いがいるが、OZMAさんはその「バカ度」の頂点と言って良いのではなかろか?
それらの活動に通底しているのは「聴き手を徹底的に楽しませる」ということ。
今日もそんなステージだった!
 
OZMA-Xの詳しい情報はコチラ⇒OZMA-X Official Website

680v「コレにて『Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12』は終了です。
皆さん、お気をつけてお帰りなってください!」
客席から盛大にアンコールがかかる。
「欲しがりますね~、皆さん。
アンコールは『全部盛り』と引き換えという条件でいいですか?
じゃあ、アンコールいっちゃいましょうか」690vアンコールでは再びEarnest-Erosの恵美さんとMOONSHINEの藤井さんを呼び込んだ。
前回は「日本語のロックって素敵!」を標榜しながらボン・ジョヴィを演っちゃったんだって。
ということで今年はそれに気を配って「ア」のつくバンドの曲が選ばれた。
「ア」がつくと言えば…アーネスト・ボーグナイン?!…ということでナゼか私が紹介された。
私が映画好きだからだって。
同じく映画通のOZMAさんとはよく映画の話をするんだけど、ハリウッド映画(+イギリス映画)と古い日本映画しか観ない私とは異なり、OZMAさんは全方位OKで、私がまず観ないヨーロッパ映画に関する造詣たるやかなり深いモノがおありなのだ。
先日はパオロ・パゾリーニの話でノケ反った。10010「アーネスト・ボーグナイン」というのは下の写真のアメリカの俳優さんね。
『ポセイドン・アドベンチャー』なんかで顔を知っている人も多いかもしれない。
私も小学校5年生の時、錦糸町の江東リッツで観てこの人の顔を覚えた。
ボーグナインは名脇役として数えきれないほど多くの良い仕事をしていて、実際私もかなりの数の作品に接して来た。
いい機会なので、私の印象に残ったアーネスト・ボーグナインの出演作を5つほど挙げてみようかしらん?
そうだな…
①地上より永遠に(From Here to Eternity)
②ワイルドバンチ(Wild Bunch)
③飛べ!フェニックス(The Fkight of the Phoenix)
④ウイラード(Willard)
⑤北国の帝王(Emperor of the North Pole)
…ってなところかな?
最近観たスペンサー・トレイシーやロバート・ライアンとやった『日本人の勲章(Bad Day at Black Rock)』という1955年のジョン・スタージェスの作品もなかなかヨカッタ。
全部似たような役どころで、悪かイジ悪。
この人とリー・J・コッブの顔は仕方ないよな~。
でもこういう人がいたから昔のアメリカ映画は味わい深かったんだよ。
珍しく主役を演じて1955年にアカデミー主演男優賞を獲った『マーティ』は全くピンとこなかった。
要するに脇役の人なのだ…私と同じ。
お、だからOZMAさんが紹介してくれたのか?
ところでこの人、一時期エセル・マーマンと夫婦だったとは今回初めて知った!
Eb
「ア」のつくバンドの曲は「Generation Dynamite」。10020私は全く知らなかったんだけど、何しろ「Kill the King」みたいなヤツ。10050迫力のトリプル・ボーカルズ!
10040OZMAさんもとっても楽しそう!
ところで「ア」のつくバンドって誰?…The Alfeeだそうです。10060「ありがとうございました!
Earnest-Erosに拍手を!デモ発MOONSHINE!
そして、どうしてもCDとTシャツを買って欲しいOZMA-X!
ありがとうございました。また来年お会いしましょう!」710vあ~、楽しかった。
まるで『特攻大作戦』のような充実した内容。
やっぱりいいロックにはMarshallが必要なのだ!
10080
<おしまい>

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200 (一部敬称略 2023年9月17日 高円寺SHOW BOATにて撮影)

2023年10月12日 (木)

Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12~MOONSHINE

 
12回目の開催となった『Welcome to THE ROCKS HEAVEN』。
10v2番手でステージに上がったのはMOONSHINE。30例の1弦の開放を使ったリフをCharlie Tanakaが奏でるところからショウがスタート。
40そのギターに乗ってスッと藤井重樹の歌声がスベリ込んでくる。
1曲目は「嘆きと嘘」。
50曲はガラリと様相を変えて河野充生のベースと…60v金光健司のドラムスがハードに曲を編み上げていく。70vチャーリーの弾く第2主題からギター・ソロ。
ウ~ム、カッコいい曲だナァ。
80vチャーリーのMashallは…
メインはJCM2000 DSL100EC。
何回も書くけど、昔私がオーダーしてMarshallに作ってもらったヤツ。
キャビネットは1960BV。
150vサブはJCM900 4100と1960A。
この2つのハーフ・スタックをステレオで接続している。
私はステージの前っツラ(英語では「Press Pit」と言います)に入って写真を撮っているでしょ?
だからダイレクトに2台のMarshallの音が耳に飛び込んでくるワケ。
するとディレイ音が前で鳴ったり引っ込んだりして、タテ方向のステレオになってオモシロイの。
160v2曲目は金光さんのドラムスからスタート。90vお気に入りのブビンガのキット。100ところで、先頃Marshall Blogで紹介した通り、NATALは「ZENITH(ズィーニス)」という新商品を発表した。
60年代のドラム・キットを再現したビンテージ・テイストのドラムス。
どうよ、ナンカ金光さんにピッタリな感じがしない?
コレね、数日前にサンプルが届いたんだけど、メチャクチャ美しいんですわ。
NATALはCafe Racerシリーズのように、セカンド・ラインの商品の出来もすこぶる良いのでズィーニスへの高い評価を期待している。110金光さんのドラムスに河野さんのベース・リフが被さる。110v藤重さんの凄まじい声!快感!120vオイオイオイオイ、この「まがいもの」という曲、とんでもなくカッコいいではありませんか!130チャーリーのケイオスなピックアップ・ソロからそのままハードなギター・ソロに。140vまぁ、イントロのベースのカッコよさを聴けば河野さんの作曲だということは想像に難くないでしょう。
ベーシスト以外には作れない曲だ。
でもネ、この曲のベースのカッコよさは断じてイントロだけではない。
バッキングのベース・ラインがアホほどカッコいい!
私は元々河野ベースのファンなんだけど、その魅力が大爆発なのよ。
そこんところをゼヒ味わって頂きたい。
ところで、私がこの曲を聴いたのはこの日が初めてのことで、テッキリ新しい曲かと思っていたら違うんだって。
河野さんに訊いたら私がお邪魔していないライブでは演奏してきたそうですよ。
ナンだってそんなイジの悪いことをするのよ!…というぐらいカッコいい曲なのだ。
まったく「まがいもの」などではありません。
「ホンモノ」です。0r4a0433 「こんばんは、MOONSHINEです!
今日は『Welcome to THE ROCKS HEAVEN』の『2』かと思っていたんですけど、ナント『12』でした。
去年も出ているので連続制覇かと思ってたらもう12回もやってた!」
な~んだ、藤重さんも私と同じようなことを考えていらしたのかいな!
180v「今日はしゃべろうと思っていたことを前説でOZMAさんに結構しゃべられているんですよ。
『日本語のロックって素敵』ということで、我々も日本語歌詞で演ってるし、英語のタイトルの曲も2つしかありません。
日本語でロックするのっていいよねぇ…というOZMAさんの趣旨の元、それに賛同した3バンドでお送りしますのでぜひ最後まで楽しんでいってください。
よろしくお願いします」190続いてはMOONSHINEのキラー・チューンのひとつ「Ride the Wind」…あ、英語のタイトル!
まさに風に乗っているかのようなノビノビとした藤重さんの歌声。
いいナァ、こんな声が出たら誰だって歌うよナァ。0r4a0386 ダブル・ストップでバッキングを彩るベースのアレンジがオモシロい。
260v軽快なリズムに乗ってチャーリーのギターも風に乗ってブッ飛ばした!(←コレがわかる方はかなり古くからの日本のロック・バンド好きに違いないよ)
210雰囲気を変えて藤重さんがジックリと歌い込むのは「愛と朝のはざまに」。0r4a0452 チャーリー入魂のソロ。
素晴らしい音色!
240曲の後半、2人で叫び合うサマは壮絶極まりない!
観ていて息がツマりそうな迫真のパフォーマンス。250チャーリーのギターの音、素晴らしかったね、そして美しかったね!
やっぱりギター・アンプは真空管だよ。
最近、ギター・アンプを発明した大ギター・ブランドがペダル型のデジタル・サウンド・プロセッサーを発表したのには暗澹たる気持ちになった。
素晴らしい音色を出すいい真空管アンプをあんなに持っているのにナゼそんなことをするんだろう。
ま、CODEをやっているけどサ。
そういう老舗がヨソのマネをしてウマくいった試しはないんだから。
真空管がこの世に存在しているウチはみんなで真空管アンプを使おうよ!0r4a0358 ところがうれしいことに、先日Marshall Blogでご紹介したSTUDIOシリーズの新しい仲間「STUDIO JTM」ね、色々なギタリストに試して頂いたところ、案外若い人に評判がいいんですわ。
次から次へと出て来るデジタル系の商品のサウンドに飽きを感じているのか、真空管アンプのサウンドの方がケタ違いに優れていることに気がついたのか、どちらかわからないけどうれしい限りです。
チャーリーみたいな経験豊かな大先輩にはドンドン真空管アンプの優位性を音で伝えて行って頂きたいと思うのです。
190 「ありがとうございます。
ライブのたびに『ロックンロールをプレイします!』って言ってたら、『オレらはロックンロールしとるでぇ~!』と、リハーサルの時に後ろから言われたこともありまして…。
オレらはロックンロールしてますから!」
300「コレはMOONSHINEなりのロックンロールですよ。
ロックしてるし、ロールしています」
「ロック」という音楽はスタイルではなくて「精神」なんです。
「自分たちだけの音楽を作る」という「精神」だと私は思っています。
だから金光さんがおっしゃる通り、MOONSHINEは間違いなくロックしてるしロールしています。290v5曲目はチャーリーのギターから「がんじがらめ」。
音もいいけど弾いているフレーズの「チャーリー感」がタマらん!305_ggmMOONSHINEテイストのヘヴィ・ナンバー。
藤重さんはステージ上下に移動して…0r4a0690執拗にメンバーを鼓舞しながら絶叫していく。0r4a0647「やってる、やってる」…そのようすを後ろから見守る金光さん。Img_7021河野さんはこの曲ではアルペジオでバッキング。
私もBLIND BIRDからSBLからCARAVERASから随分色んな河野さんを見て来たけど、5弦による超低音の多用といい、様々なテクニックといいMOONSHINEは「河野ベース」のショウケースって感じがする。
あの手この手で実にオモシロイ。
340v_arpギター・ソロ。
ココでももちろんチャーリーが自分独自の言葉で語りまくる。
コレが「スタイル」というものよ。
そして、その「スタイル」を作るということがどれだけ大変ことか!
335続いては…キタキタキタキタ~!このリフ!
「咆哮」という曲。
前回の記事に「MOONSHINEの曲のほとんどは1回聴いただけで頭や耳に残る」というようなことを書いたが、コレはその代表。
この日、チャーリーと話をしていて「コワいリフ」ということになったんだけど、イヤ~、ナンだろなコレ。
ホントに耳に残るんよ。
「他にない」ということなんだろうネェ。
単音のシンプルな音の配列なんだけど、ベートーヴェンの「第五」とか「A Hard Days Night」のイントロとか、そういう類の破壊力があると思うのです、コレ。350_hkそんなリフに合わせて歌う藤重さんの破壊力もコレまたすさまじい!360vそして、緩急を劇的に演出する金光さんのドラミング。370v「コレがMOONSHINE」という名刺代わりに使える曲のひとつだと思っています。380vだからこんなアクションも!
低い!0r4a0665 「ありがとうございます。
我々は結成して1年半くらいになるんですけどまだ音源を出したことがありませんでした。
ところが、今日はその音源を入り口の物販の方に用意してございます!
最初のデモCDという形で3曲入りにしました」
390vコレが入り口の屋台村で販売していたMOONSHINEのCD。
20ココで珍しく金光さんがマイクを握った…実際にはマイクスタンドの向きを変えた。
「本当に我々の手作りなんですよ。
我々が本格的にライブをやり出して1年過ぎたくらいかな?
で、簡易なモノではあるんですが、皆さんにようやく『音源』というモノをお届けすることができます。丹精込めて作ったモノなのでゼヒともお手に取って頂きたいと思います。
中の歌詞のカードもただの1枚のペラではなく、ちゃんと見開きになっています。
今日のイベントの趣旨でもあるところの『日本語のロック』というモノをそこに載っている歌詞で噛みしめて頂けたらうれしいです。
恐らく藤井がしゃべれないであろうことを、チョット深いところまでをしゃべってみました」
400vこれが3曲入りの音源『FIRST DEMO』。
ビートルズのホワイト・アルバムみたいにとにかくシンプルなルックス。
写真は1枚も使っていない。
ま、なまじマヌケなデザインのジャケットをまとったおかげで冷や飯を喰うハメになるCDだってたくさんあるからね。
コレでいいのだ。
でも内容は濃いよ。
最近のデジタル処理づくしの人工的な音質とは大きく異なり、非常にナマナマしい録音も聴きどころのひとつ。
盤面の文字も手作業で1枚1枚スタンプを押した。
だから同じモノがない。
キレイなのもあればそうでないのもあるかも知れない。
そこが手作りの良さってもんよ。0r4a0278収録曲は「MOONSHINE」、今日最初に演った「嘆きと嘘」、そしてこれから演る「明日が壊れても」の3曲。
金光さんが触れていたようにそれぞれの曲の歌詞がスリーブの内側に掲載されている。0r4a0283 「ウフフフ…広報部長の金光からのお知らせでございました。
ちゃんと歌詞も入ってるんでね。
ボクらは目標にしていることがひとつあって、CDはもちろんなんですけど、ライブでも可能な限り聴いているお客さんが何を歌っているかわかるうようにしたいんです。
意外と深いことを言ったりしてないんですけどね。
マァ、そんな感じでCDを聞いて頂いて、またライブに来て頂いたらまた曲の聞こえ方も違うかもしれません。
それも含めてゼヒCDをお求め頂きたいと思います。
よろしくお願いします」420v早速『FIRST DEMO』から1曲。
藤井さん作詞、河野さん作曲の「明日が壊れても」。430_akミディアム・テンポの温かいナンバー。
コレも印象深いんだよナァ…って前回と同じ記事になっちゃうからもう言わないけど、印象深い。440v転調してチャーリーのソロ。
藤重さんの歌詞をギターでナゾっているかのようなプレイだ。460vそしてミディアムからミディアム・ファストのテンポで現れるこの「金光ビート」!
「♪シャンシャンシャンシャン」というサンタクロースが乗ったソリのような律儀なノリが気持ちいい。470v_hhwkそして曲はそのまま金光さんが叩くシンバルに引き継がれ…Img_7027そのまま「ひび割れた記憶」。480コレもリズム隊が素晴らしい。
コロコロと変わるリズム・パターンの中、一糸乱れず爆走する2人。
500♪ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ…この河野さんのドライブ感!
490vそんな完璧なリズムに乗ったフロント陣も大暴れ!
Img_6890もうチャーリーのソロも鬼気迫っちゃってる!0r4a0655そしてMOONSHINEのステージも最後のセクションに突入する。
最後のMCはライブの告知。
「ボクらなりのロックンロールをこれからも演っていきたいと思います。
よろしくお願いしま~す。
それでは、我々の持ち時間もイッパイとなって来ました。
あと2曲いきます。よろしく!」510v残り2曲、まずは「折れた翼」。
チャーリーと藤重さんのデュエットから…520ゴキゲンなバンド・アンサンブルでクライマックスを練り上げていく。0r4a0390 「今日は本当にありがとうございました!」540出番を締めくくったのはいつも通り「MOONSHINE」。
この曲も『FIRST DEMO』に収録された。0r4a0383 コレはズルでね。
ワザとユッタリした曲とメンバー全員のドラマチックなコーラスで感動を呼び覚まそうという作戦なんだよ。
わかっちゃいるけど、今回もその作戦にまんまと引っかかってしまった!560v「♪Dancin' in the moonlight」570v「♪You're always on my mind」580v「Dancin' in the moonlight」590vチョット上から目線的に言わせてもらっちゃうと…今回は私にとって3回目のMOONSHINEだったんだけど、正直、前回の8月に観た時より演奏の密度が群と増した感じがした。
完成度が格段に向上した…って言うのかな?
これからチョットの間ライブはないようだけど、次回観る時がとても楽しみだ。
ライブの予定が入るまでジャンジャンいい曲を書き溜めておいてくだされ!600<つづく>

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通称「マー索くん」。
過去2,200本に上る記事のタイトルすべてをアーティスト順やカテゴリー順に並べ、リンクを施しました。
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200 (一部敬称略 2023年9月17日 高円寺SHOW BOATにて撮影)

2023年10月10日 (火)

Welcome to THE ROCKS HEAVEN vol.12~Earnest-Eros

 
「あ~今年も日本語のロックって素敵!」と副題されたイベント『Welcome to THE ROCKS HEAVEN』が開催された。10v定刻になって主催者の臼井孝文、要するにOZMAさんがステージに姿を見せた。
このイベントの名物のひとつであるOZMAさんによる前説が始まる。
「みなさん、こんにちは、こんばんは!
皆さんがこんなに早くお越しになられたのは、ボクがこうしてしゃべるのを楽しみにしていらっしゃったからではないでしょうか?…OZMA-Xのオズマでございま~す。
一応、『Welcome to THE ROCKS HEAVEN』の主催者みたいなこともやっております。
今日は12回目…12回もこんなことやってるワケです。
今回は去年に引き続いて『あ~日本語のロックってやっぱり素敵!』となっております。
かつて大日本帝国は鬼畜英米の言葉なんかしゃべっちゃいけない!ということで、英語をしゃべることを禁止していたんですよ。
野球とかでも『盗塁』を『スチール』って言っちゃいけないとか…バカですね~。
そんなことをやっていたから、日本は戦争に負けたんじゃないかな~と思います。
しかし、今日はその大日本帝国に見習って日本語しかしゃべっちゃダメですよ。
皆さんも『ビール』とか言うたらダメですよ…『麦酒』って言わんとダメですからね!」
20「いいタマ、打者ダメ!」のあたりは有名な話ですもんね。
それでは一方の敵国、アメリカはどうしたか…。
戦前、アメリカには日本語を理解することができるアメリカ人は数えるほどしかいなかった。
ところが、日本と一戦交えることになって、まずは「相手の文化をよく知っておこう」と日本語の勉強を推奨し、たった1年の間に万人単位の日本語のマスターを育成したという。
もう一方の敵国イギリスは?
下はMarshallの工場のすぐ近くにある映画『イミテーション・ゲーム』の舞台となった「ブレッチリー・パーク」に展示されている戦時中のアイテム。
日本語を学ぶための単語カード。
イギリス人も日本軍の暗号を解くために必死になって日本語を勉強したのだ。
「暗号」については長くなるのでココでは触れない。
000310vOZMAさんは「鬼畜米英」という言葉を口にされたが、戦時中はスゴイ言葉があってネェ。
「八紘一宇」なんてのは有名だけど、「暴支膺懲」とかね。
要するにコレらは今で言うキャッチコピーというヤツで、昔の人はこうした表現を考え出す方も理解する一般の人たちも今よりははるか学があった。
そんな中、1945年3月29日、敗戦のたった5カ月前に公開された映画のひとつ『米英撃滅の歌』。
この19日前に10万人もの都民が「東京大空襲」で犠牲になったのにまだこんなことをやっていた。
写真の写っている混血の男性は藤原義江という戦前の大オペラ歌手。
3人の女性は高峰三枝子、轟夕起子、月丘夢路。
「乙女の旅唄」という挿入歌をこの3人が歌っているんだけど、轟さんと月丘さんは宝塚の大スターだったから歌もうまくて実に素晴らしい。
戦時中とはいえ、昔のモノは何でも本当によく出来ていた。
ちなみにこの映画のタイトルは日本映画史上最も過激とされているらしい。
コレ、現実だからね…ヘタな悪魔なんかよりはるかに恐ろしい。
Beg ところで、このイベント…Marshall Blog初登場なのかとばかり思っていたら、2019年9月22日に開催された「vol.5」にお邪魔していたわ。
下はその時の前説のOZMAさん。
コロナ前の姿。
記録しておいてヨカッタ。
コレがMarshall Blogの最大の利点…その時の様子を具に残すことができるんです。
ビデオではこうはイカン。
「vol.5」の様子はコチラ。
  ↓  ↓  ↓
Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5 <前編>~BLACK YAK.とFury of Fear
Welcome to THE ROCKS HEAVEN 5 <後編>~ Strange,Beautiful and LoudとOZMA-X

30そして現在。
「本日登場する3つのバンドをご紹介致しましょう。
フロム新潟ですね…『Earnest-Eros』でございます。
既にバンド名が英語でございます!(その前に「フロム」って言っちゃってるから!)
ですからその時点で出演する権利、資格が全然ございません。
Earnest-Erosを日本語にしますと…『earnest』というのは『マジな』ということです。
『Eros』っていうたら、『アレ』ですわ、アレ。
皆さんもかつてそういうことをされて、今はもうそういうこととは縁がない感じですけれども…なんて失礼なことを言うんでしょう、ボクは!
まぁ、『エロス』といえば『性欲』、『情欲』とかね。
ですから『マジな性欲』みたいなバンド名になるワケです。
ワタシ、ビビりました。
新潟からそういう布教活動をされておられますEarnest-Erosさんですね。
30vギャハハは!OZMAさん、最高!
「マジな性欲」?!…コレにはハラを抱えて笑ったわ。
狙ったのか、はたまたマジなのかがわからないところが「OZMAGIC」にてして「OZMAGNIFICENT」…そして「OZMARVELOUS」!
 
よろしい、エロスね。
皆さんには高円寺北3丁目からイギリス、ロンドンはウエスト・エンドの中心地、ピカデリー・サーカスへと飛んで頂く。
下の写真は2010年に撮ったモノ。
有名なこの巨大な広告スペースにはかつてTDKとサンヨーの名前が燦然と輝いていた。
今は「現代」やら「サムソン」やらに打って変わり、日本企業の栄華ははるか昔のこととなってしまった。
その向かいに立っているのが…

00040コレ。
渋谷のハチ公前のようにお上りさんにとってロンドンの待ち合わせ名所のひとつになっている。
そのテッペンに乗っかっているのがギリシャ神話の「エロス(Eros)」。
もちろんコレが日本語の「エロい」の語源。
でも、コレは日本語だけではなくて、「性的な魅力」を醸し出していることは英語でも「erotic」と表現する。
でも日本語の語感とはゼンゼン異なり全然エロい感じがしない。
「エロス」が神様ということを知っているからかも知れない。
我々が人前で「じゃ、エロスで集合ね!」なんてやったら注目を集めることは間違いないであろう。0r4a0720エロスはローマ神話においては「クピードー(Cupido)」になる。
これは我々が言うところの「キューピッド」ね。
だから弓矢を構えている。
Img_1547エロスの家ってスゴくてね。
お父さんが「軍神アレス」。
戦いの神様。
足元に赤ちゃんがまとわりついているが、コレが「エロスくん」かな?
いずれにしてもあんまりありがたい名前じゃないな。Ar そして、お母さんが「愛の女神アフロディーテ」…と言われている。
ここでオモシロイのが、岡垣さんのところの「Aphrodite」、瑠海狐さんのところの「Aresz」、そして新潟から「Earnest-Eros」と三柱(神様は「柱」と数えます)ともその名を冠したバンドが存在していることよ。
つまり「神様ファミリー・コンサート」とかいって家族でイベントができるというワケよ。
トラップ一家もビックリよ!
いつかライブが開催されたらMarshall Blogで取材に行くぜ!Ap 「Earnest-Erosさんは5人編成なんですけど…あ、ボクはバンド名に『さん』を付けるのが嫌いなんです…間違えました(←私も賛成)。
Earnest-Erosは5人編成なんです。
ギター、キーボーズ、ボーカルズ、ドラムス、ベースの5人なんですが昨年は諸事情によりまして鍵盤の方が不参加でございました。
今回は完全体での出演でございます。
ボクは個人的にボーカルズの恵美ちゃんのことが好きでして、公私混同の塊としてEarnest-Erosは毎年このイベントに呼んでしまおうかと…。
皆さんにはシッカリとEarnest-Erosをご覧頂くようにお願い致します」70「そして、2番目に登場しますのはMOONSHINE。
MOONSHINEのシンガーといえば、あの大スターの藤重さんなんですよ。
間違いなく大スターです。
MOONSHINE…『月明かり』ですが、俗語としては『密造酒』という意味がある。
危険な香りしかしない…さすが藤重さんだなって言う風に思ったりします。
藤重さんが付けたかどうかはボクは知りませんが…。
今日、私はOZMA-Xで初めてMOONSHINEと共演させて頂きます。
リハーサルを拝見したんですが、相変わらず高尚な音楽を演っていらっしゃいます。
私たち凡人には決して理解できない音楽を演っています。
新曲を演られていたんですが、驚くべきことに8ビートなんですよ。
わかりますか?
MOONSHINEのことを知ってる人だったら、『えっ!MOONSHINEが8ビート?』となるワケです。OZMA-Xは8ビートしかありません。
つまりわかりやす~いことしかやりません。
素晴らしくプログレッシブな音楽を聴かせて頂きますので2番手のMOONSHINEもどうぞご期待ください」
40「そして3番手に登場しますのは我がOZMA-Xです。
僭越ながら昨年に続いてトリを務めさせて頂きます。
申し訳ないナァ~とは思ってるんですけれどもね。
Earnest-Erosが来て、MOONSHINEと来てですよ…ボク達OZMA-Xが出て来る。
なんか世界が全く違ってアーパーな感じしかないですねOZMA-Xは。
一体ナンでしょうね?
MOONSHINEとか見ていて、こういう音楽を作れる人に、こういう偉い人になりたい…と思ったりするんですが1フレーズも思い浮かばないですね。
チャーリーさんの弾くリフとか、どう逆立ちしても出て来ないですけど。
勉強しながらOZMA-Xの成長の糧にしたいと思っておりまして、3バンドとも楽しんで頂ければうれしく思います」60v「みなさん、ご用意はよろしいでしょうか?
ありがとうございました!」
50そして、いよいよEarnest-Erosが登場!
1曲目は「Right Here, Right Now」。
ノッケから気分爽快!
ブッチギリのハード・ドライビング・ナンバーだ~!
90佐野恵美0000r4a0198猪腰順一110v仁美120v田中祐介130v土田裕司 140v続けて猪腰さんが弾くドヘヴィなリフに…150_sa土田さんがシャープなアクセントをつけてスタートするのは…160v「Standing Alone」。
イベントの主旨通り、日本語の歌詞が猛烈に突き進んでいく曲によくマッチする!170v猪腰さんのソロ!
鮮やかなシュレッディングがキマった!
180「ありがとうございます!
皆さま、ご来場頂きありがとうございます!
そしてOZMA-X、MOONSHINEの皆さま、よろしくお願いします。
私たちは普段、新潟市を中心に活動しておりますEarnest-Erosと言います。
前説でOZMAさんが誤った情報を流されていたようですのでひとつ訂正させてください。
Earnest-Erosというバンドは「エロスさん」と呼ばれていた方が結成したバンドなんです。
それもどうかと思いますけど…。
元々男性のボーカルズで代々やって来たバンドなんですが、別に真剣にエロをやる…みたいなことではありません。
私が歌いながら1枚ずつ脱いでいくなどということはしません!」
そりゃそうでしょう!0r4a0163 「昨年に引き続きOZMAさんにお呼び頂きましてありがとうございます!
前回はキーボーズが不在のままで出演したんですが、今年はようやく5人で出ることが出来てとてもうれしく思っております。
最後までどうぞ楽しんでください!」
280vというワケで「Eros」については上に出て来た通り。
一方の「Earnest」はチョットやっておきたいことがありましてね。
私の場合、英語圏の人と接していてこの単語を使っている人に会ったことがないんだよね。
意味は「熱心な」とかOZMAさんがおっしゃっていたように「まじめな」ということだから、きっと私の周囲の英語圏の人は「不熱心」で「いい加減」な人ばかりなのだろう…チガウカ。
でもきっと英語圏の子供はこの「earnest」という単語に助けられていると思うのです。
それはナニかというと、「ソーラー・システム」。
「太陽光発電」じゃないよ「太陽系」のことね。
我々は太陽系の惑星のメンバーと順番を「水金地火木土天海冥(すいきんちかもくどってんかいめ)」って覚えるでしょ?
向こうの子は「My Very Earnest Mother Just Served Us Nice Pizza(私のとてもマジメなお母さんがちょうどおいしいピザを私たちに出してくれた)」と覚える。
「My」の「M」は火星の「Mars」、「Very」の「V」は金星の「Venus」ってな具合。
「Earnest」が「Educated」だったり、「Nice Pizza」が「Nine Potatos」だったりするバージョンもあるようだけど、私は「earnest」派。
アーネスト・ボーグナイン好きだったから。
ご参考までに…でした。
6qrlv90tステージではもうイッチョ激しいヤツが始まった!
ギターと…220vベースがオクターブ・ユニゾンで奏でるリフが実にクール!
田中さん、弾いている間中、ズ~っと客席を見てるの。210_rfyコレ、恵美さんの歌もさることながら、そのバッキングのギターがエラくカッコいい。
こんなん滅多にないでしょ?230vサビのメロディもチョット変わっていてオモシロいな。
印象に残った1曲。240ココまで2019年に発表したアルバム『Resonance of Soul』の曲順通りにに演奏して見せてくれた。Resonance もう1曲同じアルバムから「Good Days and Band Days」。
この曲はエラくトリッキーだ。
ドナルド・フェイゲンもビックリ。
絶対に予想できないところでガンガン転調しちゃう。250v_gdbd猪腰さんのソロを挟んでまた転調。
最後まで転調の嵐が吹きすさぶ。
こういうの大好き!270続いてコレまでリリースしたアルバムには収録されていない「You Won't Get Away」。0r4a0298ドラムスとベースのヘヴィなグルーヴがタマらないミディアム・テンポのナンバー。0r4a0074 コレもサビのメロディが特徴的で前半の曲調との対比がオモシロい。0r4a0077 猪腰さんがステージ中央に歩み出てタップリとソロを弾きまくった!Img_6574「Earnest-Erosは、現メンバーになってすぐにセカンド・アルバムを発売しました。
もう4年前ですね。
アルバムを出して、そのレコ発で『あちこちライブに行くぞ!』と張り切ったところでコロナ禍になってしまいました。
なかなか思うようにいかないまま3年が過ぎてしまって…。
でも、昨年呼んで頂いたこのイベントがキッカケになって徐々に活動が戻ってきているという状態です。先ほども触れましたが、私の前のシンガーは男性だったんですが、そのメンバーでレコーディングしたファースト・アルバムも今日はお持ちしておりますのでよろしくお願いします。
じゃあ、ココで落ち着いてバラードをお送りしたいと思います」190v仁美さんのキーボーズに導かれて…280v_pfm 恵美さんが切々と歌い上げるのは「Pray to the Moon」。
320こんなバラードに欠かせないのは泣きのギター・ソロ。
もちろん猪腰さんがバッチリと号泣してくれた!310v「ド」がいくつも付くハードでヘヴィなEarnest-Erosのレパートリーの中にあっては、こうしたバラードも実に味わい深いですな。
290ガラっと替わってどこまでも突っ走りまくる「Into the Light」。330_itlこの曲は2010年リリースのファースト・アルバム『Awaking』から。
ちょっと『In Trance』のコンセプトを匂わせるジャケットが目を惹く。
Awake さっきのMCで恵美さんが触れていたように、上のアルバムに収録されているオリジナルの音源で歌っているのは男性。
恵美さんの歌でしかEarnest-Erosを知らなかった私はそちらを聴いて結構ビックリしてしまった。
340vキーボーズだけでなく各所でバッキング・ボーカルズを付けた仁美さん。
仁美さんだけでなく、メンバーみんなで取り掛かるコーラスもEarnest-Erosの音楽の重要な要素だ。350v「1年ぶりの東京で、うれしい…のかな?
もう、いよいよ残り2曲になってしまいました。
このように呼んで頂けて、今日初めてEarnest-Erosをご覧頂いた方もいらっしゃるかと思います。
新潟というと、地方ですけれどもガンバっているバンドもいるということを知って頂ければうれしいと思います!
ヨシ!後はグ~っと盛り上げて次のMOONSHINEさんに熱い空気をパスしたいと思いますので皆さんもついてきてください!」
370v_m盛り上がる直前に恐縮ですがチョット…。
今は交通網の発展とインターネットの普及で「〇〇ツアー」と称して地方のバンドが東京へ出て来てライブをやったり、その反対に東京のバンドが全国津々浦々まで出かけていくことは全く珍しくなくなってしまいバンドの出身地が注目されることがほとんどなくなってしまった。
ところが昔は「ツアー」なんていうと一大事だった。
だってレコード会社から作品を出したり、頻繁に音楽雑誌に登場でもしていない限り、活動の基盤である地元以外でバンドの知名度を高めることがとても難しかったから。
意を決して地方へ出かけて行くにしても、知名度が低いために現地のお客さんを集めることが大変難しかったのだ。
その代わり「どこそこのバンド」という枕詞がバンド名に付くことがよくあった。
例えば「博多のサンハウス」とか、「名古屋のセンチメンタル・シティ・ロマンス」とか、「小松のめんたんぴん」とか、「大阪のキャバレー」とかね。
こういうのカッコいいと思わない?
「森の石松」とか「新田の卯之助」だよ。
ちなみに「森の石松」の「森」はトトロが住んでいるような「森林」ではなくて「森」という地名ですからね。
そして、「新潟のEarnest-Eros」…実にいいじゃないか!
新潟のロックのリスナーってメッチャ熱いの知ってる?
昔、全国各地で頻繁にMarshallのクリニックをやっていた時期があったんだけど、新潟のお客さんのノリが規格外に良くて実に楽しかったことを覚えている。
ということであと2曲。
まずは『Resonance of Souls』のクローザー「I Live Just for the Day」。380_ilfd景気よく鳴り響く必殺のスピード・チューン!390恵美さんの絶唱…400vサオチームの揃い踏み…と見どころ&聴きどころを経て…410最後の「Kick Out the Jams」。
もちろんMC5のコピーではなく、『Awaking』のオープナーを務めたギンギンのオリジナル・ナンバー。430_koj燃え上がるEros!440v 450v  460v 470v1年ぶりの東京でのステージを猛烈な勢いで締めくくった5人なのであった!480v「ありがとうございました!」490v物販にはTシャツとCDが並べられ人気を呼んでいた。
Earnest-Eros…女性シンガーのヘヴィでクールなバンドがお好みに方に大推薦だよ!
 
Earnest-Erosの詳しい情報はコチラ⇒Earnest-Eros Official Site500<つづく>
 

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200 (一部敬称略 2023年9月17日 高円寺SHOWBOATにて撮影)

2023年10月 2日 (月)

The Good-Bye 40th Anniversary Concert Tour<後編>

  
The Good-Byeの40周年を記念するコンサートのレポートの<後編>。
「今日は80点の出来だった」と自ら評価評した衛藤さんの歌とウクレレをフィーチュアしたコーナーが無事終了したところ。0r4a0035 「さぁ、重い空気になったところで…チョット気分を変えていきましょう。
『衛藤浩一コーナー』があったので、ココで加賀八郎の歌を歌わないと…。
加賀八郎のデビュー曲を歌ってみたいと思います」10vアコースティック・ギターを弾きながらヤッチンが歌ったのは「Going Home」。20_gh下は2013年1月6日のヤッチンのバースデイ・ライブ。
この時はヤッチンがウクレレを弾いて、加賀さんが熱唱してくれた。210_2まさにヤッチンの心がこもった温かい歌声。
「スンスン、スンスン」…客席のそこら中でファンの皆さんが涙を流していたので、私もついもらい泣きをしそうになってしまった。30v続いて「LOVE」。60v衛藤さんのドラムスもあったか~。
40vこの日、和佐田さんが弾いていたプレシジョン・ベースが加賀さんの愛器だったことが後に紹介された。70ヤッチンのライブでも時折取り上げられる「浪漫幻夢(Romantic Game)」。80_rgサビで転調してガラリと場面を変える展開はいつ聴いてもゾクっと来るね。90ギター・チームもガッツリとフィーチュア。100vさぁ~、ますますノッて来たぞ~!
続いて「Go to the ぱらだいす」。S41a0830 衛藤さんのサンバ・ビートにのってメンバー紹介。110_gtp皆さんお待ちかねの「コール&レスポンスに参加してキミもThe Good-Byeのメンバーになろう!」のコーナー。
「それではボクが質問したことに当てはまる人は大きな声でボクに続いて『イエーイ』で返してください!
13年間休んでいた期間もあるんですが、The Good-Byeは今日40周年を迎えました。
今日初めて生でThe Good-Byeを観る方いらっしゃいますでしょうか?
イエーイ!」120vもちろん会場は大興奮!
130そしてみんなで「♪ラ・ララララ~」と楽しく合唱して会場の全員がThe Good-Byeとなったのであった。140v衛藤さんのドラムスから『SPECIAL TAHNX』収録の「ちょっと待って」。S41a0731ヤッチンはほぼギターに徹する。 180ヤッチンのギターを鳴らしているのはMarshall。
向かって左はMarshallのフラッグシップ・モデルJVM410Hと1960A。
右は世界中で大ヒットしている「STUDIO CLASSICシリーズ」のSC20Hとスピーカー・キャビネットのSC212。190姿を消していたsourcesのヴァイオリンの2人が毎回「♪ちょっと待って」のパートでステージそでからものすごい勢いで飛び出して来るのはこの曲の見どころのひとつ。170ヤッチンがステージ・フロントに歩み出て「めちゃくちゃロックンロール」。
インパクトの強いタイトルだナァ~。
190_mmrrこの曲でもヤッチンはギターに専念して…いよいよクライマックス!0r4a0353 「さぁ~、みんなでさらに盛り上がっていきたいと思います!
次の曲は一緒にタオルなど握りしめてください!」
…とヤッチンが言う前から前の方の席のお客さんはもうタオルを取り出しているんだよね。
ナンでわかるんだろう?
いつも不思議に思うんだけど、それが「ファン」というモノなんだろうね。220もちろん曲は「YES! YES!! YES!!!」。230v_yyyショウは最高潮!
衛藤さんと野村さん…240添田啓二さん…250v和佐田達彦さん…260加賀谷綾太郎さん…270v日高隼人さん…280vそして野津永恒さん…290最高の演奏を聴かせてくれたメンバー全員「ナイス!」。300本編の最後を飾ったのは「♪ユー!」。
曲は「悲しきRADIO GIRL」。310v衛藤さんが叩き出すドライビング・ビートに乗って40周年記念コンサートの本編は華々しいフィナーレを迎えた。320v「ありがとうございました!」330v当然アンコールの嵐!
そして、メンバーがステージに姿を見せると大歓声が沸き上がった。340「皆さま、最高の時間をどうもありがとうございました。
お陰さまで40周年を記念するライブを無事に終えることができました。
今日初めてThe Good-Byeを観たという方もたくさんいらっしゃって、13年間のお休み期間がありましたものの40年にわたって活動をしてまいりました。
今みたいにSNSが発達する前はなかなかThe Good-Bye情報が届かない方も多かったと思うんですが、ナゼか最近『そういえば昔The Good-Byeってのがいたよな』みたいな…そうやって結構検索してくださる方が多いんです。
それでYouTubeで最近The Good-Byeを見て、ライブにお越しくださる方も多いんですね。
その一方では40年も演っていてThe Good-Byeの活動を知らない方もいらっしゃるのかと思うとまだまだガンバらなくてはいけないなと思います」
350v「でもね、デビューした頃は40年後にこんな楽しい音楽が出来てる…なんて想像もしませんでした。
それも本当に根強くガンバって応援し続けてくれたみなさまのおかげです。
本当にありがとうございます!
1983年デビューですよ…80年代にはたくさんのアーティストやタレントやアイドルがいる中でよくぞThe Good-Byeを選んだよね~」360「今回、40周年の感謝の気持ちを込めて自分たちで全てレコーディングし直したベスト盤を出しました。
昔の音源をそのまま集めているワケではありませんので、よろしかったら今のThe Good-Byeをゼヒ聴いてやってください。
シングルのA面曲は入っていません!」0000s41a0854 …とご挨拶をしてアンコールの1曲目に突入した。
ヤッチンがステージ中央でスポットライトを浴びる。
大歓声!
374「エ?ナ~ニ?」と大歓声に応えるヤッチン。375まずは6人で「気まぐれOne Way Boy」をプレイ。
1983年のデビュー曲。
376vメンバー全員が今日のイベントTシャツにお召し替え。380v 390v 400v 420v「♪Rock' tonight」…1983年というと私は大学3年生で、ジャズに狂っていた時分だったけど、この曲の冒頭はと~てもよく覚えている。
それほど頻繁に耳にする機会が多かったんだね。430v最後はsourcesの弦チームも加わり…440オールキャストでにぎにぎしくショウを締めくくった。450v曲は「祭り気分でTake a Chance」だった。460vこうしてアンコールを含め全23曲を演奏。
セットリスト、パフォーマンス、トーク、すべてのバランスが取れた素晴らしいロック・ショウだった!470メンバーがステージを去り、客席の照明が点いても席を離れようとするお客さんがひとりもいない。
直前までメンバーが立っていたステージを凝視し、余韻を噛みしめながら、会場に流れるThe Good-Byeの曲を共に歌っているのだ。
皆さん、The Good-Byeファンでヨカッタね~!48040周年おめでとうございました!
次はいつかな?
45周年は間違いないだろう。
とても楽しみにしています!
 
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いいバンドだよ~!
 
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200 (一部敬称略 2023年9月10日 昭和女子大学人見記念講堂にて撮影)

2023年9月29日 (金)

The Good-Bye 40th Anniversary Concert Tour<前編>

 
The Good-Byeの活動40年を記念するコンサート。
今から40年前というと1983年。私は大学3年生だった。
歌番組に出演しているThe Good-Byeの姿をブラウン管越しに目にしたものだった。
それがまさかこうしてお仕事でご一緒できるだなんてあの時は全く想像していなかった。
1983年か…いつも70年ぐらい前の音楽や映画に親しんでいるせいか、「1983年」と言われてもそれほど遠い昔に感じることはなく、「40年がアッという間」という感じもあんまりしないんだよね。
30ところが…コレと来たらどうだ。
The Good-Byeの30周年を記念するコンサート。
エエエエエエエエエエッ!アレからもう10年経ったのかよッ!
コレが「アッという間」すぎて全く信じられないのよ。
そのコンサートは2013年11月17日、国際フォーラムで開催された。
 
その時のようすはコチラをクリック!
 ↓   ↓   ↓
【Marshall Blog】THE GOOD-BYE 30th ANNIVERSARY ~TAKE OFF~

10240周年を記念するコンサートの会場は昭和大学人見記念講堂。
開館は1980年というからThe Good-Byeの3歳年上だ。
ココは「音が良いホール」として、カール・ベームが来ているんだってね~。
ビックリだ。10講堂の前に立っているのはロシアの文豪トルストイの立像。
昭和大学の創設者の人見圓吉先生が傾倒していたそうな。
コレ、タイムカプセルになっていて、開校80周年の時にそれまでの学校の資料や写真を100kg分ほど詰め込んだんだって。
いつ開封する予定なのかは知りません。
20vこの会場は今回で2度目。
以前写真撮影の仕事でお邪魔したことがあって、あの時はステージに上がっている20人以上の出演者を2曲で撮る…という過酷なタスクだった。
もちろん普通に撮るのであれば、2曲あれば十分なんだけど、あの時のステージは富士山頂より濃いスモークで大変な苦労を強いられた。
何とかやり遂げたけど、終わってかなりヘトヘトになってしまった思い出があるのです。15開場前の物販も大賑わいだった。45ロビーに飾られた祝い花の数々。
コチラはご関係の方々から。50
90もちろんファンの方々からも。60熱烈感バッチリ!
70さぁそろそろ開演だよ~!110定刻通りステージに登場したのは、マズがThe Good-Byeの3人。
 
曾我泰久120v衛藤浩一と野村義男。130vそのThe Good-Byeをサポートするのが…
 
添田啓二140v和佐田達彦150v加えてsourcesの3人。
 
加賀谷綾太郎…160v日高隼人S41a0678 野津永恒180v1曲目は「Take off~赤いポルシェ」。
190vヤッチンのギターはThe Good-Bye時代のトレード・マークの白いストラトキャスター・モデル。
そして背後にはMarshall。
190いつもは向かって左のMarshallのフラッグシップ・モデルJVM410Hと1960Aをご使用頂いているが、今回はその横に子分が寄り添っている。
その子分とは世界中で大ヒットしている「STUDIO CLASSICシリーズ」のSC20Hとスピーカー・キャビネットがSC212。200ヤッチンは以前からこのモデルが気になっていて実際にジックリと試奏して頂いたこともあった。
それが今日、実際のステージで使われることになったというワケ。
 
ヤッチンの試奏のようすはコチラ
   ↓   ↓   ↓
【Marshall Blog】曾我泰久 Plays STUDIOシリーズ

1002ヤッチンの足元のようす。
JVMとSTUDIOは音がゼンゼン違うのね。
ヤッチンはライン・セレクターを使い、適材適所で適格にその2つを使い分けていた。210そんなバックラインでバッチリとソロを聴かせてくれた。205続いては「涙のティーンエイジブルース」。206v最初から…イヤ、すでにリハーサルの時から超ハイ・テンションの衛藤さん。
210vさらに「にくめないのがニクイのさ」。220人気のナンバーが惜しげもなく飛び出してきて客席は大興奮。230v最初のセクションはもう1曲。
205v「Dance×3」で締めくくられた。240v野村さんがMCをしている間に衛藤さんと…
260vヤッチンはナポレオン・ジャケットを脱ぎ、現在のトレード・マークのギターに持ち替えた。
続いての曲は「You惑 May惑」。
250vまだまだ出て来る人気曲!
270
続けて「TWO NIGHTS」。280v衛藤さん、シンバルの位置、バッチリでしたね!290ギター・ソロもタップリ披露してヤッチンのMCへ。300v「皆さま、改めましてThe Good-Byeです。
なんと40周年です。大きな節目を迎えることができました。
ありがとうございます。
ねぇ~、40歳だもんね。ビックリでございます。
40周年をこんなに盛大にお祝いして頂けるとは本当に幸せでございます。
2019年に35周年記念のライブをやりまして、その時にはCDも出したんですが、その後コロナがあったお陰でライブが出来ていなかったんです。
ですから今日は久しぶりにThe Good-Byeとして、しかも40周年という節目に皆さまとお祝いが出来ることをとてもうれしく思います」310v「さて、今珍しく、2曲続けてシングルのA面の曲を聴いて頂きました。
皆さんご存知の通り、The Good-Byeには不思議な現象がございまして、シングルのA面の曲よりもB面の曲の方の人気が高いんですよ。
A面はA面で愛してくださってはいると思うんですが、それ以上に思入れが深いのがアルバムだったり、シングルのB面だったりするワケでございまして…。
それでは早速ココからシングルではなく、アルバムにしか収録されていない曲を演奏します。
しかも初期中の初期…ファースト・アルバムとセカンド・アルバムからお届けします」320「アルバムだけに収録されている曲」…なんていい時代だったナァ。
今のサブスク世代の若い人にはわからないだろうナァ。
 
まずは「昨日まではFunny Boy」。
340v_ibこの曲ではヤッチンはバッキングに徹する。
330v_kfb続けて「イマジネーション ブルー」では2人のギター・ソロと…350添田さんのキーボーズのソロがフィーチュアされた。360v次の「Midnight Train」もThe Good-Byeのショウではおなじみのナンバー。370_mt衛藤さんと…S41a0367 和佐田さんのコンビネーションがストレートにドライブした!
380v「DOLL」でもギター・チームがステージで向かい合い大きな歓声が上がった。0r4a0351 そして、このセクションの〆は衛藤さん。390_hohこれまたおなじみの「花のお江戸は華盛り」でスッカリお祭り気分に!400v「サンキュー!メルシー、メルシー!」
405vこの辺りがショウの中盤。
「衛藤浩一コーナー」に突入。406チガウカ?…サポートの皆さんがステージを離れ、The Good-Byeの3人によるアコースティック・コーナー。
「ファースト・アルバム、そしてセカンド・アルバムから聴いて頂き、その後に衛藤浩一の代表曲をお送りしました。
浩一くん、チョット前の方に…」
410v「遂にこのコーナーが…」
衛藤さんはこの日のために猛練習に猛練習を重ねてウクレレをマスターしていらした…のはいいんだけど、大緊張で見ているこっちもドキドキしてしまった。
420v今、衛藤さんの目の前に広がっているのはこんな光景ですからね。
いくら才能のあるミュージシャンでも自分の担当楽器とは全く構造が異なる楽器の演奏をこれだけのお客さんの前で披露するんだから緊張しない方がおかしい。
全員が自分を見るワケだから。
ま、でもそういうお仕事といえばお仕事なんだけど。1_img_0067 「うまくいったらおなぐさみ」と謳い始めたのは「オアシスパラダイス」。440v衛藤さんを保護者のような視線でやさしく応援するヤッチン。
450v口笛も交えた大熱演は壮絶な練習の甲斐あって大成功!440「アナタたち達のおかげ…調子こいちゃった!
イヤ~、本当にありがとう!
もう95%終わった感じよ」
1曲終わらせてひとまずホッとした衛藤さん。0r4a0246今度はカズーを取り付け、2019年に30年ぶりにリリースしたアルバム『Special ThanX』から「笑顔が一番」を歌った。S41a0472もちろんカズーの演奏も完璧!S41a0479このアコースティックのコーナーを挟んでThe Good-Byeの40周年を記念するコンサートは後半に入った。
 
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20r4a0037<後編>につづく 
 
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200 (一部敬称略 2023年9月10日 昭和女子大学人見記念講堂にて撮影)

2023年9月26日 (火)

LINX one-man live 2023

 
今日はMarshall Blog初登場のLINX。10会場の入り口には祝い花。20贈り主を拝見すると…「中学同窓生有志一同」様。
メンバーのウチのどなたの同級生の皆さんかは存じ上げないが、うれしいネェ。
私の中学の時の同級生なんてどうしているのかしらん?
みんな生きてるのかな?
最近、小学校と高校の同級生であまりにもスゴイ奴らを発見してしまい腰を抜かしたことがあったが、他のみんなも達者でいることを望むようなお年頃になったワイ。30「LINX」のロゴをあしらったグッズは大人気。40ロゴTシャツはすぐに完売となった。50会場は満員。
ステージは「Once Again」で幕を開けた。60Miwa70vZIN80vAki90v沢木優100vZinくんとAkiさんはかつてBLACKCOFFEEという元Silexの石川達也と一緒にやっていたチームで2度ほどMarshall Blogにご登場頂いたことがあった。
でもLINXは初めてなのでこの日をとても楽しみにしていたのだ!
 
ストレートなドライビング・チューンからそのまま2曲目の「I Wanna」へ。
Akiさんのベースと…110_iw沢木さんのゴキゲンなコンビネーションのイントロ。0r4a0177 今度はファンキーっぽいエキスを注入したハードなナンバー。130vZinくんのソロもフィーチュアされてとてもいい感じ!140ZinくんはMarshall。
JCM900 4100と1960Aの組み合わせだ。150vソロの後半に出て来るAkiさんとのアンサンブルがスリリング!160「ヒャヒャヒャ!皆さんこんばんは!
我々LINXと申します。
今日初めてLINXという『生もの』を見た方って結構いらっしゃると思うんですよ。
今まで応援してくださってる方々も久しぶりなんですけど…。
『LINXってどんな感じ?』と訊かれれば困ると思うんですが、最初は軽く自己紹介をした方がいいのかな~と思うんですけどね…ハイ、あなた!」とマイクを向けられたお客さんはビックリ!
「MCはこんな感じでいきますよ!
これからLINXの懐かしいナンバーも交えて色々お届けしていきますので最後までごユックリお楽しみくださ~い!」300v3曲目は「Shake It Now」。
これまた思わず身体を動かしたくなるようなファンキーなナンバー。180_sin切れ味鋭いZinくんのソロ!190vAkiさんとのアンサンブル・パートを経て…0r4a0108 「♪シェキッ、シェキッ」で大盛り上がり!200_sksk曲が終わると共にZinくんがア・カペラでギターを弾き出した。0r4a0047 ブルージーに感情を思いっきりブチ込んだ燃えるようなソロだ。210_vtそのままZinくんが弾くイントロで「Victim」へ。
190大歓迎のヘヴィな3連のナンバー。
今、若い人たちの間ではブギやシャッフル等の3連のグルーヴが姿を消してしまったと聞く。
オイオイ、ブギやシャッフルがないロックって一体なんなのよ!…ということでMarshall Blogでは保存活動に勤しんでいる。220vそんな魅惑のグルーブでAkiさんのベースがゴリンゴリンと暴れまくる。230v密度の濃いバッキングに乗ってMiwaさんが絶唱!240v「オン・ギターZin!」
イントロに引き続いて曲中でもバリバリと弾きまくった。250v続いてはガラっと替わって…270vストレート・アヘッドなドライブ感満載の「Underworld」。280vAkiさんの音がガンガン迫って来て実に気持ちいい!
260_uw「ありがとうございます。
今回リリースした曲のPVを見て初めて知って、今日ココに来て頂いた方もいらっしゃると思います。
PVとのギャップに驚いて『若干、帰りたいナァ~』みたいな感じになってるかも知れませんが、終わりまで外に出ることはできません!
ね~、モノクロの力って言うのはものスゴイですよね。
でもカラーになっちゃうとね~。
その大きなギャップあったので、本人だとわかりやすいようにPVと同じTシャツ着て来ました」
0r4a0068「今日はワンマンということでサポートのギターをお呼びしました。
田川さん!来て下さい。
覚えていらっしゃってる方も多いかと思いますが、去年のワンマンの時にも来て頂いてすっかり馴染んでる感じです。
今日は田川くんをお迎えしてチョット今までのLINXとは違う感じの懐かしいヤツを演ろうと思います」170vゲストでギターをもうひとり加えて「Guardian Angel」。310_gaこの曲から加わったアコースティック・ギターを担当するのはYasuhiko Tagawa。320vミディアム・スローで雰囲気を少し変えたこの曲はZINくんが入ってから初めてLINXでレコーディングした曲だそうだ。340続けて「Take Me Far Away」。
カラっとしたポップ・チューン。350v_tmfa聴いている方も演っている方も楽しいゾ!360「ありがとうございます!
ヤバい楽しい!
今日は我々の2回目のワンマンです。
お越し頂いた皆さん、本当にありがとうございます!
年を取ってくるとすぐ感動しちゃうし涙腺も緩んできちゃうから、もしかしたらかわいい涙が出て来るかも知れないよ!
今日は特別にメンバーにもしゃべってもらおうかと思います」
600v「LINXのベース兼ツッコミ担当のAkiでございます。
今日はすごくたくさんの方に集まって頂いたことに感謝感激雨嵐です!
ゴメンなさい…今、問題が紛糾しているジャニーズを使ってしまいました。
そもそもLINXももう13年ですからね。
長いこと続けて来ましたが、これだけの皆様に集まって頂けるようなバンドになりました!
皆さまあってのLINX、そしてLINXあっての皆さま。
この相互関係の力で成り立っているので今後ともよろしくお願いします!」
390v「たまには真面目に速弾きしてもいいですか?
さっきZinくんがすごいの弾いていたからたまには演ってみよう」…とア・カペラ腕前を披露。
Akiさんは長いことこのビリー・シーン・モデルをお使いでいらっしゃる。
この楽器をデザインしたアメリカ人は私の家にも泊りに来てくれたぐらいの親友なんです。
ちなみにビリー・シーンは『Bass Day 97』というビデオでその友人の名前を口にしています。0r4a0174 続いても耳に心地よいポップ・チューン「Only If I Could」。410原曲を作ったのはAkiさん。
なるほど曲中を自由に飛び交うベース・ラインがあまりにもダイナミックだ!420vココでカバーを1曲持って来た。
フランキー・ヴァリの1967年のヒット曲「Can't Take My Eyes Off You」。
「君の瞳に恋してる」ってヤツね。0r4a0084 あの有名なメロディのパートが何とも不思議なアレンジでオモシロかった!440v客席を大いに盛り上げて田川さんはステージを降りた。450「懐かしいですよね。
昔、まだオリジナル曲が全然なかった頃に演っていたんですが、今では何とかオリジナルの曲だけでライブが出来るようになりました。
皆さんのおかげです。ありがとうございます!
じゃあ次は…オン・ギター、Zin!」
460「どうもZinで~す。
なんかユルユルな感じですけど皆さん楽しんでますか?
まだまだイケますか?
いいですね…こういうのがやっぱライブですよね!
POWERNUDEも演ったばかりなんでチョットこう…ロック魂。
激しいのもチョット演っていこうかなみたいな。
メタル魂が残っているの後半はチョットメタルっぽく演ってみようかナァなんて。
今日は皆さん、ありがとうございます。
最後まで楽しんでいってください!」
調べてみるとBLACKCOFFEEでZinくんに初めて会ったのは8年前のことのようだ。
その時思ったのは「何て笑顔が似合う人なんだろう」。
ニコニコしてサマになる人ってホントにうらやましい。
こういう人は海外へ行っても得だよ。
欧米の人は子供の時に練習をするぐらい笑顔を重要視しているからね。
だから、連中は仏頂面をして写真を撮るなんてことは絶対にしない。
タマにはそういう人も見かけるけど、笑顔で写真を撮るのが普通。
ヨーロッパは陸続きで古代から戦争ばっかりやっていたので、敵意がないことを示すため長い間にそういう習慣が付いたんでしょう。
私なんてヘタに「ニコニコ」していると「ニヤニヤ」とか「ヘラヘラ」になっちゃうからね。
でも外国の人と付き合うようになってからは、写真を撮る時には必ず歯を見せるように気を付けている。
Img_6498 「マジメだナァ~。
なんかチョット知らない感じの人達が出てきちゃってちょっとビックリ。
いかに普段我々の仲が悪いか…実は全然お互いを知らないという。
LINXもこれから先はどうなるんでしょうか?って感じがあるんですが、ライブはまだ決まっていないものの曲は作っていこうかなと思っています。
で、次は新曲です。
この新曲は激しい感じです。
メタル系になっちゃうか心配ですけども。
今日ココで初めて披露する新しい曲です!」
370v出来立てのホヤホヤなのかな?
セットリストに「新曲」とクレジットされていた新曲。0r4a0255 「メタル系」ではなかったが、いかにもLINXらしいスカッとやってのける1曲。480ギター・ソロから最後まで一気に駆け抜ける後半の何とエキサイティングなことよ!490vそのまま「One Last Chance」へ。500_olcココでもAkiさんのゴリンゴリンの低音と沢木さんの歯切れのよいドラミングがまるで歯車のようにガッチリと噛み合って最上のロック・グルーヴを生み出す。510そこへZinくんのソロがなだれ込んだ!520v今度はLINXのリーダー、「Mr. LINX」の沢木さんがマイクを握った。
「『Mr.LINX』ってナンカ響きが弱そうだな…。
皆さん、今日は本当にありがとうございました。
実は去年もワンマンを演らせてもらって、正直あまり集まってもらえるとは思っていなかったんですが、結果的にチョットいい夢を見てしまった感じで、もう1回調子こいてみようかな…と考えたワケです。
そして、今日は前回よりも皆さんに集まって頂けてとてもうれしいです!
6、7年前は20、30人入ったらイッパイになるような狭いバーで演っていたので、それから考えるとこの光景は想像すらできませんでした。
続けていると良いこともあるということですね。皆さまのおかげです。
今後のライブをどのようにしていこうかと考えています」
540v「バンドがたくさん出るライブもいいんですが、出来るだけこういう風にやって行こうかと…。
ライブの本数を減らしてでも、1本の価値みたいなモノを出していきたい。
皆さんにタップリとLINXのライブを楽しんでもらいたいという感じにしたいと思ってます。
そして、3週間前に新曲をリリースしました。
『一曲入魂』みたいな感じで演りました。
元々Miwa嬢が『こういうメロディあるんだぁ~』とiPhoneに入れたモノを聴いて『意外にいけるじゃん』って話になって、それを形にしました。
やってみると思っていたこととドンピシャになって、久しぶりに化学反応が起きたワケです。
そんな感じで作り始めからなんかいい感じになるって見えていた曲ですので、多分仕上がりも良い気がしてます!」530vということで、今回のライブでリリースを記念した「Time Is Slippin' Away」を披露。550v_tsaMiwaさんが作ったメロディのアイデアが昇華したという1曲。
スティーヴ・ミラーもビックリのゴージャスさ!0r4a0206 Akiさんのベースがまるでギターのように鳴り響き…560vZinくんがエキサイティングなソロをブチかます!570沢木さんが「化学反応」を感じたというのが頷ける1編だ。Img_6468 「私が鼻歌で作った時はもうちょっと簡単だったんですよ!
ドンドンとアレンジされてホントに難しい曲になりました。
さて、もう残りが少なくなってきましたので最後に私がココからみんなの倍くらいしゃべろうかと。
LINXも長くなって同じメンバーでこれだけ一緒にバンドをやるってスゴイなと改めて思ったんですよ。
いろんな事情がありますからね。
このメンバーでココまで出来たということはナニかがあるんだと思います。
たとえ仲が悪いにしてもチャンとクリエイトし合っているから。
私、5Xというバンドもやってるんですけど、そこも同じメンバーで長いことやっていまして、自分は人に恵まれてるなぁ~と改めて思いました」470v 「あともうひとつ…コレも年のせいですかね?
『いつまでやろうかな?』なんて思っちゃう時もあるんですよ。
でも、自分よりも年上の方々が演っているステージを見たり、一緒にライブをやったりすると、コレなんだなぁ~って思うんです。
まだまだいけるじゃん!っていう感じがするんですよ。
要は自分もこのまま頑張っていけば次の世代の人達とか、同じ世代の人達が『あ~、まだまだ色んなこと出来るんだな』って思ってくれればいいかな?と思うわけです。
そういうことで社会に貢献してる!みたいな?アハハハハ!
長く応援して頂いてるみなさんにも本当に感謝です。
コレは本当に出会いだと思います。
今日初めてご覧になった方も、もしよかったらLINXを追っかけてください。
よろしくお願いします!」
そういえばMiwaさん、長門裕之の名前を出していたけど…親近感が増してうれしいわ。
580vそうなんです。
私が若い頃、70歳のロックンローラーなんてこの世にはいなかった。
だってロックが生まれてまだ20年位しか経っていなかったからね。
年配と若手のミュージシャンや音楽の間に決して埋めることができない断絶ができてしまったのは大きな悲劇だけど、若い人もいずれは年を取るワケだし、今のベテランが「高齢化ロック」の先鞭をつけておくのはかなり重要なことだと思っている。
だって、今のこの国は10人に1人が80歳以上で、もうすぐ国民の10に4人が65歳以上になるんだよ。
基本的にロックは若い人のモノだと思うけど、ベテランがガンバって続けていればロックのマジョリティは年配者になるかも知れないんよ。
フェスに行く体力はなくたって、いくらでも年配者がロックを盛り上げる方策があるハズだ。
 
Miwaさんが上手にまとめて本編最後のセクションに入った。
600_sio曲は「Start It Over」。610この曲はギターのアレンジがオモシロいね。
ソロもバッチリ!620v向かい合って徴発し合うAkiさんとZinくん!630そして本編を締めくくったのは「Top Dog」。640v_td最後もイキのよいドライビング・ナンバーを炸裂させる!650満員のお客さんを沸かせに沸かせた充実の単独公演だった!660vそしてアンコール。
本当にアンコールでの演奏を予定していなかったらしく…
「予定外のアンコール!
どうしようかな?何がいい?何がいいか?
PVの新曲をもう1回いってみようかな?
懐かしいのって言われても大変なことになっちゃうもんね。
じゃあ、皆さんに身体を動かして、踊っててもらって、ビールを美味しく飲んでもらおう!
速く、速く演奏するからね。倍速で演るから!
ありがとうございました。本当にうれしいです!」670vアンコールに選んだのは今日のレコ発の対象曲「Time Is Slippin' Away」。
本編の時と同じく4人で重厚なパフォーマンスを見せてこの日のステージの幕を下ろした。690 700v  710 730vLINXの詳しい情報はコチラ⇒LINX Official Website740MCでMiwaさんが何度か触れていらっしゃった「Time Is Slippin' Away」のPVとはコチラ。
お楽しみアレ!

 
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200 (一部敬称略 2023年9月9日 高円寺SHOW BOATにて撮影)