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2024年12月21日 (土)

D_Drive 15th Anniversary Live in YOKOHAMA<後編>

 
D_Driveの15周年を記念するコンサートのレポート。
<後編>では本編に入る前にMarshall Blogからも15周年に向けての「記念企画」をお送りします。
135「私とSeijiさんはD_Driveがデビューする前からの古い付き合いである」なんてことを公然と口にする機会がこれまでに何度かあった。
それは紛れもない事実ではあるんだけど、しからば、デビューする1年前からスタートしたMarshall BlogにD_Driveが初めて登場したのはいつのことか…。
いい機会なので調べてみた。
というのは、先日Seijiさんのソロ・ライブにゲストでお招き頂いた時にこの頃の話になって、Seijiさんが私の記憶と異なることを延べていたからなのだ。
2012年に始めた今のMarshall Blogは、おかげさまで来年早々には2,400本目の記事を掲載するところまで来たが、その前には2008年から2011年末まで運営していたMarshall Blogがあって、そこには930本ほどの記事を掲載した。
もちろんD_Driveはその頃からMarshall Blogに出て頂いているのでそれを見れば一目瞭然なのだが、もうそれを見ることはできない。
そこで、私が私的に保管しているその昔のMarshall Blogをヒモ解いてみた。Marshall_blog2結果…Seijiさんの記憶が正しかった。
私は最初からバンド単位でD_DriveがMarshall Blogに登場していたのかと思ったらそうではなかった。
Seijiさんの指摘通り、Yukiちゃんが単独で登場したのがD_Drive関連の記事の始まりだったのだ。
その時のようすがコレ。10_32011年3月7日に掲載した『スゴ腕ガールズ~Valentine Special』と題した記事。
教則ビデオの先生方が集まったショウ・ケース的なライブだった。
開催されたのは2011年2月13日、場所は今はもうない六本木の「morph Tokyo」。
もちろんYukiちゃんはMarshall。
この頃は「JCM2000 TSL100」を使っていた。20v百花繚乱、出演した先生方は全員女性で、何しろ記事の書き出しが「マーブロ史上もっともかしましい記事がコレだ!」なんて言っていた。
この時、Yukiちゃんは「わたしの速さについてこれる?」なんて光ファイバーみたいなキャッチ・フレーズを掲げていた。
この惹句はもちろんYukiちゃんが考えたモノではなかろうが、誤用である。
いわゆる「ら抜き言葉」。
正しくは「わたしの速さについてこれる?」です。
ま、今は「ら抜き言葉」の方が当たり前になってしまったので気にする人は少なかろうが、今度テレビを注意して見てみてください。
街角のインタビューで一般市民が「ら抜き言葉」を使うと、そこにつけられた字幕には必ずと言っていいほど「ら」を足して訂正しているから。
コレは放送用の基準の日本語を定めているNHKだけではなく、民放も同様の対応をしています。
そういえばこんなギターを使っていたね。
Yukiちゃんは昔から青が好みだったのね?30v_2そして、このイベントの2週間後にD_Driveが東京にやって来た。
2011年2月25日、今でもある大塚Deepaで開催されたナニかのイベント。
この時のレポートを2011年5月6日に掲載したのが一番最初のD_DriveのMarshall Blogの記事となった。
タイトルは『ドライブしまくるD_Driveライブ~魅惑のへヴィ・インスト・ロック』。
いかにも力がこもっている感じではあるまいか?
40_2だから13年半前…「Seijiさんとは古い付き合い」と言っておきながら、D_Driveがデビューして2年も経ってからはじめてMarshall Blogに登場頂いたことになる。
ゼンゼン大したことなかったな…ゴメン、D_Drive!50v当時のMarshall Blogは今みたいに微に入り細を穿つような記事の書き方をしておらず、演奏した曲すら不明なのだが、読んでいると何しろ一発で筆者が気に入ったことが窺える。
70vこの頃はこうしたインストゥルメンタルのバンドってRa:INぐらいしかなかったからね。
特にギターのパートがよく目立つ音楽だったので余計にD_Driveのことを気に入ったのであろう。
もちろんギターの2人がMarshallということもあった…もっともMarshallを使っていなければお邪魔することもなかったんだけど…。
60vメンバーについてのテキストがヨソヨソしくてオモシロい。
Seijiさんは「D_Driveの頭脳にして司令塔。バンド・アンサンブルをグイグイとけん引しつつ、ソロ・パートでは惜しげもなく超絶技巧を見せてくれた」だって。90vSeijiが『ウチの看板娘』と呼ぶYUKIちゃんはこんなに笑っちゃってるけど抜群のギタリストだ。
教則DVDのキャッチ・コピーだって『私の速さについてこれる?』だかんね。
イヤイヤ、速さやテクニックだけでなないですゾ、歌心も満点の笑い事では済まされない「看板娘」なのだ!
ナニをこんなに笑っていたんでしょうネェ。
120v_2ニコニコしている写真だけを見て『最近はガール・ドラマーが多くなったナ…』なんて思っているとヤラれるゾ!
Chiikoのドラミングは恐ろしくへヴィだから!その重量にしてこの疾走感
D_Driveの『ドライブ』は彼女のことを指しているのではないか?と思われるほどだ

当時のChiikoちゃんはバンドの「オモシロ担当」も務めていた。110そして最後に「5月6日には神戸チキンジョージでのワンマン・ライブが決定している!行きたいナァ~。
また東京へ帰って来てくれるのを楽しみにしている!」と締めくくっている。
100v_2この時はこの人たちと一緒にロンドンやLAや上海へ行くことになるなんて夢にも思わなかった。
130ということで今!
New Side Beachに戻るよ~!
2つのドヘヴィな曲でデロンデロンに盛り上がった後はChiikoちゃんの出番。Img_4619 <前編>でやった「15にまつわる話」の中で「もうひとつネタがある」と言っていたChiikoちゃん。
その「もうひとつ」をココで発表した。
「私は一昨日気付きました…申し訳ありません!
私がお詫びをしなければならないもうひとつの『15にまつわる話』です!」
ナンだ、ナンだ?
135v「今日は11月の16日ですよネェ…。
私、あんまり『15』を気にしすぎてシャツに入れる日にちを間違えてしまったんですよ!
東京公演の日にちが11月15日になっているんです~!」S41a0572ナ~ニ~?やっちまったナァ~!
なるほど、見事に「15日」になってるわ。
ま、ナント言っても誰よりも強力な「15にまつわる話」になったって!
正しい開催日はMarshall Blogに記録しておくのでご心配なく。
ところで、以前も後見頃(うしろみごろ)に入れるツアー日程かなんか間違えてなかった?
カレンダーは印刷されていない日があったし…。
まさかグッズで笑いを取ろうと思っているんじゃないだろうな…ぐらいに考えておこう!S41a0570「今日は、こんなに楽しいライブをさせて頂いております。
本当にありがとうございます。
なんか早いもので、あと3曲となりました。
(客席:エエエエ~!)
でも、もう結構たくさん演っているんですよ!」
150v_2「なんかインストってアッという間なんですよね。
歌モノだと10曲ぐらいでも結構演ってくれたぁ~みたいな感じになるんですけど、インストって17、8曲演っても短いって言われるんですよね」S41a0589 「皆さん、今日も全部で15曲演りますから!
15曲ですよ!
とりあえず気を取り直して、あと3曲なんですが…皆さんまだ元気残ってますかぁ!」
170_2そう、次は元気がなければとてもじゃないけど演れない1曲。
Chiikoちゃんのはじけ飛ぶようなドラムスから「1,000,000 hp」。180_hpいつかこの曲を評して「音楽の運動会」と書いたことがあったが、ウ~ム、我ながら「言い得て妙」だと思うね。190v各人が力の限り走り回って…210v_2ソロのバトンを渡していく。S41a0508 第4コーナーを回ると弾き手たちの走る速度が更に増して後はひたすらゴールを目指すのみ!
オリャ~、行ったらんかい~!
215 216 220_2 
270_2そして、無事完走~!
今日も新記録が出ました~!
こんな曲、世界に2つとないぞ。230そして繰り出されるSeijiテイスト満点のリフは「Russian Roulette」。280D_Driveのハードな面が思いっきりアッピールされる人気ナンバー。Img_4370 Seijiさんが弾くリフをバックに…
240v_rr♪シャンシャンシャ、シャンシャンシャ
Yukiちゃんとお客さんによる賑やかなパルマ!260Chiikoちゃんも激烈極まりないドラミングを見せてくれた!
S41a0033「さぁ~皆さん、今からメンバー紹介をしたいと思います!
初めての方もいらっしゃるのでコール&レスポンスで名前をしっかり覚えてもらおうと思います!
いきますよ~!」
290_2「Yuki、Yuki、Yuki、Yuki、セイ!」
そういえば、こういうのやってたね~!
スッカリ忘れていたわ!
なつかしいナァ。S41a0729まずは自分以外のメンバーを紹介して、最後に自分のことも自分で紹介した。
「Seiji、Seiji、Seiji、Seiji」
そりゃ、恥ずかしいよねェ。
300vそして、締めくくりとして大切なD_DriveRさんとNew Side Beachにエールを送った。295_2「さぁ、みなさん、もう名前もバッチリ覚えたことだし、もっと大きな声で手拍子お願いします!
最後までD_Driveに付いて来てくださいね!いきますよ~!」S41a0742_2 そうして本編の最後を「Screw Driver」で締めくくった。Img_4672D_Drive、15年目の「Screw Driver」…4人のパフォーマンスはひと際ダイナミックで、そしてドラマチックなモノだった。320v_2 330_2 

S41a0079_2   350そして呼び戻し。
「アンコールありがとうございます!
例の『15Tシャツ』を着て来ました。
皆さん、本当にありがとうございます。
今日も素晴らしいライブになりました!」
ココで年末のファンクラブ会員限定のライブのお知らせ。
360_2続いてバンド形態で人前で演奏するのが今日で2回目となるという新曲の「Tsurugi」の話に。
まずは曲名について。
「コレにはイントネーション問題があるんですよ。
つるぎ⤴か、ツルギ⤵か、剣→か…どれがいいんかな?
関西は何でも3文字にしたがるんですよ。
「ファマ」、「ロホ」、「マド」…3文字にすると真ん中の文字に強勢が置かれます。
「剣」も3文字なので関西ですと「つぎ」
S41a0833「なるほど…ただ、私がタイトル・コールする時にはどうすればいいんですかね?」
全部に強勢を置けとか、英語で言えとか、スッタモンダした挙句、特に話はまとまらず。
今後のYukiちゃんの処理の仕方に要注目。S41a0914「ところで、剣は西洋の刃物で突いて使うモノなんですね。
日本の刀は突かないで斬って使う。
そういう違いがあるんです。
古い武士のような時代に西洋の剣と日本の刀が戦ってるシーンを描こうと思って作った曲です。
最初はタイトルを『刀』にしようと思ったんですが、インターネットで検索するとスズキのバイクばっかり出て来てコリャ負けるナと思って『剣』にしました」370v_2先日Seijiさんのソロ・ライブで一度聴かせてもらったがバンド形態でこの曲を耳にするのは初めてのこと。
385Seijiさんのリフに次いで入って来る2人のリズムはひたすらストレート!
410v_2問答無用のロック・ビートがウネりまくる。420そのリズムに乗ってこれまたいかにもSeijiさんらしいテーマ・メロディが飛び交う。390_2ダルタニアンと千葉周作?コレが剣と刀のせめぎ合いか!
曲の半ばから展開していくギター2人のアンサンブルはまさに圧巻!
途中で意外な転調を挟んだのはグッド・アイデア。
しかし、D_Driveのこの手の曲としては短いね?…そんなシンプリシティも魅力の1曲だ。
400v_2
「結構シリアスな雰囲気の曲ですよね?」とYukiちゃん。
「そう、結構フレーズも凝っていて、刀ってこうやるじゃないですか?
この動作だと斬れるのがチョット後なんですよ。
だからフレーズも少し遅らしている感じで演ってるんですよ。
シャキーン!シャキーン!みたいな感じ」S41a0829「シャキーン、シャキーン、シャキーン だったんですね。なるほど」
絶対にわかっていないようすのYukiちゃん。S41a0915 「では皆さま、ラスト1曲になりました。
今日も本当にありがとうございました。
15周年を記念するライブでこうして皆さんと一緒に楽しく過ごすことが出来て本当に幸せです。
ファンクラブ・イベントもガンバりつつ、また来年も皆さんと元気にお会いしたい。
さっきToshiくんが言ってたように、15年後も元気にお会いしましょうね!
これからもD_Driveをゼヒゼヒよろしくお願いします。
最後まで本当にありがとうございました!」
380v_215周年記念の最後の最後に選んだ曲は「The Last Revenge」。
4人の最後の熱演がステージと客席を完全にひとつのモノにした!440v_2 450v_2 460v 470v「皆さん、15周年もありがとうございました!」
♪ジャン、ジャン、ジャン、ジャン…締めくくりは15回のアクセント。
すべてのお客さんの腕が上がり客席の興奮が頂点に達した。470_2全15曲。
気が付いて見ると「アレ?あの曲を演らなかったナ…」とか「ああ、あの曲が聴きたかったナ」いう感想をお持ちのお客さんもいらっしゃったかも知れない。
実は私もそれ。
でも、それはD_Driveのレパートリーがそれだけ豊富ということなんでしょうね。
そして、それは「D_Driveが自分たちの音楽を築き上げた」ことに他ならないと思う。
バンドの運営方針を変更してライブの数は減ってしまったが、とにかくせっかく築き上げた他では決して聴くことのできない「D_Driveの音楽世界」を絶やすことのないように、20周年、25周年と創作活動を続けて行ってもらいたい。
そのためには絶対にMarshallをチャンと使うことが必要でしょう。
悲しいことに今はおかしなモノが流行ってしまって老いも若きも「良いギターの音」の基準を失ってしまった。
SeijiさんとYukiちゃんに限ってはそんな愚行をおかさないと信じている。
  
最後は記念撮影。480「ありがとうございました~!」490 500_2ヨコアリくんを手にした4人。
D_DriveRさんたちとともに…。510大きな大きな喝采に包まれて4人は舞台を後にした。520_2終演後の物販は大行列!530公演日の記載にミスのあるイベントTシャツも大人気!
ヨカッタね、Chiikoちゃん!540YukiちゃんがMCで触れていたように今年のD_Driveは最後の最後にファンクラブ会員限定のライブが開催される。
D_DriveRの皆さん、楽しんできてね!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website
Ye最後に…
MCで自分でも触れていたが、確かにこの日のSeijiさんはあまり元気がなかった。
自身のSNSへの投稿でファンの皆さんはご存知であろうが、その心配が的中してSeijiさんは少し前に手術を受けることになってしまった。
現在は退院して年末のライブに備えているところだが、とにかくくれぐれもお体を大事にして頂きたい。
健康第一でジャンジャン新しい曲を作って音楽ファンをもっともっと楽しませて欲しいと思うのだ。
ガンバれSeijiさん!ガンバれD_Drive!Img_4410 <おしまい>
 
 

☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆

日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

<Wings>

<Thmbs Up>

<Begin Again>


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200 (一部敬称略 2024年11月16日 新横浜New Side Beachにて撮影)