STRIKE BACK~Terra Rosaの巻
午後1時にスタートして全部で10の人気バンドが出演する大イベント『STRIKE BACK』。その4番目に登場したのが様式美代表の「Terra Rosa」。まず4人がステージに姿を現す。
1曲目は名盤『Endless Basis』のオープナー「One of Sections "LAP"」。様式美党の総統・岡垣"Jill"正志。三宅庸介宇都宮清志堀江睦男そして、そこに加わるのが…荒木真為
ああ、何たるホーム感。
Marshall Blogの常連さんたち…まるで自分の親戚がチッタの舞台で演奏しているかのようだ! 三宅さんはもちろんMarshallにストラトキャスター。今日のMarshallは「JVM210H」と「1960BV」という布陣。いつものこととはいえ、「三宅庸介+Marshall+ストラトキャスター」の組み合わせからしか出て来ないサウンドとフレーズでTerra Rosaミュージックを思う存分奏でてくれた。「様式美で40年!よろしくお願いします!」
ゲンコツを突き出して高いテンションを放出する真為さん!すかさず三宅さんが弾くリフで2曲目がスタート。岡垣さんのシンセサイザーが加わって… 『Endless Basis』の2曲目、「Friday's Free Fair」が続く。
堀江さんと…宇都宮さんのビート感がスゴイ!
これぞ「様式美」のドライブだ。一度聴いたら忘れないであろう印象的なサビのメロディ。岡垣さんのメロディアスなシンセサイザー・ソロ。早くも楽器をグイングイン揺さぶってる!三宅さんのソロが続いて曲はますますエキサイト!すごい歓声だ~!
様式美健在~! 大きな歓声が飛び交う中、スッと背面のムーグに身体の向きを変えた岡垣さん。
キーボーズ独奏。
幻想的なムードにシャープなメロディが交差する。
右手はそのままに左手をオルガンに移動させて…スケールの大きなオルガン・サウンドによるソロ・プレイ!もちろん最後は右足を鍵盤に載せてグバ~!
岡垣さんのソロはやっぱりコレで〆ないと!そして物悲し気なメロディを奏で出すと…『Endless Basis』の最終曲「もの言わぬ顔」が始まる。 前曲とは打って変わったミディアム・テンポでどこまでもヘヴィに曲を演出するリズム隊。
この時折3連になるパターンが何ともカッコいいね。ジックリと激唱…と言ったら撞着になるか?
とにかく激しく丁寧に歌う真為さんの熱気がジリジリと伝わって来る。その歌に呼応するかのような三宅さんの独創的なソロ。曲が持つイメージに沿ってグイグイとギターでストーリーを語りかけて来る。岡垣さんが全編を通じて弾くアルペジオ。
この曲のドラマ性を決定しているのはこのシンプルな音列の繰り返しなのだ。再び三宅さんのソロ。
ク~、やっぱりいい音だわ~。
「Marshallサウンドの権化」のような人のひとりだからね、もうこの音だけで感動するわ。
宇都宮さんのベースが縦横無尽なベース・ラインでその魅惑のギター・ソロをバックアップする。
曲が進むにつれて真為さんの歌が激しくなっていく。
この曲を歌う真為さんを何度も見てきたが、いつにない気合の入り方だった。「ありがとうございます!
40分の持ち時間でこういう10分以上の曲をぶブッ込んできますからね…コレぞ『様式美』!
4つ目のバンドにして、いきなり平均年齢が上がったと思われたかも知れませんが、先ほども言いました通り、様式美ハードロック一筋40年のTerra Rosaです!
Terra Rosaの首謀者であります岡垣先生に『様式美とはなんだ?』と言うのをチョット伺ってみましょうか!」
「はい、ただいま紹介にあずかりました岡垣でございます。
『様式美』と言えば『暗い』、『長い』、『面倒くさい』…この3拍子ですよ!
ありがとうございます…様式美。
ボク…64歳なんですよ。
まだイケそうな気がしますよ。
皆さん。よろしくお願いします!」 そして、ココで岡垣さんがメンバーを紹介。
「岡垣さんは昨日お誕生日でした…また平均年齢が上がってしまった!
『様式美』といえば『暗い、長い、面倒くさい』…皆さん、覚えましたか?
あとひとつ…機材が多い!
アッ!『4原則』になってしまいましたネェ。
それではドンドン曲行きましょうか!」
堀江さんのドラムスが3連符のリズムを刻む。「それではね、みなさんの声を聞かせて頂きたいと思います。
古のコール&レスポンスやっていきましょうか…いきますよ~!」
「イエ~イ」
「ウォーウォ」
「皆さん、いい声してますね~!
それでは知ってる方も多いと思うので一緒に歌っていきたいと思います!」三宅さんのおなじみのリフ!
「Endless Basis」だ!
Terra Rosaのキラー・チューンのひとつを颯爽と歌う真為さん。
真為さんにとっても完全に自家薬籠中の1曲なのだ。宇都宮さんがピックを用いて発する低音の歯切れのよさ!ギターと…オルガンのスリリングなソロのリレー。絶妙なワーミー・バーのコントロールでココでもタップリとワン&オンリーのギター・ソロを展開した三宅さん。曲は岡垣さんのオルガンと三宅さんのギターのアンサンブル・パートがあった後、クライマックスを迎えて幕を閉じる。「はい。あと1曲となりました。速い曲を聞きたいか!
アノね…令和の感覚で言うとそんなに速くないかも。
マァマァ速い…イヤ、多少速い。
カモ~ン!」出番の最後に持って来たのは「Vision of the Lake Bottom(湖底のビジョン)」だった。コレ、昔でも今でも充分速いから!
ウネる重低音!
怒涛のドライブ!
濃密なオルガン・ソロ!
続くハードなギター・ソロ!
イヤ~、コレは本当に凄まじい演奏だった!
テンポは速いし、言うことなし!「ありがとうございました!よいお年を!」「皆さん、ありがとうございました!最高!うれしかった~!」岡垣"Jill!正志の詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website
ああ、やっぱりMarshallが出すギターの音っていいナァ。
ちなみに、ヘッドの上についているハンドルがピョコンと持ち上がっているのは三宅さんのコダワリです。
私はというと、ペチャンと折りたたむ派です。
<おしまい>
☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
REIGNING DAYSはMarshall Recordsの発足とともにデビュー・アルバム『エクリプス(Eclipse)』を発表したデボンシャーのトリオ。
アルバムに収録されたシングルが大きな評判を呼び、「グラヴィティ(Gravity)」はケラング!のトップ20に食い込んだ。
2019年に惜しまれつつ解散。『Eclipse』は英気溢れるいちブリティッシュ・バンドの唯一の記録となったしまった。
<Empire>
<Friendly Fire>
<Inhaler>
Marshall Recordsからのアルバム『レイニング・デイズ』絶賛発売中!
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan レコードもあり〼。
お求めはコチラ⇒Marshall Music Store Japan Marshall Music Store Japanでお買い上げのお客様にはMarshall特製スクエア・ロゴ・ステッカーを3枚プレゼント!