世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <前編>
激夏~!
宇部空港から車でチョット。
やって来ました「山口きらら博公園」。山口県の山口ね。長門の州。
暑かった~。
「山口」といえば田川ヒロアキ。今回の遠征もヒロアキくんの取材。
思えばヒロアキくんとはずいぶん色んな仕事をさせてもらって来たね。
戦後二番目に大きいと言われた台風の真最中に訪れた「美ぎ島(かぎすま)ミュージックコンベンション2011」。
ヒロアキくんのオフィシャル・フォトグラファーとしてくっ付いて行かせてもらった。
一緒に行く予定だったバンド・メンバーが台風の影響でキャンセルとなってしまい、一体どうなるかと心配したステージが、たくさんの音楽仲間の支えにより大盛り上がりで終わったんだっけ。
楽しかったな~。
このイベントについては、いつかまた一から書き直してMarshall Blogに記録しておきたいと思っている。
先の回では天皇陛下もご列席されたという国レベルのイベント、「車いすダンススポーツ世界選手権大会」。
これもオフィシャルで撮らせて頂いた。
お弁当がメッチャ豪華だったよね!段取りもダイナミックでおもしろかった。
コレは2年連続でお邪魔していて、今年撮った写真はヒロアキくんの最新CDのジャケットにも使ってもらった。
(この度の茨城の水害に際し、筑波サーキットが大きな災厄に見舞わてしまったとお聞きした。一日も早く復旧できますよう心からお祈り申し上げております)
要するにヒロアキくんとくっついていると何やら面白い仕事に出ッくわすということ。
それにしてもヒロアキくんとMarshallはいつも一緒だナァ…あとオレ。
で、今回のはスゴイよ。
完全なる世界レベル!
今回ヒロアキくんがお呼ばれしたのは「世界ボーイスカウトジャンボリー」という、ボーイスカウトの世界大会。
私はコレにアンプ・テク並びにオフィシャル・フォトグラファーとしてお供させてもらった。
7月28日から8月8日までの会期中、世界中の関係者3,000万人のうち、162か国から来た3万人が一堂に会するというボーイスカウトの集会の頂点だ。
この大会は4年に一回開催され、前回日本で開催されたのが1971年という。すなわち、44年ぶりの日本開催となる。
前回は静岡の富士宮市で開催された。
じゃ、第一回目はどこか…。
まただよ、またイギリス。
1920年にロンドンで開催され、8,000人が参加したんだと。
その世界大会の一部を形成したのが地元山口県が主催した「やまぐちジャンボリーフェスタ」。
正確に言うとヒロアキくんの参加はコチラ企画のイベントだ。
下関出身のヒロアキくんは山口県の「ふるさと大使」に正式に任命されているからね。
…といってもフェンスで仕切られているワケでもなく、まったく同一の地面でガンガン盛り上がっていた。
しかし、この炎天下、命がけのリハーサルだぜ!
日影が一切ないデス・ステージ。
気温37℃以上。
MarshallはJVM210Hと1960A。
熱が心配で…。
いくらMarshallだってアツイものはアツイでね~。サハラで使うようには設計されていない。
さすがふるさと大使。
ホームでの仕事だけあって、顔見知りのスタッフが多く何かとやりやすそう。
参加者がバッジを売り買いしたり、交換したりしているところ。
会場内のいたるところでこうした光景が見られた。
こちらはATMの行列。
この類の施設の長蛇の列は洋の東西を問わない。
そこら中若い人だらけ。
それも世界162か国から集まっているだけに、色んな言葉が飛び交っていておもしろい。
とにもかくにも広い会場。
地図で見ると大した事なさそうだが、ひとつずつのブロックが大きいのでイザ歩いて回るとなるとメッチャ大変!
世界大会の第一回目がロンドンで開催されたことからも察せられる通り、ボーイスカウトもイギリスが発祥だ。
20世紀初頭、イギリスの退役軍人のサー・ロバート・ベーデン=パウエルという人が祖国の将来を心配し、未来を託すことのできる心身ともに健全な青少年の育成を目指して設立された団体だそうだ。
社会的なリーダーとしてのポジションに立てるように、身体を動かしたり、戸外での活動を通して健全な青少年の育成と教育を目指している…なんてことはゼンゼン知らなかった子供の頃、近所にあのユニフォームを着ている子が何人かいてうらやましく思ったもんだ。
スキー、水泳、そろばん…大抵何でもやらせてくれたウチの両親だったけど、ボーイスカウトには参加させてもらえなかったナァ。
あの頃からナニをやっても「健全な青年」に育たないと分かっていたんだろうナァ。
どう考えてもボーイスカウトの子がFrank Zappaなんか好きになるワケないもんね。
そういえば、以前勤めていた会社の社内旅行で立山に行ったことがあった。
夜、みんなで花火をやることになっていたのだが、どういうワケか火が無くて、ハタと困ってしまった。(スミマセン、あの時の幹事はワタシです)
すると、ある先輩社員が「僕に任せてください」と突然名乗り出た。
この先輩は、普段女子社員からも疎まれているような今で言うところの、いわゆる「イケてない」人だった。
どうやったのかはサッパリ覚えていないのだが、数分後、彼の手元からチロチロと炎が出だし、一同「オオ~!」ということになった。
年配の社員が「〇〇くん、スゴイね!どうしてそんなことを知ってんの?」と尋ねると、そのイケてない先輩社員は胸をはちきれんばかりに膨らませて即座にこう答えた。
「ハイ!ボーイスカウトで習ったんです!」
残念な話だが、花火大会が終わった時点でその先輩が活躍したことを覚えている人は誰ひとりいなかった。
コレがイケメン社員の所業だったら社史に残る花火大会になったであろうに…。
コチラがメイン会場。広い!
暑そうでしょ?そうさ、灼熱だよ。日影が何もないんだもん。
ココには各国の展示ブースがあって、特産物や観光地を展示して自国を紹介し、他の国の人と交流を図っている…ということなんだと思う。
見て回ってあげたいんだけど、テントの中が暑くて暑くてどうにもならないのよ!
これはルービック・キューブだからハンガリーだね。
結構、北欧からの参加者も多い。
ツラかったと思うよ~。こんなに暑いのは人生で初めての子たちもたくさんいたハズだ。実際にマイっちゃった子も少なからずいたと聞く。
イヤ、待てよ、私ですら人生で一番暑かったかも…。
それもそのハズ、この期間、日本で山口が一番暑かったんだって!
チョチョチョ、アナタ今、この辺りの写真をシレっと飛ばそうとしたでしょ?
冗談じゃありませんよ。
ここらの写真を撮るのにどれだけ苦しんだか!ま、好きでやったんだけど。
マジでぶっ倒れるかと思ったよ。
そうだナァ、それでも行って帰って20分チョットは炎天下にいたかな~。
みんなの所に帰ったら…「ウワッ!どうしたんですか?大丈夫ですか?」と驚かれたよ。
「え、『大丈夫』ってナニが?」
「ナニが?って、痛くないんですか?肌が出ているところ、どこもかしこもマッカッカですよ!」って…。
イヤ、痛くはなかったんだけどホテルに帰り、帽子を取って鏡を見て驚いた。
この通り。大分治まってコレ。
アタマ薄いんで大分上の方トリミングさせててもらったけど上へ行けば行くほど白いママの完全に二色アイス状態。バニラとチョコだ。
たった20分ぐらいでこのザマよ。どれだけ日差しが強かったかわかるでしょ?
日焼けもスゴイけど、暑さで疲れちゃってヘロヘロ。
これがまた壮観。
ズ~っと向こうまで見渡す限りテント、テント、テント。
若い人たちは会期中みんなここに泊まったそうだ。9日間。
若くなきゃできないネェ。
トイレやシャワー等の設備は別の場所に設置されている。
MarshallのTシャツを着て歩いていたら若い男の子たちが「Hey, Marshall, Yeah~!」なんて声をかけてくれた。
比較的近くにあったので、せっかくだからイギリスのコーナーを尋ねてみた…けど誰もいなかった。テントのガラが折り鶴なんだよ。
日本の文化をアピールするための獅子舞。中の人、大丈夫なんだろうか?女性だった。
この公園、広いだけじゃなくてメッチャクチャきれい。
もっと気候のいい時におにぎりでも持ってまた来たいね、ヒロアキくん?
暑さなんかにめげずJVMはすんばらしい音色を出してくれている!弾き手がいいからね。
スタッフさんとの打ち合わせもバッチリ。
後は夜の出番を待つだけだ!
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano