SYU AND MASHA Guitar Instrumental Live~シューマッシャー<前編>
GALNERYUSのSyuとSilexのMashaの2人によるギター三昧企画『SYU & MASHA Guitar Instrumental Live』…人呼んで『シューマッシャー』のレポート。
会場はMashaくんのホーム、四ツ谷Honey Burst。
この日の屋台村のようす。
2人のサイン色紙が大好評だった。
ステージのようす。
デジタル技術の進歩かなんか知らんが、最近はギター・アンプがステージに乗っていないロック・コンサートなどというおぞましい事態が散見される。
そんなの湯舟にお湯が入っていない銭湯みたいなもんだ。
でも見て!いいネェ~。
今日のステージには反対にギター・アンプしか置かれていない。
開演時間となり2人がステージに姿を現した。
「Syuと!」
「Mashaで!」
「シュ~マッシャ~!」
「ナニも決めていなかったのにウマくいきましたね!」
…と、イキが合っているのを見せたところでSyuちゃんがこのライブの成り立ちを説明した。
シューマッシャーはMashaくんの誘いにSyuちゃんが乗った格好で実現。
Syuちゃんはココで開催するSilexやMashaくんのソロ・ライブをよく観に来ていたが、今日は初めて演奏する側でこのHoney Burstを訪れた。
SyuちゃんがMashaくんと一緒にステージに上がるのは2017年の「西九条BRAND NEW」以来のことで、実はその時も「シューマッシャー」名義のライブだったそうだ。
20年以上前、大阪に出張した時にSyuちゃんに誘われてガルネリウスを観に西九条に行ったことがあった。
この辺りのSyuちゃんとのことは<後編>で詳しく取り扱わせてもらいます。
当日は「撮影とSNSへの投稿OK」とのアナウンスあり。
「ただし!エエところにしてくださいよ!
ドヤ顔になってんな…ってところの写真をお願いしますよ!」
ハハハ!コレは他のバンドのギタリストも言っていたな。
「半目の写真とかを上げるのはヤメてください!考えればわかるでしょう?」って。
まったくその通り。
バッキング・トラックを鳴らして早速演奏に入る。
まずは2人で「Em Session」。
Syu
超久しぶりのMarshall Blog。
Masha
ノッケから2人とも一歩も引かない大ギター・バトル!
「Em Session」という曲名からするといかにもワン・コードでアドリブ・ソロを展開するようなイメージがあるがさにあらず。
チャンとしたコード進行がある曲。
Syuちゃんがデモ用に作ったナンバーなのだそうだ。
すると…オオっと!
Syuちゃんのギターの1弦が切れてしまった!
さすがのSyuちゃんも内心「チッ!」と思ったであろうが、そんなことはオクビにも出さず、全く慌てず2弦を使って不自然さをナニひとつ感じさせない流麗なプレイを聴かせてくれた。
そこで「しめた!」と思ったのがMashaくん…ウソですよ~。
Mashaくんもいつも通り味わい深いフレーズを弾きつないで自らの個性を打ち出した。
こうして「シューマッシャー」が始まった。
「イヤ~、ボクも長いことライブでギターを弾いていますが、1曲目から弦が切れたのは初めてのことですよ!」
「まぁ~、コワい!」
Mashaの部
さて「シューマッシャー」の前半は、昨年Marshall「CODE25」を引っ提げてウリ・ジョン・ロートとの共演を果たしたMashaくんのステージ。
Silexやソロ活動のホームでイキイキとした演奏を展開した。
1曲目は「The Eyes of the Dawn」。
さて、Mashaくんの後ろ。
いつもとMarshallのようすが違う。
今日Mashaくんが使っているのは「JCM900 4100」と「1960A」なのだ。
この「4100」は借り物でもナンでもなくて、Mashaくんの所有物。
「1987X」、「2203」、「JMP-1」と変遷して来たMashaくんの今のMarshall。
意外にも「JCM900」にたどり着いた。
どこかのスタジオで試したところビビビと来てしまったそうだ。
足元には4100専用のフットスイッチも組み込まれている…アンプが発するディストーション・サウンドを大いに使っているのだ。
結局はそれが一番音がいいのよ。
Marshallは60年も歪みを研究しているんだから!
JCM900 4100は20Wの「STUDIOシリーズ」にもラインナップされているのでどうぞよろしく!
ヘッドモデル名は「SN20H」。
コレ、すごく良くできています。
転調を効果的に取り入れたMashaテイスト満載のドライビング・チューンで「Mashaの部」の幕が上がった。
「メチャクチャ爆音でしょ?
Syuさんの音がすごく良いので音量だけでも出そうかと思って」
イエイエ、Mashaくんの「4100」の音もバッチリです!
続いては「Violet Storm」。
Crying Machine時代の曲だ。
これまたMashaくんのメロディ・センスが冴える爆裂チューン。
サビのメロディのナゾり方が大変にカッコいい。
タップリとメロディを歌わせておいて…続くソロでは丁寧に編み込んだ豪快なフレーズが次から次へと飛び出した。
MashaくんとSyuちゃんの関りが語られる。
Crying Machineをはじめ、Mashaくんが大阪でバンドをやっていた頃、「頼りになるお兄さん」のような感じでSyuちゃんが色々と気にかけてくれていた。
「そんな優しい先輩と一緒にライブをやりたい!」という願望がズっとあって、それが2017年に「シューマッシャー」という形で実現し、大変にうれしかったそうだ。
そしてその時「またいつかやろう!」と2人で約束し、8年後に現実となったのがこの日の「シューマッシャー」というワケ。
雰囲気を変えてシットリと…。
曲はMashaくんのステージではおなじみのジーノ・ロートに捧げた「Wind from the East」。
芯のシッカリしたクリーン・トーンのイントロ。
本当に泣きながら弾いているのはないかと思うぐらい情感豊かにテーマ・メロディを奏でる。
そのままソロへ。
これ以上はあり得ないロマンチシズムを表出させながら弾き切った。
「普段はこんな感じなんですよ。
全然メタルっぽくない…でも、こういうメタル・ギタリストもいるということを皆さんにわかって頂きたかったんです!」
Mashaくんのレパートリーには「Made of Lies」という名バラードもあるが、「ヘヴィメタルの精神」をもってさえいれば曲が静かだとかテンポがユックリだとかは関係ない。
「正しい精神」こそが肝要なのだ。
次の曲は出来立てのホヤホヤ、家から直送して来たという新曲「Last Scene」。
この曲もクリーン・トーンの独奏からスタート。
ユッタリとしたロッカ・バラード。
Mashaくんの好みがよく表れているかのような哀愁のテーマ・メロディが流れ出て来た。
きっとSilexでも演るんでしょう?
コレに歌が入るのが楽しみだわい。
いつからソロ・パートに入ったのか気が付かなかったぐらいメロディアスなソロ。
しかし、魅力的なギターの音だナァ。
こんなことを書くとMashaくんはガッカリするかな?…あんまりJCM900って感じがしないんだよね。
どういう音かというとやっぱり「MashaくんのMarshallの音」。
スティーブ・イェルディングにこの音を聴かせてやりたいわ。
コレは完全に私事で、スティーブは昔Marshallに勤めていたもう亡くなってしまった私の親友。
2003年頃、スティーブと「JCM900」のサウンドの良否について議論したことがあったのです。
このMashaくんのプレイを聴かせれば簡単に論破できていたな。
「楽しいな~…ナンカひとりだけ楽しんでいる感じですかね?
これからSilexの曲を演りますが、皆さんに『オオオ~』とやってもらうところがありますので当て振りでもいいのでゼヒ参加してください。
楽しんでくれよな!」
Silexでオオオ~とやるのはもちろん「One Evening In Paradise」。
極太のフィードバック・トーンから…
いつものあの歌メロがはじけ飛ぶようなMashaくんのギターで奏でられる。
なんかココへ来て更に音が太くなった感じがするな。
ワウワウ・ペダルを踏み込んでダイナミックなソロを展開。
「♪オオオ~」はやらなかったけどヨカヨカ。
この曲の魅力は十分にお客さんに伝わったよ。
「早いモノで次で最後の曲です」⇒「エエエエ~!」の儀式があって、これから演奏するMashaの部の最後の曲についての説明をした。
曲は2016年の『Marshall GALA』でも演奏した難曲「Forevermore」。
…って、もうアレから10年経ったんかいッ!
この曲はMashaくんが大阪にいた時代、まだCrying Machineを結成する前に作った曲で、その音源を上に出て来たBRAND NEWのブッキングマネージャーに送ったところ、それをSyuちゃんに聴かせてくれた。
それを聴いたSyuちゃんは「ナンや、弾けるやん!」と感想を漏らしたそうだが、Mashaくんが初めてSyuちゃんに会った時、その音源のおかげで「自分のこと知っとるで!」という反応してくれた。
コレがとてもうれしかったのだそうだ。
そんな思い出の曲。
Syuちゃんと一緒にステージに立つ時にはゼヒこの曲を演奏したいと思っていたそうだが、この日はMashaくん1人でブッ飛ばしまくった!
…と思ったが、どうも前回のシューマッシャーでも演った気配があるとのこと。
凄まじい音の洪水!
この曲を聴くといつも「訓練ってスゴイな」と感じ入ってしまう。
人間って訓練次第で何でもできるんだナァ…というレベルのプレイ。
でもそれももちろん才能があっての話。
「訓練に耐えられるかどうか」こそが「才能」なのだ。
計6曲、様々な時代の曲を取り混ぜてバラエティ豊かに「Mashaギター」の魅力を堪能させてくれた!
Mashaくんのソロはこれまでも色々な形で何度も拝見してきたが、敬愛する先輩が傍らに控えているせいか、それがいい具合の緊張感となって一段とキリリと引き締まったステージ運びにつながったようだった。
Mashaの詳しい情報はコチラ⇒Silex Website
Syuの部
矢継ぎ早にSyuちゃんがステージに姿を現した。
1曲目は「The Reason We Fight」。
壮大な讃歌風のメロディからスタートする激烈メタル・ナンバー。
お、小野さんの歌が聞こえて来た。
そう、Syuちゃんのコーナーはガルネリウスのレパートリーで固められたのだ。
シャープなタッピングをふんだんに取り入れてソロを弾き切り…
さっそく1曲目を華麗に仕上げて見せた!
SyuちゃんのMarshallは「JCM2000 DSL100」と「1960A」。
昔、Syuちゃんには色々とお世話になりましてね~。
そのあたりのことは<後編>でタップリと語らせてもらうけど、まだジムが生きていた時代…Marshallの伝統が続いていた最後の一番良い時代に一緒に仕事をしたのです。
すぐに2曲目の「Lost in Darkness」に取り掛かる。
ドワ~、煙が出て来そうな壮絶ドライビング・チューン!
キーボーズのソロの前の中間部のキメのカッコいいこと!
久しぶりにガルネリウスの音楽を聴いたわ。
最後に聴いたのはYAMA-Bが歌ってLEDAくんがベースを弾いていた頃だったからナァ。
そしてSyuちゃんの熱血ソロが自由闊達に暴れまくる!
…ってな具合でSyuちゃんのコーナーも絶好調のテイでスタートした!
<後編>につづく
