Damian Hamada's Creatures~Neo Apocalypse Tour<前編>
「お~い!今度のD.H.C.のライブの会場はどこだってか?」
「ヤダねぇおまいさん、忘れちゃったのかい?ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスだよ」
「おおそうか?ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスってのはダブリュー・ダブリュー・ダブリューの並びにあるダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスのことか?」
「そうだよ、ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスといえばダブリュー・ダブリュー・ダブリューの並びにキマってるじゃないか」
「するってぇと、ナンだ?
去年の6月に『Fantastic Metal Tour』をやったダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスってことだな?
そりゃ今回もダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスがベラボーに盛り上がるってもんだ!」
「ナニをお言いだい、この人は!そんなこと当たり前じゃないか!」
…と、今回は「寿限無」風にスタートしてみました。
ご迷惑さまでした。
Damian Hamada's Creaturesの『Neo Apocalypse Tour』の千秋楽のレポート。
会場はダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックス…もういいか。
前回のライブ・レポートの時にチョット触れたけど「Apocalypse(アポカリプス)」という単語は、かなりのビッグ・ワードにもかかわらず、我々世代にとっては比較的耳馴染みのある英単語ではなかろうか?
それは、日本では1980年に公開されたのフランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』がモノスゴイ話題になって、その原題である『Apocalypse Now』の「Apocalypse」がナニを意味するものか?とアチコチで喧伝されていたから。
恐らく一部の方を除くほとんどすべての日本人は、この映画の原題によって「Apocalypse=黙示録」という英単語を知ったのではなかろうか?
しかし、この言葉の本当の意味を理解した人もほとんどいなかったのではなかろうか?
高校3年生だった私は当然理解できなかった…どころか今でもよくわからないし、映画もよくわからなかった。
ただ約2週間前に亡くなったロバート・デュヴァルが映画の中でカッコよかったことは覚えている。
「アポカリプス(Apocalypse)」の語源は、ギリシャ語の「apokalupsis(アポカルプシス)」で、「覆い(ベール)を取り去る」とか「明らかにする」を意味なのだそうだ。
「隠された真実や世界の終末(黙示)を神様が明らかにする」…というニュアンスから、新約聖書の『ヨハネの黙示録』や「世界の終末」を指す言葉へと転じた。
…というんだけどヤッパリよくわかりません。
そこで、阿刀田高が新約聖書についての本を書いていることを思い出し、ウチの図書室で探してみたのだが見つからず、代りに敬虔なクリスチャンである三浦綾子の『新約聖書書入門(光文社文庫刊)』という本が目に入ったのでサラッと読んでみた。
またまたよくわかりませんでした。
ただオモシロイと思ったのは、この『ヨハネの黙示録』というのは、自分を「主」または「神」と呼ばせることを強要した時のローマ皇帝「ヨミチアノス」の時代に書かれていて、その暴君を「神」とは呼べないキリスト教信者たちは「信仰を貫くことの尊さ」を説いた内容を隠すために多くの暗号を用いてこの書を著したということ。
ちなみに『氷点』でよく知られる三浦綾子は良著をたくさん残しているが、『海嶺』という「にっぽん音吉」を描いた長編や小林多喜二のお母さんを綴った『母』はズバ抜けて感動的です。
それでは、まずは「WWWX」の入り口に設置された今回の屋台村のようすを覗くことにしよう。
今回もタオル他、人気のグッズが勢ぞろい。
フーディーやTシャツも人気の的だ。
公式ファンクラブ「魔会」も絶賛会員募集中!
そして陛下がお出迎え。
いつも通りホールの入り口には…
美しく咲き乱れる祝い花がズラ~リ。
今回も終演後にはお客さんが自由に持ち帰ることができる案内があった。
開演時間が近づき、いつも通り上演中の注意事項がアナウンスされる。
今回の担当はKAZAMIさん。
「『Neo Apocalypse Tour』ファイナルへようこそ!
ドラムのKAZAMIクロウリーです。
ライブが始まる前に皆さんにお願いがあるんです。
会場がパンパンで後ろがギューギューなので可能な限り一歩前へ。
今日は千秋楽。日に日に大きくなっております。
会場の皆さんにとって、チームD.H.C.にとって、ココにいる皆さまにとって、今日を最高の1日にしましょう。
それでは最強のD.H.C.コールで幕を開けたいと思いますのでよろしくお願いします!」
そして客席から湧き上がる割れんばかりの「D.H.C.!D.H.C.!D.H.C.!…」。
そしてとうとう『Neo Apocalypse Tour』のファイナルがスタートした!
冒頭を飾ったのは『新世界黙示録』から「Sending the Bible to Hell」。
シエル伊舎堂
RENOファウスト
アックスKAZUMA(以下「カズマくん」)
リリス一ノ瀬
KAZAMIクロウリー
「こんばんは!Damiann Hamada‘s Creaturesです。
盛り上がっていきましょう!」
とシエルちゃんが客席に向かってひと言投げかけてそのまま2曲目の「Labyrinthos for Frozen Hearts」へ。
コレも『新世界黙示録』からのチョイス。
目も覚めるようなドライビング・チューン。
ノッケからギター・チームのシャープなプレイがバンバン飛び出してくる!
カズマくんのギターの音を出しているのはMarshall。
金色のヤツね。
しかし、このラック!
時代に思いっきり逆行しているようでうれしくなる。
コレは私が高校生の時に出だして、大学生だった時分にブームのピークを迎えたギター・アンプのスタイル。
手っ取り早く言えば45年ぐらい前のハヤリとでも言うべきか?
いいの、いいの、ただひたすら自分で納得のいく良い音を探求した結果なんだから。
流行り廃りなど関係ない!
上の薄っぺらいのがプリ・アンプの「JMP-1」。
下のドッシリしたヤツはパワー・アンプの「9200」。
スピーカー・キャビネットは愛用の「1960BV」。
「♪ヘイ!ヘイ!」のパートがスゴイ!
早くも観客とステージが完全に一体になってら!
3曲目は『新世界黙示録』のオープナー「天国に棲む悪魔へ」。
オルフでも出て来そうな重厚なイントロ!
シエルちゃんの声がとてもよくマッチする独特のメロディがとても魅力的。
リリスちゃんはド迫力の低音で曲に重量を倍加させていく。
RENOさんがセンターで曲想にピッタリのソロを聴かせた。
そして、不気味な旋律に導かれていよいよ魔王、ダミアン浜田陛下が降臨した!
ものスゴイ歓声!
陛下を得ての1曲目は『新世界黙示録』から「満月が目を閉じる時」。
ヘヴィなミディアム・テンポのリズムに乗って分厚いギター・アンサンブルが展開する。
リード・メロディをキリっと奏でる陛下。
陛下のギター・サウンドももちろんMarshallから。
愛用のヘッドは「DSL100H」。
加えてスピーカー・キャビネットはカズマくんと同じ「1960BV」だ。
陛下が登場し、舞台と客席の熱気が尚一層高まった!
「諸君、私だ…そう、まもなく神に替わってこの世の支配者となる魔王ダミアン浜田である。
ライブの告知から7か月以上…待ちに待った『Neo Apocalypse Tour』の千秋楽。
楽しんでおるか!
盛り上がっておるか!
でも、アッという間に千秋楽を迎えて寂しいんじゃないのか?
そうだろ、そうだろう…私も寂しい。
だがこの寂しさをちゃんと踏まえて、この光景をしっかり瞼に焼き付けておこうと思う。
諸君もそうしたまえ!」
「さて、我々Damiann Hamada’s Creaturesは、地球デビューから6年目に突入した。
『6』という悪魔的な数字にふさわしく今回のツアーはD.H.C.史上最も悪魔的な物にしようと考えている。
見ての通り私のこのギターも新しくなった。
ヤンチャな黄色から魔王にふさわしい最も高貴な色、紫色に変わった。
製作に1年半かかった」
「マァ~、1年半というのが前の大聖典『最後の審判』が出た直後なので長かった。
長かったがその分、時間をかけただけあって私好みの素晴らしいギターが仕上がった!
そして今回は1曲目に『Sending Bible to the Hell』を披露し、諸君には神の治める世界と決別してもらった。
そして太陽に背く旅路が今始まったのだ」
「もう後に引くことはできないぞ。覚悟は良いな?
その覚悟があるならば、今宵は我らが奏でる調べに心も体も委ね踊り続けるがよい!」
「もっと声出していこう!」とシエルちゃんの力強い檄が飛んで…
2021年の大教典『魔界美術館』から「魔城の翼」。
ひたすらストレートにドライブする爽快ナンバー!
ココでも丁々発止と渡り合うギター2人のプレイがスリリング!
陛下もお気に入りの新しいギターでバッチリとソロをキメてくれた!
「さて、我々Damiann Hamada’s Creaturesがこうやって精力的にライブ活動が行えているのは他でもない、こうやって熱烈に応援してくれている諸君のお陰だと思っておる。
なんともありがタイガー、めでタイガー、ランニング・ライク・ア・タイガー。
そのお礼に本日は諸君にプレゼントを用意した」
「ココに『地球魔界化計画第二章』で告知していたにもかかわらず、魔界から届くのが遅れて間に合わなかった『魔化ダミアンナッツ』があるのジャガ~、今日はコレを会場の諸君の中の1名にプレゼントしたい。
ちなみに私のサインとシリアル・ナンバーが入っているゾ」
「今日のシリアル・ナンバーは『6』だ!
パワーがみなぎる数字だな。
チャンとラッピングしてあるんだよ」
「これをUFOキャッチャーならぬ『魔界UFOリリーサー』で投げる位置を決める。
まず左右、その後に遠くか近くか…コレを操作するのはリリス一ノ瀬だ」
陛下が腕を動かしている間リリスちゃんが「ストップ」をかけて方向を定め、プレゼントを投げるという仕組み。
ピコン、ピコン、ピコン…「ストップ!」。
(実際にはリリスちゃんは後ろを向いていて、陛下の腕の動きが見えないようになっている)
そして、陛下の手から勢いよくプレゼントが放たれた。
KAZAMIさんがリリーサーを務めてさらにもうひとつシリアル・ナンバー7の魔化ダミアンナッツがお客さんにプレゼントされた。
「この流れで次の曲は『Running Like a Tiger』なワケだ。準備はいいかね?
この曲は私にとって非常に思い出深い曲で、5年前にD.H.C.の初ライブ『魔界小学校入学式典』において、私が魔王の座について初めて人前で演奏した曲となった。
そしてさらに7年前、この曲のデモを私自身で作っていたのジャガ~、サビの部分に差し掛かって感極まってしまって…特に『この命旅を終えるまで』の部分で『もう~アカン!』となって涙が出てしまった。
そこでレコーディングを中断したという思い出がある。
マァ~年を重ねると歌詞に自分自身を重ねてしまい、どうも涙もろくなってしまうんだな」
「だからと言って、心の強さを見失ってはいけない!
諸君、ワタシと共に新世界へ続く魔の道を野獣のように変えていこうではないか!」
そんな思い出を交えつつ陛下自らが曲を紹介して「Running Like a Tiger」。
万感の思いを抱きながらも楽しそうに演奏する陛下。
紫のギターがとってもよくお似合いだ…というより、ナンカ以前から紫色だったのでは?と思えるぐらい陛下にフィットしているよね。
「魔界小学校入学式典」は2021年11月28日の開催だった。
コレがその時のようす。
たった5年前のこととはいえ、とても懐かしい。
いつ聴いてもいい曲!
「魔界小学校入学式典」に出席していたのはRENOさんとシエルちゃん。
KASAMIさんとリリスちゃん…
それにカズマくんは転校生だが、もうスッカリ新しい学校に慣れて万全の態勢で陛下の「Running Like a Tiger」を輔弼した。
完璧な演奏に客席から大きな歓声が送られ、ココで一旦陛下はステージを後にした。
Damian harada's Creaturesの詳しい情報は⇒Officil Website
<後編>につづく
