SUPER ROCK 2025 IN 巣鴨 <その1>~CALAVERAS
『SUPER ROCK IN どこそこ』というシリーズ企画。
今回は岡山、大阪に続く巣鴨でのショウのレポート。
出演したバンドは3つ+オープニング・アクトの計4チーム。
Marshall Blogのレポートでは順番を少々入れ替えて、オープニング・アクトのステージの模様を最終回に組み込んだ3本立てでお届けする。
よろしゅうござんすか?
真空管アンプから発されるピュアで良質なギター・サウンドが飛び交うステキなイベントだった。そういうわけで2番目にステージに上がったバンドのようすから。
それはCALAVERAS!
1曲目は景気よく「Sick」。Doug Wilson(以下「ダグ」)
Ken Kishi(=キシケン、以下「ケンちゃん」)
Yasu Iwaki(以下「ヤッさん)
Matt Rollo(以下「マット」)
Mike Marrington(以下「マイク」)
今日は「CALAVERASガールズ」抜きの男所帯での登板となったが、いつもの賑やかさと華やかさは全く相変わらず。
ケンちゃんが分厚いディストーション・サウンドで弾くハードなリフは「Mad about U」。
もちろんそのサウンドはMarshallから。
愛用の「JCM800 2203」を持ち込んで「JVM210H」と組み合わせた。
スピーカー・キャビネットは双方「1960A」。ドライブしまくるリズム隊。
今回マイクの飛び切り歯切れのよいドラミングを初めて拝見したが、ヤッさんとの相性はバツグンだ。
そんな2人がクリエイトするリズムに乗ってノッケから飛ばしまくるダグ。
そしてマットのキーボーズがアンサンブルに厚みを加え…
ケンちゃんが狂ったようにハードにギター・ソロをブチかます!
コレが今日のCALAVERAS。曲はそのままマイクのドラムスが引き継いで…
ダグが曲名を叫ぶ…「Enemyeeeeeeeeee!(Enemy)」。
アメリカン・ロック然としたケンちゃんのギター・リフが重なる。
CALAVERASならではミディアム・テンポのハード・ポップ・チューン。
ケンちゃんのソロもポップ味豊かの楽しいヤツだ!
ハイ、みんなで「エネミーッ!!」
ココでダグがマットを紹介。
マットはEVEN KEELというバンドに属していて、昨年、同じ場所でのCALAVERASのステージに合流した。
だからMarshall Blogへの登場はコレが2回目。4曲目は「No Morte」。
クロマチックで構成するヘヴィなリフに…
ヤッさんの太く重い低音がカラミつく。
中間部の4/4と5/4拍子の間奏からダグが「No morte!」と叫んでギター・ソロに突入するパートが何ともスリリングなのだ。
サビのメロディがとても印象的な「Ride」。
マットはコーラスでも大活躍。
今日はCALAVERASガールズがいないからね。ギターのキメのフレーズとダグの歌との掛け合いのパートを経て…
ケンちゃんのキャッチ―にしてシャープなギターソロが続いた。
どれも曲調に完全にマッチした聴きごたえのあるソロなのよ。ケンちゃんの物販の告知の後は、ジャケットを脱ぎ捨てたダグが「欲しいモノは決して近寄って来ないのもの」とシャウトして曲が始まる「Fear」。
火花がはじけ飛ぶハード・チューン。
もっともっと多くの正統派アメリカン・ロック好きにCALAVERASを聴いてもらいたいネェ。
もうアメリカにもこんなにアメリカン・ロックなバンドはいないんじゃないの?
何せもうアメリカはロックではなく「ヒップホップの国」で、今はラテンが大人気だっていうから。「♪ウォ~オゥ オウオオ」とみんなで歌うパートで大いに盛り上がった!
ステージから下がっていたマットが戻って来て「Smile from Heaven」。
ダグがジックリと歌い込むポップなバラード。
マットのピアノが曲を優しく包み込み…
ケンちゃんの必殺の泣きのギター・ソロが曲をさらに感動的なモノに仕立て上げた。
さて、雰囲気をガラリと替えてクライマックスに突入するぞ~!
曲はCALAVERASのキラー・チューンのひとつ「XXX」。
これぞまさに「楽しいロック」!
どんなにキャッチ―な作りでも最後の最後まで「ロック」の精神に満ちているところがうれしいね。
それがCALAVERAS!
見たかヒップホップ!そして、ギンギンに盛り上がっている客席を前に最後の曲に入った。
曲は「Burn」。全9曲、短い時間ながらも文字通り燃え尽きたCALAVERASの5人!
「CALAVERASロック」の魅力を充分にアッピールしたステージだった!
「ありがとうございました~!」
CALAVERASの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook
ギターはキシケンによるMarshallのピュアな真空管アンプのサウンドでお届けしました!
<つづく>
(一部敬称略 2025年3月29日 巣鴨獅子王にて撮影)