Silex~Dramatic Dream 6th
久しぶりのSilex。
今日は次回Marshall Blogに初登場して頂く「1st0」のセカンド・アルバムの発売記念ライブに出演した際のレポート。1曲目は「Standing on the Grave of Yesterday」。
この曲をドアタマに持ってくるのは珍しい。
もっと珍しいのはいつも下手に陣取るMashaくんのポジション。
この日はキーボードの搬出入の段取りを優先してMashaくんは上手に立った。Cho
Masha
Kohta
Hayate(颯)
Takaya
最上のギター・サウンドでノッケからバリバリ弾いて見せてくれるMashaくん。
もちろん音を出しているのはいつも通りの愛用のMarshallたち。この日のMarshallのようす。
キャビネットはライブハウスの1960Aなんだけど、ちょっと「おカビ」が…。
そうなのよ、保管する環境によってはフレット・クロスに盛大にカビが生えちゃうの。
Marshallは純粋のアナログ製品で不純物が入っていないからだよ…食料品かッ?!
コレはアルコール成分入りの消毒液をスピーカー・ユニットにかからない程度の勢いで噴霧してあげるとキレイになりますのでお試しあれ。
また生えて来るけど。Mashaくんのラック・マーシャル。
プリ・アンプは「JMP-1」。
パワー・アンプは50W+50W出力の「9100」、後の「EL34 50/50」だ。Choくんの短い挨拶があって、2曲目は早くもSilexのキラー・チューンのひとつ「Destiny」。
「♪ジャ~ジャジャッ」の劇的なイントロからChoくんのどこまでも伸びやかな雄叫びが炸裂する!
メジャーに移調して30秒チョットの短いスペースのギター・ソロに詰め込まれた密度の濃いフレーズたち。
ソロの最後のパート、「(実音で)E|G♭m|G|Gm」とやるサブ・ドミナント・マイナーのところのフレーズがヤケクソにカッコいい~!「改めましてSilexです。こんばんは!
本日は『Dramatic Dream』の第6回にお呼び頂きましてありがとうございます。
そして、今日ここにお越しくださいました皆さんと配信でご覧頂いている皆さま、本当にありがとうございます!
もう皆さんは2時間ライブを楽しんでいると…。
ボクたちもその熱気で吹っ飛ばされそうですが、Silexなりのドラマティック・メタルで、お前たちをブッツつぶしにかかるからな!みんなついて来れるか?!」
ダイジョブ、ダイジョブ。
皆さんお金を払っているので何があっても必ずついて来てくれます。MCに続いて取り上げたのは「Arise」。
イントロからMashaくんのギターが巧みにストーリーを語り出す。ひたすらストレートにバンドをドライブさせる颯くんのダイナミックなベース・ラインと…
2つのバスドラムが大地を揺らすTakayaくんのドラムス!
Kohtaくんはシンセサイザーで曲全体をに豊かな色彩を加える。
そんなバック陣の演奏に乗ってChoくんがパワーみなぎる歌声を聴かせてくれた。
まだ音源化されていない「Only the Strong」。
ノッケからMashaくんのスキルフルなギターが飛び出してくる。3連リズムのパターンのヘヴィ・チューン。
コレもカッコいいぞ!Choくんの「ギター!」の掛け声でMashaくんが壮絶なソロをブチかます。
エンディングを導くキメのフレーズも完璧!続けても未音源化ナンバーで「Find my Ownway」。
前曲と同じくバックに流し込まれてくるKohtaくんのオルガン・サウンド。
このトラディショナル感がすごくいいな~。遠慮なく叩き込んで来るTakayaくんのドラムスは最早「パワフル」を上回る!
このリズム隊、「強靭」そのもの!
意表をつく転調からのギター・ソロが勇猛に切り込んで来た!
このCDに収められていない2曲は他とは少々違う雰囲気だね。
どう違うかと言うと、私のバカ耳なんかには上でチョット触れたようにトラディショナルな感じに響く。
すごくいい。「イヤ~、熱っ!こんばんは!
改めまして、Silexです。今日は1日よろしくお願いします。
1st0さんのレコ発にお呼び頂きましてありがとうございます。
出演バンドがノッケからスゴくてヤラれちゃった感がありますね。
皆さんの身体にムチ打ってもっとやっていこうかな。
今日はそれで帰って頂くと…よろしく!」「…というワケでですね…疲れていませんか?
配信の人、寝ていないですか?
チョットこぶしが上がっていないですよ。
みんなで熱く盛り上がっていきましょう!」Takayaくんのツーバスが猛烈な律動感を押し出してくる「Metal Nation」。
イントロではMashaくんがワウワウ・ペダルを踏みながら極上のギター・サウンドを放出する。
やっぱりちゃんと真空管アンプを使って作る音はいいね。
問答無用でギターの音が抜けて来る。 これまたサビのパートがグッとくるSilexの代表的なナンバー。
ガツンと転調してMashaくんのソロ。
そして、リズムが変わって…
Kohtaくんのシンセサイザー・ソロが続く。
これまた実にメロディアス!
そして何よりもドラマチックな展開だ。替わってKohtaくんが奏でるのは哀愁のピアノ。
Silex定番のバラード「Cry for the Moon」。
一度聴いたら忘れられない歌のメロディ。もちろんMashaくんがギターでウチに秘めた感情を爆裂させたことは書くまでもない。
Choくんもジックリと歌い込む。
そして曲を締めくくる感動のギター・ソロ。
「Made of Lies」と並ぶSilexの名バラードの名演だった。「ありがとうございます!
いよいよラスト2曲となりました。
我々なりのドラマチックな時間がもうすぐで終わってしまいます。
おなじみの方も、今日はじめてSilexをご覧頂いた方もSilexの応援をよろしくお願いします。
今日はイベントに呼んで頂いてありがとうございました!
OK!ラスト2曲いくぞ~!」最後の2曲。
まずは、コレもまだ音源になっていない「Veil of Night」。すさまじくハードな勢いで曲が流れる中、Mashaくんは立ち慣れているステージ下手に移動。
「ウン、やっぱりこっちからの景色がいいわ」
「あ、ヤッパリ?」
という会話を目でChoくんとしたとか…しなかったとか…。「ギタ~!」
怒涛の如く押し寄せて来るMashaフレーズ。
太くヌケのよいギターの音も相まって最高のソロが構築されていく。
細かいところまで実に端正に作り込んで、それを良い音で聴かせてくれようとする姿勢が素晴らしい。
まったくクラシックっぽいことはやっていないが、ショウを通してその姿勢を目にすると何となく協奏曲を聴いているような感覚に陥るわ。「ラスト~!」
Silexのステージの最後を飾ったのは「Everlasting Symphony」。Silexのステージには欠かすことのできない『ARISE』収録のキラー・チューンに5人が燃え上がった!
燃え上がる気合をドラマチックに発散させた全10曲であった!
今、Marshallからは新しいペダルのシリーズが出て話題になっているが、コレはMashaくんにデモンストレーションをお願いしたビンテージ・リイシュー・ペダルのビデオ。
4種類のペダルを使ってのひとり4重奏をゼヒご覧頂きたい。
Silexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Website<つづく>
(一部敬称略 2025年4月6日 巣鴨獅子王にて撮影)