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2018年10月 3日 (水)

私のフランクフルト <vol.4:2009年>

 

2009年のMusik Messe。
いつ来ても変わらないフランクフルト中央駅。
「帰って来た~!」という気持ちにさせてくれる。

210この年は駅前のホテルに投宿した。
駅前だけあってとても便利なんだけど建物が古く設備も貧相だ。
見て、このベッド!

220ちっさ~!
私が寝てもこのザマだからして、ジャイアント馬場だったら一体どうなるんだろう。

660_2img_6878それでもMesseの会場に歩いて通うことができる駅前のホテルがいい。
かつてはMesse会場から遠く離れた新しくキレイなホテルに泊まったことも何度かあったが、電車の便など全くなく、ホテルの乗り合いバスを逃したりすると、後はタクシーを使うしかホテルに帰る手段がない。
で、フランクフルトのタクシーの運転手って圧倒的にトルコ人が多いんだよね。
ドイツ人やイラン人のタクシーに乗ったこともあるにはあったが、ほとんどがトルコ人。
最近は移民問題で揺れに揺れているドイツだけど、きっとトルコ人移民がフランクフルトに来て最初に就く職業のひとつがタクシーの運転手なのだろう。
それは構わないんだけど、この人たち自国の言葉と片言のドイツ語しかしゃべることができない。
英語での会話はほとんど絶望的。
すなわちせいぜい下手な英語しか話せない我々にとっては、行き先であるホテルの名前を告げるだけであとはコミュニケーションを取る方法がない。
「バザールでゴザール」も日本にいる分には笑っていられるが、両方の眉毛がガッチリつながった見知らぬトルコ人と密室で全くの無言…というのも実に気マズイものだ。
気マズイぐらいならまだいい。20分も我慢すれば解放されるのだから。
一番イヤなのは、車の外の環境だ。
フランクフルトの市街地から離れると、すぐに下の写真のような森が広がっていて、夜間はホテルに着くまで車の外は漆黒の闇になる。
シュバルツバルトかなんか知らないけど、コワイよ~。
だって、仲間が待っているこの森の中へ連れて行かれて、スブリ!あるはズドン!とやられて地面に埋められても絶対にわからないじゃん?
「そんなバカな!」と思うでしょうけど、実際に経験してごらん。実にコワイもんですよ。
だからどんなに施設が古くても、ベッドが小さくても、Messeの会場に歩いて通えるホテルの方が気がラクなのだ。

230_2ホテルの部屋にあったドイツのPCのキーボード。
若干配置が違う。
「Y」と「Z」が入れ替わっている他、「;」や「:」がドイツ語らしくウムラウト付きの文字、「Ö」や「Ä」に替わっている。

660_img_6880街でみかけたZappa Plays Zappaのポスター。
ドゥイージルは2008年、2009年と連続して日本にもやって来た。
両方観に行って2回目の公演では、開演前にバンド・メンバーのみんなとO-EASTの坂の下のラーメン屋に食事をしに行ったのはとても良い思い出だ。
リハーサルの時、ドゥイージルのデジタル・アンプの調子が悪くなってしまい、Marshallを用意する?と申し出たがガンとして使わなかった。
でもね、知ってたの。
お父さんが全幅の信頼を置いていたギター・テクの方によると、ドゥイージルは家のスタジオに父親譲りのものすごく程度の良いMarshallを何台も持っているとか…。
さらに2010年にはフジロックで再々来日。
その丁度一週間前、私はロンドンで開催されたHIGH VOLTAGEでドゥイージルに会っていたものだから、フジロックで舞台裏を訪れた際に彼は「エ~!キミは一体どこに住んでいるんだ?!」と仰天していた。

240この円形の広告塔は一体何のご利益があるんだろう?街灯になってるのかしらん?
日本では見かけないよね。
『Rocky Horror Show』のポスターが掲げられている。
ココはいつ来てもコレを上演してるんだよね。

250さて、Messe会場。
この年、ナゼか知らないけどMarshallのスタッフにはラミパスが配布された。
以前はこんなこと一回もなかったのよ。

255_2ブースは同じ造作。
この年はHazeをフィーチュアをしていたのか…。
なつかしいな…Haze。

260ブースの内部はほとんど前回と同じ。

270
320このカタログやポスターを収納するハコもずいぶん進化した。
ITの普及によりこの「カタログ」の文化もすたれてしまったナァ。
私にはカタログ集めの趣味はないが、今持っているモノぐらいは保管しておこう。

275vこの年もアーティストを強調したディスプレイだった。

280ま、この頃の「例年通り」と表現するべきか…。

295_2Megadethのデイヴ・ムスティンはMarshall初のシグネチャー・キャビネットだった。
SHOW-YAのsun-go☆さんが愛用しているヤツね。

290_2サイン会やデモンストレーション等、ブース内でのイベントの予定表。
ずっと以前はジムのサイン会とMarshallバンドのデモ演奏を毎日数回ずつやるだけだったのよ。
信じられないぐらいにぎやかになった。

300_2デモンストレーション・ルーム。
この年はダグが担当してくれたんだネェ。Vintage Modern使ってたからね。

310_3この年はジムも復活。
病み上がりとだけあってさすがに動きは緩慢だったが、毎回ファンが長い列を作るサイン会では元気な姿を見せた。

330デイヴ・ムスティンもサイン会を開催。

340v_2恒例のMarshallパーティ。
コレは珍しかった。
いつもは巨大なボール・ルームにごく普通のステージとに円卓を並べるだけの造作なのだが、この年はステージの壁面にダグとデイヴの大きなイラストがあしらわれ、それぞれに関連したモデルが並べられた。
もちろん、本人が登場して演奏した。
先にダグ・アルドリッチが出演して華麗なソロを聴かせてくれて、その後の歓談タイムを経てデイヴ・ムスティンがステージに現れた。
「オレはダグみたいには弾けないから…」とひと言発して、アレはMegadethの曲だったんだろうね、猛烈な爆音で1曲披露してくれた。

355Marshallのハウス・バンドも登場し、フランス人ドラマーのファリドが客席に降りてジムにスティックを渡した。
ジムはもう左手が自由にならなかったので、右手だけにスティックを持ち、テーブルの上の目の前のグラスをチンチンと叩いて見せた。

356vパーティも時間が大分経った頃だった。
司会者が参列者に静粛を促し、会場にいた200人以上の紳士淑女の耳目を集めた。
私もしこたまワインを飲んでいて、いい加減眠いし、何となく司会者の話に耳を傾けていると、何やら私の名前が何回か出て来るではないの。
「ヤベ!ナンカやらかしちゃったかな?」と思って心配していると、会場の前の方に出て来るように言われた。
何のことやら様子がサッパリわからないでいると、私に「Shige Award」と銘打った賞を与えてくれるというのだ。
「Marshallへの貢献度が著しく高い人に与えられる賞」だという。
下のトロフィがその証。
トロフィは司会者からジムに渡り、ジムから手渡してもらった。
猛烈にうれしかったネェ~。
子供のころからあこがれていたMarshallから賞をもらうなんて…。
ところが残念なことに誰もこのシーンの写真を撮ってないんだよ!
でも、この時の感動はヘタなピンボケ写真よりよっぽどクリアに胸に刻まれているし、きっとそれは一生消え去らないと思う。
ホントに何も聞かされていない、あまりにも完璧なサプライズだった。

360v_2自分で言うのもナンだけど、一生懸命やったからな~…仕事にやり甲斐を感じていたし、自分のしていることを誇りに思っていた。
ツライこともたくさんあったにせよ、とにかく仕事がメチャクチャ面白かった。
でも、そんな仕事も家内の我慢や協力なしにはとても実現できなかった。
そこで、パーティが終了してホテルの部屋に戻るなり、東京の家内に電話をしてShige Awardこのことを興奮交じりに伝えた。
そしてm心を込めてからお礼を伝えた。
家内は電話口で静かに泣いていた。
ま、一生懸命やり過ぎちゃって、この後の人生がガラリと変わっちゃったんだけど、前に勤めていた会社にも心から感謝している。
 
台座に刻まれている「INAUGURAL」というのは「初開催の」という意味。

370そこで、それを頂いたのがMarshall GALAのTシャツ。
第1回目だから「THE INAUGURAL Marshall GALA」と入れた。
残念ながらShige Awardの方は、私が前の会社を退職し、Marshallから一時離れたことにより2回目が開催されなかったが、Marshall GALAは来年の秋に「ThE SECOND」がありますからね。
皆さん、お楽しみに!

2e_img_1894 コレは最終日の最後。
あと数分で2009年のFrankfurt Musik Messeも幕を閉じようとしていた時のこと。
突然ブースの中央にJVMのフルスタックがセットされた。 

660_img_9180そこへ当時デモンストレーターだったクリス・ジョージが登場し、爆音でギターを弾き始めた。
曲は「God Save the Queen」だった。
何だってこんなことを急にしたのか、そして誰の発案か知らないけど、この時は私もイギリス人になったね。
私は歌詞はわからないのでハミングで一緒に歌った。

390vこの時も夜は夜で楽しかったな。
Marshallの定宿のPark Hotelのバー「King of Casablanca」でルークと「Your Song」を歌っているところ。
フランクフルトは「♪It's a little bit funny」どころか、いつでも「enormously funny」だった。

350<まだつづく>
 

200 
(一部敬称略 2009年 Frankfurt Musik Messeにて撮影)