【SHARA vs. MARCY】 at Reg <後編>
そして、爆音とともに登場したmintmints。
今、思い返してみるにmintmintsが誕生した時、「SHARAのソロ・プロジェクト」というイメージだった。
それが、今ではその確固たる地位を確立し、日本を代表するインスト・ロック・バンドになったと思う。
石原"SHARA"愼一郎
五十嵐sun-go美貴
寺沢功一
向山テツ ま、これだけの音楽達人がそろっているんだから仕上がる音楽もいいにキマってるけど…
The Ventures以降、不毛だったロック・インストに新たな息吹を吹き込んだ功績は大きい。よく共演しているD_Driveも同様だ。もうちょっとしたら「ロック国民栄誉賞インスト部門」を授与したい。
これだけmintmintsの支持される要因は何か…
メンバー各人の器楽演奏技術からくる魅力ももちろんあるが、ナントいってもそのカギは曲のクォリティの高さだ。
それもこれもすべてSHARAさんの経験と知識と鍛錬が生み出したものであろう。SHARAさんも実によく音楽を勉強されている。
だから、若者は先人に学べと言っているのだ。
以前にも書いたが、わが社の社長はmintmintsがお気に入りだ。理由は「メロディがすごくよくて楽しい」から…。
やはりい音楽に国境はないのだ。
そして、音楽には種類が2つしかない。それは「よい音楽」と「よくない音楽」だ。by Duke Ellington。
mintmintsは「よい音楽」に入るのよ。
それとここまできて、いよいよ各人のキャラがいい方向で目立ってきていることもmintmintsのライブを楽しくしている大きな理由のひとつだろう。
とくに大活躍なのはsun-goさん!
その活躍ぶりは後に詳しく掲げるが、もはやギタリストの枠を超えた仕事っぷり?!
メッチャかわいくて楽しい!
それと音がスゴイ…ってまるで素人みたいな表現だけど、これしか言いようがない。
ふたりとも当然Marshall。いつも通りのJVM410Hと4×12"キャビを使用。
sun-goさんはMarshall初のシグネチャー・スピーカー・キャビネット、MegadethのDave Mustineモデルの1960BDMをつないでいる。
違う現場で撮影した写真で恐縮だが、SHARAさんのJVMセット。
キャビネットはMF400Bだ。これであの分厚い音を出す。
このアルバムにはmintmintsのライブの他に新録音源も収録されており、そのレコーディング現場でのレポートもマーブロに掲載した。
てらちんもスゴかった!
大幅なダイエットを敢行したてらちん。身体が細くなった分、音は反対に一段と太くなった?!
前から特段太っているとは思わなかったので激ヤセ感はそれほどなかった…というのが正直ところだったんだけど、このステージ袖からファインダー越しに見たてらちんの顔にビックリ!
「ウワッ!メッチャ細くなった!」
この瞬間、私もダイエットを決心したことは言うまでもない。その前にこの日の打ち上げでは唐揚げとミートソースのパスタ、さらにウインナー各種をビールで大量に流し込んでみた。
そしてテツさん。
問答無用のスーパー・ロック・ドラミングはこの日も完璧!イヤ、それ以上!重苦しいまでのへヴィなドラム・サウンドは一度味わうと抜けられないゾ!
MCコーナーも絶好調!「舌好調」ってヤツか。
楽器の達人はトークの達人でもある。
コンサートは(最近「ライブ」という言葉を使わないようにしている。「ギグ」という言葉もまだ日本では浸透していないので恥ずかしい)「Ghost」で幕を開けた。
2曲目は「Rare Temple」。そうそう、曲名の謎解きもmintsの楽しみだよね。
以前、関取の名前を英語に直訳して曲名に使っているバンドもあったが、アレもおもしろかったナ。「Mistic Island」とか「Double Black Feather」とか。
「everyday」
「Space Mints」~「Love & Peace」、
「Kotetsu」~「Driver」…等々、これまでの3枚のアルバムからバランスのいい選曲。
sun-goさん、mintsでもサオ回し!
アラヨっと!
どした!
着地成功!
ふらいんぐ・げっと!
「Kotetsu」~「Driver」~「Zima」~「Sora」…
メチャクチャかっこよかった「Travelling」!
ノリノリの様子が伝わっているだろうか?!
インストゥルメンタルでこれほど盛り上がるなんてホントうれしいね。
昔、King Crimsonが初めて日本に来て浅草の国際劇場のアンコールの時、お客さんがノリノリになったのをものすごく気持ち悪く感じた。それと正反対なのがmintmints。健康的なロック・インストのトランス状態とでもいおうか…。
お待ちどうさま!コンサートのハイライトのひとつ。
ジュリ扇片手にsun-goさんが華麗に舞う「Hell Dance」。
お客さんも素早く扇子を手にして、大暴れ!
ま、日ごろは「音楽に合わせて暴れたけりゃ盆踊りに行け!」なんて言ってるけど、これはいいでしょ?
sun-goさん、こんなに楽しそうなんだから!
sun-goさん、昔はこのコーナー照れてたような記憶があるんだけど、気のせいかな~?そういえばさっき楽屋でRed Bullを3缶立て続けに飲んでたな…。
素晴らしい舞いっぷり!もっときれいに写真を撮ってあげたかった!あ、「きれい」とは写真の状態のことでっせ!sun-goさんは十二分にかわいい!
「フ~ム、やりよるな…sun-go」
「TWIN」~「Don't Cry」~「Bakuon」と続く。
〆て本編17曲。タップリの演目だったけど、アッという間だった。
楽しいな~。mintmints!この愉しみ秘密にしておきたいような、ひとりでも多くの人に観てもらいたいような…。熱心なファンの皆さんどうする?
でも、寒かった~。最後までエアコンの冷風が直撃でシンドかった。
アンコールには「Cube」をmintsで演奏した後、MARCYが合流。
わかっちゃいたけど会場は大盛り上がり!
みんなで楽しく「Radio Magic」を歌っちゃった!
なんと中身の濃いコンサートだったんだろう!何回も書くけど楽しかった~。
デビュー30周年を迎えたEARTHSHAKERの新譜はコレ。力作だよ~!
そしてマーブロでもレポした通り現在絶賛ツアー中!みなさんの街でEARTHSHAKERを楽しんで!
EARTHSHAKERの詳しい情報はコチラ⇒EARTHSHAKER OFFICIAL SITE
石原"SHARA"愼一郎の詳しい情報はコチラ⇒Official Site
(一部敬称略 2013年6月15日 下北沢Regにて撮影)