『激突!歌姫:出合い頭の★Rock Show★』のKRUBERABLINKA
セカンド・アルバム『Kaizu』が大好評のKRUBERABLINKA。
『激突!歌姫:出合い頭の★Rock Show★』というイベントに出演し、東京のファンをノックアウトした!
テンションの高いステージは相変わらず。
またしても「ハード・ロック健在なり!」を見せつけてくれたのであった!
1曲目からいきなりセカンド・アルバムのタイトル・チューン「海図」をプレイ。
これがセカンド・アルバムの『Kaizu』。
まさに「声」のMarshall!
やっぱりこの声を聴くと期待に胸がふくらむね!
2曲目にはもうキラー・チューンの「Don't be so Mad」を繰り出す。
こういう選曲にKRUBERABLINKAの自信がうかがえるというものだ。
そのもっともエキセントリックな面が出ているのがこのファースト・アルバムに収録されている3曲目「太陽」であろう。演奏されるたびに書いているが、こんなケッタイなギター・リフ、誰も考え付かんて…。
筆者注)「ケッタイ」という言葉をいい意味で使っております。東京の言葉しか知らないもんで、もし失礼があったらお許しくだされ。しか~し、この東京者にとって、「太陽」のリフには「ケッタイ」という言葉が一番シックリと来るような感じがするのだ。英語的には「Killer!」とか「Badass!」とか…。ちょっと違うか…ようするに、べらぼうめ、カッコいいってことよ!てやんでぇ!
もちろん指弾きも!
ストレート極まりないベースを弾く彼は外タレの前座も務めた豪華なキャリアの持ち主でもある。
4曲目もファーストから「砂山」。「Still Got the Blues」を彷彿とさせるへヴィなマイナー・チューン。
こうしたスローなナンバーでもCazの声が冴えわたる。
緩急自在なテクニックで完璧にKRUBERABLINKAのバンド・サウンドを彩るドラミング。
速い曲ではこうなる。
ロック・キーボードのお手本のようなツボを押さえたプレイが素晴らしい片岡さん。
開演前、片岡さんとプログレッシブ・ロックの話しをした。楽しかった。あの日、ArgentやTraceの話しをしていたのは世界で我々だけではなかったのではないか?
そういうことなんよ。やっぱりすぐれたミュージシャンは本当にいろんな音楽を細かいところまで聴いているものなのだ。いつも言ってる「いいミュージシャンはいいリスナーたれ」ということ…ナンチャッテ!
「ズールースーツ」。これもKRUBERABLINKAらしい曲だ。
そしてギター・ソロ。ア・カペラだよ。
ただただシュレッドするだけでなく、メロディを重視したプレイがとても印象的だった。
当日頂戴したセットリストの照明さんに伝えるためのワンポイント解説に、この曲は「アラビアン」と書いてあった。
アラビアンか~。そう言われるとそう聞こえなくもないが、Cazさんの歌いっぷりといい、曲調、ディミニッシュ、これぞKRUBERABLINKAのエキス満載って感じがする。
関係ないけど、Frank Zappaでいえば『Shiek Yerbouti』の中の「Wild Love」的な?こんなこと考えてるのは私だろうか…私だけだろう。
持ち時間は70分。もう後半だ!
ってんで演奏もメラメラと燃え上がる!
そして本編の最後を「業火」で締めくくった。
アンコールではワルツでホンワカと「メロン」。
そういえば高校の時、「メロン」っていうアダ名の国語の先生がいたっけナァ~。頭がとても大きな方で、その容貌からついたアダ名が「メロン」だった。
ある日、厚さ1cm以上はあろうかという学校の事務所の入り口のガラス戸にその頭をぶつけてしまった。ガラス戸はこっぱ微塵に飛び散ったが、「メロン」の頭にはキズひとつつかなかったというすさまじいクォリティの頭蓋骨を誇った豪傑だった。
この曲もそれぐらいの存在感とクォリティの高さがある…ってこじつけすぎか?でもこの曲もスキ!
Cazさんがメロンの何を歌っているかはCDを聴いてのお楽しみ!少なくともこの国語の先生ではない。
そして、最後は『Kaizu』のリード・チューン、「宇宙は滾れ」。
今回も実に素敵なハード・ロック・ショウだった。
Cazさんの声は、ホント日本のロックの声だ。
素晴らしい演奏とクォリティの高い曲たち…ちょっと時間が短いんだよね~。
早くピンでフルレングスのKRUBERABLINKAを観てみたい。
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