SHOW-YA 『GENUINE DIAMOND RELEASE TOUR~HARDEST ROCK~』
Shige Blog 2012年7 月20日初出
ホンマ、毎回書いてるけど…とにかく乗りに乗ってるSHOW-YA…シゲブログでは開始早々【3Days】で登場して頂いているが、もうとにかく素晴らしい。見るたびにグレードアップしていくようで(コレも毎回書いてる!)、一体どこまで登りつめるのか楽しみでしょうがない!
今日のレポは大分時間が経ってしまったが、ニュー・アルバム『GENUINE DIAMOND』の発売記念ツアーのファイナルだ。会場はLIQUID ROOM。
ここのところ、しばらくイングリッシュ・エールばかりだったので恵比寿に帰って来た!
「アップが遅いじゃねーか!」って?! ヘヘヘ、ワザとなのよ、ワザと。…というのも残念ながらSHOW-YAのライブの間がしばらく空くでしょ?ファンのみなさん、さびしいと思ってね…忘れた頃にド~ンと写真満載でお送りしようという算段なのさ!
今回のレポは、かなりボリューミー。これで9月まで待てるでしょ?
エ、待てない?んじゃ繰り返し読んでシゲブログのアクセス回数上げちゃってくだセイ!
ところで、このレポート、必ず『GENUINE DIAMOND』を流しながら読んでね!持ってない人はまずCDを用意しよう!
コレです。
じゃあ、いきま~す!!
ステージには紗幕。オープニングSEが流れるまで、SHOW-YAのアーティスト写真が投影される。そして、SHOW-YAデビュー当時からの写真をフラッシュ!そこに投影されるセリフ…
「女達の戦いは始まった…」 、「戦いは決してやめない…」
キマった~! 紗幕に映るメンバーの影!会場のあちこちで歓声が上がる。観客はいきなり超興奮状態に!
ドォォォォォ~ン!文字通り、幕が落とされ、戦いの火蓋は切られた!
強力な女戦士達の登場だぁ!
まずは「Bloody Rose ~薔薇の紋章~」、そして「奪い取れ」。いきなりのハードな2曲に、ソールドアウトのLIQUID ROOMが揺れたね!
「命の火花は咲き乱れるままに」、「嵐の荒野に一人咲き誇る」…「Bloody Rose」という、ちょっとゴシックでサディスティックなタイトルとは印象が異なる気高い歌詞が、今のSHOW-YAそのものだ。
今回SHOW-YAのメンバーは、新しい衣装でお出ましだ。ロック・コンサートはひとつの総合エンターテインメントだからね。
誰でも知ってる超ベテラン・ベーシストがあるインタビューで「若いミュージシャンに何か伝えたいことは?」と訊かれて「キタねー格好でステージに立つなって言いたい」とズバリおっしゃっていた。その通り!
こうしてキチッとステージ衣装を身にまとってお客さんをエンターテインするというのは非常に大切なことだと思う。
ボーカルの寺田恵子。透き通るような白い肌に黒が映える。胸の薔薇のタトゥーと同じ、赤と黒の衣装がとっても魅惑的!
キーボードは中村”captain”美紀。今日は一段と艶やかな出で立ちだ。
ギター、 五十嵐”sun-go”美貴。ハードな黒い革の衣装。戦う彼女にふさわしい戦闘服だ!
ベースは仙波さとみ。ロングストレートの髪の毛に似合う、流れるようなラインの黒い衣装。白いベースが彼女の武器。
ドラムの角田”mittan”美喜。大胆に脇があいたオーガンジー(生地の種類)のコスチューム。mittanにピッタリ!
音楽、衣装、ステージング、照明、セットリスト……。そのトータルコーディネートが、SHOW-YAのRock Showなのだ!
「Rolling Planet」、「SURVIVOR」、「BATTLE EXPRESS」と続く。ん~これはなかなかいいショット!
「情熱の薔薇を撒け 人生はパレード」…恵子さんの華やかさ、はかなさ、危うさと良く合う歌詞だ。
おーっと、気をつけれっ! sun-goの大きなアクションに、ファンはハートを鷲掴みにされる。彼女の足と一緒にブーンと振り回される気分だ。ただし、カメラマンの頭をふんづけてはいけない!
「SURVIVOR」は、会場全体でサビを歌う。
今回リリースされた『GENUINE DIAMOND』に収録された新曲だが、ライブでは一昨年から演奏されている。回を重ねるごとに進化し、今回のCD収録となったわけだが、レコーディング後のライブでも、さらに進化中だ。スゲェ!
ハァ~…(ため息)。この情熱的な表情と、声に、すっかりマイってしまう。絶対に手を抜かないからね、恵子さんは!
『GENUINE DIAMOND』リリース後、単独でインストアライブを行った恵子さん。情熱的なアコースティックギターの弾き語り。
このブログを読んだ人の中にも、彼女のアコギライブを体験した人もいるハズだ。
あちこちの会場で、老若男女を問わず観る者を虜にしてきた。ひとつひとつステージが、全部彼女の武器になるのだ!
そう、向かうところ敵なし!それどころか、向かうところの敵を首ったけにして引き連れてくる。
続いて「OUTSIDER」、「性~SAGA~」、そして「流星少女~Shooting Star 196X~」。「OUTSIDERは」、イントロのユニゾンが強烈だ。
『GENUINE DIAMOND』について、TVでキャプテンがコメントした言葉が印象に残っている。
「このアルバムは技術的にも最高傑作。誰にもコピーできない。」 ク~、カッコいい!キャプテンが言うところがまたタマらん!静かな声でのコメントだったが、その自信に満ちあふれ微笑んだ顔は忘れない。
さとさんもバリバリに乗りまくってる!
さて、SHOW-YAのライブのもうひとつのお楽しみ!こればっかりはライブに来ないと観れないよ~!
「どーもー!こんにちはー!mittanでーす!」…そうMCコーナー!
「達人」みったんがマイクを持つと、そのパワフルなドラミングからは想像できない、mittanワールドが広がる。ちょっと言葉では伝えられないな。もうマイクを持ったその場おもしろい!味わいたければ……ライブに来なきゃダメだ!
後ろではなにやらヒソヒソ。ナニを話してるんだろう?!
sun-goの「オッケー!」って。もう何でもオッケー!
どう、このものすごく楽しそうなこのダンス。思わずこちらも踊っちゃう。
さて、こんな大爆笑のおしゃべりコーナーから、バラードナンバーの演奏へ。気持ちを切り換えて…「In My Arms」…と。
「ごめん、入れない」とつぶやいたsun-go、笑いすぎちゃったの!でも、策座に気持ちを入れ換えて…と。そして、観客の高まった心をぐいっとつかんで、曲の世界へ一気に引き込んでいくギター。
つらいことがあっても、泣けない、苦しいことがあっても、泣けない…
そんな、泣きたくても泣けない大人達のために、SHOW-YAが奏でる大人の子守歌なのだ。
しっとり落ち着いたところで、ソロコーナー。
中村”captain”美紀!!
彼女に操られる新旧の鍵盤たち。クロい衣装がカッコいい。
これぞハードロック・キーボード!という壮大なソロを弾きまくるキャプテン。このコーナー大好き!
続いて、角田”mittan”美喜!
さっきの「みったんワール」ドはまぼろしだったのか?攻撃的な激しいプレイが炸裂。「流星少女」のPVの時から愛用している新色のスリータムのセットで、オーディエンスを煽る。
そして、彼女自身のテンションを上げる銅鑼。もちろん、ファンも銅鑼があれば最高潮。
ジョワ~~~~~ん。五臓六腑に染み渡る銅鑼の音。
しかしサ、こうしてイエスみたいにメンバー各人の器楽演奏を見せるバンドってもうほとんどなくなっちゃったよね。そういう意味でもSHOW-YAのやっていることはまったく正しいと思っちゃうんだよね。
ソロコーナーのドラムから流れるように続くのは……「Count8」。
この曲は、SHOW-YAのリズム隊(さとさん+みったん=さとみったん)の曲だ。さとみったんの曲には、「Rock Train」、「Paranoia Paradise」などリズムに特徴がある曲が多いけれど、この曲は特にノリがいい。4ビートだもんね。他のメンバーも、演奏するのがとても楽しそう!
ノリノリの恵子さん、ち、近い!実はこういう写真撮るのムズカシイんだよね。皆さんニョキって乗り出してくれるんだけど、絶対に照明が当たらないから顔が真っ暗になっちゃうの…。さすが恵子さん、これは結構うまくいった。
さとさんのベースはメロディアスなことでよく知られているけど、今回のアルバムでの彼女の存在感は特にスゴイ。SHOW-YAの曲のベースライ ン自体は、動きが複雑だ。でも、彼女の長い指が指板の上を動く時、押さえていると言うより、まるでなでているように滑らかに見える。とても艶めかしい のだ。
そして、クライマックスはこの3曲。みんな、ヘッドバンキングの準備はいいか。頭振って帰れよ~っ!!
と繰り出されるのは怒涛の3曲!「ギャンブリング」、「私は嵐」に続いて「限界LOVERS」だ!クライマックスだよん!
とにかく最後の最後まで力いっぱい歌い上げる恵子さんの迫力は誰にもマネができん!
そして、何よりもバンドのCD再現力がハンパない。
「私は嵐」サビの大合唱!つい一緒に歌っちゃうよね~!
JKN48(熟女ナメんなよ48と読む)を卒業するが、こんなパワフルでゴージャスで妖艶なJNK48、見たことあるか?
sun-goもこれでもかと弾きまくっている。彼女の図太いサウンドは何物にも替え難い。一心不乱にギターをかき鳴らす様は、トリハダものなのだ。
そして、サオまわし。だんだんうまく撮れるようになってきた!
本編が終わり、メンバーはステージから下がったが、鳴り止まない「SHOW-YA」コール!!
そして、アンコールはしっとりこの曲から。「Life With You」
ファンを見つめながら歌う恵子さん。ターゲットになった人はナミダボロボロ、大泣き!スゲエ、恵子さん、人ひとり歌で思いっきり泣かせちゃった!
深い歌詞。覚えやすいコーラスのメロディ。新しいSHOW-YAスタンダードの誕生だ。
しっとりした後に「メンバー紹介」。mittan、ステージの前に登場。
「みなさんごいっしょに~!A!B!C!、A!B!C!」って…何かと思ったらエー!ビー!スィー!えー!びー!すー!」だって!ここは恵比寿 LIQUID ROOM。 18歳の頃、この街でバイトをし、プロを目指していた、という感動的な話しもひっついた。
mittanの「えー!びー!すー!」に合せてバスドラを踏む恵子さん。シェルの色と髪の色が良く似合っている。
さとさんもお立ち台に乗り、ファンを盛り上げる!
ステージと客席が一体になるってこういうこと。SHOW-YAのライブでは、この時に何て言うか知ってる? そう、「WE ARE SHOW-YA!」です。ファンとスタッフはSHOW-YAの6人目のメンバー。そんなこと言われたらファンのみなさんはグっと来ちゃうよね。
最後はおなじみの「Fairy」!
そしてファンと「フェアリー」の大合唱。恵子さんは会場にマイクを差し出す。気持ち良さそうな表情だ。sun-goも「私に聞こえるように歌ってよ」とばかりに、挑発的な表情を作る。
そして、どんなに激しくても乱れない演奏。それがSHOW-YAの実力だ。
恵子さんも悔いが残らないようにしているのか、と思えるほどのヘッドバ~ンキング!
ステージ前の柵に足をかけるさとさん。ここ、結構ステージと柵の間に距離があるんだよね。でも、さとさんはそんなことモノともせずヒラリ!とひとっ飛び!ファンも大よろこび!
最後は、ファンの声援に全員で挨拶。
SHOW-YA、22年ぶりのアルバム『GENUINE DIAMOND』のツアーはこの日で終了。
最近はTVへの露出度も増え、復活したことを知ってライブ会場に足を運ぶ旧来のファンや、新しいファンもどんどん増えている。
LIVEに参戦してファンになった人、インストアライブでファンになった人、TVを見てファンになった人、そして昔からファンの人、みんなで今後も戦い続けるSHOW-YAについていこうではないの!
「戦いは決してやめない…」のだから!
来春、うれしいことにあの伝説のイベント「NAONのYAON」を復活させるという。
そして、それに先駆け、この秋から、ジャンルを問わず女性アーティストとSHOW-YAがバトる新企画「NAONのBATTLE」が開催される!これは楽しみだ!このシリーズの予定は…
「NAONのBATTLE~Vol.1」 × ZONE 9月9日(日) 赤坂BLITZ OPEN 16:30 START 17:00
「NAONのBATTLE~Vol.2」 × 土屋アンナ 10月19日(金) 渋谷O-WEST OPEN 18:00 START 18:30
もう遠慮なくジャンジャンやってもらいたいね!
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE
(一部敬称略 2012年5月19日 恵比寿LIQUID ROOMにて撮影)