GRANRODEO LIVE 2013 ヤッホー ワンダホー FUJIYAMA!! <後編>
さて、ショウも中盤に差し掛かる。
FIRE HORNS。
e-ZUKAさんがつのだ☆ひろさんを通じて今年知り合った方々だ。
tp、as、tbの三管編成。
そして今度は三味線のKIJIが登場して超絶技巧を披露してくれた。
GRANRODEOのふたりは衣装を変え、ショウは後半戦に突入する。
「愛すべきSTUPID」。
へヴィなギターリフ。ブリティッシュ・ロックのそれだ。
鉄壁のリズム・セクション。
ベースに瀧田イサム。
ドラムに長井VAL一郎。
ふたりの超絶ソロもふんだんにフィーチュアされた。
灼熱の「RIMFIRE」!
疾駆するハードなドライビング・チューン。
そして、めくるめく華麗なギター・ソロ!
ハードな中にキラリと光るポップなセンス。
ハードなサウンドにポップなメロディを乗せた曲を演奏するグループが日本にも大勢いるが、GRANRODEOはチト違う。
彼らのサウンドの中に「黄金期のロック」というものすごく太い幹が見て取れるのだ。言い方を変えると「日本で育ったロック」ではなく「海外のロックに育てられた日本のロック」だ。
それがGRANRODEOの音楽の魅力だと思うし、だから私にも大変しっくりきて楽しい!
しっとりと歌い込む「SEA OF STARS」。
アコースティック・セットといってもギターはフルアコ。
ES175Dタイプのギターから繰り出されるジャズ・連れーズは絶品だ。
ES175はGibsonのフルアコ・レンジの普及モデルだが、ビンテージで状態のいいものになるとL5にまったく引けを取らない素晴らしい鳴りを見せるギターがある。
ジャズ・ギター・アルバムの金字塔、Wes Montgomeryの『Incredible Jazz Guitar』は175で録音され、そのギターの持ち主はKenny Burrellだったというのは有名な話し。
アコースティック・セットが終わった…ということは~?!…
もうこっからノリノリにキマってんじゃん?
「偏愛の輪舞曲」。ワルツになるところがカッコいい!
「メズマライズ」という言葉については前回解説したっけね?
どこまでもニコニコとサービス満点のe-ZUKAさん。
ホント、このバンドはお客さんを喜ばせるのに「手を抜く」ということを知らないようだ。
さらにたたみ込むように「modern strange cowboy」!
しかし、スゴイ熱演だ!撮ってるこっちもひとときも目を離せないぞ!
本編最後の曲は「Go For It!」。
「IGPX」はおもしろいね~。アレで「それじゃ~、次はメタボ改善の指導が必要なオッサン!」とかやられたらどうしよう?! 会場で私ひとりだけじゃん?!
コンサートのクライマックスだ!
あんなに何回も弾いてくれてるのにこの時のe-ZUKAさんのフレーズがわからない。どういうメロディかわからない。わからないままにしておこう。
もう大分暗くなった。山の中なので夜は相当冷えるのではないかと覚悟してきたが、そうでもなくて助かった。実に快適な一日だ。
そしてステージの明かりがついて…
e-ZUKAさんがMarshallの上から登場!
こんなんなっちゃたりして!
曲は「NOT for SALE」。
来年は新年早々さいたまスーパー・アリーナと大阪城ホールで『G9 ROCK☆SHOW』が開催されることをアナウンス。ものすごいどよめきが起こった。楽しみだね~!
まだまだパワーが有り余っているようだ!
これで1回目のアンコールは終了。
当然これじゃ収まらない。
後半から飛びまくったKISHOWさん。これがラスト・ジャンプ!
固い握手を交わすふたり。
お疲れさまでした~。
いつも通りのExtravaganzaでした!(そういえば、今この「エクストラバガンザ」という名前の人がテレビに出ていて驚いた!)
帰りはほうとう食べて、渋滞なしでス~ラスラ。ああ楽しい一日だった!
ホント、GRANRODEOのショウは楽しい。お客さんをトコトン楽しませようというショウマンシップが横溢している。
それと私的にうれしいのはe-ZUKAさんが書く曲の数々だ。アニメ関連の曲が多いそうだが、私には何のことやら正直サッパリわからん。
アニメといえば古くは「エイトマン」、「オバケのQ太郎」、そして、「ひみつのアッコちゃん」や「ハクション大魔王」や「ど根性ガエル」で育った世代だ。
それだけに私はe-ZUKAさんの曲を純粋に「ロックの曲」として聴くことができる。e-ZUKAさんのお気に入りはKISSだそうだが、GRANRODEOの曲を聴けば、当時のロックの薫陶を受けている様子が手に取るようにわかる。
「Led ZeppelinやDeep Purpleに大きな影響を受けた」というミュージシャンが大勢いるが、彼らの音楽にそうした影響がまったく感じられないケースが多いのはナゼだろう。「え?なんでこうなっちゃうの?」…みたいな。
e-ZUKAさんの書くGRANRODEOの曲はそうした英米のロックジャイアンツの影響がストレートに出ている。
このあたりのことは前回も書いたが、人類にとってとても大切なことだと思うので言い方を変えてもう一度書き記す。
つまりいつもマーブロで大騒ぎしているように、クールなギター・ギターリフがあって、目も覚めるようなギター・ソロがあって、へヴィなリズム隊とうっと治すような男性的な歌声…こうした条件がすべてそろっている。歌のメロディは日本的ポップ度が高いが、見事に曲とマッチさせている。
GRANRODEOは一声で「万」単位の若者が集まる影響力の大きなバンドだ。この路線をいつまでも力強く推し進めてもらいたいと願う。
そして、RODEOBOYやRODEOGIRLは大いにGRANRODEOのロックを楽しんでくれればよい。でも、少しだけGRANRODEOのルーツを探ってみて欲しい。
すなわちe-ZUKAさんが影響を受けた英米のロック・ジャイアンツの世界を体験してもらいたいのだ。
そして、音楽をやっている人はそこから何かインスピレーションを得て自分たちの感性で音楽を作って欲しいと思っている。それにそうしたいいロックの傍らにはいつもMarshallがあることを知っておいて欲しい。
GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website