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ライブ・レポート Feed

2015年7月21日 (火)

Sound Experience 16 <前編>

三宅庸介のStrange, Beautiful & Loudが、毎回対バンやゲストを迎えてシリーズで展開している企画『Sound Experience』。
もう16回目…何回目から観てるかナァ。いつも楽しみにしてるのだ!
今回の対バンは、「満園Bros & 小松優也's Black Sabbath Tribute Band」…この名称だけで一体他に何の説明を要するというのだ?…的バンド名。

10小松優也

20_2満園庄太郎

30v満園英二

40v優也君のMarshall。
以前はVintage Modern2466を長い間愛用していたが、最近はBlind Birdのステージも含めてオリジナルのJCM800 2203を使用している。
キャビネットは1922だ。

50v足元のようす。

60コレでBlack Sabbathの曲を演ったとサ…ではあまりに味気ない。
一曲目はおなじみ「War Pigs」。

70実はですね、私、Black Sabbath、基本的にダメなんですよ。イヤ、「ダメだった」かな?
いつも言ってるように、私にとっての「ロック」は60~70年代中盤までのイギリスのロックよ。言い方を変えればハード・ロックとプログレッシヴ・ロック。生きている間は変わらないだろう。
パンク・ロックとかスワンプ・ロックとかソフト・ロックとか、まず率先して聴くことはない。聴くとすれば「勉強」のためだ。
今から38年か39年前に中学2年生の時に初めて買ったBlack Sabbathのアルバムが『Sabbath Bloody Sabbath(邦題:血まみれの安息日)』だった。プログレッシヴ・ロックに興味が移っていた頃だったのかな?
残念ながらナニひとつ刺激を受ける箇所がなくてバンドに興味を失ってしまったのね。(今聴くと何ら問題ない。こっちが年を取って子供に戻ったのだろう…)
一応、ファーストから『Mob Rules』までアルバムは全部持っているんだけど(正直、今回この記事のためにLPとCDの棚をチェックして案外持っていることに驚いた)、夢中になることはなかったし、ほとんど何も知らないに等しい。
でも、「お、カッコいい!」とすごく感心したのが、Marshallの創立50周年記念でZakk WyldeとKerry Kingが一緒にプレイした「Faries Wear Boots」だった。
お、そんな最近のことかよ!と笑わば笑え。
その次にZakkが演った「Into the Void」もすごく良くて。「ああ、Black Sabbathもいいもんだ」と思った。
大ゲサに聴こえるだろうが、今回のこの三人のアツイ演奏を聴いていて、ウェンブリーの時と同じ気持ちになってしまった。
ハイ、ここで気がついて頂きたいのは、すごく昔は使っていたけど、Marshall Blogでは「アツイ」という言葉を今は使わないようにしているのね、表現としてすごく安っぽいから好きじゃないの。
でも、ここは主義を曲げてでも「アツイ」と言っておきたくなった。

80v優也君とは長い付き合いだ。
だからこのプロジェクトのことを聞いた時、平気で彼に尋ねた。
「優也君、一体誰が歌うの?」
「あ、自分っす」
「え、大丈夫なのッ?」
…コレがなかなかにいいのだ。
そつなく「War Pigs」のあの有名なメロディを歌っちゃって!カッコいいゾ。

90vもちろんギターは水を得た魚だ。人間、好きなことを好きにやっている時の顔って実にいいもんだ。
100v
この恍惚とした表情!
Marshallがまた実にいい仕事をしとる!
Tony IommiはMarshallじゃないことが一般的に知られているけど、JCM900とか持ってるんだよ。
120
二曲目はファーストから「N.I.B.」。
詞を提供したGeezer Butlerによれば「恋に落ちた悪魔が次第に変化していい人になってしまう」という歌。
「N.I.B.」というのは「Nativity In Black」の略、またはごくまれに「Name In Black」の略とされていたが、実際はもっと簡単であることが後にGeezer Butler自身の口から語られた。
「N.I.B.」というのはそのまま「nib」ということで、「nib」とは羽ペンや万年筆のペン先のことだ。タイトルに困っていたGeezerは、Bill Wardのアゴひげがそのnibに似ていたので、そのまま曲のタイトルにしてしまったのだそうだ。
それだけだと芸がないので、文字の間に「.(ピリオド)」を置いてイタズラしたのだそうだ。
この曲がアメリカに渡った時、タイトルが独り歩きして「Nativity in Black」になっちゃった。「Nativity」とは「キリストの降誕」という意味だ。
ま、得てしてこういうもんよ。

125ところで、Geezerってのもアダ名なのね。イギリスの英語で「変なヤツ」という意味。
10年近く前、海外の展示会などで、私はメモ帳を首からブラ下げて「英語教えて!」といつもMarshallの連中につきまとっていた。コレは今でも時々やっているんだけど、期待しているのはもちろん教科書や日本で出版されている英語関連の本に出ているようなものではない。
現地の人たちしか使わないような「生きた英語」だ。アメリカ人には通用しないようなイギリスの英語。
コレがすごくおもしろかった。
連中も私から英語のことを訊かれるのがうれしいようで、「アレはどうだ」、「コレはどうだ」と一生懸命対応してくれる。
そうして教わった表現のひとつに「geezer」があって、「変なヤツ(変なオジサン)」という意味らしい。「Black SabbathのGeezer ButlerのGeezerか?」と訊くと「そうだ」という。
しかも、これは「ギーザ―」と発音しないで、うまくカナカナで表記できないが、本当は「ギーザハッ」みたいに発音するらしい。何度聞き直しても「h」の音が聞こえるのだ。
はじめフザけているのかと思ったら、何人もの連中が「そう発音していたのでウソではないようだった。
こんなの何年通っても日本の学校で習うことはあるまい。
反対に連中は「~さん」という日本の敬称がおもしろいらしく、私のことを「ギーザ―さん」とか「ギーザッハさん」とかと呼んで盛り上がっていた。
楽しかったナァ、あの頃は。
そんな仲間も会社を辞めたり、亡くなったりして、私もMarshallの中では心太作用でスッカリ古株になってしまった。

130続いては例の「Faries Wear Boots」。やっぱりカッコいい曲だ!

140vそしてBlack Sabbathのスタート・ポイント、「Black Sabbath」。

150v英二さんのドラムがワイルドでいかにもそれっぽいのだ!

160ロック史に残る名リフの「Iron Man」。このリフ、チョット恥ずかしい感じもするが、それに麻痺すると実に味わい深い。
それが名リフたるゆえんだ。

170「現代ロック論」、「現代ギター論」をMCで展開した優也君。
その通りだよ!ちょっとトゲがあるので優也君のセリフをそのままココに記すワケにはいかないが、私が同意したとあれば、その内容は容易に測り知ることができるだろう。
結論はBlack Sabbathみたいなロックこそ「ロック」!…ま、他にもいいのいっぱいあるけど、Sabbathがその一角であることは間違いないことを実証してくれた。

180v「かなりマイナーなレパートリーも組み入れた」という三人。
『Master of Reality』から「Children of the Grave」。「墓場の鬼太郎」か…。
この曲の他に『Vol.4』から「Snowblind」という曲も演奏された。

190v

Ronnie系のSabbath信奉者でない限り、Black Sabbathのトリビュートとなるとどうしてもファースト・アルバムと『Paranoid』からの収録曲にレパートリーが集中するね。やはりサバス・エキスがそこに凝縮されているのだろう。
そういえば、私の周りではファースト・アルバムのジャケットの女の人がホンモノの幽霊だ…と伝えられていたことがあった。「Black Sabbathってジャケットに心霊写真を使ってるんだってよ!」とビックリした。40年近く前の話しよ。
「ずいぶんハッキリ写ってるナァ」なんて子供心に思ったりもしたが、残念ながら(?)ホンモノの人間だった。
女性は名前すら忘れらていたが、ある時、Black Sabbathのコンサート会場に楽屋にフラリと現れてTonyに自己紹介したそうだ。
当然「アラま~、あの時の~?!」みたいなことになったのだろう。
後に明らかにされたことには、彼女はその日の撮影のために雇われたモデル兼女優さんで、名前をルイーズといったそうだ

200v他にも先述の「Into the Void」や定番の「Paranoid」もプレイ。

210v優也君だけでなく、庄太郎ちゃんも「Sabbathは疲れる」と言っていたが、好きな音楽にドロドロになるまで集中して取り組む結果がもたらすものだろう。
冒頭でも触れたが、Black Sabbathの魅力を再認識させてくれた三人にお礼を言いたい。

小松優也の詳しい情報はコチラ⇒Diary Of A MADMAN

220<後編>はこの三人…

B230v

B240

B250v(一部敬称略 2015年6月1日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2015年7月16日 (木)

IMPELLITERI~LIVE in JAPAN

「Spelling Bee」って知ってる?
アメリカ発祥の「英単語をいかに正確に綴れるか」というコンテスト。今では世界中で展開しているらしい。
決勝戦ともなるとさぞかしスゴイ単語の綴りが出題されるのだろうか?
「長い」という観点で綴りが困難ということであれば、最も有名なのは『Mary Popins』の「Supercalifragilisticexpialidocious」だろう。
イギリスには「antidistablishmentarianism(反国教会制度廃止論)」なんて単語もある。
でも、調べてみると他にもすさまじいのがいくつもあって…
たとえば、「Honorificabilitudinitatibus(オノリフィカビリテュディニタティバス)」というのはシェイクスピアの『恋の骨折り損(Love's Labour's Lost)』に出て来る言葉。
例文の多さが評価され、英和中辞典としてスタンダードな地位を確立した大修館書店の『ジーニアス英和辞典』の私が使っている第3版には出ていないので、インターネットで調べてみると、「名声を得ることが出来るような状態」を指すらしい。残念ながらこの単語を使っている外人は今のところ見たことがない。
次、「Pseudopseudohypoparathyroidism」…コレ読めないな。「シュードシュードハイポパラサイロイディズム」かな?「寿限無」みたいだな…。病気の名前。「偽性偽性上皮小体機能低下症」というらしい。
ああ、だから同じ綴りが2回入ってるんだ。でも日本語でもわからん。
病気の英単語はラテン語が元になっていることが多く、得てして難読だ。
こういうの大好きなので、もうひとつだけ…。
辞書に出ている最も長い英単語は何か…(中辞典ではムリ)。「Pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis(ニューモノウルトラマイクロスコピックシリコボルケイノカナイアシス)」で45文字!
意味は単なる「塵肺」。炭鉱など空気の汚れた場所にいる方々が罹患する、肺に汚れがたまってしまう病気だ。
ただ、一見難しそうに見える単語だが、分解するとそうでもない。
「pneumono-」は「肺炎」のことを英語で「pneumonia」ということを知っていれば何となく「肺」に関する接頭辞であることが類推できる。
「ultra」は「ウルトラ」、「microscopic」は「メッチャ小さい」という普通の英単語。「顕微鏡」は英語で「microscope」だ。「silico」は「ケイ素」のこととすぐ分かるし「volcano」は「火山の」を表すごく普通の名詞。問題は最後の「conoiasis」だ。実はココがわからないと残念ながらラチがあかない。「coni-」は「塵の」で「-ois」は「病気」を示す接尾語なんだそうだ。こんなにくっつけるんじゃない!
すまぬ、時間の無駄になった。
そして、世界で一番長い英単語は、化学の専門用語で、タンパク質の一種を示す言葉がそれで、18万字を費やすそうである。アホか…?
ここまでが前置きの前置き。

Spelling Beeの決勝戦はこんな実用性のない単語が出題されるワケではなく、私が何かで聞いた時の問題のひとつは「神風」だった。
あの神風。英語では「Devine Wind」というが、ご存知の通り「腹切り」や「ヤクザ」や「過労死」みたいに正式な英単語のひとつになっている。
答えはもちろん「K-M-I-K-A-Z-E」でOK。楽勝である。
ナゼこれが上級問題なのかがわからない。
むしろ「綴り」ということより「語彙」の方に重点が置かれているのかもしれない。
あ、ちなみに日本人はよく「綴り」のことを「スペル」と言うけど、これは誤り。「spell」は動詞でそのままでは「名詞」の機能を持たない。
「綴り」という意味のことを英語で言いたければ動名詞にして「スペリング」と言わなければならないことを覚えておこう!

さて、私にとってなかなかの難題が今日登場するバンド名の綴りだ。
I-M-P-E-L-L-I-T-E-R-I…いまだに一発で正確にタイプできたことがない。
イタリアの名前なのかな?
「r」かと思えば「l」、「r」が重なるかと思えば「l」が重なってる!トリッキー~!
今日のレポートは5月28日の東京公演のようすだ。

I_10Chris Impelliteriを観るのはLOUD PARKのANIMATAL USA以来…
I_70
と言いたいところだが、実は、残念ながらこのコンサートに行かれなかったの。

I_60

何とならば、過日寄稿した通り、このコンサートの数日前に父が永眠しましてね、とてもじゃないけど実家を空けられなかったのです。
会場はO-EASTだったし観たかったんだよね~。私も昔は速弾きに狂ったからね。

I_30
それに加えてMarshallの壁よ!
ANIMETAL USAの時もそうだったけど、白くデコレーションした。

I_20来日メンバーはChris Impelliteriの他、ドラムにJohn Dette。

I_40ボーカルにRob Rock、ベースにJames Pulliという面々。

I_503月に発表したニュー・アルバム『Venom』を引っ提げた6年ぶりの来日とあってメチャクチャ盛り上がったようだ。

I_80Impelliteriの詳しい情報はコチラ⇒Victor Entertainment公式サイト

I_90(一部敬称略 2015年5月28日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影 ※協力:エムアンドアイカンパニー 撮影:MASAYUKI NODA)

2015年7月15日 (水)

BUDGIE PLAYS NATAL in JUNO REACTOR

おはようございます。
今日は(も)余談から…。
皆さんは「虫の知らせ」っての信じますか?私は信じていたんだけど、この現象は科学的に解明されていると聞いて信じなくなった。
「虫の知らせ」は単なる偶然で、齢を重ねて経験が増せば増すほど確率的にそういうことが起こりやすくなるそうだ。
しかし!…しかし、しかし、しかし!
今朝ばかりは心底驚いたし、間違いなく私の周りにはハエか蚊が飛んでると確信したぜよ。
東京新聞の朝刊の「筆荒」というコラムにアティカス・フィンチの話しが出ていたのだ!
アティカス・フィンチといえば、『アラバマ物語』の主人公で、昨日のMarshall Blogで紹介したばかり!(未読の方はコチラをどうぞ!⇒【MJG】サウンドトラック盤ジャケット特集<前編>
今時の日本でこんなマイナーな存在が人の口にのぼることはまずあるまい。
まさか、この東京新聞のライターはMarshall Blogを読んでるのかな?
でも、あるメジャー誌の編集委員の人がMarshall Blogの『ミュージック・ジャケット・ギャラリー』を楽しみにしているということを聞いたことがある。うれしいね!
こうなると田川ヒロアキじゃないけど、「Marshall Blogはもはやひとつのメディアである」なんて言葉を鵜呑みにしたくなる。
それもこれも毎日読んで頂いている皆様のおかげです。ありがとうございます。


さて、東京新聞のアティカス…興味深いことが書いてあったので簡単に記しておく。
『アラバマ物語(To Kill a Mockingbird)』の原作はハーパー・リーという女流作家で、89歳で続編を上梓したんだって。
タイトルは『Go Set a Watchman(見張りを置いてこい)』といって、そこにもアティカスが登場するんだけど、こともあろうに「差別主義者」として描かれているんだそうだ。
何しろピューリッツアー賞作家の新作である。アメリカン・ヒーロー・ナンバーワンである。
さすがにこれには「裏切られた!」との批判が広がっているそうだ。
ところが、この「ウォッチマン」は『アラバマ物語』より前の作品にも登場していて、人種差別問題にはどっちつかずな立場を取っており、それが当時の南部の実際の風潮だったらしい。
リーさんはこの新作で批判を浴びることは予想出来ていたが、「現実は複雑で、世の中は変わる」というメッセージを伝えたかったのではないか…と東京新聞は空想している。
以上、朝になって書き加えた。それにしても驚いた~。

さて、小生、勉強不足である。言わなくてもわかってるか…?
「トランス・シーン」というものがあるそうな…「trance」というのは「恍惚」とか「失神」とかいう意味。
昔、ありましたな~、「失神ショー」っていうの。オックスね。
今から17年前、腰を患って入院した時、オックスの元メンバーの方とそこで一緒になった。当時私はまだタバコをのんでいて、喫煙室でご一緒して色々な話しをその方からお聞きするのを結構楽しみしていた。
「失神」の話しはしなかったけど…。
その人、腹腔鏡手術をして、何やらお腹から管がピロピロと飛び出していたけど、医者にムリを言って病院を抜け出して地方公演に出かけて行ってた。プロってスゴイと思った。

ま、「失神」までいかなくても、アイドルを応援する男の子たちなんかも完全にトランス状態ってヤツだよね。
大声を出しながら一心不乱にペンライトを振り回す姿はむしろ美しい。
高校の時、大学の推薦入学の手続きをしなければならない大事な日に学校をサボって、ハッピを着て、メガホンを持って、郁恵ちゃんの応援に行ってしまったがために大学に行かれなくなってしまったヤツがクラスにいた。後でソイツに聞いたら、親にエラク怒られたそうだ…当たり前だ。
でもね。そういう風に我を完全に忘れて夢中になれるものがあるのを大変うらやましく思うよ。
いいナァ、自分もトランスしてみたいナァ…。

で、今日のレポートはそのトランス・シーンのパイオニア、「Juno Reactor」。
私もトランスするぞ!何しろNATALだし!
…と楽しみにしていたんだけど、残念!
イギリス行きと重なってしまい、参加できなくなってしまった。
仕方ないので、プロモーターの方にお願いして写真をシェアしてい頂いたものを掲載する。
NATAL、一生懸命働いてます!

10NATALをの使い手はイギリス人ドラマー、Budgie。

90v

イヤ~、ここでも勉強不足のそしりは免れない。
ある日Marshallから連絡が来て、「Budgieが行くからNATALで面倒みてやってチョーダイ」とのこと。
「お!Budgieが来るのか!和嶋さんや鈴木さんがよろこぶぞ!」なんて構えていた。
その後、何回かイギリスとやり取りをしていたら、どうも様子がおかしい。
すると「おいシゲ、あのな、Budgieってバンドじゃなくて人だぞ、ドラマーだよ、Siouxsie & the Bansheesのドラム!」だって言うじゃんよ!
どうすんだよ、みんなに言っちゃったよ、「バッジーが来る」って。
私の周りは「ウソ!またやってんだ!」なんてもう大喜びしちゃってんだぞ!

60

Siouxsie & the Bansheesか…わからなかったワケだ。だいたい読めないから…。
高校の時にコピーしてたヤツがいたっけな。
ちなみにイギリスでは「Budgie」は「ブジー」と発音する。

30

ブジーのリクエストは、メイプルのROCKキット。

20すなわち、12"、13"、16"、22"のコンフィギュレーション。

50

スネアはHandhammeredシリーズのブロンズ。右下に見える茶色っぽいヤツ。

70

こういうヤツね。

I_hholdbronzesnare2 このキットを自在に操り、エキサイティングなドラム・プレイを見せてくれた…と、実際に観に行った同じNATALプレイヤーの英太郎さんから後に聞いた。観たかったな~。

40そして、満員のO-EASTはトランスしまくりだったそうな。
私もトランスしそこなったのは残念だった!

80JUNO REACTORの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト(英語)

100

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年5月22日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影 ※協力:エムアンドアイカンパニー 撮影:KOTARO MANABE)

2015年7月 9日 (木)

ミューコミ+ 春の学園祭~HoneyWorks at 野音

野音からお届けするのは、『ミュ~コミ+ 春の学園祭 ★野音にカモ~音!★』というイベント。

10満員である。
総立ちである。
大盛り上がりである。

「ミュ~コミ」とは「ミュージック」と「コミック」を合体させてできた言葉。2006年から始まったニッポン放送の人気ラジオ番組の名前だ。
それのコンサート・バージョンがこのイベント。

20「よく知ってんな」って?イエイエ、勉強させて頂いておりますから!
もう日本のロックはアニメ、コミック、ゲーム、インターネットなしでは成立できなくなってますからね。
昨日までの頭脳警察や外道とのこの落差!
演者の年齢も40歳の差があっておかしくはない。言い方を変えると、「年齢倍半分」どころか「三倍、三分の一」のケースが出て来ている。
ジャズは四倍のケースも見られるようになった。
その老若両者をカバーするいMarshall Blogも我ながらスゴイっちゃ、スゴイ。
だってサ、ここでもNATALが大活躍してるんだもん!

30vバンドはHoneyWorks。通称「ハニワ」。ハハハ。「ニコニコ動画」上で活動するグループ。

40ドラムはAtsuyuK!。

50vギターは作編曲、プロデュースも担当するGom。Marshallだ。

60vベースはHiroki169。

70v上手のギターはOji(海賊王)、キーボードはcakeという布陣。写真には写っていないが、この五人にボーカルのCHiCOが加わってのステージ。

75_2軽快な音楽を小気味よく、そしてナチュラルにまとめるAtsuyuk!さんのドラミング!
100v
10"、12"、16"、22"のコンフィギュレーションでアッシュを使用。

90_2
Atsuyuk!さん、アクションもハデハデにキメて魅せる~!

80_2Gomさんもシャープなギター・プレイでHoneyWorksの音楽を彩る。途中キーボードに持ち替えた。

120それにしても楽しそうにドラムをプレイするAtsuyuk!さん。こうでなくっちゃお客さんも楽しめない!
きっとNATALのサウンドもゴキゲンだったに違いない。
このアッシュのキット、おかげさまでものすごい評判を頂戴している。特にバスドラの響きにはシビれるね~。
「ああ~、今からでもドラムやろうかな~」なんて気にさせてくれちゃう!

130v

とにかくバンドも客席も、アウンの呼吸でギンギンに盛り上がる~!

140Atsuyuk!さん、激演!

145Honey Worksの詳しい情報はコチラ⇒Official web site

150v1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年5月3日 日比谷野外大音楽堂)

 

2015年7月 8日 (水)

伝説のロッカーたちの祭典 <第3部>~外道&合同

 「日本のロックの異端児!!!」…いよいよ最後の出演者がROLLYさんから声高らかに紹介される。

10v外道!

20加納秀人

30松本慎二

40そうる透

50外道はMarshall Blogには三月ぶりの登場となる。最近作『Rocking the BLUES』の発売記念ライブのレポート以来だ。

60v秀人さんの1971年製のMarshall 1959。モノスゴイきれい。大事に使ってくれているのだ。

65この1959で歴史に残る名演を残してきた。

70今日の一曲目は「Rockで行こうよ!」。

90v

『Rocking the BLUES』収録のゴキゲンな外道ロックンロール!

80

続いても同アルバムから「What a BITCH」。

100「イエロー・モンキー」調のへヴィなナンバー。

110現在の外道はこういう曲調が実によくマッチする!

115v秀人さんのスペイシーなギターが縦横無尽に宙を飛び交う!

120vゴリンゴリンの松本さんのベースが暴れまくる「Get Down」。

130vニュー・アルバムは外道のピュアなロック・テイストを存分に吸収したクールなナンバーが満載だ。それらがより一層外道のステージの幅を広げることになったと言ってよかろう。

140もう一曲ニューアルバムから…これぞリアル・ロックンロール!

150v「Shake it Baby」だ!

170v

7th丸出しのコーラスから定番のコード進行のサビまでロックンロールの楽しさの真髄を教えてくれる。
こういうサウンドは秀人さんならでは!のものだ。理屈も問答も無用の秀人ロック!

160残りは外道クラシックス。
この光景を見ればオールド・ファンはナニを演っているかが一発でおわかりだろう。

180外道ダンス…「何?」だ。
お客さんもコレを待ち構えていたかのようなノリのよさ!

185当然三人の演奏も激しさを増していく~ッ!

190

200

210「♪外道のワッペン背中にしょって」…「ビュンビュン」だ!

220v40年の長きにわたって息吹き続ける日本のロックのスタンダード。
真のロック・チューンはとこしえに息絶えることはなく、いつの時代も新鮮さを保っている。

230その代表がコレ。
「♪ゲ~ゲ~ゲ~、ゲゲゲゲゲゲゲ、ゲ~ゲ~ゲ~ゲ~、ゲド~」…

240v…「香り」。

250v外道はおのが香り、そして外道は「日本のロック」の香りと姿なのだ。

260vこの曲も初めて聴いた時にはビックリしたナァ。
「日本にもこういうバンドがあったのかッ?!」って。
外道を観る度にその感動がよみがえる…今だからこそかもしれない。
席から立ち上がるお客さんもいてコンサートは最高潮を迎えた。

270外道の詳しい情報はコチラ⇒アイノア公式ウェブサイト

280そしてアンコール。今日の出演者が大集結だ。
ステージの上で談笑するPANTAさんと哲さん。

290秀人さんのリードでブルースを…

300ギター・ソロのリレーだ!
まずは琢己さん。

310ROLLYさん…

320大竹さん…

330そこから「Purple Haze」へなだれこんだ!
400
忠平さんが歌う「Purple Haze」!ド迫力!

340哲さん、ジミヘンの曲なんか歌ったことないでしょうにッ!大丈夫なのか?!
そこは持ち前のド根性で突破成功!

350ベースのソロまわしも!
後ろのドラマー・グループの方も楽しそう!

360そして、ギター・ソロまわし。

380

390お客さんをジャンジャンあおる哲さん!暴れまくってたナァ。

410ソロはドラム・チームへ!

420vドラマーが入れ替わる瞬間は透さんが繋いだ。
これがまたおかしくて、おかしくて!
ナゼかおとぼけキャッツ時代の「スティーヴ・ガッド、スティーヴ・ガッド」を思い出してしまった!

430vみんな素晴らしく気合の入ったソロだ!

440vそして透さんの出番…乱打!連打!激打!

450v何とも長~~~い「Purple Haze」。でも最高に楽しかった!

460今日、日本のロックを作って来た偉大なミュージシャンたちの演奏を目の当たりにして思った…やっぱり音楽ってのは「声」だね。

どのバンドも曲のオリジナリティや演奏の独創性に長けていることはもちろんなんだけど、忠平さん、ROLLYさん、哲さん、PANTAさん、そして秀人さん、皆さん歌声がスゴイ。
みんなワン&オンリーで、何人の侵入も許さない自分だけの世界を持っている。

テレビで散見される今時のロック・バンドがみんな同じに聴こえて、区別がつかないのは、み~んな同じようなソフトな声をしているからではないだろうか?
もちろんどのバンドの曲も歌詞のテーマ曲も酷似していることもある。
「ウサギのロック」なのだ。
今日はたっぷりと「ライオンのロック」を聴かせてもらった。

やはり、ブルースに端を発した「ロック」という音楽は、いくら一般大衆化して、ビジネスの対象となっても、言い換えれば軟弱になったとしても「心の叫び」の部分は温存し続けて欲しいと思う。
「叫び」は「声」だ。
だから、私はいつまでも彼らの歌や演奏に「真のロック」を感じてしまうのだ。
いつまでも「日本のロック」を奏で続けて欲しいと思う。

Drおわり

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年6月28日 新宿スペースゼロにて撮影)

2015年7月 7日 (火)

伝説のロッカーたちの祭典 <第2部>~頭脳警察&三文役者

15分の休憩をはさんで登場したのは三文役者。
まずは、三文役者をご存じない方はコチラの記事をご参照頂きたい⇒三文役者なわたし

10_2花之木哲

20v大竹亨

30v_2石井正夫

40v_3さとっちょ

50v_2以前はツイン・ギターの五人編成だったり、それにキーボードが加わって六人編成になったりしたこともあったが、現在はこの四人が三文役者だ。

60_2一曲目は「Hold on my Way」。

70_2哲さん、ノッケから気合の入り方がスゴイ!

80vもちろんメンバーも同様。

90v大竹さんはJVM210Hと1960Bのハーフ・スタック。

100v_1

昔はMarshall 1992 SUPER BASSを愛用していた正夫さん。私の1959のハーフスタックとステージではお揃いだったのよん。
120v
今回はEDEN WT-800とD410XSTの三段積み。
130v_2
さとっちょのクリスピーなドラミング。

140v_2

NATALアッシュで効果倍増!すごく気に入ってくれた。
150
この「Hold on my Way」という曲は新しいのかな?

100_2私にとってはもちろん古い曲の方が断然シックリ来るんだけど、新しい曲もとても魅力的に聴こえる。
哲さんはThe Rolling Stonesのようなものすごくシンプルなロックがお好みなのだが、曲を作る時そこに何とも言えない昭和歌謡的な雰囲気を入れ込んでくる。
当時は本当に昭和だったから「昭和歌謡」なんて発想は全くなかったんだけど、いかにも日本人らしいメロディをシンプルな8ビートに載せるのがうまかった。
コレもそんな曲。

110_2三声のコーラスなんか入れちゃってビックリ!
大竹さんもさとっちょもコーラスうまいからね。昔はこんなんなかったんよ。

160続いては二月のライブでも取り上げていた「Dream Crush」。

170_2コレまた哲さんらしいミディアム・テンポのシンプルなナンバー。

180_2哲さん書く曲のもうひとつの魅力は歌詞だ。イヤ、むしろこっちが土台なのだ。
作品には「街」をテーマというか、街を相手にした内容の歌詞が結構あって、この曲もそう。
その「街」とは「東京」のことだ。
実際に「東京デストロイ・シティ」という曲では「裏切りの街」と歌い、この「Dream Crush」では東京を「イカれた街」と歌っている。
東京で生まれ育った私にはわからないが、地方から東京に出てきた人たちにしかわからない大都会に対する特別な感情や体験があるということに気付いたのはずいぶん後になってのことだ。
何事においても悲喜こもごもの経験が生み出す曲は深い。

物価に関していえばロンドンの方が断然イカれているけど…。

190_2三曲目は「Hello Dear Friend」。

200_21991年リリースのアルバム『Live On』から。
コレもロマンチストな哲さんらしいメロディが印象的な作品。

210v上着を脱いでいよいよエキサイトしてきたぞ!

220定番の「怒雨降り」。
哲さん、この曲好きなんだナァ~。ここから最後まではトラディッショナルなレパートリーで固めた。

230_2着実なプレイが身上の正夫さん。EDENのヌケヌケサウンドにゴッキゲン!

260v
さとっちょの要所要所をバシバシキメてくるメリハリの効いたドラミングが小気味よい!
270v
マフラーを振り回し暴れまわるのは「回転木馬」。
245

この曲も2月に演奏した。
「回転木馬」曲が生き残って今も頻繁に歌われているのはチョット意外かな?
もちろん好きな曲!

240vこの曲には2小節のギターのピック・アップがあって、そこにクイでバンドが入るところがカッコいいんだ。
ヘヘン、実は高校の時、この曲で「クイ」という言葉を教わったのだ。

250_2そして最後は「三文役者」。

280v哲さんとPANTAさんの共作。
大竹さんが弾くこのリフをこれまで一体何回聞いたことか!

290v哲さんは18、19歳の時に開高健の「日本三文オペラ」を読んでインスピレーションを得たという。そして、PANTAさんと共作。哲さんはPANTAさんの才能に憧れていたそうだ。

320v

この曲を死ぬまで忘れない人って私の周りには結構いるんじゃないかな~。

310_3PANTAさんバージョンはホーンが入ったファンクっぽいアレンジだったが、三文役者バージョンはストレート・アヘッドな8ビート。
#9thのカッティングから続く長いアウトロがカッコよくってね。初めて聴いた時は鳥肌が立ったな~。

330vで、大竹さんにどうやって弾いているのか教えてもらった。例のゲーム・センターでね!私が17歳ぐらいの時の話しよ。

340_3力演!熱演!激演!…その類の言葉がすべて当てはまるパフォーマンス!
なんか心の底から「お疲れさま!」って声をかけてあげたいわい!まだまだこれからなんだけど!

350_2初対面のROLLYさんからインタビューを受ける哲さん。
以下ROLLYさん…「三文役者はスタジアムが似合いますね。スカッとするハードロックを演奏するバンドが少なくなった今、貴重な存在…(中略)…77年のロッキンfの記事で初めて三文役者を知りました。そして、それから35年経って遂に同じステージに立つことが出来ました!」
さらに…「こういうストレートなロックは海外向けだと思いますね。声がとても日本人らしい。AC/DCのBon Scott(故人)やJourneyのSteve Perryみたい…」
哲さん、ニンマリ。
ありとあらゆる膨大な量のロックを聴き漁ってきたROLLYさんが言うのだから間違いない。

360_2ROLLYさんがご覧になったロッキンfの記事ってコレかな?コレはレコードを出した時だから80年か…。
でも、それより前のロクfの記事ってのも見た記憶がなきにしもあらずだな。イヤ、アレは大竹さんにみせてもらったのかな、あのゲームセンターで…。
他にも「ADVEN」という雑誌にも出たことがあった。あの雑誌、どこへ行ったかな…実家にまだ残っているような気もするけど。
だから私は「断捨離」に反対なのだ。家では「断捨離」に反対していることを反対されていますが…。
「後で何が必要になるか」なんてことはその時には絶対わからないんだもん。捨てて臍を噛む思いをするなら捨てないで全部とっとけ!

70_2 ところで、三文役者には埋もれている曲がまだまだたくさんあって、今こうして外から観てみると、このバンドって哲さんの「シンプルなロックンロール」のコンセプトをベースにずいぶん色んなタイプのロックの要素を吸収していたことがわかるんだよね。
「ニアミス」や「悪魔の誘い」なんてブリティッシュ・ロックっぽい曲なんかもあったし、「ファースト・キッス」なんて下世話な曲、「三文役者パート2」と題した大作もあった。
「夢うつつ」なんてあまり演奏しなかった曲(村八分とは同名異曲)のメロディが今でも突然ボロっと脳裏をかすめたりすることがある。
私も「昔のことほどよく覚えている年齢」になっているにしても、よっぽど三文役者と過ごした日々が印象に残っているのだろう。


三文役者は8月にもワンマン・ライブが決定しているので、是非ご覧になって頂きたいと思う。
チョー久しぶりのクロコダイル?
前回は大阪から来たキャバレーというバンドと一緒だったような…30年以上前の話しだ。

T_sanmon引き続いてROLLYさんが「最後の肉食系ロックバンド」と紹介するのは…

365頭脳警察!

370PANTA

380vTOSHI

390v_2菊池琢己

400vJIGEN

420v原田淳

430v_2一曲目…聴き慣れたベースのリフが、一気にテンションが高める!

440「銃を取れ!」だ。

450_2なかなかドップリとPANATAさんのことを書く機会がないが、頭脳警察を聴いた時はショックを受けたナァ。頭脳警察も大竹さんから教わったハズだ。
今では大っぴらに手に入る発売禁止となった一枚目と二枚目のアルバムが聴きたくて悶々とした時期もあった。
三文役者の伝手でテープにダビングしてもらったその音源にこの曲が入っていた。やっぱり聴いてブッ飛んだよね。
それよりもビックリしたのは「世界革命戦争宣言」だった。
後に読んだ角間隆というルポライターが著した『赤い雪』という連合赤軍のノンフィクションにこの宣言文全文が載せてあって、「ウォー!頭脳警察じゃん!」と感動したものだった。
私の世代はそんなもんですよ。
大学への進学率が急速に高まり、学生はみんなバリバリのノンポリで、「大学は遊びに行くところ」が当たり前の風潮。学生運動はすでに前時代的なものになっていた。
それでも、「カク」だの「マル」だの独特のフォントで書かれた難文の横断幕がキャンパスの一部に盛大に飾ってあったナ。学生運動の全盛期にはモノスゴイことが起こったキャンパスだったから。
今では「ノンポリ」なんて言葉も消え失せてしまった。
でもPANTAさんが最近披歴されたその「世界革命戦争宣言」の裏話に大笑いしてしまった!

460_2皆さんご存知だとは思うが、一応書いておくに「頭脳警察」の出自はFrank Zappaの「Who Are the Brain Police?」だ。
1969年のデビュー。
パワーは全く衰えを知らない。

470vふたりを支えるバンドがまた強力!
琢己さんはMarshallプレイヤーだ。

480JVMはとっくにお試し済みで、シッカリいい音で鳴らしてくれた。
560_2
2曲目は1991年のアルバム『歓喜の歌』から「飛翔<ひらめく旗の下で>」。

490_2PANTAさんに紡がれた言葉が独特の世界を築き上げる。
やっぱり言葉の重みが違う。
40年以上前、日本語によるロックを確立させたのは、他でもない、頭脳警察だと私は思っている。

500_2没後30年で寺山修二の作品を取り扱ったのが次の曲。

510_22008年に発表した「時代はサーカスの象にのって」。

520_2「時代はサーカスの象にのって」…なんて言葉の列をよく思いつくものだと思う。
ROLLYさんも後のMCでおっしゃっていた。寺山さんの作品。
530
みっともなくて卑怯者、乱暴者で梅毒な私には詞なんてわからないが…、
「夜が疲れかけた時、鳥が夢をさがす時、銀のペンをイマージュに突き刺す  星が溢れすぎた街、時がこわれそうな街、それを今のテーマとみなそう」
…なんてどうよ。
コレは『誕生』に収録されている「詩人の末路」という曲の歌詞。PANTAさんの作品。
こんな言葉を一体どういう思考で選び、そして連ねるんだろう?素敵すぎるにもほどがある。
550v_3
四曲目は1986年のソロ作から「R☆E☆D」。
S41a7241
頭脳警察だけが作り得る孤高の世界をガッチリとサポートするバック陣がまた見事。

S41a7155いいんだよナァ、クールでいかにもロック・バンドらしい。やっていることとイメージがバッチリかぶさっている感じ。
590v_2
♪ダッパンダッパンというドラムのエキサイティングなイントロから…
580v_2
ギターのあのメロディ。
535v
「ふざけるんじゃねぇよ」だ!
570v
ク~、タマらん!一緒に歌っちゃったよ!舌がうまく回らないけど…。

S41a7210考えてみるとこの曲が一番最初に聴いた頭脳警察だったかもしれない。
コレを聴いた瞬間に逮捕されてしまった。「殺人許可証」を持っていなかったから!

540そして、最後の曲。
シットリと「さようなら世界夫人よ」。

S41a7106

先日、無くなられた頭脳警察の初代マネージャーに捧げられた。

600v_2この曲の歌詞はヘルマン・ヘッセ。
スムーズな言葉の連なりとと美しく物悲しいメロディはいかにも故人の追悼の場にふさわしいもので、何回も聴いた私ですら目頭が熱くなってしまった。
しかし、この曲の歌詞はとても辛辣なもので、PANTAさんは同時に現在の世情を憂い歌い上げたのだ。

610v頭脳警察の詳しい情報はコチラ⇒頭脳警察Official Website

620_2ROLLYさん、ヘルメットを持って登場。
話しは最後に演った「世界夫人」に…。
PANTAさん「マネージャーのこともあったけど、この曲がこれほど染み入ったことはない」
ROLLYさん「タイトルが好き。でも当時は聴きたくても聴けなかった。レコードが発売禁止で手に入らなかったから!」

630頭脳警察のデビューはいつどこか?というクイズも出題された。
答えは、1969年の神田共立講堂だったそうだ。
ウッドストック、成田闘争の年。
青山に「キラージョーズ(Benny Golsonの「Killer Joe」からかな?)」というディスコがあって、そこでナンパしたのが男だった。それが何とピーターだった!…で大爆笑。
コレ完全にThe Kinksの「Lola」じゃん!
そして、話しはシャンソンに突入した。
ROLLYさんは定期的にシャンソンのショーをやっているからね。
PANTAさんもフランスを題材にした作品があって、「トゥ・シューズ」もそうだけど、さっき「時代はサーカスの象にのって」のところでチョット引用したのはブリジット・フォンテーン。『仮面劇のヒーローを告訴しろ』の「まるでランボー」だ。
頭脳警察バージョンの方が断然スキ!
ふたりのシャンソンの競演を楽しみにすることにしよう。

05_2 つづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年6月28日 新宿スペースゼロにて撮影)

2015年7月 6日 (月)

伝説のロッカーたちの祭典 <第1部>~めんたんぴん&THE 卍

イヤ~、月日の経つのは早いもので、「ウワ、そんなのやるのッ?」と驚いてからもう本番の日になっちゃった。
「伝説のロッカーたちの祭典」…。
そう、今日は「祭典の日」なのだ!…今日、この記事をお読みになられている方々の多くがあのJimmy Pageのイントロを自動的に思い浮かべていらっしゃることと思う。
それでいいのだ!
そういうレポ―トなのだ!

10
会場は新宿のスペース・ゼロ。
2000年に「マーシャル祭り」を開催し、Jim Marshallが舞台に上がったホールだ。

20
開場時間になり、ベテランのロック・ファンでにぎわうロビー。
ロックの一番いい時代をリアル・タイムで経験したうらやましい人たちだ。
でも、若い人もチラホラ。
そう、せっかくの「伝説のロッカー」たちだもん、観ておかなきゃもったいない!

30
このコンサートをサポートするのは…
MashallはJVM210Hと1960B。

40v
EDENのWT-800ヘッドとD410XLTキャビネット。

50v
そして、NATALのアッシュ。

60
12"、16"、22"のコンフィギュレーション。フィニッシュはグロス・ブラックだ。

80
開演時間となりステージ下手に登場したのは秀人さんとROLLYさん。
「加納さんに憧れて33年。外道を完全コピーしました!」…外道の最近作『Rockig the BLUES』でROLLYさんは見事共演を果たし、レコ発ライブにも登場したことはMarshall Blogでもレポートした

90
貴重な話が聞けるのではないかとこのMCも楽しみにしてたんだ!

110
さっそくROLLYさん、「Led ZeppelinのJohn Paul Jonesが使っていたベースですよ!」とめんたんぴんの石崎さんにAlembicのツッコミ!

100
…ということで、トップ・バッターはめんたんぴん。

120
佐々木忠平

130v
石崎三郎

140v
沖村公平

150v
そして、Marshall Blogではもうスッカリおなじみの松浦善博!

160v
めんたんぴんを観るのは2008年の野音以来。
あの時も松浦さんがJTM45 Offsetで登場し、ベースはオガンちゃんだった。

170
一曲目は「国道8号線」。
国道8号線は新潟から京都へ抜ける総延長600kmを超す日本海側の主要国道だ。
私は以前の仕事で二年間ほど富山に住んでいたことがあって、旧道沿いの「越中大門」、それからチョット前にも触れたが、金沢を過ぎて、松任、美川と来て、次の「根上(ねあがり)」というところへよく通った。
その根上を過ぎるとめんたんぴんの故郷、「小松」だ。
8号線はそれか福井を西進すると、敦賀で国道27号線と別れる。私は担当エリアである27号線を進み、時折小浜まで足を伸ばした。

180
忠平さんのホレボレするようなバリトン・ボイスの歌を聴いていたらそんなことを思い出してしまった。
210
そして力みのないレイドバックしたリズム隊。
230
さすが日本のGreatful Dead。もういきなりロード気分だ!
こんな曲を演奏できるバンドはめんたんぴんを除いてもう日本にはいないだろう。

240

またツボを得た松浦さんのソロが素晴らしい。

190
都度忠平さんの方を向いてソロを奏でているサマはまるで忠平さんの唯一無二の歌声にギターの音をからめてるようだ。

200
二曲目はオハコの「木こりの唄」。忠平さん曰く、「40年間歌い続けた発売禁止の歌」。ナンで~?!

250
「♪オイラの仕事は山の木こり」…昔のロックはこうして色んな曲があったんだよ。
「ありがとう」や「さくら」や「そばにいる」だけじゃロックはつまらない。
S41a6540
松浦さんフィーチャー。
曲は「Statesboro Blues」!

260
当然ボトルネック大炸裂!

270
ク~、こりゃタマらん!まさにいぶし銀のプレイ。
民生さんがいつか松浦さんのことを「ボトルネック保存協会の会長」に推挙されていたが、まさに適役。
こういうすごいプレイを聴くと少しはボトルネックにもトライしてみたいとは思うが、すぐ諦めちゃう。

280
以前紹介したMarshallサウンドに満ちた松浦さんの教則DVD
も必見だ。
ちなみにジャケット写真は私が撮影させて頂いた。

50dvd_2
四曲目は「コンサート・ツアー」。まさにめんたんぴんのテーマ・ソング!Keep on truckin'!

Img_0477
まだまだ日本のロックがよちよち歩きの頃…310_2
地でこの歌の通りに活動していたバンドがめんたんぴんだ。
320_2
そして、アッという間に最後の曲。
「幾人も仲間を失ってきた。死んだとはいってもみんないつも一緒にいるような気がします」と、アコギに持ち替えた忠平さんがシットリと歌ったのは「見知らぬ旅人」。
340_2
また松浦さんのセンチメンタルなギター・ソロがいいんだ!

330
いきなりの素晴らしいステージで一気に伝説がよみがえった。

300
ここのMCはPANTAさんと秀人さん。
麻雀をしない秀人さんからバンド名についての質問が出ると、PANTAさんから詳しい解説が…。
PANTAさんは麻雀好きなのね…って実は私はPANTAさんが麻雀をしている傍らにいたことがあるのだ…35年前の渋谷で。
メンバーの中には人気のギタリストがいらっしゃった。もちろんこんなことPANTAさんは覚えていらっしゃらないだろうけど。

当時、外道はめんたんぴんと一緒になったことがなかったそうだ。
で、秀人さんが「どんなバンドと一緒でした?」と訊くと、答えはシュガー・ベイブ、憂歌団、上田正樹とサウス・トゥ・サウス…スゴイ時代である。
「皆さん、これは映像じゃありませんよ。実物ですよ!」と言う忠平さんに会場は大爆笑!

350

忠平さんによれば、あの頃は田舎からバンドが出た時代だった、という。
コレは東京や大阪以外にもいいバンドがたくさんいたという意味だろう。
めんたんぴんは小松、センチメンタル・シティ・ロマンスは名古屋、名前は出なかったがサンハウスは博多…等々。

ここでクイズ・コーナー。
「めんたんぴんが当時日本で最初にしたこととは何でしょう?」というのが質問。
答えはさっきの曲の通り…「コンサート・ツアー」だ。
機材車を仕立てて自分たちの楽器やPAまで積み込んで国中を回る。
それまでは「ドサ回り」と呼んでいたこの活動を「コンサート・ツアー」と称して展開した日本で最初のバンドがめんたんぴんなのだ。
要するにGreatful Deadだ。
秀人さんは地方に行って「下道」と書かれたことがあったとか!ヒドイ!

今では国中の隅々まで高速道路が延伸して道路の事情も車の性能も各段に良くなり、「ツアー、ツアー」と駆け出しのバンドでも平気で日本国中をグルグル回っているが、昔は大変だった。
めんたんぴんぐらいメジャーなバンドならまだしも、インターネットがない時代は十分に告知することもできなかったので、ツアーを企画するのは決死の覚悟が必要だったのだ。

音楽を取り巻く物理的な環境の変化で、「ツアー」と「レコーディング」ほど軽くなった言葉はあるまし。親しみやすくなったと言った方がよろしいか?
イヤ、一番軽くなってしまったのは肝心の「ロック」の方かな?

360
忠平さんのお腹には、ピンスポットに照らされたSkull & Rosesが輝いていた。
めんたんぴんを初めて46年…今の忠平さんの夢は「いい曲を作りたい!」だそうだ。アッパレすぎる。


めんたんぴんの詳しい情報はコチラ⇒めんたんぴん公式ウェブサイト

370v
続いての登場はTHE 卍。

380
ROLLY

390v
リズム隊はロジャー高橋とベースの佐藤研二。

S41a6667_2 そういえば、こないだオーストラリアから来た若い友人に浅草寺を案内した。彼は煙が出ているあのデカい香炉についた卍マークを発見して、「Whyッ?!」とビックリ仰天していたな。
ハーケンクロイツではないことはシッカリと説明しておいた。

410
自らを「日本一の小心者」と紹介したROLLYさん、ノッケから濃厚なエンターテイナーの香り。いつも通りだ!

420
一曲目は「ロックンロール中学生」。
THE 卍はこれまで二枚のアルバムをリリースしているが、記念すべきファースト・アルバムの一曲目がコレ。

当然ギター・ソロは顔で弾く!
何せROLLYさんはステージ・アクションの教則DVDを出してるからね~。

440v
二曲目は「ギャルギャルギャルヲ」。
いかにもROLLYさんらしいポップなコード進行に乗せたストレートな一曲。
サブドミナントがマイナーに変わる動きってのは実にいいよね。

460

そして、「♪ギャルギャルギャル」でしっかりと印象づける。楽しい曲だ。

450
「レジェンドの皆さんより若いですが、三人で150歳超えています!」
続いてROLLYさんが次の曲を説明する。
曲名はズバリ「ROUTE171」。「66」じゃないよ。
ナゼか今日は国道の話しが出るな…今度は171号線だ。
171号線は現地の人から「イチナナイチ」と呼んばれている京都から神戸へ抜ける大変に交通量の多い国道だ。
夜中、ROLLYさんが車で171号線を走っていると…

470
裸の女がボンネットに飛び乗って来て「ヒャー」といった…という事件をテーマにしたのが次の歌。

480v
昔、人気落語家が酒に酔って「トラックと相撲をとる」と言って車道に飛び込んだのもこの国道171号線。
ROLLYさんじゃないけれど、そういうことが起こるのが171なのかも…。
ナンでこんなことを覚えているのかと言うと、さっきの富山の次に私が住んだのが大阪の箕面で、この171沿いの二宮無線という家電店によく行ったのですよ。
ちなみに箕面の駅の近くにあるミスター・ドーナツって第一号店なんだぜ。

490
冴えわたるギター・プレイ!黄金時代のロックを知り尽くした芳醇なソロだ。

500

ロジャーさんのフィーチュア・タイム。
バス・ドラムのフロント・ヘッドにはってあるステッカーは新発売のロジャーさんグッズ。よく描けてるナァ~。

J_s41a6591 曲は「難聴」。
Marshall Blogの読者には大谷令文さんとのTrio the Collagensでスッカリおなじみの曲だよね。

510

ボーカルから解き放たれたROLLYさんが過激なアクションで魅せる!

520

「エ、なんて?」のパートでは会場のお客さんが大爆笑!

530v
ますますエキサイトするROLLYさん!

540v_2

オオ~っと!暴れすぎてROLLYさんまさかの転倒!これがまたひとつのアクションになる!

550v_2

ロジャーさん、ド迫力のソロ!

560
そして、早くも最後の曲だ。

570
セカンド・アルバム『puzzle』から「ハンティーフラッシャー」。

580v
もうこの燃え尽きんばかりのすさまじい暴れ具合はただひたすら見てもらうしかない!
600v

610

590v
ROLLYさんは今週、7月8日に『ROLLY’S ROCK CIRCUS~70年代の日本のロックがROLLYに与えた偉大なる影響とその影と光~』と題したニュー・アルバムをリリースする。
まずジャケットがいい。『In Trance』のアルバムのジャケットについてはMJGの『ギター・ジャケット特集』で取り扱ったことがあるね。
内容は外道、ミカ・バンド、四人囃子、モップス等々、消しても消しきれないほどの足跡を日本のロック史に刻んだバンドの名曲のカバー・アルバムだ。
15年前、ここで開催された「Marshall祭り」に出演した際にROLLYさんが演奏したのも「SATORI Part 2」だった。
こうして日本の音楽的財産が後世に伝承される機会が増えるのは実によろこばしいことだ。

ROLLYの詳しい情報はコチラ⇒ROLLY OFFICIAl WEBSITE

615cd

五つのエキサイティングなナンバーを演奏し終えたところでROLLYさんから休憩のアナウンス…。

620
つづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年6月28日 新宿スペースゼロにて撮影)

2015年7月 3日 (金)

サーキットのギター狼~田川ヒロアキinつくば <ソロの部>

全国のレース・サーキットをギター1本で荒らし回る恐ろしいヤツ、「サーキットのギター狼」こと田川ヒロアキ。
バンドでの演奏を終え、そそくさと次の演奏の現場へと向かっている。
オっ~と、ホンモノの「サーキットの狼」だ!
逃げろ~!

10_3次の現場はこの建物の内側。

20_3レース・コースの中だ!

30_2さぁさ、準備、準備!あまり時間がないぞ~!

40_3こちらではJMD501と1960Aを使うのだ。

50_25月上旬だというのに真夏みたいにアツイ~!

70v_3コース上では前のレースの表彰式が執り行われている。
それにしても、このカーレースってのは段取りがまったくわからん。
富士スピードウェイの時もそうなんだけど、ナンカ知らんうちにブーブーとレースが始まって、ひたすらグルグルとコースを回る車を眺めて、気がつくと静かになって表彰式になってる。
レース中、場内にはしきりにアナウンスが流れるんだけど、エンジンのノイズでサッパリ聞き取れないし…。
コレが好きな人にはタマらんのだろうナァ。
ま、そういう私もフリー・ジャズやら民族音楽を聴いてよろこんでるんだから人のことは言えないが…。

80_4表彰式が無事終了。
そぉら!セッティングにかかれ~!

90_4マネージャーの美瑞穂さんに導かれて、「サーキットのギター狼」こと田川ヒロアキがコース内に入って来た!
「狼」の登場でコース内の空気が一気に張りつめた!

100_2ここで粗相があってはならない。
セッティングは早く、そして完璧に仕上げろ!

120_2向こうからもレーシングカーに乗って選手が入場してきた。

130_2この間もアナウンサーの方がこと細かに実況をしてくれるんだけど、「(昔の古館風に…)サァ~、コースの真ん中にはMarshallアンプがセットされましたァ~!」とガナリ立ててくれている。
メッチャうれしいんですけど!
実況の人もギターやってるのかな?
次回はココで「みなさん、アンプはMarshall!、アンプはMarshall!!」って叫んでもらおう。

140_2少し緊張気味のヒロアキくん。
そうこれから「君が代」を弾くのだ。
前回はかなりギュイィィィィィンとやったからネェ~。今回はどうなるか…。

150v_2サーキットのギター狼対…

160_210人のレーサーたち。
すさまじいまでの緊張感…ウソウソ、これから命をかけて死闘を繰り広げるレーサーたちにヒロアキくんが心を込めて国家を演奏するのだ。

170_2昔は『グラン・プリ』とか『レーサー』とか『栄光のル・マン』なんていうカー・レースの映画があったけどネェ。
ジェイムズ・ガーナ―もポール・ニューマンもスティーヴ・マックィーンもみんなカッコよかったけど、車に興味は持たなかったナァ。
どの作品かは覚えていないけど、ギアを変えるためにクラッチを踏んでいるのか、運転している時にすさまじい速さで足を動かしている場面があって、見ていて子供ながらに驚いたのを覚えている。
イヴ・モンタンが出るのはどれだったっけ…(検索中)…『グラン・プリ』か…。三船敏郎もチームのオーナー役で出てる。イメージはHONDAの創始者、本田宗一郎らしい。
この映画、エヴァ・マリー・セイントも出てたんだ。
エヴァはヒッチコックの『北北西に進路を取れ(North by Northwest)』のヒロイン。ヨカッタな~。
ああ、ヒッチコックをユックリ観たい!けど、今から「ヘンリー八世」のお勉強。TSUTAYAへ行ってきたのだ。コレも楽しみ!
今日の(マックィーンの名前が出たところで)「大脱線」は映画方面でした。

180v準備OK!引け、引け~!
慌しさが伝わるでしょ?
後は、「細工は流々、仕上げを御覧じろ」…てか?

190_2場内アナウンスがヒロアキくんを紹介する!

200_2ヒロアキくんを仰ぎ見る10人の志士たち。
つなぎを着てさぞかしアツイだろうに…。

205たくさんのお客さんが固唾を飲んで見守っている!
緊張…。
270
そして、演奏スタート!

210_2今回はバッキング・トラックに合わせた重厚なバージョンだ。

220前回より格段に進歩しているところはさすが!

240v_2
これほどまでにオープンエアな現場にもかかわらず、まったくギターの音がブレない。
さすがMarshall!
さすがギター狼!
250
演奏前には緊張していた風であったが、本番は万事OK。
ヴァーチュオーゾらしい風格を見せつけた。

230_2

コケのむすまでに完璧!
こうして大役を無事こなしてみせたヒロアキくんなのであった。
「君が代」ってサ、学校で歌ったりする時は、面倒くさいし、テンポがバラードだからすごく長く感じるんだけど、撮影するとなると異常に短く感じるんだゼ。
何回かこういう「国家斉唱」現場の仕事をやってるんだけど、いつか野球の開会式の時は緊張したナァ。
これと結婚式の撮影は実に神経を使う。やり直しが絶対にきかないからね。
おかげさまで今日も無事終了!ヒロアキくん、おつかれさまでした~。

260v_2そして、場面変わって本日のメイン・イベント(だと思う)!
Start to Engine!!(このセリフは富士スピードウェイでSHOW-YAの恵子さんから教わった)

280

チェッカー・フラッグがひるがえる!

290_2後はエンジンの爆音!

300_2グルグル回る。
アレレ、この辺の車、さっき展示コーナーにあったヤツジャン!本当に走るんだ!

310_2おお~っと!スピン!大丈夫ですか~?

320_2そんな感じ。
それにしてもスゴイ迫力だよね~。
この歳にもなるとさすがにコワくて乗ってみたいとは思わないけど、このスピードでコースをかっ飛ばせはさぞかし気持ちがいいのだろう。
優勝は誰の手に?!

330さて、昨日も紹介したのは最新のシングル盤『キミを乗せて』。
ヒロアキくんがカー・レース関連の現場で…すなわちコレがホントのカー・サーキット…限定販売されたもの。
MAZDAの2014年の大イベントのテーマ・ソングにもなったヒロアキくんのポップ・テイスト全開の曲が収録されている。
今回入手できなかったからといって地団駄を踏む必要はない。このシングルの収録曲たちは形を変えて近々ファンの手元にドライブしてきてくれるハズだ。現在格闘中。

T_410cd_2さて、話題は変わって、「World Scout Jamboree Scout Mondial 2015~第23回世界スカウトジャンボリー」という4年に1度の開催される世界最大のボーイ・スカウトのイベントが、44年ぶりに日本にやってくる。
山口県での開催され、162カ国から約3万人が集まるそうだ。
ナント、その世界的なイベントにヒロアキくんが出演することになった。
もちろんMarshallと一緒にね!
下関出身のヒロアキくんがまたしても故郷に錦を飾ることになる。アッパレ!
よさこいとのコラボレーションも予定されている。

ジャンボリーの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

「ジャンボリー」なんて聞くと条件反射的にChris Speddingを思い出すね。
さらに!
サーキットのギター狼の進撃が止まらない!
今年はこの後にもう二か所ほどサーキット荒らしを予定している。
①7月19日の「マツダファン九州ミーティング」 in 大分オートポリス
と、
②9月5日の「第26回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」 in つくばサーキット
だ。
チャンスを作ってゼヒ田川ヒロアキの荒らしっぷりをご覧頂きたい。

さて、詳細にレポートした今回の「君が代」。スッカリ本物の演奏を観たような気分になって頂いたでしょうか?
それでは最後に実際の「君が代」の動画をリンクしておこう。
え、最初からそれ見せればいいじゃないかって?
ダメよ、ダメダメ、そんなことしたら誰も記事を読まなくなっちゃうジャン!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

350(一部敬称略 2015年5月5日 つくばサーキットにて撮影 協力:主催=B-ports

2015年7月 2日 (木)

サーキットのギター狼~田川ヒロアキ in つくば <バンドの部>

ギター1本とMarshallで全国のカー・レース会場を荒らし回る「サーキットのギター狼」、田川ヒロアキ。
昨年に引き続き今年もつくばサーキットに登場だ!

10_2コカ・コーラが主催する『OLD/NOWカーフェスティバル』だ。
レースの方は、「JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第2戦」、「ロードスター・パーティーレース II 第2戦」、「JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第1戦」ってのが催されるのだが、例によってこちとらこのあたりは見事に門外漢でサッパリわからんし、調べようともしない。
車好きの方々、ゴメンね、ゴメンね~。

20_2でも会場は今年も大賑わいでとってもいい雰囲気!

30そこら中にレース・カーが展示してある。

40_2

50サッパリわからんな~。
三宅さんすごく詳しいんだよね~。

60

70v_2コレは知ってる。イングヴェイのヤツ。

90_3ウチの上の子、すごく小さい時「ペラーリ」って言ってたっけナァ。

100

110デザインが同じかと思うと、コレ色々あるのね?

120vいくら興味がない私でもさすがにカッコいいとは思うね…欲しくないけど。
だって1960もNATALも積めないじゃん?

130こんな車も展示している…あ、コレ配達してんのか?!

80_3

車関連グッズのバザールも大人気だ。

140v「アレ?真空管?」と思ってしまうのは一種の職業病か?

150サーキットからは盛大なエンジン音が…。

160見ると一般の車が走っている。
エントリーをすれば自慢のマイカーでコースを走ることができるらしい。
詳しい人に聞くと、一般の車ってアクセルを完全ベタ踏みの状態にして走ると、スピードは結構でるものの、アッという間にエンジンがオーバーワークになっちゃうんだってね?

170イベント・ステージには「ナントカジャー」も登場。子供たちは大よろこび!
「電子ジャー」じゃないよ。
オールド・ロック・ファンならここは「デリンジャー」か?映画ファンなら「ジョン・シュレシンジャー」、政治好きなら「キッシンジャー」、演芸好きなら「猫じゃ猫じゃ」か?
最近は「電子ジャー」なんて言葉も死語かな?
電子ジャーって比較的後になって普及した家電製品で、「いつでも炊き立てのゴハンが食べられる」ぐらいの惹句で私が小学生ぐらいの時に一気に普及した。
今のジャーはかなりクォリティが高いけど、昔のジャーは時間が経つとコメが黄色くなってイヤなニオイがしたものだった。Frank Zappaが「Honey, Don't You Want a Man Like Me?」歌うところの「The rice was brown」ってヤツ。
ナンで電子ジャーの話しなんかしてんだ??レース・サーキットにいるのに!

180しかし、この手のヒーローものってなんで「~ジャー」なんだろうね。
「ゴレンジャー」以降の傾向か?
業務分担しているからか、チームワークの大切さの啓蒙からか、「五人で一組、力を合わせて」はいいんだけど、いくら相手が悪者とはいえ、一人に五人総がかりで襲い掛かるというのはどうしたものか…。
特段相手がデカいのならまだわかるが、マンツーマンでは相当に不利なのか?
まさか、グッズが五倍売れるなんて考えじゃないだろうな…。黄色は売れ残るぞ!

200

…ということで「サーキットのギター狼」の出番。

230おなじみ田川ヒロアキ。
今日も誕生日にファンからプレゼントしてもらった「メッチャ気に入っている」という愛用の帽子をかぶっての登場。

240vMarshallはJVM210Hと1960Aのコンビネーション。

250vベースは仮谷克之

260v仮谷さんはEDENのWT-800ヘッドとD410XSTキャビが2台。

270vドラムは高インボム。

280v天気もバッチリ!
今まで超大型台風の宮古島、土砂降りのお茶の水とかあったからね~。
ヒロアキくんと高くんのコンビで乗り込んだ宮古島楽しかったナァ。また、いつかレポートを載せようかな…。

220v

一曲目はお定まりの「Seascape」。
290
茨城県下妻市村岡乙159付近に放たれるあまりにも美しいMarshallサウンド!
300
そして、シンプルでハードなリフの「Keep Flying」。

300vこの曲、久しぶりだ。改めて聴くとサビでのポップな展開が気持ちいい。

310よどみなく猛烈にバンドをドライブさせるリズム陣。

320まさに「Keep Flying」!
それもそのはず、2010年にシングルとして発表されたこの曲のレコーディング・メンバーがドンズバでこの三人なのだ。

330v最新シングル『キミを乗せて』収録の「Straightforward」。 8ビート、ファスト・テンポのインスト曲。

T_s41a3306 ヒロアキくんのレパートリー(英語圏の人はフランス語式に「レパトワ」と発音する)にはやたらと複雑な構成を持つ壮大な曲もゴロゴロしているが、タイトルの「Straightforward」通り、こうした飾り気のないストレート・アヘッドな曲も多い。
コレがまたいい。
ヒロアキくんのメロディの歌わせ方を楽しむのだ。左手のヘンな弾き方のせいか、トリルが非常に独特なんだよね。
それと彼は主旋律を弾く時にダブルストップを使わない。
もしかしたらこういう曲のメロディはすべて単音で弾いているのかも…。ハモらせているパートはもちろんあるが、必ずダビングだ。
外人だったら絶対にこうは弾かない。そこがまたヒロアキくんの日本人らしさたつ所以で、聴いていて安心なんだな。

370
もうひとつ激しいめの曲を…。

360「お尻が痛い!」のカラムーチョZ。

340v

「なんとかジャー」に対抗したのか?!
まさに火を噴くようかのハードなパフォーマンス。

私は父の影響で子供の頃から辛いもの好きでしてネェ。若い時はどんなに辛い物を食べてもへっちゃらだったけど、今はダメね。
ちょっとやりすぎたかな?と思うと翌朝辛いんですよ、お尻が!
年は取りたくないもんです。
前にも書いたかナァ…。
数年前に新橋のメキシコ料理店で声高に「辛いモノ好き」を吹聴していたら、お店の人が「それじゃお客さん、コレをお試しあれ」と小さな皿にごく少量の黒いペースト状のモノをサービスしてくれた。
さすがに身の危険を感じた私は、楊枝の先にほんのチョットだけつけて口に入れてみた。
飛んだね、3m。
完全にアリャ甲種危険物だわ。(甲種の方が取り扱える危険物の種類が多い)
私の人生で一番辛いものだったな。よかったよ、パクリといかないで。
ごく少量だったので、翌朝何ともありませんでした、ハイ。
あ、こんな話になっちゃってゴメン、ヒロアキくん。

380

The Beatlesのカバーをよく取り入れるヒロアキくん。
「車」つながりで「Back in the U.S.S.R.」、そりゃ飛行機だ!
ウソ、「Drive My Car」。
「Drive My Car」のハモリでJohnが一か所声が裏返っちゃうの知ってる?アレはワザと録り直さなかったのかな~?
400v
やっぱり最高の音ヌケのEDEN。とにかくヌケる、ヌケる!屋外ステージでもヘッチャラなのよ。

T_s41a3318

緩急自在な仮谷さんのプレイをガッチリとサポート。

375v豪快なベース・ソロも炸裂!スケールの大きい仮谷さんのスラッピングはいつ聴いても気持ちがいいぞ!

390「Ave Maria」。
先に記したシングル・ノート・プレイの真骨頂!足すべき音も引くべき音もない。

T_s41a3309 出番の最後は最新のシングル曲「キミを乗せて」。
MAZDAの2014年の大イベントのテーマ・ソングにもなったヒロアキくんのポップ・テイスト全開の曲。
この曲が収録されたシングル盤は、ヒロアキくんがカー・レース関連の現場で…すなわちコレがホントのカー・サーキット…限定販売されたもの。
今回入手できなかったからといって地団駄を踏む必要はない。このシングルの収録曲たちは形を変えて近々ファンの手元にドライブしてきてくれるハズだ。
T_410cd
車好きの人なら「ウンウン」とうなずきながら聴いてしまうのでは?

T_s41a3393 全7曲。
田川ヒロアキの「今」を切り取ったコンパクトながらも充実したステージだった。
あ、今の「田川ヒロアキ」といえば、こちらもMarshallサウンド炸裂のTAGAWA。
ゼヒお見逃しなく!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

420v終演後、物販に詰め寄るお客さん。

430そして、「サーキットのギター狼」はイベント・ステージを後にして次の現場に向かうのであった。

440つづく

210
(一部敬称略 2015年5月5日 つくばサーキットにて撮影)

2015年7月 1日 (水)

LOUD∞OUT FEST 2015 <後編>

さて『LOUD∞OUT FEST 2015』、LOUDNESSのステージの<後編>。
<後編>といっても、LOUDNESSのステージが前後半に分かれているワケでは決してなく、持ち時間50分を暴走機関車のごとく走り切った。

10_2二井原実

20v高崎晃

30v山下昌良

40v鈴木政行

50vステージは4曲目の「The Sun Will Rise Again」の真最中。

60_3二井原さんが「Rising Sun」を背負っている。

70v_2観客の興奮がまずはここでピークに達した!

80v_2二井原さんの熱唱が心に沁みる人気バラード「So Lonely」。

L_s41a2708_2 そして。泣きのソロ!
ここも大きな見せ場だった。

T 場面はまたガラリと変わって…

150v
「Fire of Spirit」~
140_2

「Hit the Rails」
90v_2
ドワ~、信じられないぐらいの音圧。まるで爆音風呂!アツイ…でも気持ちいい~。LOUDNESSのサウンドに湯もみは必要ない。

100_2その源泉のひとつが高崎さんのバックライン。かけ流してもかけ流してもいい湯が出て来る!

110_3LOUDNESの持ち時間もいよいよ最終コーナーに差し掛かる。

160v「The End of Earth」から…
230v

「Stay Wild」へとつなぐ。

190

たたみかけて来るスーパー・ヘヴィネスの連続に会場の盛り上がりは尋常ではない域へのぼり詰めていく!

180v_2最後は待ってましたの「Crazy Doctor」。

200vこの盛り上がりようを見よ!

210_250分でメドレーを含む8曲…新作からスタンダードを織り交ぜて見事なステージを見せてくれたLOUDNESS。
拍手喝采がやまない!

L_img_0186 そして、アンコールはお楽しみのセッション。今日の出演者全員がステージに上がった。

260_2曲は「Burn」。

270_2これまた盛り上がったね~!
290
もう一曲はBlack Sabbathの「Paranoid」。

275
ヘヴィ・メタルの原点というか、経典というか、最高の素材を料理する舞台上のメタルの志士たちに大歓声が浴びせられた。

300_2どこを切っても高崎さんから出て来るものは「カッコいいロック・ギター」のエキスそのものだということを改めて思い知らされた夜だった。

310_2ヘヴィ・メタルが「前時代的なもの」である発言に出くわすことがあるが、コレを見て誰がそう思うだろう?
LOUDNESSやその仲間がいる限り、それは妄言とみなされるに違いない。

315フィンランドはヘルシンキで開催された「TSUSKA OPEN AIR METAL FESTIVAL 2015」に出演し終えたばかりの絶好調のLOUDNESS、秋には『Thunder in the East』の30周年を記念したツアーも決定している。
コレもよさそうだぞ~!

LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS - Official Website

320(一部敬称略 2014年5月2日 新木場STUDIO COASTにて撮影)

 

2015年6月30日 (火)

LOUD∞OUT FEST 2015 <前編>

LOUDNESSとOUTRAGEが激突したイベントが『LOUD∞OUT FEST 2015』。

10その超へヴィ級スペクタキュラーを体験しようと開場前からたくさんのファンが現場に結集した。
LOUDNESS、OUTRAGEの他にスペシャル・ゲストとしてSADSが登場することが決定し、さらにオープニングアクトとしてHER NAME IN BLOODがラインナップに加わり、世代を超えたメタルの大集会となった!
LOUDNESSの出番は50分。
ソロ・コンサートの半分以下の持ち時間だったが、会場の雰囲気もバツグンで素晴らしいパフォーマンスだった。
せっかくなので、Marshall Blogでは写真満載の2本立てでその様子をお送りしたいと思う。

20楽屋。
高崎さんのギターケースの壁!

30出番を待つ愛器たち。
同じシェイプがキチンと並んで気持ちいい~。

40HER NAME IN BLOOD、OUTRAGE、SADSと続き、LOUDNESSが登場!

50客電が落ちるとともに暴発する歓声、得も言われぬこの雰囲気!
LOUDNESSのステージに接するたびに、子供の頃武道館で観た雲の上の海外アーティストのコンサートを思い出す。
またここのところオープニングSEに使われている「Nourishment of the Mind」が実にいい。
不気味なベースのメロディがジワジワと滋養を蓄えて今にも爆発しそうな緊張感を醸し出す。

60二井原実

70v高崎晃

80v山下昌良

90v鈴木政行

100v高崎さんといつものバックライン。

110世界がうらやむTakasaki Rig。これほど美しくラウドに、そしてヘヴィにギターを鳴らすセットアップは他にあるまい。

120プリアンプがJMP-1。今回は5881を搭載していた時代の100W+100Wステレオ・パワー・アンプ、9200(現EL34 100/100)が鎮座ましましている。
私の経験から言って9200(=EL34 100/100)は全Marshallの商品中もっとも単位体積当たりの重量がかさむ厄介者だ。しかし、押しの強いサウンドとゴールドのゴージャスなルックスは他の追随を許さない。

130v一曲目は昨年発表した『THE SUN WILL RISE AGAIN』から「Got to be Strong」。

140キタキタキタキタキタキタ~!
この音!
全音下げの6弦の響きが実にクリアで気持ちがいい!

150爆発的なパワー

160アクセルレイトしてギター・ソロ!いきなり聴きどころ満載のスーパー・ソロだ!

170v「♪ガットゥビー」の繰り返しがカッコいいのだ!

180v続いては「In the Mirror」。

190v急速調のLOUDNESSスタンダード。

240

会場が十分に温まっているせいもあってか、観る方も演る方もすさまじいまでのノリよう!

170

この日は何かこう、特別な雰囲気が漂っていたような感じがするんだよね。

210それはナニかと問うならば…「愛」だね。
あんまり簡単に「~に愛を感じる」なんてことは言いたくないんだけど(言われるのはうれしい)、この時は会場にいる全員のヘヴィ・メタルへの「愛情」が、最上の素材を得て良い化学反応を起こしたとしか言いようがない。
250v
必殺のギター・ソロ!

220高崎さんの一挙手一投足に「タッカ~ン!」の大きな歓声が上がる!

230高崎さんのアルペジオから導かれるのは『Thunder in the East』から「Heavy Chains」。

L_img_0170 こういう3連のヘヴィなノリがとめどもなくカッコいい。ホント、こういう曲が巷で聴かれなくなって久しい。

260ここでも高崎さん、入魂のソロ。どんなに激しく、荒々しく弾いても出て来るフレーズとサウンドは端正で美しい。
やっぱりスゴイ人ってどんなジャンルのいかなる曲をどう演奏しても絶対に汚く弾かないんだよね。
それがわかりやすいのはこうしたメタルやフリージャズのようなヘヴィな音楽だ。高崎さんがフリージャズを演奏してもきっと美しくギターを奏でるよ。

270鐘の音が鳴り響いて…「The Sun Will Rise Again」。
最近作のタイトル・チューン。ハードでヘヴィな音世界の中のドラマチックな展開が素晴らしい。

285この曲のPVは観てくれた?
まだの方はコチラをご覧頂きたい。
やっ~ぱ高崎さんにはフル・スタックがよく似合うじゃないの~!

290vそれとこの最新のDVD『PRIME CUT』…コレもおもしろいでね。
以前、Marshall Blogでも紹介したけど、ご覧になってない方にはコチラもゼヒおススメなのだ。

10dvd ここまでが前半。
「エ~、もう折り返し~?」と思われるかもしれないが…そうなの。
でもね、コンパクトに詰め込まれてはいるものの、LOUDNESSの魅力が全開のスーパー・ショウだった。
まだ<後編>があるからね!

300つづく

LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS - Official Website

310(一部敬称略 2014年5月2日 新木場STUDIO COASTにて撮影)

2015年6月29日 (月)

BLUES NIGHT~松川純一郎グループ&アカシックレコーズ at Terra

御大B.B Kingもとうとううしなってしまったブルース界。
しかし、もはやロックにブルースの芳香を感じ取れなくなった今、かえって「ブルース」あるいは「ブルース・ロック」といった音楽が目立つようになり、活発になった印象を受ける。
もうこのあたりの音楽を追求している人には押しても引いても動かない猛烈な頑固さを感じる。
恐らく色々な音楽を聴いてきた末にたどり着いた安全地帯ということなのかもしれない。
昔…2作目の『パワフル・サラダ』を出した頃だったから1980年ぐらいかな?ウシャコダのボーカルの藤井さんが屋根裏で、「ロック?イエイエイエイエ、ジャズ?イエイエイエイエ…世の中、色々な音楽がありますが、ブルースに一旦のめり込んでしまうと(当時「ハマる」なんて言葉は使われていなかった)、もう他の音楽は聴けなくなる」と大ゲサに話していらっしゃったのを思い出す。ウシャコダはMuddy Watersのオープニング・アクトを務めたのではなかったか?

そして、そういう音楽をナマで聴くには豪華な「ホール」などではなく、ファミリアな雰囲気が漂う小ぢんまりした「ハコ」がいい。
今日のレポートはそんなライブ。

10平山純枝

20v松川純一郎

30v尾形慶次郎

40v諸藤英太郎

50vまずこの4人によるアカシックレコーズが登場。

70

アカシックレコーズは以前にも登場しているが、「ブルース」というよりは、純枝さんの爆発的なボーカルをフィーチュアしたR&Bのレパートリーをベースにしている。

80

今日みたいなタイプの音楽でも活躍するのがMarshall、NATAL、EDEN!

60

比較的エナジェティックな現場での露出が多いNATALだが、切れ味のよいサウンドはR&Bやブルースの仕事にもベスト・マッチする。

90v フレキシブルな英太郎さんのプレイを完璧にサポートする。

100Stevie Wonderの「You Have Done Nothing」。

140
「Third Stone From the Sun」もなだれ込んでくる!

110v曲は何だったか忘れちゃったが、尾形さんがすさまじいランニング・ベースを披露。思わず耳がベースにくぎ付けになってしまう!

120vEDENの超ヌケヌケのサウンドも最高!尾形さんも実に気持ちよさそうに弾いていた!

130vそのラインにガッチリとからみ合う英太郎さんのフレキシブルなドラミング。
イカ天出身バンド、サイバーニュウニュウへの参加が決定し、夏より本格的な活動を開始する英太郎さん。
そちらでのNATALサウンドがまた楽しみだ!

150vMichael Jacksonの「Never Can Say Good-Bye」。純枝さんにピッタリの曲だ。
よく聴くとこの曲のサビのコード進行、カッコいいナァ。「♪ノノノ」の前、ゾクっとくる。

170アカシックレコーズはそうしたソウルやR&Bの名曲以外にもクラシックなロックの曲もレパートリーに組み込んでおり、それがまたいい。
選曲のセンスが絶妙なのだ。

180v最後は「Superstitions」。ソウル、ロックにまたがる永遠のスタンダード。
考えてみるに、これほどジャンルをまたがって親しまれている曲も他になかろう。

190vセンスのよいレパートリーでこれからも名曲の伝承に一役買って欲しいグループだ。

200続いて登場した松川純一郎のグループ!

210ドラムは岡井大二!

230vNATALプレイヤーの大二さん。
今日は英太郎さんのアッシュのキットをそもまま使い回し。いつもはバーチのグロス・バーガンディのキットを使用している

240vギター&ボーカルに寺田一仁が加わる。
290
こちらはドップリとブルース!
250
松川さんのブルース愛がにじみ出るゴキゲンな演奏。

250v1962 Bluesbreakerがその松川さんのブルース魂を直截的に炸裂させる!

300v
「Ain't Nobody's Business」、「Help the Poor」…続々と飛び出すブルースの名曲。

310v
「ブルースは結婚式に向かない」…そりゃそうでしょ!ルーツがルーツですから。
「女々しいけど本当にリアル。時にあまりにリアルすぎて歌えない!」という松川さん。
ん~、ブルースにハマるとやっぱりみんなこうなっちゃうのね!

260…といいつつ熱唱する松川さん。

260vリズム隊は完璧!
フロント陣とのコンビネーションはまさに「ブルース・マシーン」。

315大二さんと尾形さんの組み合わせもパーフェクトだ。
それにしても尾形さんはどう撮っても絵になるナァ~。

270
ここでもEDEN大活躍。
325v
おお~っとここでスペシャル・ゲスト!

320お客さんとして見にいらしていただけの谷川史郎
史郎さん、本当に遊びに来ていただけなので自分ギターはなし。寺田さんの335を借りての登場だ!

320v寺田さんはボーカルにまわる。

340

オハコの「Got my Mojo Workin'」!Muddy Watersだ。

330当然、松川さんと史郎さんのギター・バトルもタップリ。
失礼かもしれないけど、やっぱ史郎さんウンメェ~な~。音の存在感がスゴイ。

T_img_0190 松川さんの流麗なブルース・フレーズが迎え撃つ!

335最後は大二さんの激烈ドラム・ソロ!

280v

アンコールはB.B. Kingの「I Got a Key to the Highway」。
この約2週間後、Blues Boy KingことRiley B. Kingは天に召された。

360_2

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square ★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年4月28日 西荻窪Terraにて撮影)

2015年6月23日 (火)

ミオヤマザキ~0428 二人の記念日 待ち合わせ場所は渋谷でしょ?

今日登場するバンドはMarshall Blog初お目見えの「ミオヤマザキ」。
女の子の名前みたいだけど、コレがバンド名。Alice Cooperみたいなネーミング?

2013年に東京で結成され、自作曲をテーマに制作されたプロモーション・アプリ「マヂヤミ彼女」ってのがApp Storeのランキングで1位を記録し、累計ダウンロード数が200万を突破したそうだ…と言われてもオジちゃんにはピンとこないのが正直なところ。
ホンじゃ「Seeing is believing」ってんでワンマン・コンサートに行って来た。

10下は昨年のクリスマスにメジャー・レーベルからリリースしたシングル。
不倫をテーマにしたかなりキツイ曲。
聴いてみるとコレがハッキリ言っておもしろい。
私が若い頃にはこんな曲、もちろん演ってるバンドなんかいなかったし、そもそも「不倫」なんて言葉すらなかった。
サウンドは今風のものだが、ハード・ロック魂が根底に流れるマニッシュなものだ。
私がいつも言っている「伝統的なロックのカッコよさを今の若者の感性で料理する」的なひとつの姿を見たような気がした。

20cd…なワケはなくて、実際のステージを紹介しよう。
会場は渋谷のWWW。
満員。
若い人ばっかり!
当日は日本テレビの取材も入る注目度の高さ!

30メンバーは4人。
ボーカルのmio。
ギターはtaka。JVM410Hと1960Aを使用。またベースのShunkichiはEDENのWT800とD410XSTだ。

220v_3
何しろ圧倒的にパワフルなステージ!
160
冒頭に紹介したシングルのタイトルになっている「民法第709条」は「不倫故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」という内容だが、曲の中では正妻と旦那の不倫相手とのバトルが発生している。
210v_2
要するにシアトリカルなのだ。
Paul McCartneyなんかはストーリー性のある歌をよく作ったりするが、日本のロックはまったくダメ。フォークはかなり物語系の歌が多いけどね。
そこへいくとミオヤマザキがやっていることは「がんばれ」、「負けるな」、「ありがとう」全盛の日本の大ロック界の中にあってはかなり異質。
ものすごくいいことだと思う。

110_3…などということは関係なしに破天荒に盛り上がる客席!
これからも独自の世界を守り通して欲しい4人組だ!
290

ミオヤマザキの詳しい情報はコチラ⇒ミオヤマザキOfficial Website 

260_3 (一部敬称略 2015年4月28日 渋谷WWWにて撮影)

【大野祥之の還暦を祝う!】 ROCK AGAIN JAPAN <後編>~ DESTROSE & Mary's Blood

<お詫び>
本稿、機械のトラブルによりオリジナル・データが消滅してしまいました。
読者の皆様ならびにご登場のアーティストの方々にはご迷惑をおかけしますが、内容を変更して再掲しましたことご承知おきくださいませ。

後半の出番はおなじみDESTROSE。

10_2成美

20vmiho

30vRISA☆RISA
60v_2
Miki

40v_2里彩に替わってマイクを握ったIBUKI。

50v_2この日もいつも通りの堂々たるヘヴィなパフォーマンス!

90v_3ところがDESTROSEは7月に予定されているライブ3本で活動を停止してしますという。

100ガール・メタル・バンドをけん引する存在だっただけに残念だ。そして寂しくなる。

105DESTROSEの詳しい情報はコチラ⇒DESTROSE Official Site

110_2トリはゲストで登場したMary's Blood。

130EYE

140vSAKI

150vRIO

160vMARI

170vサポート・ギターの社。

180v_2SAKIちゃんのMarshallはTattooのJVM。

190v_2人気タトゥーアーティスト、Emily Woodの作品。自分の作品が思いもよらないところにディスプレイされるのがとてもうれしいというEmily。
このMarshallの企画も大変よろこんだそうである。

200vそんなアーティストの作品がSAKIちゃんのようなギタリストの手中に収まったのには何か運命的なものを感じはしまいか?

2104人+1人が一丸となって繰り出す爆音、轟音!Mary's Bloodの真骨頂だ!

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260vMary7s Bloodを初めて見たのは昨年(2014年)のお正月。

265vアレから前進に前進を重ね、今やガール・メタル・バンドの重鎮となった。

270この日も短い時間の中で存分にそのヘヴィネスを味わわせてくれた。

280v

8月23日に開催される『NAONのYAON 2015~SUMMER~』への出演が決定しているMary's Blood。
それも大いに楽しみだ!

290_2Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

300v最後にはこの日の主役、大野祥之が登場してご挨拶。

310vサプライズのバースデイケーキ!

3201本10歳分のローソク、6本を一気に吹き消した!

325これからもロックの語り部として舌鋒鋭い論評を期待しています!
おめでとうございます!

3301965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

Natal_logo_square_2

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2014年4月13日 渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2015年6月22日 (月)

曾我泰久ソロ活動25周年ライブ

25年。
5年を5回、10年を2.5回、50年の半分…長いよ~。1/4世紀だからね。
ヤッチンがソロ活動を始めて25周年を迎え、記念コンサートを開催した。

25年間、ずっと自分の音楽世界を作って来た。
最近は「音楽生活25周年」とか「デビュー30周年」といった記念事業をよく見かけるが、とてもめでたいことで、生き馬の目を抜くような業界にあって、「スキじゃなきゃできない」…なんて生やさしいことじゃ済まされない偉業だ。

私もほぼ25年サラリーマンをやった。
みんなやっていることだけど、「サラリーマン」という仕事自体にも向き不向きがあって、職人の家系で親戚にサラリーマンがいない私なんかには結構ツラかったナァ。
業務自体には燃えちゃうんだけど、サラリーマンの仕事はそれ以外にも色々あるからネェ。そっちがすごく苦手だった。
世の中にはやたらと「サラリーマン」が得意なヤツがいるんだよネェ。そういうヤツがうらやましいと思ったこともあったっけ。

…ということで25年、すなわち四半世紀の重みがよ~くわかっている…つもり。
そんな気持ちでヤッチンのソロ活動25周年ライブにお邪魔させていただいた。

10_2芸能生活41周年、ソロ活動25周年の曾我泰久。

20v今回のコンサートはソロ活動25年間の集大成ライヴとして、ファンからリクエストを募り上位25曲を演奏するという企画。

30順位に沿って並べるワケではなく、ヤッチンのアレンジにより順不同でセットリストが組まれた。
ま、「第1位」ぐらいは最後に取っておくでしょうけど…。
MCで言っていたけど、セット・リスト作るのが大変だったそうだ。

40ヤッチンのギターの音色を届けるのは今日もMarshall。

50vヘッドはJVM410H。キャビネットは1960A。

60v今日のオープニングは「Just summer for you」。人気投票では15位の曲。

ところで、今回のヤッチンはバンド・メンバーを一新してのステージだ。

70ベースに宮野和也
宮野さんはDEENや関雅樹グループでMarshall Blogに何度かご登場頂いている売れっ子ベーシスト。

80vキーボードは大坪正
大坪さんはTHE GOOD-BYEのステージでもおなじみ。

90vサックスは鍬田修一

100vドラムに畑中誇太朗という面々。

110vファンキーさんや和佐田さん、ヒロアキくんといった個性が強いメンバーとはまた違ったよさで、ヤッチン・ミュージックを練り上げていた。

120続けて「Carry on」、「up beat」、「Round & Around」。

130「え、もう演っちゃうの?」と思ってしまう「up beat」は人気投票第3位。

140「Jを飛び出して自分ひとりの力でどこまでできるか試してみたい!」と思ったのが25年前。
滑り出しから絶好調!
「みんなも25年前より若いんじゃないの?!」…はヤッチンのリップ・サービス?イヤイヤ、何でも好きなことをしている時は若返るもんです。
私がMarshall Blog書いている時なんてアータ…アレレ、ただの音楽バカのジジイのままだ!いつかファンキーさんも驚いていたけど、ナンダカンダ言ってヤッチンが一番若いわ。コレで自分と同じ学年だからね~。

150v8位の「どれ位…」、17位タイの「向日葵」。

155「Every single day」は16位。次いで「僕の月面計画」。「月面」は24位のブービー。ゴルフ・コンペだったら豪華賞品だよ。
もっと上だと思ってたんだけどナァ。

210
2大バラード・コーナー。同着5位だった「君の歌」と「優しく強く」。双方、作詞が野村さんで作曲がヤッチン。

190v

エレクトリックとアコースティックを持ち替え、あるいはハンド・マイクで歌った中盤のクライマックス・ゾーン。
「お気楽に行こう!」は真ん中あたりの12位。

180v

アコギで「Go Ahead Again!」。コレ、21位なんだって。意外…。

160v
「The Swinhing In The Rain」。先月イギリスに行ったんだけど、ビックリするほどのいい天気!ほとんど雨が降らなかった。
雨が降ったら傘をささない現地の人を見てヤッチンを思い出そうとしたのに!

M_s41a8878 「一期一会」、「~15才~」、「Dear Friend」…と6曲を続けて演奏した。

170v

ここでゲストコーナー。
真琴つばさがステージ上がった。
ま~、ホント、背が高くて、頭が小さくて、手足が長くて…ソバへ行ったら多分自分の胸元ぐらいまで足があるな、真琴さん。
真琴さんが作詞した「ふたり」を熱唱。
大人の事情で写真なし、ゴメンね、ゴメンね~。

102これでコンサートは終盤に差しかかる。

200「Never Say Good-Bye」は第4位の人気曲。
そして、続く「One More Kiss You!」はギリギリ入賞の25位。こうなると26番目になってしまって演奏されなかった曲がかわいそうだね。それを言ったらキリがないけど…。

230そして、最後のセクション。
ヤッチンのコンサートではおなじみの曲が連なる。やはりそれなりのポジションを獲得した曲たちだ。
例えば「愛を育てよう」は第10位。

235v20位の「流されて」、9位となった「Please Believe Me」…

240そして本編の最後は栄えある第1位の「Stand Alone」で締めくくった。

Img_6074 そして、アンコール。
まずは真琴さんを呼び込んで「Your Lies」。
260v
ヤッチンのダイエットを成功してのプレゼント・コーナー。
ヤッチンがダイエットなんてする必要ゼンゼン思うんだけどね…。
後ろを向いてトス!

270まだ続く人気投票結果発表!
「melodies for you」、コレは第2位。そして19位の「45rpm」。
250
最後は「YES!YES!!YES!!!」。

S41a8979 お約束のタオル・トスもキマった!

280全28曲の熱演!

285「昔はどこへ行っても最年少、今はどこへ行っても最年長」なんて言ってたけどコレほんと。
最近の若いバンドになると、ミュージシャンはウチの子より年下だし、そうなりゃ我々はミュージシャンのご両親より年上だ。
「好きな音楽をずっとやり続けていきたい!」とヤッチン。
そう、私はヤッチンみたいに音楽をクリエイトすることはできないけど、音楽に寄り添っていきたいと思った。
改めてそんな気持ちにさせてくれるコンサートだった。

290v…とこれだけじゃ収まらず、もう1曲!

300サックスの鍬田さんとのカラミがエキサイティング!いつもはヒロアキくんや和佐田さんが担当しているシーンだ。サックスもまたよき哉!

310曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com

320v30周年も40周年も50周年もMarshallがお供しますから、ね、ヤッチン!

330v(一部敬称略 2015年4月19日 渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2015年6月18日 (木)

祝!BARAKA 500回記念コンサート!

以前からココに何度か書いてきたが、日本という国は世界でも指折りのプログレッシブ・ロック大国だと思って差し支えないだろう。
海外ではプログレッシブ・ロックは「Prog Rock」と呼ばれていて、同名の雑誌こそあれど、故郷のイギリスですら最早聴いている人はそう多くないようだ。
私の仲良しのイギリス人なんかは、「生まれてこの方Genesisなんて一回も聴いたことがない」なんて言ってたし…。
世代やジャンルを超えて支持されているPink Floydはチョット別モノね。別の文化がカラんでる。

で、そこへ行くと日本人はKing CrimsonやらYesやらの超メジャー級を筆頭に、Cantaburyから辺境に至るまで、いまだに分厚いリスナー層を確保している。
今どき、MagmaとかArtiとかがやって来る国なんて世界でもマレなのではなかろうか?
実にいい国民である。
このヨーロッパ趣味に横溢した音楽が好まれるのは、その耽美性とかロマン性とか、はたまたドラマ性とか…きっと日本人の気質に合うのだろう。
やはり同じ島国で生まれた音楽だからだ。

しか~し!
これがイザ演奏する方になると、残念ながらやたらと寂しくなると思いませんかね?
なかなか和製のプログレッシブ・ロック・バンドってのが成立しない。
こんなにプログレ・ファンがいるのに不思議な現象だ。もちろん、プログレッシブ・ロックを標榜して頑張っていらっしゃるバンドもおありだろう。
でも、もっと支持されてもいいと思うワケ。
プログレ・ファンとしては寂しい限り。

そんな日本のプログレ事情の中にあって今日登場するBARAKAは、結成18年。世界をまたにかけてジャパニーズ・プログレッシブ・ロックを奏で続けている。
つい先月もスランス、チェコで演奏してきたばかりだ。そして、今回レポートする4月中旬に開催したコンサートは、ちょうど500回目に当たる記念すべきものであった。


BARAKAのステージ。
上手にはMarshall、下手にはEDEN!
10その使い手はギターのISSEI、高見一生。

20vベースのSHIN、依知川伸一。

30v この記念すべき瞬間に立ち会おうと、会場となった吉祥寺のシルバーエレファントは超満員。
家族連れでオーストラリアからやって来たファンもいた!

イヤ~、それにしても久しぶりのシルバーエレファント。
学生時代に例のバンドで何回か出演させてもらったのは、もう30年以上前の話し。
ナゼかMarshall Blogの取材で来る機会もなく、その時以来初めて訪れた。
懐かしい…というよりもうゼンゼン覚えてなくて…。かなり思い違いをしていた自分にビックリしたわ!

40ISSEIさんのMarshall…

501987Xと1960AX…UNIT15。
70年代のスタンダード!王者やね。あの当時、ハード・ロックのライブでコレを見ないことはほぼなかった。
時代を作ったコンビネーションだ。

60v 足元のようす。

70ギターだけでなく、Marshallも自分の身体の一部としているかのようなプレイがうれしい。

80SHINさんは根っからのEDENプレイヤー。

90WT-800とD410XSTが2台の組み合わせ。

100v ヘッドにはまるで元々プリントされた型番のように誇らしげに「BARAKA」のロゴが入っている。
そう、このヘッドがBARAKAの低域をクリエイトしてきたのだ。

110足元のようす。

120SHINさんがMarshall Blogに登場するのはコレが2回目。以前は書道家としてご登場頂いた。
今回は本職!

130vドラムはMAX、平石正樹。

140v 1曲目は「Jupiter」。

150ミディアム・テンポの幻想的なシーンから…

160vアップ・テンポの複雑な変拍子のパターンへ!

Img_6065 2曲目の「Butterfly」も変拍子が実にスリリング!
隣りにいた家内が即座に「こういうのスキでしょ?」と私に訊いてくる。
「あったりまえじゃ~い!」と答えてもMarshallのヌケヌケのサウンドで声がかき消される!

180v_2 ISSEIさんは実にうまく1987のクリーン・トーンを使う。
そして、ココ一番のエモーショナルなソロでは図太いクランチ・サウンドを炸裂させるのだ!

190v下手ではSHINさんの分厚い重低音!

200v EDENのヌケも天下一品!ステージの上下で盛大にヌケ合戦が展開しているぞ!

2103曲目はナントThe Beatles。
BARAKAはその名もズバリ『THE BARAKA』というThe Beatlesのカバー・アルバムをリリースしているのだ。

225曲は「Norwegian Wood」。
私はこの曲の歌詞の最初の部分がスゴイ好き。「♪I once had a girl or should I say she once had me」…こんな簡単な中学英語でバッチリその世界観を出してしまう。
それに歌ってみると実に単語の連なりが無理なくメロディにからんで気持ちがよい。
ココがThe Beatlesのスゴイところであり、支持を得た理由のひとつだと思ってる。

230vでもBARAKAのノルウェイはインスト。
SHINさんがメロディを奏でる。

240vこのアレンジ、分解度合が高すぎて、途中から聞いたら原曲を当てることはまずできまい。
マァ、原曲を当てる必要なくBARAKAの音楽として楽しめばいい。

255v 続いては「Something」。アレンジはレゲエ。
ん~、Marshallクリーンが美しい!

250v

コレがまた手に汗握るほどの「間」。言葉は悪いが、盛大な「スカスカ感」が緊張を高める。

Img_6146 オリジナル曲に戻って「Sand & Stone」~「Stella Mars」のメドレー。

260「Sand & Stone」はコレ、どうなってんだ?
3連の9/8と4/4が組み合わさってるのかな?

270この手のパターンでメロディがそのまま短三度上昇するのは割と多く用いられる手法。
それが聴き手をハッとさせるのだ。
275v
後半の「Stella Mars」でもメロー気味にギター・ソロがフィーチュアされる。
280v
第一部の最後は10枚目のアルバムに収録されている「19-16」。
300v
コロコロと変わる曲調。
こういうのスキだナァ。
310v
後半の7/4のブギのパートなんてタマらんわ~。

295v実はBARAKAは最初、D_DriveSeijiさんに教えてもらった。
「絶対シゲさん、気に入りますよ!」って。
そして依知川さんをご紹介頂いたのだ。

Img_6117 で、なかなかコンサートにお邪魔するチャンスがなくて依知川さんの書道展の方が先になっちゃった。
そして、今日こうして初めてBARAKAを観たワケ。そしたら、気に入った!
ありがとうSeijiさん。

MCではISSEIさんからMarshallへの大賛辞も頂きましてネェ。私の名前まで出して頂いて…光栄です!

 Img_6144

第二部はアコースティック・セットから。

320「Let Me In」と「Strawberry Wine」には歌も入る。

330v「Let Me In」は4ビートで、中間部に入る「Dig a Pony」っぽいキメが実にクール!

340v 「Strawberry Wine」はボサノヴァ。
400v
アコースティック・ベースに持ち替えても堂に入ったプレイを聴かせてくれるSHINさん。

360v 普段はエレクトリックで演奏するという3曲目の「Atlantic」では足鍵盤が大活躍。

3654曲目は「Waves」、500回記念バージョン。
ISSEIさんのアコースティックはナイロンだ。

350

ISSEiさんにとってギターでありさえすればエレキかアコかは関係ない。そして、同じアコでもナイロンだろうが、鉄弦だろうが、大暴れだ!

410v途中から一転してハードなシャッフルに!こういうメリハリの効いた曲がBARAKAにはピッタリだ。

420v 本編最後は「Bharmad」。

4306/4拍子で攻めたてる曲調は「Lark's Tongues in Aspic」を連想させる。

440v 静かな場面に変わってベースのソロ。

S41a8591 MAXさんのドラム・ソロもタップリとフィーチュアされた。

450

455

大歓声に応えるMAXさん!

460v ISSEIさんの激情ギター・ソロが爆発!Milesの「Jean Pierre」の一節も登場!

470ISSEIさんも自分だけの言葉でギターを弾く人だ。
そういう意味ではStrange, Beautiful & Loudの三宅さんと共通点があるかもしれない。
ハッキリしているのは二人ともMarshallをこよなく愛してくれていることだ。
やはり、真摯にギターや音楽に取り組むアーティストにとってMarshallは必要不可欠な相棒なのだ。

480vSHINさんも同様。
EDENという信頼のおける相棒と最高のサウンドをクリエイトしている。

Img_6161 またまた大暴れのISSEIさん。
このケーブル見て!
長いケーブルの調子が悪くなってしまったので、短いケーブルで代用しているところ。
こんなの初めて見た!

515弾くだけ弾いて~…

500v

ストライ~ク!

510v

アンコールでは想定外のQueen!「Tie Your Mother Down」をプレイ。

520ア・カペラのギター・ソロでは「Little Wing」を弾いたISSEIさん。
それだけでなく「Round Midnight」の一節も!やっぱり色んな音楽を聴いているんだね。

530v最後は一枚目のアルバムからの「Butterfly」。
鉄壁のリズム陣も最高だった!

540v500回記念おめでとうございます!
冒頭では勝手にプログレッシブ・ロック・バンドにカテゴライズしてしまったけど、これからもBARAKAの音楽をトコトン追求していって頂きたい!
楽しみにしてます!

550vBARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA official website

570v(一部敬称略 2015年4月18日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2015年6月15日 (月)

【大野祥之の還暦を祝う!】 ROCK AGAIN JAPAN <前編>~ JEKYLL★RONOVE & TORNADO-GRENADE登場!

大野さんも還暦なのね?!…おめでとうございます!

Marshall Blogではこれまで広規さん森園さん大二さんたちの還暦祝いのイベントのようすをレポートしてきた。
日本のロックの黎明期~揺籃期~成長期を支えた偉大な先輩たちも齢を重ね干支を5回迎えても尚、元気に第一線で活躍されていることは実にうれしくもありがたいことだ。
最近ののロック界を見回して、「これじゃイカン!」とノンビリ隠居もしていられないのだろう。
というのも、私より5~10歳ぐらいの人たちって、ラッキーにもロックの一番ヨカッタ時代を生で体験してるんだよ。
私がマーブロで「黄金時代のロックがどうのこうの」と騒いだところで、チト時遅しで、タッチの差でほとんど後追いなワケ。
だから少し年上の方々がうらやましくてね~。


音楽評論家の大野祥之さんもそのうちのひとりだ。
初代Led Zeppelinのファン・クラブの会長を務め、16歳の時にインタビューをされているのだからスゴイ。
筋金入りのロックのご意見番だ。
私も昔のロックのことでわからないことがあると、時折電話をかけてご指南を頂戴したりしている。

その大野さんの還暦をお祝いするイベントが開催された。
…といっても大野さんはミュージシャンではないので、ステージでギターを演奏する…とかいった類の内容ではない。
どういうことになったかというと、『ROCk AGAIN JAPAN』と題し、大野さんが最近気に入っている、あるいは注目している若手バンドを集めたコンサートを開催したのだ。
出演したのは4バンド。
「ロックのご意見番」がチョイスしたバンドたちだけあって、見ごたえも聴きごたえも満点の充実したコンサートとなった!

さてさて、開演だよ!
冒頭に二階席から影の声であいさつをする大野さん。ステージに上がればいいのに…テレちゃって!

10トップ・バッターはJEKYLL★RONOVE。

20ボーカルズのJekyllをフィーチュアした5人組。

30vN★OTO

40vジェイク

50vSEI

60vキャプテン★いえっち

70vJEKYLL★RENOVEはMarshall Blog初登場。「コレ、何て読むの?」と人も多いかも知れない。

80v「Jekyll」は「ジキル」。スティーヴンソンのアレ。
「Dr. Jekyll」というMiles Davisの演奏で有名なJackie McLeanの名曲もある(『Milestones』収録)。

90問題は「Ronove」の方。「ロノベ」?
私も知らなかったんだけど「ロノウェ」と読むそうです。
「ロノウェ」というのは悪魔のひとり、ひと柱って言うのかな?
「悪魔学」によれば地獄の侯爵にして大伯爵。修辞学を修めているそうだ。
ま、私は会ったことないけど、文章とかうるさそうだな…。

100v「ジキル博士」に「悪魔」…なんていうとBlack Sabbathあたりのオドロオドロしいヘヴィなサウンドを想像しがちだがさにあらず…。

Img_0002_3 ソリッドなギター・リフに乗せた気の利いた歌のメロディが実にイカしている!

150

「お金大好き!」とマイク片手にあでやかにステージを彩るJEKYLL。

110大野さんは「峰不二子」なんておっしゃっていたが、ルックスはご覧の通り雰囲気満点!
それだけじゃない、この人、どんなに暴れようが何をしようが、音程が実にしっかりしていていらしゃる。

170v

そして、ちょっとハスキーで野太い声が曲にピッタリとマッチしているのだ。
やっぱり「ロックの声」はこうでなくちゃイケねぇ。
イヤ、こういう声で演奏する音楽のことを「ロック」と呼ぶのだ。

160
もちろんギター・ソロもタップリ!
130v
スリリングなツイン・リード・パートもふんだんに盛り込まれている!
190
グイグイとフロント陣を押しまくるリズム隊もバツグンのコンビネーション。

140v

NATALのメイプル・キットの歯切れのよいクリスピーなサウンドがエネルギッシュなバンド・サウンドを演出するのだ!

120アクションもハデハデなえいっち。コレまたNATALのサウンドにシックリ?

180「若さ」と「伝統」が実にいい具合にミックスしていて、ヘヴィなロックが健在であることを確認した瞬間だった。

200JEKYLL★RENOVEの詳しい情報はコチラ⇒ official site

210v続いての出番は、TORNADO-GRENADE。

220「grenade」とは「手りゅう弾」のこと。
この言葉は元々は中世のプランス語で、「ザクロ」という意味。手りゅう弾の形状がザクロににていることからこの名前がついた。
今、フランス語では「ザクロ」のことを「grenadier(グレナディエ)」という。
一方、英語では「pomgranate」。
「pomme」はフランス語で「リンゴ」だ。だから、英語の「ザクロ」はフランス語を組み合わせて出来ていることがわかる…ような気がする~。
昔、「ザクロは人の肉の味がする」なんてことをよく言っていたが、そんな馬鹿な…。
あ、このバンド、ザクロとは何にも関係ないの。
でも、今にも人を食べちゃいそうな爆発的なエネルギーを持ち合わせていることは間違いない!

230Sex、Spice、Rock'n Roll!の塚本"JOE"旭。

240Mr. Little Heartの松浦カズマ。

260v

ハイテンションエクスタシーの真壁雄太。

250カーニバルフィンガーの寺沢リョータ。

270vジャパメタ界のキューティーハニー、ドラゴンシャドウ村田。

280vてらちんの息子さんのリョータくんは「CLASSIC ROCK JAM」他のイベントで何度かMarshall Blogに登場してもらっていることもあって、TORNADO-GRENADEのことは知っていた。
でも、観るのは今回が初めて。

380
コレがまたいい!

290vこちらもハード・ロックの伝統に則した若さあふれるサウンド。平均年齢22歳!

300こんなこともやっちゃって!

310vしばらくこういうの見なかったもんね~。

320スッカリうれしくなっちゃったよ!

330v最初から最後まで見せ場がタップリ。
そして、笑わせる。
MCではメンバー各自が身も凍るような「悪行」を語ったりと観る者を飽きさせない。
コレでいいのだ。
「笑い」はエンタテインメントの「母」なのだ。
360
笑わせるばかりじゃない。
こちらも70年代のハード・ロックのおいしいところをタップリとブチ込んだしっかりしたロックを聴かせてくれる。

340v何曲目かは忘れちゃったけど、ヤケクソにカッコいいリフの曲があったナァ。
終演後、そのことをメンバーに伝えると、「あ、ソレ、僕です!僕が作ったんです!」なんて教えてくれた。可愛いね、22歳だもん…ってウチの下の子より若いわ。

370v

こちらもNATALサウンドが炸裂!
こういう音楽の場合、NATALメイプルの驚異的な鳴りは圧倒的に有利だよね。
特にバス・ドラム。
気持ちいいわ~。
私みたいなギター族からするとこう思うワケ….みんなスネア・ドラムを持参するけど、叩く回数はフィルやゴースト・ノートを除けば、バス・ドラムの方が多いワケじゃん?
4/4のエイト・ビートだったらスネアは2&4拍目の2回。もちろんパターンにもよるけど、バスドラは3回以上踏むでしょ、たいてい。
だからバスドラの音ってのは大切なんだな~と。
NATALの評判がいいのもよくわかる。
でも、このあたりのことを言うとハイハットやライド・シンバルの方がよっぽど叩く回数は上なんだけど…。

350Marshall Blogではよく「若い人たちは昔の『ロックがロックだった時代』のロックをよく聴いて勉強すべし。そして、若い感性を溶け込ませて自分たちの音楽を作るべし」…なんて意味合いのことを書いている。
本当にそう思っているからだ。
コレね、不思議なことに、若いバンドが昔のロックを昔風に演奏しているのを聴いても案外面白くないのね。あんなに恋しかった昔のロックなのに…だ。
最近それに気づいた。
だって、それならば昔の音源を聴いていればいいだけの話しだもん。
ジジイも少しは進化するらしい。

そういう意味では、今日紹介した2バンドはマーブロ的欲求を十分に満たしてくれていたように思う。
実に楽しかったし、素直にカッコいいと思った。
さすが大野チョイス!

390明日もよろしくです。

400TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒official site

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つづく


1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

Natal_logo_square_2

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
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(一部敬称略 2015年4月13日 渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2015年6月12日 (金)

『シーナの日』 #1 ~シーナに捧げるロックンロールの夜~ <後編>

コンサートは後半に入る。
鮎川さんコーナーだ…「PINUP BABY BLUES」。
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そして、あのイントロ。偉大なるHank Marvin。
「VIRUS CAPSULE」!
Hank Marvinはメガネ姿。鮎川さんもサングラスやメガネをかけていらっしゃるけど、そのメガネ姿についていえば、Roy OrbisonやBuddy Hollyがお気に入りとのこと。
ちなみにRoy Orbisonはアメリカで最初にMarshallを弾いたプロ・ミュージシャンとされている。
モデルは1962、Bluesbreakerだ。
ロンドンで演奏した時、音楽家組合かなんかの規則で国産(つまりイギリス製)のアンプを使わなければならず、用意された1962を弾いたところスッカリ気に入り、買ってアメリカにもって帰ったとか…。

この曲では事前の告知なくCharさんが合流した。会場はそりゃもう大騒ぎ!
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そして、もちろん「♪ノーテンを叩き割れ」のところは大合唱ね!
「I Love You」も演って欲しかったナァ。

30v続いてはCharさんとの「White Room」。
鮎川さんはCreamにも大きな衝撃を受けたと語っている。Cream時代のClaptonもMarshallだ。
もちろんココはCharさんとのスリリングなギター・バトルが聴きもの!

40_2ココで雰囲気がガラっと変わって仲井戸“CHABO”麗市と「雨上がりの夜空に」。
もちろんココでも皆さん大合唱。
私も高校の時、渋谷の屋根裏で声を張り上げて一緒に歌ったもんです。CHABOさんってあの時とまったく変わらない!

45v永井“ホトケ”隆がステージに上がってJB。「I Feel Good」!
わかっちゃいるけどホトケさんの声がこの上なく素晴らしい!カッコいいの一言!こっちの方こそ「I feel good!!」

50さて、いよいよ『シーナに捧げるロックンロールの夜』も終盤に差し掛かる。
本稿<前編>の最後でも触れたが、ショウは驚異的にスムーズな進行で、アッという間すぎるアッという間に終わりに近づいてシマッタ。

アタシャ、天皇陛下がかつては参加されるぐらい大きな国がらみの公のイベントで、「3時間半押し」っての知ってるからね。
そこへ行くとこのコンサートの段取りは完璧だ。もっとも内容が素晴らしいのでアッとういう間に感じたんだろうけどね。

60v_2待ってました!

70柴山俊之!

Cs41a7494サンハウス、ホントに好きでね~。
チョット世代が違うもんだから現役時代のサンハウスを観ることはできなかった。再結成した数年前のFUJI ROCKのステージで初めて観た。
その時以来の菊さん。

90_2ツワ~、このリフ!「キングスネーク・ブルース」!
郡山美術館の楽屋で鮎川さんにあの黒いレスポールを渡されて、本人の目の前で弾いたのはこの曲。
タ、タマらんぜ~!

100SHEENA & THE ROKKETSの「DREAM+REVOLT」。柴山さんと鮎川さんの合作だ。

105そして、皆さんお待ちかねの…

110v「LEMON TEA」~!

Cs41a7531コレは盛り上がらない方がウソ。150
間違いなくこの日のハイライトのひとつ。

160_2

世代を超えて歌い継がれるロックの名曲。さっきの「雨あがり」もそうだが、こういう曲はもう出て来ないだろうナァ。
140v
そして、会場にいたお客さんはこの光景を一生忘れないであろう。

130いよいよ最後のゲスト。

170_2鮎川さんが呼び込んだのは…

180_2金子マリ!

190_2LUCYさんも加わって歌ったのは「YOU MAY DREAM」。

200また泣いてしまったワタシ…。
だって、だってサ、この前の日、マリさんに偶然お会いしたのですよ。
それで「明日、楽しみにしてます!マリさんは何をお歌いになるんですか?」と尋ねると、「それは観てのお楽しみ!」なんておっしゃらないでこうおっしゃった。
「『YOU MAY DREAM』を歌うの。でも、あの英語のセリフのところが覚えられなくて困ってるんですよ~!」
「天下のマリさんがナニをナニを!」…なんてことがあったのね。
220
そして当日、あの英語のセリフのパートになって…。
マリさんがどうこなすか耳をそばだてていたら、英語の詞をすべて取っ払って、日本語でやさしくシーナさんに語り掛けたワケ。
「ネェ、シーナ…」って。
その瞬間、こっちは涙ドバ~ッよ!
年とっていくら涙腺が緩んできているといったって、コレに感動しないヤツはいないでしょ?
涙流すのはいいんだけど、グッとこらえるもんだからアタマ痛くなっちゃって!

210_2まさか最後の最後にこんな感動が待っていようとは!

230_2最上の素材と最高のパフォーマンス。
ホント、ロックっていいもんだ。

240_2アンコールではオール・キャストに、ギターの内藤幸也、ドラムに武田“chappy”治を迎えて「Johnny B. Goode」と「Got My Mojo Working」を演奏した。
最後にロックンロールとブルースの代表曲を並べるところもまた鮎川さん…イヤ、シーナさんかな?…イヤイヤ、いかにも「ふたり」らしい感動のフィナーレとなった。
250もうこの姿をステージで観ることはできないが、シーナさんがロック・ファンの間で永遠に生き続けることを確信した夜だった。
「シーナの日」…来年の4月7日のスケジュールはこれで決まった。

270そして、今後の鮎川さんたちの活動もとても楽しみだ。
Marshallは鮎川ロックにどこまでもついて行きますぜ!

275SHEENA & THE ROKKETSの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

280v_2(一部敬称略 2015年4月7日 下北沢GARDENにて撮影)

2015年6月11日 (木)

『シーナの日』 #1 ~シーナに捧げるロックンロールの夜~ <前編>

『ロックンロールの夜』…まさにそんな夜だった。

2015年2月14日に天に召された「The Queen of Rock'n'Roll Heart」、シーナさんの追悼コンサート。
開催は去る4月7日、そう、「シーナ」さんの日だ。

会場となった下北沢のGARDENは立錐の余地がまったくないスシ詰め状態。
オイオイ、これじゃまったく写真が撮れんゾ…と、傍らの20cmほどの壁の出っ張りに強引によじ登り視界を確保。折箱のヘリにひっ付いたガリのようだ。
コレが何ともシンドイ姿勢。こ、腰が…!
かといって下に降りれば写真がほとんど撮れない。「最後までもつかいな」という心配をよそに開演を待った。
開演前にはシーナさんやロケッツの思い出の写真が投影された。

10そして、ショウがスタート!
オープニングは「BATMAN THEME」。

40野音ではこの曲でシーナさんがステージに登場したんだっけ」…なんていうことを思い出してグッと来てしまった。
20v
今日ステージに上がっているのは…

鮎川誠

50v奈良敏博

60v川嶋一秀

70vそして、サポートで参加したキーボードの中山努。

80こうして写真を並べると以前と何も変わらないロケッツに見えるが、シーナさんはステージには上がらない。
イヤ、きっとシーナさんはステージにいた。
満員のお客さんもそれを感じたに違いない。そうとしか思えないような盛り上がりようだった。

90「ロックンロール!」のひと声。
鮎川さんにはこの言葉が本当にピタリとハマる。
「歩くロックンロール」、イヤ、「生きるロックンロール」だからね。

110

鮎川さんのボーカルでソロ・アルバム、『COOL SOLO』から「DEAD GUITAR」。

100vこの日は、ゆかりのあるミュージシャンが数えきれないほどゲストとして登場し、シーナさんを偲んだ。

120そのトップで登場したのがLUCY MIRROR

130v曲は『ROKKET RIDE』からタイトル・チューン。

140『ROKKET RIDE』は2014年7月にリリースしたSHEENA & THE ROKKETSの35周年を記念した6年3か月ぶりとなったオリジナル・アルバム。
野音の記念コンサートの時はこのアルバムからのレパートリーが中心となった。

30cd

LUCYさんは鮎川さんの愛娘のうちのおひとり。お母さん譲りのダイナマイトな歌声でコンサートの冒頭に大輪を咲かせた。

150v鮎川さんもノリノリ!

160続いては奈良さんのボーカルで「Baby Love」。この曲も『ROKKET RIDE』から。

170この後、続々とゲストを交えて様々な曲が演奏された。
もちろん、あの壁の出っ張りにへばりつきながらすべてのシーンを撮影したが、色々な事情ですべてを公開することができない。
…ということで、「鮎川さんの『シーナの日のロックンロール・アルバム』」という趣きでこの先の写真をご覧頂きたい。

まずは、LA-PPISCHのMAGUMIによる「You Really Goy Me」。
この曲を聴くと鮎川さんと対談した時のことを思い出す。

180赤と黒の岩口タカ とギターの本間章浩で「おまえがほしい」。
ものすごいエネルギッシュなパフォーマンス!

190名作ロックンロール「SUGAREE」はギター&ボーカルの澄田健とベースの穴井仁吉が加わった演奏。穴井さんはザ・ロッカーズのオリジナル・メンバーだ。

200vそこに加わった次のゲストは中山加奈子。曲は「SWEET INSPIRATION」。加奈子さんはギターなしのボーカルでの参加。
ここも盛り上がった!

210ところで、さっきからチラリチラリとMarshallのJCM900が鮎川さんの後ろに写りこんでいるが、鮎川さんが使っているのはもちろん愛器、1975年製の1987だ。
これと69年の黒いレスポール・カスタムがないと始まらない!

220vルースターズ、ROCK’N’ROLL GYPSIESのドラマー池畑潤二がドラム・スローンに座る。曲は「Happy House」。
Siouxsie and the Bansheesに同名のアルバムがあるが、ROKKETS版の「Happy House」はホントにハッピー!
250v
ボーカルはKeicot。
ちょっとTake2になっちゃったけど、全然ハッピー!
ちなみに元Siouxsie and the Bansheesのドラマー、BudgieはNATALプレイヤーだかんね。

230一際歓声が大きくなって登場したのは花田裕之。
シレっと出て来てバシっとキメたのはルースターズの「DO THE BOOGIE」。
ホントに最近はこういうロックがなくなったね~。

240石橋凌がマイクを握る。
Louis Armstrongでおなじみの「What a Wonderful World」のJoey Ramone版。
石橋さんの歌声を生で聴いたのは80年代はじめ頃の野音のARBのステージ以来。『BAD NEWS』を出した後ぐらいかだったな?
何のイベントだったのかは覚えていないけど、HOUND DOGも出ていて大友さんが石橋さんのモノマネをしていたのがすごく印象に残ってる。
石橋さんはあの時と同じ声だった。カッコよかった
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ああ、Themの「Gloria」。鮎川さんが「名曲中の名曲」と評する名曲。やっぱり名曲だ~。
Van Morrison、私も結構好きなんよ。
歌うはROMEL AMADO。
ROMELさんはファニー・カンパニーに在籍したギタリストだ。

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鮎川さんのボーカルで『ROKKET RIDE』から「ロックンロールの夜」。例の阿久悠作詞のナンバー。
ギターはROMELさん。
270v
「I'M FLASH "Consolation Prize"(ホラ吹きイナズマ)」ではチバユウスケとドラムに中村達也が加わった。

Cs41a6944 矢継ぎ早に浅井健一が登場。「LAZY CRAZY BLUES」。
高校の時、『真空パック』がリリースされてすぐに買って聴いてとても印象に残った曲。
浅井さんの演奏も曲の特質を生かしつつ自分だけの世界を作り出した素晴らしいモノだった。

Cs41a6885 開催前にスタッフのひとりから聞いた話では、このイベント、どう交通整理していいのやら…という程のものすごい数の出演希望者だったらしい。
そりゃそうでしょ。ロックを演っている人間なら誰だって出たいし、写真撮ってる人なら誰だって撮りたいよ。
最高に気のいい鮎川さんのことだから、「よかよか、みんなで盛り上がればいいっちゃないと!」…ぐらいのことになっていたことは想像にかたくない。
それで、進行がチョイと心配だったようだ。
ところが!
始まってみると何のコタァない。ここまでサクサクとショウは進み、一か所のよどみもなかった。
もちろんスタッフの皆さんは大変だったと思うが、コレも何か目に見えない絶大なパワーによってショウが潤滑に押し進められているような雰囲気があった。
その絶大なパワーとは、言うまでもなくこのシーナさんを偲ぶ出演者の思いであり、ステージにいたであろうシーナさん自身によるものだったに違いない。

SHEENA & THE ROKKETSの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

Bs41a7643つづく

(一部敬称略 2015年4月7日 下北沢GARDENにて撮影 ※方言指導:英太郎氏)

2015年6月 9日 (火)

【ルーク篁2Days】150412 春CANTA'15 NEW FRONTIERS~新世界へのロックンロール

5月16日、大成功のうちに終了したCANTAの春のツアー『150412 春CANTA'15 NEW FRONTIERS~新世界へのロックンロール』。
今回のツアーは千秋楽が札幌だったので初日の赤坂BLITZにお邪魔してきた。

10ルーク篁

20MASAKI

30雷電湯澤
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5/4拍子のヘヴィなインストゥルメンタルでショウは幕を開ける。
三人のハードな部分がガッチリとかみ合った切れ味鋭いパフォーマンスはさすが!

50今回もルークさんは1959RRをメインに使用。

60スピーカー・キャビネットは愛用のMODE FOURキャビ。
この組み合わせがルークさんの生々しいMarshallトーンをクリエイトする。

70v一曲目は「1400km/h」。続けて「108」と数字シリーズで固める。

80MCを挟んで『My Generator』から「Happy End」。

90v四曲目にして早速新曲を披露。「Everybody Needs Somebody」という作品。
ルークさん曰く「前向きな歌」。
とてもよいお客さんの反応にうれしそうにされていましたな。
本当はもう一曲新しい作品が用意されていたが、時期尚早としてお披露目は次回に見送った。
さすが完璧主義!生焼けのモノは出さないよ!
ってんで続けて「Always」と「Good Morning, Wild Times!」。

110前回はツアーを通してNATAL(ナタール)を使ってくれた雷電さん。
今回は残念ながらNATALではないけど…

40v

「NATALはイギリス紳士っぽい音がする」と、雷電さんのMC中にワザワザお褒めの言葉を頂戴した。
うれしい!雷電さん、ありがとうございます!
150v
中盤ではルークさんはVに持ち替えての熱演!

120「YEARS」、「金木犀」、「あなたに」、「Everyday」…。

130vそして、もう本編の最終コーナー!
楽しい時は時間の経過が早い!
170
「SHINE」…

140v「Remember Flame」。
やはりサービス満点、ファースト・アルバムから最近作まで幅広いレパートリーでファンを魅了する。
100v

本編最後は「HEAVEN'S WAITING」。当然の大盛り上がりだッ!

160そして、アンコール。
珍しいルークさんのアコギ弾き語り。
多分Marshall Blogでルークさんの弾き語りのシーンを紹介するの初めてだろう。
曲は「MIRACLE」。

180v一転してコール&レスポンスで大騒ぎ!気分は「Brighton Rock」のBrian May。
どんどん複雑になっていくルークさんのコールにピッタリとつけてくるお客さんのレスポンスが素晴らしい!

260

2009年の『Green Horn』から「So Alive」。

190緩急自在にバンドをプッシュするMASAKIさんと…

C_s41a8060…雷電さん。
その躍動ぶりは留まるところを知らない!

210vアンコール最後は「春の嵐」。
思う存分タオルを振り回してCANTAを味わう!

215もちろんコレで収まるはずもなく、ダブル・アンコール。
お、今回もFreddie Luke登場!
もちろん曲は「We Will Rock You」。
Lukeさんが完璧に歌う歌詞が気持ちいい!

220vこの日はスペシャルゲストにデーモン閣下が登場。CANTAの13歳の誕生日を祝った。
さらに、聖飢魔Ⅱの再結成を示唆するトークで盛り上る!
そして「地獄のなめこのうた」をプレイ。

230…ということで最後は「Happy Birthday To You!」

C_img_0295 泣いても笑ってもコレが最後の曲なんだけど、CANTAはここからがまたスゴイ!

245
タライも快調に会場をかけめぐる!
246
定番のミキサー卓での演奏!
いつもながらのすさまじい盛り上がりよう。

240雷電さんの風船のパフォーマンス。

248電光石火のごとくすべての風船を仕留めた!

249三人の轟音がフィナーレを劇的に演出する。

C_s41a8292 コレでおしまい!
今回も熱気に満ち溢れた素晴らしいショウを見せてくれたCANTA。
夏にはワンマンライブ2daysが新宿BLAZEで開催される。

250vそれと!
このBLITZ公演の日、昨年の秋ツアーの千秋楽のもようを収録したDVDが発売された。
コチラもお忘れなく!
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雷電さんのドラムはNATALだよ。うれしいなったらうれしいな!

この時のレポートはコチラ⇒秋CANTA '14 秋の少食健康習慣TOUR~千秋楽 at 新宿BLAZE

120v CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA OFFICIAl WEBSITE

270

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

Natal_logo_square_2 ★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年4月12日 赤坂BLITZにて撮影)