サーキットのギター狼~田川ヒロアキ in つくば <バンドの部>
ギター1本とMarshallで全国のカー・レース会場を荒らし回る「サーキットのギター狼」、田川ヒロアキ。
昨年に引き続き今年もつくばサーキットに登場だ!
コカ・コーラが主催する『OLD/NOWカーフェスティバル』だ。
レースの方は、「JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第2戦」、「ロードスター・パーティーレース II 第2戦」、「JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第1戦」ってのが催されるのだが、例によってこちとらこのあたりは見事に門外漢でサッパリわからんし、調べようともしない。
車好きの方々、ゴメンね、ゴメンね~。
ウチの上の子、すごく小さい時「ペラーリ」って言ってたっけナァ。
いくら興味がない私でもさすがにカッコいいとは思うね…欲しくないけど。
だって1960もNATALも積めないじゃん?
車関連グッズのバザールも大人気だ。
見ると一般の車が走っている。
エントリーをすれば自慢のマイカーでコースを走ることができるらしい。
詳しい人に聞くと、一般の車ってアクセルを完全ベタ踏みの状態にして走ると、スピードは結構でるものの、アッという間にエンジンがオーバーワークになっちゃうんだってね?
イベント・ステージには「ナントカジャー」も登場。子供たちは大よろこび!
「電子ジャー」じゃないよ。
オールド・ロック・ファンならここは「デリンジャー」か?映画ファンなら「ジョン・シュレシンジャー」、政治好きなら「キッシンジャー」、演芸好きなら「猫じゃ猫じゃ」か?
最近は「電子ジャー」なんて言葉も死語かな?
電子ジャーって比較的後になって普及した家電製品で、「いつでも炊き立てのゴハンが食べられる」ぐらいの惹句で私が小学生ぐらいの時に一気に普及した。
今のジャーはかなりクォリティが高いけど、昔のジャーは時間が経つとコメが黄色くなってイヤなニオイがしたものだった。Frank Zappaが「Honey, Don't You Want a Man Like Me?」歌うところの「The rice was brown」ってヤツ。
ナンで電子ジャーの話しなんかしてんだ??レース・サーキットにいるのに!
しかし、この手のヒーローものってなんで「~ジャー」なんだろうね。
「ゴレンジャー」以降の傾向か?
業務分担しているからか、チームワークの大切さの啓蒙からか、「五人で一組、力を合わせて」はいいんだけど、いくら相手が悪者とはいえ、一人に五人総がかりで襲い掛かるというのはどうしたものか…。
特段相手がデカいのならまだわかるが、マンツーマンでは相当に不利なのか?
まさか、グッズが五倍売れるなんて考えじゃないだろうな…。黄色は売れ残るぞ!
…ということで「サーキットのギター狼」の出番。
おなじみ田川ヒロアキ。
今日も誕生日にファンからプレゼントしてもらった「メッチャ気に入っている」という愛用の帽子をかぶっての登場。
MarshallはJVM210Hと1960Aのコンビネーション。
ベースは仮谷克之。
仮谷さんはEDENのWT-800ヘッドとD410XSTキャビが2台。
ドラムは高インボム。
天気もバッチリ!
今まで超大型台風の宮古島、土砂降りのお茶の水とかあったからね~。
ヒロアキくんと高くんのコンビで乗り込んだ宮古島楽しかったナァ。また、いつかレポートを載せようかな…。
一曲目はお定まりの「Seascape」。
茨城県下妻市村岡乙159付近に放たれるあまりにも美しいMarshallサウンド!
そして、シンプルでハードなリフの「Keep Flying」。
この曲、久しぶりだ。改めて聴くとサビでのポップな展開が気持ちいい。
まさに「Keep Flying」!
それもそのはず、2010年にシングルとして発表されたこの曲のレコーディング・メンバーがドンズバでこの三人なのだ。
最新シングル『キミを乗せて』収録の「Straightforward」。 8ビート、ファスト・テンポのインスト曲。
ヒロアキくんのレパートリー(英語圏の人はフランス語式に「レパトワ」と発音する)にはやたらと複雑な構成を持つ壮大な曲もゴロゴロしているが、タイトルの「Straightforward」通り、こうした飾り気のないストレート・アヘッドな曲も多い。
コレがまたいい。
ヒロアキくんのメロディの歌わせ方を楽しむのだ。左手のヘンな弾き方のせいか、トリルが非常に独特なんだよね。
それと彼は主旋律を弾く時にダブルストップを使わない。
もしかしたらこういう曲のメロディはすべて単音で弾いているのかも…。ハモらせているパートはもちろんあるが、必ずダビングだ。
外人だったら絶対にこうは弾かない。そこがまたヒロアキくんの日本人らしさたつ所以で、聴いていて安心なんだな。
「なんとかジャー」に対抗したのか?!
まさに火を噴くようかのハードなパフォーマンス。
私は父の影響で子供の頃から辛いもの好きでしてネェ。若い時はどんなに辛い物を食べてもへっちゃらだったけど、今はダメね。
ちょっとやりすぎたかな?と思うと翌朝辛いんですよ、お尻が!
年は取りたくないもんです。
前にも書いたかナァ…。
数年前に新橋のメキシコ料理店で声高に「辛いモノ好き」を吹聴していたら、お店の人が「それじゃお客さん、コレをお試しあれ」と小さな皿にごく少量の黒いペースト状のモノをサービスしてくれた。
さすがに身の危険を感じた私は、楊枝の先にほんのチョットだけつけて口に入れてみた。
飛んだね、3m。
完全にアリャ甲種危険物だわ。(甲種の方が取り扱える危険物の種類が多い)
私の人生で一番辛いものだったな。よかったよ、パクリといかないで。
ごく少量だったので、翌朝何ともありませんでした、ハイ。
あ、こんな話になっちゃってゴメン、ヒロアキくん。
The Beatlesのカバーをよく取り入れるヒロアキくん。
「車」つながりで「Back in the U.S.S.R.」、そりゃ飛行機だ!
ウソ、「Drive My Car」。
「Drive My Car」のハモリでJohnが一か所声が裏返っちゃうの知ってる?アレはワザと録り直さなかったのかな~?
やっぱり最高の音ヌケのEDEN。とにかくヌケる、ヌケる!屋外ステージでもヘッチャラなのよ。
緩急自在な仮谷さんのプレイをガッチリとサポート。
豪快なベース・ソロも炸裂!スケールの大きい仮谷さんのスラッピングはいつ聴いても気持ちがいいぞ!
「Ave Maria」。
先に記したシングル・ノート・プレイの真骨頂!足すべき音も引くべき音もない。
出番の最後は最新のシングル曲「キミを乗せて」。
MAZDAの2014年の大イベントのテーマ・ソングにもなったヒロアキくんのポップ・テイスト全開の曲。
この曲が収録されたシングル盤は、ヒロアキくんがカー・レース関連の現場で…すなわちコレがホントのカー・サーキット…限定販売されたもの。
今回入手できなかったからといって地団駄を踏む必要はない。このシングルの収録曲たちは形を変えて近々ファンの手元にドライブしてきてくれるハズだ。
車好きの人なら「ウンウン」とうなずきながら聴いてしまうのでは?
全7曲。
田川ヒロアキの「今」を切り取ったコンパクトながらも充実したステージだった。
あ、今の「田川ヒロアキ」といえば、こちらもMarshallサウンド炸裂のTAGAWA。
ゼヒお見逃しなく!
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano