Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

ライブ・レポート Feed

2015年6月 9日 (火)

【ルーク篁2Days】150412 春CANTA'15 NEW FRONTIERS~新世界へのロックンロール

5月16日、大成功のうちに終了したCANTAの春のツアー『150412 春CANTA'15 NEW FRONTIERS~新世界へのロックンロール』。
今回のツアーは千秋楽が札幌だったので初日の赤坂BLITZにお邪魔してきた。

10ルーク篁

20MASAKI

30雷電湯澤
247

5/4拍子のヘヴィなインストゥルメンタルでショウは幕を開ける。
三人のハードな部分がガッチリとかみ合った切れ味鋭いパフォーマンスはさすが!

50今回もルークさんは1959RRをメインに使用。

60スピーカー・キャビネットは愛用のMODE FOURキャビ。
この組み合わせがルークさんの生々しいMarshallトーンをクリエイトする。

70v一曲目は「1400km/h」。続けて「108」と数字シリーズで固める。

80MCを挟んで『My Generator』から「Happy End」。

90v四曲目にして早速新曲を披露。「Everybody Needs Somebody」という作品。
ルークさん曰く「前向きな歌」。
とてもよいお客さんの反応にうれしそうにされていましたな。
本当はもう一曲新しい作品が用意されていたが、時期尚早としてお披露目は次回に見送った。
さすが完璧主義!生焼けのモノは出さないよ!
ってんで続けて「Always」と「Good Morning, Wild Times!」。

110前回はツアーを通してNATAL(ナタール)を使ってくれた雷電さん。
今回は残念ながらNATALではないけど…

40v

「NATALはイギリス紳士っぽい音がする」と、雷電さんのMC中にワザワザお褒めの言葉を頂戴した。
うれしい!雷電さん、ありがとうございます!
150v
中盤ではルークさんはVに持ち替えての熱演!

120「YEARS」、「金木犀」、「あなたに」、「Everyday」…。

130vそして、もう本編の最終コーナー!
楽しい時は時間の経過が早い!
170
「SHINE」…

140v「Remember Flame」。
やはりサービス満点、ファースト・アルバムから最近作まで幅広いレパートリーでファンを魅了する。
100v

本編最後は「HEAVEN'S WAITING」。当然の大盛り上がりだッ!

160そして、アンコール。
珍しいルークさんのアコギ弾き語り。
多分Marshall Blogでルークさんの弾き語りのシーンを紹介するの初めてだろう。
曲は「MIRACLE」。

180v一転してコール&レスポンスで大騒ぎ!気分は「Brighton Rock」のBrian May。
どんどん複雑になっていくルークさんのコールにピッタリとつけてくるお客さんのレスポンスが素晴らしい!

260

2009年の『Green Horn』から「So Alive」。

190緩急自在にバンドをプッシュするMASAKIさんと…

C_s41a8060…雷電さん。
その躍動ぶりは留まるところを知らない!

210vアンコール最後は「春の嵐」。
思う存分タオルを振り回してCANTAを味わう!

215もちろんコレで収まるはずもなく、ダブル・アンコール。
お、今回もFreddie Luke登場!
もちろん曲は「We Will Rock You」。
Lukeさんが完璧に歌う歌詞が気持ちいい!

220vこの日はスペシャルゲストにデーモン閣下が登場。CANTAの13歳の誕生日を祝った。
さらに、聖飢魔Ⅱの再結成を示唆するトークで盛り上る!
そして「地獄のなめこのうた」をプレイ。

230…ということで最後は「Happy Birthday To You!」

C_img_0295 泣いても笑ってもコレが最後の曲なんだけど、CANTAはここからがまたスゴイ!

245
タライも快調に会場をかけめぐる!
246
定番のミキサー卓での演奏!
いつもながらのすさまじい盛り上がりよう。

240雷電さんの風船のパフォーマンス。

248電光石火のごとくすべての風船を仕留めた!

249三人の轟音がフィナーレを劇的に演出する。

C_s41a8292 コレでおしまい!
今回も熱気に満ち溢れた素晴らしいショウを見せてくれたCANTA。
夏にはワンマンライブ2daysが新宿BLAZEで開催される。

250vそれと!
このBLITZ公演の日、昨年の秋ツアーの千秋楽のもようを収録したDVDが発売された。
コチラもお忘れなく!
141116cantadvd2
雷電さんのドラムはNATALだよ。うれしいなったらうれしいな!

この時のレポートはコチラ⇒秋CANTA '14 秋の少食健康習慣TOUR~千秋楽 at 新宿BLAZE

120v CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA OFFICIAl WEBSITE

270

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

Natal_logo_square_2 ★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年4月12日 赤坂BLITZにて撮影)

2015年6月 8日 (月)

【NAONのYAON 2015】 vol.6 : SHOW-YAが〆てグランド・フィナーレ!

『NAONのYAON 2015』もいよいよクライマックス!
SHOW-YAで〆る!

10寺田恵子

20v五十嵐sun-go美貴

30v仙波さとみ

40v中村美紀

50v角田mittan美喜

60v今回もスケールの大きなプレイと轟音とで数々の名シーンを作り出したsun-goさん。

65もちろんお供はMarshall!
ヘッドはJVM410H。

80

キャビネットは右下に見える1960BDM。Dave Mustineのシグネチャー4x12"。
そういえばKiko LoureiroってMegadeth入ったんだってネェ~。

70v一曲は「私は嵐」。

90考えてみるとこの曲も「雨」関連だったね…「嵐」だから。

130v
でもこんな「嵐」なら大歓迎!
それこそ堰を切ったようなすさまじい音圧が気持ちいい!

110vさとさんのベース・ソロが日比谷の夜にコダマする!

120「嵐」ポーズもバッチリとキメる。

140v恵子さんの衣装、去年は赤のレザーだった。
今年は黒で統一。やっぱりスタンダール?

100
二曲目に入る前にニュー・アルバムに触れる恵子さん。

150v5月27日にリリースした30周年を記念したニュー・アルバムが『Glamorous Show II』。
大好評だった前作同様、今回も日本のロックの名曲を取り上げたカバー・アルバムだ。
160cd二曲目はその中から「勝手にしやがれ」。
sun-goさんのギターが意表をつく印象的なイントロ。

170v私なんぞはドップリこの曲の世代。
ヒットした時、中学3年生だった。

180また書くけど、当時歌謡曲にまったく興味がなかった。でもこれもほぼ全部歌える。そして、一生忘れないだろう。昔の名曲は本当にスゴイ。
200v
そして、SHOW-YAの名演によってよみがえり、新たな聴き手を生み出すことだろう。

190誰もが知るこの名曲を極めて新しいアレンジで自家薬籠中のモノにし切って歌う恵子さんがアッパレ!

210v「あと一曲」ということを知っているのであろう観客席の盛り上がりがまたすさまじい。
期待する最後の曲は…
195
「限界LOVERS」!

220vアンナちゃんとYU-KIさんが加わるスペシャル・バージョン!

230バンドも一層力が入る!

240

250v

260v

270sun-goさん渾身のソロ~ッ!

280「♪限界まで、あきらめない」…って、まだまだ限界なんか一生来そうにない有り余るパワー!

290色々なシチュエーションでこの曲に接しているが、やっぱり『NAONのYAON』での「限界」は格別だね。

295v三曲が十曲ぐらいに聴こえるヘヴィなパフォーマンスだった!

300SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA オフィシャルサイト

310vそして、全員登場の感動のフィナーレ。

320今年の2月15日に天に召されたSHEENAさんに哀悼をささげて…

「レモン・ティー!」

330vコレには感動しちゃったよ~!
SHEENAさんの最後のステージを見たのもココ野音だったからね。
あの時のことを思い出してちょっとホロッときちゃった!

340興奮のソロ回し!
Yukiちゃん!

350Sakiちゃん!

360未唯さんの時にも大活躍したホーン陣。ソプラノ・サックスに才恵加さん、トランペットに古屋さん、そしてトロンボーンは舛谷さん。
カメラ目線ありがとう!

370そして、sun-goさん!

380Yukiちゃんもまだまだ大暴れ!楽しそうだにゃ~。

390ヘヴィなプレイと音色でsun-goさんがギター・チームのソロをまとめ上げた!
400

イヤ~、興奮したね~。
ステージには恵子さんがひとり残ってのご挨拶。

410そして、『NAONのYAON』が夏にも開催されることが正式に告げられた。
『NAONのYAON』、まさかの二毛作!
観客の歓声がひときわ大きかったことは言うまでもなかろう。

『NAONのYAON 2015~SUMMER~』と題されたそのイベントは8月23日の開催だ。
その他、30周年を迎えたSHOW-YA周りには、レコ発ツアー等たくさんの企画が用意されているのでオフィシャル・ウェブサイトをチェックしてもらいたい。
もっかいリンクね…
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA オフィシャルサイト

420「どうもありがとう!」

430「今度は夏ね!」

440おわり

(一部敬称略 2015年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年6月 5日 (金)

【NAONのYAON 2015】 vol.5 : 山下久美子、シークレット・ゲスト、YU-KI、杏子登場!

『NAONのYAON 2015』もいよいよ終盤に差し掛かる。

10山下久美子の登場だ。

20vサックスは才恵加。

30vギターは久美さん。

50v

リズム隊は敦子さんのベースと…

40富田京子さんのプリプリ組。
プラス、ドラムにGRACEさん、パーカッションがはたけやまさん、キーボードはAyanoちゃんという顔ぶれ。
要するにあゆみさんのセットに才恵加ちゃんが加わった格好だ。

S41a1205 そこに恵子さんが合流する。

60v一曲目は「So Young」。

70恵子さん、この日歌うのは意外にもまだ二曲目。

80才恵加ちゃんの豪快なブロウっぷりがタマらない!
こんなにテナーがシックリくる女子も珍しい。
100v
続いて「バスルームから愛を込めて」。
ああ、この曲を聴くと吉沢さん思い出すナァ。吉沢さんとはだいぶ前に務めていた会社の先輩。お堅い仕事でしてね…私もスーツを来て、毎日ネクタイを締めていた時代があったんよ。
サラリーマン・カラオケ全盛期でサ。
ものすごくまじめな吉沢先輩は、カラオケに行くとキマってこの曲を選び、どういうワケだか「♪お~と~こ~なんてシャボンだま~」といつもガナリ立てていた。
あゆみさんのところでも書いたけど、歌ってスゴイよね。
言葉にメロディがついただけのモノなのに、その時代の出来事を抱え込んでしまい、脳ミソのメモリーにデータを書き込んでくれる。そして、それをいつでも引き出してくれる。
名曲だけがなせるワザだ。

90v三曲目は「Lovin' You」。
ベテランの貫録を存分に発揮した充実の三曲だった。

山下久美子の詳しい情報はコチラ⇒山下久美子Live Club

110さぁて、恵子さんを先頭にステージ後方から歩み出て来るのは、『NAONのYAON』名物、シークレット・ゲスト!

110v今宵のシークレット・ゲストは未唯mie!
150v

それにピンク・レディ装束で加わるのはあゆみさん。

130vそして、恵子さん。ステージ上手には七瀬ちゃんが合流した。

140vツワ~、MIEさん、カッチョええ~!

120v

バックを務めるのはSHOW-YAの4人。

160一曲目は「UFO」。

170vピンクレディ、最大のヒット曲!

180vSHOW-YAがサポートしているからといってドヘヴィなアレンジというワケではなく、ピンクレディの世界を忠実に再現していた。

190そして、メドレー。
ピンクレディ旋風が吹き荒れた時、私はまだ中学生で、Deep PurpleやらToddやらYesやらに夢中になっていて、歌謡曲を自らすすんで聴くなんてことはあり得なかった。
でもね、「ペッパー警部」から「サウスポー」までの曲は、完全ではないにしろほとんど歌えるわ。

200ピンクレディはそれほどの影響力を持っていた。
何しろ曲がヤケクソに素晴らしい。
長野のパブでハコバンやっていた時、「渚のシンドバッド」をよく演奏していた。
阿久悠と都倉俊一の鉄壁のコンビネーション。レノン=マッカートニー級だ。
それに、超一流の腕を持ったスタジオ・ミュージシャンがその最上の素材を料理するのだから悪いものができるワケがない。
後で知ったことだが、「カルメン'77」なんかはChuck Raineyが弾いたとか…。なるほど今聴いてみると「Kid Charlemagne」とか「I Got News」みたいだもんね。
こんな魅力的なチームは永久に出て来ないだろう。でも、永久に歌い継がれる名曲たちだ。
あんな曲、もう二度と作れないでしょうね。

210v恵子さん、振り付けもバッチリ!
女の子たちはみんな振り付けをコピーしてたもんね。
土居甫のコレオグラフがまたヨカッタ!
Img_0118

「♪私の胸のカギを~、コワして逃げてい~った」。
「ウォンテッド」ね。
この曲も完璧。

230それにしても未唯さんのカッコよさったらないぞ!
そういえば、クラスでも「ミーちゃん派」か「ケイちゃん派」が論争が起こってたな…私は「ミーちゃん派」だった。

240今は「ケイコちゃん派」です。

220v

「♪スキよ、スキよ、こんなにスキよ~」。
言うまでもなく、歌いながら写真を選びました。

260また曲の話しに戻るけど、どの曲もイントロが殺人的にいいんだよね。
The Kinksの「You Really Got Me」やThe Whoの「My Generation」のプロデューサー、Shel Talmyが「イントロの重要性」を説いていたことが、ピンクレディのヒット曲にピタリと当てはまる。

270vあゆみさんも楽しそう!

280vやっぱりこのコーナーは盛り上がるな~。
今年は「雨」の心配もなかったし。
日本の音楽史に永久に名を刻む名曲の数々をナマで聴けてマジでうれしかったわ。
未唯さん、SHOW-YAありがとう!

300未唯mieの詳しい情報はコチラ⇒未唯mieオフィシャルサイト

310vまだまだ続く『NAONのYAON 2015』…今度はTRFのYU-KI!

320v曲は「イエローマン」。

460v
二曲目の「JOY」では恵子さんと…

360直美さんが合流。

370ココでまた換えたケイコさんの衣装がシックでステキ。

390v

クールなワルツ。
400

まさに大爆発寸前のトランキライザー。

Img_1377_2 そして爆発!
「EZ Do Dance」だァ~!

380バックを務めるSHOW-YAも猛然とラッシュ!

330v

340v

350

Img_0026

会場は「♪イージードゥダン、イージードゥダン、」の大合唱。
スゲエな、コリャまだまだいくらでも盛り上がるワイ!

YU-KIの詳しい情報はコチラ⇒YU-KI WEB(現在メンテ中)

470v杏子さんがステージに上がる。
一曲目は「星のかけらを探しに行こうAgain」。

480v二曲目は「女ぎつね on the run」。
KONTAさん役は山下久美子さんが務めた。
才恵加ちゃんは当然ソプラノに持ち替え。

490v三曲目は「有罪判決」という曲。
ヴァイオリンに末延麻裕子が加わる。

500vこのヴァイオリン、カッコいい!グラファイトなのね!

『NAONのYAON』の重鎮らしい素晴らしい三曲だった。

杏子の詳しい情報はコチラ⇒KYOKO OFFICIAl WEB SITE

510vところで、このメガネは演出で、ステージ上のプレイヤー全員が着用した。
ここではSHOW-YAの二人のメガネ姿を紹介しちゃおう!

7_s41a1758

さとさんもmittanもお似合いでっせ~!

Img_0275

オラオラオラオラオラオラオラオラ~、SHOW-YAの写真が徐々に多くなってきてるんじゃないの~!?
…ということは、ソロソロ出番なんじゃないの~!?
でも、今日は金曜日。
明日はマーブロお休みなのね~。
だから月曜日まで待っててね!
「月曜日はいよいよSHOW-YAだって!」と、土日で全国のSHOW-YAファンに拡散しつつ、よい週末をお過ごしくださいまし!
また来週!

520v最終回につづく

(一部敬称略 2015年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年6月 4日 (木)

【NAONのYAON 2015】 vol.4 : シシド・カフカ、土屋アンナ、中村あゆみ登場!

前半の最後に神取忍が遠藤美月を伴って登場。
楽しいもんだから、どうしても長くなってしまいがちなMCの時間を監督する、「時の番人」という神取さんの役どころは昨年と同じ。

10_2昨年も持ち時間がオーバーする度に「カンカン」とゴングを盛大に鳴らし、上演時間を厳しく監視していた。

20_2 アレ?でも今年は様子が違う!神取さん、恵子さんに謝ってるゾ!

20_2そう、実は今回、時間を取り締まるはずの「時の番人」自体が遅刻してしまったのだ!

30_2こんなハプニングも「大爆笑」にしてしまう絶妙なコンビネーションのふたり。

50_2
で、直美さんも加わって、おしゃべりが止まらないと思ったら…

40_2直美さん、担がれて強制退場!神取さん、さっそくひと仕事。

神取忍の詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルブログ

60_2ここで前半が終了して10分間の休憩が入る。
その間、客席の皆さんには恵子さんが用意した風船で遊んでもらう。

70v休憩中。

80_2さて、いよいよ暗くなってきた!
後半最初の出演は…

90_2シシド・カフカ!

100_2ギターにFLiPのYukoちゃん。

110vキーボードにはGacharic Spinのレオナちゃん。
ベースはPIGGY BANKSのakkoさんが担当した。

115vカフカちゃんのセットでは短めの曲が三つ用意された。

150v_2

「負けないゲーム」、「リンダリンダ」、「歩いて帰ろう」の三曲だ。

120_2カフカちゃんは3年連続の出演。
140v_2
もうそれだけに勝手知ったるところ。
「カフカちゃんvs.満員のお客さん」の一騎打ちのような図式。
160_2

10分にも満たない持ち時間で野音の温度をググイと上げてしまった!
130v

シシドカフカの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

S41a0775 続いてステージ現れたのはアンナちゃん!

180v_2今回、土屋アンナを支えるのは…

190v_2安達久美

200v_2MEGU

210v_2GRACE
GRACEさん超久しぶり。むか~し、大阪のあるベースのクリニックでご一緒させて頂いて以来。

220v_2力石理江

230vはたけやま裕…という面々。

235強力にうねるバンドを背にアンナちゃんが妖艶に歌い込むのは「lucifer」。

240v「lucifer」というのは「魔王」という意味。まさにそんな雰囲気を醸し出している?!カッチョいい~!

250vジャケットをヒラリと脱いでの二曲目、「brave vibration」。

260vこれまたステージ狭しと暴れまくるギンギンのアンナちゃんペースで、会場を大いに沸かせた。

270_2土屋アンナの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

280vさっきの雰囲気はどこへやら、MCでは別人のようなくだけっぷり。筋肉をフィーチュアしてトレーニングの成果を披露しているところ。
この落差がまたアンナちゃんのカッコいいところなのだ!

290_211番目にステージ上がったのは中村あゆみ。

300バックも入れ替わり、リズム隊はベースに渡辺敦子とドラムに富田京子のプリプリ組。加えてはたけやまさんのパーカッション。

310vこのセットはツイン・ドラムで、もうひとりはGRACE

320ギターは久美さんが残る。

330v_2キーボードにはCyntiaからAyanoさん。

340まずは「翼の折れたエンジェル」。

350v_2誰もが知っているスタンダード曲だけに、一緒に歌う人あり、ジックリ聴き込む人あり…。

360v_2みんなそれぞれの思いを胸にあゆみさんの歌声に聴きほれた。
名曲っていうのはそういうものだ。みんなの思い出をパックしてしまう底知れぬパワーを持っているのだ。
七瀬ちゃんも合流。

365二曲目は玉置浩二のペンによる、あゆみさん自らの名前を冠した曲、「あゆみ」をシットリと歌い上げる。
『NAONのYAON』でのバラードもまたいいもんだ。

370v_2三曲目は「ワーキングウーマン」。
ズラリと後ろに並んだのはオープニング・アクトを務めた後輩たち。

380_2颯爽とジャケットを脱ぎ捨てる!
女性ボーカルの魅力をタップリ詰め込んだ密度の濃いステージだった!

390v_2中村あゆみの詳しい情報はコチラ⇒中村あゆみオフィシャルサイト

400つづく

(一部敬称略 2015年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年6月 3日 (水)

【NAONのYAON 2015】 vol.3 : 仮面女子、ピンクサファイア、田村直美登場!

暑くもなく、寒くもなく、この時期の薄暮の野音はとても気持ちがいい…オジちゃん、40年近く通ってんだ、わかってるんだ…なんて思っていると~。
ドッカ~ンとスゴイのが出てきた!

105番目に登場したのは仮面女子!

20一曲目は「元気種☆」。昔、チャクラというバンドに民謡調の「福の種」という曲があったが、こちらは『トトロ』みたいに植えた瞬間に芽が飛び出して来そうな勢いの種だ!

30あまりの人数で後ろが見えないけどGacharic Spinがサポートしている。

40ビックリしてアタフタしているうちに…キマった~。

50二曲目は「夏だね☆」。
今度はトイレットペーパーを客席に向かって勢いよくブチかます!

60小道具が盛りだくさんでおもしろいナァ。

70するとメンバーのひとりがゴムボートに乗って客席をサーフィン!

80出番の前にステージ前に用意されていたゴム・ボートはこのためだったのか!
100
まさにクラウド・サーフィン!

85客席を悠々と一巡してステージに戻った。
いいナァ、コレやってみたいナァ~。
120
何しろこれだけ大人数の女子がものスゴイ勢いで歌い踊り狂うのだからタマらない。ナニがタマらないのかはわからんが、凄まじいまでのかしましさ!

90とにかく一糸乱れるパフォーマンスは大きな見所なのだ。
ところで、あの仮面、どうなってるのかな?…ワンタッチでつけたりハズしたり、うまくできてるのよ。

110こうしたバラエティに富んだ出演者も『NAONのYAON』の大きな魅力種!

仮面女子の詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト

130MCもにぎやか!かまびすしいことこの上なし!

160
恵子さんも、「かめ~ん」…

140v「熟女!」

150v恵子さんの仮面は使用後、ラッキーなお客さんにプレゼントされた。

Img_0321 続いて登場した平野綾さんのセットではもうひとりのMarshallファミリー・メンバーが登場。
Mary's BloodのSAKIだ!
ちなみにこのMaryはBloody Maryのこと。ヘンリー八世の最初の妻、スペインから輿入れしたキャサリン・オブ・アラゴンの娘。
元々、キャサリンはヘンリー八世の兄に嫁ぐ予定だったのだが………この続きはまたいつかMary's Bloodのコンサート・レポートの時に…え、聞きたくないってか?

171vSAKIちゃんとSAKIちゃんのMarshall。

173

TattooシリーズのJVM410Hと1960A。Tattooは「ネオ・トラディショナル」を標榜するEmily Woodの作品。
ビンテージ・スタイルのホワイト・カバリングとおどろおどろしいドクロのイラストがベスト・マッチしている。

172vもうひとりのギタリストはYukiちゃん。

174今度はLes Paulにお召し換えしての登場だ。

175vベースはKOGAちゃん。

176vキーボードはレオナちゃん。

178ドラムはChiikoちゃん。
すなわち、D_Blood、あるいはMary's Drive。

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Officical Site
Gacharic Spinの詳しい情報はコチラ⇒Gacharic Spin web site

177v場面変わってピンクサファイアがステージに上がる。

170Aya

180vTaka

190vMiki

200vHarumi

210vサポート・キーボードで理江さん。

220v一曲目は「P.S. I LOVE YOU」。

230結成25周年の大御所の登場に会場は一層の盛り上がりを見せる。

240さすが堂に入ったパフォーマンス。曲がいい!

265メンバー全員、水を得た魚のようなパフォーマンス。270
何しろみんな楽しそう!

276v二曲目は「抱きしめたい」。

275短いながらも充実したステージで満員の観客を魅了した!

2779月には25周年を記念した「PINK SAPPHIRE 25th Anniversary Live *~TOGETHER FOREVER~*」と銘打ったコンサートが控えている。
260
ピンクサファイアの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルブログ

280前半最後に登場したのは田村直美。

290サポートにはYukiちゃんが入る。

330vSAKIちゃんも!

375
ベースは昨年出演したZweiのMEGU。

340vキーボードは理江さん。

345vドラムはChiikoちゃん。

350vはたけやまさんもジョイン!

360v一曲目は「永遠の一秒」。

370vこれまた堂々たるパフォーマンスで客席を沸かせる!

380二曲目の「永遠の一秒」ではギターをストラミング。

390v感情と情熱が十分に入り混じった素敵な演奏だ。

400vそこへ恵子さんが登場!

410恵子さんが加わっての三曲目は「ゆずれない願い」。

420フロントの二人をしっかりとサポートするギター・チーム。

430v

440vやっぱりMarshallサウンドは問答無用で素晴らしい!もちろん弾き手もいいからね~。

450恵子さんもここで初めての「歌」の出番とだけあってノリノリ~。

460v直美さんと絶妙のコンビネーション。

470こういうコラボレーションは『NAONのYAON』の名物なのだ!

480田村直美の情報はコチラ⇒オフィシャルサイト

490vつづく

(一部敬称略 2015年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年6月 2日 (火)

【NAONのYAON 2015】 vol.2 : 相川七瀬、FLiP、PIGGY BANKS、Gacharic Spin登場!

オープニング・アクトが終了し、恵子さんがステージに上がる。
ところで昨日の深夜番組観た?『NAONのUTAGE!』。恵子さん、カッコよかったね~!

400v

恵子さんが登場するとただの「日比谷野外大音楽堂」が一気に「NAONのYAONの会場」になってしまう。
恵子さん曰く、「こんなに雨の心配がない『NAONのYAON』は初めて」。
そういえば去年、前日の天気予報はモロ雨…どうあがいても雨。
私は商売道具のカメラを濡らすまいと緊急でカメラ用の雨合羽を二枚ゲットしたんだっけ。
当日、やっぱり朝から今にも雨が降り出しそうで、そこへ持ってきて後半にはシークレット・ゲストで登場した八代亜紀さんが「♪あ~めあめふ~れふれ」なんて歌ってくれちゃって…!
でも降らなかった…イヤイヤ、降った。
終演後、駐車場から出た途端、ドッバ~っと降り出したんだよ。
アレはまさに雷神さまがSHOW-YAのパワーに恐れをなして雨を降らすことができなかったって感じ。
雷神さまも熟女をナメることはできないのよ!

410v

そのパワフルなSHOW-YA。
5月27日、すなわち5日前に30周年を記念したニュー・アルバム『Glamorous Show II』をリリースした。
大好評だった前作同様、今回も日本のロックの名曲を取り上げたカバー・アルバムだ。
『NAONのYAON』はこのリリースの約一か月前に開催されたワケだが、この一連の活動の流れを見れば、いかにSHOW-YAがノッているかがわかるだろう。

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

Gs2 舞台を日比谷公園の一角にもどして…と。

「NAONのYAON、はじまるよ~!」

Img_0097_2
今年のトップ・バッターは相川七瀬!

35サポートするのはsun-go。

40v仙波さとみ

50_2キャプテン

60_2mittanのSHOW-YAの面々に加えて…

70_2はたけやま裕

75vそして、D_DriveからYukiと…

80vChiiko!
めっちゃホーム感ただよう顔ぶれで、うれしいなったらうれしいな!

90v_2曲はいきなり「夢見る少女じゃいられない」。
こりゃノッちゃうわな。で、みんな自然にアソコを歌っちゃう!

95vさて、sun-goさん…

100v_2もちろんMarshall。
いつものJVM410Hと1960BDMのコンビネーションだ。安定のsun-go Marshallサウンド!

110_2YukiちゃんもいつものJCM2000 TSL100と1960Aの組み合わせ。

120見目麗しきMarshallチーム!
音はすんごいよ!

130v_2二曲目はこれまた一緒に歌っちゃう「SWEET EMOTION」!

140_2「緊張する」というYukiちゃんもスッカリこのイベントに慣れてか、アクションもバッチリなのだ!

145リズム隊も信頼のSHOW-YAチームだからね。音にスキがまったくない。

146vsun-goさんもノリノリだぁ!

150v3曲目は「BREAK OUT!」。

170
Thin Lizzyもマッ青のパワフルなプレイの連続!
165
初っ端からコレだもん、今年も素晴らしい『NAONのYAON』になるにキマッてるわな!

相川七瀬の詳しい情報はコチラ⇒AIKAWA NANASE OFFICIAl WEBSITE
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

160v_2二番目の登場はFLiP。

300_2
Sachiyo

310v_2
Yuko

320v_2
Sayaka

330v
Yuumi

340v

FLiPは昨年に引き続いての登場。もう何回も出演している感じがする『NAONのYAON』のステージがよく似合うバンドだ。

350
一曲目は「Jeremy」。
Sachiyoちゃんの芯のシッカリした歌声が気持ちいい。

355
このイベントのレポートの時以外、Marshall Blogには登場しないが、私は結構以前からいろいろな場面でFLiPのステージを拝見させてもらっている。

360

メンバーも不動。実にカチっとしたアンサンブルですごくゴキゲンなバンドだと思っているのだ。

S41a9987 この日もいつも通りの快演が繰り広げられた。

366v
二曲目は「平成ジュラシック」。

370v_2
オーっと、ココで全員がスティックを持って~…

380v_2
パーカッション・アンサンブルだぁ~!

390v

Yuumiちゃんは本職だからそのまま。

400
思いがけないところでNATALが登場してShigeちゃん(筆者のことです)ニンマリ。
ありがとうFLiP!

FLiPの詳しい情報はコチラ⇒FLiP|OFFICIAL WEBSITE

410v_2

続いての登場はPIGGY BANKS。
前回まではソロで登場していた矢沢洋子さんのバンド。
ロック・スピリッツにあふれた「One Way or Another」と「I want candy」という二曲を演奏した。

PIGGY BANKSの詳しい情報はコチラ⇒矢沢洋子オフィシャルサイト

420

さらのガチャピンがステージに上がる。
イエイエ、「ガチャピン」なんて呼んだらバチが当たる!
この野音の直後、5月3日の渋谷公会堂公演も大成功させ、今をときめくガール・バンドの大御所、Gacharic Spinの登場だ!

250FチョッパーKOGA
200v
はな

190v_2TOMO-ZO

210vオレオレオナ

2201号まい

230v_22号ありさ

240v_2「赤裸ライアー」を1曲目に演奏。

255破天荒でスピーディなステージさばきは、ともすれば目の前で何が起こっているのかわからなくさせてくれる!
270_2
二曲目は明日、6月3日にリリースされるメジャー・セカンド・シングル『Don't Let Me Down』。
どう見てもdown(落ち込む)しそうにない方々だ!

280v_2
とにかくこの全力投球ブリがすごい。
「ワザワザそんなことしなくてもいいのに!」というワザが目白押し。コレが最高に楽しいのだ!

260_2レオナちゃんの〆のケン玉も(何とか)キマったぁぁぁ~!

285歌にドラムにと大活躍のはなちゃん。今日も素晴らしいパフォーマンスをお見舞いしてくれた!

Gacharic Spinの詳しい情報はコチラ⇒Gacharic Spin web site

290

つづく

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年6月 1日 (月)

【NAONのYAON 2015】 vol.1 : オープニング・アクト

イギリスへの出張と諸般の事情により、しばらくお休みを頂戴しておりましたが、今日から再開します。
相変わらずのお引き立てを何卒よろしくお願い申し上げます!

…ということで、にぎやかにいくぞ~!
去る4月29日に開催された、SHOW-YA主催のおなじみ『NAONのYAON』を今日からお送りします。

開場前を待つ長~い行列。

10私は、ですね、イギリスのMarshall本社に業務レポートを毎月提出しているのね。
内容はMarshall Blogで紹介しているような、MarshallやNATALやEDENが使われているコンサートのレポートが中心で、バンドの写真が満載されているワケ。
それで、今回の出張の時そのレポートの話しになって、随分言われたのは「日本はユニークなバンドがたくさんいるね~」。
Marshall Blogの読者の皆さんが、どのバンドがユニークとお思いになるかはご想像に任せるとして、もうひとつ言われるのが、「ガール・バンドが盛んなんだね~」ということだ。

20何度か書いてきてはいるものの、ビートルズを生んだ国の人々に日本のそうした「ガール・バンド」パワーを認めてもらうのはとてもうれしいことだ。
そして、その「ガール・バンド」の総本山的存在がSHOW-YAであることは論を俟たない。
何せ30周年を迎えてもなお、ガール・バンドをけん引しつづけているのだから疑いの余地はない。
そのSHOW-YAがお届けする、世界に冠たるガール・バンド・イベント『NAONのYAON』。
今年もMarshall Blogでレポートできることを誇りに思う。

30今年のステージのもよう。

40もちろん数々のMarshallがステージに登場した。

50そして、オープニング・アクトのステージには、昨年に引き続きNATALが使用された。

70昨年同様、オープニング・アクトの出演者たちは、以前Marshall Blogでもレポートしたこともある『Cute Girls Live 〜Road to NAONのYAON〜』なるコンペティションを経て選出されたチームたちだ。
『NAONのYAON』本体もさることながら、下部組織ともいえる「Cute Girls Live」も盛り上がっているのはとても喜ばしいことだ。

60
オープニング・アクトのトップ・バッターは、「OMOIDE特急2014」

75キーボード&ボーカルのNamiと…

90vベース&ボーカルのKaori…

100v…からなるデュオ・チーム。

80

曲は矢野顕子の「ラーメンたべたい」を含むメドレー。

110曲の後半ではダンサーも加わり…

120vガーリーな魅力を爆発させてトップ・バッターの重責を果たした。

130v二番手は五人組のメタル・バンド、「BRIDEAR」

140KIMI

150美弦

160vMisa

170v晴琉

180vKAI

190v実はね、私はBRIDEARは知ってるの。以前東京キネマ倶楽部で撮ったことがある。
ドッバ~と勢いのいい演奏を聴かせてくれた。

S41a9615 今回は、前回以上にパワフルな演奏を聴かせてくれた!

200恵子さん、舞台袖からチョコチョコ顔を出して後輩たちを見守っていたよ。

205v続いての登場は「みかづきも。」。

210ボーカルは望月瑠海。

220vギターのふたりは小川茉佑子と青木真琴。

225v

230vベースは小玉南帆。

240vドラムは北澄咲妃。

250v厚木高校3年生で編成されたバンド。
曲は「ガーベラの週末」。野郎のバンドには到底出て来そうにないタイトルだ。

260元気ハツラツにステージに上がったのは「青空サイダー」。

270山崎夏貴

280v川西美歩

300仙田花香

310v丹沢里南

320vこちらも高校生バンドだ。
何せボーカルの夏貴ちゃんのエネルギッシュなパフォーマンスが圧倒的!

330オープニング・アクトの最後を飾ったのは「SORAMIMI」。

340YAKA

350vUNI(ウニ…え、ウニ?)

360vJuna

370vtmtm(タムタム)…とメンバーの名前もユニークな4人組。

380v6月17日にリリースされるというファースト・シングル「J.K.P」を披露。
バツグンの演奏力で「SORAMIMI」アワーを観客に届けてくれた。

390オープニング・アクトは以上の5組。
バラエティに富んだ顔ぶれで、これまた『NAONのYAON』の名物なのだ!

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

420vつづく

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年5月15日 (金)

ブリトラブリッツブリブリ祭り2015~ブリブリNATAL!

あ~、おもしろかった。
どれだけ笑ったかわからんわ…ブリーフ&トランクス。
2年ぶりにして7枚目のアルバム『ブリトラ道中膝栗毛』の発売を記念した4月のはじめのコンサート。

10ゴージャスにステージに登場したブリトラのふたり。

20伊藤多賀之

30v細根誠

40vこのふたりによるフォーク・デュオがブリーフ&トランクス。

504人編成のバンドを従えてのパフォーマンス。

60ギターは梶原健生。

210v ベースは伊藤千明。

80vキーボード、高山和芽。

90vドラムは松田翔。

100ドラム・キットはNATAL。「ナタル」ではござんせん…「ナタール」ね。「ナール」と「タ」アクセントを置いて呼んでやってください。「イヨ!ナール!」って。

110ールは1965年創業のイギリスの老舗パーカッション・ブランド。
当時、日本では完全になじみがなかったが、イギリスではT.Rex、The Rolling Stones、Fleetwood Mac、Led Zeppelin、Deep Purple等々に愛用された、60~70年代のブリティッシュ・ロックには欠かすことのできないブランドなのだ。
現在はMarshall傘下に入り、こうしてドラム・キットを中心にビジネスを展開して世界各地で高い評価を得ている。120翔さんはMarshall Blogにはマテ・カマラス以来の登場。
相変わらずタイトでクリスピーなドラミングが素晴らしい。

130v実は…勉強不足ではなはだ失礼なのだが、私はこのデュオ・チームを存じ上げなかった。
それで、翔さんがドラムを担当するということでお邪魔させて頂いたワケ。
これがもうおもしろくて、おもしろくて!

140次から次へと繰り出されるのは、基本的には日常の「あるある」をテーマにしたコミック・ソングたち。
160v
コレがどこまでもシリアスで、どれもよく練り上げられている…だからおもしろい。
170v

もちろんトークも秀逸。
この日はDVDの収録が入った。「イントロが聞えたら大ゲサに歓声を上げてください!」って!

150

ホラ、カメラ・クルーもこんな感じだもん。

180知らない人がいきなり見たら「ウワ!翔くん危ない!後ろにスクリーム!」ってビックリしちゃうよ!

S41a6382 レコ発ライブなのに頭3曲は旧作から。普通はこんなことしない。
マジメなんだかフザけてるんだか…こういうところがいい。

1904曲目にして「発泡スチロール」、「下痢気味」、「洗濯機」とニュー・アルバムからの曲を披露した。
バンド・メンバーの「♪ゲリギミ~」というコーラスもバッチリきまった!

200v伊藤さんが「不謹慎で怒られそう」と何回かおっしゃっていたが、私が最も気に入ったのが葬式をテーマにした「ろうそく」。
伊藤さんもMCで木魚の打ち方について触れていたが、私も経験がある。
お経と言うのは8ビートでしょ。「♪ポクポクポクポク」と拍の頭というか、経を読むのと同時に木魚を打つ。
で、数年前、母方のおじの奥さんが亡くなられた。
その葬式の読経の時、お坊さんが木魚をウラで叩いたのだ…「♪はん(ポッ)にゃー(ポッ)はー(ポッ)らー(ポッ)みー(ポッ)たー(ポッ)」みたいに。
するとどうなるか…お経のリズムは4ビートと化し、お坊さんはオスカー・ピーターソンのように猛然とスウイングするのだ!
これにはまったく音楽の素養のない父も「オイ、コレなんか変じゃないか?」と私に耳打ちする始末。
ま、私は葬式で笑いが止まらなかったことが特段あったワケではないが、これにはかなり驚いたし、その後参列した葬式でもコレに出くわしたことはない。
それにしても、いくつになってもお焼香の時は緊張するよね。

S41a6185 梶ちゃんはホントに久しぶりのMarshall Blog。
以前は越路姉妹の越路和子さんでご登場頂いた。

S41a6499 ビックリが多いコンサートだったけど、千明さんのベースにもビックリ!
え、レフティだからかって?
チヤウチヤウ、彼女の弾くベースのことよ。タイム感が独特でものすごく重い。
ベース・ラインを聴いていて何回もトリハダが立っちゃったよ!

220v中盤では外タレ、サイモンガー&ファンクルも登場。
「スカボロー・フェア」と「不協和音」の2曲を演奏。
「不協和音」はタイトル通り、不協に展開する歌いっぷりが絶妙だったね。

230ショウは後半に入る。

240翔さんのドラミングが出過ぎず引っ込み過ぎず、絶妙のサポートぶりを見せてくれる。
260
ニュー・アルバムからは「マザーコンピューター」、「ズッキーニ」をプレイ。
伊藤さんのお母さんの話しもメチャクチャおもしろかったナァ。
それがね、真剣に聴いているせいか、案外お客さんがおとなしいんだよね。私ひとりでバカみたいに笑い狂っちゃって周りの人に変な目で見られちゃったよ。
「あのカメラマン、笑いすぎじゃない?」って。
いいじゃない、おもしろいんだもん!

250とかなんとかいっても、終盤は大盛り上がり!

270そして、アンコール。

280サングラスをかけてロックンローラーに早変わり。
曲は『ブリトラ道中膝栗毛』から「水族館」。

290v全員サングラス着用!

300

310v

320v

330v

340v伊藤さんがステージから客席に向かってボールを打ちっぱなす!

350ダブル・アンコールで「ペチャパイ」と「クラブ」を演奏してショウは終了した。
イヤ~、ホントおもしろかった!また観たい!

ブリーフ&トランクスの詳しい情報はコチラ⇒ブリーフ&トランクス オフィシャルサイト
360あらゆる現場で活躍するNATAL。
今日もいい音聴かせてもらっちゃったい!

S41a6207 ★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

取材で日本を離れるため、来週からしばらくの間、Marshall Blogの更新が不定期となりますことお知らせ申し上げます。

(一部敬称略 2015年4月2日 赤坂BLITZにて撮影)

2015年5月14日 (木)

岩下の新生姜プレゼンツ『晴海REVENGE編』其ノ弐~Orquesta Libre + ROLLY 

谷中生姜は大好物のひとつだ。味噌と一緒に酒のアテで出てくればいくらでも食べることができる。
それから、チョット変わったところでは根生姜をすりおろして熱い紅茶の中に入れて飲むのが好き。
生姜はいい。
…と思っていたら加工生姜のメーカーさんがイキなコンサートを企画したってんでお邪魔してきた。

お目当ては2番目に登場したドラマーの芳垣安洋率いるOrquesta Libre。
メンバーが変わることもあるのかも知れないが、今日はテンテットでのご登場。

10芳垣安洋

20vトロンボーンの青木タイセイ。
この写真、Curtis Fullerの『The Opener』にソックリでしょ?狙って撮った。うまくいった!

30vソプラノ・サックスで塩谷博之

40vテナー・サックスに藤原大輔

50vトランペット、渡辺隆雄。

60vギデオン・ジュークスのチューバが加わる。チューバかっこいい!
Ray Draperというチューバでジャズを演る人もいたが、Rahsaan Roland Kirkの『The Retuen of the 5000 Lb. Man』に入っている「Giant Steps」を聴いてもらいたい。Rahsaanのテナーと一緒にColtraneのソロをナゾるHoward Johnsonのチューバがすこぶるカッコいい。
この『The Retuen of the 5000 Lb. Man』は泣けるアルバムだ。「Loving You」や「Goddbye Pork Pie hat」なんかも入っていて聴きやすいく、ロック・ファンにも超おススメのジャズの一枚。

70vヴィブラフォンは高良久美子。

80vベースの鈴木正人。

90vさらにパーカッションに岡部洋一。

100vこの布陣に加わったのが…

100ROLLY!

110vROLLYさん、1966年のブロードウェイ・ミュージカル『Cabaret』のオープニング曲「Wilkommen」で登場した。「Willkommen」とはドイツ語の「welcome」だ。

120ROLLYさんは2000年に開催された『Marshall祭り』にご登場頂いたことがあった。
それからというもの、シャンソンやクラシック、色々なパフォーマンスを拝見させて頂いているが、色んなジャンルのいい音楽に、日本語にこだわった自分なりの魂を吹き込んで高い娯楽性を追求している姿勢にいつも大きな共感を覚える。
今回、リハーサル後にMarshallの新製品がらみの話しでThe Sensational Alex Harvey Bandの名前に触れたところ、急に大層よろこばれて、本番前と言うのにふたりきりで長々と音楽の話しをさせて頂いた。
本当に色んな音楽を深く聴いておられて、話しをしていてものすごく楽しかった。
もちろん、話題はこの「Willkommen」にも及び、ドイツつながりでクルト・ワイルも登場した。

130v_2さて、このミュージカル、1972年にボブ・フォッシーの手によって映画化もされた。
下の写真の向かって右はそのサントラ盤。
もちろん「Willkommen」が冒頭に収録されているが、最も有名で人気のある曲はタイトル・チューンの「Cabaret」だろう。「♪Life is a cabaret, old chum」のところは誰しも聴いたことがあるハズだ。
この「chum」っていう言葉が気になって昔調べたことがあった。
「友達」とか「仲間」とかいうような意味のようだったが、西洋人はよく呼びかけに「友達」という言葉を口にする。
日本語では考えられないよ。何かしてくれた友人に「どうもありがとう、私の友達!」なんて言ったことないでしょ?
向こうの人はやたら「my friend」を言う。「my huge friend」なんてのも言われたことがある。
そして「友達」は「friend」だけとは限らない。
イギリスの連中は「friend」の代わりに「mate(ほぼ「マイト」と発音する)」とか「pal(こちらはほとんど「ペァウ」に聴こえる)」なんて言い方もする。はじめはナンノコッチャである。

この「cabaret」のサビに「♪Come taste the wine, come hear the band」という歌詞が出て来るんだけど、Deep Purpleの『Come Taste the Band』はココから取ったのかね?歌詞を交錯させた?ジャケットはシャンパン・グラスだしね。
昔、大阪にこの曲をオープニングSEに使った「キャバレー」というバンドもいた。
ちなみにこのミュージカルの中に「Tomorrow Belongs to Me」という曲が入っているが、The Sensational Alex Harvey Bandの1975年の同名アルバムはこれが出自らしい。

ついでに並べたのは「Cabaret」で主役を演じたライザ・ミネリのライブ・アルバム。
私はライザが子供の頃からチョット苦手なんだけど、この1972年のライブ・アルバムはすごくいい。

140映画『キャバレー』は、作品賞こそ『ゴッドファーザー』に譲ったが、第45回(1972年)のアカデミー賞を8部門も獲得した。
ライザは主演女優賞、ボブ・フォッシーは監督賞をゲットしてめでたしめでたしなんだけど、どうも私はボブ・フォッシーがシックリこない。
この人は元々ダンサーで、振付師として活躍していた人。
下の『キス・ミー・ケイト』では役者として出演している。脱線の幅を広げて恐縮だが、1953年に映画化されたこのミュージカルには「So in Love」、「Too Darn Hot」、「From This Moment on」といったジャズでよく取り上げられる曲が収録されている。Cole Prterだから当然か。
で、どうもフォッシーの印象がよくないのは、この人が監督した『レニー』という作品が気に入らなかったからかもしれない。
Lenny Bruceのことは後になって知ったが、当時の私(13歳)はダスティン・ホフマンが好きだったので、余計にガッカリしてフォッシーに悪印象を覚えたのかもしれない。
また脱線になるが、英語の勉強をしている以上、Lenny Bruceの品の悪い英語が聞き取れればうれしいな…と思い、ライブ盤を買って聴いてみたけどサッパリわからなかった。

ところがこのフォッシー、ダンサーとしては超一流で、『星の王子さま』という映画で久しぶりに「ヘビ」の役どころでダンスを披露した。コレはメチャクチャかっこよかった。
ま、オスカー獲ったんだから監督としても超一流か…。
『All That Jazz』はフォッシーの自伝的映画だ。ロイ・シャイダーも死んじゃったもんナァ。

150話しをLizaに戻して…と。
私はLizaよりもお母さんのJudy Garlandの方がゼンゼンいい。声がメッチャ好きなのだ。
天才少女として世に出たJudy、日本ではミッキー・ルーニーとのコンビや「Over the Rainbow」の『オズの魔法使い』ばかりが有名だが、ジャズ歌手としても超一流だ。

彼女の有名な主演映画に『スタア誕生』がある。この中でジャズ・コンボをバックに「The Man Got Away」という曲を歌うシーンなんぞカッコよすぎてチビっちゃうつーの。
一方、『Cabaret』の中に「Maybe This Time」というLizaが歌うナンバーがあるが、この2曲、ゼンゼン違うメロディなのだが、ものすごく雰囲気が似ていて、娘の母への思慕と尊敬の念すら感じてしまう。
Lizaのお父さん、すなわちJudyのダンナさんはヴィンセント・ミネリという映画監督。スンゲェ芸能一家なのだ。
見つけてはチョコチョコと買い求めているJudy Garlandの音源も結構集まってきちゃった。

160もうチョット…。
『アニーよ銃をとれ(Annie Get Your Gun)』という映画をご覧になったことある?
コレはアメリカ西部開拓時代に実在した「カラミティ・ジェーン」という女性ガンマンを題材にしたミュージカルで、もっとも有名な挿入歌は「There's No Business Like Show Business(ショウほど素敵な商売はない)」だろう。
音楽がIrving Berlinだけあって、他にも「Doin' What Comes Naturally」や比較級の勉強に持って来いの「Anything You Can Do」なんて素敵な曲が入っとる。
主役のアニーはベティ・ハットンという古い女優さんが演じているが、元々はJudy Garlandが演ずる予定だった。
ところが、Judyの健康がすぐれず、実現しなかった。
それで、このDVDにはボーナス映像としてカメラ・テストで「Doin' What Comes Naturally」を歌うJudyの姿が収められている。コレがもうヤケクソにいい!
このベティ・ハットンも悪くはないのだが、Judyだったら作品がガラっと変わって格が上がっただろうな~。
何年か前に亡くなったMarshallのSteveとこの映画の話しになった時、彼が「Anything You Can Do」をスラスラ歌ったのにはビックリした。やっぱり知ってるんですよ。
ちなみに写真のCDは、今となってはなつかしいピカデリー・サーカスのTOWER RECORDSで買ったもの。
あの頃はまだHMVの大きな店もピカデリー・サーカスにあった。

170…とあまりにもMarshallと関係のない話しをしておりますが…。
一体このコンサートのどこがMarshallかというと、この人。
Qrquesta Libreのギタリスト、椎谷求

180v1962Bluesbreakerなのだ!

190vロックのステージではついぞ見かけない楽器たちに混ざっている姿がなかなか異彩を放っている。

200さて、ステージ。シアトリカルなオープニングで観客の心をわしづかみにした。

210ギターを手にして始めた曲はナントFocusの「Sylvia」!

220曲は椎谷さんのカッティングから。
椎谷さんが弾くと1962がまた何とも言えない音を出すんだな。

230高校の文化祭でこの曲を弾いたというROLLYさん。
水を得た魚のよう!まるでギターで歌っているようだ。

240それもそのハズ、作曲者のThijs Van Leerによれば、この曲は元々歌詞がついたラブ・ソングだったそうだ。

250vホーンのアレンジもバッチリとキマっていて最高なゴキゲンな「Sylvia」だった。

R_img_0055 芳垣さんのメンバー紹介&MCでは、このグループ結成のいきさつが語られた。

270vこのグループは『Tommy』の全曲演奏をすることもあるそうだ。今日は時間の都合でそのダイジェスト版。

260

まずは「Acid Queen」。
MCでおっしゃっていたが、ROLLYさん、映画の『トミー』をご覧になったのは『ウッドストック』と『永遠の歌』との三本立てだったとか…。それは荒行である。尻がタマらん。
私はROLLYさんよりひとつだけ少し年齢が上ゆえ、この映画はロードショウ公開で日比谷のスカラ座で観た。中学1年の時分で、すでに何度か触れているが、例の「クインタフォニック・サウンド・システム」というヤツだ。
この時の印象があまりにも強いせいか、『Tommy』はオリジナルのThe Whoバージョンより、このケン・ラッセルの映画バージョンの方が好きなんだナァ~。
なんといってもゴージャス。
アン・マーグレットもオリバー・リードも絶妙なキャスティングだったし。(オリバー・リード主演の1971年の『さらば荒野(The Hunting Party)』という映画はメッチャおもしろいよ)
で、映画版ではこの曲をTina Turnerが歌った。

280ROLLYさんも解説されていたが、ショック療法よろしく、「見えない、聴こえない、しゃべれない」の三重苦から解放しようと、両親が怪しげな連中にトミーを任せる場面だ。
ゲストが登場するこの映画のハイライト・シーンのひとつ。
Eric Claptonはマリリン・モンローを崇拝する新興宗教の教祖を演じ、Tinaは麻薬の女王を演じた。

290ROLLYさんもTinaに勝るとも劣らない激烈パフォーマンス!

295v続いてもこのシーンから「Fiddle About」。
映画ではKeith Moonが演じた変態の「アーニーおじさん」が歌う。
『Tommy』の曲はすべてPete Townshendが書いているように思われがちだが、この曲と「Cousin Kevin」はJohn Entwistleの作品。そういえば何となく「Boris the Spider」あたりに似ていなくもない。
Peteがどうしてもこのシーンの曲を作ることができず、イメージを伝え、Johnが作曲した。たちまち書いてしまったらしい。
それもあって『Tommy』の最初のツアーではJohnがこの曲のボーカルを担当した。
女性の下着を頭につけた変態の役柄はまさにKeith向けだったワケだが、ホンモノのKeithはこんな趣味はなく至ってまともで、生前はあのキャラクターを演じ続けていたらしい。
KeithのいとこがMarshallにいることは何回か記した。「Cousin Barry」だ。
325
私は『Tommy』の中で「Cousin Kevin」と「Sally Simpson」という曲が大好きだった。
奇しくも「Cousin Kevin」はJohnが書いたもうひとつの曲。
映画でこの「いとこのケヴィン」を演じた人はPaul Nicholasという歌手/俳優。日本では無名の人だがイギリスではかなり手広い活動をしている。
調べてみると、お父さんは有名なイギリスの情報機関MI6(ジェイムス・ボンドが勤務している先ね)を退職した後、The Rolling StonesやYes、ショーン・コネリーやリチャード・ハリスの顧問弁護士をしていたらしい。そのクライアントのひとつがThe Whoだった。

300持ち時間の少ないところでこの曲を選ぶところがスゴイ。
「Acid Queen」から「変態オジサン」に早変わりして熱演は見ものだった。

310ちなみに「Fiddle Anout」というのは「バカなことをして無駄に時間を過ごす」こと、あるいは「必要のないことをする」ことだそうだ。

315vバックは分厚い演奏で申し分なし。

320vこうした素晴らしい演奏で名曲の数々を味わう。
シアワセの極致。

330vココのところ何となくヴィブラフォンついている。好きな楽器なのでとてもうれしい。
このオーケストラにはピアノがいない。
その分、ヴァイブが活躍するワケだが、やっぱりこの楽器の存在感たるや尋常じゃない。
MJQだのBobby Hutchersonあたりのコンボ・ジャズを聴いている時はまったくわからないが、こういう大アンサンブルの中に混ざると信じられないぐらいの破壊力を発揮する。音ヌケの良さがバツグンなのだ。
もちろん雰囲気もグンとやわらかく、そしてゴージャスになる。

296
やはりこれはハズせない「ピンボール」。Elton Johnのオハコ?
ROLLYさんは日本語で歌ってくれたが、原曲の「Deaf, damn and blind kid」というところが最高にカッコいいんだよね。公共の電波では放送はできないんだろうナァ。

350vあらためてサントラ盤を聴いていると、歌といいアレンジといい、この曲が『Goddbyr Yellow Brick Road』に入っていても何ら違和感を感じないような気がする。
このキャスティング、一体誰が考えたんだろう?
その反対にRegiのトリビュート番ではThe Whoが「Saturday」を演奏しているが、これまたRogerの声が曲にピッタリで、まるでThe Whoの曲のように聴こえる。

360ROLLYさんの熱演がつづく。
「シアトリカルなものが好き」とおっしゃっていたが、まさにその芯を喰った演奏だ。

370そして最後は「See me, Feel me/Listen to You」。

380v椎谷さんとのギター・バトルも!

390椎谷さんは正式にジャズの教育を受けている人で、ロックとジャズの境目がかなりうすいプレイをする。そして時々変態。実にわたし好みのギターを聴かせてくれるのだ!
オガンちゃんのカルテットでご紹介した通り。

400v当然、Peteバリのウインドミル奏法も!

410出ベソでの激演!

420See me!

430vFeel me!

440vそしてこっちは素晴らしい演奏の数々にすっかりhealされてしまった!次回は谷中生姜とビールを携えてフル尺でタップリ観たい!

450Orquestra Libreの詳しい情報はコチラ⇒yoshigaki.com
ROLLYの詳しい情報はコチラ⇒ROLLY OFFICIAl SITE

460(一部敬称略 2015年4月6日 渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2015年5月13日 (水)

Sound Experience 15 <後編>~Strange, Beautiful and Loudとセッション

『Sound Experience 15』も3番目のグループに移る。アッいう間に後半。
Strange, Beautiful and Loudの登場だ。

10_2三宅庸介

20v山本征史

30v金光健司

40vStrange, beautiful and Loud…「自らの音楽道を突き進む鉄壁のトリオ」の同義語と呼んで何ら差し支えないであろう。

50Marshallとストラトキャスターの化身が織り成す異次元の音世界。

60今回のMarshallはJVM210Hと1960BV。

70v_2征史さんもいつもの1992 SUPER BASSのハーフ・スタック。

80v_2そして、金光さんはNATALのメイプル。
もはや、この金光さんが叩き出すエモーショナルなNATALのドラム・サウンドはStrange, Beautiful and Loudの重要な要素のひとつと考えてよいだろう。

90今回は珍しいことに新曲を冒頭に持ってきた。

100v_2「Devil」という曲。
いつかSHARAさんが「三宅君の音楽は悪魔的やネェ」と評していたことがあったが、そこから来たのかな?
ムムム、コレはよい!三宅ワールド全開のミディアム・ハード・ナンバー。
「オッ?」と思わせる一般受けしそうなメロディも出て来るが、そこは三宅さんのこと、ググイとヒネって自分流に料理しちゃう。
三宅さんがこの曲をどう育てるか…「murt'n akush」に続く新しいキラー・チューンになりそうだ。

110続けてKKのスネアの強打で導かれるおなじみの「If」。

120v三宅スタンダードだけあって堂々たるパフォーマンス!
130

征史さんのベースがグイグイ三宅さんのギターを押し出していく!

140v3曲目はさっきチョット触れた「murt'n akush」。

150この曲も初めて聴いた時からカッコいいと思ったが、案の定このグループの重要な一曲に育った。

160v_2そういえばこの曲もドラム始まりだ。KKの5拍分のフィルが緊張を一気に高める。

170そして、エキゾチックなテーマへなだれ込む。いつ聴いてもカイカンだ。

175ファースト・アルバムから「Bloom」と「Stratify」。
125v

双方ともよくSBLのステージで演奏される曲だが、毎回新鮮に響く。

190v三人のインタープレイが、演奏する度に異なった化学反応を生じさせるからだ。

180v_2

三宅さんのお気に入り、「Petal」。

200_2そして、最後は「Virtue」。

230v_2

これまたSBLのステージに欠かせないハード・ワルツ。「Virtue」よりも「Vice」に聴こえてしまうのは私の心が邪なせいなのか?

210ロックは「美徳」よりも「悪徳」の方がカッコいいにキマってる。
Strange, Beautiful and Loudが演奏しているのは世界にふたつとないオリジナルのロックなのだ。

220v_2今日も三人とも命の薄皮を剥ぐような鬼気迫る演奏だった。

三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Strange Beautiful & Loud

240そしてお待ちかねのセッション・コーナー!
これだけのメンツだからね、何かド派手なドライビング・チューンが飛び出すのかと思っていたら、ナント、Scorpionsの「Yellow Raven」。バラード。

250_2イントロのツイン・リードは今井さんと…

280
ノンちゃん。
みんな好きなのね、スコピ。バッチリすぎるぐらいバッチリ!
ScorpionsというよりUliだね。この曲はUliのペンによるものだ。

310v

ふたりのツイン・リードを聴いてCazさん「シ・ア・ワ・セ」…とつぶやいて歌い出した。
その歌いっぷりはKlaus Meine。

260もちろんギター・ソロもタップリ。

290v_2三宅さん⇒今井さん…

275
⇒ノンちゃんの順番で回された。
この写真はStandでも使えますな!

295そして、Cazさんの絶唱に次ぐ絶唱!

300v_2今回の『Sound experience』も『Sound Experience』ならではの「経験」をさせてもらった。
次回も楽しみだ!

350★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年3月30日 三軒茶屋Grapefruit Moonにて撮影)

2015年5月12日 (火)

Sound Experience 15 <前編>~DAMIEN♡REGANとVoodoo Butterfly

三宅庸介のStrange, Beautiful & Loudが、毎回対バンやゲストを迎えてシリーズで展開している企画『Sound Experience』。
今回の対バンは、記事のタイトルにあるDAMIEN♡REGANとVoodoo Butterfly。
常々Marshall Blogはこのシリーズのもようをレポートしてきたが、その15回目はとてもゴージャスなものになった。
チョット開演前の楽屋をのぞいてみよう…。
20
赤尾和重、今井芳継…キラ星のごとく集まった超ベテラン&腕利きの顔触れ。でも、かなりのリラックス・ムード…。
コレはいいコンサートになりそうだ!
会場は満員!
あ、ちなみに「キラ星のごとく」は「キラボシ」じゃないからね。「キ」にアクセントをつけて「キラ  星のごとく」と「キラ」と「星」の間に間を入れて読んでくださいね。
10
トップバッターはYoshitsugu Imai's Voodoo Butterfly。
今回もア・カペラのギター・ソロで演奏は始まった。
ギターは今井芳継。
30

Voodoo Butterflyは2013年7月の『Sound Experience 8』以来の登場だ。

40今回のベースは関“ANI-Katsu”勝美岡垣さんのプロジェクトでMarshall Blogには何度もご登場頂いている。

50vキーボードはMAMI。

70vドラムはSHOWという布陣。

80v冒頭から壮絶なソロで観客の目と耳を惹きつける今井さん。

90vちょっと機材のトラブルに見舞われてしまったが、そういう時こそプロの真価が発揮される。
平然と弾き続けた挙句、うまく次へつなげたあたりはさすが!

S41a5668 今井さんももちろんMarshallプレイヤー。
今回はJVM410Hと1960Aを使用した。

100vサウンドは前回同様、変拍子を多用した今井ワールド!

120独自の言葉を持つ今井さんのギターをタップリとフィーチュアした、ワン&オンリーのインスト・ロックだ。

130vその今井ミュージックをガッチリと支えるリズム隊。でも、前回と大分音の雰囲気が異なる。
ベースが替わったからだ。
これほどサウンドが変わるとは!昨日も書いたけど、ベースがバンドに果たす役割たるや甚大なものなのだ。
ココはさすが百戦錬磨のANI-Katsuさん。実にうまく曲を料理していた。

140控えめながら緻密なプレイでバンドのサウンドを分厚くするMAMIさん。

150v名手SHOWさんのダイナミックにして抒情的なドラミングがまたこのバンドにベストマッチする!

160v技術や精神力を高め、「楽器を演奏する」ことで自分を表現するインスト・ロックってのはやっぱりいいナァ。

最近、富みに巷間の音楽の幅が狭まっているように感じる。
音楽もビジネスだから、「売れる」、「売れない」を基準にすることは一向に構わないのだが、以前は「売れない」あるいは「売れそうにない」、もっと言えば「売れるワケがない」ようなタイプの音楽にもスポットライトが当てられていたような雰囲気があった。
最近はジャンルを問わず、どこをどう切っても同じものしか出て来ないような状況に陥っているように見える。それぞれぜ~んぶ同じ。
コレはもっぱら作る側の仕業のように今まで思っていたが、最近ではむしろ聴き手側の「音楽を聴く」能力があまりにも衰退してしまったことが原因でそうなっているように思えてきた。
もちろん作る側が面白いものを与えないということもあるので、結局は「コロンブスの卵」なのだが。
政治もそうだけど、与えられる側がもっと勉強しないと…。
この日の出し物は、このVoodoo Butterflyをはじめ、もっと多くの一般の人に興味を持ってもらいたい音楽の見本市だった。

170v

今井芳継Voodoo Butterflyの詳しい情報はコチラ⇒Voodoo Butterfly

180v

向かって左が今井さんが使っていたJVMのハーフ・スタック。
次のバンドももちろんMarshall。今度は向かって右側のMarshallの持ち主が登場する。

190ステージに上がったのはDAMIEN♡REGAN…「ダミアン・リーガン」と読む。
「Damian」は『オーメン』のあの僕ちゃん。
「Regan(リーガン)」は映画『エクソシスト』でリンダ・ブレアが演じた主人公の名前。Regan Theresa MacNeilという役どころだ。
いかにもCazさんらしいバンド名。
せっかくだから「リーガン」を肴に少し脱線。
この『エクソシスト』、日本では1974年の公開された。私が小学6年生の時かな?
テレビや新聞で「失神の観客続出!」なんて大騒ぎしていた。
私は公開から1年後ぐらいに観たけど何てことなかったな…。あのコックリさんのところはチョット気持ち悪かったけど。
でも、子供ながらにリンダ・ブレアってスゴイ演技をするな…とは思った。よくある話だが、リンダ・ブレアはリーガンのイメージが強すぎたのかどうか、後にお色気路線に移行して、『チェーン・ヒート』なるB級女囚映画に出ていたが、きれいにフェイド・アウトしたな…イヤ、私が知っている限りね。
で、このリーガンの役、ナント、プロデューサーがジェイミー・リー・カーティスにオーディションを受けるように申し入れたらしい。
ジェイミーはシュワルツネッガーの奥さんの役で『トゥルー・ライズ』に主演した女優さん。簡単に言えばトニー・カーティスのお嬢さん。
マーブロ的に言えば、Spinal Tapのナイジェル・タフネル(Christopher Guest)の奥さん。
1958年の生まれというから、撮影時には持って来いの年齢だったのだろう。残念ながらお母さんがキッパリと断った。
さらに、当時7~8歳だったブルック・シールズにも白羽の矢を立てたが、監督のウィリアム・フリードキンが若すぎるとして却下。
スゴイのになると、キャリー・フィッシャーとデビー・レイノルズもセットでレーガン母娘の役を狙っていたとか…。
キャリー・フィッシャーは『スター・ウォーズ』のレーア姫。
マーブロ的に言えば『ブルース・ブラザーズ』で機関銃を持ってジョン・ベルーシを追いかけまわす謎の元恋人を演じた人。
デビー・レイノルズはその実母で、映画『雨に唄えば』でキャシーの役を演じた人。有名な「♪グ~ッドモーニン、グッモーニン」の人ね。

…ということとは無関係にDAMIEN♡REGANのすさまじい演奏が始まった!

200赤尾和重、Caz。

210v高橋竜

230v下田武男

240vそして、ギターは島紀史

220v

コレはヤケクソにすごい&おもしろい組み合わせ!

250もちろん大分前からこの顔合わせでステージに上がるということを聞いていたのだが、ナニを演奏するのかは知らなかった。
イヤ、ワザ訊かないで楽しみに取っておいた。

260vCazさんとノンちゃんの組み合わせだから問答無用にRaibowがらみの曲でも並べて来るのかと思ったらさにあらず!

270vNuovo Immigratoのリズム隊に、ギターがノンちゃんのKruberablinkaといった風情。
コレがまたよき哉…ってんでオープニングは「海図」。
Kruberablinkaのセカンド・アルバムのタイトル・チューンだ。

280v予想&期待通りにコレがまた素晴らしいアンサンブル!

300v

ク~、またノンちゃんのMAJORの音がタマらんのう!

330

ナンの、ナンの、Cazさんの声もMarshallだからね~。
常識を超えた音圧感!
Marshallプレイヤーがふたりいるも同然。
415v
…なんてものではなく、竜さんも根っからのMarshallプレイヤーだからね。素晴らしいMarshallプレイヤーが三人よ。

290vドラムはNuovo Immigratoの盟友、下田さんだからね、もうツーカーもいいところ!

3102曲目は最近作『BLANKO』から「サイコロ」。

320ヘヴィなスロー・シャッフル。
ブっ速い曲ばかりでなく、ノンちゃんのギターはこういう曲に実にうまくマッチする。

Img_0117 続いてファースト・アルバムからジットリと「砂山」。

335vここでもノンちゃんの入魂のプレイが光る。
CONCERTO MOON以外の場で聴くノンちゃんのギターも大きな楽しみのひとつだ。プレイの雰囲気は変わってもMarshallサウンドだけは変わらんよ!それでいいのだ!

375v

しかし、目の前の空間に声を練り込んでいくようなCazさんの歌がスゴイ!

340vフト気が付くと、身じろぎもせずにCazさんの声にもたれかかっている自分がいるのだ。
370v
つづいてもバラード。セカンド・アルバムのクロージングだった「野ばら達へ」。
385v
バラードでは抜群の深みを発揮する縦横無尽なリズム隊。

350v

Img_0260 ディミニッシュの使い方のドッキリと「♪宇宙はOK」という意外な歌詞でやられてしまう。

355vエモーショナルまノンちゃんのソロ!CONCERTO MOONには今ない曲調だからね。コレは聴きものだったよ!

360vCazさんの歌が最高にPunchyな「火の玉が海を渡りきる」。

400v

この声!「ソウル歌手」を気取って黒人の猿マネをしているそんじょそこらのカボソイ歌い手よりもよっぽどソウルフルだ。何せCazさんのノドには1959のフル・スタックが入ってるんだから。

S41a5711 ノドにはMarshallが収まってる…で、さっきから左手に収まっているものといえば…そう籐のお財布。やっぱり貴重品は身につけてないと!

S41a5737 …なワケはなくて、コレは「カシシ」というブラジルの打楽器(和重さん情報)。
この小さな籠の中に大豆だかなんだかの豆を入れて振って奏でる一種のシェイカーとかマラカスのようなものだ。
NATALでも作ってるんだよ(和重さん情報)。

390vそして、曲はブラジルつながりでMilton Nascimentoの「Courage」。
こういう曲を選ぶところがCazさんらしい。
いつかカッワーリーにも挑戦して頂きたい。

S41a5794 そして、最後は『BLANKO』から「スゴイダンス」というスゴイ演奏!

440

Kruberablinkaは大阪を根城にしているだけになかなか東京に来てくれないからね。
「衛星クルベラ」としてこのメンツで時折Cazさんの声を聴かせてくれればうれしんだけどな…。

S41a5832

410v

420v

430v…と気合の入りまくった演奏で悪魔祓いを終えたDAMIEN♡REGANなのであった。

赤尾和重の詳しい情報はコチラ⇒Kazue Akao.com

450v★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年3月30日 三軒茶屋Grapefruit Moonにて撮影)

2015年5月11日 (月)

『inトーキョーシティツアー 2014-2015』のグッドモーニングアメリカ

いよいよビッグ・ネームの地位を確立した感の強いグッドモーニングアメリカ。
すさまじい勢いでスターへの階段を上っていく姿を目の当たりにしている。
その根底に見えるの「熱意」。触ればたちまちのうちにヤケドをしてしまいそうな情熱を感じざるを得ないのだ。
そのグドモが3月末に2日間にわたってZepp東京に登場した。
完全満員御礼の会場に集まったファンは、たなしんがこの大会場にどうやって現れるのかの期待を胸に開演時間を待った。

そして、開演。

10この日のたなしんはナント、ワイヤー・アクション!

20真っ赤なピンスポの中、忍者「田中新左エ門」に扮して軽業を披露!

30そして無事着地!

40「ここは江戸でななくて東京!」…つまり「inトーキョーシティ」!!

50「グッドモーニングアメリカはじめます!」

60…はじまったZeppの2Days。
オープニングは『inトーキョーシティ』。昨年10月にリリースしたメジャー・セカンド・アルバムのタイトル・チューンだ。

70金廣 真悟

80渡邊 幸一

90幸一ちゃんは今回のツアーではJVM410Hを使用!

100たなしん

110たなちゃんも機材を変更。

120EDENのWT-800とD410XSTのフルスタックだ。

130恐ろしいまでの音ヌケのよさに、たなちゃんも弾いてて気持ちよさそう?

135ペギ

140NATALのアッシュ。10"、12"、16"、22"というコンフィギュレーション。

150ペダル、ハードウェアもすべてNATALだ。

160しばらくの間、スネアはブラスを使っていたが、今回はメイプルのステイヴ。フィニッシュはアンバーだ。

1652曲目は「アブラカタブラ」。

170「何とかなるでしょう」から「STOP THE TIME」…

1754曲目までアルバム『inトーキョーシティ』とまったく同じ展開で固めてきた!

180マァ、何せすごい熱気よ!
G_img_0130
グドモもお客さんのパワーに負けない気合の入った演奏だ。
200
アクションもカッコいいペギちゃん!

210

『inトーキョーシティ』から離れて2010年のアルバム『空ばかり見ていた』から「言葉にならない」。

190バンドも客席も熱狂のうちにショウが進む。
270
『inトーキョーシティ』から「2014年6月25日我思ふ」。すごいタイトルだな…こんなの初めて見た。
金ちゃん、デカルトの影響か?

220旧作から「光となって」。
この辺りからうまい具合に新旧のレパートリーを取り混ぜてセットリストが構成されている。

230こういう作り込みというか、キメの細かさがグドモのいいところ。

250

とにかく「お客さんを喜ばせよう!」という濃厚なエンターテインメント精神が伝わって来る。

240ま、会場そんなことおかまいなしにエキサイトする一方!ステージも同様だ!

260「ワンダーフルワールド」、「キャッチアンドリリース」、「ファイティングポーズ」と人気曲が続く。

215

「春が迎えに来るまで」でチョット冷静に…。

280_2しかし、ベースってのはスゴイ楽器だよね。地道に低い音を並べているだけと思ったら大間違い。ベースがバンドの音をガラリと変わってしまうから不思議だ。
だから、いいバンドには必ずいいベース弾きがいるもんだ。レッチリのフリーしかり、山下達郎の伊藤広規しかり…。
で、今回アンプをEDENに換えたたなちゃん。やっぱりバンドの音が変わったね。低音部がクリアになってより一層バンドのドライブ感が増したように聴こえた。

290幸一ちゃんも今までは1959だったからね。1966年に発売されたMarshallの中でも長い歴史を持つモデルから2007年に発表された最もコンテンポラリーなモデルに移ったワケだけど、幸一ちゃんサウンドはそのままだった。アッパレ、幸一ちゃん!

310
そして、ペギちゃんのNATAL。過去、バーチやウォルナットのキットを使ってきたが、今はこのアッシュがバッチリ。
このクリスピー感は快感そのもの!
アッシュはNATAL自慢の商品。価格も手ごろで音や操作性は他に類を見ない。
ペギちゃんに限らずパワー・ヒッターからはアッシュのオーダーが多い。
雷電湯澤さんいよれば、「音が大きい割にはものすごくコントロールしやすくて自由自在に使える」とのこと。

320

いよいよショウは最終コーナーに突入する!

300ニュー・アルバムから「コールアップ」を披露した後も新旧の人気ナンバーをリストアップ。

G_s41a4866 「だけど不安です」、「イチ、ニッ、サンでジャンプ」、「スクランブル交差点」…

G_img_0203 「未来へのスパイラル」では大合唱!
330
そして、「少年」から…

340さらにニュー・アルバムからの「STAY WITh ME」で本編の幕を下ろした。Rod Stewartもビックリの大盛り上がり!

350グドモのトレードマーク。お客様への感謝を表す長いおじぎ。ステージ・マナーも一流だ!

G_img_0187

アンコールでは金ちゃんがひとりで登場して弾き語りを披露。
385
曲は「餞の詩」。
380再びバンドが加わって「雨の日」と…

420

「拝啓、ツラツストラ」でまた盛り上がっちゃった!

480

当然これでは収まるハズもなく、ダブル・アンコールとなったワケだが、演奏の前にこれまた凝ったつくりのVTRが上映された。
題して「まとめのVTR」。要するに告知ね。

390向かうところ敵なしのグドモ。
6月13日には『挑戦 㐧六夜』と題して、地元八王子はキャパ2000人のオリンパス・ホールに出演。
そして…

400…に!

410やったね!
オジちゃんも自分のことのようにうれしいわ~。

がんばれグッドモーニングアメリカ!

440

450

460

470グッドモーニングアメリカの詳し情報はコチラ⇒Official Site

360

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年3月22日 Zepp Tokyoにて撮影)

2015年5月 8日 (金)

mintmints vs D_Drive <後編>

『mintmints vs D_Drive』の後半はmintmintsの登場だ。
人気インスト・グループの激突となるこのイベント、The BeatlesとThe Rolling Stonesが競演するようなもんだからね…その熱気たるや尋常ではない。
それをガッチリと支えるのがMarshallだ!

10_2mintmintsのMarshallも安定の顔触れ。
SHARAさんのJVM410Hと…

30MF400B。

40vsun-goさんもJVM410H。
スピーカー・キャビネットは1960BDM。

50v_2これらのMarshallがmintmintsの魅惑のギター・サウンドをムリエイトする。
20
石原"SHARA"愼一郎

60v五十嵐"sun-go"美貴

70v寺沢功一

80v向山テツ

90vオープニングは「Ghost」。

100mintmintsのファースト・アルバム『whitemints』のオープナー。mintmintsはココから始まった!

140v
コレは2009年4月に野音で録った写真。
「うっし~、できたで~!聴いてみて~!」と自信たっぷりに私に渡してくれたCDが『whitemints』。
その1曲目が「Ghost」だ。
アレから丸6年…は、早い!

2_img_0941_2 一方、コチラは昨年リリースしたmintmintsの最新作『HELL TRAIN』。いかにもmintmintsらしい曲がギッシリ詰まっている人気盤だ。ジャケットのJVM2もバッチリ。
普通であれば最新アルバムの作品をガツン!とかますところだが、今日は違う。

110cd昨日レポートしたD_Driveのように、翌日のコンサートとガラリと内容を変えて、2日間とも観に来てくれるお客さんに十分楽しんでもらっちゃおう!という企画。

Img_0259 で、初日の今日は、4枚あるmintmintsのアルバムのうち、はじめの2枚からの曲を中心にプログラムが組まれた。
だから「Ghost」がオープニングを飾ったというワケ。

130_2ウチの社長もそうなんだけど、私も『HELL TRAIN』が好きで、その中の曲も聴きたかったような気もするが…。
翌日は厚木に行かれなかったので今回はガマンやね。
でも、初期のmintmintsもこの「Ghost」のように名曲が目白押しだでね、ハッピー、ハッピー。
160
ってんで、2曲目も『whitemints』から「MH」。
170v_2
今日もいいように炸裂するふたりのギターの轟音、そしてまた轟音!

150v_2MCは持ち回り。
sun-goさんは「今年は可愛く行くのでヨロシク!」という宣言あり。
そうそう、意外だったんだけど、今回が今年初のmintmintsだったんだって!
そういえば前回(かな?)11月の時はシンドかったっけナ~。

180v_23曲目はセカンド・アルバム『SPLASH』から「Coral」。
旅行会社のCMに使われそうなちょっとエキゾチックな曲。サビのメロディの展開の仕方がすこぶるカッコいい!

190vどんな曲調であろうと「らしさ」が貫かれているのはmintmints流。そのキーワードは「hard」だと思う。

200mintmints「らしい」けど、mintmints「ぶらず」にいるものmints流ということを付け加えておこう。そう、八代目桂文楽だ。

210vmints流ロッカ・バラード「Moon」。

Img_0333

「秋の連休の予定は立っていますか?秋にはCDを出してツアーをやります」とシレっと重大発表をしたのがSHARAさんのMC!
「久しぶりに『829』を演ります」
235v
続けて「Travelling」。
この曲も『whitemints』から。
280v
巨大な蒸気機関のようにバンドをプッシュするテツさんのドラミングはいつ聴いても気分爽快!
もちろん「テツだよ~ん」で始めるMCは爆笑の渦!

220さらに『SPLASH』のオープナー「Kotetsu」。名前シリーズやね。

250v_2SHARAさんが奏でるメロディの音色がタマらんね~。Marshallの真骨頂を見ている(=聴いている)気になるわ。
続けて同じく『SPLASH』から「Love & Peace」。
いなたいメロディとロック感丸出しのフレーズの対比が素晴らしい!

260v_2てらちんのMC。
セットリストには曲順の他にMCの順番も記してあって、どんな感じの話しにするかが書いてある。
例えばSHARAさんの場合は「なんとなく」とか、テツさんの場合は「ゆる~く」とか…。
で、スゴかったのがてらちんのMCのイメージ。
マジなのかシャレなのか、「エロ&テロ・トークで皆殺し!」と書いてある。
こんなこと書かれて、いきなり「エロ&テロ・トーク」で皆殺しする人見てみたいわ!
「エロ・トーク」ならまだしも「テロ・トーク」って…しかも「皆殺し」だからね。死ぬほど笑ったわ!
Img_0367

でも、そこはさすが「低音暴力団」。プレイでは竿1本、弦4本でお客さんを皆殺しにしてた!
270v_2

 …ということで曲は「Rare Temple」。か~ら~の「Cube」。
ディレイ・トリックで皆殺し!この疾走感が快感。
230
『SPLASHA』から「Kiminomotohe」。

Img_0420 そして、本編最後。
ここでまたてらちんのMCなんだけど、セットリストにまた「エロ&テロ・トークで皆殺し!」と書いてある!
てらちんも大変だ。
Img_0370

最後はテツさんの疾駆するドラミングに乗って「Bakuon」でガッチリと締めくくった。

300そしてアンコール。
まずは「Kouyano Honey」。

S41a5625 次の曲に行く前にセットされたのはsun-goさん用のお立ち台。
貴くん、ごくろうさま。

310お待ちかねの「Hell Dance」!

320v_2しかし、sun-goさんたのしそうだニャ~。スッカリ板についちゃって…。

330_2もちろん客席の皆さんも持参のジュリ扇片手に踊り狂ってるワケね。

340v_2この曲、いつもsun-goさんの暴れっぷりに目を奪われて、つい耳がおろそかになりがちなんだけど、味わい深い曲なんだぜ。
このロシア系メロディというかスラブ系メロディというか、一旦入り込むと知らない間にメロディを口ずさんでいたりしてね。恐るべしmintmints!

350mintmintsの詳しい情報はコチラ⇒mintmintsオフィシャルホームページ

360vここでD_Driveがステージに上がる。D_mintsかはたまたmintdriveか…。
そういえば、mintmintsのコピーをしているバンドさんで「ハッカハッカ」っていうのを見かけたけど、実にうまいネーミングだよね。「ニッキニッキ」っていうのも出てきそうだ。

370曲はLenny Kravitzの「♪ティ~ラララッタタッタ~」。コレ「Are You Gonna Go My Way」って曲名だったのね?
我々は日常の普通の文章で「gonna」なんて使っちゃイケませんよ。「ain't」もダメ…とネイティブさんから教わってます。
400_2

シンプルな曲だけにノリはバツグン!

390_2各人のソロもタップリとフィーチュアされた。

380
みんなみんなMarshallだからね~。素晴らしい!

410vやっぱりロック・ギターのサウンドはこうでなくちゃ!

430vアンコール2曲目は「Hush」。
ナンカ最近コレ流行ってるね。Deep Purpleの曲ではありませんからね~。Joe Southというアメリカのシンガーソングライターの作品ね。

420

最後はドラムバトルも!

440

450v

460mintmints vs. D_Drive…やっぱり黄金のカードだね。
どこをどう切っても楽しめる。
どっからどう見てもカッコいい。
そして端から端までMarshallだ~!
満足、満足!
秋のニュー・アルバムが待ち遠しい!

470vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

(一部敬称略 2015年3月27日 下北沢GARDENにて撮影)

2015年5月 7日 (木)

mintmints vs. D_Drive <前編>

みなさん、今年のゴールデン・ウィークはいかがおすごしになりましたか?
関東地方は天気もよく、レジャーにはもってこいのGWでしたな。
さぁ、今日から仕事、仕事!
Marshall Blogも通常更新に戻ります。

チョットその前に!
そういえば、ウィリアム王子とキャサリン妃の間にまためでたく赤ちゃんが生まれましたな。
イギリスも政情が不安定になってきている中、大変に明るい話題となったワケだけど、今日の総選挙はどうなることやら…。
スコットランド問題に続いてEU脱退の可能性…一難去ってまた一難、イギリスも大変だ。
さて…
アラゴンのキャサリン
アン・ブーリン
ジェーン・シーモア
クレーブスのアン
キャサリン・ハワード
キャサリン・パー
…とは何のことがご存知か?
イギリスでは学校で必ず習う6人の女性の名前。日本でもRick Wakemanファンにはおなじみの名前。
そう、ヘンリー8世の6人の奥さん、つまりお妃の名前。このうち「アン・ブーリン」と「キャサリン。ハワード」は処刑された。アン・ブーリンなんかは全く無実だったっていうからね…ヒデェ話しよ、昔は。
で、6人中3人が「キャサリン」で、今のウィリアム王子の奥さんも「キャサリン」。
何でこんなに「キャサリン」が多いのかね?…とちょっと気になっただけの話し。
連休明け一発目の「脱線」でした~!

さて、連休明けの一発目の記事のタイトルは実にシンプル。何の説明もいらない…ってヤツ。
人気インスト・バンドのダブル・ヘッドライナーだ。

mintmintsとD_Driveとくれば最高のギター・サウンド。
すなわちMarshallのオンパレード。
MarshallとEDENがステージを覆い尽くした。

10まずはD_Driveのステージ。

40

SeijiさんのMarshall。ヘッドはJCM2000 DSL100EC。
30v
JCM2000 TSL100を乗せているのはYukiちゃんのMarshall。

20vShimaちゃんはEDEN。ヘッドはWT-800。キャビネットはD410XSTが2台だ。

35vSeiji

50vYuki

60Shimataro

70Chiiko

80オープニングは「Huper Driving High」。
ノッケから大ノリだ。

90客席の盛り上がり具合を目の当たりにした時、以前から見守ってきたつもりの私としては、このD_Driveの躍進ぶりにニンマリしてしまうのだ。

100v

S41a5187 2曲目は「Drive in the Starry Night」。

135vリズム隊も絶好調!

150v
D_Driveを楽しむことは、このリズム隊を楽しむことでもある。

160v

続いて、ゲロンゲロンと印象的なベースのフレーズ。
210
そして、フロント3人がお立ち台に上がる。
「M16」だ。

140この曲、イントロぼギター・フレーズもそうなのだが…

170vテーマのメロディが実にD_Driveっぽいというか、コレがSeijiさんのテイストなのか、とにかくD_Drive感に満ちていると思う。
S41a5084

Seiji vs. Yukiのスリリングな掛け合い!このあたりの仕掛けもいかにもD_Driveなのだ。
130

密かに「D_Driveの『Highway Star』」もしくは「D_driveの『Inca Roads』」なんて思ってるのよ。

190mintmintsとのダブル・ヘッドライナーのツアーはコレが初めてではないのだが、「(mintmintsとのツアーは)メッチャうれしいけど、緊張も大きいです!」とYukiちゃんのMC。
ゼンゼン緊張しているようには見えませんが…。完全に堂々とされてます、ハイ。
260v
続けて「Mr. Rat Boots」。
この曲のギター・リフはカッコいいね。

 180v

ふたりのグリッサンドの掛け合いが印象的。うまくやるナァといつも感心している。

220vここでドバーっとShimaちゃんのソロ。
290v
攻める、攻める!
ありったけの音をブッ込む会心のソロ!
330
それにこのトーン!さすがEDENと言わずにはいられないだろう。
何しろ音の抜け方がケタ違いに素晴らしい。Shimaちゃんのテクニックとエモーションを余すとことなく音にして会場の空気を振動させた。

S41a5053 「Advance & Attack」から…
S41a5179
おなじみのハード・ワルツ、「Lost Block」。
250v
YukiちゃんとChiikoちゃんが出演するSHOW-YAの『NAONのYAON』の告知もあったりしたけど、もう終わっちゃったもんね~。
ホント、月日の経つのが早くて、早くて…。
「今年で3回目。全く緊張しかしない!」とか言ってたけど、YukiちゃんChiikoちゃんも最高にカッコよかったよん。
またMarshall Blogでレポートする予定なのでD_Driveファンはどうぞお楽しみに

240v

ここでSeijiさんがギターを持ち替え。

230v新曲の「Attraction 4D」。セットリストでは「Attraction for D」になっていたけど、どっちが正しいのかしら?

Img_0205_2 「Escape from ...」からコレまたおなじみの「Cassis Orange」へ。

S41a5269 いつも十分に激しいD_Drive。今回の東京地区公演は翌日の厚木と2回興行になっていて、それぞれテーマが決められていた。
この日の下北沢は『赤い律動(百恵ちゃんか?!)』と銘打ってリズムを強調した、激しい曲がセレクトされた。
ちなみに厚木でのコンサートは『青の旋律(ラウラ・アントネッリか?!←コレを見てすぐにピンと来た人は間違いない私と同世代ですな)』と名付けられ、タイトル通りメロディアスな曲を中心に展開した。

270vここでいよいよ最終コーナー。
SeijiさんはVに、YukiちゃんはLes Paulに持ち替えた。

275v『赤い律動』にふさわしく最後まで激しい曲が続く!

300v「1,000,000hp」。

310vこのYukiちゃんのポーズでおなじみ「Russian Roulette」。

320v

コレもD_Driveのレパートリーの中では特に激しい部類の曲だな。タイトルにふさわしい曲調だ…と思うでしょ?
でも「ロシアン・ルーレット」というのは、発祥はロシアらしいんだけど、ほとんどフィクションの世界らしく、実際にコレをやっていたという確証がないらしい。
映画『ディア・ハンター』のあの有名な「マオ!」のシーンですらフィクションですらフィクションのようだ。イヤ~、そうかな~

370v

「Russian Roulette」はこのハンドクラップで興奮の頂点を迎える。

360「Screw Driver」。
コレもD_Drive感に満ち溢れた曲。D_Driveだけの音楽だ。
350v
ベースのピック・アップに続くギターの「ケンケンケン」というハーモニクスがまたいいんだ~。

330v
『赤い律動』ということでChiikoちゃんのドライブ感溢れるドラミングが堪能できたショウでもあった!

375vクロージングは「Over REV」。

380vテクニック、エモーション、そしてMarshall&EDENに満ち満ちた最高のロック・ステージ。
いつものことながら見事なお手前!
この興奮がそのままmintmintsのステージに引き継がれた。

390D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

400<後編>につづく

(一部敬称略 2015年3月27日 下北沢GARDENにて撮影)

2015年4月28日 (火)

【GW突入スペシャル!】 実録!GRANRODEO LIVE TOUR 2015 カルマとラビリンス <後編>

さあ<後編>いってみよう!

コンサートも中盤に差しかかる。
これでもか!とGRANRODEOが迫りくる前半から、雰囲気が一転する。
510_2

アリーナの中央に設置されたセンター・ステージに歩を進ませるGRANRODEOのふたり。

20_2センター・ステージ周辺のお客さんはふたりが近くにやって来たってんで大騒ぎ!
ところがですね、このセンターステージがあるおかげで上下(かみしも)の移動がメッチャ大変なのよ~。
e-ZUKAさんを撮っている時は上手。下手にいる瀧田さんを撮る時にはグル~(タッタッタッタッタッタ←小走りしている音)~グル~(タッタッタッ)~グル~(テクテク←疲れてきた)~グル~(トボトボ←疲れた)っと遠回りしながら何回も行き来しなければならないのだ!

30_2KISHOW(谷山紀章)

40ve-ZUKA(飯塚昌明)
今回も175シェイプのフルアコ。e-ZUKAさん、大きいからSuper400とかL5でもバッチリ似合うだろうな。
この時のe-ZUKAさんのジャズ・プレイが私は楽しみなの。

50vまずはふたりで一曲、「追憶の輪郭」。
このコーナーはGRANRODEOのシットリ面を楽しむところだが、おしゃべりがまた楽しい。
前回はe-ZUKAさんの「シャクレベル」発言で死ぬほど笑ってしまった。
今回も楽しいおしゃべりは相変わらず。

e-ZUKAさん「(お客さんを指して)この人たちはオレたちを観に来てくれたんだよね~。気分いいナァ~。こうやってチヤホヤされるためにオレたち頑張ってるんだ!」とロックスターらしからぬ発言にみんな大爆笑。
続けて、「なんでAKB弾いたか?主催の東京FMの番組で『ギター・ソロの合間にAKB』弾くって公約しちゃったんだよね~』」と約束を果たしたことに触れた。
次回、「♪アイラブユー」のところ、徐々に「Smoke on the Water」になっちゃうっていうのはいかがだろう?

60そこに瀧田さんが加わる。
今回はこの写真はかなりのお気に入り。ちゃんと仕上がりがこうなるように計算して撮った。
VALさんが写っていないのが申し訳ないが、VALさんはステージの定位置でお留守番。

70_2すると、センターステージが徐々にせり上がるではないの!

90曲は「DAWN GATE」。

80_2
ドワ~!かなり高くまで上がってるゥ~!
こうして遠くから見るとUFOが下りて来たみたいだ。
でも「映画に出たことのない人」は乗れないよ。(←若い皆さんにはわからないでしょうね。ゴメンナサイ。昔、四人囃子というバンドに「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」という名曲があったんですね。興味のある人はゼヒ聴いてみて!ロデオ・ボーイやロデオ・ガールなら気に入るハズ!)

100曲が終わりに近づき、ステージが地上に戻ってきた。

110_2VALさんが待つステージに戻る3人。

120_2さぁ、コンサートはもう後半だ!

130後半に向けてますます加熱していくパフォーマンス。

140v息をつくヒマもないぐらいのエキサイティングな曲が続く。

150v「baby bad boy」

160_2シャープなリフと激しいキメが気持ちいい!いかにもGRANRODEOっぽい曲!

170ふたりとも曲に取りつかれたかのような激演!

175オラオラ~、ブッ飛ばしていくゾ~!「Blacl Out」だ!

180_2これまたいつものことなんだけど、ひと時もこの鉄壁のリズム陣のスーパー・プレイから目が離せなかった。

190vVALさんコールもたくさん飛び交ったよ。

200vさらにテンポを上げて「カナリヤ」。

210_2e-ZUKAさんはPVと同じく、Vに持ち替える。

220v_2これだけ走り回っていたらヘロヘロになっちゃう!なんてことはお構いなしに上下のスタンドのお客さんに接近!

230「偏愛の輪舞曲」から…

Gr_s41a4120

「modern strabge cowboy」とたたみかけてくる。

250そして、いよいよ本番の最後。「wish」で幕を下ろした。

240v
全20曲のロック・エクストラヴァガンザ!

260vすかさずアンコール。「グラン~」チームと「ロデオ~」チームに分かれて10,000人以上が声をそろえる。

270_2そして、再びメンバーが登場!

275「愛のWarrior」。

290v_2e-ZUKAさんはTシャツに着替えてきた。
310_3
思う存分暴れるためだ!

300v_2「アンコールありがとう!10,000人の声はしみますね~!」とあいさつの後、告知コーナー。

320_2このツアーは追加公演が決定し、最終公演は来る5月5日の長岡公演となる。
VALさんは新潟出身だ。
子供の日なのでロデオボーイは半ズボン、ロデオガールはブルマ着用との指令が下った!

340_2『黒子のバスケ』の新シリーズの主題歌も決定し、6月3日にはシングルがリリースされる。まさに順風満帆!
350v_2
アンコールの2曲目。

345vKISHOWさんが花道まで出て行って熱唱するのは…「RIMFIRE」
280_2
全力で歌いきる!

360v加えてe-ZUKAさんの気合の入ったギター・ソロ。最後までロック・ギター然とした素晴らしいトーンを聴かせてくれた。

370_2もうこれで終わりなのか?!もう終わっちゃうのか?!

380_2…と思ったらアンコールがもう一回!ラッキ~!

390_2曲はおなじみ「Can Do」!やっぱりコレがないと!

400_2センター・ステージまで駆け抜けてファンの声援に応えるe-ZUKAさん。

405そうかと思うとステージ外の上下に設置された小ステージに上がる。すさまじいスタミナ!

410v_3KISHOWさんも!

420v_2全員がもう大暴れなのだ!

430_2そして、ジャ~ンプ!して曲は終了。

440v_2仕事の都合上、さっきはひとりだけステージに残っていたVALさん。
460_2
センター・ステージまで出向いてファンの皆さんにごあいさつ。

450_2死力を尽くして最高の演奏を見せてくれた4人に容易に尽きることのない大きな大きな声援が送られた。

470やっぱり、曲よし、演奏よし、演出よしのGRANRODEOのショウは最高だ。
次回も楽しみ!

480_2すべてが終わり、マイクをソッとステージ置くe-ZUKAさん。
e-ZUKAさん!会場のみんなは百恵ちゃん知らないって!私は大笑いさせて頂きました。

485_2GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

10_2

(一部敬称略 2015年3月21日 さいたまスーパー・アリーナにて撮影)

2015年4月27日 (月)

【GW突入スペシャル!】 実録!GRANRODEO LIVE TOUR 2015 カルマとラビリンス <前編>

昨年9月にリリースした6枚目のアルバムのタイトル、『カルマとラビリンス』を冠したGRANRODEOの大ツアーが2月上旬からスタートした。
東京エリアは3月下旬、さいたまスーパーアリーナでの2公演。
もちろん両公演ともソールド・アウト!
総計22,000人がGRANRODEOのロックに酔いしれた。
今日明日で実録風にレポートするのは、初日のショウだ。
コンサートに行った人も、行かれなかった人もその気になって、記事を楽しいで頂ければ幸いである。
そして、そのまま楽しいゴールデン・ウィークに突入しちゃってチョーダイ!
まずは<前編>いってみよう!

10開演前、会場にはオペラのBGMが流れる。
観客のおしゃべりのざわつき。
開演前の緊張感…若い頃を思い出すナァ。

そしていよいよ客電が落ち、緞帳が振り落される。

20会場は赤いケミカル・ライトの大洪水!

Gr_img_0066 ドラムの後ろからせり上がって来たのは…

40マントを身にまとったKISHOWさん!

50つづいてe-ZUKAさんが現れた!

60vステージにはいつも通りのMarshallの壁!壮観!!70そのままの位置でギターを弾き始め曲に入る。

90v

オープニングは「Blue Pandra Box」。
アルバム『カルマとラビリンス』のオープニングと同じ!

110KISHOW(谷山紀章)

120e-ZUKA(飯塚昌明)

130vノッケから音玉ドッカ~ン!

140もうイッチョ!

160e-ZUKAさんが下りてきた。

170vステージにズラリと並んだMarshllフル・スタック!

200

e-ZUKAさんが実際に使っているのは右端のヘッド。JCM2000 DSL50だ。

180上下合計で12セット!
ライトが点灯するとこうなる。
今回はいつになくMarshallの壁が客席からよく見えてうれしなったらうれしいな!

190足元のようす。
こんな大アリーナで演奏するのだからさぞかし複雑で重厚なシステムを組んでいるように思えるが、実は非常にシンプル。まるでライブハウスで演奏するかのような態勢だ。
そのかわり音はバツグン!これぞロック・ギター・サウンド!
DSLの純正のフットスイッチをそのまま使っているところがまたニクイ。

2102曲目は「Silence」。これはアルバムの2曲目。すなわちアルバムと同じ展開だ。

220v正確無比なシュッレディングがキマる!

Gr_s41a3399 メロディアスで内容の濃いギターソロをKISHOWさんのロック・ヴォイスが引き継ぐ!
250v

もう観客席は興奮の坩堝ね、当然。
270
3曲目は「シャニムニ」。
310
相変わらず男子比率が多いGRANRODEOのコンサート。
私も35歳ぐらい若かったら、カメラを提げてステージ前をウロウロしてなんかいないで、ケミカルライトを持ってみんなと一緒に客席にいたかもしれない。

Gr_s41a3445

上着を脱ぎ捨てノースリーブになったKISHOWさん。
以上3曲を続けて演奏してMC。
メンバーが紹介される。
275v
ベースは瀧田イサム。

230v「ツアーの中日でコレって反則じゃなないですか?!」

Gr_s41a3541 ドラムは長井VAL一郎。

240「『たまアリ』はやっぱりスゴイですね~!」

Gr_s41a3544 4曲目は「DARK SHAME」。

280v

続けて「絶頂ポイズン」。

280ココからまた『カルマとラビリンス』の収録曲が続く。
お!珍しくe-ZUKAさん、カメラ目線!

290次から次へと押し寄せてくる怒涛のロック・ナンバー!
330v

6曲目は「ボルケーノ」。

300vまさに「火山」が連続して爆発しているかのパフォーマンス。

320

耳もつんざけんばかりの大歓声に応えるKISHOWさん。

290v

ステージ中央でテクニカルなギター・プレイをブチかます「Pink Phantom」。

340

いつものこととはいえ、全編を通しての趣向を凝らしたの美しい照明も大きな見どころのひとつ。

325まだまだ続くド迫力のナンバー。

350v8曲目は「Infinite Love」。
ここまで8曲中6曲が『カルマとラビリンス』に収録されている曲だ。

355vここでアニメ・タイム。
メンバーは一旦ステージを降りる。

360ま、チョット休憩的なパート…

370…なんだけど、お客さんのステージへの熱い視線はメンバーがいる時となんなら変わらない。まるっきり真剣だ!

380楽しいアニメ・コーナーも終わって、再びメンバーがステージ上に現れる。

390GRANRODEOのふたりはお召替え。

400曲は『カルマとラビリンス』収録の「Punky Funky love」。

410vふたり揃うとこんな感じ。さっきまでの黒を基調とした衣装とガラリと雰囲気が変わった。

420「wonder color」に続く。

430「そろそろ声を聴かせてくれないか!」とKISHOWさんのアオリでコール&レスポンス。

440v「♪ブンブンシャカシャカブン」
ここでお客さんのウェーブ大会。
残念ながら私の所からは波が見えない!きっと上からの眺めはスペクタキュラーだったに違いない!

450ここで各人のソロ。
まずは瀧田さんのベース・ソロ。

460そして、VALさんのドラム・ソロ。

470ve-ZUKAさんが加わってVAlさんと掛け合い。

480白熱のドラミング!

485…に対するe-ZUKAさんのギターはAKBだのクマムシだの!会場は大爆笑!

490今度は瀧田さんとのテクニック自慢合戦!

500「フムフム、そうくる?」

510こっちは「♪あったかいんだから~」!
コレは前日に思いついたんだとか…。

520e-ZUKAさんのソロもタップリで、テクニックと笑いの大満足のソロ合戦なのであった!

530v今度はKISHOWさんが大きなバルーンを持って登場。

540曲は「CRASH STAR FLASH」。

550v会場を行き来する4つのバルーン。

560ショウの前半最後を飾るのは「恋音」。

570それにしてもカッコいい声だよな~。
そして、そんな曲でもどんな場面でも絶対にフェイクせずに歌いきるKISHOWさんの姿勢がタマらなくロックだ!
590v
おいしいフレーズを惜しみなく放出し続けるe-ZUKAさん。
ここまで12曲。
素晴らしいショウはまだまだ続く。

580GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

600<後編>につづく

(一部敬称略 2015年3月21日 さいたまスーパー・アリーナにて撮影)

2015年4月22日 (水)

グッドモーニングアメリカ企画フェス「あっ、良いライブここにあります。2014

ナント、ここへきて去年の話題。
決して忘れていたワケでもなんでもなくて、チョット色々な事情が重なって遅くなっちゃった!
グドモがシリーズで展開している『あっ、良いライブここにあります。2014』…ようするにグドモ祭りだ。
いくつかの若い人気バンドが登場し、完全ソールド・アウトとなった超満員の客席を沸かせた。

10当日はメインとサブの両方のステージを開放し、数々のバンドが出演した。
そして、コンサートは頂点を迎える。
トリのグッドモーニングアメリカの登場だ!

20金廣真吾

30v渡邊 幸一

40vたなしん

50vペギ

60v幸一ちゃんはMarshall。

701959と1960A。

80vたなしんはEDEN。

90vこのツアーから導入されたWT-800とD410XLTが2台。

100vそして、ペギちゃんはNATAL。

120vこのツアーはアッシュのキットを使用している。

130この時はメジャーからのセカンド・アルバム『inトーキョーシティ』がリリースされたばかりのタイミング。

150いつもノリノリの4人だが、そんなタイミングだけあって、余計に気合の入ったステージが繰り広げられた。

160vアンプがEDENに変わって一段とベースラインがシャープに響き渡るようになり、バンドの音像が変わった!ベースってスゴい楽器だ。

170vクリスピーなNATALアッシュのサウンドが気持ちいい!

180金ちゃんの熱唱に次ぐ熱唱!

190v幸一ちゃんがグドモ・サウンドの核となるギター・サウンドをブチかます!

200たなしんのパフォーマンスもいつも通りバッチリ!

210これぞ気合の塊り!すさまじいドライブ感でバンドを律動させるペギちゃん!見ていると知らない間にこっちまで歯を食いしばってしまう!

220vフェス仕様のイベントだったため、持ち時間は短かったが、「ノッてるバンドはこういうもんだッ!」と言わんばかりの痛快なパフォーマンスを見せてくれた。
今秋にはいよいよ武道館だ!

230グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

240★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年11月24日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

2015年4月21日 (火)

Nuovo Immigrato ワンマン・ライブ

Marshall Blogへはも~んのスゴく久しぶりの登場となるNuovo Immigrato(ヌーヴォ・イミグラート)。
最近ではトキ級に珍しくなってしまった純プログレッシブ・ロック・スタイルのバンドだ。
今日のレポートは、浜松、名古屋、大阪を回った「2015春のライブ・ツアー」の最終日。
相変わらずの鉄壁の演奏で最高に楽しませてくれた!

10五十嵐"Angie"久勝

20v難波弘之

30vBURNY日下部正則

40v高橋竜

50v下田武男

60vWes Montgomeryの「Four on Six」がオープニングSE。
このタイトルは「6本の弦の上の4本の指」という意味。5度音程で組み立てられたカッコいいリフはジャズ・ギターを志す者なら誰しもがコピーするであろう有名なものだ。
もちろんNuovoのサウンドはWesの音楽とは似ても似つかないものだが、「ダイナミックさと緻密さ」という魅力に関しては共通項が見い出せるのかもしれない。

1曲目から圧倒的な演奏!「ウマい!」なんて言っちゃもちろん失礼なんだけど、やっぱりウマい。
若い人の間でもこういう演奏ができるバンドが出て来てくれるといいんだけどナァ。

702曲目は難波さんのオルガンが活躍。

805/4拍子のゴキゲンな展開!
140
また竜さんのベース・ラインのカッコいいこと!

90BARNYの確実なプレイ。久しぶりに聴いたけど、ものすごい安心感!

100v今回は1987Xと1936Vの組み合わせ。

110v炎のようなプレイは健在だ!

120ミニ・ムーグのソロ。繰り出されるフレーズのひとつひとつの重みがスゴイ!

1303曲目はスロー・テンポで難波さんが歌う。
380
ちょっとジャジーなピアノのソロがいいッ!
190

中間部のインスト・パートも大きな聞かせどころだ。

180やっぱりプログレはいいナァ~。

S41a3169 4曲目はややスローなナンバー。
200
難波さんのメロトロンの音色が実にいい感じ。
やっぱりメロトロンの音色はこの手の音楽に欠かせませんナァ。

160

ここでBARNEYの泣きのソロ!
360v

フレーズを丁寧につなげて物語を作っていく。

220BARNEYのギターを聴くとホントに「ロック・ギター」を聴いている気になるよ。

230v5曲目では竜さんのボーカル。
実はアコギを使って歌ったのだが、あまりにも暗くて写真が撮れなかった!
静かなワルツ…

240v一転してオルガンが唸り出し、曲が暴発する!

250ここでもBARBEYのハードなソロが炸裂!

260v6曲目はピアノとボーカルのデュオで静謐な様相を見せるが…

145

ギターのリフでハードに展開していく。

270なんぞGreensladeみたいでカッコいいぞ!
S41a3213
7曲目はインストゥルメンタル。
310
いかにもNuovoのバンド・チームらしい手の込んだ演奏で聴く者を魅了する。
340v

300v
150v

S41a3216

再び難波さんのリード・ボーカル。ん~、いいメロディ!

170
竜さんのベース・ソロ。
今日は残念ながら違うが、竜さんもMarshall 1992 SUPER BASSの愛用者だ。
330
そして、ギター・ソロ。

350この日、ここまでで一番のロング・ソロ。
そのすさまじい弾きっぷりはまさにJaw-dropping!

210v_2 ここから後半に入る。
何せツアー・ファイナルだからね。盛りだくさんだよ。
Angieさんのヴォイスも絶好調だ!

280v

BARNEYはレスポールに持ち替え。ルックス的にはやっぱりコレがシックリくるナァ。

370v静かなワルツから始まりシーンがコロコロと変わっていき、ケルト風のパートまで!
コレはタマらん!
典型的プログレ展開に大満足!

390v…と最後まで実況的にレポートをしたかったのだが、残念ながらここで失礼せざるを得ず後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした。

それにしても、日本はどうしてこの手のバンドがあんまり出て来ないんナァ。こんなにプログレ人気が高いのに。
以前にも書いたが、お茶の水の明治大学の旧記念館の前にある中古&輸入レコード屋さんは世界一『In the Court of the Crimson King』を売る店だったとか。
AreaとかNew Trollsとかが来日して平気で会場を満員にするじゃない?今度はAtollが来るでしょ?
こんなのイギリスじゃ絶対あり得ない。
だって、いつか「How is progressive rock in the UK?」みたいなことをイギリス人ギタリストに尋ねたところ。「ナニ?Prog rockのことを言ってるの?そんなのイギリスで聴いているヤツはいないよ!」と一蹴された。
これこそイギリスのロックなのにね。

私は子供の頃からプログレッシブ・ロックが大好きだったので、どうしてもプログレの肩を持つような言動に走ってしまう。
でもそれとは別に、私が本当に望んでいるのは、こういうしかっりした器楽演奏ができる若いバンドが出て来て欲しいということなのね。
もちろん歌は大いにあってよい。
でも、楽器が歌のようにメロディを奏で、考えつくしたアレンジでアンサンブルを分厚くする。
こういう作業を経た音楽を渇望しているのだ。
ギターをジャンジャカかき鳴らしてパワーだけで押し通すのもロックという音楽の魅力なのはわかるし、プログレのような音楽に飽きて、そうしたパワー一辺倒のロックが台頭した背景もよく理解している。
しかし、今あまりにも偏り過ぎているんじゃないですか?…ってこと。
世界一のプログレ国なんだもの、Nuovoみたいなバンドが続々と出て来る素養はあるんじゃないの?

400(一部敬称略 2015年3月20日 沼袋サンクチュアリにて撮影)

2015年4月17日 (金)

SHOW-YA~『Glamorous Show II』 ショウケース・ライブ

日本が世界に誇るフィメイル・バンド、SHOW-YAがノリにノッていることは、Marshall Blogの読者の皆さんに説明する必要はもはやどこにもないと確信しているが、それでも言わねばならない。とにかくSHOW-YAはノッている!

デビュー30周年企画の第1弾として昨年リリースしたSHOW-YA史上初のカバー・アルバム『Glamorous Show』がバカ受け!
そしてその第2弾のリリースが決定している。タイトルは『Glamorous Show Ⅱ』。発売は5月27日だ。

10その発売に先駆けて、3月19日に関係者だけを集めたショウケース・ライブが渋谷で開催された。
今日はそのもようをレポートする。
関係者以外はオフリミットだったので、行きたくても行けなかったファンはMarshall Blogで行った気になって頂きたい。
ヨカッタね~、Marshall Blogがあって~!イヤイヤ、こちらもマーブロ冥利に尽きるってもんです。

20寺田恵子

30v五十嵐sun-go美貴

40vsun-goさんは当然Marshall。いつものJVM410Hだ。(写真は別の場所で録ったもの)

45キャビネットもおなじみ1960BDM。

210v
仙波さとみ

50v中村美紀

60角田mittan美喜

70v「オーディションを受けてるみたい」…だなんて言ってた恵子さん。
それじゃオーディションに受かるようにまずはオハコの「私は嵐」!

80v満員の会場は50人も座ればイッパイのさほど大きくないスペース。

90vそこに嵐が巻き起こった!

100v今日もsun-goサウンドがドッカンドッカン炸裂しまくってるよ~!

110v2曲目には前作『Glamorous Show』から「虹」。

130v前作の中でもとりわけ人気の高かった曲のひとつで、PVも制作されていることはご存知の通り。

140vジックリ弾き込むsun-go-さんもまたよき哉。

150v恵子さんから次回作の説明が入る。
160
今度の『Glamorous Show II』は男性ソロ・アーティストの名曲をハードにカバーするという企画盤だ。
そして、そこから2曲を演奏した。

70まずは矢沢永吉の「黒くぬりつぶせ」。

180v

なんかコレ、メチャクチャ恵子さんの声に合ってるな~。キメのフレーズ、「♪黒くぬりつぶせ」のところが異常にカッコいい。真黒になっちゃう!

170もちろんバンドはSHOW-YA式ハード・タイプ。
歌もバンドも完全に男女の別を必要としない!

190v2曲目はかなり大胆なアレンジ。プロデュースは笹路さんだ。

200sun-goさんのイントロからナニが始まるのかと思ったら…。

46v

「♪壁際に寝返りうって~」だよ。「勝手にしやがれ」だ。
コレ、流行ったんだぜ~。
私は子供の頃からアイドルや歌謡曲にのめり込んだことは一度もない。ミュージックライフは買っても平凡も明星も買ったことはない。
でも、中学の時にヒットしたこの曲は歌詞カードなしでもほとんど歌えるもんね。それだけ耳に入ってきたということと、やはり曲のクォリティが生半可ではないからだ。
今はそんな曲がまったくなくなった。
1977年の発売。歌謡曲に元気があった最後の時代。

220vそれでもう最後の曲!

240「限界LOVERS」!

250v短い持ち時間にギューギュー詰めにした濃いパフォーマンス。

270v
S_img_0187

280vさすが百戦錬磨のスーパー・バンド。助走も休憩も何もなしに電光石火のごとく5曲をすさまじい迫力で走り抜けた!

265v

そして、コレがないとクローズできない。

290サオ回し。
今日はステージのスペースの都合でsun-goさんのソロ。

300クル…

310リン…

320パっと。
キマった~!

330SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE

340どうスか?少しは行った気になって頂けましたでしょうか?
エ、ホンモノのSHOW-YAはこんなもんじゃない?…当たり前だ!
こういうのを「筆舌し難い」っていうんでしょうな。

デビュー30周年超えのSHOW-YA。今年はホントに盛りだくさんだ。
色んな企画が目白押しなのでコマメにウェブサイトをチェックして欲しい。
まずは、29日の野音。『NAONのYAON』だ!
天気ダイジョブだろうな~!
おい、アマタツ!頼むぞ!

350(一部敬称略 2015年3月19日 東京スクールオブミュージック専門学校渋谷にて撮影)

2015年4月15日 (水)

【春のオガンちゃん祭り<後編>】 MONK SESSION BAND "TOUR2015"

『春のオガンちゃん祭り』の<後編>。
オガンちゃん、今日はMONK SESSION BANDというバンドでの登場だ。

その前にひとチーム紹介させて頂く。
「小南数麿&清水一雄DUO」というアコースティック・デュオ。
「アコースティック・ギターが2本集まるとマジックが起こるんだ」…みたいなことを言っていたのは『Spaces』の「Rene's Theme」でのLarry Coryellだったか、John McLaughlinだったか…。
この「Rene」とはベルギーのジャズ・ギタリスト、Rene Thomas(ルネ・トーマ)のこと。
ベルギーのギタリストといえば、私の場合、完全に大好きなPhilp Catherineにトドメを指すが、この人もCoryellと組んで『Twin House』というアコギ・デュオの名盤を残している。
Rene Thomasも豊富なアイデアで弾き切るなかなかいいギタリストだ。

Super Guitar Trioのヒット以降、こうしたアコギのユニットもすっかり一般的になってしまったが、『Spaces』やMcLaughlinの『My Goal's Beyond』の頃はかなり新鮮だったんだろうね。
でもね、考えてみると同じ楽器2つだけで何かを演奏するっていうのは、確かに案外珍しいシチュエーションなのかも。
ピアノあたりだとChickとHerbieのデュオがあったりするが、ま、ナニも楽器の王様であるピアノを2台並べて弾く必要もそうなかろう。音数が多すぎちゃって…。ChickはKeithとも何かやってたね。
他はどうだ?
サックスだのトランペットだのは楽器の特性上バッキングがほぼできないに等しいので成立しにくい。
じゃ、ドラム・デュオ?ん~、少し観たいような気もするけど10分も持たないだろうナァ…。ElvinとPhilly Joeの共演アルバム『Together!』ってのがあったけど、ドラムの音だけじゃないからね。
擦弦楽器はありそうか?チェロとかコントラバスとか…。コントラバスという楽器はハーモニクスを使えば最も音域の広い楽器らしいからね。
結論…ギターしかない。しかも手頃にしてネタが豊富。ソロもバッキングもバッチリできる。
ギターって楽器はホントにすごい楽器だ。

10小南数麿
30v
清水一雄

20vアコギなのにMarshall?…といわれると、そいつはチョイと違う。
ASを使っているワケでもない。
ア、言っておきますが、日本ではラインばっかりで相変わらずアコギ・アンプの需要が少ないようだけど、海外は圧倒的にアコギにアンプを使う確率が高いのね。
で、MarshallのAS(Acoustic Soloist)シリーズはスゴイ人気なのだ。特にヨーロッパ。
「Marshallのアコギ・アンプなんて歪んじゃうんじゃないの?」なんて思っちゃダメ。
「Marshall=歪み」なんて言ってるうちはまだMarshallを知らない証拠。Marshallはクリーンがいいからこそディストーションもスゴイのだ。
かつてホンモノのJimi Hendrixを2度見たというUli Jon Rothが私に言っていた。
「Jimiの音はものすごくクリーンだった!」って。
ASはそんな人気のアコギ・アンプなので、1959等のビンテージ・モデルやキャビネットを別にするば、最も長い商品寿命を誇るモデルなのだ。

G_as100d_front2 上は100WのAS100D。そして下は50WのAS50D。

G_as50d_front_2 で、このおふたり、今回はアンプをお使いではない。でも、エレクトリック・ギターを弾く時はMarshallなのだ。

40今日はマヌーシュ・ギターをお使いだが、清水さんなんかJCM900が出た時すぐにゲットしたというのだから!

X さて、このデュオ、やはり楽しいマジックが起こっていたよ。
「It's a Small World」だとか「The Third Man(第三の男:ハリーのテーマ)」等を取り入れてさながらギターで巡る「世界の旅」。

50Coltraneの愛奏曲として有名な「My Favorite Songs」はといえば…京都!なるほど!あのCM、寺の肖像権でモメたんだよね、確か。
G_s41a5964
ハワイからは「Diamond Head」なんてのも出て来て大ウケ!
G_s41a5966
最後は「Spain」で〆る。

60カホンで共演したのはSUDAPONY。

65vスリリングなテクニックの衝突、、ユーモラスな掛け合いを名曲の数々で味わう楽しいひと時だった!

G_img_0387さて、しばし休憩の後に登場したのがヘッドライナーのMONK SESSION BAND。
「MONK」なんていうからThelonious Monkの曲でもズラリと並べるのかと思っていたらさにあらず。
ジャズ、ブルースをソウルフルに演奏する…とでもいえばよいのだろうか?
各人の熱っぽい演奏が素晴らしかった。

70メンバーは;
ギターの三浦央。「Monk」とは三浦さんのこと。

75vピアノに柴田 敏孝
100v
ドラムはSUDAPONY。
120v
そして我らがオガンちゃん、小笠原 義弘。

80v今日のオガンちゃんのEDEN。
WT-800とD115XSTの小規模セット。

90v今日のオガンちゃんは座奏なのでどれも写真が似通ってしまうけど、コレは1曲目冒頭の名フレーズを弾いているところ。
曲は「Chiken」。

O_s41a5987 三浦さんのこの表情!コレを見ればだいたいどんなプレイかわかるだろう。

130v三浦さんが「本当の天才!」と評していたが、柴田さんのピアノがホントにスゴイ。

140v中身の濃いフレーズが後から後から止めどもなく出て来る!無駄な音がないのだ。
さすがPONTA BOXのピアニスト。佐山さんの後任だけのことはある!…なんて言っちゃナマイキか…スミマセン。

150続いて「Sunny」。

G_s41a6040 今日は残念ながら違うが、三浦さんもMarshallプレイヤーだ。

G_img_0449 淡々とバッキングに徹するオガンちゃん。しかしその存在感は相変わらずデカい。身体もデカい。

180v

1曲はさんで「Summertime」。

170vん~、やっぱり深いオガンちゃんのEDENサウンド。
すごくアコースティック感があるんだよね。
Joe Zawinulが初めてJacoのベースの音を聴いた時に「ウッドベースで弾いているものかとばかり思っていた」そうだ。ちょっとしたexaggerationだとは思うけど、こんな音を聴くとZawinulが聴いた音ってこういう音だったのかな?と思ってしまう。
確実に言えることはオガンちゃんとEDENのコンビは最強ということだ。

190一音、一音、なぞるように、歌うようにソロを織り込んでいく三浦さん。
出て来るサウンドは実にソウルフルだ。

G_img_0447 PONYちゃんは以前何度もMarshall Blogに出てもらっている。そう、Rockamencoのパーカッショニストとしての登場だ。
さっきもカホンを叩いてくれたが、もちろんこうしてドラムもバッチリ。最高にクリスピーなサウンドをプレイを見せてくれる。
230
三浦さんのオリジナルで「Pink」。
G_img_0500
そして、もう1曲三浦さんの曲で「FACE」。
220v
最後はHeadhuntersの「Chameleon」。こういう曲となるとオガンちゃんの良さがより一層引き立つね。
215
お~!Buddy Richばりのスティック・トリック!

200最後まで入魂のソロ!
今月末、中野のシゲさんと共演すると言うのでビックリ!残念ながら東京ではないので取材に行けないが、ふたりしてこの表情でHendrixナンバーを奏でるのかと思うと…観たい!

210v

思い入れたっぷりの三浦さんのソロを受けてのピアノ・ソロ。まだまだジャンジャン出て来るおいしいフレーズ!
160v
オガンちゃんのソロも炸裂!
見どころ満載のいいライブだった!
250v
これからもオガンちゃんはベースという楽器の魅力を最高のサウンドで我々に伝えてくれるだろう。
夏にはChris Duarteと全米を回るオガンちゃん。
我々は簡単に観に行くことができないのでシュラプネルのライブ・アルバムでガマンしておこう。
クドイようだがジャケットの写真はすべて私が撮っている。

Cd がんばれオガンちゃん!

小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

260v(一部敬称略 2015年3月31日 渋谷No Styleにて撮影)